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「つながる」by229さん 投稿日2010/09/18 もしも兄が鷹藤の部屋を覗いていたら…。 エロなしです。 片山の一件とは 片山の一件から数日後。 洸至は何箇所か構えているアジトのひとつに居た。 部屋を覆うように置いてある本棚にはミステリー、犯罪がらみの実録ものにまじって工業化学、 建築学の専門書が置いてある。 ミステリーの文庫本の背が日焼けしたものが多いのは、父によって燃やされた本と同じものを古書店 を巡ってコツコツ集めたからだった。 父に殴られながら、破壊を夢見た少年の部屋。 それを復元したのがこの部屋だった。 壁面にあるモニターを、洸至は気のない様子で眺めていた。 モニターの中には鷹藤が居た。 先日の片山の件の翌日、凄絶な二日酔いと、洸至による説教で大いに反省したのか、遼子はその後 飲みすぎることもなく、仕事の後は大人しく家に帰ってくるようになっていた。 そんな遼子がこの男の部屋を訪れるはずもなく、この部屋を見る意味はほとんどない。 今はただ、仕掛けたカメラが正常に作動するかのチェックの為だけに見ていた。 鷹藤の生活は単調そのものだった。 仕事から帰ると、早い時間であれば洗濯機を回し、そうでなければコンビニ弁当を食べ、シャワー に入ってビールを飲んでから寝るだけだ。 仕事のない日は終日出掛けているか、家に居る日があっても、終日寝ているか。 今日は前者の日だった。 洗濯機を回しながらシャワーを浴び、髪をドライヤーで乾かすと、ビール片手に枕元に山のように 積んである文庫本に手を伸ばす。 何度も読んだせいで、多少古ぼけた本を開き、中ほどから読み始めた。 暴力が吹き荒れ、陰惨な描写が叩きつけるような文体で綴られるが、血生臭くも、抒情的な物語 が展開されるミステリーだった。 洸至も好きな作品だ。 「いい趣味してるじゃないか」 洸至が笑みを浮かべた。 洸至がモニターの電源を落とそうとした時、鷹藤の携帯が鳴った。 携帯を手に取り、発信者名を見て、鷹藤が眉をひそめた。 「はい、鷹藤」 やる気のなさそうな声で応答する。 「こんな時間になんだよ。呼び出しかよ…違うのか。あんた、どうしたんだ、そんな声出して」 電話は、遼子かららしい。 「相談?俺にか。…まあ、あんたは確かによっぱらうと手に負えないタイプだけど」 しかも、仕事がらみの電話ではないようだった。 洸至が電源に伸ばした手を元に戻すと、モニターに眼を注ぐ。 「はあ?…片山さんと?飲んで、それで…?」 鷹藤は適当な相槌を打ちながら、しばらく遼子の言葉に耳を傾けていた。 「…片山さんがそんなことするタイプに見えないけどな」 あの日のことを話しているのか。 記憶に残っていると思えなかったが、快楽のあと特有のけだるさから、あの日、何かあったと疑い 不安になっているらしい。 問題は、そのことを何故この男に相談しているか、だ。 「いつもみたいに、飲み過ぎて変な夢見たんだろ。あんたの兄さんがそう言ってるなら間違いないんじゃねえの。 大丈夫だって、酔い潰れたあんたは重いだけで、そんなことに付き合えないくらいベロベロだからさ。 …いつもあんたを引きずって帰ってる俺が言うんだから、信用しろって」 遼子はまだ納得していないのか、また暫く一方的に話しているようだ。 鷹藤の相槌がしばらく続いた。 「…自分が知らないところで変なことしたんじゃないかって? 逆になんて言うか、あんたはそういうところは真面目すぎる位真面目だって。 現にこうやってそのことで落ち込んでんだからさ」 口調はぞんざいだが、遼子に語りかける声は穏やかで優しい。 「もし、あんたが思うようなことがあったとしても、それで俺は見損なったりしねえって。 あんたはあんただ。それに、俺の知る限りあんたはそんな人間じゃないよ」 最後の方はひどく真面目な口調で言った。 鷹藤の言葉で、遼子が納得したようだった。 洸至の中で、何かがざわつく。 「…いいって。そんな落ち込むなよ。飲みすぎただけだろ。きっと夢だよ。疲れてんだよ、 早く寝ろって。じゃあな」 通話が終わろうとした時、鷹藤が意外そうな顔をした。 「ああ…おやすみ」 そっけないが、微かに甘さを含んだ声で鷹藤は言った。 鷹藤は通話が終わった後も、暫く手の中の電話を見つめていた。 「おやすみ…か」 鷹藤が口元に笑みを浮かべた。 片山と遼子の動画を見た時も、渇望と怒りと嫉妬がないまぜになった感情に襲われたが、まだ どこかで安心感があった。 あの時、片山は遼子の心を掴んだ訳ではないからだ。 だが、今、遼子は洸至に頼らずに、鷹藤を頼り、信じ、その言葉で落ち着いたようだった。 遼子と体を交わした片山よりも、ただ言葉を交わしただけのこの男の方が気に入らなかった。 洸至が眼を細めてモニターの鷹藤を睨む。 「普通にしてりゃあ、あいつも、かわいいんだけどな」 鷹藤はベッドに仰向けに寝転がると、天井を見つめ、しばらく遼子が最後に言った一言を反芻 しているようだった。 「恋のはじまり、ってやつか」 いまその顔を誰かが見たら、震えあがる様な表情を浮かべながら、洸至が言った。 今晩ばかりは甘い夢でも見るといい。 これからたっぷり悪夢を見ることになるだろうからな。 洸至は冷たく笑うと、モニターの電源を落とした。 エロなし、遼子なし、兄と鷹藤だけという微妙な代物ですいません。 232 鷹藤の部屋ver、GJです。ありがとうございます。 鷹藤くん、逃げてー!超逃げてー! まぁ、無駄なんだけどね…。 そろそろはじまって1年経つんですね。 「メリークリスマス」の後、プリーズ!
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410 鷹藤にいろいろと教え込まれてすっかりエッチなことに開眼した遼子。 いつもなら取材で遅くなる時は連絡があるのに今日は連絡もなく帰りが遅い。 兄は寝つけずに起きていると少し酔った様子の遼子が帰ってきた。 「あ…お兄ちゃん、起きてた、の…?」 酔っているからか上気した顔。その下に目をやるとブラウスが段違いに留められていて 覗いている首筋や鎖骨、胸元には薄赤い痕が見えた。 「取材じゃ、なかったのか?」 「え?しゅ、取材よ。もぉ、大変だったんだからっ。」兄から目を逸らしながら遼子が言う。 「ほぉ、その取材とやらはこんなところにキスマークが付いちまうような取材なのか?」 「えぇ?キスマー…あっ。」 兄は遼子の顎を捕えこちらを向かせ、わざとゆっくりと薄赤い痕に指を這わせた。 「ちょ、ちょっとお兄ちゃん、やめて…。」 兄の手を振り払おうとするも目の据わった兄の瞳に射すくめられ身動きできない。 「この、見えていない部分にも…同じような痕があるんだろうなぁ。見てやるよ。」 淡々とした声とは裏腹に、突然両手に目一杯の力を込めブラウスを引き裂いた。 「きゃぁあっ。……やめて、おにいちゃん!」 ボタンが跳ね跳び、遼子の白い肌が露わになった。 身体を隠そうとする遼子の両手を片手で易々と掴み頭上に持っていく。 遼子は下着を付けていなかった。 そして思った通りあちこちに薄赤いキスマークが点在していた。 「ノーブラかぁ…これも、鷹藤の趣味なのか?ん?こんなにキスマークも付けられて。 あいつも案外見かけによらず変態なんだなぁ。」 うぅぅ…やっぱり無理。ぜんぜん本題まで辿り着けない。 無理はしないことにしよう。 なんか余白がいっぱい空いてしまった。 反転してもなにも文章でませんw で、本題は410の流れで兄がキスマークで鷹藤に嫉妬しつつもムラムラしちゃう。 淫乱ちゃんに開発された遼子は兄となのにやっぱり発情してしまって…普通に求めてきて。 でもなんかそれが面白くない兄。 「こんなに淫乱にされちまって…だがこっち(アナル)は、まだ経験、ないだろう? だからこっちの初めてはあいつには渡さない。」 「やぁっ…。駄目、こ、こんなところ無理…。」 「ここはな、第二の性感帯とも言われていて、開発次第じゃ前よりも感じることができる。」 「だいに、の、せいかん、たい?でも…ここって、ひやぁああ。」 「感じてるんじゃないか、ここ。ほら、こんなにヒクヒクさせて。」 でもって、遼子はアナルヴァージンなのに、淫乱ちゃんだからか?初めてで逝ってしまう …みたいな感じの妄想なのです 「妹は夜帰る」by妄想410さん→まとめ425さん 投稿日2010/11/05 鷹藤の車が角を曲がり、見えなくなるまで遼子は手を振っていた。 それから、遼子が居候先のアパートを見上げる。 真夜中を過ぎ、アパートの住民も寝静まっているものが多いのか、殆どの部屋の灯りが消えていた。 遼子は兄の部屋の灯りがついていないのを確かめてから、ゆっくりとアパートの階段を昇り始める。 酔っているのか、足下をふらつかせながら階段を昇る。 階段を一段一段昇るたびに、微かにうめくような声が上げていた。 寝ているはずの兄を起さぬように、静かに玄関のカギを開けると部屋に入った。 リビングに灯りはついていない。 「遼子。遅かったな」 ほっとしながら靴を脱いでいると、ジャージ姿で寝ぼけ眼の兄が部屋から出てきた。 「あ…お兄ちゃん、起きてたの…?」 「お前が玄関のドアを開ける音で目が醒めた。鷹藤くんと取材…」 そう言いかけて洸至が言葉を切った。 遼子の胸元に視線を止める。 その視線に気づいて、遼子も自分のブラウスを見た。 段違いにボタンが留められたブラウス。そのせいでだらしなく胸元が開いていた。 そこから鷹藤につけられた紅い痕の端がのぞいていて、遼子は慌てて胸元を合わせる。 遼子が兄の様子をうかがう。 洸至は寝起きのせいか、まだぼんやりしているように見えた。 兄に服のことをからかわれる前に着替えてしまおうとそそくさと部屋へ向った。 動いた拍子に思わず腰がくねり、声が漏れそうになるが、奥歯を噛みそれを堪えながら、遼子が足を速めて 部屋に入ろうとした時だった。 「お前…取材、じゃなかったのか?」 洸至の言葉に遼子が足を止めた。声に心臓を鷲掴みにするような冷気が漂っていた。 まるで被疑者に尋問する時の声だ。 「え?しゅ、取材よ。もぉ、大変だったんだからっ」 遼子は笑顔を向けるが、兄とは何故か眼を合わせられなかった。 その遼子の行く手を遮りながら、洸至が遼子の部屋とリビングの間に立つ。 「ほぉ、その取材とやらはこんなところにキスマークが付いちまうような取材なのか?」 「えぇ?キスマー…あっ」 兄は遼子の顎を捕えこちらを向かせ、わざとゆっくりと薄赤い痕に指を這わせた。 「ちょ、ちょっとお兄ちゃん、やめて…。」 避けていた兄の眼と遼子の眼が合った。 ほんの1時間前まで過ごしていた、鷹藤の部屋での遼子の痴態を見透かすような眼。 捕食者に射すくめられたように、遼子の動きが止まる。 「この、見えていない部分にも…同じような痕があるんだろうなぁ。見てやるよ。」 淡々とした声とは裏腹に、洸至は突然両手に目一杯の力を込めブラウスを引き裂いた。 「きゃぁあっ。……やめて、おにいちゃん!」 ボタンが跳ね跳び、遼子の白い肌が露わになる。 身体を隠そうとする遼子の両手を片手で易々と掴み頭上に持っていくと、遼子をリビングの壁に貼りつけるようにして 押しつけた。 遼子はブラを付けていなかった。 はだけたブラウスから、淡雪のように白い遼子の肌がさらけ出されている。程良い大きさの乳房の先には桜色 としか言いようのない蕾。 本来なら、その肌の上に あるのはその蕾だけのはずだが、遼子の肌の上には、紅い斑点のようなものが点在していた。 それが肌の白さを際立たせ、男を誘うように紅く淫らに浮き立って見えた。 「ノーブラかぁ…これも、鷹藤の趣味なのか?ん?こんなにキスマークも付けられて。 あいつも案外見かけによらず変態なんだなぁ」 「ち、違うの」 身をよじりながら遼子が兄に言う。 「…何が。鷹藤がお前にブラをつけて帰るなって言ったのか」 「もう止めて…」 「遼子、お前鳥肌が立ってるなあ。寒いから、じゃないよな」 「お願い、部屋にいかせて…」 「声が震えてるぞ。俺は何も触ってないのになあ。なあ遼子、さっきからお前の携帯鳴りっぱなしみたいだぞ」 遼子が帰ってきてからずっと、携帯のバイブ音に似たものが低く鳴り響いている。 「そ、そうなの、鷹藤くんよ、きっと、だから電話に出ないと」 「でも鞄はあそこだろ。音はもっと近くから聞こえるんだよ」 洸至が玄関に置いてある遼子の鞄に目を送った。それから、遼子の腰あたりに目を降ろす。 「んっ…お、お願い…部屋に行かせて」 視線に気づいた遼子の腰が、また跳ねるように動いた。 「お前のこの辺から聞こえるんだよ。携帯のバイブみたいな音が」 洸至が遼子のスカートをたくしあげる。右の太ももに小さなベルトが着けられ、ライター大の装置がそこに 挟まれていた。そこから伸びたコードが、白のレースの下着の奥に消えている。 「なんだよこれ」 「や、止め…」 遼子は必死に逃れようとするが、片手で押えているはずの洸至の腕は、万力のように遼子の腕を締め付けて 離さない。 洸至が遼子の太ももに手を這わせ始めた。 「やめっ…」 装置から出ているコードを辿り、コードが消えた部分まで指を這わせる。 「ひゃん…」 洸至がコードの先を呑みこんだ部分を下着の上から触る。そこは絞れるほどぐっしょりと濡れていた。 洸至の指に伝わる微かな振動。 「おい…こんなの挿れたまま帰って来たのか。ひどい変態だな、お前の相棒は。それとも、お前も喜んで こうして帰って来たのか。わかるか?お前のここからすごくいやらしい匂いがしてるんだぞ。こっちの頭が おかしくなりそうなくらいだよ」 洸至が指を強くそこに押し付けると、遼子の膝から力が抜けた。 鷹藤の部屋で散々啼かされた後に、泊らずに帰ると言った時、鷹藤が遼子の中にローターを入れ、それでも 帰れたら送ってやるよ、と言った。 鷹藤のその言葉に遼子が意地を張って、喘ぎ声をこらえながら帰って来たのだ。 だが、そんな事情を説明したところで、兄は止まってくれそうにない。 それに、こうして鷹藤に辱められることで途轍もない快楽を得ていたなんて、兄に言えるはずもない。 「お兄ちゃん、手、離して…。もう止めて…」 「大事に育ててきたお前がこんな風になっちまうなんてなあ。まったく悲しいよ…」 洸至が遼子の額に、自分の額をコツリと合わせた。 「…ごめんね、お兄ちゃん…」 「まったくだ…遼子がこんなに淫乱だったら、今まで俺が我慢してきたのは何だったんだよ」 「え…?」 間近にある洸至の眼が鈍く光ったように見えた。 「15年分の我慢のおかげで、今日は相当楽しめそうだけどな」 「お、お兄ちゃん!」 洸至が遼子を抱き上げる。 遼子は脚をばたつかせるが、そのせいで遼子の中にあるローターが内奥で暴れ、また新たな快感を送りだし結局は 嬌声をあげ身悶えするだけに終わった。 次へ
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前へ 「もう鷹藤君と話さなくていいのか」 洸至の下にいる遼子が顔を背けた。妹の顔は洸至の位置からは窺えない。 肩が震えているのは涙のせいだろうか。 「怒ったのか。でもなあ遼子」 洸至が遼子の耳元に口を寄せた。 「電話していた時、お前のここ凄くよく締まったぞ。恋人と電話しながら別の男のものを咥える 状況が良かったんだろ。俺に絡みついて離そうとしなかったんだ。いまだって、俺の太ももまで濡れる ぐらい溢れてる。聞えるか、この音」 洸至が軽く腰を動かしただけで、繋がった部分が水音を立てた。 「やんっ…違うもの…そんな女じゃない」 それに応えず、洸至は憐れむように妹を見つめていた。 薬が端緒だったとはいえ、遼子は異常な程に乱れていた。そしてその遼子を追いたてる自分も…。 兄妹でこんな風に狂えるのは、もしかしたら淫らな母親の血のせいか。 洸至はその言葉を飲み込むと遼子の脚を肩に載せ、激しく遼子を揺り動かし始めた。 「ん…ぁん…だめ…あん…」 「今度はこっちもいかせてくれよ。さっきの鷹藤君のように」 「ああっ!やんっ」 洸至は遼子のパジャマの前をはだけると程良い大きさの乳房に手を這わせ、その頂を指で弄ぶ。 「この声も聞かせてやりたかったな。鷹藤君に」 「いやっ…もうやめて…」 口先では拒否していても、遼子の膣内で肉が洸至にまとわりつき全てを吸いあげるがごとく蠢いていた。 濡れた破裂音を部屋中に響かせながら、洸至が腰を妹に打ち付ける。 遼子の躰に汗が浮かぶ。 汗、雌の匂い、遼子の匂い。 長い間苦しめられていた熱病に近い思いとともに、その全てが洸至を狂わせる。 妹を言葉でいたぶり、優位にいるように見せかけながら洸至こそが気が触れそうな程欲望に追い立てられていた。 「やん…あああっ…あんっ…」 「…お前だけなんだよ…ずっとずっと…」 洸至の腰の動きが更に激しさを増し、遼子を抉るような動きに変わっていく。 「…っいきそう…また…やんっ…や…」 遼子がまた喉を晒し、のけぞり始めた。 「そんなに締めるな・…!こっちもいきそうだ…」 洸至はまたも妹に深く口づけるとベッドが軋む程打ち付ける。 「あ…やんんんんっ…いく…いくっ、またいっちゃう!!」 「くっ…!」 洸至が微かに腰を震わせると、己のものを引き抜いて妹の腹の上に白濁したものを迸らせた。 息を整える洸至の下で遼子が哀しげに呟いた。 「誰にも許されない…私…どうして」 間近にある洸至の顔を、遼子が目尻に涙を浮かべながら見た。 「鷹藤君にも秘密にしておけばいい」 遼子が眼を見開いた。 「鷹藤君を裏切ったのよ…!私は失くしたの…全部…人として大事なもの全部…」 「わかるよ、罪悪感は苦しいよな…。でも味わった快楽はそれ以上じゃなかったか?今…見えるものが違うはずだ」 遼子が胸の痛みからか、顔を歪めた。 「お前は失くしていないさ。逆に手に入れたんだよ…恋人として過ごせる鷹藤と…淫らな本当のお前を見せられる俺と」 汗を浮かべた妹を洸至が愛しげに見つめる。 「大丈夫さ…俺とお前だけの秘密だ…」 新しい絆。 他人には決して明かせない秘密こそが俺達の新しい絆だ。 二人の躰に流れる同族の血以上に後ろめたい秘密こそが二人を強固に結びつける。 「俺がずっと…傍にいてやるから。秘密も、お前もずっと守るさ…」 洸至は身を起すと、投げ出された遼子の手に己の手を重ねると指を絡め合わせた。 「鷹藤君が好きなの…」 それを聞いた洸至の胸が痛む。これほどの汚濁に塗れてなお、遼子は汚れの無い愛を求めていた。 ―――俺と一緒か。 闇の底で這いまわり光を求め続けた俺と、自分の中の光を失い贖うように鷹藤を求める遼子と…。 「好きなのに…」 妹の目尻から涙が一筋零れ落ちた。 洸至はそれ以上言葉を聞きたくなくて、妹の唇を奪った。 鷹藤を求める言葉を紡いだはずの妹の舌は、洸至の舌に激しく絡みついてくる。 たとえ遼子の心が純粋な愛を求めても―――。 遼子の躰は俺からきっと離れられない。 淫らで昏い牢獄に妹を繋ぎとめた男はなぜか哀しげな表情を浮かべていた。 そして遼子をきつく抱き寄せると更に深く口づけた。 長くてすいません。鏡を使った羞恥プレイ、電話実況生中継などの使いたかったネタも入れたので長くなっちゃいました。 兄妹エロ実況生中継聞いても、真相に気付いていないで自家発電した鷹藤。 一発抜いて、きっと良く眠れたはずですw鷹藤ファンのみなさま、すいません。 今回の兄、多少変態気味かもしれません。すいませんでした~。 カレーディナーの後の兄妹エロ、ありがとうございます! 堪能させていただきました(*´∀`*) ダークでエロエロなお兄ちゃん、大好きですw きっと遼子の1人マッサージを聞きながら 一発目は自家発電してから遼子の部屋に入ったに違いないw 鷹藤くんも、テレホンセ○クスできたから良いぢゃないか! 美鈴さんと遠山で考えてたら、いつの間にか美鈴さんとお兄ちゃんが またもエロいことしてる話になった。 電話中継ネタを読んで、今度は兄が思いっきりわざと音を聞かせて 鷹藤を不幸のどん底に落とすverが浮かんだw どん底ver楽しみ過ぎるwww それを聞かされた時の鷹藤の顔を想像するだけで、ご飯何倍でもいけるwww 遅くなりましたが、ぐっじょぶ!!!です。 遼子の「こんなの初めて」が、以前の仲間さんのドラマでの 口調で脳内再生されて、さらに萌えました。 ありがとうございます。 美鈴さんとお兄ちゃんの組み合わせは、上級な香りがするw どん底もいいなぁww
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前へ 首都高速を見下ろす公園の展望台に男が二人立っていた。 二人がいる公園は見晴らしはいいが、山かげになるため日あたりのわるい陰気な場所で、日中でも人影は まばらだ。 以前は自殺の名所として有名で、いまもその名残として飛び降り防止用の金網が展望台に張りめぐらせてある。 風に乗って展望台にまで排気ガス臭気と、耳障りな走行音が漂ってきていた。 『あの女は好きでもない男と結婚する羽目になって、結婚前、部屋でよく泣いていたよ。そのくせ、今は夜 になるとその男に散々啼かされてるんだ。楽しげにね。家じゅうに響くほどの声だ。うんざりだよ。 そんな姉にも、その姉が欲しくてたまらない僕にも』 ボイスレコーダーの停止ボタンを押すと、黒いスーツ姿の男が言った。 「これはあんたの姉さんには聞かせられないな」 「いつの間に録ったんだ」 緋山が端正な顔を歪める。 「遼子の鞄に盗聴器を仕掛けておいた。大事な妹だからな」 鳴海洸至が邪気のない顔で緋山を見た。 「この続きを選挙民が聞いたらどう思うかな。もっと…もっとか。女を打たないと興奮しないタイプなのか」 「その質問に答える必要が?」 洸至が緋山を振り返り、金網にもたれかかった。 「いや。それはどうでもいい。お前は友達の記者の力も借りて、遼子が汚い手で誘惑したと吹聴している みたいだな。それに反論しようとした遼子の記事を親と政党から圧力をかけて握りつぶして、それで逃げ 切れると思っていたのか。これを聞けば俺をダシにあんたが遼子を部屋に連れ込んだって子供にもわかるぞ。 俺は妹の名誉のためにもこれを公表しようと思うが。君はどう思う?」 「それは…困る」 「じゃあ交渉成立だ。この事実を伏せる代わりに、こちらの依頼を聞いて欲しい。手始めに遼子から手を 引いてもらおう。犯罪者の妹としてただでさえ肩身が狭い思いをしてるんだ。お前を警察に訴えても 本気にしてもらえなかったようだしな。誤解があったとお前からマスコミに公表して手打ちしろ。 次の依頼はそのうち伝える。もちろん、ただで聞いてくれてとは言わないさ、礼はするよ。邪魔な人間を蹴落 とす手助けをしてやろう。それだけじゃない、好みの女も捜してやる。もちろん、遼子以外でだが」 「…犯罪者と手を組めるわけがないだろう」 「お前の言葉じゃないが、受ける受けないはお前の自由だ。受けなかったら主要週刊誌と新聞、それとネットにこれ を流すだけだ。そうしたら、愛する姉さんから罵られ、華麗なお前の経歴も、地位も全て消え去り残るのは汚名だけだろうな」 洸至は柔和な笑顔を見せながら言った。 それがたまらなく不気味で、緋山は背筋がざわつくのを感じていた。 「僕には選択の余地などないってことか」 「腹の中に憎悪を抱えているお前のような人間は嫌いじゃない。前のパートナーはいろいろあっていなくなって しまったからな。君みたいな立場の人間がいると、仕事がしやすい」 「何をする気だ」 「政治家の仕事と一緒だよ。世の中を良く作り変えるのさ」 洸至が首都高を見降ろしながら微笑んだ。 緋山は首に冷たく湿った息を吹きかけられたような気がした。 緋山が声をあげて笑った。 逃れられない泥沼の中に居る自分の状況に笑うしかなかった。 笑いすぎて涙が出た。おかしかったからじゃない。純然たる恐怖と絶望からだった。 逃れるためには、金網を突き破りここから飛び降りることしか選択肢はなさそうだった。 緋山は笑いながら泣いた。罠にはまったのが誰か、今ようやくわかった緋山の笑いは止まらなかった。 いつまでもいつまでも。 その様子を、腕組みをした洸至が檻の中の動物を観察するように楽しげに見ていた。 部屋にバーンと入って遼子を助け、ついでに相手をボコボコにしちゃうお兄ちゃんもいいんですが、 遼子を撲った議員を陰湿に追い詰めて楽しむお兄ちゃんも「名無しの権兵衛」っぽくてまたいいかな、と。 エロもなくて長くて自己満足ですいません。 200 GJ!!です。 名無しの権兵衛の本領発揮なお兄ちゃん、素敵すぎてクラクラしました。 もう本気でこれらの素晴らしいエピソードをもとに、 パート2作って欲しいっす! ところで、遼子の鞄の盗聴器はいつから… 青姦の時は鞄は車の中?それとも…(汗 壁に耳あり、障子に目あり、鞄に兄の監視あり、鷹藤くん気をつけて!w
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前へ 「いい加減に…」 ゴルフクラブを握る俺の手が、振り下ろす先を求めて震えていた。 それを押しとどめたのは、背から伝わる遼子のぬくもりだった。 これがなければ、この玄関は血の海だったろう。 「間男の子供に殺されたんじゃたまらない。今日の所は出てってやるよ」 親父はそう言い残すとぶつけた肩をさすりながら、下駄箱の上にあった車の鍵を手に取り玄関から出て行った。 車のエンジン音が遠のいていく。 玄関で立ち尽くす俺の背を遼子の涙が濡らしていた。 「…お兄ちゃん行かないで」 「大丈夫だ。俺がそばにいるから」 しゃくりあげる遼子の顔を見るのがつらくて、俺は背中を向けたままだった。 今、汚された遼子の顔を見たら、俺はあの男のことを追いかけ遼子が止めるのも聞かず殴りかかったはずだ。 「もう、あいつを殴ったりしないよ、遼子。それに、お前に触れさせたりしない。安心しろ」 俺は腰に回された遼子の手を取り、強く握った。 この時、殺意に支配されていた俺の頭の中は怖いくらいに冷たく冴えていた。 親父やお袋をただ殺すのではなく、完全犯罪として殺し、この夜を永遠の闇の中に葬り去る方法が浮かんでいた。 眠る前に想像し魂の慰めとしていた、化学式と回路図から構成された夢想。 それは正しい材料、正確な計量、配置によりもたらされる爆圧と炎の夢想。 腐った両親と、それを覆い隠した家を吹き飛ばすことを願った俺の夢。 「お前のことは俺が守ってやる」 遼子の泣き声と涙を背中に感じながら、俺はそれを実現させることをこの時決意した。 急峻な坂道の上にある公園から、俺の住む街の夜景が見下ろせる。 見物には最適の場所だ。 ここは俺がバイト先に行く道すがら通る場所なので、後で受けるだろう警察のアリバイ確認の事情聴取でも 不審に思われることはないはずだ。 双眼鏡をのぞいた。くすんだ外壁の小汚い家が見える。 一階には灯りがついていた。 デジタル時計を見た。あと1分。 遼子は塾に行っていた。遅くまで帰ってくる心配はない。 あの夜の後、遼子は理由をつけては極力家に帰らないようになった。 家にいるのは、俺がいるときだけだ。それ以外は部屋に鍵をかける生活。 そんな虜囚のような生活を、どうして苦しんだ遼子がしなければならない。 どうして遼子が闇の底に沈まなければならない。 遼子、お前は光の中を歩くべきだ。 闇は俺が全部引き受けよう。 お前を縛り、お前を苦しめたものは俺が吹き飛ばしてやる。 遠くの住宅街で火柱があがった。時間通りだった。 すべては灰に帰る。 お前を苦しめた男も、お前を産み落とし踏みにじった女も、お前を閉じこめ苦しめた家も。 あの炎の中、お前の苦しみすら燃え尽きてしまえばいい。 夢想が炎となり生家を飲み込む様子眺めながら、俺はそれを心から願った。 エロなくてすいません。遼子父の凌辱があんまり酷いので、お兄ちゃんに暴れてもらいたくなりました。 自己満足ですいません。161の要望を満たしていればいいのですが。 161です。 自分のわがままなリクエストに答えていただき、素晴らしい作品を ありがとうございます!!! 兄…せつない…。名無しの権兵衛になっても許す!!ww 遼子のために自身は闇に身を投じる兄が切ない やっぱり兄は遼子のために名無しの権兵衛になったんだね 遼子を守るため、遼子を光の中に導くために。。。 それにしてもなんちゅー親父なんだ(怒) 自分の視点で兄までエロ魔人扱いするなー 遅ればせながら、遼子陵辱エピの数々、GJです!! 4月からお兄ちゃんの中の人が、また刑事役とか! その班長が、今の遼子の中の人の相手役とか! 微妙な兄妹すれ違い?w
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前へ 「おまえがそれを拒めば、会場の奴らの命が消えるだけだ」 と、洸至が冷たさを帯びた笑みを浮かべた。 「今…どこがいいんだ?」 意外すぎる質問に遼子の思考に空白が生まれた。 「やっ…?」 「言うんだ」 洸至の指がさらに激しく動く。 遼子に泣きそうな程の快楽と羞恥が押し寄せる。 「やっ…あああっ…あ…そこ…」 洸至が再び乳首を責め始めた。 「あそこじゃわからないな・・・」 「やっ、あんっ、おっぱいと…あそこ…」 これだって、やっと絞り出した言葉なのに洸至は人質の命のために虜となった妹をいたぶる手を緩めない。 性感を煽りながら、さらに辱める。 「あそこじゃ答えたことにならないぞ。言うんだ。言えって」 「やっ…あ…」 洸至が乳首から唇を離した。 遼子の肋骨、臍と唇を落としながら下へ降りていく。 そして。 「ひゃあああああああっ」 自慰にふけるときに、遼子が責める真珠に洸至が吸いついた。 蜜を啜ったあと、今度は舌で真珠を唆し始める。 己の指で責めた時とは別種の快楽が弾けるように全身に広がった。 「どこが一番気持ちいいんだ?」 「やっ…いえない…気持ち良すぎておかしく…」 洸至が抽送する速度を上げる。 ぱしゅっ、ぱしゅっと蜜と肉が音を立て、その合間に洸至が蜜をすする音が響く。 「じゃあお前をイかせるのをやめて、電話してもいいんだぞ」 快楽に乱れる最中、鷹藤と会場の人々の顔が遼子の脳裏に浮かんだ。 「いやっ…ああああっ…駄目…いいの…おま…こがいいの!」 遼子が目を潤ませながら卑猥な言葉を絞り出す。 口にしたことなどない言葉を言わせられて遼子はまたも泣いた。 「ああああんっ」 今度はそれが啼き声に変わる。 「やっあっんんんんっ」 洸至の舌が勃起した真珠を唆し、指が秘所をかき乱す。 躰を包む悦楽から、しっとりと汗を浮かべた遼子の躰がまたも痙攣しはじめた。 「どうした…どうなりそうなんだよ」 「ああっ…やんっ…いく…またいっちゃうよ!」 「どこが気持ちいいんだ」 「んっ…いえな・…」 「言わないとイかせないぞ」 洸至が粒から舌を離した。 「やっ…あああっ…」 あと一息で絶頂に達するところで梯子を外されたもどかしさで、兄の指で秘所を深く抉られながら遼子が泣いた。 「言えよ…」 あと少しの快楽が欲しくて遼子の気が狂いそうになる。 「おま…こ…がいいの…お願い…お願い!!」 泣きながら遼子が叫ぶ。 「約束通りイかせてやるよ」 洸至が指で遼子の膣壁のもっとも敏感な部分を責めながら、遼子の粒を甘噛みした。 「ああああああっ」 絶叫とともに遼子の躰が大きく震え、遼子はまたもエクスタシーに包まれた。 「次は、わかってるよな」 洸至がスラックスをおろすと、猛りきった洸至自身をむき出しにした。 荒い息をまだ整えきれていない遼子の脚の間に躰を差し入れる。 「俺にお前を全部くれるんだろ?」 のしかかる洸至を遼子のか細い手が押し返す。 「もうやめて…」 遼子の眼から涙がとめどなく溢れる。 心底恐ろしかった。 妹にここまでの辱めを受けさせる兄が。 その辱めの中で恐ろしいほど感じていた自分が。 兄の躰を理性は拒んでいても、自分の躰は受け入れようとしていることが。 「こんなこと…どうして。どうしてこんなに私を苦しめるの」 「これが俺の苦しみだ。ずっとお前を想っていた俺の苦しみがわかるか…?」 「わからないよ…。兄妹なんだよ。なのにこんなこと思うって…。間違ってるよ…」 その涙を洸至が舐めとった。 「じゃあ間違いが起こる前に戻してくれよ」 洸至が眼を閉じると子供のように遼子の胸に顔を埋めた。 「お前と兄妹になる前に…かあさんが間違いを起こして俺が生まれる前に」 「おかあさんが…?お兄ちゃん、いま何て言ったの」 洸至のあまりにも意外すぎる言葉に、遼子は耳を疑った。 「俺は親父とお袋の間に出来た子供じゃない。お袋が別の男との間に作った子だ。だから親父は俺を憎んだ。 親父だけじゃない、産んでおきながらお袋も俺を厄介者扱いしたんだ。俺は奴らからすると息子じゃなかった。 あいつらにとって俺は怒りを吐き出す為のサンドバックと同じだったんだ。奴らを殺すほどの憎しみは常に あった。憎しみが殺意に変わるのには、ちょっとしたきっかけがあればいい。俺にはそれが永倉だっただけだ」 「嘘よ…そんなの…おかあさんもおとうさんも優しかったじゃない…」 「覚えてるだろ?俺の代わりにお前が、お前だけが愛された」 確かに――。 毎年自分のバースディパーティはあっても兄のものはなかった。 自分がパステルカラーのきれいな服を着ていても、洸至の服はいつも汚れ鼠色にくすんでいた。 男の子だから服はきれいなものじゃなくていい。父はそう言った。 男の子だから厳しく育てているんだ。そう言って父は兄を殴っていた。 そして自分は違和感を覚えながらも、それを無邪気に信じていた。 だがいま兄の言葉を聞いて自分の記憶に違った方向から光を当ててみると、自分が思っていたのとは全く別の家族 の姿が浮かび上がってきた。 「あの歪んだ家の中で俺もお前を憎んだ。羨ましかった…だけど眩しかった。憎んだはずのお前を守っているうちに俺は…。 おかしいだろ。だからお前の手で戻してくれ…全ての間違いが起こる前に」 「まさか…お兄ちゃん…私に殺して欲しいの…?」 遼子が掠れた声で返す。胸の中の兄がうなずいた。 「その為の道具ならある。そうすればこれから先、お前も誰も傷つかない」 ―――また選ばせるの? 誰かの命―――お兄ちゃんの命。 両親も鷹藤の家族も編集長も、罪のない人たちを巻き込み殺した兄だとしても―――、己の手で冷たい骸に変え ることなどできなかった。 自分にすがりつく兄を見捨てることなど―――。 遼子が洸至の頭を抱いた。 「来て…。もう誰かが死ぬのを見たくない…。」 洸至がゆっくりと唇を重ねた。 想いを込めた静かなキスだった。 遼子も兄の想いに応える。 兄が裁かれるべき罪人だとしても、事件の源があの家の中にあるとしたら―――兄の殺伐とした少年時代をわかって やれなかった自分にも責任の一端があるとすれば―――自分もその罪人の一人なのだ。 ―――ならば共に堕ちよう。 これは誓約のキスだ。 二人は想いと罪を分け合い舌を淫らに絡め合う。 キスをしながら遼子の脚を押し広げると、洸至がとば口に自身を押し当てた。 「んっ…」 一気に圧をかけながら洸至が入ってくる。 合わせた唇から遼子の甘い息が漏れた。 今まで陵辱し続けたはずの兄が、一転して今度は優しく遼子の中へ押し入っていく。 「やっ…あんっ…」 遼子の膣壁を押し広げ、また新たな快感を揺さぶりながら洸至は遼子の奥深くへ自身を進めた。 「からみついてくるよ…お前が」 「すごい…お兄ちゃんのが大きくて…気持ちいい・・・」 投げ出された遼子の手に洸至が手を重ねて指を絡み合わせる。 遼子も兄の手をしっかりと握り返した。 恥骨がぶつかる程深くつながってから、洸至がゆっくりと律動し始める。 「あっ…ああっ…あんっ奥に、あたるっ」 もう二度も絶頂に達したというのに、挿入されただけで身が震えるほどの快楽が襲ってくる。 兄の大きなものが子宮口に押し当たる程の勢いで押しつけられ、そのたびに遼子の眼から涙が溢れ出た。 「やっ…あああっああっ」 涙だけではない。口の端から涎が流れ落ちていた。 自分は汗と涎にまみれたひどい姿に違いない。だがそんな自分を洸至は愛しげに見つめながら腰を送っていた。 ぐちゅっ。ぐちゅっ。ぬちゅっ。 部屋中に響く耳をふさぎたいほどの淫らな音。 悦楽の蜜が洸至と自分のつなぎ目をしとどに濡らしていた。 「いやぁ、すごくいやらしい音がする」 耳をふさごうにも兄の手が遼子の手を封じている。 「お前のあそこの音だ。もっと聞かせてやるよ」 洸至が腰を送るリズムを上げる。 じゅぼっ、じゅばっじゅばっ、ぐちゅぅ。 「やあ!あ…あっ恥ずかしい…もう駄目…」 またも絶頂の白い光が遼子に襲い来る。 「まだだよ…まだ終わらないぞ」 繋がり合ったまま洸至が遼子を抱えると、遼子が洸至に跨がり今度は洸至が下から突き上げた。 「ああんっ、あんっ、あんっあああああっ!」 体位が変わったことで、さらに奥深くを貫かれた遼子はそれだけで達していた。 それなのに洸至が猛然と突き上げるせいで、絶え間ない絶頂のただ中に置かれ首を打ち振り泣き続けていた。 「お兄ちゃん、駄目…!本当に、本当におかしくなっちゃう」 そんな危機感を抱くほどの悦びなど知らなかった。 同じ血を分け合う罪に満ちた抱擁は凄まじい快楽に満ちていた。 「俺の前でいくらでもイっていいんだぞ。恥ずかしがるな…今のお前はすごくきれいだ」 囁く洸至の声も掠れ、額には汗が浮かんでいる。 「やっ…あっ…ああああああああっまたイクッいくぅ!」 洸至がリズムを上げる。乳房を揺らしながら遼子もそれに同調した。 「遼子…こっちもイきそうだ…」 正常位に体位を戻した洸至が躰じゅうに汗を浮かべながら更なる激しさをもって遼子を突いた。 「お兄ちゃん…一緒にいこう…やっああああんっ」 痙攣しながら遼子も腰を同調させる。 「ああ、一緒にいこう、遼子」 「あっ駄目…もう駄目…!」 遼子が白い喉をさらしのけぞり叫ぶ。 「こっちもだ…!」 洸至が遼子から己を抜き出し、絶頂にうち震える妹の腹に大量の樹液を迸らせた。 「すごかった…」 絶頂の名残から醒め、遼子がようやく言葉を発した。 遼子は腹に出された白濁を手の平で愛おしげに塗り広げ、洸至に見せつけるように手に付いたそれを舐めた。 「おいしい…」 艶めかしく舌を動かし、樹液を舐める妹の姿を見た洸至が唾を飲み込んだ。 遼子がけだるそうに躰を起こし、まだ硬さを失わない洸至のものを口に含む。 「遼子…」 自分の蜜と兄の精の味がした。微かに潮の味と、甘さの中に苦さのある味。 背徳の味はこの上なく甘美だった。 新党設立パーティーも、鷹藤のことも遼子の頭の中から消え去っていた。 ベッドの向こうにあるモニターでは鷹藤が永倉を人質に取り何かを叫んでいる姿が映っていた。 だがそのモニターを見つめるものはこの部屋にはいない。 兄との臥所は、恐ろしい程の悦楽に満ちていた。 今は、兄と罪の重さと兄妹で躰を重ね合う快楽を分け合いたかった。 罪におののくのは、お互いの躰をむさぼり尽くした後だ。 全てを捨てた二人に、その為の時間はたっぷりある。 長々と失礼いたしました。ラブラブエロのはずがこんな仕上がりです。すいません。 最終回ホテルと別ホテルにしたのは、化学テロを起したホテルじゃ兄妹がのんびり一発できないだろうと 思ったので変更してしまいました。 うきゃあぁぁぁ! 新年一発目、兄の本領発揮wのエロエロな一発、ありがとうございます! GJ!GJ!です。 明けまして、大変素晴らしい物読ませていただきました! 堕ちた遼子…エロくて素敵…。 お互いの躰をむさぼる兄妹、是非ともシリーズ化で!!!ww 兄妹ラブラブ、素晴らしい~~(*≧▽≦*) そうですね、テロの影響が無い所で、 ゆっくりとヤッて欲しいですからねww 遼子もお兄ちゃんも、どちらも新ドラマが始まりますね。 楽しみです♪
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前へ 「ここはもう思い出したみたいだけど」 鷹藤が脚の付け根に指を這わせ、そこに滴る蜜を指に採ると、遼子に指を見せた。 暗がりでもわかるほど、てらてらと鷹藤の指は濡れていた。 「…やだ」 「でもすごいよ、ここ。これから起こることわかってるんだな」 鷹藤が中指でそこを叩くようにすると、水音が跳ねまわり、遼子の耳を打つ。 「すぐ入っちゃいそうなくらいだ。誘ってるよ。あんたの体は」 初めてのことを憶えてもらえなかったせいなのか、鷹藤は言葉でも遼子を責め立てる。 「違うの。鷹藤君が」 いきなり自分の体に指が侵入してきた感覚に、遼子の体がのけぞった。 「あぁぁあんっ」 鷹藤は指を抜き差ししながら、親指で遼子の最も敏感な部分を軽く撫でる。 もう反駁の声をあげることもできない。 息苦しいくらいの快感に遼子は襲われながら、鷹藤の舌が徐々に、遼子のへその方へと 動いていくのも感じていた。 「鷹藤君…!」 鷹藤が遼子の草むらに口づける。 遼子の左足を抱えると、鷹藤は自分の肩に乗せた。 「駄目、こんなところ駄目よ」 鷹藤は遼子の哀願を無言で拒否した。 片手で遼子太ももを押さえつけながら、鷹藤が口を近づけようとした時、遼子の両手が その部分を覆い隠そうとする。 その手をひとつひとつを鷹藤が手に取り、外した。 「駄目じゃない。現にあんたはさっき俺にさせた。それですごく悶えてた。ただあんたが憶えてないだけ」 「…嘘。わたし、こんな恥ずかしいことさせたりしないわよ」 「酒飲んでするのも悪くないのかもな。少なくとも、今の数倍はいやらしい女だったから」 遼子の両手を太ももの横でベッドに沈めるようにして抑え込むと、遼子の脚の付け根に 顔を近づけた。 こんなところに鷹藤の、息を熱を舌を感じていることが信じられなかった。 当惑と羞恥に遼子が襲われた時、鷹藤の唇が遼子の敏感な部分を覆い、その形をつまびらかに するように舌が這い始めた。 襞の一枚一枚を押し開き、なぞり、吸いあげる。 「鷹…藤君…だ…め、んっ」 淫らな水音が部屋に充ち、耳を犯すその音のあまりの恥ずかしさに、遼子は消えたくなっていた。 だが消えることを許さぬ程の快楽が、まさにそこから遼子の全身へと拡がっている。 水音が、はしたなく啜りあげるような音に変わった時、遼子が出す声の質も、ひときわ甲高い泣き声 めいたものに変わっていた。 「こうして」 「ぁあんっ」 鷹藤の声が耳に入らないように、遼子は悶え続けている。 「ここも」 「…あ…いやっ」 太ももにキスをすると、鷹藤が遼子の中へ舌を押しこむ。 「それからここも。俺が触ったんだ」 暫くなぶった後、それからまた強く舐めあげる。 「あ…あ…、んんんんっ」 手を離しても、遼子はもうそこを隠すことはしなかった。 汗によりなまめかしく光らせた体をくねらせながら、我を忘れて鷹藤との行為に没頭していた。 鷹藤はそこに指を入れると、それから最も敏感な部分を啜りながら激しく抜き差しさせ始めた。 「あ、やぁあああんっ」 遼子はシーツを握りしめ、ただその感覚の虜となっていた。 その様子を見た鷹藤が遼子を追いこむ。 走る様な水音が部屋を支配する。 「あ、あぁ、あぁ、あぁああんっ」 遼子が叫び声をあげ、形の整った脚をぴんと張り、体を反らせた。 それから静かになった。 「どう」 荒い息をしてぼんやりとしていた遼子が、その声でようやく我に帰ったようだった。 「すごく…気持ち良かった…」 潤みきった遼子の眼が鷹藤を捉えた。 「いいよ、もう思い出さなくても」 遼子の細い体を抱きしめ囁いた。 「だから今からすること、全部憶えててくれよな」 鷹藤は遼子の首に、頬にキスを降らせる。 「あっ、忘れないっ…ごめんねさっき」 「これからあんたとたくさんする予定だから。これからずっと…」 「うん…」 鷹藤が遼子を横向きにさせ、その片足を肩に乗せると、そのまま遼子に押し入っていった。 「…っぅん」 先ほどあまりに声を出し過ぎたのが恥ずかしいのか、遼子は唇を噛んで、堪えていた。 しかし喉の奥から甘い声が漏れ出るのまでは隠せない。 恥じらう様子が可愛くて、鷹藤は微笑んだ。 そのまま腰を送ると、お互いの足の付け根を押し当てるように密着した。 「わかる…?全部入ってるの」 遼子が微かにうなずいた。 鷹藤が体を動かし始めると、遼子が恥じらっても体は正直に反応していた。 腰を沈めながら、先ほど舌で散々弄んだ、遼子の最も敏感な部分も指で責め立てる。 「駄目…そこ触ったら…いやっ」 白い喉をさらし、二人で揺れ重なるリズムに溺れているように見える遼子が、せつなそうに鷹藤を見た。 「鷹藤君、怖いの、鷹藤君が見えないと怖いの」 鷹藤へ向け遼子が中空に手を伸ばす。 鷹藤がその手を掴み抱き寄せた。 「くぅっ…」 つながったまま位置が変わることがまた違う快感を引き起こすのか、遼子は眼を閉じ 眉をひそめてそれに耐えていた。 その遼子に鷹藤がキスをした。 遼子が眼を開け、鷹藤を見る。 「好き…」 「うん」 正常位と呼ばれる形になると、鷹藤がまたゆっくりと動き始めた。 その顔を、遼子の手が包む。 「鷹藤君の顔見ていたいの…」 「うん…」 「好きなの。見えないと怖いの…」 「ああ…。俺も好きだ」 繋がったまま、鷹藤はまた貪るようにキスをする。 「お願い離れないで。ひとりにしないで」 「大丈夫。離れないし、離さない」 次へ
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前へ 「史郎ちゃんはわたしにそんな気なんかないって…ずっとそう思っていたのよ」 「前はね」 「…お兄ちゃんが史郎ちゃんにあんなことしたのよ…?」 「だけどお兄さんが事件を起していなければ、こうはならなかったよ」 また唇を重ねる。 遼子の下唇をついばみながら、遼子の躰をきつく抱きしめた。 「あっ。史郎ちゃん…!」 「駄目…?」 遼子の温もりも、躰も心も全てが欲しくなっていた。 腕の中で遼子が当惑気味に遠山を見上げる。 「僕を助けてくれ…」 遼子が眼を見開いた。 女を抱きしめながらこんなことを言うなんて甘えた男だと思う。 傍から自分を見ていたら呆れ果てていただろう。 「史郎ちゃん…」 少しの間の後、遼子が遠山の首に手を廻した。 遼子は全てを―――遠山の甘えた心でさえ全て受け入れるような優しさをもって遠山の首を抱いた。 遼子を横抱きにしてベッドルームまで運び、遠山のベッドにそっと横たえた。 純白のベッドリネンの上に遼子の黒髪がさざ波のように拡がる。 ベッドサイドライトのほのかな光の中、微笑む遼子は美しかった。 鷹藤の隣で微笑んでいる遼子に対して自覚しないようにしていた想いが遠山の胸を満たす。 「鳴海君…」 鷹藤がいない時に掠め取る真似など最低だと自覚していた。 しかし遼子の美しさに魅せられたようにその唇を求める自分を止める術などなかった。 遼子の両手が遠山の頬を迎える。そして自分から口づけてきた。 清純な口づけが、遠山の舌が入ることによりすぐに淫らな口づけへと変わる。 舌を絡ませあい、思いを確かめあう。 唇だけでは飽きたらず、遠山は遼子のシャツの下へ手を這わせた。 指先を奥へ滑らせ、ブラの上から乳房をゆっくりと揉み始めた。 「ふぅっ」 記憶が確かならば、そして鷹藤が遼子に手を出していなければ遼子は男を知らないはずだ。 遠山の予想通り、処女ならではの素直な反応を遼子は見せていた。 「怖がらないで」 囁きながらブラの中へ指を潜り込ませる。先端の蕾は存在感を増し、固い感触が指に伝わる。 人差し指で円を描くようにして刺激を与えると、遼子が軽く身をよじった。 「ああっ」 シーツの上で遼子の漆黒の髪が踊る。躰は跳ねるが、時折声を漏らす以外は唇を噛んで堪えているようだった。 初めてなのにこんな声を出す自分に恥入っているのだろう。 その恥じらいが新鮮で可愛らしかった。 「鳴海君、恥ずかしいことじゃない…素直に感じてくれればそれでいい」 遼子の肌に唇を落としながら洋服を脱がせ、ブラとショーツのみとなった遼子の裸体を眺めた。 「…そんなに見ないで」 恥ずかしそうに胸とショーツを手で隠している。 誰も触れたことのない清らかな肌は驚くほど滑らかで美しい。 ゆっくりと腰に手を這わせ、肌触りを楽しみながら臍のくぼみに唇を落とした。 そこから上へと舌を這わせていく。 小さな刺激にも遼子の躰が素直に震え、微かな声が快楽を伝えていた。 「んっ」 片手でブラのホックをはずすと、拘束から解き放たれた柔らかな肉が弾けるように露わになった。 屹立した蕾は薄紅色に染まり、白い肌と好対照をなしている。 「きれいだよ」 「恥ずかしい…」 遼子が自分の両肩を抱き、外気に晒された肌と乳房を隠した。 その手を遠山はひとつひとつ取ると、遼子の顔の横に己が手で縫いとめた。 遼子の恥じらいに満ちた抵抗を封じると、遠山は乳房の蕾を口に含んだ。 「あああっ」 それだけで遼子は顔を打ち振り、嬌声をあげる。 その反応に気を良くした遠山は蕾を舌で嬲り始めた。 遠山に腕を封じられ逃れようのない快楽に身をよじらせ遼子は悶える。 「あんっ、あああっ」 遼子の動きを封じていた片手を外し、わき腹から腰へ指を這わせ叢を手で覆った。 「やあっ、そこ駄目!恥ずかしいところなの」 遠山は叢へ中指を潜り込ませると軽く撫で上げた。 「ひっ!?」 「ここは恥ずかしがってないよ。素直に僕を欲しがってる」 遼子に見えるように、遠山は蜜に塗れた中指を掲げた。そしてそれを自分の口に含む。 甘露な蜜。遠山は音を立てながらそれを嘗めた。 遠山の淫らな仕草に、遼子が信じられないものを見たように目を見開いた。 「美味しいよ。君も味わってみないか」 蜜の味の残る唇を重ねた。 「んんっ」 舌を絡めて蜜を味わわせる。舌の動きから遼子の混乱と当惑が伝わる。 舌先に遼子の意識が集中した隙を見計らい、遠山は中指を叢の奥、秘裂に這わせた。 驚いた遼子が太股を閉じようとしたが、遠山はそれを膝で封じた。 「きゃっ」 初めての官能的な冒険に怯え、遼子は自分が何処へ誘われるか恐れるかのように遠山の肩を掴む。 遠山が中指をねんごろに動かし、花芯にある粒を責めると遼子の吐息が上がっていく。 遠山の肩を掴む指に力がこめられる。 「はあっあっ」 羞恥心の言葉よりも快楽を示す啼き声が部屋に満ち始めた。 指の股まで潤う程蜜が溢れたのを感じて遠山は中指を遼子の秘裂の中へ入れた。 「あああっ」 遠山の肩に痕がつくほど強く、遼子が肩を握った。 「熱くて狭いね…」 指一本ですらようやくの隘路に指を沈めていく。 「怖い…史郎ちゃん…怖い…」 「大丈夫だから…君が僕を受け入れられるようにしてあげるから、力を抜いて」 指の根元まで咥えこんだ秘裂をほぐすように、指をゆっくりと抜き差しし始めた。 ちゅぷっ。 喘ぎ声の合間に、遼子の秘裂が立てる水音が響いた。 「わかるかい?鳴海君、すごく濡れてるんだよ…」 「いや…言わないで」 遠山の肩に顔を埋め、遼子が顔を隠した。 取材の時は臆面もなく質問をし、時には食い下がる遼子が見せる恥じらいの姿は普段とあまりにも違う。 そのギャップが逆に男の征服欲をかきたてる。もっと喘がせ啼かせてみたい。 恥じらいを忘れて悶える姿が見たい。 その想いに煽られ遠山は指を抜きさしする速度をあげる。 ちゅぷ、ちゅく、ぬちゅ、ぐちゅっ…。 溢れる出る蜜のせいで、水音が変わっていく。 「あっあっあっ…」 抜き差しのリズムに合わせて嬌声が上がる。 「感じてるね…僕にもっとその声を聞かせてくれ」 遠山は躰を起すと、遼子を本格的に責め始めた。指を二本に増やし、空いた方の手で乳房の蕾を弄ぶ。 遼子は恥じらうよりも先に、快楽に翻弄され震えることしか出来ないようだった。 「やんっ…はぁっ、すごい…!あああっどうしよう…ああああんっ」 押し寄せる初めての快楽に戸惑いながら、遼子はそれに順応し始めた。 躰に汗が浮かび、吐息が荒さを増す。行き過ぎた快楽のせいで顔は苦悶に歪んでいるようにも見える。 「だめっ…あ、おかしく…おかしくなりそう…」 更なる激しさで抜き差しし、花芯の粒をも親指で責める。 水音が部屋に響き、シーツが濡れるほど蜜が溢れ飛び散った。 遼子の太股の筋肉が震え、遠山に絶頂の訪れを告げていた。 「やあっあっああああああああんっ」 大気を求めて遼子の口が開かれ、背をのけぞらせた。 「史郎ちゃん…わたし…」 「恥ずかしがらないで。きれいだったよ」 遠山はベッドの上で気だるげに横たわる遼子の前でゆっくりと服を脱ぎ、躰を重ねた。 お互いの温もりを分けあうようにして裸で抱きあう。 遼子の太股を抱えると、遠山の屹立したものをあてがった。 その感触に遼子の躰が緊張からか固くなった。 「少し痛いかもしれない。我慢できるか」 「大丈夫。わたしも史郎ちゃんと早くひとつになりたい…」 潤みきった瞳が遠山を見ていた。 見つめあったまま遠山が遼子の太股の間に自身を埋めていく。 遼子の秘所は狭く熱い。 「ふっ」 あまりの快楽に、遠山は思わず息を漏らした。 肉壁が遠山を押し包み、奥へと侵入させるだけで射精感が煽られる。 他の女ではない感覚だった。 理由は遼子が処女ということだけではないだろう。 二人の躰があらかじめそうなる為に創造されていたかのような、そんな一体感を遠山は感じていた。 「鳴海君、ひとつになれたよ」 眉間にしわを寄せ身を裂かれる痛みをこらえながら、遼子が微笑んだ。 「嬉しい…」 その表情を見て、せつなさと愛おしさが胸から溢れそうになる。 「君が好きだ…」 「わたしも史郎ちゃんが好き」 吸い寄せられるように二人は唇を重ねた。 重なり合った躰だけでは足りず、淫らに舌を絡ませ合い想いを伝えあう。 「んっ」 唇を重ねたままゆっくりと律動し始める。遼子の肉壁が遠山を引き離さぬかのように絡みつく。 意思を強固にしないと溺れてしまいそうな程の快楽を憶えていた。 快楽を堪える遠山の全身に汗が浮く。 遼子の躰もしっとりと汗ばみ始めているが、こちらは快楽からではなく痛
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前へ 「すごくいい、すごいの、ああっ」 眼を閉じ、美鈴は自分だけの愉楽の世界へ没入しているようだった。 「ああ、あああっ、しろう、さん」 美鈴がここにはいない男の名を呼んだ。そう言ったことすら気付かぬ程、乱れ続けていた。 誰でも好きな名を呼べばいい。 俺も同じだ。ここにいない相手を抱いている。 俺たちがしていることは、粘膜を擦り合わせているだけだ。それだけのことだ。 心までは溶け合えない。 「いいっ、あんっ、いきそう、あっ」 美鈴の汗に光るからだが弓なりにそる。 洸至も背に走る快感から一気に引き抜くと、美鈴の腹に精を放った。 引き抜いた後の、美鈴の亀裂からはなおも蜜が滴り落ちていた。 身支度を終え、洸至の部屋を出る時美鈴が足を止めた。 「わたし、さっき誰かの名前呼んだ…?」 「さあ。俺も夢中だったから」 Tシャツを着ながら洸至が言った。 「…わたしたち、似たもの同士かもね」 「かもしれないな」 「…虚しい?」 美鈴が振り帰って洸至を流し見る。 「良かったよ。お互い、それでいいんじゃないか」 洸至が笑みを浮かべて言った。 「そうね。今日はおかげで良く眠れそうだわ」 「俺もだ…おやすみ」 「おやすみなさい」 洸至の部屋の中に籠った匂いが充満していた。 雄と雌の匂い。そこに美鈴の乾いた花のような匂いが混じっている。 換気するにも雨が強すぎて開けられそうもなかった。 朝、帰ってきた遼子はこの匂いの意味に気付くだろうか。 男を知らないはずの遼子にはこの匂いの意味はわからないはずだ。 それを教えるのは自分でありたいと思いつつ、兄としての意識がそれの邪魔をする。 もし、知っていたら。もし鷹藤がそれを教えていたら…。 昏く渦巻く思いが洸至を再び捉える。 洸至は雨の向こうにいる遼子を思った。 結局、束の間も忘れられなかった。ただ渇く想いがより深くなっただけだ。 きっと、隣の部屋の美鈴もそうだろう。 充たされたはずの躰に、虚ろな心を抱えて洸至は眼を閉じると、遼子の帰りを待った。 お目汚しすいません。 鳴海家居候時に兄をどう呼んでいたかわからないので、そこらへん適当です。すいません。 相棒Ⅱの特報を見て萌えあがった挙句こんなものが出来てしまいました。 285 珍しいですが、エロエロな2人GJ!
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「CRAZY TAXI 兄ギリギリ編」by373さん 投稿日2010/10/24 お兄ちゃんに関しては、同居時はギリギリ堪えてそうなのでギリギリverと、 皆さんの潜在的要望が高そうなリミッター解除verの二つ取り揃えてみました。 ご要望通りだと良いのですが。 本文中の『あの夜』とはこちら→見知らぬ人でなく 樫村が帰った後、洸至は遼子をベッドに寝かせた。 乱れたシャツを直してやり、スカートの裾を整えると、上から毛布をかける。 遼子が眠るベッドに腰掛け、しばらく妹の寝顔を見つめていた。 「…まったく、お前はどうしていつも相手を間違えるんだ」 妹の乱れた髪を梳いて整えてやる。 「そんなに遠山が好きなのか?」 頬に指を滑らす。 「酒に酔うと、誰でも遠山に見えて、誰かれ構わずキスしちまうのか」 洸至の指先が遼子の唇に触れた。 「だからつけ込まれるんだ」 樫村から遼子を受け取った時に微かに纏わりついていた雌の芳香。 それが意味するところは明らかだった。 「いいように、玩具にされて悔しくないのか」 遼子は安らかな寝息をたて眠っている。 お前が遠山と勘違いした相手でも、束の間でも愛されたとしたら満足なのか。 「男なんてなあ、浅ましい生き物だからな。出来ると思えばやっちまうんだぞ」 遼子の下唇の形を洸至の親指が愛おしげに辿る。 遼子の瞼がぴくりと動いた。驚いた洸至の指が止まる。 が、遼子の瞼は開かれることなく、また静かな寝息がつづいている。 …浅ましいのは自分も同じか。 遼子が眼を覚まそうとした今、あの夜のように、自分を遠山と勘違いして唇を求めてもらうことを洸至は一瞬期待した。 まだ部屋には遼子から漂う雌の香りが漂っている。 それに理性を絡め取られる前に、洸至は枕元を離れ、部屋を後にした。 洸至は己のベッドに潜り込んだが、躰の芯で出口を求めたぎる熱のせいですぐに眠れそうにない。 そんな時は、手製爆弾の回路図を頭の中で展開させる。 迷路のように絡まっているが、ひとつの純粋な目的の為に収れんされた美しい回路図を。 点火、発火、起爆の連鎖と、その爆発が建物を破壊するさまを想像する。 破壊行為を想像することはいつも洸至の心を落ち着かせた。 ―――本当に壊したいのは自分の理性なのかもしれないな。 だがそれだけは壊せない。そうしたら兄妹ですらいられなくなる。 自分が振り切りたいものについて考えるより、社会をより良い方向へ導く計画をまた練り直そう。 新しいシナリオ、雑誌編集長の悲劇的な死を付け加えた計画を考えながら、洸至はようやく眠りについた。 別バージョンはこちら→CRAZY TAXI 兄リミッター解除ver.