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仮面ライダーイクサセーブモード【SP ver.】 仮面ライダーイクサセーブモード【SP ver.】 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 BJNo 5 レア ★★★★ 属性 サブライダー 最大レベル 10 スート クラブ ライバル HP 種族 ライダー 攻撃 時代 平成 チャージ 20 No.3568編集 作品 仮面ライダーキバ 戦場 MAXレイズ 600 スキル 必殺 イクサナックル 30 自分の必殺技ゲージを、35%回復する 超必 ブロウクン・ファング 50 ラッシュアタック「ハイ」 ディーラースキル(リーダー) なし ディーラースキル(ヒット) なし 奥義 王降臨 カウント15 キングカードを場に出す(場に出たキングカードは必殺技が発動可能) BJエフェクト 自分の必殺技ゲージを100%回復する フレーバーテキスト 1986年より素晴らしき青空の会で開発が進められてきた、対ファンガイア用迎撃システム。 入手方法 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る
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このページには「第11話 555つの顔、1つの宝」に登場した怪人が記載されています。 仮面ライダー龍騎(ミラーモンスター) 暗黒龍ドラグブラッカー 仮面ライダー555(オルフェノク) タイガーオルフェノク (ディケイドの物語で555の世界のオリジナル) ロブスターオルフェノク ドラゴンオルフェノク ウルフオルフェノク 仮面ライダーキバ(ファンガイア) キバの物語に登場する別の種族のモンスター キバーラ (キバット族 ディケイドの物語でキバの世界のオリジナル) 仮面ライダークウガ(グロンギ) 仮面ライダーアギト(アンノウン) 仮面ライダー555(オルフェノク) 仮面ライダー剣(アンデッド) 仮面ライダー響鬼(魔化魍) 仮面ライダーカブト(ワーム) 仮面ライダー電王(イマジン) 未登場 【関連するページ】 完結編登場怪人 メニュー 放映リスト 登場怪人 メニュー 第11話 第1クール
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100万ヒット記念の怪人人気投票開始しました。 - 管理者 2012-06-27 00 55 25 さすがに書き方までを規制する方法はありません。地道に治すしか無いですね… - 管理者 2012-06-27 00 57 55 新しい戦士はライズなのかウィザードなのか。でも商標登録されてる方が正式なんだろうな - 名無しさん 2012-06-27 02 47 32 ↑ウィザードに決定しました。 - 名無しさん 2012-06-27 02 49 13 W(2)からカウントして、OOO(3)、フォーゼ(4)→となると次は五輪ライダーになると思ったんだがな。4年に一度の - 名無しさん 2012-06-27 02 58 11 早く、投票に不正が・・・ - 名無しさん 2012-06-27 06 49 26 訂正、早くも投票に不正が・・・ - 名無しさん 2012-06-27 13 52 02 仮面ライダーウィザード確定。ウイザードじゃない、ウィザードです。 - 名無しさん 2012-06-27 15 28 10 公式サイトではフレイムスタイル、ウォータースタイル、ハリケーンスタイル、ランドスタイルか…コンボやステイツの次は「スタイル」って、もう「フォーム」て言葉は化石になったか。しかも火、水、風、土て2000の技をもつライダーそのまんま - 名無しさん 2012-06-27 16 56 33 ダインブラザーズや黒騎士の【中の人】って、ホビージャパンに書いてあるのにね。いつもの如く渡辺だけど - 名無しさん 2012-06-27 20 13 25 しかし「ε(「"E"NTER」のアルファベット「E」の元になったギリシャ文字)」の説明が理解できないな……【エンターが操縦し、これまでに登場した4種の素体と共に一気に襲来する。エンターが操縦する。】エンターが操縦し、エンターが操縦する? - 名無しさん 2012-06-27 21 24 08 今回のキョーダインは兄妹だから・・・、ちゃんと調べてから編集してくれ。 - 名無しさん 2012-06-27 21 42 42 グランダインは兄だったが弟になってるので編集を頼む。 - 名無しさん 2012-06-28 08 27 19 読み方がlくらんだいんになってる。 - 名無しさん 2012-06-28 08 34 10 キョーダインを編集するのに稚拙にするな。 - 名無しさん 2012-06-28 08 38 20 編集サンクス。 - 名無しさん 2012-06-28 08 45 24 もう「玉手箱」に魔術師ライダーの怪人がのってる - 名無しさん 2012-06-28 12 24 12 ゴ集団で「13体しか存在しないが」てあるけど、裏設定か何か?ジイノを含めても10人しか見たこと無いけど残り3体は、どんな怪人なんだろうね? - 名無しさん 2012-06-28 12 42 58 いい加減に頭がおかしい奴がいるな。 - 名無しさん 2012-06-28 14 10 30 最後につける線も消して編集する頭がおかしい奴は何がしたいんだろうな? - 名無しさん 2012-06-28 14 11 18 管理の方、シュバリアンなど規制怪人を解放していただけないでしょうか?何卒お願いします。 - 名無しさん 2012-06-28 14 17 34 毎度のように「三式保管所(仮)」が先手を取ると思ったら、双子や魚の詳細は「とんべり亭」に先を越されたな………にしてもメテオフュージョンはともかく、映画で使徒揃い踏みか。 - 名無しさん 2012-06-28 16 50 01 ↑フォーゼ項目自体を削除してる。 - 名無しさん 2012-06-28 16 51 18 「とんべり亭」、「メテオフュージョン」 - 〜で検索 2012-06-28 16 52 55 電王のブルーバードイマジンの契約者を演じていた林剛史さんはデカレンジャーのデカブルー/戸増宝児を演じていますよ - 名無しさん 2012-06-28 17 29 26 ところで、うお座のゾディアーツが持ってるのは金剛杵(ヴァジュラ)?? - 名無しさん 2012-06-28 17 37 33 ログインはいい加減、自己中過ぎないか? - 名無しさん 2012-06-28 20 46 46 ↑追記、何故か自分の編集を残してなにがしたいんだろう?仮ページにするのはそっちだろう? - 名無しさん 2012-06-28 20 49 36 乗り込むという情報はどこから? - 名無しさん 2012-06-28 20 57 11 兄妹の正体は岩上に人見か… - by HOBBY JAPAN 2012-06-28 23 24 15 渋谷セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシと渋谷コウゾリナアブラムシの違いがわかるかい? - 名無しさん 2012-06-29 00 41 14 キョーダインの記述ですが、もう雑誌もある程度解禁してるようですし、8月まで待たなくても良いのでは? - 名無しさん 2012-06-29 02 06 21 中身は兄が岩上で、妹が人見、黒いのが渡辺だな - 名無しさん 2012-06-29 03 18 07 ↑2、8月まで精進しろ。 - 名無しさん 2012-06-29 04 10 25 管理の方。パラドキサ、ギラファ、ドラスなども解除お願いします。 - 名無しさん 2012-06-29 04 23 13 管理の方。ユートピア、イトマキエイヤミー、タイガーロイドなども解除お願いします。 - 名無しさん 2012-06-29 07 27 18 あの、投票ページ内のデリューナイトって、あれ『アキバレンジャー』の怪人ですよね。このサイトとは関係ないのでは? - 名無しさん 2012-06-29 10 58 48 ↑ここで申告すれば消してくれますよ。 - 名無しさん 2012-06-29 12 15 11 デリューナイトがまだ消えてないんですけど…。 - 名無しさん 2012-06-29 15 04 01 管理の方がきてないんだろう。 - 名無しさん 2012-06-29 15 30 22 エンターの「である為である模様」とはどういう意味だ? - 名無しさん 2012-06-29 15 43 11 川原和久さんが結婚しました。 - 上佑史浩 2012-06-29 16 47 00 「三式保管所」によると、劇場版に出るのは辻希美か〜。メタウィルス「MISERU」…セット。♪○○○ロイド・○○○ロイド・○○○ロイド - 名無しさん 2012-06-29 16 59 12 ↑×2 だから、何ですか? - 名無しさん 2012-06-29 17 00 56 ↑そのとおりだな。 - 名無しさん 2012-06-29 17 46 46 モチーフ一覧で「アンコウ」と「チョウチンアンコウ」があるけど、どっちも同じナマモノじゃない? - 名無しさん 2012-06-29 20 21 06 動物系 羊→ファンガイア 牛(バッファロー)→グロンギ、アンノウン、ミラーモンスター、オルフェノク、アンデッド、マカモウ×2、ギガンデス 蟹→アンノウン、ミラーモンスター、オルフェノク、マカモウ、ワーム、イマジン、ファンガイア、グリード 獅子→アンノウン、オルフェノク、アンデッド、イマジン、ファンガイア、グリード、ヤミー 蠍→グロンギ、アンノウン、オルフェノク、アンデッド、マカモウ、ワーム、イマジン、グリード 馬(シマウマ)→アンノウン、ミラーモンスター×2、オルフェノク、アンデッド、ファンガイア×2 山羊→ミラーモンスター、オルフェノク、アンデッド 魚(サメ、ピラニア、イルカ、クジラ)→グロンギ×2、アンノウン×2、ミラーモンスター×2、オルフェノク×多数、アンデッド、イマジン、ファンガイア、グリード、ヤミー×2 - 名無しさん 2012-06-29 20 39 35 ↓ 「麻宮のTwitterによると〜」 →ここ最近のTwitterの呟きにパニックとかゴートオルフェノクとかってワードは無いけど、というのが一ヶ月ほど前 「麻宮によると」 →「Twitter」という単語を除去 「モチーフはフィロキセラと少佐"らしい"」 →もはや情報のデドコロも曖昧に←イマココ - 名無しさん 2012-06-29 20 43 51 ↑3、意味がわからん。 - 名無しさん 2012-06-29 23 12 04 一度消されてたデリューナイトが戻ってます。 - 名無しさん 2012-06-30 00 33 51 本日の「三式」によると敵は「ファントム」か………「アンデッド」や「グリード」に引き続き、実にシンプルなネーミングだな - 名無しさん 2012-06-30 01 34 36 ファントムか・・・ - 名無しさん 2012-06-30 06 02 31 「スコーピオンイマジン」の記事中「鷹山亭」とありますが、「鷹山邸」とするのが適当かと思います。 - 名無しさん 2012-06-30 07 04 13 デリューナイトを禁止ワードに設定しました。 - 管理者 2012-06-30 09 00 45 ↑×4 仮面ライダーウィザードの怪人の名称は「○○・ファントム」と来るかな…? - 名無しさん 2012-06-30 11 17 28 10×↑「アンコウ」の項目を修正しておきました。 - 名無しさん 2012-06-30 12 28 43 2012-06-28 23 24 15 >実際に今月号のホビージャパンを確認してスーツアクターを余談に書いたところ、何者かに削除されてしまいましたね。 - 名無しさん 2012-06-30 13 22 35 グランダインとスカイダインのスーツアクターを演じている方を本名で教えてください。 - 名無しさん 2012-06-30 13 57 28 人見早苗さん。後は誰だろう? - 名無しさん 2012-06-30 18 07 04 思ったのですが、今人気投票が行われていますよね? 違法投票されたりしないのでしょうか…。 - ホワイト 2012-06-30 20 01 34 続き。違法投票されたりしないのでしょうか…。 - ホワイト 2012-06-30 20 02 27 まぁ、宇宙鉄人の中の人はホビジャパに書いてあるしね。しかもユニコーンのソラリス - 名無しさん 2012-06-30 20 52 04 禁止ワードになっているのがまた、投票ページに紛れ込んでいます。これって荒らしじゃないですか? - 名無しさん 2012-07-01 01 46 59 ↑219だろう。 - 名無しさん 2012-07-01 01 50 09 ウィザードの怪人「ファントム」は絶望した人間の心に潜むようです。 - 名無しさん 2012-07-01 02 00 49 あ、投票用のプラグイン使うと規制が適用されないんですね。いちいち消してくしか無いか。 - 管理者 2012-07-01 08 53 57 何か、ヴァルゴが次回で退場しそうな気が… - 名無しさん 2012-07-01 09 12 43 ちなみに東映公式によると江本の名前の由来は……… - 名無しさん 2012-07-01 10 05 36 そして「ヒーローまとめWiki」の方は、41話にロケットステイツが出ようが出まいが、ずっと「mission15、ビートバスター スタッグバスター登場」に固定 - 名無しさん 2012-07-01 10 10 54 「○○をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『○○』の○○以来の登場となる。」と編集する奴、ちゃんと確かめてないな。 - 名無しさん 2012-07-01 12 06 56 次回のフォーゼのタイトルは「射・手・君・臨」では? - 名無しさん 2012-07-01 16 52 17 ↑そうだね。 - 名無しさん 2012-07-01 18 46 02 しつこくもまた「アキバレンジャー」の怪人を入れている人がいます。 - 名無しさん 2012-07-01 23 48 56 もう良いんじゃね - 名無しさん 2012-07-02 00 34 46 ↑そういうことはできんだろう? - 名無しさん 2012-07-02 01 04 03 ダディ校長にはラプラスの瞳でコアスイッチを見つけ出し、その手で宇宙を掴んで欲しいものだ - 名無しさん 2012-07-02 01 12 31 今回の宇宙船の特写特集はキョーダインか。もはやライダーですらないけど、やっぱ表記されてるからにはスーツアクターやアクトレスは本人が着込んで撮影してるのだろうか - 名無しさん 2012-07-02 15 11 42 あ 昭和に存在した12組織 ショッカー→不明 ゲルショッカー→不明(実はキバのマスクはオマージュ) デストロン→不明 GOD→やぎ座(リスペクトであるオルフェノクと合同) ゲドン→不明 ガランダー→おひつじ座 ブラックサタン→さそり座(カブト虫モチーフのカブトと合同) デルザー→おうし座(カブトと同じくワームが出てくるGと合同) ネオショッカー→かに座 ドグマ→不明 ジンドグマ→てんびん座 バダン→おとめ座 平成組織 グロンギ→不明 アンノウン→おひつじ座 ミラモン→おとめ座 オルフェノク→やぎ座 アンデッド→てんびん座(ギャレン役) トライアル→不明 マカモウ→かに座 ワーム→さそり座(虫) イマジン→不明 ファンガイア→不明 異世界怪人→おうし座 ドーパント→不明 グリード→不明 ざっと並べたらこうなるけど、モチーフにしてるなんて公表したの? - 名無しさん 2012-07-02 19 26 57 ↑2どういう意味? - 名無しさん 2012-07-02 21 40 55 彗星のブレドランの規制解除をお願いします。 - 名無しさん 2012-07-03 08 54 08 「一覧:天装戦隊ゴセイジャー登場怪人」の規制解除もお願いします。 - 名無しさん 2012-07-03 08 56 30 ウルザードの中の人がラスボスか。きっと渋い声なんだろうな - 名無しさん 2012-07-03 19 06 17 ↑何を言ってるの? - 名無しさん 2012-07-03 20 15 20
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ガルル【PRM ver.】 ガルル【PRM ver.】 BJNo 6 レア ★★★★ 属性 共闘 最大レベル 40 スート ダイヤ モウジュウ HP 1379 種族 その他 攻撃 1630 時代 平成 チャージ 30 No.1720編集 作品 仮面ライダーキバ MAXレイズ 1000 スキル 必殺 満月の力 100 相手の必殺技ゲージを、150奪う 超必 イクサナックル 120 相手のHPを、このカードの攻撃力分奪う ディーラースキル(リーダー) なし ディーラースキル(ヒット) なし 奥義 王降臨 カウント15 キングカードを場に出す(場に出たキングカードは必殺技が発動可能) BJエフェクト 自分の必殺技ゲージを100%回復する フレーバーテキスト ファンガイアに、自分を残して一族を皆殺しにされた、ウルフェン族の戦士。麻生ゆりの推薦もあり、素晴らしき青空の会に加入。イクサの初代装着者になる。 入手方法 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る
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原曲・田中昌之 大門一也 作詞・青木久美子、作曲・小杉保夫、編曲・大門一也。 ウルトラマンシリーズ「ウルトラマンガイア」挿入歌。 【登録タグ 1998年の楽曲 ウルトラマンガイア ウルトラマンシリーズ 大門一也 特撮 田中昌之】 カバーした声優 関智一
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ガルル【PRM ver.】 ガルル【PRM ver.】 BJNo 6 レア ★★★★ 属性 共闘 最大レベル 50 スート ダイヤ モウジュウ HP 種族 その他 攻撃 時代 平成 チャージ 35 No.3294編集 作品 仮面ライダーキバ MAXレイズ 2000 スキル 必殺 満月の力 100 相手の必殺技ゲージを、150奪う 超必 イクサナックル 120 相手のHPを、このカードの攻撃力分奪う ディーラースキル(リーダー) なし ディーラースキル(ヒット) なし 奥義 王降臨 カウント15 キングカードを場に出す(場に出たキングカードは必殺技が発動可能) BJエフェクト 自分の必殺技ゲージを100%回復する フレーバーテキスト 【EX】ファンガイアに、自分を残して一族を皆殺しにされた、ウルフェン族の戦士。麻生ゆりの推薦もあり、素晴らしき青空の会に加入。イクサの初代装着者になる。 入手方法 備考 コメント コメント すべてのコメントを見る
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PK-010 ウエイクアップ! 常駐・タッグオペレーション パワー3 プロモーションカード 追加条件 常駐 タッグ (これは他の自軍常駐と合わせて2枚まで配置でき、 太字部分を実行するかわりに、他の自軍常駐の太字部分を実行できる) 自軍バトルフェイズ中、ホールド状態の自軍Sユニットがバトルエリアに出たとき、 『自軍Sユニットを1体選びホールドする』を実行してもよい。 そうしたとき、バトルエリアに出たユニットをリリースする。 ミスティックアームズ 仮面ライダー電王&キバ フレーバーテキスト 人間(ひと)と魔物(ファンガイア)―2つの力をその身に滾(たぎ)らせ、 宿命の戦士は相棒(パートナー)と供に闇夜を翔ける。 備考・解説 イラスト EGC WORKS 収録エクスパンション 2008年4月~6月タッグストライク大会賞品 関連カード Q&A Q: A:
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【名前】 ククルカン 【読み方】 くくるかん 【登場作品】 仮面ライダーキバ 【分類】 モンスター 【モチーフ】 コブラ、ククルカン 【詳細】 コブラに似た巨大なモンスター。 キングに仕える存在、元々は「ファンガイア」が捕獲したモンスターを改造したもの。 飛行能力、頭部からエネルギー弾を連射する能力を備える。 登太牙/仮面ライダーサガの指示でキバを襲うが、覚醒したキバ飛翔体に下半身をバラバラにされ、最期は「ブラッディストライク」を受け爆散した。 【余談】 ククルカンとはグアテマラ高地の神で、「グクマッツ」とも呼ばれ、アステカ文明に伝わる蛇の神「ケツァルコアトル」と同一視される。ククルカンが祀られているチチェン・イッツァのピラミッドは「ククルカンの神殿」という別名もあり、四元素(火、水、大地、空気)を司る。
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レクイエムD.C.僕がまだ知らない僕(1)◆.ji0E9MT9g 辺り一面闇が支配する焦土の中で、二人の男が戦っている。 赤い筋骨隆々の戦士は仮面ライダークウガ、そしてもう一人、ステンドグラスの意匠を全身から感じさせる戦士は仮面ライダーサガ。 両者共にこれまでの戦いで大きく疲弊し、傷ついているというのに、それを微塵にも感じさせない勢いで、彼らは互いの拳をぶつけ合っていた。 「ヤアァァァ!」 一歩間合いに踏み込んだクウガが、右の拳でアッパーを放つ。 その威力は確かなものだったが、しかしサガもまた上体を反らすことでそれを躱し、その勢いをも利用してクウガに向けミドルキックを見舞う。 それは不完全な体勢からとは言え両者の体力について考えればそのまま勝敗が決してもおかしくはない威力を誇っていたが、しかしサガの目論見と現実は大きく異なっていた。 ドスッと鈍い音と共にクウガへと到達したサガの右足は、彼にダメージを与えることさえ叶わない。 先ほどまで深紅の筋肉に包まれていたクウガの体表が、刹那の間に白銀の鎧に紫のラインが走る重厚な姿へと変身していたからだ。 どころか足先に伝わる痺れ故にサガの動きが阻害されたその一瞬に、クウガは彼の首元を掴み一瞬でたぐり寄せていた。 「なんで殺し合いに乗った!?加々美って人のことを殺してしまったからか? だから後戻り出来ないと思ってお前はーー!」 しかし次の瞬間クウガから放たれたのは、反撃を許さぬ猛攻ではなく、叱咤にも似た疑問の言葉だった。 そう言えばこの男の目的は自分を説得することだったか。 全く無駄なことを、と心中では思いつつ、サガは体力回復の意も含めてクウガとの問答に暫し付き合うことにした。 「違います、僕が殺し合いに乗ったのは僕の大事な人たちを守る為。 そして何より、僕に王の座を譲り死んだ先代の王の言葉に従ってファンガイアの未来を守るためです」 「ファンガイアの未来?それならお前の世界以外に住んでる人間はどうでもいいのか? お前はファンガイアと人間の共存を望んでたんじゃないのか!?」 「知ったような口を利かないでください。それに、そんなもの僕には関係ありません。 幾つも存在する世界の中で、僕にとって大事なのは僕の世界に生きている一握りの存在だけ。 彼らが平和に過ごせるためなら、僕は他の世界を滅ぼしても構わない」 渡はサガの鎧越しに、真っ直ぐにクウガを見据え言い放つ。 その言葉が決して嘘ではないということは伝わったのか、クウガは一瞬目を泳がせるが、しかしすぐに頭を振った。 「ふざけるな!その人たちは、お前がそうまでして世界を守ったと知ったところで、喜ぶような人じゃないだろ!」 「関係ありません、全ての世界を滅ぼして、キバの世界が破滅から逃れた後に僕が願うのは僕という存在自体を皆の記憶から消し去ること。 僕なんかを最初から知らなかったことにすれば、皆は僕がした罪に対して悲しむことさえなくなります」 「自分が何を言ってるのか分かってるのか? お前がその人たちを大事に思うのと同じくらいに、その人たちだってお前のことを大事に思ってる!覚えていたいと思ってるに決まってるだろ!」 瞬間、ユウスケの脳裏に過るは牙王に連れられダグバとの戦いに単身向かおうとしたあの時に一条に言われた言葉。 『皆の笑顔の中に自分の笑顔も加えろ』。 今自然に自分の口から出たその言葉に、かつての自分の行動がいかに愚かだったかを痛感しつつ、同時に浮かぶは自分にそれを指摘し間違いを気づかせてくれた一条たちへの感謝であった。 彼らが自分に与えてくれた思いの分まで今目の前で悩める彼を助けなければ。 使命感にも似た感情を抱いて、ユウスケは今一度サガを逃がさんとするその右手に強く力を込めた。 同時、そのユウスケの言葉を聞いて、サガが見せたのは僅かばかりの動揺だった。 恵さん、静香ちゃん、健吾さん、嶋さん、マスター……彼らの顔と、そして育んできた記憶と友情と笑顔が、不意に脳裏を過ぎったのである。 しかし、すぐに迷いは絶ち消える。 既に自分が記憶を消した名護を、そして自分が存在するせいで死んでしまった深央を思えば、彼らの記憶にだって自分なんか最初からいなかった方が良いのは当然のことだった。 「――黙って!僕はもう決めたんだ、人間とファンガイアが共存できる世界を作った後、それまでの罪を全部背負って、消えようって、だから――」 「何言ってるんだ!人間とファンガイアのハーフ、二つの種族にとっての架け橋、共存の証明……そんなお前自身が消えたら、人間とファンガイアは永遠に分かり合えなくなる!」 「そんなのでたらめだ!それに僕がいなくなったとしても、きっと太牙兄さんが上手くやって――!」 「自分の責任から逃げようとするな!」 思わずクウガから目を離し叫んだサガに対し、一方のクウガは一切彼から目を離さず真っ直ぐに言い放った。 思いがけないその言葉に、意図せず息を呑んだサガに対し、しかしクウガは怒鳴ってしまった自分自身を宥めるように一つ息を吐いて、続けた。 「……俺の知り合いにも一人、人間とファンガイアの二つの血を持った王がいる。 『ファンガイアは人間を襲ってはならない』。その掟が存在する世界で、それでもそいつはただ一人自分が王には相応しくないと悩み続けてた。 ……自分自身が、掟に背き人を襲いそうで怖かったからだ」 言いながらユウスケは思い出す。 自分がキバの世界で出会った仮面ライダー、ワタルのことを。 彼は若いながらもその血故に王としての多大な期待を一身に受け、その責任の重さに潰されそうになっていた。 だから自分は、親衛隊として彼の手伝いをする決意を決めた。 人は誰だって一人ではやっていけない。自分自身が士との出会いで実感したことを、彼にも教えてあげたかったから。 「途中でそいつは、王になることから逃げようとした。でもそれは出来なかった。 何より信じていたからだ、掟を。いや、掟なんかなかったとしても、人間とファンガイアが共存できる世界を」 何が起ころうと、ユウスケはワタルを支え続ける覚悟は出来ていた。 王だから仕えるのではない、彼だからこそ、自分は仕えることにしたのだと、掟を信じ戦える彼だからこそ、王に相応しいと思ったから。 キバの世界で起こった長いようで短いワタルとの交流を思い出しながら、ユウスケはその瞳にもう一人の“渡”を映す。 「お前はどうだ渡。結局、全部中途半端にして逃げようとしてるだけじゃないのか? 加々美さんを殺してしまったことを正当化するために他の世界の人間を切り捨てるなんて言って、その為にファンガイアのキングって立場を利用して」 「……て」 「向き合い続けていたらキングとしての自分でいられなくなると思ってキバットからも逃げて、最後には名護さんの記憶まで消してあの人と戦うことからも逃げて」 「……めて」 「結局お前はそれらしいことを言って全部から逃げてるだけだろ! 紅渡としての人生からも、キングとしての責任からも、人間とファンガイアが共存できるっていう夢からも!」 「やめて!」 怒号と共に振り抜かれたサガの拳は、タイタンフォームの堅固な鎧さえ揺るがし、両者の距離を僅かに離した。 その体躯故、クウガが二の手を次ぐのに遅れた瞬間、既にサガは得物であるジャコーダーを懐から取り出しクウガへと振るっていた。 怒濤の勢いで……というより狙いを定める様子もなくただがむしゃらに振るわれるその攻撃に、まともな反撃さえ許されないクウガ。 しかしタイタンフォームの防御力があれば少しの間、サガによる攻撃の勢いが収まるまではやりすごせるのでは。 そんな甘い考えを抱いたしかし次の瞬間、彼の身体は大きく宙を舞っていた。 サガがジャコーダーによる鞭打が有効的ではないと判断し、その鞭をクウガの足に巻き付けたのである。 ただでさえマイティフォームより幾分も重くバランスに劣るタイタンフォームだ、少し足下を引っ張ってしまえば、容易に体勢を崩す。 そして後はクウガ自身の重さによって地上に頭から落ちるだけでも戦闘不能レベルのダメージを与えることが出来るということだ。 「――くッ!超変身!」 しかし、瞬間アークルは空中で光を放ち、クウガの身体を青く細身の姿へと作り替える。 ドラゴンフォームとなり身軽になった影響で、先ほどまで不自由だった両手も自由になり、間一髪頭から落ちるところだった身体を逆立ちの姿勢で支える。 「なッ……」 「ハァッ!」 変幻自在のクウガの技に驚愕を隠せなかったサガに対し、彼はそのまま勢いを利用してバク転の要領で思い切り立ち上がり、それと同時に足に絡みついたジャコーダーを思い切り引き寄せた。 これには思わずといった様子で体勢を崩したサガは、しかしすぐに体勢を立て直し、今度は逆に力に劣るドラゴンフォームを振り回そうとジャコーダーを頭上へと手繰り寄せる。 だが、ここでクウガはまたしてもサガの予想を上回った。 自分を引き寄せるため手繰り寄せた鞭に対し、敢えてそれと同じタイミングで飛び込み自分の勢いに利用したのである。 これはまずいとサガは対抗策を探るが、しかし全ては遅かった。 「うおおりゃああああぁぁぁ!!!」 空中で再度マイティフォームに変身したクウガの右足が燃え上がり、ジャコーダーを握った右手にその必殺の一撃を食らわせたからだ。 放たれたマイティキックの勢いはジャコーダーをはたき落とすだけでは収まらず、そのままサガの胸にまで到達した。 大きく吹き飛び変身を解除された渡は、そのまま地面を大きく転がっていく。 ダメージの為にろくな受け身さえ許されず地に這いつくばる渡は、そのままクウガによる追撃を覚悟する。 だが、彼の予想を裏切って、クウガもまた未だ制限を迎えていないだろうというのに自分からその生身を晒した。 「なんで……変身を……」 「言ったろ?俺はお前を倒す為にここにいるんじゃない。 お前を救うためだって」 思わず狼狽した渡に対し、生身となったユウスケはそのまま渡の横に座り込んだ。 なんと愚かな男だろう。 自分の決意は先ほどの問答を終えても何一つ変わってはいない。 あぁ、先ほど取りこぼしてさえいなければジャコーダーで止めを刺す絶好のチャンスだというのに、と歯噛みした渡はしかし、視線の先でジャコーダーを回収しているサガークの姿を見つける。 となれば先ほどのように体力回復の意も含めて彼に話を合わせ時間を稼ぐのも一つの手か。 そう考えて、あくまで望むべき結果の為に取る無駄な行為という考えを崩さぬまま、渡は何とか起き上がりユウスケの横に並ぶ形で座り込んだ。 それを見て、横に座った渡に何を感じたか、ユウスケはしかし薄く笑った。 「さっき、お前のことを全部のことから逃げてるだけだって言ったよな。 ……なぁ実は、士のことに関してもそうなんじゃないか?」 だが、開口一番放たれたユウスケの意外な言葉に、渡は思わず目を見開く。 世界の破壊者ディケイド、その存在に何故、自分が逃げているなどと言われねばならないのだ――! しかし渡の抱いた怒りを気に留めることもなく、ユウスケはそのまま続ける。 「アポロガイストから世界の破壊者ディケイドの話を聞いたとき、お前は少し嬉しかったはずだ。 キングとしても紅渡としても倒さなきゃいけない敵を見つけられたと思って。 ……もしかしたらそんな奴を倒す為ならお前の親父さんや名護さんともまた一緒に戦えるかもしれない、そう思ったから。……そうだろ?」 ユウスケの言葉を即座に否定することは、渡には出来なかった。 事実自分は名護と再会した時にディケイドとの戦いに関してだけは彼に賛同してくれるよう願った。 その裏に戦力としてだけではなくもうわかり合えないはずの名護との共闘を望んでいた自分はいなかったとは、彼にも断言出来なかったのである。 「だから、実際に士に出会って、あいつの言葉に触れたとき、お前は困惑したんだ。 少なくとも紅渡としてのお前は、あいつの言葉を信じたいと思ったから」 しかし続いた言葉は、先ほどのものより更に信じがたいものだった。 自分が、あのディケイドの言葉を、夢について語ったあの言葉を、信じたいと思った、だと? そんなわけない、と即座に拒絶してもいいというのにこの身体が動かないのは、まさか自分の中に未だ残る甘い自分、“紅渡”がそれを拒絶するからだろうか。 「それでも自分はキングだって自分自身に言い聞かせて。ディケイドを倒さなきゃ世界は滅びるなんて話を頭ごなしに信用して。 そうでもしなきゃ、キングとしての自分を保てなくなりそうだったから」 「そんなこと……それに、一刻も早くディケイドを倒さなければ、全ての世界が……」 「渡」 どこまでも渡が気付いていなかった”自分自身”に触れるようなユウスケの言葉にやっとの思いで反論を試みる渡。 しかしその勢いは先ほどまでのディケイドに向ける憎悪を思えば実に可愛らしいものだった。 そしてその渡の言葉を遮り名前を呼んだユウスケの瞳は、どこまでも真っ直ぐで、彼は再度言葉を失ってしまう。 「もう気付いてるんだろ?アポロガイストのその言葉が、真実とは限らないって。 それに、そうじゃないって信じたい自分にも」 「僕は……」 ――渡には、もう自分の感情がよくわからなかった。 地の石を通じ自分の感情を垣間見たという彼の言葉は、決して出まかせではないだろう。 事実、そうであれば確固たる自信でもって拒否できるはずだというのに、それが出来ない。 だからこそユウスケの言葉が実際に自分が思っていることなのではないかと、そう思ってしまう。 「渡……」 そうして言葉を詰まらせ視線を泳がせた渡を前に、戦いに巻き込まれないよう逃げていたキバットが一人呟いていた。 あそこまで頑なだった渡が、ユウスケの言葉を聞いて揺らいでいる。 それは自分が見込んだ以上の偶然が起因するものとはいえ、あの渡にようやく言葉を届かせることができたのは、やはり自分の見込んだ通りユウスケの力であった。 「ありがとよ……加賀美の兄ちゃん……」 思わずといった様子で、キバットはこの殺し合いの場で初めて出会った他世界の男に感謝を述べていた。 実際にはユウスケのもとに自分を導いたのは彼の持っていたガタックゼクターであったが、キバットにはそれに宿った加賀美という青年の思いをどうしても感じずにはいられなかったのである。 「ん?」 一人物思いに耽り渡を下手に刺激しないようにと後方より座り込む二人を見ていたキバットは、しかし瞬間誰にも気づかれぬまま暗闇の中から這いよる一つの影に気付いた。 それは渡の忠実なしもべであるサガークが、ジャコーダーを今まさに渡の手に落とすその瞬間であった。 「なッ、ユウス――ッ!」 かつての相棒ではなく彼を救おうとしてくれた心優しい青年に声をかけようとしたキバットの言葉は、しかしそこで止まる。 ジャコーダーを手にし本来ならそのままユウスケを貫くことができるはずの渡の手はしかし、未だ力なく垂れさがるだけだったからだ。 「渡……お前……」 驚愕を隠し切れぬ様子で一人また小さくぼやいたキバットは、しかしそれで再度確信する。 今目の前にいるのは許されざる悪ではなく、自分の唯一無二の相棒なのだと。 ただそれだけの実感が抱けたというだけで、もう彼には十分であった。 「――もし、本当に士が破壊者だったなら、その時は俺があいつを破壊する」 何度目かわからない沈黙の後、ユウスケが切り出したのはしかし意外な言葉だった。 「え?でもディケイドは貴方の仲間じゃ……」 当然ともいえる渡の疑問に、ユウスケはいつものように朗らかな笑顔で煙に巻くこともせず、真剣な目で渡を見据えて答える。 その脳裏に、いくつもの世界を共に歩んできた最高の仲間の顔を思い出しながら。 「そうだ、士は俺に大事なことをたくさん教えてくれた仲間だ。 でも、だからこそあいつが本当に世界を破壊する存在だったなら、俺にはあいつを倒す義務がある」 「義務……?」 ユウスケの言葉に、再度渡は疑問符を浮かべる。 しかしユウスケはそれさえも受け止めて、ゆっくりと頷き、続けた。 「あぁ。あいつは俺が全ての笑顔を守るなら、俺の笑顔を守ってくれると言った。 だから俺は、あいつが全てを破壊する悪魔になった時は、あいつを破壊してやらなくちゃならない。あいつが、俺を笑顔にしてくれた分まで」 それは、決して咄嗟に吐いた出任せの言葉ではなかった。 以前からそういった思考が存在していたと言われても納得せざるを得ないような、確たる言葉であった。 自分自身にも言い聞かせるように一言一言噛み締めるように呟いたユウスケは、今度こそ笑顔を浮かべ渡に向き直る。 「だから渡は、自分が本当に信じたいものを信じろ。 お前が信じたものが間違っていたときは、俺が責任を取ってやる。 ……信じたいものを根拠なんてなくても信じ続けることが出来る、それが王の資格、らしいからな」 士の言葉を引用するユウスケの顔はしかし、先ほどまでの殺伐とした言葉から考えれば和やかですらあった。 それを見ればユウスケが士に何らの憎しみや嫉妬などを抱いていないのは明白で、それによって渡は一層混乱してしまう。 話せば話すほど、門矢士という存在に対する彼の感情が見えなくなってくる。 信頼はもちろん存在するだろう。 だが同時に彼が多くの存在の笑顔を曇らせるなら自分が倒さなければならないという思いもまた確かなものだ。 それはどこか、士自身も自分がそうなってしまったとき、彼に倒されるのを望んでいるだろうことさえ知っているような、そんな口調ですらあった。 「何故そこまで僕の為に……?」 「信じたいからさ。何より俺が、お前のことを」 そして極めつけに、ユウスケはこれまでで一番の笑顔を浮かべた。 それを見て、いよいよ渡には何もわからなくなってしまった。 ディケイドへの憎しみ、他世界すべての参加者を犠牲にする覚悟、そして仲間たちから自分の記憶を消すことについても。 何が自分にとって譲れないもので、何が自分にすら吐き続けている嘘なのか。 「僕は……」 ユウスケを受け入れるのか、それとも拒絶し今までと同じくディケイドを倒すために一人孤独に戦い続けるのか。 そんな迷いに駆られ、どれだけの時間が沈黙と共に経過しただろうか。 それに関する正確な感覚さえ失った渡がしかし、何か答えを紡ごうと口を開いたその瞬間、彼らは、火花に包まれた。 「――うわッ!?」 その瞬間、ユウスケは素っ頓狂な叫びをあげ爆風の勢いのままにその身体を吹き飛ばされた。 もう少しで渡の言葉が聞けそうだったというのに、このタイミングで横やりとは狙ったとしか思えなかった。 「渡、大丈夫か!?」 「えぇ、僕はなんとか……」 同時に、横に座り込んでいたはずの渡の安否を確かめると、彼もまた苛立ちを隠せない様子で恐らくは攻撃を放ったのだろう第三者へと鋭く瞳を向けた。 何らかの衝撃波と地面が接触し発生したのであろう煙が彼らの視界から消えると同時、そこに現れた男の顔に、二人は見覚えがあった。 「やぁ、クウガ、それにキバ……いや、今はサガって呼ぶべきかな? それともこう呼んでほしい?“弱いほうのキング”って」 「お前、大ショッカー幹部の――!」 「そ、ご名答。僕の名前はキング。 第一回放送前に死んじゃった名前だけ同じ雑魚や、そこにいるサガとは比べ物にならないくらい断トツで一番強いから、キング。 あー、あと何でここにいるのかとかそういうつまんない質問は無しね、このエリアにいられる時間ももう残り少ないんだし、お互いそれよりもっとやりたいことあるでしょ?」 自己紹介をしているだけのように見せかけながら、キングと名乗った青年は常に視界の端に渡を捕らえニヤニヤとした笑みを浮かべ続けていた。 恐らくは渡がキングの名を受け継いだ先代について第一回放送に引き続き侮辱することで彼の平常心を奪い自分のペースに乗せようとしているのだろう。 ただそれだけの下劣な手段だとわかっていてもなお、渡が見過ごせないように言葉を選びわざわざ気に障るような言い方をしているのだから、なるほど確かにこの男は相当に弁舌に長けるらしい。 「先代の王への侮辱は許しません。 あなたへの判決は、僕自身の手で下します」 そして案の定というべきか、キングの挑発に従うように彼へ宣戦布告をし渡はデイパックへ手を伸ばす。 だが鬼気迫るその表情は、一瞬の後に驚愕に変わっていた。 「プッ、プッハハハハハハハ!!!」 そしてそれを受けて、キングは待ってましたと言わんばかりに大声で彼を嘲る。 あまりにも不快なその声に、その表情に、嫌悪感を隠そうともせず顔を歪めた渡に対し、キングはその反応さえ予想通りだと示すように自信げに自身の懐に手を伸ばしていた。 「君が探してるのはこれだろ?サガ。 悪いね、これは僕がもらったよ」 「なッ――!」 驚愕の声を上げたのは、渡ではなく、キバットとユウスケだった。 そう、キングの手に収められていたそのバックルこそ、自分たちがこの殺し合いで今いる西側エリアに来て以来ずっと苦しめられ続けているといっても過言ではないアイテム、レンゲルバックルそのものだったのだから。 ◆ 時は、少し前に遡る。 ゾーンメモリの効果でE-4エリアからD-1エリアに移動してきたキングは、新たにD-1エリアの病院を標的として定め作戦を練っていた。 まずは先ほど内紛を引き起こすのに成功したディケイドのように、面白い存在がそこにいるかであったが、これは十分すぎる存在がいる。 あのブレイドを殺した、カブトに擬態したワームがなぁなぁで正義の味方ヅラしていることを指摘するのも面白そうだし、ジョーカーなんて大層な名前の仮面ライダーに変身するダブルの左側を殺して自分の知るジョーカー、相川始やダブルの右側の反応を見るのも面白そうだ。 他にも間宮麗奈の中に眠るウカワームもうまく利用できれば面白くなりそうだし……と続々と浮かぶアイデアに自分の手持ちのアイテムを重ね合わせどれが現実的に再現可能かを考えていく。 とはいえどれも先ほどのディケイドとオーガの戦いに比べればあと一手物足りない、と珍しく熟考を重ねたキングは、しかし次の瞬間自身に接近してくる何らかの存在に気が付いた。 参加者にしては小さすぎるそれに大方の目星をつけつつ振り返れば、なるほど思った通りというべきか、自身にも覚えがあるクローバーの意匠が刻まれた小さな箱が浮遊しているではないか。 すかさず念力で捕らえてみると、元からそれが狙いだったかのようにその箱、レンゲルバックルはすんなりとキングの手に収まった。 「やぁカテゴリーA。こんなところで出会うなんて奇遇だね。 あれ、でも確か君は……」 めぼしい参加者であればともかく、よほどの参加者の手に渡らない以上自分にとって害になりえないレンゲルバックルの動向について記憶が定かでなかったキングが思いを巡らせるのと同時、レンゲルバックルからキングに向けて秘められた記憶が流れ込んでくる。 それは実際のところレンゲルバックルに封印されているスパイダーアンデッドの悪しき意思が見せるものだった。 紅渡に拾われ、完全には意識を奪い取れないながらも彼の闘争意識を強くすることで名護からの和解の提案を決裂させる一因となる、かつての相棒であるキバットとの再会においても地の石というアイテムに強く意識を集中させることで、トラウマとすら言えるクウガを無力化し手元に置くと同時に表面上はごく自然に彼が後戻り出来ないような土台作りを演出していったのだ。 だが、スパイダーアンデッドの目論見がうまくいったといえるのもここまでだった。 地の石はそれより前に受けた傷により動作不良を起こしクウガを洗脳しきれず、結果としてそのまま戦闘に持ち込まれてしまう。 この時点でスパイダーアンデッドにはあの黒いクウガの影がチラつき、破壊されるくらいならばと逃走を図ろうとした。 つまり闘争本能を刺激され戦いを求めた渡がしかしサガを用いてもなおクウガに敗れ去った時、既に彼は新しい主を求め渡を見捨てていたのである。 そして、レンゲルバックルが探した理想の相手、それがブレイドの世界崩壊に関して利害の一致により協力できるはずと考えた自分の世界のアンデッドだというのはもう述べられた通り。 出来れば橘朔也ではなく相川始を、とあてもなく彷徨ってすぐのところで、存在を認識していなかったキング、つまりはスペードスートのカテゴリーキングを見つけそれに脅威を伝えるため接触したということである。 これが、渡が名護やキバットとの会話でひたすらに頑なであったというのにユウスケとの会話では少々聞く耳をもった理由であり、同時にレンゲルバックルがここにいる理由であった。 「ふぅん……、ま、どうでもいいや」 レンゲルバックルの記憶や意思を一通り聞き終えて、しかしキングは一切の興味を示した様子すらなくそう吐き捨てた。 スパイダーアンデッドにとって想定外だったのは、こうして新しく自分の主となったキングという男は、恐らくアンデッドの中で唯一と言っていいほど自分の種の存続というバトルファイトの報酬について無関心な男であったこと。 そしてもう一つ、彼はどうあがいてもブレイドの世界存続に貢献できない主催者側の存在であったということだ。 だが悔やんだところでもう彼にキングの手から逃れることは出来なかった。 使用者として選ぶ存在がことごとく自分に不都合に動くという、もう何度目になるか分からない展開を覚悟した彼の不安は、的中していた。 先ほどの渡と同じように、このキングもまたレンゲルバックルから得られた『クウガと戦うべきではない』という警告をただの情報と受け取ってそちらに自分から向かうような男だったのだから 「まぁ取りあえず病院は後回しでこっちに行ってみようかな。 誰がいるのかも分かってるし、調子に乗ってる身の程知らずな“キング”君に本物のキングが誰なのか教えてあげるいい機会だしね」 そうレンゲルバックルに囁くように告げて、キングは一人病院に背を向けて荒廃したかつて市街地だった闇の中へ足を進めていく。 もちろん後回しにしただけで、こっちにも戻って来るけどさ、と誰に告げるわけでもなく笑いながら。 128 忘られぬmelody! 投下順 129 レクイエムD.C.僕がまだ知らない僕(2) 127 What a wonderful worms 時系列順 124 紅涙(後編) 小野寺ユウスケ 紅渡 126 ステージ・オブ・キング(3) キング
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月夜の晩。 彼の持つ宝具が──父のヴァイオリンの音色が、また、彼を呼んだ。 敵がいるのは其処だ、と。 その音色が、彼に「戦え」と。 ……あるいは、闘争により、誰かを「守れ」と。 そう、伝えてくれた。 耳鳴りのようで、それは優しい音色でもあった。 父と母が二人で作りあげた、『戦いを喚ぶ紅薔薇の戦慄(ブラッディ・ローズ)』の音。 そして、彼の本能は、その音色に応えた。 この先で暴れる敵と相対せよ、と。 本能が、彼にそう叫んだ。 敵は、かつて自分が戦った敵たちのように、今、誰かを喰らっている。 人を喰らい、それを己の力として蓄えようとしている。 おそらくは、己と同じ、『サーヴァント』の一体に過ぎない。 相手が如何なる力を持つかは知らないが、彼は、マスターの指示もないまま、ただ其処に向かって駆けた。 一刻も早く、この呼び声に答えなければならない。 それが、従者である以前の、自分の本能なのだから。 そして──自分は、従者である以前に、王でもあるのだから。 ──寒空の下を駆ける。 ──暗い路地裏を通り抜け、公園に急ぐ。 ──敵は、夜の小さな公園を根城にしているのだ。 「──」 ────そして、彼の寝泊まりしているマスターの邸より、少し離れたところで、彼には、ようやく、"視えた"。 「──」 小さな公園──それは、団地の為に作られたごく小さな公園だった。 高層の共同住宅に隠れて、ひっそりとそこにいた彼らの姿は、他のサーヴァントには感知できなかったかもしれない。 「ひぃ……ぅぐ……」 うめき声。 既に丑の刻を過ぎた真夜中に、一風変わった景色が見えた。 眼前には、『キャスター』のクラスのサーヴァントが、己の儀式を始めている姿があった。 「ぁ……ぁぅ……」 洗脳によって集められた、団地の住民たちであった──。 丑の刻を過ぎた真夜中に、彼らが歩み出し、自発的に集合するわけがない。 その証拠に、人々は皆、寝間着のまま、眠気を伴う虚ろな瞳で現れていた。 一時、彼はそれが何なのかわからなかった。 「ぇひ……ぅ……」 もっと近づいて見た。 すると、そこでは笑いながら、──『キャスター』がNPCを順に喰らっている姿があった。 並んだNPCたちを頭から順に喰らい、そのNPCが持っていた魔力を自らの餌にしている。 もしかすると、この『キャスター』は、英霊となる前は怪物であったのかもしれない。 子供の血しぶきが、『キャスター』の前に並ぶ人々の前に、飛沫として降りかかっていた。 食いつくすと、次に並んでいた成人女性が洗脳で前に出て、頭から喰われた。 並ぶ人々に、またも、血液の雨が降り注いだ。 辛うじて、彼らに幸福なのは、その人間たちの意思も半分眠らされているという事だろう。 「……」 ──彼は、それを見て、息を呑んだ。 これが、宝具が自分を此処に促した理由なのだと。 そう悟った。 確かに辛い光景だが、今、人々の奏でる心の音楽が絶やされそうとしている。 それを止めなければならないのが、彼の使命だった。 「くっ……」 ──そして、同時に大きな怒りが湧きあがって来た。 目の前のサーヴァントに対しての、使命とは無関係の──もっと根源的な、底知れぬ怒りが……。 「……どうして、こんな事を──ッ!」 彼がそう叫んだ時、『キャスター』は、NPCを喰らう手を止め、彼を見た。 当然ながら、『キャスター』も彼の来訪には、気づいたようであった。 夢中になりすぎて、他のサーヴァントの気配を探知し損ねたのか。 派手にやりすぎ、結果として他のサーヴァントに目をつけられた事には、少々の後悔もあったようだが、彼の姿を見た『キャスター』は些か冷静だった。 彼の魔力が、決して高くなく、その運用もあまり上手でないのに気づいたのかもしれない。 「おや。他のサーヴァントに感づかれましたか」 冷徹な瞳で、『キャスター』は言った。 怪物じみた醜い容姿でありながら、それの口調は紳士にも近かった。 「どうやら、その傍らの使い魔をお見受けした所、貴方も私と同じ『キャスター』のクラスのようですね」 「……」 「……如何でしょう? 貴方にも何体か、NPCを分けて差し上げましょう。 今は力を蓄える為、お互いを見逃し、お互いにNPCから魔力を吸収して、魔力を高める。 それが、『キャスター』である我々の間では、お互いにとって最も有効な策と思いますが──」 目の前のキャスターは、NPCの魔力を吸いつくし、自身の道具作成や陣地作成に役立てようとしているのだろう。 つまりは、彼自身は、ここにいるNPCたちをただの道具と扱っているわけだ。 ──いや、仮にそれが人間だったとしても同様に彼は、道具として喰らいつくすに相違ない。 人間を自分の餌にする──それが、彼のやり方のようだった。 「……」 それに対する「彼」も、確かに、目の前の『キャスター』と同じ性質を持つ存在だった。 人間を喰らい、魔力を得る──それが戦術において重大であるのは、彼の持つ宝具と照らし合わせて考えれば、間違ってはいない。 それどころか、彼の同種は、人間の生命力を喰らって生きながらえている程なのだ。 しかし──やはり、違う。 彼と、『キャスター』とは違っていた。 それ故、彼の「解」は『キャスター』とは、異なっていた。 彼の使い魔が、彼より先に怒りを露わにする。 『ふざけんな! こんなに酷え事しやがって!』 「──ああ。僕も、お前には……従わない!」 ちらりと、視えたのは、これからキャスターたちに喰われる為だけに、意思を殺して並ぶ人々の群れである。 洗脳されながらも虚ろなまま手を取り合う母と子、兄と妹、姉と弟。 キャスターの目の前には、母を食われて、虚ろな瞳のまま──ただ、血液を浴びながら立ちすくむ少年の姿。 だが、その本能は、そのNPCの子供を涙させていた。母を失った悲しみは、電脳存在や洗脳の意思を越えて、彼の瞳に一筋涙を光らせているのだろう。 疎らに並ぶ中でも、同じ家族が一塊に集まっているのは、もはや動物的本能と呼べる物に違いない。 互いが血脈で反応し合い、お互いを庇い合う。 それが、彼らに根付いている感情だと理解し──彼は、理解する。 結局のところ、NPCとは、利用に値する物とは限らない、普通に生活する人間の意思には違いないのだと。 それが、家族。 「データ存在でも……この人たちには、家族の愛があるんだ……」 ──何故、宝具は……あのヴァイオリンの音は、自分を呼んだのか。 それは、このデータ存在たちが奏でる、美しい音楽を守る為ではないか。 何より、あの宝具は、彼の父と母の祈りが込められた名器なのだから。 「何を言っているんですか? 彼らは生命を持たないNPCですよ?」 生命があるか否かは、彼には関係がなかった。 「お前のような奴には、聞こえないんだ……。 この人たちが奏でている、美しい音楽が──」 ──刹那。 彼の使い魔が、彼の意思より先に動いた。 彼の呼び声を一早く感知したのかもしれない。 「──そして、それを止める事が、どんなに醜い事なのか」 それは、これまで闇に隠れて見えなかったが、金色の蝙蝠の姿をしていた。 ──その名は、『キバットバットⅢ世』。 使い魔であると同時に、彼の持つ宝具の一つだった。 「──行くよ、キバット」 『おっしゃあッ……! キバっていくぜッ……!』 ガブッ──! 牙を立てて、『キバットバットⅢ世』は、彼の手に噛みついた。 瞬間、彼の美しい容貌に、ステンドグラス色の血が紋章として通っているのが見えた。 彼の腰に、血の色の鎖がベルトのように現出しており、彼は、『キバットバットⅢ世』を掴み取って、鎖ベルトのバックルに逆さに貼り付けた。 そして、彼は、怜悧な瞳で告げた。 「──変身」 ──瞬間。 彼の外形を、パンプキン色の鎧が包んでいく。 まるで、ジャック・オ・ランタンのような異形は、彼の全身を余す事なく包み込み、その魔力を格段に上げた。 しかし、──驚くべきは、それでもまた、彼の魔力は封印された状態であるという事だ。 キバフォーム。 これは、まだ鎖に身を包み、真の力を解放しない姿であった。 これが、彼の"王族"たる証。 「──ッ!?」 そして、『キャスター』は、その様相に、何を敵に回したのかを悟った。 蝙蝠の使い魔はポピュラーだが、その使い方と、鎖に繋がれたその姿。 それは、まぎれもなく、ある有名な伝説に似通っていた。 恐れおののく『キャスター』は、言う。 「まさか……それが貴方の姿──よもや、貴方の真名は、『吸血鬼(ヴァンパイア)』──!」 吸血鬼族の皇帝(キング・オブ・ヴァンパイア)──通称、キバ。 それが、彼の纏う鎧の正体であった。 彼もまた、『キャスター』の明察した通り、同じ『魔術師』のクラスのサーヴァントであり、その正体は吸血鬼族の王だ。 そして、それと同時に人間との混血である「ダンピール」でもある。 しかしながら、厳密には彼ら"ファンガイア族"は、吸血鬼に近い存在でありながら、吸血鬼とは少しばかり呼び名が異なり、長い歴史の中にも人間との混血例は珍しかった故に、「ダンピール」のような呼称が無い。 あくまで、人間ともファンガイアとも呼べない何かが、彼だった。 この二つの種の混血は、確認されている限り、彼と、その後の「紅」の血族だけである。 餌と狩人の二つの種族の間で揺れ動き、その共存を目指した最初の青年──それこそが、彼の真名『紅渡』であった。 かつて、この鎧を纏い、『仮面ライダーキバ』として、共存の為に戦った者である。 「────はああああッッ!!!」 疾駆したキバは、右の拳で、『キャスター』の胸を突いた。 キバと化した彼の拳が、『キャスター』の胸板の上で跳ぜた。 ──想像以上のダメージ。 もはや、条件反射のように『キャスター』の口から、魔力を伴った血液が漏れ、飛び散った。 「ぐッ……!!」 無抵抗な『キャスター』に向けて、それが何度か続けられるに従い、魔力の影響を逃れたNPCたちがバタバタと倒れ始めた。 死んだのではなく、キャスターによる洗脳が解けた結果として、一時的に脳の構成機能が麻痺したのだろう。 それが彼らの身体のバランスを覆し、一度、眠りの中に陥らせた。 お陰で、彼や『キャスター』の戦いは、誰にも見られず、夜の闇に溶け込む事が出来る事になる。 洗脳が解けた以上、それを人質にされる事もない。 敵方の『キャスター』の戦闘能力は、クラスのステレオタイプに漏れず、決して強くは無かった。 彼は、遂に両脚で立つ事も困難となり、キバのパンチを受けて倒れる。 「貴方も、『吸血鬼』ならば、何故にッ! 何故に、人を喰らうこの私を、許さないのですか……!」 後は、自分の提示した契約を裂いた理由を訊くだけが、『キャスター』にに出来る唯一の反抗だった。 そもそも、キバの力が現状で『キャスター』を上回っている時点で、彼の提示した案は無意味である。 が、『キャスター』がそれに気づく事はないし、キバの持つ怒りが伝う事もなかった。 「──それが、王の判決だ」 彼の手には、次の瞬間──『吸血鬼族の魔皇剣(ザンバッドソード)』が発現していた。 この宝具は、彼の吸血鬼族の皇帝(キング・オブ・ヴァンパイア)たる証でもある。 現在変身しているキバフォームでは、本来的な力を発揮できないものの、その刀身は『キャスター』の半身を引き裂くには充分効果的な硬度と魔皇力を持っていた。 彼は、それを力いっぱい、振るいあげた。 ────結果。 「ぐああああああああああああああああーーーーーーーッッッ!!!!!」 まだ何か言いたげな『キャスター』の身体が真っ二つに引き裂かれ、遂に、その姿は爆発四散した。 無銘の霊となった『キャスター』の魔力は、空を惑い、不規則に泳ぎがら天上に昇ろうとする。 それは、通常、可視化されない物であったかもしれないが、キバだけには見えた。 すると、ある者を呼び出そうとした。 「来い……──」 キバは──渡は、多くの家族を引き裂いた『キャスター』を許さなかった。 たとえ、意思な魔力になったとしても。 そして、彼の耳に聞こえる、「音楽」を止めた『キャスター』には、王の判決が下されなければならなかった。 「──『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』!!」 キバが呼ぶ──。 そして、キバットが茶色の笛を鳴らす。 夜の乾いた空気に、笛の音が響き、それを竜は訊き届けた。 ……すると、どこからか、巨大な竜の羽音が鳴り響いた。 夜の街の上空で、誰も感知できない一体の竜が飛んでいる──。 名は、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』。 キバが従える宝具の一つであり、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』は、彼が滅したサーヴァントの魂を喰らうのである。 直後には、空中を浮遊していた『キャスター』の魔力は、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』の口の中に納まり、その姿を消した。 あの『キャスター』は、これまでに多くの人間の魔力を吸っている。彼に喰われた者たちの魂もまた、そこに込められているのだろう。 それを含めて、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』が喰らいつくした事には、些かの抵抗もある。 しかし、それが彼のこれからの戦いには必要だった。 すぐに、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』は去って行き、そんな怪獣がここにいた事を誰からも忘れさせた。 キバは、それからすぐに、近くを見た。 「……」 ──母を、目の前で喰われた少年。 夜風の下で眠りにつく彼の母たる女も、今、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』が食ったエネルギーの一部を作り上げている。 それが後ろめたくもあった。 「──ごめん」 キバは、彼に寄り、血に穢れた額を撫ぜながら、そう謝罪した。 その声は、眠りに陥る少年には届かないであろうし、もし目覚めていたとしても彼が何を謝罪しているのかさえ解さないだろう。 しかし、謝らずにはいられなかった。 目の前に現れた『キャスター』なる怪物にむざむざと彼の家族を殺させてしまった事も。 渡自身が、彼の母の魔力を餌にする形になってしまった事も。 「でも、君の父さんの力は、無駄にはしない……」 キバは彼の額から、翳すように、手を突き放した。 今、彼が『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』を通して得る事が出来た僅かな魔力で、彼らの記憶を消し、そこに流れた血を浄化しようとしているのだ。 魔力の運用は、彼には出来ない。キャスターのクラスを持ちながら、それは従者たちに任せているからだ。 だが、彼のスキル『皇帝特権』のランクは、この時、一時的に上昇し、それが魔力を行使させた。 すると、彼らが浴びた血は一斉に穢れを落とし、ただここで集まって「何故か」眠っていた事実だけが、彼らには残る結果になった。 結果、『キャスター』を倒す事で貯蓄した魔力は、その殆どを使い果たし、元の渡の魔力とさして変わらない状態にまで戻してしまう。 あの『キャスター』が持っていた力は弱すぎたのだろう。 変身が自動的に解けた。 『おい、急ぐぞ、……渡! マスターに大目玉喰らっちまう!』 「ああ……!」 そこにあったのは、やはり、紅渡というふつうの美男の姿だった。 彼は、それから、また急いで、自らのマスターの下に帰っていった。 何度か振り返りながら、倒れるNPCたちに心で囁く。 ──がんばれ、と。 ◆ 「随分と遅いお帰りですわね、キャスター」 マスターの邸宅。 薄い生地の寝間着を纏った、長い髪の女性。 ──彼女も普段は、目立つゴシック・ロリータ服を着ているが、流石に寝る時までは着ないのだろう。 『げげっ、マスター……!』 彼女こそが、キャスター──紅渡のマスターである、≪ローゼンクロイツ≫であった。 年齢は、◆◆歳。職業は◆◆であり、その収入だけで暮らしている。 彼女の住まうこの薔薇十字館なる豪邸は、彼女の父が遺した物らしかった。 まるでホテルのように無数の部屋があり、彼女一人で住まうには広すぎる気がするが、それには些か事情がある。 元々、彼女の父は、彼女が幼い頃から姿をくらましており、各地に残る奇妙な館だけがその痕跡となっているのだ。 この薔薇十字館もその一つに過ぎず、自然と彼女の相続する土地の一つとなっていたらしい。彼女も相続するまでこんな土地は知らなかった。 第一、気味が悪い場所であった。 この薔薇十字館で暮らすのは、彼女にとってもこの聖杯戦争が初めてである。 そして、彼女には、行方不明の父と、亡くなった母と、指名手配犯の兄以外に家族がなく、結果的にこんなに広々とした空間で過ごす事になっているのだ。 彼女の願いは、二年前に理不尽に奪われた母の命を取り戻す事であり、キャスターにもその悲願は充分に理解できる物だった。 故に、彼女と契約を結ぶ事にも躊躇はなかった。 ……少々、性格が手厳しく、また、奇妙な痛々しさがあるというのが、欠点だが。 「一体全体、こんな時間にどうしたのですか? キャスター」 「……起きてたんだ、マスター」 「ええ。貴方が出かける音を聞いて」 そう言う≪ローゼンクロイツ≫の言葉には、茨のような棘が感じられた。 心なしか、些か不機嫌な顔付にも見える。 それを察して、『キバットバットⅢ世』が横槍を入れた。 『おい、ちょっと待ってくれよ、渡は──』 キャスターの事を庇おうというのだろう。 彼も、実のところ、キャスターの従者の一人と分類されて良い存在である。 サーヴァントという立場を通り越し、元が一人の王であった紅渡は、使い魔たちの信頼も既に勝ち取っていたのである。 それこそ、渡と≪ローゼンクロイツ≫という初対面の二人の比ではない。 初めはお互い、疑心を持ち合うのがマスターとサーヴァントの関係の常だ。時代や思想の違いが生じ、息の合う者の方が少ないのだ。 が、『キバットバットⅢ世』の心配とは裏腹に、≪ローゼンクロイツ≫は言う程、サーヴァントを責めたてはしなかった。 「──キバット、囀らなくとも結構。別に、キャスターを咎める気はありませんわ。 ……それより、この夜に相応しい、美しい詩が完成しましたから、聞いてください」 そう言うと、≪ローゼンクロイツ≫は、唐突に、詩を詠み始める。 「ああ、紅の血よ! 紅の血を分けた吸血鬼よ! 今宵も、薔薇のような美しい棘と、その身を守る固い鎧で、主に迫る悪魔たちを倒しておくれ……。 聖杯の齎す美酒で、私の心の亡母に、冥府に囚われた私の姫に、ひと肌のぬくもりを取り戻しておくれ……!!」 ……。 呆然とするキャスターと『キバットバットⅢ世』であった。 本職の◆◆であるとはいえ、彼女の紡ぐ言葉は、独特の世界観に包まれている。 なんだかむず痒いというか、見てて痛々しい気分に攫われる。 何度かこうした事があったが、その度に彼らは呆然と立ちすくんだ。 そんな空気を察する事もなく、≪ローゼンクロイツ≫は言う。 「──あなたへの詩です、キャスター」 キャスターは、≪ローゼンクロイツ≫の目を見た。 彼女は、怜悧な瞳で言う。 「確かに勝手な行動ではあるようですが、私たちにとって厄介な敵を未然に殲滅した事には変わりません」 「見てたんですか……マスター」 「いいえ。私は何も。しかし、貴方がこうして無傷で帰って来たのが何よりの証拠です」 確かに、夜一人で駆けだすように抜け出し、無傷で帰還したという事から、キャスターが戦いに出て、勝利したのだという事が伺えた。 それというのも、薔薇十字館のキャスターの部屋に設置されたヴァイオリン型の宝具『戦いを喚ぶ紅薔薇の戦慄(ブラッディ・ローズ)』の特性と照らし合わせれば簡単である。 それは、キャスターの奥底に眠る魔皇力が感知する、「魔力を伴った敵」の存在を感知する。 彼らが暴れ出した時、キャスターはそれに反応して、いつも、鳴りやまぬ音を消し去るようにして駆けだしていく。 今夜もそうだったのだ。 だから、それが彼の戦闘の合図で、敵を殲滅した事まで≪ローゼンクロイツ≫は予測した。 ただ、詳細な経過はわからないし、こんな時間に寝起きで彼を追う気にはなれなかったのだろう。 「……簡単に事情を説明してもらえるかしら?」 ≪ローゼンクロイツ≫が言うと、キャスターは応えた。 「──敵のクラスは僕と同じキャスターでした。真名はわからないままです。 ただ、マスターの言う通り、もう殲滅しました」 「では、もう一つ。敵は、一体、何故こんな時間に暴れるつもりだったの……?」 そう言うと、キャスターはどもった。 気弱な彼は、その経過を口にするのを憚ったのだ。 代わりに、『キバットバットⅢ世』がそれを≪ローゼンクロイツ≫に伝えた。 『──奴は、洗脳した人間の魔力を肉ごと喰って、自分の力にしてたのさ! 半分楽しみながらな──! まったく、とんでもない野郎だぜ!』 怒張の混じった『キバットバットⅢ世』の言葉を聞き、≪ローゼンクロイツ≫の中で何かが震えた。 聖杯戦争のマスターは、NPC以上に、そうしてマスターたちに狙われるリスクが高い。 それも覚悟の上だが、それを痛烈に実感するのは、いつも被害者が出た時だった。 今日、彼らが見て来た光景を想像し、≪ローゼンクロイツ≫は確かに実感した。 それから、キャスターも、弱弱しい唇が、震わしたまま、続きを≪ローゼンクロイツ≫に告げた。 「ええ……。小さな子供や、家族を遺して食べられた人もいました……」 「……」 ≪ローゼンクロイツ≫は、その言葉を聞いた時、何かを思ったように、言葉を飲み込んだ。 彼女もまた、家族という言葉には敏感に反応する。 彼女が戦う理由であり、二年前、彼女から全てを奪ったもの。──その時の心の傷がまだ残っている証だった。 キャスターが、報告を続けた。 「……それが、今日僕が戦った敵の全てです。 あとは、いつも通り、キバの力で倒して、彼の魔力は『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』が喰らいました」 「巻き込まれた人間の記憶は?」 「大丈夫、消しました。……代わりに、食らった魔力がなくなりましたけど」 それが全てだった。 他に報告すべき事はない。 それに、敵の殲滅まで報告した以上、もはやこれより訊く必要はなかった。 情報としては無意味で、あくまでキャスターが夜中にマスターを離れて、一時単独行動をした事情として訊き届けたかったのだろう。 「──わかりました」 「……」 「次からは、たとえ夜でも私を起こしてください。 貴方は、私を守る騎士でもあるのだから……私を一人にすべきではありません」 「……はい。……わかりました」 それだけ聞くと、ジゼルはつんとした表情で立ち去ろうとした。 が、突如、足を止め、キャスターたちの方を見ないまま、一言告げた。 「──そうだ、キャスター。薔薇風呂を沸かして入りなさい。 貴方も、薔薇のアロマで今夜の戦いの疲れを癒し、次の一日に備えると良いわ」 そう言って、また彼女は部屋に戻ろうとする。 一瞬、彼女が何を言っているのかわからなかった。 今日の夜入った薔薇風呂。 キャスターと『キバットバットⅢ世』は、風呂で疲れを癒すのがとにかく好きだった。 この館には、大きな風呂があり、今日も休む前にそれで疲れを取っていたくらいである。 しかして、マスターがわざわざ、こんな時間に風呂を沸かすのを許すような労いを見せたのは、主従関係を結んでから、今日が初めてだった。 彼女も少しずつキャスターの性格を理解し始めているという事なのだろうか。 キャスターは、少しきょとんとしてから、再び眠りに就こうとする≪ローゼンクロイツ≫の後ろ姿を見ながら、小さな声で言った。 「……ありがとう、マスター」 『よっしゃ~♪ 渡~! 風呂だ風呂だ~♪』 【CLASS】 キャスター 【真名】 紅渡@仮面ライダーキバ 【パラメーター】 基本 筋力E+ 耐久E 敏捷D 魔力D 幸運D 宝具EX キバフォーム 筋力B 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運B 宝具EX 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 陣地作成:- 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げるスキル。 紅渡は、このスキルが失わてている代わりに、王が引き継ぐ『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』の宝具を持つ。 道具作成:D 魔力を帯びた器具を作成する為のスキル。 紅渡は、魔皇力を込めたヴァイオリンを作る事のみに長けている。 製作工程は一般的な高級ヴァイオリンと相違ないが、その最終工程で彼の魔皇力が無意識に込められる。 これ以外に必要な道具の多くは、基本的には父や先代の王が集めた物であり、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』に保管されている。 【保有スキル】 魔皇力:B/2(ハーフB) 魔術に代えて紅渡が持つ、"ファンガイア"の力。 常時は人間の血を交えている為に、通常のファンガイアよりもその影響が希薄である。 キャスターでありながら魔術の式を介さず、ただ魔皇力を内に秘めているだけの渡には、戦闘力としてしか認識されない。 尚、このスキルは、宝具『キバットバットⅢ世』の力で一時的にランクを高める事が出来る。 ファンガイア族:A/2(ハーフA) 吸血鬼に近い性質を持つ、彼の出身種族。 その種の王の資格を持ち、彼らを裁く権利を有するが、父親が人間である為、ファンガイアとしての第二の姿を有さない。 彼の場合、このスキルの恩恵として、ファンガイアの血が無ければ出来ないような行動(『キバットバットⅢ世』のノーリスクでの運用など)が可能である。 皇帝特権:E 本来持ち得ないスキルを、本人が主張することで短期間だけ獲得できるというもの。 ただし、渡の性格上、特殊な状況下で精神に変化が起こらない限り、このスキルは発動できない。 仮に渡がこのスキルを自覚した場合、そのランクは、B~EX相当まで飛躍的に上昇し、あらゆるスキルの使用を許す事になるだろう。 主に、「騎乗」、「剣技」などのスキルがこれによって付加され、生前もそうした技能を駆使している。 【宝具】 『キバットバットⅢ世』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 人間の腕を噛む事で、魔皇力を高める『キバの鎧』を対象の外形に纏わせる力を持つ使い魔。 キバット族の名門・キバットバット家の三代目であり、ファンガイアの王が選ぶと同時に彼らも王を選び、契約と共に使役される。 とはいえ、普段は感情豊かで口うるさく喋り、渡とは主従を越えた友人関係にある。 彼もキャスターと共にこの世に現出し、便宜上は使い魔と同様の扱いを受けているが、実際には紅渡以上の魔力を持ち合わせており、キャスター適性の低い渡の魔力を補佐する役割を持つ宝具である。 渡以外の人間も同様に、『キバットバットⅢ世』が"噛む"事によって『キバの鎧』を纏う事が出来るが、素質のない者では『キバットバットⅢ世』の放つ魔力エナジーに耐える事が出来ず、大抵の人間は数回変身すれば死んでしまう。 更に、仮に適正があったとしても、「エンペラーフォーム」と呼ばれる鎧の真の力を発揮した場合、エネルギーに耐えられる者の方が希少というレベルで、一度変身しただけで多くは死亡する。 この宝具を奪って変身するのは容易いが、高い資質が無ければ、リスクにしかならないのである。 『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』 ランク:EX 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1~99 紅渡たちファンガイアの王の有する"生きた城"。 その正体は、かつての王がドラン族の最強個体である"グレートワイバーン"を捕獲して、城として改造した物である。 普段は薔薇十字館(マスターの所有地)の一部に擬態している為、常人に視る事は出来ない。しかし、キャスターが召喚した"月"の光の下でその真の姿を現す。 内部には幾つかの道具・宝具を保管しており、この聖杯戦争における『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』の役割は、実質的にはギルガメッシュ伝説の『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』と同様の宝物庫である。 尚、これに保管されている宝具の中には、渡に従属し、運命を共にした四体の幽閉されしモンスター(ガルル、バッシャー、ドッガ、タツロット)が含まれている。 渡の有事には、魔力と引き換えに『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』から宝具を呼び出す事が出来るのである。 ただし、よりランクの高い宝具を呼び起こす際には、多くの魔力や生命力がこの宝具に貯蔵されていなければならないという欠点がある。 その為、他の主従との戦闘行為に勝利する、もしくは、NPCの魔力を吸収する等の方法で、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』の力を高めなければ上位宝具タツロットなどは呼び出す事すら出来ない。 『吸血鬼族の魔皇剣(ザンバッドソード)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~50 最大捕捉:1~50 多くの宝具を有し、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』に保管したとされる紅渡の最も代表的な武具。 この世に存在する最も強力な剣だと言われる。これこそが彼の皇帝たる証であり、巨大な魔皇石の結晶から削りとったという逸話も残されている。 元々がライフエナジーを持つものに対して過剰に反応し、それを「喰いにいく」性質を持つ「命吸う妖剣」である。 その為、使用者の意志が足りなければこの剣に乗っ取られ、無差別に敵を見つけ出し、命を吸い取ろうと暴走するリスクを負う事となる。 このリスクは、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』に幽閉されたモンスターたちの生み出す幻影生物"ザンバットバット"により軽減する事が出来る。 また、この剣は、彼の「王の証」として、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』を介さず、渡の意思だけで発現できる事が可能である。 ファンガイア戦争時の伝説では、真の姿たる「エンペラーフォーム」を解放しなければ扱えない武器であったが、その戦争の後には、エンペラーフォームを解放する事なく使用したという記録もある。 その逸話に基づき、現在の渡も、少なくとも『キバットバットⅢ世』によって『キバの鎧』を纏ってさえいれば、この剣を暴走する事なく扱う事が可能。それさえ纏わなければ、まともに扱う事は困難である。 また、その真の力を解放し、多くの敵を葬った美技を発動するには、「エンペラーフォーム」の解放が必須条件となる。 『闘争を喚ぶ紅薔薇の戦慄(ブラッディ・ローズ)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:その音の届く限り 最大捕捉:その音の届く限り 渡の父・紅音也と渡の母・真夜が共同して作り上げたバイオリン。 微弱の魔力と祈りが込められており、この音は、渡に使命を伝え、強い魔力を持った敵の発生に呼応する。 渡の魔皇力で感知できる場所で、高い魔力を持つ者が魔術を行使して大規模に暴れ出したとするのなら、この宝具が必ず渡に敵の発生を伝えるだろう。 この宝具も、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』を介さず、渡の意思だけで発現できる事が可能である。 【weapon】 『キバットバットⅢ世』 『戦いを喚ぶ紅薔薇の戦慄(ブラッディ・ローズ)』 【人物背景】 仮面ライダーキバに変身する青年。職業はヴァイオリン職人である。 父も同じくヴァイオリン職人。人間の父・紅音也と、ファンガイア族のクイーン・真夜とのハーフであり、両種の特性を持つ。 ファンガイアの特性としては、美男美女であり、ある時から外見の成長が止まり、若さを保ち続ける事が挙げられ、彼もその例外ではない。 ただし、ファンガイアとしての体を持たず、外見は誰が見ても普通の人間の若者である。 性格は、内向的で口下手。純粋で優しい子供のような性格で、それ故、後ろ向きでもあり、度々悩み事をする。 だが、それも仲間たちとの戦いの中で克服し、後には異父兄の登太牙と共に、王の資格を持つ者としてキバの鎧で最後まで戦い続けた。 伝説では、ファンガイア、ネガタロス軍団(仮)、ネオファンガイア、レジェンドルガ、世界の破壊者など、あらゆる存在と戦った記録があらゆる世界で残っている。 しかし、現世に英霊として顕現した際に、ファンガイア以外との戦闘は彼の中で忘却されており、実質的に今の彼に残るのはファンガイアやそれに近い種との戦いのみとなった。 【サーヴァントとしての願い】 かつての戦いで死んだ人間とファンガイアの魂を救済する事。 それと同時に、この聖杯戦争の中においても、誰かの奏でる音楽を守り続ける事が彼の願いである。 【基本戦術、方針、運用法】 強力な宝具を幾つも持ち、戦闘能力も格段に高いが、その反面、彼はキャスターの絶対条件である魔力に乏しい。 また、生身での戦闘力もこれまたせいぜいアスリート並で、キバの鎧を纏って白兵戦を行う事が能力の前提にある。 他と比べて低いパラメータの代替として幾つもの宝具を持っており、これが彼の能力を補っている。効率よく戦闘にするにはこれを駆使するのが良いだろう。 ただし、これは、『月下に目覚めし魔竜の城(キャッスルドラン)』に貯蓄された魔力に応じて運用が可能になる為、キバに変身して戦闘を続ける必要がある。 キャスター自身は、罪のない相手はNPCを含め積極的に喰うつもりはない為、その方法は「サーヴァントを倒す」事に限られる。 出来る限り、強い敵と交戦して勝利し、真の力を発揮できるまで魔力を貯蓄していくのがベストな戦法だが、方法そのものがリスクが高い面がある。 また、更なる欠点として、『キバットバットⅢ世』を奪われた場合、彼の戦力が格段に落ちてしまう事も挙げられる。 無理矢理捕まえて変身すれば、誰でも変身できてしまう性質を利用されれば、勝率は著しく下がってしまうだろう(常人ならば不可能であるが、相手がサーヴァントならばリスクが充分に有りうる)。 【マスター】 ≪ローゼンクロイツ≫@金田一少年の事件簿 薔薇十字館殺人事件 【マスターとしての願い】 ホテル火災により喪われた母の生命の蘇生。 【weapon】 なし 【能力・技能】 ◆◆として活躍する優れた◆◆◆の才能。 人間の体を杭で撃ちつけ、貫通して床まで叩きつける女性離れした腕力(その後、その◆を◆にして部屋の◆◆◆◆◆を◆で◆◆◆◆て◆◆させているので、超人的な筋力の持ち主と思われる)。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆や毒薔薇を調達する行動力。 薔薇や◆◆◆◆◆◆などに詳しい博識ぶりは高遠に評価された。 また、今回の登場人物ほぼ全員が有名な指名手配犯の顔を見ても気づかないのに対し、彼女だけは一目見て高遠だと気づいたので、ニュースや時事も人並みにわかるはず。 【人物背景】 「金田一少年の事件簿」の「薔薇十字館殺人事件」の犯人・ローゼンクロイツの正体。 ◆◆歳。職業は◆◆。巨乳。「◆◆◆◆◆」は本名ではなく◆◆◆◆◆らしく、本名は美咲◆◆◆。 どんな状況下でも◆◆◆を言う、所謂「◆◆◆」で、通常はこの手の推理漫画においてはミスリードに使われそうなヘンテコ人間である。 彼女は、2年前、ローズグランドホテルの火災で母親・美咲蓮花を喪った。 しかし、実はそのローズグランドホテル火災は、母の開発した「青い薔薇」を盗む為に五人の人間が母を殺し、証拠を隠滅する為に火を放った凶悪事件による物だった。 彼女は、母が最期に遺した五つの薔薇を手がかりにして、「薔薇の名前を持つ人間」をホテルの宿泊客の中からピックアップ。 五つの薔薇の内、四つは燃えてしまったが、彼女は唯一遺った「皇翔」の薔薇の名を持つ、皇翔(すめらぎ しょう)を殺害した。 その後、ビル火災に巻き込まれた「薔薇の名前を持つ人間」たちを集め、母の仇を特定して殺そうと試みる。 そして、彼女がこの聖杯戦争に呼ばれたのはその直後の話である。 また、実は彼女には、生き別れた異父兄がいる。 その名は、高遠遙一。「地獄の傀儡師」を名乗って連続殺人事件を演じ、多くの殺人事件を考案し教唆した指名手配犯であると言う。彼女がそれに気づいたのは、ごく最近。 当初は、皇を殺した事に強い嫌悪感や罪悪感に苛まれたが、「地獄の傀儡師」が自分の兄だと知ったジゼルは、その血脈を信じて、「殺人への自信」を得た。 とはいえ、やはり快楽的に殺人を行う兄とは性格が根本的に異なり、彼女のターゲットは、母の仇に限られている。殺人に対してはむしろ嫌悪を抱く心の方が大きいようだ。 【方針】 他のサーヴァントたちを撃退し、聖杯を手にする。今の彼女は復讐ではなく、母を取り戻す事を優先に考えている。 その上で無関係な人間を倒す事もやむを得ないが、出来得る限り無意味な犠牲を出すつもりはない。