約 16,865 件
https://w.atwiki.jp/trauma_everyone/pages/26.html
ああああ(勇者のくせになまいきだ 3D) 「勇者のくせになまいきだ」に登場する最後の敵。 圧倒的な強さを誇り、それまで勇者を次々と葬ってきた魔王諸君を絶望の淵に立たせた。 その正体は、ずばりプレイヤーであると、制作会社は語っている。
https://w.atwiki.jp/yu-gi-oh-dialog/pages/3701.html
BIG5 大下 幸之助 【本田及び御伽の回想】 私たちに勝てば、諸君をこのバーチャル空間から解放しよう。 だが対戦を拒否すれば、残念だが諸君らを解放するわけにはいかない。 BIG5 大田 総一郎 待っていたぞ。 手応えのなさそうな顔ぶれだな。 わしはBIG5の一人、大田総一郎。 フフフフ…… この姿はわしのデッキマスターである、「機械軍曹」としての仮の姿だ。 わしはあの忌々しい海馬瀬人が社長に就任するまでは、 海馬コーポレーションの軍事工場を任されていたのだよ。 人呼んで、「工場の鬼軍曹」! さあ、デュエルを始めようか。(デュエルディスク出現) さて、わしの相手は…一番初めにここに入ってきた、お前だ。(静香を指す) 庇い合いか? 無駄なことだ。 お前たちの誰がわしの相手になろうと、このわしに勝てるわけがない! 何だ? それならばもっと効率が良く、面白いデュエルにしよう。 三対一のデュエルでどうだ? こっちはわし一人、そっちはお前たち三人。 その代わり、試合に負けた者の身体は全て頂く! それが少々、事情があってな。お前たち三人の身体、まとめて頂く。 お前たちみたいな者でも、三人寄れば少しはマシになるだろう。ありがたく思うんだな。 フフフフフフ、デュエルディスクを着けるがいい。 さあ、デッキを組め。必要なカードにタッチすればいい。 組み終わったら、自分のデッキの中からデッキマスターを選べ。 出揃ったようだな? では、始めようか! 三対一の変則ルールだから、確認しておこう。 お前たちが協力してわしを狙うのは自由だが、互いに相談することは反則だ。 順番はそっちの三人が終わったら、わしのターンだ。レディファーストで構わないぞ。 デュエル、スタート!! よろしい。私のターン、ドロー。 ギガテック・ウルフを召喚! デーモン・テイマーを攻撃! そして攻撃値の差が、プレイヤーを襲う! デーモン・テイマー あっ…! あああー!!
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/22346.html
登録日:2009/11/16 (月) 18 40 21 更新日:2024/03/15 Fri 22 27 21 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 2マナ域の神髄 HELLSING MTG MtG ウィニー デッキ ネタ項目 ヘルシング マジック メタ メロン レベル 十字軍 圧殺 少佐 数 数の暴力 栄光の頌歌 派生→ボロス 白 白の世界 白ウィニー 白黒トークン 速さが足りない! ――諸君 私は白ウィニーが好きだ 諸君 私は白ウィニーが好きだ 諸君! 私は白ウィニーが大好きだ 人間が好きだ 兵士が好きだ 騎士が好きだ 天使が好きだ サルタリーが好きだ レベルが好きだ 侍が好きだ キスキンが好きだ コーが好きだ トークンが好きだ マスクスで インベイジョンで オンスロートで ローウィンで ゼンディカーで イニストラードで スタンダードで モダンで レガシーで 2サイクルで 統率者で プレインチェイスで リミテッドで カジュアルで このマジックに存在する ありとあらゆる白ウィニーが 大 好 き だ ! 戦列を並べた白騎士の一斉攻撃が黒コントロールを吹き飛ばすのが好きだ プロテクション(黒)で浮き足立った敵が先制攻撃でバラバラになった時など心が踊る 十字軍の加護を受けたサルタリー達が敵ライフを削り取るのが好きだ 悲鳴を上げて火力を撃ってきた赤を銀騎士でなぎ倒した時など胸がすくような気持ちだった 足並みを揃えたレベル軍団が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ 既に崩れ去ったロックを何度も何度も解呪する様など感動すら覚える 大きいだけの緑軍団を剣鍬で吊し上げていく様などはもうたまらない 泣き叫ぶアーニーが栄光の頌歌と共に放たれた金切るときの声でばたばたとなぎ倒されるのも最高だ 哀れな青が雑多なカウンターで健気にも対抗してきたのをハルマゲドンの一撃が隠れ石ごと木っ端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える ジャンドに目茶苦茶にされるのが好きだ 必死に守るはずだったクリーチャーを蹂躙され手札が殺されていく様を見るのはとてもとても悲しいものだ トークンの物量に押し潰され殲滅されるのが好きだ ソリンの眷属に追い回され台所の嫌がらせ屋の様に地べたをはい回るのは屈辱の極みだ 諸君 私は圧殺を 神の怒りのような瞬間圧殺を望んでいる 諸君 私に付き従う白ウィニークリーチャー諸君 君達は何を望んでいる? 『『『圧殺!圧殺!圧殺!』』』 ラスゴ ラスゴ ラスゴ よろしい な ら ば 圧 殺 だ Wrath of God 我々は2マナを込めて、今まさに放たれんとする十字軍だ だがメタの底で何ブロックもの間堪え続けてきた我々に、十字軍ではもはや足りない アジャニを! 黄金のたてがみのアジャニを! 我々はわずかに1デッキ、60枚程度の地雷デッキでしかない だが諸君は一騎当千のウィニークリーチャーだと私は信仰している ならば我々は、諸君らと私で60001/60001のクリーチャーとなる! 我々を忘却の輪へと追いやり眠りこけているトップメタを叩き起こそう 流れを掴んで引きずり落としライフを0にして思い出させよう 連中に先制の味を思い出させてやる 連中に栄光の頌歌を思い出させてやる メタとメタのはざまに 奴らのメタ学では思いもよらない事がある事を思い出させてやる 60枚の白ウィニーで環境を蹂躙し尽くしてやる 『プレイヤーより全クリーチャーへ』 目標、敵デッキ、ライフ20 マリガン無し アップキープ セットランド平地 白ウィニー、状況を開始せよ ―――とある小太りの 白ウィニープレイヤー ニタァ 夜侯様「 来 い 」 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- MtGのデッキ構築のひとつ。 白単色で組まれた速攻力とボードコントロール力のある構築法である。 主に2マナ以下のクリーチャーを並べ、全体強化エンチャントでボードアドバンテージを一気に得、そのまま圧殺する。 全体的に軽いため非常に事故りにくく、かつ白の除去、防衛能力のため非常に安定することが大きなメリット。 また主要なカードは歴代基本セットに入っており、いついかなる時代でも構築出来る。 さらに他のデッキ構築法と比べて安価に構築できる、初心者から上級者まで親しまれやすいデッキでもある。 殿堂入りデッキビルダーかつWoC社員であるランディ・ビューラーは 「核戦争が起きてもゴキブリと白ウィニーは消滅しない」 とまで。こらそこ、「ゴキブリは黒じゃね?」とか言わない。 とはいえこの話からもう20年以上、白ウィニーが生き残れなかった環境は確かに存在した。 例えばラヴニカへの回帰~テーロス期は、白ウィニーの天敵《至高の評決》が存在していた上に、ろくな全体強化エンチャントがなかったので組むメリットがなかった。 テーロス~タルキール期に至っては《オレスコスの王、ブリマーズ》という優秀なカードがありながら脇を固める白の小粒のクリーチャーで優秀なものがほぼ存在せず、白単英雄的というウィニーとは違ったアプローチをとらなければならなかった。 さらにこの時期は「ミッドレンジ戦略」という新しい言葉が生まれた頃。開発の方針とそれに伴うゲーム性の変化は、白ウィニーのようなデッキの成立を難しくしてしまう。 組めないことはない、だがミッドレンジを組んだ方が強い。かつての力関係が逆転してしまったのである。 核戦争が起きても生き残るゴキブリも、北海道やロシアには生息しない。それと同じで白ウィニーも冬の時代は確かにあったのだ。 白ウィニーの弱点は、戦闘ダメージ以外の勝ち手が無いこと。そのためボードアドのみで押し切る戦法しか取れない。 たった一枚のカードで封殺されてしまうこともしばしばで、全体除去だの戦闘ダメージ軽減だの相手のコンボ開始だので簡単に止まる。 解呪などの対策カードも入ってはいるが、速攻型のデッキは足並みを崩すと立ち直りが難しいのだ。 さらに紙でプレイするときの弱点として、計算・誘発間違いが起きやすいという点がある。 白ウィニーの一種「ソウルシスターズ」ではこの点が顕著であり、プロプレイヤーが「これを使用するときは誘発間違いが起こらないように練習を積め」と言及することがしばしばあった。 つまりプロの場でも結構問題が起きていたということである。そうでなくとも複数の全体強化を使った時、その範囲がどこまで及ぶかが問題になる。 これに各種カウンターや先制攻撃なども絡んできてミスが起こりやすいというわけ。 以前は土地全破壊のハルマゲドンでアドバンテージを固定する戦法がとられたが、エターナル以外ではアルマゲドンは無いので使用不可能である。 ■代表的な使用カード 白騎士 2マナ先制攻撃プロテクション(黒) 白ウィニーを代表するクリーチャー 白の2~4マナ域は先制攻撃を持つことが多いため、同クラスのクリーチャーに非常に強い。 他には サバンナライオン 先兵の精鋭 運命の大立者 ステップのオオヤマネコ 戦隊の鷹 サルタリーの僧侶 果敢な勇士、リン・シヴィー などが有名。 十字軍 2マナで白のクリーチャーを+1/1する。 白ウィニーの神髄、クリーチャー強化。相手の白クリーチャーも強化してしまうので注意。 近年は上位互換の「清浄の名誉」が登場した。 神の怒り 「白ウィニーで全体除去はねーよw」と思われがちだが、ビートダウンミラーではラスゴ後に全体強化エンチャントが残り、若干有利になる。 黄金のたてがみのアジャニ 最近追加されたカード、プレインズウォーカーの一枚。 まさに白ウィニーのための能力を持つ。 仔細は項目にて。 他にもトークン生成やエンチャント破壊、軽い除去、ハルマゲドンなどが使われる。 ■デッキ例 12Knight 黎明期に作られたデッキ 伝説となったネクロの夏を駆け抜けたトム・チャンフェンによって一躍有名になった 現在の白ウィニーの基礎理論と基本戦術を確立した。96年世界選手権優勝 エイトクルセイド その名の通り《十字軍》系のエンチャントを8枚突っ込んだデッキ 全体強化能力が半端じゃない リベリオン マナを消費しタップするとデッキから同種族を場に出せる種族、「レベル」を使って高速展開するデッキ。 クリーチャーを打ち消せなくする、典型的な青キラー キスキン ローウィン発の部族デッキ。 パワーとスピードを兼ね備え、スタン当時の構成そのまんまでレガシーの大会上位に食い込む恐るべきデッキ。 鍛えられた鋼 厳密には白茶ウィニー。 アーティファクトクリーチャーを強化する「鍛えられた鋼」を主軸に、Φマナの軽量アーティファクトクリーチャーで組む。 Death Taxes 項目参照。レガシーで生き残れるようにコントロール要素が加わっている。 クリーチャー除去の比率が低いヴィンテージでも《石のような静寂》のようなカードを使えるので強力なアーキタイプ。 亜種として 青を足し、打ち消しとドローサポートによって弱点を補完した「クロックパーミッション」 赤を足し、火力支援を付加した「ボロスウィニー」 緑を足し、強力なクリーチャーを獲得した「メロン」 黒を足し、トークンの物量を除去で支援する「白黒トークン」 などかある。 追記、修正、先制攻撃、プロテクション(黒)、清浄の名誉とアジャにゃんでの支援を頼みます △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 核戦争 が起きてもゴキブリと白ウィニーは消滅しない(強いとは言ってない) -- 名無しさん (2014-02-15 09 34 25) ↑やめてさしあげろ -- 名無しさん (2014-02-23 19 09 17) ↑×2長らく白単色のウィニーはトーナメントで実績を残せていなかったから仕方ない。まあ、欠点は他人に補ってもらえばいい(緑並みの意見) -- 名無しさん (2014-02-26 07 06 47) 牛さんとか鹿さんとか白信心の不遇さのせいで純粋な白単色最近見ない -- 名無しさん (2014-06-12 21 47 04) ゴキブリ並みのしぶとさを持ってるのは白ウィニーよりはバーンの方だと思う -- 名無しさん (2014-06-12 21 59 22) オデッセイ・ブロック~ミラディン・ブロック前後は冬の時代だったからな…。前者は犬、後者は主に親和のせい。 -- 名無しさん (2014-09-18 14 45 13) クロパは緑のイメージがある。主に野生の雑種犬とタルモのせい。メロンはレベルに緑を足したデッキかインベイジョン時代の緑メインのミドルレンジのこと。最近のデッキだと英雄的がワンチャンありそうな気がする。 -- 名無しさん (2014-09-23 00 02 29) DTKの白ドロモカ勢、小さい癖に妙に重いからあれのおかげで白ウィニーくみづれえ・・・ -- 名無しさん (2015-06-02 11 44 15) 白は予示要因として緑信心に組み込まれているよ・・・ -- 名無しさん (2015-06-02 21 04 04) タルキール環境だと白黒戦士だろ、トップメタは厳しいけど3,4ターンキルが現実的な範囲でありうる殺意に溢れたデッキ -- 名無しさん (2015-06-09 17 35 30) 1ターン目2/1クリーチャー 2ターン目刃の隊長 3ターン目アラシンの先頭に立つ者 4ターン目刃の隊長もしくはハットリ まあ流石に除去は来るだろうけど -- 名無しさん (2015-06-09 17 38 36) デスタクとヘイトベアーがない気もする -- 名無しさん (2016-01-05 17 24 58) 最近では人間ウィニーが流行してますね・・・ -- 名無しさん (2016-07-24 01 31 14) 白ウィニーの数少ない欠点は紙でやる時に+1/+1カウンターだのエンチャントによるパンプだのでサイズ計算がめんどくさいところだな -- 名無しさん (2017-02-12 19 26 51) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/th_sinkoutaisen/pages/214.html
no +信仰 コスト 戦闘力 HP df 労働 知識 探索 特殊能力 067u 0 00000 8000 100 30 8 10 8 3ボス 教室 慧音を場に出しておくと時々変化するという変わったユニット 異変でも拾えるが知識L異変なのでそう簡単には解決できない 3ボスなのでタフな上、慧音なので異変解決力も高い やはりサポート類が非常に使いやすいが特に何も無くても最初から強い しかし攻撃技が全て全体攻撃に変化しているので単体へのダメージは慧音の方が高かったりする 攻撃 弱 旧史「旧秘境史 ‐オールドヒストリー‐」 全体 戦闘力×0.1 2回 中 転世「一条戻り橋」 全体 戦闘力×0.25 1回 強 新史「新幻想史 ‐ネクストヒストリー‐」 全体 戦闘力×0.3 1回 関連霊撃 102m 歴史隠蔽 40→20 関連サポートカード 145s 3ボス同盟 3ボス3人以上 HP3倍 168s けねもこは神の国 慧音×妹紅 攻防アップ きも率アップ 212s けねもこ生徒諸君! 慧音×妹紅+生徒諸君 戦闘力ラーニング 293s 月の祝福 ルナチャイルド×永夜抄 月光強化(・A・) 510s 永遠の後見人 慧音×永琳 知識+50 240S さらばレイマリ 独立宣言:脱レイマリ キャラ制限ボーナスLv1 252S さよなら人類 独立宣言:脱自機5 キャラ制限ボーナスLv2 250S 忘れ去られた百鬼夜行 独立宣言:脱人気キャラ キャラ制限ボーナスLv3 243S 永夜抄は月下の杯 独立宣言:永夜抄オンリー ダブルボム 249S 文花帖はブン屋の意地 独立宣言:文花帖オンリー 文とはたてに『根性』 テーマソング 329S ♪プレインエイジア 慧音のテーマ 慧音先生の修行ボーナス 関連異変 そして誰も家庭教師か?(解決率大幅上昇) 臨時教師クライシス(解決率大幅上昇) 特別な入手方法 異変「日出づる国の慧音」(L)を解決
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1587.html
{イリーガル・レプリカ迎撃指令} アンダーグラウンドの夜。 小道や裏道を途方もなく歩く。 あれから神姫センターから出て、俺の腕時計が10の所に時針指し示した頃、溜息をつく。 「ご主人様、そんなに気を落とさないでください。まだ始まったばかりじゃないですか」 「そう言ってもなぁ…」 右肩に座り、フル装備したアンジェラスは俺の事を気付かってくれてるみたいだ。 心遣いは嬉しいのだが…正直、時間を無駄にしてるような気がしてどうしようもない。 それに元気が無い理由は他にもある…。 そして何故こんな無駄な事をしてるのかと言うと、時間をさかのぼること2時間と30分前。 ☆ 「諸君、我々のこの町にイリーガルの神姫が何体か出現した情報が入った。諸君も知ってるとうりに、これはイリーガル・レプリカ迎撃指令と酷似しているものである」 薄暗い神姫センターの受け付け近くにある電光掲示板にデカデカと書かれてあった。 スピカーも横についてるので音声も流れている。 誰の声だが知らないが大人の男の声だった。 オーナー達は全員、その電光掲示板を注意深く見ていたので、俺もヒョッコリと見てみた。 「敵の数は10万体以上、詳細不明、オーナーも詳細不明、たた明白な事はイリーガルの神姫達によって我々人間のオーナーと神姫が被害を受けている事。酷い被害の時は死人が出ている」 ヘェ~、この町で起きてるのか。 たまにしか来ないから情報が少ないだよなぁ。 でもこの町にもでたか。 イリーガル・レプリカ迎撃指令…。 2037年××月、所属不明の神姫による襲撃行為が頻発。 この事件はかなり深刻の問題になってきているらしい。 そこでこの事態を解決するべく、『MMS管理機構・日本支部兼アジア地域統括支部』は登録している全オーナーに迎撃を依頼した。 なんでも、ターゲットの正体がMMS管理機構に保管されていたイリーガルAIデータを、どこぞの馬鹿野郎がハッキングして盗んだらしい。 しかもタチが悪い事に、犯人はイリーガルAIデータを複製し、別素体に移植しちまったという。 ほんでもってこの始末だ。 全くもっていい迷惑だぜ。 「被害はかなりの額にもなっていて、死人の数も増える一方…この町では前代未聞の事件だ」 神姫を使った殺人かぁー。 あんまり聞いて良い気分にならない話だ。 「このままでは、こちら側がやらればかりである。そこで諸君達に検討したい。この事件を我々の手で解決しようではないか!イリーガル・レプリカ迎撃し、見事に犯人を倒す事が出来れば、それなりの報酬がMMS管理機構・日本支部兼アジア地域統括支部から献上さえてもらえるはずだ!!」 報酬と聞いて『ウオオオオォォォォ!!!!』と叫ぶアンダーグラウンドのオーナーの常連さん達。 償金稼ぎじゃあるまいし、やる気が減る。 結局は金で動く奴等か…。 「エントリーしたい者は受け付けで登録できる。では諸君、健闘を祈る!」 それっきり電光掲示板は電源が切れたかのようにプッツリと画面が真っ黒になり、再起動したのかいつも通りの武装神姫の情報を報せる電光掲示板に戻った。 他の周りに居たオーナー達は受け付けの所に行き、我先にさっきへと償金のために登録している。 俺はそんな欲にまみれた野郎共を見ながら迷っていた。 登録するべきか登録しないべきか…。 「お前はどー思う?」 「私ですか?…正直、分かりません。でも登録するもしないのも、ご主人様の意志で決める事なので私は何も言いません。私はご主人様の意志に従うまでです」 アンジェラスは淡々と言う。 神姫としてはある意味まともな返答だが、俺的には不愉快極まりない発言だった。 何故ならアンジェラスの言ってる事は人任せと同じ事を言ってるのだから。 もっと悪く言えば『私は貴方の命令をなんでもききます』とか『私の意志は貴方の物』とか『私は貴方の奴隷です』こうなる。 少し極端過ぎたかもしれないが、少なからず当て嵌まるはずだ。 折角、自分という『意志』とか『自我』を持っているのだ。 そんな俺の命令に従うだけの神姫なんて、神姫侵食に犯された神姫と同じじゃないか。 更に言うなら、人間の命令をきくそこら辺にある機械と同じ。 「ご主人様?」 「………」 「ご主…ヒィッ!?」 アンジェラスは俺が黙っていたので顔色を伺ったみたいだ。 そして俺の顔を見て恐怖を感じ驚いたのだろう。 多分、今の俺の表情は自分でもかなり恐い顔してるはず。 この際だからアンジェラスに一言だけ言ってやった。 「二度と『絶対服従、俺の意志に従う』みたいな事を言うな」 ドスが効いた声で言うとアンジェラスは俯きながら『…はい』と元気無く答えた。 そして俺は受け付けに行き償金稼ぎの登録した。 アンジェラスが二度とあんな言葉を口にしないで、と悲痛な思いながら…。 ★ そして今に致る。 今までのいきさつで俺が元気を無くしている理由が解ると思う。 全くもって面白くない話さぁ。 「?どうかしましたか、ご主人様??」 「…帰ろうか。調子が悪いし、敵はこなさそうだ」 「…そ、そうですね。なんかご主人様、気分悪そうですし」 「………」 俺は無言のまま愛車がとまっている駐車場に足を向けた。 ホントに、今日は憂鬱な…日だ…。
https://w.atwiki.jp/forsale-lawyer/pages/28.html
去るの記 私には元祖狂と云ふ悪い癖がある善悪に関せず、利害を問はず、只元祖であれば遣り度い。困つた物だと自分も思ふ。私が大正二年の正月頃、日本に於ける弁護士組合の元祖を思ひ立ち、矢も盾も堪らず、之を弥生弁護士会に持出した処、旨趣には全部賛成したが、偖て其れではと云ふ者は無かつた。 茲に吉田君は其三月頃、猪俣君に組合の話を持出し、結局反対を受けたらしく、六七月頃、佐々木君と意気投合して組合組織の決心を為し、組合員の物色を初めた。第一に問題になつたは勿論私である。私の一番好いのは佐々木君と吉田君であり私は又発頭人でもある。然るに此処に一つ絶対に相容れぬ点がある。私と社会主義者との交際、及び私の服装に構はぬ事、屁を放る事、裸体になる事、要するに行儀作法に無頓着なる事即ち之れだ。前者は佐々木君が特に嫌ふ処で後者は私が『吉田君の病気』と云ふ位、吉田君の反対する処である。二人は私に社会主義者と行儀作法を慎しむかと談じた、私は慎しむ事を約した。決して止めるとは云はなかつた。其後阿保君と田坂君と五人で愈々組合東京法律事務所を創造した時にも此話は繰り返された。 浮世は刻々に進歩す、私も時々変化した。大森で監視を受けて居たのを逃走したのは、『大杉と隣り合ひ、堺と近くなる為めだ』と思はれた。其れ以来又戻り出した戻り出したと云はれた。『東京法律』では私を継子扱ひにする、一字一句を検閲する。偶に書いた『弁護士改正論』は丸切り社会主義論だと怒る、平民病院で『加藤時次郎、堺利彦と名を並べては困る』と云ふ。私が会を開けば私の会は碁や将棋や弁護士喧嘩の会とは品が違ふと文句る。一体私は何時禁治産の宣告を受けたのか? 私にも三分の理がある。抑々東京法律事務所創立の旨趣は、少なくとも其一半は、平民的法律所を設けんと云ふに在つた、其の当時の規則書にも、平民的なる文字が二十も使用してある。加之、品位、高尚、上流、体面等は私の癪の種。誤解は先方の悪いので又正解される方法もある。仮に事務所が社会主義に関係ある如く誤解されても、決して諸君が案ずる如く営業の妨げにはならない、現に私はこれが為めに営業上の利益を得て居る、などと理屈を付けて見た。 私は遂に『小生今回聊か先見の明有之、衛生上、本年限り組合退散仕候条此段及御届也』と届出た。寛大なる事務所は尚妥協の余地ありとして色々の文句があつた。併し年末に私は遂こう云ふた。私に親がある。世間の評判の悪い親だ、諸君は之れを好かぬ、私は之れを見棄て諸君と一所になつた、併し親子は何処までも親子だ、昔を偲び今を思ふ毎に孝心が起る、特に私には意地がある自分でも困る底無しの拗ね者である、世間の人が親の悪口を吐けば吐く程、邪魔物にでもすればする程尚更構ふて遣り度なる、あんな見込のない親は見棄て様とは思ふたが、今更見棄てるに忍びない、何うか諸君も此処の道理を聞き分けて親を引取つて呉れとも云はぬが、構ふ事を許し呉れ給へ、別に手間の掛り、損の行く事でもないからと。事務所の答は斯うだ、親孝行の引例は当らない。一体君は此処と一心同体の夫婦になつた、勿論あの男と臭い事も承知だ、が君は切れると云ふた、然るに今又焼木杭に日を付けるさへあるに、其間男を同居させろの、見て呉れのとは、能く言へたものだと。 問題は解決した。去るの外はない。親孝行か間男か、近親には相違ない、血で血を洗ふべきでない。日は暮れる。年は暮れる。茲に左の取為替が出来、大義名分は事務所で、金と団子は山崎で、と円満く別れた、と云ふ事にする。 一、口約の事 一 今回双方の都合上離縁相整ひ候に付ては左の条々堅く相守り可申候事。 一 山崎の出資金五千円は日本銀行の開き次第直ちに払戻候事。 一 今期の利益配当金は決算出来次第直ちに支払可申候事。 一 山崎従来の功労金として金五千円贈呈申候事に候事。 一 山崎経営の外人課及び費用立替事件の損害は山崎に於て負担する事、但邦文タイプライターは原価を以て事務所にて引取り申候事。 一 利益積立金に付ては今後山崎に一切の権利無之候事。 一 山崎受任事件にして委任者が特に引続き山崎に委任する意思を表示したるものは山崎に於て之れを持去り可申候事。 一 今後は相互に補助後援し、一身同体の宣言に背かざる事を努め決して営業上の競争又は卑劣、不親切の行為を為さざる事、忘れても男を下げ、「ケチ」の了間を出し又物笑になり、人間の悪い行為に及び申さず候事。 (いろは順) 吉田三市郎 印 田阪貞雄 印 山崎今朝彌 印 阿保浅次郎 印 佐々木藤市郎 印 大正五年十二月吉祥日 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3534.html
612 :ひゅうが:2016/07/23(土) 22 25 50 艦こ○ 神崎島ネタSS――「連合航空艦隊演習」 ――1937(昭和12)年3月25日午前5時 館山基地 「搭乗員整列!」 白みはじめた空のもと暖気運転をする双発機の群れ。その前で、飛行服に身を包んだ男たちが姿勢を正す。 「連合『航空』艦隊司令長官 山本五十六中将に、敬礼!」 「諸君。いよいよ諸君の日頃の訓練の成果を見せる時がきた。航空艦隊の編成と統合指揮の開始から日が浅いとはいえ、何事にも最初はある。 はじめにいっておくが、仮想敵役をつとめる神崎島航空総軍は手ごわい。」 いやはや。ここで「航空」がついていなければ諸手を挙げて賛成したいのだが…と思いながら、山本五十六は搭乗員たちに訓示をはじめた。 「彼らは電波の目で空を監視しており、戦闘機隊をはるか数百海里彼方から諸君の前に誘導してくるだろう。 わが海軍が手にした初の本格的陸上攻撃機といえど、苦戦は止むを得まい。」 そこで言葉を切る。 いや、負けて当然か。とも思う。 何しろ、実戦指揮官としてはそれなりという評価をされた山本はその教育手腕が極めて高いという評価を受けてこの新設された「連合航空艦隊」を任されていたのだから。 鼻が天狗になっているという陸上攻撃機隊を叩きのめし、その後の戦闘機隊との仲の修復を行う。 この困難な任務のため、人望が厚い彼が抜擢されたのである。 「諸君。演習では思う存分負けても構わない。 なぜなら演習では捲土重来の機会はいくらでもある。だが実戦ではそうはいかない。 そのためには、わが海軍は支援を惜しまない。」 今の言葉で少々むっとしてくれただろう。と山本は思う。 「第一・第二航空艦隊」の発足と、これに各地の戦闘機隊を統合指揮する「連合航空艦隊」の発足からまだ3週間もたっていない。 その間の猛訓練を経て、彼らは自信を深めているだろう。 ことに、消耗し尽くす勢いで部品を使いつくし、神崎島製の高品質発動機に換装した後は性能の向上もあって96式陸上攻撃機は無敵と考える者も多いはずだ。 あの資料を閲覧して以来、熱心な戦闘機擁護論者へと華麗な転身を遂げる前の源田君のように。 ゆえに、その精鋭を潰す。 翌日は護衛戦闘機つきでの攻撃を行い、違いを熟知させるのだ。 「だが、諸君はそれでは物足りないだろう。ならば、勝ってきてほしい。」 山本は、不満が顔に出るのを見計らって言葉を繋いだ。 「これより5日間は、実弾を使わないだけの『戦争』である! あわせて行われる神崎島航空総軍による教導出撃は、畏れ多くも陛下も大きな関心をお持ちとのことである!」 語気を強める。 搭乗員たちの顔が紅潮する。 「諸君の奮戦に期待する!」 「応!!」 荒くれ者の搭乗員たち、合計1000余名が気勢を上げた。 「かかれ!」 第一航空艦隊司令をつとめる桑原虎雄少将の掛け声のもと、搭乗員たちは機体へ乗り込んでいった。 山本は敬礼でそれを見送る。 第一航空艦隊を構成するのは、日本の主として北半分に配置されていた96式陸上攻撃機120機あまり。 主として木更津海軍航空隊や横浜海軍航空隊、館山海軍航空隊、大湊海軍航空隊によって構成されている。 文字通り、機材更新を理由に根こそぎ動員したものといってもいい。 613 :ひゅうが:2016/07/23(土) 22 26 26 今頃は、厚木基地に集結した第二航空艦隊(設立されたばかりの鹿屋海軍航空隊や佐世保海軍航空隊、佐伯海軍航空隊などによって構成)でも同様の航空隊が動き出していることだろう。 「よろしいのですか?あんなに率直にいって。」 連合航空艦隊参謀長を拝命した酒巻宗孝中佐が問いかける。 彼は、空母「加賀」飛行長をつとめたこともあるベテラン搭乗員でもある。 「嘘はつくものじゃない。すぐにバレるからね。正直に苦境をいってこそ部下はついてくる。今回はやりすぎなくらいがいいからね。」 それは山本の信念だった。 元来、山本は情の人である。 そのために実戦部隊指揮官として疑問符をつけられながらも彼を必要とした「史実」を山本はある意味で信頼していた。 実戦で前線視察を行うとまずい――山本の死因的に――が、今の段階ではまさにそれが必要だと彼は信じていたのだ。 「それにほら。海軍じゅう、それに陸さんも来ている。」 山本は、同じく天幕に集まった人々をちらと見た。 海相 永野修身大将を筆頭にして、現役復帰したばかりの軍令部総長 山梨勝之進大将、教育本部の大西瀧治郎、そしてある意味航空界の名物である源田実もいる。 珍しいことに、井上成美までもがやってきていた。 陸軍からは、作戦部長石原莞爾を筆頭に、東条英機、安田武雄、今村均などが観戦に訪れている。 陸海軍の統合指揮機関として常設が想定される大本営(名前はまた別になる予定)の準備のため、ここしばらくは陸海軍ともに演習に人をよく派遣するようになっていた。 「威勢ばかりで勝てれば世話はないからね。」 「なるほど。」 苦い表情になった山本に何かを感じ取ったらしい酒巻はそれいじょう追求しなかった。 「長官。神崎島とつながっています!」 従卒が特設野戦電話機を持って駆け寄ってきた。 これもまた神崎島から提供されたもので、向こうでは「特省無線」と呼ばれる代物らしい。 今は、長い滑走路の各所間の連絡に加え、陸戦隊間の連絡でも使用されはじめていた。 「山本です。本日から5日間、よろしくお願いします。」 『神崎です。こちらこそよろしく。米内長官以下はすでに陸上司令部に入られました。』 「了解です。こちらも指揮所が完成していればよかったのですが…」 『きちんとしたものを完成させるのは最初が重要でありますからね。今度はぜひわが島で防空戦の指揮をご覧くだされば。』 「ははは。3日後を楽しみにしていますよ。」 山本は、敬意を込めて、電話の向こうにいる歴戦の大提督にいった。 深海戦役の勝者というのは、山本にとっていささかの嫉妬とそれ以上の敬意をこめられるに値していた。 『失礼…堀中将から伝言です。「たらふく土産を送る」とのことです。』 「楽しみにしていると伝えてください。」 山本は、彼が主導して現役復帰させた未来の連合艦隊司令長官にして友人からの言葉に目を細め、やがて事務的な連絡に移った。 民間航空路を閉鎖して設けられた特設演習空域の確認。侵入経路は伝えない。 そして未確認機の侵入に対する対処方針などなど。 そして3日目以降の防空戦の指揮に関する符牒などなど。 「では、戦場で。」 『ええ。戦場で。』 山本が言い終わるとともに、エンジンの声がいちだんと高くなる。 「帽振れー!!」 整備員や幕僚たちが喉も張り裂けよとばかりに絶叫し、略帽を頭の上でぶんぶん振った。 制帽の者たちは頭の上でくるくると回す。 山本もそれにならった。 96式陸上攻撃機や、数合わせで投入される95式陸上攻撃機がエンジン音を轟かせて滑走路を疾走し、そして離陸する。 「参ったな。」 山本は苦笑する。 「こんなものが負けると想像できなくなってしまうじゃないか。」 上空へ舞い上がった攻撃隊は、指定空域で旋回しつつ編隊を組み始める。 目標は、神崎島。 多くの観衆と、少なからぬスパイたちも見守る中、のちの世に語り継がれる大航空演習はこうして開始されたのであった。 614 :ひゅうが:2016/07/23(土) 22 29 05 【あとがき】――というわけで、宿題をこなしました。 史実では日華事変勃発とともに「連合航空隊」が設立されていますが、史実に前倒しして航空艦隊が設置。 陸軍における航空総軍に対応するものとして、連合航空艦隊が設置されたという形です。 実際の可動機を動員しての大演習ですが、部品代や燃料代はみんな神崎島持ちw 618 :ひゅうが:2016/07/23(土) 22 43 03 それどころかオクタン価120のハイオクガソリンに潤滑油、21世紀標準のパッキンと高品質プラグつきです。 そりゃ、陸攻隊は「これで勝つる!」と思うでしょう。 ちなみに三菱からも本庄技師と堀越技師が視察に赴いております。 陸海軍省でも、主要な面々が神崎島から持ち込まれたテレビジョン機材(ちなみに有線)で観戦中な模様。
https://w.atwiki.jp/epicofbattleroyale/pages/659.html
前へ進もう。 前へ進もう。 鉄の鎖に繋がれていても。 前へ進もう。 前へ進もう。 腐った泥より生まれたとしても。 前へ進もう。 前へ進もう。 四肢を捥がれ、眼が潰れ、命の灯が消ゆるまで。 前へ、前へ進むのだ、諸君。 そうだ、今だ。 絶望に膝を折り、悲痛に心砕いた、今こそだ。 分かるかね? 我々は、今なんだ。 およそ人が為し得る、あらゆる偉業において。 人を動かす最も大きな力は、常に負から正へと挑む方へ、向かうのだ。 我々は今、負の底にいる。 強欲に身を委ねたまえ。 嫉妬に気を狂わせたまえ。 怠惰を貪る暇はないぞ。 だが傲慢は纏うな。それは、圧政者のトーガゆえに。 奪われた故郷を取り戻す。 ―――いいだろう、そうしなさい。 殺された家族の仇を討つ。 ―――上等だ、是非やろう。 かつての朋友を道連れに。 ―――結構、私は肯定しよう。 富める者を引きずり下ろす。 ―――ウーム、最高じゃあないか! それを尊厳(・・)と呼ぶのだ、諸君。 それは、誰しもが生まれながらにして持つ、最も価値のある資産だ。 人間でも、土地でもない。 形あるものに、諸君らが分け与えるものなのだ。 だからこそ、失ったのであれば、取り戻さなくてはならない。 命の有無など、些事である。 光を失い、世界が閉ざされた。 今この暗寧にこそ、立ち上がるべきなのだ。 そして、これを取り戻すための戦いを、叛逆(・・)と呼ぶ。 「……なるほど。亡者の好みそうな謳い文句だ」 ムムッ! 叛逆レーダーに、反応あり! これは……圧政者の波動!? 「やめよ、なんで嬉しそうなのだ、貴様。いや、そうではなく」 そうではない、ことはないだろう。圧制者よ。 「そうではないことはないが、今はやめよ。……というかな、この場所にあって、圧政も何もあったものか」 ムーン、確かに反応は微弱…… しかし、その出で立ち、圧政者リスペクトでは? 「…………まあ、その誹りは甘んじて受けよう。格好もな、許せとは言わぬ」 ふむ、聞こうか。 「貴様の勇名は、よく聞かされたものだ。ローマの怨敵、剣闘士のスパルタクスよ」 光栄だな。 「それを相手に、我が身可愛さに身を窶したとあっては、なんだ、その。敬意、がないだろう」 ……おお、これはしたり。 誅伐を恐れて自らを偽る卑劣よりも、正々堂々相見える誉れを選ぶゆえか! 勇猛ならずとも、誠実なる圧政者よ。我が浅慮を許されよ。 「構わん。卑賤なる者の浅学など、いちいち咎めてはいられんさ」 …………。 「…………。」 じゃあ、そろそろいいかな? 「何が!? ……いや、だからやめよ。嬉々として小剣を構えるな。やめよマジで」 ハハ、叛逆ジョークだとも。 ……この冥の帳では、その心臓に刃を突き立てたとて、意味を成さぬ。 なにより、圧政とは人ではなく、人の築く世である。 かつて圧制を敷いた者だとしても、今この場で罪を問うことは、私には出来んさ。 して、何用かな。 圧政者でありながら、叛逆者であるものよ。 「……貴殿を。真の男(・・・)と見込んで、頼みがある」 真名判明 街道のアヴェンジャー スパルタクス BACK TOP NEXT 第1節:大蛇を見るとも女を見るな(4) 常世往来街道 アッピア 第2節:旅は地獄に道連れ(1)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2760.html
覇悪怒組の通う竹早小学校5年3組は、二学期の終業式を迎えていた。 落合先生が訓示を述べる。 落合先生「諸君! 明日からは、冬休みだ。1月10日の三学期の始業式まで2週間、勉強するもよし、遊ぶもよし! どっちにしろ、しっかりとやることだ。寒いからと言って、こたつでぬくぬくしているような奴はろくなもんじゃないぞ! 寒い時こそほど、よく体を動かし、頭脳を鋭く研ぎ澄まさせろ? 冷たい北風の中に身を置くと、体がさーっと緊張して、遙かなるものに挑戦しようという気持ちがぐーっと強くなるんだな。冬こそ諸君、体の芯を明々と燃やし、夢をともせ!」 ススム「いいぞ先生、その調子!」 落合先生「先生は、梅の花が好きだ」 ヤスコ「私も好きです」 落合「梅の花はいいものな…… 梅の木は、寒い冬の中で、冷た~い雨や雪に打たれながらも、じーっとつぼみをため、やがて来る春を待ち続けるんだ。先生がすごいな~と思うのは、梅の木は春が来ることを信じて疑わないことだ! 必ず春が来ると信じているからこそ、どんなに辛い冬の寒さにも耐えられるんだ。途中でヤケクソになって、つぼみを放り投げたりは決してしないということだ。春が来ると、待ちかねたように、木いっぱいに可憐な花を咲かせるんだ! 素晴らしいじゃないか! 諸君、先生は諸君に、梅の木になってもらいたいと思っているんだ」 タケオ「梅の木に?」 落合先生「そうだ、梅の木だ! 春は必ず来ると信じて、どんなに辛いことにも耐えられる精神を、諸君に持ってほしいということだ。諸君、先生は冬休みの間に、諸君が一段とたくましくなることを心から祈っている」 ヒロシ「なんだよ先生、まるで別れの挨拶みたいなこと言うじゃないか」 落合先生「そんなことはないぞ? 先生は1月10日に、一段とたくましくなった諸君の姿を見たいと思っているんだ。それまで、しばらくのさらばだ」 チャイムが鳴る。 「バサラ、バサラ」とつぶやき、手を振りながら教室を去る落合先生。 ヒロシ「落合先生!」 ヒロシが急に立ち上がる。 サトル「ヒロシ、どうしたんだよ」 ヒロシ「あ…… うん、なんでもないよ」 我に帰ったように着席するヒロシ。 いざ、魔天郎王国へ 覇悪怒組はいつも通り5人で下校中。 だが、ヒロシの表情は相変わらず優れない。 サトル「ヒロシ、さっきっからおかしいぞ」 ヒロシ「うん、変な気分なんだ。俺な、落合先生には、もう二度と会えないんじゃないかって…… そんな気になっちまったんだ」 ススム「バ、バカ言え!」 タケオ「そうだよ。そんなことあるわけないんじゃないか?」 ヤスコ「考えすぎよ、そんなの」 ヒロシ「そうだよな。俺の考えすぎだよな」 ヒロシが気持ちを切り替えて4人に向き直る。 ヒロシ「どうだ、みんな! 順子先生を誘ってさ、これからみんなで落合先生のアパートに押しかけないか? みんなで料理を作ってさ、一緒に飯を食おうぜ」 さっそく5人は分かれて食材を買い集め始めた。 ヒロシは精肉店、タケオはパン屋、ヤスコは順子先生を連れてスーパーへ。ススムとサトルは自宅(*1)のあまりものを持ってきた。 6人が落合先生の住んでいるアパートの玄関先に集合する。 サトル「順子先生! 来てくれたんですね!」 順子先生「そりゃあ来るわよ! 落合先生は普段ろくなものを食べてないから、栄養バッチリつけさせてあげなくっちゃ」 ススム「もう花嫁気分!」 順子先生「ススム君ったら、おませなんだから」 ススム「照れてやんの!」 順子先生をはやし立てながら落合先生の部屋まで向かう5人。 が── 旅にでますのでしばらく留守にします 落合 ドアの前には張り紙が。 ススム「せっかくみんなで来たのにさぁ」 サトル「みんなで上がって、料理作って食べちゃおうか?」 ヤスコ「鍵がないわよ」 順子先生「鍵なら…… 私が預かってるけど」 順子先生が部屋の鍵を取り出す。 ススム「あっ、……通い妻!」 またもはやし立てるススム、サトル、タケオ。 ヒロシとヤスコもニヤニヤ笑っている。 順子先生「そんなんじゃないのよ! まさかの時のために預かってほしいと頼まれたのよ」 それを聞いたヒロシの表情が変わる。 ヒロシ「順子先生、その鍵、貸して下さい」 ヒロシが前に進み出た。 順子先生「ヒロシ君? どうするつもりなの?」 ヒロシ「落合先生が魔天郎かどうか、調べたいんです」 ヤスコ「ダメよ、ヒロシ君!」 ヒロシ「だけど絶好のチャンスじゃないか!」 ヒロシが順子先生の手から鍵を奪い、鍵穴に入れる。 順子先生「ヒロシ君!」 ヒロシは順子先生を無視してドアを開けた。 落合先生の部屋の中は整然としている。 ヒロシ「みんな、落合先生が魔天郎なら、何か証拠があるはずだ。みんなで手分けして探してくれ」 ススム、サトル、タケオ「おう!」 流し場の食器棚やトイレの中に至るまで、部屋中をくまなく漁る覇悪怒組。 順子先生はそれを不安げに見つめている。 ススムが押し入れを開けると、落合先生の洗濯物が雪崩のように落ちてきた。 ススム「うわー、きったねぇ! 落合先生、全然洗濯してないじゃん。順子先生、あんたの責任!」 サトル「そうだよ!」 ふざけて洗濯物を投げつけるススム。 しかし順子先生は先ほどのように反撃せず、ただ泣きそうな顔でうつむいている。 ススム「あれ……? 怒んないの? なんだよ順子先生、何も泣くことないじゃないか。俺、ほんの冗談のつもりでさ……」 順子先生「違うの…… 落合先生が魔天郎だったらどうしようかと思って」 サトル「その時は失恋だね、先生」 順子先生が再びうつむく。 ススム「サトル、意地の悪いこと言うなよ」 タケオ「そうだよ。順子先生、落合先生はシロだから安心しなよ」 サトル「魔天郎だったらどうすんだよ?」 タケオ「そしたら俺…… 悲しくて泣いちゃうよ……」 ヤスコ「私だって、きっと泣いちゃうと思う」 気まずい空気が漂う。 ヒロシ「……やめだ、やめだ! なんだよみんな、俺だって、落合先生はどこまで行っても落合先生でいてほしいんだ。なんだよ、俺一人悪者みたいじゃないか」 そう言うのもつかの間、ススムが押入れの奥に何かを発見。 ススム「おいヒロシ、パソコンがあるぞ!」 ヒロシ「えっ!?」 ふすまを開いて覗き込む一同。 確かにパソコン(NECのPC-9801)が置かれている。 ヒロシ「パソコンだ。落合先生にパソコンだなんて変だよな?」 サトル「使えんのか?」 言うまでもないが、1987年当時のパソコンはかなり高価なもの。落合先生の安月給で買えるはずはない。 ヒロシ「出そうぜ」 サトル、タケオ「おう!」 ヒロシたちがパソコンを引っ張り出す。 サトル「ヒロシ、ここまで来たら引き下がれないぜ」 ヒロシ「ああ。ススム、電源!」 ススムがコンセントを挿し、ヒロシが電源を入れる。 ヒロシ「毒を食らわば皿までだ」 操作を開始して数分後、パソコンの画面に魔天郎の絵が映し出された。 ヒロシ「これは、俺がパソコンで作った魔天郎だ(*2)」 ヤスコ「落合先生、ヒロシ君のパソコンから魔天郎のイメージを盗んだのかしら」 順子先生「だったら…… 落合先生が……!?」 ヒロシ「こんなもの、決定的な証拠になんないよ」 ヒロシが操作を続行。 今度は洋館の写真が映し出される。 ススム「なんだ?」 サトル「魔天郎のアジトかもしれないな」 タケオ「決めつけるなよ」 ヤスコ「場所はどこなの?」 ヒロシが再び操作。 洋館の地図が映し出される。 ヒロシ「高見町の郊外だ! ほら、高見台団地のずーっと向こうのほうだ」 ヤスコ「ヒロシ君……」 ヒロシ「ここに行ってみよう! ここに行けば、落合先生が魔天郎かどうか、わかるはずだ!」 順子先生「ヒロシ君、私も一緒に行くわ」 了承するヒロシの表情は険しい。 翌朝、ヒロシの家── ヒロシの母「あなた!! あなた、起きて!! ヒロシが……」 ヒロシの父「うるさいなぁ、朝早くからガラガラ怒鳴るもんじゃありません! ヒロシがどうしたの?」 ヒロシの父がパジャマ姿で居間に来る。 ヒロシの母「こ、こ、これ!」 ヒロシの母が机を指さす。机の上に書置きが置かれている。 書置きを手に取り、読み上げるヒロシの父。 父さん母さん 僕たち覇悪怒組は魔天郎との最後の勝負にでかけます順子先生も一緒です 男がこうと決心してやることです 父さん母さんは何があっても心配しないで下さい洋(ヒロシ) 読み終えたヒロシの父が卒倒する。 覇悪怒組と順子先生は自転車で洋館へ。 洋館から少し離れた自然公園に隠れ、ジオラスコープ(双眼鏡)で様子を探る。 そして洋館に突入しようとした時──ヒロシが人の気配に振り向いた! そこにいたのは魔天郎の手下──ではなく、覇悪怒組のライバル・内山重夫率いるパチンコ組。 これまでにも3度ほどやりあった宿敵だ。 ヒロシ「パチンコ組だ……」 身構える覇悪怒組。 内山「ヒロシ、何か面白いことをやろうとしてるようだな。俺たちも仲間に入れろ!」 ヒロシ「内山…… 悪いけど今日は、お前たちの相手をしてる暇はないんだ」 内山「なんだと?」 内山の舎弟の一人がパチンコを構えて威嚇する。 ヒロシ「内山、俺たちは今から魔天郎に最後の勝負を挑もうと思ってるんだ。負ければ、死ぬかもしれない。だけど…… 俺たちは大好きな落合先生のために、戦わなければならないんだ」 内山「落合先生のために? どういうことだ!?」 ヒロシ「理(わ)由(け)は、今話せない。分かってくれ、内山……」 静寂── 内山「分かった。行けよ、ヒロシ」 ヒロシ「……内山、元気でな」 覇悪怒組と順子先生は、身を低くして洋館へ向かった。 もはや何も言わず、それを見送るパチンコ組。 内山「奴ら、命がけだぜ」 洋館の中では、魔天郎が何かの図面をにらみながらパソコンを操作している。 「MTR計画設計図」──そう題された図面には、巨大な塔の絵が描かれていた。 ふいに警報が鳴る。 監視カメラの映像を呼び出す魔天郎。テレビ画面に覇悪怒組と順子先生の姿が映される。 魔天郎が計器類を素早く操作していく。 忍者好きのススムが窓の一つに鉤縄をかけ、それを伝って洋館の中に侵入。 縄梯子を下ろし、残る5人もススムに続いて侵入を果たす。 その様子をパチンコ組が陰から覗いている。 内山が、侵入成功を見届けて満足げにうなずいた。 覇悪怒組と順子先生は、魔天郎のマークが書かれた大扉の前に来た。 ヒロシ「やっぱり魔天郎のアジトだったんだ……」 サトル「ということは…… 落合先生は魔天郎だったってことだ」 順子先生が顔を曇らせる。 ヒロシ「入るぞ」 ドアに手をかけるヒロシをヤスコが止める。 ヤスコ「待って、中に入ったら突然空中に投げ出されるかも知れないわ」 タケオ「前にもそんなことあったよな」 落合先生と覇悪怒組が出会ってまだ間もない頃、魔天郎は、空中浮遊の実演と称して覇悪怒組を無重力室に閉じ込めたことがある。 その記憶を思い返す覇悪怒組。 ススム「だけどあの時は楽しかったよなぁ」 ヒロシ「今度もあの時と同じっていう具合にはいかないさ。みんな、気をつけろ」 ヒロシが一同を代表してドアを開ける。 ドアの先は下り階段になっていて、そこを下りていくと薄暗い倉庫のような空間があった。 覇悪怒組と順子先生の前に、怒り仮面が立ちはだかる。 ススム「怒り仮面だ!!」 引き返す一同。その行く手をふさぐように、天井から妖怪・千年婆ぁ~が現れる。 タケオ「千年婆ぁ~だ!!」 千年婆ぁ~「遊んでおくれ、遊んでおくれ~」 さらに逃げ、奥の小部屋に退避する一同。 棚の上に、大勢の人間のデスマスクが置かれている。 サトル「す、水道橋博士だ……」 ヤスコ「魔術師テンオーよ! でも、何か変よ……?」 デスマスクを調べる一同。 それはいずれも変装用の小道具であった。 ヒロシ「これは、変装道具だ。魔天郎はこれを使って、いろんな人間に変装していたんだ」 かつらや覆面を着けてふざけあう覇悪怒組。 気を取り直して、一同はさらに先へ進む。 また、魔天郎のマークが書かれた大扉の前に来た。 ヒロシ「ここが魔天郎の部屋かもしれないぞ」 ヒロシが意を決してドアを開ける。 扉の中は防音室のような作りになっていて、壁の一つには丸い窓のようなもの、もう一つには真っ赤な半球体が付いていた。 順子先生「変な部屋ね、何に使うのかしら」 ヒロシ「魔天郎はきっと、この部屋を使って異次元空間を自由自在に行き来してるんだ」 タケオ「宇宙人かもしれないな。きっとそうだよ!」 ススム「だったら…… 落合先生も宇宙人ということになる……」 順子先生「ススム君! 断定しちゃダメよ」 ヒロシ「魔天郎の奴、何を企らんでんのかな? 前に俺が捕まった時、魔天郎の王国を作るって言ってたけど…… 何のことだかさっぱりわかんねーよ」 そこに、魔天郎の高笑いが響き渡る。 丸い窓のようなものに魔天郎の姿が浮かび上がった。 魔天郎「覇悪怒組の諸君! 私は今、私自身の壮大な夢を実現しようとしているんだ。いいか諸君、私は、私の夢の実現を邪魔しようとする者は決して許さない! 君たちは私の良きライバルとして十分私を楽しませてくれた…… だが、それもこれまでだ。君たちには、私の邪魔ができないように、遠い世界に消えてもらうぞ」 ヒロシ「な、何っ!?」 身構える覇悪怒組。 赤い半球体がけたたましい音とともに点滅し、部屋の明かりが消える。 宙に浮かぶ一同。 ヤスコ「空中浮遊装置よ!!」 ヒロシ「魔天郎、俺たちをどうするつもりだ!?」 魔天郎の映像が消え、直後に窓が変形して穴になった。 その中に吸い込まれていく一同──。 その頃、パチンコ組も洋館の中に突入していた。 覇悪怒組と順子先生の悲鳴を聞きつけ、件の部屋に飛び込むパチンコ組。 内山「な、なんだあれは!?」 部屋の中は完全にもぬけの殻。 覇悪怒組も順子先生も、穴の中に引きずり込まれた後だった。 内山「バ、バカな! ブラックホールがこんな所にあるなんて!!」 パチンコ組もまた、穴に飲み込まれていく。 穴の中をただ流されていく一同。 ヒロシの絶叫が異次元空間に響く── ベッドの中で、パジャマ姿のヒロシの母が目を覚ます。 すでに時刻は深夜を過ぎていたのだ。 夫を起こすヒロシの母。 ヒロシの母「ヒロシが真っ暗な穴の中に落ちてく夢を見たのよ」 ヒロシの父「……何だって!?」 ヒロシの母「助けてくれ、って呼んでるの。あなた、どうしよう?」 ヒロシの父「……やはり明日…… 警察に捜索願を出しましょう……」 順子先生とヒロシたち覇悪怒組、そして内山重夫とパチンコ組は、魔天郎によってブラックホールに飲み込まれてしまった。魔天郎の壮大な夢とは何なのか?そして…… 魔天郎の正体は、果たして落合先生なのであろうか……? つづく ※ この続きはおもいっきり探偵団 覇悪怒組の最終回をご覧ください。
https://w.atwiki.jp/10932tb/pages/79.html
【種別】 登場人物・TVシリーズゲスト俳優 【名前】 落合扶樹 【よみがな】 おちあい もとき 【役名】 テツオ 【登場話】 第1話、第2話 【主な出演作品】 生徒諸君!(渡辺順) 【関連サイト】(外部リンク) ブレイブ 落合扶樹 【関連するページ】 テツオ 第1クール登場人物