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このページはアニメ関連の楽曲をメインとしたページです 歌手 曲名 備考 泉こなた(平野綾)、柊かがみ(加藤英美里)、柊つかさ(福原香織)、高良みゆき(遠藤綾) もってけ!セーラーふく らき☆すた AKINO 創聖のアクエリオン 創聖のアクエリオン シェリル・ノーム starring May n、ランカ・リー=中島愛 娘々スペシャルサービスメドレー(特盛り) マクロスF シェリル・ノーム starring May n、ランカ・リー=中島愛 娘々サービスメドレー マクロスF 長門有希(茅原実里) 雪、無音、窓辺にて。 涼宮ハルヒの憂鬱 涼宮ハルヒ(C.V.平野綾) God knows... 涼宮ハルヒの憂鬱 平野綾 冒険でしょでしょ? 涼宮ハルヒの憂鬱 平野綾(涼宮ハルヒ)・茅原実里(長門有希)・後藤邑子(朝比奈みくる) ハレ晴レユカイ 涼宮ハルヒの憂鬱 May n/中島愛 ライオン マクロスF ランカ・リー=中島愛 星間飛行 マクロスF
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【作品名】「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」内で長門が作ったゲーム 【ジャンル】作者(長門)曰く「…ラブストーリー?」 【先鋒】長門 【次鋒】オレ 【中堅】森 【副将】朝倉 【大将】タクシーwith新川 【先鋒】 【名前】長門 【属性】長門有希(女子高生) 【大きさ】女子高生相当 【攻撃力】A5サイズの紙を持った女子高生相当 【防御力】【素早さ】女子高生相当 【長所】製作者本人 【短所】登場場面が「消失」のネタバレ 「この銀河を統括する情報統合思念体によって作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」とは一切関係ない 【次鋒】 【名前】オレ 【属性】主人公(男子高校生) 【大きさ】パンを口にくわえた男子高校生 【攻撃力】男子高校生相当 【防御力】大将にはねられても無事 【素早さ】男子高校生相当 【長所】まさかの高防御 【短所】どのルートでも血を見る 【中堅】 【名前】森 【属性】森園生(体育教師→メイド) 【大きさ】成人女性相当 【攻撃力】【防御力】【素早さ】次鋒とバトルして勝つことがある 「エンディング手前のバトルが激ムズで、常人では勝てない」とのことなので、よほどのことがない限り負けない程度と思われる 【長所】「攻略できたらメイドになる」という謎展開 「エンディング手前のバトルが激ムズで、常人では勝てない」というのがまさかの公式設定 【短所】実際の森さんと比べるとこれでもかなり弱体化している 【備考】最終的には彼女とバトルをして勝てればハッピーエンドになれます(by.長門有希) 【副将】 【名前】朝倉 【属性】女子高生(朝倉涼子) 【大きさ】女子高生相当 【攻撃力】サバイバルナイフ所持、次鋒を殺害可能と思われる 【防御力】【素早さ】女子高生相当 【長所】「選択肢を一つでも間違えるとバッドエンド」の仕様のおかげで強化可能 【短所】某急進派とは一切関係ない 【備考】因みにこういうヒロインの事を「ヤンデレ」と言うらしい(by.長門有希) 【大将】 【名前】タクシーwith新川 【属性】タクシーに乗った新川さん 【大きさ】【攻撃力】【防御力】【素早さ】タクシーに乗った初老の男性相当 【長所】タクシーのおかげでハイスペック 【短所】まさかの攻略対象 出会い方が出会い頭 【戦法】轢く 参戦 vol.91 320 修正 vol.92 537 29 :未考察作品の憂鬱:2010/03/28(日) 02 57 30 ID bji9HzwE 「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」内で長門が作ったゲーム考察 次鋒は車にひかれて無傷ではないので鍛えた人未満か。一応防御で成人くらいはいけるか。 首絞めとかで負けか。中堅は常人では勝てないらしいので鍛えた男性くらいはいけるか。スポーツ選手になると説明不足。 スポーツマンの壁下か。 ソードマスターヤマト戦 2勝3敗 【先鋒】男性に負け 【次鋒】鍛え負け 【中堅】ここら辺ならいけるか。勝ち 【副将】3~5mになると急所に刺しずらい。負け 【大将】剣に負け 異星人の体内に戦 2勝3敗 【先鋒】男性に敗北 【次鋒】【中堅】ただの成人に2勝 【副将】【大将】大きさに敗北 Summer Days戦 2勝3敗 【先鋒】男子に負け 【次鋒】相手が強い。負けか。 【中堅】体格のいい男性くらいならいけるか。勝ち 【副将】車負け 【大将】車勝ち やりすぎたイタズラ ぼくらのスゴイやつ戦 4勝1敗 【先鋒】男子に負け 【次鋒】柔道部程度なら大丈夫か。勝ち 【中堅】柔道で鍛えた程度なら大丈夫か。勝ち 【副将】ナイフの勝利 【大将】車の勝利 審判戦 4勝1敗 【先鋒】成人負け 【次鋒】防御勝ち 【中堅】微妙だが、他の身体能力は上。勝ち 【副将】ナイフ勝ち 【大将】車勝ち ポートピア連続殺人事件戦 4勝1敗 【先鋒】成人男性負け 【次鋒】防御勝ち 【中堅】守衛に勝ち 【副将】ナイフ勝ち 【大将】車勝ち この結果 Summer Days>「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」内で長門が作ったゲーム>やりすぎたイタズラ ぼくらのスゴイやつ
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□機械知性体シリーズ □『機械知性体たちの輪舞曲』 長門有希個別キャラスレッドまとめサイトさんにて掲載。 内容としては長門有希を中心として、朝倉涼子と喜緑江美理たちインターフェイスたちが、原作時系列順にその舞台裏を描写していく長編となっています。 長門有希による一人称。 長門誕生の三年前から、最終的には「消失」を独自解釈で記したもの。 「朝倉青鬼説」を元に、主に長門と朝倉の関係性に比重を置いています。 一部オリジナルキャラクターが登場するのでご注意ください。 綺麗にまとめていただいたサイトさんへのリンクです。 http //detourist.net/post/lond_of_tfeis □『機械知性体たちの協奏曲』 上記の『輪舞曲』の外伝扱いのもの。 朝倉視点による長門と朝倉が幸せに暮らしていた三年前のエピソードを短編で二つ書きました。 第一話 http //nagatoyuki.info/?SS%BD%B8%2F504 第二話 http //nagatoyuki.info/?SS%BD%B8%2F518 □『機械知性体たちの狂騒曲』 「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」に登場するあちゃくらりょうこが主役となるエピソード。 当初は単発のSSにするつもりでしたが、正式に『輪舞曲』の続編のような形を取ることとなりました。 特に読んでいなくても理解できるようにはするつもりなのですが。 こちらのサイトでは初めての掲載となりました。 メニューはこちら。 http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5951.html □『機械知性体たちの即興曲』 「涼宮ハルヒの憂鬱」と「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」の設定を適当に取り入れた気楽な台本形式のアドリブSS。 これもまたシリーズ化するつもりのない、保守代わりのながら投下SSではありました。 にゃがと、あちゃくら、ちみどりの三人が幼児化した体で、日々の暮らしを生き抜いていくという涙ぐましい感動のストーリー……ではないはず。 気楽に読んでいただけると幸いです。 メニューはこちら。 http //www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5972.html
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LOST MY ITEM(フルバージョン) 作曲:ENOZ 作詞:谷口 キョンの顔見上げ 誰もいない夕暮れの部屋で あなたはなぜここで 二人抱き合ってるの? 楽しくしてること思うと さみしくなって たそがれの廊下 ひとりきりで走る 大好きな忘れ物よ なくして泣きたくなるの あした目が覚めても ほら きっと見つからない Good bye One way One way I love you I m looking looking for you One way One way I love you WAWAわっすれもの Yay! クラスの中で輝いてた思い出のキミ あなたの眉毛には少し無理があった ミジンコ並みの俺のハート ときめいたのに 突然にカナダの遠い空に消えた 大好きな忘れ物よ いつまでも探してしまう きっと目を閉じても まだ 夢の中探している I lost I lost something You re making making me nervous I lost I lost something どこにあるんだよ?Hey! 大好きな忘れ物よ なくして泣きたくなるの あした目が覚めても ほら きっと見つからない Good bye 大好きな忘れ物よ なくして泣きたくなるの きっと目を閉じても まだ 夢の中探している I lost I lost something I m looking looking for you I lost I lost something どこにあるんだよ? One way One way I love you I m looking looking for you One way One way I love you WAWAわっすれもの Yay! 「谷口、どうでもいいが眉毛は禁句だぞ」
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第4章 3日目 彼とナツが印刷されたわら半紙を大量に持って帰ってきた。 「こうしてみるとすごい量だな」 「何言ってるの。これぐらいすぐにさばけるわ。増版が必要なんじゃないかしら」 2人は山積みになった紙を見て満足げだった。 機関誌といっても業者に発注し製本する予算などあるわけなく、2つ折りにした紙をホッチキスで留め、本にする。これが予想以上に面倒な作業で、100部すべて製本するのに3日を要した。 機関誌の表紙はナツが絵を描き、裏表紙には『北高生が好きな小説ランキング』が載っている。その次からランクインした小説の解説と書評が書かれている。また、文芸部オススメ本も何冊か紹介した。たとえ1人でもこの機関誌がきっかけで本が好きな人が増えたらどんなにうれしいことだろう。機関誌を初めて手に取った時、私は少なからず気持ちが高揚した。 私たちはさっそく部室の入り口に机を置きそこに機関誌を平積みした。 次の日、学校に来ていの一番で、部室に向かい機関誌の売れ行きをチェックした……が結果はさんざん、機関誌の積まれた高さは昨日と変わっていなかった。 昼休みに部室に行っても状況は変わっていない。 私は落胆し、といっても何かできるわけでもなく、憂鬱な気分になるだけだった。私は気を紛らわすため、コミカルな本を選び読むことにした。私1人しかいない部室は静かで読書には最適な環境だ。彼は今頃ナツと学食にでも行っているのだろうか。1人は慣れている……はずだった。でも何かが違った。なんだか部室が私の居場所じゃなくなった気がした。 ◆◆◆◆ 書けない。ペンが重い。文章の流れも悪い。 そして何よりこの続きがどうしても納得いかない。この話はあと原稿用紙1枚で完結する。でも、最後の1枚に書いた結末が、何か違う気がする。ずっと原稿を睨んでいたが気づけばもう朝だ。 わたしはその最後のページをくしゃくしゃに丸めて床に放り投げた。学校から帰ってからラストを書き直そう。そう思い、学校に行く準備をしようとした時、呼び鈴がなった。 それは朝倉さんだった。わたしはリビングの隅に積んである本の山に原稿用紙を隠し、床に転がっていた原稿用紙のボールを拾い、とっさに鞄の中に詰め込んでから玄関のドアを開けた。 「おはよう」 わたしはできるだけ元気な声で言うが 「長門さん。寝てないでしょ」 簡単に見透かされた。 「また小説?」 わたしは曖昧に返事をしながら、急いで学校の支度をした。わたしの支度を待つ間、朝倉さんは玄関で待ってくれた。 「小説は書けたの」 「うまく書けない。一応最後まで書いてみたけど、わたしの書きたかった話と違う気がして……どうしても結末が書けない」 「うまく書けないのは自分が心の奥底で書きたくないって思っているからじゃないかしら」 「どういうこと?」 「えーとね。たとえば、2人は愛し合っているんだけど、2人は結ばれないって話を書くとするじゃない。作者は書いているうちに感情移入しちゃって、2人には幸せになって欲しいって願っていても、ストーリーははじめから決まっているから変えられない。そういうときって、文章が書けなくなると思うの。長門さんも書きたい話と書かなければいけない話が一致してないから書けないんじゃないかしら」 確かにわたしが書こうとしている話はハッピーエンドではない。 でも、単純に2人が結ばれて幸せになりましたという話を書きたいとは思わない。 わたしが書きたい話は……なんだろう? 放課後、わたしは部室で彼を待った。しかし、彼は一向に来なかった。部室は沈黙が覆い、わたしは落ち着いていられなくなった。ふと鞄の中に入っていた原稿用紙に気づいた。わたしは気を紛らわすため、くしゃくしゃに丸まった紙をもう一度広げて、もう1度読み直した。 ◆◆◆◆ 昼休み、私が1人で本を読んでいたとき扉が開いた。彼が来たのではと期待したが、意外にも来たのはナツだった。 「どうしたの」 「ねえ。ユキはどうして文芸部に入ろうと思ったの?」 その問いかけは日常会話の延長線上にあるものでなく、私に真剣な答えを求めたもののように思い、私は少し戸惑った。 「……本が好きだったから」 「そう。私は、はじめから文芸部に入ろうと思ってここに来た訳じゃなかったわ。私がここにはじめて来たとき、それほど文芸部に期待はしてなかった」 ナツの声はいつもより3割ほど控えめで、少し様子が違うように感じる。 「実は、私はすべてのクラブに仮入部したの。どこのクラブもつまらないところばかり。入りたいクラブは1つもなかったわ。 『君は筋がいいからエースになれる』 『部員不足だったから来てくれてよかった』 どこのクラブもそんな台詞ばかり。誰も私自身を見てはくれなかった。でも、文芸部だけは違ったわ。ちゃんと私を見て、受け入れてくれた。この部室にいるときが、一番私らしい気がするの」 ナツは一つ一つの言葉を選びながら、ゆっくりと語った。 その表情は普段決して見せないような穏やかなものだった。彼女が語る言葉は、数少ない本音だと思う。 「ユキ。私、文芸部に正式に入部しようと思う」 その言葉を訊いた私はとっさに自分でも驚くようなことを言ってしまった。 「断る」 「え……」 ナツは固まってしまった。 私はナツに追い打ちをかけるようにこう言った。 「文芸部は定員割れで廃部が決まっているの。機関誌を配り宣伝して、新入部員が入ればいいと思ったけど何の成果もなし。悪いけど入部を認めることはできない」 「どうして! 廃部の話があるのは知ってるけどまだ諦めるのは」 「うるさい。あなたは本に興味あるの。いつも彼と雑談してばかり。文芸部は本を読むクラブなの。なりふり構わず部員を集めて、お遊びクラブにするつもりはない」 私は叫ぶように言い放った。 「……わかった」 ナツはそう言うと部室を出て行った。 ナツがいなくなった後、自分がしたことを思い返し身震いがした。取り返しのつかないことをしてしまった。 放課後、部室に彼が来た。 「よう」 私は会釈をした。 「ナツは体調が悪いとかで先に帰ったよ」 「そう」 うつむいていた私は向き直り彼を見た。 「ねえ」 「ん? なんだ」 「文芸部を廃部にしようと思う。もう部員が増える見込みはないわ。私たちはがんばった。けど結局、部員を増やせなかった。最初から無理だったのよ。こんな陰気なクラブに誰も来るはずないか」 気づけば目に涙があふれていた。 これでいいんだ。これですべて終わり。もう文芸部は私の居場所じゃない。 そこは教室と同じ孤独を感じる空間だった。私の好きだった文芸部はもうとっくにない。 どうせ文芸部は廃部になる運命だ。ちょうどいい機会じゃないか。 こころの中で彼に言う。さようなら。今まで楽しかったよ。 私は涙をぬぐいめいいっぱいの笑顔を作った。 「今までありがとう」 ◆◆◆◆ わたしはクライマックスまで読み切り、背中を反り天井を見上げた。後味が悪い。わたしが書きたかったのはこんな話だったのだろうか。 外を見るともう日が沈みかけている。下校時間だった。彼はもう来ないのだろうか。窓辺に立ち静けさに抱かれながら、彼を待っていた。 コンコン 沈黙を破るノックの音に振り向く。 「よう、長門」 「あ……」 彼を見て安堵し、思わず息を吐いた……のだが、彼の後にポニーテールの女の子が立っていた。だけではなかった。 その女の子はさらに別の女の子を抱え、その後には真冬にも関わらず半袖短パンの体操服姿の男の子がいる。この集団はなんなのだろう。 「こんにちは」 その女の子は笑顔を振りまきながら、部室に入ってきた。 「そっちの眼鏡っ娘が長門さん? よろしく! あたし涼宮ハルヒ! こっちの体操服が古泉くんで、この胸だけデカい小さい娘が朝比奈さん。で、そいつは知ってるわよね? ジョン・スミスよ」 「ジョン・スミス……?」 彼の新しいニックネームだろうか。彼は私を見て肩をすくめていた。 「ふーん、ここがそうなの。SOS団か。何にもないけどいい部屋だわ。いろいろ持ち込み甲斐がありそう」 え? 彼女は文芸部に入部するつもりなのか。 「でさ、これからどうする? この部屋を拠点にするのはあたしとしても賛成だけど、交通が不便だわ。そうだ、時間を決めて駅前の喫茶店に集合ってことでどう?」 いったい彼女は何者なのだろうか。私の頭の上にはハテナマークが回り続けた。 その時!! ピポ 突然、パソコンが電子音を発した。 部室にいた全員がパソコンに注目した。 彼はものすごいスピードでパソコンに飛んでいき、画面にしがみつく。 真っ暗な画面に白い文字が映し出されている。 Y U K I .N このメッセージが表示されたということは、そこにはあなた、私、涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、古泉一樹が存在しているはずである。それが鍵。あなたは解答を見つけ出した。 「何? スイッチも押してないのに、びっくりするじゃないの」 「タイマーがセットされていたのでしょうか」 女の子と体操服な男の子がパソコンに寄り画面を覗き見ている。 「どういう意味? なんの仕掛けなの? ジョン、あんたやっぱりあたしをからかっているだけなの? 説明してよ」 しかし、彼はその人たちすべてを無視して私に言った。 「長門、これに心当たりはないか?」 画面にはこう書かれていた。 Y U K I .N これは緊急脱出プログラムである。起動させる場合はエンターキーを、そうでない場合はそれ以外のキーを選択せよ。起動させた場合、あなたは時空修正の機会を得る。ただし成功は保証できない。また帰還の保証もできない。このプログラムが起動するのは一度きりである。実行ののち、消去される。非実行が選択された場合は起動せずに消去される。Ready? 何のことかさっぱりわからない。 「……ない」 「本当にないのか?」 前にも同じようなことがあった。不思議なメッセージが書いていた栞。あの時も私に覚えがあるか、と聞いてきた。 「どうして?」 彼は私に何か言おうとしたが、何も言わずパソコンに向き直った。顔は真剣だった。 「ねえ、ジョン。どうしたの? また変な顔してるわよ」 「ちょっと黙っててくれ。今、考えをまとめてるんだ」 彼は目をつぶり、深呼吸する。 そして、目を見開き 「すまない、長門。これは返すよ」 入部届けだった。 何も書かれていないその紙は、さよならを意味した。 「そう……」 闇に射すひとすじの光が消えた。 「だがな。実を言うと俺は最初からこの部屋の住人だったんだ。わざわざ文芸部に入部するまでもないんだ。なぜなら俺は、SOS団の団員その一だからだ」 彼はパソコンのキーボードに指を伸ばし、エンターキーを押した。 その直後――。 「うわっ?」 彼は悲鳴を上げ、その場で崩れ落ちた。 「キョン!」 私は叫び、駆け寄り、彼を支える。 その瞬間、強烈な閃光で前が見えなくなった。 「え!」 手の感覚がおかしくなる。 よく見ると、彼の肩をつかんでいるはずの私の手は何もつかんでいなかった。 誰もが絶句した。 彼が消えていた。 その時、わたしの頭はぐるりと宙を回った。 SOS団? 涼宮ハルヒ? 朝比奈みくる? 古泉一樹? 記憶が走馬燈のように駆け巡る。それは3年前突然彼がわたしのマンションを訪ねてきてから始まった。それが彼との出会い。そう彼との出会いは図書館じゃない! 情報統合思念体。情報爆発。観察者。ヒューマノイドインターフェイス……朝倉涼子の暴走。閉鎖空間の発生。終わらない夏休み。コンピュータ研との対戦。3年間の記憶がフラッシュバックし、わたしが何者なのかはっきりわかった。しかし――この世界には情報統合思念体はなかった。 わたしは世界改変後すぐに再改変が起こると考えていた。あるいは、彼が改変された世界を選び、再改変は起きず、私は普通の人間として生きていくかもしれないと。しかし、わたしが今いる世界はそのどちらでもなかった。彼が世界再改変をするためには、緊急脱出プログラムを起動させる歴史が必要だった。つまり、世界改変を行ったことで世界が分岐してしまった。一方は、再改変が起こる世界。もう一方は緊急脱出プログラムを起動させるためだけに創られ、彼が無事、元の世界に帰還すればなんの意味もなさない世界。つまり今だ。わたしはなんて愚かなのだろうか。こういう状況になるとは考えてもみなかった。 彼に愛されたい。そう願った。彼に振り向いてもらおうと必死だった。だから世界を創り変えた。しかし、そこにあったのは彼のいない世界だった。 まさか彼を失うなんて考えてもいなかった。彼だけじゃない。希望も、生きる目的も、何もかも失った。わたしはこれからどうすればいいのだろう。今のわたしに何の力も残っていない。涼宮ハルヒもただの人間だ。この世界では、未来永劫タイムマシンが開発されることも、宇宙人がやってくることも絶対に起こらない。 唯一の脱出手段、緊急脱出プログラムも一回限り。もう使えない。わたしがそう創ったから。 彼はもう戻ってこない…… わたしは彼が好きだった。しかし、彼は涼宮ハルヒのことを想っていた。わたしは涼宮ハルヒに嫉妬し、記憶を操作し別の高校に入学させた。SOS団もなくした。 だが、そんな偽りの世界を彼は否定し、いなくなってしまった。 偽りで塗り固められた世界。わたしの願望だけを反映させた世界。誰もこんな世界に住みたいと思わない。 わたしはバカだ。大バカ者だ。そんなことも気づかないなんて。 彼のことなんてなんにも考えていなかった。自分のことしか考えていない。 だからこんな小説を書いてしまうんだ。こんな世界を創ってしまうんだ。 もしも願いが叶うなら、彼に謝りたい。一度でいい。彼に会って謝りたい。 しかし、それはかなえられない夢だった。 わたしの目から、ゆるやかに落ちた。水じゃなくてもっと寂しい粒が 第5章へつづく
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,ヘ、_,ノフ\从/ っ レ'´ ,ャ〈 ,rt、 rr、 っっ ノ . r',ソ/ _,S~(⌒ ;゚ /======Z´. / ´ ̄` / . レ' ( ノ⌒メ、 } / / . . .ヽ、 | ,べ ト、 . . . . ', {-く 〉 ヾ;;ヾ、. .l | ヽ '、;.;.ヾト、 | l-―一';.;.; ;〈 l `y- ´;.;.;.;.;.;.;.;.;;、¬ノ ヾ,_,)-、;.;.;.;.;.;.丿 ,ノ `ー----一' 名 前 シャミセン 種族 所有者 三毛猫 長門有希 主な能力 『木登り』 木に登り、アイテムを取ってきたりしてくれる。 『見鼠必殺』 読みは『サーチアンドデスマウス』。要はネズミ捕りがすっごい得意。 [備考] 長門有希の飼い猫。アイテムを拾ったり、陽動をしたりできる。三毛猫。 実は本編ではまだ一度も喋ってない上に、表示されてもいないという不遇っぷり。ごめんね、シャミセン。by 1
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不思議なことに、その日、その瞬間……数ヶ月ぶりに立ち寄った生まれ育った街で、駅前の喫茶店の窓際の席に座り、注文したコーヒーを待ちながら携帯電話のモニタに目をやった、その瞬間まで。僕は涼宮ハルヒの事を綺麗サッパリ忘れてしまっていた。 どうして今、涼宮ハルヒの事を思い出したのか、その理由は分からない。恐らく其処には理由や原因や経緯といったものは存在していないのだと思う。 或いはそれは運命によって定められていた、やや理不尽な筋書きであったのかもしれない。 僕はこの日、たまたま訪れた故郷の駅前の喫茶店で、涼宮ハルヒの事を思い出す。この世界の台本を覗き見してみたら、今日この日のページに、そんな注釈がされているのかもしれない。 付箋か何かで記しが付けられていて…… しかし、そんなものを運命付けたことで、この世界にどんな変化が齎されると言うのだろう。 この世がこの世である為には、僕が今日、涼宮ハルヒを思い出さなくてはならなかった。 僕が涼宮ハルヒを思い出すことによって、世界は世界たる所以を失わずに済み、全ての物事が、これからしばらくの間上手くいき続ける。 そういうことだろうか? そういうことかもしれない。 僕が涼宮ハルヒを思い出すという事がらが、世界の回転に関わるほどの大きな価値を持っているのだろうか? 僕の脳が考える限り、そんな事はありえないと思う。涼宮ハルヒは、何者でもない、ただのすこし変わった女性であり、僕という人間はそれ以上に何者でもない、本当にただの男でしかないのだ。 しかし、恐らくだけど、この世界の成り立ちや経緯のうちで、僕の脳が考えて納得できるような要素は多分一つとして存在していないと思う。 僕は何者でもない、ただの湿気たソーダクラッカーのような男なのだから。 それゆえに、例えば僕が涼宮ハルヒを思い出すと言う事が世界にとってとても重要な出来事であったとしても、僕は驚かないし、その可能性を否定する筋も無い。世界は常に、僕の想像をどれほども超越した次元で回っているのだから。 コーヒーが僕の手元に届く頃には、僕はもう、涼宮ハルヒを探す手段を考え始めていた。 何故僕が涼宮ハルヒを探し出そうとする必要があるのか。何故そんな事を思いついてしまったのか。 僕には分からない。多分、これも世界が勝手に決めたことなのだろう。 ◆ 僕が涼宮ハルヒの下へとたどり着こうとする上で、初めに行うべき事項は決まっていた。 涼宮ハルヒを思い出した日の二日後。僕は新幹線で大宮駅へ舞い戻るや否や、長門有希に電話を掛け、日曜日の午前中のドーナツ・ショップという、この世の中で最も粗雑な空間へと呼び出した。 僕が待ち合わせ時間に指定したよりも三十分ほど早くたどり着いたにも関わらず、彼女は僕よりも先に、薄暗い店内の中でも一際薄暗い柱の影の席に腰を掛け、僕を待っていた。 「突然呼び出して悪かったよ」 長門有希は、電信柱を見上げるような無益な瞳で、向かいに腰を掛けた僕に一瞥をくれた後、手の中で広げていた小さな文庫本を閉じ、頬の上に掛かっていた小さなレンズを取り、畳み込んで手の中にしまった。 僕は彼女の前にコーヒーカップやドーナツが置かれていた形跡が無い事を確認すると、店員を呼び、コーヒーセットを二人分注文した。 僕の注文が終わる寸前に、長門有希はとても小さな声で、コーヒーはアイスで。と、まだ学生であろう若い定員に告げた。 「涼宮さんを覚えてるよね?」 店員が去った後で、僕は長門有希の鉄仮面に向けて訪ねた。長門は活字を読むのと同じ表情のまま、僕の目を見つめ、その後で何かを考えるように視線を泳がせる。 「彼女が今何処で何をしてるのか、君なら知ってるんじゃないかと思って」 「何故彼女の事を?」 何故だろう? それは僕にも分からない。例えばここで、僕が二日前に妄想した世界に着いての論説を口にしたら、流石の長門有希も、僕という人物を苦手に思うだろうか? 「分からないけど、急に思い出したんだ。いつから彼女の事を忘れてしまってたのかも分からないんだけど」 僕は嘘は着いていない。 長門有希は一体何を考えてるのだろうか。氷河期のような沈黙と共に僕の目を見つめたまま動かない。 「私は涼宮ハルヒの現在の所在地を把握している」 随分と長い間沈黙を続けた後で、彼女は単語を空中に浮かべるように呟いた。 僕は先ほど目前に運ばれてきたB・L・Tサンドウィッチの断面を観察しながら、彼女が次の言葉を紡ぐのを待った。 しかし、どうやら長門有希は、それ以上のことを自分から告げるつもりはないらしい。 このまま待っていたのでは、日曜日の時間は無益に浪費されてしまう一方だし、レタスの鮮度も死に行くのみである。僕はおもむろに、自分の皿の上のサンドウィッチを一つを食べ、ホットコーヒーをブラックのまま飲んだ。 長門有希は動かない。本を読みたがっているのだろうか? 「それを僕に教えてくれはしないのかな」 「推奨は出来ない」 彼女から言葉を導き出すと言う行為は、決して短くない時間を付き合ってきた僕を持ってしても容易ではない。それは或いはB・L・Tサンドウィッチを作る作業に似ているかもしれない。僕がマスタードを塗らなければベーコンは焼かれない。ベーコンが焼かれなければ僕はレタスを千切らない…… 僕の手元に必要以上のペースで材料が運ばれてくる事は、決して無い。 僕は一人でサンドウィッチを作っている。しかし、僕は何故だか、自分のペースを乱す手際の悪さを持った誰かが、僕のサンドウィッチ作りに介入してきているかのような錯覚を覚えるのだ。僕にとってのサンドウィッチ作りと言うものはそう言うものなのだ。 だから僕は、これまでの人生の二十四年間で、サンドウィッチを作った事は一度も無い。恐らくこれからも、一度としてサンドウィッチを作る事は無いと思う。その分の労力を、長門有希との会話に費やしてしまっているからだ。僕にサンドウィッチを作っている暇はない。 僕の世界についての考察は、或いは長門有希という女性の存在に基づいて形成されているのかもしれない。 彼女の言動について、僕が理解し、納得できる事は決して多くない。仕事の上でも、そのほかの事柄についても。 しかし恐らく彼女は、僕には到底理解出来ない次元で、自分自身の言動に確かな成り立ちを持っているのだろう。彼女が行う事は、彼女にとって常に全て正しい事なのだ。 そんな彼女が言うのだから、きっと僕が涼宮ハルヒを探すと言う事は、彼女にとって正しいとは呼べないことなのだと思う。 しかし、僕は涼宮ハルヒを探す。僕はきっと僕自身にも理解出来ない次元で、それが正しい事だと思っているのだろう。 ◆ 何か心の奥底を揺さぶられるような、奇妙な灰色の空が、川越の町を被っている。アパートの窓から見た限り、街はまだ水の底に沈んではいないようだった。 僕はカーテンを元通りに閉め、テーブルの上のノートパソコンに視線を戻した。 モニタに表示されたサイトは、ウェブ上を検索する語句を提示する事を求めている。僕はおもむろに指を動かし、そこに『涼宮ハルヒ』という語句を入力し、エンターキーをタイプする。 数秒の硬直のあと、画面は切り替わり、涼宮ハルヒという語句を含んでいるウェブサイトがこの世に存在しないとの旨が表示される。 僕は溜息をついた後で、冷蔵庫まで足を運び、缶入りのクラブソーダを取り出して一息で飲み干す。 カーテンの向こうで鳴り始めた雨音に気付く。 ◆ 鶴屋さんは七年前となんら変わっていなかった。 あの学生時代をそのまま冷凍保存した中から、間違って一人だけ解凍されてしまったかのようだ。 彼女は池袋で信号待ちをしていた僕に、黒塗りの外国車の中から顔だけを出して声をかけてきたのだ。 「こんな所で会うなんて思ってなかったよ」 彼女が一つ口を開くたびに、周囲の時間が逆さに流れるような気がした。 「仕事は上手く行っているかなっ?」 「おかげさまで」 「アタシの気のせいなのかな? キミはとんでもなく身長が伸びていないかい?」 「ええ、伸びました。184cmもあるんですよ」 「やっぱりかい? 最初はわからなかったよ。でも、そんなに身長があるのに、顔は昔のままだね」 そうかもしれない。 僕はこのところ、昔のことばかりを考えている。 具体的には、あの頃の昼食のことばかりを。 ◆ 「君はハルにゃんの事が好きだったのかな?」 ロータリーの外れの喫茶店で僕と向かい合った鶴屋さんは、僕から涼宮ハルヒの話を聞き、開口一番にそう言った。 「違うと思います、それは」 僕は鶴屋さんとお茶を飲みたくなかった。しかし、彼女はどうしても、少しだけだと、僕をこの喫茶店へと連れ込んだ。 鶴屋さんが嫌いなわけではない。それに、彼女が涼宮ハルヒの居場所を知っていて、僕に教えてくれるかもしれない。 それでも僕は、彼女と向かい合って会話をしたいと思えなかった。 何故だろう。 或いは僕は、涼宮ハルヒに近づく事を恐れているのかもしれない。 「涼宮さんが何処にいるのか、知っておきたいんです。なんとなく」 「じゃあ、例えばアタシがそれを教えてあげたら、キミはどうするんだい?」 「何もしないと思います」 僕は言った。 「ただ、知っておきたいんです」 「どうしてだろうね?」 「わかりません」 怖いのかもしれません。 涼宮さんの姿が見えない事が。 彼女は今何処にいるんだろう。 もしかしたら、僕のすぐ近くにいるのかもしれない。 なんていうか、そういう。 ◆ 僕は自分が夢を見ている事に気付く。 夢の中で、僕はかつて通っていた、あの北高の屋上に立っている。 真夜中だ。周囲は暗く、空には一切の光が無い。にもかかわらず、僕の存在している空間は、うっすらと光を帯びていて、僕は暗闇の中に迷い込むことなく、自分が北高の屋上に立っている事を理解する事が出来る。 「どうしてあなたが此処に居るの?」 その声の主を僕は覚えている。 「涼宮さん?」 僕は虚空に向けて声を放とうとする。しかし、空気は喉を掠めて唇の間から零れてしまい、声は生まれない。 「違うんだ、涼宮さん。僕は夢を見ているだけなんだよ」 頭の中で僕自身の声がする。 なるほど、これは夢なのだ。 僕は自分が夢を見ていることに気付く。 「国木田!」 続けて男の声がする。この声は一体誰の声だっただろう。 僕はそれを上手く思い出す事が出来ない。 やがて僕の目の前に、光の塊のようなものが差し出される。 僕は何も考えずに、その光の塊に触れようとする。 「あなたは思いだすべきではなかった」 長門有希の声と共に、夢は終わる。僕はいつもの煎餅布団の上に横たわっている。 ◆ 「寄ってかないか、俺んち」 谷口は少しふらついた足取りで、僕より少し先を歩いていたが、ふと思い出したように振り返り、僕にそう告げた。 「やめとくよ。邪魔だろ」 「堅い事言わせねえよ。元クラスメイトだろ」 「お前はいいかもしれないけど、彼女に僕が睨まれるんだ」 谷口はまるで珍しい物を見るように眉を寄せ、僕の顔を覗き込んだ。 「昔はそんなこと言うやつじゃなかったろ、お前」 「そうだな」 僕はあの光の塊の事を思う。 「でも、僕らは変わらなきゃいけない。そう言う事を言うやつにならなきゃならない」 「そうかね。そんな必要あるのかね」 「ベーコンとトマトとレタスみたいなものじゃないかな」 「そうかい」 谷口は少し考えるように首をかしげた後、僕の方をバシと叩き、笑う。 生温い風が、僕らの故郷の夜の街を駆け抜けて行く。 「それが正しいんだ」 僕は口に出してそう呟いてみる。しかし、その呟きは誰の耳にも届かない。 僕はあの灰色の空に想いを馳せる。 そして、あの僕の名前を呼ぶ男の声の持ち主の顔を思い出す。 僕は全身を鈍く包み込む痛みを思い出し、涼宮ハルヒの笑顔を想いを馳せる…… ……時が経つ――
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基本情報表紙 タイトル色 その他 目次 裏表紙のあらすじ 出版社からのあらすじ 内容 あらすじ「序章・夏」 「エンドレスエイト」 「序章・秋」 「射手座の日」 「序章・冬」 「雪山症候群」 挿絵口絵 挿絵 登場人物 後に繋がる伏線「雪山症候群」(伏線) 刊行順 基本情報 涼宮ハルヒシリーズ第5巻。2004年10月1日初版発行。 表紙 通常カバー…鶴屋さん、キョンの妹 期間限定パノラマカバー…森園生、キョンの妹、シャミセン、鶴屋さん タイトル色 通常カバー…青 期間限定パノラマカバー…緑 その他 本編…319ページ 形式…短・中編集 目次 序章・夏…P.5 エンドレスエイト…P.7 序章・秋…P.86 射手座の日…P.88 序章・冬…P.181 雪山症候群…P.183 あとがき…P.324 裏表紙のあらすじ 夏休みに山ほど、遊びイベントを設定しようとも、宿敵コンピ研が持ちかけてきた無茶苦茶無謀な対決に挑もうとも、 ハルヒはそれが自身の暴走ゆえとはこれっぽっちも思っていないことは明白だが、 いくらなんでもSOS団全員が雪山で遭難している状況を暴走と言わずしてなんと言おう。 こんなときに頼りになる長門が熱で倒れちまって、SOS団発足以来、最大の危機なんじゃないのか、これ!? 非日常系学園ストーリー、絶好調の第5巻! 出版社からのあらすじ 思えばハルヒに振り回された一年間だったわけだが、 遊びすぎな夏休み、パソコン部の逆襲、そして命懸けの冬休みまで味わった俺は、来年の苦労を思うと封印した言葉が出そうになるよ……。 絶好調シリーズ第5弾! 内容 短中編集の巻。収録されている「雪山症候群」は、後のストーリーに大きく関わってくる。 なお、「雪山症候群」以外はアニメ化された。 あらすじ 「序章・夏」 文庫化にさい書き下ろされた「エンドレスエイト」への導入部分。 「エンドレスエイト」 +... 大変だった夏合宿から帰ってきた後、しばらくハルヒ他SOS団のメンバーと会うこともなく、平和な夏休みを過ごしていた。 しかし、夏休みも後半に差し掛かった頃、ハルヒから突然集合命令の電話。 集合したSOS団のメンバーに「夏休みを全力で遊ぶ!」と宣言。その通りに毎日超過密スケジュールを強行するハルヒ。 だが、キョンには前にも一度体験したような既視感があり、その答えは想像以上に恐ろしいもので、朝比奈みくるや長門がキョンに言う。 「夏休みが終わらない」 長門によれば、夏休み後半を何千回とループしているのだという。古泉は、この原因はハルヒにあり、夏休みを終わらせたくないと思っているのだという。 ハルヒのやり残したこととは、一体何なのだろうか……? 「序章・秋」 文庫化にさい書き下ろされた「射手座の日」への導入部分。 「射手座の日」 +... 文化祭も終わり平和な日常を過ごしていた所にやってきたコンピ研部長他部員一同。 彼らは強奪したパソコンの返却をかけて自作のPCゲームで勝負を申し込んできた。 勝負事が大好きなハルヒは当たり前のようにその勝負を呑む。しかしコンピ研は負けたら、さらにパソコンをSOS団に進呈するという。 こうしてSOS団VSコンピ研のPCゲーム一本勝負が開始された。 「序章・冬」 文庫化にさい書き下ろされた「雪山症候群」への導入部分。 「雪山症候群」 +... 冬休み、鶴屋さんの招待で雪山にある鶴屋家の別荘に招待されたSOS団一同。 しかし、スキーを楽しんでいる最中、天候が急変。遭難しかけたSOS団一同の前に館が現れ、SOS団一同は館に入る。 だが館の中にいると次々と不可解な現象が起こる。脱出しようにもできない。そんな館にSOS団は閉じ込められてしまった。さらに熱で倒れてしまう長門。 古泉はSOS団を閉じ込め、長門を危機に陥れた犯人は情報統合思念体以上の力を持った何かだと推測しているが…… 挿絵 口絵 SOS団(エンドレスエイト) ⇒ 涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希(エンドレスエイト) ⇒ 涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希(エンドレスエイト) ⇒ 朝比奈みくる ⇒ 挿絵 「序章・夏」 挿絵なし 「エンドレスエイト」 P.37…涼宮ハルヒ、朝比奈みくる、長門有希 ⇒ P.47…朝比奈みくる ⇒ P.67…涼宮ハルヒ、朝比奈みくる ⇒ 「序章・秋」 挿絵なし 「射手座の日」 P.93…SOS団 ⇒ P.103…キョン、朝比奈みくる、古泉一樹 ⇒ P.109…涼宮ハルヒ、コンピュータ研究部部長、コンピュータ研究部部員 ⇒ P.123…SOS団 ⇒ P.141…キョン、涼宮ハルヒ ⇒ P.157…長門有希 ⇒ P.173…キョン、長門有希、コンピュータ研究部部長 ⇒ 「序章・冬」 挿絵なし 「雪山症候群」 P.221…鶴屋さん、キョンの妹 ⇒ P.277…朝比奈みくる ⇒ 登場人物 涼宮ハルヒ キョン 長門有希 朝比奈みくる 古泉一樹 鶴屋さん 谷口 国木田 コンピュータ研究部部長 キョンの妹 新川 森園生 多丸圭一 多丸裕 後に繋がる伏線 「雪山症候群」(伏線) キョンの謎の記憶(古風な格好をしたSOS団) ⇒未回収 SOS団を異空間に閉じ込めた犯人 ⇒第9巻『分裂』で回収 古泉の「長門が窮地に追い込まれるようなことがあったとして、それが『機関』にとって好都合なことなのだとしても、一度だけ『機関』を裏切ってキョンに味方する」という台詞 ⇒未回収 刊行順 <第4巻『涼宮ハルヒの消失』|第6巻『涼宮ハルヒの動揺』>
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14回データ 14回選手権終了 参加者の皆様お疲れ様でした。 SOS団はキョンと長門が見事区間賞を獲得しました。 公式結果は こちら 組み合わせ 名前 順位 ポイント 2回戦 キョン 1位 34,632 4回戦 古泉一樹 2位 36,634 5回戦 長門有希 1位 47,668 7回戦 涼宮ハルヒ 4位 31,767 11回戦 長門有希 2位 58,526 14回コメントデータ集計終了 http //www11.uploader.jp/home/SOS2/ 何かあれば伝言板に一言お願いします。 2021-12-08 04 04 38 (Wed) 訪問者合計: - 人 今日の訪問者: - 人 昨日の訪問者: - 人 wikiについて まずはこちら @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへお問い合わせ 等をご活用ください その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧
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エピローグ その後の話 その後のことを少しだけ語ることにする。世界改変事件以来、特に変わったこともなく、初詣に行ったり、豆まきをしたり、宝探しをしたりと、古泉一樹の言葉を借りれば『健全な高校生らしい日常』を送っている。 変わったといえば、あれ以来、彼のわたしに対する態度に少し変化があったと思う。ちなみに、雪山の事件以来、涼宮ハルヒも時折わたしを心配そうな目で見ることがある。なぜだろう。あのとき倒れたことで病弱だと思われたからだろうか。 一方、変わらないのは喜緑江美里で、世界改変前に生徒会長とお付き合いをしていると語っていたが、そのような事実はなかった。それどころか、いわゆる趣味というものがないらしく、わたしが本を読むように、情報統合思念体からの指令以外で人間的な行動をすることはせず、淡々と任務を遂行している。ただ、彼女の心の内がブラックボックスであることは間違いなく、情報統合思念体の指令をうっとうしいと感じることがあるのかどうかは、定かではないが。 そうそう、もう一つ報告がある。彼ともう一度、図書館に行くことになりそうだ。 というのは昨日、彼から電話が入りSOS団恒例不思議探索で、彼とわたしが一緒になるようにしてほしいと言われた。 どんな服を着ていくべきか迷ったが、いつも制服なのに急に私服でいけば涼宮ハルヒに変に勘ぐられそうなので、やはり制服で行くことにした。もし、過去のわたしと同期化する機会があれば、第1回不思議探索から制服ではなく私服で参加するようにと言うことにしよう。 ◇◇◇◇ そういうわけで、不思議探索当日、わたしと彼は一緒に行動することになった。行き先はやはり図書館だった。以前、わたしが「また図書館に」とメッセージを送ったことを覚えていてくれたのか、世界改変のときわたしが図書館の話をしたからなのかはわからないが、いずれにしろわたしは彼と図書館に行くことを待ち望んでいたし、彼も心なしか嬉しそうにみえた。 駅前広場から図書館までの道のりを2人並んで歩く。いつも通る道だが、こうして彼と歩くと、辺りの景色も違って見えてくる。春に初めて図書館に行ったときのことが懐かしい。あのときはしばらくこの近辺を宛もなく歩き、それから、彼が図書館に行くことを提案したんだっけ。歩いているときに、特に会話はないが、改変した世界の文芸部と違い、この沈黙に焦りは感じない。沈黙が続いても、それが心地よいと思える関係は貴重だと思う。 彼と並んで本を読むのは、初めて図書館に来たとき以来で、改変された世界でも彼と一緒に本を読むことは実現しなかった。図書館に着き、さて何の本を読むべきかと思った矢先、カウンターのすぐ横にあるソファーに朝比奈みくるの異時間同位体が座っているのが目に入った。 「キョンくん。……あ。と、長門さん……」 朝比奈みくるは口の前に手を当てて小さな声で言った。朝比奈みくるがここにいることは偶然ではなく必然であることは考えるまでもなく、わたしは思わずため息をついた。なんでも未来からの重要な指令があるらしく、彼は朝比奈みくるとどこかへ行ってしまい、わたしは1人残された。帰ってきたら、何考えてるの? と怒鳴ってやりたいと思ったが、そんなことはわたしにはできそうもない。一度固定化してしまったことは、そう簡単に変えられないものである。 まあ、彼らしいと言えば彼らしいか…… わたしは苦笑に近い笑みを浮かべ、本棚に向かった。 ここでいう笑みという言葉が比喩表現でないということはわたしだけの秘密なのだが。 ~おわり~