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「うわー、またこれか……」 伊藤孝司は空を見上げて大げさなリアクションをとった。その声にはあきれ半分ウンザリ半分という色がある。一度メガネを外し、ハンカチで拭いてかけ直して、それでもまだ空が赤黒いままだと確認すると、「今回の鬼ごっこは変なところだな……」とこぼして周囲を見渡す。周りに広がる赤い霧と、火花散る空を見比べて、小走りに近くの木へと背中を預けた。 彼、孝司が命がけのゲームに巻き込まれるのはこれで三度目だ。前の時は首輪はなかったが、霧と空と主催者に見知った顔(知りたくは無いが)がいたことから、これがホンモノの殺し合いだと即座に理解する。 「……とりあえずかくれてみたけどこれからどうしよう……」 が、別に何か特別な力も何もないただの小六なので、理解したところでできることなど無いのだが。 そもそも彼はループしているので三度目どころの話ではない。これがもう少しなんか特別な境遇なら色々あって記憶を保ててたりするのだが、そんなもんはもちろんない。 「せめてルールの書いたプリントとか配ってくれないかなあ。あんな説明一回聞いただけじゃ覚えられないよ……おっと、なんだろこれ。」 前の鬼ごっこでは説明する気があるのかないのかわからないいい加減なものではあったが、いちおうはルール説明があった。黒板に気がついてたら書いてあったり店内放送で流したりとやり方は違ったが、さすがにあんな説明は説明になっていないと思う。まあでもそのうちおって放送とかあるだろう、と一人で勝手に納得していたところで、ポケットに突っ込んだ手が何かに触れる。 「えーと、なになに……『装備:切った爪コレクション" 場所:運送会社 説明:伸びた爪を爪切りで切ったもののコレクション』……うわあ、いらないわ……」 ……なんでこんなもののありかをメモにして渡した? ていうかいつの間に入れた? そもそもなんでこんなもの集めた? ツッコみたいことは多々あるが、まあ鬼のやることだしと頭を切り替える。だいたい子供を何人も誘拐するは命がけの鬼ごっこさせるはの鬼のような奴らなんだし、頭おかしいのは今に始まったことではない。 「あ、これに書いてある運送会社ってあそこかな。トラックいっぱい停まってるし。つまりこのメモは――」 「――どういうことなんだろう?」 なんかひらめきそうな気がしたがそんなことはなかった。 それはそれとしてとりあえず他に目的地になりそうな近場の建物もないので行ってみる。 こういうときに主人公とかだとひらめいたりするんだろうなあ、と同級生の顔を思い浮かべながらあっさりとたどり着いた。 「あれー? なんか起こると思ったんだけどなあ。意外とボクってあんまり危ないシーンないよね。なんか脇役みたいでちょっと悲しいなあ。ボクだって命がけなのに……あ、おじゃましまーす。」 特に拠点を得ることのメリットやデメリットには考え至らずにどうでもいいことを考えながら建物の中へと入る。もちろんトラップへの警戒などしない。ちょっと聞き耳を立てて忍び足をするぐらいだ。 三度目(三度目とは言っていない)のデスゲームでも、彼は悲しいくらいに一般人であった。 所変わって机に向けて難しい顔をしている和服の少女が一人。 着ている服装はしっかりと着付けられた紺の着物で、髪は後ろで一つ結びにされている。そしてあどけない顔立ちと身長から、彼女が十歳を過ぎたほどの年頃だとうかがえる。 そんな彼女は机の上に置かれた物をじっと見ていた。かれこれ数分はそうしている。そして散々に頭をひねり首をひねり、最後にほっぺたをつねったあと、冷や汗を流しながら呟いた。 「おもちゃ……だよね?」 関織子(原作版)ことおっこは、会社の事務所のような場所に平然と置かれていたショットガンを前に途方に暮れていた。 おっこはおばあちゃんのやっている春の屋という旅館の若おかみだ。小学生だてらに頑張って努めているが、さすがに銃の忘れ物というのは見たことがない。というかそもそも殺し合いに巻き込まれたことなんてない。そもそもここがどこかすらわからない。まさか自分が瞬間移動的なものをされたなど発想に至らず、おろおろと事務所内をうろつく。勝手に入ってしまって申し訳ないのと、勝手に出ていっていいかわからず右往左往。 いちおう携帯電話も持っているのだが、極度の機械音痴の彼女はそれを使うという発想も無い。まああったところでどこに通じるというわけでもないのだが。 やがてらちが明かぬと壁や窓まで調べ始める。そして彼女はその時初めて外の異常に気づいた。 「な、なにこの赤い霧!? スモークかしら? え、空も!?」 更なる困惑をもたらす情報に触れて、より一層パニックになる。こんな経験は初めてだ。ますます自分が見ているものが夢にしか思えずまたほっぺたをつねる。かわらず痛い。一体何がどうなっているんだろう……そう頭を悩ますところに更なる情報が来た。人影だ。 「あれー? なんか起こると思ったんだけどなあ。意外とボクってあんまり危ないシーンないよね。なんか脇役みたいでちょっと悲しいなあ。ボクだって命がけなのに……あ、おじゃましまーす。」 続いて声も聞こえてきた。窓ガラス越しでも真下の独り言って聞こえるんだなあ、などと変なところに感心するもすぐに思い直す。せっかく人を見つけたんだ、話を聞かなくては。 「すみま――うお!? 日本刀!? え、これホンモノ? うわスゴイホンモノだこれ!」 小走りに部屋のドアを開けようとして、聞こえてきた声にドアノブを回そうとした手を止める。 え、日本刀? 刀? 「おぉ……なんとなくこれからは、すごい『何か』を感じる。そんな『凄み』を感じる一品だ……!」 (な、なんで武器なんて持ってるんだろう……) 「こっちには拳銃!? なにここボーナスステージ!? スゴいなこれって、まるで…………いい例えが出てこないけれどとにかくスゴイな!」 「じゅ、銃!? あ!」 「だ、誰ですか!」 しまった! 大声を出してしまった! どうしようどうしよう大変なことになってしまった何か身を守れるものは……あった! 「この部屋か! よし、手を挙げ「う、動かないでください!」え、ちょ、ショットガン!?」 ドアが開かれた。見知らぬ少年の顔が見えた。その鼻先に、おっこはショットガンの銃口を突きつけていた。 「――殺さないでください。」 そう言って孝司は武器を捨てると両手を上に挙げた。 ちなみに日本刀はただの日本刀だった。 「鬼ごっこ……?」 「そう、前に二回巻き込まれてさ、あのツノウサギっていうツノの生えたウサギに。」 数分後、おっこは持ち前のコミュ力と明るさで孝司と打ち解けていた。簡単に自己紹介をすれば、孝司が前に似たようなことをした経験があるといい、あっさりと鬼ごっこについて話は移る。 「鬼だからなのか鬼ごっこさせられたんだよね。一回目が牛の鬼、牛頭鬼っていうのがボスで、二回目が馬の鬼、馬頭鬼ってやつ。なんか有名な鬼らしいんだけど、聞いたことある?」 「ないわ。それって本当に鬼、なのかな?」 「よくわかんないけど二本足で歩いて角生えてて食べようとしてくるんだから鬼でいいんじゃない?」 内容の割にあんまり真剣さが感じられない表情と口調だが、おっこは孝司が嘘を言っているようには思えなかった。しかしおっこのよく知る鬼はイタズラこそすれどそんなひどい真似は絶対にしない鬼だ。なので孝司の言っていることに引っかかりを感じてはいのだが、結局困惑が深まるばかりだ。 なによりこの首輪とか殺し合いについては、孝司の口から何一つ情報を得られなかった。今の所無関係なデスゲームの話を聞かされただけである。 というわけで、孝司が知る鬼の知識と聞き出した情報を比べての考察はあっさりと終わった。元々二人とも頭を使うのはあまり得意ではない。体育が得意科目のおっこはもちろん、読書は好きだが殺し合いの考察などしたことのない孝司も色々考えたがわざわざ口に出すほどの考えはない。残念ながら彼はコメディリリーフである。 「ま、そういうのはもっと賢い誰かがなんとかしてくれるよ。ぼくらはできることからやろう。」 おっこの持ってきたお茶菓子を食べつつそう言うと、孝司は大きく伸びをする。その姿に安心と不安のどちらを感じればいいかわからず答えに窮するおっこをよそに、デスクや棚を漁って雑貨を集め始めた。 「なにしてるの?」 「アイテム収集。前回もスーパーマーケットで商品ゲットたりお店のカートで爆走したんだ。」 「それって泥棒なんじゃ、いいのかな?」 「命の危機だし多少はね? 銃も落ちてるしご自由にどうぞ全品百パーセントオフってやつだよ。」 「でも、集めている間にみんなに何かあったら……」 「心配だよね。でも、地図も何もないのに突っ走って『あ! ここ重要そうだ!』なんていくと危ない目に合う。怪我するかもしれないし、知り合いが自分のことを聞いたときに不安になって危ないところに呼び寄せちゃうかもしれない。それに、運良く見つけたけど怪我してるのに救急グッズありません、とかもありそうじゃない? とりあえず包帯ぐらいは持っていきたいよね。」 孝司はポイポイと雑貨を集めていく。言っていることも正しいっぽい。正しいと思いたい。 「迷子になったときはそこから動かない、動かないといけないなら一番近くの目印に行く。これが正解。」 ガサリと音を立てて孝司はポケットからメモを取り出しておっこに見せた。 「だからここを目指したんだ。道の真ん中でずっと立ってるわけにもいかないし、だったら安全そうな目印のある場所に行こうって思ったんだ。もしかしたら他の鬼ごっこの参加者も同じメモを持ってるかもしれないし、切った爪のコレクションが置いてある所になんて危ない人とか鬼とか来なさそうだしね。」 「そのメモはなに?」 「あれ? 持ってないの? なんか気がついたらポケットにあったんだけど。」 「和服だからポケットは、そうだもしかして──あった!」 「どこから出したの?」 孝司の言葉に慌てて身体を調べると確かにあった。全く同じ内容だ。 (最初は図太いだけの人だと思ったけど、孝司くんは冷静な人だわ。) 第一印象が低めだからか、振り幅で高い評価をおっこからもらう。 そんなことに気づかず、孝司は『女の子とペアなんだし吊橋効果とか起こってなんか覚醒展開とか起らないかな』と思いながら家捜しを続けた。 【0055 郊外・運送会社】 【伊藤孝司@絶望鬼ごっこ くらやみの地獄ショッピングモール(絶望鬼ごっこシリーズ)@集英社みらい文庫】 【目標】 ●大目標 とりあえず鬼ごっこだったら逃げるよね。 ●小目標 アイテム集めるぜ! 【関織子@若おかみは小学生! PART13 花の湯温泉ストーリー (若おかみは小学生!シリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【目標】 ●大目標 よくわからないけど家に帰りたい。 ●小目標 孝司くんに着いていく。
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316 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/11(月) 00 55 50 ID ??? 303 勇太くんか。確かにガロードと兄弟で通じるなw ここのガロードも幼い頃は警察ごっこをしていたんだろうか? ガロード「ホールド・アップ!」 シュウト「ガンダムフォースだ!」 セレーネ「あらあら、何やら楽しそうね」 シロー「ちょ、ちょっと待て! それは俺の警察手帳だろ!?」 317 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/11(月) 01 33 51 ID ??? ガロードは高木刑事といい何か警察ネタに縁があるのかね ジュドーとセットになると別の意味で縁がありそうだし 318 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/11(月) 01 36 04 ID ??? ガロード達が小学校低学年の頃ってまだシロー兄さんも学生だったはずじゃ シュウトも日本語が怪しいくらいの年齢 319 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/11(月) 01 55 00 ID ??? 318 316はシュウトのごっこ遊びに付き合ってんのさきっと 320 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/11(月) 05 34 10 ID ??? 319 犯人役はキャプテン(めっちゃ台詞が棒読み)と、意外とノリのいいヒイロw アルはアレックス役の刹那相手にザクごっこを… 325 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/05/11(月) 14 40 58 ID ??? 320 ヒイロ「近づくな。近づくと、人質もろとも自爆する」 ハロ「ハロヒトジチ!ハロヒトジチ!」 キャプテン「我々の逃走用のMAを用意を要求する」 死神「あンた、背中が煤けてるわ……」
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おにごっこにしろ、かくれんぼにしろ、タッチは「いいね」 専用の帽子着用(鬼ごっこの帽子) 入会金は考え中(少なくとも帽子かうお金は必須) こんなものか?
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5/26スケジュール イベント名 IRIE custom. OPEN記念!全力鬼ごっこ 日時 22:00~ 場所・番地 当日まで非公開 代表者 天凰時貞 説明欄 全力鬼ごっこ【注意事項】・ルールに記載・当日、詳細についてはお伝えします 画像 イベント名 第二回ピーナッツDeレース(予選) 日時 5月26日~6月9日まで 場所・番地 9051 ガソリンスタンド 代表者 車道デミル 説明欄 ピーナッツオンリーでレース※フォークリフトカスタム無。/車の修理と体の治療代は主催持ち 【概要】 ・ピーナッツを用いたレースイベント ・タイムアタックの順位に応じて本戦の出走順位が変動 ・人数に応じて上位カテゴリと下位カテゴリでレースを行う ・レースコースは[D・Race#4 ピーナッ2] ・カスタムはフォークリフト無 ・車の修理と治療代は主催持ち(ガソリンは参加者持ち) 【賞金&景品】 ・景品は各カテゴリの1位に車プレゼント・終わった後にじゃんけん大会でも車プレゼントあり 画像 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ここに画像URLを貼ってね)
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鬼ごっこ編 その1 原寸 http //www18.atwiki.jp/trpirasuto?cmd=upload act=open pageid=23 file=inoured01.jpg 原寸 http //www18.atwiki.jp/trpirasuto?cmd=upload act=open pageid=23 file=jojosita.jpg 鬼ごっこ編 その2 原寸 http //www18.atwiki.jp/trpirasuto?cmd=upload act=open pageid=23 file=onigokko.jpg 登場人物 その1 原寸 http //www18.atwiki.jp/trpirasuto?cmd=upload act=open pageid=23 file=itibu.jpg 登場人物 その2 原寸 http //www18.atwiki.jp/trpirasuto?cmd=upload act=open pageid=23 file=nibu1.jpg 女子会 挿絵1 原寸 http //www18.atwiki.jp/trpirasuto?cmd=upload act=open pageid=23 file=ruruiegake.jpg 挿絵2 原寸 http //www18.atwiki.jp/trpirasuto?cmd=upload act=open pageid=23 file=ruruienaibu.jpg
https://w.atwiki.jp/jidoubunkorowa/pages/21.html
「うわー、またこれか……」 伊藤孝司は空を見上げて大げさなリアクションをとった。その声にはあきれ半分ウンザリ半分という色がある。一度メガネを外し、ハンカチで拭いてかけ直して、それでもまだ空が赤黒いままだと確認すると、「今回の鬼ごっこは変なところだな……」とこぼして周囲を見渡す。周りに広がる赤い霧と、火花散る空を見比べて、小走りに近くの木へと背中を預けた。 彼、孝司が命がけのゲームに巻き込まれるのはこれで三度目だ。前の時は首輪はなかったが、霧と空と主催者に見知った顔(知りたくは無いが)がいたことから、これがホンモノの殺し合いだと即座に理解する。 「……とりあえずかくれてみたけどこれからどうしよう……」 が、別に何か特別な力も何もないただの小六なので、理解したところでできることなど無いのだが。 「せめてルールの書いたプリントとか配ってくれないかなあ。あんな説明一回聞いただけじゃ覚えられないよ……おっと、なんだろこれ。」 前の鬼ごっこでは説明する気があるのかないのかわからないいい加減なものではあったが、いちおうはルール説明があった。黒板に気がついてたら書いてあったり店内放送で流したりとやり方は違ったが、さすがにあんな説明は説明になっていないと思う。まあでもそのうちおって放送とかあるだろう、と一人で勝手に納得していたところで、ポケットに突っ込んだ手が何かに触れる。 「えーと、なになに……『装備:切った爪コレクション" 場所:運送会社 説明:伸びた爪を爪切りで切ったもののコレクション』……うわあ、いらないわ……」 ……なんでこんなもののありかをメモにして渡した? ていうかいつの間に入れた? そもそもなんでこんなもの集めた? ツッコみたいことは多々あるが、まあ鬼のやることだしと頭を切り替える。だいたい子供を何人も誘拐するは命がけの鬼ごっこさせるはの鬼のような奴らなんだし、頭おかしいのは今に始まったことではない。 「あ、これに書いてある運送会社ってあそこかな。トラックいっぱい停まってるし。つまりこのメモは――」 「――どういうことなんだろう?」 なんかひらめきそうな気がしたがそんなことはなかった。 それはそれとしてとりあえず他に目的地になりそうな近場の建物もないので行ってみる。 こういうときに主人公とかだとひらめいたりするんだろうなあ、と同級生の顔を思い浮かべながらあっさりとたどり着いた。 「あれー? なんか起こると思ったんだけどなあ。意外とボクってあんまり危ないシーンないよね。なんか脇役みたいでちょっと悲しいなあ。ボクだって命がけなのに……あ、おじゃましまーす。」 特に拠点を得ることのメリットやデメリットには考え至らずにどうでもいいことを考えながら建物の中へと入る。もちろんトラップへの警戒などしない。ちょっと聞き耳を立てて忍び足をするぐらいだ。 三度目のデスゲームでも、彼は悲しいくらいに一般人であった。 所変わって机に向けて難しい顔をしている和服の少女が一人。 着ている服装はしっかりと着付けられた紺の着物で、髪は後ろで一つ結びにされている。そしてあどけない顔立ちと身長から、彼女が十歳を過ぎたほどの年頃だとうかがえる。 そんな彼女は机の上に置かれた物をじっと見ていた。かれこれ数分はそうしている。そして散々に頭をひねり首をひねり、最後にほっぺたをつねったあと、冷や汗を流しながら呟いた。 「おもちゃ……だよね?」 関織子ことおっこは、会社の事務所のような場所に平然と置かれていたショットガンを前に途方に暮れていた。 おっこはおばあちゃんのやっている春の屋という旅館の若おかみだ。小学生だてらに頑張って努めているが、さすがに銃の忘れ物というのは見たことがない。というかそもそも殺し合いに巻き込まれたことなんてない。そもそもここがどこかすらわからない。まさか自分が瞬間移動的なものをされたなど発想に至らず、おろおろと事務所内をうろつく。勝手に入ってしまって申し訳ないのと、勝手に出ていっていいかわからず右往左往。 いちおう携帯電話も持っているのだが、極度の機械音痴の彼女はそれを使うという発想も無い。まああったところでどこに通じるというわけでもないのだが。 やがてらちが明かぬと壁や窓まで調べ始める。そして彼女はその時初めて外の異常に気づいた。 「な、なにこの赤い霧!? スモークかしら? え、空も!?」 更なる困惑をもたらす情報に触れて、より一層パニックになる。こんな経験は初めてだ。ますます自分が見ているものが夢にしか思えずまたほっぺたをつねる。かわらず痛い。一体何がどうなっているんだろう……そう頭を悩ますところに更なる情報が来た。人影だ。 「あれー? なんか起こると思ったんだけどなあ。意外とボクってあんまり危ないシーンないよね。なんか脇役みたいでちょっと悲しいなあ。ボクだって命がけなのに……あ、おじゃましまーす。」 続いて声も聞こえてきた。窓ガラス越しでも真下の独り言って聞こえるんだなあ、などと変なところに感心するもすぐに思い直す。せっかく人を見つけたんだ、話を聞かなくては。 「すみま――うお!? 日本刀!? え、これホンモノ? うわスゴイホンモノだこれ!」 小走りに部屋のドアを開けようとして、聞こえてきた声にドアノブを回そうとした手を止める。 え、日本刀? 刀? 「おぉ……なんとなくこれからは、すごい『何か』を感じる。そんな『凄み』を感じる一品だ……!」 (な、なんで武器なんて持ってるんだろう……) 「こっちには拳銃!? なにここボーナスステージ!? スゴいなこれって、まるで…………いい例えが出てこないけれどとにかくスゴイな!」 「じゅ、銃!? あ!」 「だ、誰ですか!」 しまった! 大声を出してしまった! どうしようどうしよう大変なことになってしまった何か身を守れるものは……あった! 「この部屋か! よし、手を挙げ「う、動かないでください!」え、ちょ、ショットガン!?」 ドアが開かれた。見知らぬ少年の顔が見えた。その鼻先に、おっこはショットガンの銃口を突きつけていた。 「――殺さないでください。」 そう言って孝司は武器を捨てると両手を上に挙げた。 ちなみに日本刀はただの日本刀だった。 「鬼ごっこ……?」 「そう、前に二回巻き込まれてさ、あのツノウサギっていうツノの生えたウサギに。」 数分後、おっこは持ち前のコミュ力と明るさで孝司と打ち解けていた。簡単に自己紹介をすれば、孝司が前に似たようなことをした経験があるといい、あっさりと鬼ごっこについて話は移る。 「鬼だからなのか鬼ごっこさせられたんだよね。一回目が牛の鬼、牛頭鬼っていうのがボスで、二回目が馬の鬼、馬頭鬼ってやつ。なんか有名な鬼らしいんだけど、聞いたことある?」 「ないわ。それって本当に鬼、なのかな?」 「よくわかんないけど二本足で歩いて角生えてて食べようとしてくるんだから鬼でいいんじゃない?」 内容の割にあんまり真剣さが感じられない表情と口調だが、おっこは孝司が嘘を言っているようには思えなかった。しかしおっこのよく知る鬼はイタズラこそすれどそんなひどい真似は絶対にしない鬼だ。なので孝司の言っていることに引っかかりを感じてはいのだが、結局困惑が深まるばかりだ。 なによりこの首輪とか殺し合いについては、孝司の口から何一つ情報を得られなかった。今の所無関係なデスゲームの話を聞かされただけである。 「あ、誰か来た。」 「どこ?」 「ほらあそこ、二人組。」 「あ、本当だわ。」 「声かけに行く? ていうかここに来るね。」 「あ! そういえばあたし、気がついたら変なメモがあってね、これ。」 「それボクも持ってるよ。あ、じゃあこれ色んな人に配られてるのかな。」 自分が知る鬼の知識と聞き出した情報を比べての考察はあっさりと終わった。元々二人とも頭を使うのはあまり得意ではない。体育が得意科目のおっこはもちろん、読書は好きだが殺し合いの考察などしたことのない孝司も色々考えたがわざわざ口に出すほどの考えはない。残念ながら彼はコメディリリーフである。 「おじゃましまーす……」「しまーす……」 「あ、いらっしゃーい。」 「うわほら人いるじゃん!」「落ち着け! こっちにはニホントウがあるんだぜ!」 「こっちにも日本刀はあるぞ!」 「マジかよ! やべぇ!」「こっちは二人いるんだぞ! ニホントウも二つだからね!」 「こっちも二人いるし拳銃もあるし!」 「……武器多くねえか? そこにも日本刀落ちてるし……」「なんでこんなに武器ばっか落ちてるのさ!」 「これで関さんの分の日本刀もあったね。」「いらないです。」 がやがやと日本刀を抜刀しつつ現れた男女に、二人は相対する。 小嶋元太とG・ロードランナー、新たな参加者との出会いに二人は―― 【0045頃 郊外・運送会社】 【伊藤孝司@絶望鬼ごっこ くらやみの地獄ショッピングモール(絶望鬼ごっこシリーズ)@集英社みらい文庫】 【目標】 ●大目標 とりあえず鬼ごっこだったら逃げるよね ●小目標 四人で話す 【関織子@若おかみは小学生! PART13 花の湯温泉ストーリー (若おかみは小学生!シリーズ)@講談社青い鳥文庫】 【目標】 ●大目標 よくわからないけど家に帰りたい ●小目標 四人で話す 【小嶋元太@名探偵コナン 紺青の拳(名探偵コナンシリーズ)@小学館ジュニア文庫】 【目標】 ●大目標 そもそも最初の話をまともに聞いてなかった 【G・ロードランナー@角川つばさ文庫版 けものフレンズ 大切な想い(けものフレンズシリーズ)@角川つばさ文庫】 【目標】 ●大目標 そもそも最初の話をまともに聞いてなかった
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ヴェネディットの城 3つ目のダンジョン。壁や床や窓の外が真っ黒な変な城。 ここでは前回と引き続きせんせーとコルトが仲間になっている。 また、ここも後半は戻ってこれないダンジョン。 モンスターが、ほぼすべてヴェネディットの姿をしており、 倒しても消えてくれない上に、話す度に戦闘になる。 さらにカギを落とすのもイベントを進めるためのキャラも ヴェネディットなので、非常にやっかい。 全てのヴェネディットに「1回ずつ」話しかけよう。 主な順路はこんな感じ。 1.かくれんぼMAPは左回りにすべての部屋を見ていく。 2.シェフの幽霊の話を聞く。 3.ぬいぐるみをもらう。 4.初めのMAP中央右の部屋のヴェネディットに話すとイベント。 5.初めのMAP右上の部屋のクリスタルを起動して移動。 6.鬼ごっこMAPの2つ目右上の部屋のキャロルにレシピをもらう。 7.鬼ごっこMAP最奥の部屋で3連戦。そのあと魔方陣でいったん戻る。 8.シェフの幽霊と会話、同じ部屋のヴェネディットと会話でイベント。 9.鬼ごっこMAP最奥の部屋のクリスタルを起動して移動。 10.謎解き。頑張ってください。 11.奥の部屋でキャロルとヴェネディットの会話イベント。 12.さらに奥に行こうとすると、戻されるのでイベント。 13.鬼ごっこMAPの2つ目右上の部屋のキャロルと会話してイベント。 14.もう一度奥の部屋にいってボス戦 ここもクリアするとカギが全部なくなる。 クリア後にヴェネディットが仲間になる。 モンスター ザコエンカウント 名前 HP 弱点 耐性 備考 ネズミ術師 300 水・光・スペシャル 雷・闇 青いほう ネズミ術師 300 雷・光・スペシャル 水・闇 赤いほう ダークフレイムさん 450 氷・光・スペシャル 間接・魔・火・闇 目玉おばけ 550 火・光・スペシャル 闇 出る場所少ない ネズミ術師にはスタンが80%で通る。たからばこで殴ると非常に楽。 ダークフレイムさんは進行上の強制戦闘で出現する場合が多い。ちょっと強め。 目玉おばけは、謎解きの答えを間違えたときと、 ヴェネディットの取り巻きでしか出現しない。 固有技(スラッシュやドレイン)を覚えたら、魔法よりそっちのほうが効果的。 特殊エンカウント 名前 HP 弱点 耐性 備考 点灯さん 3000 光・スペシャル 闇 クリティカル頻発 点灯さん 上の順路11の部屋の左のほうにいる。 アタックが高めでクリティカルで一撃死の可能性がある。 赤いブローチ・アンクレットでクリティカルが防止できるので活用しよう。 撃破して手に入る「すごく赤い火」は妖精の森で役に立つ。 ボス 名前 HP 弱点 耐性 備考 ヴェネディット 4000 水・スペシャル 雷 取り巻き2体、増援でさらに2体 ヴェネディット 取り巻きと増援でダークフレイムさんと目玉おばけがいる。 とりあえず取り巻きを倒して数を減らそう。ヴェネディット単体なら怖い攻撃はない。 弱点は水だが、スラッシュやドレインのほうが効果的かもしれない。 入手アイテム 名前 種類 備考 サンダル 装飾品 ひのき杖 武器 ロングソード 武器 悪魔のシッポ 装飾品 電池 イメージ アンクレット 装飾品 スラッシュ スキル書 ドレイン スキル書 赤い火 イメージ すごく赤い火 イメージ 点灯さん撃破 ラッパ 武器 レア 冷たい氷 イメージ キャロルとの最後の会話で 夢魔の指輪 装飾品 ヴェネディットのドロップ ラッパ 謎解きを答えを教えてもらわずに解くと入手できる。 こんなのでも間接武器。 ショップ わんこ(通常ショップ) 名前 種類 価格 クッキー 消耗品 20 ショコラ 消耗品 50 アンチドーテ 消耗品 10 ショートソード 武器 300 長弓 武器 250 かし杖 武器 230 人体図鑑 武器 300 ビー玉 宝石 200 アンチポイズン 装飾品 400 アンチダーク 装飾品 400 アンチスリープ 装飾品 400 アンチサイレンス 装飾品 400 わんこ(魔法ショップ) 名前 価格 効果 ヒーリング 500 HP小回復 キュア 250 一部の状態異常治療 ポイズン 250 毒付与 ダーク 250 暗闇付与 ファム 200 火・小ダメージ フリズ 200 氷・小ダメージ エレキ 200 雷・小ダメージ ウォータ 200 水・小ダメージ
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ルール 参加方法 ゲーム開始までの流れ 鬼ごっこ杯 ルール 鬼と逃走者にわかれます。 鬼がタッチすると、逃走者は動けなくなります。 動けない逃走者は、動ける逃走者にタッチされることで復活します。 15分間、1人でも生き残れば逃走者の勝ち、全員が捕まった時点で鬼の勝利です。 参加方法 ホワイトリストを解除したら、サーバーに入ります。 先着で、サーバーが満員になった場合それ以上入ることはできません。 サーバーに入ったら、水色のEゲートのスポンジが取り払われるまで待機してください。 下画像のように、ボタンが現れたら好きなところを1箇所押してください。 募集終了時間までマップを自由に探索することができます。 ゲーム開始までの流れ 鬼は運営が鬼部屋へ転送しますので、部屋内のボタンを押してください。 防具と矢が手に入りますので、防具は基本的に全部(頭だけ任意)を着用してください。 運営が扉を開放するまでそのままお待ちください。 鬼部屋の扉が開いたらゲーム開始です。 鬼ごっこ杯 2013年 門松杯 2013年 赤鬼杯
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【名前】 アカツキ 【出典】 アカツキ電光戦記 【性別】 男性 【外見】 白い軍服を着た青年 【性格】 実直、ストイック 【能力】 空手、電光機関に命を削られない程度の能力 【一人称、特徴的な口調など】 一人称:自分 【把握用参考動画】 原作ストーリー http //www.nicovideo.jp/watch/sm12325095 http //www.nicovideo.jp/watch/sm12326107 MUGEN http //www.nicovideo.jp/watch/sm9940590(14:14~) http //www.nicovideo.jp/watch/sm10164334(↑の続き。おまけコーナーで性能解説もあるよ!) 【解説】 大戦末期、新兵器輸送中に沈んだ潜水艦の中で半世紀冬眠してた浦島太郎。 元は技術研究のためドイツに派遣された旧帝国陸軍高級技官。 現代に甦った後は、「任務ニ失敗セシ時ハ電光機関ヲ総テ破壊セヨ」という残された命令を果たすべく行動する。 「接近戦の鬼」と評される性能で、中~遠距離での立ち回りは微妙だが近距離になるとめっぽう強い。 不用意に近づくと雷属性のラッシュと超高性能技「神風」でボコボコにされる。お前のような技官がいるか。 どうやら特別な血筋のようで電光機関との相性は極めて高く、使い過ぎで腹ぺこにはなっても血を吐いて倒れたりはしない。 性格は硬派で実直な旧日本軍人の典型。しかしそれゆえに融通が利かず、任務を邪魔する者には容赦しない一面も。 戦闘員としての活躍が期待される。 以下、本ロワでの動向(ネタバレ) +開示する 初登場話 sm21 雷神君臨 登場話数 4話 スタンス 対主催 現在状況 一日目・朝の時点で生存 現データ sm82 SUMOUとポニテとチャーシュー麺時点 キャラとの関係 名前 関係 解説 初遭遇話 ムラクモ 敵対 元上官にして宿敵。元の世界で倒した筈だが… 未遭遇 アドルフ・ヒトラー 友好 初めて遭遇した参加者。情報交換の後に別行動 sm34 青鬼ごっこ ギルガメッシュ 友好 情報を与えた後に青鬼から逃がす sm34 青鬼ごっこ 青鬼 敵対 執拗な追跡を受けるが何とか逃走する sm34 青鬼ごっこ 四条雛子 友好 一方的に知られている。青鬼の所へ行かぬよう説得中 sm59 腹ペコに定評のある軍人に無理やり青鬼実況させた 我那覇響 友好 ラーメン貰った sm59 腹ペコに定評のある軍人に無理やり青鬼実況させた