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401: 名前:+椎名+☆2011/10/03(月) 19 30 40 俺は自分から人を遠ざけていった。 そしてやがて俺は孤立し始めた。 「斎、これからは俺に近づくな。佳暖にも言っといてくれ」 「……ああ、わかった」 「悪いな…」 俺は自分から斎も佳暖も遠ざけた。 いつかまた別の人を自分のせいで死なせてしまうんじゃないかっ て。 怖いんだ… 俺は何があっても笑ったり怒ったりもしなかった。 宮本さんの葬式に行った時も どんなに美味しい料理を食べても 例えどんなことがあっても 俺は感情を示さなくなってしまった。 「暁君…全然笑わなくなったね」 「あの事件のせいでしょ…?」 「…暁の奴、いつも無表情になっちまったな」 「感情喪失なんて…気の毒だよな」 感情喪失…か。 今の俺にはいいかもな。 これからも感情なんか表さなくていい。 俺は重い罪を…好きな子を死なせた罪を背負ってるからな。 これくらいの罰は…俺には必要なんだ。 402: 名前:+椎名+☆2011/10/03(月) 19 41 18 「ねぇ、鈴地。明日買い物に行かない?」 …今までと変わらなかったのは佳暖が話しかけてくることだ。 斎の奴…ちゃんと言ってくれたのか…? でも佳暖は聞かなさそうだけどな… 「…行かない」 「いいじゃん、行こ?」 「一人で行け…」 「じゃあ明日の午後ね!」 「おい…」 佳暖は勝手に予定を決めてきた。 …本当に勝手な奴だな。 俺なんかに構うなよ。 迷惑だっつーの… 俺は明日もちろん行かないつもりでいた。 でも次の日… 「鈴ちゃん、お友達と出かけるんでしょ?はい、着替え」 母さんに無理矢理家を出されてしまった。 …佳暖の奴、母さんに言いやがったのか。 面倒だな… 「鈴地、行こっか」 「そーそ、早いとこ行かないとな」 佳暖の後ろに斎もいた。 こいつら…近づくなって言ったのに。 仕方なく俺は二人について行った。 404: 名前:+椎名+☆2011/10/03(月) 20 02 59 俺達は広いデパートについた。 最近できたとか言うデパートだっけか? 「さ、鈴地行こう」 佳暖は俺の手を引っ張ってくる。 うぜぇけど…仕方ねぇか… 俺達はまず雑貨屋に行った。 すると斎がそこに置いてた猫耳を俺につけてくる。 「お、鈴地君かっわい~」 「ふふ、本当だぁ」 「………」 いつもなら俺は…ここでどうしていたんだろう… …やっぱり…笑っていたのだろうか…… 「あ、見て斎君!ゲームセンターだよ」 「お、いーじゃん!いこーぜ鈴地!」 二人には悪いけど俺は早く帰りたい気分だった。 ここにいたら…宮本さんに申し訳ない気がしたからだ。 「プリクラ発見~!なーなー佳暖ちゃん、鈴地!撮ろうぜ!」 俺は(ほぼ強引に)プリクラに連れて行かれた。 『いっくよぉ~!笑って~!』 プリクラの機械が言う。 こんな状況で笑えるかよ… 『さん、にぃ、いち!』 その途端、プリクラのカメラが光った。 そして二人は楽しそうに落書きしてそれを印刷した。 しばらくすると印刷された写真が出てくる。 「はい、鈴地の分」 俺は佳暖からプリクラを受け取った。 …今の俺、すごい無愛想だな。 笑ってる写真1つもねえじゃねぇか。 俺はプリクラを鞄にしまってまた二人についていった。 415: 名前:+椎名+☆2011/10/14(金) 18 34 44 俺達は結局あのあと飯を食べて帰った。 ま、こんな無愛想な奴といても楽しくないよな。 「今日はたのしかったな!佳暖ちゃん!」 「うん、鈴地もそうでしょ?」 「…そうだな」 俺は信号が青になるのを待ちながら俺は空を見上げた。 …赤いな…もう夕方か… 確か…宮本さんの血もこんな感じで赤くて… ……… 向こうから青い大きなトラックが走行してくる。 あのトラックに突っ込んだら死ぬかなー? 俺は死を簡単に考えるようになっていた。 死ぬってやっぱり痛いのかな? 人間いつか死ぬんだし今死んでも変わらねぇよな。 罪を償いたいって気持ちもあるけど やっぱり宮本さんがいない生活はおちつかねぇ。 俺はトラックが近づいてくると 横断歩道に一歩足を出した。 しかし… 「鈴地、まだ赤だよ」 佳暖に手を引っ張られて止められる。 トラックはそのまま横断歩道を通過した。 …死ねなかったか… 416: 名前:+椎名+☆2011/10/14(金) 18 58 05 …気のせいか? 佳暖が少し怒ってるように見える… ま、表情は相変わらず笑ってるけど。 「ふふ、じゃあ明日ね」 佳暖は横断歩道を渡って角を曲がった。 斎と二人か… いつぶりだろうな… ま、話すことは何もねぇけど。 「鈴地」 「……」 俺は返事をせずに目だけを斎に向けた。 「お前さ、さっき渡ろうとした時… 死のうとしてなかったか?」 「……!」 さすがだな、親友ってのはよ。 何でもわかってやがる。 「答えろ!」 斎が珍しく怒ってる…? 「そう…だって言ったらどうするんだ…?」 俺は目をそらす。 バシッ…! ……! 斎が俺を殴った。 「ふざけんなよ、お前が死んだって変わらねぇだろ!」 「………」 確かに変わらねぇかもな… でも俺が宮本さんを殺したも同然だ。 その俺がのうのうと生きてていいのか? 俺が本当は死ぬべきだったんじゃないか? 俺は斎を置いてまた歩き出す。 斎はここを曲がったところが家だからな。 「鈴地」 俺は今度は立ち止まった。 「…お前が死んだら悲しむ人もいるのを忘れんなよ…」 …悲しむ人? 誰の事だ…? 俺なんかを想って泣いてくれる奴なんているのか…? 聞こえてきたのは斎が走っていく足音だけ… 俺は振り替えることなくまた歩き始めた。 417: 名前:+椎名+☆2011/10/14(金) 19 08 55 ~斎side~ くそっ…! 鈴地の野郎…何だよ!あいつ… 死ぬつもりか冗談半分で聞いたらそうだって…? ふざけてやがる… 「くそっ!」 俺は部屋にあったクッションを壁に叩きつけた。 俺は普段あんまり怒らねぇからな。 こんなことは普段ならしないけど。 鈴地の奴…本当に何もわかってねぇよ。 悲しむ人の中には俺もいるってことも。 親友は…お前しかいない。 お前は一人しかいないんだ… だから死んでほしくない。 鈴地が立ち直ってくれると信じて離れたのに… 鈴地が簡単に死のうと考えてたなんてな… なんだか裏切られた気分だぜ… 俺はベッドに寝そべった。 428: 名前:+椎名+☆2011/10/21(金) 17 09 21 ~鈴地side~ 今日は日曜日。 今日こそゆっくりできるな… さてと、何するかな…… 毎日毎日暇だしな。 変わらない毎日。 まるで繰り返されてるようだ。 …あれ?机に俺カッターなんて置いてたっけ… はは…最近忘れっぽいかもな… …… 俺はカッターを持つ。 どこにしまうかな… 俺は鋭い刃先を見た。 …このカッターなら死ねるかな? 宮本さんが死んでからは自分の死ばかり考えてる。 …俺が死んで宮本さんが生きてたらよかったのに… 俺はカッターの刃を手首にあて、横に移動させる。 すると一筋の線ができ、その傷から血が溢れた。 へぇ、カッターってすっと切れるもんなんだな。 溢れた血はやがて1つの雫になって床にこぼれた。 さすがに手首を切るとふらっとする。 俺はもう一度左腕にカッターをあてて切る。 するとまた新たに深めの傷ができた。 痛みは感じない。 ただ…見ているとなぜか不思議な感じがする。 …そういえばあの時… 宮本さんの血が…染み込んでて… …くそっ! 俺はほぼ無意識に 何度も何度も自分の左腕を傷つけた。 気がつくと腕は傷だらけ… というより血まみれ、かな。 俺はもう一度刃先を当てようとする。 しかし今度はふらふらして狙いが定まらない。 俺は自分の気が遠のいていくのを感じた。 このままなら…死ねるかな… 会いたいな…宮本さんに。 俺の…初恋の…人に…… 429: 名前:+椎名+☆2011/10/21(金) 17 26 16 目が覚めると見慣れない天井が見えた。 横には白いカーテン… ここは病院か… ち…結局あのまま気失っただけか。 あの時首に刺しておけば… 俺のなかには罪悪感が残った。 起き上がろうと手をのばすと左腕に激痛が走った。 俺の手にはぐるぐる巻かれた包帯… …… 「鈴地君」 聞き覚えのある高めの女の人の声。 佳暖でも母さんでもない。 「先生…?」 それはあの保健室の先生… 梨隅優先生だった。 「鈴地君、あなた…自ら命を絶とうとしたの? カッターを持ったまま倒れてたらしいけど」 「…うん」 すると先生は真剣な表情でこっちを見た。 「何で俺助かったんだよ…何で俺が… なんで宮本さんは助からなかったんだよ! 俺が死ねばよかったのに…」 その瞬間、 病室にパチンという音が響いた。 …先生が俺を…打った? 「簡単に死ねばよかったなんて言わないで! 自分の命は大切になさい! あなたが死んで悲しむ人もいる… 死んでも何もならないのよ!」 …! 斎と…同じことを言ってる… 『お前が死んだら悲しむ人もいる』 わからない… 俺は死にたいのに… 俺を必要としてくれる人がいる… どうすればいいんだ? こんなに苦しい状況に置かれたのは初めてだ… 7日間の醜いゲーム。 続き24
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Get Marionette ようやく思い出した。 デミテルは眼下の男を見つつ、記憶の断片を繋ぎ合わせた。 あの時、川沿いで交戦中の少年と少女を葬った後、銃声と共に現れた、男と女。 物陰から彼は、その男女が彼が手を下した二つの死体を見て激昂するのを見ていた。 その内の一人が、目の前の男だった。 名簿を取り出し(しかしもちろん不意を突かれない様に油断無く)、 あの時目撃した男の顔と目の前の男の顔を照合した。 そしてその名前がティトレイ・クロウだということも知った。 それから行動を共にしていただろうと思われる女が居ないということは、 この男、女と殺しあったか、それとも、何者かに女が殺されたか。 その結果が今のこの男の状態だとしたら少しは納得がいく。 デミテルはそう判断した。 「・・・」 男は無表情にこちらを見上げ、黙っている。 全く生気の感じられない、抜け殻の顔。 魂を抜き取られたかのようなそれは、全てに絶望している様にも見えたし、関心が無い様にも感じられた。 恐らく今の状態ならどんなことも受け入れてしまうだろう。 この私に殺されることも、放置されて餓死することも、禁止エリアに引っかかって爆死することも。 そして、私の言うことを聞くことも。 「・・・男、ティトレイ・クロウ。生きたいか?」 デミテルは静かに声をかける。 これまで目の前の男の様な隙だらけの者は、ほぼ例外なく抹殺してきたが、 この状況においてはそうする気が起こらなかった。 もしかしたらこの男は、自分が期待していた存在かもしれない。 これまで出くわした参加者達は、どれも自分が望む人材では無かった。 この男は、それほど重傷を負っている様にも見えない(たった今自分が仕掛けていた罠に引っかかったが)。 シャープに鍛え上げられた筋肉は、男が肉弾戦を得意とすることを物語っていた。 そういった僅かな希望的観測が、デミテルの口を開けさせていた。 「・・・・・・・・・」 男は黙っている。 「では、死にたくないか?」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 まだ黙っている。 デミテルは少しばかり落胆した。 やはり駄目か。身体はまだ無事そうでも、まともな口すら聞けない様では利用価値は無い。 死んでもらうしかないか。これまで手を下した四人の様に。 デミテルが手を動かそうとした正にその時、男がいきなり口を開いた。 「・・・おれ、かえりたい」 デミテルは動作を止め、男の言葉を聞いていた。 「・・・そうか」 男の表情は(デミテルが男に会った時から)全く変わらず、ただ口をぼそぼそと動かすのみであった。 「みんなが、いるばしょに、かえりたい。でぐ、ち、どこ?」 出口か。そんなものがあるのなら、こちらが聞きたいものだな。 デミテルはそう思いつつ、男の脇にかがんだ。 その時、炎によって出来た男の傷が勝手に修復されていることに気付いた。 どうやら無意識のうちに力を使い、体力を回復させているらしかった。 (その時デミテルは、それがティトレイの樹のフォルスの力の錬術による回復ということまでは分からなかった) 「帰りたいか。なら、私の言うことを聞いてもらおう。そうすれば、元の世界に帰れる」 少々踏み込み過ぎた言葉かもしれなかったが、男はそれを純粋な意味で受け取ったらしく、 無表情の中に微かな活気が生き返ったようだった。 「ほん、と?どう・・・やって?」 デミテルの顔に邪悪な笑みが広がったが、それは暗闇で覆われて、男の位置からは見えなかった。 「簡単なことだ。私の指示する者を殺して欲しい」 【デミテル 生存確認】 状態:TP中消費 所持品:フィートシンボル ストロー ミスティーシンボル 金属バット 第一行動方針:ティトレイを操る 第二行動方針:出来るだけ最低限の方法で邪魔者を駆逐する 第三行動方針:ダオスを倒せそうなキャラをダオスに仕向ける 現在地:F3草原 【ティトレイ 生存確認】 状態:感情喪失 全身の痛み軽いやけど(回復中) TP消費(中) 所持品:メンタルバングル バトルブック 第一行動方針:かえりたい 第二行動方針:なりゆきにまかせる 前 次
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歌名五十音順 ら セツナトリップ2 ライア ライアー・ワールド ライアー! ライカ 雷迅散桜 ライトハウス~鳥啼歌~ 来年からがんばる ライバル ライフイズビューティフル! ライフライン ライムライト 雷鳴 雷鳴アンプリファ 来々世頑張る。 来来世世 ラインアート ラインティックワークス ラインノーツ ラウンドアラウンド 楽園に対する定義とその副作用について 楽園のドロイド 楽園の窓 楽園への命歌 楽園~raku en~ ラクガキスト ラクガキピカソ 落選した人の気持ちを考えてガール ラグーン ラケナリアの芽 ラザロ徴候で抱きしめて ラジカル男女の唄 ラストキス ラストシグナル ラストシーンに悪魔は要らない ラストソング ラストダンス ラストバトル ラストライト ラストラブレター ラストワンレコード ラズベリー*モンスター 螺旋 ラセンナワタシ 螺旋迷宮~Spiral labyrinth~ 螺旋輪廻 ラヂオカナデル 落花葬 ラビットフォーゲッツ 螺鈿の骨 ラバースナイパー ラビリンス ラビング・ワールド 愛×愛ホイッスル ラブアトミック・トランスファー ラブゲノミクス ラブスケッチ ラブソングを殺さないで ラブチーノ ラブドール ラブプラネット ラブ・リストランテ ラプンツェル ラプンツェル/ナブナ ラプンツェル/ニシカワ ラプンツェルに迎えは来ない ラミとレミ 鏡と嘘つき ラムダ ラムネビーダマ ランウェイのファンタジスタ 爛月 濫觴生命 ランジェリーシーフ 乱躁滅裂ガール ランドルトの環 (Landolt C) ラヴゲイザー 理想狂 リンレン宇宙盗賊団 ライアーダンス ラシクサク ラストエフェクト ラストペインター ラストリバース ランドスケープ ラ・ピュセル 螺旋の街 り リズム リア充爆発しろ! リアル初音ミクの消失 リグレット/とあ リグレットメッセージ リスキーゲーム リスキーダイス リスタート リスタート/オワタP リセット 理想郷 理想と戦争 理想の世界 理想論 リップサービス リトルエミーと星の手紙 リトルガール・アニマージュ リトルサイン/さなだ リトルサイン リトルフィンガー リトルランプライト リトルロマンス リナリア リバァスドールガーデン リバースゲーム リバースデイ リバースユニバース リピート リフレク リフレクション リプトンのうた リベンジ リミエールエトワール リミッター リミット リミットフレンズ リムーブ リモコン 略奪 立金花 竜骨の笛の少女 流星 流星 Gradation 流星群 流星逃避行 流星の産声を 流線プリズム 龍天に登る 竜の卵 龍ノ啼ク箱庭拠リ 流恋華月 リラ. リラホルン リリリリ★バーニングナイト 悋歌 リンカーネイション リンカーネーション 悋気な惑星 林檎売りの泡沫少女 林檎花火とソーダの海 リンちゃんなう! 輪廻 リンネ 輪転回廊 リンのうた リン廃宣言 リグレット リバーシブル・キャンペーン リビングデッドサマーダイブ リメンバー リリィクラウン 六花の琴 る ルカ様は憂鬱 ルカルカ★ナイトフィーバー ルサンチマンと虚構の箱庭 ルサンチマンの海に抱かれて 流転吟遊 ルナ/monaca factory(10日P) ルナライト 瑠璃色銀河 瑠璃色のユメ ルート22 ルートスフィア ルービックキューブ ループイズマイン ルーマー れ レアノ 霊感0 礼儀作法 霊験あらたか珍宝寺 レイズ 冷蝶ドリイム レイニーデイズ 黎明ワンダーレジスト レイラ レインコートの少年 レインボーダー レインマンの住む街 レガシイ レクイヱム レクイエム 鎮魂歌(レクイエム) レコード・レド レシュノルティア レジグネイション レゾナンス レゾンデートル頂戴 レッカリサイクル 劣等上等 劣等生 劣等性進化論 レッドハート レッドパニッシュメント レディインザシンギングルウム レトルトアイロニー レノウ レビテト レプリカント レム 檸檬/あわけんP 恋愛感情喪失論 恋愛裁判 恋愛疾患 恋愛小説家の憂鬱 恋愛相談 恋愛デコレート 恋愛特急 恋愛フィロソフィア 恋愛部活動記録 恋愛勇者 煉歌 恋花 -Lenka- レンガジェンガ レンきゅんなう! 恋距離遠愛 恋月花 レンジオブデスティニー レンズ 連想アクトレス~狩人と獣~ 恋想拡大チョコレイホリック 連打ボタン レンxミクの電・脳☆スキル!! 恋未明 レンラクマダー? 恋率方程式 連立恋愛方程式〜x二乗と恋の事情〜 レディーレ レムの魔法 ろ 6畳半の隙間から ロスト イン ジャングル ジュリエッタとロミヲ ルービックキューブ/otetsu 牢獄のアドニス 狼戻の森のミミ ロキ 六兆年と一夜物語 六波羅神楽絵巻 ロクベル 露骨な逃走プリンセス 炉心融解 路地裏ユニバース ロジックエージェント ロストエンファウンド ロストサクリディア ロストシープ ロストタウン ロストメロディー ロストワンの号哭 ロゼッタ 六車線十字路 ロッテンガールグロテスクロマンス 六本木ベイビィバタフライ ロビンと夜空の姫君 ロベリア ロベリアの追懐 浪漫主義 ロマンスニフレ ロマンチカ無常 ロミオとシンデレラ ろりこんでよかった~ ロリババアに恋をした ロリポップ・ホームルーム ロリ誘拐 ロリ誘拐 いろいろ補完しつつ歌ってしまいました…。 ロングディスタンス ロングトレイル ロンゴロンゴ 論殺 ロンディーノ ロンリーガル ロンリーチャイルド ロンリーハート ロードローラーだ!!WRYYYYYYN ロードローラー・ロボのテーマ ローファイ少年 ローファイ・タイムズ ローリンガール ローレライ ローレライの衣 ロリコン、ダメ。
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第330話:死そのもの ドシャ 上空のゆがみから放り出され、着地もままならない体は投げ出される。 地面にうつ伏せたソレは、生まれたて赤子のように震えながら。 何度も、崩れては立ち上がることを繰り返す。 ソレにとって、そんなことは苦痛でも何でもない。 そんな感情も感傷もない。 ただ立つ必要があるから立つ。 崩れるからまた立つ、それだけのこと。 何度それを繰り返しただろうか。 何度目かの繰り返しの果てソレは立ち上がった。 そして、それに達成を感じるでもなく、ソレは歩き始めた。 ふらふらと、今にも崩れそうな歩みでそれは歩く。 そして、しばらく進んだ頃。おぼろげな瞳が獲物を捕らえた。 瞬間。 これまでの怠慢な動きからは、信じられないほどの速さでソレは駆け出した。 その動きはもはや、人の動きではない、獣ですらない。 ただ向かい獲物へと突き進む。 回復のできる者を捜さんと、森を駆け回っていたレオ。 その後ろから、突然の銃声が聞こえた。 同時に伝わる衝撃、レオは地面に倒れこんだ。 背負っていた女性が盾となったのか、弾丸はレオの体まで届くことはなかった。 「クッ、はっ、大丈夫か!?」 起き上がったレオは、すぐに自分の盾となってしまった女性の所に駆けつける。 「クソッ…死んでる」 もともと重症だったその体は、今の衝撃で完全に終わりを告げた。 歯を食いしばり、狙撃のあった方向をにらみつける。 だが、狙撃者の姿は木々に紛れ、確認することはできない。 真後ろで木の葉の揺れる音がした。 とっさに後ろを振り返る。 そしてそこには、何かがいた。 木々の間をすり抜けながら、銃を構えこちらを狙っている。 逃げねば。そう脳が命令する前に、レオの体は反応する。 幾多の戦場を戦い抜いてきた経験が、思考よりも早く体を動かす。 弾丸をかわしながら、果物ナイフを投げつける。 ナイフは拳銃に当たり、その手元から弾かれた。 着地したレオは体勢を立て直し、ザックから吹雪の剣を取り出した。 それと同時に、敵もこちらに向かい近づいてくる。 その動きは人の動きではなかった、ましてや獣でもない。 それは地を這うように、跳ねるように、木々を蹴り近づいてくる。 予測不可能なその動きは、レオをしても捕らえきれない。 懐に飛び込んできたソレは、ナイフでレオの胸元を切り裂く。 切り裂かれた胸元を気にせず、レオは反撃のため刃を振り上げる。 だが、レオが振り上げた刃を振り下ろした頃には、敵は間合いを離れ遠く距離をとった後だった。 そしてまた、先ほどの再現のように、敵が間合いが詰める。 だが、今回の攻撃はレオには届くことはなかった。 ボロリと、腐り落ちるように飛び回る左足が崩れた。 それは必然であろう。極限まで傷ついたボロボロの体が、これほど激しい動きに耐え切れるはずもない。 片足を失い、バランスを失った体は崩れる。 倒れこみ、まるで陸に上がった魚のようにバタバタともがく。 その姿を見たレオは、すでに戦闘能力はないものと判断し、一瞬、戦闘の緊張を解いてしまった。 その瞬間、残った片腕と片足、全身を跳ねさせソレは跳んだ。 不意を突かれたレオは、それを避けることができない。 レオにしがみついたソレは、頚動脈目掛け歯を突きたてた。 歯が肉に食い込み、血が吹き出す。 レオは引き剥がそうともがくが、その力は異常だ、とても片足、片腕とは思えない。 必死にザックからビームライフルを取り出し、しがみつくソレめがけ引き金を引いた。 撃たれたソレは、腹部を貫かれ大きく宙を舞い地面に落ちた。 そして、ピクリとも動かなくなった。 息を切らし冷や汗を流し、レオはその場にひざを着く。 そして、首に食い込み抜け落ちた歯を引き抜いた。 幾多の戦場を潜ってきたレオですら、これほどの恐怖を覚えたのは初めてだった。 魔物とも、ましてや人間と戦っている気がしなかった。 まるで、死そのものと戦っているようだった。 何なのだコレは、コレは人間なのか? 人間だったのか? このゲームの生み出す狂気、死者の怨念がこの化け物を作り出したのだろうか。 ならばそれは、なんと恐ろしいことか。 ならば、誰ともわからぬこの人間も、このゲームの被害者なのだろうか。 ならば、先ほど死んでしまった女性と共に手厚く葬ってやろう。 そう思いレオは二つの死体のある方向を見つめる。 そこに死体はひとつしかなかった。 そして銃声が響いた。 銃声のほうを見てみると。 そこには、地面をはいずりながら、こちらに銃口を向ける何かがいた。 「…ガハッ」 口元から血がこぼれた、そうしてやっと自分が撃たれたことに気づく。 体から力が抜ける、地面にひれ伏し地をなめる。 もう体は動くこととはないだろう。 見開いた目は動かすこともできず、自分の命を奪った者を見つめる。 同じように這いずりながら地をなめる、その口元は、 笑っていた。 【ティファ(HP一桁程度) (右腕喪失/左足喪失/全身火傷/感情喪失) 所持品:コルトガバメント(予備弾倉×4)、エアナイフ 第一行動方針:目に映るものを全て殺す 基本行動方針:生き延びる 】 【現在地:カズス北西の森南部】 【フライヤ 死亡】 【レオ 死亡】 【残り 79名】
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ようこそ第五の都市・巴里へ ,P. 巴里とは 登場人物主要登場人物ベレッタ・マクワイルド ロゼッタ・バルロワ フィリップ・ミゼール ハインツ・ベルゲ 用語・アイテム 謎・考察 巴里年表 巴里とは [部分編集] 情報を発信し続けることで存在できる閉鎖都市―巴里。言詞爆弾の影響で閉じられ、第二次世界大戦の1年を繰り返し続ける巴里。 曽祖父が残したアティゾール計画を探るため、留学生として“大戦中の巴里”へと入国した一人の女重騎師ベレッタ・マクワイルド。 幾度も幾度も1年間を繰り返してきた内気な都市―巴里、現代からの異分子―ベレッタ、謎の計画アティゾール計画、巴里を占領する独逸とその言詞爆弾、いくつもの要素が絡まり合い内気に閉じこもった都市は開くのか…。 都市シリーズ第五弾、誇りある重騎師と渋いオヤジ、可愛い機械娘の詰まった文字世界、巴里へようこそ。 登場人物 主要登場人物 ベレッタ・マクワイルド ,P.,L.~ 初出: ,頁,行 [部分編集] ロゼッタ・バルロワ ,P.,L.~ 初出: ,頁,行 [部分編集] フィリップ・ミゼール ,P.,L.~ 初出: ,頁,行 [部分編集] ハインツ・ベルゲ ,P.,L.~ 初出: ,頁,行 [部分編集] 用語・アイテム 剣将(エクスペール・デ・オレイル) 閉鎖都市 巴里 ,P.,L.~ 初出:閉鎖都市 巴里 ,頁,行 [部分編集] 仏蘭西製雄型重騎。 漆黒の機体。両肩に剣の紋章。 凌駕紋章は"炎舞(フラーム・バル)"。 第三炎帝(だいさんえんてい) 閉鎖都市 巴里 ,P.,L.~ 初出:閉鎖都市 巴里 ,頁,行 [部分編集] ミゼール家に伝わる重騎用神形具。 庇護女帝(プロテクティッド・エンプレス) 閉鎖都市 巴里 ,P.,L.~ 初出:閉鎖都市 巴里 上 ,24頁,2行 [部分編集] 米国製の雌型重騎。1944年当時の巴里においては最新型の重機。右腕がパイルバンカー"戦女神の鋼槍"となっている。 凌駕紋章は"戦女后(スパルタネス)"。 赤獅子(ロート・レーヴェ) 閉鎖都市 巴里 ,P.,L.~ 初出:閉鎖都市 巴里 ,頁,行 [部分編集] ハインツ・ベルゲの駆る雄型重騎。 凌駕紋章は"鋼獅子(アイゼン・レーヴェ)"。 A計画(あてぃぞーる けいかく) 『記乗時の反射速度、約一二〇倍に設定します』 ,P.,L.~ 初出: ,頁,行 [部分編集] 重騎 自動人形 ,P.,L.~ 初出: ,頁,行 [部分編集] P計画(ぱんつぁー・りったー けいかく) 『記乗時の反射速度、現在にて約一四八倍を計測』 ,P.,L.~ 初出:閉鎖都市 巴里 上 ,20頁,3行 [部分編集] 機甲騎師計画。 独逸、G機関によって行われた最強騎師作製計画。独逸軍重騎師であるハインツ・ベルゲを本人の了承のもと使用して実験は行われた。 全身を〝重騎のために義体化〟し感情喪失手術を行い、人がどれだけ機械に近づけるかを実験した。 本来、人が重騎に騎乗した場合その最高出力は騎師の想像の範囲と肉体的限界に縛られる。そのため騎体が本来持つ機械としての性能は発揮できない。 だがP計画により騎師が機械へと近づくことで機械が機械へと記乗することとなり、人としての肉体限界に縛られず機械本来の性能を発揮できる。また記乗効率が向上されるため、記乗時の反射速度は飛躍的に上がる。 P計画実験体であり最強の重騎師と謳われたハインツ・ベルゲにおいては重騎・〝赤獅子〟に記乗することによって通常の7倍の出力を保つことが可能であり、最大で21倍の出力を叩き出し騎体の四散寸前まで及んだ記録がある。 反射速度においては計測予定値内では約一四八までの計測が確認されているが、対黒竜戦では計測予定値超過の一五八倍までの計測が確認されている。また出力が一〇倍を超えると全ての挙動が音速超過し衝撃波を生むようになる。 凌駕紋章 ,P.,L.~ 初出: ,頁,行 [部分編集] 女剣士 ,P.,L.~ 初出: ,頁,行 [部分編集] 謎・考察 [部分編集] 巴里年表 [部分編集] 閉鎖歴0年(1944) 8/6 独逸軍が持ち込んでいた言詞爆弾が爆発。巴里が時間的閉鎖に陥る 閉鎖歴19年(1963) 電詞都市DTの遺伝詞解析技術によって巴里に出入りが可能となる 閉鎖歴54年(1998) ベレッタが巴里を訪れる 閉鎖都市巴里 閉鎖歴55年(1999) 1945/8/6 ベレッタが巴里を開放する
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箍 C3より少し南下した、D3の北の端にて。デミテルはクレスを待ちながら、あたりを観察していた。 無論こちらの気配は消してある。なるべくどの位置から見ても死角になるような場所になるよう、計算もしている。 そして、視界の端に金髪の少年を捉えた。そっと周囲を見回して、それから再び少年の方へと視線を向ける。 もしこちらの視線が気付かれたとしても、向こうの位置からは死角になっていて、こちらは見えない。派手に物音を立てなければ見つからないだろう。 傍らのティトレイをちらりと見やるが、デミテルの従順なる下僕は、おとなしく彼のあとについているだけであった。 さて、彼の視界内を少年は南の方角に向かって歩き去って行った。 確か彼は、先程クレスがマーテルを殺した際に、瀕死の彼女にとりすがっていた少年だったはずである。 あの泣き喚きようを見るにさぞかし精神的な打撃をこうむったと思われるが、多少ふらついてはいるものの彼の足取りはしっかりとしていた。 ただ単に府抜けている訳ではなさそうだ。 そこまで思考を巡らせたところで、背後にもう一つ人の気配を感じる。ある程度の確信を持って、デミテルは振り返った。彼のもう一人の下僕、剣士クレスである。 「申し訳ありません、ダオスにとどめをさせませんでした」 言葉は内容とは裏腹に淡々と発せられた。彼自身も薄笑いに近い表情を浮かべている。 少なくとも本気で済まないと思っていないことは明白であった。 「ダオスに関しては構わない。…放っていてもそのうち死ぬだろう。…しかし、クレス=アルベイン」 「何ですか?」 「何故マーテルを殺した?私は生かしておけと言っておいたはずだが」 「ああ…」クレスは軽く首を傾げ、それから事も無げに続けた。「でもあの時は仕方ありませんでした。あの場ではああする以外に切り抜けようがなかったので」 これでいいですか、とでも言いたげな表情で、彼は口を閉じた。言い訳にしてはいささか陳腐すぎるが(実際あの場でマーテルを殺す以外にやりようがなかったとは思えない)、デミテルは一つ溜息を吐き、「…まあいい」と頷いた。 まったく厄介なものを抱えこんでしまったかもしれないとデミテルは思った。 彼の中の正義感を消してしまえば操るのは容易いと思っていたが、そう簡単にはいかないようである。 正義感や信念が無い以上、クレスの中に残るのは戦士としての本能だけなのだが、それは主に従う従順な駒であると同時に、血を好み人をあやめることを全く何も思わない狂いでもあるのかもしれなかった。 (判断力を消しておいたことがある意味で幸いだったということか…。もっとも、そちらも怪しいものだが) 相変わらずクレスは無表情とも薄笑いともいえない表情を浮かべてデミテルを見ている。 (まあいい、こちらにとって不利益となるようなら、処分するまでだ) 「それでデミテル様、これからはどちらに向かわれるのですか?」 「………」 そこでやっと彼は中断せざるを得なかった先程の思考を再開することが出来た。 あの金髪の少年の動向が気になった。 親しい人を他者の手によって亡くしたとき、大抵人は府抜けるか殺した者を憎むか、どちらかだ。特にこのような状況の中では。 そして少年は彼の目の前で親しい人を殺されている。 あの少年のマーテルへの執着具合は尋常ではなかったから、ひょっとしたら彼は…。 「南下する」 デミテルは並び立つ二人の下僕へと声をかけた。 もしもあの少年が殺戮者となって惨劇を起こすとするのならば、自分にも機会が巡ってくる。 表だって派手に行動してくれる輩がいると、その影にかくれて動きやすい。 それに、あの少年が彼女の死によって狂いと化したとしたら。 「箍の外れた人間はただ突き進むだけだ…。つけこむ隙はいくらでもあるということに気付きもせず、な」 うまく利用すれば自ら手を下さずとも、大幅に戦力を削く事が出来るかもしれない。 あの少年が期待に沿った働きをせずとも、行動の指針にはなるだろう。 万が一、厄介な事態に陥ったとしても…。 「ついてこい、クレス=アルベイン、ティトレイ=クロウ」 今この手には武器がある。魔杖ケイオスハートが。 彼が踏むのは先行く者が築いた死体。しかし彼はその死体から常に大きな拾い物をしてきた。 今度も、きっと、また。 斜陽が彼等を照らす。魔術師は長く伸びた自身の影を一瞥すると、南へ向かって歩き出した。 【デミテル 生存確認】 状態:TP30%消費 所持品:ミスティシンボル、ストロー、金属バット 魔杖ケイオスハート 第一行動方針:金髪の少年(ミトス)の後を追い、利用できそうならば利用する 第二行動方針:出来るだけ最低限の方法で邪魔者を駆逐する 現在位置:D3→南部へ移動中 【ティトレイ・クロウ 生存確認】 状態:感情喪失、TP2/3消費 所持品:フィートシンボル、メンタルバングル、バトルブック 基本行動方針:かえりたい 第一行動方針:デミテルの指示通りに行動する 現在位置:D3→南部へ移動中 【クレス・アルベイン 生存確認】 状態:TP中消費、善意及び判断能力の喪失 所持品:ダマスクスソード、忍刀血桜 基本行動方針:不明 第一行動方針:デミテルの指示通りに行動する(不安定) 現在位置:D3→南部へ移動中 前 次
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抽象の現 体の神経を鋭敏に尖らせて歩いていたはずだった。しかしその者の姿は肉眼に映された時にようやく分かった。 気づくとまさに目の前にその者は立っていた。その姿は虚ろで、高く伸びた草間から闇夜に浮かび上がる様に音もなく存在する光景はさながら幽霊の様であった。 一瞬、今まで殺してきた人々の怨念が姿を象って現れたのではないかという、柄にもなく非現実的な発想がデミテルの頭に浮かんだ。 しかし確かにその男の存在を確認すると、それはただの思い過ごしだと分かる。 相当に戦ったのだろうかボロボロの衣服。そしてべったりと黒い血であろうシミが付いている。しかし決定的な違和感があった。 眼前に現れるまで気付かなかったように、この男からはなにも気配を感じないのだ。全く、読むことができない。見るからに明らかに死闘をしていた痕跡があるのに、男にそれだけの行動が出来たとは思えないほどだった。 姿が虚ろに見えたのはそのせいだった。 男の体は確かにここにあるはずなのに、その存在がとても危うく感じる。言ってみれば魂の入れ物がそこに「ある」という感覚だった。 月がこうこうと憎らしい位に闇を照らしているが、男の眼はその光すら映しはしなかった。 「お…、おれ、」 その声の主が立っている男だと気付くのには少々間隔が空いた。 そしてその言葉を聴いてデミテルははっとする。 殺らなければ――― しかし何故か行動に移せないのだ。 恐怖ではない。 威圧感など全くない。 ましてや慈悲でもない。 それは無機物の様だったのだ。 言うなれば、それが、人間とは思えなかったのだ。 ただカカシの様に立っているだけの存在。きっと命を奪うなんて一瞬だろう。 しかしまたもや柄にもなく躊躇をした。 再び男が口を開く。 「お、れ、は…」 男は無表情のままだ。何処を見るでもなく、怪しい口先の動き。 顔面の上で唇周りの筋肉だけが不自然に動いている様だった。 薄気味悪い光景だった。 ざわりと風が鳴く。 木の葉が男の頬を掠めるが眉ひとつ動かない。 「……名はなんという?」 絞り出す様な声でデミテルは男に尋ねた。 この男の名など本来はどうでも良いはずだ。自分でも訊いた理由は分からない。この男に少しだけ興味が湧いたのか。ただの物好きなのか。 「なまえ…?な…? て、とれえ…?」 「……成程」 自分の名前を言えるのかも怪しい。ようやく少しだけ状況を理解した。 どうやらこのゲームで精神に異常を来したのだろう。しかもかなりの重症だ。 血塗れの姿は一見すると大量殺戮を行ってきたマーダーの様相を呈していた。しかし自分には逆にまるで親を目の前で殺された戦災孤児の様だと思えた。 見たところ、莫大な力を使ったのだろうか、相当に体力を消耗しているらしい。見れば脚が疲労の為だろう、かすかに震えている。尤もこの男はそれに気付いてないだろうが。 男は話し出す。 「ここは、へん。まっくら。でぐち、おしえてく、れ」 どうやら意識も相当怪しい。支離滅裂だ。 答えないでいると、きびすを返し、ふらふらとあてもなく歩きだした。 「――っ」 デミテルは一瞬声を掛けかけた。男の歩いている先には――― 男が数歩歩いて地面に変わりなく力ない足を付けたとたん、炎が吹き出た。 デミテルが念のために掛けておいたフレイムトラップだった。しかし、本来なら痛みを感じて叫ぶだろうが、男は傀儡のようにポーンと吹き飛んだ。 受け身を全く取らずに地面に転がる。 男はその暗い眼で虚空を見たまま大の字に倒れていた。 そこにいるのは人間のはずなのに、それはまるで出来損ないの意識を適当に詰め込んだゴム片の様だった。 真っ暗だ。 夜だからじゃない。 草も、木も、大地もみな真っ暗だ。 俺は足の進むままに歩いて行った。どの方向かとかそんなことはわからない。どうでもよかった。 足元の草が微風に靡き、俺の脚を撫でているのになんとも感じない。 感情を排出する管に蓋をされたようだ。 このゲームに巻き込まれてから様々な事が起きた。 俺は沢山泣いていた。 だけどそれはどうやるんだっけ? 色々な感情があったはずなのにそれが喉元までくると、わからなくなる。 空っぽだった。 自分がここにいるということすら、よくわからない。俺はなんなのか、わからない。 ただ真っ暗な空間に自分の確かな呼吸や心音がぽっかりと浮かんで、闇に紛れて消え入りそうな俺を白くぼんやりと俺を見つめるので、まるで自分のいのちが闇に宙ぶらりんになった様で少し気持ち悪かった。 中途半端に俺は存在するのだ。 しばらく歩くと人が現れた。 顔は灰色に塗りつぶされてしまっていてよくわからない。 名前とかを聞かれた気がする。俺の名前って何だっけ?それすらにも思考は行き届かなかった。 わからなかった。 俺はどうすればいい? しかしそれすらも既につまらない事だった。 気付いたら俺は空を舞っていた。地面から何かが吹き上げてきた様な衝撃を感じた。 地面と俺の体がぶつかり、出会った男は俺のすぐ横に見下げる様に立ちはだかっていた。 ああ、俺は死ぬのか。 【ティトレイ 生存確認】 所持品:メンタルバングル、バトルブック 状態:感情喪失、全身の痛み軽いやけど、TP消費(中) 行動方針:なりゆきにまかせる 【デミテル 生存確認】 状態:TP中消費 所持品:フィートシンボル ストロー ミスティーシンボル 金属バット 第一行動方針:ティトレイに若干の興味が湧く 第二行動方針:出来るだけ最低限の方法で邪魔者を駆逐する 第三行動方針:ダオスを倒せそうなキャラをダオスに仕向ける 現在地:F3草原 前 次
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名前 アンナ・カンパネッラ 都市 (不明) 字名(アーバンネーム) (不明) 肩書き 留学生 戦種(スタイル) 近接格闘師(クリティカルフォーサー) 舞闘(ダンス) 伊太利亜空軍流 使用神器(リズム) なし 使用武器 (不明) 性格 イタリア人馬鹿わはー 詳細 巨乳のイタリア人 祖父は日系だが、日本の一般常識は皆無 名前 坂巻・禅二 都市 (不明) 字名(アーバンネーム) なし 肩書き 日向グループ情報部実働課第一斑班長 戦種(スタイル) 近接神術師(エナジーフォーサー) 舞闘(ダンス) 萩流周防式 使用神器(リズム) 木神(プランターハイ) 使用武器 (不明) 性格 内気な人情家。ぶっちゃけスパイに向いてない性格。 詳細 単独での諜報工作を得意とする。 名前 パトリック・ラフカディオ・ハーン(小泉八雲) 都市 終末都市末画 字名(アーバンネーム) 作家 肩書き 害刻人 戦種(スタイル) (不明) 舞闘(ダンス) (不明) 使用神器(リズム) 万年筆 使用武器 万年筆 性格 温厚 詳細 国内に残存する害刻人。治安がお世辞にも良いともいえないが好きで残っているらしい。 名前 フランソワ 都市 竜城都市・クラクフ 字名(アーバンネーム) 奏擾人形 肩書き 外遊人形 戦種(スタイル) 全方位神術師(エナジーマスター) 舞闘(ダンス) 特攻術夜叉神式 使用神器(リズム) 音神 使用武器 ラプソディ(重連鍵盤神器) 性格 セメントデレ 詳細 ポーランド国から日本へ招聘された自動人形。 IZUMO社の新技術テストの為、技術利用機能を追加されている 総長連合において、どこかの総長の補佐を勤める任務を帯びており、今はその査察中という立場を利用して日本全国を旅行している アイラム式自動人形で、成長はしない 常に四連気筒キャスターの付いたピアノを曳き歩いている 戦闘スタイルは、ピアノに跨って機動力を生かした強力な速弾神術をブチかます ヨーロピアンスタイルなシートに座ってバリバリピアノを弾くこの舞踏は、神罰都市・YOKOHAMAを拠点に活動する暴走族グループの長と殴り合いの末引き分けとなり、直伝されたものである 「真面目にお仕事をしましょう。この都市の美味しい場所は何処でしょう?」 「不運とお踊り下さい」 「独逸製には負けたくありません」 名前:安住・進逸郎 所属:TBS 字名:報動者(ブロウ・キャスター) 肩書き:人気アナウンサー 戦種:五行師 舞闘:花円(はなまる)流金須磨(きんすま)式 使用神器:叫帝(ヴォイス・ハイ) 使用武器:御法駕声帯(マイク) 性格:頭は高いが腰は低い 詳細:蝦夷圏出身の人気アナウンサー。鋭い突っ込みと独特のキャラクターで全国的な人気を誇る 今回、闘争を繰り広げる全国の学生を面白おかしく紹介する番組『学校で闘ろう!』のメインキャスターを務めることとなった 毎週暴走するフランソワを止めようとして(というか突っ込んで)逆に色々壊してしまう 名前:克葉・ロバート 所属:TBS 字名:キャメラ君 肩書き:番組付カメラマン 戦種:カメラ撮影 舞闘:荒木式裏本流 使用神器:なし 使用武器:白城・GCS-DUN改 性格:下っ端気質。ややエロ 詳細:TOKYO出身のカメラマン。愛称キャメラ君 『学校で闘ろう』の専属カメラマンとして、暴走しがちなフランソワと安住のブレーキを期待されて配属されている フランソワにちょっと気が有るらしい 実はBABEL騒乱の時から学生カメラマンをやっていたベテランで、彼のガン・カメラはそのときから愛用しているもの その際右手を義腕にしていて、カメラを腕に固定することでブレない撮影を実現した 「やっぱメイドさんに尻ッスよ!そう俺の魂が言ってるッス!!」 名前 月島(つきしま) 禄悟(ろくご) 都市 不定 字名(アーバンネーム) 竜狩り(ドラゴンキラー) 肩書き なし 戦種(スタイル) 近接武術師(ストライクフォーサー) 舞闘(ダンス) 砕鱗槍術・炎応三手 使用神器(リズム) なし 使用武器 槍型神形具 性格 享楽的。 詳細 対竜武術である砕鱗槍術を極めた竜狩りの槍使い。 竜を狩るためなら世界各国どこにでも現れる。年齢は三十路らしい。 名前 不明 都市 不明 字名(アーバンネーム) めどい 肩書き GASAS第一班班長 戦種(スタイル) 近接武術師(ストライクフォーサー) 舞闘(ダンス) 侍女式戦闘術・機型 使用神器(リズム) 不明 使用武器 喪失技巧玉杓子『虹欠片』 性格 ひたすら面倒くさがり。人に指示されるのが面倒なので、言われる前に済ませておく。 詳細 日本製自動人形だが詳細不明。本名も製作者も不明。喪失技巧で出来たお玉などを持っているがこれも詳細不明。 特領の班長として日本中を動いているが、本人的には「働くのめどいです」ということ。 一説には天皇陛下と繋がりがあるとかないとか。謎が多い。 名前 :ジェイド 種族 :雄型自動人形 戦種 :全方位紋章師(エンブレムマスター) 超人紋章:“聖伝樹(レジェンド)” 性格 :気弱で献身的。生まれたてなので割りと世間知らず。 詳細 :富士圏から発掘された二体の精霊式自動人形の素体を用いて作られた自動人形。 (本体である精霊は他の自動人形の素体に逃げ込んで行方不明) 重騎の凌駕紋章、戦艦の機甲紋章の自動人形版である超人紋章(スーパーエンブレム)を扱える。紋章効果は身体能力の加圧強化と地脈干渉。 # 長野のところにおいておくべきだろうか? 名前 :葦原・幽(あしはら・かすか) 都市 :幻実都市IZUMO 種族 :神 字名 :通りすがりの預言者 戦種 :速読歴 伝式四十七符使い 性格 :マイペースな天然系。あんまり人の話は聞いてない。自分のことは喋らない。 詳細 :日本中を歩いて旅している外見幼女。実年齢は「秘密です」ということで不明。 出会った人に予言を授けるのが趣味。ただし話すだけで具体的な手助けは一切しない。 速読歴としての力は高く、キスしなくても遺伝詞が読める。ただし手を握ったりする必要がある。 名前 :ユージーン・ボールドウィン 都市 :架空都市―倫敦 種族 :吸血鬼 字名 :なし 性格 :真面目な好青年。ただし人生経験少なくて青臭い。 詳細 :倫敦生まれ倫敦育ちな生粋の吸血鬼。倫敦の外に出た事はない。 種族の特徴して水に弱く、水の上を渡れない。 カンナとは親が決めた許婚、という関係。 ちなみに名の意味は「血筋の良い勇敢な友」。 名前 :(不明) 都市 :(不明) 字名 :九堕狐(クダギツネ) 種族 :妖狐 性格 :老獪かつ狡猾で拝金主義者。勤勉だがよく裏切る。 詳細 :大陸生まれの妖狐。人の姿にはなれない。 第二次大戦以前から生きているらしいが年齢は不明。本名も不明。 東洋を中心に色々と活動している。 本名 :(不明) 都市 :電攻都市P.X(エレクトリックシティ・フェニックス) 字名 :ブラックロッド 肩書 :FBI特務部隊「ブラックロッド」構成員 戦種 :黒杖捜査官 装備 :言詞力増幅杖(ブースターロッド)、自在紋章護符(ヴァリアブル・エンブレム) 性格 :任務に忠実。感情喪失手術を受けている。 詳細 :ブラックロッドは主に国外逃亡犯を追跡するワンマンサーチャーである。常時1人、多くても4人で活動する。 所属者は感情で判断を間違え、国際問題を引き起こさぬように全員感情喪失手術を受けねばならない。 また、言詞力理論に基づき本名を隠すことで更に自我を希薄化している為、その行動に感情が混じる事はないとされている。 ちなみにこの彼は電攻都市の出身なので発電体質。 名前 :アナンダ・スィン 都市 :電着都市N・D(ネットワークシティ・ニューデリー) 字名 :ハートの女王 戦種 :侵害者(クラッカー) 召喚紋章 :秘闘心「アルカナハート」指運関係を中心に大召喚。鍵盤連打速度の上限を解除。 武器 :病害己動詞「トランプ」 性格 :騒荷主流なおねいさん。バーチャルでは割と高慢。でもリアルでは借りてきた猫 詳細 :WOLTの協力者。電詞関係における工作を請け負っている。 本名:アーサー・クリーヴ 字名:ドラコ 肩書:英国諜報部所属工作員 種族:人竜(ハード・ドラゴン)/火竜系 出身:架空都市 年齢:23 戦種:全方位武術師 武器:炎剣「 Flame Tyrant」 舞踏:我流+α 性格:紳士的、と言うよりはやや慇懃無礼。貴族の次男坊なためかやや暢気。 普段は穏やかのようだが、ノってくると暴れ者と化す。 女性にはとりあえず声をかけるポルノ野郎。 外見:赤髪に赤眼、中肉中背。二十歳越えた辺りから、時折瞳が薄く光るのでグラサン着用することが多い。 服装はレッドブラウンのレザージャケットを愛用。 詳細:いわゆる破壊系スパイで鉄砲玉。敵地に飛び込んで全部壊して帰ってくるのがお仕事。 幼少の頃に家出して街頭孤児してたり連れ戻されたり。 ハイスクール時代、二年から名護屋に留学していた。 種族的身体特長として、人間体のままで義体並みの筋力・骨格強度を持ち、周囲の空間、物体に熱を与える事が出 来る。 獣詞変すると半竜半人の姿になり、翼が生えてブレスを噴く。 現在は違法言詞板の流れを追って来日。 本名:明・美狼(ミン・メイラン) 字名:ルプス、メイ 肩書:流れのバーテン 種族:人狼 出身:架空都市 年齢:27 戦種:近接武術師 舞踏:拳法+暗殺術 性格:サバサバした大人の女性。でも少し犬気味。 外見:固めの黒い長髪、色の濃い(ほぼ黒)蒼眼。 普段は青のカンフースーツ風の衣装。両腕は細身の戦闘義腕。 詳細:各地を点々とするドラコの後を付いて回りながら、現地の食堂や酒場に潜り込んでバイトして、の旅暮らし。 中国系マフィアの組織でアサシンしてた過去あり。 ドラコとは長い付き合いで二回ぐらい刺した。餌付け狼。 名前 :バロン・シャイニングスター 都市 :開拓都市(フロンティアシティ)ピッツバーグ 字名 :甲冑男爵(アーマーバロン)・破壊男爵(バスターバロン) 肩書 :オリエントムーン財団頭首 戦種 :スチールフォーサー 舞闘 :不明 神器 :なし 武器 :甲冑を纏った肉体全てで攻撃 性格 :己の信念の元に行動する 基本的に他人の信念に干渉する事はないが卑劣な人間には容赦しない 詳細 :見上げるような鋼鉄の巨人のような大男 10年前財政界に突如として現れては瞬く間に権力を握っていった 己の持つ力を理解しているため滅多に戦う事はないが、ひとたびその力を振るえば何者も止めることができない無敵 の男爵様 傍には常にサカグチと呼ぶ執事をつれている 名前 :オーガスト・ベンジャミン 都市 :無国籍 字名 :流浪灰 肩書 :観光者 戦種 :機鳥乗り 武器 :機鳥『灰烏』 性格 :無計画で情に流されやすい 詳細 :身長2mだが猫背で細身の男。 カウボーイルックで統一しているが、ホルスターには銃ではなく操縦桿が収められている。 オーストラリアの有人式機鳥『灰烏』に乗って世界中を飛び回っている。 その目的は都市観光だが、当地の人間と関わって余計な事件に首を突っ込んだりする。 身のこなしは軽快で、手足のリーチがあるお陰で生身の戦闘もこなせる。しかし本職には敵わない。 今年で27になるが定職に就かずブラブラしている。 名前 :ダーレス 都市 :架空都市―倫敦(出身) 字名 :銃使い(ビックガン)、銃殺刑(ピースメーカー) 肩書き :国際犯罪者 戦種 :全方位銃士 舞闘 :早撃ち 使用神器:不明 使用武器:大口径ハンドガン 性格 :冷酷だが激情家 詳細 : 種族は半魔族ではあるが、肉体能力はほぼ人間同様。 父が魔族で架空都市―倫敦の出身。 特注の大口径ハンドガンによる早撃ちを得意としており、近接格闘師、武術師とも互角以上に渡り合える程である。 ブラックマーケットなど非合法な世界の掟すら破る犯罪者。 国際的に暗躍を続けており、対国家、敵対非合法組織のどれからも厄介な存在。 現在のクライアントは不明だが、日本の関東圏、鎌倉、横浜などで目撃されたという情報がある。 FBIのブラックロッド部隊とも因縁があるとか……? 名前:不明・十年前に外見情報と共に喪失 都市:電詞都市-DT(出身・灰奇都市-TOYAMA) 字名:画像を持たない少女(ディスピクチャー)、大婆様 肩書き:一般市民 戦種:無し 舞闘:無し 使用神器:電神 使用武器:特注猫型マウス・型式『脅』・黒猫(ブラックキャット) 愛称・ブラッキー 拡張詞族:改修型第二天詞族(通常・未定義 画像系詞族への詞族切り替え可能) 召喚紋章:双面神(ヤヌス) ■TYPE-MS0301・神級・Janus■ 性格:一周回ってきた快楽主義者。少女と婆の二面性。騒荷主流。 詳細: 出身は灰奇都市-TOYAMA。 灰色の霧によって全身の外見情報を失う大怪我を負う。 意識不明で外見情報も無く、字我崩壊(バランスフォール)寸前の彼女は身元が分からなかった為、 救出した風水課職員、総長連合員らにより電詞都市-D.Tでの高速遺伝詞治療を施される事になった。 意識を取り戻した彼女は、外見情報だけでなく、記憶なども失っていた。 身元不明の為、一時的に米国籍が与えられ、DT預かりで生活をする事に。 外見情報が無い為外殻には、画像系詞族の原盤となった二天級旧型贋作外殻を改修し、一天級同様に意識遺伝詞のみで遠隔操作可能にしたものを使用。 DTに来た当時、亜神の一人が記憶の無い彼女を不憫に思い贋作外殻並みの個性を持った特注マウスを与えている。 記憶にある上ではDT以外の外の世界を知らない為、精神と体感では千年を生きた老女だが、実年齢上は十代の為、ある種独特で不思議な性格になっている。 二〇〇二年の大神降誕未遂事件以降、色々と思うことがあった模様。 二〇〇六年夏、推定実年齢が18を迎えるのを目前に控え、国籍選択のためにDTを出て、生まれ故郷の灰奇都市-TOYAMAへ旅立つ。 外界では自動人形をベースにした少女(幼女?)型全身義体を使用する。 知人のハッカーらとの共同製作による電神神器を使った擬似的な電詞都空間展開による外界での召喚紋章機構を持つ。 ただし試作型であり燃費、出力共に改良の余地が多いため極短時間の稼働しかできない。
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「って、そんなオチかーい!!はっ、夢か!」 睡眠から目を覚ます02。 「┝゙━━━━━━━━ン!で終わりって┝゙━━━━━━━━ン!だよ 一生のトラウマもんだよ、全く! あと、フラグ乱立だろうが全部満たしてやるよ全部。何とかなるだろう、多分 ああ、もうなんだか甘いものが食べたい! んっ、この少年は誰だ?」 自分の近くに倒れているショタ犬耳尻尾少年を発見した。 「戦闘に巻き込んじゃったのかな、ゴメンな!」 その少年は既に息絶えている。 体を触ってみる。もう冷たい。 「………この黒い万年筆は―――――」 02は見てしまった。その少年の手には黒いSS用万年筆が握られていた。 「……………10/……?」 ■ シレンは10/を助けたあと、休憩がてらトイレに行った。 その時、10/は凄まじい轟音で目を覚ました。 ――――何の音だろう? 気が付けば、走り出していた。 現場に着くと倒れている人が四人 一人目、エナジーボンボンを頭に付けている。この男は死んでいる。 二人目、一頭身のボールみたいな男、寝ているだけのようだ。 三人目、この少女は知り合いだ。藤原妹紅さん、大丈夫寝ているだけだ。 そして、四人目 「………02さん?」 息がかろうじてあるが死に掛けである。 「02さん、起きてください、02さん」 返事がない、反応もない。 完全に止まっている。 「02さn、起きろよ、02さん」 何度も何度も顔を叩く。 けれど動かない。 「起きてよ―――――02さん……」 しかし、起きない 「……あれ?」 気が付くと涙が流れていた。 人って不思議だ。涙は枯れ始めたと思っていたのに、また溢れ出してくる。 痛みは悲しみに、悲しみは涙に、涙は嗚咽に変わる。 泣き虫と言われたっていい。ただ、今は泣き続けるだけだから。 ふと声が聞こえた。 『だったら、どうするんだお前は?』 ――――私は………俺は超『展』開でその『展』開をぶっ壊す。 「超『展』開だぁぁぁぁぁぁぁッッッッッ!!!!」 02の右手に持ったエターナルソードに自身の超『展』開パワーを全て流し込む、 02の時間が逆行していく。 「恐らく、超『展』開ができないだと?笑わせるな!その予定調和すら『転』させるッ!」 理不尽。その一言で全て表せる様。 「さらに、精神介入だ、HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」 この10/ノリノリである。 そして、 「そんなにフラグが乱立してお困りなら、いっそ殺してさしあげましょう」 「そんなことさせるか」 ┝゙━━━━━━━━ン! 「ふっ、これでいいんだよな。02さん……ありがとう、そしてさようなら」 【10/@現実? 死亡確認】 ■ 手に持ったエターナルソードが砕けている。 10/が行ったことそれはエターナルソードの力と超『展』開パワーを使い02の死亡を無かったことするという ウルトラC級の超『展』開である。 そんな禁じ手をすれば罰は受ける。それ即ち自分の死。 「10/……だよな、何でこんなことに……」 守ると決めた人を失った。 助けようとした人も失った。 けど、自分は生きている。 彼は、笑うしかなかった。 乾いた笑い声は周辺に響き、まるで自分のではなく、他の誰かが嗤っているようにすら聞こえてきた。 最早彼の表情には何も浮かんでいない。この景色が浮かんでくるのも、既に想像がついていた。 「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああAAAAAAA!!!」 そして、壊れた。 ■ 10番目のタロットを知っているか? 運命の輪 Wheel of Fortune 意味は「幸運」「向上」そして「『転』機」 「いやぁ、私も死んだと思ったらペルソナ化するとはねぇコレも超『展』開だなぁ」 「ようこそ、10/君」 「お疲れさま」 「ドナルドさん、グリマスさん、こんにちわ」 「それよりもアンタのせいで02の精神が壊れたんじゃない?」 「かがみさん、それはかがみさんも半分責任がありますから」 「まぁ言えることは唯一つだよね」 「うん」 「そうですね」 「そうよね」 「「「「こまけぇこたぁいいんだよ!!」」」」 【二日目・3時35分/新惑星・蒲田】 【◆02GOODMe2.@書き手】 【状態】疲労(小)、マ力消費(大)、精神崩壊、感情喪失、イーターの魂で回復 未契約の令呪残り三画、悲しみの王子、怒りの王子◆02GOODMe2.に変身不可 英霊化、首輪なし、ペルソナチェンジ&ミックスレイド習得 「愚者」ドナルド・マクドナルド、「塔」ヒイラギカガミ、「隠者」グリマス 「運命の輪」 ジュウスラッシュ所持 【装備】マクドナルドの制服(血まみれ、シャツのみ)、イナバ製作所の作業着(ズボン部分のみ) 【道具】なし 【思考】 1:あああ…… 2:ああああああああ 3:あああああああああああ 4:あああああ 5:ああああああああああああ 6:ああああああああ……… 7:ああああああああああああああ ※平行世界の◆02GOODMe2.と会話しました。 ※固有結界“無限の物置(アンリミテッド・イナバ・ワークス使用不可。 ※「ドナルド」の記憶の一部を見ました。 (一部欠損あり) ※「ドナルド・マクドナルド」の解放に伴いマクドナルド力適性が生じました。 ※ここが地球ではないことを知りました。 ※永琳と情報交換をしました。 ※英霊化しました。サーヴァントかどうかは不明です。 ※イーターの魂はドナルドと一緒に02の中に入りました。 ※10/の魂も02の中に入りました。 ※壊れました。
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第69話:戦いを求める者 ハイテンションを通り越して躁状態になっていたヘンリーだったが、ようやく落ち着きを取り戻したようだ。 「思ってたより遠かったな」 平原の向こうに目的地である村の影を認めて、ヘンリーは小さくつぶやく。 記憶の混乱も治まったらしく(G.F.の効果ばかりでなく、頭を打ったことによる面も大きかったのだろう)、 あれから妙なことは言っていない。 こうして普通にしていれば、王族に相応しい理性と威厳を感じないこともないのだが…… 第一印象を拭い去り、ソロの評価を改めるには到底及ばない。 それどころかギャップが激しすぎて、『ちょっとアレな人』という確信を高めるだけで終わっている。 「気をつけてくださいね。どこに敵がいるかわからないんですから」 「どうせ会うなら、敵よりも妻や弟や親友に会いたいんだけどな」 「あれ、奥さんなんているんですか? そんなこと一言も……」 「忘れそうになったが、なんとか思い出せた」 「……」 もう、これ以上深く考えるのも追求するのも止そう、とソロは思った。 その時、ヘンリーが唐突にソロを見た。 怪訝、とも険しい、とも言える表情である。 一瞬、考えを見透かされたのかとソロは狼狽したが、すぐに違うと気付かされた。 「おい、何か聞こえないか?」 ヘンリーの言葉が終わらない内に、ソロは走り出していた。 彼にも聞こえたからだ。剣を切り結ぶような、そして何かが燃える音が。 テリーは不満と空しさを覚えていた。 (こんな腑抜けしか集まってないのか?) いっぱしの戦士に見えるこの男、前に殺めた中年二人よりは楽しませてくれると思っていたのだ。 だが、期待はずれもいいところであった。 確かに、虚ろな目をこちらに向けてはいる。斬りつければ盾で受け止める。 だが、それだけだ。武器がないから戦えないとかそういう次元ではない。 素手で戦おうとも、呪文を使おうとも、逃げようとすらしないのだ。まるで、心を持たない機械人形のように。 これでは壁に切りつけているのとかわらない。 (もういい、終わりにしてやる) 苛立ったテリーは、神速の突きで盾と地面との間に剣を滑り込ませ、勢いよく跳ね上げた。 白銀の輝きが宙に舞い、鋭い切っ先が、それでもなお能面のように顔色一つ変えぬ男へ迫り―― けれども斬られたのは男ではなく、虚空であった。 甲高い音を立てて、後方から投げつけられたもの――鉄扇が跳ね返り、地に落ちる。 「止めなさい、テリー!」 アークボルトと雪山で会った冒険者たちの一人。テリーの赤い瞳にはそうとしか映らない。 青年は力と引き換えに、力を求めた理由も自分の姉の姿さえも忘れてしまったのだから。 「ふん……こいつよりは斬る価値がありそうだ」 テリーは笑った。ミレーユの記憶にある笑顔とはかけ離れた表情で。 「止めてほしいなら、力ずくで止めてみせろ!」 地を這うような低い斬撃が走る。ミレーユは扇を拾い上げ、力の方向を逸らして受け流す。 そして体勢が崩れたところを狙って薙ぎ払うが、呆気なくジャンプでかわされてしまう。 (やっぱり、剣や力では敵わない) そう判断したミレーユは、素早く距離を取って大きく息を吸い込む。そして一気に吐き出した、燃え盛る火炎に変えて。 「何っ!」 驚愕の相を浮かべる青年の姿が、赤い炎に飲み込まれる。ミレーユは間髪いれずに呪文を唱えた。 「ラリホーマ!」 ――攻撃呪文を選ばなかったのは、テリーを殺したくないという気持ちがあったからだ。 自分の命はどうなっても構わないが、弟には正義を取り戻し、そして生きてほしい。 だがその思いは、彼女が想像しなかった結果をもたらした。 炎の向こうで、何かが緑色に輝いた。そう思った瞬間、ミレーユは強烈な睡魔に襲われた。 (え? ……どうして……私が?) 「なるほど、この指輪は呪文を反射する力があるみたいだな」 ミレーユの瞳に、弟の姿が映る。無傷だったことに疑問は感じない。真空の剣で炎ごと断ち切ったのだとわかったからだ。 「火炎の息に受け流し、どれも子供だましの技だ。それで俺に勝てるとでも思ったのかよ」 テリーは冷酷に言い放つ。相手が誰なのか、未だに気付かないがゆえに。 かつての思いを見失い、力と引き換えに正義を失ったがために。 (私は……止めないといけないのに) ミレーユは悔やんだ。なぜ、ラリホーマなど使ってしまったのだろう。 攻撃呪文を使っていれば、まだチャンスはあったのだ。 弟を殺したくないという思いが――それが、自分の首を締めてしまったのか。 とめどない後悔と睡魔に、彼女はついに意識を手放してしまった。 けれども、テリーはミレーユを手にかけはしなかった。 思い出したわけではない。 彼が姉を殺さずにすんだのは、新たな闖入者が現れたから。それだけの理由だった。 「その人から離れろ」 年齢に似合わぬ覇気を備えた若者が言う。 その隣で、貴族風の身なりをした男が剣を構えている。 テリーの目は、その剣に吸い寄せられた。 「……雷鳴の剣」 それはかつて、彼自身が愛用していた剣だった。 シャープな切れ味を誇る刀身に、荒れ狂う雷を呼ぶ力を備えたアークボルトの至宝。 「おもしろい。今度こそ、戦い甲斐がありそうだな」 テリーは三度剣を構え、地を蹴った。 【フリオニール 所持品:天空の盾 状態:感情喪失 行動方針:静観?】 【ミレーユ(睡眠) 所持品:月の扇 エルメスの靴 行動方針:命に換えてもテリーを更正させる】 【ヘンリー(オートリフレク) 所持品:G.F.カーバンクル(召喚可能・コマンドアビリティ使用不可) 雷鳴の剣 【ソロ 所持品:さざなみの剣 水のリング 行動方針:テリーを倒し、ミレーユを助ける】 【テリー(DQ6) 所持品:クリスタルソード イヤリング 鉄の杖 ヘアバンド 天使の翼 リフレクトリング 行動方針:自らの力を試す=ゲームに勝利する】 【現在位置(全員共通):レーべの村中央部】