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朝だよ。と身体を揺すられる。ルイズは聞き慣れない声に目を覚ました。 目を開けば、そこには見知らぬ子供の身体。上半身が裸の様子にぎょっとする。 「こ、この子供、なに勝手に部屋に入って……!」 叫びだしかけるものの、すぐに我を取り戻す。昨日召喚したんだっけ、服がボロボロの少年を。 思いだしながら身を起こした。大きくあくびをする。いくらか頭が覚醒する。ため息をついた。 今日は嫌な朝だ。寝起きで一番に視界にはいったのが、平民の裸だなんて。 ルイズは使い魔に着替えを手伝わせる。 ダイは抵抗を示していたが、この世界ではこんなものだと言い聞かせると渋々ながら手伝うようになった。 「……ルイズって、自分で服を着れないの?」 「貴族は下僕がいる時は自分で服なんて着ないのよ」 「ふうん……、この世界はなんか、ヘンだよ」 「平民のあんたには理解できないでしょうね」 別にわからないままでいいと思う。だまって主人の言うことを聞いていれば。いちいち世界の違いを説明するのも疲れるし。 「その貴族とか平民とかっていうのがよくわからない。きみって人間が貴族じゃないと友達になれないの?」 「はぁ? なにいってんのよ?」 世間を知らない子供の質問が、煩わしかった。 着替えが済んだルイズは、服を取り出してダイに手渡す。自分が制服としてマントの下に着ているものと同じ、白いブラウスだ。 男ものの服など所持していないのだから、今日のところは無地のこれで妥協してもらうしかない。 義理で服をくれてやるのではなかった。ボロ切れを着けているだけの少年を連れまわすような、奴隷商人もどきの真似をするなど外聞が悪すぎる。ただ、それだけのことだった。 ダイも服を着て、部屋を出ようというところでルイズは尋ねる。 「そういえばあんた、なんでわたしのこと呼び捨てにしてるのよ、わたしはあんたのご主人よ?」 「だってルイズ、おれと同い年くらいだろ?」 誰と誰が、同い年だって? チビのくせに、ガキのくせに。 それともなにか、それはわたしのことが子供に見えると暗に言っているのか。 「……わたし、16よ?」 頬を引きつらせるルイズを恐れるでもなく、ダイはあっさりと答える。 「おれ12。なんだ、4つしか違わないじゃないか」 「4つも違うじゃないのよ!」 ダイとふたり、ルイズは部屋を出たところでキュルケと鉢合わせた。挨拶を交わあう。キュルケはにやりと、ルイズは嫌そうに。 キュルケは視線をダイへと移し、含むような笑みと共に彼をぶしつけに眺め回した。 「ふうん……」 「なによ、言いたいことがあるならはっきり言ったらどう?」 「ほんとに平民を呼んじゃったのね、ゼロのルイズ」 「うるさいわね」 「使い魔っていうのはこういうのを言うのよ? フレイム!」 のっそりとした仕草で、主人の呼びかけに応じて姿を現したのは巨大な火トカゲ、サラマンダー。 フン、と苦々しい表情でルイズはキュルケを睨みつける。火虫亀山脈がどうした。サラマンダーがなんだ。あんたの使い魔自慢なんか別にどうってことないんだから。 「あんた”火”属性だもんね。ぴったりだっていうのは認めてあげるわよ」 「ええ。微熱のキュルケですもの。ささやかに燃える情熱は微熱。でも、男の子はそれでイチコロなのですわ。あなたと違ってね?」 そう言ってキュルケは胸を張った。ルイズも胸を張り返す。胸のボリュームの差が際立ってしまっていることは見ないようにした。 なにが男はイチコロだ。別に誰もがあんたを相手にするとは限らない――と、いるじゃないか、女の身体など相手にしない男の子が。 ルイズが自分の使い魔に目を移せば、そこではダイがフレイムに笑いかけていた。 異形とも言える火トカゲの巨体や、大きく燃える尻尾に物怖じする様子もなく。またフレイムも「きゅるきゅる」と明るい鳴き声でダイと接している。 キュルケは笑みを漏らした。平民の子供でもやはり使い魔は使い魔、通じ合えるものがあるのだろうかと感心する。 「こ、このガキ、使い魔同士でじゃれあってんじゃないわよ!」 「あいさつするくらい普通じゃないか。なに怒ってるの?」 「挨拶が遅れたわね。はじめまして、ルイズの使い魔さん。あたしはキュルケ、フレイムの主よ。あなたのお名前は?」 怒鳴るルイズと、異を唱えるダイにキュルケは割って入る。 「おれはダイ。よろしく、キュルケ」 「ええ、よろしく。面白そうだわ、あなた」 そう言ったキュルケは「じゃあ、お先に」とその場を去っていく。 キュルケがいなくなると、ルイズはダイに苛立ちをぶつけはじめた。 「いい! あんなバカ女ともその使い魔とも仲良くなんかしないで! ああ、みっともない! なんであっちサラマンダーでこっちはこんななのよ!?」 「みっともないってことはないだろ?」 「……ガキのあんたに言ってもわからないだろうけどね、使い魔が主人に、平民が貴族に口答えするなんて、そんなことしたら本当はただじゃ済まないんだからね」 「なんだよ、それ……」 不満を口にするダイをつれて、ルイズも食堂へ歩きだした。 食堂の豪華絢爛さに呆けている様子のダイに、ルイズの溜飲が少し下がる。テーブルではダイに床に座るように命じた。 「ルイズ……、そりゃないよ」 「室内で食べさせてもらえるだけありがたいと思いなさい。本当なら使い魔は外なのよ」 「……」 「俸大なる始祖ブリミルと女王陛下よ。今朝もささやかな糧を我に与えたもうたことを感謝いたします」 貴族たちの、食前の祈りの声が唱和する。 ダイは溜め息をつき、床の皿に載っているささやかな二切れのパンをぽいぽいと口に放り込んだ。 当然、足りない。かえって空腹感が強調されてしまう。 「ルイズ、もう少し分けてよ。おれ、昨日からなにも食べてないんだ」 「まったく……」 ルイズはぶつくさ言いながら、鳥の皮をはぎ、ダイの皿に落とした。 ダイは溜め息をつき、皿に載っている鳥の皮をぽいと口に放り込んだ。 黙って空腹をやり過ごしていたダイは、床からルイズを見上げながらふと口を開いた。 「ルイズ」 「なによ、もう分けないわよ」 「この料理作ってるひととか、あそこで給仕をしてる女のひととかも貴族なの?」 「コックもメイドも平民よ、それがなに?」 「……いや、なんでもない」 それきり、ダイは黙って食堂の様子を見回すのだった。 四大系統。虚無。土。錬金。シュヴルーズの講義を聴きながら、ルイズは隣にいるダイの様子をちらりと見た。 いちいち質問を発するでもなく、いまはじっと興味深い様子で講義に集中している。 「わかるの? あんた」 「いや、全然。でも、なんとなくおもしろい」 「なんとなく、ね……」 これは退屈がるのも時間の問題かとルイズは思う。 「勉強は苦手だけど、こういう雰囲気はちょっと好きかな、おれ」 意外な一言だった。 「いろいろあって、こうやって他人の講義を聴くことはあまりできなかったし、ぜんぜん勉強してなかったことが足を引っ張っちゃって、ちょっともったいないときもあったから」 「ふうん……」 傍らの少年が、彼なりに学ぶことの重要さを認識しているらしいことが、ルイズには奇妙だった。それは、教育課程の内の課題のひとつとしてではなく、もっと重要な――― 「だから、こうしてきちんと勉強してるルイズのこと、かっこいいと思うよ」 「な!?」 唐突なダイの言葉に、ルイズは絶句する。 「怒りっぽいだけの子じゃなかったんだね、見直した」 「……い、言っとくけど、誉めたって食事を増やしたりなんかしないんだからね!」 授業中だと言うことを忘れて、大きな声を出してしまうのだった。 そんなふうなやりとりを、シュヴルーズが見とがめる。 「授業中の私語は慎みなさい」 「すいません……」 「おしゃべりをする暇があるのなら、あなたに”錬金”をやってもらいましょう。ここにある石ころを、望む金属に変えてごらんなさい」 しかしルイズは立ち上がらない。困ったようにもじもじするだけだった。 「どうしたの? ルイズ」 「別に、なんでもないわ……」 シュヴルーズのもとへ、キュルケの困ったような声が届く。ルイズにやらせるのはやめたほうがいい。危険だ。 「危険? どうしてですか?」 「ルイズを教えるのは初めてですよね?」 「ええ。でも、彼女が努力家ということは聞いています」 シュヴルーズの言葉に、ダイはひとりうなずいた。 「さぁ、ミス・ヴァリエール。気にしないでやってごらんなさい。失敗を恐れていては、何もできませんよ?」 「そうだよ、ルイズ、がんばって」 ダイの耳打ちをうけて、ルイズは立ち上がった。ダイの激励に背を押されたのではない。 平民の子供ごときにそこまで言われるのは、ある意味プライドに関わる問題だったから。 キュルケの制止を無視し、教壇に立つ。ルイズは短くルーンを唱え、杖を振り下ろした。 「凄かったよ、ルイズ」 「なにがよ!」 爆発によって大惨事になった教室。それの後始末の最中のことだった。 「あれだけの爆発なら実戦で十分使えるじゃないか」 そんなことを言うダイが、ルイズには許せない。魔法の失敗に、いちいち触れてくる子供が苛立たしい。 「ふざけないで、からかってるの!?」 「本気なんだけどなあ」 「魔法のことなんてなにも知らない平民は黙ってなさい」 「……俺もさ、魔法の練習したことあるんだ、あっちの世界の話だけど。じいちゃんがさ、俺を魔法使いに育てたがって、たくさん魔法の練習させられたよ」 「あんたみたいなガキに、魔法が出来るわけないでしょ」 「……うん、出来なかった。才能がないって諦めてた」 それ見たことか、とルイズはダイを細目に睨みつける。 「そのときにさ、友達からこんなアドバイスをもらったんだよ、出来ないものは出来ないんだから今あるものを磨けって」 ルイズは、硬直した。 「ルイズ、才能あるよ。でなきゃこんな威力の爆発は起こせない。だから―――」 「―――だから、なによ」 それは怒りだ。ルイズはダイの言葉に憤っている。 「え……」 「出来ないものは出来ない、ですって!? 子供が舐めたクチ聞いてんじゃないわよ!」 ルイズは、叫んだ。 「……まいったな」 腹がへった。とぼとぼとダイは歩く。主人を怒らせてしまった。 結局、後始末が済んだ後、ルイズはダイの顔など見たくないというようにどこかへいってしまった。 たぶん、食堂にいるのだとは思うが、あれでは昼食を食べさせてもらうことなど出来そうにない。……もちろん、食事目当てに主人の機嫌をとろうしたわけではないのだけれど。 魔法使いになりたくなかった自分と、魔法使いになりたいルイズとでは、似ているようでまるっきり違っていた。 傷つけてしまったかな、と気まずい。こう気づいた後ではルイズにかけてやる言葉がなかった。自分の無思慮なアドバイスでは何にもならない。 改めて”先生”は凄いひとなのだと思う。戦士だろうが魔法使いだろうが勇者だろうが、あのひとは確かに、みなを正しく教え導いていた。 「困ったな……」 壁に背中を預けて、座り込む。 もとの世界のひとたちを思うと、やはりあちらの世界への思いが強くなる。昨晩、二つの月が浮かぶ夜空を見上げながら感じたさびしさがよみがえった。 帰りたい、心からそう思う。空腹と、生活を頼れるひとから嫌われてしまったことが望郷の念を加速する。 「どうしたの?」 少女の声に、ダイは顔をあげる。心配そうに自分を見つめる顔に見覚えがあった。朝食の時、食堂でみかけた、給仕をしていた女性だった。 揉め事が起こったのは、自分から離れたテーブルの席だった。香水がどうの、二股がどうの。 ルイズは騒ぎの方向に目を向けて、舌打ちした。金髪がひとり、黒髪がふたり。 当事者はメイジのギーシュと、平民のメイド、そして、自分の使い魔の少年だった。 「よかろう。子供に礼儀を教えてやるのも、貴族の仕事だ」 ギーシュとその友人たちが去ったそこに、ルイズが足を運ぶ。 残されたメイドは怯え、逃げ去った。それは正しい反応だ。ことの重大さをよくわかっている。しかし、ダイにはそんな様子は一切見えない。これだから子供は。 「あんた、なにやってんのよ、見てたわよ」 「あ、ルイズ……」 ダイは困り顔をルイズに向けた。なんだ、と思う。ギーシュを怒らせたことを、ちゃんと気まずく思っているようだ。 「ったく……、謝ってきなさい。今なら許してくれるかもしれないわ」 「……嫌だよ。ルイズには謝るけど、あのひとには謝る理由がない」 「は? わたし?」 「うん、さっきは、ごめん。わかったふうなことを言って、ルイズを傷つけた」 「な……」 ルイズは顔を引きつらせる。それはさっきの困り顔に、ギーシュは一切関係ないということだ。 「そんなことはいいのよ! あんた本当わかってないのね!」 言いたいことは全部言ったとばかりに、ダイはルイズから視線を外す。 逃げないようにダイを見張っていたギーシュの友人のひとりに、尋ねた。 「ヴェストリの広場って、どこ?」 「ついてこい、平民」 堂々と、恐れを知らない足取りで歩いていく子供の後ろ姿を、ルイズは歯ぎしりする思いで睨みつけた。 「ああもう! ほんとに! 使い魔のくせに勝手なことばっかりするんだから!」 ルイズは、ダイの後を追いかけた。
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ふうりん
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感想 前の2作品よりも格段に面白かった。何故ドラエモンとのび太が石になって 空から降ってくるかがわかった所では、 「なるほど!!」 と思った。途中ドラエモンとのび太がジャイアン達を見捨てて世界を戻そうと する所では 「えっ!?」 と思ったが、やはり教育的には、良くなかったのか結局助けに行くことに・・。 今回も色々なとこで突っ込みどころありとても楽しく見ることができた。 次の作品にも期待したい所だ。
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南海里をお気に入りに追加 南海里とは 南海里の37%は欲望で出来ています。南海里の24%はやさしさで出来ています。南海里の17%は知恵で出来ています。南海里の11%は赤い何かで出来ています。南海里の7%はビタミンで出来ています。南海里の4%はツンデレで出来ています。 南海里の報道 御坊で震度5弱、田辺は4 和歌山で地震、沿岸では高台避難も(紀伊民報) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 貸し出し33万3333人突破 徳之島町立図書館(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース パ・リーグ捕手部門 歴代ゴールデン・グラブ賞獲得選手一覧(ベースボールチャンネル) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「奄美の観光と物産展」盛況 自然遺産登録記念し初開催 鹿児島市(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 津波の記憶、語り継ぐ 幕末の安政南海地震で被害 周防大島住民らが集い /山口 - 毎日新聞 本部町新里漁港で住民など100人が軽石を撤去(沖縄テレビOTV) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 扉の向こうに広がるのはコスモス畑 コロナ禍に負けず明るい気持ちに… 三重・津市「とことめの里一志」 | 東海地方のニュース【CBC news】 - CBCテレビ JR西、津波想定し列車避難訓練 和歌山、南海トラフ地震を想定(共同通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「日本沈没」の設定はリアル? 専門家の意見は「メカニズムとしてはあり得る」(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「昨日のように思い出す」首里城火災からきょう2年 消防と管理者が早朝訓練(沖縄タイムス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 工場新設で販路拡大へ 「奄美産品を世界に」 グリーンストア、奄美市と立地協定(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 沖縄の財産、後世に 首里城復興へ沖縄県に寄付 奄美群島12市町村(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 祇園南海 詩画一致の源流 - 読売新聞 「いしはらの里協議会」が総務大臣賞受賞 集落の維持・活性化に向けた取り組み評価 【高知・土佐町】(高知さんさんテレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース マコモの収穫シーズン 甘みと食感のいい「一点紅」 24日に直売会 龍郷町秋名・幾里(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 秋本番 奄美大島 サキシマフヨウ満開(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース イコラブ齊藤なぎさ&大谷映美里、念願の『あざとくて』コンテンツ「夢がかなえられてうれしい」(オリコン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース トキが飛び交う里地へ…野生化プロジェクト始動 環境省、5地域「公募」方針(日本農業新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 自然保護、生活環境改善へ 奄美市笠利町 赤木名浄化センター通水式(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 平瀬マンカイ 今年も無観客で ショチョガマは祭事のみ 龍郷町秋名・幾里(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 山里亮太 蒼井優と結婚を決めた“理由”に白石麻衣「すご~い。かっこいいな」 - スポーツニッポン新聞社 奄美の魅力満載、1207点応募 一村スケッチコン 吉峯さん、栫さんら最優秀賞 奄美群島(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース びっくり! 巨大タナガ 30センチ超 小学生が捕獲 奄美市(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 就業体験で地域の魅力発信 持続可能な観光へ大学生がツアー企画 龍郷町「いもーれ秋名」(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【動画】山尾志桜里氏、元夫から訴えられた「腸が煮えくり返る…」 - NEWSポストセブン 河内長野 天野山(千代田~金剛寺) - 天野山 - 2021年8月31日(火) /YamakeiOnline - 株式会社 山と溪谷社 川畑選手に県民栄誉表彰 東京五輪女子ソフトで金 鹿児島(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 鞘師里保「DAYBREAK」全曲のダンスプラクティス公開、来週「24時間テレビ」「MelodiX!」に出演(動画あり) - 音楽ナタリー ワクチン接種後に亡くなった人々は何をしていたのか?具体例を紹介 - NEWSポストセブン 南海,「すみっコぐらしのとってもなんかい(難解)!?クイズラリー」「加太さかな線デジタルスタンプラリー」開催|鉄道イベント|2021年7月30日掲載|鉄道ファン・railf.jp - 鉄道ファン 防災マップ等/竹田市 - 竹田市 待ちに待った食品到着 奄美大島 8日ぶり船便再開(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 指原莉乃&山里亮太、“新しいドッキリ”番組のMCに ABC-Z・河合郁人らが演技力を競う<ダマシデミー賞>(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ベイスターズ奄美PRデー 自然遺産目指す島アピール 里綾実投手の始球式も(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「里の曙 原酒」が金賞 IWSC国際酒類品評会 奄美黒糖焼酎3銘柄も銅賞 ロンドン(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 菊次郎ミュージカル、本番迫る 生誕160年記念、児童生徒22人、気持ち一つに稽古に熱 龍郷町(南海日日新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 乃木坂46与田祐希、西野七瀬の助言に心を救われる「この言葉がなかったらここまで続けられていなかったかもしれない」(TOKYO FM+) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 元稀勢の里 常識破りの新しい相撲部屋に「両国から遠すぎる問題」 - NEWSポストセブン 飛込・荒井祭里 初の五輪へ「小さいけど派手に」(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース スーパー南海大地震発生なら死者50万人 津波は新宿や渋谷にも到達 - NEWSポストセブン 元カープ投手・高橋里志さん死去 72歳、セ・リーグ最多勝 - 47NEWS 餃子の王将「生餃子」3日間限定セール “おうち餃子“を楽しもう - ASCII.jp ドライブイン「古道歩きの里」閉店 田辺市中辺路、コロナ禍で打撃:紀伊民報AGARA - 紀伊民報 鞘師里保のダンスに「涙がボロボロ」、ラストに感動の声続々…「あのコの夢を見たんです。」10話 - cinemacafe.net 鞘師里保の自然体な演技と屈託のない笑顔に「心が躍動する」の声『あのコの夢を見たんです。』 - テレビドガッチ 主演・仲野太賀『あのコの夢を見たんです。』11月から放送の新オープニングテーマが、マカロニえんぴつの「ノンシュガー」に決定!/あのコの夢を見たんです。 - テレビ東京 「あのコの夢を見たんです。」に女優10名、森七菜、白石聖、鞘師里保の物語は山里書き下ろし(コメントあり) - ナタリー 台風で線路曲がった南海線の橋、10年補修なし 設置は約100年前 - 産経ニュース 南海里のウィキペディア 南海里 南海里の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 南海里のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 南海里 宝塚歌劇団 このページについて このページは南海里のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される南海里に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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クロックワークナイト ~ペパルーチョの大冒険~ part29-120~121 120 :名無しさん@お腹いっぱい。:2007/03/02(金) 01 39 04 ID GJlfBhRm0 クロックワークナイト~ペパルーチョの福袋~ですが 単に先に発売した上下巻を一個にまとめただけで話は同じ、 ただ高得点クリアのおまけかなにかでライバルキャラのジンジャーが プレイヤーキャラとして使えるようになるそうです。 上下巻を手に入れたのであらすじ投下しますね。 もし福袋に追加シナリオ等があることをご存知な方おられましたら訂正よろしこ。 121 :クロックワークナイト~ペパルーチョの冒険~:2007/03/02(金) 01 40 01 ID GJlfBhRm0 ゼンマイ仕掛けの人形トンガラ・ド・ペパルーチョ三世は 玩具部屋の郊外で暮らす騎士。 祖父ガールックの武勇伝を執事のコマ・プルンチョに聞かされ育った彼は 空想好きのおっちょこちょい。 今夜も玩具の国のアイドルであり玩具の国の目覚めと眠りを司る時計人形のチェルシーを巡り ライバルのゼンマイ騎士ジンジャーとパフォーマンス対決だ。 ある夜トンガラの失敗に皆が大笑いしていた時停電が起こり、 なんとその隙にチェルシーが誘拐されてしまった。チェルシーの歌が無いと朝になれば玩具達は二度と動かなくなり、ただの玩具になる。 トンガラは超小型バスケットと瓶と栓抜きの頭で出来たロバ・バロバロに、ジンジャーも洋服ブラシの馬・シルバーにまたがってチェルシーを助けに出発した。 どこからか湧いたダークパワーにより敵と化した玩具達を退け 屋根裏部屋に囚われていたチェルシーを助け出したトンガラ。 しかしチェルシーは目覚めないまま再び何者かに誘拐される。 再度追跡を開始するトンガラとジンジャー。 たどり着いた先はトンガラの祖父・ガールックが昔 行方不明になったまま帰って来ないという危険な時計塔。 ボスであるキング・ギアーズを倒し、チェルシーを取り戻したと思ったその時。 またもや大きな影がチェルシーをつかみあげた。 炎を吐いて暴れまわる大きなドラゴンだ。 やっとの思いでドラゴンを倒したトンガラだったが、ドラゴンの拘束を解かれた チェルシーは未だ目覚めない。 助けに来たジンジャーと一緒にとまどっているとさきほど倒したドラゴンの残骸から 立ち上がる人影。 「おじいちゃん!?」 人影の正体はガールックだった。 「わしはどうかしていた…ダークパワーに魂を売ってしまってすべてを忘れていたのじゃ。 チェルシーを目覚めさせるには兄であるジンジャーのネジを使って ダークパワーをふきとばすのじゃ!」 「俺が…チェルシーの兄?」 ジンジャーのネジで目覚めたチェルシーは無事帰還でき、玩具の国に平和が戻った。 ※ハードモードでクリアするとトンガラとチェルシーの結婚式の映像がEDで追加される。 終わり。
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湯納の大冒険Ⅹ話 アウナス・ミフイムの大冒険 「パワー・ツール・ドラゴンの効果により薔薇の刻印3枚あるからそのうちの1枚をサー チ……そしてわたしはパワーツールと魔天使ローズ・ソーサラーを素材にエクシーズ召喚 するわ。はい、ビッグアイ召喚。効果発動……死ぬまで味方を殴り続けなさい」 「と、とびまーす!?」 「薔薇の刻印でもう一体奪うわ。頂戴」 「うわっエロっ」 子供が戯れる声とメロン売り屋の啖呵が入り混じる夕暮れ時の街角。 突発ストリートデュエルの対戦相手と向き合っているアウナス・ミフイムは、逆三角に 大目玉という不気味極まりないエクシーズモンスターを繰り出して道ゆく人々の目を引い ていた。 「まずはローズ・バード、次にビッグアイで奪ったメンタルスフィア・デーモン、そして 薔薇の刻印で奪ったレッド・デーモンズ・ドラゴンでダイレクトアタック。……わたしの 勝ちのようね」 「あ~ん、負けました~」 いやー参っちゃったエヘヘ、という感じで、戦いのあとアウナとデュエルしていた女子 大生が駆け寄ってくる。 十分前、道を歩いていたアウナは面識のない女子大生に突然勝負を挑まれた。 相手から気合は感じられても明確な敵意は感じられなかった。 (これもmay流儀か) さしあたって急いでいたわけでもないアウナは勝負に応じることにした。以前であれば デュエルを仕掛けられた時点で殺意が無尽蔵に湧いてきたものだが、アウナの心はすっか り穏やかになっていた。 「あっ、あたし実はアウナスさんのファンなんです!」 「ファン?」 「憎くて戦いを挑もうとかそういうんじゃなくて! ファンサービスを! ファンサービ スお願いしたかっただけなんですッ!」 「もう挑んでこないで……次きたらパーミでボコるわよ」 「ワァオ! ファンタスティック! なんて素晴らしいファンサービス!」 「り、理解不能……っ、何なのこの女は……」 ドン引きしたアウナは逃げるように本屋に入っていった。 後ろを振り返ると、まだアウナを目で追い続けていた女子大生と視線がかち合い、ぶん ぶんと手を振られてしまった。 「おかしな人だわ」 にこりと微笑み、小さく手を振り返してから書店内を進む。 今回のような形で勝負を挑まれるのは、実は初めてではない。鞭と触手でいじめられた かっただの、遊戯王顔で「モラル崩壊!」って叫んでいるのを見たかっただの、マジック コンボを喰らいたかっただの……様々な理由で、これといった悪意のない老若男女からデ ュエルを仕掛けられる毎日だ。 生まれ落ちてからつい最近まで自分が過ごした世界の酷薄さは何だったのかと、多少の 虚無感を感じつつ、mayに溶け込もうとしている。 フォーミュラ・シンクロンを手に入れた今、人との関わりを断絶して再び実家の洞窟に 引き籠るという選択肢も無くはない。だがアウナは他人と交わる道を選んだ。 (でも平和だわ、これがmayの日常なのね……) 注文していた脳外科系の本を受け取ってさっさと書店を出る。 遠くの空が赤くなりはじめ、夕闇が近付いている。 「今日はユノーに会えなかった」 ぽつりとそう呟き、ローブのフードを頭にかぶせて沈む太陽に背を向けた。 人ごみから離れて高架線路の下をとぼとぼ歩いてゆく。 うるさいのはあんまり好きじゃない。 けれど静かな道を選んでいるのにまだ騒ぎ声が聞こえてくる。 さっさと通り過ぎようと思ったものの、急にアウナは足を止めて振り返った。 (……声に聞き憶えがある) 電車の通過する音にまぎれて耳に届いた悲鳴にアウナの体が動く。ショートカットのた めに植物召喚で足場を作って飛び移った、フェンスをアクションゲームよろしくジャンプ で乗り越え、日頃鍛えているのはこんな事態に備えてのことだと言わんばかりに全力疾走 する。 「ひいいいっ、もうだめ……だ、誰か助けて下さいいいい!」 家々に夕日を遮られた薄暗い鉄道高架下空間を、一人の少女が走っていた。 「カオル……!? こっちよ! 来て!」 我須田薫。カードショップmayの常連でありアウナとも親しい温和な少女だ。 それが今は何があったのか、汗まみれで髪を振り乱し、必死に逃げ惑っていた。 「アウナお姉さん!」 知ってる人を見つけて薫は多少安堵した顔をする。 ひとまずアウナは薫を背後に庇い、無我夢中で逃げ回る原因である相手を待った。 「カオル、何に追われているの」 「はぁっ……ふぅっ、うぅっ……へ、変な人……です」 「変質者なの?」 「さっきスーツ姿のおじさんにデュエルを申し込まれて戦ったんですけれど、私が負けた ら急にその人が変な事を言いはじめて、捕まりそうになって……それで逃げて……追いか けられて……っ!」 薫が説明をしている最中だっだが、前方から静かに近寄るものを見つけてアウナは身の 構えを強固にした。 薫の証言通り、出てきたのは壮年紳士という感じなスーツ姿の男だが、その表情は道化 師ペーテンのような仮面をつけていて釈然としない。 「あなたなのね」 「ウフフ、フフフ、フフフ……」 「この子を傷つけるのは許さない。ここでわたしとデュエルしろ」 「いけない子、いけない子」 「……?」 どうも話が通じている気配がない。 立ちはだかるアウナなどまるで見えていない風に、仮面の男は本来の標的へと狙いを定 めた。 「どんどん除去っちゃおうねぇ!」 ぶわっと殺気が噴き出した。 駆け出した仮面の男が薫に迫ってゆく。 流れからして、デュエルの敗者に対し「罰ゲーム!」の名のもと暴行を加えるのが目的 だと考えられる。除去と表現するからには殺害も視野に含んでいるかもしれない。 「させないわ……」 襲いかかろうとする男の進路を塞ぐ形で割り込み、鋭く踏み込む相手の軸足をスライデ ィングで叩き潰して体勢を崩させた。 男が仰向けに倒れられるように身をよじり、受け身をとるかどうかの所を、アウナの袖 から伸びる植物の蔦で無理やり起こす。 間をおかず背後に回り、男の腹部に腕を回し固定してから腕力で持ち上げ、後ろ反りに 投げ落とした。いわゆるジャーマンスープレックスにより相手を後頭部からコンクリート に打ち付けたのだ。アウナはこのとき蔦植物を操作して自身の姿勢を変え、素早くニュー トラル立ち状態を作っている。 頭部への衝撃でダウンしようとしている逆さまの男をもう一度宙に持ち上げ、遠慮なく 再び頭から叩き落とした。さらには男の二つの脛をそれぞれの手で掴んで、足首を小脇に 挟みホールド。徐々に遠心力を加えながら時計回りに振り回し、加速が溜まった瞬間に空 中高くへ放り投げる。ジャイアントスイングだ。 「終わりよ」 打ち上げられ放物線を描いて飛ぶ男の体が弾道の頂点に達し、まもなく落下を始めると いう瞬間を、追いかけて宙に舞ったアウナが狙い、男の首を鷲掴みにし、逆さまの体位を 強制しながら大地まで牽引……思いきり脳天を叩きつけた。 頭蓋骨がバラバラに砕ける音があたりに轟く。 デンジャラス・スープレックス・コンボ。 描写で説明するのも大変な荒技だ。 「固いのね。でももう息も無いでしょう……いなくなりなさい、リアリスト」 ピクリとも動かない男の腹を渾身の力で蹴り飛ばし、暗がりの彼方へ放りこんだ。 「あの~、アウナお姉さーん?」 一般的な人間、特に少年少女にとって、残虐ファイトがショッキングでR18指定な光 景であることは学習済みである。対策として、根っこを張って作った防壁が薫を覆ったの と同時に、葉っぱを茂らせてやんわり視界を塞いでおき、花から出るいい香りで一瞬だけ 気を逸らしてみた。 「いま追い払ったわ」 「あ、ありがとうございますです」 「よくピンチになるわね、カオルは」 アウナは人懐こい笑みを浮かべる薫の頭を撫でた。 なぜか撫でたくなるのだ。 途端、ぞわりと首筋に冷たいものが走る。 きょとんとする薫をよそにアウナが慌てて振り返り、再び薫を庇おうと神経をとがらせ てあたりを警戒した。 高架を支える柱の陰から、ゆっくりと脈絡なくそいつが姿を現す。 「はぁい……どんどん……除去っちゃおうねぇ」 致命傷を負わせたはずの仮面の男が何事も無かったかのようにそこにいる。 「生きていた……! 違うわね。何らかの術法を用いているに違いない」 アウナは頭の中をわずかに切り替え、現在の研究テーマである「人体に誘発即時効果を 付与する」というシステムのスイッチを入れた。 殺ったと思った敵がさらりと立ち直っているのだから、再び物理的に沈めようとしても また軽々立ち直られてしまう可能性がある。守備で粘るギガンテックファイターに延々と 普通の攻撃を当てるようなものだとすれば、実に無意味。 攻勢を少し遅らせてでも敵の様子を見て、弱点を調査するべき時だ。 (対魔法パーミ・レベル1、対罠パーミ・レベル1、対象効果パーミ・レベル1、対モン スター効果パーミ・レベル1、……どれかに反応があるか) 仮面の男がゆらりと立ちはだかる。明らかに標的以外を無視していた先刻とは違い、ア ウナを認識しているようであった。 しかしそれだけで終わらない。 「除去っちゃうよ……」「除去っちゃうよ……」「除去っちゃうよ……」 また一人、さらに一人と、なんと仮面の男が別々の柱の陰からゆったり歩み出てきて増 えてゆく。 「ひいいっ、ふふふふ増えたぁーーーー」 「どのフィルターにもかからない……まさか、この現象の根源はトークンのようなものを 呼び出す召喚術だというの?」 複数の仮面の男たちが薄笑いを浮かべ、跳びかかる寸前の虎を思わせる構えをとったで はないか。 丁度そのとき辺りの電灯が一斉についた。 「ん……? 奴らのあの指――」 「「「除去っちゃおうねぇ!!」」」 戦隊モノの怪人じみた動きで男たち三人、いや、三体がアウナめがけて迫った。 「透明無形かすかに吐息、罠カード……棘の壁、発動!」 アウナの合図と同時に地面から無数の蔦が湧き起こって瞬時に天井まで達した。それら の一つ一つの太さは電柱に匹敵し、さらに出刃包丁かと思うほど鋭いトゲがおびただしく 生え揃っている。 蔦が天井に届くうまでの生長の速さは一定ではないので、巻き込まれればトゲに切り裂 かれてズタズタになってしまう。 「仮にいくらでも増殖するというのならこれでは倒せない。カオル、今のうちに逃げまし ょう、よっ……と」 「ひゃわぁっ」 薫が奇声をあげるのもお構いなし。相手の脚と背中を持ちあげて支える、いわゆるお姫 様だっこで抱え上げた。蔓と蔦をフェンスに沿って這わせては、それを編み上げて足場を いくつも作り、即席の階段をこしらえた。 「わたしに強く掴まって。あと丸まって」 「はい!」 華奢な淫乱女子中学生とはいえ三十数キロの重荷には違いないため、さすがに少女一人 を抱えているアウナの動きは鈍くなる。 「しつこいのね、さっきの奴が諦めていない。まだ追いかけてくるわ」 そんな状態でもかなり素早いもので、野性的なまでの運動力で裏通りの道を走り抜けて しまうのだった。 「よし、奴がいま置いてきたセファロタスの餌食になったわ……あら?」 見れば、腕の中の薫がひきつった顔で荒い息を吐いていた。 「負けちゃって……追われて……逃げて……殺されるんじゃないかって怖かったです」 逃げ切れたと思い安心した今になって、異常な出来事の渦中におかれていた事の恐怖を 自覚したようだ。アウナの言いつけどおりに強く掴まって丸まったまま、目をうるませ震 えている。 「アウナお姉さん……デュエルって、こんなに怖いものだったんですか……!?」 「それは……」 それは違う! と、はっきり言い切ることができない。 かつてアウナにとってデュエルとはつらく苦しいものだった。このmayの雰囲気に浸 かってなんとなく、平和な世界におけるデュエルに馴染めた気はしているが、身に染み付 いた過去の記憶はいまだ拭いきれない。 (こんなときにユノーがいてくれたら……) デュエルタクティクスも、腕力も、召喚術も、このときばかりは何の役にも立たない。 友達が不安になっているのに気の利いた言葉の一つも言えない自分が、急に情けなく思 えてきた。湯納ならどうするだろう。湯納ならどう言って薫をいたわるだろう。再三考え てもなかなか考えが上手くまとまらない。 「……さっきの男がもう現れないという保障はない。奴に対処するまでの間、あなたのこ とはわたしが守るから……しばらく寝食を共にして頂戴」 周囲を警戒しつつ、薫をお姫様抱っこから解放して二つの足で立たせた。 たちこめる暗雲を前に、灰色にもやつく心をひとまず奥へ押しやる。 「行きましょう」 「あっ、はい! その……ありがとうございます、色々と……」 「そう……」 「アウナお姉さん、どこか怪我したんですか? なんか顔色が悪いような」 「別に……問題ないわ。おなかがすいただけよ」 「なるほど!」(大納得) 「……」 アウナは薫の頭をさっと撫で、手をとって研究所の宿泊場所を目指し歩き出す。 表面上はいつもと変わらず穏やかなものだ。 しかしその心中では、友達を慰められなかったやるせなさを燃やし尽くす勢いで、邪悪 な敵への憤怒が煮え滾っていた。 何も終わったわけではない。 (舐めやがって……絶対に赦さん) あくる日のカードショップmayにて。 「もしもし、ああ、サイバーマン。今ヒマかしら?」 もともとは湯納と連絡を取るためだけに買った携帯電話で、アウナは思いついた相手に 片っ端からコールしまくっていた。 「ヒマか、だと……オレは飢えている……渇いている! アウナスッ! ……何か用?」 店のドアが開き、外気を纏ってサイドラのかぶり物をした不審者……もとい真サイバー 流の使い手が姿を見せた。 アウナの耳に電話からの声とサイバードラゴン男の肉声がダブルで響く。 どうやら神出鬼没サイバーマンは丁度ショップmayに入るところだったようだ。 「あの魔女――じゃなかった、アウナの奴は何をする気なんだろうな」 「彼女のやることはいつも読めん」 「あたしもそろそろ慣れねえとなぁ……」 冶住アキラと黒剛進はいぶかしむ表情でアウナを見た。 彼らもまたアウナの呼びかけに集まったデュエリストたちである。正確には、尼曽根美 琴がアウナに呼び出され、そのときアキラや黒剛にも声をかけるよう頼まれたことで話が 通り、今ここへ顔を出したという流れによる。面識が薄かったからアウナは彼らの電話番 号を知らなかったのだ。 美琴はまだ誰も居ない早いうちに光霊術‐「聖」を拝もうとカードショップmayに出 てきていたため、実質上の一番乗りである。 「もしもし、うん、チャンミン。久しぶりね、いま時間ある?」 ショップmayに集めた面々へ労いの声をかけるヒマもないくらい間断なく電話をかけ まくっているうちに、早いうちから連絡をしておいたブラック・サイクロプス、エリン、 そしてライカ・ラスポートおよび付き添いの桂木ネネが現れた。 「おおっマイシスター・アウナ、急用だって言うからすっ飛んできたぞ! マジで」 「ありがとう、マイシスター・エリン」 「なあ、アウナよう、何で「マイシスター」なんだ? 前から思ってたんだが」 「姉っぽいからよ。他に理由が必要かしら」 「あ、相ッ変わらずわっかんねーヤツだな!」 「ごめんなさいね。……ああ、もしもし、コトノ。これからカードショップmayに出て これないかしら? うん、丁度カード買いに来る所なのね、ええ、わかったわ」 「こうやってmayはグラップラーの溜まり場になってしまうんやな」 「ごめんなさいね。……あっ、ドクターフジヤマ?」 「悲劇やな……」 軽く言葉を交わしただけでエリンとサイクロプスも放っておき、電話をかけ続ける作業 に戻る。 「アウナさん、終末ヶ岡さんにも声をかけておきましたよ。前世が騎士(自称)なだけあ って、腕っぷしは割と強い方らしいですから」 「あの女は苦手だわ……戦いまくって勝ちまくりたいとか……思想が恐いんだもの。でも 今は戦力になれば構わない」 「攻撃的なフィールを使えそうな王道百歩さんも呼んでみましょうか」 「彼の電話番号を登録しているユノーに驚きよ……」 「3ターンでどっか行っちゃう人ですからね」 互いの影を踏み合うくらい近い位置で、湯納はアウナにだけ聞こえるくらいの声で通達 の成功を伝えた。アウナの方もあらかた連絡し終えたので、確認を兼ねて二人は無言で頷 き合った。 「なあアウナ、こりゃあ一体何の集まりなんだ?」 「単刀直入に言うわ。増殖する敵を叩き潰すために、みんなの力を貸して欲しいの」 「え、えーっと……!? なに!? 敵!? 増殖!?」 「真面目な話よ。……いま一番困ってるのはわたしなんかじゃなくて、変質者に命を狙わ れているカオルの方なの」 デュエルスペースの一角に浮かない顔で座っている薫に目をやった。他の女性常連客た ちに構われ、ハーブティーを飲んである程度落ち着いてはいても、決してリラックスし切 っている風ではない。 先ほどまでは美琴も薫ちゃんいたわり隊に加わっており、お茶が出たのを期に辻&セシ リアにバトンタッチしている。 「うううぅ……除去っちゃうおじさんが……除去っちゃうおじさんが来るよう……」 薫の顔を見るなり、みな何か大変なことがあったのではと想像をするが、薫が落ち着く までは何があったのか無理に訊かないよう配慮していた。 効率が悪いし、新しく誰か来るたび薫に質問するのを繰り返したら余計に本人の疲労が 溜まってしまうからというのもある。 「あと一分三十秒で十二時。実際にその変質者を見た方が話が早い……そろそろ奴が現れ るわ……!!」 店内が針のように鋭く冷たいもので覆われるのを誰もが感じた。 それは心ならずアウナが漏らした怒気と殺気だった。そのあまりの真剣さととげとげし さに、あたりは息を飲んで静まりかえる。 ずるり…… ずり……ずり……ずり…… 何か、それなりに大きなものがゆっくり這い回る音が沈黙を蝕んだ。 声が響く。 「――除去……を……除去を……しちゃおうね…………どんどん……」 床に積み上がっているグッズの入った段ボールと、特に仕掛けもなにも無い壁との間か ら、闇・道化師のサギーを思わせる仮面をかぶったスーツ姿の人間が、蛇のごとくずるり と這い出した。 「除去っちゃおうねえええ!」 そして、その場所から最も近い位置にいたアキラと黒剛が身構えたのを全くと言ってよ いほど無視したうえで、爆発音かと思うほど激しい音を立てて床を蹴り、鋭くアウナへと 飛びかかった。 仮面の男を攻撃したことのない人間は攻撃対象にならないようなのだ。 「リアリストは死ねえいっ!」 突っ込んでくるのを見てかわしながら脇の柱に向かって跳び、三角飛び蹴りの要領で爪 先を相手の後頭部へと素早くヒットさせ、打ち抜いた。 一撃で男は転倒して滑りながら地に沈む。 『いきなり殺った~~~~!?』 アウナの突飛な行動は今に始まったことではなくても、いきなり惨劇を見せつけられて は動揺せずにはいられない。店内にざわめきが走った。 「慌てないで……この「仮面の男」は人間ではなく、どうもドッペルゲンガーの一種らし いの。存在しているけどそこに実体はないって意味ではトークンみたいな感じかな。今日 の早朝からこうやって何度か襲いかかられて困ってる」 「あれが我々の敵なのですね」 「そうよ。何度こいつらを破壊してもまた出現する。プログラムルーチン的な思考で行動 し、先のデュエルに負けたカオルに罰ゲームを与える目的を達成するまでは、他者からの デュエルは一切受け付けないらしい。会話が成立しないから尋問は不可能だし、このトー クンからではコントロールしているのが誰か特定できない」 「へ? でも今アウナちゃんが倒しちゃったんやな」 「問題が一つある」 「問題って?」 「ああ!」 全然関係ない所から茶々入れがあったがアウナは気にせず話を続ける。 「多いの」 「へっ?」 「戦える人は表に出て。約百七十秒後にわたしに対して次の攻撃が来る。みんなは奴を丸 太かサンドバッグだと思ってブッ壊すつもりで殴りかかればいいわ」 シュワシュワと音をたて泡となり、さらに霧になって四散してゆく仮面の男を、実験動 物を見る目でじっとり眺めてからカードショップmayを出てゆく。 「あらわれいでよ……キラー・トマト!」 アウナが召喚術を行使した。 魂の彼岸に広がる植物族の楽園から召喚されてきたモンスターは、ハロウィンのカボチ ャに似たファンシーでどこかユーモラスなトマト――などではなく、絶対これ人間殺して しゃぶって喰ってるだろと言いたくなるグロテスク植物モンスター。巨大トマトに鬼の顔 がある禍々しい『Mystic Tomato』だった。 十体近い殺人トマトの群れに気圧され、周囲がにわかにざわめき喧騒に悲鳴も混じる。 「走りなさい」 しかもそれらの殺人トマトが意気込んだ様子で、道路上をバウンドしながら周囲に散ら ばってゆく。 トマトたちに殺意はないし最初に命じられたことを忠実にやっているだけではあるけれ ど、道ゆく人々はそうは思わず、みな慌てて逃げていった。 穏やかなようで最近はことさら物騒なことも多いmayだ。怪しい勢力の小競り合いが 起きていたり、偽カード作り組織に捜査が入ったりということもあって、住人の不安感と 危機感も高まりつつあるといえる。 「あと二十秒」 大ざっぱに人払いは済んだ。 ターゲットにされている薫をそばに控えさせてアウナは周囲に気を巡らせる。 「よくわかんねえけどよう! とりあえずブッ倒せばいいんだな!」 「保存数四万超えの成長を遂げたわりにはmayも物騒になったものだ」 ただごとではないと感じたサイクロプスや黒剛がアウナの隣に陣取った。 路地裏で、屋根の上で、電柱の後ろで、ゴミ袋の影で、大きなものが蠢いた。 『除去っちゃうよ』『除去っちゃうよ』『除去っちゃうよ』『除去っちゃうよ』 『除去……』『除去……』『除去……』『除去……』『除去……』『除去……』 『でゅ~~~~~~~~わぁ~~~~~~~~~』 「うええ気持ちわりぃ!」 葉っぱをめくったらわんさか出てきちゃうゴキブリを連想させる、大量に出現した仮面 の男を目の当たりにして、美琴は無理のない感想を漏らした。 「魔法カード、大寒波発動!」 エリンの放った大音声とともに曇り空の下を極寒の風が吹き抜けた。パターン化された 力押し戦術でアウナに向かってゆく仮面の男1グループを、威力調整された大寒波の魔法 がきっちりと凍らせた。 宇宙の法則が変化してデュエルでの使用が不可能となった禁止カードでも、サイコデュ エリストの能力をもってすれば、ある程度引き出すことができる。 「今だマイシスター・アウナ! やつらをアウナス空間に引きずりこめぇ!」 「ありがとうマイシスター・エリン。でもそんなものはない」 (ふふふ、ロリをぺろぺろしていいのは私だけだ!) アウナは手首から先をダムドの爪に変えて必殺の突きを見舞い、凍りついた一体を貫通 してばらばらに砕いた。 「うおお……魔女コンボだぁ……!」 「落ち着けアキラ。魂狩られるぞ」 「薫ちゃん、あたしらの後ろにいな!」 「ははいっ! 今すっごいお姫様体質になってますね、私」 味方勢は超常リアルファイトの光景に多少なり面食らう。それでも血の一滴も出ず破片 が霧散するという正常な人間ではありえない倒れ方を見せられた事で、あらためて異常性 を認識し、ためらいが打ち消されてゆく。 「つァッ! うおおりゃあああ!」 さすがにレスラーあがりの巨漢サイクロプスは頼りになった。凍ったのも凍ってないの も手当たり次第に豪快に投げ落とし、デュエリストに転向した今でも毎日鍛錬を欠かさな いムキムキの剛腕で絞めあげる。 「……動きの鋭さと数はかなりヤバいけど、なんか脆くないか、こいつら」 「防御を全くしてないからだな」 「うわっ、守るどころか折れた腕で殴ってくるぞ!」 合間を縫って薫に近付こうとする敵にはアウナが助けに入るより早く、薫を囲んで護衛 するアキラ、黒剛、美琴などが素早く連携して蹴散らしてしまう。 「急所を庇う思考は恐らく始めから無いわ。あと術者の流派の問題なのか術式に欠陥があ るのか理由は不明だけど、数が多くなればなるほど分身の耐久力は下がるらしいの」 「はじめは違ったのか?」 「こいつらの最初の一体はやむなくDSCまで使ってしまうほど固かったわ……でもこれ で十二時の襲撃は終わり――」 片手で男の首を掴んで握りしめ、それを地面に叩きつけて破壊しながら、イラついてい る風に声を発する。 「どんッどん、除去っちゃおうねええええええええっ!」 「除去っちゃうよおおおおおおおおおおおお!」 「んっ……!!」 技を出した直後にある一瞬の硬直を狙って仮面の男がアウナに群がった。 二方向からの襲撃では瞬殺が難しくなるな、一発か二発食らうのを覚悟で切り刻んでや ろうか、そう思って身を固めた時―― 「奸賊、死ねえい!」 一体は打撃音とともに倒れ、残る一体は迅速に反応したアウナの急所突きで叩かれ、泡 になって消えてゆく。 「奸悪逆賊ことごとく誅戮。ふん、寝不足か、ブラックローズ女」 「マヤ……」 駆けつけた終末ヶ岡馬耶が氷結界の虎将ライホウっぽいポーズでアウナを煽った。遅れ てきて一体仕留めただけなのにこの威張りようはどうなんだ。 これ以降に敵の影は見えず、多少ほっとした空気が流れる。 しかしアウナの表情は以前にも増してこわばった。 「まだ終わったわけじゃねえ、ってんだろ?」 美琴はイライラするアウナの表情を覗きこみ声をかけにゆく。 「さっき襲ってきた敵の総数は三十五体……午前〇時では総数七体、三時には十二体、六 時に十八体と法則性をもって増殖していたのが、ここへきて崩れた」 「つーことは三時間前はあんた一人で二十五体も連中をやっつけたのかよ!?」 「あれは囲まれて非常に焦ったわ。わたし一人では攻撃を完全に防ぐのが辛くなってきた から、肉弾戦の得意な人に来れるだけ来てもらおうと思って、ええ、今このように」 「カードゲームのSSとはとても思えねえセリフだな……」 と、ここで不服そうな顔を全開にしたライカが割り込んだ。 「ちょっとアウナ、じゃあ何であたしは呼ばれたのよ! いきなり呼ばれて不審者相手に 肉弾戦しろとか、そんなのムチャクチャじゃん。あたしは召喚勇者じゃないのよ」 「え……クサリ鎌の遠距離攻撃とキャンセル当身投げでテスタメントを完封したって武勇 伝を聞いていたのに。絵っしーが描いた絵もちゃんとあるわ、ほらこのフォルダの中」 「ああもう何なのそれ! 意味わかんないわよ!」 「落ち着いてライカ! ライカ落ち着いて!」 「ネネ、離してよ!」 なにやらだいぶグダグダになってきた。 荒ぶるライカはネネがどうにかなだめてショップ内へ連れていった……。 「しかしこれはどうしたものか」 携帯電話を片手に湯納がアウナの隣にやってきた。さっきまで警察にとりあってもらお うと電話をしていたようだ。 「処理の方法は限られる。この世のどこかに居るであろう本体を特定して、ドッペルゲン ガーの召喚および襲撃をやめさせるか、あるいは殺害するほかないわ」 「物々しい限りです」 「ためしに奴らをひっくり返して持ち物を調べてみてもカードは見つからなかった。仮面 を外そうとしても消えてしまう。無いものは無いのだから、カードが持ち主に対象を取る 現象から本体を探知することはできない……。今回はわたしも困っているのよ」 「もしかしたら、警察の対サイコデュエリスト部署のブラックリストにでも、本体の男の ことが載っているかもしれません。男に前科があるならそこからも判明します」 「警察……例の法則であんまり役に立たないって聞いたわ。協力してくれるのかしら」 「させます。して貰います」 「頼もしいわね」 「こんな時くらい動いてもらえなかったらたまりません。しかし探すにしても何か手掛か りがなければ、かなり時間がかかるかと」 「カオルが奴とデュエルしたとき素顔を見ているそうだから、その証言から絞り込んで探 せないかしら。わたしは、あの多数のドッペルゲンガーは自身の似姿を丸まるコピーした ものである可能性が高いと感じた。要するにカオルが見た顔面はイコール素顔……手掛か りになりえると思うわ」 「わかりました。では薫さんを護衛しながら警察に掛け合うことから始めましょう」 「あっ……あともう一つ」 アウナは自分の右手の中指を湯納に見せて、ちょんと爪の真ん中を指さした。 「このあたりに二つ、小さな穴をあけた跡があるのを見つけたわ。この目で見た限りでは 全てのドッペルゲンガーに全く同じものがあった。これもコピー元である本体の情報にな りえないかしら」 「二点の小さな穴ですか……ふむ、もしかしたら何らかの医療行為によって出来た治療痕 かも知れません。たとえば指の先端部が打撲や骨折で鬱血した時は、爪に小さな錐で穴を あけて瀉血することがありますから」 「すごい痛そうね」 「仮に鬱血の治療痕だとすればこれは大きな手掛かりになりますよ」 「ええ」 周囲の協力者たちもその案には賛成なようで、これで当面の方針は決まったといえる。 ほっとするにはまだまだ早いが、アウナのイライラも多少収まってきた。 「おぉ~い! あんたたち!」 犯人を捕まえてやる! と常連客たちが意気込んだところで、通りのアーケードを駆け てくる人がいる。 「ヒドウ? どうしたの慌てて」 ショップmayの姐御ポジション、樋道蘭だ。今は肩にかかる黒髪ストレートヘアのウ ィッグを着けている。 いまだ交差点に居座って精一杯の笑顔を振りまく海外版キラー・トマトは「どうせアウ ナあたりのペットだろ」と華麗にスルーしたようだ。 「あたしにもサッパリなんだがねぇ……店の準備をしようとしたら、変なヤツが何かブツ ブツ言いながら意味もなく店の中をグルグル歩き回っててね。あたしが出ていけってさん ざん怒鳴っても聞きゃあしない! ……で、なんか不安になったから腕っぷしの強いヤツ を頼りにしちゃおうかなー、なんて思ったりしてさ」 「ふーん、どんな奴なの? 浮浪者?」 「小奇麗なスーツ姿で、あと顔にサギーみたいな変な仮面をつけていたよ。ジョキョ、ジ ョキョって、なんか小声で繰り返してて気持ち悪いんだ」 「なん……だと……」 「キャアアアアアアッ!」 金切り声と一緒に、ガシャァンと皿やグラスの割れる音が少し遠くから響いた。 異変は一つだけにとどまらない。 本屋はガラスが割れていくつかの本が外へ投げ出され、写真屋に至っては中から人が放 りだされて地に転がされている。コンビニと蕎麦屋から客が逃げ出すのも見える。 「まさかこれ、全部が奴の無差別攻撃だというの……?」 悲鳴。悲鳴。悲鳴。 偶然とは思えないタイミングで叫び声と破壊音が重なり、にわかに人々が逃げ惑う。 mayが荒らされてゆく瞬間だ。 「ユノー……あなたはカオルとみんなを連れて、行って。わたしは警察署に行きたくなさ そうな顔をしてる数名と一緒にドッペルゲンガーを始末して回るわ」 「息つく暇もありませんね……わかりました。何か分かったらすぐに連絡します」 …… 「ぬるい! 軽い! 甘い! 脆い! 亀なの、あなたは?」 薫たちと別れてから二時間ほどが経過した。 アウナは何十体目かの仮面の男を地面にたたき付けてひねり潰し、時には救助活動の真 似ごとをしつつmayを駆け回っていた。 それまでの現象も十分に意味不明なものだったが、仮面の男が薫の所在とは関係ない場 所に現れはじめたことでますます混乱させられる。 「切り開いたわ。もう逃げられるわよ、タツヒ」 「ひゃ~、恩に着るぅ~」 「ふう……ぶっ倒しても、ぶっ倒しても」 時間とともに街には数を増やした仮面の男があふれかえるので、思わず破壊がトリガー で増殖しているのではないかと思ってしまったほどだ。 しかし自身に付与しているパーミ効果のフィルターには何の反応もないので、やはり仮 面の男の本体がドッペルゲンガーを増やし続けているのだと考えるほかない。召喚術師の 常識すら超えた異常な能力だ。 「ぜんぜん人手が足りないわ……自分を増殖させる方法、今度わたしも研究してみようか しら、なんてね」 湯納と薫のすぐそばに張り付いて守ることができないのが不安ではないと言えば嘘にな る。だが警察署に行ったサイクロプス、美琴、アキラ、黒剛らの力を信用してもいる。 警察署にはあんまり行きたくないエリンやサイバーマン、救助の途中で出くわしたモン タージュ仮面やドゥカヴニー、果ては人情に多少篤いらしい双葉皐月組のデュエル極道な どを駆り出したところで、その程度の人数では広いmayに対応しきれないのは当然のこ とであった。 「クスクス……クスクス……」 「うn?」 迷妄する思考をはらって振り向くと、逆光の中に二人の少女が立っているのが見える。 「人手が足りない……ククク……私たちを忘れてもらってちゃあ……」 「困るというものよ(ドドドドドドドド)」 魂を狩る死霊から借りた大鎌(霊体なので常人には見えない)をぶんぶん振り回して戦 力アピールする得意げな顔の辻と、ジョジョ顔でなにやら威圧感を醸してジョジョ立ちす るセシリアのコンビは妙に強そうだったが、 「ツジ、危ないからそれ仕舞って。セシリアは神父と協力して住人の避難をお願い」 とりあえず一蹴した。 「っ……!」 アウナの携帯に着信が入った。湯納からである。 ちなみに待ち受けはギガプラントの写真だ。以前に数時間だけ湯納の顔写真を待ち受け ににしていたこともあったが、何となくむずむずするからその写真はお蔵入りして観賞用 となっている。 「アウナさん」 「ユノー! 無事なの?」 「仮面の男の徘徊と襲撃は警察署内にも及んだため混乱はありますが、付き添ってくれた 人たちがよく守ってくれているので問題ありません。それよりも……」 「事件解決の手掛かりが見つかったのね」 「結論から言います。この騒動の原因とみられる人物『仮面の男の本体』は、その本名を 忌部清十郎《いんべ・せいじゅうろう》といい、現在は偽カード作りに加担した罪により JUN特別刑務所に収監されている、凡庸なサイコデュエリストです」 「よく洗い出せたものね」 「証言をもとにした似顔絵だけではかなり時間がかかったでしょうが、治療痕の存在はか なり有力な情報でした。あれは警察に逮捕拘留されている間に受けた治療だったようで、 そのカルテもしっかり残っています」 「本体がわからないのを良い事にあんな身も蓋も無い超常犯罪をやらかす人間だから、探 しきれないんじゃないかと内心思っていたわ。しかしブラックリストに載っている、を飛 び越えてすでに服役中というのは意外ね」 「こちらでは今この件を事件として扱ってもらい、忌部清十郎に迫る準備をしているので すが、やはり正規の手段では時間がかかりすぎる」 「ええ、論外ね。死人が出るわ。こうなればわたしが自ら乗り込んで本体の男を止めるし かない」 「……そう言うと思いました、あなたなら」 「ユノーでもきっとそうするのでしょう」 「それはまあ……他にやる人いないからしょうがないなぁ、ってなりますし」 「ふふ」 警察があんまり簡単に手足のように動くので、ひょっとして湯納は警察の弱みでも握っ ているんじゃないか? と思いつつも、時間がないのでスルーしておいた。 「無責任なようですが、お願いします。どうかmayを救って下さい。JUN刑務所の方 へはそれらしく通達してもらいます」 「なんとかするわ」 電話を切り、肺の中の空気を入れ替える。 その途端に限りない憤怒と憎悪で心が満たされていった。 「わたしに戦いを挑むのね……!」 湯納正斗やカードショップmayの仲間たちが住む、この居心地のいい世界を無くした くない……暗い感情の中に隠れるその思いがアウナの足を動かした。 アウナス・ミフイムの大冒険・つづき
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DLCについて 09年4月7日より400MSP515円で配信開始! バンジョーとカズーイの大冒険2(XBLA版)でドラゴンカズーイに変身することで?入手することも可能。 DLCについてログのおまけチャレンジ 勇者クランゴ宇宙ヲ救ウ! マルチプレイヤーモード コンテスト最優秀作品の設計図 ログのおまけチャレンジ ログ規定or自由選択乗り物で全てクリアすると、 おまけチャレンジエリアでフォトギャラリー閲覧時にコンセプトアートが見られるようになる。 T.T.トロフィーも全て取得するとドタンバたうんのT.T.宅に悪趣味な黄金像が建つ。 勇者クランゴ宇宙ヲ救ウ! ログのおまけチャレンジを乗り物自由選択で全てジグソー取得後クランゴに話しかけると遊べる。 マルチプレイヤーモード マルチプレイヤー用ゲームが追加される。 コンテスト最優秀作品の設計図 バンジョーとカズーイの大冒険2である条件を満たすと使用可能に
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「さあ、貴様で最後だ。早く死んでもらおう・・・」 目の前の人物が僕に語りかけてきた。僕も負けじと言い返す。 「こんなところで死んでたまるか!君の計画は、ここで僕が阻止してやる!」 「クックック!いつまでそう強がっていられるかな・・・」 目の前の人物がだんだん僕に近寄ってくる。僕は近くに倒れている変わり果てた 友人たちの姿をもう一度見てから、ポケットの中にあるモンスターボールに取り出す。 「ほう、戦うつもりか。なら見せてやろう、私の力を!」 敵もモンスターボールを取り出す。僕の生死を賭けた戦いが今始まろうしている・・・ ―――何故、こんな事になってしまったのだろう。僕たちは、この冒険を 純粋に楽しんでいたのに・・・・・・ ―――話は少し前に遡る 「出木杉さん、今日は何して遊ぶ?」 笑顔で僕、出木杉英才に話しかけてくるこの少女の名前は源静香という。 そしてここは彼女の家だ。この日僕は彼女の家に遊びに来ていたのだ。 「うーん、今日は・・・あ!静香ちゃん、チャイムが鳴ってるよ。」 僕が何をするか考えていたところにチャイムの音が割り込んできた。そ れを聞いた静香は慌てて2階から玄関へと降りていく。 僕も誰が来ているのか気になって2階からこっそり覗いてみると、 そこに来ていたのはのび太だった。 「ねえねえ静香ちゃん!今から物凄い楽しいことができるんだけど、一緒に来ない?」 「あらごめんなさい、私、今出木杉と遊んでいるから・・・」 「えー!出来杉がいるの?そんなー!」 こんな会話を僕は頻繁に聞いている。この眼鏡の少年、野比のび太は勉強も運動も 全くできないダメ人間だが、性格は悪くないので嫌いではない。 だが、向こうはいつも一方的に僕を嫌って寄せ付けない。いったい何故だろう? 「じゃあ、そういう事だから・・・ごめんね、のび太さん。」 静香がのび太を帰そうとすると、彼は意外な事を言った。 「じゃあ出木杉も一緒に遊べればいいんでしょ?」 「え、ええそうだけど・・・」 「なら2人で空き地まで来て。僕は先に行ってるからねー!」 そう言い残すとのび太は去っていった。そして、結局僕は静香ちゃんと2人で 空き地まで行くことになった。それにしても珍しい。 あののび太が不本意ながらも僕を遊びに誘うなんて・・・ 空き地にはのび太以外にも3人の人物がいた。1人は喧嘩が強く、この辺りのガキ大将 となっている剛田武、通称ジャイアン。僕と唯一スポーツで肩を並べられる男だ。 2人目は金持ちでジャイアンの腰巾着、骨川スネ夫。そして3人?目は のび太の家に住んでいる未来からやって来た猫型(見た目はどう見ても狸)ロボットの ドラえもんだ。 「遅いぞ出木杉!」 のび太が僕に文句を言ってくる、何故か静香には何も言わない。 「全員揃ったし、早く始めようぜ!」 「そうだそうだ!もうこれ以上待てないよ!」 ジャイアンとスネ夫がわめいている。はたして、今から何をするのだろう・・・ 「わかったよ。じゃあ始めようか。」 騒がしい彼らをドラえもんがなだめる。そして、 いつ見ても不思議な4次元ポケットから 大きな機械を取り出した。はたしてあのポケットはどうなっているのだろうか・・・ 「ドラえもん、この機械は何だい?」 僕がドラえもんに訪ねた。そこから返ってきた返答は 僕の予想を遥かに超えていた。 「これは“仮想空間体験マシン”といって、実際には存在しない空想の世界に 行くことができる道具なんだ。僕たちはこれを使って 今からポケモンの世界に行くんだよ!」 ポケモンとは“ポケットモンスター”というゲームのことである。 ポケモンという生物を育て、戦わせる人気ゲームだ。勿論僕も持っていて、 いつもこんな世界に行けたらいいなぁ・・・と思っていた。 まさかその夢が実現するなんて! 「説明も終わったし、さっさと始めようぜ!」 「ねえ、早く行こうよー」 さっきの2人に加えてのび太も騒ぎ出した。 「もー、仕方ないなー!じゃあポケモンの世界に・・「ちょっと待って!」 道具を使おうとするドラえもんを僕が止める。 騒いでいた3人が不満そうな目で僕を見た。 「せっかくだから、ルールを決めようよ。大体、ポケモンの世界といっても どの地方に行くか決めてないだろう?」 ルールを決めよう、という僕の提案に周りはあっさり同意してくれた。 先程まで騒いでいた彼らもだ。ジャイアンいわく、 「たしかに、いきなり行こうとしたって仕方ないよな。さすが出木杉、偉い!」 とのことだ。早速僕たちはルールを決めるための話し合いを始めた。 結果をまとめると、 ・最初にチャンピオンになった人が現れた時点で終了 ・秘伝マシンなどの必須アイテムは全員手に入れることが出来る その他のアイテムは数に限りがある 結局決まったことはこの2つだけだった。続いてどの地方に行くかの話し合いとなった、 これはカントー地方がダントツの人気であっさり決まった。 だが、そこにのび太がある提案をした。 「ねえ、1つ思いついたんだけどさぁ、一度ゲームで行ってるカントー地方に行っても 微妙だから、未来のカントー地方に行ってみない?」 僕を含め全員がすぐに賛成した。のび太は時々物凄くよい発想をする。 「じゃあ、時代は最後にカントー地方が出た金銀から10年後にしておくよ・・・ 出発地点はマサラタウンでいいね。」 ドラえもんが場所、年代を設定し、機械を起動した。 「ポケモンの世界に、出発だ!」 ドラえもんが叫ぶと、機械から眩しい光が放たれ、僕は目をしばらく閉じてしまった。 目を明けると、そこはもう空き地ではなくなっていた。 カントー地方のマサラタウン、ポケモンの世界だ! 「うわぁ、綺麗な空。」 最初に口を開いたのは静香だった。それに続き、他の者も感動のセリフを漏らした。 「じゃあまず、足下のバッグを拾ってよ。」 ドラえもんにそう言われて初めて気付いた。いつの間にか足下にバッグが落ちていたのだ。 中にはタウンマップとボイスチェッカー、そして腕時計のような物が入っている。 「一応説明しておくけど、バッグの中はこの4次元ポケットと同じ構造だから いくらでも物が入るよ。 それじゃあ、まずその中にある腕時計をつけて。」 全員が時計を装着した後、この時計は何だとスネ夫が訪ねた。 「これはシンオウ地方に出てきたポケッチだよ。ゲームででてきた全ての機能に加えて、 他人と連絡を取る機能が追加されているんだ。何か伝えたい事があったらこれを使ってね。」 持ち物についての説明が終わったところで、ジャイアンがドラえもんに訪ねる。 「なあ、いつになったら冒険できるんだ?早く行きたくてウズウズしてるぜ!」 「そうかい。よし、じゃあ今からオーキド研究所へ行こう。 そこで最初のパートナーが貰えるはずだ!」 最初のパートナー、つまりポケモンが貰えるということだ。 全員の目が輝いた。勿論、僕もだ。 「じゃあオーキド研究所へ出発!」 研究所へ向かうまでの間、僕はずっとまだ見ぬパートナーへの思いを募らせていた。 「すいませーん、ポケモンを貰いに来たんですけど、オーキド博士はいませんかぁ?」 研究所の玄関からのび太が大声で言うと、中から1人の白衣を着た若い男が出てきた。 すると、彼はいきなりのび太に向かって怒りだした。 「オーキド博士はいませんか?だと!てめぇ、俺を馬鹿にしてるのか!」 訳も分からず怒られたのび太は泣き出してしまった。すると、白衣の男は慌てだした 「ス、スマン。泣かせるようなつもりはなかったんだ・・・と、とりあえず上がってくれよ。」 研究所の中は静かだった。どうやら他の研究員は外出中でいないらしい。 ドラえもんが早速本題に入った。 「あのぉ、オーキド博士はどこに・・・」 白衣の男は一瞬イラついたが、今度は冷静に答えた。 「何を言っているんだい君たちは。祖父、オーキドは二年前に病気で 死んだじゃないないか・・・」 「ええええええ!」 全員に衝撃が走る。オーキド博士が死んだ、まったく予想してなかった展開だ。 しばらくして、最初に僕が口を開いた。 「すいません、僕たち他の地方にいたし、ちょっと常識知らずなもんで・・・」 「まったく、常識知らずにも程があるぜ!そんなんで大丈夫なのか?」 なんとか誤魔化せたようだ。続いて、先程から気になっていたことを訪ねた。 「さっきあなたはオーキド博士のことを“祖父”と言っていましたよね。 ということはあなたは元チャンピオンでトキワジムのジムリーダーだった・・・」 「そう、元チャンピオンでオーキドの孫、グリーンだ。」 やはり、彼は赤緑版のライバルだった。それからしばらくは彼の話を聞いていた。 彼はオーキドが死んだ後にジムリーダーをやめ、祖父に引き継いで研究しているそうだ。 「さてと、俺の話にはもう飽きただろう?さあ、お前らのパートナーになるポケモンを持ってきてやるよ。」 グリーンはそう言うと、6個のモンスターボールを持ってきた。 僕たち全員の目が再び輝きを取り戻した。 「ボールの中に入ってるのは、初心者用だが希少なポケモンだ。 どれを選んでも損はしないぜ。」 グリーンにそう言われたので、僕の期待は更に膨らんだ。早速全員がボールを取ろうとすると、 ドラえもんがそれを止めた。 「待って!ちゃんと順番を決めて取ろうよ。」 ドラえもん言われてハッとした。僕は興奮のあまり、そんな基本的なことも 忘れていたようだ。 「じゃあ、公平にジャンケンでいいな。あ、勿論俺様は一番だぜ!」 ジャイアンが完全に公平ではない提案をするが、誰も逆らえない。 まったく、彼は自分勝手すぎる! ジャンケンの結果、ジャイアン、静香、ドラえもん、僕、スネ夫、のび太の順番となった。 「じゃあまずは俺様だな!じゃあ、これだ!」 ジャイアンが6個ボールのうちの一個をとり、早速ポケモンを出してみる。中から出てきたのは、 喧嘩ポケモンのバルキーだった。初めて見る3Dのポケモンに全員が感動する。 格闘タイプが好きなジャイアンも満足そうだ。 「じゃあ次は私の番ね。」 静香が選んだボールから出てきたのはゼニガメだった。静香は可愛いと言って喜んでいる。 僕にとってはゼニガメより静香のほうが可愛い・・・っと、変なことを考えてしまったようだ。 「よし、僕の番だ!うーん・・・・・・これだ!」 ドラえもんは慎重にボールを見て選んだ、中から出てきたのはフシギダネ。 序盤のストーリー進行にはかなり有利のなるポケモンだ。そして次はいよいよ、僕の番だ! ドラえもんと同じようにじっくりボールを観察する。 グリーンがああ言ったからにはハズレは無いはず、 と自分に言い聞かせながら1つのボールを手に取り、中のポケモンを出した。 出てきたのは・・・ 「ヒトカゲかあ!うらやましいぜ!」 僕が喋る前にジャイアンが口を開いた。それにしてもヒトカゲとは・・・ 序盤は苦戦することになりそうだ。僕は少し先の苦労を思い、溜息をついた。 続いてスネ夫のボールから出てきたのはなんとイーブイだった。 イーブイ系が大好きな僕としては羨ましい限りだ。 そして、最後ののび太も残ったボールを手に取る。 そのポケモンを見た瞬間、僕は思わず吹きだしてしまった。 「そんな、ナマケロだなんて・・・」 一同に笑いが起きる。落ち込むのび太をグリーンが慰めた。 「落ち込むことはないさ。ナマケロはこの地方には出ないから一番レアなんだぜ!大当たりさ。」 「本当に?やったー!よろしくな、ナマケロ。」 のび太はすっかり上機嫌になった。あの単純さは羨ましいくらいだ・・・ グリーンに礼を言って研究所を出た。いよいよ僕たちの冒険が始まろうとしているところで、 ドラえもんがいきなり叫びだした。 「あああああ!大事なこというの忘れてた!」 「何だい?言ってみてよ。」 「優勝、つまり最初にポケモンリーグを制覇した人は、願いが1つかなうんだ!」 願いが叶う・・・ドラえもんから予想外の言葉を聞いて一同が固まった。 「なあ、それ本当なのか?」 ジャイアンが訪ねると、ドラえもんは首を縦に振った。 その瞬間、全員が歓喜の声を上げ、それぞれの願いを語り始めた。 「ますます頑張らないといけないな、最新のオモチャの為にも!」 のび太が幼稚な願いを言うと、早速1番道路へと走っていった。 「あ、待てのび太!最初に行くのは俺様だ!」 ジャイアンが急いでのびたを追いかける。それに続き、全員が一斉に走っていった。。 走りながら僕は考えていた、もし優勝したら、どんな願いを叶えようかと。 だが、僕には何も浮かんでこなかった。特別欲しい物などなかったからだ。 それに、欲しい物は自分で努力して手に入れる・・・それが僕の考え方だった。 「もう、こんなこと考えてる場合じゃない!早くトキワシティに行くことだけを考えよう!」 自分に言い聞かせるように言い、辺りを見回すといつのまにかそこは1番道路だった。 ―――あの時僕は、この先の冒険にさまざまな期待をよせていた。 あの時は全く考えていなかった、 こんな事になるなんて・・・・・・ 現在の状況(出木杉の状況) 1番道路に到着 手持ち ヒトカゲLV5 所持金 3000円 バッジ 0個 出来杉メモ(他のプレイヤーについての情報) 名前 手持ち のび太 ナマケロ(マサラタウン時) ドラえもん フシギダネ(マサラタウン時) 静香 ゼニガメ(マサラタウン時) ジャイアン バルキー(マサラタウン時) スネ夫 イーブイ(マサラタウン時) 1番道路に入ってすぐ、早速野生のコラッタが出てきた。僕はボールを投げ、 ヒトカゲを繰り出す。 相手はコラッタといえども、初バトルなのでかなり緊張した。 「ヒトカゲ、引っ掻くだ!」 僕が命令すると、ヒトカゲは指示通りにコラッタを攻撃する。すぐに敵のコラッタも 体当たりで応戦してきた。だが、たいしたダメージではない。 「ヒトカゲ、もう一度引っ掻くだ!」 この攻撃でコラッタは倒れた。僕は初バトル勝利の余韻にしばらく浸っていた。 それにしても、ヒトカゲが自分の指示通りに動いてくれるのが ここまで快感だとは思わなかった。 こんな気持ち、絶対に現実では味わえないだろう・・・となりで勝利に感激して踊っている ヒトカゲを見ながらそう思った。 その後も何度かポッポやコラッタとのバトルを繰り返し、 ヒトカゲのレベルが2つほど上がったところでトキワシティに辿り着いた。 緑が豊かで綺麗な町だ。僕はまず、ポケモンセンターへ向かった。 「はい、あなたのポケモンは元気になりましたよ。」 ジョーイにポケモンを預けると、10秒程でもう返ってきた。 いったいあの回復マシンはどうなっているんだろう・・・ 続いてはフレンドリィショップに向かった。もちろん仲間を増やすため、 モンスターボールを購入するのだ。モンスターボール8個と傷薬3個に毒消し1個を買うと、 所持金はたったの500円になっていた。もうちょっとくれてもよかったのに・・・ そう呟きながら、新たな仲間をゲットしに向かった。 仲間を増やすために町を出たが、役に立たないポッポやコラッタを捕まえるはない。 とりあえずタケシに有利なマンキーを捕まえるために、僕は22番道路へ行った。 だがそこには、マンキーは一匹も見当たらず、代わりに何故かビッパがいた。 「何故ビッパが・・・あ、そうか!」 答えは簡単だった。この世界はゲームから10年もたっている。 野生のポケモンが変わっていてもおかしくは無い。 そうなればやることは1つ、新しくこの辺に生息したいいポケモンを探すことだ。 だが、新しく生息しだしたポケモンが都合よくいるわけが無い。 ビッパ以外に出てくるのは昔から生息するオニスズメやコラッタだけだった。 ヒトカゲのレベル上げには貢献してくれるが、戦力にはならない。 「ヒトカゲ、もう帰ろうか・・・」 僕が諦めて帰ろうとしたとき、目の前に1匹の白いポケモンがいた。 「これは、ラルトスだ!ホウエンでも貴重なポケモンがこんなところにいるなんて・・・」 ラルトスは進化すればかなりの戦力になる。早速捕まえようとしたが、1つ問題があった。 防御の低いラルトスが、レベルを上げたヒトカゲの引っ掻くをくらったら恐らく一発で倒れてしまうのだ。 「こうなったら、ダメージを与えずに捕まえるしかないか・・・」 仕方なくそのままボールを投げてみるが、簡単には捕まらない。 結局、ラルトス1匹にモンスターボールを5個も使ってしまった。 「ボール5個はもったいなかったけど、収穫は大きいぞ!」 ヒトカゲを回復させにセンターへ戻ると、そこにはドラえもんがいた。 彼は僕に気がつくと近づいて来て機械のようなものを渡してきた。 「これは何だい、ドラえもん?」 「これはポケモン図鑑だよ。ごめん、渡すの忘れてた・・・さあ、 これでやっと旅が再開できる・・・」 どうやらドラえもんはスタート時に図鑑を手渡すのを忘れていたようだ。 僕はドラえもんから図鑑についての一通りの説明を受け、彼と別れた。 ドラえもんの説明によると、先程渡された図鑑にはどうやら手持ちポケモンの レベルや技を確認する機能が搭載されているらしい。 「じゃあこれを使って早速さっき捕まえたラルトスの技を見てみるか・・・ってえええ!」 図鑑によると、ラルトスが覚えている技は泣き声だけのようだ。これでは戦闘で使うことができない。 僕は仕方なく、ケーシィ等を育てるときのように、一度出してからヒトカゲに交代して 倒す方法でレベル上げをすることにした。 「・・・やった!やっとラルトスが念力を覚えたぞ!」 結局、念力を覚える6レベルまで上げるのにかなりの時間を使ってしまった。 「みんなもうトキワの森を抜けたかな?僕も急がないと・・・」 これ以上遅れを取るわけにはいかない。僕は急いでトキワの森へ行った。 トレーナー戦では、キャタピー系はヒトカゲ、ビードル系はラルトスというふうに 2体を敵によって使い分けてレベルを上げっていった。 そうしているうちに、いつのまにか出口付近まで来ていた。 「やった、ようやく抜けられる・・・ん、あれは・・・・・・」 僕の目の前にいたのは昔は出てこなかったポケモン、キノココだ。 100%相手を眠らせるキノコの胞子を覚えればかなりの戦力になる。 しかも、草タイプなので次のジム戦でも役に立つだろう。 「うーん、捕まえようかな・・・」 僕はかなり悩んだが、キノコの胞子を覚えるまでが長いこと、 そして序盤から3匹も育てるのは大変なことなどからキノココを諦めることにした。 「ごめんな。いいトレーナーに出会ってくれよ。」 僕はキノココに別れを告げ、トキワの森を抜けた。 ニビシティに着いた僕はまずポケモンセンターへ向かった。 この町は特に何も無い平凡なところだった。 とりあえず、町で唯一の観光名物である博物館へ向かうことにした。 「うわぁ、凄い・・・」 僕は感激して思わず呟いてしまった。博物館は外から見てもその大きさに圧倒され、 中から見るとポケモンの化石などに圧倒される。中の配置がゲームと違うと思ったら、 ここは10年前は改装中だったことを思い出した。 「やっぱり、この世界もちゃんと変わってきてるんだな・・・」 改めて時代の流れを感じた僕は、次にニビジムへと向かった。いよいよジム戦だ。 岩タイプのポケモンには僕の手持ちでは不利だが、ここをなんとか頑張らなくては・・・ ジムの中へ入ると、まず認定トレーナーを確かめてみた。 ジャイアン、静香、スネ夫、ドラえもんの順番で名前が書かれている。 のび太はどうやらまだのようだ。僕がビリではないことに少し安心していると、 奥のほうから声がした。 「そこにいるのは誰だ、挑戦者か?」 威厳のある声だった。僕がYESと答えると、その人物が近づいてきた。 「俺がこのジムのジムリーダー、タケシだ。」 タケシ、と聞いて一瞬ジャイアンが頭をよぎったが、すぐにこの人物がゲームでも ジムリーダーだった岩使いのタケシであることに気付いた。 それにしても、アニメであれだけ女好きのタケシを見せられている僕にとっては、 この硬派なタケシは受け入れずらかった。 「さあ挑戦者、始めるぞ。」 タケシが試合開始を告げた。いよいよ、僕の最初のジム戦の始まりだ! 「行け、イシツブテ!」 タケシが出してきたのはやはりイシツブテだった。僕はラルトスで応戦する。 「イシツブテ、岩落としだ。」 「そうはさせないよ。ラルトス、影分身だ!」 ラルトスは岩落としをうまく回避した。 「よし、念力で反撃だ。」 ラルトスが念力で攻撃したが、イシツブテはほとんどダメージをくらっていない。 この後も、岩落としを影分身で回避率を上げて避け、念力でじわじわと体力を減らしていった。 運よく岩落としは一発しか当たらず、なんとか5発目の念力でイシツブテを倒した。 「なかなかやるな。行け、イワーク!岩落としだ。」 これまたゲーム通りにイワークを出してきた。この男、外見は変わっても 中身はあまり変わっていないようだ。 そんな事を考えているうちに、ラルトスがやられてしまった。 「おつかれ、ラルトス。頼んだぞヒトカゲ!」 僕はラルトスに労いの言葉をかけ、かわりにヒトカゲを繰り出した。 「煙幕で相手の攻撃を妨害しろ。 とりあえず岩落としを2発程くらったら負けだ。僕は煙幕で相手の攻撃をはずさせる作戦に出た。 リメイク赤緑ならメタルクローで力押しすれば勝てるのだが、メタルクローの代わりに煙幕を覚えた。 どうやら10年経っているだけあって最新作が基準になっているようだ。 ビッパがいただけに間違いない。 「いいぞ、煙幕と火の粉を交互に繰り返せ!」 ここまでの調子はよかった。敵の攻撃を回避しつつ、火の粉で順調にダメージを与えていく。 だがその直後、遂に岩落としをくらってしまった。 岩落としをくらったヒトカゲが苦しんでいる。その隙をタケシは逃さなかった。 「今だ、もう一度岩落とし!」 体が痛くて動けないヒトカゲに、無常にも2発目の岩落としが迫ってきた。 だが僕の必死の願いが通じたのか、岩落としはギリギリで外れた。 「ふぅ、よかった。」 僕が安堵の声を漏らすと、それを聞いたタケシがかすかに笑みを浮かべた・・・ 気付いたときにはもう遅かった、イワークがこっちに迫ってきている! 「岩落としは止めへのフェイクに過ぎなかったのさ。イワーク、体当たりだ!」 負けた・・・すっかり諦めていた僕の瞳に驚くべき光景が写った。 イワークがヒトカゲの目の前で突然動きを止め、倒れて動かなくなったのだ。 慌ててイワークに駆け寄ったタケシがその理由を教えてくれた。 「イワークは火傷している、そのダメージで倒れたようだ。おそらくヒトカゲの火の粉で火傷していたんだろう。 それを見抜けなかった俺の負けだ!」 タケシはそう言うと僕にグレーバッジと岩石封じの技マシンを手渡した。どうやら僕の勝ちのようだ。 「少年、これからも頑張れよ。」 僕は自分を励ますタケシに礼を言い、ジムを出た。 ポケモンセンターに戻り、2匹の回復を済ませた僕は改めて先程の戦いのことを考えていた。 運も手伝っての勝利だったせいか、あまり勝ったという実感はわかないが、 現実では味わえない物凄い達成感を感じていた。 「ありがとう、お前たちのおかげだよ。」 僕は体を張って戦ってくれた2匹に礼を言い、センターを出て3番道路へ行った。 目指すはお月見山、そしてハナダシティだ。 現在の状況 3番道路 手持ち ヒトカゲLV14、ラルトスLV11 所持金 2100円 バッジ 1個 出木杉メモ 名前 手持ち のび太 ナマケロ(マサラタウン時) ドラえもん フシギダネ(マサラタウン時) 静香 ゼニガメ(マサラタウン時) ジャイアン バルキー(マサラタウン時) スネ夫 イーブイ(マサラタウン時) 補足 出木杉がジャイアンをあだ名で呼んでいるのは、 間違いではなく読みやすくするための配慮 次へ
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【ゲーム】ミッキーマウス 不思議の国の大冒険 【作者名】なおっきー 【完成度】【完結】 (09/08/16) 【動画数】1 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/14193261 【備考】 +【紹介&発掘スレのレビュー】 以下発掘スレの000から引用 (08/12/10のレビュー) (現時点でのレビューはありません) 名前 コメント
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登録日:2011/04/23(土) 21 37 29 更新日:2023/10/14 Sat 09 45 56NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 アバン先生 ダイの大冒険 ポップ 呪文 破邪の秘法 破邪呪文 秘法 漫画「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」に登場する呪文群。 ゲームの世界観を借りた本作において、これらは漫画オリジナルの要素が強く出ている。 以下、使われた際のエピソードと合わせて紹介する。 《破邪呪文》 マホカトールとミナカトールが該当する。 トラマナ(バリアー無効化)やトヘロス(雑魚敵封じ)と言った呪文もこれに当たる可能性がある。 効果は同一で、影響下に置かれた範囲の魔の力を無力化するというもの。 いずれも前もって破邪の五芒星を描く必要がある。 逆に魔王軍の呪法を象徴するのは六芒星。 本来は賢者の呪文とされている。 ○マホカトール(破邪呪文) 使用者:アバン、ポップ 獣やスライム等といった野生に棲息するモンスターには、魔王の意思に毒されなければ人間に害を為さないものもいる。 少なくとも主人公のダイが育った孤島、デルムリン島に生きるモンスターはそうだった。 彼(?)らは過去に魔王ハドラーが勇者に倒されてからは、平穏に暮らしていた。 しかし物語序盤、世に再び魔王が現れた影響で凶暴化。 ダイの育ての親である鬼面道士、ブラスも正気を失いつつあった。 そんな折、ダイを勇者に育てる特訓を行うべくちょうど島を訪れたアバンがマホカトールを使用。 結果として島全体を覆う陣から出ない限り、中のモンスターは支配から解放されている。 ちなみにこのときアバンは持っていた剣を鞘に納めた状態で五芒星を描き、襲ってくるモンスター達をふっ飛ばしながら島中を駆け回った。 ちなみに、アバンがこの呪文の存在を知ったのは、勇者アバンと獄炎の魔王にてハドラー打倒の旅の途中で立ち寄ったギュータの里で大賢者バルゴートの書庫で調べ物をしていた際に見つけた。 それまではカールの近くに破邪の洞窟があることは知らなかった様子。 また、ギュータの里もマホカトールで守られている。 ポップが使用するのはアバンがハドラーに破れ、ダイとポップが冒険の旅に出た後。 真っ先に訪れた先のロモス国で敵将、クロコダインと戦ったときにその機会が訪れる。 敵の策でブラスがダイの前に連れ出され、島を出たことにより凶暴化したブラスはダイに襲い掛かる。 ブラスに手出しが出来ないダイを助ける為、ポップは自分の杖マジカルブースターを砕き、素材となっている魔宝石の欠片を五芒星の形に配置。 そうして陣を組み上げたマホカトールによりブラスを正気に戻した。 なおポップには本来素養が乏しく、魔宝石の補助があってもやっと極小範囲で発動させられる程度。 魔宝石の補助がなければ使えないという理由で、ポップのパラメータの呪文欄にはマホカトールは記載されていない。 一応契約は済ませているとの事だが、破邪の洞窟に行った様子も無いのにどうやって契約したのだろうか…? なお、アバンが後に生還していた事から、実際の所マホカトールの効果が術者が死んでも有効なのかは不明。 新アニメではブラスが「マホカトールの効果は術者が死んでも継続するものだったのか」と驚いており、アバン生存の伏線になっている。 ギュータの里全域を覆うマホカトールが生前にバルゴートの使用したものだとすれば、術者が死んでも効果が消えないというのは事実だと見るべきか。 というか術者が死んだら効果が消えるんじゃ直後にワニに殺されそうな状況なのに捨て身でマホカトール使ったポップが馬鹿みたいじゃないか。 唱え方は「邪なる威力よ退け、マホカトール」 ○ミナカトール(大破邪呪文) 使用者:レオナ姫 マホカトールの上位版。少なくとも作中でミナカトールより強力な破邪呪文は見つかっていない。古来より伝わる破邪の洞窟の奥深くに、契約用の祭壇が設けられている。 物語終盤、大魔王バーンの居城を覆う結界を無力化する為にレオナが数人の仲間の協力により修得、使用した。 この呪文はレオナ1人では効果は低く、完全な力を発揮するには5人の正義の使徒が必要。 貴石「アバンのしるし」が持ち主の「魂の力」に反応して輝くことが、呪文発動の要になれる者の目安となる。 …などと話されている様子を盗み聞きし、さて自分の「しるし」はどうなるのかこっそり試したところで、ポップは自分の「しるし」が何も反応しないことに気付いてしまう。 動揺したポップは呪文の詳細を記した文献を調べてみたが… 『正義』:レオナ 『闘志』:ヒュンケル 『慈愛』:マァム 『勇気』:ダイ 『??』:ポップ 文献には欠けがあり、各人の特徴を上記のように当てはめるとポップに求められるだろう物が不明。 ポップはその事実を誰にも打ち明けられずに1人悩み、ヒュンケルへの気持ちについて相談しに来たマァムには当たり散らし、師であるマトリフに相談しに行ってもやはり詳細は明かせないまま。 そうして答えが出せないまま、決戦の日、ミナカトールを使う土壇場でポップだけが失敗してしまう。 が、ずっと怖くて言い出せなかった「マァムが好き」という告白により、遂にポップの「しるし」は輝きだす。 『勇気』の使徒は、実はダイではなくポップだったということが判明。 後にレオナが推測するには、文献の記述に欠けていたダイの魂の力は『純粋』。 何に対してもありのままに受け止め、また立ち向かう心の強さだとか。 唱え方は「聖なる光よ、その御力において邪悪なる魔力を退けさせたまえ、ミナカトール」 復活後のアバンも破邪の洞窟の地下150階あたりまで到達していたことから考えて当然習得していると思われるが、作中では使用する機会はなかった。 ○破邪の秘法 使用者:アバン それ自体が呪文なのではなく、呪文の持つ破邪の力を増幅する秘術。 前準備として、アバンのしるしの原料にもなる「輝石」を五芒星の頂点に5ヶ所配置する。 最序盤で自爆呪文「メガンテ」を唱えた為に死んだと思われていたアバンだったが、最終決戦の最中に颯爽と現れる。 彼はダイ達の冒険に同行するのではなく自身のもっとも得意とする呪法をより磨くことを選択。 レオナ達よりも先に破邪の洞窟に赴き、長期間、しかもかなりの深層に1人で潜っていた。 ミナカトールが眠る階層は地下25階。 対してアバンは地下150階ってところにまで至っていた。 その結果修得した破邪の秘法により、ポップとハドラーが脱け出せず誰も手出しできなかった凶悪なトラップを、罠避けの呪文「トラマナ」を増幅することで一瞬にして消し去った。 他にも、呪法で固く閉ざされた巨大な門を「アバカム」の応用で簡単に開けてしまったりも。 ちなみに、レオナがミナカトールの契約に破邪の洞窟を訪れて洞窟の中で使用していなければアバンは世相の変化に気付けず、最終決戦に取り残されていたとか。 真面目に自分が再び現れるまでの顛末を語ったアバンであったが、ちょっと考えると間抜けな話ではある。 もっとも、洞窟に入っていたのはたった3ヶ月程度なので、そんなに早く決戦がやってくると予想できなかったのも無理からぬ話なのかもしれない。 追記・修正はアバンのしるしを輝かせてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] あのアバカムは本当にびっくりした -- 名無しさん (2014-01-25 17 16 03) ゲームでは、アバカムなんて使った事ないぞ。 -- 名無しさん (2014-01-26 21 36 25) あの世界は最後の鍵がないから・・・ -- 名無しさん (2014-02-03 10 40 35) デルムリン島で五芒星を書いたのは木の棒ではなく安物の剣(鞘入り)じゃなかったっけ? -- 名無しさん (2015-02-26 13 04 08) 空気魔法アバカムを超必殺技みたいに魅せるセンスが好き -- 名無しさん (2015-03-19 11 20 08) ただ、もうちょい活躍の場を作ってほしかったなー。 -- 名無しさん (2015-03-19 11 40 36) ↑2 ドラクエ2では鍵だけでアイテム欄3つ占有されるのを防いでくれるから(震え声) -- 名無しさん (2015-04-27 11 35 11) 破邪の洞窟って地下150階よりも深い階層ってあるのかなと、読んだ時思ったのは自分だけじゃないはず。150階の更に奥にはどんな呪文があるのやら -- 名無しさん (2015-04-27 12 04 21) 不思議のダンジョンを拾ってくれたのは嬉しかったな。アバンてどちらかと言うと不思議の -- 名無しさん (2016-08-11 01 01 31) ↑ミス アバンてどちらかと言うと不思議のダンジョン向きのキャラだと思うし -- 名無しさん (2016-08-11 01 03 05) 3か月分の食糧・トイレ・風呂はどうしたのか。永遠の謎だ -- 名無しさん (2016-09-08 10 28 17) アバンって、地下25階でミナカトールを習得していないのかな? -- 名無しさん (2016-10-12 09 11 52) ↑たぶんレオナががっくりくるほど簡単に習得してると予想 -- 名無しさん (2017-09-29 22 41 46) 確かにポップほど勇気あるキャラはいない -- 名無しさん (2018-03-09 17 44 50) ↑4 仙豆みたいなアイテムあったのかもね。トイレと風呂は、うん… -- 名無しさん (2020-04-29 23 42 05) ポップは素養が乏しいんじゃなくて、当時はぜんぜん未熟&マホカトールを正式に習得してなかったからじゃないかな。貴石の補助で使えたとされているが、本当はたぶんあの場にいたゴメちゃんの小さな奇跡パワーのおかげだと思う。 -- 名無しさん (2020-04-29 23 48 37) アバンがミナカトール習得してないわけはないだろうね(破邪呪文極めに行ったのにスルーする理由はないし、彼が習得できないとも思えない)。フバーハ極大してクリメイションなりカイザーなりをしのぐとか、破邪の秘法にはもうちょっと見せ場がほしかったな。 -- 名無しさん (2020-04-29 23 54 27) ↑ フバーハは破邪呪文じゃないから無理じゃねえかな。破邪呪文ってくくり自体、ダイ大のオリジナルだからあのくらいの活躍がいい塩梅かなと個人的には思う -- 名無しさん (2020-04-30 00 09 53) それを言うならアバカムだって破邪の呪文だとは思えないがな(邪悪なパワーで閉ざした扉しか開けられない呪文じゃないし)。それに炎上するキルバーンをゴールドフェザー投げて消火したあたりからすると、破邪の秘法と関係あるかはしらんがいずれにせよフェザーでヒャド系呪文とか増幅できるみたいだし。なら、クリメイションの火もそれで消せばよかったんじゃないかなって。 -- 名無しさん (2020-04-30 00 21 54) あれはヒャドじゃないと思うな。あくまで邪悪な力を破るものだから、攻撃系の増幅は無理っぽそう。漫画を思い返すと破邪力を増幅って言葉があったから、考え方によってフバーハも可能かもね。アバンが習得してたらそういう展開もあったかもしれない -- 名無しさん (2020-04-30 00 44 30) 作中の描写だと準備と増幅にそこそこ時間かかりそうだしバーニングクリメイションの状況で羽根だしてる暇はなさそうだった -- 名無しさん (2020-10-29 13 33 40) もっと応用が利いたかもしれないけど、やり過ぎたらなりふり構わずにバーンに殺されてたかも。あと、ミナカトールのあったのを地下25階と知らなかったみたいだから、もしかしてスルーしちゃったんじゃないだろうか? -- 名無しさん (2023-10-14 08 37 06) ミナカトールより強力な破邪呪文は今のところないと言っていた=ミナカトールのことを知っている。大体、破邪呪文極める目的で潜ってんのに習得していないはずはないだろう。場所がわからんのならなおさら見落としの無いように調べ尽くすはず。レオナが習得後に即脱出したのかもっと潜ったのかは不明だから「何階まで潜ってたのか?」と聞いただけでしょ -- 名無しさん (2023-10-14 09 45 56) 名前 コメント