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東京のはずれの小さな街に、5年生の女の子が住んでいました。 ごく普通の女の子は、ごく普通のオカルトマニアで、ごく普通の魔法書を読んで、クラスの友だちに、ごく普通にきみわるがられていました。 ですが、彼女はごく普通の女の子と違うところがありました。一つは、うっかり黒魔女になったこと。もうひとつは、ある人を助けるために聖杯戦争に参加することでした。 「うわっ寝過ごし――あれ‥‥」 チョコこと黒鳥千代子が目覚めたのはもうすぐ6時になろうかという時だった。思いの外早起きしてしまった自分を恨めしく思いつつ、あと二時間は寝れるなとすぐさま二度寝目に入る。 しかし。 「寝れない‥‥」 なぜな目が冴えている。眠気がやって来るどころかなにか大事なことをやり忘れているような気すらしてくる。 「‥‥あー、ドリルやらなきゃ。」 ようやくすっきりしはじめた頭で思い出したのは宿題のことだった。これをやらないとまた怒られる。いやいやながらも起き上がり学習机に座って始めようとするが。 「あれっ、どこだっけ?ドリルドリルドリ――ドリル?」 今度はドリルが見つからない。そもそもどんなドリルかがまず思い出せない。これはまずい。宿題を忘れているのに忘れていたことを忘れているパターンだ。ランドセルにはそれらしいものもないしもしかして学校に忘れたのだろうか。 「ううん、学校には持っていってないし持っていけるわけない。それに松岡先生はあんなガミガミ怒らない‥‥あれ?じゃあ――」 じゃあ誰に怒られていたのだろうか。そもそもなぜ学校に持っていってはいけないのか。そんなドリルってどんなドリルなんだ。考えれば考えるほど頭に霧がかかり、そして。 「――よし、寝よう。」 チョコは考えることをやめた。なんかめんどくさくなってきた。ぶっちゃけ思い出すとろくでもないことになりそうな気もした。元はオタク系だもん、しかたないよ。しかしここで問題が起きる。既に目は冴えてしまっていていかんせん寝つけない。かといってこんな時間に寝ないのもいかがなものか。結果眠くなるまでとりあえず魔法書でも読んでごろごろしてようと思い本棚を見る。だが、そこに肝心の魔法書がない。 「ウソ、なんで!あれ!?」 めっちゃ驚いた。趣味の魔法書が一冊もなくなってるとか地獄少女全巻無くしたのの半分くらいのレベルだ。これにはさすがに焦り魔法書を慌てて探し始めるも、ない。出てくるのは輪島塗の箸に黒いゴスロリとわけのわからないものばかりで。ほんと箸とゴスロリしかなくて。ほんと箸とゴスロリしかなくて。 「――あっ、そっか。あー‥‥」 ようやく思い出した、なぜ自分がここにいるのかを。なぜこんな時間に起きてドリルなんかやろうとしてたのかを。 「あたし黒魔女さんだった。」 チョコはすぐにゴスロリに着替えると紙とペンを取り出す。黒魔女修行の朝練が無くなったのはいいがそれより大変なことが既に起こっている。 聖杯戦争のルールはさっき思い出した。使い魔を呼んで戦うポケモン的なものだったはずだ。負けたら死ぬというのが実に黒魔法らしい。 チョコは書き上げた紙を見る。いわゆるこっくりさんの時に使う紙だが、彼女が黒魔女になったときを思い出しながら書いたのでキューピットさんと呼ぶべきか。 紙を床に置き、手をソノウエニ置く。 サーヴァントを呼び出す呪文は思いつかない。ので、彼女にとって一番思い出深い呪文を使うことにした。 「ギュービッドざん、ギュービッドざん、南の窓がらお入りぐだざい」 唱えたのは始まりの呪文。彼女が黒魔女になることになった、自らの師を呼び出した呪文。 彼女が求めたサーヴァントは自らの師のようなサーヴァント。この聖杯戦争で最も頼りになるイメージを浮かべその呪文を唱える。 そして、光だした紙を直視できなくなり彼女が目をつむったときその声は聞こえた。 「お前が私のマスターか?」 その声は彼女が求めたものとあまりに似ていて。 目を開けたらとき目の前には一人の美女が立っていた。彼女の師と同じように銀髪で、彼女の師とは真反対の白ずくめの服。 薄く微笑んだその姿に思わず見とれていて。 ムニッ。 (なっ!?) 唐突にほっぺたを引っ張られた。 「令呪があるならマスターだな。最初にいっておくが私のステータスは思ったより高くなかったがお前からの魔力供給しだいで変わってくる。それと聖杯戦争についてだがまず最初は動くな。漁夫の利を狙われるのがオチだ。最初は情報を集めるんだ。敵のサーヴァントを見つけたからといって積極的に襲うのはもっての他だ。これだけの数のサーヴァントがいれば自然と徒党を組み始める。あとライダーのクラスには気をつけろ。空を飛べたり対軍宝具を持ってたりしたらマスターを狙われる。」 微笑みからは想像できない真剣な顔でそのサーヴァントはそう言った。サーヴァントは歴史上の英雄らしいから昔そういう人と戦ったこともあるのだろう。 とりあえずドラゴンは恐いって思った。 【マスター】 黒鳥千代子@黒魔女さんが通る!! 【参加方法】 『黒魔女さんのクリスマス』において異端審問にかけられそうになったときに持ってた輪島塗の箸がゴルフェの木片だったっぽい。 【マスターとしての願い】 とりあえず元の世界に帰って異端審問をどうにかしておばあちゃん達を助け出してあとついでに黒魔女やめたい。 【weapon】 杖(輪島塗の箸。魔女のおばあちゃんから貰ったものだからゴルフェの木片かも) ゴスロリ(着てると静電気のように溜まった魔力の影響で魔法が使いやすくなる。魔法でいつもキレイ) 【能力・技能】 黒魔女三級程度の魔法は一通りおぼえているが使いこなせるかは別。とりあえず人に死の呪いをかける即死呪文はうまく使えない、はず。 また彼女の世界の魔法体系のせいで『時間あたりの供給量は少ないが魔力は実質無尽蔵』というわけのわからないことになっている。供給量の上限を上げることは相当練習しないとムリ。 【人物背景】 第一小学校五年一組。通称チョコ。 黒髪おかっぱで運動神経はもちろん頭も悪い。一人と夜とオカルトが好きというニチアサの主人公には絶対になれないタイプ。 祖母が魔女であったことから黒魔法の才能があり、魔界から派遣されたインストラクターのギュービッドのもとで黒魔女の修行をしているが、いやいややらされているため本人は黒魔女になったらすぐに黒魔女をやめる気でいる。 今回異端審問官のロベに嵌められ異端審問を受けることになり、その最中になんとかしようと考えてたら聖杯戦争に参加していた。 【方針】 負けたくはない。でも傷つけたくもない。 サーヴァントに言われたことをとりあえず守る。 ていうかまずは名前を聞きたい。 【クラス】 セイバー 【真名】 テレサ@クレイモア 【パラメーター】 筋力B+ 耐久B 敏捷B+ 魔力A+ 幸運D 宝具B 【属性】 中立・善 【クラススキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:- セイバークラスにあるまじきことだが、騎乗スキルは存在しない。 【保有スキル】 半人半妖:B その身に妖魔の血肉を取り入れた者。単独行動:Bに加えて実体化に必要な魔力が他のサーヴァントより少なくて済む効果を持つ。さらに妖魔の成り立ちから、対竜宝具の攻撃により受けるダメージが多少追加される。以下のスキルは全てこのスキルに基づく。 妖力解放:A 魔力を身体強化に注ぎ込み、筋力、耐久、敏捷値を上 昇させる。総魔力量の10%以上で瞳の色が金色に、30%以上で顔つきが醜く変貌し、50%以上で身体つきが変化する。 80%を超えると元に戻れなくなり、妖魔として覚醒する。 再生能力:C 魔力を消費し、肉体を復元するスキル。有害な毒素を体外に弾くこともできる。時間をかければ切断された四肢の接続が可能。魔力の消費量に伴い、妖力解放に順じた肉体の変貌が起きる。 気配遮断:D サーヴァントの気配を絶つ。魔力とその漏洩を極限まで抑える能力。 【宝具】 『妖気探知』 ランク:B+ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000 テレサの所持する最もずば抜けた能力が、宝具として昇華された。 テレサを中心とした半径数Km圏内の魔力を感知し、位置と大きさを正確に捕捉できる。強い魔力や同じ探知 の気配なら圏外でも感知する。さらに気配遮断さえ見破ることが可能。 戦闘時には敵の魔力の大きさ、流れを一つ残らず掴み取り、全ての行動、攻撃の軌道を予測する。 『無銘・大剣(クレイモア)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1 クレイモアはテレサの元居た世界では戦士の象徴、代名詞として扱われているため、宝具として登録され た。 特殊な能力は一切無いが非常に硬度が高く、格上の宝具と打ち合ってもそれが単純な物理攻撃なら、折れる どころか刃毀れ一つ作ることは無い。 【Weapon】 『無銘・大剣(クレイモア)』 テレサの宝具でもある。 【人物背景】 人間に擬態し人を食う妖魔と、それに対抗するべく妖魔の血肉を取り入れて人外の身体能力を手に入れた、 半人半妖の戦士が戦う世界。その世界でテレサは全現役戦士のナンバー1、さらに歴代ナンバー1の中でも最強とまで謳われる存在だった。 力、素速さ、剣技の全てが並の戦士をはるかに上回り、特に相手の妖気を感知する能力が極めて優れ、妖気の流れ、強弱から動きを予測する先読みを得意とし、いかなる相手、人数であっても微笑みを絶やさず敵を殲滅すること、そしてそれ以外に特に目のつく戦い方をしないことから「微笑のテレサ」の異名を持つ。 人間にも同僚の戦士にも何も期待することなく、生き甲斐を感じる訳でもなく淡々と妖魔退治をしていたが、ある依頼で偶然妖魔に連れ回されていたクレアを助けたことで、運命が変わることになる。最初は勝手についてくるクレアを疎ましく思っていたが、クレアの追う理由がテレサがずっと押し殺してきた心の痛みを抱きしめていたいという理由だったことから、互いにかけがえのない存在となる。 その後、クレアが人として幸せをつかむことを願って妖魔を退治した村に預けたが、その村が盗賊に襲わ れ、クレアを助けるため盗賊達を皆殺しにした。その為粛清される所を、逆に他の戦士を斬りクレアのためだけに生きることを決意し、組織を離反して追われる身となった。 追手として選ばれたテレサ以下のナンバー2からナンバー5の四人という当時最強の布陣を妖力解放無しの圧倒的な強さにより返り討ちにしたが、いずれ自分の強さを超えると直感したプリシラの止めを刺さなかっ た情けが仇となり、一人でテレサを殺すため無理な妖力解放をし、限界点を越え後は覚醒を待つのみとなっ たプリシラに自分を殺すよう頼まれ止めを刺そうとした瞬間、逆に両腕を斬り落とされ、首を刎ねられて死 亡した。 【聖杯への願い】 受肉してクレアと暮らす。 【基本戦術、方針、運用法】 イースレイ同様、基本は陣地に篭もり情報収集に専念し作戦を立てる。 戦闘以外の部門は魔術師らしいマスターに期待したいがたぶんムリ。 戦闘は剣による接近戦を主とし、マスターを狙っていく。 徒党を組むことも考慮に――? あと竜種は最大限警戒。
https://w.atwiki.jp/fateex/pages/49.html
ならば殺し合え。熾天の玉座は、最も強い願いのみを迎えよう――― 今回の聖杯戦争への参戦条件、それは霊子虚構世界、へのアクセスが可能であること。 月にある聖杯を手にし、生還するのはただ一人。霊子虚構世界にて開催される今回の聖杯戦争においてこのルールは絶対であり、敗北は電脳死を意味する。
https://w.atwiki.jp/tony7g7holy7grail/pages/57.html
みみぴい@らぶか:聖杯戦争から数か月。 残りの時間を勉強に費やした。隣に居るのが先輩ではなく聖杯戦争で知り合った汚いおっさんというのが心に刺さる。 それもこれもアーチャーが敗北したせいだ。受験勉強の発散混じりにぶっ飛ばしたいがかなわないだろう 娘が何をしていたかなど知る由もない母親はのんきに茶菓子など手土産に持たせたりする それからまあ、『身の丈にあった大学』というやつに合格した 先輩の大学となるべく近い区域の場所を選んだつもりだ。 通り道で会えればラッキーだが未だ顔を合わせたことがない。 入学した大学の図書館は本が豊富でそれが唯一救いか。 高校の時のように魔術書なんか混ざっていないだろうか そう思って古書を見つけては手に取っている。サークルにもこれといって置いてありそうな場所がない そうだ。オカ研サークルを設立しよう 私と同じオカルト好きが集まればチャンスはめぐってくるはずだ。 きっかけとなったあの本も運命的にオカ研の神棚に置かれてあったのだから可能性はゼロじゃない。 そして参加権を手に入れた暁にもう一度参加するのだ あの聖杯戦争に。今度こそ 先輩、まっててくださいね!!みみぴい@らぶか:らぶかエンディング GOOD?END零史@有栖:キャスター陣営 BADEND零史@有栖:あの時……先生の宝具は、実は私にも被害を及ぼす無差別攻撃だ。 当然私にも地獄が降りかかった。 悠久の生物史、延いては地球46億年の記憶を遡り、戦争、殺戮、生存競争、自然淘汰、遍く生命の醜さ。 この世で生きる事の地獄がこの頭にあるというのなら、それを壊すのは当然だ。 それに、視覚的ダメージもある種奴らに入るだろう。 では、お先にこんな地獄の世界を旅立つとしよう。 ——呪い、ここに成立す。零史@有栖:〆バーサーク雁夜おじさん: バーサーク雁夜おじさん: バーサーク雁夜おじさん: バーサーク雁夜おじさん:「おっすじじい、帰ったぞ」バーサーク雁夜おじさん:「あ? 生きとったのか雁夜。その辺で野垂れ死んでるものかと……で、戦果の程はどうじゃ」バーサーク雁夜おじさん:「おう、聞いて驚け。俺のバーサーカーは達成値95を出して最強のサーヴァントになったんだぜ!」バーサーク雁夜おじさん:「お、おう……??? で、聖杯は?」バーサーク雁夜おじさん:「ないよ。敗退したから」バーサーク雁夜おじさん:「はァ!? 特性の令呪まで持ってっておいて何やってんの!?」バーサーク雁夜おじさん:「ああ、あの令呪はありがたく使わせてもらったよ、ランスロットのクアンタム・バーストにな! 79ダメージ通ったぜ!!!」バーサーク雁夜おじさん:「おま、はァー!!!???」バーサーク雁夜おじさん:「あ、そうそう。後ちょっと土地貸して。尋ねてくるかもしれない子がいるから。死ぬほど余ってんだろ不動産」バーサーク雁夜おじさん:「そう言いつつ既に棚を漁り始めるんじゃあない! 整理してるのわしだから! アー! 書類をぶちまけるなアホ息子!」バーサーク雁夜おじさん:そんなこんな電波の入ったおじさんの聖杯戦争はそこそこ満足する形で終わったのではあるまいか。 後始末? そんなものは知らない。強いて言うなら同盟を組んだ彼女が頼ってきた時のために準備しておくくらいである。 雁夜おじさんとランスロットの聖杯最強伝説・完。バーサーク雁夜おじさん:@トニー@GM:-御来屋椿 エンディング-トニー@GM:空が青く澄み渡り本日は晴天なりや。 週の巡る事も無く、聖杯を巡る戦は終わりを告げた。 いとしき子犬も星と消え、ぬくもりばかりが空虚に溶ける。トニー@GM:「ほ、本日はお日柄もよく…?否否!違う、先ずは世話に成った事を…」 哀愁とはまた別とし、訪ねたるは間桐様が屋敷であった。 何時でも頼っても良いと申されたが、我が身は天涯孤独なれば。 まして魔術師の家系であり、彼の人は其れ(魔術師といふもの)をあまり良く思ってなかったように思う。トニー@GM:されどされどと頼るる宛が他にある由もなし。 斯うして門前にて、立ち尽くすのであった。 無理矢理舞台装置を発動させた代償に義腕は軋んだ音をたてたが動かぬ訳ではない。トニー@GM:「め、飯炊きでも…雑用であれど下働きであれど何でも従いますゆえどうか…」 物々と呟き、どうすべくかと悩み、ああでもないこうでもないと繰る繰る思考を巡らせる。 頭上にあの無邪気な仔犬とちかちかした星々が回っているような感覚。 けして多くない荷物には揃いだった帽子が積まれている。トニー@GM:ふと想起されるはあの時の言葉。 「そんなに深く考える事も無いんじゃないかな」 ほうと息をついた。繰る繰る詰まった思考が晴れていくようだった。 然うだ、此処で立ち尽くしている事では事態は動いてはくれぬ。トニー@GM:一先ず門を叩き、それから、また考えて——— 「あれ、御来屋さん?」 ———背後から声がかけられて、思わず身体を大きく揺らす。 観れば御本人が首を傾げて立っている。流石に不意打ちであった。 かああと顔に熱が集まり深く考えるどころか思考自体が再度停止する。トニー@GM:「つ、つ、つ————!!!」 月が綺麗ですね。と、沸騰する頭のままに口に出した。 本日は晴天なりや、お天道様が燦々と輝いておられた。 嗚呼、何と言うか、———遣ってしまった。 何処かで、わひゃんと、間抜けな声で野良犬が鳴いた。トニー@GM:@RE=IN@定晴:結局、聖杯戦争を生き残ったくらいで両親の無関心は変わらなかった。 触媒として持ちだした木刀の欠片について、少し罰を受けた程度。 罰を与える時間も、自分の研究には無駄だと判断されたんだろう。当初は1週間の謹慎と言われていたが、3日目には何も言われなくなった。 そして、柊さんの所へ行くことも同じ。たった一言、「好きにしろ」と言われただけだ。 「……よし、確認完了」 旅の支度を整え、出発の時。持ち物を再確認して、家の敷地を出る。 今頃、両親は地下室で研究をしている所だろう。当然、見送りなんてものはない。 けど、次に会う時は——きっと、「よくやった」と言ってくれる。そう思えば、むしろ今から嬉しいくらいだ。 「……いってきます」 返事はない。だが、それでいい。 さようなら、また会う日まで。RE=IN@定晴:@たかみち@ニノマエ:「…世には向き不向きというものがあるな」 花立てに水を入れながら男はぽつりとつぶやいた。 ——ここ数年、彼には色々とあった。 学生の受験勉強を隣で眺めていたがほぼ全てが記憶から流れ落ち、 これは自身の体質の問題だったらしいがまた別の若者が魔術の鍛錬をしているところに 折悪く居合わせ思わぬところで死線を彷徨った。 あの妙にやりきった顔でいつかの戦場を去った白髪の彼のようにするりと人の輪をつなげることもできないのも改めて実証されたなと、男は一人苦笑いを浮かべた。たかみち@ニノマエ:「俺はやはり戦にしか能がなかったようだ」 男はそれ以降黙々と花を飾り、線香に火をつけ、手でその火を消す。 ——そんな自分を師と呼び、一週間にも満たない戦場を共に駆けた「弟子」のことを彼は思い起こす。 自身の名前負けを気にし、察されてはいたが途中まで自ら名乗りをあげようとしなかった彼の願いを、師としてやはり叶えてやるべきだったろうか。 …いや、彼が最後に見せたあの満足げな笑みが全てだ。万一次に会う事があったとしたら、もう彼の事を気安く弟子とは呼べないだろう。嬉しいような寂しいような、奇妙な感覚を男は覚える。たかみち@ニノマエ:「……」 静かに水をかけ、合掌。たかみち@ニノマエ:「…次はしばらく先になる。先日遺跡調査ついでに叩いた雑魚共の掃討戦だ。場合によっては大捕り物にもなるかもしれん」 短い黙祷を終えた男は立ち上がり、煙草を取り出し火をつけた。たかみち@ニノマエ:——柊聖十郎。戦場で手を組み、男が願いを譲った同盟相手。 非常に頭の切れる男である彼と一時人の域を超えるまでの剣技を持った男は、戦場の時さながらに今も行動を続けまた別の戦争の真っただ中にいる。 悲願の自信の病の完治を果たした彼のやりたい事のひとつであるとある組織の撲滅はいまだ先が長く、男ももう髪にいくつか白いものが見えるようになってきてしまったが、不思議と焦りはない。 渇望し続けた戦。自身を動かす指し手。そして何より、生の実感と喜び。 男が彼に願いを与えたように彼もまた男に多くを齎した。その間柄は戦友と言っても差支えはないだろうが、将と駒で十分と男は結論付けている。たかみち@ニノマエ:「…あぁ、紫苑。俺は今、生きている」たかみち@ニノマエ:丁寧に掃除された墓の花立ての中で、男を送り出すように「思い出」はふわりと風にそよいだ。たかみち@ニノマエ:@柊聖十郎@ゼロサキ:ランサー陣営 エンディング 聖杯戦争から数か月後、日本のとある街。 そこにあるとある屋敷の書斎、壁には一面本が収められ、部屋の真ん中には大きな机がある。 机には大量の書類があり、そこで一人の男が鬼の形相で書類を纏めていた。 柊「えーい!研究書類のまとめが終わらん!何故うちの連中は書類を纏める事が出来んのだ!」 柊「馬鹿弟子に書類のまとめ方でも仕込むか・・・今は邯鄲に落としているし・・・」 柊「ニノマエも少しはそこら辺覚えろというに・・・」 柊「さて、インスマスは調べ終わった。黄泉平坂も行けるところまではいった。次はアーカムだったか。」 その時、胸ポケットの携帯が鳴った。相手は非表示になっていた。 柊「誰だ?下らん用事だったら直ぐに死ね。」 ???「おや酷い。せっかく心配して電話をしてあげたのにその反応ですか?柊さん。」 柊「・・・貴様から連絡が来るとは思わなかった。何の様だ?ハザマ」 ハザマ「いえいえ、無事戦争も終わったのに、こちらに戻る気配がないので連絡してみたんですよ。」 柊「ふん、下らん演技はするな。あの戦争を貴様らは全て見ていたのだろう?なら俺がやろうとしていることも知っているはずだ。」 ハザマ「やっぱり本気でした?私たちと戦争をするの。」 柊「当然だ。貴様らを野放しにしておくと、俺の研究材料が減るだろうが。どうせあの戦争の少し後に街が一つ吹き飛んだのも貴様らだろう?」 ハザマ「正確には、魔王(バカ)があなたの宣戦布告を聞いてテンションを抑えきれず、つい吹き飛ばしたそうですよ?」 柊「あの塵に言っておけ。俺が殺すまで暫く大人しくしろとな。」 ハザマ「無理言わないで下さいよ。あれが言葉一つで止まるわけないでしょう?」 柊「知った事かよ。まぁ暫くは駒を集める作業があるのでな。戦争はしばらく後だ。精々楽しみにしておけ。」 ハザマ「もちろん楽しみにしていますよ?勝とうが負けようが・・・ね?この下らない世界で、精々楽しく遊びましょう?」 柊「この世界は俺のものだ。貴様ら風情が遊ぶには上等すぎるわ阿呆が。」 ハザマ「ふふ、では、今日はこの辺りで・・・あ、そうそう、一ついい情報をあげましょう。」 柊「なんだ?下らん内容なら死ね。」 ハザマ「いえいえ、先ほどの魔王(バカ)がですね?ハイテンションでアーカムに先ほど向かいました。早くしないと、 街が神話生物とバカで吹き飛ぶんじゃないです?ではまた。」ブチ、ツー、ツー、ツー ハザマ「・・・貴様あああああああああああああああ!この屑があああああああああああああああ!」 ハザマ「せっかくの研究材料が放射能に侵された瓦礫の山になる!ふざけるなあああああああああ!」 ハザマ「ニノマエえええええええ!あの馬鹿弟子を邯鄲から引っ張り出せ!すぐにアメリカに行くぞ!戦闘の準備もしておけ!」 バタバタと部屋を飛び出していく。 机の上には、ひとつ書きかけの書類が残っている。 王宮道化師(ジェスター)戦争 現在の仲間 ・ニノマエ ・定晴 END @トニー@GM:【エンディング】トニー@GM:たった5日間だったが、濃密な5日間だった。トニー@GM:私に宿った英霊、ルーラーの大岡殿は、自身を維持できる魔力がなくなるまでの間、部下達とともに修復に奔走してくれていたため、大岡殿が帰られたあと私がすべきことはほぼないに等しかった。 最もあれだけの強力な魔術師、英霊たちが集まったにも関わらず土地や住民たちへの被害もなく、多少の修復作業だけで済む、僥倖といえるほどのものだったので、どちらにせよ私の仕事はほとんどなかったとも言えるのだが。トニー@GM:今思い出しても、大岡殿がただの一度も刀を振るうことなく(口を出すことはあったが)終えられたことが奇跡のようだ。 めぐり合わせによっては未曾有の大災厄が起こっていてもおかしくなかっただろうに。 あるいは勝者の叶えようとする願いの如何によっては地獄になることもあり得た。 だがそのどちらも起こらず、街への被害は戦闘の後による路面、建築物などの多少の損害のみで、無関係の一般人への被害は怪我人の一人、目撃者すらいなかった。トニー@GM:今回の聖杯戦争の勝者である二組も、善行の類を成すと大岡殿に言っていた。 忌々しげに吐き捨てる様子ではあったが、どことなく信じてみてもよいかと思える。 でなければあの大岡殿が『武運を祈る』などとは言うまい。トニー@GM:しかし、自ら参加したが故の自己責任であるとはいえ、一人の少女を死なせてしまったことだけが無念である。 表情に出ぬ御仁ではあったが、大岡殿もそこをいたく気に病まれていたようであの少女を手厚く葬るよう指示を出しておられた。トニー@GM:あの少女の願いは世界平和、だったか。 多少言動が危うく、彼女の思うそれと私の思うそれが同じものだという保証はないが。 せめてこの老骨が少しでもその世界平和に近付けるよう、できることをするのは多少なりと弔いになるだろうか。老いぼれの勝手な思い込みかも知れないが。トニー@GM:@←前|次→ 1日目 |02KK聖杯戦争OP |02メイン |0201霊地 |0201学園| 2日目 |0202海岸 |0202学園| 3日目 |0203霊地| 4日目 |0204霊地 |0204霊地02 |0204霊地03 |0204霊地04 |0204霊地5 | 5日目(最終日) |0205霊地 |02聖杯戦争ED |02ネタバラシ回|
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PLAYER@みみぴい:【バッドエンド】 初めてゲームを触ったのはいつだっけ? キャラクターを支配するのは楽しかった コントローラーの操作のままに手足のようにキャラクターが動くのは楽しかった クリアしたゲームの数が増えるたび達成感と寂しさが体をよぎった 聖杯戦争を勝ち抜くための要望が日に日に増すたび連中が憎たらしくなった 聖杯戦争へ参加しても 俺の名前でスコアは残らない どれだけ白熱してもどれだけ接戦しても優勝したとしても 魔術師(あいつら)が名付けた以上リュナスはただのキャラクターネームだから 名家の面子を潰してゲームを滅茶苦茶にできたらどれだけ楽しいだろう おどけた司会も有象無象の参加者も裏切って だから俺は俺のプレイヤーを殺して乗っ取った 間違いなく俺が俺のゲームで遊ぶために なのに早すぎないか? 一人も殺せないで同情されているなんてまったくの負け犬じゃねーか ヤギは行っちまうし コンティニューはもう効かない 俺が落ちてもゲームは続くんだ 聖杯は汚染されないまま誰かの手に渡るんだろう 中ボスにもなれやしない 結局俺は弱小プレイヤーだったわけだ …ゲーム、オーバー ダガ—ぐらい握れると思ったけど、思ったように動かねーや ハハ、お前らこれ以上同情すんじゃねーよ。 雑魚倒したら次の敵が待ってンのがゲームなんだから 責任もって俺が倒せなかった強いの倒せよ じゃあなDIO@ゼロサキ:DIO EDDIO@ゼロサキ:会議室の様な部屋、かなりの広さをもつその部屋には現在誰もいない。 しかし、そこには一台の大型テレビがあり、そこには一人の男が映し出されていた。 その男は、ビルの屋上からワインを飲みながら街を観察している。 DIO「なるほど・・・いささか拍子抜けした結末ではあったが・・・まぁ息抜きとしては悪くなかったな」 DIO「出来れば太陽を克服してからジョースターを潰しておきたかったが・・・仕方あるまい」 ???「いえいえ、なかなか面白い出し物だったじゃないですか?見てる側は非常に面白かったですよ?」 DIO「貴様か・・・何をしに来た・・・ハザマ」 その瞬間、影が増える。そこにいたのは黒いスーツを着た男だった。 ハザマ「いえいえ、せっかくの舞台だったので感想を言いに来たんですよ。皆さん楽しんでましたよ?」 DIO「ふん、別に貴様らを楽しませるために参加したのではないがな!それで?他の連中はどうした?」 ハザマ「あぁ、吉良さんは手の綺麗な女性を見つけたと途中退場、 堕落王はバーサーカーを見て新しい発明を思いついたとこちらも途中退場です。 今頃、どっかの町にウイルスでもばらまいてるんじゃないです?」 DIO「ほう?それはいいな。結果次第ではそのウイルスは貰いに行くとしよう。カイロにばら撒けばジョースターへの足止めにはなる」 ハザマ「そのジョースターですが、どうも新しく助っ人を呼んだそうで、吸血鬼狩りの専門家と剣を持った一般人だそうです」 DIO「ふむ・・・では堕落王はついでに連れて行くか・・・そういえばハザマ、次の聖杯戦争は誰が出る?」 ハザマ「あぁ、次は私か・・・もしくはあの病人が出ますよ。そろそろ彼も聖杯がないと辛そうでして。」 DIO「なら次はゆっくりと見学させて貰おう。ヴィルヘルムも復活したのだろう?」 ハザマ「えぇ、獣殿が作り直したそうです。便利な固有結界ですよねぇ。」 DIO「魔力さえあれば無限に作れる駒だ。さぞかし便利だろうさ。」 ハザマ「ですねぇ、ではそろそろ私は行きますよ。一部の方々は適当にどこかで暴れているようですし、回収しないといけませんので。」 DIO「そういえば・・・私はこの組織では新参だが、誰が、何故この組織を作ったのだ?ハザマ」 ハザマ「誰が作ったかは私も知りませんよ。私も途中参加ですしね。ただ作った理由は知っていますよ。」 DIO「それは?」 ハザマ「面白いからに決まってるじゃないですか!今回の様な化け物を殺す英雄譚も、化け物に殺される恐怖劇も・・・ね。 それこそが、我々、王宮道化師(ジェスター)の存在理由ですよ。」 DIO「ふん、狂人が。まぁいい、精々利用させてもらおうか。では私も行くとしよう。次の舞台楽しみにしているぞ。」 ハザマ「えぇ・・・それでは視聴者の皆様、御試聴ありがとうございます。今回は見事なハッピーエンドでいしたが、 次はもっと楽しい楽しいエンディングをお見せしますよ・・・クク、ヒャハハッハハハハハハハハッハハハ!」 ブチン・・京里@たかみち:開発地の機材の陰、日なたを避けるような場所にそれはあった。 「・・・なんであんな綺麗に残ってんだよ」 腕を落としてきたという彼の言葉が気になり向かってみた結果がこれだ。 だいぶ時間が経っているだろうに傷みもなく美しいままの腕を見るに、本当にキャスターのマスターは人の理の外にあったらしい。 『吸血鬼は不老不死を誇り、その血を使って眷属を増やす』聞いたところによるとDIOはそのような存在だという。 「ならもらうわけにはいかねえよな、不老不死の人狼とかとんだバケモンだろ」京里@たかみち:俺が傷つけた街で過ごす最後の日。 久我原と話し合った結果、俺は明朝ロンドンに向かうこととなっている。 フランは早々に帰国してしまい手紙を出すと言ってくれたがどうも行き違いとなりそうだ。 神足とはあまり話ができなかったなと本人に零したらその分いい土産話を頼むと言われた。 エルトラストとあの聖女にも一言礼を言いたかったのだが、無理に探すのもなんだか野暮だ。 「…本当に俺は、恵まれてんなぁ」 多くを傷つけた自分に立ちあがる機会をくれた人がこんなにもいてくれる。 無論、この腕の持ち主の彼もまたその一人なのはまぎれもない事実だ。 いつかこの街に戻り、この街を今度こそ守る前に言葉を交わせたらというのは流石に贅沢だろう。 彼の腕から抜き取った腕輪がひとつ、ドッグタグと並んで胸元に揺れる。 「ありがとう、人間になってみせるからよ」フランチェスカ@辿条:Francesca・Croce【バッドエンド】フランチェスカ@辿条:「今日は。それとも、チャオ!の方がわたしらしいかい?この手紙が届く頃はジャポーネは何時だろうね。 ともあれ今回の出来事でのゴタゴタはまだ収まっていないだろうし、さくっと手短に纏めておこうと思う。 んーと、まあ。ただの宣伝で申し訳ないのだけれど、今度例の街にて我々はオペラを講演することになったんだ。 のうのうと生き残ってしまったからね。開き直って本職の方に打ち込もうって事にしたのさ。 楽団の皆には怪我やら何やらを心配されてしまったよ、全く以て大袈裟なものさ。 段々この時期、ジャポーネは暑くなって来るんじゃないかな?気を付けて日々を過ごしてくれよ。 平気そうなのは人狼の坊やぐらいかな?彼は今、時計塔へ向かっているのだったっけ。元気かな。 用事も書き切れていないのに話がそれてしまうのはわたしの悪い癖だな、失礼。 今度のジャポーネへの旅は1か月後になるから、もしよかったら観に来ておくれよ。封筒にチケットを同封しておいたから。 それでは、Ci vediamo.また会える日を楽しみにしているよ。 親愛なるきみのFrancesca・Croceより」フランチェスカ@辿条:古惚けた楽譜と台本をぱさりとそこに置く。さて、残りの準備期間は1か月だ。それまでに用意を整えなければなるまい。 彼らと会えるのが楽しみだ。人狼の坊やは帰ってきてくれるかな。新調した楽器も見て貰いたいんだ。 善性の人間たちが勝ち残り、平穏を迎えたあの戦争。今でも鮮烈に思い出せる、なんと甘美な舞台だったんだ。 結局舞台を一番いい位置で観られるのは役者に他ならない。その蜜をカネなどと言う無粋な対価で啜ろうなどと、考えが甘いのだ。 ”彼ら”は最高の役者であり、観客なのだ。舞台からもう降りてしまうなんて勿体ない。なあ、そうだろう。 「新たな戦争-舞台-を始めようじゃあないか」 1か月。ありとあらゆる手段を用いて、根回しをしないといけない。新たな聖杯は既に胎動を始めている。 血塗られたような舌がその口から覗いた。窓に映った姿に、貌は—————神足 文斗@たまき:あの戦いが終わってから、もう何日が経ったのだろう。 籠の中からばさ、と軽い音を立てて空に飛び立つ烏の姿を見ながらぼんやりと思い出す。 一つ一つ、ゆっくりと、骨董品に手を触れるように、埃がついていないか確かめるように。 彼との最期の戦いを終えて光の粒となって消えていく彼女の言葉が烏の羽音の中でもはっきりと聞こえるほど、鮮明に頭の中に響く。 『やりたかったことはいろいろあるけど、満足よ』 結っていた髪が解けて、その一本一本がきらきらと輝く。このときだけは素直に綺麗だな、と思った。 『終わり良ければ全て良し、あたしも潔く座に還るとしましょう』 『……気を付けて』 何か気の利いた言葉でも、と口を開いてみても、ごく単純なものしか紡げない。 『ありがとう、マスター。貴方のような人に召喚されて良かったわ』 『……珍しく素直だね』 『今にも泣きそうな顔をしてる相手に向かって、突き放すようなことを言う奴だと思ってるワケ?』 『い、いや、そんなこと、は』 言われて初めて目元にたまる熱いものの存在に気付く。未だ令呪の刻まれた手の甲でそれをぬぐった。 『泣かないで、マスター。きっとまた会えるわ。いいえ、会いに来てあげる』 暖かく眩い光の中で彼女が微笑んだ。まるで女神のようだ。いや、実際女神だけど。 『だから、あたしはさよならは言わないわ。もう一度会いましょう。約束よ』 一際大きく金色の粒子が舞って、それから先は———神足 文斗@たまき:烏が一羽、雲一つ無い青空から降りてくる。 使い魔の飼育なんてめんどくさいと最低限のことしかやってこなかったけど——あの時をきっかけに、少し扱いが上手くなった気がする。 「少しずつでもいいから、こうやって勉強していけば……」 かつて令呪が刻まれていた手の甲に触れながら、ぽつりとつぶやいた。 もう痛みは無い。 一度は投げ出そうとしたこの力だけど、こうやって共に歩んでいく人生も悪くないかもしれない。葵@RE=IN:【久我原 葵 ED】 秋の聖杯戦争から早1か月。そろそろ外出時に厚手の上着が欲しくなってくるころだ。 久我原の土地はすっかり元通り。未だ聖堂教会から使者は来るけれど、あの頭を悩ませ続けた日々を想えば何ということはない。 さて。 セイバー……いや、ローランは女神アテナと最期に刃を交わし、満足気に英霊の座に帰った。 元々、私は願いのある身ではなかったし、あれでよかったのだろう。少しもったいない気もするが、切実な願いを退けてまで私の欲を優先することもあるまい。そもそも、そんなことをしていたらセイバーに反対されたと思うが。 自分でも、よく生き残れたものだと思う。同盟者に恵まれたと言えばそれまでだが、それ以上にセイバーの存在が大きい。彼の背に守らていた時は、要塞に守られているような安心感すら感じた。 だからこそ……私は、私のできる事を、手段を択ばずに行えたのだろう。 ……きっと彼は気付いていたけど、見逃してくれたのかもしれない。 彼は言っていた。「僕ら聖騎士は正義の味方ではなく、悪の敵だ」と。 私がもし、あのまま……いや、何も言うまい。 私と、セイバーの目的は果たしたのだから。 それだけ……ただ、それだけの事……。 〆零史@エルトラスト:【グッドエンド】零史@エルトラスト:——さて、ひとつ僕の話をしよう。零史@エルトラスト:僕の名は、エルトラスト改めアーロン・ユルキアイネンⅡ世。 戦争の途中、アヴェンジャーに命を奪われたマスターに代わり、僕が襲名した。 そして僕らは、アヴェンジャーを打ち倒し、聖杯戦争に勝利し、願いを果たした。 聖女様と共に生きるために、彼女に受肉を果たしてもらった。 後は、僕の肉体を人間とする事だけ。零史@エルトラスト:……そう思っていたんだがね。零史@エルトラスト:かつての僕のマスター、アーロン・ユルキアイネンは、魔術師として、 ある物を残していた。零史@エルトラスト:一つは、僕と同じホムンクルス……つまり僕の弟や妹達。 これがまた多数いる。使い捨ての消耗品だから、数を多く作っていたのだろう。 この維持費。これが馬鹿にならない。 彼らにだって命はある。意思はある。死んでほしくなんてないからな。 二つ目。この戦い、番組として放送していたものだから、 視聴者の金持ちへの根回し。聖杯戦争の後片付けは僕がしないといけない。 主にアヴェンジャーなどが暴れた被害者への対応などだ。 まあ、これは襲名した時にやらねばならない事と決めていたが。零史@エルトラスト:この二つの対応をしながら、僕は今、聖女様と毎日頭を悩ませている。 いざとなったら、葵に助けを求めるかもしれないな…… 他にも色々と立ち向かわなくちゃいけないことは沢山ある。 キャスターのマスターとかもまだ生きているからな。 また、戦うことになるかもしれない。零史@エルトラスト:けど、僕は今、幸せだ。 大切な人と一緒に、同じ時を生きていく事が出来る。一緒に進んでいく事が出来る。 ああ——それはなんて待ち遠しい、希望に満ちた——零史@エルトラスト:〆A.J.@監督役トニー:【アルティナ・ED】 崩れてしまった教会の一画に地下室の入口がある。 幸い多少の瓦礫が落ちているのみで私の力でも動かすことができる。 そこにはマスター、アーロン様の魔術工房がある。 とはいえ、あの方はもともと多くの荷物を持たないから、旅行鞄2つ程度で済んでしまう。A.J.@監督役トニー:荷物を片付けながら思う。 私はエルトラストお兄様のように戦闘用に造られたホムンクルスではないから、 出て行ったところであの時マスターを助け出すことはできなかっただろう。 護身術程度の魔術は使えるが、それでも暴走状態に陥ったアヴェンジャーが相手では時間稼ぎにもなるまい。 マスターからもそう指示を受け、私はマスターが運営を行えなくなってから隠れるように代行していた。A.J.@監督役トニー:マスターからの指示だった。時間稼ぎも出来ない。 マスターがそう言うなら間違いないだろう。 しかし。それでも。私はマスターを助けに出るべきだったのではないか。 誰に何と言われようと私の造物主だった。 ろくなことは出来なかったかもしれないが、それでも隠れていただけよりも、何かが違ったのではないか。 作業をしながらもそのことが頭を離れない。A.J.@監督役トニー:ならば私が今後どうするべきなのか。 マスターの後を追う? いや、そんなことは望まないだろう。 マスターは合理的な人だった。 無駄なことは一切やらない。必要最小限のことだけをやる方だった。 であれば、私がこうして生き延びるのは無駄なことではないとの判断なのだろう。 あるいは――A.J.@監督役トニー:「……私を助けてくださったのは、私が娘だったからですか?」A.J.@監督役トニー:否定していた親子の情。非合理な感情だと常々仰っていた。 しかし、荷物の一つ、机の上に置かれた、普段の角度からは見えなかった写真立て。 まだ赤子だった私とエルトラスト兄様を抱いたその写真は、どこか微笑んでいるようにも見えたというのは、勝手な考えだろうか。A.J.@監督役トニー:非合理な、私の願望はさておき、私にはまだやらなければならないことがある。 一人でも多くの人に、絶望的だった渇望、届かぬ願いに手が届くかもしれない可能性を。 そのための聖杯戦争なのだ。 マスターが亡くなってしまったことで既存の手段は使えなくなってしまったが、何とかなるだろう。A.J.@監督役トニー:なにせ、マスターの編み出した聖杯の創り方は、私の頭の中に入っているのだから。 半ば機械になってしまったマスターの心臓をそっと箱にしまい、鞄に入れた。A.J.@監督役トニー:【完】←前|次→ 1日目 |01SB聖杯戦争OP |01メイン |0101教会 |0101住宅街 |0101霊地| 2日目 |0102教会 |0102住宅街 |0102霊地| 3日目 |0103教会 |0103霊地| ※申し訳ない、この日だけログ保存形式を間違えたため記事内にリンクがありません…! 4日目 |0104学園 |0104住宅街| 5日目 |0105学園 |0105霊地| 6日目 |0106住宅街| 7日目 |0107霊地| 8日目 |0108教会| 9日目 |0109霊地 |0109教会| 10日目(最終日) |0110霊地 |01SB聖杯戦争ED |01ネタバラシ回|
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せいはいせんそう 聖杯戦争 【分類】 【概要】 Fateの聖杯戦争の二次創作 テーマ 登場人物紹介 第5656次聖杯戦争第01話ボクの名前はゴロゴロです +... 「なんだチビ、お前どこの英霊だ」←テンプレ 「はい、ボクの名前はゴロゴロです」←ここまでテンプレ 「たとえチビだろうがサーバントなら容赦はしねぇぜ」(槍を眼前につきつける」 ぱくっ 「ぱくっ?」 するとそこには突きつけられたゲイボルグの穂先を口にくわえるゴロゴロの姿。 「おお!?お前何してやがる!」 ぶんぶんと槍を振り回すが離れないゴロゴロ。まるでお菓子を食べるかのようにポリポリと槍を飲み込んでいく(比喩にあらず) 蹴ったり殴ったりするが引き離せず、槍はゴロゴロのお腹に収まってしまった。 「俺の槍が……orz」 悲しそうにするランサーにゴロゴロは、ポーチから2本の槍を取り出した。 「えっと、あなたがおっととした槍はこの金のやりですか、それとも銀のやりですか」 「は?」 「えっと……金のやりと銀のやり……えっと……?」 「……どっちでもねえよ、俺のやりは赤い槍だ、返せよ」 「しょーじきものには両方」 「いらねえよ」 (´・ω・`) 「はい(ぺっ)」カランカラン 「(槍は無傷か……実際にかみ砕いて食ってたわけじゃなさそうだな。得体の知れないやつだ)」 「あの……しょうじきものにはりょうほう(金銀の槍)」 「だからいらねえって」 「そっかぁ……」(しまいしまい (あのポーチが宝具か?亜空間系の宝具となるとキャスターか?) 「(答えるとは思えないが)おいチビ、お前何のクラスのサーヴァントだ?」 「そのクラスってのがよくわからないんだけど、リンはガーデナーって言ってたよ」 (言うのかよ、しかもエクストラクラスかよ)
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このシステムについて ●目的 第四次、第五次のような聖杯戦争を行う ●基本勝利条件 他陣営のサーヴァントを全て倒す 交流とかロマンスとかは二の次のPvPシステムです。 マスターとサーヴァントの間にのみ、交流を推奨するシステム【絆】を採用。 他陣営との同盟や裏切りを図りつつ、同陣営内でも裏切りが可能となっております。 基本的にCoCをやっている人間が調整しているので数値面がガバガバです。悪しからず。
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平成30年4月17日~6月29日に開催された「第一次聖杯戦争」についての記録です。 参加者(敬称略) 器の一族のマスター:すてら セイバー:シュヴァリエ・デオン 呪の一族のマスター:相馬 バーサーカー:茨木童子 地の一族のマスター:じゃんご アーチャー:アタランテ 聖堂教会のマスター:ている キャスター:アヴィケブロン フリーランスのマスター:タイター ランサー:李書文 魔術協会のマスター:はる アサシン:刑部姫 一般人のマスター:二連 ライダー:イスカンダル 戦評: 第一次:戦評:開幕前 第一次:戦評:1日目 第一次:戦評:2日目 第一次:戦評:3日目 第一次:戦評:4日目 第一次:戦評:5日目 第一次:戦評:6日目 第一次:戦評:7日目 第一次:戦評:7日目の夜 第一次:戦評:8日目 第一次:戦評:9日目 第一次:戦評:10日目 第一次:戦評:11日目 第一次:戦評:12日目 第一次:戦評:13日目 第一次:戦評:14日目 第一次:戦評:15日目 第一次:戦評:16日目 第一次:戦評:17日目 第一次:戦評:18日目 第1次:戦闘ログ:18日目『廃墟のモーテル』 第一次:戦評:19日目 第一次:戦評:20日目 第1次:エピローグ 第一次:戦評:最終評価
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数十年に一度、日本の冬木市において行われる戦いの呼び名。 戦いは全7陣営で行われ、各陣営はマスター(聖杯が選んだ参加者)とサーヴァント(マスターが召還した英霊)がペアになって戦う。 全7陣営は入り乱れ、冬木市内でバトルロイヤルを繰り広げる。 トーナメント形式ではなくバトルロイヤルのため、各所で様々な戦いが行われる事となる。 最後まで生き残った陣営には聖杯という〝あらゆる願いを叶える奇跡〝が授けられる。
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聖杯戦争異聞録 帝都幻想奇譚 ◆devil5UFgA 突然、激しい鈍痛が頭に広がった。 立ち眩みという言葉では生ぬるい。 視界が一瞬ブラックアウトし、すぐに元の東京の姿に戻る。 たたらを踏み、その姿勢を維持する。 ゆっくりと、空を眺めてみせる。 吸い込まれそうな真っ青な空。 ポツリポツリと孤独に漂う浮き雲。 空を狭める無数のビル群。 その中で顔を見せる、輝く紅い満月。 何も変わりはしない。 ふぅ、と息を吐く。 今日もまた、東京は紅い満月に見守られている。 少女は隣を歩く、友人と会話を続けた。 「ねえ、知ってる。紅い満月の話」 「なにそれ?」 無愛想に顔を歪めている少女と、ニコニコと笑みを絶やさない少女。 対照的な二人は、しかし、距離を縮めて歩いている。 あるいは肩が触れ合うほどの距離だ。 息も触れ合うような近さで、ニコニコとした少女が話を切り出した。 「月のない夜に出てくる紅い月が、夢を叶えてくれるんだってさ。 その満月を見た、どうしても叶えたい願い事を持ってる人はさ」 ――――月に運ばれて、月が願いを叶えてくれるんだってさ。 それは誰かが言い出した、与太話。 電子の海を潜り抜け、0と1のノイズが生み出した途方も無いお伽話。 自らの体内に埋め込んだはずの、その『血』とも言える魔術回路を電子へと移したウィザード。 すなわち、電子の世界は魂の世界。 0と1の電子ノイズに隠された、魂の数字。 「新月なのに、なんで満月が出てくるのさ」 「叶うことのない夢が叶うんだから、月のない空に満月が出てもおかしくないでしょ?」 「なんだ、そりゃ」 呆れたように肩を落とす少女と、クスクスと笑う少女。 少女が言うには、見えるはずのない事象を観測した時。 叶うはずのない夢を願った時。 人は月へと運ばれるのだという。 「アホくさい、ウサギが火に飛び込んでやっと行ける場所に、あたし達は月を観るだけで行けるって? それはちょっと人間様の傲慢なんじゃの?」 「でもさ、そんな勇気のあるウサギが行ける場所だからさ」 一方の少女は、にこりと笑ってみせる。 澄んだ笑顔だった。 ひょっとすると、この少女も『叶うことのない夢』を願っているのかもしれない。 「きっと月は楽園なんだよ。 きっと、月は全てが叶う場所なんだよ」 少女たちは、山手線を走る電車を背負いながら、街へと溶けこむように消えていく。 少女たちの背後の、さらに奥。 ガタゴト、と、激しい音を鳴らす電車の奥に、0と1のノイズが走った。 「あたしは別に月に行きたいとは思わないけどなぁ」 「えー、なんでぇ?」 「だって、ここにアンタがいるし。月には居ないんでしょ?」 そのノイズには、誰も気づくことはなかった。 紅い満月だけが、全てを嘲笑っていた。 楽園はすでに、血と欲を求めていた。 ◆ ◆ ◆ 魔人アーチャー。 同年代の少女と比べても幾分小柄な体躯の少女が、そこに居た。 凹凸の少ない肉体に、ぴっちりと張り付いた着流しは血に染まっていた。 血の滴る愛刀、圧切長谷部を手持ちの布で拭う。 背後には不可解とも言えるほどに入り組んだ機械が、まるで人体のように幾多もの絡み合っている。 これは回路だ。 ある種のエネルギーを流すことで、奇跡を発動させる神秘の機関だ。 ここはある巨大なビルのワンフロア。 その名を言えば、誰もが知っているようなビル。 そのビルのワンフロアの全てを扱った、巨大な術式。 魔人アーチャーは赤い斑点のついた白い着流しを翻し、その術式と向き合った。 魔人アーチャーに、魔術の知識も、電気工学の知識も薄い。 しかし、『物を改める』ということにおいて、少なくとも、この日本において魔人アーチャーの右に出るものはない。 床に転がる自らの召喚主を爪先で蹴っ飛ばした。 血の斑点が着流しだけではなく、清掃を怠って久しい床にも彩られる。 恐らく、このワンフロアを貸し切り、たった一人でこの術式を完成させたのだろう。 しかし、魔人アーチャーはそんな狂気に染まった執念の果てに目もくれず、術式だけを観る。 微動だにせず、じっくり一時間は観察を続けただろうか。 やがて、魔人アーチャーは脚を動かした。 そして、大きく取り付けられた窓から外を眺めた。 窓から広がる空間は、人で埋め尽くされた雑多な空間。 人、人、人。 この魔都を構成しているものは、間違いなく『人』だった。 鎌倉に創りあげるのとはまたわけが違う。 北条氏の領地の更に奥、関東などという片田舎にここまでの都を創りあげたものだと感心する。 「タヌキもようやるわ」 半ば呆れながら、発展を遂げた魔都を眺める。 なるほど、確かにここは『穢土』だ。 ドロドロと、じっくりと時間を漬け混み熟成した怨念と、恵まれた生活から生まれる生温い怨念に塗れている。 上等な魔都だ。 徳川家康がどういう意図で、ここに居を構えたのかは不明だ。 しかし、悪くない。 「わしは良いと思うんだよね、こういうのもさ。なんか人間って感じじゃん」 ケラケラと笑いながら、血の滴る床を歩きまわる。 この潤沢な怨念を借りれば、いい願望機が出来上がる。 今の聖杯は良くない、未熟だ。 単調すぎる。 魔人アーチャー――――第六天魔王・織田信長が求めるものとは、少し違う。 滅びに向かう世界を救うには、こんなものではダメだ。 召喚者であり聖杯の起動者が未熟だったことも有り、願望機としても不十分なのだ。 「英霊の座なんてついてみるもんじゃの、なぁ、月よ」 南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり。 月を眺めれば、そこには超級の聖遺物がある。 そこにあるものと、ここにあるものを繋げばいい。 恐らく、誰も知らない叛逆を、それでも月は観測している。 少々、月の力を借りなければいけない。 「永遠の満月の方程式……ってところかの」 『管理の怪物・ムーンセル』と『結合』し、聖杯戦争を開始する。 造られた偽りの魔都を再現し、その中に英霊の魂を溜め込み、そのデータをこの未熟な聖杯にダウンロードさせる。 その時、万能の願望器たる『聖杯』は完成するのだ。 必要だ、英霊の魂が。 無限の英霊を、永久への礎とする。 そのための戦争だ。 願いを満たすための、戦争を始めるのだ。 『人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり』 その瞬間、数多の並行次元の数多の人物が同じ夢を見た。 ――――己が、蝶となる夢を見た。 ◆ ◆ ◆ ――――第玖百玖十玖號聖杯ノ創造、成功セシメリ。 万能の願望器、聖杯。 七騎の英霊を限定的な術で再現し、六騎の英霊を杯に捧げることで全ての 冬木市に眠る、アインツベルン・遠坂・マキリが誇る規格外の魔術礼装。 それは、しかし、ある人物によって盗まれた。 下手人がどうなったのかは、定かではない。 何者かに大聖杯の術式を託したのか。 無事、命を永らえて大聖杯の術式を起動せしめたのか。 『万能の観測機』足り得ない我々では、その未来を確定させることは出来ない。 ――――我、英霊ノ召喚ニ成功セシメリ。 はっきりとしたことは一つ。 多くの地霊と怨念が跋扈し、同時に、科学が太陽を駆逐する眠らない魔都・東京。 この空間に大聖杯の術式が埋め込まれた。 そこから召喚された、一騎の英霊。 人類史に名を残した、まさしく『通常』の『例外』である英霊にふさわしい蛮行。 ――――魔人ヲ名乗ル弓兵ノ英霊ノ召喚ニ成功セシメリ。 自ら『魔』を名乗るその英霊は、聖杯を、その手に染めた。 数多の欠陥を生み出し、数多の奇跡を植えつけられた聖杯。 月の観測機と並列直結された、規格外の願望機。 月のない空に浮かぶ、偽りの満月。 再現された数多の欲望渦巻く魔都・東京。 ――――コレヨリ、聖杯戦争ヲ開催スル。 【クラス】 魔人アーチャー@Fate/KOHA-ACE 帝都聖杯奇譚 【真名】 織田信長 【パラメーター】 筋力C 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具E~EX 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 単独行動:B マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。 【保有スキル】 軍略:B 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。 自らの対軍宝具の行使や、 逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。 カリスマ:B- 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。 魔王:A 生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられた怪物。 所有者は能力や姿が変貌してしまう。「無辜の怪物」とは似て非なるスキル。 魔人アーチャーの場合だと生前の本人が「魔王」を自称しているため任意で発動。 解除のコントロールが可能で、デメリット無しで恩恵だけを受ける事ができる。 この能力のお陰で、ロリからボインになったり、体形も自由自在。 天下布武・革新:A 古きに新しきを布く概念の変革。 相手が「神性」スキルを持つ者、「神秘」としてのランクが高い者、体制の守護者たる英霊などであればあるほど自分に有利な補正が与えられる。 これによって半神の英霊や神代の英傑、彼らが持つ宝具に対して絶対的な優位性を誇る。 反面、神秘の薄い近代の英霊を相手にした場合、何の効果も発揮しない。それどころか逆に自分の各種スキル、宝具の効果が低下する。 【宝具】 『三千世界(さんだんうち)』 ランク:E~EX 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:3000人 長篠の戦いで信長が使ったとされる戦術「三段撃ち」。 自分の周囲に無数の火縄銃を配置し、両手に持った銃も合わせて全方位に向けた一斉射撃を行う。 本人は「三千丁の火縄銃によるマミさん的な『火縄=カタ』アクション」と評している。 武田軍騎馬隊を葬った逸話から「騎乗」の適性を持ったサーヴァントに対しては攻撃力が倍増する。 「神性」や「神秘」が低い相手には単なる火縄銃でしかないが、それでも三千丁の銃火器の止まる事のない一斉射は脅威である。 『第六天魔王波旬(だいろくてんまおうはじゅん)』 ランク:E~EX 種別:対神宝具 レンジ:- 最大捕捉:- 神仏を恐れず敵対する宗教勢力を悉く焼滅させたことで信長につけられた異名。 そして、生前に行った「比叡山焼き討ち」に代表される苛烈な所業を合わせた物。 「神性」や「神秘」を持つ者に対して絶対的な力を振るう存在へと変生する固有結界。 後世で民衆が彼女に対して抱き積み重ねた畏敬の念と恐怖により大焦熱地獄が具現化する。 神性を持たず神秘も薄い英霊は熱さを感じるだけで済むが、高い神性を持つサーヴァントは、この固有結界の中では戦うどころか存在を維持することすら難しい。 なお、発動中の彼女はビジュアル的に裸になるらしい。 【weapon】 主武装は火縄銃と日本刀。 スキル「天下布武・革新」の効力で、「神秘」や「神性」が高い相手ほど宝具の効果や能力値が強化される。 さらに同様の能力がある宝具も所持しているため、相乗効果により「神性」「神秘」の高い英霊に対しては絶対的といえるほどに相性が良い。 反面、「神性」を持たない相手や「神秘」が薄い近代の英霊に対しては性能が低下し、宝具の力も有効に発揮されなくなってしまう。 「相性ゲーとか得意なんだよネ、わし!!」とは本人の弁。 【人物背景】 見た目は若々しいが、年季の入った尊大な口調で話す。所謂「ロリババア」。口癖は「是非もなし」。 場面によって言い方が変わり、「是非もなしかな?」「是非もないかな?」「是非もないんだよ!?」と使い分ける。 史実通り新しい物・珍しい物好きで「旧弊とか仕来りとかバカなの?死ぬの?」とか言っちゃうレベルで型破りな英霊。 いつも着ている軍服は大日本帝国陸軍の物ではなく、ナチスドイツの制服を元にしたもので、かっこ良かったのでマスターに似た物を作らせたらしい。 曰く「ジャーマンのセンスハンパないな!」 また自己顕示欲が強く、「真の覇王」を名乗る。基本的に賑やかな事を好むが、昔好きだった敦盛は、踊ると死亡フラグが立つので自重しており、酒の席でも披露する事はない。 幼名は吉法師。父・織田信秀は当初、彼女の弟の信勝に家督を継がせるつもりだったが、時は乱世・戦国時代。 信勝程度では、先の世まで織田家を存続させていく事などできないと判断し、女の子なのに幼い頃から妙に大物臭を漂わせていた彼女を当主に据えた。 家督相続後は男性として振る舞い続け、実は女性であることを隠すため情報規制を敷いていた。 だが、それらの事情が『尾張の大うつけ』などと呼ばれる信長の若かりし頃の奇行として後の世に伝えられることになる。 また信長にまつわる数々の面白エピソードは、性別を隠すために家臣が敢えて広めた情報工作によって生まれた物であるとも言われる。 目的を遂げるためには手段を選ばず、逆らう者には苛烈な弾圧と冷酷な裁定を下す暴君。 だが滅びに向かおうとしている日本の未来を思って行動しており、救国の英霊であるのは間違いない。 BACK NEXT 投下順 OP カイン&魔人アーチャー 時系列順 OP カイン&魔人アーチャー BACK 登場キャラ NEXT 魔人アーチャー(織田信長) OP カイン&魔人アーチャー
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「うわっ!寝過ごしーーあれ‥‥?」 チョコこと黒鳥千代子が目覚めたのはもうすぐ6時になろうかという時だった。カーテン越しに射し込んだ朝日に照らされた時計を見て思いの外早起きしてしまった自分を恨めしく思いつつ、あと二時間は寝れるなとすぐさま二度寝に入る。 しかし。 「寝れない‥‥」 なぜな目が冴えている。眠気がやって来るどころかなにか大事なことをやり忘れているような気すらしてくる。頭にかかったもやを払うかのように頭をふり、考えること数十秒。 「‥‥あー、ドリルやらなきゃ。」 ようやくすっきりしはじめた頭で思い出したのは宿題のことだった。これをやらないとまた怒られる。いやいやながらも起き上がり学習机に座って始めようとするが。 「あれっ、どこだっけ?ドリルドリルドリーードリル?」 今度はドリルが見つからない。そもそもどんなドリルかがまず思い出せない。これはまずい。宿題を忘れているのに忘れていたことを忘れているパターンだ。ランドセルにはそれらしいものもないしもしかして学校に忘れたのだろうか。 「ううん、学校には持っていってないし持っていけるわけない。それに松岡先生はあんなガミガミ怒らない‥‥あれ?じゃあーー」 じゃあ誰に怒られていたのだろうか。そもそもなぜ学校に持っていってはいけないのか。そんなドリルってどんなドリルなんだ。松岡なんて先生は学校にいただろうか。そんなまともな先生だっただろうか。考えれば考えるほど頭に霧がかかり、そして。 「ーーよし、寝よう。」 チョコは考えることをやめた。なんかめんどくさくなってきた。ぶっちゃけ思い出すとろくでもないことになりそうな気もした。元はオタク系だもん、しかたないよ。しかしここで問題が起きる。既に目は冴えてしまっていていかんせん寝つけない。かといってこんな時間に寝ないのもいかがなものか。結果眠くなるまでとりあえず魔法書でも読んでごろごろしてようと思い本棚を見る。だが、そこに肝心の魔法書がない。 「ウソ、なんで!あれ!?」 めっちゃ驚いた。趣味の魔法書が一冊もなくなってるとか地獄少女全巻無くしたのの半分くらいのレベルだ。これにはさすがに焦り魔法書を慌てて探し始めるも、ない。出てくるのは輪島塗の箸に黒いゴスロリとわけのわからないものばかりで。ほんと箸とゴスロリしかなくて。ほんと箸とゴスロリしかなくて。 「ーーあっ、そっか。あー‥‥」 ようやく思い出した、なぜ自分がここにいるのかを。なぜこんな時間に起きてドリルなんかやろうとしてたのかを。 「あたし黒魔女さんだった。」 チョコはすぐにゴスロリに着替えると紙とペンを取り出す。黒魔女修行の朝練が無くなったのはいいがそれより大変なことが既に起こっている。 聖杯戦争のルールはさっき思い出した。使い魔を呼んで戦うポケモン的なものだったはずだ。負けたら死ぬというのが実に黒魔法らしい。 チョコは書き上げた紙を見る。いわゆるこっくりさんの時に使う紙だが、彼女が黒魔女になったときを思い出しながら書いたのでキューピットさんと呼ぶべきか。 紙を床に置き、手をその上に置く。 サーヴァントを呼び出す呪文は思いつかない。ので、彼女にとって一番思い出深い呪文を使うことにした。 「ギュービッドざん、ギュービッドざん、南の窓がらお入りぐだざい」 唱えたのは始まりの呪文。彼女が黒魔女になることになった、自らの師を呼び出した呪文。 彼女が求めたサーヴァントは自らの師のようなサーヴァント。この聖杯戦争で最も頼りになるイメージを浮かべその呪文を唱える。 そして、光だした紙を直視できなくなり彼女が目をつむったときその声は聞こえた。 「お前が私のマスターか?」 その声は彼女が求めたものとあまりに似ていて。 目を開けたらとき目の前には一人の美女が立っていた。彼女の師と同じように銀髪で、彼女の師とは真反対の白ずくめの服。 薄く微笑んだその姿に思わず見とれていて。 ムニッ。 (なっ!?) 唐突にほっぺたを引っ張られた。 「令呪があるならマスターだな。最初にいっておくが私のステータスは思ったより高くなかったがお前からの魔力供給しだいで変わってくる。それと聖杯戦争についてだがまず最初は動くな。漁夫の利を狙われるのがオチだ。最初は情報を集めるんだ。敵のサーヴァントを見つけたからといって積極的に襲うのはもっての他だ。これだけの数のサーヴァントがいれば自然と徒党を組み始める。あとライダーのクラスには気をつけろ。空を飛べたり対軍宝具を持ってたりしたらマスターを狙われる。」 微笑みからは想像できない真剣な顔でそのサーヴァントはそう言った。サーヴァントは歴史上の英雄らしいから昔そういう人と戦ったこともあるのだろう。 とりあえずドラゴンは恐いって思った。 【東京/2014年7月1日(火)0620】 【マスター】 黒鳥千代子@黒魔女さんが通る!! 【参加方法】 『黒魔女さんのクリスマス』において異端審問にかけられそうになったときに持ってた輪島塗の箸がゴルフェの木片だったっぽい。 【マスターとしての願い】 とりあえず元の世界に帰って異端審問をどうにかしておばあちゃん達を助け出してあとついでに黒魔女やめたい。 【weapon】 杖(輪島塗の箸。) ゴスロリ(着てると静電気のように溜まった魔力の影響で魔法が使いやすくなる。魔法でいつもキレイ) 【能力・技能】 黒魔女三級程度の魔法は一通り覚えているが使いこなせるかは別。とりあえず人に死の呪いをかける即死呪文はうまく使えない、はず。 また彼女の世界の魔法体系のせいで『時間あたりの供給量は少ないが魔力は実質無尽蔵』というわけのわからないことになっている。供給量の上限を上げることは相当練習しないとムリ。 【人物背景】 第一小学校五年一組。通称チョコ。 黒髪おかっぱで運動神経はもちろん頭も悪い。一人と夜とオカルトが好きというニチアサの主人公には絶対になれないタイプ。 祖母が魔女であったことから黒魔法の才能があり、魔界から派遣されたインストラクターのギュービッドのもとで黒魔女の修行をしているが、いやいややらされているため本人は黒魔女になったらすぐに黒魔女をやめる気でいる。 今回異端審問官のロベに嵌められ異端審問を受けることになり、その最中になんとかしようと考えてたら聖杯戦争に参加していた。 【方針】 負けたくはない。でも傷つけたくもない。 サーヴァントに言われたことをとりあえず守る。 ていうかまずは名前を聞きたい。 【クラス】 セイバー 【真名】 テレサ@クレイモア 【パラメーター】 筋力B+ 耐久B 敏捷B+ 魔力A+ 幸運D 宝具B 【属性】 中立・善 【クラススキル】 対魔力:B 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。 騎乗:** セイバークラスにあるまじきことだが、騎乗スキルは存在しない。 【保有スキル】 半人半妖:B その身に妖魔の血肉を取り入れた者。単独行動:Bに加えて実体化に必要な魔力が他のサーヴァントより少なくて済む効果を持つ。さらに妖魔の成り立ちから、対竜宝具の攻撃により受けるダメージが多少追加される。以下のスキルは全てこのスキルに基づく。 妖力解放:A 魔力を身体強化に注ぎ込み、筋力、耐久、敏捷値を上昇させる。総魔力量の10%以上で瞳の色が金色に、30%以上で顔つきが醜く変貌し、50%以上で身体つきが変化する。 80%を超えると元に戻れなくなり、妖魔として覚醒する。 再生能力:C 魔力を消費し、肉体を復元するスキル。有害な毒素を体外に弾くこともできる。時間をかければ切断された四肢の接続が可能。魔力の消費量に伴い、妖力解放に順じた肉体の変貌が起きる。 気配遮断:D サーヴァントの気配を絶つ。魔力とその漏洩を極限まで抑える能力。 【宝具】 『妖気探知』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000 テレサの所持する最もずば抜けた能力が、宝具として昇華された。 テレサを中心とした半径数Km圏内の魔力を感知し、位置と大きさを正確に捕捉できる。強い魔力や同じ探知 の気配なら圏外でも感知する。さらに気配遮断さえ見破ることが可能。 戦闘時には敵の魔力の大きさ、流れを一つ残らず掴み取り、全ての行動、攻撃の軌道を予測する。 『無銘・大剣(クレイモア)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1 クレイモアはテレサの元居た世界では戦士の象徴、代名詞として扱われているため、宝具として登録され た。 特殊な能力は一切無いが非常に硬度が高く、格上の宝具と打ち合ってもそれが単純な物理攻撃なら、折れる どころか刃毀れ一つ作ることは無い。 【Weapon】 『無銘・大剣(クレイモア)』 テレサの宝具でもある。 【人物背景】 人間に擬態し人を食う妖魔と、それに対抗するべく妖魔の血肉を取り入れて人外の身体能力を手に入れた、 半人半妖の戦士が戦う世界。その世界でテレサは全現役戦士のナンバー1、さらに歴代ナンバー1の中でも最強とまで謳われる存在だった。 力、素速さ、剣技の全てが並の戦士をはるかに上回り、特に相手の妖気を感知する能力が極めて優れ、妖気の流れ、強弱から動きを予測する先読みを得意とし、いかなる相手、人数であっても微笑みを絶やさず敵を殲滅すること、そしてそれ以外に特に目のつく戦い方をしないことから「微笑のテレサ」の異名を持つ。 人間にも同僚の戦士にも何も期待することなく、生き甲斐を感じる訳でもなく淡々と妖魔退治をしていたが、ある依頼で偶然妖魔に連れ回されていたクレアを助けたことで、運命が変わることになる。最初は勝手についてくるクレアを疎ましく思っていたが、クレアの追う理由がテレサがずっと押し殺してきた心の痛みを抱きしめていたいという理由だったことから、互いにかけがえのない存在となる。 その後、クレアが人として幸せをつかむことを願って妖魔を退治した村に預けたが、その村が盗賊に襲わ れ、クレアを助けるため盗賊達を皆殺しにした。その為粛清される所を、逆に他の戦士を斬りクレアのためだけに生きることを決意し、組織を離反して追われる身となった。 追手として選ばれたテレサ以下のナンバー2からナンバー5の四人という当時最強の布陣を妖力解放無しの圧倒的な強さにより返り討ちにしたが、いずれ自分の強さを超えると直感したプリシラの止めを刺さなかっ た情けが仇となり、一人でテレサを殺すため無理な妖力解放をし、限界点を越え後は覚醒を待つのみとなっ たプリシラに自分を殺すよう頼まれ止めを刺そうとした瞬間、逆に両腕を斬り落とされ、首を刎ねられて死 亡した。 【聖杯への願い】 受肉してクレアと暮らす。 【基本戦術、方針、運用法】 予選期間中は本選の準備のために潜伏。 基本は陣地に篭もり情報収集に専念し作戦を立てる。 戦闘以外の部門は魔術師らしいマスターに期待したいがたぶんムリ。 戦闘はセイバーらしく剣による接近戦を主とし戦っていくが、気配遮断のスキルを活用してマスターを狙っていくのもあり。妖力解放もマスターの支援があれば大きな戦力として数えることができる。 徒党を組むことも考慮に入れる。 あと竜種は最大限警戒。