約 4,030 件
https://w.atwiki.jp/zombiea/pages/63.html
世界を踏みにじる蛇と銭ゲバ ◆ubyc5N5K3uqR 「いやあ、素晴らしいラインナップですよ。ミス・へクマティアル」 「お褒めに預かり光栄です。あ、今回は観光も兼ねて来ているので、 何か解らない点があればこの番号まで。アドバイスしますから」 と言って笑顔で名刺を渡すのは、欧州に本拠を構える巨大海運会社・HCLI社に所属する武器商人、 ココ・へクマティアルだった。まだ20代半ば、しかも女性、しかも美人でありながら あらゆる武器弾薬の知識を記憶し、それを仕入れ世界各国の様々な組織に合法価格で売りさばくのだ。 世界各国を部下の私兵9人と共に渡り歩く彼女が生まれたのは、病院などではなく、 コンテナ船の上だった。つまり、彼女には母国がない。愛国心と言われても何のことやら。 だからこそ彼女は世界の様々な国の組織に自分の武器を売るのだ。愛国心がないから、 どの国がどうなろうと知ったこっちゃない、かというと決してそうではなく、その理由を彼女はこう語る。 「世界平和のため」 武器を売り戦争を起こし更に武器を売るのが武器商人のセオリーだが、 それと真逆のことを語る彼女の真意が何処にあるかは彼女にしか解らない。 さて、ココを語る上で外せないことが3つある。1つは、いつも笑みを浮かべているということだ。 かつての部下と『ボスは常に笑っているべき』という約束を交わし、ココは今もそれを守っているのだ。 2つ目は、彼女の父親はHCLI社のトップ、フロイト・へクマティアルの実の娘だということだ。 ただココは、父親を『フロイトさん』と呼びかなりよそよそしいのだが。 そして3つ目。彼女が幼い頃から世界を旅して来た中でスカウトした9人の私兵だ。 ただ、彼らには休暇を出し、今回ココはその私兵の中でも最年少、元少年兵である ジョナサン・マルを連れて来た。ちなみにジョナサンは仲間内ではヨナと呼ばれ、 ココも彼をそう呼んでいる。まだあどけなさの残る色黒な少年だが兵士としてのレベルは間違なく一流である。 それは、彼がココの手下になる少し前に引き起こしたある事件によって証明されている。 その事件を起こした原因に起因して彼は武器一切を果てしなく憎悪しているが、 同時に武器の頼もしさを誰よりも理解しているために武器を手放せず、 ココの元で今も兵士を勤めているのだ。また、ヨナは基本的に氷のような表情をしていて、 仲間以外に笑顔を見せることはまずない。というか、仲間ですら彼の笑顔を見ることは滅多にない。 今回ココがこのセント・マデリーナ島にやって来た理由は、アメリカで起きたテロ、 『ナカトミタワー事件』を受け、アメリカ連邦捜査局、通称FBIはアメリカ全土の警察の 武装強化を決定。そのための大量の武器弾薬の発注先がHCLI社だったというわけだ。 ココが乗って来た中型のコンテナ船には、拳銃はもちろん、ショットガン、マシンガン、スナイパーライフルなど 上手く運用すれば軍隊にも引けを取らないほどの武器が詰まっていた。 代金は前払いでもらっているため、ココはさっさと武器を引き渡し、ヨナと一緒にこの島で 観光を楽しもうと考えていた。 ココから名刺を受け取った若い警察官は、それを手帳にしまいココに笑顔を送り 武器をトラックに詰め込む作業を手伝いに行った。その様子を眺めるココは溜め息をつく。 武器とはその性能を使いこなす人間が持って初めて意味を成すものだ。 はっきりいって平和ボケしているこの島の警察がココの武器を使いこなせるようになるには 一年近い訓練期間が必要になるだろう。もっとも、ココの仕事は武器を売ることであり、 売った相手が売った武器で何をしようと彼女には関わりのないことであり、興味もないことだった。 「さて、仕事も片付いた事だし、行こうかヨナ。観光へ」 やはり笑みを絶やさずヨナに話しかけるココと、それとは対照的に氷の仮面を 被る少年はココに返す。「ココと一緒に旅するだけでもう観光だよ。別に今に始まったことじゃない」 「フフーフ。そう言ってくれると私もキミと旅をして来たかいがあったというものだよ」 このココの笑い方は彼女の特徴の一つである。埠頭から歩きだし、港湾施設に面する公道で タクシーを引っ掛け、乗り込む2人。行き先は、セント・マデリーナ警察署だ。 納品後、署長に挨拶に行くことになっているからだ。 その警察署までの道中、運転手が後部座席に腰掛けるココに話しかける。 「その隣の男の子、お姉さんと違って色黒だけど、兄弟か何かかい?」 「そう!小さいのにすごい頭がよくて頼りになるんだよ。ね、ヨナ」 そう言ってヨナに微笑むが、ヨナは訝しげな表情でココと目を合わせ、 そしてまた窓の外の風景に目を向けるのだった。 「愛想はあんまりよくないみたいだね…」 ハンドルを握る運転手がバックミラーからその様子を見て苦笑する。 「それだけがネックなんだよね」 ココも笑いながら話す。その後、他愛ない雑談をするうちに、タクシーは警察署前へとたどり着いた。 料金を支払うココ。もともと小さい島なので、料金はそんなに高くない。10ドル程度だ。だが… 「運転手さん、お釣はとっておきたまえ。楽しい会話のお礼だよ」 ココがそう言って手渡したのは、100ドルだった。 「え?!いいのかい?最近不景気気味でお金は大事にしないと」 お釣の金額の多さから慌てる運転手。そんな運転手にココは 車から降りて窓の向こうの運転手にニッコリと笑っていった。 「フフーフ。ご心配なく。私の仕事はどんな時でも儲るからね。それじゃ縁があればまた会おう」 そして、警察署に向かう2人。背後ではエンジン音がして、先程のタクシーが走り去っていった。 「あの運転手、レームに似てなかった?」 歩きながらヨナが話しかける。レームというのはココの私兵の一人でヨナを含めた 9人のリーダーを勤める初老の男性だ。元デルタフォースという経歴の持ち主でもある。 「そう!私もそう思った。100ドルを握らせたのはそれが主な理由なんだよね実は」 などと会話しながら警察署受付にたどり着き、係員に用件を伝えるココ。 「申し訳ございません。署長はただいまFBIの捜査官の方と取り込んでおりまして…」 と、申し訳ないという表情で署長不在の旨を伝える係員。ココは彼女にニコリと笑って言った。 「では伝えておいてくれたまえ。あなたが待ち望んでいたモノは無事に送り届けたと」 「は、はぁ…」 今度は困惑の表情を浮かべる彼女にココは再び笑ってその場を後にした。 警察署正面玄関。そこで2人はこの島での今後の予定を立てていた。 壁に張り付けてあったポスターを見て、ココは呟く。 「なになに…射撃場にて射撃大会開催。優勝者には豪華賞品贈呈。面白そうだ。ヨナ!やってみないかい?」 「やだ」 即答するヨナ。取り付く島もない。彼は武器の類を果てしなく憎んでいるために 必要以上に武器に触れようとしないのだ。 彼の反応に苦笑いを浮かべるココ。だが、ここは不参加が妥当だろう。参加者は大方平和ボケした観光客か ちょっと銃をかじってガンマンを気取っているカウボーイもどき程度だろう。 そんな所へココが認めた一流のソルジャーを送り込んだところで結果は見えているというものだ。 さて、射撃大会に参加しないのなら何をして過ごしたものか。 常に刺激を追い求め、退屈を嫌うココにとってこの状況はかなりまずいものだった。 ココが苦しそうに悩んでいるのを完璧な無表情で見つめるヨナ。 こんなことなら残りの部下に休暇など出さずに連れて来ればよかったのにと彼は思った。 しかも、この少しあとに起こる出来事によりその思いは更に強くなるのだった。 ココが地図を眺めながらう〜んう〜ん唸っている時、十数名の警官が署内から飛び出し パトカーで出動して行った。もともと5台程度しかないこの警察署のパトカーは 先程の出動であっという間になくなった。 「何か事件みたいだね、ヨナ」 先刻のパトカーの出動により、事件のにおいをかぎつけたココは、再び笑みを取り戻し、ヨナに笑いかけた。 「この島で何が起きようと僕たちには関係ない。ターシンハイコンスやスケアクロウがいるなら話は別だけどね」 無表情の究極完全体という表情でココに返すヨナ。ターシンハイコンスとはココの商売敵であり、 スケアクロウとはココの逮捕とそれによる手柄、果ては懸賞金を狙うCIAのエージェントだ。 「まさか。いるはずないって。ターシンハイコンスは君とバルメが押さえたし、 スケアクロウにしたって まさかこんな島まで追ってはこないさ」 「だといいけど。それはそうと、他のみんなも連れてくればよかったんじゃないかな。 あの程度の仕事だったらみんなも付いてきたと思うし、ココだって退屈せずに済むだろう?」 「フフーフ。私にも彼らの騒がしさから解放されてゆっくり過ごしたい時もあるのだよ、ヨナ」 しかし、この20分後にはそのココの企みは完膚なきまでに粉砕されることになるのだが。 ココとヨナが他愛ない世間話を繰り返してから10分、なにやら警察署内が騒がしい事に気が付く。 先ほどの受付に戻ると、オフィスの電話が鳴りやまず、署員の警官たちはてんわやんわという状況だ。 繁盛するのは結構だが歓迎できないものが4つある。消防、救急、軍隊、そして警察だ。 いったいこの平和な島で何が起こっているというのか。数々のデスラインを潜り抜けてきたココにとって この状況が異常だというのは容易に想像がついた。しかし、事態を把握するには情報が少なすぎる。 警察関係者ではないココが署員に尋ねたところで何も得られはしないだろう。 情報に関しては先ほどパトカーで出動した警官隊がもたらしてくれるだろう。ならば、半ばパニック状態に 陥ってしまっている署内にとどまるのは得策ではない。表へとでて、自分の目で何が起こっているのか確認する必要がある。 いったいこの平和な島で何が?ココの頭はそれだけでいっぱいだった。テロ?確かにこの島は平和で 住民も危機に対する対応力が薄いのは事実だろう。しかしつい先日、米本土のナカトミタワーであれだけ 大きなテロが起こったのだ。警察も全土にて武装を強化することなどテロリストでも想像がつくというものだ。 しかし、考えていても結論など出ようはずもないというのもまた事実。百聞は一見に如かずとはよく言ったものだ。 「ヨナ。万一に備えて銃のセーフティをはずしておこう」 ココのその言葉にヨナは既にセーフティの外れたコルトMK?を彼女の完全に無言で見せつける。 「さすがはヨナ君だ。さて、事態を把握したい。表へと急ごう」 ロビーから駆け出し、先ほどの警察署正面玄関に飛び出した二人が目にした光景はつい20分ほど前と同じ場所とは思えぬほどに変わり果てていた。鳴りやまないサイレンの音、町中のいたるところから立ち上がる煙と炎。 絶えない人々の悲鳴、そしてなにより… 「ヨナ。ほっぺを抓ってみるといい。夢から醒めるはずだから」 ココに言われて彼は自らのほほを抓る。しかし、彼は一言「痛い」とこぼしただけで目の前の光景を 見ても冷徹な表情をかけらほども崩してはいない。 「だよね…だとするとこれは、現実ってわけか…」 ココが珍しく弱腰な口調でぼやく。ココとヨナが目にしたもの、それは腐り果ててとうに生命活動を停止したはずの人間の 無数の死体がこちらへと向かってくるものだった。そしてそれから逃げ惑う人々は全力でこちらへと向かってくる。 呆然と立ち尽くすココとヨナを尻目に人々は次々に警察署内へと逃げ込んでいき、署内のパニックはさらにひどくなる。 しかし、人々の話から事態の重大を把握した警察は武装警官隊を出動させる。正面玄関前広場にバリケードを構築する。 しかし、その手際は(ココの目から見れば)拙く、そのすきに生きた死体の接近を許してしまっていた。 さらに出来上がったバリケードも完成度はそれほど高くなく、彼らが大挙して押しかければおそらく突破されるだろうとココは読んだ。 やがて警官隊の配置が完了し、眼前の生きた死体、もといゾンビに銃を向けるがそれらはえてして 拳銃であり、機関銃といった連射性能の高い重火器を装備している隊員は一人としていなかった。 このことからわかる情報が一つある。先刻ココが納品した大量の最新鋭火器はまだ警察署に届いていないということだ。 ココは頭を抱える。おそらくこの異常事態であのトラックは立ち往生、あるいは横転してしまっているだろう。 つまり、今この警察署内にある火器がすべてだということだ。ココは愕然とする。セント・マデリーナ島という 平和な島の警察というその性質上、火力ははっきりいって期待できないどころか絶望的と言っていいレベルだ。 そんな体たらくでどうやってあのゾンビの集団を撃滅するというのか。状況的に焼け石に水以下だが、ないよりはマシだ。ココは懐に手をやり、STIイーグル6.0のセーフティを解除し、ゾンビの集団に向ける。 ヨナもそれに合わせて、懐のコルトMK?をゾンビの集団に向ける。そしてそれを黙認する警官隊。 ここでそれを咎める者がいたとしたらそいつはおそらく自殺志願者なのだろう。 ただ幸いなことに、 ここにはそんな狂ったやつは目の前のゾンビたちしかいないということだ。ここでこの警官隊の隊長らしき筋肉質の男が隊員たちに指示をだす。 「今から私が目の前の暴徒に最後通牒を行う。それに応じなかった場合、規定に基づき暴徒の射殺を許可する」 「イエス・サー!」 この異常極まりない状況でも警官隊の威勢はいい。悪くない。警察のお手並み拝見といこうか。 「暴徒諸君に告ぐ!今すぐ投降せよ!これは最後通牒である!繰り返す、これは最後通牒である!」 しかし、部隊長の最後通牒にも関わらず、止まる気配のないゾンビの集団。あたり前だ。ゾンビなのだから。 部隊長もそれを分かっていて建前上最後通牒などを行ったのだろう。管理職とは辛いものである。 しかしこれでゾンビの集団を暴徒として合法的に射殺する建前は整った。各々が自らの愛銃を構え、ゾンビに向ける。 「やむをえない。射殺に踏み切る。各員、構え!…発射!」 その部隊長の命令とともに自らの銃のトリガーを引く隊員たち。銃声とともに薬莢が飛び出し、鋼の塊が獲物を求めて解き放たれる。 そしてそれらはゾンビの体を悉く貫いていく。ドスッ!ドスッ!ドスッ!ゾンビの体には 瞬く間に多くの風穴が出来上がる。そして心臓を貫かれ、生命活動を維持できずに死んでゆくゾンビたち。 しかし、その屍を乗り越えてさらにゾンビは近づいてくる。目の前にはおよそ50体のゾンビがうめき声をあげてこちらへと向かってくる。イーグル6.0のトリガーを引きつつココは思った。 ゾンビはなぜうめき声をあげるのか。空腹?それもあるだろう。しかし、最大の要因は… ココにはゾンビがうめき声をあげる理由は、苦しいからだと考えた。普通人間は苦しくなければうめき声など あげないだろう。ゾンビも元は人間だったのだ。あり得ない話かもしれないが ココにはゾンビたちのうめきが 自分たちを苦しみから解き放ってくれと声にならない願いに聞こえるのだった。いいだろう。 君達も望むべくしてその姿になったわけではあるまい。今楽にしてあげよう。せめて苦痛を感じぬように。 ココはゆっくりとイーグル6.0を構えなおし、傍らにて無表情で銃を撃ち続けるヨナに言った。 「ヨナ。頭を狙うんだ。彼らがなるべく苦しまないように。一撃のもとに成仏できるように。君ならできるはずだ」 ヨナは彼女を見上げる。ココのその表情に笑みはない。無言でうなずき、ヨナはいまだ近づき続けるゾンビたちの 頭めがけてコルトMK?のトリガーを引く。ヨナが憎みながらも頼りにしているその銃の口から解き放たれた弾丸は、 ゾンビの眉間を見事に貫いた。 ヨナの腕には警官隊たちも真っ青だ。無表情を保ち続け、トリガーを引きそして弾丸は悉くゾンビの眉間を貫き続ける。 ヨナのその手際をみて一部の警官もマネしようとするが、すぐに部隊長に止められる。 「やめておけ。彼だからできるのだ。お前のような訓練でしか銃を撃ったことのない奴が真似したところで 弾が無駄になるだけだ。わかったらさっさと銃を撃て」 そしてまた応戦を続ける警官隊。すぐに尻尾をまくかと思いきや、なかなかやるじゃないか。 ココは感心していた。しかし、そんな警官隊の尽力にもかかわらず、ゾンビはどんどん近付いていた。 そしてその背後に目を向けると、この島のマスコミだろう。その様子をリポーターが実況しながら 文字通り必死にこの様子を中継していた。ありがたい。この警官隊が必死に戦っている様子を見て 少しでも希望を見出してくれる住人がいればなによりだ。もっとも、今この瞬間にのんびりとテレビを眺めている 人間ははたして何人いるのだろうか。おそらく、ほんの数人だろう。ラジオでも中継されているならば話は別だが。 そして、とうとうゾンビたちはバリケードまでたどり着いてしまった。警官隊の尽力で当初50体近くいたゾンビたちは 20体までその数を減じていたが、この20体をせん滅する前におそらくバリケードは突破させるだろう。 間に合わない!どうすればいい?こんな時レームたちがいればどれほど心強いことか。 ココは彼らに休暇を出したことを今更後悔した。だが、後悔先に立たずという言葉があるように、 後悔ほど役に立たず、そしてしたくないものはない。今は警官隊と自分とヨナだけで目の前の異形を倒し、 生き残らなければならないのだ。 その表情に確実な焦りを浮かべる警官隊。バリケードがギシギシと悲鳴を上げている。正面玄関の屋根の上から ゾンビを狙い撃ちにするが、正直もはやどれだけの効果があるかすらわからない。 そして、ゾンビが当初の5分の1になったとき、とうとうバリケードは突破された。 リロードにリロードを重ねていた警官隊の銃弾は枯渇していた。そしてそれは、ココとヨナも同じだった。 絶望の表情を浮かべる警官隊とココ。無表情で迫りくるゾンビを眺めるヨナ。これまでか… ココがあきらめたとき、背後で何かシューと音がするのに気づく。驚いて振り返ると、 長髪の青年が前髪にその両目を隠して立ち尽くしていた。そして、その手には…ダイナマイトの束が握られていた。 「お姉さん、こんなところで死になくないでしょ?ならここは僕に任せてとっとと引っこんでてください」 見知らぬ青年になれなれしくお姉さん呼ばわりされた挙句、引っこんでてと言われココは正直 ご立腹だったが自分にはもう打つ手がないのもまた事実。 「期待しないで待ってるよ、坊や」 ありったけの皮肉を込め、笑みを浮かべヨナを引き連れ青年の言葉通り建物の中へと避難し、 ドアのガラス越しから青年の様子をうかがう。 青年の手に握られるダイナマイトの束の導火線はもう5センチ程度しかなかった。 「安心しなよ。全員まとめてあの世に送ってやるズラ」 奇妙な語尾を言い終えるとともに青年は手に握られたダイナマイトの束をゾンビたちに放り投げた。 放られたダイナマイトがゾンビの許へと届くのと、爆発するのはほぼ同時だった。 鼓膜を突き破るかのごとくに爆発音が響きわたり、それとともに燃え広がるのはすべてを焼き尽くす業火。 ココが玄関の扉を開け外へと飛び出す。それに続くヨナ。炎に包まれ、身もだえるゾンビたち。 炎はゾンビたちの体を容赦なく焼きつくす。その様子をただ茫然と眺めるしかないココと警官隊。 相も変わらずにヨナは無表情を保ち続けているが、ダイナマイトを放った謎の青年だけは只一人笑みを浮かべ呟いた。 「化け物は、はやく燃え尽きて灰になるといいズラ」 そして、10分ほどが経過したとき、炎はようやくその姿を消し、いずこかへと去っていった。 残していったのは、焼け焦げたアスファルト。そして…10の人の形をした炭の塊だ。 青年はその炭の塊へと歩いてゆく。そして、おもむろにかつて頭だった部分をグシャリと踏みつぶしていく。 ゾンビと化し、腐りかけていたその肉体は燃やされることでさらにもろくなり、容易に踏みつぶされてしまう。 そして最後の一つを踏みつぶし、ココの許へと戻る青年。青年は何かを言おうとしたが、 それよりも早くココが彼の頬に平手打ちを見舞う。先の光景を目の当たりにし、屋根から下りてきていた 警官隊も驚きの表情を隠せない。ヨナもこの時ばかりはわずかではあるが無表情を崩し、驚いていた。 ココが商売上のトラブル以外で他人に手を挙げることなどまずないことだったからだ。 ココが風太郎を殴ったのにはもちろん理由がある。ようやく死という永遠の解放を得られた 彼らの亡骸を踏みにじるという行為が許せなかったからだ。 そんな中、唯一表情を崩さなかった人間がいる。ココに平手打ちを食らった張本人である青年だ。 「痛いですよ。お姉さん」 はたかれた頬をさすりながら青年は無表情でつぶやく。 「お姉さんじゃない。ココ・ヘクマティアルだ。よく覚えておくんだね、坊や」 「僕も坊やじゃないですよ。蒲郡風太郎です。ココさん」 ココはその名前に心当たりがあった。日本の企業、三國造船の社長が最近亡くなり、その代りに 新たに社長に就任したのが確か蒲郡風太郎という青年だという話をHCLI社本部から小耳にはさんでいたのだ。 HCLI社は海運会社であるため、少なからず世界の造船会社とは縁があることだ。 ココは内心少し後悔していた。日本の企業とはほとんど接点がなかったココにとって彼は ココの日本進出のパイプラインとなりえる存在だ。そんな風太郎を殴ってしまった以上、 もはや彼と友好的な関係を築くのは不可能だろう。 しかし、そんなココの考えとは裏腹に、風太郎の口から思いもかけない言葉が出てくる。 「ココ・ヘクマティアル。巨大海運会社・HCLI社の最高経営責任者であるフロイド・ヘクマティアルの実の娘ですか。 これからいいお付き合いができるといいです。先ほど殴られたことについてはなかったことにします」 なんと風太郎はココの素情を知っていた。しかも先ほど殴られたことについては水に流すという。 風太郎の器の広さにココは正直感心した。今までココと付き合ってきた商売相手の一部は、ココを小娘とたかをくくり 取引に麻薬などを持ち出し、そしてココはそんな奴らを悉く抹殺してきたのだが、 風太郎はそんな素振りは微塵も見せない。そういう人間にはココも相応の態度を取ることを流儀としていた。 「こちらこそ。この島から生きて出てこられたら早速提携を結びたいものだよ」 と、満面の笑みを浮かべて 右手を差し出すココ。そのシェイクハンドに応じる風太郎。二人の手が固く結ばれる。 この場にバルメがいたら多分やきもちを焼くだろうな、とヨナは心の中で思った。 「それで、これからどうします?部隊長さん」 唐突に風太郎が切り出す。突然に意見を求められ、一瞬困惑するがすぐに冷静になり、答えた。 「とりあえず我々も署内に避難し、今後の例の暴徒、これからはゾンビと呼称するが、対策を練ることにする」 そんな部隊長の返答に風太郎はあきれ顔を浮かべて言った。 「対策?武器弾薬の数はたかが知れているのにどうやってゾンビと戦うんですか? 連中はこれからも増えていくでしょう。こっちにはもうこの警察署にある武器がすべてなんですから」 風太郎のその言葉に眉をしかめる部隊長。しかし彼がどんな顔をしようとも 確かに風太郎の言う通りだった。結局のところゾンビを比較的安全に倒すには重火器の使用は絶対条件であり、 それが使えなければ危険を犯して刃物などで倒すしかないが、囲まれたらアウトだ。 どうすればいい?その場にいる人間全員が首をもたげる。 そんな時、普段は無口なヨナが珍しく大人数に対して口を開いた。 「武器ならあるよ。つい二時間くらい前にココが納品した重火器が」 ハッとした表情になるココ。目の前のゾンビを倒すのに精一杯で それを完全に忘れ去ってしまっていた。武器商人ココ・ヘクマティアルが この島の警察のために用意した重火器は多種多様化するテロに対応すべく ラインナップしたものだ。あらゆる状況を想定し、打つ手がないなどということが 起こらないように。拳銃はベレッタ、トカレフ果てはデザートイーグル。 レミントンに代表されるショットガン。5.56mm機関銃MINIMI。 PSG1スナイパーライフル。さらには何かの冗談かロケットランチャーまで。 テロ対策部隊が100%の力を発揮出来るように質だけではなく量も申し分ない。 今回ココが納品した重火器だけで軍隊一個中隊が十分機能出来るレベルだ。 だが…恐らく重火器を積み込んだあのトラックは何処かで立ち往生しているだろう。 街中ゾンビだらけで島はパニック一色だ。はっきり言って今も 車が無事に通行出来る区間がどれ程あるかすら解らない。 もし万が一港から警察署へと続く道の全てが事故によって寸断されていたとしたら… 永遠に武器は届かない。そして自分たちは全員仲良くゾンビのご飯になるか、 あるいは彼らのお友達になるかのどちらかだ。言うまでもなくそんなのは 誰一人として望んじゃいない。しかし、それを回避するためには武器が絶対必要だ。 ここで突然今まで黙っていた風太郎が口を開いた。 「武器がある。だけどこのままじゃ届かない。なら答えは簡単です。 こっちから取りにいけばいいんです」 一斉に風太郎を見る一同。だが、いまだに両目を長い前髪で覆い隠した このどこか不気味さの漂う青年の真意を推し量ることはさすがのココにも 出来なかった。取りに行きたいのは山々だが島中ゾンビだらけで いつまた何時襲撃を受けるか解らない。何よりもうこっちには殆ど弾薬が 残っていないのだ。しかし、誰もが解っていることを口に出したと言うことは 彼には何かの策があるのだろう。そう考えたココは彼に問いただした。 「蒲郡くん。取りに行きたいのは山々だけど島の中はあのゾンビだらけだ。 私の武器を取りに行くというのは大賛成だけど何か考えでもあるのかな?」 そのココの言葉に風太郎は上着の長いシャツを脱ぎ捨てた。 そこに現れたのは…彼の体に巻き付けられた大量のダイナマイトだった。 ヨナを除く全員がそれを見てギョッとした表情を浮かべる。 そんな彼らの表情にもなんの興味も示さずに先程脱ぎ捨てた上着を 片手に携えて風太郎は言った。 「何を驚いてるんですか?あのノーベルが生み出した偉大な発明品ですよ。 これを使えばゾンビも撃退出来るし道を塞ぐスクラップも吹っ飛ばせるし 一石二鳥じゃないですか。ちなみにノーベル賞の賞金はこのダイナマイトの 利益から抽出されてるって知ってましたか?」 要するに風太郎の策は、ダイナマイトでゾンビを撃破しながら 恐らくは立ち往生しているであろうトラックを捜索するというものだ。 だがココはここで二つの疑問を持つ。それを口にすることはあえてしなかったが。 一つ目は、トラックが横転していた時風太郎がどうするかだ。 狡猾なこの青年がそれを計算に入れていないとはとてもではないが思えない。 たとえ横転していたとしても武器を警察署に運ぶ確固たる策があるのだろう。 ならば見届けさせてもらおうじゃないか。ココは風太郎に微笑みながら言った。 「大人しそうな見かけと違ってやること考えること結構エグいね。 面白い。私とヨナもついていこう。君の策、見届けさせてもらうよ」 風太郎はただ一言「どうぞご自由に」と言っただけで何ら表情を変えることはなかった。 「それじゃ行ってきます。お巡りさんたちは生きている住人の保護をお願いします」 そして、ジッポーにオイルを足しながら風太郎は武器と言う名の希望を 手繰り寄せるために半ば地獄と化した警察署の外へと足を踏み出した。 それを追いかけ、風太郎の両隣に立ち共に歩を進めるココとヨナ。 「生きるためなら、何でもするズラ」 極めて小さな声でそう呟いた風太郎。金のためならどんなことでもやるのが 銭ゲバならばさしずめ生きるためならどんなことでもやるのは生きゲバ といったところか。しかし、そう呟くために動いた風太郎の唇をココは見逃さなかった。 そして彼女が先程首をもたげたもう一つの疑問。何故風太郎はこんな 大量のダイナマイトを所持していたか、だ。しかし、それを考えても 無駄だと思い返し、武器を探しに再び前を見据えながらココは歩くのだった。 そんな時、唐突に彼女に話し掛けた風太郎。 「ココさん。あなたは信用出来る相手と出来ない相手、どちらと商売をしたいですか?」 そんなの信用できる相手に決まっているし、実際ココはそう答えた。 「それは僕も同じです。だからあなたを信用出来るか確かめさせて下さい」 確かめる?どうやって?ココがそう口にすると風太郎は今まで 目を隠していた長い前髪を退けて両目を露にさせた。 その左目には…痛々しい傷を負っていた。しかも完全に肌と同化していることから かなり昔におった傷だと言うことが解る。しかし、その傷を見てもココは 微笑みを崩さず、ヨナは無表情のままだ。 「どうやらあなた方は信用できる人間のようです。安心しました」 風太郎の左目の傷は彼が少年時代に父親の暴力によってつけられたもので 風太郎はその後その目の傷と貧乏が原因でいじめに遭い、さらには 病弱だった母親を失い、自暴自棄になり盗みを働くがそれを咎めた 仲良しの青年を撲殺してしまったのだ。以来風太郎は世の中金がすべてと 盲信するようになり、金のためならあらゆることをする「銭ゲバ」になってしまったのだ。 これまでの風太郎の人生でこの傷を見て気味悪く思わなかった人間と 出会ったことは一度もない。そして風太郎はそう言う人間を悉く 遠ざけてきた。しかし、今彼の人生で初めてその例に漏れた人間と出会った。 人を外見で判断せずに内面で判断しようとするこの二人に風太郎は初めて 信頼を覚えると同時にちょっとした驚きを抱いていた。 「信頼してもらったようで嬉しいよ。商売は信用の上に成り立つものだからね」 ココが風太郎の言葉に返す。信用、信頼。風太郎はこの言葉と自分は 生涯無縁だと思っていたが、運命のいたずらかまさかこんな地獄で 手に入るとは。しかし、信用、信頼は絆を育む。絆は希望を生み出す。 ゾンビに対する武器が銃ならば希望は絶望に対する武器だ。 そして、いまここに絆が一つ生まれた。 【G-5/警察署正面玄関前/日中】 【ココ・へクマティアル@ヨルムンガンド】 [状態]: 肉体的・精神的疲労ほとんどなし [服装]: 白いスーツ。タイトなスカート。 [装備]: STI イーグル6.0(装填数0/7、予備弾0、9mmパラべラム弾使用) [道具]: 携帯電話、パスポート、 [思考]:1、納品した武器の回収 2、蒲郡風太郎、なかなかのやり手みたいだね。 [備考]:ヨルムンガンド第6巻終了時の時間軸です。 【ジョナサン・マル@ヨルムンガンド】 [状態]: 肉体的・精神的疲労皆無 [服装]: Tシャツ・半ズボン [装備]: コルトMK?(装填数0/7、予備弾0、9mmパラべラム弾使用) [道具]: パスポート [思考]: 1、ココについていく。 【蒲郡風太郎@銭ゲバ】 [状態]: 肉体的、精神的疲労ほとんどなし [服装]: カジュアルな服 [装備]: ダイナマイト×50本 [道具]: 携帯電話、ジッポー [思考]:1、武器を回収する。 2、生きるためなら、何でもするズラ ------------------------------- 結成!西園寺世界捜索隊 ◆ubyc5N5K3uqR 時間は遡り、ココが港にて武器を納品しているとき埠頭に佇み 潮風を浴びている少年と少女がいた。少年は髪を茶色に染め、ネックレスで 着飾るなどしているが少女の方はと言うと黒髪をヘアバンドで綺麗にまとめ 大人しい、控えめな服を着ている。はっきり言って対照的な格好の 二人が一緒にいるというこの構図は端から見ればおかしいものだった。 しかし当の二人は微塵もそんなことを思わずに雑談に興じていた。 その少年、花村陽介が少女、御堂島優と出会ったのは三日前に遡る。 稲羽市という片田舎で暮らしている陽介は自分がバイトで働いている ジュネスというスーパーマーケットの福引き大会に参加した。 目当ては三等の原付バイクだったのだがガラポンを回したときに 出てきた玉は金色に光っていて、それと同時に係員は鐘を鳴り響かせた。 壁に貼り付けられた賞品一覧に目をやると、特賞(金色) セント・マデリーナ島7泊9日の旅お一人様ご招待というでかい見出しが 真っ先に目に飛び込んできた。セント・マデリーナ島?どこそこ? という疑問を抱くが陽介は真っ先に辞退を申し出た。 「いやいや。俺店長の息子じゃないすか。んな俺が特賞なんて烏滸がましいって」 しかし抽選係員を勤める定員のおばさんがいうには 「あら陽介くん。店長の息子だからって辞退しなきゃいけない決まりは ないわよ。せっかくの機会なんだし、楽しんでいらっしゃい」 と、辞退を断られてしまったのだった。店長である父親に話しても おばさんと同じようなことを言われた陽介は困り果てた。 「全くなんで俺がそんな名前も知らない…あ、知ってるか。 そんな島に行くことになったんだよ…しかもペアじゃなくてお一人様かよ… これがペアだったらリーダーとか里中とか天城とか完二とかりせとか直斗とか 声かけんだけどな…まあいいか!いっちょやっちまいますかぁ!」 というノリでセント・マデリーナ島に降り立ったのが丁度三日前だった。 御堂島優と出会ったのはその日の夕食の席でのことだ。 陽介がホテルのレストランにて前菜のスープをすすっていると、 店がどんどん混んできた。カジュアルな服を着た男と神父らしき 格好をした男が入ってきて、陽介の後ろの席でムウがどうとか訳のわからない 話をしている。続いてカルパッチョを口に運んでいると今度は家族連れが やって来た。陽介の見立てでは五歳くらいの男の子、その父親と母親。 母親の背中には赤ちゃんがおぶさっていた。そこまでは普通の家族だったのだが この家族はひと味違った。男の子がウェイターの若い女性になにか言ったあと 母親が拳骨を男の子に食らわせた。苦笑いを浮かべつつ案内するウェイター。 案内したのは、陽介の隣の席だった。家族が席につく際に母親と目が合い、 会釈をかわす陽介。その後も店の混雑は止まらずに、ついに満席になってしまった。 携帯をいじりながらメインディッシュを待っているとウェイターが声をかけてきた。 「お客様、大変申し訳ないのですか相席をお願いしたいのですが…」 もともと顔見知りしないタイプだった陽介はそれを承諾した。 一礼したウェイターは入り口の方へと向かい陽介の席へと案内したのは… 陽介と同じ年頃の少女だった。ヘアバンドで綺麗に髪をまとめた 大人しそうなその少女は陽介の目の前の席に座るとメニューをさらりとみた後、 陽介に話し掛けた。 「あ、あの…相席に応じてくれてどうもありがとうございます…」 「ああ全然大丈夫っすよ。俺も一人きりの飯は寂しいって思ってたんで」 「あの、私は御堂島優といいます…もしよければお友達になっていただけないでしょうか?私、友達がいないので…」 陽介は驚いた。陽介の見立てでは彼の友人、天城雪子に並ぶ 美少女である優に友達が一人もいないというのは陽介の常識では考えられないことだった。 「もう全然いいっすよ。こんな俺でよければ友達にだってなんだってなってやるさ」 その言葉を聞いて優は初めて明るい笑顔を浮かべて、陽介に言った。 「ありがとうございます!それでは早速…」 と言って優がポケットから取り出したのは携帯電話だった。なるほど、友人なら番号・アドレス交換位は当然だ。 「あの…あなたのお名前まだうかがってなかったですね…なんておっしゃるんですか?」 「ああ自己紹介してなかったっけ。俺は花村陽介。よろしくな、優ちゃん。あとそれからタメ口でいいぜ。 歳近いみたいだし、友達同士なのに敬語使うなんておかしいじゃん」 陽介のその理論は至極当然のものなのだが、優は首を横に振った。 「私は…人と接するのがあまりうまくないので…私の言った些細なひと言で相手を傷つけるのが怖くて…だからこんな話し方しかできないんです…ごめんなさい…」 陽介は思わず髪をかきあげた。自分とは正反対のタイプの人間だ。こんな時、里中とかいてくれると 助かるんだけどな…と陽介は心の中で思い、まずは俺がこの子と接することで少しずつ変えていけばいい。 そう考えた。その後、電話番号、メールアドレスを交換したのち食事を終えて二人はそれぞれの部屋へと帰っていた。 それから三日間、二人は就寝時以外、ほとんど同じ時を過ごした。その過程で優がこの島にやってきた理由を陽介は聞くことができた。 ひと月ほど前、優は全く身に覚えのない暴行事件を起こし、転校を余儀なくされた。 しかし、転校に伴い引っ越した滞在先で恐ろしい事件に巻き込まれ、その心の傷を癒すためにやってきた、というのだ。 そして時間は再び今現在に巻き戻る。埠頭にて優の内向的すぎる性格を変えるために陽介はさまざまな話題を元に 雑談に興じているが、やはり3日程度じゃ人間はそう簡単には変わらない。 とりあえず、時間も時間ということで昼食をとりにホテルへ戻ろうという話になり、踵をかえして、内陸部へと向かう二人。 「セント・マデリーナ警察署」と英語にて書かれたトラックの横を通り過ぎる時、運転手と助手席に座った二人の男、 おそらくは警官であろう、が苦しそうにうめき声をあげているのに陽介は気づいたが、面倒事に巻き込まれそうな気がしたので そのままスルーした。ただ、遅かれ早かれものすごい面倒事に巻き込まれることになるのだが。 街中を歩いている途中、昨日までとは一変して町の雰囲気がものすごく奇妙なものになっていることに気が付く二人。 道を歩いていても、誰ともすれ違わず、住宅から聞こえてくるのは苦しそうなうめき声ばかりだ。 優は不安を隠せなかった。でも大丈夫、この「ミコシサマ」があれば…。「ミコシサマ」とは優が幼いころから 肌身離さず持っているお守りのことで、優をいろんな危機から救ってきてくれた。 そんな不安そうにしている優に陽介はできるだけ勇気づけられうように声をかけた。 「心配すんなって。何かあっても俺が守ってやるからさ」 といって懐から彼が取り出したのは…二対のナイフだった。それに驚愕の表情を浮かべる優。 「俺の町にだいだら。っていう骨董店的な店があんだけどさ。そこの親父さんが最高傑作だって 太鼓判を押したナイフなんだよ。いやあ、高かったなあ…」 聞いてもいないことを説明されても困るのだが、優には妖しく光るそのナイフを握る陽介が頼もしく見えた。 その後も奇妙な空気に包まれた街を進み、ようやくホテルの前にたどり着きロビーに入ろうとしたところで、 二人は信じられないものではなく、信じたくないものを目にしてしまった。入口のガラス越しから二人が目にしたもの、それは… さながら人間の肌に青空の青を塗りこんだかの如くに蒼白になった肌を持ち、所々で筋肉組織が腐敗してそげ落ちてしまったのだろう。 骨が露呈してしまっていた。通常の人間であれば余りの激痛、状況の異常さに発狂しているだろうが、 彼らの顔を見る限りそんな様子は毛の先ほども感じられない。それどころか、その眼からは完全に瞳が 消え去ってしまっていた。だらしなく開け放たれたままの口からはよだれが垂れながされ、手をだらりと前方に垂らしたまま ただロビーをさまよっている、人の姿をした異形。 「どうなってんだよ…これ…」 いつもは明朗快活な陽介もこのあまりの状況の異常さに、半ばパニック状態になりかけてしまっていた。 とりあえず警察に電話だ。いろいろな感情が混ざり震える手を押さえながら陽介は110をコールした。 しかし、携帯電話から聞こえてきたのは、「ただいま回線が大変込み合っております。おかけ直しください」 という機械のアナウンスだった。舌打ちし、携帯電話をポケットにしまう陽介。こうなれば自分たちが直接警察署に行くしかない。 幸いロビー内の異形はまだこちらに気づいてはいなかった。おびえる優を必死になだめて警察署に向かう旨を伝える陽介。 踵を返して振り返り、優の手を掴んで全力疾走する陽介。この3日間でいろんな所を優とともに歩き、 大体の地理を把握していた陽介。しかし…警察署へとつながる大通りに出てところで2人は あの異形が大行進しながら警察署へと向かっているところに出くわしてしまった。 あわてて物陰に身を隠し、その様子をうかがう陽介。警官隊がバリケードを展開して必死に応戦している。 傍らではこの島のメディアがその様子を必死に中継していた。馬鹿やってないで早く逃げろよ!と陽介は一瞬思ったが すぐに立ち消えた。この島に、もはや逃げる場所などどこにもないということに気づいたのだ。 「どうすりゃいいんだよチクショウ!」 陽介は大声で叫んだ。こんな時仲間がいてくれれば、そしてなにより…「ペルソナ」が使えれば… ふと気がつくと、自分たちも5体の異形に囲まれてしまっていた。しかも壁を背にしてしまっているために逃げ場がない。 ここで陽介は完全に吹っ切れた。うっすらと笑みを浮かべ、優そっちのけで異形たちに啖呵を切った。 「てめえらと俺たちとじゃすむ世界が違えんだよ!とっととテレビの中に帰りやがれ!」 と、訳のわからないことを口走り陽介は異形に突進した。その動きに反応し、一斉に陽介に襲い掛かる5つの異形。 しかし、陽介のとても高校生とは思えぬナイフ捌きにまず一体の異形が心臓を一閃され、その場に崩れ落ち、動かなくなる。 2体目の異形の喉笛にナイフを突き立て、一気に引き抜く。その胴体を蹴り倒し、先ほどのさし傷を利用して 2対のナイフで首を一瞬ののちに切断した。首がごろごろと転がって行ったがそんなの気にしている場合じゃない。 3体目の異形には、「必殺ローリングスペシャル」をくらわせてやった。陽介自身が回転しながら、 その遠心力を利用して何度も切りつけるという大技だ。その技を受けて、吹っ飛んだところへすかさずとどめの一撃を見舞う。 これで異形の残りは2体だ。しかし、そのうちの一体が優に襲いかかった。大慌てで救出に向かおうとするが、 自分も異形の片割れにつかまれ、振りほどこうともがく。そうこうしているうちに異形は優に掴みかかり、 今にその喉笛にかみつかんとしていた。これまでかよ…守ってやるとかいっときながらこのザマかよ。 情けねえ…。と、異形を振りほどき、倒し優の許へ駈け出した陽介は落胆した。 しかし、次の瞬間陽介は奇跡を目の当たりにした。突如として現れた謎の人影が異形の脳天に 鉈の一閃をたたきこみ、間一髪のところで優を救ってくれたのだ。 「危ないところだった…怪我はない?」 優を救出したその人物、もとい少女がへたり込み半ば放心状態になっている優に手を差しのべながら言った。 その手をつかみ、起き上がる優。陽介もその許へ駆けつける。 「助かったぜ。サンキューな」 優を救ったその少女に真っ先に感謝の言葉を述べる陽介。まだ「マジギレモード」から抜けていないらしい。 初対面にも関わらずタメ口を聞いている。しかしその少女はそれを気にすることもなく、今度は陽介に話しかけた。 「助けに入りに走りながら見てたけど、見事な手際ね。何か武道でもやってた?」 武道というかなんというか。だが、陽介が稲羽市で経験したことをここでのんびり話している場合じゃない。 「話は後にしようぜ。とにかく、俺たちも警察署に一旦避難して…」 陽介が言い終える直前、ものすごい炸裂音が響きわたった。驚いて大通りに出る3人。警察署のほうから聞こえてきた。 見ると、警察署の門のところが真っ赤な炎に包まれていた。これでは警察署への避難は事実上不可能だ。 「ありえねぇ…どうなってんだよ…」 陽介が再び落胆する。それを見て少女がため息をつきつつ、あきれ顔で言った。 「浮き沈みの激しい人ね。人生楽あれば苦あり、っていうじゃない」 陽介からすればこの異常な状況下で冷静さを保っているこの少女も十分おかしいのだが、 今現在、こういうタイプの人間が一番心強く頼もしい人間であることもまた事実。 「だよな。ところで、あなたのお名前なんてーの?」 「清浦刹那と申します、とでも返せばいいかしら?」 「ノリがいいじゃん。気に入ったよ」 「どういたしまして。それより、こんな女の子を見なかった?西園寺世界っていうんだけど」 と言って刹那は一枚の写真を二人に見せる。その写真に写っている美少女は西園寺世界という少女で 刹那の親友なのだそうだ。だが、二人とも見ていないし、たとえ目に入っていたとしてもこの状況だ。 覚えているはずなどない。見ていない、と告げる優と陽介。 「そう…」 ただ一言そう呟き、今度は刹那が落胆した。それを見て陽介は刹那にこう提案した。 「刹那の人探し、俺たちも手伝うよ。君一人じゃ危険だろうし。それに、俺のナイフ捌きみただろ?きっと力になれるぜ」 陽介の突然の提案に一瞬面食らうが、すぐにふっとほほえみうなずいた。 「決まりだな。あ、この子は御堂島優。ちょっと暗い子だけど、よろしく頼むよ」 陽介に紹介され、無言でぺこりと頭を下げる優。そしてそれを見て苦笑いを浮かべる刹那。 しかし、内心少しうれしかった。あの時あの家族にかけた情けが帰ってきたような気がしたのだ。 「世界、無事でいて」 そう呟き、たった3人の西園寺世界捜索隊は今ここに結成されたのだった。 【G-5/警察署前大通り/日中】 【花村陽介@ペルソナ4】 [状態]: 精神的興奮、やや肉体疲労 [服装]: ペルソナ4にて来ていた、夏の私服。 [装備]: ブリッツナイフ×2 [道具] 携帯電話、島の地図、ウォークマン、 [思考]:1、西園寺世界の捜索 2、刹那、結構かわいいじゃん。 [備考]:ペルソナ4の事件解決後という時間軸なので、結構強いです。ちなみに言うまでもありませんが、ペルソナは使えません。 【御堂島優@クロックタワーゴーストヘッド】 [状態]: 精神的疲労 [服装]: 麦わら帽子に水色のワンピース [装備]: 特になし [道具]: ポーチバッグ(パスポート、携帯電話、島の地図、ミコシサマ) [思考]:1、西園寺世界の捜索 2、島からの脱出 [備考]:御堂島優は二重人格であり、ミコシサマを手放してしまった時にピンチに陥ると翔」という冷酷非道な性格の持ち主が表にでてきます。 逆にいえば、ミコシサマがあれば「翔」は出てこれません。 【清浦刹那@SchoolDays】 [状態]:やや肉体的疲労。精神的安定。世界を守る責任感。他人との協調。 [服装]:目立たないような服。 [装備]:刃渡り30?の鉈(革ベルト鞘を腰に着用済み) [道具]:ショルダーバッグ。日用品(パスポート、携帯電話、500mlペットボトル×2、観光ガイド兼地図)。 非常用セット×2(1セットにブロック状の固形食糧×9個(3日分)、150ml飲料水パック×6個)。2m四方の防寒・保温シート×2。 [思考] 1:西園寺世界を見つけて守る。 2:野原ひろしとシロを捜す。見つかればみさえ達の無事を伝える。 3:花村陽介・・・何者なの?
https://w.atwiki.jp/dream-eleven/pages/169.html
MF ミッドフィールダー 選手名 ポイント 初期値 MAX値 数値合計 売値 備考 オフェンス ディフェンス テクニック オフェンス ディフェンス テクニック 柏木 陽介 16 232 258 309 698 774 928 2400 3200 背番号8・24歳・兵庫 柏木 陽介 15 204 237 295 613 712 885 2210 3000 背番号8・24歳・兵庫・S2
https://w.atwiki.jp/akb44/pages/3505.html
村井美樹をお気に入りに追加 村井美樹とは 村井美樹の49%は言葉で出来ています。村井美樹の42%は大人の都合で出来ています。村井美樹の9%は犠牲で出来ています。 村井美樹@ウィキペディア 村井美樹 村井美樹の報道 ぺこぱ、“鉄道寄り道旅を太川&蛭子から継承”で「のしかかる重圧」と「期待」 (2021年12月2日) - エキサイトニュース 岸田首相の一日 11月26日(金) - 東京新聞 日常の風景も「絶景」になる。村井美樹が語るローカル線の魅力 - JBpress 愛知の「鉄道」を深堀りする2番組が登場!あなたの知らない『駅』と『地下鉄』のナゾ - PR TIMES 今こそ「二宮尊徳の教え」 南相馬で歴史文化講演会 - 福島民友 「鉄オタ選手権 相模鉄道の陣」21000系貸し切り鉄道旅、10/29放送 - マイナビニュース 太川陽介、“バス旅のプロ”を覆した衝撃の「電車」利用シーンで出たホンネ (2021年10月24日) - エキサイトニュース NHK総合、スーツさん登場の「鉄オタ選手権 東海道新幹線の陣」10月24日再放送 | RailLab ニュース - レイルラボ 車窓とレトロな駅舎とこけし!?村井美樹が語る乗り鉄の醍醐味 鉄学の部屋(第2回) - JBpress 午後のサスペンス 釣り刑事4 | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 鉄オタ芸人・吉川正洋(ダーリンハニー)が相模鉄道の魅力を熱く語る! 鉄オタ選手権 〜相模鉄道の陣〜 - nhk.or.jp NHK BSPで「鉄オタ選手権~西武鉄道の陣~」10月14日放送 | RailLab ニュース - レイルラボ 神田愛花がバス旅最新回マドンナ!早くも“心配の声”が上がった「理由」とは (2021年10月7日) - エキサイトニュース 蛭子さんを失った「太川陽介」がテレ東「旅番組」で復権 田中要次・羽田圭介との違い(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 鉄オタマネジャー南田裕介 地元・奈良の鉄道の魅力熱弁「警報音夢に出てくる」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅⑨ 茨城・鹿嶋~栃木・鬼怒川温泉 | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 「幻の夢の城」名護屋で秀吉気分 女優の村井美樹さん「綺羅、星の如く」展記念トーク 屏風に華やかな文化発見 /佐賀 - 毎日新聞 乗り鉄の過酷すぎる猛暑の大冒険!?「全駅下車旅」の極意 - JBpress 村井 美樹のプロフィール - JBpress まもなく引退、不遇の通勤電車「201系」 斬新デザイン、省エネを誇るも高コスト…国鉄末期の財政状況に翻弄 - デイリースポーツ 文部科学広報 2021年8月号:文部科学省 - 文部科学省 村井美樹が「社会教育士応援大使」に就任 コロナ禍に懸念「人間同士のつながり希薄に」 - スポーツ報知 村井美樹が〝社会教育士応援大使〟に就任「社会教育はこれから先の日本のライフラインになる」 - 東スポWeb 今度こそ!NHK総合「鉄オタ選手権 東京メトロの陣」、8/19再放送 | RailLab ニュース - レイルラボ 太川陽介「新バス旅」は大幅時短で“還暦の帝王”仕様!?「獣の目」黒谷友香に漂う「第2の鬼軍曹」の予感! - 日刊大衆 太川陽介参加の新企画・BINGO対決旅で、薮宏太から名言!?「知らない自分に…」 - マイナビニュース 萩生田光一文部科学大臣記者会見録(令和3年8月3日):文部科学省 - 文部科学省 「社会教育士応援大使」任命式の開催について:文部科学省 - 文部科学省 須田亜香里、股の間に“異物侵入”で村井美樹が「イケる?」質問シーンが激艶! (2021年7月28日) - エキサイトニュース 須田亜香里、股の間に“異物侵入”で村井美樹が「イケる?」質問シーンが激艶!|ニフティニュース - ニフティニュース 村井美樹「一番しんどかった」 バスVS鉄道旅にSKE48須田亜香里、りんご娘・王林ら参加(ENCOUNT) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 午後のサスペンス 所轄刑事9 | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 榊原郁恵&サックス奏者・上野耕平と“初夏の北海道”を妄想旅『友近・礼二の妄想トレイン』 - TV LIFE 神田愛花、「水バラ」名物お風呂シーン“NG”に上がった大ブーイング! - アサ芸プラス 旅をしない旅番組『友近・礼二の妄想トレイン』放送1周年 友近&中川家・礼二のコメント到着 - TV LIFE 午後のサスペンス クラブママ 立花小夜子 | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 中川家「鉄オタ選手権」に和牛川西、こがけん参加、東海道新幹線の秘密に迫る - ナタリー NGT48中井りか“炎上女王”が過酷ロケで好感度爆上げ、意外な一面に「凄く貴女の事誤解してました」の声 (2021年5月8日) - エキサイトニュース 「バス旅」太川陽介も首をかしげる?鬼軍曹・村井美樹が”腑抜け状態”だったワケ (2021年5月8日) - エキサイトニュース 『バス旅』太川陽介、パワハラ過去を反省「足りないのは優しさ」性格激変? 涙するシーンも - ニコニコニュース NHK BS「プレミアムカフェ 選」で昭和・平成の新幹線 | RailLab ニュース - レイルラボ ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z 岐阜城~鳥取砂丘 全部見せますSP | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 太川陽介を怒らせた?パンブー黒瀬がスペシャル版に起用されなかった「謎」 (2021年4月2日) - エキサイトニュース 横山由依&高城れにも登場! 今だから話せる旅の裏話や不満を激白:ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対... - テレビ東京 鬼軍曹・村井美樹、国民的アイドルとM-1王者を相手に激「走れ!」 - テレビドガッチ 村井美樹、バス旅で“メンタルやられた理由”初告白!「鬼軍曹」を恐怖させたものとは? (2021年3月18日) - エキサイトニュース 「バス旅」村井美樹、太川陽介の所属事務所へ移籍で期待高まる“蛭子さん後継” (2021年3月4日) - エキサイトニュース 女優・村井美樹が「路線バス」好敵手・太川陽介所属のサンミュージック入り - 東スポWeb 午後のサスペンス 鉄道警察官 清村公三郎10 SL大井川殺人ルート | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 『バスVS鉄道旅』仲間を叱り飛ばし泣き出すリーダーに不快感、伝説の初戦に改めて反響 - リアルライブ いつでも「青春」! 村井美樹さん - 東京新聞 バス旅・太川陽介の新相棒は河合郁人に決定!?「本家復活」に高まる期待 - アサ芸プラス 大久保佳代子&川村エミコが旅番組“夢の共演”でお風呂場面が艶伝説に!? - アサ芸プラス 「太川陽介の敵」にEXILE松本利夫を“起用の理由”を千原ジュニアが衝撃告白 (2021年2月3日) - エキサイトニュース 太川陽介「路バス旅の帝王」に大打撃?鬼軍曹の退所で番組終了危機!? - 日刊大衆 鉄道好き女優・村井美樹が事務所退所を発表 - 東スポWeb 鉄道好き&高学歴女優の村井美樹が事務所退所を発表 今後の予定はブログで - エキサイトニュース ポッポの丘で旅気分 村井美樹さん - 東京新聞 太川陽介「バス旅」パートナーの意外過ぎる人選と懸念ポイント - アサ芸プラス 尼神インター・渚の隠された才能がわかった!“棒を握らせたらプロ級”だって? - アサ芸プラス 絶対に勝ち越したい太川陽介は「路線バス乗り継ぎのプロ」として意地を見せられるか!?冬の京都・仁和寺~... - テレビ東京 「牛込駅」ここにあった 村井美樹さん - 東京新聞 モダンな出入り口 村井美樹さん - 東京新聞 「バス旅」追放!?パンブー黒瀬、「不愉快」指摘を食らった“偉そうな態度” - アサ芸プラス 「ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅6」を放送! そして太川&蛭子の黄金コンビが帰ってくる! ... - テレビ東京 水バラ ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅6~紅葉の信越!秋の陣~ | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 巨大窓 息のむ絶景 村井美樹さん - 東京新聞 娘を連れSL体験 村井美樹さん - 東京新聞 「バスVS鉄道乗り継ぎ対決旅」でアルコ&ピース平子祐希に“批判続出”のワケ - アサ芸プラス 太川陽介「バスVS鉄道乗り継ぎ旅」奇跡の逆転劇裏で起きた“アクシデント” - アサ芸プラス 虎の視線がギロリ 村井美樹さん - 東京新聞 旧原宿駅舎を見納め 村井美樹さん - 東京新聞 最高の新幹線登場 村井美樹さん - 東京新聞 「路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅」アントニー加わる太川陽介チームが大胆作戦 - ナタリー 鬼軍曹・村井美樹率いる鉄道チームが苦戦!?NGT48・荻野由佳もバスチームで参加『乗り継ぎ対決旅』 - テレビドガッチ 懐かしい15分の旅 村井美樹さん - 東京新聞 放送事故級!ゆきぽよが「バス旅」で見せた危う過ぎる肌見せ大サービス (2020年4月18日) - エキサイトニュース 放送事故級!ゆきぽよが「バス旅」で見せた危う過ぎる肌見せ大サービス - ニコニコニュース 水バラ ローカル路線バスVS鉄道 乗り継ぎ対決旅3 富岡製糸場~松本城 | TVO テレビ大阪 - tv-osaka.co.jp 村井美樹のギャップに話題「ちょっと隠してた…」 - ニッカンスポーツ 令和2年2月 - city.omachi.nagano.jp 「Qさま!!」村井美樹が第1子女児出産「生まれてきてくれてありがとう」 - サンケイスポーツ 村井美樹が第1子長女出産、昨年4歳上男性と結婚 - 芸能 - 日刊スポーツ インテリ女優の村井美樹が第1子妊娠 8月出産予定 - 芸能 - ニッカンスポーツ 女優・村井美樹 妊娠を報告、8月下旬出産予定「喜びを噛み締めております」 - デイリースポーツオンライン 漢字検定1級、インテリ女優の村井美樹が第1子妊娠「喜びを噛み締めております」 - スポニチアネックス Sponichi Annex 「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」第4弾(岐阜城~鳥取砂丘)4日間のルート・立ち寄りスポットまとめ! 移動距離・乗車バスの本数は? - バスとりっぷ マドンナに村井美樹!テレ東「バス乗り継ぎの旅」が鉄道ファンに向け大勝負! - アサ芸プラス ファンが心から祝福した“ガリ勉美女”村井美樹の結婚報告|芸能界「新クイズ王」の実力と素顔 - 日刊ゲンダイ “インテリ女優”村井美樹が4歳年上の会社員と結婚「毎日が新鮮で楽しい」 - ORICON STYLE 「Qさま」の村井美樹が4歳年上会社員と結婚「支えてくれる方」 (2017年1月7日) - エキサイトニュース 「Qさま」インテリ女優・村井美樹が4歳年上会社員と結婚!ヨン様とCM共演 - スポーツニッポン 「Qさま」村井美樹、4歳年上の一般男性と結婚 「優しく頼もしく支えてくれる方」 - サンケイスポーツ 村井美樹とCHIE「2人共通のイチ押しパワースポット」を紹介 (2016年10月2日) - エキサイトニュース 村井美樹が江戸時代の「禁断こたつデート」に赤面? - webザテレビジョン 江戸情緒の復活を/村井美樹 - 300人リレーコラム - 五輪コラム - 日刊スポーツ 鉄道好き女優・タレントの村井美樹さんがJTB鉄旅ガールズに加入!! - PR TIMES 歴ドルの小日向えり ソフテツ村井美樹と幕末デート満喫 - スポーツニッポン 女優の村井美樹さん「漢字の書き順に知的好奇心そそられる」 - NEWSポストセブン 村井美樹の初写真集は入浴シーンが見せ場 - 芸能ニュース nikkansports.com - 日刊スポーツ 村井美樹をキャッシュ サイト名 URL 村井美樹の掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る 村井美樹のリンク #blogsearch2 ページ先頭へ 村井美樹 このページについて このページは村井美樹のインターネット上の情報を時系列に網羅したリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される村井美樹に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8511.html
前ページ次ページゼロのペルソナ 法王 意味…信頼・守旧性 トリステインとガリアの国境沿いにある巨大な湖、ラグドリアン湖の近くに古い屋敷がある。 王弟の屋敷であるが、現在王家を表す交錯する杖の紋章には斜め十字が加わっている。王家から追放されたという忌まわしい証だ。 タバサは生家の前に一人佇んでいる。 時刻は深夜。ルイズをさらうという任務に失敗した彼女はわき目も振らずここへやって来た。全て母を心配するがためである。 手遅れかもしれないなどとは思っていない。手遅れなのだ。間違いなく母はこの家からすでに連れ去られている。 そしてこの家はやってくるであろうタバサを確実に始末するための罠が仕掛けられているに違いない。 なればこそタバサはやって来たのだ。 その罠から情報を得るのだ。その罠に敗れてしまうなどとは考えない。 自身だけでなく母の命がかかっているのだ。今まで生きてきたのは復讐のためと母のためであったのだ。 罠がどれほど恐ろしいものであろうと退くことはできない。そして退くつもりもない。 氷のように冷たい表情の下に固い決意を隠し、今まで何度もくぐってきた扉を開けた。古い家らしいきしむ音がする。 いつもならペルスランが出迎えてくれるところだが何も現れない。タバサは矢や魔法が出迎えることも予想したがそれもなかった。 注意深く足を母の部屋の前まで進めた。それまで何の攻撃も、そして家が荒らされているような痕跡もなかったが、決してタバサは油断しなかった。 家の中に流れる空気こそが不穏の証拠だ。それを感じ取れたのは彼女が風使いだからではない。歴戦の戦士だからだ。 扉に鍵はかけられていなかった。観音開きの扉を無造作に引いた。 部屋の中に母の姿はやはりなかった。そしてベッドの上に居る母の代わりに、本棚の前に一人の男が居た。 間違いなく刺客だとタバサは判断するが、それにしても標的に背を向けて本を読む刺客がいるのだろうか。 「母をどこへやったの?」 男は振り向いた。しかしその動きに緊張感はなく、声をかけられたから振り向いたというだけで、 もし声をかけなければ彼女の存在に構わず本を読み続けたのではないかと思わせる。 「母?」 ガラスで出来た金のような高く澄んだ声だった。 薄い茶色のローブを着て、つばの拾い羽のついた異国の帽子をかぶっている。 帽子からは金色の髪が腰まで垂れており、振り向く動きにつられて波打った。男女問わず溜め息をついてしまうような美しさだ。 美しいのは髪だけでなく薄いブルーの瞳も、線の細い顔も、まるで一流の彫刻家が魂を込めて作り上げたかのような美しさだった。 だがタバサはそんなことは意に介さない。彼女にとっては敵であり、せいぜいが情報源だ。 「母をどこへやったの?」 男は困ったように、本を眺めていたが、思い当たることがあったようで口を開いた。 「ああ。今朝、ガリア軍が連行していった女性のことか?行き場所は知らない」 その発言でタバサにとってその美男子は倒すべき存在になった。 氷の槍を打ち出す。 だがそれは男の胸の前で停止し、床に落ちた。彼が魔法を唱えたそぶりもないというのに。 何かで防がれたというよりは、矢自体の推進力が失われたという感じだ。 タバサは相手の出方を窺うために油断なく杖を構えた。 だがタバサの緊張とはうらはらに男の行動には一切の気負いが感じられない。 「この“物語”というものはすばらしいな」 男は手に持っていた本を開いた。 「我々には、このような文化はない。“本”といえば正確に事象や歴史、研究内容を記したものに限られる。 歴史に独自の解釈を加えて娯楽として変化させ、読み手に感情を喚起させ、己の主張を滑り込ませる……。おもしろいものだな」 男は気軽な口調でタバサに問いかける。 「この“名もなき勇者”という物語……、お前は読んだことがあるかね?」 返答は氷の槍だ。先ほどの倍以上の太さもある槍だったが、結果は同じだった。 氷槍は男の手前で勢いを失い、床に落ちる。そして男は語り続ける。 「はてさて、お前たちの“物語”とは本当に興味深いな。 宗教上は対立しているのに……、この物語に描かれている勇者は我々にとっての聖者と同一のようだ」 男の言うことをタバサは聞いていなかった。どうして自分の攻撃を防いでいるのかに思考力を注ぎ込んでいた。 火でも土でもない。水でもないだろう。ならば風の魔法であろうか。だが、それでもあのような現象を起こす魔法を聞いたことがない。 タバサは気付いた。 四系統の魔法ではない? 「先住魔法……」 さも不思議そうな顔で男はつぶやく。 「どうしてお前たち蛮人は、そのような無粋な呼び方をするのだ」 それから男はなにかに気付いたようだった。 「ああ、もしや私を蛮人と勘違いしていたのか。失礼した。お前たち蛮人は初対面の場合、帽子を脱ぐのが作法だったな」 帽子を脱ぎ、言葉を続ける。 「私は“ネフテス”のビダーシャルだ。出会いに感謝を」 金色の髪から……、長い尖った耳が突き出ている。 「エルフ」 タバサの口から搾り出されたような声が出る。 ハルケギニアの東方に広がる砂漠に暮らす長命の種族。 人類の何倍もの歴史と文明を誇る種族。 強力な先住魔法の使い手にして、恐るべき戦士。 杖を握るタバサの手に力がこもる。 北花壇騎士として、様々な敵と渡り合ってきたタバサにも、立ち会いたくない相手が二つあった。 一つ目は竜。 二つ目は今彼女の前に立つエルフだ。 目の前の強敵は気の毒そうな顔を浮かべていた。 「お前に要求したい」 「要求?」 「抵抗しないで欲しい。我はお前の意思に関わらずジョゼフの下へ連れて行かねばならない。 そういう約束をしてしまった。できれば穏やかに同行願いたいのだ」 伯父王の名を聞いて、タバサの恐怖で鈍っていた血流は激しく彼女の体を流れた。 怯えてどうする。母を取り戻すのだ。エルフだろうが、竜だろうが、何が敵でも引き下がるわけにはいかない。 恐怖でしぼみつつあった心が、再びたけり狂う嵐で満ちていく。 強い感情の力は魔力の総量に影響する。 荒れ狂う怒りと激情の中、冷たい雪のように冷え切った冷静な部分が、タバサに足せる系統が増えたことを教えてくれる。 スクウェアの威力を持ったトライアングルスペルを、タバサは唱え始めた。 「ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ハガラース……」 タバサは最強の敵に挑む。 陽介はタバサが姿を魔法学院から姿を消したことに気付くとすぐに馬に乗ってタバサの実家へと向かった。 完二たちを連れてこなかったのは巻き込めないと思ったからではない 。ルイズやキュルケはともかくとして完二とクマは元の世界でも何度も命を助け合った仲だ。 今さら助けを受けないなど言ったら二人は怒るだろう。 陽介が仲間たちを連れてこなかったのはただ単純に急いでいるからであった。一分一秒が惜しい。 タバサはルイズをさらう指令を課されたのにそれを果たせずにルイズの命を助けた。 彼女は冷静ではあっても冷酷ではないので後悔などしていないだろう。 そうやって仲間を助けたあと、母の元へ向かったに違いない。 タバサが危機にあるであろうに一緒に居てやれていないふがいなさとともに、タバサに腹を立てていた。 なぜ自分を連れて行ってくれなかったのであろう。 確かにこの世界に来てほんの2,3週間で、付き合いも同じだけの期間だが、築いた絆は決してその短い期間に見合うような弱いものではない。 孤独に、人と関わらないように生きようとしている彼女だが、それが本意ではないことを良く知っている。 人のことがどうでもいいなら村人に疑われていたマゼンダ婆さんを救おうとなどしなかった。 仲間たちを助けるために風石の代わりになって船を飛ばそうなどしなかった。 岩場に挟まった自分を火竜の攻撃から守ろうとしなかった。 何より彼女は母のためにつらい任務もこなしてきたのだ。 それらが決して彼女にとって容易でなかったことも知っている。 吸血鬼に地を吸われそうになって震えていたことも、火竜と戦って呆然と座りこんでいた姿も陽介の確かな記憶だ。 それでも彼女は彼女のやり方を選んできたのだ。だったら助けを求めればいいのだ。 自分一人で難しいなら仲間を、使い魔を頼ってくれればいい。 おそらく彼女は自分に遠慮したのであろうが、そんな遠慮など不要だ。 トリステインから馬をとばし、ラグドリアン湖の畔にあるオルレアンの屋敷に着いた。 そして先日ぶりに訪れた屋敷を仰ぎ見る。前も壮麗ながらもどこかうらぶれた様子を感じたものだが、今はそれが遥かに強く感じられた。 意を決し扉を開けて陽介はタバサの母が居た部屋へと駆け出した。罠などは警戒していない。 これは陽介が罠を気にしていられないほど気にしていたというよりも、陽介は罠を気にして進むというスタイルがないためであった。 彼は何百、何千回と異形の怪物たちと戦いを繰り広げてきたが、罠や策謀といった戦いからはほとんど無縁であったため、罠を警戒して進むという戦い方をしないのだった。 もし簡単なトラップの仕掛けでもあれば陽介は彼の実力に比して相当な時間のロスを被ったであろうが、そういった罠はなく、なんなくタバサの母が居る部屋にたどり着いた。 かつて目の前まで来て入室することのなかった部屋。まさかこんな形で訪れることになろうとは思いもしなかった。 タバサの母の部屋に入るとそこにはそれらしい女性の姿はなく、目に入ったのは地面に横たわるタバサと、その隣りに立つ長身の男であった。 陽介の主人はぐったりとしている。 「お前、タバサに何をした!」 その男、ビダーシャルは悠然と答える。 「何をした、とはずいぶんな言い方だな、蛮人よ。私は何もしていない。ああ、この娘の傷を治してやったかな」 予想と違う発言に陽介は鼻白んだ。 「え、本当か?」 「嘘などつくものか」 ビダーシャルはやれやれとでも言いたげだ。 陽介はそれを全面的に信頼は出来ないが、どうにも目の前の男には緊張感がなく、今まで彼を突き動かしてきた衝動が空回りしていた。 「あ、それじゃ、そいつ連れ帰っていいか?俺のご主人さまなんだ」 「それはならぬな。私はガリア王とこの娘を連れてくるようにいわれたのだった」 陽介の顔が怒りで歪む。 やはり敵であった。 「んだそりゃあ!やっぱテメーがやったんじゃねーか!治してやったとかわけわかんねーウソつきやがって!!」 「嘘ではないと言っただろう。まったく蛮人は嘘と本当の見分けもつかぬのか」 ビダーシャルは呆れた様子だった。 そのとき彼の足元で倒れ伏していたタバサが緩慢に顔を上げた。視点の定まらない目で陽介を見てくる。 口が小さく開いたが、声が出ないのかそこから音は紡がれない。 「タバサ!」 「ではそろそろ行くとしようか」 ビダーシャルはタバサへと手を伸ばす。その細い指がタバサの体に触れようとする。 陽介は叫んだ。 「タバサに触んな!吠えろ!スサノオ!」 燃え盛る頭を持つ彼のペルソナは一瞬で敵の間合いに入った。 ソニックパンチ――渾身の力込めた拳が音速でビダーシャルに叩き出され――その力は全てスサノオに跳ね返った。 スサノオは自身のクリティカルヒットをまともに喰らい、陽介にダメージがフィードバックする。 「うっ……!」 どういう理屈かはわからないが、渾身の力が自身に叩きこまれ尻餅をついてしまう。頭がフラフラして意識が朦朧としてきた。 「見たことのない力だな……」 そう言いつつ、ビダーシャルは攻撃する。無様に尻餅をついた陽介に部屋を形作る岩石を飛ばしたのだった。 天井や壁が独りでに剥がれて陽介へと向かって来て、肩に、腹に、腕に、頭に当たる。 体中に衝撃を受け続け、陽介は気を失った。 エルフに敗北し、何をされたかもわからず気を失っていたタバサ。 床に倒れ伏しながらうっすらと気取り戻した時、目に入ったのは花村陽介の姿であった。 異世界から来たという彼に自分の過酷な運命を担わせるわけにもいかない。 だから魔法学院においてきたはずの彼女の使い魔は目の前にいた。 さきほど自分の放てる最高の魔法でわが身を切り裂いたわりには体の痛みは少なかったが、タバサの意識はぼんやりとしたものだった。 自分の使い魔に何かを言おうとしたが、声がでない。 もし声が出たならなんと言ったのであろうか。 今まで一度も呼んだことのない彼の名前を呼んだであろうか。 逃げてと叫んだろうか。 それとも助けてと叫んだだろうか。 彼は火竜を倒したほどの使い手なのだ。エルフも倒してくれるかもしれない。 その思いは決して表層化したものではなかったが、淡いというには強い思いだった。 しかし彼は彼女の目の前でエルフに敗れた。今まで何度となく見てきた彼の心象であるというペルソナ。 その姿は彼女にとっては勝利ともはや同義であったが、それが敗北した。 彼女の目の前には竜を倒した人間という非現実的なものではなく、エルフに倒される人間というどうしようもなく現実的な現実があった。 彼女の使い魔は、エルフは人間を倒せなかった。 アンシャン・レジーム 竜を倒した彼もエルフは人間に勝てないという絶対的階級を覆すことは出来なかった。 体が浮かび上がるのを感じる。エルフにだきあげられたようだ。 「ヨースケ……」 薄れゆく意識の中、タバサは使い魔の名を呼んだ。 前ページ次ページゼロのペルソナ
https://w.atwiki.jp/gamerowa/pages/63.html
◆5WJyYTYBtI 氏が手がけた作品 話数 タイトル 登場人物 006 赤の5、紅の15 アカギ、レミリア・スカーレット、瀬多総司 008 ぎんいろとにじいろと シルバー、アリス・マーガトロイド 025 FIRE FIRE 花村陽介、ルビカンテ 登場させたキャラ 1回 アカギ、レミリア・スカーレット、瀬多総司、シルバー、アリス・マーガトロイド、ルビカンテ、花村陽介 作品に寄せられた感想 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/game_rowa/pages/180.html
← ここはどこだ? 混濁する意識の中で周囲を見渡す。 辺り一面の真っ暗だった。無限に広がるような闇の前に足が竦む。 けど立ち止まっている場合じゃない。俺にはやるべき事があるはずだ。 漠然としか思い出せないけれど、そんな使命感に駆られて俺は足を進めていく。 そうしている内に遠くに二つの人影が見えた。辺りの暗さの中でも不自然なほどくっきりと輪郭を浮かばせていることからそれが男女のものだとわかる。 丁度いい、道を尋ねよう──やけに気怠い足を動かして歩み寄ろうとしたけれど、それは二人の声に止められた。 「鳴上先輩!」 「鳴上君、こっちに来ちゃダメ」 聞き覚えのある声だった。 何故か二度と聞けないと思っていたような、そんな感じがする。言いようのない安心感に包まれる中で俺は何故かと尋ねた。 すると二人はどこか言いづらそうに顔を伏せて、やがて俺の元へやってくる。 距離が縮まったことでより顔が鮮明に見えた。見覚えのある──けれど霞がかった記憶に身体が震える。 そんなもどかしさの中で俺は自分が泣いていることに気が付いた。なぜ泣いているのか分からず俺は二人に視線を戻す。 金髪の男はどこか苦い笑いを見せて、軽く黒髪の少女と視線を交わす。そうして何かを促すように彼女の背中を軽く押したかと思えば、暖かな温もりが俺の身体を包んだ。 「鳴上君……お願い、死なないで……!」 強く、強く俺を抱き締める彼女の言葉がとても重く感じる。震えた涙声はいつまでも耳に残って離れない。 俺は──その言葉に頷くことが出来なかった。 「先輩」 顔を俯かせて泣き続ける彼女へ金髪の男が声を掛ける。うん、と返した少女は改めて濡れた宝石のような瞳を俺に向けた。 「鳴上君、千枝や花村君を……お願い」 ──ああ、そうか。 「里中先輩も花村先輩も無理しがちな性格スからね。まぁ……俺が言えたことじゃないかもしんないスけど」 二人の言葉を聞いて俺は全てを思い出す。 溢れ返る記憶の波の中でもみんなとの記憶は色褪せない。そして今俺がやるべきことも。 なんでこんな大切なことを忘れていたんだ。絶対に忘れちゃいけないはずなのに。 「──ああ、任せろ。雪子、完二」 もう忘れたりしない。 かけがえのない思い出はいつまでも胸に。 雪子と完二の意思は俺が受け継いだ。だから安心してくれ二人とも。 雪子と完二が安心したように笑顔で頷く。 急速に闇が晴れて辺りが光に包まれてゆく。やがて段々と雪子と完二の姿も見えなくなる。 そして俺は────目を覚ました。 ■ それを戦いと呼ぶにはあまりに一方的過ぎた。 当然だ。ただでさえ疲労が溜まっている状態に加えスキルの連発による体力消耗により今の陽介は限界に近い。そんな状態でクラウドの相手をするなどとても無理な話だ。 仰向けで倒れ伏す陽介はノッキングじみた呼吸を繰り返しながらクラウドを見上げる。未だ悲しみに囚われたその顔に陽介は悔恨の念に駆られた。 (畜生……このまま、クラウドを助けられずに終わるのかよ……) 結局、救うことは出来ないのか。 現実は幻想に勝てないのか。 死ぬのが怖かった。 死んでしまったらそこで終わりだから。ティファがそうだったように救える存在を前にして終わってしまうのが堪らなく怖い。 命とはそんなに容易く、無意味に奪われていいものじゃない。そう心で分かっているのに身体が動かない。 「ごめんな、クラウド……お前を助けてやれなくてさ」 ようやく紡げた言葉はそれだった。 今更そんな謝罪をしたところで陽介の命は延びない。オーブに呑まれたクラウドはただ淡々と、死神めいた仕草で剣を振り下ろした。 「────ロクテンマオウッ!!」 神からの贈り物だなんて少しクサいかもしれない。 けど陽介にとってそれは間違いなく天の恵に他ならなくて。雷神の威厳を見せ付けるが如くクラウドの身を射抜く雷柱はまさしく天罰。 陽介はそのペルソナを知っている。 けれどそのペルソナは、その持ち主はもう居ないはずだ。一瞬覚えた疑問はしかしすぐに打ち消されることとなる。 理屈ではなく、熱く燃える魂で。 「────アマテラスッ!!」 癒しの風が陽介の身体を撫でる。 ネコショウグンのものよりもずっと強力な回復魔法に包まれた陽介は自然と涙を伝わせた。 知っている。知らないはずがない。 テレビの中で繰り広げられた大冒険には必ず彼らの姿があった。何度も何度も、数え切れないくらい助けられた。 「すまない、少し遅れた」 そう言って隣に並ぶ彼の横顔はいつもよりも頼もしくて。まるでもう二人傍にいるような────そんな気がした。 「おせぇよ、相棒」 だから安心して笑えた。 一人じゃないということはこんなにも安心出来る事なんだと実感出来て、力の入らなかった身体が勇気づけられる。 「それがペルソナの真の力か」 ジオダインの電撃から立ち直るクラウドが感情の籠らない声を漏らす。オーブの影響か、もはや並大抵の電撃は受け付けない肉体を持ち始めていた。 「もう友情ごっこを見せられるのは飽きた。今度こそ俺が破壊してやる」 ゾッとするほど冷たい殺気が膨れ上がる。 しかし陽介と悠は怯まない。それどころか二人は足並みを揃えて一歩分踏み出す。 「させねぇよ」 「ああ、させない」 クラウドの瞳は何を見るのか。 勇む二人に付き添うように金髪の男と黒髪の少女が並んでいる。幻だと分かっているのに何度目を凝らしてもそれは消えない。 自分の血塗れた手ではもう掴む事は出来ないそんな光景が────ひどく妬ましかった。 「「────ペルソナァッ!!」」 一斉に顕現する二体のペルソナ。スサノオとロクテンマオウ。 巻き起こる暴風に気を取られれば即座にロクテンマオウの巨体がクラウドに肉薄する。故にそれをさせんと稲妻を纏う虹の鋒を地面に突き刺した。 「──ジゴスパーク」 死刑宣告と共に辺りに迸る紫電の大蛇。 地を這うように迫るそれは陽介が喰らえばタダでは済まない。故に雷属性に完全耐性を持つロクテンマオウが陽介を庇い、その悉くを無効化する。 「いくぜ──ペルソナァ!!」 ならばペルソナごと斬り伏せる、と振るう刃はロクテンマオウの巨体によって隠されていたスサノオのソニックパンチによって逸らされる。隙を補うようにオーブの力を解放するがそれを意に介さずロクテンマオウの拳がクラウドの身体を打ち抜いた。 「まだだ、デッドエンド!!」 決定打にはならないと踏み赤熱した拳が振り抜かれる。威力こそ立派だが大振りなそれは冷静な飛翔に躱される。 しかしそれは布石──いつの間にか背後に回っていたスサノオの存在に気がついた頃にはもう遅い。 「おせぇ! ペルソナッ!!」 「ぐ……!!」 スサノオの両手から放たれる怒涛の烈風が空を裂く。咄嗟に横へ飛んだものの右翼の一部が巻き込まれ飛翔能力が失われる。 落下しながらも体勢を整えクライムハザードの要領で大地に向かい凄まじい勢いで剣を振り下ろす。遅れて生じた衝撃波が悠の身体を吹き飛ばした。 「悠!!」 クラウドの着地を許してしまった事実は容易に覆せない。地面を抉りながら振り上げられた最速の斬撃、破晄撃が悠の身体を切り裂かんと迫る。 「くっ……!」 避けられない。そう判断した悠はせめて受けるダメージを減らそうと防御の姿勢を取る。が、それはすぐに無駄となった。 己を庇うスサノオの身体によって。 「なに……?」 「へへ、思い付きだったけど……上手くいったみてぇだな」 スサノオの身体には傷一つ見当たらない。 彼の言う思い付きの内容は極めてシンプル。破晄撃が風属性であればスサノオの耐性で無効化出来る、と。そしてその予想は的中した。 「助かった、陽介」 「お互い様だ。さぁ、仕掛けるぜ!」 ──なんなんだ、こいつらは。 互いの弱点を補い合い、どちらかが隙を生んでもどちらかがそれを潰す。まるで思考を共有しているかのような迅速にして的確な判断力は凡そ年相応とは言えない。 ならば何が彼らをそうしているのか。それは信頼というありふれた言葉に他ならない。 仲間を自らの手で殺した自分への当てつけか。 そんな歪な思考が浮かんでしまうほどにはクラウドも疲弊していた。魔物となった肉体は元のクラウドを凌駕する体力を兼ね備えているが、無尽蔵ではない。 単純な消耗戦ではクラウドに分があるだろう。けれどそんな不確定要素の多い戦い方は些細な物事で敗北を招きかねない。 ──故に、クラウドは時を待つ。 「アマテラスッ!!」 マハタルカジャとマハスクカジャにより極限にまで研ぎ澄まされた二人の斬撃がクラウドの剣戟とかち合い、相殺を重ねてゆく。 それでも殺し切れない余波により生じた傷は即座にメディアラハンで治療。距離を取ってシルバースパークや破晄撃を放とうものならどちらかがそれを防ぐ。 飛行能力があれば攻撃のバリエーションを増やし拮抗を崩す事が出来るかもしれないが片翼の再生にはまだ時間が必要だ。 ならばそれがクラウドの待っていることなのか──否。自然治癒で回復する頃には決着などとうに付いていよう。 対する陽介と悠には手札が溢れている。初見で対処しきれない攻撃が来たのならばそれは確実な隙となるだろう。互角のように見える戦いは悠の覚醒によりその実クラウドが押されている。 「──はぁッ!」 「ロクテンマオウッ!」 「スサノオッ!」 クラウドの電撃を纏った二連撃──はやぶさ斬りをロクテンマオウのキルラッシュで迎え撃つ。三連撃を繰り出す赤い装甲に覆われた拳に微かにヒビが入るが相殺に成功する。 ロクテンマオウに気を取られた瞬間を縫って肉薄したスサノオのチャクラムがクラウドの体に裂傷を刻む。咲く血飛沫に反して手応えが薄い。 ほぼ反射的に行ったバックステップの恩恵だ。培われた戦闘経験により鍛え上げられた反射神経の賜物と言える。事実彼が多人数相手に戦えているのは魔物の基礎能力よりも反射神経や判断力による要因が大きい。 だからこそ長期戦で失われていくそれらが切れる前に決着をつけなければならない。 「────限界を越える」 そして、時は来た。 リミットブレイク状態に加えてオーブの力が極限まで肉体と融合した状態。名付けるのであればそれはスーパーリミットブレイク。 恐らくはこの状態になれるのは今この瞬間が最後だ。次にリミットブレイクになるようなダメージを受けた時には己も技を放てるような状態ではないだろう。 「まずい──あいつ、またあれをやる気だ!!」 「止めるぞ、陽介ッ!!」 だからこそこれがクラウドの『最後の切りふだ』だ。 ティファを殺め、悠を瀕死に追い込んだ技。画竜点睛の竜巻とシルバースパークの電撃を併せ持った魔軍兵士の集大成。 それの発動を許してしまえば待っているのは逃れよう無い全滅のみ。 腰を深く捻り低く虹を構えるクラウド。数瞬の静寂の後、爆発に似た轟音と共に破壊の剣が振り抜かれる────! 「ブレイブ……ザッパァーーーーッ!!」 「イノセントタック……っ!!」 虹の進行を塞き止めるは悠と陽介の全身全霊の攻撃。 クラウドのそれが切り札ならば悠と陽介の技もまた切り札。己の持つ最大の物理攻撃を寸分の狂いもなく同時に解き放ち、終焉を遅らせる。 「うおおおおぉぉぉぉぉッ!!」 「っ……、ああああああああッ!!」 究極技の衝突は凄まじい衝撃波を撒き散らし、辺りの瓦礫や街路樹を吹き飛ばす。この破壊の連鎖ですら技の発動前であると聞けば誰もが戦慄を抱くだろう。 その隕石が如き威力を秘める剣を一身に受け止めるスサノオとロクテンマオウの両腕は今にも押し潰されそうで。感覚を共有する悠と陽介もその激痛と重圧に悲痛なまでの叫びを上げた。 痛い、重い、辛い、苦しい──! 今にも腕がはち切れそうだ。過度に張り詰められた血管がぶちぶちと切れてゆくような錯覚を覚え、腕だけではなく両足もガクガクとと笑い始める。 立っているだけでも、呼吸をするだけでもこんなに辛いなんて初めてだ。けれど今ここで膝を折ってしまえばこれまでの努力が無に帰す。 「ぐ、ッ……おおおおおおおおおおォォォォッ!!」 「な、めんなあああああああァーーーーッ!!」 退かない。 一歩も退いてなるものか。 技の衝突は拮抗している。拮抗出来ているのだ。あの絶対的な力を持ったクラウドと互角にまでもっていけている。 あと一つ、あと一つ足りない。 これを打ち破るにはあと一つ必要だ。 どんな些細な事でもいい。力を貸してくれ。 奇跡よ、舞い降りろ──! 「────ペルソナッ!!」 それは決して奇跡ではない。 神が、因果が、運命が──彼らの声に傾いている! まるで最初からそう描かれていたかのように。夢見る少年少女が抱いた儚くも綺麗な憧憬のように。 彼らが望んだ"力"はこの場に導かれた──! 「──っ!?」 吹き荒ぶ氷の風。 死角から放たれた魔法は瞬時にクラウドの両足を凍てつかせる。予期せぬ襲撃に気を取られたほんの一瞬。その一瞬が長い均衡を打ち崩した。 「ぐ、ぅ……っ!?」 スサノオとロクテンマオウの体が押し進む。ギリキリと鳴り渡る虹の刃はついに弾かれ、凄まじい反動がクラウドの体ごと大きく吹き飛ばす。 数度地面にバウンドし、片手で地面を押さえブレーキを踏んだクラウドは新たなる襲撃者を睨んだ。 「本当はさ、迷ってたんだ。いくら助けて欲しいってお願いされたって、死にたくなんてなかったから。こんな暴れ回ってる化け物相手に勝つなんて馬鹿じゃないのって、そう思ってたから」 視線は瓦礫の山のその頂きに集う。 片足を山頂に乗せて逆行を浴びる姿からは勇猛ささえ感じられて。気弱な口上とは裏腹な豪胆さを見せ付ける。 「けどさ」 人影が少しだけ首を傾げる。 覆われていた太陽が顔を出し思わず目を細める。と、晴れた視界に映し出された顔立ちは悠と陽介の心を打ち震わせる。 「──里中!!」 「千枝っ!」 繰り返そう。 それは決して奇跡ではない。 今ここに"全ての"ペルソナ使いが集うのは必然なのだ──! 「二人を見てたら、そういう馬鹿になってみたくなっちゃった」 第四ラウンド────開始。 ■
https://w.atwiki.jp/vv11/pages/152.html
【種別】 調査依頼・事件 鳴海探偵事務所 【依頼書】 ウインドスケール社・支店ビル連続破壊事件 【登場話】 第1話、第2話 依頼内容 依頼者 調査対象・および関連する項目 調査報告書関係者・関係(*1) 翔太郎がつかんだ情報 フィリップが地球の本棚で検索したキーワード ガイアメモリ事件 【関連するページ】 調査報告書 【関連するページ】 依頼内容 失踪した恋人の捜索 依頼者 津村真里奈 (翔太郎の幼馴染) 調査対象・および関連する項目 失踪してしまった恋人の戸川陽介の捜索 戸川が勤務していたウインドスケール社。 調査報告書 関係者・関係(*2) 鳴海探偵事務所 相棒左翔太郎 (フィリップの相棒 2人で1人の仮面ライダー) フィリップ (翔太郎の相棒 2人で1人の仮面ライダー) 鳴海探偵事務所 大家鳴海亜樹子 (鳴海探偵事務所の権利者で前・所長 鳴海荘吉の娘) 恋人戸川陽介 (津村真里奈の恋人 失踪) 津村真里奈 (戸川陽介の恋人 幼馴染の翔太郎を頼って失踪した戸川の捜索願いを出す 今回の事件の依頼人) 園咲家園咲琉兵衛 (冴子、若菜の父 ミュージアムの創始者) 園咲冴子 (園咲琉兵衛の娘 長女) 園咲若菜 (園咲琉兵衛の娘 次女) ミック (園咲家で飼われているペットの猫) 風都署刃野幹夫 (風都署の刑事) 真倉俊 (風都署の刑事 刃野の後輩) 翔太郎がつかんだ情報 サイレンの鳴る音で事件現場に駆けつけた翔太郎はこのところ風都で頻発しているビル連続破壊事件に出くわす。偶然なのか破壊されてしまったビルには、失踪している戸川が以前勤務していたウインドスケール社の支店が入っていた。風都署の刃野からこれまでのビル連続破壊事件の捜査資料の写真を入手する。 入手した資料からドーパントを特定しようとしていた翔太郎の前にドーパントが現れる。高熱を発しビルの基礎を溶かす熱量を持つ事からマグマである事が判明する。 フィリップの検索で次に襲撃を受けるウインドスケールの支店が判明する。現れた戸川がマグマ・ドーパントに変身するが仮面ライダーWに変身し、メモリブレイクでマグマメモリを破壊することに成功。だがマグマとは別のドーパントが戸川をさらっていってしまう。その後戸川が死体になって発見される。 フィリップが地球の本棚で検索したキーワード マグマ (マグマメモリ) (翔太郎の目の前に突然現れたドーパントがマグマの記憶を持つメモリを使用していたためマグマの全ての項目を検索) 戸川陽介 (捜索対象者の戸川が以前、リストラされる以前に勤務していた会社の支店がドーパントの襲撃を受けていた事と関連しているのではないのか?という探偵の勘から加えられたキーワード) ウインドスケール (戸川が勤務していた会社の名前) WS-09K-097T (風都署の刃野幹夫からもらった捜査資料の写真にあった服のタグに書かれていた商品の品番) 検索で絞り込まれた内容は、タグの商品番号の洋服は限定品で取り扱いのある支店が限られておりマグマ・ドーパントが襲撃した店舗で襲われていない場所があり、その店は「ウインドスケール 風谷支店」である事が判明する。 鳴海亜樹子 (大阪から鳴海探偵事務所へ突然やってきた前所長の鳴海荘吉の娘。彼女の全てを検索し興味もわかなかった。) たこ焼き (興味のわかなくなるほど鳴海亜樹子を検索してしまったフィリップが大阪とかいう町へ帰るようにと言うのだが、大阪を知らないのという亜樹子からでたたこ焼きというキーワードに興味を抱いてしまい検索作業がたこ焼きに脱線する) () () () () ガイアメモリ事件 この事件で使用されたガイアメモリ・ドーパント・使用者マグマメモリ マグマ・ドーパント 戸川陽介 ティーレックスメモリ ティーレックス・ドーパント 津村真里奈 物語での核となっているガイアメモリの謎風都で頻発しているガイアメモリを所持する者が怪物に化けおこしている事件は園咲家の人間がかかわっている。 これらの事件で使用されているガイアメモリを流通させているセールスマンの中で過去の販売実績の中でトップセールス記録し注目されている人物がいた。 【関連するページ】 ウインドスケール社 左翔太郎 (幼少期) 津村真里奈 津村真里奈 (幼少期) 第1話 第1話、第2話登場人物 第2話 調査依頼・事件 鳴海亜樹子 調査報告書 依頼者の津村真里奈は、鳴海探偵事務所の私立探偵、左翔太郎と同じ風都の出身で幼馴染。彼女から一週間行方不明になっている恋人の戸川陽介を探してほしいと依頼を受ける。 戸川陽介は最近、勤務していたアパレルメーカーのウインドスケール社をリストラされており、これが失踪の原因ではないかとされている。 調査中に戸川の勤務していたウインドスケールの支店が入っていたビルが倒壊する事件が発生。ビルの基盤である支柱が高熱で溶かされ破壊されたと風都署の刑事、刃野幹夫から情報を提供された。いつものごとくドーパントの仕業ではないかと聞かされ、人探しをしていたのに自分の調査対象の前にはガイアメモリ事件が関係していた事に落胆する。が、自分達の出番が来たと張り切る。(*3) 刃野から提供された資料を元にフィリップの地球の本棚からドーパントに関する検索をする途中にビル破壊事件の当事者のドーパントと偶然遭遇する。体から放つ高熱で足元のコンクリートが溶けている事からガイアメモリはマグマを使用している事でマグマ・ドーパントである事が判明する。熱攻撃を翔太郎と亜樹子に放ち逃走する。 資料を基にフィリップは地球の本棚に入り検索を開始メモリ→マグマ→戸川陽介→ウインドスケール→WS-09K-097Tこれらのキーワードを追加して対象を絞りこみ検索した結果、資料の写真に写されていた、商品の服のタグからウインドスケール社で限定販売している服の番号である事が判明。限定商品のため扱いのある店舗は限られており、これまでマグマ・ドーパントに襲われた支店の中でまだ未襲撃の店舗「ウインドスケール 風花支店」が浮上する。 支店に急行した翔太郎は、襲撃前の戸川陽介と遭遇。マグマメモリで変身した戸川と戦いメモリブレイクで勝利した。体内からメモリが排出され変身していた戸川を警察へ連れて行こうとした矢先に別のドーパントが戸川を連れ去ってしまう。 ラジオのニュースで戸川が遺体となって発見された。口封じのため連れ去った仲間のドーパントに殺害されてしまった。 【関連するページ】 ウインドスケール社 左翔太郎 (幼少期) 津村真里奈 津村真里奈 (幼少期) 第1話 第1話、第2話登場人物 第2話 調査依頼・事件 鳴海亜樹子
https://w.atwiki.jp/saikyouwoman/pages/189.html
【作品名】ペルソナ4 キリノアムネジア 【ジャンル】ライトノベル 【名前】アムネジア 【属性】小西早紀の願望から生まれたシャドウ 【大きさ】防御欄の鎖を自在に操れる。腕力も 3、4mほどの岩でできた怪物+男子高校生がぶら下がっても持ち上げれる程度。 【攻撃力】女子高生並み 【防御力】基本的には女子高生並み。しかしシャドウなので生命力は普通の人間より遥かに高い。 鎖を何も無い空間から無数に出現させることが出来、これを操って防御できる。発現、操作共に思考発動。 鎖の強度は3、4mほどの岩でできた怪物+男子高校生がぶら下がっても大丈夫なほど。 空間消滅、侵食効果のある攻撃をこれでガードした。 【素早さ】陽介が10mくらいの距離から避けられない攻撃を陽介に直撃する寸前に3、4mの距離から割り込んでガードできる。 移動速度は年齢相応か。 【特殊能力】 <忘却> 相手の記憶を操り、物事を忘却させる。思考発動 有効対象は人間、人外、空間、時間、世界。 人間や人外に行使した場合、記憶を消去するだけに留まるが、(同時に憎しみ、怒り、嫉妬、殺意等の感情も忘れさせる) 時間、空間、世界に対して行使した場合、世界から対象の記録を抹消し「最初から居なかった」事にできる。 つまり存在抹消能力を使う事と同義。 効果は別の世界まで及んだ。 【長所】非戦闘員なのに作中でぶっちぎりのチート能力 【短所】攻撃力 【戦法】初手<忘却>による記憶操作。それが効かないなら存在抹消に切り替える。 【参考】 【名前】花村 陽介 【素早さ】爆風に等しい速さの風と同じスピードで移動し、そのまま相手に攻撃したりできる反応速度と戦闘速度。 vol.2参戦 693 :格無しさん:2009/06/20(土) 15 31 19 アムネジア考察 爆風(超音速程度)と同じ速度で戦闘できる陽介が10mから避けれない攻撃が 陽介に直撃する寸前に3、4mの距離から割り込んでガードできる反応、戦闘速度。 =マッハ30~40の反応と戦闘速度。 ○~母胎 <忘却>勝ち ×ララァ・スン 相手のが速いか、メガ粒子砲負け ×美里葵 速すぎ無理 これ以上は無理か ララァ・スン>アムネジア>母胎 704 :格無しさん:2009/06/20(土) 21 24 22 どこかで時速500kmが限界と聞いたことがある。 アムネジアの考察ちょっと訂正 ○ララァ・スン <忘却>勝ち
https://w.atwiki.jp/jleague_dream11/pages/48.html
選手名 ポイント 守備位置 初期値 MAX値 売値 備考 OF DF TEC OF DF TEC 数値合計 永田 充 17 DF 109 432 273 327(363) 1296(1434) 820(908) 2443(2705) 3400 S2 柏木 陽介 16 MF 232 258 309 698(773) 774(857) 928(1028) 2400(2658) 3200 柏木 陽介 15 MF 204 237 295 613 712 885 2210 3000 S2
https://w.atwiki.jp/vv11/pages/63.html
【種別】 第1話、第2話登場人物 (ゲスト出演俳優) 【名前】 YOH 【よみがな】 よう 【役名】 戸川陽介 マグマ・ドーパントの声 【登場話】 第1話、第2話 【主な出演作品】 ミュージカル テニスの王子様 (橘桔平役) 【関連サイト】(外部リンク) 公式プロフィール GIG MANAGEMENT JAPAN YOH 公式ブログ YOH オフィシャルブログ(YOH's Rockin' Area) 【関連するページ】 マグマ・ドーパント 戸川陽介 第1話 第1話、第2話登場人物 第2話