約 21,880 件
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1301.html
義理兄妹 1 義理兄妹 2 義理兄妹 3
https://w.atwiki.jp/monaring/pages/2353.html
義理チョコ 白 インスタント あなたは義理チョコのマナ・コストを支払うのではなく、あなたがコントロールするクリーチャー1体をタップしてもよい。 クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。このターン、それに与えられる次のダメージを2点軽減する。 10版のカードです。 モナリング・ザ・セブン収録予定 [部分編集] プチ《オアリムの療法》。マナを使わず軽減が出来るためコンバットトリックにはなるのだが、非常に効果が小さい。まさに義理。 リミテッドで同サイズのクリーチャー同士の戦闘が頻発するなら使われるだろうか。構築レベルにはまったく達していない。 イラスト ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● ●●●●●●●●●● /チョコ\ ( ´∀`)∩<おーい義理チョコいっぱいできたよー
https://w.atwiki.jp/okusuri/pages/15.html
ゲーム基本概要暫定>登場キャラクター>義理妹 主人公の義理の妹 名前は奈緒 反抗期らしい 奈緒表情差分はこちら nao.jpg 主人公視点でのフロー暫定 主人公(病気、怪我知らず)↓ 突然、体調が悪くなる(のちに奇病と判断)↓ 神の声(弱い者の気持ち~)↓ 病院で検査されて、奇病と判断される↓ 担当の医者(女医とか)から薬をたくさんもらう(ヒロインの数だけ種類があっても良いか)↓ 【擬人化ヒロイン出現×?】↓ 同居してバタバタする毎日から個別ルートに分岐↓ 主人公、ヒロイン個別の薬に関係する病気が悪化する or 怪我をする↓ 個別に対応したヒロインが介護(薬擬人化ネタ)↓ 仲良くなる↓ セクロス↓ ヒロインにアクシデント↓ 主人公介護にまわる↓ 弱い者の気持ち知る↓ 仲良くなる↓ セクロス↓ ED 義理妹案 回収一覧 モエ要素:ツンデレ 性格:やせ我慢体質、本当は優しい子 ◆.FUfkjKVuY 属性:病弱 性格:しっかりものだけど朝には弱い典型的なヒロイン 容姿:年相応の背格好に、基本は厚着(冬だしコートやカーディガン必須かも) 補足事項:ねぼすけ ぱじゃま ID dNFhL+CiO 属性:病弱、甘えん坊 容姿:控えめな体型、ツインテ 補足事項:料理上手、構ってあげないと拗ねる ID KeXGeUUg0 属性:ツンデレ妹系 性格:生意気な普通の妹。普段は主人公をウザがってるけど ホントは主人公大好き。薬達が出てきて焦る。素直になれない。 容姿:普通の女子高生によくいる分け目ありセミロング ID lPYJryl70 見た目は髪の毛が長くてお淑やか。体が弱くよく寝ていたため妄想大好き D GqVQDsuN0 萌え:元気印 性格:明るく、世話好き 髪型:ツインテール 身長150cmくらい グラフィック案 http //okusuri.80code.com/bbsnote/bbsnote.cgi?reply=1 fc=thread log=9 no=12 res=0 http //okusuri.80code.com/bbsnote/bbsnote.cgi?reply=1 fc=thread log=25 no=29 res=0
https://w.atwiki.jp/sk_rexi/pages/913.html
名称:義理人情 アイテム種類 思考(思考) レア度 C+ 詳細 思考の設定。義理人情に厚い。 ★
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/4070.html
手作り義理チョコ 商品ページ L:手作り義理チョコ = { t:名称 = 手作り義理チョコ(アイテム) t:要点 = チョコレート,いろんなラッピング,小さな箱 t:周辺環境 = チョコを刻んでいる自分 t:評価 = なし t:特殊 = { *手作り義理チョコのアイテムカテゴリ = ,,,携帯型アイテム。 *手作り義理チョコの位置づけ = ,,,{消費型アイテム,食物,料理品,ショップアイテム}。 *手作り義理チョコの取り扱い = ,,,ハニーキッチン。 *手作り義理チョコの販売価格 = ,,,1マイル。 *手作り義理チョコの使用回数 = ,,,使用回数(1回)。 *手作り義理チョコの効果1 = ,,,このアイテムを受け取った人は、贈った人の感謝の気持ちを感じることが出来る。 *手作り義理チョコの効果2 = ,,,このアイテムをバレンタインシーズン以外に贈ると、なんとなく虚しい気持ちになる。 *手作り義理チョコの効果3 = ,,,このアイテムは設定国民用として作成することが出来る。その場合最大1000個まで1セットとして作成できるが、NW時間で2週間(リアル時間で1日)を作成に当てなければならい。 } t:→次のアイドレス = 感謝の輪(イベント) }
https://w.atwiki.jp/aidorsufood/pages/115.html
手作り義理チョコ(てづくりぎりちょこ) お世話になっている人への手作りチョコレート。バレンタインの特別商品です。 こちらからご自由にお好きな特殊を追加することができます。 L:手作り義理チョコ = { t:要点 = チョコレート,いろんなラッピング,小さな箱 t:周辺環境 = チョコを刻んでいる自分 t:評価 = なし t:特殊 = { *手作り義理チョコのアイテムカテゴリ = ,,,携帯型アイテム。 *手作り義理チョコの位置づけ = ,,,{消費型アイテム,食物,料理品,ショップアイテム}。 *手作り義理チョコの取り扱い = ,,,ハニーキッチン。 *手作り義理チョコの販売価格 = ,,,1マイル。 *手作り義理チョコの使用回数 = ,,,使用回数(1回)。 *手作り義理チョコの効果1 = ,,,このアイテムを受け取った人は、送った人の感謝の気持ちを感じることが出来る。 *手作り義理チョコの効果2 = ,,,このアイテムをバレンタインシーズン以外に贈ると、なんとなく虚しい気持ちになる。 *手作り義理チョコの効果3 = ,,,このアイテムは設定国民用として作成することが出来る。その場合最大1000個まで1セットとして作成できるが、NW時間で2週間(リアル時間で1日)を作成に当てなければならい。 } t:→次のアイドレス = 感謝の輪(イベント) } 基本調理難易度 4 基本価格 1 ※特殊を追加した場合、難易度と価格は上昇します。ご注意ください。 戻る
https://w.atwiki.jp/marsdaybreaker/pages/2638.html
手作り義理チョコ(てづくりぎりちょこ) ハニーキッチンで販売されている商品 このアイテムを受け取った人は、贈った人の感謝の気持ちを感じることが出来る。 このアイテムをバレンタインシーズン以外に贈ると、なんとなく虚しい気持ちになる。 このアイテムは設定国民用として作成することが出来る。その場合最大1000個まで1セットとして作成できるが、NW時間で2週間(リアル時間で1日)を作成に当てなければならい。 L:手作り義理チョコ = { t:名称 = 手作り義理チョコ(アイテム) t:要点 = チョコレート,いろんなラッピング,小さな箱 t:周辺環境 = チョコを刻んでいる自分 t:評価 = なし t:特殊 = { *手作り義理チョコのアイテムカテゴリ = ,,,携帯型アイテム。 *手作り義理チョコの位置づけ = ,,,{消費型アイテム,食物,料理品,ショップアイテム}。 *手作り義理チョコの取り扱い = ,,,ハニーキッチン。 *手作り義理チョコの販売価格 = ,,,1マイル。 *手作り義理チョコの使用回数 = ,,,使用回数(1回)。 *手作り義理チョコの効果1 = ,,,このアイテムを受け取った人は、贈った人の感謝の気持ちを感じることが出来る。 *手作り義理チョコの効果2 = ,,,このアイテムをバレンタインシーズン以外に贈ると、なんとなく虚しい気持ちになる。 *手作り義理チョコの効果3 = ,,,このアイテムは設定国民用として作成することが出来る。その場合最大1000個まで1セットとして作成できるが、NW時間で2週間(リアル時間で1日)を作成に当てなければならい。 } t:→次のアイドレス = 感謝の輪(イベント) } 保有国一覧 藩国名 入手履歴 保有者 使用履歴 現在所持数 保有者なし 参考資料 ハニーキッチン アイドレスWiki:手作り義理チョコ(未掲載) 上へ 戻る 編集履歴:矢上麗華@土場藩国 (2010/02/02) イラスト製作 黒崎克耶@海法よけ藩国 (2010/3/28)
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1328.html
481 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [] 投稿日:2011/05/09(月) 18 38 22.81 ID AnK4RP7W 「お兄ちゃん、起きて」 「うーん、後1日」 「月曜日になっちゃうよ」 「……もうちょい……」 そんな言葉を口のなかで混ぜながらうつぶせの状態で枕を掴み、布団に潜りこむ ポスんと音がして腰のあたりに重みが加わった 顎が柔らかい手に包まれた ヤバいと思ったときには背中に激痛が走る 背骨が自分の意などおかまいなしに曲がっていく なんだっけこれ えっとそうキャメルクラッチだ 「…ギ…ブ」 その一言が喉から漏れると頭部が弧を描いて布団に落下していく なんか今日はやけに起こし方が荒い どうしたんだろう 昨日はちゃんと約束の時間に帰ってきたし、ちゃんと筋トレしたし…… おい、怒られる要素ねぇぞ これはひとつ文句をいってやらないと ペタン あれ?なんか柔らかいものが背中に落ちてきた ん?これは態勢的には敷布団にされてんのかわぁ、親亀子亀ならぬ兄亀妹亀だな 「ちょ、なんなんだよ。行動が荒かったり、謎だったりでついてけないよ」 「!それは今朝うつぶせだったからキ…」 「き?」 「りぎりすが鳴くころね」 「俺の寝相とキリギリスの求愛は関係なくね?」 「うるさい、この低血圧。時間を確認してからいいなさい」 えっと目覚まし時計は……うわーい、ヤバっい~ 「だー、なんでもっと早く起こしてくんないだよ」 サキちゃんを背後にして、慌ててパジャマがわりにしていたジャージの上下を脱ぐ 484 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 03 27.64 ID AnK4RP7W 「ちょっパンツの前後逆!」 「いっ?マジ!」 確かに前開きがない、う~ん我ながら抜けている 直そうとすると突っかかった あれ?朝勃ち? うわ、最近やたら元気だな、おい ・・・なんか視線感じるってことは・・・サキちゃんですよね えーっと、ここで見んなというのは小さい頃から見てたサキちゃんには通じない訳で かといって勃ってるのをみせるのは抵抗が…… いやいや、パンツ半分脱ぎかけた状態の方が恥ずかしいよ 「ごめん、お見苦しいものを…サキちゃんなんでガッツポーズしてんの?」 「やったぜ、亜鉛!……!!いや、なんでもないの。」 朝からやや壊れてますねサキちゃん まぁ、今日はお父さんとお母さんのお墓参りだから緊張してんのかな 486 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 06 33.44 ID AnK4RP7W 「えっとご飯はどうしよっか」 「朝はもう準備できてますよ」 「いやいや、昼だよ。お寺の近くのお蕎麦屋さん、行くの?」 「白玉ぜんざい頼んでいいの?!」 「それくらいのお給料はもらってるし、毎回食べるでしょ、サキちゃん」 「絶品なんだよ。」 「うーん、甘いのは苦手だ」 「食べてみればわっかるのに、もったいないんだ。早くしてね」 「はいはい」 といった話があり現在、二人で件のお蕎麦屋さんにいるわけだ 蕎麦を食べるまでは良かった。天ざるの海老が無言でさらわれた以外はね、 (多分、いつものカロリーオーバーだろうしね)しかし、これは…… 「はい、あーん」 わずかに粒がわかるぜんざいにまみれた白玉を木でできたスプーンで 俺の口元に運んできて笑っているサキちゃん 甘いのが苦手うんぬん前に昼時で賑わう店内でこれは…… 487 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 08 36.29 ID AnK4RP7W えっと、羞恥プレイ? 無理無理 しかも絵面が最悪だよ 兄妹見られてるならまだいいけど一歩違えばなんか援交デートみたいだよ うわぁ笑顔が崩れてきたよ 怒んないでサキちゃん 墓参りもすんでないのに雰囲気最悪とかいやだよ だー、どうにでもなれ! パク 488 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 11 10.28 ID AnK4RP7W 「美味しい?」 「あ、うん。割りと甘さ控え目でいけるかと」 「でしょ!はい、あーん」 「ちょっと待って。海老天とっていったしカロリーオーバーじゃねえの?」 「これをするためにカロリーの調整したに決まってます」 は、図ったなぁ! 山の中腹にあるメモリアルパークにお父さんとお母さんの墓はある。 丁寧に石を磨き、周囲を掃除すると、サキちゃんが手を合わせ、数秒で離した。 「参拝完了」 「早いよ。初詣並の拝みかただよ」 「う~ん、なに報告したらいいのか、わかんないし」 「……まぁ、しょうがないか」 墓の前で腰を降ろし、手を合わせる…… 489 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 14 26.59 ID AnK4RP7W 俺が白城夫妻の実の子ではないと、つまり養子だと知ったのは中学一年の春だった 偶然、近所の人たちが話してるのを聞いた。 内容は、まあ、二人の血が入っていないから、進学校に落ちたんだ、みたいなかんじだった 薄々、勘づいてはいた。それは、きっと顔の造形だとか、仕草だとか そんな小さなことから解ったことだったけど それが確信に変わっただけ。そうだ、それだけだ。それだけ・・・ ・・・「だけ」と言えたのは両親が夜、寝室でやってることが何か知るまで こう考えていた・・・ いつか、母さんの腹が膨らみだしたら そしたら・・・そしたら・・・血がつながらない自分は棄てられるんじゃないか 要らないと、どこかに行ってしまえと冷たい言葉が鼓膜に響くのではないか 大好きなふたりは自分ではなく未だみぬヒトに奪われてしまうのではないか 490 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 18 09.56 ID AnK4RP7W 簡単に言えば、俺は生まれてくるであろうキョウダイに、 恐怖し、嫉妬し、これ以上ないほどの憎悪を抱き、不幸を願った。 それこそ、人が人に抱いて許される感情の度合いを超えていたと思う だから、俺はあの子と初めて出会い、腕に抱いたとき・・・ ギュム 491 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 22 31.91 ID AnK4RP7W 耳、引っ張られた。 「ちょい、ちょい、ちょい、痛いっすよ」 「長いよ。そんなに報告することあるなら、まめに来たらいいんじゃないの」 「それは・・・ぐらついちゃうから、駄目かな」 「訳わかんないよ」 「うーん・・・こうやってお墓参りするとね、父さんと母さんが 生きているみたいに感じるんだよね。なんとなく、気持ちが安心する でも、いない人間を頼ろうとするのは・・・ダメな気がする」 「・・・・・・お兄ちゃん。前にならえのポーズして」 「? こう」 両腕が肩の高さにくるようにピシッとのばす。 すると、サキちゃんは、先頭の子のやつでおねがい、といってきたので 今度は腕とわき腹が三角を描くように両手を腰にあてる。 軽い足取りで俺の背後に回ると腕をまわして、俺の体を支えあげた。準備体操なんかでやる、あれだ ふわりと足が地面から離れる 492 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 26 39.72 ID AnK4RP7W 「あのね、私、最近、居酒屋のチラシ渡されるの」 「え!?サキちゃん、未成年だよ。まだ早いよ」 「・・・そうじゃなくて、その・・・えっと、こんなこというの恥ずかしいけど」 「けど?」 「・・・私も少しずつ、大人になってる、だから『ほんの少しだけど、お兄ちゃんの力になりたい』」 ・・・・・・・・・・・・なんでだろう、泣きたくなった 彼女の成長がみれたからか こんな情けない自分を助けてくれるいってくれたからなのか 無理をさせてしまっていると感じたからか それとも・・・・・・ 「お兄ちゃん?泣いてるの?」 反動をつけて、足を地面につける。 かがんで、サキちゃんの腕をロック、そして、 回転、回転、回転、回転、回転、回転、回転、回転、回転、回転、回転、回転 493 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 31 07.03 ID AnK4RP7W 三分ほどやって、涙も乾き、さすがに疲れたので、サキちゃんを降ろすと サキちゃんは地面にへたりこみ、自分もその横に座った。 いろいろ文句をいっているサキちゃんを横目に空を見上げる 綺麗な夕焼けだ。空の一面に散らばった雲が沈んでいく太陽に吸い寄せられてくみたいだ ああ、そっか、これだ サキちゃんと初めて会ったときも、さっきのことも いろんな感情が入り混じって、でも、最後に残るのは・・・ 494 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 34 11.93 ID AnK4RP7W 「ねえ!!聞いてるの!?なんであんなことしたのよ」 「がんばろうって思ったから」 「はあ!?」 君に初めてあったときも さっき後ろから声をかけてくれた時も 最後に心の浮かんだ感情は・・・喜びだ あれほどの暗い感情はどこへやら、君がいるとそんなものは消えてしまう 君を大切に、君を喜ばせてあげたいと思う 495 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 39 30.38 ID AnK4RP7W 心の底からそう思うんだ。人なら普通の感情なのだろうけど それが自然に心に浮かんでくることが、そうできるようになったことが 君の幸せを願えるようになったことが嬉しい っと、悦にはいっていたら、いつのまにか サキちゃんは怒って、一人で出口の方に大股で歩いて行っている 走って追いついて、さっとサキちゃんの手をとり、指を絡める 指の股と股がくっつくようにする しっかりくっついたら、サキちゃんの腕を引っ張って歩く 496 名前:義理兄弟 3 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/05/09(月) 20 48 57.90 ID AnK4RP7W [な、なによ一体!?」 「恋人つなぎ、家まで羞恥プレイな」 「いきなりなんなのよ!」 「なにって・・・仕返し??」 なんの仕返しなんだ、とか、今日のお兄ちゃんは訳がわからない、とか いろいろといってるが全部、右耳から左耳に流して、サキちゃんの瞳を見据えていう 「な、なによ。真剣な顔して・・・」 「・・・幸せになろうな、紗希。」 その後、家まで終始、顔を伏せていたサキちゃんだったが、「そのつもりよ」 と小さな声で返してくれたので、幸せになる気は満々らしい。 お兄ちゃんはサキちゃんが幸せなら、それで、幸せだよ だから、ふたりそろって幸せになれるね うん、兄冥利に尽きる休日だったね、明日も頑張れそうだ。 戻る 目次
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1292.html
414 名前:義理兄妹 1 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/03/28(月) 14 56 15.90 ID vGThuI8z 「お兄ちゃんのばか!!」 「ご、ごめん。ホントに今月はきついんだよ」 「でも、あのとき来月には買ってくれるっていった」 「うーん、わかった、じゃあ、今日のご飯はサキちゃんの好きなオムライスにしよう」 「!ほんと!・・・いや、だまされなよ、買ってくれるっていったもん」 「だーかーらー、それは無理なんだよ。それ以外。」 「・・・・・・わかった。じゃあ、さびしいとき一緒に寝てくれる?」 「サキちゃん、もうすぐ小学生だよ」 「だって、寂しいんだもん」 「はあー。寂しいときだけだよ」 「うん♪」 量の少ない、小さなポニーテールを揺らしながら、自分の手を取って家路につく笑顔の少女。つないだ手を元気よくふりながら鼻歌を歌っていた・・・ ガタンゴトガタンゴ・・・プシュー 「終点、◎×駅。お忘れ物のないようご注意ください。本日のご乗車ありがとうございます」 えええ!!寝過した・・・サキちゃんに叱られるなあ、はあ。そもそも、帰りが少し遅れただけで怒りすぎだよね。前は早く帰ってこなかった罰だとかいって日曜は外にだしてくれなかったし・・・ ピピピピピピピ 来た。この着信はとると確実に耳元で火を噴きますよね。うん。無視して早く帰ろっと・・・ 415 名前:義理兄妹 1 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/03/28(月) 14 59 17.19 ID vGThuI8z ・・・と思って帰ってきた三十分前の自分を殴りたい。ああ、36のおっさん が17の娘さんに怒られてるってのは笑える場面だ。いや、俺が当事者 なんで、全く笑えないがね、はは。というか、正座きつい。 「全く、お兄ちゃんはなんでそんなに寝過しが多いのよ。 一体、何回目?多すぎて数えきれないわよね」 「いやいや、寝過し程度でキレすぎだよ。」 「毎回毎回、一生懸命作った食事が冷めていくのを見る虚しさがわかる?」 「はい、ごめんなさい。もうなにも言いません。」 大分、委縮した俺を見て、サキちゃんは一つ溜息をもらした。 スッと通った鼻筋、黒曜石のような瞳、若干、茶色がかった 色の髪、白い肌、後、何て言ったってプロポージョン、特に 足の綺麗さなんて国宝級です。兄としてはうれしい限りです。 しかし、心配なことが一つ。サキちゃんには彼氏がいないらしい。 確かに、兄としては大事に育てた妹がお嫁にいくのは悲しいけど、それ以上 に幸せになってくれたという喜びがあるわけで、兄はサキちゃんの 今後が心配なんだよね。 「あのさ、サキちゃん」 「なによ。」 「・・・彼氏できた?」 416 名前:義理兄妹 1 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/03/28(月) 15 00 41.36 ID vGThuI8z 「!!なんでお兄ちゃんにそんなこと言われなきゃなんないのよ。だいたい、そういうナイーブなとこ聞く?ほんっとにデリカシーがないよ。」 「違うよ。心配なんだよ。だから、ほら」 そう言いながら、差し出したのは地元の遊園地のペアチケットだ。 「なによ!わたしから、男を誘えっていうの?そんな、媚びた様な真似できないわよ」 「いや、でもさ、最近は肉食系女子ってのが流行ってるらしいし、ひとつ積極的になるのもいいんじゃないかと」 「・・・間に合ってるわよ」 417 名前:義理兄妹 1 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/03/28(月) 15 01 43.75 ID vGThuI8z 間に合っている? 間に合っている→必要ない→満足している→彼氏がいる!! 「うわー!どうしよう、どうしよう。お祝いは何がいいのかな?赤飯炊くべき?」 「??なにを勘違いしてるの」 「だって彼氏できたんでしょ」 「・・・もういい!!おやすみ!!!」 鼓膜が痛い。叫ばなくてもいいんじゃないかな。顔を真っ赤にしてサキちゃんは二階に上がっていってしまった。どうしよう、やっぱり女の子は難しいなあ。なにがいけなかったのかな。鼓膜いたい。 418 名前:義理兄妹 1 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/03/28(月) 15 03 29.24 ID vGThuI8z 猛省のなか、風呂に入り、布団のなかでうつらうつらしていると ノックの音が聞こえてきた。サキちゃんが来たみたいだ。 「どうぞ」というと、枕をもったサキちゃんがゆっくりとした 動作で、暗闇のなか、入ってきた。 「あのさ、えっと、その・・・一緒に寝てもいい?」 「お嬢さん、御歳は?」 「17よ!!なによ、約束したじゃない」 「いやはや、あの頃は小さかったしね」 「もういい!!」 暗くて顔の色は解らないが、おそらく怒りで真っ赤なのだろう。 やばい、これ以上、怒らせては、明日の弁当が人参パラダイスと化す。 サキちゃんをからかうのは面白いが、人参はその楽しさを帳消しにする力がある。 「待って。なにも聞かないから。」 「・・・一緒に寝てもいいの?」 「バッチコーイ」 「・・・おじゃまします」 小ボケには付き合ってくれないらしい。ヤベー、相当怒らせてるよね。 反省、反省っと。 「すっごい寂しいことがあったんだ。」 「うん、知ってる。サキちゃんがこうするのって寂しい時だけだもんね」 「・・・・・・アリガト」 それ以後は会話はなかった。サキちゃんの肩と枕の隙間に片腕を通して、 もう片腕はサキちゃんの脇の下を通して、背中と後頭部を包み込む。 小さなころから二人で寝るときはこの格好だったなと思いながら眠りに落ちて行った。 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1302.html
7 名前:義理兄妹 2 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 22 57 31.58 ID JUm2/O/x 無粋な携帯がパジャマのポケットで振動する。 はっきりいって不愉快極まりない。 ずっと、お兄ちゃんの腕のなかで眠っていられたらいいのに まあ、そんな現実逃避は意味がないので目覚めることにする。 目の前にはお兄ちゃんの胸板があって、私は思い切り深呼吸をした。 うーん、肺の中がお兄ちゃんでいっぱいだ。 ……いけないいけない。悦ってた。朝ご飯作んなきゃ でも、その前にお兄ちゃんにイタズラしようかな。 態勢をかえて上からお兄ちゃんの顔を覗き込める様にする 両手をお兄ちゃんの頭の両サイドにおき、唇と唇を合わせる あったかい いつまでもこうしてたい でもだめ、呼吸音が変わった 4,3,2,1 すっと頭をあげて お兄ちゃんの顔をのぞきこむ ぼんやりとした瞳があらわれた。 8 名前:義理兄妹 2 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 22 58 27.98 ID JUm2/O/x 「うん?あ、おはよう。サキちゃん」 「おはよう。よく寝てたね、疲れてるの?」 「うーん、わかんない。というか、顔が近いよ」 「それは起きない場合、鉄拳制裁を施すためだよ」 「輝かしい一日の始めにケガしたくない」 「起きろ。そして、お兄ちゃんのいて座は最下位です」 「マジすか。隊長、俺、今日、生き残れないっす」 「・・・早く帰ってきてね」 夫婦漫才を一方的にぶっちぎり台所に向かう お弁当の準備は昨日のうちに済ませたし、朝の献立も考えてたから時間かかんないよね 料理が私、掃除がお兄ちゃん、洗濯は当番。 家事分担okってお兄ちゃんは良いお婿さんになるなぁ、 もらうのは私だけどね 。 9 名前:義理兄妹 2 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 22 59 19.85 ID JUm2/O/x ご機嫌な気分で朝の身支度を整え、朝食の用意をすると、結構な時間だ。 えっと、さっき洗面所で見かけたから部屋にいるのかな、お兄ちゃんは 遅刻させる訳にはいかない、未来の妻としてはね。 「お兄ちゃん、遅刻するよ~」 目に飛びこんできたのは、書類を見つめるスーツの男の人だった。 お兄ちゃんは身長は175くらいで普通だが、顔が少々強面の部類に入るから笑っていないと威圧感がでるし、真剣な表情は多少怖く感じる。 私が知らないお兄ちゃんの顔。私が届かない大人のひと・・・ 舞い上がっていたテンションが急降下する。 さっきまで笑顔だったのに今の私は仏頂面だ。 10 名前:義理兄妹 2 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 23 00 07.44 ID JUm2/O/x そんな私の態度が不思議なのか、こっちを伺うお兄ちゃん ごめん、お兄ちゃんが悪いんじゃないの こんな風に心配かけさせたり、八つ当たりしたりしてほんとに子供だ。 ああ、いやになる。 重い空気の中、朝食が進み、私は食事が終わったお兄ちゃんに飲みものを差し出した。 「またプロテイン入ってたりする?」 「だって筋肉つけないと、また体脂肪率戻るよ」 「いやいや、ランニングちゃんとしてるよ。結構な筋トレもしてますよ。そして激マズなのだよ、プロテイン」 「うん、じゃあ、腹筋割るつもりでいこうっぜ」 「おっさんの体に無茶をいいすぎだっぜ。いびりに近いっぜ。」 「ずべこべ言わないで飲め。いびりレベルを上げるわよ」 「やはりいびりだったのか!」 バカ話で少し私の気も晴れた。やっぱりお兄ちゃんは笑顔がいいよ。 私の知ってるお兄ちゃんでいてほしい。 アンニュイな気持ちが渦巻くなか学校へと歩を進め、午前の授業を消化する 四限目、校庭をみると、体育祭の練習をしていた。 みんな、両親が応援に来たりするのだろうか。 両親かあ・・・・・・。 私と両親との写真は少ない。それでも、時間のことを考えれば多いのかもしれない。二年という短い時間を考えれば ・・・ 子宝に恵まれない白城夫妻と近所で両親は有名だったらしい。 そんな中、お兄ちゃんを養子に迎えたが血の繋がった我が子というのが欲しいものなのか、 11 名前:義理兄妹 2 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 23 01 00.34 ID JUm2/O/x 長年に及ぶ不妊治療の結果、ようやく授かったのが私。 そして、幸せの絶頂期にあえなく二人ともども事故死。 二才の私はなにも覚えてないし、悲しいかと言われても分からない 。 むしろ幼少期にインパクトの強いものと言えば、お兄ちゃんにわがままをいって困らせたことかな 家は私たちのものになったらしけど、当時21のお兄ちゃんが2つの私を抱えて生きていくって・・・ まあ、生活費がヤバいときも何度かあったけど、行事事にはできるだけ顔を見せてくれたし、特に他の子の両親が羨ましいとかは思わなかったけどね。 ありがとう、お兄ちゃん。やっぱり、お兄ちゃんのこと考えると元気g フゥー 朝からのアンニュイモードを吹き飛ばしたときに右耳に息を吹きかけられた。 背筋を駆け巡る悪寒に耐え、右を向くと表情がまったく読めない鉄面皮こと 佐原 有希 がいた。 「なによ」 「いや、余命三カ月の患者みたいな顔から幸せで頭いっちゃってる顔に変化してていて、面白かったから」 「なにも、おもしろくないわよ」 「知らぬが仏」 はあー。なんでこいつは冗談を真顔で言ってくるんだろう。 この娘とは幼馴染。 今みたいに冗談も言えないほどコミュニケーション能力がなかったこいつの話相手になったのが小学校のころ いまでも、一番の友達だったりする。 同じ高さの目線で、同じ様な価値観を共有し、相手の考えをある程度予測できる、居心地のいい関係。 はあ、お兄ちゃんの考えなんてわかんないけどね。 駄目だ、今日は鬱スパイラルみたいだ。 せめて、同じ目線にたてればちがうのかな。 有希みたいに同い年なら考えてることもわかるのかな。 お兄ちゃんと同い年って・・・タイムスリップ?お兄ちゃんが17のときだから19年前? 12 名前:義理兄妹 2 ◆Xaq9.y7Ff2 [sage] 投稿日:2011/04/05(火) 23 01 46.91 ID JUm2/O/x 「あああ、もう!タイムマシンとかないのかな?」 「全く話がつながってないわよ、紗希。」 「だから、過去に行きたいの!19年前。わかれ、それくらい。」 「無茶言いすぎよ。そう、紗希はタイムマシンがほしいのね」 「そうよ。そういうありそうもないことにでもすがりたい気分なの」 「藁おもつかむってやつね。」 「そう。そんな気分なの」 「・・・私はタイムマシンなんかほしくないわ」 「!!なんで?いろいろ便利なことに変わりないじゃない」 「でも、タイムマシンがあれば、現在は無意味なものじゃない」 「無意味?なんでよ、自分の都合のいいように現在を変えることだってできる じゃない」 「でもそれって、今まで生きてきた時間は意味がないって言ってるようなもの よ。いやなことも楽しいことも全部含めて、私はここに生きているって思いた いの」 そういった、有希の目は同い年とは思えないほど、澄んでいてきれいだった。 「そうだね。私の17年は無為にしたくないかな」 「あら?ものわかりがいいのね、今日は」 「その減らず口どうにかならないの」 苦笑まじりの私に微笑をむける、有希。 この娘は気付かない大切なことを教えてくれる。 そうだよね、悔んだり、あり得ないことを考えるよりも、今、できることを考えようかな。お兄ちゃんと過ごした17年は変えがたいものだし。 お兄ちゃんのご飯を作って、一緒に暮らして、一緒に寝て、こんな幸せなこともないよね・・・私がこれ以上を望めば・・・砂上の楼閣なの? 戻る 目次 次へ