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by、佐賀県 「うげ……風邪引いた…………」 体温計の数値は38.5℃。今朝起きたら布団が丸ごとはだけていたから、多分体を冷やしてしまったのだろう。 腹の具合が悪い。熱があるとわかると急に頭も痛くなってきた気がする。大学はあるけど休むしかない。テスト近いのに、大丈夫かな。 「とにかく薬……薬……ってあれ? ないの……?」 常備薬の入った箱を漁って見たが、風邪薬が一つも入ってない。 一人暮らしでこの状況は絶望的だった。だが幸いにも歩くことが出来ないほどの重態じゃない。 自分で薬を買いに行こう。私は服を着替えて、自転車の鍵を持って外に出た。 しまった。そう思ったのは近所のコンビニに来たときだった。 よく考えればコンビニに風邪薬は置いてないのだ。脳の回転がまずいことになっているらしい、こんな初歩的なミスをするなんて、私らしくも無い。 仕方無い。帰って、薬局の開く時間まで待とう。 「あ~……頭痛い……吐き気がする……それに夏だってのに寒いわ…………」 とりあえず食べられそうなものをと思って、プリンとアイスとヨーグルトを買っておいた。しかし今はとても口にする気になれない。 家に着いて、布団に潜り込む。それから薬局の開店時間まで、ひたすら布団にくるまってう~う~とうなっていた。 ひたすら気分が悪い。死にそう。吐くものも無いだろうに吐き気が止まらない。喉も痛いし鼻も詰まる。風邪の症状がメドレーで襲い掛かってきていた。うっぷ。ちくしょう。死にそうだ。 近所のドラッグストアの開店時間になった。私は立ち上がろうとしたとたん、床に倒れ込んだ。こけた時の衝撃で吐いた、その場で床に。汚い。しかし掃除をする元気があるわけがない。 「ごほ……げほ…………」 這うようにして洗面所まで行き、口の中をゆすいだ。 それから熱を測りなおしてみた。1分後、体温計の示した数値は………… 「40.5℃…………朝より上がってるし…………」 まずい。本気でまずい。症状も目で見てわかるほど悪化している。頭が痛い。景色がぐにゃぐにゃする。 こんな状態で外に出るのは果てしなく危険だとわかっている。でも、自分で行かないと、他に薬局まで薬を買ってきてくれる人なんて…………私にはいない。 さっき床に吐いたとき、服が汚れたから着替えることにした。ひどく汗をかいたので下着も替えることにした。 辛さと、みじめさとで、私は泣きたくなった。 いや、泣いた。涙をぼろぼろこぼして泣いた。寂しい、辛い、誰か、誰か助けて。おかあさん。おとうさん。 ノスタルジーな感傷に浸ってる場合ではない。動け私の体。じゃないとやばい。今死ぬ。本気で死ぬ。昔の人は風邪が原因で普通に死んでたんだぞ。 ましてこの21世紀に風邪で死にましたなんて文明人としての恥だ。おまけに大学生がアパートで孤独死なんて洒落にならない。私は外に出て、文字通り必死で薬局を目指した。 自転車は使えない。確実に転ぶ。徒歩で行くしかなかった。 これほど孤独を痛感したことは無かった。自分がこんなに弱い存在だったと初めて知った。 そう、私は孤独なんだ。風邪を引いてなくても変わらない。私は一人。大学に入ったときからずっと、これからもずっと。 大学を出て、働き出して、どうするんだろう? きっと今と変わらない。孤独な生活が待ってるんだと思う。自分から変わろうとしないで、一体何が変わるものか。 これからも私は一人ぼっちで生きていくんだ。一人分のご飯を作って、一人で食べる。そうやって、30歳になっても、40歳になっても、ずっと一人ぼっち。そしていつか今日みたいに。本当に誰にも助けられないでアパートの一室で孤独死するんだ………… 「おーっす、どったの柊ぃ? 気分悪そうジャン」 女の声が聞こえる。誰だよ? あたしがこんなダブルで胸くそ悪い時に、そんな嬉しそうな明るい声で話しかけてくるやつは? 「………………日下部? 奇遇ね……あんた何してるの?」 ぼやっと歪んだ視界の中に、高校の頃の同級生、日下部みさおの姿があった。別々の大学に進んでからはほとんど連絡もとってなかった仲だ。それがなんで今、ここにいるのだろう? 「そりゃ柊が心配だったから来てあげたんだよ! 風邪なんだろ? もう安心していいよ。柊っちは一人じゃないからね! あたしはずっと柊の友達だよ!」 大きく開いた口から八重歯を覗かせて、屈託の無い笑顔で日下部が言った。 私が友達……、そう言ってくれるのはすごく嬉しい。涙が出そうになるほど嬉しい。 私にも確かに友人がいた。きっと彼女らが今の私を見たら、そんな風に優しい言葉をかけてくれるのだろう。そう思う。本当にそう思う。きっと彼女がここに居れば。そう言ってくれるのだろう。 「…………はいはい。もういいわよ……。黙って……。わかってるわよ…………」 目をこすり直して、もう一度前を見る。 そこには誰もいない。ただむなしく町の景色を映し出す透明な空間があるだけだった。 今度こそ私は涙を流した。嬉しくてではなく、ただ悲しくて。 「だ、大丈夫ですか……? 顔色すごく悪いですけど……」 ドラッグストアの店員、アルバイトらしき若い男性が私を見てそう言った。 私は、大丈夫です、と心にも無い言葉を返して店を後にした。買った薬はその場で栄養ドリンクと一緒に飲んだ。でもすぐに効く訳が無いのでまだ気分はすこぶる悪い。 でもこれで後は帰って寝てれば、そのうち治るだろう。そう思うと気分は楽になった。あとは帰るだけ、帰って布団に潜り込むだけでいい。私は帰路を急いだ。 しかし一つだけ問題があった。体がもう限界なのだ。おそらく熱はさっきよりもっと上がっているだろう。 下手したら42℃を超えているかもしれない。頭だけでも急いで冷やさないと本気で後遺症が残りかねない。20代のうちから将来のアルツハイマーの種を植えておくなんぞ冗談ではない。 急ごう。目の前がふらふらするから急げないけど、できるだけ早く帰るようにしよう。私は危うい足取りで家を目指して歩いた。目の前の景色がよく見えなかった。だから、前から歩いてきた男の集団にも目が行き届いていなかった。 前から歩いてきた男性に、私は思いっきり正面衝突した。 「痛っ! おうそこの女あ、どこ見て歩いとんじゃいっ!」 低い男の声が頭の中にぐわんぐわん響く。私は肩を掴まれて無理やりに振り向かされた。 目の前には男が数人、私より頭一つ大きなその男たちはどれも派手な出で立ちで、茶色に染めた髪を跳ね上げていたり、無骨な大きいピアスをぶら下げていたりと、少しまともとは違う格好をしていた。 「おらなんとか言ったらどうねっ!? ヒトに肩あぶつけといて黙って行こうっちゅう法は無かろうがっ!」 胸倉を掴み上げられ、がくがくと揺らされた。頭が痛む。何か言おうと思っても、意識が混濁していて口がうまく動かない。 「こんボケがっ! ボーっとしおってヤク中かいワレ!!」 ばっ、と急に体を投げ捨てられた。私はそのまま路肩に倒れ込んだ。男たちはニ、三言悪態をついてから去っていった。 立ち上がろうと思ったが、うまくいかない。私は立ってているのか、それとも横になっているか、よくわからなかった。 通行人たちは何も気にせず私の傍らを通り過ぎていく。むしろ心一つ近寄りたくない風に、早足で去っていくように見える。無論だれも私に心配して話しかけたりはしない。都会の人間なんてこんなものだ。逆の立場なら私だってそうしただろう。 そうだ。だから私は今ここに一人でいるんだ。誰にも気をかけない人間は、誰にも気をかけられない。そういうもの。自然の摂理だ。 思えば高校の頃の友人たちは変わり者だった。私はどれだけ彼女たちが人懐こい猫のようにじゃれ付いてきても、ずっと突き放すような冷たい態度ばかり取っていた。みんな本当はすごく私に気を使ってくれていたのかもしれない。 私はなんとか立ち上がった。だけどどこに向かって歩けばいいのだろう。一人暮らしのアパートの部屋? そこに何があるの? いくつもの月日をそこで過ごしたけど、一体何が変わった? 何も変わってない。同じ毎日の繰り返しばかりだった。 いつもそこには自分一人だけ。きっとあの部屋をビデオカメラで撮影していたら、その映像は延々と同じ景色が続いていることだろう。いや、あの部屋だけじゃない。私の回りはいつも虚無に満ちていた。一人ぼっちで過ごす毎日がずっとずっと続いていた。 楽しくも無い日々。これまでも、これからもずっと変わらない日々。そんなものに何の執着があって、私はこんなに必死で生きているんだろう? よくわからなかった。 ああ、足元がおぼつかないと自分でもわかる。ふらふらする。車の音が聞こえる。横断歩道。信号の色はよく見えない。また車の音が聞こえる。私は、ただ前に足を踏み出そうとした。 「やっほーかがみん。久しぶりだね。大学は休み? 何してるの?」 と、そこで後ろから話しかけられた。私は振り向いて、自分より頭一つ低い位置にあるその顔を見た。 こなた……? あんたこそ何してるのこんなところで? 「私は、なんか大学で『はしか』が流行ってるとかで休みになったんだよ。かがみのトコは大丈夫?」 あ~、そういやなんかニュースでやってたわね。ひょっとして、ウチの大学も今日は休みだったのかしら? だったら授業のことは気にしなくてよかったのね。 「それでアキバにでも遊びに行こうと思ってたんだけどさ。急にかがみんの顔が見たくなっちゃってねー、家まで行っても留守だったから探したんだよ?」 そう……、…………はあ……、うれしいこと言ってくれるわね……、さすが幻覚なだけあるわ…………。 「ん? 何言ってんのかがみ?」 わかってるわよ。どうせあんたも消えるんでしょ? 私に友人は確かに居た。でももういない。だから、もし目の前にひょっこり現れたとしても、それは夢であって、現実ではないんだ。 「あれ……? ひょっとしてかがみ調子悪い? なんかすっごく顔が真っ赤なんだけど」 …………こなた、こうして面と向かって言うことは最後の最後まで無かったけど、私あんたを親友だと思ってた……。 「ほへ? 何言ってんのかな、かがみん? 死亡フラグ立ってるよそのセリフ……」 いいじゃない。どうせ消えてなくなる幻なら最後まで言わせて……。 私ね。みゆきより、つかさより、他の誰よりあんたが好きだった。冷たく当たってばかりだったけど、本当はすごく好きだったのよ。惹かれてたんだと思う。自分の気持ちにどこまでも素直なあんたに。 ずっと素直になれなくてごめんね。こんな私に、ずっと優しくしてくれて、ありがとう。本当にあんたには感謝してるわ。 「ど、どどどしたのかがみ? なんかヘンだよ!? 妙に顔も熱っぽいし……私そういう系はROM専で、自ら参加するのはちょっと…………」 勘違いしないでよね……、別に私が言ってるのは、そういうアブノーマルな関係じゃあ…………。ああ、でもそれもいいかな……? だってそういう関係になっちゃえば、ずっと一緒にいられるんだもんね。 こなた…………お願い、どこにもいかないで……。私を一人にしないでよ…………………… 「あれ? かがみ? おわっ! ちょっと奥様、街中でそんな大胆な!! …………ってあれ? もしもし、かがみ……? かがみっ! わーすごい熱っ! ちょっ、しっかりしてよかがみー!」 目が覚めたら、そこは自分の部屋だった。 私、どうやって帰ってきたんだっけ? 確か薬を買いに行って、その帰り道だったはず。そこまでで記憶があやふやになってるけど………… 体を起こす。体調はだいふ回復しているようで、楽に上体をあげることができた。 ぽとり、おでこの上に乗っていたらしい濡れタオルが腹の上に落ちた。 「おー、やっと起きたねかがみ。もう夕方の5時前だよ」 「大丈夫、お姉ちゃん……? もう熱は下がった?」 「念のため今からでも病院に行って診てもらったほうが、よろしいかもしれませんね」 声が聞こえた。懐かしい声。みんなの声を電話越し以外で聴くのはずっと久しぶりだった。 でも、まるで昨日の事のように思い出せる。あの頃と変わらない。みんなの声が、姿が、そこにはあった。 「つかさ……。……みゆき。……こなた…………」 手狭なワンルームの部屋に3人が並んで立っていた。今まで自分一人でいたから、この部屋がこんなに狭かったなんて思っても見なかった。 もう頭痛もしていない。意識ははっきりしている。だからわかる。これは夢とか幻とかじゃなく、本当にみんながここにいるんだ。 「どうして……? なんでつかさたちが私の部屋にいるのよ?」 「こなちゃんがね、電話してきてくれたの。お姉ちゃんが急に倒れたから、って。それで私も大急ぎで来たんだよ」 「私も同じく、泉さんからお電話をいただいてすぐに。心配でしたが、ただの風邪だったようで、一安心です」 そうなの、迷惑かけたわね。私はそう言おうとした。迷惑だったわね。でも別に平気よこのくらい。私は別に風邪を引いたくらいで、体と心が参るほど弱い人間じゃあ…………そう言おうと思って…………。 「…………ありがとうみんな。わざわざ私のために来てくれて、本当にありがとう…………」 そう、呟いた。 ありがとう。本当にありがとう。心からそう思った。 強がってばかりだったけど、すごく寂しかった。会いたかった。みんなに。 「そ、そんな。当たり前だよ。ねえ、ゆきちゃん?」 「ええ、だって私たちは友達じゃないですか」 みゆき……、つかさ……。そっか…………。そうだよね………… 「ん~~?? 久しぶりのかがみんはなんかデレっぽくなったね~! かわいいよぉ~かがみ~ん」 「おわっ!? ちょ、なにをする! じゃれつくなこのっ!」 こなたは体を軟体動物のようにうねうねさせながら、私の頬をつんつん突っついた。 「あれ~かがみさっき言ってたよね? 私のこと親友だと思ってるんでしょ~?」 ぴしっ、私の思考回路が瞬間凍結した。 あれは、まさか、夢でも幻でもなくて、本当にこなただった……? 「ね~かがみん? 私たち親友なんだよね~、あたしのこと大好きだって言ったよね~」 「すっ! 好きとは言ったけど、大好きとまでは言って…………はっ!?」 「や~ん! かがみんに告白されちゃったー! かあいいよぉかがみ~! お持ち帰りしたいー!!」 「あっははは、こなちゃんそれ私のネタだよ~」 「あらあら、泉さんも隅に置けませんわね」 「だーっ!! 帰れお前らー! もういいから帰れーー!!!」 結局、その日はみんな夜までずっと私の部屋にいた。いつ熱がぶり返すかわからないし、心配だから、と言うことで。 夜になって、つかさとみゆきは私の部屋を後にしたが、こなたは明日も大学が休みなので泊まらせてくれと言ってきた。断ろうにも、散々世話になった手前そうは言えない。聞けば、街中で倒れた私を家までこなたが一人で運んでくれたそうだった。 しかもその後も付きっ切りで看病して、起きたときにはお粥まで作ってくれていた。これを無下に扱ってはさすがにバチが当たるかもしれないと思った。 客用の布団は一応あった。ただし今までたまに遊びに来たつかさが数回使用した程度で、ほとんど新品同様だ。それをこなたに出した。 え~かがみと一緒のお布団で寝たい~、とふざけたことを言ってきたが無視した。 「じゃ、電気消すわよ」 「うん。いいよー」 部屋の灯りを落とす。外からは街の明るさと車の行き交う音が微妙に部屋に入ってくる。それでも部屋は静かだった。いつも通りの私の部屋の静けさだった。 「…………あのさ、かがみ」 「……なによ」 ふと、こなたが話しかけてきた。 「ん~、いや、何でもナインだけどね…………」 こなたはそう言って口をつぐんだ。私は黙っていた。すると、こなたがまた話し出した。 「かがみがさ……もし寂しかったら、いつでも私に電話していいからね…………」 「………………なに言ってんのよ……、別に、寂しくなんかないわよ…………」 「ん~……、じゃあ、寂しくなくてもいいから、ちょっとでも私のことが頭に浮かんだらさ、電話とかメールしてね…………」 「…………………………わかったわよ。しょうがないわね…………。でもあんた、高校の頃は携帯にかけても全然出なかったじゃない…………」 「今はちゃんと持ち歩いてるよ。だからね……今日みたいな時も、電話してくれたら、私どんなに忙しくても、絶対かがみのこと助けに来るから。……私がそうしたいから…………」 それっきり、私たちは二人とも何も言わなかった。 聞こえてないわよね……? いくらなんでも……ひぐっ……こんなの恥ずかしすぎるわよ…………うぐっ……優しくされたのが嬉しくて、泣いちゃうなんて………… 枕に涙の粒が落ちる。頭まで布団をかぶって、嗚咽を殺して私はひっそりと泣き続けた。 ありがとう。こなた。本当にありがとう。私は心の中で何度もそう繰り返した。 あの頃の夢をよく見た。 高校生の私。制服を着た私。 クラスの違う友達と一緒に、なんてことない世間話をしていた。 つかさはいつも笑っている。こなたはまたバカなことを言っている。みゆきも天然な事をよく口にする。 私はいつも、あの頃の夢ばかり見ていた。あの頃は楽しかった。あの頃に戻りたかった。 だから目が覚めて、薄暗い部屋の天井を見るたびに泣きたくなった。楽しい夢の世界から、一人ぼっちのいつもの自分に戻ってしまうから。 夢の続きを見ていたくて、枕に顔をうずめた。でも夢は夢。いつか終わる。終わったらまた一人。それがすごく嫌で嫌でしょうがなかった。 でも頑張ってみよう。そう思った。 あの頃の明るく輝く日々を、もう一度作ってみよう。あの頃は、私が黙っていても、つかさが、こなたが、みゆきが周りを回って私を照らしていた。私が黙って、冷たく澄ましてても、みんなが明るく楽しませてくれていた。 それが私にも出来るかもしれない。いや、みんなやっていることなんだ。だから私にもきっと出来る。 ずっと諦めてた。でも私はもう一人ぼっちは嫌だから。私も明るく輝いてみよう。精一杯努力してみよう。 幸運の星になれるよ。私もきっと。 完
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by万引き常習犯(東京都) 夏休み 今日もセミのけたたましい鳴き声の中、私は勉強をしていた。 ただお「おーい、かがみ、つかさは友達と遊びに行ってるんだしお前も・・・。」 かがみ「ん・・・今勉強してるから・・・。」 ただお「そうか・・・。せっかく大学生になったから、お父さんはもっと遊んだほうがいいと思うけどな。 それに、せっかく実家に帰ってきてるんだから高校時代の友達と遊んできたら・・・。」 かがみ「いや、でも勉強しなきゃいけないから・・・。」 不思議なものだ。高校時代に夏休みといえば勉強をしないつかさがお父さんにいつも注意されて いたのに、今では勉強をしている自分が注意されているのだ。 そう思っていると携帯が鳴った。つかさからだ。 かがみ「もしもしー?」 つかさ「あー?おねーちゃん?あのさー、今日夕御飯いらないってお父さんとお母さんに伝えといてー。」 かがみ「・・・わかったけど、あんたまた○○君と遊んでるの?」 つかさ「えー、○○君とはもう別れたよー。今は△△君だよ!」 かがみ「はぁ・・・。本当にローテションが激しいわね・・・。」 つかさ「じゃあ、お父さんとお母さんに宜しくね!たぶん11時ぐらいには帰れるから」 かがみ「はいはい、楽しんでらっしゃい」 夏休みに入ってからつかさは毎日のようにサークルの友達や男の子と遊んでいる つかさからの電話が終わるとまた携帯が鳴った。今度はまつりお姉ちゃんだ。 まつり「かがみー?あのさ、今日は彼氏んちに泊まるからお父さんとお母さんによろしく言っといて」 かがみ「・・・自分で言いなさいよ」 まつり「はいはい、じゃあ伝えといてね」 ブツリ ツーツーツー 本当に勝手なんだから・・・・。私がいつも家にいると姉妹全員が分かっているから、私を伝言板の ように使うのだ。 かがみ「はぁ・・・、もう東京に帰ろうかなぁ・・・。」 勉強がはかどらない・・・。私の居場所はもうここにはないのかもしれない。
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201 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 10 43 22 ID VkJZPaoIこのスレではかがみはつかさ以上に甘えん坊な一面があるっていうのが 何気に定着していってるなw 朝 「おーい、つかさ起きろー」 「うーん・・もう少しだけ・・」 「いい加減起きないと遅刻するわよ、ほらさっさとしなさい」 布団をはいでつかさのパジャマを脱がせにかかる 「お、お姉ちゃん、自分で出来るからいいよ~」 登校時の会話 「それでこの前ホラー映画見たらつかさが布団に潜りこんで来てさー」 「つかさは怖がりだねー」 (普段はお姉ちゃんからの方が多いクセにぃ~) 昼休み 「ほらつかさ、顎にソースが垂れてるわよ。みっともないわねー」 つかさの肩に手をかけて軽く抱き寄せハンカチで口の周りをかなり念入りにフキフキ 「お姉ちゃん、そこまで綺麗にしなくてもいいよぅ」 下校の電車 「はぅ~何だか眠いよ~」 「全くしょうがないわねー、私に寄りかかってもいいわよ。ほら、いらっしゃい」 「ありがとうお姉ちゃん」 夜 「お姉ちゃん、宿題教えてー」 「またぁ?私に頼ってばっかじゃないの」 「メンゴメンゴ」 「あんたここの公式ちゃんと覚えてないんじゃないの? ほら、教えてあげるからもっとこっち寄りなさいよ」 「うん、ごめんねお姉ちゃん」 寝る時 ガチャ 「つかさ・・一緒に寝ようか?」 「えっと、今日はどうしようかなぁ」 「え・・・」 (うわ、お姉ちゃんそんな悲しそうな顔しないでよぉ~) 「わ、私も一緒に寝たいしいいよね。お姉ちゃん来てー」 (ホッ) ゴソゴソ 「おやすみつかさ(ギュッ)」 「おやすみお姉ちゃん(ナデナデ)」 「そんな感じで私は一日中お姉ちゃんに頼っりっぱなしな分、 寝る時だけはお姉ちゃんの方が甘えん坊さんになっちゃうんだよ」 「いや、つかさ・・それってよく聞くと寝る時以外も・・(=ω=.;)」 202 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 12 06 22 ID hjACszqo 201 GJではあるが、いささか画竜点睛を欠いているようにも思える お 風 呂 は ど う し た ん だ 203 :200:2008/02/24(日) 13 48 23 ID VkJZPaoI狭い浴室で体を密着させながらお互いをシャンプー&背中を洗いっこ かがみのターン 「お姉ちゃんもうそれ位でいいよ~」 「ダーメ、女の子なんだからちゃんと綺麗にしないと」 つかさのターン 「ちょっと、あんたも念入りにしすぎよ」 「だってお姉ちゃんの髪長いんだもん。なんか誰かを洗ってあげると 自分を洗う時より綺麗にしてあげたくなるんだよね」 最後はお互い向き合って相手の前を同時に洗いっこ 「ヒャン!お、お姉ちゃんそこはそんなに念入りに洗わなくていいよぉ~」 「つ、つかさこそちょっとは擦る力緩めなさいよ」 「むぅ~、お姉ちゃんがその気なら・・えい」 「ちょ、ちょっとつかさ!さすがにここは自分で洗うわよ」 「えへへ、やわらかーい。お姉ちゃんの体、すみずみまで綺麗にしてあげるね」 ・・ダメだ、風呂ネタこれ以上書くと必然的にエロパロスレ行きになってしまう 206 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 14 46 18 ID Qf/K/JeO 203 正直、たまりません 209 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/02/24(日) 16 29 11 ID BiPOk96k 201 203 かがみ臨界突破でたがが外れちゃってるな 小学校や中学校低学年ならまああってもおかしくない光景だけどさすがに高校生でこれはwww 最近この二人がだんだんデンジャラスな方向に突き進んでるような気がする 誰か止め・・・いやむしろこのままでおながいします
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「かがみおかーさんっ!!」 紫色の髪を後ろで二つにまとめた少女が、かがみの左腕にしがみついた。 「もう…かなたは甘えん坊ね」 かがみは微笑みながらその子の頭を撫でる。 「かがみぃ~っ!!」 すると今度は、背はちっちゃいが少女ではない、かなたと瓜二つの顔の女性が正面から抱きついてきた。 「あ…あんたまで抱きついてくるなっ!!」 「いいじゃ~ん、私はかがみの嫁なんだからさ~」 「こなたお母さんも甘えんぼだね」 「だって、かがみが可愛いんだもん♪」 かがみの前に、同じ顔が二つ並ぶ。 「全く…」 「ほらぁ~、かなみもおいで~!」 「わ…私は別にいいわよ…!」 青い髪を長く伸ばしたツリ目の少女が答えた。彼女は、長女かなたの妹である。 「ふーむ、かなみはかがみと同じツンデレになっちゃったんだね」 「だ、誰がツンデレだっ!!」 納得するように言うこなたをかがみがツッこむ。 かなみは、その様子をちらちらと横目で見ている。 かがみはその子の方を向いて呼び掛けた。 「かなみ」 優しく、呼び掛けた。 「おいで」 かなみは、頬を赤く染めながら、かがみの右側に座った。 かがみがその子の頭を引き寄せると、かなみの方から寄り添ってきた。 「ん~、やっぱ家族みんなで一緒にいるのがいいネ」 こなたが、隣のかなたの頭を撫でると、かなたは気持ち良さそうな顔(=ω=.)をしていた。 あめ玉へ続く コメントフォーム 名前 コメント (*´꒳`*)b -- 名無しさん (2023-05-25 13 25 48)
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by武豊似(コネチカット州) かがみ「はぁ、司法試験もらくじゃないわね~プハー」つかさ「・・・お姉ちゃん、この子達の前でタバコはやめてほしいな」 かがみ「うるさいわね!あたしは勉強でストレスたまってんの! つかさみたいに毎日気楽にのほほんと生きてるわけじゃないのよ!ったく!」 つかさ「お姉ちゃん・・・」 かがみ「かぁ~っ!タバコうめぇ~!」
https://w.atwiki.jp/kazu392h/pages/620.html
autolinkTOP>【な】>悩ましポーズ 悩ましポーズ (なやましぽーず) 分類1【言語全般】 ジャンル1【一般】 オーソドックスに片ひざを軽く曲げ、前かがみで手が頭の後ろ。 やや薄目の視線で、口が半開きで、舌がはみだしてるとなお嬉しい。 登録日 2004/01/13 【な】一覧 ナイチンゲール誓詞 ナイトバロン ナイとメア ナイトライダー 永井真理子 中江真司 中折れ 中川家 中出し 中西清起 中飛車 中村勝広 仲村トオル 中村主水 中山美穂 ナゴヤドーム 謎 納豆 七草 七転び八起き 生だ!さんまのヒットマッチ 悩ましポーズ なるほど!ザ・ワールド 南京町 なんばパークスシネマ ■ トップページへ移動 ▲ このページ上段に移動
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携帯電話解約しようかしら もう鳴らないし 携帯「待って!解約しないで!」 かがみ「だって電話もメールも来ないのよ」 携帯「わかりました。なんとか着信しましょう」 かがみ「なんとか……って」 携帯「ピョロロロロ〜」 かがみ「あら、着信!?電話?メール?こなた?つかさ?」 携帯「残念、アラームですた。プゲラ」 かがみ「チキショー」 ガシャ 携帯「………」 携帯「ぷはー。壊れたかと思った」 かがみ「今度馬鹿にしたらホントに壊すわよ」 携帯「まぁまぁ。いま床に叩き付けられていい案が閃いたのだ」 かがみ「な、なによぉ。聞くだけ聞くわ。言ってみなさい」 携帯「街中で他人が携帯使ってるのを見ると妬ましいでしょう。パルパルパル」 かがみ「べ、べつに。(ちくしょう当たってるわ)」 携帯「だからかがみさんが街を歩いている時、携帯を鳴らしてあげます。」 かがみ「?」 携帯「そしてかがみさんが通話するフリをすれば、誰もがぼっちとは思わないでしょう」 かがみ「虚しいわよ。虚し過ぎる」 携帯「じゃあ、やめますか?」 かがみ「やるわよ。やるに決まってるでしょ」 携帯「そ、そうですか……」 街中。どいつもこいつも携帯で話したりいじったり。 携帯「ピョロロロロ」 かがみ「(大声で)あら、電話だわ。誰かしら。」 かがみ「もしもし。」 携帯「……」 かがみ「はい、あ、お久しぶり」 携帯「……」 かがみ「あら今どこに……まあ!」 携帯「なあ……」 かがみ「(急に小声で)な、何よ」 携帯「虚しくないかい?ププ」 かがみ「だから最初に言ったでしょ!!」 かがみ「はあ。ヒマだわ」 携帯「暇ならしりとりしましょうぜ。僕からいくよ。ぼっち」 かがみ「ち、ち、ってやらないわよ」 携帯「っていうか暇な時こそ僕を使って誰かと……」かがみ「だからその相手がいないのよ」 携帯「でもアドレス帳には沢山のお友達が登録されてるじゃん」 かがみ「友達……か。」 携帯「違うんですか。特にひと昔前は『イズミコナタ』さんと言う方とは結構通話されてるじゃないですか」 かがみ「確かに高校時代はよく喋ったけど。でもいつも私からかけてばかりで彼女からかかってくることは無かったわ。」 携帯「久しぶりにかけてみたらどうです?またはメイル。」 かがみ「いいよ。もうずっと話してないし。多分他の人と仲良くやってりわ。私なんか電話しても迷惑がられるだけよ。わかるわ」 携帯「でも話したい、いや会いたいんじゃないの?」 かがみ「そりゃそうだけど……」 携帯「そうかそうか……よし、任せろ」 かがみ「え?」 携帯「ピカーーーッ」 かがみ「うお眩しっ」 かがみ「ん……あれ?……夢?おーい……」 携帯「……」 かがみ「そうだよな。携帯が喋るわけないか。ぼっちスレ恒例夢オチか」 携帯「ブブブブブ……」 かがみ「ひっ?びっくりした!ってこなた?」 かがみ「もしもし……」 こなた「やふー。久しぶりだのう〜。元気かい?いとしのかがみん」 かがみ「ど、どうしたの?久しぶりじゃないの」 こなた「へ?何言ってんの!」 かがみ「え?」 こなた「さっき、『たまには会おう』ってメールくれたのかがみんじゃないのさ」 かがみ「???(まさか?)」 こなた「あれ?もしかして間違えて送ったのかな?」 かがみ「え、いや、間違いないよ!あんたに送ったのよ。さ、最近会ってないからたまにはって。あ、でも忙しいなら……」 こなた「とんでもない。かがみんのお誘いを断るわけにはいかないよ。っていうかずっと電話もメールも来ないから嫌われちゃったのかと思ってたよ……」 かがみ「えっ? そ、そんなことないわよ!」 こなた「私はいつでもいいよ。会ってくれるならかがみんの都合に合わせるよ!」 かがみ「あ、ありが、とう。じゃあさ……今度のに、日曜日に……」 こなた「うん。うん。いいよ。ん?どうしたの?ねえ。な、泣いてるの……?」
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696 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/01/29(火) 10 13 52 MHzfXUn6 ちょwwwwどんだけwwwww 柊かがみの指名手配書 http //usokomaker.com/wanted/?a=Maker oo=%C9%A2%A4%AB%A4%AC%A4%DF 697 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/01/29(火) 10 22 30 D5Wt9Peq 696 ぶは、またktkrww 苗字と名前の間に半角スペースや全角スペースなんて入れてはいけないぞ!! 698 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/01/29(火) 10 41 41 YiebLyeE http //usokomaker.com/wanted/?a=Maker oo=%C0%F4%A4%B3%A4%CA%A4%BF こなただと http //usokomaker.com/nenga/?a=Maker oo=%C0%F4%A4%B3%A4%CA%A4%BF oo2=%C9%A2%A4%AB%A4%AC%A4%DF 699 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:2008/01/29(火) 10 42 34 O4+Lmk64 こなたでやると・・・さらに氏名の間にスペースを入れると・・・
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ちょっとかがみにこのスレ見せてくるわ(5スレ目363氏より) (という訳で)実際に見せてみた。(vo.中江真司) 最近こなたが変だ。 休み時間こなたのクラスを覗く度に、こなたは携帯をいじりながらひたすら頬を緩ませ ニヤニヤしている。 初めは何か面白いメールでも読んでいるのかなと思っていたのだが、それが毎時間、 毎日となると話は別だ。 …なんで毎時間隣のクラスを覗きに行くかって? た、たまたまよ、たまたま。ちょっとした用があったり、遊びに行ったり、 移動教室の時になんとなくこなたのクラスの前を通ってみたり…。 って、まあそれはとりあえず横に置いておくとして、最近では時々何かに 悩むかのように頭を抱えたり、「あー!自重しろ私!!」と自分で自分の頬を つねったりしている。 今日などは携帯を片手に机につっぷしていた。アンテナのしおれ具合からして どうやら凹んでいるらしい。 あいつの情緒をあそこまで乱すメールの差出人、それは一体どこの誰だろうか? 頭の中にいるこなたの友人やわたしの知り合いの名前と顔を思い浮かべるが、 当て嵌まりそうな人物はいなかった。 第一、こなたはついこの間「あちゃ~私の携帯のメールボックス、かがみんからの メールが貯まっていっぱいになっちゃったよ」と苦笑しながら画面を見せてくれたばかりだ。 (実際、こなたの携帯の画面と自分の送信ボックスを見て、少しだけ自重しようと思った) ひょっとして別の専用フォルダでもあったのだろうか? そう考え出すとつかさが『誰か』(多分みゆきだと思うけど…そういえば以前 見せてもらったあの子の受信ボックスもみゆきからのメールでいっぱいだった)からの メールを待ちきれずに何度も携帯の開け閉めを繰り返す姿が頭をよぎった。 …あれ?何やら無性にもやもやしてきたぞ。 いや、イライラの方が正しいかもしれない。 理由は…謎だ。こういう訳のわからない苛立ちを抱えたままというのは精神衛生上 あまりよろしくないので、早速こなたを問い質すことにした。 「ちょっと、こなたどうしたのよ? 具合でも悪いの?」 まずはジャブ。 「うぅ…聞いてよかがみん…酷いんだよこの人…」 顔を上げたこなたの目には涙が滲んでいた。 あう…カウンターを食らってしまった。 どこの誰かは知らないけれど、わたしのこ――友達にこんな表情をさせるなんて… 渾身の右ストレートをおみまいしてやりたい。 「見てよこのSS…」 SS?それは何かの暗号なのだろうか? 差し出されたこなたの携帯の画面を見るとどうやら何かの掲示板のようだ。 画面に溢れる文字を流し読みすると、どうやら短編の物語のことを意味するらしい。 「これがどうかしたの?」 「うー、この話が私の心を傷つけたんだよ」 話を聞くと、どうやらこなたは今某巨大掲示板の中の好きなアニメだかマンガだかを 語るスレッド(ええっとスレッドっていうのは……ってわたしもよく知らないんだけど、 テーマ別に話題を語るための小さな掲示板のことみたい)にはまっているようだ。 そのスレ(スレッドの略)にはSSという二次創作の短いお話も時々投稿されていて、 初めは流し読み程度だったこなたも今ではそのスレを読むのを楽しみにしており、毎日 時間が空くたびにチェックしていたという訳だ。 どうやらそのスレのSSを読み始めたきっかけは、わたしが勧めるラノベを読むために 文章を読むとことに慣れようと考えたかららしい。 うむ、愛いやつめ。 「それで…そのスレの会話やSSを見てニヤニヤしたり凹んだりしてた訳ね」 「うん…」 メールなどではなかったことにちょっとだけホッとしながら、そのスレッドとやらを 読み始めた理由に嬉しくなる。 「で?何?原作無視した下手くそな自分設定ありありのSSとやらでも読んだの?」 「うーん、そういう訳じゃないんだけどね。ここの職人さんは結構レベル高いし」 「じゃあどうしたのよ?」 「…まあとりあえずかがみは読むの早いからちょっとこのSS読んでみてよ」と言われて 差し出された部分に目を通す。 ふむふむ…。 234 こうですか?>< 「うわっ?!なんでこのSS、登場人物の名前がわたしとあんたなのよ!!」 「いや…かがみ、ちゃんと名前の部分よく読みなって」 そう言われれば確かに『そなた』と『かなみ』という名前だ。ううっ…恥ずかしい。 ああっ、また脳内でつかさの『どんだけー』と言う声が聞こえる…。 え、え~っと…要約すると高校時代からの親友だった女の子二人が成長したという 設定で、かなみという片方の女の子は普通に結婚。でももう一人のそなたという女の子は かなみのことを想いつつ、親友として傍にいるという話だ。 特に文章や構成が上手い訳ではなかったが、かなみがそなたの気持ちに気付いていないこと… それが何とも救われない気持ちにさせた。 「でも…なんであんたがそんなに凹むのよ? 確かに救われないオチだけど 大した話じゃないじゃない?」 「うん…まあね…でもさ、アニメの中の二人は本当に仲が良いんだよ? まるで その人の代わりがいないみたいに」 こなたはそこでちょっと遠くを見るように窓の外に顔を向けた。 「…だからさ、なんか将来その片方にその子以外の大事な人が出来るなんて想像出来なくて。 まあこの『そなた』ってキャラがちゃんと自分の気持ちを伝えないのが悪いんだけどね」 そう言って『こなた』は笑った。その笑い方はいつものこなたのものとは 全然違っていて、わたしは何故か胸が痛んだ。 「大丈夫よ」 「え?」 わたしは努めて明るく言った。 「そのSSは話を書いた人がそのキャラクターのことをよくわかっていないだけよ。だから大丈夫」 「でも…」 まだこなたの顔はいつもの笑顔に戻らない。そのせいで『わたし』の口が勝手に動いてしまう。 「そのかなみとそなたってのは親友なんでしょ? だから本当の『かなみ』なら きっとそなたの気持ちに気付くはずよ」 「――みは気付いてくれるのかな?」 あ…ちょっとだけいつものこなたに戻ってくれた。 それが嬉しくてわたしも笑う。 「間違いないわね。いやむしろ『かなみ』の方が『そなた』のことを大事に想ってるかも しれないわよ?」 「どうかな~?原作じゃ『そなた』の方が実は『かなみ』を好きな描写があるんだよ?」 こなたはそう言ってニヤリと笑う。 「ふふっ、どうかしらね?『かなみ』も負けてないと思うけど?」 わたしも負けずにニヤリと笑い返した。 「むー、かがみは原作知らないくせに~。悪いけど私は原作読み込んでるよ?」 こなたが腰に手をあてて、得意気に言う。 「確かにそうね、じゃあ今度その原作ってのを貸してごらんなさいよ。わたしが読んで あんたの解釈を論破してあげるから」 わたしも真似して腰に手をあてて、得意気に言ってみる。 こなたを見るわたしとわたしを見上げるこなたの目が合った。 「「ふふっ」」 わたしとこなたは同時にふきだし、顔を見合わせて笑い合う。 こなたの瞳には笑っているわたしが映っている。わたしがそうであるように、 そのわたしの瞳にもきっと笑っているこなたの姿が映っていることだろう。 瞳の中のわたしたちは見つめあったまま、まるで合わせ鏡のように此方(こなた)から 彼方(かなた)まで永遠に続いている。 大丈夫だよ…こなたがずっと一緒にいてくれて、わたしの傍で笑っていてくれさえすれば きっと大丈夫。 わたしはこの確信にも似た安心感を伝えるため、こなたの頭にそっと手をおいた。 「ふわっ?!」 こなたが驚いたような声をあげる。気のせいかこなたの頬は淡く染まっている。 それ以上に自分の頬が赤くなっているのを自覚しながら、できるだけ優しく撫でると こなたはくすぐったそうに笑った。 おまけ 「あの…かがみさ――」 「ゆ、ゆきちゃん!?今は話しかけちゃダメだよ」 「え?! ど、どうしてダメなんですか?」 (あうぅ、ゆきちゃん…ニブい!ニブ過ぎるよぅ…) 「ああいうふいんき(雰囲気)の時は話しかけちゃちゃいけないって、ハムラビ法典にも 書いてあるんだってば」 「でも…」 (もう…ゆきちゃんはこれだからアプローチするのも一苦労なんだよ~。でも そんなところも好きなんだけどね) 「あの…? つかささん?」 「ううん! なんでもない! でももうちょっと待ってあげてね」 「ですが…もう休み時間は終わりですので…」 「ほえ?」 「おーい、おまえらー。とっくに授業時間なんやけどー?」 了 おまけのおまけ (注意:かがみのアニメ語りありなのでキャラズレ嫌いな方ごめんなさい) 「はい、このアニメなかなか面白かったわよ」 「でしょ?ところでかがみは原作の四コマ派?それともアニメ派?」 「うーん、どっちも面白かったけどアニメオリジナルの話も良かったわね。 修学旅行の話とか」 「あーあれは大分スレでも物議になったんだよ。 『かなみもやっぱり男にときめいてしまうのか( A`)』って」 「うん、過去ログ読んで来たから知ってる。でもさ、みんなまだまだ甘いわよねー。 あれは、かなみが自分の中にあるそなたへの気持ちを強く意識するきっかけに なってるんだって」 「『これって…やっぱり告白の呼び出しよね。修学旅行でってことは ここぞってことだろうし…。あれ? どうして? どうしてわたしあんまり 嬉しくないんだろ…。それに…それにどうしてそなたの悲しげな顔が浮かぶの…?』 みたいな。だから待ち合わせのシーンでかなみはため息をついてるのよね。 ぐちゃぐちゃになった自分の気持ちと今から来る人の告白を断るために―― って何よ? 人の顔をまじまじと見て」 「かがみ…過去スレまで発掘するほどハマッてくれるなんて……お父さん嬉しくて 涙が出て来ちゃうよ」 「う、うるさい!あんたが勧めたんでしょうが!! …じゃあはい、これ」 「何これ?」 「フルメタの短編。せっかく読書の秋なんだし、SSで慣れたんならたまには ラノベも読んでみれって」 「うぅぅ…分かったよ。 かがみがそこまで勧めるなら面白いんだろうし」 「よしよし! ちゃんと読みなさいよ。 感想も聞かせてね? ニブニブなソウスケの心情とかさ」 →拙作4スレ目436へ続く(小なた11に収録) おまけのおまけのおまけ 「ところでなんでこのスレの人は全員『ひよりさん@お腹いっぱい。』なの?」 「あーそれは伝説の自重しない神様にちなんでてね? そのスレでは自重しない人こそ神なんだよ」 「まさか一年生の田村さんとは関係…」 「ない……と思うけどね」 コメントフォーム 名前 コメント
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こなたは電車の中で何をするでもなくゆらゆらと揺られていた。 時刻は午後3時前。 今日は午後の授業が1コマしかないので、大学から早く解放される。 いつもならこんな日は図書館で勉強をしてから帰るのだが、 今日は頭がぼーっとして講義にもほとんど集中できなかった。 ノートも半分以上取れていないというあり様で、 今日のところは勉強はあきらめておとなしく引き上げることにした。 電車を乗り換えて座りなれた座席に着く。 ふぅ、と息を吐いてこなたはまとまらない思考でぼんやり窓の外を見た。 眩しい光が外の景色をてらてらと輝かせている。 そういえば―――もう7月なんだな・・・・・・ こなたはそう思った。 2年生になってからこなたは悩み続けていた。 学年が上がって専門科目を履修するようになったことが原因のひとつだ。 講義形式が少し変わって自分が法律にかかわろうとしていることを何となく実感するようになった。 そして自分の進んでいる道と到達目標がつながったような気がした。 と同時にその先はブツンと切れて何もないことにも気づいた。 自分はこのまま弁護士を目指していていいのだろうか。 弁護士になっていったい何をするのだろうか。 そもそも弁護士になんてなれるのだろうか。 仮にあきらめたところで自分に別の道などあるのだろうか。 わからなかった。 ――やはり自分は、間違っていたのだろうか。 こなたは自分が法学部進学を決めたときのことを思い出していた。 ある程度予想してたことだったけど、私の決めた進路に賛成する人は誰もいなかった。 「かがみちゃんのためかい?」 お父さんは少し悲しそうな目をしてそう言った。 「・・・・・・そういうわけじゃないんだけど・・・・・・」 私は曖昧に答える。 「それならいいんだが・・・・・・ もしかがみちゃんのためだって言うなら、 かがみちゃんはきっとそんなこと望んでないからな?」 「・・・・・・・・・・・・わかってる」 そんなことは言われなくてもわかっていた。 私が弁護士になることなんてかがみが望むはずもない。 「かがみちゃんはたぶんお前の幸せを願ってるんじゃないか?」 「・・・・・・・・・・・・うん」 それもきっと正しい。 みんなにも言われたことだ。黒井先生にも。みゆきさんにも。 かがみはみんなが幸せならそれで満足だろう。 そこに自分がいなくても笑って私たちを見ていてくれるだろう。 でも・・・・・・みんなは本当にそれでいいの? 優しくてしっかり者で陰でたくさん努力してたかがみ。 弁護士になりたいって言って勉強も頑張ってた。 そんなかがみをいなかったことにしてみんなは幸せになれる? かがみの夢とか努力とか、生きた証はどこに行っちゃうんだろう。 かがみの夢を叶えてあげたかった。かがみのことを忘れてしまいたくなかった。 たとえかがみがそれを望んでいなくても。 ――かがみ、かがみ、大好きなかがみ・・・・・・ かがみは何がしたかったの? どうすればかがみは喜んでくれる? 私、これからどうすればいいの? わからない・・・・・・教えてよかがみ・・・・・・ どうして死んじゃったの? 私・・・・・・寂しいよ すごくすごく寂しいよ・・・・・・ こなたは電車の座席に座ったままいつの間にか眠ってしまっていた。 発射ベルが鳴っている。 こなたはハッと目を覚まし、急いでホームに降りる。 と同時に後悔した。 そこは幾度も来たことのある駅だった。懐かしい街並みが広がる。 駅を出ればかがみの家がもう近い。 どうしてこんなところに来てしまったのだろう。 1時間も居眠りをしてしまうなんて迂闊だった。 ――早く・・・早く戻ろう 頭ではそう思うのに足が動かない。改札のほうが気になって仕方ない。 ――こんなところ、来てもしょうがないのに・・・・・・ かがみの家にはもうずっと行っていない。 今の自分を見られたらかがみに叱られるような気がして・・・・・・ 何となく後ろめたくて、かがみのことを考えないようにさえしていた。 気分が落ち着かない。ここにいるとどうしても思い出してしまう。 ホームでおどおどしていると突然声をかけられた。 「あれぇ?ちびっこじゃんっ♪」 声のほうを振り向くと日下部みさおが立っていた。 「みさきち・・・・・・ひさしぶり、こんなとこでどうしたの?」 「ん・・・・・・まぁ、墓参りのついでに神社にも寄ろうと思ってさ」 誕生日も近いし、と付け加え頬をぽりぽりと掻く。 家族と鉢合わせするのが気まずいのでいつも数日ずらして墓参りに来ているそうだ。 だらしないわりに義理堅いのは相変わらずのようだった。 懐かしくなってみさおを見ていると、みさおは何か戸惑っている風だった。 が、意を決したように口をつぐみ、また開く。 「なぁ・・・・・・お前は、柊の遺志をちゃんと継いでるか?」 「え・・・・・・?」 質問の意味がよくわかならなかった。かがみの遺志? かがみが何か言い残したのだろうか? わからない。言いよどみながら答える。 「よくわかんないけど・・・・・・そういうことになるのかな・・・・・・? かがみの夢だった弁護士を目指そうと思ってるんだけど・・・・・・」 「はぁ!?・・・・・・何それ?ソレがお前のやりたいことなのかぁ?」 少し荒くなった語調にビクンと身体を震わせる。 「そんなの・・・・・・わかんないよ・・・・・・。・・・・・・・・・わかんない・・・・・・」 本当にわからなかった。 かがみはいったい何がしたかったのか。 かがみのために自分に何ができるのか。 そして自分は何をすればいいのか、何がしたいのか。 俯いてしまったこなたを見て、みさおはしばらく何か考えていたが、 よし、という風に頷いて声をかけた。 「ったく、しょうがねぇなぁ。 ちびっこ、お前今日暇だよな?ちょっとあたしに付いて来い」 そう言ってこなたの腕を引っ張る。 「え?何?どこ行くの?」 「筑羽」 「ぅええ!?ちょちょちょっとみさきち?そんな遠くにぃ?」 「いいから来いって!」 みさおは有無を言わせずこなたを引っ張っていった。 電車の中でみさおはほとんどしゃべらなかった。 遠くを見て難しい顔で何かを考えているようだった。 1時間かけて来た道を戻り、数年前にできた新しい路線に乗り換える。 窓の外を田んぼと住宅街と大型スーパーが混ぜこぜになった風景が流れる。 都会とはあまり縁がなかったこの土地もだんだんと変わっていくだろう。 40分かけて終着駅に着くと少し歩かされた。 どこへ行くのかは相変わらず教えてくれない。 途中、それまで無口だったみさおに話しかけられた。 「なぁ・・・・・・?」 「・・・・・・何?」 「柊がなんで弁護士になりたかったかわかるか?」 「え・・・・・・。それは・・・・・・う~ん、かっこいいから?」 「はああ・・・・・・」と、深いため息を吐かれる。 それに少しムッとしたが、答えがわからないから何も言えない。 そういえばかがみはなんで弁護士になりたかったんだろう? 今までよく考えたことがなかった。 気になる。答えが知りたかった。 無言で相手が答えてくれるのを待つ。 「・・・・・・あいつはさ」 「うん・・・・・・」 「優しいやつだっただろ・・・・・・?」 「・・・・・・・・・。・・・うん」 「あたしらが馬鹿やっても文句言いながらちゃんと面倒見てくれただろ?」 「・・・うん」 「はしゃいでるあたしたちの後ろで笑っててくれただろ?」 「・・・うん」 「そういう・・・・・・やつなんだよ」 「・・・うん」 「あいつは・・・・・・自分よりも他人に笑ってて欲しいんだ。 寂しがりやでさ、まわりが幸せじゃないと幸せになれないんだ。 だから・・・・・・だから困ってる人も放っておけなくてさ、 困ってる人を助けられる人、みんなを幸せにできる人に なりたかったんだよ・・・・・・・・・柊は」 「・・・・・・・・・・・・」 何も言えなかった。 知っていたのに。あんなに側にいてくれたのに。 一緒に笑ってくれていたのに。 どうして忘れてしまっていたのだろう。 胸が痛かった。 かがみに申し訳なかった。 かがみに・・・・・・会いたかった。 「お・・・・・・ここだ、着いたぞ」 連れてこられたのは遊具もない小さな公園だった。 大小さまざまな木が濃い緑の葉を茂らせていて、公園全体に木陰をつくっていた。 日差しはだいぶ弱くなっていたが日なたにいるとまだ暑い。 木陰に入るとそれだけで涼しさを感じられた。ときどき吹く風が心地よい。 みさおはトイレの近くの木製ベンチの側で手招きをしている。 そちらに近づいていくと、「ほら、ここ」とベンチの裏を指差された。 裏側に回ってみるとそこにはびっしりと落書きがされていた。 「この公園にはジンクスがあってさ」 みさおがぼそぼそ話し始めたので、みさおのほうを振り向く。 「ベンチの後ろに願い事を書くとそれが叶うってゆう なんか単純すぎて胡散くさいやつなんだけど・・・・・・ 3年の夏に柊と一緒にこっちの大学見学しに来たときここにも来てさ」 「・・・・・・懐かしいな・・・・・・・・・・・・」 そう言ってみさおは切なげにベンチを見つめているので、 視線を落書きに戻すと、○○大合格!とか△△君と恋人になりたいとか 確かに願い事のようなことがたくさん書かれている。 よくこれだけ書いたものだというくらいびっしり書かれていて、 すきまはほとんど残っていない。 願い事を眺めながら、何となく視線を端のほうに移す。 「あ―――」 端のほうに控えめに書かれたひとつの願い事に目が留まる。 そして、思考も止まった。 ただただ、その願い事に見入る。 「見つけたか?なぁんか、あいつらしいよなぁ・・・・・・ 言ってたぜ?・・・・・・お前とは腐れ縁なんだって・・・ だから、お前とはずっと対等でいたいんだって・・・ お前にはしっかり幸せになってもらわないとこっちが困るって・・・ そうしないと・・・・・・私も幸せになるになれないじゃないって・・・・・・ だから・・・・・・お前は・・・――――」 一筋、頬を涙が流れた。 みさおの声は途中から聞こえなくなっていた。 想いが、溢れてくる。 大きな、大きな想いだった。 心も身体も五感もすべて満たし、それでも足りずに涙となって溢れてくる。 涙が止まらない。想いが止まらない。 「・・・うっ・・・・・・ひっく、うぇ・・・・・・うぅぅ・・・・・・」 ついには嗚咽が漏れ、その場にへたり込んでしまう。 「うぁぁ・・・・・・かがみっ、かがみぃ・・・・・・・・・」 何も見えない。何も聞こえない。 自分の中から湧き続ける温かさに感覚も感情も全部ふさがれて身動きもとれない。 できるのはただ愛しいその人の名を呼ぶことだけだった。 「・・・ひっ・・・かがみ・・・・・・かがみ、かがみぃ・・ぃ・・・・・・」 これは・・・・・・かがみの想いだった。 ずっと前からかがみから受け続けてきた想い。 かがみがいなくなってからもこなたの中でずっと生き続けてきた想い。 どうして気づかなかったのだろう。気づけなかったのだろう。 こんなにも強く優しくかがみに想われていたことを。 その想いを自分はしっかりと受け止めていたことを。 そこには懐かしい筆跡でこう書かれていた。 ”こなたが自分のやりたいことを見つけて しっかり自立できるようになりますように 柊かがみ” かがみの愛をはっきりと感じることができた。 落書きからではない。ましてや思い出や天国からでもない。 他でもない自分自身の中に。・・・・・・そこにかがみはいた。 ピピピピピ・・・・・・ いつもより少し早い目覚まし時計の音で目が覚める。 今日から新生活のスタートだ。 ガバと起きて机の上の写真立てを見る。 写真の中では大好きなかがみが笑っている。 ―――・・・・・・ お早う、かがみ。今日から後期の授業が始まるよ。 ゴメンね、かがみ。私、長い間フヌケちゃってたみたい。 でもネ、私、ずいぶん悩んだけど法律の勉強を続けることにしたよ。 私、思ったんだ。 かがみからの愛をもらいっぱなしじゃなんかもったいないなって。 だからかがみからもらった愛をみんなにも分けてあげたい、 それでみんなに幸せになってもらいたいって。 授業を受けてて世の中には困ってる人がたくさんいるって知ってね、 その人たちのために何ができるのかもっと勉強したいと思う。 これはね、かがみが教えてくれた道ダヨ。ありがとう、かがみ。 かがみ、私を愛してくれてありがとう。 かがみが愛してくれたから、私とても幸せだよ。 この幸せをかがみに返してあげられないのはすごく残念だけど、 私はこの幸せを、この愛をたくさんの人に分けてあげるんだ。 かがみ、かがみはもういないのかもしれないけど、 かがみの愛は私がしっかり持ってるからネ。 大好きだよ、かがみ! *おわり* コメントフォーム 名前 コメント GJ!泣 -- 名無しさん (2022-12-15 02 53 36) 感動しました…GJ -- 名無しさん (2021-03-15 22 47 17) ありがとう -- あ (2014-03-12 19 55 55) こんなナイスなエンドがあっていいのだろうか。(泣) -- ぷにゃねこ (2013-01-27 18 31 05) 泣けました。「救われてない」と仰った方がいましたが、そんなことありません。こなたはかがみの想いに救われ、立ち直りました。それを見てかがみも救われたと思いますよ? -- 名無しさん (2012-12-24 20 17 32) どうしようもない程 切なくて悲しい話だな。 -- 名無しさん (2012-06-09 22 27 45) 久しぶりに読んでも色褪せてない。 やっぱり良い作品だなーと再確認しました☆ -- ♪ (2012-02-23 01 52 32) きっと、こなたを鷲宮駅に連れてきたのはかがみだね…… それに気付いて、もう一度泣きました。 作者様GJです! -- ♪ (2010-08-17 12 59 49) 超泣けたっス -- 名無しさん (2010-08-11 19 14 37) 一年以上前、このSSを読んでこんな作品を作りたいと思った。 別のらきすた系のすれでいくつか作品を投下できるようになりましたが 今でもこの作品が目標となっています。 自分の何かを変えたのは確かです。いい作品をありがとう。 -- 一年前の感動 (2010-08-10 22 19 07) 死と向かい合い、乗り越える過程がリアルで素晴らしいです。 こなたが泣くシーンでの感情移入は半端じゃなかったw この後、成長したこなたがどんな人生を過ごすのか? 岐路の度にかがみに問い続けるのか? かがみの願いを叶え、自立したこなたになるのか? 是非、続編を読んでみたいです。 作者様GJでした☆ -- ♪ (2010-08-10 12 04 07) 自分も少し前向きになれた気がします。救済ありってそういうことか… -- 野菜人 (2010-08-06 22 20 03) 感動した。 かがみの優しさが堪らない。 こなた、つらいだろうけど頑張ってね! -- 名無しさん (2010-04-22 12 57 46) ただ涙を流した…。でも…。 救われてないですけど…。 誰も死んでほしくなかった…。 SF要素を含んでもいいから、かがみんを生き返らせて欲しかった…。 続編期待。 -- ミッキー (2010-02-14 20 52 08) 弁護士志望で落書き……泣ける -- 名無しさん (2009-12-18 18 43 30) 恋愛を超えた、かがみからこなたへの、人間愛を感じた。 こういういい話があるから、ssめぐりはやめられないぜ! -- 名無しさん (2009-12-05 23 01 42) かがみの、どこまでも友達思いな言葉に盛大に泣いた・・・。 -- 名無しさん (2009-11-28 03 56 24) 涙が止まらない・・・・・ -- 鏡ちゃん (2009-11-02 19 36 25) 泣ける -- 名無しさん (2009-06-15 17 37 43) かがみの書いた内容が告白とかそんなんじゃないのに凄い泣けるわ -- 名無しさん (2009-06-14 23 27 27) かがみの本当の思い、泣けますね・・・。 でも、最後にはこなたがちゃんとかがみの本当の願いを叶えてあげられて、 かがみのためにも、そしてもちろん、こなたのためにもよかったです・・・。 -- 名無しさん (2008-12-18 11 59 09) そんなに涙もろいほうでもないのに、通勤電車の中で読んで涙がボロボロ出てきましたよ。 -- 名無しさん (2008-05-20 20 58 09)