約 849,260 件
https://w.atwiki.jp/minidisc/pages/114.html
プレスリリース ホームページ ホームページ https //web.archive.org/web/20010714001656/http //www.sony.co.jp/sd/products/Models/Library/MDS-JA333ES.html ソニーeカタログサイト[Sony eCatalog] 製品紹介 https //audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/mds-ja333es.html http //www.petitcharat.com/jp/contents/mds-ja333es.av.html
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/742.html
『男の中の女』(1) 『男の中の女』(2) 『男の中の女』(3) 『男の中の女』(4) 『男の中の女』(5) 『男の中の女』(6) 『男の中の女』(7) 『男の中の女』(8) 『男の中の女 最終話』 『中野翔の日記』(1) 『中野翔の日記』(2) 『中野翔の日記』(3) 『中野翔の日記』(4) 『中野翔の日記』(5) 『中野翔の日記』(6) 『中野翔の日記』(7) 『中野翔の日記』(8) 『裏話』 『男の中の女』外伝 ドクオ 『問い』 『料理』 『女のド根性!!』 『甘い思い出』 『次元の果て・・』 魔王とのクロス 『偉人との出会い』 安価『お芋とラリアット』 『決意』 『崩壊と構築』 『看病』 『もう一人の栄光・・』 『家族の歩み』 『子育て奮闘気 保護者会編』 『逝去』 『幸せの形』 『日々・・』 『側面』 『ツケ』 『新婚生活』 『中野 希』 『魔法少女 始動』 『取材日誌、とある作者の素顔~』 『嗚呼、青春時代』 『礼子先生』(1) 『礼子先生』(2) 『礼子先生』(3) 『礼子先生』(4) 『礼子先生』(5) 『礼子先生』(6) 『礼子先生』(7) 『礼子先生』(8) 『礼子先生』(9) 『礼子先生』(10) 『礼子先生』(11) 『礼子先生』(12) 『礼子先生』(13) 『指導』 『現実へ・・』 『新たなる住人』 『新たなる騒動』 『罪の祝福』 『夢日和』 狼子とのクロス 『憎しみの愛』 『招待状』 『同窓会編』 『行事』 『病人』 『おさんぽ』 『親愛の情』 『樹』(1) 『樹』(2) 『樹』(3) 『樹』(4) 『樹』(5) 『樹』(6) 『樹』(7) 『樹』(8) 『樹』(9) 『樹』(10) 『ご都合主義の秘訣』(1) 『ご都合主義の秘訣』(2) 『ご都合主義の秘訣』(3) 『ご都合主義の秘訣』(4) 『ご都合主義の秘訣』(5) 『ご都合主義の秘訣』(6) 『ご都合主義の秘訣』(7) 『ご都合主義の秘訣』(8) 『ご都合主義の秘訣』(9) 『ご都合主義の秘訣』(10) 『表裏』 『参観日』 『一子相伝』 『活動記録 波乱の序奏』 『姉と妹』 『女3人そろえば・・』 『誘い』 『遠い再会』 『権威』 『託』 『休暇』 『進路への道』 『面影』 『お家騒動』 『お家騒動 閉幕』 『不条理な生活』 『蒼い炎』(1) 『蒼い炎』(2) 『蒼い炎』(3) 『蒼い炎』(4) 『蒼い炎』(5) 『蒼い炎』(6) 『蒼い炎』(7) 『蒼い炎』(8) 『蒼い炎』(9) 『蒼い炎』(10) 『蒼い炎』(11) 『蒼い炎』(12) 『蒼い炎』(13) 『蒼い炎』(14) 『蒼い炎』(15) 『蒼い炎』(16) 『蒼い炎』(17) 『女将』(1) 『女将』(2) 『女将』(3) 『女将』(4) 『女将』(5) 『女将』(6) 『まじっく⊆仝⊇ろ~ど』(1) 『まじっく⊆仝⊇ろ~ど』(2) 『まじっく⊆仝⊇ろ~ど』(3) 『まじっく⊆仝⊇ろ~ど』(4) 『まじっく⊆仝⊇ろ~ど』(5) 『まじっく⊆仝⊇ろ~ど』(6) 『Dark Purple』(1) 『Dark Purple』(2) 愚鈍と愚者のバラッド 前 愚鈍と愚者のバラッド 後 無題 2006/09/14(木) ◆Zsc8I5zA3U 無題 2006/09/18(月) ◆Zsc8I5zA3U 安価『パンツ』 安価『夜空に咲く花』 安価『ハルマゲドン』 『双子の片割れが女体化、でも女体化したのどっち?』 転送←狼子とのクロス 安価『餃子』 安価『かくれんぼ』 安価『バレンタイン中止させる方法について本気出して考えてみた』 安価『 巫女 』 安価『二羽の兎』 安価『花見』 安価『誘拐(する方)』 安価『究極超人あ~る』 安価『ロードローラー』(2) クロス『華の色香』 クロス『狼と喧嘩と応援と・・』(起) クロス『狼と喧嘩と応援と・・』(承) クロス『狼と喧嘩と応援と・・』(転) クロス『狼と喧嘩と応援と・・』(決) クロス『漢と漢』(起) クロス『漢と漢』(承) クロス『漢と漢』(転) クロス『漢と漢』(決) クロス『己と自分、チカラと力 』 クロス『たくさんの先生がいるけど一番の先生は深く関わった先生 』 クロス『短編集』 クロス『嗚呼・・』 クロス『因果断絶』 『スキャンダル・ティーチャー』 『未熟な前進』 無題 2011/06/23 ◆Zsc8I5zA3U 無題 2011/08/02 ◆Zsc8I5zA3U 主婦 2011/11/27 主婦 2011/12/05 『魔法少女リリカルお芋』~運命の暗示?運命の魔法少女誕生の巻~ 『魔法少女リリカルお芋』~宿命のライバル!?もう一人の魔法少女の巻~ 脚本 中野 希 注 今後一切リリカルシリーズは書きませんのでこの設定を使って続編を書きたかったらご自由にどうぞです 『とある おはなし』(前) 『とある おはなし』(後) 原作 中野 希 『雑記』 まったりとした話し合い(2008/10/23) 『過去話』2008/11/20(木) どの作品も自分の作品に出したいというクロスな要望があればご自由に使ってください 作者は涙を流しながら大歓迎です
https://w.atwiki.jp/ce00582/pages/478.html
panda33 男子通算平均加入年数2 (1)計算するデータ mttime(byear) 男子通算平均加入年数 (2)入力するデータ gamma(age)総脱退率 alpha(age)死亡脱退率 beta(age)障害脱退率 pdata10 男子脱退力 theta(age) 再加入率 pdata11 再加入率 startmis(age,car)男子被保険者 pdata13 男子被保険者 startmos(age,car)男子待期者 pdata14 男子待期者 m2(year,age)厚生年金被保険者 panda05 厚生年金被保険者 (3)数式 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (厚生年金.pdf) (4)プログラム プログラム (5)分析結果 リンク名 (6)リンク 財政再計算 (7)作業記録 6月17日 プログラム作成
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/121.html
45 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 00 23 54.38 yJ9TYJx+0 「なぁ・・雄二、俺は男だぞ・・」 「お前今女じゃんwwww」 一人の(元)男が一人の男に迫られていた。ご丁寧にも両親は旅行、妹は修学旅行と どこぞのエロ漫画みたいなシチュエーションであった。 「なぁ・・」 「・・悪い、帰るわ。」 俺は雄二に悪いと思いつつも雄二宅を後にした。 「はぁ・・ツンに相談してみるか。」 俺は携帯を取り出し友人にメールを打った。 48 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 00 38 11.85 yJ9TYJx+0 自己紹介が遅れた。俺の名前は翼・・元男だ。15の誕生日を迎えたとたん女に はや代わりしてしまった。医師の判断で元に戻れないことを宣告され、最初は カルチャーショックに陥り、趣味で作ったバンドにも参加できなくなった。どうやら、百分の1で ある日男が女になるらしい。女になった男は全て童貞・・後々調べてみると一種の突然変異で あるらしく原因はいまだに掴めていなかった。 「ふぅ~・・自宅に帰るか。」 俺は自宅へと足を進めた。 「・・・雄二のやつ、本気だったのかな・・」 雄二とは昔からの幼馴染で小学校の頃からの腐れ縁だった。最初に女になったときは真っ先に驚いた人物だ。 自分で言うのも何なのだが、女になったときは思わず体を触ってみた。・・胸はまぁまぁあり、ヒップは括れていて、顔は 元の顔にさらに女の子らしくした顔だった。 事実、街に出たときにもそういった会社に何度かスカウトを受けたことがある。・・瞬時に反吐が出て断ったがwww まぁ、雄二たち友人のおかげで何とか立ち直ることに成功し、女として生きてみようと思った・・内心はまだ男のつもりで いるがwwww・・っとなんだかんだ思ってしまっていたところでツンからメールが来た。 49 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 00 40 26.14 yJ9TYJx+0 “雄二はあんたにさりげなくアタックしてたのよ。 ほら、あんた結構かわいいじゃん。 きっと雄二も男として惹かれたのよ・・” ツンとは俺の女の友人で俺が女になったときにはかなり世話になった。慣れない女の体は 随分苦労した。ツンがいなければ俺はかなり戸惑っていただろう。それに服やら下着とかも お下がりだがかなりくれたので女の服を持っていない俺にはかなり助かった。 それにしてもあの雄二が・・まさか?あいつはただの幼馴染だ。そんなはずないだろ。第一、男のときの 俺をかなり知っているのは雄二だ。あいつだって男と付き合うのは嫌だろ。 俺はそんな内容をツンに送るとそのまま眠ってしまった。 52 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 00 58 11.73 yJ9TYJx+0 翌日、俺は目が覚めて準備を適当に済ますと学校へと向かっていった。 「おいうーwww」 「おっす。」 「お、ブーンにドクオwwww」 ブーンとドクオはツンと同じくこの中学の頃からの友人だ。ブーンは現在ツンと交際中で やることはやっているらしい、こいつは女にならなかった。ドクオのほうは俺と女についてなにやら話して いた童貞仲間で女になったら一緒に首をつろうぜwwと冗談を言い合っていたのだが、ある日を境にぴたりと 女の話をしなくなった。・・何かあったのだろうか?今度聞いてみる必要があるな。 そんな他愛もない話をしながら学校へ向かっていくと雄二と合流した。 「おっすwwww」 「おいうwwww」 「おっす。」 一瞬、雄二と目が合わさったのだが昨日の光景を思い出したので少し気まずくなった。 53 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 01 00 17.63 yJ9TYJx+0 「??翼はどうしたのかお?」 「あ、ああ・・なんでもないよ。」 「ふーん。それよりもバンドの練習は今日できるかお?」 バンドとは、俺とドクオと雄二とブーンが結成したVIP☆STRAで知名度はまずまずと いったところだ。俺がヴォーカル、ドクオがキーボード、ブーンがドラムで雄二がベースだ。 俺が女になる前は余り知名度はなく人気はでなかったのだが、俺が女になったとたん徐々に知名度は 上がってきた。 「あ、俺はできるぜ。ドクオと翼は?」 「俺もできるぜ。今日はバイトがないし・・翼はどうよ?」 「あ、うん・・できる。」 「よし、じゃあ、いつものところで練習だおwww」 こうして俺たちは放課後、バンドの練習することになった。 60 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 01 14 13.04 yJ9TYJx+0 「(´・ω・`)やぁ、ようこそ。ショボン楽器店へ・・楽器は自由だから自由に練習してくれ。」 「いつもありがとうございます。」 この人はショボンさん、この楽器店の店長だ。いつも俺たちバンドの連取場を提供してくれるいい人だ。 どうも若い頃は本格的にやっていたらしい。俺たちはいつもお言葉に甘えてこうして練習させてもらえてる。 「ところで翼君、ドクオ君はいるかな?」 「ドクオですか?あいつは今、ブーンのドラムのセットを手伝っていますが・・?」 「ああ、いいんだ。帰りに話があると伝えといてくれ。」 「(なんでドクオなんだ?)は、はい・・」 俺はわずかな疑問を抱えたままショボンさんにお礼をいいみんなのところへと戻った。 66 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 01 20 19.78 yJ9TYJx+0 「あ、お帰り。」 「ただいま。おい雄二、お前そろそろベースはガタが着てないか?」 「大丈夫だよwww」 「ならいいが・・」 俺は昨日のことなど忘れ、雄二とすっかり話し込んでしまった。俺は辺りを見回すとツンがたっていた。 ツンはどうやら俺を呼んでいるようだった。 「なぁ・・」 雄二は突然、真剣な表情で再び話しかけてきた。 昨日と同じ顔だ・・俺は昨日のことを思い出すとツンのことを思い出し 無理矢理、雄二から離れた。 「あ、悪い。ツンがちょっと呼んでるからな。」 「あ、ああ・・」 どうも今日の雄二にしては歯切れが悪い。やはり昨日のことが原因か・・ 俺はわけのわからないモヤモヤ感を感じたままツンのところへと向かっていった。 72 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 01 30 23.12 yJ9TYJx+0 「あ、何の用事?」 「ああ・・これブーンに届けてくれない?」 そういってツンが渡したのはお弁当だった。どうやら自作したらしい。 「自分で渡したらいいじゃんwwwブーン喜ぶよ。」 「い、いや・・ちょっと焦がしちゃってブーン喜ぶかわかんないもん//」 はぁ・・こいつらは典型的なバカップルだな。俺は適当にアドバイスをした。 73 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 01 33 07.38 yJ9TYJx+0 「お前何言ってるんだよ。ブーンお前の弁当かなり喜んでいるぜwwww 毎日俺たちに見せびらかしているほどだからなwww」 「本当!!」 「ああ、だから渡して来い。」 ツンは再び瞳を輝かせながらブーンの元へと向かっていった。 「は、はいこれ・・ちょっと焦げてるけど・・」 「大丈夫だおwwwツンの作ったものは何でもうまいおwwww」 「べ、別に、あんたのために作ったんじゃないんだからね///ただ材料が余ったから・・」 「はいはい、それは置いといて練習しようぜwww」 ドクオの合図で俺たちは持ち場に着いた。 80 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 01 44 38.53 yJ9TYJx+0 「じゃあ、行くおwww」 ツンが見守る中、ブーンの合図で演奏が始まった。ブーンはバンドのリーダーを勤めているので ブーンがリードする形となっている。ああ見えてブーンはリーダーシップを持っており、かなり 人をまとめるのがうまかった。 俺はみんなの演奏にあわせて歌って歌って歌いまくった。 「ストップだお。雄二今日はどうしたかお?」 「ああ、そうだな。いつもミスらない雄二が今日に限っては音がずれているもんな。」 はとは突然演奏を中止した。どうも雄二の音がずれているらしい・・ ドクオの言うとおりに有り得ないことだ。雄二は音をずらすことは有り得ない。 何せ音ゲーで培ったリズム感は抜群だ。ゲーセンではいつも1位をマークしている。 「すまん。今日はちょっと調子が悪くてな。もう一回やろう・・」 まさか昨日のことか?あいつもしかして引きずっているのか!? 俺はよからぬ不安を抱え込んだままこの日は何度も練習を繰り返した。 87 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 02 03 55.85 yJ9TYJx+0 練習が終わった帰り道、俺はドクオに伝言を伝えるとドクオはなにやらにやけていたような気がした。 まさかな。俺は途中でブーンたちと別れた後、雄二と二人きりとなった。 帰り際別れるときツンが俺に一言・・ “このまま、告白しちゃいなさい。” 何言っているんだあいつは・・でも、思えばこいつとは腐れ縁だったもんな。2人で 歩くとなぜか気まずくなった。・・男のときにはこんなのなかったのに、不思議だ。 「「なぁ・・」」 同時に喋ってしまった。俺は思わず緊張してしまったがこのままだと平行線のままなので 俺はさっきのことについて話すことにした。 88 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 02 08 07.46 yJ9TYJx+0 「お前・・今日は変だったな。いつもは絶対に音はずらさないのに・・」 「あ、ああ・・ちょっとな・・」 珍しく、よくしゃべる雄二にしてみれば口ごもっていた。・・いつもはよくモテていて俺とドクオ によく女の自慢話をしてきたのだが、あの時以来・・こいつの様子はおかしかった。 「お前、今日どうしたんだよ?熱でも・・」 「なんでもねぇよ!!・・すまん。俺今日はおかしいな。」 やはりこいつ。 「なぁ、お前昨日のこと・・」 「ん?」 「いや、なんでもない。」 俺は思わず言いとどまった。それから帰り道・・無言のまま俺は帰宅した。 91 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 02 18 16.65 yJ9TYJx+0 「なんで・・あいつと面と向かってなると話せなくなるんだ? いつもなら・・話せるのに。」 これは女としてはじめての現象だった。俺はベットに横になると突如として下半身が熱くなった。 「うっ・・何だこれは、まさか・・」 もしかしなくてもそうだった。俺はパンツを脱いであそこを確かめるとぐちょぐちょに濡れていた。 俺は女のオナニーの仕方などビデオ程度でしかわからなかったが、体が自然と動いた。 「・・・ん?あん。」 自分でもわからないぐらいに声を出していた。女ってこんなものなのかぁ・・っと感心する 暇もなく、俺は男とは違う独特の快楽に浸っていた。 「―――――ッ!!」 俺はイクとき、なぜか脳裏に雄二のことが浮かんでいた。俺はイキ終わると 濡れているあそこをさすりながら・・ 「なんで・・あいつが・・」 俺はわけもわからずそのままシャワーを浴びると着替えてベットに 飛び込みながら眠ってしまった・・ 97 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 02 48 37.53 yJ9TYJx+0 あれから数日たった・・雄二との関係はあれから少しギクシャクしていた。 バンドの練習ではミスを少なからずではあるが連出してしまうし・・ それと比例して俺のオナニーの数も増え続けていた。俺はこのままではどうにもならず ツンに救いの手を求めた。 「・・というわけだが、どうすればいい?このままギクシャクすると 後々バンドとかに支障が出るし・・」 ツンにしては珍しく黙りながらこう言った。 「その前にあんたは雄二のことをどう思っているの?」 「え・・そ、その・・あいつはただの幼馴染だし。腐れ縁で・・それに・・」 「それに・・」 「そ、その・・お、オナニーのことでイク時、なぜかあいつが脳裏にいるんだよ。」 俺はありのままをツンに話した。・・俺はあいつに“恋”をしているのかもしれない。でも、そんなのは結果論だ。あいつは俺のことを ただの幼馴染だと思っているかも知れないし・・ それに・・あいつは俺にとっては友人だ。それ以上それ以下でもない・・ 98 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 02 50 26.42 yJ9TYJx+0 「・・雄二はきっとあんたに恋をしているかもしれないわ。あんたは元男だからって “それ”を拒否しているかもしれないけど、元男とかを差っぴいても雄二はあんたに恋をしているわ。 “女”としてね」 ツンの言葉に愕然となった。雄二が女として俺に恋・・ますます有り得んっと言いたいところだが あの日のモーションが俺を誘ったとすると合点が行く。それに雄二が不安定なのも、きっと俺を意識しすぎて・・ それに俺自身、以前のように雄二と気軽に話すにも緊張していた。俺も・・無意識にあいつを意識しているのか? 俺は・・あいつのことを好きなのか・・ 99 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 02 50 57.12 yJ9TYJx+0 俺はとりあえずこのままではうまくいかないので本元の雄二に会うことにした。 「とりあえずあいつに話してくる。」 「行ってらっしゃい。翼、女として言うわ。・・頑張ってね。」 「・・ああ、何とか・・な」 ツンに見送られるまま俺は直感であいつのいる屋上へと足を運んだ。 「さて、ブーンに連絡を入れるか。あいつも2人のことを心配してたもんね。」 ツンは携帯を取り出しブーンへと連絡した。 107 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 03 17 07.05 yJ9TYJx+0 俺は屋上へとたどり着いた。屋上からは案の定、雄二が1人で立っていた。 「あ・・どうしたんだ?」 「・・雄二、話があるんだ。」 俺は真剣な表情で雄二を問い詰めた。 「・・雄二、俺のことをどう想っているんだ?」 「何だよ、藪から棒に・・」 「いいから答えてくれ!!」 俺は雄二に答えさせた。当の雄二ははとが豆鉄砲を喰らったような顔に なったがすぐに顔を変えて俺のほうを見つめた。 「俺・・はな、その・・なんていうか、お前が女になってから惚れてしまったんだな。こないだのこと なんて本気だったんだぜ・・」 俺はそれを聞くと心の中でニヤリとした。そうだ、こいつは俺に惚れていたんだ、それで不安定になってしまったんだな。 雄二の思いを聞いて大満足になった俺は全てをぶちまけた。 108 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 03 18 04.13 yJ9TYJx+0 「俺もな・・お前のことが好きだったんだよ。」 「え・・」 「お前とこうして話すたんびに心臓がドキドキして・・なんかこう、体が熱くなるんだ。 俺・・お前が好きだったみたいだ。」 不思議と俺の間では「何やっているんだ!!」っという感覚は全くなく、全ての思いのたけをぶつけて スッとしていた。 109 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/18(月) 03 19 12.78 yJ9TYJx+0 「・・んで、お前はどうなんだ、俺がこうして必死で・・(ry」 「・・うれしいってこういうことなんだなwwwww」 雄二は笑顔で俺に抱きついた。俺はたまらずうれしくなった。 本当にこいつは幸せもんだなwww 本当に好きでこいつがよかった・・ 「じゃあ早速、ファーストキ・・うげッ!!」 「・・バカ」 前言撤回、神様こいつとは後数回したらまともに付き合えるようです。 でも・・なんだかうれしい気分だった。空は青々としてまるで俺たちを祝福しているようだった・・ 「冗談だよwww」 「全く・・」 俺は雄二と手を繋ぎながらこの空を満喫していた。 fin
https://w.atwiki.jp/minidisc/pages/112.html
プレスリリース ホームページ https //web.archive.org/web/19991009084456/http //www.sony.co.jp 80/sd/ProductsPark/Models/Current/MDS-JA33ES_J_1/index.html 製品紹介 https //audio-heritage.jp/SONY-ESPRIT/player/mds-ja33es.html
https://w.atwiki.jp/pierre-simon/pages/12.html
Cicada3301について 概要 Cicada3301は暗号解読者もしくは言語学者を一般から募るために、3回にわたって一連のパズルを投稿した組織に付けられたニックネームのこと。 ㊟「シカダ」ではなく「シケイダ」なので間違えないように。 1回目のインターネット上でのパズルは2012年1月4日に始まり、約1か月間続いた。2回目は1年後の2013年1月4日に始まり、3回目は2014年1月4日にTwitterへの新たなヒントの投稿が確認された後に始まった。 主催者の目的は「暗号を解くことのできる高度な人間」を募る目的であったが、実際に暗号を解いた人間がどうなったのかはいまだ不明のままである。 「インターネット時代における最も複雑でミステリアスなパズル」と呼ばれ「インターネットの最も不気味な未解決ミステリーのトップ5」とされている。 その不気味さから、NSA、CIA、MI6、サイバー傭兵グループの人材採用ツールなのではないか。また、かの有名な「フリーメーソンの陰謀」だと疑う人も少なくない。 暗号の内容について 「こんにちは。高い知能をもった人間を探しています。探すために、ちょっとしたテストを作りました。このメッセージ内にヒントが隠されています。最後まで解き進み我々へとたどり着くのはごく僅かでしょう。お会いできるのが楽しみです。Good luck。3301」 突如、アメリカ版2ちゃんねる「4chan」に差出人不明で黒い蝶の画像と一緒にこれが投稿された。 世界中の暗号解読マニアは、こぞって解読に励んだが数週間経っても成功報告は一つも上がらなかったという。 そして声明発表から数か月後、「我々は求めていた人間をついに見つけました。これで長い旅路は終了します」というCicada 3301からのメッセージが投稿され、Cicada 3301を解読する手がかりは無くなった。 今でもネット上にCicada3301が出したとされている画像や情報が残っているので気になった人は調べてみてください。
https://w.atwiki.jp/a320/pages/176.html
gemei A330 Notes GA330 unbricking tool unbricking toolに関する覚書。 情報元 DINGUX :スペインのlinux開発エンジニアのbooboo氏。DINGUX開発者。2011.03.12 GA330 unbricking tool unbricking tool:http //www.mediafire.com/?ed998x4zj86c1a2 内容 A330_V1_10_2011_01_27.zip A330_V1_10_2011_01_27 ├─3D │ └─ddz.cc ├─A330.HXF ├─Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exe ├─C3S │ └─tdd.c3S ├─CN2009P_CFG_A330_LCM_TB_TD030WHEA1_320_240.DL ├─Emulator │ ├─CPS1.SIM │ ├─CPS2.SIM │ ├─gba.sim │ ├─md.SIM │ ├─MVS.sim │ ├─NES.SIM │ └─snes.SIM ├─IPL_V1_04.bin └─SDBurn_BootLoader ├─ChinaChipSDBurnTools.exe └─rom.bin 動作環境 WinXP HomeEdition SP3 (32bit版)で確認。 WinVista 64bit版では使用不能だった。64bit版OSは全てNGと思われる。 前知識:USB起動モード "Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exe"が、unbricking tool本体。(以下、unbricking tool) unbricking toolを使用するためには、USB起動モードで本体をPCに認識させなければならない。 丁果A320では、[Bボタン+Resetキー]でUSB起動モードとなった。 歌美A330でUSB起動モードにするためには、下記作業が必要となる。 (A320の[Bボタン+Resetキー]に相当) 1.起動用SDカードを作成 … "rom.bin"をSDカードに書き込む 2.起動用SDカードを本体に挿入 3.本体の電源をOFFにする 4.Downボタン(十字キー下)を押しながらUSB接続をする 作業手順 Step1:起動用SDカードの作成 1.作業環境の構築 (1) "A330_V1_10_2011_01_27"フォルダを"wk_GA330"にリネームする (2) "WK_GA330"フォルダをPCのルートに置き、作業フォルダとする。(C \WK_GA330) この作業は不要かもしれないが、説明の便宜を図るため。(理解しやすくするため) 要は「作業フォルダのパスを深くし過ぎない」ようにすること。 作業フォルダに全角文字列やスペースを使用するのは避けた方が良い。 8文字以下の英数字がベスト、と言われる。 2.マイコンピュータからSDカードのドライブを確認する 例:マイコンピュータに"SD / MMC(F )"と表示されている → F 3.バッチファイルを作成する (1)"SDBurn_BootLoader"フォルダ内に"test.bat"を作成する。 バッチファイルの作成が分からない場合、 "新しいテキスト ドキュメント.txt"を新規作成し"test.bat"にリネームすれば良い。 (2)"test.bat"を右クリック→編集 で、下記2行を記載する。 ChinaChipSDBurnTools.exe F rom.bin PAUSE "F "の部分は自分のPC環境に合わせて書くこと。(booboo氏ブログの説明では"I ") 4.バッチファイルを実行する (1)"test.bat"をダブルクリックしバッチファイルを実行する。 (2)成功時に表示されるログは下記の通り。"IPL (For SD) ノユツシウノケヲ!"と表示されれば良い。 Step2に進もう。 C \WK_GA330\SDBurn_BootLoader ChinaChipSDBurnTools.exe F rom.bin SD BurnTool v1.0 メェノユツシエナナフ F ナフキ・ E ナフキ・ F ソェハシノユツシ ... rom.bin 2,6 IPL (For SD) ノユツシウノケヲ! C \WK_GA330\SDBurn_BootLoader PAUSE 続行するには何かキーを押してください . . . (3)以下は失敗の一例。(Time Out) C \WK_GA330\SDBurn_BootLoader ChinaChipSDBurnTools.exe X rom.bin SD BurnTool v1.0 メェノユツシエナナフ X ナフキ・ E ナフキ・ F ウャハア」ャテサモミメェノユツシオトSDソィ C \WK_GA330\SDBurn_BootLoader PAUSE 続行するには何かキーを押してください . . . Step2:unbricking toolの事前準備 (ドライバファイルの用意) 1.Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exeを起動する 2.左上「安装??」ボタンを押下し、"ヌ・カッーイラーヘノ!"と出たらOKボタンを押す。 3."C \Windows\System32\ChinaChipUSB"に以下の2ファイルが生成されていればOK。 CC1800USBL.inf CC1800USBL.sys 4.ここまでは前準備。このファイルは後ほど参照する事になる。 Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exeは閉じても良い。 Step3:USB起動モードで接続 1.Step1で作成した起動用SDカードを本体に挿す 2.本体の電源をOFFにする 3.Downボタン(十字キー下)を押しながらPCにUSB接続する 4.接続音がすればOK。USB起動モードで接続した事になる 5.本体の電源をONに入れておこう。 Step4:ドライバファイルのインストール (初回のみ) 1.新しいハードウェアの検出ウィザードが起動する 2.「一覧または次の場所からインストールする」を選択し「次へ」 3.「次の場所を含める」のみをチェックし、 「参照」ボタンで"C \Windows\System32\ChinaChipUSB"を指定。 「次へ」ボタンを押下 4."新しいハードウェアの検出ウィザードの完了"と表示されればOK。 「完了」ボタンを押下 Step5:unbricking toolの使用 1.Burning_tool(CC1800 V1.14)_W35.exeを起動する 2.下記の通り指定する。 (1)BOOT文件:← 同梱の"IPL_V1_04.bin" (2)系統配置:← 同梱の"CN2009P_CFG_A330_LCM_TB_TD030WHEA1_320_240.DL" (3)系統文件:← 同梱の"A330.HXF" (4)開机動画/関机動画は指定しなくても良い 3.左側下ボタン「??系?」を押すと、リカバリが開始する。 4.リカバリが完了したら、エミュレータファイルを本体GAMEフォルダ下に配置すること。
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/173.html
◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/21(木) 23 52 53.33 XhPB7zlN0 「ヒヒヒ・・流石のお前も袋にされちゃかなわんだろwwwww」 俺の名前は、相良 聖・・今ちょっとした厄介なことに巻き込まれている。まぁ、たいしたことじゃないが俺たち男は すぐこうして喧嘩になる。1人1人はこの俺の力にかかればたいしたことはないが、集団で集まってくると厄介なものだ。 ま、こういうことは中学校の頃から体験済みだが・・ 「行くぜ・・今日こそその生意気な口をへし折ってやる!!!」 「・・やってみなよ。」 そしてゴングが鳴らされた。試合開始だ。 こうなれば誰だろと俺は容赦はしない。こいつらに教えないとな・・ 俺の恐ろしさを・・・ ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 04 08.76 vmrnrQZC0 「ハァハァ・・後はてめぇ1人だけだな。」 「アワワワ・・」 俺は20人はいるだろうか・・あっという間に周りを掃除して残るは一人だ。こいつが首謀者だということは わかりきっていたので俺はあえて残したのだ。俺はじわりじわりと追い詰めることにした。 角材で殴られたところはヒリヒリするが・・ 「さぁって・・わかってるよなぁ。」 「た、頼む!!も、もう手出しはしないから・・・アベラッ!!」 俺はこいつの意見を一切無視して殴り飛ばしてやった。殴られた奴はきれいにすっ飛んで地面へとダイブした。 「う・・ガクッ!」 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 05 08.21 vmrnrQZC0 「ケッ・・男なら命乞いするな。」 このときの俺は輝いていた。そう・・中学時代から名を馳せたこの俺に逆らうものなど微塵もなかったのだ。 生まれついた腕力とタフさ・・まさに無敵だった。中学時代の頃は数々の相手に喧嘩を買っては相手を 叩き潰していた。まさに俺にとって男とは力であった。 そう、このときまでは確かに俺は無敵だった。突如としてやってきた“あれ”がなければ!!! 「フフフ・・俺は無敵だ!!!!」 俺は周りを見回し満足しながら最期の男の日を謳歌していた・・ ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 16 45.29 vmrnrQZC0 翌朝・・俺はすがすがしい朝を迎えていた。しかし、体が重い・・なんでだ?昨日は角材で殴られたが すぐに痛みは引いてきたのだが・・それに肩にかかっているのはなんだ?俺はよく見ているとやけにさらさら していた。 「これは髪・・俺は短髪にしていたのだが、なんで・・」 それに、やけに部屋が大きく感じる。やたら服がぶかぶかだしいつもは小さいベッドが大きく感じる。 俺はかなりの違和感を抱えたまま洗面所に向かった。 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 20 53.04 vmrnrQZC0 俺は洗面所に向かうと一呼吸おいた。 「・・なんじゃこりゃ!!!おおおおおお、俺が・・女になっている・・」 俺は鏡を見てみるとすらりと整った顔立ち、さらさらのロングヘアー、透き通るような肌・・ それに豊満な胸にキュートなお尻・・これは夢だ。そうに決まっている!!!第一、俺がこんなかわいい 女なわけがない!!そうだ、これは漫画か何かの世界に入り込んだんだ。そうに違いない。 ならさっさと俺を元の世界に返してほしい!!こんなふざけたことがあってたまるか!!! 「イデデデッ・・・痛い、夢じゃない・・ってことは・・」 俺は肌をつねってみると痛みが生じた。どうやら俺は・・本当に女になったらしい。俺はそれを確認すると サーっと血の気が引いた。漫画だと顔に線がいくつも立っている状態だ。 「俺が・・女・・ハハハハハ・・」 俺は放心状態になり、乾いた笑いをしながら親の元へと歩いた。 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 28 57.05 vmrnrQZC0 俺は放心状態で自我を失いそうになるも・・両親のものへと向かった。 「おはよう・・」 「おや、聖にしては声が高いな?」 「聖、朝からふざけないで・・」 俺は両親のいる台所へ向かうと一応挨拶をしたのだが・・母親が振り向き俺を凝視すると、 この空間は無音空間となり朝のすがすがしい音が響いていた・・ ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 29 32.80 vmrnrQZC0 「ど、どこのお嬢さんですか!!まさか!!聖が誘拐!!!」 「か、母さん落ち着くんだ。聖は確かにツッパッていて悪相応だが誘拐なんてしてないじゃないか。 聖を信じよう。」 こいつら・・俺は徐々に怒りのオーラを高めながら机を大きく叩いた。 「てめぇら!!!何勝手なことをほざいているんだ!!!俺はあんたらの息子の聖だ!!! 朝起きたらこんな体になっていたんだよ!!!!」 「「・・へっ?」」 両親は俺の声に圧倒されてしばらく固まっていた。 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 35 11.57 vmrnrQZC0 俺は何とか元の表情に戻った両親に今までの経緯を説明した。 「・・というわけだ。俺は朝起きたらなぜか女になっていたわけだ。」 俺は説明をし終えると母さんのほうが俺に真剣な顔つきで話しかけてきた。 「・・・聖、親の私たちからこんなことを聞かれるのは嫌でしょうけどはっきり答えなさい。 あなたは童貞なの?」 俺の頭の中では脳みそが真っ二つに割れていた。突然のことで俺もわからなかったのだが、珍しく 真剣な表情の母親に押されてついつい怒りを忘れて答えてしまった。 「・・ああ、そうだよ。」 俺のマジの告白に母親はさらに詳しいことを説明してくれた。 ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/22(金) 00 41 46.50 vmrnrQZC0 どうやら、男性にはいきなり女体化してしまう病気があるらしい。通称、女体化シンドロームというらしいが これに該当するのは俺みたいな童貞野郎で15か16歳の誕生日を迎えてしまうと体の細胞が変化して 急に女になるらしい。俺は日にちを確認してみると奇しくも今日は16の誕生日だった。・・なんとも酷い話だ。 そういえば前、学校でなんか話してたな・・まぁ、授業はいつもサボっていたから知ったこっちゃないが・・ それにしても・・俺はこれから女として生きていくしかないのか・・ 「・・残念だけど、女体化シンドロームは難病で未だに治療法がないのよ。」 「マジかよ・・じゃあ、俺は一生女として生きろってか・・」 母さんは黙って首を縦に振った。俺は・・頭を抱えて今の現状を受け入れざるを得なかった。 350 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 20 55 02.33 b4XJfRWw0 ここで参上wwwwwww 保守代わりに投下する。 「で、でも・・あんた結構いい美少女に変身したんだしね・・」 「そうだぞ。父さんだって今の聖の姿には正直・・」 「うるせぇ!!!俺は・・俺は今まで男だったのに・・チクショォォォォ!!!!」 俺は空しく部屋へと駆け込むことになった。今まで、自分の部屋に駆け込んだのは初めてだった。 部屋に入った俺は重大なことを忘れていた。そう、男と女の最大と違いといえば・・“力”だ。俺が女に なった今、がくんと力ががた落ちしているはずだ。そうなってしまえば今後、喧嘩をするときかなりの支障に なってしまう。俺はこぶしをぎゅっと握り締め部屋にあったサンドバックを力いっぱい殴った。 354 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 21 12 04.51 b4XJfRWw0 「・・まずいな。」 俺は力いっぱい自分の力を試した。サンドバックは勢いよく飛んだが、前ほど飛びはしなかった。 「力はそこらの男よりは強い程度か・・チッ、これだとやられるのは時間の問題だな。」 しかし、女になると体力が落ちる代わりにスピードが上がっていた。おかげで小技はそこそこ決まるのだが、大技が できなくなってしまった。俺は頭を抱えながらこの状況を打破するために考え始めた・・ 「クソ・・野郎と本気でやるとなるとこっちが先にくたばってしまうし・・どうすれば」 俺はしばらく考えるとある方法を思いついた。・・だが、それは俺にとって余りいいものではなかった。 「チッ・・気に食わんがあそこへ行くか。」 俺は覚悟を決めるとあそこへと行くことにした。 374 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22 06 34.14 b4XJfRWw0 「おい、ジジィはいるか?」 俺が立っているのはとある道場の前・・この道場は俺の家からすぐ近くにあって ガキの頃から度々ちょっかいをかけていた。まぁ、この道場は合気道を使うらしく楽には勝てなかった。 だけど、全員返り討ちにしてやった。そのときにこの道場の主であるジジィがえらい俺を気に入ってか しつこいぐらいの勧誘を仕掛けてきた。 まぁ、俺流に丁重にお断りしたが。 そんなわけで俺は無理矢理道場を案内してもらうと案の定ジジィがいた。 「誰じゃ?宅急便ならそこに・・」 「師範・・その、相良・・聖です。」 「聖じゃと!!す、すぐ通せ!!・・これで後継者に悩まんで済むわい。」 俺は道場に入ると周りの男たちから「オーッ!!」とか「マジ可愛い・・」とかの声を聞いたので気分が 悪くなった。ムカついた俺は周りの男共にキリッとガンをつけると周りは水を打ったように静かになった。どうやら女になっても この手は使えるらしい。気持ち悪い周りを黙らせると早速ジジィと一対一となった。 375 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22 07 17.79 b4XJfRWw0 「え、ええ・・ゴホン。娘さんが私に何の用かな・・」 「て、テッメー、人が・・じゃなかった。俺は相良だ。・・話せば長くなるが」 俺は嫌をも承知でジジィに今までのことを話した。話を聞いてようやくジジィは俺の話を飲み込めたようだ。 「・・なるほど。それで武道を学びたいと。」 「ああ、空手だと隙があるし、効率のいい合気道を学びたいと思ってな。 頼む。俺に武道を教えてくれ!」 ジジィは顎で手をかけながら考え込んだ。 「いいじゃろう。・・形はどうであれお主の口からそれが聞けてうれしいわい!!」 「本当か!!じゃあ、早速頼むぜ。」 俺は男のときの力の代償である武道を学ぶことになった。 380 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22 22 14.54 b4XJfRWw0 あれから数日経ち、俺は学校そっちのけで道場篭りの日々は続いた。 ものの3週間程度で俺の最終試験が行われた。 最終試験はジジィとのタイマンだった。このジジィを倒せば俺も晴れてこの道場から卒業だ。 俺はいっそう気合を高めて構えた。 「すごいぞ・・やはりお主はわしの見立てとおりじゃ!!」 「何でもいいからさっさとしやがれ!!」 「では・・行くぞ!!」 じじぃがいきなり攻撃を加えてきた。しかも・・反撃する隙すらなかった。だけど俺は必要最小限な動きで ジジィの攻撃を捌いた。さすが、道場の主であって相手が女だろうと容赦はしない。俄然、俺は気合を入れて 構えなおした。 「フッ・・流石、様子見は無用だな。」 「これでも道場の主じゃからの・・」 「その減らず口・・叩きなおしてやるぜ!!!」 今度は俺がジジィに向かって攻撃を加え始めた。 390 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 22 38 34.04 b4XJfRWw0 俺はジジィに突っ込み効率よく攻撃を加えた。以前に試合で俺は我武者羅に攻撃した結果、体力が尽きて負けてしまった。 そこでジジィは以前のようなタフさを生かしてくれた攻撃ではなく、スピードを利用した攻撃を教えてもらった。以前までは なかなか体に慣れなかったがこの直前、ようやく体になじんできたようだ。 俺はジジィの防御を掻い潜り、的確に効率よく隙を突きながらジジィにダメージを与えていった。 「やりおるの。攻撃もさることながら、先ほどの防御・・まさに体になじんでる。 よくここまでの短期間で成長したのぅ・・やはり、お主はわしが思っていた以上じゃ!! 女になっても変わりはない。」 「ヘッ、そりゃどうも・・じゃ、行くぜ!」 それからも俺は自分のペースを貫き、ジジィに的確に攻撃を加えていった。 「ま、参った・・本当に容赦のない奴だ。・・免許皆伝だ。」 「本当か!!・・よっしゃ!!これで野郎と揉めたときに何とかなるぜ!!ありがとな!!」 ジジィの敗北宣言と免許皆伝を聞いた瞬間、俺はうれしくて旋風のように外へと走っていった。 406 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/23(土) 23 04 07.98 b4XJfRWw0 「さて・・今日から学校か」 「いいこと、女の子が喧嘩をしちゃいけませんよ。・・それに昨日のことはよく覚えてる?」 学校当日、あの道場のことは女性化の準備期間として学校から公認の欠席にしてもらった。どうやら、女になったら法律で 1ヶ月程度の準備期間がもらえるらしい。道場帰りにやけに気合の入った母さんからやれ女のマナーやいろいろなことを言われた。 まぁ、野郎と揉めることがあってもあれがあるしな。 「しかし、女性の制服って物は着にくいな。」 「わがまま言うんじゃないよ。」 「・・んじゃ、行ってくるわ。」 俺は自宅を後に、学校へと向かっていった。女で初めての登校日・・ 一体どんなものかねぇ・・ 418 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 17 24.98 b4XJfRWw0 「あれが・・あの相良か・・」 「女になったって聞いたが・・すげぇ、美人じゃん。」 登校するや否や、周りの男共はこれだ。全く、気持ち悪りぃ・・男と交際? 考えただけでゾッとするぜ。しかし・・女になっても暇なもんだ。俺は1時間目の 授業には出席もせずに屋上へと向かっていた。 「・・ふぅ、なんだかな。」 はっきり言って予想とは大違いだ。予想では俺に恨みを抱いている野郎共が俺が女で あることをいいことに腕力で威圧するのかと思ったのだが、実際は手を返したように 蜜に群がる蜂のように俺気持ち悪い視線を送ってくる。・・全く、とんだ見当違いだぜ。 俺は青空を見上げるとどこからか揉め合っている声が聞こえてきた。 421 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 21 25.31 b4XJfRWw0 「や、やめてくれお!!・・もうお金はないお」 「んだと!!てめぇ、ふざけてるのか!!!」 「おい、俺たちをなめるなよ!」 どうやら、カツアゲ真っ最中だ。そういや、カツアゲられている奴は・・確か隣のクラスの内藤って言ってたな。 俺は見ていると奴らは内藤を袋にしていた。そういえば合気道の成果を試していなかったな。 いっちょ奴らで試してみるか。 俺はDQNグループの元へと向かっていった。 「や、やめてくれお・・うわぁ!!」 「うるせぇ!!てめぇが金持ってこないのが悪いんだろ!!」 「こうでもしないともってこないからなwwww」 「おい、てめぇら・・全く、男らしくないことしやがって。」 颯爽と登場した俺はいつもなく輝いていた!!・・気がした。 427 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 30 07.13 b4XJfRWw0 「ゲッ・・お前は・・」 「さ、相良か・・」 二人とも俺の正体がわかるとビビッていた。・・だが、抵抗してこないと張り合いねぇな。 内藤のほうはというと・・俺の影で隠れていた。いい気なものだ。・・後で締めてもいいかな? 俺はビビッてるDQNたちに向かって語気をいっそう強めた。 「全く・・カツアゲして抵抗もなしか。ふぬけなやつらだ。」 「なんだとッ!!」 「・・そういや相良って女になったて言ったな。弱っているチャンスだぜwwww」 「そうか!!お前頭いいなwww」 おうおう・・ようやくやる気になってくれたか。こうでなくちゃ張り合いがねぇからな。俺は腕を組み 堂々とした姿でDQNたちを見下した。 「フーッ・・ようやくやる気になったか。そうだな・・ハンデとして俺は腕は使ってやらねぇから さっさときな。」 「ふざけやがって!テメェ!!なめんな!!」 「俺たちがお前締めれば怖いもんなしだぜ!!!」 そういってDQNたち2人は俺に向かっていった。 433 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 48 57.02 b4XJfRWw0 「うらッ!!」 「女になって後悔するなよ!!」 1人が正面、もう1人が左側と向かっていた。俺は自分の間合いにひきつけると 正面から俺の顔を殴ろうとする奴がいたので瞬時に背後に回りこみ、横腹に思いっきり 蹴りを入れてやった。 「うがッ・・本当に女の力かよ。」 「顔は女の命・・っと言ったところかな。・・さて、残るはてめぇだ!!」 「ヒィィィ・・」 情けない・・もう1人は1人締めてしまうと瞬時にビビッていた。 俺はかなりムカついたのでいきなり手を使い顔面へ2発程度パンチを入れて 怯んだところを膝で腹に入れてやった。 するともう1人の方はがくんと倒れてしまった。 434 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 49 57.47 b4XJfRWw0 「て、てめぇ、きたねぇぞ・・」 「バーカ!!言われて「はい、そうですか」って実行する人間なんてそうそういねぇよ。」 「ちきしょう・・」 腹に蹴りを入れたほうが捨て台詞を吐きながらもう1人の方を抱えてその場から消えた。・・はっきり言って予想以上だ。 野郎どもをこうもあっさりと倒してしまうなんて・・やはりあのジジィのところへと来たのは間違いじゃなかったようだ。 俺は自分の成長振りに自画自賛すると横にいてた内藤がオドオドしながら俺のほうに振り向いてきた。 「あ、ありがとうだお・・」 「お前よ、男ならあんな奴らに負けんじゃねぇぞ。・・しかも、そんな態度だから 舐められてしまうんだよ。わかるか?」 「あうあう・・」 そんなんだから舐められるんだよ。俺がその場から立ち去ろうとしたときに 1人の女が全速力で屋上へとやってきた。 こうなったらもう何でもきやがれ!! 438 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/09/23(土) 23 55 23.63 b4XJfRWw0 「ちょっとブーン!!大丈夫なの!!!」 「ツ、ツン・・俺は大丈夫だお。それよりなんでここに着たんだお?」 「べ、別にあんたが心配でこんなところに来たんじゃないんだからね!!・・そ、その」 どうやら女のほうは奴らの仲間ではなさそうだ。俺はそれに安心した。 それにしても、全く何やっているんだか。くだらないね。俺はその場から立ち去ろうとすると女のほうが俺に絡んできた。 「ちょっとあんた!!お金ほしさにブーンにこんなことするんて・・」 ハァ?何言ってるんだこの女は? 「ツ、ツン・・その人は・・」 「ブーンは黙ってて!!・・あんた、以前は男だったじゃないの。いつもそんなことをしてたのね。」 俺は怒りを堪えながら女のほうをキリッと睨み付けた。だけど、女のほうは怯むどころかこちらを睨み返してきやがった。 おもしろい。この俺とやり合おうって気だな。それにこっちもあらぬ疑いをかけられては堪らないからな。 俺はおびえる内藤を尻目にこの女と別のバトルを繰り広げていた。・・さすがに、女相手に拳は使ったらまずいよな? 441 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 03 43.52 IRTHd71m0 「・・そいつはほかの奴らにカツアゲされてたんだよ。そんで俺がこいつを助けたんだよ。」 「う、嘘言わないでよ!!相良って言ったらかなりの不良じゃない。 ・・そんなの信じろって言うほうも無理よ。」 いちいちムカつく野郎だ。・・相手が女であれば俺の拳が飛んでるね。それに俺はカツアゲするほど心は みみっちくない。 「・・フンッ、信じなきゃ信じなくてもいい。」 何を言ってるんだ俺は!!女になってから腑抜けになってしまったのか!!そうじゃないだろ。 「てめぇこの野郎!!」とか「ふざけんな!!」とか言うものなのに・・ 女同士の争いは難しいものだ。 「・・とにかく、俺はそいつを助けた。嘘ならそいつに聞いて見るがいい。・・じゃあな。」 俺はそういって屋上から立ち去った。・・全く、胸糞が悪い!!俺は不本意ながらあいつを助けた。 チッ、俺は人からも信用されない奴に成り下がったのか。 喧嘩には勝った。だけど・・胸糞の悪い勝ちだった。 448 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 13 55.95 IRTHd71m0 俺は1人、昼食を食べているとあの女が俺の元へとやってきた。息切れをしているようだとどうやら俺を探していたようだ。 後ろを見てみると内藤がひょっこりと立っていた。 「・・なんだよ。」 「そ、その・・ごめんなさい。」 最初からあの怒号が飛び込んでくるのかと思いきや、いきなり拍子抜け・・女のほうは 面と向かって俺に謝ってきた。俺はいきなりのことでびっくりした。 「あんたが立ち去った後、私ブーンから事情を聞いたのよ。・・そうしたらあんたの言っている事と 同じことを話していたわ。それを聞いて私・・」 ふぅ・・ようやく理解してもらったようだ。・・まぁ、男の頃はこんなことは慣れっこだったが、謝ってもらったことは あまり慣れていなかった。まぁ、騒動を起こすほうだったからな俺は・・ 「その・・ごめんなさい。私、事情も知らずにあんなこと言ってしまって・・」 「ツンの事・・許してくれるかお?」 内藤の言葉に俺は軽くうなずき、ツンと呼ばれた女を許してやることにした。 452 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 27 59.13 IRTHd71m0 俺たちは軽く自己紹介をした後、お昼休みが終わりに差し掛かって俺は立ち去ろうとすると 内藤たちが俺を呼び止めた。 「ねぇ・・あんた、いつも1人なの?」 「ああ・・」 「じゃあ、ぼくたちと一緒に帰らないかお?」 何言ってるんだこいつらは?俺と関わっただけで目を付けられるぞ・・ 「あのなぁ・・お前たち、俺の事知ってるか?・・俺はこれでもかなりの奴に恨みを買われてるんだぞ。 俺に関わるのはやめておけ。」 そうすればこいつらの身の為だ。俺は常に1人で過ごしてきた。勝手に子分と名乗る人物が着いてきたが、そういったコバンザメが 嫌いな俺は殴り飛ばして常に一人になっていた。・・まともな友もいない。そんな生活を俺は望んで送っていた。 そう・・たった1人、それが俺の心地よさで絶対的な象徴であった。 456 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 39 27.58 IRTHd71m0 「・・そんなの関係ないわ。あんたがどんなに恨みを買われようと、あんたはブーンを助けたわ。」 「俺・・正直自分が情けないと思っていたけど、君が救ってくれて正直うれしかったお。」 何言ってるんだこいつ等・・全く、訳わかんねぇよ!! 「そりゃ、私たちはあんたのことも知らないし、悪名しか知らないわ。・・でも、私思ったの。 あんたは絶対寂しいって。」 何言ってるんだ、この俺が寂しい?・・んな訳ないだろう、この俺が・・寂しいだなんて。 そんなわけ・・ない。 457 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 41 29.12 IRTHd71m0 多分・・ 俺は一人でそうしていたから・・・ 寂しさも・・ 怒りも喜びも悲しみも!!! スベテヒトリデカカエコンデイタ だから俺は1人の道を選んでいた。いや、そう望んでいた。何も要らない!!友も友情も仲間も!! タダナニモイラナイ、俺ハ一人ガイインダ。 俺がそんな感情の中、ない当は俺にてを差し出してきた。 458 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/24(日) 00 42 30.98 IRTHd71m0 「ぼくは、君に助けられて本当に感謝してるお。だから・・俺たちと一緒に “一緒に帰ろうお” 」 一緒にか・・この俺と・・俺はそのときに別の感情が湧き出ていた。あたりざわもない何気ない言葉・・ 友情なんてくだらねぇ!!ざけんな!!!・・そういつも思っていた俺に いつも一人で過ごしていた俺に・・ “一緒に帰ろう”だと・・ なぜか、断る気にもなれずに俺はつい、こう言ってしまった。 「あ、ああ・・」 俺はなぜこう言ったのか・・自分でもよくわからなかった。ただ、俺は・・こいつ等と帰りたかったのかな? ああ!!情けねぇ!!・・そう思っていても俺は訳のわからないままこいつ等の言葉に乗ってしまった。 322 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21 54 39.65 wn+JCvxG0 初めて人と下校・・俺は正直奇妙な気分になっていた。俺は授業が早めに終わったので 内藤たちを律儀に待っていた。待って数分が経ち、内藤たちが女以外にもほかの奴を 引き連れていた。 「遅れてごめんお。ここにいるのが僕の友人のドクオだお。仲良くしてくれお。」 ドクオと呼ばれた人物は俺の姿を見ると少しびくついていた。・・なんだかムカつくな。 「あ、あんたがあの・・相良か。へー・・女体化したって聞いたが なかなかの美人だな。」 「・・まあな。女の中の女でも目指してみるか?」 まぁ、最初はどんな風になるかと思ったけど話すにつれてドクオのほうも 最初のおどおどした雰囲気も抜け、道が進むにつれて結構話し込んでいた。 323 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21 55 23.00 wn+JCvxG0 「ブーンを助けてくれてありがとうな。こいつ気が弱そうだけど結構優しいやつなんだ。 まぁ、こいつは優しさゆえに争い後とは嫌いな性質だな。」 「そういわれると照れるお。」 「あのな・・」 まぁ、結構気が合ってるじゃねぇか。それにこいつらといるとなんとなく楽しい・・かもしれない。俺たちはポツリポツリと話していると ツンが俺に話しかけてくれた。 「そういえば、あんた女の子についてはどれぐらいの知識があるの?」 「あ、ああ・・こないだから母さんに言われたな。・・まぁ、生理面に ついては把握している。」 「てことはあんたは女の子の服については全く無頓着なわけね。」 服だと・・それなら男の時のを代用できるんじゃないのか? まぁ、母さんに女のトイレやら生理やら、挙句の果てには男とのセックスに ついてありとあらゆる事を聞かされたな。ファッションについてはそういやなんかぶつくさと言ってたな。 「でも、服なんて男の頃のもので十ぶ・・」 「甘いわあんた!!・・そうだ、今週あたしたちと街に行きましょう。そこで私があんたの服を ばっちりコーディネートしてあげるわ。ついでに身の回りのものも買っといたほうがいいわね。」 おいおい・・なんでそこまで話が飛躍するんだ。俺が少し困惑しているとドクオたちが話しに乗ってきた。 325 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/09/26(火) 21 56 27.34 wn+JCvxG0 「そういえば俺も買い物があったな。ブーンはどうだ?」 「俺もたまには買い物したいお。」 え・・こいつらも行くって事は、傍目から見たらダブルデートじゃねーか!!! そんなの俺は嫌だぞ!!男となんて・・考えただけでも反吐が出そうだ。だが、こいつら3人を 止める気力など今の俺にはなかった。そして、話はどんどん進み結局今週の休みに街へ買い物へ 出かけることが決定した。 「楽しみだおwwww」 (女の子2人とショッピング・・いいじゃねーかwwww) 「じゃ、今週の休みね。」 3人は別れ際にそれぞれのセリフを言いながら帰宅していった。
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/190.html
714 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 17 22.33 x0AHogcR0 あの一件から・・数日後、俺たちは晴れて(?)付き合えるこっととなった。まぁ、相変わらず俺らの口調かかわらんが いい関係(?)へと発展しようとしていた。 「おい、パン奢ってくれ。」 「お前な・・何度も俺にたかるな!!」 「るせぇな!!!俺の彼氏なら俺のために尽くせ!!」 恋人同士の良好な関係・・っとでもいえるのかね?んまぁ、とりあえず俺たちはあらゆる困難を乗り越えながらも うまく付き合っていた。 「ヘヘヘッ・・サンキュ!」 「はぁ~・・お前もたまには自分で働けよ。」 「ドアホ!・・俺は働く代わりにお前に尽くしてやってるじゃないか」 俺なりの尽くし方・・それは各自でご想像いただきたい。俺はあいつに買ってもらったパンを奪うと颯爽と内藤たちの 元へと向かった。 715 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 28 52.77 x0AHogcR0 恒例の昼食・・俺らは屋上へと向かい昼食をとっていた。 「チッ・・あの野郎買ってきたものを間違えてきてやがる。」 「あんた、文句言える立場じゃないでしょ。」 「ヘッ!俺はあいつの彼女だ!!彼氏は彼女に奢るのが常だ!!俺が男のときもそう 考えてきたぞ!!」 ツンに言われながらも俺は自分の意志を貫いた。男は女に奢らなきゃあかん。でなければ 男が廃るからな。そういえば今日はドクオがいないな・・どこに行ったのだろう? 俺はドクオの居場所を内藤に聞いてみた。 「おい、内藤ドクオは?」 「ドクオは今日は買い物に行ってるお。何でも新しいエロゲが・・」 あんの野郎ォ!!俺の目の前でサボるたぁ堂々としてるなおい!!道場へ着たらみっちりと 稽古つけてやる!! 俺はパンを食べながらドクオの特別特訓メニューを考えていた。 718 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 43 46.19 x0AHogcR0 定番の学校が終わり放課後、俺らは道場へと向かうことにした。あの件以来ひそかに 内藤が道場に通っているのがばれてツンも一緒に向かうことになった。 「ま、ツンがいるのは当然として・・なんで、てめぇがいるんだ!!!」 俺が指を指すと、そこには何の変哲もない俺の彼氏がいた。 「別にいいじゃねぇか。・・それにお前がどんな風にしているのかも見てみたいしな」 「チッ・・わかったよ。だけどな、お前は部外者だからな、邪魔すんじゃねぇぞ!!」 「わかってる。」 こうして俺らは道場へと入っていった。道場の中はいつもなく門弟がいて自主訓練していた。 ジジィのほうは・・いないみたいだな。俺は道着に着替えるとドクオを探すため道内をうろうろしていた。 「ったく、ドクオの奴どこにいるんだ?」 俺は道場内を探し回っていると気持ち悪いぐらいににやけ顔をしたドクオを見つけた。 719 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 20 51 51.46 x0AHogcR0 「おい、ドクオ!!てめぇ、俺に内緒で学校サボるなんてどういう了見だ!!!」 「あ、ああ・・すまん。ウヒヒヒヒ・・」 今日のドクオはいつに増して気持ち悪かった。俺はいつになく気持ち悪いような笑みを浮かべる ドクオをせかすようにして道着に着替えさせた。 「早く、着替えて来い。・・ゲームができないほどのとっておきのトレーニングが待ってるぜ・・」 「あ、ああ・・そうか」 数々の不良を驚愕させてきた俺の笑みが通用しないとは・・こいつ、何があったんだ? 722 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 21 04 11.94 x0AHogcR0 「ふぅ~・・これで全部か。」 「お前毎日こんな練習してるのか?」 いつもどうりに俺は100人をブッ倒すと、横から見ていたあいつがこちらに歩み寄ってきた。 「ああ・・いつもこうしないと腕が鈍っちまうからな・・お、戻ってきたようだな。」 俺はふと振り返るとランニングから帰ってきた内藤たちがいた。ツンが走り終えた内藤たちに飲み物を差し出していた。 内藤たちはそれを受け取り、飲み物を飲みながらツンと暑苦しい会話をしていた。 「今日もツンは優しいお。」 「べ、別にあんたが心配じゃないんだからねッ!!た、ただ私は暇つぶしで・・」 一生続けとれ・・俺は心の中でそう思いながらドクオのほうを向くとあの笑みをいまだに浮かべていた。 流石にここまで来ると気持ち悪いを超えてどこか逝ってしまったのかと思う。 俺はドクオに聞こえないぐらいの音量で内藤と会話していた。 「なぁ・・内藤、ドクオ走っているときもこの表情のままだったのか?」 「そ、そうだお・・いったいあいつに何があったのかお?」 あの野郎・・何か変なものでも食ったのか、あるいはどこか頭をぶつけてしまったのか・・ 意を決して俺は気持ち悪い笑みを浮かべているドクオに聞いてみることにした。 723 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 21 10 22.95 x0AHogcR0 「おい、ドクオ・・お前、何があったんだ?ついに脳細胞でもくたばったか?」 みんなが注目する中、俺はドクオに聞いてみた。どうやらみんなの心は一緒だったらしい。 俺が聞くとドクオは待ってましたといわんばかりに俺に意気揚々と話しかけてくれた。 「良く聞いてくれた。実はな・・いつも行っているゲーム屋にエロゲを買いに行くとき・・」 ドクオはハイテンションになりながらその状況を話しかけていた。 747 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 25 56.20 x0AHogcR0 「あれは学校サボってエロゲ買いに行くときのことだった・・」 ~ 「よっしゃ!!臭作ゲット!!・・これなかなかおいてなかったんだよな。 学校サボって正解だった。・・ん?」 俺はエロゲを抱え意気揚々とゲーム屋を出るととある女の人が絡まれていた。 「や、やめてください・・」 「仕事サボって、ぼくちゃんたちと遊ばない?」 「いいことあるぜww」 俺はよくよく観察するとうさだのコスプレをしていた女の人が絡まれていた。 男は数人だったがすぐに見掛け倒しとわかった。・・どうも、相良や中野と一緒にいるせいか、ああいうの見てもビビらんな。 俺は見掛け倒しとわかると女の人を助けるため、颯爽と男の間に割って入った。 749 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 30 59.07 x0AHogcR0 「おい、やめろ・・」 「なんだテメ・・」 「おい、ぼくちゃん。お金貸して・・・」 俺は相良みたいに拳を男につきたてた。 「やるのか・・やらないのかどっちだ・・」 「う、うう・・・」 「お、おい・・ここで騒動はまずいぜ。」 俺の拳を見るや否や、男たちは一目散に退散した。伊達に相良からの特訓に耐えていないぜwww でもよかった、見掛け倒しで 俺が余計なことを考え込んでいると女の人が俺に震えるような声で俺に声をかけた・・ 750 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 32 31.80 x0AHogcR0 「あ、あの・・ありがとうございます。」 「いえ・・」 決まった・・確かエロゲだと運命の出会いだったなwwww今俺の脳内には選択肢が立っている・・数々のフラグを制覇した俺に 不可能はないッ!! 「あの、これ店の割引券なんですけどよかったら来てくれませんか?」 オッシャッ!!これを制覇すれば後の基盤となるぞ!!! 「じゃあ、明日来てみます。」 「本当ですかありがとうございます。あ、私この店で働いている白菊って言います。是非きてくださいねww」 「あ、俺ドクオって言います。」 よっしゃぁぁぁぁ!!!さり気に自己紹介できた!!このときの自分の勇気に感謝だ。 相良といた成果かもしれん。毎年、女性との出会いが皆無の俺にこんなことはラッキーだ!! それに童貞のまま16になったが、いまだに女体化の傾向もないし・・こうなったらセロクスまで目指してやるぜwwwww 俺はその時の彼女の笑顔に俺は萌えた・・ 751 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 43 36.50 x0AHogcR0 「っと言うわけだ。・・白菊さんは絶対この俺に・・フベラッ!!」 俺はとっさにドクオの頭を殴った。なぜ殴ったのかはわからないが、まぁ・・とっさのことだから いいだろう。ドクオは殴られた頭をさすりながら俺に怒鳴ってきた。 「痛てぇな!!」 「うるせぇ!!!!・・お前な、なんか勘違いしてるだろ?いいか、女を助けるのはよしとしてだ。 交際まで発展する可能性は皆無だぞ!!わかってんのか!!!」 「うッ・・そ、それはこれから・・」 「甘い!!いいか、そんなことなら俺は女になってねぇよ!!!」 ドクオの理論だとこの世に童貞なんてきれいさっぱりなくなってる。こういうのもなんだが、俺は男の時には女の人を助けた 覚えがあるが俺の姿を見たとたん逃げ出してしまったからな・・ 俺らがアーダコーダ言ってる中、あいつが俺らの間に割って入った。 752 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 22 47 38.36 x0AHogcR0 「まぁ、待て。俺は同じ男としてドクオを応援してやりたいね。」 「おい、テメェ・・」 「中野・・」 何なんだこいつは・・俺はあいつに向けてなんか言うとすると、あいつはドクオに向けて こう言い放った。 「でも、何事も半端はいかんよ。・・それが男というもんだ。」 「あ、ああ!!」 ドクオは水を得た魚のようにさらにハイになった。それにしても半端とは・・久々に聞いた言葉だぜ。 確かに、男は自分の言葉と行動に責任を持ち、凛々しくしているもんだ。 全身からひ弱を放っているドクオにそれができるかね・・ 強くなったといっても実戦は皆無なわけだし・・まだ基礎体力がついた程度だ。実戦なんて早すぎるからさせてないだけで・・ 俺はダチとして一応ドクオを心配してやった。 755 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 23 05 02.79 x0AHogcR0 道場からの帰り道・・内藤たちと別れて俺らは帰り道をともにしていた。俺は横にいるあいつにドクオになんであんなことを言ったのか 聞いてみた。 「なぁ・・なんであんなこと言ったんだ?」 「いや、ただ・・同じ男として・・な。」 本当かいね・・ま、こいつがああいうぐらいだからドクオは大丈夫なんだろ。ドクオは ああ見えてひ弱だが、芯の強さはあったな。あいつもそれが見えたんだろ。 「それよりもお前があんなふうにしてたとはな・・」 「ああ・・練習しなかったら腕が鈍るしな。常に実戦の空気を感じなきゃな・・」 「それがお前の夜の生活の強さか・・」 この野郎ォ・・よ、夜の生活といってもいろいろだ。それに俺はそこまで淫乱女じゃない!! 列記として普通だ・・まぁ、離れれば淋しくなるが そういえば・・ここ最近していないな。 こいつの家の事情もあるのだが、俺の親にもまだこいつを紹介していなかったな・・ 756 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/14(土) 23 06 14.76 x0AHogcR0 「違うわい!!・・俺は別に溜まってなんていない。」 「あ、そう。今日の夜は家には誰もいなかったんだが・・な。ここ最近やってなくて溜まっていないんじゃ 仕方ないな。」 相変わらず人の弱みに付け込みやがって・・ 俺はここ最近、女になってから溢れまくる性欲を抑えるのに必死だった。 「・・・行く。」 「素直でよろし。」 結局俺はあいつん家でお泊りをすることになった。それにしてもあの野郎、この俺を 手玉に取りやがって!!今日のところは退いてやるがいつか絶対に手玉に取り返してやるッ!! 俺の中の秘めたる野望の中・・夜の生活は幕を開ける。 757 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/14(土) 23 14 54.87 x0AHogcR0 翌日・・今日は学校の創立記念日で休みだった。平日だったらどうなっていたのやら・・ 「ふぁ~あ・・今日は休みか」 「らしいな。」 互いが全裸のまま俺らはベッドで仰向けになりながら日の光を浴びていた。 それにしても体が重い・・あの野郎、昨日は無理矢理俺に酒を飲ませやがったからな、そのせいかもしれん。 昨日の夜のことなんて吹っ飛んでしまった。ベッドの周りに酒の缶が転がっている。 「んで、今日はどうする?俺、体が重いわ・・」 「お前昨日かなり飲んでいたもんな。・・外にでるか。」 あいつは立ち上がり、服に着替えるとベッドでダウンしている俺に薬を投げつけてきた。 「ほれ、2日酔いの薬だ・・全く、あんだけ酒飲むからだよ。」 あんだけ・・もしかしてベッドにたくさん転がっている酒の缶は俺がほとんど飲んだのか!! だったらこの体の重さ・・納得できるかもしれん。 俺は薬を飲んで服に着替えるとあいつと一緒に街に出た。 941 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 20 42 27.37 yPNcalCA0 俺は服に着替え、あいつと一緒に街に出歩いた。 まぁ、手は繋いでいないが一緒の歩調で俺たちは歩いた。歩いている途中、次から次へと人が振り返って来るが 俺らは気にせずにそのまま歩いた。 「そういえば・・お前の妹、椿ちゃんだっけ?なんか最近出会うたびに変な視線というか・・そんなんを感じるんだ。」 「そうか?あいつ家ではいたって普通だが・・」 椿というのはこいつの3こ下の妹で絵に描いたようなお嬢様だ。まぁ、最初にこいつんちに行ったときに出会ったのだが、何の衝突もなく うまくやっている。・・というかむしろ最近会うたんびに俺に別の視線を送ってくるのだが・・気のせいだろうか。 まぁ、そうしておこう。 「ところで酔い覚ましの散歩した後、どこに行く?」 「そうだな・・飯食ってなかったな。」 朝何も食べずにでた俺はお腹がペコペコだ。とりあえずなんか食べたかった。 「へいへい、承知しましたよお嬢様。」 「るせぇな!!・・普通にしろ、普通に!!!」 お嬢様なんて・・気持ちの悪いことを言いやがって!!絶対、なんか奢らせてやる!! そういって俺らは途中目に付いた喫茶店の中に入っていった。 945 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 06 47.62 yPNcalCA0 「プハァ~・・食った食った。」 「親父かお前は!!」 「るせぇな!!男ならそういった文句たれるな!!」 たらふく食わせてもらった俺は満足しながら喫茶店を後にした。しばらく俺らはブラブラと歩いていると 途中、何とあのドクオが目に付いた。ドクオはしかも女と一緒であった。 (あれって・・ドクオか、あれが例の白菊さんとやらか・・よし!!) 俺はこっそりとドクオの後をつけようと思ったのだが・・ 「・・やめておけ。」 「いいじゃんかよ、ちょっと確かめるだけさ・・あのドクオに女がいるんだぜ。確かめてみる 価値ありだ。」 「お、おい!!・・全く、友達想いというか何と言うか・・」 俺は横にいたあいつの制止も振り切り、ドクオの後を尾けてみることにした。 947 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 17 53.42 yPNcalCA0 「お、ドクオの奴店に入ったな。」 俺はドクオたちが店に入るのを確認した。入った店は・・まぁ、こじゃれた喫茶店だった。 あいつ服装にも結構気合が入っていたな。もしかしてそういう約束を取り付けたのか もし、そうだったらあいつはなかなかやるな。 「よし、入るぞ。」 「お、おい・・放っておけよ。あいつらも楽しんでるんだ。だから・・」 「何を言う。ダチを心配するのも男の役目・・あいつはあれでも俺のダチだ。心配してやらんで どうする?」 「それは違う気が・・っておい!!ったく、仕方ねぇな。今日はとことん付き合ってやるか。」 俺はあいつの制止を再び振り切り、店の中へと入っていった。そういえばなんかぶつくさ聞こえていたが気にしないことにしよう。 俺は運良くドクオたちが座っている席が空いていたのでそこに座ることにした。対するドクオは彼女に夢中で俺には全然気がついて いなかった。 950 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/15(日) 21 32 36.32 yPNcalCA0 「あの・・私でよかったんですか?」 「当たり前じゃないですか。」 隣からドクオたちの会話が聞こえてきた。俺は紅茶を飲みながらドクオたちの会話を聞いていた。 あいつは・・俺のまん前でコーヒーを飲みながらドクオたちの会話を聞いているようだった。 「なんだよ・・お前だって気になってるじゃねぇか。」 「ま、まぁな・・」 ヘッ、最初からそういやいいんだよ。お、どうやらいろいろ話し始めてるようだな。 「あの・・私普通の女の子みたいにその・・」 「はい?」 「その・・私、俗にいう・・オタクなんです。」 「なッ!!」 な、何だってーッ!!!・・思わず紅茶を吹きそうになった。危ない危ない。横にいたあいつも・・涼しげな顔をしているが、あれは 絶対吹きそうななった顔だ。俺にはわかる。眉毛が少しピクッとしてた。 俺はいつもより少し注意深く会話を聞いてみた。 954 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 21 43 34.64 yPNcalCA0 「え・・それって俺と同類じゃん。」 「そ、そうなんですか?じゃあ、この同人なんですけど・・」 何だそれは・・訳わからなくなったぞ。どうやらあいつも同じようだ・・俺らは隣の話に?マークを思い浮かべながら 隣の動向を伺っていた。 「なぁ、同人って何だ?」 「俺に聞くな。・・それよりもお前、2日酔いはもういいのか?」 「あ、ああ・・あの薬が効いたみたいだ。」 そういえば俺は体の重さがなくなっている。だるくもなければ気分も悪くない。あの薬はどうやら 即効性のようだ。それにしても隣はわけのわからない話を永延といっているな。 やれ同人やら、エロゲやら・・何言ってるんだ? それにドクオのほうも話を弾ませているし・・ある意味奇妙なカップルだ。 958 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 01 47.45 yPNcalCA0 喫茶店でなんやかんやたった後、あいつらはもう出るみたいだ。 「お、あいつら出るみたいだぞ。よし、こっちも行くぞ。」 「あ、ああ・・」 フッ、なんだかんだ言ってもこいつも乗る気だな。しめしめ・・ おっと、こうしちゃいられないな。こいつらの後をつけんとな。見失ったら大変だ。 俺はあいつ持ちで会計を済ませるとドクオの後を尾けていった。 それにしてもわずか1日でここまでもっていくとは・・俺も男のときには見習うべきだったのかも 知れんな。 「お前・・今、男の頃のこと考えてなかったか?」 「は、ハッ・・何言ってるんだよ。んなわけねぇだろ!!」 相変わらず勘が鋭い・・こいつと子供ができたとき、勘が鋭いかもしれん。気をつけなければ・・ 966 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 27 07.48 yPNcalCA0 ドクオたちは次から次へとオタクどもが好みそうなショップに入っていった。まぁ、しかしうまくやっているようには見えるな。 互いに笑顔で何かを語り合っているし・・心配せんでも大丈夫かも知れんな。 「おい、もういいだろ。・・帰るぞ。」 「ヘイヘイ・・って、あれ?」 俺たちがちょうど引き上げようとするとドクオたちが誰かに絡まれていた。どうもあの格好からすると ヤンキーだな。それもチンピラレベルの・・ヤンキーたちはドクオたちを絡み始めた。 967 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 28 46.32 yPNcalCA0 「お、いいね君たちwww」 「おい、ぼくちゃん、俺らに女の子とついでにお小遣いちょ~だい。」 さぁ、どうするドクオ・・女連れで絡まれたときにお前はどうする?ここで変に挑発をかけたって相手を逆上させるだけだ。 ドクオもちぃったぁ強くなったとはいえ、こっちは女がいてしかも2対1は少々きついだろ。 さて・・どうするって 「さぁ、どうするぼくちゃ・・・アゲッ!!」 「ごめん、白菊さん。こっちだ!!」 「う、うん・・」 「ざけんなぁ!!待てぇぇぇ!!!!!!」 って、いきなり殴りやがった。あの野郎、少しは相手の動向とかな・・ま、そうこういっているうちに ドクオは女を連れて逃げ出した。ま、人間の性か相手もドクオたちを追いかけてきた。しかも追い掛けている 人数が増えていやがる。あいつらはなっからドクオたちを狙っていやがったな。 「おい、俺たちも行くぞ。」 「待てよ、ここで俺たちが・・」 「わかってるよ。・・様子を見るだけだ。」 俺はそういうとドクオたちの後を追いかけてた。 976 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 51 26.77 yPNcalCA0 ドクオは女を連れて必死に逃げていたが相手のほうもなかなかしつこく、ついにドクオは女連れのまま人気のない ところへと追いやられた。正式には追い込まれたのではなく追いやられたのだ。 これは・・誰かがこいつらを指揮してるな。隣にいたあいつもそう思っているはずだ。 「おい、ぼくちゃん、追いかけっこはお終いかい?」 「・・ごめんね。来いよ。」 「おうおう、ずいぶん威勢のいいこと・・でもね、ぼくちゃんその女の子に用事なのよ。 まぁ、話してもわからんようだから首謀者を呼ぶわ。・・徳永さーん」 そういうとチンピラは徳永と呼ばれる首謀者を呼び出した。すると、女のほうはその徳永を見るや否や震え始めた。 これは厄介なことになったな。ドクオの奴、最近実戦をやらかしたとはいえまだ青2才だからな。 「あ、あなたは・・」 「久々www俺とより戻そうぜww」 「い、嫌よ!!」 どうやらこいつらは過去に付き合っていたらしいな。女のほうはどうも吹っ切れたいみたいだけど 男のほうがしつこかったんだろうな。だからあんなおどおどした態度とってたのか。 俺らが影からじっと様子を見ていると、ドクオが突然怒鳴り始めた。 978 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 22 52 25.27 yPNcalCA0 「お前・・最低だな!!女を脅すことしかできないなんて!!」 「なんだてめぇは!?かって人の女なんかに手ぇ出しやがって!!・・お前らやってしまえ!!!」 そういってドクオに向かって多数の男たちが襲い掛かってきた。俺がじっと見守っていると沈黙を見守っていたあいつが俺の腕を 押さえつけた。 「な、何だよ・・」 「・・いいか、あいつにやらせるんだ。俺たちが手を出したらおしまいだ。」 「・・ああ、わかってる。・・わかってるさ。」 俺は自分の中で熱くなっている感情を抑えながらドクオたちを影から見守っていた。 982 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 04 05.14 yPNcalCA0 ドクオは男たちに向かって抵抗はしてたものの数の差や実戦能力のなさなどで数人に たこ殴りされていた。しかし、この喧嘩・・どうも合点が行かない部分があった。 それは・・ 「おい、ドクオの奴もそれなりには倒してるな、なんで減らないんだ。・・まさか」 「ああ、そのようだな。・・潰すか?」 「ッたり前よ!!」 どうやら俺たちは一緒のことを考えたらしい。相手の勢力が一向に減らない理由・・それは隠し玉がいることだ。 ドクオだって見た目ほどそんなにヤワじゃない。ただ実戦経験が薄いだけで俺の考案した訓練では内藤と一緒に耐えている。 それなりに結果だってついているはずだ。 そして俺らは二手に分かれて敵さんの隠し玉を潰すことにした。 991 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 17 10.64 yPNcalCA0 「ハァハァ・・」 「チッ、気にいらねぇな。おい、ドンドンやっちまえ。」 「もう・・もうやめて・・」 「大丈夫ですよ・・」 チッ・・ドクオの奴結構まずいな。早く隠し玉を潰さなければ・・ 俺はドクオをチラッとみながら敵の隠し玉を潰していた。それにしても敵のほうは武装してやがるな。 かなり気をつけんとまずいな。 俺はそう思いながら隠し玉を手当たり次第潰していった。はっきり言って武装していても 俺の敵ではなかった。 992 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 18 38.10 yPNcalCA0 「おい!!後はどこにいやがる!!!」 「も、もういない・・・」 俺は隠し玉を瞬殺すると伸びかけているほうの胸倉をつかみながらほかの隠し玉の居場所を問いただしていた。 「本当だな・・俺に隠し事するとタメにならんぞ!!!」 「ほ、本当です・・ガクッ」 チッ、くたばったか。俺はきょろきょろ探すと横からほかの場所にいるあいつが出てきてくれた。 どうもあいつも同じことを考えていたらしいな。ほかに人気もないしこれでお終いか・・ 「そっちはどうだ?」 「ああ・・全部潰した。これで大丈夫だろう・・後はあいつ次第だ。」 そういってあいつはボロボロになっていたドクオを見守っていた。ドクオはかなりの攻撃を喰らっていたものの 倒れることはなく不屈の精神で1人1人を潰していった。・・これでお膳立ては済んだわけだ。 頑張れよ。ドクオ 19 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 36 20.17 yPNcalCA0 そして俺らが見守る中、ドクオはとうとう最後の1人をブッ倒した。 「チッ・・このままだとまずいな。もっと応援を・・なぜだ!!なぜ連絡が来ない!!」 「どうやらこれで終いらしいな・・もう彼女に近づくな!!」 おう、決まってるじゃないか。珍しく絵になってるぜドクオ。昨日の気味の悪い薄ら笑いとは大違いだ。 これで勝負がついたと思った俺たちは帰ろうとしたのだが・・徳永が突然、女の背後に回り喉元にナイフを 突き立てた。 こうなったか・・こりゃ、まずいな。ドクオは刃物を使った特訓はしていないからな。 俺はこの状況を何とか打破するためちっぽけな脳みそを使って考えた。 20 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 36 52.71 yPNcalCA0 「し、白菊さん!!」 「動くな!!動くと刺すぞ・・」 クッ・・こうきたか、どうするドクオ!!裏でいた俺たちもとんでもない隠し玉に 少し驚いていた。 「おい、どうするんだ!!・・あれはどうみたって本物だぞ。それに目は本気だ・・」 「チッ、あんなチンピラがここまで行くとは・・どうする、出るか?」 珍しく出ようとするあいつの意見・・俺はどうしようか迷ったのだが踏みとどまった。 「・・いや、ドクオのことだ。ドクオにやらせよう。俺らが手を出したらあのお膳立てがパァだ。」 「・・そうだな、せめて隠れながら注意を注ぐことができればいいのだが・・」 口は達者だがこの状況を覆すことができない自分が情けなかった。何か・・何かないのか!! このままだとあいつのやってることが泡になっちまう!! ダチのピンチに救いたい自分がいた。 26 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 51 20.84 yPNcalCA0 「おい、悠長なことしてるんじゃねぇよ!!俺に土下座しろ。「もう二度と彼女には近づきません」ってな!! そうしたら見逃してやるぜwwww」 「もう・・やめて・・」 「クッ・・」 ドクオの奴・・半ばあきらめてやがるな。何かないか?隠れていてなおかつ相手の注意を背くことの できるもの・・ 「おい、このまま長いとまずいぞ。あいついつ刺してしまうかわかんぇぞ。」 「わかってる!!・・何かないか、何か・・ん?」 俺はさっき倒した隠し玉の持っていた角材を見つけた。これなら・・俺は迷うことなく、角材をあいつ目掛けてブン投げた。 そのとき俺は角材の重さなど微塵も気にしなかった。 28 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:2006/10/15(日) 23 52 18.13 yPNcalCA0 「ヒャッハ~!!いいかげんにしないと・・ウゴッ!!あ、足が・・だ、誰だ!!」 「今だドクオ!!!」 「(相良・・)お、おう!!!」 俺の投げた角材は見事にあいつの足に命中、あいつはバランスを崩しながら人質となっている 女を離すとそのままドクオに顔面を思いっきり殴られた。女のほうは幸いにも軽症だ。 これですべてが終わったな。 ドクオは最後の相手を倒すと女のほうへと向かっていった。 「白菊さん!!・・すみません、巻き込んでしまって。」 「ドクオさぁ~ん・・」 女のほうはそういうとドクオに抱きついた。俺らはそれを見届けると帰ることにした。 俺らの役目はこれで終いだ。 「・・さて、帰るか。今日も家の奴いないんだろ。」 「ああ・・運動したから帰って風呂にでも入るか。」 「バ、バカヤロ・・」 夕日に沈むカップルを見届けると俺たちはあいつの家へと向かった。 37 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/16(月) 00 06 57.38 MdAgYFxV0 翌日・・俺はあいつ一緒に学校へ向かうとドクオが傷ついた姿で俺たちを見ていた。 「おい、相良・・昨日はありがとな。おかげで白菊さんともうまくいきそうだ。」 「ん?何のことだよ・・俺ァ知らんぞ。」 「だ、だってあの時お前が・・」 俺はドクオの肩にぽんと手を置くとドクオに無言のエールを送りあいつとその場から去った。 ドクオにエールを送った後、あいつは笑いながら・・ 「おい、本当のことを話してもよかったんじゃないか?」 「フンッ、そんなことしたってめんどくさいだけだ・・それに、あいつらはうまくやるよ。 この俺が保障するぜ。」 「そんなもんかね・・それよりもお前、進路は決まっているのか?」 進路・・嫌な響きだ。これっぽっちも考えていない。受験なんてせんぞ!俺は!!! あんなのものはもうこりごりだ!! でもあいつはどうするんだろ・・ 38 名前: ◆Zsc8I5zA3U 本日のレス 投稿日:2006/10/16(月) 00 07 55.95 MdAgYFxV0 「そうか・・お前は俺と一緒の大学に行きたくないのか?」 「え・・」 こいつちゃっかりと考えていたのか・・ それに、こいつと一緒の大学・・高校卒業したらこいつとは離れ離れか、そんなのは・・嫌だ。 あんとき言った言葉は・・嘘になる。それは・・嫌だ。 「・・わかったよ。俺も行く。行ってやるぜ!!てめぇと一緒の大学によ!!!」 「フッ・・そうか、ならお前の家庭教師せんとな。あの大学結構むずいからな・・」 は、嵌めやがったな!!!この俺を・・相良様を嵌めるとは!!いい度胸してるじゃねぇか!! こうなったら乗りかかった船だあいつがびっくらこくような成績を残してやるぜ!!! 俺はやってやるぞ!!絶対にだ!!!!! 俺は新たな野望に燃えながらあいつと一緒に過ごしていった・・・ fin
https://w.atwiki.jp/bar41/pages/258.html
247 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15 38 52.19 +ccPFSWV0 ここはとある学校の保健室・・私はここで保健室の先生をしている。今、私の目の前にはとある女の子がいる。・・この子も私と同じ元男だ、しかも私と境遇が似ており札付きの不良であった。 だから・・私は放っては置けなかった。人はそれを余計なお節介だというがこの子には過去の私と同じ轍を踏まないでほしい・・だからこうして保健室の先生の立場でピルを処方してあげている。 彼・・いや、彼女は過去の私のような悲劇を歩んでほしくない。・・・そう、切に願うにはいられなかった。 「礼子先生、ありがとうございました」 「いいわよ。それよりも・・ちゃんとまじめにしないと後で怖い目を見るわよ・・・ま、あなたの場合大丈夫よね。今や頼もしい彼氏がいるわけだし・・」 そう、この子の彼氏もかなりの札付きの悪であった。でも、今はきちんとまじめにしている。そこはまるで私の旦那とそっくりな性格であった。 旦那は・・とある病院でしがない病院を1人で切り盛りしている。といっても結構大きな病院であるが・・ここ最近はのんびりとしながら患者さんたちを見守っているようであった。 私の前にいる彼女は照れながらもおそらく校門で待ちぼうけを喰らわされている彼との関係を否定していた。 みえみえだそ・・ 248 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 15 40 13.44 +ccPFSWV0 「ち、違ッ!!・・わなくもない」 「はいはい、いいからもう帰りなさい。ピルの使用方法はわかってるわよね」 「ヘイヘイ、わかっておりますよ・・じゃあ」 そういってあの子・・相良 聖は保健室から華麗に立ち去った。彼女が私の元へ来る理由は2つ、1つはさっきのようにピルを受け取りにここに来る時、そしてもう1つはやはり慣れない女の体・・・よく私に相談を持ちかけてくる。 女体化シンドノームを言うのをご存知だろうか?男性ホルモンが原因不明な変動を繰り返して女性ホルモンへと蓄積されるのである。もちろん、少数の男性ホルモンは残るのだが、大量の女性ホルモンの働きかけで女性の体へと構築されるのである。 しかも、発祥するのは15、16歳でしかも童貞男性のみ・・当時の私もこの女体化シンドノームによって女性へと変化してしまったのだ。この病を撲滅をしようと国は国連を挙げて治療に総力していっているのだが・・いまだに発祥から50年近くたった今でも 具体的な治療法も確立されていない。その点法整備はすでに整っているので女体化してもなんら問題はない。 私の知り合いの女性でこの国連の研究機構に所属している元男がいるのだが・・彼女は大丈夫だろうか?無理をしなければそれでいいのだが・・ おっと、自己紹介が遅れた。私は礼子・・春日 礼子。かの悪名高い暴走集団、金武愚(キング)の初代総長・・今はただのしがない保健室の先生である。 さて、こんな事を考えていると昔のことが蘇ってきた・・ そう、かなり昔のことが・・・ 257 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16 00 28.24 +ccPFSWV0 今から十数年前・・当時の私は冷夏と呼ばれており、16歳の誕生日を迎えていた。このときの私は・・非常に名の知れた悪で警察からも目の通った悪の中の悪であった。すでに金武愚を結成しており、あらゆる街中の中を 暴走という行為で満たしていた・・ 当時私は優秀な家系に生まれており何不自由ない生活を送っていた。だけど、親からは勉強勉強の日々・・家系という名の牢獄へ閉じ込められた私は徐々に不満が体に蓄積されていった。 何かをやってみたい・・誰に何も言われず自分という存在意義を確かめていたい・・そんな思いが体の中で充満していき、ある時になってそれが爆発した。偶然、盗んだ最新式のバイク・・ それに乗った瞬間、私はあらゆることろを駆け巡った。こうして、金武愚を結成し、数々の仲間を集めてそのTOPへと私はのし上がった。すべての力と実力を私はついに表現できたのだ。そして今日も、定期的な暴走行為をやろうとしていた・・ 「おい冷夏、今日もやるのかよ?」 「ヘッ・・ッたりめぇだ!!だが、まだ大人しくしておけと全員に伝えとけ。・・ポリがまだ来る」 このときの私は早くから警察の行動には注意深く見守ってきた。警察には私たち専用のバイク部隊がいる。うかつに走ってしまえば袋のねずみだろう・・ だから、慎重に作戦を練るしかなかった。私の横にいる男は徹平・・当時の私の右腕でもあり昔からの友人でもある。私はどう警察を巻こうかと必死になりながら考えていた。 数分してからか・・ようやく作戦内容が思いついた。 258 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/05(佐賀県庁) 16 01 13.04 +ccPFSWV0 作戦が思いついた私は傍にいた撤兵にその内容を伝えた。 「撤兵、俺が奴らを惹きつけておくからお前はその隙にみんなを率いて行動しろ・・」 「お、おい!いくらお前がすげぇからといっても1人じゃ無茶だぞ・・」 撤兵の言うことはもっともであった。いくら当時の私がすごいとはいえ1人ではあのバイク部隊相手にするのは無茶だ。だけど、当時の私には絶対なる自信があった。 誰が来ようと負けはしない・・そんな自信が私の中で駆け巡った。 「この俺があんなポリ公ごときにパクられるかよ・・俺を信じろ!!」 こうして私は撤兵を黙らせるとそのまま相棒であるバイクを走らせた・・・ 624 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19 16 18.31 Z/bhuFsB0 私はそのままバイクを走らせると警察を惹きつけていた。案の定、警察は必死で私ばかりに狙いを定めていた。 はっきり言ってそのときの私は暴走がすべてであり・・・そして私の存在意義を十分に発揮できる場所でもあった。誰からも愛されず勉強ばかりを要求され 家を継がされる・・・それがいやで私はいつものごとく暴走行為を繰り返してきた。 「キャハッハッハッwwwww俺の操縦テクには警察のバイク部隊もザマァねえなwwwwwwww」 私はいつものように警察のバイク部隊を追い払うと自分の暴走行為に満足しながら街という街を駆け巡った。しかしこの時、私の体はとある変化に悩まれていた。 そしてついにバイクを操縦している私の身にもとある変化が起きていた。突然の目まいと頭痛に襲われた。突然のことで私は対処しきれずにそのままバイクごと 崖から落ちてしまった・・ 「イテテテ・・・な、何だ、どうしちまったんだ俺の体は・・」 私は気を失う直前・・とっさに誰かに大丈夫か!!の声が聞こえ振り向こうとしたのだが・・目に血がにじんで肝心の顔が見えなかった。どうやら体つきからしてからして男の人らしい・・ だけどその時の私は成す術もなくただ・・その場から気を失ってしまった。 あのときの声はいったいなんだったんだと思いながら・・私は暗い暗い意識の中を駆け巡っていた。 630 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/06(佐賀県民) 19 31 27.79 Z/bhuFsB0 意識が目覚めると私はとある診療所のベッドへと寝かされていた。体を軽く動かしてみるとすぐに体の変化が自家にわかった。なんだか服がダボダボだし体がいやに重いし少しめまいもする・・ それに胸のほうも若干、重たい感じでなんだか・・変な感じであった。それに髪の方も肩までかかるぐらいの長さにまで成長していた。妙な違和感を覚えた俺は胸のほうを・・少し触ってみた。 すると、胸からは女性特有の弾力性と厚みが感じられた・・・ 「う・・・嘘だろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 私はそのまま胸を揉み終えると下のほうも確認した。すると、昨日までにはついていたものがすっぱりと切り裂かれたようになくなっていた。そして私は女体化シンドノームという言葉がぱっと頭の中で出てきた。 15、16歳の誕生日を迎えた男性が突如として女体化する原因不明の病気・・・いまや、末期がんと同じように難病として特定されている。その当時の私には女性経験は皆無であったので女体化シンドノームは全くの予想外であった・・ 私が・・自分の体の変化に驚いている中、私の部屋にとある男性が入ってきた。男性はぱっと見て普通そうな人物ではあったが横には医学書らしきものを手に持っていた。 「大丈夫かい?いや・・しかし、まさか女体化シンドノームの変化を間近に体験できるなんて・・」 「誰だ・・てめぇは?」 私が威圧そうな視線を送ると男性はあわてながら自己紹介してくれた。 「ああ、ぼくは春日 泰介。こう見えても医者の卵なんだ。昨日、偶然君が倒れこんでいたのでこの診療所につれてきたんだよ。ここはぼくの知り合いが経営していて、それで・・」 私はこの人物よりも自身の相棒の行方が気になった。 875 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 06 37.41 QKwzjW7h0 私は相棒(盗品)であるCB400SFの様子を見にその場を出た。みて見ると、外傷ではたいしたことはなくちょっとの修復程度であった。崖から転落したのに継承程度で済んだのは 不幸中の幸いであった。私は相棒の無事にほっとすると春日と呼ばれた男をキリッと睨みを利かせた。私の存在を知られてしまったからにはそれなりの口封じが必要だ。 この男がいつ私を警察にたたきつけるかわかないからである。不覚にも私はあの時自分の名前を名乗ってしまった。 「今日のところは見逃してやる・・俺のことを口外したら総出で〆てやるからな!!!」 「は、はぁ・・でも、気をつけてくださいね。女性の体は複雑なものですから。」 「クッ・・るせぇな!!」 そう男は笑顔で私にそういった。なんでだろう・・不覚にも私はその男にときめいてしまった。 そしてそのまま私は相棒に乗り込み、自宅へと帰っていった。男はそのまま笑顔のまま私に手を振ってくれた。チッ、気持ち悪い!! 余り家に帰りたくはなかったのだが女体化したらまずは親の承諾や何やらかんやらの手続きが必要なので家へ帰宅するほかなかった。 私はそのまま家へ向かっていたのだが、行く先々で春日と呼ばれたあの男のことが脳内から離れられなかった。当時の私は女性についての知識やそういったものは人並みぐらいでしか知らなかった・・ しかし、恋については全くのからっきしであった。私は頭の中で必死に振りほどこうとしても春日と呼ばれた男は私の脳内に居座り続けた・・ (クソッ!!・・あの野郎が気になって運転に集中できやしない!!) これが・・後の旦那との出会いであった。まさに気分は最悪なものであった。 しかし、このときの私はこれが恋の前兆だとは全くもって予知していなかった・・ 884 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 29 15.89 QKwzjW7h0 そのまま私は家に帰ると女体化したことを両親に告げた、すると両親は急速に法手続きを進めた。説明しておくがうちの両親は名のある資産化で こうったことはかなり優遇されていた。そして、私に別の地方への住居、学校、俺の新しい戸籍などその他の手続きを迅速に済ませた。 女体化シンドノームに感染した場合、約一ヶ月の特別の準備期間が設けられる。さらに法的手続きは通常よりもかなり優遇されている。そして両親はわずか1日で この世から冷夏を殺し新しく礼子を誕生させた。俺はそこまでしてくれる両親の心遣いが解せなかった。 そして、手続きが完了してから僅か3日後、俺はとあるボロアパートへと移転させられた。そして最後に両親からこう宣告された。 「もう、あなたとは親子の縁を切らせてもらいます。我が家は代々男の子に家系を継いでもらうもの・・しかし、今のあなたはもう女。 最後にあなたの口座には二千万円振り込んでいます。このお金で好きにしてください。学校はここの近所の高校・・それに戸籍はちゃんと用意しております。 まさか、ここまでしてあげて法的に訴えるなんて・・言わないでしょうね?」 なるほど・・全くもって賢い人たちだった。ここまで敵身的に尽くしてくれるなんて始めから疑問であったが、どうやらこれで親子の縁を切ってくれという両親からの最初で最後の愛情だった。 もちろん、俺が法的手段に出てもすべてにおいて棄却されるだろう・・この両親たちは将来の目となる私の恨みを即刻に根絶やしにしたようだ。それにむしろ、当時の私は早く親と離れたかったので 好都合であった。ここまで利害が一致した取引は例を見ないだろう。両親は当時の私に告げることだけさっさと告げるとそそくさと立ち去った・・ 私は泣かなかった・・泣かなかった・・ だけど・・目から溢れてくるものは紛れもない涙であった。なぜ?私は両親になんら愛情も感じてはいなかった。だけど・・なぜ? ナゼ・・涙ガアフレテイルノ? 私は疑問のまま部屋で静かに泣き続けた・・・ 893 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 51 56.07 QKwzjW7h0 しばらくして、泣き終えた私はご飯を用意するためにスーパーへと向かった。慣れない女性の体・・これからどうやって生活しようかと思うと私は不安になった。 誰からも相談できず、両親からも見捨てられ・・私は一匹狼道を歩み続けていた。そして、適当に惣菜かなんか買った後、部屋に戻ると・・医学書を持った あいつに出会った。あいつは笑顔で私に応対してくれた。 「やぁ、新しく隣に誰か越してきたと思ったら君だったんだ。是非これからも・・」 「るせぇな!!!!俺にかまうな!!!!」 そういって私は部屋へと戻った。なんで、怒鳴ってしまったかわからない。ムカついたら怒鳴った・・ただそれだけだ。ほかになんら理由もない。 だけど・・余計あいつがイラついてしまう。勝手に私の脳内に住み込んだあいつ・・早く出てってくれないかと思い続けていると余計私の脳内に居座り続けるヤナ奴・・ こういったモヤモヤ感に悩まされていた私はこれをすっきりさせるために再び暴走を始めた。女体化してからはめっきりと顔を出してはいなかったから、かなり久々だ。 私は着替えて、武器、衣装を調えると相棒であるCB400SFで集会場へと駆け抜けた。 一瞬、女体化したらかなりの反抗も予想されるだろうと思いつつも・・そんな奴らは直々に〆てしまえ!!っという考え方で納得した。 894 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 20 53 18.56 QKwzjW7h0 「チャース・・あれ、冷夏さ・・ブベラッ!!」 「おい、俺にそんな腑抜けた挨拶交わすとは・・てめぇヤキ入れられたいか!!!!」 「す、スミマセン・・」 流石に女体化すると族の間でも驚きが多々ある模様だ。だけど、私はそんなことも気にせずに今日暴走するところをメンバー全員に告げた。もちろん、警察対策もぬかりはない。 前回で俺が行方不明になったのはかなり慌てたようだがそれでも私が戻ってきたため無事に落ち着きを取り戻したようだ。私はそのまま作戦を説明していたがそばにいた撤兵が私にこう進言してきた。 そういえばこいつ・・女体化しても驚かなかったな。 「なぁ・・冷夏、囮の件だがもう少し増やしてみたらどうだ?」 「なんでだよ?」 「いや・・決してお前の腕を疑っているわけではないんだが・・・もう少し囮を増やしてみたらどうだ?こないだの件もあるからな・・」 私は顎に手を当てて少し考えると・・囮の増強の件を承諾した。 そして作戦が決まった後、迅速に行動を開始した。 「いいか、てめぇら!!決してマッポなんかにパクられんじゃねぇぞ!!!!!」 私は全員に渇を入れると囮を率いて行動を開始した。 901 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 15 59.02 QKwzjW7h0 囮を率いて暴走行為を始めるとすぐにバイク部隊がこちらへと向かってきた。私はバイクに装備してある木刀で応戦しながら警察のバイク舞台を蹴散らしていた。 ここまではいつものことなのだが、今日のバイク部隊はいつもより若干数が少なかった。やはり、こないだの作戦は通用しないか・・っと思いつつ、私は横にいた2ケツをしている奴らに 撤兵のほうに連絡を入れさせた。これは見事に作戦を読まれている。その証拠にバイク部隊のほうは私には余り手出しをしていなかった。 「おい!!撤兵たちの連絡を入れろ!!奴ら俺たちの作戦を読んでやがる!!!」 「マジッスか!!!わかりました・・」 そういって、後ろのほうが自前の携帯に連絡を取ると俺はそのまま囮全員に指示を出した。ばれているならばこちらの小回りを利かせて逃げればいい・・・ 流石に、各所にすでに包囲網を張り巡らせているが関係ない。逃げるが勝ちだ!!それに撤兵も指揮力もあって頭がいい。 何度あいつに救われたことか・・ 「てめぇら!!こっから散りぢりに逃げろ!!!多分、奴らは各所に包囲網を張り巡らせてあると思うがそんなの関係ェねぇ!!!すべて蹴散らしてしまえ!!! 連中に俺たちの力を甘く見るなと伝えておくようにな!!!」 私はそう指示を出すと各自の警察の包囲網を訪問していった。 908 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 31 36.66 QKwzjW7h0 そう私は全員に指令を出すとそのまま警察のバイク部隊全員を惹きつけながら各地の包囲網を突破しておいた。途中警察からはマーキング弾やいろいろなものを発射したが私はそれらをかわしながら ほかの奴らが逃げ出しやすいように各地の包囲網を突破した。すると、私の後には餌に釣られた魚のように数々のバイク部隊やパトカーが私に迫ってきた。 しかし、私はそれらの追っ手を独自のルートで巻きながら暴走しまくった。逃げ足の速さなら当時の私は誰とでも退けをとらなかった。数時間の激戦を制して暴走をしまくった後、ついに私の後ろには誰もいなかった。 どうやら警察のほうもあきらめてくれたらしい。しかし、ここまで派手に暴れてしまうと次にどんな作戦立てるかわからんな・・ そのまま私はバイクを止めて橋の下へとバイクを止めた。そして、携帯を取り出し撤兵に連絡を取った。撤兵の報告だとどうやら私の作戦は見事に読まれたらしい。しかし、私の連絡をすぐに聞いた撤兵はうまく逃げ切ったらしい。 私が各所の包囲網を回ったのもあってか、無事に逃げ切れたらしい。撤兵の報告を聞いた後、私もすべて連絡を取ると次の集会場所を伝えた。 やはり集会場所はころころ変えないといかんな。そう私は思いながら警察の警備が晴れるまでここととどまった後、遠回りしながら自宅へと帰っていった。 「ふぅ・・今度はちょっと考えないとな。もう少し間をおいたほうがいいかもしれん・・」 そう考えながら部屋の鍵を開けて戻ろうとすると・・また、あいつと目が合った。あいつは無邪気にも私の挨拶を交わしてくれた。 「あ、おはようございます。・・学校行かないんですか?」 「チッ・・んなもんいかなくたって内容は殆どはわかってる。」 両親の家庭教師から嫌ほど勉強を押し付けられていたので私の頭脳は高校生ぐらいまでの知能が備わっていた。 しかし・・当時の私からしてみればムカつく面をしていた。しかも、しつこいぐらいに私に敵身的に接してくれている。それがもっとも気に食わない理由であった。 そんな当時の私の知ってか知らずか・・あの人は笑顔で私のほうに語りかけてくれた。 911 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 34 15.73 QKwzjW7h0 「女体化のほうは大丈夫ですか?何ならぼくの知り合いの診療所で診てもらえますよ」 「うるせえ!!俺に構うなって何度も言ってるだろ!!!今度俺に構ってみろ、全員でヤキ入れてやるぞ!!!!!」 そういって私は怒りに身を任せたままあいつを睨みつけた。しかし、あいつはそんな私の脅しにも動じず笑顔のまま俺にこう言ってきてくれた。 「何言ってるんですか?困った人に手を差し伸べるのも医者の役目なんですよ。あ、これは知り合いの言葉でして・・」 「・・勝手にしろ。俺はそんなくだらないもんに頼らなくても1人で生きてやる!!」 そういって私は部屋へと入っていった。あの両親の件以来、私は人をを信用することに心の中でブレーキを掛けていた。もう、誰も信用できない・・ 信用するだけ裏切られるだけ・・あんな両親でも僅かに信用していた自分が恥ずかしくなった。私はあの時・・両親に優しくしてほしかった・・だけどこんな形で裏切られることになってしまった。 だから・・私はもう誰も信用しない。・・・そう、心に決め付けていた。だから、友人である撤兵にも話すことができなかった。 「クッ・・人なんて信用できるかよ・・」 裏切られた傷心に染み付いた痛みが未だに取れなかった・・ 916 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 21 47 29.03 QKwzjW7h0 「さて、保健室の人数チェックでもしますか。これやらないと教頭に小言を言われるのよね・・」 私は保健室の人数チャックを入れた。人数とそれに使った薬を1日ごとにチェックしながら保健室の日誌に書き込んでいく・・これが私の主な役割だ。 保健室は様々な生徒が来たりするところ・・聖のように生理薬の処方の願いやただの世間話・・中には相談事やいろいろなことなどを私に持ちかけてくる。思えば 昔の私はそんなことは一切しなかった。誰も信用せず裏切られることを恐れ続けた日々・・泣く子も黙る暴走族集団金武愚初代総長のこの私もそんな肩書きを取り除けばただの弱い人間だ・・ それを当時の私は断固として認めたくはなかった。己の虚勢の強さが故に・・ そんなことを考えていると私は日誌の筆を止めた。 「あの時、あの人が隣にいなければ・・今の私は成り立たなかったのよね。考えるだけで末恐ろしいことだわ」 あの当時・・ボロアパートの部屋の隣が今の旦那でなければ今の私は成り立たなかったであろう。そう・・自分でも思いたい。 私は・・あの人によって人の弱さや己の弱さを知ることができてそれを踏み越えられた。今の高校生は危険な行為に度々手を染めると世間では言うが・・それはただ、昔の私みたいに 己の存在を確かめたいだけかもしれない。人の弱さや自分の弱さに目を背けたまま・・自分というものを見失っているのかもしれない。 傍に・・人がいない悲しい子供が今の犯罪に手を染めている、そう私は思えてならなかった。 「そういえば、あの後はたしか・・」 私は再び日誌の筆を止めると再び過去のことを思い出していた・・ 928 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 07 28.68 QKwzjW7h0 あれから数日してか・・暴走行為も更なる拍車を掛けて散々走りまくった。時には「このまま勢いに乗って県外へも走ろうぜ」っと言う意見もちらほらでて来たのだが 流石にそれは上のほうの意見にそむいてしまうので文句なしに却下した。私たち金武愚はVIP組という指定暴力団のバックがあってこそ成り立っている。 県外の暴走行為はほかの族と揉めるようなことになる。だから、県外への進出は固く禁止されている。私はいつもの場所で集会をしていると私の目の前にとある人がやってきた。 「やぁ・・今日も集金に来たよ」 「ショボンさん・・今月の分です」 彼はショボン・・表向きは大らかで人生経験豊富なおっさんそのものだが、彼はVIP組の幹部だ。いつもこうして月ごとに集金をしにいっている。 ほかの地域の族も取りまとめている。もし、集金が滞れば・・その場合はもれなく血の雨というオプションがセットでつきながら天国へ連れていてくれる。私は今月の分の金を払うと 私はショボンさんに今月の分を渡すと警察の動きを聞いてみた。 「ショボンさん・・奴らの様子はどうですか?」 「はっきり言って・・君たちの暴れようは凄まじいね。僕としても鼻が高い・・奴らについては結構目を光らせているようだ。逮捕されるんじゃないぞ冷夏・・いや、礼子さんだったな」 クッ・・ムカツク野郎だ。だけど、この人に意見できるほど私もえらくはない。そのままショボンさんはご機嫌で俺たちの前から姿を消していった。ショボンさんが姿を消した後・・普段は冷静な撤兵が明らかに ショボンに対して不満を漏らしていた。 「クソッ!!あのクソジジィが!!!!いつもいつも偉そうにしやがって・・・」 「撤兵、俺だってムカつくが仕方ないだろう。俺だって奴には逆らえねぇよ・・・」 あのタコの顔つきはいつもムカつくがその憂さ晴らしはこの暴走行為によって決定した。俺はそのまま作戦を説明するとそのまま全員を率いて相棒のCB400SFを走らせた。 938 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 26 55.45 QKwzjW7h0 今回は2手に分かれて各地へと暴走することにした。警察もいろいろな手を使って私たちをパクリに来るがすべてかわしている。 このまま、勢いに乗って暴走を繰り返してきた私だったが・・ここ数日で私の心にも変化が見え始めていた。いつもいつも暴走で自分自身を満足させてきた私だが暴走の回数を 増やしてくるごとにあのうやむや感が開放されなくなった。むしろ、逆に溜まってきているぐらいだ。原因はわかっている・・ほかならぬあいつだ。 あいつは自宅へ帰るたんびに私と出会うらしく、いつもいつも私にグダグダとした話を吹っかけてきている。私はいつも怒鳴り散らして追い払っているのだがまともな効果も得られない。 一回、あいつの元へ仲間全員と一緒にヤキを入れようと思ったのだが・・なぜか、私の心はそれを止めようとする。だから私のイライラ感がたまりこういった暴走行為に拍車を掛けていった。 そんなことばかり考えていたんだろう・・一瞬の油断からか私は対向車線へと飛び出してしまった。 「し、しまった!!!てめぇら!!俺に構わず逃げろぉぉぉぉ!!!!!!」 しかし、私のこの油断で仲間は混乱状態になっていた。 940 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 29 05.57 QKwzjW7h0 はっきり言って一瞬の油断だった。突然のことで急ブレーキを掛ける乗用車・・しかし、私はとっさの機転でそれを脱したのだが・・私のこの油断によって仲間が混乱状態になり、警察へとパクられてしまった。 この状況は非常にまずい!!私は警察をひきつけたのだが、仲間は混乱により支障をきたしており私の命令が聞けれなかった。次々と逮捕される仲間・・このままでは私が逮捕されてしまう。 そう・・思った私は逃げに逃げまくった。奇しくも、逃げたルートはあの時・・最初に女体化したときのと同じルートであった。 私は逃げに逃げて逃げまくりついにあの崖を相棒と一緒にダイブした・・私の体は相棒から引き離され、私は全身を地面に叩きつけられた。しかも女性の体は男の体と比べてひ弱なものであり、体中に 激痛が走った。私は必死にその激痛に耐えながらも女性の体ではきついものであった。 「―――ッ!!痛ぇ・・だ、誰か・・助けてくれ」 明らかに今の私は人に助けを求めていた。・・激しい痛みに耐えながらも助けを呼ぶ私・・人と接する機会がない私は明らかに人に助けを求めていた。 しかし、助けを求めれば求めるほど激痛は広がるばかりだ・・もうだめだ。もう思っていると私の前に人が現れた。・・あいつだ。声でわかる・・あいつだった。 「だ、大丈夫ですか!!」 「た・・助けて・・・・くれ」 そして私の意識は再び暗闇へと堕ちた・・ その時の私は・・誰かに助けられて安堵しきっていた・・・暗闇の中で僅かにだが暖かみがあった。 それはとても心地よく人の温もりが私を包み込むようであった・・・ 948 名前: ◆Zsc8I5zA3U 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 46 18.13 QKwzjW7h0 「ハッ・・ここは!!!―――ッ、イテテテ・・・」 目が覚めるとあの診療所の一角であった。私は体を動かしたのだが体からは激痛が電線のように体中を駆け巡った。私は痛みに耐えながらも あたりの状況を見回した。すると私の右腕にはキプスが装着されていた。私が悶えているとあいつがやってきた。 「あ、気がつきましたね。よかった・・あ、ここはあの診療所です。さっき、先生が治療を終えて僕に任せて帰っていきました。目が覚めて本当によかった・・」 「・・る・・せぇ・・よ。イテテテ・・」 「無理しないでください!!!骨も折れているんですよ。しばらくは絶対安静状態なんですよ!!!」 言葉を返したかったのだが・・私は激痛に耐え切れなくなりそのまま黙るほかなかった。その時の私には悔しさが滲み出ていた。 すると、思いのほか常に笑顔だったあいつが突然私を怒鳴りあげた。 いつも笑顔ののあいつにしてはおかしいぐらいに怒っていた。 949 名前:以下、佐賀県庁にかわりまして佐賀県民がお送りします 投稿日:佐賀暦2006年,2006/11/07(佐賀県警察) 22 47 30.34 QKwzjW7h0 「あなたは自分の体をもっと大切にしてください!!!もし、命を落とすようなことがあればそれでお終いなんですよ!!!!!」 痛みが染み渡る私の体にこの言葉は思いのほか重みがあって大きいものだった。私はそのままそっぽを向けながら沈黙を突き通した。すると、あいつはさっきの 雰囲気を殺すと悲しげに俺に語ってきた。 「・・・すみません。ちょっとお節介だったかもしれませんね。でも僕、女体化した人を放っては置けなくって・・」 笑顔一点のあいつにしては珍しくかなりの悲しげな口調で私に訴えてきた・・私は・・無視しようと思ったのだが、なぜか無視できなくて結局あいつの悲しげな言葉を ひしひしと感じながらも受け取った。…心なしか傷から出る痛みがあふれんばかりにして痛み始めているような気がした。 「さっきは・・すみませんでした」 「……わかったよ。わかったから、ちょっと寝かせてくれ・・」 そういって私は痛みを堪えながらそのままの体制になり睡眠を取ろうとした。 私の心の中にはさっきのあいつの怒鳴り声と悲しげな声の両方がエコーとなって響き続けていた・・ 何度も何度も・・私の心の中に響き続けるその声は傷と同時に心の痛みとなって私を襲い続けた。