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【ゲーム】ミッキーマウス 不思議の国の大冒険 【作者名】なおっきー 【完成度】【完結】 (09/08/16) 【動画数】1 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/14193261 【備考】 +【紹介&発掘スレのレビュー】 以下発掘スレの000から引用 (08/12/10のレビュー) (現時点でのレビューはありません) 名前 コメント
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感想 前の2作品よりも格段に面白かった。何故ドラエモンとのび太が石になって 空から降ってくるかがわかった所では、 「なるほど!!」 と思った。途中ドラエモンとのび太がジャイアン達を見捨てて世界を戻そうと する所では 「えっ!?」 と思ったが、やはり教育的には、良くなかったのか結局助けに行くことに・・。 今回も色々なとこで突っ込みどころありとても楽しく見ることができた。 次の作品にも期待したい所だ。
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登録日:2021/10/24 Sun 22 02 51 更新日:2024/05/19 Sun 09 10 20NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 1000回遊べるRPG 1993年 SFC ゲーム スピンオフ スーパーファミコン チュンソフト トルネコ トルネコの大冒険 ドラクエ ドラゴンクエスト ローグライク 不思議のダンジョン 伝説の始まり 何故かなかなか立たなかった項目 外伝 幸せの箱 1000回遊べるRPG 概要 1993年9月19日にチュンソフト(現:スパイク・チュンソフト)より開発・発売された、スーパーファミコン専用ローグライクゲーム。 『ドラゴンクエストⅣ 導かれし者たち』のスピンオフ作品である。 今では数ある『不思議のダンジョン』シリーズだが、本作はその記念すべき第一作であり、同時にドラゴンクエストシリーズ初の外伝作品でもある。 当時はマイナーで、一般的なRPGと比べ取っ付きにくいローグライクゲームをドラクエの世界観を用いて改良を加えた上、家庭用ゲーム機でリリースすることで馴染みやすさを出した。 また主人公がトルネコであることについても、ローグライクの「アイテムを駆使して地下深くの宝を手に入れる」というコンセプトがマッチしていたため。 のちにPlayStationで続編となる「トルネコの大冒険2」が発売された。 姉妹作に『不思議のダンジョン2 風来のシレン』があり、開発元が同じくチュンソフトということで一部システムやデータを流用していたりもする。 あらすじ かつてエンドールに店を構え、勇者一行と共に魔族の王を打ち倒した武器商人トルネコ。ある日彼はものすごい宝が眠ってあるとされる「不思議のダンジョン」の噂を耳にする。居ても立っても居られなくなった彼は、妻のネネと息子のポポロを連れ旅に出る。 数年後ついに不思議のダンジョン近くの村にたどり着いたトルネコ一家。物語はここから始まる…。 主な登場人物 トルネコ ごそんじこのシリーズ通しての主人公。王様に許しをいただき不思議のダンジョンへ潜ることとなる。 ネネ トルネコの奥さん。 トルネコがダンジョンに潜る時はいつも大きいパンを持たせてくれる。店が発展するとバーを経営する。 ポポロ トルネコ夫妻の一人息子。 今作(及び次作)ではまだ影が薄め。彼が本格的な活躍をするのはトルネコ3まで待つことになる。 ちなみにこの名前は今作が初出。 王様 不思議のダンジョン近くの村を治める。トルネコにちょっと不思議のダンジョン(後述)で宝石箱を取ってこいと試練を課す。見事制覇すると不思議のダンジョンに潜る許可と基本テクニックが書かれた本を貰える。 エド・モンド 大工の二人組。トルネコの店の増築担当。 エンディングでコンビを解消するが、次作では戻っている。 システム 不思議のダンジョンシリーズ第一作ということもあり、ここでローグライクゲームの基本をおさらいしよう。 入る度に地形が変わるランダム生成ダンジョン 戦闘パートと移動パートが一体化した、セミリアルタイムで行われる戦闘 武具はもちろんアイテムをフル活用するゲームバランス 再度挑戦する際はレベルリセット 満腹度の概念 モンスターハウス …などなど。 不思議のダンジョンではこれらに加え、ローグにはなかったキャラの向きの概念、家庭用ゲーム機に合わせた操作性、クリア後の裏ダンジョンなど様々な改良が加えられている。 なお、シリーズ1作目なのでこの時点では壺やダンジョン内の店、装備品の合成といったシステムは無かった。 これらはまとめて不思議のダンジョンシリーズ2作目の風来のシレンから実装され、後にトルネコシリーズにも逆輸入された。 今作独自のシステムとして店の発展がある。ダンジョン内で持ち帰ったゴールドの総額によって店がだんだんと発展していき、途中段階で持ち帰ったアイテムを保管できる倉庫も完成する。 ちなみに幸せの箱をいきなり持ち帰れば、途中段階をすっ飛ばしていきなり最終段階一歩手前へと発展し、なかなかにシュール。そのため本作でのゴールドの存在意義は実質存在しない。 アイテム トルネコの冒険を支えるアイテム類を一部紹介。なお今作は後発作品から登場した壺のシステムはない。当然保存の壺なんてないため一度に持てるアイテムは20個まで。アイテム管理は計画的に。 パン 食べると満腹度が大きく回復する、まさに生命線とも言えるアイテム。 普通のパン、満腹度を全快する大きいパン、力が下がってしまうくさったパンの3種類。 パンは50以上満腹度が減ったらキープしておく理由はない。早めに食べてしまおう。 なお、本作のみくさったパンの満腹度が大きいパンと同じになっている。 草・種 飲むと満腹度を少し回復する他、様々な特殊効果をもたらす。混乱効果のメダパニ草や眠り効果のラリホー草など一部は敵に投げて有効活用しよう。 巻物 読むとある効果を発揮する。 フロア全体を見渡せるレミーラの巻物や武具を強化できるスカラ、バイキルトの巻物、部屋にいる敵にダメージを与えるイオの巻物など様々。中には床に敷いて敵の通常攻撃を無効化する聖域の巻物という変わり種も。 杖 振ると敵に様々な効果をもたらす魔法弾を発射。何回か使える。直接投げて当てても効果を発揮する。 敵をどこかに飛ばすバシルーラの杖、特殊効果を封じる封印の杖など。敵を一撃で倒すザキの杖はレアで、拾った直後は振って使えない。 指輪 装備して使う。トルネコに様々な効果をもたらす。ときには呪われていることも。この場合は呪いを解かないと外すことはできない。 満腹度が一切減らないハラヘラズの指輪、寝ている敵を起こさないとうぞくの指輪など数々。中にはその逆で満腹度が減りやすくなるハラペコの指輪、敵を起こしてしまうザメハの指輪などマイナス効果を持ったものも。 武器・盾 RPGには欠かせない必需品。 武器は正義のソロバンとはぐれメタルの剣の立ち位置が本編と逆転しているほか、特殊効果を持つものはドラゴンキラーのみ。 一方盾は満腹度消費を抑える皮の盾、そのままでもさびないみかがみの盾、炎のダメージを軽減するドラゴンシールドと特殊効果を持ったものが多め。 どちらも指輪同様呪われていることがある。 矢 遠距離から攻撃できる。同種は99本までまとめることが可能。 標準の木の矢、威力が高い鉄の矢、敵や壁を貫通する銀の矢の3種類。 ゴールド 店の発展のために必要。それだけ。 今作にはダンジョン内に店がないため、ゴールドの使い道はこれのみ。 鉄の金庫があれば倒れてもゴールドが半減しない。 モンスター 愉快なモンスターたちを一挙紹介。 全員がファミコン作品出身であり、同系の色違いモンスターは一切登場しない。そのためメタルスライムが本作では登場していない。 なお、今作にはラスボスを含めボス敵が一切存在しない。 + 長いので格納 スライム シリーズ皆勤賞のアイドル。もちろん今作でも最弱の存在。 おおなめくじ 2より出演。スライムに毛が生えた程度の強さ。 ドラキー 1より出演。ふらふらと動きの読めない行動をしながら近づいてくる。 ゴースト 1より出演。倍速移動をしてくるが、攻撃は1回のみ。 ももんじゃ 4より出演。普通にダンジョン内に出現する他、倒れたトルネコをダンジョン外へ叩き出す役目を果たす。 リリパット 4より出演。遠距離から木の矢を放って攻撃してくる。 まどうし 1より出演。こいつのラリホーで眠ったままやられるのは誰もが通る道。 倒すとアイテムを落としやすいが、ある程度強くなるまではスルーした方が良い。 おばけキノコ 3より出演。毒を吐いて力を下げてくる。うろこの盾か毒消し草があると安心。 スモールグール 4より出演。攻撃を受けて生存すると分裂してくることがあり、タコ殴りにされてしまうのは誰もが(ry ミイラおとこ 2より出演。アンデッドである故か、薬草か弟切草を投げつけると一撃で沈む。 序盤の敵の中ではステータスが高く、装備が貧弱だと苦労するだろう。 わらいぶくろ 3より出演。ゴールドを盗んでいくことがある。倒すとゴールドを大量に落とす。 きめんどうし 3より出演。バシルーラを唱えてくる。ピンチな時に受けるとラッキー。 ベビーサタン 3より出演。アイテムを盗んでいく。 盗まれる前に倒せば必ず何かしらのアイテムを落とすが、HPが高いので注意。 キメラ 1より出演。特殊能力はないが、中盤までのモンスターの中では攻撃力が際立って高い。 うかつにHPが減った状態で戦わないようにしたい。 ちょっと不思議に出現するモンスターはここまで。 さまようよろい 3より出演。 防御力とHPが高く攻撃力もそこそこあるため、殴り合いではキメラより脅威。 くさったしたい 2より出演。腐った液を吐いてこちらの盾の修正値を下げてくる。どの盾でもメッキの巻物で完封可能。 はぐれメタル 2より出演。シリーズお馴染み経験値の塊。例によって素早く1ダメージしか与えられない。 おまけに追い詰めるとワープもする。 経験値はそこまでだが、倒すと必ずレベルを1上げる幸せの種を落とす。 イエティ 4より出演。普段は4匹がまとまって眠っているが、こちらが起こすと全力で集団リンチを仕掛けてくる。 能力はHP以外低いものの同時に相手をするのは厄介。 経験値やアイテムドロップ率も低いのでスルーしても良い。 うごくせきぞう 3より出演。さまようよろいより硬くて強い。 石像に擬態して近づくと奇襲してくる。倒すとアイテムを落としやすい。 ばくだんいわ 3より出演。ある程度HPを減らすと爆発する物騒なやつ。囲まれ誘爆されたら死亡コースまっしぐら。 ゴーレム 1より出演。うごくせきぞうよりさらにタフで、何より攻撃力がバカ高い。 見つけたら逃げるのも手。倒すとアイテムを落としやすい。 どろにんぎょう 2より出演。ふしぎなおどりでこちらのMP…ではなくレベルを下げてくる。 もっと不思議なら人形よけの指輪を用意してると安心。 マドハンド 2より出演。近づくと足元を掴まれ歩いて逃げれなくする。意外にも今作は仲間を呼んでこない。 ミミック 3より出演。アイテムや階段に化けており、こちらが乗ろうとすると正体を現し襲いかかる。 ありえない擬態をしてバレバレな個体もいる。 シャドー 3より出演。そのままでは姿が見えない。目薬草かシャドーの指輪で正体を暴こう。 今作のみ地獄耳の巻物でもOK。 おおめだま 4より出演。ステータスはHPの上がったゴーレムという感じ。 同じ部屋にいると遠距離から混乱させる厄介者。 今作には混乱よけの指輪がないため早めの対応を心掛けること。 ギガンテス 2より出演。耐久力はゴーレムとほぼ同等だが攻撃力は深層で登場するアークデーモンに匹敵する。 出現時期を考えるとかなり危険な相手。 マネマネ 4より出演。お得意のモシャスで他のモンスターに化けている。対応は常に化けている敵と同じように。 ミステリードール 4より出演。こちらのHPと力の最大値を下げてくるおっかないヤツ。 タフなので特技を使う前に倒すのも難しい。人形よけの指輪は持ったか? シルバーデビル 2より出演。倍速行動をするが、攻撃も1ターンで2回してくる。 下手に歩いて逃げるのは避け、ボミオスの杖などで上手く対応するべし。 アークデーモン 2より出演。特殊能力こそないものの、ステータスはドラゴンに次いで高い。 モンスターハウスで囲まれた時の絶望感といったら… ドラゴン 1より出演。全モンスター中最高のステータスに加え炎を吐いて攻撃してくる、本作最強のモンスター。時には吐いた炎で敵を倒して自身がレベルアップしてしまうことも。 こいつと対峙する時は鍛えたドラゴンキラーとドラゴンシールドをお忘れなく。目的によってはまともに戦わずやり過ごすのも手。 倒すとアイテムをとても落としやすい。 ダンジョン ちょっと不思議のダンジョン(10階) いわゆるチュートリアルダンジョン。ダンジョン内では簡単な操作説明がメッセージで表示される。 10階には王様の宝石箱が落ちており、それを持ち帰るのが目的。クリアに関わるアイテムを拾うと階段が上向きに変わる。 何度も失敗すると王様からはぐれメタルの剣と盾を貰えるが、それでも何度か失敗すると匙を投げられたのかクリア扱いとなる。 クリアしたら二度と潜れない。 不思議のダンジョン(99階) メインダンジョンその1。 10階に鉄の金庫、20階にリレミトの巻物、27階にしあわせの箱が必ず落ちている。 この幸せの箱を持ち帰ることが目的となり、クリアすれば見事エンディングとなる。まずは20階でリレミトの巻物を手に入れるまでを目標にしよう。 倉庫が完成すれば最大5個までアイテムを持ち込める。 27階以降も進めるが、出現する敵は変わらない。99階にはさいごの巻物が落ちており、これを入手するのを最終目標としてやり込むのも一興。 もっと不思議のダンジョン(99階) メインダンジョンその2。 クリア後に行けるようになる。しあわせの箱を開けた状態でダンジョンに入るとこれに変化する。 アイテムの持ち込みは一切不可、ほぼ全てのアイテムが未識別と、元となったローグに一番近いルールの高難易度ダンジョンにして本番戦。 30階に奇妙な箱がありそれを持ち帰る事が目標。また50階には証明の巻物が落ちている。発売当時はこの巻物を倉庫に入れた状態の写真をチュンソフトに送るとプレゼントをゲットできるキャンペーンを実施していた。 余談 本作は日本国内においてローグライク作品の礎を築いた作品ではあり入門編にはもってこいの作品であるが、風来のシレンはリメイクされたりWiiのバーチャルコンソールで購入可能だったのに対し、本作そのものが他機種にリメイクや配信されたことは過去一度もない(*1)ため、プレイするためにはスーパーファミコン実機を用意するしかなく、実はプレイするための環境を整えるのが若干大変な作品でもある。 追記・修正はさいごの巻物と証明の巻物を手に入れてからするべし! おわりじゃ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 子供のころやってましたけど、クリアできなかったんだよなあ。懐かしい。 -- 名無しさん (2021-10-24 22 38 08) このゲームのターン制戦闘はリアルタイムとは呼ばないのでは? -- 名無しさん (2021-10-24 22 54 18) 出た当初はめちゃくちゃ遊んだけど、今やるとかなり戦略性に欠けるよね。戦闘も力押しの部分が多いし。 -- 名無しさん (2021-10-25 00 19 27) 最強の敵はゴースト。1F最初の時点で複数現れると死が確定する。開幕運ゲーなので対策不可能 -- 名無しさん (2021-10-25 03 40 43) メタルスライムが登場しない唯一のDQ -- 名無しさん (2021-10-25 08 38 34) 運もあるけど慣れると5回くらいでもっと不思議のダンジョンまで行けちゃうよね -- 名無しさん (2021-10-25 09 20 35) いまだにアスカ見参プレイしてるような狂ったアニヲタ諸君なら初回27階クリアなんて余裕でしょ -- 名無しさん (2021-10-25 09 46 39) 初代トルネコと言えば、不思議のダンジョン素潜りに毎日挑戦してるブロガーさんが凄い。今見たら挑戦回数4595回になってた。 -- 名無しさん (2021-10-25 12 01 08) あえてトルネコをチョイスしたところが素晴らしい -- 名無しさん (2021-10-25 18 57 24) 間違いなく名作なのだけど、今までに一度も配信とかされたことがなくてプレイするには実機でするしかなくて今の環境では若干プレイするのにハードルが上がってるんだよねぇ。 -- 名無しさん (2021-10-25 22 22 33) ↑そうなんだ意外。その旨項目に書き足してもいいんじゃないかな -- 名無しさん (2021-10-25 22 39 52) 配信が一切ないのは版権の都合でもあるのかな? -- 名無しさん (2021-10-26 08 41 15) ドラクエ4の後日談だったのか パラレルかと思ってた -- 名無しさん (2021-10-26 16 59 16) 革のたてが別次元の便利さを誇る -- 名無しさん (2021-10-31 17 45 40) 幸せの箱持ち帰ったらいきなり最終段階手前まで発展するの思い切ってるよな。当時はマイナーなジャンルだし一発クリアする人はそうそういないと踏んだのだろうけど、実際目が点になった人もいるんだろうなぁ -- 名無しさん (2021-10-31 18 11 17) リメイクとか無いのか ビックリだわ -- 名無しさん (2021-11-02 01 02 38) ユーザーからの声があれば配信ぐらいはしてくれそうだけどシレンとか他で満足しちゃってそこまで声が上がらないのかもね -- 名無しさん (2022-04-02 10 16 00) 名前 コメント
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Dewy s Adventure 水精デューイの大冒険!! デューイ オー達 敵キャラ ボスキャラ 参考リンク コメント コナミデジタルエンタテインメント発売のWii用アクションゲーム。 デューイ ポワルン:みずのデューイ ポジションチェンジ(晴れ、霰状態)を再現可。 パルシェン:こおりのデューイ ボルトロス:くものデューイ オー達 タマゲタケ:ウキウキそうげんのオー エルフーン:ヒエヒエアイランドのオー バクーダ:グツグツかざんのオー トロピウス:ガタゴトジャングルのオー マラカッチ:ハラハラいせきのオー モンジャラ:ヌーヌーどうくつのオー 敵キャラ ベトベター:アカぼうしドロンコ ユキカブリ:スノードロンコ マグマッグ:アッチッチドロンコ マルノーム:ドロンコリーダー ウツドン:パックンプー アーボック:ゲホッツ どろばくだん必須。 ハリーセン:ポンコ でんきに弱いのがポイント。 アバゴーラ:ガチンコ ハンテール:ガチデカ ボスキャラ ツボツボ:ガスドロン キングラー:ジェルロン ユキメノコ:フラフロン ペンドラー:キャタピロン デスカーン:ファラドロン メラルバ→ウルガモス:モスドロン ベトベトン:ドンヘドロンだいおう モジャンボ:ドンヘドロンだいおうのしょうたい 参考リンク 公式サイト コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 登場人物とだけ書かれた荒らしコメントを削除 -- (名無しさん) 2019-10-30 19 11 51
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(敵意を感じないな) ディアボロは少女や遠くに居る数十人の人間と、モンスター達から敵意を感じ取れないのに気付いた。 それは何の根拠も無しに、『敵では無い』とディアボロが何となく感じるだけ、だが。 初めて会った者が自分の敵か味方か、はたまた中立のポジションであるかを一瞬で見分ける事が出来る自分の感覚を信じてみるディアボロ。 ・・・・・・レクイエムをくらう前は、裏切り者に気付かないお茶目さんだったが。 まあ、取り敢えず、少女を殴り殺すのを止め、ディアボロは盲目が治るのを待つ事にした。 30秒が経過して閃光による盲目が治ったルイズとその他大勢。 「今、何か凄い光が見えなかったか?」 「俺も見えた、何だったんだ今の?」 とか、何とか遠くから声が聞こえるが。 ディアボロの目の前ではルイズとコルベールが何やら言葉による激しい舌戦を交わしている。 「ミスタ・コルベール!召喚のやり直しを「駄目だ」 「でも! 平民を使い魔にするなんて聞いた事「君が最初の例となれば良い」 「………「早くしたまえ」 愚図ったままで行動を起こさないルイズを見ながら、コルベールは疲れたように自分の肩を叩いた。 「ふぅ……ミス・ヴァリエール。君も分かっているだろう? 二年生に進級する際、君達は『使い魔』を召喚する。 それによって現れた『使い魔』で、今後の属性を固定し、専門課程へ進む」 それぐらいは分かっていると頷くルイズを見ながら、コルベールは語調を一気に強めた。 「分かっているなら早く契約したまえ!使い魔召喚は神聖な儀式なのだ! 一度呼び出した『使い魔』が平民だからと言ってやり直しを認めるわけにはいかない! 平民の子供じゃあるまいし、見っとも無い駄々を捏ねるのは止めたまえ!!!!」 激しい叫びにビクッと震えるルイズと、その周りの生徒達。 コルベールはいきなりの血圧上昇に髪が更に薄くなった。 そのルイズとコルベールの会話をしっかり聞いていたディアボロは状況をやや理解した。 (ここはどうやらメルヘンやファンタジーな世界らしい) (目の前の子供の手によって、自分はホテルからここに来た) (周りの全員が行っているようであり、スタンド能力では無いようだ) (本来はドラゴンのようなモンスターが現れるようだが、あの子供は失敗したらしい) (召喚された者は、召喚した者の使い魔となる。と言う事か?) ディアボロは使い魔が何をする職業であるか具体的には知らない。 が、意味的にどんな事をするのかはだいたい想像できた。 (私はこの子供の使い魔になるのか?) ディアボロは目の前の子供を凝視する。 彼の目に、ルイズは生意気そうな顔をした女の子と映った。 碌な事が起きないと言う予知のような考えも出てくる。 だが、そこで疑問が浮かぶディアボロ。 (使い魔とは契約するらしいが、どんな事をするんだ?) ルイズは自分が召喚した平民を見た。 身長は180サントはあろうか、下半身はズボンだが上半身は女物の下着のみを着ている。 髪の所々に斑点が浮いていて、どうみても変態です、ありがとうございました。 チラと後ろを振り向くと、こちらを睨んで来るコルベールの顔。 ルイズは泣きたくなった、が。覚悟を決める。 契約する前に、コルベールが真剣に全力で気合を入れて禿て欲しいとルイズは念じた。 (ううう、自分が召喚したんだからやらなくちゃ) 少々背が高い変態の顔を見ながら、ルイズは少しジャンプして―――― 一瞬、その変体の口と口を重ね合わせた。 トン、とルイズは着地した。それはほんの一瞬の出来事。 (うううう、ファーストキスなのにぃぃぃ) 何が悲しくてこんな変態とやらねばならぬのか、泣きたくなるルイズ。 その変態はどんな顔をしているんだろうか?ちょっと気になったルイズはディアボロの顔を伺う。 (何よ!拍子抜けしたような顔てるんじゃないわよ!こんな美少女とキス出来たんだからちょっとは照れるぐらいしなさいよね!?) (これが契約か……期待外れだ) 異常な強風が吹いて、空からデカイ十字架みたいな物体が落ちてくるようなド派手なイベントを期待したディアボロだが。 実際には少女とのキスだけ。かなり拍子抜けする。 だが、次の瞬間、ディアボロは左手に焼き鏝を押されたような感覚を感じた 焼死を何度も経験しているディアボロに耐えられない程の熱ではないが、痛みに慣れている彼にも予想外の突然だった。 「何!?」 慌てて左手見てみると、そこには何かの文字が刻まれていた。 何事かと思索するディアボロの近くにコルベールがやって来て手に刻まれたルーンを見る。 「ふむ、珍しいルーンだな……じゃあみんな教室に戻るぞ」 そう言って彼は宙に浮いた、フライの魔法だ。 周りの生徒も同じようにフライを使い、城のような建物に飛んでいった。 「スタンドは…見えない。あれが魔法か…さすがはメルヘンでファンタジーな世界だな」 その不可思議な光景にディアボロは感嘆の声を挙げる。 「ルイズは飛んで行かないのか?」 「あいつの二つ名を忘れたのかよ?『ゼロ』のルイズは『フライ』はおろか、『レビテーション』さえまともにできないんだぜ」 (フライ……空を飛ぶ魔法の名か?) そしてその魔法が使えないらしいルイズと二人きりでディアボロは残された。 「……あんた、何なのよ」 「何…と言われても困るが、まずはお前が何なのか説明しろ」 「あああ………もう!どこのド田舎から来たのか知らないけど、優しいご主人様が説明して上げるわよ! ここはかの有名なトリスティン魔法学院よ!」 ディアボロの聞いた事が無い名前だ 「ここはどこだ?」 「本当に物を知らないようね!トリスティンに決まってるじゃないの!」 どうやら、本当に本気で別世界らしい。 まあ、ディアボロが居たあのホテルも地球にあったのかどうか定かではないが 「あの禿は、この左手の文字を使い魔のルーンとか言ってたようだが?」 「そうよ!それこそあんたがこの私の使い魔になった証よ! つまり今日から私はあんたのご主人様よ、覚えておきなさい!」 少し嬉しそうな顔をしながら喋るルイズを不思議そうな目で見るディアボロ 「お前の名前は?」 「お前って言うな!私にはルイズ・ド・ラ・ヴァリエールって名前があるんだからね! 今から、ルイズ様かご主人様って呼びなさいよ!?」 こうして校舎まで戻った二人、ルイズはディアボロを残して教室へと入っていった。 その場に残されたディアボロは一人で考えていた。 (面白い……本当に面白い事になった) 皮肉では無く、本気でそう思っているディアボロ。 毎日毎日、ダンジョンに潜っては襲ってくる敵をしばき倒しまくる生活とは,変わった刺激がディアボロの精神に心地よく浸透している。 (問題は特に……いや、あったな) グウゥゥゥゥ ディアボロは腹が空いていた。今のディアボロは比喩や冗談で無く文字通りの意味で餓死する可能性がある。 (……問題を解決する道具はあるが) これから何が起こるか分からないので、節約する事を心がけているディアボロ なるべく動かないようにしながらそのまま授業が終わるまで待ち続けた。 そして授業を終えたルイズに連れられ、ディアボロは学生寮のルイズの自室に通される。 かなりの広さの部屋には、高級そうな置物が並んでいる。 そしてディアボロの頼みで、嫌そうな顔をしながらもルイズが持ってきたパンを食べながら、静かに夜空に登る二つの月を眺めていた。 「ねえ……えーっと、あんた名前なんだっけ?」 「ディアボロだ」 「ディアボロ。あんたの話って本当に本当なの?」 「嘘を突く必要が私には無いだろう」 「だ、だってさ、信じられないわよ。こことは別の世界って何?そんなの本当にあるの?」 「あの月が証拠だ」 「月が一個しかない世界なんて、聞いた事がない世界だわ。 ……嘘ついてる世界なんでしょう?何、変な意地張ってる世界なのよ変態」 「まあ、そう思ってるならそれで私は構わないが。な」 ディアボロの苦笑に憤慨するルイズ。 サモン・サーヴァントはこの世界の生き物を使い魔として呼び出すだけであり。 それ故にルイズは、ディアボロが別世界の住人とは信じていないようだ。 証拠の提出を求めたルイズだが、ディアボロは持ち物を見せない。 これでは信じろと言う方が無理である。 そこで、ディアボロが懐から何かを取り出すのを見る。 「何よ、食べ物を持ってるなら最初からそれ食べてなさいよ」 ディアボロが取り出したそれを頭に運ぶのを見て、ルイズは呆れたような顔で言った。 ディアボロは円盤状の食べ物(ルイズにはそう見える)を頭に運ぶ姿勢で固まったまま、ルイズを見た。 「これはDISCだ」 「へ?DISC?何処のド田舎の食べ物?」 それ以上言っても無駄だと判断したディアボロは一方的に話を打ち切る。 そのディアボロの姿勢にプンスカ怒るルイズ。 が、重要な事を聞くのを忘れていた事を思い出したディアボロは、手の中でDISCを弄くりながらルイズに幾つか尋ねた。 「ああ……お前の説明でこの世界の事はだいたい理解した。 一際熱心に説明してくれた貴族と平民の違いもな、それで聞きたい事がある」 「お前って言うな!ルイズ様かご主人様って呼びなさいよ!……で、何なのよ?」 「元の世界に帰る方法が、この世界に存在しているのか?」 「無いわ」 即答である。 ルイズ曰く、異なる世界をつなぐ魔法などない。 サモン・サーヴァントとは、この世界の生き物を使い魔として召喚するだけらしいのだ。 地球に帰る方法が無いと分かってもディアボロは落胆しなかった。 どうせ、死ねばあのホテルに戻れるだろうから、特に問題は無いと考えている。 そんな事より聞きたい事がもう二つあった。「それでだが、使い魔は何をする必要があるんだ?」 「使い魔の一番の役目は主人を守る事だけど……あんたには無理そうね しょうがないから、洗濯とか掃除とかやらせてあげるわ。さすがにあんたでも出来るでしょう?」 「ふん?」 YESの意味ともNOの意味とも取れないディアボロの一声。 だが、ルイズは勝手にYESと言ったと判断した。 「おやすみ、明日からキリキリ働きなさいよ」 「最後に一つ聞きたい」 最後に一つ、一番重要な事を聞こうとルイズに質問するディアボロ。 「………眠いから、話は明日にしてよ」 「私のベッドが何処にも無いようだが?」 「あそこに毛布があるわよ」 床に転がっている毛布を指差すルイズ。 その毛布はボロボロの穴だらけであり、かなり傷んでいる。 ディアボロの思考が一瞬停止した。 「……つまり、床で寝ろと言う事か?」 「その通りよ」 気軽にそう言ったルイズは、服のボタンを外し始めた。 毛布と床を眺めるのが忙しいディアボロはそれに気付いていないが。 着替え終わったルイズは、床に何かを投げ捨てた。 「それ、明日になったら洗濯しといて」 『それ』はレースのついたキャミソールに白いパンティであった。 ディアボロは呆れたような声や怒ったような声も出さない、ただ黙っている。 それを肯定として受け取ったルイズは満足気に微笑み、やわらかなベッドでグースカピースカ眠った。 予想を超えたルイズの傍若無人さには、理不尽に慣れたディアボロを困惑させていた。 このまま脱走して学園の外に出て行くか、寝ているルイズを殺害して憂さを晴らすか。 自殺してホテルに帰るか、『もう一つの手段』でホテルに帰るか悩んでいる。 だが、この世界を詳しく知らない事に思い当たるディアボロ。 「決めるのはその後で良いな……」 ルイズのパンティーとキャミソールの上に移動するディアボロ。 洗濯する気など最初から0である上に、持ち物が一杯の彼には拾う事がそもそも出来ない では、何をするのか?と言うと…… ディアボロは懐の紙から取り出した円盤状の物――――DISCを頭に突き刺した! どんな原理なのか、血も何も出ずに顔に吸い込まれるDISC. DISCがディアボロの顔に完全に吸い込まれた、そして、彼は床に落ちているルイズの下着を手に取ると…… ドシュ―――――z__________!!! そのまま思い切りぶん投げた! それは不可思議な光景だった…… ルイズのパンティとキャミソールが壁を透過して何処までも吹っ飛んでいく奇妙な光景。 そして、ディアボロの頭に何処からか声が聞こえて来た。 『ルイズの下着はナイルの川底に沈んだ。』 それに満足したディアボロは、毛布を使わずにその場で横になる。 彼はそこが冷たい洞窟の地面の上であっても普通に眠れるので、毛布の必要は無い。 ベッドが必要なのは気分の問題である。 そこで、ホモ二人にホテルのベッドが占領され続けていたのを思い出し、ちょっとブルーになるディアボロ。 瞬時に気を取り直すと、DISCを頭に挿したことにより聞こえてくる音楽に意識を落として ディアボロはそのまま眠りに付いた。 「フフフフ、Chaka kahn……中々良い音楽だ」 <<前話 目次 次話>>
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登録日:2011/04/23(土) 21 37 29 更新日:2023/10/14 Sat 09 45 56NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 アバン先生 ダイの大冒険 ポップ 呪文 破邪の秘法 破邪呪文 秘法 漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」に登場する呪文群。 ゲームの世界観を借りた本作において、これらは漫画オリジナルの要素が強く出ている。 以下、使われた際のエピソードと合わせて紹介する。 《破邪呪文》 マホカトールとミナカトールが該当する。 トラマナ(バリアー無効化)やトヘロス(雑魚敵封じ)と言った呪文もこれに当たる可能性がある。 効果は同一で、影響下に置かれた範囲の魔の力を無力化するというもの。 いずれも前もって破邪の五芒星を描く必要がある。 逆に魔王軍の呪法を象徴するのは六芒星。 本来は賢者の呪文とされている。 ○マホカトール(破邪呪文) 使用者:アバン、ポップ 獣やスライム等といった野生に棲息するモンスターには、魔王の意思に毒されなければ人間に害を為さないものもいる。 少なくとも主人公のダイが育った孤島、デルムリン島に生きるモンスターはそうだった。 彼(?)らは過去に魔王ハドラーが勇者に倒されてからは、平穏に暮らしていた。 しかし物語序盤、世に再び魔王が現れた影響で凶暴化。 ダイの育ての親である鬼面道士、ブラスも正気を失いつつあった。 そんな折、ダイを勇者に育てる特訓を行うべくちょうど島を訪れたアバンがマホカトールを使用。 結果として島全体を覆う陣から出ない限り、中のモンスターは支配から解放されている。 ちなみにこのときアバンは持っていた剣を鞘に納めた状態で五芒星を描き、襲ってくるモンスター達をふっ飛ばしながら島中を駆け回った。 ちなみに、アバンがこの呪文の存在を知ったのは、勇者アバンと獄炎の魔王にてハドラー打倒の旅の途中で立ち寄ったギュータの里で大賢者バルゴートの書庫で調べ物をしていた際に見つけた。 それまではカールの近くに破邪の洞窟があることは知らなかった様子。 また、ギュータの里もマホカトールで守られている。 ポップが使用するのはアバンがハドラーに破れ、ダイとポップが冒険の旅に出た後。 真っ先に訪れた先のロモス国で敵将、クロコダインと戦ったときにその機会が訪れる。 敵の策でブラスがダイの前に連れ出され、島を出たことにより凶暴化したブラスはダイに襲い掛かる。 ブラスに手出しが出来ないダイを助ける為、ポップは自分の杖マジカルブースターを砕き、素材となっている魔宝石の欠片を五芒星の形に配置。 そうして陣を組み上げたマホカトールによりブラスを正気に戻した。 なおポップには本来素養が乏しく、魔宝石の補助があってもやっと極小範囲で発動させられる程度。 魔宝石の補助がなければ使えないという理由で、ポップのパラメータの呪文欄にはマホカトールは記載されていない。 一応契約は済ませているとの事だが、破邪の洞窟に行った様子も無いのにどうやって契約したのだろうか…? なお、アバンが後に生還していた事から、実際の所マホカトールの効果が術者が死んでも有効なのかは不明。 新アニメではブラスが「マホカトールの効果は術者が死んでも継続するものだったのか」と驚いており、アバン生存の伏線になっている。 ギュータの里全域を覆うマホカトールが生前にバルゴートの使用したものだとすれば、術者が死んでも効果が消えないというのは事実だと見るべきか。 というか術者が死んだら効果が消えるんじゃ直後にワニに殺されそうな状況なのに捨て身でマホカトール使ったポップが馬鹿みたいじゃないか。 唱え方は「邪なる威力よ退け、マホカトール」 ○ミナカトール(大破邪呪文) 使用者:レオナ姫 マホカトールの上位版。少なくとも作中でミナカトールより強力な破邪呪文は見つかっていない。古来より伝わる破邪の洞窟の奥深くに、契約用の祭壇が設けられている。 物語終盤、大魔王バーンの居城を覆う結界を無力化する為にレオナが数人の仲間の協力により修得、使用した。 この呪文はレオナ1人では効果は低く、完全な力を発揮するには5人の正義の使徒が必要。 貴石「アバンのしるし」が持ち主の「魂の力」に反応して輝くことが、呪文発動の要になれる者の目安となる。 …などと話されている様子を盗み聞きし、さて自分の「しるし」はどうなるのかこっそり試したところで、ポップは自分の「しるし」が何も反応しないことに気付いてしまう。 動揺したポップは呪文の詳細を記した文献を調べてみたが… 『正義』:レオナ 『闘志』:ヒュンケル 『慈愛』:マァム 『勇気』:ダイ 『??』:ポップ 文献には欠けがあり、各人の特徴を上記のように当てはめるとポップに求められるだろう物が不明。 ポップはその事実を誰にも打ち明けられずに1人悩み、ヒュンケルへの気持ちについて相談しに来たマァムには当たり散らし、師であるマトリフに相談しに行ってもやはり詳細は明かせないまま。 そうして答えが出せないまま、決戦の日、ミナカトールを使う土壇場でポップだけが失敗してしまう。 が、ずっと怖くて言い出せなかった「マァムが好き」という告白により、遂にポップの「しるし」は輝きだす。 『勇気』の使徒は、実はダイではなくポップだったということが判明。 後にレオナが推測するには、文献の記述に欠けていたダイの魂の力は『純粋』。 何に対してもありのままに受け止め、また立ち向かう心の強さだとか。 唱え方は「聖なる光よ、その御力において邪悪なる魔力を退けさせたまえ、ミナカトール」 復活後のアバンも破邪の洞窟の地下150階あたりまで到達していたことから考えて当然習得していると思われるが、作中では使用する機会はなかった。 ○破邪の秘法 使用者:アバン それ自体が呪文なのではなく、呪文の持つ破邪の力を増幅する秘術。 前準備として、アバンのしるしの原料にもなる「輝石」を五芒星の頂点に5ヶ所配置する。 最序盤で自爆呪文「メガンテ」を唱えた為に死んだと思われていたアバンだったが、最終決戦の最中に颯爽と現れる。 彼はダイ達の冒険に同行するのではなく自身のもっとも得意とする呪法をより磨くことを選択。 レオナ達よりも先に破邪の洞窟に赴き、長期間、しかもかなりの深層に1人で潜っていた。 ミナカトールが眠る階層は地下25階。 対してアバンは地下150階ってところにまで至っていた。 その結果修得した破邪の秘法により、ポップとハドラーが脱け出せず誰も手出しできなかった凶悪なトラップを、罠避けの呪文「トラマナ」を増幅することで一瞬にして消し去った。 他にも、呪法で固く閉ざされた巨大な門を「アバカム」の応用で簡単に開けてしまったりも。 ちなみに、レオナがミナカトールの契約に破邪の洞窟を訪れて洞窟の中で使用していなければアバンは世相の変化に気付けず、最終決戦に取り残されていたとか。 真面目に自分が再び現れるまでの顛末を語ったアバンであったが、ちょっと考えると間抜けな話ではある。 もっとも、洞窟に入っていたのはたった3ヶ月程度なので、そんなに早く決戦がやってくると予想できなかったのも無理からぬ話なのかもしれない。 追記・修正はアバンのしるしを輝かせてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] あのアバカムは本当にびっくりした -- 名無しさん (2014-01-25 17 16 03) ゲームでは、アバカムなんて使った事ないぞ。 -- 名無しさん (2014-01-26 21 36 25) あの世界は最後の鍵がないから・・・ -- 名無しさん (2014-02-03 10 40 35) デルムリン島で五芒星を書いたのは木の棒ではなく安物の剣(鞘入り)じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2015-02-26 13 04 08) 空気魔法アバカムを超必殺技みたいに魅せるセンスが好き -- 名無しさん (2015-03-19 11 20 08) ただ、もうちょい活躍の場を作ってほしかったなー。 -- 名無しさん (2015-03-19 11 40 36) ↑2 ドラクエ2では鍵だけでアイテム欄3つ占有されるのを防いでくれるから(震え声) -- 名無しさん (2015-04-27 11 35 11) 破邪の洞窟って地下150階よりも深い階層ってあるのかなと、読んだ時思ったのは自分だけじゃないはず。150階の更に奥にはどんな呪文があるのやら -- 名無しさん (2015-04-27 12 04 21) 不思議のダンジョンを拾ってくれたのは嬉しかったな。アバンてどちらかと言うと不思議の -- 名無しさん (2016-08-11 01 01 31) ↑ミス アバンてどちらかと言うと不思議のダンジョン向きのキャラだと思うし -- 名無しさん (2016-08-11 01 03 05) 3か月分の食糧・トイレ・風呂はどうしたのか。永遠の謎だ -- 名無しさん (2016-09-08 10 28 17) アバンって、地下25階でミナカトールを習得していないのかな? -- 名無しさん (2016-10-12 09 11 52) ↑たぶんレオナががっくりくるほど簡単に習得してると予想 -- 名無しさん (2017-09-29 22 41 46) 確かにポップほど勇気あるキャラはいない -- 名無しさん (2018-03-09 17 44 50) ↑4 仙豆みたいなアイテムあったのかもね。トイレと風呂は、うん… -- 名無しさん (2020-04-29 23 42 05) ポップは素養が乏しいんじゃなくて、当時はぜんぜん未熟&マホカトールを正式に習得してなかったからじゃないかな。貴石の補助で使えたとされているが、本当はたぶんあの場にいたゴメちゃんの小さな奇跡パワーのおかげだと思う。 -- 名無しさん (2020-04-29 23 48 37) アバンがミナカトール習得してないわけはないだろうね(破邪呪文極めに行ったのにスルーする理由はないし、彼が習得できないとも思えない)。フバーハ極大してクリメイションなりカイザーなりをしのぐとか、破邪の秘法にはもうちょっと見せ場がほしかったな。 -- 名無しさん (2020-04-29 23 54 27) ↑ フバーハは破邪呪文じゃないから無理じゃねえかな。破邪呪文ってくくり自体、ダイ大のオリジナルだからあのくらいの活躍がいい塩梅かなと個人的には思う -- 名無しさん (2020-04-30 00 09 53) それを言うならアバカムだって破邪の呪文だとは思えないがな(邪悪なパワーで閉ざした扉しか開けられない呪文じゃないし)。それに炎上するキルバーンをゴールドフェザー投げて消火したあたりからすると、破邪の秘法と関係あるかはしらんがいずれにせよフェザーでヒャド系呪文とか増幅できるみたいだし。なら、クリメイションの火もそれで消せばよかったんじゃないかなって。 -- 名無しさん (2020-04-30 00 21 54) あれはヒャドじゃないと思うな。あくまで邪悪な力を破るものだから、攻撃系の増幅は無理っぽそう。漫画を思い返すと破邪力を増幅って言葉があったから、考え方によってフバーハも可能かもね。アバンが習得してたらそういう展開もあったかもしれない -- 名無しさん (2020-04-30 00 44 30) 作中の描写だと準備と増幅にそこそこ時間かかりそうだしバーニングクリメイションの状況で羽根だしてる暇はなさそうだった -- 名無しさん (2020-10-29 13 33 40) もっと応用が利いたかもしれないけど、やり過ぎたらなりふり構わずにバーンに殺されてたかも。あと、ミナカトールのあったのを地下25階と知らなかったみたいだから、もしかしてスルーしちゃったんじゃないだろうか? -- 名無しさん (2023-10-14 08 37 06) ミナカトールより強力な破邪呪文は今のところないと言っていた=ミナカトールのことを知っている。大体、破邪呪文極める目的で潜ってんのに習得していないはずはないだろう。場所がわからんのならなおさら見落としの無いように調べ尽くすはず。レオナが習得後に即脱出したのかもっと潜ったのかは不明だから「何階まで潜ってたのか?」と聞いただけでしょ -- 名無しさん (2023-10-14 09 45 56) 名前 コメント
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なぞなぞ☆くりぷとからぁず ~勇者メンマの大冒険~ / chocck feat.保崎メンマ なぞなぞ大魔王「フハハハ、勇者メンマよ…よくぞここまでやってきた。 私のなぞなぞに答えられなかったら、この世界は木端微塵になる!」 「果たして答えることができるかな?」 勇者メンマ「もちろんだ!」 なぞなぞ大魔王「ほう…では問題です。」 なぞなぞ大魔王「あるところに、にんじんがありました。するとお馬さんがやってきて、 尻尾を食べたあと、真ん中を食べてしまいました。さて、にんじんは何色になったでしょう?」 勇者メンマ「なんで残すの!栄養満点緑黄色野菜だぞ!!」 なぞなぞ大魔王「お、おう…」 勇者メンマ「えっと、なんだっけ」 なぞなぞ大魔王「あるところににんじんがありました。お馬さんは尻尾を食べたあと、 真ん中を食べてしまいました。さて、にんじんは何色になったでしょう?」 勇者メンマ「はは、わかんなぁい!」 なぞなぞ大魔王「えぇ…」 勇者メンマ「受けて立つ、なぞなぞ大魔王!」 勇者メンマ「にんじんの色はオレンジ…紫もあったっけ… いやいやそういうことじゃなくて!にんじんの尻尾、つまり最後の言葉は、"ん"… 残ったのは、に・ん・じ…真ん中を食べると…わかった!」 なぞ 多層 この世界に眠る なぞを解き明かすまでは ぼくらの 旅はおわらない きぼう に かがやく道 青くそまった世界 明るく照らすよ 君だけの 愛 を 咲かそう ゆるがぬ いのちの それぞれが かがやいてく とらべる Uh Ah… 勇者メンマ「完全にわかったった!!正解は、にじいろだ~!!」 なぞなぞ大魔王「グッ、なんだと!!正解だ…よくわかったな…」 「だが、これでは終わらんぞ…また会おう、勇者メンマ!フハハ…ハハハハハ!」 勇者メンマ「旅は続く」
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【DRAGON QUEST -ダイの大冒険-】の支給品 アバンのしるし(勇気) ポップの所持品。 アバンに教えを受けた「アバンの使徒」たちだけが卒業証書代わりに持つ石。 輝聖石という特殊な石で作られており、敵から受けるダメージを軽減し、所有者の力を高める事が可能。つまり、強力なおまもりである。 いざという時には、彼らの身を守る魔力を発動するが、確実に生存を約束する物ではない。 五種類あるが、ポップが持っている石は、「勇気」の力に呼応する。 帰ってきた真空の斧MARK-II ダイに支給。 クロコダインが愛用していた真空の斧を、パプリカの発明家バダックが改良して作り上げた武器。 核となる魔宝玉にはバギ系の魔力が宿っており、「唸れ、真空の斧」の掛け声と共にその呪文効果を発揮することが出来る。 高い攻撃力を持つが同時にサイズと重量も相当なものであり、事実上巨体と怪力を持つクロコダインのみが扱える専用武器といってもいい。 余談だが、名前があまりにも長すぎるためか作中で正式名称を呼ばれたことは最初の一回しかない。 真魔剛竜剣 大神一郎に支給。 ダイの父・バランが愛用していたオリハルコン製の史上最強の剣。 竜の騎士たちが代々受け継いだ武器であり、これを持つのは竜の騎士である証である。 高い攻撃力と自己修復能力を持ち合わせており、多少の刃こぼれならば自然に治っていく。 それ故か、本ロワでは竜の騎士の血を継ぐダイ以外の参加者が使用した場合、真価を発揮する事はなく、攻撃力は本来の力の半分にも満たない(ただし自己修復能力は健在)。 また、この剣を持つ者の近くにダイがいた場合、彼が呼べば光を放って彼の方に味方するかもしれないが、遠距離から呼び合う事は制限されている。 パプニカのナイフ 天道あかねに支給。 薬草 ベガに支給。 名前の通り、肉体に負ったダメージを回復させるための薬草。 回復呪文に比べればその回復量はそこまで高いとはいえないが、それでも呪文を使えない者にとっては貴重な回復手段といえる。 ちなみに、金属生命体の様に生身の肉体を持たない者には効果がない。
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登録日:2009/07/20 Mon 19 53 35 更新日:2024/05/06 Mon 04 42 26NEW! 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 イオナズン キメラ キング ゲス野郎→漢 コメント欄ログ化項目 ダイの大冒険 ドラクエ ドラゴンクエスト ハドラー ヘタレ ヘタレ→漢 ベギラゴン ベギラマ メガモンスター 三流魔王 不死身 中間管理職 保身 元魔王 勇者アバンと獄炎の魔王 名勝負製造機 名悪役 声優の本気 大魔王の使い魔 好敵手 宿敵 建て主の愛溢れる項目 強敵(とも) 意外な救世主 成長する悪役 成長する魔王 旧魔王軍 正々堂々 武人 死んだと思ったら生きてた 涙腺崩壊 演者の怪演 漢 炎の中の希望 炎を統べる悪鬼 獄炎の魔王 男が惚れる漢 緑のゴブリン 覇者の剣 親の仇 超魔爆炎覇 超魔生物 閃光のように 関智一 関智一の本気 青野武 魔族 魔獣 魔王 魔王軍 魔軍司令 鼻水 オレの望みはいまやただひとつ!!我が生涯の宿敵アバンが残したおまえたちを打ち倒すことだけだっ!!!! ハドラーは『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』に登場するキャラクター。 CV 青野武(1991年版)/関智一(2020年版) 目次 【概要】 【人物】 【戦闘能力】超魔生物ハドラー 呪文 技 装備 【来歴】○勇者アバンと獄炎の魔王 ○大魔王軍魔軍司令 ○超魔生物化 ○ハドラー親衛騎団を結成 ○VSバラン・ダイ ○VS大魔王バーン ○真 竜 の 闘 い ○獄炎の底で―炎の中の希望― ○宿敵(とも)との再会―魔王ハドラーと復活の大勇者― 【主な登場キャラクターとの関係】 【他作品への出演】 【余談】 【概要】 かつて旧魔王軍を率いて世界を征服しようとした魔王。年齢は357歳。(*1) 勇者アバンに野望を阻まれ倒されたが、大魔王バーンの暗黒闘気により強化されて復活した。 以降、死んでもバーンの暗黒闘気により強くなって復活する体を与えられ、六つの魔王の軍団の元帥たる魔王軍総司令官「魔軍司令」となる。 物語当初は自身の地位に汲々とする小物としての描写が目立ったが、やがてダイの打倒に全てを懸ける恐るべきライバルとして覚醒していった。 【人物】 アバンの生命を奪ったのはオレではないその優しさとかいう低次元なサルにも劣る感情なのだッ!!! 性格は魔王らしく傲慢にして残虐非道。 バーンに復活させられてからは魔軍司令となるが、同時に地位への固執から自己保身の面が強く見られるようになった。 ダイがバラン同様に竜の騎士であることを知るも、それにより魔軍司令の座をバランに奪われることを恐れ、上司であるバーンにさえ報告しようとしなかった。 また魔軍司令とは言うものの、一介の軍団長であるはずのミストバーンがバーンに最も信頼される臣下であり自分の権力を超えた存在であることは薄々感じていたようだ。 というかハドラーのことを呼び捨てかつタメ口利いているので、「薄々」どころじゃない気がする。(*2) 初期は直属の部下としてアークデーモンやガーゴイルを率いたが、自分の身を守るための盾にしたり殴ったりと扱いは酷い。 宿敵アバンからは「残虐にして卑劣。武人の風上にも置けない男」と称されている。 戦闘面でも意外なほど劣勢や負けの描写が多く、アバン、ヒュンケル、ダイ、マトリフに敗れる度に自尊心と体を傷つけていった。 本人の落ち度というわけではないが、「魔王ハドラーなど冥竜王ヴェルザーと比べれば黙殺しても仕方ない小物に過ぎなかった(ので悪堕ち前のバランと戦うことはなかった)(*3)」と言われたり、バーンはハドラーより先にロン・ベルクを魔軍司令に迎えたがっていたことが判明する等、登場していない場面でも何かと下げられていた。 当時の地上のレベルを考えると比べる相手が悪すぎるが。 とはいえ、卑怯な手段は良しとしない「魔王の威厳」も持ち合わせており、戦いでは真っ向勝負を好む。この点は上記の評を下したアバンにも「卑劣な手を使う事はあっても、自分が最前線に立っていた」と認められており、アバンを倒した際も、魔力を使い果たした彼に合わせて呪文を使わなかったり、直前にダイ達に『アバンのしるし』を渡す「卒業式」を待ってやる情けを見せていた。また、無意識状態においても最後の闘気を失わずに反撃を決めたヒュンケルに対しては、「み…見事だヒュンケル…貴様こそ…真の…戦士…」と事切れつつ賞賛を贈った。そのことが後述の成長にも繋がることになる。 一方、この「自分が最前線に立つ」という性格のためRPGのタブーである「勇者が弱い内は弱い敵しか出してこない」を平然と破り、序盤の内から自ら勇者を始末しに来る。 バルジ島の決戦に至っては超竜軍団以外の軍団と軍団長を投入するという暴挙に出ている。クロコダインとヒュンケルの加勢がなかったら間違いなくダイ達は全滅していただろう。 また魔王軍の会議シーンでは新たな肉体を得て強くなったハドラーに軍団長らが(バランですら)一目置き、いつの間にか着席していたミストバーンにもフレイザードより先に気づくなど、それなりに大物感があった。 『獄炎の魔王』の魔王時代は冷酷ながらも威風堂々とした生粋の武闘派として描写。 港町サババでのロカとの戦いでは、彼の剛力と勇者の捨て石になる覚悟を認めて名前を聞こうとし、剣を折られた彼が素手で挑んできた根性に免じて楽に魔法で仕留めず同じ拳で止めを刺そうとした。 当時から強烈な邪気や魔力を放っており、それらは凍れる時間の秘法で時間を止められ、マトリフによって厳重に封印されている状態でも完全には封じ込められないほど。(*4) 初めて存在を知った大魔王バーンの存在に対しても、臆さず己の力を誇示して見せるなどかなり気骨のある人物であり、自身に手傷を負わせたアバンの存在をライバル視して強くなったアバンを倒すことを目論み自己鍛錬を怠らない武人としての気質を見せていた。 同時に、その覇気は「自分こそ魔王にふさわしい最強」という自負からくるものであり、絶対に勝てない格上の存在や決定的な敗北を知らないゆえのもの。 2度目のアバンとの戦いで油断していなかった自分が吹き飛ばされて撤退を強いられた際には、初めて思わず身震いしてしまい、恐怖の感情を覚えていた。 さらに凍れる時間の秘法での予想外の副作用も影響し、最終決戦時にはより悪化している。 この恐怖心は後の魔軍司令時代に強く見られるようになる。 【戦闘能力】 俺の高熱地獄で身をこがされながら…死よりもつらい苦しみを味わうがいい…!! 武闘家の格闘能力と魔法使いの魔力を持つ万能型。 心臓を二つ持ち、ギラ系・イオ系を中心とする強力な呪文を併用して戦う。魔軍司令となってからは両腕に仕込まれた「地獄の爪(ヘルズクロー)」を得た。 更に、魔軍司令時代は死亡しても魔族としての肉体と大魔王バーンの暗黒闘気により、強くなって復活する特性を持っており、その実力は勇者アバンと戦った魔王時代の比ではない。 バーンやミストバーンが口にした「最強の肉体を与えた」という言葉は冗談の類ではない。 魔王時代ですら、拳聖ブロキーナの閃華裂光拳を一度喰らっただけでその特性のおおよそ見抜き即座に受けた部分を抉り落とす洞察力を発揮し、さらに技に若干のタメが必要なことから撃たせる隙を与えないようにと、持前の格闘術を発揮して膠着状態に持ち込んでいた。 魔軍司令になった後には、呪文を封じ込まれ気おくれしつつもロン・ベルク級の剣の腕前のヒュンケルを相手にしても地獄の爪だけでほぼ互角に渡り合っている。 更には、全知全能の大魔王バーンを除けば最高峰の魔法使いであろう大魔道士マトリフに圧されつつも張り合える魔法力まで備える。 おまけに、メガンテとグランドクルスはいずれも作中で五指に入る威力を持つ極めて近似した技だが、デルムリン島当時のアバン(レベル36)のメガンテをまともに喰らって耐え切っている。 まだアバンを超えたかは怪しい魔王軍離脱直後のヒュンケル(レベル30)のグランドクルスは部下を盾にして凌いだが、仮に直撃したとしても耐えられる見込みが十分にあるということでもあり、耐久力も驚異的。 親の仇という恨みがあるとはいえ当初は舐めてかかったヒュンケルも、「…だてに魔軍司令は名乗ってないな…たいした強さだ!」と評価を改める程。 神の化身とされる竜の騎士には及ばずとも大きくは見劣りしないであろう超戦士 ……だった。カタログスペック的には。 しかし、自分が最強だと自負していた魔王時代の誇りが砕け散った影響か、不安定な精神力が足を引っ張り、 雑魚と思って舐めてかかる→予想外の反撃に動揺する→その隙を突かれて敗北する という悪循環に常に陥っていた。 先述のマトリフとの魔法の撃ち合いにしても、仲間の加勢やマトリフの体調悪化によって自身の優位を確信して安心出来た途端に、ハドラー自身の魔法の出力が一気に増して駄目押しで圧倒し始める始末。 ヒュンケルと激闘を繰り広げていた際も、肉体は本来の格闘能力を発揮してその剣戟をいなしていたが、当人は完全に臆して目を瞑るという醜態を晒してすらいた。 かつての覇気と胆力は見る影もなく衰えており、ハドラー自身の力を出し切っていれば勝てていた勝負を、己の精神的な脆さと手落ちで取りこぼしてきた。 バーンやミストバーンはこのハドラーの欠点を完全に見抜いており、余興ついでに発破をかけながら、ハドラーが精神的に一皮剥けることが出来るか観察していた。 また最初にダイに敗北した時はアバンのメガンテを受け傷つき魔法力も消耗していたハンデがあったものの、その後はより強い肉体を得て大勢の部下を率いていたにもかかわらずヒュンケルに負ける。 焦った挙句、ザボエラの甘言に乗って闇討ちを仕掛けるもマトリフに得意の呪文対決で負けて闇討ち自体も失敗するなど、より悲惨な負け方になっており元・魔王としてのプライドも一層ズタズタになっていたと思われる。 ハドラーを超える実力を持つ竜騎将バランが相手でも、必死に食い下がってバランも敬意を払うようになるくらいの戦いは出来ただろう。 しかし実情としては、野心と保身に囚われているせいでお飾り上司に過ぎないヘタレとして完全に舐められており、この印象が強かったせいでバランは後に超魔生物になった後のハドラー相手に舐めプしそうになった。 超魔生物ハドラー …それでこそ!アバンの使徒よ!! 度重なる敗北の末に「アバンの使徒の打倒」以外の一切の野望や我欲を捨てたハドラーが、自分自身を超魔生物へと改造した姿。 超魔生物とはザボエラとその息子のザムザが研究していた「様々な生物の長所を移植手術したした、人工的に竜魔人の戦闘力を再現した生物」だが、ザムザが自身の肉体で実験していた方式では超魔生物になると「呪文が一切使えなくなる」という欠点があった。 しかしこの欠点の解消方法は同時に発見済みであり、「魔族と超魔生物の形態を切り替える機能を排除すれば良い」というもの。 超魔生物はその異形ゆえ、肉体への負担が大きく、寿命はかなり短い。ザボエラ自身も後に「他人ならともかく自分はなりたくない」と述べている。 …勝ちたい! この生命にかえても!! いや知りたいのだすべてを捨ててまで最大限にふりしぼった時の己の強さはどれほどなのかを…!! しかしハドラーはこれを選んだ。 魔族としての長い寿命とその余生、そしてバーンに与えられた「バーンの暗黒闘気でより強く蘇る」という特性を持った肉体を捨て、一時の強さを得た。 以前のような油断慢心も消え去り武人としての精神性に覚醒しただけでなく、超魔生物が持つ極めて強靭な肉体と高速再生能力が元々のハドラーの肉体に上乗せ。 結果としてバランや数多の死闘を潜り抜けレベルアップしたダイと同等以上の力を得た。 いわば戦い以外の全てを捨てた強化形態である。 呪文 メラ 火炎呪文。 ハドラーの扱うメラは「相手を焼き尽くすまで消えない地獄の炎」と自ら豪語する程の威力を持つ。これが使えるというだけでポップから驚かれた メラゾーマ 火炎系最大呪文。 対ヒュンケル戦にて相手に地獄の爪を突き刺し、体内に直接メラゾーマの熱量を流し込むえげつない使い方をした。 イオ 爆裂系呪文。 ダイ・バラン戦では放つ前の光球を潰して目くらましに使用。 イオラ 爆裂系呪文。 両手で放てる事もあり、連続エネルギー弾の如く連発していた。 極大爆裂呪文(イオナズン) もはや生かしておかん!!弟子の見ている前で…灰にしてやる!! 魔王時代のハドラーの必殺技。爆裂系最大呪文。魔軍司令になってからも切り札の1つとして操る。 超魔生物と化してからはダイのアバンストラッシュBを僅かに上回る威力に。 極大呪文は高い呪文耐性を発揮する竜魔人ですら警戒して封じにかかる程の呪文だが、両腕がまともな状態でなければ発動出来ない欠点がある。 極大閃熱呪文(ベギラゴン) だが 今すぐ貴様は思い知るだろう…上には上がいるということをな!! 魔軍司令時代のハドラーの必殺技。閃熱系最大呪文。アバンをデルムリン島で抹殺した功により、大魔王バーンにより呪文を授けられたことで習得した。 蘇生後にパワーアップした後の戦いでは、マトリフのベギラゴンと互角に撃ち合っている。 ダイ・バラン戦でも使用し竜闘気でガードされたが、裏を返せば、竜の騎士でさえ全力で防御に専念する必要がある驚異的な呪文であることを意味する。 ヒャダルコ 作中では「魔法力」とだけ言われており、明確にこれだとは言われていないが、ダイヤの9から脱出するためにメドローアを撃とうとするポップに代ってダイヤの9の炎を抑えるために使用。 完全に超魔生物化していたからこそ行えた行動であり、もしハドラーが超魔生物から魔族に戻る機能を残していた場合、アバンが来る前にダイ達は死んでいたかもしれない。 禁呪法 あまりに卑怯なために使うのを禁じられており、使うと魔法使いの間で仲間外れにされるとされる禁断の呪法。ハドラーは物質に意思と人の形を与えていた。 バルトスやフレイザード、ハドラー親衛騎団を生み出したのもこの技。 技 暗黒闘気 獄炎の魔王時代に見られた力。 ハドラー自身が意識的に扱えていなかったが、振るう拳には僅かながらも暗黒闘気が篭り、その拳打を受けた人間に対して回復阻害効果をもたらした。 ただし、魔軍司令時代には大魔王バーンやミストバーンによってより膨大な暗黒闘気を注ぎ込まれてより強化されている筈だが、使える気配は微塵も無かった。 これは、闘気の行使には身命を賭す覚悟が多少なりとも必要になるのに対して、アバンによって自信と覇気をへし折られて内心及び腰になっていたのが原因と思われる。 魔炎気 超魔生物になってから身に着けた暗黒闘気の一種で、その名の通り炎の如き高熱を発する灼熱の闘気。 元々生命力を削る闘気の中でもとりわけ大きな代償を強いられ、怨念めいた執念によって凄まじい力を発揮する代りに自らの肉体を文字通り身を削る。 超魔生物と化したハドラーの場合は細胞も魔炎気に適応した状態に置き換わっているらしく、彼の肉体そのものが尋常ならざる耐火性能を備えるに至った。 作者曰く、ハイリスクハイリターンであるが故に、暗黒闘気の大家たる大魔王バーンやミストバーンも使用を避ける力である。 肉体を消耗しても再生出来る超魔生物の肉体とは一見相性が良いように見えるが、これは同時に再生能力が身を削り失う覚悟を鈍らせることにも繋がる。 肉体の再生能力に無意識であれ依存するうちは、真に身命を賭す覚悟を決めてこそ真価を発揮する魔炎気の力を存分に活かし切れないことも意味する。 超魔爆炎覇(ちょうまばくえんは) だが容赦はせん!!!いかなる状況にも慢心せず戦いぬくことがおまえたちへの礼儀というもの…!!!うけよっダイ!!! 覇者の剣をあやつったこのハドラーの一撃を!!! 超魔ハドラー最大の必殺技。 魔炎気を右手の覇者の剣と身体に纏わせ敵に突進し叩き込む大技。 ハドラー流魔法剣と呼べる技。(*5) 初使用時には相手を魔炎気の渦に閉じ込める事で痛めつけながら動きを封じ、そのまま突撃して切り倒すという極悪コンボを披露した。 その威力はライデインストラッシュをも大きく上回り、ハドラー版ギガブレイクとも称されるが、実際バランのギガブレイクとの威力比較に関しては、単行本の解説ページにて「威力は互角か?」と疑問符付で解説されており、少なくとも超魔生物化した直後においては威力が同等かは微妙な扱いをされている。(大差がないのは間違いないが。) ただし、剣に竜闘気(ドラゴニックオーラ)を集中させる分だけ防御が疎かになりがちな竜の騎士達の必殺技と比べて、全身にも闘気を纏って突進するため攻守どちらにおいても隙が少ない。 生命の剣 闘気の代わりに生命力を込めた剣。 命ある限り決して折れることはないが、無尽蔵に生命エネルギーを消耗してしまうため、連続で使用した場合、使用者が死亡してしまう事もある。ノヴァが使った際はみるみるうちに痩せこけていたが、ハドラーは致命傷を負った身でこれを全開で解放しても衰える様子を全く見せない。 生命の剣は作中この二人しか使わなかったが、さすがにこれはハドラーが規格外過ぎると見るべきだろう。 装備 地獄の爪(ヘルズ・クロー) 「貫けぬものなどない」と豪語する両拳から表出する4本の鉤爪。 ハドラー自身の骨を魔力で硬化させることで、魔炎気を纏わせずに鎧の魔剣の装甲や竜闘気をも貫く程に強度を上げている。 格闘戦を行う時に使用するが、これを媒体に呪文で直接攻撃することもできる。 超魔生物となっても使用され、超魔生物の再生力により破損してもすぐ再生可能。 覇者の剣すら使用不可となった後も最後の最後まで使われたハドラーの代名詞。 実は元々持っていた能力ではなく『獄炎の魔王』では未使用。魔軍司令になってから得た能力の様子。 地獄の鎖(ヘルズ・チェーン) 超魔生物になってからの新装備であり、地獄の爪同様ハドラーの骨から出来ている。 形状は鋭利な小型の刃が連なってできた凶悪な鎖。 左手首から射出し相手を拘束、呪文の命中率を上げる補助的役割を果たすが、並の防具ではズタズタに切り裂かれてしまう切れ味を持つ。 覇者の剣(つるぎ) …いいだろう 次の一撃で決着をつけようこのオレの右腕に宿る力とおまえの剣とどちらが上かをな!!! 伝説の武器の一振りであり、ロモス王国の武術大会で優勝賞品として出品されていたもの。 竜闘気に耐えられる武器を探していたダイが獲得しようと武術大会に参加したが、 実際は賞品として出されていたのはレプリカの偽物で、本物は大会前に既にザムザによってすり替えられており、本物はハドラーに献上されていた。 ちなみにレプリカの方は伝説の金属ではなく一般金属だったようだが、砕け散るまで偽物だと誰も気づいていなかった事、 最終的に砕けたとは言え竜闘気を使った攻撃に一撃は耐えた事など、レプリカと言えど相当な業物ではあった。 ロン・ベルク製の武器ではなく、神々が人間に与えたごくわずかなオリハルコンのうち、元から武器の形をしていたもの。 対になる装備として「覇者の冠」が存在し、こちらはロン・ベルクの手によってダイの剣へと生まれ変わっている。 つまりダイとの対決は、生涯の宿敵として見定めたアバンの使徒との勝負であると同時に、対になるオリハルコンの武具を持った者同士の対決でもある。 超魔生物になってからのメインウエポンで、超魔生物の強大な力に耐え、「ダイの剣」と真っ向からの剣術による戦闘を繰り広げられるほどの強度を持つ。 右前腕部の側面内部に収納されており、必要に応じて刀身部分を外部に出して使う。 これは魔法で亜空間に収納していたりする訳ではなく物理的に腕の中にオリハルコンの刀身を収納しているため、 腕で直接相手の攻撃を受け止める盾のような使い方もできる。 伝説の武器だけあって竜の騎士と超魔生物の超常的な戦いにもしっかり耐えていたが、 ダイとの最後の全力の撃ち合いで超魔爆炎覇とギガストラッシュのぶつかり合いでついに折れてしまった。 なお、ドラクエゲーム本編によく似た名前の武器があるが、ゲームにあるのは「はじゃのつるぎ(破邪の剣)」。 こちらは「はしゃのつるぎ(覇者の剣)」。 ネタバレ注意 黒の核晶(コア) 悪名高い伝説の超爆弾。 魔界の奥地に存在する黒魔晶(こくましょう)という魔力を無尽蔵に吸収する石を呪術で加工して作られた爆弾で、あまりの破壊力に禁呪法を平気で使う悪人すら恐れて使わない程の代物。 実際禁呪法を平気で使うハドラーも黒の核晶については「忌まわしい破壊爆弾」と恐怖している。 大魔王バーンがハドラーを復活させた際、万が一にと仕掛けていた物で、当然ハドラー本人には知らされておらず、それを知った事がハドラーの魔王軍離反のきっかけとなった。 爆発の威力は溜め込んだ魔力の量に比例するが、ハドラーの体内に仕掛けられた物は超魔生物と化したハドラーの魔力を限界まで吸収した上にいつ爆発してもおかしくない状態となり、爆発した際はバランが全竜闘気で抑え込んだにもかかわらず、死の大地が完全に消し飛んだ。 また、超魔生物化したハドラーの生命を大きく蝕んでおり、ハドラー自身は突然の吐血を「無理な超魔生物化の反動」と見ていたが実際は黒の核晶が爆発寸前になっている反動だった。 さらには既にハドラーの血肉の一部となっていた黒の核晶をバランが無理矢理抜き出したことでハドラーは余命いくばくもなくなってしまう事に…。 【来歴】 ○勇者アバンと獄炎の魔王 若かりし頃は魔界を「腐った世界」と嫌気がさした事から、地上に出る方法を探しながら(*6)、共に地上に攻め込む強者を探していた そんなハドラーに従おうとする者は中々おらず、逆にそんな者達を蹴散らしながら、いつか地上の魔王として君臨する事を決意する。 本編から15年前、遂に地上へと進出する事に成功したハドラーは魔王として魔王軍を率いて世界を恐怖に陥れる。 しかし自らカール王国の王城に攻め込んだ際に対峙したアバンに敗北を喫した事で彼を好敵手と見なすようになる。 その後も配下の部下達を率いて幾度となくアバンとその仲間達と戦いを繰り広げるが、最終的には地底魔城での決戦でアバンに討ち取られ、世界に平和が訪れる事になる。 スピンオフ漫画『勇者アバンと獄炎の魔王』では、アバンを主人公としてハドラーとの戦いが描かれている。 ハドラーの侵攻後、地上にいた魔族は迫害され、人間と魔族のハーフであるラーハルトは人間の母を失う、バランは魔族と勘違いされて義父が疑心暗鬼になったりするなどその影響は大きかった。 本来ならばハドラーの侵攻は竜の騎士による討伐案件であり(その時の竜の騎士はヴェルザーと戦っていた(*7))、ハドラーに竜の騎士を警戒したり魔界の存在である大魔王バーン・ヴェルザーを意識することなく地上征服に邁進しているため、竜の騎士や魔界の大魔王達のことを知らないか伝説程度に思っていた模様。 そのため悪く言えば「井の中の蛙」だが、後々のしがらみが全くない時代ということもあり、自分より強い存在に怯えたり警戒したりせずアバンの出現すら当初はそれも一興と捉えている。 最も自信に溢れていた全盛期とも言える頃だけあり、物凄く生き生きと楽しそうにしている。魔王としての悪辣さがあり威風堂々としている。 「オレはな、強者にしか興味がないんだよ!」と敗北した部下を冷遇し嘲笑う後の自分にブーメランがぶっ刺さるような場面も。青いなあ昔のオレ… アバンとの2度目の戦いを経て、はじめて恐怖の感情を覚えることとなる。 『勇者アバンと獄炎の魔王』16話ではじめて「魔界の神」を自称するバーンから接触を受け、挨拶がわりに自分の傷を治癒されてその存在を知ることになった。 そしてウロド荒野の戦いにて、アバンから凍れる時間の秘法を受けることとなり、自分を犠牲にしても仲間の未来を守ることができたことに笑いながら共に凍りついていくアバンを理解できず、強い恐怖の感情と共に1年間凍結。 大魔王バーンの入れ知恵により参謀ガンガディアの手で復活するも、その恐怖の感情が体に染みついてしまい、以前の覇気や前線に赴く姿が無くなってしまう。 ○大魔王軍魔軍司令 今のオレはバーン様の全軍を束ねる総司令官…!!魔軍司令ハドラーだ!! アバンにより敗死したハドラーであったが、魔界屈指の実力者である大魔王バーンの力で復活し、15年の休眠の後に魔軍司令となる。 世界征服の障害と成るであろうアバンを抹殺すべくデルムリン島を訪れアバンと再会。 アバンに対し「世界の半分をやるから部下になれ」と誘うが、当然のように拒否された上、「大魔王の使い魔」という痛烈な皮肉に逆上してしまう。 激戦の末にアバンの自己犠牲呪文(メガンテ)をまともに受けて重傷を負うがアバンの抹殺に成功(*8)。 当初はダイとポップは見逃すつもりだった(*9)ようだが、ダイから受けた一太刀が自分に傷をつけた事を警戒し、ダイ達もここで葬り去ろうとするが、竜の騎士の力を発動したダイのアバンストラッシュを受けるなど思いがけない反撃に遭い撤退した。 アバン以上の潜在能力を持つダイを危険視し、ダイが未熟な内に叩こうとしたのは良いが、その対応を任せたクロコダインはザボエラの横槍のせいで敗北してロモスを奪還され、それを受けて全軍を以て叩こうとした際にはヒュンケルが単独でのアバンの使徒打倒をバーンに願い出て許可を得たため手を出せず、ヒュンケルも敗北してしまい、結果クロコダインとヒュンケルの離脱を招く。 さらに野心と保身が災いし、わざわざ全軍での総攻撃のために呼び戻していたバランと超竜軍団を別任務に回してバルジ島での総力戦でハブるという愚策に出てしまう。 とはいえ、実際超竜軍団以外の全軍を以てしてもダイ達を全滅させる事は可能だったのだが、そこで離脱したクロコダインとヒュンケルが加勢した事で戦力差が覆されてしまいフレイザードが戦死し、パプニカも奪還されてしまう。 上記の不手際に加えて、ここでバーンとバランにダイの正体を隠していた事がとうとう露見。 結果としてバランの離脱に繋がったことで、バーンから「次に余の前に現れるまでにダイ達を倒さなければ処刑する」と最後通牒を言い渡されてしまう(*10)。 このままでは地位どころか命さえも危ういと焦ったハドラーは、ザボエラと組んでバランとの戦いで疲れ果てたダイたちを闇討ちするというプライドもクソもない卑怯な作戦を取って(*11)かつてはヘタレの代表だったポップにまで見限られてしまう。 み……見そこなったぜ……ハドラー! なっ……なにッ!!? てめえは残酷だったけど卑怯じゃなかった。今までも何度か戦ったがそん時にゃまだ魔王の威厳みたいなのがあったぜ!それが……こんな妖怪ジジイのきたねえだましうちに頼るとはよ……!とうとう落ちるところまで落ちたな! だっ……だまれエッ!もはやオレには失敗は許されんのだッ!手段を選んでいる余裕はないッ!! クロコダインのおっさんも以前おんなじようなことを言ってたぜ。だが最後にはわかってくれたさ。男の戦いには……勝ち負けよりも大事なものがあるんだってことをな……! しかし、この出来事を境に、彼は読者誰もが認める漢へ化ける。 なお、何かと失態が目立つこの時代だが、司令官としてはそこそこ適切な判断は下しており、ダイを危険視して即座にクロコダインを派遣する、クロコダインを破ったダイを残りの軍団長を総動員して潰しにかかるなど、やってることそのものはそこまで間違いではない。 クロコダインとヒュンケルの離反は確かにあったが、ぶっちゃけこれに関してはザボエラの独断専行とハドラーの頭の上から指示を出したバーンの責任であり、ハドラー本人にはあまり責任はない。 ただし、保身を気にして最初は残りの軍団長を動員にするつもりだったのにバランをハブる方針にしたこととダイが竜の騎士であることを隠匿し続けたことに関しては擁護しようがない完全な失態である。結果的にダイを倒せるチャンスを逃したのとバーンも警戒してなんとか懐柔できていたバランの離反と敵対を招いてしまったのはこの後々まで響く致命的なミスだったと言える。 ○超魔生物化 オレに最後のチャンスをくれるなら…たとえ相手が神でも悪魔でもかまわん…!!! 闇討ちという卑怯な戦術に頼り、ダイのパーティーの大半を無力化に成功した状態に持ち込んでまで、ハドラーは負けてしまった。 バーンからもらった強靭な肉体ですら、アバンの使徒の成長速度に追いつかない。 遂に「このままでは勝てない」と悟ったハドラーは富・名誉・命すらも含む自らの全てを捨ててでもアバンの使徒を倒す事を決意。 竜の騎士として成長し、既に自身を凌ぐ力を身に付けたダイに対抗すべく、ザボエラが息子を犠牲にして生み出した超魔生物への改造技術(あらゆるモンスターの長所を魔族の肉体に融合させる)を自分の体へ施す。 この時、不死身の体を失い、魔族ですらなくなってしまうことを示唆されたが、既にそれすら捨て去る覚悟を決めており構わず施行した。 この時何より大きかったのは、保身的な心と不純な野望を不死身の体と共に捨て去る事で、最大の欠点であった動揺と慢心を消し去ることにも成功した点である。 こうして、心身共に変貌を遂げたハドラーは、魔王軍最高の戦士へと生まれ変わった。 武人としてのハドラーが生まれた瞬間である。 前述の通りこの超魔生物としての肉体では、強力な『魔炎気』を扱うことが出来るが、これは暗黒闘気の中でもとりわけ負荷の強い、文字通り自分の身を削り細胞を燃やす覚悟を決めてこそ真価を発揮する能力である。 仮に肉体だけを超魔生物化して精神面に何ら変化が無かった場合には、この能力を碌すっぽ扱えず、改造しようと以前と何ら変わらず敗退を繰り返し、以前にも増して醜態を晒していただろう。 かつてハドラーが禁呪法によって生み出した魔物にはバルトスとフレイザードが居るが、この二名はそれぞれ、「武人の精神」と「自らの身命を賭してでも勝利をもぎ取る執念」という、当時のハドラーからは見受けられない性質を持っていた。 しかし、この禁呪法は術者の内面を反映した魔物を生み出すものであり、昔からハドラーには精神の奥底に武人としての気質が眠っていたことが窺える。 超魔生物と化し、前の自分を捨て去ったハドラーはここで一変。 最初期は失策をやらかして愛嬌すら感じられるような表情で慌てることもあったが、これ以降絵柄も変わり、顔立ちが引き締まり、より精悍な表情になった。目つきもかなり鋭くなっている(特に瞳)。 超魔生物としてのダイとの初めての戦いは従来の『地獄の爪』、呪文に『魔炎気』、ダイの剣同様にオリハルコンで出来た『覇者の剣』等の新ギミックを活かしダイを圧倒した。 だが、超魔生物と化したハドラーは知らなかった。 彼の体内に眠る存在に…… ○ハドラー親衛騎団を結成 その後、大魔王バーンに功績を認められて、最後通牒も取り消された。 そして、オリハルコンでできたチェスの駒、『ポーン』、『ルーク』、『ナイト』、『ビショップ』、『クイーン』を与えられ、かつてフレイザードを創るために使用した禁呪法を使いハドラー親衛騎団を結成する。(ハドラー親衛騎団の項参照) ○VSバラン・ダイ ……さあ、早く始めよう。オレには時間がないのだ アバンの使徒をハドラー親衛騎団に任せダイとバラン、竜の騎士親子に一人で立ち向かうという無謀な作戦に打って出る。 ミストバーンからは「幾らパワーアップしたとはいえ、竜の騎士二人を同時に相手にするなど無謀」と称していたが バーンは「敢えて自らを追い込める事で限界以上の力を引き出すつもりなのだろう」と語っていた。 当初はかつてのハドラーの情けない姿を知るバランからは完全に見くびられていたが、ダイとハドラーが見せる戦いに驚いており、ハドラーを「恐るべき男になった」と評価を改めている。 ハドラーの肉体は無茶な超魔生物への改造が祟ってこの対決の少し前から吐血するようになっており、最早余命幾ばくも無い状態になった……と少なくとも本人は思い込んでいた。 実際はかつてバーンの手で蘇生された際に『黒の核晶』と呼ばれる超爆弾が埋め込まれており、 あくまで万が一の保険のために埋め込んでいた黒の核晶が超魔生物への改造をきっかけにいつ爆発してもおかしくない状態になった反動によるものだったのだが、 そんなことは露知らぬハドラーは無茶な超魔生物化の反動だと勘違いしていたのだ。 戦闘中にバランがハドラーの体内に黒の核晶が存在する事に気付き、ダイはハドラーにそのことを伝えようとするが、黒の核晶は造った者の魔法力でいつでも爆発させることができる上にダイ達はともかく地上にいる仲間が死ぬため、誘爆の恐れがある呪文や魔法剣での応戦ができなくなるというハンデを負うことになってしまう。 この状況を打破しようとしたバランの決死の一撃に殺されかけたが、彼の真魔剛竜剣についたキルバーンの血に助けられてしまい、バランに反撃をするが割って入ったダイが負傷する。 その後、ダイを傷つけられ竜魔人と化したバランと一騎討ちをするも、元々格上の存在である正当な竜の騎士の、全力戦闘形態である竜魔人。しかもそれが我が子を傷つけられて牙をむいた状態であり、手も足も出ずあっさりと敗れた。 そして、バランの口から自身の体内に黒の核晶がある事、それを仕込んだのは他ならぬバーンである事を告げられ、自分が望んでいたバラン・ダイ親子との全力の戦いを、自分自身が阻んでいた事に絶望し、涙した。 死するハドラー、黒の核晶を取り除こうとするバラン。 しかし、二人の前にミストバーンが現れ取り付けた大魔王にしか発動させることができない黒の核晶を作動。 死の大地もろとも核晶の炎につつまれた。 ○VS大魔王バーン 奇跡的に死の淵から蘇ったハドラーは自分の獲物であるダイを大魔王バーンに殺されはさせまいとカラミティウォールをぶち破り乱入。 理由はどうあれダイを救った。 だが、ハドラーの血肉と化していた黒の核晶を抜いた事で余命は僅かだとバーンに告げられる。 また目の前で獲物を逃がされた責を問われ処刑を宣言される。 光魔の杖で斬りつけられそうになるも受け止めて反抗。 …あなたに2度殺されるのはご免こうむる!!どうしても私の命奪うというなら……この場であなたを倒すのみだっ!!! ───オレを舐めるなァッ!!! 大魔王ォッ!!!! 実は超魔生物化によって捨て去った筈の死す度に強くなる肉体の能力は健在で、自力で死の淵から這い上がった。 更に超魔生物としての持前の再生力さえもが欠落したことで、結果的に極限まで自身を追い込み我武者羅に戦いに邁進する精神性を確立。 ハドラーの力は更に上昇していたのである(*12)。 さらにこのときバーンはハドラーと闘う前にダイ達と長時間闘い続けたことによって、魔法力を大きく消耗していた。 対して、今や自らの死期を悟ったハドラーの力は燃え尽きる寸前に輝く彗星の如く膨れ上がるばかり。 戦況は逆転していたのある。 最大の勝機と見込んだハドラーは雄叫びと共にバーンに襲い掛かる。 バーン!! 死ぬのはあなたの方だ!! 魔力を消耗した大魔王バーンに優勢を見せるハドラー。 しかし必殺・超魔爆炎覇により決めに掛かるもザボエラの邪魔により阻まれ、一転窮地に追い込られる。 その時親衛騎団の一人『ブロック』が犠牲になり、ハドラーを救う。 尤も、本当にバーンの窮地であったなら、光の闘気以外全て無視出来るミストバーンが割って入っていたはずだがその様子も無く静観していたことと、 加えて後のダイとバーンの戦いの様子からしてもバーンが長期連載的都合もあって本領を隠していたことは間違いないことから、ザボエラの横槍が無かったとしてもどの道巻き返されてハドラーが窮地に陥った可能性が高いと思われる。 ○真 竜 の 闘 い オレは最後の戦う相手を… 勇者と決めた!! ハドラーを語るにはこれは欠かせない。 ダイとハドラーの最終決戦。 二人の闘気が混じり合い、ぶつかり溢れた余剰闘気が灼熱と化して両者を球状に囲い、余人の介入を阻む地獄のバトルフィールドと化す。 極めてハイレベルで、かつ拮抗した実力の者達の決闘以外では発生しない(*13)。 長い時を魔界で生きたバーンですら、下記の際に一度見聞きしたくらいで、まず起こりえないと言って良い現象。 真竜の闘いとはかつて魔界で竜族の覇権を懸けて行われた冥竜ヴェルザーと雷竜ボリクスの闘いの事。 負けた者に戦場を囲う灼熱の闘気が襲いかかるという至極危険な闘いであった。 オレのとるべき道はひとつしかない! 最もオレの心を沸かせてくれる者と戦って自らの生きた証を見せることだ!! 最早ハドラーはバーンの為に戦う気は完全に萎えていた。そもそも明確な反逆行為を犯した以上、魔王軍に居場所などない。 さりとてアバンを殺してしまった自分がダイたちの仲間になるなど有り得ようもない…ならばせめて、最も自分の心を湧かせてくれる者と戦い、自らの生きた証を残す。それがハドラーの最後の願いだった。 その相手に選ばれたのが、ダイであった。 ダイもまた、ハドラーとの決着をつけることを快諾した。 レオナは最初こそはバーンが控えている今、合理的には無意味な戦いをさせられないと反対するが、ダイ達の真剣さを見て理屈抜きの「男の戦い」を理解したのか、それ以上は何も言わず見届けることに決めた。 この挑戦を受けなきゃ…なんだか男でいられないような気がするんだ!!!……ゴメンね。後でいっぱいおれを怒ってもいいよ…!! ……!!(……もう。)(いつの間にこんな、大人っぽい顔するようになったのよ!)(コイツったら…!!) 後に余計な横やりを入れようとしたポップを逆に諫めている。 …あいつは甘いんだよ!!ハドラーの言い分なんて無視しちまえばいいんだ!! …それができないから…ダイ君は"私達のダイ君"なんじゃないの…? かくして地上に「真竜の戦い」が顕現したのである。 激戦の末、一度はダイの新必殺技・アバンストラッシュX(クロス)の前に倒れるハドラーだが、執念で再び立ち上がる。 折れた覇者の剣から、自らの命と引き換えに発する生命(いのち)の剣を携えながら。 …全員…敗れたか…! 親衛騎団!!ヒム! アルビナス! シグマ! よくやってくれた!!オレも、今すぐにお前たちの下に行くぞ…!!…思えば、魔王軍六大団長は、最強のメンバーだった。だが、ダイたちに勝つことはできなかった……指揮官であるオレの心に、野望と保身以外の感情がなかったからだ…!!おまえたちが、一致団結して生命をかけてくれた事が、このオレを高みに立てた何よりの証に思えてならん最後の最後で…オレは部下に恵まれた…!!さぁいくぞっ!!! お前たちの忠誠に… この一太刀で応える!!!! そして… ……ギガストラッシュ…! み…見事だっ!!! ハドラーは戦中にダイの編み出した究極の必殺技・ギガストラッシュの前に敗れる。 その時、ハドラーの目にはダイがギガブレイクを放つバラン、そしてアバンストラッシュを放つアバンの姿が被って見えたのであった… 思わずゲェッ!!という魔族時代みたいな悲鳴を上げてしまったのは見なかった事に 我が全身全霊ッ!!! 敗れたりっ!!! 死力を尽くしても遂にダイに敵う事はなかったハドラー。 だが彼はこの結果を誰よりも納得していた。 アバンとバラン、ある時はハドラーを脅かし、そしてある時はハドラーが生涯をかけてでも超えるべき目標とした偉大な宿敵達の技と力の前に敗れ去ったのだから… アバンの技に…バランの力か… フフッ…あれには勝てぬわ… ○獄炎の底で―炎の中の希望― 真竜の闘い直後、卑劣なキルバーンのダイヤの9による灼熱の罠の中、絶望に陥ったダイとポップ。 ……オレが生命を賭けてまで倒そうとしたアバンの使徒!それは不屈の魂を持った希望の戦士だっ!最後の最後まで絶望しない強い心こそがアバンの使徒の最大の武器ではなかったのかっ!! ハドラーはアバンの使徒の何たるかをダイとポップに怒号・叱咤する。 二人が易々と絶望する体たらくでは、自分はアバンの使徒のまがい物を倒すためだけに全てを捨てた道化になってしまう。 敗北は納得しても、ダイとポップがアバンの使徒としてまがい物であることだけは我慢がならなかったのである。 う…うるせえっ…せ…先生の…先生の仇のくせにっ………まるで先生みてえなこと言いやがって……! ダイとポップはこのハドラーの喝によって精神を立て直した。 更にようやく脱出方法を見出した際にポップを支えるべく、灰になろうとする体を酷使して助けた。 急げ…ポップ! 骸が動いたのだ…儲けものと思え!! だがポップはそんな彼に感化されて救出を試みた結果、ダイだけを逃がして自分は逃げ遅れてしまう。流石のポップももう魔力切れであり、打つ手がない。 ハドラーは炎の中でも、ポップの上に覆いかぶさり、庇い続けた。仮に救出された所で余命は幾ばくも無い自分を相手に、何故こんな馬鹿な事をしたのだと尋ねる。 ポップの答えは、意外なものだった。 …悪りィ… あんたに…見とれちまった… 仲間と共に、互いを支え合い、必死に努力しているハドラー達の姿が、どうしても他人のように思えなかった。 …どうしても、見捨てられなかった…。 ……敵をつい助けようとして死んじまうなんて…あの世でアバン先生に会ったら…怒られっかな……いや、怒らねぇや…。きっとおれの気持ちを…わかってくれるさ………涙もすぐ蒸発しちまうような色気のねえ死に場所だけどよ……一緒に逝こうぜ… アバン先生のいるあの世へさ…… このポップの言葉にハドラーは感動し、同時にポップを死へ追いやってしまった事にただただ後悔の涙を流しながら『人間の神』へ咆哮をあげた。 神よ……!! 人間の神よ!!!魔族のオレが…初めて祈る…!!!もし、本当に…おまえに人命を司る力があるのなら、こいつを… この素晴らしい男だけは生かしてくれっ!!! オレのような悪魔のためにこいつを死なせないでくれっ!!!…神よっ!!! そして、キルバーンの「死の罠」がフィナーレを迎えようとした瞬間…! …困りますよポップ。勝手に"あの世"なんかに行かれちゃ… …そんなところに行っても…私はいません…! ○宿敵(とも)との再会―魔王ハドラーと復活の大勇者― 灼熱の炎が消え、ハドラーは目を疑った。罠が消滅した事にではない。 目の前に、死んだはずの彼の宿敵……アバンが悠然と立っていたのだ。 アバンは自分の敵であるハドラーの傍らに腰を降ろし、崩れ逝く体を支え、かつてとは桁違いのその精神を称える。 …だが。 「…甘いッ!!相も変わらず甘い男よッ!!!ヘドが出るわぁッ!!!」 強力な地獄の爪を伴う右の鉄拳がアバンに向けて繰り出される。 …が、アバンを殺そうとしたと見えた鉄拳はアバンの横を通過していった。 ハドラーの目的はアバンではなく、背後から姿を消してアバンを殺そうとしたキルバーン。地獄の爪の直撃を食らったキルバーンは倒れた。もちろんこれだけでは死にはしなかったが この最期の一撃で右腕が崩れ落ち、今度こそ力尽きたハドラーはアバンの腕の中にその身を委ねた。 彼は崩れ逝く体と意識の中、「大魔王バーンは恐ろしい男だ! 情けは捨てろ! 冷徹になれ…!!」と彼なりの言葉でダイ達にエールを贈り(後にこのアドバイスは完璧に的確であったことが証明されている)、かつての宿敵に「お前の弟子はオレの人生を変えてしまうほどに素晴らしかった」と称賛した。 …そして、最期に新たな“友”となったポップに話しかける。 ……ポップよ…おまえたち人間の神というのも…中々粋なやつのようだぞ… …えっ!? …オレの…生命とひきかえに……オレがかつて奪った、大切な者を…おまえたちに返してくれた…… そのうえ……… オレの死に場所を…この男の腕の中にしてくれるとは… な…! かつての宿敵であった、偉大なる勇者の腕の中で、最後の後悔を晴らした獄炎の魔王は安らかに逝った。 自らの人生を全うした微笑みを浮かべながら… ――そして、一時の炎が如く、『武人』…否『武神』として激しく燃えて生き抜いた漢の逝った跡には、灰だけが残された。 このポップ、そしてアバンとの最期のやり取りは、名シーン揃いの今作でもベストに掲げるファンも多い。 そして、ポップもこの賛辞の言葉を送った。 …ハドラー… 最後の瞬間のあんたは…まぎれもねぇ…! 仲間…だったぜ… おれたちの…な…!! 口にこそ出さなかったものの、ダイも含めその場にいた全員が同じ思いを抱いていた事だろう。 このあまりの漢っぷりに読者は心を打たれ、人気投票で初のトップ10入りを果たす偉業を成し遂げる。(*14) 原作者の三条陸曰く「まさかハドラーがここまで武人になるとは思わなかった」。 【主な登場キャラクターとの関係】 アバン …おまえの力で…ダイたちを勝利へ導いてやってくれ…!それがオレへの唯一の礼だと思え!! 宿敵であり、生涯を懸けて超えるべき最大の目標。 自分の野望を挫いた男である事からその実力は認めており(*15)、かつての戦いの時と再戦時の二度「世界の半分をやるから部下になれ」と勧誘している。 また超魔生物になった後のハドラーにとって宿敵アバンの存在は超えるべき対象であった。 「俺はアバンを倒したが勝ったわけではなかった」「このままアバンに負けっぱなしなのは我慢ならない」と苦笑を浮かべながら部下達に語り、戦いの際には「己の立場を可愛がる男に真の勝利などない。これはお前達の師がオレにも遺してくれた教訓だ」と吼えた。 アバンの存在が敵であれハドラーにとっても非常に大きなものになっていたことが分かる。 そしてバーンと敵対する事になってなおダイ達と共闘できない理由にアバンの死を挙げており、アバンを殺した事への後悔もあった模様。 それだけに、最後の最後にアバンが再び現れた時、ハドラーはなぜアバンが生きていたか、またアバンからすればなぜハドラーがポップ達を助けたのか、お互い疑問符だらけの中それを確認する時間はなかったものの、ハドラーはアバンの生還に誰よりも安堵、過去の罪を清算したハドラーはアバンの腕の中で安らかに逝く事となった。 後に、アバンがキルバーンの罠・必殺技に窮地に陥った際、ハドラーは死んで灰となっても二度も彼を救っている。 バーニング・クリメイションの際にアバンの前に幻影となって現れた彼は、 かつて人間を苦しめた魔王とは思えない、優しい微笑みを浮かべていたのだった…。 アバンは「ハドラーがこんな奇跡を起こしてまで私を助けるとは」と発言しているが、 チウがヒムの復活を「悪に奇跡は起こらない!」と評した事と合わせると、このハドラーが起こした奇跡はハドラーがもう悪ではなくなっていたという何よりの証左と言えるだろう。 そして、バーンとの最終決戦の際にアバンが真・バーンの『カイザーフェニックス』を受けても戦闘不能になっただけで済んだのは、この時もハドラーの遺灰が護ってくれた可能性が高い。 長年の好敵手で在り続けたアバンとハドラー。 この二人の間にあったものは憎しみではなく、紛れも無い「友情」であった。 ダイ …悔いはない…むしろ感謝しているぞ おまえたちの手で地に堕ちてからが…オレの本当の人生だった 短い間だったが確かな手ごたえがあった…… 宿敵である勇者アバンの弟子。 ダイとの最後の戦いに於いては、彼の新必殺技である「アバンストラッシュX」に加え、実戦の中で究極の技「ギガストラッシュ」を習得させるという間接的アシストをやってのけている。 ある意味では、ダイにとってはもう一人の師匠といっても過言ではないだろう。 ポップ バカ者ッ!!! …うぬらそれでもアバンの使徒かっ!!? 宿敵である勇者アバンの弟子。 当初はポップのことは「アバンの周りをウロチョロしていた小僧」程度にしか認識していなかったが、加速度的に進歩する彼に何度も苦杯を飲まされる。 物語の中盤でザボエラと組んでの夜襲に踏み切った時は逆に「見損なった」と評され、これが切っ掛けで、保身第一の態度を改め、誇り高き武人として生まれ変わることになる。 キルバーンの罠によってポップを道連れにしてしまいそうになった際は後悔の涙を流し、「俺のような悪魔のためにこの素晴らしい男を死なせないでくれ」と魔族でありながら人間の神に祈るほどにポップを認めていた。 なお、後にポップが「人間の生き方」としてバーンへと啖呵を切る事になる「閃光のように」発言だが、ハドラーの生き様もまんまこれが当てはまる。 バーン バーン!!! 死ぬのはあなたの方だ!!!! 主君。 勇者アバンに敗れ死亡した際にハドラーを蘇生し、魔軍司令の地位を与えた。 しかしバーンからは最初から捨て駒も同然の扱いをされていた事を知り反旗を翻した。 キルバーン ある意味ハドラーにとって最大の怨敵。 ヘタレてた頃は彼が自分を始末するための刺客ではないかと内心ビビっており、武人となった後も人格的は信用していなかったようだが、 幾度となくダイ達との決闘に横槍を入れられ、ダイとポップが危うく死にかける事態にまでなった事に激怒。 自身の死に際にまで不意打ちを仕掛けようとしたキルバーンに「そう何度もつまらん邪魔は入れさせんぞ」とその人生最期の一撃を叩き込む。 キルバーンとの決着はハドラーの死を見届けたアバンが引き継ぐ形となり、ハドラーもまた死してなおキルバーンへの義憤故に幾度となくアバンを助力し続け、彼の勝利に貢献した。 クロコダイン 部下。 武勇と忠誠心を評価しており、クロコダインもハドラーの為なら死んでも良いと敬意を払っていた。 当時のハドラーは焦燥から嫌な奴になり始めていたこともあるが、この時のハドラーの部下は基本的にバーンから借りてるだけに過ぎないので、当時の彼に忠誠心を示したのは実は作中ではクロコダインくらいのもの。 実際クロコダインが寝返った際は「ヒュンケルはともかくクロコダインまでがダイたちに寝返るとは!!」と驚愕を露にしている。 ヒュンケル 部下。 直属の上司と部下の関係ではあるが、お世辞にも良好な関係とは言えない。 ハドラーはヒュンケルが人間であり、宿敵であるアバンの弟子であった事から、ヒュンケルの六団長就任には最後まで反対しており、ヒュンケルがバーンの寵愛を盾に度々独断専行する事を苦々しく思っていた。 ヒュンケルの方も幼少期はハドラーを家族を守ってくれる存在と慕っていたのだが、ハドラーがアバンに敗れた事で養父であるバルトスが死亡したため「お前がしっかりしていれば父さん(バルトス)は死ななかった」と、 ハドラーの事を軽蔑するようになっていた。昔憧れたヒーローが落ちぶれた様を見て幻滅したと言えば合ってるかも 実は養父であるバルトスの真の仇でもあるが、ヒュンケルはダイ達との戦いまでその事を知らなかった。 真実を知ってからはそれを理由にハドラーに決闘を挑むなどハドラーに対する憎しみもあったが、一度殺害したことで気が済んだのか、それともハドラーが武人となって魔王時代を超える精神性を見せるようになった事に思うところもあったのか、 以降はハドラーへの憎しみは一切見せず、人格的にも一目置くようになり、最終的にはヒュンケルの「家族を守って」散ったハドラーの忘れ形見となったヒムの助命のために命を懸けるようにすらなる。 ザボエラ 部下。 ハドラーが魔王として活動していた頃からの知己であり、その絶大な魔力と多種多様な研究物や収集品にハドラーは一目置いており、互いに上得意先だった。 魔王軍の創設の際にハドラーに狡猾さと出世欲を買われて軍団長にスカウトされた。 ハドラーからは「魔王軍で最も狡猾で残酷な頭脳の持ち主」「油断も隙もない男」と評されている。 ザボエラの方もハドラーに対する忠誠心はサラサラなくハドラーが死んだと思った際は「マヌケなハドラー」と吐き捨てるが、直後に生きていたハドラーから「オレとお前は最早一蓮托生。切り捨てるなら命はない」と脅しつけられ、ハドラーの命令でハドラーを超魔生物に改造した。 ハドラーを超魔生物に改造した際、体内に埋め込まれていた黒の核晶の存在にも気づいていたが、摘出したりせずそのままにしている。 これはハドラーの肉体に仕掛けができる存在=バーンしかいないと考えて手出しを恐れた可能性もあるが、ハドラーのためにそこまでしてやる義理が無いという忠誠心の低さでもあったと思われる。 超魔生物改造後は、独断でダイを襲撃したことがハドラーの逆鱗に触れ、魔牢に幽閉されてしまう。 その際アルビナスは「いずれ彼はハドラー様に災いをもたらします。一刻も早く処刑するべきです」とハドラーに進言したが、ハドラーは先の戦いで自分の為にザボエラが息子のザムザを喪っていることを汲み取り、魔牢に閉じ込めておくに留めた。 このアルビナスの進言は後に的中してしまい、バーンへの反乱を決断したハドラーは、決着まであと一歩という所でザボエラに妨害され、ブロックを喪う原因になった。 フレイザード 部下。 魔軍司令ハドラーが禁呪法で生み出した岩石生命体。 ハドラーがバルトスを処刑する際に「次の魔王軍ではお前のようなヤツは作らん」と宣言した通り、彼や親衛騎団と違い残虐非道で勝利のためには手段を選ばない性格。 「自分の存在には歴史がなく、手柄を挙げることでしか存在価値を示せない」との思いを抱いている。 魔軍司令となったハドラーは人間に敗北し大魔王の使い魔となった事実、軍団長を掌握し切れないどころか自分の地位を脅かしかねない者まで存在するなどの状況から魔王時代の自信を失っていた。 そういった状況下で追い詰められていたハドラーの心理が、フレイザードの虚栄心と形振り構わない残虐さという形で反映されたとも考えられる。 ミストバーン 部下。 物語序盤のへたれハドラーにはさほど思い入れもなかったが、中盤で漢となったハドラーには態度が一変。 命すら顧みず、バーンから与えられた最強の肉体を自ら捨てた(*16)ハドラーの覚悟に感嘆し、さらにバーンからの最後通牒を果たせなかったために処断される覚悟だったハドラーに 「六団長で一番誠意を示してくれたのはお前だったかもしれん」「その沈黙の仮面の下にある熱い魂を感じずにはいられん」 とこれまでの忠義と人間性を大絶賛された事に感動した節もあり、以降はハドラーの安否を気にかけるなど、良き同僚の関係になった。 超魔生物に改造される際も、ハドラーは自分が動けない間の魔王軍についてミストバーンに頼んでおり、ミストバーンもそれを承諾している。 最終的にはバーンの意向によってハドラーを切り捨てる事になるが、その後もザボエラがハドラーを嘲笑しただけでブチギレるなどハドラーへの敬意や情をみせるシーンがあり、バーンの為とはいえハドラーを切り捨てたのはミストバーンも本心では不本意だった模様。 それだけにハドラーもバーンの命令により信頼していたミストバーンから切り捨てられた時はショックを受けていた(ミストバーンの信条は知っているので「それがお前の答えか…」と納得もしているが)。 ヒム 超魔生物ハドラーが禁呪法で生み出した親衛隊であるハドラー親衛騎団の一人。 死したハドラーの魂はポーンであるヒムに受け継がれたと見られる。 この親衛騎団は禁呪法という概念から武人と化したハドラーの一心同体の分身ともいえる存在である。 そのためハドラーとその運命を供にするはずであったが、ハドラーの死以降も生きていた点、そして特徴的なハドラーの髪型が受け継がれた点、 またヒムについては「俺によく似ている」とハドラー自身が評したこともあるためそういっても過言ではないと考えられる。 後にヒムもまた「仲間」となったポップ達を救うべくハドラーのように命を懸けて血路を切り拓く事になるが、そんなヒムをポップは今度こそ取りこぼすことなく救出し、脱出に成功したのであった。 アルビナス ハドラーの親衛隊であるハドラー親衛騎団の一人で、団の中で唯一の女性型。 彼女からは主君としての忠誠だけではなく異性としての好意も持たれていた。 アルビナスに対しては特別な感情を持っていたようで、コンビニコミックスでは「オレには愛などという事はよくわからんが、アルビナスの死を知った時、オレの心は空虚になった」と言っていた。 それは「父親」としてのものだったのか、それとも… バルトス 旧魔王軍時代の部下でヒュンケルの養父。 魔王ハドラーが禁呪法を用いて作り出した禁呪生命体。 ハドラーの部屋へ通じる地獄門の番人を任せる程信頼を寄せており、バルトスが人間の子供(ヒュンケル)を育てていることにも「酔狂をする」と笑って許していた。 アバンとの一騎打ちの末に敗北し死を覚悟したものの、とどめを刺すところを彼の首に掛けられたヒュンケルから貰った手作りのペンダントを見て子供の存在に気づき剣を納めたアバンの器の大きさに感銘を受け、剣だけでなく心においても敗北したことを認め地獄門を通らせた。 しかし、この事がハドラーの逆鱗に触れ処刑された。 この件に関しては、ハドラーがあまりにも小物感全開の八つ当たりを行ったように見えてしまう事やバルトスが優しさと武人としての矜持を持った魔物だったため同情を禁じ得ないが、 ハドラーの視点で評価すればただの臆した裏切り者の臣下でしかなく、人間の子供を育てるのを笑って許すほど信頼していた部下に裏切られたと考えればあれほどハドラーがキレたのも当然と言える。 バルトス自身も、ハドラーの八つ当たり気味の対応に動揺してはいるが、そのことに関しては恨み言一つ言ってはいない。 また、バルトスがこのような行動に出たきっかけとして決戦の最中にハドラーが新たな禁呪法による魔物を生み出した(しかも性格が下劣)事が判明して、ハドラーから信用されていない事を実感したためという納得できる流れが追加された。 それまでは直前にガンガディアが忠義を尽くした上で壮絶な最期を迎えたために、ハドラーに「俺のために死ねるか?」と言われて「勿論でございます」と即答して忠義を示しただけで読者一同からの株が爆下がりしており、 その後のこの展開で読者一同も「そりゃこんな事されたらアバンにヒュンケル託すよな」と掌返した 処刑時にハドラーは、バルトスに向かって「くだらん正義感や騎士道精神を持ち合わせ、人間のような情愛にうつつを抜かす! あげくには敵に地獄門を通らせる大失態とは」となじったが、これは全て親衛騎団の面々に当てはまってたりする(*17)。禁呪法を用いて作った命は、創造主の影響を受けるという設定を考えると、ハドラーの根っこは昔から変わってなかったのだろう。もし原作者が狙ってやった演出なのだとしたら、ハドラーにとって痛烈な皮肉である。 ブラス 旧魔王軍の幹部の一人で、勇者ダイの養父。 当時はバルトス等と共に四天王的な立ち位置だった。 その割には本編中ブラス個人に対してはまるで初対面であったかのように無視を決め込んでいた。 新アニメ本編でもフォローは特になかったが、アニメとの連動企画で新規連載された番外編「勇者アバンと獄炎の魔王」においては、 幹部として登用されたばかりの新参であったこと、配下となるモンスターの育成のために魔王軍本隊と別行動の上でデルムリン島に赴いていたため、 顔を覚えられていなかった、という形でフォローされている。 ロカ 勇者アバンのパーティーの一人で、アバンと初対峙したときから面識がある。 しかし当初は不意打ちとはいえ自分の腕を斬り落としたものの、「大した相手ではない」と評していた。 だが、2度目の対決時にはアバンを守り、命を懸けて立ち向かう姿に敬意を表し、結局ロカが名乗るのを拒否したが、名前を問うほどに認めるようになった。 【他作品への出演】 クロスブレイド アーケードカードバトルゲームで、原作漫画の連載開始以来31年目にして初のゲーム。 物語当初から登場するハドラーは第1弾からすぐに登場している。 多くがベギラゴンなどを使用するレアリティがドラゴンレア又はギガレアのカードだが、 第1、6弾にはシークレット(*18)、第4、5弾にはスーパーレアで登場するものもある。 ドラゴンクエストウォーク 2020年11月から2021年1月まで実施されたダイの大冒険コラボで登場。 イベントストーリー2章から登場し、同時にレイドバトルに相当するメガモンスターとして登場。 従来のドラクエのルールに沿ってハドラーと戦えるのはこれが初。HPは11万程度。 呪文による攻撃が主体で、メラゾーマやイオナズンなどを使用。 物理攻撃も2連続攻撃で呪文耐性を下げるヘルズクローを使うほか、痛恨の一撃が出ることも。 さらに4ターン目の終わりに「いま楽にしてやる…!」というセリフを挟み、次のターンでベギラゴンを使う。 ベギラゴンは耐性無して全体に400近くの大ダメージを与える強力な攻撃になっている。 幸い、通常は2回攻撃のところベギラゴンを使うターンのみ1回攻撃なので、防御かミラーシールドでやり過ごせる。 なお、ベギラゴンには「極大閃熱呪文」、イオナズンには「極大爆裂呪文」と、原作通りの漢字表記が当てられている。 こころは紫色でコストは92。 MPが高めで、高グレードのものはギラ系とイオ系の呪文ダメージを上げ、イオ系に耐性がつく。 特に、イベント終了直後におあつらえ向きに登場したギラ系呪文グランドインフェルノの強化に役立つ。 魂の絆 本編をなぞった「竜の軌跡」でボスとして何回か登場。 魔軍司令の姿では3列に火球(メラミ?)を放ったり、前方にイオラを撃ってきたりする。 超魔生物の姿では全ての列にイオラを連発してきて避け辛い。また、奥義の超魔爆炎覇もかなり強力。 そして2022年1月1日のイベントで、魔軍司令時代のハドラーが味方として実装された。 ミラドシアに現れたハドラーは、バーンの影響のない世界に戸惑いつつも、ゼバロと戦うダイ達と出会う。 ゼバロのモンスターたちと戦い疲弊したダイたちを襲うという考えをよぎったものの、ザボエラの口出しも無かったこともあって魔王としての誇りを優先し、一時共闘。 モンスターの討伐が済み、改めて戦いを挑んだ。 決着がついた後は、絆の勇者の説得を受けて改めて一行の仲間(共闘の継続というべきか)となった。 戦闘スタイルは炎属性と闇属性を扱う魔法使いタイプ。 奥義は広範囲に連続ヒットを狙える炎属性のベギラゴン、同じく広範囲にヒットする闇属性のオリジナル技・暗黒絶衝波が実装された。 闇属性は使い手が少なく弱点を突きにくいため、かなり貴重。 【余談】 名前の由来はギリシャ神話の怪物「ハイドラ」。 作中では鼻水を垂らすシーンなどはあるもののギャグシーンにまで参加することはなかったが、旧作アニメ時代に発売されたソーセージのCMでは、ダイとそれはそれは楽しそうにメンコで遊ぶシーンがあり、当時のファンに大いに笑いを提供してくれた。ハドラーファンは必見である。 ビックリマンチョコとのコラボ『ダイの大冒険マンチョコ』で、パッケージにも描かれていたハドラーを遠目で見たマフィア梶田氏は、作品に関する記憶が薄れていたのとデフォルメされた絵柄から、「その緑のゴブリン何ですか?」と共演者である声優の中村悠一氏に訊ね、中村氏はあんまりの言い様に衝撃を受けたことを当人たちのYouTubeチャンネルにおける上述商品の開封動画にて明かしている(*19)。 劇場版第一作目では設定が大きく異なり、15年前に勇者に倒された際に、デルムリン島に隠されていた6本腕の赤い邪神像に意志とエネルギーを封印しており、15年目の満月の夜に復活を遂げ、デルムリン等のモンスター達を暴れさせてダイとレオナ(*20)を襲わせる。だがダイが紋章の力を発動してモンスター達を弾き飛ばしたため、邪神像の姿のまま自ら動き出してダイに襲い掛かる。そして戦闘の末に弱点である額の目をパプニカのナイフで貫かれて倒された。 ま…まさか…完全に全ネタを使いはたしていたはずなのに… む…無意識状態においても…項目の追記・修正をするとは…! み…見事だ アニヲタ… 貴様こそ…真の…オタク… △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ まあ武神はなんか違うよな -- (名無しさん) 2021-09-28 23 42 28 黒の核晶の存在も悟られず魔法無しでハドラーと戦わなきゃいけないとか3周目くらいでやる縛りプレイだよ…あの場にヒャド系使いがいたらなぁ。 -- (名無しさん) 2021-10-16 17 45 49 バーンの力を使えるミストが現場まで行って直接起動だから無理と思うよ。(魔力は老人体が持ってるんじゃないのかって突っ込みはさておき)>あの場にヒャド -- (名無しさん) 2021-10-16 23 25 28 いいよね。ソーセージのCMでめんこで真剣に遊ぶダイとハドラー。 -- (名無しさん) 2021-10-29 13 27 34 バルトスやザムザの扱いから、自分に尽くす部下に対して本気で信頼したり感謝したりするところもあることが伺える。ミストバーンの死すら一顧だにしなかったバーンとは対照的。 -- (名無しさん) 2021-12-12 23 52 03 メラのところに「これが使えるというだけでポップから驚かれた」ってあるけど、この世界、素養がないと呪文覚えられないから、ギラ系イオ系に加えてメラ系も使えることに驚いたんじゃないの?あとは、普通のメラと違って「死ぬまで消えない」って辺りと合わせて -- (名無しさん) 2022-02-04 13 55 52 前半の中間管理職に落ちぶれてた時代のハドラーは半端じゃない気苦労だっただろうな。ミストバーン→「俺の部下なはずだけど…バーン社長のお気に入りで、実質俺より立場上じゃねぇ?」フレイザード→「禁呪で作った俺の子供みたいなもんだけど、明らかに俺を嘗めてる…隙あらば下剋上もやってきておかしくない」ヒュンケル→「ミストが連れて来た人間の若造だけど、明らかに俺を嘗めてんだよなあこいつ…」ザボエラ→「内心で俺の事を小馬鹿にしてるよね、分が悪くなったら別の奴に派閥代えるぞこいつ…」バラン→「バーン社長が連れて来たけど俺より遥かに強い…しかも俺の事を思いっきり軽んじてる…、つーか部下の一人も(ラーハルト)俺より強くね…?」クロコダイン→「こいつだけは裏表なく働いてくれる…裏切ってダイ側に着きおった!」 -- (名無しさん) 2022-02-24 23 10 58 73話最高過ぎた・・・アニメスタッフの方々には感謝しかない -- (名無しさん) 2022-04-18 09 54 35 あの時、アバン先生が駆けつけるのがタイミング良すぎるだろ、と僅かに思ってたけど、アニオリで挿入されたシーンで納得いった。ゴメちゃんが連れてきてくれたんだよ。ハドラーの「ポップを助けてやってほしい」という願いを叶えてくれたんだよ。きっと…! -- (名無しさん) 2022-04-18 18 38 43 獄炎の魔王で子供を庇って大けがしたアバンに対し「つまらんゴミを守るために早死にするのがお前の未来」と言うのが十数年後の自分の未来だったのがハドラー最大の皮肉にして成長だったな -- (名無しさん) 2022-06-23 16 10 01 ダイ大本編の回想だとクソ野郎なのにスピンオフでかっこよくなるのはズルいのに納得できるのがやっぱりズルい -- (名無しさん) 2022-07-04 23 50 39 最後がアバンの腕の中で…というのが、最高にイカしたシーンだと思う。もし他のキャラの腕の中だったら、ここまで感動的なシーンにはならなかっただろう(他のキャラの魅力がないのではなくて、因縁的に)。 -- (名無しさん) 2022-09-08 10 58 29 獄炎の魔王ハドラーが思った以上に強い -- (名無しさん) 2022-09-22 01 05 18 個人的に面白いと思うのが、バルトスを処刑した後もヒュンケルとのやり取り的に「バルトスとヒュンケルは親子」っていう、魔族と人間の共存関係みたいな点をごく自然に受け入れてる所。 -- (名無しさん) 2022-09-22 02 10 46 2021-10-16 17 45 59 バランならヒャド系を使えていてもおかしくないし(デイン系をメインに使っていた物の、設定上は竜の騎士はあらゆる呪文を扱えることになっている)、ヒャド系で黒の核晶を一時的に止められることを知っていてもおかしくない。しかしバーンが直接魔法力を送って起動させれば意味がないし、それ以前にハドラーの魔炎気でかき消されてしまう(キルバーンの頭部に仕掛けられた黒の核晶と同様)と判断し、使おうとしなかったのかも。 -- (名無しさん) 2022-09-22 02 52 47 アニメ版だとちゃっかりバラン黒の結晶凍らせた上で竜闘気で抑え込んでたな -- (名無しさん) 2022-10-09 18 26 03 懐かしいなあ -- (名無しさん) 2022-10-25 11 42 36 敗れ死んでしまった者は勝者の思い出の中でしか生きられない。というハドラーの戦いの美学は好きだな。敗者は勝者に名前を憶えてもらうのも名誉。 -- (名無しさん) 2022-11-09 00 14 26 よく考えたらヴェルザーが地上侵攻を企てなければ、アバンより先にバランに倒されてただろうし、仮にその戦いでヴェルザーが勝ってたら結局覇権は取れなかっただろうしで、昔から割と全方位詰んでる感あるの酷い -- (名無しさん) 2022-11-12 23 31 03 ヒュンケルにしてみれば、ハドラーは会社潰して、父さんやみんなを路頭に迷わせたくせに「何が魔軍司令だ。自分だけ職にありつきやがって」という気持ちだったのか -- (名無しさん) 2023-03-21 22 21 07 ↑2 バランがハドラーに狙いを定めていたのは獄炎の魔王でハッキリと描かれていたな。 -- (名無しさん) 2023-03-22 13 46 28 記事読むだけでシーンがありありと思い浮かんでしまうし泣いてしまうわこんなん… -- (名無しさん) 2023-06-25 13 34 32 もし、ハドラーがマァムがロカとレイラの娘と知ったらどう思うかな -- (名無しさん) 2023-07-02 19 54 07 カリスマ溢れる魔王だったのがどんどん我々のよく知る魔軍司令殿に近づいて行ってる -- (名無しさん) 2023-09-26 00 49 29 ちゃんと祈りの間で魔界の神を拝んでたり無頼漢のくせに妙なところで信心深い -- (名無しさん) 2023-12-15 14 59 43 こう言っちゃなんだけど獄炎の魔王はハドラーのメンタルがどんどん不安定になっていく過程を描いてるようなもんだからなぁ。レイラですら「前に会った時は残酷だけど威厳みたいなものはあった。少なくともグランナードみたいな下劣な奴じゃなかった」って認めてるし。そう考えると本編で超魔生物になってからの武人としての性格は成長したというよりは原点回帰したって感じなのかもしれない -- (名無しさん) 2024-01-21 13 19 06 配下の引きはダイやバーンにも決して負けないのに本人が崩れると恐ろしいほどに機能不全を起こすのがね。メンタルの上下が魅力だけど最初から本人が安定してたらガチで隙がないな。 -- (名無しさん) 2024-01-21 20 47 38 ↑2言ってしまえばSTAR WARS EP1~3のアナキンが、如何にダースベイダーになったのかってのと構図は一緒 -- (名無しさん) 2024-01-22 18 21 31 まさか令和の時代になってハドラーの若かりし頃が判明するとは! 一時的とは言えども、最終決戦時にはちゃんとメンタルリセット!してたのね -- (名無しさん) 2024-02-21 00 47 33 そういや今更だけど、シレっとハドラーが魔界出身である事が明確化されたんだよね。…こんなギラギラしながら一緒に地上攻め込もうぜって言いまわってるヤツが存在気付かないとかやっぱバーン様雌伏し過ぎなんじゃ -- (名無しさん) 2024-03-24 19 05 04 名前 コメント すべてのコメントを見る
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前ページ次ページトルネコの大冒険・不思議な使い魔 召喚時に吹きあがった大量の煙が、キュルケの視界を悪くしていた。あのルイズが、ついに何者かを召喚したのだ。キュルケは、からかいがいのある友人の成功に内心喝采を送りたい気分だった。 ルイズの努力も、憤りも、全てがキュルケの好みだった。さんざんからかっておきながら、キュルケは本心ではけしてルイズのことが嫌いではなかった。 ルイズの成功を本心から喜んでいるのは、彼女を除けば担任のコルベールくらいのものだろう。しかし、そこはキュルケだった。喝采のかわりに、何かしらいってルイズをいじってやろうと笑みを浮かべる。 だが、煙の中から現れた影を見て、キュルケはからかいの言葉を呑み込んだ。 キュルケ以外の生徒の反応はもっと露骨なものだった。 固唾を呑んでいた中で、誰かが我慢できないように噴出したのが引き金になった。 どっと巻き上がる笑い声。 「ぜ、ゼロのルイズが平民を喚(よ)びやがった!」 「いい加減にしてくれよな、俺たちを笑い殺す気かよ!」 ぎゅっと両手を握ってうつむくルイズ。その姿を見て、キュルケは思わず駆け寄って抱きしめてやりたい衝動に駆られていた。 *** 巻き上がる笑い声を、ルイズは手のひらにつめを立て、唇を噛むことで耐え抜いた。 落ち着け、と自分に言い聞かせる。屈辱に耐えろ。慣れるのではない、耐えるのだ。 今までの失敗よりはましなはずだ。何もないよりは、ゼロよりはましなのだ。 何しろ、彼女の召喚にこたえて、何かが来たのは事実なのだから。 ルイズは自らが呼び出した相手を観察した。 彼女の召喚に応じたのは、たっぷりと突き出した腹ときちんと手入れをされた口ひげを持つ、穏やかな顔つきの中年の男だった。 縦縞のシャツにベストを羽織り、足元はたっぷりと余裕のあるズボンに靴。頭には平たいパンケーキのような帽子を被り、体の倍はありそうな、はちきれそうに膨らんだ大きなかばんを背負っていた。 と、驚いたように周囲を見回していた男がルイズの視線に気がついた。男はにっこりと笑うと、確かな足取りでルイズのほうへと歩いてきた。 思わず後ずさるルイズに気をつかったのか、絶妙な距離で立ち止まると言葉を発した。 「こんにちは、お嬢さん! 見たところ、あちらで楽しげに笑っている方々も、お嬢さんもどうやら人品卑しからぬ身分のご様子。私はこのあたりは初めてなのですが、今日はお祭りか何かなのでしょうか?」 「――あんた、誰」 「これは申し遅れました」 愛想よく男が言った。 「私の名はトルネコ――旅の武器商人をしております」 ぶっちぎりで平民だった。 *** ルイズは猛烈な勢いで抗議をした。コルベールに食って掛かり、召喚のやり直しを訴え、その全てを拒否されてうなだれた。笑い転げる生徒たち。 ルイズはやるしかない、と覚悟を決めた。 その間、トルネコは一切口を挟まなかった。興味深そうに黙り込み、時々考えるような表情を浮かべるほかは何もせずにいた。 いや、一度だけ奇妙な行動をとっていた。後ろ手にかばんを探ると、美しい羽根で作られた装身具のようなものを取り出し、エジンベア、とつぶやいて空に投げた。 なにもおこらずに落ちてくる羽根を片手で受け止め、なるほど、とだけ口にする。 覚悟を決めたルイズがトルネコの前に立つ。 「かがみなさい」 「何故ですか?」 「いいから!」 かんしゃくを起こしかけたルイズに笑みを浮かべて、トルネコは片ひざをついてルイズと同じ高さまで視線を下げた。 「"我が名はルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール"」 ルイズの呪文が響き渡る。 「"五つの力を司るペンタゴン。かの者に祝福を与え、我が使い魔となせ"」 ルイズは両手を伸ばして、トルネコの顔をとらえようとし―― がっちりとトルネコの手で押さえられた。 「な、何をするのよ! 平民の癖に!」 「今、口づけをしようとしたでしょう」 トルネコがすまなそうにルイズにいう。 「私は妻帯者でして。たとえお嬢さんのような歳の方であっても、妻以外の女性と口づけをするのには抵抗が」 「なにそれ!?」 トルネコの言葉が聞こえたのか、周囲の生徒たちがさらに大きな声で笑う。 「いいから放しなさい! 命令よ!」 「そうは言っても」 そのとき、後ろから来ていたキュルケがトルネコの腕をつかんだ。 「今よ、ルイズ!」 笑いながらキュルケが言う。 「ちょ、ちょっとお嬢さん!?」 「ルイズ! 男の人はね、なんだかんだ言って既成事実を作ってしまえばこっちのものよ!」 「妙に生々しくないですか! もしもし!?」 「ありがとうキュルケ! 今日だけはお礼を言うわ!」 ルイズは飛んだ。己の全人生がかかっているこの瞬間のために飛んでいた。 キュルケに押さえられているトルネコに向かって飛んだ。その唇を奪うために飛んでいた。 *** 結局、一度学園に戻ってコルベールが説明をすることになった。 なぜか和やかな雰囲気になってしまった召喚の儀式に、コルベールも苦笑を隠しきれない。 他の生徒たちが空を飛んで学園へと戻る中で、ルイズ、トルネコ、コルベールの三人が並んで歩いていく。 「ほう! つまり私はある種の魔物のように召喚され、こちらのルイズさんと使い魔の契約をしたということですか!」 「ええ」 適切なタイミングで入る質問と感嘆の声に、コルベールは気持ちよく説明を続けていた。 「私もこの仕事について長いですが、人間が召喚された例は初めてです。色々と困ることもあるでしょうが、学園も、そして私個人も協力を惜しみません」 「ありがたいことです」 なるほど、なるほどとつぶやきながら、トルネコはあごに手を当てて考えるような表情を浮かべていた。 ルイズは中年男たちの会話を上の空で聞いていた。冷静になって、少しずつ状況に対する理解が芽生えてくる。色々と問題はあったが、ついに彼女は使い魔を手に入れたのだ。 つまり、私は平民を使い魔にしたわけね、とルイズは思う。他の生徒に比べれば見劣りするが、それでも使い魔を手に入れたのは事実。これで、誰にもゼロとは言わせない。 と、そこでルイズは本来の頭の回転を取り戻し、問題がそれだけではないことに気がついて青ざめた。 「もういくつか質問をしてもよろしいでしょうか」 というトルネコの声が遠く聞こえる。 コルベールがルイズの様子に気づかずに気安くトルネコに 「どうぞ」 と言った。 トルネコが穏やかに言った。 「今回の犯罪に関する責任は、結局どなたが負うことになるのでしょうか」 *** トルネコの説明を聞くにつれ、コルベールの顔も青ざめていった。 「ええ、確かに平民は貴族の方々には逆らえないでしょう。ですが、『私が平民である以上、どこかの領民である』という当たり前の事実を無視なされたのは問題ではないですかな?」 トルネコは穏やかに続けた。 「私がこの国の人間であるならばまだ問題は簡単でしょう。ですが、私はそうではない。あなた方は、他国の人間に内容を知らせないままに契約を強要し、それが当然と言う態度をとった」 トルネコは背負っているかばんをゆすって見せた。 「私は武器商人です。武器を商う以上、最大の顧客が誰かはおわかりですね? ――そう、軍隊であり、軍隊をもつだけの領主さまがたです。わたしも幾人か懇意にさせていただいている方々がいます」 いまやコルベールの顔は蒼白だった。反対に、トルネコはにこやかな表情を崩さない。 ルイズは、自分が呼び出したのがどういう男なのかを理解していなかった。 トルネコは商人だった。武器を商う人間だった。 戦争間際にある二国家間で、人殺しのために使われると知りつつ武器を売りさばき、利益を上げられる男だった。 武器という極めて市場の限られる商品を、ほぼ囲い込みが完成している商品を、旅先で商い利益を上げられる男だった。 血のにじむような努力の果てに得た資金を、トンネル採掘や町の発展といった公共の利益のために投資できる男だった。 魔物に命を狙われ、各地を転々としながら、それでも生き延びられる男だった。 そして。 美しい妻。可愛い息子。あの、故郷を失った少女。勇者と言われた少女。 トルネコは夫であり、父であり、勇者の、英雄の仲間だった。 「では、話し合いましょうか」 トルネコは穏やかにコルベールに言った。 前ページ次ページトルネコの大冒険・不思議な使い魔