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中庭 あんふぁ むぎわらタウンの管理人でやんす こんてにゅー ●中庭 ○てきとーな紹介 ○アンケート てきとーな紹介 管理出来てないんですけどねー(爆 破産しかけた事もあったしw 一応じおらま作り楽しんでます アンケート たまに更新するでやんす [中庭をどう思う?] 選択肢 投票 馬鹿 (1) 凡人 (0) 天才 (6) 爺 (0) 暇人 (0) オタク (0)
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中庭の用務員 ■一人称 私 4回 (黒 p.159 160(2回)白) ■二人称 お前 1回 (白) ■二人称複数 君達 1回 (白) ■三人称 あの子 2回 (黒 p.161 白) 彼女 1回 (白) ■スノーホワイト スノーホワイト 1回 (白) あの子 1回 (白) スノーホワイトさん 1回 (白) 彼女 1回 (白) ■遠山藤乃 テティさん 11回 (黒 p.27 154(2回)155(4回)156 157 159 白) ■メピス・フェレス メピスさん 2回 (黒 p.160(2回)) あの子 1回 (黒 p.161) ■プリンセス・ライトニング ライトニングさん 1回 (黒 p.158) ■奈落野院出ィ子 お前 1回 (白)
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画像 アイテム名 備考 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 赤い花 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ピンクの花 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 眠り草 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 亜麻 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 綿花 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 サラセニア
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Ⅴ~Ⅷ、聖地の扉がある場所。 奥の階段を登ると天空に浮かぶ城の屋上に行くことが出来る。 塔の扉は左から Ⅵ魔道火山. Ⅷシャスラの研究所 . Ⅶシャスラの峠 . Ⅴ女王の砂漠 となっている。 NPC「???」 ・NPC「意地の悪い魔法使い」 入手できるアイテム Ⅷの扉の前の木の根本に採取ポイント 精霊の宝箱Ⅰ 精霊の宝箱Ⅱ 2010/6/28のメンテナンスで中央の石像オルグが復活し、霊廟の扉が開きました。
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ベギン会館の中庭 番号 FL002 種類 小進歩 前提 - コスト レンガ2石2 点数 1 ボーナス - 効果 自分の家が下の図のような5部屋の家になった時、まだ生まれていない家族を全て家に入れる。これらの家族はこのラウンドからアクションでき、新生児とカウントしない。 裁定 下の図のような、とは 家家□□□ 家□□□□ 家家□□□のような5部屋の家を指す。 出稼ぎのような部屋が必要なゲストを使っていた場合でも、このカードの効果が発動したら家族を全員家に入れて良い。(1人は家なしになる) 英語版 Beguine Courtyard (minor) Cost=2S,2C, Vps=1, Prereq=none Once your home is shaped like the picture below (5 room home shaped like a "C"), you must immediately move all the people still in your supply into your home. They may take actions starting that round. (They count as adult Family members and not "newborns".) コメント 飯が急激に必要になることに注意。うまく使えると強そう。 -- tekiya (2017-07-12 18 15 03) 名前 コメント
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中庭:後始末 中庭~学園長室 スク「蒼天に日輪の輝く限り!余は不屈!不死身!不可抗力!」 中庭にスクナの叫び声が響き渡る。 上手く三段オチで締めたかったのだが、スクナのボキャブラリーでは意味不明な三段締めが精一杯。 リリ「え?何?何が始まるの?」 クロ「つうかなんか違うだろ!」 直後、轟音と共に何かが振ってきて土煙が舞い上がる。 副『だれだ!?』 土煙がはれ、そこに現われたのはスクナだった。 スク「くぅおら、そこな男!! 余の妃を誘惑するとは万死に値する! 今!ここで!決闘を申し込む!!」 ビシッと副会長を指差し高らかに宣言するスクナの左腕にはケオスの肩が抱かれていた。 クロ「…どこまで色ボケなんですか? この自称王様は。」 リリアーナのメイド服の肩口に付けられた糸を手繰ってきたので、当然といえば当然の結果なのだが・・・ なんとも締まらない光景であるには間違いない。 リリ「ちょっとスクナさん、ケイティに何するのよ!!今すぐ離れなさいよね!!」 容姿こそフリージアの努力で別人になったものの、胸にはまだ詰め物をしていない。 それ以前に、男性と女性では骨格が違う。 何かの弾みでより密着することになれば、ケイティが男だとばれてしまうかもしれないのだ!! その時、レベッカが目を覚ました。(といっても目が細いのでわかりにくいが) そして、周りの光景を見渡したとき、彼女は何を感じただろうか? 屋外ベッド、 包帯でぐるぐる巻きにされた生徒達、 服が入れ替わったケオスとリリアーナ、 マオのデコジャージ… レベッカはそれら全ての様子を一言で表現した。 レヘ「そうか、お前らは変態だったんだな。」 ギ「なんでそうなるの!!」 副『無事だったか!頭に刺さっていたから一番重症かと思ったが、 そんなことは全然なかったな!!だが一応のことちゃんと保険室に行った方がいい!』 リリ「ちっがーう!!・・・・・ってあれ?レベッカさん目がさめたの?いつの間に。 でも良かった~! なかなか目を覚まさないから心配していたの。 まだどこか痛いところは無い?保健室に行こうと思うんだけど、歩けそう?」 レヘ「あーよ。心配すんな、かすり傷だ。」 クロ「どう考えても刺さっていたと思うのは気のせいか?」 レベッカは、ケオスの肩を抱くスクナに言った。 レヘ「ていうか、お前らホモだったのかよ。許せる。」 フリ「殿方同士が・・・いや!やめて!そんなもの私に見せないで!!」 その何気ないセリフにトラウマスイッチがオンになってしまうフリージア ギス「落ち着いてお母さん落ち着いて!・・・・・・斜め45度チョップ!!」 フリ「はう・・・」 あっけなく気絶するフリージア ギス「ふう・・・これでよし!!」 力いっぱいガッツポーズをするギズモ。本当にそれでいいんだろうか? ここに至って漸くスクナは自分が肩を抱いている人物がリリアーナでない事に気がついた。 スク「ぬお?誰だそちは!何故リリアーナの服を着ておる!」 リリアーナとは似ても似つかぬケオスに驚きながら肩から手を離すと、リリアーナの手を取った。 骨格も胸もしっかり男なのだが、そこまで気が回らなかったのだ。 なにより、フリージアのミラクルメイクアップ術の為、ケオスと思うどころか男とすら思わなかったのだ。 それゆえレベッカの言葉の意味に一瞬???となったのだが、状況の混迷さと優先順位ゆえに聞き流されて深く考える事はなかった。 スク「全く女の戯れは可愛い事じゃのう。安心せい、余の寵愛を受けるのはそちに間違いない!」 軽く息をつきリリアーナの手を取りその薬指に糸を結び付けていく。 リリ「お断りしますってさっきも言いました!っていうか何するんですか!止め・・・止めてったら~!!」 ぐぐぐぐ!!と力を入れてるものの、力比べでリリアーナがスクナに勝てるはずもなかった。 リリ「もう!何なんですかこの糸は~!!」 さすがに腹が立ったリリアーナは薬指の糸を抜き取ろうとしたが、なにぶん極細の糸である。 きちんと全部外せたのかどうか、リリアーナにもよく分からなかった。 さっきから好き放題やっていたことにクロウの我慢の限界が近づいてくると、 副『面白い!!よくは分からないが男が決闘を申し込んだ以上、背負うべきものがあると見たぁ!!! 俺で良かったら相手になってやろう!!・・・と言いたいところだ。 だが俺には怪我人を保険室に届けるという大きな使命があるっ!! 悪いが後でにしてくれ、なんだったらケイティの背負っているけが人を運んじゃあくれないか!?』 クロ「ああ、そんな話もあったな。」 たまった分は副会長に思いっきり殴ってもらいましょうか リリアーナがレベッカに話し掛けていると、視界の隅を何かキラキラしたものが掠めた。 リリ「マオマオ、着替えたのn―――― うおっまぶし!」 なにげなくマオのほうを見たリリアーナは、あまりの輝きに目が眩んでしまった! マオ「大袈裟な反応をするな!」 副『おおっ!!素晴らしい!マオ君!・・・いやマオ!! これで今日からお前も俺達と苦楽を共にする真の仲間になった!! 今俺の中の全米が拍手喝采しているぅぅぅううう!!』 マオ「え、えーと…・・どうもありがとうございます」 スク「おおお!素晴らしい!どこのブランドのモデルぢゃ! フィジルにこれほどの美的感覚を持つものがいるとは!! そのほう、後で話を聞かせてもらうぞ。」 マオ「あ、ありがとう……」 クロ「あんたらの美的センスはいったいどうなっているんだよ!!!」 マオを絶望の淵の追いやった副会長ジャージだが、スクナには最先端ファッションに見えたらしい。 感嘆の賛辞を送るが、本来の目的を思い出して副会長へと振り返る。 副会長は怪我人を運んだ後決闘の相手になってやるといった。 ただ言われただけでは耳を貸すことはなかっただろう。 しかし怪我人を数人背負っての言葉だと、その重みも違ってくる。 先程リリアーナに怪我人の扱いについて謗られたばかりで、スクナといえどもここで無茶をとうせる事はなかった。 スク「む~、仕方があるまい。貸せい。 では保健室へと案内するがよい。その後決闘ぢゃ! ええい!その服を讃えるのは余も我慢しておるのぢゃ!後回しにせんか!!」 ケオスの担ぐ怪我人を半ば強引に担ぐと副会長へ保健室へ案内するように促すのであった。 副『色々と悪いな!!なあに怪我人を保険室に預けたら ちゃんと決闘してやる!男が背中を見せるわけにはいかないからな!』 リリ「へえ、スクナさんって結構良いところあるんですね。ちょっとだけ見直しました。」 どうやらリリアーナは、変な単語は「気のせい」という事で脳内スルーしたようだ。 中庭~学園長室 ミル「なんなんだこれは……」 ルス「見事なまでのカオスっぷりですわね~・・・・・・・あらん?」 ルズはケオス・・・もとい、ケイティの姿をみるなり腹を抱えて爆笑した。 ルス「にゃっははははは!はっははははは!あ――――ははははははは!! すごい!すごすぎるのですわ!すご・・・・・・にゃはははははは!」 ルズはバンバン地面を叩いて転げまわっている。 笑いの発作は当分続きそうだ。 ミル「はーい、みんなちょっと注目ー! 学園長とスカーフェイスさんは、事件の背後関係を調べに出かけたみたいです。 で、こちらはスカーフェイスさんの娘のメイリンさん。 さっきの襲撃みたいな妖怪絡みの事件に対応するため、残ってくれました。 ただし、西方の言葉は分からないので、中つ国語で話すか身振りで会話する必要があるそうです」 ここまで言ってからあたしはお目当てのレベッカを探す。 いたいた。無事に目を覚ましたみたい。 レヘ「よう、メイリン。アモーレ(愛してるぜ)。」 レベッカはメイリンに声をかけたが、メイリンは何も答えなかった。 リリ「レベッカさん、メイリンさんとはお友達なの?」 ミル「で、レベッカに通訳をお願いしたいと思うんだけど、いい? それから、お願いばかりで悪いけど、文化革命の真実についても解説してもらえないかな? 『魔法使いみな死すべし!』って、結局どんな考えなの?」 レヘ「さっきも言ったが、それは後年の創作だ。文化革命の目的は、流入する西方圏の文化を一掃し、 本来の中つ国の文化を見直す事にある。魔法なんてのは西方文化の代表みたいなもんだから、相当目の敵にされたのよ。 …っとまあ、これが文化革命の表向きの真実だ。ところで、ミルクよ。 どっかで3P や ら な い か ?」 クロ「ぶはっ」 やばい思わず吹いてしまった。というか俺らよりあんたの方がよっぽど変態だ!! ミル「や ら な い わ !このド変態!! そんなにやりたきゃ、あんたと王様の2人でやってろ!」 レヘ「落ち着けミルク。要はそれくらいプライバシーの保護される場所でなけりゃ、軽々しく言えねーって事よ。 140年前の中つ国で起こった文化革命の裏の真実をよ。」 クロ「裏の真実?」 ミル「それならそうと最初から言えよ紛らわしい…… あんたどこでこっちの言葉を勉強してきたんだ……」 レヘ「南島部だ。(前スレ19)」 ともかく、プライバシーの保護された場所を探さないと、レベッカから裏の真実とやらは聞けない事はわかった。 スク「おお、ミルク。再び敢えて嬉しいぞ。 しかし今は立て込んでおるでな。3Pはもうしばし待っておれ。 さあ、はよう案内せんか!」 王とは多忙なのだ!とポーズを取りながらミルクに一声かけて副会長に再度保健室へ案内するように促した。 ミル「お元気そうでなによりです王様。 さっきも言いましたが、妃にはなりませんので3Pしたけりゃ他を当たってください。 それと、後で合流して学園祭の案内をしますから、それまでおとなしくしててくださいね」 スク「ああ、そうであったな。それにしても女の嫉妬というのも可愛いというものよ!」 レヘ「そうだ、メイリン。この団子うまいらしいぞ。食ってみろよ。」 レベッカは、メイファが襲撃する前に座っていたテーブルの上の月見団子を勧めた。 メイファが何故かレベッカを避けて攻撃したため、きれいに残っていたのだ。 メイリンは月見団子を一口食べると、突然だらだらと目から涙をこぼした。 レヘ「…おいおい、うまいからって泣くことないだろ。」 そう言われたメイリンは、ぴたっと泣き止んだ。 レヘ「…お前って本当に素直だよな。」 王様に返事を返してから、ミルクはプライバシー保護されてそうな部屋を持ってる人物を思い出した。 アルナワーズには会話が筒抜けになるかもしれないけど、肝心な情報を漏らすようなことはないだろ。 ミル「リリアーナの部屋って、確か攻撃魔法封印とかいろいろ仕掛けがあったよね? あそこなら寮だから部外者も入れないし、話も外に漏れないんじゃない? リリアーナが部屋使うのイヤじゃなかったらだけど」 リリ「いや、それはいいんだけど・・・・・・あ、歩きながら話しても良いかな? レベッカさんは動ける?よかった!じゃあメイリンさんに通訳してくれない? 『お団子が気に入ったのなら、よろしかったら全部召し上がれ』 それと、『色々お話が聞きたいから、申し訳ないけれど一緒にきて欲しい』って」 レヘ「ああ?」 レベッカは何故か怪訝そうに眉をひそめた。 メイリンはといえば、また団子を口にして涙を流している。 レヘ「だから、うまいからって泣くこたーないだろ。……あいかわらず素直な奴だな。」 リリ「あ、マオママ。預かってた吸血鬼の子供なら、そこのゴミ箱の中に隠れてるわよ。 ママがいなくなってすごく心細そうにしてたから、いっぱい抱きしめてあげてね。 でもあの子、ゴミ箱が気に入るなんて変わってるわね。それともかくれんぼうが好きなのかな?うふふ」 とっくにヴァンが逃亡したなど知る由も無いリリアーナは、ころころと能天気に笑った。 マオ「もしかしてリリアーナ。お前さっきナイチチ言われたからって苛めたりしてないだろうな?」 そして声を潜めてマオに耳打ちする。 リリ「今日はお祭りだから、そのジャージでもきっとそんなに変じゃない・・・・・・と思う。 堂々と着てれば、きっとこんなものだと思ってくれるんじゃないかな? だから私も執事服、サイズが合って無くても堂々と着るわよ~!!お互いがんばろうね!」 マオ「そんなこと言われてもなぁ、胸に名前までは言っているんだぞ? ……まあいい、ヴァンエレンを探したら僕もお前の部屋に行くよ」 リリアーナはガッツポーズをした後、今度こそ保健室へと向かった。 (19で〆) 保健室~女子寮へ ゴミ箱内~中庭:焼き鳥屋台付近へ
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中庭対決(妖怪犬) その時、どこからとも無く灰色のフード付きマントで全身を隠した何者かが走ってきた。 その者の胸には、黄色いリボンと共にスカーフェイスという名前が刻まれている。 スカーフェイスは、手にヒョウタンを持っていた。スカーフェイスはヒョウタンの詮をはずし、 大きな声で叫びながら跳躍した。向かったのは、やはり王様のベッドの天蓋の上、妖怪犬である。 スカ「ファン・メイファ!!(黄美華!!)」 その声に妖怪犬が応えた。 犬「トゥイ!(はい!)」 スカーフェイスはベッドの天蓋を軽々と飛び越え、地面に着地した。 クロ「?・・・なんだ?」 魔力を使わずにこれだけの跳躍をした事も驚くべき事かもしれないが、 ベッドの外に居た者はさらに驚いたかもしれない。 スカーフェイスが妖怪犬とすれ違った瞬間、妖怪犬の姿が消えてしまったのだから。 それはまるで、スカーフェイス自体に吸い込まれたかのようだった。 スカーフェイスは何かを確かめるようにヒョウタンを振った後、ゆっくりと詮をした。 スカ「みんな、大丈夫か?」 スカーフェイスが発したのは、少し下手だが、西方の言葉だった。 スクナは漸くベッドにミイラを放り込むのを辞めた。 副『危ないところを助けていただいてありがとうございました!!』 クロ(…副会長、声、でかすぎ。 ) スカーフェイスは奇妙な者だった。 まず、その声は人間らしくない、いやにキーキーと高い声だった。 そして、ヒョウタンを握るその手は、死体のような色だった。 妖怪犬と同様に、一切の魔力が感じられないのも特徴の一つだ。 そして何よりも奇妙なのは、スカーフェイスの言葉が、口からではなく、お腹のあたりから聞こえることだった。 ルス「皆様今のをご覧になりまして~?あの男、魔法も使わずに妖怪犬を消滅させましたわ~!!」 ルズはクロウの頭によじ登ると、ひそひそと内緒話を始めた。 クロ「・・・なぜ俺の頭に乗るんだ? ってそんなことより、誰だ?」 スカーフェイスは姿恰好があまりにも怪しい クロ(それに学園長の紹介にこんな人いたっけ? ) ルス「とにかくここでは天蓋の中がどうなったかも良く分からないのですわ~。もう少し近づくのですわ~」 周りから見ると、クロウは黒猫の帽子をかぶったように見えるに違いない。 クロ「・・・額を叩くな。」 一方一区切りついたケオスはマンダと合流し治療組に回っていた スカーフェイスと言う人物も気になるが今は患者が優先されている。 スカ「お礼など必要ないぞ。わしはここの学園長の古くからの友人でな。 あ奴の生徒であれば、わしの子供も同然だわい。子を守るのは親の務めじゃとて。」 スカーフェイスはそう言って謙遜した。確かに表向きは、妖怪犬から皆を守った行動のように見える。 副『ならばなおさら礼を言わなければならない! 子を守るのが親の務めならば、親を尊ぶのは子の務め!!』 ガッツポーズを取ったあと深く頭を下げる副会長。 スカ「すまんが容姿を見せる事だけは勘弁してくれんかのう?およそ人様に見せれるような容姿をしとらんとて。」 顔も見せずに話をする事が無礼であるとは心しているらしく、スカーフェイスはそう言って許しを請うた。 スク「うむ、どうやら犬どもはすべからく退治できたようぢゃの。 はっはっはっは! 皆の者大儀であった!良き余興じゃったわ! よし!一件落着したところで祝言を挙げるとするか!」 スクナが一件落着とばかりに高笑いしつつ振り返る。 が、ベッドは山盛りのミイラでミルクの姿を見つけることはできなかった。 フリ「お~ほっほっほ!なんだかよくわからないけどとにかくよし!ですわ!!」 ルス「とりあえず御礼を言うのですわ~。わたくしはルズと申しますわ~。 ありがとうございます、えーと・・・スカーフェイス様」 ルズはリボンについていた名前を読み上げた。 声からすると男なのだが、まだ顔を見たわけではないのと来客と言う事で対応は丁寧だ。 クロ「来賓の方なのに、ご迷惑をおかけしてすみません。」 ルス「わたくし達を子も同然と仰ってくださったお心に甘えて、 ここはひとつ怪我人の治療にも手を貸してくださいませんこと~?」 リリ「むぐー!!むー!!」 助けを求めるようなくぐもった声と共に手はバタバタ動いている。 ミル「…とりあえず誰か助けて…」 もうツッコミを入れる気力も失せて、ミイラの山から上半身を出したミルクは力なくつぶやいた。 ギ「いったいどうやって吸い込んだのかなあ?」 フリ「さあ?服の下が異空間ゲートになってるとかじゃなければ 何かマジックアイテムでも使ったのでなくて?」 ルス「あらあら、何かイイ人っぽくありませんこと~?でも・・・・・・」 ルス「あのスカーフェイスって方、本当に人間の殿方なのですわね~? それにしてはなんだか変な匂いがするのですわ~。皆様はどうお感じになられますこと~?」 マン「あのひと、な、だか、へなにおい…… かいだ、ことのないにおい。」 ケオ「うん、変わった人…って言うか正体がわからない…… 注意しておく必要はあるんじゃないかな。」 クロ「警戒するに越したことはなさそうだな。」 フリ「私は別に彼が人間でなくても別に関係ありませんわ。私、ゴブリンとコボルト以外は差別しないことにしてますの」 何でその組み合わせが駄目なのかは謎である ルス「にゃ~んvごろにゃーご(はあと)」 ギ「ヴァンエレンさんとか僕とか居るしねv」 ルス「かく言うわたくしも猫みたいなものですけれど~。っていうかあなた誰ですの~? わたくしのフリージア女王様に随分と気安い態度じゃありませんこと~」 フリ「じゃあ一安心したところで猫ちゃん喫茶に・・・ってこの状態じゃ無理ですわね」 ルズをなぜなぜしながら回りを見渡すフリージア クロ「ここから離れるときはぜひこの猫を連れて行ってくれ・・・」 副『さてと、ミイラ化した生徒達を助けなくはならないな!』 フリ「まずは掃除かしら?」 と胸の谷間から箒と魔導書を取り出すフリージア フリ「え~と踊る箒の呪文は・・・・あったこれですわね」 どうやら初めて使う魔法のようである・・・・・不安だ フリ「ええと二回ウインクをして人差し指を振る・・・お料理の魔法と同じやり方ですわね」 どうやら家事系呪文の基本動作は同じ様だ ギ「果たして踊る箒の呪文は成功するのだろうか?」 ルス「ちょっと何を無視してますの!まったく無礼な野郎なのですわ~ムキー!!」 ギ「ふっふっふ!あるときは謎の美少年、またあるときは悪魔羽付きにゃんこ、そしてその実体は!!」 フリ「なにやってますのギズモちゃん?」 ギ「ちょっお母さん!」 フリ「お~ほっほっほ!どうせ後でわかるんだから一緒でしょv」 フリ「え~と呪文は・・・・っと」 フリ「キキーモラさんキキーモラさんこの現状を何とかしてちょうだいな!」 ちょっと・・・といわずかなり怪しいがとりあえず呪文を紡いでいくフリージア。 副『なるべく早く頼む!!』 フリージアは踊る箒の魔法を発動した。 箒は即座に命令を実行した! とりあえず死傷者は出なかったようで安心した副会長。 スクナが生徒達を盾にした時はどうなることかと思ったのだろう。 そうなると今度は沸々とスクナへの怒りが湧いてくる。 魔法をかけられた箒はミルクとリリアーナが埋もれているミイラの山に突っ込んだ。 そして竜巻のように回転し、生徒達の体を舞い上げ、整然と並べ始める。 リリ「た・・・助かった~。ミルクさん、大丈夫だった?」 ミル「ありがと……なんとか潰されずにすんだ……」 リリアーナはベッドから跳ね起きると、ミルクとレベッカの無事を確認した。 スク「おお!見事ぢゃ! これならどこへ嫁にいっても問題ないのう!」 そして案の定、いや、はしゃいでいるスクナを見て 副会長は予想していた怒りなど遥かに超えた憤激ともいえる感情が爆発した!! 副『スクナァッ!!お前という野郎はぁぁぁ!!』 一方のリリアーナは、やたら機嫌のいいスクナの姿を見るなり、彼の顔に靴を思いっきり投げつけた。 ミル「ちょ、ちょっと!?どうしたのリリアーナ!?」 リリ「好きな女の子くらい体を張ってでも自分で守りなさいよ!! しかも怪我して動けない生徒達を盾にするですって?王どころか人の道にもとる行為よ、この外道! あなた自分の事を王様だって公言してるそうね? でも今のあなたじゃ王は王でも、玉座よりギロチン台の上がお似合いよ!! 他人を犠牲にして安全なところでふんぞり返ってたあなたなんかより、 体を張って皆を守ろうとした副会長達のほうが、ずっとずっと立派だし尊いわ!!」 クロ(・・・結構迫力があるな。 ) しばらく呆然としていた副会長だったが、リリアーナの言ったことは、 概ね副会長の言いたいことと同じであり、結果として副会長の怒りは鎮まったのだ。 叫ぶだけ叫んだリリアーナもはっと我にかえり、慌てて周りを見回した。 リリ「あれ・・・・・・・?ところであの子犬達はどこへ消えたの?」 ミル「あー!そうそう、犬ね犬! 学園長の友達が吸い込んだってフリージアが言ってけど、その友達ってどこにいるんだろうねぇ!」 リリ「学園長の友達?そうだったの?」 一連のやり取りが終わった頃、漸くスクナの顔面に張り付いていたリリアーナの靴がポロリと剥がれ落ちる。 その隙間から出てくるのはやはり予兆の精霊百旗丸! 精霊「予兆精霊!百旗丸推参! ベタ流オヤクソク術奥義其の弐!H・A・N・A・O・T・O・K・O!!」 ミルクの時と同様に、巨大な旗を投げつけ、スクナはまたしてもなす術もなく頭を貫かれるのであった。 一方のフリージア。 箒はあっという間に生徒を片付けるとフリージアの手元に戻った フリ「お~ほっほっほっほ!初めて使ったのにここまで上手くいくなんてさすが私ですわ」 ギ「え~と・・・・用事が終わったら報酬として牛乳を一杯精霊に渡す事・・っと」 ギズモは魔道書の続きを音読する フリ「お~ほっほっほ!抜かりはありません事よ当然用意済みですわ!!」 そういってフリージアは胸の谷間に手を突っ込んだ。 ルス「い、いけませんわ女王様!そんな・・・こんな公衆の面前で!!!!!」 ルズは鼻血を噴きながらフリージアを阻止しようとした。 フリージアは胸の谷間から瓶入りの牛乳を取り出し フリ「ありがとうねキキーモラさんv」 ぽーんと空中に放り投げた ギ「ちょ!?」 空中に投げられた牛乳瓶は空中で静止し 中身がどんどん消えて行く フリ「なかなかいい飲みっぷりですわね・・・・」 ルス「で、ですよね~」 ルズは地面と仲良くなりながら、だーっと涙を流した。 精霊図鑑に載っていた犬顔のメイドが漢らしいポーズで牛乳を一気飲みのを何故か連想するフリージア いやフリージアにはキキーモラなんて自分の属性に関係ない精霊なんて見えないのだが・・・・ スカ「何があったかは詳しくはわからんが、そう怒ってやりなさんな。 そもそも悪いのはメイファじゃ。」 ミル「あの。すいませんスカーフェイスさん、メイファってなんのことですか?」 スカ「ファン・メイファ(黄美華)。中つ国の妖怪の一人じゃ。 お前さんが“子犬”と言ったまさにあれの事じゃよ。あれはまだ幼い妖怪だが、 とても強力な妖怪の血筋をもつ者じゃ。被害がこの程度で済んだのは幸いとしか言いようが無いぞい。」 クロ「ジッチャンの言っていた物の怪みたいなものか?」 マオ「よく東洋や東方には神秘の力があると言われているからな」 気功もそうだが、東方には魔法に似て非なるものがあるらしい。 そのうち妖術は物の怪がよく使うとジッチャンが言っていたはずだ。 スカ『さて、メイリンや。怪我人の手当てをしてやろうぞ。侠胆中(薬の名前)を出すが良い。』 スカーフェイスは、整然と並べられた生徒達の周りを回り、 その一人一人に小瓶に入った水薬を少しずつ飲ませていった。 レベッカもその中の一人だった。レベッカは外傷こそ消えていたが、まだ目覚める様子は無かった。 リリ「あっ、スカーさん私もお手伝います!」 リリアーナはスカーフェイスに手伝いを申し出た。 スカ「これはキョータンチューという薬じゃ。打ち身と呪いの特効薬じゃが、生憎切り傷には効かん。 包帯を取替え、傷口を消毒してから包帯を巻きなおしてやると良い。 残念ながらこの指はあまり器用ではないから、どうか他の者がすると良い。」 クロ(ちょっとその薬欲しいな。やっぱり背中が痛いし。) リリ「はい、お任せください!それにしてもすごいお薬ですね、初めて見ました」 ケオ「キョータンチェー……なんだったかな… 何処かで聞いたような気もする」 スカーフェイスは一通り水薬を飲ませ終わると、自分の考えを話し始めた。 スカ「さて、ここで問題なのが、どうしてメイファがこのフィジル島の魔法学園に現れたかじゃ。 動機はこの際どうでも良い。中つ国にはいまだに魔法使いを嫌う妖怪が多いからのう。 それよりも問題なのは、何故この島に入り込む事ができたのかじゃ。 この島に外部から無断で立ち入る事がどれほど難しいかは、あえて説明せずともわかるじゃろう?」 クロ「確かに、物質ならば転送で輸送できるが生物はゲートを使わない限り難しいな。」 スカ「内通者がいたのか?それとも何か特別な方法があるのか? いずれにせよ、わしはそれを確かめておかねばならん。 ルズという名の賢き猫よ。わしは今すぐにここの学園長と話をしなければなるまい。 故に君に道案内を頼みたい。わしは、その役目は君に適任だと思う。」 スカーフェイスがルズにそう言ったとき、ピンとミルクの頭に追加収入獲得法が閃いた。 スカーフェイスを学園長室まで連れて行けば、当然案内スタッフの仕事ポイントがアップするはず。 報酬も少しは増えるだろう、いや増えなきゃ困る。 ついでに博物館を壊した理由を説明して、脅迫状の送り主に先手を打てば一石二鳥だ。 ルス「あら~ん、それほどでもありませんわ~。ええ、ええ! 僭越ながらそのお役目、このルズが命に代えても・・・」 ミル「スカーフェイスさん、良かったらあたしが学園長室までご案内します。 ちょうど学園長室に行く用事を思い出したので」 ルス「果たして見せます・・・・・・・にゃにゃっ?!」 ミルクに割り込まれルズは驚いた。 ルズは慌ててミルクの肩に飛び乗り耳打ちした。 ルス「ちょっとミルク様、案内してスカーフェイス様から小銭を稼ごうとか思ってるんじゃありませんこと~? 学園の名前に傷がつきますから今回はおやめくださいまし~!!」 クロ「人数が多くても困ることはないだろ。 別にいいんじゃないのか?」 ルズがミルクと小声で話しているうちに、リリアーナはスカーの薬を預かったままだった事を思い出した。 リリ「スカーさん、これ、お返ししますね! それにしてもスカーさん、メイファの子供を一瞬で消すなんてすごいです! 私感動しました。・・・・・でもどうやって消したんですか?!」 頭を貫いた旗が消えると、スクナは凄まじい勢いでスカーフェイスから薬を受け取るリリアーナの背後に回り肩を抱く。 リリ「きゃっ?!なっ、何?!」 スク「リリアーナよ、そなたは考え違いをしておるぞ。 物事には優先順位があるのだ。 ミルクは王たるもの自分の体を労わるのも勤めと言った。 であるから、余は体を張るわけには行かなかったのだ。 それに生徒達を包む包帯は回復を促進させ、外部からの攻撃にも耐性を持つ繭のようなもの。 その証拠に天蓋からの槍に当たった者はおっても貫かれたものはおらぬであろう? 王たるもの臣民を考え無に使い捨てるような真似はせぬわ。 」 リリ「た、たとえそれが本当でも、怪我人をあんなにあんなにぽいぽい投げること無いじゃないの・・・ 皆貫かれなかったにしても、ミルクも私もレベッカも潰されそうになったんだから・・・・・・」 スク「じゃが、リリアーナが体を張れというのであればそなたを守る為ならば余は体を張ろうではないか!」 リリ「・・・・・・はあっ?!」 最優先で守るべきミルクを圧殺しかけた事は当然考慮には入っていない。 熱っぽい視線をリリアーナに送りながら今回の行動の真意を語り、堂々と体を張って守る宣言をする。 そして更に肩を抱く手に力を増しながら言葉を続ける。 スク「余にここまで啖呵を切ったのはミルク以来じゃ! 良かろう!そちも妃にしてやろうではないか! なに、案ずるな!王たるもの後宮を持つのは定めぢゃからの! さあ、ミルク!皆が参列しておる!三人でお披露目といこうではないか!」 ぐったりしているミルクも呼びかけ、促すその先には・・・ 整然とミイラの並ぶ中庭は、式典というよりどう見てもしたい安置所です。本当にありがとうござ(ry ミル「慎んでお断りします。 あたしは誰にでもすぐに、結婚しようなんて言う人はタイプじゃないので。 しかも神に仕えるシスターとしては、結婚も簡単に出来ませんし」 後半は真っ赤なウソだけど、断り文句としては便利な言葉。 修道服が役に立つ数少ない機会だから、有効に活用しよう。 リリ「私も!私もお断りします!!私にはもう好きな人が・・・じゃなくて!! ととととにかく!あなたと結婚なんて絶対!ありえません!!」 リリアーナは真っ赤な顔で肩にまわされた手を振り解くと、ささっとフリージアの背後に隠れた。 ミルクとリリアーナに手痛く肘鉄を食らったのだが、この程度でへこんでいるようならばスクナなどやってはいない! 常に脳内お花畑全開! スクナフィルターにより全てはポジティブに変換されるのだ! スク「フィジルの女とは慎み深い事よのう! そこな男もそんな顔をするでない。 犬は消え去り、余は代えがたき女を得た!祝うが良いぞ!」 ルス「見事に玉砕しましたわね~」 ルズはしみじみそう言うと、慰めるようにポンとスクナの足を叩いた。 ルス「まあそう力を落とす事は無いのですわ~。 フリージア女王様とあなたでは、最初から勝負は見えているのですわ~」 フリ「・・・・何だか誤解を招きそうな言い方ですわね」 スク「ふふふ、所詮は猫畜生に人の恋事は判るまい。 猫ゆえの無知を責めはせぬぞ?」 ルス「むきー!!気安く触るんじゃないのですわ~!! しかも無知ですって?!抱きたい猫ランキング殿堂入りのわたくしによくもよくもよくも~!!」 ミル「それより王様。得の高い王になるには、困っている人を助けるのは必須条件です。 スカーフェイスさんが困っているようですから、学園長室までご案内しましょう。 ついでに王様が動かした戦車の説明を学園長にしないといけませんから」 リリ「ねえミルク、さっきの戦車ってもしかして博物館の奴?一体どうやって動かしたの?」 ミル「あたしも驚いたんだけど、王様…スクナが資質を認められたみたいで…ね」 ルス「というわけでスカーフェイス様、わたくしとミルク様とその他が学園長室までご案内しますわ~。 他の皆様方はどうなさいますの~?私でよければ伝言などもお引き受けいたしますわよ~?」 スカ「そうか、そうか。さすがにあ奴の教え子じゃ。礼儀と親切をわきまえておるわい。」 スカーフェイスが感心したように言った。 ミル「いや~それほどでも」 リリ「あっ、私は残るわ」 リリアーナは手を上げ、続けた。 リリ「怪我した皆が心配だし、何より今私はレベッカさんの案内役だからね。 ところでスクナさん、あなたが巻いてくれた包帯はどうすれば巻きなおせるのかな?」 スク「包帯なら安心せい、もはや回復効果のある包帯と変らぬはず。普通に解けるはずじゃて。」 そういうスクナの襟元からは大きな蚕が顔を出しており、使い切った包帯を補充すべく糸を吐き出していた。 クロ「へぇ、結構便利なんだな。」 クロ(他のマジックアイテムを作ってる奴を紹介してもらおうかな。) リリ「あの包帯回復効果もあるの?じゃあ、悪いけどもう少し分けてもらってもいいかな?」 リリアーナはそういうなり、スクナの蚕が吐き出していたものの一部を頂戴した。 副『俺達、生徒会役員はスカーフェイス殿の言ったとおり怪我人を看る!! さっきは力及ばずだったからな。せめて怪我の手当ぐらいさせてもらおうっ!』 本人の意思を無視し勝手にクロウとマオを入れてしまっている副会長だった。 マオ「そんなこと言われても僕はそういうのできないんだが……」 クロ「俺、手当とか苦手なんだけど…」 ケオ「僕達は生徒会の人たちとここに残るよ。 今は安定していても何が起こるかは分からないからね。 それでいい、マンダ?」 マン「わたし、ルズさんについて、きたい…」 しばし頭を悩ますケオス。 マン「…だめ?」 ケオ「いや、いいよ。ルズに会うのも久し振りだろうしね。ここは僕に任せてルズの御手伝いをしてきて。」 マン「う、ん!」 許可が出たマンダはルズを抱き上げる マン「ルズ、さん。おひさ、しぶりです。さ、きはちゃんと、あいさつできなく、てごめん、なさい。」 ルス「別に気にすることは無いのですわ~所詮あなたはお嫁に出した子ですもの~」 つーんとそっぽを向いたルズだが、マンダがしょんぼりしたのを見て挙動不審になる。 ルス「べべべ別に挨拶しなかったくらいで謝る事無いのですわ~! 嫁に出したとはいえ、わたくしがあなたの養い親だった事に変わりは無いのですわ~」 マン「ルズ、さん、あいたか、た…!」 ルズを抱き締め喜ぶマンダ ルス「わたくしもですわ~」 ルズもごろごろ喉を鳴らすと、マンダに小さな頭を摺り寄せる。 マン「ケ、オス、やさしい……でも、ルズさん、も、やさしい。」 頬擦り返し嬉しそうに笑う。 ルス「頭のリボンはご主人様に結んでもらったのですわね~。 マンダが幸せそうでわたくしも嬉しいのですわ~」 ケオ「ルズ、マンダを頼むよ。」 ルズは分かってる、というように前足を上げてみせた。 一言挨拶を入れ、ケオスは生徒会の方へ マン「ケオス、やさしい…でもケオス、ちょ、と、かほご…」 ケオスから充分離れた後ポツリとこぼす マン「でも、そんな、ケオスも、好き…」 自分で言って自分で恥ずかしがり、顔を赤くし髪が青く光る スク「神であろうが、他の男であろうが、人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られるのが相場! さあ行こうぞ! 学園長の元へ行き公認カップルになるのだ! 来たれ!黄金の戦車よ!」 その呼びかけに応えるかのように、ドドドドド!という勇ましい足音が近づいてくる。 勿論その音は中庭の林に置いてきていた黄金の戦車! クロ「何で博物館に置いてあったものが動いているんだ!!」 正直驚きを隠せない。 確か王の素質がないと動かないと言われた戦車のはずなのだが、 クロ「まさか、本当に王の資質が?」 凄まじい勢いでやってきた黄金の戦車はそのままスピードを緩める事無く駆け抜けていく! ギ「・・・・・あ、跳ねられた」 クロ「自分で馬に蹴られてどうする…」 ルス「人の恋路を邪魔するからですわ~。いい気味なのですわ~」 戦車は勿論スクナを跳ね飛ばし、そのまま宙を舞い博物館のほうへと消えていった。 フリ「そういえばこういうとき東方ではタマヤーって言うってお母様の友達が言ってましたわ」 ギ「そうなの?タマヤー!!」 フリ「カギヤーですわ!」 一方、跳ね飛ばされたスクナは・・・ スク「恋とは素晴らしいのう!まるで宙を飛んでいるような気分じゃああああ!!!」 断末魔にドップラー効果を効かせながら遥か空へと吹き飛んでいくのであった。 スカ「ところで、先程吹き飛んだ君達の友人( 175)は大丈夫かのう?」 ミル「王様は馬に頭を噛まれて振り回されても生きてるくらい頑丈なので大丈夫です。 それより、怪我人は残ったみんなが見てくれるみたいだから、そろそろ行きましょう。 学園長室までそんなに時間はかかりませんけど」 リリ「すごい勢いで跳ね飛ばされたけど、本当に大丈夫なのかな~?」 リリアーナは心配そうにスクナが星になった方角の空を眺めていた。 スカーフェイス達は学園長室へ向かった。 中庭~学園長室 中庭:後始末 (190で〆)
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七夕の時期に笹が設置されていた。