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クラウド:暗闇の雲 キャラクター間の相性 クラウド△ △暗闇の雲 クラウド側視点 対地 地上回避狩りブレイバーは潜地式で逆に狩られる。 空対空 触手とのリーチの差が厄介。リーチの差を埋めるのはガードとブレイバーの差し込み。ブレイバーは高低差がある状態で触手2段(踊り狂え)とかち合うとブレイバーの2段目が当たりやすい。触手が見えたら反射でブレイバ入れるくらいの気持ちでおk。 波動球には手が出せない。放置安定。 零式にブレイバーは位置取りとタイミングががシビアだが一応入る。 EX戦 EXになると相手の技にかち合えば勝てる 雲は弾きHPが確定しないので強気に攻められる。 動画 参考動画 対戦動画 暗闇の雲側視点 空対空 低空でVer5された場合は最後の振り下ろしからEX抜けで零確定。唯一狙える弾きHPなので要練習。 相手の動きを制限する意味でも波動球が活躍する。相手の攻撃にかち合えばこっちの物。 低空でVer.5された後はブレイクチャンス。 総括 EX戦・非EX戦で攻守が変わり、HP性能高いクラウド(雲に比べて当てやすいと言う意味)とブレイブ性能が高い雲と言う組み合わせは結構いい勝負になる組み合わせだと思う。 評価投稿用フォーム 評価方法についてを参照し、それに添って投稿してください。 名前 コメント すべてのコメントを見る
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トップ|基礎知識|合体|訓練所|バトルネット|攻略|マップ|デビル|魔法・技|特殊能力|アイテム|その他 時のはざま 光の書 闇のはざま 光のはざま 闇の書 闇のはざま 光のはざま 光のはざま マップ|宝|施設|出現デビル マップ フィールド #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (BetweenLight3_dark.png) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (BetweenLight2_dark.png) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (BetweenLight1_dark.png) 上へ 宝 No. 場所 名称 1 1F 時のはざまマップ 上へ 施設 なし 上へ 出現デビル 出現率 隊伍 デビル デビル デビル デビル デビル ドロップアイテム ドロップアイテム 20% 2体(常時) オセロット ユルング 20% 3体(常時) ウロボロス ユルング スカアハ 20% 3体(常時) オセロット スカアハ オセロット 20% 3体(常時) ユルング オセロット ウロボロス 20% 2体(常時) スカアハ スカアハ 上へ
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光と闇の竜 パック:おジャマ・ストライク(P)・チェッカーフラッグ(P) 47297616 効果モンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2400 このカードは特殊召喚できない。このカードの属性は「闇」としても扱う。 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にする。 この効果でカードの発動を無効にする度に、このカードの攻撃力と守備力は500ポイントダウンする。 このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。 自分フィールド上のカードを全て破壊する。選択したモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。 回数制限や例外はあるものの、1枚で効果・魔法・罠を全て封じ込めることの出来る最上級モンスター。 展開力に優れたD-HEROなどと相性が良い。 ちなみに、デステニーライダーなどでよく言われる「ライダー」とはこのカードのことである。(読みの「ライ」トアンド「ダー」クネスドラゴンから) 詳しくは 遊戯王カードwiki を参照。 カードジャンル 魔法・罠を破壊 モンスターを破壊 効果を無効化 属性関連 墓地回収 攻守アップダウン 特殊召喚
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ボマー(DS):暗闇の連合軍(禁止デッキ) 攻略 合計40枚+15枚 上級03枚 ダーク・クリエイター・AI×3 下級19枚 メカ・ハンター×3 A・O・J サイクルリーダー A・ジェネクス・クラッシャー×2 A・ジェネクス・ドゥルダーク×3 A・ジェネクス・バードマン×3 スフィア・ボム 球体時限爆弾×2 トラップ・リアクター・RR×2 ブラック・ボンバー(D) ×3 魔法09枚 サイクロン×2 死者蘇生 ハリケーン ブラック・ホール 機甲部隊の最前線×2 闇の誘惑 リミッター解除 罠09枚 激流葬 次元幽閉×2 聖なるバリア ーミラーフォースー 奈落の落とし穴×2 破壊輪×2 (禁止) リビングデッドの呼び声 エクストラ15枚 ダーク・ダイブ・ボンバー×3 (禁止) ブラック・ローズ・ドラゴン×3 インヴェルズ・ローチ×2 グレンザウルス 虚空海竜リヴァイエール×2 潜航母艦エアロ・シャーク No.34 電算機獣テラ・バイト No.17 リバイス・ドラゴン×2
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暗闇の道化師 バニラキャラクターカード HP2 AP2 DP2 コストなし 種族 魔法使い 暗闇に潜んだ道化師。 急に飛び出しては誰かを惑わすという。 出典 オリジナル
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光と闇の竜 パック:おジャマ・ストライク(P)・チェッカーフラッグ(P) 47297616 効果モンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2400 このカードは特殊召喚できない。このカードの属性は「闇」としても扱う。 このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、効果モンスターの効果・魔法・罠カードの発動を無効にする。 この効果でカードの発動を無効にする度に、このカードの攻撃力と守備力は500ポイントダウンする。 このカードが破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地に存在するモンスター1体を選択して発動する。 自分フィールド上のカードを全て破壊する。選択したモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。 回数制限や例外はあるものの、1枚で効果・魔法・罠を全て封じ込めることの出来る最上級モンスター。 展開力に優れたD-HEROなどと相性が良い。 ちなみに、デステニーライダーなどでよく言われる「ライダー」とはこのカードのことである。(読みの「ライ」トアンド「ダー」クネスドラゴンから) 詳しくは 遊戯王カードwiki を参照。 カードジャンル 魔法・罠を破壊 モンスターを破壊 効果を無効化 属性関連 墓地回収 攻守アップダウン 特殊召喚
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水の上級悪魔 種族:悪魔族 登場作品:幻燐の姫将軍Ⅰ、戦女神Ⅱ、幻燐の姫将軍Ⅱ、戦女神ZERO、創刻のアテリアル、神のラプソディ、 天結いラビリンスマイスター 解説 水の力を宿した上級悪魔。 雑感・考察 名前
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風の上級悪魔 種族:悪魔族 登場作品:幻燐の姫将軍Ⅰ、戦女神Ⅱ、幻燐の姫将軍Ⅱ、峰深き瀬にたゆたう唄、戦女神ZERO、 創刻のアテリアル、神のラプソディ、天結いラビリンスマイスター 解説 風の力を宿した上級悪魔。 雑感・考察 名前
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中身一覧 公式紹介ページ>幽闇の宝箱 提供割合 ムーナアックス:7% 墓場の首飾り:12% グリーンエンヴィピアス:12% アイボールスクデット:12% ゴーストシーツ:13% トリックウィッチステッキ:14% ハロウィンフェルト:30% 入手場所 ハロウィンイベント:部屋(ランダム) ドロップモンスター コボルトポリス 開錠価格:1,000s ムーナアックス 武器種 アックス 特殊 アックス型 攻撃力 12 魔力 - 属性 光20%闇80% 攻撃速度 7 備考 - 攻撃範囲 35 状態異常 恐怖20% 称号 ? クリティカル 光・闇6% 売買 可 墓場の首飾り 種類 マジックアイテム 魔力 ゾイサイト1サファイア1トルマリン1 耐性 闇15%水15%雷15% 称号 ? 備考 - 売買 不可 墓場の二連首飾り 耐性 闇25%水25%雷25% 魔力 ゾイサイト2サファイア2トルマリン2 備考 - 称号 ? 合成材料 墓場の首飾り×2 墓場の三連首飾り 耐性 闇50%水50%雷50% 魔力 ゾイサイト4サファイア4トルマリン4 備考 - 称号 ? 合成材料 墓場の二連首飾り×2 ハイ以降変化のない部分は記載なし グリーンエンヴィピアス 種類 マジックアイテム 魔力 ゾイサイト1エメラルド1 耐性 自然25%恐怖50% 称号 ? 備考 - 売買 不可 ハイグリーンエンヴィピアス 耐性 自然50%恐怖75% 魔力 ゾイサイト2エメラルド2 備考 - 称号 ? 合成材料 グリーンエンヴィピアス×2 ゾアグリーンエンヴィピアス 耐性 自然75%恐怖100% 魔力 ゾイサイト4エメラルド4 備考 - 称号 ? 合成材料 ハイグリーンエンヴィピアス×2 ハイ以降変化のない部分は記載なし アイボールスクデット 種類 盾(スクデット) 魔力 ゾイサイト1サファイア1 ガード可能属性 闇攻撃水攻撃 状態異常 石化眠り 称号 ? ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 売買 不可 備考 - エフェクト 魔力をこめると沢山の目から涙があふれる ハイアイボールスクデット 魔力 ゾイサイト2サファイア2 称号 ? ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 備考 - 合成材料 アイボールスクデット×2 ゾアアイボールスクデット 魔力 ゾイサイト4サファイア4 称号 ? ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 備考 - 合成材料 ハイアイボールスクデット×2 ハイ以降変化のない部分は記載なし ゴーストシーツ 種類 上着 称号 ? 備考 - 売買 不可 反映部位 身体全体 エフェクト ? ハイゴーストシーツ 備考 - 称号 ? エフェクト ? 合成材料 ゴーストシーツ×2 ゾアゴーストシーツ 備考 - 称号 ? エフェクト ? 合成材料 ハイゴーストシーツ×2 トリックウィッチステッキ 武器種 杖 特殊 魔法 攻撃力 4 魔力 ゾイサイト1エメラルド1 属性魔法属性 -? 攻撃速度 13 備考 - 攻撃範囲 40 状態異常 毒1%恐怖1% 称号 ? ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 売買 不可 クリティカル - エフェクト 魔力を込めるとトリックウィッチを呼び出すことができる ハイトリックウィッチステッキ 攻撃力 5 魔力 ゾイサイト2エメラルド2 状態異常 毒2%恐怖2% 称号 ? ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 備考 - 合成材料 トリックウィッチステッキ×2 ゾアトリックウィッチステッキ 攻撃力 6 魔力 ゾイサイト4エメラルド4 状態異常 毒3%恐怖3% 称号 ? ダメージ状態異常時間 ?(?秒) 備考 - 合成材料 ハイトリックウィッチステッキ×2 ハイ以降変化のない部分は記載なし ハロウィンフェルト 種類 アイテム 売買 不可 備考 家具の材料になる 家具 幽闇(ゆうあん)の宝箱(大)・(小) 材料 盗賊の鍵×1、幽闇の宝箱×1 サイズ(大) W?×D?×H? サイズ(小) W?×D?×H? アーティ・ファクトのぬいぐるみ 材料 ハロウィンフェルト×2服の切れ端×3、アーティ石×3 サイズ W?×D?×H? ブラックウィドウのぬいぐるみ 材料 ハロウィンフェルト×1カボチャ×2、クモの糸×2 サイズ W?×D?×H? ワーウルフゾンビのぬいぐるみ 材料 ハロウィンフェルト×1包帯×2、腐った肉×2 サイズ W?×D?×H? トリックウィッチのぬいぐるみ 材料 ハロウィンフェルト×1魔法の糸×2、キャンディー×2 サイズ W?×D?×H? ゴーストのぬいぐるみ 材料 ハロウィンフェルト×1おばけ玉×2、やばいカボチャ×2 サイズ W?×D?×H? ブラックリンクスのぬいぐるみ 材料 ハロウィンフェルト×1黒い尻尾×2、猫の足音×2 サイズ W?×D?×H? ブラックリンクスのぬいぐるみ 材料 ハロウィンフェルト×1黒い尻尾×2、猫の足音×2 サイズ W?×D?×H? アングリーパンプキンのぬいぐるみ 材料 ハロウィンフェルト×2巨大カボチャの皮×4、やばいカボチャ×4 サイズ W?×D?×H? 参照家具カタログ 191
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闇の零 ―帝國歴1095年 工部たちが忙しく立ち回り、時折怒鳴り声も響いてくる。 そうでありながら、焦るな、ちゃんと見ろ、との声も飛ぶ。一度用廃になった機装甲を、使用可能に戻すには、結構な手間がかかる。雨ざらしに放置されていただけにしろ。 甲をはずし、錆を確かめ、収縮帯と継ぎ手をすべて外し、手入れをして再び納める。手入れならそこまでだが、操縦槽や魔力系統も調べられる。 ルキアニスとマルクスにとっては懐かしい機体でもある。 白の三、13連隊が編成されたときに装備された、剽騎兵用機装甲だ。ただルキアニスの元の機体は、トイトブルグで失われてしまった。今ある白の三は、シルディール連隊長が使っていたものだ。白の三は剽騎兵用の機装甲としては、初期の仕様のために、今の白の六とはずいぶん違っている。 今の白の六は、緑の六を基本に作られているが、白の三の時には、すべての剽騎兵機装甲が魔力増幅能を持てるようになっていた。増幅装置が取り付けられるという意味で、増幅装置をすべての機体が持っているわけではなかったけれど。それに、戦列戦を補えるように増甲が取り付けられるようになっていた。その分、白の三の方が重かった気がする。 そして、ルキアニスとマルクスの前に横たわっている二機は、そもそも他の白の三とも違っていた。試作機で、黒の二の仕様が取り入れられている、と。もちろん黒の二の仕様など取り入れたら、機数が揃えられないわけで、そのためほとんどの白の三は、青の三を基準としたものになっている。 その白の三を、今になって生き返らせようとしているのは、その白の三にしかできない任があるからだ。水中に没しても機能を保ち、操縦槽の乗り手の息を保つ、そんな仕掛の増装がある。アル・カディアでも使ったものだ。今すでに、工場に持ち込まれている。大きく膨らんだ形の二対は、機の両肩に取り付ける魔術装置だ。左右に大きく張り出した角を持つ兜甲は、胴体部への留め金をもっていて、角に縄をかけて機体全体を吊るせるようになっている。その他の甲材は、薄くて軽くて細身だ。水底を歩くとき、機体が沈み込まないように軽くなっている。アル・カディアでは連隊の先発として、海岸の確保に使った。今回は、ヴィルミヘ河を遡上して、その沿岸の上陸地点を確保する。 13連隊本隊はすでに先発している。ルキアニスとマルクスは、小隊長の任を解かれ、この白の三とともに追及することになっている。北方辺境都トゥール・レギスで連隊本隊に追いつく予定だ。今の白の三に何か故障が見つからない限りは。 オスミナ、その国の名を、ルキアニスは知らなかった。マルクスは当たり前のように知っていた。帝都の北へ向かって流れるヴィルミヘ河を、そのまま進むと、やがて北方辺境都トゥール・レギスへと至る。皇帝軍が十年の月日をかけてたどり着いた北方の本拠だ。そこからさらに河を北へ向けて進むと、オスミナという国に至るのだ、と。 「オスミナの北に棲む巌族は怖いらしいぞ。白熊の生き胆を食らうとか、な」 などとマルクスは言うのだが、たぶん嘘だ。ルキアニスが知らないと思ってそうやってからかう。だいたいその毛が透き通るように白い大きな熊なんてのがいるのかどうかすら怪しいとルキアニスは思っている。マルクスはにやにやしている。こういう時に、そういう冗談で人をからかうのはやめてほしいと思う。 事態は、にやにやだの白熊だの言ってるどころではないらしい。 そもそも非常呼集で呼び起こされたくらいだ。 あの夜から、休むことなく物事はすすんでいる。 あの時、就寝喇叭の鳴ったあとで、ルキアニスは自室で毛布をかぶって横になっていた。 うとうとしかけたところで、何か鳴ってると思い、慌てて起きたら非常呼集の喇叭だった。寝間着のまま扉を開けば、確かに喇叭が鳴っている。息が白い。冬はもう間近だ。当直騎士が非常呼集を呼びまわる。もっともそれが決まりだから起こしているだけで、当直が何か知っていることはない。 慌てて着替えて、念のためにもう一枚上着を重ねて、格納庫脇の中隊本部に駆けつけた。もちろんオゼロフ中隊長たちも状況を知らないままだった。規定通り機側待機だけが命じられた。機側待機は、即時出動があるかもしれないし、無いかもしれないときの命令だ。だから手入れもできない。ただの待機なら、交代で休めもするし仮眠もできるけれど、機側待機と命じられるとそれもできない。それが規定なのだ。そして連隊は即応準備ではなかったから、全員そろってもいない。ストエル中隊先任もいない。いてもルキアニスをからかってるだけだろうとは思うけれど。 ルキアニスの小隊も、騎士の教育派遣で欠員を出している。ただ予備の騎士がいるから、機体が余ることはない。それに小隊編成は、中隊配属の人員ほど固定的ではない。平時業務の割り振りから、小隊という枠はあるけれど、小隊長から小隊員、従士従卒に至るまでいつ入れ替えがあってもおかしくはない。変わらないのは、小隊従士長くらいだ。その小隊従士長も、何があったんでしょうか、とルキアニスに問うけれど答えようもない。知りたいのはルキアニスも同じで、むしろ何か噂を聞いていないのか、と問い返したいくらいだ。 「小隊長は集合!」 ようやくの命令で向かった会議室には、すでに騎兵たちが集まっていたが、あちらも何も知らないままだった。噂話一つなかった。ようやくそこで顔を合わせたマルクスも、肩をすくめて見せるだけだ。 「連隊長入室!」 声と共に扉が開かれる。皆が一斉に背をただし、かかとをあわせる。 大股に、シルディール連隊長が歩いてくる。珍しく、長く美しい黒髪を束ねていない。そして左の手に剣を下げている。戦地では当たり前だが、帝都の駐屯地ではおどろく。サキス副連や、連隊参謀たちもつづいてくる。 「傾注!」 「おはよう諸君」 シルディール連隊長は言う。たぶん連隊長は少しの冗談を込めて言っている。皆が声をそろえて、おはようございます、連隊長殿、と応じる。 「まず言っておく。連隊は皇帝陛下と最高指揮官陛下の秩序の中にあり、本職はそれを忠実に護るものである。以降、様々な無責任な噂を耳にするかもしれぬが、一切気に掛けることは無い」 そして連隊長は、常の通りに楽にしていいといった。けれど楽になどできない。どうみても訓練でもリハーサルでもない。シルディール連隊長は続ける。 「信頼できる高位の情報源より、騒擾の危険が知らされた。この危険がどの程度のものか、まだわからない。しかし危険が現実のものとなった時、極めて憂慮される状況になると考えられている。現在、我が連隊のみならず、複数の帝國軍部隊と、内務省部隊が、予備的な行動を開始している」 連隊長はわずかに間をおく。そして言った。 「13連隊はその本来の任務を果たすため、皇帝陛下をお守りするために、帝都近傍へ出撃する」 誰もが絶句し、会議室はただ静まり返るだけだった。シルディール連隊長だけがいつも通りだった。連隊長は言った。ただしこれはあくまで予備的な措置である。要を認められなければ、連隊の出動は予備的なものに留まり、命令を待って撤収する、と。命令は当然ながら、最高指揮官陛下を源とする正規の指揮系統より発令される、と。しかしながら、現状では何が起きるか予想がつけられない、とも言った。ゆえに市街戦、機甲戦、魔道戦に備えよ。そのすべての準備成せ、と。 「連隊は第三臨時編成態勢をとる。各中隊、各小隊の人事体制をとれ」 ルキアニスはちらりとマルクスを見た。マルクスと目があった。第三臨時態勢というのは、よくある組み換えの定例一つだ。この場合は、黒騎士小隊とルキアニスとマルクスが臨時編成第二軍旗小隊を編成し、建制の軍旗小隊を第一小隊として、臨時編成連隊本部中隊となって、連隊長に直卒される。シルディール連隊長がその判断で迅速に動くときに、稀に発令される。 「行軍序列通りに前衛大隊、後衛大隊を成せ。機甲騎兵の混成体制とする」 それもよくやる態勢だ。機装甲小隊と半個騎兵分隊が協調する。そして連隊長は静かに言う。 「現在のところ、騒擾の危険が伝えられているのみであり、帝國と帝國軍の秩序は保たれている。状況が流動的なため、連隊には、内務省部隊が同道する。したがって帝都臣民と会話をする必要はない。これを禁じる」 移動先も知らされた。帝都北側のXX帝の大門だ。昔は帝都門外のそこに部隊が集結し、皇帝陛下の激励を受けたという。内戦の時もあったと聞いた。ふと見ると、マルクスがひどく難しい顔をして腕を組みかけ、あわてて下すのが見えた。何か思い当たるらしい。最後に連隊長は言った。 「7、8連隊の行動可能な部隊も我が連隊と同様に行動を開始している。不測の事態が起きるとは限らないが、起きた時こそ、諸君の力が必要になる。成すべきことを成すことと同じように、為さざるべきことを為さぬこともまた必要になろう。常の通りの諸君に期待する。以上」 「解散!」 ルキアニスのまずするべきことは、マルクスとともに中隊からの臨時転出を中隊長に確認することだった。オゼロフ中隊長は、連隊長と一緒ならまあまず間違いはあるまいが、連隊長と一緒なだけに、どこまで行くかもわからん、慌てなくていいぞ、最後のつもりでいろ、と言ってくれた。マルクスと二人で、左胸を打つ敬礼をしたあと、連隊長の方へと向かう。 「本当にやばいのかもしれない」 ぼそりとマルクスがつぶやく。XX門には宮城からの秘密の抜け道があるという噂がある、と。 「なに?」 「13連隊が、皇帝陛下をお迎えに上がらねばならないのかもしれない」 さっきの話では、全然そんなことに触れてなかった。驚いて足を止めかけたルキアニスの背を、マルクスの掌が押す。 「憶測だからな。話すなよ」 「からかったの?」 「そんなわけないだろ」 連隊長のもとには、すでに軍旗小隊と黒騎士小隊が集まっていた。小走りにマルクスと向かい、そして到着を申告する。ルキアニスは黒騎士小隊の人らが苦手だった。特にグラム・エイクル黒騎士が。だからマルクスを挟んで、少し離れたところに立つ。 「よろしい」 連隊長はすぐに言った。 「不測の事態がありえる。騎士は常時帯剣。臨編本部中隊は、これより連隊長とともにXX帝大門前広場に急行する」 そしてシルディール連隊長は、少しの笑みを浮かべた。 「あくまでこれは予備的な行動である。宮城には黒の龍神守りがある。万に一つも皇帝陛下の御身が脅かされることは無い」 ルキアニスはちらりとマルクスを見た。マルクスは器用に目だけそっぽ向いていた。黒の龍神は、機神アウラルム・ドラクデアから直にかたどられたという。それも東方の職人が贅を尽くして拵えたもので、機神と呼ぶにふさわしい力を持つのだ、とルキアニスは聞いていた。そして内戦の終わった今、彼らの主な任は、宮城で皇帝陛下をお守りすることだ、とも。 「連隊長殿、伝令です」 呼びかけに振り向くと、一人の従士が肩で息をしながら踵を合わせ、左胸をこぶしで打つ敬礼をしたところだった。知らない顔だ。それに騎兵でもない。歩兵だ。別の連隊からの者だ。 「7連よりの伝令であります。7連隊長殿より、第13連隊シリヤスクス・シルディール連隊長殿への通信であります」 「聞こう」 「通信文であります」 従士は書類嚢から封筒を取り出す。連隊長は刀子で封を切った。それを開いて読み始めた時のシルディール連隊長の顔は、ルキアニスが見たことがないほどだった。眉を上げた驚きの顔自体がそうであるし、それほど顔色の豊かな人だとは思ってもいなかった。 そして連隊長は額に手をあてた。考え込んでいるのではない、笑っていた。低く、小さく、聞こえぬように。こういう時、ルキアニスはどうすればいいのだろう。もちろんどうすることもできない。やがてシルディール連隊長はルキアニスの目に気づき、笑みを口元に残したまま、近くの参謀と副連隊長へ向き直る。 「7連隊長ケイロニウス・アキレイウス連隊長は、今晩、御母堂とお会いするために不在であると、たった今、連絡が入った。7連隊は出動準備中である」 それから伝令へと振り向く。 「13連隊長より、7連隊指揮官へ。13連隊も出動準備中。13連隊長はこれより先行してXX帝大門へと向かう。今後も部隊間の連絡を密にされたし。以上」 伝令が復唱する。その間に、ルキアニスはそっとマルクスをつついた。 「ねえ、7連隊長って・・・・・・」 「アドニス殿下に決まってるだろ」 「御母堂って母上様のことだよね」 「・・・・・・」 マルクスは片方の眉を上げて見せる。そのしぐさが、そんなことを聞くほど馬鹿なのか、という意味なのはルキアニスにもわかった。アドニス殿下の母上様といえば、聞く必要も、もちろんなかった。リランディア陛下だ。 「副連隊長。連隊長は先発する。内務省部隊との連絡、よろしくたのむ」 シルディール連隊長は言う。サキス副連隊長はすぐに応じる。了解です。お気をつけて、と。 それが、始まりの長い長い夜の、その始まりだった。 お恥ずかしい話だが、SSSS.グリッドマンに┣″はまりしてしまい、一日中OPを口ずさんでるわ、夜ごと街を徘徊してグリッドマングッズはまだかとさ迷うとか、番組開始時アイテムのアクリルキャラキーホルダーのでかいの、それもお望みのアンチ君のを手に入れて逆に俺はこれをどうすればいいんだと途方に暮れていたりする。 ともあれ、これは訓練でもリハーサルで・・・・・・、いやそっちではなくて、久々にドン突きで出てきた話である。 本当は、北方戦で、ガイユス殿下とマル子が冬営陣地の機神部隊の区画をめぐってぐだぐだと言い合う話を書いていたんだが、それが妙なところで詰まってしまい、しかしそれとは別に、ヴェルキン、アレシア、シル子、ルキマルの5人が、オスミナ国境にいたらしいと気づいた。 気づいた所以は、アムリウスがヴェルキンといつ会ったか、に気づいたからで、 ガイユス殿下は、クルル=カリルが引っ張り出してくれた。 だから、やはりあれを書かなければならなかったし、アレを書く以上、どんなにアレでもあの展開しかなかった。 たとえ失敗作でも与えた命には、きっと何かを成せる。それはその命が終わるときには、何かを倒すに値するほどになるといい。 そう思っている。 だから時期と、時系列を転移しながら、また時系列を多分、一部無視しながら、すこしこの辺を掘らせてもらおうと思う。 それにしてもさすがに10年は長く、あの日のアレってなんだっけ、スレッドで何を語ってたっけ、このままでは約束まで消えてしまう、と思ったのは本当。 ただ目を覚ましているかどうかは相変わらずわからない。むしろ悪性の覚醒性昏睡がさらに悪化したんじゃないかと思わなくもない。 ただ今生きてる僕の今の一瞬一瞬は、何かの練習でも準備でもない。 そう、だからこそ、失敗作に救われることがあってもいいんだ。 うん。鈴村のアンチ君、最高によかったんだよ。真綾はいい、鈴村を出せ!って思うほど腐るとは思ってもみなかったよ、俺自身w アンチ君が可愛すぎて生きるのがつらい。 彼が自分の感情さえそのあることにろくに気づいていない、重症で救われないサバイバーだからなのだ、と僕の中にすでに結論めいたものがある。 いいのか、商業であんなことやってて。茜はなぜあそこまで罰されねばならなかったんだ?架空の世界で、彼女が友人として愛でていた立花は、それ自身茜のミラーだったんじゃないのか、とか、いまでもずぶずぶとグリッドマン沼に沈んでいる。 僕はエバサバイバーじゃないんだけどなw