約 4,344,023 件
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/477.html
Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第二十一話ミニ劇場 ~クイズサバオネア4・完結編~ 前回までの24 ヘイドレ「■■■■■ーーーー!!!」 ラメセス「うぎゃあああああーーー!!?」 忠勝 「ライダーがティルフィングの餌食になって死んだでござるぞー!」 ローゼン「現状を打破するなにか手はないんですか!?」 ローラン「切り札を投入するぜー!」 これはAS楽屋裏で起きた出来事である。 ~ローランが旅立って五分後~ ローラン「ただいまー!」 ローゼン「待ってましたよセイバーー!! 敏感侍の勘が不感症過ぎて参っていたところなんです! 体だけ敏感な役立たずなんですよ! ボクの最後の希望はもう貴方だけだ!」 忠勝 「・・・・・ぐすん」 ローゼン「して!? この絶望的状況を打開する策とは!?」 ローラン「おう見ろこれがオレの最終兵器だーーーー!」 熊 「がおーーー」 一同 「く・・・・・・・クマ???」 クマ? 「がおおーーん!!」 間桐 「く、熊だぁあああ!! 逃げろぉーー!!!」 綾香 「ぎゃあー!ぎゃああああ! な、なんてもの連れてくるのよアンタは!!?」 ローラン「そう戦いにおいて魔獣たちの野性の力を打ち破るのはいつだってヒトの理性! しかし逆に人の理性を粉々に粉砕するのもいつだって野性の力だ! つまり、バーサーカーの理性にはこいつの野性をぶつければ勝てる!!な?」 熊…か?「コクリ(任せろと取れなくもないジェスチャーをしている)」 ローゼン「待ちなさい青年。それ野性じゃない。むしろ野生! いや待て待て、そもそも本当に野生かも怪しいぞ・・・今肯いたよねキミ?なあ肯いたよな!?」 綾香 「キャスターキャスター言葉遣い言葉遣い!キャラが崩壊してるわ!(ヒソヒソ) ローゼン「お、オホン!とにかく待つのですセイバー! そんなものを使う訳にはいきません!餓えた子供たちが待ってるんですよ!?」 ソフィア「餓えた子供??」 ローラン「という訳だ、行けーーピカチ……タマタローー君に決めた!」 熊太郎 「ガオーー!(今クマの名前間違えたね?失礼だよキミ!)」 ヘイドレ「おいおい冗談がきついぞセイバー。キャスターも泣いてっぜ? テメェの脳が獣並みだってのは知ってたがいくらなんでもマジモンの獣連れて来るこたぁねえだろよ?」 熊太郎 「──フッッ。(偶にいるクマ。こういうついつい他者を見かけで判断してしまう小童が)」 ヘイドレ「…!!? い、今こっち見て鼻で笑いやっがたぞこの熊畜生……!獣風情が粋がってんじゃねーぞオラァ!」 熊太郎 「チョイチョイ。(話はロラ君に訊いた!とてもクマってる彼を放っておく訳にはいかない、さあ掛かって来い)」 アン 「・・・なあセイバーこのシャドーボクシングしとる熊鍋の材料はどっから連れてきたんじゃ?」 ローラン「こいつはオレが北京原人ならぬフランク原人やってた時にひょんな事で知り合い戦いそして友となったアニマルフレンドだ! 名前はクマタロー。自己紹介ではハイパーグレート・ベア・キング=クマタロー・・・だったっけ? 腕相撲してオレが勝ったのを機に友になった。あと熊鍋にして喰ったらコロス」 熊太郎 「がおー(でもいたいけな動物相手に目潰しした隙に勝つのはズルいと思うんだよロラ公)」 ローラン「勝負とは非情なものなんだクマ吉。なにせ夕飯のでかい鮭が賭かっていたのだから!」 遠坂 「呆れたな。動物相手にエサを奪い合ったのかねキミは・・・・・」 ローラン「いい思い出だ」 綾香 「ところでさ。みんな無視してるけどこっちの赤フンドシの貧坊ちゃまみたいな子供はいいの?」 金太郎 「・・・おめ、良い人だな(うるうる)でも貧坊ちゃまは余計だゾ」 ローゼン「それでセイバー?彼は?」 ローラン「オプション」 金太郎 「一応熊太郎の主人だ!ひつれい(失礼の意)なこと真顔で即答するな!」 ローラン「あれ違うのか?」 金太郎 「違う!むしろ熊太郎がオプションなんだい! いつの間にか扱いが逆になってる気がしないでも無いけど! この際だから言うけどオ・イ・ラが!メ・イ・ンなのっ!」 熊太郎 「がるるるん(またまたご冗談をAAry)」 金太郎 「前々から言おうとは思ってたけどさ、熊太郎さり気なくオイラに対して下克上狙ってるよね?」 熊太郎 「ふるふる(それをねらうなんてとんでもない!)」 ローラン「なるほど、流石だなクマ吉!今はまだ加減してやってるわけか」 金太郎 「クマ吉・・・やいオメー!熊太郎に馴れ馴れしいぞ! 熊太郎はオイラの相棒なんだから仲良くしたければ主人のオイラに一言挨拶するのが礼儀だろっ」 熊太郎 「クマー(金ちゃんセコイ。そういうのダメ)」 ローラン「いいんだよ、オレはクマ吉に腕相撲で勝って友情が芽生えたんだからいいんだよーっ」 金太郎 「オイラだって熊太郎と相撲とって勝ったゾ!オメは腕。オイラは体全部。つまりオイラの方が凄いってわけだ!」 ローラン「ナンダト?」 金太郎 「やるかー!?」 綾香 「ああちなみにソイツ、理性のタガが外れると化け物さえ素手で引き千切る馬鹿力出すから力比べするなら気を付けてね?」 金太郎 「・・・・・・・・オメー化け物引き千切ったってホントか?」 ローラン「ああホントだ。でもその時の事はよく覚えていない。でも酷く哀しかったのだけは覚えてる。 聞いた話だとあの化け物がオレが一年も楽しみに待っていた地方の名産品を勝手に食いやがったからだって」 金太郎 「ああーわかるわかる!食い物の恨みは怖いんだよなーそりゃバケモンは殺されても文句言えないゾ」 ローラン「お、わかるのか!?この気持ちが判るのか!?おおーっさすがクマ吉の飼い主!話がわかるぜ!」 熊太郎 「がおー!(ふたりが仲直りしてよかったよかった。で、どっちが強いクマ?)」 ローラン「オレだ」 金太郎 「オイラだ」 ローラン「オレに決まってるだろう!」 金太郎 「オイラの方が力持ちに決まってらい!」 間桐 「・・・・・餓鬼が二人いるぞ」 ローゼン「明らかに煽りましたよねその腹黒熊。本当に熊なんですかそのクマモドキは? 実は羽が生えたトカゲみたいな熊ではないが態みたいな微妙に違うモノなんじゃないんですか?」 ロラ金太「立派な熊じゃないか。なあ?」 熊太郎 「くるるる~(どの角度から見ても猟人が惚れ惚れする立派なクマ)」 アン 「で。おぬしら続きやんのか?」 綾香 「そういえばこれクイズ大会だったわね。主旨を忘れてたわ」 ローラン「当然だ!いくぜクマ吉!」 熊太郎 「クママママーー!!(軽く捻り潰してくまるわ!)」 金太郎 「ガンバレ熊太郎!」 雨生 「アニモー(アニマル)なんぞに負けるなバーサーカー!!」 ヘイドレ「続けなアーチャー。この下等生物に人類の中でも最高位の頭脳を持つこの俺様の叡智をたっっぷりと教えてやんよ」 ソフィア「妙にやる気満々だなやつは?」 ローゼン「まあ気持ちは判りますよ。なにせ先ほど熊に鼻で哂われてますから彼。 これは流石のボクでもショックを受けて呆然とします」 ソフィア「おい、バーサーカーがこっちを睨んでるぞ」 ローゼン「あらら、聞こえていましたか。これは失礼を」 ヘイドレ「オラ!愚図愚図してんじゃねぇよとっとと問題出さねえか!」 アン 「わあったわあった。それじゃ第三十問!ルパン三世に登場する───」 ヘイドレ「───!(パターンを変えてきやがったか。一旦様子を見るか)」 熊太郎 「がお(ベキッッ!)」 ヘイドレ「──なに!!?」 忠勝 「く、熊がバーサーカーの先手を取ったぞ!」 ローゼン「き、期待してもいいんですか?!」 アン 「あ・・・っとボーっとしとったわ。それじゃ熊公よ答えを言うてみい」 熊太郎 「ガオオオン!」 ヘイドレ「・・・・・」 忠勝 「・・・・・」 綾香 「・・・・・」 ローゼン「ですよねー・・・・ハァ」 アン 「・・・・すまんがワシら人語でないと判らんわい。言語理解のスキル持ってる者はおらんか?」 綾香 「セイバー、貴方あの熊の言葉判るわよね。翻訳してくれない?」 ローラン「いいやわからないが?」 綾香 「へ?いやだってさっきからずっと喋ってたじゃない」 ローラン「いやクマ吉がそれっぽい事を言ってるんじゃないかと思って相槌打ってただけだ」 ゲドゥ 「つまり・・・?」 間桐 「独り言と変わらないなそれ」 ベーオ 「つまりあれか、ペットに話しかける人間みたいな真似をしてたわけか?」 雨生 「ああ懐かしい。俺も劇中でバーサーカー相手にそういうのやったなぁ。親密感が増すんだ、気のせいだけど」 ヘイドレ「そういややってやがったな。人が喋れないのを良い事に自己満足でわけのわからねえ事をブツブツと気色悪かったが」 雨生 「ひ、酷いぞバーサーカー!!そんな風に思ってたのか!」 綾香 「なによそれー!いやねおかしいとは思ってたのよ。 だってアンタ言語理解スキル持ってないのに何で動物と喋れるんだろうって思ってたら全然喋れてないんじゃない!」 ローラン「あっはっはっはっは!真の友情には言葉はいらないんだ」 綾香 「なんか綺麗に纏めようとしてるけどアンタそれ下手するとあの熊と友情芽生えて無いわよ?!」 ローラン「バカなっ!?オレたちは死闘の果てにお互いを認め合ったんだぞ!?」 綾香 「意思疎通出来てないのに判るかそんなこと!」 アン 「で回答の方はどうするればええんじゃ?」 熊太郎 「ク、クマ~!(ま、まって!)が、がお(カキカキカキ)がお~ん!(できた!)」 アン 「あん?紙切れなんぞを見せてなんじゃと・・・・・ん?これ字か?ザ・ン・て・つ・け・ン…? ぬお斬鉄剣か!?せ・・・・・せ、正解じゃ・・・オイ!生意気にも文字まで書きおったぞこの熊!」 ヘイドレ「な、なにぃ?」 ローラン「どうだぁ!みたことかー!」 金太郎 「どうだぁ!これが熊太郎の本気と書いてマジさー!」 忠勝 「ば、バカな・・・」 綾香 「本当に最終兵器だったんだ・・・」 ローゼン「本当に熊なんですよねその生き物?」 遠坂 「ちなみに問題は?」 アン 「ルパン三世に登場する石川五右衛門。さて彼の刀の名称はなんというか」 綾香 「ルパン三世って・・・なに?」 間桐 「さあ?登場するって位だからどっかの神話や伝説じゃないか?」 遠坂 「だが石川五右衛門という名前は明らかに日本人だな。ルパンは・・・仏蘭西辺りの名か?」 アン 「ワシもよくはわからんが問題にはそう書いておる」 ヘイドレ「…………。(オイオイ、ルパン三世って多分あれのことだろう。 どんなもんかはわからねぇが未来のジャパニメーションってやつだろ?偶然かそれとも必然か?)」 熊太郎 「・・・(チラリ)」 ヘイドレ「……!!(くく、必然かよあの熊野郎!面白ぇセイバーの野郎何が野生だ、神掛かったバケモン連れてきやがって)」 アン 「よっしゃじゃあ次の問題───」 それから人と獣の激闘は続いた。両者の攻防は一進一退の持久戦へともつれ込む。 熊太郎が前に出ればヘイドレクが追いすがり、ヘイドレクがリードすれば熊太郎がすかさず追走する。 息を飲む知能戦。これがヒトとケモノの知なのかと目を疑う領域の知恵比べ。 キャスターを除く参加者の殆どは問題すらまともに理解できていない。しかしそれを苦も無く即答する怪物(天才)たち。 ケモノの通訳をする金太郎は自分が何を言ってるのかすらよく分かっていないであろう単語を並べ立てる。 問題数は軽く50を超えていた。それでも肉薄し続ける一人と一頭。 だがしかしついにこの拮抗が崩れる瞬間が訪れた。 迎える最終問題。両者の得点は同点。緊張に包まれる戦場(クイズ会場w)。 司会たる弓兵の口がゆっくりと開かれるその刹那。一音を発するか否かの零の瞬間に。 誰よりも獰猛な人獣が必殺の魔手(切り札)を叩きつけた────!! ヘイドレ「糞熊ぁああ!こいつを───喰らえぇええ!!(ポイーッっとな!)」(宝具『荒ぶる美鮭』が放たれた!) ロラ金太「く、クマタローーそれは罠だーーー!」 熊太郎 「ガオオーー!(罠だと理解っているのに油が綺麗に乗ってて思わず飛びついてしまうぅぅ)」(キュピーン!!) ヘイドレ「貰ったぁ!(ピンポーン!)」 熊太郎 「が、がお……!(し、しまった!? 先を行かれた!?)」 アン 「回答権はバーサーカーじゃ。さあ答えを言え」 ヘイドレ「シェンロン、だ!」 一同 「…………………ご、ごくり」 アン 「……………………………………………………………………………………………正解!」 ヘイドレ「しゃぁああ!!」 雨生 「やったーバーサーカーの勝ちだーー!!」 ローラン「いやぁすげぇ戦いだった! 惜しかったなクマタロー」 ラメセス「うむ、上等な余興だった、褒めてつかわそう」 ベーオ 「ああ大変良いものを見させて貰った」 忠勝 「拙者途中から何を言ってるのかさっぱり理解できんかったがそれでも両者の一騎打ちの緊張感は感じ取れたでござるよ」 綾香 「わたしも。30問目辺りから問題の意味すら分からなくなったわ。美味しい蜂蜜の作り方ってなによ?」 遠坂 「あの熊を見世物にしたら一攫千金狙えるのではないか?」 ローゼン「たしかに。あの熊モドキを言い包めて貧民の為のチャリティツアーを開催しましょうか。極上の鮭辺りで釣って」 金太郎 「くそぅ人間の癖にズルイ手を使いやがってぇ・・・あれさえ無ければ熊太郎の勝ちだったのに!」 ヘイドレ「甘いこと抜かしてんじゃねーぞ餓鬼。ティルフィングで真っ二つにしなかっただけまだ良心的だろが」 闘剣騎 「確かに。あれは物凄く痛い!」 綾香 「経験者は語る、ね……」 ヘイドレ「しかしテメェやるじゃねえか熊の癖に」 熊太郎 「ガオーン(アンタもな。実に素晴らしい知の戦いだったクマ!)」 ここに叡智の友情が芽生えた───! ヘイドレ「ふぃ~久し振りに本気で良い頭の競いが出来たぜ。さあってと、賞金の一億はどこだ?」 ベーオ 「すっかり忘れてたがそれが目的であったな」 遠坂 「いつの間にやら英霊同士のプライドの戦いに成り代わっていたからな」 ローラン「そういえば賞金あったんだったなぁ」 ヘイドレ「おい司会者、ライダーの財布からパクってきた一億はどこにあるんだ。さっさと出せ」 アン 「・・・・・・・・・あれ?無いぞい?」 ゲドゥ 「そう言えばさっきコソコソとあの赤い子供が賞金の置いてある所で何かやってたな」 ローゼン「ま、まさか・・・」 ヘイドレ「・・・・おい」 一同 「・・・・・・・・・・」 ローゼン「え~~只今より山狩りを敢行します。皆様奮ってクマを狩ってください。 本日のディナーメニューは"熊と小僧の親友鍋"にしたいと思います」 ヘイドレ「あの赤フンドシ探してぶっ殺すーー!!」 金太郎 「さあ追っ手が来る前に逃げ切るぞ熊太郎! 美味しい所を掻っ攫って主人公の箔を付けるのだー」 熊太郎 「コクリ。(・・・・ジュルリ。ご馳走様クマ、今夜は鮭鍋にします)」 熊太郎 「がお、がおおおん。がお。ぐおおおん、がるるぐるる」 金太郎 「なんだ熊太郎? ええっと? タイトルコール? 翻訳をか? え?誰に? なに良いからやって?わかった」 金太郎 「おほん。ライダー達とキャスター達の戦いは後半戦に突入した。 隠し持つ秘術を尽くして立ち向かう魔術師とそれを悠然と迎え撃つファラオ。 殺すか死ぬかの結果しか残されていない戦場でサーヴァントたちが迎える決着は。 そして代行者とソフィアリのマスター同士の戦いの結末は───。 FateAS第二十一話、9日目『太陽王』その四。誰が消え誰が残るのか……ッ!」 金太郎 「………っと少し大げさ気味にやってみたけど……これでよかったのかな熊太郎?」 熊太郎 「がお。(こくり。ご苦労様でした金ちゃん。次は一億と鮭じゃなくてレギュラーも狙おうよ)」 金太郎 「そうだな! オイラとくま太郎が鬼や魔獣をバッタバッタと斬り倒す聖獣騎兵退魔伝みたいなのの主役を!」
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/2376.html
【元ネタ】旧約聖書 【CLASS】ビーストI 【マスター】 【真名】ゲーティア 【性別】男性 【身長・体重】178cm・75kg 【属性】混沌・悪 【ステータス】筋力A 耐久A 敏捷D 魔力A+ 幸運B 宝具A+++ 【クラス別スキル】 陣地作成:A 魔術師として自らに有利な陣地である「工房」を作成する。 エルサレム神殿を作り上げた彼の手腕は陣地作成において最高峰とされる。 高速詠唱:A 魔術の詠唱を早める能力。 かつては平均的な詠唱速度だったが、現在は高速神言に匹敵する域に達している。 これは中身がゲーティアなので生前の短所……性格的な弱点……がないため。 道具作成:C 魔力を帯びた器具を作成可能。 契約に特化してしまったためか、道具作成能力は並レベル。 【固有スキル】 召喚術:EX 過去、あるいは未来から霊体を喚起する魔術。 ソロモン王の死後、置き去りにされた“七十二柱の魔神”の概念はソロモン王の遺体の中に巣くい、長い年月を経てソロモン王の皮を被った“何者か”として新生した。 英霊召喚や通常の使い魔は呼び出せないものの、七十二柱の魔神であれば自在に現世に召喚できる。 ソロモン王の内界に巣くった“架空の魔神”たちを外界に投射する変換器、と言えば分かりやすい。 啓示:- 天からの声を聞き、最適な行動をとるスキル。 これは魂が持つスキルな為、ソロモン王の遺体に巣くったゲーティアには使用できない。 千里眼:EX 千里眼は肉体に備わったスキルであるため、ゲーティアにも使用可能。 ソロモンの指輪:EX 神から授かった十指にはめる指輪。魔術の祖、王の証でもある。 十の指輪がすべて揃っている場合、人類が行うあらゆる魔術を無効化し、また配下に納める。 ゲーティアの指には九つの指輪がある。残りの一つは――― 単独顕現:A ビーストのクラススキル。単独行動のウルトラ上位版。 また、存在が確定しているため、即死耐性、時間操作系の攻撃に対し耐性を持つ。 このスキルを持つものは特異点による人理焼却も、■■■■■による人理編纂にも影響を受けず、条件が揃いさえすれば顕現する。 ネガ・サモン:EX ビーストⅠとしてのスキル。 サーヴァントによる攻撃を否定・破却する。 英霊のシンボルである宝具をすべてキャンセルする(無効・無敵・吸収・削減)……ただし、ただ一つの例外を除いて。 【宝具】 『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)』 ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ: 最大捕捉: 第三宝具。原罪のⅠ。人類終了を告げる光帯。 人類史すべてを熱量に変換したもので、この光帯を何億と集め、加速、収束させる事で、膨大な年月の時間逆行をも可能とする。 【解説】
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/796.html
黄金の王―――すなわち英雄王ギルガメッシュは、彼にしては異例とも言える忍耐力をもって、 大橋―――冬木大橋に佇んでいた。王である彼を待たせるなど……本来ならば、冷笑一つ浮かべ ずに、その不逞者を滅ぼしに行くだろう。 だが、彼は目を閉じ、ただ静かにそこに居た。 理由は、多々ある。 いざ七騎の英霊を殲滅せんと、己の倉より武具を呼び寄せた時に、一人の男が放った流体金属 に捕らわれた事がまず一つ。 彼の持つ宝物と比べれば、塵芥と呼べるものであり、実際彼は瞬きを一度する間にそれを打ち 破ったのだが―――。 余りにも鮮やかな逃走により、七騎の姿を見失ったことも一つ。 今思えば、その気配はまだ周囲にあった。だが、相手はこちらの死角を巧みに移動していたのだ。 もっとも、彼はそれをどうとも思わない。慢心こそ彼の王たる証である。 ……最後に、僅かであるが―――愉悦を得たこと。 かつて、彼が聖杯戦争を戦った時。 その時は、強大なる個、それら一騎ずつとの戦いであった。しかし、今はどうだろうか。 七騎全てのサーヴァントが結託し、己に牙を剥く。 しかも、その何れもがかつての聖杯戦争の参加者と同じほどの実力を持っている。 かつての友には及ぶべくもないが、しかし長き倦怠に対する僅かな刺激となるだろうと、彼は考え た。そうして、僅か半日ではあるが、彼らに猶予を与えたのだ。 その半日の猶予も、後僅かである。 ゆっくりと上る日が、彼の影を短くしていき、 「―――来たか」 元の長さ、その半ばとなった所で、彼は呟いた。 同時に、 ポリュ エイドス 「『黄金の―――手綱』!」 叫びと、爆音。 水柱を上げながら、水中より一つのモノが飛び出す。 全体的な見た目は、ムカデに近い。黒く細く長い胴部が節によって繋がれ、その胴部からはこれ もまた細く長い数十の歩肢が飛び出している。一見すれば、不釣合いなバランスのソレは、しかし 長大であった。一つの胴部が、家一軒の高さよりも長い。歩肢もまた、同じほどに長く……そして なによりも、その全長は―――。 「―――700ケイ……というやつらしい。この国を縦横無尽に走る、速き騎乗物だ。 さて、英雄王……待たせて悪かったな。醜きバケモノ相手ではあるが―――。 存分に楽しまれよ!」 凡そにして、400m。日本の作り上げた、移動手段の一つ『新幹線』であった。 『新幹線』……否、もはや獣の頭頂部に立つ彼、ベレロフォンは、ありとあらゆる騎乗物を 『魔獣』として使役する宝具を持っており、それを用いて『新幹線』を全長400mの『魔獣』へと変 えたのである。 質量と速さ……両方を兼ね備え、容易に手に入る騎乗物は、ベレロフォンに取って最強の相棒とな るのだ。 「なるほど……確かに前座としては、悪くない。どれ、あがいて魅せよ」 ギルガメッシュが、その『魔獣』へ向けて、指を向ける。 「行け」 瞬間、放たれるのは数にして十六の武具。 剣が八。槍が二。槌が三。斧が二。球が一。 螺旋を描きながら、ベレロフォンと、『魔獣』へと突き進む。 一つでもあたれば、即座に死を齎すに等しい一撃だ。 だが、ベレロフォンは冷静である。 静かに、手綱を動かし、一気に『魔獣』を加速させる。 次の瞬間……水面から塔の如く聳えていた『魔獣』の姿は掻き消え、武具は空を切った。 「ほう……中々素早いではないか」 ギルガメッシュが、顔を上げる。 『魔獣』は、その巨体を一瞬にして空へと浮かせていた。 ベレロフォンの宝具は、地とレールを走るだけのモノを、空を自由に飛びまわらせる領域にまで持ち 上げたのだ。 「行くぞ英雄王! 我の鉄槌、受けてみよ!」 かつてのように、天に昇るベレロフォン……だが、今から地に落ちるのは自身に対する裁きによって ではなく、明日を掴む為のものだ。 手綱に魔力を込め、一瞬にして最高速度へ。音を置き去りにしながら、全長400mの『魔獣』はギルガ メッシュへと向かう。 「ふん……我の上に立つとは、不敬であろう」 しかし、天が堕ちる勢いで迫る『魔獣』を見ながら、ギルガメッシュはただ冷淡に、一つ指を鳴らす だけであった。 「ぬっ―――させん!」 さらなる攻撃の動きと見たベレロフォンは、宝具である手綱を翻し、『魔獣』を制御する。 螺旋の動き。質量、速度を備えたそれは、並大抵の攻撃を跳ね返し、一撃でギルガメッシュを叩き潰 すはずであった。 激突の、轟音。 しかし、ベレロフォンは攻撃の失敗を悟る。 激突の音はした。だが、橋が壊れる音も、水が爆ぜる音も聞こえなかった。 そう……『魔獣』の全てを賭した破壊槌は、容易に受け止められていたのだ。 中空に生えた、巨大な黄金の手の平によって―――。 ※ 「こ、これは―――!!」 ギシ、ギシ、と『魔獣』の突撃を受けた手の平が軋む。だが、それだけだ。ベレロフォンが手綱を 振るい、重圧をかけても、ピクリとも動かない。 「ぬうっ!」 ただ突撃を受け止めていただけの黄金の手の平が動く。 その五指が、魔獣の頭を掴んだのだ。その指先が、頭部に乗っていたベレロフォンを掠める。 「―――ちいッ!」 たまらず、ベレロフォンは跳躍する。着地する場所は、頭部と繋がっている胴部だ。 再び手綱を振るい、全力で『魔獣』を引き戻す。 ブチブチと、嫌な音と血の臭いを撒き散らしながら、黄金の手の平につかまれた頭部が引きちぎられる。 『魔獣』となった『新幹線』にとって、頭部はあまり関係がない。なぜなら、胴部の任意の部分を頭部へ と転ずることが出来るからである。 「なんだ、コレは―――!」 新たな頭部に騎乗し、あの手の平の正体を見極めようとした時……ベレロフォンは眼前の光景に戦慄した。 黄金。 それは、黄金の鎧であった。あらゆる鎧に似、しかしどんな鎧でもない。 あらゆる鎧の原典、と呼べるであろうソレには、豪華絢爛なる宝石と、緻密にして美を凝縮した彫刻がな されている。兜は獅子をモチーフとしているのか、金の糸が鬣として備わっている。 その兜を被るのは、金剛石の瞳を持つ、黄金で出来た顔の像だ。良く見れば、ギルガメッシュに似ている のが分かる(もっとも、実物の美しさには敵うべくもないが)。 そして、何より、巨大である。 ベレロフォンが今乗っているのも、相当に大きい。頭部を失ったが、今だ350m以上の全長を持つだろう。 ただし、それは細長いが故、だ。 だがその黄金は、人のカタチをしながら、20……否、25m近い大きさを持っているのである。 「―――かつて、我の民が余興で作った我の像だ。 自立して動くのだが……我より弱いのでは意味がない。 ほとんど使うこともなく、倉の番人として埃をかぶらせておいたのだが……。 手加減をするには役に立つものだな」 そう。コレは、ギルガメッシュの持つ『守護像の原典』である。 故に、ベレロフォンの『魔獣』の突撃を容易く受け止める程度の力は当然持っており……。 そして、その本懐を果たす為に……守護像の両目に供えられた金剛石が金色に光りだす。 「コレで手加減とは……全く底知れぬ……! ポリュエイドス ―――『黄金の手綱』!!」 ベレロフォンが、手綱に魔力を流し込む。『魔獣』の持つ、全ての力を引き出す為だ。 何が来るかは分からないが、出し惜しみをすれば死に繋がるということだけは確かである。 敵の攻撃、そのタイミングを知る事に全力を尽くす。 この『魔獣』の元である『新幹線』は、最高で時速340km程であるが、今は実に4倍近い速度を出すこと が出来る。その巨大さを差し引いても、回避には十分すぎるほどであると、ベレロフォンは思っていた。 そして、一度攻撃を回避すれば、あの巨像が守るべき主は隙だらけとなる。 その瞬間を捕らえんと、一瞬の膠着状態が生まれる。 それを打ち破ったのは、眩い輝きであった。 巨像の全身に備わった宝石が、それぞれ様々な輝きを放つ。 全身に刻まれた彫刻に、光が走る。 巨大な獣が唸るかのような重低音が、大気を振るわせる。 ベレロフォンの手綱を握る腕に、力が篭る。 そして、巨像の輝きが最高潮に達したとき―――。 「どれ―――死ぬなよ?」 ―――先ほどこの巨像を呼び出したときのように、ギルガメッシュが指を鳴らし。 光が、爆発した。 それは、流星であった。 黄金の巨像の全身に供えられた宝石から、まさに瀑布となって光弾が放たれたのだ。 その光弾は、自由自在に軌道を変えながら、ベレロフォンの操る『魔獣』へと向かっていく。 「うおぉぉッッ!」 ベレロフォンも、必死で『魔獣』を動かす。音速を越え、衝撃波を伴いながらその巨体が動くが、巨像 から放たれた光弾に比べればあまりに遅い。瞬く間に全身を食い荒らされ、血と肉の雨を降らしながら、 その速度に耐え切れずに自壊していく。幾つもの胴部を連結することによって生まれる、生命力の強さ。 それこそがこの『魔獣』の強さの一つであったが、それすらも塗りつぶしながら、光弾が次第に頭部へと 向かっていき。 「く―――すまぬ。ここまでか!」 ベレロフォンの姿もまた、眩い光の中へと掻き消えていった。 ※ 黄金の巨像が、ギルガメッシュに覆いかぶさるように身を屈める。 討ち滅ぼした『魔獣』の血肉の雨から、その身を守る為である。 「ち―――無粋な獣の臭いしかせぬな。 まぁ、短いが充実してはいた。流石は神の血を引く英雄の一人。 さて、次は如何なる手で攻め込まれるのか……」 ククク、と黄金の王が笑う。 今の『魔獣』を繰る男は囮だ。と、ギルガメッシュは考える 巨体によって目晦ましとし、真の狙いへと気付かせない為の。 だが、その狙いまでは思考しない。 何故なら、そのような事をすれば楽しみが一つ減るからだ。 「慢心せずして何が王であるものか。 ―――存分に楽しむとしよう!」 fate/Greek Mythology (2) 了
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/697.html
第7話 天命渦巻く混沌の海 その日は雨が降っていた。 霧のような雨だった。 ■■国際空港の管制塔が、雨の幕の裏側に、灰色の影となって現れる。 空港へと続く高速道路の上を、飛沫を上げながらリムジンが走る。 リムジンの後部座席では、フォルテが車窓越しに流れる■■市の灰色の風景を眺めていた。 その横にバゼット・フラガ・マクレミッツが座っていた。 この分なら予定時間よりも一時間ほど早く、空港に到着するだろう。 現地のエージェントから電話が飛び込む。 『蛇(スネーク)だ。依頼のあった件、すべて準備が整った。現状、空港で使いが待機しておる』 『了解』 『チャーター便は予定通りの時刻にフライトする。それでいいんだな』 『ええ。リクエストどおりよ』 『協会各支部が協力要請文を政府関係者に提出して、この結果だ。極東の御三家、国防大臣が積極的に動いたらしい』 『世界の危機より、老後の利益ということね』 『嘆かわしいことだが、それが罷(まか)り通る世の中だ。 いいか、聖堂教会が戦闘を仕掛けてくるのであれば、おそらく空港が標的となる。用心するんだ』 蛇(スネーク)からの電話が切れる。 空港が大分近づいてくる。交通整理の影響か、渋滞が続いていた。大混雑という程ではない。 前方を走るバンから連絡が入る。渋滞を回避して進むかどうか、である。 「目立つ行動はできるだけ避ける。フライトまでの時間はまだ十分にある。 このまま流れに乗せて、途中で特別進人口へ入ればいい」 フォルテはそうSPに命じる。 空港の滑走路に、協会が用意した自分たちが搭乗する予定のチャーター便の姿が見えた。 四基のエンジンを持った、政府が所有する大型旅客機である。 国賓(こくひん)や政府高官が国内移動の際に使用する、特別仕様のもので、動く娯楽施設と一部で陰口を叩かれていた。 その周囲には、特別編成部隊の姿が見える。各々が突入用の独自の戦闘装束を全員が着用し、手には様々な礼装を所持している。 やがてリムジンが渋滞を抜け、空港への進入口に進路変更する。 空港前のバスゲートにはこれから出発するのであろうか、学生たちの姿が多く見えた。 バスの横を通り過ぎ、リムジンは特別関係者のみが通過可能なゲートヘと向かった。 早朝の空港内の広い発着ゲートは、まばらに人影が見られる程度だった。 出発まで残り三十分。 搭乗はギリギリでいい。 二人は搭乗機のフライトまで、空港内の特別待機室で時間を過ごす予定になっていた。 その間の時間を使い、フォルテは今回の任務を確認することにした。 1週間前。 極東の島国、日本の冬木にて第2級の魔術漏洩危機、『解けぬ魔法』(アンブレイカブル・マジック) と第3級魔術災害、『家畜と罪人の火葬場』(ハーデス)が観測・認定された。 まったく温過ぎる。 上層部の老人共は、どうせ田舎の小火(ぼや)だとタカをくくって碌な対応を練らず 巣穴に篭って私たち執行者、フリーの戦闘屋と末端の部隊ばかりを派遣の要請依頼をノロノロと指令させたのだ。 だが、事態を重く見たバルトメロイの現当主、ロード・エルメロイⅡ世の強い要請と 聖堂教会の大規模な大規模攻勢行動、アジア圏の有力な組織の活発な動きにようやく事態の重さに気づいて 急遽こうした大規模攻勢になったのである。 事件の詳細は未だ不明。 分かっているのは、その地で古くから行われている聖杯戦争という英霊を使役して 万能の杯を奪い合う儀式だということ。 そして、その舞台となった冬木市内で極めて強力な隠蔽結界が施されていること。 それはいい。それぐらいの災害はいくつも過去に済ませてきた。 予想通り実りも歯ごたえもない仕事で、不機嫌になる要素はない。 だが、手に入れた最後の情報(もの)は少女の気持ちを一変させた。 魔術協会にも伝播された祖の薔薇の予言、曰く『終末が訪れる』という情報(もの)だ。 この話を耳にした時、目眩すら覚えた。 そして、よりによって舞台は日本だ。 聖堂教会が関わってくるのも気に入らない。 奴らの手は長く執拗だ。 こと今回のケースにおいて、バチカン(あっち)じゃ手は抜かないだろう。 とどめに標的は聖杯ときた。 あまりにも符号が合いすぎて目眩がする。 「平和ね」 フォルテは苦笑交じりにロビーを見渡す。 「確かに――」 バゼットも苦笑するしかなかった。 液晶掲示板にフライト状況が表示される。 JNA062便出発準備完了。 英国から直接、日本に飛ぶ特別便である。 「お二方、そろそろ時間です」 「そうね」 「フォルテ様、バゼット様」 SPが二人を呼び止める。 「何?」 「あの、ご健闘を祈ります」 彼の言葉に、フォルテは笑い、軽く手を振って去っていった。 一息つく。 時刻は午後十時を過ぎたばかりだというのに、夜の深さは丑三つ時のそれだった。 この冬木を覆う怪異の影響だろう。 夜の帳(とばり)が落ちた町には明かりがなく、外には人影さえ見られまい。 「あの影とライダーもろとも宝具で塔を破壊する―――あなたも無茶を言ってくれますね」 「ええ。だってこれ以上この街の被害は認められないもの。セイバーは反対なの?」 「……僕の考えは朝に告げた通りです。 シロウ、あなたも彼女に乗ったりしないでくださいね。闇雲に破壊するのでは、逆に的にされかねない」 ……その通りだ。 確証はないけど、俺からも遠坂に忠言しておこう―――― 「遠坂、肝心なことを忘れてるぞ。ここはまだ破壊できない」 「……そりゃあ、荒っぽい手段だってことはわかってるわよ? 降りかかる多くの瓦礫で犠牲は出るだろうけど、もう事態はとっくに深刻を通り越してるのよ? 外からの様々な組織の大部隊が冬木に到着してるだろうし、いつ大粛清が起きてもおかしくないの。 背に腹は変えられない今の状況下では管理人(セカンドオーナー)としてこの街を守る義務がある」 「それならなおさら駄目だ」 「どおしてよ!!あなた、この後に及んで甘っちょろい正義を……!!」 「落ち着いて考えろよ遠坂。俺たちは今どこにいるんだ?」 「どこって!!…………あっ」 「そうだ、こいつはあのバベルの塔だ。伝承の通りならなおさら破壊してはいけないんだ。 破壊しちまったらそれこそ惨い事態になってしまう」 「……そうですね。この塔には不吉な気配が満ちています。 この地はかなり霊的に高い土地ですから。 どれだけの規模になるかはわかりませんが、かなりの広域に甚大な被害を及ばすでしょう」 創世記11 ノアの洪水の後、人間はみな、同じ言葉を話していた。 人間は石の代わりにレンガをつくり、漆喰の代わりにアスファルトを手に入れた。 こうした技術の進歩は人間を傲慢にしていった。 ニムロデ王たちは天まで届く塔のある町を建てて、有名になろうとしたのである。 神は、人間の高慢な企てを知り、心配し、怒った。そして人間の言葉を混乱(バラル)させた。 今日、世界中に多様な言葉が存在するのは、バベル(混乱)の塔を建てようとした人間の傲慢を、神が裁いた結果なのである。 「わかったろ?なら決まりだ。さっそく行こう」 悔しそうに顔をしかめる遠坂に声をかけ セイバーの下に行く、だけど―――― 「セイバー?」 セイバーは遠坂を見ていた。 「……シロウ。その前に話があります。その、彼女なのですが」 「? 彼女って、遠坂のことか?」 「はい。リンは自責の念が強すぎる。 起きてしまっている事、この街を守るという重責に、彼女は未来を憂いるあまり焦りすぎるきらいがあります」 ……それは今の口ゲンカの事だろう。 セイバーは、彼女は正しい事を言ったのだから気にする必要はないと言い、 遠坂は、それでも自分が悪かったとセイバーと俺に謝り、逆にセイバーに謝られた。 遠坂と俺とセイバー。 互いの物の捉え方の違いを、セイバーは心配しているのか。 「……それは、どういう?」 「……彼女は自分を責めすぎるのです。優秀すぎるその能力と、立場と環境によっていつも孤高だったのでしょう。 度重なる事態によって、良くも悪くも、彼女は自分を重くしている」 ……苦々しく語る。 それは遠坂ではなく、セイバー自身に誰か似た人物を知る言葉のようにも思えた。 だからそれが心配だ、と彼は言った。 遠坂はもっと、頼れる友人がいなければいけないと。 「……そうか。たしかに遠坂は勝気すぎるからな。俺も気をつけてみる」 言われてみれば、年頃の女の子が闘いばかりに奔走しているのはよくない。 「……ありがとうセイバー、遠坂を心配してくれて。 聖杯戦争に関係なく遠坂を気にかけてくれたのは、すごく嬉しい」 「……いえ。自責にかられる彼女の気持ちは私にもありますから。ですから、他人事には思えなかったんです」 「あ―――待てよセイバー、一緒に行こう」 と呼びかけたとき、俺は眼の隅にこちらへ向かって漂ってくる赤い霧を捉えた。 ――まさか。 いや、おかしくはない。夜は彼女の世界なのだ。 こう認識する間に、霧は渦巻き、ゆらぎ、ひとりの女の形を描き出していた。 セイバーと遠坂も気づいているようだ。 そこから十メートルと離れぬ場所で、 「ウフフフフフフフフフフフフ」 と不気味な笑い声が響き、通路の先が見通せぬほどの濃霧がたちこめ始めた。 その中に一際紅く輝く光点が見える。 光点は四人のライダーの眼であった。 いずれも、絢爛といっていい装飾品に身を包み、天女のごとき優美な歩みで俺たちを取り囲んだ。 屍蝋(しろう)のような顔に、みるみる紅が浮く。 「……いい空気ね」 「こんなに気持ち良いのは久しぶり」 「毎晩、盛りのついた犬みたいに欲情してきたわ」 「思う存分、楽しませてちょうだいね坊やたち」 四人は顔を見合わせた。どれも絶世の美女である。 俺と遠坂は視界に入る前に即座に視線を外した。 しかし、それでも声を聴くたびに脳が昂ぶる。意思とは無関係に発情して股間が痛いくらいにいきり立つ。 「誰から逝く?」 「もちろん、最初に」 「ならば、わたし」 と、ひとりが言った。 「いえ、わたしよ」 と、もうひとりが言い、 「ならば、わたしがいいわ」 と三人目と四人目が唱和した。 「それでは――」 「一緒に」 四つの影が四方から襲いかかった。 セイバーは見逃すのか。 いや。 四人の美女の身体は、全く同時に、一瞬でセイバーの両手に捕食されていったのである。 「あれは彼女の分身です。そしてそれを構成するあの紅い液体は強い催淫作用があります。 触れないよう気をつけてください」 言い終わると同時に四方からライダーが仕掛けた総射が、士郎たちを襲う。 世にも美しい音を立てて、そのすべてが打ち落とされたと知ったとき、ライダーは四方へ煙幕を張って息を殺した。 ぼっと眼前に紅影が凝固した。 紅刀を右手にライダーが突進したのだが歌声がそれを止めたのだ。美しい太古の歌が。 古(いにしえ)の鎮魂歌(レクイエム)に聴き入らぬものはない。 すれちがい様に切り伏せた瞬間、 「フフッ、やるわねェ」 嗄れ声は彼の左手のあたりからしたが、気にとめる余裕はなく、セイバーは前方の敵影に向かった。 そればかりか、上に両手をかざすや、セイバーの左腕が生き物のように蠢いて、 美しい縄になり手綱のごとくそれをゆるめ、引き絞った。 いつの間にそこにいたのか『緋色の獣』が霧の中に伏して、今か今かといった前足を引き絞った態勢のところを セイバーが乗りかかったのだ。 あたかも暴れ馬を操る名騎手――だが、その騎手の操縦ぶりがいかに激烈かは、 暴れられるたびに右へ左へと操られることを余儀なくされながら、セイバーの顔が苦痛に歪み抜いていることでわかる。 しかも、空気に紅い墨汁のようなものが煙り、俺たちにも降りかかる。血か? いや遠坂の先ほどの話に出たキリスト教徒の血の具現だろう。 静かに詠唱を唱えると遠坂は結界を形成したらしく、紅い霧の侵入を抑える。 ――だが 「あっ……がはっ」 『緋色の獣』の汚染にはかなり堪える。 セイバーに施術してもらった防護の加護で、だいぶマシになっているのだが それでもかなりキツイ。 『緋色の獣』はあの奇怪な消失の技を使う余裕がないのか、狂ったように暴れまわり 次の瞬間、獣の黒い手は、セイバーの髪をふた掴み、思いっきり引っぺがした。 呪詛によって黒血に煙る身体を押さえ、セイバーは手綱を離すことなく、むしろ放り投げられた勢いそのままに引き絞る。 たまらず絶叫にまみれて『緋色の獣』はのたうった。 背が地につけば肩に、肩が触れれば胴に、軽やかに移動しつつ、ライダーの口もとから、つうとひとすじ光る糸が垂れた。 涎(よだれ)だ。この典雅な美女は飢え切っているのだった。 その右手が自身の首すじをなぞり、彼女は大きく身をのけぞらせる。 赤光を放つ両眼、ぎちぎちといやらしくきしむ牙、爪さえも獣の忌まわしさでせり出して、 ぐるると人外の歓喜を咆哮に乗せ、美女は俺たちに食らいついた。 その刹那、天も裂けんばかりの絶叫が噴き上がったのである。 それは長く長く尾を引きつつ宙を飛んで、五メートルも向うに着地した。 「こ――いつ!?」 震える身体を抑えて、ガンドを乱射する遠坂。 だが、勢いは止まらない。 が、俺たちの目の前に迫ったところをセイバーから託された神造の剣『河の王(ルガル・イダ)』で切り結ぶ。 かっと剥き出した眼は、狂気と怖れと絶望とに血走っている。 発狂してしまいそうな呪いの叫びを脳裡に反響させながら、士郎はそのまま動けなかった。 不意に声が遠ざかり、ライダーの輪郭がぼやけたと思うと、士郎は紅い霧を見た。 三日月のように哂う彼女を見て、やばいと背筋を凍らせた瞬間 天上を突き破って巨大な柱がライダーを押し潰した。 恐怖のあまり、前にかざした両手の剣が震えていることに、士郎は無論、気づいてはいない。 そして二人の間に天井から割って入ったセイバーから、当然背後に庇う形になった士郎の様子に気づき、 「しっかりして」 と声をかけられたとき、ようやく激しく身体が震え出した。 すると、ごお、と霧が渦巻いて無数のライダーが現れた。 影が躍った。 反射的にセイバーは両手を振り落とした。 自身が発光するがごとき月輪のかがやきに、さらに白く舞う衣の美青年。 陶然とライダーを見つめる俺たちを、その眼差しでの交情を断ち切ろうと、セイバーは強力な結界を形成した。 怒れる季節の送る風に舞う花びらのごとく、ライダーたちは掻き消え、不意に身体が軽くなる。 すると途端に足下の大理石がめくれ上がった。炎に押し上げられ、空中で呑みこまれる。炎は五つ上がった。 これでライダーも彼らを斃したとは思えなかった。 瞬時に士郎と凛を抱え、近くの窓の外に回避しセイバーは壁面に踊り出た勢いそのままに光り輝く両翼を瞬時に形成・展開。 「「うそお!?」」 そしてセイバーが凄い勢いで加速上昇をする。 その直後、俺たちがいた場所目掛けてあの黒い影が壁面を破って外に踊り出るやいなや 途轍もないスピードで塔の壁面砕き散らし、俺たち目掛けて追ってくる。 吐き気が止まらない。 ただ、それがそこに存在するだけで全身がアレを拒絶する。 破滅を厭わない狂躁、脳を冒された獣そのものだ。 禍々しい巨大な黒獣が、この世のどんな物よりも汚く、おぞましい咆哮を上げて迫ってくる。 駆け上がる二つの影。 既に地上は遠く、際限なく高度を増していく。 両者は足場など必要とせず、壁を蹴る反動だけでより高みへと翔《のぼ》っていく。 その過程。 頂点を目指すまでの一瞬に、幾度となく衝突する。 『緋色の獣』に乗ったライダーが放つ淫蕩のスプラッシュ・カッター。 紅い幾筋の弾丸がセイバーと俺たち目掛けて殺到し、それを紙一重で幾度も回避していく。 地上から見上げる者がいたとしたらピンボールを連想しただろう。 尤(もっと)も、ぶつかり合う両者は肉眼で捉えられるものではない。 それはかろうじて衝突の軌跡が判る程度の、人の身では不可視の死の遊技(デスサーカス)。 「アハハハハハハハハハ――――ッ!!!」 如何にも愉快だとばかりに三日月のように口角を広げて哂いながら 俺たちを容赦なく攻め続けるライダー。 「――――ッ」 その遊技はセイバーの望んだものではない。 いかに彼が強力なサーヴァントと言えど、二人を抱えながら迎撃することはできない。 空を飛び上がる事はできるが、結局はそれ止まりだ。 こんな事は自由落下と変わらない。 敵の攻撃の勢いが失われるまで昇り続けるか、無残に食い散らされて堕ちるかだけの話。 故に、空に落ちている、という表現は間違いではないだろう。 始まったからには終着である屋上を目指すしかない。 その過程、この瞬間に相手の一撃を受ければ、無惨に地上へ墜落するのみだ。 ―――だが。 セイバーが倒すべき敵である彼女たちにだけは、そのルールは適用されてはいなかった。 ビルの壁面を駆け、ただ上を目指すだけのセイバーを狩りたてる、黒い凶つ星の軌跡。 縦横無尽に旋回を繰り返しながら攻撃を避けるセイバーと、真っ直ぐにセイバーを襲うライダーと獣に動きの縛りはない。 黒い巨弾は彗星のように流れ、その姿はブレーキの壊れた蒸気機関車を思わせた。 「がっ――――ぐっ!!」 そして俺たちの負担もかなり大きい。 新幹線よりも速く、無茶な回避を繰り返しながら上に向かってかっ飛んでいるのだ。 遠坂が咄嗟に張った重力軽減を張って、なおこの猛威だ。 確実にこのままでは俺たちが保たない。 また、見かけも相当高いが、実際は空間が圧縮されているのか未だに果てが見えない。 「――――仕方ありません」 するとセイバーは俺たちを抱えた手のひらからあの異形の剣を取り出し魔力を込めだした。 静かに鳴動を始める創生の剣。 「まさか!――――ぐっ!宝具!?」 「僅かだけ隙を作ってください。あとさらにきつくなりますので舌を噛まないように」 遠坂が驚愕の表情を浮かべる。 この絶え間ない攻撃の中で、宝具の真名解放を行うのはかなり危険だ。 しかし―――― 「上等!全開でいくわよ!! Funf《五番、》,Drei《三番、》,Vier《四番》……! Der Riese 《終局、》und brennt《炎の剣、》 das《相乗》 ein Ende――――!」 もはや、純粋に押し通るだけ。 立て続けに宝石を叩きつけ、ライダーの猛攻を突破する――――! 放たれたビル一棟を吹き飛ばす大魔術をライダー手前の塔の壁面目掛けて放つ。 高い対魔力を持つライダーと『緋色の獣』には効果が薄いだろう。 しかし、足場となる塔の壁面を破壊されてはさすがにたまらない。 瞬時に意図を理解したライダーたちは、即座に斜めに回避する。 その一瞬の間を逃さず、セイバーは秘蔵の懐刀。 あらゆる生命の原典、『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』 と対をなす 世界創生の原初の海原を解き放つ。 「いざ満ちよ『天命渦巻く混沌の海(ムアリダート・ギムリシュン)』 !!!」 セイバーの剣が形を変え、凄まじい濁流となって塔の下方に向けて放たれる。 「なっ!!」 裁決は、ここに下った。 侵略者たちはスコールのように、絶え間ない津波となって彼女たちを八つ裂きにして窺った。 その罪を根絶する為。 暗黒の侵略者を上回る荒れ狂う津波となって、 生命活動、否、存在事項をも許容するあらゆる自然(ぼうりょく)が、黙示録の獣の前に乱れ集う。 地獄を謳う骸どもに、圧倒的な真実が荒れ狂う。 「―――このまま頂上まで行きます……!」 主人の命に従い、『創生槍・ティアマト』が軋みをあげる。 これこそあらゆる命の原典、生命の記憶の原初。 カレ等が地獄を謳うのなら、ソレは命を作り育む。 天地が開闢する以前。この大地は溶岩とガス、灼熱と極寒が入り乱れる地獄であった。 その苛烈さは語り継がれる記憶にあらずとも、目に見えぬ遺伝子に刻まれている。 ……そう。 これこそ、天と地か別れ、星が母の死骸を戴き造られた、原初の命そのものだと―――! 「すごい―――」 怒涛の波は勢いが止まらない。 穂先に掴まり、なお勢いを増す大津波(タイダルウェイブ)に乗り さらに勢いを増して上昇をする。 これが英霊。 これがサーヴァントの戦い。 ――――人間が生み出した究極の理想、人間の中でもっとも優れた人間。 魔術師(わたしたち)では手の届かない最高ランクの使い魔の力なのだと、改めて身震いする。 「―――まもなく到達します」 天の頂(いただ)きを抜ける。 燦々(さんさん)とした廃墟。 月と星の明かりだけが照らす祭壇に、その黒い闇は停滞していた ───ドクン、と心音が跳ね上がる。 血管という血管が膨張してはち切れそうな感覚。 浮遊する僅かな停滞の時間の中、直径1kmの頭頂部を見渡せる俯瞰の風景の先に見た。 塔は静かな、音一つあげぬ視えない旋風に包まれ、正面からの進入しか許さず。 駆け集ったカレ等は、その威風の前に立ち尽くすのみ。 刮目(かつもく)し覚悟せよ数多の英傑よ。 汝等が目にするは天上の神の座に挑む孤高の王。 紺碧の衣と白銀の戦装束に身を包んだ、忌まわしき海獣。 ―――ここに。 終わりにして絶対不落の、真なる守り手が存在する。 塔を包み込む不可視の守りこそ、彼(か)のバベルの塔たる絶対の法。 「―――貴様等が何物であるか、是非は問わぬ」 王は動かず。 眼(まなこ)の輝きにはわずかたりとも濁りはない。 彼は天を見上げず、ただ目前の残骸を見据えるのみ。 「立ち去れとは言わん。 ここは我が悲願の望みにして、我が信念を叶える場所。 その怨嗟が、この希望を望まぬというのであれば、互いの立場は明確だ」 紡ぎ出す声は厳しく、厳かだった。 そこにどれほどの思いが込められているかなど、余人には知る由はない。 ……迷いはない。 幕を下ろすのは自分だけではない。 遠坂とセイバーも無言で意思を確かめあう。 ――――耳朶(じだ)に響くものは己の心音のみ。 止まない風の音も、雨のように降り注ぐ雪も目に入らない。 倒すべきモノは目の前にいる。 一つの世界の崩壊をこの手で守る。 自ら望んだ未来の為に、この幻想(塔)を打ち棄てて――― 「いざ、死力を尽くして来るがいい。 この剣にかけて、貴様等の挑戦に応えよう―――!」
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/647.html
Fate/Another Servant HeavensFeel 2 第二十二話ミニ劇場 ~ファラオ様はとっても目立ちたい~ ラメセス「というわけで俺様フェアーを開催することにした。よってミニ劇場もこれとなった!(ヴァーーン!)」 ローゼン「既に劇中で十分に目立ってるというのにまだ目立ちたいんですか貴方は………」 遠坂 「ここまで来るともはや尊敬の領域だな……」 ローラン「汚いぞライダー! オレだって目立ちたいんだぞ!」 アインツ「貴方ももう十分に目立っているわ」 間桐 「あれだろ? カメラ向けられると気取ったポーズしないと気が済まないタイプなんだろ」 雨生 「ああ~いるいる確かにいる。そして俺もカメラが欲しいなぁ。西洋の最新式のやつでも手に入らないんだよなぁ」 ヘイドレ「持ってる奴から奪えば良いじゃねーかよ」 雨生 「流石だバーサーカーその発想はなかったよ! 勝てばそれは戦利品だもんなぁ!」 ヘイドレ「そういうこった、さあ行くぜそのカメラとやらを奪いにな!」 綾香 「本当に行っちゃったんだけど放っといていいの?」 牧師 「放っておけ。関わると碌な事にならん」 ラメセス「ええい黙らんか貴様等ー!! ファラオの言葉を黙って拝聴しろ!」 アン 「聞く価値のない王の言葉なぞなんの意味があるんじゃ」 ラメセス「黙れい!」 牧師 「ところでライダー、貴様宛てに手紙が来ているぞ」 ラメセス「なぬ!? もしやそれはファンレターとかいうやつか!? 苦しゅうない読んで聞かせよ牧師」 牧師 「わかった。ええなになに。 最近なぜか近所に突然10m位の馬鹿でかい石像がおっ立っています。そのせいで洗濯物の渇きが非常に悪いです。 これ倒しても良いのでしょうか? だそうだ。ファンレターではなくクレームだな」 ラメセス「うむ、この愚民には死刑を言い渡す。ファラオの像を倒そうとは不届き千万だ!」 ローラン「そうだそうだ反省しろライダー! 人様の迷惑を考えろよなー!」 ベーオ 「……いやそれを貴公が言うのはどうかと思うが……邸一軒丸々廃屋に変えておいて」 綾香 「……ごめんなさい」 間桐 「ん? なんの話をしてるんだお前ら?」 ローゼン「いえ大した事ではありませんよ。先送りに出来る問題はなるだけ先送りにした方がいい(とてもにこやかに)」 ラメセス「もっと他にないのか牧師ッ!?」 牧師 「ああ他にももう一通来ているな。なになに。 最近の話なんですが近所に風変わりな方々が引っ越して来ました。とにかく騒ぎが絶えない一家です」 遠坂 「相談の手紙か?」 ラメセス「構わぬ、下民の声を聞くのもファラオの務めだ」 牧師 「その家主らしき人物は自分を王などと呼び沢山の女性を連れ込み、家庭内暴力も日常茶飯事のようです。 外国人とも交流があるらしいこの 羅目瀬巣 弐世 さんは過激攘夷派か何かなのでしょうか? とても心配です。 ジーン! ミリル! 直ぐ様この連中の口を封じて来い! 今すぐっ! 情報が漏洩しているぞー!」 間桐 「ゲラゲラゲラ! またお前等のことかよ!」 ラメセス「うぬぬ! 牧師ーこの不届き者も処刑しろー!」 牧師 「元を正せば貴様が間抜けな表札なんぞ立てるからだろうが!」 ラメセス「黙れ! あれは俺様の王道の表われだぞ!」 ローラン「それどんな王道だ!」 アン 「表札で王道を語るじゃないわい!」 ベーオ 「流石に自己顕示欲による王道はいかがなものか?」 綾香 「ファイターが難色を示してるわ・・・」 ラメセス「ところで話は変わるが最近英雄王ギルガメッシュの存在を知った」 綾香 「え……今更…? っていうか手紙はもういいの?」 ベーオ 「超著名人ではないか、本当に己の事しか眼中にないのだな貴殿は」 ラメセス「そやつはなんと己の事を"我"と書いてオレと読ませているらしい! 信じられん行為だ、発想が素晴らしい!」 綾香 「あ、貶すんじゃなくて褒めるんだ?」 ラメセス「ファラオとして俺様も遅れを取るわけにはいかぬ、よって今から新しい呼び名を考えることにする!」 ソフィア「俺様呼ばわりの時点で既に偉そうで図々しいとは思わないのか」 忠勝 「際限なく目立ちたいんでござるな……」 ラメセス「OREサマとかどうだ!?」 ローゼン「響きは同じなんですね」 遠坂 「雨生辺りが、はいせんすだぜファラオー!、とか喜びそうなネーミングセンスだな……」 牧師 「おいライダーどうせだからスーパースターマンはどうだ? ゴージャスだぞ」 間桐 「確かにぴったりだがお前それ完璧に嫌がらせだろう。らっきょでも喰ってろ」 綾香 「はい! じゃあ練り歩く露出狂なんてのはどうかしら? 実際上半身裸だしフレーズも目立ってると思うわ」 アインツ「公僕が喜び勇んで群がってきそうな名前ね」 ラメセス「女ども侮辱罪で殺すぞ。誰が異名を考えろといった! しかも全然格好よくないではないか!」 牧師 「じゃあトーテムポールはどうだ? おまえ大柄だろう」 綾香 「モアイとかもいいんじゃないかな?」 ラメセス「ええいもういいわ! 下々に俺様の呼び名を考えさせたのがそもそもの間違いなのだ」 間桐 「なら最初っから付き合わせるな───ひでぶっ!?」 ラメセス「ううむ…………ハッ!思いついだぞ!」 ベーオ 「……想像以上に速かったな」 ラメセス「発表する! ファラオと王を掛け合わせたまさしく王の中の王を意味する言葉……」 ローラン「……ゴクリ」 ラメセス「ファラ王……略して"ラオウ"というのはどうだーッッ!」 忠勝 「────!!?」 遠坂 「!!?」 アインツ「──!?!」 ベーオ 「─────今やつからオーラが視えた!」 ローゼン「───な!!? 」 アン 「ら、ラオウ……ッ!!」 牧師 「………ッ!?(ラオウ……この響き、言葉に宿った力強さ、本当に王の中の王っぽい気がしてくる…バカな!)」 ローラン「うおおおおー! それすっげー強そうだぞライダー!! お前には勿体無いからオレが名乗る!」 ラメセス「ふふん、ならんわ。ラオウは今より俺様が名乗るのだー!」 間桐 「ピピピピピピ! おいおい……BOSS力がどんどん急上昇してるぞ!? どうなってん──ぐわっスカワター壊れた!」 綾香 「でもそれなんかどこぞの拳王みたいな名前よね」 ローラン「え?」 忠勝 「む?」 ローゼン「そう言われてみれば……?」 ラメセス「な……! す、既に存在したのか……我が目立ち道に一片しか悔いなし……(バタリ)」 牧師 「お前の伝承の一体どの辺りに悔いが残っているというんだ……」 アン 「さーてと馬鹿どもは放っておいて久々にワシがタイトルコールやっとくか。 ───時間の空白を埋めるピース(出来事)によって断裂していた現在が繋がり新たな戦いが始まる。 最強の攻撃力を誇る矛と最強の防御力を誇る盾。 その二つの矛盾が出遭う時、砕け散る事になるのは一体どちらなのか────! FateAS第二十二話、9日目『太陽王』その伍。長い長い一日にようやく終わる」
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/2810.html
【元ネタ】史実、「沈黙」 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】井上筑後守政重 【性別】男性 【身長・体重】171cm・61kg 【属性】秩序・悪 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力D 幸運C 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:D サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 アサシンではあるが、筑後守に暗殺行為は不可能に近い。 【固有スキル】 扇動(攻撃特化):B 個人に対する精神攻撃に特化した扇動。 数多の大衆を導く力はないが、個人の、特に傲慢な人物の心を折ることに適している。 また、この言葉は“拷問”として見なされる。 拷問技術:A 卓越した拷問技術。 拷問器具を使ったダメージにプラス補正がかかる。 このサーヴァントの場合、“自分は耐えられる”と思っている者に対しては、 さらにダメージ補正があがる。 神々の加護:E 日本土着の信仰体系に由来する八百万の神からの加護。 “神の加護”など一神教ないし一柱の神から受ける加護とは似て非なる、そして交わることのない“水と油” 微弱ではあるが、それらの加護に対する特攻と、ステータス上昇補正を得られる。 【宝具】 『沼地の秩序を護る者(あなづりのごうもん)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 精神的攻撃によって相手に与えた精神ダメージに応じて相手を蛇のように縛り上げる縄。 精神ダメージが一定以上に達すると、全身拘束による拷問“穴吊り”へと移行。 こめかみ近くに浅く穴をあけ、汚物の入れられた穴に上半身が入るように逆さに吊るす、キリシタンに棄教を迫るために実際に行われた拷問。 穴吊りを成す縄や汚物入りの穴、こめかみの傷は、相手の心に絡みつく“精神攻撃”の一種であり、 近接ステータスはもちろん、魔力や幸運でさえ防ぐことはできない。 また、さらに悪辣なのは屈服の意思表明が容易に行えることにあり、これに屈したサーヴァントは自己の正当なる英雄性を失い、 宝具の弱体化や、アサシンと対峙時の戦闘能力低下、最悪の場合屈服の時点で消滅するなどのデメリットを負うことになる。 対精神干渉能力などで、縄の締め付けや拷問の苦痛を軽減、またはそれらから脱することは可能。 【解説】 江戸時代初期の大名。高岡藩初代藩主。 一説には当初、蒲生氏郷に仕え、その死後に豊臣、徳川と主君を変える。 豊臣配下時に小田原征伐で、徳川配下時に大阪の陣で功績を挙げ、 秀忠政権下で従五位下・筑後守を拝命。のちに大目付にも任ぜられる。 島原の乱の鎮圧にも中心的な働きを成し、鎮圧から程なくして下総は高岡に大名として封じられる。 同時に長崎へと赴き、同地の奉行としてオランダ商船や禁教後の隠れキリシタンらの取り締まりにあたる。 この取り締まりと穴吊りなどに代表される拷問によって、イエズス会宣教師ジュゼッペ・キアラを含む多くの棄教者、 そして多くの殉教者を出した。この取り締まりには、当時すでに棄教し、日本人・沢野忠庵となっていた イエズス会司祭、クリストファン・フェレイラも携わっていたという。 キリシタン弾圧の中心人物であるが、自身も禁教以前はカトリックの信者であったともされる。 また、遠藤周作著の歴史小説「沈黙」では、史実のキアラに相当するロドリゴ神父を追い詰める重要人物として登場している。
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/1854.html
【元ネタ】トロイア戦争、『イリアス』、『アエネーイス』 【CLASS】ライダー 【マスター】 【真名】アイネイアス 【性別】男性 【身長・体重】182cm・72kg 【属性】中立・善 【ステータス】筋力B 耐久C+ 敏捷C 魔力B 幸運A++ 宝具A+ 【クラス別スキル】 騎乗:B 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。 対魔力:A A以下の魔術は全てキャンセル。 事実上、現代の魔術師ではライダーに傷をつけられない。 宝具の一つである『鎧』によって、ランクが大きく向上している。 【固有スキル】 神性:A 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 女神ウェヌスの息子であり、死期が来た際に女神に清められて神々の列席に迎え入れられたという。 女神の寵愛:B 母である女神ウェヌスからの寵愛を受けている。 魔力と幸運を除く全ステータスがランクアップする。 また、白鳥の姿で勝手についてきた母の小型端末が視線を媒介とした小規模な霊子情報攻撃や教導艦としての分析能力などで気まぐれにサポートしてくれる。 嵐の航海者:B++ 船と認識されるものを駆る才能。 集団のリーダーとしての能力も必要となるため、軍略、カリスマの効果も兼ね備えた特殊スキル。 特にローマの始祖として高いカリスマを保有する。 また、妖精と共に育ち、妖精が変じた船団を率いたライダーは彼等に対する理解も深く このスキルは妖精属性を持つ者に対してより高い効果を発揮する。 友誼の証明:B 敵対サーヴァントが精神汚染スキルを保有していない場合、相手の戦意をある程度抑制し、話し合いに持ち込むことができる。 聖杯戦争においては、一時的な同盟を組む際に有利な判定を得る。 トゥルヌスとの戦争の際にパランテイオンの王エウアンデルを味方に付けたという。 トロイアの後継者:A 神々を敬い、託宣を得て為し遂げた功績また精神性。 信仰の加護、不屈の意志、仕切り直し等の混合スキル。 神々を信仰し志しを失わない限りこのスキルは効果を発揮する。 艱難辛苦な道、高き壁だとしても生き延び乗り越え目的を達成するだろう。 【宝具】 『久遠に煌く浪漫世界(ファータ・ウィアム・インウェニエント)』 ランク:A+ 種別:結界宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:300人 鍛冶神ウルカヌスによる神造兵装。 アクティウムの海戦まで至るローマの足跡が刻印された黄金の盾。 ローマ千年の栄光と興隆の象徴であるが故に、その圧倒的な歴史の重みにより万象を捩じ伏せる絶対防御として展開される。 而して、この宝具の本質は"護るべき者"の未来と栄光を保証する事にあり、真名解放により自軍を"時の加護"とでも言うべき概念防御で鎧う一種の対民宝具と化す。 『天命へ捧ぐ、無謬の神剣(ファティフェル・エンシス)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 鍛冶神ウルカヌスによる神造兵装。 後世のあらゆる聖剣、魔剣に優ると謳われた致命の剣。 ウルカヌスの業火を宿す赫き巨鎧。 大英雄トゥルヌスを葬った嵐と雷の如き剛槍。以上三種を主兵装とする宝具群。 ───この宝具の本領は着用者を神意を遂行するための剣へと変えることにある。 神域に等しい高次元の視点から齎された演算結果をライダーの頭脳にインストールし、最適解を導き出すことで神々の望む運命へと到らしめる神代の戦闘AI。 また、最善と判断されたならば鎧の機能により扁桃体に干渉しライダーが持ち得ぬ激情を呼び醒ます、負傷を"補修"し万全のパフォーマンスを維持するなど着用者は徹底して戦闘兵器と看做される。 時として人倫を隔絶する神意が齎す未来予測は、善性に富むライダーの心身を軋ませるがトロイアの民、延いてはローマの未来を背負ったライダーが膝を付くことは無い。 『漣猗の導、蒼昊たる新世界へと(マリア・ウンディクェ・エト・ウンディクェ・カエルム)』 ランク:B++ 種別:対海宝具 レンジ:1~70 最大補足:500人 新たなトロイアを目指すライダーと苦難の旅路を共に乗り越えた船団。 この船団は建造から船出までに大地母神キュベレ、主神ユピテル、海神ネプトゥーヌスに加えて 船の材木へと変化したライダーと共に育った妖精(ニンフ)の加護を受けている。 船を触媒として任意の神霊・或いは妖精の加護を降ろすことであらゆる災厄に柔軟に対処することが可能。 また隠された能力として沈没した際には船体が"竣工"され、加護を束ね上げた「船の妖精」たる姿へと新生する機能を持つ。 船体と艤装を置換し、第二の生を得た戦闘水精群(ナーイアデス)は、その艤装を以て陸海の敵を討ち滅ぼす。 【解説】 トロイア王家のアンキセスと愛神アフロディーテ(ウェヌス)の間に生まれた半神の英雄。 当初はアカイアとトロイアとの戦争に参加せずにいたがアキレウス率いるアカイア軍が自身の住む場所を攻めた事がきっかけでトロイア側に参戦。 トロイアNo2の実力を持つ英雄ではあるもののアテナ(ミネルヴァ)の加護を受けたディオメデスとの戦いに敗れ戦場を離脱したという経緯を持つ。 最終的にはオデュッセウスのトロイの木馬によりトロイアの都市は陥落しアイネイアスは混乱の最中生き延びたトロイア人と共に都市を脱出し放浪する事となった。 キュベレの聖域、イーダーの霊峰から刈り出された松材で作られた艦隊と共に新天地へと帆を進めたが、 女神ヘラ(ユノ)を始めとした神々の介入により周辺の島々を巡り、途中で父を亡くしながらもカルタゴへと辿り着く。 そこで女王ディードーと出会い、激しい恋に陥るがトロイアを再興させたいゼウス(ユピテル)神はヘルメス(メルクリウス)神を遣わせアイネイアスに警告を発する。 神々の命に従いカルタゴを去り、残されたディードーは自殺した。 一行は新天地へと辿り着き、そこで出会った巫女シビュラの導きによってアイネイアスは冥界の世界へと足を踏み入れた。 そこで亡き父と再会を果たしたアイネイアスは子孫が未来の英雄になる事を告げ、現世へ帰還を果す。 その後、新たなトロイアとなるべきラティウムの地に到着し、 現地の王であるラティヌスに歓迎され、神託により王の娘であるラウィーニアと婚約するが、 以前までラウィーニアの婚約者であったアルデアの王トゥルヌスから反感を買い、 トロイア人とトゥルヌスが率いるルトゥリー人の間に戦争が起こった。 トゥルヌスとの戦争直前に母神から鍛冶神が鍛えた武具を授かったという。 最終的にはトゥルヌスとの一騎打ちに勝利し新たなトロイア、ラウィニウムを築いたという。
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/1887.html
【元ネタ】史実 【CLASS】アサシン 【マスター】 【真名】フィリップ4世 【性別】男性 【身長・体重】184cm・66kg 【属性】秩序・善/悪 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運A- 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:C+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 ただし、『法曹官僚(レジスト)』を差し向ける場合はこの限りではない。 【固有スキル】 神の恩寵:A 最高の美貌と肉体を備え、美しき王者として生まれついている。 「端麗王」と呼ばれるアサシンは最高ランクの適正を持つ。 矛盾精神:A+ 手段を選ばない合理主義者である一方で、信仰に厚いクリスチャンでもあった。 完全に敬虔と強欲が同化したような精神は、必要に応じて属性を二種類に変化させる。 即ち善か悪か、である。 修道騎士の呪い:D アサシンが死に追いやったテンプル騎士団最後の総長(グランドマスター)の怨嗟の叫び。 アサシン自身の死因にもなったとされるこの呪いの影響により、抗魔力に若干のマイナス補正が掛かってしまう。 【宝具】 『法王縛せし、影の執行者(バビロン・ア・ルェスト)』 ランク:B 種別:対陣宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:???人 アナーニ事件、テンプル騎士団の解体、アヴィニョン捕囚など……かつて、その統治下において 既存の教会勢力を封じ込めたアサシンが構築する絶対王政圏。 領域内では捕縛能力を有したアサシンの腹心『法曹官僚(レジスト)』の影が召喚され また、アサシンの判断のもと捕縛された対象に「全ステータスを最大2ランク低下させる重圧」 「異端としての悪性情報を付与」「アサシンへの隷従化」といった法則を強要する事が可能。 生前の所業に影響され、キリスト教に縁ある対象には捕縛の際に補正がかかり こと聖杯戦争では監督役の所属する聖堂教会の人員、施設、権限を 私物化し、盤面を差配することすら可能な鬼札となり得るある種の反則宝具。 『異端裁きし、端麗なる略奪者(ファンターシュ・デ・ロア)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 憤死させた教皇に次いで自らの傀儡を教皇位に据えた史実、逮捕したテンプル騎士団に対する 資産の没収、そして自身の妃を暗殺し、領地を確保したという悪評を基盤とする宝具。 自身の絶対王政圏内で敗死あるいは敗走した相手に発動し、幸運判定に成功した場合 対象が持つ権威や立場に基づく宝具またはスキルを収奪する。 また収奪した能力は任意で他者へと付与することも可能。 権力や財産を奪い取った逸話の再現であるため、対人魔剣のような才覚や研鑽に由来する技術 或いは「怪力」のような生来の肉体に付随する能力は奪う事が出来ない。 【解説】: 中世フランス王国カペー王朝のフランス王。ナバラ王国の王フェリペ1世とも。 後述の逸話から教皇を憤死させた王、テンプル騎士団を迫害した貪欲で酷薄な人柄であり ナバラ王国を確保するために妃であるナバラ女王フアナ1世を暗殺したとさえ噂される一方で その合理的な判断から中世フランスの名君として評価されている。 また整った顔立ちをしていたため、「端麗王(ル・ベル)」という異名を持つ。 王としてフィリップ4世がフランスを統治した時代はローマ教皇の権威が衰退した時期にあり 彼もまた国内での教皇よりも強大なフランス王権の存在を誇示し やがて絶対王政へとつながる中央集権化を推進した。 また、戦費調達のために課税を国内のキリスト教会にまで課したことから 当時のローマ教皇ボニファティウス8世との激しい対立が生じた。 ある時、ボニファティウス8世はフィリップ4世が教皇の命を無視した上でフランスの国益を 優先した政策に怒り彼を破門するが、フィリップ側も悪徳教皇弾劾の公会議を開くよう求めた。 この出来事から両者は完全に決裂し、フィリップ4世は教皇に恨みを持つ腹心に命じて 教皇所在地であるアナーニを襲撃させ、教皇捕縛を目的としたアナーニ事件を起こした。 捕縛には失敗したものの辱められたボニファティウス8世は憤死し、フィリップ4世は 次の教皇にフランス出身の傀儡教皇クレメンス5世を擁立した。 また、ある時はテンプル騎士団の国家にも匹敵する財力を妬み、テンプル騎士たちに 黒魔術や悪魔崇拝など異端の濡れ衣を着せて一斉逮捕を行った。 その後、拷問による異端審問を行った上で教皇に働きかけてテンプル騎士団を解散させ 騎士団の保有していたフランス国内の資産を没収した。 テンプル騎士団総長ジャック・ド・モレーは異端とされた上で火刑に処されたが その際にフィリップ4世とクレメンス5世に呪いの言葉を発したといわれ、その呪いの影響か フィリップ4世と教皇はモレーが処刑された同年に亡くなっている。 教皇権を軽視した上で教皇を憤死に追いやり、テンプル騎士団に罪を着せて弾圧した一方で 個人的にはきわめて敬虔なキリスト教徒であったとされる。 一見互いに矛盾しているように見えるが、それらの行動はフランスこそがキリスト教圏の中心 であり、フランス王こそ最も敬虔なキリスト者であるという確信に基づいていた。 【キーワード】 『法曹官僚(レジスト)』 アサシンが定めた従来の聖職者に代わり、世俗の法曹家を採用した官僚制度。 法学を通じてフランス王の君主権強化の一環として登用された法曹官僚は アサシンの腹心としてアナーニ事件やテンプル騎士団の解体と言った政策に関与し暗躍した。 宝具『法王縛せし、影の執行者』を通じて影というカタチで召喚され、アサシンを補佐する。
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/29.html
【元ネタ】魏志倭人伝 【CLASS】キャスター 【マスター】 【真名】壱与 【性別】女性 【身長・体重】145cm・35kg 【属性】中立・中庸 【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力A 幸運B 宝具C 【クラス別スキル】 陣地作成:C 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 小規模な”工房”の形成が可能。 道具作成:D 魔術的な道具を作成する技能。 【固有スキル】 カリスマ(偽):C 偶像として祭り上げられたことによる技能。 自己の意思にかかわらず、周囲の人々の意思を惹きつける。 神性:C 神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。 明確な証拠こそないものの、太陽神であるアマテラスの化身、もしくはその娘といわれる。 鬼道:A 卑弥呼の指導により、鬼道を習得している。 周囲に存在する霊的存在に対し、依頼という形で働きかけることにより、様々な奇跡を行使できる。 行使される奇跡の規模に関わらず、消費する魔力は霊的存在への干渉に要するもののみである。 あくまで依頼であるため、霊的存在が働きかけに応じない場合もある。 【宝具】 『神獣鏡(しんじゅうきょう)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 魏の明帝から邪馬台国に贈られた古鏡。 Aランク以下の魔術効果をそのまま反射する。 真名開放時には百枚に分離し、一枚一枚に宿った霊魂に壱与が依頼することで自律的に攻撃を反射する。 自らの鬼道を反射し、敵に対して全方位からの攻撃を行うことも可能。 【解説】 日本最古の偶像王。 女王卑弥呼が没し、内乱状態となった邪馬台国を纏め上げるために弱冠13歳で王として祭り上げられた少女。 卑弥呼からの指導により高位の鬼道を操るが、政治的能力は皆無な普通の少女だった。 【出演SS】 Fate/MINASABA 2nd Fate/MINASABA 2nd (外道王大活躍) マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 二時限目 Fate/MINASABA MIX-1-2 Fate/MINASABA MIX-1-3 Fate/MINASABA MIX-1-4 騎士道は今だ滅びず ウソ企画 Fateと月姫とらっきょのクロスオーバー 王の神話
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/36.html
【元ネタ】史実 【CLASS】キャスター 【マスター】 【真名】クリスチャン・ローゼンクロイツ 【性別】男性 【身長・体重】174cm・58kg 【属性】秩序・善 【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運B 宝具A 【クラス別スキル】 陣地作成:B 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。 “工房”の形成が可能。 道具作成:B 魔力を帯びた器具を作成できる。 【固有スキル】 魔術:A 特に治癒や錬金術、占星術を得意としている。 分割思考:D 思考中枢を仮想的に4つに分け、同時に運営する。 分割したそれぞれの思考により、多数の使い魔を一度に制御することができる。 【宝具】 『世界の書(リベル・ヴェル・ムンディ)』 ランク:B 種別:魔術宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:500人 ヘルメス・トリスメギストスの著書の写本。 周囲を一時的に『世界の書』の内部へと作り変える。 この世界に存在する全ての魔術刻印を複写・記録・保存し、 魔力を流すだけで一工程(シングルアクション)の魔術として行使できるようにする。 また、記録・保存した魔術刻印を、任意の相手に移植することができる。 このとき、移植された刻印は、対象者の肉体にほぼ完全になじむ。 『勝利の書(リベル・ヴェル・トライアンフ)』 ランク:A 種別:魔術宝具 レンジ:??? 最大捕捉:??? 『世界の書』の中でのみ使用可能。 真名開放と共に、頭上に巨大なセフィロト図を生じさせる。 これは展開された『世界の書』の法則の顕在化であり、 セフィラ(球)とパス(小径)の組み替えによって空想具現化に近い奇跡を行使できる。 このため、セフィロト図が破壊されるたびに精度と規模が低下し、 完全に破壊されれば、展開していた『世界の書』も破壊される。 【解説】 伝説の秘密結社、薔薇十字団の創始者とされるドイツ人の魔術師。 聖地巡礼の最中に立ち寄った中東で、賢者たちから魔術と『Mの書』を授かる。 ドイツに戻ったローゼンクロイツは、獲得した魔術を使い、無償で人助けを行った。 しかし、当時の教会に異端視され、追われる身となった。 ローゼンクロイツは聖霊の家という建造物を建て、少数の弟子とともにそこに住み込み、魔術の研究に専念した。 次第に弟子は集まり、その数が8人となった時、ローゼンクロイツは弟子たちに諸方を巡らせ、 病人の治療を無償で行わせた。そして自分は一人、聖霊の家で魔術の研究を続けたとされる。 彼は108歳で寿命を迎え、聖霊の家の秘密の部屋に葬られた。 120年後、薔薇十字団の団員の一人が偶然、秘密の部屋への隠し扉を発見する。団員を待っていたのは、 120年後に発見されるという予言が記された扉と、腐敗もミイラ化もしないまま横たわるローゼンクロイツの遺体、 そして数々の魔術的な副葬品であった。 【イメージイラスト】 ローゼン① ローゼン② 【出演SS】 Fate/Another Servant Heavens Feel 2 マスターV教授(+フラット君)のサーヴァント講座 三時限目 すっごくラーマなカマセチック