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Ulysses at the court of Alcinous(1813-1815) - By Francesco Hayez(1791-1882) 出典:Ulysses at the court of Alcinous - By Francesco Hayez
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セイレン(Siren)は美しい歌で船乗りたちを死に誘いこむ、鳥の姿をした海のニンフたちである。彼女らの海にさしかかった時、オデュッセウスは自分の体を船のマストにくくりつけ、部下たちの耳はロウで栓をし、無事に通過した。 系譜 父はアケロオス(またはポルキュス)、母はメルポメネ(またはテレプシコラ、ステロペ、クトン)。 解説 (画像/オデュッセウスとセイレン) アルゴナウタイがセイレンに遭遇したとき、オルフェウスは竪琴で歌って彼女らの歌をかき消し、彼らは無事に通過した。オデュッセウスは自分の体を船のマストにくくりつけ、部下たちの耳はロウで栓をし、無事に通過した。彼女たちは自分たちの歌をきいて無事に通過する船を見ると、悲しんで海に身投げした。 元は女神ペルセポネの侍女だった。ペルセポネがハデスに誘拐された時、デメテルは彼女たちを鳥の姿にして、娘を探しに行かせた。やがて彼女らは探すのをあきらめ、花の島アンテモッサ(Anthemoessa)に住み着いた。 ホメロスは彼女ら個人の名前については何も書かず、人数は2人だったと書いている。彼女らの名前や人数については諸説ある。ペイシノエ、アグラオペ、テルクシエペイアの3人とする説。レウコシア、パルテノペ、リゲイアの3人とする説など。 オデュッセイアでのエピソード オデュッセウスらはセイレンの住む島に着いた。その美しい歌声を聞いた人間は誘惑によって海へ引き込まれる。キルケの指示に従い、オデュッセウスは、部下たちの耳を蝋でふさぎ、自分の体は帆柱に縛りつけさせた。彼らは誰も失わずその海を抜けた。(第12歌)
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Reunion of Odysseus and Telemachus(1880) - Henri-Lucien Doucet(1856-1895) 出典:The End of the Trojan War; Orestes and Odysseus
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前へ … オデュッセイア … 次へ 第八歌 オデュッセウス、パイエケス人と交歓する 翌朝アルキノオスはパイエケス人の集会の席でオデュッセウスを故国に送ることを提案した。宴の席でデモドコスがトロイア戦争を歌い、オデュッセウスは落涙した。それから一同は外に出て競技をしたが、オデュッセウスは円盤投げで見事な腕を示した。デモドコスはアレスとアフロディテの恋物語を歌った。また宴になり、今度はトロイの木馬の物語が歌われたが、オデュッセウスは再び落涙したので、アルキノオスは彼に素性を訊ねた。 内容 (画像/アルキノオスの屋敷でのオデュッセウス) オデュッセウス歓待される 翌朝、パイエケス人たちの集会が催された。アルキノオスは一同にオデュッセウスを故郷へ送り届けることを提案した。それから宴がアルキノオスの屋敷で開かれた。楽人デモドコスが、オデュッセウスとアキレウスが言い争い、アガメムノンがほくそ笑むくだりを歌った。オデュッセウスは涙を禁じ得ず外衣で顔を隠したが、アルキノオスはその様子に気づいた。 オデュッセウス競技を挑まれる アルキノオスは、戸外で競技会を開催した。一同は集会場へ向かい、大群衆がそれに続いた。最初に脚の速さを競い、クリュトネオスが勝った。次に角力を試み、エウリュアロスが勝った。跳躍はアンピアロス、円盤はエラトレウス、拳闘ではラオダマスが優勝した。 ラオダマスは一同に、オデュッセウスにも何か挑戦してもらおうと提案した。オデュッセウスは渋るが、エウリュアロスが罵ると、憤って競技を試みる。オデュッセウスが円盤を投げると、誰よりも遠くまで飛んだ。彼は一同に、弓でも槍でも自分は誰にも後れを取らないと言った。アルキノオスは彼に、そなたの怒りはもっともだが、我らの優れた点も思い出してほしいと言った。 デモドコスの歌 それから歌と踊りが始まった。デモドコスが歌ったのはアレスとアプロディテの恋物語だった。――アプロディテはヘパイストスの妻だったが、アレスはアプロディテと密かにヘパイストスの閨で交わっていた。ヘリオスはそれをヘパイストスに教えた。ヘパイストスは、鎖の網を作り、寝台の周りに張りめぐらせ、レムノス島へ出かけるふりをした。アレスはアプロディテと床に入ったが、網がふたりの体に巻きついて動けなくなった。ヘパイストスは戻ってきて、大声で神々を呼び集めた。女神たちは慎みを守って家に残っていたが、神々は集まっておおいに笑った。ポセイドンはヘパイストスにアレスを放してやるよう頼み、彼はそれを受け入れた。―― ナウシカアとの別れ このようにデモドコスは歌い、一同はおおいに楽しんだ。それからハリオスとラオダマスが毬を用いた踊りを披露するとオデュッセウスは感嘆した。アルキノオスは気をよくし、一同にオデュッセウスに贈物をしようと提案した。それからオデュッセウスが風呂に入って、再び宴席に戻ろうとしたところ、ナウシカアが現れ、国に帰っても自分のことを思い出してほしいと言った。オデュッセウスは、国へ帰ってもいつまでもあなたを崇めるつもりだと答えた。 オデュッセウス冒険談を語り始める オデュッセウスは宴席に戻るとデモドコスに、トロイの木馬のくだりを歌ってほしいと頼んだ。デモドコスは、木馬がトロイアの広場にあるところから歌い始めた。トロイア人は話し合った末、奉納品としてその場に置くことにしたのだった。戦士たちが木馬を出て町を破壊する様や、オデュッセウスとメネラオスがデイポボスの屋敷で戦って勝ったことを楽人は歌った。オデュッセウスは涙で頬を濡らした。アルキノオスは歌を止めさせて、オデュッセウスに名前と出身地を尋ねた。そしてこれまでどのような遍歴を経たのか、またトロイアの物語に涙したのはなぜなのかと訊ねた。 関連 人名 アルキノオス…パイエケス人の王 ゼウス…オリュンポスの最高神 オデュッセウス…パイエケス人の客となって歓待を受ける アテナ…オデュッセウスを助ける女神 ラエルテス…オデュッセウスの父 デモドコス…楽人 ムーサ…詩の神 ポントノオス…アルキノオスの近習 ペレウス…アキレウスの父 アキレウス…トロイア戦争の英雄 アガメムノン…トロイア戦争の英雄 アポロン…予言の神 アクロネオス…競技参加者 オキュアロス…競技参加者 エラトレウス…競技参加者。円盤で優勝 ナウテウス…競技参加者 プリュムネウス…競技参加者 アンキアロス…競技参加者 エレトメウス…競技参加者 ポンテウス…競技参加者 プロレウス…競技参加者 トオン…競技参加者 アナペシネオス…競技参加者 アンピアロス…競技参加者。跳躍で優勝 ポリュネオス…アンピアロスの父 テクトン…アンピアロスの祖父 アレス…軍神 エウリュアロス…競技参加者。相撲で優勝。オデュッセウスを挑発する ナウボロス…エウリュアロスの父 ラオダマス…競技参加者。アルキノオスの息子。拳闘で優勝 ハリオス…競技参加者。アルキノオスの息子 クリュトネオス…競技参加者。アルキノオスの息子。競走で優勝 ピロクテテス…トロイア戦争の英雄。弓でオデュッセウスに勝ったただ一人 ヘラクレス…弓の名手として名があがる エウリュトス…弓の名手として名があがる アフロディテ…女神。ヘパイストスの妻。アレスと不倫をする ヘパイストス…妻アフロディテと不倫相手アレスを懲らしめる クロノス…ゼウスの父 ヘリオス…太陽の神。アレスとアフロディテの不倫をヘパイストスに報告する ポセイドン…捕らえられたアレスを許すようヘパイストスに頼む ヘルメス…捕まったアレスとアフロディテを笑う カリテス…優美の女神 ポリュボス…ハリオスとラオダマスのための毬を作った名工 アレテ…アルキノオスの妻 キルケ…かつてオデュッセウスをかくまった魔女 カリュプソ…かつてオデュッセウスをかくまった魔女 ナウシカア…アルキノオスの娘。オデュッセウスに別れの言葉をかける エペイオス…トロイの木馬を作った者 メネラオス…トロイア戦争の英雄 デイポボス…トロイアの王子。ヘレネの夫。メネラオスに殺された ナウシトオス…アルキノオスの父。ポセイドンの怒りを予言した 地名 ピュト…デルポイのこと トロイア オイカリエ レムノス…ヘパイストスの気に入りの島 キュテラ…アフロディテの崇拝された島 オリュンポス トラキア…アレスが帰っていく場所 キュプロス パポス…キュプロス島南西部の町。アフロディテの帰還先 前へ … オデュッセイア … 次へ
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スパルタ(Sparta)はギリシャ共和国南部に、紀元前10世紀ごろからビザンチン帝国の時代まで存在していた都市である。トロイア戦争の時代はメネラオス王の支配下にあった。 解説 紀元前7世紀からローマ人にギリシャが征服されるまで、スパルタはギリシャでもっとも重要な都市国家の一つだった。紀元前5世紀にペロポネソス戦争でアテナイと戦い、一時的にギリシャの大部分を支配した。 国家や文化についてよく言及されるスパルタと、イリアス・オデュッセイア時代のスパルタは名前と場所は同じだが、別のものである。 トロイア戦争のおよそ80年後にドーリア人移住者が創建したスパルタがよく知られたスパルタである。 +地名一覧 地名一覧 アイトリア・アテナイ・アルカディア・アルゴス・イタカ・イダ山・エウボイア・エリス・オリュンポス山・クノッソス・クレタ島・コリントス・スパルタ・ティリンス・テッサリア・テバイ・トラケ・トロイア・ピュロス・ボイオティア・マイオニア・マグネシア・ミュケナイ・ミュシア・ミレトス・メリボイア・リディア・レスボス島・ロクリス
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Odysseus in front of Scylla and Charybdis(1794-1796) - Fussli, Johann Heinrich(1741-1825) 出典:Image Johann Heinrich Fussli 054.jpg - Wikipedia, the free encyclopedia
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アキレウスとヘクトル アルキノオスの屋敷でのオデュッセウス オデュッセイアの地理 オデュッセウスとカリュプソ オデュッセウスとカリュプソのいる幻想的な洞窟 オデュッセウスとセイレン オデュッセウスとテイレシアス オデュッセウスとテレマコスの再会 オデュッセウスに気付くエウリュクレイア キルケ ギリシャ地図 スキュラとカリュブディス スケリア島のオデュッセウス ディオメデス トロイの木馬 ナウシカア ネストルにつぼを渡すアキレウス ネストルのもとを発つテレマコス パリスとヘレネ パリスの審判 ヘレネとメネラオス ペネロペと求婚者 ライストリュゴネス族 ヴェレトリのアテナ 女中を罰するオデュッセウス 求婚者に歌うペミオス 系図 系図/アトレウス 系図/イドメネウス 系図/オデュッセウス 系図/カオス 系図/ゼウス1 系図/ゼウス2 系図/ディオメデス 系図/ネオプトレモス 系図/ネストル 系図/ピロクテテス 背景
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トオサ(Thoosa)はネレイド(海のニンフ)で、ポセイドンの恋人の一人である。海の洞窟でポセイドンと交わって、キュクロプスのポリュペモスを生んだ。彼女はポルキュスとケトの娘である。しかしネレイドなので、ネレウスとドリスの娘とも考えられる。 系譜 父はポルキュス、母はケト。 (異説)父はネレウス、母はドリス 夫はポセイドン。子はポリュペモス。 解説 別名トオーサ。
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デモドコス(Demodocus)はパイエケス人の王アルキノオスの王宮にしばしば出入りしていた楽人である。オデュッセウスがスケリア島に滞在している間、デモドコスは3つの物語詩を歌った。 解説 「やがて近習が優れた楽人を連れてその場に現れた。ムーサはこの楽人をこよなく愛し、善きことと悪しきこととを合わせて与えた。すなわち、その両目の明を奪った代わりに、甘美な歌を与えたのであったが、……」(オデュッセイア第8歌より) デモドコスは盲人として描かれた。自画像と考えられるこの描写にもとづいて、ホメロスは後のギリシャ人に盲目であったといわれたのだろう。 オデュッセウスでのエピソード アルキノオスの屋敷で宴が開かれた。デモドコスは「オデュッセウスとアキレウスの言い争い」を歌った。それから、戸外で競技会が行われた後、歌と踊りが始まり、彼は「アレスとアプロディテの恋物語」を歌った。その後の宴の席では「トロイア戦争の物語」を歌った。(第8歌)