約 24,298 件
https://w.atwiki.jp/yukipo/pages/19.html
アスパラ家 学校の人々
https://w.atwiki.jp/yaranaiomm/pages/229.html
【長門有希】 Bランク【ギララ】 【ミルル】 【撫子】 【オリカ】 【ラウラ】 【マト】 【長門有希】 Bランク ´ .. -―≧、-- .. _..z‐ ´ ‐ .ニ= ー 、.\ _ .. -‐ラ' / ´ / / ! ! \ .ヽ. ヽ. / // / /ィ | | V .ハ _,._. -ァ' / / /,.イ リ | | i! l i  ̄ / ! i.|.イ /| ,イ /! .イ l l ! . | | /./ ,l| l_|_ム_j/| l/j/ j_i_|j__| ト| } リ! l /イl! /.|小从「}イ`Y′ ´j'-_「jハリ./イiハ ト、 ー'/ lハ小.ハ V笊示ミ '7筰 カラ.´} / .ハ { \ / l!|ハ トヽVュリ 辷ソ //}' / ヽ /イ lハ ヽト\ 丶 イ/ムイ / ノ'/ / ハ小 iト.、 ‐.‐ /イ /イハ{ / |lハハ|リ`iァi -- 彳ィ/7|′ リ/´j!_}ムフ /トl、 ,、-、弋¨´ . . {__ __ __} . ` ーァ-、_ _..イ . ∧ ヾ ヽ |´.. -- `j . . . ./ /./  ̄`ー-/ \ヾ ヽ |´  ̄ `l / /.∧ j . .i ヽト、_,斗ォミ. | ノ / / . .! /. . . i . ァレ'/ ハ、 ヽ | / /./イ | ノ .. .. ..ヽ{ | {| {! | レ{爪!l! / /./..|.. .. ..! } .. .. .. . ..入 ' ト.Vリlj./ィ',.イ.. .|.. .. i | ハヽ . . .ノ.、 ヽ.__/トヽ! |' //.. .. .. | . .. l..l j../ { /.. ..丶.__ _,.ハヽl!ィ7| _.. ./!. . .. ..| __/ムイ.. .. .. .. .. . . ,. . ノ斗弋{三z=┘. .|. . .i ...l]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 【長門有希】 Bランク Lv50 さみしがりや MP 304 SP 4/4 BP 1/1 かしこさ / SS+ 【職業】 メイン/サブ モンスターマスター/がくしゃ☆5 【称号】 "無機質な生き様" / 淡々と相手を挑発するその生き様に送られる称号 "成長限界Ⅰ" / 無配合モンスターを成長の限界まで育てた者へ送られる称号 "成長限界Ⅱ" / +1~3の配合モンスターを成長の限界まで育てた者へ送られる称号 "成長限界Ⅲ" / +4の配合モンスターを成長の限界まで育てた者へ送られる称号 "成長限界Ⅳ" / +5の配合モンスターを成長の限界まで育てた者へ送られる称号 【指揮官】総合Lv4 【攻撃】Lv1 [ 指揮官命令:武力介入(1) / 仲間一体を任意のモンスターの行動「前」に行動させる。 [ 指揮官命令:極限集中(1) / 仲間一体を「精神統一」状態にする、ただし対象は次のターン行動できなくなる。 【防御】Lv3 [ 指揮官命令:絶対回避(1) / モンスター1体を1ターンすべての攻撃を回避する、1戦闘1回 [ 指揮官命令:攻撃誘導(2) / 敵全員の「呪文以外」の攻撃を仲間一体に引きつけ、「しゅびりょく」を上昇させる。 [ 指揮官命令:限界突破(2) / 仲間全員の「こうげきりょく」「しゅびりょく」「すばやさ」「かしこさ」を上昇させる。 [ 指揮官命令:斬撃無効(1) / 味方全員が敵から受ける斬撃属性のダメージを無効化する。 [ 指揮官命令:堅牢守護(2) / 味方一体はあらゆる「特性無視」「突破」の影響を受けない。 【汎用】 [ 指揮官命令:意気昂揚(0) / 仲間一体のテンションを1段階上昇させる。 [ 指揮官命令:総員交代(0) / 現在のPTを待機しているPTと入れ替える。1回使用する毎に消費SPが1ずつ増加する。 [ 指揮官命令:隊列変更(0) / モンスターの隊列を任意に変更する。1回使用する毎に消費SPが1ずつ増加する 【特性】 [ 心の絆 / 「リーダー」であるモンスターの配合値とステータス基本値、最大HPとMPを増加させる。 [ ソウルリセット / 「SP消費1」である「1戦闘1回」の指揮官命令の使用回数制限を「1戦闘2回」にする。「絶対回避」を指定。 [ 才能開花 / モンスターの呪文・特技・特性の取得が早くなる。 [ 情報改竄 / 自分のモンスターのデータが他者に漏れそうになった時、その情報を改竄する。 【ギララ】 |二二\ _ ナー、 ___ \二二二 _|二二二\_ , ィ/ / ノ _ `>、 l二二二 l二二二二二二/L{___,/ _/l/ /} / |二二二 |二二二二二ニ廴...、 //l゚ノ / / / |二二二 /二二二二二ノ _入 ゚l` イ //∠二 く./ ノ二二二 /二二二二ニ// ‘ーァx二 / l | -――――- 、 \二二二 /二二二二二{《-‐ / 〈\丶 ヽ. // ̄ ̄ ̄ ̄`/ ノ二二二 _/二二二二二二ニ三三三二x \--― // / //l二二 /二二二二二二二三三三三三ニヽ |--ー/∠ ____ / l/ /二/ |二二二二二三三三三三ニ/二ニ=ァl|_ --― l / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ´ |二二二二三三三三三二/´ / |l | //´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`/ノ二二二三三三三ニァ⌒ヽ{__ \ jj_ --―// /]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 【ギララ】 種族:ギラティナ+6 性別不明 Lv60 むくち HP 1310 MP 500 ドラゴン系 オリジン こうげきりょく / B+ → S+ しゅびりょく / S+ → B+ すばやさ / C → C かしこさ / B+ → AA+ せいしん / S+ → B+ こうかんど / 90 ちゅうせい / +70 【呪文】 [ ドルマドン 消費55(47) / 敵一体を暗黒の力で対消滅させる、「ドルマ」系最強呪文。【ドルマ】 【特技】 [ シャドークロー 消費3 / 暗黒を纏った爪で切り裂く。【ドルマ】【格闘】 [ くろいきり 消費20 / 敵味方全体のステータスをリセットし、暫く場の誰もが魔法が使えなくなる。 [ ダークブレス 消費22 / 敵一列に暗闇のブレスを吐きかける。【ドルマ】【ブレス】 [ プラチナダスト 消費35 / 白銀の粒子を周囲に放出してダメージを与えつつ能力を下げる。「オリジン」限定。 [ シャドーダイブ 消費110 / 自分の姿を隠し、ターン終了時に奇襲を仕掛ける。「かばう」「耐性」を貫通する。【ドルマ】 [ やぶれたせかい 消費200 / 自分が以前使用した「敵にダメージを与える」「ドルマ系」の呪文・特技を全て再使用する。発動させる技の数、テンションを使用する。1戦闘1回。 [ かばう 消費5 / 仲間一体のダメージを引き受ける 【特性】 [ フォルムチェンジ / 「オリジンフォルム」に形態変更を行う。「騎乗(地上)」が「騎乗(空)」になる。 [ 騎乗(地上) / マスターや仲間を乗せて地上を滑走することができる。 [ 蹂躙走破 / 近接攻撃に反応する「設置」の対象になった場合、無効化して破壊する。 [ 一心同体 / 自分に「騎乗」している仲間と耐性を共有する。 [ ミッドナイトサン / 自身が行う「光系」と「ドルマ系」の効果を上昇させる。 [ シャドウスフィアx / 「ドルマ系」の呪文・特技をそれぞれ1つずつ使用出来る、1戦闘1回 [ ドルマ系のコツ+ / 「ドルマ系」呪文の威力が上がり、消費MPを抑える。 [ 贄の飽食x / 自分に騎乗している仲間のHPを減少させて与えるダメージを増加させる。 [ プラチナ貯蔵 / 「プラチナのかけら」「プラチナのかたまり」を何処からか集めてくる。好感度が高いと分けてもらえることもある。 [ 騎獣の献身 / 誰かが騎乗している場合、自分が受けるダメージが増加するが、HPが0になるまで騎手はダメージを受けない。 【耐性】 [ 奈落吸収+ / 【吸収】「ドルマ」 【弱点】「光」 …━…━…━…━…━…━…━…━…┓ ┗…━…━…━…━…━…━…━…━…━ . 【ギラティナ】 . 「この世界ではないどこか」に生息しているという幻のドラゴン。 . 2つの異なる姿を持っており、それによって大幅に能力が変化する。プラチナ集めが趣味。 . 世界を「やぶく」能力をもっており、その狭間に飲み込まれたものは二度と戻ってこれないという。 【ミルル】 |__|´ ̄  ̄l\ ∨--― ― ¬ト、/ .| .\ ,イ ` 、 ヽ ヽ/l弋¨ ̄ヽ l \ ../ / | \_/_ ヽ _. -‐ヘ ヘ〈` ̄´入 `iー l ヽ、厶,一く¨ヽ / _」 ,才´ ヽ. ヽ ヘ ハ〈` ̄´フ l l _,入_/¨ ヽ 人 ,ィ'⌒ヽ`''"´ \ ヽ ヘ } .l〈` ̄´7 ,l j/l ̄./ / _ ハ/ `ヽl.l ヽ ヘ ', ', ,xくl |〈ミニニフ 」__ / ! /`ヽ/ ,/ / / {1 ヘ ', i i´ l |ヽ! ̄~l ̄ ̄´ /__ノ/t、 /^ソ ./ ̄/ ム 、 l} i l l ,イ .l |, -、|、___,. / / ヽ ̄/ /,>-―=ニ=―- 、 リ ,l j ! /ヽ__| | | // _ 〆ソ!\_,>'´ _,.. -‐ ー 、___ ノー- ,_ノ'´  ̄ | | / / ) / ̄ , '´ r'´〈 `ヽ  ̄ ̄ ̄> 、 l l. / / //`^〆 l ヽ , < ` 、 ` 、 l l / /// / l ヽ , < ` 、 ` 、 l l____′ / / l ¨ ヽ ` 、/ ̄ ヘ ,' /  ̄`ヽ/ , へ、 />x、_」 ヽ ` 、 ヘ_|/ ./¨ヽ,/ , ヘ \ / l __ ヽ トi 〈 / \`´ l_/  ̄ ー-- _]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 【ミルル】 種族:スレードゲルミル+6 ♂ Lv60 ぶじん HP 1660 MP 460 物質系 こうげきりょく / S- しゅびりょく / AAA+ すばやさ / B かしこさ / C せいしん / C こうかんど / 80 ちゅうせい / +100 【特技】 [ くうれつざん 消費12 / 空を裂く斬撃を放つ。敵の特性を無視してダメージを与える【斬撃】 [ だいちざん 消費12 / 大地ごと敵を切断する。「みをまもる」行動を無視してダメージを与える【斬撃】 [ かいはざん 消費12 / 海を斬るほど鋭い斬撃、「かばう」行動を無視してダメージを与える【斬撃】 [ きあいため 消費4 / 気合をためて次の攻撃の威力を上げる [ 星薙の太刀 消費180 / 敵全体を巨大な光の塊で星ごと薙ぎ払う。【斬撃】【光】 【特性】 [ メイガスの剣 / 条件に「斬撃属性」が関わる特性の発動率が上昇する。 [ 武人の覇気 / 「きあいため」の効果中、特性の発動率が上昇する。 [ 満身創痍 / 残りHPが少ないほど与えるダメージが増加する [ マシンセル / ターン終了時にHPを回復し、中確率で状態異常を治療する。 [ 斬り返し / 斬撃属性の攻撃を受けた際、低確率でダメージを軽減し、通常攻撃を行う。 [ 一刀両断 / 斬撃属性の特技使用時、中確率でダメージ時にこうげきりょくが上昇する。 [ 流し斬り / 斬撃属性の攻撃で敵を倒した場合、同じ技で再度攻撃する [ 斬艦刀 / 斬撃属性の攻撃の威力が上昇する。 [ 猛虎 / 行動不能にされそうになった際、無効化して自分のテンションを上げる。1戦闘に1回まで。 [ 猛虎高飛車 / テンション上昇時に全能力が上昇する。1戦闘1回。 [ HPシャワー / 最大HPの成長に補正がかかる。 [ 修羅x / 「きあいため」使用後、直後に攻撃を行う、ただし「きあいため」の消費MPが倍になる [ 弐の太刀x / 攻撃対象が敵単体の斬撃攻撃を行った際、同じ列にいるモンスターに追加攻撃を行う。 【耐性】 [ 特殊抗体 / 一度かかった状態異常にかからない。 [ 雷撃耐性+ / 【無効】「デイン系」「いなずま系」 【弱点】「ドルマ系」 …━…━…━…━…━…━…━…━…┓ ┗…━…━…━…━…━…━…━…━…━ . 【スレードゲルミル】 . モンスター「グルンガスト参式」の生態が変質して、最近発見された新種のモンスター。 . 強烈無比な「斬艦刀」と自動で肉体を修復する「マシンセル」という固有能力を持つ。 . 追い詰められてからの戦闘力は他の追随を許さない、正々堂々とした戦いを望み、妨害するものは容赦しない。 【撫子】 / ,'. 、 〉 ∨ ... 〉 .. ヽ / ∨ .... / ... ...... _ ;〉 /{、_,ィ ‐ ヘ._____〉 ....... _;r-‐'/,ニニ l `ヽ、. / / ;\ ____`ー───---''´ | 〈/ . 、 _ \ _ / ;イ 、 /,ィチ心、 / /`ー-、______j ト、 .  ̄ `ー- ‐'´ . \ / / | ∧、.弋z l` " '´f,ノ ハ` | | `ー-、 _ _ -‐<´ ̄ ̄ / /l | ハ ゛‐- 、Vz ;リ,'/ / ;' . | /.、〉 ト--、 \ ,r'"´| ̄l'ヽ | ハ ‐- "/ /| / | 〈 \ | \ \ / | j } |l _ 」、 〈 ∠ // /| | / \  ̄. / ! / .,ノ |_ `ヽ、 ‐-‐;ァ // / .| | | i . ∧ / ,r-‐' 、ヽヽ/´/ | >.`ニ´... <´ / / | | | / ∧. / / . 〉 〉 〉_j / \ | `ヽ. / / /| i | / ∧ . ∧. / ./ t-'‐'´ ,ノ l 、 \ | ‐-.、. 〉 ,.-‐/ / / | |‐'´ / .∧ .. ∧]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 【撫子】 種族:千石撫子+6 ♀ Lv45 かわいい HP 880 MP 510 悪魔系 こうげきりょく / C しゅびりょく / C すばやさ / A かしこさ / B+ せいしん / B こうかんど / 50 ちゅうせい / +40 【呪文】 [ ラリホーマ 消費7 / 敵一列を深い眠りに落とす【眠り】 [ ドレインタッチ 消費23 / 攻撃と共にHPを吸収する平手打ちを放つ。【格闘】 【特技】 [ なでこメデューサ 消費35 / 敵一体に「蛇の呪い」を与える。 [ おうえん 消費3 / 仲間一人のテンションを一段階上昇させる [ 騎獣指令 消費40 / 「騎獣使役」と同時に使用、「騎乗」している「騎乗(地形)」を持つ仲間に行動を行わせる。 [ サモン・ペガサス 消費250 / 「ペガサス」を召喚する。【召喚】 【特性】 [ なでこスネイクx / 「なでこメデューサ」を通常の行動とは別に行える、1戦闘1回。 [ 死延足x / 「自己封印・暗黒神殿」を開放してから使用可能、敵の特性の対象にならず、効果を受け付けない。1戦闘1回。 [ 重複呪印 / 自分が行った状態異常に抵抗した敵の耐性を少しだけ低下させる。 [ 恋愛サーキュレーション / ふわふわる。 [ ラスボス補正 / え、ちょっと待って。え? [ ライダーリミット / 「騎乗」の効果中、行動速度が上昇する。 [ 自己封印・暗黒神殿x / 宣言するまで自動発動。「魔眼」が非所持扱いになるが、自分に対する情報解析を無効化する。【セ】 [ 他者封印・鮮血神殿 / 誰かが「戦闘不能」「死亡」するとHPが回復する。 [ 騎英の手綱 / 「騎乗」している間、自身と騎乗している対象の全能力が上昇する。 [ 石化の魔眼 / ターン開始時に敵味方全体を高確率で「石化」状態にする。 [ 騎乗+ / 殆どのモンスターに騎乗し、操る事が出来る。 [ 騎獣使役x / 搭乗している騎獣に対して指示を出すことが出来る。 【耐性】 [ 石化吸収EX / 【吸収】「石化」+「HP回復」 …━…━…━…━…━…━…━…━…┓ ┗…━…━…━…━…━…━…━…━…━ . 【千石撫子】 . 華奢な矮躯に庇護欲を唆る容姿と声、仕草を持つモンスター。 . 表向きそうとは見えないが、実は非常に執着心が強く、何をしでかすかわからない危険性を秘めている。 . しっかり相手をしてあげれば特に問題はない、はず。 【オリカ】 ,! ` ‐‐---`、`__- ̄ヽf‐- 、 _ ∠__,___>ゝ=‐、、xヽヽ Y `ヽ、 ヽ、xィ.ゥー‐{(ヘヽ,リ,) ,i .l } , x-‐-、`、 l レ' 弋__`ノ' イ,/,/ ム-`ンy、`.、ヽ ,--‐‐-、 ,ヘ`ー 、 ィ,ン ,ィ' ,イ,ノ /'" ̄フへ、`i、Y Y、 ゝ ヒ ̄ヽV  ̄'!く ,.ィ' ,ィ' X / ,オ ,イ ヽ'`l i、ヽ、 ` 、`-ム Y k_ヘ ィ',ィ' .,'イヌx'イル ヘ!ノ `x、`‐--`ィゝ くゝニミヽ、 ヘン! ; rヤ心'`タ/ ノ イ ノ | `^フ"´ノ´ヘ ヽ ヽ Y弋| |弋ィ, ゙ /ルィタ / |--‐‐-´イ´/ ,' \\_,) l ,ゝi ; l Y;タァ',/i l--ゥ‐ー ィ'´ , ' , ' ヽ、__ ノノ ,ヘ、; i 、. ィ ソiイλ i |イ ィ´ , ´ , ' / //'⌒,ゝ-‐-ス `'` イ ハ l ! i l,イノ , ' , ' ,/ /ノ-ィ ' ヽ' ´ /'"ハ | l i |ィ´ , '/! ,/ ,ィ´ ^ーイ ,イ! l ,ツ' ,ノへi | i l , ' /ンレム '" ,ヘl i /ぇ l hオ-ネ、 lノ ! ノ' ン/ / ,、ィ'ハヘ、`V´/ l | /,レ、аy`子' / /ィ´ / ,イひl l `y´ ,、 l v,ィフイ)、ノ,! y`ヽ、', ィ ' ,イ / | l.| }ヘ y' i `´イレ' ' / `y Y ,フ !/ ノ l l ノ `V レY´ノノヘ/ /i ! ,'´i / ' / ``/ 、 /´^ヘ、 / /`ゝ、,' メ l ,/ / ル' / `´`ヽ、/ /`、 V ´Y | V ,ンィ"´´/l ` ´、 ! i | l /k ヘ´_,ルィ' ´フゝ、 `ゝヒ、_!__レ-ィ_,、ン'ー-- 、 __]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 【オリカ】 種族:オリカ・ネストミール+5 ♀ Lv60(成長の限界) てんねんはらぐろ HP 680 MP 660 妖精系 こうげきりょく / C+ しゅびりょく / C+ すばやさ / AA+ かしこさ / AA+ せいしん / AA+ こうかんど / 70 ちゅうせい / -70 【特技】 [ こうようのうた 消費5 / 仲間一人のテンションをあげつつ「気合を貯めた」状態にする【歌】 [ あらしのうた 消費10 / 場を「嵐」で満たす。ターン終了時ランダムに突風で吹き飛ばす。【バギ系】【歌】 [ せんそうのうた 消費18 / 味方全員のこうげきりょくとしゅびりょくを上昇させる【歌】 [ いだてんのうた 消費18 / 味方全員のすばやさとかしこさを上昇させる【歌】 [ しとせいめいのうた 消費45 / 魂を奪い取る歌を歌い、敵全体のHPを減少させて仲間全体のHPを回復させる。歌い始めてから3T後に戦闘から離脱する。【ザキ系】【歌】 [ きせきのうた 消費全 / 自分の命と引き換えに仲間一体のHPを完全に回復させ、全能力を上昇させる。【歌】 【特性】 [ ビブラートx / 別々の「歌」系の特技を二つ同時に使用できる [ 魅了 / 他に攻撃対象がいる場合、異性のモンスターからの攻撃対象にならなくなる。 [ 手に画鋲 / 握手をしたら、突き刺さる。 [ アイドルユース / 自分でテンションを貯めた際、中確率で仲間一体のテンションも同時に上昇させる。 [ 荘厳華麗 / 自分のテンションが3段階まで上がった時、仲間全員のテンションを上昇させる。1戦闘1回。 [ レーヴァテイル / 「歌」を使用すると、中確率で更に「歌」の効果が上昇していく。 [ ナルシスト / 自分に使用する「歌」の効果が上昇する。 [ 歌がとくい / 「歌」に属する特技の効果が上昇する [ ヒュムノス語 / 独自の言語による「歌」を歌う、「ヒュムノス語」を理解出来ない場合、耐性を無視する。 【耐性】 [ なし …━…━…━…━…━…━…━…━…┓ ┗…━…━…━…━…━…━…━…━…━ . 【オリカ・ミストネール】 . 「ヒュムノス語」という特殊な言語を操る「アルトネリコ属」のモンスター。 . 彼女らの歌う「歌」は通常とは違う特殊な力を持ち、「ヒュムノス語」を理解できなければ、抵抗も対抗もできない。 . ただし感性が通常のモンスターと違ったりするので、育成には根気がいる。 . 【オリカ・ミストネール】 . 「ヒュムノス語」という特殊な言語を操る「アルトネリコ属」のモンスター。 . 彼女らの歌う「歌」は通常とは違う特殊な力を持ち、「ヒュムノス語」を理解できなければ、抵抗も対抗もできない。 . ただし感性が通常のモンスターと違い、妙なトコロで感動して動きを止めたりする。 【ラウラ】 -――――- ´ `ヽ / 、 \ / _ヽ ___ / _ -― -―i  ̄ ̄` | . _∠-≠  ̄ / | | ' / /\ \/ __| ト ', `¨¨| \\ / ////! |__\ l !\\{/////| iヽヽ \ i | ト、i ト、`ヾ////イ / リ、_} } | | i i }ツ  ̄ ̄i / / ノ ノ | | i i〈 / / / {_,イ | | i i八 _ 厶イ / | | i\V__〉 | / | | 八 ト、 i iヽ / ,ト、 ト 、 | \∨ --/ イ __ イ \ | ヽ | \/} / / ノ´ ...--――- 、 | , / / / // / } / /、 \ | i i Ⅳ / _/_/! / 〃⌒ヽ\ \ | | | i' / // / .! / /! \\ '. | | ∨ / / , / . |/ / i / } } ,| | / / / / { . . .| r 、 / , | | }| | / / / ´ { | . ./ \ / ! ! || | / / / ∧八 ! / / / || | / / / / /\\ !' / / | | || |]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 【ラウラ】 種族:ラウラ・ボーデヴィッヒ+5 ♀ Lv60(成長の限界) ブラコン HP 970 MP 450 人系 こうげきりょく / C+ しゅびりょく / AA+ すばやさ / B+ かしこさ / C+ せいしん / AA+ こうかんど / 100 ちゅうせい / +100 【特技】 [ モノクローム 消費45 / 合体攻撃:マト 白と黒の射撃と斬撃を連続で叩き込む。【斬撃】【射撃】 [ ミラクルソード 消費12 / 煌く斬撃でダメージを与えつつ回復する。【斬撃】 [ マヌーサ斬り 消費7 / ダメージを与えつつ中確率でマヌーサ状態にする。【斬撃】 [ スティンガー設置 消費10 / 設置技。相手が行動した際に爆発する刃を設置する。 [ みなごろし 消費5 / 一体に大ダメージを与えるが敵味方無差別 [ ばくれつけん 消費12 / 4回連続で攻撃を行う【格闘】 [ すいめんげり 消費8 / 敵一列を一定確率で行動不能にする、飛んでいる敵に無効【格闘】 [ シルバーカーテン 消費32 / 自分を対象とした攻撃を敵の誰かに変更する。テンションを1段階消費する。1戦闘1回。 [ シャイニングフィンガー 消費全 / 会心の一撃を繰り出す。MP最大値の半分以上ないと使用不可【格闘】 [ 守護者 消費0 / かばうの上位互換、MPを消費しない。【セ】 【特性】 [ 縦一線x / 斬撃属性の際、斬撃無効化を無視して攻撃する、MP消費が2倍になる。 [ 横一線x / 斬撃属性の攻撃範囲を敵一列に拡大する、ただし威力が低下しMP消費が「*攻撃対象の数」になる。 [ がむしゃらx / 使用ターン、与えるダメージを増加させるが、自分が受けるダメージも増加する。 [ ド根性 / 現HPより遙かに大きいダメージを受けた時、中確率で持ちこたえる、1戦闘1回 [ 孤高の戦士 / PTに自分一人しか居ない場合、全能力が上昇する。 [ 回し受け+ / 中確率で格闘属性の攻撃を受け止めて無力化する。 [ つきひフェニックス / 「死亡」「完全死亡」しない。戦闘終了時に自動である程度回復する。 [ スーパーモード / HPが半分以下になった際に自動発動、自分が受けるダメージを大幅に軽減する。3T後に離脱する。 [ シュヴァルツェア・レーゲン / スーパーモード中のみ発動、「突破」以外の「特性無視」の影響を受けない。 [ AICx / スーパーモード中のみ使用可能、そのターンの間、敵一人が与える全てのダメージを0にする。 [ ランブルデトネイターx / 設置技に爆発要素を仕込む。設置技発動した際Lvに応じた「イオ系」の固定ダメージを与える。 [ シルバーケープx / 呪文から受けるダメージを軽減し、回避率を上昇させる。 [ 高速設置x / 他の行動を行いつつ設置技を使える。1戦闘1回 [ 武技習熟 / 確率で発生する攻撃特性の発動率を上昇させる [ 無手暗殺x / 格闘属性の攻撃を斬撃属性としても扱うことができる。 [ バックスタブ / 隊列移動を行ったターン、与えるダメージが増加する [ ブラコン / お兄ちゃんが大好きで夜も眠れない。 【耐性】 [ 防衛システム / 外部要因によってしゅびりょくが低下しない [ ハードシェル / 斬撃・格闘攻撃から受けるダメージを軽減する。 …━…━…━…━…━…━…━…━…┓ ┗…━…━…━…━…━…━…━…━…━ . 【ラウラ・ボーデヴィッヒ】 . 軍人気質のモンスター、規律と平等を是とするが、親しい相手には凄まじく執着する。 . 固有能力として対象の慣性制御があり、一対一の制圧力は他の追随を許さない。 . 特に防御能力に優れ、主として認められれば尽力を尽くしてくれる。 【マト】 _, ィ;.;.;≧ ヾミー-、 <;.( ̄寸 ヽ、.;.トヽ て;.ヽ 、___,ィ;.;.〉 ,ィ――====ニニミマヽ `゙゙" \;.;.;.;.;.<__ ィ´ ≦======- 、 ヾⅧ ヽ;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;^ヽ、 / ≦__´ マヽ  ̄ ̄ ̄>-、;` 二ニ= _ \ヽ _______ / ヽ;.\_  ̄ > 、 Ⅵト ,イ _,ィ――――-ミ 、__ ミ 、 ヽヤ 、;.ヽ、 ミ、 ソ| //_ ――――‐ ― 'ーヽ、_ イイ;l .`l.;l ̄ ̄ ̄ ̄ヽ ト、 \ / ムイ _ ≧ ヾ .l.;l /;/ .l ', ヽ \ 少 ,ィ'¨ ̄ , イ´ , -, /l /! 人ノ.;ム彡' / | l \ / / ,イ , イ Ⅵ lセケ)メ ェォ´.;.;__メ´ _ , ィ≦´斗ム / | ヽ ム / ,イ| ,イ / "ヤ N ´_ ノ´≧=-斗≦三三三トメ二、ム l ,' ヽ ム / / l l ,イ ,イ Wヽ / `l_三Ⅵ三三三三ム二メ.ム / / ヽ ',. l l ∨ ,イ ≧ソ ,' 7二二≧=''¨二二二ミ守.ノ / マ l. | ハ ∨ ,イ_ 」-‐‐ム三-、 ☆ ', /-≧彡'´//////////≧、ヽ〈__ l l. ', ',ヽ/ /二ンヽ Ⅵ / ./ ヽ、 ',∨////≦=――=≧、//∧小ヾ=ヽ l l .', У / ノ ,' lヾ、/≦ ̄ヾ ,仼////´ ヽ//∧ム圭ム | | .∨ / ヾ´ ̄ ノ | / `ヾ _ ,仼//// ∨/∧ム圭ム | | | l、 / l ', _」三|//Ⅳ Ⅶ/ | |圭ソ l l l ヽ、 / 人 ', l三三 |//∧ ∧//| ..| / / ヽ |`ー-' , イ´ ,ィー' マ `l三三. //∧ ///ⅣⅣ ./ / l ト、 / /===≠彡 ミ三小///ヽ ///.∨ / / / ', ヾ' 「´ ヽ _,イ´三三彡'´メ-「 ̄二| ̄ヾ//// ≧ー----一≦/////彡 / ' , ', マメー′ _ノ'___∟__」----寸///////////////少' r' / ヽ/ ____,ィ‐イ´ イ  ̄ ヽ ',≧二二二二二≦ヽ , ィ-‐≦´ | ヽ ,イ ̄ヽ ', 寸三三三三 / l l l ヽ]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]]] 【マト】 種族:ブラック★ロックシューター+5(6) ♀ Lv60 むくち HP 1320 → 1550 MP 650 → 870 物質系 心の絆 孤高のリーダー こうげきりょく / B+ → AA- → AAA- しゅびりょく / AA+ → S+ → SS- すばやさ / D- → C → C+ かしこさ / D- → C → C+ せいしん / AA+ → S+ → SS- こうかんど / 100 ちゅうせい / -40 【呪文】 [ マホカンタ 消費13 / 魔法を跳ね返す結界を張る、一定ターン経過か特定回数反射で解除。 【特技】 [ モノクローム 消費45 / 合体攻撃:ラウラ 白と斬撃と黒の射撃を連続で叩き込む。【斬撃】【射撃】 [ ブラックブレード 消費82 / 敵一体に斬りかかり、黒い軌跡による固定ダメージを与える。1戦闘1回。【斬撃】 [ ブラック★ロックカノン 消費82 / 巨大な岩石の連射を敵ランダムにぶちかます。【射撃】【必殺】 [ チャージショット 消費5 / 行動がターンの最後になるが強力な一撃を放つ【射撃】 [ ゼロ距離射撃 消費33 / 「前列」にいる時のみ使用可能。敵単体に強烈な一撃を叩き込む。【射撃】 [ さみだれうち 消費12 / 敵全員に射撃を浴びせる。【射撃】 [ だいぼうぎょ 消費25 / 受けるダメージを大幅に軽減する。1戦闘1回。 [ せんこうだん 消費28 / 敵全員にダメージを与えながら、眩しい光で目をくらます。 [ みかわしきゃく 消費5 / 物理攻撃を回避しやすくなるステップを踏む【踊り】【セ】 [ ハッスルダンス 消費12 / 味方全員のHPを回復する踊り、時々テンションも上げる【踊り】 [ アザースステップ 消費10 / 仲間一体を誰よりも早く行動させるステップを踏む。【踊り】【セ】 【特性】 [ 孤高のリーダー / PTに自分一人しか居ない場合、ステータス基本値が増加する。 [ 復讐者+ / PTに自分一人しか居ない場合、命中率と回避率を大幅に上昇させる。 [ 最後の砦 / PTに自分一人しか居ない場合、与えるダメージが増加し、受けるダメージを減少させる。 [ ひきこもり+ / PTに自分一人しか居ない場合、ステータス低下、状態異常、行動不能を受けず、特性無視の影響を受けない。 [ 蒼炎の魔眼 / 爆発しそう。強い。 [ 撃ち落とし / 「前列」にいる間に受ける物理ダメージから、中確率でダメージを軽減する。 [ クロスファイア / 対象が「単体」である「射撃攻撃」を敵の「前列」と「後列」同時に適用できる。 [ 抜き打ち / 攻撃回避時にその対象に対して射撃攻撃を行う、残りHPに応じて回数が変化する。 [ 固定砲台x / 再使用するまで任意の隊列移動を行えず、射撃攻撃の与ダメージを「しゅびりょく」で判定する。 [ ボソンジャンプ / 魔法攻撃を回避できるようになり、隊列補正を無視する。 [ ミュージカルx / 「歌」と「踊り」を同時に使用する。 [ 魅了 / 他に攻撃対象がいる場合、異性のモンスターからの攻撃対象にならなくなる。 [ 宇宙をかける少女 / 「光系」「ドルマ系」から受けるダメージを大幅に軽減する。 [ 跳弾 / 射撃攻撃が回避された際、中確率で再度命中判定を行う。 [ カリキュレイト / 行動指定時に対象を指定する、自分の行動順がその対象の行動前になる。1戦闘1回 [ マジックガーディアン / 全体攻撃魔法を単体・対象自分に変更し、ダメージを軽減する。1戦闘1回 [ ディストーションフィールドⅢ / 受けるダメージを50軽減する、MPを20消費する。 【血継限界】 [ 聖なるバリア-ミラーフォース / 自分自身が受ける攻撃を「3回」反射し、ダメージを「HP減少」に変更する防御壁を貼る。 【耐性】 [ なし …━…━…━…━…━…━…━…━…┓ ┗…━…━…━…━…━…━…━…━…━ . 【ブラック★ロックシューター】 . 巨大な「ロックシューター」を持つ、固定砲台型モンスター。「七煌宝樹」の「黒」の血統で発現する。 . 種族としての攻撃力は低いが、強力な「魔眼」と近遠対応する特技を覚える。 . 固有能力の圧倒的な破壊力を兼ね備え、守備力が高く、足の遅さ以外に隙らしい隙はない。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2684.html
Extra.7 古泉一樹の報告 人間の行動は、我々には理解できないことが多い。 基本的には『利害関係』を基に、利害が一致する場合に行動を共にするなどすることが原則であるように思われる。しかし、時に人間は利害関係によらない行動をする。その機構は複雑。 そのような理解できない行動の一つに、『機関』の行動がある。 『なぜ古泉一樹ら「機関」の人間は、何の見返りもなく閉鎖空間に向かうのか』 この疑問を解決するために、直接本人に事情聴取したので、インタビュー形式でその内容を報告する。 ――今日はあなたに聞きたい事があって、このような場を設けた。よろしく。 こちらこそ、よろしくお願いします。それで、何を聞きたいのですか? ――なぜあなた達『機関』の人間は、何の見返りもなく閉鎖空間に向かうの。 なるほど、確かにそこは外部からは分かりにくいことですね。良いでしょう、お答えします。なに、簡単なことですよ。それなりに見返りがあるからなんです。 ――詳しく。 涼宮さんは閉鎖空間を無意識に発生させてしまいます。彼女自身は閉鎖空間について一切関知していません。しかし、彼女の識閾下では、彼女は事態を把握しています。少なくとも、我々超能力者が閉鎖空間内部で、《神人》狩りによって事態の収拾に当たっていることは。 ですから、彼女は我々の存在を無意識では感知しています。そして、事あるごとに閉鎖空間を発生させ、我々に負担を掛けていることを申し訳なく思っているのです。 ――なぜそんなことが分かるの。 分かってしまうから仕方がない、と言いたいところですが、それでは答えになりませんね。 ――具体的に。 良いでしょう。実例を示します。 彼女は小学生時代の出来事をきっかけに、表には素直な感情を表さなくなりました。中学時代は、それはもう荒れた精神状態でしたね。高校時代、SOS団設立以降は比較的安定していますが。 本当の感情が非常に分かりにくい彼女ですが、それでも、閉鎖空間を始めとして彼女の精神に直に触れる我々は、彼女の奥底に押し込められた、そう、彼女の『本音』と呼べる部分を垣間見ることがあるのです。その彼女の本音が、我々にこう囁くのですよ。『いつもありがとう。迷惑掛けてごめんなさい。』と。 ――涼宮ハルヒは、無意識であなた達に謝罪しているの。 ええ、そうです。謝罪と、労いの言葉を……『言葉』と言うと語弊があるかもしれませんが、そのような感情を我々に向けてくるのですよ。 ――それがあなたが閉鎖空間に向かう理由? 繰り返しますが、今の彼女は、本音を表に出しません。そんな彼女の、誰も……ひょっとしたら本人さえも知らない本音を、我々だけは直接的に知ることができるのです。しかもその本音は、とても優しい、我々の苦労を慮って労る気持ちに満ち溢れている。何ともいじらしいじゃありませんか。普段の彼女の行動を、表面的に見ているだけではとても信じられませんね。これは、実際に彼女の意識に触れた者にしか分からない感覚です。 そうですね、一言で表すなら『ちょっとした優越感』でしょうか。誰も知らない彼女の、言ってみれば『秘密』を、我々だけが知っているという。 ――そのことと、閉鎖空間に赴くことの繋がりは。 確かに、実際に経験したことがない方々からすれば、そんなつまらない『報酬』で自ら死地に赴くなんて、理解し難いことでしょう。割に合わないと思うでしょうね。こればかりは、説明することは難しいですね。不可能と言っても良いでしょう。感じていただくしか。 ――わたしには、人間の感情は余り理解できないが、いくつかの事象と今のあなたの話から推量すると、あなた達が閉鎖空間に向かう理由は……『惚れた弱み』? はははは、『惚れた弱み』ですか。なかなかユニークな意見ですね。その発想はなかった。 ……確かに、ある意味彼女に『惚れ込んでいる』面はあるでしょうね。もちろんここでの『惚れる』は、いわゆる男女間での惚れるとは違います。男同士あるいは女同士……『惚れ惚れする』という用法に近いでしょうか。人間として惚れ込んでいるんです。 彼女は、表面的にはエキセントリックな言動ばかりが目立つ、奇抜な人物です。しかしその内実は、とても常識的で、慈愛に満ち溢れているのですよ。『彼』もこの気持ちを知ることがあれば、一気に転ぶでしょうね。しかし『彼』はまだ、この気持ちを知ることはありません。何せ、当の彼女自身ですら、自覚していないのですから。我々としてはもどかしい限りですよ、まったく。だから事あるごとに背中を押してはいたんですがね。……話が逸れましたか。 もちろん、彼女は『聖人君子』ではありませんから、時には落ち込んだり、暗黒面に囚われてしまったりもします。『彼』が他の女性……殊に朝比奈みくるを構っている時は、それはもう酷い有様でしたね。 ――……そう。 ああ、それも今となっては過去の話ですよ。長門さん、朝比奈さん、あなた方二人の存在に嫉妬して、彼女が心乱していた事実も、今となっては思い出です。今ではあなた方は、涼宮ハルヒにとって欠くことのできない存在です。 実は我々『機関』においては、かつてはあなた方の存在を危険視する意見も存在しました。涼宮ハルヒの不興を買い、閉鎖空間の発生を助長するおそれがある、という意見です。今だからこそ言いますが、あなた方をなるべく『彼』と引き合わせないようにしようという意見も存在したのです。今ではそのような意見は皆無ですがね。 ――現在のわたしの認識では、涼宮ハルヒにとっては、SOS団そのものが欠くことのできない存在。誰一人、余計な存在とは認識されていない。それら構成要素はすべて彼女自身が集めたもの。 まったく、仰る通りです。 ――あなたの話によれば、涼宮ハルヒと『機関』は、お互いに純粋な情報をやり取りしていると思料される。 なるほど。我々人間で言うところの『本音』に相当する存在が、情報統合思念体における『純粋な情報』ですか。 ――上手く言語化できないが、わたしの言語機能を使って表現すればそのようになる。様々なノイズを除去した、情報の本質という意味を込めた。 言わんとしている事は分かりますよ。 ――今の話を総合すると、あなた達の関係は、一方的に奪うような片務関係ではなくて、相互に与え合う双務関係にあると理解して良いか。 そうですね。そう思っていただいて結構です。要するに我々は、決して涼宮さんの『奴隷』ではないのです。助けを求める哀れな少女に請われて相集った同士。そう、涼宮さんも含めて『戦友』なのです。少なくとも僕はそう思っていますよ。そこが分かっていただければ十分です。 ――分かった。協力に感謝する。ありがとう。 どういたしまして。 【部活終了後の文芸部室にて収録】
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2593.html
Extra.7 古泉一樹の報告 人間の行動は、我々には理解できないことが多い。 基本的には『利害関係』を基に、利害が一致する場合に行動を共にするなどすることが原則であるように思われる。しかし、時に人間は利害関係によらない行動をする。その機構は複雑。 そのような理解できない行動の一つに、『機関』の行動がある。 『なぜ古泉一樹ら「機関」の人間は、何の見返りもなく閉鎖空間に向かうのか』 この疑問を解決するために、直接本人に事情聴取したので、インタビュー形式でその内容を報告する。 ――今日はあなたに聞きたい事があって、このような場を設けた。よろしく。 こちらこそ、よろしくお願いします。それで、何を聞きたいのですか? ――なぜあなた達『機関』の人間は、何の見返りもなく閉鎖空間に向かうの。 なるほど、確かにそこは外部からは分かりにくいことですね。良いでしょう、お答えします。なに、簡単なことですよ。それなりに見返りがあるからなんです。 ――詳しく。 涼宮さんは閉鎖空間を無意識に発生させてしまいます。彼女自身は閉鎖空間について一切関知していません。しかし、彼女の識閾下では、彼女は事態を把握しています。少なくとも、我々超能力者が閉鎖空間内部で、《神人》狩りによって事態の収拾に当たっていることは。 ですから、彼女は我々の存在を無意識では感知しています。そして、事あるごとに閉鎖空間を発生させ、我々に負担を掛けていることを申し訳なく思っているのです。 ――なぜそんなことが分かるの。 分かってしまうから仕方がない、と言いたいところですが、それでは答えになりませんね。 ――具体的に。 良いでしょう。実例を示します。 彼女は小学生時代の出来事をきっかけに、表には素直な感情を表さなくなりました。中学時代は、それはもう荒れた精神状態でしたね。高校時代、SOS団設立以降は比較的安定していますが。 本当の感情が非常に分かりにくい彼女ですが、それでも、閉鎖空間を始めとして彼女の精神に直に触れる我々は、彼女の奥底に押し込められた、そう、彼女の『本音』と呼べる部分を垣間見ることがあるのです。その彼女の本音が、我々にこう囁くのですよ。『いつもありがとう。迷惑掛けてごめんなさい。』と。 ――涼宮ハルヒは、無意識であなた達に謝罪しているの。 ええ、そうです。謝罪と、労いの言葉を……『言葉』と言うと語弊があるかもしれませんが、そのような感情を我々に向けてくるのですよ。 ――それがあなたが閉鎖空間に向かう理由? 繰り返しますが、今の彼女は、本音を表に出しません。そんな彼女の、誰も……ひょっとしたら本人さえも知らない本音を、我々だけは直接的に知ることができるのです。しかもその本音は、とても優しい、我々の苦労を慮って労る気持ちに満ち溢れている。何ともいじらしいじゃありませんか。普段の彼女の行動を、表面的に見ているだけではとても信じられませんね。これは、実際に彼女の意識に触れた者にしか分からない感覚です。 そうですね、一言で表すなら『ちょっとした優越感』でしょうか。誰も知らない彼女の、言ってみれば『秘密』を、我々だけが知っているという。 ――そのことと、閉鎖空間に赴くことの繋がりは。 確かに、実際に経験したことがない方々からすれば、そんなつまらない『報酬』で自ら死地に赴くなんて、理解し難いことでしょう。割に合わないと思うでしょうね。こればかりは、説明することは難しいですね。不可能と言っても良いでしょう。感じていただくしか。 ――わたしには、人間の感情は余り理解できないが、いくつかの事象と今のあなたの話から推量すると、あなた達が閉鎖空間に向かう理由は……『惚れた弱み』? はははは、『惚れた弱み』ですか。なかなかユニークな意見ですね。その発想はなかった。 ……確かに、ある意味彼女に『惚れ込んでいる』面はあるでしょうね。もちろんここでの『惚れる』は、いわゆる男女間での惚れるとは違います。男同士あるいは女同士……『惚れ惚れする』という用法に近いでしょうか。人間として惚れ込んでいるんです。 彼女は、表面的にはエキセントリックな言動ばかりが目立つ、奇抜な人物です。しかしその内実は、とても常識的で、慈愛に満ち溢れているのですよ。『彼』もこの気持ちを知ることがあれば、一気に転ぶでしょうね。しかし『彼』はまだ、この気持ちを知ることはありません。何せ、当の彼女自身ですら、自覚していないのですから。我々としてはもどかしい限りですよ、まったく。だから事あるごとに背中を押してはいたんですがね。……話が逸れましたか。 もちろん、彼女は『聖人君子』ではありませんから、時には落ち込んだり、暗黒面に囚われてしまったりもします。『彼』が他の女性……殊に朝比奈みくるを構っている時は、それはもう酷い有様でしたね。 ――……そう。 ああ、それも今となっては過去の話ですよ。長門さん、朝比奈さん、あなた方二人の存在に嫉妬して、彼女が心乱していた事実も、今となっては思い出です。今ではあなた方は、涼宮ハルヒにとって欠くことのできない存在です。 実は我々『機関』においては、かつてはあなた方の存在を危険視する意見も存在しました。涼宮ハルヒの不興を買い、閉鎖空間の発生を助長するおそれがある、という意見です。今だからこそ言いますが、あなた方をなるべく『彼』と引き合わせないようにしようという意見も存在したのです。今ではそのような意見は皆無ですがね。 ――現在のわたしの認識では、涼宮ハルヒにとっては、SOS団そのものが欠くことのできない存在。誰一人、余計な存在とは認識されていない。それら構成要素はすべて彼女自身が集めたもの。 まったく、仰る通りです。 ――あなたの話によれば、涼宮ハルヒと『機関』は、お互いに純粋な情報をやり取りしていると思料される。 なるほど。我々人間で言うところの『本音』に相当する存在が、情報統合思念体における『純粋な情報』ですか。 ――上手く言語化できないが、わたしの言語機能を使って表現すればそのようになる。様々なノイズを除去した、情報の本質という意味を込めた。 言わんとしている事は分かりますよ。 ――今の話を総合すると、あなた達の関係は、一方的に奪うような片務関係ではなくて、相互に与え合う双務関係にあると理解して良いか。 そうですね。そう思っていただいて結構です。要するに我々は、決して涼宮さんの『奴隷』ではないのです。助けを求める哀れな少女に請われて相集った同士。そう、涼宮さんも含めて『戦友』なのです。少なくとも僕はそう思っていますよ。そこが分かっていただければ十分です。 ――分かった。協力に感謝する。ありがとう。 どういたしまして。 【部活終了後の文芸部室にて収録】
https://w.atwiki.jp/yukipo/pages/5.html
登場人物 アスパラ登場人物 ログまとめ アスパラのまとめ ベースのまとめ 今日 - 昨日 - 全体 -
https://w.atwiki.jp/yukipo/pages/13.html
https://w.atwiki.jp/yukipo/pages/27.html
https://w.atwiki.jp/yukipo/pages/20.html
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1200.html
Report.03 涼宮ハルヒの認識(中編) 翌日。わたし達は涼宮ハルヒに学校で出会うことはなかった。 朝の地域版ニュース、新聞の地方面、すべてがある話題で持ち切りだった。 『お手柄女子高生、犯人逮捕』 そんな見出しが、新聞に躍る。その「お手柄女子高生」は、実名で報道されている。 『涼宮ハルヒ(17)さん=西宮市、写真』 紙面は、昨夜たまたま歩いていた涼宮ハルヒに暴行しようとして襲い掛かった変質者を、彼女が返り討ちにして警察に通報、御用となったと、情報に濃淡はあれど一様に伝えていた。 わたしは昨夜の事件発生時点で把握していたが、普段は接続していない情報統合思念体から強制通信で、『彼』の動向に注意を払い、わたしが最善と考える行動を取る様に指示があった。 こんなことは初めてだった。 もちろん情報統合思念体の接続を切っていること自体、初めての経験なので、当たり前といえば当たり前だが、接続を切ってから、わざわざ情報統合思念体から強制通信で指示があったのは初めて。 最初に涼宮ハルヒが宣言した通り、涼宮ハルヒとSOS団の名前は一気に広い地域に知れ渡ることになった。北高前には大勢の取材陣が詰め掛け、大混乱となっていた。 「押さないでください! 道を開けてください!」 急遽配置された教員が声を張り上げ、生徒達を校内に誘導する。生徒が通るたびに大量のフラッシュが浴びせかけられ、記者とマイクが殺到する。 「同じ学校の生徒さんがお手柄ですね! あなたはどう思いますか!?」 ある者は驚き立ちすくみ、ある者は表情を硬くして俯きながら、教員に誘導され校内へ入って行く。 ――校長がコメントを出さないと、混乱が収まらない―― そう判断した学校側は、校門横で校長本人が対応し、取材陣を引き付けて混乱を収拾することにした。 「えー、この度は我が校の生徒の勇敢な行動により……」 この時ばかりは、生徒達は校長の話が長引くことを祈ったかもしれない。 取材陣の殺到、その様子に集まった野次馬達。それら人波による混乱は、涼宮ハルヒ宅前が最も凄まじかった。 「お手柄ですね、涼宮さん! なにか一言を!」 「当然の結果よ! まったく、アホな変質者やで~! この私を襲おうとしたのが運の尽きや!」 【当然の結果よ! まったく、バカな変質者だわ! この私を襲おうとしたのが運の尽きよ!】 『うおおお……』 野次馬からどよめきと拍手が沸き起こり、取材陣と、ついでに野次馬から大量のフラッシュが浴びせられる。涼宮ハルヒは満面の笑みでそれらを一身に浴びていた。 「さて、学校があるから、話は歩きながらでもええかな?」 【さて、学校があるから、話は歩きながらでも良いかな?】 こうして、さながら大名行列か内閣総理大臣の記者質問のように取材陣と野次馬を引き連れて、涼宮ハルヒは登校した。取材陣から投げかけられる様々な質問に、次々と答えていく。涼宮ハルヒはこの状況に酔っていた。普段の満面の笑みが100Wだとすると、さしずめ1kWの笑顔で教室へ向かった。 涼宮ハルヒはまだ気付いてはいなかった。いや、知る由もなかった。人の好奇心が、時に残酷に人を傷付けることを。 涼宮ハルヒが北高の伝説にまた一つ名前を刻んだこの日、彼女は部室に来ることはなかった。 「えらいことになったなぁ……」 【すごいことになったなぁ……】 『彼』はやれやれ、を通り越して何と表現すれば良いのか分からない顔で言った。 「いやぁ、昨日の時点で、犯人の近くに涼宮さんがおることは把握しとったんですが、『機関』の決定は、『涼宮ハルヒに捕り物をさせて満足させる』やったもんで、手ぇ出せんかったんですわ。まぁ、彼女の望み通り、犯人を捕まえて一躍時の人になりましたからな。こちらとしては『バイト』が当分無くなりそうで、万々歳ですわ。」 【いやぁ、昨日の時点で、犯人の近くに涼宮さんがいることは把握していたんですが、『機関』の決定は、『涼宮ハルヒに捕り物をさせて満足させる』だったもので、手が出せなかったのですよ。まぁ、彼女の望み通り、犯人を捕まえて一躍時の人になりましたからね。こちらとしては『バイト』が当分無くなりそうで、万々歳ですよ。】 古泉一樹が肩をすくめる。 「俺としては、今日には例の件を片付けたいと思(おも)とったけど、とてもそんなことできる状態違(ちゃ)うしな……どうしたもんか。」 【俺としては、今日には例の件を片付けたいと思ってたけど、とてもそんなことできる状態じゃないしな……どうしたもんか。】 「事の成り行きを見守る、でええんちゃいますか? 当分涼宮さんの精神状態は閉鎖空間を生み出す状態にはならへんでしょうし、なに、人の心は移ろいやすいもんやさかい、どうせすぐにいつもの日常に戻りますよって。」 【事の成り行きを見守る、で良いのではないですか? 当分涼宮さんの精神状態は閉鎖空間を生み出す状態にはならないでしょうし、なに、人の心は移ろいやすいものですから、どうせすぐにいつもの日常に戻りますよ。】 「そうなればええんやけどな。」 【そうなれば良いんだがな。】 『彼』は窓の外を見ながら、そう呟いた。 涼宮ハルヒへの取材はますます過熱していった。 最初は、『お手柄女子高生』だった。その日の昼には『お手柄美少女女子高生』に変わっていた。こうなると、人々の興味は『美少女女子高生』の私生活に移っていく。 まず、現在の涼宮ハルヒの生活として、『謎の部活「SOS団」の団長』が紹介された。しかし、このSOS団は学校側非公認であるため、学校側からの情報は得られない。生徒からも、『謎の活動』という情報しか得られないため、すぐに人々の興味から外れた。 次に、涼宮ハルヒのSOS団以外の学生生活に取材が進むと、世間の興味を大いにそそる事となった。すなわち、入学初日の涼宮ハルヒの自己紹介等、彼女の奇矯な振る舞いの数々。 『ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。』 涼宮ハルヒの呼称は『美少女女子高生はオカルトマニア』となった。 そして、涼宮ハルヒの中学時代のエピソード、特に『告白されても断らず、すぐに破局したこと』が紹介されると、世間の評判の方向性が決定付けられることとなった。 『オカルト女子高生はヤ○マンだった!』 『美少女は百合ゲラーがお好き』 週刊誌、スポーツ誌等がこぞって書き立てる。 当初は嬉々として取材に応じていた涼宮ハルヒも、この頃になると、 「うるさい!」 「写真撮んな!」 などと、取材を嫌がるようになっていた。その態度が取材陣をさらに煽る。 『ヤ○マン女子高生は変質者がお好き』 『哀れ変質者、オカルト女に貞操を散らす』 ネットワーク上では、巨大掲示板群に専用スレッドが立ち、涼宮ハルヒの顔写真を使ってグレイ形宇宙人と性交しているコラージュ等が作成され、「SS」と呼ばれる長短様々な小説風の文章が、無数の書き手によって多数掲載された。特に涼宮ハルヒをいじめるSSと、様々な人や人以外のありとあらゆる存在と性交させるSSは、それぞれ一つのジャンルとして、スレッドが乱立するほど人気となった。 この頃になると、日本各地から涼宮ハルヒの元を直接訪問し、宇宙人等の扮装をして告白してからかう行為や、怪談風、猥談風などいたずら電話を掛ける行為がしばしば見られるようになった。 涼宮ハルヒは次第に彼らの相手をしなくなったが、そうなるとますます彼らはいきり立ち、涼宮ハルヒに反応させようと、行動はますます過激になっていく。 たまりかねて涼宮ハルヒが反応すると、その様子が詳細に電子掲示板に書き込まれ、 『さすがハルにゃん!』 『モノが違うぜ……』 こう返すのが、ネットワーク上での定形文となった。 ついに涼宮ハルヒは、ネットワークを通して、無数の『好奇心』の観察対象となった。 涼宮ハルヒはあの日以来、部室に姿を見せなくなった。いや、部室に行けなくなった。 今や涼宮ハルヒはネットワーク上に多数存在するむき出しの好奇心の観察対象であり、どこに監視の目が潜んでいるかも分からない状態と自身は認識していた。自分に関わりがあると知れれば、他の団員も巻き添えにしてしまうと考えての行動だった。もちろん土日も不思議探索は行っていない。涼宮ハルヒは休日は自宅に引きこもっていた。 実際、涼宮ハルヒはその奇矯な振る舞いの過去ゆえに、何をしてもネットワーク上のむき出しの好奇心たちの関心を引き、それらを喜ばせる『燃料』を提供する存在となっていた。また、それに伴い表面上は気丈に振舞っているが、閉鎖空間の発生頻度、規模ともに増大した。古泉一樹も、ここ数日は『バイト』のため、学校にすら姿を見せていない。 「あたしにできるのは、これだけですから……こんなときやからこそ……こうやって、いつものようにみんなが揃うのを待ちたいんです……」 【あたしにできるのは、これだけですから……こんなときだからこそ……こうやって、いつものようにみんなが揃うのを待ちたいんです……】 朝比奈みくるは寂しげな笑顔で、今日も部室でお茶を淹れている。『彼』と、わたしと、朝比奈みくるの三人だけしかいない、団長不在の部室。 これがここ数日の部室の日常風景となった。 あの日から三週間が経っていた。 放課後の部室。『彼』がわたしに話しかけてきた。 「なあ、長門。その、頼みがあるんやけど……」 【なあ、長門。その、頼みがあるんだが……】 『彼』は恐る恐る口を開いた。 「こんなこと俺が頼むんは、正直どうかと思うけど、でも、どうしても頼みたい。今回の一件、なかったことにとは言わへん。それでは意味もないし。でも、あまりにも影響が大きすぎる。ハルヒも十分思い知ったことやと思うし、その、もうそろそろこの異常な状態を終わらせられへんか? ……情報操作で。」 【こんなこと俺が頼むのは、正直どうかと思うけど、でも、どうしても頼みたい。今回の一件、なかったことにとは言わない。それでは意味もないし。でも、あまりにも影響が大きすぎる。ハルヒも十分思い知ったことだと思うし、その、もうそろそろこの異常な状態を終わらせられないか? ……情報操作で。】 わたしは『彼』を見つめる。 「今回のことは、ハルヒにとって、良い薬になった。自分が他人にしたことと同じことが、何倍にもなって自分に跳ね返って来たんやからな。あいつにとって、人として成長するための良い経験になったと思う。でも、さすがにもうこれ以上は見てられへんわ。閉鎖空間がどうこうとか、そんな話違(ちゃ)うねん。良い経験とは言(ゆ)うても、これ以上続くんはあんまりやろ? これは、人として、友人として、ハルヒを思う俺の気持ちや。長門、お前もハルヒの友人として、あいつを助けてやってくれへんか?」 【今回のことは、ハルヒにとって、良い薬になった。自分が他人にしたことと同じことが、何倍にもなって自分に跳ね返って来たんだからな。あいつにとって、人として成長するための良い経験になったと思う。でも、さすがにもうこれ以上は見てられねえ。閉鎖空間がどうこうとか、そんな話じゃないんだ。良い経験とは言っても、これ以上続くのはあんまりだろ? これは、人として、友人として、ハルヒを思う俺の気持ちだ。長門、お前もハルヒの友人として、あいつを助けてやってくれないか?】 『彼』は手を合わせてわたしに頼み込む。 「……わかった。」 「ほんまか!?」 【本当か!?】 「ただし、わたしの独断で実行するわけにはいかない。情報統合思念体に許可を求める。許可が下りない場合、あなたの希望には応えられない。」 「ああ、それは分かっとぉから。」 【ああ、それは分かってるから。】 わたしは情報統合思念体と交信する。 「……許可が下りた。」 わたしは立ち上がり、言った。 「今殺到している人々が涼宮ハルヒへの興味を失うように情報操作を行う。」 「ああ、頼む。」 わたしは情報操作を開始した。 「……………………」 わたしは『彼』に向き直る。 「お、おい……どないしてん長門? 何でそんなに驚いた顔しとぉ!?」 【お、おい……どうしたんだ長門? 何でそんなに驚いた顔してる!?】 『彼』はわたしの微細な表情の変化がわかるらしい。あるいは、誰にでも分かるほどはっきりと、わたしの顔は驚きの表情を浮かべていたのだろうか。 「……信じられない。情報操作が弾かれた。」 「何(なん)やて!?」 【何だと!?】 「何度も情報介入を行ったが、すべて無効化された。」 「何(なん)でや……」 【何でだ……】 心当たりはある。 「恐らく涼宮ハルヒの意思。彼女は現状をありのまま受け入れることを望んでいると思われる。」 「マジか……」 「今の言い方は正確ではなかった。より厳密に言うと、一部を除いて現状をすべて受け入れたいと望んでいると思われる。」 「……その一部ってのは、何(なん)や?」 【……その一部ってのは、何(なん)だ?】 わたしは部室のパソコンを指差した。 「ネットワーク上に存在する、涼宮ハルヒの身元を特定できる個人情報。」 「! ……そういうことか……」 『彼』は納得した顔で言った。 「現在、ネットワーク上には、人間が『まとめサイト』と称する、今回の一連の出来事をまとめたwebサイトが構築されている。そこには人類の好奇心を満たすための様々な情報が集約され、世界中から参照できる状態になっている。直接身元を特定できる情報は掲載されてもすぐに削除されるが、一度ネットワーク上に情報が掲載されれば、すぐに無限に複製される。よって、一度ネットワーク上に存在した情報を消去するのは、人間には事実上不可能。半永久的にネットワーク上に情報が残ることになる。涼宮ハルヒの意思の影響は、このネットワーク上の情報については薄い。事実を正確に知れば、ネットワーク上の情報は消去したいと思うようになる可能性が高い。その時に情報介入すれば、消去できる。現実世界の状況は、涼宮ハルヒの意思が変わらない限り介入は不可能。」 「…………」 『彼』は沈黙を保っている。 「たぶん、へいき。」 わたしは言った。 「人間の興味の対象はすぐに変わる。あなた達の言葉に、そのような意味の格言があったはず。」 以前に本で見かけた。 「『人の噂も七十五日』。違う?」 わたしはそう言うと、首を傾げた。 ←Report.02|目次|Report.04→
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/1233.html
Report.03 涼宮ハルヒの認識(中編) 翌日。わたし達は涼宮ハルヒに学校で出会うことはなかった。 朝の地域版ニュース、新聞の地方面、すべてがある話題で持ち切りだった。 『お手柄女子高生、犯人逮捕』 そんな見出しが、新聞に躍る。その「お手柄女子高生」は、実名で報道されている。 『涼宮ハルヒ(17)さん=西宮市、写真』 紙面は、昨夜たまたま歩いていた涼宮ハルヒに暴行しようとして襲い掛かった変質者を、彼女が返り討ちにして警察に通報、御用となったと、情報に濃淡はあれど一様に伝えていた。 わたしは昨夜の事件発生時点で把握していたが、普段は接続していない情報統合思念体から強制通信で、『彼』の動向に注意を払い、わたしが最善と考える行動を取る様に指示があった。 こんなことは初めてだった。 もちろん情報統合思念体の接続を切っていること自体、初めての経験なので、当たり前といえば当たり前だが、接続を切ってから、わざわざ情報統合思念体から強制通信で指示があったのは初めて。 最初に涼宮ハルヒが宣言した通り、涼宮ハルヒとSOS団の名前は一気に広い地域に知れ渡ることになった。北高前には大勢の取材陣が詰め掛け、大混乱となっていた。 「押さないでください! 道を開けてください!」 急遽配置された教員が声を張り上げ、生徒達を校内に誘導する。生徒が通るたびに大量のフラッシュが浴びせかけられ、記者とマイクが殺到する。 「同じ学校の生徒さんがお手柄ですね! あなたはどう思いますか!?」 ある者は驚き立ちすくみ、ある者は表情を硬くして俯きながら、教員に誘導され校内へ入って行く。 ――校長がコメントを出さないと、混乱が収まらない―― そう判断した学校側は、校門横で校長本人が対応し、取材陣を引き付けて混乱を収拾することにした。 「えー、この度は我が校の生徒の勇敢な行動により……」 この時ばかりは、生徒達は校長の話が長引くことを祈ったかもしれない。 取材陣の殺到、その様子に集まった野次馬達。それら人波による混乱は、涼宮ハルヒ宅前が最も凄まじかった。 「お手柄ですね、涼宮さん! なにか一言を!」 「当然の結果よ! まったく、アホな変質者やで~! この私を襲おうとしたのが運の尽きや!」 【当然の結果よ! まったく、バカな変質者だわ! この私を襲おうとしたのが運の尽きよ!】 『うおおお……』 野次馬からどよめきと拍手が沸き起こり、取材陣と、ついでに野次馬から大量のフラッシュが浴びせられる。涼宮ハルヒは満面の笑みでそれらを一身に浴びていた。 「さて、学校があるから、話は歩きながらでもええかな?」 【さて、学校があるから、話は歩きながらでも良いかな?】 こうして、さながら大名行列か内閣総理大臣の記者質問のように取材陣と野次馬を引き連れて、涼宮ハルヒは登校した。取材陣から投げかけられる様々な質問に、次々と答えていく。涼宮ハルヒはこの状況に酔っていた。普段の満面の笑みが100Wだとすると、さしずめ1kWの笑顔で教室へ向かった。 涼宮ハルヒはまだ気付いてはいなかった。いや、知る由もなかった。人の好奇心が、時に残酷に人を傷付けることを。 涼宮ハルヒが北高の伝説にまた一つ名前を刻んだこの日、彼女は部室に来ることはなかった。 「えらいことになったなぁ……」 【すごいことになったなぁ……】 『彼』はやれやれ、を通り越して何と表現すれば良いのか分からない顔で言った。 「いやぁ、昨日の時点で、犯人の近くに涼宮さんがおることは把握しとったんですが、『機関』の決定は、『涼宮ハルヒに捕り物をさせて満足させる』やったもんで、手ぇ出せんかったんですわ。まぁ、彼女の望み通り、犯人を捕まえて一躍時の人になりましたからな。こちらとしては『バイト』が当分無くなりそうで、万々歳ですわ。」 【いやぁ、昨日の時点で、犯人の近くに涼宮さんがいることは把握していたんですが、『機関』の決定は、『涼宮ハルヒに捕り物をさせて満足させる』だったもので、手が出せなかったのですよ。まぁ、彼女の望み通り、犯人を捕まえて一躍時の人になりましたからね。こちらとしては『バイト』が当分無くなりそうで、万々歳ですよ。】 古泉一樹が肩をすくめる。 「俺としては、今日には例の件を片付けたいと思(おも)とったけど、とてもそんなことできる状態違(ちゃ)うしな……どうしたもんか。」 【俺としては、今日には例の件を片付けたいと思ってたけど、とてもそんなことできる状態じゃないしな……どうしたもんか。】 「事の成り行きを見守る、でええんちゃいますか? 当分涼宮さんの精神状態は閉鎖空間を生み出す状態にはならへんでしょうし、なに、人の心は移ろいやすいもんやさかい、どうせすぐにいつもの日常に戻りますよって。」 【事の成り行きを見守る、で良いのではないですか? 当分涼宮さんの精神状態は閉鎖空間を生み出す状態にはならないでしょうし、なに、人の心は移ろいやすいものですから、どうせすぐにいつもの日常に戻りますよ。】 「そうなればええんやけどな。」 【そうなれば良いんだがな。】 『彼』は窓の外を見ながら、そう呟いた。 涼宮ハルヒへの取材はますます過熱していった。 最初は、『お手柄女子高生』だった。その日の昼には『お手柄美少女女子高生』に変わっていた。こうなると、人々の興味は『美少女女子高生』の私生活に移っていく。 まず、現在の涼宮ハルヒの生活として、『謎の部活「SOS団」の団長』が紹介された。しかし、このSOS団は学校側非公認であるため、学校側からの情報は得られない。生徒からも、『謎の活動』という情報しか得られないため、すぐに人々の興味から外れた。 次に、涼宮ハルヒのSOS団以外の学生生活に取材が進むと、世間の興味を大いにそそる事となった。すなわち、入学初日の涼宮ハルヒの自己紹介等、彼女の奇矯な振る舞いの数々。 『ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上。』 涼宮ハルヒの呼称は『美少女女子高生はオカルトマニア』となった。 そして、涼宮ハルヒの中学時代のエピソード、特に『告白されても断らず、すぐに破局したこと』が紹介されると、世間の評判の方向性が決定付けられることとなった。 『オカルト女子高生はヤ○マンだった!』 『美少女は百合ゲラーがお好き』 週刊誌、スポーツ誌等がこぞって書き立てる。 当初は嬉々として取材に応じていた涼宮ハルヒも、この頃になると、 「うるさい!」 「写真撮んな!」 などと、取材を嫌がるようになっていた。その態度が取材陣をさらに煽る。 『ヤ○マン女子高生は変質者がお好き』 『哀れ変質者、オカルト女に貞操を散らす』 ネットワーク上では、巨大掲示板群に専用スレッドが立ち、涼宮ハルヒの顔写真を使ってグレイ形宇宙人と性交しているコラージュ等が作成され、「SS」と呼ばれる長短様々な小説風の文章が、無数の書き手によって多数掲載された。特に涼宮ハルヒをいじめるSSと、様々な人や人以外のありとあらゆる存在と性交させるSSは、それぞれ一つのジャンルとして、スレッドが乱立するほど人気となった。 この頃になると、日本各地から涼宮ハルヒの元を直接訪問し、宇宙人等の扮装をして告白してからかう行為や、怪談風、猥談風などいたずら電話を掛ける行為がしばしば見られるようになった。 涼宮ハルヒは次第に彼らの相手をしなくなったが、そうなるとますます彼らはいきり立ち、涼宮ハルヒに反応させようと、行動はますます過激になっていく。 たまりかねて涼宮ハルヒが反応すると、その様子が詳細に電子掲示板に書き込まれ、 『さすがハルにゃん!』 『モノが違うぜ……』 こう返すのが、ネットワーク上での定形文となった。 ついに涼宮ハルヒは、ネットワークを通して、無数の『好奇心』の観察対象となった。 涼宮ハルヒはあの日以来、部室に姿を見せなくなった。いや、部室に行けなくなった。 今や涼宮ハルヒはネットワーク上に多数存在するむき出しの好奇心の観察対象であり、どこに監視の目が潜んでいるかも分からない状態と自身は認識していた。自分に関わりがあると知れれば、他の団員も巻き添えにしてしまうと考えての行動だった。もちろん土日も不思議探索は行っていない。涼宮ハルヒは休日は自宅に引きこもっていた。 実際、涼宮ハルヒはその奇矯な振る舞いの過去ゆえに、何をしてもネットワーク上のむき出しの好奇心たちの関心を引き、それらを喜ばせる『燃料』を提供する存在となっていた。また、それに伴い表面上は気丈に振舞っているが、閉鎖空間の発生頻度、規模ともに増大した。古泉一樹も、ここ数日は『バイト』のため、学校にすら姿を見せていない。 「あたしにできるのは、これだけですから……こんなときやからこそ……こうやって、いつものようにみんなが揃うのを待ちたいんです……」 【あたしにできるのは、これだけですから……こんなときだからこそ……こうやって、いつものようにみんなが揃うのを待ちたいんです……】 朝比奈みくるは寂しげな笑顔で、今日も部室でお茶を淹れている。『彼』と、わたしと、朝比奈みくるの三人だけしかいない、団長不在の部室。 これがここ数日の部室の日常風景となった。 あの日から三週間が経っていた。 放課後の部室。『彼』がわたしに話しかけてきた。 「なあ、長門。その、頼みがあるんやけど……」 【なあ、長門。その、頼みがあるんだが……】 『彼』は恐る恐る口を開いた。 「こんなこと俺が頼むんは、正直どうかと思うけど、でも、どうしても頼みたい。今回の一件、なかったことにとは言わへん。それでは意味もないし。でも、あまりにも影響が大きすぎる。ハルヒも十分思い知ったことやと思うし、その、もうそろそろこの異常な状態を終わらせられへんか? ……情報操作で。」 【こんなこと俺が頼むのは、正直どうかと思うけど、でも、どうしても頼みたい。今回の一件、なかったことにとは言わない。それでは意味もないし。でも、あまりにも影響が大きすぎる。ハルヒも十分思い知ったことだと思うし、その、もうそろそろこの異常な状態を終わらせられないか? ……情報操作で。】 わたしは『彼』を見つめる。 「今回のことは、ハルヒにとって、良い薬になった。自分が他人にしたことと同じことが、何倍にもなって自分に跳ね返って来たんやからな。あいつにとって、人として成長するための良い経験になったと思う。でも、さすがにもうこれ以上は見てられへんわ。閉鎖空間がどうこうとか、そんな話違(ちゃ)うねん。良い経験とは言(ゆ)うても、これ以上続くんはあんまりやろ? これは、人として、友人として、ハルヒを思う俺の気持ちや。長門、お前もハルヒの友人として、あいつを助けてやってくれへんか?」 【今回のことは、ハルヒにとって、良い薬になった。自分が他人にしたことと同じことが、何倍にもなって自分に跳ね返って来たんだからな。あいつにとって、人として成長するための良い経験になったと思う。でも、さすがにもうこれ以上は見てられねえ。閉鎖空間がどうこうとか、そんな話じゃないんだ。良い経験とは言っても、これ以上続くのはあんまりだろ? これは、人として、友人として、ハルヒを思う俺の気持ちだ。長門、お前もハルヒの友人として、あいつを助けてやってくれないか?】 『彼』は手を合わせてわたしに頼み込む。 「……わかった。」 「ほんまか!?」 【本当か!?】 「ただし、わたしの独断で実行するわけにはいかない。情報統合思念体に許可を求める。許可が下りない場合、あなたの希望には応えられない。」 「ああ、それは分かっとぉから。」 【ああ、それは分かってるから。】 わたしは情報統合思念体と交信する。 「……許可が下りた。」 わたしは立ち上がり、言った。 「今殺到している人々が涼宮ハルヒへの興味を失うように情報操作を行う。」 「ああ、頼む。」 わたしは情報操作を開始した。 「……………………」 わたしは『彼』に向き直る。 「お、おい……どないしてん長門? 何でそんなに驚いた顔しとぉ!?」 【お、おい……どうしたんだ長門? 何でそんなに驚いた顔してる!?】 『彼』はわたしの微細な表情の変化がわかるらしい。あるいは、誰にでも分かるほどはっきりと、わたしの顔は驚きの表情を浮かべていたのだろうか。 「……信じられない。情報操作が弾かれた。」 「何(なん)やて!?」 【何だと!?】 「何度も情報介入を行ったが、すべて無効化された。」 「何(なん)でや……」 【何でだ……】 心当たりはある。 「恐らく涼宮ハルヒの意思。彼女は現状をありのまま受け入れることを望んでいると思われる。」 「マジか……」 「今の言い方は正確ではなかった。より厳密に言うと、一部を除いて現状をすべて受け入れたいと望んでいると思われる。」 「……その一部ってのは、何(なん)や?」 【……その一部ってのは、何(なん)だ?】 わたしは部室のパソコンを指差した。 「ネットワーク上に存在する、涼宮ハルヒの身元を特定できる個人情報。」 「! ……そういうことか……」 『彼』は納得した顔で言った。 「現在、ネットワーク上には、人間が『まとめサイト』と称する、今回の一連の出来事をまとめたwebサイトが構築されている。そこには人類の好奇心を満たすための様々な情報が集約され、世界中から参照できる状態になっている。直接身元を特定できる情報は掲載されてもすぐに削除されるが、一度ネットワーク上に情報が掲載されれば、すぐに無限に複製される。よって、一度ネットワーク上に存在した情報を消去するのは、人間には事実上不可能。半永久的にネットワーク上に情報が残ることになる。涼宮ハルヒの意思の影響は、このネットワーク上の情報については薄い。事実を正確に知れば、ネットワーク上の情報は消去したいと思うようになる可能性が高い。その時に情報介入すれば、消去できる。現実世界の状況は、涼宮ハルヒの意思が変わらない限り介入は不可能。」 「…………」 『彼』は沈黙を保っている。 「たぶん、へいき。」 わたしは言った。 「人間の興味の対象はすぐに変わる。あなた達の言葉に、そのような意味の格言があったはず。」 以前に本で見かけた。 「『人の噂も七十五日』。違う?」 わたしはそう言うと、首を傾げた。 ←Report.02|目次|Report.04→