約 134,536 件
https://w.atwiki.jp/7thjojo/pages/69.html
日本を出発した一行は、さっそく機内で敵スタンド使いに襲撃される。 タワーオブグレーに勝利すれば次の香港へ。 機内は移動できず、戦闘終了後は自動的に次へ進む。 【<<日本】:飛行機内:【香港>>】 イベント 敵データ 隠し要素 イベント ヘヴィな旅の幕開け 日本で主人公特性「グロ苦手」が付与されていると、「乗客殺害」「パイロットの死体」「グレーフライの死に様」にリアクションあり。 危険なスタンド 条件:現行ver.では「カオスモード」限定。 主人公スタンドが「クイック・シルバー」「ナパーム・デス」 上記の場合、主人公もアヴドゥルと同じく「飛行機内での戦闘は危険」とされ、タワーオブグレー戦に参加できない。 敵データ 名称 HP 経験値 お金 ドロップアイテム 備考 BOSS タワーオブグレー(本体:グレー・フライ) 35 45 150 S エクスペリエンス錠M エコーズエッグL クレイジーDX? フー・ファイタン 原作ボス。初期距離S。距離適正がぴったり合わないとダメージが通らない。搭針を食らうと一撃死の可能性もあるので要注意。・・・とはいえHPは日本の雑魚レベル。当たりさえすれば1~2発で倒せる。状態異常全般にやや弱く、花京院の「侵入させて混乱させる」が有効。8ターン経過すると原作イベント勝利。この場合、お金と経験値は手に入らない。 隠し要素 + ... キングクリムゾンポイント:飛行機に場面が移る~タワーオブグレーとの戦闘開始。戦闘後も不時着の流れは全部カットで香港到着。 距離?のときに形兆の矢で発現したスタンド能力「巻きつく」で撃破。ドロップはフーファイタン -- 名無しさん (2011-06-02 13 42 01) ↑同じく(?)のときにクイック・シルバーで撃破したらフー・ファイタンだった -- 名無しさん (2011-09-27 04 53 27) ?の時、ディープ・パープルの汚染でフー・ファイタン -- 名無しさん (2011-10-24 01 58 46) ちょっとした小ネタ主人公のスタンドがアダム・アントの場合、タワーオブグレー登場の際に主人公が「自分のスタンド虫とは違う!?」と台詞を言う -- 名無しさん (2017-05-12 22 28 54) カオスモードだったからか知らんけど スタンドがカーペンターズだった場合飛行機直してエジプトへ直行便 -- 名無しさん (2017-12-24 20 25 28) だけどエジプトについた瞬間ペットショップに攻撃され空中分解されてガメオベラ なおその画面がたけしの挑戦状のガメオベラ画面 -- 名無しさん (2017-12-24 20 26 24) おや、ナパーム・デスだとタワー・オブ・グレー戦参加できなくなってるな。花京院にアブドゥルの後に君のスタンドも危険だから引いてくれとか言って止められる -- 名無しさん (2018-03-01 19 06 46) ↑既出だったらすまん。 -- 名無しさん (2018-03-01 19 07 11) 女主人公でナパーム・デスだけど戦闘参加できました。損壊や客に注意してくれ、とは言われたけど… Ver.は最新です。 -- 名無しさん (2018-10-21 22 05 55) 今更かもしれんが自分もナパデス参加できた。ちなみに女主3周目最新版。何か他にも条件があるのかな? -- 名無しさん (2019-10-07 00 07 55) 周回等でで一定のレベル以上になっているかどうかで参加するかしないかが決まると思う -- 名無しさん (2019-10-07 00 22 22) 周回した火野(レベル2)では何も言われず、他の主人公と同じように参戦できた。ちょっと調べてみる必要があるかも。 -- 名無しさん (2019-10-07 11 41 24) ナパーム・デスでカオスモード始めたら参戦不可だった -- 名無しさん (2019-11-12 20 56 27) カオス限定みたいっすね -- 名無しさん (2021-06-26 12 20 25) 時間停止状態で話しかけてくる花京院でワロタ -- 名無しさん (2021-08-31 17 33 25) タワーニードル食らうとなぜか花京院だけ異常なくらい倒れされる……おまえ今イベントの主役なのによォ -- 名無しさん (2023-02-09 21 57 38) 花京院はぶっ飛びやすいけど実は状態異常全般に掛かりやすいとかかな、それで即死しやすいみたいな -- 名無しさん (2024-01-03 18 18 18) クイックとナパーム駄目ならキャラバンも駄目な気がする、基本爆発物じゃん -- 名無しさん (2024-01-03 18 21 11) キャラバンの爆発物は物理仕様で灰の塔には無効やからセーフセーフ。この場ではACT3ぐらいしか攻撃手段ないんでない -- 名無しさん (2024-01-30 01 39 50) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jp-summons/pages/1204.html
わいばーんあーまー マギカライヒ共同体のエドリアヌ航空魔導学院が開発したワイバーン強化用の外骨格装備。 ワイバーンの体を覆って保護するほか、2基の補助魔導エンジンによって速度を伸ばし、風神の涙を利用したフローティングユニットが強化機の分だけ重くなったワイバーンの体を支える。 強化機を装備したワイバーンの最高速度はワイバーンロードに匹敵する時速330km、ペイロードは最大200kgに及ぶ。 バルチスタ沖大海戦でも使用された様子がないことから、マギカライヒ共同体における切り札的な最新鋭装備と推察できる。 関連項目 兵器|マギカライヒ共同体|ワイバーン ※既存の[[コメント]]に返信する場合、返信したいコメントの左側にチェックを入れて下さい。 過去のコメント これをどんどん改良して、まずはオーバーロードが目標、最終的には風竜が目標ですかね。オーバーロードにつけたら、風竜やアンタレスと互角にやりあえるかな。 - 名無しさん (2020-02-28 10 08 52) 風竜に装備させたほうがいくね? 推進と浮遊に使う魔力節約できる。ミ帝の戦艦にもいえるけど何でも自前の魔力でする必要ないし。 - 読歩人 (2020-03-20 01 19 10) 風竜は操れる人が限られる。それならば現在一般流通しているワイバーンを順次強化するのが予算的にも合理的のはず - 名無しさん (2020-04-29 22 06 17) フローティングユニットが進化すれば垂直離着陸も可能になりそうだな。運用の幅が広がることによる活躍が見たい気もする。 - 名無しさん (2020-05-16 14 57 20) 生身の人間用の飛行アーマーじゃいかんのか? 普通は人間用が先に有って動物用が出てくるものだが - 名無しさん (2022-10-07 16 41 52) 人間を飛ばすスーツはいくらなんでも難易度が高すぐる。前例がないし、それで何十kgもあったらそれこそ竜に乗れば良い訳で。空飛べる生物を強化するタイプの方がイメージ的にもずっと簡単だし、鞍の発展型みたいな物だろうから設計難易度も低いんじゃないかな。 - 名無しさん (2022-10-09 01 33 02) SFSとかコルベットブースターとかジェットスクランダーとかグフ飛行型みたいなのw 優れた魔導士は生身で飛べるんだからその手前の奴を飛ばすぐらいは割と簡単にいけそう - 名無しさん (2022-10-10 19 46 18) syou爆撃機みたいな運用が出来そう - Nanigasi Akitsu (2022-02-22 21 37 06) すみません!誤爆しました!将来的には爆撃機みたいな運用が出来そう。是非見てみたい - Nanigasi Akitsu (2022-02-22 21 38 37) 名前 ここを編集 〔最終更新日:2022年07月29日〕
https://w.atwiki.jp/eagle0209/pages/44.html
飛行型 飛行型の脚は空中を移動するので地形に関係なく移動することができる。 地上型と違って地形で視野が狭くならないので視野の確保にも有利。 シージ系などの地上専用攻撃からダメージを受けない。 スキルが空中用のものを使う必要がある。 また地/空タイプの攻撃のダメージを1/2にしてくれるため守備にも有利だが、荷重が少ないためユニットの組立に限界がある。 (スカイキラー、アヌアイは対空武器なので地上型でも50%軽減効果がない) 名前 組立レベル Watt 荷重 速度 攻撃 体力 備考 値段 強化購入LUCK パトロール 20 110(-27) 35 110 (+3) (+60) 飛行速度1位 10000 80 コルベット 40 140(-35) 45 100 (+4) (+67) 飛行 15000 90 フリゲート 60 160(-40) 50 95 (+5) (+75) 飛行 20000 100 クルーザー 80 220(-55) 65 85 (+7) (+87) 飛行 30000 120 スターシップ 100 400(-100) 80 80 (+13) (+132) 5秒毎に体力5%回復アヌアイから1.3倍ダメージ飛行 ギルドSHOP50000 200 ポーパス 102 300(-75) 75 85 (+10) (+107) 視野+35秒毎に体力2%回復アヌアイから1.3倍ダメージ飛行 ギルドSHOP50000 200
https://w.atwiki.jp/saintsrow2vehicles/pages/84.html
飛行機 飛行機のカテゴリ。空港に行けばほぼ全ての飛行機が入手できる。 (飛行機は空港が一つしかないのであまり使い道がないことは秘密) Corsette High Rise Parrot Snipes 57 Wolverine Woodpecker
https://w.atwiki.jp/freedom_wars/pages/406.html
情報位階 第7情報位階権限 分類 目標排除 難易度 >>>>>>>> 目的 我がPTに潜伏していた「ホウライPT」所属の目標対象「人工アブダクター」を3機「排除」せよ。 ロウストリート内での戦闘となるため注意せよ。 場所 ロウストリート 報酬 減刑 410年(初回のみ2050年) ★★★★★★ マニュピレータ:汎用丙型 ★★★★★ Will O繊維:輸送丁型 ★★★★ 強化外骨格:砲撃丁型 ★★★ 胸部装甲:輸送丙型 ★★ 腕部強化繊維:汎用丙型 ★ Will Oエンジン:砲撃丙型 継戦力 5 規定時間 45 00 依頼人 ナタリア・“9”・ウー 遂にホウライPTのスパイを追い詰めた。だが奴は自分の手下と合流し、私の部下たちを倒して逃走。人口アブダクターを持ち出して現在、ロウストリートの一区画に立てこもっている。 今回のボランティアの目的は複数の敵アブダクターを排除することだ。我がPTに潜伏していたホウライの手先共を叩け! 備考 特別成果報酬取得条件:アクセサリ戦闘不能累計時間規定以下 特別成果報酬:「天然グラファイト:中純度」 出現条件 セ7-1号淵原作戦:敵軍排除をクリアする ロウストリートでナタリアと会う
https://w.atwiki.jp/stalker_cs/pages/89.html
Chernobyl NPP MAP Developer Gilgamesh_Uruk (S.T.A.L.K.E.R. Clear Sky General Discussion Forum) modified by CS wiki members 簡単なTips 到着すると ClearSkyのリーダーがF2000とガウスガンを渡してくれる。F2000は強力なので手持ちの武器・弾薬が消耗してるのなら持ち替えよう。ガウスガンは絶対必要なので捨てないように 逃げるSterlokをガウスガンで撃て。彼は常に電撃アノマリーのようなエフェクトを纏っている。うまくいけばスタート地点クリア可能。遠くで発光しているそいつをガウスガンでひたすら撃て。 Monolith兵は前作同様に大量にワープしてくる。囲まれない様に進め。外骨格を纏った兵士には弾数があるならガウスガンで対抗するのも良い FAQ Q ワープして進んでもループするんだけど? A ここでは、Strelokの精神防護装置を撃って無効化することが目的。ワープが必要かどうか考えてみよう。
https://w.atwiki.jp/codeofjoker/pages/2086.html
Ver. 1.4EX2 カードNo. 1-4-235 種類 トリガー レアリティ C 名称 遊覧飛行 属性 無 CP 0 アビリティ あなたのユニットがフィールドに出た時、それの行動権を消費し、「ブロックされない」効果を与える。 召喚したユニットにアンブロッカブル能力を与えるトリガー。 デメリットは行動権を失うことだけであり、特殊な条件を要求されないのが特徴。 有効活用するにはPA成功時のアビリティを持つユニットや、除去されにくい【加護】などの耐性を持つユニットに使いたい。 また即座にアタックでき、かつ自身の効果で行動権を回復する雷神トール・ヤマタノオロチなどで連続アタックを狙うコンボも存在する。 シンプルにレベル3で召喚したユニット(OCによって攻撃制限解除と行動権回復が行われる)に使用するほか、 JUSTICEなどの行動権回復効果と合わせて1点を確実に取る運用も臨機応変に狙っていきたい。 フレーバーテキスト 人知が作り出した果てしなき大空へ飛び立つ方舟。地に立つ者には届かぬ世界を飛行し続ける。
https://w.atwiki.jp/fate_overheaven/pages/138.html
夜、ベッドの上で不意に目が覚めた。 今までの人生が偽りで、思い出した記憶が本当の人生だったと、すぐに理解できた。 身を起こし、顔を洗う。記憶は鮮明だ。死の瞬間まで。夢ではない。 ■ 僕は、生前の父を知らない。 僕が生まれる前に、父は死んだ。新婚旅行の時に豪華客船が爆発、沈没し、母だけが生き残った。 正確には、母の胎内に宿っていた僕と……父が救い、母に託した赤ん坊、エリザベスも。 成長した僕は、全てを知った。吸血鬼ディオのこと、吸血鬼が作り出す屍生人(ゾンビ)のこと、波紋のこと。 母はずっと黙っていたが、スピードワゴンさんとストレイツォさんは、 父の誇り高き生涯をどうしても僕に語り伝えたかったのだ。 ディオは僕の父と共に大西洋に沈んだ。けれど、吸血鬼を生み出す石仮面は、ひとつだけだったのだろうか。 そして、吸血鬼やゾンビ、死にぞこないたちは……世界の闇のどこかで今も蠢いている。そんな予感がしたのだ。 ■ 1914年、サラエボでオーストリア皇太子が暗殺され、戦争が始まった。 オーストリア=ハンガリー対セルビア、ドイツ対ロシア。 ドイツはベルギーやフランスにも侵攻し、イギリスはドイツに宣戦布告。 僕も王立飛行クラブから海軍航空隊に入隊し、祖国のために戦った。 最新鋭の兵器がゴミのように人間を殺戮する、地獄のような戦場だった。 1918年4月1日、陸軍航空隊と海軍航空隊の融合によってイギリス空軍が設立。 同年11月11日にドイツとの休戦協定が結ばれ、戦争は終結。 僕とエリザベスは結ばれ……1920年9月27日、息子ジョセフが生まれた。ジョースター家の跡継ぎだ。 僕たちは幸福の絶頂にあった……。 ■ 「あの司令官は……『吸血鬼』か『ゾンビ』かも知れない」 思い返せば、おかしな司令官だった。はじめからなにか奇妙な雰囲気を纏っていた。 戦争で負傷したといって車イスにのり、昼間は決して表には出ず、それでいて社会にとけ込んでいる。 いかに新設の空軍とはいえ、あんな得体の知れない男が、なぜ司令官に? とはいえ肩書や経歴、軍歴はしっかりしたものだ。政治的思惑が絡んでの人事だろうか。 だが、この間の行方不明事件は……。あるいは本来の彼が、何者かに乗っ取られているのかも……。 まさか。いや、考え過ぎか。確かなのは、僕にはいやな雰囲気がするってことだけだ。 エリザベス――――リサリサは、ストレイツォさんから波紋の修行を受け、達人の域に達している。 彼女なら吸血鬼やゾンビを殺せるだろう。だが、確証が得られたわけではない。 なにより空軍司令官という要職にいる男。おいそれとは殺せない。 それに彼女はジョセフを産んだばかりで、育児で手一杯だ。もしものことがあれば……。 僕自身は、波紋の修行を受けたわけではない。 父が波紋使いだから素質はあると言われたが、軍務で忙しくて修行している暇はない。 日光を浴びせれば死ぬだろうが、僕が無理やり上官を外へ連れ出す事は出来ない。怪しまれてしまう。 第一、日光で蒸発した上官の姿を目撃でもされたら、どう説明する。 吸血鬼やゾンビや石仮面の話をしても、狂人か狂言だと思われるのが落ちだ。 やはりチベットのストレイツォさんに連絡を取るしかない。そう思い、密かに手紙を書いていた矢先。 ■ 僕は……確か、あの空軍司令官の正体を探ろうとして、逆に襲われて死んだはず。 実際無念だが、復讐者となるのは……考えたくはないが、リサリサだ。 彼女なら僕の不審な死を疑い、証拠を見つけ、復讐を遂げてしまうだろう。 いや、ここにこうして僕が生きてるってことは―――それも、未来の日本に、独身の英語教師として――― ここは、来世なのか? 胸ポケットに違和感がある。探ると、丸く透明な宝石が出て来た。 あの司令官、吸血ゾンビに襲われ、仰向けに転び、手をついたところに……そうだ、この宝石があったのだ。 その瞬間、僕はここにいて、しかも偽りの記憶を植え付けられ、聖杯戦争の参加者とされてしまった。 聖杯。アーサー王伝説にうたわれる聖遺物。万能の願望器。もし僕がそれを手に入れたら、どうすればいいのか。 「…………!」 見る間に、その宝石……ソウルジェムがボウッと光り始めた。 淡いその光は、闇の中に黄金の粒子となって広がり――――――人間の姿を形作る。 それは、東洋人の少年だった。黒髪で、額が出るほど短髪。眼鏡をかけ、白い詰め襟の制服を着ている。 傍らには重そうな鉄の鞄。軍の関係者か、士官学校あたりの学生か。だが流石に英霊、鍛え抜かれた戦士の面構え。 すうっと目を開くと、こちらに話しかけてきた。 「……問おう。貴方が俺のマスターか」 「そうだ。僕の名は『ジョージ・ジョースター』。『ジョジョ(JOJO)』と呼ばれている」 祖父と同じ名。そして、僕が成人した頃からのイギリス国王と同じ名だ。ありふれているが。 祖父が1世なので『ジョージ2世』となるが、皆からは父と同じく『ジョジョ』と呼ばれる。 息子ジョセフも、やがてそう呼ばれるだろう。 東洋人の少年は、右手を挙げ……敬礼した。 「俺の名は『葉隠覚悟』。クラス名は……『セイヴァー』です。以後、よろしく」 ■ 現人鬼と化した兄との戦闘は、曽祖父・四郎を共に打倒することで終焉した。 和解は成った。兄は地球環境を癒やすため、俺は人類を護るため、それぞれの道を歩んだ。 それから……俺は、どうしたろうか。戦術鬼の生き残りを狩り、人類文明がそれなりに復興するのを見届けて……。 そうだ、眠りについたのだ。平和な社会に戦士は不要。俺は眠りにつかされた。 いつかまた、親しき人々と逢えると信じて。 聖杯戦争に関する記憶は、英霊の座とやらで与えられた。 英霊とは死せる英雄の残滓。だが俺は、まだ死んだわけではないはず。冷凍睡眠の中のはず。 ならば、これは夢か。あるいは冷凍睡眠の失敗で死んだか。いや、迷うな。 「マスター、『ジョジョ』。偶然巻き込まれたようですが、聖杯にかける望みは、帰還ですか」 「ああ。僕は……生き残りたい。愛する妻子と母のもとへ帰りたい。僕の望みはそれだけだ」 それを聞いて、頷く。幸いなことに彼は善人だ。嘘をつけるような人でもない。 「そして、戦いは君に任せる。僕は魔術師でもなんでもないからね。無論、出来る範囲のことはしよう。ただし」 「ただし?」 「無力な女子供や一般市民、帰還だけを願う善良な人々は犠牲にしないと、約束してくれ。 これは命令ではない、お願いだ」 ――――セイヴァーはマスターの瞳に『黄金の輝き』を見る。誇り高き勇気と正義の心を。 マスターもまた、セイヴァーの瞳に、同じものを見る。 俺がここにいる理由。マスターのような無辜の善人をも巻き込む、この聖杯戦争は『悪』だ。 この忌まわしき聖杯戦争を破壊し、悪を絶つ。立ちはだかる悪にも容赦はしない。そして。 「無論です。俺は牙なき者の牙、盾なき者の盾となりましょう」 【クラス】 セイヴァー 【真名】 葉隠覚悟@覚悟のススメ 【パラメーター】 筋力B+ 耐久A 敏捷A 魔力D 幸運A 宝具EX 【属性】 秩序・善 【クラス別スキル】 カリスマ:C 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。団体戦闘に置いて自軍の能力を向上させる稀有な才能。 国家運営は出来ないが、志を共にする仲間とは死を厭わない強固な繋がりを持つ。 対救世者:A+ 「救星主」となった兄と敵対した逸話によるもの。セイヴァーを相手にした際、そのパラメータを2ランクダウンさせる。 また誘惑や説得、カリスマ等を鋼の意志で撥ね返す。 英霊を成仏させるような霊的攻撃も、彼と「零」を消滅させることは出来ない。 【保有スキル】 零式防衛術:A++ 第二次世界大戦中に生み出された最終格闘技。人類の潜在能力を極限まで引き出し、一触必殺を可能とする。 相手の力を利用する迎撃術「因果」、自ら仕掛ける「積極」、掌を振動させ硬いものを粉砕する「超振動」などの 技がある。その本質は使用者自身の「認識(こころ)」の制御であり、感情や恐怖心を滅殺し、 常に冷静な戦いを可能とする。スキル「無窮の武練」に相当し、宗和の心得・見切り・心眼・仕切り直し・追撃・ 一気呵成などをAランク相当まで発揮できる。 戦闘続行:A+ 往生際が極めて悪い。霊核が破壊された後でも、最大5ターンは戦闘行為を可能とする。 騎乗:B 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。バイクに乗る。 【宝具】 『零式鉄球(ぜろしきてっきゅう)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:1 肉体に直接埋め込まれた、特殊金属製の球体。気合を入れると体内に吸引され、血小板と同化して血液中に溶解、 表皮に分泌されて迅速に凝固し、皮膚を装甲化する。 装甲化された皮膚は高熱や至近距離からの弾丸をも跳ね返し、かつ柔軟で動きを制限しない。 1個につき皮膚の7%を装甲化可能であり、8個を持つセイヴァーは56%までを装甲化出来る。 防御の他、打撃に用いる部位を装甲化して威力を増すことや、身体から鉄球を取り出して変形させ、 攻撃・防御に用いることも可能。 全力で投擲した場合は戦車砲並みの威力があり、着弾した瞬間に膨張変化して内部から破裂させる。 『強化外骨格”零”(ぜろ)』 ランク:EX 種別:対国宝具 レンジ:1-99 最大捕捉:1000 意志持つ超鋼。第二次世界大戦中に開発された、一体で一国を滅ぼす生ける鎧『強化外骨格』のひとつ。 白いマフラー、赤いゴーグルを持ち、頭部に星型レリーフと七生の文字が刻まれている。重量90kg。 非戦闘時には鞄の中に収納されており、戦闘時には瞬間的に着装される。 装着者には常軌を超える心技体の鍛錬が求められる。 外部には複合装甲展性チタン合金を用いており、瞬間的衝撃には戦車並みの耐久力を持つ。 凍結・圧迫・打撃浸透攻撃が弱点。内部には臓腑のような暖かさを持つ生体細胞が用いられ、 伸縮自在な触手を着装者に吸着させ、状態管理や意志反映を行う。 また人体実験の材料にされた三千の英霊(戦争被害者の怨霊、CV:藤本譲)が宿っており、着装者の行動を補佐する。 腰部左右に「着装者生命維持装置」(持続時間は40日間)と「化学兵器調合装置」を有し、 毒物・薬物問わず各種化学薬品を調合可能。指先や掌から非致死性麻酔液、昇華弾(高熱の火球)、超凍結冷却液、 超脱水鱗粉、戦術神風(無色無臭の超強力毒ガス)を発射し、足(脚部装甲「爆芯靴」、通常時の着装も可能)や 背中からは噴射剤を噴出して強い推進力を得る。外骨格自身を超高温にして打撃威力を高める「赤熱化」や、 一瞬で着装を解除して超鋼外骨格を射出する「瞬脱装甲弾」などの技も備える。 筋力と耐久力をランクアップさせると同時に、ブースト機能によって三つの能力値に「++」の補正が与えられる。 『人間の尊厳(ヒューマン・ディグニティ)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1 セイヴァーの体内に宿るゼリー状の生命体。 悪鬼となる人体改造を受けたが、善良な意志を保っていたため「失敗作」となった者たちの集合体。 その心と肉体によってセイヴァーを敵の攻撃から保護し、自らを犠牲にして死からさえも蘇らせる。 【Weapon】 四肢五体及び宝具の他、以下の武装を持つ。 『武装常装』 耐熱眼鏡、光線屈折ボタンなど、数々の特殊機能を持つ日常装備。 『無銘・日本刀』 四百の雑兵を斬った後も刃毀れを起こさぬ業物。 『逆鱗号』 兄から餞別として受け取ったバイク。 本来は特攻兵器で、敵艦などに突っ込んでも抜けないように「かえし」のある形状になっている。 【人物背景】 山口貴由の傑作漫画『覚悟のススメ』の主人公。CV:山寺宏一/関智一。1999年12月25日生まれ。 黒髪の短髪で、純白の詰め襟制服に身を包み、眼鏡を掛けた少年。 非常に生真面目な性格で、礼儀正しく自己抑制が強いが、本性は熱い男。 地殻変動や核戦争で荒廃した世界において、父・朧より兄・散と共に零式防衛術を習い、 零式鉄球と強化外骨格を授かった。だが兄が父を殺し、自身も兄に敗北。 生き延びた後は兄を探して全国を転々とし、やがて逆十字学園に転校。 人々を襲う悪鬼「戦術鬼」を退治していくうち、その首領が生き別れた兄であることを知り……。 ライダー、シールダーなどの適性もあるが、今回はセイヴァーとして現界。 救世主、救済者(Savior)というより「救助者(saver)」として。 【サーヴァントとしての願い】 なし。 【方針】 聖杯戦争の破壊。牙なき者の牙となり、悪を討つ。マスターや無辜の人を護り、救う。 【把握手段・参戦時期】 原作。幸いにもエクゾスカル版ではない。 【マスター】 ジョージ・ジョースター2世@戦闘潮流、JORGE JOESTAR? 【Weapon・能力・技能】 記憶は空軍パイロットであるが、あくまで1920年当時の水準なので現代の飛行機は操縦できない。 体格はよく、それなりに肉体を鍛えており、礼儀正しく学もある。 波紋やスタンドは習得していないものの、『黄金の精神』を秘めている。 【人物背景】 George Joestar。『ジョジョの奇妙な冒険』第二部「戦闘潮流」の主人公であるジョセフ・ジョースターの父。 ジョナサン・ジョースターとエリナの息子。祖父ジョージ・ジョースター卿が同名であるためジョージ2世と呼ばれる。 1889年12月生まれ。父ジョナサンは同年2月7日に死去していた。第一次世界大戦の時、イギリス空軍のパイロットとなる。 のちにエリザベス(リサリサ)と結婚、1920年9月27日に息子ジョセフを儲けた。 だが同年、上官である空軍司令官(ディオの作ったゾンビの残党)に殺害された。享年30歳。 舞城王太郎の小説『JORGE JOESTAR』では主人公をつとめる。 ジョースター家の男として、背は高く体格はよく、肩に星の形のアザがある。顔はジョナサンやジョセフそっくり。 スピードワゴンやストレイツォから、石仮面の吸血鬼やゾンビ、波紋のことを聞いている。スタンドについては知らない。 【ロール】 イギリス人の英語教師。独身。そこそこ裕福。 【マスターとしての願い】 現世への帰還。母や妻子と再会する。 【方針】 戦闘はサーヴァントに任せる。 【把握手段・参戦時期】 原作(単行本12巻に回想で数コマだけ登場)。『JORGE JOESTAR』は……まあ……多少参考にしてもよい。 ゾンビに襲われて蹴躓いて倒れ、偶然落ちていたソウルジェムに触れた。
https://w.atwiki.jp/mangaroyale/pages/339.html
ダイヤモンドダスト・クルセイダーズ ◆d4asqdtPw2 生命の意味。 少なくとも俺たちが生きとった世界では、そんな事で悩むやつなんざぁおらへんかった。 部活のレギュラー争い。 期末試験の範囲。 週末のデートのプラン。 俺の周りの『健全な学生サマ共』はそんなもんばっかで悩んどった。 俺や『アイツ』みたいな『不健全な高校生探偵』(アイツは途中から小学生になってもうたけどな)でさえ大差ないわ。 殺人現場に居合わせる度に、『誰が誰を殺した』かなんて事を、出来のええ頭をフル回転させて悩んどった。そんな毎日や。 だから少なくとも俺たちの世界では、生きることに意味なんかあらへん。 目の前に広がる無理難題をなんとかするので精一杯やった。 誰もが『生きること』それ自体に四苦八苦しとったんや。 それでも死にたいとか思っとるやつなんかは(少なくとも日常を生きる俺の視界には)おらへんかった。 生きていることは当たり前のこと。 みんなそう思いながら、人間サマの楽園である大都会を優雅に歩いとったって事や。 いや流石に、あり得へん数の死体をみてきた俺や『アイツ』はそうは思っとらんかったで。 特に『アイツ』は結構な危ない目に会うてきたらしいからのう。 せやかて、そんな俺たちでも『生きること』の意味なんざ考えへん。 そんなもんは逝ってもうた後でも考えられるからな。 閻魔はんに金棒を突きつけられながら問い詰められてから考えればええんや。 そう思っとった。 それが間違いだったとは言わへんで。 仕方のない事や。平和やったんやから。 しかし、今の俺はそれが許されない状況におる。 この生命の意味を考えんとあかんねや。 勿論、『人はなんで生きとるんやろ?』とかいう哲学はパスや。 そんなもんはモッサイ髭を生やしたジジイの暇つぶしに任したらええ。 俺の議題は『何で俺が残ったか』。 (殺人鬼であるものの)吉良はんと、(誤殺であるものの)三村はんを殺した俺。 タバサでなく、アミバはんでなく、ブラボーはんでなく、劉鳳はんでなく……工藤でもなく! ……なんで俺なんや? 無力な両手……血に染まった両手、こんな最悪な両手を持つ俺が……なんで残っとる? 『偶然殺されなかった』なんてそんな意味のない答えは求めとらん。 『神の意思なのだぁ~』とかそんなお花畑な答えも聞きとうない。 『結果』や。俺が欲しとるのはこの生命の『結果』や。 タバサが劉鳳はんを守ったように、ブラボーはんが劉鳳はんに希望を託したように、劉鳳はんがラオウを殺したように、アミバはんが吉良はんの正体を残してくれたように。 工藤が信念を貫いたように! 生命に意味を与えるための『結果』が必要なんや。 俺が奪ってもうた命に恥じないような『結果』を、この無力な俺が残さなあかんねん。 この俺に何が出来る? 少なくとも、無害な人を殺してもうたんやから、信念なんてもんを貫く資格はあらへん。 ならば、この殺し合いをぶっ壊すために何かせぇへんとあかん。 波紋もアルターも無い俺が、借り物のスタンドと借り物の武装錬金と借り物の銃で。 ……何が出来んねん。 村雨はんや覚悟はんが必死に戦っとる間に、部屋の隅っこでかがみはんらを守っとることくらいしかできんやろ。 もしかしたら、かがみはんの方が俺なんかよりも強かったりしてな。 ……それは流石にないとしてもや、俺なんかが戦ったって邪魔なだけや。 仲間たちの足を散々引っ張るだけ引っ張って、アッサリ死んでまうのがオチや。 つまるところ、俺は『何もしない』のが一番なんやなぁ。 それでええんか? ……ええわけないやろ。 じゃあどうしたらええんや? どうしたらええねん?! ……何で、何でこんなに役立たずやねん。 畜生……! ちっくしょう……! 「……とり! …………オ~イ服部ちゃーん?!」 鼓膜を大きく揺らしたのは、飄々とした声だった。 遠慮の無い声量に、鼓膜がキィィンと悲鳴を上げた。 首を傾け視界を右へとずらせば、ジョセフの大きな口が待ち構えていた。 「服部ちゅわ~ん? シカトですかぁ? そんなに冷たくされたら僕チン泣いちゃう!」 さて、うるさいのがいたのを忘れていた。 思考は中断。結論は後回しにしなければいけないらしい。 だが、殺し合いの緊迫感を盛大にブチ壊すような彼のこの軽さが今は少しだけ嬉しい。 これも彼なりのやさしさであるのだろう。 落ち込んでいる自分を見かねて、ワザとふざけてくれているのだろう。 「スマンな、ジョジョはん……」 「なんだよ服部~。……もしかして生理か?」 前言撤回。確実に天然だコレ。 なんと言うか……コイツは大物になりそうだ。 絶対に『隠者』になんかはならない。 大統領になって国をソッコーで滅ぼすのとかがお似合いだ。 「はぁ……取り合えず、独歩はんとこ戻ろかー……」 何にせよ、ここでボーとしているのは時間の無駄だ。 パピヨンに会いに行った連中も、そろそろ戻っているころだろう。 今は一刻も早く、合流しなければ……。 「それなんだけどよ~。……ちょっと俺の地図見てくれ。こいつをどう思う?」 ジョセフはゴソゴソと汚らしいデイパックに手を突っ込むと、中からグシャグシャの地図を取り出す。 「すごく……地図やな……」 「地図なのはいいからよォ~、このままじゃ独歩のところに辿り着けないんだよなァ~」 ジョセフが地図のE-2エリア、自分達の集合地点を指差した。 トントンとジョセフの人差し指が叩いた地点には、「9 00」の文字。 「あぁ……せやった。禁止エリアか……」 失念していた。集合場所がもうすぐ禁止エリアになるのであった。 主催者のささやかな嫌がらせだろうか。全くくだらない事をする。 とはいえ、まさか独歩も大人しく待っているわけにはいかないだろう。 参ったな、どこへ移動すればいいか検討もつかない。 適当な施設へ電話でも掛けてみるか……。 「おい……服部……」 俺が思案に暮れていると、ジョセフが多少震えた声を発しながら上着の袖を引っ張ってきた。 さっきまでの明るい声とは違い、まるで亡霊でも見たような声だな。 彼の視線を目で追う。俺のいた世界では、どこにでもある神社の風景だ。 照りつける太陽は昼に近づくにつれて、この地上へと熱を送り続ける。 石段の上を這い回る風が、大量の落ち葉を舞い上げる。 そして神社の入り口(俺らから見たら出口)に悠然と立つ鳥居。 その鳥居の下に佇む男が見える。 逆行が邪魔をしてよく見えない。 それでもなんとか目を凝らす。 銀色の髪。鋭い目つき。覚悟から聞いた通りの服装。 「そんな、アホな……」 死んだはずの男が立っている。こちらを見つめている。 太陽が一番元気な時間にも拘らず、そこには『亡霊』が平気な顔をして立っていた。 だが俺の目に映った彼は『亡霊』と言うより『鬼』、いや違う……『死神』。 そう、何故だか俺には赤木しげるが『死神』に見えて仕方が無かった。 ◆ ◆ ◆ 「ここを進んだ先に強化外骨格が眠っているはずだ」 「うおー……なんか緊張してきたでー……」 手のひらに滲む汗を拭いながら、社に続く石段を一歩一歩進んでいく。 この社に近づいたものの体調を狂わす、あの憎たらしい首輪の制限からは解放されたはずだ。 それにも関わらず、社から発せられる圧迫感が胸を締め付ける。 この禍々しさは、オーガのもつソレ以上か……。 そう、この先には、この殺し合いの全てを支配している強化外骨格がここに眠っているのだ。 あの後、つまり俺たちが赤木を発見した後の話をしよう。 ジョセフは一応赤木と面識があるらしかったが、それでも俺たちは赤木のことは殆ど知らなかった。 ちょっと前に覚悟から彼の名前と背格好を聞かされた程度。 放送で赤木の名前が呼ばれてからは、(ただでさえ少なかった)彼の情報は俺たちの記憶の隅の隅へと追いやられていた。 死んだ人間の背格好など不要な情報だ、と俺の脳が判断したのだろう。 だから始めのうちは、『あれ』が赤木しげるだとは信じられなかった。 放送の通り赤木は死亡していて、あそこにいるのは『別の誰か』だと疑っていたのだ。 俺たちが彼が赤木しげるだと信じることができたのは、彼が首輪をしていない事に気付いたから。 首輪がない事実は、『彼が生きているにも拘らず、放送で名前が呼ばれたこと』を裏付ける証拠となったのだ。 首輪の解除法は、俺たちがこの殺し合いが始まってからずっと求めてきたものの1つ。 嬉しくて思わず叫びだすところだったのだが、俺だってそこまで馬鹿じゃあない。 主催者が彼の生存に気付いていない。 そんな事実くらい、赤木の首輪がないことを確認してから1秒で把握した。 赤木は数時間前に覚悟たちとも会っているらしく、俺たちはすぐに神社へと引き返して情報交換をすることにした。 俺たちが赤木しげるから入手できた情報は少なくない。 『伊藤博士』なる人物からの手紙。そこに書かれていた首輪の情報。神社の社に眠るもの。 大首領を殺す作戦。エンリコ・プッチなる人物。他にも様々な情報。 つまり、赤木が先ほど覚悟たちとしていた筆談の内容を、そっくりそのまま伝えられたのだ。 粗方情報交換が終わると(とは言え俺たちが赤木に与えた情報は皆無と言っていいが)、赤木は意外な提案を持ちかけてきた。 強化外骨格の眠る社の探索。 なんでも、彼が大首領と接触した彼はその後、神社の社にワープさせられていたらしい。 そこに眠っていたのが、強化外骨格。 柊かがみから伝えられた通り、社にはこの殺し合いを支配する鎧が祭られているようだ。 そして赤木は『大首領を殺す方法』を確かなものにするために、社の中で確認したい事があるという。 そこで、俺たちに同行して欲しいと提案してきた。 社の中を見ておきたかった俺にとって、この提案は願っても無いものだった。 先ほど俺とジョセフが決行した、社への侵入作戦が失敗に終わっていた。 これからのプログラム脱出作戦を立てる上で、社へ進入することは必要不可欠であると言えるだろう。 赤木が社に近づいても俺たちのように体調不良を起こさないことから、この体調不良は首輪の制限であると考えられる。 幸い赤木には首輪を解除する技術と知識があり、この問題もなんなくパスできる事となる。 ただし、ここで赤木から1つだけ条件が提示される。 首輪を解除するのはどちらか1人だけ。 一度に2人も首輪を解除したら、つまり『死亡』したら主催者が怪しむのではないか、と赤木が考えたからだ。 それならば、俺とジョセフのどちらか片方がいきなり死んでも、それは充分怪しいと思うのだが。 俺たちの間には何の火種も無いのだから。 とは言え、柊かがみに社の中を確認してきてくれと頼まれている。 この提案は断れないだろう。 それに首輪も解除してくれるのならば、こちらとしても万々歳である。 次に『どちらの首輪を外すか』だが、これは大した問題にはならなかった。 ジョセフが社の探索を辞退したからだ。 『俺にはめんどくさいことはよく分かんねーからな』だそうだ。 そんな訳で、ジョセフを見張りとして残し、赤木と首輪を外した俺は例の社へと向かったのだった。 「これが……!」 「ああ。これが強化外骨格だ……!」 俺の目の前に佇んでいるコレが……全ての絶望の元凶。 少女を貫いた弾丸も、青年を潰した拳も、全てはコイツから始まったのだ。 今すぐにでも破壊してしまいたい。 溢れ出しそうな怒りを、すり減った理性で必死に押さえつける。 (なんや……引っかき傷か?) 憎き鎧の中央部やや左側(こちらから見て右側)に小さな傷があるのが確認できた。 外部からの何らかの攻撃によって付いた傷だろう、服部は確信していた。 なぜならば、社の外壁も巨大な刀で切りつけられたかのように、崩れていた。 あの方角から何らかの攻撃、衝撃波のような攻撃がこの社を襲ってきたと考えるのが自然だ。 そしてその衝撃波はこの社の外壁を破壊し、強化外骨格にまで綺麗に跡を残した。 人間で言えばちょうど心臓に位置する部分に、小さな切り傷。 まるで『そこに成仏の光を直撃させろ』と言わんばかりの目印。 隣のアカギも同じことを考えているのだろう。その目線はこの傷へと伸びていた。 誰かが残したんだ。この傷を。 もしかしたらこんな小さな傷、役になど立たないのかもしれない。 この傷は意図的に付けたものではなく、誰かの放った攻撃が偶々命中したのかも……無意識の産物だったのかもしれない。 それでも誰かがコレを残したのは事実だ。 誰かの想いが、制限と言う壁を越えてここに届いたのだ。 この傷は、脱出の証だ。 この鎧を、このプログラムを終わらせる為の傷だ。 忌まわしいこの、鎧を……! 「……ッ!」 俺の敵意に呼応するかのごとく、鎧の放つ禍々しさが色濃くなってくる。 そのオーラはブワリと充満し、木造の社を瞬く間に地獄の釜の中へと変えてしまう。 額から滲み出す汗はが服部の黒い肌を湿らせる。 震えが止まらない。 正直に言って、俺はコレに恐怖していた。 それと同時に、悔しかった。 一瞬で「コレには叶わない」と悟ってしまったことに。 分かっている。俺が無力な事くらい。 それでも、仲間の為に何かできる事を探したかった。 だけど、コレは、自分のような人間が立ち向かえる代物じゃない。 一言で表現するならば、『災害』。 大地震や津波のように、一人の人間ではどうする事もできない『災害』だ。 テレビの前で次々と死傷者が増加していくのを見ながら、爪を噛むことしかできない。 この悔しさは、そんな感情に似ている。 自分じゃどうする事もできない。 仲間の為にできる事なんか、存在していない。 俺はただ、見ていればいいのだ。 仲間がコイツを倒してくれるのを、ただ見ていればいいのだ。 仲間が血を流すのを、ただ傍観していればいいのだ。 邪魔にならないように、ひっそりと。 それが俺が唯一、仲間の為に出来る事だ。 それが、2人の人間を殺してまで生き残った俺のできること。 生きる意味。 俺なんかが戦うなんて事、しちゃいけない。 だって敵の抜け殻を前にしただけでこのザマなのだ。なんとも情けない。 隣の赤木は眉一つ動かさないで涼しい顔をしているというのに。 こいつは、少なくともこの男の精神は、人間じゃない。 俺のようなただの人間じゃないから、戦う資格があるのだろう。 ただ震えてるだけの惨めな俺とは、違う。 それでも、俺がコイツに憧れと言う感情を抱く事はなかった。 コイツのようになりたいとは、微塵も思わなかった。 「さて、服部平次よ。唐突で悪いが、貴様に頼みたい事がある……」 目の前の光景を、俺は信じられなかった。 赤木が笑った。笑ったのだ。この状況で、笑ったのだ……! 鎧が放つ狂気と同調するかのように。 「な、なんや……?」 「仲間の為に、死んで見る気はないか……?」 俺が最初にこの男を見たときに抱いた印象は『死神』だった。 その幻想は、今ハッキリと現実という形で俺に突きつけられている。 今なら、この男が地獄から来たと言われても信じてしまうだろう。 「なん……やと?」 「大首領を殺す作戦、貴様にも伝えたと思うのだが、この作戦には1つだけ欠陥がある。 『強化外骨格の中の死者たち』がこの作戦を知らない可能性がある。 そこで、必要になってくるのが……強化外骨格内部とのコンタクト……!」 「それで、俺にメッセンジャーとなれと……」 皆まで言われなくとも理解できた。出来てしまった。 確かにそうだ。強化外骨格の中の死者に協力を仰ぐのであれば、それを伝える人物は必要不可欠。 そして、その為には……誰かが死ぬしかないのだ。 「そういう事だ。話が早いな」 「……俺からアンタに聞きたい事が3つある。 まず、死者がこの作戦を知らない可能性、つまり死者が『俺たちを見ていない』可能性はどのくらいや」 死者が強化外骨格の中からこの会場での出来事を感じている可能性は高いのだ。 エレオノールの夢に出てきた死者たちが、この殺し合いでの彼女の行動を把握していたからだ。 自分達が死んだ後のことを死者たちが知っていた事実。 これが本当なら、死者たちがこの作戦を知っている可能性はほぼ100%……! ただ、その時エレオノールは他人の記憶を大量に取得していた上に、その精神は激しい不安定状態に陥っていた。 『彼女の夢の中で死者たちが言った事』に彼女の妄想が付け加えられている可能性も否定できない。 その可能性はどのくらいか……。俺が赤木に尋ねたのはそういうことだ。 「そうだな。先ほど神社で貴様に聞いた、エレオノールとか言う女の夢の話を考えると……。 死者たちがこの作戦を知らない確率は……およそ5%」 俺の見立てと全く同じ数値だ。 死者たちがこの殺し合いの会場を見ていない確率を、俺も5%程度と予測していた。 5%の確率で世界が滅ぶ。 5%……高い。高すぎる。 勿論、そんな事を言うのならば、俺たちが勇次郎やアーカードに皆殺しにされる確率のほうが遥かに高かった。 だが、それらは『立ち向かうしかない危険』なのだ。 勇次郎やアーカードを避けて脱出を成功させるなど、絶対に不可能であっただろう。 これはそれとは違う。不可避の危険ではない。 これは『俺が死ねば簡単に0%に出来る危険』なのだ。 『俺の命と比較しての5%』は、余りにも高すぎる。 「次の質問や、何で俺なんや? アンタはどないするつもりや?」 本音をブチ撒けてしまうと、この質問には殆ど意味はなかった。 おれ自身も、この質問の答えはなんとなく知っていた、感づいていたから。 だからこの質疑には、答え合わせ程度の価値しかない。 「貴様を選んだ理由は4つ。 『他者への信頼が厚い』、『自分が死ぬことの重要度を理解できる』、『無力である事』……そして……」 赤木の顔が少しだけ歪んだ。 笑ったのだろうか、よく分からないが、少しだけ歪んだのだ。 それに呼応するかのように周囲の空気も淀む。 「『人殺しである事』だ……!」 ほら、やっぱりそうか。 自分でも分かっていた。俺以上の適任者はいない。 そしてこれは、俺という『生命』の最後のチャンス……! 仲間の役に立てる最初で最後の機会なのだ。 自分の『生命』の意味を考えた矢先にやってきた死神……。 なんというタイミングなのだろうか……。 まるで俺は、このために生かされたと言わんばかりのタイミングだ。 実際にそうなのかもしれない。 この化物が集まった殺し合いの中で、俺なんかができる事なんか無いに等しい。 それならば、これが俺に与えられた唯一の役割なのだろう。最初からこの台本が用意されていたのだろう。 「……アンタは…………?」 「俺は肉体だ……!」 これも予想通り。 コイツは自分が死にたくないが為に俺を自殺させようってわけじゃあない。 コイツはコイツで役割があるのだ。 この男にしか出来ない、大首領との賭けに勝利したこの男にしか演じる事のできない役割だ。 コイツじゃないと、大首領は降りてこない可能性すらある。 コイツはここで死んじゃいけない人間(?)だ。 「……最後の質問や……他の奴らには、俺が死んだ事なんて説明すんねん?」 ジョセフや覚悟、村雨たちは俺の事を仲間だと思ってくれている……はず。 『必要なんで死んでもらいました』じゃあ納得などするはずもない。 恐らく赤木の信用は地に堕ち、赤木の発案したこの作戦自体が成り立たなくなるかもしれない。 「『全て貴様が考えた』事にする……! 『死者たちがこの作戦を知らない可能性』を貴様が俺に指摘し、『自殺する事』も貴様が思いついた。 俺は貴様の自殺を止めることが出来なかった。それだけだ……!」 全く。アフターケアも万全か……。 コイツは狂っている。狂っているが、冷静に先を見通している。 『首輪を外すのは、俺かジョセフのどちらか片方だけ』と提案された時点で気付くべきだった。 こいつの話には裏があるのだ、と。 おそらく、ジョセフがこの社へ同行するのを辞退するのも分かっていたのだろう。 首輪を外したのも、この社で俺と2人きりになるため。 誰も介入できない条件を造るためだ……! 「さて、どうする? 服部平次……!」 こいつ、断れないのを分かってて訊いてきやがる。 死ぬのはあくまで俺の意思。赤木が強要したわけではない。あくまで『自殺』なのだ。 「答えなんか……決まっとるやろ……。 死ぬ……しかないやんか……」 悩む事なんか許されない。 これは俺が役に立つ最後のチャンスだ。 このままズルズル生き延びて、仲間の邪魔になるくらいなら。 『世界が滅ぶ5%』を無くす為に死んだ方が遥かにマシだ。 「そうか、それならば、『そんなに死にたいならば仕方がない』……!」 明らかに棒読みなセリフを吐き出すと、懐からナイフを取り出した。 あんなに『俺の意思での死』に拘っていたのに、最後は自分の手で殺すのか……。 まぁ、その方がありがたい。自分で自分にナイフを突き立てるのは流石に勇気がいる。 赤木の掲げたナイフが、正確にこちらに狙いを定める。 これで、終わり。 俺の人生は、俺の命はこれで終わる。 「……ハハハ……ホンマにコレで終いかい……」 乾いた笑いしか出てこなかった。 こんな終わり方なのか……。 2人を殺し、仲間に思いを託された俺の最期が……コレか。 情けない。 こんな形でしか役に立てない事が、悔しい。 (弱いって罪なんやな……) 俺がもっと強かったら、結果は変わっていたはずだ。 覚悟や村雨のような力があれば、もっと違う死に方もあったのに。 死んだみんなに恥ずかしくないような死に方もできたのに! 「安心しろ、貴様の死は必ず役立たせる。 貴様の仲間にも、そう伝えておいてやる」 役に立つ……? そうか、俺は役に立ったのか。 こんな俺でも、脱出の役に立てたのか。 死んでいった仲間達のように……。 仲間達の……ように……? 彼らは……タバサは、ブラボーは、アミバは、劉鳳は……。 彼らの死に様は……。 工藤の死に様は! そうか、そうだったのか……。 今になって思い出したよ。 「スマン、ジョジョはん。俺はここまでや……」 ナイフが躊躇無く振り下ろされた。 小さなナイフなのだろうが、俺の目にはギロチンよりも大きく見える。 死神の鎌。まさにそんなイメージだ。 銀を呈した刃は、ザクリと俺の肌を肉を抉り切る。 飛び散った血が数滴だけ、汚い床に赤い斑点を作りだした。 ◆ ◆ ◆ 後編
https://w.atwiki.jp/niconicokaraokedb/pages/284.html
紙飛行機 かみひこうき【登録タグ:VOCALOID 囚人P 曲 曲か 曲かみ 鏡音リン 鏡音レン】 曲情報 作詞:囚人P 作曲:囚人P 編曲:囚人P 唄:鏡音リン 鏡音レン ジャンル・作品:VOCALOID カラオケ動画情報 オフボーカルワイプあり コメント 名前 コメント