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キャラクター作成ルール 参照記号 ベーシック(bs) サイバーパンク(gcp) サイオニクス(ps) 作成概要 総計CP:250CP 不利な特徴の上限:-80CP(gcp) ただし、超能力者の場合の副反応は本上限に含めます。 また、取得必須とする義務感/使命も同様に本上限に含めます 必ず設定に即したなんらかの義務感か使命、もしくは誓いを取得してください サイバー装備の扱いが一部変更になるので本ルールを参照願います PC同士は知り合いという設定とします 連絡先についてはPC同士で交換済みかどうか決めてください その他、記載のない事項はルルブに従いますが、本ルールと矛盾がある場合は協議とします 修正が必要な場合は次回から修正としますが、 協議発生の回についてはPC優位での進行を原則とします 本ルールは予告なく変更される可能性があります キャラクターアーキタイプの選択 ガープス中世と同様に下記のアーキタイプから一つを選択してもらいます 政府関係者 地球政府、テラフォーミング委員会のいずれかの所属となり、火星開拓を主導する立場にいます。地球政府関係者は地位レベル5or6(7以上はGM管理キャラクターです)、委員会の場合は地位レベル4となります。 行動目的の想定としては 「地球の民を導く(義務感/地球の人々)」 「使命/火星開拓の成功」 です。 企業関係者 いずれかの企業の関係者です。企業はGMの設定するオーガニゼーションからの選択でも構いませんし、独自設定も可とします。また企業内の地位をどの程度とするかも、自由としますが、ある程度「火星開拓」に対して責任と義務の伴う部署/役職にして下さい。地位レベルの取得ですが、社会的な影響力を基準に算出しますので、大企業の社長としても地位レベルは政府関係者より高くはならないようにルール調整中です。 行動目的の想定としては 「使命/企業の成功」 「義務感/企業」 です 個人(フリーランス) 上記2枠と異なり、企業や組織に属さず、フリーランスで活動するPCです。 なんでも屋(トラブルコントラクターでも探偵でも呼び方、運営形態は自由)やフィクサー、宇宙リサイクル屋さんなどなんでもありです。 サイバーパンクのアーキタイプも参考になると思います。 火星開拓になにか思い入れがあってもいいですし、なくても構いません。いずれにせよ、なんらかの組織からあなたは依頼を受けて火星開拓になんらかのカタチで参加することになります。あなたは組織に属してませんが、後ろ盾がないとも限りません。もし、個人的なバックアップがあるなら、それは有利な特徴として処理してください。 具体的な戦闘力を持たない、フレーバーとしての移動手段なら個人所有の宇宙船を持っていても構いません。 行動目的の想定としては 「誓い/(内容は別途設定すること)」 「義務感/宇宙に生きる人々」 「義務感/火星の人々」 などが考えられますが、およそ自由に選択して構いません。 ※7月25日に内容を大幅修正。サイバーパンクのアーキタイプが参考にできるように。 個人(火星開拓者/火星の住民) キャンペーン開始時点ですでに一部の人々は火星に入植しています。しかし火星の大部分は未開拓の大地です。そこは自然の驚異にさらされた危険地帯であると同時に新たな資源の鉱脈でもあります。そうした資源にたどり着くためのルート開拓、掘削地域の整備など、やるべきことは数多くあるのです。 あなたは一攫千金を狙ったのか、はたまた何らかの理由で地球にいられなくなったのか、なんらかの理由でこの地にやってきました。火星での生活は一定の不便さはあるものの、一緒に暮らしている仲間たちと日夜協力して、様々な困難に取り組んでいます。 あなたにとって火星に住む人々は、仲間、協力者、そして家族なのです。 行動目的の想定としては 「誓い/(加勢に来た理由と関連があるとヨシ)」 「義務感/火星の人々」 です 超能力 必要な場合は特殊な背景を取得してもらう 25Cp程度で想定しているが、バランスを検討して要調整 「高いレベルを高価に」のルールを以下のように適用します 副反応でのマイナスCPは通常の不利な特徴の取得制限に含めるものとします 本世界では超能力の種類ごとの分布は テレパシー:50% エレクトロキネシス:30% サイコキネシス10% その他:10% となっています。複数の超能力を持つ人間はさらにマレです。 超能力機器のTLはキャンペーンTLと同じTL9となります。 詳細なルールは「超能力」の項目を参照下さい HPについて 各PCは生命力の5倍のHPを自動的に持ちます。 HPが0以降については通常と同様のルールを適用します。 転倒については生命力の2倍のダメージのときに発生します。 <衝撃は通常通り適用されます> ←どうするか再検討中 文明レベル TL9 ベーシックの特徴より 地位 LV 適職 概要 1 大企業の社員 企業のNPC一般 2 大企業の課長 企業のNPC名前あり 3 大企業の部長/タルシス共和国役員 PCもしくは(シナリオの)重要PC 4 大企業の重役/テラフォーミング委員会 PCもしくは重要NPC PC取得はここまで 5 大企業の社長 (キャンペーンの)重要NPC 6 地球政府役人 (キャンペーンの)重要NPC 7 地球政府要職 (キャンペーンの)重要NPC 8 GM 全てを統べる存在 地位を下げることは出来ません 原始的、社会的弱者は取得できません。 法の番人 取得不可とします。 名目上は世界は国家統治ですが、実際は企業の治安部隊などによる部分が大きく、(各組織の)適用/影響範囲がややこしいので、取得不可として処理します 中毒 取得可能 記憶喪失-25CP 面倒なので取得不可 死の秒読み 取得不可。1シナリオ間の時間経過が長いため 肉体のない脳 ダメ 無登録 取得可能。政府などの公的機関に対する情報調査ではあなたのことを知ることは出来ません。 ただし、他の方法(ネットの噂を探る、あなたの仕事ぶりを調査する)ではあなたのことを調べることは依然として可能です 超能力 ルールブックの順に記載します 副反応 取得は可能ですが、CP計算上は不利な特徴の制限に含めます 超能力キャラだけが不利な特徴での獲得CP制限を拡張するのを防ぐため 特殊な背景:25CP を取得して下さい 社会的地位:影響なし 現在ではテレパシーシールドが普及しており、 ほとんどのテレパス能力は実質無効化されています。 また、超能力の管理、保護をする組織もあり、その人権は十分に保証されています。 ただし、そうした社会状況とは別に個別に超能力者を嫌う/恐れる人々や集団はいまだに存在します。 超能力者の人口比率 およそ1万人に1人程度(0.01%)であり、大規模な都市なら数百人規模の超能力者が存在します。これには生まれつきの能力者だけではなく、後天的な手術による能力者も含みます。 生まれつきの能力者は現在でも非常にマレな存在(100万人に1人)です。 また、そのうちの50%はテレパス、30%はエレクトロキネシス、10%がサイコキネシス、その他10%となっています。 超能力者の歴史については「設定」編を参照して下さい 超能力の強さ 超能力者の持つ各種能力の強さは現在では厳密に測定、規定されている。 強い(あるいはマレな)能力を持つ場合、当局からの監視も相応に厳しくなる傾向にある。 殆どの場合レベル5以上の能力を一つ以上持つ能力者は「エデン」に務めることが多い。これは高い能力者への監視が厳しいことと、一般的な企業、組織で非能力者とともに活動することに制約が多いためである。 エデンに属さない能力者の大半はフリーで働いており、企業に努めているのは非常に稀有な例と言える。 超能力者は1年に1回の能力測定と結果の提出が義務付けられている。なお、能力測定は原則的には町医者のような設備と知識で対応できるが、レベル5以上の場合に限り、一定以上の医療水準を有した病院かそれに準じる施設での測定を求められる。さらにレベル7の場合、地球上、インドにあるライズ先進医療研究所の本社ラボでの測定を義務付けられている。 超能力レベル レベル0 能力を持たない PL0 レベル1 非常に安定した条件下で影響力の非常に小さい特異現象を起こせる PL0 レベル2 注意深い人だけが気づくレベルの特異現象を起こせる PL1-2 レベル3 ほとんどの人が超能力の存在に気づく PL3-6 レベル4 はっきりとした異変を起こせる。能力を見た人は驚く PL7-11 レベル5 能力を見た大半の人はびっくりする。能力により人に危害を与えることが可能 PL12-15 レベル6 能力が管理されていない場合、人間や建造物に致命的な損害が与えられる可能性がある PL15-19 レベル7 最大限の力で能力を行使した場合、現在の科学では対抗できない PL20- 超能力の必要CP 「高いパワーレベルを高価」を適用します 1~10Lv:通常通り 11~20Lv 2倍のCP 21Lv~:3倍 追加限定について 使用後、1分間、行動にペナルティーがつくという限定の場合適用されるペナルティ-1ごとに-10%の限定とします。 例)頭がボーッとしてしまう、手足がしびれて上手く動かせない、など 限定が特定の行動(視覚判定、聴覚判定)に限定される場合は-1ごとに-5%の限定とします。 例)目がチカチカして物がよく見えない、使用の際に耳鳴りがする、など こうした制限がつかない場合、副反応として処理します 例)体温が0.1℃上昇する、使用した「瞬間」に目が見えなくなる など 副反応による効果は行動の際にいかなる場合でもペナルティーをつけることはありません。 癖によって不利な影響を受けないのと同様に考えます ただし、ロールプレイが出来たかどうかの判断材料にはします 純粋知性体:PCは取得不可。存在しているかは不明ですが、ゴシップや三流オカルト紙ではたびたび取り上げられています。超能力者たちの間で神聖視されている「月城カグヤ」という女性が、死後も純粋知性体となり、能力者たちを見守っているのだという考えを持っている人たちもいます。 霊体:PCは取得不可です。 超能力の使用 最大16のルール 適用します。 エレクトロキネシス コンピュータ操作 本超能力によるコンピュータの操作、ハッキングには原則的には修正はありません。 ただし、軍用のコンピュータを始めとしたセキュリティを重視するコンピュータに対しては、コンピュータ操作に対する「遮蔽」を展開する装置が取り付けられているのが一般的です。超能力による電力操作を阻害する装置です。これはまだ開発段階であり、一般的な家庭や、一般職の社会人のPCに本装置がつけられていることはありません。 また、この装置による修正は上限-5です。(企業のセキュリティPC-2,軍用コンピュータ-3、地球政府の管理コンピュータ-5) ルール改定。複雑度のルールはなしとする サイバーパンク側のルールを参照して下さい ヒーリング 治癒:使用によって生じる疲労は、回復した点数の3倍ではなく1/5(端数切り上げ)とします。 テレパシー 制限等はありませんが、テレパシーはこの世界でもっとも一般的な超能力であり、対策もされていることに注意して下さい。 テレパシーシールドの技術は成熟しており、ミニシールドにより小型のアクセサリーとして携帯されるのが一般的です(サイバー装備として埋め込むことも可能)このときTL10相当とみなして、PL8の遮蔽として扱います。 技能に-8修正がかかるため、一般のテレパシー能力者はほぼ無効化されます。このことにより大多数の超能力者は日常生活に置いては自身の能力をほぼ使わないでいます。精神遮蔽は技能レベルごとに効果が異なることに注意して下さい。技能レベル15以上が推奨です。 増強と限定 限定のCP制限率は都度相談とします。ルルブに記載のものはその数値を使って下さい 超能力の応用 基本はルルブに書いてある内容どおりとしますが、特に注意や選択が必要なものを下記に示します 念動の直接攻撃 可能です。HPルールがあることと、銃器がある世界なので直接戦闘では活用は難しいかもですが、透視やアストラル・プロジェクションと組み合わせると強力でしょう。 テレポーテーション 交代ルール(転移により衝撃音などは発生しない) 転移先が個体の場合:安全スイッチ。 1点疲労し、失敗扱い(同じイメージの転移は連続試行)とします 超能力工学 TL9としますが、一部で変更します。 テレパシーコントローラ すでに存在していますが、一般用途ではなく、特殊な装置にのみ搭載されています。有名なものに、テラクター社(地球に本拠地を置く大規模コングロマリット企業)の高度演算装置(すごいコンピュータ)の地球シミュレータに搭載されています。 ゲシュタルトウェブ 試作されたものを地球政府が所蔵しているという噂があります 「サイ」ボーグ 技術的には可能ですが、法律により禁止されています サイバー機器 キャラメイクについて、改造に必要な金額等は無視して、純粋に得た能力にCPを支払って下さい。能力はサイバーパンクと妖魔夜行を参考にCPと効果を決定して下さい。 両方に記載があるようなものは妖魔夜行を参照します。 例1:サイバー装備によって電波信号を受信できるとし、「電波聴覚」をとるなら10CP(妖魔P152) 例2:防護点を得るにはサイバーパンクはP91アーマーに記載がありますが、妖魔夜行P142防護点を参照して下さい 追加体力:記載通りだが体力25を上限とする また、サイバー装備の能力は1回使用ごとに電力を使用します。 1回の使用とは、戦闘では1アクション、非戦闘では1分間の使用とする この電池はサイバー装備にセットして使うもので、使用した電池の再充電/交換には10分間で1回分が可能で、休憩が可能な状態であれば自由に充電可能とする。この電力を供給する「電池パック」はサイバー装備に内蔵しているため、追加の装備の準備は必要ありません。そして自身の体力(つまり疲労点)と同じだけの使用回数を賄うことができる電池を内蔵することができます。 つまりサイバー装備を使うための専用の疲労点があり、必ずこの「電力消費」が発生するものと考えてください。 これはキャンペーン指定の制限ですが、電池パックの内臓かと相殺して獲得CPには影響を与えないものとします。またルールブックに記載の電力消費の情報は全て無視するものとします。 (矛盾や問題が生じた場合は協議とします) サイバー装備で得た能力(追加体力も含む)にも制限をかけてCP消費を抑えることができる サイバー装備と社会 本キャンペーンではクローンや細胞培養により失った四肢は容易に再生できます。そうした社会ではサイバー装備は四肢の欠損を補うものではなく、純粋に対象になんらかの能力を付与するために行われる外科手術となります。 よって、サイバー装備をつけているのは、軍人や企業の警備担当など、それなりに限られた人間となります。一般人から見てその反応は様々ですが、サイバー装備をつけていることがわかれば概ね警戒されることが多いと考えてください。 サイバー装備の受動/防護点 ありません。必要な場合はCPを消費してください サイバー装備をもぎ取る 本ルールは適用しません シナリオごとにサイバー装備を切り替える 未使用CPを残しておくことで、シナリオごとにCPを消費してサイバー装備を「切り替え」る事ができます。本ルールを使うためには未使用CPを残しておくことが必要で、もちろんそのCPはルールブック記載のCP以上であることが必要です。また本ルールでサイバー装備を取得する場合は、制限も増強もつけることが出来ません(管理が面倒なので)。 サイバー装備の切り替えのためには、1日の時間とそれなりの腕で口の固い技師(医師)が必要です。技師は後援者や仲間などで準備してください。このとき、装備にかかる費用は無視できます。 もしくはCPの他にルールブック記載の金額も消費するなら、あなたは装備をつけることのできる技師を準備できたことになります。 いずれにせよ、こうした処置は1シナリオで1回だけ適用することが出来ます このルールはサイバー脳にインストールする各種チップでも対応可能です ハッキング 対象のPCから情報を抜き取るためには以下の手順によります 対象のPCに接触する 1,超能力かコンピュータ技能による(後者の場合はネットワークに接続している必要がある) 2,対象のPCのアカウントを取得する アカウントの取得はあらかじめ何らかの方法で入手するか、ハッキング技能で取得します。 メモ
https://w.atwiki.jp/psychic-puzzle/pages/31.html
米里イチ レアリティ 最大レベル ノーマル 20 属性ボーナス ボーナス値 青 5~100 スキル 青色ブースト 同属性のフロントキャラ 名前 レアリティ 最大レベル 属性ボーナス スキル 備考 霊幻(スーツ) ノーマル 20 青 01 X字消去 律(執事) 激レア 60 青 03 横3列消去 エクボ(ゴースト) 激レア 60 青 06 ランダム消去・爆 集めよう!ハロウィンの宝物ガチャ限定 桜威(スーツ) レア 40 青 06 ランダム消去・散 襲撃!!大人の超能力者!ガチャ限定 モブ(はげ散らかしモンキー) レア 40 青 02 青色ブロック消去 同系統スキルのサポートキャラ 名前 レアリティ 最大レベル 属性ボーナス スキル 備考 高嶺ツボミ ノーマル 20 赤 01 赤色ブースト 神室真司 ノーマル 20 紫 01 紫色ブースト 徳川 ノーマル 20 緑 01 緑色ブースト 密裏賢治 ノーマル 20 黃 01 黃色ブースト 暗田トメ ノーマル 20 水色 01 水色ブースト エクボ レア 40 赤 01 赤色ブーストII 白鳥大地(覚醒) レア 40 赤 01 赤色ブーストII 襲撃!!大人の超能力者!ガチャ限定 律 レア 40 紫 01 紫色ブーストII 朝日豪(覚醒) レア 40 紫 01 紫色ブーストII 襲撃!!大人の超能力者!ガチャ限定 霊幻 レア 40 青 01 青色ブーストII テル レア 40 緑 01 緑色ブーストII 郷田武蔵 レア 40 水色 01 水色ブーストII 黒崎麗(覚醒) レア 40 水色 01 水色ブーストII 襲撃!!大人の超能力者!ガチャ限定 情報提供:おのいな@ゲーム垢 様
https://w.atwiki.jp/rumiardry/pages/95.html
スペカ名 攻撃タイプ AP Hit PP SP 対象 備考 説明 インディスクリミネイト 特殊 40 100 30 2 超能力でナイフを操って攻撃する。 スプーンまげ 特殊 -- 100 10 2 スプーンを曲げる。超能力か力づくで。なぜか相手は命中率が減少する。 スロウ 特殊 -- 100 20 2 超能力で相手の動きを緩やかにする。 ミスディレクション 特殊 50 200 20 4 超能力でナイフを操って攻撃する。攻撃が必ず命中する。 八雲卍傘 物理 55 100 20 4 持ってる傘で殴る。痛くて気持ちいい。使用者の攻撃力があがることがある。 ジャック・ザ・リパー 物理 60 90 20 4 鋭い刃物で攻撃する。 スタン 特殊 -- 85 10 4 相手の精神に作用し気絶させる。 マインドシェイカー 特殊 40 90 20 6 精神を揺さぶる波動で攻撃する。相手は混乱したり魅了されたり静寂に包まれたりする。 永夜返し 特殊 40 75 10 6 時を止める術を打ち破る秘術。敵全体をめったうちにする。 操りドール 特殊 60 90 20 6 時間を操って攻撃する。相手の時間を停止させることがある。 ジャック・ザ・ルドビレ 物理 75 100 15 6 鋭い刃物で攻撃する。相手の防御力を下げることがある。 波と粒の境界 特殊 75 100 15 6 波動と粒子の境界が乱れる。ダメージと同時に攻撃力や防御力を低下させることがある。 サイコカッター 物理 80 90 15 6 超能力で刃を作って攻撃する。相手は抵抗力が減少することがある。 サイコキネシス 特殊 90 95 10 6 超能力で相手を攻撃する。相手の精神力を低下させることがある。 パワーディレクション 特殊 90 90 10 6 強力な超能力でナイフを操って攻撃する。相手の防御力を下げることがある。 オーバーライド 特殊 -- 100 10 6 使用者のテンションがぐーんと上がる。おっおばらいらい。 プライベートスクウェア 特殊 -- 100 10 6 全てのキャラクターの能力値変化を元に戻す。 ルナクロック 特殊 -- 80 10 6 時間を操り、標的の時間を停止させる。 催眠術 特殊 -- 70 10 6 五円玉を使って相手を眠らせる。 インビジブルフルムーン 特殊 40 100 10 8 新月の波動が敵を襲う。相手は魅了される。 ルナティックレッドアイズ 物理 60 100 10 8 狂気は月よりの賜り物。相手は様々な状態異常に襲われる。 生と死の境界 特殊 60 100 10 8 生と死の境界が曖昧になり、相手の抵抗力を減少させる。 ルナメガロポリス 特殊 100 100 10 8 激しい音と光の幻影で攻撃する。相手は気絶することがある。 オモイカネディバイス 特殊 -- 100 5 8 オモイカネディバイスの効果で味方全体を神道とエスパーと魔法から守る。 つきのひかり 特殊 -- 100 5 8 月の光を吸収して自分の体力を回復させる。 デフレーションワールド 特殊 -- 100 5 8 全ての時間の進行速度が低下し、今掛かっている状態異常が長く続く。 テンプテーション 特殊 -- 100 5 8 超能力で自身の攻撃力をぐーんと上昇させる。 ドわすれ 特殊 -- 100 5 8 ど忘れすることで抵抗力がぐーんと上昇する・・・だったかな? なまける 特殊 -- 100 5 8 なまけて体力を回復する。 ひかりのかべ 特殊 -- 100 10 8 味全 味方の前に光の壁を作り、非物理属性の攻撃を少しだけ弱める。 ヘイスト 特殊 -- 100 15 8 時間の流れを操り、目標の行動速度を上昇させる。 めいそう 特殊 -- 100 10 8 深い瞑想で使用者の精神力と抵抗力を同時に上昇させる。 リフレクター 特殊 -- 100 10 8 味方の前にフォースの壁を作り、物理攻撃を少しだけ弱める。 眠り 特殊 -- 100 5 8 戦闘中にも拘らず居眠りすることで体力を全快する。当然眠り状態になる。 リザレクション 特殊 -- 100 1 10 死にそうになってもよみがえる。 永夜四重結界 特殊 120 80 5 12 強力な結界を四重に張り巡らせる。敵全体の詠唱を中断させて大ダメージを与える。 殺人ドール 特殊 120 90 5 12 時間を止めて相手を最大威力で攻撃する。痛い。 八雲紫の神隠し 特殊 -- 30 5 12 スキマに放り込まれたらたぶん死ぬ。 蓬莱の薬 特殊 -- 100 5 12 戦闘不能の味方をよみがえらせる秘薬。違法ドラッグ。 夜霧の幻影殺人鬼 物理 -- 30 5 12 幻の殺人鬼となり標的を一撃で仕留める。
https://w.atwiki.jp/pata3finn/pages/794.html
(だいさんのめ)※仮名です。作中では言及されていません【Third eye】 ゴリアド・ストーモの額にある、三つ目の目。超能力を司る。 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり 物体を動かしたり、対象の思考や心を読んだりすることができる。虫などの小動物なら蘇生させることも可能。 フィンたちの教育により利己心が増長されたゴリアドは、超能力を悪用しキャンディ王国を支配しようと暴走したが、ストーモの超能力との衝突(思考の読み合い)により抑制された。(#44-B) タグ:技・魔法・技術
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テーブルを参照 勢力設定 さっぽろ学園都市 娯楽特区ユーバリ 陸上自衛軍第101旅団 レラ コンルモシリ 空中城塞ゴリョウカク あさひ動物園 アバシリプリズン TIA キエフ・ルーシ Ou-topos その他(独立勢力) さっぽろ学園都市 初期支配領域:石狩 特殊ユニット:主人公・結城 美羽・結城 美優 汎用ユニット職業:「超人(特殊)」「超人(近接)」「超人(遠距離)」「治癒」「補助」 設定:人類が超能力に目覚めた世界の北海道 超能力者があつまる学園都市がこの北海道に飛ばされてきた。制服着てるキャラをここに 基本的に超能力者ばかり。主人公が所属する勢力
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autolink RG/W13-043 カード名:バックアップ担当 初春 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:1 コスト:1 トリガー:1 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《超能力》?・《風紀委員》? 【自】アンコール[手札のキャラを1枚控え室に置く](このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く) 【起】[あなたの《超能力》?かカード名に「佐天」を含むキャラを1枚レストする]そのターン中、このカードのパワーを+1000。 駄目ですよー。ズルしちゃ レアリティ:C illust. 《超能力》?か「佐天」をレストすることによってパンプ出来るアンコール持ち。 《超能力》?には応援も数種類居るし、 「佐天」にしても佐天のクラスメイト 初春や浴衣の佐天など使いやすい後列もある。前者に関してはレベル1から出すか? という疑問は有るが……有り得ない選択肢でもないだろう。 それらのカードを使用すれば簡単に7000になることが出来、パワーの下がる相手のターンでもアンコールで生き延びられると中々優秀なカードであろう。 しかしながら、超電磁砲Sにて、無敵への道 一方通行が出てきた。こちらは色や特徴、「佐天」をコストにできないなどの違いがあるが、トリガーがない分8000まで上がることができる。 しかしテキストを考えると全然バックアップ担当でないのは、如何なものだろうか。
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データのテンプレ 名前 装備Lv 物理 魔法 slot 属性 入手 修得 装備効果 属性カラー無炎氷雷地風水聖闇 性能カラー+-修得 皮の帽子 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv1 物理+1 魔法+0 slot0 無 店 - - 羽飾り× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv1 物理+1 魔法+1 slot0 無 箱 速さ+10%消費魔石力-1 魅力+5%重力耐性+100% アイアンヘルム 戦士ヴァルキリーパラディン侍暗黒騎士魔法剣士バトルマスターソルジャー闘神 装備Lv50 物理+7 魔法+1 slot0 無 店 戦士頭防具リンク+200 - ねじり鉢巻 盗賊狩人錬金術師モンク忍者機工士バトルマスターダンサー拳王 装備Lv100 物理+2 魔法+0 slot0 無 店 HP+10%消費魔石力-1モンク頭防具リンク+200 力+55 ミスリルヘルム 戦士ヴァルキリーパラディン侍暗黒騎士魔法剣士バトルマスターソルジャー闘神 装備Lv200 物理+18 魔法+2 slot0 無 店ミスリルゴーレムレアドロップ(slot+1) - - 黒頭巾 盗賊モンク忍者バトルマスター拳王 装備Lv300 物理+28 魔法+7 slot0 無 店 暗闇回避の術消費魔石力-1忍者頭防具リンク+200 - 羽根付き帽子 黒魔導士白魔導士狩人錬金術師吟遊詩人超能力者赤魔導士幻獣師皇帝占い師ダンサー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv300 物理+2 魔法+15 slot0 風30 店 速さ+8(狩人)狩人頭防具リンク+200 - メタルクラウン 黒魔導士白魔導士錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士幻獣師皇帝占い師ダンサー時魔導士ギャンブラー 装備Lv320 物理+6 魔法+12 slot0 無 凍りついた城宝箱 - 魅力+1%最大HP+2% ジュエルヘルム 戦士盗賊ヴァルキリーパラディン侍暗黒騎士魔法剣士バトルマスターソルジャー闘神 装備Lv400 物理+31 魔法+9 slot0 無 店 盗賊頭防具リンク+200 - 三角帽子 黒魔導士白魔導士錬金術師赤魔導士幻獣師時魔導士 装備Lv400 物理+3 魔法+20 slot0 無 店 魔力+8(黒魔道士)黒魔道士頭防具リンク+200魔力+10(時魔道士) 魔力+1% サークレット 黒魔導士白魔導士錬金術師吟遊詩人超能力者赤魔導士幻獣師皇帝占い師ダンサー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv400 物理+4 魔法+42 slot0 無 店 魔力+8(赤魔道士)超能力者防具リンク+200赤魔道士頭防具リンク+200 - ティアラ 黒魔導士白魔導士錬金術師吟遊詩人赤魔導士幻獣師皇帝占い師時魔導士闘神 装備Lv400 物理+2 魔法+24 slot0 無 店 魔力+8(白魔道士)吟遊詩人頭防具リンク+200白魔道士頭防具リンク+200 精神+1% ゴールドヘルム 戦士ヴァルキリーパラディン侍暗黒騎士魔法剣士バトルマスターソルジャー闘神 装備Lv450 物理+39 魔法+4 slot0 無 店 運+5(ヴァルキリー) - 魔術師の帽子 黒魔導士白魔導士錬金術師赤魔導士幻獣師時魔導士 装備Lv600 物理+1 魔法+30 slot0 聖10闇10 店 魔力+10%消費魔石力-1錬金術師頭防具リンク+200 魔力+2% 司祭の帽子 黒魔導士白魔導士錬金術師赤魔導士幻獣師時魔導士 装備Lv800 物理+2 魔法+40 slot0 無 店 精神+10%消費魔石力-1 魔力+1%精神+1% アノイントティアラ 黒魔導士白魔導士錬金術師吟遊詩人赤魔導士幻獣師皇帝占い師時魔導士闘神 装備Lv880 物理+3 魔法+37 slot0 地50 海底神殿宝箱 精神+5(黒魔道士)精神+10(時魔道士) 精神+2% クリスタルヘルム 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv1000 物理+56 魔法+5 slot0 無 クリスタルナイトレアドロップ HP+10000(魔法剣士)魔法剣士頭防具リンク+200 - チョコボの羽飾り 白魔導士狩人吟遊詩人ヴァルキリー赤魔導士パラディンモンク幻獣師占い師ダンサー時魔導士闘神 装備Lv1000 物理+1 魔法+1 slot0 無 森の番人レアドロップ チョコボ 速さ+100(幻獣師)(チョコボ召喚) 重力耐性+50% フェザードティアラ 黒魔導士白魔導士錬金術師吟遊詩人赤魔導士幻獣師皇帝占い師時魔導士闘神 装備Lv1300 物理+3 魔法+26 slot0 炎50 凍りついた城宝箱 精神+5(白魔道士) 精神+3% ルーンクラウン 黒魔導士白魔導士錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士幻獣師皇帝占い師ダンサー時魔導士ギャンブラー 装備Lv1900 物理+2 魔法+49 slot0 無 カオスゲート宝箱 - 魅力+4%最大HP4% 冥王の兜× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv2000 物理+64 魔法+25 slot0 闇30 がれきの塔宝箱 すいとる消費魔石力-1暗黒騎士頭防具リンク+200瘴気無効(暗黒騎士)(暗黒剣) - 剣聖の兜 パラディンソルジャー 装備Lv2000 物理+53 魔法+36 slot0 聖30 カオスゲート宝箱 精神+30%消費魔石力-1パラディン頭防具リンク+200 - 源氏の兜× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv2600 物理+60 魔法+2 slot0 無 カオスゲート宝箱 HP+30000(侍)侍頭防具リンク+200 - ロードサークレット× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv3000 物理+15 魔法+90 slot0 無 がれきの塔宝箱七英雄グジンシー最終形態(slot+1) アルテマ威力+1(ロッド) 魔力+5%精神+5% 天使の輪 白魔導士狩人吟遊詩人ヴァルキリー赤魔導士パラディンモンク幻獣師占い師ダンサー時魔導士闘神 装備Lv3000 物理+22 魔法+75 slot0 聖60 箱 - 精神+6%浄化重力耐性+50% ヴァルキリーヘルム 戦士ヴァルキリーパラディン侍暗黒騎士魔法剣士バトルマスターソルジャー闘神 装備Lv3200 物理+50 魔法+42 slot0 雷30風30聖30闇-60 凍りついた城宝箱 ヴァルキリー頭防具リンク+200竜剣効果アップ(ヴァルキリー) 速さ+3%重力耐性20% ヴァリアントヘルム× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv3600 物理+72 魔法+19 slot0 無 カオスゲート宝箱 頭防具強化成功率+1頭防具物理防御+1(頭防具) 最大HP+2%完全体力0防御 ノルンのリボン ヴァルキリー 装備Lv4000 物理+1 魔法+16 slot0 風10 海底神殿宝箱 リボン消費魔石力-1 魅力+10%浄化 亡王の仮面× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv5500 物理+92 魔法+91 slot0 聖-500 07/12/23~25のクリスマスイベント 全能力+10(皇帝)威圧感を出す消費魔石力-1 体力-10%器用さ-10%最大HP+20% 大天使の輪× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv6000 物理+40 魔法+100 slot0 聖90 ケフカレアドロップ - 精神+7%浄化重力耐性+60% ドラグーンフェイス× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv7000 物理+88 魔法+21 slot0 雷50 07/12/23~25のクリスマスイベント 雷耐性+50(ヴァルキリー)(槍) 力+5%最大HP+3%竜族からの攻撃耐性+15% サンタ帽× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv 物理 魔法 slot 属性 チャットイベント 修得 装備効果 オリーブクラウン× 戦士黒魔導士白魔導士盗賊狩人錬金術師吟遊詩人超能力者ヴァルキリー赤魔導士パラディン侍モンク忍者暗黒騎士魔法剣士機工士幻獣師皇帝バトルマスター占い師ダンサー拳王ソルジャー時魔導士ギャンブラー闘神 装備Lv 物理 魔法 slot 属性 海底神殿宝箱 修得 装備効果 拘束具 装備Lv 物理 魔法 slot 属性 入手 修得 装備効果
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明かり一つつけない暗闇の中、長門はじっと喜緑江美里と正座のまま対峙していた。キョンたちが来て以降、 この状態のまま四日にらみ合っている。 窓からたまに飛んでいくヘリコプターのライトが見えた。 と、ここで喜緑江美里が閉じていた目を開けて、 「どうやら始まったようですね」 「状況を」 長門が確認を求める。 現在彼女は情報操作能力を封じられている。情報統合思念体との通信も喜緑江美里によって完全に封じられ、 ただの人の形をしたものに情報だけが封じられた状態にされていた。そのため、外部で何が起きているのか 全く把握することができていない。 「この星の有機生命体には我々では理解できない矛盾した行動を取ることをご存じですか?」 「…………」 「わたしたちにとってはそれは単なるエラーに過ぎません。ですが、実に興味深いことですが、彼らはそれから 目的を達成しようと試みます。そして、場合によってはそれを成し遂げてしまう。通常ではそれはあり得ないはずですが 矛盾行為を仕掛けられた相手がさらなるミスリードを起こし、結果的に願いを成就させる。エラーでエラーを 呼び起こす。情報統合思念体には到底理解できない行為です」 「答えになっていない」 長門は喜緑江美里のはぐらかした態度に自分の内部にエラーが発生していることに気がつく。 彼女はさらに、 「現時点ではあなたに具体的な情報をお伝えすることはできません。わたしの主からの命令である以上、 わたし自身には拒否するということ自体ありえませんので」 「理由を教えて欲しい」 「それも言えません。ですが、あなたの主もこの処置に対して対抗手段を執らないところを見ると 半ばあなたの拘束状態を受け入れているのではないでしょうか。恐らく別の派閥との調整段階で あなたに好きに動かれては困るのでしょうね」 「…………」 長門は沈黙を続けることしかできなかった。 不意に気がつく。内部で起きているエラー。それがいらだちというものであることに。 ~~~~~~~ 指令室では、各職員が緊張の面持ちで事態の推移を見守っていた。 部屋の壁にはスクリーンが貼られ、そこにプロジェクターから日本地図が映し出されている。 各机の上には、十台近い液晶ディスプレイ、さらに多数の電話、そこに各職員が全員マイク付きヘッドフォンをつけ 座り情報の整理と報告に努めていた。 森園生が指揮を執り閉鎖空間内部で神人と戦っているときにはこのような司令室は存在せず、せいぜいパソコンと 電話が置かれた簡素な部屋に過ぎなかった。当時は閉鎖空間に入った後は超能力者にその対処を任せた状態になるため、 この場から指示を出す事なんてなかった上、通信不能だからできもしなかった。 だが、通常世界に神人が発生する現状に対応するために新しい最高責任者がこれらを用意させた。 全ては状況把握と各関係部署との連携に努めるためである。しかし、当然のことながら設置されたのは二日前で 誰もこのシステムを使う訓練など受けていない。ここにいる全員が素人の状態だった。 (この状態で対応しなければならないとは……) 部屋の一番後ろに陣取っている最高責任者の横に立っていた新川は内心で愚痴をこぼした。 このような状況で神人への対処は初めてである以上、どんな事態が発生してもおかしくない。 つまりは今まで積んできた経験は全て無効になり、今はこの最高責任者の指示に従うしかないのだ。 状況が違うとはいえ、外部からやって来た人間にあっという間に乗っ取られてしまっている。 そして、その問題はすでに起きていた。 「……超能力者全員との連絡は取れたか?」 『依然三名とは連絡が取れません』 「いつも連絡を取っていないのか?」 『今までと同じ連絡手段を使っていますが……』 「なるほどな……」 職員と最高責任者のやりとり。いつもは神人が出れば即座に全員に連絡が行き渡り、閉鎖空間へと向かっていたが、 今回は神人発生から10分経とうとしているのに未だに3人と連絡が取れていない。他7名はすでに連絡が取れ 迎撃に向かうと通告があった。 しかし、神人の歩み、そして世界の流れは止まってはくれない。 『神人と思われる物体は、現在高度20000で室戸岬南東60kmを速度300ノットでなお北上中。 直進した場合、本土までの上陸時間は25分です』 『浜松と小松から航空自衛隊の要撃機が上がったと機関統合情報部から通達がありました』 「やはり上がったか。当然の対応だろう」 飛び交う情報。各職員の言葉には戸惑い・焦りが混じり、経験不足が火を見るよりも明らかだ。 「本部に連絡。敵の対応は我々が行う。支援要請があるまで手を出さないように言え」 『了解』 「超能力者たちは上がったか?」 『まだ一人も迎撃に向かっていません』 「……遅い。今までの怠慢ぶりがよくわかるというものだ」 嫌みを言い放つ最高責任者に新川が、 「皆不慣れな状態です。手慣れた自衛隊と一緒にするのは酷でしょうな」 「自らの立場を考えてから言いたまえ。仮にも君たちは世界の命運を握ってきたんだぞ?」 とりつく島もないことを悟ると、新川はこれ以上の反論をやめておくことにした。ダメと決めつけている相手に 説得することなんて馬に念仏を唱えることと同じだからだ。 別の話に切り替える。 「システムは構築されたばかりです。監視班から涼宮ハルヒの動向に異常が検知されていないことを考えると、 エラーで神人を誤認しているだけとは考えられないでしょうか」 「この探知システムは空自の自動警戒管制組織から情報を得ている。これが間違いならば、日本の防空体制を 疑うことになってしまうぞ? その辺りは問題ない。要撃機が上がっていることから、防衛省も神人の発生を 確認していると言うことになるからな」 自信満々に言い返す最高責任者。 新川は部屋の前面におかれているスクリーンに目を向ける。ここから南方に神人の反応が示され、 それはまっすぐ北上し自分たちのいる場所目指している。一方で東側から航空自衛隊の要撃機の反応が 神人向けてまっすぐ向かっていた。表示されている情報によれば、最初の機はあと20分後に会敵するとされていた。 と、ここで地図に7つの反応が浮かび上がり、それらが各々神人に向かい始めた。神人に最も近い場所から 二人、やや離れた場所から三人、さらに離れた場所から二人のチームで向かっている。 『超能力者、迎撃に上がりました。神人に近いグループからA/B/Cと呼称します。神人との接触予測時間は Aが10分後、Bが16分後、Cが20分後です』 「ようやくか。君はどう思うかね?」 最高責任者の問いかけに、新川は、 「迎撃についてですか。それなら問題はないでしょう。この高度での戦闘は経験はありませんが、そもそも――」 「そうではない。連絡が取れない三人についてだよ」 痛いところを突かれて、しばらく黙りになる新川。超能力者とこれだけ長時間連絡が取れないという事例は かつて存在していなかった。構築されたばかりのこのシステムとは違い、連絡手段は携帯電話という既存で オーソドックスなものを使っているため間違いようがない。さらに―― 「報告書を確認した限りでは、超能力者は神人の発生を自力で探知できるそうじゃないか。にもかかわらず 連絡が取れないと言うことは、向こう側がそれを拒否していることにならんか?」 「……憶測ではものは言えません」 「ふむ。確かにその通りだ。使える戦力でどうにかするしかないな」 最高責任者は椅子に体重をかけて、やれやれと愚痴をこぼした。 と、ここで戻ってきた森園生が司令室に入ってきた。 「遅れてすみません!」 走ってきたのか肩で息をしている。 それに対して、最高責任者は横目でそれを見て、 「……戻ったか。では君のお手並み拝見といかせてもらおう」 その言葉に、森園生は一旦顔をしかめたが、すぐに引き締め直し近くの机へ行き超能力者たちに指示を出し始めた。 ~~~~~~~ 古泉は超能力を発動させ、上空二万メートルを飛行していた。この高度を飛べるかどうか不安はあったが、 どうやらこの赤い球体が守ってくれているらしい。何の支障もなく飛ぶことができている。 『……こちら司令室。古泉、聞こえる?』 耳に装着した無線機から森園生の声が聞こえてきた。前回までとは異なり、今回は中央の指令にきちんと 従う必要があるため、無線機を渡されていた。同時に発信器にもなっていて装着次第自分たちの居場所をすぐに 司令室に伝えることができるようになっている。 「ええ森園生さんよく聞こえていますよ。指示をお願いします」 『こちらで誘導します。指示通りに飛んで』 「わかりました」 そのまま方位や高度を指示されつつ、古泉は飛行を続けた。眼下には雲の切れ目から町の明かりが見える。 彼自身、まさか生身で地球が丸いとわかるほどの高さから見下ろすことになるとは思ってもみなかった。 ほどなくして、彼のそばにもう一つの光球が出現した。近くにいた男性の超能力者が司令室に誘導されて ここまで上がってきたのだ。彼も超能力の行使には問題が出ていないようで、ぴたりと古泉のそばにつけてくる。 「この距離で戦闘するのは初めてだ! そっちは大丈夫か?」 「ええ! 恐らく問題ないと思いますよ!」 「俺たちが一番離れているらしい。急ごう!」 「わかりました!」 そう言葉を交わすと、二人は一直線に海の向こう側にいる神人に向けて加速を始めた。 ~~~~~~~ 司令室では、不慣れな指示が続いていた。苦心のやりとりで何とか最短の場所にいる超能力者のAチーム二人を 神人との接触ポイントまで2分の場所に誘導できていた。 『Aチーム、神人を目視で確認。迎撃に移ります』 「どうやら海上でカタをつけられそうね」 森園生はスクリーンを眺めながらほっと安堵の表情を浮かべた。まだ二人の超能力者しかたどり着けていないが、 それでも神人の移動速度を落とすことは可能だろう。その間に、残りの者も到着しいつものように倒すことが できるはずだ。 だが、最高責任者はまだ楽観視していないようだ。 「たどり着いたのはいいが、倒すことはできるのか? やられる心配もしておいた方がいいと思うが」 「問題ありません。海上であれば、閉鎖空間と変わりなく戦闘行為を行えます。後は彼らに任せれば片付きます」 最高責任者はそうかと椅子に身体を預けた。 森園生は確信していた。ここまで来れば大丈夫。あとはいつものように彼らが倒してくれる、と。 念のため、神人と接触した超能力者にも、 「神人との接触後はあなたたちに任せるわ。こちらからの指示は気にせず対処して」 『了解。まあ後は任せてくれ』 そこで連絡がとぎれた。声を聞く限り、向こう側にも問題はなさそうだ。これならもう安心して任せられる。 ふと、ここで連絡の取れなかった三人のことを思い出し、 「三人とは連絡は取れた?」 『いえまだ取れていません』 森園生にとって現在の頭痛の種はこちらの方だった。超能力者の職場放棄。こんな事態は今までなく、 逆に連絡が取れなくても向こうから勝手に立ち上がって閉鎖空間に入ってくれていたというのに。 ――間違ってもそれを悪用しようなんて思うなよ? ふと、彼女の脳裏に先ほどの自動車内での古泉たちのやりとりが蘇った。 だがすぐに頭を振ってかき消す。そんなことはない。そもそも神人を倒すのを拒否すれば、最終的には 世界の終わりにつながる可能性もあり、全く意味をなさない行為といえる。 ……不意だった。指令室内にピーという音が鳴り響く。 「どうしたのっ!?」 『Aチームの超能力者二人の反応が消えましたっ! 神人と接触した直後です!』 その返答に森園生がスクリーンを見上げると、神人のいた場所に赤い×が二つ点滅し、 一方で神人は全く減速することなく北上を続けていた。 「や……られた……?」 あまりのことに森園生の頭は混乱で満たされてしまった。あの×マークは発信器の反応が消えた―― つまり、超能力者に何らかの問題が発生した事を意味している。神人が北上を続けている以上、 迎撃に失敗――返り討ちにあったという可能性が極めて高い。 指令室内の全員――いや最高責任者以外が皆驚愕していた。超能力者が神人に敗北。 またしても今までなかった事態だ。涼宮ハルヒから与えられた立場を考えれば、 それ自体がありえないとも判断していた。 だが、現実に今目の前で神人の進撃阻止失敗が起きている。 森園生は持ち前の頭の柔らかさをフル活用させ、強引に気持ちを切り替えた。 「Bチームを急いで神人の元に! 残りも――」 『神人、G岬東5kmを通過後、進路を北西に変更しました! このままでは三分後に市街地に突入します!』 ここに来て進路変更。森園生に絶望感がよぎる。いや、Bチームの超能力者四人はもう神人の目前に来ている。 ぎりぎりで神人を迎撃できるはずだ。 しかし。 「空自の要撃機は今どこにいる?」 『神人をすでにレーダコンタクト。すぐに迎撃できる体制にいるようです』 「わかった。なら、こちらの作戦を放棄。以降の対処は空自に移管する。通達を出せ」 最高責任者の指示。だが、森園生は到底それを受け入れられるわけがなかった。 「待ったください! Bチームはすぐ近くにいます。市街地突入前に対応が可能です!」 「勝てるというのかね? 先ほどは何もできずに二人やられてしまったようだが」 その最高責任者の指摘に、森園生はうっと言葉に詰まる。確かにAチームは一秒すら神人を抑止できなかった。 Bチームは4人だが可能だという保証はどこにもない。しかし、それは空自の要撃機も同じ事だ。 「現行の兵器で神人を倒した実績は存在しません。それを考えれば、超能力者による迎撃の方が遙かに 市街地への突入を阻止できる可能性が高い!」 「それで失敗して、市街に甚大な被害が出れば責任は我々が負うことになる。そんなリスクは認められない。 幸い空自は神人の迎撃を行いたがっているようだ。だったら、それに任せればいいじゃないか。 それで失敗すれば彼らの責任であって我々のではない」 保身。彼の頭には今どうやって自分たちの責任を低くできるかだけが詰まっているようだ。 この考えに森園生は激怒しそうになるが、いがみ合っている場合でもない。さらに組織に属する一員としては 上司の命令に逆らうわけにはいかないのだ。 「……わかりました」 彼女は苦渋のうめき声と変わらない了承を出した。それを確認して、職員が指示を出し始める。 森園生は一方で古泉たちに連絡を取り始めた。 ……撤収の指示を。 ~~~~~~~ 「撤収!? どういう事ですか!?」 古泉は森園生からの指示に戸惑いが隠せなかった。神人はまだいる。彼に与えられた能力はそれをずっと告げている。 にもかかわらず撤収? 訳がわからなかった。 『神人の迎撃は航空自衛隊に移管されたわ。わたしたちの仕事は終了よ。あとは彼らに任せるしかない』 「無理です! 神人を倒せなければ、どれだけの被害が出るかわからないんですよ!?」 『いい? これは最高責任者による決定事項なの。わたしたちにそれを覆す権限はないわ。今すぐ地上に戻り、 超能力の使用を停止しなさい』 「できません!」 古泉にとってこの指示は到底受け入れられるものではなかった。理由は正義感や仕事に対する忠誠心からではない。 自衛隊の能力を馬鹿にしているわけではないが、あの街一つを易々と壊滅できる神人を倒せるとは思えず、 確実に神人は市街地に突入し、大きな損害をもたらすだろう。万一、そうなれば死傷者は前代未聞の規模になる。 そして、いつか涼宮ハルヒは自分の力に気がつき、無意識下で神人を生み出していたことに気がつくかもしれない。 その時が来たら、この大虐殺に等しい行為を彼女は自分の責任だと理解するはず。それの大きな傷に彼女が 耐えられるとは思えない。 涼宮ハルヒを守りたい。彼の中には強くその感情が芽生えていた。そのためにもどうしても神人を倒さなければ ならないのだ。 「森園生さん。残念ですが、その命令は聞けません。僕はこのまま神人の元へ向かいます」 『……いい古泉? よく聞きなさい。今超能力者三人と連絡が取れず行方不明なの。神人が出ている状況にも 関わらずよ。この意味――わかるわよね?』 古泉の目が驚愕に見開かれる。 つまり超能力者三人が自らの任務を放棄してしまったということだ。連絡が取れないというのは説明にならない。 なぜなら今の自分のように、レーダなどがなくても超能力者は神人の存在を感じることができるのだから。 その存在を知っていながら、何もしなかった。これは明確なる反乱行為だ。 この状況下で古泉まで命令違反を犯せばどうなるのか。超能力者に対する風当たりはますます強くなっていくだろう。 それこそキョンが指摘ていたエゴによる超能力の行使を疑われる。それがどんな結果を生み出すのか 彼の頭はそれを推測するには十分すぎるほど発達していた。 しかし、だからといってこのまま見逃すわけにも―― と、ここで気がつく。話していて注意が逸れていたが、さきほどまで感じていた神人の気配がなくなっている。 同時に森園生からの通信が入り、 『安心しなさい。神人についてはたった今自衛隊が撃破したのを確認したわ。その存在も完全に消滅している。 もうあなたがそうやっている理由はないわ。早急に撤収して。いいわね』 「……了解」 古泉はもう訳がわからなかった。通常空間で神人が現れ、超能力が使え、さらに神人の掃討を拒否する超能力者に、 それを倒すなと命令する機関、そして超能力もなしに神人を倒してしまった自衛隊。 今までと違いする事態に彼はしばらく呆然と月明かりの元を飛んでいることしかできなかった。 ~~~~~~~ 『神人の消滅を確認しました』 『空自による攻撃と同時に消滅した模様です』 『現在周辺空域に不明物体は存在していません』 超能力者による神人撃退失敗に続いて、更なる追い打ちが司令室にいる最高責任者以外の全員を唖然とさせた。 一瞬にして自衛隊による武力行使で神人が消え去ってしまったのだ。 「終わったようだな。どうやら今まで我々は超能力者というものを過大評価しすぎていたのかもしれん」 「……どういうことですかな?」 横に立っていた新川が疑問の言葉を口にする。最高責任者は続ける。 「今までは閉鎖空間という特殊性のために、神人掃討は超能力者に頼らざるを得なかったということだ。 しかし、今回の一件ではそれらは神人の移動を食い止めることすらできず、自衛隊によってあっさりと 排除ができてしまった。これが現状というものだよ。閉鎖空間というものが存在しなくなった今、防衛省や政府と つながりの強い機関内部の人間は考え方を大きく変化させていくだろうな。おっと、命令を拒絶した超能力者三人に ついても大きな再検討の材料とされることだろう」 この言葉に、新川や森園生は何も反論できなかった。その通りだったからだ。 と、ここでスクリーンに二つの反応が蘇ったことに森園生が気がつく。先ほど消息を絶ったAチームからの発信が 出るようになっているのだ。 「こちら司令室、二人とも無事なの!?」 『……ああ。一瞬で二人ともやられてしまい情けない限りだ。正直何が起きたのかもわからない。気がついたときには 二人とも海面に向かって落下を続けていた状態だった』 「報告は後でいいわ。神人への対応はすでに完了済みよ。今すぐ最寄りの場所に撤収し、こちらに帰ってきて」 『了解した』 通信を終え、森園生は大きくため息をついた。二人の無事が確認されたおかげで、最悪の最悪という二番底は 回避できた。今の状況ではこれだけでも非常に大きな救いのように感じられる。 ここで最高責任者は立ち上がり、 「さて作戦も終了したのでわたしは自室に戻らせてもらうよ。あとの処理はよろしく頼む。こちらは機関の上層部と いろいろ調整しておかなければならないことができたのでね」 そう言い残すと司令室から出て行った。 森園生はただうつむいたままその姿を目で追うことすらできなかった。 ~~~~~~~ 「今回の件については、世間への一般公開はなし……か」 「まあ仕方のない話だと言えるね。防衛省の方ではいったい何を撃墜したのかさっぱりわかっていないようだから。 入手した情報の限りでは、ミサイルを使用して攻撃し着弾の確認と同時に神人は消滅したらしい。 それこそ残骸な何もなく、本当にそこに何かがいたのかすらわからないくらいにね」 森園生の眼前では、下手な恋愛シーンが延々とスクリーンに映し出されている。深夜の映画館。 彼女は今多丸圭一とともにその観客席に座っていた。とはいっても、二人で映画を見に来たわけではない、 「悪いわね。危ない橋を渡らせちゃって」 「気にすることはない。自分の仕事を円滑に進めるためだ」 森園生は多丸圭一と多丸裕に密かに上層部の動きについて探らせていた。昨日の神人との戦闘の際に 司令室にいなかったのもそのためだった。 「今回の一件で上層部はどう動いているの?」 「第一に超能力者に対する再評価を求める声が強まっているようだ。主に強硬派がその流れを主導している。 多数を占める派閥内にもそれに同調する姿勢が出てきている。まだ動きは流動的だが、こっちの現場に対する 干渉と圧力が強まるのは確実だろうな」 「場合によってはわたしたちの部署を完全に解体して再構築もありえるか……」 「やっかいなのは機関の外側だ。防衛省では、何であれ神人撃退を自分の管轄である自衛隊がやってのけたことに 強気な姿勢を見せている。今までは機関側が閉鎖空間の存在を盾に介入を拒んできたが、 それがなくなった今、向こう側も介入を要求してくるだろう。このまま涼宮ハルヒに対しても接触を図る恐れが」 「彼らはどれだけデリケートな問題か理解していない。そんなことをすれば、何が起きるか……」 森園生はいらだちをぶつけるように、唇をかんだ。 多丸圭一は続ける。 「あと、超能力者についてだが、こっちは面倒ごとになりそうだ。特に行方をくらましていた三人については もっか機関の統合情報部が捜索している。発見後は、こっちには引き渡さず向こうで尋問を行う予定だそうだ。 上層部も恐怖感を感じているんだろうな。今までは閉鎖空間限定だった超能力――あの神人を凌駕できるほどの武力が、 現在では使い放題。さらに反逆に等しい行為を取る者まで現れた。歩く核兵器みたいに見えるんだろう。 できるだけ早急に管理下に置くつもりのようだ」 今まで自分たちの手の中にあったものが次々と奪われていく。多丸圭一の言葉に彼女はそんな感覚を持ってしまった。 しばらく二人の間で沈黙が流れる。 四方に設置された男女の葛藤に塗れた声が周囲を包み込んだ。 と、多丸圭一が視線をスクリーンへと向けたまま、 「今回の一件、どうもきな臭い感じがしてたまらない」 「どういうこと?」 「あくまでも推論だが、事件を整理すると強硬派に都合のいい形で事態が進んでいるように思えるんだ。 最初の空港爆破事件では、結果として強硬派の息のかかった人間を機関の主流派が牛耳っていた我々の元に 送り込むことができた。これは難しい問題に関わりたくないという主流派上層部にその微妙な立場を求める人間が いなかったことに加え、組織再編はやむ得ないという情勢を巧みに利用した結果さ。さらに、次の神人襲撃で 今度は我々の無力さが完全に露呈した。政府との太いパイプを持っている強硬派がその後押しを受けて さらに介入を強めることができるようになった。このままではじきに涼宮ハルヒに対する部署全てを掌握される ことになるだろう」 「そして、最終的には超能力者全員を掌握し、涼宮ハルヒに自由に干渉できるようになる。 確かに彼らの悲願達成になるわね」 「それだけじゃない。超能力者と涼宮ハルヒを手に入れられれば、もはや機関という組織に留まる理由もなくなる。 それこそ戦力も権力も兼ね備えた強大な組織のできあがりさ。裏から政治を操ったりすることぐらい造作もないだろう」 「でも、だからといって事件そのものを主導しているとまでは言えないわ。この状況をただ利用しているだけに すぎないだけとも言えるから。そもそも超能力者も有していない彼らがそんなことをできるとも思わない。 TFEI端末が協力しているなら話は別だけど……」 「あくまでも推論さ。今回の事件で一番の得をしているのは強硬派であり、漁夫の利という言葉を排除して考えれば、 最も怪しい存在だと言える」 その言葉に、森園生は目を細めて不信感を強める。多丸圭一の推論が正しければ、これは完全なる権力争いだ。 機関内での地位向上を狙ってここまでの事態を引き起こしたというなら、もはや狂っていると言わざるを得ない。 森園生は上映終了を待たずに立ち上がり、 「いろいろありがとう。悪いけど引き続き二人で調査の継続をお願い」 「わかった」 ~~~~~~~ 事態が一気に加速したのは翌日の夕方だった。 森園生は最高責任者に呼び出された。 「何かご用でしょうか」 「先ほど機関の上層部の会議があってね、そこでの決定事項を伝える」 その言葉に、森園生の背筋にぞくり嫌な感触が走った。 最高責任者は続ける。 「検討の結果、現状において神人掃討に超能力者は必要ないと判断され、一時全員を拘束することになった。 すぐに部下に対して指示を出したまえ。行方不明の三名以外はすぐに確保できるだろう?」 「……そんな!」 愕然とする森園生。連絡の取れない三人であれば、明らかな任務放棄に当たるためそれもやむ得ないと思っていたが、 きちんと仕事をこなしていた者たち全てを拘束するなんて理解に苦しむ話だった。 「待ってください。そんなことをすれば、超能力者たちの危機感を煽るだけです! ただでさえ不安定な情勢下で 彼らの協力まで仰げなくなれば――」 「上層部は彼らを戦力と認知するのはやめたんだよ。むしろ、その逆だ。機関に対して敵性の存在になりえると 判断した。逃げている三名以外、勝手なことをやられる前に機関の完全な監視下に置く。手遅れになる前にな」 「……手遅れとはどういう事ですか?」 憮然と訪ねる森園生に、最高責任者は、 「三名は反乱分子の可能性が極めて高いのだ。神人の発生を認知しておきながら、それをあえて無視し、 危機的状況下を作り出した。世界の安定を望む機関にとってそれは許し難い行為だ。よく考えてみたまえ。 今まではそんな気配がなかった彼らが、能力の無制限開放状態になったとたんに、一度に三人も離反した。 つまり同様の事例がほかの超能力者にも起きる可能性は極めて高いのだよ。そうなる前に拘束するべきだ」 「しかし――」 「決定事項だ。これ以上の説明はしないし、反論も許さん」 そう言って彼は食い下がる森園生を一蹴する。 (そんなことをすれば彼らの疑心暗鬼は決定的なものになる。確実に機関に対して不信感を募らせるはずだわ。 でも、上層部が決めた以上どうすれば……) 知らず知らずに森の手に力が入る。どうにかしなければならないのに、いい手が浮かばない。 そんな自分の無力さにただ歯がゆかった。 と、ここで電話の着信音が鳴り響く。すぐさま最高責任者が懐から携帯電話を取り出し、話を始める。 最初はいつものように不遜な口調で喋っていたが、会話が進むうちにみるみると顔色が変わっていった。 五分程度だろうか、森園生に聞き取れない程度の声で続けていた通話を終えると、最高責任者は森をにらみつけ、 「どうやらキミたちが超能力者を野放しにしたツケが出たようだ」 「……どういう事ですか?」 「先ほど機関の統合情報部から連絡が入った。行方不明だった超能力者三名が見つかったようだ。 しかも、発見された場所にはほかの超能力者全員がいて、事実上の籠城を行っている。 どうやら機関に対して反旗を翻す気満々のようだな」 森園生は驚きのあまり声も上げられなかった。事態は彼女の考えていた状態より遙かに進んでいた。 最高責任者の言うとおり、全員そろっている時点で彼らの意志はほぼ統一されていると見るべきだろう。 もちろん機関に対する不信感でだ。 ふと気がつく。全員と言うことはそこには古泉もいるはず。なのに、彼女には全く連絡をしてこなかった。 そうなると彼もまた機関に…… 最高責任者は立ち上がると、 「念のためわたしも現場に向かおう。すでに周辺は機関の部隊が押さえている。準備が整い次第、 突入して全員拘束する」 そう言って彼女の脇を通り過ぎて、部屋から出て行こうとする。 彼女はとっさに、 「待ってください」 「ん?」 その呼びかけに足を止める最高責任者。 森園生は続ける。 「今まで4年間彼らとはともにやってきた間柄です。手荒な真似をして、余計な溝を深めたくありません。 わたしに説得させてください」 「できるのかね? そもそもキミは拘束には否定的じゃなかったのか?」 「組織の決定であれば仕方がありません。わたしにできるのはそのぐらいですから。彼らを説得し、穏便に機関への 投降を促します。ただ一つだけお願いが」 「言ってみたまえ」 森はキッと最高責任者に決意のこもった視線を向け、 「彼らに対して人道的な扱いを求めます。決して危険物ではなく、人間として扱っていただきたい」 その言葉に彼はふむとあごに手を当てると、 「わかった。彼らは今までで最大の功労者とも言える存在だ。キミの言うとおり、丁重に扱わせてもらうよ。 もっとも限度というものがあるがね」 そう言いながら彼女の肩に手を置いた。彼の身体の一部が自分にふれた瞬間、今まで感じたことのないほどの 強烈な不快感が生まれた。 ~~~~~~~ 森園生は機関の施設から飛び出ると、すぐさま自分の自動車に乗り籠城の現場へと向かう。 最高責任者から伝えられている情報によれば、ここから自動車で20分ほどの木造の古びたアパートの一室に 超能力者たちはいるらしい。 彼女は説得役を申し出たとはいえ、まだ拘束という処置には納得していなかった。 すぐに携帯電話を取ると、多丸裕に連絡を取る。この性急な動きに疑問があるのだ。 『……ああ、こっちでも確認しているよ。どうやら強硬派がごり押しに近い形で押し切ったみたいだね。 上層部も事を荒立てるのは嫌だったみたいだけど、超能力者を野放しにしている恐怖感の方が強かったみたいだ。 それから機関外――政府からの圧力もかなりあるみたいだね。神人と同レベルの戦力がほっつき歩いているのを 何とかしろと耳にたこができるぐらい言ってきている』 「やっぱり強硬派か……ほかには?」 『今回の事件の首謀者についてなんだけど、やはり強硬派周辺で活発な動きが出ているのがわかったよ。 防衛省や一部国防族との間でかなり金が流れたみたいだし、非公式にTFEI端末と接触していたことまでは 突き止めた。でも証拠とまで行かない。しらを切られればそれまでの情報さ』 「わかったわ。引き続き調査をお願い」 『了解』 そこで多丸裕との連絡を終え、次に新川につなぐ。 『状況は聞いております。どうやら面倒な事態になっているようですな』 「ええ、このままだと機関と超能力者の対立は決定的だわ。そして、強硬派が事実上の機関の実権を握るのもね。 そこで頼みがあるの」 『なんなりと』 「場合によっては、超能力者たちを説得せずに逃がすわ。今から行って脱出の準備を整えてほしいの。 周囲にはすでに機関の特殊部隊が包囲しているはずだけど、できる?」 『彼らもおおっぴらには動けないでしょう。警察沙汰にはしたくないでしょうからな。突破はそう難しくないかと』 「ならお願い。あくまでも準備だけにとどめておいて。最終的にはわたしがどうするか責任を負うわ」 『……あまり気負わないでください。あなたにまいられてしまえば、あとは強硬派の思うつぼになってしまいますので』 新川の言葉に、森園生はふっと笑みを浮かべると、 「ありがと。でも大丈夫よ。このくらいでへばるほどヤワじゃないわ。脱出の件、お願いね」 『わかりました。お任せ下さい』 そこで通話を終えると、森は一気にアクセルを踏み込み、現場へと自動車を加速させた。 ~~~~~~~ 自動車で20分走った後、超能力者たちが籠城しているアパートの前にたどり着いた。 ここのアパートは超能力者の一人が暮らしている場所だった。二階の角部屋、そこに彼らがいる。 森園生は周囲を見渡す。特に包囲されているような様子はなかったが、あちこちにスモークシールドの 貼られた大型のワゴン車が数台散らばって停車していた。恐らくあの中に機関の制圧部隊がいるのだろう。 配置から考えて、命令があれば即座に突入できる状況と彼女は判断する。 彼女は懐から携帯電話を取り出すと、通話のボタンを押した。相手は古泉だ。 『…………』 すぐにつながったが、向こうからは何も声が返ってこない。 森園生はアパートの敷地を歩きながら、 「わたしよ。古泉聞こえている?」 『ああ、森さんでしたか。これは失礼しました。誰かが森さんを騙ってこっちの様子を探ろうとしているのではないかと 思いましたので』 「そのくらい警戒して当然の状況だから気にしていないわ。それより、そっちはどう?」 『僕を含めてみんなぴりぴりしていますよ。特に行方知れずだった三人の話を聞いてからは特に。 周囲にも不審な車がたくさん止まっていますし、このままだと一悶着あるのは確実ですね』 「いい古泉、よく聞いて。今からわたしがあなたたちの部屋に入るわ。大丈夫、捕まえに来たわけじゃないから。 建前は説得しにきたことになっているけどね」 森園生の言葉に古泉はいったん待ったをかけると、周りの超能力者達に確認を始める。 ほどなくして、 『わかりました。森さんなら大丈夫ということでみんなOKしてくれましたよ。ただ張り詰めている状態ですから できるだけ言動には注意してください』 「それは心得ているわ。じゃあ、いったん切るわよ」 そう言って携帯電話の通話を終わらせ、アパートの階段を登り、角部屋前に立つ。 森園生はいったん深呼吸すると、小さめに二度扉をノックした。 しばらく無反応だったが、ほどなくしてゆっくりと扉が開き、古泉が顔半分だけ覗かせてくる。 彼女はいったん路上の大型ワゴンの方に視線を向けるが、特に動く気配はなかった。 すぐさま半分だけ開いた扉からすり込むように、部屋の中に入る。 玄関のそばのキッチンを抜けて奥の和室に入ると、そこには行方不明だった三人を含めた超能力者全員が そろっていた。古泉以外は畳に座り込んで警戒心に満ちあふれた視線を森園生に向けてきている。 彼女は一人一人の顔を見て、余計な人間が混じっていないことを確認すると、 「最初に言っておきたいけど、わたしはあなたたちの味方よ。拘束しに来たわけじゃないから安心して」 そう安心させようとするが、すぐに一人の男性の超能力者が、 「……信じられるかよ。外にはやばい連中がいるみたいだってのに」 悪態をつくように言ってきた。 とりあえず彼女はこのままにらみ合っていても仕方がないので、話を進めることにする。 「まず行方不明だった三人について聞きたいんだけど、今までどこにいたの?」 「それについては話がややこしくなるかもしれませんので、僕が事前に聞いた代表して話します。 第三者の方が感情が混ざらずに的確に説明できると思いますし」 そう彼女の脇に立った古泉が言う。 森園生は頷いて了承のサインを送ると、彼はゆっくりと話し始めた。 「話はそんなに複雑ではありません。あの神人が南方から襲来してきた日、三人は何者かによって 拉致されていたんです。それも別々の場所で行われ、一カ所に集められました。単なる偶発的な物取りや誘拐ではなく 明確に超能力者を狙った犯行と断言して良いでしょう。その後五日間に渡り拘束状態が続きましたが、 やむえず超能力を使って拘束状態を脱し、監禁場所から逃げ出してきた。その後ほかの超能力者に連絡を取り、 この場所に逃げ込んだというわけです」 「その後、全員がここに集まった理由は?」 「拉致されたときに、超能力者の扱いについて話しているのを耳にしたそうです。どうやら僕らのことを機関は 危険視していていずれ全員を同じ状態にする必要があると。すぐに全員に連絡して、ここに集まったというわけです。 ばらばらではまた拉致されてしまうかもしれませんからね」 「何でわたしに連絡しなかったのよ?」 この森園生の言葉に、古泉は困った顔を浮かべて、 「したかったんですが、うかつに連絡してこちらの居場所を突き止められるかもしれないと思いできなかったんです。 いえ、頼りにしていなかったわけではありません。ですが、相手は機関の上層部ですからね。 盗聴でも何でもやってくるはずです」 「確かに……」 彼女はあごに手を当てて考え始めた・ 拉致。森園生はこの言葉に反応した。この状況下でそんなことを実行する勢力といえば機関強硬派以外にあり得ない。 そうなると、やはりこれは仕組まれたことということになる。いや、もしかしたらこうやって一カ所に集まることさえ 彼らの狙った事だったのか。監禁している間にわざと不安を煽るような情報を与えたのもそのためかもしれない。 次々と彼女の頭に疑惑がよぎっていく。 古泉は逆に彼女に対して、 「今度はこちらからお伺いしたいんですが、実際のところ機関は僕たちをどうするつもりなんでしょうか? ここで得た情報は伝聞に過ぎないものが多いので確定したものが欲しいんですよ」 「概ね、あなたたちの把握している通りよ。機関上層部は超能力者の全員拘束を決めたわ。理由は一つに神人討伐に 超能力者は不要であると判断したこと、もう一つに神人と同じレベルの力を持つものを放置し置くわけにはいかないと いう理由から。実際にこの場所はすでに見つかっていて、今すぐにでも機関の制圧部隊が乗り込んできても おかしくないわ」 森園生の言葉に、ここで若い女性の超能力者が一人立ち上がり、 「機関はあたし達を裏切ったのよ! 今まであれだけ協力してきたのに、使えないとわかったとたん 危険人物として始末しようとしているんだわ!」 抗議めいた声を上げる。 森園生は沈めるように手を振ると、 「落ち着きなさい。焦る状況なのは理解しているけど、怒鳴ったって始まらないわ」 「ですが、このままではいずれ機関の特殊部隊あたりが突入してきて僕たちが捕まってしまうんでしょう? その後の扱いがどんなものになるかは大体想像がつきます。超能力が行使できないような酷い扱いを受けるのは 確実でしょうね。どんなに妥協しても、元の生活には戻ることはできないはずです」 古泉が女性の超能力者に代わって答えてくる。 森園生は考え始めた。 計画的に行われた超能力者の拉致。 演出された超能力者の任務放棄。 強硬派の介入。 ………… ………… ………… これらのことから考えて彼女がやるべきことはもはや一つしかなかった。 すっと彼女は超能力者達の前に一歩踏み出すと、 「実はわたしはあなたたちに黙って拘束されなさいと説得する役目を負ってここに来たの。でも今の話を聞いて 考えが完全に変わったわ」 その言葉に、室内の超能力者たちはざわめく。説得については最初からあまり乗り気ではなかったが。 それに構わず彼女は携帯電話を取り出すと、新川に連絡を取り始める。 『そちらの様子はどうですかな?』 「腹は決まったわ。全員ここから脱出させる。このままだと確実に強硬派の思惑通りになるから。 そっちの首尾はどう? 時間がかかるならどうにか突入を遅延させられるように試みるけど」 『ちょっと待ってください。よっこらせっ……と』 と、ここで突然和室の床の畳が一枚めくれ上がった。そして、そこから新川が顔を出してくる。 一階の住人を追い出して天井を破っていつでも階下に降りられるようにしていたのだ。 森園生は関心を通り越して半ば呆れ気味に携帯電話の通話ボタンを切って、 「……相変わらず仕事が早いわね」 「慣れていますので」 新川はにこりともせずに答える。そして続ける。 「さあみなさん、ここから降りてください。一階からさらに床下にあるマンホールを通って下水道に入ります。 その後の機関の息のかかっていない隠れ場所もすでに用意できていますので、ご安心下さい」 この言葉に超能力者たちの表情が一様に明るくなった。突入目前で絶望的になっていたところに、 脱出ルートが確保されたのだから無理もない。 超能力者たちは次々とそこから一階へと下りていく。みな森園生に一礼してから去っていった。 信頼してくれているという表情に、彼女もほっと一安心して胸をなで下ろした。 部屋の中に森園生と古泉しかいなくなった時点で、新川がせかすように、 「さあお二人も早く。外の動きが活発です。どうやらしびれを切らせたボスがやって来たみたいですな」 だが、森園生はそれに対して首を振って、 「悪いけど、わたしはここに残るわ。誰かが残っていないとまずいでしょ。さ、古泉はとっとと行きなさい」 その呼びかけに、古泉も真似をするかのように同じく首を振って、 「僕もここに残ります。森さんだけ残すのは何というか――気分的にあまりよくありませんし、 それに一人の超能力者も確保できなかったのでは立場がないでしょうから」 「……本気なの? ここに残っていたらどんな目に遭うかわからないわよ?」 「一人だけなら大丈夫でしょう。万一、僕が捕まった後拷問にでもあえば、その情報がほかの超能力者達にも 伝わるかもしれません。そんなことになれば、ますます捕まえるのが困難になりますからね」 森園生はふうっと大きなため息を吐くと、説得は無理かと判断し、 「わかったわ。新川、ほかの人たちを早く逃がしてあげて」 「しかし……」 「いいから。こっちのことは心配しないで。多少のことで音を上げない自信ぐらいあるわよ。今までどれだけの 修羅場をくぐってきたのか、今までさんざん話してきたでしょ?」 彼女の口ぶりに、新川はわかりましたと一言残し、階下に去っていった。すぐさま畳を元の位置に乗せ、 突入後少しでも脱出路の存在を知られないようにしておく。 ………… その後静かな沈黙が二人を包んだ。一定の張り詰めた緊張感が五感を鋭くし、刻まれる時計の針の音が 妙に大きく部屋に響き渡る。 ふと、外でばたばたと大きな足音が聞こえ始めた。さらにワゴン車の扉が開かれる音も四方から聞こえてくる。 森園生はいよいよかと身構えた。 と、ここで彼女は一つだけ古泉に今のうちに確認したいことを思い出し、 「そういや、あんたはなんでここに来たの? てっきり涼宮さん達のそばにいるものだと思ったけど」 その指摘に古泉はくくっとのどを鳴らして、 「だからこそ、ここに来たんですよ。あの人達のそばにいれば、機関内部のごたごたに巻き込んでしまうことに なりますからね。僕としてはそれは大変不本意――いや、絶対やってはならないことなんです。 この事件は僕の中で片付けて、それで終わりにしたい。それが僕の心からの願いです」 「そう……全く本当に一高校生になったわね。昔とは大違い」 「昔話は勘弁してくださいよ。耳が痛いですから」 そんなことを談笑しているうちに、玄関の扉が蹴破られ、真っ黒な戦闘服に身を包み、手に小型の自動小銃を 構えた人間が次々と突入してきた。二人とも抵抗の意志はないと両手を挙げて、それを平然と受け入れる。 制圧部隊はしばらく部屋をくまなく調べていたが、ほかの超能力者達たちがいないことを確認すると、 部隊のリーダが森園生に、 「おいほかの連中はどこにやった!? 答えろ!」 「自分で探せば?」 そうしらばっくれる。だが、すぐに彼女の足下の畳にリーダが気がつくと、彼女を強引にどかせて そこをあけた。ぽっかりと空いた穴からは階下の部屋の畳が見えることを確認すると、 大きく舌打ちしたリーダは無線機で、 「逃げられた! 一階で待機しているものは突入場所の真下の部屋を探せ! 残ったものは周辺を捜索しろ!」 そう指示を出した後、すぐに部屋から出て行った。 代わりにあの最高責任者が部屋の中に入ってくる。激怒に染まりきったその表情はまるで ゆであがったタコのようだと森園生は思った。 彼はその表情のまま彼女に怒りの視線をぶつけると、 「……お前は自分が一体何をやったのかわかっているのか……!?」 そうドスのきいた声を上げてくる。だが、彼女はこの程度の脅しで動揺するタイプではない。 逆に全開の微笑みを見せて、 「さあそれはどうでしょうか。少なくともこれはわたし自身の明白な意志に基づいた行動なので」 それに対して、最高責任者はちっとわざとらしい舌打ちをし、 「わからんな。どうしてそこまで連中を信じられる? 奴らはあの馬鹿でかい化け物と同じだけの力をもった 存在なんだぞ? しかもいつ暴発してもわからないんだ。管理下に置くのは当たり前のことだというのに……!」 そう地団駄を踏んだ。 一方の森園生は少しだけ笑みを崩すと、 「……少なくとも、あんたの思惑通りに事が進むのを阻止できたのは満足しているわ」 そう言い放った。 これにはますます額に神経を浮かべた最高責任者だったが、やがてふんっと背を向けると、 「まあいい、一人確保できただけでもよしとしておいてやる。だが、貴様の行動は明らかな反逆行為だ。 機関上層部に報告させてもらう。それ相応の処分は覚悟しておけよ。おいこの二人を拘束しろ」 そんな捨て台詞を吐くと、そのまま外に出て行ってしまった。 森園生は古泉とともに手錠をはめられながら、 (まああのいけ好かない男のいうことも理解できるんだけどね。みんな、頼むから暴走したりしないでよ……) ~機関の動乱 その3へ~
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登録日:2012/03/14(水) 14 13 28 更新日:2024/06/27 Thu 07 52 30NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 PSYCHO+ ゲーム 作中作 架空のゲーム 緑 藤崎竜 超能力 YOU CAN'T PLAY THIS GAME. △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- OK!! SELECT GERMAN →JAPANESE CHINESE 超能力レベル 1 木を動かしてみよう! 十字キー操作で木を動かせます。やってみよう 植樹された木を使うと、木がかわいそうなので鉢植えなどが望ましいです 上キーでも大丈夫ですよ およそ3時間ほどでレベルアップしますので、根気良く頑張りましょう クソゲーじゃないよ 退屈なのは認める 超能力レベル 2 運をコントロールできます 運の残量 160 危険を自動で察知し、あなたの運を使い回避します 危険レベルは小~特大 ゲーム機が勝手にしゃべります。音量注意 運を使うかは YES NO でお答えください 無視すると音量が上がります 運の残量はあなたが今までためてきた運で変化します 全て使い果たすとレベルアップします 超能力レベル 3 幽体離脱ができます スタートを押して下さい 元にもどるには 3時間以内に肉体に強い衝撃を与えなければなりません もどれたら…→LEVEL4に進めます もどれなかったら…→成仏 残り時間 2 54 肉体の周りにはバリアーを張らせていただきます ご本人さま(幽体)は近づけませんのでご注意下さい 超能力レベル 4 よくここまできました 中間レベルです 中間試験を行います ひーほー あたし 高屋敷朱未 死語使いよ。なめんなよ 同名の漫画に出てくる架空のゲーム 作者は、藤崎竜 主人公の綿貫緑丸が中古ゲーム屋で"偶然"見つけた。300円。携帯ゲーム機専用 実はというか、当然、たまたま見つけたわけではない このゲームは超能力の素質があるものを鍛えるために存在している 突然変異体である髪の毛と瞳の色が緑色の者でなければPLAYできない その人物を探し出し、超能力レベルを上げるためのゲーム まもなく訪れる危機を回避するために 見つけた人は買わないことをおすすめする どうせPLAYできないのだから 緑目緑髪の人は迷わず購入しよう というか、購入して下さい。お願いします 追記修正よろしく哀愁 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 俺を緑眼緑髪好きとかいうニッチな属性に仕立て上げた元凶 -- 名無しさん (2022-02-14 21 42 28) 初連載にしてフジリューのセンスがキレッキレに炸裂している。反面バランスを取るかのように青臭いほどのボーイミーツガールが語られるけど、次回作のヒロインがジャンプの歴史に残る大奸婦になったのはサイプラの反動なんだろうか -- 名無しさん (2022-02-14 21 58 26) マインドシーカーが目指したかったソフト -- 名無しさん (2022-05-12 15 58 15) 面白かったのに急に終わった、いわゆる打ち切り。フジリュー先生はジワジワ伏線張ってやる作風だからジャンプは原作ないと難しいのかなと今なら思う -- 名無しさん (2022-06-05 04 32 59) 名前 コメント
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ヌトーム 「ワーオ!ワーオワーオワーオワーオワーオワーオ!」 概要 賊の一員。フェアリー・サイオニック。 白髪の黒人女性で銀色の全身ラバースーツとマントを着用している。 「天空の女王」を自称するが実際の超能力は飛行くらいしか出来ない。 技・魔法 飛行 超能力で飛行を行う。 経歴 2011年10月8日 平原討伐 賊の一員としてマイティ・ンー、バディと共に登場。 レラと交戦するも瞬殺された。 由来 どう考えても某アメコミです本当に(ry サイオニック フェアリー 賊 超能力