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ゆっくりれみりゃ系いじめ1 虐料 ゆっくりれみりゃ系いじめ2 いないいないうー虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ3 ドライアイス虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ4 燃やせ燃やせ虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ5 紅魔館の大掃除虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ6 ゆっくりれみりゃの最期虐制機 ゆっくりれみりゃ系いじめ7 運命虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ8 ウルトラれみりゃそ ゆっくりれみりゃ系いじめ9 れみりゃとぷりん虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ10 ゆっくりれみりゃを山に放す2制家性料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ11 新たな命、れみりゃ制家 ゆっくりれみりゃ系いじめ12 ゆっくりゃたまねぎ責め虐制 ゆっくりれみりゃ系いじめ13 「プリン」が好きな二匹 ゆっくりれみりゃ系いじめ14 れみりゃと広告虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ15 パラサイト虐性捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ16 ゆっくりゆかりんとゆっくりれみりゃ虐家捕性 ゆっくりれみりゃ系いじめ17 れみりゃうーー!!制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ18 プール虐捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ19 れみりゃと亀さん虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ20 れみりゃのボランティア虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ21 ゆっくりれみりゃいぢめ~おめぇに食わせるぷっでぃんはねぇ!~制そ ゆっくりれみりゃ系いじめ22削除 ゆっくりれみりゃ系いじめ23 魅惑の透明なケース2虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ24 土用丑の日れみりゃの日虐家料 ゆっくりれみりゃ系いじめ25 ゆっくりれみりゃの日常そ家共 ゆっくりれみりゃ系いじめ26 れみりゃ 幸福の資格 ゆっくりれみりゃ系いじめ27 ゆっくりれみりゃの調教(基盤)そ薬捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ28 ゆっくりれみりゃの調教(応用)そ捕家性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ29 ゆっくりれみりゃの調教(試験)そ捕家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ30 れみりゃのヘアカット虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ31 ぷっでぃ~ん天国虐捕無 ゆっくりれみりゃ系いじめ32 俺はれみりゃが嫌いです虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ33 妊娠ゆっくりゃいじめ虐無 ゆっくりれみりゃ系いじめ34 睡眠薬虐料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ35 ゆっくりゃを狩る者制捕 ゆっくりれみりゃ系いじめ36 ゆっくりぼーる5虐家道 ゆっくりれみりゃ系いじめ37 ゆっくりゃと俺そ ゆっくりれみりゃ系いじめ38 ゆっくりゃ拷問室・前編虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ39 VSれみりゃ制 ゆっくりれみりゃ系いじめ40 くろひげ虐機無 ゆっくりれみりゃ系いじめ41 ゆっくりゃ拷問室・後編虐家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ42 ゆっくりみだら8虐性家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ43 ゆっくりみだら9虐性無 ゆっくりれみりゃ系いじめ44 にくまんだどぉ♪ ゆっくりれみりゃ系いじめ45 幻想郷味巡り・にくまん編 ゆっくりれみりゃ系いじめ46 咲夜さんの気遣い ゆっくりれみりゃ系いじめ47 でびりゃまん (その1) ゆっくりれみりゃ系いじめ48 ゆっくりゃタイフーン ゆっくりれみりゃ系いじめ49 冬のれみりゃ1 ゆっくりれみりゃ系いじめ50 れみりゃ拘束虐待虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ51 ゆっくりゃへのおしおき ゆっくりれみりゃ系いじめ52 おぜうさま(笑) ゆっくりれみりゃ系いじめ53 ゆっくり眠れない夜 ゆっくりれみりゃ系いじめ54 かりしゅま対決 ゆっくりれみりゃ系いじめ55 うーせんおじさんそ ゆっくりれみりゃ系いじめ56 れみりゃにアドバイス ゆっくりれみりゃ系いじめ57 ぶーぶー!ってやつかわいい ゆっくりれみりゃ系いじめ58 だんす ゆっくりれみりゃ系いじめ59 冬のれみりゃ2 ゆっくりれみりゃ系いじめ60 ブログの女王 ゆっくりれみりゃ系いじめ61 れみ☆りゃ☆ぎゅー☆虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ62 れみりゃをむーしゃむしゃーそ ゆっくりれみりゃ系いじめ63 帽子のないれみりゃ虐 ゆっくりれみりゃ系いじめ64 サンタクロース ゆっくりれみりゃ系いじめ65 どろっ☆わーずぅ ゆっくりれみりゃ系いじめ66 かんばんむすめ ゆっくりれみりゃ系いじめ67 れみりゃの子育て ゆっくりれみりゃ系いじめ68 れみりゃの弱肉強食物語 ゆっくりれみりゃ系いじめ69 おぜうさまのこーまかん虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ70 れみりゃはメイド長虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ71 しまわないで!虐巨強希ゆ幻 ゆっくりれみりゃ系いじめ72 れいむとれみりゃ親子いじめ虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ73 おお、かゆいかゆい滅他無 ゆっくりれみりゃ系いじめ74 れみりゃ牧場虐家料無 ゆっくりれみりゃ系いじめ75 おぜうさまのこーまかん虐緩無 ゆっくりれみりゃ系いじめ76 れみりゃはメイド長虐希無 ゆっくりれみりゃ系いじめ77 れいむとれみりゃ親子いじめ虐制汚家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ78 れみりゃ農法制家無 ゆっくりれみりゃ系いじめ79 都市の一角で虐環家無現]]
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シンプルなれみりゃいぢめ 7KB 虐待 制裁 妊娠 れいぱー 捕食種 虐待人間 うんしー ぺにまむ 淡々といぢめます ・稀少種いぢめのSSです。 ・設定等矛盾する点があるかもしれませんがお許し下さい。 「うっうー♪ あまあまだどー」ガブリ 「ゆぎゃあああ!!!」 捕食種であるれみりゃが、野良れいむを捕食している。 この森ではよくある光景だ。 虐待肯定派である私には、特に捕食種を選んで虐待する嗜好がある。 なぜなら、捕食者と言われる「れみりゃ」は、“かわいい”というそれだけの理由で 甘やかされる傾向があり、それ故、若干可愛がられて当然、 不恰好な“だんす”とやらを見せればエサをもらえて当然といった ゲスに近い性質を持っていても許されてしまうのだ。 だから、時折野良のれみりゃに対して教育を施し、 世間の厳しさを教えてやることにしているのだ。 今日もその“教育”を行う為、食事を終えて満足したれみりゃに話しかける。 ちなみに、ゆっくりゆうか等にも興味はあるが、 れみりゃを除く野良の稀少種にであう確率は限りなく低く、ゆっくりショップでも とても手が出てる値段ではないため今のところ教育は実現出来ていない。 今のところは出現率の比較的高いれみりゃで我慢している。 「こんにちわ、れみりゃ。ゆっくりしていってね!」 食事を終えたばかりのれみりゃに話しかける。 「ゆっくりしていってね!れみりゃはれみりゃだどー♪」 「れみりゃちゃんはとてもゆっくりしているね。よかったら僕の飼いゆっくりにならないかい?」 「う!? れみりゃのだいすきなぷっでぃ~んもたべさせてくれるのか~?」 「もちろん。毎日ご馳走してあげるよ」 「じゃあおにいさんをれみりゃのしもべにしてやるど~♪」 やっぱりだ。考えが甘い。こんな簡単な言葉に引っかかるとは。 よほど普段ハイキングに来た人間に甘やかされてるに違いない。 しかも人間様に向かって「下僕にしてやる」とは、若干ゲスの素質も入っている。 これは虐待のし甲斐がある。 「はやくあまあまよこすんだど~」 徐々にゲスの性根を顕にしてくるれみりゃ。 「うん、おうちに着いたらたくさん食べさせてあげるよ」 激痛と言う名のご馳走をな。 さて、我が家に着いたところで本格的な虐待に入ろう。 「ここがれみりゃのこうまかんなんだど~ きょうはつかれたからぷっでぃ~んをたべておやすみするから はやくもってくるんだど!」 ここは俺のアパートだ。 ドタドタと靴も脱がずに上がりこみ、さっそくおやつの要求か。 やはりこいつには“教育”が必要だ。 俺は後ろかられみりゃの帽子をサッと取り上げた。 「う! なにするんだど!? れみりゃのだいじだいじかえせだ「バキィ!!」」 れみりゃのタプタプ顔に俺の拳がめり込んだ。 「人間様に命令してんじゃねえ、ゲスが!?」 「う、う~!?」 鼻から肉汁を垂れ流し、激痛と突然豹変した俺に混乱するれみりゃ。 構わずれみりゃをうつ伏せにし、まずは逃げられないよう両方の羽をポキポキ。 「うぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 目玉が飛び出るのではないほど壮絶な顔で苦悶を表すれみりゃ。 だが、この程度では終わらない。 動き回られると虐待の邪魔なので両手足をねじるようにボキボキ。 「ぎょえええええ!!」 「ぴぎいいいいいぃ!!」 「うぎぎぎぎぎ!!」 「あがああああぁぁ!!」 4回悲鳴が響き渡り、翼と両手足を複雑骨折させたところで、 虐待は第2段階に入る。 俯せになった体をさらに押さえつけ、蝶の標本のように翼の皮全体を押しピンで刺す。 あぁ、そうそう。このアパートは俺のような虐待大好きお兄さんばかりなので “多少”の騒音はお互い大目に見るという協定がある。 「いぎっ、やべっ! いだい゛い゛い゛い゛い゛」 「おい、お前これから何されるか変わるか?」 「う゛…うー…?」 ドン! れみりゃの前に鏡を置いてやる。 すると、れみりゃの背後に汚い黄色の物体が姿を現した。 「んほぉ~…」 「ありすにお前をすっきりさせてやるんだよ」 「い、いやだー! ざくやだずげでー!!」 実は森に行ったときに、ありすも1匹捕まえておいたのだ。 しかも特に汚いものを選んでだ。 暴れようにも押しピンを刺された羽が痛み逃れようが無い。 俺はれみりゃのどろわーずを脱がし、ありすにこいつを犯せと促す。 「ほれ、お前も仲間を食われたことくらいあるだろう。 ゲスなれみりゃをお前のイチモツで反省させてやれ」 「んほおおおお!! れみりゃをはんっせいさせられるなんてまたとないちゃんすだわ!」ズブリ 「うがあああ! やめろ゛おおおお!!」 普段の恨みを晴らすがごとく、れみりゃのまむまむに 乱暴にペにペにを出し入れするありす。 「ふんっ、ふんっ、ふんっ! 」 「いだいいい! やめどおおおお!!! れみりゃのおはねがぼどぼどにいぃ!」 一方、自分にとって下等な生物にすぎないありすに 無理矢理すっきりさせられている屈辱、押しピンにより翼の皮が破れる激痛を同時に受けるれみりゃは 獣のような叫び声を上げて助けを求める。 「う゛ぐぐ!!…ががが…ざぐ…やあ!!」 その姿に普段の愛らしさは微塵もない。いいざまだ。 「んほおおおお!!」 「うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ありすが絶頂に達し、れみりゃに静止餡が注ぎ込まれる。 れみりゃの額から茎が生えてきた。 茎にはいくつかピンポン玉のような物体がくっついていた。 紛れもない汚らしい野良ありすとれみりゃの子供たちだえある。 「あ…あ…あ…」 数のほどは…いっぱい産みやがったなぁ。 れみりゃ3匹、ありす2匹(こいつはいらないからあとで潰す)、それと…ん!? 「みゃんみゃ~♪」 なんと、れみりゃ種でも珍しいうーぱっくが2匹も居たのだ。 その一匹が生まれ落ち、まだ小さな翼で母親の元へと飛んでいく。が、 シュボッ 俺はライターでそいつに火をつけた 「あちゅいっ!!」 火はあっという間に全身を燃え広がり、うーぱっく1号は 母親に初めての“ゆっくりしていってね”を言うこともなくわずか数秒のゆん生を終えた。 まぁ、他の連中も俺に殺されるために生まれてきたようなものだから いずれにせよ同じことだが。 「…お、おちびちゃああああああん! うわああああぁぁぁ!」 れいぱーに孕まされた子とは言え、愛情はあったらしい。 悲しむまもなく、俺は茎ごと残りの子供をブチッと引き抜き、 オレンジジュースの入った花瓶に差した。 「おちびちゃんをかえしてえええぇぇ!!」 「だめだ。こいつらもお前と同じ目に会わせてやるからな。」 俺はあることを思いついた。一匹くらいならいいかな。まだスペアもあるし。 ハサミでパチンっとまだ茎から離れない子れみりゃを根元から切り離す。 するとどうだろう。 まだ生まれるために十分な栄養が行き渡らない子れみりゃが苦しみだした。 『う…ゆぐぐぐ…』 不用意に触ってしまったサナギが腐ってしまうように、子れみりゃがどす黒く変色し ついに死んでしまった。 『ゆ…ゆっきゅりうまれたかたったじょ……』 「あああああああぁあ!!!」 「あははは、面白い死に方するなぁ」 生まれたばかりの子を失ったれみりゃの慟哭がアパートの一室に響く。 その後も“教育”は数時間にわたって続いた。 その日の深夜、俺はれみりゃを連れてきた森に戻ってきた。 左脇に変わり果てたれみりゃを抱えて。 俺は広場の中央にれみりゃを投げ捨てると、誰ともなしに呼びかけた。 「お~い、そこのゆっくり共。隠れてるんだろ。 この死にかけのれみりゃ食っていいぞ」 全身はすでにぐちゃぐちゃで、もう見た目だけでれみりゃと判別することも難しいが 始めに取っておいた帽子を被せてやると、周囲にどよめきが走った。 「ゆゆっ! ほんとう!?」 「ああ。いつもやられてる借りを返すチャンスだぞ」 「ゆっふっふっ、ゆっくりたべてくるしませてやるぜ」 「あんまりとかいはなれみりゃじゃないけど、しょうがないからとかいはなあいですっきりしてあげるわ、 かんちがいしないでよねっ!」 どこに隠れていたのか、通常種のれいむやまりさをはじめとした 下等ゆっくりたちがハエがたかるように 死にかけのれみりゃに集まった。 ある者は肉をかじり、ある者はれみりゃに対し強引なすっきりを始めた。 グチャっ、ベリっ、バキっ、ムシャムシャ、ズブッヌチッ… 「うまっ、これめっちゃうまっ!」 「しねっ、げすなれみりゃはゆっくりしね!」 「んほっんほっんほっ! あぁ、れみりゃとすっきりなんてはじめてだわ~」 捕食者であるはずのれみりゃが、被捕食者のれいむ共に生きたまま喰われている。 そして、無駄に再生能力の高いれみりゃはそう簡単に死ねない。 「いぎっ…あがががっ!! うごふっ!」 生きながら食べられ、犯される苦痛をしばらく味わい続けることになるだろう。 その凄惨な光景に隠れていた他のれみりゃ達は戦慄し、 同族を助けに行くどころかしーしーを漏らすことしかできなかった。 「見たか、くそれみりゃ共。世の中をなめてるとこいつみたいになるから 身の振り方にはせいぜい気をつけろよ~」 俺は森の中に向かってそう叫ぶと、れみりゃだった物の断末魔を背に家路に付いた。 れみりゃがが生んだうーぱっくが成長したらどう“教育”してやろう。 生きたまま少しずつシュレッダーに掛けようか、妹たちのぐちゃぐちゃになった死体を入れてやろうか。 そんなことを考えながら。 (完) 初めまして。お読みいただきありがとうございました。 子うーぱっくのその後を書くかは未定です。
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『れみりゃ会議』 5KB 制裁 考証 ギャグ 自業自得 姉妹 人間なし 独自設定 独自設定垂れ流しだどぉー☆ ほとんどメタです。 虐待シーンもほぼありません。 れみりゃ会議 ロウソクの灯りしかない真っ暗な部屋の中、中央に置かれた円卓に3つの影が揺らめいていた。 「……最近、扱いが微妙なんだどぉ」 「だどぉ、この資料を見て欲しいんだど」 一つの影がテーブルのプロジェクターを操作する。 すると真っ暗な部屋にあるスライドが表示された。 「ゆわーん、レイパーが攻めて来たんだぜぇ!!」 「ゆゆゆっ、まりさ様に任せるんだぜ!」 ぽいーん、ぽいーん、どがっ、ぷにゅっ、ぺしっ!あーんこ! 「んほぉぉぉぉ、やられたわぁー!」 「むきゅっ!流石“あのれみりゃ”も退けたまりさね!」 「ゆっへん!」 「……最近一番よく見かける、『過去にれみりゃを倒した』パターン、つまり『れみりゃは強さのバロメータ』扱いなんだどぉ」 「本当に倒したのかどうか当時を見せて欲しいくらいなんだどぉ」 影はさらにプロジェクターの操作を続ける。 「……次なんだどぉ」 「うっうー☆たべちゃうどー!」 「まりさ!ちょうぜつすぱいらるはりけーんむそうてんせいだぜ!!」 「うー!ざぐやぁぁぁっぁあ!」 「むきゅっ!凄いわまりさ!あのれみりゃを倒すなんて!」 「ゆっへん!」 「……これ魔理沙じゃなくて霊」 「だどっ、そっちの名前は禁句だど」 「ごめんだどぉ」 「むしろ技名よりも問題なのは、何このまりさの強さ」 「どうして空を飛べるれみりゃが地べたを這いずる饅頭に負けるんだどぉ?」 「しかもこれは胴付れみりゃだどぉ」 「だ!?」 「ど!?」 「いわゆる『主役補正』なんだろうけど、基本は最弱認定のゆっくりが胴付に勝てるとかおかしいんだど!」 「そもそも虐待される作品の主役なのに補正とか逆の方向にかかるべきだどぉ!!」 影はプロジェクターの電源を切り、2人の待つテーブルへと戻った。 「共通するのはれみりゃがゆっくりの強さの引き立て役になってる事だど」 「なんでまた引き立てる必要があるんだど?」 「れみりゃより強いと自他共に認めるゆっくりを叩きのめす系の虐待に使うためなんだどぅ」 「……別にそんな事をしなくても他に方法はあるんだどぉ、そんな事でれみりゃ達の価値を下げて欲しくないんだどぉ……」 「そこで!」 バンッと机を叩きながら影の1つが立ち上がった。 「『れみりゃたちの強さを再認識させる作戦』を実行するんだど!」 「長いんだどぉ」 「具体的には何をするどぉ?」 「ふっふっふ、これを見るんだど!」 影はテーブルの上にあるものを置いた、子供が喜ぶ紙芝居である。 『あるところに善良なゆっくりの群れがいたんだどぉ』 『この群れは超平和な群れで、にんげんさんとも仲が良くて、ゲスは間引いて、山の山菜は採り過ぎずに、無駄に子供も量産しない群れなんだどぉ!』 「何と言うパーフェクト群れ、これは間違いなく善良を崩壊させる系が大好きな人の作品だどぉ」 「山の山菜……」 『しかもこの群れは胴付ふらんを含めた30体から構成されるふらんしすたーずの攻撃をも跳ね飛ばした、気は優しいけど力持ちな最強群れ!』 『そしてこのさいっきょうの群れをれみりゃ達でふるぼっこにする事でれみりゃ達の強さを世界に知らしめるんだどぉ!』 「おおっ、それは凄いんだどぉ」 「これでれみりゃ達の強さをみんなも再認識してくれるんだど!」 「どっどっどっ、と言うわけでドアの向こうには先ほどの最強の群れを用意してあるんだどぉ!」 「おおっ!」 「準備がいいんだど!」 3つの影は意気揚々と席を立ち、扉を開けた。 開けた扉から差し込む光、その光の向こうにたたずむ1つのシルエット。 「だど?」 「ど?」 「どぅ?」 金色の髪に、七色の宝石の羽。 「……話は全て聞かせてもらった、れみりゃは滅ぶ」 「ふっ!?」 「ふふふふふふ!?」 「ふらんだどぉおおおおおおおおお!?」 救いがないとはこの事だった。 語るのも苦しいほどの一方的な戦い、いやむしろこれは虐殺に近いものだった。 一瞬にして1人のれみりゃは顔面陥没の上、スライドのあった場所まで吹飛ばされ。 それに驚いて硬直しているもう1人はぎゅっとしてどっかーんされ。 我に返ったれみりゃが反撃を行おうとするものの、ふらんすぱいらるはりけーんさんぽひっさつでボコボコにされてしまった。 「うううっ、ひどいんだどぉ」 「うわぁーん、ざぐやぁぁぁぁ!」 「そ、それゆーぎのわざ……」 「大体さっきの紙芝居だとふらんが引き立て役になってる、おねーさま達のやろうとした事は結局まりさ達と同じ」 「だ!?」 「ど!?」 「ぉ!?」 れみりゃ達は目から鱗が落ちる思いだった。 自分達の地位を引き上げるために取った手段が、結局まりさ達のやらんとする事と同じだった。 強く凄い群れしかも『ふらん』を撃退する、つまりふらんと言うバロメータを利用したのだ。 「どぉ……」 「確かにその通りなんだどぉ、れみりゃ達が間違ってたんだど」 「もっと他の正しい方法で、れみりゃ達の地位を向上させるんだどぉ!!」 「うんそれ無理、大体引き立てられたまりさ達は『凄いけどさらに凄いものに負ける』のが王道、そして今その王道を突っ走ってるのがおねーさま」 「「「だ!?」」」 「『ふらんの群れを倒した群れを倒せるほどの凄いれみりゃ達』ここまで持ち上げられたおねーさまは、その王道通り『さらに凄いふらんに負ける』これが今回のお話」 「「「ど!?」」」 「つまり今回のおねーさま達は『凄いまりさ』役、ふらんは『その凄いまりさの鼻をへし折るにんげんさん』の役」 「「「ぉ!?」」」 ふらんの手が光る。 「おねーさま達はふらんの最終奥義、ふらんあるてぃめっとろいやるかごめかごめで滅ぶ」 「ま、待つんだどぉ!正確にはれみりゃ達はまだ『最強の群れ』を倒してないんだどぉ!つまりまだ王道回避の可能性が……」 「ない、今回そこは端折った」 「そこが一番重要なところだどぉおおおおおお!」 「さよならおねーさま、次回作では強いおねーさまだといいね」 「「「Dooooooooooo!!」」」 確かに最近は噛ませ役の多いれみりゃ。 しかし彼女達は過去の栄光を取り戻すための努力を日夜忘れない。 次こそはきっと、強く凛々しいかりすまうー☆なれみりゃ達に会える事だろう。 「ざぐやだずげぶっしッ!!」 「やめるんだDo!」 「もうやしきにかえるざくやぁぁぁぁぁ!!」 次があれば。 あとがき 久しぶりにSS書いた気がする。 おまけーね 「ゆっふっふっふ、おねーさんさん、まりさはあのれみりゃもたおしたえいっゆんっなんぜっ!!しにたくなかったらあまあまもってくるんだぜ!」 「えっ……れみりゃってあのゆっくり最弱の!?」 「ゆっ!?れ、れみりゃはよわくないんだぜぇぇぇぇ!」 「だって雑魚じゃん、雑魚雑魚、うっうーしか言わないし」 「そんなことないんだぜぇぇぇぇ、まりさいのちがけだったんだぜぇぇぇぇぇ!」 「やっすい命ね☆」 「やすくないんだぜぇぇぇぇぇぇぇ!!」 対象が強いと思わなかったら噛ませにもならないよね♪ 「その扱いはあんまりなんだどぉおおおおおおお!!」
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れみりゃの子育て ******************************************注意*********************************************************************** オレ設定が含まれます 虐待描写が少ないです。 良いゆっくりも傷つきます。 いつもながら会話が結構多いです。 ********************************************************************************************************************** 春、雪解けがだいぶ進み新しい命が次々と生まれる季節。 山に住む多くの住民たちが目覚める季節。 そんな季節に泣きながら巣から出てくるゆっくりがいた。 れみりゃだ。 胴無しタイプのようだ。 「う~……れみりゃのおちびちゃん……」 いくつもの黒ずんだ子れみりゃを咥え出して墓を掘り始めた。 このれみりゃの番はいない。 冬眠の準備中に野鳥に襲われて死んでしまっていた。 その後、子供達と共に狩りに行くもうまくはいかなかった。 ゆっくり育てようと考えていたので冬眠明けまで狩りを教えないでいようと考えていたからである。 急いで狩りを教えるも、未熟な子供たちでは気配を気取られすぐにエモノに逃げられてしまう。 れみりゃ自身も失敗続きの子供たちが気になり狩りに集中できなかった。 そのせいで食糧が満足に集められず子供達は冬眠中に飢えて死んでしまった。 しばらくして墓も完成したころ、 ぐぅ~、と空腹を告げる音が鳴った。 「いつまでもないてちゃみんなにわらわれるど~!」 そう自らを奮い立たせて冬眠が明けて初の狩りに出かけて行った。 飛んで間もない時だった。 れいむ、まりさ、ちぇん、ありす、ぱちゅりー等がたくさん集まっているのを見つけた。 近くの木の根元にはたくさん穴がある。 ゆっくりの群れ、しかもなかなかの大きさだ。 食料としては数ヶ月分はあるかもしれない。 「こんなちかくにこんなにいたんだど~!?……れみりゃがもっどはやぐにきづいでれば……」 悔しさと悲しさ、それから自分自身への憤りからまた涙が溢れ出す。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 それら全てをぶつける様に勢いよく群れへと突撃する。 「ゆ?……!!れ…れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「わがらないよー!なんでもういるのー!?」 「むぎゅ!エレエレエレ・・・」 「ま…まりさはたべてもおいしくないからありすをたべてね!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉ!!?」 混乱する群れ、そしてその中で大暴れするれみりゃ。 もっと早く見つけていれば… おちびちゃん達は…おちびちゃん達は…助かったのに! れみりゃの頭の中にはそれしか無かった。 これは食事ではない、八つ当たりの虐殺ショーだった。 1時間ほど経っただろうか。 辺りはゆっくりの死骸で一杯だった。 正気に戻ったれみりゃは泣き止み食事を始めた。 「……しゃん……きゃらにゃいよー……」 声。 微かにだが確かに聞こえる。 「まだいきのこりがいたんだどー?」 耳を澄まして場所を特定する。 「そこだっどー!!」 勢いよく飛びかかる…が牙があと数センチで届くところで止まる。 とても小さいちぇんがいたのだ。 おそらく植物型で生まれたばかり、もしくはさっきの襲撃で生まれ落ちてしまったものかもしれない。 れみりゃの頭には薄らと自分の子供達が重なって見えた。 「お……おちび…ちゃん…だっど?」 つい、口に出ていた。 「ゆ?おきゃーしゃん?わきゃりゅよーおきゃーしゃんだねー!ゆっくちしていちぇにぇー!」 「うう!?ゆっぐりしでいくどー?」 れみりゃの言葉からちぇんはれみりゃを母親と勘違いしてしまったようだ。 ちぇんの言葉にぼーっとしていたれみりゃは思わず返事を返してしまっていた。 「ゆゆ~♪おきゃーしゃん!しゅーりしゅーりしゅるよー!」 れみりゃは混乱したが落ち着いて事態を把握しようと努めた。 自分は捕食種のれみりゃ。 目の前にいるのは中身が甘ーいチョコクリームのちぇんの赤ちゃん。 ちぇんはれみりゃを見たら逃げる。 でもこいつは逃げない。 こいつはれみりゃをお母さんと呼んでいる。 つまりこいつはれみりゃの子供。 子供なら逃げないのは当たり前。 そこまで考えているとれみりゃにはもう目の前の赤ちぇんが自分の子供としか思えなくなっていた。 小さい体で一生懸命自分に近づき、「しゅーりしゅーり!ちあわちぇだよ~!」とやっている赤ちぇんが愛しくてどうしようもなかった。 「このこをりっぱなほしょくしゅにそだてるど~!こんどこそ…かならずそだててみせるど~!」 れみりゃは赤ちぇんを育てることを決意した。 「うっう~!ちぇん、いっしょにこーまかんにかえるど~!」 「こーまきゃん?わきゃらにゃいよ~?」 「こーまかんはれみりゃのゆっくりぷれいすだっどー!」 「ゆっきゅり?わきゃるよ~ゆっきゅりできりゅんだにぇ~!」 れみりゃは笑顔で頷くと赤ちぇんを羽で帽子の上に乗せて飛び立った。 「わきゃるよ~!!おしょりゃをちょんでりゅんだにぇ~!!!」 帽子の上で興奮しながら喜ぶ『我が子』を見てれみりゃはとてもしあわせ~だった。 そしてその日かられみりゃとちぇんの奇妙な親子生活が始まった。 数ヶ月後、季節は変わって夏。 れみりゃの子育ては順調そのものでちぇんは子供サイズにまで成長していた。 立派な捕食種に育てるという教育方針により、ご飯は全てゆっくりの中身だった。 虫や草花であったことなど一度もない。 しかしちぇんの心では少しづつ疑問が膨らんできていた。 疑問が限界まで膨らみ切ったある日、ちぇんは思い切ってれみりゃに疑問をぶつけてみた。 「おかーさん!ちぇんはどうしてはねさんもないしきばさんもちいさいのー?わからないよー?」 「うう!?」 「……ちぇんは…おかーさんのほんとうのこどもじゃないんだねー?」 「…うー…」 一緒に暮らし始めて数か月、ちぇんが気づいてしまった。 今まで気づかれないようにれみりゃなりに十分気を付けていたはずだった。 ご飯は全て中身だけにしてゆっくりだとは気づかないようにしてきたしれみりゃは自信があった。 狩りを覚える頃になれば大きくなっているだろうしその時全てを話そうと決めていた。 れみりゃはちぇんの本当のおかあさんを殺した。(と思われる) 全てを話したその時、立派に捕食種として育った我が子に食い殺されよう。 ちぇんにはその資格がある。 れみりゃはそう思っていた。 しかし思っていたよりもまだだいぶ早く気づいてしまった。 それでも可愛い我が子に嘘は付けなかった。 「うー…そうだど…れみりゃはちぇんのほんとうのおかーさんじゃないんだど…」 「…わかるよー…ちぇんとおかーさんはちがいすぎるんだよー… …ちぇんの、ちぇんのほんとうのおかーさんはどこなのー?」 「……れみりゃが…ころしたんだど…」 「!」 ちぇんはある程度覚悟していた。 つい最近こっそりこーまかんから抜け出してれみりゃの狩りを見たから。 「ゆっくりさせてよー!…ゆっゆっゆ!もうやだぁぁぁ!おうぢがえるぅぅぅぅぅ!ゆゆ!?ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!」 悲鳴と命乞いを叫びながら逃げるれいむをれみりゃは躊躇せずに噛みつき、絶命させていた。 そして中身だけを口一杯に詰め込むと羽を広げ、帰る仕草を見せた。 ちぇんは混乱しながらもバレてはいけないと判断し、急いで帰った。 足の速いちぇんは先に帰ることができ、バレることは無かった。 「ころしたことをべんかいはしないんだど、でもれみりゃはちぇんをほんとうのこどもだとおもってるど! ちぇんといっしょにいれてれみりゃは、しあわせ~だったどー……」 「おかーさん…」 「もし…もしちぇんがれみりゃをきらいなら…れみりゃを…れみりゃをころしてもいいんだど!!」 「!!!???」 ちぇんは驚き、そして泣いた。 「ゆっぐ…ゆっぐ…どぼじでそんなごどいうのー?わがらないよぉぉぉ! ちぇんは、ちぇんはおかーさんのごどだいすぎなんだよぉぉ!? ちぇんもおかーさんといっしょでとっでもとーっでもしあわせ~だったんだよ!? それなのに…なんでごろじでもいいとがいうのぉぉぉ!?」 ちぇんは怒っていた。 自分の本当の親を殺したことへではない、自分にれみりゃを殺してもいいと言ったことへだ。 ちぇんはただ本当のことが知りたかっただけだった。 自分はれみりゃの本当の子供ではない、だから似ていない、本当の親はもう死んでいる。 それを認めてもらった上で気持ちを整理してこれからも一緒に暮らしていこう、そう思っていた。 「う…うあ…ちぇんは、れみりゃがおかーさんでいいんだど?」 「とうぜんだよー!」 「れみりゃはちぇんの…」 「そんなことはどうでもいいんだよー!!ちぇんのおかーさんはおかーさんだけなんだよー!!ゆっくりわかってねー!!」 「ううう…うぅぅぅぅぅぅ!!」 れみりゃは羽を、ちぇんは2本の尻尾を、それぞれ相手を抱きかかえるようにして泣いた。 れみりゃは全てを謝罪し、ちぇんは全てを許した。 そう、今この瞬間からこの2匹は本当の親子になったのだ。 数日後、ちぇんは悩んでいた。 本当のことがわかったのは良かったが、自分があまりに捕食種らしくないことに。 れみりゃのような羽で一緒に空をぱーたぱーたしたい。 れみりゃのような牙で一緒に狩りに出かけたい。 そもそも捕食種ではない自分がそれらも無しにこれから生きていけるか、と。 れみりゃもそれには気づいていた。 そして大分早いが前々から計画していたことを実行しようと決めた。 「ちぇん?これからだいじなことをはなすどー!」 「わかったよー!ゆっくりきけばいいんだねー?」 れみりゃはちぇんに説明を始めた。 れみりゃ命名「ちぇんとぱーたぱーたしようだいけいかく! ~ぱーたぱーたはきもちいいんだど!~」である。 1:ご飯をたくさん貯め込む 2:れみりゃが自分の羽にかみつき引き抜く 3:羽の付け根をちぇんの背中に刺し込む 4:しばらく貯め込んだ餌で耐えつつ羽が取れないよう見守る 5:羽がくっつく 6:動かす練習をする 7:飛ぶ練習をする 8:一緒にぱーたぱーたする れみりゃは捕食種なのでしばらくすれば羽はまた生えてくる。 ちぇんに羽が馴染んでくれればちぇんも飛べる。 なんとも浅はかな計画だが、れみりゃからすれば練りに練った最高の計画である。 「ゆぅ…でも、おかーさんいたいいたいだよー?」 「うっう~♪だいじょうぶだっど~!れみりゃはつよいからすぐにあたらしいはねさんがはえるんだっどー!」 それを聞いたちぇんはとても喜んで賛成した。 夢にまで見た自分だけの羽のために。 れみりゃもそんなちぇんを幸せそうに眺めていた… 更に季節は流れて秋。 れみりゃの計画は大成功だった。 始めたのが夏だったこともあり貯め込むご飯は簡単に捕獲できたし、 涼しいこーまかんで羽がくっつくのをゆっくり見守るのはむしろ幸せだった。 まだ少し小さいちぇんの体には余るくらいの大きな羽だが、 ちぇんのれみりゃのようになりたいという気持ちが強かったことが作用したのだろうか、 羽は一週間程度でくっつき、それから一か月位でなんとか飛べるまでになっていた。 「わかるよ~!こうやってちからづよくぱーたぱーたすればいいんだねー?」 今となってはゆっくりなられみりゃと並んで飛ぶこともできるが、初めて並んでぱーたぱーたした時は抑えきれない喜びを感じ意識を失って落下。 れみりゃが焦って救出したほどだった。 それから、余った時間で狩りも習った。 ちぇんは気配を消すのがとてもうまく、その点だけは初めかられみりゃを超えていた。 また茂みから普通のちぇんを装って声を出して相手を油断させる等頭も良かった。 それでも飛び立つ時の初速が遅いせいで狩りの成功率は低かった。 そこが現在の課題ではあるが、ちぇんだけ食べる分には問題ないくらいには上達していた。 「うっう~!きょうもとうっみんっのためごはんをあつめるんだっど~! これはとっでもだいじだからがんばるんだどー!」 そう、実りの季節を迎えちぇんも狩りができるようになったこともありそろそろ冬支度しなければいけないのだ。 狩りは二手に分かれて行っている。 ちぇんのノルマは自分で今日食べる分以上を集めることだが、それができるのは3日に1度くらいである。 それでもれみりゃは食糧集めに集中できるだけでだいぶ楽だった。 「それじゃあここでふたてにわかれるど~!かげさんがむこうのやまさんのほうをむいたらこーまかんにしゅうごうだっどー!」 「わかるよー!きょうこそいっぱいまりさをつかまえるよー!」 いつもれいむやぱちゅりーなど動きの遅いものばかり狙っているちぇんにとって身体能力の高めなまりさは捕まえにくい。 群れに突撃しない限り負けることは無いが逃げられることが多かったのでまりさをいっぱい捕まえることを目標にしていた。 「わからないよ~!どこにもまりさがいないんだねー!」 しばらく飛び回るがどこにもまりさの姿が無い。 それどころかゆっくりすら見られない。 「やめてね!まりさをたべないでね!…ゆっぐりしだいよぉぉぉぉ!!」 まりさの声が聞こえた。 声のする方に向かうと2匹の胴無しれみりゃがまりさを襲っている。 「うっうー☆きょうもじゅんちょうだっどー♪」 「う?おかーさんへんなちぇんがいるんだどー?」 初めて母親以外のれみりゃを見たちぇんは反応に困った。 「ちぇ…ちぇんはほしょくしゅのちぇんだよー!きばさんはちいさいけどはねさんはあるよー! れみりゃおかーさんとかりしてるんだよー!わかってねー?」 捕食種として育ったこともあり「ゆっくりしていってね!!」とは言わなかった。 とりあえず自分についてを相手に伝えようと必死だった。 「うー?ちぇんはほしょくしゅじゃないんだっどー!」 「ならあれはごはんだどー?うー!い☆た★だ☆き★ま☆すだっどー♪」 れみりゃ親子がちぇんに飛び掛かった。 「わからないのー!?ちぇんはごはんじゃないよー!?」 ちぇんは叫びながら逃げた。 しかしやはり遅い… 「どーしたんだど?♪もっとはやくとばないとた~べちゃ~うぞ~♪」 「うっう~☆れ★み☆りゃ★う~♪」 明らかにこの親子は遊んでいた。 「やめてねー!いじめないでねー!!わがらないよぉぉぉぉ!!おがーさぁぁぁぁぁぁん!!……ゆぎゃ!」 ついに捕まってしまった。 体を子れみりゃに押さえつけられる。 「いだいよぉぉぉ!!わがらないよぉぉぉ!!はなじでよぉぉぉ!!」 「ちぇんがはねさんなんてなまいきなんだっどー!」 「!?!?!?!?!?!ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!やべでねぇぇぇぇぇ!!!」 親れみりゃはちぇんの羽に噛みつくと勢いよく引き抜いた。 既に自分の一部となっているちぇんに今まで味わったことのない激痛が襲う。 「もうかたほうもぬいちゃうんだっどー!」 「ゆ…ぁぁ…やめ…はねさん…おがーざんにもらっだ…だいせづな…はねさん…」 「いくどー!れ★み☆りゃ★うぅぅぅぅぅぅぅ!!」 「sdfgghhj!!!!!ゆぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 これでちぇんに羽は無くなった。 背中の羽の付け根だった部分には穴があき、チョコクリームが垂れ始めていた。 ちぇんは背中の痛みよりも羽が無くなった悲しみの方が苦しかった。 自分と母親を繋いでくれる羽。 母れみりゃが痛い思いをしてくれた大切な羽。 脈打つ背中の痛みをはるかに超える悲しみがちぇんの意識を奪おうとしていた。 「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」 その時、ちぇんには赤い光が見えた。 母れみりゃだった。 鬼の形相の母が今まで見たことのない速さでれみりゃ親子に突撃していたのだ。 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「うびゃっ!!」 数メートル転がっていくれみりゃ親子と自分に近寄ってくる母。 「ちぇん!!くるのがおくれたど!!ごめんだどー!!」 さっきの鬼の形相が嘘だったような泣き顔を見せる母にちぇんは安心した。 「わかるよー…たすけてくれたんだねー…でも、ごめんねー… おかーさんにもらったはねさん……だいじな……だいじな…ゆっぐ…だいじなはねざん… なぐなっちゃっだよー……ゆっぐ、ゆっぐ…ごべんねー…ほんどに…ごべんねー…」 「いいんだどー!こんどまたあげるんだどー!ちぇんのためならいくらでもあげるんだどー!!」 「……なら、いのちをもらうんだどー!!!」 「う!?」 油断した。ちぇんが気になってトドメを刺すのを忘れていた。 いつのまにか戻ってきていたれみりゃ親子が母れみりゃを両脇から噛みついた。 「うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 「よーくおぼえておくんだどー!?エオモノをいちげきでしとめれないれみりゃはいちりゅうじゃないんだっどー!!」 「おがーざんわがっだどー!!ふいうぢするゲスなれみりゃはころしでやるんだどー!!」 初めて聞く母の悲鳴。 苦痛に歪む母の顔。 いくら強い母といえども両脇から噛みつかれては身動きが取れない。 このままでは自分だけじゃない、母も殺されてしまう。 自分がもっと強かったら……母の様に強い捕食種だったら…… …その時、ちぇんは心になにか熱いものを感じた。 すると、背中の痛みが消えてゆく。 それどころか体中に力が漲ってくる。 「うっうー!これだけやればこのゲスりゃはしばらくおきれないはずだどー!」 「うー…おかーさん、おなかすいたんだどー…ちぇんをたべてもい……!?!??!?!? いだいんだどぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 子れみりゃは右頬に痛みを感じた。 …ちぇんだ。 ちぇんが噛みついたのだ。 「いだいんだどぉぉぉぉぉ!!はなれるんだどぉぉぉぉぉ!!」 中々離れない。 ちぇん種の小さい牙なら簡単に振りほどけるはず… そう考えていた子れみりゃは混乱した。 そして、ブチッ!!と鈍い音と同時に子れみりゃは開放感を感じた。 「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!ざぐやぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ!!」 子れみりゃの右頬は噛みちぎられていた。 ちぇん種の牙では傷付けるので精一杯のはず… 親れみりゃはちぇんに向き合う。 そこには見たことのないゆっくりがいた。 先ほどの背中の穴はもうほとんど癒えている。 口からはれみりゃ並の大きな牙が見え、顔は先ほど見たれみりゃの鬼の形相そのもの… 「あれ?きばさんがおおきくなってるよー!?わからないけどわかるよー! これが、これがおかーさんとおなじほしょくしゅなんだねー!!」 これはちぇんではない、少なくとも間違いなく捕食種だ。 そこで子れみりゃを思い出し子れみりゃのほうに目をやる。 痙攣しているが捕食種の再生力ならなんとかなる程度だ。 今ならまだ助かる、目の前の捕食種は羽が無いから飛べないはずだし飛べば逃げ切れる。 親れみりゃは勢いよく子れみりゃの方へと飛ぶ。 「わかるよー!こっちにくるとおもってたよー」 「うべぇぇぇぇ!!なんでもういるんだどぉぉぉ!!」 そこにはちぇんが待ち受けていた。 確かに少し目を離したがそれでもさっきのあの遅さではここまで来れない。 「わからないのー?ちぇんはね、ぱーたぱーたするよりぴょんぴょんしたほうがはやいんだよー!」 「じゃ…じゃあなんでさっきとんでにげたんだどぉぉぉぉぉ!?」 「はねさんがじめんさんにこすれてぴょんぴょんしにくいからだよー、わかってねー!?」 「うぅぅ…!うぅぅぅぅぅぅ!!!」 苦肉の策。 いくら早いとは言えど羽無しなら飛べば追いつけないはず。 子供を置いていくのは忍びないが子供はまた産めばいい。 親れみりゃは泣きながら飛び立った。 「うっうー!はねなしならここまでこれないんだっどー! やーいやーい♪うっうーうあうあー♪」 「さっきはすまなかったどー…」 「うあえあえ~!!??」 空に逃げのび余裕が出たのか挑発を始めた親れみりゃの背後に母れみりゃの影があった。 「おまえのいうとおりエモノはいちげきでしとめなきゃいちりゅうじゃないどー」 「うあ…あ…うあ…」 「こんどはいちげきでしとめてやるどぉぉぉぉぉぉぉ!!」 ガブッ!!…… 素早く背後から正面に移動した母れみりゃは大きく口をあけ、親れみりゃの顔面に喰らいついた… 顔だけは再生できない。 顔面を食いちぎられた親れみりゃは力なく落ちて行った。 「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 母れみりゃは悲鳴の先を見る。 するとちぇんも同様のことをして子れみりゃにトドメをさしていた。 その場には顔面と一部が食いちぎられたれみりゃの死骸が2つ、力なく横たわっていた。 「おかーさぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」 いつの日かのように泣きながら抱き合った。 「ごめんだどぉぉぉ!!」 「いいんだよー!それよりちぇんをみてほしいよー!おおきなきばさんもあるし、きずさんもいたくないんだよー!」 ちぇんの姿を改めて見なおしたれみりゃは涙が止まらなかった。 今自分の目の前にいるのは紛れもない捕食種、立派な捕食種の姿だからだ。 ついに成し遂げた。 立派な捕食種を育てるというあの日の決意を。 …いや、まだ大事なことがある。 「きょうはすこしはやいけどこーまかんにかえるどー!きょうはたいりょうだったどー!」 そう、前は成し遂げられなかった越冬だ。 まだ自分の仕事は終わっていない。 でも今日は、今日くらいはちぇんと一緒にゆっくりしよう。 そう思いゆっくり家路についた。 春、雪解けがだいぶ進み新しい命が次々と生まれる季節。 山に住む多くの住民たちが目覚める季節。 そんな季節に泣きながら巣から出てくるゆっくりがいた。 れみりゃだ。 胴無しタイプのようだ。 「う~…ちぇん…」 「わかるよー!さびしいんだねー!ちぇんもおなじだよー!」 背中の羽と釣り合いのとれた体になったちぇんは涙を堪えてそう言った。 羽が無い方が速いのだがいつか必ずれみりゃのように速く飛んでみせるというちぇんの声を尊重して再び羽を付けた。 しかしただ付けたわけではない。 あのあとこーまかんに帰ったちぇんの背中には羽が生えかかっていた。 しかしいつまでも繋がっていたいというちぇんのわがままで羽を片方づつ交換したのだ。 「うっ…うっ…さびしくなったらいつでももどってくるんだど~?」 「だいじょうぶだよー!ちぇんはいつもおかーさんといっしょなんだよー!」 予定よりも大分早いがれみりゃがちぇんに教えることはもう無かった。 残る課題の飛び方は厳しい自然の中で暮らせばどんどん上達する。 それ故の早い巣立ちだった。 そしてちぇんは巣立っていく。 自分の羽と母の羽を大きくはばたかせて……… ************************あとがき************************************************************************* 今回も最後まで読んでいただき本当にありがとうございました! 今回はオレ設定が多く含まれるものを作ってみようと思い作りました。 ちぇんは最初れいむの予定でしたが後半で捕食種の強さを持ったれいむが想像できなかったのでちぇんになりました。 れみりゃを3匹出すので区別しにくかったかもしれません。 まずそれが今後の課題の一つ。 それからオレ設定はやっぱり読み返すと違和感ありますね… ゆっくりの思い込み次第でどうにでもなる感じをもっと引き出したかったです。 今度はもっと違和感が無くなるようにゆっくり頑張ることが二つ目の課題です。 最後にもう一度、読んでいただき本当にありがとうございました。 著者 ライトM制裁派お兄さん ************************過去作品************************************************************************* 過剰愛でお兄さんの悲劇 元祖ゆっくりとの遭遇 リーダーまりさの成長 このSSに感想をつける
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虐待ありません。 泣きめぇ丸の後の話です。 次からはちゃんといじめます。 「捨てられみりゃ」byガッツあき 小腹がすいたので近くのコンビニに出かけることにした。 夜中に間食。 体重的にあまりよろしくないがストレスで禿げるよりはいくらかマシだろう。 そう割り切って外に出た。 コンビニまでは小さな公園を通る。 昼間はよくゆっくりどもがたむろしていてウザイことこの上ないが 夜間はあいつらも眠っているのか静かだ。とてもいい。 このへんには捕食種もいないしな。 つーか街中のほうが捕食種生き残れるんじゃねーか? まぁ一応希少種だから見つけられ次第捕獲されるのか…。 いや、そもそも野生のれみりゃとふらんは日光苦手だっけか。 そんなどうでもいい事を考えながら歩いていたら、珍しい光景が目に入った。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 「うー!うー!」 「ゆっくりしね!」 「ぎゃーおー!」 胴なしふらんが三体。 胴有りのれみりゃが一体。 しかもあのれみりゃ、ふらんを庇ってるのか? ふらん二体がれみりゃとよく見たら帽子のないふらんを襲っていた。 襲われたふらんは完全に萎縮してしまっているようでれみりゃの背に隠れて震えている。 れみりゃは気丈にも木の枝を振り回して天敵のふらんに応戦していた。 だが涙目だ。もう長くないだろう。 しばらく観察して居たかったが空腹は限界。 しかも気分はカップラーメン。 コンビニでお湯を入れてもらってあいつらに「そおい!」してもいいが それまではきっとれみりゃが持たないだろう。 さて、販売分のふらんが不慮の事故で減ってしまったから補充してもいいだろう。 ふらんをかばうれみりゃっつーのも面白い。 捕食種が欲しかったところだ。捕まえて飼うのもいいだろう。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 「う゛ーっ!ふらんはれみぃがまもるんだどぉー!」 「うー…」 「しね!ゆっくりしね!」 あ。一匹が焦れてふらんの方に行きやがった! 「ちょっと待てーい!ゆくと殴打拳!!」 慌ててふらんの方へ駆けてパンチを二発食らわせてやった。 必殺技っぽいのは掛け声だけで実際は只のパンチだ。 ただし食らわせた箇所は羽の付け根辺りだ。 このあたりはゆっくりの神経らしきものやツボらしきものが多数存在するらしく 初心者でも「ゆくとの拳」のゆっくり神拳継承者気分に浸れるのだ! ちなみにいくつかのツボは把握しているのでめーりんに「あべし!」と言わせることも可能だ。 めーりん好きだからやらないけどね! 激辛餡が飛び散って自分に被害が大きいしね。 ふらん二体は地に落ち、れみりゃたちは呆然とこちらを見上げていた。 「あー…大丈夫かよ?」 「う゛ぁー!!ごわがっだんだどお!」 「うー!うー!」 涙目の二匹をよそに倒れた二体のバッジを確認する。 ふらんやれみりゃは町には滅多に現れない。 だとしたら飼いである可能性が高い。 運動もかねてゆっくりだけで散歩に行かせる可能性だってある。 「あーあ。やっぱりか」 二体のふらんにはゴールドバッジがあった。 傷ついたれみりゃ達には無い。 「うー…?」 「う゛あ゛ー!このふらんはばっじつきなんだどぉ!ごろざれじゃうどぉー!」 「う゛ー!」 うあー!と泣きだす二匹。 バッジシステムを知っていると言うことはこのれみりゃたちは野生ではない。 野良のれみりゃなど聞いたこともないし、と言うことはこいつらは飼いゆっくりだったのだろう。 「う゛ーっ!れみぃたちはもとかいゆっぐりなんだどぉ! でもごーるどばっじのこうしんしけんにおちてすてられたんだどぉ!」 「あらら…んで?」 「ぞんなばがなゆっぐりはいらないっで!ふらんをがってぎだんだどぉ!」 「あぁ、始末されてたわけね。納得。そっちのふらんは?」 「れみぃのいもうどなんだどー!ぺっとしょっぷからいっしょだったんだどぉ!」 「へー」 しかし希少種好きなのか?その飼い主。 つーか金持ちだな…。 「うん。わかった。でもバッジゆっくりに手を出した(のは自分だが)んだから殺されちゃうね」 「いやだどー!ぜっがぐだすがっだのにぃぃ!!」 「うー!」 「まぁまぁ。悪いようにはしないさ。俺の言うことさえ聞けばな」 れみりゃはかなり賢いゆっくりだった。 ショップで買えばかなりの高値がつくだろう。 こんなゆっくりを捨てるなんて、やはり金持ちの気持ちはわからん。 ポケットから常に持ち歩いてる胴バッジをれみりゃとふらんに取り付けてやる。 「う?」 「ブロンズバッジだ。最低ランクのバッジだけど、これでお前らは俺の飼いゆっくりだ」 「うー?」 「わからないか?金バッジが銅だろうと他人の飼いゆっくりに手を出したら…」 「!お仕置きなんだどー!」 「だから無かったことにするだろうな」 にやっとれみりゃに笑いかけてやる。 納得がいったようでれみりゃの表情もぱぁぁっと明るくなった。 うんうん、れみりゃに似合うのはこういう馬鹿面なんだよ。 特に泣き顔の後の笑顔はいいよね。 また泣かせたくなるって言うか。 「んじゃここで待ってろ。俺は腹が減って死にそうだ。すぐ戻ってくるから待ってろ」 「うー怖いけどがまんするどぉー」 また一点半泣きになるれみりゃ。 「や、待ってることも無いか」 普段から持ち歩いているエコバックを広げ、伸びているふらんをぶち込んだ。 「じゃ、ついて来い」 そう言った途端、れみりゃの顔がまた明るくなった。 あーもうなんだこいつ。食っちゃいたいくらいかわいい! 今は肉まんの気分じゃないけど。 「うっうー!ふらんーおねぇさまといっしょにおさんぽだどー!」 「うー!」 「あー夜も更けてっから静かにしろよ」 仕方ない、ついでにプリンも買ってやるか。 「ただいまー」 「おじゃましますだどー!(小声)」 「うー!(小声)」 「れみりゃ、靴脱げ。ここはこーまかんじゃなくて俺の家だ」 「わかってるどー」 もたもたと靴をぬぐれみりゃの周りをぱたぱたととぶふらん。 間違いなくこいつらはペット用に改良された高級ゆっくりだ。 性格は素直。知識や一般常識も幼児程度はそなわっている。 えさを与えれば与えるだけでかくなる普通のゆっくりとは違い、成長はある程度でとまる。 れいむ種でも22万もしたんだからこいつらは…。 うーん、そういう虐待プレイの一貫だったらどうしような。 まぁいいか。そんときゃそんときで。 「んじゃおまえら、この部屋にいろよ」 玄関から一番近い部屋に二匹を招き入れる。 「ご主人帰宅帰宅。夜中の間食は太りますよ?」 「じゃおーん」 「うるせ。あと新入りだ。仲良くしろよ」 適当にれみりゃとふらんを置いて、こいつら用の夜食も置いてやる。 れみりゃとふらんにぷりん。きめぇ丸にどらやき。めーりんには暴君ハバネロ。 「じゃおーん!」 「…ジョロキアは?と言ってます」 「売り切れだったんだよ」 「じゃおーん…」 しょんぼりしためーりんをひと撫でして扉を閉めた。 隣の仕事部屋へ移る。 未だにのびているふらんを取り出し、バッジを機械で読み取る。 機械の端末に飼い主の情報が映し出された。 目出 愛子…電話番号はっと、あったあった。 「あ、夜分遅くにすみません、私ゆっくりんぴーすの者でして、ええ。 お宅のふらんちゃんが公園で倒れていまして…はい、傷などは見当たりませんが…はい。 もし何かありましたらこちらのほうで手当てをしてもかまいませんでしょうか? えぇ、私ゆっくりブリーダーをしておりますので、はい。わかりました。 では明日一番にこちらに向かわれるとのことで…はい、お待ちしております。 こちらの住所はーーー」 任務完了。 どうやら飼い主さんに許可無く息子さんが外に逃がしたそうだ。 れみりゃたちの話は明日聞き出せたらで良いだろう。 藪をつついて蛇を出すのはごめんだ。 ふたん達は大きめの水槽に移しゆっくりフードも入れておく。 念のために体にオレンジジュースを刷毛で塗って後は放置だ。 あぁ、小麦粉もはたいて…と、これでよし。 あとは明日になるのをまとう。 さて、あとは湯を沸かして飯食って風呂入って寝よう。 …ラーメンはいまいちだった…。 風呂は大変だった。 主にれみりゃが。 「ご主人ご主人」 「どした?きめぇ丸」 「れみりゃたちの寝床はどうします?」 「あー…とりあえず俺といっしょに寝るか」 「では呼んできますね」 ぱたぱたと飛んでいくきめぇ丸。 あいつも傷ついて死に掛けていたところを保護したんだが、今ではすっかり元気になり こうしていっしょに生活している。 ペットというよりは仕事の助手のような扱いだ。 俺の仕事はゆっくりのブリーダーと調教だ。 ゲスに落ちたゆっくりを調教する、最近流行気味の仕事だ。 ゲスは人間に恐怖を抱かない。 それで役立つのがきめぇ丸達捕食種だ。 中でもきめぇ丸種は知能が高くこちらの意図通りに動いてくれ重宝する。 思えばいい拾い物だったなぁ、こいつも。 「ご主人、連れてきましたよ」 「うー…ふらんもおねぇさまといっしょがいい…」 「うぅー…れみぃからもおねがいしますー…」 「あーはいはい。かまわねえよ。じゃ、おやすみーきめぇ丸」 「はい。おやすみなさい」 「じゃおーん!」 「めーりんもお休み」 ドアから体半分だけ出してめーりんがニコニコしていた。 あいつも最近拾ったゆっくりだ。 他のゆっくりからいじめられていたところを保護。 ウチはこんなゆっくりばかりだな。 ベッドに横になる。 ついでにれみりゃも横に寝せ、ふらんは枕元に。 「んじゃおやすみ」 「うー!おやすみ!おねえさま!」 「ふ、ふらん!ふらんのおねーさまはれみぃなんだど!」 「おやすみ!おおきいおねえさま!」 「ぎゃーおー!れみぃにもごあいさつするんだどー!」 「面倒臭いなおまえ」 「ぞんだごどないんだどぉー!!」 「寝ろ」 「おねーさまうるさい!」 「どぼじでぞんなごというのー!?」 「ははは、悪い悪い。けどいじめたくなるんだよねー」 「うあー!れみぃはやさしくされたいんだどぉ!」 「はいはい、そんじゃおやすみ、れみりゃ」 れみりゃの頭を撫でてやる。 「うー…お休みなさい、だどぉ………おねーさん」 「おやすみ、おねーさま。おおきいおねーさま!」 「はいはい、おやすみ」 続く。 れみりゃ絵を描いたらか「次はふらんにいじめられるれみりゃを」と言われて 変な電波を受信してしまった。 れみりゃかわいいよれみりゃ。 風呂が大変だったのはれみりゃがおにーさんだと思い込んでいたためパニックを起こしたからです。 お風呂シーンは諸事情でカットしました(笑) 次はおねーさんのお仕事調教編を予定しています。 泣きめぇ丸も頑張るよ!コメントしてくれた人ありがとね!あまあまよりうれしいよ!
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※俺設定、パロ警報 ある日、ある金髪の男が歩いていると、その目の前に珍しいものが通っていた。 「あれは…ゆっくり車か…?」 ゆっくり車、それは最近になって加工場が開発を進めている乗り物だ。 大ゆっくりが牽引し、後ろの荷台に人やものを乗せて運ぶ、というものだ。 牽引する大ゆっくりは言うことを聞くように赤ちゃんの頃から教育されており、また同時期に足の部分を車輪に改造されている。 もっとも、所詮はゆっくり。途中でいうことを聞かなくなる固体が多く、実用にまでいけるのは少ない。 本来は時速2kmにも満たない速さのゆっくりだが、この大ゆっくりなら最高時速30kmは出せるとのことだ。 現在は試験的に人里の間での運用で小数使われているだけだ。先述どおり、まだ牽引ゆっくりが少ないのが原因だ。 それはともかく、男(便宜上Dと呼ぶ)はゆっくり車に一度は乗ってみたいと思っていた。 こんなパワーのある乗り物はめったに見たことがないためだ。 何より、二台に乗ってた物体を見たのが原因だった。 「うー、おまえらはやくはしるんだどぉー!れみりゃをおこらせるとこわいんだどぉ、うっう~うあうあ☆」 「うあうあ☆」 それは豚だった。 (いや、あれを豚と呼ぶのは豚に失礼だな) 訂正、それはゆっくりの中でも醜いことに定評のある、れみりゃだった。 Dは不思議だった、何故あのような醜いものがいるのかと。 外に出れば別荘と言い張って人の家を荒らし、ふてぶてしい顔で醜い踊りを見せ付ける。 そして何より度し難いのが、窮地に追い込まれるとすぐに「ざぐやー、ざぐやー!」とある人物に助けを求めるという他力本願さ。 それを野放しにしている紅魔館も紅魔館だが、とにかくDはれみりゃを嫌っていた。 「うー、ここでとまるんだどぉー。ここらですこしゆっくりするんだど~☆」 「それもそうだどぉ~、とまるんだどぉ~おまえら!」 「ゆゆ、ゆっくりわかりましたーー!!」 Dが考えている間に、ゆっくり車はゆっくりを停車した。 何を考えているかもわからない会話だが、それが餡子脳とも呼ばれるゆっくりの頭だ。 Dにとってそれは好都合だった。 この状況は鴨がネギを背負ってやって来た様なものだ。停車した場所はすぐ近くだ。 Dはゆっくりと、ゆっくり車のほうへ歩いていった。 「なんだどおまえ~、ごうまがんのおぜうさまにちかよるなどぉ~ッ!」 Dが近寄った瞬間、一匹のれみりゃがDに向かって言う。 警告のつもりなんだろう。 ダンスを踊りながら「けどれみりゃにごはんくれるならべつだどぉ~♪」とも言ってるが。 「豚にも劣るようなやつに用はない」 静かに、冷たく言い放つ。豚にも劣る生物の相手などしていられない。 Dが拳を固め、振り下ろした。 それだけで、 「れみりゃはぶたじゃないどヴぉぼがッ!?」 このれみりゃはこの世を去った。 頭だけでなく、胴体の部分も判別できないほどグチャグチャになっていた。 たった一撃で、である。 そんなれみりゃの残骸を一瞥もせずに、Dは荷台へ飛び乗る。 驚いたのは残ったれみりゃだ。 一人で荷台の上でのうさつダンスを踊っていたら、大きな音とともに一緒にいた仲間のれみりゃが消え、 さらには『れみりゃにちゅーせつをつくすにんげん』(←れみりゃの脳内では人間こうなっている)がふてぶてしく乗ってきたのだ。 「な、なんなんだどぉおまえはッ!」 それゆえ、れみりゃは強気に出る。人間なんてれみりゃにかかればひとたまりもないッ!! そう思ってるから。 だがDの返答は 「黙れ」 その一言と、それとともに突っ込まれた手が、れみりゃ前歯をへし折った音だった。 「んびゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 前歯を折られた痛みは、人間もゆっくりも変わらない。ましてやれみりゃは痛みに対して耐性がまるでない。 れみりゃは口を押さえながら、そこらじゅうの生き物に聞こえるのではないかと思うほどの悲鳴を上げた。 「お…おまえなにものだどぉーーーーーッ!れみりゃに、こ…こんなことしてゆるされると思ってるどかーッ!?」 そうだど…ゆるされるわけがないど…だれだろうと、このれみりゃに対してこんなことをしていいはずがないど…… ごうまがんの中でもれみりゃのだんすはみんなからも絶賛され… 外では野生のれみりゃの群れの長に任命され… 長になってからも 野生の汚いれみりゃよりも素晴らしい美しさからみんなからしたわれ… 慕われたからこそごうまがんのおぜうさまこうほにもなれた… 人里には特別な別荘を持っている… 小汚い群れの中でも特に美人のれみりゃを奥さんにした… その日の餌だって他の豚どもの5倍はとっている! どんな敵だろうとれみりゃははぶちのめしてきたど…いずれごうまがんのおぜうさまにもなれる!れみりゃは… ごうまがんのおぜうさまこうほのれみりゃだどぉーーーーッ 「いいかきくんだどッ!おまえなんかざくやにいじめてもらうッ!絶対にいじめてもらうんだどぉーッ!!」 Dを指差し、恨みを込めた目で睨みつけながら叫ぶ。 ちなみにれみりゃのモノローグの部分はかなり脳内妄想で形成されている。 実際には紅魔館のおぜうさま候補などというのは存在しない。れみりゃの脳内だけに存在する設定だ。 また群れの長などというのも同様だ。野生のれみりゃは長を作らないからだ。野生のれみりゃには群れの全員を同列に扱うという習性があるのだ。 別荘はただの廃屋だ。しかも人里からはかなり離れている。 美人の奥さんも、実際は物凄い不細工だ。れみりゃの美的感覚では美人になっているが。 餌に関しても妄想だ。基本取ったゆっくりをその場で食べるれみりゃ種がその数を比較できるわけがない。 それはともかく。 Dは叫んだれみりゃを無感動に見つめる。 しかしそれを怯えとでも取ったのか、れみりゃはふてぶてしい笑顔に戻る。 虐待嗜好の者でなくても、その場で叩き潰したくなるような笑顔だ。 「う~☆わかったらはやくぷっでぃんもってくるんだどぉ~☆うっう~うあうぎゃッ!!」 Dはやはり無感動に、しかし鬱陶しそうな目をしながら、最後まで言わせずにれみりゃの腕と羽を同時に千切り取った。 「うああああああああああああ!!!れみりゃの、れみりゃのごっどふぃんがーがあああああああああ!!!うあああああああああああああああ!!」 な…なんなんだどぉこいつは~~~~ッ!! 殺されるど!逃げなきゃ殺されるどッ!逃げないとぉ!殺されるゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ 腕が千切られたことで、自分の危機を感じたれみりゃはすぐに逃げ出そうとした。 「たすけ……」 荷台から飛び降りようとする。そうすれば助かると思ったのだろう。 しかし次の瞬間 「て…!?」 れみりゃはいつの間にか荷台に戻っていた。 荷台の外に出たと思ったら、何故か戻っていた。 「う、うああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!」 れみりゃは再び、悲鳴を上げながらもまた荷台の外に逃げようとした。 が、 「う、うう……ッ!!?」 同じだった。荷台の外に飛び出したはずなのに、そのままの格好で中に戻っていたのだ。 な、なんで?なんでれみりゃはにげられないんだど!? 「な!?なんでだどぉ!?お…おそとにでようとおもったのに、どっどっどおーしてれみりゃがなかにはいってるんだどぉぉぉ!?」 「……ココまで馬鹿とは度し難い…」 種は単純にDが出ようとしたれみりゃの首根っこを捕まえ、反転させてるだけなのだが。 れみりゃにはそんな単純なこともわからないようだ。 「なんでなかにィ!?なんでだどぉ~~~~~~そ、そうだど! れみりゃがごうまがんのおぜうさまだからだどッ!ごうまがんのおぜうさまにできないことはないからだどぉッ!うあうあーッ」 錯乱してるのか、れみりゃはアホな事を延々と叫んでいる。 うるさい上に邪魔なのでDはれみりゃの残った腕をつかみ 「れみりゃう~、れみりゃう~!!れみりゃう~、れみrうわらばッ!!!」 林の中に思い切りブン投げる。断末魔のようなものが聞こえそれ以上何も聞こえず、静かになったので、木にでも当たったのだろう。 絶命したか、気絶したかは知らないが、Dは確かめるのも面倒なので捨て置いた。 「おいゆっくりども」 「ゆ、なんでしょうか!?」 「どこまでいきますか!?」 あれだけの騒ぎがあったのに、ずっと何も言わずに、静かに支持を待ち、また詮索もしない。 さすが、教育が行き届いているな。 Dはそう思い、れみりゃには決して見せなかった笑顔を浮かべながら告げた。 「そうだな、適当にそこらへんを走ってくれないかね」 なお後日、紅魔館に居座っているれみりゃを乗せたはずのゆっくり車が無人で帰ってきたので 紅魔館内でひと悶着あったことを付け加えておく。 ・あとがき すっごい久々に書いたらパロという。 正直上院議員ネタとれみりゃ虐待をしたかっただけです、すいません 書いた人・JUMくん このSSに感想を付ける
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「う゛あ゛!!」 れみりゃの腕がもげ、部屋の隅へと転がっていった。 ……やれやれだ。 れみ☆りゃ☆ぎゅー☆ 私は後輩の虐待を見守っている。 後輩は最近この道に目覚めたばかりで、まだ直情的にれみりゃを攻撃することしか考えていない。 ”先輩!俺、ゆ虐に目覚めました!!”というから、先輩としてれみりゃを特別に譲ってやったというのに。 というか村の連中が集まる中でそんな不用意な言葉を吐きやがって。ごまかすのに苦労した。 「はあっ……はあっ……」 「おぜうさまになんてことずるんだどぅぅぅぅ!!!ゆるさないどぅぅぅぅ!!!」 「まだ……!言うかっ……!」 「あぶっ!!ぎゃおー!!」 おお、正中線への連打。若いねー。まるでかつての私を見ているようだ。 「喰らえっ!!!死ねっ!!!」 「ぶあ゛ーーーーー!!!」 しかし、それは効率的ではない。 れみりゃは、私のお気に入りのゆっくり種族だ。だから私は後輩がそんなふうに粗野な虐待をするのが 少しだけ気に食わなかった。 一切助言などをしない、という自分の中の規律を放棄し、 私は、れみりゃにさらなる攻撃を加えようとする後輩の肩を掴んで止めた。 「先輩?」 「ちょっと見ててくれるかな」 れみりゃは腕を押さえて部屋の隅に居る。後輩にぼこぼこに殴られたが、まだ気概は失っていない。 「いまにみてるどぅ!!しゃくやぁがおまえらみだいなふけいものをせいばいしてくれるどぅ~!! あやまるんならいまのうちだっどぅーーー!!!」 れみりゃは無視。後輩に講釈を垂れる。 「れみりゃ種は比較的自尊心が高く、肉体的にも頑強だ。 怒りに任せて叩き潰すのも悪くないが、すぐに再生するし、暴れるのでこちらも消耗する。 最初はこのように」 私はれみりゃの翼を手で掴んだ。 「れみりゃのえれがんとなつばさをはなすどぅぅぅぅ!!!!」 二枚の翼をより合わせる。引きちぎるのではない。 「あ゛う゛~!!あ゛ぎゅ゛ぎゅ゛ぎゅ゛ぎゅ゛~~!!」 私は翼同士を結わえる。二度固結びに締め、決してもとに戻ることのないようにする。 「すると、再生されることもなく、継続して痛みを与えられる」 れみりゃはその不恰好な腕を後ろに回して縛りを解こうとするが、腕が短いのでできはしない。 「う゛ぁ゛~!!きりきりしていち゛ゃ゛い゛どぅぅぅぅ!!!もどにもどずんだっどぅぅぅ!!!」 「これでもう、先方の与太話を真面目に聞く必要はない。 後は、この生き物が”さくや”とやらに助けを求めるより、屈服するほうが得策と知るまで放置すれば良い。 れみりゃへの必至形だね」 「な、なるほど……」 「ちなみにここでこの場を離れてはいけない。 ”ゆっくりは何でも都合よく解釈する”。 我々が逃げたなどと思い込むようだと、いつまでたっても彼女は自分の立場を思い知ることができない」 私は壁にもたれかかり、水中花でも眺めるような穏やかな気持ちで、悪戦苦闘するれみりゃを眺める。 後輩もおずおずとそれに倣った。 「どれ゛な゛い゛どぅぅぅぅ!!!!!」 「ああ、いい眺めだ」 どれほどの時間がたったろうか。 「おねがいだどぅぅぅぅ!!!でびびゃのぷりちーなつばざがぱたぱたでぎなぐなっぢゃうぅぅぅ!!!」 ついにれみりゃが折れた。後輩が指示を仰ぐようにこちらを見る。 「……ぱたぱたできないから、何だい?」 「ぎゅーじたのとっで!!!!ぎゅーっどじたのもどにもどじてほじいんだどぅぅぅぅ!!!!」 背中に回って見ると、翼の結び目はかなり強固になっている。できもしないのに解こうとして暴れるからだ。 私は後輩に向き直る。 「このまま放っておくと、翼の根本がねじれてうまく飛べなくなってしまうんだろうね。 しかしまあ、どうってことはないよ。飛べないれみりゃというのも、また一興だ」 「おねがいだどぅぅぅぅ!!!!なんでもずるどぅぅぅぅ!!!! とぐべつにれみりゃのだんすみせてもい゛い゛どぅ!!ごーまかんにもしょうたいするどぅぅぅ!!!」 私は知らん顔をする。 「後輩くん。お腹が空いたから、ご飯でも食べて来ようか」 「は、はい」 「おでがいでずぅぅぅ!!!ぼでがいでずから、れびりゃのつばざなおじてぇぇぇぇぇ!!!! ぱたぱたでぎなぐなっちゃうどぅぅぅぅ!!!」 「……ぱたぱたできなくなると、どうなの?」 「ぱたぱたでぎないと、おぜうさまらじくないどぅ?」 「他には?」 「ゆっくりぃをだべるとき、ぱたぱたできないとかけあししなぎゃならないどぅ!」 「他には?」 「うー☆するときにかっごわるいどぅ!」 「他には?」 「れみりゃのままやおちびちゃんに、そんけー☆されなくなっぢゃうどぅ! ……うう!!!ぞんなのいやだどぅぅぅぅぅ!!!!」 始めはなんともなかったれみりゃだが、最後には泣き出してしまった。 「なるほど…自分がどうなるか、自発的に想像させたわけですか」 私は頷いた。 さらにもう一度復唱してやる。 「れみりゃは、翼が使えないからお嬢様らしくないし、ゆっくりを捕るときも走らなきゃならない。 れみりゃうーをするときにも格好が付かないから、ほかの仲間から尊敬して貰えないんだね」 「そうだどぅぅ!! ……う!?そうだけどちがうどぅぅぅ!! おにいざんがぎゅーじたのなおじてぐれるからだいじょぶだっどぅぅぅ!!!!!」 勝手に私がれみりゃの懇願を聞き入れることになっている。 「直すとは一言も言ってないよ?」 「おねがいでずううううう!!!でびぢゃのぱだぱだなおじてーーーー!!!!!」 やはり、ゆっくりと会話を楽しむのであれば、このようにこちらが絶対有利な状況が望ましい。 そうでなくては、苛々するばかりで面白くもなんともないからだ。 誰が九官鳥とまともな議論を試みる? 「じゃあ、この後は後輩くんに一切任せようかな。もともと君の稽古(?)だったわけだしね」 「はいっ」 「後輩くんの好きなようにやって下さい」 * * * * 庭へ出た。私と後輩は離れて向き合う。 「今からこれを投げますので、こっちへ投げ返して貰えますか」 「わかった」 後輩はれみりゃを抱き上げる。 「う~?たかいたかぁいだっどぅ~☆ だけどれみりゃはこどもじゃないからぁ~、」 ぶん。 「うわあああああああ!!!!!」 驚愕した表情でこちらへ飛んでくるれみりゃ。凄く気持ち悪い。顔とか。 「うわっと」 いけない、つい避けてしまった。 れみりゃは顔面で着地すると、ずざざぁと地面を滑っていく。 「いいいいぢゃいどぅぅぅ!!!!れびりゃのぷりてぃなおかおがぁぁぁぁ!!!!」 私はそれを拾い上げ、後輩へと投げ返す。 「そーれ」 「うぁ?」 高く投げ上げたれみりゃは、ゆるやかな軌道を描いて飛ぶ。 普段のように飛ぶつもりか、手を前へ突き出している。 「うー☆」 ぽーん。 「うう!?……ぱたぱたでぎないどぅぅぅ!!?? うぁ!うぁ!うぅぅぅぅぅ!!!!!!」 必死に翼を動かそうとするが甲斐なく、手を前に突き出した姿勢のまま高度を落とし、腹でぼよんと着地する。 「おぶううぅぅぅ!!!おなかがぁぁぁ!!!!」 次は後輩もゆるやかな軌道で投げてきたので、今度は受け止めてやる。 「うあ~!!うあ~!!! ぱたぱたでぎないどぅぅぅぅ!!!!!!!」 投げる。 「うーでぎないいいい!!!!」 投げる。 「ぱたぱたじたいぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」 みずから飛行できない”物”としてひたすら投げられる。 「こあいどぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」 「いやー、いい運動したねぇ」 いい汗かいて、すっきりー!した私達だった。 このれみりゃの最終的な処遇も、後輩に一任することにした。 それを伝えると、後輩はこんなことを聞いてくる。 「先輩は、れみりゃの生息域をご存知ですか」 「ああ」 「やはり、森に返してやりたいと思います」 「それがいいだろうね」 私達は翌日一日かけて、深い森の奥を目指した。 * * * * 森を進む。 「うあ☆ここはれみりゃ~のこーまかんだっどぅ~☆ れみりゃのまんまぁも、れみりゃのおちびちゃんもいるどぅ~☆ はやくあいたいどぅ♪」 依然翼を結ばれていることも忘れてご機嫌だ。 「このあたりでいいと思うよ」 私が後輩に声をかけ、私達は歩みを止めた。 「れみ☆りゃ☆うーーー!!!」 れみりゃの叫びに、木々が揺れる。 「他のれみりゃが出てくる。私達は隠れよう」 「みゃんみゃ?」 「おちびちゃん!!!!あいたかったどぅぅぅぅ!!!!!!」 なんと、出てきたのは小さなれみりゃ――それも、あのれみりゃの子供らしい。 飛んで近づこうとし、失敗してぼてんと転ぶ。 「あ゛……う゛……」 「みゃんみゃぁ? みゃみゃのつばさ、なんだかおかしいどぅ♪えれがんとじゃないっどぅぅぅぅ?」 飛んで近づいてきた子れみりゃは、親れみりゃの異状に気づく。 「こ…これは……」 慌てて隠そうとするが、もう遅い。 だが、子れみりゃは拒絶することはしなかった。 「なんでもいいどぅ!!みゃんみゃ、もういなくなったりしないでほしいどぅ☆」 「おちびぢゃんんんんん!!!!!!!」 私達は物陰から出た。 「おーい!!れみりゃー!!」 「あ゛う゛!!」 「にんげんだっどぅ!!ずがたかいどぅ!!ひれふすがいいどぅ!! みゃんみゃはつよいんだっどぅ~☆にんげんなんかいちころだっどぅ~!!」 「あ゛、あ゛、あ゛……」 余裕の表情の子れみりゃと、恐怖に震える親れみりゃ。 「おちびちゃんは、ままの華麗なぱたぱた☆見たいよな?」 「みゃみゃのぱたぱた、みたいっどぅ~☆」 後輩の誘導で、親の異常をあっさり忘れる子れみりゃ。 「う゛う゛う゛う゛う゛……!!!!」 「じゃあ、ちびちゃんのお手本になるようぱたぱたしてやらないとな。 先輩、ここにいて下さいね」 距離を取る後輩。昨日の”れみりゃ投げ”の間合いだ。 「先輩、どうぞ!!」 「い、いやだどぅ!!おちびちゃんのまえでそれだけはやめてほしいどぅぅぅぅぅ!!!!」 「知らないよ」 私は、親れみりゃの頭を引っ掴んだ。 ぽーん。 「うっうー☆」 空中を飛ぶ感覚に、思わず手を前に突き出し飛行姿勢を取るれみりゃ。 ぼてっ。胴体着陸。 「いぢゃいどぅぅぅぅ!!!!ぱたぱたでぎないどぅぅぅぅ!!!!!」 「みゃんみゃーーー!!??」 地面の上でじたばたと暴れまわるれみりゃ。おお、みじめみじめ。 「先輩、行きますよー」 「おうさ」 いままでよりも、さらにやさしく。ふんわりと投げ上げられるれみりゃ。 「うー☆こんどこそとんでるどぅ~……」 失速、落下、うーの姿勢のまま胴体着陸。 「あ゛う゛~!!」 じれた子れみりゃが、親れみりゃの側をぶんぶん飛び回る。 「みゃんみゃぁ~!!ちがうどぅ!!こうだっどぅーー!!! ぱたぱたしてぇ~、うー!だっどぉー♪ れみ☆りゃ☆うー☆」 「ぞんなのわがっでるどぅ!!わがっでるどにぃぃぃぃ!!!!!」 「よーし、もう一丁」 「こんどごそ!うー☆……いぢゃぁぃぃぃ!!!」 「みゃんみゃーいもむしみたいだどぅ☆おもしろいどぅ♪」 「れみりゃいもむしじゃないどぅぅぅぅ!!!!」 「そーれ」 ぽーん。 「うー☆……でぎないぃぃぃ!! もうゆるじてぇぇぇ!!!!おでがい!!ぎゅーしたのなおじでぐだざいどぅぅぅーーーー!!! でびびゃよりあなだざまのほうがずっとずっとえらいんでずぅぅぅぅ!!! だがら、どうかおじひをぉぉぉぉ!!!!」 「……先輩」 後輩が地面を転がるれみりゃから視線を外し、こちらを見た。 「もう、許してやりませんか」 「…………」 私は後輩の視線を受け止め、熟慮の末言葉を返す。 「……そうだな、もう満足だ」 「先輩に伝わってくれてくれて良かったです」 それを聞きつけ、れみりゃが足元にすがり付いてきた。 「ばりがとうございまず!!!このごおんはいっじょうわずれまぜんんんん!!!!」 後輩はれみりゃを見下ろし、言葉を接ぐ。 「うっそー☆ ……なんで本気にするの?馬鹿なの?死ぬの?」 「許すわけないだろ、今までの展開的に考えて……」 それにしても今のフリはなかなか良かったぞ、後輩よ。 「うぁぁ、うぁぁぁ……ううううう……」 「にんげん!!みゃんみゃをこまらせるんじゃないっどぅぅぅ!!! いじわるするわるいにんげんはれみりゃがたーべちゃーうどぅー♪」 「それで、こいつはどうする?」 私の腰の辺りの高さを浮遊する子れみりゃを手で払いのける。 「もちろん!!決まってますよ!! 今度は僕がやるので、ちゃんと出来てるかどうか見ていてもらえますか?」 「わかった」 「う~?れみりゃのつばさにさわりたいんだどぅ? みぶんちがいのれみりゃのうつくしさにめろめろになるなんて、しょうがないにんげんだっどぅ♪ でもきょうはとくべつに……いだいっ!!!ぎゅーするのやめるんだどぅぅぅぅぅ!!!!」 「なんかノって来た!せっかくだから、この辺のれみりゃ全部ぎゅーしてくか!!」 「いいっすね、先輩!!」 「いだいどぅぅぅぅ!!!!でびびゃのつばさがぱたぱたでぎなぐなっでるどぅぅぅぅぅ!!!! みゃんみゃー!!!じゃくやぁぁぁ!!!!だずけてぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 「おぢびじゃんんんんんん!!!!!!」 おしまい。 書いた人:ゆっくり用品店”ゆ虐の友”従業員 □ ■ □ ■ ゆっへっへ!すれでにんげんがいってたとおり、これからはなのらせてもらうことにしたのぜ! ゆっくりよろしくね!! 従業員でした。 今までに書いたSSです。よかったら読んでくださいね 豚小屋とぷっでぃーん 豚小屋とぷっでぃーん2 エターナル冷やし饅頭 れみりゃ拘束虐待 無尽庭園 ゆっくりできない夜 ゆっくりぴこぴこ 何かがいる ぽんぽんいたいよ!ゆっくりできないよ! 踊り師とれみりゃ 小ネタ-瓶ゆっくり ゆっくりゆうぎ ゆっくりだんじょん りぇいみゅのりぇみょんに! このSSに感想を付ける
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ゆっくりいじめ系203 魅惑の透明なケース 「うー☆うー☆」 れみりゃは赤ちゃんを一匹連れ、気味の悪い踊りを披露していました。 可愛い自分と可愛い赤ちゃんがいるのですかられみりゃはとてもご機嫌です。 「うー☆」 「うっうー☆れみりゃのあかぢゃんだどぅー」 誰にするともなく赤ちゃんを自慢しています。 「うー☆にぱぁ☆」 れみりゃは自分と赤ちゃんがいればどんなに怖い人も自分たちの可愛さに餌をくれると思っているのです。 思い上がり甚だしい豚の考えですね。 そこに一人の青年が通りかかります。 「うー、れみりゃとあかぢゃんにぷっでぃ~んもってきてー」 「はやぐもってごいー♪」 不気味でもたもたと生理的に嫌悪すら感じる踊りを加えてれみりゃはわめきます。 そんなれみりゃ達をみた一見おとなしそうな青年は、途端に顔を歪ませます。 実は彼、ゆっくりゃを見ると虐めて殺してしまう少々アレな人なのです。 「きごえてないのかーれみりゃがめいれいじでるんだどぅー」 「めいれいだどぅー」 彼はれみりゃ達を両脇に抱えてその場を去ります。 「うーはなせー、れみりゃのみわくのぼでぃにさわるなー」 「はなせー」 その間彼は無言です、れみりゃと語る舌をも持たないのでしょう。 そして少し経つと、青年の家に到着したようです。 「れみりゃのやしきにしてあげるどぉー」 「でもおかあさん、ごごはすこしちいさいどぉー」 「そうだどぉ、じゃあ、べっそうにするどぅー」 「きゃっきゃ」 れみりゃたちは気持ちの悪い声でそう言ってますが、青年はガン無視です。 あ、でも青筋が経ってます。 青年はお約束の魅惑の透明なケースを出すと、親れみりゃをそこに詰めました。 「ぴぎゃ! ちがのぼるどぉ、だぜぇ!」 「おがあざんだせぇ!」 確かにれみりゃの踊りはダサいですが、多分出せと言っているだけです。 しかし青年はガン無視です、本当にれみりゃが嫌いなのでしょう。 そして青年は何の前触れもなくいきなり子れみりゃの両腕をもぎ取りました。 もぎたて子れみりゃの腕はホカホカと湯気を放ち、とても美味しそうです。 「っぎゃぁぁぁ!? なに゛するどぉ!?」 「れみりゃのあかぢゃんがぁ!?」 そのついでに親れみりゃの両足をもぎました。 「ぐぅっぎゃぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛!?」 青年はその悲鳴に目もくれず、子れみりゃを魅惑のケースの中に投げ入れました。 そしてれみりゃの口に竹筒を刺すと、部屋の隅にこんもりとしていた土で埋めていきます。 ざっくざっくと言う音がしばらく部屋に響きます。 やがて、ケースの中は土で満ち、呼吸用の竹筒だけが土から出ていました。 その竹筒からはひゅーぼーひーびょーと豚の鳴き声のような無様が音がしていました。 一仕事終えた青年は初めて見せる笑顔で自分を褒めていました。 しかし、土で埋めるんなら別に透明のケースを出す必要はなかったんじゃないでしょうか? 床には残った親れみりゃの足と子れみりゃの腕がぴくぴくと蠢いています、気持ち悪いです。 次に青年は透明じゃないケースを開け、そこからゆっくりまりさを取り出しました。 「っ!? っ!」 口はホチキスでつながれ、喋ることすらできなそうなまりさはきっと餓死専用まりさなのでしょう。 そして青年はおもむろにさっきの両腕両足をまりさに取り付け始めました。 器用にまりさの顔に手と足をつける青年。 なるほど、まりさにれみりゃの両腕両足をつけたら動かせるかの実験なんですね? しかし青年は両手両足を取り付けると『?』を浮かべてしまいます。 …まさか、青年はただ単にまりさでれみりゃの再現をしたかっただけなのでしょうか。 そうすると体が足りません。 ……青年も気がついてれみりゃ達の居る方向を見ます。 さっき埋めましたよね。 青年はため息をつくとそのまま出て行ってしまいました。 まりさの付けられた腕と足は動く気配はありません。 付けたのなんて動かせるはずはないのでしょうか、それともこのまりさが半死なのがいけないのでしょうか。 しかし、顔から両手両足が生えたまりさは筆舌に絶えないほどにキモいです。 しかもれみりゃの落書きのような手と大根のような足ですからそれはもう… 竹筒からは今もひゅーひょー聞こえていました。 次の日、青年が部屋に入ってくると、まりさは死んでいました、餓死です。 もっと両手両足を定着させれば動かせることも夢ではなかったでしょうに、残念です。 青年は虫が湧いたら大変だとばかりにまりさを捨てに行きました。 それから三日ほどして戻ってきた青年はれみりゃを掘り起こします。 気が変わったのでしょうか? 掘り起こすなら前の時点で掘り起こせばいいのにと思いますが… 「うぅー、おながずいたー」 子れみりゃが出てきました、両腕はまだ再生していないようです。 あぁ、なるほど、土で圧迫されていたせいで再生できなくなってしまったようです。 綺麗に断面も出来てますし、もう再生することもない…のでしょうか。 とりあえず青年はそう思ったようで、子れみりゃは逃がしてあげることにしたようです。 子れみりゃの髪を掴み、外に投げ出しました。 両腕もなく、空腹の子どものゆっくりゃがいつまで生きられるか、そんなことは知りません。 青年は満足したように部屋から出て行きました。 そして親れみりゃのことを思い出した一週間後にはその肉まんはすでにこの世のものではありませんでした。 このSSに感想を付ける
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ゆっくりいじめ系203 魅惑の透明なケース 「うー☆うー☆」 れみりゃは赤ちゃんを一匹連れ、気味の悪い踊りを披露していました。 可愛い自分と可愛い赤ちゃんがいるのですかられみりゃはとてもご機嫌です。 「うー☆」 「うっうー☆れみりゃのあかぢゃんだどぅー」 誰にするともなく赤ちゃんを自慢しています。 「うー☆にぱぁ☆」 れみりゃは自分と赤ちゃんがいればどんなに怖い人も自分たちの可愛さに餌をくれると思っているのです。 思い上がり甚だしい豚の考えですね。 そこに一人の青年が通りかかります。 「うー、れみりゃとあかぢゃんにぷっでぃ~んもってきてー」 「はやぐもってごいー♪」 不気味でもたもたと生理的に嫌悪すら感じる踊りを加えてれみりゃはわめきます。 そんなれみりゃ達をみた一見おとなしそうな青年は、途端に顔を歪ませます。 実は彼、ゆっくりゃを見ると虐めて殺してしまう少々アレな人なのです。 「きごえてないのかーれみりゃがめいれいじでるんだどぅー」 「めいれいだどぅー」 彼はれみりゃ達を両脇に抱えてその場を去ります。 「うーはなせー、れみりゃのみわくのぼでぃにさわるなー」 「はなせー」 その間彼は無言です、れみりゃと語る舌をも持たないのでしょう。 そして少し経つと、青年の家に到着したようです。 「れみりゃのやしきにしてあげるどぉー」 「でもおかあさん、ごごはすこしちいさいどぉー」 「そうだどぉ、じゃあ、べっそうにするどぅー」 「きゃっきゃ」 れみりゃたちは気持ちの悪い声でそう言ってますが、青年はガン無視です。 あ、でも青筋が経ってます。 青年はお約束の魅惑の透明なケースを出すと、親れみりゃをそこに詰めました。 「ぴぎゃ! ちがのぼるどぉ、だぜぇ!」 「おがあざんだせぇ!」 確かにれみりゃの踊りはダサいですが、多分出せと言っているだけです。 しかし青年はガン無視です、本当にれみりゃが嫌いなのでしょう。 そして青年は何の前触れもなくいきなり子れみりゃの両腕をもぎ取りました。 もぎたて子れみりゃの腕はホカホカと湯気を放ち、とても美味しそうです。 「っぎゃぁぁぁ!? なに゛するどぉ!?」 「れみりゃのあかぢゃんがぁ!?」 そのついでに親れみりゃの両足をもぎました。 「ぐぅっぎゃぁぁぁ゛ぁ゛ぁ゛!?」 青年はその悲鳴に目もくれず、子れみりゃを魅惑のケースの中に投げ入れました。 そしてれみりゃの口に竹筒を刺すと、部屋の隅にこんもりとしていた土で埋めていきます。 ざっくざっくと言う音がしばらく部屋に響きます。 やがて、ケースの中は土で満ち、呼吸用の竹筒だけが土から出ていました。 その竹筒からはひゅーぼーひーびょーと豚の鳴き声のような無様が音がしていました。 一仕事終えた青年は初めて見せる笑顔で自分を褒めていました。 しかし、土で埋めるんなら別に透明のケースを出す必要はなかったんじゃないでしょうか? 床には残った親れみりゃの足と子れみりゃの腕がぴくぴくと蠢いています、気持ち悪いです。 次に青年は透明じゃないケースを開け、そこからゆっくりまりさを取り出しました。 「っ!? っ!」 口はホチキスでつながれ、喋ることすらできなそうなまりさはきっと餓死専用まりさなのでしょう。 そして青年はおもむろにさっきの両腕両足をまりさに取り付け始めました。 器用にまりさの顔に手と足をつける青年。 なるほど、まりさにれみりゃの両腕両足をつけたら動かせるかの実験なんですね? しかし青年は両手両足を取り付けると『?』を浮かべてしまいます。 …まさか、青年はただ単にまりさでれみりゃの再現をしたかっただけなのでしょうか。 そうすると体が足りません。 ……青年も気がついてれみりゃ達の居る方向を見ます。 さっき埋めましたよね。 青年はため息をつくとそのまま出て行ってしまいました。 まりさの付けられた腕と足は動く気配はありません。 付けたのなんて動かせるはずはないのでしょうか、それともこのまりさが半死なのがいけないのでしょうか。 しかし、顔から両手両足が生えたまりさは筆舌に絶えないほどにキモいです。 しかもれみりゃの落書きのような手と大根のような足ですからそれはもう… 竹筒からは今もひゅーひょー聞こえていました。 次の日、青年が部屋に入ってくると、まりさは死んでいました、餓死です。 もっと両手両足を定着させれば動かせることも夢ではなかったでしょうに、残念です。 青年は虫が湧いたら大変だとばかりにまりさを捨てに行きました。 それから三日ほどして戻ってきた青年はれみりゃを掘り起こします。 気が変わったのでしょうか? 掘り起こすなら前の時点で掘り起こせばいいのにと思いますが… 「うぅー、おながずいたー」 子れみりゃが出てきました、両腕はまだ再生していないようです。 あぁ、なるほど、土で圧迫されていたせいで再生できなくなってしまったようです。 綺麗に断面も出来てますし、もう再生することもない…のでしょうか。 とりあえず青年はそう思ったようで、子れみりゃは逃がしてあげることにしたようです。 子れみりゃの髪を掴み、外に投げ出しました。 両腕もなく、空腹の子どものゆっくりゃがいつまで生きられるか、そんなことは知りません。 青年は満足したように部屋から出て行きました。 そして親れみりゃのことを思い出した一週間後にはその肉まんはすでにこの世のものではありませんでした。 このSSに感想を付ける
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キャラクター名 れみりゃ子 Pスキル:★財力 :★厨房度 :★★★★★ ランカークラス Class G キルクラス Class G デット数 Class SSS 所属部隊名 発言の痛さ 勝ち馬属性 負けフラグ 戦闘スタイル タグ 総評 本人への要望 大人フランの別キャラ