約 116,229 件
https://w.atwiki.jp/mainichi-matome/pages/7488.html
The story below is originally published on Mainichi Daily News by Mainichi Shinbun (http //mdn.mainichi.jp). They admitted inventing its kinky features, or rather deliberately mistranslating them from the original gossip magazine. In fact, this is far from the general Japanese' behavior or sense of worth. このページは、毎日新聞事件の検証のための配信記事対訳ページです。直接ジャンプして来られた方は、必ずFAQをお読みください。 ※ この和訳はあくまでもボランティアの方々による一例であり、翻訳の正確さについては各自判断してください。もし誤訳(の疑い)を発見した場合には、直接ページを編集して訂正するか翻訳者連絡掲示板に報告してください。 Lecherous landlord's 'payment in kind' contract proves legally leaky好色な大家の「現物払い」の契約が、法律的に疎漏であることを証明される 参考資料 拡散状況 関連ページ Lecherous landlord's 'payment in kind' contract proves legally leaky 好色な大家の「現物払い」の契約が、法律的に疎漏であることを証明される 元記事(削除済み):http //mdn.mainichi.jp/culture/waiwai/news/20080530p2g00m0dm005000c 0 Lecherous landlord's 'payment in kind' contract proves legally leaky 2008,5,30 Asahi Geino 6/5 好色な大家の「現物払い」の契約が、法律的に疎漏であることを証明される 2008,5,30 アサヒ芸能 6/5 1 A horny old Hokkaido landlord has landed himself in hot water for trying to enforce a deal he made with one of his young female tenants, who promised him her body if she failed to pay off her debts, according to Asahi Geino (6/5). 北海道のスケベじじいの大家が、若い女性賃借人の一人と交わした取り決めを強要しようとしたため、困った事態になった。その女性は、もし借金を返納できなければ彼女の体を彼に約束したのであった。アサヒ芸能(6/5)より。 2 Kazuo Niioka, the 75-year-old landlord, was arrested for attempted indecent assault after he insisted the 21-year-old woman -- who owed him a few hundred thousand yen -- fulfill a written promise she had made to him to have sex if she failed to pay him back by a particular date. 75歳の大家・新岡一雄は、彼から二~三十万円借りていた21歳の女性に、特定の日までに彼にお金を返すことができなっかた場合は彼とセックスしなければならない、という書面にされた約束を履行するよう強く主張したことで、強制わいせつ罪で逮捕された。 3 Niioka has apparently admitted to the charge against him, but the men's weekly ponders just how legally binding the original agreement he made with the young housewife who became indebted to him would have been anyway. 新岡は彼に対する容疑を認めているようだが、いずれにせよアサヒ芸能は、彼に対し負債を負った若い主婦と交わしたそもそもの取り決めが、一体どれだけ法的拘束力を持つのかということを、じっくり考えている。 4 "Legally, not at all," Hakuoh University law Professor Takeshi Domoto tells Asahi Geino. "Using the promise of a physical relationship as collateral would fall under Article 90 of the Civic Code, which prohibits behavior offensive to public order and morals. There is no legal obligation to fulfill the contract, which in itself was an illegal one to make." 「法律的には、これっぽっちも」と、白鴎大学の法学教授・ドウモトタケシはアサヒ芸能に語る。 「肉体関係を担保とする約束を利用することは、民法第90条に抵触すると思われます。90条では、公の秩序や善良の風俗に反する行為を禁じています。あの契約を履行する法的義務はありません。そもそもそ契約事態が、法的に成立できないものなのですから」 5 But wouldn't there be some grounds for making the contract legal, considering both parties were willing signatories? Apparently not, the law expert says. しかし、契約の両者が自主的に署名したことを考えると、この契約を合法的に成立させる余地があるのではないだろうか? 6 "In the days when parents used to sell their daughters into whorehouses, there were precedents where the girl's employment contract and the contract concerning the money given to the parents were both declared null," Domoto says. "(The Hokkaido case) is simply a modern version of one of those cases." 「親が娘を女郎屋に売ることがよく有った時代には、少女の雇用契約と親の借金を帳消しにさせる契約の先例がありました」とドウモトはいう。 「(北海道の事例は)それらの事例の現代版に過ぎません」 7 What this all adds up to, the men's weekly says, is that cases like that allegedly involving Niioka's mean the man is not only unlikely to find the law on his side if he seeks its help in gaining carnal satisfaction, it probably won't help get back the money he lent, either. アサヒ芸能がいうには、これらのすべて考え合わせると、新岡が関与したと報じられているもののような事例では、男の方は、自身の肉欲を満足させようと助けを求めようとしても法律は味方してくれそうもないだけでなく、どうやら男が貸した金を取り戻そうとしてもどうしようもないだろう、ということを意味する。 8 "Some people may look at the documents and think at first that it is a binding agreement because it's signed by consenting parties, but the reality is that such a deal constitutes human trafficking," Domoto tells Asahi Geino. "Human trafficking is, of course, illegal, and making a contract based on illegal activities is naturally also going to be against the law." 「両者の承諾を受けたのだからこれは法的拘束力がある、と最初にこの文書を見て考えた時に思う人もいるかも知れません。しかし実際には、そのような取り決めは人身売買となります」とドウモトはアサヒ芸能にいう。 「もちろん、人身売買は非合法です。そして違法な行為に基づいた契約を取り決めようとすることは、当然、法に反することになります」 参考資料 新岡一雄 http //b.hatena.ne.jp/entry/sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080515/crm0805152303035-n1.htm 土本(つちもと)武司 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E6%9C%AC%E6%AD%A6%E5%8F%B8 拡散状況 スペイン語サイト http //www.burbuja.info/inmobiliaria/862896-post8.html(*1) 英語サイト http //www.japanaddicted.com/index.php?name=News file=article sid=4826 関連ページ WaiWaiの記事を転載した英語サイト:J 毎日新聞英語版から配信された記事2008年 記事が及ぼした影響
https://w.atwiki.jp/onsenryokan/pages/10.html
こちらは、温泉&露天風呂の説明についてのページです。ランダムアクションについては別のページに書き込むので、そちらを見て下さい。 こちらは主に、ルールやアク禁基準とかそんな感じです。 アク禁基準 コメント 日数 ログ流し 普通にダメです。少しのログ流し程度で、チャットが盛り上がる程度なら許しますが、あまりにひどいとアク禁します。 程度にもより1~7 不適切な言葉 人を不愉快にする言葉等はアク禁対象となります。 程度にもより3~20 ユニコードによる悪質な荒らし 明らかにIEがいると分かっている状態でのユニコ入室はpc事態に負担があるので厳重アク禁です。 20日~永久 宣伝行為 当たり前です。禁止します。管理人の立場上これは厳重に禁止させていただきます。 30日前後 その他の行為 思いついたことor実際に合ったことでこちらに掲載させていただきます。 内容次第で変わり1~永久 このように、上記に記載したものがアク禁対象です。上記の事は絶対にしないようにして下さい。 もしアク禁が解けたとしても周りからはブラックリストのような目で見られます。 また、1回アク禁されて、解けたとしても再び繰り返した場合は2倍か3倍の時間にどんどん増えていきます。また、宣伝行為は2回目でひどいと即永久アク禁します。 ただし、このチャットを他のチャットに宣伝する分にはOKです。ただし、荒らしを呼ぶような宣伝方法はイエローカード的なレベルのアク禁です。 ただし、このような簡単なことさえ守っていただければ、私は皆様と同じ立場で話をし、罪のない人を強制退室で遊ぶとかそういうことは絶対にしません。 もし、心当たりないのにアク禁されたということがあれば、掲示板に書き込んでください。もし間違えていた場合はお詫びをします。 以下アク禁者リスト 例 名前 アク禁内容 時間 ○○○ ログ流し 2日 このように表示します。主にこれが更新されるのは気分次第ですが、1日1回は更新します。 ~~~~アク禁リスト~~~~
https://w.atwiki.jp/ebi_hq/pages/2317.html
ハーレクイン作品リスト 前ページアリー・ブレイク I-1985 『臆病なマーメイド』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:松本果蓮? 2009/01/08発売ケンダルの住む町の外れに、長らく放置されて荒れ果てた屋敷があり、彼女はその敷地内のプールで泳ぐことを密かな日課にしていた。そこなら醜い脚の傷をだれにも見られずにゆったりと水に抱かれて心を癒すことができる。ところがある日突然、日に焼けた長身の男が現れた。彼はこの屋敷の持ち主ハドソン・ベニントン三世だという。水着姿で泳いでいるところを見つかった彼女は家に逃げ帰った。ハドソンの瞳に魅せられ、心がざわめいたのが怖かったのだ。もうだれかに恋をすることなんてありえないのに。あの事故以来。愛する人を失って以来……。 I-1937 『隠された素顔』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:秋元美由起? 2008/05/09発売【コミック】 文月今日子 2009/07/23発売マギーは海辺の小さな町のはずれにある古びた屋敷に暮らしていた。一人暮らしに不満はないが、ある必要に迫られて、便利屋に仕事を依頼することにした。裏庭が荒れ放題で、ビーチに出たくても行けないのだ。マギーの家を訪れた便利屋のトムは、たちまち彼女に興味をそそられた。なかなかの美人だが、態度はとても冷ややかだ。その後インターネットを使って、マギーの素性を知り、トムは驚いた。彼女は有名な画家で、かつては都会で華やかな生活を送っていた――。なぜ、都会を捨てたのだろう? 似たような過去を持つトムは、マギーに近づかずにはいられなかった。 HA-61 『貴公子からの挑戦状』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:松村和紀子? 2008/06/26発売アビーは財政難のなか念願の雑誌社を立ち上げた。是が非でも成功させないと、大事な家を手放すはめになる。そこで影響力のある人物に広告塔になってもらうため、名家の出身で投資家のフリン・グレンジャーに白羽の矢を立てた。彼はめったに人を自分のオフィスに入れないと噂されていたが、なんとか面会の約束を取りつけた。与えられた時間は五分。この機を逃すとあとはない。アビーは緊張の面持ちで彼のオフィスに足を踏み入れた。すると、奥のほうにシーツの乱れたベッドのある部屋が見え、そこからフリンがシャワー浴びたてのような姿で現れた! I-1903 『結婚の秘密と真実』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:桃里留加? 2007/10/19発売至急、夫を求む――ジョディが作ったウェブサイトだ。彼女は生まれ育ったロンドンを離れて新しい人生を始めるため、なんとしてもオーストラリアの永住ビザを手に入れたかった。その手段として便宜結婚することを決意したのだ。だが、応募してきたある男性に会い、期待と不安が渦巻いた。ヒース・ジェイムソンは礼儀正しく、ハンサムで、セクシーで、ジョディがこれまで出会っただれより魅力的な男性だった。ヒースと感情的に距離をおき、名前だけの夫婦になるのは不可能だ。それに、そもそもこんな方法で結婚相手をさがしているなんて、ヒースにもなにか隠された動機があるに違いない……。 『再会はほろ苦く』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:山田信子? 2009/08/06発売ケイレブは、親友ダミアンの結婚式の会場で意外な人物に出くわした――ダミアンの妹エヴァだ。地元でも天才少女の誉れが高かった彼女は九年半前、ハーバード大学への進学を決めるや、ケイレブの前からさっさと姿を消した。以来、まったくの音信不通だったのだ。ケイレブの胸に、忘れ去ったはずの痛みがよみがえってきた。九年半前のあの夜、二人はすばらしいひとときを分かち合った。それなのにその翌朝、平気で僕を置き去りにしていなくなるなんて。なぜ、今ごろになって戻ってきたんだ? その問いに答えるように、エヴァが神秘的な微笑を浮かべて、まっすぐケイレブに近づいてきた。 I-2041 『せつないダイヤモンド』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:古川倫子? 2009/08/27発売大胆なデザインのTシャツにスキニージーンズとロングブーツ、おまけにピンクの車に乗って面接に現れたヴェロニカの姿にギャラリーのオーナー、ミッチ・ハノーヴァーは思わず目を奪われた。重要なオークションを控えて早急に競売人を必要としている彼にヴェロニカは自分こそ適任者だと自信たっぷりに売りこみ、きらめく瞳と魅惑的な笑顔で六カ月の雇用契約を勝ち取った。華やかな外見と面倒見のよさが災いして、これまでの職場ではろくでもない上司に言い寄られては悩まされてきた。もうボスとはかかわるまいと決心していたけれど……ミッチはあまりにもハンサムで心惹かれずにはいられない。 I-1843 『初恋を抱きしめて』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:茉有理 2006/09/15発売幼なじみのハリーが、一年ぶりに故郷に帰ってきた。彼と顔を合わせるなり、エマはいつもどおり、抱えあげられてくるくる振り回された――。いまや大富豪になったというのに、彼は昔とちっとも変わらない。少年のような瞳も、くしゃくしゃの髪も、私との接し方も。歓迎の笑みを浮かべながら、エマは決意を固めた。長いあいだ、彼への思いは胸に秘めてきたけれど、そろそろ私が大人の女性だってことをわからせなくちゃ。長すぎた初恋を実らせるときがきたのよ! 『秘密のメロディ』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:渡辺千穂子? 2009/04/09発売チェルシーの経営するペット美容室の評判は上々で、近々店舗を拡大する予定になっていた。不遇な子供時代を過ごした彼女にとっては、夢のような成功だ。今日は、唯一の肉親である姉から久しぶりの会食に誘われた。地元メルボルンの人気レストランに出向いたチェルシーは、クロークで携帯電話を預けると、姉のテーブルへ急いだ。ところが慌てた彼女は、つまずいてバランスを崩し、見知らぬ男性の胸の中に飛びこんでしまった。秋を思わせる香りとたくましい感触――チェルシーは思わず、恍惚となった。その後に起こる“事件”のことなど気づかずに。 I-1961 『許されぬ告白 』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:南あさこ? 2008/09/04発売ブルックの人生は破滅寸前だった。数カ月前、オートバイレーサーだった夫カルを亡くし、彼の借金のせいで、家も財産も名声もすべて失ってしまった。今、ブルックのそばにいるのは夫の親友だったダニー・フィンチだけだ。頭が切れ、途方もなくハンサムで、決して人と深くかかわらないダニー。それでも彼は、浮気者で家族のことを省みないカルにかわり、いつでもブルックを気づかい、助けてくれた。その理由はただ一つ、ブルックが親友の妻だったからだ。だが、カルがいなくなった今、ブルックは封じてきた思いに気づき、動揺していた。 I-1875 『夜のささやき』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:本山ヒロミ? 2007/03/16発売突然現れた男性を見たとき、ローラは自分の目を疑った。なんてすてきな人なのだろう。幸せになることは遠い昔にあきらめたはずなのに、青い瞳に見つめられると胸が熱くときめいた。だがそれも、彼の名前を聞くまでだった。彼は亡くなった恋人の兄ライアンだったのだ。ローラの脳裏に、霧雨に濡れそぼつ墓地の光景がよみがえった。十代の自分が味わった悲しみ、絶望、孤独感。あのとき、ライアンは葬儀に参列していなかった。非情な人―― ローラは彼への態度をがらりと変えた。 前ページアリー・ブレイク ▲このページのTOPへ ご愛読感謝祭 ハーレクイン大感謝祭 ハーレクインの部屋 小説特集
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/11188.html
登録日:2010/02/18 Thu 15 40 46 更新日:2024/05/18 Sat 03 06 08 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 2008年 BGMに定評のあるゲーム PS2 PSP RPG アトリエシリーズ ガスト キャラゲー ゲーム ゲームアーカイブス ダブルヒーロー バグさえなければ… バトルシステムが優秀 マナケミア マナケミア2 師匠 演出が派手 目が……目があぁぁ 筋肉妖精 豪華声優陣 錬金術 ガストからアトリエシリーズ第10作目にあたり、PlayStation2後にPSPで発売された。さらにその後にPlayStation3用のゲームアーカイブスにも配信されている。(*1) 舞台は前作『マナケミア ~学園の錬金術士たち~』より一五年後のアルレビス学園が舞台となっている。 概要 前作でアルレビス学園で三年間過ごしたのだが、教育者の質の低下とマナが急激に減少したため、生徒の出来が悪くなり、次々とスポンサーが降りていった。 そのため経営状況が悪化、大幅の赤字により廃校寸前になる。 しかし突如現れた理事長により改革が起こる。学校が一年制になり、さらにスポンサーをつけることで経営を黒字転換させた。 今作では校長に出世したヘタレもといゼップルに理事長は言った。 『来年から金のかかる錬金術科を廃止しましょう』 ウルリカまたはロゼを選んでストーリーを進めていくダブルヒーロー方式となっていて、前作の三年から一年へと減ったがかなりのボリュームを誇る 戦闘システムは前作から多くの点を引き継いていて爽快に戦うことができる。 またBGMのほうも前作同様素晴らしい出来となっていてさらに戦闘を盛り上げてくれる。 今回も内容は面白いのだが、かなりのキャラゲー化していてメイド、ツンデレお嬢様、ニーソロリ娘、天然わんぱく娘、黒い眼鏡っ娘、自由奔放短気娘、クールイケメンマナ、筋肉妖精(笑)、ショタ、玉、ぷにぷになどパーチーのほとんどがかなり濃いメンツとなっている。だがそれがいい!! また前作と同様クリアしたあとには一番サブイベントをクリアしたキャラとのおまけもある。 全員のおまけを見るのは時間がかかるので全員にリーチをかけた状態のセーブを保存する必要がある。 特に気をつけることはラスボスの戦う前に「誰かに話しかけるか……」というところで誰にも話かけず直ぐにセーブしたのちに話かけること。この時誰に最初に話し掛けるかでエンディング後のおまけが誰かに確定するからである。 まさにそこら辺はギャルゲー…… キャラの成長はスキルブックというのは一緒なのだが、前作では直線的で詰まると成長出来ねーてことになっていたが、今回は錬金術で完成したものから敵を倒した経験値を使い埋めていけるのでその心配がない。また戦闘をこなすことでHPやSPは成長する。 また二人ともクリアするとエクストラステージに進み合流する。 登場人物 ロゼルート ロゼリュクス・マイツェン cv.小野大輔 戦闘技術科に属していて、リリアの従者……いや夫である。 無愛想だがなんだかんだで面倒見がよくサブイベントでもよく一人でリリアを助ける。 祖父に剣術をならってるので腕前は確かなもの。でも最初戦う時に持っているのは刃長が短く明らかにダガーぽいのを使っている。 しかし序盤でルゥリッヒからマナを消すことができる指輪を貰い嵌めるとダガーがライトセイバーのように光に囲まれカッコイイ剣になる。 幼少時の出来事でマナに怨みに似た怒りを持っている。 何故か会話シーンとそれ以外(戦闘中移動中ステータス画面)で着ている服が違う。前者はベスト、後者はコートを着用。 リリアーヌ・ヴェーレンドルフ cv.佐藤利奈 ツンデレお嬢様であり、ロゼandぷにぷにLove。 本心を素直に言えなかったり、あらぬ妄想をしたりして常に空回りしている。しかし悪いことは悪いとしっかり叱る。そして許す優しいお方。 作中一二を争う変態。 貧乳であることをかなり気にしている。 ウィム cv.門脇舞以 リリアのメイドであり、マナである。そしてすごくドジ。 リリアとウィムは二人で一つのパーティーで戦うのはウィムである。 リリアから一言多いとお仕置きをよくされる。また実験に使われたり、八つ当たりを食らったりかなり不遇。胸がデカイ。 エトワルド・ダイスラー cv.大垣理香 元気が取り柄のトラブルメーカーであり、ブラコン。 楽しそうなことが大好きでロゼやエナと死にかける鬼ごっこしたりする。 天然故にあるお方からいろいろ教わり聞いてるこっちが恥ずかしくなるようなことを言ったりする。胸がデカイ。 ユン cv.矢薙直樹 リリアに雇用契約を結んだ、クールイケメンマナ。 誰に対しても常にクールで、すかした態度をとっている。何コイツ、いらね……と思っていたら実は一番我々と近い存在。 サブイベントをこなすとキャライメージが180゜回転するお方。 ぷによ cv.宮崎羽衣 ぷにぷにの上にのるニーソロリ。捨て子だったところぷにぷにに拾われ育てられたので「ぷにー」としかしゃべれ無かったがサブイベントで頑張ったらしゃべることが可能だとわかる。 5歳なのだが、頭がよくいろいろな知識を持っていてリリアの恋愛を手助けしたりする。 本作のバランスブレイカー ウルリカルート ウルリカ・ミューベリ cv.川澄綾子 明るくさっぱりした性格でかなり大雑把。 幼い頃倒れていた老人からマナの卵を貰い孵化させるために学園に入った。 結構ドジ属性ももち合わせており卵を転がしたり、錬金窯に落としたりする。 その転がした卵を踏んでこけたロゼが謝ら無かったので「嫌み男」と呼び、金持ちで優遇されていたリリアをいきなり「あいつに勝つ」と黒いお姉さんに漏らし、そしてリリアを「高飛車女」と呼んでいる。本人は「田舎娘」とよばれている。 うりゅ cv.あきやまかおる マナの卵から孵化したマナでありウルリカから愛されている。 物語の核心を握っている臭いがぷんぷんするー クロエ・ハールトーク cv.後藤邑子 オカルト大好き眼鏡っ娘。 怪しいおまじないなどでウルリカを苦しめたりする。 筋肉からは黒いお姉さんなどでよばれている。 ロゼのアトリエとウルリカのアトリエは敵対しているのだがリリアの恋路を手伝ったりもする。もちろん怪しいおまじないで…… ペペロンチーノ cv.小杉十郎太 かわいい妖精さんを目指す筋肉モリモリ巨漢妖精?であり今作一の笑いをもたらしてくれる。胸がデカイ。 お姉さーんwwww しかし彼の過去はいろいろあったり物語に深い関わりを持っていたりする。 エナーシア・ダイスラー cv.井ノ上奈々 ウルリカのアトリエで唯一の常識人であり、今作唯一のショタ。 エトから逃げるために学園に入学するが無駄だった。 武器である機械をエトに弄られ暴走したり、幼い頃無理やりエトと名前を交換させられたりと非常に姉に愛されている。羨ましいかぎりである。 だが、根からエトを嫌っているわけではない。 ゴトー cv.緒方賢一 ペペロンが呼んだ助っ人の玉であり、プレイボーイである。 アトリエメンバー以外の女性から異常にモテる。 挙げ句の果てにはサブイベントで幼女にも手をだそうともする。 サブキャラも魅力的なのが多く、敵キャラも爽やかだったりする 余談 PS2版にはクリアして何周かするとフラグが全て消失するバグあり。廉価版はちゃんと修正されている。 PSP版は前作同様文字が小さくキャラの立ち絵もぼやけて見えたりロードが長いなど不評である 極力PS2版廉価版をプレイしましょう。 リリア「……追記・修正したかしら?」 ロゼ「お嬢様の部分をすこし追記しておきましたよ」 リリア「………/ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 少し狙いすぎたキャラがいる印象 -- 名無しさん (2014-04-08 03 25 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ebi_hq/pages/2316.html
ハーレクイン作品リスト 前ページアリー・ブレイク I-1985 『臆病なマーメイド』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:松本果蓮? 2009/01/08発売ケンダルの住む町の外れに、長らく放置されて荒れ果てた屋敷があり、彼女はその敷地内のプールで泳ぐことを密かな日課にしていた。そこなら醜い脚の傷をだれにも見られずにゆったりと水に抱かれて心を癒すことができる。ところがある日突然、日に焼けた長身の男が現れた。彼はこの屋敷の持ち主ハドソン・ベニントン三世だという。水着姿で泳いでいるところを見つかった彼女は家に逃げ帰った。ハドソンの瞳に魅せられ、心がざわめいたのが怖かったのだ。もうだれかに恋をすることなんてありえないのに。あの事故以来。愛する人を失って以来……。 I-1937 『隠された素顔』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:秋元美由起? 2008/05/09発売【コミック】 文月今日子 2009/07/23発売マギーは海辺の小さな町のはずれにある古びた屋敷に暮らしていた。一人暮らしに不満はないが、ある必要に迫られて、便利屋に仕事を依頼することにした。裏庭が荒れ放題で、ビーチに出たくても行けないのだ。マギーの家を訪れた便利屋のトムは、たちまち彼女に興味をそそられた。なかなかの美人だが、態度はとても冷ややかだ。その後インターネットを使って、マギーの素性を知り、トムは驚いた。彼女は有名な画家で、かつては都会で華やかな生活を送っていた――。なぜ、都会を捨てたのだろう? 似たような過去を持つトムは、マギーに近づかずにはいられなかった。 HA-61 『貴公子からの挑戦状』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:松村和紀子? 2008/06/26発売アビーは財政難のなか念願の雑誌社を立ち上げた。是が非でも成功させないと、大事な家を手放すはめになる。そこで影響力のある人物に広告塔になってもらうため、名家の出身で投資家のフリン・グレンジャーに白羽の矢を立てた。彼はめったに人を自分のオフィスに入れないと噂されていたが、なんとか面会の約束を取りつけた。与えられた時間は五分。この機を逃すとあとはない。アビーは緊張の面持ちで彼のオフィスに足を踏み入れた。すると、奥のほうにシーツの乱れたベッドのある部屋が見え、そこからフリンがシャワー浴びたてのような姿で現れた! I-1903 『結婚の秘密と真実』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:桃里留加? 2007/10/19発売至急、夫を求む――ジョディが作ったウェブサイトだ。彼女は生まれ育ったロンドンを離れて新しい人生を始めるため、なんとしてもオーストラリアの永住ビザを手に入れたかった。その手段として便宜結婚することを決意したのだ。だが、応募してきたある男性に会い、期待と不安が渦巻いた。ヒース・ジェイムソンは礼儀正しく、ハンサムで、セクシーで、ジョディがこれまで出会っただれより魅力的な男性だった。ヒースと感情的に距離をおき、名前だけの夫婦になるのは不可能だ。それに、そもそもこんな方法で結婚相手をさがしているなんて、ヒースにもなにか隠された動機があるに違いない……。 『再会はほろ苦く』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:山田信子? 2009/08/06発売ケイレブは、親友ダミアンの結婚式の会場で意外な人物に出くわした――ダミアンの妹エヴァだ。地元でも天才少女の誉れが高かった彼女は九年半前、ハーバード大学への進学を決めるや、ケイレブの前からさっさと姿を消した。以来、まったくの音信不通だったのだ。ケイレブの胸に、忘れ去ったはずの痛みがよみがえってきた。九年半前のあの夜、二人はすばらしいひとときを分かち合った。それなのにその翌朝、平気で僕を置き去りにしていなくなるなんて。なぜ、今ごろになって戻ってきたんだ? その問いに答えるように、エヴァが神秘的な微笑を浮かべて、まっすぐケイレブに近づいてきた。 I-2041 『せつないダイヤモンド』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:古川倫子? 2009/08/27発売大胆なデザインのTシャツにスキニージーンズとロングブーツ、おまけにピンクの車に乗って面接に現れたヴェロニカの姿にギャラリーのオーナー、ミッチ・ハノーヴァーは思わず目を奪われた。重要なオークションを控えて早急に競売人を必要としている彼にヴェロニカは自分こそ適任者だと自信たっぷりに売りこみ、きらめく瞳と魅惑的な笑顔で六カ月の雇用契約を勝ち取った。華やかな外見と面倒見のよさが災いして、これまでの職場ではろくでもない上司に言い寄られては悩まされてきた。もうボスとはかかわるまいと決心していたけれど……ミッチはあまりにもハンサムで心惹かれずにはいられない。 I-1843 『初恋を抱きしめて』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:茉有理 2006/09/15発売幼なじみのハリーが、一年ぶりに故郷に帰ってきた。彼と顔を合わせるなり、エマはいつもどおり、抱えあげられてくるくる振り回された――。いまや大富豪になったというのに、彼は昔とちっとも変わらない。少年のような瞳も、くしゃくしゃの髪も、私との接し方も。歓迎の笑みを浮かべながら、エマは決意を固めた。長いあいだ、彼への思いは胸に秘めてきたけれど、そろそろ私が大人の女性だってことをわからせなくちゃ。長すぎた初恋を実らせるときがきたのよ! 『秘密のメロディ』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:渡辺千穂子? 2009/04/09発売チェルシーの経営するペット美容室の評判は上々で、近々店舗を拡大する予定になっていた。不遇な子供時代を過ごした彼女にとっては、夢のような成功だ。今日は、唯一の肉親である姉から久しぶりの会食に誘われた。地元メルボルンの人気レストランに出向いたチェルシーは、クロークで携帯電話を預けると、姉のテーブルへ急いだ。ところが慌てた彼女は、つまずいてバランスを崩し、見知らぬ男性の胸の中に飛びこんでしまった。秋を思わせる香りとたくましい感触――チェルシーは思わず、恍惚となった。その後に起こる“事件”のことなど気づかずに。 I-1961 『許されぬ告白 』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:南あさこ? 2008/09/04発売ブルックの人生は破滅寸前だった。数カ月前、オートバイレーサーだった夫カルを亡くし、彼の借金のせいで、家も財産も名声もすべて失ってしまった。今、ブルックのそばにいるのは夫の親友だったダニー・フィンチだけだ。頭が切れ、途方もなくハンサムで、決して人と深くかかわらないダニー。それでも彼は、浮気者で家族のことを省みないカルにかわり、いつでもブルックを気づかい、助けてくれた。その理由はただ一つ、ブルックが親友の妻だったからだ。だが、カルがいなくなった今、ブルックは封じてきた思いに気づき、動揺していた。 I-1875 『夜のささやき』 【小説】 著者:アリー・ブレイク 翻訳者:本山ヒロミ? 2007/03/16発売突然現れた男性を見たとき、ローラは自分の目を疑った。なんてすてきな人なのだろう。幸せになることは遠い昔にあきらめたはずなのに、青い瞳に見つめられると胸が熱くときめいた。だがそれも、彼の名前を聞くまでだった。彼は亡くなった恋人の兄ライアンだったのだ。ローラの脳裏に、霧雨に濡れそぼつ墓地の光景がよみがえった。十代の自分が味わった悲しみ、絶望、孤独感。あのとき、ライアンは葬儀に参列していなかった。非情な人―― ローラは彼への態度をがらりと変えた。 前ページアリー・ブレイク ▲このページのTOPへ ご愛読感謝祭 ハーレクイン大感謝祭 ハーレクインの部屋 小説特集
https://w.atwiki.jp/oblivionlibrary/pages/30.html
戦士ギルドの歴史 第二紀283年、支配者ヴェルシデュ・シャイエは、帝都分裂の危機に直面していた。タムリエルに散らばる隷属国の反抗ぶりは新たな次元に到達し、公然と彼の支配に挑んでくるようになった。彼らの税金の支払いを拒絶し、軍を率いて各地の帝都軍に襲いかかった。ドーンスターの砦が陥落すると、シャイエは帝都評議会を招集した。ドーンスターの南にある会合地となった街の名前をとって、「バードモント会議」とでも呼んでおこう。その会議で、大君主は包括的かつ普遍的な戒厳令を宣言した。軍隊を解散しないタムリエルの王子たちには大君主の懲罰が待っていた。 それからの37年間は、タムリエルの歴史において、もっとも血なまぐさい時代となった。 王立軍をひとつ残らず叩きつぶすため、ヴェルシデュ・シャイエはみずからの精鋭軍の多くを犠牲にすることを強いられた。さらに、帝都公庫の財源もほとんど使い果たした。それでも、かれは考えられないことをやってのけた。歴史上初めて、地上に軍隊がひとつしかない、シャイエの軍隊しか存在しない時代が到来したのである。 いくつかの問題がすぐさま表面化した。それは、シャイエの偉業と変わらないほと衝撃的なものだった。シャイエの戦争は貧困を蔓延させていた。敗戦国もまた、軍資金を防衛費につぎ込んでしまっていた。農民も商人も生活の手段を粉みじんに破壊されていた。タムリエルの王子たちは以前のように税金を出し渋るのではなく、払いたくても払えなくなっていたのだ。 戦争で利ざやを稼いだのは犯罪者だけだった。地元の衛兵や義勇軍が消えうせた今、逮捕される心配もないまま、彼らは無法と化した土地の残骸を食い荒らした。シャイエが最後の家来の軍を破壊する以前からアカヴィルが懸念していた事態だったが、解決策はどこにもなかった。シャイエとしては、隷属国に軍隊を再組織させるわけにもいかず、結果として、かつてないスケールで無秩序が深まりつつあった。シャイエの軍は犯罪の増加を食い止めようとしたが、地元の犯罪組織は中央政権をみじんも恐れてはいなかった。 320年の幕開けとともに、ヴェルシデュ・シャイエの親類である「鉄宰」ディニエラス・ヴェスが、大勢の仲間を従えて大君主に謁見した。常備軍の代案として、利益を追求した、貴族が雇うことのできる傭兵の結社を作ってはどうかと提案したのが彼だった。雇用契約は一時的なものとし、契約料の数パーセントを中央政府が徴収する。そうすることで、シャイエの激痛のうち、ふたつは癒せるのではないかと。 結成当時はまだ、ツァエシ語で「戦士」を意味する「シフィム」と呼ばれてはいたものの、ここにおいて、後に「戦士ギルド」として知られるようになる組織が誕生したのである。 「鉄宰」ディニエラス・ヴェスは当初、アカヴィル人だけの結社にすることが大切だと考えていた。彼がこうした信念を抱いていたことはどの歴史家も認めるところだが、その動機については意見が分かれる。古典的でシンプルな理論は、ヴェスは同郷人のことをよくわかっていて、信用しており、利益のために戦うという彼らの伝統がプラスに働くと踏んだからだ、というものだ。また、鉄宰と大君主のどちらもこの組織を利用して、五百年前に端を発するタムリエルの征服を達成しようとしたのだという、これまたもっともな意見もある。第一紀2703年にタムリエルを襲撃したとき、アカヴィルはリマン王朝に撃退された。そして今、大君主が権力の座につき、ディニエラス・ヴェスの策謀によってアカヴィル人だけの現地軍が生まれようとしている。戦闘で成し遂げられなかったものを、忍耐力でまんまと成し遂げようとしていたのだ。多くの研究者が提唱するように、こうしたやり方はアカヴィルのツァエシにとって、伝統的な戦略なのである。なにしろ彼らはいつでも時間を味方につけられる不死の蛇人なのだから。 だが、それらは空論でしかない。シフィムはシロディールと隣接するいくつかの王国で地位を確立したものの、あっという間に現地の戦士の必要性が高まった。問題の一部は単純に、なすべき仕事をこなせるだけのアカヴィル人がいなかったということだ。それと、配属された地域の地理や政治を蛇人が理解しないという問題もあった。 シフィムがアカヴィル人だけでは成り立たないことは明白だった。そして、その年の中頃までに、戦士兼妖術師、ならず者、騎士といった3人のノルドが組織に加わった。 そのノルドの騎士は、名前は時間の流砂に埋もれてしまったが、腕のいい鎧職人でもあった。それにひょっとすると、ディニエラス・ヴェスを除けばもっとも組織の発展に貢献した人物であったかもしれない。しばしば述べられてきたように、アカヴィル人、とりわけツァエシは鎧よりも武器についての造詣が深い。彼らが鎧を着ることはなかったとしても、騎士は他のメンバーに敵の鎧の弱点を説明し、ポールドンやグリーヴには関節がいくつあるかとか、アケトンとアームカチェン、ゴーゲットとグリドシュリム、パレットとパスガード、陣羽織と草ずりの違いについて説いて聞かせたのだった。 こうした知識のおかげでシフィムは、その心もとない戦力からは考えられないほど効率的に、賊どもを一掃するための長い戦いに勝つことができた。歴史家はこんな冗談すら口にする。アカヴィルが第一紀にノルドの鎧職人を雇っていたら、侵略は成功しただろうに、と。 シフィムに加わった3人の部外者が活躍したことで、現地メンバーの加入に拍車がかかった。その年度末までに、シフィムの活動は帝都全域に広がっていた。若い男や女が大挙して組織に加わった。その理由は、生活が苦しいから、ひと暴れしたいから、冒険に出たいから、犯罪のはびこる隣国を助けたいから、などなど、十人十色だった。彼らは訓練を積み、悩みを抱える貴族を救うべくすぐさま派遣され、管轄区域における衛兵や戦士としての役割を担った。 犯罪撲滅や怪物退治におけるシフィムの目ざましい活躍ぶりが呼び水となって、支配者ヴェルシデュ・シャイエは帝都の是認を求める他の組織の代表者も手厚くもてなすようになった。魔術師ギルドは比較的早い時期に結成されてはいたものの、帝都から疑わしく思われていた。第二紀321年、大君主は「ギルド法案」を採択し、魔術師ギルドは帝都公認のギルドとなった。この法案では他にも、鋳掛師、靴職人、娼婦、代書人、建築家、酒造家、ワイン商、機織工、ねずみ捕獲人、毛皮職人、料理人、占星術師、治癒師、仕立て人、吟遊詩人、弁護士、それと戦士であるシフィムも公認ギルドとなった。ただし、勅許状にはシフィムとは記されておらず、すでに市民のあいだに浸透していた呼称を立てる形で、「戦士ギルド」と呼ばれるようになった。どのギルドも、第二、第三紀にかけて新たに認められた他のギルドも、タムリエルの人民に対する価値を認められ、シロディールのもとで保護され、奨励されることになっていた。対価を払わなければ勢力を広げることはできなかった。ギルドの存在により帝都の基盤は強化され、その財源は再び潤っていった。 ヴェルシデュ・シャイエの死後間もなく、ギルド法案の採択からわずか3年後、世継ぎのサヴィリエン・チョラックは現地軍の再編に着手した。戦士ギルドはもはや地方貴族の主力部隊ではなくなっていたものの、その存在価値は揺るぎないものとなっていた。過去においても、私的財産を求めた力のある個人は確かに存在したが、ディニエラス・ヴェスこそが、近代における冒険ブーム、つまり富と名誉をつかむことに人生を捧げる男たちや女たちの「奔り」とも言える存在であると、多くの歴史家が述べている。 それゆえに、誰もが戦士ギルドに感謝しなければならない。そのメンバーだけでなく、対価を払えば法の範囲内で強い戦士を提供するというギルドの公平なる方針に助けられてきた人々も。戦士ギルドがなければ、どんなギルドも存在しなかったのだから。それどころか、自立した冒険家という生き方すら存在しなかったかもしれないのである。 戦士ギルド関連 歴史・伝記 茶2
https://w.atwiki.jp/hanrei/pages/54.html
判示事項の要旨: 本件は,社会福祉法人の理事長である被告人が,介護保険法に規定する介護給付費を詐取しようと企て,同法人が運営する特別養護老人ホーム及びその併設事業所である指定短期入所生活介護事業所に,定員を超過して入居者を受け入れていたのに定員を超過していないかのように装ったりするなどして,介護給付費合計6億円余りを詐取したという詐欺の事案,及び,介護給付費の不正受給に関する報道を見聞きし,自分や妻が警察に逮捕されるのではないかなどと恐れ,将来を悲観して妻の求めに応じて妻と心中を図り,妻を殺害したものの被告人は生き残ったという嘱託殺人の事案等。 判 決 要 旨 被告人 甲 主 文 被告人を懲役6年に処する。 未決勾留日数中700日をその刑に算入する。 訴訟費用は全部被告人の負担とする。 理 由 (罪となるべき事実) 被告人は,静岡市葵区ab番地に主たる事務所を置く社会福祉法人Aの理事長であり,同法人が運営する指定介護老人福祉施設「B」の施設長として同施設の業務全般を統括していたものであるが, 第1 平成12年4月1日施行の介護保険法に規定する介護給付費を詐取しようと企て,同施設の事務長であるCらと共謀の上, 1 同年3月13日ころ,真実は前記「B」に配置する医師は非常勤医師1名であったのに,常勤医師1名及び非常勤医師1名を配置する旨虚偽の記載をした介護給付費算定に係る体制等に関する届出書を静岡県健康福祉部長寿健康総室介護保険室に提出し,同室長らをして常勤医師配置加算の要件を充足しているものと誤信させて静岡県知事の承認決定を受け,同室から保険者である静岡市が介護給付費の請求・支払等の業務を委託している静岡県国民健康保険団体連合会に対してその旨通知させた上,別表1記載のとおり(別表1省略),平成12年5月5日ころから平成13年4月8日ころまでの間,前後11回にわたり,常勤医師が配置しているかのように装い, 2 前記「B」に併設した短期入所生活介護事業所「E」の定員を20名として短期入所生活介護事業者の指定申請書を中部健康福祉センターに提出した上,短期入所生活介護を実施する旨の記載をした介護給付費算定に係る体制等に関する届出書を静岡県健康福祉部長寿健康総室介護保険室に提出し,静岡県知事の承認決定を受け,同室から前記連合会に対してその旨通知させていたが,真実は,前記事業所の入所者数が常時前記定員を超過していたのであるから,短期入所生活介護費を請求するに当たって,指定居宅サービス介護給付費単位数表の所定単位数に100分の70を乗じて得た単位数を用いて減額計算をして請求しなければならないのに,別表1記載のとおり,平成12年5月5日ころから平成13年4月8日ころまでの間,前後11回にわたり,前記事業所の入所者数が前記定員を超過していないかのように装い, 3 前記「B」に管理栄養士を配置し,適時・適温の食事提供を行う旨の介護給付費算定に係る体制等に関する届出書を中部健康福祉センターに提出し,静岡県知事の承認決定を受けた上,静岡県健康福祉部長寿健康総室介護保険室から前記連合会に対してその旨通知させ,基本食事サービス費について1日につき入所者1人当たり2120円を請求する旨申請していたが,真実は,平成12年12月21日以降,管理栄養士を配置していなかったのであるから,基本食事サービス費については1日につき入所者1人当たり1920円を請求すべきであったにもかかわらず,別表1記載のとおり,平成13年2月8日ころから同年4月8日ころまでの間,前後3回にわたり,管理栄養士を配置しているかのように装い, 前記社会福祉法人Aの事務所に設置された前記連合会とオンライン接続されているコンピュータ端末機を使用するなどし,同連合会を介し,静岡市に対し,常勤医師配置加算を計上した介護給付費,前記減額計算をしないままの短期入所生活介護費及び1日につき入所者1人当たり2120円とする基本食事サービス費をそれぞれ支払うよう請求し,静岡市保健福祉部介護保険課長ほか1名をして,前記各請求が正しくなされているものと誤信させ,よって,別表1記載のとおり,平成12年6月23日(前記3については平成13年3月23日)から平成13年5月25日までの間,前後11回(前記3については前後3回)にわたり,静岡市による常勤医師配置加算負担分合計732万4931円,短期入所生活介護費合計5604万2191円及び基本食事サービス費合計1656万3570円を含む介護給付費合計6億27万6602円を静岡市等から前記連合会に支払わせた上,情を知らない同連合会係員をして,静岡市葵区cd番e号H信用金庫I支店の社会福祉法人AF理事長甲名義の普通預金口座に同額を順次振込入金させ,もってそれぞれ人を欺いて財物を交付させた 第2 介護保険法に規定する介護給付費を詐取しようと企て,前記Cらと共謀の上,前記「B」に併設した短期入所生活介護事業所「E」の定員を20名として短期入所生活介護事業者の指定申請書を中部健康福祉センターに提出した上,短期入所生活介護を実施する旨の介護給付費算定に係る体制等に関する届出書を静岡県健康福祉部長寿健康総室介護保険室に提出し,静岡県知事の承認決定を受けていたところ,真実は,同所の入所者数が常時前記定員を超過していたのであるから,短期入所特例措置により静岡市に対し短期入居生活介護費を請求するに当たって,指定居宅サービス介護給付費単位数表の所定の単位数に100分の70を乗じて得た単位数を用いて減額計算をして請求しなければならないのに,別表2記載のとおり(別表2省略),平成12年8月15日ころから同年12月15日ころまでの間,前後5回にわたり,前記定員を超過していないかのように装い,静岡市葵区f町g番h号静岡市保健福祉部介護保険課において,同課係員に対し,前記減額計算をしない所定単位数を計上した被保険者Jほか18名の介護保険居宅介護(支援)サービス費支給申請書38通を提出して短期入所生活介護費を支払うよう請求し,同課長をして,前記各請求が正しくなされているものと誤信させ,よって,同年11月13日から平成13年3月1日までの間,前後5回にわたり,情を知らない同市役所係員をして,短期入所生活介護費合計394万6140円を含む居宅介護サービス費合計480万1808円を前記H信用金庫I支店の社会福祉法人AF理事長甲名義の普通預金口座に順次振込入金させ,もってそれぞれ人を欺いて財物を交付させた 第3 平成13年9月22日ころから平成14年7月14日ころまでの間,静岡市ab番i前記A敷地内において,静岡市水道局長管理に係る水道水約1万4572立方メートル(料金約295万920円相当)を前記A所有の受水槽に流し込み窃取した 第4 前記社会福祉法人Aの理事兼「B」及び「E」の副施設長として経理事務を担当していた妻のKとともに,当時新聞等で介護給付費を不正に受給しているなどと報道されていたことから,早晩Kともども警察に逮捕されてしまうなどと考えて将来を悲観していたところ,平成14年9月1日,静岡県庵原郡j町もしくは同郡k町から山梨県南巨摩郡l町及び同郡m町に向かう普通乗用自動車内等で,Kから「死ぬなら首を吊って死ぬとか,毒を飲んで死ぬとか,車の排気ガスで死ぬとかしたいね」などと言われ,これを受けて,被告人が運転する上記乗用車の助手席にKが同乗し,同車ごと山道から谷底に転落して心中する方法を提案して,これを合意した上,同日午後5時30分ころ,上記m町no番地国有林p先林道において,助手席にKを乗車させた上記乗用車を運転して同女もろとも同車を崖から約55メートルにわたって転落させ,よって,そのころ,同所において,Kを脾破裂による腹腔内出血により死亡させ,もって,同女の嘱託を受けて同女を殺害した ものである。 (争点に対する判断) 第1 弁護人の主張 弁護人は,(1)判示第1の1の事実については,被告人は,L医師(以下「L医師」という。)が自宅でBのために仕事をする時間も勤務時間に含まれ,常勤医師の条件を満たしているものと誤解していたのであるから,被告人には違法性の意識がない,(2)判示第1の2及び判示第2の各事実については,①定員超過の場合には7割しか介護給付費を請求できないとの介護保険法の規定(以下「減算規定」ともいう。)は,定員を超過した違反者に3割分の制裁金を課していることと同じであり,何ら弁明の手続もないまま不利益を課すものであるから,憲法31条に違反して無効である,②そうでないとしても,被告人は,本件当時,同規定の存在を知らなかったから,詐欺の犯意がなく無罪である,(3)判示第1の3の事実については,①被告人は,管理栄養士が不在であることは認識していたが,積極的に管理栄養士が配置されているように装ったことも,配置を前提とする加算請求を指示したこともないから,詐欺の犯意も行為もなく無罪である,②仮に詐欺罪が成立するとしても,その範囲は管理栄養士が配置されている場合に請求できる金額との差額である1人1日あたり200円分にすぎない,(4)判示第4の事実については,①同様の事案については,これまで検察官は起訴してこなかったものであるから,本件は検察官が公訴権を濫用して差別的に被告人を起訴したものというほかなく,本件公訴は棄却されるべきである,②そうでないとしても,自殺自体は罪とならないところ,本件は2人が1つの行為で一緒に自殺しようとしたものであって,1人の自殺行為と区別すべき理由がなく,また,仮にKが生き残った場合には,共謀共同正犯の理論からするとKについて承諾殺人ないし嘱託殺人罪に問うことになるがこれはいかにも不合理であることに照らしても,本件は承諾殺人ないし嘱託殺人の犯罪構成要件には該当しないとみるべきであるから無罪である,③本件は,違法性が著しく軽微なものであるから,可罰的違法性がなく無罪である,④本件のように,嘱託殺人ないし承諾殺人の実行行為者自身も,殺されることを嘱託あるいは承諾している者と同じように,追い詰められて死を望み,死を選択しているような極限状況にあって,しかも,自殺行為が相手を殺す行為でもあるというような場合においては,1人の自殺と同様に嘱託殺人ないし承諾殺人の実行行為者について嘱託殺人ないしは承諾殺人の行為に及ばないことを期待することはできず,非難可能性もないから無罪である,⑤仮に犯罪が成立するとするならば,承諾殺人罪ではなく,嘱託殺人罪に該当するとみるべきである旨,それぞれ主張する。 そこで,以下に順次検討する。 第2 常勤医師配置加算分の詐欺について(争点(1)) 1 弁護人が主張するように,仮に被告人がL医師が常勤医師の条件を満たしているものと誤解していたものとすれば,被告人には詐欺の犯意を欠くものといわざるを得ないが,前記の関係証拠によると,被告人が,L医師が常勤医師の条件を満たしていないことを十分分かった上で常勤医師配置加算の請求をしていたことは明らかであるから,弁護人の主張は理由がない。 2 すなわち,前記関係証拠によれば,次の事実が認められる。 (1) 介護保険法(平成12年4月1日施行)によれば,1週間に32時間以上施設で勤務する医師を常勤医師とし,これを配置することによって,施設は,常勤医師配置加算規定の適用を受けこれを受給することができる。 (2) 被告人は,平成12年4月1日付けで,平成4年10月ころから施設の嘱託医をしていたL医師との間で,同医師が実際に勤務可能な,1日3.5時間以上を勤務時間とする覚書書を取り交わす一方で,常勤医師配置加算規定の適用を受けるために,事務長のC(以下「C」という。)に指示するなどして,平成12年3月13日ころまでに,L医師の勤務時間が1日8時間,1週間に5日間であるとの内容虚偽の常勤医師雇用契約書(同年4月1日付け)を作成して,同医師の記名押印を得るとともに,さらに,県の担当者から,常勤医師配置加算規定の適用を受けるには,常勤医師1名のほかに,非常勤医師1名が必要である旨指摘されたことから,これまたその実体が全くないにもかかわらず,「公休日の2日間は代替医師としてM医師が4時間勤務とする」旨を上記常勤医師雇用契約書に記載し,かつCをして,M医師から医師免許証の写しの交付を受けさせて,これらを添付し,常勤医師1名及び非常勤医師1名を各配置している旨の介護給付費算定に係る体制等に関する届出書を静岡県に提出した。 平成13年についても,L医師との契約内容は,1日3.5時間以上とすることで変わりがなかったが,1日8時間,1週5日間の勤務であるかのような内容虚偽の常勤医師雇用契約書(同年3月31日付け)を作成して,これにも同医師の記名押印を得ている。 (3) L医師は,実際にも,上記覚書書に基づき,平成12年度は1か月約70時間,平成13年度は1か月約90時間ほど施設において勤務していたが,これは常勤医師配置加算規定の要件を満たすものではなかった。 なお,被告人は,平成13年4月,L医師に対して,同月の勤務時間が上記覚書書で定めた勤務時間に満たなかったことを指摘して,それを遵守するように求めたことがあった。 (4) 被告人は,L医師の勤務時間について,職員にタイムカードを2枚用意させ,1枚には実際の勤務時間を記録させるとともに,もう1枚には1日の勤務時間が8時間程度になるように職員に記録させたり,コンピューターを管理していた職員に指示して勤務時間のデータを改ざんさせたりしていた。 これらの事実関係によれば,被告人において,L医師の勤務実態が介護保険法に定める常勤医師の基準を満たしていないことを認識していたことは,明らかである。 3 もっとも,弁護人は,前記第1の(1)のとおり主張し,被告人も,L医師の施設内での診療時間は3時間程度であるが,同医師から「その後自宅でカルテの作成等の事務処理をしており,それを合算すれば常勤医師としての勤務時間を満たしている。この点については県に対して事前に確認している」と聞いていたため,同医師が常勤医師としての条件を満たしていると信じていた旨述べている。 しかし,L医師は,上記のような事実はなかったと明確に否定しており,被告人の意を受けて,上記内容虚偽の常勤医師雇用契約書(平成12年4月1日付け)にL医師の押印を受けるなどした事務長のCも,L医師や被告人からそのような話を聞いたことはなく,同医師が常勤医師の条件を満たしていないことを認識していた旨明確に証言しているところである。そもそも,常識的に考えても,被告人の上記供述は,極めて不合理であるし,また,もし被告人が述べるとおりであるとすれば,上記のようにL医師の施設での勤務時間を実際以上のものに装う必要は全くなかったはずである(この点について,被告人は,L医師が自宅における勤務時間を明らかにしなかったため,施設での勤務時間だけで常勤医師の要件を満たすようにせざるを得なかった旨弁解しているが,同医師が本当に被告人に前記のようなことを言ったのであれば,被告人から求められて,自宅における勤務時間を明らかにしないなどということはあり得ないところであるし,Cは,L医師に自宅での勤務時間を明らかにしてもらうようにとの指示を被告人から受けたことはなかったと明言しているところである。)。 さらに,弁護人は,(ア)L医師側の都合で常勤の勤務時間を満たすことができなかったものであり,被告人は,もっと長時間勤務してくれる医師を探すことができたにもかかわらず,それをすることなくL医師を雇っていたのであるから,これは同医師の上記説明を信じたものと考える以外にない旨,また,(イ)被告人は,L医師に常勤医師配置加算規定の適用による受給額より多額の報酬を支払っていたのであり,しかも,年々施設内での勤務時間が増加しても,同医師の報酬は同額であったものであるから,これらの点からも,被告人が常勤の意味につき施設内での勤務時間だけを考慮に入れていたのではないことが窺われる旨主張する。しかし,(ア)については,被告人が別の医師を探すことなく,L医師を雇用し続けたことが,同医師から上記のような説明があって被告人がこれを信じていたことを推認させる関係にあるものでもなく,(イ)についても,被告人が常勤医師の勤務時間につき同医師の自宅での勤務も考慮に入れられるものと考えていたことに直ちに結び付くものでもない。 以上検討したとおり,被告人の上記供述は信用できず,弁護人の前記主張は理由がない。 第3 短期入所生活介護費の詐欺について(争点(2)) 1 憲法違反の主張について(①の主張) 介護保険制度は,市町村に居住する一定年齢以上の者などの法定の要件を満たす者を被保険者とし,市町村等を保険者として,被保険者の要介護状態等に関して必要な保険給付を行うものであり(介護保険法1条以下),短期入所生活介護サービスに関していえば,市町村等が被保険者に対し,サービスに要する費用の9割を短期入所生活介護費として支給するものであるところ,被保険者が指定居宅サービス事業者からサービスを受けたときは,市町村等は被保険者が事業者に支払うべき短期入所生活介護費を,被保険者に代わり事業者に支払うことができるとされていることに基づき,通常は,事業者が直接保険者である市町村等に短期入所生活介護費を請求して市町村等からその支払いを得るというものである。そして,支払われる生活介護費は,介護サービスの内容に照らして金額に差違があり,サービスの質が充実している場合はそれだけ支払われる金額も多くなるが,サービスの質が低下した状態にある場合にはその分支払われる金額が少なくなるという仕組みになっているものであり,本件で問題となっている短期入所者の定員超過の場合における,介護給付費につき定員内にある場合の額の7割までしか支払いを受けられない旨の規定(減算規定)は,介護サービスの内容が質的に低下することに応じた基本的な給付額の定め自体にほかならず,特定の者に義務を課し,またはその権利を制限する処分でないことは極めて明白である。したがって,減算規定につき,弁明の手続等が定められていないからといって,憲法31条に違反するなどといえないことは明らかである。 弁護人の主張は,理由がない。 2 詐欺の犯意がないとの主張について(②の主張) (1) 前記関係証拠によれば,次の事実が認められる。 ① 被告人が施設長をするBの定員は120名であり,Eの定員は20名である。しかるに,Eでは,平成12年4月ころから平成13年3月ころまでの間,1日あたり約12人から23人程度の定員超過の状態にあった。 ② 施設長は,従業者の管理,業務の実施状況の把握その他の管理を一元的に行うとともに,従業者に対し指揮命令を行うべき立場にある(指定介護老人福祉施設の人員,設備及び運営に関する基準(平成11年3月31日付け厚生省令第39号)第22条)。ところで,被告人は,そもそも,父名義の土地を用地として提供したり,設立資金として金融機関からK名義で約1億3000万円を借り入れて寄附したりして,上記施設を運営する社会福祉法人Aを立ち上げた上,平成5年7月からその理事長に就任し,平成10年7月からはB及びE(以下,これを併せて単に「F」ともいう。)の施設長に就任していたものである。 そして,被告人は,介護保険制度が始まる前から,入所者の生活相談員のNや処遇部長であったOに対して,定員の2倍である40名程度まで短期入所者を受け入れるように指示し,これら定員外の者を「フリー」と呼称して,1人1日あたり5000円の施設利用料を徴収するなどしていたものであるが,平成12年4月から介護保険制度が開始されてからもこの状態は変わらなかったばかりか,Nに命じて,介護給付費関係の書類はもちろん,監査などの際に提示する予定の書類における入所人員の記載を全て定員内に収まるように書き替えさせるなどしていた。 また,被告人は,平成13年6月12日の静岡県と静岡市の合同の実地指導の際には,定員を超えて短期入所者を受け入れている事実が発覚しないように,Oに指示して,入所者16人くらいを静岡市内の温泉施設に連れ出させるとともに,定員数を超えるベッドを居室から駐車場に運び出してビニールシートで覆って隠させるなどし,同年7月13日の静岡市の検査の際にも,同様にして入所者10人くらいを連れ出させるなどしていたものである。さらに,被告人は,同年9月10日に静岡県と静岡市が合同で抜き打ち監査を実施しようとした際には,監査の実施を頑強に拒み,警察官が駆けつけるまでの騒ぎとなったが,結局これを拒み通したものである。 ③ しかして,被告人は,上記のとおり,短期入所者の定員を超過している事実を知悉しながら,Nらに指示して,別表1記載のとおり,平成12年5月5日ころから平成13年4月8日ころまでの間,前後11回にわたって,前記連合会を介し静岡市に対し,7割の減額計算をしないまま短期入所生活介護費を請求して,合計5604万2191円の支払を受け,また,同様にして,別表2記載のとおり,平成12年8月15日ころから同年12月15日ころまでの間,前後5回にわたって,短期入所特例措置により,静岡市に対し,7割の減額計算をしないまま短期入所生活介護費を請求して,合計394万6140円の支払を受けた。 ④ ところで,介護保険制度が開始される直前ころの状況として,静岡県等では,介護保険の導入にあたり,施設の経営者等を集めるなどして介護保険制度の説明会を催しており,被告人自身もKやCなどとともに,何回となくこれに出席している。平成12年3月16日には,静岡県が,各施設における介護保険の給付請求事務担当者等を集めて静岡市内で,介護保険指定事業者説明会を開催し,「F」からは,被告人の指示で,PとQが出席した。その会においては,県の担当者は,「全国介護保険担当者会議資料」を配布してこれに基づいて説明をし,短期入所者の定員超過の場合の7割請求(減算規定)については,上記資料の該当頁(80ページ)を開かせて説明するなどした。Pらは,上記資料を持ち帰って被告人に交付し,被告人は,さらに同資料11冊ほどを県から取り寄せさせて,「F」の介護保険請求に携わる者やその他主だった者に読んで勉強するように指示するとともに,自らもこれを読んで勉強した。また,同月下旬ころには,「F」において,介護保険制度に関する勉強会が開かれたが,その会の終わりころに,Qが,減算規定について発言し,被告人が,「ああ,そうか」と答えたということがあった。 (2) いうまでもなく,指定居宅サービス事業者にとって,介護保険法上の生活介護給付費は,その経営の拠って立つ極めて重要な収入源である。当該施設の経営者にとって,同給付に関する事項については極めて高い関心が払われるのが普通である。現に証人として出廷した介護老人福祉施設を運営する社会福祉法人の理事長であるRは,介護給付費の支給基準等について強い関心を持って勉強し,同業施設の施設長仲間ともこれらについて話し合っており,平成12年3月時点で減算規定についても知っていた旨明確に証言している。 被告人においても,上記の事実関係,すなわち,被告人の施設内における立場や,被告人が定員超過に関して主導的役割を果たしていること,定員超過を隠蔽するための工作についてもこれを主導していること,被告人及び「F」の従業員においても上記資料を使って施設内で勉強会をするなどして勉強しているところ,減算規定は上記資料に明瞭に記載されていること,被告人は,介護保険における職員の配置基準違反の場合の減算規定について,介護保険法施行前から知っていた旨自認しているところであるとともに,常勤医師配置加算や基本食事サービス費などの加算給付に関する規定についても熟知していることなどの諸事実に照らすと,平成12年4月1日の介護保険法施行前までに,上記定員超過の場合の7割請求の規定(減算規定)を知悉していたことは明らかというべきである。 (3) もっとも,被告人は,捜査・公判を通じて,本件犯行当時は,減算規定を知らなかった旨弁解している。そして,前記認定事実のうち,被告人が自ら「全国介護保険担当者会議資料」に基づいて勉強したことはないし,平成12年3月下旬ころにFで開かれた介護保険の勉強会で,Qが減算規定について発言した事実はない旨併せ供述している。 しかし,被告人は捜査段階で,「私自身も介護報酬の勉強をしましたが,介護現場の集大成となる介護報酬の請求をする事務方の職員,特に長期入所担当のO処遇部長,短期入所担当のN生活指導員,デイサービス担当のP,介護報酬請求のまとめ役のQ,総合的な事務責任者のC事務長には,介護報酬を請求する担当者なんだから法律を勉強しろ,どうすればもらえるようになるか,施設を改善すれば良いか,態勢を整えれば良いか考えて,介護報酬の専門家になれ,などと常々言っており,県や市,国保連などが主催する介護保険関係の説明会や講習会などにも積極的に出席させています」と供述しているところであり,この供述内容については,「F」の従業員の各供述などによって十分に裏付けられているところである。そしてまた,Qの供述には一部曖昧な部分及び減算規定について同人自身の不正確な理解を述べる部分があるが,当該会議の出席者や大まかな経緯等は他の証拠とも合致しているだけでなく,前記認定の点は弁護人の反対尋問にも揺らいではいないこと,Qがことさら虚偽の事実を作ってまで被告人に不利なことを述べる動機は何ら窺われないこと,そしてまた,上記のような被告人及び「F」の職員の当時の状況などにも照らすと,Qが3月下旬ころの勉強会で減算規定について発言した事実についても合理的な疑いを差し挟むべき事情はないといい得る。 そもそも,被告人の供述は,捜査段階では,平成13年6月12日の監査の際に,県の担当者から定員超過した場合には減算をしなければならないなどと指摘されるまで減算規定を知らなかった旨弁解していたが,公判廷においては,上記監査の際に県の担当者から減算規定を指摘された事実を否定した上,7割の請求しかできないと知ったのは,平成14年6月ころに静岡県から介護給付費の返還請求が文書でなされたときである旨述べ(第9回公判),さらに公判の終盤では,平成14年6月の時点では,減算規定については,十分分からず,逮捕されてから,警察官に介護保険法の条文を示されて,1名でも定員超過していれば3割減額されることを知った旨述べる(第23回公判)など,著しく変遷しており,このような状況に照らしても極めて信用性は低い。 したがって,被告人の上記弁解は到底信用できない。 (4) なお,弁護人は,前記C,O,N及びPらが,いずれも本件当時,減算規定の存在を知らなかった旨供述していることから,被告人においてもこれを知らなかったことを推認させる旨主張する。確かに,これらの者は,弁護人指摘のように供述しているが,これらの者の現在の立場等に照らせば,これらの供述自体そのまま信用することができないものといわざるを得ず,これまで認定してきた事実関係及びこれらの者の「F」における本件当時の立場に照らせば,Cらも,本件当時,減算規定を知っていたと十分推認できる(ちなみに,Nの警察官調書抄本に添付されている前記全国保険担当者会議資料の「N」と名前入りのものの減算規定の記載部分(80頁)についてはマーカーで印を付けてあること,「P」の名前入りの同資料の同頁の上角には心覚えのためしばしばする折られた痕があることなどが認められる。)。 さらに,弁護人は,平成13年6月の県及び市の実地指導の際に定員超過の事実が発覚した(なお,関係証拠によると,Nにおいて,被告人の了解を得て,2名の定員超過を認めたというものである。)にもかかわらず,その後も定員超過を続けていることは,被告人が減算規定を知らなかったことを裏付けている旨主張するが,Nの供述によると,上記実地指導の際には県の担当者から減算規定の指摘があったことが認められるのであるから(被告人も,前記のとおり,捜査段階ではこの点を認めている。),それにもかかわらず被告人が定員超過を続けたことは,被告人の犯意の強固さを示しこそすれ,被告人が減算規定を知らなかったことの裏付けとなるものではない。 (5) ところで,弁護人は,裁判所は,検察官の請求により,一旦結審した弁論を再開し,しかも一旦結審する前に弁護人が請求したものの検察官が反対し採用しなかった同じ証人を,今度は検察官の請求によって採用して取り調べているのであるから,そもそも弁論再開自体が違法な訴訟手続であり,さらに,その後の手続は著しく不公正,不公平な手続というべきであるから,弁論再開後の証拠調べについては,被告人に不利益なものは証拠から排除されるべきである旨主張する。しかし,弁論を再開して補充立証を許すかどうかは裁判所の裁量に委ねられているものであり,もちろん著しく不合理なものについては裁量権を逸脱したものとみざるを得ない場合があるが,そうでない限り訴訟手続の違法の問題は生じないものであって,本件手続に,裁量権を逸脱した違法が存しないことは明らかである。再開後の証拠取調手続についても,裁判所は,弁護人の意見を聞いた上で検察官の証人請求を採用し,かつ,弁護人に対しても立証の機会を十分に与えてきたものであるから,不公正,不公平なところは全くない。弁護人の主張が失当であることはいうまでもない。 (6) 以上のとおりであるから,被告人が減算規定を知らなかったから詐欺の犯意を欠く旨の弁護人の主張も理由がない。 第4 基本食事サービス費の詐欺について(争点(3)) 1 詐欺の犯意も行為もないとの主張について(①の主張) 被告人も公判廷で,管理栄養士が配置されていないことを承知の上,これが配置されているものとして基本食事サービス費を請求していたことを認めているのであり,関係証拠からもこのことは十分に裏付けられるから,詐欺の犯意も行為も明らかである。弁護人は,積極的に管理栄養士が配置されているように装ったことも,配置を前提とする加算請求を指示したこともないから,これらを欠くというが,管理栄養士が不在になってからも,管理栄養士が配置されている旨の届出を変更することなく,これが配置されている場合の加算額を請求すれば,管理栄養士が配置されているように装ったというほかないし,また,被告人の立場を前提にすれば,上記変更の届出も指示せず,かつ,上記の加算請求をやめるようにも指示しないで,上記加算請求をそのまま続けさせていることは,配置を前提とする加算請求を指示しているものと優に評価し得る(ちなみに,Cは公判廷で,被告人から,後任の管理栄養士が決まるまでは従前の管理栄養士であるDの名前を借りておくしかない旨の話があったので,変更届もせずに管理栄養士がいるかのような請求をしてしまったと供述しているところであり,これも十分信用できる。)。 弁護人の主張は理由がない。 2 詐欺罪の成立範囲について(②の主張) 静岡市において,管理栄養士が配置されていないことを知った場合には,本件請求に基づいて,管理栄養士が配置されていない場合の金額(1日につき1人当たり1920円)についても支払いをすることはなかったと考えられるし,また,同金額の限度では,これを請求して給付を受ける権利があったとしても,管理栄養士が配置されていると偽り,1日につき1人当たり2120円を請求する行為は,この金額全部について全体が不法に財物を取得する行為というべきであるから,同金額全部について詐欺罪が成立すると解すべきである。 弁護人の主張は理由がない。 第5 妻との心中(判示第4)の事実について(争点(4)) 1 公訴権濫用の主張について(①の主張) 本件で取り調べられた証拠によれば,本件の公訴提起が職務犯罪を構成するような極限的な場合でないことは明らかであるばかりか,本件が軽微な事案といえないことも明らかであるから,検察官の本件公訴提起を不当とすることができないことはいうまでもない。 弁護人の主張は理由がない。 2 承諾殺人ないし嘱託殺人罪の構成要件に該当しないとの主張について(②の主張) 刑法202条は,自殺者自身は処罰されないものとしても,これに関与した自殺者以外の者に対しては,その態様に応じて,自殺教唆,自殺幇助,嘱託殺人,承諾殺人などとして処罰するものであり,このことは異論を見ない。そして,本件のように心中として,一緒に乗車した自動車で谷底に突っ込むという一つの行為でこれを敢行した場合も,被告人においてKの自殺に関与していることは明らかであり,しかも,被告人においては上記自動車を運転して突っ込むという相手を死亡させる行為を実行しているのであるから,嘱託殺人ないしは承諾殺人の犯罪構成要件に該当することは明らかである(また,本件のような場合において,仮に運転をしていないものが生き残った場合に,共謀共同正犯の理論を適用して同人について嘱託殺人ないしは承諾殺人罪に問うことができる場合があると考えても何ら不合理とはいえない。)。 弁護人の主張は理由がない。 3 可罰的違法性がないとの主張について(③の主張) 前記関係証拠から認められる本件の動機,犯行に至る経緯,犯行態様及び結果等に照らせば,本件が違法性が著しく軽微なものとは到底認められないのであり,可罰的違法性を欠くなどといえないことは明らかである。 弁護人の主張は理由がない。 4 期待可能性ないしは非難可能性がなく,責任がないとの主張について(④の主張) 心理的に追い詰められて自殺を企てる者に対しても,他人の生命を否定する行為をなさないことを期待することができないものでないことは明らかであり,自殺行為が相手を殺害する行為でもあるような場合であっても,そのような行為を思い止まることを期待することが不可能であるとは到底いえず,そのような行為に対する非難可能性がないということはできない。本件において,被告人は,Kの死んでしまいたいとの欲求に対して,他に取るべき方法はいくらでもあったのであるから,これを思い止まるよう説得すべきであったものであるのに,短絡的にKの欲求に同調し,自らも死を決して心中行為に走っているのであり,期待可能性ないし非難可能性がないとはいえないことが明らかである。 弁護人の主張は理由がない。 5 本件が承諾殺人ではなく嘱託殺人に該当するとの主張について(⑤の主張) 承諾殺人も嘱託殺人もともに被殺者の意思に合致した死の惹起行為を処罰の対象とするものであって,しかも,その境界は微妙である。両方とも一つの構成要件によって規定されているものであり,法定刑も同一であるから,当該行為がどちらに該当するかについて議論することにはほとんど実益がないところである。しかし,あえてどちらかといえば,本件では,被告人の供述によると,「平成14年9月1日午前10時ころS町公民館で,Kは『T(被告人らの息子)に最後の電話をして話をしておきたい』などと言い出し,さらに,昼ころまで再三,Kが弟のUに電話をして確認したものの,弁護士と連絡がつかないということで,被告人もKもひどく落胆してしまったところ,Kが,『もうこれ以上,弁護士の件は連絡はしないよ』と言うとともに,同公民館を出発した自動車の中では,『死ぬなら首を吊って死ぬとか,毒を飲んで死ぬとか,車の排気ガスで死ぬとかしたいね』などと言い出し,被告人が,『ロープも持ってきていないし,毒も手に入らない,ホースの準備もない。いっそ車で谷底に飛び込んで死ねばいいんじゃないか』と言ったところ,Kは,一旦は,『そんな怖い死に方は嫌だ』と言って自動車から降りてしまったが,その後再び同車に乗ってきて,『私が睡眠薬を飲んで眠っている間に飛び込んでくれるならいいよ』と言い,結局そのような方法で心中することになり,これを実行しようとしたが,1回目は途中で被告人が怖くなって自動車を転落させることができず,そこで,被告人がKに『死ぬのをやめようか』と言ったところ,Kから『何をお父さん言っているの。一度決めたことじゃないの。そんなことでどうするの』と言われ,頬を平手で叩かれて叱咤されたことから,いよいよ被告人も腹を決めて実行した」というのであり,この被告人の供述は,心中を決行するまでの詳細な事実経過が関係証拠によって被告人の供述どおり裏付けられていること,また,被告人らの娘であるVが供述する被告人及びKの性格や本件前の同人らの言動等とも平仄が合うことなどから,十分な信用性が認められるから,被告人らの心中の経緯は上記被告人の供述どおりであったと認められるのであり,そうすると,心中は,Kが言い出し,しかも終始Kの方が積極的であったと認められるので,本件はKの承諾を得て同人を殺害したというよりは,Kの求めに応じて,すなわちその嘱託に基づき同人を殺害したとみるのが相当である。 この点の論旨は理由がある。 (法令の適用) 罰 条 判示第1及び第2の各行為 いずれも別表の番号ごとに,それぞれ刑法60条,246条1項 判示第3の行為 同法235条 判示第4の行為 同法202条後段 刑種の選択 判示第4の罪 懲役刑 併合罪の処理 同法45条前段,47条本文,10条(刑及び犯情の最も重い判示第1の別表1の番号4の罪の刑に法定の加重。ただし,短期は判示第4の罪の刑のそれによる。) 未決勾留日数の算入 同法21条 訴訟費用の負担 刑事訴訟法181条1項本文 (量刑の理由) 本件は,社会福祉法人の理事長である被告人が,介護保険法に規定する介護給付費を詐取しようと企て,同法人が運営する特別養護老人ホーム及びその併設事業所である指定短期入所生活介護事業所に,定員を超過して入居者を受け入れていたのに定員を超過していないかのように装ったり,常勤医師や管理栄養士が配置されていないのに,配置されているかのように装ったりして,常勤医師配置加算額合計約732万円,短期入所生活介護費合計約5998万円及び基本食事サービス費合計約1656万円を含む介護給付費合計6億円余りを詐取したという詐欺の事案(判示第1及び第2の各犯行),簡易水道の配管をつなぎ直して水道水を窃取したという窃盗の事案(判示第3の犯行)及び,介護給付費の不正受給に関する報道を見聞きし,自分や妻が警察に逮捕されるのではないかなどと恐れ,将来を悲観して妻の求めに応じて妻と心中を図り,妻を殺害したものの被告人は生き残ったという嘱託殺人の事案(判示第4の犯行)である。 判示第1及び第2の各犯行(詐欺)についてみると,被告人は,より多くの介護給付費を得ようと各犯行に及んだもので,その利欲的な動機には酌量の余地がない。常勤医師配置加算に関しては,内容虚偽の雇用契約書を作ったり,医師の出勤記録を改ざんしたりして,あたかも施設に常勤医師が配置されているかのような外観を積極的に作り出した上,約1年にわたって上記加算額を請求し続け,また,短期入所生活介護費に関しては,職員らに執拗に指示して定員を大幅に上回る入居者を受け入れ,県や市の監査等の際には入所者を外に連れ出したり,正当な理由なく監査を拒絶するなどして,徹底して事実を隠蔽しようとしており,さらに,基本食事サービス費に関しては,管理栄養士が退職した後も変更届を出さず,管理栄養士が配置されているかのように装って加算額を請求し続けたもので,いずれの犯行態様も巧妙で相当に悪質である。判示第1及び第2の各犯行による実質的な被害額は,約8387万円(なお,これには,正しく請求すれば支払いを受けられるはずの短期入所生活介護費分,基本食事サービス費分も含むものである。)とかなりの多額に上る。しかるに,被告人自身は何らの被害弁償もしていない。また,高齢化社会において介護保険制度の重要性が増す中で,制度を悪用して介護給付費を詐取するといった制度の根幹に関わる本件犯行が社会に及ぼした悪影響も大きい。本件が,Aの理事長,判示施設の施設長として職員に対し強い支配力を有していた被告人が,主導的,積極的に敢行した犯行であることが明白であるにもかかわらず,被告人は,不合理な弁解に終始しており,犯行後の情状も甚だ芳しくない。 次に,判示第3の犯行(窃盗)も,利欲的で自己中心的な動機によるものであり,酌量の余地がない。被告人は,情を知らない配管業者を使ったり,自ら材料を調達したりして簡易水道から施設内の受水槽までつなぐための配管工事をするなどしているもので,手口は巧妙である上,判示の期間中は栓を開けたままにして水道水を窃取し続けるなど態様は極めて大胆で悪質である。本件犯行により,1万4000立方メートル以上もの水道水を窃取し,その被害額は約295万円と多額に上っているほか,地域住民の水道利用にも悪影響を及ぼしたのであるから,これまた結果は重い。しかるに,これについても被告人は何らの被害弁償をしていない。 最後に,判示第4の犯行(嘱託殺人)については,精神的に追い詰められていたことは認められるが,短絡的で,生命軽視の態度は許容できず,実際に,妻のKが死亡しているという結果の重大性は明らかであって,これについても相応の刑責は免れない。 以上によれば,被告人の刑事責任は相当に重いといわざるを得ない。 他方,被告人は,Aの役職を辞職しただけでなく,本件が大きく報道されたりして,その信用を著しく失墜させており,その点では既に一定の社会的制裁を受けていると評し得ること,社会福祉に貢献した面もあったこと,嘱託殺人については,前記のとおり妻において積極的に死を望んだと認められること,被告人には前科前歴がないことなど,被告人に酌むべき事情もある。 そこで,以上の事情を総合考慮し,被告人を主文の刑に処するのを相当と認める。 (求刑 懲役10年) 平成17年6月3日 静岡地方裁判所刑事第1部 裁判長裁判官 竹 花 俊 德 裁判官 多 田 尚 史 裁判官植村幹男は転補のため署名押印することができない。 裁判長裁判官 竹 花 俊 德
https://w.atwiki.jp/yobi-shiken/pages/16.html
1 :氏名黙秘 :2010/06/01(火) 19 42 55 ID ??? 高卒である。 30代である。 無職である。 私は、司法試験を志した。 人のため、世のためとなる法律家になりたい。そう思った。 2 :氏名黙秘 :2010/06/01(火) 19 44 57 ID ??? 同じ条件の方もそうではない方も、ともにがんばりましょう。 明日のために。 3 :氏名黙秘 :2010/06/01(火) 20 36 42 ID ??? せやな 30代無職職歴なし童貞の九大理系卒のワイも参戦せんするで 4 :氏名黙秘 :2010/06/01(火) 20 41 12 ID ??? ありがとう。頑張りましょう。 5 :氏名黙秘 :2010/06/01(火) 21 32 02 ID ??? ぼくは中卒で司法試験目指しています。 6 :氏名黙秘 :2010/06/01(火) 21 37 09 ID ??? いいじゃないか、やろう。 7 :氏名黙秘 :2010/06/01(火) 21 56 58 ID uP97Sf0s (1 回発言) いいね!アツイね!応援してるぞ! 8 :氏名黙秘 :2010/06/01(火) 22 08 06 ID ??? 【ドキュメンタリー映画「弁護士 布施辰治」上映会のお知らせ】 ~―弁護士・法律家の先達に学ぶ!~ 戦前、戦中、そして敗戦後の激動する時代に、社会的弱者や日本の支配下にあっ た朝鮮・台湾の民衆のために先駆的に働いた日本の代表的な弁護士の映画です。 【日 程】6月5日(土)、6日(日)、19日(土)、20日(日) 【時 間】いずれも午前10時~11時30分 【会 場】伊藤塾東京校 【参加費】無料(塾生のみ) 【主 催】伊藤塾/法学館憲法研究所 【公式サイト】http //www.fuse-tatsuji.com/index.html <伊藤塾長(製作委員会代表委員)からの推薦文> 「法律家を目指す皆さんにとって最高の映画です。布施辰治の仕事と生き方に接 することで、法律家の矜持に深く感じ入り、考える機会になるでしょう。法律家 を目指す勉強への大きな励みとなることも間違いありません。」 9 :氏名黙秘 :2010/06/02(水) 00 36 30 ID ??? 予備試験の制度によって 中卒、高卒でも目指せるようになったのか 10 :氏名黙秘 :2010/06/02(水) 05 03 21 ID ??? はい 公正平等開かれた司法制度がスタート致します。 11 :氏名黙秘 :2010/06/02(水) 05 52 20 ID ??? Q 予備試験の試験科目は何ですか? A 法科大学院の教育内容を踏まえ,法科大学院修了者と同等の学識,能力等 を判定するという目的に照らし,短答式試験は,(1)憲法,(2)行政法,(3)民法,(4)商法,(5)民事訴訟法,(6)刑法,(7)刑事訴訟法及び(8) 一般教養科目 を試験科目として行われ(新法第5条第2項),論文式試験は,短答式試験の合格者に対して, 短答式試験の科目及び法律実務基礎科目(法律に関する実務の基礎的素養についての科目) を試験科目として行われます(同条第3項)。 口述試験は,論文式試験の合格者に対して,法的な推論・分析・構成に基づいて弁論をする能力 の判定に意を用いて,法律実務基礎科目について行われます(同条第4項)。 法律実務基礎科目は,法科大学院で実務教育の導入部分(実務基礎科目)が行われることから, これにより養成される実務的な能力・素養を予備試験でも判定するものです。 (法務省) はっきり言って、司法試験レベルの超難関試験をもう一個受ける事になる。 受かった後に司法試験・司法修習 学歴・年齢・社会状況を考えても、雇ってくれる事務所は少ないだろう。 最初の人になればニュースになるくらいのレベルじゃね? それでも頑張ろうぜ!! 12 :氏名黙秘 :2010/06/02(水) 11 44 48 ID ??? 10 ロー生度は、基本大卒オンリーだから公平とはいえないよ 13 :氏名黙秘 :2010/06/02(水) 13 41 12 ID ??? がんばろうぜい 14 :氏名黙秘 :2010/06/02(水) 14 21 18 ID ??? 最高学府・ 大学院 ( 研究職コースOR専門職コースGraduate school) 最終学歴 修士(Master)・博士(Doctor) ↑(入試は大学4年範囲レベル) 大学 (Undergraduate school) 途中学歴 学士(Bacherer) ↑(入試は高校3年範囲レベル) 高校 (High school) 途中学歴 問われるのは最終学歴な、世界的に見て 大学院がグローバルスタンダード 15 :氏名黙秘 :2010/06/02(水) 19 37 40 ID ??? がんばろうよ! 16 :氏名黙秘 :2010/06/03(木) 07 12 53 ID ??? おまいらならどっち?(30歳 高卒 法律系職歴なし 貯金なし A君の場合) ■遠回り10年以上コース →司法書士→通信制大学→法科大学院→司法試験 メリット 司法書士としてのキャリアが出来るので、弁護士としての職を探しやすい。 司法書士があるので、法科大学院入学選考でプラスとなる。 結果的に、大学院卒になる。 いかにも努力家なイメージ 挫折しても、司法書士や大卒などの結果が残る。 途中途中でも頑張ってる感があり、モチベーションの維持がしやすい。 デメリット そもそも司法書士が難しい。 かなりの遠回り。 費用が1000万位かかる。 弁護士となる時の年齢が… ■近道コース →予備試験→司法試験 メリット 一番近道。頑張れば5年くらいか デメリット 予備試験の難易度もかなりのものになると予想される。 高卒は高卒。 挫折すると何も残らず、年齢だけが増えている。 マイルストーンが遠いので、モチベーション維持が難しい。 合格後も高齢法律系職歴なしなので、就職難が予想される。 17 :氏名黙秘 :2010/06/03(木) 07 14 14 ID ??? どっちも選ばないな 18 :氏名黙秘 :2010/06/03(木) 13 47 53 ID ??? あえていくなら予備だな。 挫折したとしても、勉強はムダにはならないよ。金にはならないかもしれんが 19 :氏名黙秘 :2010/06/03(木) 14 23 47 ID ??? 通信課程+司法書士+行政書士→ローor予備試験→司法試験 簿記1級や税理士も取っておくと良い。無職なんだから時間があるのが強みだ。 20 :氏名黙秘 :2010/06/03(木) 14 50 30 ID ??? 低スペックが参入すべきでない。 予備は大卒以上は一般教養免除すべき。 21 :氏名黙秘 :2010/06/03(木) 14 57 48 ID ??? 中央大学の通信はお勧めする人多いね 法学部しかないそうだ 22 :氏名黙秘 :2010/06/04(金) 19 18 33 ID ??? こういうスレッド見つけるとなんか癒される がんばろう 23 :氏名黙秘 :2010/06/04(金) 20 19 15 ID ??? だれか伊藤真の「司法試験「最短最速」合格法」読んだ? ちょっと立ち読みしたけど、予備試験すごいプッシュしてる感じだった。 24 :氏名黙秘 :2010/06/06(日) 08 21 01 ID ??? おれもがんばるで 25 :氏名黙秘 :2010/06/06(日) 14 23 52 ID ??? 僕も頑張ります! 26 :氏名黙秘 :2010/06/06(日) 21 28 46 ID ??? がんばろう!!!!!!!!! 27 :氏名黙秘 :2010/06/10(木) 02 07 48 ID ??? がんばるよ 法を知って世の不条理を知った 法は知った物を保護し、法を知らぬものは食い物にされる。 28 :氏名黙秘 :2010/06/21(月) 12 58 35 ID ??? ?? 29 :↑ :2010/06/21(月) 13 01 57 ID ??? 死ね 30 :氏名黙秘 :2010/06/21(月) 13 13 46 ID ??? ^^ 31 :氏名黙秘 :2010/06/21(月) 17 44 17 ID ??? オレは高卒である。 天下の高卒である。 全入時代にも関わらず高卒である。 名前が書ければ大学に入れるし、まともに出席せずとも卒業できるのに高卒である。 そして、司法試験に受かる高卒である。 大卒連中がどの程度やれるのか楽しみである。 学歴が何の意味があるのか確認してみる。 オレは負けない高卒である。 32 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 12 37 21 ID ??? みんな頑張れ~!!! 33 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 01 37 ID ??? どうせ、高卒なんかほとんど合格できないけどな。 東大早慶中大京大でほとんど占められるだろ。 低スペックが参画する試験じゃないし。 受けんのは勝手だけど。 34 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 04 36 ID ??? お前ごときFランが気にすることじゃない 35 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 10 04 ID ??? 俺は中大法だ 36 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 11 05 ID ??? 三流大、高卒ごときが参画するな。 勘違い甚だしい 37 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 12 25 ID ??? だからなんだよ マル中言われてイジケテ高卒スレに荒らしかコアラ君 相手になんねーよ 38 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 13 51 ID ??? 36 三流大、高卒ごときが参画するな。 勘違い甚だしい 二流の自覚はあるわけだな いずれにしても相手にならん 39 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 14 12 ID ??? まあ、旧司択一すら受からない低学歴が受験してくれると、合格率上がって 予備試験の社会的評価が上がって結構だけど。 まあ、汚れ役だよな、低学歴は。 40 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 16 10 ID ??? 中央は低学歴やで 41 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 16 36 ID ??? 高卒の受験者は非常に少数なんじゃないか そう考えると合格率はかえって高いのかもしれんぞ 42 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 17 35 ID ??? 高卒に平伏す高学歴(笑) 笑えるぜ 楽しみだな 43 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 18 07 ID ??? 中大馬鹿にすんなら、さぞかし君は素晴らしい学歴なんだろうね。 中大叩きしてるのに限って、日東駒専程度の旧司択一すら受からない低スペック だったりするからなあ。 44 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 19 50 ID ??? 中央の分際で予備試験にアドバンテージがあるとでも思ってんのかよ おいおいおいおい まっこと、くだらねえ (笑) 45 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 21 43 ID ??? 37 だからなんだよ Fランって言われたから、反論したんだよ。 だからなんだよって、何だよ。 反論になってねえな。 論理的思考力ゼロ 46 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 23 11 ID ??? 43 職歴無しの思春期オッサンいいから消えとけ ウダウダ言わんと結果出せ テメェじゃ役不足だがな 47 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 25 27 ID 0hWGZ1xQ (1 回発言) 確かに浪人も多いけど、実績あんじゃん、中大は。 そこまで中大が叩かれる理由がわかんねえ。 少なくとも、格下の大学には批判されたくねえな。 48 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 19 26 37 ID ??? どうでもいい 受からなければ単なるゴミ 49 :氏名黙秘 :2010/06/23(水) 23 15 47 ID ??? お前ら全員結果出してからいえ(=゚ω゚=) 50 :氏名黙秘 :2010/06/24(木) 10 42 29 ID ??? 結果出してやるぜ 中大馬鹿にした奴見返してやる 51 :氏名黙秘 :2010/06/24(木) 10 50 46 ID ??? 俺も中央。 52 :氏名黙秘 :2010/06/25(金) 21 23 00 ID DD6irIq4 (1 回発言) 中央はバカ 53 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 07 05 36 ID ??? 52はゴミ 54 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 07 36 39 ID ??? スレタイに話戻そうぜ 55 :結衣は朝、16茶から~♪ :2010/06/26(土) 07 37 27 ID ??? 朝ブレンド16茶 56 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 10 30 54 ID ??? 54 今日も勉強がんばろう 57 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 10 36 03 ID ??? 56 お前もな 55 可愛いよな 58 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 10 38 51 ID ??? 57 オマエ気色悪いな しねよ 59 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 01 57 ID ??? 58 気色悪いのはお前の方 お前が死ねよ 60 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 02 42 ID ??? 糞スレなんて こんなもん 61 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 03 04 ID ??? 59 中卒乙w 62 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 04 38 ID ??? 61= 58 wwwwwwwwww お前ずっと監視しているのかよwwwwwww 即レスすぎるだろwwwwwwwwwwwww 中卒乙w 63 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 08 27 ID ??? 62 死ねよ 64 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 09 28 ID ??? 63 お前安芸だろw お前が死ねよw 65 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 10 40 ID ??? 64 なんだよ安芸って 死ねよ荒らし 66 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 11 22 ID ??? 65 お前が死ねよ荒らし。 くだらねぇ煽りしてんじゃねーよ。 で、30代高卒無職いるのか、ここ? 67 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 12 00 ID ??? 66 荒らすなよ 68 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 13 14 ID ??? 67 荒らしているのはお前だろ。 58で意味不明な煽りするからだ。 69 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 13 35 ID ??? 68 荒らすな、デブ 70 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 14 24 ID ??? 69 71 荒らすな、ハゲ 71 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 14 46 ID ??? 70 荒らすな、デブ 72 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 15 26 ID ??? 71 荒らすな、デブ 73 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 15 53 ID ??? 72 早くハロワいけよ、ゴミw 74 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 16 48 ID ??? 73 早くハロワいけよ、ゴミw 75 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 17 49 ID ??? 57 キチガイ 76 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 18 19 ID ??? 75 キチガイ 77 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 19 34 ID ??? 57 太っている人で、ウソつきは、絶対に痩せない http //changi.2ch.net/test/read.cgi/shihou/1277518207/ 78 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 22 21 ID ??? 77 やっぱお前安芸じゃねーかよカスw 79 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 23 40 ID ??? 78 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/aastory/1020253534/ 80 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 25 36 ID ??? 79 そんな板見てるお前こそ精神病院いけよw ここはウンココピペ貼らないのか?w 早くハロワ行けよカス安芸インw 81 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 27 38 ID ??? 80 荒らすなよウンココピペ 82 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 28 19 ID ??? 81 ここも基本書スレみたいに1人で荒らすのかw 頑張れよカスw 83 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 28 42 ID ??? 82 荒らすなよ安芸イン 84 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 29 33 ID ??? 83 荒らすなよ安芸イン 85 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 11 30 00 ID ??? 安芸イン同士のケンカっすか 86 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 12 44 53 ID ??? 事業者の保証は、連帯保証とするのではなく、商法の例外はあっても、 事業者に通常の保証をするか、連帯保証をするか、任せるべき 法制審資料 http //www.moj.go.jp/content/000049084.pdf 187 :氏名黙秘:2010/04/11(日) 10 59 05 ID ??? 共同保証人の分別の利益を失くしていいものでしょうか? 189 :氏名黙秘:2010/04/11(日) 11 44 06 ID ??? 準委任の定義にあてはまらないものについては、役務提供契約にあたるだけになり、準委任とすることは否定される。 その結果、現行民法では、準委任とされていたものが、 委員会案では「準委任」ではなく、役務提供契約に該当して、分類が変わる。 この帰結として、たとえば、受任者がいつでも解約できるというルールが適用されるとは限らなくなる。 雇用契約は、中2階の役務提供契約の傘下にある典型契約であることから、役務提供契約の一般的な規定も適用される。… 期間の定めのある労働契約(雇用契約)でも「やむを得ない事由」があれば直ちに契約の解除ができるとする。 こうした場合に、労働契約法と民法とがどう関係するのかが不明である。 浜辺陽一郎:民法大改正262頁267頁 http //www.nikkeibookvideo.com/item-detail/31601/ 974 :氏名黙秘:2010/04/11(日) 11 13 01 ID ??? 債務者と保証人との間の保証引受契約に 債権者が同意の意思を表示すれば保証債務が発生するのでしょうか? 975 :氏名黙秘:2010/04/11(日) 11 23 16 ID ??? 974 通常は、保証引受契約と保証契約は、別個の契約として締結するというのが実務です。 976 :氏名黙秘:2010/04/11(日) 11 34 22 ID ??? 974 債務引受と保証が区別できていないのではないか。 977 :氏名黙秘:2010/04/11(日) 11 56 42 ID ??? 976 債務法改正委員会(内田委員会)の案です。 87 :氏名黙秘 :2010/06/26(土) 13 29 44 ID ??? 俺も中大 88 :氏名黙秘 :2010/06/27(日) 01 24 30 ID ??? 中華大学ですね 89 :氏名黙秘 :2010/06/27(日) 07 04 51 ID ??? 88 自己紹介お疲れ 90 :氏名黙秘 :2010/06/28(月) 01 58 56 ID qXJPaozA (1 回発言) 俺も司法試験目指してみようかなあ。。。。 趣味悪いからやめよw 91 :氏名黙秘 :2010/06/28(月) 08 52 05 ID ??? 司法板の荒らし、煩悩野郎の特徴 通称追っかけ厨 勉強できない精神障害を持つ中年ニート 安芸に異様なアレルギーを持つ お前安芸インだろwwwwwが口癖 ぼんのうぼんのうとコピペする 40歳無職引きこもりで24時間2ちゃんねる常駐 今年も受験回避 「ぼんのう」という言葉に異常な執着 ロー生に敵意をむき出しにし、「ロー留年」「ロー中退」「新試不合格」にこだわる なぜか名前欄にコメントを書き込むことが多い 他人に成り済ますのも得意技 「チ○ポ」「アナル」などを好んで使うことからホモを疑われている 口癖 自己紹介乙w はいはい。荒らしのおっさん乙 92 :氏名黙秘 :2010/06/28(月) 09 55 43 ID ??? 自虐 93 :氏名黙秘 :2010/06/28(月) 12 09 58 ID 5fOQkE8K (1 回発言) 91自身もかなり病んでいるな。 94 :氏名黙秘 :2010/06/28(月) 13 01 50 ID ??? 1 で 今、どうしてるんだ? 95 :氏名黙秘 :2010/06/28(月) 16 15 14 ID ??? 94 勉強漬けの日々だよ 96 :氏名黙秘 :2010/06/28(月) 16 45 55 ID ??? 1って、負けない高卒って言ってた奴かwwwwwwwww 94で 1を見て気付いたよw この口調面白いわw 97 :氏名黙秘 :2010/06/29(火) 18 17 10 ID ??? 2011年予備試験!PRIDEAM!燃える闘魂Round1 http //changi.2ch.net/test/read.cgi/shihou/1277779335/ 98 :氏名黙秘 :2010/10/17(日) 13 38 10 ID ??? 「記者クラブにリークを繰り返している 樋渡検事総長と佐久間特捜部長は 堂々と記者会見で名前を出して話したらどうか」 「お前まずいぞ、検事の実名を出しただろう。 『調子にのりやがって』と、検察は怒っていたぞ」 99 :氏名黙秘 :2010/11/03(水) 17 13 17 ID ??? 特攻だ 100 :氏名黙秘 :2010/11/03(水) 17 16 47 ID ??? 99 樹海にか 101 :氏名黙秘 :2010/11/13(土) 00 27 51 ID ??? t 102 :氏名黙秘 :2010/11/13(土) 00 31 54 ID ??? オレには勝算がある。 特攻のようなバカなまねはしない。 103 :氏名黙秘 :2010/11/22(月) 09 44 06 ID ??? 37 論理的思考力なし。 司法試験にとって致命的欠陥。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4844.html
112: フォレストン :2017/02/19(日) 12 38 17 陸軍のアウトソーシング。 提督たちの憂鬱 支援SS 憂鬱英国民間軍事会社事情 「中東に比べると本国は冷えるな…」 1945年5月下旬。 ロンドン・ヒースロー空港に一人の軍人が降り立っていた。男の名はデビット・スターリング。長距離砂漠挺身隊(LRPG:Long Range Desert Group)所属の陸軍少佐である。 同月15日に行われた日独模擬空戦において、LRPGと英国情報部による共同作戦は赫々たる大戦果を挙げていたのであるが、大っぴらに出来ない極秘作戦であるが故に上層部に直接報告する必要が生じた。そのため、現場指揮官のスターリング少佐だけ一足早く帰国したのである。 「スターリング少佐。お迎えにあがりました」 「遠路はるばるご苦労様でした。早速ご案内致します」 空港のロビーには陸軍と情報部の人間が出迎えに来ていた。3人を乗せたベントレーは、2トンを超える車重を感じさせない滑らかな動きで加速を開始する。 「…そういえば、目的地を聞いていないのだが。ナンバー10か?」 「着けば分かりますよ。我が国の真の国家中枢です」 「時間に余裕がありません。飛ばしますよっ!」 ヒースロー空港からロンドン市内まで1時間ほどの道のりであるが、ベントレーはその名に恥じぬ高性能ぶりを発揮。100km/h越えの高速巡航により30分で走り切ったのである。 113: フォレストン :2017/02/19(日) 12 39 47 「我々はここまでです。ここから先は少佐お一人で」 「分かった。ありがとう…」 案内されたのは国会議事堂の一室であった。入口には『During the Round Table』(円卓の間)と書かれたネームプレートが掲げられていた。ただならぬ雰囲気を感じて扉を開けるのを躊躇したが、意を決して扉を開け放つ。 「やぁ、英雄殿の登場だ」 「遅かったじゃないか。早くこちらへ来たまえ!」 「さすがというか、歴戦の勇士は貫禄があるな!」 扉を開けたスターリングの前に現れたのは、与野党の有力議員や官僚、公務に関わる大貴族、さらに各界の著名で実績ある識者らであった。平時であれば、まず一堂に会することは有り得ない面子である。事前にある程度の情報は知らされているらしく、彼らは興奮気味に囃し立てる。 「彼は長旅で疲れているのだ。もう少し労わりたまえ!」 騒ぐ彼らを一喝したのは、現首相であるオズワルド・モズリーである。 現実離れした光景にただ絶句するしかないスターリングであった。 「すまないなスターリング君。最近明るいニュースが無かったので、彼らが浮かれるのも無理も無い事なのだ。許して欲しい」 「いえ…。その、首相閣下。この集まりは一体…?」 「聞いておらんのかね?ここは円卓。我が国の真の中枢だ」 円卓は、いかなる外部からの横やりを受けないように完全に独立した存在である。過去に政治に振り回されて失敗した愚を繰り返さないために、純粋に国益を追求するために配慮されたためである。 今まで前例が無い指導体制故に最初は不手際も目立ったが、世界中に張り巡らされた諜報網から集めた情報の収集と分析が有効に機能し始めると着実に成果を得ていった。円卓のことを夢幻会の猿真似と嘲笑っていたドイツも、同様の組織である『騎士団』の設立を真剣に検討することになる。 114: フォレストン :2017/02/19(日) 12 41 23 「では、スターリング少佐。今回の作戦の詳細な報告を聞こうか」 場が落ち着いたのを見計らって、英陸軍参謀総長アラン・ブルック元帥(Sir Alan Brooke)がスターリングに報告を促した。 「はい。今回の作戦で得た戦利品ですが…」 彼の戦果報告を聞いて、円卓全体にどよめきが広がる。それほどまでに得た物は多かったのである。今回の情報部と軍部の極秘共同作戦において挙げた戦果は以下の通りである。 陸軍の主力戦車の詳細。 軍用暗号の一部。 最新のジェット戦闘機の機体とエンジン構造の図面や部品の一部。 上記以外の装備の現物や取扱説明書など。 疾風に完敗してお通夜状態なドイツ空軍はもちろん、空軍の惨敗に動揺した陸軍や親衛隊も外部に対する警戒が甘くなっていた。そこに情報部が入念に下調べと工作を実施し、さらにゲリラを装ったLRPGで各基地を襲撃。襲撃で混乱する基地内に密かにエージェントが送り込まれ、スマートかつ徹底的にバレない程度に機密を盗んでいったのである。 ドイツ側も決して無能というわけではなく、部品の紛失やかすかな違和感で外部からの工作に気付いた者は幾人もいた。しかし、彼らの報告は現場責任者に握りつぶされた。もちろん保身のためである。疾風に完敗して世界中に醜態を晒したうえに、外部からの工作を受けたことを伍長閣下に馬鹿正直に耳に入れた日には、冗談抜きで物理的に首が飛びかねない。良くても最前線送りであろう。紛失した図面や部品は最初から無かったことにされ、真相は闇に葬られたのである。 115: フォレストン :2017/02/19(日) 12 42 56 「…報告は以上です」 「うむ、素晴らしい戦果だスターリング君。諸君らの国家への献身に何らかの形で報いねばなるまい」 「ありがとうございます。首相閣下」 なお、褒賞の内容については事前の協議にて既に決定しており、以下の通りであった。 作戦に参加した情報部員に大英帝国勲章(Order of the British Empire)と報奨金の授与。 作戦に参加したLRPG全隊員にヴィクトリアクロス(ヴィクトリア十字章:Victoria Cross)授与。 デビット・スターリング少佐を除く作戦に参加したLRPG隊員の1階級昇進。 デビット・スターリング少佐を除く作戦に参加したLRPG隊員にミリタリーメダル(Military Medal)授与。 デビット・スターリング少佐の2階級特進。 デビット・スターリング少佐にミリタリークロス(武功十字章:Military Cross)授与。 昇進と勲章の大盤振る舞いであるが、これはドイツ相手にパーフェクトゲームを成し遂げたことと、極秘作戦で大っぴらに出来ないことを鑑みてのことである。ただし、スターリングの特進については別の思惑も存在していた。 「ところで、スターリング少佐。君は興味深い提案をしていたね?」 「例の特殊部隊のことでありますか?」 「うん、君には部隊司令として部隊の創設に関わってもらいたい」 アラン・ブルックの言う興味深い提案とは、彼の提案した特殊部隊のことであった。第2次大戦中、LRPGは遅滞戦術の一環として枢軸側の飛行場の襲撃を行っていた。彼らは最前線を大きく迂回して砂漠を踏破、敵の飛行場に機関銃を乱射しながら殴り込み、駐機中の航空機をダイナマイトで爆破し、コクピットに手榴弾を投げ込んで破壊した。爆薬類が尽きると手斧で破壊するなどして、最終的に100機以上の航空機に損害を与えていた。スターリングは、このときの経験を元にして、より効率よく作戦遂行が可能な特殊部隊の創設を上申していたのである。 彼の提案は、諸般の事情で判断保留のまま棚上げされていたのであるが、今回の大戦果によって再び注目されることになった。後にSAS(Special Air Service)と呼称されることになるこの部隊は、世界最強クラスの特殊部隊として戦後の局地紛争や対テロ戦で目覚ましい活躍をあげることになる。 116: フォレストン :2017/02/19(日) 12 44 37 「…ところで、君は今後の陸軍についてどうすれば良いと思っているかね?」 「は?参謀総長閣下、それはどういう意味で…」 「言葉通りの意味だよ。戦時の兵力を維持するには限界がある。いずれ縮小せざるを得ないだろう。しかし、ドイツとの再戦に備えるために陸軍の軍備に手を抜くことは出来ない。我々も知恵を絞っているのだが、中々良い案が出てこないのだ。何か良いアイデアは無いかね?」 「…」 英国は海軍国であり、当然ながら軍備は海軍が優先された。そのため、戦時ならともかく平時における陸軍戦力は縮小せざるを得ないのである。これは戦後復興のための人材不足に悩む産業界からの強い要請でもあった。 なお、同様の問題は極東のチート島国でも抱えており、かの国の陸軍では肥大化した国土を少ない師団数で守ることに悲鳴をあげていた。しかし、仮想敵がドーバーを挟んで目前にいる英国のほうが、より問題は深刻であった。バトル・オブ・ブリテンの最中に、陸軍の建て直しに奔走したアラン・ブルックが、目の前の英雄に縋るのも無理もないことであった。 「あくまでも個人的な案ですが、無いわけではありません」 「…聞かせてもらおうか」 「大兵力を養うには、とかく金がかかります。この問題を解決してしまえば良いのです」 「それが出来れば万々歳ではあるが、そのようなことが可能なのかね?」 「出来ます。軍隊ではなく会社形態にして利益を確保すれば良いのです。前線ならともかく、後方ならば警備任務が精々なので装備は旧式でも問題ありません。会社の体裁をとりますが、有事の際に速やかに軍に戻れるように階級に相当する役職も用意します」 彼の提案は、いわゆる史実の民間軍事会社であった。このとき既にインドの独立は秒読み段階に入っていた。未だ公的には伏せられていたが、最前線にいたスターリングは英国がインドを手放すことを確信していた。彼は英国が衰退していくのを憂慮し、英国の海外における影響力を確保するための構想を練っていたのである。 117: フォレストン :2017/02/19(日) 12 45 28 「面白いアイデアだ!なるほど、『軍隊』では無いのだから、国外派遣で世論に配慮する必要は無いな」 「死亡しても『戦死』ではなく『殉職』扱いですな。遺族年金も抑えられます」 「『社員』が不足するようならば、グルカ兵を充てればよい。それでも足りなければ、現地採用すればよいな」 「情報部としても、現地に展開しやすくなるので全面的に賛成です」 「需要も期待出来ます。中東の湾岸諸国や香港などの都市国家、今後の状況によってはさらに需要が増大するでしょう」 まさに瓢箪から駒なスターリングの提案は、円卓の面々で活発に議論された。最終的に以下のように決定したのである。 組織は警備会社の形態にすること。 営利組織として利潤を追求すること。 『人材交流』を容易化するために、軍の階級に対応した『役職』を用意すること。 情報部と新設される特殊部隊(SAS)の出先機関とすること。 118: フォレストン :2017/02/19(日) 12 48 20 彼の提案した会社は、『ウォッチガード・セキュリティ』の名で警備会社として起ち上げられることになった。極秘にされていたが、筆頭株主は英国政府であり実質的には国策会社であった。社員は陸軍を除隊したものを優先的に採用し、優秀な軍歴保持者は優遇される制度になっていた。 ウォッチガード・セキュリティの装備品であるが、これは陸軍が軍縮して浮いた装備がそのまま譲渡された。基本的に後方警備であるので、旧式の型落ち兵器で十分だったのである。当時はステンガンが有り余っていたので、隊員の装備は基本的にステンガンであったが、業務が拡大すると独自に装備を調達することになる。 装備品の調達範囲は多岐に及び、英国だけでなく日本や北欧、モノによってはドイツからも調達することもあった。これは、民間会社としてのアリバイ作りであるが、調達した装備品を研究・解析するためでもあった。もっとも、これらの研究は兵器開発には役立っても、兵器の英国面を無くす役には立たなかったのであるが。 社内における役職であるが、『一般隊員』が兵卒に相当し、『分隊長』が下士官、『隊長』が尉官に相当した。佐官クラスだと『課長補佐』や『課長』、将官クラスだと『部長』や『本部長』となる。もっとも、これは表向きの話であり、会社の内部資料では軍の階級がそのまま用いられていた。この他にも、入社前の経歴や戦功が給与に反映された。さらに、社員が挙げた業績によって特別ボーナスが支給されるようになっていた。 なお、ウォッチガード・セキュリティにおいても兵士は兵士、下士官は下士官で終わりという点では変わりなかった。たとえ入社前に歴戦の勇士でも、入社後にどれだけ実績を重ねても、入社前に幕僚課程や上級士官課程を取得していない者は現場揮官以上に昇進できない制度になっていた。そのため、キャリアアップを目指して業務の合間に勉学に励む隊員が急増した。この傾向は、特にアフリカで現地採用された隊員に多くみられ、アフリカ出身の『課長』や『部長』の比率が高くなっていくことになる。 警備会社ではあるが、国内よりも海外に展開することが多いために情報部が隠れ蓑にするには最適であった。情報部員は渉外担当や、通信担当に所属していたが、重装備を持ち込んでも怪しまれないので、資材調達担当にも所属していることも多かった。ウォッチガード・セキュリティの上層部は、社員に情報部のエージェントが紛れていることは承知していたが、具体的な人数や配置までは把握しなかった。もちろん機密保持のためであるが、あくまでも民間企業と言い張るためでもある。 基本的に後方警備が主要な業務なのであるが、緊急事態に対応するために少数精鋭の部隊も用意していた。隊員は全員がSASからの出向か元グルカ兵であり、士気も練度も高い装備優良部隊であった。その戦闘能力は非常に高く、後に南アフリカ支社に所属する緊急展開部隊は現地の正規軍を圧倒、壊滅的損害を与えて内戦終結に寄与することになる。 119: フォレストン :2017/02/19(日) 12 51 05 「…というわけで、スターリング君。SAS司令と警備会社社長を兼任してくれ」 「ちょ、ちょっと待ってください首相閣下。さすがに兼任は無謀では無いかと思うのですが!?」 円卓での会合から1週間後。モズリーに個人的な面会を要請されたスターリングは、思わぬ事態の推移に動揺していた。モズリーは、そんな彼の肩をにこやかに笑いながら叩く。 「なに、君は若いんだ。いくらでも無茶は出来るだろう」 「いや、これは無茶とかそんなレベルでは…!」 「スターリング君、知ってるかね?あの日本のシマダ首相は1日3時間しか寝ていないと聞くぞ。君は若いんだから2徹や3徹くらい問題ないだろう」 顏は笑っているが、目は笑っていない。というかヤバい。ぶっちゃけ『石川目』である。選択肢は『はい』と『YSS』しか存在しなかった。 半年後の1945年11月、ウォッチガード・セキュリティが正式に設立された。社長には、デビット・スターリング予備役大佐が就任した。民間会社の社長が現役軍人だとまずいので、表向きは現役から退いた形にしたのである。実際はSAS司令を兼任する必要があったので、軍籍は保持していた。 さすがに二足の草鞋は無理過ぎたので、後に正式に退役して警備会社に専念することになるのであるが、軍と情報部、さらには円卓ともパイプを持つスターリングは、貴重な人材として散々にこき使われることになるのである。 120: フォレストン :2017/02/19(日) 12 52 19 ウォッチガード・セキュリティの初仕事は、日本が中国大陸に獲得した新領土に建設中のユダヤ人自治都市の警備業務であった。この仕事にはロスチャイルド家の意向が強く働いていた。民間企業である限り、有力株主の意向には逆らえないのである。もっとも、ロスチャイルドにとって、ユダヤ同胞の支援は表向きの口実であり、本音は自治都市建設に関わることによって、日本とのコネクションを築くことであったが。 現地に展開するためには日本政府との折衝が必要であったが、民間企業であるためにあっさりと入国が認められている。これが英軍であったら、日本国内の世論が煩くてそう簡単に事は進まなかったであろう。 今回の業務に先立ち、パレスチナ在住のユダヤ人を大勢採用していた。自治都市に住むユダヤ人との摩擦を少しでも減らすためである。ユダヤ人たちが多く住むパレスチナは、英国の信託統治領であるが、この土地の周囲ではドイツ第三帝国の影響力が増していた。 『このままではいずれ自分たちも強制収容所送りになるのではないか』 そう危惧する声がパレスチナに住むユダヤ人の間に広がりつつあったのである。ウォッチガード・セキュリティの社員募集は、手に職を持って自由の地(ユダヤ人自治都市)へ行ける格好の手段であった。これはユダヤ人のパレスチナへの移民制限の強化と、欧州から流れ込んだユダヤ人の極東移送を進めている英国にとって都合の良いものであった。この動きに旧北米西海岸在住のユダヤ人も同調し、パレスチナへの同胞の支援を打ち切ったことにより、パレスチナからのユダヤ人脱出は加速化していくのである。 パレスチナからのユダヤ人脱出が進むにつれて、あくまでも聖地に祖国を作るべく自ら残ったユダヤ人達は次第に先鋭化していった。彼らはユダヤ人過激派と呼ばれ、パレスチナ周辺で過激なテロ活動を開始した。当然ながら、現地のパレスチナ人と衝突することになり、現地の治安は急速に悪化していくことになる。 121: フォレストン :2017/02/19(日) 12 53 38 ウォッチガード・セキュリティは、ユダヤ人自治都市の警備を皮切りに、大型案件を連続で受注することに成功して順調に業績を伸ばしていった。もっとも、これは営業努力云々以前に半ば国策会社であるが故に国家的プロジェクトに絡みやすいということもあったのであるが。現在の主要な業務は以下の通りである。 警備業務 後方における輸送業務 身辺警護業務 兵士の訓練 特殊業務 警備業務であるが、これは比較的安全な地域の警備を軍に代わって請け負う業務である。現地に駐留している英軍に代わってウォッチガード・セキュリティが常駐警備を請け負うのであるが、軍隊と比べると遺族補償、軍人恩給、褒賞などが無いので安上がりであった。英国の勢力圏内でも比較的安全な地域の警備をウォッチガードセキュリティに任せた結果、大幅な経費の節減に成功して財務大臣が小躍りしたと言われているが定かではない。 比較的安全と言っても、偶発的な戦闘も十分にあり得る場所なので、軍務経験者の比率が高いのが特徴である。その構成は元英軍兵士が大半であったが、業務が拡大すると人材不足を補うために現地採用された隊員が増えていくことになる。 現地採用される隊員が急増したのには、本国や豪州、カナダ出身の人材を雇用することによる人件費の高騰を抑える思惑もあった。アフリカや南米の植民地、さらに中国大陸などの内戦や紛争状態にある場所では、実戦経験豊富な元兵士を安く大量に雇用することが可能であった。英国人からすれば、薄給であっても現地採用される隊員からしてみれば破格の報酬なのである。特にネパールでは出稼ぎの手段として人気があり、グルカ兵の選抜に漏れた訓練生の応募が殺到していたのである。 122: フォレストン :2017/02/19(日) 12 56 30 ネパール国内には、子供の頃から格闘技や英語等の基礎教育を受けさせるための専門学校が存在しており、グルカ兵となるために日々の教育と鍛錬が行わていた。しかし、グルカ兵の登用は徴兵制でも志願制でもなく、英軍のスカウト部隊が山村を巡回する方式を取っているために競争率が非常に高く、グルカ兵への登用は狭き門であった。グルカ兵ほどでは無いにしても訓練生の戦闘能力は高く、現地採用された彼らはウォッチガード・セキュリティでも重宝されていたのである。 なお、英軍を退役したグルカ兵は、雇用契約によりネパールへ帰国させられるのであるが、英軍の年金だけでは生活が難しいため、その大半はウォッチガード・セキュリティに再就職することになった。彼らはその戦闘能力と経歴を考慮されて破格の報酬で雇用されて警備業務や後述の特殊業務に所属することが多かった。 この部署で10年間勤めあげると英国の市民権が付与されるのも、人気が高い理由である。アフリカ等の困窮する地域で現地採用された隊員は、貯蓄して10年後に英国へ移住するのが夢であった。もっとも、10年経つ前に大半が『殉職』か負傷による『退職』の憂き目に遭うのであるが。 123: フォレストン :2017/02/19(日) 12 57 50 後方における輸送業務であるが、これは英軍が駐留している地域で軍への補給を請け負う業務である。現地採用された隊員が際立って多いことが特徴である。業務内容が単純な力仕事やピッキング作業がメインなので、地元民を多少教育すれば事足りたのである。警備業務と同様に人件費が安上がりなので、これまた大幅なコストカットが可能であった。 難点としては、英軍に対する忠誠なんて存在しない地元民を雇うため、敵対勢力による後方破壊工作を受けるリスクが高いことである。そのため、枢軸側勢力に近い場所では英軍が業務を担うことが多い。それでなくても、政情不安定な場所だと現地のゲリラに襲撃されることが多く、非戦闘員が関わる仕事にしては死亡率は高めである。それでも、破格の報酬であるために募集かける度に応募が殺到しているのであるが。 人海戦術的な業務であるので、人材をまとめて雇用するために現地の人材派遣会社と契約することが一般的であり、雇用されてもウォッチガード・セキュリティの名前が出てこないことも多かった。そのため、何も知らない地元民が報酬につられて雇用契約を結んだ結果、『事故』に遭って『殉職』するケースも少なからず発生していた。 地元政府から危険性を指摘されたため、一時期は表立った募集を取りやめたのであるが、人材が確保出来ないとして現在では、バイト雑誌にも大々的に掲載されている。地元当局では、安易に多額の報酬につられないことや、危険性を承諾したうえで契約を結ぶことを呼びかけているが、焼け石に水であった。 なお、黒幕である英軍は、全ての責任を地元の人材派遣会社に押し付けており、むしろ被害者であるとして件の会社を相手に訴訟を起こしているが、最終的にこの件は有耶無耶になっている。 124: フォレストン :2017/02/19(日) 12 58 38 身辺警護業務は、英国人2名に現地人6名で構成される身辺警護小隊が最小限の構成であり、必要に応じて組み合わせる形式を取っている。個人の護衛からVIP警護まで幅広く対応出来るのが売りである。 政情不安定で紛争が多発する場所への学術調査や取材、個人的な旅行で移動する際には、必ずといって良いほどお世話になる部署である。なお、日本の勢力圏内では同様の業務を海援隊が行っており、現在は双方の勢力圏内への相互乗り入れなどの業務提携が進められている。 ヒマラヤの山岳ガイドを提供しているのもこの部署であり、現在は日本人登山家が主な顧客となっている。山岳ガイドを行うシェルバ族には、元グルカ兵の経歴を持つものが多いのであるが、これは上述の警備業務を何らかの理由で引退したか、英軍との雇用契約を終了して帰国したグルカ兵が再就職したものが大半である。 VIP警護は、護衛対象の重要度に応じて人員数が変動するのであるが、国家元首クラスになると大隊規模の護衛を付けることが一般的であった。指揮官は元SASか実戦経験者が充てられ、隊員も実戦経験者が優先的に割り当てられている。こちらは中東の湾岸諸国が主な顧客となっており、現在でも部族間の争いや後継者問題などで需要は多い。オイルマネーで潤っているためか、金払いが非常に良い優良顧客である。 125: フォレストン :2017/02/19(日) 12 59 13 兵士の訓練は、文字通り教官を派遣して現地の兵士の訓練を請け負う業務である。軍事顧問団を派遣すると敵対する国家を刺激することになりかねないが、ウォッチガード・セキュリティは、あくまでも民間企業なので、そのような問題は発生しなかった。そのため英国の勢力圏内だけでなく、北欧やイタリアの植民地でも業務を請け負うことがあった。 訓練と同時に兵器の売り込みも行うため、世界中の兵器メーカーと提携しているのが特徴である。なお、一番人気は日本製の兵器であるが、日本政府の方針と価格や武器弾薬の供給問題から導入は難しく、勢力圏に所属する兵器メーカーとの契約を仲介することが多い。別料金とはなるが、軍事音痴な新興国家に対して、身の丈に応じた軍備のアドバイザーとしての仕事も請け負っており、兵器メーカーとの価格交渉や契約調印のセッティングまで行っているのである。 国や自治領が顧客であり大型案件になることが多いため、枢軸側の兵器メーカーも積極的にウォッチガード・セキュリティと提携している。ちなみに、英国製兵器を選択すると割引で購入出来るのであるが、こちらの実績は一部を除いては芳しくようである。 126: フォレストン :2017/02/19(日) 13 00 12 特殊業務とは、今まで紹介した業務の全てに当てはまらない業務をまとめたものであり、上述の緊急対応部隊もここに含まれている。暗殺や破壊工作、その他表ざたに出来ない任務のオンパレードであり、人材も元SASや元グルカ兵、犯罪者や英国情報部など物騒な人材のサラダボウルである。 特殊業務は、ウォッチガード・セキュリティの支社の中でも、アフリカや中国大陸など政情不安定で紛争多発地帯の支社に密かに存在する部署である。 警備業務とは違い、ガチで戦争の出来る部署であり、SASやグルカ旅団からの出向者が多い。地域紛争などで彼らに戦場経験を積ませるための部署であるともいえる。精鋭部隊として、いかに訓練したところで、実際に人を殺さなければ戦場では使い物にならないのである。そのため、最近までSASやグルカ旅団の隊員は、一度はこの部署に所属して実戦経験を積むことになっていたのであるが、現在ではこの制度は廃止されている。 127: フォレストン :2017/02/19(日) 13 01 12 特殊業務の中でもひときわ異彩を放つのが、かつて南アフリカ支社に存在していたといわれる『レッドキャップ隊』と呼称される大隊規模の部隊である。事実上、円卓の直轄組織であり、この部署に所属すると、『殉職』扱いとなり隊員は『デッドマン』(deadman:死体)と呼ばれて社員名簿からは抹消された。家族との連絡に制限が付けられ、家族宛ての手紙も二重三重の厳しい検閲を受けることになる。 他の部署にくらべて破格の報酬が得られるが、それだけ命がけの部署である。様々な裏工作に従事しており、一部の例外を除けば、この部隊に所属する隊員の大半は豊富な実戦経験を有していた。 隊員の大半は何らかの形で犯罪と関わっており、多大な戦功を挙げながらも、犯罪を犯して除隊させられた元兵士や、かつて戦場指揮官として名を馳せながらも、戦犯として処刑されかけたところを、情報部の手引きで逃げだした元将校などである。彼らは一生遊んで暮らせるだけの報酬につられて、決して表に出せない任務に励んでいるのである。その大半は自らの人生の幕引きという形で終了するのであるが。 実戦経験豊富で最新装備に身を固めたレッドキャップ隊は、非常に使い勝手の良い捨て駒であり、上述のSASやグルカ旅団からの出向者の多い部隊とは違って全滅必至の極秘作戦に投入されることが多かった。アフリカの紛争の陰には彼らの暗躍と犠牲があったのであるが、あらゆる痕跡が消去済みであるため、後世における追跡調査を困難なものとしている。 128: フォレストン :2017/02/19(日) 13 02 08 英陸軍の経費節減の奇策として生まれたウォッチガード・セキュリティは、北欧や旧北米大陸の警備会社を吸収合併し、現在では世界最大のPMSCs(Private Military and Security Companies、民間軍事・警備会社)として業界に君臨している。英国と日本の勢力圏、さらには枢軸側勢力の一部にまで営業範囲は広がっており、従業員は数十万人規模で売り上げも小国の国家予算クラスという堂々たる多国籍企業である。 現在の売り上げは民間企業および富裕層向けの警備事業が約半数を占めており、純粋な民間軍事会社としての色合いは薄れてきてはいるが、未だにコア業務であり現在も有力な部門である。陸軍と情報部との関係も非常に強く、世界的な多国籍企業にも関わらず黒い噂が絶えない。 陸軍にしてみれば、兵士を養ってくれるうえに実戦経験まで積ませてくれる得難い存在であった。削減した人件費の一部を兵器の開発と生産に充てることが可能となり、さらに世界中に拠点があるので新兵器の実戦テストの場所には事欠かなかった。その関係は親密というより、既に癒着関係といってもよく、現に陸軍高官の天下り先の大半がウォッチガード・セキュリティである。 情報部は、世界中に存在するウォッチガード・セキュリティの支社を拠点として活用していた。その見返りに営業に結びつきそうな情報をウォッチガード・セキュリティの営業部に提供している。ウォッチガード・セキュリティ側も、独自に築き上げたネットワークを生かして得た情報を提供しており、もはや共存関係といってもよいくらいである。 結果的にウォッチガード・セキュリティのおかげで、英国陸軍はスムーズな再編が可能になったといえる。陸軍の装備の刷新が順調に進み、その成果は1950年代になってから開催される軍事パレードで衆目に晒されることになる。 129: フォレストン :2017/02/19(日) 13 03 45 最後にデビット・スターリングであるが、彼はウォッチガード・セキュリティを世界的企業に育てた後は現役を引退するつもりであった。しかし、周りがそれを許さなかった。軍人として英雄でありながら、巧みな営業手腕を持ち、陸軍と情報部、さらに円卓にまでコネを持つ人材が放っておかれるわけがなかったのである。 彼を担ぎ上げたのは保守党の重鎮であるハロルド・マクミランであった。彼は円卓の必要性は認めていたが、議会政治もまた尊重されるべきと考えていたのである。日本が議会政治を重要視していることを知っていた円卓もこの動きに同調し、かくしてデビット・スターリングは、一代貴族のスターリング男爵として貴族院に列せられ、政党政治の健全化に向けて奮闘することになる。 スターリングは、貴族院議員となったほぼ同時期に円卓の正規メンバーとなった。良識人であった彼は、円卓の奇人変人に振り回されることも多く、晩年まで苦労し続けたという。 後世では、世界的な実業家として名高いデビット・スターリングであるが、英雄としての業績が世に知れ渡るのは、機密指定が解除される20世紀末まで待たれることになる。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/1585.html
前ページ次ページゼロの使い魔~我は魔を断つ双剣なり~ トリステイン魔法学院、その腹中に抱える数多の教室の一つから響く声。2年生に昇級した 貴族の少年少女たちが、大学の講義室のような石造りのそこでそれぞれに談笑する。 そこへドアを開け放ち、平民の使い魔を召喚した『あの』ルイズが現われる。 そんな彼女をいつも通り馬鹿にしようと思ったクラスメイト。 が、しかし、 「汝、いきなり足蹴とは何様のつもりだ!」 「うっさい! アンタが起こさないのが悪いんだからね!」 怒髪天、教室内に大怒号が響いた。 乱暴に開けられたドアが悲鳴をあげて石壁に叩きつけられる。 「何だと!? それが人の顔面に蹴りをかました者の物言いか!?」 「そうよ! アンタは使い魔! 嫌だけど使い魔! 何したって問題ないの!」 「ふざけるな! 厄介になるとは言ったが使い魔になるとは言っておらん!」 仁王立ちの両者共に大激怒の相、こめかみに青筋立たせて怒り狂う。 理由は分からんがとにかくやばい。 第六感で感じる鬼気、その場にいた全員が二人に声をかけるのを止めた。 「そっちこそふざけないでよ! 昨日使い魔するって言ったじゃない!」 「厄介になるという意味で言っただけだ! 故に見返り分としてちゃんと洗濯物を 運んだろうが!」 「朝起こしてって言った!」 「知らぬわそんなこと! 己で勝手に起きぬか!」 「起こすの!それも使い魔の仕事なの!」 「貴様は幼児か! それくらい自分でしろ!」 「うるさいうるさいうるさいうるさい! アンタにそんなこと言う資格なんてないんだから! 使い魔はご主人様に絶対服従なんだから!」 「だから使い魔ではない! ただの雇用契約を結んだだけの雇われだ!」 「うっさい! アンタは使い魔なの!」 ルイズは見上げ、九朔は見下ろす。 にらみ合う両者に走る火花、触れれば火傷しかねない雰囲気。 九朔にしてみれば蹴られた恨み、ルイズにしてみれば起こさなかった恨み。 どっちもどっち、引く気など毛頭さらさらないのだ。 「そもそもアンタってば平民じゃない! 平民如きが私に意見しようなんて百年…… いいえ六千年早いのよ!」 「それは残念だったな、我は別世界から来た故汝の言う貴族など関係ない」 「うっさい! そもそもアンタが異世界から来たとかいうのも怪しいもんだわ! それにここでは私は偉いの、だからアンタ言う事聞くの!」 「だが断る」 「っ~~~~~~~~~!!」 手を震わせるルイズ、そして手に持つ杖にお得意のアレ発動の予感。 本能が叫んでいる、今日はヤバイと。 己の身の危険に生徒たちがぞぞぞぞとのけぞり緊急退避しようとした。 が、 「そこの二人何をしているのですか、早く座りなさい!」 そこに扉を開けて現われた女性教師ミス・シュヴルーズに九朔とルイズは口論を止め、 同時に顔を顔を背けた。 教室内をいっせいに安堵の溜息が流れる。全滅の危機は回避された。 「せせせ先生が来たから止めよ、止め。アアあンタここ、床だから。使い魔は椅子なんかに 座ったら駄目なんだから、だから床。わわ、分かった?」 「ほう? ならば我はそこの椅子に座るとしよう。余っているからな」 床を指差すルイズを無視してややぽっちゃり系の少年マルコリヌの横にドカッと座る九朔。 「っっっ~~~~~!」 自分の言葉と正反対の行動にいよいよ本気でブチ切れそうになるルイズ。 だが、教師の目もあってか残っていた理性を総動員して耐え、そのまま九朔を無視して 席に着いた。 「おい、ここはメイジが座る席だぞ。卑しくも平民で使い魔の君が――ひぎぃ!」 ルイズの使い魔、しかも平民風情に座られて機嫌を害したマルコリヌだったが、軽く呻き、 口から出かけた自分の意見を引っ込めた。 全身に冷水をぶっかけられ、背骨に氷を突っ込まれたかのような強烈な悪寒が体内を 駆け抜ける。 「汝……何か言ったか?」 ぎろりと自分を睨みつける瞳に皮膚が粟立つ。 こいつを怒らせたらヤバイと本能的な部分が危険信号を発していた。 ついでに、脳内で大爆発に巻き込まれてきりもみ回転しつつ宙を舞う自分も幻視できた。 「え? ああ、いや!? なななにもないよ、うん! 使い魔だしご勝手に!」 「……ああ、そうさせてもらおう」 咄嗟に出た言葉に後悔するマルコリヌだったが、誰にも気づかれることなく授業は 開始される。 「皆さん、春の使い魔招喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、 こうやって春の新学期に様々な使い魔たちを見るのがとても楽しみなのですよ」 それは良かったねと興味なさげにうなずく生徒達、先ほどの危機のせいか全員の体から 力が抜けていた。 が、 「あと……あの、あなた。あなたも使い魔でしたね?」 九朔に向かって微笑みかけるミス・シュヴルーズ。 実に空気の読めてない一言に、溶けた筈の教室内の空気がまた凍り付く。 再び訪れる全滅の危機に、その教室に居た全員がシュヴルーズを思い切り睨んだ。 しかし本人に気づいた様子は一つもない。 こりゃ駄目だと生徒の何人かが危機を感じ、逃げる準備を始める。 「ええと、何も言わないと言う事はそれで良いのでしょうか?」 「残念ながら我は使い魔ではない。其処におる娘に勝手に召喚されただけだ。 …………実に不愉快だがな?」 明らかに自分に向けられたであろうその言葉にビクリと体を振るわせるルイズ、三分の二の 生徒がのけぞった。 「あらあら、では貴女の使い魔なのですかミス・ヴァリエール? 実に変わった 使い魔を召喚したのですね」 微笑みながら言うそこに悪意はないのだろうが、時と場合が悪すぎる。 残りの三分の一が更にビクリと震えたルイズにのけぞった。 ちなみに九朔の横にいたマルコリヌは、隣に座る使い魔から立ち上る兇悪な波動に 今すぐ逃げたい気分であった。 「それでは、授業を始めましょう」 そんな悲哀に満ちた生徒の様子に気づくことなく、彼女は授業を続ける。 空気を読めない事は時に幸福である。 通夜のような面持ちで授業を受ける気分にならなくて済むのだから。 「私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。『土』系統の魔法をこれから一年間 皆さんに講義します」 そう言って四大系統の魔法、失われた『虚無』を説明する彼女。だが、その言葉を聞く者は 誰もいない。今にも爆発しかねないルイズのアレに恐怖しているからである。 いつもならここまで恐怖を感じる事はないのだが、どうしてだか今日はいつもより酷い アレが起きると確信していた。 魔法は感情によっても威力を左右されることがある。 魔法を嗜む者ならそれくらいは常識である。 では、今にも怒髪天仏契(ぶっちぎ)りなルイズがアレをしたら? 答えはいうまでもない、考えるだけでゾっとくる。 しかしそんな生徒の思いを無視するように、 「では、あなた。ここにある石ころを望む金属に変えてごらんなさい」 シュヴルーズはルイズを指名した。きっと彼女は状況を悪化させる天才だ、全員が思った。 「ややややや、止めた方が良いですミスシュヴルーズ!!」 がたんと席を立ち、豊満な胸を揺らしてキュルケが叫んだ。その顔は褐色なのに真っ白、 蒼白と言う比喩でなく真っ白。 そりゃそうだ、誰だって死にたくない。 「どうしてですか?」 「先生初めてですよね? いつも止めたほうがいいですけど今回だけは本当の本当に 駄目です!」 その時教室にいた生徒達の心が一つになった、キュルケが叫ぶのに合わせて他の生徒も 立ち上がる。 「危険です! とっても危険です! 究極的に危険です!」 「その通りです先生!」 「机が消炭になっちゃいます!」 「椅子が木っ端微塵になります!」 「教室が消滅します!」 「メディーック! メヂィィィィィック!」 最後の一つに関してはあれだが思い思いに絶叫する生徒達。 しかし、 「何て事を言うのですか貴方達! クラスメイトにそのようなことを言うとは あなた達、それでも貴族ですか! ……さあミスヴァリエール、気にしないでやってごらんなさい。 大丈夫、失敗を恐れていては何も出来ませんよ?」 彼女には通じなかった。 余りの空気の読めなさに、この教師の息の根を今すぐこの場で止めるべきでは、と何人かの 生徒が殺意を抱く。 そしてその様子に流石に九朔もおかしいと気づく。 ルイズ後生だから止めて、と叫ぶ生徒達の異常に第六感よりもっと先にあるという 幻の感覚あたりがムズムズしてきた。 「お願い本当にこれだけは止めてねえお願い止めてルイズ」 「やります!」 キュルケの願い空しく名乗りをあげるルイズ。 それが決定打、とうとうクラスの中が阿鼻叫喚図になった。 我先にと逃げようとする生徒達、だがシュヴルーズは授業中ですよといって赤土を 生徒達の足元にくっつけて拘束する。 空気が読めないだけでなく鬼であった、鬼畜であった。 生徒はいよいよ死を予感する。 「てけり・り」 「ああ、我も今すぐ退避した方が良い気がしてきた」 足元の赤土をはがそうと躍起になるマルコリヌを見て立ち上がり教室を出る九朔。 扉を閉め、そこから20メートルほど離れた。 と同時、 『ぷぎぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!』 「なぁっ!?」 「てけり・り!?」 シュヴルーズの叫び声が轟き、そして大爆音と共に教室の扉が吹き飛ぶ。 もうもうと上がる黒煙、教室の中から飛び出す蛸人魚やら飛ぶ目玉、カラスにふくろう、 ついでに火トカゲも出てきて、いつの間にか退避していたキュルケの足元で ガタガタ震えていた。 中を覗いてみると実に酷い有様だった。 最下段にあったはずの机は跡形もなく、そこに近い机も木っ端微塵に 吹き飛んでいた。 かろうじて残った机もほとんど使い物にならない様だ。 教室に居た生徒はと言えばその爆発に巻き込まれてぴくぴく痙攣している者も居れば 顔をすすけて放心している者、恐怖のせいか部屋の隅でガタガタ震えている者がいる始末。 爆心地と思われる地点では泡を吹きビクンビクンとやや命の危険を感じさせる痙攣の仕方を している教師の姿と制服がボロボロに破けたルイズが。 嗚呼、こういうことだったのか。 そう得心する九朔の後ろ、眼鏡をかけた青色の髪の少女がぼそりと「無残」と呟いたのが 実に印象的だった。 * 結局その後、ちょっとの失敗どころでない大爆発のお陰で錬金の授業はお流れとなった。 結構ヤバゲな痙攣をしていたミス・シュヴルーズはどうにか命を取り止めはしたが、 当分授業はしたくないと言って自室に引きこもった。 生徒達もさすがに罵倒する気にもなれないレベルの爆発に疲れ果て、ルイズに恨めしい視線を 送るだけに留まった。 正直なところ重傷がシュヴルーズだけというのは奇跡であった。 「今日は……ちょっと失敗しただけ。本当ならちゃんとあの小石が鉛になってたんだから」 「そうか」 「いつも失敗してるけど、でも成功するはずだったんだから」 「そうか」 「だって、アンタを召喚したんだから成功して当たり前なんだから」 「そうか」 部屋に戻って制服を着替えて戻ってきた後、ルイズは教室の隅、椅子の上で体育座りを して呟いていた。 それに相槌を打ちつつ九朔は新しい机を運び込む。 机を運ぶ作業など、メイジであるなら『レビテーション』や『フライ』ができて当然なので 簡単な筈なのだが、何をしても失敗のルイズには無理な話である。 おまけに華奢な細腕、机を持ち運びできる腕力なぞあるわけがない。 そういう訳でルイズに代わって九朔とランドルフが爆発の後片付けをしているわけだが、 それを眺めているだけというのがルイズ自身悔しかった。 平民ではあったが、自分は『サモンサーヴァント』には成功したのだ。 だから錬金も成功すると思ったのに。 「どうして………失敗なのよ」 聞こえないように呟く。 ボロボロの机、砕けた椅子、積み上げられた残骸、それを見ていると何も出来ない 『ゼロ』という事実をまざまざと見せ付けられているような気がしてたまらない 気持ちになる。 だが、悔しい理由はそれだけではない。 「てけり・り?」 「ああ、この机ならこちらで良いだろう」 「てけり・り」 「……汝、思った以上に便利だな」 「てけり・り!」 クザクだ。 あれだけ罵りあったのに九朔は侮辱するどころか何も言わない。 あのぷにぷにと一緒に、平然とした顔で自分を無視して机を運び込む。 言われたわけでもないのに、自分から率先して。 それはまるで自分など眼にない、頼りにもならない、役立たずだ、そんなことを暗に 言われているようで、馬鹿にされるより何だか堪えた。 でも、だからといって手伝おうと言うのも嫌だった。 こちらから手伝おうなどとでも言えば、それこそ自分が悪かったと認めてしまうような ものだ。 そんなの貴族としてのプライドが許さない、でも見たままと言うのも嫌。 どっちつかずな思考に胸の辺りがもわもわとする。 「ねえ」 そして気づけば声をかけている自分がいる、なんだか変な気分だ。 「なんだ」 こちらに顔を向けることのない九朔、なんとまあ失礼な。 でも、聞く事が聞くだけに今はこっちの方が良いかなとも思う。 「なんであんた、私を手伝うの? 私の事嫌いなんでしょ?」 自分で尋ねておきながら返答が少し怖いと思う。 「そんなあんたがどうして私の代わりに部屋を片付けるのよ?」 でも、聞かないではいられなかった。 初めての成功の後の失敗で弱気だった自分をもう一度信じたかったのだと思う、目の前に ある自分のたった一つの魔法の成功例に語りかけることで。 らしくない弱気が声色に出そうになるのを堪え、悟られぬように、とにかくいつものように 強気な姿勢、胸を張り貴族らしく尋ねる。 「使い魔として仕事するのは良いんだけどね。何も言われないでやるって事はやっぱり、 自分の立場がわかったてことかしら?」 そこで初めて九朔がこちらを見た。 「違う。そんなの、後味が悪いからに決まっておろうが」 「え?」 つまらないことを尋ねるものだな、そんな風に九朔が溜息をつく。 翡翠の瞳があまりにも真直ぐで、一瞬たじろぎそうになるルイズ。 「ど、どういうことよ? それってつまり私を馬鹿にしてるわけ?」 「思いたければ勝手に思っておれ。汝に理解など期待しておらん」 勝手にやってろと机を運び続ける九朔にムカッ、ときた。 自分の方が上なのに、まるで見下されている。 さっきまでの悔しさとかなんか色々吹き飛んだ気分。 「ご、ごごご主人様になんて口をきくのよ、この馬鹿!!」 「ああ、雇用契約上のな。何でもやる下僕とはまた違う」 「違うの! あんたは使い魔で私はご主人様!」 「知らぬ」 「きぃぃ~~~~~!」 なんか、怒りとか色々爆発した。椅子から飛び降り教室を飛び出す。 だが追いかける気配が一つもない、気になって少し戻って見てみれば平然と机を運び 続けているではないか。 余計腹が立った。 「あんた昼ごはん抜き! あと教室も全部綺麗にしときなさい! いいわね!」 それだけ言って出て行ってやった。すこし、気分がよくなった気がした。 「てけり・り?」 「ああ、追わなくて良いさ」 去っていく足音に、ランドルフの目が問うので答える。 「てけり・り」 承知と伸ばした触手20本に雑巾を持って蠢きながらランドルフが床を拭く。 それを手伝い、九朔も机を拭いていく。 別にルイズのためにやっているわけでなはない。 ただ、彼女のあの様子を見ていたらやらないではいられなくなっただけだ。 悔しそうな、それでいてずっと何かに耐えてきたようなあの鳶色の瞳。 ああいう眼をした人間を放っておけないのはいったい何故なのか自分自身にもそれは 分からない。 ただ、こういうのを無視するのは自分的に後味が悪いのだった。 ただのお人よしなのかもしれないが。 「てけり・り」 「ああいう人種は下手に慰める必要はないさ、逆効果になる」 「てけり・り?」 伸ばした目玉が目の前にやってくる。 伸縮率自在なショゴスならではのワザである。 「まあな。良く分からんが、あの者の気持ちが何故だか理解できるのだ。 もしかすると、我等は似た者同士なのかもしれん」 「てけり・り」 触手が肩を優しくたたく。見た目から想像できぬほどに気配りがきく良い奴である。 「まったく、汝は本当に良くできておる喃?」 「てけ~り」 「謙遜するでない。我など汝ほど役にたってはおらぬさ」 「てけり・り! てけ~り!」 「あはは。まるで主婦だな、汝?」 笑い合う一人と一不定形。 傍目から見れば実に背徳的である。ついでに官能的で、網掛け3枚くらい冷蔵庫がけ。 ぐう、と腹の音が教室に響いた。 朝から何も食べていないことを思い出す。 「そういえば飯抜きであったな」 「てけり・り!」 「ん? シエスタ? ああ、あのメイドか」 ランドルフに言われて思い出す九朔。 そういえばお礼をしますとか何とか言っていた。良ければ昼食でも頼んでみるのも 良いかもしれない。 「良し、終わったらさきほどの洗濯場まで行ってみるか」 「てけり・り」 「よし。では、この教室をさっさと綺麗にしてしまおう」 「てけり・り!」 その後、天井から隅に至るまで教室は綺麗にし尽くされ磨きつくされた。 リフォームの匠と言われた魔法使いも驚きのこの現象、後に誰かがこう呼んだ。 『暗くくすんだ石壁だってごらんのとおりに家族の笑顔が明るい教室に! 劇的ビフォーアフター・オーギュメンター・ショゴス28剛DX現象』 ……名づけた者にどんな電波が下りたかは知らない、知りたくもない。 何処かでエレキギターをかき鳴らす音がした。 前ページ次ページゼロの使い魔~我は魔を断つ双剣なり~