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めーりんの憂鬱 13KB 虐待-普通 愛で パロディ 小ネタ 自滅 希少種 現代 独自設定 さっき上げましたがどうも文字コードがUNICODEでエラーになってました。見れなくてすいませんでした。あと今回は変態が一番ひどいです ・注意!この話は非常にHENTAI成分が濃厚です。嫌いな人は絶対に見ないでください。 ・一部独自設定があるのでその辺は大きな心で許してください。 ・希少種優遇、愛でられるゆっくりがいるため嫌いな人は見ないほうがいいかも。 ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! 暖かい日の光が差し込む部屋の中で一匹のゆっくりが幸せそうに昼寝をしている。 真っ赤な髪に星の飾りがついた緑色の帽子をかぶったゆっくりめーりんである。 めーりん種は寝ること、特に暖かい昼にシエスタをすることが何よりもゆっくりできるといわれるゆっくりだ。 その表情はまさにゆっくりしている。 ガシャーン! 「ゆ!やっといじわるなまどさんがあいたねまりさ!」 「まりささまにかかればこんなまどさんなんてらくしょうなんだぜ!」 割れた窓から部屋に侵入してきたのはもっとも数の多いまりさとれいむだった。 石を使い窓ガラスを割られたというのに、めーりんはまだ眠っている。 「ゆゆ!こんなところにくずめーりんがいるのぜ!」 「ほんとだ!れいむたちのゆっくりぷれいすなのにいつのまにきたの!」 侵入してきたのは二匹のはずが、何故かめーりんが後からきたと思い込む二匹。 どうみても人間の家だということが分かりきっているはずが、ゆっくり特有の思い込みですでにここが自分たちの物だと思い込む。 「やい!くずめーりん!さっさとまりささまのゆっくりぷれいすからでていくんだぜ!」 まりさの声に反応したのか、めーりんが重い目蓋を開ける。 「じゃおう?じゃお!じゃお!」 「なにいってるかわからないよ!はやくここからでていってね!」 めーりんが何か言っているようだが、あいにくめーりん種は他のゆっくりとコミュニケーションをとることが難しい。 野良ゆであり、ゲスなこの二匹には元から理解することなどしようとはしていないが。 「しゃべれないめーりんはやっぱりばかだね!ここがれいむたちのゆっくりぷれいすなのがわからないみたいだよ!」 「おお、おろかおろか。」 「じゃおおおん・・・」 勝手にめーりんを馬鹿にし始める二匹。それに対してめーりんは悲しそうに鳴く。 「おんこうなまりささまはこんなことしたくないけど、そっちがでていかないならこっちからおいだすよ!」 「ゆゆ~ん、まりさかっこいいー!」 まったく温厚でない言葉を言い、まりさがめーりんに体当たりを仕掛ける。 「くらえ、まりささまのひっさつあたっく!」 「じゃお・・・」 ぺちん めーりんの体にまりさの柔らかい体がぶつかる。だがぶつかられためーりんは微動だにせず、やれやれといった表情だ。 「どうなんだぜ!まりささまのいだいさにおののいたかぜ!」 そんなことも理解せずまりさは自分の攻撃が通じていると思い込む。それを見たれいむもまりさへ尊敬の眼差しを向けている。 「まりさいいよ!そのままめーりんなんてやっつけちゃえ!」 「わかったぜ!これでとどめなんだぜ!」 さっきよりも助走をつけてめーりんへと体当たりをするまりさ。それに対してめーりんがしたことは 「じゃおおおおおおおん!」 「ゆぎゅ!」 その場でとび跳ね、体当たりにきたまりさをよけそのまままりさを押しつぶすことだった。 自分よりも重いめーりんに上から潰され、命の元である餡子を口から吐き出しているまりさ。 「まりさあああ!しっかりしてー!まだしんじゃいやだよおおお!」 「ゆびゅ、ちゅびゅれりゅう・・・」 「じゃお、じゃおおおおおおおおおん!」 瀕死のまりさの上でさらに飛び跳ねるめーりん。飛び跳ねるたびにまりさの口からは餡子が吐き出されていく。 「もっと、ゆっくりしたかった・・・」 「まりさああああああ!」 あっけなく体内の餡子を吐き出し、まりさは永遠とゆっくりしてしまった。番の死に嘆き悲しむれいむ。 一方、まりさを殺しためーりんはというと 「じゃお!じゃおぉぉぉぉぉ!」 勝利の雄叫びなのか勇ましく声を上げるめーりん。本来温厚で他種との争いを好まないめーりん種。 しかしそれは守るものがないめーりんの場合である。めーりん種は何かを守りたがる習性がある。 何かを守っているめーりんの場合、めーりんはそれを命がけで守ろうとする。無論守るのが目的であり、 別に好戦的になるわけでない。しかし、相手が決して引こうとしない場合はめーりんは簡単に相手を殺してしまう。 元々性格が温厚なだけで、ゆっくりの中での能力は捕食種かそれに準ずる能力のあるめーりん。 普通のゆっくりが戦えば結果は分かりきったことである。 「よくもまりさを!れいむがまりさのかたきをとるよ!」 勇みかかってめーりんに襲いかかろうとするれいむ。 「どうしためーりん?なにかさわがしいようだが。」 ドアを開けて部屋に入ってくるお兄さん。その顔を整っており異性がみれば誰もが目を向けるだろう。 全裸でなければ。 「じゃお!じゃお!じゃおおおん!」 「服を着ろだって、安心しろこれはボディスーツだ。全裸ではない。」 確かによく見ればわかるがお兄さんは何もきていないわけではなかった。ただあまりにも体にフィットしているため 全裸のように見えたのだ。しかも無駄に体が引き締まっているのでその分お兄さんの肉体がより強調されることになっているが。 「それでこのれいむは何者だ。」 「じゃおおお!じゃお!じゃおおおおん!」 「そうか、窓を割って侵入した野良ゆか。」 めーりんの言葉を簡単に理解するお兄さん。さすがに飼い主なだけあるのか意思疎通はできるようだ。 「にんげんさん!ここはれいむたちのゆっくりぷれいすなんだよ!それをそこのくずがまりさをころして、 ゆっくりぷれいすをうばおうとしてるんだよ!だからそのくずをはやくころしてね!」 「お前は何か勘違いしてるようだな。」 お兄さんが暴れるれいむを摘まみあげる。 「なにするの?きやすくれいむにさわらないでね!」 「ここは俺とめーりんのゆっくりぷれいすだ。そしてお前は勝手にここに侵入した盗人だ。」 「なにわけのわからないこといってるの、ここはれいむ」 まだ何か言おうとするれいむだったが、その口にお兄さんはごく自然に自らのぺにぺにを差し込む。 「ゆごおおおおおおお」(くしゃいいいいい!) 「あまり気持ち良くないな。めーりんのような刺激も、まりさのような締まりも全く無い。しょせんれいむか。」 淡々とれいむの口の中にぺにぺにを入れ腰を動かし続けるお兄さん。そしてその動きが止まる。 「とりあえず、すっきりー。」 「ゆぎょおおおおおおおおお!」 お兄さん特製カルピスがれいむの中に流し込まれる。そして大きくビクリと痙攣するとれいむは動かなくなった。 「駄目だな、まったくこれだかられいむは好かん。」 「じゃおおお・・・」 お兄さんはゴミになったれいむを袋に投げ捨てる、その姿をめーりんはまたかという表情をする。 誰が見ても分るだろうが、このお兄さんは筋金入りのHENTAIお兄さんである。 人間に欲情せず、ただゆっくりにのみその情欲を燃やす気高く絶対的なHENTAIである。 またその嗜好はまりさを好み、めーりんを飼っているのはその中身であるピザまんの刺激を求めるためだ。 「めーりん、すまないが後で部屋に来てくれ。今のれいむでは満足できん。今日はこれから友人が来るから手短に頼む。」 「じゃお・・・」 そういってお兄さんは自分の部屋に戻っていく。めーりんは残ったまりさの死体を片付けるため死体を食べ始める。 お兄さんのことは好きだけど、お兄さんは自分のことは好きなんだろうか? めーりんはそんなことを考えながらお兄さんの部屋に向かった。 「なるほど、そいつはとんでもないへんたいなんだぜ!」 「じゃお!じゃあお!じゃおおおん!」 お兄さんの友人の飼いゆである胴付きまりさに自分のお兄さんの愚痴をこぼすめーりん。 その姿を楽しそうに見つめる二人のお兄さん。 「あいかわらず、あのめーりんで楽しんでるのか?」 「そうだ、以前まりさからの刺激を思い出すとどうしてもまた味わいたくなった。」 「病気だなお前は。」 歯に衣着せぬ言葉を投げつけるお兄さんの友人。友人であるということもありこのお兄さんもまたHENTAIである。 ただし彼の場合はあくまでもゆっくりは代用品でしかなく、胴付きでなければ興奮もしない。 「もういい加減あのまりさを諦めたらどうだ?俺のまりさなら譲ってやってもいいんだぜ?」 「駄目だ、俺の嫁のまりさはおまえのところの汚れたまりさでなく純心なまりさだ。 あかちゃんはコウノトリが運んでくると信じてるような心の。」 「まりさはよごれてなんかないんだぜ!」 お兄さんの発言に抗議をするまりさ。だがまったく相手にされない。 「まあ仲間を売ってでも嫁にしたいと思ってるお前の気持ちもわかるがな。」 「当然だ、俺は自分の夢を叶えるためにやった。お前になら理解できるだろう。」 このお兄さんライバルを減らすため、以前同じHENTAIの仲間であった人間の情報を警察に流している。 結果、仲間だったHENTAIお兄さんたちは捕まり、その性癖がご近所にばれてこの町から出ていくことになってしまった。 お兄さん自身はゆっくりを救った心やさしい青年として美談を飾り、夜にはマスクをかぶりゆっくりをレイプする 二重生活をすることができるようになった。 「それで愛しいまりさには何か脈でもあったのか?」 「今のところはなにもない。だがいつかかならず嫁にする。」 お兄さんたちが熱く語っている一方、ゆっくり達もまた熱くなっていた。 「だいたいあのくそしゅじんはまりさにひどいことしすぎなんだぜ! ちょっとかりただけなのにすぐおしおきなんてして、まったくにんげんさんじゃないんだぜ。」 「じゃおおん・・・」 それはまりさが悪いんじゃと思うめーりん。だがまりさはそんなこと気にせずしゃべり続ける。 「それとめーりんのおにいさんだってひどいんだぜ、めーりんがすきなわけでもないのすっきりーするなんて まるでとかいはなあいをあげるありすみたいなもんだぜ。」 「じゃお!?じゃおおおお!じゃおおおおん!」 聞き捨てならないとばかりにまりさに抗議するめーりん。しかしまりさは余裕の表情で切り返す。 「だってほんとうだぜ。まりさのおにいさんはおしおきはするけど、まりさのことがだいすきなんだぜ! そのしょうこにいつもまりさにちゅっちゅしてくれるんだぜ!」 自信をこめて言うまりさ。しかし肝心なおにいさんはというと 「いや別に好きなんかじゃないぞ。あくまでもお前はすっきりー用の相手だし。」 「どぼぢでぞんなごというのおおおお!」 「だってお前ダッチワイフを愛してますってやつがいたら引くだろ?愛着はわくかもしれないけど。」 「ゆわーん!おにいさんのばかー!」 飼い主であるお兄さんに涙目になって抗議するまりさ。だがやはりまったく本気にされず泣き出してしまう。 「汚れたまりさも中々良いじゃないか。少し貸してくれないか?」 「良いぞ、福沢さん二人で貸すよ。」 「いやなんだぜ!まりさはおにいさんいがいにすっきりーされたくないんだぜ!」 結局本気でまりさが嫌がったのでこの話はなかったことにされた。 そして友人が帰ろうとしたとき、まりさはめーりんに一つのアドバイスをした。 「めーりん、おにいさんをすきにさせるほうほうがあるんだぜ!」 「じゃお!?」 その言葉にめーりんは食らいつく。はやく続きを言えといわんばかりにまりさに近づく。 「おちつくんだぜ。かんたんなことなんだぜ。まりさみたいにみりょくてきになればいいんだぜ!」 「じゃおおん?」 どういうことだとまりさに聞こうとするめーりん。 「おいまりさ!早くこっちに来い。遅れたらまたお仕置きするぞ!」 「ゆゆ!いまいくんだぜおにいさん。」 飼い主の呼び声に応じて結局大事なところをめーりんに伝えずに帰ってしまったまりさ。 その夜めーりんはお兄さんが用意してくれた大好物の麻婆豆腐をおかわりせずすぐに自分の部屋に帰って考えこんでしまった。 お兄さんが買ってくれた布団の中でめーりんは今日言われたまりさの言葉を考える。 まりさの言う魅力とはどんなものなのか? 「じゃお、お、お。」 大好きなお兄さんをちゃんとお兄さんと読んであげることだろうか。しかしめーりんの口からでるのはいつもの じゃおという言葉のみ。がんばってお兄さんと言おうとするが、おから先が言えない。 まりさは意地悪だから自分をからかうが、今日言ってくれたことが冗談でいっていたわけでないとめーりんは信じている。 ではもっと別のことだろうとめーりんは考えなおす。 「じゃおおおん・・・」 綺麗なお飾りでお兄さんにゆっくりしてもらうことだろうか?そう思いめーりんは自分のお飾りをみて溜息をつく。 まりさのお飾りはフリルのついた黒く、そして白いリボンがよく映えるフワッとしたお帽子だ。 しかし自分のお飾りは庭に生える雑草さんの色で、その上潰れて申し訳程度に星の模様があるだけだ。 こんなお飾りではまりさのようにはなれないと落ち込むめーりん。 「じゃお!」 それでは綺麗な髪を触ってもらって楽しむことか。めーりんはこれならまりさと同じお下げもありまりさのようかもしれない。 そう思いめーりんは自分の髪をみて確認する。しかし、すぐにあることを思いつく。 自分の髪は真赤で、自分の中身と同じ色だ。こんな色ではお兄さんは嫌がるだろう。 まりさのような綺麗な金髪じゃないとお兄さんは喜ばないだろう。 「じゃお・・・」 結局めーりんにはまりさの言ったアドバイスが何なのかがわからないまま眠りに就いた。 眠りに落ちる前めーりんはこう思った。 お兄さんに好きになってもらわなくても、お兄さんの役にたって必要とされたいと。 「めーりんどうした?まだ起きてこないのか。もう朝食の用意はできているぞ。」 いつまで経っても起きてこないめーりんを心配してお兄さんがめーりんの部屋に入る。 めーりんはよく寝るがこんな遅くまで起きてこないことはなく、病気にでもなったのかと不安になったのだ。 そしてお兄さんはめーりんの布団を覗く。 「なんだこれは・・・」 めーりんの布団は大きく膨らんでいるのだ。 めーりんの飾りである帽子が見えているためいるはずだが、その逆の方向から在りえないものが覗いている。 すらりと伸びた健康的な脚があったのだ。 「何かの悪戯かめーりん。マネキンでも拾ってきて。」 そしてお兄さんがめーりんから布団をはがす。 そこには確かにめーりんがいた。しかし昨日までになかったものが存在していた。 体があり、そこからしなやかな手足が生えている。胴体には巨大なピザまんが二つもついている。 めーりんは胴付きとなっていた。しかも人間とほとんど変わらない姿にだ。 蒲団が無くなり肌寒くなったのかめーりんが目を開ける。 「じゃお!」 「お前めーりんなのか・・・?」 「じゃおおん!」 朝の挨拶をするめーりんにお兄さんが確認の質問をする。それに対してめーりんはそうだと言わんばかりに元気に答える。 どうやら胴付きになったが、今までと変わらずじゃおとしか言えないようだ。 「どうしてこうなった。」 「じゃお、お・・・」 「お?なんだめーりん。」 お兄さんに向ってめーりんが何か言おうとする。 「おにいさん、すき。」 「めえええええりいいいいいいいいん!?」 「じゃおおお!?」 めーりんの破壊力抜群の言葉に一瞬でSUN値が振切れてしまうお兄さん。 そのままめーりんを朝食として頂いてしまった。 おまけ めーりんの幸せ 「じゃお!じゃおおお!」 「くずなめーりんがいだいなまりささまにさわるんじゃないんだぜ!」 「じゃ~お♪じゃお!」 「んほおおおおお!なかなかてくにしゃんなめーりんなんだぜええ!まりさすっきりしちゃううう!」 「おっと一人で気持ち良くなってすっきりーしては困る。」 「ゆぎゃあああああ!まりさのまむまむになにをいれてるのおおお!?」 「さすがめーりん、瞬時にゆっくりをすばらしい状態にしてくれたな。俺は嬉しいぞ。」 「じゃおん♪」 胴付きになってからめーりんは幸せに暮らしていた。 お兄さんから愛され、お兄さんの役にたちいつも褒められている。 まさにしあわせー!な生活である。 「おにいさん、すき」 後書き めーりんはあれですね、胴付きになるとどういうわけか急に色っぽくなるんですよ。 おまんじゅうあきさんのめーりんがそれを証明してくれています。 あとさっきどろわを覗いたんですがなんと自分が書いた話で新たに胴付きまりさの可愛い絵が張られてました。 可愛いゆっくりが好きな方はぜひ見て感想を残していってください、自分もですがそれが何か作る人の一番の励みだと思うので。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る めーりん!めーりん! -- 2021-09-16 18 26 12 めええりいいん -- 2021-05-07 18 54 52 原作とほぼ同じ見た目だったら、そりゃ美人だわな~ あと、「SUN値」ではなく「SAN値」じゃないか? SAN値は正気度で、下がると狂気になりやすい。 SAN値が振り切れて正気なのに、HENTAI行動ってどゆこと!? -- 2018-03-25 04 53 17 うぉぉぉぉぉぉ -- 2016-08-20 13 35 19 ゆっくり美鈴飼いたいよー! うちにおいでー! -- 2016-04-09 10 57 38 めーりん天使 -- 2014-12-21 12 50 22 めーりん萌えたわー -- 2014-11-07 22 29 19 この世界に胴付きゆっくりいたらなあ -- 2014-09-21 00 28 06 なんか可愛いなwww -- 2014-02-25 00 31 23 おにいさん、すき だけだけど言葉を言えるようになったのか! おめでとうめーりん! -- 2013-05-03 18 16 38 めーりん!めーりん!めーりん! -- 2012-08-16 20 36 34 ほぼ本物かよ、おいおいおい! -- 2012-01-06 00 32 30 めーりんが挙げた駄目な所はぜんぶ長所 めーりん!めーりん! -- 2011-12-17 01 08 15 めーりん中身辛いものだった気がs・・・ めーりん!めーりん! -- 2011-10-19 00 59 39 普通に興奮したわwww -- 2011-10-08 23 14 56 めーりん!めーりん! -- 2011-07-14 12 14 15 ちくしょーーー! 羨ましいなこのお兄さんは!! -- 2010-12-19 02 45 32 めーりんめーりん! -- 2010-12-06 20 34 13 めーりん!めーりん!めーりん! -- 2010-10-30 16 15 51 めーりん!めーりん!めーりん! -- 2010-10-26 00 48 50
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家に帰ると扉の前にゆっくりがいた。 「ゆぅっ!ゆぐっ!ゆぁぁぁああああああああああ!」 「まりさ、がんばってね!もうちょっとだよ!」 れいむの声援を受け体当たりを続けているのは、すでにボロボロで涙目のまりさだ。だがまりさの体当たりを悠然 と受け止める赤髪のゆっくりを俺は見たことがなかった。 「じゃおーん!」 赤髪ゆっくりがひと声上げると、お返しとばかりにまりさにむかって体当たりをかます。まりさはその一撃で吹き 飛ばされてひっくり返った。 「ゆぎあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「ばりざぁぁ!がんばっでねぇぇ!ぐずめーりんなんでやっづげぢゃっでねぇぇ!」 「うるさいよ」 いつまでも茶番劇を見ているわけにもいかないので、とりあえず喚き声がうるさい二匹をつかみ上げて近くにある 川の向こう岸に向かって放り投げる。おなじみの「おそらをry」という台詞もなく、妙に濁点の多い叫び声を上 げながら二頭は川向こうへ飛んで行った。 「……」 「じゃお」 扉の方に向き直ると、めーりんと呼ばれていた先ほどの赤髪ゆっくりがふてぶてしい顔で俺の行く手をふさいでい る。他のゆっくりとは違い言葉を発することはできないようだが、うっとうしさはさほど変わらない。俺はひとつ 溜息をついて無言でそれを抱えあげた。 「じゃお?」 とりあえず扉の脇にどかし、ポケットから鍵を取り出す。 鍵はかけておいたとはいえ、自分の家をゆっくりから守ってくれたゆっくりを投げ飛ばすほど俺も恩知らずではな い。 「待ってろ、お礼に食いもんでもやるから」 「じゃおーん!」 扉を開けようとしていたら突然衝撃をうけて俺は尻もちをついた。何かと思えばめーりんが勝ち誇った顔でこちら を見下ろしている。 「じゃお!」 どうやら不意打ちで体当たりをくらったらしい。攻撃に成功しためーりんはなおも体当たりを続けている。 「待ってろって言ってんのに」 再びめーりんを脇にどかすが、めーりんはなおも俺に向かって体当たりを繰り返す。 「じゃお!じゃおーん!」 もしかしてこいつは、他のゆっくりと同じようにこの家を自分の家だと思っているのだろうか。先ほどの一幕も、 ただの縄張り争いだったということか。俺は少し落胆してぼふぼふと体当たりをしているめーりんをつかみ上げ る。 「ちょっとでも感謝した俺が馬鹿だった」 そして思いっきり放り投げた。 「じゃおおおおおぉぉぉぉん!」 めーりんの悲鳴をを背中に聞きながら、俺は扉の鍵を開けた。 ※※ 夕飯の準備をしていると、家の戸をたたく音が聞こえた。 「はーい」 呼び鈴くらいならせばいいのにと思いながら戸をあけると、そこには誰もいなかった。いたずらかと思い戻ろうと した俺の膝に何かがぶつかる。 「うぉっ!?」 「じゃお!じゃお!」 ボフボフと膝への攻撃を続けているのは、先刻のめーりんだった。まさか川を渡ってきたわけでもあるまいが、あ ちこちがふやけ無数のかすり傷を負った満身創痍の姿だ。 先ほどの攻撃が俺に通じたと思っているようで、ボスボスと俺にぶつかってくる。実際他のゆっくりと違って皮が 厚いらしく、すねへの攻撃はそれなりに痛い。 「じゃお!じゃおっ!?」 「ええいこの」 ぶつかるタイミングを狙って足を引くとめーりんは顔面から地面に突っ込んだ。俺はそのまま足をひき、大きくふ りかぶってめーりんを蹴り飛ばす。 「じゃおぉぉん!?」 無様な叫び声をあげ転がっためーりんは、ひどく衝撃を受けた面持ちでこちらを見る。人間に負けたのがそんなに 信じられないのだろうか、再び立ち上がると狂ったように体当たりを繰り返しはじめた。 「じゃおっ!じゃおぉっ!」 「うっさいな」 いいかげん嫌気がさした俺は、飛びかかってくるのにタイミングをあわせて思いきりめーりんを踏んづけた。 「じゃおぉ!じゃおぉ!」 足元でビタンビタンともがくめーりんをグリグリと踏みつける。しばらくそうしていると靴を通してみちみちと皮 の破ける感触が伝わってきた。 「あっ」 「じゃぁぉーん……!」 思わず気が引けて足の力が緩み、めーりんが抜け出してしまう。ところどころから中身が漏れ出し満身創痍となっ ためーりんは、逃げ出すこともせず俺の足もとでぴくぴくと痙攣している。 そういえばめーりんの中身はなんなんだろう。ゆっくりといえば総じて甘味の類だが、目の前の餡は赤みがかかっ た色をしていた。イチゴジャムか何かだろうか。一口すくってなめてみる。 「辛っ!かっらっ!」 口の中に火花が散ったような衝撃が広がる。甘味だと思ってなめただけに衝撃もひとしおだ。 俺は思わずめーりん を放り投げ、急いで水を飲みに家の中へ戻った。 再び玄関に戻ったとき、めーりんの姿はなかった。 ※※ 「ゆぅ~ん……こわいよまりさぁ~……」 「だ、だいじょうぶだよ!ま、まりさがいれば、なにがあってもへっちゃらだよ!」 夜中だというのにれいむとまりさはまだ外をさまよっていた。 せっかく見つけたゆっくりぷれいすがくずのめーりんとゆっくりしてないにんげんさんに奪われ、どことも知れぬ 場所に投げ捨てられたおかげで家への帰り道も分からずにうろうろしているのだ。 きょろきょろとせわしなく辺りを見回していたまりさが急に大声をあげる。 「ゆゆっ!さっきのめーりんだよ!」 「じゃおっ!?」 まりさ達が見つけたのは、「くず」にふさわしいぼろぼろの姿をした先刻のめーりんだった。まりさの餡子脳に先 ほど自分たちのゆっくりを邪魔しためーりんに対する怒りがふつふつと湧き上がってくる。 「まりさはつよいんだよ!めーりんにまけるはずないんだよ!みててね!」 一声叫ぶとまりさはめーりんに向かって飛びかかった。 普段のめーりんなら歯牙にもかけなかっただろうが、人間に負けたことで肉体的にも精神的にも衰弱していためー りんはなすすべもなくその体当たりを食らってしまう。 「じゃ、じゃぉっ…!」 「ゆっくりしないでね!」 連続で繰り出される攻撃に吹き飛ばされ体勢を崩しためーりんは、まりさの渾身の体当たりをくらって顔面から地 面に叩きつけられる。すでに弾性を失っていためーりんは、バウンドすることもなくその場に崩れ落ちた。 「ゆっくりしないでしんでね!」 動きが止まったところに容赦なくまりさの踏みつけが襲いかかる。先ほどの人間との攻防の中で何度も踏みつけら れためーりんにとって、それは恐怖の記憶だった。 「じゃ、じゃぉーん……」 「しね!しね!ゆっくりしね!」 「ゆゆ~ん♪かっこいいよまりさ~!」 まりさの踏みつけをなすすべもなく食らい続けためーりんは、そのうち意識を失ってしまった。平べったくつぶれ ためーりんの上でまりさが勝鬨を上げる。 「ゆっへん!これからはちゃんとみのほどをわきまえてね!」 「ゆゆ~ん!すてきだよまりさ~!」 「あしたはまたあのゆっくりぷれいすにいこうね!まりさがいればなにがきてもへっちゃらだよ!」 二頭のゆっくりが上機嫌で去っていくのを眺めながら、めーりんは静かに涙をこぼし続けた。 ※※ 家に帰ると扉の前にゆっくりがいた。 「ゆっくりしね!」 「じゃぉーん……!」 どうやら昨日の三頭らしいが、力関係が逆転している。 「いいかげんにしてねっ!ここはっ!まりさたちのっ!ゆっくりぷれいすなんだよっ!そんなこともっ!わから ないのっ!?ばかなのっ!?しぬのっ!?」 「じゃぉっ!」 昨夜見たときよりさらにボロボロになっためーりんの上に、まりさがなんども飛び乗っては踏みつけている。傍 らのれいむはその様子をみて「まりさ~♪かっこいいよ~♪」と無邪気に喜んでいる。 「しねっ!しねっ!ゆっくりしねっ!」 「まりさぁ~♪がんばってぇ~♪」 「うるさいよ」 とりあえずうるさい二匹をつかみ上げて放り投げる。 「ゆゆっ!おそらをとんでるみたい~……い゛っ!」 昨日に比べて飛距離が足りなかったらしく、向こう岸まであとわずかというところで二頭は川の中に消えた。 二頭の行方を見届けた俺は、ぺしゃんこになっためーりんに向きなおった。 「じゃぉ……」 厚い皮もところどころ裂け、中からは具がはみ出している。緑の帽子はれいむの方にでもやられたのかずたずた に引きちぎられており、少し離れた所に散らばっていた。 「あーあー……」 俺がどうしようかと迷っているうちに、ぼろぼろのめーりんはずりずりと俺に向かって這い寄って来た。餡まみれ のからだを俺に押し付け、ぐいぐいとなけなしの力を振り絞っている。 「……じゃぉ……!」 ほどなくしてめーりんは力尽きたのか動かなくなった。 「……」 まだ息はあるようだ。俺はしばらく考えた後、そっとめーりんを抱えあげた。 「酒のつまみにはちょうどよさそうだ」
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ぬちゃぬちゃあきの超小ネタ第二弾 前回のが結構反応良かったから続けた。 ――――――――――――――――――――――――――― 前回の焼き肉を踏まえて、今回は食べ放題のゆっくり料理店に来てみた。 「じゃおぉぉん!!!!」 めりーんは前回に引き続きこれでもかと言うほど食べる食べる。 「ほら、いくら食べても大丈夫だからもっと静にね・・・?」 食べるのは良いのだが、周りの迷惑になる大声はやめて欲しい。 「うー☆めーりんしあわせだとふらんもしあわせ!」 ふらんもめーりんの食べっぷりを見て喜んでいるご様子。 「ふらんも。他のお客さんいるんだから。ほらこれ飲んでな。」 俺はふらんを静にするため『ゴックン!丸ごとありす』を与える。 「うー☆おいしそう!」 「や、やめ・・・・」 ふらんは『ありす』の頭部に刺さっているストローに口を付けて飲み始めた。 「うー?そこまであまあまじゃない・・・・うー!!しね!!ゆっくりしね!!!」 「いやぁぁぁ!!とかいはじゃないわぁぁぁぁぁぁ!!!!」 どうやら『ありす』の甘さが足りなかったようで『ありす』を殴り始めた。 「はぁ・・・・ほら、もっと静にね?ね?」 この時、俺は思ったんだ。 モノを食べるときはね 誰にも邪魔されず 自由で なんというか 救われてなきゃあ ダメなんだ 独りで静かで豊かで・・・・・・ 「じゃおぉぉぉぉぉぉん!!!!」 「うー☆しね!!!ゆっくりしね!!!!」 「もうやべてぇぇぇぇぇぇぇぇ!とかいはじゃないぃぃぃぃぃ!!!!!」 次から独りで来よ。そう思う俺であった。 ――――――――――――――――――――――――――― このネタもうやらない 挿絵:さなえあき
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「…参りました」 青年は敗北を認めた。 青年の前には、ボロボロになったゆっくりまりさがのびており、それに相対するように勝ち誇った表情のゆっくりめーりんと、その飼い主の紅美鈴がいた。 吸血鬼の館・紅魔館の門番である美鈴は武術の達人でもあるので、彼女に試合を申し込む人間がしょっちゅうやってくる。門番中に相手をするわけにはいかないので、美鈴は休日の度に人里まで向かい、挑戦者の相手をしている。今のところ、彼女に試合を申し込んで勝った人間はいない。 その美鈴が最近ゆっくりを飼い始めたという噂が上がり、彼女が飼っているならゆっくりも強いはずだ、という考えから、自分のゆっくりを育てて美鈴のゆっくりに挑戦したいという者が現れるようになった。 実際、彼女の飼っているめーりんは強かった。元々、美鈴は門番を手伝わせるためにめーりんを鍛え始めたのだが、噂を聞いた飼い主達がやってくるようになってからは、美鈴は人里へ向かう時にはめーりんを連れて行き、めーりんへの挑戦者の相手もしていた。美鈴の教育の賜物か、こちらも未だ負け知らずだった。 「いやあ、相変わらずお強いですね」 先ほどのまりさの飼い主が美鈴に話しかける。美鈴は、そのまりさを彼女の"気を使う程度の能力"で回復させているところだった。 「いえいえ。貴方のまりさもだいぶ強くなってますよ」 美鈴は回復を続けながら笑顔で答える。 その後も世間話などを挟みつつまりさの回復は続けられた。美鈴は基本的に穏やかな性格で、どこか親しみやすさを感じさせる。それも挑戦者が多い理由の1つかもしれない。 まりさがすっかり元気になると、 「もっと強くしてまた挑戦しますね!」 と言い、青年は美鈴と別れた。この日の挑戦者は彼で最後だった。 「さてと、私たちも帰ろっか、めーりん」 「じゃお!ゆっくりかえるよ!」 日が暮れ始めた帰り道を美鈴とめーりんが歓談しながら歩いていると、前方に人影が見えた。 「やぁやぁご両人。初めまして、かな?」 「はぁ、初めまして。え~と…失礼ですがどちら様で?」 「ああ、私は勇儀っていうんだ。宜しく」 星熊勇儀…伊吹萃香の古い友で、萃香同様四天王の1人だった鬼だ。今は、地上に嫌気のさした他の鬼達と共に地底に住んでいるという。 「…あ!萃香さんのお知り合いの」 「お?あんたも萃香知ってんのか」 「ええ…」 美鈴も萃香の強さを身をもって知る1人である。 「…で、一体何の用でこちらまで?」 「単刀直入に言おう。勝負がしたい」 「…ええ!?」 紅魔館の図書館の主、パチュリー・ノーレッジ…先日地底に向かった霧雨魔理沙と交信していた…の話によれば、勇儀は勝負事の際に、片手に酒を満たした杯を持ち、酒を零さないようにするというルールを自らに課して戦うとのことだった。そのルールがなければ相当な実力者に違いない。普通の人間相手なら強い美鈴も、相手が妖怪や鬼…しかも元四天王ともなれば話は別だ。勝ち目がないのはともかく、無事でいられなくなるのは避けたい。 「いや、あの、それはちょっと…」 美鈴は丁重に断ろうとした。 「ん?…ああ、悪い悪い。言い方が悪かったみたいね」 「…へ?」 「別に私があんたとやり合おうってんじゃないんだ。…ほら」 と言って勇儀は、自分の足下を指す。そこには勇儀と同じ顔の饅頭…ゆっくりゆーぎがいた。 「あんたも飼ってるんだろ?あんたのゆっくりと、私のゆーぎで、勝負。いいかい?」 「ゆっくりしょうぶしてね!」 ゆーぎが続けて言う。 美鈴はしゃがみ込んでめーりんに聞く。 「どうする、めーりん?」 「じゃお!めーりんしょうぶしたい!」 「大丈夫?疲れてない?」 「だいじょうぶだよめいりん!」 「そっか。…それなら」 美鈴は立ち上がった。 「いいですよ。その勝負、受けて立ちます!」 「じゃおおおおおん!」 2人と2匹の表情は自信に満ちあふれていた。 2匹の戦いは引き分けに終わった。実力はほぼ互角で、相打ちで勝負が決まった。 「あんたのめーりん強いなぁ」 「貴方のゆーぎもなかなか」 美鈴は2匹を回復させながら勇儀と談笑していた。地上の妖怪の話…特に風見幽香の話に、勇儀は大いに興味を示した。勇儀はどこからか酒を取り出し、自分で呑みつつ美鈴にも勧めたが、回復が終わってないので、と美鈴は断った。気を使っているときに酒などの外部刺激が入ると気が乱れてうまくいかなくなるのだ。 2匹の回復が終わると、空が黒くなり始めていた。 「あんたが気に入ったよ。今度ゆっくり酒でも呑もう。あと地底も案内してあげる」 勇儀は美鈴の肩を掴み笑いながら言った。めーりんとゆーぎはすっかり仲良くなったようで、しきりにじゃれ合っている。 「ええ、その時はこの子も連れて」 「ああ、待ってるよ」 そうして、2人はそれぞれ自分のゆっくりを連れて帰路についたのだった。 以下作者の言い訳など 最近のチル裏のやりとりを見て思い切って投下することにしました。実は発端になった(?)コメント(めーりんとこまちネタで~)を投下したのは自分です。たぶん書きます。 シリーズものっぽいタイトルですが、今のところあと1本しか考えてません。 美鈴の使う気=気功とかそれ的な何か…という解釈です、一応。 戦闘描写は…勘弁してくださいorz 感想、質問、誤字報告等あれば下のコメント欄へ。閲覧ありがとうございました。 尻尾の人 「ゆっくり酒を飲もう」を ゆっくりを漬けて発酵させた酒か何かだと思ってしまった。 -- α (2009-02-03 03 59 09) ↑ そういうのもあるのか…! 表現変えた方がいいですかね? -- 作者 (2009-02-03 22 58 30) 名前 コメント
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【対饅頭生物殲滅戦闘型ゆっくり・番兵めーりん】 「じゃおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」 一匹の傷ついためーりんが、勇ましき雄叫びをあげる。それに応じて、後ろに居並ぶ百匹のめーりんも、天に轟くときの声をあげた。 「「「じゃおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!!」」」 ――――― 村があり、大規模な畑がある。 畑は、一箇所の出入口を除き、周囲を濠で侵入を阻み、柵で囲ってある。 何者の侵入かといえば、むろんゆっくりである。この村の近くの山に棲息するゆっくりによる食害が絶えない。毎年の収穫期にゆっくりが畑を荒らし回るのだ。 困った人々は一計を案じた。それが、この巨大な畑である。各自があちこちに畑をつくって散発的に食われるなら、畑をひとまとめにしてみんなで守ろう、という発想であった。 これなら、出入口以外の周囲に塹壕を掘って障害物を建てるだけでいい。それでも重労働ではあったが。 しかし、これにも問題があった。 村人の数より、圧倒的にゆっくりのほうが数が多いのだ。相手はゆっくりだから、壮健な男子であれば数十は簡単に殺せるだろうし、数百は退治できる。 だが、数千数万数十万のゆっくりの群れが襲い掛かってきたらどうだろうか。 村はすでに爛熟の時を過ぎている。若者の数が少なくなっている。たとえゆっくりが相手でも、足腰の弱った老人では戦うことはできない。 ならば、戦力を補強するしかない。そうして開発されたのが、「対饅頭生物殲滅戦闘型ゆっくり・番兵めーりん」である。 村長自らがめーりん種の長と交渉し、契約と従属を締結したのだ。 めーりん種は独特の言語を用いるために、他のゆっくりたちと相入れないし、迫害される。それなら、人間側について共存するべきだ。畑を守って戦ってもらう代わりに、めーりんたちには栄養豊富な野菜を分配する。 なお、戦力を増強するために「めーりんの体を少し改造」することを付け加えた。 交渉はスムーズに行われた。人間側が条件を提示し、めーりん側は是か否を首肯で表す。頭……全身を縦に振れば是認、横に振れば否認だ。二つの老体は酒を酌み交わしながら、話し合う。 長めーりんは人間側の条件を全て受け入れた。長めーりんとしては、ゆっくり側にいても良い事など一つとしてないのだから、それも当たり前かもしれなかった。
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門番ゆっくり めーりんの場合 8KB 群れ 赤子・子供 捕食種 ドスまりさ 希少種 自然界 現代 独自設定 感想・批評・ツッコミを頂けると幸いです 門番ゆっくりに登場した、帽子に傷があるめーりんを題材としたお話です。 門番ゆっくりを見てからでないと、分かりづらい部分もあるかと思います。 言い訳:ゆっくりがゆっくりらしからぬ会話をしているように見えますが、人間向けの意訳と考えて下さい。 門番ゆっくり めーりんの場合 木に囲まれた広場で子ゆっくりが眠っている。 柔らかな草が生えた広場で昼寝をするのが、その子ゆっくり―ゆっくりめーりんの習慣になっていた。 子めーりんには夢があった。 門番ゆっくりになる。 門番ゆっくりになれば、いつでもこの広場でゆっくりできるから。 子めーりんの周りでは、広くて、暖かくて、気持ちのいい広場で、跳ね回ったり、花の手入れをしたり、子めーりんのように昼寝をしたりと、群れのゆっくりがゆっくりと過ごしている。 広場には群れのゆっくりが、少しづつ交代で来ることになっていた。 森の中の巣の周りでも、同じようなことはできるが、広場は巣の周りよりもゆっくりできると人気が高かったのだ。 この群れは希少種で構成されており、人間と取引しているなど、普通の群れとは異なる点が多かったが、生活は他の野生のゆっくりと余り変わらない。 赤ゆっくり、子ゆっくりは親と共に巣に篭り、成ゆっくりは餌集めや取引の為の茸集めに忙しい。 気持ちのいい、ゆっくりできる広場には、皆たまにしか出られない。 群れを守る為に前に立つ、門番ゆっくりを除いて。 門番ゆっくりになりたいゆっくりは多かった。 あくせくと餌を集める必要も無い。 周りにも尊敬の眼差しで見られ、番にも事欠かない。 だが、門番ゆっくりになるには、過酷な訓練を受けなければならなかった。 門番ゆっくりにはめーりん種だけしかなれない、というわけではなく、門番ゆっくりになっためーりん種以外のゆっくりもいる。 だが、頑丈さゆえか、何かを守ることを好む気性ゆえか、訓練を潜り抜けたゆっくりはめーりん種が多かった。 時を経て、子ゆっくりから成ゆっくりに成長した若めーりんは、門番ゆっくりに志願した。 辛く苦しい訓練の中、こんなことをしなくても、と他のゆっくりが教官ゆっくりのゆっくりゆうかに聞いたことがある。 ゆうかは、それはずいぶん昔に、他のゆっくりが長に聞いたことだ。いいだろう、そのときのことを話してやる、と若めーりん達の前で話し始めた。 「おさ、なんでもっとゆっくりしないの?」 集めている茸は人間には価値があるものだ。別に餌集めなどしなくても、人間に頼めば餌を持ってきてくれる筈、いやあまあまだって食べられる筈だ。 もっといえば、人間に飼われてもいい。餌も、家も、他のゆっくりに虐められることも心配しないでいい。 とてもゆっくりできる筈なのに、今は遊びに来る人間に餌を貰うことも出来ない、と群れのゆっくり達は長に疑問をぶつける。 「ここは、ゆっくりできる」 確かに手に入れることは出来るだろう。だが、与えられるゆっくりは容易に奪われるゆっくりでもある。何も出来ず人の都合に左右されるゆっくり、私はそれをゆっくりとは呼ばない。 家は見つからず、餌は集まらず、ゆっくりには虐められ、人の都合で左右される、ここだからこそ出来ることがある、と長は返す。 「にんげんさんはゆっくりできるよ」 そんな人間はいなかった。管理人も遊びに来る人もとてもゆっくりしているではないか、と群れのゆっくり達は反発する。 「おとーさんやおかーさんをおぼえてる?」 何も出来ない赤ゆっくりが親に全幅の信頼を寄せるように、飼ゆっくりは飼い主に完全に依存しなければ生きていけない。 通常種から生まれた希少種に親は何をしたか。潰すようなことこそしなかったが、他の姉妹達とは露骨に差別したのではないか?自分達とは違うという理由で。 人間もそうだ。今はゆっくりさせてくれるかもしれない。だがそれが何時までも続くかは分からない。事情が変われば何も出来ずにゆっくり出来なくなってしまう、と長は説得した。 希少種は同種同士で番や群れを作る。希少種は繁殖力が弱く、数が少ない。容姿の違い、行動の違い、数の少なさから通常種に迫害の対象にされる。 無論、すべての希少種がそうだというわけではない。ゆっくりらんなどはゆっくりちぇんと番を作ることが多く、迫害の対象にもならない。虐められない希少種の個体や、希少種を受け入れる通常種の群れも存在する。 だが、多くの希少種が虐められているのもまた事実。それは特にめーりん種で顕著だ。 通常種から生まれた希少種が生まれることがある。人間で言う隔世遺伝ゆえとも、ゆっくり特有の不条理ゆえとも言われている。 長に談判しにきたゆっくり達にはそうやって生まれたゆっくりが含まれていた。 「ゆっくりりかいしたよ」 赤ゆっくりの時に味わった無力感、絶望感を思い出したゆっくり達、そしてそれを聞いたゆっくり達は長の行いを理解した。 ゆうかは話し終えた後、我々は弱い、出来ることには限界がある。だからといって何もしないでいいというわけでもない。出来ることをやれ、限界まで出来るようになれ、それが我々をゆっくりさせてくれる、と締めた。 何匹ものゆっくりが脱落していく中、若めーりんは訓練をやり遂げた。 念願の門番ゆっくりになったのだ。 子供の頃に思い浮かべたように、若めーりんは広場でゆっくりしようとした。 だが、古株の門番ゆっくりである老めーりんが、新人の門番ゆっくりにはやることがあると、なかなかゆっくりさせてくれなかった。 老めーりんを不満に思いながら日々をすごす中、若めーりんは初めての実戦を迎えた。 初めての実戦は若めーりんにとり、幸運と不幸が相半ばなものであった。 不幸は、偶然、複数の群れが時間差で襲ってきた為に、門番ゆっくりに大きな被害が出たこと。 幸運は、そんな混乱した状況で生き残ることができたこと。 状況は混乱している。 組んでいた隊列はいつの間にか崩れ、多方から襲いかかるゆっくりに若めーりんは消耗していた。 「「ゆっくりしねっ!」」 枝をくわえたゆっくりようむ、ゆっくりまりさが若めーりんめがけて突っ込んでくる。 若めーりんは消耗して動けない。 「…じゃお」 ここまでか、と若めーりんは弱音を漏らした。 その時、若めーりんをゆっくりさせてくれなかったあの老めーりんが、若めーりんの前に飛び出した。 戦いの終わった後、死屍累々と横たわるゆっくりの片付けが始まる中、倒れた老めーりんを前に若めーりんが立ちつくしている。 若めーりんを助けてくれた老めーりんは、もう助からないであろう深い傷を負っていた。 若めーりんは何も言えないでいる。 何故自分を助けたのか?自分のことを嫌っていたのではないか?様々な思いが餡子の中を駆け巡り、喋ることが出来ないのだ。 老めーりんがぽつりと喋る。 「じゃお?」 嬢ちゃん、帽子はどうした? 若めーりんの帽子は、乱戦の中で失われていた。 「じゃおー…」 無くした、と若めーりん。 「じゃおーん」 破れてて悪いが私のをやるよ、と老めーりんがかぶっていた帽子を差し出す。 帽子を受け取った若めーりんが何か言い出そうとする。しかし、 「じゃお、じゃお」 早いところゆっくりさせてくれ、と老めーりんは言い残し目を閉じた。 樹の根元に掘られた穴に、永遠にゆっくりした老めーりんが納められる。 傷付いた帽子をかぶり、老めーりんが埋められた樹の前で、若めーりんは泣いていた。 それから幾度もの戦いを潜りを抜けた若めーりんは、皆に信頼される真の門番ゆっくりにへと成長していった。 門番めーりんは考える。 門番ゆっくりになったのは自分がゆっくりする為だった。 だけどそうじゃない、門番ゆっくりは群れがゆっくりする為にこそあるのだ。 今なら分かる。 暖かな日差しのある日の昼過ぎ、広場でゆっくりるーみあやゆっくりさなえが人と戯れている。 池の周りではゆっくりちるのが跳ね回り、ゆっくりすわこが水浴びをしている。花壇ではゆっくりゆうかが花や果樹の手入れをしていた。 門番めーりんはそれらを横目にゆっくりと昼寝をしていた。 警報が鳴るのを聞いた途端に跳ね起きる。別の群れのゆっくりがここを奪いに来たのだ。 人や他のゆっくりが避難したのを確かめた後、他の門番ゆっくりと共に隊列を組み、取引所と呼ばれる建物の前に陣取る。 奪いに来たゆっくりが見える。 ドスもいる、久し振りに大規模な襲撃だ。 ゆっくり達が罵声を浴びせてくる。 「ぐずのめーりんがいるよ」「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ」「ぐずのめーりんはどっかいってね」「ぐじゅーぐじゅー」 ぐずのめーりん、その通りだ。自分がぐずじゃなければあの老めーりんは死ななかった、と門番めーりんは自嘲する。 同時に一匹たりともここを通さないと覚悟を固めた。 門番ゆっくりは罵倒を聞いても声を上げない、歯を噛み締め前を睨む。 何故か? 一部のゆっくりを除き、ゆっくりはめーりん種の言葉を理解できない。聞けば馬鹿にする、しかし喋らなければ激昂して突っかかってくる。 作戦にはこの上なく好都合だった。注意を容易にひきつけられ、相手のゆっくりは他に目が行かなくなる。包囲しかけているふらんに気がつかない。 誘引後、包囲殲滅。この作戦で門番ゆっくり達はここを守ってきた。 「「「ぐずのめーりんはゆっくりしねっ!」」」 突っ込んできたゆっくりを身を固めて弾き返す。 続いてやってきたゆっくりも隊列を維持して耐える。 耐え続けているとドスが前に出てきた。ドススパークを放とうとしている。 門番ゆっくり達は積み重なり、ドスの前に立ちはだかる。それは必死を意味する行為だ。 門を守るは巣を守る為、人を守るは門を守る為、門番ゆっくりが傷つくは群れのゆっくりを守らんが為、門番ゆっくり達はドススパークの前にその身を晒す。 ドススパークが門番ゆっくりの壁に突き刺さる。 門番ゆっくりが傷つき倒れ、ドスの周りのゆっくり達がはしゃぐ。 門番めーりんも即死こそしなかったものの、大きな傷を負った。 もう自分は動けない。自分は群れを、皆のゆっくりを守れたのか?自分の役目を果たせたのか?あの老めーりんに顔を向けることが出来るのか?門番めーりんは動かぬ体でひたすらに自問する。 「ふ、ふ、ふ、ふらんだーーーっ!!!」 ゆっくりの悲鳴が聞こえる。手筈通り、ふらん達が襲ってきたゆっくりを包囲したようだ。 もう大丈夫だ、自分は役目を果たせた。自分の働きの結果に安堵しためーりんは、ゆっくりとした笑みを浮かべた。 そして、めーりんは笑みを浮かべたまま、静かに目を閉じた。 (みんな、ゆっくりしていってね…) 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 732 門番ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 741 ゆっくりマンション トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る (さいこう) じゃおー -- 2019-07-07 02 58 22 一作目のめーりん目線か。 門番の心構えがまるで仙人みたいにカッケェよ。 原作の話をするのは御法度かもしれないが、 原作の紅美鈴も素晴らしい精神の持ち主で、私は好きだ。 -- 2018-02-16 01 58 51 とても素晴らしい作品でした めーりんに幸あれ -- 2017-11-27 00 44 27 めーりんスゲー -- 2017-02-25 16 10 51 彡⌒ミ || ( ՞ةڼ◔) || || ( | | | ||| 从| | | |从从  ̄) ⊂ノ ̄ ̄!_つ ̄て フヘ( ヽヘ(\ -- 2016-05-13 01 04 25 イイハナシダッタナー∴(⊃д⊂)∴ -- 2015-04-06 16 15 14 DIO「めーりんは、最後まで、自分の役目を、果たして死んでいった。偉大な饅頭だよあいつは…」ブロリー「めーりんを、殺すクズは、破壊尽くしてくれる!!」 -- 2014-11-16 18 33 53 めーりんかわゆす -- 2014-04-15 17 34 56 めぇぇぇぇぇりぃぃぃんんんんんん ∴(⊃д⊂)∴ -- 2014-02-21 02 06 19 めーりんサイコー -- 2013-09-23 21 35 53 めーりん、かっこいい!! 泣きそうになった -- 2013-06-23 01 19 21 グレートだぜめーりん;w; -- 2013-02-26 00 33 44 ショートケーキあげたい;w; -- 2013-02-22 15 54 31 このめーりんに大量のあまあまさんを供えたい・・・ -- 2013-01-16 22 30 07 マジ感動。 不覚にも泣きそうになった。 -- 2010-11-25 16 03 57 良いめーりん達だ。感動的だな… これが本当のゆっくりしていってね、か -- 2010-10-31 18 15 33 このめーりん達は、下手な人間よりも 尊い精神をしている…感動した -- 2010-06-17 10 43 31
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱/コメントログ」 なんかすごい -- 2010-07-08 02 48 59 やばいもうダメだよお兄さんコレ胴付欲しいよホントに欲しい いや、欲しいって言い方は良くないな とにかく胴付ゆっくりと一緒に暮らしたい… 可愛いとかそんな単純な言葉で終わらせられないぞこの存在は -- 2010-08-02 23 54 14 ピザまんの刺激を求めるためだ。 お兄さんはおんばしらさんを少しは労わった方が良いと思うんだ! -- 2010-09-14 03 52 58 めーりんは性的な意味も含めて可愛がりたい… -- 2010-09-29 18 53 07 めーりん!めーりん!めーりん! -- 2010-10-26 00 48 50 めーりん!めーりん!めーりん! -- 2010-10-30 16 15 51 めーりんめーりん! -- 2010-12-06 20 34 13 ちくしょーーー! 羨ましいなこのお兄さんは!! -- 2010-12-19 02 45 32 めーりん!めーりん! -- 2011-07-14 12 14 15 普通に興奮したわwww -- 2011-10-08 23 14 56 めーりん中身辛いものだった気がs・・・ めーりん!めーりん! -- 2011-10-19 00 59 39 めーりんが挙げた駄目な所はぜんぶ長所 めーりん!めーりん! -- 2011-12-17 01 08 15 ほぼ本物かよ、おいおいおい! -- 2012-01-06 00 32 30 めーりん!めーりん!めーりん! -- 2012-08-16 20 36 34 おにいさん、すき だけだけど言葉を言えるようになったのか! おめでとうめーりん! -- 2013-05-03 18 16 38 なんか可愛いなwww -- 2014-02-25 00 31 23 この世界に胴付きゆっくりいたらなあ -- 2014-09-21 00 28 06 めーりん萌えたわー -- 2014-11-07 22 29 19 めーりん天使 -- 2014-12-21 12 50 22 ゆっくり美鈴飼いたいよー! うちにおいでー! -- 2016-04-09 10 57 38 うぉぉぉぉぉぉ -- 2016-08-20 13 35 19 原作とほぼ同じ見た目だったら、そりゃ美人だわな~ あと、「SUN値」ではなく「SAN値」じゃないか? SAN値は正気度で、下がると狂気になりやすい。 SAN値が振り切れて正気なのに、HENTAI行動ってどゆこと!? -- 2018-03-25 04 53 17 めええりいいん -- 2021-05-07 18 54 52 めーりん!めーりん! -- 2021-09-16 18 26 12
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※ちょっとだけオリ設定、しかし核心 【めーりんが気功を覚えました】 「はぁーやっこらせーのーどっこいさっと」 俺は紅魔館につづく湖のほとりの道を、荷台を押しながら歩いている。 荷台には、よく育った野菜達と、我が家特製の紫もやし(本当のもやし)。 うちの野菜が紅魔館の方々に気に入られて以来、こうして届けに出るのである。 やや遠出だが、儲けも悪くない。 道中野菜のにおいに釣られ、ゆっくりが何度か襲撃してきたが、運搬に影響はない。 湖近くまでくればれみりゃを恐れ、ゆっくりの数は激減するしれみりゃは野菜を食べない。 ここにある野菜より、畑が心配でならない。 対策はしているのだがいつ破られるかわからない。手短にすませるとしよう。 紅魔館正門前。 降り注ぐ日差しの中、紅さんはいつも通り昼寝をしていた。 いつもの風景に笑顔でいると、ふと異変に気づいた。 彼女のまわりに、ゆっくりが三匹。 しかも全部めーりんで、仲良く昼寝をしている。和やかムード2,5倍。 足音に気づいたのか、一匹のめーりんが目を覚ます。俺の姿を確認するなり、一鳴き。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 うぉう、ゆっくりとは思えない威圧感。 その声に他の二匹も目を覚まし、威嚇するように吠える。 「じゃお、じゃおおぉぉ!!!」 「じゃおおぉぉ!!!」 妙な威圧感にたじろいでいると、紅さんが目を覚ました。 寝起きの細い目で俺を確認すると、ゆっくり達に声をかけた。 とたん、ゆっくり達の威嚇は止み、大人しくなった。 「やぁ俺さん、いつもどうも」 「いえいえ、昼寝の邪魔しちゃってすいません紅さん」 「いやいや、起こしてくれて何より。 あと美鈴でいいよ。いろいろ世話になってるし」 「はぁ…じゃあ、美鈴さん、ひとついいですか?」 「ん?なんだい?」 足元では、興味津々で俺を見上げる三匹。 しかもむちゃくちゃ大人しい。 「こいつらはなんです?」 「なにって、ゆっくりだよ」 「いやまぁ、でもなんでここに?」 「いやねぇ、街に出た帰りにいじめられてるのを見つけてね。拾っちまったのさ。 しかもこいつら、私みたいに門番しようとするんだ。かわいいだろ?」 「まぁ、かわいいといえばかわいい…ですね」 「だろ~」 「あともうひとつ、こいつらやけに威厳ありません?見た目に反して」 「いうねぇ。いいけどさ。 実はこいつらに、気功を教えたんだ」 「気功?ゆっくりにそんなことできるんですか?」 「苦労したさ。しつけから始めてかなりね。 時間はたっぷりあったし、焦らずゆっくり教えてやった。 私に似て素質があるんだろうねぇ、こいつら」 「はぁ…ゆっくりが気功…か…」 ちょっと気になり、しゃがみこんで目を合わせる。…よくわからない。 頭を撫でてみる。お、かなりあったかい。 「やっぱりまだ難しいらしくてねー、うまく使いこなせないみたいなんだ」 「そうですか…」 撫でられためーりんは気持ちよさそうに目を細めている。ふと、思いついた。 「美鈴さん、この子一匹いただけません?畑番をさせたいんですけど」 「私は一向に構わないけど…。俺さんの畑を荒らされちゃうちにも被害は出るし。 おい、お前」 撫でられていためーりんが美鈴さんを向く。無垢な目だ。 「じゃお?」 「このお兄さんが、お前に畑を守ってほしいらしい。出来るか?」 「じゃお!」 「よし決まりだ。いじめたり加工所に連れていったりするなよ?」 「しませんよ、大事な畑番ですもの」 「そうかい、なら安心だ」 交渉が済んだところで、野菜の精算を行う。 これだけあれば生活に困りはしないだろう。 足元では、三匹が体を寄せ合っていた。 何を言ってるのかは分からないが、別れのあいさつか何かだろう。 たまには、連れてきてやろう。 空になった荷台に頂いためーりんを載せ、来た道を戻る。 帰りは野菜がないので、ゆっくり達も無害だ。 道行くまりさ親子を潰さないように、道を逸れてやる。 「今日からよろしくな、めーりん」 「じゃお!」 めーりんの目は、輝いていた。 あとなんか波動的なものが漏れていたがまぁ大丈夫だろう。 長い道を歩き終え、村に帰ってくる。 家につく頃には、めーりんは気持ちよさそうに眠っていた。 畑は…とりあえず無事である。まぁ収穫したばかりで作物もないし、当然なのだが。 とりあえず寝床を準備していなかったので、布団の上に乗せてやって、その日は床に就いた。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 普段起きるより少し早い時間、めーりんの鳴き声で目を覚ます。しかし声でかいな。 「おはよう、めーりん」 「じゃおっ!」 飯はどれぐらい食わせてやればいいんだろうか。 とりあえず、茶碗1杯の米を出してやった。結構きれいに食べるな。 俺が数回箸をつける間に、もう食べ終わってしまった。 「もっと食うか?そんなに多くはやれないけど」 「じゃお?じゃおっ、じゃおーっ」 「うーむ、わからん」 とりあえずにんじんを1本与えてみた。 おぉ、生でも食うのかこいつ。ってか野生で生きるためには普通そうだよな。 朝食も身支度も終わり、畑仕事の時間。さて、こいつの働きぶりはいかほどなものか。 「ついたぞ」「じゃー」 家の裏にある畑、紅魔館用ではないがそこそこに優良な野菜が育つ、いい畑である。 それゆえゆっくりの襲撃も少なくなく、一応柵を立ててある。 襲撃と日当たりを考えなければならず、これがめーりんに任せられるなら安心なんだが。 「それじゃあ、今日1日ここを守ってほしい。俺は中で仕事してるから」 「じゃおっ!」 柵の外にめーりんを置いて、俺は柵を越えて畑に入る。 さて、一匹にして大丈夫だろうか。ちらほらと目配せしながら作業を始める。 日差しが頭のてっぺんに昇る頃、そいつらは現れた。 「ゆっ!はたけがあるよ!」「おやさいがたべられるね!」 パッと見5匹、れいむとまりさ混合の群れだ。 さてお手並み拝見。…寝てやがる。おーい起きろー。 「ゆー!クズめーりんがいる!」「クズめーりんだ!」 クズ呼ばわりとはまたひどい。こいつそんなに立ち位置悪いのか? …お、起きた。ただうるさくて起きたのだろう。目が線だ。 「やいめーりん!まりさたちはそこのはたけにようがあるんだよ! わかったらさっさとどいてね!」 「どかないといじめるよ!」 めーりんは、まりさ達を見つけ次第ひと吼え。 「じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆ”っ!」 おぉ、ひるんでるひるんでる。鳴き声だけでこれか。 「なんかあのクズめーりんへんだよ!」「ちょっぴりこわいよ!」 「だいじょうぶだよ!クズめーりんはクズめーりんだよ!」 「どかないならゆっくりたおすよ!!!」 一番大きなまりさが、めーりんめがけて突っ込んでいく。 「ゆっくりつぶれてね!」 「じゃおっ!」 自分めがけての体当たりとわかるや、めーりんは…身構えた(ように見える) そのまま加速をつけて仕掛けるまりさ。 ドッ! 「ゆ”っ」 ゆっくり同士の衝突とは思えない鈍い音を立てて、まりさが吹っ飛ぶ。 めーりんは構えた姿勢から微動だにしていない。 その光景に、グループのゆっくり達も目を疑う。 吹っ飛んだまりさは、もう1匹のまりさの上に落ちた。 「ゆ”っ」 「うゆ”ぅ~」 「まりさ!しっかりしていってね!!!」 「まりさ!」 外傷はない、ただ目を回したかなにかで、ダウン状態だ。 あれか、気であんこだけに衝撃を伝えたのか。…よくわからないが。 とにかく、これが美鈴さん直伝の気か。すげーこいつ。 「じゃおっ!」宣言するように吼える。 「ゆっ!ひとりがだめならみんなでいじめるよ!」 「ゆーっ!」 「じゃおおおおぉぉぉぉ…」 めーりんがうなりだす。そして漏れ出す波動的ななにか。 昨日の帰り道で見たアレに似ている。 「ゆ”ゆ”ゆ”っ!すっごくこわいよ!」 「まりさぁぁ!にげようよぉぉ!」 「クズめーりんなんかこわくないよ!ゆっくりしね!!!」 もう1匹のまりさが再び突っ込む。学習能力がないってのはこういうことなのか。 「…じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 めーりんが、天に向かって吼える。 今まで聞いた中で、もっとも大きく力強い。 周囲の砂が舞い上がる、柵が細かく震えている。 その咆哮は空気を、大地を震わせ、まりさを吹き飛ばした。 「ゆーっ!!!」 こわくなった残りのれいむ達は、ダウンしたまりさを背負って(?)逃げ出した。 めーりんは…追いかけはしないようだ。関心関心、それでこそ守護者。 吹き飛ばされたまりさもやがて目を覚まし、めーりんを一目見ると一目散に走り出した。 これがトラウマでこなくなればいいんだけどなぁ… 「じゃおぉ~」 ちょっとお疲れのご様子。まだ波動的な何かがうっすら漏れている。 「お疲れさん。すごいんだなお前」 「じゃお!」 それでも目は、昨日と同じように輝いていた。 畑の一角に腰かけ、昼飯にする。 俺のおかずの干し肉を、ほうびにめーりんに食わせてやった。 いい顔しやがる。これからも頼むぜ、門番さん。 【あとがき】 うっす、タカアキです。 「じゃお」しか言わないめーりんですが、書いてて意外に楽しかったです。 妙に前半が長いけど気にしない。 このSSに感想を付ける
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「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 朝、特に意味無く集まったゆっくり達が挨拶を交わしています。 微笑ましい光景ですね。 そこへめーりんがやってきました。 「ゆっ、ちゅーごくだよ!ゆっくりしていってね!」 「ちゅーごく、ゆっくりしていってね!」 みんなは次々にめーりんに挨拶をしました。 しかしめーりんは顔を真っ赤にして叫びました。 「ちゅーごくじゃないよ!めーりんだよ!はやくおぼえてね!」 挨拶も返さずに大声をあげた失礼なめーりんに対し、みんなは怒ることなく笑顔で返しました。 「わかったよちゅーごく!」 「ちゅーごくもゆっくりしていってね!」 「ちゅーごく!」 「ちゅーごっぐ!」 「なんともないぜ!」 「う、うわあああああああああああん!」 ちゅーごくは泣きながら帰ってしまいました。 「う、うわあああああああああああん!」 「あら、どうしたのめーりん。そんな6行上のをそのままコピペしたような泣き声をあげて。 みんなにちゅーごくって呼ばれて自分はめーりんだと主張したのに分かってもらえず ちゅーごくと呼ばれ続けたような顔をしてるわよ」 「その通りの事があったんだよ!うわああああああああん!」 めーりんは泣きながらさくやさんに訴えました。 「そう、それは辛かったわね。ジュースでも飲んで落ち着きなさいな」 そう言ってさくやさんはジュースを差し出しました。 「単純なめーりんの事だから、ジュースでも飲めばすぐに泣き止むだろう」と考えているのです。 さすが、しょうしゃなゆっくりは考える事が違います。 「うん!ありがとう!」 やっぱりめーりんは単純でした。すぐに笑顔になってストローに口をつけ、ジュースを飲み始めました。 ちゅ~~~~~~………… ごくっ! 「うわあああああああああああああ!」 名前 コメント
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※ちょっとだけオリ設定、しかし核心 【めーりんが気功を覚えました】 「はぁーやっこらせーのーどっこいさっと」 俺は紅魔館につづく湖のほとりの道を、荷台を押しながら歩いている。 荷台には、よく育った野菜達と、我が家特製の紫もやし(本当のもやし)。 うちの野菜が紅魔館の方々に気に入られて以来、こうして届けに出るのである。 やや遠出だが、儲けも悪くない。 道中野菜のにおいに釣られ、ゆっくりが何度か襲撃してきたが、運搬に影響はない。 湖近くまでくればれみりゃを恐れ、ゆっくりの数は激減するしれみりゃは野菜を食べない。 ここにある野菜より、畑が心配でならない。 対策はしているのだがいつ破られるかわからない。手短にすませるとしよう。 紅魔館正門前。 降り注ぐ日差しの中、紅さんはいつも通り昼寝をしていた。 いつもの風景に笑顔でいると、ふと異変に気づいた。 彼女のまわりに、ゆっくりが三匹。 しかも全部めーりんで、仲良く昼寝をしている。和やかムード2,5倍。 足音に気づいたのか、一匹のめーりんが目を覚ます。俺の姿を確認するなり、一鳴き。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 うぉう、ゆっくりとは思えない威圧感。 その声に他の二匹も目を覚まし、威嚇するように吠える。 「じゃお、じゃおおぉぉ!!!」 「じゃおおぉぉ!!!」 妙な威圧感にたじろいでいると、紅さんが目を覚ました。 寝起きの細い目で俺を確認すると、ゆっくり達に声をかけた。 とたん、ゆっくり達の威嚇は止み、大人しくなった。 「やぁ俺さん、いつもどうも」 「いえいえ、昼寝の邪魔しちゃってすいません紅さん」 「いやいや、起こしてくれて何より。 あと美鈴でいいよ。いろいろ世話になってるし」 「はぁ…じゃあ、美鈴さん、ひとついいですか?」 「ん?なんだい?」 足元では、興味津々で俺を見上げる三匹。 しかもむちゃくちゃ大人しい。 「こいつらはなんです?」 「なにって、ゆっくりだよ」 「いやまぁ、でもなんでここに?」 「いやねぇ、街に出た帰りにいじめられてるのを見つけてね。拾っちまったのさ。 しかもこいつら、私みたいに門番しようとするんだ。かわいいだろ?」 「まぁ、かわいいといえばかわいい…ですね」 「だろ~」 「あともうひとつ、こいつらやけに威厳ありません?見た目に反して」 「いうねぇ。いいけどさ。 実はこいつらに、気功を教えたんだ」 「気功?ゆっくりにそんなことできるんですか?」 「苦労したさ。しつけから始めてかなりね。 時間はたっぷりあったし、焦らずゆっくり教えてやった。 私に似て素質があるんだろうねぇ、こいつら」 「はぁ…ゆっくりが気功…か…」 ちょっと気になり、しゃがみこんで目を合わせる。…よくわからない。 頭を撫でてみる。お、かなりあったかい。 「やっぱりまだ難しいらしくてねー、うまく使いこなせないみたいなんだ」 「そうですか…」 撫でられためーりんは気持ちよさそうに目を細めている。ふと、思いついた。 「美鈴さん、この子一匹いただけません?畑番をさせたいんですけど」 「私は一向に構わないけど…。俺さんの畑を荒らされちゃうちにも被害は出るし。 おい、お前」 撫でられていためーりんが美鈴さんを向く。無垢な目だ。 「じゃお?」 「このお兄さんが、お前に畑を守ってほしいらしい。出来るか?」 「じゃお!」 「よし決まりだ。いじめたり加工所に連れていったりするなよ?」 「しませんよ、大事な畑番ですもの」 「そうかい、なら安心だ」 交渉が済んだところで、野菜の精算を行う。 これだけあれば生活に困りはしないだろう。 足元では、三匹が体を寄せ合っていた。 何を言ってるのかは分からないが、別れのあいさつか何かだろう。 たまには、連れてきてやろう。 空になった荷台に頂いためーりんを載せ、来た道を戻る。 帰りは野菜がないので、ゆっくり達も無害だ。 道行くまりさ親子を潰さないように、道を逸れてやる。 「今日からよろしくな、めーりん」 「じゃお!」 めーりんの目は、輝いていた。 あとなんか波動的なものが漏れていたがまぁ大丈夫だろう。 長い道を歩き終え、村に帰ってくる。 家につく頃には、めーりんは気持ちよさそうに眠っていた。 畑は…とりあえず無事である。まぁ収穫したばかりで作物もないし、当然なのだが。 とりあえず寝床を準備していなかったので、布団の上に乗せてやって、その日は床に就いた。 「じゃおおおおぉぉぉぉ!!!じゃおおおおぉぉぉぉ!!!」 普段起きるより少し早い時間、めーりんの鳴き声で目を覚ます。しかし声でかいな。 「おはよう、めーりん」 「じゃおっ!」 飯はどれぐらい食わせてやればいいんだろうか。 とりあえず、茶碗1杯の米を出してやった。結構きれいに食べるな。 俺が数回箸をつける間に、もう食べ終わってしまった。 「もっと食うか?そんなに多くはやれないけど」 「じゃお?じゃおっ、じゃおーっ」 「うーむ、わからん」 とりあえずにんじんを1本与えてみた。 おぉ、生でも食うのかこいつ。ってか野生で生きるためには普通そうだよな。 朝食も身支度も終わり、畑仕事の時間。さて、こいつの働きぶりはいかほどなものか。 「ついたぞ」「じゃー」 家の裏にある畑、紅魔館用ではないがそこそこに優良な野菜が育つ、いい畑である。 それゆえゆっくりの襲撃も少なくなく、一応柵を立ててある。 襲撃と日当たりを考えなければならず、これがめーりんに任せられるなら安心なんだが。 「それじゃあ、今日1日ここを守ってほしい。俺は中で仕事してるから」 「じゃおっ!」 柵の外にめーりんを置いて、俺は柵を越えて畑に入る。 さて、一匹にして大丈夫だろうか。ちらほらと目配せしながら作業を始める。 日差しが頭のてっぺんに昇る頃、そいつらは現れた。 「ゆっ!はたけがあるよ!」「おやさいがたべられるね!」 パッと見5匹、れいむとまりさ混合の群れだ。 さてお手並み拝見。…寝てやがる。おーい起きろー。 「ゆー!クズめーりんがいる!」「クズめーりんだ!」 クズ呼ばわりとはまたひどい。こいつそんなに立ち位置悪いのか? …お、起きた。ただうるさくて起きたのだろう。目が線だ。 「やいめーりん!まりさたちはそこのはたけにようがあるんだよ! わかったらさっさとどいてね!」 「どかないといじめるよ!」 めーりんは、まりさ達を見つけ次第ひと吼え。 「じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆ”っ!」 おぉ、ひるんでるひるんでる。鳴き声だけでこれか。 「なんかあのクズめーりんへんだよ!」「ちょっぴりこわいよ!」 「だいじょうぶだよ!クズめーりんはクズめーりんだよ!」 「どかないならゆっくりたおすよ!!!」 一番大きなまりさが、めーりんめがけて突っ込んでいく。 「ゆっくりつぶれてね!」 「じゃおっ!」 自分めがけての体当たりとわかるや、めーりんは…身構えた(ように見える) そのまま加速をつけて仕掛けるまりさ。 ドッ! 「ゆ”っ」 ゆっくり同士の衝突とは思えない鈍い音を立てて、まりさが吹っ飛ぶ。 めーりんは構えた姿勢から微動だにしていない。 その光景に、グループのゆっくり達も目を疑う。 吹っ飛んだまりさは、もう1匹のまりさの上に落ちた。 「ゆ”っ」 「うゆ”ぅ~」 「まりさ!しっかりしていってね!!!」 「まりさ!」 外傷はない、ただ目を回したかなにかで、ダウン状態だ。 あれか、気であんこだけに衝撃を伝えたのか。…よくわからないが。 とにかく、これが美鈴さん直伝の気か。すげーこいつ。 「じゃおっ!」宣言するように吼える。 「ゆっ!ひとりがだめならみんなでいじめるよ!」 「ゆーっ!」 「じゃおおおおぉぉぉぉ…」 めーりんがうなりだす。そして漏れ出す波動的ななにか。 昨日の帰り道で見たアレに似ている。 「ゆ”ゆ”ゆ”っ!すっごくこわいよ!」 「まりさぁぁ!にげようよぉぉ!」 「クズめーりんなんかこわくないよ!ゆっくりしね!!!」 もう1匹のまりさが再び突っ込む。学習能力がないってのはこういうことなのか。 「…じゃおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 めーりんが、天に向かって吼える。 今まで聞いた中で、もっとも大きく力強い。 周囲の砂が舞い上がる、柵が細かく震えている。 その咆哮は空気を、大地を震わせ、まりさを吹き飛ばした。 「ゆーっ!!!」 こわくなった残りのれいむ達は、ダウンしたまりさを背負って(?)逃げ出した。 めーりんは…追いかけはしないようだ。関心関心、それでこそ守護者。 吹き飛ばされたまりさもやがて目を覚まし、めーりんを一目見ると一目散に走り出した。 これがトラウマでこなくなればいいんだけどなぁ… 「じゃおぉ~」 ちょっとお疲れのご様子。まだ波動的な何かがうっすら漏れている。 「お疲れさん。すごいんだなお前」 「じゃお!」 それでも目は、昨日と同じように輝いていた。 畑の一角に腰かけ、昼飯にする。 俺のおかずの干し肉を、ほうびにめーりんに食わせてやった。 いい顔しやがる。これからも頼むぜ、門番さん。 【あとがき】 うっす、タカアキです。 「じゃお」しか言わないめーりんですが、書いてて意外に楽しかったです。 妙に前半が長いけど気にしない。 このSSに感想を付ける