約 818,291 件
https://w.atwiki.jp/fjoui/pages/30.html
366 :彼女の告白:2012/01/20(金) 00 00 30.14 ID 3coW5u7U わたし昔っから背がちっちゃくて、中学生までガリガリだったんですよ。 でも、高校生になるころから、胸がおっきくなりだして、お尻にもお肉が付いてきて。 ふふ、今ではIカップなんです。 サイズの合う服だと太って見えちゃうから、ちょっと工夫して……アンダーやウェストをぴったり絞って、身体のラインが出るようにすると、彼、もうわたしに釘付けなんです。 特に胸元がピチピチのブラウスが彼のお気に入りで、わたしの胸を見ただけで、もうアソコを固くしちゃってるんです。 まずは、服を着たまま、おっぱいを顔にぎゅ~って押し付けるんです。 彼のアソコはもうガチガチ。それだけで感じちゃって、パンツの中で先走っちゃってるんです。 彼のおちんちんは早くイカせて、って震えてるけど、まだ触ってあげません。 焦らしながら、服のボタンを外してもらうの。ボタンを外すたびに、弾けるように胸が開いて…… それから彼の服を脱がせてあげるの。散々焦らしたせいでパンツのなかは我慢汁でベットリ。おちんちんの先っぽから、ビクビク透明な汁がいっぱいあふれてます。 そして、彼を寝かせて、パイズリしてあげるんです。 Iカップのおっぱいで、彼のおちんちんをすっぽり包み込んで、むにゅむにゅ締め付けて、擦りあげて…… いっぱい焦らせれて、我慢できないんでしょうね、「イッちゃうよ」って彼は言うんですけど「まだイッちゃだめ。イッたらお仕置きよ」って言うんです。 367 :彼女の告白:2012/01/20(金) 00 02 17.78 ID 3coW5u7U でも我慢なんてさせてあげません。ずりゅずりゅ扱きあげて、ふふ、彼ったら、十秒も持たずに射精しちゃうんです。 射精したばっかりでピクピク震えてる敏感なおちんちんをおっぱいに挟んだまま、ギュッて圧迫して亀頭をチュルッて唇で包んであげて…… 彼は射精したばっかりで、体をビクビクさせて、「イッたばかりだからやめて」って言うんですけど、これは勝手に射精したお仕置きですから、無視します。 それに、彼が口でなんと言おうと、おちんちんはおっぱいに包まれてギチギチに固くなって、ピクピク震えて、とっても悦んでいるんです。 その証拠に、先っぽを舌でいっぱい舐め回して、サオをおっぱいで締め付けてあげると、すぐにまた射精しちゃうんです。 彼、射精するごとに体をビクンッ、ビクンッ、って震わせて、いっぱい声を上げちゃいます。すごく気持ちよくなってくれてるみたいで、わたしもすごく楽しいの。 そうやっておっぱいで何回か搾り上げると、彼はもうすっかりバテバテです。 でもここからが本番なの。彼の気持ちよさそうな顔や感じてる声を聞いて、わたしのアソコがジュンッ、ってなっているんです。 それに、こうなったらもう、彼はわたしにされるがままですから。 彼の胸に甘えるように抱きついて、キスして胸を押し付けて……そうしてると、おちんちんがまた固くなってくるから、今度は騎乗位で挿入。 いっぱいイカせたせいですごく敏感になってるみたいで、挿入中にジタバタ悶えたりするんですけど、押さえ込んで無理矢理入れちゃいます。 368 :彼女の告白:2012/01/20(金) 00 03 21.33 ID 3coW5u7U 全部入ったら、まだ動かないで中で締め付けます。彼は悶えながらすぐに「イッちゃう!」って言い出すんです。 彼が射精するまで締めたり緩めたり。射精するまでっていっても、彼がいつ射精するかはわたしが決めます。 彼の悶えてる顔を見たい時は少し緩めて焦らすし、悦ばせたい時はそれこそ瞬殺させてあげるんです。 イカせたあとも、入れたままグニグニ締め付けて、腰を動かして、勃起させます。 彼、わたしに滅茶苦茶にされるのが大好きなんです。だって、どんなにイカされても、わたしに責められればすぐに気持ちよさそうに悶えちゃうんですから。 それから……抜かずの三発、ですね。あ、三発じゃないや、ふふ。 中を締め付けて腰を振って……。繋がっているときに彼の手を掴んでおっぱいに触らせてると、射精が早くなるんです。おちんちんがピクピクって悦んで…… でも、頭を抱きしめて、顔におっぱいを押し付けられるのも彼は好きみたいで、自分からおっぱいに甘えてくるんですよ。 そうしていっぱい彼を悦ばせて、楽しんで。 一晩で、そうですね……何回くらいかな、彼を射精させるのは。 ちゃんと数えたことはまだないんですけど、最後の二、三回くらいは、毎回半分気絶してる感じです。 空っぽになるまで搾り尽し終わったら、そのまましばらく寝ちゃいますから。 そんなだから、毎晩、ってわけにはいかなくて。 週に一回か二回。お互いに楽しみなんです。 おわり
https://w.atwiki.jp/chaos-tcg/pages/1013.html
彼女の音色 読み:かのじょのねいろ カテゴリー:Event 作品:夜明け前より瑠璃色な Main Battle ターン終了時まで、目標の自分のキャラ1体は属性すべてを失い、新たに自分の選んだ属性1つを得る。 ゆったりとした風に、フルートの音色が溶けていく…… illust:オーガスト AU-035 C 収録:ブースターパック 「OS:オーガスト1.00」 目標のキャラの属性を変えられるイベント。 相手キャラを目標に使用できれば活躍の場も増えたかもしれないが、現状のChaosTCGでは使用する機会はまずないだろう。
https://w.atwiki.jp/oriontv/pages/510.html
彼女の逆襲(かのじょのぎゃくしゅう)は「RED-深紅のサスペンス」第7話(最終回)として北陸テレビ・オンザプロジェクト制作で放送されたドラマ作品。 あらすじ 金沢市に住むOL新津彩実(須貝華)は新婚ほやほや。しかし最近同僚だった夫の新津敏治(羽賀祐樹)の挙動がおかしい。 敏治は結婚直後に退職、数人の仲間と共に高校の先輩である亀田崇文(椎名優=エンドロールでは友情出演扱い)の立ち上げた会社に転職した。そこで連日のようにモンスタークレーマーが現れ、さらに彩実宛に敏治の浮気の証拠が届くようになった。 スタッフ 企画 藤田光明(HRT) プロデュース 高橋研一(HRT) プロデューサー 星野保隆(ONZE) 脚本 藤咲志保/西田 徹 演出補 津野直美(HRT)萩田恭平 演出 立花葉子(HRT)
https://w.atwiki.jp/haruhi-2ch/pages/149.html
彼女の憂鬱(長門有希ちゃんの消失第5話) スタッフ 脚本:待田堂子 絵コンテ:和田純一 演出:近藤一英 作画監督:青木美穂、大橋幸子、北沢典子、長坂寛治、丸山修二 総作画監督補佐:井上英紀、今西亨 原作収録巻 第2巻(13、14話p109~P154)Epiloge13 気持ち Epiloge14 らぶこめ(P155-156は未アニメ化) Epiloge8 涼宮ハルヒ(P1~3) 第3巻(P1~12)Epiloge15 お返し BD/DVD収録巻 第3巻収録予定 概要 サブタイトルの元ネタは原作サブタイトルにないが、涼宮ハルヒに関する憂鬱を指して「彼女の憂鬱」を指したと思われる。 原作2巻の冒頭3ページのハルヒの中学生時代の回想は3話でスルーされたが、今回アニメ化した。回想では、『世界を大いに盛り上げるためのジョン・スミスをよろしく』と私服で幼いキョンがハルヒへ叫んでいるが、ここは原作漫画にもここまでは言っておらず、アニメオリジナル追加シーンである。。 基本的には第2巻の本編は番外編以外全てアニメ化したが、155、156頁は合宿編に関する話なので後にアニメ化すると思われる。 原作3巻のホワイトデーのお返しはCパートに回されている。お返し後の朝倉とハルヒの会話は、原作漫画の校舎内から、喫茶夢と場所が変更されている。そのため原作漫画にあった古泉の出番はそのシーンではカット。 今回は19世紀フランスの音楽家『クロード・ドビュッシー』の楽曲が三曲使われている 今回は原作60頁程度をアニメ化。 パロディ等(涼宮ハルヒちゃんの憂鬱や涼宮ハルヒの憂鬱絡みも含む) 今回も第1期のBGMのアレンジ「ハルヒの告白」が流れている。 また、涼宮ハルヒの憂鬱第2期(2009年版)の新作エピソード「笹の葉ラプソディ」で流れた楽曲の『短冊の向こうに』のアレンジが流れている。 ゲンコツ広場での長門 キョンシーンでコーヒーを持ってくるのは劇場版『涼宮ハルヒの消失』オマージュか?(原作漫画では飲み物はない) 放送版とBD/DVD版との違い キャスト・スタッフ(詳細) キャスト 長門有希:茅原実里 キョン:杉田智和 朝倉涼子:桑谷夏子 涼宮ハルヒ:平野綾 古泉一樹:小野大輔 朝比奈みくる:後藤邑子 鶴屋さん:松岡由貴 テニス部員A:高橋信 テニス部陰B:土居伸之 スタッフ 脚本:待田堂子 絵コンテ:和田純一 演出:近藤一英 総作画監督補佐:井上英紀、今西亨 作画監督:青木美穂、大橋幸子、北沢典子、長坂寛治、丸山修二 ゲスト衣装デザイン:今西亨 動画検査:杉田真理 美術設定補佐:佐藤正浩(ヘッドワークス) 美術監督補佐:石田喬子 色指定検査:田中直人 色指定検査補佐:長澤諒司、アルテミス 特殊効果:飯田彩佳 スプリクト制作:志村豪 2Dグラフィックス:野崎崇志 CGディレクター:畑山勇太 CGデザイナー:渡辺雄斗 CGプロデューサー:青谷崇司 マネジメントCGプロデューサー:畑秀明 CG制作進行:加藤彩乃 制作デスク:海上千晶 設定制作:松井明穂 制作進行:佐藤智美 協力:フォントワークス 原画 家田佑樹 石井ゆみこ 石田啓一 一川孝之 いとうまりこ 稲垣茉利子 甲斐田亮一 兼高里圭 亀井嶺 木川純一 清水博幸 陣内美帆 杉江敏治 杉村友和 角谷賢治 中山みゆき 浜中朋子 速水広一 水野知己 宮本由紀子 本館耐 J-cube 第二原画 阿部遥 飯田剛士 伊藤亜矢子 伊藤真奈美 大橋幸子 折笠奈津樹 片田敬信 熊谷勝弘 近藤いずみ 杉田真理 滝原晶子 田中立子 富樫幸治 中島順 濱崎徹 藤木泰史 八木原峰子 山下聖美 吉井碧 吉松義雄 寿門堂 スタジオマーク 菁画舎 ヘバラギ マウス ライジングフォース 遊歩堂 D-motion C2C SILVER LINK. TAP 動画 浮村春菜 尾之上英之 榊原大河 杉田真理 田中裕晃 中島順 増岡有夏 神龍 ディオメディア 中村プロダクション マングローブ BEEP J-cube TAP TripleA 仕上げ 神龍 スタジオエル BEEP D-motion TAP TripleA J-cube 背景 ムクオスタジオ井上慎太郎 村田裕斗 中村沙和子 獏プロダクション本田修 図師美里 長岡志織 利根川唱美 スタジオWHO下元智子 加藤夏世 斉藤隆博 青木ゆり 撮影 T2スタジオ佐藤陽一郎 長谷川大介 渡部達也 ダン シャオ フイ (ポストプロダクションなどは省略) 放送日程 東京MXテレビ:2015年5月1日25時40分-26時10分 BS11:2015年5月2日27時00分-27時30分 AT-X:2015年5月2日22時30分-23時00分 チバテレビ:2015年5月3日24時00分-24時30分 tvk:2015年5月3日24時00分-24時30分 テレ玉:2015年5月3日24時00分-24時30分 サンテレビ:2015年5月3日24時30分-25時00分 TVQ九州放送:2015年5月3日26時35分-27時05分 (世界卓球特番にて遅れの可能性あり) 信越放送:2015年5月4日25時55分-26時25分 岐阜放送;2015年5月5日24時00分-24時30分 三重テレビ放送:2015年5月6日25時20分-25時50分 dアニメストア:2015年5月7日12時00分-1週間配信 RAKUTEN SHOWTIME:2015年5月9日12時00分-1週間配信 アニメパス:2015年5月14日12時00分-1週間配信 ニコニコ動画:2015年5月21日12時00分-12時30分 BD/DVDチャプター 使用サントラ ※まだ書いていない。 0 00~0 38 SE 0 39~2 09 OP 2;10~3 29 『ドビュッシー「レベリエ(夢)」』 3 30~3 55 SE 3 56~5 47 『ドビュッシー「雪は踊っている」』 5 48~7 00 SE 7 01~8 42 『?』 8 43~9 06 SE 9 07~10 47 『?』 10 48~12 05 SE 12 06~13 18 『モーリス・ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」』 13 19~13 47 SE 13 48~16 02 『ドビュッシー「月の光」』 16 03~16 42 SE 16 43~17 58 『ハルヒの告白アレンジ』 17 59~19 16 SE 19 17~20 10『短冊の向こうにアレンジ』 ※第2期BGMアレンジ 20 11~21 40 ED 21 41~23 00 SE 23 01~24 04 『?』 24 05~24 10 次回予告(SEなし) 一覧 話数 サブタイトル 第1話 大切な人? 第2話 もろびとこぞりて 第3話 涼宮ハルヒ!! 第4話 Be my Valentine? 第5話 彼女の憂鬱 第6話 Over the Obento
https://w.atwiki.jp/4423/pages/3086.html
上部タグ未削除 編集する。 2021-12-08 18 59 47 (Wed) - 彼女と彼女の猫とは、 videoプラグインエラー 正しいURLを入力してください。 リンク内部リンク 外部リンク 討論用 情報収集 編集者用ミニ編集参加(文の提供・嘘・誤字等) 出典、参考 リンク 内部リンク [[]] [[]] [[]] 外部リンク 上へ 討論用 名前 コメント すべてのコメントを見る 編集する。 2021-12-08 18 59 47 (Wed) - 情報収集 トラックバック一覧 trackback テクノラティ検索結果 #technorati 口コミ一覧 #bf 関連ブログ一覧 #blogsearch リンク元 #ref_list 上へ 編集者用 ミニ編集参加(文の提供・嘘・誤字等) 出典、参考 上へ
https://w.atwiki.jp/multiple/pages/143.html
彼女の秘密と彼女の力と◆UcWYlNNFZY 「はぁ……はぁ……頑張ろう伊波さん」 「う、うん……新庄さん」 深い深い森の中、長い黒髪の少女と短い茶髪の少女が懸命に坂道を走っていた。 二人の名は新庄運切と井波まひる。 彼女達はカズマから逃がしてくれたメカポッポの為に休む間も無く唯走っている、ひたすらに。 自分達を信じてくれた唯の機械、でも優しい心持つメカポッポの為に。 そして、メカポッポを信じきる為に、彼の信頼を裏切らない為にも。 二人は何度途中で助けに行こうと思ったか。 でもそれは信頼を裏切る事。 だから、二人をそれを選ばず体力の続く限り走っていた。 (私は……) そんな中、まひるは走りながら一人沈んでいた。 自分の手を引いて走っている新庄の背を見つめながら。 思うのは自身の事。 (私……何が出来るんだろ……) 無力、そう思ってしまって。 この殺し合いにはカズマみたいな不思議な力を持つ様な人達が沢山居る。 そんな中でまひるは何も力を持っていない。 いや、男の子を問答無用で全力で殴るという癖があるが些細なものだ、きっと。 兎も角、まひるはそんな不思議な力を持つ人達が居る中で自身の無力さをかみ締めていた。 (でも……諦めない。だけど……私は生き残る為に何をすればいいんだろう……) それでも、まひるは諦めない。 生きる事を、日常に帰る事を。 それが、最初に出会った中年の小父さんとの約束なのだから。 絶対にまひるは歩みを止めない、とめるわけにはいかない。 だけど自身が生きる為にはこの殺し合いでまひるは何をすればいいか。 幾ら自身に問うも答えは返ってこない。 当然だ。 まひるは普通……ちょっと変だけどそれでも普通の女の子なのだから。 普通に学校に言って。 普通にバイトをして。 普通に恋をして。 普通に男をぶん殴って……普通? ……兎も角そんな代わり映えのしない何時もの日々を送っていたまひる。 そんな彼女が突然に非日常の殺し合いで何かの役割を見つけようとしても……簡単にできる事ではない。 いきなり、自身の役割を見つけろといわれても無理なものだ。 そんな事も露知らずまひるは自身の役割を未だに探し続けていた。 見つかるわけもなく心のモヤモヤは波のように広がっていくだけ。 考えれば考えるほど見つからない。 (あ~~~も~~~~~!!) まひるはクシャクシャと空いている左手で短めの髪を掻く。 有体に言えば焦っていた。 いつまでも見つからない答えに。 あせる必要性など無いのに唯焦っていた。 メカポッポが体を張って頑張ってくれたのに。 何も見つからない自分が恥ずかしくて。 悔しかった。 それだけを考えていたせいかも知れない。 「あっ!?……きゃあ!?」 周りが見えておらず足元にあった大きな木の根にまひるが気付かなかったのかは。 そのまままひるは気づかず木の根に足を取られ前のめりになってしまう。 そして前に居るのは新庄。 「新庄さ……きゃあ!?」 「え?……きゃああ!?」 まひるが注意する間も無く新庄を巻き込んでしまった。 そして新庄達が走っていたのは坂道である。 しかもかなり急な下り道。 つまり 「「きゃああああああああああああ!?」」 そのまま二人は一緒になって転がり下っていく。 それもかなりの速さで。 二人はなす術も無く転がっていき止るのを唯待っていた。 そしてゆっくりと減速していき平らの道で二人は止まった。 しかし未だに二人は目が回って思考が定まらない。 「し、新庄さーん……御免なさーい……」 「ふぇぇ……な、何があったのー?」 新庄は痛む頭を摩ろうと手を動かそうとするが動かない。 何事かと目を明けた先ににあったのは青と白の縞々。 新庄が混乱し始めた時、 「新庄さーん……私、新庄さんの下になってる……」 股間から聞こえてくるまひるの声。 よく考えると体に当たる感触がとても柔らかい。 どうやら転がっている間に何時の間にか新庄がまひるを覆い被さる状態になってしまったらしいのだ。 新庄が上でまひるが下。 そして、体勢は新庄の足の方向にまひるの顔と手があり、またまひるの足の方向に新庄の顔と手が。 ……何だかとてもいやらしい体形になっているようだ。 新庄がそう思いこの縞々の謎に思いつく。 (つまりこれは……縞パ……) そう思い当たり新庄は閉口する。 何だかとっても気まずい。 すごーく気まずい。 そう新庄は思い焦る。 焦る。 とりあえず新庄が今すべき事。 「とりあえず……体を……ど、どけるね……」 「う、うん」 体をどける。 この体勢は凄く不味い。 そう思い起き上がろうとするも 「あれ……なんか体が絡まって……?……あれれ?」 何か足や手がまひるの体が絡まっている様で上手くいかない。 「ひゃぅ!? 新庄さん……そこは……あぅ」 「え!?……あ、御免!?」 「あっ……ひゃ」 「えぇえぇえ?!……なんで嬌声?!」 新庄が体を動かす度に何故か嬌声を上げるまひるに焦りが増していく。 何としても早く退けようそう考えるだけで頭が一杯になっていた新庄はある事に気付かなかった。 ほんの数時間前まで神経をすり減らすまで考えていた事。 それを今、何故か広がっている桃色空間を何とかする事だけに思考をめぐらせたが故に。 その瞬間まで新庄は気づかなかった。 そう 「ど、どうしよう…………あっ」 性別が入れ替わる瞬間を。 女の子から男の子の体に変ることを。 忘れていたのだ。 体が霧のようなものに包まれてそして変わる。 (ああっ!?……ど、ど、どうしよう!?!?) 男の子に。 あっという間に新庄は男に代わってしまった。 その瞬間、まひるは何をしていたかというと。 (な、なんでこんなことに……ひゃん……) 唯、何か不思議な感覚にビックリし目を瞑っていた。 局部には何か新庄の息が吹きかかってくるし。 新庄の豊満の胸が体に当たってくるし。 新庄の手は何処か敏感な所に当たってくるしでまひるはただ驚いていた。 なんか顔が真っ赤になっていた時。 まひるの体にあたる新庄の体の感触が変わり始めていた。 羨ましいぐらいの豊満の胸の感触は無く。 そして顔の近くにあった新庄の局部からなんとも言い表しがたい感触が。 「………………………………え?」 まひるは思わず声を出してしまう。 何か存在してはいけない何かが新庄についている。 女の子には無いもの。 まひるは見たこともないが……何となく解ってしまった。 それは男の子に分類される者が持っているもの。 でもまひるは新庄が女の子だとさっきまで思っていた。 羨ましいぐらいの胸と先ほどまでこの感触は無かったのだから。 なのに唐突にこの男の子っぽいものを感じた。 まひるは考えて……そして思いついた言葉を言う。 何も無い本心から、思ったことを。 「えっと、新庄さんって」 「……う、うん」 なんともいえない静かな時間が流れて。 そして。 「………………………………………………両性類?」 「………………………………漢字はそれっぽいけど意味は全然違うよ…………」 余りにも素直なまひるの感想。 新庄は大きな溜め息をつきながらそれを否定する。 両方の性別を持っていることは確かなのだが『両性類』とは流石に言われたくなかった。 心の、心の底から。 しかも、もともとの両生類の意味と全然違うのだから。 しかし、つまりそれは…… 「じゃあ………………………………………………男の子?」 新庄が男の子であることの証明でもあり。 それに新庄はごまかすことが出来ずにいた。 何故なら新庄の局部のアレがまひるの顔に当たっていたのだから。 「………………………………………………う、うん…………今は…………そう」 肯定。 続くのは妙な間。 静かに時は流れて。 聞こえるのは葉っぱが擦れる音だけ。 そして 「きゃあああ!!」 まひるの悲鳴。 上に乗っていた新庄を凄まじい力で突き飛ばす。 沸き上がる嫌悪感から。 新庄はなす術も無くまひるの上から跳ね飛ばされた。 新庄はそして 「……え、えーと…………………………………………やっぱり……………………殴るんですか?」 その時一迅の風が吹いて。 「ええ、御免なさいっ! やっぱり殴るわ!!」 ストレート一閃。 「ひゃん!?」 綺麗に新庄の顎にヒットして。 「はぅ!?」 続いてアッパー。 「あぅ!?」 ジャブ。 最後に 「いやーーーーーー!! 男ーーーーーーー!!!!!」 「うぐぅ!?」 右ストレートが顔面に。 その鮮烈で強烈な一撃を食らった新庄は 「御免ね……伊波さん……ボク……隠していて」 静かに地に伏せた。 予想以上の威力に驚きながら。 言わなかったことに後悔しながら。 やすらかに倒れたのだった。 その様子にまひるは我に返り 「あ……私……そんなつもりじゃ……御免……御免なさい!」 ジワッと涙を溜めて居た堪れなくなり走り去り近くの茂みに身を隠した。 殴ってしまった後悔に苛まれながら。 新庄はそれを見送ることしかできずその背を見ていただけ。 動こうにもダメージ大きく中々立ち上がることが出来ない。 その時、女の子を泣かすなど新庄君も中々悪いとあの声が。 (いや……それ今ボクにかける言葉……?) 何故か聞こえてきた佐山の声に突っ込みを入れつつ思う。 隠していた事。 もし、もっと早く話しておけばまひるを悲しませることは無かったんだろうかと。。 苦しませることが無かったんだろうか。 そう、自問するも答えは一向に返ってこない。 間違ったのだろうかと新庄は一人後悔し。 そして。 静かに。 静かに。 目を閉じた。 【新庄・運切@終わりのクロニクル 死亡確認】 「…………いや、死んでないから」 あ、生きてた。 【新庄・運切@終わりのクロニクル 生存確認】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「私……何やってるんだろう……」 まひるは深い茂みの中、体育座りしながら落ち込んでいた。 原因は新庄を殴ってしまったこと。 何故、新庄が男になったかは解らない。 でも、何も言わず殴ってしまった。 癖とはいっても何発も。 しかも何も言わず逃げ出してしまった。 もっとしっかり謝らないといけないのに。 (あぁ……もう……私……駄目駄目だ……) 生き残ろうと何が出来るかを考え始めた途端この騒ぎだ。 結局、自分は何もできはしない。 そう思いまひるはどんどん自己嫌悪に陥っていく。 頭をポカポカと叩きどんどん落ち込んでいく。 負の連鎖が広がりどんどん哀しくなっていく。 思うのは (小鳥遊君……あいたい) 想っている人の事。 唯、会いたかった。 会って何もする訳ではないけど会えばきっと落ち着く。 そう思って。 哀しみだけが広がることは無いと思って。 唯、そう想い続けていた。 そんな時 「伊波さん!」 茂みの向こう側から新庄の声が。 殴られたダメージから回復し急いでまひるの元にやってきたのだ。 このまま何も知らないままなんて新庄は絶対いやだったから。 「あの……ボクの話聞いてもらえる?……隠していてそんな事言う立場じゃないけど……」 「うん、聞くよ」 新庄の問いに即答するまひる。 まひるもこのままなんて絶対嫌だったから。 だから茂み越しに話を聞く準備をした。 「えっと信じてもらえないかもだけど……ボクは性別が入れ替わるんだ」 「……え?」 「午前5時半から6時までに男に、また午後5時半から6時まで女に代わる……そんな性質なんだ」 「……そうなんだ……」 「でも精神、人格は『ボク』固有のもの。変わるのは体だけ。精神自身の性別は……答えられないけど」 「そう……」 新庄が体の秘密を明かす。 真実を教える度にまひるの応答の声が弱くなっていく。 当然かもしれない。 そんな事いっても急に信じられる訳ないから。 元々男の子でしたと想われるのが関の山だ。 ある意味常識外れた事、まひるが信じられるわけが無い。 そう結論付けて、でもそれでもこれだけは言いたかった。 「これが隠してた秘密……隠してて御免ね。信じてもらえる訳無いけど……御免ね」 唯、秘密を隠していた事。 これだけは謝りたかった。 その時だった。 「信じるよ、私」 信じるという力強い言葉が返ってきたのは。 それがまひるが下した結論。 凛とした意志の篭った言葉。 「凄い不思議な感じだけど……でも私は新庄さんがいったことを信じる」 「伊波さん……」 「触っちゃったしね……し、新庄さんのあ、あれ」 「う、うん……」 直接感じただけはではない。 まひるは見つけ、決めたのだ。 「ううん……新庄さんの秘密だけじゃない……私はどんな時でも信じる」 『信じる』という事を。 どんな時でも信じ、信頼をする事。 それがまひるがこの殺し合いの場所で出来る事。 何の力も持たないまひるが出来る役割。 仲間を信じる事。 希望を信じる事。 未来を信じる事。 最後まで絶対に諦めずに信じ抜く事。 それを助けって貰った中年の小父さん、メカポッポから教えてもらったたった一つのこと。 でもそれはとても大きく大切なもの。 それがまひるの持つ力。 それをまひるは貫こう。 そう、思ったから。 だから、まひるはあきらめない。 最後まで。 「信じるから……新庄さんの事」 「伊波さん……ありがとう」 「ううん……こっちこそ殴って御免ね」 「ううん……仲直りしよっか」 「うん、そうしよう。新庄さん……これからもよろしく」 「うん、伊波さん……こちらこそよろしく」 そして笑い始める。 もう二人は大丈夫。 そう感じながら。 「あ、でも伊波さん男性恐怖症は……」 「そんなに近づかなきゃ大丈夫。新庄さん男の子に見えないし……多分」 「多分……!?」 「う、うん。大丈夫だよ。大丈夫」 あははーと乾いた笑いを出しながらまひるは思案し始める。 そこまで近づかなきゃ大丈夫だと思っているが不安が頭をよぎっている。 何か無いかとデイバックをあけた時、それをまひるは見つけた。 「こ、これは……!?」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 日がもう高い所まで昇り朝を告げている中、二人は手を繋いで歩いていた。 「……伊波さん。いつもこのように小鳥遊君と歩いていたんだ?」 「……ええ」 いや、新庄のが握っているのは機械の手。 別名マジックハンド。 通販で3980円である。 今ならキャンペーンでもう一本ついてきます。 (なんで都合よく入ってるのだろう……) まひるは溜め息をつきながらマジックハンドの先っぽを握っている。 いいじゃないですか、凶暴な伊波さんの為に主催者が用意したんですよと聞こえてきた小鳥遊の声を無視して。 兎も角、今あるお陰で新庄と無事歩けている。 これも小鳥遊君のお陰だろうかまひるは笑うも。 「伊波さんと小鳥遊君って面白くて不思議な関係だね」 「……ええ」 ガクッと落ち込む。 恋愛関係に発展することは有るのだろうかとまひるは思うも答えは返ってこない。 はぁと溜め息をついた瞬間、 「あっ!?」 木の根にまた足が取られてしまい目の前の新庄にぶつかる。 ちなみに新庄は今男の子である。 つまり 「きゃーーーーーー!?!?」 「あぐぅ!?」 綺麗に決まったストレート。 まひるの恋も男嫌いを治すのも。 殺し合いの場ではあっても。 未だ 前途多難であった。 【A-2/北西部/早朝(放送直前)】 【新庄・運切@終りのクロニクル】 [状態]:健康 、顔面打撲 [装備]:尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL 、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム [道具]:支給品一式 予備弾丸36発分 [思考・状況 ] 1:メカポッポの到着を待つ。 2:小鳥遊、もしくは仲介役の女性を捜す。 3:まひると行動する。 4:佐山と合流しここから脱出する 5:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。 6:人殺しはしない。 ※まひるを信用しています。 ※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません ※新庄の肉体は5:30~6:00の間にランダムのタイミングで変化します。 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。 ※本当に引き金を引けたかどうかは不明です ※カズマを危険人物だと認識しています ※何処へ行くかは次の方にお任せします。 ※まひるに秘密を話しました 【伊波まひる@WORKING!!】 [状態]:疲労(中)、足に擦り傷・切り傷 [装備]:学校の制服 [道具]:支給品一式、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS マジックハンド×2 @WORKING!! [思考・状況] 1:メカポッポの到着を待つ。 2:新庄と行動する。 3:諦めない。常に信じ抜く。 4:佐山、小鳥遊と合流する。 ※新庄を信用しています。また、彼女の特異体質を知りました ※佐山・御言に関しては変な人ということを聞いています。ブレンヒルトについては、知り合いということだけ聞いています。 ※運命のスプーンのことは知りません。 ※ARMSのコアの事は一応目を通しましたが、何の事かよくわかってません。 ※メカポッポ :参加者のある程度詳細な情報を持っています。 ※何処へ行くかは次の方にお任せします。 支給品紹介 マジックハンド @WORKING!! 小鳥遊がまひるに触れるように通販で買ったマジックハンド。 3980円。 一度まひるに破壊されるも買いなおした。 その時キャンペーンでもう一本ついてきた代物である。 時系列順で読む Back 吉良吉影は挫けない Next 炸裂―エクスプロード― 投下順で読む Back 吉良吉影は挫けない Next 炸裂―エクスプロード― Believe 新庄・運切 合言葉はラブアンドピース(前編) Believe 伊波まひる 合言葉はラブアンドピース(前編)
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/255.html
彼女の秘密と彼女の力と◆UcWYlNNFZY 「はぁ……はぁ……頑張ろう伊波さん」 「う、うん……新庄さん」 深い深い森の中、長い黒髪の少女と短い茶髪の少女が懸命に坂道を走っていた。 二人の名は新庄運切と井波まひる。 彼女達はカズマから逃がしてくれたメカポッポの為に休む間も無く唯走っている、ひたすらに。 自分達を信じてくれた唯の機械、でも優しい心持つメカポッポの為に。 そして、メカポッポを信じきる為に、彼の信頼を裏切らない為にも。 二人は何度途中で助けに行こうと思ったか。 でもそれは信頼を裏切る事。 だから、二人をそれを選ばず体力の続く限り走っていた。 (私は……) そんな中、まひるは走りながら一人沈んでいた。 自分の手を引いて走っている新庄の背を見つめながら。 思うのは自身の事。 (私……何が出来るんだろ……) 無力、そう思ってしまって。 この殺し合いにはカズマみたいな不思議な力を持つ様な人達が沢山居る。 そんな中でまひるは何も力を持っていない。 いや、男の子を問答無用で全力で殴るという癖があるが些細なものだ、きっと。 兎も角、まひるはそんな不思議な力を持つ人達が居る中で自身の無力さをかみ締めていた。 (でも……諦めない。だけど……私は生き残る為に何をすればいいんだろう……) それでも、まひるは諦めない。 生きる事を、日常に帰る事を。 それが、最初に出会った中年の小父さんとの約束なのだから。 絶対にまひるは歩みを止めない、とめるわけにはいかない。 だけど自身が生きる為にはこの殺し合いでまひるは何をすればいいか。 幾ら自身に問うも答えは返ってこない。 当然だ。 まひるは普通……ちょっと変だけどそれでも普通の女の子なのだから。 普通に学校に言って。 普通にバイトをして。 普通に恋をして。 普通に男をぶん殴って……普通? ……兎も角そんな代わり映えのしない何時もの日々を送っていたまひる。 そんな彼女が突然に非日常の殺し合いで何かの役割を見つけようとしても……簡単にできる事ではない。 いきなり、自身の役割を見つけろといわれても無理なものだ。 そんな事も露知らずまひるは自身の役割を未だに探し続けていた。 見つかるわけもなく心のモヤモヤは波のように広がっていくだけ。 考えれば考えるほど見つからない。 (あ~~~も~~~~~!!) まひるはクシャクシャと空いている左手で短めの髪を掻く。 有体に言えば焦っていた。 いつまでも見つからない答えに。 あせる必要性など無いのに唯焦っていた。 メカポッポが体を張って頑張ってくれたのに。 何も見つからない自分が恥ずかしくて。 悔しかった。 それだけを考えていたせいかも知れない。 「あっ!?……きゃあ!?」 周りが見えておらず足元にあった大きな木の根にまひるが気付かなかったのかは。 そのまままひるは気づかず木の根に足を取られ前のめりになってしまう。 そして前に居るのは新庄。 「新庄さ……きゃあ!?」 「え?……きゃああ!?」 まひるが注意する間も無く新庄を巻き込んでしまった。 そして新庄達が走っていたのは坂道である。 しかもかなり急な下り道。 つまり 「「きゃああああああああああああ!?」」 そのまま二人は一緒になって転がり下っていく。 それもかなりの速さで。 二人はなす術も無く転がっていき止るのを唯待っていた。 そしてゆっくりと減速していき平らの道で二人は止まった。 しかし未だに二人は目が回って思考が定まらない。 「し、新庄さーん……御免なさーい……」 「ふぇぇ……な、何があったのー?」 新庄は痛む頭を摩ろうと手を動かそうとするが動かない。 何事かと目を明けた先ににあったのは青と白の縞々。 新庄が混乱し始めた時、 「新庄さーん……私、新庄さんの下になってる……」 股間から聞こえてくるまひるの声。 よく考えると体に当たる感触がとても柔らかい。 どうやら転がっている間に何時の間にか新庄がまひるを覆い被さる状態になってしまったらしいのだ。 新庄が上でまひるが下。 そして、体勢は新庄の足の方向にまひるの顔と手があり、またまひるの足の方向に新庄の顔と手が。 ……何だかとてもいやらしい体形になっているようだ。 新庄がそう思いこの縞々の謎に思いつく。 (つまりこれは……縞パ……) そう思い当たり新庄は閉口する。 何だかとっても気まずい。 すごーく気まずい。 そう新庄は思い焦る。 焦る。 とりあえず新庄が今すべき事。 「とりあえず……体を……ど、どけるね……」 「う、うん」 体をどける。 この体勢は凄く不味い。 そう思い起き上がろうとするも 「あれ……なんか体が絡まって……?……あれれ?」 何か足や手がまひるの体が絡まっている様で上手くいかない。 「ひゃぅ!? 新庄さん……そこは……あぅ」 「え!?……あ、御免!?」 「あっ……ひゃ」 「えぇえぇえ?!……なんで嬌声?!」 新庄が体を動かす度に何故か嬌声を上げるまひるに焦りが増していく。 何としても早く退けようそう考えるだけで頭が一杯になっていた新庄はある事に気付かなかった。 ほんの数時間前まで神経をすり減らすまで考えていた事。 それを今、何故か広がっている桃色空間を何とかする事だけに思考をめぐらせたが故に。 その瞬間まで新庄は気づかなかった。 そう 「ど、どうしよう…………あっ」 性別が入れ替わる瞬間を。 女の子から男の子の体に変ることを。 忘れていたのだ。 体が霧のようなものに包まれてそして変わる。 (ああっ!?……ど、ど、どうしよう!?!?) 男の子に。 あっという間に新庄は男に代わってしまった。 その瞬間、まひるは何をしていたかというと。 (な、なんでこんなことに……ひゃん……) 唯、何か不思議な感覚にビックリし目を瞑っていた。 局部には何か新庄の息が吹きかかってくるし。 新庄の豊満の胸が体に当たってくるし。 新庄の手は何処か敏感な所に当たってくるしでまひるはただ驚いていた。 なんか顔が真っ赤になっていた時。 まひるの体にあたる新庄の体の感触が変わり始めていた。 羨ましいぐらいの豊満の胸の感触は無く。 そして顔の近くにあった新庄の局部からなんとも言い表しがたい感触が。 「………………………………え?」 まひるは思わず声を出してしまう。 何か存在してはいけない何かが新庄についている。 女の子には無いもの。 まひるは見たこともないが……何となく解ってしまった。 それは男の子に分類される者が持っているもの。 でもまひるは新庄が女の子だとさっきまで思っていた。 羨ましいぐらいの胸と先ほどまでこの感触は無かったのだから。 なのに唐突にこの男の子っぽいものを感じた。 まひるは考えて……そして思いついた言葉を言う。 何も無い本心から、思ったことを。 「えっと、新庄さんって」 「……う、うん」 なんともいえない静かな時間が流れて。 そして。 「………………………………………………両性類?」 「………………………………漢字はそれっぽいけど意味は全然違うよ…………」 余りにも素直なまひるの感想。 新庄は大きな溜め息をつきながらそれを否定する。 両方の性別を持っていることは確かなのだが『両性類』とは流石に言われたくなかった。 心の、心の底から。 しかも、もともとの両生類の意味と全然違うのだから。 しかし、つまりそれは…… 「じゃあ………………………………………………男の子?」 新庄が男の子であることの証明でもあり。 それに新庄はごまかすことが出来ずにいた。 何故なら新庄の局部のアレがまひるの顔に当たっていたのだから。 「………………………………………………う、うん…………今は…………そう」 肯定。 続くのは妙な間。 静かに時は流れて。 聞こえるのは葉っぱが擦れる音だけ。 そして 「きゃあああ!!」 まひるの悲鳴。 上に乗っていた新庄を凄まじい力で突き飛ばす。 沸き上がる嫌悪感から。 新庄はなす術も無くまひるの上から跳ね飛ばされた。 新庄はそして 「……え、えーと…………………………………………やっぱり……………………殴るんですか?」 その時一迅の風が吹いて。 「ええ、御免なさいっ! やっぱり殴るわ!!」 ストレート一閃。 「ひゃん!?」 綺麗に新庄の顎にヒットして。 「はぅ!?」 続いてアッパー。 「あぅ!?」 ジャブ。 最後に 「いやーーーーーー!! 男ーーーーーーー!!!!!」 「うぐぅ!?」 右ストレートが顔面に。 その鮮烈で強烈な一撃を食らった新庄は 「御免ね……伊波さん……ボク……隠していて」 静かに地に伏せた。 予想以上の威力に驚きながら。 言わなかったことに後悔しながら。 やすらかに倒れたのだった。 その様子にまひるは我に返り 「あ……私……そんなつもりじゃ……御免……御免なさい!」 ジワッと涙を溜めて居た堪れなくなり走り去り近くの茂みに身を隠した。 殴ってしまった後悔に苛まれながら。 新庄はそれを見送ることしかできずその背を見ていただけ。 動こうにもダメージ大きく中々立ち上がることが出来ない。 その時、女の子を泣かすなど新庄君も中々悪いとあの声が。 (いや……それ今ボクにかける言葉……?) 何故か聞こえてきた佐山の声に突っ込みを入れつつ思う。 隠していた事。 もし、もっと早く話しておけばまひるを悲しませることは無かったんだろうかと。。 苦しませることが無かったんだろうか。 そう、自問するも答えは一向に返ってこない。 間違ったのだろうかと新庄は一人後悔し。 そして。 静かに。 静かに。 目を閉じた。 【新庄・運切@終わりのクロニクル 死亡確認】 「…………いや、死んでないから」 あ、生きてた。 【新庄・運切@終わりのクロニクル 生存確認】 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「私……何やってるんだろう……」 まひるは深い茂みの中、体育座りしながら落ち込んでいた。 原因は新庄を殴ってしまったこと。 何故、新庄が男になったかは解らない。 でも、何も言わず殴ってしまった。 癖とはいっても何発も。 しかも何も言わず逃げ出してしまった。 もっとしっかり謝らないといけないのに。 (あぁ……もう……私……駄目駄目だ……) 生き残ろうと何が出来るかを考え始めた途端この騒ぎだ。 結局、自分は何もできはしない。 そう思いまひるはどんどん自己嫌悪に陥っていく。 頭をポカポカと叩きどんどん落ち込んでいく。 負の連鎖が広がりどんどん哀しくなっていく。 思うのは (小鳥遊君……あいたい) 想っている人の事。 唯、会いたかった。 会って何もする訳ではないけど会えばきっと落ち着く。 そう思って。 哀しみだけが広がることは無いと思って。 唯、そう想い続けていた。 そんな時 「伊波さん!」 茂みの向こう側から新庄の声が。 殴られたダメージから回復し急いでまひるの元にやってきたのだ。 このまま何も知らないままなんて新庄は絶対いやだったから。 「あの……ボクの話聞いてもらえる?……隠していてそんな事言う立場じゃないけど……」 「うん、聞くよ」 新庄の問いに即答するまひる。 まひるもこのままなんて絶対嫌だったから。 だから茂み越しに話を聞く準備をした。 「えっと信じてもらえないかもだけど……ボクは性別が入れ替わるんだ」 「……え?」 「午前5時半から6時までに男に、また午後5時半から6時まで女に代わる……そんな性質なんだ」 「……そうなんだ……」 「でも精神、人格は『ボク』固有のもの。変わるのは体だけ。精神自身の性別は……答えられないけど」 「そう……」 新庄が体の秘密を明かす。 真実を教える度にまひるの応答の声が弱くなっていく。 当然かもしれない。 そんな事いっても急に信じられる訳ないから。 元々男の子でしたと想われるのが関の山だ。 ある意味常識外れた事、まひるが信じられるわけが無い。 そう結論付けて、でもそれでもこれだけは言いたかった。 「これが隠してた秘密……隠してて御免ね。信じてもらえる訳無いけど……御免ね」 唯、秘密を隠していた事。 これだけは謝りたかった。 その時だった。 「信じるよ、私」 信じるという力強い言葉が返ってきたのは。 それがまひるが下した結論。 凛とした意志の篭った言葉。 「凄い不思議な感じだけど……でも私は新庄さんがいったことを信じる」 「伊波さん……」 「触っちゃったしね……し、新庄さんのあ、あれ」 「う、うん……」 直接感じただけはではない。 まひるは見つけ、決めたのだ。 「ううん……新庄さんの秘密だけじゃない……私はどんな時でも信じる」 『信じる』という事を。 どんな時でも信じ、信頼をする事。 それがまひるがこの殺し合いの場所で出来る事。 何の力も持たないまひるが出来る役割。 仲間を信じる事。 希望を信じる事。 未来を信じる事。 最後まで絶対に諦めずに信じ抜く事。 それを助けって貰った中年の小父さん、メカポッポから教えてもらったたった一つのこと。 でもそれはとても大きく大切なもの。 それがまひるの持つ力。 それをまひるは貫こう。 そう、思ったから。 だから、まひるはあきらめない。 最後まで。 「信じるから……新庄さんの事」 「伊波さん……ありがとう」 「ううん……こっちこそ殴って御免ね」 「ううん……仲直りしよっか」 「うん、そうしよう。新庄さん……これからもよろしく」 「うん、伊波さん……こちらこそよろしく」 そして笑い始める。 もう二人は大丈夫。 そう感じながら。 「あ、でも伊波さん男性恐怖症は……」 「そんなに近づかなきゃ大丈夫。新庄さん男の子に見えないし……多分」 「多分……!?」 「う、うん。大丈夫だよ。大丈夫」 あははーと乾いた笑いを出しながらまひるは思案し始める。 そこまで近づかなきゃ大丈夫だと思っているが不安が頭をよぎっている。 何か無いかとデイバックをあけた時、それをまひるは見つけた。 「こ、これは……!?」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 日がもう高い所まで昇り朝を告げている中、二人は手を繋いで歩いていた。 「……伊波さん。いつもこのように小鳥遊君と歩いていたんだ?」 「……ええ」 いや、新庄のが握っているのは機械の手。 別名マジックハンド。 通販で3980円である。 今ならキャンペーンでもう一本ついてきます。 (なんで都合よく入ってるのだろう……) まひるは溜め息をつきながらマジックハンドの先っぽを握っている。 いいじゃないですか、凶暴な伊波さんの為に主催者が用意したんですよと聞こえてきた小鳥遊の声を無視して。 兎も角、今あるお陰で新庄と無事歩けている。 これも小鳥遊君のお陰だろうかまひるは笑うも。 「伊波さんと小鳥遊君って面白くて不思議な関係だね」 「……ええ」 ガクッと落ち込む。 恋愛関係に発展することは有るのだろうかとまひるは思うも答えは返ってこない。 はぁと溜め息をついた瞬間、 「あっ!?」 木の根にまた足が取られてしまい目の前の新庄にぶつかる。 ちなみに新庄は今男の子である。 つまり 「きゃーーーーーー!?!?」 「あぐぅ!?」 綺麗に決まったストレート。 まひるの恋も男嫌いを治すのも。 殺し合いの場ではあっても。 未だ 前途多難であった。 【A-2/北西部/早朝(放送直前)】 【新庄・運切@終りのクロニクル】 [状態]:健康 、顔面打撲 [装備]:尊秋多学園の制服、運命のスプーン@ポケットモンスターSPECIAL 、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの銃 6/6 @トライガン・マキシマム [道具]:支給品一式 予備弾丸36発分 [思考・状況 ] 1:メカポッポの到着を待つ。 2:小鳥遊、もしくは仲介役の女性を捜す。 3:まひると行動する。 4:佐山と合流しここから脱出する 5:ブレンヒルトについてはまだ判断できない。 6:人殺しはしない。 ※まひるを信用しています。 ※小鳥遊宗太については、彼の性癖とかは聞いています。家庭環境は聞いていません ※新庄の肉体は5:30~6:00の間にランダムのタイミングで変化します。 変化はほぼ一瞬、霧のような物に包まれ、変化を終えます。 午前では女性から男性へ、午後は男性から女性へ変化します。 ※本当に引き金を引けたかどうかは不明です ※カズマを危険人物だと認識しています ※何処へ行くかは次の方にお任せします。 ※まひるに秘密を話しました 【伊波まひる@WORKING!!】 [状態]:疲労(中)、足に擦り傷・切り傷 [装備]:学校の制服 [道具]:支給品一式、ARMSのコア(中身は不明)@ARMS マジックハンド×2 @WORKING!! [思考・状況] 1:メカポッポの到着を待つ。 2:新庄と行動する。 3:諦めない。常に信じ抜く。 4:佐山、小鳥遊と合流する。 ※新庄を信用しています。また、彼女の特異体質を知りました ※佐山・御言に関しては変な人ということを聞いています。ブレンヒルトについては、知り合いということだけ聞いています。 ※運命のスプーンのことは知りません。 ※ARMSのコアの事は一応目を通しましたが、何の事かよくわかってません。 ※メカポッポ :参加者のある程度詳細な情報を持っています。 ※何処へ行くかは次の方にお任せします。 支給品紹介 マジックハンド @WORKING!! 小鳥遊がまひるに触れるように通販で買ったマジックハンド。 3980円。 一度まひるに破壊されるも買いなおした。 その時キャンペーンでもう一本ついてきた代物である。 時系列順で読む Back 吉良吉影は挫けない Next 炸裂―エクスプロード― 投下順で読む Back 吉良吉影は挫けない Next 炸裂―エクスプロード― Believe 新庄・運切 合言葉はラブアンドピース(前編) Believe 伊波まひる 合言葉はラブアンドピース(前編)
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/882.html
「……レナ!魅音!沙都子!梨花ちゃん!詩音!……誰かいないか!?俺は前原圭一だ!誰か返事してくれ!」 草原を駆けまわる少年が、いた。 殺し合いの場で、大声で叫んで走り回るなんて自殺行為だ。彼もそのことは理解している。理解していても―――それでも、行動せずにはいられなかった。 自分のプライドが許さない。 自分の中の---正義感が許せない。 「俺は、殺し合いになんて、乗らない!首輪なんかに屈してたまるかよ!」 熱い少年の名前は、前原圭一。 雛見沢村で、奇跡を起こした少年だ。 何故、彼がここまで慌てているのか? それは、少し前、―――圭一が気絶から目覚める前にさかのぼる。 あの、青い髪の男の頭が吹っ飛んだ豪勢な部屋。 圭一が目覚めてすぐ、あの男が言った『殺し合い』の言葉。 初めは夢でも見ているのだと思っていた。寝ぼけていたのだ。 しかし、あの男が知らない青年の首を飛ばしたことで、完全に目が覚めた。 首輪を爆発させたのだ。 しかも―――あの青髪の青年と男は知り合いだったように見えた。自分の知り合いを殺すなんて―――しばらくはショックで茫然としていた圭一だったが、 その後の主催者の『魔法』を見ながら、ふつふつと怒りを煮え滾らせていた。 ―――ふざけるな。 ―――自分の知り合いを殺した挙句。『魔法』なんてものの実験台にするなんて、どういう神経してやがる! 今すぐにでも殴りに行こうと思ったが、しかし自分も殺されるのではないか、そう思うと恐怖で動けなかった。そんな自分に苛立っていた。 歯噛みしながら、視線をわずかにそらしたその時。 (……あれは、魅音……?) そこで、圭一は、魅音によく似た人物を見ていた気がしたのだ。 はっきりとそうか、と言われれば確信はない。しかし、別人だと完全に割り切れない程度には似ていた。 少なくとも圭一はあれを、魅音だと思った。 もしあれが魅音だったら―――魅音もこの殺し合いに巻き込まれている。 いや、自分がいて魅音もいるのなら、他のメンバーだってこの殺し合いにいる可能性は十分にある。 そう思うと、圭一は更に憤りを隠せず―――ここに連れてこられてすぐ、動かずにはいられなかった。 理性では危険だと分かっていても、止まってなどいられるはずもない。 それに、先ほどの部屋で何もできなかった無力感も同時にあったのだろう。 もし、自分が動かず、彼女たちも同じように首を爆発されたら――― そう考えると、恐ろしかった。 だから、圭一は叫ぶ。 圭一は走る。 仲間を探すために――― 会えるかどうかのあてはない。 危険だと言う自覚はある。 それでも、前原圭一は、止まれなかった。 ※ そして、彼は、一人の少女と出会った。 これは、彼が仲間を探そうとしなければ起こらなかった出来事であろう。 しかし、残念ながら彼女は圭一の言葉に応えたわけではなかった。 彼女は―――花畑の上にあおむけに倒れていたのだ。 ※ それに圭一はすぐに気付いた。 「……君、大丈夫か!?」 このまま、彼女を放っておいてはいけない。 その使命感からか、圭一は、すぐさまその少女に駈けよった。 緑色の大きめなツインテール。 どこかのアイドルだと言われても差し支えのない特徴的な衣装と、愛らしい顔立ち。 圭一は知る由もないが、彼女の名前は初音ミクという、ボーカロイド―――電子の歌姫である。 まさか、もう殺されているのでは―――という最悪な想像が頭をよぎる。 慌てて脈をとる。……大丈夫、生きている。それだけでまずよかった。 怪我もないので、おそらくまだここに来てから目覚めていないだけだろう。 ほっと安堵の息を漏らす―――が、しかしこんなところで気絶したままでは殺し合いにのった人間に殺されてしまうかもしれない。こんなに開けた広野なら尚更だ。 すぐに彼女を覚醒させ、一緒にどこかに逃げるべきだ。 いくら仲間を探したいとは言え、眠っている女の子を無視していけるほど冷酷には到底なれない。 圭一はそう判断し、彼女を起こしにかかった。 頭を打っているかもしれないので、強く揺さぶることはせず、肩を優しく叩く。 「……ん……」 やがて、少女が声を漏らした。 「気がついたか……よかった。大丈夫か?」 ほっとし、優しい声で少女に声をかける圭一。 「……んー……えっと、えっと、ここは―――」 瞳をこすりながら体を起こす少女。 未だ覚醒しきれていない様子でぼんやりと空を見上げながら呟き、 「……ここは……っ!」 途端、少女の顔色が変わった。 現実を、思いだしたのだ。 みるみる顔面蒼白になり、がたがたと震えだす少女。 「……っ、いや、いや、……嫌あああああ!」 「お、落ち着いてくれ!ここは危険だ、今すぐ逃げよう!」 おそらく、彼女は自分が見えていない。 ただ、自分が殺し合いの場にいることを思いだして―――あの青年の首が飛ぶ瞬間を思いだして―――パニックを起こしているだけなのだ。 「……いや、いや、兄さん、兄さん、兄さんっ!」 しかし、少女に圭一の声は届かない。 「ここで叫ぶと危険だ、だから落ち着いて!」 兄さん、とは、もしかしてあの時死んだ青年のことだろうか? となると、彼女とあの男は身内―――それならば、これほどにショックを受けても当然だろう。 わざわざ知り合いを見せしめにするなんて、と圭一は更に激しい怒りを抱くが、今は自分の感情より彼女が先決だ。 「落ち着けって!」 彼女の肩を引き寄せ、視線を合わせる。 びくんと肩を震わせる少女。初めて―――彼女は圭一の存在を認識した。愛らしい青色の瞳が大きく見開かれる。 「……い、いや、たすけっ」 「だから落ち着け!俺は殺し合いになんか乗っていない!本当だ!信じてくれ!」 「……や……あ……」 駄目か、圭一は舌打ちする。 兄が殺されたのだ、しばらくはショックで何も信じられない可能性もある。 でもそれでも、諦めない。 彼女が絶対に分かってくれると信じる。 諦めないことで―――今まで圭一は、『奇跡』を勝ち取ってきたのだから! 「聞いてくれ、俺が君を守るから!」 そう、力強く宣言する。 目の前の少女が、決して聞き逃すことのないように。 「だから、俺を、信じてくれ」 少女の瞳が、動く。 そして―――ゆっくりと、少女は頷いた。 よかった、分かってくれた。 それが、何より嬉しかった。 安堵のあまり胸をなでおろす。本当に、良かった。 「……だから、君の名前を教えて」 圭一が、そこまで口にした時。 どこからともなく、甲高い銃声が響き――― それは、圭一の左胸を綺麗に貫いていた。 何が起こったのかも分からないまま、彼はそのままあっさりと―――絶命した。 彼は、数々の奇跡を起こしてきた。 それは、『魔女』にすら力を与え、歓喜させるほどに。 しかし残念ながら―――それが、殺し合いの場においては起こせなかった。 ただ、それだけの話だ。 【前原圭一@ひぐらしのなく頃に 死亡】 ※ 「……まず、一人」 霧島翔子は、ぽつりとそう呟き銃を下ろした。 かたかたと、右手が震えていた。 彼女は、あの場に集められた時、すぐに気付いた。 彼女は、自分の安否より、あの女の話より、知らない男の首が飛んだことより、ずっと一点を見つめていたのだ。 ―――坂本雄二が、いる。 翔子は、ここに自分だけでなく、彼女の最愛の恋人―――否、『未来の夫』である雄二がいることを知っていた。見間違えるなど、学年一位の天才としても、恋する一人の乙女としてもありえなかった。 大切な雄二が。 雄二までもが、こんな殺し合いなんかに巻き込まれている。 ―――生き残れるのは、たった一人。 ―――まあ、最終的に2人生き残ったのなら、2人くらいなら生還させてやってもまあ、いいけどな。 そんな主催の言葉を聞いた翔子の答えは、1つだった。 早くこんなところから帰る―――もちろん、雄二と一緒に。 向こうに帰らなければ、彼と結婚することができないのだから。 「……他の人には悪いけど」 翔子とて、優等生であることとやや愛情が深すぎることを除いては、ただの高校生だ。人殺しなどしたことはないし、できればしたくはない。 今だって落ち着いているように見えるが、内心はかなり動揺しているしショックを受けている。 しかし、雄二と自分の将来のためには、多少の犠牲はやむをえない。……こんな状況ならば、尚更だ。 345 :彼と彼女と彼女の事情 ◆FqMKkvAsCA :2010/03/25(木) 23 03 58 ID TiRX/zYE 「……雄二を探す」 当面の目的は、何があっても彼を探すことだ。 雄二は喧嘩も強いし、そこらへんの男に負けるとは思えない。しかし、やはり万が一がありえないとも言い切れないし―――第一、他の女と一緒にいられても、嫌だ。 というより八割がた、『雄二が浮気していたら許さない』という感情だった。 「……ごめんなさい」 最後に、軽く少年へと頭を下げて。 翔子は、愛のために修羅になる道を歩み始めたのだった。 だから、翔子は気付いていない。 圭一がちょうど、覆い隠していたそのすぐ前に。 一人の、夢と現実をさまよう少女が生きていたことにも。 【霧島翔子@バカとテストと召喚獣】 【状態】健康、精神的ショック(小) 【所持品】金蔵の銃@うみねこのなく頃に、ディパック一式 【スタンス】マーダー(奉仕) 【基本方針】雄二を生き残らせるため人を殺す。本当は…… ※参加時期は少なくとも3、5巻『俺と翔子と如月ハイランド』以降。 【金蔵の銃@うみねこのなく頃に】 六軒島の主、右代宮金蔵のコレクションの1つ。殺人事件が起こるたび、大人達が金蔵の書斎から持ち出してくる。デザインは高級そうで重量もありそうに見えるが、本編的におそらく女性でも難なく扱える。銃弾を食らいたい奴は前に出ろよおおおお!のあれ。 ※ 兄さんのことを思い出した。 あれは本当に夢だったの? そう少しでも考えると怖くなって、私は思わず叫んでいた。 夢なのかと思ったのに怖いなんて変な話だけど―――自分でもなんで突然兄さんなんて言い出したのか分からなかったんだ。 本当に、これは夢なの? そうだとしたらどうして、今私は怯えているの? そうしたら、知らない黒髪の男の子が私に落ち着け、って言ってくれて。 救われた気分だった。ああ、この人は私を助けてくれる、って。 本当は、そう、私だって分かっていたんだ。 これが夢なんかじゃなくて―――現実だって。 兄さんの首が飛ばされたのを見たときは、夢だって思っていたけれど。 でも本当はあんな夢があるはずないって知っていた。 これは現実……認めたくないけど、現実だとしたら。 じゃあ、私はどうすればいいの?どうしたらいいの? 兄さんが死んだのに、私はどうすればいいのよ! この男の子は、私にそれを教えてくれるのかな、と思って。 だから私は、彼の話を聞くことにして――― そうしたら、おかしいの。 男の子が突然、頭から血を流して倒れちゃって。 ……ゆすっても、何も言わなくなってしまった。 この男の子は、どうして寝ちゃったの? ………………死んじゃったの? どうして?どうしてなの?どうしてどうしてどうして? だって、兄さんも死んで、今度はこの子も? 私と会ったから?私と知り合ってしまったから?何それ、私のせいなの!? そんなはずない。 そう思うのに、思うのに。 もう、―――何をすればいいのか、分からない。 私はこれから、どうすればいいの……? 今は、もう叫ぶ力もないや。 誰か、教えてくれるかなあ? これから、私がどうすればいいのか。 ここがどこで―――何をすればいいのか、どうしたら救われるのか―――誰かに教えてほしい。 誰でもいい。リンちゃん、レン君、ルカさん、メイコ姉さん、……マスター。 「…………だれか、」 誰か、助けて。 私に教えて。 私がどうすればいいのか。 私を、助けて。 【初音ミク@VOCALOID】 【状態】健康、精神的ショック(大)、虚ろ 【所持品】??? 【スタンス】??? 【基本方針】私はどうすればいいの?誰か助けて……
https://w.atwiki.jp/snoweleonorayuki25/pages/62.html
彼女の幼少期 2017年12月28日 17時06分51秒 テーマ:戦い 「いつ見ても死人みたいな顔色で、今にも倒れそうでね。 最後にご飯を食べたのがいつかわからないって言うもんだから。」 それは私のかかりつけの心療内科の先生によって明かされた 彼女の幼少期。 私がいつものように診察を受けた後、 先生が「うちから一番近い心療内科の…」と口にしたのは、 彼女のお父さんが営む病院でした。 思いがけず登場した彼女に関わる話に動悸がした私を、 先生は驚いた様子ながら支えて座らせてくれました。 病院の先生に不倫相手の名前を話すことになるなんて 思ってもみませんでしたが、 心療内科医同士、少しでも繋がりがあるのであれば…。 そう思い、伝えました。 「夫の不倫相手は…そこの娘さんです…。」 先生は長い沈黙の後、 赤くなった目元を手で覆って、力なくおっしゃいました。 「そう…。ついに助けてやれなかったんだね。」 午前の診療は私が最後だったため、 先生は私の正面に座り直し、 少しずつ思い出すように話してくれました。 https //webcache.googleusercontent.com/search?q=cache X4dQ6EZuKxgJ https //ameblo.jp/snowyroads115/entry-12339895367.html+ cd=2 hl=ja ct=clnk gl=jp
https://w.atwiki.jp/nikuq-niuniu/pages/221.html
彼女の要望 依頼主 :フ・ミバス(グリダニア:新市街 X15-Y12) 受注条件:レベル1~ フ・ミバス 「・・・・・・あ! ねえねえ、あなた、冒険者でしょ? 今ちょっといい? この封書を、商店街の中央「木陰の東屋」にいる 受付の「パーネル」に届けてほしいの。 え? 何で自分で行かないかって? だってホラ、グリダニアの人ってなんていうか・・・・・・ 無愛想だし、融通が利かないから 直接話すと面倒くさいじゃない。 急ぎじゃないし、何かのついででいいから。 ホラ、同じ冒険者のよしみでさぁ・・・・・・ じゃ、よろしくね。」 商店街のパーネルにフ・ミバスの封書を渡す パーネル 「はい、こちらはリテイナー受付カウンターです。 何かご用でしょうか?」 (フ・ミバスの封書を渡す) パーネル 「えっ・・・・・・冒険者のフ・ミバスさんからの封書? ・・・・・・なるほど、商店街の品揃えへの要望書みたいですね。 手紙でなく、直接言ってくださればいいのに・・・・・・。 どうも、他都市からいらした冒険者の方は、 我々グリダニアの人が苦手なようです。 愛想が足りないのでしょうか・・・・・・それとも、親しさ・・・・・・? 見慣れない方を受け入れるのに、なかなか慣れなくて。 もっと頑張らないといけませんね。」