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ツェツィリアベイダーレ(ツェツィリア・ベイダーレ) ポーランド・リトアニア共和国の大貴族、帝国諸侯の系譜に登場する人物。 関連: イザベラチャルトリスカ (イザベラ・チャルトリスカ、母)
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210 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/27(水) 21 37 00 ID ??? ステラ「イノベイターとインベイダーは、同じだよね?」 アウル「え? う~ん、それはどうなんだろう」 スティング「インベイダーは、きっと宇宙人だよな。でもイノベイターは、違う?」 ステラ「じゃあ同じじゃないの?」 アウル&スティング「う~~~~ん」 オルガ「ま~たステラの天然発言に、真剣に付き合ってんのかよ」 アウル「でもさ~。イノベイターは対話がどうとかって存在だっけ? 外宇宙の存在みたいなものだったら、宇宙人になるんじゃないの?」 クロト「どーでもいーよ」 スティング「よくねえよ。イノベイターが宇宙人だったら、世紀の大発見だぞ」 シャニ「みんなキモーイ」 オルガ「めんどくせえ。だったら直接聞いてくればいいじゃねえか」 ステラ「そっか。じゃあシンに聞いてみる」 スティング「なんでそこでシンが出てくるんだよっ。あいつは関係ないだろうがっ」 ステラ「んー」 クロト「まだ何かあんの?」 ステラ「字も似てるよね?」 アウル「絶対、それを聞くよね……」 スティング「なんの意味があるってんだ」 アズラエル「みなさん、ご飯ができ──何をやっているんだ君たちは!」 スティング「だから宇宙人は存在してるって、なんで誰も信じねえんだよ!」 オルガ「うっせーんだよテメエ」 アウル「スティングよせって。話がおかしな方向に行ってるよ」 ステラ「インベイダーゲームいいな~。あとで貸してー」 クロト「いいけどすぐに返せよな」 シャニ「馬鹿ばっか。お腹すいた~」 212 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/27(水) 21 48 13 ID ??? バスク「宇宙人ならおる」 ステラ「ほんとー?」 ジャミトフ「ああ、奴らは常に地球の支配を企んでおる」 アウル「まじでー」 バスク「奴らはこの地球圏の支配を企み、それどころか自分たち宇宙人こそが地球人よりも優れているとして 我々地球人の虐殺すら行えるのだ!地球!この我等の聖地をないがしろにしないためにも、我等ティターンズが起つのだ!!」 シン「って夢を見て…」 カミーユ「お前疲れているだろ」 213 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/27(水) 22 27 17 ID ??? 210 スウェン「…インベイダーとは侵入者、侵略者の意味で、宇宙人を指す言葉じゃない。 地球人でも泥棒とか、他国を攻める軍隊なんかはインベイダーだ」 ステラ「うぇい? 地球人もインベイダー?」 東方不敗「そもそも地球と言う星も、大いなる宇宙の一部に過ぎん。 そういう意味では、地球人とて宇宙人なのだ」 ステラ「うぇ~~い…」 ネオ「宇宙と地球に、境界なんて…ないんだよ」 ステラ「うぇい?」 ネオ「ちょっと判りにくかったかな?(苦笑」ナデナデ ステラ「うぇい♪」 215 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/27(水) 22 34 27 ID ??? ドモン「あれっ?しかし、師匠は確か異星人では……」 シュッ ガシッ ドモン「!?ムグムグ」 師匠「おっと…それ以上は言うでないわ……」
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ダーツ・ベイダー VR 光文明 (5) クリーチャー:メタリカ/スペシャルズ 5500+ ■このクリーチャーで攻撃するかわりに、タップして次のTT能力を使ってもよい。そうしたら、相手プレイヤーとジャンケンで勝敗を決める。自分が勝ったら、このクリーチャーをアンタップする。 TT-自分の山札の上から1枚目をシールド化する。その後、自分の裏向きのシールドをひとつ相手に選ばせ、表向きにする。その中から、好きな枚数の呪文を、コストを支払わずに唱えてもよい。 ■相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい) 作者:wha +関連カード/1 《ラッキー・ダーツ》 【企画】ヒストリー・オブ・アビリティ カードリスト:wha 評価 名前 コメント
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プロローグ 銀河共和国元老院議長、いや、いまや銀河帝国の皇帝となったシスの暗黒卿、ダース・ シディアスことパルパティーンは目の前で起こったことがにわかには信じられず、彼にし ては珍しく呆けた表情を浮かべていた。 パルパティーンの新しい弟子ダース・ベイダーは死闘の末にジェダイマスターのオビ= ワン・ケノービに敗れ、四肢と大部分の循環機能を失った。 瀕死のヴェーダー卿を回収し、長時間に渡る再生手術を施して機械人間として彼をどうに か蘇らせた矢先にそれは起こった。 装甲服にヘルメットと黒マント、銀河中を恐怖させるべきダークサイドの化身として生まれ 変わったヴェーダー卿の肢体を拘束した手術台。 その手術台が水平から垂直に立ち上がる最中、突如として現れた光のゲートの中にベイ ダー卿の姿が掻き消えたのだ。 主を失った手術台だけが、仰々しい機械音と共に空しくパルパティーンの前にそびえ立っ た。 ヨーダやオビ=ワンら生き残ったジェダイの騎士の仕業かとも思ったが、いかに強力な フォースの使い手であれ、彼とヴェーダー卿が共にありダークサイドが支配するこの場 所でこんなまねをするのは不可能なはずだ。 「…今の、なに?」 「サア…」 思わず発したパルパティーンの問いかけに、ベイダー卿の手術を担当した医療用ドロイド が、自分の命が済んでの所で助かったことも知らずに首を傾げた。 遠い昔、遥か彼方の銀河で・・・ 前のページへ / 次のページへ
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スパイダーの肉 クエスト受付場所 概要 内容 追加されるマップ なし ※敵ステータスはプレイヤーにレベルを合わせるみたいなので省略 敵キャラ 所持スキル 所持装備品 攻略手順 報酬 オーガの兜 50経験値 どんなクエスト? 関連項目 サブクエスト攻略 スパイダーの肉→トロールの肉→ワイバーンの肉→オーガの肉→サーペントの肉
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鬼面超人ビッグベイダー SR 闇文明 (7) 進化クリーチャー:デビルマスク 12000 ■墓地進化GV-デビルマスクを3体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。 ■メテオバーン-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを好きな数、自分の墓地に置いてもよい。こうして墓地に置いたカード1枚につき、こうして墓地に置いたカード1枚につき、相手の手札を見てその中から1枚を選び、捨てさせる。 ■T・ブレイカー 作者:焼きナスオ 7コスト、墓地進化GV、パワー12000と相手の手札に干渉するメテオバーン持ちという点でBロマノフに似た大型デビルマスク。 Bロマノフと違いピーピングしつつハンデスできる為、相手の切り札を根こそぎ叩き落す事が可能だが、ハンデス枚数はメテオバーンで墓地に置いたカードの枚数と同数を強制で行う。 そのため、例えば、アタック時にメテオバーンで進化元を3枚墓地に置き、相手の手札を覗いた際、マッドネスなどが握られていた場合でも、相手の手札が3枚以下であれば捨てさせなければいけない。 チマチマ使うか、一気に行くか、読みと度胸が試されそうである。 フレーバーテキスト ガンバッテ、ガンバッテェェェ!!--鬼面超人ビッグベイダー 収録 DMA-06「アナザーエピソード2 レゾナント・レイス」 評価 名前 コメント
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契約者 バランス型|【体力】15【近接】3【防御】2【敏捷】3【射撃】2【反応】3【情報】4【精神】5【意思】3 近接型|【体力】15【近接】4【防御】3【敏捷】3【射撃】2【反応】2【情報】3【精神】5【意思】3 射撃型|【体力】15【近接】2【防御】2【敏捷】2【射撃】4【反応】3【情報】5【精神】4【意思】3 諜報型|【体力】17【近接】2【防御】2【敏捷】4【射撃】2【反応】2【情報】6【精神】3【意思】3 防衛型|【体力】15【近接】2【防御】4【敏捷】2【射撃】2【反応】4【情報】3【精神】5【意思】3 仮面ライダー アドベントカードは固定枠2(ファイナルベントとアドベント)+自由枠2がデフォルトとなる。スキルによって増やせるが上限は7枚 バランス型|【装甲】5【近接】5【防御】5【敏捷】5【射撃】5【反応】5+ライダーポイント+2 奇術型|【装甲】5【近接】5【防御】4【敏捷】7【射撃】5【反応】4+アドベントカードの所持枠+1。 射撃型|【装甲】5【近接】4【防御】5【敏捷】4【射撃】7【反応】5+射撃に補正がかかるRまたはCスキルを一つだけRスキルとして習得。 近接型|【装甲】5【近接】7【防御】5【敏捷】5【射撃】4【反応】4+近接に補正がかかるRまたはCスキルを一つだけRスキルとして習得 防衛型|【装甲】5【近接】4【防御】6【敏捷】3【射撃】4【反応】6+防衛または反応に補正がかかるRまたはCスキルを一つだけRスキルとして習得 召喚型|【装甲】5【近接】4【防御】4【敏捷】4【射撃】4【反応】4+最初に契約したミラーモンスターに戦闘力3のミラーモンスターのスキルを一つ追加で習得。
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銀河共和国元老院議長、いや、いまや銀河帝国の皇帝となったシスの暗黒卿、ダース・ シディアスことパルパティーンは目の前で起こったことがにわかには信じられず、彼にし ては珍しく呆けた表情を浮かべていた。 パルパティーンの新しい弟子ダース・ベイダーは死闘の末にジェダイマスターのオビ= ワン・ケノービに敗れ、四肢と大部分の循環機能を失った。 瀕死のヴェーダー卿を回収し、長時間に渡る再生手術を施して機械人間として彼をどうに か蘇らせた矢先にそれは起こった。 装甲服にヘルメットと黒マント、銀河中を恐怖させるべきダークサイドの化身として生まれ 変わったヴェーダー卿の肢体を拘束した手術台。 その手術台が水平から垂直に立ち上がる最中、突如として現れた光のゲートの中にベイ ダー卿の姿が掻き消えたのだ。 主を失った手術台だけが、仰々しい機械音と共に空しくパルパティーンの前にそびえ立っ た。 ヨーダやオビ=ワンら生き残ったジェダイの騎士の仕業かとも思ったが、いかに強力な フォースの使い手であれ、彼とヴェーダー卿が共にありダークサイドが支配するこの場 所でこんなまねをするのは不可能なはずだ。 「…今の、なに?」 「サア…」 思わず発したパルパティーンの問いかけに、ベイダー卿の手術を担当した医療用ドロイド が、自分の命が済んでの所で助かったことも知らずに首を傾げた。 遠い昔、遥か彼方の銀河で・・・ (なんでなんでなんで?なんでなのよ、もうッ!) ――ここは始祖ブリミルに愛された地ハルケギニア。歴史を誇るトリステイン王国の、これ また由緒正しき魔法学院。 その敷地の外れの丘で、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは頭を抱 えていた。 「何これ…?」 「亜人?」 「こんなの初めて見るけど」 「ゼロのルイズ涙目wwwww」 『見てなさい、あんたち全員でも及ばないほど神聖で美しくそして強力な使い魔を呼び出 してみせるわ!』 昨日の大見得が頭の中でリフレインする。サモン・サーヴァントだけは得意だなんて、言 うんじゃなかった。 クラスメートのヒンシュクを買った大爆発の挙句、ルイズの目の前に姿を現したのは、地 面に大の字に横たわる黒ずくめの人影だったのだ。 「こここ、こんなのが神聖で美しくそして強力な…?」 「コーホー」 大きい。身の丈2メイルは優に超える。 体躯では他の亜人種には及ばないが、指先までみなぎる迫力は引けを取らない。 驚くほど精巧で光沢を放つ頭部はどこか人間の髑髏を思わせる禍々しさで、全身を覆う 皮膚は多少の熱量なら跳ね返しそうだ。 生意気にもメイジのような黒マントを羽織っている。 胸部に付属する謎の器官が絶えず光を発しているのが、なんとも言えず不気味だった。 そして全く狂うことのない一定のリズムで、くぐもった呼吸音がやけに大きく響き渡るのも 不快さをつのらせた。 「こ、これは…」 博学で鳴らすミスタ・コルベールも首を傾げていた。 当然だ。どんな文献にもこんな生物の記述はない。 人間なのか亜人なのか、それとも全く未知の生物なのか・・・ ベイダー卿ことアナキン・スカイウォーカーが目を覚ますと、かろうじて記憶のある手術 室とは全く違う風景が広がっていた。 生い茂る草の原と、薄い雲の浮かぶ抜けるような青空。 いつか滞在したナブーの景色にも似ている。 しばらく見ていなかった強い日差しが眩しくて、マスクの光学センサーごしに網膜が焼か れる思いがした。 自分がどんな手術を受けたのかは概ね把握していた。 失った両手足の代わりをなす強力なサイバネの義肢。 溶岩に焼かれて呼吸の機能を喪失した皮膚と循環器系をカバーするべく、肺の代わりに ボンベとマスクが取り付けられていた。 さっきから耳障りな「コーホー」という呼吸音が、実は自分のものであることに気づいたとき、 ベイダーもさすがに泣きたくなった。 フォースの使い手としては、何よりも生身の体をほとんど失ってしまったのが痛い。 フォースの意志を伝える媒介となるミディ・クロリアンの絶対数が激減してしまったからだ。 ジェダイを殲滅した後、皇帝をも倒して銀河を手中に収めるという野望が遠のいてしまっ たことを、自信家のベイダーも認めざるをえなかった。 二人で銀河を支配するはずだったのに。 ――ふたり? ――だれと? 不意に、誰かがこちらをのぞきこんでいるのに気づいた。 桃色の髪に黒マント。白いシャツと短いスカートを身に着けた小柄な少女だった。 とりあえず彼の脅威にはならなさそうだ。 脳裡にかかった靄が急速に晴れていくのを感じた。 サイボーグならではの予備動作のない動きで、ベイダーはすばやく身を起こした。 光学センサーの受像範囲一杯に少女の驚いた顔が広がる。 「パドメはどこだ?」 地の底から響き渡る悪夢の如き声だった。 黒い人影が突如身を起こしたことに驚いたのは、一番そばに立っていたルイズだけでは なかった。 その瞬間、興味津々といった風情で二人の周りを円状に囲んでいた魔法学院の生徒達も 一斉に飛びのいた。 メイジの常として、何人かは咄嗟に魔法の杖さえ構えていた。 青い髪と眼鏡が特徴の雪風のタバサもその一人だった。 「珍しいわね、タバサ。いっつもクールなあんたが反射的な行動するなんて」 隣で感心したように言う親友のキュルケに、タバサは視線さえ送らずに一言応じた。 「危険人物」 「あ、あんた、喋れるの?」 半身を起こした黒ずくめの人影と、上体を傾ける格好のルイズの視線はほぼ同じ高さ だった。 その、全く表情の変化しない落ち窪んだ眼窩に見つめられて困惑しながらも、ルイズは 幾分安心していた。 喋れるということはかなりの高度な知性を具えた生命体だ。極めて稀ながら、そういった 幻獣が存在していることは確認されている。 少なくとも、この中の誰が召喚した使い魔にも引けを取らない希少種には違いない。 いつものように「ゼロのルイズ」と馬鹿にされるのは回避できるかもしれない。 この凶悪な姿は置いておいて、だが。 黒い人影はゆらりと立ち上がり、ルイズを見下ろした。 153サントしかないルイズと2メイルを越える彼とでは、大人と子供以上の差がある。 「パドメはどこだ?いや、まずここはどこだ?コルサントではないな?」 黒い巨人が繰り返した。口らしき部位はあるものの、そこを全く動かさずに発声している。 「ぱ、パドメって誰よ?ていうかそもそもあんた何者?」 圧倒的な存在感を示す人影相手にルイズがかろうじて退かずにいられたのは、貴族として の矜持以上に、サモン・サーヴァントのゲートをくぐってやって来た者は使い魔であり、自分 はそのご主人様であるという意識のおかげだった。 だが、そんなルイズの甘い考えもあっさり打ち砕かれることになる。 「僕の質問に答えた方がいい。僕はシスの暗黒卿だ」 「死す?暗黒卿?…もしかしてあんたの二つ名?あんたメイジなの?」 「僕はダース・ベイダー。皇帝の弟子だ」 「ダース・ベイダーって名前なのね。皇帝って、ゲルマニアの?ほんとにメイジってわけ?」 メイジを使い魔にするだなんて、前代未聞すぎる。でもそれはそれで、途方もなく甘美な 響きを持っていた。人間が使い魔になるなんて見たことも聞いたこともないが、メイジを 使役するメイジ……悪くはない。少なくとも平民が使い魔になるよりずっといい。 ルイズの胸中を知ってかベイダー卿は威圧するかのように腕を組んだ。 「いい加減にした方がいいぞ。僕は皇帝ほど寛大ではない」 「あんたこそ、人間ならそのブサイクなマスクを取りなさいよ。ご主人様に失礼でしょ――」 ルイズがそう言い終るのとほぼ同時に、ベイダー卿の右手が真っ直ぐ前に差し出された。 「は、きゅ…」 うめくルイズ。 二人のやり取りに割って入れず、遠巻きに見守っていた生徒達はその光景に驚愕した。 黒い人影――ダース・ベイダーの右手が前に差し出されたかと思うと、触れられてもいない のにルイズが自分の喉元を押さえ、顔を真っ青にして苦しみ始めたのだ。 さらに、レビテーションの魔法でもかけられたかのようにその両足が地面を離れ、バタバタと 無様に空を蹴る。 「先住魔法だ!」 悲鳴にも近い声が上がった。 何しろベイダー卿は杖すら持っていないのに、手振り一つでルイズをくびり殺そうとしてい るのだ。 ルイズを救出しようと我に帰った何人かの生徒が呪文を唱え始めたところで、ベイダー 卿は右手を下ろした。 その途端喉を締め付ける不可視の力から解放され、柔らかい草地が支えを失ったルイ ズの体を受け止めた。 「ゲホッ!ゲホゲホ、ゲホッ…!」 地面に転がり涙目で咳き込むルイズを、黒いマスクの陰に表情を覆い隠したベイダー卿 が冷ややかに見下ろした。 「言ったはずだ。僕を怒らせない方がいいと。あらためて聞くが、ここはどこだ?」 「トリステイン…魔法……学院…よ」 息も絶え絶えといった様子で、ルイズが答えた。 「魔法?迷信の一種か。ずいぶんと未開の部族のようだな。星系と惑星の名は?」 「何…よ、それ…?」 「自分たちが何という名の星に住んでいるかも知らないのか。では、この土地の名は?」 「トリステイン王国…ハルケギニア…」 質問の意図が掴めず、ルイズは怯えながらベイダー卿が満足しそうな答えを挙げるしか なかった。 どうして自分がこんな辺境の惑星にいるのか、機械化手術完了後に光に包まれた時の あのハイパースペース・ドライブに似た感覚はなんだったのか、いくつも疑問は残ったが、 とりあえずは一刻も早くコルサントの皇帝のもとに帰還し、パドメの無事を確認せねば ならない。 ベイダー卿も彼なりに焦っていた。 「最後に尋ねるとしよう。宇宙港はどこに――」 その瞬間、フォースが警告を発するのをダース・ベイダーは確かに感じた。 だが、それが何に対してであったのか理解する間もなく、その巨体は突然襲ってきた衝撃に 宙を舞っていた。 全身を覆う装甲服は彼の肉体を完璧に保護していたものの、マスクの中に収められた 生身の頭脳は振動に揺れに揺れた。 (これが魔法…だというのか……?) 薄れゆく視界の隅に、自分の身長より長大な杖を構えた小柄な少女の姿が映じた。 「エアハンマー」 タバサが放った空気の塊に吹き飛ばされ、ベイダー卿はあっけなく意識を手放していた。 「ミス・ヴァリエール、最後の最後にとんだ大物を持ってきたもんですなぁ」 緊張の糸が切れ地面にへたり込むルイズの脇に立ち、どこか呑気に聞こえる口調で コルベールは額の汗を拭っていた。 「ほんとよ、ルイズ。タバサがなんとかしてくれなかったら、あんたってばどうなってたことか…。 でもタバサ、なんでもっと強力な呪文で止めを刺さなかったの?」 キュルケが大多数の生徒の疑問を代弁した。 それも当然。ベイダーが先住魔法を使った時、彼らは幼い頃から刻み付けられたエルフの 恐怖を思い出し、命の危険を感じていたのだ。 現に今なお、地面に横たわるベイダーに向かって致命傷となる呪文を唱えようとしている 生徒もいる。 だが、そんなどこか非難の混入した生徒達の視線を真っ向から受け止めて、タバサは涼やかな 声でポツリと漏らした。 「メイジにとって使い魔は一生の問題」 そう、メイジにとって使い魔は生涯のパートナーであり、分身とも言える存在である。 コントラクト・サーヴァントの儀式すら終えていない使い魔を抹殺する権利を、同じメイジの 誰が有すると言うのか。 炎蛇のコルベールもそう考えたからこそ、ギリギリの状況になるまでベイダーに対して 攻撃を加えることを控えていたのである。 「それではミス・ヴァリエール、コントラクト・サーヴァントの儀式を」 「ええッ!これと!?」 ようやく動悸の収まったらしいルイズは、早くも新たな危機に直面することになった。 ルイズはベイダーの胸の上に馬乗りになるような姿勢で、彼の頭部を観察していた。 一体この生物、どこが唇だというのか。 気絶していてなお規則正しい呼吸音は、一応普通の人間で言えば口に当たるべき箇所から 聞こえてきている。 だけど先ほどわずかながら言葉を交わしたとき、その部位が全く動いてさえいなかったことは 確認済みだ。 いや、ちょっと待て。 こいつも人間か亜人の類なのだとしたら、この鉄化面も武装した騎士たちと同じような防具なのかもしれない。 これ、どうにかして外せないのだろうか…? 「ねぇ、ギーシュ」 ルイズは土のドットメイジたる男子学生の方に頭をめぐらせた。 「なんだい?僕のモンモランシー」 「錬金で、剣か何か刃物を…」 「ああ、僕の可憐なモンモランシー。そうだね、君の言うとおりだ。君のロビンは僕の ヴェルダンデに劣らず可愛いね」 「…やっぱいいわ」 会話が成立してさえいなかった。ギーシュは最近付き合い始めた「洪水の」モンモランシー とのおしゃべりに夢中なようだ。 (ま、ギーシュの錬金で作った刃物が、何で出来ているのかよくわからないこいつに歯が 立つとも思えないしね) ルイズはだめもとで、このマスク(?)の口吻部で試してみることにした。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。 この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 詠唱が終わり、ルイズはコーホー、コーホー騒がしいベイダーのマスクに唇に近づけた。
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ジローの最期かダーク全滅か!? 光明寺博士の体を元通りに出来る手術を目の前にして、ミツ子たちはダーク破壊部隊最後の戦士白骨ムササビに襲われた。あれほどの強敵・ハカイダーを一瞬のうちに倒した白骨ムササビ。体の回復がまだ完全ではなく、キカイダーにチェンジできないジローはこれをどうかわすか?白骨ムササビは不気味に迫る! ジロー「ミツ子さん、後は頼む!」 ジローが単身白骨ムササビに立ち向かい、もろともに基地の外へ飛び出す。 ミツ子「ジロー!」 マサル「ジロー!」 サイドマシーンで山道を疾走するジローを、白骨ムササビが空から追う。 マサル「姉さん、お父さんの手術が先だ!」 ミツ子「ジローはチェンジできないのよ!? あの体では白骨ムササビに勝てないわ!」 半平「ミスター・ジローにはミスター・ジローの考えがあるんですよ!」 マサル「ジローの気持ちがわかんないのか!」 ミツ子「でも、私、じっとしてはいられないわ!」 ミツ子の頬に、マサルの平手打ちが飛ぶ。 マサルの目には、涙がたまっている。 ミツ子「……わかったわ、マサル」 半平「さぁ、そうと決まったら、早く光明寺博士の手術を!」 プロフェッサー・ギルが、アンドロイドマンたちに指示を下す。 ギル「まだ基地の外には出ていないはずだ。光明寺とミツ子とマサルの姉弟を捜せ! 見つけ次第、殺すのだ!」 ジローと白骨ムササビの追跡劇が続く。 ジロー (俺はたぶん、あいつには勝てない…… どうせ奴に殺されるのなら、少しでも遠いところへ行って殺されよう。その間にミツ子さんの手術が終わって、光明寺博士は逃げることができる。少しでも遠くへ…… 少しでも遠くへ!) 一方のダーク基地内では、ミツ子たちが光明寺博士を手術室へ運ぶ途中、追っ手のアンドロイドマンたちに見つかってしまっていた。 アンドロイドマン「逃がすな、捕まえろ!」「待てぇ!」 一方のジローと白骨ムササビ── ジロー (遠いところへ、遠いところへ!) 白骨ムササビが舞い降り、ジローの行く手を塞ぐ。 白骨ムササビ「キカイダー、逃げるのはやめろ! 俺と勝負をするのだぁ!」 ジロー「チェ──ンジ!」 やはりジローはキカイダーにチェンジできない。 ジロー「くっ……!」 白骨ムササビ「これはいい! チェンジできないキカイダーとは面白いぞ! ゆっくりと遊び相手になってもらおう! アバラ火の玉~!!」 白骨ムササビが攻撃を繰り出し、ジローはチェンジできない体で必死に逃げ回る。 白骨ムササビ「どこまで逃げられるかな、キカイダー!」 ミツ子たちは、光明寺博士をストレッチャーに乗せたまま、基地の外へ逃げ出す。 アンドロイドマンたちが依然、追って来る。 アンドロイドマン「待てぇ!」「逃がすな!」「捕まえろ!」 ついに光明寺博士が捕まる──と思いきや、ストレッチャーの上は偽物。 ミツ子とマサルも偽物であり、実は半平が作り物の人形2体を抱えて囮となり、外へ逃げたのであった。 アンドロイドマン「騙したな!」 半平「これぞ伊賀忍法、身代わりの術! ざまぁ見ろってんだ!」 アンドロイドマン「お、追え!」「逃がすなぁ!」 ミツ子とマサルは光明寺博士と共に、ダーク基地内の手術室に残っていた。 ミツ子が光明寺博士の手術を終える。 マサル「終わったんだね?」 ミツ子「うん。でも…… 私、自信は……」 マサル「……目を覚まさないよ?」 ミツ子「お父様! お父様!」 マサル「お父さん! お父さん!」 ギルがアンドロイドマンからの報告を受けている。 ギル「ふむ…… そうか、手術室だ。奴らは手術室にいるに違いない、行けぃ! 1人も生きて帰すな!」 ミツ子「どうしよう、マサル!? 私、お父様を殺してしまった……」 マサル「まだわからないよ、姉さん。何か、何かやってみることがあるはずだよ」 ミツ子「ないのよ! もう、すべてやってみたのよ……」 マサル「姉さん……」 ミツ子「お父様……」 ミツ子の涙が、光明寺博士の頬にこぼれる。 光明寺博士の腕が動き、涙を拭う。 マサル「あぁっ!?」 ミツ子「お父様!?」 ついに、光明寺博士の目が開かれる。 マサル「お父さん!」 ミツ子「お父様!」 光明寺「ミツ子…… マサル……」 マサル「お父さぁん」 ミツ子「お父様ぁぁ!」 ミツ子たちが涙ながらに光明寺博士に抱きつく。 光明寺「私は…… わ、私は、どうしてここにいる!?」 マサル「お父さん、記憶も戻ったんだね!」 光明寺「そうか…… ここはダークの! わかった。わかったよ、ミツ子。泣くな、マサル。私はもう大丈夫だ!」 ミツ子「お父様……!」 光明寺「よしよし、もう心配するな。大丈夫だぞ」 そこへギルが、アンドロイドマンたちを従えて現れる。 ギル「久しぶりだな、光明寺…… とは言ってもわしの方では、記憶喪失中のお前には何度も会っているが」 光明寺「プロフェッサー・ギル、これは何の真似だ!? 私にどんな怨みがあろうと、この子供たちには何の関係もない! この子供たちには手を出すな!」 ギル「うるさい!! 今までお前たちを殺さないでおいた、わしが馬鹿だったのだ! 今日こそは、お前たちを皆殺しにしてやる!! 処刑場へ連れて行け!」 アンドロイドマンが光明寺親子を羽交い絞めにするのと同時に、どこからか、ギターの音が流れてきた。 すわジローかと、周囲を探るアンドロイドマンたち。 そして手術室のドアが開き、現れたのは──ギターを構えた半平。 半平「お待たせしました、ギターの服部半平ちゃん! チェーンジ!」 ジローのチェンジのポーズよろしく、半平が3本指を突き出す。 半平「──ではなかった、堂々、3度目の登場!」 ギル「おのれぇ!」 ギルの指示を受け、アンドロイドマンが半平を襲う。 その隙に逃げ出す光明寺親子。 ジローは依然、チェンジできないまま白骨ムササビに翻弄されている。 白骨ムササビ「この辺でトドメだ! 喉笛を食いちぎってやるぅ!」 ジロー「うわぁぁ!」 白骨ムササビがジローに噛みつき、放り投げ、さらに抱き着いて体を締め上げる。 白骨ムササビ「冥土の土産に教えてやろう! これがあのハカイダーを倒した『ムササビ地獄絞め』だぁ~!!」 ジローがなんとか拘束から逃れるものの、足はふらつき、絶体絶命。 そこへ、ギルからの指令が白骨ムササビへに届く。 ギル『ダーク破壊部隊、白骨ムササビ!』 白骨ムササビ「ははぁ!」 ギル『光明寺と光明寺の子供が逃げた。キカイダーを倒したらすぐに、3人を追って皆殺しにしろ!』 白骨ムササビ「承知しました、プロフェッサー・ギル! キカイダー、俺はとどめを刺さん主義だ。苦しむ奴を見るのが大好きでな! 苦しめぇ! 存分に苦しさを味わって、死ぬがいい!」 ジローが崖際まで追いつめられ、崖下へ突き落とされる。 光明寺親子は基地の外へ脱出できたものの、なおアンドロイドマンたちが追って来る。 アンドロイドマン「待てぇ!」「逃がすな!」「挟み撃ちにしろぉ!」 光明寺たち「ミツ子、マサル!」「お父様!」 そこへ、半平の乗った車が割って入る。 半平「博士! この場は吾輩に任せて、一刻も早く、早く!」 マサル「半平(ハンペン)!」 ミツ子「ありがとう!」 光明寺「ありがとう!」 ミツ子「さぁ、早く!」 半平「お前らごときに負けてたまるか!」 アンドロイドマンたちが、半平の車にしがみついて半平を引きずり出そうとする。 慌てて車を発進させる半平。 そこへ白骨ムササビも参戦する。 白骨ムササビ「畜生~! 生かしてはおかんぞ!」 一方のジローは崖下でどうにか立ち上がり、サイドマシーンを呼ぶ。 ジロー「くッ…… ミツ子さんたちを…… ミツ子さんたちを助けなければ……」 白骨ムササビが、半平の車を執拗に追いかける。 半平「わぁ、助けてぇ~!」 白骨ムササビたちの目が半平へ逸れたおかげで、光明寺たちは追っ手から逃れる。 光明寺「あっ、車だ!」 ミツ子「サイドカーよ」 マサル「煙を吐いてる……」 ミツ子「ジローだわ!」 サイドマシーンがジローを乗せて走ってきたのだった。 ジローは車上にもたれ、体から煙を吹いている。 ミツ子「ジロー!」 光明寺「これはひどい……」 ミツ子「どうしたの!?」 ジロー「ミツ子さんを…… 助けなければ……」 ミツ子「喋っては駄目よ、弱るだけだから! しっかりして!」 光明寺博士は、そばの草むらにジローを運び、修理を行う。 光明寺「変身回路が外れていた」 ミツ子「私のせいだわ…… 私のせいでジローがこんな目に……」 光明寺「よしなさい、ジローは元通りになる」 アンドロイドマンたちが近づいてくる。 光明寺「あっ…… ジローを隠せ」 アンドロイドマン「いたぞ!」「あそこだ!」「捕まえろ!」 光明寺たち「何をするんだ!」「離して!」「離せぇ!」 草むらに隠されたジローを残し、光明寺親子がアンドロイドマンたちに捕われてゆく。 半平の車は白骨ムササビに追い詰められ、事故を起こして停止する。 白骨ムササビが車内を覗き込むと、血まみれの半平が倒れているのみで、他には誰もいない。 白骨ムササビ「ムッ、いない!? どこへ逃げたか、光明寺めぇ!」 白骨ムササビが去ると、死んだと思われた半平が起き上がる。 半平「フフフ…… 死んだふりは、クマ以外にも効くもんですな」 ダーク基地の処刑場で、光明寺親子が縛り上げられている。 ギル「ダークを散々苦しめた光明寺親子め、今こそダークの恐ろしさを知るがいい。それぃ!」 アンドロイドマンの中から3人が槍を構えて進み出で、ゆっくりと光明寺親子に近づいていく。 ギル「恐がれ…… 怯えろぉ! 十分に苦しんでから、死んで貰おう!」 光明寺「殺せ! 殺すんなら、ひと思いに殺せ!」 ギル「まぁ、そう慌てるな。ゆっくり痛めつけてやるぞ……」 マサルの鼻先に、槍が突きつけられる。 ギル「それぃ!」 アンドロイドマンたちが槍を振り上げる── そのとき、ギターの音。 アンドロイドマン「ムッ、どこだ!?」 ミツ子、マサル「ジロー!?」 光明寺「ジローくん! 直ってくれたか……」 アンドロイドマン「あそこだ!」 ギターを手にしたジローの雄姿。 ジロー「ダークの首領プロフェッサー・ギル、いよいよ最期の時が来たようだな」 ギル「ほざくな、キカイダー!!」 襲い来るアンドロイドマンたちを、完全復活したジローが蹴散らす。 ギル「おのれぇ!」 ギルがジローを操る笛を吹こうとするが、ジローがアンドロイドマンから奪った槍を投げつけ、笛を弾き飛ばす。 笛は地面に叩きつけられたショックで壊れ、爆発。 ギル「畜生っー!!」 ギルの絶叫──その間にジローが、捕まっている光明寺親子を助ける。 ジロー「博士!」 光明寺「ジローくん!」 3人を縛る鎖を引きちぎるジロー。 ミツ子「ありがとう、ジロー!」 ギルが女アンドロイドマンに守られながら逃げてゆく。 それと入れ替わりに、白骨ムササビが飛来。 白骨ムササビ「ムササビ参上! ギェ──ラァ──ッッ!!」 ジロー「チェ──ンジ・スイッチオン!! 1・2・3!!」 ジローが左肩のスイッチを右手で、右肩のスイッチを左手で叩くや、たちまちその姿がキカイダーへと変化。基地の外へ戦場を移し、キカイダーの戦いが続く。 突如、白骨ムササビが姿を消す。 キカイダー「はっ、どこだ、白骨ムササビ! 出て来い!」 白骨ムササビ「ここにおるわ!」 キカイダーの目の前に、白骨ムササビが躍り出て急襲する。 キカイダー「大車輪投げ!」 白骨ムササビ「アバラ火の玉!」 互いの技の応酬。白骨ムササビは自在に空を舞ってキカイダーを翻弄する。 だが、一瞬の隙を突き、キカイダーが反撃に転じる。 キカイダー「デン・ジ・エ──ンド!!」 必殺の電磁エンドが炸裂し、白骨ムササビが崖下へ転落、大爆発を遂げる。 ダーク破壊部隊最強最後のアンドロイド・白骨ムササビは敗れ去った。 ギルが基地の司令室へ逃げ込む。 キカイダー「待てっ、プロフェッサー・ギル!!」 それを追ってキカイダーも司令室へ。 ギル「ハハハ…… かかったな、キカイダー! ここには自爆装置が仕掛けてある」 キカイダー「何っ!?」 ギル「俺と一緒に死ね!」 キカイダー「やめろ!!」 襲い掛かる女アンドロイドマンを軽く一蹴し、ギルに掴みかかるキカイダー。 キカイダー「やめろ、プロフェッサー・ギル!」 ギル「うるさぁい!」 ギルが振りほどき、スイッチを入れるや、自爆装置が作動する。 基地内が次々に爆発・崩壊し、アンドロイドマンたちが大混乱に陥る。 炎と煙に包まれながら、玉座についたギルの目は、宙を見据え続けている……。 ジローが光明時親子を基地から連れ出し、外へ脱出する。 ジロー「さぁ、早く! ダーク基地が爆発します。急いで、早く…… 伏せて!」 目の前の山が爆発。山肌が崩れ落ち、中に隠されていたダーク基地が露わとなる。 そして基地が大爆発し、木っ端微塵に砕け散った。 ついにダークは滅び去った──。 後日。警察では、誤解で指名手配されていたジローの手配書が剥がされていた。 ジローを犯罪者と決めつけていた熊野警部が、ジローと握手をかわす。 熊野「ジローさん、何と申し上げて良いか…… まったく、私どもの間違いで」 ジロー「いいえ、どうか気にしないでください。あの場合なら僕が刑事でも、やはりあなたと同じことをしたでしょうから」 熊野「面目ない。あんたにそう言われると、どうも…… 光明寺博士、どうか許してください」 光明寺「ダークもこれで滅びたんです。もう、みんな済んだことですよ。これからは、きっといい世の中になりますよ」 熊野「マサルくん、これを」 熊野警部がマサルに、菓子を贈る。 マサル「サンキュー!」 ミツ子「どうも」 熊野「ハハハ…… で、光明寺博士はこれから、ロボット工学のご研究を?」 光明寺「いや…… まだまだ今の世の中では、優秀過ぎるロボットを作り出すことは、悪用されることだけだと気が付きましてね。しばらく外国で、のんびり暮らそうかと考えているんです」 ミツ子「えっ…… 外国で!?」 光明寺「うん。お前たちにはまだ言ってなかったが、スイスに家を買ってあるんだ。みんなと暮らすためのな」 マサル「スイス!?」 ミツ子「みんな一緒に、スイスで暮らすのね! 素晴しいわ!」 しかしジローは何も言わず、顔色も変えずに光明寺親子を見つめる……。 そして何日かが経ち、光明寺家では転居の準備が進められていた。 ミツ子とマサルの荷造りを、半平も手伝っている。 ミツ子「スイス…… 私、スイスへ行ったら、第一番にあの雪山へ登ってみたいわ。真っ白なアルプスの雪を、この手で思いっきりつかむのよ」 マサル「雪山なんて嫌だよ。僕は牧場で、あの長~い笛の音を聞いてたほうがいいなぁ」 ミツ子「あら! マサルなんか、一緒にアルプスに来なくたっていいわよ」 マサル「えぇ~!?」 半平「ミスター・ジローでござるよ。ミツ子殿はミスター・ジローと一緒に、アルプスの山を歩きたいと、こう思ってるのでござろうが?」 ミツ子「……知らない」 マサル「姉さん、赤くなってらぁ!」 半平「おっ、本当ですな!」 ミツ子「こらぁ! マサルぅ!」 光明寺博士は、自室を整理している。 そこへ、ジローが現れる。 ジロー「光明寺博士」 光明寺「おお! この家ともこれでお別れかと思うと、なんだか寂しくなるよ」 ジロー「博士…… ミツ子さんたちには、何も言わずに行きます」 光明寺「うむ。私も、君の良心回路を完全にしてやれなかったことだけが心残りだ」 ジロー「いえ、僕はこのままがいいんです。欠点の多い人造人間のままで…… 完全な機械にはなりたくありません」 光明寺「ジローくん、色々と苦労をかけたな……」 ジロー「とても、ためになりました」 光明寺「では、やはりこれから修行に出るのか?」 ジロー「はい。全国を回って、不完全な良心回路に負けない精神力を身につけてきます」 光明寺「君が来ないと知ったら、ミツ子やマサルはがっかりするだろうが…… まぁ、私からうまく話しておこう」 ジロー「……では」 光明寺「うむ。頑張りなさい!」 ジローがサイドマシーンに跨り、光明寺家を発つ。エンジン音が響く。 マサル「あの音、ジローじゃないかな?」 ミツ子「えっ……?」 ミツ子の脳裏を不安がよぎる──が、すぐにそれを振り払い、 ミツ子「馬鹿ね。ジローが外(おもて)にいるわけないでしょ。お部屋で荷造りしてるわよ」 ついに出発の日が来た。 東京国際空港の光明寺親子のもとへ、半平が見送りに来る。 半平「光明寺博士!」 光明寺「やぁ! これは、どうもどうも」 半平「いざお別れとなると、名残り惜しいですな…… マサルくん!」 マサル「ハンペン!」 半平「ハハハ、我が愛する助手よ!」 しかし、ジローはいつまでも空港に現れない──。 ミツ子「ジロー……」 光明時親子を乗せた旅客機が、空へ飛び立つ。 どこかの川のほとりで、ジローがそれを見上げている。 頭上の旅客機に、ミツ子の姿がだぶる。 (ミツ子『ジロー…… ジロー…… ジロ──っっ!!』) ジローがサイドマシーンのアクセルを吹かし、力強く走り出す。 プロフェッサー・ギルの率いる巨大な悪の組織ダークは、キカイダーによって全滅した。光明寺博士の体は元に戻り、ミツ子・マサルの姉弟とともに、幸せな生活を送るべく、スイスへ旅立った。そしてジローは今日から明日へ、そして未来へ向かって、力強く自分の道を進む!がんばれ、キカイダー!さようなら、ジロー! おわり
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仮面ライダーの重圧 ――ピ~ン♪ポ~ン♪パ~ン♪ポ~ン♪ 氷川くんたちがシャドームーンに連れ添ってこの場を離れてから数分後、1回目の放送を告げるチャイムが鳴り響く。 そこで語られた内容は俺を動揺させるのに充分な内容だった。 「ほぉ、立花藤兵衛、珠純子が死んだか。誰が殺したか知らんが結構なことだ」 ドクトルGの言葉に、俺は殴りかかりたい衝動に襲われる。だが、ここで感情を顕にするわけにはいかない。 「……そうだな」 できるだけ耽々と、感情が篭もらぬように言葉を紡ぐ。 「だが、ラーイダV3は生きている。あやつらが生きている内は安心はできんな。……うん?何をしておる」 「一応約束したからな。俺も西へ向かう。折角の駒が殺されては台無しだからな」 シャドームーンとの約束、氷川くんたちと共に行動してもらう代わりに俺も南を探す。 しかし、それは建前だ。やはり氷川くんたちをシャドームーンに任せておくのは不安が残る。 俺も合流して一緒に行動する。それが最善だ。 「なるほど。ならば俺も付き合おう」 「いや、動くのは俺ひとりで充分だ。ドクトルGは待っていてくれ」 ただ、そのためにはドクトルGとは別行動をとらなければならない。 俺はドクトルGの申し出を断ると、トランシーバーとディパックの中身一式を懐に入れ、準備を整える。 「いいだろう。しかし、残りのトランシーバーは置いて行け。連絡が取れないと困るからな」 ドクトルGの言い分は尤もだったが、俺は答えに窮した。 本心としてはこちらの会話内容を聞かれる心配があるトランシーバーを置いていきたくはない。 だが、置いていかないと言ってもドクトルGは納得しないだろう。長々と問答をしている暇もない。 「わかった。何かあったら必ず連絡を入れるようにする」 俺はそう答えるとその場を離れた。ドクトルGが俺に向ける不信の目に気づかぬまま。 「こちら風見、こちら風見。氷川くん、応答してくれ」 D10エリアを離れて2時間、ドクトルGから充分に距離をとったところで、風見の名を借り、トランシーバーへと呼びかける。 だが、返ってくるのはザーという無機質な音ばかり。 「くっ、一体どうしたんだ。氷川くん、応答してくれ」 俺は懸命に呼びかけるが結果は変わらない。 やはり俺の判断は間違いだったのか? ――カシャ、カシャ 俺の思考を遮り、聞き覚えのある金属音が俺の耳に届く。この音は…… 音が響く方向へと俺は走る。そこには予想していた通り、銀色の男の姿があった。 「シャドームーン!」 ―カシャ 俺の叫びに、彼は動きを止め、こちらへと首を向けた。彼の周りに氷川くんと日下部くんの姿はない。 「貴様、氷川くんたちをどうした!」 自然と語気が荒くなる。 「その声、風見志郎か。……ふっ、さあな。いつの間にかいなくなっていた。いずれにせよ俺にはどうでもいいことだ」 シャドームーンの言葉に、俺の心が怒りが満ちる。 「ヤァッ!」 俺は反射的にライダーマンに変身していた。そして、刃となった右腕を構え、シャドームーンへと突進する。 「ふっ、かかってくるか!」 俺の行動に虚をつかれた様子もなく、同じく右腕を構えるシャドームーン。 彼のエルボートリガーと俺のパワーアームがぶつかり合う。 刹那――― ――パキッ 無機質な音を立てて砕け散ったのは―――彼のエルボートリガーの方だった。 「何!?」 その有様にさすがのシャドームーンも動揺する。 すかさず俺はパワーアームを横薙ぎに払る。パワーアームはシャドームーンの硬質的な身体をかすめ、大きな火花を散らせる。 呻き声を上げ、よろめくシャドームーン。 「ドリルアーム!」 俺は止めとばかりに、右腕を強固な装甲も穿つ、長く尖ったドリルに変え、全身の力を込め、穿孔を放った。 それで勝負は決まった。 「うぐっ、がぁ、馬鹿な……」 派手な音を立てながらシャドームーンの装甲を砕き、腹に突き刺さるドリル。俺の腕にシャドームーンの身体から徐々に力が抜けていくのが伝わってくる。 これでドリルを回せば、さすがのシャドームーンも命はない。その確信が俺にはあった。 だが…… 「………」 熱くなっていた俺の心が急激に冷めていく。 俺はシャドームーンの腹からドリルを抜くと崩れ落ちそうになるシャドームーンを支える。 彼の意識はもうない。 「すまない、シャドームーン」 シャドームーンに氷川くんたちを託したのも俺ならば、シャドームーンに行きたい場所に行けと言ったのも俺。 氷川くんたちが危険な目にあっているというのなら、その責任は全て俺にある。 俺の怒りは本来なら自分自身に向けるべきものだ。だが、俺は怒りに我を忘れ、シャドームーンを攻撃してしまった。彼に責任がないのにも関わらずだ。 例え敵とはいえ、俺の行動は誉められるものではなかった。 俺は自分の性格を悔いる。 大局を見ず、自分の信じるがままに行動し、結局、最後は周りに流されている。 ずっと同じ。 ――仮面ライダー 例えV3からその名前を授かっても、俺自身は変わっていない。 『仮面ライダーは闇を切り裂いて、光をもたらす! こんな殺し合い、ぶっ壊してくれるから、脅えないで自分と戦って!』 先程聞いた少女の訴えが俺の心に再び響く。 俺は闇を切り裂き、光をもたらすことができるのだろうか? 「このままにしておくわけにはいかんな」 俺はライダーマンの姿のまま、シャドームーンを抱え上げる。 このまま放置していては、いつ誰に止めをさされるかわからない。 自分が瀕死の状態に追い込んでおいて勝手だとは思うが、今の俺にはとどめをさすことも放置することもできない。 「とりあえず南に向かうとするか」 シャドームーンは北に向かっていた。ならば、氷川くんたちは南にいる可能性が高い。 南へしばらく歩みを進めていると、突如ライダーマンへの変身が解ける。腕にずっしりとシャドームーンの重みが圧し掛かる。 やはりそうか。シャドームーンと実際に戦ったことはないが、南と対等に戦える相手がこうもあっさりやられるとは考えにくい。シャドームーンの戦う前のあの自信も実力に裏打ちされたものだろう。 ならば、能力になんらかの制限がかかっていると考えるのが自然だ。 変身、または全力が出せる時間は10分程度。一度変身すると数時間は能力に制限がかかるといったところだろう。 まったく、とんでもないことが出来るものだ。だが、逆に考えればチャンスともいえる。 ドクトルGやヨロイ元帥、悔しいがまともに戦っては俺が勝てる見込みはわずかしかない。 しかし、これを利用すれば、どんな強敵も倒すことが可能になる。 なるほど、ただ殺し合いをさせるだけなら、何の力もない女性や子供が混じっているのはおかしいと思っていたが。 そうすると主催者の目的はなんだ?こんなことをして何の意味がある? ……考えても仕方のないことか。俺がやるべきことは首輪の外し方を見つけ、皆と一緒に脱出すること。 そのためには、まず氷川くんたちとの合流だ。 俺はシャドームーンを抱えたまま、道を進んでいった。 「結城丈二め、一体何のつもりだ?」 木々の陰からドクトルGは結城の姿を捉える。 同じデストロンとはいえ、信用すればいつ寝首を掻かれるかわからない。幹部にまで上り詰めた者にとってそれは常識だった。 結城の言動を怪しんだドクトルGは結城が場を離れてから、すぐに後を追った。 ひとつひとつ結城の行動を確認する度にドクトルGの疑念は深まっていく。 なぜ駒ごときに必死になる?なぜシャドームーンにとどめをささない? そして、ドクトルGが抱いた最大の疑念は自分にトランシーバーが繋がらないことを確認して、駒に呼びかけたこと。 ドクトルGは斧を磨ぐ。結城丈二の聡明さは惜しい。だが、自分を裏切るなら―― ――生かしてはおかない 【結城丈二@仮面ライダーV3】 【1日目 現時刻 午前】 【現在地:市街地D7エリア】 【時間軸:仮面ライダーBLACLRX終了後】 【状態 健康。2時間変身できません】 【装備 カセットアーム】 【道具 トランシーバー(現在地から3エリア分まで相互通信可能)、名簿を除くディパックの中身一式】 【思考・状況】 1:氷川くんたちを探し、合流する。 2:シャドームーンの扱いを思案中。 3:首輪を外すために必要な情報をもっている人物と首輪と同様のテクノロジーをもつ道具を探す。 4:同一時間軸から連れて来られたわけではないことを理解。ドクトルGを利用することを模索。 5:ヨロイ元帥を倒す。 【シャドームーン@仮面ライダーBLACK RX】 【1日目 現時刻 午前】 【現在地:市街地D7エリア】 [時間軸] RX27話以降 [状態] 気絶。右腕のエルボートリガー破損。腹にドリルによる刺し傷。後30分程度戦闘できません。 [装備] シャドーセイバー [道具] なし [思考・状況] 1:気絶中 【ドクトルG@仮面ライダーV3】 【1日目 現時刻 午前】 【現在地:樹海C7エリア】 【時間軸:死亡後】 【状態 軽症】 【装備 斧、盾】 【道具 トランシーバー(現在地から3エリア分まで相互通信可能)】 【思考・状況】 1:結城丈二に不信感。裏切るような行動を取れば殺す。 2:デーストロンのため、絶対に勝ち抜く。 3:ヨロイ元帥を探す。 ※ドクトルGは結城丈二に不信感は持っていますが、デストロンでないとは思っていません。