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すなおになれない【登録タグ 5key-z IA す 曲】 作詞:5key-z 作曲:5key-z 編曲:5key-z 唄:IA 曲紹介 5key-z氏のVOCALOID処女作。 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない2ED」応募作品。 歌詞 (作者ブログより転載) ワガママ言ってること 振り回してることも 時々 そう時々反省してるの 勘違いしないでね! あんたに感謝してるなんて 全然 そう全然考えてないから! 不機嫌になることはしないでよ! また あの娘に優しくして… 素直になんてなれないよ だって癪に障るじゃん! 言葉で伝えなくたって ちゃんと気付いてよね! 馴れ馴れしくしないでよ! キモいでも嫌いじゃない… なんてことやっぱ言えない… 複雑な想い分かってよ! 誰かに相談をしたいとき あんたの顔が たまたま そうたまたま浮かんだりするけど 別に仲良くないし ましてや好きでもないし ちょっとだけ そうちょっとだけ頼ってあげてるだけ そんなにやさしい顔で見ないでよ… 安心し過ぎてムカつく 良い子になんてなれないの だって恥ずかし過ぎるじゃん… 逆のこと言ってたって ちゃんと分かってよね! あたしにに構わないでよ! ウザいでもちょっと嬉しい… なんてことやっぱ言えない… 仕方ないでしょ! 気付いてよ! いつも照れくさくて 言えなかった言葉も 本当は正直に伝えたいけどやっぱり… 素直になんてなれないよ プライドが邪魔するの… 言葉で伝えなくたって ちゃんと気付いてよね! 馴れ馴れしくしないでよ! キモいでも嫌いじゃない… なんてことやっぱ言えない… 仕方ないでしょ! だって… 良い子になんてなれないの やっぱ恥ずかし過ぎるもん 逆のこと言ってたって ちゃんと分かってよね! あたしにに構わないでよ! ウザいでもちょっと嬉しい… なんてことやっぱ言えない… 複雑な想い 気付いてよ! コメント 名前 コメント
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素直になれない 作詞/λ 何で素直に なれないの こんなに努力 してるのに 何でこんなに 切ないの 私は何を しているの 神様の意地悪 平常心たもてない あの人が近くに いるだけで 乙女の心は 一心不乱 体はいつでも 一生懸命 あなたの為に 作ったお弁当 嘘ついて渡した ひねくれ少女
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「アニキー、けっこーイイ感じでしたぜ」 さっきまで遠巻きにして馬鹿騒ぎをしていた長曾我部軍の一人がやってきて耳打ちした。 「だろー。やっぱなー。さぁてどうやって落とすかな」 「女ってのは、一発やっちまえばしおらしくなっちまうもんです」 「わかってるよ!んなこたぁ」 ぽかりと部下の頭をこづき、懐から陶器の小瓶を取り出す。 「アニキ、なんです?それ」 「明の商人に押しつけられた媚薬混じりの痺れ薬だ。なかなか言うことを聞かない女を抱くための物とか言ってやがった」 篝火にかざすとつるりとした陶肌が光る。 青で牡丹が絵付けされた品のいい瓶だ。 言われなければ中身がそんなものだとは誰も思わないだろう。 「そ、そんなん盛って大丈夫ですかぃ?後が怖いっす。ついでに盛れますかね、あの知将に」 「おめえもそう思うか。それが問題だよなー」 ざわざわと浜が騒がしくなった。 「おい、どうした」 声をかけると一人が振り向く。 「白拍子です。踊らせてくれって」 なるほど、群衆の向こうには被衣姿の狩衣を着た女が立っている。 「へぇー面白そうだ。やらせろよ」 「わかりやした・・・おい!やれとのお達しだ!」 それを聞くと女は膝を曲げて軽く挨拶すると見事に舞いだした。 「なかなかだな。都仕込みって感じだ」 あまり期待していなかった元親は意外な仕事振りに目を見張る。 うるさく品のない足軽たちも杯を止めて見入るほどである。 そして夢か現か分からぬ天上の舞はすうっと終わった。 一瞬空いて拍手が起こる。 元親も上機嫌で女を呼んだ。 「おい、こっちへこい」 女は声の方に向きなおるとゆったり足を踏み出すが、急にぐうっと身を屈めた。 おや、と思う間もなく女はずらり、と舞のために差していた刀を抜くやいなや元親に殺到する。 「!」 周りもあまりのことに反応が遅れた。 女は疾風のような速さで元親に迫り、刀を一閃した。 ビシャッ! 「ぁ!」 小さな悲鳴。 元親が女に小瓶の中身をぶっかけたのだ。 女は被衣を脱ぎ捨て目くらましに元親の眼前へ投げつけると逃げ去った。 一瞬見えた、女の右目には。 「・・・眼帯、か?」 素直になれないのッッ!3
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素直になるって、難しい。 軽音部に入ってから、私はそう思うことが多くなった。いや、唯先輩に出会ってから、と表現した方が適切かな。 あの人は遠慮という言葉を知らない。いつだって私に思い切り抱きついてくるし、強引にお菓子を食べさせてくる。 そういうことをされることに慣れていない私はつい…唯先輩に対して冷ややかな反応を取ってしまう。 「あずにゃーん♪」ギュッ 「ゆ、唯先輩…苦しいです」 「えへへー♪あずにゃんはいい匂いがするねー♪」 「は、離してください!」 「わわ…もー、あずにゃんつれないなー」 「いいから早く練習してください!」 「あずにゃん厳しい…けどわかったよー♪」 横目でチラリと覗くと、唯先輩はにこにこと鼻歌を歌っている一方で、少し寂しそうな、少し困ったような表情を浮かべていた。 …なんでそんな顔するんだろう。もっと仲良くしたい、とか思ってるのかな… 別に私だって先輩のことを嫌ってるわけじゃない。好きか嫌いかで聞かれたら、好きだと答えると思う。でも… …多分、私と唯先輩は合わないんだ。どんなに友好的に接したって、合わない人間っていうのは必ずいる。私は唯先輩にとってそういうタイプの人間なんだろう。 だから…しょうがないんですよ、唯先輩。スキンシップが取りたかったら、律先輩とでも取ればいいんです。 私みたいに愛想が悪くて、素直になれない後輩なんかじゃなく。 そんなことを考えていると、しばらく黙っていた澪先輩が口を開いた。 「唯」 「なーに澪ちゃん?」 「今日から梓に抱きつくの禁止!」 「え…」 私は思わず澪先輩の方を見た。いや、私にとってはいいことのはずなんだけど…なんだろう、この気持ち。 「えぇー?なんでなんでー?」 「なんでじゃないだろ?毎日お前に抱きつかれて、梓は迷惑してるんだぞ?なぁ梓」 「えっ?あ、まぁ…はい…」 「だから今度からは普通に接すること! べたべたくっついて梓の集中力が落ちたりしたら軽音部のためにならないからな」 「あずにゃん……?」 唯先輩は私の顔をジッと見た。その目はどこか申し訳なさそうで、悲しそうだった。 ホントにそうなの?なんて聞かれているような気がして、私はあわてて目を逸らした。 「……わかった…もう、あずにゃんには抱きつかない……」 それから1週間。澪先輩の抱きつき禁止令が効いたのか、唯先輩はすっかり私に抱きつかなくなった。そして… それを、とてつもなく寂しく思う私がいた。 やっぱり、私はダメなんだと思う。唯先輩に抱きついてもらわなきゃ調子が出ない。あのあたたかい感触を感じなきゃ、私はダメなんだ。 どうして、素直になれなかったんだろう。本当はもっと抱き締めていてほしいのに、もっと一緒にいたいのに… 「どうしたの?」 「はっ?」 一人きりの部室でぼんやりしていると、いつの間にかやってきた唯先輩に声をかけられていた。 「…唯先輩」 「ん?」 「私…その…っ…うぅ…」 「ど、どうしたの?どうして泣くの?」 「ごめんなさい…私…ホントは、ホントは…唯先輩に…」 「……」 唯先輩はそっと私を抱きしめた。あっさりと、澪先輩の禁止令を破ったのだ。 「唯…先輩…」 「いいんだよ…」 「…はい」 私はきゅっと唯先輩を抱きしめ返した。あたたかい、いつもの感触だ…私は幸せな気持ちで、唯先輩の胸に顔を埋めた。 そして私を強く抱きしめる唯先輩は、静かな口調で言った。 「ねぇ…私のこと、好き?」 「え…」 「どうなの?」 「…好き、です」 「ホントに?」 「はい…」 「…そっか」 唯先輩は私の首筋を軽く撫でた。私はくすぐったくてクスリと笑ってしまう。 今なら、素直になれる。そんな気がする… 「私、唯先輩のこと…大好きです」 「ありがとう…じゃあさ、なんで1週間も私に何も言わなかったの?」 唯先輩の手が、私の首を優しく包んだ。 「ごめんなさい…どうしても、素直になれなくて」 「そっか…でも私も同じ。素直になれないけど…好きだよ」 「…そ、そう、ですか…うれしいです」 「でもね…私、すごく苦しかったんだよ?1週間ずっと嫌われたって思って泣いてたんだよ? どれだけ苦しかったか、分かる?どうして、すぐに誤解だよって言ってくれなかったの?」 「ごめんなさい…」 「ううん…謝らなくたっていいんだよ。だって」 その時私は思い出していた。今日は職員会議のため部活は休みだということに。唯先輩がここにくるはずはないということに。 そしてなによりこの目の前にいる唯先輩は、私のあだ名を一度も言っていないことに。 「これから教えてあげるんだから。梓ちゃん」 憂の手に、力がこもった。 (別END「それから1週間~」から分岐) それから1週間。澪先輩の抱きつき禁止令が効いたのか、唯先輩はすっかり私に抱きつかなくなった。そして… それを、とてつもなく寂しく思う私がいた。 やっぱり、私はダメなんだと思う。唯先輩に抱きついてもらわなきゃ調子が出ない。あのあたたかい感触を感じなきゃ、私はダメなんだ。 どうして、素直になれなかったんだろう。本当はもっと抱き締めていてほしいのに、もっと一緒にいたいのに… 「そろそろ厳しくなってきたんじゃないか?」 「はっ?」 一人きりの部室でぼんやりしていると、いつの間にかやってきた澪先輩に声をかけられていた。 「どういう事ですか?」 「ん?そのまんま。唯に抱きつかれないと調子でないんじゃないかな、って。」 「私は…別に…」 「なぁ梓、いつまでも高校生で居られるわけじゃないんだぞ」 「…」 「唯だって卒業する。その時、梓はちゃんと素直になれるのか?」 澪先輩はそう言うと、ふわりと私の髪を撫でた。 その優しい微笑が悪気あっての事では無いと語っている。 「澪先輩は……」 「律の事か?律ならもう私のものだから」 そういうと自慢げに腕を組み 「それじゃあ私は帰るけど、あっ!今日部活休みだから、唯にも言っといて」 わざとらしく笑うのだった。 「あ…」 「あ…こ、こんにちは、唯先輩」 「あ、うん。こんにちは。えと…律ちゃんは?」 「律先輩ですか?」 「うん、なんか連絡があるって聞いたんだけど」 ああ、なるほど…全く。一歩間違えば大きなお世話ですよ。 けれど、それが大きな力となって私の背中を押してくれる。 皆さんが、私の大切な仲間が私を応援してくれるなら、きっと。 「…?えっ、ちょっ!あずにゃん!?」 「…驚き過ぎです」 「いや、でも、あずにゃんからなんて初めてで…」 唯先輩は所存なさげに手をウロウロさせている。 どうなんだろう?ただ困ってるだけなのかも… 「抱きしめてくれないんですか?」 あ、まずい。なんか、泣きそう 「―――」 声にならなかった。久々に唯先輩の腕に納まって、ずっと求めていた物がそこにあって なのに結局涙はとまらなくて。 「えっ?あれ!?抱きしめちゃダメだった!?」 「違います…グスッ、もっとして下さい…」 「あはは、よかったぁ。こうでいいんだよね?」 「…はい」 泣き止んでも私はまだ唯先輩の胸の中に居た。 一週間と言う長い月日は、私の唯先輩文を枯渇させて尚余りある時間だったのだ。 もういいんです!ふっきれたんです! 「えへへ、澪ちゃんとの約束破っちゃったね。」 「ごめんなさい、我が儘言って…」 「そんな事ないよ。私もずっとこうしたかったし…」 「…唯先輩」 互いの瞳が互いを映す。少しずつその距離が縮まって、私たちは 「おい」 「!?」 「!?」 まずい。なんか唯先輩の格好をした憂が仁王立ちしてる。おい、とか言ってる。 「おい中野」 ひいいぃぃぃぃ 「あ、なんだ憂かぁ。もぅ、びっくりさせないでよぉ。他の人なら卒倒してたよ。」 「え?お姉ちゃん?」 「今日見た事は私と憂の秘密。誰にも言っちゃダメだよぉ。わかった?」 「うん、わかった!」 いい顔してるなぁ。秘密の共有、なんと甘美な響き。しかしそれでいいのか憂。 ともかく、私はどうやら死亡フラグの回避に成功したようだ。めでたしめでたし。 何故憂はヤンデレにならなきゃならないんだーーーーーー!! -- (名無しさん) 2010-02-13 11 33 02 憂様怖いです -- (名無しさん) 2010-08-09 12 25 58 「おい中野」 憂がヤンデレに… -- (名無しさん) 2010-08-18 06 11 07 最初のENDがこわかった・・・ -- (名無しさん) 2010-08-30 13 02 29 あずゆい勢力拡大の為、まず、優さん抹殺に取り掛かるか…。 -- (あずにゃんラブ) 2013-01-21 02 48 36 憂選手エ… -- (名無しさん) 2013-01-23 02 35 57 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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(歌詞は著作権に触れるため省略) アーティスト:ずっと真夜中でいいのに。 予想レベル:6 作詞・作曲:ACAね 予想歌唱範囲:1番サビ 最高音:hiF(正しくなれない) 映画「約束のネバーランド」の主題歌。 hiC〜hiFまでの高音使った音程の揺れが多く難しい楽曲。 ただテンポ自体速くない為、レベル6で妥当だと考える。 ラスサビだとレベル7で登場しても違和感はない。 追記(揺れる高音) hiC hiD hiE hiF ただしくなれない 霧がどくをみた
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絶望に心を閉ざすと、悪意は強い風のように隙間に入り込み、精神を蝕む。 今、こなたは学校の中で誰とも関わりがなく孤独で、悪意に囲まれていた。校舎は牢獄のように固く冷たく、歩くと床までもがこなたを厳しく拒絶し、強く反発するようだった。 周囲の奇異の視線と嘲りの中を、こなたは見世物のように歩かねばならず、誰と話す事もない。 中学の時も同じような事はあった。でもあの時は、死んでしまった彼女がいた。 今はもう、誰もいない。 「帰ってゲームしなきゃ」 ななこ先生がいるから、オンラインゲームはしなくなった。誰かと話すのが苦痛だった。一人で出来る静かなゲームだけがこなたの楽しみで、本当はもう学校にも来たくなかった。 「引きこもりにでもなるかな……」 そう呟いた言葉が想像以上の現実感を伴って、強くこなたに訴えかけてきた。全く唐突に、恐ろしいほど切実に、引きこもりになりたいとこなたは思って、実際に明日からでも学校に行かない方法を考え始める自分を止められない。 自分はもう、学校に来ないだろう、とこなたは思った。 ああ、こうやって孤立していって、彼女は死んだのか。誰からもその存在価値を否定されて、死ねって思われて、それで、それで本当に死んでしまった。 かがみと話さなくなったからといって、特にこなたがレズだという噂が無くなった訳でもなく、人々の悪意はとどまるところを知らず……。 何のために、自分は……。 こなたが学校に来なくなったのは、翌日の事だった。 噂を避けるためにこなたと話さなくなったのに、人々は噂を手放さない。 こなたが学校に来なくなって三日になる。 かがみは峰岸や日下部を避けるようになり、教室は気まずく、隣のクラスに行く事がなくなり、かがみもまた、学校では誰とも話す事がないくらい孤立していた。 峰岸や日下部は時々何か言いたそうにするが、かがみは二人にまでレズかどうか詮索されるのが嫌い彼女達を避けた。かつての親友達まで教室の悪意と同じだと確認するのは、辛すぎる事だから。 そして家でもつかさが何か言いたそうな顔をする度に、両親を心配させたくない事もあってかがみはつかさを避けるのだった。教室の悪意を家にまで持ち込まないために。 そして教室では、時々人々は奇異な目でかがみを見て、それでも噂するのも飽きたのかその声は小さくなったけれど、決して噂は無くなりはしない。黙っていたって噂はなくならないのだという事をかがみは知り、そして結局孤立してしまうなら、こなたと一緒に居た方が良かったのか、それとも周囲に迷惑がかかるから駄目なのか、じゃあ結局どうすれば良かったのか、もうかがみには分からなかった。 くすくすと遠い嘲笑と、異物を見る教室の視線。 噂は悪意ある方へ悪意ある方へと姿を変えていく。 たとえば、こなたが学校に来なくなったのはかがみのせいだという噂がある。 かがみと別れたから学校に来なくなったのだ、と。 遂に人々は自分達の悪意の結果までかがみに被せようというのだろうか。余りの悪意の攻撃にかがみが無感覚になりぼんやりと座っていると、不意に幼い声が聞こえた。 「かがみ先輩、いますか」 かがみは声の主の方へ振り返る。 教室の入り口には声と同じく幼く小さい容姿の、愛らしい少女が立っていた。 「ゆたかちゃん……」 彼女はその容姿に不似合いな厳しい表情で、かがみの方を見ている。どこか、思いつめているみたいに。 「少し、お時間頂いてよろしいでしょうか?」 彼女はじっと、かがみの目を見てきた。 断る理由はない。 かがみは頷いて、ゆたかに連れられ廊下を歩き、目立たない階段の踊り場で立ち止まった。 立ち止まるとゆたかちゃんは息を吸い込み、覚悟を決めたようにかがみをキッと見つめた。 「お姉ちゃんが、部屋から出てこないんです」 とだけ言って口をつぐむ。 「そう……」 私と話さなくなったんだから元気にやっている、そう信じたい気持ちはあった。こなたがどうしているのか、気にはなっていたけど確認しようがなく、都合の良いように想像して不安を殺していた。だけどもう無理だ、最初から分かっていたんだ、そんな訳ないって。今ゆたかちゃんの口から聞かされて、こなたが追い詰められているのは、かがみにとっても避けられない現実となった。 「三日前からお父さんが用事で出張していて、その日から今日まで、一歩も部屋から出ないんです」 緊張し強張っていたゆたかの声が、どんどん涙声になっていくのを、奇妙なほどに冷静な気持ちでかがみは聞いていた。 こなたは追い詰められて、私は孤立して、ほんと、私たち、どうすればよかったんだろうね? 「どうして私に?」 かがみの疑問に、泣いていたゆたかちゃんが顔をあげる。その余りにも幼い顔が悲しみに彩られ涙に濡れている様子は、見ている者まで哀しい気持ちにさせた。 「失礼……だとは思いますけど、もしみんなが言うみたいに、かがみ先輩が原因なら……力を貸して欲しいんです」 そう言われて一瞬、かがみは噂を鵜呑みにするゆたかを不快に思い、しかし、と思い直した。 彼女にとって今の状況は確かに、例え失礼になるとしても、かがみに縋らざるを得ない状況なのだ、と。 それに実際、自分がその原因に全く関係がないとも思えない。 「でもね、ゆたかちゃん……」 かがみは、試すようにゆたかに言った。 「もし噂通りなら、私はレズで、こなたと別れたって事になるんだけど……そんな人にこなたが引きこもったからって泣きつくのは、デリカシー無いんじゃない?」 かがみの意地悪な言葉にも、ゆたかはめげず、まっすぐにこっちを見てくる。 「私は、噂には嘘が混じってると思います。でもかがみ先輩なら、本当の事を知ってると思います。本当の事を知ってるかがみ先輩だけが、お姉ちゃんを助けられると思うんです」 「本当の事?」 本当の事って、なに? 一体何が本当で、何が嘘なのか。 不意にかがみは、噂は全部本当なのかも、とさえ、思った。 「噂が、全部本当だったらどうする?」 「それは……」 「ゆたかちゃんだって、レズとか気持ち悪いんじゃないの?大事なお姉ちゃんがそういう人でも平気なの?ううん、それだけじゃないわ、ゆたかちゃん自身だって、レズだって噂が流れるかもね」 自分がどんどん意地悪くなっていくのを、かがみも意識しないではいられない。他人からの悪意にさらされ続けていま、自分は嫌な子になってるな、と思う。それでも言わずにはいられない。 ゆたかちゃんはもう泣いておらず、かがみの言葉にまっすぐ答えた。 「お姉ちゃんが幸せなら、何でも構いません。みんな、みんな本当はそういう気持ちの筈です。レズだとか、レズじゃないとか……関係ないです!」 ゆたかちゃんの眼に、強くまっすぐな光が宿り、その純粋さにかがみは気おされるような気さえした。 「私はお姉ちゃんがまた元気でいてくれたら、それでいいんです!たとえそのせいで私にどんな噂が流れたって構いません!だって本当のことは、私自身は、何も変わらないから……!」 不意にかがみはゆたかが幼すぎると思い、彼女のその決断のせいで、みなみがレズだという噂が流れたらどうするのだろう、と意地悪く思った。 しかし一方で、ゆたかとみなみならただ互いをまっすぐに想い合うのかも知れない、とも思うのだ。だからかがみは不意の哀しみに襲われて言った。 「遅いよ。ゆたかちゃん」 「え?」 かがみはどうしようもない諦観に襲われ、呟くように言った。 「私たちは、手遅れなんだよ」 部屋の中が暗い。 この三日、一歩も部屋から出なかった。 それなのに、お腹も空かない。 コントローラーを握った手は、汗もかいていなかった。 「もうすぐクリア……」 随分レベルアップしたし、すいすい進んで楽しい。隠しアイテムも全部とったし、あとはラスボスに向かって進むだけだ。もう不安要素は何もないし、本当に楽しい。 この部屋の中には、不安はない。 色々あった嫌な事も全て過ぎ去り、私はただただ楽しいだけの世界に居る。だから大丈夫だ。この部屋の中に居る限り、私の世界には何の問題もない。 画面の中の勇者達は何の問題もなく魔王を倒し、世界には平和が訪れた。私の過ごした三日間の成果、感動的なエンディングとスタッフロールに心を震わせ、そして全てが終わったあと、ふと、私はただ一人で暗い部屋に残された。 「新しいゲーム……始めなきゃ」 ゲームをやっていないと駄目だ。駄目なんだ。不安や、恐ろしいものが心の中に忍び込んでくるから。 ふと視界の端に、彼女の遺書が入った封筒が写って私は恐怖に襲われる。また不安が私の中に入ってくる。とうとう自分の部屋から一歩も出ない場所にまで逃げ込んだというのに、どうして不安はどこまでも追ってくるのだろう? どこへ行っても、安息の場所が見つからない。自分の部屋に閉じこもっても、どこまで逃げ出しても、結局は自分自身からは逃げられない。 そして。 どうして私は遺書を開けてみないのだろう。たとえばあの中には、どうなっているかまるで知らない遺族と学校との争いで、遺族が有利になるような事が書かれているかも知れないじゃないか。私は彼女の遺族がどういう風に振舞っているか知らないけれど、もし裁判なんて事になっていたら、あの遺書もまた証拠の一つなんじゃないのか。 でも。 私には、どうしてもあの遺書を開ける事が出来ない。 そして気づけば私は何か暗く恐ろしいものに、がっちりと体を掴まれている。教室の侮蔑の視線、汚らわしいものを見る人々の目、聞こえよがしな中傷達、それらが私の記憶の中で何度も何度も再生され、だから私は狂ったように部屋を歩き回るしかないのだ。 「ゲーム、ゲームしなきゃ」 歩き出そうとして転び、私は手を何かで切って、流れる赤い血にふと安堵を覚える。私の手を切ったのは図工で使った彫刻刀で、それは雑然とした私の部屋の中で赤く血で濡れていた。 どうして、傷ついて血が流れて安心するんだろう? ゲーム、ゲーム……。 しかし殆どのゲームはクリアしてしまっていて、今すぐやる気を起こさせないものばかりで……。 ああ、やるべきゲームが見つからない。それなのに、血が赤くて、不安で、私は……。 本当に、完全に安心したいのなら、どうすべきなのか私は知っていた。 魔法使いになりたい。 もし魔法が使えたら、きっといろんな苦しい事や哀しい事も魔法で乗り越えられて……魔法って奇跡があるだけで、この世界の見え方だってきっと変わる。 でも、魔法なんてない。 そして魔法使いになりたいと言った人間の末路を、私は悲しいくらいに知りすぎていた。 私は彫刻刀をしっかりと握った。 魔法使いにはなれない。 私は彼女と同じくらい苦しんだだろうか。 それとも、まだまだ足りないのだろうか。 彫刻刀は不気味な光を暗い部屋の中で発している。 この世界が悪意に満ち、私が問題を抱えているのなら。 解決方は。 解決方は一つだけ。 彫刻刀を持つ手が震え、お父さん、お母さん、ゆたかちゃん、みんなの事を思う。でもどうしても、不安を乗り越える事が出来ない。どうしても、どうしても出来ない。 「ごめんなさい……ごめんなさい……」 こなたは心の中でみんなに謝り、震えながら彫刻刀を手首にあてた。 そして、まっすぐに引く。 あふれ出す血を見ながら、こなたは呟いた。 「やっぱり、私たち、生きていちゃいけなかったね」 「こなた!!」 不意の叫びが、開け放たれたドアと共に淀んだ部屋の中に響いた。闇の中から見えるドアの向こうの世界は光に満ちて、その光を背負って侵入者は立っている。 「救急車!それと包帯!早く!」 叫ぶその声が、たった数日会ってないだけなのに懐かしく、激痛を伴うほどに胸に迫った。手首の痛みよりも遥かに大きく、彼女の声はこなたの胸を締め付ける。 「なんで、なんでよ?!元はと言えば、あんたが離れたいって言ったからなのに。なんでこうなるのよ!」 ああ、彼女が泣いている……彼女は泣きながら素早くこなたに近づくと、包帯を受け取り物凄い速さで手当てを始めた。そしてようやく、これが夢でも幻でもない現実なのだと、こなたは悟った。 「かがみ……どうして」 「三日も欠席してたら、そりゃ、普通心配するでしょ!?まあ、ゆたかちゃんに言われたのもあるけどさ。なんで、なんでこんな事するのよ……!」 「……生きてちゃ、いけないから……」 かがみは頬を打たれたように一瞬だけ驚いた顔をすると、その顔を怒りで真っ赤にした。 「そんな訳ないでしょ!?」 かがみはこなたを強く抱きしめ、そして自分が、驚くほどシンプルな結論を得たのを知った。何故、こんな簡単な事にたどり着くのに、これほど回り道をしたのだろうか。私は馬鹿だ。ゆたかちゃんの言う通りだ。噂がどうとか、他人がどうとか、最初から関係が無かったのだ。 「私には問題があるんだよ、だから」 「黙って」 こなたの中にある闇は深く、暗く、普通では取り除けない。母は死に、友は死に、校内全てが敵に回ったように感じているだろう。人間不信に陥り、被害妄想で全てを憎んでいるかも知れない。しかし。 「いい、一度しか言わないからよく聞きなさいよ」 こなたが生きてなきゃいけない理由、私にはあるから。 かがみは遂に、自分以外の全てを敵にする覚悟でその思いを告げた。張り裂けそうに胸は鼓動を打ち、顔は真っ赤で、とてもまっすぐこなたを見ていられない。それでも、言う。 「私は、こなたの事が、好きなの!」 もう後は勢いに任せて、まくしたてるしか無かった。 「仲間とか友達とか親友とかじゃなくて、一人の女の子としてこなたが好きなの!こなたを抱きしめたいとかキスしたいとか思うのよ!毎日毎日こなたの事を思って眠れない日もあったわ!あの路地裏でキスした場面なんて、脳裏に焼きついて一万回は脳内再生しちゃったんだから!ええ、レズだって言うなら言えばいいわよ、だって、だって」 かがみが叫ぶ。 「私は、こなたの事が好きなんだもん……!」 そのままかがみが泣き崩れて、かがみの言葉でかかっていた呪いが解けたみたいにこなたはその体を起こし、ずっと自分にまとわりついていた暗い何かが振り払われたように思った。 「一度しか言わないって言ったのに、好きって二回言ったよね?」 「馬鹿!」 こなたが笑顔を見せる。 「私は何度でも言うよ。何千回でも何万回でも。でも今から言う一回は特別だから」 出血で意識が遠くなる。それなのに不思議な幸福感があった。こなたはかがみを見据えて、その腕の中ではっきりと告げた。 「私も好き!かがみが大好き!」 そして言うが早いか、そのままこなたはかがみに長く長く口づけた。 このまま時間が止まればいいのに、と思うほど甘い時間が流れて、唇を離すと同時に、こなたは意識を失った。 ★ ☆ ★ 問題は解決していない。 こなたはまだ手首の傷も生々しいまま、とりあえずのところ傷が塞がったので退院という運びになった。そうじろうは出張先から飛んで帰り、こなたから事のあらましを全て聞き、愕然とするほど心を痛めた。 「あのな、こなた……頼むからお父さんに相談してくれ。まあ、俺が頼りないのが悪いんだろうけど。俺には……こなたしかいないんだ」 そう言う父は、少し泣いていた。 こなたもまた父を傷つけた事で胸が痛み、それに、かがみを愛する道に入ったことで父の苦しみが増したのではないかと心苦しかった。罪悪感に苛まれるこなたに、そうじろうは言う。 「こなたがかがみちゃんを愛しても、俺はそれは構わないよ。父さんはオタクで小説家だから、百合も同性愛も父さんの領域の問題なんだ。人間の愛の自由を認められないのなら、おたくも小説家も出来はしないよ。だからお前は、お前の好きなようにしていいんだ」 父の示してくれた理解にこなたは、涙が出そうなほどの感謝の気持ちを抱き、自分が周囲の誰かに支えられて生きているのだと、再び実感した。 「なあ、こなた」 そして父は、こなたにふと、思いついたように助言した。 「背を丸め、頭を下げる人間が打たれるんだ。人間の世界っていうのは理不尽なもんで、偉そうに胸を張って大声出す奴は簡単には叩かれない。怖いからな。だから最後の最後で一番憎まれるのは、卑屈な奴なんだ。誰がそいつを叩いても、無害だとわかっているからね」 まるで獣のルールだ、と思う。でも、そういうものなのかも知れない。 こなたは、それを聞いて思いついた事があった。 退院後、初の登校のために家を出ると、玄関ではかがみとつかさとみゆきが、みんな揃って待っていた。 「みんな、どうして……」 つかさは、こなたを見るとこぼれそうになった涙を指で拭って言った。 「友達だもん……当然だよ」 「つかさ……」 かがみは、つかさに言ったのだろうか?私たちの事を。 仮に言っていないなら、自分が言うしかない。もう、私たちの事を誤魔化すことは出来ないから。 「つかさ、みゆきさん。私……かがみの事が好きなんだ。友達として、とかじゃないよ。本気で、かがみが世界で一番好きなんだ」 つかさはその言葉に笑顔を返す。 「うん、お姉ちゃんから聞いたよ。私、二人のこと応援する!どんなにいろんな人が怒っても、絶対絶対、私は二人の味方だよ!」 つかさが微笑んでいる。それは翳りのない、いつもの優しい笑顔だった。 「どうして……?つかさは、気持ち悪くないの?」 「気持ち悪い訳ないよ!こなちゃんもお姉ちゃんも大事な人だもん……でも、ごめんね。噂のせいでゆきちゃんとか嫌なこと一杯言われて、私、どうしていいか分からなくて……お姉ちゃんもこなちゃんも様子がおかしくて、どんな顔して話せばいいのか、分からなくなっちゃって……」 状況だけ見れば、二人に同性愛の噂が流れたからつかさが距離を置いた、みたいに見えていた。でも実際には違う。こなたもかがみも、噂をきっぱりと否定しなかった。いつまでも、はっきりした態度をとらなかった。 だからこそ、周りもどうしていいのか分からなかったのだ。 二人が進んで肯定すれば、助けてくれる仲間はいた。 みゆきは言う。 「私は周囲にどう言われても構わないのですが……お二人の事はとても心配でした。お二人が愛し合っておられるなら、偏見と戦うのに私も微力ながらお手伝い致しますし……違うのならば、周囲の悪意と戦わなければいけません。ただお二人は、その、余り打ち明けてはくれなかったので、待っている間にこんな事になってしまいまして、申し訳ありません……」 みゆきが本当に申し訳なさそうに小さくなるのに、こなたは首を振った。 「ううん、こっちこそ心配かけて、ごめん。これから、私とかがみの事で、一杯迷惑かけるかも、それも、ごめん」 「そんなの、水くさいよ、こなちゃん」 「ええ、友達ですもの、構いません」 そういって二人が笑顔を見せるのに、こなたの胸はどうしようもなく熱くなり、ぎゅっと二人の手を握った。自分はこんなにいい友達がいたのに、どうして周りが見えなくなっていたのだろう? そしてその様子をじっと見ている、少し照れたような様子のかがみと目が合った。 「おはよう、かがみ」 こなたがそう言って微笑むと、かがみは眼をそらした。 「ほら、もう行こ。遅れちゃうわ」 二人の前でのこなたの告白が照れくさかったらしく、足早に歩き出すかがみを、小走りで追いかけてこなたはその横に並んだ。 「つかさに、私の事が好きだって言ったんだ?」 にやにやと笑うこなたに、かがみはますます顔を赤くした。 「それどころか、家族みんな知ってるわよ」 「マジで!?」 「つかさだけに打ち明けようと思ったんだけど、たまたまそうなっちゃって……それでね、お父さんが言ってたの」 こなたが緊張した声で問い返す。 「何て?」 かがみが笑顔をみせた。 「大変な道だろうが、応援する、って。娘の選んだ道なら、俺はどこまでも力になる……って」 また、こなたの胸が熱くなる。 いろんな人が、自分達を支えてくれている。これほど、心強い事があるだろうか。 「……今度、かがみの家に行ったら、お父さんに挨拶させてね」 かがみは大きく頷いた。 「……うん!」 そしてこなたは、いろんな人に支えられて、かつて悪意の砦に見えたその場所に戻ってくる。陰険で敵意に満ちて見えた校舎は、今見ればただのさえない灰色の建物だった。 四人一緒にこうして校舎を歩くのが久しぶりに思え、周囲にはやはり奇異の視線を向ける人たちがいて、でもかがみが隣にいるだけで、ずっとずっと、何万倍も心強かった。 だから、迷わず歩いていける。 こなたが教室に入ると、無遠慮な視線が一斉にこなたの包帯が巻かれた手首と隣に居たかがみに向けられ、陰湿な空気が教室の中に生まれた。それでも四人はいつものように和気藹々と会話を始める事が出来た。もう、他人の視線は関係がないから。 しかしその瞬間、誰かの心無い声が響く。 「お、レズだ」 その声に表情を曇らせながらも、四人が会話を続けようとすると、唐突にその男子の声に怒声が被せられた。 「誰がレズだって?」 そう言ったのは隣のクラスから来た日下部で、峰岸も一緒だ。教室のドアからまっすぐに入ってきた日下部は、既に中傷を言った男子の胸倉を掴んでいる。 「誰がレズだって?」 体育会系らしく、日下部は凄み始めると迫力があり、鍛えた腕がしっかりとその男子の襟首を掴んでいる。男子はよろけて、日下部の腕を振りほどきながら言った。 「ひ、柊と泉だよ、レズなんだろ?!」 男子は言いながら、こなたとかがみの方を見た。こなたは不意に、たった一人で誰からも助けられる事なく死んでいった彼女の事を思い出し……全てに決着をつけよう、と覚悟を決めた。 だから クラスに向かって。 世界の全てに向かって。 はっきりと告げる。 問題があるっていわれても。 何もかもが敵に回るとしても。 それでも、言う。 「私は、かがみが好き」 もう、どこへも逃げる気は無かった。 「だから、レズって言うなら言えばいいよ。でもそれであんたに迷惑かけた?」 かつて格闘技をやっていた時の、闘争する気持ちがこなたに戻ってくる。つかさを問い詰めていた外国人を打ち倒すくらいには、こなたの格闘技は身についている。 「こそこそ陰でうるさく言う人たちもさ。私がレズだったら何だっていう訳?あんたらに迷惑かかんの?私はかがみが好きだけど、つかさやみゆきさんは普通に男子が好きな子達だよ、それでも私たちのこと分かってくれた。友達だからね。でもあんたらは狭い常識にとらわれて、器が小さいからレズなんて居るだけで耐えられないのかも知れないけどさ、ほっといてよ。あんたらに関係ないでしょう?」 背を丸め、頭を下げるものが打たれるのだ。 もちろん、顔をあげ、戦うものも打たれるだろう。だがそれは、一方的に打たれるのではない。戦って生きるしかないなら、戦うほかないのだ。 「いいこと言うじゃん、ちびっこ。私もさー、ひいらぎは友達だからさ。ひいらぎがちびっこ好きでも文句ねーよ。それでも友達だよ。なあ、あやの?」 「ええ、もちろん」 日下部と峰岸が、かがみを見て微笑んだ。二人もまた、噂を前にはっきりした態度をとらないかがみに、どう接してよいか分からなかったのだ。そして全てが明らかになったいま……明らかになったからこそ、彼女達も覚悟を決めた。 かがみを守る、と。 そしてそこへ、更なる応援の声が加わった。 「ほんまやで。ええか、お前ら。ほんまは教師がこう言うのに口出すんもあかんのやろうけどな。誰だれがレズやで~とか、そんであいつらはレズの友達やからあいつらもレズや~とか……アホか!!お前らどんだけ器がちっちゃいねん!若い時からしょーもないこだわり持ち腐って!ええやんけ、何があかんねん!同性愛の友達がいて、それを受け入れることが出来へんとか、お前ら人間腐ってんちゃうか!?アホかお前ら!」 「く、黒井先生!?」 いつの間に聞いていたのか、黒井先生まで話に乱入してきている。黒井先生はこなたに向かって笑ってみせた。 「まあ、教師に相談できへん気持ちもわかるけどやなあ。ちょっとは大人にも相談せんかい、泉。ネットにもあがりよらへんしほんまに、どんだけ心配させる気や!」 黒井先生がそう言って豪快に笑う。最初にレズだと言い出した男子生徒は、すっかり小さくなってきまり悪そうにしていた。 「まあ、道徳の実地教育みたいなもんや。狭い世界にとらわれんと、いろんな人間を受け入れられんと、ろくな大人にならんで、ほんまに。そんじゃ、授業を始める」 黒井先生は言うだけ言って、教室のざわめきを断ち切った。 こなたは思う。黒井先生は大人の力を使って、このクラスでこなたやかがみの事を守ろうとしてくれたんだ、と。 たぶんかがみのクラスの方でも、桜庭先生がフォローをしてくれているだろう。 多分これから、こなたとかがみがレズだという事は公式の情報となって陵桜を駆け巡って、そこから生まれる偏見から黒井先生は、友達の側だけじゃなく、大人の側からも守ってくれようとしているんだ、とこなたは思った。 「人間には、自由に恋愛をする権利がある!」 と、黒井先生が叫んだ。 心の底から、賛成です、黒井先生。 ★ ☆ ★ 色んな意味で『公認』にカップルとなったかがみとこなたに、奇異の視線を向ける人間も減っていった。結局、うやむやに噂を放置していたから人々は面白がるのであって、本当に恋人同士だと判明してしまえば、ただの風景であり、噂話も盛り上がりようがなかった。 それでも奇異の視線が全くなくなる訳でもなければ、中傷が無くなる訳でもなく、通りすがりに、あ、レズの子だ、といわれたりする事はあった。 でも、私たちはもう一人ではない。 打たれるために、頭を下げ続けもしない。 敵ばかりだと思っていたクラスにも、気づけばかがみやこなたを応援してくれる人たちが増えていた。もちろん、いつまでも受け入れられない人もいる。でもこうして立場をハッキリさせれば、味方してくれる人の方がずっと多かった。 「ごめんね、泉さん」 とこなたは殆ど話した事もないようなクラスメイトに言われ、立ち止まる。 「え、何が?」 「私、面白がって、柊さんとのこと、噂してたから……」 そう言って彼女は、あれからつけるようになった、こなたの手首のリストバンドを見た。 こなたは言う。 「でも今はもう、私に学校来るなとか、そんな風に思ってる訳じゃないんでしょ?」 「それは、もちろん」 「だったらいいよ。謝るような事じゃないし。噂するのは、個人の自由じゃん?」 「ありがとう」 そう言うと彼女は心の重荷を下ろしたらしく、爽やかな笑顔で去っていく。背を丸め、頭を下げる人間が打たれる。こなたが暗いままなら、彼女は今でも噂を続けていただろう。そしてそれを否定することは、人間を否定することに等しい。 「こなた!帰ろ!」 振り返るとかがみが、こなたの大好きな笑顔と共に立っていた。 愛しい恋人と、並んでこなたは帰りだす。男子生徒が「今日も仲いいな、お二人さん」と悪意なくひやかし、「当然でしょ」とこなたは笑顔を返す。 もう随分、慣れたものだ。 まだかがみはちょっと、照れるみたいだけどね。 「あんた、すっかり慣れたわね……」 「何が?」 「この、公認、みたいな空気……」 「そりゃそうだよー。だって嬉しいもん。みんなが、かがみは私のものって認めてくれてるんだよ?かがみも、もっと喜んでいいんだよ?」 「恥ずかしいっつの!」 そうやって二人で幸せを噛み締めながら歩いていると、ふと中庭で、一人の男子生徒がホースで水をかけられているのが見えた。よく見ればそれはかつてかがみに廊下でいきなり、「あんたレズなんだろ」などと言い出した生徒で、彼が周囲の男子生徒にとてつもなく嫌われているのが、その光景だけでも分かった。 一瞬、かがみは立ち止まる。 だがその腕を、こなたが引いた。 「帰ろ」 背を丸め、頭を下げるものが打たれる。 私たちはもう、子供ではなかった。 遠く遠くと駆けていく子供たちの姿を自室の窓から見おろしながら、こなたはゆっくりと遺書を手にとった。 窓の下を駆ける子供達は、まだ鬼ごっこやかくれんぼの世界の中に確かに眩しく存在して、世界の残酷さと無縁に、はしゃいだ声をあげながら走り去っていく。 自分はもう、彼らとは完全に違う世界の人間だ、とこなたは思った。鏡で見る自分の顔は、三日の断食とその後の入院のせいか丸みがなくなり、鋭く精悍に痩せ、大人に近づいてきている。 私が子供の世界に戻ることは、もう無い。 こなたは遺書を手に持つと眼を閉じ、やがて一滴の涙が大人になりつつあるその頬を流れ落ち、ゆっくりと封筒が破られ中の遺書が取り出された。 外からは子供達の歓声が聞こえる。 時間や社会は私たちから純粋さを奪い去り、世界はすぐにでも残酷になれと私たちを急かし、毀れ落ちたものをすぐさまにでも殺していく。それでも私たちは必死に生きて、打算や愛情や欲望に塗れながら、日々を生きていくしかない。子供達は輝く純粋な世界の中を走り回り、大人たちは残酷な世界でひたすらに打算を続け、弱い者の言葉につまずく事が悪徳となっていく。 こなたは遺書の中身を全く見ず、彼女との思い出に痛む胸を押さえながら、この痛みが消える時、自分は真の意味で大人になるだろう、と思った。 いつの間にか無条件の優しさは愚かさに変わり、現実を見ない理想は敵意を生み、周囲に合わせる事とずるくなる事だけが最も正しい事になっていく。かつて彼女の純粋さをどうしようもなく愛していた筈のこなたは、もうそれを美徳として認める事が出来ず、自分が少し残酷になった事を知った。 私たちは、もう子供ではない。 時間は残酷なほどに容赦なく流れていき、死んだ彼女は忘れ去られ、人々の悪意は止まず、今日もまたどこかで忘れ去られるべき誰かは死んでいき、日々は流れ……。 こなたは、遺書をゴミ箱に破り捨てた。 そして私たちは 魔法使いには、なれない。 了 コメントフォーム 名前 コメント 何がとは言い難いけど、ある意味本能で人間の性なんだろうな GJ!!(≧∀≦)b あ、最後に遺書を破り捨てた本当の意味が知りたいですね -- 名無しさん (2023-10-14 09 30 27) 場とキャラの心情の表現力がとてもすきです。とても好きになりました -- 名無しさん (2010-05-15 02 39 06) 週刊こな☆かが買えなかったからここで読めるのは嬉しい限りです 手紙になんて書いてあったか気になる所ですね -- 名無しさん (2010-04-26 22 57 54) 道徳的な話だったけど…遺書を捨てるのはどうかと思った(・ω・`)自殺した親友が自分1人に向けて書いてくれた最期の言葉を疎かにするのは…どうなんだろうか? -- 名無しさん (2010-04-12 01 57 18) いいお話でした。きれい☆ -- 名無しさん (2010-04-10 14 17 26) とりあえずコーヒーでものむ -- 名無しさん (2010-04-10 14 16 29) この気持ちをなんて表現したら・・・ とりあえずGJ! -- 白夜 (2010-04-08 23 30 42) 面白かったけど、最後は嫌い。 死者の気持ちに向き合わないまま、それが大人になる事だって? その考えは子供のものだと思う。 -- 名無しさん (2010-04-08 13 29 26) 多くの同性愛者が抱える現実をリアルに感じる作品でした。 でも、作中のそうじろうの言葉にもあった『背を丸め、頭を下げるものが打たれる』には胸うたれました。 人を愛する気持ちに嘘は無い、顔を上げ堂々と進め! そう言われた気がします。って言ってるか。GJ×2 -- kk (2010-04-08 00 40 09) 綺麗事だけでは済まない なんと言うか深い作品ですね 感情移入しまくって泣きました -- 名無しさん (2010-04-07 20 18 13) つかさやみゆきやみさお、あやの、それにゆたか、 黒井先生、そうじろうなど、 支えてくれて味方になってくれる人がいるのはいいですよね。 すごく感動しました。 -- 京汰 (2010-04-07 17 44 45) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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「何?レベルを持たないならレベル0ではないのか!?」 遊戯王の超難解なルールに騙された決闘者のセリフ。 初めて発したのは遊戯王ARC-V第39話に登場した梁山泊塾の勝鬨勇雄。 《覇勝星イダテン》 融合・効果モンスター 星10/光属性/戦士族/攻 3000/守 2200 「天」モンスター+「地」モンスター ①:このカードがこのカードのレベル以下の相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。 その相手モンスターの攻撃力はそのダメージ計算時のみ0になる。 遊矢の《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》の攻撃を、勝鬨の《覇勝星イダテン》が迎撃した時にこの悲劇が起こった。 遊矢「エクシーズモンスターはレベルを持たない。よって(イダテンの)効果は無効。(*1)」 勝鬨「何?レベルを持たないならレベル0ではないのか!?」 エクシーズモンスターのランクと言う概念は、レベルではないと言う理屈からレベルを基準とする効果を全く受けないと言う裁定が下されるのである。 そのため、レベルがない=レベル0、あるいは今回の様にレベル4のモンスターを利用して召喚したのでレベル4扱いと言う解釈は成立しないのである。 ランクを根拠にする効果において、エクシーズ以外のモンスターがランク0と解釈されないのと同様である。 もっとわかりやすく噛み砕くと、仮にレベル○以下なら効果は「無効」あるいは「発動できない」効果のカードが発動した時、魔法カードや罠カードがレベルがない=レベル0ではないから効果無効や発動不可にならないと言う解釈に近い。 アニメ遊戯王では珍しいルールミスによる敗北、勝鬨は舞網チャンピオンシップの優勝候補だったこと、発言時の驚愕している表情などから、一躍ネタ台詞として広まることとなった。 ネット上では「何?○○なら××ではないのか?」というコピペ改変で使われることが多い。 例:「何?モンスターを「選んで」と「選択して」は同じではないのか!?」 例:「何?手札を墓地へ「捨てる」と「送る」は同じではないのか!?」 例:「何?カードが「破壊された時」と「破壊された場合」は同じではないのか!?」 ※どれも同じではありません。コンマイ語難解すぎんよ。 その後、シンクロ次元の捕縛隊も同じ発言をしている。 エクシーズモンスターを生まれて初めて見たシンクロ次元の捕縛隊はともかく、レアカードとはいえ決闘塾でも学ぶことができるエクシーズモンスターのルールを知らなかった勝鬨さんはお勉強不足である。 但し、スタンダード次元では融合・シンクロ・エクシーズ召喚は、近年LDSがもたらし、ほぼLDSの独占市場に近く、元プロだった柊修造もエクシーズに関しては講義出来ないくらいマイナーだった。そう言った事情を考慮すると、閉鎖的な梁山泊でLDSと関わらずに融合召喚を身に着けた勝鬨を含めた梁山泊塾生は、相当な躍進を遂げていた訳である。 その後融合次元で再会した際のデュエル。新たに融合召喚した《覇道星シュラ》(*2)の効果を説明した際に彼はこう言い放った 「エクシーズモンスターはレベルを持たない。そう、レベルを持たないということはレベル0だ!」 違うそうじゃない。まあ、ここではルール解釈が誤っていると言うよりも前回の意趣返しとも取れるので、重箱の隅を楊枝でほじくる様に指摘するのも野暮かもしれないが(*3)。 シュラの効果は、エクシーズモンスターとの戦闘ではほぼ無敵のメタ効果を発揮するのだが、シンクロ・エクシーズ次元の経験を経て成長した遊矢は相克・相乗の魔術師のP効果を利用し、上手く立ち回られた。 過去に同じようにルールを間違えてしまった決闘者としては、 「攻撃を行うとき」と「戦闘を行うとき」を間違えてしまったステップジョニー、 発動対象のカードがないのに手札から《RUM-七皇の剣》を発動してしまったミザエルがいる。 特にミザエルの方はネタにされやすい。 なお、明らかにルールミスや効果に対する勘違いをしていても、それを強引に押し通す決闘者も存在している。
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スレ77まとめへ戻る 関連 体験談:友達が憑かれた時に能力者3人の意見が一致・・・ 222 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00 42 29 ID nRk9EZ7O0 218 仕事で初めて知り合った人間同士6人で、昼食をとることになった。近くのファミレスに入り注文したんだけど、 なんと驚いたことに、数あるメニューの中から全員同じ料理を注文したんだ。 それにデザートも同じ。打ち合わせなんてしてないのに、全て同じ。 普通なら考えられない確率だと思います。これは霊の仕業なのでしょうか? 229 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00 47 39 ID B+18VS/W0 211 それが真実だとして、三人の霊能者の固定概念が一致したってだけでしょ? 一般的な幽霊は、「やせ形色白黒髪で長い女」ってのは相場が決まってる。 試しに、「デブで色黒短髪で茶髪のおっさん」の写真を見せたらなんていうと思う? 大抵は893かDQNって言うと思うよ(笑) 231 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00 48 31 ID jbTHb5360 211 218 「憑いているのは女の霊で、髪が長い」 一番多い幽霊のタイプなんじゃない? 統計を取ったわけじゃないが、「幽霊と聞いて連想するのは男か女か」と聞かれたら「女」の方がずっと多そうだし、 少なくともTVなんかの幽霊ドラマに出てくる女の幽霊の髪はみんな長い気がする。 それぞれが最も一般的なイメージの幽霊を述べた結果、見事に一致しただけって感じがするぞ。断言はしないが。 236 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00 54 59 ID 3IU7zDeLO 222 例え話として説得力が弱いと思う。 霊の仕業と思える伏線が全くない。 友達は心霊スポットに行った後に夢を見るようになった。 それまで霊に憑かれたなんて話はしたことなかった。 お祓いに近づく度に吐き気がひどくなる。 霊能者は霊じゃないものは違うとはっきり言える人である。 長くなるから書かないけど色々と伏線がありました。 245 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 06 26 ID 3IU7zDeLO 229 231 「憑いているのは女の霊で、髪が長い」 一番多い幽霊のタイプなんじゃない? TVや映画で多く使われるからそう思われているだけでは? 実際に幽霊が見えないならそれは予想に過ぎません。 デブの幽霊は自分も聞いたことないです 253 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 19 55 ID B+18VS/W0 245 意味がよくわかりません。 君は話せばわかる人間だと思うから言うが、 もうちょっと詳しく説明してほしい。 TVや映画で多く使われるからそう思われているだけでは? 実際に幽霊が見えないならそれは予想に過ぎません。 その通りだと思う。 俺の固定概念と、霊能者の固定概念が一致してるからだ。 俺の固定概念がTVや映画で構成されているとおり、霊能者も同じ経路で構成されている。 そもそも霊能者が 「女の霊で髪が長く、東京生まれで名前は貞子。年は40歳で趣味はテレビから出ること」 ここまで言ったのなら、偶然の一致とは考えにくい。予想ではないと言ってもいいと思うが・・・ 254 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 30 47 ID 3IU7zDeLO 244 霊感のある人は「これは強い霊だから自分には払えない。行いが悪いから波動が似ていて離れにくい」 と言った。 そして霊能者の元へ行き、「行いが悪いからまずはそれを直せ」と言って結局その人にも払えなかった。 その後3ヶ所回った後に霊は取れました。 偶然にしては重なり過ぎてると思いませんか? 255 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 42 02 ID nRk9EZ7O0 254 2回連続して「行いが悪いから直せ」って言われたことが、偶然が重なりすぎてるって事? 7年前の話だけど、 俺の友人は住まいの電化製品がおかしくなるので、心配した奥さんがいろんなとこに相談して 連続4回、霊感あるって人間(霊能者含む)に、先祖が怒ってるから供養しろ(なんか買え)って言われてたよ、 (そいつは仕事が忙しくて墓参りにいけない) でも本人は信じてないので、結局は電力会社呼んで配電盤が故障してて交換したら直った。 それ以来、おかしいことは起きていない。どう思う? 256 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 45 59 ID B+18VS/W0 254 俺ならまず霊能者達に何らかのネットワークがあるんじゃないかと疑うけどね(笑) 例えば、商売には何らかの原因で顧客を拒否する場合がある。 飲食店にボロボロの服を着た悪臭を放つ人間が来たら拒否するでしょ? 今回の場合も、霊能者によって「代金回収が難しい」「悪質な客」として判断された可能性はないだろうか? また、「強力な悪霊だから自分では払えない。」と言ったのは霊感のある人だけなんだよね? この言葉を霊能者が言った場合、自分に能力がない事を認めてしまうから言わないと思う。 同業者間にはその業界で流通するマニュアルってものが存在します。 「行いが悪いからまずはそれを直せ」と言う発言は、 自分の能力を否定せず、かつ、顧客を拒否するにはもってこいの言葉だと思いますけどね。 258 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 01 19 ID 3IU7zDeLO 229 失礼しました。 残念ながら3人に一致しているのは「女の幽霊で髪が長い」ということだけです。 霊感のある人は「わかりやすく言うと貞子のような感じ。心霊スポットに井戸があった」と言っていて、友達の夢にも井戸が出たと言っていました。2人のみで一致してます。 相場が決まっているから当たる確率が高いということですか? 259 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 06 49 ID 3IU7zDeLO 255 電化製品がおかしくなるなら電力会社か製品の会社に問い合わせますよw あの…例え話やめたほうがいいです。 260 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 14 08 ID 3IU7zDeLO 256 俺ならまず霊能者達に何らかのネットワークがあるんじゃないかと疑うけどね(笑) 確かにあるかもしれないですよw 霊感ある人はタダ。霊能者は気持ちのみ(その子はお金ないので一回千円w)。他の2人は友達と連絡を取らなくなった間なのでわかりませんが、最後の人はタダ。 自分が大金をとる所はやめとけと言ってます。 263 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 18 42 ID nRk9EZ7O0 259 作り話に聞こえるか?www 故障してるって確実にわかるような現象ならそうしたかもしれないけどね、もっと微妙におかしいことが起きたんだよ、 例えば留守番電話の録音した声が途切れる、 電球が明滅する。パソコンが勝手に再起動する。誰も押していないチャイムが鳴る。消えてたものが勝手にスイッチ入る。 確かにいくつかの製品は故障を疑い修理に出したけど異常なしで帰ってくる、 そしてまたすぐ同じ現象が再発したんだ。 そこで奥さんは、心霊現象だと考えていろんな人に相談したのは上に書いたとおり。 けど友人はそのアドバイスを聞かず、電気系統事態の故障を考えて電力会社へ連絡した。 なんかおかしいこと書いてるかな? 264 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 22 21 ID e3NXTwSEO 幽霊=怪奇現象っていうくくりなのかな? 265 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 22 40 ID B+18VS/W0 258 そうです。 相場、つまり固定概念の範疇で説明出来る範囲内でしか霊能者は発言していないということです。 たとえば私が今言えることは、 「あなたは携帯から書き込みしていますね?」ですが、 実際にあなたの隣にあなたを見ている人がいたとしたら、 「携帯の形、色、機種」といった固定概念の範囲外の発言が出来るはずです。 また、霊能者とひとくくりにしていますが、 霊能者によっては直接集金をしない活動タイプの人間も存在します。 除霊は無料で壺を買わせるタイプ。除霊は無料で後日寄付を強要するタイプと様々です・・・ 266 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 47 19 ID Tcoro+pG0 ×固定概念 ○固定観念 267 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 03 27 07 ID T6RY60ChO 258 265のついでに ホントに見えてれば、説明が「髪の長い女」程度では止まらないんですよ それが無いということは… 後は自分で考えてくれ 268 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 04 05 41 ID 1yiwnV8VO 256 俺ならまず霊能者達に何らかのネットワークがあるんじゃないかと疑うけどね(笑) ソース思い出せんが、それ聞いた事あるwww 実際にあるみたいよw 269 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 06 54 09 ID jbTHb5360 254 霊能者のネットワークがある。 共通のマニュアルがある。 依頼者の性格を見て判断している。 霊以外にもいろんな理由が考えられるぞ。 270 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 09 18 39 ID hoaBxQTk0 269 物好きな人が探偵でも雇えば判明しそうなことだね 271 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 09 33 37 ID k3NEJXJH0 270 俺の知り合いに霊能者やってるのが居るが、マニュアルは無いとは言ってたぞ。 ただ、コールドリーディングはすごいうまい。天性と言っていいくらい。 俺の彼女がどんな子なのか、服の趣味から彼女の付き合った男の数まで当てられたことある。 彼女できたなんて話を一言もしてないのにだよ。 本当に霊感あるんだとビックリしたら、コールドリーディングのことを教えてくれた。 でも、本物のコールドリーディングは一般人には理解不能。 喋るときの俺の声のトーンがちょっと上がったとか、ビール飲む時のグラスの持ち方とか、 自分でも意識してないとこで色々と判断してるらしい。説明されたがほとんどわからなかった。 「6割くらいははったり」と奴は笑ってたが、実際そんなもんらしいぞ。 ちなみに断るのは真面目にヤバイ時らしい。 メンヘラだとか、当たらなきゃ金返せって言いそうなタイプとか、下手なこと言ったら吊りそうな奴とか。 金持ってると思ったら、探偵雇ってでも調べつくすそうだ。ホットリーディングって言うらしい。 大抵3代くらい家系辿れば不幸な死に方した奴居るからそいつのせいにするらしい。 もしくは土地のせいな。新興住宅地なら大抵その土地のせいにしちまうらしい。 で、調べた結果金持ってないようだったら、凶悪な霊ってことにして他に回すらしいwww ちなみに本当に見えるの?って聞いたら 「昔は黒いもやみたいなのとか見えたけど、目悪かったからwww」と言われた。 占い師と違って滅多に居るもんじゃないから相場を自分で決められるのがいいってことらしい。 何しろ同業者ってそんなに居ないからなww まあ、中には本当に見える奴も居るかもしれんが、 霊能者って言って商売してる奴のほとんどは俺の知り合いと同じだよ。 272 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 09 44 25 ID LYPbwUcBO 結局いないんだな 全て嘘 勘違い 見間違い それで金稼ぐ宗教は最低だな 神も幽霊もいない 声? 音? それもつくりものだろ 273 :に:2009/09/12(土) 13 26 17 ID fIF1nqRZ0 「どれくらいの割合で、霊能者たちの意見が一致しているのか」というのが重要なんだよ。 「相談者の100%が複数の霊能者たちから一致したアドバイスをもらった」のか 「相談者の1%が複数の霊能者たちから一致したアドバイスをもらった(逆に言えば 99%の人は、一致したアドバイスをもらってない)」のかによって話は全く異なる。 「霊能者から一致したアドバイスをもらったのは偶然とは言いがたい」と言いますが、 上記のように「ほとんど一致しないが、たまには一致することもある」のであれば、 偶然としか言いようがない。 偶然か偶然でないかを判断するのに、「一致した件数」をいくら主張しても何にもならない。 「一致した件数とはずれた件数」を比較しなければならないのだ。 274 :に:2009/09/12(土) 13 42 15 ID fIF1nqRZ0 相談者の1%が、複数の霊能者たちから一致したアドバイスをもらったとする。 ひとりの霊能者が年間500人のアドバイスを受けるとして(適当な数字だけど)、 そして日本に5000人の霊能者がいるとして(これも適当)、相談者が 平均3人の霊能者に相談するとして、ユニーク相談者数は833333人。 なんか多すぎる気もするが、占いなども含めたらこんなもんでもそれほどおかしくないかな? そのうちの1%が「複数の霊能者たちから一致したアドバイスを受けた」として 年間8333人もの「複数の霊能者たちから一致したアドバイスを受けた!これは偶然ではない!」と 主張する人間が発生するわけであるよ。 275 :に:2009/09/12(土) 13 46 42 ID fIF1nqRZ0 80万ものユニーク相談者数というのはちょっと多すぎるような気がするので、 こういう数字を算出するのに良さげなデータとかあったら教えてください。 276 :に:2009/09/12(土) 13 59 01 ID fIF1nqRZ0 今後の議論の叩き台にしたいんで、肯定派の考える数字でいいから 1:日本に存在する霊能者数(肯定派が「本物」と考える人数)。 2:1年間に霊能者に相談をもちかける人のユニーク数。 ここらへんを教えて欲しいな。 3:日本国内で1年間に発生する「肯定派が本物と認める霊目撃談件数」 4:日本国内で1年間に発生する「肯定派ですら本物とは認めない霊目撃談件数」 こういうのも、もしわかれば知りたいものです。 277 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 14 12 28 ID ipJxY3EuO 273 「どれくらいの割合で、霊能者たちの意見が一致しているのか」というのが重要なんだよ。 これのなにが重要なんだ? 本物の霊能者はほんの一握りというのは当たり前だろ 278 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 14 22 09 ID T6RY60ChO 自称本物の数がそんなに重要か? 284 :に:2009/09/12(土) 16 03 30 ID Sa5KZzOv0 277 本物の霊能者はほんの一握りというのは当たり前だろ ほんの一握りというのは、全霊能者の10%なのか?1%なのか?0.0001%なのか? ある肯定派は10%という意味で「一握り」と言い、別の肯定派は「0.0001%」という意味で「一握り」と言っていたら、 そこから導き出される結論にも10万倍の差が生じてしまう。 そんな状態で議論ができるわけないだろ。 278 ヒットを打てなかった回数がわからなければ、ヒットを打った率(打率)はわからない。 霊能者における「本物率」を知る為には、自称本物=ニセモノの数も知る必要がある。 285 :考え中:2009/09/12(土) 16 19 05 ID WjOdP8Ij0 霊能者ってのは何ができるんだろうな 俺が近未来が透視できるならデイトレーダーをやるな 100パーセントでなくても的中率50パーセントもあれば 通常の相場感と合わせてぼろ儲けできるだろう 286 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 24 32 ID 1yiwnV8VO 一握りですら居るの?w 霊能者って何をもって霊能者なんて言ってんのwww なんなの?霊能者って ゆ、幽霊とかいうのが見えちゃうんですか? 287 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 26 09 ID 1yiwnV8VO ホンモノ霊能者が詐欺で捕まったら、どんな裁判になるの? 288 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 28 51 ID lBcqmkmM0 霊能力者は、カマドウマを自在に操り、あなたの寝ている枕元に届けたりする。ホラ、あなたの 頬にかかる微かな吐息、それは便所コオロギともいわれるカマドウマの・・・ふんぎゃああああ。 289 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 38 10 ID ipJxY3EuO 284 おまえってほんと回りくどいだけのクズだなw %になんの意味があるんだよ? 霊能者はいくらでもいる 本当に対応、対処ができる霊能者は限られる 分母がいくらで分子がいくらなんてなんの関係があるんだ? 290 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 40 11 ID KYTqe7010 そうだな%はどうでもいい 本物を一人連れてくれば肯定派の勝利でいい 無理だと思うがw 292 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 42 59 ID ldn21Mae0 289 いねーよ。 いることを示せないから、 ”に”みたいなやつのいう方法を検討する余地が出てくる。 293 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 47 29 ID D/qdOl4O0 287 前提条件をもう少ししっかりさせた方が面白いと思う。 1.このケースでは、霊を体を持たない意思のみの存在であるとする。 物理的な体を持たない以外は人間と同じ特徴を持つ。 2.霊能者には、霊とコミュニケーションを取る力がある。 霊は霊能者とコミュニケーションを取ること以外、 いかなる手段であろうと生きている人に情報も伝える方法を持たない。 3.霊能者は、客観的な方法で「2」で記述したような能力を 持つことを主張/証明することは出来ない。 ※論理的には出来るかもしれないが、現実に「霊能力を確実に証明した」人が 人類の中に居ないので、3の制約を設けることとする。 こんなところで、ホンモノの霊能者が霊の言うことを霊の言うことを遺族に伝えたら、 その情報が元で遺族が大きな被害をこうむり、遺族が霊能者を訴えたとしようか。 この場合、どんな裁判になるの? 294 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 47 33 ID lBcqmkmM0 霊能力者って、迷信深いお年寄りや心を病んだ人や、ちょっと知恵の遅れたかわいそうな 人たちに取り入ってお金儲けする悪い人たちでしょ?振り込め詐欺となんも変わらないよね。 296 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 48 18 ID ipJxY3EuO 290 こういう質問見て思うんだけどな 肯定派は否定派に信じてくれとは言ってないんだわ 否定派の意見にそうじゃないぞって言ってんだわ おまえが本物に会いたいなら自分で捜して会って話聞けばどうだ? 捜したらいくらでも出てくるだろうにクズだからなにもできないの?できないなら黙れな 297 :に:2009/09/12(土) 16 48 24 ID Sa5KZzOv0 289 おまえってほんと回りくどいだけのクズだなw %になんの意味があるんだよ? 霊能者はいくらでもいる 本当に対応、対処ができる霊能者は限られる 分母がいくらで分子がいくらなんてなんの関係があるんだ? 日本にどれくらいの霊能者がいて、その中の何%くらいが本物で、何%くらいが偽物なのかすらわからない状態で 「霊能者にこんなことを言われました。偶然とは思えません」なんていう体験談を査定しようがないだろ。 ある現象が偶然の範囲内で起こるのか、偶然を超えて起こっているのかを判断する為には そのような数値が必要である。 298 :293:2009/09/12(土) 16 49 33 ID D/qdOl4O0 誤字が多くてごめん。 299 :に:2009/09/12(土) 16 52 03 ID Sa5KZzOv0 あと、 276をよく読んでくれ。 「肯定派の考える数字でいいから」って書いてあるだろ。 否定派にとって「本物の霊能者率はゼロパーセント」というのは、誰でも知ってることだ。 だからそれを尋ねる必要が無い。 「否定派にとって、本物の霊能者率はゼロパーセントである。では肯定派の考える本物率は何パーセント?」 という質問なんだが。 300 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 52 23 ID D/qdOl4O0 296 おまえ、青猫と同じ道辿ってるぜ。 たどり着く先は、 幽霊が居ない証明は出来ない 立証責任は肯定派にある ってところだ。 301 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 59 37 ID ipJxY3EuO 297 「霊能者にこんなことを言われました。偶然とは思えません」 おれは体験談見て「霊能者にこんなことを言われました。」なんて10%も見ないぞ だいたいこういう怖い体験したって終わり方だがおまえはなに見て言ってんの? その数%にこだわる理由ちゃんと言えよ 302 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 04 37 ID ldn21Mae0 普通にメタ分析っぽいことをやろうとしてるのはわかると思うが。 303 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 06 41 ID Tfydn54i0 に は理解力があるし発想がおもしろいぞ 305 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 12 07 ID sK3mtNrZO 幽霊というモノのせいにされている事柄は大抵錯覚か戯れ言か、って話になるのは当たり前。 それを大前提で、少しでも有意義な議論を交わす場にしようぜ。 肯定派とか否定派とか、レッテル貼りで安心するのは止めよう。 ……でも、猫とかいうコテは自分の立ち位置を確認するべき。 308 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 24 53 ID ipJxY3EuO 302 肯定派からしても全てがぼやけて霧の中でメタ分析っぽいことして一つのちゃんとした答え出ると思うのか? 309 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 27 28 ID ldn21Mae0 308 「全てがぼやけて霧の中」だから 少しでも迫ろうとしたら 手探りになるのは仕方がないとは思わんか? 310 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 36 27 ID ipJxY3EuO 309 思わんな その一部分の答えすらほとんど証明できないのにそんなとこにこだわる意味がない 少なくとも一般人が手探りでどうにかなるならとっくに世界単位で解明されとる に はまた逃げんのか? 311 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 57 12 ID ldn21Mae0 310 それは違うな。 心霊や幽霊に関しては分析できたり観察できる対象がなく 体験談や目撃談や、自称見える霊能力者や 自称見える霊能力者を知ってるという話しかないわけだ。 だとすれば、事実として存在している体験者や目撃談や 自称なんとかの全体的なイメージを知りたいという 好奇心に否定的になる必要もないだろう。 それに、そんなことを知りたいのは 一般人か、社会科学的な興味対象の人ぐらいしかないだろう。 だから一般人が2chのオカルト板の心霊に関するスレで 聞いてみるには普通のことだよ。 312 :に:2009/09/12(土) 18 00 37 ID Sa5KZzOv0 例えばだな、そういう数字がすぐに出てこないor出せる方法がわからないのであれば その時点で「肯定派の言ってる事(偶然ではあり得ない、など)には数字的な裏付けが無い」 ということにもなるわけだ。 数字が出てくれば出てきたでいいし、数字が出せないなら「偶然ではない」などの発言は 今後は無効になる。 313 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 04 40 ID D/qdOl4O0 次に、にが手にする剣は「誕生日が同じである確率」だな。 314 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 08 17 ID B+18VS/W0 296 こういう質問見て思うんだけどな 肯定派は否定派に信じてくれとは言ってないんだわ 否定派の意見にそうじゃないぞって言ってんだわ この理論は明らかに間違ってるよね? 否定派は肯定派が霊やその他の能力を主張するから否定してるんだ 否定する対象がなかったら否定出来るはずもない あなたの主張は、上記の問題に対する否定だよね? でも根本問題は、肯定派の主張から始まってるわけだ これに対して肯定派辞退が肯定するに足る証明をしないってのはおかしいと思うけどね 自分で書いててなんかわからなくなってきたww 315 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 13 54 ID hoaBxQTk0 312 数の前に、どの程度の能力を霊能力と認めるわけだ? 242に書かれているようなことが事実なら霊能力ありでいいの? 316 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 24 12 ID D/qdOl4O0 315 それを手品師や占い師の前でも再現できるならな 318 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 30 45 ID Ss5j1c6P0 314 否定派なんて存在できないよ。誰かも言ってたけどさ、否定から始まるものなんてない。 否定できないことと否定できることは区別しないとね。否定するためにはきちんと根拠を示す必要もあるよね。 でもさ、ここの否定派とか言うひとに限って根拠示さないんだな。 最初から否定できないものなのにどういうわけか否定するんだ、これが。 319 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 36 24 ID Ss5j1c6P0 ぼくは ITC というワード検索でここにたどり着いたんだけど、この ITC だって 否定できない結果なんだよ。これを否定しようと躍起になったひとたちもいたけど 結局うまくいってない。だからいまのところ ITC は事実としていい。 メタ心理学は脳科学とあいまって最先端を突き進んでいる。 日本ではこの分野の研究者が少なすぎるから日本で研究が進まないのは仕方ないみたい。 日本では超能力者を集めることも難しいからね。 320 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 47 56 ID B+18VS/W0 318 肯定ってのは、対象が存在しなくても肯定出来るけど、 否定ってのは、対象が存在しなければ否定出来ないわけだ つまり、君がいう「否定派なんて存在できないよ」を認めてしまえば、 肯定派が存在しないことになってしまう 霊が存在しないって認めたことになるけどいいのかな?www あとそのITCとか言うものも、何で霊は明確な発言をさけるんだ? 政治家だってもうちょっと明確に答えるんだけど?ww 違うって言うなら、はっきり映った映像で、霊自身しか知りえない発言をしている 映像のURLをはってください ググっても出てこないんだよ 長文になったけど、とりあえずWikiにITC記述しといてね 載って無かったよ 322 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 19 09 46 ID Ss5j1c6P0 320 あほですか、それじゃ支離滅裂だよ。肯定なんて必要ない。 現象を扱った時点で十分でしょ。否定も肯定も無意味なの。 これだから素人は面倒くさいな。 ITC はれっきとした実験ですよ。実験だから再現するし、どういうわけか 向こう側とやりとりできることもある。だから衝撃的すぎて世界中が困惑している。 欧米の新聞だって報道するのを取りやめたくらいだからね。 宗教的に、政治的に大きすぎる結果なんだってさ。 ITC は英語サイトにたくさんあるよ。Wiki 同じだよ。日本語がすべてと思ってる時点でバカでしょ? 低学歴はしょうがないけどバカは死んでも治らないよ。 325 :に:2009/09/12(土) 19 35 52 ID Sa5KZzOv0 315 数の前に、どの程度の能力を霊能力と認めるわけだ? それは肯定派が決める話でしょ。 能力程度Aである場合に「霊能者だ」と考える肯定派と、 能力程度Bである場合に「霊能者だ」と考える肯定派と、 能力程度Cである場合に「霊能者だ」と考える肯定派がいた場合、 否定派はどれを否定すれば良いのだろう。 Aを否定しきっても「Bを否定したことにはならない」と言われる。 Bを否定しきっても「まだまだCは否定されていない」と言われる。 Cを否定しきっても「Dの能力は否定できていないな」と言われる。 Dを否定しきっても「能力Eについては否定できないだろ」と言われる。 Eを否定しきっても「Fという能力もある」と言われる以下略。 だから「肯定派は能力の範囲をハッキリさせろ」と言ってる訳だ。 能力の範囲をハッキリさせる中に、「本物の霊能者はどれくらいいるんだよ」という質問が含まれるということ。 野球で、そのバッターの能力をハッキリさせる場合、打率や打点、OPSといった数値を参考にするだろ。それと同じ。 326 :に:2009/09/12(土) 19 40 19 ID Sa5KZzOv0 320 肯定ってのは、対象が存在しなくても肯定出来るけど、 否定や肯定というのは、相対的な立場なんだよな。 「心霊肯定派というのは、心霊否定派を否定する派」だし、 「心霊否定派というのは、心霊が存在しない事を肯定する派」でもある。 「否定」や「肯定」という言葉の定義で、心霊の有無を推論することはできない。 328 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 19 59 08 ID hoaBxQTk0 325 そんなものに答えられる人が、いるとは思えないが 242が事実なら霊能力とするかどうか、君の意見を聞かせておくれよ。 329 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 20 03 55 ID B+18VS/W0 322 「あほ、バカ、低学歴」とか言う言葉は使わないほうがいいと思うよww 追い込まれてると判断されかねないから 否定も肯定も無意味であるならば、あなたは何故こんなに熱くなってるんでしょうか? 君を否定するのも無意味だそうだから、もうやめにしておきますね あと、ITCについては、URLを張り付けて下さいと言いましたよね? 話がはじまらないので早くお願いします 331 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 20 15 34 ID D/qdOl4O0 今日の青猫は名無しなんですねw 332 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 20 44 02 ID 3IU7zDeLO 269 霊能者のネットワークがある。 実際にあるんですか?わかってから疑いに使うべきじゃないでしょうか。 共通のマニュアルがある。 だから、 依頼者の性格を見て判断している。 につながりますよね。 見えない世界にも法則はあるみたいなのですが、共通のマニュアルの意味がよくわかりません。 333 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 20 53 38 ID 3IU7zDeLO 285 霊能者ってのは何ができるんだろうな おもしろいと思ったのが、彼女に10の質問を設定しておいて、抱き着いたら答えが〇Χでわかるそうですw喧嘩の原因にもなりますが。 あと、上司に怒られてイライラした時、近くの人にイライラを全部渡して自分はスッキリする、など。 385 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 01 32 46 ID 1F4hRWfMO あなたの7代前の先祖が、何気なく他人にしたことが元で、非常に強い呪いをかけられています おそらく、それ以降のあなたの血族で、苦痛の中で死に至った方がいるはずです それは、この呪いが原因です またあなたも、ここ4~5年の間で比較的大きな失敗をしたことがあるでしょう それも、この呪いが原因です ただ、この呪いもあと3年経てば、影響が弱くなります その間、いろいろな困難はありますが、とにかく3年我慢して、それから行動して下さい そうすれば、うまくいくでしょう ………これだけ言えれば、君も明日から霊能力者!!! 関連 体験談:友達が憑かれた時に能力者3人の意見が一致・・・ 「家業が霊能者」の証言
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【検索用 てんしになれない 登録タグ 2012年 UTAU あかりんP て 地味音オトセ 曲 曲た】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:あかりんP 作曲:あかりんP 編曲:あかりんP 唄:地味音オトセ 曲紹介 罪により生まれた命の行く末。 曲名:『天使になれない』(てんしになれない) あかりんPの11作目。 歌詞 (動画より書き起こし) 黒い爪 黒い羽 隠せない(隠れない) 見苦しい 盗み取った 白い服 馬鹿みたい 似合わない この腕で 抱きしめた 貴方は 朽ちていく 独りの淋しさ 埋めるためだけに 禁断の向こう側 生まれた娘が私です 母親は 今になり 背徳の 許し請う 生んだ理由 聞いてない どうでも良い 殺してよ 生きてても 私たち 誰一人 救われない コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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青虎、闇夜にて、英雄を論ず ◆0RbUzIT0To 雲の合間から薄い月明かりだけが降り注ぐ闇夜の中。 一人の青年は天を仰ぎ、ただ瞳を閉じて静かに考え事をしていた。 青年の手の中には青色をした四角形のカードケース。 支給されたデイパックの中からそれを見つけた瞬間から、青年はそれを手放さない。 強くそのカードケースを握り締めたまま、青年は思考を巡らせていく。 いや、それは思考などという複雑なものではないかもしれない。 何故ならば彼は、自分の身に起こったたった一点の不可思議な現象について考えていたからだ。 その現象とは即ち――何故自分が、ここにこうして立っているのかという事。 ――自分は死んだはずなのに。 仲睦まじく歩いていた親子を迫ってきていた車から守り。 そして、そのまま自分は撥ねられ――死んだ。 少なくともこの青年――東條悟は、そう認識していた。 もしも、仮に意識を失いつつも一命を取り留めていたとしても、自分がここにいるのはおかしい。 このように五体満足で歩けるはずがないし、目覚める場所もこんな殺戮の舞台の上などではなく病院のベッドの上のはずだ。 もしかしてあの出来事は全て夢だったのだろうか? 一度はそう思ってみたものの、あの時の痛みは決して夢のそれではなかったと思う。 ならば何故、自分が生きているのか……どれだけ考えても答えは一向に出なかった。 小さく溜息を吐きながら、先ほどデイパックの中身を確認した際に見つけた名簿へと視線を向ける。 そこには自分の名前と共に、よく知った三人の名前が連なって並んでいた。 「城戸くん達も……いるんだ……」 一人は、自分がかつて抹殺をしようとした能天気な青年。 彼はここに連れてこられてどう思っているのだろうか? ……少なくとも、大人しくしているようなタイプじゃないだろう。 一人は、何度か戦った事もある脱獄囚。 彼は恐らく、こんな状況でも楽しんでいる事だろう。 そして、もう一人――。 「………」 その名前を睨み付けながら、青年は静かに歯を食いしばった。 クロをシロに変える敏腕弁護士、やけに癪に触る言い回しをする……青年流に言えば、"英雄"とは程遠い存在だった彼。 そんな彼に言われた言葉を思い出し、青年の体は自然と強張る。 ――英雄になろうとした時点で、英雄になる条件を失っている。 「ああああああああああああっ!!」 突如声をあげながら、青年は地面に崩れ落ちる。 瞳には涙が浮かび上がり、全身は微かに震えていた。 怒りとも違う、絶望とも違う……彼の心の中にあるもの、それは虚無。 ずっと英雄になろうと思い、英雄になるべく行動をし、英雄に近づこうと努力してきた。 そう、全ては英雄になる為に――。 最初は、ただ師の教えに従いその指示する行動を起こしてきた。 神崎優衣の抹殺――その為にしたくもないアルバイトをこなして彼女に近づこうとした。 しかしその計画は失敗し……だが、すぐに青年は自分を取り戻した。 それはその計画の最中に死んだ、同じ目的の為に行動を共にしていた彼を思い恩師が言っていた言葉。 "大事な人を失ったからこそ、人は英雄になれる" そう、確かに恩師はそう言っていたのだ――そして、青年はそれを忠実に守った。 その恩師を殺したのだ。 なのに……それだというのに、かの弁護士は自分では英雄になれないと言う。 「どうして……かな……」 青年は忠実に恩師の言うことを守ってきたのだ。 英雄になる為に必死に行動を起こしてきたのだ。 だというのに、それが全て否定された――その行動を行ったからこそ、自分は英雄にはなれないのだと。 その言葉を投げかけられただけで、青年のアイデンティティーは簡単に崩れ去ったのだった。 その後の事は、おぼろげにしか覚えていない。 ただ――それでもまだ英雄になろうと、仮面ライダーの戦いに勝とうとしていた事は覚えている。 あの時、残っていた仮面ライダーを呼び出してミラーワールドへと舞台を移させ、 その隙にミラーワールドへと向かった彼らの出口となる車を炎上させた。 そしてそのままふらついた足取りで街へと出て――死んだ。 あの親子を庇ったのは、別に大した理由じゃない。 ただあの親子の後姿が、青年の恩師とその子供の姿に重なって見えたからだ。 ……重なって見えた瞬間、青年の体は自然と動いていた。 それほどまでに、青年は恩師を敬愛していたのだ。 「香川先生……」 ぽつりと、誰に言うでもなく恩師の名を呟く。 しかし、その恩師はもうこの世に存在しないのだ……自分が殺したのだから。 恩師はもう自分に何も教えてくれない、道を指し示してくれない。 「教えてください先生……僕は、どうしたらいいんですか……」 呟きながら、青年は歩き出す。 無防備な姿を晒しながら、森の中へと足を踏み入れる。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 森の中の茂みで、身を縮ませながら必死に体の震えを抑えている少女がいた。 まだ幼い……恐らく小学生であろうその少女は、しかし、震えながらも涙は流していなかった。 「怖くなんてありませんわ……怖くなんて……」 うわ言のように、自身を鼓舞するように小声で呟き前を見据える。 初めて見た人間の死体――しかも、首輪が爆発するなどというグロテスク極まりない死に様。 そして、殺し合いをしろと命じられたこの状況。 首へと手をやれば、そこには冷たい金属製の首輪がつけられている事がわかる。 心の底から沸き上がってくる恐怖心を押さえ込みながら、少女は込み上げてくるものを我慢する。 本心を言えば、泣き出してしまいたい。 当然だ――こんな状況に放り込まれて、平気でいられるはずがない。 それが年端も行かない少女だというのなら尚更だ。 だが、それでも少女は決して恐怖に駆られて自暴自棄にはなっていなかった。 震える手で掴んでいた名簿に目を向ける。 先ほどから何度も見ていた、それこそ穴が開くほどに。 それほどまでにその名簿の内容は信じがたいものだった……何故なら。 「にーにー……」 自分の名前の二つ後ろに書かれている名前、それは紛れもなくずっと探していた兄の名だった。 北条悟史――いつの日か失踪してしまった、誰よりも大切な自分の肉親。 その名前が、この名簿に載っているのである。 ぎゅっとその名簿を抱きながら、沙都子は目を瞑って思いを馳せる。 あの時兄がいなくなってしまったのは、多分に自分が弱すぎたからだろう……。 でも、今は違う。 兄が失踪してしまってから、自分は変わったはずだ。 もう兄を頼ってばかりいた幼かった日の自分ではない……。 今度は兄を支えられるほどまでに成長しているはずなのである。 こんな状況では素直に喜べないのは事実である。 だが、だからこそ今は泣き言を言っている場合じゃないのだ。 いつまでも震えていては、兄が失踪する前の自分と同じである。 今度は自分が兄達を助けなければならない……自分は、強くなったのだから。 「圭一さん達もいらっしゃる事ですし、皆で力を合わせればきっと……」 そう、それにこの場にいるのは自分と兄の二人だけではない。 いつも自分を支えてくれる、大切な仲間達がいるのだ。 皆で力を合わせれば、こんな殺し合いなんてふざけた舞台から降りる事だって出来るはず。 強く握り締めていた名簿をデイパックの中へと押し込むと、それを担いで静かに立ち上がる。 まだ若干震えは残っているが……しかし、いつまでもここにいる訳にもいかない。 まずは森を出て人の集まりそうな場所に向かわねば――と歩みを進めようとしたその時。 『ガササッ』 「!?」 背後から、何かが動く音が聞こえた。 ゆっくりと音を立てないように振り返りつつ、目を向ける。 音は茂みの向こうから聞こえてきた。 見通しの悪い森である事に加え、この闇夜では一体何者がそこにいるのかは確認出来ない。 もしかすれば、この森に生息する野生動物の類かもしれないが、さりとてそうだと断定する判断材料も無い。 このまま音を立てずに逃げるか……? しかし、運動神経には自信があるとはいえ自分はまだ子供だ。 仮に音を立ててしまえば、すぐに追いかけられて捕まえられてしまうだろう。 それに……茂みの向こうにいる者が、この殺し合いをやる気になっている者だという確証も無い。 もしかしたら、自分の探していた仲間かもしれないし、そうだとすればここで離れてしまうのは非常に痛い。 茂みの向こうにいる者は自分の存在には気づいていないらしく、無反応だ。 逃げるべきか否か……難しい選択肢だが、どちらかを選ばなければならないのは事実。 拳をぎゅっと握り締め、少女は短い時間を使って思案をし結論を出した。 デイパックを背中に追い、後ろに下がって見通しの悪い道へと足をかける。 そして、このまま茂みの向こうにいる者へと声をかけようと息を深く吸い込んだ。 もしも相手がやる気になっている者だとしても、この位置取りならば逃げ切れるはずだ。 すぐに自分を追ってきたところで、この見通しの悪い道ならば相手も自分を見失うに決まっている。 何度も自分に言い聞かせるように心中で繰り返しながら、沙都子は自分を落ち着かせるとその口を開いた。 「もし! お待ちになって下さいませ!!」 緊張しすぎていたからだろうか、思いがけず大きめの声が出てしまい両手で口を塞ぐ。 そして、そのままの姿勢で静かに茂みの向こうの様子を見た。 歩く音はピタリと止まったが、まだそこに誰かがいる気配は感じる。 手を下ろし、小さく深呼吸をしてから再び沙都子は茂みの向こうへと問いかける。 「あ、あなた様のお名前は何と仰るのですか? その……」 本来ならばやる気の有無なりを聞けばよかったのかもしれないが、やはり少女も混乱していたのだろう。 このような状況で真っ先に聞く質問が名前というのはマズかったかもしれないが、それも今更言っては仕方ない事。 出来れば自分の知る名前であって欲しいと思いながら、少女は依然逃げる態勢を取ったまま茂みの奥に耳を傾け――そして、聞いた。 か細く、まるで蚊の鳴くような声ではあるが……その声を。 「僕は……北条、悟史……」 「……え?」 一瞬、聞き間違えをしたものかと思った。 だってその名は――ずっと探していた人の名前だったから。 名簿を見て、その名がある事を知って――これから見つけようと、意気込んでいたのだ。 それがまさか、こんなにあっさりと見つかるだなんて。 「にー……にー……?」 「? 誰……なのかな?」 「わ、私ですわっ! 沙都子ですっ! にーにーッ!!」 先ほどまでの恐怖心を忘れたかのように笑みを浮かべ、駆け出す沙都子。 無論、その行く先は先ほどまで自分が逃げ込もうとしていた道ではない。 茂みの先――そこにいる人物の確認する為に、沙都子は走る。 「にーにーっ!!」 声のした方向へと無我夢中で走り、茂みの中を掻き分けてその人を探す。 その時、ふと沙都子の目に人影が映りこんだ。 頭で静止をかける前に、体は自然と動きだす。 その人影をもっと間近で見ようと、その前に躍り出て――気づいた。 「えっ……?」 「……君は?」 その人は……沙都子の探していた人物とは、別人である事に。 あまりにも予想外の事に、沙都子の思考は停止する。 何故? 自分は確かに聞いた、兄の名前を。 だというのに、どうして目の前にいるのは兄ではなく全く別人の男なのか。 固まっている沙都子を見つつ、しかし沙都子の目の前の男はポーカーフェイスを崩さない。 突然見知らぬ少女に声をかけられた上に、突然その少女が飛び出してきたというのに。 一向に青年は顔色を変えなかった。 「……ねえ、どうしたの?」 「え……あ……」 青年に声をかけられ、ようやく沙都子は気を取り直す。 そうだ、混乱している場合ではない――まずは事情を聞かないと。 何故目の前の青年が兄の名を騙ったのか……それに、この殺し合いに乗っているのかどうかも。 何の武器も持たない自分を襲ってこない所を見ると乗っていない可能性が高いとは思うが、念の為に確認しておいた方がいい。 「あ、あの……ど、どうして北条悟史の名を騙ったのでございますか!?」 「……? どういう事?」 「どういう事もこういう事もございませんわ! ですから――!!」 「……僕は、東條だよ」 「へ?」 一気に捲し立てる沙都子を制し、静かに、矢張り小さな声で告げる青年。 その言葉を聞いて、沙都子は再び沈黙する。 東條――? 「東條 悟(とうじょう さとる)……それが、僕の名前……だから……」 「嘘……そんな、まさか……」 "とうじょう さとる"と"ほうじょう さとし"とを……聞き間違えたというのだろうか。 確かに、並べてみれば二人の名前はよく似ていた。 東條の声は小さいものだったし、沙都子も心の内でその名前が返ってくる事を期待していたのかもしれない。 故に、聞き間違えてしまったのも仕方の無いと言えるかもしれないが――。 「こんな……こんな事って……」 沙都子はただその言葉を繰り返しながら、後ずさりをして目を細める。 そうだ、これ程残酷な事があろうものか……。 探していた兄だと思って近づいた相手が、実は全くの別人だったなんて。 知らず知らずの内に涙が込み上げてくるが、無意識の内にそれをどうにかして押し込める。 しかし、それでも悲しみは一向に収まらない。 半ば放心をしている沙都子をやはり無表情で見つめながら、東條は小さく溜息を吐く。 それからどれだけの時間が流れたろう……数分か、数十分か。 少女と青年はその間ずっと無言で、見詰め合ったまま一歩も動かずにいた。 しかし、それだけの時間が経過すると、流石に沙都子も少しずつ冷静さを取り戻す。 そして冷えてきた頭で、今の自分の状況のマズさを今更ながらに感じ取った。 相手は見ず知らずの成人男性――もしも今の状態で襲われたならば、間違いなく死んでしまう。 少女と青年との間はそれほど離れてはいない。 今更逃げたところで追いつかれるのは見えている。 「あ……あの……もし……」 「何かな……?」 大きな音を立てて唾を飲み込んだ後、沙都子は恐る恐るといった様子で青年に問いかける。 一方の青年は少女の事は全くの無関心といった様子で、ポーカーフェイスを崩さずに耳を傾ける。 「あ、あなた様はこの殺し合いをする気にはなっておられないんですわよね?」 「…………」 「……あ、あの?」 少女の問いかけに、しかし青年は答えようとしない。 ただ首を少しだけ捻り、手に持っていた青いカードデッキを見つめるのみだ。 それから再び数秒の沈黙があり……そして、ようやく青年は口を開く。 「……どうしたらいいか、わからないんだ」 「え……?」 「先生がいたら……教えてくれると思うけど……先生はもう、いないから……。 英雄へのなり方も……ここでどうしたらいいのかも……」 小さく、か細い声で言葉を淡々と紡いでいく青年。 その声には全く感情がこもっていない事に気づき、沙都子は少しだけ悪寒を感じる。 直感的に、本能が目の前の青年を危険なものだと感じ取っているのだ。 この殺し合いに乗るだとか、乗らないだとか……この青年は全く考えていない。 この青年はただ――どちらでもいいと思っている。 「君は……わかるかな……? どうしたら英雄になれるのか……」 「えっ……?」 不意に青年から質問をされて戸惑う沙都子。 英雄になる方法? そんな哲学的な話を、何故こんな状況でしなければならないというのだろうか。 目の前の人間が何を考えているのかはわからないが、下手な答えは出来ない。 青年の目は冷たかったが、しかしそれ以上に真剣だった。 もしもここで茶化すような事を言えば青年は間違いなく怒りだし、場合によっては自分を殺すだろう。 唾をごくりと飲み込んで、沙都子は言葉を選びながら話し始める。 「え、英雄へのなり方、ですわね? それは……その……ええ、とても難しい問題ですわ。 どうすれば英雄になれるのか……」 「うん、難しいんだ……先生はその方法を教えてくれたけど、それじゃあなれなかったから……」 「あの……差し出がましいようですございますが、一つ質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?」 「……うん」 「あなた……えっと、東條さんは、何故英雄になろうと……? あの、率直な疑問でしたので、その……」 「……だって、英雄だと、みんなが好きになってくれるでしょ」 「へ?」 思わず間抜けな声が出てしまったが、青年はそんな事は気にも留めずに言葉を続ける。 「先生はね……そんな僕に英雄のなり方を教えてくれたんだ……。 先生がやろうとしていた英雄的行為を、手伝わせてくれたんだよ……僕はそんな先生が好きだったんだ。 だって、そんな英雄的行為をする先生は英雄だったから……」 恩師の話をする青年の顔には少しだけ笑みが浮かんでいる。 一瞬、ほんの一瞬だけだが、沙都子は目の前にいる青年を酷く幼いものと感じ取った。 青年は本気で思っているのだ、自分が英雄になれると――英雄になれば、皆に好かれるようになると。 一体青年が何故にそのような考えに至ったのかは定かではないが、それは紛れも無い事実。 さて、ではその事実がわかったところで――どうしたものだろうか。 ここは彼の機嫌を取るような言葉を並べて有耶無耶にし、お引取りを願うべきだろう。 だがしかし――それで本当にいいのだろうか? このままこの青年を放っておけば、いつ何がきっかけでこの殺し合いに乗ってしまうかもしれない。 そしてその刃が向く先は、自分だけではなく自分の大切な兄や仲間達かもしれないのだ。 それだけは、何としても止めなければならない。 「でも、それは……違うのではございませんこと?」 「……どういう事、かな?」 沙都子に話を遮られ、あからさまに憮然とした表情で睨みつける青年。 それに若干の恐怖を感じながらも、沙都子は言葉を続ける。 「英雄になろうとする……その、志は、とても素敵なものだと思いますわ……。 でも……手段と目的を履き違えては、いけないのではございません?」 青年は、"英雄"になる事を目指している。 愚直なまでに真っ直ぐに、余りにも純粋な思いで目指している。 しかし、それが本当に正しい事なのだろうか? ……少なくとも、沙都子は違うと思う。 英雄とは他者が決める俗称であって、決して本人が目指してなろうとするものではないだろう。 「英雄となる事を目的とするのでは、その人は英雄になどなれませんわ。 その人が行った事が周囲に認められて、はじめてその人は英雄と呼ばれるのですから」 「……じゃあ、どうしたらいいのかな?」 「それは……」 彼は英雄になろうと常に思っていた――しかし、沙都子はそれを否定してしまった。 英雄になろうとしても英雄にはなれないのだと、そう言ってしまったのだ。 それはその青年がかつて北岡秀一に言われた言葉と殆ど同じ。 即ち――英雄になろうと思ってしまった段階で、東條悟は英雄にはなれないというもの。 「それじゃあ僕はやっぱり……英雄になれないのかな……? どうして……? 僕は、英雄にならないといけないのに……」 いつの間にか青年は地べたへとへたり込み、虚ろな瞳を宙に彷徨わせてうわ言のように呟いた。 瞳からは、薄っすらと涙が滴り落ちている。 その姿を見ながら、沙都子はどのような言葉をかけるべきか迷う。 既に青年は動く気力すらも失ったように座り込んでいるが、しかし、沙都子にはどうも彼を放ってはおけなかった。 それは彼が余りにも不安定で、放っていては仲間の命に関わるかもしれないからという点も――あるにはある。 しかし、それと同じくらいに……沙都子はこの青年に同情をしてしまっていたのだ。 目の前で思い悩んでいる青年の姿が、いつの日か兄が失踪した事に戸惑っていた自分に重なる。 あの時の自分と同じように、青年はいつも共にいてくれた恩師を失って迷っている。 如何にして自分は行動すべきなのか……ずっと頼り続けていた人が突然いなくなった為に、青年には判断がつきかねているのだ。 自分にはあの時周囲に仲間がいた――故に立ち直り、変わる事が出来た。 弱かった自分から、強くなった自分へとなる事が出来たのだ。 しかし、青年には今、他に支えてくれる人がいないのだ……放っておけるはずがない。 「東條さん……その……英雄になるというのは、きっと本当に難しい事なのですわ。 ですから、そう簡単に答えなど……出せる訳がありませんわ」 「でも……先生は……いつも答えをくれたよ……」 「ですが、その先生はもうおられないんでございましょう?」 「……うん」 「でしたら、いつまでもそのお方に頼ろうとしていてはいけませんわ。 自分で考えて、強くなっていきませんと……」 言いながら青年の肩を掴み、立ち上がらせようとする。 それに気づいたのか、青年もゆっくりではあるものの自力で立ち上がろうと足を動かした。 「それに……私一人に英雄になる方法を聞くよりも、もっと他の人のお話を聞いては如何でして? お話を聞いていけば、如何にすれば英雄になれるのか……きっと解決の糸口になるものと思いましてよ」 「……色んな人に、話を?」 「ええ、そうですわ」 座ってしまったが為に青年のズボンについてしまった泥を払いながら、沙都子は言う。 一方の青年はされるがまま、呆然としたように沙都子の言葉を聞いていた。 どうすればいいのかはまるでわからない……大事な人を殺しても、英雄的行動をしようとしても、仮面ライダーの頂点に立とうとしても、英雄にはなれなかった。 そして、たまたま遭遇した少女に英雄のなり方を聞いても……やはり、明確な答えは出てこなかった。 ならばどうするか……そうだ、他の人に英雄のなり方を聞けばいい。 英雄になろうとした時点で失格だと言われようと――自分には、英雄になる道しか残されていないのだから。 「それは……いい考え、かも……」 「そうでございましょう?」 青年が小さく呟いた言葉に、少女は笑みを浮かべて答えた。 そうだ、何もまだ全てが終わった訳ではない……。 何も北岡秀一の言ったあの言葉が正しいと決まった訳ではないのだ。 「私の名前は北条沙都子……私も、私のご友人達を探していますの。 東條さんも人をお探しになるというのなら、もしよろしければご一緒に行動をしませんこと?」 「うん……そうだね……」 沙都子は考えていた、どのようにすればこの青年が立ち直れるのかを。 今、青年は目的を失ってしまっている――否、正しくは目的への道程を失ってしまっているのだ。 だからこそ青年は悩み、自分が如何様に行動をすればいいのかを迷っている。 自分では青年の望むような答えも何も用意は出来ない――しかし。 或いは、他の人物ならば――この青年を納得させる事の出来る答えを持っているのではないだろうか。 ……無論、それは希望的観測でしかない。 そもそもこのような状況において、他人の話を聞こうとする行為自体褒められたものではないだろう。 加えて言えば他人の話を聞いたところで青年の求める答えは返って来ないかもしれない。 しかし、それでも青年の事を考えれば放ってなどおけないし、彼を野放しにしない為にも共に行動をして彼の行動を手伝わなければならない。 多少危険は増えるだろうが――どちらにしろ人探しは自分のしようとしていた事だ。 自分の心をもう一度確認し、納得をすると沙都子は東條の手を引いて森の中を進む。 自分の仲間を探す為に――そして、東條の求める答えを探し出す為に。 ――しかし、この時沙都子は知らなかった。 東條がどれだけ危険な人物であるのかという事を。 英雄となる為ならばどれだけ大事な人であろうと殺そうとする冷酷さを持っている人物であるという事を。 何も知らないまま――二人は、森の中を進んでいく。 【一日目深夜/G-4 森】 【北条沙都子@ひぐらしのなく頃に(ゲーム)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、ランダム支給品(確認済み)(1~3) [状態]健康 [思考・行動] 1:東條と共に行動し、自分の仲間や英雄のなり方を知っている人を探す 2:仲間達と一緒にこのゲームを脱出する 【東條悟@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、タイガのデッキ@仮面ライダー龍騎、ランダム支給品(確認済み)(0~1) [状態]健康 [思考・行動] 1:沙都子と共に行動し、英雄のなり方を知っている人を探す 2:ゲームに乗るか否かは保留、というより余り考えていない ※TV本編死亡後よりの参戦です 時系列順で読む Back かえして!ニチジョウセイカツ Next 上田教授のドンと来い!変身! 投下順で読む Back かえして!ニチジョウセイカツ Next 上田教授のドンと来い!変身! 北条沙都子 050 男なら、ベストを尽くして強くなれ 東條悟