約 1,724,760 件
https://w.atwiki.jp/kasukaberunner/pages/110.html
おとも 効 果 レベル 必要メダル 総メダル その他情報 ボ~ちゃん ジャンプでスコアアップ 1 10000 30点 2 1000 31点 3 1100 32点 4 1200 33点 5 1300 34点 6 1400 35点 7 1500 36点 8 1600 37点 9 1700 38点 10 1800 39点 11 1900 40点 12 2000 41点 13 2100 42点 14 2200 43点 15 2300 44点 16 2400 45点 17 2500 46点 18 2600 47点 19 2700 48点 20 2800 49点 21 2900 50点 22 3000 51点 23 3100 52点
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/125.html
前へ どれぐらいの間、こうやって一人でいたんだろう。 物音一つしない部屋では時間の感覚はどんどん奪われて、全く見当がつかない。 私はこのままずっと、ここに閉じこもっていた方がいいのかもしれない。それがベリーズとキュートのためだと思った。 “千聖の気持ちはどうでもいいの?” さっきの愛理の言葉がずっと胸に突き刺さっている。 元に戻ることこそが、千聖にも私たちにとっても一番いいことだと信じていた。 みんなで力を合わせれば、必ず元の千聖になってくれると思っていた。 千聖の今の状態が永遠に続くなんて考えたくなかった。 必死だった。 舞美ちゃんと一緒に千聖に関するマニュアルを作ったり、マンツーマンで元の千聖の振る舞いを教えたり、どうにかして私の千聖を取り戻したかった。 そこに今の千聖への思いやりは存在していなかった。 どんなひどい仕打ちも微笑んで許してくれていたのに、私は。 前の千聖と同一人物だって認められなくても、例えば新しいメンバーを迎えるような気持ちで、もっと優しく接してあげることぐらいはできたはずだ。 そうすれば、ゆっくりでも私はあの千聖と自分なりにしっかり向き合えたかもしれない。 「何でこんなことになっちゃったんだろう。」 今頃みんなは千聖を囲んで、これからのことなんかを話し合ってるかもしれない。 キャプテンはもちろん、面白い好きもののちぃや意外と面倒見のいいみやも、すぐに新しい千聖になじんでいくだろう。熊井ちゃんも、茉麻も、梨沙子も、ももちゃんも、千聖にとって一番いいことをキュートのみんなと一緒に考えてくれるはずだ。 自分の気持ちを優先していたのは、私だけ。 そんな私に、千聖のことを偉そうに主張する権利はない。 「千聖・・・・」 手を見つめれば、さっきの千聖の体温がよみがえる。 もう一度千聖に触れたい。 前の千聖に戻らなくても、千聖が千聖であることを確認させてほしい。 忘れることなんてできないけれど、私に前へ進む勇気を与えて欲しい。 その時、うつむいていた私の視界が急に翳った。 顔を上げる。 「嘘・・・・・・・」 どうして。 どうして、私の居場所がわかってしまうんだろう。 どうして、私が今一番望んでいることがわかってしまうんだろう。 あんなにたくさん傷つけたのに、どうして。 「舞さん。」 いつもと変わらない、穏やかな顔をした千聖が立っていた。 半月型の優しい瞳が、私を見つめる。 先の丸っこい可愛い指が、私の前髪をいたわるように撫でる。 「何でここがわかったの?」 「・・・自分でもわからないわ。でも、わかったのよ。舞さんの居場所が。不思議ね。」 千聖は上品な仕草で、私の横にそっと腰をおろした。 「もうみんなに話したの?」 「いいえ。私からは何も。皆さんとお話するよりも、私は舞さんを探したかったから。ベリーズのみなさんには、舞美さんたちがご説明をしてくださるみたい。」 「千聖・・・・・」 一人になりたい。でも誰かそばにいてほしい。 そんな私の矛盾した気持ちに、千聖だけは気づいてくれたんだ。 私はまた、無意識に千聖の手首を掴んでいた。 「ここにいて。」 「ええ。」 「舞のそばにいて。」 「ええ。」 千聖は手首を握る私の手の上にそっと手を重ねた。私はまだ空いている方の手で、ゆっくりと千聖の顔に触れた。 「くすぐったいわ。」 長いまつげ、あったかいほっぺた、丸い鼻、形のいい唇。 私の指先が私の心に、この人は岡井千聖なんだと伝えてくる。 “舞ちゃん。” “舞さん。” 前の千聖と、今の千聖の笑顔が、頭の中でゆっくりと重なっていく。 私は千聖の手を取った。 そのまま、2人の手を千聖の胸に押し当てた。 「ごめんね。千聖、ごめんね。前の千聖の心も、ちゃんとここに入っているのに。私はわかっていたのに、認めたくなかった。・・・・いなくならないで、千聖。」 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/amachan/pages/16.html
天野アキ 天野春子 天野夏 天野忠兵衛 黒川正宗 足立ユイ 足立ヒロシ 足立功 足立よしえ 大向大吉 吉田正義 菅原保 栗原しおり 今野弥生 今野あつし 長内六郎 長内かつ枝 熊谷美寿々 安部小百合 花巻珠子 小田勉 水口琢磨 種市浩一 磯野心平 池田一平 福田萌 ヒビキ一郎 北三陸市長(2009年) 2009年当時の北三陸市長。 モータリゼーション推進派で、赤字の続く第三セクター北三陸鉄道の廃線を公約に掲げ当選する。 北三陸駅長の大向大吉からは、「植毛野郎」と呼ばれる。
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/16.html
【愛理さん舞美さん】岡井ちゃんが遠くに行ってしまった件(ソースあり)【ごきげんようってなんだよ】(329) ちっさーのキャラ替えを断固阻止したい人の数→(773) 「ああぁ~・・・」 パソコンの前で、私は頭を抱えた。これはおそらく昨日のキューティーパーティーのことだろう。(とは言っても何が書いてあるのか怖いので、私はいつもマイミスライムしか見てない) 冒頭でいきなり「ごきげんよう」をかまされた時は本当にあせった。 愛理が即「はい、千聖お嬢様。」と返したから、その場は何とか切り抜けることができた。 千聖も空気を読んで、お嬢様語を封じて明るい雰囲気を出してくれたのだが、いつも聞いてくれるファンの人達にはやっぱり違和感を覚えさせてしまったみたいだ。 「もー本当・・・私のせいだ。ダメだ。本当私最悪だ。」 あの時、私が千聖にちょっかいを出さなければ。体勢を崩した千聖を支えてあげていれば。こんな事態にはならなかったはずだ。 私もえりと同じで、最初は千聖の悪ふざけを疑った。 服装まで変えて、ウケるねーなんてのんびり話していたけれど、千聖はいつまでたっても元の千聖に戻らなかった。 可愛らしいスカートを履く。食事のときにレースのハンカチを膝に敷く。 そんなことが積もり積もって、私はようやくこれはあの時の後遺症なんだと気づいた。 それに、千聖はお調子者でいたずらっ子だけれど、みんなを困らせてまでそれを続けるような子じゃない。 動揺するみんなを見て泣きそうな顔をする千聖を見ていたら、間違いないと確信できた。 同時に、千聖から取り返しの付かない何かを奪ってしまったという絶望感と罪悪感で胸が押しつぶされそうになってしまった。 千聖の顔を見ると、涙が出そうになる。そして目をそらす。千聖が悲しそうに私を見つめる。そんな悪循環がずっと続いた。 みんなが徐々に新しい千聖を受け入れるようになっても、私はほとんど会話をすることができなかった。 リーダーなのに、こんなんじゃ駄目だと思ってはみても、じゃあどうしたらいいのかがわからない。 えりは千聖のキャラがつぼにハマって盛大にふいた後、「あれは演技じゃないからもう私は認める」と言い、徐々に順応してきているみたいだ。 でも私は自分に責任がある以上、そんなに簡単に新しい千聖を受け入れるわけにはいかないのだった。 「おはよーございまーす・・・」 今日も又、イマイチ元気が出ないままレッスンスタジオに向かう。 「舞美ちゃん、大丈夫?ずーっと元気ないね。飴でも舐める?」 「ん、大丈夫。体調でも悪いのかな?あはは・・・」 学校帰りなのだろう、まだ制服を着たままの早貴が気を使って話しかけてくれた。 私は何をやってるんだろう。リーダーなのにみんなを心配させて、リーダーなのに困っているメンバーを助けてあげることもできない。 あ、ヤバイ。ちょっと泣きそう。最近は柄にもなく感傷的になりがちだ。 「ごめん、早貴ちゃん。ちょっと私・・・」 「うん?」 「私・・・」 「・・・うん・・・」 「走ってくる!」 「ええ!?ちょっと!」 「みんなによろしく!」 そう言い残して、私は屋外のちょっとしたグラウンドみたいな場所に向かった。 クサクサしてるときは、やっぱり体を動かすのが一番だ。隅のほうでストレッチをしていると 「舞美さん。」 いきなり後ろから声をかけられた。 「あ!千聖!!おはよー!!!今日まだ会ってなかったね!!!ところで何してるの!?」 うわあ我ながらひどい空元気。千聖も目をパチクリさせている。 「ええ、ごきげんよう。少し早く着いてしまったものですから、体を動かそうと思って。」 千聖は濃い目のピンク地に小さな黄色いドットが入った可愛らしいジャージを着ていた。 こういうレッスン着ひとつにも変化を感じられて、また少し気持ちが重くなってしまった。 「もし嫌でなければ、一緒に何かしませんか?」 「え?あ、うん」 「じゃあ、ひとまず一周走りましょうか。よーい、ドン!」 いきなり掛け声をかけて、千聖が走り出した。 「ちょっとちょっと!千聖!」 慌てて追いかけるけれど、千聖はさすがにお嬢様になっても足が速い。なかなか距離が縮まらず、私の闘争本能に火がついた。 「あは、あははははははは」 笑いながら加速する私に少し驚きながらも、千聖はいたずらっ子のようにニヤッとしてさらにスピードを上げた。 戻らない私たちを心配したのか、いつのまにかみんなが集まってきていた。 楽しげな私たちをあっけに取られたように見ている。 やっぱりこの子は千聖でいいんだ、と私は思った。 こんな風に無心で走ることの楽しさを共有できるのは、千聖しかいない。 キュートのリーダーとしてはまだ、これからどうしていけばいいのかはわからないけど、 私は今の千聖の中に元の千聖を見つけられることができて、少し心が軽くなった。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/jewelry_maiden/pages/886.html
「マスターさんっ!」 「マスターっ、たた、大変……なのですよぉーっ!!」 ……今、俺の耳がおかしくなった。 何だ何だ? 金剛石と鶏冠石ちゃんに呼び止められたのは分かるんだが。でもなんだ、ものすごい違和感があった。金剛石が、え? とりあえず振り返ってみるが、いつも通りの二人が並んでいるだけだ。 「えっと、とりあえず、うん、どうした?」 まぁ、とりあえず事情を聞いてみよう。そうすれば何か分か――。 「金剛石のミスでちょっとしたトラブルに巻き込まれてしまいまして」 そう言うのは金剛石。 「ち、違うでしょーっ、元はといえば鶏冠石がっ」 そう言うのは鶏冠石ちゃん。 「……ねぇ、もしかしてからかってる?」 「そんなわけありませんわ。こちらは真剣に困っているのですから」 「そ、そうだ……そうですよぉ、なんか鶏冠石と頭の中が入れ替わっ……入れ替わってしまってぇ」 ……はぁ? 「つまり、鶏冠石ちゃんの家に遊びに行って、廊下を走っていたら鶏冠石ちゃんと頭ぶつけ合って……アニメみたいだ」 どうやら、演技ではなく本当に二人の中身が入れ替わっているらしい。そりゃそうだよね、金剛石が乙女らしい口調を自然に喋るはずないし。 「マスター、なーんかものすごく失礼なこと考えてない?」 「金剛石、私の体でそのように下品な言葉遣いはやめなさい」 「下品ってなによぉー」 そしてなんか二人とも仲悪いし。まぁ、こんな事態になったら当然か。 まぁ、中身が入れ替わったことについてはいちいち驚かない。宝石乙女を見てからどんな超常現象も受け入れられるようになった気がする。 それにしても、今回は明らかに金剛石が悪いよなぁ……。 「はいはい、二人とも落ち着いて。金剛石、いつも無駄にエネルギー使うなって言ってるだろ?」 「マスターさん、私は鶏冠石ですが」 「え、あれ? あぁ……そ、そういうことだ。今回はお前が悪いから謝れ」 「マスターさん、わたくしはけーかんせきだ……ですが」 「中身は金剛石だろ!」 「う……ごめんなさい」 鶏冠石ちゃんの姿をした金剛石がうなだれる。まったく、ややこしい。早く何とかしないとな。 「とりあえず、今までこんな前例はなかったのか?」 「慌て者の金剛石ならどうかは分かりませんが、私は身に覚えがありません」 「ちょっとー、余計なこと言わないでよぉ。あたしだってそんなの全然知らないってば」 「だから私の体でそのように下品な――」 「はいはいストーップ。とりあえず前例はないんだな」 なんだかいつもの倍疲れるな、この会話。 しかし、前例がないとなると、ペリドットさんや真珠さんに助けを求めたいところか。 「姉様たちならいませんわよ。何でも昔のマスターの墓参りということですが」 自力でやらないとダメなのか……何で考えてること分かったんだ。 「やっぱりここは同じ衝撃を与えてみるってのが妥当なのかな」 「そうそうっ、それだよそれー」 「なっ……」 金剛石と鶏冠石ちゃんでまったく違う反応を見せる。まぁ、鶏冠石ちゃんはあまり力業は好きじゃなさそうだしな。 「わ、私はもっとソフトな方法がよろしいのですが……第一金剛石のように廊下を走るなどというはしたない行為は……」 「鶏冠石さっきから一言余計っ! そんなに言うんだったらあたしがぶつかるから」 「私の体でそのような行為はやめてくださらないかしら。貴女と違って無駄に頑丈ではありませんから」 ……戻る気あるのかな、二人とも。 ここは鶏冠石ちゃんの住んでいる屋敷。ちなみにマスターさんは今出かけているそうだ。そして、現場と思われる廊下。ホント長いな……金剛石が走りたくなるのもよく分かる気がする。 「さて、それじゃあ鶏冠せ……金剛石がこっちから走ってきて、鶏冠石ちゃんにぶつかる。いいな?」 「はーいっ」 長いスカートを持ち上げ、臨戦態勢は万全の金剛石。ちなみに鶏冠石ちゃんには、三十分間説得を続けて納得してもらった。これが終わったらお詫びしないとな。 「わ、私も万全でしてよ」 その顔に緊張の面持ちを浮かべる鶏冠石ちゃん。金剛石の顔でこんな表情を見ることになるとは今まで思いもしてなかった。 「よぉーっし、思いっきり行くからねーっ」 対する金剛石は相変わらず明るい。鶏冠石ちゃんの顔でこんな表情を以下略。 「だから私の体でそのような下品な言葉遣いは……」 「まぁまぁ。それじゃあ、いいぞー」 「はいっ! よーいっ、ドン!」 自分でかけ声をかけて、勢いよく走り出した金剛石。と、思ったのだが、その足取りは想像以上に遅い。普段の金剛石からは想像もつかないスピードだ。 ……あぁ、体は鶏冠石ちゃんだから運動能力に優れていないのかも。 「か、体が、重い……」 「なっ、おお、重いとは何ですか!!」 「落ち着いてっ。金剛石の体は鶏冠石ちゃんよりパワーがあるからそう感じるだけなんだって!」 「そ、それもそうですわね……って、それはつまり……」 鶏冠石ちゃんの表情に焦りが表れる。まぁ、そうなんだよね。つまり鶏冠石ちゃんが思いっきり走らないと、ね。 「ひぃ、ふぅ……あうぅ、なんかいつもより何倍も疲れるんだけど……体、重い」 「こ、金剛石っ! ちょっと表に出なさい!」 「だぁーっ、頼むから落ち着け!」 二回目。今度は鶏冠石ちゃんが金剛石にぶつかる番だ。しかし……。 「わ、私、思いっきり走るなんて初めてですわ」 「大丈夫だよ、体は金剛石だから。ただ落ち着かないと、想像以上にスピード出るかも」 「ええ……本当、エネルギーばかり有り余ってるのですね」 「鶏冠石ぃ~っ」 今にも向かっていきそうな金剛石を押さえる……仲悪いなぁ、ホント。 「むぅー、早くしてよぉ。この重い体じゃあ疲れるんだからー」 「なっ……」 金剛石、それはわざと言ってるのかな? 仏の顔も三度まで。鶏冠石ちゃんの顔はみるみるうちに赤くなっている。怒ったね、確実に、本気で。 「ふ、ふふ、ふふふふふふふ……こ~ん~ご~お~せぇ~きぃ~」 「え……何? もしかして……」 「金剛石、口は災いの元って言葉、知ってる?」 まぁ、もう遅いけど。 「そこまで、そこまで言うんでしたら……私、本気で……本気で、参りますわよっ!」 そう言う鶏冠石ちゃんの顔は、まるで獲物を追いつめるライオンのような。金剛石の顔だけど。 で、恥ずかしさも怒りで吹っ飛んだ様子で走り出したわけ……って、いきなりトップスピード!? なんかほこりが舞い上がって土煙みたくなってるぞ! やばい、本能がそう悟る。このまま金剛石を押さえた状態だと、俺の身にも危険が及ぶ。そこまで考えたところで、俺の体は左側に飛び退いていた。 どうやら俺の本能は正解だったようだ。金剛石と鶏冠石ちゃんの距離はすでに一メートルを切っている。視界がスローモーションで進む。顔面蒼白の、中身が金剛石の鶏冠石ちゃん。怒りで我を忘れている、中身が鶏冠石ちゃんの金剛石。 飛びかかる鶏冠石ちゃん。金剛石に身を守る術はない。このまま頭がガチンコでぶつかれば、きっと二人の中身……もっ!? ……視界、ブラックアウト。 「……ターっ、マスターっ!」 「しっ……してくださいっ、マスターさん!」 ……あれ、ここは。 「マスターっ!」 抱きつかれる感触。 えっと、俺は確か……。 「私を避けようとして壁に頭をぶつけてしまわれて……申しわけございません」 ……あぁ、そうか。俺は鶏冠石ちゃんを避けるために。 「マスターのおかげで、何とか元に戻れたよっ。ありがとう!」 そうか、二人とも元に戻ったのか……。 「よかったな、金剛石」 そう言って、金剛石の頭を撫でる。 「……あの、私は鶏冠石ですが」 「は? 何言ってるんだよ。その赤いドレスは金剛石だろ?」 何だ? 実はまだ戻ってないってオチか? でも、何でだろう。俺に抱きついてきている鶏冠石ちゃんが呆然としているのは。 「……マスター、もう一回やる?」 そうつぶやく鶏冠石ちゃん。口調が金剛石っぽいのは、何かの演技なのかな? ◇ ◇ ◇ ◇ 「どうしたの鶏冠石? ご飯残すなんて、珍しいね」 「え、ええ……ちょっとダイエットをと、思いまして……おほほほほ」
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/77.html
前へ 遠慮がちに私の顔を伺い見る表情は、もうあの天真爛漫な千聖のそれではなくなっていた。 何かに怯えるように潤んだ瞳。女らしく、柔らかそうな胸の前で組まれた手が小刻みに震えている。 「ちさ・・・とも、ももちゃんが、好きだよ。」 もう演技なんかできなくなっているのに、必死に微笑みを作る表情が健気すぎて、私はもう一度千聖をギュッと抱きしめた。 「ももちゃん、」 柔らかい吐息が耳にかかる。 こんな小さい体の中に、大きすぎる秘密を抱えて奮闘していたと思うだけで、胸が締め付けられた。 「・・・千聖、もものことお姉ちゃんみたいな存在だって言ってくれたよね。私も、千聖のこと本当の妹だって思ってる。だから、」 「ごめん、もも。そろそろ準備しなきゃならないんだ。」 ポンと肩を叩かれて、振り向くと舞美が泣き笑いみたいな表情で立っていた。 「千聖も疲れてるみたいだから、この辺にしといてあげて。」 「そっか、忙しいのにごめんね。千聖の顔見れてよかった。」 よかった。舞美が止めに入らなかったら、私は千聖が必死で守ろうとしているものを、みんなの前で暴いてしまうところだった。 千聖はまだ何か言い足りなさそうな顔をしていたけれど、私が体を離すと、ももちゃんまたね、といつもどおりの顔で笑ってくれた。 「さ、梨沙子ぉ。ベリーズの楽屋戻ろう。」 「え~、もうちょっといる~」 すっかりくつろいでる梨沙子とは対照的に、栞菜と愛理はなんともいえない表情で私を凝視している。 ありゃ、さすがに怪しまれたか。ここは墓穴をほらないうちに退散しよう。 「ほらぁ、梨沙子。」 「ん~~~ちょっと待って~」 無理矢理両腕を引っ張ると、梨沙子はぴょんと跳ね起きて、私のいる方とは逆へ歩いていった。 「りーちゃん?」 「でえええいっ!!」 梨沙子はいきなり千聖の頭を小脇に抱え込んで、そのまま後ろに倒れこんだ。 ゴーン! じゅうたんが敷いてあるとはいえ、なかなかすごい音がした。 千聖はびっくりしたように目を見開いたまま、硬直している。 「こっこのヤロー!!」 すぐに舞ちゃんと栞菜が梨沙子と千聖を引き離すと、2対1で取っ組み合い・・・もとい、プロレスを始めた。 「千聖、大丈夫?」 「え、ええ・・・ありがとう、桃子さん。」 あ。 ・・・まあいいや、聞かなかったことにしよう。 千聖は涙目で頭をさすっているけれど、表情は案外ケロッとしている。 私は全然プロレスのことはわからないけれど、どうやら見た目ほど痛い技でもないらしい。 「ギブ!ギブ!ごめんなさーい!」 「まだまだぁ!」 どうやらあちらのプロレスも佳境に入ってきたらしく、栞菜が梨沙子の腕に足を絡めてねじったり、舞ちゃんが顎を掴んでぎりぎり締め付けたりしている。 「ストーーーーップ!!!!」 さすがにしびれをきらしたなっきぃが、白いバスタオルを投げて3人の動きを封じた。 「あのね!もう準備しなきゃいけないってみぃたんが言ってるわけ!今日は何しに来たの!仕事しに来たんでしょ!」 独特の高い声でキャンキャン怒られると、妙に堪えるらしい。3人とも一気にしょんぼりしてしまった。 「だってぇ。確認したかったんだもん。」 「確認?」 ヤバい。 「じゃ、じゃあね!今度こそ、お邪魔しましたー!」 梨沙子の口をガッとふさぐと、何とか楽屋の外に連れ出した。 「何でー・・・ももだって、千聖に本当のこと聞こうとしてたじゃん。」 何だ、知ってたんだ。梨沙子は見てないようで見てるから怖い。 「いい?梨沙子。今の千聖にプロレスごっこは禁止。それから、梨沙子は嘘がつけないんだから、愛理たちに千聖の話を自分から振るのはダメ。」 「わかった。」 「あーあと、」 「もー!まだあるの?」 唇を尖らせる梨沙子をまぁまぁとなだめて、話を続ける。 「あと、梨沙子には重要な任務があります。 あとでスタジオでベリキュー鉢合わせになるから、その時ちゃんと千聖のこと守ってあげるの。」 「任務だって。かっこいい。」 「でも、梨沙子が今の千聖の状態を知ってるってことをキュートに知られちゃだめ。」 梨沙子のクリンクリンの瞳に、クエスチョンマークがいっぱい並んだ。 「ももぉ。わかんなくなった。」 「・・・・まあいいか。ももとの内緒ごとを守ってってこと。それと、あと1個。」 もーやだ!と露骨に目で訴えてくるのを宥めて、ベリーズの楽屋の前で最後の任務を言い渡した。 「・・・今から、ももは千奈美と仲直りをするから。梨沙子にはその手伝いをしてほしいな。」 梨沙子はちょっと目を見開いたあと、思い切りニカッと笑った。 「いーよ。それは面白そう。」 「ありがと。」 2人で一緒に、「せーの」で楽屋のドアを開ける。 キュートとの再会まで、あと何時間ぐらいかな。 とりあえず、私と梨沙子はミッションクリアのために、仏頂面の千奈美の方へ歩み寄っていった。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/25438/pages/532.html
>12月1日 >むぎほーむ むぎのへや 和「えっ」 紬「どうしたの?」 和「ごめんなさいムギ。もう一度言ってくれるかしら」 紬「唯ちゃんのサプライズ誕生日パーティーをやろうと思うのだけど‥ ‥」 和「‥ ‥ムギ。お医者様のところへ行きましょうか」 紬「ど、どうして?」 和「だって、唯の誕生日はこの前終わったところじゃない」 和「パーティーだってちゃんとやったし」 紬「うん」 和「うん、って‥ ‥」 紬「だからこそサプライズパーティーをしようと思って」 和「確かに驚くと思うけど‥ ‥普通は誕生日に本人に内緒でやるものでしょ」 紬「でもそれだと『みんな私の誕生日を忘れてるんだ』って思わせちゃうよね」 和「ええ」 紬「悲しい気持ちになるよね」 和「そうね」 紬「そういうのあんまり好きじゃないから‥ ‥」 紬「落としてから上げるんじゃなくて、上げてから、もっと上げるようなサプライズパーティーを考えてみたの」 和「‥ ‥まぁ、ムギらしい発想かしら」 紬「和ちゃん、協力してくれる?」 和「唯のためなら協力しない理由なんてないわ」 紬「それでこそ和ちゃんね」 和「それで‥ ‥何か案はあるの?」 紬「あん?」 和「普通にパーティやるだけだと、嬉しいというより戸惑うだけでしょ」 紬「そうかな?」 和「‥ ‥そうでもないかしら」 紬「ええ、みんなで美味しい料理を囲むだけで楽しいと思うの」 和「そうね」 紬「でも和ちゃんのいうことも一理あるかな」 和「そう?」 紬「ええ、せっかくのサプライズパーティーなんだから何かあっと驚くようなものがあるといいわ~」 和「何かあるかしら」 紬「そうだ、手品とかどうかしら」 和「手品? ムギってそういうの得意だっけ?」 紬「得意じゃないけど、これを使えばいろいろできると思うの」 和「さっきから気になってたんだけど、この機械はなにかしら。やけに仰々しい見た目をしているけど‥ ‥」 紬「ちょっと待ってね‥ ‥」 和「ええ‥ ‥」 紬「こうやったここに入って、ボタンをポチッと押すと」 和「押すと」 紬「私が消え――」 和「‥ ‥ムギ?」 和「‥ ‥えっ」 和「ムギ! どこにいるの、ムギィ!!」 和「ムギィィィィィィィ!!!!!」 紬「わっ!!!」 和「ムギっ!」ギュッ 紬「わっ//和ちゃん///どうしたの?」 和「どうしたのって‥ ‥ムギが突然消えたから心配したじゃないの」 紬「ごめんね。ちょっと驚かそうと思って」 和「ええ、心臓が止まるかと思ったわ」 紬「ごめんなさい」 和「もういいわ。それでこれは‥ ‥何?」 紬「量子テレポーテーション装置よ」 和「えっ」 紬「仕組みはよくわかんないけど、遠い所まで一瞬でものや人を運べるの~」 和「‥ ‥こんなのノーベル賞ものじゃない。なんでムギの家に‥ ‥」 紬「和ちゃん」 和「なぁに?」 紬「これが世界中に広まったら、航空会社や運送会社はどうなっちゃうと思う?」 和「それは‥ ‥」 紬「大きな発明というのは得てして、機を見計らってその存在が大衆に知らされるものよ」 和「‥ ‥」 紬「それまでの間は少数の特権階級だけが、便益を享受できるの」 和「‥ ‥ムギといると、自分の常識が崩れていくわ」 紬「褒め言葉と受け取っておくね」 和「えぇ‥ ‥」 紬「それで、これで手品をやろうと思うんだけど」 和「ねぇ、これってどんなに遠くでも一瞬で人を運べるの?」 紬「うん」 和「安全性は?」 紬「米国大統領が緊急時に使うぐらいには安全よ」 和「それなら手品じゃなくてもっと別のことに使えないかしら?」 紬「妙案でもあるの?」 和「こういうのはどうかしら?」 カクカクシカジカ 紬「流石和ちゃんね。さっそく手配しましょう!」 和「唯、喜んでくれるかしら」 紬「和ちゃんの考えたんだもの。きっと喜んでくれるわ~」 >12月8日 >ぶしつ ガラッ 唯「あっ、ムギちゃんだ」 紬「唯ちゃんきたんだ」 唯「ねぇねぇ、今日はりっちゃんも澪ちゃんもあずにゃんも部活にこないって」 紬「そうなの?」 唯「うん。みんなサボりすぎだよー」 紬「そうねぇ。でも、どうしましょう。二人だけじゃ部活にならないわよね」 唯「そうだね。でもお茶のんでお話す――」 紬「そうだ! 唯ちゃん。私の家に来ない?」 唯「ムギちゃんの家?」 紬「ええ、美味しいケーキがあるんだけど」 唯「ケーキ? 行く行く」 紬(これでよしっ!) >むぎほーむ おおひろままえ 唯「おおきな扉だねー」 紬「あけてくれる?」 唯「私が?」 紬「ええ。お願い」 唯「いいけど‥ ‥」 ガラッ パンパンパ-ン パンパンパ-ン 和律澪紬梓純憂菫唯父唯母和父和母律父律母澪父澪母紬父紬母梓父梓母純父純母「おたんじょうびおめでとー!!」 唯「えっえっ」 和「今日はね、唯のためにサプライズ誕生パーティーを企画したのよ」 唯「でも、私の誕生パーティーはこの前‥ ‥」 和「サプライズだから」 唯「なるほど!」 澪「その説明で分かったのか?」 唯「うん。私を驚かせるためにやってくれたんでしょ」 律「ああ、そうだが」 唯「とっても嬉しいよー。和ちゃんありがとう」 梓(なんてものわかりの良さ‥ ‥) 唯「でもなんでお父さんやお母さんまで」 唯父「唯の誕生日に何もしてやれなかったからね」 唯母「それで今回参加させてもらったのよ」 唯「でもお父さん達昨日までヨーロッパにいたんじゃ?」 唯父「それは大人の事情というやつさ」 唯母「そうよー」 唯「そっかー」 梓(そっかーで済ませちゃうんですか!) 唯「あと他の大人の人たちは‥ ‥?」 和「それは私達の両親よ」 唯「そういえばあの人‥ ‥」 和母「久しぶりね、唯ちゃん」 唯「和ちゃんのお母さん!」 和「唯の御母様からみんなの両親にパーティーの話が伝わったらしく――」 紬父「私が会場を用意させてもらったのですよ」 唯「(眉毛の形からして)ムギちゃんのお父さん?」 紬父「いつも娘がお世話になっております」 唯「いえいえ、私のほうこそムギちゃんには」 紬父「いえいえいえ、娘のほうこそ――」 >茶番が5分ほど続いた 紬父「いえいえいえいえいえいえいえいえいえいえい――」 紬「御父様、そろそろ」 紬父「あぁ、そうだったな。それでは乾杯の音頭は」 紬「えーっと、和ちゃんお願いします」 和「それでは、唯の誕生日を祝って」 みんな「カンパーイ♪」 律父「うちの律が迷惑をかけていなければいいのですが」 律父「あれが部長と聞いて私は気が気じゃありませんでして」 梓母「梓から聞きましたよ。律先輩は軽音部のムードメーカーだって」 律父「そんな、うちの娘なんて‥ ‥」 梓母「もっと自信を持ってください!!」 律父「は、はい‥ ‥」 梓(お母さん、それ以上はやめて!) 純父「一度お話してみたいと思ってました」 澪母「私とですか?」 純父「純が娘さんのファンクラブに入ってるそうで」 澪母「ファンクラブ!? 娘にそんなものがあるんですか」 純父「ええ、ええ。結構な規模だそうですぞ」 澪純「//」 唯「AHAHAHAHAHAHAHAHA」 紬父「WAHAHAHAHAHAHAHA」 唯父「KAHAHAHAHAHAHAHAHA」 律父「HAHAHAHAHAHAHAHAHA」 律「なんだあれ」 律母「意気投合したらしいわよ」 紬「あの、楽しんでもらえてますか?」 律母「あら、あなたがムギさんね」 律母「よくできた子だこと。それにひきかえうちの律ときたら」 律「母さん、そういうのはいいからっ!」 紬「いえいえ、りっちゃんは凄いんですよ」 紬「りっちゃんがいなかったら、今の私たちはいませんでしたから」 律母「そうなの、律?」 律「そんなこと‥ ‥ちょっとはあるかな」 憂「菫ちゃんって言うんだ」 菫「‥ ‥うん」 憂「菫ちゃんはお姉ちゃんのこと好き?」 菫「だいすき」 憂「そっかぁ、私と一緒だね」 菫「同じ?」 憂「ねぇ、ちょっとお話しよっ」 紬(憂ちゃん、ありがとう) 紬母「では、そろそろ」 純父「ええ。ええ。はじめましょう」 梓父「そうですね」 唯「あっ、あの人たち楽器を取り出した?」 純「お父さんがサックス持ってるの久しぶりに見た」 梓「お父さん、ギターなんて持って‥ ‥まさか」 紬「あれは、お母様のピアノ」 ジャラララララン♪ 純父「こほん。えー。えー。せっかくの機会なので私達で何かやれないか、お話したところ」 紬母「楽器を扱える人が三人もいたので演奏することにしましたー」 梓父「えーっと。唯ちゃん、誕生日おめでとうございます」 梓父「うちの娘は家に帰ってくるといつもあなたのことばかり話しているんですよ」 梓父「それが私は少し寂しくて‥ ‥」 梓「お、お父さん!」 紬母「それはうちの娘も同じです」 紬母「唯ちゃんの話が始まると、あの子私のことを離してくれないんですよ」 紬母「本当に唯ちゃんのことが大好きらしくて‥ ‥」 紬「//」 純父「こほん。こほん。それではそろそろはじめましょう。楽曲はふわふわタイムジャズアレンジです」 ♪ ♪ ♪ >しっとりとしたなかにも盛り上がりのある大人のジャズ演奏に皆は聞き入った >デートをすっぽかされたさわ子先生も途中から乱入し会場を大いに盛り上げた >演奏が終わると、皆は歓談へと戻った 紬「のーどかちゃん」 和「あら、ムギじゃない」 紬「あっ、唯ちゃんのこと見てたんだ」 和「ええ」 紬「唯ちゃん、楽しそうだね」 和「ええ、ほんとうに」 紬「今回はご苦労様。ご父兄の方の日程調整と連絡役、大変だったでしょ?」 和「生徒会の仕事と似たようなものよ」 紬「そう?」 和「そうよ。それに疲れたとしても――」 紬「うん?」 和「あの顔を見れただけで十分よ」 紬「‥ ‥そうだね」 和「ふふふ」 紬「うふふ」 和「ねぇ、ムギ」 紬「どうしたの?」 和「やっぱり私、唯が好き」 紬「突然どうしたの?」 和「言ってみただけ」 紬「そっかぁ。私も唯ちゃんが好き」 和「知ってるわ」 紬「うん」 和「でも、たとえ相手がムギでも唯は譲れない」 紬「でも、憂ちゃんが相手なら譲るんでしょ?」 和「う、憂は別よ。だってあの姉妹は本当に‥ ‥」 紬「もう、そんなこと気にせずアタックしちゃえばいいのに」 和「そういうムギだって、相手が澪だったら譲るんでしょ」 紬「う‥ ‥」 和「ムギは唯澪萌えだものね」 紬「う、う~ん。そのときになってみないとわからないかしら」 和「まったくムギったら」 紬「‥ ‥」 和「‥ ‥でも、今はいっか」 紬「あの笑顔を見てるだけで‥ ‥ね」 和「‥ ‥ええ」 憂「和ちゃん‥ ‥」 唯「憂、どうしたの」 憂「うん。ちょっと盗み聞きしてたんだ」 唯「憂は悪い子だね」 憂「うん‥ ‥」 唯「あれっ、あんまり元気ない?」 憂「お姉ちゃん最近モテモテだよね」 憂「律先輩は澪先輩も明らかにお姉ちゃんを見る目が変わってきたし 憂「梓ちゃんも私に牽制かけてくるようになったんだよ」 憂「たぶん純ちゃんも‥ ‥」 唯「うん。困っちゃうねー」 憂「そろそろ決めてあげないとみんな可哀想かなって」 唯「うーい」 憂「お姉ちゃん?」 唯「私は誰か一人を選んだりしないよ」 唯「和ちゃんもムギちゃんもりっちゃんも澪ちゃんもあずにゃんも純ちゃんも――」 唯「それからもちろん憂も。みんなみんな私のものだよ」 憂「お姉ちゃん‥ ‥それは修羅の道だよ」 唯「もとより女の子同士なんて道なき道だよ。今更引き返すことなんてできないんだから」 憂「お姉ちゃんにそんな覚悟があったなんて‥ ‥私精一杯協力するね」 唯「憂が味方なら百人力だよ。それじゃあまずはあの二人にアタックしよっか!」 憂「うん!」 ダダダダダッ 唯「和ちゃん!! ムギちゃん!! 大好き!!!!」ダキッ 和・紬「きゃっ」 おしまいっ! 戻る
https://w.atwiki.jp/nullpoco/pages/109.html
789 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 50 ID lz5wx85Q 1/17 ふぅ~…モナー達を探し疲れた… / どこにいるんだよぉ~。全然みつからないよ~ /____ _______________/ ∨ <──≪ (;-θ-) .........ヾ( ゝ )ゝ ○790 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 51 ID lz5wx85Q 2/17ん?あれは…? |___ ___/ ∨ <──≪ (,,・θ・) ヾ(ノ ) ○ 791 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 51 ID lz5wx85Q 3/17 | なんだ。ただの野球ボールかぁ ヽ____ ______ ∨ <──≪ (,,・θ・) ヾ(ノ )ゝ○792 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 52 ID lz5wx85Q 4/17 | 野球ボール……そうだ!! ヽ____ ______ ∨ 、, <──≪ `O キュピーン! (,,・θ・) Ξ ヾ(ノ )ゝ○793 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 52 ID lz5wx85Q 5/17 <──≪ (`-θ-) ムムム…力いっぱい… ヾ(ノ )ゝ○794 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 53 ID lz5wx85Q 6/17 ∩ !|i ビュン !!! <──≪.|il (`・θ・) l|| 真上に投げる!! ヾ(ノ )彡795 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 54 ID lz5wx85Q 7/17 ⊂⊃ 。 ⊂⊃ /l ヽ ビューン !! ⊂⊃ <──≪ ( ,,・)796 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 54 ID lz5wx85Q 8/17 ⊂⊃ 。 ⊂⊃ ⊂⊃ <──≪ ……ふぅ ( ,,・)797 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 54 ID lz5wx85Q 9/17 ⊂⊃ /lヽ ⊂⊃ o ピュー~~ ⊂⊃ <──≪ ( ,,・) 798 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 55 ID lz5wx85Q 10/17 |l| ピュー <──≪. i|i (,,・θ・) .li! ポーン ヾ(ノ ) !!/⌒ヽ....○ コロコロ 799 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 55 ID lz5wx85Q 11/17 | かなりの高度まで投げられたな。 | よしよし、じゃあこのボールに… \___ _________ ∨ l|l(,,・θ・) ギュン! ( ゝ ゝ |l l| )(,,・θ・) <──≪ ヾ(ノ )ゝ○800 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 55 ID lz5wx85Q 12/17 『俺がヒナちゃんだ!!』 , - 、 /⌒ヽ_ ノ * ヽ ズキューーーン !! )(,,・θ・)ι(゚θ゚,,) <──≪ ヾ(ノ )ゝ○ + ∪ +801 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 56 ID lz5wx85Q 13/17 ∞゛ …… (,,・θ・) ( ∪∪ ノ ノ _____ ( (. |似顔絵 | )(,,・θ・)| ∧_∧ | + <──≪ ヾ(ノ ) | (´∀`)| ○ *  ̄ ̄ ̄ ____∧________ \ ボール君、空から見渡してみて. \ こんなやついなかった?. \802 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 56 ID lz5wx85Q 14/17 ∞゛ …… (・θ・,,) ( ∪∪ ノ ノ _____ ( (. |似顔絵 | )(,,・θ・)| ∧_∧ | + <──≪ ヾ(ノ ) | (´∀`)| ○<いたよ。  ̄ ̄ ̄ ____∧______ \ おぉ!どっち方角だい!? \803 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 57 ID lz5wx85Q 15/17 -二 シュバッ! ∞⊂(・θ・,,) 三( ゝ ノ ノ _____ ( (. |似顔絵 | )(,,・θ・)| ∧_∧ | + <──≪ ヾ(ノ ) | (´∀`)| ○<北北西だよ  ̄ ̄ ̄ ____∧___________ \ 北北西か!で、距離はどれくらいだい?\804 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 57 ID lz5wx85Q 16/17 (・θ(・)゛ モグモグ (∪∪ ノ ノ _____ ( (. |似顔絵 | )(,,・θ・)| ∧_∧ | + + <──≪ ヾ(ノ ) | (´∀`)| ○<ここから300mくらいだよ  ̄ ̄ ̄ ____∧___________ \ 300mか…よし、近いな! \805 :ヒナちゃん ◆HINaxIN.AA :03/08/17 23 57 ID lz5wx85Q 17/17 \ とにかくいそぐぞ! \ボール君ありがとう!! \____ ____ ∨ <──≪ . .. (`・θ・) ○ シュン… .....ヾ( ア ア /└────────┬┐ . To Be Continued... | | \┌────────┴┘
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/76.html
前へ 「ようこそ、フルーティーズ2名様!」 ・・・怖。 キュートの楽屋に入ると、超不自然な笑顔の舞美が出迎えてくれた。目が笑ってない舞美スマイルは恐ろしい。 無意識なんだろうけど、左手をバタバタさせて、奥にいる千聖を私達の視界から遠ざけているようだ。 「桃ちゃん、久しぶり!舞、桃ちゃんに話したいことがあるんだ!」 「えー?珍しいねぇ。何の話?」 「・・・なんだろう。別にないかも。」 「・・・」 キュート、嘘つけなさすぎ! 私はともかく、梨沙子はもうおなかを抱えて笑い出しそうになっている。 あわててお尻をペチンと叩くと、うらめしそうにこっちを見ながら、なんとかこらえてくれたみたいだ。 「こっちおいでよ梨沙子。この雑誌、梨沙子の好きそうな魔女グッズが載っててさあ」 「うん!」 こちらは自然な感じで、愛理と栞菜が梨沙子を呼び寄せた。 さてと。 千聖は年長組と舞ちゃん、なっきぃに挟まれている。 全員でさりげな・・・くないけど、身を挺して千聖を守っているようだ。 何だろうこれ。ミーアキャットの群れみたい。もしくは、カバディ。 こんなに仲良しで結託しているキュートを見ていると、ちょっとだけ意地悪してやりたくなってきた。 「千聖、ももと2人で話そう。ちょっと相談に乗ってほしいの。」 「ももちゃんが私に?全然役に立たないかもしれないよぉ?」 きょとんとした顔で、千聖が小首をかしげた。 へー・・・。 全然、前の千聖と変わらないじゃない。梨沙子から情報がなければ、こんなふうに千聖の態度をいぶかしむこともなかっただろう。 もし本当に人格が変わっているのだとしたら、かなりの役者だな、千聖は。 ただし。 「あーちょっちょっ待って.。むしろその相談にはウチがのりたいなあ。」 「いやいや、ももち!普段まったくかかわりのない私の客観的な意見こそ参考になるよ!キュフフ!」 「いや、ここはお姉さんズで話すべき!小娘はひっこんでな!とかいってw」 「みぃたんひどい!なっきぃのことハブんなよ!」 千聖じゃなく、周りの演技力がヒドすぎる。 愛理はもはや天を仰いでいるし、栞菜はオロオロしている。 梨沙子はもういいでしょももー。と目で訴えかけてきていた。 「ももちゃん。あっちで話す?」 その時、千聖がスッと前に出てきて、ごく自然な仕草で私の腕に手を絡めてきた。 「へへ。久しぶりだねー」 屈託のない表情。キュートのメンバーの保護をあえて辞してまで、私のところに来てくれたと思ったら、ちょっと嬉しくなった。 「ちょっと、千聖ぉ。」 「ももちゃんと2人で話すんだから。絶対誰も聞いちゃだめだよ!」 千聖、結構チャレンジャーだね。 奥のソファまで移動すると、千聖はさっそく「相談って、なに?」と少し表情を改めた。 「うーん・・・ないっ!」 「えっ!」 「千聖と2人になりたかっただけ。だから、相談は、ないっ!」 ふはっ えりかちゃんが噴出した後、一瞬間をおいて、千聖が抱きついてきた。 「ももちゃぁ~ん!何だーびっくりしたぁ!」 「ごめんごめん!だって今日なんかキュートみんな怖い顔してるからぁ~ちょっと嘘ついちゃった!」 まっすぐ私を見つめていた深い茶色の瞳が、長いまつげに縁取られた瞼の中にキュッと仕舞いこまれた。 私はこの笑顔が大好きだった。 たとえ全てが演技だったとしても、この笑顔は邪悪な人間ができるものじゃない。 「ねえ、千聖。ももは、千聖が好きだよ。昔も、今も、これから先の千聖のこともずっと好き。どんな千聖でも、ももは大好き。」 「ももちゃ・・・・」 私の名前を呼びかけた唇が、とまどいに震えて、静かに閉じられた。 私の知らない表情をした千聖が、そこにいた。 千聖の被った仮面が、壊れかけた瞬間だった。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/intel_inside/pages/42.html
ランカちゃん キラッ☆でおなじみの超時空シンデレラちゃん。 くどはオフ友に 「ランカちゃん地味に似てるww何なのww」 と言われて少し調子に乗っている。