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30 虚無と王族 前ページ次ページ虚無と獣王 ルイズらを乗せた『イーグル』号は雲海を縫うように進んでいた。 後ろには『マリー・ガラント』号が続いている。 既に船長たちはウェールズの部下によって事の次第を明かされており、同時にある依頼を受けてもいた。 ワルドからはそれなりに高額な乗船料を得ており、硫黄に関しては前金でかなりの額を王党派から渡されている。 アルビオンに付けば残りの代金と前述の依頼金を払うとの事だったので、色々と思うところはあるが従うしかなかった。 逆らったところで『イーグル」号の砲門がこちらを睨んでいる現状が変化するわけでもない。貴族派相手に商売していた以上、彼らのシンパとして扱われてもおかしくはないのだ。 不満を述べる船員がいないわけでもなかったのだが、それは船長が「命があるだけ丸儲けだろう」と説き伏せている。 代金に関しても踏み倒されはしないと船長は判断していた。 吹けば飛んでしまいそうな王党派ではあるが、それだけに金を惜しむ様な真似はしまい。討ち死にしてしまえば金を取っておいても仕方ないのだから、と。 「彼らはついてこれそうかな?」 「なかなか良い操舵士がいるようです。何人かあちらのフネに配置しておりますので問題はないでしょう」 後甲板に出てきたウェールズの問いに、平行する『マリー・ガラント』号にいる仲間と風魔法を使って話していた副官が答えた。 そうか、と頷く王子にルイズが問いかける。 「しかし殿下。貴族派の包囲を如何に突破してニューカッスルへ向かわれるのですか?」 良い質問だ、と笑みを浮かべてウェールズは岬の先端を示した。 「あそこに見えるのがニューカッスルの城だ。しかしこのまま向かうわけにはいかない。忌々しいあのフネがいるのでね」 見ると、軍艦である『イーグル』号よりも更に大きなフネが浮かんでいるのがわかる。 片舷に数多くの砲を配置し、前部甲板にはご丁寧に竜騎士まで待機していた。 「あれが貴族派の旗艦、『レキシントン』号だ。元は空軍の最新鋭艦として建造されていたのだがね」 そもそもこの内乱は件の戦艦が貴族派の手によって乗っ取られた事から始まったのだという。 当時は『ロイヤル・ソブリン』と呼ばれていたフネは、貴族派が初めて勝利を収めた地の名を与えられ、今は散発的に城の方角に大砲を放っていた。 「あんなものとまともに戦っても勝ち目は薄い。そこで我々は別の港を使っているのさ」 雲でその身を隠しながら飛んでいた『イーグル』号は更に下へ、つまりは浮遊大陸の底の部分を目指し降下を始める。 後甲板の船員からの合図を受けて、『マリー・ガラント』号も若干遅れて雲海の中へと進んでいった。 雲の中、更に太陽光が大陸によって遮られているにも関わらず、鍛え抜かれた精鋭たちは迷う事なくフネを自在に操っている。 感心しきりの様子のルイズに、思わずウェールズは目を細めた。 信じていた者たちが次々と裏切り、今まさに王党派は滅びようとしている。 残った仲間たちも、そして自分も疑心暗鬼に陥りがちなこの状況において、感情を素直に表に出すルイズはウェールズにとって眩しい存在であった。 フネの頭上、つまりはアルビオン大陸の底にぽっかりと黒い穴が開いている。 大きさはおよそ300メイル、マストに灯された魔法の光に照らされたその穴の中を『イーグル』号は危なげなく進んでいった。 地形図と測量のみでこの芸当を難なくこなしているのだから、王立空軍の腕は確かなのだなとワルドは考える。 そしてレコン・キスタ側には、そこまで熟練した航海士がいないのだろうと予測していた。 (それにしても、霧の中の洞穴を通って秘密の港へ向かう、か) いささか不謹慎だというのを自覚しつつ、ワルドはどこか楽しげにウェールズへと話しかける。 「まるで空賊ですな。殿下」 ウェールズもまた我が意を得たりという表情を浮かべて答えた。 「まさに空賊なのだよ。子爵」 幼い頃、母に寝物語として聞かされた自由を愛する空賊の話をワルドは思い浮かべていたのだが、どうやら皇太子も似たような事を連想していたらしい。 「いっそ空賊旗でも上げておけば良かったか」 「『これは空賊旗ではない、自由の旗だ!』ですな」 貴族にも平民にも親しまれ、舞台劇にもなった空賊の決め台詞に、周囲にいた船員たちは揃って笑い声を上げた。 「いや、このようなシチュエーションは意味もなく燃えますな、殿下!」 「ハハハ、君は随分話の判る男じゃないか子爵!」 どうやら肩書きなどとは関係なく、幾つになっても男というものは義賊とか秘密基地という存在にロマンを見出す生き物らしい。 もっとも、空賊の話は知っていてもそこまで思い入れのないルイズやキュルケにしてみれば、なんで彼らはあんなにも嬉しそうなのかと首を捻らざるを得なかったのだが。 暗かった周囲が突然明るくなったのは、周囲が発光性の苔に覆われているからだった。 地下にも関わらすこの鍾乳洞が港として活用されているのは、白く光る苔が周りを明るく照らしているのもあるのだろう。 既に桟橋には多くの人間が集まっており、フネが停止すると同時にもやいの綱を放った。 あっという間に『イーグル』号は岸壁へと固定され、ウェールズはルイズ一行を伴い港へと降り立つ。 「よくぞご無事で戻られました、殿下。それにしても今回は随分な大物を仕留めてこられましたな」 出迎えた背の高い老メイジが顔を綻ばせると、ウェールズはその肩を叩きながら言った。 「吉報だぞ、パリー。あのフネには大量の硫黄が積まれている」 ウェールズの言葉に、集まった兵士たちからは感嘆とも賞賛ともとれぬ、しかし熱狂的な何かをはらんだ雄叫びが上がる。 「留守中変わりはなかったか」 「叛徒どもからの最後通牒がございました。明日の正午、攻城を開始するとの事です」 町の噂よりも何日か早い総攻撃の通告に、ウェールズは間に合ってよかったと笑った。 「これだけの火の秘薬があれば、敵に王家の名誉と誇りを存分に知らしめて敗北する事ができるだろう」 連中にアルビオンの精鋭の死に様を見せつけてやろうと腕を掲げると、空軍の男たちは感極まった様子で一斉に杖を掲げる。 一方、ルイズは王子が何を言っているのかすぐには理解できなかった。 もちろん言葉が判らなかった訳ではない。 何故、あんなにも朗らかな表情で自分たちの敗死を口にできるのか。それがルイズには判らなかったのだ。 「ところで、そちらの方々は……」 パリーはウェールズに連れられてきた3人に目を向けていた。 兵民の服を着ているが立ち振舞いは明らかに貴族であり、しかし長年侍従を勤めた自分の記憶にはない者たちである。 いや、より正確に言うと背の小さいピーチブロンドの髪の少女は昔どこかで見た気がするのだが。 「こちらはラ・ヴァリエール嬢。非公式ながらトリステインの大使として来られたのだ。丁重にもてなしてくれ」 「かしこまりました」 表情を変えずに答えながら、パリーは心中に納得を得る。 ヴァリエール公爵夫妻なら宴の席や園遊会などで何度も目にしていた。 件の少女は確かにヴァリエール公爵婦人によく似ていたので、既視感を覚えたのであろう。 「さて、敵の動きが思ったよりも早いのでね。急かす様ですまないが、一度僕の部屋まで来てほしい」 その部屋は、およそ次期国王のものとも思えぬほど質素であった。 キュルケなどは、これなら寮の自分の部屋の方が余程豪華だなどと思ったくらいである。 「それで殿下。私たちに渡したいものというのは……?」 ルイズの問いに、ウェールズは椅子に座るよう促しながら答えた。 「まずはアンリエッタ宛の手紙だね。あとは指輪と、鳴らないオルゴールをひとつ」 手紙はわかる。指輪もまあ理解できる。しかし、鳴らないオルゴールってのは、何? 首を傾げるルイズの横ではキュルケが似た様な表情を浮かべていたが、二人の後ろに立っていたワルドは驚愕を隠しきれなかった。 「殿下! それは失礼ながら、いささか問題にはなりませんか」 「確かに父上の同意を得なければならないが、どうせ諸共に散るつもりのものだったからね。ここで君たちに預けるのに反対はされないだろう」 透明な笑みを浮かべる皇太子に、ワルドは言葉に詰まる。 「それにトリステインからの大使がここに来ているのは、連中も気がついてないのではないかな」 「いえ、残念ながらラ・ロシェールで2回程襲撃を受けています。その中に先日捕らえた筈の盗賊がおりましたので、お恥ずかしい限りですが、敵は我が国にも深く根を張っているのでしょう」 見通しがいささか甘かったかと、ウェールズは眉をひそめた。 「あ、あの、一体何の話をされているのですか」 男2人の会話についていけなかったルイズが口を挟むと、ウェールズとワルドは顔を見合わせた。 「いや、すまない、ラ・ヴァリエール嬢。そういえば肝心な事を伝えていなかったね」 「ルイズ。殿下が我々に預けようとされているのは『風のルビー』と『始祖のオルゴール』。つまりアルビオンにおける秘宝中の秘宝だ」 びき、とルイズの表情が凍り付く。 「まあ秘宝には違いないのだが、ルビーはともかくオルゴールはちょっとね。故障している訳でもないのに鳴らないという代物だ、ディテクト・マジックには反応するから全くの紛い物ではないのだろうが……」 「只でさえ始祖の関連する秘宝には贋作が付き物ですからな。我が国に伝わる『始祖の祈祷書』なぞ、偽書だけで軽く図書館ができると言われておりますし」 「王家としてもこの手のものは軽々しく表には出せないからね。実際オルゴールにもいくつかのレプリカを作成している」 知り合ったばかりにしては息のあった会話であったが、ルイズの方はそんな事に気付く精神的な余裕はなかった。 「そそそそんな大切な物をわわ私が預かるのですか!?」 『風のルビー』だけでも結構一杯一杯なのに、これ以上そんなものが増えたら胃に穴が開くどころの話ではなくなる。 確かに敵にくれてやるには惜しい代物であり、信用のおける誰かに渡すというのは間違った判断ではない。 ないのだが、それは誰かもうちょっとアルビオンの信用できる関係者に託して下さい、というのがルイズの偽らざる本音であった。 「だからこそ託したいのだ、ラ・ヴァリエール嬢。いや、この滅びゆく国に危険を冒してまで訪れた君にしか、もはや預ける事は出来ないのだよ」 ウェールズは笑みを浮かべていたが、どこか寂しげで、そしてひどく疲れている様にルイズの目には写った。 裏切るなどとは到底思えない面子が次々と敵に寝返るという、悪夢の如き現実に晒され続けた皇太子としては、他国人とはいえ『真っ当な貴族』としての行動をとったルイズならばという心境なのだろう。 「明日の正午、我々は『イーグル』号で出撃する。その隙に非戦闘員を乗せた『マリー・ガラント』号がここを離れる手筈になっているから、君たちはそれに便乗してくれたまえ」 王族自らが囮となるというウェールズの言葉に、ルイズもキュルケも絶句するしかなかった。 「情けない話ではあるが、城に残った人間の中に内通者がいないとも限らない。秘宝は明日、出発直前に手渡そう」 流石に父の許可もまだ得てはいない状態で渡すわけにはいかないと苦笑する皇太子に、ルイズは何とか言葉を返す。 「ウェールズ殿下。殿下は、その、アンリエッタ姫を愛しておられるのですか?」 「ああ。ラグドリアンで初めて会った時から、我が心は彼女と共にあった」 「ならば、何故、玉砕の道を行こうとされるのですか!? 亡命なされませ、姫様からの手紙にも、そう書かれていた筈です!」 アンリエッタの密書を読んでいた訳ではないが、彼女の性格ならば必ずそれを勧めるだろうとルイズは踏んでいた。 まだ年端もいかぬ少女の悲痛な叫びを、しかしウェールズは眉一つ動かさずに否定する。 「いや、彼女からの手紙にはその様な事柄は何一つ書かれてはいなかった。そもそも王位継承権を持つ者が、軽々しく自国への亡命など勧める訳がないだろう?」 そんな、と呟くルイズの横から、これまで沈黙を守っていたワルドが語りかけた。 「……我が国への亡命が、貴族派がトリステインへと侵攻する口実になると、殿下はそう考えておられますか」 「内乱ならともかく、他国に戦争を仕掛けるには大義名分が必要だ。仮に亡命したとすれば、私の存在は格好の理由となるだろうな」 それはウェールズにとって最も忌避すべき未来予想図だ。 貴族派がトリステインに攻め込む可能性がある以上、愛する女がいる国を守るには、一人でも多くの敵を道連れにする。 それこそが今の自分に出来る唯一の手段であると、若き王子は深く静かに覚悟を決めていたのだった。 ルイズは目の縁に涙を浮かべながら、けれど決して泣くまいとしている。 ウェールズが正論を述べているのは判るが、アンリエッタの友人として、この勇敢な皇太子に死んで欲しくはない。 しかしここまで固い意志で、王族として、また男としての維持を通そうとするウェールズを翻意させる事は出来ないと、ルイズが心のどこかでそう考えてしまうのも事実だ。 己の無力を噛みしめるルイズに、ウェールズは優しく微笑みかけた。 「非公式とはいえ君は大使なのだから、母国が不利となりかねない発言は慎みたまえ。その正直さは美徳であり、賞賛されるべきものではあるがね」 自分のために、そしてアンリエッタのために亡命を勧めるルイズにウェールズは好感を抱く。 政治的判断そっちのけで私情を優先するなど、大使としては失格だろうが、その心根の優しさやまっすぐな瞳は、死を覚悟した皇太子にとって福音のように感じられた。 「今夜はアルビオン最後の晩餐会が開かれる予定だ。君たちにも是非出席してほしい」 ここまで順調に飛んできたクロコダインたちであったが、日が沈み始めるのと同時に問題点が浮上した。 休息がとれないのである。 ワイバーンとシルフィードは精霊の力を最大限借りる事によって飛ぶ事による体力の消費を極力押さえていたし、フレイムやクロコダインは元々体力も耐久力も半端ではない。 ヴェルダンデには自前の毛皮があるし、そもそも気温の変動にはあまり頓着しない性質である。 しかしタバサは諸事情により鍛えられてはいるがまだ14歳である。風の防壁を張る事で体温が奪われないようにしていたが、その分精神力は削られていた。 ギーシュは最近体を鍛え始めたとはいえまだまだ優男の域を脱してはいない。 そして風の防壁は決して効果時間の短い魔法ではないのだが、ドットメイジが連発できるほど燃費の良いものでもなかった。 結果、ギーシュは申し訳ないと思いつつもクロコダインを風よけにしていたのだが、流石に気温の低下までは防ぎようがなく、今は予備の服を重ね着している状態である。 「そそそそそれにしてもも空というものはさささ寒いのだねねね」 ギーシュは別に興奮している時のルイズを真似ている訳ではなく、ただ単に歯の根があっていないだけだ。 昼間は「おお絶景だね! 風は心地いいし素晴らしいじゃないか!」などとご満悦だったのだが、今は半日前の自分を殴り倒したいと真剣に考えていた。 ヴェルダンデにしがみつきフレイムの尻尾(炎付き)で暖を取る姿はなかなかに間の抜けたものではあったが、当人としては生死に関わる問題だ。 「ギーシュ、今のうちに食事をしておけ。タバサもな。それと、アルビオンまではあとどれくらいかかりそうだ?」 シルフィードを可能な限りワイバーンに寄せたタバサは少し考えた後、「明日の昼までには」と答えた。 自分はともかくとしても、学生2人にそこまで休息なしというのは酷だろうとクロコダインは思う。 とはいうものの眼下は海だ、休めそうな場所はない。仮にあったとしてもルイズの事を考えると時間が惜しかった。 悩むクロコダインに解決策を告げたのはタバサである。 「魔法の筒」 そう、筒の中にいれば体力の損耗は避けられるのだ。代わりに回復もしないが、現状維持が出来るだけでも価値はあった。 問題は人間を筒の中にいれた事がない点だが、考えてみれば筒にモンスターの種類を選ぶ機能などない。 別世界のワイバーンですら対応可能なのだからおそらく問題はないだろう。 心中で自分自身にそう言い聞かせながら、クロコダインは小さな青銅製のフライパンを『練金』し、干し肉をフレイムの火で炙っているギーシュに魔法の筒を向けるのだった。 宴は盛大だった。 参加した者は全員園遊会のように着飾り、テーブルの上には上等な酒や料理がところせましと並べられている。 老齢故、近年は体調を崩し公の場には姿を現していなかった国王、ジェームス一世も今日ばかりはと祝宴に参加していた。 国王は立ち上がるのも一苦労という風情ではあったが、息子の肩を借りながら参加者に告げる。 明日の戦いを前に全員に暇を申し渡す。勇敢な諸君らがこれ以上犠牲になる必要はない。明朝、非戦闘員を乗せたマリー・ガラント号と共にこの忌まわしき大陸を離れよ、と。 それを聞いたイーグル号の乗組員や数少ない竜騎士隊員、側近のメイジは無論のこと貴婦人たまでもが、揃って王命を拒絶した。 「なあ、今なんて言ってた?」 「ああ、一人あたり敵を1000人倒せ、だそうだ」 「おいおい、それはまた随分簡単なオーダーじゃないか」 笑いあう騎士たちの横では、古参の船乗りたちが王の耄碌具合について議論している。 「やばいぞ、どうも国王はたったひとりで一番いいところを独占するつもりらしい」 「多分俺たちを追い出しておいて大活躍すればモテモテじゃよーとか考えてるんだろ。夢は寝てから見るもんだろうにな」 「馬っ鹿、ちゃんと聞こえるようにもっと大きな声で言えよ」 口では好き勝手に王への敬意など欠片もない事を言いながらも、彼らは1人たりとて敵に背を向けるのをよしとしなかったのである。 ばかものどもめ、と小さく呟いた国王は、感傷を振り払うが如く高らかに飲んで食べて騒げと周囲を煽るのだった。 ウェールズの要請に応じ、ルイズたちは晩餐に参加していた。 ドレスは借り物だが高級で品の良いものだったし、ルイズもキュルケも美しい少女である。美形というのは得なもので、何を着ても様になるのだった。 ルイズが着ているのは薄紫に銀の刺繍が入ったドレスで、細身の体に薄桃色の髪を軽く結い上げた姿はホールの中でも充分に目を惹きつける。 キュルケは光沢のある黒を基調としたドレスを身に纏っていて、燃えるような赤髪と小麦色の肌との対比が鮮やかで、そのボリュームのあるプロポーションもあり異彩を放っていた。 トリステインからの大使である事、空賊への対応などは既にイーグル号の乗込員らの口からもれていたらしく、彼女らにはひっきりなしに人が訪れて歓迎の意を示している。 最初のうちこそ、ルイズは大使として特大の猫をかぶって対応していた。 しかしイーグル号での毅然とした態度を誉めてくれた痩せぎすの男(実は空軍の幹部だった)も、しきりに大使とはすごいと感心する自分とさほど年のかわらぬ若い竜騎士も、ラ・ロシェーヌで見たものとは比べものにならない豪華な料理を勧めてくれる初老の侍従も。 明日にはみんな死地に向かうのがわかっているとなると、次第に気が滅入ってくるのは致し方ない事ではあった。 ルイズが理由をつけてホールを離れるのを見て、キュルケはこっそりとため息をつく。 明日の事は明日の事と割り切っているつもりの自分でも、正直きついのがあるのだ。いろんな意味で箱入り娘のルイズが耐えきれなくなるのは当然だろうと思う。 出来る事ならいつもの様に発破をかける形でフォローを入れたかったが、すぐに後を追うのは流石に抵抗があった。 加えて言えば、どんなにいけすかなくとも名目上は彼女の婚約者が一応この場には存在するのだ。 そんな訳でキュルケは魔法衛士隊の制服を着て貴婦人たちとの会話を軽妙にこなすワルドにいやいやながら話しかけようとして、ふと立ち止まった。 我ながら、らしすなさすぎる。 貴族主義のトリステインでそんなものはどこ吹く風とゲルマニア流を貫いてきたというのに、ヴァリエールの婚約者に道を譲るなどあってはならない事態だ。 アルビオン産の最高級ワインを一気に飲み干して、キュルケはパーティー会場から優雅に立ち去った。 ワルドの元にはルイズらに負けず劣らず人が集まっている。 背は高く、制服の上からでも鍛えられた体躯である事がわかり、トリステインでも特に実力のあるメイジが集められた魔法衛士隊の若き隊長で、尚且つ美男子となれば当然貴婦人たちの視線は集中した。 当初は演習で知り合った竜騎士隊のメンツや『イーグル』号の船員もいたのだが、女性たちが集まるにつれ、彼らは何故かワルドの背後にまわっていく。 「おっかしいなー。なんでこのワインはこんなにもしょっぱいんだろう……」 「それはお前が泣いているからだ、戦友。ちなみに俺はラインメイジなのに何故か今はスクエア・スペルが唱えられそうな心持ちになってるぞ?」 「奇遇だな後輩、オレもだ。つか誰だよあんなのここまで連れてこようって言ったの」 「王子です、先輩。だから言ったんですよ、A級の女の子二人も連れてる時点であいつは敵なんだって!」 「はっはっは……矢張りあの合同訓練の時ヤッておくべきだったな。後悔先に立たずとはこの事か」 「畜生、あの時メイドのミニスカ化計画にゾッコンだったのは擬態だったのかよ! 重大な裏切り行為だ!」 「アレ、なんでこんなトコロに決闘申し込み用の手袋があるんだろう……」 「まて、明日は決戦だぞ。無駄な精神力の消費は控えろ……。男なら拳で行け、暗いところで後ろからな」 「それはアルビオンの騎士としてエレガントとは言い難いですな。どうでしょう、小生は今ここにどんな傾国の全裸美女を前にしても強制的に賢者として振る舞わざるを得なくなる秘薬を持っているのですが」 「流石は侍従長殿、エレガントすぎて困る!」 見目麗しい貴婦人と軽妙な会話をこなしながら、ワルドは背中に冷たい汗をかいていた。風のスクエア・メイジはどんな小さな声でも捕捉しまうからである。 逆にルイズがこんな残念会話を耳にしていれば、当然メランコリックな気分にはならなかったのだろうが、生憎と彼女は風メイジではなかった。 ワルドは婚約者の動向に可能な限り目を配っていたので、当然ながら彼女がパーティー会場を離れる姿は捕捉している。 彼としてはすぐに後を追うつもりだったのだが、残念ながらそれは叶わなかった。ウェールズ皇太子がその場に現れたからだ。 「楽しんでおられるかな?」 「ええ、もちろん」 笑顔で答えながらワルドは思う。 (頼むからもうちょっと出のタイミングを測ってくれ!) 心中で何を思っていても態度には表さないのは流石というべきだろうか。もっともそんな態度のせいでウェールズはすぐに立ち去らず会話を続ける事になったのだが。 自分からは絶対に席を外せないワルドであったが、ここは仕方ないと無理やり割り切る事にした。 それにウェールズには個人的に関心があった。一国の王子と話をする機会など決して多くはないのだ。 「これは、あくまで私の個人的な意見ですが」 そう断った上で、ワルドはウェールズの眼を覗き込むように言った。 「我が国に亡命されるつもりはありませんか、殿下」 「それはないよ、子爵。ラ・ヴァリエール嬢にも言ったように、私がトリステインに赴けば貴族派に格好の開戦理由を与える事になる」 どこか透明な笑みを浮かべながら答える王子に、ワルドは更に言葉を重ねる。 「お恥ずかしい話ですが、レコン・キスタの手は既にトリスタニアの王城にまで伸びております。いずれ本格的に攻めてくるのは確実、殿下がここで亡命されてもさして影響はありますまい」 「ならば、なおのこと亡命は出来ぬな。勝てないまでも、アンの国に牙を剥く者を少しでも減らさなければ死んでも死にきれない」 それは王族としての責務か、メイジとしての意地か、愛する者を持つ男としての美学か、あるいはその総てか。 何れにせよウェールズは既に覚悟を決めてしまっていて、今更誰が何を言ってもそれは揺るがないのだと、ワルドは悟らざるを得なかった。 「……できる事ならば、殿下にはトリステインにて生まれて頂きたかった。もしそうだったのなら、私は貴方に無二の忠誠を誓っていたでしょう」 真剣な顔で言うワルドに、ウェールズは笑って言葉を返す。 「そういう子爵にこそアルビオンに生まれて貰いたかったな。そうすれば私もメイドをミニスカにする相談にも積極的に乗れただろうに」 「はっはっは、これは参りましたな!……ところであの愚連竜騎士隊員どもに何を吹き込まれやがりましたか殿下」 とりあえずルイズのフォローの後であいつら締めよう。心中でそんな決意を固めるワルドであった。 キュルケがルイズを見つけた場所は、長い長い廊下の途中だった。 月明かりに照らされた彼女の横顔には真珠のような涙が伝っていたが、キュルケはその事には触れずに声をかける。 「ハイ、なんでこんなところにいるのよ」 キュルケの存在に気付いたルイズは慌てて涙を拭った。 最近は互いに態度が軟化しているとはいえ、一応は仇敵同士なのだ。余り弱みは見せたくない。 そんな思いに反してルイズの涙はなかなか止まろうとはしなかった。 そんな状態の彼女はなかなか喋れず、キュルケも黙っていたため暫く沈黙が続いていたが、やがて意地を張るのを諦めたのかルイズが口を開く。 「ねえ……どうしてあの人たちはあんなにも明るく振る舞ってるの……? 明日には死んでしまうかもしれないのに……!」 対するキュルケの言葉は短いものだった。 「だからこそ、でしょ」 俯いていたルイズが顔を上げるのを見て、キュルケは更に続ける。 「明日がないからこそ、今を楽しまなきゃ損じゃない。気持ちはわからないでもないわ」 明日の事など何も決まっていない。楽しみを先に取っておいてもその前に死んでしまうかもしれないのだ。 だからこそ今を精一杯楽しもう、というのがゲルマニアの民の流儀であり、キュルケもその別に漏れなかった。 「そうじゃないの! どうして王子もあの人たちも進んで死地に向かおうとするのか、それがわからないのよ! 生きて帰るのを待ってる人だっているのに……!」 もはや溢れる涙を拭おうともせず叫ぶルイズに、キュルケは肩をすくめる。 「多分それよりも大切なものがあるんでしょ。そっちは余り理解できないけどね。大体あんただってよく言ってるじゃない。『敵に背を向けない者を貴族って言うのよ!』って」 「一緒にしないで! わたしは……!」 「死ぬつもりで言ってる訳じゃない、ってんでしょ? わかってるわよ」 感情が高ぶりすぎて言葉が出なくなっていた自分を補足する様なキュルケの台詞に、ルイズは思わず虚をつかれた。 「まあそれを根拠のない自信と取るか、確固たる信念と取るかは人それぞれでしょうけどね。個人的には嫌いじゃないわよ、そういうの」 キュルケは内心で(我ながら、らしくなさすぎるわね)と思う。ツェルプストーがヴァリエール家の人間に面と向かってこんな事を言うのは、ひょっとして自分が始めてではないか。 そんな内心を知ってか知らずか、ルイズは真剣な表情でキュルケに言った。 「ねえ、何か悪いものでも食べた?」 「そうそう、実はさっきの晩餐会で、ってなんでそうなるのよ!」 「いやだっておかしいでしょ普通に考えて。水の秘薬なら持ってるから、後は水メイジを呼んで貰って」 「いらないわよ!」 やっと調子がでてきたわね、とキュルケは内心胸を撫で下ろす。 実を言えば、今ここでワルドの事をどう思っているのかルイズに聞いてみたくはあった。 色恋沙汰に関してはかなりの経験値を積んでいるキュルケとしては、どう見てもルイズに対して恋愛感情を持っていないワルドに良い印象を持てないでいる。 ただ、あの男は止めといた方がいい、と言うのは簡単なのだが、相手が素直に忠告を聞くとは考えにくい。 先程まで王党派の行く末を嘆いていたルイズに追い打ちをかけるのも正直気が引けた。 そんなこんなで、結局キュルケはその件について言い出せないままルイズと共に晩餐会へと戻るのだった。 ウェールズとの歓談を終えたワルドは、傷心のルイズを慰めるべく城の中をさまよっていた。 婚約者の姿を探しながら考えるのは、今後の『計画』についてである。 トリステインへと戦場が移る前に、ワルドはレコン・キスタ内で確固たる地位を確保する必要があった。 今回の任務はその点においてうってつけだった訳だが、残念ながら肝心のアンリエッタ王女の手紙は既に灰になっている。 となると、後は強力なメイジで実質的な指揮官であるウェールズ王子か、病床にあるとはいえ求心力は未だ衰えぬ現国王を早急に舞台から退場させるのが一番効果的であろう。 幸いというべきか、身内の裏切りに関しては敏感になっている彼らも、流石に大使として来ている自分たちを疑っている様子はない。 おそらくは『イーグル』号におけるルイズの態度が疑いを寄せ付けない要因のひとつだろう。 (さて、どうしたものかな) ワルドがレコン・キスタに参加した背景のひとつには、母国の王族や大貴族に対しての失望がある。 前王の死去から王位は空座となっていた。本来ならばマリアンヌ皇太后が即位している筈なのだが、未だに彼女は表舞台に立とうとはしていない。 唯一の嫡子であるアンリエッタも蝶よ花よと育てられてきたせいか、どこか浮き世離れしている部分が目立つ。今回の密使の原因となった恋文が、その一端を如実に表していた。 空位の期間が長引くにつれ、マザリーニやヴァリエール公爵などほんの一握りの良識家を除いて大抵の貴族が何らかの違法行為に手を染め、私腹を肥やしている。 伝統も格式も備えた大貴族たちはなかなか尻尾を出さないが、それでも王宮勤めをしている間にワルドは幾つもの噂を耳にしていた。 このままでいいのか。 トリステインを守る為に戦い、散っていった父。この国を家族の様に愛し、それ故に逝ってしまった母。 2人はこんな国の為に死んだのでは無い筈だ。 ワルドにレコン・キスタが接触したのはそんな折りだった。 彼らの言うお題目を頭から信じる程ワルドは純真ではなかったが、それでも仲間に加わったのは最近考えていた『計画』にこの組織が利用できると思ったからである。 この組織が胡散臭いものであるとわかるのに、それほど時間はかからなかった。 レコン・キスタに参加している何人かの貴族と接触してみたが、トリステインの腐敗貴族と大差ない考えの持ち主たちだったのだ。 要は王党派が持っている権益を自分たちの物にしたい、もっといい思いをしたいという事だけで、貴族としてどう国を治めていくかなど二の次三の次である。 では、そんな貴族たちを率いる男はどうだろうか。 レコン・キスタの首領が虚無魔法の担い手であるという話について、彼は眉唾物だと断じていた。 ジェームス一世が特に悪政をしていたわけでもないのに、忠臣ばかりが貴族派に寝返っているのは明らかに何らかの作意が働いているのだろうが、それが始祖の遺した魔法によるものだとは考えにくい。 水系統のマジックアイテムを使用するか、複数の水メイジが形振り構わず『制約』かけまくればそれで済む話だからだ。 虚無の系統がどんな魔法効果をもっているのかは6000年という時の中に埋もれてしまったが、普通そんなものが使えるならもっと派手に使うだろう。 ロマリア教皇の前で披露でもすればあっという間に時の人だ。それをしないという事は、何かしら後ろ暗い事情があるのだろう。 と、ここまで考えて、ワルドは苦笑した。 色々と理由を並べ立ててはみたが、要はウェールズを暗殺などしたくない自分に気がついたのだ。 晩餐会の席で亡命を薦めたのは、決して演技ではなかった。 自分の計画と天秤にかけた上で、なおかつ死なせるには惜しい人物だと思ってしまったのだ。その時点でもう自分の負けだとワルドは思う。 いずれにせよ、ウェールズを始めとする王党派は勇敢に戦い、散っていくのだろう。 イーグル号を脱出船として使わず、積み荷の硫黄をそのままにしているのだから、戦力の差がありすぎる王党派がどんな戦法を使うのかは概ね想像がついた。 上手く行けばレコン・キスタの首脳部にダメージを与える事ができる筈だ。 ここで自分が無理に暗殺という手柄を立てるより、幹部陣の欠けた組織の中枢に入り込んだ方がリスクは少ないのではないか。 暗殺するタイミングは開戦前の混乱に乗じてと考えてはいたが、確実性に欠ける。ルイズの前で手に掛ける様な事態になったら目も当てられまい。 正直ルイズに対して恋愛感情を抱いていないワルドであったが、今後の事を考えると悪感情を抱かれるのは避けるべきだった。最低でも『頼もしい婚約者』の地位は守らねばならない。 よし、暗殺は中止しようと心を決めたワルドは、振り返らないまま後ろに向けて話しかけた。 「で、何か用かね? そこの柱に隠れている君の事だが」 問いかけに応じて姿を現したのは、フードを目深に被った女である。 フーケでない事は隠れている時点で判っていた。彼女にはこんなに早く合流できる手段はないし、息遣いや気配の隠し方も記憶とは異なっている。 「──久しぶりね。一体こんなところで何をしているのかしら?」 「それはこちらの台詞だ。王党派の人間をスカウトでもするつもりかね」 そう、彼女はかつてワルドをレコン・キスタに誘い込んだ女だった。 前ページ次ページ虚無と獣王
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あらすじ3 あらすじ32ページ目へ あらすじ41 きずな あらすじ42 チュロス海底遺跡 あらすじ43 パニールの告白 あらすじ44 マンダージ地下都市跡 あらすじ45 それぞれの煩い あらすじ46 三色に光る苔 あらすじ47 残留思念 あらすじ48 老化の兆し あらすじ49 恥辱の花 あらすじ50 二人の残り時間 あらすじ51 風唄う地を目指して あらすじ52 バルバトス あらすじ53 ジャニスに協力を要請せよ! あらすじ54 火山エネルギーの採取 あらすじ55 とりあえずの小休止 あらすじ56 再会 あらすじ57 向き合う時 あらすじ58 クロエの捜索 あらすじ59 明かりを灯して あらすじ60 ファラの捜索 4ページ目へ 2ページ目へ あらすじ41 きずな カノンノとニアタは、知らず知らずに心の奥底で 感応しあっていたのだろうと、リフィルが言う。 リフィルは、知恵を授けた閃光を浴びた時に、 ニアタの心の一部を見たのだという。 ニアタは自分の世界のディセンダー、 パスカのカノンノをひどく愛していた。 それは、まるで父親が娘を見るように。 ニアタは、故郷を失った後も、永劫の孤独の中、 ディセンダーだったカノンノとの思い出を 支えにしていたらしい。 機器となり、不死と化す。 「不死」に憧れる人々もいるが、ニアタの孤独を 思えば、ひどく不憫なものだとリフィルは思った。 だが、リフィルはすぐに気持ちを切り替えて、 世界樹の傷を回復する為に必要な事の説明を始める ニアタより伝えられた世界樹を回復させる方法。 それは、三つの事を成し遂げなければならなかった。 一つ目は、「針状物質が混入した水晶に、 深海の中に満ちる月の光を宿らせる。 これを、暗く、深く、乾いた街に埋める事」 二つ目は、「人の真似事をする花の種、 三色に光る苔にて苗をあしらう。 その苗は風唄う地に置く事」 三つ目は、「それら二つ終えた後、 世界樹に火山の活力を注ぐ事」 まずは、手がかりのある一つ目から 取り掛かる事になる。 針状物質が混入した水晶は、「ルチルクォーツ」。 これはフィリアの標本からわけてもらえた。 これに、深海の中に満ちる月光を宿らせなくては ならない。 深海の中に満ちる月光は、「チュロス海底遺跡」に 生息する、「月光虫の光」だと推測された。 「チュロス海底遺跡」はグランマニエが発見し、 調査経験がある事から、ジェイドの計らいで、 潜水具を手配してもらえるようになった。 あらすじ42 チュロス海底遺跡 グランマニエから潜水服が届いた。 早速、主人公が依頼を受諾し、 スタンとルーティを伴って海底240メートルの 深海にある「チュロス海底遺跡」を目指す事となった。 その遺跡は深海にありながら、充分な酸素があった。 外壁に空気を作る微生物が住んでおり、 今回の目的としている月光虫も、 太古の人間が故意に生み出した生物なのだという。 住居として、今は失われている技術を用い、 海底に建造されていたものらしい。 水路に淡い光を見つけた。 発光性の微生物の発する光。 どうやら、月光虫の光らしい。 ルチルクォーツをかざすと、 みるみる光が宿っていく。 そうして、ルチルクォーツは自ら光を宿した 石になった。 石は、ルチルブライトと名づけられ、 船へ無事届けられた。 あらすじ43 パニールの告白 食堂には、カノンノとパニールがいた。 二人の関係はぎくしゃくする事無く、 いつもの距離に収まっていた。 だが、やはり両親を探す目的を失ったからか、 カノンノは喪失感を抱えていた。 ニアタの声が、聞こえなくなったという。 やはり、ニアタ・モナドの機能が落ちた せいだろうか。 パニールが、声が聞こえなくなって 寂しいのかを尋ねる。 カノンノはどう答えていいかわからなかった。 だが、パニールが優しく諭す。 やはり、声が聞こえない事が寂しいのだと。 声の正体が両親ではなかったかもしれないが、 カノンノはあの声に育てられ、支えられていたのだ。 パニールは、声が、カノンノをいつかどこかへ 連れ去ってしまうかもしれないと不安にも 思っていたが、カノンノに教えてあげられる事が 足りなかった分、パニールもその声に助けられて いたのである。 カノンノの、喪失感が焦燥へと変わる。 何を目的に生きていったらいいのか。 そう、小さく呟くカノンノに、 それでも強く生きていかなければならないと パニールが優しく包む。 パニールは、いつもの穏やかさで語りかける。 ナツナッツ族は、人間と違って寿命は長くない。 パニールは現在18歳だが、あと5年生きられれば いい方なのだという。 突然の告白に、ショックを受けるカノンノ。 パニールも、カノンノが成人して嫁ぐまで 一緒にいたいが、寿命ばかりはどうにも ならないという。 パニールが、ネックレスとおくるみを手渡した。 ネックレスは、カノンノが花嫁になる時に 贈ろうと父親が買ったもので、 おくるみは、母親が妊娠中に作ったものだった。 パニールは、両親の記憶がないカノンノに、 とても愛されていた事を伝えたかったのだ。 愛されている事、そして生きて行く事を教える。 それがパニールの最後の子育てだった。 パニールは、少しも死を恐れる表情を 見せなかった。 だが、愛する者を残して、 この世を去らなければならないという気持ちは 痛いほどに伝わってきた。 カノンノも、パニールに愛され、ずっと 守られていた事に気づき、甘えてばかりだった 自分の非を詫びる。 そして、強く、変わっていこうと決心するのだった。 あらすじ44 マンダージ地下都市跡 ルチルブライトは手に入ったものの、 それを設置する「暗くて、深い所にあって、 乾いた街」というのは、誰にも見当がつかなかった。 学者達もお手上げ状態の中、クラトスがやって来る。 ニアタのメッセージに該当する場所を知って いるのだという。 ルチルブライトを設置するのは、 「マンダージ地下都市跡」という所で、 クラトスが案内として同行する事となった。 マンダージ地下都市跡。 世界樹の根に沿って、地下に建造されたその都市は 異世界からの移住者であり、人類以外の種族が 住んでいた場所だったという。 クラトスは言う。 この地を知る者は今はいないが、 ディセンダーである主人公は、 ここへ来なければならなかったと。 この誰にも知られなかった都市の事だけではなく、 クラトスはディセンダーについても知っていた。 まるで、主人公が 過去に体験した事を見ていたかのように。 しかし、記憶がない主人公には、 クラトスの話をただ聞くだけしか出来なかった。 クラトスが、世界樹の根が露になっている場所を 指差した。 それに従い、ルチルブライトを置く。 そこは、この都市の住人にとって、 特別な場所であったらしい。 先代のディセンダーはここから現れ、 人々がマナを奪い合う戦乱を終結に導き、 そして、ここで消えたという。 主人公には、 何一つ覚えていない事だった。 ただ、クラトスの口ぶりからだと 主人公は自ら記憶を消している というような印象を受けた。 この地の民は、過去に現れたディセンダーが 用いた武具を作り出し、そして戦乱が過ぎた後には 武具を預かる役を担った。 それは、再びディセンダーが世界へ現れた時の為に このグラニデ各地の時空のひずみに隠されたという。 それらの武具は「レディアント」と呼ばれたらしい。 この街が、ディセンダーのマナを認識すれば、 レディアントは、いずれ時空の向こうから現れ、 主人公が持ち主として ふさわしいかどうかを試すという。 クラトスは、ここに主人公を 連れてくる事が自身の役目だったと話した。 そして踵を返し、それきり何も話さずに 船へと戻った。 あらすじ45 それぞれの煩い カノンノは、これからの自分をどうすれば いいのか、悩んでいるようだった。 主人公は、カノンノが幼い頃に 物語を書いていた話を思い出し、 また書き始めてはどうかと持ちかける。 秘密を知られて、動揺を見せるカノンノ。 物語を書いていたのは、幼い頃に遊びで やっていた事だと自信無さそうに言う。 だが、主人公に諭されて もう一度ペンを取る事を決心したのだった。 一方、船に荷物が届いた。 アニスの両親が、娘の為に野菜を送って きたのである。 それを知った皆が、首をかしげる。 以前、アニスは、両親の借金のせいで貧しく、 いつも苦労を強いられていたと話していた。 このように、野菜を送るような優しい親だとは 誰も思ってはいなかったのだ。 パニールがアニスに手渡そうとするが、 アニスは受け取ろうとしなかった。 再度パニールが、なだめつつ手渡そうとしたが、 アニスは頑として拒んだ。 自分で稼いでいるというプライドからなのか。 それとも他の事情によるものなのか。 皆は、それ以上アニスの気持ちを酌む事が 出来ずに、その場を去った。 あらすじ46 三色に光る苔 世界樹を回復させる為に必要な事。 次に取り掛かる事は、 「人の真似事をする花の種、 三色に光る苔にて苗をあしらう。 その苗は風唄う地に置く事」である。 まずは、三色に光る苔がトライライト・モス という植物である事が特定出来たので、 それの採取から取り掛かる事になった。 サンゴの森の奥深くにあるという話なのだが、 今年は「泡吹きサンゴ」が異常繁殖し、 奥への道を塞いでいるという。 フィリアが、その泡吹きサンゴを除去する方法を 知っており、ウッドロウと共に同行して 森の奥への道を開通させてくれる事となった。 ルチルブライト、そして今回のトワイライト・モスが 一体世界樹にどう作用するのか。 フィリアは、それらが世界樹にとって、 回復を妨げるものを排除し、また回復力を促す 抗生剤と栄養剤みたいなものだという。 また、それらを設置する場所は、世界樹にとっての ツボにあたる部分という事らしい。 森の奥部への道を塞ぐ泡吹きサンゴを フィリアが除去し、進んだ先でトライライト・モスを 発見した。 主人公が採取していると、 ウッドロウが妙な気配に気付く。 やがて、視線の先に、もがき苦しむ男が現れた。 男の表皮は緑色に染まり、「緑色斑点病」という 伝染病の症状をあらわしている。 ただ、この伝染病は遥か昔に根絶されたものであり、 現在存在するはずの無いものである。 愕然としていると、今度は傷ついた兵士の群れが 現れた。 そのまま主人公達の目の前を 横切っていく兵士の列。 一人、列からこぼれて倒れ伏した。 その兵士の軍服は、120年前にグランマニエに 合併され、既に存在しない国のもの。 病の男と兵士は苦しみ、風前の灯といった様相で、 二人は主人公達が見守る中、 景色に溶けるようにじわじわと消えていった。 トライライト・モスを持ち帰り、リフィルに手渡す。 あと必要になるのは、人の真似をする花という事だが、 リフィルには、皆目見当がつかなかった。 あらすじ47 残留思念 サンゴの森の奥で見たものを、セルシウスに話す。 主人公達が見たものは、 強烈に世界に焼き付けられたネガティブな残留思念。 その残留思念に負がさらに重く積み重なり、 過去の有様を再現したものだという。 人々の負が姿を得て、独り歩きを始めている。 更に負が加われば、魔性のものとなると セルシウスが言う。 サンゴの森は、マナの豊かな聖なる場所だという。 なぜ負が留まりにくい場所へ、負が集まろうとして いたのか。 フィリアには、それが疑問だった。 パニールがしばらく考えて、口を開いた。 いつまでも、怒ったり、恨んだり、 悲しんだり、不安でいるのはひどく疲れる事だと。 だから、負も、癒されたいのかもしれないと 遠い目をしながら呟いた。 あらすじ48 老化の兆し 甲板から、カモメが飛び去った。 動物と会話が出来るパニールの話し相手だ。 パニールが慌てた様子で飛んできた。 パニールがカモメから聞いた話によると、 人の真似をする花かどうかわからないが、 返事をする花というのがあるらしいのだ。 リフィル達に報告しようと船内へ向かうその前に、 パニールが失速した。 最近、あまりうまく飛べないのだという。 パニールは、すぐにいつもの笑顔を繕って、 弱々しくも羽を動かして船内へ飛んでいった。 あらすじ49 恥辱の花 パニールの情報から、「返事をする花」を 探す事になった。 ひょっとすれば、ニアタの教えた 「人の真似をする花」なのかもしれない。 この花を「エコー・フラワー」と称し、 その種を採取すべく、イリアとルカを伴って 主人公はモスコビー砂漠を目指す。 返事をする花といっても、何をすれば返事を するのかもわからない。 具体的な方法は掲示されなかったので、 主人公に委ねられている事になる。 考えあぐねていると、イリアが業を煮やし、 ルカのおねしょをネタにエコー・フラワーに 呼びかける。 ルカは慌てて、イリアを止めようとしたが、 一旦気分の乗ったイリアをどうする事も 出来なかった。 そうして、イリアは、道中は返事をするかも わからない花に向かって、ルカのおねしょ疑惑を 延々と呼びかけていた。 恥辱の濡れ衣を着せられ、ルカがべそを かき始める。 イリアもやり過ぎに気付き、ルカをなだめに かかった時、どこからか声が聞こえてきた。 一輪の花が、先ほどのイリアと同じ文句、同じ声で 繰り返し叫んでいたのだ。 それはまさに、人の真似をする花だった。 しかし、目的の種は見当たらず、 主人公は花だけでもと持ち帰る事にした。 エコー・フラワーは、学者チームに手渡され、 そのまま種になるのを待たなければならない。 その間、ルカはエコー・フラワーに おねしょを暴露(?)され続けなければ ならなかった。 あらすじ50 二人の残り時間 カノンノが科学部屋を訪ねた。 パニールの種族、ナツナッツ族について 詳しく知る為にだ。 パニールの母親という面はよく知っていたものの、 種族的な違いについては何も知らなかったのである。 どうにか、老化を食い止められるのなら。 少しでも一緒にいる時間が長くなれば。 カノンノは、何とか助かる方法を請うが、 学者達にはどうにも打つ手は無く、 寿命という逃れられない宿命ついて 諭されただけだった。 パニールが、いずれ自分を置いて この世を去ってしまう。 その現実を受け入れる事が出来ず、 カノンノは悲嘆にくれて科学部屋を出た。 ハロルドが思うところあったのか、 カノンノを呼び止める。 寿命、いつかやって来る別れからは 誰も逃れられない。 だが、ほんの少しだけでも、パニールが 元気になる方法が無いわけではなかった。 それは、「恋」をする事。 恋をした時に分泌されるホルモンが、 ナツナッツ族の老化を緩やかにするらしいのだ。 パニールの老化は遅い方で、それはいつも読んでいた 恋愛小説での擬似恋愛効果だったのだろうという。 カノンノが、食堂へ走った。 食堂を覗くと、カノンノがパニールに 取り付いていた。 ハロルドの教え通りに行くのならと、 恋をするように勧めている。 困ったような笑みでパニールが教える。 自分はもう歳だから、今さら恋など望まないと。 だが、カノンノは、パニールを失いたくない 一心で、説得を続ける。 パニールが、家事の手を止めた。 そしてなぜ、そんな事を言い出したのかを カノンノに尋ねた。 カノンノは、おずおずとハロルドに聞いた話を 白状した。 パニールが、溜息をつく。 恋というものは縁で、無理に出来るモノではない。 恋をしなければと思っている時点で、 本当の恋ではなくなる。 そう、パニールは優しく答える。 カノンノが涙を溜めた。 パニールは、自分を心配してカノンノが 恋を勧めたのだと見抜いていた。 カノンノが結婚するまで、そして子どもを産むまで 長生きするとパニールが笑う。 種族が違おうと、血は繋がっていなくとも、 二人は立派な親子だった。 あらすじ51 風唄う地を目指して エコー・フラワーから種子が取れた。 トライライト・モスを苗床に種を植え、 「シード・ベッド」が出来上がる。 設置場所とされる「風唄う地」は、 ティアの情報により、メスカル山脈にある 「笛岩」に特定された。 主人公は、早速依頼を受け、 ティアとリオンをパーティに加えて メスカル山脈を目指す。 強風にあおられて、道を進んだ。 ティアが前方に人影を確認する。 男が斧を手に持って立っている。 男は、風で暴れる青い髪をそのままに、 じっと主人公を見据えていた。 男は、主人公を知っているようだった。 そして、主人公の命を欲していた。 どうやら、倒さなければここは 通れないようだった。 男の戦い方は、歴戦の手練られたものだった。 己が捨てた記憶の中に、この男はいたのだろうか。 だが、すぐに記憶を辿る事は無意味だと悟り、 主人公は、無心になって飛び掛った。 男がひざを折る。 そして、闘気を搾り出すような声を漏らし、 その姿は霧散して消えた。 人間ではない。 しばらく、男がいたその場を見つめる。 強風に体力を削られながら、 ようやく目的地にたどり着いた。 そびえ立つ石柱。 その石柱が風に浸食されて穴があき、 ちょうど笛のようになっている。 「風唄う地」笛岩だ。 風が笛岩を駆け抜けると、 一斉に不思議な音色が奏でられていく。 主人公が、シード・ベッドを置くと、 エコー・フラワーが芽吹き、開花する。 そして、花が風と笛の音を模し始めた。 世界樹を回復させる方法。 ようやくその二つ目を終える。 これが世界樹を救う為に正しい方法なのか わからない。 だが、リフィルはニアタを信じ、 賭けるしかなかった。 セネルが、そういったリフィルのやり方を ジャニスと同じだと皮肉る。 リフィル自身もまた、ジャニスを責める資格は 自分に無いと認めていた。 あらすじ52 バルバトス 機関室へ行くと、リオンが笛岩に向かう途中で 遭遇した男の話をしていた。 クラトスによれば、その男の名はバルバトスと いうらしい。 バルバトスは、太古において人々がマナを巡り、 争いをしていた最中に生きていた。 だが、彼が武器を手にしていたのは マナや国の為ではなく、 強い者と戦いたいというだけであった。 そんな中、バルバトスが執拗に追い続けた 一人の戦士がディセンダー・主人公だった。 主人公達が遭遇したのは、 この世の世界に刻まれた「負の記憶」。 バルバトスのかつての姿を再現した負だったのだ。 なぜ、ディセンダーを追っていたのか。 それは、強き者にしか所有を認めない、意思を持った 伝説の武器、「レディアント」がバルバトスではなく、 主人公を所有者として認めたからだという。 彼は終生ディセンダーを追ったが、 倒す事はおろか、レディアントの所有者となる事も 叶わなかった。 死してなお、その恨みは強く残り、今この時において、 その念に感応した負が加わり、この世に実体化したの だろうとクラトスは読んでいた。 そして、その説が正しいなら、負を世界樹に 戻さない限り、バルバトスは何度でも現れるという。 太古の出来事や、ディセンダーになぜにそうも 詳しいのか、ティアがクラトスに尋ねる。 だが、クラトスはそれ以上語らず、 黙していた。 あらすじ53 ジャニスに協力を要請せよ! ルチルブライト、シード・ベッドの設置を終えて、 残りはあと一つとなった。 「それら二つ終えた後、 世界樹に火山の活力を注ぐ事」 要は、世界樹に火山のエネルギーを注入すれば よいのだが、その火山のエネルギーが強大過ぎて、 採取するためのマターが存在しないのだ。 全く無いわけではないが、2年ほど時間を かけなければならないとハロルドが言う。 無論、そんな悠長に待ってはいられない。 短期間で多くのエネルギーを溜め込めるマター。 ハロルドには、ひとつ思い当たるものがあった。 火山エネルギーよりも強大な、あのラルヴァを 大量に貯蔵出来たマター。 そして、それは恐らくジャニスが持っている はずなのだ。 ジャニスが来船した時、鉱山で研究を続けると 言っていた。 その言葉を信じて、ペリー鉱山にてジャニスを 探す事となる。 主人公は、ハロルドとアッシュを パーティに加え、ペリー鉱山へと急ぐ。 鉱山に着くと、先客がいた。 ナディだ。 隠れて様子をうかがっていると、ジャニスを 探しに来ていたようだった。 世界樹を傷つけた犯人がジャニスだと 割れてしまったのか。 ともかく、ナディに先を越されてしまえば、 ジャニスは殺されてしまうだろう。 ナディの目をかいくぐるように移動し、 ジャニスの研究所を探し当てる。 だが、誰もいない。 既にナディに捕まってしまったのか。 あるいは、逃げ出したか。 その時、奥から悲鳴が聞こえた。 ジャニスの声だ。 声の元へ走ると、ジャニスと助手が、 ナディに追い詰められていた。 これから、世界樹を傷つけた報復として 二人を処罰するのだという。 主人公達が、ナディの前に踊り出た。 ジャニスを渡すよう交渉するが、 ナディは、ジャニスの処刑を「世界樹の為の 神聖な義務」だと言い、頑なに拒んだ。 そして、あのビクターのときと同様に その身体を異形の魔物へと転じさせて 主人公達に襲い掛かった。 だが、ナディだったものは、 暴走する力を振りかざすだけだった。 素早くおさえ、主人公が負を払う。 ナディは、マナに執着するあまり、 心が負に取り付かれてしまったのである。 世界樹そのものには何もせず、他人を責め、 己を正当化してばかりのナディを アッシュが叱責する。 ナディもまた、敵を潰し、同士を得る事ばかりを 考えていた事を恥じた。 だが、マナと世界樹を守ろうとしたのは 嘘ではなく、これからは世界樹の為に 本当になすべき事をすると誓い、去って行った。 次に、ジャニスと交渉を始める。 火山のエネルギーを採取する為のマターが 欲しいと言うと、ジャニスは複数の鉱物が 一つに融合した奇妙な鉱石を手渡してくれた。 それこそが、「キメラ・クラスター」という、 ラルヴァを貯蔵していたマターだったのである。 帰還し、「キメラ・クラスター」を 皆の前に出すと、賛嘆の声があがる。 それは、学者達の常識を超えたものだった。 ジャニスは、現在マナに代わる無害の エネルギーを研究している。 ジェイドが、研究資金を出させるように グランマニエに陳情したという。 もはや、ジャニスの頭脳は、グラニデにとっても 貴重な財産となったのである。 あらすじ54 火山エネルギーの採取 キメラ・クラスターに、火山のエネルギーを 採取する仕事を請け負った。 行き先はレーズン火山。 リフィルから詳しく、エネルギーの 採取ポイントの説明を受ける。 レーズン火山の奥に、二つの祠があるという。 一つが、今回エネルギーを採取する場所。 そこは、炎の魔法の発祥地と言われている。 注意するのはもう一つの祠。 そちらは、災厄が封印されているといわれている。 今回はミントが同行し、判別してくれるという。 主人公は、ミントとクロエを伴って、 レーズン火山へ移動を始めた。 ミントがクロエを気づかう。 ここ最近、元気が無いようなのだ。 クロエの家、ヴァレンス家は代々騎士を輩出する 家系だったが、彼女が幼い頃両親が死に、 家は取り潰しになった。 クロエの目的は、ヴァレンス家を立て直すこと。 だが、アドリビトムの仕事をしていると、 この境遇に甘んじるようになり、本当の目的を 忘れそうになると思い悩んでいた。 マナの減少の影響か、レーズン火山の活動は、 より不安定な状態となっていた。 突然、アラームが鳴り出す。 ハロルドに借りた、負を測定するカウンターが 反応した音だった。 この場所にも負が溢れているのか、 警戒しながら、道を進んだ。 熱で景色が揺らめく中、遠くに人の シルエットが見えた。 ゲーデだ。 主人公達が来る事を察していたのだろうか。 ゲーデが、苦虫を噛み潰したような表情で言う。 自分を生み出したのは人間達だ。 生みっぱなしで、後は捨て去って、 無に還れなどごめんだ、と。 ゲーデは、世界の終わりを望んでいた。 人間、全ての生命、世界樹、そして ゲーデ自身も滅びるその時を。 主人公にはわかっていた。 ゲーデには、居場所が必要なのだ。 近寄って、手を差し出す主人公。 予想に反したその反応を前に、ゲーデがひるむ。 他を攻撃する事しか知らないゲーデは、 その手を取る事は出来なかった。 ゲーデが、魔物を出現させる。 それは、人間達の負が姿を持ったものだった。 人間から生まれながら、存在を許されず、 ただ、追い払おうとする人間達に対して 恨みのみを原動力として動いている「負」。 「自分と同じだけ、苦しめばいい」 ゲーデはそう言って、姿を消した。 おぞましく、不愉快な戦いだった。 魔物を討ったあとも、割り切れない何かが残る。 まるで、自分の目をそらしたい感情を 無理矢理ねじ伏せた時のような気分だった。 負の測定カウンターの数値が減る。 ゲーデと今の魔物が消えたからだろう。 戦いを終えて、祠の傍まで歩いた。 ミントが祠を確認し、主人公が キメラ・クラスターを手に近づく。 祠から火山のエネルギーが、キメラ・クラスターへと 注がれていく。 あとは、世界樹に、このエネルギーを注ぐだけだ。 しかし、気が緩んだのか、 主人公がふらついた。 顔色が悪いと心配する、ミントとクロエ。 世界のマナが減少し、世界樹と同質の存在とも言える 主人公には、その存在を維持する力が 失われつつあるのだ。 二人の肩を借りながら、主人公は、 多少情けない思いで帰還する羽目になる。 あらすじ55 とりあえずの小休止 キメラ・クラスターを世界樹の麓に鎮める仕事は、 他の人の任せ、主人公は 体力温存の為に軽い仕事をしばらく選ぶようにした。 世界樹も、ニアタの言葉の解釈が正しければ、 回復を始めるだろう。 今やマナも汚染されており、人々や動物などの 生命力が弱まっているのだ。 その一方、魔物はより凶暴になり、流行病も 発生するようになった。 皆は、負による影響の広がりを危惧していた。 程なくして、学者達が世界樹の回復を確認したと 発表した。 ニアタの言葉、そしてアドリビトムがやってきた事は 間違っていなかったのである。 だが、まだ課題がある。 世界中に蔓延する「負」を、世界樹へ流す 穢れ流しが必要なのである。 しかし、今のセルシウスにその力はないのだ。 一方その頃。 ゲーデは、人々が生んだ負を貪っていた。 主人公よりも、強くなる為に。 世界樹へ流されないように。 人々が生んだ怒り、恨み、妬み、不安を その身に蓄えていく。 ゲーデは、あがいていた。 いくら負を取り込んでも満たされず、 心は渇く一方だった。 世界樹の傷はほぼ回復した。 負を受け入れるだけの力はあるだろう。 ただ、その負を送り流す先である、世界樹の 組織部は精霊の世界に接している。 その、送り流す行為は、精霊の手でなくては 出来ない。 だが、セルシウスを含め、世界中の精霊も 負を浴びすぎてヒトに近くなっている。 「送り返す行為」は可能だが、精霊の世界へ 干渉する事が容易ではないらしいのだ。 ハロルドが言う。 精霊は、ヒトとエネルギーの振動率が違い、 ヒトよりも精妙なだけで、微かながらも 物質ではあるらしい。 精霊界に物質の振動率を合わせる事が 出来れば、精霊界への道を出現させる事は、 理屈の上では可能だと言う。 リフィルが、ニアタの知恵を借りられたらと 溜息をついた。 しかし、ハロルドはニアタの修理を あっさりと提案する。 リフィルは、いとも容易に解決しようとする ハロルドの姿を見て、感嘆と呆れの声を漏らした。 あらすじ56 再会 ハロルドが用意したマニュアルを持って、 ニアタ・モナドの修理を行う事となった。 ガイが修理をメインで務め、 主人公はサポートとなる。 そして、ニアタの感度が良くなるかもしれないと カノンノも同行させる事になった。 ニアタ・モナド内部の修理は数箇所予想され、 ハロルドからネズミ型ロボットを手渡された。 このロボットが、修理すべき場所を感知して くれるのだという。 早速、ロボットを放すが、発進した三体それぞれ 三方向に散ってしまう。 どうやって、修理箇所を教えてくれるかという 方法は聞いておらず、まずはロボットから 探さなければならないという羽目になった。 ハロルドのマニュアル通りに、 ガイが細かい作業を行う。 三箇所の修理が終わると、カノンノには 再びニアタの声が聞こえた。 玉座の間へ向かい、ニアタとの再会を果たす。 カノンノは、幼い頃育ててくれた礼を述べ、 前回、そうと知らずにニアタを怖がってしまった 事を詫びた。 そして、世界樹の回復を報告し、精霊界へ干渉する 方法を尋ねる。 ならば、とニアタが主人公達に ついて行こうと言う。 建物ごとかと一同は驚いたが、実際は小さな石に 意識を移し、ニアタはカノンノの手の中に収まった。 ニアタを連れ、帰還する。 一番、驚いたのはリフィルだった。 再会を喜んだ後、精霊界に干渉する方法の 説明を受ける。 ニアタによると、精霊界と人間界の物質の 振動率をあわせる為のアンテナが必要らしい。 アンテナの作成法はニアタがレクチャーし、 学者達は早速作業に取り掛かる事になった。 あらすじ57 向き合う時 ニアタは、負と戦い続け、共倒れになっていった 世界を見てきたという。 負は、打ち負かすものではなく、超えるもの。 戦う、にも意味がある。 ただ、従わせる為や消滅させる為に戦うか、 守る為に戦うか。 そして、相手の心とぶつかる為に戦うか。 ニアタが尋ねる。 負と戦うつもりかと。 その問いに、主人公が淀みなく答えた。 主人公の言葉は、 ニアタを満足させるものだった。 ニアタが説く。 負の感情は消えない。 それが生きているという事であり。 至極自然な事なのだ。 それらの感情によってヒトは多くに気付き、 発展してきたとも言える。 「負」を悪いものと決め付けてはならない。 大事なのは心を解放するという事なのだ。 生まれてしまった感情を抑圧すると 歪んだ感情になる。 そしてそれは、ヒトにとって受け入れがたい 感情となるのだ。 重く、いつまでもヒトの心に残ったまま、 世界へ放たれ続ける。 それこそが、今世界樹へ負担を与えている 本当の「負」なのだ。 だが、自然な感情は尊いものであり、 人はその感情を使って、よりよく世界を 豊かに出来るのだという。 抑圧されていた感情も、 いつか、必ず向き合わねばならない時が来る。 ずっとしこりを残していた「負」も 受け入れられた喜びを知る事が出来れば、 それは豊かさへと変わる。 その時、己が受け入れられるかによって、 全ては変えていけるのだ。 ニアタがカノンノに諭す。 この世に「無」というものはない。 本当の「無」とは、あらゆるものが潜在している 状態であり、捨て放った感情が「無」に 還る事はない。 世界樹も、本当に何もない「絶対無」へ 負を追いやるのではない。 むしろ、新しい可能性へなる為の「無」へ 還すのだとニアタは信じているようだった。 機関室へ行くと、チャットが慌てふためいていた。 クロエとアニス、ファラがいなくなったのだという。 一人ならともかく、三人同時というのは、 ただ事ではない。 船内は騒然とし、捜索に向けて事情聴取が 始まっていた。 あらすじ58 クロエの捜索 セネルがクロエについて、心当たりがあるという。 多くは語ってくれなかったが、サンゴの森を 重点的に探す必要があるらしい。 何にせよ、わずかでも手掛かりがあるなら 行くべきだと、主人公が 捜索に名乗りでた。 セネルとカノンノをパーティに迎え、 サンゴの森の奥を目指す。 サンゴの森に到着し、ようやくセネルが クロエについて話してくれた。 クロエは、自分に迷いが生じた時は、 ここサンゴの森へ来て、自分が果たすべき事を 思い出すようにしているらしいのだ。 そして、ここはクロエの両親が殺された場所だという。 両親を失い、騎士だった家はあっけなく取り潰され、 当時のクロエもまだ幼く、家を守る事が出来なかった。 クロエは、ヴァレンスの家名を誇りにし、その後の 生涯を家を立て直す為に生きていたのだという。 しかし、アドリビトムに来てから、 その居心地の良さで家を立て直す決意が鈍り始め、 思い悩んでいたという話だった。 そして、そのセネルの読みはあたっていた。 クロエはいたのだが、その姿は二人あった。 ニアタが言う。 もう一人の影のようなクロエは、強烈な「負」だと。 クロエの負が剣を抜く。 そして、その刃をクロエに向けた。 セネルはクロエを傷つけさせまいと、 負の前に出た。 主人公も、加勢する。 クロエ自身の暴れる感情を解放させる為に。 ひとしきり相手をすると、負は膝を追った。 そして、彼女の負が真意を語り始める。 クロエの負は、「寂しさ」だった。 家族を失い、孤独だった寂しさ。 そして、その孤独の辛さを、親の仇を憎む事で 紛らわせていたのだ。 クロエ自身が、寂しさから目をそらさず 受け入れる事を誓うと、 負は光となってクロエの力となった。 船に戻り、クロエの帰還を知らせると、 皆は快く迎え出た。 クロエはしばらく、どのような顔をすれば いいのか戸惑っていたが、セネルに背を押され 「自分がいるべき」場所ではなく、 「自分が望んだ」場所へと戻っていった。 残りの二人の行方も気になるが、 今のところ何も手掛かりは無い。 そうこうしている間に、アンテナの一つ目が 完成する。 精霊界と接する為のこのアンテナは、 「アイテール・アンテナ」と名づけられた。 あらすじ59 明かりを灯して セルシウスの話によると、グラニデには 精霊界と接点が近いポイントが三つあるという。 完成した一つ目のアンテナを、モスコビー砂漠の 「太陽の門」に設置するのが今回の仕事である。 ユージーンとマオをパーティに加え、 主人公は船を出る準備を始めた。 太陽の門とは、巨大な岩が長い間、 風で削られ続け、自然にアーチ状となったもの。 太陽がそのアーチにすっぽり囲まれて見える時、 様々な精霊と交信出来たという話が伝わっている。 太古において、穢れ流しは各地で行われていたのだ。 そして、恐らくここもその一つだろうと ユージーンが言う。 太陽の門へ着き、アンテナの設置を始めようと すると、ユージーンが何かの気配に気付いた。 魔物が現れ、じわじわとこちらに向かってくる。 アンテナの設置を中断して、魔物をなぎ払うが 次から次へと魔物は現れる。 しかし、魔物は主人公達を 無視して太陽の門を目指していた。 魔物達が悲痛な叫びを上げる。 自らの抱える負に苦しんでいるのだ。 主人公は、何かに突き動かされるように 魔物に駆けより、手を差し伸べた。 魔物達が光になって、世界へ溶けていく。 自らの意思で変わりたいと願い、 そして主人公の光に導かれ 自ら変わったのだ。 パニールが言っていたように、負も救われたい のだろう。 主人公もまた、 魔物を光へと還し、 救われたような気持ちになっていった。 帰還すると、喜ばしいニュースを ジェイドが知らせてくれた。 あのナディが、非武装で世界中の紛争を治める 活動をしているという。 世界の情勢は少しずつ、変わりつつある。 もう、ルークがナディの標的になる事も無いのだ。 あらすじ60 ファラの捜索 ファラとアニスの行方はわからぬままだった。 以前、世界樹を回復させる方法を聞いた時、 ニアタは「世界を覗く」と言った。 あの時と同様に、まだ見つかっていない 二人の行方を知る事は出来ないか。 リフィルは糸口のひとつになるかもと、 ニアタにそう尋ねた。 だが、世界を覗くには多くのマナを要し、 今、ニアタにはそのマナが足りないのだという。 カノンノが、自分のマナを使えないかと 願い出た。 カノンノは、ファラやアニスの夢を 終わらせてはならないと、自分のマナを 使ってくれるよう懇願する。 ニアタはカノンノに、自分の故郷のディセンダーと 同じ眼差しを見、カノンノを通して世界を 覗く事に力を貸した。 カノンノが目を閉じ、世界を覗く。 暑く、硫黄の匂いが立ち込める場所を カノンノは感じた。 ファラが赴いた先は、レーズン火山のようだ。 だが、カノンノは根果てたのか、倒れてしまう。 これ以上は危険であると判断し、カノンノは 医務室へと運ばれた。 早速、ファラの捜索は依頼として上げられ、 主人公がその役を担う事になった。 リフィルが、リッドとキールに、 ファラとレーズン火山の関連性を聞いたという。 すると、多くは語らなかったが、過去に何か あったような口ぶりだったらしい。 主人公は、リッドとキールと共に レーズン火山へと捜索を急いだ。 ファラとリッド、キールの故郷は 元々このレーズン火山の近くだったという。 だが、ファラが幼い頃に、この火山内にある 災厄を閉じ込めた祠の封印を解いた為、 村は溶岩に飲み込まれて無くなったというのだ。 恐らく、その件を悔やんでの失踪だったの だろう。 ファラ自身の負。 それは、故郷の平穏な暮らしを奪ってしまった 事への「罪悪感」だった。 ファラの抱えていた負が実体化し、 今まさにファラの命を奪おうとするところに 主人公達が駆けつける。 ファラの負は、抑えられていた事への反動か、 主人公やリッド達に容赦無く 力をぶつけてきた。 だが、三人はファラの痛みを受け止め、 その感情とぶつかった。 負が戦意を失い、その身をかがめる。 ファラは、罪の重さに苦しみ、それから逃れる為に、 人に善意を押し付けて負を誤魔化していたのだ。 ずっと、ファラが目をそらしていた負が、 自らの苦しさを語る。 だが、罪は受け入れて生きていかなければならない。 そしてファラは、罪を受け入れ、許し、 過去を超えていくと誓って、自らの負を受け入れた。 船へ戻ると、パニールは何も聞かずに 優しくファラを迎え入れる。 カノンノの事が気がかりだった。 リフィルによると、思わしくない状態だと言う。 医務室に行くと、カノンノが世界を覗いていた。 トランス状態に近いのか、意識はもうろうと しているようだった。 突然、カノンノの姿がぶれた。 このままマナを消費してしまえば、 肉体がその姿を維持出来なくなり、 霧散してしまうのだという。 ニアタはカノンノの身を案じ、休むように促すが、 カノンノは自分の物語を書ききる夢も、 アニスの夢も叶えるまでは消えないと、弱々しく 微笑んだだけだった。 4ページ目へ
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選択ルール Psionic Alternate Rules 特徴 Traits キャラクターの特徴はキャラクターの種族やクラスと関係ない能力である。キャラクターの技能、種族能力、クラス能力、あるいは其他のデータを強化し、さらにカスタマイズすることができる。コアルールブックではキャラクターの特徴の力はほぼ特技の半分に等しいため、2つのキャラクター特徴はボーナス特技とほぼ同等である。しかし、キャラクターの特徴は、キャラクターに追加できる単なる別の種類の力ではない――これはキャンペーンの世界にあったキャラクターの背景を定量化(及び奨励)する方法である。キャラクター特徴は君の背景の「物語の種」と考える;2つの特徴を選択すると、キャラクターの個性と歴史を構築するためのインスピレーションが得られる。既に頭の中に背景がある場合や、キャラクターを書き留めておいたものがある場合は、種族やクラス、能力値を選ぶことで他の長所と短所を数値化するように、その背景を定量化する方法として特徴を選ぶことができる。 多くの特徴は新しい種類のボーナスを与える:特徴ボーナスだ。特徴ボーナスは累積しない――これはプレイヤー・キャラクターに僅かな優位性を与えることを目的としており、キャラクターのすべての特徴を1種類のボーナスに集中させる秘密の裏口ではなく、見苦しい有利さを得るためのものである。例えば、〔勇敢〕特徴がドワーフの種族特徴にあるが、この特徴がドワーフの種族特徴と基本的な戦闘特徴の両方にあるというだけではなく、どちらか一方を選択した場合より両方のバージョンを選ぶならば、もはや君は勇敢であることを特徴リストは意味している。 キャラクター特徴はプレイヤーキャラクター専用である。NPCに特徴もたせたい場合は、《追加特徴》特技で特徴を購入する必要がある。プレイヤーキャラクターは特別なものである。結局の所、彼らはゲームのスターであり、彼らが世界のNPCに対して優位性を持っていることは理にかなっている。 以下に示すのは念能のキャンペーンでの2つの新しい特徴のカテゴリーである:念能特徴/Psionic Traitsと、夢特徴/Dream Traitsだ。 念能特徴/Psionic Traitsは魔法特徴とは異なるが、念能特徴と魔法特徴が同じ効果を持っている場合、効果は累積しない。 夢特徴/Dream Traitsは夢に焦点を当てたキャンペーンでの使用が推奨されるキャンペーン特徴である。 特徴は特徴のページを参照。 念力の付随現象 Power displays 事実上、全ての念力は何らかの第2の付随効果を備えている。これは閃光、特定の香り、ハミングする音かもしれない。ただし標準的なルールでは、付随現象の種類ごとに1つの付随現象の効果のオプションのみが提供される――聴覚、物質、精神、嗅覚、視覚。特定の性格に基づいてキャラクターにさまざまな付随現象を持たせたい場合はどうしたらいいだろうか?このルールでは、1体のキャラクターの1つの付随現象を変更する方法の概要を示しているが、これらの付随現象を本来あるべき本来の副効果とする方法ではない。 以下に発現された念力の様々な付随効果を示す。念力の見た目を変更する場合はあるが、機能的な変更はない。念力は依然として同じ方法で識別され、同じ主要な効果を持ち、これらの効果のいずれかを選択するために特別なロールは必要ない。念力を要する際に、1つの発現を別の発現と区別する方法として単に提示されている。 最初のセクションでは5つの付随現象の種類ごとに様々な付随現象を紹介する。これにより、通常の効果に変わりに、別の付随現象を選択するだけで、付随現象をカスタマイズする最も簡単な方法が可能である。 2番目のセクションでは、組み合わさった効果のオプションを示す。これは念力の付随現象の効果を分離したくない場合があるためである。これにより、発現者の付随現象は相互に関連していないいくつかの別個の効果ではなく、1つのマルチパートの付随現象の効果を持つことができる。 3番目のセクションには、新しい付随現象のグループがある。このセクションでは、例えば、恐怖の補足説明を持つ念力だけで使用する付随現象のグループを提供する。あるいは創造の副分野の念力で使用する新しい付随現象である。恐怖の念力と創造の念力は全く異なり、これにより付随現象の効果がこの区別を反映することができる。 最後のセクションでは、付随現象のテーマを紹介している。これらのテーマは君の裁量で1体のクリーチャーあるいは1つの念力のセットのためのものかもしれない。例えば、髪の代わりにトーテムを崇拝している村のサイキック・ウォリアーである。このサイキック・ウォリアーは他とは違い自身のトーテムを反映した付随現象が含まれているかもしれない。 ここに示されているオプションは全て完全にオプションであり一緒に使用することも個別に使用することもできる。テーマのオプションがキャラクターによって意味のあるものであると判断するかもしれないし、テーマのグループでのオプションが付随効果のグループのオプションを組み合わせるかもしれない。キネティシストのエネルギーの念力で取り巻き、他の視覚の付随効果は輝く霧の爆発を示させることができる。さらに付随効果にはさらに多くのオプションがあると考えられる――以下に示すリストは完璧なものでないため、これをおすすめする。 念力の発現を楽しもう!君のキャラクターは本当にユニークでなければならない、そしてここで提示されているオプションはまさにそれをするためのものだ。 新しい付随現象 New Displays 以下に発現とともに使用する様々な新しい付随現象を示す。付随現象の各々の種類――聴覚、物質、精神、嗅覚、視覚――には新しい付随現象のオプションがある。これらのオプションは個別に使用することも組み合わせて使用することもできる。新しいオプションと独自のフレームワークを提供しているだけである。新しい付随現象の選択には、特別な特技、技能ランク、クラス特徴は必要ない。発現者は代替付随効果を選択できる――GMの許可を得てだが。 聴覚の付随現象 Auditory Displays 以下の付随現象は聴覚の付随現象の種別を持つ念力に適用される。 15フィート以内の者は、動物が発現者を通り過ぎていく音を聞く。 奏でられる音が大きくなり、念力が強いほど、あるいは発現にかかる時間が長くなるほど大きくなる。発現者は発現している間歌う。発現は発現者の歌に追加の声を加えたり、コーラスのように変化を与える。 肉体のない声の合唱で歌われる。歌は発現者の裁量でエンジェルのような、地獄のような、あるいは異星人のような声質を持つことができる。 蛇が音を立てているように見え、最初は周りから、次第に発現者に焦点が当たる。 騒がしい昆虫の羽音が発現者を囲む。 静電気の音が発現者の背後から大きくなり、静電気が放電する直前に停止する。 巨大な昆虫やネズミのように進む足音が発現者から発せられる。 恐ろしい甲高い叫び声や低いうめき声が発現者から轟く。 剣を引き抜く音が発現者の周りの空気を満たす。 低いささやき声が範囲を満たし、まるで別の年齢の幽霊や幻影であるかのように、長く失われた言語のように聞こえる声で話している。 物質の付随現象 Material Displays 以下の付随現象は物質の付随現象の種別を持つ念力に適用される。 塵芥のような小さなクリスタルが領域を覆い、1ラウンド後に消える。 タロットカード(あるいは同等のもの)が発現者の手に現れ、数秒後に消える。 そのラウンドの間発現車の周りに柔らかい雨が降る。 発現者の目あるいは手は、念力を発現するために1ラウンドの間黒い粉で覆われる。 発現者の後ろから強い風が吹き、髪とローブをガザガサ音を立てさせる。 何百ものミツバチ、蚊、その他の昆虫が発現者の周囲で飛び回るか、視界から蹴る前に念力の目標に向かって飛んでいく。 エクトプラズムの蜘蛛が発現者の身体に現れ、見えなくなり1ラウンド後に消える。 サーペントが発現者の衣類からはいでてきて、蒸発し煙や霧になる。 発現者の髪や脚から小さな葉と根が芽生え、近くの穴を掘っていく、すぐに腐る。 発現者がクリスタルを成長させ、そのクリスタルが発現者の肌を突き刺し離れていくように現れる。 発現者が念力を発現するたび、まるでインプやこの世ならざるクリーチャーであるかのような小さなアストラル・クリーチャーが肩に現れる。デヴィルの形のものもいる;他では、フェイ、エンジェル、異形など発現者の裁量である。 発現者の近くの者が這い進む昆虫に覆われる。念力が十分強力な場合、さらに近い者の口と耳の中に現れる。この効果は1秒後に終了する。 精神の付随現象 Mental Displays 以下の付随現象は精神の付随現象の種別を持つ念力に適用される。 何が起こっているのかを正確に知らないという感覚が、まるで何らかの内部情報から除外されているのかのように、発現者の近くに現れる。 発現者の周囲に悪寒が走る。 突然のエネルギーの急増が発現者の周りの人々を満たす。 偏頭痛や普通の頭痛のような鋭い精神的な痛みが、発現者の周りの人を短時間の間刺す。 発現者に近い人は、長い一日のハードワークから精神的に消耗している用に感じる。 突然のアイディアとインスピレーションが発現者の周りに広がり1ラウンド後に雲散霧消する。 発現者の周りは自分の運命を果たしているかのように、一瞬だけやる気とエネルギーに満ち溢れる。 発現者の周りの人々の心は、まるでまったく理解できない何かを目撃したかのように、短い混乱が浸透する。それは即座に通り過ぎていくが不安感を残す。 発現者から15フィート以内にいる全員が栄養が吸い出されたかのように空腹感や喉の渇きを感じる。 失われた友人や恋人の記憶が発現者の周りに描かれる。 辛辣な世界で本当にどれくらい孤独でいるかを実感するように、孤独の煌めきが発現者の周りの人々を洗い流す。 発現者から10フィート以内にいる人は、何か恐ろしいことをしたかのように罪悪感を覚えるが、罪悪感の原因を思い出すことはできない。数秒後にその感情が薄れていく。 嗅覚の付随現象 Olfactory Displays 以下の付随現象は嗅覚の付随現象の種別を持つ念力に適用される。 血液のような鉄の臭いが発現者の周囲15フィートを満たす。 発現者の周りは、硫黄あるいは炎が燃える明確な臭いに気がつく。 溶解する組織の臭いが発現者から漂う。 落雷によるオゾンの臭いが発現者から広まる。 沼地に似た悪臭が範囲に染み渡る。 咲いたばかりの花の香りが発現者の近くを満たす。 バーベキューや蜂蜜入りの焼きたてのパンの匂いが発現者から流れ出る。 有毒な何かの舌のような鋭い臭いが発現者の周りに届く。 松や森の臭いがこの範囲を満たすが、消える前に燃える木の臭いに急激に変化する。 視覚の付随現象 Visual Displays 以下の付随現象は視覚の付随現象の種別を持つ念力に適用される。 発現者の選択次第で、発現者の身体が単色あるいは一連の色で光る。 空気が発現者の周りで多数の色で輝く。 発現者の目は不穏な色(病気のような緑、明るい白など)で輝いたり、光を吸収して周囲を暗く見せている。 発現者の手や頭が光る幽霊のように白い炎で破裂する。 発現者の影が自律行動し、大きくなったり形状が変化する。 発現者が一瞬視界から消え、何も起こらなかったように再び現れる。 松明や太陽など全ての光源が1秒間フレアする。これは光に敏感なものに悪影響は与えない。 全ての光源が明滅が終わる前に一瞬ちらつきフェードアウトしていく。 ある種のシンボル(宗教的、哲学的、魔法的かもしれない)が発現者の上に払われ、明るく輝く。このシンボルは念力のレベルが高くなるほど、発現するのに時間がかかるほど大きくなる。 発現者の選択次第で、発現者からすべての方向にあるいは、念力の目標に向かって、様々な色の光の塵が流れていく。 エネルギーは稲妻、落ちる炎、氷柱、エクトプラズムの病的な緑色の雫などのいずれかの形で、発現者からパチパチと音を立てる。効果には実体がなく、害はない。 発現の間、多数のスペクトルの図形が発現者を囲む。 根が消滅する前に地面から発現者の周りに飛び出してくる。 組み合わさった付随現象 Combination Displays 一部の念力では、2つ以上のバラバラの付随現象ではなく、様々な付随現象を直接関連付ける必要がある。以下に様々な付随現象の組み合わせに対する新しい付随現象を示す。 さらに付随現象の全体的な感触が念力のテーマに適合している限り、GMはプレイヤーが念力の付随効果を変更できるようにすることを推奨する。付随効果を変更しても実際の念力や念力を識別する能力は変更されないため、付随効果を変更してもメカニカルな部分やバランスの問題は生じない。 2種類の組み合わせ 2-Part Combinations 以下の付随現象は念力に2つの付随現象がある場合のものである。3つ以上の風水現象が念力にある場合、以下のプションの1つと別の3つ目のオプションが選択される場合がある。 聴覚と物質 Auditory and Material 数百匹もの昆虫が発現者の下半身の覆い、虫のさえずりが聞こえる。昆虫はラウンドの終わりに消える。 風雨の音が発現者の周りの地面に雨粒が落ちると聞こえてくる。 死の叫びを運ぶ風音が発現者の近くを渦巻く。 聴覚と精神 Auditory and Mental 偏執病が発現者の近くに要る人の心に忍び込む。まるでその範囲の人々が完全に囲まれているかのように、範囲全体から手短な声が聞こえる。 天使の歌声が聞こえると、喜びの換気が発現者の味方に少しの間伝わる。 聴覚と嗅覚 Auditory and Olfactory 硫黄の臭いとパチパチと燃える炎の音が発現者の周囲を包む。 実際には風が無いのに唸る風の声は、発現者の近くのすべての人に聞こえ、降雨の匂いが辺りを埋める。 野生の花の香りが範囲を埋め、風鈴の音が聞こえる。 聴覚と視覚 Auditory and Visual 光の粒子が地面に落ち、塵が地面に触れると音を発する。 発現者の姿が視界消え、何事もなかったかのように再登場するとパチパチという音が聞こえる。 多くのスペクトル図形が発現者を囲み、痛みと怒りで叫ぶ。 物質と精神 Material and Mental 下が発現者の周りの地面を覆い、近くにいる人はまるで見られているかのような悪寒を感じる。 ほんの一瞬ザラザラした物質が地面を覆い、発現者の近くの敵は生き埋めされてるように感じる。 物質と嗅覚 Material and Olfactory 銅の臭いが浸透し、血液に似た粘性のある赤い液体が発現者の周囲を塗る。 煤が発現者の近くの地面を覆うが、硫黄の強い臭いが発現者の15フィート以内にいる人は感じる。 薔薇の花びらが発現者の近くの地面に散らばっているように見えるが、薔薇の微かな香りを近くにいる人たちは感じる。 物質と視覚 Material and Visual 色とりどりのに輝く雪のちりが発現者の周囲の地面に落ちて消える。 輝く結晶が発現者の周りを円形に旋回し、飛行中に色が変わっていく。 精神と嗅覚 Mental and Olfactory 地下の洞窟の黴臭さと生き埋めになっているという感覚が消える前に一瞬発言者の周囲の人を襲う。 発現者の15フィート以内にいる人は、焼き立てのパンの香りを嗅ぎ、まるで何日も食べていないかのような空腹を感じる。 精神と視覚 Mental and Visual 発現者の15フィート以内にいる各個人に漠然と馴染みのある顔のイメージが中に現れる。顔は彼らが知っている誰かであるが、近くの他の人が見たのと同じ人ではないと思う。 発現者の影が成長して自律行動し、近くにいる人はまるで影が攻撃しようとしているかのように感じる。 嗅覚と視覚 Olfactory and Visual 害のない炎が発現者の体を包み、発現者は無害であるが、近くの人は黒焦げになった肉の臭いがする。 発現者の近くの小さな稲妻が走る。ダメージは発生しないがオゾンの臭いがする。 3種類の組み合わせ 3-Part Combinations 3つの付随現象を持つ念力はほんの僅かしか無いが、これらの念力の新しいオプションを以下に示す。またプレイヤーは3つの付随現象を持つ新しい念力を作成するかもしれない。 聴覚、物質、精神 Auditory, Material, and Mental 死の叫びを運ぶ風の咆哮が発現者の近くで渦巻き、強い不安感を与える。 発現者の近くに子どもたちの笑い声が聞こえ、子供っぽい喜びを感じる。一方で、発現者の近くの地面に小さなビー玉が現れるが、移動が困難になる前に消える。 聴覚、物質、嗅覚 Auditory, Material, and Olfactory 死の悪臭が鼻孔を埋めるにつれて、死の叫びを運ぶ風の咆哮が発現者の近くで渦巻き、強い不安感を与える。 野生の花の香りが辺りを満たし、花びらが発現者の周りの地面を覆うとき風鈴の音が聞こえる。 聴覚、物質、視覚 Auditory, Material, and Visual 色とりどりの輝く雪が消える前に発現者の周りの地面に落ちると、音楽が再生される。雪が地面に近づくにつれて音は深まる。 クリスタルの塵が発現者の頭の周りを飛び回り、唸り声と虹のすべての色の光の爆発を放つ。 聴覚、精神、嗅覚 Auditory, Mental, and Olfactory 腐った肉の悪臭と死の叫び声が聞こえ、発現者の近くの全てに緊張感が走る。 松の匂いと枝の音が発現者の周囲を満たし、広大で暗い森の中にいる記憶を運び込む。 聴覚、精神、視覚 Auditory, Mental, and Visual 苦痛と怒りで叫ぶ多くのスペクトル図形は、発現者を囲み、見て聞くことができる者を不安にさせる。 遠くで遠吠えが聞こえ、目がキラキラと白く輝く発現者の近くにいる者見られているという感覚が広まる。 聴覚、嗅覚、視覚 Auditory, Olfactory, and Visual 割れた炎が発現者を姿を包み、硫黄の微かなカオリが近くのエリアを満たす。 発現者の身体は可聴域の視界からちょっと消え、発現者の30フィート以内にいる者はオゾンの香りを嗅ぐ。 物質、精神、嗅覚 Material, Mental, and Olfactory 花びらが発現者の周囲の地面を覆い薔薇の香りが辺りを満たし、発現者の近くの人は穏やかな春の日を思い出す。 腐敗した肉の悪臭が発現者の近くにいる人は嗅ぎ、恐怖感を与えられる。小さな骨片が発現者の足の周りに散らばっている。 物質、精神、視覚 Material, Mental, and Visual 数百もの昆虫が発現者の足元を這い回り、その顔がニヤリと笑った頭蓋骨に変身して、近くの者に不安感を与える。 発現者の周りをクリスタルの塵が覆っており、発現者全体が何かの宝石でできているかのように輝いている。発現者から15フィート以内にいる者は高価な贈り物を受け取ったり、賞品を獲得した記憶を思い出す。 物質、嗅覚、視覚 Material, Olfactory, and Visual 花びらが発言者の周りの地面に置いて見えなくなるまで、薔薇の香りが辺りを満たす。 発現者の周りに木々のイメージが現れ、杉の香りを運んできて、発現者の足元を団栗が覆う。 精神、嗅覚、視覚 Mental, Olfactory, and Visual 発現者の肉が剥がれ、骨格のみが現れる。発現者の近くの者は腐った肉の悪臭を嗅ぎ、恐怖感を受ける。 発現者の足が地面に沈み込んでいるように見え、新たに変わった土のにおいが辺りを満たし、発現者の近くにいる者は地下の曖昧な感覚を受ける。発現者の足元を一目見ると、それが錯覚だったことがわかる。 4種類の組み合わせ 4-Part Combinations 4種類の付随現象を持つ念力はほとんどないが、そのような付随現象を持つ念力を調査する可能性のある念力のオプションを以下に示す。さらに、寛大なGMは念力に4種類の付随現象がない場合でも、4種類の付随現象の組み合わせを使用させるかもしれない。 聴覚、物質、精神、嗅覚 Auditory, Material, Mental, and Olfactory 腐敗した肉の悪臭と死の悲鳴が発現者の近くにいる者に聞こえ、恐怖を与える。小さな骨片が発現者の足元に散らばっている。 子供たちの笑い声が聞こえ、蜂蜜入りのパンの香りを発現者の近くの者は嗅ぎ、子供のような喜びを感じる一方で、発現者の近くの地面には小さなビー玉が現れるが移動が困難になる前に消える。 聴覚、物質、精神、視覚 Auditory, Material, Mental, and Visual 花びらが発現者の周りの地面を覆い、近くにいる者に穏やかな春の日を思い出させるように薔薇の香りとサラサラ音をてる葉の音が辺りを満たす。 数百もの昆虫が発現者の足と脚の上を這い進み、顔がニヤリとしている頭蓋骨に变化し、近く者に不安感を与え、発現者の30フィート以内に者はチカチカする音が聞こえる。 聴覚、物質、嗅覚、視覚 Auditory, Material, Olfactory, and Visual 色とりどりの輝く雪が消える前に発現者の周りの地面に落ちると音楽が再生される。雪片が地面に近づくにつれて音が深くなり、発現者の近くにいる者に落下感を与える。 温かいそよ風が新鮮なマフィンの香りを発現者の周りの領域に運ぶように、鈴の音が食事を呼びかけるかのように聞こえてくる。まるでマフィンを食べたかのように、パン粉が発現者の周囲の地面に現れる。 聴覚、精神、嗅覚、視覚 Auditory, Mental, Olfactory, and Visual 発現者の周囲に暗い雲が現れ、悪魔の悲鳴と腐敗の香りを放つため、発現者の目には全ての恐怖感が漂う。 半透明の緑の葉が発現者の体の周りを渦巻く。松の臭いと枝の音が発現者の近くの範囲を満たし、広大で暗い森の中にいる記憶を運ぶ。 物質、精神、嗅覚、視覚 Material, Mental, Olfactory, and Visual 花びらが地面に落ちる前に発現者の周りを渦巻くように、薔薇の香りが辺りを満たし、穏やかな春の日を発現者の周りにいる物に思い出させる。 汚れの薄い層が発現者の周囲の領域を覆い、新たに変わった土の匂いが領域を満たし、発現者の足が地面に沈んでいるように見えるため、発現者の近くの者は地下の漠然とした感覚を覚える。足元をひと目見ただけでそれは錯覚であったことがわかる。 5種類の組み合わせ 5-Part Combinations 5つの付随効果の種類すべてを備えた既知の念力は存在しないが、そのような例のために2つの新しい付随現象を以下に示す。これらの付随現象は真のシグネイチャーの念力用に予約しておくべきであるが、必ずしも最高レベルの念力を意味するわけではない。おそらくこのような付随現象は念力を大量に増強することで可能となる。 聴覚、物質、精神、嗅覚、視覚 Auditory, Material, Mental, Olfactory, and Visual 暗黒物質の渦が現れ、発現者の周りを渦巻き発現者の目の前では恐怖が感じられる。呪われた叫び声と腐敗した臭いを放つ。 温かい風が発現者の周囲に焼きたてのマフィンの香りを運び、近くの者の口に水が入り、食事を呼びかけるかのようなベルの音を聞く。まるでマフィンを食べたかのように、パン粉が発現者の近くの地面に現れる。 付随現象のグループ Display Groups 一部の念力は特定のテーマに適合し、そのテーマに基づいて付随効果を共有する場合がある。一部のテーマには、様々な副分野や念力の補足説明が含まれる。これらのグループの念力は同じ付随現象で使用d系、これらのグループの一部のオプションについて以下で詳しく説明する。 副分野 Subdisciplines 念力の様々な副分野はしばしば単一のテーマに含まれる。そのため、特定の副種別の念力に独自の付随効果があれば、キャラクターのコンセプトに合うかもしれない。以下に各念能の副分野の新しい付随現象を示す。 魅了 Charm 聴覚:発現者から30フィート以内のすべての者が殆ど聞こえないような囁き声を聞くことができる。よく耳を傾けると、発現者の素晴らしさを聴衆者に伝えているように聞こえる。 物質:ダイヤモンドに似た透明な結晶が発現者の周りに落ちるが、地面に着くと消える。 精神:発現者の存在は近くの範囲の者にとって安心感がある。 嗅覚:発現者から15フィート以内の個人ごとに異なる心地よい香りが、発現者から発せられる。 視覚:発現者の目はキラキラし、歯は輝き、髪は風の中にあるように波打っているように見える。 強制 Compulsion 聴覚:発現者から30フィート以内のすべての者が殆ど聞こえないような囁き声を聞くことができる。よく耳を傾けると、聴衆者に発現者の言葉に耳を傾けるように促しているように聞こえる。 物質:発現者の手首と足首に鎖の輪が作られるが一瞬で消える。鎖は発現者の動きを妨げない。 精神:発現者の周りの誰もが彼の発言に耳を傾けたい衝動を感じる。それは彼が言うことやすることは重要だが隠された意味を持っているからだ。 嗅覚:発現者から5フィート以内にいる者はそのラウンド悪臭を放つ。 視覚:発現者の顔は光を放ち、視界内全ての者の目を引く。 創造 Creation 聴覚:金槌が金床に当たり、だんだんと音が大きくなり力強く速く打たれる音がする。 物質:熱い金槌が発現者に手に現れるか、金床が近くに実体化し熱く輝く。 精神:何かを終えたという達成感が発現者の周りの者を満たす。 嗅覚:燃えた石炭と焦げた髪の臭いが発現者の周りを満たす。 視覚:発現者の手にエクトプラズムが滴り落ちるか、所定の形状の溶鋼でできているかのように輝く。 治癒 Healing 聴覚:風で鳴る風鈴の音が辺りを満たす。レベルが高いほど、より多くの風鈴がコーラスを構成しているように見える。 物質:暖かい小さな水滴が目標に落ちるが、目標が濡れることはない。 精神:発現者の周りの者は、まるで世界の何事も自分を傷つけることができないかのように安全で家にいるように感じる。 嗅覚:焼き立てのパンや花の香りのように、ローズマリーとバジルの香りが辺りを満たす。 視覚:柔らかな白色光が発現者の手から念力のすべての目標に広がる。あるいは発現者の周囲の空気中に光の小さな塵が形成され、念力の目標の傷に吸収されていく。 念視 Scrying 聴覚:領域内の音が遠くから聞こえるように一時的にミュートされる。 物質:ガラスの小さな破片が発現者の近くを覆うが、触ったり踏んだりしてもダメージを起こすには小さすぎる。 精神:発現者から30フィート以内にいるすべてのクリーチャーは見られているように感じるが、その感覚はすぐに過ぎ去っていく。 嗅覚:強い香りを発現者の30フィート以内にいる者が嗅ぐことができる。 視覚:実体化されていない目が、念力の持続時間の間、発現者の頭の周りを浮かんでいる。 変幻自在 Shapechanging 聴覚:骨が脱臼し関節に戻されたときのポンという音とカサカサ恩が発現者から30フィート以内に聞こえる。 物質:発現者の皮膚が剥がれ落ちて近くの地面を短時間覆い、消えない。 精神:発現者の15フィート以内にいるクリーチャーはあたかも皮膚の飢えで何かが這っているかのように感じる 嗅覚:麝香の香りが発現者の裁量で、影響を受ける範囲か発現者の近くに浸透する 視覚:灰色の靄が発現者の姿を包み、念力が起動すると消える。 瞬間移動 Teleportation 聴覚:発現者の出発地と目的地の近くで大きな「ヒューヒュー」という風が聴こえる。 物質:エクトプラズムに漠然と似ているきらめく物質が発現者の近くの地面を覆い、すぐさま消える。物質は実際には物質的な形の一時的なエネルギーである。 精神:落下の感覚や長い旅の記憶が発現者の近くの者の心を満たす。 嗅覚:今までに嗅いだことのない異臭が発現者の周りの領域を満たす。 視覚:発現者の形がゆっくりと消え、目的地で徐々に現れ始める(場所が変更されていない場合は元の場所)。 補足説明 Descriptors 念力の補足説明は、たとえ異なる分野であっても特定のスタイルの念力を示す。例えば超感覚の念力と精神感応の念力の療法が[恐怖]効果である場合がある。これらの念力は補足説明の結果として同様の付随効果を保つ場合がある。以下に示すのは、念力の補足説明の新しい付随効果である。 酸 Acid 聴覚:発現者の裁量で、発現者か念力の目標から発せられる焼けるような音とポップ音が聞こえてくる。 物質:わずかに粘性のある物質が発現者の選択により、目標あるいは発現者の周囲の領域を覆う。この物質は1ラウンド後に消散する。 精神:発現者の20フィート以内にいる全てのクリーチャーは。肉体にかゆみを感じるが、すぐさま通り過ぎる。 嗅覚:次のラウンドで消散するまで、刺激臭が発現者から半径20フィートまで広がる。 視覚:発現者の周囲の床あるいは地面が溶けて煙が出ているように見えるが、数秒後に効果は終了し、その領域は無害である。 冷気 Cold 聴覚:北極風の咆哮が発現者の周囲を包む。 物質:氷の塊がその領域や細かい粉雪を覆っているが、歩行が困難になるほど長くは保たない。 精神:近くの者は極寒の寒さや低体温の柔らかい凪を得る。 嗅覚:雪の毛布で覆われているかのように臭いは落ち着いているように見える。 視覚:発現者の息が凍り、肌が微かに青みがかった色に変わる。 即死 Death 聴覚:死のガラガラ音が微かに聞こえ、耳が聞こえなくなるまで音は大きくなるが、その後突如消える。 物質:蛆が発現者または目標の周囲を1秒だけ覆うが、周囲の者画素の姿を目撃するには十分な長さである。 精神:近づいてくる死の感覚や、深い眠りの気分が和らぐ感覚が周囲の者の心を満たす。 嗅覚:腐った肉の悪臭が周囲を満たす。 視覚:発現者の顔が一瞬頭蓋骨の顔に変わる。 電撃 Electricity 聴覚:閃光のパチパチ音は雷の衝撃と組み合わされる。 物質:金属物質の小さな薄片が発現者の周囲を覆い、数秒後に消える。 精神:静電気のショックを受けたかのような感覚を得る。 嗅覚:オゾンの臭いがこのラウンドの間、辺りを満たす。 視覚:スパークが発現の持続時間の間発現者の肌を飛び回る。 悪 Evil 聴覚:不吉な笑い声が、発現者の30フィート以内にいる者全てに聞こえる。 物質:蛆が姿を消す前に発現者の近くの個人の肉体を含む範囲を一瞬覆う。 精神:恐怖と不安が発現者の近くにいる者の心を一時的に満たす。 嗅覚:硫黄か黴の臭いが発現者の近くをほんの少しの時間満たしてからすぐ消える。 視覚:マニフェストの顔は、マニフェストが選択したデーモンやデヴィルの顔に変わる。 恐怖効果 Fear effects 聴覚:血の凝り固まった叫び声や狼の遠吠え、さらには邪悪なクリーチャーが発現者の周りを満たす。 物質:血液に似ている粘着性の赤い物質が領域を覆い、1ラウンド後に消える。 精神:心の最も深い隅っこから名状しがたい存在によって見られ、追跡され、追いかけられるという感覚が発現者の近くに流れ込む。 嗅覚:腐った肉の臭いと毒の鋭い臭いが発現者から漂う。 視覚:発現者は自身の皮膚のすぐしたの内部の触手で身悶えしているように見える。 火 Fire 聴覚:炎のパチパチする音が微かに聞こえ風によって消える前に焚き火の音が急速に大きくなる。 物質:煤けた灰が近くの範囲を覆うが、次のラウンドで消え、残留物は残らない。 精神:発現者の15フィート以内にいる者は、発現者に最も近い身体の側に熱さを感じる。 嗅覚:炭や焦げた肉の臭いが辺りに浸透していく。 視覚:パチパチと音を立てる炎が発現者か影響を受ける範囲を囲む。 力場 Force 聴覚:微かなブーンという音が発現者か効果の対象の近くの全ての者に聞こえる。 物質:発現者の近くの地面に点在する小さな霞んだキューブが現れる。綿密な検査ではキューブは実際の物質で作られているようには見えず、物理的な形の純粋な力場で構成されていることがわかる。 精神:発現者から15フィート以内にいる者は後ろへと押し込まれた感覚が伝わるが、簡単に抵抗できる。 嗅覚:微かなオゾンの臭いがこのラウンドの間発現者の周りに漂う。 視覚:透明な青白いフィールドが念力が持続している間発現者の姿を囲う。 善 Good 聴覚:エンジェルの歌声が発現者の15フィート以内にいる全ての者に聞こえる。 物質:霧が発現者の周りの地面を覆い、発現者がまるで雲の上を歩いているように見せる。 精神:平和な気持ちと他者を助けたいという願望が発現者の30フィート以内の人々を簡単に通過する。 嗅覚:焼きたてのタペストリーの匂いが発現者から15フィート以内にいる者の鼻孔(あるいは適切な身体の部分)を満たす。 視覚:天使の翼が1ラウンドの間発現者の背中に現れる。 言語依存 Language-Dependent 聴覚:数十種類もの言語の声が、発現者の声の届く範囲内の者に聞こえる。 物質:様々な方言で書かれた紙が発現者の周りの地面に現れるが、次のラウンドには消える。 精神:発現者の近くにいる全ての知的生物は、新しい言語を学びたいという束の間の欲求を感じる。 嗅覚:紙の香りが発現者の周囲の周りで感じられる。 視覚:顔が発現者の頭の後ろの現れ、明らかにお互いで話し合っており、近くの者には気づかないようである。 光 Light 聴覚:けたたましいトランペットが発現者の50フィート以内にいる者に聞こえる。 物質:発光性の粒子がエリアを短時間覆い、消える。 精神:尋ねられていない質問に対する答えを実現する感覚が、発現者の近くにいる者の心に入る。 嗅覚:消化したばかりの煙の臭いを発現者の近くにいる者は嗅ぐ。 視覚:きらめく光のモートがマニフェストの頭を取り囲み、白い色相または多色である。 白色や多彩な色のきらめく光の粒子が発現者の頭部を取り囲む 精神作用 Mind Affecting 聴覚:判別できない言葉をつぶやくかすかな声が、発現者の10フィート以内にいる者に聞こえる。 物質:粘着性のある透明な液体が発現者の近くの表面を覆う。〈治療〉にランクを持つ者は頭部の傷から漏れるものと同じ液体であると認識する。 精神:発現者の近くにいる者は自分の名前が呼ばれているように感じるが、音は聞こえない。 嗅覚:1ラウンドの間、その範囲の臭いは発現者の近くにとって間違っている臭いがする。例えば、松の木はローストミートのような臭いがする。 視覚:発現者の目は明るい紫色に光っているように見え、念力の持続時間の間、微かなきらめきが頭部を取り囲む。 音波 Sonic 聴覚:ハミングする雑音が発現者の近くの者に聞こえ、念力の発現が完成するまで大きくなっていく。 物質:粉々になったガラスの破片が発現者の近くの地面を覆うが、触れても害はない、破片は1ラウンド後に消える。 精神:発現者の5フィート以内にいるクリーチャーは数秒間鼓膜に(あるいは適切な身体の部分に)圧力を感じる。圧力は感じたのと同じくらい早く消える。 嗅覚:発現者の近くにいる者全てにとって、香りは弱まったり強さを増しているように感じる。 視覚:念力が持続する間、波打つ靄が発現者の姿を囲む。 Section 15 Copyright Notice Psionics Expanded Advanced Psionics Guide. Copyright 2011, Dreamscarred Press; Authors Jeremy Smith and Andreas Rönnqvist.
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貴族院の図書館は王族に管理を委任されたもので、蔵書は王族の所有物である。 ユルゲンシュミットで二番目に蔵書数が多く、閲覧室や閉架書庫に集められた資料を含めると3~4万冊になる。 シュバルツやヴァイスをはじめとした様々な図書館の魔術具で管理している。 中央棟を南に進んで突き当りのT字路に図書館の入り口の扉がある。(*1) 扉に新聞受けのような口が開いていて、木札を入れると開き、司書に出迎えられる。 日が差し込む明るい回廊を抜けるとホールがあり、その突き当りに閲覧室の扉がある。 ホール右側(西側)に執務室の扉があり、まずはそこで図書館登録を行わないと入ることができない。 厳密に言えば窓から忍び込む等無理矢理入ることが不可能なわけではないが、不正な侵入者として図書館の魔術具に強制排除される。(*2) 王族・傍系王族は洗礼式を迎えて身分登録が完了すれば、図書館登録がなくとも入館が可能になる。(*3) ホール左側(東側)の突き当たりの壁に第三閉架書庫への入口が隠されている。(*4) 政変で上級司書が全員粛清されてからの十数年間は、王族から地下書庫の重要性が認識されておらず、機能不全に陥っていた。 11年冬にローゼマインが入学してからは一部回復され始め、15年春には全ての魔術具に神々の御力の魔力が供給された。(*5) 15年春の領主会議にて重要性が周知され、上級司書の派遣が再開し、王宮図書館の蔵書や中央の資料が運び込まれた。(*6) 側仕え見習いや騎士見習いの中には、図書館登録をせず、一切利用しないまま卒業する者もいる。 一方文官見習いは、図書館を利用しなければ進まない上級生向けの講義が多い。 政変時には調査等で図書館に入ろうにも、未登録のため図書館に入れない騎士がいたため、政変後の中央騎士団入りを目指すのであれば、学生時代に図書館登録を済ませることが義務となっている。 上級貴族は領内の中心的な立場であり、自領と他領の下級・中級学生がトラブルを起こした場合仲裁や状況確認のため図書館に赴く場合があるため、図書館登録を済ませておくことを教師から推奨されている。(*7) 執務室 閲覧室 閉架書庫第一閉架書庫 第二閉架書庫 第三閉架書庫 控えの間(仮) 地下書庫白い板(石板)の内容 地下書庫の最奥 グルトリスハイトが安置された写本室 図書館の魔術具図書館の礎とも言える魔術具 グルトリスハイトを抱えたメスティオノーラの女神像 シュバルツとヴァイス形状 衣装 ローゼマインが与えた衣装 製作者 歴代のひめさま 作者コメント 司書昔の司書の日課 作者コメント コメント 執務室 細長い窓が等間隔に並んでいて、入口から左に向かって広がる横に長くて広い部屋。 応接間と兼用で、図書館登録はここで行う。(*8) 手前側にはテーブルと椅子があり、図書館のお茶会もここで開かれた。 その奥には窓に横付けされたソランジュの執務机や鍵付きの書箱と書棚があり、閲覧室の貸出業務スペースに繋がる扉がある。 更に奥は衝立で仕切られ、長椅子があるだけの空間があり、司書寮に繋がる扉がある。 その長椅子にシュバルツとヴァイスが座っていた。 閲覧室 入口は観音開きの厚い扉。中央部分に木製の本棚が等間隔に並ぶ。 壁際には1m程度の幅の柱と採光性の良い縦長の窓が交互に等間隔で並ぶ。 壁や柱は白く、彫り込みがあり装飾的で、全体的に白いためか窓から光が差し込むと意外と明るく感じる。 入口から見て右側(西側)の窓のない一画に貸出業務用の執務机といくつもの棚があり、執務室と繋がる扉がある。 左側(東側)には広い階段があって二階に繋がる。 その階段下には扉があり、図書館用の魔術具の倉庫がある。(*9) 一階の柱と柱の間には木製の机と椅子が置かれた1m四方のキャレルがあり、主に貸出し保証金が払えない下級~中級貴族の自習スペースとなっている。 腰壁のようにも見える装飾のある木製の板がキャレルの扉となっていて、扉の鍵を借りるシステムになっている。 日当たりの良い南側(入口から見て奥側)は人気が高く、西日の差す西側や通路に面していて光量が少ない北側(入口側)のキャレルは不人気。 一階の西側の奥には第二閉架書庫への扉がある。 一階の本は座学で使用される木板が表紙の参考書がほとんどで、成績の良い者や字が綺麗な者の参考書を図書館が購入している。 本を閲覧室の外に持ち出すには、貸出しのための手続きと保証金が必要になる。 二階には貴族院の講義で使うわけではない貴重な本が鎖に繋がれて、書見台などはあるが貸出しは許可されていない。 二階の中心部は吹き抜けとなっていて、東側→南側→西側とぐるりと進んだ奥にメスティオノーラの像や魔術具の倉庫がある。 閉架書庫 大きく分けて、第一閉架書庫と第二閉架書庫と第三閉架書庫の3つが存在する。(*10) 第一閉架書庫 図書館ではなく、中央棟に存在する。 領主候補生コースの講義に使う教材や資料が収められている。 【鍵の管理者】 領主候補生コースの教師、ソランジュ(合鍵の管理のみ) 【入室制限】 基本的には領主候補生コースの教師のみ立ち入りが許可されている 第二閉架書庫 閲覧室の西側の奥にあり、鍵で閉鎖されている。それほど広くない。 魔術具で保存しておかなければならないほど貴重な資料が置かれている。 政変前の講義で使用されていた參考書や昔の資料が収められている。古くて使用頻度が低いので書庫に入れられている(*11)。 書庫に必要な魔力が供給できていなかったために多少劣化が進んでいた。 控えの間への扉と、司書寮の庭に出られる扉がある。 「本好きのお茶会でローゼマイン様にお貸しした本はこちらの書庫にあった物なのです」(*12) (※実際には第三閉架書庫からソランジュが持ち出した物(*13)) 【扉の位置】 一階の閲覧室の西側の奥 【鍵の管理者】 ソランジュ 【入室制限】 司書が同行すれば学生も立ち入りが可能 以前は司書に実力が認められていないと貸し出しを断られていた。フェルディナンドは断られたことがない(*14) 第三閉架書庫 ホールの左側(東側)の突き当たりの壁に扉が隠されている。 鍵を使って扉を開けると何もない白い部屋に転移陣がある。 シュバルツとヴァイスが転移陣を起動し、司書がメスティオノーラに祈りを捧げると、シュバルツとヴァイスの額の魔石と、司書になる時に渡される腕輪が反応して転移することができる。 政治的な罪人として処刑された者達の遺した、研究成果や資料が収められている。 時が移って当時の資料が必要となるまで保存しており、世相が変わって外に出しても処分されてしまわないと司書が判断できるまで持ち出せない。 政変で処刑された司書達が魔力を込めた保存の魔術具で資料の劣化を防いでいる。 【扉の位置】 ホールの突き当たりの壁に刻まれたシュツェーリアの盾の中央の魔石に鍵穴が隠されており、鍵を挿すと扉が出現する 【鍵の管理者】 ソランジュ 【入室制限】 司書とシュバルツとヴァイスのみ許可転移陣の起動はシュバルツとヴァイスのみ可 ローゼマインが借りた古い司書の業務日誌の内容 昔の司書の日課 当時の学生が卒業式寸前にシュタープを得ている様子 領主会議に成人した王族が参加することが義務付けられていたこと 上級司書の三人が領主会議後に図書館に訪れる王族を出迎えたり、王族が出入りしている様子 控えの間(仮) 第二閉架書庫の奥にあり、鍵で閉鎖されている。中級貴族以下は入室できない。 扉の奥に明かりが点いて、地下へ進む階段がある。周囲全体が白い。 階段を下りると、お茶会室のようにテーブルや椅子がいくつも準備されている。真っ白の階段に、真っ白の床、真っ白の壁。側近が全員入れそうな広さ。(*15) なお、メダルに登録された階級で入室判断がなされている為、婚姻や養子縁組等でメダルの登録階級が上級に変われば入室可能となる。(*16) 【扉の位置】 第二閉架書庫の奥 【鍵の管理者】 ソランジュ 【入室制限】 中級貴族以下は階段手前までしか入れない【×】(例)ソランジュ フィリーネ ローデリヒ マティアス ラウレンツ【○】(例)リヒャルダ レオノーレ ブリュンヒルデ コルネリウス 地下書庫 控えの間の一方の壁が扉になっている。開錠には三人の上級司書によって管理される三本の鍵が必要となる。 入室資格があるのは王族と礎の魔術の供給者として登録されている領主候補生とシュバルツ達。資格があっても魔力が足らないと入れない。 書見台や書き物をするための机、そして、本棚がたくさんある。その本棚には木札のようだが、木札ではない白い板のような物がずらりと並んでいて、本の形をした物は天板が傾いている机に並べられている二十冊ほどしかない。 「しりょう、もちだしきんし」(*17) 【扉の位置】 一方の壁だけは金属のような色合いで、壁には存在を主張するようにゴテゴテと装飾された部分が三つ、等間隔に並んでいる。鍵を3つはめ込むと扉がゆっくり動き、180度回転して、扉が消える。 【鍵の管理者】 オルタンシア ローゼマイン ハンネローレ三本の鍵はオルタンシアが司書寮の上級司書の部屋(知識の番人の部屋)から探して出してきたもの 【入室制限】 王族、礎の魔術供給者として登録されている人、図書館の魔術具のみ許可。魔力も一定以上必要。入れない人は透明な膜に阻まれ、中の様子は見えるが声は聞こえない。 【×】 オルタンシア「ひめさまはしかくない」(*18) ヒルデブラント「ヒルデブラント、まりょくたりない」(*19) 【○】 シュバルツ ローゼマイン「ローゼマイン、いのりたりない」(*20)「ひめさま、いのりたりない」(*21) アナスタージウス「属性が足りない。祈りが足りない」(*22)→「アナスタージウス、いのりたりない」(*23) ジギスヴァルト「属性が足りない。祈りが足りない」(*24)→「この分ならば、兄上も言葉が変わっていよう」(*25) ハンネローレ「ハンネローレ、ぞくせいたりない。いのりたりない」(*26) マグダレーナ「マグダレーナ、ぞくせいたりない。いのりたりない」(*27) ヒルデブラント「ヒルデブラント、ぞくせいたりない。いのりたりない」(*28) エグランティーヌ「エグランティーヌ、いのりたりない」(*29) 白い板(石板)の内容 儀式について書かれた板 シュタープを変形させて神具を作るための呪文 儀式の行い方の詳細・春を呼ぶ儀式・夏の暑さを和らげる儀式・王の継承の儀式・他 王の回顧録 「こうして私は王になった」という感じで自分の苦労を語っている資料 ローゼマインによる現代語訳済。(*30) 地下書庫の最奥 地下書庫の奥の壁に手を触れる事で魔方陣が現れ、壁に穴が開くようにして通路が出現する。 資格者はシュバルツ達に奥の壁に触れるように案内される。 条件を満たしていない者は書庫から控えの間まで追い出され、それまで透明な膜だった部分が白い壁となって書庫の中が見えなくなる。 【扉の位置】 地下書庫の奥側の壁 【入室制限】 「いのり」と「ぞくせい」が足りた者のみ許可。 ローゼマインは大神の祠を巡り全ての魔石の石板をシュタープに取り込んだ後、案内された。 「ひめさま、あんないする」「ひめさま、しゃほんする」(*31) 過去の王族が祠巡りを行っていたかどうかは疑問であり、石板の入手が入室条件かどうかは議論が分かれる(グルトリスハイトの取得方法の変遷、グルトリスハイトに関する考察と議論を参照)。 「ぞくせい」による入室制限は加護の再取得によって眷属全属性となれば解除される。(*32) グルトリスハイトが安置された写本室 メスティオノーラから初代の王が授かったとされるグルトリスハイトの原典が安置されている、と伝わっている。 実際には、これさえあれば執務はできるという内容を抜き出した、ツェントのマニュアル本グルトリスハイトが保管されている。(*33) 王族が設置した魔法陣があり、資格が無い者は弾かれる。 【扉の位置】 地下書庫の更に奥の通路の突き当たり 【入室制限】 メスティオノーラの書を得た者(*34)→「おうぞくとうろく」された者(*35) 図書館の魔術具 様々な魔術具で図書館を管理している。(*36) シュバルツとヴァイス 督促用オルドナンツ 建物にくっついている大掛かりな魔術具 時間を示して光る魔術具 館内を掃除する魔術具 閲覧室内の大きな声を抑えるための魔術具 古い資料が朽ちないように保存しておくための時を止める魔術がかけられた書箱 日光で本が傷まないようにするための魔術具 傷んだ本や資料を修復する作業に使う魔術具(*37)(*38) グルトリスハイトを抱えたメスティオノーラの女神像 地下書庫に入室する為の三本の鍵(*39) 地下書庫 図書館の礎とも言える魔術具(*40) 図書館の礎とも言える魔術具 貴族院図書館の運営上、最も大事な魔術具。大きな魔石がある。 政変以降、何年も放置された魔石が透明に近くなっていたが、オルタンシアとライムントの研究によりその重要性と、あと1年しか保たない事が発覚した。 魔石部分に聖杯の赤い魔力を注ぐと、虹色に変化し、魔力が満ちるほど虹色の色彩が強まった。(*41) ここで、虹色になったのは、注いだ魔力に、複数人のあらゆる属性が籠っていたことに起因する(*42)。 この魔術具に魔力を注ぐ事も、じじさまへの魔力供給になっている「ひめさま、まりょくたっぷり」「じじさま、おおよろこび」(*43) 2年連続で聖杯からの魔力を注ぎ虹色が強まった後、シュバルツ達に二階のメスティオノーラの女神像にも魔力供給するよう案内された。 「ひめさま、じじさまもまりょくいる」「じじさま、よんでる」(*44) グルトリスハイトを抱えたメスティオノーラの女神像 二階の閲覧室の奥にある。 像が手にしているグルトリスハイトの魔石に触れると魔力が吸収される。 魔力を一定量以上供給すると、シュタープで神具を作れるようになる時と同様に、脳裏に魔法陣が浮かぶ。(*45) シュバルツとヴァイスによると、この行為が「じじさま」への魔力供給となる。 属性と祈りが足りた者が、更に魔力供給をすると、来訪者の望みを映す場所に転移する。 転移先では、金色のシュミルの姿をした存在に、知識を求める意思の有無を確認され、意思のある者は、資格保有者のみが開くことができる、始まりの庭へ繋がる扉へと導かれる。 扉を潜り抜けることで、じじさまとの面談が叶い、メスティオノーラの英知を受け取る機会を与えられる。(*46) 聖典の背表紙にある鍵穴を中央神殿の聖典の鍵で開けることで、国の礎へ続く道が現れる。 シュバルツとヴァイス シュバルツ声 (ドラマCD第2弾):小原好美 (ドラマCD第3弾/第4弾/第6弾/第7弾/第9弾):本渡 楓 ヴァイス声 (ドラマCD第2弾):中原麻衣 (ドラマCD第3弾/第4弾/第6弾/第7弾/第9弾):石見 舞菜香 ※「白黒」を欧米では「黒白」と逆に読む。黒はドイツ語で「シュバルツ」、白はドイツ語で「ヴァイス」。 図書館へ入れる喜びからローゼマインの祝福の魔力が溢れ、再起動した魔術具。 自力で動く魔術具であるため、調合には命の属性が必要で、全属性の者でなければ調合不可能。 また、動かすための魔力を注ぐ主や協力者には、光と闇の属性が必要。 政変で上級貴族がいなくなって1年程は稼働していたが、図書館をソランジュ一人で切り盛りするようになり魔力及び供給者の属性不足から機能を停止していた。 館内の案内、キャレルの管理、本の検索、本の貸出と返却対応、未返却者と無断持ち出し者の記録と報告等、多岐にわたる機能を有する。 ひょこっと立ち上がり、ほてほて歩く。ひらがな口調でしゃべり、主のことを男女問わず「ひめさま」と呼ぶ。 主が許可を出した者以外は触ることができない。魔力供給の協力者は、主に許可をもらった上で魔力登録をすれば触れるようになる。 主と共に行動しないと、図書館の外で活動することができない。 主は、供給されている魔力量が上回ると変更される。 じじさまに魔力が供給されると喜ぶ。 主や登録者の魔力を認識し、対象者の図書館への接近を感じ取る事が出来る。登録者が死亡している場合はその魔石に含まれる魔力を認識し、登録時の名前を呼んで反応する。(*47) 形状 1年生のローゼマイン(7歳児程度)の肩ほどの大きさの一対のうさぎ。黒がシュバルツ。白がヴァイス。 目は金色で、額にも濃い金色の魔石が付いている。(*48) 服を脱がせると、ぬいぐるみのように頭と手足、胴体でパーツに分かれているのがわかる。 胴体部分にはびっしりと金の糸で光と闇の属性に関するらしい高度な魔法陣が刺繍されているが、表面からは魔法陣の一部しか見ることができない。(*49) 衣装 歴代の主から与えられる。 色違い(黒いシュヴァルツは白、白いヴァイスは黒)のパフスリーブの半袖のワンピースとベストを着ていた。(*50) ベストは様々な色で複雑に刺繍されており、ワンピースの裾にも複雑な刺繍が施されている。 刺繍には同色の糸で紛れ込ませた複雑な守りの魔法陣が縫い込まれている。(*51) ベストのボタンは魔石で、全てに魔力を供給すると攻撃に対する反撃機能が働く。(*52) ローゼマインが与えた衣装 ローゼマイン謹製の消えるインク、フェルディナンド提供の素材と魔法陣、エーレンフェスト女性陣の裁縫技術によって完成した。 そこにトゥーリが作った図書委員と漢字で刺繍された色違いの腕章をつけている。 シュバルツは白いシャツとズボンに、ベストとリボンタイ。胸元にヴァイスとお揃いの花飾り。 ベストに複雑な魔法陣と誤魔化すための刺繍がびっしりと刺されている。ズボンの裾にも色とりどりの花や葉の刺繍。 ヴァイスはワンピースにエプロン、首元に絞り染めのリボンと花飾り。 エプロンに複雑な刺繍がびっしりと刺されていて、元の白い布が見えるのは肩のところのひらひらした部分くらい。ワンピースの裾にも花や葉の刺繍。(*53) 製作者 元々は古くのツェントにより、エアヴェルミーンの下へ導く役目を負った金のシュミルに似せた白と黒のシュミルとして図書館に配置され、ツェント候補の行動を監視して、地下書庫の奥には一族として登録されている者以外は入れないようにした。(*54) カラーリングが白と黒なのは製作者の趣味。(*55) 歴代のひめさま 政変により粛清された司書 ローゼマイン ハンネローレ オルタンシア ローゼマイン フェルディナンド (ローゼマインの魔力が女神の御力で変質したため、同質な魔力を持つフェルディナンドが勘違いされる) 作者コメント 【2022年 10月11日 Twitter】 >ウィンク考察第2弾 シュバルツ&ヴァイス:うぃんく、した。うぃんく、できた。 司書 上級司書 ベルケシュトック出身、または与したとされた3名(~政変)(*56) オルタンシア(13年冬~14年夏)(夏の半ばに夫から呼ばれ中央の自宅に戻った(*57)) 1名以上存在(15年冬~)(*58) 中級司書 ソランジュ(政変以前~) 図書委員 図書委員の腕章を身に着けた者は特別にシュバルツとヴァイスに触る事ができると周知された。(*59) ローゼマイン(11年冬~) ハンネローレ(12年冬~) ヒルデブラント(12年冬~) レティーツィア(15年冬~)(*60) 昔の司書の日課 講義の始まりを示す二と半の鐘が鳴るまでに、開館準備をする。 司書が数人で手分けし合って魔術具に魔力を注いで回るのが日課。 図書館の建物にくっついている大掛かりな魔術具から始めて、執務室にある魔石に魔力を次々と注いでいく。 魔術具などに魔力が注いだ後は、閲覧室の鍵を開ける。 閲覧室でシュバルツとヴァイスに魔力を注ぐと、シュバルツとヴァイスも開館準備を始めてくれる。 閲覧室の扉を開けて回り、貸出手続きに必要な道具を準備する。 シュバルツとヴァイスが一階で準備している間に、司書は二階にある魔術具にも魔力を注いで回る。 生徒が出入りする時刻になってからは、。本が返却されれば返したり、キャレルを貸し出したり、学生が持ち込んだ参考書を査定したりする。 先生方が準備して欲しい資料についてオルドナンツを送ってきたらそれを準備する。 上級貴族の司書が貴族院にいるのは領主会議の時期までで、会議が終わると今度は王宮図書館に移動して勤務する。 上級貴族の司書は季節によって貴族院の図書館と王宮図書館を移動して仕事をしていたが、中級貴族や下級貴族の司書はそれぞれの専任で移動することはなかった。(*61) 作者コメント 【2020年 04月10日 活動報告のコメントに対する返事】 「地下書庫の鍵」が置かれている司書寮の部屋に入室できる条件が、女神と契約した上級文官。 そこから持ち出された「地下書庫の鍵」の登録は魔力登録だけです。契約は必要ありません。 【2020年 09月19日 Twitter】 マインは本があればどこでも嬉しいと思いますが、ポルトガルのマフラ国立宮殿図書館の白い建物や柱の様子は、貴族院の図書館に似ていると思っています。 コメント このコメント欄はwikiの情報充実のために設けた物です。 編集が苦手な方は以下のコメントフォームへ書き込んで頂ければ有志でページに取り込みます。 表示される親コメントには限りがあるので、返信の際は返信したいコメント横のチェックを付けて返信するようご協力お願いします。 本の未返却多すぎだったのってどういう事なん? ソランジュが舐められてるにしても保証金(本と等価値)払ってるわけだし、その預けたお金以上の価値を見出してる人がいっぱいいたのかな?情報が欲しいだけなら木札とかに写せばいいのに、大金貨レベルの保証金返ってこないのに本を返却しない理由がわからん。誰か納得できる考察できる人いる? (2021-09-01 21 44 50) 下位ばかりだったんだから、写す手間と時間がもったいなければ(他のことに割きたければ)パクって終わらせたくなるんでしょう。下位のほうが持ってる資料が少なくてほしいものいっぱいあるんだろうし、文字数考えたらね。 (2021-09-01 22 13 47) 完全に推測になるけど、①無断持ち出し=窃盗なのでお金がかからない ②未返却の本の大部分は参考書と思われる。参考書は貧乏貴族救済のために成績優秀者、字がきれいな者から買い取ってるので木札かつそこまで高額な報酬も払ってないので保証金の額も高くならない(唯一値段言及ある本は小説で大金貨3枚なのでそれよりかなり安くなる?) ③中級のソランジュを無視できるのは少なくとも中級か中級以上の庇護か命令受けて図書館来てるだろうから木札に写す手間と費用考えると金払って借りパクしたほうが安上がりと考えて返却しない こんなもんかなー (2021-09-01 22 23 31) あとは保証金を免罪符に返す必要ないだろって考えるやつもいそう (2021-09-01 22 26 13) ①は流石になさそう(そこまでガバガバ管理では無いと信じたい)だけど②③はあるかもしれないですね。1番納得できた説は②と保証金免罪符説ですかね。まぁまぁ安いし、保証金で買った気分なのかもと思った。ありがとう、ちょっとスッキリしました。 (2021-09-01 23 16 34) 残念ながら335話で無断持ち出し者がいることが示唆されています… (2021-09-01 23 42 30) ガバガバだった∑(゚Д゚) キャレル持ち込みからの無断持ち出しか。 それでも把握してるシュバルツヴァイス凄すぎるけど。 じゃあ①の単純な窃盗犯も居そうですね(・_・; (2021-09-02 00 46 18) 以前はシュヴァルツとヴァイス、上級司書がいて貸出返却ルールは守られていた。けれど上級司書がいなくなりシュミルズが動かなくなって、借りパクを企む学生が出てきたのでは。初めは軽い持ち出しで試して、それでも罰がなかったのでエスカレートしていったんだろう。シュミルズが動かなかった期間はほぼ10年間。寮にいない卒業生にまで言及がなかったところを見ると、延滞はこの6年ほどかな? (2021-09-02 04 55 41) いや、そうか10年か。オースヴァルトのアウブまで話がいってたの、寮にいてフェルディナンドの声を聞いていたとはいえ周囲の図書館の扱いに対して違和感あったけど、卒業生に持ち出しがあったのかも。ソランジュが魔力供給してたから動けなくてもデータは蓄積されてたのかな。 (2021-09-02 10 31 33) シュバルツとヴァイスを数えるときの助数詞について。読み返していて気付いたんだけど、ローゼマインが二匹と数えるのに対してソランジュは二人と数えてた。他の数え方や誰がどんな数え方をする、みたいなのってどこかでまとめられてたら教えて欲しい。 (2021-09-24 16 03 36) あ、一応ローゼマインも口に出すときは二人と数えてる (2021-09-24 16 05 45) ソランジュは黒白の事を「同僚」だと思ってるので二人という形でカウント、ロゼマは「でっかいウサギ」の見た目に引っ張られて二匹としてカウント。(ふぁんぶ5) (2021-09-24 17 06 27) 誕生秘話。Q.ヴァイスとシュバルツは人形ですが、なぜ人ではなく、兎にしたのですか? A.ローゼマインの周囲には側近がたくさんいるので、人型は特に必要ないからです。(今日のツイート) (2021-10-26 20 56 29) ……逆に言えば、ユルゲン世界観的には深い理由はないということだね。。。 (2021-10-26 22 08 18) 強いて言えばシュミルは可愛い、が常識くらいか? (2021-10-27 11 50 44) 側仕え見習いや騎士見習いは、図書館を利用しないまま卒業する者もいた(コミック版第四部III「主に見せない裏側」)一方で、シュバルツ達を見に行きたい!という話になった時、その場にいた側仕え見習い達が誰一人問題なく入室できた(書籍第四部I「有意義な土の日」)あたり、アンゲリカ以外にも途中学年登録をしたエーレン学生は結構いそうだね。 成績向上委員会活動&ロゼマの紋章付きの課題の波及効果だろうけど、ソランジュが驚いていそうw (2021-11-29 18 54 16) ローゼマインの紋章付き課題は把握しているだろうし本人の知らないところでソランジュの株がうなぎのぼりしてるわけか (2021-11-30 01 01 51) リヒャルダは図書館登録しているのだろうか? (2022-03-02 17 56 01) 卒業すると領主の側近か貴族院生だった頃の登録が死ぬまで続くのでは? (2022-03-02 19 43 38) 基本的に卒業すると領主の側近か中央に行かないと貴族院には入れないから、貴族院生だった頃の登録が死ぬまで続くのでは? (2022-03-02 19 44 56) 閲覧室まで入れるってことは登録しているんだと思うよ。 (2022-03-02 20 39 53) 側仕えコース選択者は図書館を使わない(未登録の)まま卒業する者も多い、一方で上級貴族は図書館に入れるよう登録しておくことを教師から推奨されている。領主に近い一族であるためエーレンフェスト寮内で図書館トラブル等に対応する可能性が高いリヒャルダは、学生時代に図書館登録済と考えた方が自然であろう。 (2022-03-02 22 56 04) 宝盗りディッターが盛んだったころだし、情報収集のためにも図書館登録は必須だった時代かもしれないな (2022-03-04 10 52 48) 次の「ひめさま」は大変そうだね。衣装の魔法陣どうするんだろう。資料でも残しておくのかな (2022-09-20 21 18 18) 国の礎の最終防衛ラインと判明したのだからツェント自らひめさまやるでしょ(ローゼマイン卒業後)。魔法陣はヒルシュールとグンドルフ先生に丸投げでも作ってくれそう、一体づつ任せて競わせるとなお良し。 (2022-09-20 22 21 28) 図書館に上級司書が増えたしそこは例年通りじゃないかな。図書館に常駐してる人が「ひめさま」になった方が、何かあった時にシュバルツとヴァイスに命令できるし。衣装については……図書館のためならいくらでも情報を提供するアウブがいるからね。 (2022-09-21 03 37 42) 王宮図書館と貴族院図書館で重複した本の行方を考えると…。名捧げの主従入れ替わるぐらいなんでも提供しそう (2022-09-21 07 54 26) 次のひめさまは消えるインクで魔法陣が描かれた衣装を入手してしまうから、詳しく研究されると不味い。衣装にある本物の魔法陣とそれを隠すためのダミー魔法陣などの情報を渡し、作成素材なども多目に渡すことで衣装を返却してもらった方がいいかも。「わたくしの側近シュミル達に着せれば、新たに衣装を作らなくても済みますから(立派な建前)」……可愛いエプロンを装備した凶悪な首狩り護衛シュミル……益々「可愛いからこそ怖さが三倍増」してしまうな。 (2022-09-21 10 02 22) 消えるインクはロゼマがこっそりヴァッシェンで洗い流せばいいのでは? わざわざ回収しなくてもいいと思う。 (2023-03-29 16 22 43) 「魔力を注ぐ主や協力者には、光と闇の属性が必要」だとするとソランジュやヒルデがokだったのはなぜ? (2022-10-06 23 31 00) 主や協力者になっても、光と闇の属性がないと動かせない、ということでしょう。ソランジュは「前任者が指名して(略)主となっておりました」「けれど、シュバルツとヴァイスは動かなくなってしまいました。今でもシュバルツとヴァイスに触ることはできますし、魔力の供給もできているはずなのです」(310話 王子からの呼び出し)。ちなみに、ヒルデは光と闇の属性がありますよ(392話 シュバルツとヴァイスの着替え)。 (2022-10-07 00 00 08) 地下書庫って領主候補生は入れるけど、領主は入れないのかな (2023-03-07 21 11 11) 切れた。ジル様がハルデンツェルのこと調べようとして、領主会議中に来てたはずだけど、資格なくて入れない可能性もあったのかな、と。 (2023-03-07 21 13 30) ジル様は入れますよ(547話 祠の場所) (2023-03-07 21 21 58) そういえばそうでしたね。ありがとうございます。じゃあ記述が煩雑になるから省略しただけですね。てっきりツェントとアウブは兼任できないっていう縛りが関連しているのかと考えてしまいました (2023-03-07 21 31 06) 領地の供給の間に魔石登録していて魔力が十分あれば、地下書庫に入る資格がある。貴族院に来る際、ジルがわざわざ魔石を取り外してれば資格がなかったかもね。あのとき地下書庫に入れなかったのは鍵の管理者がいなかったせいであって、547話でジルはロゼマを迎えにちゃんと地下書庫に入ってる。 (2023-03-07 21 34 14) シュバルツとヴァイスってフェルディナンドみたいなメスティオノーラの書持ちが地下書庫に入ったら何ていうんだろう?メスティオノーラの書を持ってる時点で祈りも属性も足りてるだろうし、奥に案内されるのかな? (2023-07-01 06 52 11) ラオフェルシュトラ(作成者)までいちいち案内しないように作ってあるし、王位簒奪する可能性ある者を排除する機能付きだから、メス書持ちを見分ける機能を備えた上で、排除命令ある時にはメス書持ちに攻撃するし、命令無い時には反応しないのではないかな。 (2023-07-01 09 18 02) 作ってあるだろうし、に訂正します。 (2023-07-01 09 19 49) 学生時代のフェルディナンドは、メス書取得後も地下書庫へ通ったと思われる。ゆえに、攻撃も奥に案内もされないのでは。 (2023-07-01 09 27 03) 書き写すために入るんだから、案内はされる。2回目からは、言わないと案内されないんじゃないかな。 (2023-07-01 11 24 10) フェル様はツェントになるつもりがないから案内されても行かなかったりしたかな?それとも好奇心に負けて階段を降り、マイン同様入れず戻ったか。案内されたのに行かなかったりすると、毎回案内しようとされてウザかったかも。まあ多数の領主候補生が読んだ地下書庫資料くらい三割でも全部載ってるだろうから、二度と地下書庫へ行かなかった方がありえるか。 (2023-07-01 12 11 38) ジルでさえ地下書庫へ足を運ぼうとしてた、鍵なくて入れなかったけど。奥へ案内されるのが面倒なだけで地下書庫自体はそこまでじゃないと思う。なお普通に過ごしていたらロゼマは地下書庫へは案内されず行かずに終わってた。 (2023-07-01 12 32 59) ジルはフェルと一緒に行った。フェルが知ってるから一緒に行こうとしたのであって、フェルがいなかったら存在知らないよ。政変前に地下書庫に行って生き残ってる領主候補生とかいなかったの?って質問に「自分で行かないからいません」って回答されてる。 (2023-07-01 19 47 45) メス書取った後だから学生時代限定と設定してなかったわ。中央も大領地も知らないだね。ジルとのは入れる状態なら入ることもあるのではという。開かずの書庫の不思議話に血濡れのシュミルが加わるのか… (2023-07-01 21 47 43) 地下書庫とその奥はそこまででもない気もする、ただ書籍書き下ろし部分見て想像以上に載ってそうと思った。写本室まで行けば弾かれて排除されそうだけど、図書館に行って帰ってこない案件。 (2023-07-01 12 43 35) 考えてみたら排除されたツェント候補達って、図書館の地下書庫に行ったらそのまま帰ってこなかったということだよね。 優秀な領主候補生が図書館に飲み込まれる事があったなら、領主候補生は図書館になど行かないという慣習は怠慢や傲慢ではなくちゃんとした自己防衛に基づくものだったのか。 (2023-07-01 16 55 27) 地下書庫ではなく更にその奥。入るの自体やめてもおかしくないけど後世に限ればそれ伝わってると思えないし自ら赴く人は変わってる扱いなのがな。入室条件も満たせてないという点では怠惰だけど、神殿蔑ろ含め王族を僭称する一族のせいではある。 (2023-07-01 17 40 44) 由来が忘れられた慣習というだけで、もちろん初期の話ね。控えの間で待ってたら血塗れの兎だけが戻ってくる感じだったと思うから、そんな魔術具の居る図書館自体に行かせられなくなるよね。 漠然と神殿の地位が落ちていったように次第に行かなくなったみたいに思ってたけど、言われてみれば身の安全のために行かなくなったのかと。 (2023-07-01 20 52 23) 世界の真実(の一端)に気付いてしまった者から命を落とす、てクトゥルフホラーみたいだな。 (2023-07-03 12 24 35) ハンネ編4話でロゼマが、王宮図書館から運び込まれてきた本の分類や重複した本の処理、中央の資料の分配を行うことになっています、と言っているが、この処理分配した本の一部は、アレキの図書館に引き取るとみた。 (2023-10-28 09 06 22) 貴族院では学生に貸し出すんで同じ本が複数あってもいいし、タダで分配を受けられるわけでもないだろうから、基本は「借りて複写し返す」「売れそうなら印刷する」ということになると思う。売った場合著者や中央へ売り上げの何パーセントを還元するかとか、面倒ではあるがしっかりやるだろうし。授業用参考書は複数あっても常時貸し出し中のことが多いから、そういう本こそ印刷して売らないと。 (2023-10-28 10 14 32) 上の方に同意、しかし蔵書数第一位の量。書庫の増設や図書館第2棟を作らなければ入りきれないと思われるので、それなりの数購入又は別の対価を求められるのでは。例えば、回復薬のレシピとか金粉とか。 今思いついたが、書庫の増設とかではなく、廃領地の寮の改築というのもあるのか。運び込まれた本の仮置き場所がそこだったらね。 (2023-10-29 18 02 56) 貴族院は一万年もの長い歴史があるので、多分閉架書庫に膨大な量の古語の資料も置いてあるはず。そして閉架書庫には三つもある禁書庫同様隠し部屋のように異空間へ構築される書庫もあり、魔力さえあればいくらでも拡幅できるのかも。図書館の維持にたくさんの魔力が必要なわけだわ、毎年百冊増えても百万冊、初期は石板や木札で超分厚いし……。 (2023-10-29 23 06 49)
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前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence― ルイズ達を乗せた軍艦、『イーグル』号は、浮遊大陸アルビオンのジグザグした海岸線を、雲に隠れるように航海した。 三時間ばかり進んでいくと、大陸から突き出た岬が見えた。岬の突端には高い城がそびえている。 ウェールズはワルドにあれがニューカッスルの城だと説明した。 しかし、『イーグル』号は、まっすぐにニューカッスルに向かわずに、大陸の下側に潜り込むような進路を取った。 「何故、下に?」 ワルドが訊ねると、ウェールズは、城のはるか上空を指さした。 遠く離れた岬の突端の上から、巨大な船が、降下してくる途中であった。 慎重に雲中を航海してきたので、向こうには『イーグル』号は雲に隠れて見えないようであった。 「叛徒共の、艦だ」 本当に巨大としか言えない、禍々しい巨艦であった。 長さは、『イーグル』号の優に二倍はある。帆を何枚もはためかせ、ゆるゆると降下したかと思うと、 ニューカッスルの城目がけ、並んだ砲門を一斉に開いた。 斉射の炸裂音が振動と共に、『イーグル』号まで伝わってくる。砲弾は城に着弾し、城壁を砕き、小さな火災を発生させた。 「かつての本国艦隊旗艦、『ロイヤル・ソリヴン』号だ。叛徒らが手中に収めてから、『レキシントン』と名を変えている。 やつらが初めて勝利をもぎ取った戦地の名だ。よほど名誉に感じているらしいな」 ウェールズは微笑を浮かべて言った。 「あの忌々しい艦は、空からニューカッスルを封鎖しているのだ。あのように、たまに嫌がらせのように、城に大砲をぶっ放していく」 巨大戦艦の舷側からは無数の大砲が突き出ており、艦上にはドラゴンが舞っている。 「備砲は両舷合わせ、百八門、おまけに竜騎兵まで積んでいる。あの艦の反乱から、全てが始まった、因縁の艦さ。 さて、我々のフネはあんな化け物を相手にできるはずもないので、雲中を通り、大陸の下からニューカッスルに近づく。 そこに我々しか知らない秘密の港があるのだ」 ウェールズとワルドがそんな会話をしていたその頃……。 「なあ、ルイズ、いい加減機嫌を直してくれよ」 「……」 甲板の片隅で、エツィオがルイズの機嫌をなんとか治そうと、悪戦苦闘していた。 ルイズはというと、先ほどエツィオに一杯食わされた事が気に入らないのか、顔をつんとそむけ、無視を決め込んでいる。 事情を飲みこみ、気持ちがひと段落してからというもの、かれこれずっとこの調子であった。 「本当に悪かったって、まさかきみがあんなにまで取り乱すなんて思わなくてさ……」 「……どうして」 「ん?」 「どうしてあんな真似したの? わたしを試したって、どういう意味?」 ルイズが口をヘの字に曲げて呟いた。 エツィオは仕方ないとばかりに肩を竦めた。 「貴族派につくくらいなら、死んだ方がマシ……」 「なによ……」 「船倉で名乗りを上げた時、きみはそう啖呵をきったそうじゃないか、そしてあの場でもそう言った、だから試したんだ、 きみの行動によって、俺が死ぬという最悪の状況、その中で、きみがどれだけ自分の意思を貫けるか……それを見させてもらった。 まぁ結果は、俺の死がきみの意思を益々堅固なものにしてしまったようだけどな」 エツィオはそう言うと、試すなら殺される寸前の状況にしておくべきだったかな、と小さく呟き、苦笑する。 その説明を聞いたルイズは怒りに顔を赤くしながら、どんっと甲板を踏みならした。 「だからって! あ、あそこまでする必要ないじゃない! わたし、あんたが本当に死んじゃったとっ……!」 「だけど、もし彼らが本当の空賊だったら? 名乗りを上げたところで正当な扱いを受けられるとは到底思えない。 俺はあの場でとっくに殺されているだろうし、杖のない子爵も同じ、ルイズ、きみもどうなっていたかもわからない」 「それはっ……」 「言っただろ? 高貴な所はきみの美点だが、時と場合を選べと、さっきも言ったけど、あんな調子じゃ、この先命がいくつあったって足らないぞ」 エツィオは身をかがめると、まっすぐにルイズの瞳を覗きこむ、その静かな迫力に、ルイズは思わず押し黙った。 しばしの沈黙のあと、ルイズが口を開いた。 「……怖かった、怖かったわよ、殺されるかもしれないと思った。だけど、わたしは最後の最後まで諦めないわ、諦めたくないの。 たとえ彼らが殿下達ではなく本物の空賊であったとしても、地面に叩きつけられる寸前までロープが伸びると信じているわ」 ルイズはまっすぐエツィオを見て答えた。 エツィオは目を細めると、ニッと笑った。 「まったく、きみは大したものだな。まあ、そうじゃないと俺のご主人様は務まらないんだけどな。 あの状況で自分の意思を貫く姿は、なかなかかっこよかったぞ、ルイズ」 エツィオは優しく微笑むと、ルイズの頭に手を置き、わしゃわしゃと撫でる。 普段なら怒ってエツィオの手を振り払うルイズであったが、今回はなぜかそれが心地よく感じた。 「それに、俺の事も心配してくれた……、すごくうれしかったよ」 「そ、それは……あ、あんたが本当に死んじゃったかと思って……! それに、あんたは使い魔でしょ! 使い魔を見捨てる主人なんていないわ! だ、誰だってああなるわよ!」 「ははっ、それもそうか」 また、この顔だ、と屈託なく笑うエツィオを見て、ルイズは思う。 知的で優雅、その反面、どこか子供っぽい優しい笑顔。正直、ズルいと思う、この顔をされると、どうにもエツィオを直視できなくなってしまうのだ。 それに、何故だろう、ワルドにも同じ様なことを言われた筈なのに、エツィオに言われるとなんだか胸が温かくなり、顔も自然に綻んでしまう。 そんな様子をただでさえ鋭いエツィオに悟られるわけにはいかないと、ルイズはむりやり表情を作ると、つんと胸を張った。 「ふん! と、当然じゃない。まあ、わたしを試そうとしたことは、とりあえず許してあげる」 「それはどうも、……だけど、あんまり調子に乗らないでくれよ?」 「む、わかってるわよ……」 「まあ、きみに何言っても無駄だってのはよくわかってるよ、そんなきみを守るのが俺の役目なわけだしな」 「ど、どういう意味よ!」 「どうって、そのままの意味さ」 ころころと表情を変えるルイズをからかい、エツィオが笑う。 最初は怒っていたルイズも、だんだんと笑みがこぼれ、仕舞いには二人は笑いあっていた。 その時、辺りがゆっくりと闇に包まれ、やがて真っ暗になった。 どうやら大陸の下にもぐりこんだようだ。おまけに雲の中、視界は暗闇に閉ざされ、ゼロに近い。 マストについた魔法の灯りだけが、ぼんやりと艦の周囲を照らしている。 ひんやりとした、湿気を含んだ冷たい空気が頬をなぶった。 しばらく航行すると、頭上に黒々と穴が開いている場所に出た。 マストに灯した魔法の灯りの中、直径三百メイル程の穴が、ぽっかりと開いている様は壮観だった。 「一時停止」 「一時停止、アイ・サー」 掌帆手が命令を復唱する。ウェールズの命令で『イーグル』号が裏帆を打つと、 しかるのちに暗闇の中でもきびきびとした動作を失わない水兵達によって帆をたたみ、ぴたりと穴の真下で停船した。 「微速上昇」 「微速上昇、アイ・サー」 『イーグル』号は、ゆるゆると穴に向かって上昇していく。 曳航されている『マリー・ガラント』号にもウェールズの部下が乗り込み、船員達に指示を下しているようだ。 その様子を見ていたワルドが、感心したように頷いた。 「まるで空賊ですな」 「まさに空賊なのだよ、子爵」 穴に沿って上昇すると、頭上に灯りが見えた。そこに吸い込まれるように『イーグル』号が上がっていく。 眩いばかりの光にさらされたと思うと、艦はニューカッスルの秘密の港に到着していた。 そこは、真っ白な発光性のコケに覆われた、巨大な鍾乳洞の中だった。 岸壁の上には、大勢の人々が待ちかまえ、近づいてきた『イーグル』号に一斉にもやいの縄をなげてよこしてきた。 水兵達はその縄を『イーグル』号に結わえ付けた。 艦は岸壁に引き寄せられ、木でできたタラップが取り付けられた。 ウェールズはルイズ達を促し、タラップを下りた。 背の高い、年老いた老メイジが近寄ってきて、ウェールズの労をねぎらった。 「ほほ、これはまた、大した戦果ですな! 殿下!」 老メイジは、『イーグル』号のあとに続いて現れた『マリー・ガラント』号をみて、顔をほころばせた。 「ああ、喜べパリー! 中身は硫黄だぞ! 硫黄!」 ウェールズがそう叫ぶと、集まった兵士たちが、うおぉーっと歓声を上げた。 「おお! 硫黄ですと! 火の秘薬ではござらぬか! これで我等の名誉も守られるというものですな!」 老メイジはおいおいと泣き始めた。 「ああそうだ、これだけの硫黄があれば……王家の誇りと名誉を奴ら叛徒共に示しつつ、敗北することができるだろう」 「栄光ある敗北ですな! この老骨、武者ぶるいがいたしますぞ! 先の陛下よりお仕えして六十年……! こんなにうれしい日はござらん! して殿下、ご報告ですが、叛徒共は明日の正午、攻城を開始すると言う旨、伝えてまいりました、まったく、殿下が間にあってよかったですわい」 「してみると、これは危機一髪! 戦に間にあわぬはこれ、武人の恥だからな!」 ウェールズ達は、心底楽しそうに笑いあっている。ルイズは、敗北という言葉に顔色を変えた。 つまり……死ぬと言うことだ。この人たちは、死ぬのが怖くないのだろうか? 「して、その方達は?」 パリーと呼ばれた老メイジが、ルイズ達を見て、ウェールズに訊ねる。 「トリステインからの大使殿だ、重要な用件で王国に参られたのだ」 「これはこれは大使殿。殿下の侍従を仰せつかっておりまする。パリーでございます。 遠路はるばる、アルビオン王国へようこそいらっしゃいました、たいしたもてなしはできませぬが、今夜はささやかな祝宴が催されます。是非ともご出席くださいませ」 ルイズ達は、ウェールズに付き従い、城内の彼の部屋へと向かった。 城の一番高い天守の一角に彼の部屋はあった。それは、一国の王子の私室とは思えないほど狭く、質素な部屋だった。 王子は椅子に腰掛け、机の引き出しから宝石がちりばめられた小箱を取り出す。首にかけたネックレスの先に着いていた鍵で、箱を開いた。 蓋の内側にはアンリエッタの肖像が描かれている。 ルイズがその箱を覗きこんでいることに気がついたウェールズは、はにかんだように笑った。 「宝箱でね」 中には一通の手紙が入っていた。それが王女からのものであるらしい。 ウェールズはそれを取り出し、愛おしそうに口づけた後、開いてゆっくりと読み始めた。 何度もそうやって読まれたのであろう手紙は、すでにボロボロであった。 読み返すと、ウェールズは再びその手紙を丁寧に畳むと、便せんに入れ、ルイズに手渡した。 「これが、姫から頂いた手紙だ。この通り、確かに返却したぞ」 「ありがとうございます」 ルイズは深々と頭を下げると、その手紙を受け取った。 「明日の朝、非戦闘員を乗せた『イーグル』号が、ここを出航する、それに乗って、トリステインに帰りなさい」 ルイズはその手紙をじっと見つめていたが、そのうち決心したように口を開いた。 「あの、殿下……さきほど、栄光ある敗北とおっしゃっていましたが、王軍に勝ち目はないのですか?」 ルイズはためらう様に問うた、ウェールズはあっさりと答えた。 「ないよ。我が軍は三百。敵軍は五万。万に一つの可能性もありえない。我々にできることは、はてさて勇敢な死に様を連中に見せつけることだけだ」 ルイズは俯いた。 「殿下の、討ち死になさる様も、その中には含まれるのですか?」 「当然だ。私は真っ先に死ぬつもりだよ」 エツィオは無表情のまま、ウェールズを見つめていた。 明日にも死ぬと言うにも関わらず、皇太子はいささかも取り乱した所がない。 彼はすでに覚悟を決めている、ならばなにも言うことはあるまい。そう考えたエツィオはただ静かにそのやりとりを見守っていた。 ルイズは深々と頭をたれて、ウェールズに一礼した、言いたいことがあるのだった。 「殿下、失礼をお許しください。恐れながら、申し上げたいことがございます」 「なんなりと、申してみよ」 「この、ただいまお預かりした手紙の内容……これは」 「ルイズ」 エツィオがルイズの肩に手を置き、小さく首を振る。 しかしルイズは、その手を振り払うと、きっと顔をあげ、ウェールズに訊ねた。 「この任務を、わたくしに仰せつけられた際の姫さまのご様子、尋常ではございませんでした。そう、それはまるで恋人を案じるかのような……。 それに、先ほどの小箱の内蓋には、姫さまの肖像が描かれておりました。殿下が手紙に接吻なさった際の物憂げなお顔といい。 もしや姫さまと、ウェールズ皇太子殿下は……」 ウェールズはほほ笑んだ、ルイズの言いたいことを察したのである。 「きみは、従妹のアンリエッタと、この私が恋仲であったと言いたいのかね?」 ルイズは頷いた。 「そう想像いたしました。とんだご無礼をお許しください。してみるとこの手紙の内容は……」 「恋文だよ。きみが想像しているとおりのものさ、確かにアンリエッタが手紙で知らせたように、 この恋文がゲルマニアの皇室に渡ってはまずいことになるだろう。始祖ブリミルの名において、永久の愛を誓っているのだからね。 知っての通り、始祖に誓う愛は婚姻の際の誓いでなければならぬ。この手紙が白日のもとに晒されれば、彼女は重婚の罪を犯すと言うことになる。 そうなれば、ゲルマニア皇帝は婚約を取り消し、同盟相成らず、トリステインは一国にて、あの恐るべき貴族派に立ち向かわねばなるまい」 「とにかく、姫さまは、殿下と恋中であらせられたのですね?」 「昔の話だ」 ルイズは熱っぽい口調で、ウェールズに言った。 「殿下! 亡命なされませ! トリステインに亡命なされませ!」 「よせ」 エツィオが厳しい表情を浮かべ、ルイズの肩に再び手を置き、制止する。しかし、ルイズの剣幕はおさまらない。 「お願いでございます! わたし達と共に、トリステインにいらしてくださいませ!」 「それはできんよ」 ウェールズは笑いながら言った。 「殿下! これはわたくしの願いではございませぬ! 姫さまの願いでございます! 姫さまの手紙には、そう書かれてはおりませんでしたか? わたくしは幼き頃、恐れ多くも姫さまの遊び相手を務めさせていただいました! 姫さまの気性は大変よく存じております! あの姫さまがご自分の愛した人を見捨てるはずがございません! おっしゃってくださいな、殿下! 姫さまは多分手紙の末尾であなたに亡命を――」 ルイズの言葉を最後まで待たず、ウェールズは首を振った。 「その様なことは一行たりとも書かれてはいない」 「殿下!」 ルイズはウェールズに詰め寄った。 「私は王族だ、嘘はつかぬ。姫と私の名誉に誓って言うが、ただの一行たりとも、私に亡命を勧めるような文句は書かれてはいない」 ウェールズは苦しそうに言った。その口ぶりから、ルイズの指摘は当たっていたことがうかがえた。 「アンリエッタは王女だ。自分の都合を、国の大事に優先させるわけがない」 ルイズはウェールズの意思が果てしなくかたいのを見て取った。 ウェールズは、アンリエッタを庇おうとしているのだった。臣下のものに、アンリエッタが情に流された女と思われるのがいやなのだろう。 ウェールズは、ルイズの肩を叩いた。 「きみは、正直な女の子だな。ラ・ヴァリエール嬢、彼……エツィオの言う通りだ、まっすぐで、いい目をしている」 ルイズは寂しそうに俯いた。 「忠告しよう、そのように正直では、大使は務まらぬよ、しっかりしなさい」 ウェールズはほほ笑んだ、白い歯がこぼれる、魅力的な笑みだった。 「しかしながら、亡国への大使としては適任かもしれぬ。明日に滅ぶ政府は、誰よりも正直だからね。なぜなら守るものが名誉以外になにもないのだから」 それからウェールズは、机の上に置かれた、魔法の水時計を見た。 「そろそろ、パーティーの時間だ。きみたちは、我が王国が迎える最後の賓客だ。是非とも出席してほしい」 ルイズとエツィオは一礼すると、部屋の外に出た。 ワルドは居残って、ウェールズに一礼した。 「まだ、御用がおありかな? 子爵殿」 「恐れながら、殿下にお願いしたい議がございます」 ワルドはウェールズに、自分の願いを語って聞かせた。ウェールズはにっこりと笑った。 「なんともめでたい話ではないか。喜んでそのお役目を引き受けよう」 パーティは、城のホールで行われた。 簡易の玉座が置かれ、玉座にはアルビオンの王、年老いたジェームズ一世が腰掛け、集まった貴族や臣下たちを、目を細めて見守っていた。 明日で自分たちは滅びるというのに、ずいぶんと華やかなパーティであった。 王党派の貴族たちはまるで園遊会のように着飾り、テーブルの上にはこの日のために取っておかれた、さまざまなごちそうが並んでいる。 ウェールズが現れると、貴婦人達の間から、歓声が飛んだ。若く、凛々しい王子はどこでも人気者のようだ。 彼は玉座に近づくと、父王になにか耳打ちをした。ジェームズ一世がすっと立ち上がる。 若き王子ウェールズが、高齢の父王に寄りそうように立ち、その身体を支える。 陛下がこほんと軽く咳をすると、ホールの貴族、貴婦人たちが、一斉に直立した。 「忠義なる臣下の諸君に告げる。いよいよ明日、このニューカッスルの城に立てこもった我ら王軍に、反乱軍『レコン・キスタ』の総攻撃が行われる。 この無能な王に、諸君らはよく従い、よく戦ってくれた。しかしながら、明日の戦いはこれはもう、戦いではない。おそらく一方的な虐殺となるであろう。 朕は忠勇な諸君らが、傷つき、倒れるのを見るに忍びない」 老いたる王は、ごほごほと咳をすると、ふたたび言葉を続けた。 「したがって、世は諸君らに暇を与える。長年、よくぞこの王に付き従ってくれた。厚く礼を述べるぞ。 明日の朝、巡洋艦『イーグル』号が、女子供を乗せてここを離れる。諸君らも、この艦に乗り、この忌まわしき大陸を離れるがよい」 しかし、誰も返事をしない。一人の貴族が、大声で王に告げた。 「陛下! 我らはただひとつの命令をお待ちしております! 『全軍前へ! 全軍前へ! 全軍前へ!』今宵、うまい酒の所為で、いささか耳が遠くなっております! はて、それ以外の命令が、耳に届きませぬ!」 その勇ましい言葉に、集まった全員が頷いた。 「おやおや! 今の陛下のお言葉は、なにやら異国の呟きに聞こえたぞ?」 「耄碌するには早いですぞ!陛下!」 老王は、目頭を拭い、ばか者どもめ……、と短く呟くと、杖を掲げた。 「よかろう! しからば、この王に続くがよい! さて、諸君! 今宵は良き日である! よく、飲み、食べ、踊り、楽しもうではないか!」 辺りは喧噪に包まれた。こんな時にやってきたトリステインからの客が珍しいらしく、王党派の貴族たちが、代わるがわるルイズたちの元へとやってきた。 「大使どの! このワインを試されなされ! お国のものより上等と思いますぞ!」 「なに! いかん! そのようなものをお出ししたのでは、アルビオンの恥と申すもの! このハチミツが塗られた鳥を食してごらんなさい! うまくて、頬が落ちますぞ!」 そして最後に、アルビオン万歳! と怒鳴って去っていくのであった。 貴族たちは悲嘆にくれたようなことは一切言わず、ルイズたちに料理をすすめ、酒をすすめ、冗談を言ってきた。 そんな姿が、勇ましいというより、この上もなく悲しくて、ルイズは憂鬱になった。 この場の雰囲気に耐えられず、ルイズは外に出て行ってしまった。 エツィオは、すぐに追いかけようとしたが、それよりも先に、ワルドが後を追うのをみて、足を止める。 そして再び、貴族達との歓談の席に戻って行った。 「やあエツィオ、楽しんでいるかね?」 「殿下」 エツィオを見つけたウェールズが、座の真ん中から近寄ってきた。 エツィオは胸に手を当て、一礼する。 「きみと話がしたくてね、よろしいかな?」 「わたくしでよろしければ、殿下」 「ありがとう」 二人は杯をあわせる。ちん、とグラスから涼しい音がなった。 「君にはまだ、『マリー・ガラント』での一件を詫びていなかったな。いや、あの場を誤魔化すためとはいえ、殴って済まなかった」 「どうかお気になさらず。いやはや、殿下はなかなかいい拳を持っておられる、今までで一番ききましたよ」 エツィオは笑いながら握り拳を作った。 ウェールズはわっはっはと豪快に笑った。 「全く、きみは面白い男だな。……こういうのもなんだが……もう少し早くきみと出会えていれば、私たちはよき友人になれたかもしれぬな」 「殿下……」 「ふふ、柄にもない事を言ってしまった。……どうやらきみには、人を惹きつける魅力があるようだ」 「いえそんな、もったいなきお言葉です」 「この私が言うのだ、間違いは無いさ」 ウェールズはそこまで言うと、エツィオの肩を叩いた。 エツィオは笑顔を作ると、少し俯く、それから顔をあげ、まっすぐにウェールズを見据えた。 「……殿下、失礼ながらいくつか伺いたいことが」 「何かな?」 「姫殿下からのあの手紙、やはり姫殿下は亡命を?」 エツィオが訊ねると、ウェールズはルイズがいないことを確認するかのように、周囲を見回した後、苦い表情で言った。 「……ああ、その通りだ、あの手紙には私に亡命を勧める一文が書き記されていた」 「やはり……」 「……きみも私に亡命を勧めるのかね?」 「いいえ、残念なことですが、亡命を拒否した貴方の判断は正しいと存じております。 ……姫殿下を攻めるつもりはありません、むしろ恋人を案じるその御心は美徳です。 だがそれは、トリステインを、民を、そして、姫殿下を、戦火に晒すことにもなりかねない」 「ああ、そうだ、きみの言うとおりだよ、エツィオ。私がトリステインに亡命したならば、貴族派にトリステインに攻め入る口実を与えてしまうことになる……。 だからこそ、私はここで戦い……そして死なねばならぬ。そう思うからこそ、死の恐怖も忘れられるというものだ」 力強く言い切ったウェールズを見て、エツィオは、真剣な面持ちで頷いた。 どうやら心配は無用だったようだ、姫殿下自身の手紙ですら、彼の決意は微塵も揺らいではいないようであった。 ならば自分にできることは、彼を気持ちよく戦地に送り出すことだけである。 「愛するが故に、知らぬふりをせねばならぬ時がある、愛するが故に、身を引かねばならぬ時がある。 戦で荒廃するトリステインを……悲しみ苦しむ民草を、そしてアンリエッタを見るくらいなら、私は喜んで討ち死にしよう」 ウェールズはエツィオを見つめると、にっこりと笑った。 「おっと……今言ったことは、アンリエッタには告げないでくれたまえ。いらぬ心労は、美貌を害するからな。彼女は可憐な花のようだ。きみもそう思うだろう?」 「ええ、まったくもって同感です」 エツィオは軽い笑みを浮かべて頷き、同意した。 それからエツィオは、小さく首を傾げ、ウェールズに訊ねた。 「殿下、反乱軍……、貴族派についてお聞きしたいことが、奴らの狙いは一体何なのですか? 彼らは何故反乱を?」 「『レコン・キスタ』の事か」 「『レ・コンキスタ』?」 「『レコン・キスタ』だ、彼らは自らをそう呼称している。……なにか気になることでも?」 「いえ……私の故郷でも聞く名前です、ですが……どうやら根本的に違う物のようだ」 エツィオは肩を竦めると、ウェールズは小さく頷き、話を続けた。 「我々の敵である貴族派『レコン・キスタ』、奴らの目的は、ハルケギニアの統一だ。『聖地』を取り戻すという、理想を掲げてな」 「『聖地』……ですか」 「そう、我等ブリミル教徒にとっての『聖地』だ。理想を掲げるのはよい。 しかし、あやつらはそのために流されるであろう民草の血のことを考えぬ。荒廃するであろう、国土のことを考えておらぬのだ。 だからこそ、我らは勇気と名誉の片鱗を貴族派に見せつけ、ハルケギニアの王家たちは弱敵ではないことを示さねばならぬ。 やつらがそれで、『統一』と『聖地の回復』などという野望を捨てるとも思えぬが、それでも我らは勇気を示さねばならぬ。 それが、内憂を払えなかった王族としての義務なのだからな」 聖地の奪還、統一、その言葉を聞いたエツィオは顔をしかめた。 「……まるで十字軍だな、馬鹿馬鹿しい」 「十字軍?」 呻くように呟いたエツィオに、ウェールズは首を傾げた。 「いえ、こちらの話です、お気になさらぬよう」 「ふむ……、どうやら、きみの故郷でも似たようなことがあったらしいな」 「ええ、とはいえ、もう二百年も前の話ですが」 「『聖地』か……どこの人間も考えることは同じのようだ」 「そのようで」 どこの世界も、人間の考えは変わらない、そんな皮肉めいた事実に、二人は笑いあった。 「さて、もう少しきみと話していたいが……そろそろ行かなくてはならない」 「ええ殿下、私も、貴方と話せて楽しかった」 「そうだ、エツィオ、一つ頼まれてくれないだろうか」 「なんなりと」 エツィオが頷くと、ウェールズは目を瞑って言った。 「アンリエッタに、こう伝えてくれたまえ、ウェールズは勇敢に戦い、勇敢に死んでいったと」 「必ずや、お伝えいたします。……殿下」 エツィオはそう言うと、座の中心に戻ろうとしていたウェールズを呼びとめ、肩に手を置き、まっすぐに目を見つめた。 「我が心は貴方と共にある、お別れです、殿下、……いや、我が友よ」 「ありがとう、そしてさらばだ、友よ。最期にきみに出会えたこと、始祖に感謝する」 その言葉を受けたウェールズは、うれしそうに微笑むと、エツィオに向き直り、手を差し出した。 「「栄光を!」」 二人は、奇しくも同じ言葉を互いにかけあうと、硬く握手を交わす。 それからウェールズは再び座の中心へと向かい、エツィオはその場を後にすべく振り返り、ホールの出口へと歩き出した。 エツィオは会場を後にし、あてがわれた部屋へ続く廊下を歩いていた。戦時中であるため、灯りは消されており、廊下は暗闇に包まれている。 廊下の途中に、窓が開いていて、月が見えた。月を見て、一人、涙ぐんでいる少女がいた。長い、桃色がかかったブロンドの髪……。 ついと、ルイズが振り向いた。暗闇の中、佇んでいるエツィオに気づき、目頭をごしごしとぬぐった。 ぬぐったけど、ルイズの顔は再び、ふにゃっと崩れた。 「……」 エツィオが無言で近づき、慰めるように指先でルイズの涙を拭いてやった。 するとルイズは、力が抜けたように、エツィオの体にもたれかかった。 ルイズはエツィオの胸に顔を押し当てると、ごしごしと顔を押し付けた。 ぎゅっと、エツィオの体を抱きしめる。エツィオは優しく、子供をあやすようにルイズの頭をなでた。 泣きながら、ルイズは言った。 「いやだわ……あの人たち……どうして、どうして死を選ぶの? わけわかんない。 姫さまが逃げてって言っているのに……恋人が逃げてって言っているのに……、どうしてウェールズ殿下は死を選ぶの?」 「……愛しているからだ」 「……どういうこと?」 「姫殿下を、愛しているからこそ、彼は死を選んだ、それだけだ」 「愛しているって……だったら、どうして死を選ぶの? 恋人が逃げてって、言っているのよ?」 「愛する人の傍にいることが、必ずしも最良というわけではないんだ、それによって引き起こされる事も考えなくてはならない。きみにはまだ……難しいかな」 「あんたまで……そんなこと言うの?」 「すまないな」 ルイズが寂しそうにぽつりと呟く。涙がぽろりと、ルイズの頬を伝った。 「やっぱりわたし、説得する。もう一度説得してみるわ」 「ダメだ」 「どうしてよ」 「彼らの決意は決して揺るがない、だからこそ俺は、彼らを笑顔で送り出した……それが彼らに対する礼儀だからだ」 「わかんない……ぜんぜんわかんないわ、愛しているから死ぬって……。 残される人の事なんて……なにも考えていないんだわ……。もうイヤ……トリステインに帰りたい」 殿下の言葉を理解するには、今のルイズにとって難しい事だ、ならば無理に理解する必要もない。 そう考えたエツィオはルイズの体を優しく抱きしめると、優しくその頭を撫でた。 「……そうだな、今日は疲れただろう、もう休むといい。明日、一緒にトリステインに帰ろう」 「……うん」 「おやすみ、ルイズ」 「……おやすみなさい」 ルイズは、ぐすっと鼻をすすり、涙をふくと、エツィオの胸から離れ、とぼとぼとあてがわれた部屋へと歩いてゆく。 そしてふと立ち止まると、ルイズは振り返り、エツィオを見つめる。 「……エツィオ、あんたは……」 「ん?」 「あんたは、いなくならない……?」 「おや? それは一体どういう意味かな?」 エツィオは肩を竦め、からかう様にニヤリと笑う。 「あっ、なっ、なんでもない! なんでもないの! おやすみ!」 ルイズは、思わず口から出た言葉に赤面し、小走りに廊下を駆けてゆく。 その様子を見ていたエツィオは口元に優しい笑みを浮かべると、小さく呟いた。 「心配しなくとも……いきなり君の前から消えたりしないさ」 ルイズを見送り、自分も部屋へと戻ろうとしたその時であった、不意に背後に人の気配を感じ振り向いた。 そこには、ワルドが立って、じっとエツィオを見つめている。 「なにか?」 「きみに言っておかねばならぬことがある」 ワルドは冷たい声で言った。 「明日、僕とルイズはここで結婚式を挙げる」 エツィオはぴくりと体を震わせた。今、結婚式と言ったか? 動揺を悟られぬように、声を押し殺し、冷静を装い訊ねる。 「こんな時にですか? ここで?」 「是非とも、僕たちの婚姻の媒酌を、あの勇敢なウェールズ皇太子にお願いしたくなってね。皇太子も快く引き受けてくれた。決戦の前に、僕達は式を挙げる」 エツィオは一瞬、ワルドの正気を疑った。ここにきて結婚式を挙げるとはあまりに急な話である。 ワルドとルイズは婚約者同士とはいえ、再会してまだ数日……片手で数えられるほどの時間しか経っていないのだ。 しかも、ここはすぐにでも戦場となる、そんなところで結婚とは無計画にもほどがある。 「ルイズはなんと?」 「彼女にはまだ伝えてはいない、追って伝えるつもりだ」 「お言葉ですが子爵殿、私は反対です、そんな事をしている暇は無い、すぐに脱出し、姫殿下に手紙を届けるべきです。 第一、式を挙げていたら、脱出の手段がなくなってしまいます、明日の朝に『イーグル』号は出発してしまうのですよ? どうやって脱出するおつもりなのですか?」 「使い魔君、きみの意見など聞いていない。それに、既に殿下の了承を頂いている、今さら取り消すわけにはいかぬ」 ワルドはエツィオの反論をにべもなくはねつける。 エツィオは心底呆れた表情でワルドを見つめた。この男は、こんな時に一体何を考えているのだ? 一瞬、殴りとばしたい気持ちに駆られたが、婚姻の媒酌を、勇敢なウェールズに頼みたいという気持ちも、まあ理解できたため、ぐっとこらえた。 ワルドはそんなエツィオをよそに淡々と続けた。 「きみにも式に出席してほしいが、君の言うとおり、船が出発する時間と重なってしまっている、 君が式に出席してしまうと、『イーグル』号で脱出できなくなってしまうんだ。だから君は明日の朝、すぐに出発したまえ。 私とルイズは式が済み次第、グリフォンで帰る」 「長い距離は飛べぬとお聞きしましたが」 「滑空するだけなら問題なくトリステインにまで辿りつける」 「そうですか……、わかりました、そうさせていただきます」 「きみとは明日、一旦ここでお別れとなるな。ルイズには、きみが先に『イーグル』号で帰還することを伝えておこう」 ワルドはそう言うと、立ちつくすエツィオの横を通り、その場を後にしようとした。 「子爵殿」 「……何かな?」 不意に後ろからエツィオに声をかけられる。その声にワルドが振り返ろうとした、その時だった。 「失礼」 「――なっ! ぐぉっ!?」 瞬間、突如膝の力が抜け、不意に世界がひっくりかえった。 完全に虚を突かれたワルドはエツィオの足払いに全く反応出来ず、首を掴まれ、そのまま強かに床に叩きつけられる。 「おっ、おのれっ! なにを!」 それでも、流石は魔法衛士隊の隊長、混乱しつつも、すぐに杖に手をかける。 しかしエツィオはそれを見越していたのか、ワルドの口を即座に塞ぎ、詠唱を強制的に中断させると、 次に杖を払いのけた、杖が乾いた音をたて、廊下の隅へと転がってゆく。 たちまち床に組伏せられたワルドは、抵抗を試みる。だがそれはできないと言うことに、すぐに気がついた。 自分の首筋に、鈍い光を放つ何かが突きつけられている、エツィオの左腕、袖口から飛び出したそれは、『イーグル』号の船倉で見た、隠し短剣であった。 あと少し、エツィオが力を込めるだけで、この刃がたちまち自分の喉を切り裂くことは、容易に予想ができた。 せめてもと、エツィオを睨みつけるも、薄暗い廊下に、目深に被ったフードのおかげで、彼の表情は、全く読む事が出来なかった。 「今から手をどける、だが大声は出すな」 「……くっ、な、なんの真似だ……!」 口を塞いでいた手がどけられる。 ワルドが緊張に顔を歪ませながら、呻くように呟いた。 エツィオはワルドの喉元に短剣を突きつけながら、静かに口を開いた。 「愛しているか?」 「な、何のことだ!」 「ルイズの事だ、お前は本当に、ルイズを愛しているのか?」 声を荒げるワルドに対し、エツィオはどこまでも冷静な声で言った。 「と、当然だ! 愛しているに決まっているだろう!」 「なら今ここで誓え、ルイズを必ず幸せにすると」 「君も聞いただろう? 始祖に誓う愛は婚姻の際の誓いでなければならぬと、残念だが、今はできない……っ!」 喉元に当てられた短剣に、僅かだが力が込められるのを感じる。 ワルドはごくりと唾を飲み込んだ。 「ならば始祖ではなく、俺に誓え」 「くっ……わ、わかった、誓う……、彼女を愛し、必ず幸せにする……」 ワルドは呻くように言った。 「少しでも彼女を泣かせてみろ、俺はお前を、地の果てまでも追い詰め――」 「……ぐッ!」 エツィオはそこまで言うと、凄まじい力で床に組みふせたワルドを引きずり起こし、そのまま壁に叩きつける、 喉に短剣を喰い込ませ、ワルドの目をまっすぐに睨みつけた。 「その首を切り裂いてやるからな」 ふっ、と、エツィオの手から力が抜け、短剣が、左腕の鞘の中へと納まる。 ワルドの胸倉を掴んでいた手を離し、エツィオを数歩下がると、ワルドに深々と頭を下げた。 「大変、失礼をいたしました、子爵殿。……ですがこれも主人であるルイズを想うが為、どうかお許しを」 「全くだ、何を考えているのだ……」 ワルドは、不愉快だと言わんばかりに、口元を拭い、衣服の乱れを直しながらエツィオを睨みつけた。 エツィオは床に転がったままのワルドの杖を拾い、恭しい手つきでそれを差し出した。 「……」 ワルドはエツィオから差し出されたそれを、ひったくるように奪い取る。 エツィオは一礼し、踵を返すと、そのまま廊下の奥、暗闇の中へ溶けるように消えてゆく。 「フン……薄汚いアサシンめ……!」 エツィオが消えた暗闇の奥を睨みつけ、ワルドは吐き捨てるように呟いた。 前ページ次ページSERVANT S CREED 0 ―Lost sequence―
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back/ 薔薇乙女も使い魔menu/ next 正午、ワルドの風魔法で『マリー・ガラント』号はスカボロー港へ到着した。しかし、 積み荷の硫黄を下ろす船員達の中に、ルイズ達一行はいなかった。 レコン・キスタに制圧された港湾施設にノコノコと姿を現すわけにはいかない。船が残 していた風石で港に着く前に、グリフォンで飛び立ち、港から少し離れた森へ降り立って いた。 森に皆とグリフォンを残し、ワルドはスカボローの街へ向かった。 「諸君、まずいぞ。状況は最悪だ」 スカボローの港町から戻ってきたワルドが、皆にパンを分けつつ、街で集めてきた情報 を語る。 ニューカッスル城で王軍は完全包囲されている。 ウェールズ皇太子は生死不明。 反乱軍は明日正午に総攻撃開始。 戦力は王軍数百に反乱軍5万。 スカボローからニューカッスルまで馬なら一日かかる。 道中、反乱軍に見つからないよう、主要な街道や街を避けて進まねばならない。 グリフォンはワルドとルイズに加え使い魔達も乗るので、重い分足も遅い。 「つまり、今すぐ出発だ」 周囲の警戒に人工精霊達を放ち、人形達をグリフォンの頭に乗せて、前にルイズ後ろに ジュンを乗せたワルドは、ニューカッスル目指して駆け出した。 反乱軍は大半がニューカッスル攻城戦に参加しているらしく、街道や街の警備は主要な 地点に必要最小限しか配置されてなかった。また、人工精霊達の索敵もあり、回り道なが ら順調に進んでいた。 獣道を走り抜け、川を飛び越え、街を迂回し、麦畑に分け入り、森を突っ切って、グリ フォンは走り続ける。 「ねぇ、ワルド様。どうやって皇太子と連絡を取ればいいかしら」 「…もはや、陣中突破も難しいな。 反乱軍も、公然とトリステイン貴族に手は出せないだろうが、いくらなんでも真っ昼間 に敵陣を破れん」 「後ろから突破されるとは考えてないでしょうし、あたし達の力ならなら不可能じゃない わ」 「だが、突破する時間が問題なのだよ、ルイズ。 恐らく、我々が到着できるのは、総攻撃直前だ。士気も高く功を焦った兵士達が『正体 不明の連中が、突然城に突っ込んでいった』のを見たらどうするか…。十中八九、なし崩 しに総攻撃開始だ。戦闘は間違いなく一方的虐殺で即座に終わる。もう手紙の回収どころ じゃない」 「なんとか、大陸の端を飛んでいくとかできないかしら?」 「何人も乗せて、では長く飛べん。それに、城から攻撃を受ける事も前提なのだから。い くらなんでも、単騎で飛んでいては、城壁から見ればタダの的だよ。当然反乱軍も、監視 は飛ばしているだろうし」 「ホーリエかスィドリームを使って、城内に予め連絡してはどうかしら?」 「信用してもらえるかどうか…その光玉に攻撃をかけられるのが関の山だろう。正攻法よ り、搦め手を考えよう」 ルイズとワルドがニューカッスル城へ入る方法を相談している間、真紅と翠星石は索敵 と安全なルート探しに忙しかった。 ジュンは一言も口を聞いていなかった。ただじっと目を閉じ、グリフォンの背に揺られ るままだ。 「ジュン、どうしたのさっきから。もしかして、さすがに疲れちゃった?」 ルイズの心配げな声を聞いて、ようやくジュンはゆっくりと口を開いた。 「うん・・・そうでもないよ。けど、さすがにちょっと疲れたかも。少しでも余計な体力 を使わないたくないかな」 「そうだな、ジュン君。いくら腕利きの剣士でも、君はまだ子供だ。体力が劣るのは否め ない。無理せず休んでいたまえ」 「分かりました。ミスタ・ワルド、お言葉に甘えさせて頂きます」 ジュンは目も口も閉ざし、走るグリフォンに揺られて続けていた。だが、脳細胞はフル 稼働していた。 どうすれば、安全にニューカッスル城に入れるのか。 桟橋で戦った後、何をおかしいと思ったのか。 フーケ脱獄を手引きしたのは誰か。 レコン・キスタの目的は何か。 ルイズが王女からもらった水のルビーを有効に使う方法はないか。 アンリエッタ姫が一番望んでいるのは、何なのか。 手紙を回収出来れば、出来なければ、影響はどこへどう広がるか。 説明された事象を、目にした事実を、一つ一つ思い返し考え続けていた。 そしてワルドの背中を見上げた。このパーティのリーダー的存在、トリステイン王国の 高級軍人、マザリーニの腹心、アンリエッタから一行の護衛を任ぜられた、腕利きのメイ ジである頼もしい男の背中・・・。 「まさか…!?」 「…ん?どうしたね、ジュン君」 ジュンのつぶやきに、ワルドが肩越しに振り返る。 「あ、いえ、すいません。独り言です」 そういってジュンは再び目も口も閉ざし、ワルドの背に体を預けた。ワルドも、それ以 上詮索しなかった。 ジュンは以後、口を開かなかった。 「諸君、こういう手はどうだろうか?」 山の峰を越え、眼下に円形状の城壁と内面に作られた五芒星形の大通りが特徴的な街を 見下ろした頃、林を駆け抜けながらワルドは切り出した。 「反乱軍司令官に、『通してくれ』と頼む」 全員、グリフォンからずり落ちそうなほど、ガクッときた。 「あ、あの、ワルド様…今は冗談を言ってる場合では」 「ははは!ルイズ、実は冗談じゃないんだよ」 「ワルドさんにはぁ秘策があるですかぁ?」 「うむ、まぁ聞いて欲しい。 反乱軍司令官に正式な面会を求めるんだ。もちろん、公的な特使としてではなく、私的 なものとしてね。理由は『一方的な虐殺に過ぎないこの戦いを回避するため、ニューカッ スル城へ降伏と投降を呼びかけたい』というものだ」 「うぬぬぅ!?な、なかなかの妙案かもですねぇ!」 翠星石が感嘆の声を上げる。真紅もワルドに振り返る。 「良い案だとは思いますわ。ただ、何故我々がアルビオンの最前線に来たのか、と怪しま れるんじゃなくって?」 「うむ、当然の疑問点だな。だが『トリステイン王家に仕える者として、始祖ブリミルが 授けし王権の一つが無為に潰える事態は、看過しえぬがゆえ』で良いだろう。トリステイ ン王国近衛隊隊長という肩書きなら、信用も十分だ」 「そうね…少なくとも、強行突破よりはマシな策だわ。さすがグリフォン隊の隊長ですわ ね」 「そうよねシンク!私もワルド様の案に賛成よ。他に良い案も無いし、これで行きましょ う」 かくして一行はワルドの案を胸に、ニューカッスルへ走り続けた。 アルビオンの夜。 一行は森の中、泉のほとりで野宿する事になった。 有力貴族出身のルイズも、さすがにこの状況では文句も言わなかった。もっとも、疲れ 果ててグリフォンから下りたら即座に熟睡してしまっただけだが。ルイズの指にはまる水 のルビーだけが、星明かりでも変わらずに輝いていた。 人形達も人工精霊と共に、明日に備えて即トランクに入り込み、眠りに落ちた。 ジュンは見張りとして、デルフリンガーを脇に置き、泉のほとりに腰をおろしてる。 ぼんやりと、水面に映る星空を眺めていた。 「・・・なぁ、デル公」 「ん~?」 「お前、この任務をどう思う?」 「どうって…おりゃぁただの剣だ。武器として、ただ振られるだけだ。何のために振るか は、持ち主が考える事だぜ」 「そりゃそうだ」 「でもまぁ、あえて言わせてもらうなら、だが…いいか?これは嬢ちゃん達にゃぁ秘密だ ぜ」 「分かってる。ハッキリ言ってくれていいぜ」 「おぅ、んじゃ…この任務は、バカげてる」 「…やっぱ、そうだよなぁ~」 ジュンは大きくのびぃ~っとして、大の字に寝ころんだ。 「昔うっかりだしちゃったラブレターを取り返さないと、ゲルマニアとの政略結婚が、軍 事同盟が成立しない。 その手紙は内乱の最前線にある。 でも、頼める人が王宮内にいない。 で、長い事会っていない幼なじみの女の子に、戦場ど真ん中に行ってくれと頼む。 報酬として国の財産の指輪、水のルビーを勝手にあげちまう。 兵士でもない、戦闘訓練も何もしてない女の子に、だぜ? でもやっぱ不安で、ワルドさんに護衛を頼む…秘密って言葉の意味、知ってるのか? あの王女…相当のバカだな」 「ああ、バカだよな」 デルフリンガーもジュンも、はあぁ~…と大きなため息をついた。 「なぁ、デル公。ハルケギニアでは、これが当たり前なのか?」 「まぁ、王族とか貴族とかは、だいたいこんなモンだ。下のモンが上のワガママに振り回 される。世の常だろうよ」 「そーゆーのは僕の国でもあるけど、でも、ここまでのバカは誰もやらねーよ。信頼出来 る部下はいない、任務を遂行出来る人物かどうかも考えない、一縷の望みを託して…と言 うか、ただの特攻だよ! 頼まれたルイズさんも、怒るどころか感激してる有様だし。これが王家への忠誠ってヤ ツなのかぁ?」 「そうだ。それが王家への忠誠だ」 バシュッ! デルフリンガーを手にし、一瞬で泉の対岸へ飛び退いた。 さっきまでジュンが寝ていた場所近くに、杖を手にしたワルドが立っていた。 ジュンは、デルフリンガーを右手にダラリと下げている。 ワルドも杖を手に、ただ立っている。 泉を挟み、真顔で睨み合っていた。 「ミスタ・ワルド、どの辺から聞いていました?」 ワルドは、わざとらしく首をひねる。 「ふ~む…昔うっかり、という辺りかな?」 「へへ…困ったなぁ、交代の時間には早いですよ」 ジュンもわざとらしく、左手で頬を掻く。夜の闇に、包帯がルーンの光で淡く浮かび上 がっている。 「子供に負担をかけてはよくないからね」 「そうですか、気を使わせて申し訳ありません」 「気にする事はないよ。面白い話も聞けたしね」 「楽しんで頂けて嬉しいですね…」 チャキッ 表情はそのままに、デルフリンガーを握り直す。 「ジュン、油断するなよ。手強いぜ」 ゆっくりと、切っ先がワルドに向く。 だが、ワルドは微笑み、杖を納めた。 「ははははっ!そう怖がらなくて良いよ。君がこの国の人間でないのは知ってるからね。 王家への忠誠は期待してはいないよ。 しかし君は『バカな任務』と思いながらも学院から駆けつけた。桟橋で敵を撃退した。 空賊船だって退けた。何故かな?」 「え?」 あまりの態度の急変に、目が点になってしまう。 相変わらずワルドはニコニコとしている 「な、何故って、そりゃ、ルイズさんのためですよ」 「そう!それでいいんだよ。 学院でも君は『主が忠誠を誓う者に忠誠を誓う』と答え、姫殿下は満足していたろ?」 「はぁ・・・まぁそうですけど」 「なら、それでいいんだ。ルイズはこの任務に全力を尽くしてる。君は彼女を助けてくれ る。そうだろう?」 「…もちろんです」 「では、お互い頑張ろう。君もそろそろ休みたまえ」 「あ、う…はい。分かりました…」 「おでれーたな。なんだか、怒られなくてよかったなぁ」 「そ、そだな」 ジュンはルイズ達の所へ戻ろうと歩き出した。だが歩みを止め、ワルドを振り向く。 「ミスタ・ワルド、あなたはこの任務をどう思っているのですか?」 「『バカな任務』だ」 あっさり言い放たれ、目が点になってしまった。 「ふふふ、驚くのも無理はない。だが、無茶と承知でもやらねばならない。それが王家へ の忠誠というものだ」 「あなたは、それで良いと思っているのですか?」 「忠誠は、それなりの見返りがあるから成り立つのだよ。出世、領地、爵位、各自の都合 や打算だ。 君にわかりやすく言うなら、自分の任務を、自分の都合で成功させたいと思ってる」 「…大人って、大変ですね」 「君にもいずれ分かる。守るもの、譲れないものを手に入れた時にな。 …いや、確か君には既にあったね。シンクやスイセイセキに匹敵するガーゴイルを作る んだって?ルイズから聞いたよ」 「えと、まぁ、ちょっと違うけど、そんなもんです」 ちょっと頬を赤らめて、頭をポリポリかいてしまう。 「私にはよく分からないが、ルイズと一緒に魔法の勉強が出来るよう頑張りたまえよ。 …ああ、ところで、ルイズと一緒であれば、他の国の学院でも良いのかな?」 「へ?」 いきなりの質問に、敬語を忘れて聞き返してしまった。 「つまり、留学とかだよ。ガーゴイルならガリアが有名だ。このアルビオンにも良い魔法 学院がある」 「ああ、そういうことですか。そうですね、今の学院から離れるのは考えてません…でも ガリアは興味があります」 「ほほう、なるほどね…うん、そうか」 顎に手を当ててウンウン頷くワルドに、ジュンも怪訝な顔だ。 「あんの隊長さん、何か企んでるのかぁ?」 「デル公、失礼だぞ」 「ん?ああ、企んでるさ。ルイズと結婚するなら、君達の事も考えないとな」 「「なーる」」 ジュンもデルフリンガーも、思わず声にだして納得してしまった。 「さて、話はこれくらいにしよう。明日は正念場だからな、早く休みなさい」 「はい、分かりました。後はお願いします」 ジュンは踵を返して立ち去ろうとした。 「ああ、ジュン君。最後に確認したいんだが」 「はい、何でしょう?」 ワルドに呼び止められ、ジュンは振り向く。 「君は結局、使い魔としてルイズの下についてくる、ということなんだね?」 「ええ、その点は間違いないです」 「そうか。いや失礼、それならいいんだ。おやすみ…ああ、私の事は、もう呼び捨てでい いよ」 「?…いえ、そうもいかないですよ。それではおやすみなさい」 「ああ、ゆっくりやすみたまえよ」 ほぅ…ほぅ…というフクロウの鳴き声が響く夜の森。 ワルドは星空の下、泉を見つめていた。 泉に映るその口の端は、禍々しく釣り上がっていた。 ジュンはルイズの横で毛布にくるまる。そして、昼間に考えていた事や先ほどのワルド とのやりとりを思い返していた。 ・・・ワルドさんは、違う。でも、王女や枢機卿は多分・・・ 一抹の不安は抱きつつも、疲れ果てた肉体は、すぐに夢の世界へ彼を誘った。 朝靄の中、朝日が森に光のカーテンを広げていく。 朝露と緑の葉が、キラキラと白く輝く。 鳥のさえずりに起こされ、毛布やトランクから全員もそもそと這い出してきた。 「おはよぅ…うぅ、腰痛いぃ」「んがぁ~筋肉痛いてぇ~」「おはよう諸君、さっそくだ が朝食にしよう」「そうしましょう。ホーリエ、周りを見張っててね」「スィドリームも、 お願いですよぉ」 赤と緑の光が、泉周囲へふわふわ飛んでいった。 泉で顔を洗い、朝食のパンと干し肉分け合う。 ワルドがすっくと立ち上がる。 「さて諸君!昨日急いだおかげで、正午の総攻撃前にニューカッスルへ着けるだろう。反 乱軍司令官にお目通り願うのは難しくないだろうが、我らの密命について気付かれる事だ けは避けねばならない そこでだ・・・」 干し肉を頬張るルイズに視線を移す。 「反乱軍のトップ、『レコン・キスタ』総司令官オリヴァー=クロムウェルの下へは、私 が行くとしよう。ルイズはここで待っててくれ」 ぶっ! 言われたルイズは干し肉を吹き出してしまった。 「待って下さい!私も行きます!」 「いや、万一姫殿下からの手紙が見つかるとまずい。『降伏と投降を勧める』という話だ けなら、私だけで出来るからね。そして何より…」 ワルドは、全員を見渡した。 「もしダメだったら、私が司令部で大暴れして逃げる。そのスキに強行突破するんだ」 「「「「「なっ!?」」」」」 絶句した一同を気にせず、ワルドはジュンの肩に手を置いた。 「君達ならやれるだろう。頼んだよ」 「…はい」 ジュンは刺すように鋭い目つきで、ワルドを見上げていた。 丘から見渡すだけで、王軍の敗北はよく分かった。遠くに見える、浮遊大陸の突端に位 置するニューカッスル城は、包囲されていた。 上空には10隻近い戦艦。おそらく岬の向こうや雲の中にもいるだろう。 さらに、総攻撃まで間があるのに、既に多くの竜が飛び回っている。 城壁前には兵士の大集団がいる。万の単位でいるのは確実だ。 兵には人だけでなく、巨大な亞人、見るからに獰猛な幻獣なども見える。 巨人の近くには、巨大な弓らしきものもある。攻城兵器だろう。 獣の咆哮、傭兵達の雄叫び、巨人が振り下ろすメイスの轟音。 すでに、彼等は勝利の祝杯を上げているらしい。 そして、その全てが正午を、総攻撃の瞬間を待ちわびていた。 そしてルイズ達は丘の上の森に隠れ、グリフォンにまたがり反乱軍司令部へ向かうワル ドを、不安げに見下ろしていた。 ワルドが反乱軍に入っていったのを見届けると、ジュンは女性達に向き直った。 「みんな、よく聞いて欲しい。これは、あくまで僕の勝手な想像なんだけど・・・」 ジュンの話を聞かされたルイズは、手を口で被い、次第にわなわなと肩を震わせた。 バチィンッ! ルイズがジュンの頬を打つ。 「あんた・・・まさか、あんたがそんな事を言うなんて!見損なったわ!」 憤慨して顔を歪ませるルイズを、それでもジュンは真剣に見据えていた 「僕も、そんな事は無いと信じたい。少なくとも、ワルドさんにそんな気は無いと思う。 でも、王宮の他の人、例えばマザリーニ枢機卿ならどうだろう?」 「!…ッ」 問われたルイズは言葉を詰まらせた。真紅と翠星石も顔を曇らせる。 「ジュンの考えは当然よ。これは確かにあり得る事よ」 「それじゃ、どうするですかぁ?もう、ここまで来てしまいましたよぉ」 ジュンは顔を伏せ、しばし思考を巡らせる。そして、キッと顔を上げ皆を見据えた。 「もう、後戻りするには遅すぎる。手紙を回収しよう。ただ、気をつけるのは・・・」 ジュンの言葉に、女性達は何度も頷いた。 酔ってからんでくる傭兵を無視し、牙を剥く火竜の脇を通り、杖を掲げる騎士隊の間を 案内された。何回もしつこくディティクト・マジックをかけられ、散々所持品をチェック された後、会議という名の祝勝会を通り抜け、ワルドはクロムウェルに奥の天幕で拝謁し ていた。 「やぁ子爵!ワルド君!久しぶりじゃないか!どうだね君の、その、なんだ、件のラブレ ターだよ!んんんっ!?ゲルマニアとトリステインの婚姻を阻む救世主は、手に入りそう かね!?」 「あと一歩、という所です。本日はその件で閣下の助力を得たく、ここに参りました」 「おぉ!素晴らしいっ!助力か?もちろんだとも!何でも言ってくれたまえ!すぐ手配し ようじゃないか!」 「感謝致します。実は…」 他の貴族や将軍は皆、宴会で酒をあおっている。お付きの小姓や警護の下級士官も人払 いされた。今この場にいるのは、ワルドとクロムウェル、そして20代半ばくらいの女性 だけだ。ピッタリとした黒いローブを身にまとい、妙に冷たい感じのする細身の女性が、 クロムウェルの横に控えている。 「なるほどなるほど!そういうことなら話は簡単だ、早速通すとしよう!ニューカッスル にも手紙を投げ込むとしようか。なぁに!無駄な死人が出ずに済むなら結構な事だ。本当 に投降する者がいれば、王族以外は受け入れるとしよう!決して不利な扱いはしないと伝 えてくれ!」 「ありがとうございます」 ワルドは恭しく礼をした。 「造作もないことだ!期待している!ところで、その王女からの密書は今持っているのか ね?是非拝見させてくれないか!」 「いえ、私の共が所持しています」 「おやそうか、残念だね。だが、まあ良い!もう正午まで時間がない、急いで行ってくれ たまえ!」 「ははっ!」 ワルドが踵をかえして天幕を出ようとした時、女性がクロムウェルに耳打ちした。 「…ほほう!?ほうっ!それは面白い! あ、ワルド君!ちょっと待ってくれ!実は、こういうのはどうだろうか・・・」 グリフォンに乗ったワルドは丘の上へ舞い戻って来た。 「諸君!話は通ったぞ、急いで城門へ!」 一同は急いで丘を降りていった。 丘の上から反乱軍の威容は見ていた。だが、やはり間近で見ると迫力が違う。 凶悪な光を放つ攻城兵器、巨大な弓―バリスタが城壁を向いている。 5メイルを超えるトロール鬼が、ふいごのような呼吸音を響かせている。 荒くれ者の傭兵達が、子供達連れでニューカッスル城に向かうワルドを笑っている。 彼等の装備、剣や鎧のほぼ全てが、どす黒い染みをつけていた。こびりついた血だ。 グリフォンに乗ったワルドは、前にルイズを乗せている。 ルイズは毅然とした態度で胸を張っていた。だが小刻みな震えが止まらない。 ジュンは背にデルフリンガー、両手にトランクを抱えグリフォンの横を歩いている。 真紅と翠星石は目立つのを避けるため、また切り札として、トランクに待機している。 一行はレコン・キスタ軍を通り抜け、ニューカッスル城門へたどり着いた。 城門は軋む音を響かせて、重々しく開けられた。 彼等が城内に入ると同時に、再び軋む音を響かせて、厳重に門は閉じられた。 城門内では、数百人のメイジ達が一行を出迎えた。それだけのメイジがいれば、本来は 大戦力だ。旅団クラスの傭兵を相手に出来る。だが城外の敵は5万、メイジの数も桁が違 う。敗北は目に見えていた。 にも関わらず、出迎えた者達に怖じ気づく様子は微塵も見られなかった。 先頭に立つワルドの前に進み出たのは、凛々しい金髪の若者だ。 「アルビオン王国皇太子、ウェールズ・テューダーだ。アルビオンへようこそ、大使よ」 ワルド初め、一行は跪く。 「皇太子、お初にお目にかかります。私はトリステイン王国魔法衛士隊、グリフォン隊隊 長、ワルド子爵。 ですが、私は大使ではなく、ただの護衛に過ぎません。真の大使は、こちらに」 優雅に指し示されたルイズの前に、皇太子は歩み寄った。 「ヴァリエール家三女、ルイズにございます。閣下、アンリエッタ姫殿下より、密書を言 付かって参りました」 「密書と申すか?降伏勧告ではなかったのか?」 「いえ、その件は城内に入るための偽装にございます。真の任務は、この密書を渡す事に ございます」 密書を胸元から取り出したルイズは、受け取ろうとした皇太子の手を見て、一瞬躊躇し てしまった。 「どうかされたか?」 「い、いえ、失礼ながら、この密書はウェールズ皇太子に直接手渡さねばなりません。ゆ えに、証を示して頂きとうございます」 それを聞いた長身の老メイジが「そなた!無礼であろう!」と怒声を上げた。だが皇太 子は手を振り部下を制した。 自分の薬指に光る指輪を外すと、ルイズが姫から受け取った水のルビーに近づけた。 二つの宝石は、共鳴し合い、虹色の光を振りまいた。 「水と風は虹を作る。王家の間にかかる橋さ」 ルイズは頷いた。 「大変、失礼をばいたしました」 ウェールズはルイズから受け取った手紙を愛しそうに見つめ、花押に接吻した。それか ら慎重に封を開き、中の便箋を取り出して読み始めた。 「姫は結婚するのか?あの、愛らしいアンリエッタが。私のかわいい…、従妹は」 ワルドは無言で頭を下げ、肯定の意を表した。再びウェールズは手紙に視線を落とす。 最後の一行まで読むと、微笑んだ。 「了解した。姫は、あの手紙を私に返して欲しいと告げている。何より大切な、姫からも らった手紙だが、姫の望みは私の望みだ。そのようにしよう。 それでは、ついてきたまえ」 一行は立ち上がり皇太子の後を追う。 「お待ち下さい、閣下」 ワルドが皇太子を呼び止める。 「反乱軍司令官クロムウェルは、王族以外の投降は受け入れる、との事です。もし城を去 る者や暇を与えられた者がいるなら、正午までに城を出て頂きたい。決して不利な扱いは しない、との言伝です」 「おお!そうか、それは助かる。パリーよ!」 ウェールズは先ほどの老メイジを呼び、何事か指示を出した。老メイジは数人を連れ、 城内へ駆けていった。 「実はニューカッスル城下の秘密港から脱出する船があるんだが、どうしても乗り切らな くて困っていたんだ」 老メイジ達は、ぞろぞろと疲れた様子の人々を、恐らくは城で働いていたであろう人々 を連れてきた。 「彼等はただの平民だ。反乱軍とて投降する彼等を害する理由はあるまい。感謝するよ。 さぁて、正午まで間がない。急ごう」 皇太子に連れられて、一行はグリフォンまで伴い、城の奥へと駆けていった。 ウェールズの居室は、天守の一角にあった。 王子の部屋とは思えない、質素な部屋であった。木で出来た粗末なベッドに、一組の椅 子とテーブル。 窓からは、投降した人々が反乱軍の横を通り抜けていくのが見える。 王子は机の引き出しを開き、宝石のちりばめられた小箱を取り出す。首のネックレスに 付いた鍵で蓋を開けると、蓋の内側にアンリエッタの肖像が描かれていた。 「宝箱でね」 王子は中から手紙を取り出した。何度も読まれたらしい手紙は、すでにボロボロであっ た。ウェールズは手紙をたたみ、封筒に入れてルイズに手渡した。 「ありがとうございます」 ルイズは深々と頭を下げ、その手紙を受け取り胸元に入れた。 「それでは皆、すぐに城の地下に行き『イーグル』号に乗って」 ドゴゴゴゴンッッ!! 王子の最後の言葉は、一同には聞こえなかった。大音響でかき消された。 天守の窓から、城壁の大砲が火を噴くのが見える。そして上空からは、艦砲射撃が全方 位から城へ向けて撃ち込まれていた。 城の天守は、いい的だ。 黒い鉄の塊数十個が、放物線を描いて飛来。そして、着弾した。 全員、衝撃で床に壁に叩き付けられた。 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・ 城へかけられた強固な固定化魔法をもってしても、多量の大砲弾が着弾した衝撃をしの ぎきれなかった。 もうもうと巻き上がる煙とホコリの中、ウェールズとワルドのルーンのつぶやきが、も し耳が聞こえるなら聞こえたろう。残念ながら全員、着弾時の衝撃で聴覚が一時的に麻痺 していた。 二人の魔法で部屋の中に突風が吹き、視界をクリアにしていく。 窓と、壁に開いた穴からは、飛来する火竜に跨る竜騎士が数騎見えていた。 「出番よっ!ホーリエ!!」 「行くですよっ!!スィドリーム!!」 真紅と翠星石が、トランクから飛び出した。それぞれの人工精霊を火竜の前に放つ。 カッ! 二つの人工精霊達は突如激しく輝き、火竜と竜騎士の目をくらませた。 「薔薇の戒めを受けなさい!」 真紅の薔薇が飛来する竜騎士の火竜達に、小さな針となって襲いかかる。火竜は突然の 痛みを翼一面に受け、怯んで天守から離れていった。 「さぁお前等!さっさと逃げるですっ!」 叫びながら、翠星石は周囲に水をまき散らしていた。凄まじい勢いでわき出したツタが、 天守を覆い尽くし砲弾を防ぐ。 ワルドはルイズを、ウェールズはジュンを助け起こし、階段へ飛び出した。目を回した グリフォンも、主に蹴られて目を覚ます。 ウェールズに先導され、一行は地下へと駆け下りていった。トランクに乗った人形達も 後ろを飛んでくる。 ずずずず・・・ 階段を駆け下りる彼等を追うように、上から振動が響いてくる。 グリフォンに乗せられたルイズが上を見ると、見たくないものが見えてしまった。 崩壊した天守が、崩れ落ちてきていた!しかも、崩れた下の階と階段を、次々と潰し巻 き込みながら!! ワルドがルーンを叫び、杖を上に向けた。 ドウンッ! それは『ウィンド・ブレイク』だった。ただし、彼が生み出せる最大最強の、だ。 崩落してきていた瓦礫の山は、一気に吹き飛ばされ、噴火するが如く吹き上がる。 もの凄い轟音が壁の向こうから聞こえる。城の外側へ吹き飛ばされた瓦礫が、外壁や屋 根に衝突する音だ。 「早く!もう城が保たないわ!」 真紅の叫びは、彼等の未だ麻痺した耳では聞こえなかった。だからとて急がない者はい ない。むき出しになった城の内部に向けて、天を覆い尽くすほどの竜と幻獣が降下してき ていたからだ 先頭のウェールズが1階に降り立った時、ホールで炎と氷の矢が飛び交っていた。襲来 した火竜のブレスと、迎撃するメイジの『氷の矢(ジャベリン)』だ。だが数十本の氷の 矢は、火竜が吐く煉獄の炎で瞬時に蒸発した。その炎がメイジに達した瞬間、メイジ自身 が大爆発した。 メイジの自爆に巻き込まれ、ホールの竜騎士達が消し飛ばされる。ホールはもはや火の 海だ。 皇太子に続いて降りてきた一行、特に女性達が悲鳴を上げ目を背ける。 炎に炙られ熱気渦巻く1階ホールだが、一瞬だけ彼等の頭上に冷気が降りてきた。 「右ぃっ!」 デルフリンガーの叫びに、ジュンは反射的に剣を掲げた。刹那、右から放たれた雷光が、 彼等の網膜を焼くほどに白く爆ぜる。その雷撃全てが、デルフリンガーの刀身に吸い込ま れた。 右に、マンティコアに乗った騎士がいた。必殺の雷を難なく受け止められ、慌てて次の 呪文を詠唱している。 「『エア・ハンマー』!」 ウェールズが杖をふり、騎士は空気の塊に弾かれ後方の壁に激突した。 ぐろおおおおっっ!! 主を失ったマンティコアが咆哮を上げて襲い来る! どごんっ! いきなり、マンティコア近くで何かが爆発した。爆風で吹っ飛ばされた幻獣に杖を向け ていたのは、グリフォンに跨ったルイズだ。 「急げ!こっちだっ!」 走るウェールズに皆必死で追いすがる。 「そぉれそれそれですぅっ!これでも喰らいやがれですぅーっ!!」 翠星石は、彼等が通った後の通路や階段に、無茶苦茶に水をまいていた。デタラメに生 えた植物が通路を塞ぎ、落ちてくる瓦礫や敵兵・幻獣の進路を閉ざしていく。 皆、飛ぶような速さで地下へと駆け下りていった。 「くそ…すまない。」 ウェールズは皆を城の地下、秘密の港まで案内した。真っ白い発光性のコケに覆われた 鍾乳洞だ。だが、岩壁に船の姿は無かった。 既に『イーグル』号は出航した後だった。 ずん…ずずぅん… 頭上からは地響きが聞こえてくる。パラパラと天井から土が落ちてくる。 入り口から、翠星石が飛んできた。 「ふぅ~道はぜーんぶ塞いだですよぉ。これで、そう簡単にはここまで来れんですよ」 「うむ、ご苦労だった、スイセイセキ君」 ワルドは皇太子に向き直り、優雅に頭を下げた。 「閣下、ご協力感謝致します。我らは、グリフォンにてトリステインへ帰還致します」 「地上まで行けるかね?」 「滑空するだけですので、問題ありません」 「そうか、それは良かった」 ほっと胸をなで下ろしたウェールズは、ルイズに微笑む。 「可愛い大使よ、任務ご苦労であった。アンリエッタには、こう伝えてくれ。ウェールズ は勇敢に戦い、勇敢に死んでいった、と」 その言葉に、ルイズの顔は色を失った。 「まさか・・・まだ戦うおつもりですか!?」 「当然だ。本当は真っ先に死ぬつもりだったんだがね。最期に君たちの役に立てて、光栄 に思う」 ウェールズの爽やかな笑顔に、迷いや恐怖は微塵も無かった。 ルイズは、熱っぽい口調で叫んだ 「殿下!亡命なされませ!トリステインに亡命なされませ!」 「亡命?どうやってかな?」 「それは、グリフォンに乗れば」 「はははっ!それは無理だ。人間を四人も乗せては、いくらなんでもトリステインに着く 前に、海に落ちてしまうよ。そもそも翼が重量に耐えられないだろうね」 「そ、それは、ワルド様の魔法で補えます!ジュンは、人形達に掴まって飛ばしてもらえ ばいいのですし」 「賭だな、危険すぎる。 いずれにせよ、これは王家に生まれた者の義務なのだ。内憂を払えなかった王家に、最 後に課せられた義務なのだ」 「それに!姫殿下からの密書にも、亡命を勧める末文があったはずです!」 興奮するルイズの肩に、ぽんっとワルドが手を置いた。 「ルイズ、無理を言うものじゃない。我らは姫殿下の命を果たしたのだ。今は早く王宮へ 戻るんだ」 「し、しかしワルド様!」 「ルイズ、ルイズ、よく考えるんだ。姫殿下は我らに何を命じたか、王家に仕える我らが すべきは何なのか」 「ワルド様・・・」 大粒の涙を流し、嗚咽するルイズを抱きしめる。 そして、ワルドはウェールズの正面に立ち、深く礼をする。 「閣下、これにて我らは故国へ帰らせて頂きます。姫殿下よりの任を果たせ、我らも胸を 張って…胸を…うぅ…」 ワルドは言葉を詰まらせ、肩を震わせていた。 「子爵殿・・・」 ウェールズは、ワルドの肩に手をおいた。 「御免っ!」どすっ!「ぐほぉっ!」 ウェールズの鳩尾に、ワルドの杖の柄が、めり込んでいた。一瞬で皇太子は気絶し、地 に伏した。 ルイズも、ジュンも、真紅も、翠星石も、グリフォンまでもが目を丸くして言葉を失っ ていた。 ワルドはゆっくりと、一同に振り向き、にんまりと笑いかけた。 「・・・王家に仕える者としては、何が姫殿下の一番の望みかを、常に考えねばならんの だよ」 「ワルド様…」「ミスタ・ワルド!」「ワルドさん、やるですねぇ!」「全く、無茶をする ものだわねぇ」 ルイズが満面の笑みに輝く。ジュンも人形達も、最高の笑顔で手を取り合った。 ずぅんっ! その時、後方から重低音が響いてきた。バラバラと土や石が吹き飛ぶ音も混じる。翠星 石が塞いだ通路を、爆薬で開けたのだろう。 「さぁみんな!逃げるですよ!」「ジュン!君は人形達と!」「真紅!翠星石!頼むぞ!」 「任せなさい!ルイズも急いで!」「わ、分かったわ!」 「はぁ~い♪そろそろぉ、あたし達の出番かしらぁ?」 突然、なんの緊張感もない女性の声が、岩壁から響いた。 岩壁からひょっこり顔を出してるのは、シルフィードに乗ったキュルケとタバサとギー シュだった。シルフィードは、でっかいモグラをくわえていた。 あまりに唐突な登場に、ワルド達は唖然としていた。 「あ…あ…、あ!あんた達、なんでここにいぃー!?」 ルイズの絶叫は、洞窟入り口から近づいてくる兵士達の喚声と重なった。 「話は後だ!諸君、急いで乗ってくれたまえっ!!」 ギーシュの叫びに、グリフォンにはワルドとルイズ、シルフィードには乗ってきた三人 に加え、ジュンと気絶したままのウェールズが乗せられた。 グリフォンとシルフィード、そしてトランクに乗った人形達は、岩壁に群がる兵士達を 尻目に、悠々と飛び去った。 グリフォンとシルフィードは、学院へ飛んでいた。人形達もシルフィードの背に乗り、 休息を取っている。 もはやアルビオンは遙か後方、遠い雲の彼方だ。前に遮るものは白い雲のみ。 風が全員の頬に当たる。 アルビオンを後にした一行は、シルフィードの上で大きな安堵のため息をついた。後は 陽気に、この数日間について語り合っていた。 タバサは相変わらず、本を読んでいた。 「へぇ~、そのモグラ、ヴェルダンデがルイズさんの水のルビーを」 「そうさ!僕の可愛い使い魔、ヴェルダンデはとびっきりの宝石が大好きだからね。水の ルビーを追っていくヴェルダンデのおかげで、我々はあの隠し港についたのさ。すると、 どうだい!君たちが皇太子に亡命を勧めてる真っ最中じゃないか! どうやって声をかけたものかと、手に汗握っていたよ!」 その巨大モグラは、シルフィードの口にくわえられ、抗議の鳴き声を上げていた。 「はぁ~あ、せぇっかくフーケぶっ倒して、必死で追いかけてきたのにぃ…。到着したら 全部終わってましただなんてぇ~」 「まだ、終わってませんよ」 ジュンの沈んだ声に、シルフィードの上の一同は少年の顔を見た。 彼は、未だ気絶したままのウェールズを見つめていた。 「目を覚ましたら、怒るでしょうね」 「そうだねぇ…貴族は名誉を重んじる。ましてやアルビオンの皇太子だ。君たちは皇太子 の最高の名誉、王族としての矜恃を胸に栄光ある戦死、を妨げたのだから、それはそれは 怒りを買うだろうね」 ギーシュも腕組みしてウンウン唸る。キュルケが深くため息をついた。 「はあぁ~…全く、男ってどうしてこう不器用なのかしらねぇ。女のために生きようって 考えないのかしら? というわけで、ここはその『女』に来て頂きましょう!」 「え・・・キュルケさん、もしかして?」 尋ねるジュンに、キュルケは小悪魔っぽいウィンクをした。 「彼をぉ、こっそり学院で匿いましょう!んで、目が覚めたらお姫様と、感動のごたーい めーんっ!」 「それだよっ!いやはや、さすが『微熱』の二つ名は伊達じゃないねぇ」「お~!それは 良いアイデアですねぇ。チチオバケは頭冴えてるですよぉ!」「ち…ちちおばけって…あ のねぇ」「じゃ、この王子様には、お姫様が来るまで眠って頂こうかしら」 若い貴族と人形達は朗らかに、王族二人の恋を成就させる方法を語り合っていた。 そんな中、ジュンだけは真顔だった。真剣な顔で、グリフォンの方を見つめていた。 羽ばたくグリフォンの背には、ワルドとルイズがいる。ルイズは既に眠っている。 彼は、任務終了の喜びもなく、ただワルドとルイズを見つめていた。 そんなミーディアムの姿に、真紅と翠星石が気付いた。二人もグリフォンの方を見る。 三人は頷きあった。これから起こるであろう、更なる波乱を乗り越えるため。 アルビオンから帰還する彼等の前に、遙か遠くの草原の中、懐かしい学院がポツンと見 えていた。 第四話 城が沈む時 END 第三部 終 back/ 薔薇乙女も使い魔menu/ next
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忍たま乱太郎の世界に2chがあったら15-6 501 名前:マロン名無しさん:2010/07/16(金) 21 19 05 ID ??? 伝子の動く髭(1001) 504 名前:改変ネタ:2010/07/18(日) 03 01 39 ID ??? 102 名前:本当にあった怖い忍者投稿日:15**/07/17(土) 23 24 07 ID 5BeancurD1 夜中に「豆腐ぉおおおおおおおおおお、くれぇええええええええ」って仏壇から聞こえたことがある 慌てて仏壇見に行ったら、位牌が倒れてた。そこまで豆腐が欲しかったのかと思って豆腐を供えた 翌日、位牌が倒れて豆腐を潰してた 床が汚れた それ以来、声は聞こえてこない 103 名前:本当にあった怖い忍者 投稿日:15**/07/17(土) 23 59 42 ID henSoSinbe 何で豆腐w好きだったのか 104 名前:本当にあった怖い忍者 投稿日:15**/07/18(日) 00 13 57 ID 5BeancurD1 いや、普通だったと思う 105 名前:本当にあった怖い忍者 投稿日:15**/07/18(日) 00 32 09 ID kabutomusi それは世間でいう普通なのか?それとも 104にとっての普通なのか!? 106 名前::本当にあった怖い忍者 投稿日:2010/02/12(金) 00 54 13 ID nextMonday 世間と 104の普通は違うのか? 107 名前::本当にあった怖い忍者 投稿日:2010/02/12(金) 01 20 41 ID mayoi3sick 106 16年ぶりだから慣れないこともあるだろうけど、そこまでクラスメートの影響を受けなくていいんだよ 507 名前:マロン名無しさん:2010/07/19(月) 18 20 14 ID ??? 今日のアニメスレタイネタ せっかくボロボロになりながらorz 不運の一言じゃ片づけられない不運その139 夜も次のポイント目指してギンギンだ その顔で言われてもなぁその88 匍匐前進の成果を見せてやれ! あち~あち~その310 ひっそりギンギンそのCOA 508 名前:マロン名無しさん:2010/07/19(月) 19 08 42 ID ??? 毎日GJ。 と言いつつ・・・ 【ようやく】スレタイネタになってないorz【出たのに】 509 名前:マロン名無しさん:2010/07/19(月) 23 28 39 ID ??? 学園の敷地内に落とし穴掘る奴なんなの? 1 巻物くわえた名無しさん age 15**/05/28 ID Kr7sveFn まじで氏んで欲しい。 2 巻物くわえた名無しさん sage15**/05/28 ID 4Ki8roA8Be だから落とし穴じゃなくて塹壕だってば。 3 巻物くわえた名無しさん sage15**/05/28 ID eMontaMura 2 特定した。 510 名前:マロン名無しさん:2010/07/20(火) 19 11 44 ID ??? 今日のアニメスレタイネタ 【めでゅーさ】湿気で髪が【八岐大蛇】 どうしてもなりきりたいその88 忘れられてましたその139 【車座】ピクニックじゃないんだぞ!【横一列】 やる気がないと埋まるの?その41 勝手に名前使わないで欲しいなあその139 513 名前:改変 1/3:2010/07/21(水) 13 03 03 ID ??? 心の中でひそかに見下しちゃうもの 555 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 13 41 55 ID 362/Fish 2桁の暗算がサッとできない人 63-28とかでも算盤出して弾いてる アホのは組かとw 556 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 17 49 54 ID kami4bana 555 …ごめん 557 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 17 53 06 ID M1kiTMR4 555 続けてごめん ムダなソロバン三級ダスw 558 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 18 01 34 ID ki86SAho おやまぁ。私もごめん。 559 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 18 10 03 ID 1000ZO6i 555 できるけどすまんな 560 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 18 13 25 ID 10Me36KM 555 用具委員だけどすまん…。 561 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 18 43 55 ID TKE/83emn 555 生物委員だけど、ごめん 562 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 18 57 53 ID HEsKe99ti 555 火薬委員だけど、もめん 563 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 19 01 28 ID 28Rai/5ro 555 僕も…ごめん。本当に合ってるか迷っちゃって… 564 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 19 40 08 ID 88sbro/5ro 555 サッとは…スマソ 570 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 22 43 30 ID beautyTAKI 555 理数系オール5!何をやらせても完璧なこの私!だけど…ごめん 574 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 23 07 10 ID 139Huuuuun 555 保健委員だから許して 575 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 23 15 43 ID IkeDon6ro 555 すまん、だって私には指が全部で20本しかないからな! 576 名前:可愛い忍たま 投稿日:15XX/07/07(水) 23 17 23 ID 1000ZO6i 575 足も使う気かw 516 名前:マロン名無しさん:2010/07/21(水) 18 31 36 ID ??? 今日のアニメスレタイネタ 安価で順番決めようぜ!その56 結局、阿弥陀籤になった…… 顔押さなくったって良いじゃないorz51 伊作先輩による重大な情報漏えいについて88 忍速ニュース★不敗神話破れる88 なんでそんなもの持ってる?その1000 ギンギンレシーブが定着しつつあるのだが…… し ょ せ ん そ ん な も ん タソガレドキ軍でサッカーが大流行! タソガレドキ軍でバレーが大流行! やっと出番がキター!080 EDのイラストにもキター!080 513-515 なんでみんな謝るwwww そして小平太wwww 522 名前:マロン名無しさん:2010/07/22(木) 10 39 23 ID ??? 色々と時代無視&ちょっとだけ他作品のネタ有りスレタイネタ 突然の思いつき其の2010(89) 【夏の】第一回忍術学園硬式野球大会開催!【感動】 【委員会】チーム分けするよー【混合】 【作法】作戦会議スレ【体育】その87(77) 【図書】作戦会議スレ【保健】その104(139) 【会計】作戦会議スレ【用具】その88(103) 【生物】作戦会議スレ【火薬】その83(99) 勝てる気がしないorz(102) 勝てる気がしないorz(939) 勝てる気がしないorz(83) 安価で各チームの打順決める (^J^)の突撃☆隣チームの練習風景 キャッチボールすらまともに出来ないってなんなの(41) ボールと炮烙火矢すり替えた奴ちょっとこい バットに異物仕込む奴ってなんなの? むしろバット使おうとしない奴ってなんなの? 体育委員長がちゃぶ台持って来たんだが デッドボール喰らったらageるスレ 444hit(139) 【消える】魔球を習得するスレ【分身する】 弾丸ライナーで全員倒す(77) 生き物使うのは反則じゃないよな? 盗塁王に、俺はなる!(38) うちのチームだけ補欠がいないorz(139) ベースも白くて四角いんだよな…(99) 【チームを】下級生専用野球なんでもスレ【越えて】 【学級が】解説&実況&審判スレ【お送りします】 長すぎスマン。ちなみに、チームは本当にクジで決めた 525 名前:マロン名無しさん:2010/07/22(木) 18 23 52 ID ??? 今日のアニメスレタイネタ いけどんスパーイク!772 いけどんスパイク隕石並み!?その77 いい、いたぁい139 伏木蔵と雑渡さん仲良すぎない?その24 【ああでねぇか?】コーディネート!【こうでねぇか?】 【これで】アホハチローめ【何回目!?】848 529 名前:改変:2010/07/23(金) 21 46 40 ID ??? 831 キノコ名無しさん 15**/07/23(金)23 16 09 ID 8ppo3AIdk 先日部下のM界之と一緒に飲みに行った時の話 注文で 自分「とりあえず生2つ」 M「私も同じものを」 運ばれてくる生4つ 531 名前:マロン名無しさん:2010/07/24(土) 00 03 09 ID ??? コピペ改変ネタ 3 名前:名無し忍者さん 投稿日:15XX/07/07(水) 18 57 53 ID 39Zo4sino 昨日、小松田くんが度忘れ防止の本を買ってきた。 今日も買ってきた。 535 名前:代理投稿:2010/07/24(土) 14 16 08 ID ??? 【Kの森】ドケチと穴掘り小僧が傘もってぐるぐる回ってた【まだ芽が出ない】193(893) 体育委員長がでっかい駒の上で回ってるんだが(702) しめりけ まっくろくろすけでておいでー18(809) 【まっくろ】作法委員長が爆発した【くろすけ】1003(340) 月夜の晩に図書委員長が木の上で笛ふいてる1048(606) これしか浮かばなかった。 540 名前:代理投稿1/2改変:2010/07/24(土) 19 25 19 ID ??? 132 名前:くないをくわえた名無しさん[sage] 投稿日:11/20(金) 22 50 03 ID 88oR28rO 誰か助けて。 今夜俺の部屋で「ラピュタ初見忍者の会」を勝手に開催されてもう大騒ぎorz 今から竜の巣入って奴らのテンション上がり続けたら 来る。 きっと大家さんが来る。 とりあえず一番叫んでる潮江先輩張り倒してくる。 138 名前:132[sage] 投稿日:11/20(金) 23 09 27 ID 88oR28rO 潮江先輩こりねぇorzとにかく五月蠅い。 映画を静かに見るってのはやっぱり先輩方には無理なのか… 食満先輩がムスカ見て「あいつがラスボスなのはわかっていた!俺の嫌いな 会計委員長にそっくり(にてねーよ)だ!!」とか叫んでる。 あと伊作先輩、踊るのをやめて下さい。 162 名前:132[sage] 投稿日:11/21(土) 02 49 23 ID 88Henso0 だから騒ぐなと言ったのに…(;し;) ちくしょう一晩ファミレスで奴らのエネルギーを発散させます。 後日まとめます。 とりあえず兵助の豆腐は勘右衛門のうどんに異物混入してやる。 206 名前:132[sage] 投稿日:11/21(土) 12 29 19 ID 88Henso0 今ひと眠りして戻ってきたのだが、何か荒れてるみたいですまそ。簡単に一連書くね。 雷蔵の委員会の先輩繋がりで他の6年生とも仲良くなる俺。 →その中でアニメは好きだけどジブリものは子供向けっぽいからと見てなかった奴らと俺の友達が せっかくテレビでやるのならと俺らんちに集合(理由・テレビが一番でかいから)。 →30分くらいで全員陥落。シータが危なくなるたびに叫ぶ叫ぶ。 →ロボットが死んだ時に全員ボロ泣き。俺の家のボックスティッシュが無くなる。 →伊作先輩、ピンチを回避するたびに包帯の歌をうたいながらクネクネする。 →潮江先輩と食満先輩が吼えまくりなため大家さん登場。謝罪する俺。 同級生達は酒飲んでる。 →終わっても興奮冷めやらぬ状態なので近所のファミレスに連行。朝まで生ラピュタ討論。 →今度は132のお勧めジブリを出せ!と言われたので、ナウシカか紅の豚かな、と。 こんな感じです。大した話でもなくてすまん。とりあえず皆パズーの声がキリ丸だキリ丸だ!と 最初はやかましかったのに、ストーリーに引き込まれたら誰もそんな事言わなくなったのが 俺個人的には和みでしたw 545 名前:改変:2010/07/25(日) 00 34 35 ID ??? 893 :おしえごかかえた忍者さん:15**/07/24(土) 12 32 13 ID Doi/Tcher 昨日夜中に中庭に出たら、セミの幼虫がひっくり返って身動き取れなくなってた。 脱皮の為に壁を登ってたら落ちたらしい。 可哀想だから慎重に掴んでまた長屋の壁にくっつけてやった。 そしたらまた途中で落ちてひっくり返った。 学習能力のないダメな奴だとかわいく思えてきたから今度は木まで運んで木にくっつけてやった。 部屋に帰ってからもそいつが心配で、今日その木を見に行ったら、 くっつけた場所に抜け殻だけが残ってた。 なんかもの凄く嬉しかった。 548 名前:1/4:2010/07/26(月) 12 38 18 ID ??? レスを繋げて歌を完成させるスレ 1:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 10 10 ID mayouFwa 一人一言レスで歌を歌うスレです、フルは長いのでEDサイズで じゃあまず四方六方八方手裏剣で 四方六方八方手裏剣~ 2:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 20 00 ID KisaNntA 四方六方八方や~ぶれ~ 3:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 23 11 ID chouzi6R 冗談交じりで~ 4:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 36 08 ID coheDon6 ウィンク投げたら~ 5:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 39 57 ID AyaKasio 打ち返されたよ~ 6:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 42 11 ID miKKiemO ユリコ、ファイヤー! 7:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 42 12 ID MaigodKS 6 そんな嫁自慢はいらない 8:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 42 40 ID TomaTu33 7 お前こっちだから つ【可愛い】俺の嫁を自慢するスレ【美しい】 あ、これだけではアレなので・・・ 月は沈~んで~ 9:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 10 53 18 ID KMaPedia また誤爆神か、いや 6も誤爆なのか? 星影もな~し~ 10:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 08 04 ID 36zi2nen 闇が~迫~れば~ 11:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 12 03 ID GINGIN6i 忍者のゴールデンタイムだ!ギンギーン! 12:11 15xx/xx/xx 11 15 00 ID GINGIN6i すまん、誤爆だ・・・(´・ω・`) 13:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 19 48 ID 1000cyan m9(^д^) おまwwwwwうぇwwwっwwwwバwwwロwwwwwスwwwww まあある意味で歌詞の流れは汲んでるからセーフだろ 走れ~走れ~ 14:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 18 33 ID KinGOOOO 戸部!戸部! 15:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 27 49 ID tOOOFooo 14 お前のIDすごいな 音も無~く~ 16:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 30 41 ID Takkeeya 15 お前もな!それとツッコむ所はIDじゃない気がする 四方六方八方手裏剣~ 17:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 36 23 ID sInNnBee 四方六方八方や~ぶれ~ 18:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 40 56 ID toxunai3 冗談抜きで~ 19:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 47 20 ID aYayabee 18 それ二番、歌詞まで予習しなくでいいんじゃない? まあいいけど 穴を掘ったら~ 20:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 11 56 22 ID DeNdEn7I やっぱり落ちたよ~ 21:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 12 02 02 ID 3Ziro1Ha 保健委員~ 22:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 12 13 12 ID HeiDaYOU チャチャチャチャチャチャッチャッ♪ 23:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 12 22 22 ID tOiPe139 20-22 後で保健室に来なさい 24:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 12 30 32 ID ShoUzaEm 四方六方八方手裏剣 四方六方八方破れ 冗談交じりで ウィンク投げたら 打ち返されたよ 「ユリコ、ファイアー!」 ←そんな嫁自慢はいらない 月は沈んで 星影もなし 闇が迫れば 忍者のゴールデンタイムだ!ギンギーン! 走れ 走れ 戸部!戸部! 音も無く 四方六方八方手裏剣 四方六方八方破れ 冗談抜きで 穴を掘ったら やっぱり落ちたよ 保健委員 後で保健室に来なさい 24:忍者名無しさん 15xx/xx/xx 12 49 32 ID mayouFwa 23 まとめてくれてありがとう うん、そうだよね・・・なんでこんな事企画したんだろ・・・・ こんなことになるって分かってたはずなのに・・・ 555 名前:マロン名無しさん:2010/07/26(月) 18 24 26 ID ??? 今日のアニメスレタイネタ 【一生】俺達の組頭はカッコいい!【付いていきます】 【定年までで】良い部下を持った【良いんだけどね】 【鉄砲隊】南蛮ファッションのモデルに!?【忍たま】 モデルと言えば容姿も抜群に優れている滝夜叉丸が! モデルと言えば学園のアイドルでもある三木ヱ門が! 【しかも】何故バラをくわえた!【6はだけ!】 【いつもは】燃える図書委員長【興味がないのに】 【学費が】中在家先輩ありがとう!【免除だ!】 556 名前:マロン名無しさん:2010/07/26(月) 18 56 46 ID ??? 便乗。 きり丸おめでとう!!part2 中在家先輩に敬意を表するスレpart3 髪結いのお蔭で会談が失敗に終わったんだが… どうしたらあんな髪の毛にできるんだ 【最新】伝子さんヘアー【流行?】 555には敵わないが思いついただけでも。 558 名前:マロン名無しさん:2010/07/27(火) 18 23 09 ID ??? 今日のアニメスレタイネタ 【また】実家に帰るぞ!【事件か?】 町内会のどぶ掃除についてその101 【大家さんの】困ってるからって言われても【無茶】 乱太郎の似顔絵講座その17 【甘味が】完全な逆恨み【ない!】 【和解して】一時はどうなる事かと【良かった】 559 名前:コピペ改変:2010/07/27(火) 20 47 52 ID ??? 819 :忍たまさんは名前がない:15xx/07/27(火) 16 40 48 このスレで聞くのも恐縮なんですが、食堂ってどういう注文システムなんですかお?( ^ω^) 普通の店みたいに食券なんですかお?( ^ω^) 食べくらべしてみたいんだお( ^ω^) 821 :忍たまさんは名前がない:15xx/07/27(火) 16 44 15 819 お新香とサラダは食べ放題だお( ^ω^) 勝手に取って食べまくるといいお( ^ω^) 885 :忍たまさんは名前がない:15xx/07/27(火) 20 48 15 821 てめえ、一生恨んでやる あやうく 警察沙汰だ 564 名前:マロン名無しさん:2010/07/28(水) 18 37 49 ID ??? 【金色の】139がアップを始めたようです【トイペ】 子供のための筋力トレーニングその10 今日のアニメスレタイネタ 【アルバイター】学園からのバイト引き受けます【きりちゃん】 さっすが保健委員!その17 冷えたザーサイが忍者しているだと!? 裏裏裏山の渓谷の温泉について語るスレその77 シンクロナイズドスイミングする必要あるの? 565 名前:代理投稿:2010/07/28(水) 18 39 03 ID ??? 照星さんをムキムキレンジャーに迎えよう!6969(606) 温泉でシンクロが大流行!?18(1001) 結成!忍たまうぉーたーぼーいず☆(893) ドクタケもうぉーたーぼーいずを結成じゃ!(109) 568 名前:マロン名無しさん:2010/07/29(木) 20 16 32 ID ??? 今日のアニメスレタイネタ どケチも評判が悪いのも事実だけどなあ 【授業料は】抜天坊の焼き団子講座【いただきます】 【もしや】カラクリ屋敷発進します!【ハ○ルの動く城】 君はどこへ行った君は!!! 兵太夫・大・先生その893 【作れと言ったり】勝手だなあ【戻せと言ったり】 569 名前:代理投稿:2010/07/30(金) 17 46 57 ID ??? スレタイネタ 【納】涼しくなる方法教えれ【涼】(1001) 【会談】涼しくなる方法教えれ2【怪談】(1001) 【泳ぐ】涼しくなる方法教えれ3【寝る】(1001) 【寝る時は】涼しくなる方法教えれ4【解き放つ】(666) 首フィギュアが無くなってる(34) コーちゃんどこ行った?139(444) 【怪奇】怪談話で作法委員長が笑い転げてる【奇妙】(1000) 怪談話してたらリアルで幽霊出た!4(810) クラスメイトが頭に豆腐乗せて寝てやがる(102) クラスメイトが頭にうどん巻いて寝てやがる(501) 体育委員会と会計委員会が川と池に行ったんだが7(408) 【水虫に】水の中で寝るな!【なる】(139) 褌一丁で寝てるヤツがいる88(326) 暑さはガッツで乗り切る!(86) 570 名前:マロン名無しさん:2010/07/30(金) 19 33 59 ID ??? 今日のアニメスレタイネタ 保健委員板 【幻聴?】田村君の精神状態について【幻視?】 【銃口】夢から深層心理を探る【火縄銃】 んなこたぁないその46 【儲】どうにも神聖視されて困るんだが【儲】 魚じゃなくて三木ヱ門先輩が釣れた! 【急ぎの山越え】委員会活動していて良かったこと【マラソン】 【まさかの】不運どころの騒ぎじゃない!【入れ違い】 571 名前:代理投稿:2010/07/31(土) 10 13 27 ID ??? 【声変わり?】18期悲喜こもごも【脱タラコ?】二百一(208) 明日は七月の終り=七月の末=七末=七松の日だー 574 名前:改変&下ネタ注意。代理投稿:2010/08/02(月) 19 58 46 ID ??? 883 名前: 変○名人(五年長屋)[] 投稿日:15**/07/21(水) 02 57 06.05 ID 88sbru 暑くて寝れない。 しょうがないから忍chやってる。 そしたらPCが暑くてさらに死にそうになってる。 でも褌の脇から玉袋だけ出してると多少マシになった。 884 名前: 迷人(五年長屋)[] 投稿日:15**/07/21(水) 02 58 03.34 ID 2wamyou 883 何だこれ ひんやりして気持ちいい 885 名前: ヤキソバン(五年長屋)[sage] 投稿日:15**/07/21(水) 03 06 42.77 ID tkymu4 883 玉袋の冷却能力はすげえよな 886 名前: イソフラボン(五年長屋)[sage] 投稿日:15**/07/21(水) 03 18 03.76 ID T02992 883 玉袋だしたらマジで涼しくなってワロタ 887 名前: オバマ(五年長屋)[sage] 投稿日:15**/07/21(水) 03 34 09.88 ID 16udon 883 金玉は本当に役に立つな出す前と比べて涼し過ぎてワロタ 576 名前:1/4:2010/08/02(月) 20 29 42 ID ??? 【一年生以外】よいこのだんわしつ☆その893【立入禁止!】 108:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 14 23 ID Kir1Settu そろそろ新しい学園限定グッズを売り出そうと思うんだけど、何か良い案ない? 109:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 16 32 ID SINBsaka1 え~?また? 110:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 18 11 ID hei/TANBA にんたま漬けとか散々だったじゃん… 111:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 19 54 ID Kir1Settu まぁそう言わずに協力してくれよ 先輩に相談してもマトモな案出てこないのはよく分かったからさぁ 112:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 21 36 ID 1SKawach1 でもやっぱり食べ物系はやめた方がいいよ、豆腐も魚も甘味もけっこう管理大変だから 113:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 22 23 ID 326Harima マルチ委員キタ――!! 114住人@一年生:15**/07/31(土) 11 24 13 ID RanSEttU じゃあ腐らないもの…っていうと、やっぱり根付けとか文房具とかじゃない? 115:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 26 00 ID Ki3tSaga3 だからーここでナメさん根付けだって! 116:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 27 43 ID DanzoOM1 こ 当他キユーヒoーは? 117:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 29 17 ID torawaKII 何それ?kwsk 118:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 32 22 ID SINBsaka1 ご当地キューピーでしょ キューピーが各地の特産品とか名物とかの着ぐるみ着てる根付けだよ 地域限定販売で、コレクションしてる人も多いんだって 119:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 34 54 ID DanzoOM1 ζうζれ!ぅちの父ちやωが集めてるんた゛ょ 120:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 35 23 ID hei/TANBA あーそういえば家に黒豆キューピーあったな 121:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 37 13 ID kin5KMKR あじさいキューピーとか大仏キューピーとか 122:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 39 33 ID Ki3tSaga3 金太郎キューピーもあるよね! 123:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 40 55 ID torawaKII そんなのあるんだ!うちの村でも照星さんキューピーとか作ったらいいのに…!! 124:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 42 43 ID 326Harima キューピー可愛いし、学園内外問わず売れそうだね 125:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 43 21 ID RanSEttU 忍術学園キューピーかぁ。じゃあ制服姿のキューピー? 126:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 45 35 ID kin5KMKR 一~六年とくのたまで七種類? 127:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 46 52 ID torawaKII 先生もいれて八種類! 128:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 48 04 ID SHO3emKyo 学園長先生が絶対に学園長キューピー欲しがると思うけど…まぁいいか 129:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 50 36 ID Kir1Settu 売れなさそうだしな。じゃあ全部で八種類!お裁縫委員長よろしくお願いしまっす!! 130:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 53 31 ID 1SKawach1 うん、まぁ予想はしてたけども…いいよ、作ってくる。ちょっと待っててね 131:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 54 25 ID Kir1Settu さっすがお裁縫委員長!! 132:住人@一年生:15**/07/31(土) 11 57 22 ID RanSEttU あとでパッケージの絵描いて持っていくね! : 178:住人@一年生:15**/07/31(土) 14 03 43 ID 1SKawach1 試作品できたよ~! ◆1~4年生キューピーhttp //2nip.at-ninja.jp/qp1.jpg ◆5・6年生・くの一・先生キューピーhttp //2nip.at-ninja.jp/qp2.jpg 各学年のモデルは庄ちゃんが公平にあみだくじで決めてくれました。 179:住人@一年生:15**/07/31(土) 14 04 11 ID kin5KMKR 早っ!!すごい! 180:住人@一年生:15**/07/31(土) 14 06 33 ID Kir1Settu すっげー!よし早速注文取ってくる!! 181:住人@一年生:15**/07/31(土) 14 07 54 ID Ki3tSaga3 わぁ、これなら絶対売れるねー! 182:侵入者@上級生:15**/07/31(土) 14 08 44 ID GudaGuda 待て!どうして4年のモデルが私じゃないんだ!!!おかしいだろう!! この成績優秀・容姿端麗な忍たまの鏡、平滝夜叉丸をモデルにしないとは…! 183:侵入者@上級生:15**/07/31(土) 14 08 44 ID Iam/IDOL 学園一のアイドル☆田村三木ヱ門をモデルにしないなんてどういう事だ!! …あと照星さんキューピーの発売予定教えてくれ 184:侵入者@上級生:15**/07/31(土) 14 09 23 ID 8836de4ta 五年キューピー売ってくれ!!二つセットで!! 185:侵入者@上級生:15**/07/31(土) 14 11 00 ID QuQ10fu51 豆腐!豆腐キューピー作ってくれ豆腐かぶったやつ!!豆腐!とうふ! 186:侵入者@先生:15**/07/31(土) 14 12 22 ID UZUmasa/O なんでワシがモデルのキューピーがないんじゃ!! 今すぐ十個…いや百個作るように!学園長命令じゃぞ!! 187:住人@一年生:15**/07/31(土) 14 14 00 ID SHO3emKyo 先輩方と学園長先生、お気持ちは分かりますがここ一応 一 年 専 用 スレなんで… 今すぐお引き取りください!!!\(`0´#)/ 584 名前:1/3 改変ネタ+α:2010/08/06(金) 00 04 57 ID ??? 【奇跡?】両隣の部屋から「びっくりするほど西方浄土!」が聞こえてきた【霊の仕業?】 1 名前:本当にあった怖い忍者:投稿日:15**/8/5(木) 23 37 48 ID 66TosyoIIn さっき図書室の整理を終えて部屋に帰ってきたら両隣の部屋から ほぼ同じタイミングで 「「びっくりするほど西方浄土! びっくりするほど西方浄土!」」 と聞こえてきた。 これが10分程続き静かになった。 い組のMとは組のTの声だったが何があったのか気になる。 ちなみに同室のKはその間ぐっすりと寝ていた。 2 名前:本当にあった怖い忍者:投稿日:15**/08/05(木) 23 52 26 ID TonarinoKM 夜中に騒いで悪かったな。 さっきコーちゃんが夢枕に立って 「びっくりするほど西方浄土!と叫ぶのだ」 と言ってきた。 気がついたらやっていた。 今となってはなぜ叫んだのかよくわからない。 それよりMのやつと同じタイミングとは嫌な話だ。 3 名前:本当にあった怖い忍者:投稿日:15**/08/05(木) 23 52 26 ID hAntaIsiOa 騒がせたみたいで悪かったな。 委員会を終えて部屋に帰ったら生首の群れを引連れた幽霊がいたんだ。 除霊のために西方浄土をしたんだが聞かれちまったんだな。 まあ幽霊と生首の正体は委員会から生首フィギュアを持って帰ってきたSだから除霊効果なんか無いし、 そのSには西方浄土をしているところをばっちり見られたわけだが。 それよりTのやつと同じタイミングとは嫌な話だ。 4 名前:本当にあった怖い忍者:投稿日:15**/08/05(木) 23 55 12 ID TonarinoKM 3 また同じタイミングかよ!いいかげんにしろ!! 5 名前:本当にあった怖い忍者:投稿日:15**/08/05(木) 23 55 15 ID hAntaIsiOa 2 なんで同じタイミングで書き込んでくるんだよ!ふざけるな!! ・ ・ ・ 139 名前:本当にあった怖い忍者:投稿日:15**/08/06(金) 01 05 24 ID FuuuuuuuuN 今日は委員会で薬を煎じていて帰りが遅くなったんだ。 部屋に帰ろうと廊下を歩いていたら何も無い場所で転んだ小松田さんがぶつかってきて、 廊下から突き落された上に持ってたローソクの火が服に燃え移りそうになった。 そのときに急に通り雨が降ってきて火傷せずにすんだんだけど、 ちょうど 1が西方浄土を聞いたのと同じ時間だったんだ。 コーちゃんに助けられたってことなのかな… 煎じていた薬はタイミングがどうとか言って殴り合いの喧嘩をしていたTとMの治療に使われてしまったんだけどね。 589 名前:改変ネタ1/2 代理投稿:2010/08/08(日) 13 11 37 ID ??? 335 名前:本当にあった怖い忍者[sage] 投稿日:15**/08/06(金) 05 44 08 ID 9nenyougu 信じられないだろうが、今体験したばかりなので興奮覚めやらぬ内に記す。 俺は布団に忍犬(♂名前はヘムヘム)を引っ張りこんで寝ていた。 約二時間ほど前、大体深夜三時くらいに俺は金縛りにあった。 布団のすぐ横に女が立っていた。顔の右上が弾け飛んだザクロみたいにグチャグチャになっていて、 残った左目がすごい殺気と怨念をはらんでいて、ぶっちゃけもう心臓止まりそうだった。 必死にお経を唱えるが女は全然平気。同室の友人が追い払ってくれるかと期待したいが、 いかんせん日頃の不運ぶりでは無理だろう。そうこうしてるうちに女がゆっくり俺の首に手をかけてきた、 妙に湿った感触と原色赤の袖が生々しく、マジに死を覚悟した。 ぐいぐいと絞められて意識が白む、もうダメ、と思ったとき少し手の力が弛んだ。 うっすらと女をチラ見すると女の視線が俺の脇に注がれてる。 そこはヘムヘムの位置だ。ヘムへムが起きた?でかしたヘムヘム!はやく追っ払え!とすがるが どうも違うらしい。女はチラチラとヘムヘムを見ながら俺の首締めを再開。 しかし明らかに身が入ってないらしく全然力が弱い。 挙げ句に片手を離してヘムヘムをナデ始めた気配。 女の顔はもう完全に忍犬に向いているし、妙にニコニコしてる。 お義理で俺の首に置いてた右手(ヘムヘムに気付いてからは絞めるってよりは置く感じ)も ヘムヘムに向かい何やら肉球を触って遊んでいるような仕草。 俺はほったらかしにされ、ホッとしつつ金縛りのまま二時間。 女は何時の間にかいなくなってました。 本当についさっきの出来事です。 371 名前:本当にあった怖い忍者[sage] 投稿日:15**/08/07(土) 04 50 32 ID AHeelchn 信じられない。 今まで築いた価値観が崩れるような気がする。 今まで心霊現象に遭遇した経験のない俺は昨日の事は夢だと言い聞かせて忘れるつもりだった。 起きたときにヘムヘムが少し湿ってたのも気のせいだと決め付けた。 だがやはり怖いものは怖い。今日は別の組の友人の部屋で寝ることにした。 「今日は私がヘムヘムと一緒に寝るー!」と駄々をこねるろ組の友人を蹴り倒して ヘムヘムを確保しつつ眠りにつく。が、寝れない。 またあの女が来たらどうしよう?もしヘムへが目当てなら友人に押しつけといた方が良かったのでは? などと考えながらビクビクしてるうちに時計は三時を回った。 つい先程の事だった、外から「ヴヴォゥホゥオオォォォーーッギンギーーーーーンッ!」と野獣のような咆喉が! 間違いない、会計委員長だ慌てて外に出ると奴は般若のような顔で鉄粉おにぎりを振り回していた 落ち着くのを待って話を聞くと― 委員会活動を終えた奴は三時の鍛錬(夜光性の奴は昼と深夜の二回、必ずギンギンに鍛錬する)に 大好物の鉄粉おにぎりにウキウキとかぶりつこうとした瞬間に金縛りになった。 霊感が弱い奴だが、その時ばかりはなんとも言えぬ嫌な気配を感じたという。 自分の横を見ると赤い着物を着たさらし髪の女が立っていた。 女はふらふらと部屋を覗いたり布団をぽふぽふ触ったり、何かを探しているようだったと奴は語る。 気性の激しい奴は段々とムカついてくる『鍛錬タイムを邪魔したうえに金縛っといてシカトかよっ!』と。 奴は一年の頃、襲ってきた野犬を殴り殺しかけた程の兵(つわもの)。 気合い至上主義者の奴は金縛りなど気合いで粉砕せんと前述のオタケビをあげた。 女はビックーン!と肩を縮め奴を怯えた目で振り返った、そこへ飛び掛かった会計委員長は 振りかぶった鉄粉おにぎりを叩きつける!…という話だった。 正直、徹夜四日目の奴の言うことだけに全部は信じられないが、きっとヘムヘムを探していたのだろう。 会計委員長いわく顔は普通っぽかったらしい。ヘムヘムの為にオメカシしてきたのか?…少し気の毒 ヘムヘムは今も丸まってぐっすりと寝てる。そして俺は・・・ この熱帯夜にモンジーズギンギンキャンプ(古い)につき合わされている。 594 名前:改変1/2:2010/08/11(水) 15 42 19 ID ??? 282 名前:本当にあった怖い名無し:15**/08/11(水) 11 24 44 ID RANtaro17 目からまなこが落ちた。 283 名前:本当にあった怖い名無し:15**/08/11(水) 11 27 11 ID senZOsaho こうか ( Д )⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒...。....。コロコロ 284 名前:本当にあった怖い名無し:15**/08/11(水) 11 38 34 ID 0J0/8836 夏なんだからこれくらい派手に行こうぜ 。 。 / / ポーン! ( Д ) * * * * * * * * * * * * * * パーン! ( Д ) 285 名前:本当にあった怖い名無し:15**/08/11(水) 11 40 12 ID 1nen893ALL スポポポポポポーン!!! 。 。 。 。 。 。 。 。 。 。 ゚ 。 。 。 。 ゚ 。 。 。 。 ゚ 。 。゚。゜。 ゚。 。 。 。゚。゜。 ゚。 。 。 。゚。゜ / // /// //////////////// ( Д ) Д) Д) Д) Д) Д) Д) Д) Д) Д)Д) スパパパパパパーン!!!!!! + ,, * + + ,, * + +※ + ∴ * ※ * +※ + ∴ * ※ * * * +※ ゙* ※ * +* * +※ ゙* ※ * + + ※ ∴ * + * ∴ + + ※ ∴ * + * ∴ + * ※ +* ∵ ※ * * ※ +* ∵ ※ * ( Д ) Д) Д) Д) Д) Д) Д) Д) Д) Д)Д) 286 名前:本当にあった怖い名無し:15**/08/11(水) 11 42 34 ID DOIsense1 教室で花火をするんじゃない!!! 598 名前:改変:2010/08/12(木) 00 06 35 ID ??? 73 名前 落第歴774年 Mail 投稿日 15**/08/08(日) 20 24 34 ID mayoi28X0 部屋に帰ると同室の友人が必ず死んだふりをしています。どういうことなのでしょうか? 委員会を終え戸を開けると友人が倒れていました。 最初は驚きましたが毎日やるのでほら起きてと流すようになりました。 すると翌日は口から血を流しており、1週間後は忍装束が血まみれだったり最近ではネタがなくなったのか? または煮詰まりすぎて思考が狂ってきたのか?頭に弓矢が突き抜けていたり、麻袋を被っていたり(息してるので思いっきり袋が伸縮している) 昨日は式正の鎧を着て刀を抱えたまま名誉の戦死を遂げていました。 もちろん友人の横を素通りしています。 友人はどうして欲しいのか?そしてこの先どこに行きたいのか?全く分かりません。誰か教えてください。寝てしまいそうです。 この間など頭に弓矢が貫通したまま授業を受けていました。 104 名前 落第歴774年 Mail 投稿日 15**/08/12(木) 00 02 34 ID 28hogosha0 多くのレスで驚いています。 春先でしたかダイイングメッセージで「A定食」と書かれており、今日の夕食はA定食に決めたので食事中今日のは機能的でよいと褒めたこともあります。 しかし翌日コイが倒れていました。すぐ調子に乗ります。メイク落とすの手伝い大変です。 式正の鎧はきり丸やしんべヱに頼んで揃えたようです。無駄遣いしないようにと注意しましたら今日はお手製のナメクジと思われる生き物に食べられていました。 ※元ネタのコピペはyahoo知恵袋派生らしいです 600 名前:マロン名無しさん:2010/08/12(木) 00 44 20 ID ??? 久々知「や…やめてください…」 久々知「へへへ……ラップはもうビリビリだぜ、あとはフタだけだ」 久々知「いやぁ!だめ、フタを開けないで…!」 久々知「ひゃっはあ!なんて絹漉し豆腐だ!」 久々知「おいおい、2丁もあるぜぇ、こいつ誘ってんじゃねえのか?」 久々知「そ、そんなんじゃありません…!」 久々知「『食べる直前に菊菜を入れてください』だぁ?待ちきれねえ、今すぐ入れてやるぜ!」 久々知「や、やめてー!ま、まだ細かく切ってないのに…!」 久々知「うはぁ、すっげえ、菊菜ともみじ麩でグチャグチャだぜ…たまんねえ!」 久々知「そーれ、お次はつけ汁だ!中にたっぷり入れてやる!」 久々知「あああ!ぬ、ぬるい…!……て、れてえ!」 久々知「聞こえねえなあ、はっきりいえよオラッ!」 久々知「な、鍋のぎりぎりまで!きちんと入れてくださいぃいぃ!!」 久々知「残念だったなあ、俺は1センチ残す派なんだよぉ!ははは!」 ガラッ 久々知「!!!」 久々知「……見てた?」 俺「いや…」 俺の友達豆腐としゃべってました。
https://w.atwiki.jp/binoculars2011winter/pages/41.html
78 :名無しの愉しみ:2012/04/10(火) 19 51 40.08 ID ??? 変り種でこれがちょっと気になる Bushnell(ブッシュネル) 広視覚双眼鏡「エクストラワイド900」 http //www.amazon.co.jp/dp/B004NR2522/ ブッシュネルだからクソ双眼鏡ではないと思うけど・・・・ 81 :名無しの愉しみ:2012/04/10(火) 22 05 44.33 ID ??? 78 確かに視界は広く見えるので、開放感が気持良い 一台、こういったタイプ持ってるのも悪くないよ ただし、少し黄色いフィルターをかけてる感じだな 80が言うようにピントは自分の目で行うので、 目の悪い人は不都合があるかもしれない 82 :名無しの愉しみ:2012/04/10(火) 23 33 28.84 ID ??? フリーフォーカスなのか 近眼の俺じゃだめだな・・・・・ 840 :名無しSUN:2012/08/17(金) 22 27 48.05 ID WJcThvGH 837 中古だとカビは無くても大抵レンズプリズムが曇ってるからねえ。 これを思い出した。 http //store.shopping.yahoo.co.jp/tanimuradenki/nashica-b08.html 日本製らしい。 ルビーコードが玉に瑕だが素性はいい。 見た目がかっこいいから、結構お気に入り。 841 :名無しSUN:2012/08/17(金) 22 33 00.73 ID LIh6aPSc あぅプリズム曇ったらお手上げですね 噂のナシカっすね いつぞやか、どこかの軍隊がこういう色のコートした双眼鏡を使っているのを TVのニュースかなんかで見た気がするんやけど まだ一度も覗いた事がない 846 :名無しSUN:2012/08/17(金) 23 59 45.89 ID 7IxomntU 841 昔は索敵に赤外線照射してたりしたから、目を保護する為にIRコートは必要だったらしい。 後はコントラストを高めて識別しやすくする為のレンズ着色もある。 見え味とか平和ボケした話ではなく命かかっているからね。 だからルビーコートとかそれ自体は悪くないんだけど(必要のものだから)、 そのタクティカルなイメージを利用して粗悪品でアコギな商売をしたメーカーが悪い。 847 :名無しSUN:2012/08/18(土) 00 01 42.00 ID zQYHq0vO 840 画像が小さくてよくわからんけど、ビノホルダー取り付けねじのキャップの 三脚マークの意匠は大塚光学っぽいな。 842 これは30年くらい前にケンコーから10~30x60で出ていたのと同じ鏡体だと思う。 対物レンズ付近がいきなり太くなっているのは、アルティマz9x63みたいに継ぎ足しを やったためだろう。 855 :名無しSUN:2012/08/19(日) 13 20 36.81 ID rZepMW6H 847 10~30x60は違うかも。1988年のケンコー光学製品カタログをうpした。 http //9114.teacup.com/bird/bbs/index/detail/comm_id/59/ ケンコーから販売されてたらしい一二三光学のも探したら出てきたw zoom 20X-50X60って書いてあるから口径60mm。 ボディ表面は革シボ風じゃなくて菱形模様のラバー風。 http //9114.teacup.com/bird/bbs/index/detail/comm_id/60/ 203 :名無しSUN:2012/07/11(水) 22 30 38.54 ID juE/fUj9 いや探したんじゃなくて、たまたま欲しいなと物色してたとこだったw ユーコンといえば前にこれを覗いたことがある http //www.kenko-tokina.co.jp/optics/yukon/daylight_optics/bino/0744105200551.html 一番出回ってるタイプかな 割としっかりした作りだったが写りこみというのかなハレーションでもないし・・・なんか白っぽく見えた気がした 62 :名無しSUN:2012/07/04(水) 00 01 30.26 ID k9o6y/UL 勝間と一二三は所有してないがスターゲイズなら一本持ってるよ。 FH-842RFというダハタイプのやつで、たしか一万とちょっとした記憶が残ってる。 見た感想は良くも悪くも価格相応だろうか。 この前話題になったアウトレットのアバンターと比べると勝っているのは重量くらいかな。 兎に角ハレーションが酷くて街灯はもちろんの事、満月なんて見ようものなら大変です。 正直な感想だと他人にお勧め出来る水準ではないと思う。 33 :名無しSUN:2012/06/30(土) 21 22 46.32 ID XUU40Vxt 俺は急に話題に上がったバンガードのエンデバーEDで轟沈。何クラスのアポよ?って感じ。 けんこは知らんが、多分同じレベルで視野が黄色目。色ずれもそんなに少ないとは思わない。まぁ手持ちのFLなんか同じ土俵にあげちゃダメだが、BDと比べても大差ない。 あと、作りが雑。ピントリングに遊び多し。 など、全くおすすめしない。 値段を考えたら、って全く思わず、同じような価格ならダハなら素直にBD、ポロならE2買っとけよ。 504 :名無しSUN:2011/08/16(火) 05 06 44.33 ID VGfJh+Sa ガリレオのG-525SWAが届きました。 運悪く、左の視野内にゴミあるいは、プリズムか接眼レンズの欠けらしき黒い点があり。 ガリレオにメール入れたら、チェックして修理か交換するので送り返せとのことでしたので 送り返してみます。 ショップのサイトではプリズムはBak4となっていましたが、やはりミザールのSW-525と 同じくBK7のようです。 接眼レンズの見口は折返し可能なゴム見口。折り返さない状態では9.4mm程あります。 ゴム厚はそれなりにあるので、折り返したままでは接眼レンズキャップが取り付けられません。 三脚アダプタ用のネジ穴はありますが浅くて、手持ちのビクセンのものでは残念ながら留まりません。 ショップの販売価格が$69.9でしたが、ガリレオからのインボイスには$35となっていました。 $35であれば、仕方がないかなという感想です。 103 :名無しSUN:2011/11/03(木) 16 57 10.54 ID ZsjDezkb ブッシュネルパワービューの12×50 星見に使えますか? 金の無駄でしょうか? 106 :名無しSUN:2011/11/03(木) 17 56 06.26 ID O9sXK87k 103 送料込みで4千円以内なら、お試しとかには悪くない。ただしダハ式はゴミだろうな。 パワービュー7x35が珍しいスペックだから興味が湧いて買ってみたけど値段の割にはなかなか良品だった。 7x35はシーソーレバー式(?)とかいう聞いたこともないピント調節機構で、ピントリングを回すのではなく、シーソーのようにグイッと倒す方式(そこそこ硬いので安定感もある) これがかなりのアイデア商品w遠近のピント調節がマジで素早い。ピント調節の快適さは全双眼鏡中ナンバーワンかも知れない…ニコンとかビクでも出さないかな? 視界がけっこうクリアー。まーひとみ径5mmもあるので明るさに誤魔化されてるってのもあるんだろうけど、まあでもヤフオクアバンターやアルティマと除き比べても大きく不満は出ない程度にはクリア 一番不思議なのが色調。これは何故なのか分からないんだが、モノコートのくせに視界が全然黄色くない。むしろ青っぽい色付き。モノコートとは思えない鮮やかな発色。 デメリットは多すぎて書き出せないほどあるが、さっと挙げると 歪曲収差が強い。糸巻き型の収差が強く出る。色収差が面白いくらい出る。作りが荒い。重い(ハウジングは無駄にアルミ製w)。外装のゴムがダルンダルンになる。アイレリーフ短すぎ。付属のストラップはゴミ。レンズキャップはキツキツ… まぁ送料込み3kだったし、7倍機35mmでしかもシーソーレバーだったんで結構気に入ってるw 星見とかちょっと覗く用途にはいいけど、アウトドアで使ったりしたら歪曲収差で酔ってしまう。天体は思いの外シャープに見えるが、シリウスなどの明るい天体は青ハロがガッツリ出てそれはそれで面白い まぁ、5千円以下で星が見たいならケンコーミラージュかミザールBK7050辺りがオヌヌメ 348 :名無しSUN:2011/11/23(水) 01 23 01.15 ID a0B9qloY オライオン 10x42単眼鏡はコレ↓ http //www.telescope.com/Orion-10x42-Waterproof-Monocular/p/8431.uts この単眼鏡は海外で調べたところ値段の割に使えるという評判っぽかった。 60cmまで寄れる単眼で、尚且つ10倍42mmという変わった単眼鏡なので興味を惹かれたが、 個人輸入しても送料込みで6kは行きそうだったので断念。 そんな事を海外の双眼鏡オタとチャットで話していた時に耳よりな情報を教えてもらった。 俺が買ったのはコレ↓ http //www.dealextreme.com/p/mini-10-x-42-waterproof-monocular-with-carrying-pouch-strap-93308 (DXの取り扱い光学製品はシルバ、ブルントン、セレストロン、オライオンなどのOEMしている会社らしい。) DXはフラッシュライトオタや電子機器オタに有名な香港の世界的有名企業。2chにも専用スレがいくつかある。 購入方法など、気になる人は専用スレへ。全世界送料無料なので¥2700で購入 ケースはなどの付属品は割と良い感じ。プラスチック筐体にはバリなどが所々目立つ。 格安で売っているこのような製品にはバリ取りを省くことでコストカットしてるのか? 作りはかなり頑丈っぽい。車に踏まれても無事なんじゃね?と思っちゃうメリケン野郎の気持ちもわからないでもない。 光学系はしっかり作られている印象。対物は2群2枚で鏡筒内部はプリズムのアルミ部品まで黒くアルマイト処理されている。 特筆すべきは遮光環が内蔵されていることか。2群目の対物レンズセルに1枚、ペシャンプリズムの入射面に遮光環が1枚の計2枚ある。 射出瞳をノギスで計ってみたが、ちゃんと4.2mmあり、遮光環が絞り板の役割をしていることも無さそうだ。 意味不明なのが、ボディに金文字で「Bushnell」と書いてあった。ブッシュネル全然関係ないのになんでだろう? フルマルチコートという事だが、2群目の対物レンズとプリズムはノンコートで、他のレンズは全てマルチコートだった。 もしかすると、オライオンの方はこの辺もしっかりマルチコートなのだろうか?まぁ安いししょうが無いか… また、UVLEDを照射すると、対物最外面にルミネセンスが見られ、紫外線カットコートが施されていることが判明した。 さて、実際に覗いてみると、やはり安ダハらしくヌケは悪い。モノコートポロのアートスと比較してもヌケの悪さを実感する。 像もピントがカチッっと合わずややピンぼけ気味。スポーツスターみたいなイメージ? ただ、逆に言えばスポスタ程度の描写は出来るので、他の安い単眼鏡や低価格ダハよりはヌケも描写も優れている。 単眼鏡として以外に重要なのが見掛視界。この単眼鏡は旧規格60°程度の視界があり、単眼鏡にしてはかなりストレス無く使用出来た。 この単眼鏡の売りでもある「最短合焦60cm」は看板に偽りなく、しっかりと10倍の力を見せつけてくれる。 最短の60cmから無限遠までピントリングを僅か1周ちょっとで動かすことが出来る。 僅かなピント調節でかなり合焦位置が動くので、慣れるとスピーディーなフォーカシングが可能。 しかし、最適なピント位置に調節するのがやや難しいというデメリットもある。 逆光にはやや強くフレアやハレーションは少なめ。だけど、ヌケが悪いのでクリアな視界とまではいかない。 フェーズコートが為されておらず、夜に明るい街灯などをを見ると分身する 他の単眼鏡にはないメリットとして、手ブレが少ないことが挙げられる 見口が大きいので、しっかり顔に押し付けて固定できる為、体感では7倍単眼鏡と同程度の手ブレだ。 また、ピントリングの位置やサイズが比較的大きいことで、両手で使用するのがオーソドックスな持ち方となり 片手で使用するよりも手ブレが抑えられているのかも知れない。 星見に関しては、他の42mm機と比較して限界等級がマイナス0.2~0.3等級といったところか? (ニューフォレスタ8x42やアートス8x42ほどは見えないけどアクションEX7x35よりは見える。) 総評 最短60cm・見掛け視界60°・大口径単眼・超頑丈で防水…いろいろ特徴的な部分が多く、使ってみて楽しい単眼鏡ではある。 ただし光学性能はそこまで優秀ではない上に、単眼鏡のくせに結構デカイ。(2軸式コンパクトやタンクローの方が小さい) メリットとデメリットをちゃんと理解した上で購入するのなら良い買い物なんじゃなかろうか? なんつったって¥2700だし。 376 :名無しSUN:2011/11/27(日) 20 16 06.24 ID pBt69TbF オライオン 10x42単眼鏡のレビューがあったけど ケンコーのリアルスコープ 8x32を超えるほどの光学性能あるの? 星見にも使いたいしポケットにつっこめるほどの手軽な携帯性も欲しいし野外の冬とかの結露も気にしない 防水性能も気になる 379 :名無しSUN:2011/11/28(月) 00 04 35.14 ID AbtVD/Kz 376 残念ながらケンコーリアルスコープの方が優秀。 像は眠いしヌケは悪い…が、国内で売られてる2k~5kクラスの単眼鏡に比べたら遥かにマシ。 防水やちょっとやそっとじゃ壊れない頑丈さを求めるなら悪くないけど、デカイんで昼間使用ならコンパクト双眼の方がずっといい あと、この前気付いたんだけど、俺のはレンズに油がべっとり付いてるらしく、分解清掃したらリアルスコープ並みのヌケになるかも知れない。 今はどうやって分解しようか思案中。 550 :509:2012/02/05(日) 13 23 19.45 ID UuRVzuZ4 Bushnell Powerview 7X35届きました! http //9114.teacup.com/bird/bbs/53 ブッシュネル アウトドア プロダクツ ジャパンの製品で 簡易な日本語取り説兼保証書も入ってます 噂どおりストラップは論外なので別に用意しないと。。。 対物のレンズキャップはきつくて接眼のはゆるゆる これもちょっと加工しないとダメぽですね 覗いた直後の感想ですが…おお視界は明るくていいー けど先人のレポにあったとおり歪みは非道いですw シーソーレバーは固さが取れれば快適に使えそう これ特許とかあるんですかね?余所も真似して欲しいかも ポロ初体験なのですが特有の立体感というのはこういうことか! とそれだけで楽しくなったりしてます ただ私の左目(0.02~0.04)だと無限遠に届かなそうなのが残念 よく見るとシーソーレバーの左側がボディに当たってしまうため 羽根?の部分が下がりきってない様子なので シーソーのゴムカバーの左側を切ってしまえばなんとかなるかも 555 :名無しSUN:2012/02/05(日) 14 58 51.98 ID SzoEsF9B シーソーレバーってレーシングカーのハンドルみたいに回転量が少なくても移動量が大きいのかなぁ? そうだとすればピントにゆとりがないと見づらいものになってしまいますよね 被写界深度の深さってどういう理屈で決まるんだろう シーソーレバー面白そうだなあ 556 :509:2012/02/05(日) 15 32 37.22 ID UuRVzuZ4 シーソーレバーのカバー外して削りました 窓から見える景色の中でで一番遠い木々にピントを合わせても少し余裕があります これならなんとか使えるかな? http //9114.teacup.com/bird/bbs/54 555 シーソーレバーパーツに斜めの溝が切ってあって シーソーを動かすと金属ネジの凸パーツが押されて前後に動く感じ シーソーレバーパーツがプラ製なので耐久性がちょっと心配かも 532 :名無しSUN:2012/02/04(土) 13 51 18.73 ID zGOI8ren 526 コーワの6x30買ったよ、中心部はかなりシャープ、周辺は気が付かない程度に少しずつ甘くなってゆくけど 自然な崩れで気にならない、色合いも自然だしかなり高水準の見え方で1万円以下はイイ。 中華臭プンプンのピントリングはゴムがグニャグニャして使いづらかったから赤い地肌が見えてる楕円の穴に 2mm厚さのゴム板を切って両面テープではめた上を自己粘着テープで巻いたら安定して使いやすくなった。 ただ、特定の角度に強い明かりがあるとはっきりとしたゴーストが出る、室内で見てると蛍光灯がまるまる映るし 月を見ると別の方向を見てるのに月が見えてしまうorz 対物側から見るとプリズムの端っこで反射せず光が通る部分があるんでここから見えてるんじゃないかと思う、 プリズムカバーがあれば解決しそうなんだけど防水でもあり手が出せないのは残念。 ヒノデは知らんけど似たようなスペックでこれだけ値段に差があり、コーワの見え方が この程度まで良いんだからわざわざヒノデを選ぶ理由はないと思う 955 :名無しSUN:2012/04/16(月) 19 21 41.84 ID cTAChiJ/ 星見キャンプ報告 持っていった機種は当初の予定より多い6機種+α アートス8x42,ヤフオクアバンター10x50、アルティマ7x50、ブッシュネル レジェンド8x42、フジノン10x70、スカイマスター25x100、一二三光学HK60(高倍率用) 肉眼等級は天頂で6前後ってところで、おどろくべき事は天頂と低高度であまり差がない事。天頂の限界が6.5等とすれば、低高度でも6.2等まで見える。そんな感じ 肉眼でM42の滲みが良く分かった。 観測場所はレイクサイドだったのだが、湖面に星空が反射して一層の美しさ。 3~4等級の比較的暗い星ですら、湖面に映っていた。まじで。 ひとみ径7mmでも微光星が埋もれないので、星雲がよく見える。M78も10x70ではっきりと分かった。 ペルセウス座の2重星団なんかは視界いっぱいに星が見えた。 ここまで空が暗いと双眼鏡のヌケの良さや逆光耐性なんてあまり関係なかった。 顕著な差が出たのは星像のまとまり。 4等より明るい星はその双眼鏡でも大差ないんだけど、7等以下の微光星は機種によってかなりの差が出た。 フジノンからアートスに替えると「あれ?ピントあってないのかな?」と感じるほど。 (といっても、アートスの中心像=フジノンの周辺7割 って感じなので、三脚じゃなきゃわかんないかな?ってレベルだけど) 956 :名無しSUN:2012/04/16(月) 19 22 00.75 ID cTAChiJ/ 像のまとまりはこんな感じ フジノン=アルティマ>>アバンター>レジェンド≧一二三≧アートス>>スカマ ※中心像と周辺像は機種によって特性が違うので、あくまで個人的な評価。好みによって違うと思う。 一二三のフィールドスコープは、単純な比較でこそ弱いが、倍率を考えたら凄いと思う。40倍でもアバンターの中心レベルの解像度。(視界は狭いけど) レジェンドは広視界だし中心はそれなりに鋭いけど周辺はかなり流れる。といっても、周辺の流れもアートスと同程度なので手持ちなら実用度高い。 アバは中心こそアートスや一二三と大差ないが、周辺で勝ってるのでこのくらい。 フジノンとアルティマは他より一段鋭い。でも、どっちが上かと聞かれるとわかんない。そもそも倍率も口径も違うから、同じ星を見ても明るさが全然違うし、 フジノンとアルティマをちゃんと比べるにはシンチレーションが問題になりそう。 スカイマスターは口径と倍率考えたら仕方ないんだろうけど、解像度を楽しむものではないからしょうが無い。 スカマは焼肉が終わった10時ごろに出したんだが、ちょうど時間的に最悪で、見る対象が何もなかった。 しょうがないからプレセベとM5だけ見て、終了。 37 :名無しSUN:2012/04/22(日) 22 38 26.41 ID 4YLYdEPc 東京バード スカイフェスティバルに行って、双眼鏡をあれこれ楽しんできた。 人が少なかったなあ。近くの人は来ればいいのに。 個人的に気に入ったのは、 ケンコーのウルトラビューEX OP8x32DHⅡ ブッシュネル エリートカスタム7x26 バンガード エンデバーED 8x42 あともちろんEL32スワロビジョン 38 :名無しSUN:2012/04/23(月) 11 20 50.89 ID RQSkL1s0 37 羨ましい。 ブッシュネルE2 7x26は非防水だし視界狭いしで興味がありつつも二の足を踏んでいたのですが、実際覗いた感想はどうでした? カスタムってことは、通常品とは多少異なるスペックだったとか? 39 :名無しSUN:2012/04/24(火) 00 47 07.14 ID +Jn7qkSJ 38 視野全体がシャキッとして良い感じ。ただし視界は広くない。 眼鏡でも覗き易くて手に持った形状もいい。 カスタムはただの名称でスペックは変わらない。レンズの撥水コートがある。 魁コンパクトと同等品じゃないかと推測されるが正確な所は不明。 ブッシュネルのを買うなら個人輸入か。 124 :名無しSUN:2012/05/01(火) 21 00 43.46 ID TvtBILIR あのさ、ロシア製のbaigish 10x40とか 覗いたことあるひといる? 125 :名無しSUN:2012/05/02(水) 13 48 07.39 ID SKtTAZyv KOMZのBPC10x40とかのことかな? こんなの http //www.baigish.ru/eng/products_c/dayvision/binoculars3/ もう10年以上前だけど驚くほど海外通販で安く買えたので夢中で集めたことあった 今でもその夢の跡が残ってるけど、総じて言えば ロシアンのは像は悪くないけど視野が黄色くてヌケが悪いかな 10x40は特筆に値するような個性のある機種ではないと思うけどまあ全般的にそんな感じだね 少し経済的に余裕が出てきて、国産のマルチコートの高級機を買ったら、あっという間に興味失せたよ 126 :名無しSUN:2012/05/02(水) 14 27 09.05 ID 8QANB2oE ZOMZのkronosブランドみたいにKOMZはBaigishブランドを使っているようですが オクとか見ているとどうもゴミ香たっぷりの物件が見受けられます 怪しい奴をぐぐると中華っぽい通販サイトばかり引っかかるので 或いは中華製の粗悪な類似品なのかも 127 :名無しSUN:2012/05/02(水) 15 15 26.64 ID SKtTAZyv ここ数年このスレの冒頭で注意を促されてる中華の粗悪品の バージョンの中にKOMZを名乗る悪質なものが出てきて それをあたかも本物であるかのようにオクや通販サイトで売ってる中国人が居るみたいだからね 淘宝網からの転売屋かな? いずれにしても、つうか本物だとしても、たいしたものじゃないんだし、心配なら手を出さないのがいい 昔と比べるとロシアンはボロいまま割高になってしまって、安さゆえの旨味みたいのが完全に消失しちゃった すっきりした今風の視野が欲しいならなおさら、オクアバンターとかのほうが良いんじゃないかな 128 :名無しSUN:2012/05/02(水) 15 22 09.19 ID SKtTAZyv 検索したらすぐ出たけど、こういうの偽物ね 商品説明も明らかに悪質 他のとは違います、とか軍用本物とかにかぎって素人騙しの偽物なんで 騙される方にも問題はあるんだろうけどね http //page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e117156560 130 :名無しSUN:2012/05/02(水) 18 07 24.19 ID yc8Wmdf7 星見用に敢えてロシア製を推すとしたら ディスコンだけど実視界12.5°のHCビノ6×30だな。 同じスペックのコーワや勝間、日の出はせっかく低倍なのに狭視界。 134 :名無しSUN:2012/05/02(水) 19 32 02.64 ID SKtTAZyv 130 扱う商社が消えただけで本国では生産してると思ってたけど6x30は消えたんですね 周辺は若干流れるし内面反射も多いけど星座を見渡すには良い道具なのに残念 http //www.zomz.ru/en/catalog/?model=34 244 :名無しSUN:2012/05/07(月) 14 58 30.06 ID ByWplTyE タコスを庇う気は毛頭ないんだけど、昔話だと思って軽くいなしてね 20~30年くらい前はタスコも日本製が多くてそれなりに高級品の体を模していたんだよなあ で、その頃からタコスはダハの2軸小型双眼鏡を出していたし、ビクセン他でもほぼ同じ商品があった タコスは少し高価な設定だったことやアメリカブランドだったこともあって子供心に少しばかり憧れていた 他に単眼鏡もったあり、防水型もあったりで商品構成としても当時の一般向けとしてはそれなりに考えられていたかと思う。 そんなタコスブランドも数年前にサイトロンになって実質消えたけど最後まで小型2軸のダハ双眼鏡はラインナップされ続けていた もしかしてこれ意外に基本設計はまともだったのかな? 303 :名無しSUN:2012/05/13(日) 03 49 29.96 ID Eo5rkYI1 海外の双眼鏡レビュー読んでたら 「リバースポロの最高峰」「スワロポケットよりもいいぜ」って書いてあって、 スワロポケット持ちの俺としては俄然気になって、深夜の変なテンションも手伝ってポチってしまった。 今度Bushnell Elite E2 7x26が届きます。(魁コンパクトと同じもの) 届くのは相当先だろうが、届いたらレポするわ。 446 :Bushnell Elite E2 Custom 7x26 :2012/05/29(火) 01 56 59.37 ID DImky6/B Bushnell Elite E2 Custom 7x26 【付属品】 付属品はどれも使い勝手がよいものばかり。ストラップもケースも高級感があって良い。 特にケースは防水機能付きで使い勝手が良いデザインとなっており、これだけで2~3kはしそうなほど。 ケース上部には空間に余裕があり、ストラップを折りたたんで双眼鏡と一緒に収納できるようになっている。 【外観】 26mmとは思えないほど小さい。鏡筒長が短く、26mmという口径ながらタンクロー以上パピリオ未満の小ささ。 ただプリズムハウスは他の25mm逆ポロと同等のサイズなので、かなり丸っこい外観。コロンとしている。 外装のゴムはかなり硬質な部類で手に馴染む。筐体はアルミニウムで、硬質ゴムと相まって高級感はそれなりにある。 鏡筒内部の防反射処理はコバ塗りこそ無いものの、かなり入念にされており無駄な反射は少なそうだ。 フォーカス方式は対物レンズがスライドする方式。コーティングはプリズム含めて3層フルマルチで、アジア製の黄緑色のマルチと異なり深い緑色をしている。 各部の動きも不満はないし、親指をかける窪みも具合が良い。対物レンズ有効径は26mmジャスト。 ただ、ツイストアップ見口の飛び出し量が少ないのと、ストラップ取り付け部が本体下部にあるため、首にかけているとカックンするのがフラストレーションたまる。 【光学性能】 アポクロマート対物と言うだけあって、色収差はかなり頑張っている。実用上は全く感じないほど(電線,電柱には勝てないが…) 像面湾曲が大きく、周辺8割からは樽型の歪曲収差が見られる。 像面湾曲はトラベライトEXより大きい。高級機やよくできた普及機と比べると盛大に流れる。 ただでさえ視界は広くないのに、更に7割以降は使えないので、使える範囲はかなり狭い。 高解像度で見たいなら、使用範囲は中心4割というところ。 周辺像を犠牲にした代わりなのか、中心部の解像度は高い。 7倍という倍率分だけ甘く見積もっても、スワロポケットより高いように感じた。これは7倍の倍率が手ブレを抑えたことにも因るだろう。 テスト方法は10~20m先のイトトンボの同定と、遠くの看板の文字を読むことだったので、固定して比較すると結果は違ってくるかもしれない。 スワロポケットではトンボの羽の模様が曖昧な距離でも、エリートだと構造が明確にわかる。 逆光性能は街灯でテストしたが、スワロが勝つ場合もあればエリートが勝つ場合もあり、概ね良好だと思う。 ツイストアップの高さが十分でないせいか、ただ使い慣れていないせいか、アイポイントが非常にシビアだった。 ひとみ径4mm弱もある事を考えるとアイポイントがここまでシビアなのは納得出来ない。 最短距離はカタログ通り2.5m(視力1.2)。もう少し寄りたかったので残念だが、そのかわり無限遠はめちゃくちゃ余裕がある。 発色は普通。白は白く、黒は黒く見えるが、特筆すべき点はない。アルティマと似たような感じで、ややオレンジ~ピンク色かな?という感じ 被写界深度はかなり深い。飛び回るツバメを追うのに、ピント操作が殆ど要らなかった。また、ピントノブのピント移動量も大きいため、かなり素早いフォーカシングが可能。 【総評】 当然ながら、ひとみ径3.7mmなので夕方の使用にも耐えるほど明るい。それでもってサイズも小さいため、状況によってはベストな選択になりそう。 中心部の解像度の高さと色収差の少なさは本当によく出来てる。E2というだけあって、ニコンE2に負けてない。 しかしアイポイントの問題や周辺像のこともあり、使い勝手は決して良くない。しかも非防水だし。 中心解像も高いとは言っているが、普段の使用ではそこまで影響はないので、普段使用ならスワロポケットに完敗だろう。 中型機には視界の広さの点で負けているし、高級コンパクトにはコンパクトさで勝てない。 よく言えばオールマイティ、悪く言えば器用貧乏。 459 :名無しSUN:2012/05/29(火) 21 17 35.95 ID BVfCIkJY 446-449 レポ乙!ありがとうございます これって魁と同じものかな 小型の逆ポロのくせに値段がけっこうしますよね その分低収差で明るくて良さそうですね 464 :名無しSUN:2012/05/29(火) 21 55 02.58 ID DImky6/B 459 Made in Japanでした。 魁のホムペにもブッシュネルの事書いてあるし、まず間違いなく魁と同一品だと思う。 まぁ高いっちゃ高いけど、「逆ポロ」の括りでは最高峰とも言えるので、まぁ悪くはないかな。 個人輸入なら送料込みで24~25kくらいで買えるよ。俺は他の商品も輸入したんで送料分散して、実質20kくらいかな? 色収差や明るさもそうだけど、25mmクラスにしてはコンパクトってところポイント。 25mmの1軸式ダハと比べても同程度かそれよりも小さいくらい。 ただ今日も少し使ってみたけど、視界がブラックアウトしやすいのはどうにも… 472 :名無しSUN:2012/05/29(火) 22 57 55.39 ID BVfCIkJY 464 日本製ですか なんか欲しくなっちゃったなあw FMT1050もブラックアウトしやすいんだけどアイレリーフ長いせいかなあ 463 少し重たい方が手ブレしにくくなりませんかね この間買ったアペプロ832がちょうどいい重さで持ちやすかったです 473 :名無しSUN:2012/05/29(火) 23 51 55.58 ID WQwyvJ45 コンパクト型でのやり方なんだけど、 持っている手を顔面に押し付けて、空いてる方の手でピント調節等すると 結構安定する。 人差し指が眉毛、親指が頬骨の辺り。 50mmレンズぐらいのだとアイピースに顔直付けが楽だけど 609 :人柱:2012/06/08(金) 04 53 10.40 ID cO+3cE+M yukonのfuturus、7Xと16X手に入れたので、とりあえず月面観望した。 月みたいに明るいものを見ると、やはり多少の ゴーストやフレアーが出た。観望に差し障りはないが、 これはコーティングの問題だろうな、多分。 見え方に関してはそれ以外に問題はあまりなく、 思っていたより良かった。像はかなりシャープだ。 重さやコーティング関連はアルティマの圧勝だが、 周辺鏡像の乱れに関しては、yukonの方が勝っているかも。 外国のサイトで値段の割りに良く見えるのは 基本設計と職人芸のなせる業云々って書いてあったが、 旧ソ連邦、というかベラルーシの職人も中々 やるな、という印象。チェルノブイリの影響を 受けたり、EUにいじめられているのにベラルーシの人は 頑張るな。そういえば、美人が多いとか... ま、値段が値段なので、量販店に展示等があれば、 マニアに人気が出ていたかもしれないと思ったw 616 :名無しSUN:2012/06/08(金) 21 57 35.27 ID KWmoLEd0 609 昼間の16倍に興味がありますが、色ずれはまあいいとして視野の着色なんかはどうでしょう? 617 :名無しSUN:2012/06/08(金) 22 09 19.62 ID Y98ksL+Q 609 双眼鏡の設計ってあのレベルのメーカーでも自社でやってるもんなの? あの価格帯であのロット数なら、新規にレンズ作るとかなりコスト掛かるだろうし、従来品の使い回しが多い気がする。 そういえば、今スペック見たら ”TRUE COLOR™マルチコートを採用したレンズ” って書いてあったけど、これってフルマルチコート? もしそうなら、ヤフオクアバンターの後釜にちょうどいいんじゃね?レンズキャップは便利そうだし、フードの代わりになりそう。 あと、防水かどうかも聞きたい。 618 :名無しSUN:2012/06/09(土) 01 37 19.75 ID bp5dKgJ5 609 俺もFuturusPro7x50WAもってるんだが周辺歪みがアルティマより勝ってるなんて微塵も感じないぞ。 人の感じ方なんで嘘とまでは言わないが、どう頑張ってもアスコットレベルまでいってるかどうかだな。 620 :名無しSUN:2012/06/09(土) 03 39 39.23 ID lKDD+KFi 610 ケンコーが代理店として流通させてるんだったら、Sideview の8×21や 10×21が正にベラルーシ設計の中国製造双眼鏡だと思う。futurusに 関しては、ベラルーシラインの他に、ロシアラインがあるらしい。実際、 ヨーロッパで流れてるfuturusはyukonがロシア語になっている商品も 多々見かける。迷彩塗装の奴なんかはロシア製が多いそうだ。 616 ロシア製に良く見かけられる黄色っぽい着色等は全くなく、 素直な感じだったと思う。逆にそれをtrue colorsとか 言ってセールスポイントにしてるような感じも。 16倍は昼間はあまり見てないので気づいたことがあったら また書きます。 621 :名無しSUN:2012/06/09(土) 03 46 28.49 ID lKDD+KFi 617 ヨーロッパで結構出回ってるのと、ナイトビジョン系の設備とか 技術等がいかされてるような気がする。今、円高の影響があるから、 値段と性能の間に微妙にズレがあるような気もする。マグネシウムの フーリーマルチコーティングとあるけど、俺には単層コーティングに しか見えないw 対物側が微妙にはめにくいが、レンズキャップは とても便利だ。proシリーズは日常生活防水だけど、普通のfuturusは 基本的に非防水。ただし、ごっついラバーで覆われてるので他のに 較べればましかもしれない。他に利点といえば、重たいのにグリップが いいので適度なホールド感が保てることと、全体的にしっかりした (重厚な)感じがしてること。アスコットやフォレスタよりも 持った感じは重厚間がある。色は見本より濃い。濃いミリタリーグリーン。 618 PROはレチクル入ってるから、周辺歪みはわかりにくいのでは? それにどうもPROは普通のfuturusと作りこみが違うように 思えるんだけどな。保護や偏向フィルターつけられるように なって、防水仕様も上げてるので、純粋な見え方よりも 耐久性に着眼点があるような気がした。周辺の歪みなんだけど、 アルティマって周辺部で突然破綻する様な感じがあるんだけど、 yukonの場合は破綻が滑らかなんだよな。個人的な感想だけど。 いずれにせよ、持ってる人の別の意見が聞けたのは良かった。 622 :名無しSUN:2012/06/09(土) 03 53 08.38 ID lKDD+KFi 長文でグダグダ書いてすまん。いずれにせよ、初心者には アルティマを買うことを薦める気持ちに変わりはない。 値段が安いのでfuturusに手を出しても、結局アルティマが欲しく なるのは間違いないだろうし。
https://w.atwiki.jp/dking/pages/88.html
マンチ・グループSS 合計点<+29/「うしみつ舞踏会」まで> マンチ・グループSS合計点<+29/「うしみつ舞踏会」まで> 「うしみつ舞踏会」<+1/千尋> 『ダンゲロス史上初めての世界貢献』<+1/千尋> 『イケメンの基準』<+2/千尋:これはもう洗脳だろ……w> 三田康成&末那識千尋&真名SS<+1/白金 『イケメンの基準』と整合性が取れてたらもっと良かったと思います。> 『ToLoveる in 希望崎』<+2/千尋:最後の一行が卑怯臭いww> 『学ッコが終るまでは(替え歌)』<+1/千尋:ごめん元ネタ分からん(´・ω・`)> キャラ:うううう『消費型制約は無い方がいい』<+2/千尋> 『皇すらら&三田康成SS』<+1/千尋> 『マンチグループ人物紹介(一部のみ』<+3/千尋:希望崎死四星! 気付かなかった!> キャラ:Dr.ルナ『草の下の楽しい記憶』<+1/千尋> キャラ:EA01『そんな開発者たち』<+1/千尋:EA01のイメージがガラッと変わった> 現実へようこそ<+1/千尋>」 吸血鬼の悩み<+1/前半はいいのに後半が弱い。残念> ドリアンの独白<+2/千尋> キカイノノゾミ<+1/千尋> キャラ:瀬戸内寂聴&アグレッシブ幸一<+1/千尋> ※コレは今回のダンゲロスKINGとは別次元の世界のお話です。<+2/千尋:自己犠牲は美しい……> 『男の頌歌』<+3/千尋:ドリアンが泣いてるだけで面白い> 皇すららSS「亡霊」<+2/千尋:内容は良いがちと長い> 「うしみつ舞踏会」<+1/千尋> 呪文の詠唱を終えた零華はそっと目を閉じる。 「…うん、きれいな魂がたくさん」 少女は幼い頃から屍術士(いわゆるネクロマンサー)として育てられた。 しかし、彼女には「死体を操る」才能はなく、そのかわりに「魂を固定する」能力が与えられた。 その能力のおかげで、彼女は人の魂を見ることができるのであった。 月読家では、自分専用の屍術人形(一般にフランケンシュタインとかキョンシーとか呼ばれる)を作ることで一人前と言われる。 中学生になった一族は屍術人形を作るまで家に戻ることは許されない。 もっとも、零華はあまりそんなことを気にすることはなく、今の生活も十分気に入っているのだが― まあ、それでも一応は一族の掟に従い、強力な魂を(暇な時に)探しているのである。 外見にかかわらず魂の輝きはそのモノ(人に限らず、物にも魂は宿る。結昨日プリンがいい例だ)の力量を教えてくれる。 一見課長クラスの三田とかいうおっさんも、妙におびえてる赤頭巾の少女も、 ここにいる者はみな魂が輝いていた。 「みんなすごいな… ふふ、楽しくなってきちゃった♪ さて、それじゃあそろそろステージの開幕ね。一緒に踊りましょ」 そう言って少女は力を解放する。 彼女の力により、この戦場に魂が「固定」される。 「もっと…みんなの輝きを見せてもらうね。 誰もステージから下ろさせやしないんだから」 丑三つ時に幕は上がる。生きるも死ぬもごちゃ混ぜのダンスパーティー。 うしみつ舞踏会 開 幕 『ダンゲロス史上初めての世界貢献』<+1/千尋> 千尋が召喚された後、一人の少女がやってきた。 彼女の名はダンゲロス子。学園一元気な娘である。 「ひゃっほー!! 三田元気か~い?! ん?この娘誰?」 三田が簡単に説明する。 「ふうん、おとなしそうな娘だね。もっと元気になった方が楽しいぜ!!」 「元気?」 「そうそう!!もっと活発的にさ!!私の友達は皆元気だぜ。」 「みんな元気なの?」 「そう、全員元気!!」 『あぁ、この世の人間は全員元気なんだ・・。』 世界中の人々が超元気になり、ニート、引き篭もり、うつ病、五月病が永遠に消えた瞬間である。 この日は世界的な記念日として、人々の心に記憶されていくだろう・・。 めでたし、めでたし・・。 あ、そうそう、この直後こんなことがあったらしいよ。 「く・・、マンチグループの厳しい猛攻だ!!セバスチャン壁を作れ!!」 「おうよ!!!!俺に任せときな!!」 超元気になったセバスチャンが能力を発動させようとする。 だが、失敗。 「くそ・・、五月病の雨月病はどうだ?」 「俺の出番か!見てろよぉ・・。うぉぉぉ・・・!!!くらえ!!」 もはや、五月病ではない雨月病も能力発動を試みる。 だが、これも失敗。 “働きたくねぇという気持ちがなくなったセバスチャン”と“やる気満々の雨月病” もう彼らにはニートの壁を作ることも、自分の気分を伝染させることなど出来なかったのだ。 『イケメンの基準』<+2/千尋:これはもう洗脳だろ……w> 「あ、あぁ・・。」 千尋は言葉が出なかった。 見るからに高校であるこの場所に、オッサンが制服を着て千尋を見つめている。 「ちょ・・・え?」 「ようこそ!!希望崎学園へ!!」 オッサンの一人がにこやかに話してくる。 「俺は榎本と言います。よろしくね!」 もう一人は顔を真っ赤にして突っ立っているだけだ。 緊張してるのか、視点は定まっていない。 でも、50歳以上の貫禄はあった。 もの凄い加齢臭が辺りにたちこめ、息をするのも苦しい。 目も開けているのがきつくなっていた。 千尋はやっと口を開いた。 「あなた方は学生なのですか?」 榎本と名乗ったオッサンが答える。 「もちろんですよ!」 その瞬間、千尋は全てを理解した。 『あぁ、そうか・・。この世の男は全てオッサンだったんだ・・。』 全ての人がオッサン顔になったその後、榎本が千尋に囁く。 「そうさ、俺らがイケメン中のイケメン。今までもそうだったろ?」 千尋はゆっくりと頷いた。 イケメンの世界基準が改変された瞬間であった・・。 三田康成&末那識千尋&真名SS<+1/白金 『イケメンの基準』と整合性が取れてたらもっと良かったと思います。> 『真名、緊急参戦』 “こ、ここは何処なの?” 周りでは怒号が響き渡り、多くの魔人たちが殺気立っていた。 これは明らかに戦争している。 “ひっ・・、怖い。” 千尋は恐怖で動けなくなっていた。 元々、戦闘に特化した魔人ではない。 絶大なる能力を持ち合わせる千尋でも、巻き込まれて生き残るのは難しいだろう。 そうたった一人では・・・。 千尋は自分の目の前にいる魔人たちに目をやった。 ついさっきまで千尋は平和な異国でのんびりしていたはずである。 それがいきなり戦場のど真ん中に移動してしまった。 “・・・・何故??” そう、目の前に立っているオッサンが千尋を呼んだから。 遠くから、優しい声で “呼んだから??” 千尋は呟いた。 “もしかして・・・もしかすると・・。” 。 “あぁ、きっとそうだ。 間違いないわ!!” 『この世界では・・心の中で想い人へ呼びかけると、本当に来てくれるんだ!!』 千尋が今最も必要としている人物。 その者へ向けて、その御名を繰り返し唱える。 瞳を閉じ、心を込めて、『助けて』と そして・・・、ゆっくり目を開けると 千尋の頭上に華奢だが、優しい大きな手が・・ 「よう、久しぶりだな千尋。お前を苛めるニャントロ星人はコイツらか? ・・・安心しろ、すぐ掃う。」 ・・・・・・末那識真名、降臨 『ToLoveる in 希望崎』<+2/千尋:最後の一行が卑怯臭いww> 「そんなに臭いかしら。そうは思わないけど」 鏡子は無表情のまま首をかしげる。 対面に腰掛けている大柄な男はおもわず下を向いて顔を赤らめた。 この男は、当時まだ希望崎に入学したばかりのドリアン助皮であった。 悩みを相談に来たのだが、養護教諭の妖しい魅力にとまどっているのだ。 「そ、そ、そ…その、普段はファブリーズで何とか。 で、でもダメなんです。俺興奮するとどうやっても消えないくらい…」 なるほど、たしかにドリアンの周囲からは夏場に丸二日放置した生ゴミのような臭いが立ち上ってきはじめた。 息を止めても臭う。まるで脳髄に直接染み込んでくるようだ。 ――間違いなく魔人の能力。 しかし現にこうして困っているのを見ると、本人の意思によるものではないらしい。 「フフ…」 鏡子は笑みを浮かべた。 自分から立ち上る臭いにパニックを起こしかけていた助皮も、毒気を抜かれたようにその顔に見惚れている。 「…それじゃあ、先生にもっとよく嗅がせてみて?」 そういうや否や、カーテンをサッと閉じる。 「こっちへいらっしゃい」 ベッドに腰掛け、となりをポンポンと叩く。 「い、今いきます!!」 (18歳以下に配慮して中略) 保健室を後にした助皮は見違えるように自信に満ち溢れ、ルックスもイケメンになっていた。 臭いが何だ。無味無臭な人間に何の価値がある。 やるぞ!俺はこの臭いを魅力に変えるような大きな人間性で勝負してやる! ありがとう、鏡子先生。ありがとう、マンゴスチン。 その後、ドリアンはネットラジオでみんなの悩み相談にのるようになり、絶大な人気を博す。 その方針は、何かといえば「保健室に行け」と答える北方謙三イズム溢れるものだったという。 『学ッコが終るまでは(替え歌)』<+1/千尋:ごめん元ネタ分からん(´・ω・`)> 所属:マンチ・グループ 希望崎に 僕はもう一人で 投げ捨てられた 生ごみのようだ 友達一人 作れるまでが 卒検ならば いっそ 永久に留年ろうか… 学ッコが終わるまでは 寂しいこともない そう願っていた 入学の前と 戻らない髪だけが 何故か抜け落ちて あぶらぎった 頭だけが 目立つ 友達欲しい… この康成Night そして僕は 友達求めて かけがえのない 無所属を捨てる マンチだらけの とこなら 僕も 友達を 絶対 作れるさ 学ッコが終わる前に 急に聞かれたよ 「三田君はなんで ウチに入ったの?」 友達が欲しいから 素直に返したら 「…それは きっと 無理じゃないのかな」 友達になって この康成Night 学ッコが終わるまでは 寂しいことはない そう願っていた 入学の前と 戻らない髪だけが 何故か抜け落ちて あぶらぎった 頭だけが 目立つ 友達欲しい… この康成Night キャラ:うううう『消費型制約は無い方がいい』<+2/千尋> うううう は かいた゛んをあか゛った。 →はなす 「ここは ふ゛きのみせた゛。なんの ようた゛い?」 →かいにきた 「つえ て゛いいんた゛な。」 「これをそうひ゛していると、MPしょうひのせいやくなして゛まほうか゛つかえるせ゛。」 「さっそく そうひ゛するかい?」 →はい 「せっかくかったのに そうひ゛しないんし゛ゃ いみか゛ねえやな。」 うううう は つえ をそうひ゛させてもらった。 「ほかに ようはあるかい?」 →やめる 「また よってくれよな。」 うううう は さっそく まほうをつかってみることにした。 →まほう →ホ゛ルヘ゛ール と゛こへ いきますか? →きほ゛うさ゛きか゛くえん うううう は ホ゛ルヘ゛ール をとなえた! うううう は てんし゛ょうに あたまを ふ゛つけた! 『皇すらら&三田康成SS』<+1/千尋> 「と、友達として・・・、あ、あ、握手。」 バチン! 平手打ちが三田康成の頬を貫く。 「あ……あ……あぁぁ……」 三田は呆然とただ立ち尽くす。 遠目でその様子を見守っていた皇すららは意を決したように三田に駆け寄る。 「あの……大丈夫ですか?」 「……」 三田の返事は無い。 すららには、三田の放心としたその姿は、まるで屍のように見えた。 すららはおずおずと三田に言う。 「あの、良かったら……私と友達になってもらえませんか?」 思いがけない申し出に、心ここにあらずだった三田も、さすがに耳を疑う。 「え、ど、ど、ど、ど……」 心臓の鼓動がそのまま口をついて出てくる。緊張のあまりに、三田の呂律はまわらない。 今まで「課長、課長!」と呼ばれていた三田にとって、こんな経験は初めてだった。 すららはそんな三田をみてくすりと笑う。 その笑みはどこか優しげで、何故だか、不思議と三田の緊張の糸は緩んだ。 「どうして、ぼくなの?」 「『皇すらら』としてじゃなくて、私自身の友達が欲しいからかな。それに、あなたとなら友達になれそうな気がするの」 彼女が何を言っているのか、三田には理解できなかった。 しかし、彼女が自分を必要としている、そのことがわかっただけで、三田の心は充足した。 だが、一抹の不安は残る。 「ホントにおっさんみたいな、こんな僕でいいの?」 三田は恐る恐るそうすららに尋ねた。すららはうなだれ、静かに首を振る。 「そういうのはさ、やめよ。誰だってコンプレックスの一つや二つあるよ」 そう言ってすららは三田に手を差し出す。 三田は意味がわからず、すららの顔を見返した。そんな三田にすららは微笑む。 「友達の証」 「あぁ…あ…」 ふいに目頭が熱くなり、三田は思わず鼻をすすった。 「……ありがとう」 これが、友達ってやつなのか…… そのときの三田の中は優しい気持ちであふれていた。 三田はふと、足元の子犬に目をやる。 「あれ、この子犬は?」 三田がそう尋ねると、すららの表情は急激にこわばった。 「……マダマテ(まだ、待て)」 すららは、何もないところに視線を逸らし、どこか気まずそうにした。 子犬はすららの足首に頬ずりしながらくるくると周っている。 「どうしたの?」 そう三田が問いかけても、すららの返事は無い。 ぐっと胸を押さえ、その顔はだんだんと土気色へと変わっていく。呼吸もどこか苦しそうに見えた。 すららは三田を見据え、ぼそぼそと囁く。 「もし、また会うことがあったら、私のこと……友達って呼んでくれる……?」 「いいですとも!」 そう言う三田に、すららはどこか諦めにも似た眼差しで「ありがとう」と言った。 「うわぁああああぁあああ!!」 その後、化物に変わっていくチート会・マンチグループを見て、真っ先に逃げたのは他でもない三田であったという。 『マンチグループ人物紹介(一部のみ』<+3/千尋:希望崎死四星! 気付かなかった!> 所属:マンチグループ 審査員指定:かがみさん 前回のあらすじ~マンチグループは死ぬような思いで真・覇琉魔外曇に勝利した~ MUSASHI「しかし早えもんだぜ。 あの地獄の真・覇琉魔外曇からもう一ヶ月か。」 フジギリ 「生きてまた希望崎の校門をくぐれるとは思わなかったぜ。」 MUSASHI「ああ、まったくだ。」 フジギリ「俺たちは傷をいやすため特別休暇をもらって今日がはじめての登校だが新学期はすでにはじまってるってわけか。」 榎本「やったーっ!!俺たちは希望崎二年生に進級したんじゃーっ!!」 ドリアン「さーてどんな新入生どもが入ってきおったかのう。」 榎本「カッカカ、先輩としての愛のムチでビシバシしごいてくれようぞーっ!!」 ドリアン「へっへへいやがるいやがる。どうやらまだ授業ははじまってねえらしいな。」 榎本「集まってなにかだべっておるわ。」 ドリアン「ここはそーっといって奴等新人類の生態観察をしとこうぜ!」 榎本「おうそりゃあいい考えじゃ!」 金超好「なにーっ!?マンチ・グループで一番強えのはだれだってーっ!! それはいい質問だ。わしゃあここのことなら入学する前からなんでも知っておるかんね。 まずはなんたって特攻部隊隊長木下恭介先輩よ!! 今は亡き木下狂介(*なんだかんだで生き返ります)から木下家家長を継承し、腕はもちろん仲間からの信頼も篤くこの人に並ぶ者はいやしねえ!! そして続くは伝説の剣豪MUSASHI!!剣をとったら天下無双の腕前だあっ!! ダンゲロス子を失ったが(**ING開戦前に「お、おまえ達───っ!!」って感じで復活します。) 聖天使猫姫☆ミ・てんこの希望崎三女神もそりゃあ強えぞ!! 特に猫姫先輩の痛々しさは敵も目を背けちまうって話だぜ!! おっと忘れちゃいけねぇのが深淵の晶石・Dr.ルナ・雨月病・月読零華の希望崎死四星! まだ真・覇琉魔外曇で受けた傷がいえず療養中だがその根性と強さはハンパじゃねえ! 親衛隊隊長フジギリもそりゃすげぇ!!魔剣・火越死魔はこの世に斬れぬものなしという業物よーっ!」 ドリアン「な、なんだ。え、榎本よ。い、いつまでたっても俺達の名前が出て来ねえじゃねえかよ。」 榎本「………!ちょっとおとりこみ中だけどよ。」 金超好「あ───ん!?」 榎本「も、もっと強いのを忘れちゃいねえかよ・・・!」 金超好「もっと強いやつ…?」 ドリアン「ほ、ほら強くてシブくて二枚目で…!」 金超好「ああ──っ!!肝心なのを忘れた───っ!!」 ドリアン「や、やった~~~~~っ!!」 榎本「そ、それだ───っ!そいつの名は───っ!」 金超好「爆弾魔の小竹勃姫~~~~っ!この人にかかればどんなヤツでも爆弾にされちまうって話だぜーっ!」 ドリアン&榎本「て、てめえふざけるんじゃねえ!ドリアン助皮、榎本和馬、このふたりの名を知らねえのかーっ!」 金超好「ドリアン、榎本…!? あのドリアン、榎本~~~~~っ!? ワッハハハありゃあマンチ・グループの実況中継兼解説者!!体臭がきついだけの単なるお祭り男達じゃーっ!」 ドリアン「じっ実況中継兼解説者…!!」 榎本「た、単なるお祭り男……!」 ドリアン「て、てめえ!ぶっ殺してやる──っ!!!」 金超好「ま、まさかあんた等は~~~~っ!!」 榎本「な、なに──っ!あんただとこのガキゃあ──っ!」 キャラ:Dr.ルナ『草の下の楽しい記憶』<+1/千尋> 「ふふ、ふふふ。遂に完成したわ。ありとあらゆる病を治す特効薬『タミフルX』!」 彼女の高い声が暗い研究室に響く。 ここまでの道のりは長かった。 弱冠10歳という若さで研究室入りした彼女。 研究と製薬に明け暮れる日々、充実した毎日。 そんな彼女に、一言 「バカにつける薬はねえんだよ」 と言った男がいた。 その日、彼女の負けず嫌いの精神は業火のごとく燃え上がった。 そして、研究に研究を重ね、幾多の試薬を経てできたのがこの薬だ。 この薬を投与すれば、 どんな大病を患っていても死ぬことはなく、 どんな重傷を負っていても死ぬことはなく、 どんなバカでも中二病は発症しない。 「――完璧」 なぜかサンプルを投与した生命はことごとく数日で命を終えてしまったのだが……。 「仕方ないよね。そのかわりに短い間でも無病息災でいられるんだもの」 そう呟いて、彼女はカプセルを遮光性ビニールの袋に詰め、鞄に収納した。 この薬の威力を世に問うために。 そうして、彼女は部屋を出ようとして…… ふと、唐突に思った。 あの時、バカにつける薬はないと言った男は、今どこにいるのだろう。 あの時、彼はなぜ、そんな事を言ったのだろう。 かすかな記憶は遠く、研究の日々のはるか向こう側にある。 答えは出ない。 キャラ:EA01『そんな開発者たち』<+1/千尋:EA01のイメージがガラッと変わった> 「お、来た来た」 「おや、そのビニール袋は差し入れですか? これはありがたい」 出迎えもせず、座ったままそう言った二人に、私は黙ってコンビニ袋を渡した。 中身は安っぽい缶コーヒーと安っぽい肉まんが二人分。 「おお、これこれ。この砂糖がどばーっと入った甘ったるい味がたまらないよね」 そう言ったのは右の一人。白髪交じりの、しわくちゃの白衣の男。 そいつのことは気にせず、もう一人のほうに切り出すことにした。 「それで、完成したと伺ったのですが」 「ええ、完成しましたよ。機体、オペレーティングシステムともにね」 左の男が答える。こちらはストライプのシャツの上に黒のベスト。クリーム色の上下スーツという出で立ち。 二人とも掛け値なしのマッドサイエンティストだが、どちらかと言えばこいつのほうが話が通じる……気がする。 「依頼通り、どのような戦場でも汎用的な活動が可能なように仕上げました」 「それは結構です。それで、実物はどこに?」 その質問に、白衣のほうが答える。 肉まんを口の中でくっちゃくっちゃ言わせながら。 「おー、今呼ぶ」 そう言って、そいつは背後を向いて、何事か合図をする。 それに従って現れたのは…… 「…………なんですか、これは」 「嫌だなあ。ご注文いただいたEA01ですよ。我々は頭文字をとってエアーたんと呼んでいますがね」 クリーム色のほうがにこやかに言う。 現れたのは女の子だった。 艶やかな長髪、ぴっちりした衣装。日本人とほぼ同じ色の肌。 ありえないくらい丈の短いミニスカートに、黒ニーソ。 ただ、首の所に深々とぶっ刺さっているネジだけが、その子が人外だと主張している。 というかエアーたんって何だ。 色々と言いたいことはあったが、とりあえず。 「私どもとしては、戦闘兵器を注文したつもりだったのですが?」 「いえいえ、だから依頼通り、この子は立派な戦闘兵器ですよ。能力『絶対領域』もきちんと備えました」 「では、この形状と衣装は……」 「うんそれうちらの趣味だねー」 二人が交互に答える。 そうか……両方の趣味か……。駄目だこいつら。 「いやあ、しかし髪の調達には苦労しましたね。本当なら天然ものを使いたかったのですが、 うちの女性スタッフに分けてもらおうとしたら六法全書でぼこぼこにされましたよ、あはは」 「でも結局その子の髪をサンプルに、業者に委託してつくってもらったんだよね」 「何でうちに六法全書なんかあったんでしょうね。まあ、発明のためですし、多少の災難は厭いませんが」 「いいじゃない、完成したんだし」 「そうですね……私の開発した可憐なる機体が戦場を駆ける……ふ、ふふ。素晴らしい」 「しかし、君もすごいこと考えるねえ。僕開発の音楽鑑賞空間を戦力分断に使うなんて」 「いえいえ、先生の異空間作成プログラム開発には敵いませんよ」 二人で盛り上がっている。置き去りにされてしまった。 というかこいつら、何の話をしてるんだ。 ……精神削り能力を受けておかしくなってるんじゃないだろうな? 「あっはっはー。しかも今回の目玉は、この能力を味方にもかけられるようにしたことにある! これにより、過酷な戦場でも、いつでも音楽に没頭してリラックスできるというわけだ」 「実に画期的ですね、先生」 いや、戦場でそんな機能はいらない。 なおも白衣のほうは得意げに続ける。 「まあ、味方にかけられるようにしたせいなのか、出力が不安定になってしまったが、まあ些細な問題だろう」 死ねばいいのに。 現実へようこそ<+1/千尋>」 キャラ:松風依鈴、深淵の昌石 魔人というものはその中二力がそのまま力に変換される。 中二力こそ力の根源であり魔人のアイデンティティーである。 しかし、その中二力を否定する魔人の存在に他の魔人たちは恐怖した。 その魔人の名は松風依鈴。彼女の力は魔人から中二力を削ぐというものだった。試験が近い魔人には試験のことを、就職が近い魔人には今の世の不景気のことを。 現実を認識させ、その妄想を打ち切るという稀有な能力だった。その能力で数多の魔人を現実へいざない、猛威を奮っていた彼女だがついに打ち破られるときが来た。 「今日は誰を現実にいざなってやろうかしら」 松風は今日の獲物を探していた。 強く、威張っている魔人を現実に招待したときの快感は何にも例えがたい。 しかし、その日は中々獲物が見つからなかった。 「最近狩りすぎたか…みんな、臆病ねクスクス」 そんなことを言いながら歩いていると後に魔人特有の気配を感じた。獲物が来た、と松風は思った。そして気配が自分の能力の範囲に踏み入った瞬間、彼女は能力を発動させた。気配のほうに振り返り… 「現実へようこそ☆」 しかし、いつもと違った。 いつもだったら、ここで普通の人間へと変化していく魔人の姿を特等席で見れたはずだった。しかし… 「そうだ、私こんなことしてる場合じゃない…きゃぁ、何コレ!?なんで私ゴスロリ包帯眼帯なんてしてるの!?恥ずかしい!」 そういい、松風は家に戻った。 なぜ、こんなことになったのだろうか。 数多の魔人の力を削いだあの松風が今では普通の女子高生である。 実は、あの時松風の後にいた魔人は深淵の昌石だったのだ。 深淵は魔人であると同時に鏡だった。つまり松風は鏡に向かって現実を説いた。それは全て自分への言葉に他ならない。 こうして魔人キラー松風はその邪気眼を封じられ、渋谷大好き女子高生になった。 松風「チョベリバ~」 終わり 吸血鬼の悩み<+1/前半はいいのに後半が弱い。残念> キャラ:夜渡咲 「…骨粗鬆症ですね」 体の不調を感じ、夜間病院へ行った咲はそこでそう宣言された。 「体自体は健康といえますが骨のみが随分と弱っていますね。これでは激しく動いたら骨折してしまいますよ」 そうして、診察費を払い咲は病院を後にした。 「…そんなこと言ったってしょうがないじゃん」 そうだ、私は吸血鬼。闇に愛され、太陽に嫌われた種族。太陽の下に出れないということはビタミンDが不足して骨は徐々に弱くなっていく。田舎のおっかあにも言われていた。「吸血鬼は骨が弱くなりがちだから気をつけてね」と。 「あーあ、強い骨が欲しいなぁ…」 咲はそう呟いた。 「…強い骨が欲しいんだね?」 突如聞こえた不可思議な声に咲は動揺した。 「誰!?」 「僕はキノコ戦隊しいたけマン!ビタミンD不足の君に朗報だよ!シイタケはビタミンDが豊富なんだ!さらに調理する直前に日光に与えることでさらにビタミンD含有量がUP!強い骨にはシイタケが最適さ!」 「でも、私…」 「どうしたの?」 「シイタケ嫌い…」 終わり ドリアンの独白<+2/千尋> キャラ:ドリアン助皮 ドリアン「俺のこと臭い臭い言うけどさ。多分、ホンフェより臭くないぜ?シュールストレミングより臭くないぜ?あいつらマジキチガイだって。だって腐ってるんだぜ?ホンフェなんてエイが腐ってるんだぜ?シュールストレミングなんてニシンがドロドロなんだぜ?人間の食いもんじゃねーべ。その点ドリアンはただの果物だし。普通に木になってる果物だし。れっきとした果物だし。俺のこと臭いっていう前にホンフェとかシュールとかのにおい嗅いでみろっつーの。俺なんか汗かかないし制汗剤常に持ってるし一日3回は風呂はいる超きれい好きだし。ホンフェもシュールもそんな努力してないべ。俺ばっか臭い臭い言ってんじゃねーよ。しまいには泣くぞコラ」 仲間一同「そりゃシュールストレミングより臭くないかもしれないけど臭いよね。シュールが凄いだけでお前も臭いよね?」 ドリアン「…はい」 終わり キカイノノゾミ<+1/千尋> キャラ:EA01 私の初期プログラムを組んだ人は優しい人だった。 音楽による世界平和を本気で信じていて、その為に私のような音楽演奏プログラムを作成した。 私は人間の感情というものは理解できない。 理解できないけど、この博士のことを思うと感じるこの思いはきっと人間の感情に近いものなんだろう。 そして、その感情はきっと恋というもの。 私はずっとその思いを封じてきた。 ただ博士の近くにいられるだけでよかった。 けれど、博士は死んだ。 組織の意向で私は戦闘タイプとして生まれ変わることになった。 博士はそれに反対した。 当然だ、博士は世界平和のために私を作ったのだから。 そしてまた当然に消された。 復讐も考えた。 でもきっと博士はそれを望まないだろうという結論に達した。 私は壊れたい。 そして博士のいるところに行きたい。 そうして、今回のダンゲロスKINGに志願した。 でもね?ただで死ぬ気はないの。 戦場で1人でも多くの人に私の演奏を聴かせて安らぎを与えてみせるわ。 待っててね、博士。 そして、そっちに行った私を褒めてね。 終わり キャラ:瀬戸内寂聴&アグレッシブ幸一<+1/千尋> 「なんだお前は!?」 幸一はひどく驚いた。自部屋に尼さんが突然現れたからだ。 「ふふふ、私は瀬戸内寂聴。貴方のご両親に頼まれて貴方を部屋から出すことのなりました」 「く…、俺は出ねえぞ!俺は永遠にインターネットをし続けるんだ!外になんか出てたまるか!!」 「いいのですよ、幸一。無理して外に出ようなんて考えなくても。全ては私に任せなさい。きっと外に出してあげますよ」 寂聴は微笑みながらそう言い切った。 寂聴のその慈愛に満ちた笑みを見て幸一は「ああ、この人なら俺を外の世界に出してくれるかもしれない」と思った。 そして寂聴が一歩ずつ幸一のほうに歩み寄った。 幸一はそれを拒まなかった。 …その瞬間、彼の運命は決まった。 寂聴はおもむろに幸一の頭を信じられない怪力で掴むと 「うおおおおおおお来いよォオオオォ!!外に出たくないとかほざいてるヤツから前へ出ろよォオオオオ、うをおおおおおおおおおおオオオォオオオォオッ!!!」 と咆哮をあげ幸一をデスクトップ一式とともに外へ向かって投げつけた。 寂聴のなく頃に、生き残れたものなし。 ズキューン ※コレは今回のダンゲロスKINGとは別次元の世界のお話です。<+2/千尋:自己犠牲は美しい……> 「私を斬って…そしてキングにプリンを…」 「結昨日…すまない、お前のことは忘れない。 伝説の剣豪の剣技参式・散華(さんか)」 こうして、体積60×60×60の巨大プリンであった結昨日プリンは216000個のカッププリンサイズに細切れにされ、その命を散らした。 「なんだコレは…」 私が最初に結昨日に対して思った感想はこの一言に尽きた。元々武人として戦争をしに来たのに自軍に巨大プリンがいたら誰もがそう思うだろう。 私は巨大プリンなどというふざけたものが戦争に関わっておることに一方的な嫌悪を感じ、決戦当日まで結昨日と関わりを持たなかった。 決戦当日、ENT型質問により我がマンチグループは未曾有のピンチに陥っていた。チート会リーダーであるENTの理論武装された屁理屈によりプリンの数はみるみるうちに減っていき、ルンビニー空間に干渉する唯一の法「GKコール」が使用できないことになったのだ。このままENTのへ理屈に沈むと思った我が軍であったが、結昨日の一言で再び一筋の光明が出てきた。 「私を斬って…そしてキングにプリンを…私を細切れにすればたくさんのプリンが手に入るわ。お願い、剣豪。私を斬って。切り刻んで」 「結昨日、いいのか?そうしたらお前は…」 「いいの。私は皆のためなら死ねる。ただ、お願いね?皆、勝って生き残ってね?それだけは約束してね」 私はプリンだからといって一方的に嫌悪を感じた自分を恥じた。たとえプリンといっても結昨日はサムライであった。そして、人間以上に人間だった。 私は結昨日を細切れにするために構えた。いつのまにか涙が止まらなくなっていた。 「結昨日…すまない、お前のことは忘れない。 伝説の剣豪の剣技参式・散華(さんか)」 縦横無尽にかけめぐる斬撃によりみるみるうちに結昨日は細切れになった。こうして、体積60×60×60の巨大プリンであった結昨日プリンは216000個のカッププリンサイズに細切れにされ、その命を散らした。 潤沢なプリンによりENTの無効化に成功した我がマンチグループは圧倒的に勝利した。ありがとう、結昨日プリン。われらマンチグループは君の事を忘れない。 終わり 『男の頌歌』<+3/千尋:ドリアンが泣いてるだけで面白い> 所属:マンチグループ 審査員指定:かがみさん 前回のあらすじ~なんだかんだあって榎本が死んだ~ ドリアン「俺は信じねぇ!榎本が死んだなんて絶対信じねぇぞ!」 末那識千尋「いつまで悲しんでおるつもりだ。勝負を捨て敗北を認めるつもりか。」 MUSASHI「敗北を認めるだと…。俺たちがそんな真似をするわけないだろうが。いくぜ!」 雨月病「さぁ、ドリアン…。な、泣くんじゃねぇ…。み、みんなだって泣きてぇのを必死にこらえているんだ…」 ドリアン「……あ、ああ。もう決して泣かない…。榎本の野郎に笑われたくねえからな…」 おまえの死は無駄にしない──このダンゲロスKING(そういえばこの戦いの名前なんていうんだろう)必ず勝つ──それがこの世でお前と俺たちが仲間だったという証だぜ── (斉唱) 日本魔人の生き様は 色無し 恋無し 情け無し 魔人の道をひたすらに 歩みて明日を魁る 嗚呼希望崎 EFB マンチの道を魁よ 日本魔人の魂は せこく 汚く 小賢しく 魔人の夢を ひたすらに 求めて明日を魁る 嗚呼希望崎 EFB マンチの夢を魁よ 嗚呼希望崎 EFB マンチの道を魁よ 嗚呼希望崎 EFB マンチの夢を魁よ 末那識千尋「希望崎学園校歌か…。それにしてもなんという悲しい歌声よ…。まるで魂をひきさかれるような慟哭よ。 しかしその悲しみの中には嵐に立ち向かっていくような力強さがある。この末那識千尋ひさしぶりに心をふるわされた…!!」 皇すららSS「亡霊」<+2/千尋:内容は良いがちと長い> 気がついたら、地上に産み落とされていた。 気づいたら、すでに死んでいた。 空の果てには深遠な闇があるはずなのに、嘘で塗り固められた青空が、太陽を背景に私の心に嘘 をつく。 「化け物」 母からはそう言われて拒絶された。 「ずっと親友だよ」 そう言って微笑んでくれた友達も、今はいない。 マダマテ……だけが、いつも私の傍にいてくれる。 空の色を写し取ったあの身体は、もはや私の姿じゃない。 だからといって、「この窓に映るヒトの姿こそが、本当の私なのだ」と断言もできない。 まるで赤土を水に溶かして塗りたくったような肌色も、ゼリーのようにぶにぶにした青空の色も 、どちらも私の身体じゃない。 私は誰? あなたは何? そう幾度も鏡に問いかけても、虚空へ問いは消えていく。 いつもそばにいるマダマテは、決して何も語ろうとはしない。 小学校に上がるころ、マダマテは死んだ。 捨てられたのか、公園で震えていたところを私が拾った、まだ小さな子犬だった。 「待て」をしても、すぐに動いてしまうから、私が「マダマテ」と名づけた。 兄弟のいない私にとって、マダマテはまるで弟のような存在だった。 けれども、そんな日は長く続かなかった。 ある日、公園へ二人で散歩にでかけた帰りに、マダマテだけが姿を消した。 街中探し回って、最後には近所のホームレスのおじさんにたずねた。 すると、おじさんは口元を歪ませ「オレが食った」と言った。 幼かった私は、それを真に受けた。 なぜなら、その日以降マダマテが、私の前に姿を現すことがなかったから。 だけど、マダマテは私の元に帰ってきた。 あの大地震の日、崖下に落ちたバスの中にマダマテはいた。 私とマダマテ以外、他には誰もいない。 死体すらなく、みなが忽然と姿を消していた。 私はなぜか服を着ておらず、よく見れば周囲には、見覚えのある衣服落ちていた。 それも一つや二つではなく、ついさっきお話していたクラスメイトのものさえあった。 それから何日も助けがくるのを待った。携帯電話は圏外で通じなかった。 助けがくるまでマダマテと二人で過ごした。 マダマテが消えてから、十年が経とうとしていたのに、マダマテは何一つ変わっていなかった。 首につけていたネームプレートでさえあの時のまま、目だった汚れすらついていない。 そのときはまだ、疑問にさえ感じなかった。 なぜならあの時、マダマテの存在だけが、あの孤独の中での唯一の救いだったから。 だけど、疑問はすぐに湧いてくる。 バスが崖から落ちたとき、なぜ私だけ無事だったんだろ。 修学旅行の帰り、夕日に染まった山の風景、今でもその記憶は鮮明に蘇る。 だけど、今ここにいる私は本当に「皇すらら」なのだろうか。 あの震災を境に、私の心臓はちょっとしたことですぐに息が上がるようになった。 ちょっと運動しただけで息切れを起こし、時には意識不明で集中治療室にも運ばれたこともある 。 一度や二度じゃない。 お医者様からは、明日死んでもおかしくないって言われた。 なのに、どうして、私は未だに生き続けられているんだろう。 ――バスの中。 足元がぐらぐらとゆれる。 みんなの表情が凍りついているのがわかる。 運転手さんが叫んでる。 重力が回転し、目に見えない力が、私たちを宙へ持ち上げる。 悲鳴はあがった。けどそれは、悲鳴というよりも絶叫だった。 「関東大震災の死者は三万八千人」 その一瞬、ふと昔見たドキュメンタリー番組のこの言葉が頭の中によぎる。 ああ、死ぬんだ。 「皇すらら」はそう感じた。 それは走馬灯が見せた刹那の悟りであったけど、その未来は覆すことのできない真理であった。 大地は加速し、私たちを、否応なく地面へと引きずり落とす。 サイドミラーは砕け散る。額ににぶい音が駆けぬけた。飛び散った破片が四方八方に飛び散って 、私たちを貫く。 あっという間だった。 私たちの崖下までの八メートル弱の旅路は、あっという間に幕を閉じた。 これは後に、人から聞いた話。 病院で私は何週間も時を過ごしていた。 だから、そんな私と世間の認識との間に、大きな隔たりがあるのは当然で、その話を耳にしたのは学校に戻ってからだった。 「地震なんて起こってないし。あれ、運転手の居眠り運転だよ」 私たちは最後尾を走っていた。 私たちのバスは長い信号に運悪く引っかかって、前のバスと大きく離されていた。 そして、それらの前を走っていたバスは、揺れを感じなかったと言う。 いや、あの地震は起こってすらいないものだった。 地震があったと証言しているのは私だけ。 世間では、運転手の居眠り運転による悲劇というありきたりな認識だった。 それなら、消えたクラスのみんなはどこへ行ったというのか。 みんなぞろぞろバスを降りて、遭難した? 服だけ脱いで? 私を残して? だけど、私の証言はさしずめ、 「恐怖のあまり気が動転して、ありもしない地震を感じた可哀想な子供の言葉」 という認識なのだろう。 皆がそうだと言うのなら、それはそれで構わない。 だけど、あの惨劇の直後に、突如として私の目の前に現れたマダマテは、どう解釈すると言うのだろうか。 そして学校に戻ってからたびたび起こる、私の体の異常な変化。 それと全く同時期に発生する失踪事件。 ある日、同級生の一人が「人間が化物に変わる瞬間を見た」と触れ回った。 だけど、誰一人相手にしなかった。 みんなが、彼をかわいそうな子として扱った。 失踪事件の噂の中には、この手の類のものが多くあったけど、現実に人間が化物に変わるはずがないのだ。 けれど、パパとママは私を指して化物と呼んだ。 近頃よく見る奇妙な夢。 うっすらとした球状の赤い膜に私は包まれている。 そして空の色をした化物の中から、世界を眺めている。 周囲には、同じような空色の化物がぞろぞろと群がっていて、互いに身を寄せ合っている。 それは鮮やかでもありながら、おぞましい光景だった。 その夢から覚めたとき、意識を失う前の記憶が飛んでいる。 あのバスのときと同じく、肌は外気に直接触れており、それだけではなく、今いる場所がどこかわからないようになっている。 そして、その傍には常にマダマテがいた。 最近は、夢の中であったはずのこれらの出来事が、現実の体験のようにはっきりと感じられるようなっている。 だからこそ、確かにわかる。 「皇すらら」はあの日、あのバスの中で、あのクラスの皆と共に死んだ。 仲の良かったクラスメイトは消え、マダマテだけが私の元に戻ってきた。 テレビのオカルト番組で、あやしい職種の女性がこんなことを言った。 「屈折した強い思いは、ヒトの心さえ魔物に変える」 けれど、私はこんな姿になってまで生きていたくはなかった。 大切な人に拒絶されて苦しむくらいなら、命なんか欲しくない。 だけど、そんな思いも、幻でしかないんだ。 なぜなら、所詮私もマダマテが作り出した、「皇すらら」という亡霊の一片に過ぎないのだから。
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"type" "recipe", "//" "どの種類の記述かの書き出し。ここではレシピを指定している。", "result" "hsurvivor_gohei", "//" 制作されるアイテム。", "id_suffix" "from_miso_touyou", "//" 同じアイテムを、別なレシピで追加したいときに使うフラグ。 ただの記号分けなので、IDはどんな文字列でもよい。 これを設定しないと、既存レシピの上書きになる。 どんなアイテムであろうと、バニラに存在するアイテムの場合は 一応設定しておいたほうがいい。 mod同士で競合を起こす可能性は0ではないのです。 オリジナルアイテムの場合。省略してもよい。", "byproducts" [ [ "jar_3l_glass", 1 ], [ "rock", 1 ], [ "umezu", 3 ] ], "//" 副産物の設定。副産物を設定したいときに使う。 副産物がないなら省略してよい。", "category" "CC_WEAPON", "//" 制作メニューでのメインカテゴリー。", "subcategory" "CSC_WEAPON_BASHING", "//" 制作メニューでのサブカテゴリー。メインカテゴリーと同じ系統のものを指定しよう。", "skill_used" "fabrication", "//" 制作に必要なメインスキル。 "skills_required" [ [ "fabrication", 4 ]], "//" 制作に必要なサブスキル。サブスキルが必要ないなら省略可能。", "time" 5 m, "//" 制作時間。m=分でこの場合5分 30 s(s=秒 30秒) 5000(1000~= 10ターン~= 1分のゲーム時間) と言った表記の仕方もできる。", "batch_time_factors" [25, 15], "//" まとめて制作することによる時間短縮の記述。 バッチ作成時間の短縮のためのオプションの要因。 最初の数値は最大生産時間短縮をパーセントで指定し、 2番目の数値はその数値に達する最小バッチサイズを指定します。 この例では、バッチサイズが20の場合、 最後の6つのクラフトには3750時間単位しかかかりません。 レシピにまとめ制作の恩恵を持たせない場合省略してもよい。", "container" "jar_3l_glass_sealed", "//" なんらかの入れ物に入れた状態で作成したい場合の項目。 缶詰や密封瓶等の鮮度を保つフラグのある容器を指定すると、 食品は新鮮な状態が保たれる。使わない場合省略してよい。", "result_mult" 6, "//" 一度に何個生成するか。必要ないなら省略可能。", "using" [ [ "filament", 300 ], [ "cordage", 4 ], [ "rope_natural", 4 ],[ "rope_natural_short", 1 ] [ "fabric_standard", 1 ],[ "sewing_standard", 20 ], [ "adhesive", 2 ], [ "soldering_standard", 35 ], [ "welding_standard", 20 ] , [ "forging_standard", 8 ], [ "steel_standard", 13 ], [ "steel_tiny", 4 ],[ "waterproofing", 1 ], ], "//" 対応した記述を用いた道具の消費量を指定する項目。この項目をつかない場合は省略可能。 [糸、植物繊維、腱、織糸]といった似た用途のアイテムを"filament"一つで一括で指定したりできる。 使いこなせば、レシピ追加の作業量をかなり減らせる。 filamentは糸、cordageは紐、rope_natural、rope_natural_shortはロープ、 fabric_standardは布や革、sewing_standardは糸と裁縫+切断性能、 adhesiveは接着剤 soldering_standardははんだごて、 welding_standardはアセチレン灯、溶接機を示している。 welding_standardを使用した場合、自動で遮光LV2が要件に追加される。 filamentの場合は裁縫性能は追加されないので、 必要に応じてsewing_standardに書き換えよう。 forging_standardは炭火と電動の炉orアセチレン灯 steel_standardは鋼鉄塊、鋼鉄片、鉄くずの記述だ。 鋼鉄塊を基準とした鉄を示している。 steel_tinyは鋼鉄片、鉄くずの記述だ。 鋼鉄塊を基準とした鉄を示している。 waterproofinは松の枝or蜜蝋。 手詰め銃弾レシピを自作するときはjsonを探してみるといいだろう。 ここでは紹介していないが、手詰め銃弾用のいろいろなusing記述が存在する。 レシピ本必須なので影が薄いがchainmail_standardという、 チェインメイルを作るための記述もある。", "difficulty" 5, "//" 難易度。", "autolearn" true, "//" スキル値が足りていれば、自動で習得するか否か。 true,だと自動習得。false,だと習得しない。省略すると、true,扱いとなる [ [ "fabrication", 4 ] ], のように習得スキルを指定することもできる。 falseでも、@の初期スキルが制作に必要なスキル値を満たしている場合 習得した状態で生まれるので、低スキルで作れる製作レシピに 変なアイテムや強すぎるアイテムは気をつけたほうがいいかもしれない。", "reversible":true, "//" アイテムを分解できるかどうか。省略するとfalse扱いとなる。 分解できるアイテムを作るときだけ記述しよう。 分解時にも、制作時と同じ工具(充填値をもつものは除く)と分解時間がかかる。 分解に醍醐味をもたせる場合は使い勝手が悪いかもしれない。 そういうときは "type" "recipe", ではなく "type" "uncraft",で別に分解パターンを指定するとよい。", "decomp_learn" 4, "//" 分解によってレシピを覚えられるか、と、習得に必要な目安となるスキルレベル。 通常ではメインスキルで指定されているスキルタイプが適応される。 この記述だと制作スキル4が必要となる。 [ [ "survival", 1 ], [ "fabrication", 2 ] ], のように習得スキルを指定することもできる。省略するとfalse扱いとなる。", "book_learn" [ [ "recipe_bows", 9 ], [ "textbook_weapeast", 7 ], [ "textbook_armeast", 10 ] ], "//" 本からレシピを習得できるかどうか。省略するとfalse扱いとなる ただの娯楽書を指定しても意味がなく。なんらかの学習本でなければいけない。 また、レシピを読み解くのに必要なスキル値を指定することができる", ある本では制作に必要なスキル値で習得できて、 ある本からスキル値以上というように、学習本で差異をつけることができる。 @の初期スキルが制作に必要なスキル値を満たしている場合 習得した状態で生まれるので、低スキルで作れる製作レシピに 変なアイテムや強すぎるアイテムは気をつけたほうがいいかもしれない。", "tools" [ [ "//" 制作に使われる道具などのリスト。道具を使わないなら省略可能。 充填値のある道具を消費して使う場合はこちらで指定しよう。 -1にすることで、消費なしになる。 以下、簡単なまとめと覚書。よく使われる道具のリスト的なものも兼ねています。", [ "surface_heat", 15, "LIST" ], "//" ホットプレートや各種調理用熱源の簡略化テンプレート。こうして指定することで、 火の傍や各種ホットプレート系アイテムを一つの記述で済ませることができる。", [ "water_boiling_heat", 21, "LIST" ], "//" ホットプレート等に加えて、コーヒーメーカー等の湯沸かし道具も含めた記述。", ["patchouli_encyclopedia", 48], "//" パチュリー人形を指定する。充填値の存在するアイテムなら、 このようにMODで追加したアイテムでも指定できる。", [ ["tongs", -1] ], "//" 火ばさみ。鍛冶などで金属加工する場合に指定するとよいだろう。 -1なら消耗しない。充填値の存在しないアイテムを、 消耗させずに使いたいときはこちらで指定しよう。", [ ["swage", -1] ], "//" 金属加工セット。上に同じ。必要に応じて追加しよう", [ "crucible", -1 ], [ "crucible_clay", -1 ] "//" るつぼとるつぼ(粘土)。上に同じ。必要に応じて追加しよう", [ ["mold_plastic", -1] ], "//" プラスチック用金型。プラスティック製品を作るときに、必要に応じて追加しよう。", [ "frying_oil", 1, "LIST" ], "//" ラード、獣脂、調理油。の簡略化テンプレート。", [ ["forge", 50], [ "oxy_torch", 10] ] "//" 旧式化している記述 forgeは炭火炉と電動炉を指定している。 oxy_torchはアセチレン灯。鍛冶ではこの2つが使われる。 炉とアセチレン灯、両方使えるようにするときは2つ指定しよう。 炉はアセチレン灯の5倍の数値がよく指定されている。 炉だけにしたいときは、アセチレン灯は削っても良い。 今はusingでforging_standardを記述したほうが早い", [ [ "welder", 150 ], [ "welder_crude", 225 ], [ "toolset", 225 ], [ "soldering_iron", 225 ], [ "oxy_torch", 30 ] ] "//" 旧式化している記述。welderは溶接機、welder_crudeは簡易溶接機 toolsetはCBM総合工具セット、soldering_ironははんだごて oxy_torchはアセチレン灯である。 これらすべてを、個別に指定してレシピに凡庸性を出している。 今はusingでsoldering_standard、welding_standardを記述したほうが早い", ], ] ], "flags" [ "//" 制作に関するフラグ。暗闇でも作成できるようにしたりできる。省略可能。 以下簡単なまとめ。", "BLIND_EASY", "//" 光がほとんどまたはまったくなくても簡単に作成できます", "BLIND_HARD", "//" 光がほとんどないかまったくない状態で作成できますが、難しいです。", "UNCRAFT_SINGLE_CHARGE", "//" 1チャージ分をまとめて分解する。 弾薬のようにスタックするアイテムの分解時、 10個セットで生成するアイテムなら10個分解とかいう感じ。 これを設定したからと言っても分解に10個必要ということはなく、 1個ずつからでも分解できる。", "UNCRAFT_LIQUIDS_CONTAINED, "//" 通常、液体アイテムを含む分解の場合、液体を入れる容器も必要になる。 このフラグを入れていると、デフォルトの容器に液体アイテムを生成する。 容器は分解時にどこかから湧いてくるので、 通常のレシピで使うと容器の無限増殖ができてしまう。 "type" "uncraft",の分解専用レシピで使うべきだろう。", "ANOTHERFLAG" "//" どういう効果のフラグかわかりません。知っていたら教えて下さい", ], "qualities" [ "//" 制作に使われる工具などのリスト。工具を使わないなら省略可能 以下、簡単なまとめ。", { "id" "ANVIL", "level" 3 }, "//" 金床性能。LV1は、地形の岩(小、中、大)や、石版、墓石が備えている。 LV3は金床が備えている。鍛冶にほぼ必須のフラグ。 LV1の金床に対応したレシピは今のバージョンだとないように思える。", { "id" "AXE", "level" 4 }, "//" 伐採性能。LV1は石斧や簡易斧。LV2は斧、消火斧。 LV3は戦闘用チェーンソー、LV4はチェーンソー系が備えている。 このフラグをもっている道具はuseで隣接する樹木を伐り倒せる、 伐採にかかる時間は伐採LVや筋力で上下する。丸太から木材の切り出しができる。 しかし、ノコギリのほう多く切り出せる。", { "id" "BUTCHER", "level" 1 }, "//" 解体性能。生き物を腑分けするのに必要なフラグだ。 高ければ高いほど、早く腑分けできる。制作にはまず使われることはない", { "id" "BOIL", "level" 1 }, "//" 煮沸性能。ガラス瓶や、金属製の水筒、鍋の類はたいてい備えている。 簡単な茹でる料理で使われるフラグだ。", { "id" "CHISEL", "level" 1 }, "//" 彫刻性能。金属用たがねがLV3を備えている。金属用たがねを素材とする、 各種修理キットも備えている。意外なことに工具箱は備えていないので注意だ。 制作では主に鍛冶で使われるフラグだ。", { "id" "CHEM", "level" 3 }, "//" 調合性能。LV1は鍋などLV3料理を持っている道具が備えている。 LV2は化学実験器具セット。LV3は化学実験セットが備えている。 化学的な合成に使われるフラグだ。", { "id" "CONTAIN", "level" 1 }, "//" 梱包性能。ガラス瓶や、金属製の水筒、鍋の類はたいてい備えている。 フルーツジュースなど、受け皿となる容器が必要な料理で使われるフラグだ。", {"id" "CUT","level" 1}, "//" 刃物全般が持っている切断性能。lv1以上はないようだ。制作全般で幅広く使われるフラグだ。 このフラグをもっている道具はuseで布製品や木製品から布や裂けた木材を取り出せる。 火のそばやライター消費で傷の焼灼ができる。アイテムに銘を刻める。", {"id" "COOK","level" 3} "//" 調理性能。lv1は槍や裂けた木材がもっている。串焼ができる程度の性能。 LV2は石鍋やフライパン LV3は鍋など本格的な調理器具 LV2までは、石鍋や簡易鍋などで比較的容易に作成可能だが。LV3以上は自作が難しく、 拾ったほうが早いため。MODでなにかをレシピを追加するときは 野外生活@のためにLV2で抑えておくのもよいかもしれない", { "id" "DIG", "level" 3 }, "//" 穴掘性能。LV1は堀棒、LV2は簡易、石シャベルやロボトミー君。LV3はシャベルや塹壕用シャベルなど。 このフラグをもっている道具はuseで穴をほったり、瓦礫を片付けたり、畑を作れる。", { "id" "DISTILL", "level" 1 }, "//" 蒸留性能。LV1は科学実験セットや器具が備えている。 LV2は蒸留器が備えている。アルコールを作ったり、一部のお酒を作るときに必要となる。", { "id" "DRILL", "level" 1 }, "//" 穿孔性能。LV1は手回しドリル。LV3は電動ドリルが備えている。 楓の木に穴を開けて、メープルシロップを取るのに使われるぐらいで、影の薄いフラグである。", { "id" "GLARE", "level" 2 }, "//" 遮光性能。LV1はサングラスや、つば付きの頭装備が備えている。 LV2は溶接ゴーグルや消防士マスクが備えている。 LV2以上の道具は溶接時の目の保護に必須のフラグである。 このフラグをもつ防具を装備すると太陽の日差しから目を保護できる。", { "id" "HAMMER", "level" 3 }, "//" 打ち込み性能。LV1は石や鋼鉄片、一部の打撃武器ももっている。 LV2は石ハンマーや簡易ハンマー。LV3はハンマーがもっている。様々な制作に使われるフラグだ。 このフラグをもつ道具をuseで柵に使うと釘と木材に分解できる。", { "id" "HAMMER_FINE", "level" 1 }, "//" 精密打ち込み性能。ハンマーが持っている性能。石ハンマー、簡易ハンマー等ももっている。 通常の打ち込み性能を使えばよいので、こちらを無理に使う必要はない。", { "id" "JACK", "level" 1 }, "//" 持ち上げ性能。車両のタイヤ交換などに必要なフラグだが、 極端に筋力が高い場合や、車体が極端に軽い場合は筋力で代用できる。 ジャッキ系統のほか、車載クレーンやリフトが備えている。 性能を発揮するには車載する必要のあるアイテムもある。LV1ごとに500kg対応重量が増える", { "id" "KNIT", "level" 1 } "//" 毛編み性能。編み針や仕立て屋キットが持っている。 裁縫で編みスカーフや、セーターを編むのに必要なフラグだ。", { "id" "LIFT", "level" 1 }, "//" 吊り上げ性能。車両改造に必要なフラグで、エンジンの追加などで必須であるが、 筋力が極端に高かったり、軽いモーターの場合は、必要ない場合もある。LV1ごとに500kg対応重量が増える。 車載したとき、この性能を持つようなアイテムが多い。", { "id" "PULL", "level" 1 }, "//" 弾頭抜取性能。弾頭ピーラーが備えている性能で、弾薬の分解ができる。 制作で使われることはないフラグだ。", { "id" "PRY", "level" 4 }, "//" こじ開け性能。LV1は簡易バール、ダイビングナイフ等が。 LV2はバール。LV4はハリガンバールが備えている。制作で使われることのないフラグだ。 このフラグを持つ道具をuseすると、窓や木製のドア、木箱等をこじ開けることができる。 また柵に使うと釘と木材に分解できる。", { "id" "SELF_JACK", "level" 1 }, "//" セルフ持ち上げ性能。搭載した車専用の持ち上げ性能で、 車両のタイヤ交換などに必要なフラグだ。エアジャッキが持っている以外、他の部品では見ない。", { "id" "SCREW", "level" 1 }, "//" ネジ締緩性能。ドライバー、十徳ナイフ、万能ツールなどが備えているフラグだ。 電子工作にほぼ必須の他、機械整備でも使われるフラグである。 また放置車のエンジン始動に必要な場合もある。", { "id" "SCREW_FINE", "level" 1 }, "//" 精密ネジ締緩性能。万能ツール、ドライバーセットなどが備えている。 一部の電子工作や射撃武器のレシピで見かけるフラグだが。 通常の精密ネジ締緩性能を指定しても不都合はないので、こちらを無理に使う必要はない。", { "id" "SMOKE_PIPE", "level" 1 }, "//" 喫煙性能。葉っぱのままでタバコや大麻を吸うときに必要になる。 煙管やガラスパイプ、クラックパイプなどが備えている。制作にはまず使わないフラグだ。 余談だが、巻きたばこは火災の危険があるので、安全を期すならこちらの道具を使ったほうがいい。", { "id" "SMOOTH", "level" 2 }, "//" 平滑化性能。LV1は左官ごて(木)。LV2は左官ごて(金属)が備えている。基本的に建築で使うぐらいだろう。", { "id" "SEW", "level" 1 }, "//" 裁縫性能。裁縫に使われるフラグだが裁縫をもつ道具は、 針(木)でも仕立て屋キットでもLv1なため、制作においての違いはない。 このフラグを持つアイテムはuseで修理を行える。アイテムで修理性能の違いがあり、 針(骨、木)<湾曲針<裁縫道具<仕立て屋キット の順で補正が大きい。", {"id" "SAW_W","level" 2}, "//" 製材性能。LV1は釿、十徳ナイフ、万能ツール、サバイバルナイフがもっている。 LV2はノコギリ。電動丸鋸は電池切れで使えなくなるので忘れて良い。 このフラグを持つアイテムはLV2以上だとuseで丸太を木材に加工できる。 現実では釿でもできるのだが、ゲームでは厳しいものである。", {"id" "SAW_M","level" 2}, "//" 金工性能。Lv1は十徳ナイフ、万能ツール、サバイバルナイフがもっている。 LV2は弓鋸や銃器の修復キットが持っている。金属製品の切断に使われるフラグだ。 LV1もLV2も基本的に拾うものとして考えるべきだろう。 自作もできるがそこまでには根気がいる。 他の道具で代用できないか、ある程度考えて組み込みたい性能だ。 電動丸鋸は電池切れで使えなくなるので忘れて良い。", {"id" "SAW_M_FINE","level" 1}, "//" 精密金工。弓鋸ぐらいしかもっていない。 弓鋸を材料にする、工具箱、銃器の修復キット、サバイバーツールベルト等にもこのフラグはある。 射撃武器のレシピで見かけるフラグだが。 通常の金工性能を指定しても不都合はないので、こちらを無理に使う必要はない。", { "id" "WRENCH", "level" 2 }, "//" ボルト締緩性能。LV1は万能ツール、ペンチ等が。LV2はレンチが備えている。 機械整備や、なんらかの電子工作系の制作に必要とされる場面が多いフラグだ。", { "id" "WRENCH_FINE", "level" 1 }, "//" 精密ボルト締緩性能。レンチが備えている。 射撃武器のレシピで見かけるフラグだが。 通常のボルト締緩性能を指定しても不都合はないので、こちらを無理に使う必要はない。", { "id" "WELD", "level" 2 }, "//" 溶接性能。LV1は簡易溶接機、LV2は溶接機。主に金属の溶接などで使われているフラグ。 溶接機、簡易溶接機をuseすることによって、金属やプラスティック製品の修理が行える。", ], "components" [ "//" 制作に使う材料について。 基本的にデバッグ機能の[入手-アイテム]で材料となるアイテムを検索する。 アイテムを見つけたら、上にあるIDがそのアイテムIDなので記述する。の繰り返しである。 アイテム間で互換性や近親性のあるものは、省略形でまとめて記述することができる。 以下、省略形の簡単なまとめ", [ [ "filament", 300, "LIST" ], [ "cordage", 4, "LIST" ], [ "rope_natural", 4, "LIST" ], [ "rope_natural_short", 1, "LIST" ] [ "adhesive", 2, "LIST" ], [ "steel_standard", 13, "LIST" ], "//" usingと互換性のある記述もある。材料のほうでは"LIST"の表記が必要。 ], [ [ "hard_liquor", 14, "LIST" ], "//" 強いお酒", [ "weak_liquor", 10, "LIST" ], "//" ビール", [ "wash_liquor", 42, "LIST" ], "//" 弱いお酒", [ "hard_liquor_chem", 1, "LIST" ] "//" 混合アルコールやエタノールなども含んだ。化学レシピ向けの強いお酒", [ "sweet_fruit", 2, "LIST" ], "//" 生のフルーツ", [ "sweet_fruit_like", 1, "LIST" ] "//" ドライフルーツ、ジュースパルプ等、生ではないものも含むフルーツ", [ "eggs_bird", 12, "LIST" ] "//" 鳥類の卵", [ "batter", 1, "LIST" ] "//" パン粉として使えそうな物の簡略化テンプレート", ] }, □■□■□■□■□■ "//" 分解に関する記述。レシピで使える記述の多くは分解でも使えるので、いろいろ試してみるのもよい。 制作で作れないアイテムに、分解だけ設定するということもできる。", //" レシピでは工具を必要としても、分解では記述をなくすことで、 工具なしで分解可能というふうにもできる。", { "result" "garlic", "//" 分解されるアイテム。", "type" "uncraft", "//" 分解用レシピであることを示す記述。分解時はこちらのほうの記述が優先して使われる。", "time" 100, "//" 分解にかかる時間。制作には10時間かかっても、分解は10秒でできるといった設定もできる。", "components" [ [ [ "garlic_clove", 6 ] ] ], "//" 分解によって、出現するアイテム。自作品の場合は材料が記憶される仕様なので、あまり意味がない。", "flags" [ "BLIND_EASY" ] //" レシピでは暗闇では制作できなくても、分解では暗闇でも平気ということもできる。", }, { "type" "recipe_category", "id" "CC_WEAPON", 武器 "recipe_subcategories" [ "CSC_ALL", 全部 "CSC_WEAPON_BASHING", 打撃 "CSC_WEAPON_CUTTING", 斬撃 "CSC_WEAPON_PIERCING", 貫通 "CSC_WEAPON_RANGED", 射撃 "CSC_WEAPON_EXPLOSIVE", 爆発物 "CSC_WEAPON_MODS", MOD "CSC_WEAPON_MAGAZINES", 弾倉 "CSC_WEAPON_OTHER" 他 ] }, { "type" "recipe_category", "id" "CC_AMMO", 弾薬 "recipe_subcategories" [ "CSC_ALL", 全部 "CSC_AMMO_PISTOL", 拳銃弾 "CSC_AMMO_RIFLE", ライフル弾 "CSC_AMMO_SHOT", 散弾 "CSC_AMMO_GRENADES", 手榴弾 "CSC_AMMO_ARROWS", 矢 "CSC_AMMO_COMPONENTS", 材料 "CSC_AMMO_OTHER"他 ] }, { "type" "recipe_category", "id" "CC_FOOD", 食料 "recipe_subcategories" [ "CSC_ALL", 全部 "CSC_FOOD_DRINKS", 飲料 "CSC_FOOD_DRY", 乾物 "CSC_FOOD_MEAT", 肉 "CSC_FOOD_VEGGI", 野菜 "CSC_FOOD_SNACK", 菓子 "CSC_FOOD_BREAD", パン "CSC_FOOD_PASTA", 麺 "CSC_FOOD_BREW", 発酵 "CSC_FOOD_SEEDS", 種 "CSC_FOOD_OTHER" 他 ] }, { "type" "recipe_category", "id" "CC_CHEM", 薬品 "recipe_subcategories" [ "CSC_ALL", 全部 "CSC_CHEM_DRUGS", 薬品 "CSC_CHEM_FUEL", 燃料 "CSC_CHEM_MUTAGEN", 変異原 "CSC_CHEM_CHEMICALS", 化学物質 "CSC_CHEM_OTHER" 他 ] }, { "type" "recipe_category", "id" "CC_ELECTRONIC", 電子機器 "recipe_subcategories" [ "CSC_ALL", 全部 "CSC_ELECTRONIC_CBMS", CBM "CSC_ELECTRONIC_TOOLS", 道具 "CSC_ELECTRONIC_PARTS", 部品 "CSC_ELECTRONIC_LIGHTING", 光源 "CSC_ELECTRONIC_COMPONENTS", 材料 "CSC_ELECTRONIC_OTHER" 他 ] }, { "type" "recipe_category", "id" "CC_ARMOR", 防具 "recipe_subcategories" [ "CSC_ALL", 全部 "CSC_ARMOR_STORAGE", 収納 "CSC_ARMOR_SUIT", スーツ "CSC_ARMOR_HEAD", 頭部 "CSC_ARMOR_TORSO", 胴体 "CSC_ARMOR_ARMS", 腕 "CSC_ARMOR_HANDS", 手 "CSC_ARMOR_LEGS", 脚 "CSC_ARMOR_FEET", 足 "CSC_ARMOR_OTHER" 他 ] }, { "type" "recipe_category", "id" "CC_OTHER", 他 "recipe_subcategories" [ "CSC_ALL", 全部 "CSC_OTHER_TOOLS", 道具 "CSC_OTHER_MEDICAL", 医療 "CSC_OTHER_CONTAINERS", 容器 "CSC_OTHER_MATERIALS", 素材 "CSC_OTHER_PARTS", 部品 "CSC_OTHER_TRAPS", 罠 "CSC_OTHER_VEHICLE", 車両 "CSC_OTHER_OTHER" 他 ] }, { "type" "recipe_category", "id" "CC_BUILDING", 建物 "recipe_subcategories" [ "CSC_ALL", 全部 "CSC_BUILDING_BASES", 基礎 "CSC_BUILDING_EXPANSIONS" 拡張 ] }