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時空の裂け目にかかわるとろくなことがない物語。 死血編 第一弾 アンデッド・センチュリー 背景ストーリー かつて不死鳥があらわれ、一つの時代の幕開けとなった時空の裂け目。 火とXXの協力を得て新たなる超次元アクセスの技術を手に入れた水は、時空の裂け目を超次元への新たなる入口にしようと大規模な実験を計画した。そして実験の日… 火と水の技術の粋を集めて造られたディメンジョン・コネクターの可動実験。研究所には開発にかかわったたくさんの技術者、そしてもし再び不死鳥が現れた時のためにと、武勇に自信のある猛者たちが研究所周辺に配備されていた。その中には、かつて栄華を極め、いまやその名をかたるものさえ少なくなったロマノフ家の末裔、邪眼皇姫A・ロマノフもいた。 いよいよ始まった可動実験。当初こそ期待通りの性能を発揮していたが、徐々に不穏な空気が漂い始める。 そして、「それ」は突然あらわれた。 まずナイトメア・ホールからとびだしてきたのは、さまざまな次元を渡り歩き、その世界を食い荒らしてきた獣、ファントム・ビースト。超次元研究によって異次元の技術をいくらか吸収していたとおもっていたクリーチャーたちであったが、この予想外の強敵に苦戦していた。だが、そこにさらなる悲劇が… ファントム・ビーストの陰にまぎれて出現したもうひとつの敵、ジオ・ヴァンパイア。ファントム・ビーストの攻撃によって倒れたクリーチャーを、自らの眷属アンデッドとしておそいかからせるジオ・ヴァンパイア。絶対絶命の危機に立たされたクリーチャーたちであったが、A・ロマノフ、爆竜ウルリッヒXX、光翼の超人の善戦、新たなる超次元クリーチャーの協力もあって、なんとか研究所からの撃退には成功したものの、ファントム・ビースト、ジオ・ヴァンパイアの両種族はすでに世界に散ってしまっていた… 小説風はこちら
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ペケの考えたエキスパンション…の背景ストーリーまとめです。 死血編背景ストーリー 第一弾 本編1 本編2 本編3 本編4 本編5 本編6 番外1 番外2 本編1→番外1→番外2→本編2→本編3→本編4→本編5→本編6→続く 評価というより感想↓ 名前 コメント -
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大見出し 死血編 第二弾 凶冥主誕生(イモータル・クロニクル) 背景ストーリー ジオ・ヴァンパイアとファントム・ビーストが世界に現れて3カ月…。 二つの脅威の中で最初に台頭したのは、次元を食い荒らしてきたファントム・ビースト。 他の種族をその身体に取り込み、着々とその数を増やしていった。 ファントム・ビーストの被害が最も大きかったのが光文明である。次元と大気の力を取り込んだ新たなるドラゴンが誕生した光文明だったが、その数は着実に減っていた。 交戦結果からファントム・ビーストにクロスギアが有効と判断した光文明は、クロスギアの扱いにもっとも長けていた火文明に同盟をもちかける。時を同じくしてジオ・ヴァンパイアの被害に悩まされていた火文明は、光文明の申し入れを承諾。ここに、光・火文明の連合軍が誕生した。 一方そのころ、自らの起こした罪の償いのために世界を放浪していたタレットとピレーナは、星の訪問者を名乗る謎の超獣と出会う。彼が言うには、この戦いの裏には糸を引くものが存在し、自分たちはそのものと関係ある、ある人物に接触したらしい。そこでタレットとピレーナが知った真実は、想像を絶するものだった。 光・火の連合軍が誕生したのと時を同じくして、ジオ・ヴァンパイアの一団は闇文明と接触。同盟を持ちかける。 もともと死者を蘇らせる呪術にたけた闇は、さらなる勢力増大のためにこれを承諾。 さっそく種族融合を行った闇文明。そして誕生したのは、死者を自在に操り、生死の境を狂わせる、死皇冥主ネクロシア。 光・火連合軍、闇およびジオ・ヴァンパイア連合軍、そしてファントム・ビースト。 世界が争いに染まっていく中で、裏に潜む黒幕が、その姿を現す。 「…あいつほど胡散臭い奴を、私は見たことがないわ。」 前 死血編背景ストーリー 小説風はこちら 感想など 名前 コメント -
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星戦編 背景ストーリー 01:星戦編 第一弾(プラネット・コマンド) 五皇帝亡き今、世界を統括しているのは、各地で力を付けていた神羅達であった。 神羅は早速、自然文明の調査隊に終焉の魔導具跡地の捜索を依頼した。 調査隊が跡地で目にしたものは、想像すらしていないものだった。 大きな穴の真ん中に、かつて宝玉をめぐって争ったとされる光と闇の戦争を止めた戦士《兵極エンゲツ》の姿があった。 穴の奥深くで封印されていたエンゲツは、終焉の魔導具という重しを失い、自由の身となっていた。 エンゲツは、光と闇の姿を感知して抹殺するようにプログラムされていた。 光の本拠地「シルヴァー・グローリー」に突撃していったエンゲツは、並はずれた戦闘力で光の城を瞬く間に崩壊させていく。 さらにエンゲツは地上に降り立ち、闇文明の本拠地を標的に据えた。 光と闇を殲滅せんとするエンゲツは、一日にして光文明と闇文明を壊滅状態にまで追い込んだ。 これを三文明の反乱ととらえた光と闇は水文明の科学力を奪い取り、精霊と悪魔の魂を使って、エンゲツに対抗できる最強の兵士《兵極キラボーン》を作り上げた。 キラボーンはエンゲツとは対極の存在であり、火と自然を抹殺するようにプログラムされた。 そして、ついにエンゲツとキラボーンが対峙した。 が、ここで光と闇が予想だにしなかった事態がおきた。 どういうわけかは知らないが、エンゲツとキラボーンが手を組み出したのだ。 キラボーンはその有り余る魔力で、各地に眠る究極生命体「パーフェクト・ハート」を復活させ、世界の征服に乗り出してきた。 世界は、再び戦争に包まれる・・・。 02:星戦編 第二弾 裏世界の強者達(バック・オブ・ストロング・コマンド) 宝玉事件の直後で、しかも不意打ちとはいえ、たった一日で二つの文明を壊滅寸前まで追い込んだ兵極の戦闘力に、五文明はかつてない恐怖を覚えた。 エンゲツの覚醒が三文明とは無関係だと分かった光と闇は、三文明に和解を求めた。三文明はこれを承諾した。 兵極の異次元ともいえる戦闘力に対抗するためには、こちらもあらゆる戦力が必要だろう。 龍、不死鳥、超神羅・・・五文明はあらゆる力の研究を開始した…。 一方、二人だけでは強大な神羅達に打ち勝つのは不可能だと分かっていたエンゲツとキラボーンもまた、新たな戦力を欲していた。 エンゲツは自らの名を「フレイマー」と改め、《兵極将タクティクス・フレイマー》と名乗り、全世界に呼び掛けた。 ―――我々力のある者だけが生きる新しい世界を創ろうじゃないか。 その一言で、元より戦いを欲していた強力な戦士たちが次々と現れ、中には兵極の素材志願者もいた。 さらに、古代に「風神雷神」と恐れられたストーム・コマンド達までもがフレイマーに力を貸した。 フレイマーは集まった素材たちで次々と兵極を作りだし、ついに「兵極軍」として名乗りを上げた。 フレイマーの勧誘が順調に進む中、キラボーンはなぜか知識の宝庫である「サウザンド・アーク」にいた。 キラボーンはある兵士を探していた。決して表舞台には出ないと言われ、伝説とまで言われた種族「アサシン・コマンド」であった。 存在すら疑わしかったが、キラボーンは自らが目覚めさせた《探索の極致ハイ・スコープ》を使い、サウザンド・アークでの文献を頼りにして、その居場所を突き止めたのだ。 キラボーンは、伝説と呼ばれた暗殺者を引き入れることに成功した…。 03:星戦編 第三弾 破滅の降臨(フューチャー・トゥ・ルイン・コマンド) 兵極軍が、ついに戦争の狼煙を上げた。 これまで研究してきたすべての力を戦争にぶつける五文明。予想以上の抵抗に戸惑う兵極軍。 だが、将軍であるフレイマーが先陣を切り出した瞬間、兵極軍はぐんぐんと歩を進めた。 そして、フレイマーの手がついに敵の中心部に届こうとしたその瞬間――― フレイマーの体を、無数の刃が貫いた。 刃の主は、キラボーンが引き入れたアサシン・コマンドの《暗殺兵ミリオンエッジ・A1》であった。 倒れるフレイマーの前に、キラボーンが姿を現した。キラボーンはこう言った。 ―――エンゲツよ、お前のおかげでこれだけの力が集まった。ご協力感謝するよ。だがな、お前の理想と、私の理想は違うのだ。 そして、キラボーンは周りにいた強力な龍や神羅、はては味方であるはずの兵極達の魂を使って召喚術を起動した。 キラボーンの真の目的―――それは、この星を方舟として宇宙のどこかにある「楽園」にたどり着く、というものだった。 星を動かすには、星の化身「星龍」の力が必要だった。 星龍を召喚するために、強大な兵極達への怖れを利用して五文明に力を蓄えさせたキラボーンは、その力を使って《星龍ティアマット・アース》を召喚。パーフェクト・ハートが持つ「極限融合能力」を使い、星龍との融合を果たし、ついに《星将グランド・キラーボーン》として世界に降臨した。 キラボーンが星の軌道を操作し始めると、無理やりの軌道変更で耐えきれなくなった星のあちこちで天変地異が発生した。 キラボーンを討たねば、星中の生物がこのまま死滅する・・・。 五文明の、破滅との戦いが再び始まった。 04:星戦編 第四弾 伝説の戦士(ザ・エンシェント・レジェンド・コマンド) 揺れ動く大地のせいで、まともな身動きすら取れない五文明の軍勢。 わずかに力のある者たちは抵抗するも、星と同等の力を持つキラボーンには抵抗にすらなっていなかった。 その時、わずかに生き残った兵極軍の民が、フレイマーの亡きがらと自らの体を使って兵極にしてほしいと五文明に頼んだ。 キラボーンに裏切られ、倒された仲間の仇を討ちたいと言った。そして、何より折られた自らの誇りのために。 五文明は持てる技術をすべて使い、キラボーンを討つ最強の兵極の製作に取り掛かった。 しかし、今いる兵極達や五文明の精霊、悪魔などでは、キラボーンを討つなど到底不可能だった。 そんな中兵極たちが連れてきていたのが、同盟を組んでいたストーム・コマンドとアサシン・コマンドの大将格である《大嵐神パルス・ジャムブウル》と《暗殺統括デスサーベル・S2》だった。 彼らもまた、キラボーンを倒すための兵極化志願の一人であった。 こうして、五文明はキラボーンを討つための最強の戦士《兵極レジェンド》を作りだした。 レジェンドがキラボーンの前へ進むと、キラボーンはかつてない強者の気に押されながらも、武器をとった。そして、二人の武器が交差した。 勝負は一瞬だった。キラボーンは、立ったまま命尽きていた。 天変地異がおさまった星の上で、レジェンドは佇んでいた。五文明も、歓喜の声を上げる者は誰もいなかった。ひたすら静寂だった。 生命の危機は確かに護られた。だが、キラボーンが捻じ曲げた星の軌道は、戻ることはない。この星を取り巻く環境は、すぐに変わるだろう。 暗黒の宇宙を、星はただ真っ直ぐ進んでいた。どこにたどり着くかなど知りもせずに。 ここまで読んでいただいてありがとうございました。 バッドエンドみたいな終わり方ですいませんw byセレナーデ
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Last up date 2010-01-22 16 48 46 (Fri) 背景ストーリー第一話 天下の大勢 第二話 旗揚げの時 第三話 初陣での小手調べ 第四話 連盟して敵に立ち向かう 第五話 再起を図る 第六話 燕(えん)を滅ぼして皇帝となる 背景ストーリー 第一話 天下の大勢 晋の太熙(たいき)元年、武帝(ぶてい)の跡を継いだ恵帝(けいてい)は暗愚だったために司馬氏一族による「八王の乱」が起こり、その混乱は十六年続いた。ここから司馬氏による晋王朝(しんおうちょう)は弱体化し、永嘉(えいか)四年に匈奴(きょうど)人である劉聡(りゅうそう)によって滅ぼされた。劉聡(りゅうそう)は晋を滅ぼした後に洛陽(らくよう)に都を定め、その国号を漢とした。劉聡(りゅうそう)が死んだ後、旧臣である靳准(きんじゅん)が謀反を起こし、劉氏一族を殺して自らが皇帝になろうとしたが、やがて劉曜(りゅうよう)に滅ぼされてしまった。劉曜(りゅうよう)は靳准(きんじゅん)の乱を平定した後に都を長安に移し、天下に大赦令(たいしゃれい)を発した。 そして、河北の羯族(けつぞく)に石勒(せきろく)という者があり、劉曜(りゅうよう)が靳准(きんじゅん)を討伐する混乱に乗じて、自らも王と称し、襄国(じょうこう)に都を定めて、国号を趙(ちょう)とした。石勒(せきろく)は以前に漢族の奴隷とされたことがあり、それを恨んだ石勒(せきろく)は漢族に対する復讐心に燃えていた。羯軍(けつぐん)は行軍中、兵糧をほとんど持たず、漢人を捕まえては殺して食糧にしていた。戦乱は十年続き、長安は陥落し、劉氏の趙(ちょう)は滅亡した。この時、大地は一面焼け野原となり、漢人の十人のうち七、八人は殺されるという有り様で、南方に避難する人々の数ははかり知れなかった。 また二十年が経ち、石勒(せきろく)の旧将である冉閩(ぜんびん)が石勒(せきろく)とその孫の石鑑(せきかん)を殺し、自らが皇帝となり、国号を大魏(たいぎ)と称した。冉閩(ぜんびん)は漢族で、十二歳の時に父親ともに石勒(せきろく)に捕虜にされた。父親が死ぬと、石勒(せきろく)は冉閩(ぜんびん)のたぐいまれなる智謀と武勇を評価して養子にした。かつて無数の漢族が羯族(けつぞく)に殺されたので、その報復に胡人(こじん)を虐殺する命令を出し、胡人(こじん)であれば老若男女を問わず殺され、三日のうちにその死者は二十万人に及んだ。危険を感じた冀州(きしゅう)、司州(しれい)などの各異民族の百万人は北に向かって逃げたが、あまりに大勢の人々が殺到したので、各地の路上では避難民による殺し合いが起こり、さらに飢餓や疫病の発生で多くの人々が命を落とした。冉氏による魏王朝は人口が激減し、あらゆる産業は衰退してしまった。さらに三年後、国中で飢饉が生じ、冉閔(ぜんびん)は食糧を得るために一万の兵力で北上した。燕国(えんこく)の慕容俊(ぼよう しゅん)はこれを知り、慕容 恪(ぼよう かく)に命じて騎兵十四万で迎え撃ち、冉閔(ぜんびん)を常山(じょうざん)で包囲した。燕(えん)の騎兵は連戦連破だったので、慕容 恪(ぼよう かく)は重装備の騎馬の三人一組を縄でつないだ「拐子馬」または「鉄浮図」と呼ばれる重騎兵を用いたところ、歩兵は手も足も出ず、破竹の進軍を続けた。戦死者は数知れず、冉閔(ぜんびん)は奮闘して三百人余りを殺したが、ついには捕虜になり、慕容俊によって遏陘山で処刑された。 冉氏による魏王朝は滅亡したが、旧臣たちは誰一人として降伏を潔しとせず、南や西に逃れて勢力を築き、鮮卑族(せんぴぞく)の慕容氏に対抗しようとした。 ▲ 第二話 旗揚げの時 「将軍、この土地は肥沃で屯田に用いることができます。 三里西には山岳地帯で木が生い茂り、伐採して木材にすることができ、その麓(ふもと)では石材を採掘することができます。 三里北の石はみな黒い鉄鉱石で、その鉄から武器や農耕具を鋳造することができるので、なにも心配がありません。ここは天から与えられた安住の地です。 将軍はすみやかに伝令を発し、ここに軍営を設置し、とりでを築き、兵士を帰農させて、樹木の伐採や良鉄の鋳造、石材の採掘により建物や城壁の建築にあたらせて、長期的な計画を図るべきです」 「それはよい。永嘉の乱(えいかのらん)の後、北には慕容氏が燕(えん)を建て、南には晋の残存勢力がまだ残っている。この広い天地に自分の身の置き所はないものと思っていたが、今、このような地相に恵まれた宝物のような土地を得ることができるとは思いもしなかった。 われわれはまずこの地で休養し、ここで再起を図るとしよう。幸い、異民族どもはわれわれの実力を知っている。冉魏(ぜんぎ)の亡き陛下の恨みを晴らすときは今である! 諸将に伝える。お主は百人を率いて西の山に赴き山林を伐採せよ。お主は百人を率いて西の山に赴き石を採掘せよ。お主は百人を率いて屯田し狩猟を行え。木で建物を建て、石で城壁を築くのだ。その他のものは私に従って北に赴き鉄鉱石の採掘だ」 「承知いたしました!」みなはそう言うと、すぐさま鳥や獣を追いやり、しばらく樹木の伐採や石材の採掘、食糧の運搬に黙々と励んだ。 三日の後、木材は一日に三百、石材は一日に三百、開墾した五百ムーの田では三千人を養える食糧、さらに良質の鉄一日一百を産出できるようになった。将軍は木材二百、石材一百で倉庫、食糧庫をそれぞれひとつ作り、木材、石材、鉄鉱石、食糧を保管できるようにした。さらに余った木材と石材で民家も建築させて、四方に触れを出した。 「帰る家のない者は、しばらくここで難を避けるがよい。食べ物と住居を提供するが金は一銭も取らない。もし長く住みたいのであれば、木材の伐採、石材の採掘、屯田の開拓、鉄鉱石の採掘を手伝え」 一ヶ月も経たず、三千人が集まり、みなそのままの居住を望み、将軍とともに進退を共にすることを誓った。こうして、人手が増えたために、木材、石材、食糧、鉄鉱石の生産量は一気に増加し、倉庫や食糧庫は満杯になり、戦乱の世において桃源郷のような光景を呈するようになった。 「将軍、一月余りが経ち、すでに山林は七度、農場は九度、鉱山は三度、石場五度の開拓を行いました。民家も八十五軒になり、人口は三千人余り。毎日百人の者がやって来て将軍と生死を共にすることを誓っております。 民力が充実したこの機会に、石場を拡張も五里四方に拡張し、高さ五丈、幅三尺の城壁を築き、幅三丈、深さ一丈の外堀を掘り、その底には無数の鉄や木を鋭く削って作った串を配し、盗賊や敵の侵入に備えましょう。 さらに鍛冶場を設けて、優秀な鍛冶師を招き、刀、剣、矛などの兵器を作ら、練兵場では教練に命じて流民たちに様々な戦闘技法を教えるのがよろしかろうと存じます」 「うむ。軍師の言葉に従い、すみやかに実行しよう」 まず、朴刀を将兵百人に持たせた。朴刀手の持つ朴刀は重く、振り回すには不便だが殺傷力はきわめて高い。刀手は防具がないと容易に負傷するので、将軍は命じて、厚い牛革の鎧を作って胸や腹を覆わせ、胸の前に「護心鏡」という鉄の鏡ひとつを付けさせ、流れ矢に当たったり刀を受けたりしても怪我をしにくくさせた。 防具も武器も重ければ行動力が鈍るので、朴刀をやめて、その代わりに剣を持たせることにした。毎日、様々な剣の技を練習させ、朴刀を剣に替えても、その攻撃力が朴刀に劣らないようにさせ、これを「濶剣士」と呼ばせた。 将軍は城郭を巡らせ、盗賊に備えた。胡人(こじん)たちは騎射を得意とし、刀剣ではこれに近づくことができないので、歩兵は対抗することができない。そこで軍師が進言した。 「胡人(こじん)たちの弓は強く、馬は速く、刀は長いので、遠くから攻めれば弓の射程距離で負け、近くで攻めてもわが軍の刀剣ではとても及びません。早急に対策をお考えください」 将軍は「城の四隅に塔楼を多く建て、そこから弓を射て防げばよい。」と答えた。 軍師は「それは国を守るための良策でございます」と言い、続けて「もし野戦になれば、いかが対処いたしますか?」と問うた。 将軍は「将兵たちに胡人(こじん)のように騎射を習わせ、これに対抗すればよい」と答えると、 「いいえ。胡人(こじん)は三歳で羊に乗り、五歳で馬に乗り、七歳で兎を射ることを覚えますので、一朝一夕でこれを真似ることなどできません。もしわが軍にこれの真似をさせても、胡人(こじん)にはるかに及ばず、騎射で対抗することなど不可能です」と軍師が反論した。 将軍が「軍師にはすでに策があるようだな。率直に言ってくれ」と言うと、 軍師は「遠い敵に対抗するには、職人に命じて弩弓を作らせます。弩は胡人(こじん)の弓よりも百歩も遠く飛び、敵の装甲を貫くことができますので、これを用いれば遠方にいる敵に勝つことができます。近い敵には矛を用いて対抗します。柄には木材を使い、長さ二丈、太さ一寸で、その尖端に鋭利に尖らせた鉄器を備えます。敵の騎兵に遭遇した場合、これを林のように並べて防げば、敵騎も容易に近づけませぬ」と答えた。 将軍は「それはよい考えだ。まず学院を建築して制弩の法を研究させ、工匠に長矛を作らせよう。私自らが指揮を取る」と言い、長矛手百人を配備した。 矛の長さが二丈もあるため、その扱いはきわめて困難であったが、戦場においては、これを縦横に使いこなせなくてはならない。将軍は矛手たちに矛での戦い方を教え、横五人、縱五人で列を組み、胡人(こじん)の騎射にその一列を破られても、その次の列の矛手がこれを刺すようにさせた。 さらに一ヶ月余りが経ち、城壁は二十里に及び、塔楼は八つになったので、将軍はこの城を「緑洲城」と名づけた。城中には一万人余りの難民を収容し、生産や鋳造に従事する者以外の精強な者には城を守る兵士にした。その数は二千人になり、うち矛手が千人、刀手と剣士が各五百人であった。弩(おおゆみ)は完成したが弩矢の飛距離が百歩だったので、将軍は不満に思い、さらなる研鑚を命じた。 「将軍、今や鉄も余裕が出てきましたので、それで鉄の鎧を作り、鎖帷子(くさりかたびら)を作って、布や皮の替わりにしましょう」 「将軍、鉄は百回精錬すれば、鋼鉄になると聞き及んでいます。鋼鉄は鉄を泥のようにうがち、鎧を神のように突き破ることができます。職人に命じてこれを作らせましょう。某が自らこれを担当します」(文官がその研究の中心となる)」 さらに一ヶ月余が経ち、弩が完成した。足で弦を引くので矢は二百歩も飛び、百歩の距離なら重装甲も打ち抜けるようになった。将軍は喜び、弩手五百人を配備させた。 「将軍、今や緑洲城の名声は外に聞こえ、三百里四方の家を失った避難民たちはみなここに身を寄せるようになりました。 これではそのうち胡人(こじん)たちに狙われる恐れがあります。敵が通りそうな場所には堅固な関を設け、防御にあたる軍に重弩を持たせ、落石の計も準備させましょう。関の前には深い溝を掘り、騎馬の進軍を防ぎましょう。千人でこれの防御にあたれば、胡人(こじん)の騎兵数万といえども容易に突破はできますまい」 ▲ 第三話 初陣での小手調べ 「軍師、流星馬の調査によると、ここから北方百里のところに流寇の巣窟があり、盗賊千人がいるという。先帝が胡人(こじん)を虐殺した時に逃れて隠れた者たちで、略奪、殺戮を繰り返して民衆を苦しめ、悪逆非道の限りを尽くしているそうだ。すでにわが軍には装備を備えた軍隊三千人があるので、これを討って民衆の害を除こうと思うのだが」 「もし流寇たちが野戦でわれわれを迎撃するならばわが軍に勝ち目がありますが、もし敵が山寨にこもって堅く守ればわが軍になす術はございませぬ」 「私は大魏(たいぎ)の将軍である。どうして胡人(こじん)の盗賊くずれに遅れを取ることがあろうか。すでに決めた。討伐に赴くぞ。」 「将軍、どうか落ち着きください。 最善の攻撃をしようとすれば、まず必ずそれに応じた武器を得なければなりません。今わが軍には三千人の将兵がおりますが、城を攻めるための武器がございませぬ。 胡人(こじん)がもし城門を堅く閉じて打って出てこない場合、わが軍が殺到したところでこれを打ち破る良策がありません。無理をして城壁を登ろうとすれば、必ず石や木を落とされて甚大な被害をこうむるでしょう。 今の策としましては、まず工場を建設し、職人たちに衝車(しょうしゃ)や雲梯(うんてい)、投石車を製造する方法を研究させます。そうすれば兵卒たちが城壁を登ることがでるようになり、投石車でその塔楼を落とすこともできましょう。 もしこの三つを備えることができれば、胡寨の攻略など物の数ではありません」 将軍はこれを聞いて大いに喜び、ただちに実行させた。 さらに二十日が経ち、衝車(しょうしゃ)二台、雲梯(うんてい)十台、投石車六台が完成した。投石車は三百斤の巨石を三百歩の距離まで届かせることができたので、将軍は特にこれを気に入り、「霹靂車(へきれきしゃ)」と名づけた。 諸事すべて備わったので、兵二千人を率いて討伐に出発した。 胡寨に着くと、胡人(こじん)の流寇たちの勢力は大きかったが、案の定、籠城戦に及び、弓手を塔楼に登らせて、漢族の軍が近づくとこれに射掛けさせた。将軍は山寨から三百歩の距離に陣を布き、弩手を前列に、矛手をその後ろに、朴刀手と剣士たちを矛手の横に立たせた。 陣太鼓を三度鳴らして、胡人(こじん)たちが出てこないのを見ると、霹靂車(へきれきしゃ)で攻撃させた。瞬く間に、三百斤の巨石数個が胡寨に飛んで行き、弓手のいる塔楼や山寨の城壁を粉砕した。木を組んで築いただけのものが、三百斤の巨石に敵うわけがない。弩はこれらを紙のように撃ち抜き、ことごとく粉砕した。 胡人(こじん)たちは胆を冷やし、これ以上、山寨を守ることは不可能と見て、全軍が馬に跨って出撃して、漢族の軍がやって来るのを待った。将軍は弩手に矢をつがえさせ、二百歩の距離に近づくのを待って、五百の弩手に一斉に攻撃させると、百人の胡人(こじん)の騎兵が落馬した。さらに弓をつがえ、胡人(こじん)たちが百歩の距離に近づいた時に先頭の百騎を攻撃させたが数十の弩手が敵の矢にあたった。再び攻撃させると胡人(こじん)の騎兵のうちさらに百人が落馬した。敵の騎兵が近くに迫ってきたので、弩手たちを後退させ、矛手たちを前線に立たせた。 一千の矛手たちは五列に分かれて立ち、矛を林のように立てて、騎馬兵たちをことごとく地面に突き落とし、再び馬に乗ろうとする者は矛手によって斬られ、他の者たちもみな朴刀手や剣士たちによって殺された。二千の兵力のうち戦死者はたった百人で、敵の首は一千にもなり、戦闘は完勝に終わった。 山寨はすでに主人を失い、将軍によって占拠された。そこで食糧一万斤、兵器数百、良質の騎馬百匹を得た。さらに兵士に命じて騎射の技を練習させた(技能獲得)。そして緑洲城から民夫千人を募って、山寨を拡張し、石の城壁、木の家屋を建設して、寨民たちを安んじた。山寨は山地にあったので将軍はこれを「流雲城」と名づけた。 流雲城は拡張工事が始まったばかりの頃は、緑洲城からの木材、石材、鉄鉱石の輸送が必要だった。その路程は百里におよび、人力での運搬は不便であったために、軍師は輜重車(しちょうしゃ)を製造させ、牛馬にこれを引かせたところ、一台あたり、千斤の物資を運ぶことが可能になった。輜重車(しちょうしゃ)を狙う流寇たちによって資源を略奪されることが頻発したので、将軍は怒って、百人の剣士にこれを守らせたところ、流寇たちも手を出せなくなった。 ▲ 第四話 連盟して敵に立ち向かう 半年も経たず、将軍は大小百におよぶ戦闘を経験し、殲滅した胡人(こじん)の流寇は数十万人にもなった。所有する城郭は五つ、民衆は十三万人、将兵は一万八千人、支配地は二百里になった。 支配地の民衆たちは安心して産業に従事し、将兵も勇猛果敢に戦に臨むので、将軍は心から喜び、大魏(たいぎ)王朝の栄光をいかにして取り戻すかということを考えるようになった。 軍師は言った。 「先帝の時代、中原の胡人(こじん)は散り散りに四散しましたが、今は慕容氏が燕(えん)を建て、胡人(こじん)たちは捲土重来を期しています。江南には東晋がありますが、現状に甘んじて、北伐に臨む気配はありません。先帝に背いた賊徒どもも用いるに足りません。大魏(たいぎ)の栄光を取り戻すのは易しいことではございませぬ」 そこで将軍は「まず東晋を討ってから、中原を目指すのはどうであろうか?」と問うた。 「それは決してなりませぬ。東晋は暗弱とは言え、百足虫が死しても固まらぬように、その力はいまだ健在です。われらがこれに立ち向かうのは卵を石に投げつけるようなものです。 さらにわれらも晋も漢族です。これを討とうとして軍を起こしても、加勢するものは少ないでしょう。 当面の策としては、まず晋に臣下の礼を取り、貢ぎ物をして敵意をそらせましょう。われわれはその間に安心して屯田、募兵することができます。そしてこの地の千里四方の漢人たちと連合して、唇歯(しんし)の関係を結び、将軍に胡人(こじん)を討伐する盟主に推挙させるのです。そうすれば出陣に大義名分が得られ、人々は必ず加勢に参りましょう。 鮮卑族(せんぴぞく)の慕容氏はすでに国を建て、国内の羯族(けつぞく)や匈奴(きょうど)などの各民族は表面上は服属していますが、心服してはおりません。いつの日かこれを討つ時に、弁舌の立つものを遣わして利害を説けば、かならず叛旗を翻すでしょう。そうすれば慕容氏は前後を顧みることができず、大事は必ず成し遂げることができます」と軍師が答えると、 将軍は怒って「私は魏将軍である。死んでも晋の臣下などになりはせぬぞ!」と言った。 しかし軍師が「かつて漢の高祖劉封(りゅうほう)は甘んじて項羽(こうう)の軍門に下りました。大丈夫たるもの、大事をなすには時には身を屈することも必要です。匹夫の勇だけでは,項羽(こうう)の最後のようになりかねませぬぞ」と言うと、将軍は長い間、考えた挙げ句、その策を容れた。 そして、晋に書状を送って臣下の礼を取り、金や食糧を貢ぎ物とした。晋の皇帝は大いに喜び、将軍を魏王に封じて、九錫を与えた。さらに戦車百台、攻城兵器百台を与え、その威厳を示した。そして四方千里の将軍や勢力を抱える城主たちに書状を出して、燕(えん)の討伐を呼びかけた。将軍の軍隊は精強であり、その戦功も第一であったので、盟主に任命された。 連合軍に加わった都市は三十八、人口は百万、将兵は十万にもなり、この連合を「討胡の盟」と称した。 燕(えん)との戦いは三十余度におよび、破った関所も十有余、斬首した数も二十万に達した。中原の胡人(こじん)たちは、みなわれ先にと逃げ出した。燕(えん)の皇帝である慕容俊はこれを激しく恨み、精鋭騎馬隊による鉄浮図の軍を率いて自ら迎撃に出た。 両軍は野戦で激突し、漢軍の血で千里が赤く染まった。鉄浮図の兵士はその身を鏡鎧(きょうがい)で覆っている。鏡鎧(きょうがい)とは鎧の表面が鏡のように輝いている精鋼で作られたもので、遠距離戦では、重弩で三十歩の距離で射ても傷つけることができず、接近戦では矛手でも貫き通すことができない。漢軍の七、八割が戦死し、千里の潰走を余儀なくされ、「討胡の盟」は千里四方の支配地を失ってしまった。 .将軍は緑洲城へ退却し、全連合軍に、城を守るための援軍を派遣するように要請した。まず弩手で燕(えん)軍の先鋒の軽騎兵三千人を関所前で撃退した。 三日後、連合軍の敗残兵を緑洲城に集めて、軍馬の数を数えたところ、三万五千人しかいなかった。将軍は五千人に関所を守らせ、残りの兵士で緑洲城を堅守させた。 さらに二日後、大将軍慕容 恪(ぼよう かく)は燕(えん)軍十万を率いて、関所の前まで来ると、 「貴様らはこのような小さな関所で、わが十万の兵を防げると思っているのか?すみやかに投降を申し出るものがあれば命だけは助けてやろう」と兵に叫ばせたが、関所の兵は誰一人として答えなかった。 慕容 恪(ぼよう かく)は怒って、攻撃命令を出した。燕(えん)軍は軍から雲梯(うんてい)百台を繰り出した。一台に十数人が乗り、その周囲を木の板で守っていた。 兵士たちは合図の太鼓の音を聴くと、一斉に関所を目指して殺到してきた。守備の将はこれを見て、火矢を射かけると、ことごとく命中し、雲梯(うんてい)の上の兵士の多くが焼き殺され、死ななかった者も次々に地面に落ちた。関所からは矢や石が雨のように降り注ぎ、無数の燕(えん)兵が死んだ。 慕容 恪(ぼよう かく)は戦況が不利と見て、とうとう合図の銅鑼(どら)を鳴らして撤兵した。 守備の将は「慕容 恪(ぼよう かく)は緒戦が不利と知って、必ずや戦法を変えて来るだろう。われわれはそれを探らなければならない」と言い、斥候数十人を燕(えん)の陣に派遣して探索させた。 半日して斥候が戻ってきて言うには 「燕(えん)軍は多数の衝車(しょうしゃ)を配備しているので、門を衝車(しょうしゃ)で攻撃してくる可能性があります」ということだったので、守備の将は急いで百斤の大石に穴を掘り、これに縄を結んで「飛石」という武器を作らせた。 その翌日、燕(えん)軍は果たして衝車(しょうしゃ)数十台を繰り出して、関門を破ろうとして来たので、守備の将が飛石でこれを攻撃させると衝車(しょうしゃ)はみな破壊されてしまった。燕(えん)軍は再び功なく退却することになった。 慕容 恪(ぼよう かく)は激怒して 「このような小さな関所にいつまでも足止めを食っているわけにはゆかぬ。明日は兵士に土嚢(どのう)を持たせ、それを関所の前に積み上げて総攻撃させよ。退く者があればその場で斬れ!」と命令した。 三日目、三発の陣太鼓を合図に、燕(えん)軍は次々に殺到して来て、土嚢(どのう)を関の壁の下に積み上げた。関から矢や石が雨のように降り注ぎ、さらには檑木を落としたので、燕(えん)軍には無数の死傷者が出たが、一人も後に退かなかった。関の下に積まれた土嚢(どのう)は丘のようになり、燕(えん)兵たちはそれを登って、連合軍に襲いかかってきた。 燕(えん)兵の数は多く、連合軍は次第に劣勢となり、五千人の将兵がことごとく戦死し、燕(えん)軍の死傷者も八千におよんだ。関所は落ち、慕容 恪(ぼよう かく)はこれを二日かけて修復させ、三日目に城を攻めて来た。 慕容 恪(ぼよう かく)は数日の間休息するつもりだったが、兵糧不足のために、即時決戦を選び、三日目にやむなく城攻めを実行したのである。(関所では食糧が供給されないが、もし食糧があれば、さらに数日軍隊を駐屯させて、士気や傷兵を回復させることが可能である) その後、燕(えん)兵は緑洲城の四方を包囲し、数十日に渡って攻め続け、ついにこれを陥落させた。落城の寸前、将軍は腹心の部下たちとともにひそかに城を脱出し、再起を期した。落城後、慕容 恪(ぼよう かく)は三日かけて都市の人々を皆殺しにし、後顧の憂いを断った。三日後、緑洲城は跡形もなくなった。 ▲ 第五話 再起を図る 将軍はすでに好機が過ぎ去ったことを知ると、晋の皇帝に上表して、南に帰ることを希望した。晋の皇帝はその武勇の卓越していることを惜しみ、留まるように望んだが、慕容俊がその怒りを晋に向けることを恐れて、とうとう将軍の願いを容れて、食糧を車百台分、鉄千斤、木材、石材をそれぞれ一万斤、そして五千の兵士を与えて、将軍を援助した。 南に向かえないので、西に赴いて良い土地を探し、そこで屯田することにした。将軍は燕(えん)軍の主力が追撃することに備え、緑洲城のあった土地の西方八百里のところに留まった。民衆たちは将軍がまだ生きていることを知ると、再びおびただしい数の流民が身を寄せてきたので、これを整理し、兵士一万人を得て、民衆の数は数万に達した。再び、良い土地を求めて城を築き、田畑を作ったところ、民衆たちは心をひとつにして励んだので、たった三ヶ月で大都市を築き上げることができ、その広さは緑洲城の三倍にもなり、食糧、鉄鉱石、木材、石材の生産量も緑洲城の十倍になった。 将軍はここを涅槃(ねはん)の意味をこめて「鳳凰(ほうおう)城」と名づけた。 「軍師よ、燕(えん)の騎兵は精強で、鉄浮図の軍に突撃されては、わが軍は羊の群れに虎に飛び込まれたようなもので、弩弓も矛も役に立たない。どうすればよかろうか?」と将軍が問うと、 軍師は「敵の装備は精鋼です。目下の策としては、ただ精錬法の研究に励み、鉄を鋼鉄に替えれば勝算があるでしょう。さらに弩弓の製造法にも改良を加え、もし三百歩の距離に届き、精鋼の鏃を用いれば鉄浮図を破ることが可能です」と答えた。 「今は臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の時だ。以前の恥辱を雪ぐために、軍師は精錬法と弩弓の製造法の開発研究にあたってもらいたい。ここは四方を山に囲まれ、守るに易く、攻めるに難い要害の地である。ここに再び関を設け、城を守る武器を研究し、賊軍の襲来に備えよう」 ひと月余り後、突然、関の外に装甲兵千人が近づいているという報が届いた。将軍はただちに弩手を登楼させ、その他の兵士にも落石、檑木の計の準備をさせた。敵軍が近づくと、兵士の装備が燕(えん)のものではなかったので、攻撃を止まらせた。 関の下に来たところで、首領と思しき将が大声で叫んだ。 「私は討胡の盟の副盟主の王真である。先の戦では胡人(こじん)どもに一敗地にまみれ申したが、ここで将軍が再起を図っていると聞き及び、馳せ参じた次第でござる。どうか帰参をお聞き届けくだされ」将軍は承諾して、民夫千人を与えて王真を東に向かわせて屯田にあたらせた。その月の鉄鉱石の生産はわずかであった。(盟友の生産能力、軍事能力の回復を助ける) 「将軍、私はすでに新たな弩を完成させております。矢は三百歩の距離まで届き、足で弓を引くのです。二百歩以内なら、重装備の鎧といえども軽く貫き通します」 「鉄浮図の鏡鎧(きょうがい)も貫くことができるか?」 「百歩以内なら貫けましょう」 将軍は大いに喜んで、自らこれを試したところ、矢をつがえるのに相当の腕力が必要だったので、これを「神臂弓(しんぴきゅう)」と名づけた。神臂弓(しんぴきゅう)は製造が困難で、一人の優秀な職人が三日で一本を作るのがやっとであったので、将軍は兵器工房を拡張し、戦での需要に備えた。 さらにひと月余りが経つと、ついに精鋼の精錬法が完成し、鉄器の鋭利さにはるかに勝る精鋼で刀、剣など製造できるようになった。将軍はあらゆる兵器を鉄から精鋼に替えた。 鉄鉱資源の需要が急激に増加したので、将軍はあちこちに人を遣って探させ、鉄を売る者はその貴賎(きせん)を問わず、ことごとく仕えさせた。瞬く間に、鉄の値段は高騰し、五の食糧で鉄一に替えられたが、今や八の食糧になってしまった。 人々はふざけて「鳳凰(ほうおう)城の鉄は高い」と言い合った。(需要供給の変化は価格の変動を引き起こす) 辺鄙な場所にあったので、燕(えん)軍は数度にわたって押し潰され、いずれも関に近づく前に敗退した。神臂弓(しんぴきゅう)手は燕(えん)軍を恐れさせ、まだ隊列を組んでいないうちに、すでに百十人が倒されてしまった。 慕容俊は国内の混乱が続き、鳳凰(ほうおう)城攻めに割く余力がなかったので、鳳凰(ほうおう)城から中原に至る経路の要所に関を設けて、「重関」と名づけた。その関は城壁の高さ二十丈、幅三丈で、数万人の兵士を配備できた。そして関には強力な弩弓を配し、連合軍の進軍を阻もうとした。 三年の後、討胡の盟は再び勢力を盛り返し、兵は精強になり、食糧も充分な備蓄を得た。さらに矢を三里の距離に飛ばすことのできる床子弩(しょうしど)を新たに開発した。 床子弩(しょうしど)は前弓、中弓、後弓から成り、三つの弓で一本の矢を射るのだが、それには四人の力を必要とした。三つの弓を使うので「三弓床弩」と呼ばれた。 また霹靂車(へきれきしゃ)を改良して、火石弹を投擲(とうてき)できるようにし、これを「火霹靂」と名づけた。 将軍は連合軍に伝令を出し、 「魏王の名において天下に号令する。燕(えん)の皇帝の非道は、われわれの仁義の兵で討伐せねばならない。諸侯は兵を出して重関を攻めるべし。 重関の城壁は高く、兵も多い。守るに易く、攻めるに難い難所ではあるが、魏王自ら火霹靂で関の兵士を焼き尽くし、三弓床弩で関門を攻めるであろう」と呼びかけた。 関を守る弩弓は二百歩の距離までしか飛ばず、連合軍には届かなかった。攻撃は数日に渡って続き、関門、城楼、弓櫓などはみな破壊されて将兵の士気が低下したので、魏王は攻城命令を発し、半日の白兵戦の後、重関はついに破られた。 ▲ 第六話 燕(えん)を滅ぼして皇帝となる 魏王は再び天下に号令した。 「燕(えん)の皇帝の天にそむく所業はすでに天の報いを受け、その運気はすでに尽きている。人々は決起してこれを滅ぼせ」 すると、たちまち非鮮卑族(せんぴぞく)の人々が決起し、反乱を起こした。燕(えん)の皇帝は慌てふためいて、これを皆殺しにした。 魏王は三ヶ月に渡って攻撃を続け、数多くの城を落としながら、都である鄴の城下に迫ったので、慕容俊は精鋭部隊全軍を配して対抗した。 しかし、三年の歳月は形勢を全く逆転させており、三弓床弩と神臂弓(しんぴきゅう)によって鉄浮図の軍は百歩の距離に近づく前に殲滅されてしまった。接近戦では、兵器をすべて精鋼に替えているので、精強な将兵たちは奮迅して鏡鎧(きょうがい)の兵を次々に撃ち破った。 この戦争は天地を揺るがし、鬼神も涙するほどの凄惨を極め、鉄浮図の軍を破っても、燕(えん)軍の選り抜きの精鋭が挑んできたので、戦闘は七日七晩続いた。 ようやく慕容俊の軍を殲滅した時には同盟軍もその七、八割を失っていた。都は陥落し、燕(えん)は滅亡した。 魏王は鄴を落とすと、ここに遷都し、宮中を探して国を治める者の印である王鼎を見つけ、大魏(たいぎ)の栄光を取り戻そうとした。 翌日、魏王は帝位に就き、詔を天下に発して、国号を魏と改め、年号を天啓元年とした。天下に大赦令を出すと同時に、兵を出して燕(えん)の残存勢力を討伐させた。 晋の皇帝も、魏王が帝を称するや、魏帝を名乗る逆賊を誅すべしと詔を発した。そして同時に魏討伐の北伐軍を進めた。 ▲
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ストーリー 大魔道士、草原のガルドリンが魔道サークルの陰謀により殺害され、彼の随一の盟友であった、デヴィンモア王はその陰謀者率いる闇の軍隊とバローグリム王率いる略奪軍隊の猛襲から王国を必死で守ろうとしていた。しかし侵略されるのも時間の問題で途方にくれたデヴィンモア王は侵略をくい止めるため、彼の娘との結婚をバローグリム王に約束する。しかし、彼女の心は他にあり、父とバローグリム王との約束を知ると、その姿を消してしまった。この行為をバローグリム王は裏切りと取り、再度兵をデヴィンモア王とその王国に向けた。こうして、王国の嘆き、愛、怨み、裏切り、復讐、誇りと悪の物語、ダンジョンロードは始まる・・・。 キャラ作成後のムービーのまとめ デヴィンモア王(Davenmor)とバローグリム王(Barrowgrim)は敵同士です。彼らは両方とも魔道サークル(Circleof Mages)と同盟を結んでいますが、バローグリム王の味方の魔道士ヴォルガ(Volgar)はデヴィンモア王の味方の魔道士ガルドリン(Galdryn)を打ち負かしました(オープニングムービーでの戦い)。その結果、デヴィンモア王はバローグリム王に譲歩することを余儀なくされ、娘のエロウィン(Ellowyn)をバローグリム王と結婚させることに同意します。 もちろん、エロウィン姫はバローグリム王と結婚する気はありません。彼女はデヴィンモア王の近衛隊長であるバルデンと結婚したいと思っています。これを知ったデヴィンモア王はバルデンを逮捕し、投獄しました。激怒したエロウィン姫は、次の日、城から姿を消しました。 バローグリム王はエロウィン姫の失踪を聞いて、デヴィンモア王が裏切ったと判断し、デヴィンモア王の城があるファーグローブへ進軍し始めました。そして、ゲームはファーグローブのすぐ北の森から開始します。
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背景ストーリー +Scouting the Storm Release 19 Prologue Excerpts from the Journal of Garrick Enlightened Vowkeeper Book 4 - Page 48 The aftershocks started to subside not long ago. It has been only a few days since The Fracture but I can t know for sure. The first survivors who surveyed the devastation have all been consumed by the spellstorm. Even Fort Halcyon is said to be little more than rubble. Castle Bogmore is in disarray and there are no spare men to cover the lookouts. I fear the worst. Massive explosions ring out from the south, even as the quakes settle. Siren s Step had not needed defending in many seasons, so a fresh patrol was dispatched only four nights ago. The men returned this morning and said they had seen the edge of the world. At the cliffs the storm is still raging. Where there was once mountains and marshes, only clouds now remain. It is clear that the Highlands that I have called home have become hollow and I can t help but feel it is our fault. We received word last night that Longwatch still stands. There is little time to waste, we leave within the day. It saddens me that untold amounts of knowledge will be left behind but one day we will return. We must leave the Highlands now, no matter the cost. Book 4 - Page 73 I heard rumors that a group was able to return to the Hollow Lands and escape. Despite my distaste for these looters, I hunger for knowledge of the state of the world. Through my own means I was able to learn what they recovered. Besides several gauntlets, some with gems still intact, there were a few scraps of parchment. The fools could not read them, so I was able to acquire them for little more than an old rune. The scrolls contained powerful glyphs, the teachings of Waylyn the Scout. The stories say she was a phenomenal hunter, blessed with a gift of foresight. She was a formidable mage in her own right, but even more impressive leading a hunting party. With training we should be able to teach these skills to anyone that seeks enlightenment. +The Quest Begins Release 20 Prologue Excerpts from the Journal of Garrick Enlightened Vowkeeper Book 4 - Page 48 Refugees from the Hollow Lands continue to pour into Longwatch. They appear more and more wretched with each passing day, starved and barely clinging to life. Some that return have a look of corruption in their eyes and I know they have gazed into the Spellstorm. It pains me to see it, but I also find myself frequently watching the procession of these people. Ardin, the warden of Longwatch, has somehow established order…for now. I have been working with the city guards and the other Vowkeepers to provide support. We have not been successful in stopping the Vowbreakers from returning to the Hollow Lands. I suspect that many of them are even using the very same terrible power that caused The Fracture. I can always tell when a breaker returns because they seem somehow immune to the decay of the Hollow Lands. In my studies, I have found no teachings to put my concern with the breakers at ease, which fuels my curiosity further. We must remain strong and resist the urge to use these ancient items of power because we do not understand them. My studies have pointed to a book, very old, that could broaden our knowledge. There are mentions of an armorer, or even an entire race of them, that crafted the gauntlets. I must find this book, even if it means hiring a group of breakers to search for it. +Path of the Break Release 21 Prologue Excerpts from the Journal of Garrick Enlightened Vowkeeper Book 4 - Page 91 This morning, a Breaker came to see me. Imagine my surprise. She was quite a sight. Her hair was disheveled, her clothes worn and tattered, and she was clearly fresh from the Hollow Lands. As I am often reminded, appearances can be deceiving and are rarely important. The item this Breaker carried was what interested me. The Breakers know I pay a high price for any scraps of history they can bring me. It was a journal, very old, and likely very dangerous. I have spent the rest of the day and most of this night poring over the contents. Large sections are missing—which may be for the best—but I offered the Breaker considerable coin if she can find them. This journal supposedly once belonged to Ferec Snowlash, the grandfather of Leoven Snowlash, my current master. I have no way to know if it is authentic, but it is now my mission to find out. The contents of the journal read like a training manual for Breakers. It discusses, in detail, ways to control the power within the gauntlets. There are ideas and theories for how best to wield these weapons alone as well as in teams. Most of the back half of the journal is missing, so it is unclear who Ferec was training and what they expected to face. If this truly is Leoven s grandfather s journal, it means that he broke his vow long ago. I must think more on this, so it seems sleep shall have to wait yet again. My mind yearns for the days that I could make a trip to Respite Rock in the Hymnwood to ruminate in peace under the warm sun. It saddens me that those days will likely never come again. +The Fracture Release 22 Prologue Excerpts from the Journal of Garrick Enlightened Vowkeeper Book 4 - Page 38 "We were too late. The Fracture happened just before dawn. The corruption of Gyle has been unleashed. The earth shakes as the world hollows. The feral elements are draining from the land and into the Spellstorm. What has she done?" Excerpts from the Journal of Garrick, Enlightened Vowkeeper Book 4 - Page 42 The damage is worse than I imagined. The bridges leading north from Fort Halcyon are now shattered, even the bridge at Halcyon Pass. The quakes continue, only furthering the destruction. No messages have reached us from Banehelm Keep and it is only rumored that Longwatch may be unscathed. Word from across the land seems to only get worse with each new report. The Spellstorm surged last night and took with it the Vowguard unit I dispatched to recover the Vowkeeper stores from Lux Vault. Seeing the storm rise I had assumed the worst. To my surprise, a single survivor did return this morning. She seemed different, but the captain of the guard dismissed her so quickly I did not have time to study her for myself. I told the other Vowkeepers to be mindful if they hear of her and report back to me. Our job now is to serve the people and contain the heresy that caused this disaster. I knew this day could come and I was unprepared. I cannot let that happen again. +Hope s End Release 23 Prologue Excerpts from the Journal of Garrick Enlightened Vowkeeper Book 2 - Page 468 Today is my fourth day in Dawnholm and I now wish I was staying much longer. The sunrise over the Brimbriar mountains was magnificent. I have not felt this alive in many years. Even in the depths of my research into this fascinating place, I can barely pull my mind away from thoughts of her. I must focus…on my work. In the histories of Dawnholm, there are mentions of a vault locked deep within the central keep. The doors have been sealed for ages. Curiously, when I asked Keeper Harmon, he became quite defensive. I get the sense he does not want me here; he has made it clear it is not his job to help in my task. The keep itself has long been used as a school and training facility. Many Keepers come here for instruction and guidance. The lower floors contain numerous vaults and libraries full of a vast array of artifacts. I am surprised that so few of them have been properly cataloged, but that is why Hope asked for help. While most people love to dig through jewels and treasures, I am most interested in scrolls and tomes. There were many in the first vaults I explored, but now that we re entering the older stashes, I have seen very few. It almost feels as if they were taken elsewhere, but I know the vaults have remained untouched for centuries. I did find one torn page within an old chest that read "Truths of Gyle". I have seen that name in only one other book and was certain it would not be written anywhere else. Excerpts from the Journal of Garrick, Enlightened Vowkeeper Book 4 - Page 51 The devastation of Dawnholm is unspeakable. Where there was once old roads, the world itself is torn asunder. The grounds I once strolled through are now fields of ash. On the road to Longwatch I knew I would see many terrible things, but nothing prepared me for that. My knowledge of how this disaster unfolded is limited. I was unable to venture too close, but the destruction appears magnified towards the center of the keep. I knew that place well. It is nearly unrecognizable now, mostly just splinters. There are shards of stone puncturing the grounds, giving the ruins a vengeful aura I did not expect. My memories of Dawnholm will now live only within the pages of this journal. I feared for the worst, but I believed along the road I would get word from Hope. No word has come. Seeing the ruins of Dawnholm for myself, I am more crestfallen than ever. If only we could have shared one more sunrise. Excerpts from the Journal of Garrick, Enlightened Vowkeeper Book 4 - Page 95 A group of Breakers returned from Dawnholm. I knew this day would come. During the chaos, I attempted to push her out of my mind and focus only on the people and the vow. It was a futile attempt to protect a shred of the past. My fears were confirmed. I heard the tale from a young boy that the Breakers found shelter within a vault. Hope had led him and several others there to protect them from the Spellstorm. She did this again and again sacrificing herself to look for other students. They found her not long after the second night of storms. Her eyes were hollow. He gave me a ring that she had left to him with instructions to find me. I have never seen her wear it. Someday I will research this ring, but not today. The Breaker that brought the boy to me also carried a strange sash. I have seen several Breakers with these strips of cloth tucked away, mostly out of sight. I realized they are covered in markings, almost like a record of feats completed in the Hollow Lands. It is risky to carry something so obvious—but the Breakers are an open secret. I will see if I can get my hands on one of these sashes to better understand what the Breakers are doing in the Hollow Lands. I am growing less uncomfortable with the Breakers. I know the choice they made and what that choice is likely doing to them. My curiosity is growing dangerous again, but I cannot help myself. A long walk will serve me well. +Mystery of the Runes Release 24 Prologue Excerpts from the Journal of Garrick Enlightened Vowkeeper Book 2 - Page 489 This morning I discovered something wondrous within a seemingly forgotten old merchant chest a runestone. These old relics allow their caster to focus and channel runic magic. This is not the first time I have seen a rune object. While runic magic is outlawed under the Vowkeeper doctrine, it is still common to see runechips. These days I have only seen runechips used for fun tricks during name day celebrations. My curiosity got the best of me and I must confess I had to know if it would still activate. Before I knew it I dashed from one end of the vault to the other in an instant. The runestone works! I feel guilty admitting my exhilaration. I have spent many hours contemplating why many of the ancient texts do not mention runes at all. Many in the order believe the omission is purely accidental. I am not convinced. I believe runic magic is different from the elemental magic I have studied. I think it may even have a different origin altogether. The chest also held seemingly innocuous letters and a ledger. This ledger is very old but details trade routes from Halcyon to Vidallah. It has been over a century since there was free flowing trade running through Brightswell Tower. Much of the business detailed in the ledger is around runestones. It makes mention of several I have never heard of before. While the discovery of new runestones is exciting there is more to study in the ledger. Since the border closing we have heard very little from the Prisma. From my readings they were once great allies of ours, and from the looks of this ledger, great trade partners as well. It seems that they had access to runes but hungered for brilstones and opalesce ore in great quantities. Furthering this research will keep me occupied for the next several days and I am already falling behind with each new vault I visit. I need to be careful about my focus because I tend to lose track of time. I really don’t want to miss another dinner invitation with Hope. +Whispers of the Vault Release 25 Prologue Excerpts from the Journal of Garrick Enlightened Vowkeeper Book 4 - Page 110 I woke this morning to a message. With order restored in Longwatch, more attention is being diverted to the Breakers. I need to be more careful about my meetings with them. I have instructed them to leave a mark by the Ribbonwood trees I pass on my morning walk if they return from the Hollow Lands with something of interest. While I empathize with their excitement, I must guide them to be more subtle next time. I met a single Breaker outside the southern refugee encampment. The number of survivors entering Longwatch has slowed to a trickle but the camps are still overflowing. Ardin has done impressive work managing these efforts without descending into utter chaos. I worry for him now that he must deal with the politics of the Vowkeepers and Vowguard all wrapped into a single city. And that without mentioning the challenge the Breakers will present to him… I could tell from my first glance it was an old relic. The style was clearly not from the native masterworkers of Dustpool. The Brilstone was cut with incredible precision and adorned with intricate scrollwork. Truly magnificent craftsmanship that glittered in the morning sunshine. Holding this treasure brought memories flowing back. Its weight reminded me of traveling the Gildway as an apprentice learning accounting and trade. The power I felt emanating from the Brilstone made the hair on my neck stand up, just as it did the first time I discovered the ancient gauntlets of my grandfather. The feelings and memories were wondrous, enchanting, and dangerous all at the same time. The Breaker wanted me to identify the necklace. She was quite disappointed when I explained that I could not. The only way to understand the power of that Brilstone was to wear it. The Vowkeeper doctrine does not forbid me from wearing such powerful artifacts, but I worry about the temptations that it would bring. I heard rumors that there was still an armorer hiding somewhere in Longwatch. He may be the only person with the knowledge to identify such a relic. His kind has long been missing from the Highlands, even well before the fracture. While travel is not truly outlawed, the Vowguard is incredibly suspicious of outsiders. Edgewall Gate has been blockaded since I was a child, closing the entrance to the Red Stairs. The Gildway was still left open until Bron Odium took control of Dustpool Hold. His fear of outsiders outweighed his better judgement and his greed. Since those days I have seen very few armorers and even less of their wares. When I pressed the Breaker on where she found the necklace, it was clear this is not the only treasure she uncovered. It appears that the fracture may have cracked open some previously hidden areas of Luxvault. I had heard rumors and found traces of rare items stored there many years ago. If my memory serves me well, most of that area was endowed to the Vowkeepers for use. That may mean this amulet—and whatever else this fortune seeker has found—once belonged to the order. That is both worrying and confusing and I must think on what it means. Excerpts from the Journal of Garrick, Enlightened Vowkeeper Book 3 - Page 12 I have nearly finished my work in the bowels of Dawnholm. If not for the summer evenings I have been spending in the fading sun with Hope, I am sure I would go mad. The amount of dust and well-aged grime I scrape from my boots each night is a constant reminder of how deep I delved. The last few weeks have been mired in boredom; ever since I found that working runestone, nothing else has seemed exciting. Until today. This afternoon, upon moving a large old bookcase, I found what appeared to be a hidden door. The door itself is made of solid stone and I could find no clear locking mechanism. As luck would have it, through the passage of time, a chip has formed in one edge and I could peer through the crack. Through much hard work and some ingenuity with a broom I swiped from my quarters, I was able to pull a few loose papers through. There is not much to go on from the scraps, but it appears to be a manifest of items. I cannot easily decipher what all the items are, but they appear to be incredibly valuable. The location is also not apparent but there was a foremark from a family that owns large portions of Luxvault. This needs more investigation and I must determine a way to open that door without Keeper Harmon—or anyone else—taking notice. トップページに戻る
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DMDC-04「探偵編 最終章 開眼!超探偵!〜ハートに火をつけて!〜」の背景ストーリーをまとめたページです。 各話ごとにおまけカードとしてランダムで封入されるという設定。今回はプロローグ+全十話+全体のエピローグとなっています。 (7/20) ページ修正 探偵編 最終章 プロローグ “深淵”から放たれた光に飲み込まれ、行方がわからなくなったジゴロック。彼が帰らぬまま、早くも数ヶ月が経過していた。 あの日、【阿頼耶識】の話を聞いたルーキは、急いで“深淵”へと向かった。しかし、彼女が辿り着いた時には、すでにジゴロックとルパンの姿はどこにもなく、すべてが終わった後だった。 愕然とするルーキは、やがてある者の存在に気づく。一体のクリーチャーが、頭上から見下ろしていたのだ。 そのクライム・クリーチャー、モリアーティーは、ルーキに告げる。 「ジゴロックは死んだ」と。 ルーキが真実を確かめようとした時、“深淵”の威力に耐えきれなかった「ライヘンバッハ」が崩壊を始める。結局、彼らの生死は確認できぬまま、【阿頼耶識】の手助けにより、彼女はどうにか「ライヘンバッハ」を脱出したのだった。 第一話:予想外の再会⁉︎ ルーキは一人、「ライヘンバッハ」の跡地を訪れていた。ジゴロックの行方に繋がる手がかりがないか、ワトソンにも内緒で調査に来たのだ。 しかし、どれだけ探しても手がかりは見つからない。本当にジゴロックは死んでしまったのだろうか? 彼女でさえも諦めそうになったその時、ある人物が現れた。 「久しぶりだね、ルーキ君」 そこに立っていたのは、なんと行方不明になっていたはずのルパンだった。どうやら彼は無事だったらしい。しかも、話にのると、ジゴロックが彼を助けたのだとか。 「その後ジゴロックくんがどうなったのかは、私にもわからない。気がつくと、私のそばにこれだけが残されていたんだ」 そう言って、彼が差し出したのはジゴロックのピストルだった。ルパンはそれをルーキに渡そうとするが、何か裏があるのではないかと警戒されてしまう。 彼は必死に説明した。今まで自分が“フィオナの一雫”や“グラディアン・レッド・アイ”を盗み出して来たこと、そして「ライヘンバッハ」の“深淵”を破壊しようとしたのは、すべてモリアーティーに悪用されるのを防ぐ為だったのだ、と。しかし、これまでの行いが祟ってか、なかなか信用してもらえない……。 第二話:殲滅者!ジェノサイダー! 一方その頃、「ホームズ」の街ではすでに異変が起こりはじめていた。様々な場所に、同時にクライム・クリーチャーが出現したのだ。 ジャスティス・ポリスが対応にあたるも、あまりの数に手が足りず、状況は悪化していった。 そこで立ち上がったのが、街の私立探偵たちである。ベテランのポアロやマープルを筆頭に、オーガスタスやギデオン、エラリーなど、名だたる探偵たちの活躍により、暴動は鎮圧されるかと思われた。しかし、彼らこそが、モリアーティーらの真の獲物だったのだ! 突如として現れた凶悪なクライム・クリーチャー、ジェノサイダー。彼らはディテクティブ・クリーチャーを狩る為に生み出された、恐るべき殲滅者である。ジェノサイダーの容赦ない攻撃の前に、探偵たちは次々と倒れていった。特に、モリアーティーの側近であるセバスチャン・モランの力はすさまじく、ポアロとマープルが二人がかりでも敵わないほどであった。 第三話:犯行声明! ルーキたちが戻って来た頃、「ホームズ」はほぼモリアーティーらの手に落ちていた。有力な探偵のほとんどが倒され、ジャスティス・ポリスも壊滅状態。通りにはオートマタ?が跋扈し、狂気の音色を奏でていた。どうやら、彼らの楽器から微粒子状になったサイコ・パスが振りまかれており、それを吸引した者が、クライム化してしまうらしい。 どうにかワトソンと合流したルーキたちは、彼に事情を説明し、街を護る為に戦おうとした。 しかしその時、彼らの頭上に巨大な映像が浮かび上がる。そこに映っていたのは、事件の首謀者であるモリアーティーだった。 生き残っている住民たちに向け、モリアーティーは告げる。街のシンボルである「レイヴン塔」を占拠したこと。そして、彼らは二つの爆弾を「ホームズ」内に仕かけており、1つは「レイヴン塔」に、もう1つはこの街のどこかにあることを。 この2つの爆弾には微粒子化されたサイコ・パスが搭載されており、爆発すれば「ホームズ」の街が消し飛ぶだけではなく、世界中がサイコ・パスに汚染されると言う。 探偵たちに課せられたタイム・リミットは、明日の夜明け。果たして、ルーキたちはそれまでに爆弾を見つけ出し、モリアーティーを逮捕することができるのか⁉︎ 第四話:「ホームズ」を奪還せよ! モリアーティーからの犯行声明を受けたルパンは分身を使い、無事な住人たちを「奇巌城」へ集めた。 彼らの中には、当然ルパンのことを信用できない者もいた。しかし、時は一刻を争う。ここは彼を信じることにして、みなで作戦を練っていく。 彼らの立てた「ホームズ」奪還作戦はこうだ。まず、負傷した者は「奇岩城」の中で休ませ、元医者であるワトソンを中心に看護する。 その間、ジャスティス・ポリスの生き残りと黒煙組で手分けして、街にしかけられた方の爆弾を捜索。また、それと同時に、ソーンダイクらが「レイヴン塔」に突入し、モリアーティーたちと戦いつつ、爆弾を処理する。 そして、ルーキはルパンと共にある場所に向かい、万が一に備え「新たな力」を手に入れると言う。 ソーンダイクとコースケの部隊には、エグゼガリバーとミノスなどが同行を志願した。また、「奇岩城」の見張り役はストリート・イレギュラーズとピュアリーが引き受けることに。 かくして、各々やるべきことは決まった。奪われた街を“盗み返す”べく、探偵たちは作戦を開始する! 第五話:緋色の亡霊!エルロック! ルパンとルーキを背中に乗せたヤブサメは、ある場所を目指して飛んでいた。彼らが向かうのは「ホームズ」の上空に浮かぶ大牢獄、「アルカトラズ」。ルパンの話によると、この中に収容されているあるクリーチャーに会うことで、モリアーティーに対抗し得る力が手に入るのだとか。 無事侵入できた二人は、牢獄の最奥へと向かう。ルパンのトリックを使って檻を開けると、巨大な独房の中にいたのは、ジゴロックに似た姿のクリーチャーであった! 驚きを隠せない様子のルーキ。すると、二人の背後には、いつの間にかあるクリーチャーが立っていた。レキドウと名乗った彼は、この独房の門番をしていると言う。レキドウは、ルーキにこう語った。 「それは、かつて一人の男がここに閉じ込めていった、自らの分身。いわば彼は自分自身の中で膨れ上がった憎悪の化身を、この檻に封印したのです」 かつて、ジゴロックの中には犯罪者を憎む気持ちがあったのだ。そして、彼の過去が産んだ亡霊、エルロックを倒すことができれば、ジゴロックのピストルをパワーアップできるらしい。 レキドウの手によって、エルロックの枷が解き放たれた! 第六話:それぞれの戦い! 一方、ソーンダイクたちの部隊は、すでに「レイヴン塔」へと突入していた。並みいる敵をなぎ倒し、快進撃を続けるソーンダイクとコースケの前に、セバスチャン・モランが立ち塞がる。師匠たちの仇を討つ為、二人は協力して、セバスチャン・モランに挑む! その頃、街で爆弾を捜索するジャスティス・ポリスと黒煙組。それぞれを束ねているレストレードとギロ長は憎まれ口を叩き合いながらも、協力して任務にあたっていた。 すると、彼らの元に、モリアーティーからの刺客が現れた。レストレードはダブルバイセップスと、ギロ長はフォン・ヘルダーと、それぞれ戦うこととなる。 「奇岩城」に残っていたワトソンたちも、モリアーティーの部下による襲撃を受けていた。ジェノサイダーの一人であるサロメの相手をアイリーンが、オートマタの指揮を執るコンダクターの相手を、ワトソンが務める。 襲撃者はそれだけではなかったが、黒煙組で唯一城に残っていたゴロワーズが、一人で返り討ちにしてしまった! 第七話:奇跡の超合!スカイ・イズ・リミット! 「アルカトラズ」にて。エルロックと対決するルーキは、苦戦を強いられていた。なかなか状況を打開できない彼女に、レキドウがヒントを与える。「どれだけ強くとも、亡霊は所詮亡霊でしかない」と。 その言葉を聞いたルーキは、戦闘態勢を解いた。彼女はエルロックの攻撃を敢えて受け入れることで、その力を排除するのではなく、取り込もうとしたのだ。 この決死の作戦は、見事に成功を収めた。エルロックの力はピストルに吸収され、その憎悪はルーキの勇気に打ち消されたのである。どうにか試練を乗り越えた彼女に、レキドウは自らの式神を貸し与えた。 「拙僧の式神は、きっとルーキ殿のお役に立つでしょう」 かくして、パワーアップしたジゴロックのピストルを手に、ルーキたちは改めて「レイヴン塔」へと向かった。 一方、二人がかりでセバスチャン・モランに挑むソーンダイクとコースケだったが、戦況は芳しくなかった。 しかし、それでも奮闘する彼らに、7つ道具が応える。仲間たちから借りてきていた7つ道具が奇跡の超合を果たし、1体の巨大な超道具・クリーチャーとなったのだ!無限の力を秘めたスカイ・イズ・リミットはセバスチャン・モランを圧倒し、他のクライム・クリーチャーの力を封じ込めてしまった。 辛くも勝利したソーンダイクらはモリアーティーの元へ向かったが、そこへ辿り着く前に、マガドリンネのしかけた罠によって足止めされてしまう。 第八話:犯罪皇帝!モリアーティー! ヤブサメに乗ったルーキたちは、上空から塔内へと突入する。彼女らを出迎えたのは、マガドリンネだった。彼の生み出した猛毒植物により、ヤブサメが犠牲になってしまう。 マガドリンネの相手を引き受けたルパンは、ルーキに自らのナイフを渡し、「「ホームズ」の街を“盗み返す”んだ!」と、希望を託す。 ルーキは先に進み、遂にモリアーティーの待つ部屋へたどり着いた。そこにはモリアーティーの腹心の部下であるソムニンが控えており、彼女の到着を歓迎する。 玉座に座ったモリアーティーは、ルーキに語った。彼とジゴロックは元々研究者であり、友であったこと。そして、原初のクライム・クリーチャーの襲撃により彼らの友情は引き裂かれ、別々の道を歩み始めたことを。 知られざる過去を語り終えた彼は、最後の生贄であるソムニンを取り込み、犯罪の王の力を解き放った。 すべてを破壊する咆哮を上げた犯罪皇帝に、ルーキは最後の戦いを挑む! 第九話:開眼!ルーキ・プロビデンス! ルーキはレキドウから借りていた式神、ゴギョウを呼び出し、文明の力を駆使して戦った。 しかし、モリアーティーの力は圧倒的であった。彼の発動させた完全なるトリックにより、その身に触れることすらできない。 さらに文明の力を与えてくれたゴギョウが倒されたことで、ルーキは窮地に立たされる。 追いつめられたルーキに、犯罪の王は言う。 「君も、犯罪者を憎んでいたのだろう?だからこそ、君は心の象徴たる文明を失った。そして、復讐の為に探偵を目指していたのだ」 「……確かにそうかも知れません。でも、ボクはいろんな人たちから、それをもらってきました。この心は、もう空っぽじゃない!」 彼女の体が力で満ちていく。ルーキはこれまで出会ったすべてのクリーチャーたちから、少しずつ文明の力をもらい受けてきたのだ! そのことに気付いた彼女は、ついに探偵を超えた探偵へと開花する。ルーキ・プロビデンスは心に正義の火を灯し、反撃を開始! それに呼応して、ジゴロックのピストルとルパンのナイフが最強の超合を果たした。ザ・ホームズ・ハートを握り締めたルーキ・プロビデンスは、必殺の一撃を放つ! 第十話:夜明け ルーキ・プロビデンスの攻撃はモリアーティーのトリックを粉砕し、ついにその体を撃ち抜いた。さらにザ・ホームズ・ハートはクリーチャーへと変形。その刃で、犯罪の王をねじ伏せる。死闘の末、ルーキたちはとうとうモリアーティーを倒したのだ。 するとそこへ、ルパンがやって来た。マガドリンネを倒した彼は、他の仲間が爆弾を発見し、時限装置を解除したことを告げる。 しかし、問題はもう1つの方だった。ジャスティス・ポリスと黒煙組の部隊が捜索を続けているが、まだ見つかっていない。空はすでに白み始めており、リミットの夜明けは間近だ。 ルーキがもう1つの爆弾の在りかを尋ねると、モリアーティーはこう答えた。 「……爆弾は、ここにある。私の、体の中に」 つまり、「ホームズ」のどこかとは、彼の体の中を指していたのだ! それを聞いたルーキはすぐに爆弾を解除するように言うが、モリアーティーは受付なかった。自分は「虚空の主」に相応しい最期を遂げるのだと……。 すると、ルパンがモリアーティーに歩み寄った。 「なら、俺も付き合わせてもらうぜ。首を突っ込むのが探偵の仕事だからな」 そう言って、彼は変装を解いた。そこに立っていたのは、なんと行方不明だったジゴロックではないか!そう、彼はモリアーティーの計画を阻止する為にルパンと協力し、彼に成りすましていたのだ。そして、本物のルパンが無事もう1つの爆弾を「盗んだ」らしい。 驚いたルーキは、すぐにジゴロックの意図を察した。彼を止めようとする彼女に、探偵は言う。 「後のことは任せたぜ、弟子」 “深淵”に飲まれた影響で時空を超える力を手にしていたジゴロックは、モリアーティーを連れ、どこか遠い場所へと旅立って行った。かくして、探偵たちの長い夜が明けた。 探偵編 エピローグ モリアーティーたちとの死闘から、約一年後。「ホームズ」はすっかり元どおりの様子を取り戻していた。街は活気に溢れ、様々な文明や種族のクリーチャーが行き交う。しかし、それでもすべての犯罪が消えたわけではなく……。 観光に来ていたアイフェは、仲間とはぐれてしまった。彼女が困り果てていると、二人の男たちが声をかけてくる。彼らは「仲間を探すのを手伝う」と言い、その見返りとして多額の金を要求してきた。アイフェは素直に言うことを聞き、金を払いそうになる。 しかし、その時。性懲りもなく旅行客の少女を騙そうとしていたオダイカンたちの前に、一人の探偵と、その相棒が立ちはだかった。 「お待たせしました。名探偵、参上です!」 彼らの活躍によりアイフェは助けられ、無事ロセスと再会を果たす。 ──とある大富豪の元に、一通の予告状が届く。差出人は、もちろんあの大怪盗。 「今夜零時、“カリオストロの首飾り”ヲ頂戴シニ参ル」 依頼を受けたルーキとワトソンは、さっそく富豪の住む城へ向かうのだった。 (探偵編 背景ストーリー 完)
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幻龍編第1弾 Zと思われるクリーチャー軍の力により、各地のドラゴンが突如力を覚醒し初め、他のクリーチャーらを攻撃し始めた。 また、かつての不死鳥達の魂を持つドラゴンたちも現れ始めた。 この突然すぎる事態に素早く対応できたものは少なく、早くも超獣世界は荒廃の一途をたどり始めた。それは次元をも歪める強大な力であり、オリジンやエイリアンなど、過去の種族達も続々と次元の狭間より到来し始めた。追撃をかけるように、Z軍は究極の龍を作り出し、追い打ちをかける。 この地点で、Z軍と、オリジンらの種族の鎧亜軍、そしてZ軍と敵対する文明軍の3つの勢力に分かれた。 その中で文明軍は、光文明の技術をもとに、光を司るサイキック・スーパー・クリーチャーの開発に成功。これは戦況をひっくり返すほどの力を持っており、形勢は逆転し初め、文明軍は一時的に優位に立った。 その中で、謎の種族シャドーマたちは、怪しい微笑みを浮かべていた。 幻龍編第2弾 3勢力の戦いにより混沌と化した世界で、漆黒の土地はさらに瘴気を増し始めた。この影響はあらゆる種族に及び、甚大な被害に及んだ。 だが、100年前後でこれほどまでに瘴気が増えることは不自然であり、これを不可解を感じたパキスは、漆黒の土地に赴き、アザトース再来説を説き、そのまま行方をくらませた。 一方、ハンマーと呼ばれるエイリアンが、鎧亜軍の仕向けたヨグ・ソトースによって兵器と化してしまい、鎧亜軍の戦力となってしまう。 様々な事象が同時に起きる中、Z軍はなぜか動きを見せず、鎧亜軍の標的は文明軍へと完全に切り替わる。古代の文明による攻撃は凄まじく、なかなかの苦戦を強いられている中、魔法陣による広範囲攻撃によって、文明軍はかつていないほどの被害を受け、同時にそれは時空をゆがめてしまい、文明軍の希望である超次元へのアクセスを封じてしまった。 その絶望的な状況の中、ヴォルト・カイザーが覚醒し、ハンマーらを消し炭にしたことで、文明軍が活気づき、再び戦いへの希望を得た。 このまま順調に戦いが進むと思われていた時、アザトースと呼ばれる別次元の悪魔が到来。これはZ軍の仕業であり、何もしていなかったのではなく、そう見えただけであり、着実にアザトースを呼び込んでいたのである。 あまりにも大きすぎるアザトースの到来。そしてほぼ同時期にシャドーマが動きを見せ、スカーレット・ラグーンをはじめに文明軍に攻撃を仕掛ける。彼らは鎧亜軍の戦力になっており、文明軍は徐々に押されていってしまった。 そのころ、ひっそりと堕天使達が姿を現し始める。 この絶望的な、そして長く続く漆黒の時代は、後にダークネス・ワールドと呼ばれる。 幻龍編第3弾 その絶望は、一陣の烈風によってかき消される。 そう、フィオナの森の奥深くで眠りについていた、ガイアールの血統であるガイアール・セカンドが、同胞の危機を感じ取り復活を果たしたのである。 かつてのガイアールと彷彿とさせる、頼もしすぎるその戦力は、圧倒いう間に鎧亜軍を吹き飛ばし、ほぼ壊滅にした。残すは最強生命体ツキカゲだけであったが、これは、裏切りに走ったシャドーマの切り札スカーレット・レジェンドと相討ちとなり、結果的にシャドーマと鎧亜軍は互いに力尽きた。 1勢力がそがれたと同時に、Z軍に大きな動きが起きる。かつての覇王ブラック・モナークを復活させ、悪魔さえ絶望する悪魔、ブラック・モナークZを造り上げる。 世はまさにガイアールとブラック・モナークの戦いであり、互いの力はほぼ互角。そしてしばらくの年月がたった頃に、ガイアールの覚醒がきっかけとなり、ブラック・モナークZを滅ぼすことに成功した。 だが、この時大地が割れ、冥界の覇者が姿を現したのである。 幻龍編第4弾 全ての始まりであるZ軍の到来は、イザナミと呼ばれる、かつてのゼニスたちの魂が形作られた、究極の存在が黒幕だったのである。 彼の強さは非常すぎるもので、片手間で文明軍をほぼ壊滅状態に追い込み、さらには最後の希望であるラスト・ガイアールでさえ、最強のアンノウンであるゼロニウムに抹殺されてしまう。 イザナミの侵略はこれでも終わらず、ひたすらに文明軍を攻撃し続ける。 希望という言葉さえ消えようなこの時代の中で、かつての英雄の血を引いた3人の勇者が、ひっそりと、神護の奇跡に守られながら、力をつけていた。 爆竜GENJI XXの血を引く最期の英雄、アルカディアスの血を引く礎の精霊、プリンプリンの血を引く永遠の姫君。この3人は後に完成したレジェンド・ドラゴンへと覚醒し、世界を救うことになるが、これを知るものはこれまでも、これからも居ないだろう。 幻龍編第5弾 もはやイザナミに完全に支配されるだろうとだれもが諦めていたその時、太陽の権化であるデュエル・ガイアスが降臨した。 デュエル・ガイアスは、英雄の血を引く超英雄、森羅万象の精霊、悠久の姫君が覚醒リンクした姿であり、異なる時代の英雄の血が混ざり合い、気高い正義の究極竜が誕生した。 そのお天道様とまで見誤ってしまうほどの高貴な姿は、同時に太陽に匹敵する正義のエネルギーを持ち、イザナミと同化し、次元の狭間へと消えたのである。 まさに希望のドラゴンであったため、以降、デュエル・ガイアスはお天道様として崇め続けられる。 冥界は希望とともに消え、新たな時代が始まる。 僅かに生き残った鎧亜軍の兵士たちも改心し、超獣世界でひっそりと暮らした。 その平和の水面下で、楽園と呼ばれる謎の文明が動き始めていた。 楽園編第1弾 平和な日々を過ごしていた超獣世界。 ある日、突然楽園と呼ばれる大陸が地面を割り、出現した。どのようなメカニズムかは不明だが、宙に浮いているのである。 周りには強風が吹き荒れているため、猛者でない限りは中を確認できないため、そのようなクリーチャー達の間では楽園と呼ばれていた。 しかし、実際の楽園は、一般に楽園と呼ばれるようなものではなかったのである。 ドラゴンやエンジェルなど強豪たちが念を押して楽園を確認しに行くと、それは狂気の生物兵器を生産する工場を担うまさに地獄であった。その模様を見てしまった者たちはもれなく排除、または洗脳され殺戮兵器として楽園の手ごまにされてしまった。 そして殺戮兵器が十分にそろった時、楽園側はそれを使って超獣世界を攻撃し始めた。そして同時にそれらを指揮するタロットの刺客たちも現れ、もはや先頭の立てるような強大な力を持つ味方を持っていない超獣世界の住人達は苦戦を強いられてしまう。 楽園の支配者エデン、そして殺戮を繰り返す狂気の生物兵器サディス・モンスター。これらを倒さない限り、超獣世界に平和が訪れることはない。 楽園編第2弾 楽園の勢力に対抗すべく、プラチナ・ドライブを宿した5戦士たちが現れた。 それぞれ壮大な過去を持つクリーチャー達であり、覚悟はそこらのクリーチャーの比ではない。故の強力な力を持った戦士たちである。 その力と連携した攻撃により、5戦士率いる文明軍はタロットの刺客たちを押し退けた。 だが、その中で楽園の創造者である3王の一人、フジヤマヴォルケイノが直々に戦場に現れた。進化ゼニスの例に漏れることのない非情な力。その勢力に5戦士たちは押され、その一人であるカモンがついに葬られてしまう。 このカモンの死がトリガーして、残りの戦士たちの覚醒へとつなげる。そして勢いづいた戦士たちによってフジヤマヴォルケイノは消滅する。 その頃に、滅ぼされたと思っていたタロットの刺客たちが融合をはじめ、「運命」の頂として戦士たちのいない隙に文明軍を攻撃し始めたが、これに傍観者だったエンペラーが応戦する。これは、エンペラー達が恐れていた遥か次元の奥の、最強の覚醒獣の復活の兆しを感じ取り、その第一の脅威を楽園と定めたことにある。 楽園編第3弾 巨大な地響きとともに、空間に漆黒の大きな割れ目が生じた。そこから、Zと名乗る悪魔たちが楽園と文明軍の見境なしに攻撃を始める。 これらはかの最凶の覚醒者が復活した証拠であり、これからの闇の未来を意味する事象であった。 自分らをはるかに凌駕する力を持ったことを知った楽園側が、文明軍への攻撃を止め、協力を申し出たのである。これにより文明軍と楽園は締結を結び、Zとの戦いを始めた。 楽園の科学力があればZなど的ではないと思っていたものも多かったが、それは大きな間違いだったのだ。 Zを殲滅したと思った最中、4体の凶悪な刺客たちが現れ、それぞれの文明の土地を攻撃し始めたのである。それぞれ永遠、封印、破滅、終焉を司るディアボロスという存在であり、かつてない呪術で各文明を攻める。予測のつかない攻撃にクリーチャー達は混乱を隠せなかった。 楽園編第4弾 楽園側の支援もあり、辛くもそれらの刺客を倒すことに成功するが、その直後本当の黒幕に出くわす。そう、デビル・ディアボロスが降臨したのである。 長い年月を経て、アンノウンらへの復讐の念で作られたその体は、まぎれもないゼロの力を宿しており、そのエネルギーの源は怨念の感情が生み出した歪んだ永久機関。 かつてない破壊力で楽園はほぼ壊滅。スタープラチナでさえ気圧され、もはや世界は滅びるものはと思われていた。 その中で楽園は最後の力を振り絞り、最強のサディス・モンスターであるクリスタル・レヴァテインと、最強のネクロソウル兵器のドラゴンの槍を造り出し、これらを5戦士に託す。 そしてボスコの意志を継いだ超神龍が彼らと合流し、究極の竜騎士の創造を開始した。この方法が、たとえ最悪の結果を生み出すと知っていても、世界を救うため5戦士たちは最後のプラチナ・ドライブの力を振り絞り、スタープラチナに注いだ。 楽園編第5弾 ディアボロスは覚醒し、世界を一瞬で葬り去るため、あらゆる空間からゼロの力を蓄えていた。 奴を葬るには今しかない、そう感じたスタープラチナは、ボスコの龍にまたがり、神槍を手にした。 そして、すべての者たちに、どんな形でも世界を残すため、究極を一撃をディアボロスに与えた。 ディアボロスは消滅した。が、その代償はあまりにも大きく、最悪の形で世界が一巡した… ほぼすべての種族は一巡前の記憶を失い、修正すべき世界の歪みさえ忘れてしまった。そう、一巡してたどり着いたこの世界は完成した世界ではなく、真の完成した世界は、あのディアボロスを撃破した後に訪れる平和なのである。そしてその世界へ再びたどり着くには、はるか悠久の彼方に存在する、スタープラチナ・レクイエムが佇む空間へ行かなければならない。 この事実を一巡前は誰もが知っているはずだった。この最悪の一巡の仕方で世界は再び破滅へと向かってゆく。 だが、特殊な種族であるマグネイターと、ヴァンパイアだけは、なぜか一巡前の記憶を鮮明に覚えていたのである。そしてそれは新たな戦争の幕開けの予兆でもあった… 巡界編第1弾 最悪の形で一巡してしまった世界。ほぼ全ての種族達は一巡前の記憶を忘れ、何事もなかったかのように生活している。一見よく見る光景だが、真実を知る者からすれば以上過ぎる事態。 マグネイターとヴァンパイア、そしてサディス勢力。これらは一巡前の世界の記憶を覚えていたが、どう統率を図ろうとも、その異常事態には誰も見向きもしなかった。 そしてそれら3つの種族達は一巡前への世界へ帰ることを完全に諦めてしまい、果てにはこの世界を統べるために戦争を始めてしまう。知る者が考えた、最悪の結末であった。 そんな中、3体の王龍達は、この事態に反旗を翻した。ゼフィス、ゾニア、シェルニスの3体は、ガイアールから受け継いだ純粋な王龍の血を持っており、それの影響か一巡前の記憶を持っていた。彼らを信用する一部のドラゴンたちは、王龍勢力としてマグネイター、ヴァンパイア、サディスらに戦いを挑み、鎮静を試みようとする。 そして完全に制圧しようと、誰もが戦争の終わりを見た瞬間、それぞれの切り札と言える最凶のドラゴン、サンダー・ドラゴン、ブラッディ・ドラゴン、そしてサディスの最終進化形態サディス・コマンドが現れたのである。前者のドラゴン2体は単体で圧倒的な力を持っており、後者は、数さえ少ないものの、1体1体が圧倒的な力を持っていた。これにより王龍の勢力は押されるばかりか、戦争は悪化する一方。そんな中、戦争エネルギーによる異常な次元の変化を、パキスは察知していた… 巡界編第2弾 AG・ゲートをくぐりぬけた先にゼフィス達を待ち受けていたのは、全てが覚醒する力を得た「覚醒世界」。その世界もまた支配された世界であった… 覚醒世界を支配するのは大天使エルドファイン。あらゆるものに覚醒の力を与える力を持っており、それを行使してこの世界を創造、支配したのである。そこにマグネイターとヴァンパイアが割り込んできて、さらに一部の地域を支配してしまったため、これがエルドファインの怒りを買ったのである。もともと話し合いだけでゼフィスは解決しようとしたが、そううまくはいかなかったのである。エルドファインは3体の覚醒者を下部として解き放ち、王龍たちと戦わせた。それと同時にマグネイターとヴァンパイアの力を我が物にして、さらなる高みへと上り詰め、究極次元神シュブ・ニグラスへと覚醒リンクを遂げる。 その前にはシェルニスとゾニアも倒れ、まさに絶体絶命の状況を迎えたが、仲間に手を出されたゼフィスが炎龍を支配する力を以て覚醒。見事シュブ・ニグラスを倒す。 だが、真の敵はシュブ・ニグラスではなかったのである… 次元の狭間より現れたフォーエバーと名乗る覚醒獣。彼はエルドファインに力を授かったのではく、別の力の干渉であるらしい。 不死身ともいえるその生命力は今の力では消せないと考え、ゼフィスはフォーエバーをマグナ・ゲートに封印。そのままGOD・ゲートを通じて次の世界へと進んだ。 のちにフォーエバーを完全に葬り去らなかったことを後悔するのをゼフィスはまだ知らない… 巡界編第3弾 GOD・ゲートを抜けた先には、真の王が鎮座する最悪の世界。まさに支配された世界とはここのことか、と思わせんばかりのおぞましい世界であった。 この世界の支配者は電虐の皇帝ヴァレンタイン。存在するだけで弱きものは息絶える恐ろしいエネルギーと、絶対の支配下にある優れた力を持つ5皇。これらを全て退けるのは厳しいと判断したゼフィスは、交渉に持ちかけた。が、彼らは温厚ではなかった。 すかさずゾニアとシェルニスは臨戦態勢に入るが、ヴァレンタインには到底かなわず、とうとう命を落としてしまった… この時2人はゼフィスに自らの力を授け、それを受け取ったゼフィスは怒りのままに究極の進化を遂げた。 青き焔を纏い、5皇を一瞬で薙ぎ払い、たちふさがる3大権力者の一人ザナドゥーさえ虫けらのごとく焼き消した。 ヴァレンタインも瞬時に両断してしまい、この地点でゼフィスは何者も超えることができない究極の域に達していた。そしてこれより始まるのは、最強の者に訪れる、孤独であった… 一人全てを背負ってゼフィスは、CHAOS・ゲートを通じて次なる世界へと足を踏み入れた。 作者 天照
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DMDC-02「探偵編 第2章 追跡!バラバラ・ジャック!〜黄の探偵と黒の仁義!〜」の背景ストーリーをまとめたページです。 各話ごとにおまけカードとしてランダムで封入されるという設定。今回はプロローグ+全六話となっています。 探偵編 第2章 プロローグ 「祈りの社」での事件から数週間後。巷を賑わせたルパン逮捕のニュースも次第に鳴りを潜め始めた頃、大都市「ホームズ」の片隅で、新たな事件が幕を開けようとしていた。正体不明の「辻斬り」が、街を彷徨い始めたのだ。 この「辻斬り」に襲われたクリーチャーは、装備していた武器や生やしていた角、翼などを、すべてバラバラにされてしまっていた。この特徴から、いつしか「辻斬り」は、バラバラ・ジャックと呼ばれるようになる。 バラバラ・ジャックの凶行は多くの住人たちを怯えさせた。もっとも、これはまだ物語のほんの序章にすぎないのだが……。 第一話:退屈な日々? 「祈りの社」での事件から数週間後。ルーキは立派な探偵になる為に、ジゴロックの元で修行に励んでいた。が、ここのところ依頼が全く来ず、退屈な日々が続いていたのである。 悩んだ末、ルーキは何か事件が起きていないかと、自分から探しに行くことに。とはいえ例の「辻斬り」以外に目ぼしいものはなく、彼はすっかり途方に暮れてしまう。 するとそこへ、一体のクリーチャーが声をかけて来る。なんでも追っ手から逃げているところであり、匿ってほしいのだとか。彼の頼みを聞き入れたルーキは、さっそくジゴロックの探偵事務所に連れて行こうとしたその時、ある声がそれを引き止める。 「ちょっと待った!その人言ってること、嘘だと思うよ?」 そう言ったのは、大きなトランクを持った旅人風のホーン・タウロスであった。彼に指摘され、逆上した依頼人は本当の姿を見せる。 その正体は、彼はかつてジゴロックに成敗されたはずのオダイカンであった。彼は復讐の為に、ルーキに近付いたのだ。 第二話:さすらいの探偵、コースケ! 正体を露わにしたオダイカンは、隠し持っていたサイコ・パスの力を吸収し、「完全に超悪」なクリーチャー、ゴクアクダイカンへと進化。新たに習得したトリックを発動させ、周囲を巻き込むほどの凶悪な技を繰り出す。このままでは、無関係な住人まで傷付けてしまうだろう。 どうにかしてジゴロックたちにこのことを伝えなければと、考えを巡らせるルーキ。そこへ、ゴクアクダイカンの容赦ない攻撃が襲いかかる。ルーキを救ってくれたのは、先ほどの旅人だった。彼は7つ道具を駆使し、ゴクアクダイカンの攻撃からルーキを庇う。そう、彼はディテクティブ・クリーチャーだったのだ。 「この一撃で解決してみせる!コーちゃんの名にかけて!」 コーちゃんことさすらいの探偵コースケは必殺のロジックを発動。ゴクアクダイカンを捻じ伏せ、見事事件を解決した。 そもそもゴクアクダイカンは連行途中に逃げ出していたらしく、駆け付けたジャスティス・ポリスたちに、今度こそ連行されて行った。 その姿を見送った後、改めてコースケに礼を言うルーキ。すると、彼はジゴロックの元へ案内してほしいと言う。なんでも「辻斬り」について、彼に伝えたいことがあるのだとか。 第三話:黒煙の若頭、ギロ長! 多くのスモーカーたちは、煙魔王の支配下に置かれている。しかし、中には自分たちの意志で徒党を組んで活動する、ヤクザ者もいた。彼らの名は黒煙組。「ホームズ」の街を根城にする彼らは、義理や人情といったいわゆる「仁義」を重んじていた。 そして数日前のある晩のこと。親分ゴロワーズを含む数名の組員が、何者かの襲撃を受ける。ゴロワーズは命を取り留めたものの、他の者は手遅れだった。 現場に残されていた鋭利な斬り跡から、ゴロワーズたちを襲った犯人はバラバラ・ジャックであるらしいことが判明。このことを知った黒煙組の若頭ギロ長は、自分の舎弟などに呼びかけ、バラバラ・ジャックへの報復を誓う。 その際、彼は組に伝わる宝刀とキセルを持ち出していた。 一方、コースケから話を聞いたジゴロックたち。どうやら黒煙組はバラバラ・ジャックに対し報復をするつもりらしいのだが、それでは意味がない。牢獄へ送らない限り、クライム・クリーチャーのサイコ・パスは浄化されないのだ。復讐による裁きを阻止する為には、黒煙組よりも先にバラバラ・ジャックを見つけ出し、逮捕する必要がある。ジゴロックたちは、早速追跡を開始した。 第四話:追跡!バラバラ・ジャック! まずジゴロックが始めたことは、情報収集であった。その為に、彼は街の子供たちで結成された隠密部隊、ストリート・イレギュラーズを招集する。 「こいつらはストリート・イレギュラーズ。まあ、俺の部下みたいなもんだ」 彼らに街の様子を探らせつつ、続いてジゴロックはある人物も元へと向かった。この街一番の情報屋、アイリーンに会いに行ったのだ。彼女はワトソンと同じく、ジゴロックが「ホームズ」に来たばかりの頃からの“腐れ縁”なのだとか。 アイリーンから情報を買い、夜になったところで、ストリート・イレギュラーズからの報告が入る。黒煙組がバラバラ・ジャックと接触し、戦闘を開始したと言う。 これを聞いたジゴロックたちは、ルーキをアイリーンに預け、現場へ急行した。 彼らの帰りを待っている間、アイリーンがルーキに話しかける。 「あの2人は気付いてないようだけど、私の目は誤魔化せないわよ?」 「い、いったい何のことですか?アイリーンさん」 「あなた、本当はおん」 「ち、ち、違いますよ!ボクが女の子なわけないじゃないですか!やだなぁ、もう!」 「……全部自白しちゃってるわよ?」 「……あ」 どうやら、本当は彼ではなく「彼女」であったらしい……。 第五話:仁義VS流儀! バラバラ・ジャックとの戦闘を開始した黒煙組。しかし、凶悪なシリアルの力の前に、全く歯が立たないでいた。舎弟であるメンソルがどうにか隙を生み出すも、ギロ長はそのチャンスを活かすことができない。気付けば、彼以外の仲間はみな倒れていた。 そこへ、ようやくジゴロックたちが駆け付ける。彼らが加勢すると、バラバラ・ジャックはすぐに逃げ出した。 ジゴロックと対峙したギロ長は、彼らの介入を拒む。 「探偵だか何だか知らねェが、奴ァ俺たちの獲物だ。部外者は引っ込んでな」 「……悪いが、そうもいかねえよ。たとえ部外者だろうが、首突っ込むのが探偵の仕事だ」 追跡をコースケとワトソンに任せ、ジゴロックはギロ長に戦いを挑む。自らの流儀で、歪んだ仁義を叩き直す為に。 バラバラ・ジャックが逃げ込んだ先は、「ホームズ」の街でも最も寂れた区画、ブラックチャペルだった。コースケは自身の7つ道具が超合した姿であるダイダラ・ゴーレム?と共に、猛攻を仕掛ける。すると、ダメージを与えることができたのか、次第にバラバラ・ジャックの姿に変化が現れた。そして、彼の真の姿が露わとなる。 バラバラ・ジャックの意外な正体、それはなんと、最初の襲撃の際に死んだと思われていた黒煙組の幹部、ジタンであった! 第六話:超合!黒き仁王! ジタンは自らが黒煙組を支配する為に、架空のクライム・クリーチャーをでっち上げ、邪魔者たちを抹殺していたのである。 本性を現したジタン。本来であればギロ長も始末するつもりだったと彼が言った時、ジゴロックたち二人が追い付いて来た。 すべてを知ったギロ長は、改めて彼を倒すことを決意する。そして、彼はここに来て、ディテクティブの力に目覚めた。今度は復讐の為ではなく、道を間違えた仲間を正す為に戦うのだ。 ギロ長の意思を汲み、戦いを見守ることにしたジゴロックたち。夜霧に包まれたブラックチャペルで、二人は全力をぶつけ合った。 戦いはジタンに分があるかと思われたが、ギロ長は諦めない。すると、彼の想いに応えるように、黒煙組の宝刀とキセルが超合。ギロ長は本当の意味で、「若頭」として認められたのである。 闇の超道具・クリーチャー、マルボロ・仁王の力を借り、ギロ長は一気に形勢を逆転。そのままジタンを倒し、無事逮捕することに成功した。 かくして、「辻斬り」バラバラ・ジャックの事件は、幕を閉じた。しかし、それも束の間、旧友ソーンダイクの元を訪れたコースケは、大企業「ベーカー財閥」がサイコ・パスの流通に関与しているらしいことを告げる。 一方、ジゴロックもまた、意外な来客を迎えていた。探偵事務所を訪ねて来たのは、なんとレストレードだった。ジゴロックとは犬猿の仲であるはずの彼が、どうしてわざわざやって来たのか。 彼からもたらされたのは、衝撃のニュースだった。 「……ルパンが脱獄した」 (探偵編第3章につづく)