約 66,496 件
https://w.atwiki.jp/moltan6790627/pages/18.html
ローゼンとまどかもやな -- 名無しさん (2014-01-27 17 32 38) ゲームでは他にプリティーリズム、少女漫画ではカードキャプターさくら、かみちゃまかりん、その他漫画では苺ましまろ、こどものじかん、未来日記。別ジャンルになりますがVOCALOID(特に初音ミク)もあります。 -- 名無しさん (2014-02-25 20 10 55) ゆるキャラの「ふなっしー」を追加した方がよいかも。 -- ひよこ (2014-04-21 20 44 34) 「ときめく♥まりあーじゅ」葵みちるを見つけました。Amebaブログ 2013-09-20より -- (ひよこ) 2014-07-09 16 35 59 ニコニコでマイリス登録した作品も「擦り寄った」とみなしていいのでしょうか? -- (名無しさん) 2014-07-11 19 51 27 ↑良いのではないでしょうか。 -- (パラドキサアンデッド) 2014-07-19 14 53 51 ↑MADの元ネタ作品も含めて可能な限り入れてみました。 -- (名無しさん) 2014-07-20 04 29 19 壊死だらしねぇし・・・ -- (名無しさん) 2015-05-15 06 52 40 アニメ作品全般に『おそ松さん』を追加しておきました。後、名無しさんによる既にあるはずの東京ミュウミュウの追加依頼コメントと、それに返信したパラドキサアンデッドのコメントを削除しました。 -- (サイナイ) 2015-11-24 08 43 02 NHKの『おかあさんといっしょ』の『ガラピコぷー』も追加した方がよいかも。 -- (ひよこ) 2016-06-26 13 44 31 女児向けの『フレプリ』も追加した方がよいかも -- (ひよこ) 2017-07-24 14 36 47 ポプテピピックも追加お願いします。 -- (名無し) 2018-07-17 14 58 35
https://w.atwiki.jp/vipdemarionette/pages/16.html
伝説の 1のお言葉 ――諸君。 私は操り人形が好きだ。 諸君、私は操り人形が好きだ。 諸君、私は操り人形が大好きだ。 裏をかくため伝道師あたりで逃げてるトップ目をサクッと殺す暗殺者が好きだ。 商人が苦労して稼いだ金を持っていく泥棒が好きだ。 建築家がためた建築カードを根こそぎ奪っていく魔法使いが好きだ。 誰にも権利を渡さず毎ターントップからキャラ選びを始めつづける国王が好きだ。 ものすごく受身の能力の伝道師が好きだ。 「マネーガッポガッポね!」の商人が好きだ。 イラストは浮浪者同然だが最強の能力を持つ建築家が好きだ。 地味にも見えるが突然戦況をひっくり返す傭兵が好きだ。 諸君。 私は操り人形を、地獄の様な操り人形を望んでいる。 諸君。 私と競い争う操られ人形諸君。 君たちは一体何を望んでいる? サクッとトップに独走され待ち時間の間手も足も出ないと嘆く退屈な操り人形を望むか? 待ち時間の間も休むことなく戦況を見極め知力を尽くして大逆転に賭ける操り人形か? ――操り人形!! 操り人形!! 操り人形!! ―― よろしい。 ならば操り人形だ。 人が集まらなくてもへこたれない><
https://w.atwiki.jp/yuina/pages/440.html
僕は強くありたかった。 亡くなった幼馴染の少女のためにも その少女を失い。自らの腕の未熟さに怯えた友人のためにも そしてなにより、 尊敬と同時に、愛しさを覚えた師のためにも――――― ~大図書館~ リエステールで一般公開されている大図書館。 その静寂の中、一角で机に向かい本を読んでいる青年が居る。 ケルトである。 ただし、彼の広げているものはおおよそ教会の優等生が見るものとは思えない児童向けの絵本。 歴史を物語りになぞらえた話や、童話の類まで机の上に乗っている。 ただし、“占領する”。という事は無い。あくまで常識的な数である。 「あ」 ふと、ケルトは聞きなれた声にそちらへ向き直り、微笑をかけた。 「やあ、リスティ。今日は聖術の勉強かい?」 「あ、はい!」 リスティの抱えていたのは、図書館で管理されている本ではなく、ビショップ・カーディアルトに昇格した際に渡されている聖典。 つまりまあ、ビショップ・カーディアルトの教科書みたいなものであった。 ここで聖典について誤解されるといけないので注釈をいれさせてもらうが、 そもそも「セントロザリオ・アリスキュア」のランクを卒業したから「ビショップ・カーディアルト」に慣れるワケではない。 あくまで「セントロザリオ・アリスキュア」のランクを卒業したとすれば、「職としてのレベルは高いが転職はしていない」と言う事になる。 また、ビショップやカーディアルトで無くなった際も、この聖典は教会に帰属するものとする。 まあ、そんな書物もケルトは全て熟知している。懐かしさに彼は微笑んだ。 「例え、アルティア様の知識と技がこの身にあっても、わたしが強くならなきゃ」 「ほう・・・」 “強くならなきゃ”。というリスティの言葉に―――いや、その言葉を言ったリスティの顔を見て ケルトは息を一つついた。 「どうして強くなりたいのですか?」 「それは・・・」 さる事件の一端での事をリスティは思い出し、口にする。 カーディアルトの数少ない攻撃聖光。“アルティレイ” アルティレイとは本来、聖光のごくごく基本となる攻撃呪文でしか無い。 その由来は攻撃呪文に慣れなかったアルティアが唯一使えた“レイ”が、あまりにも小さく弱く ヴェイルが更に“レイ”を格下げして取ってつけた“アルティレイ”という名前になった事。 まあそれだけ言うほどに“威力”よりも“牽制”をするために使うような呪文だと言っても過言ではない位に弱い。 だが、あの事件の時に使ったエルナと対する恩師シアの放つアルティレイの強さに惹かれた。 「わたしもあれくらい強かったら、きっとヴァイさんの役に立てるって」 その真剣で真っ直ぐな瞳にケルトは微笑み ・・・そして、ゆっくりと首を振った。 「リスティ。急いで力を求める必要はありません。そうした者はかえって己の力に溺れる」 「え・・」 リスティは、きっと賛同してくれると思っていたケルトにそう言われ、言葉を呑んだ。 「強くなるな。とは言いません。しかし・・」 「で、でも!!!」 言葉を続けたケルトを遮り、リスティは大声で立ち上がった。 だが、ケルトは人差し指を自分の口の前で立ててシーっと言う。 ハッと思い返せば、ここは図書館であった。 リスティは周りを見ると、人々が非難そうに自分の方を見て居る事に気付いた。 「・・・」 “図書館では静かに”と、職員の一人が言おうとしていたのだろうが、 リスティが察して、顔を羞恥で赤らめ座った事に気付き、一つ頷いて立ち去っていく。 「でも、ティールさんはわたしと同じ位の年齢であんなに強くて・・・」 「彼女は少し特殊です。確かにああして急に強大な力を得れば普通はその力に堕落し溺れます。しかし、同時に彼女はそうした時の“怖さ”を知っている」 そのケルトの言葉を聞いて、リスティは思った。 彼女は、確か力を得る代わりに大切な者を失ったのだと言う事を つまり、闇の側面に陥れば、その大切な者を裏切る事になるから――――? それなら、自分もヴァイが大切だ。裏切る事なんて無い。 「そうですね」 パタン。とケルトは読みかけの本を閉じてリスティに向き直る。 「リスティ。これは僕が教員として働くための資格。“教位”を得る為に受けた試験の話です」 その語り始めに、ケルトは思い返しながらゆっくりと静かに語り始めた―――― ※ 「受験号1297番。ケルト・ジュピテンノーグ」 「はい」 「よくぞここまで学び。そして良く力をつけ、良く耐えてきた」 「はい」 聖壇の前。大司教様に跪いてケルトは頭を垂れる。 教会のセントロザリオを17歳で卒業後、一年。 二月のこの教位試験の為に必死で勉強を続けた。 「そして、これが最後の試練だ。それに耐え。合格出来た時。お前に教位を授けよう」 「はい」 どのような試験か。高まる緊張のなかケルトは覚悟を決める。 「そっと目を閉じ。そして力を抜きなさい」 大司教様の言葉通り。ケルトは力を抜き、そっと目を閉じる。 そして、教位を得るための試験が始まった。 「おかえり! ケルト!!」 急に見慣れた影にいつものように抱きつかれ、それを受け止める為に二歩ほど後ろによろめく。 そして、ハッとなってケルトはキョロキョロと周りを見る。 ここは、教会の廊下。見慣れた通路。 そして、自らの後ろには、先ほど居た“聖壇の間”であった。 「あれ・・・僕は・・・・?」 「何を寝ぼけてやがる。教位。手に入れたんだろ?」 「え!?」 目の前に居る二人。エルナとヴァイ。 はしゃいでケルトに抱きついている青髪の女性がエルナで、そっぽを向いているほうがヴァイ。 (僕は・・・試験中じゃなかったのか?) この二人が「受かった」と言っているのであれば、既にそれなりに情報がリークしてあると言う事だ。 少なくとも、エルナがこの辺りの情報を間違えて掴むとは思い難い。 そこまで考えをまとめるまでの間、目を白黒させていたケルトに不信を思ったのかエルナが心配そうにケルトの顔を覗き込む。 「ケルト・・・もしかして、ホントは落ちた? だったら、また勉強手伝ってあげるから隠さなくても良いのよ?」 だけど―――― 「ううん。ちょっと混乱してたみたいだ。これから同業ですね。エルナ先生」 エルナの言葉に、ケルトは認めた。いいや、ここで判らないと言いたくはなかった。 「うん! もー、変な態度してんじゃないわよ!!」 そう。 強くありたかった。 亡くなった幼馴染の少女のためにも その少女を失い。自らの腕の未熟さに怯えた友人のためにも そしてなにより、 尊敬と同時に、愛しさを覚えた師のためにも――――― ※ 「しかし、さすがケルトだな。一発合格かよ」 酒場で食事を交わしながら、ヴァイは今までに無いくらい恐ろしく素直に褒めてきた。 まあ、酒場を使ってはいるが教会職であるために気軽に酒は飲めない。 あくまで食事の目的だ。 ・・・話を戻して、ここまでヴァイが素直に褒める事は無かったために、やはりうれしく思う。 「ホントよねー。わたしなんて3回も落ちたって言うのに」 「はは・・みんなのおかげだよ」 エルナの脇に首をロックされ、グイグイと絞められるも。 そんな事もケルトは悪い気がしなかった。 「いいや。それはお前の力だ。流石だよケルト。お前になら背中を預けても大丈夫だ」 「そ、そうかな・・・?」 頬を指でかいてケルトは照れる。 支援士のお墨付きで、それに彼の冒険に役に立てるなら本望である。 「まっ、ケルトになら安心してウチの生徒まかせられるしね」 「先生・・・それは自分で面倒見てあげてくださいよ」 アハハっと笑い。エルナは「判ってるわよー!」と言ってパスタを口に放り込んだ。 それを飲み込んだ時、エルナは神妙に呟いた 「ケルト。ホントに強くなったわね」 それに続けて、ヴァイも一つ頷いて呟いた。 「ああ。オレも負けてられないな」 ああ。皆に頼られる。 力になれる。 弱かった自分とは違い。力を手にした。 (エルナ先生。ヴァイ。これからもよろしく。僕、頑張るから) ※ 「シュバルツヴァルトの森最奥の魔女?」 とある休日。ヴァイが一つの依頼を話してきた。 「ああ。魔系のヤツならエルナさんの聖光とお前のサポートで倒せるだろうって思う相手だ」 「ふぅん。それを討伐するのね。面白そうじゃない」 エルナはそう言うも、ケルトは悩んだ。 シュバルツヴァルトの奥に眠る魔女。それは、魔女と言うレベルではない。 あれは、一つの魔王と言っても過言では無いだろう。 ダメだ。あまりに危険すぎる。 「あの・・」 「まっ、あとはケルトの支援がありゃ怖い相手でも無いしな」 「そうね。頼りにしてるわよ」 でも、言えなかった。 言える訳が無かった。 こんなにも二人は自分の事を頼っているのだから。 「うん。がんばろう」 そうして、三人で北のシュバルツヴァルトを目指し、準備をし始める。 ※ 「襲破斬!!」 ヴァイの剣技が決まり、魔物を地面に落とす。 事は順調で大した危険も無かった。 シュバルツヴァルトの魔物は当初の予測どおり、剣と聖光で十分になんとかなる。 なにより、ケルトの支援がその二人の火力を最大限に上げていた。 「クイックリィ!!」 ヴァイの回避力を上げ、彼の右から来ていた魔物の攻撃を避けさせる。 「準備おっけー!」 「インクリエンサー!!」 「いっくわよー! エンシェントブライト!」 攻撃の隙が出来た魔物に光球をぶつけ、浄化される。 「いよっし!」 エルナはガッツポーズを作って敵の討伐に喜んだ。 そんな、シュバルツヴァルトに入ってからの幾度目かの戦い。 まるで、導かれたように。三人は「この場」に来た。 「あれが・・・魔女」 ケルトはポツリと呟く。 眠れし妖艶の女性。人間としてみれば20代か? 「胸なら私の勝ちね!!」 「誰も聞いてない聞いてない」 エルナとヴァイの漫才はさておいて 女性の身をしているとはいえ、あれは魔。人を惑わし、堕落へを誘うと言われている存在。 「よし、行くぞ!!」 ヴァイは、片刃剣を抜いて構え、エルナは詠唱の体勢に入る。 それを確認したヴァイは掛け、それにケルトは支援を送る。 刹那。魔女は眠りから目覚めた ※ 「ふん。人間にしては頑張ったほうじゃない」 軽く40分。前衛であるヴァイが腹部を裂かれ崩れ落ちたところで勝負はついた。 魔女の戦い方は賢かった。 まず、自らの最も脅威でなりえる聖光を使うエルナを集中的に狙い。ケルトの支援も追いつかずあえなく倒れる。 残すはヴァイと速度合戦になったが・・・確かに、ヴァイの方が速かった。それこそ攻撃を仕掛ける余裕のあるくらい。 だが、最終的にはヴァイの持久力が持たず倒れた。 残るは、ケルトのみであった。 「ふふっ・・掛かって来ないの?」 「くっ・・・!!」 しかし、ケルトは地に座り込む。 動けない。恐ろしい。怖い。そんな思いが交錯する。 「だけど、貴方にはこの二人とは違う力を感じる。もしかすれば、アタシに勝てるかも知れないほどの強さが」 (え・・・?) 力。・・・このバケモノじみた強さにも勝る そんなチカラ。 「・・・」 本人自身がバラした上で余裕があると言うのか・・・ 覚悟を決めて、ケルトは聖書を持ち出し、その右手に術を集中させる。 ・・・その時だった。 「ケ・・ルト・・・」 「あ・・・」 地に伏すエルナ。ヴァイ。 ・・・お互いに尊敬し、笑いあい、励ましあった仲間。 その人たちが苦しむ姿。 ケルトは、そっと手を下ろした。 「ふふっ・・アタシを倒さないの?」 僕は強くありたかった。 亡くなった幼馴染の少女のためにも その少女を失い。自らの腕の未熟さに怯えた友人のためにも そしてなにより、 尊敬と同時に、愛しさを覚えた師のためにも――――― だけど、 「僕は・・・強くなんかない」 グッと拳を作り、目元を拭う。 「何を言ってるの? 貴方には間違いなくアタシを倒すだけの力がある」 「だったらどうして僕は守れないんだ!!!」 魔女の言葉を遮り、ケルトは叫んだ。 息を荒くして苦しむエルナの身体を起こし、その温もりが残る身体を抱きしめる。 「大好きだったんだ・・・守りたかったんだ」 知っていたのだ。 皆の前では明るく楽しい雰囲気を作り。誰もが強い人だと思っていた。 そんな師は、ひどく弱くて脆い不安定な存在だということを 「僕は、強くなんか無い・・・お前の脅威になるような大それた人物なんかじゃない!」 「よろしい!」 「え・・・」 その声のままに目を開ければ、そこは大司教様と聖壇。 ここは、聖壇の間 「ケルト。おめでとう・・・君は、無事合格だ」 「だ、大司教様・・・これは?」 混乱するケルトに、大司教様はにこやかに笑み。その答えを返す。 「試験が今終わったのだ。私は今の試験で君が教位を得てどのように動くのか。それを見させてもらった」 「あ・・は、はい!」 ようやく今の言葉で納得し、理解した。 「ケルト」 「はい」 それを確認した大司教様は一つ頷き、話を続ける。 「お前自身がそれを認めたように、お前は弱い」 「・・・はい」 ここで、大司教様は一つ言葉を切り、咳払いをしてから話を続けた。 「しかし、勘違いをしてはいけない。何も弱いのはお前だけではない。人は皆弱いのだ」 「はい」 大司教様の言葉を反芻し、汲み取る。 「だが、冒険者は魔女のように“お前は強い”と唆されると本当に自らの力を過信し、そしてその結果失敗をする。 人は、弱い。己の出来る事と出来ぬことがある。 まして、生徒というのは戦う事も知らぬ子ども達だ。それを守るためには、その教員自らが弱い事を理解しなければならない しかし、これだけは知っていてくれ。その弱き人間を支えているのも、また弱き人間だと言う事を」 「はい」 「しかしな」 コホン。と大司教様は一つ咳払いをして苦笑いをしながら言った。 「数年前。この言葉にこんな事を言ってきた試験生が居た。“だけど、誰かを守る為に強くなる事もまた必然”と。 だけども、私はこう言ったのだ。“聖勇者になってはいけない。急に強くなるなったり力を得れば、それはそれで寂しくなるものだ”と 弱きであるからこそに誰かを頼り、また相手が弱きであるからこそに、誰かを助ける。 聖勇者は強すぎたが故に、物語の序盤。常に“独り”という壁を作った。そうなってしまってはならないのだよ」 「はい!」 こうして、教位を大司教様自らの手で渡されて、改めて本当に教員となれた。 「と、いうところでしょうか」 話の終わりに、リスティはこくりと頭を下げた。 強い力は魅力的だ。だけど・・・ 「あんまり急いで強くなったりしたら、ヴァイが寂しがりますし」 「う・・はい・・」 リスティは思う。 強くなる事で自分の弱さを消せたのなら良いことだと思っていたけれど。 弱さがあるからこそ、人は人と交じわえるのだということを。 「だから、貴女は貴女で。ヴァイと一緒に自分の力を手に入れていけば良いのですよ」 「・・・はい」 聖書を置いて、リスティはケルトに向き直る。 「そういえば・・・・」 「はい?」 「そういえば、」という聞き方をしているが、始めから聞く気でいた。 やはりそこは、やはりリスティも女の子なのだ。 興味が尽きず、やがて理性が興味に負けてケルトから問う 「ケルト先生のお話の中でも言ってましたけど・・・ひょっとして、エルナ先生の事、好きなんですか?」 「ええ。大好きですよ」 即答。 その答え方に、リスティはきょとんとなる。 「・・・・・えっと、それは」 「ええ。エルナさんの事は一人の女性として好きです」 『?』とリスティを見るケルトに対し、リスティは目を瞬かせる。 普通。誰が好きとかいう話になれば、同級生なら「秘密~」とか隠したり、あえて告げたとしてもすっごく恥ずかしそうに言うモノであったが・・・ (ケルト先生・・大人すぎです・・・) 「昔は、エルナさん。ヴァイ。それに、ノアの為に強くありたかった。と思っていました」 「あ・・」 「だけど、そう思う事自体が傲慢で、僕は弱く、それ故に誰かから支えられ、そして誰かを支えているんです」 その言葉の重みに、リスティは一つ真剣に頷いた。 「あの。今日は良い話しありがとうございました」 「いいえ。こうして二人で話すのも珍しいですから」 「あはは・・・」 確かに、リスティの担任はエルナである以上。あまりケルトとは喋る機会は無かった。 だけど、こうして話せたのは本当に良い機会だった。 「あ。そろそろ帰ります」 「ええ。リスティ、気をつけて」 こうして、図書館の一角での昔話は終わりを告げる。 ふと、ケルトは思った。 もしも本当に自分が強くて、エルナを支えられたとしたなら・・・ (いいや。彼女がそれに甘え、ヒロイズムに浸った時・・・次に彼女にフロリア様の教えに近き『業』を背負う時、彼女が脆くなるのか・・・) ゆっくりと首を振って、自らの傲慢な考えを振り払う。 「さてと」 席を立ち、本を戻す為に歩き出す。 こうして、午後の図書館での時間は終わりを告げた
https://w.atwiki.jp/oyatu1/pages/872.html
『黒ぬこと縄張り』 この世の中には縄張りというものがある。 それは俺ら猫だけじゃなく、魚や鳥、多くの動物にも共通して言えることだろう。 無論人間にも、だ。 「......」 気持ちよいくらいの秋晴れの青天。 気を抜けばすぐ瞼が落ちそうなくらいの眠気の中で、俺は横に座っている少女を仰ぎ見た。 「......」 何も話さず、自分の腕に顔を埋めて座っている。 風が吹いているわけでもないのにピンッと立っている数本の髪の毛がユラユラと揺れていた。 珍しい。 髪の毛のことではなく、この状況が、だ。 ...と言うか初めてのことではないだろうか。 いつもは俺が来る度、俺を撫でたり食べ物を分けてくれるはずのこの少女が、今日はその素振りすらみせない。 俺が来たことに気付いてないわけでもなさそうだが...。 「......今日さ」 試しに鳴いてみようかと思った瞬間、唐突に彼女のくぐもった声が聞こえた。 相変わらず顔を埋めているせいか聞き取りづらい。 相槌を打てるはずもなく、無言で続きを促すと、彼女は深い息を吐いて顔を腕に擦りつけ始めた。 顔でも痒いのだろうか。 確かに俺も耳の裏は何故かすぐ痒くなる。 その時の事を思い出すと、痒さまでフツフツと思い出されてしまい、思わず後ろ足で耳の裏を掻いた。 「かがみとケンカした」 例の如く、というかほぼ予想はしていたが... やはり、「かがみ」とかいう人間絡みらしい。 この少女が喜んだり、嬉しそうだったり、悲しんだりするときは必ずこの「かがみ」が理由であるのだ。 「だってさ、仕方ないじゃん」 グリグリと押し付けていた顔をやっと上げたと思うと、少女はそのまますぐに頭を抱き抱える様にして顔を隠した。 ほんの一瞬見えた少女の顔は少し赤くて、その瞳は揺れているようだった。 きっと腕に擦りつけたのが原因なんだろう。 「......」 そして再度の静寂。 五月蠅いよりは静かな方が何倍もいいのだが、この少女の過去の行動や言動のせいでこの静寂でさえも違和感を感じてしまう。 知らぬ間に感化されてしまっていたんだろうか。 半ばやけになりながら一声、にゃあとわざとらしい鳴き声を上げると腕と腕の隙間からチラリと新緑色の瞳が覗いてきた。 そのままジッと見つめてくる少女。 その瞳に写る自分の姿が歪んでいる。 「貰ったんだ...」 ボソッと吐き出すように話し出した少女が俺から目を離して呟いた。 その姿はまるで拗ねた猫のようで、俺はあたかも興味がないかの様に少し曲がった尻尾を舐め始めることにした。 拗ねてる奴にはコレが一番なのだ。 興味ない素振りをすればするほど、簡単に口を割る。 結局は誰かに聞いて欲しいからこのような態度をとっているんだろう。 「形は少し...というか結構いびつだったけど、凄いおいしかった」 ほらな。 誰に言うわけでもないが、そう心の中で呟く。 俺は舐めていた尻尾から口を離し、再度少女を見上げた。 「だから仕方ないじゃん...」 俺に同意を求めるかのように少女は腕から顔を上げ、そのままゴシゴシと右頬を擦る。 なにやらどっかで聞いた話のような。 気のせいだろうか。 貰った。 『あげれたんだ』 形がいびつ。 『形については突っ込まれたけど』 おいしかった。 『おいしいって言ってくれたんだ』 小骨が喉にひっかかった様な違和感。 俺はどこかでこの少女が話した話を聞いたことがあるのだろうか。 喉まで出かかっている記憶があと一押しのところで出てこない。 「こんなにおいしいの作って、あんな風に笑うなんて......ズルイよ」 そう言って少女は左手に持っていた袋を取り出した。 ずっと握り締めていたせいかヨレヨレになってしまっている袋の入口がクシャリと音を立てる。 濃い青色の包装紙で包まれたその袋の中身までは見えないが、仄かに嗅いだことのある様な甘い匂いがした。 「あんなに手に絆創膏貼ってさ」 不器用なくせにとかなんとか呟いている。 何かが吹っ切れたかのように顔を上げた少女は俺ではなく、もっと高い空を仰ぎ見た。 「そんなの見たら...私、我慢できるわけないよ」 どんどん小さくなっていく声のせいで上手く聞き取れない。 声と比例して俯きがちになっていく姿勢にせいで、顔を隠すカーテンの様に前髪が垂れ下がっていた。 何故恥かしいのか、なんて野暮なことを聞くほど俺はフヌケではない。...が、やはり理由は分からない。 「押さえらんなくて...隠そうとしてからかっちゃうんだよ」 仕方ないじゃん、と本日三度目の台詞を吐いた後、少女はそのまま頭を抱えながら再度膝に顔を押しつけてしまった。 なるほど、話が見えてきた。 何が仕方ないのかは分からんが、とにかく何を隠そうとして軽口を叩いたら喧嘩になってしまったわけか。 でも何故恥かしいから軽口を叩いてしまうのだ? 嬉しければ、礼を言えばいいものを。 スンスンと鼻を動かして少女が握っている青色の袋へと近寄る。 そもそもコレの中身はなんなのだ。 話から食い物には間違いないようだが... 「かがみはさ、なんでコレ...私にくれたのかな」 そう言って少女は青色の髪を揺らしながら、袋からソレを取り出した。 そのまま丸でも四角でもない、多角形のソレをサクッと口に含む少女。 何度も何度も噛み締める様に口を動かす。 「...きっと、深い意味なんてないんだよね」 そう言ってまた袋の中からソレを取り出すと、少女は自身の手のひらにソレを置いて俺に差し出してきた。 くれるの、だろうか。 腹は減っている。 ここ数日ただで飯をくれているこの少女達のおかげで、食料を探す事自体していないのだ。 スッと立ちあがり少女に向き合うように移動すると、開いていた瞳を少し閉じて笑った。 腹は減っている。 が、コレは俺が食べていいものではない。 少女が『かがみ』から貰い、心から喜んでいたものだと知っているからだ。 あげたものをおいしいと言われて喜んでいた人間を思い出した。 そう、彼女はそう心底嬉しそうに笑っていたのだ。 きっと同じことなのだ。 その人間の為に作ったものを、その人間に思い込めて作ったものを、傍若無人な猫が食っていいはずがない。 これは一種の縄張りだ。 踏み込んではいけない境界線。 踏み込まない為の境界線だ。 俺ら猫とは違う、縄張りが人間にはある。 そしてその縄張りの境界線がここだ。 俺と少女の間の線。 「......っ」 動かず、ただ少女の瞳を見上げていた俺から目を逸らすとそのまま手を動かしてヒョイと手の上にあったソレを口に含んだ。 「分かったよ...ちゃんと明日謝るから」 溜め息まじりなくせにひどく嬉しそうで、はにかんだような笑みで俺の頭を撫でる。 そうこの少女に悲しい顔など似合わない。 だから笑っていて欲しいのだ。 そう言う様に少女の手を舐めると、甘い...クッキーのような味がした。 黒猫と包帯へ続く コメントフォーム 名前 コメント あーこなた可愛いー!!こなた可愛いー!!こなた可愛いー!! GJです!GJ!! -- 名無しさん (2008-11-23 23 18 48) 続編ktkr そしてもどかしいぜ、チキショー!!! 続きwktkしてまする。 -- 名無しさん (2008-11-23 11 27 11) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/233.html
姉に小さなタブンネをもらった。生後二ヶ月、体長は三十センチいくかいかないか。 よく鳴くが、うるさいというほどでもない。むしろ愛らしい。タブンネの綺麗な鳴き声を 聞いていると、まるで心が洗われるような感覚に包まれる。少し前にもらったポチエナとも 仲良くしているようだし、順風満帆だ。 と思いきや、ある日事件がおきた。 皆で仲良く食べようととっておいたケーキが無くなったのだ。 泥棒も入っていないし、家内があがりこんだ形跡も無い。とすると、犯人(?)はポチエナか タブンネ? そんなはずは。頭を振ってその邪悪な思考を振り払う。ふと足に目をやると、左足に何か白いもの が付いていた。調べてみると生クリームだった。 帰宅したとき、タブンネとポチエナがそれぞれの足に擦り寄ってきた。左は確か…… ポチエナ。すぐにポチエナの口を確認すると、しっかりと証拠が残っていた。悪いやつめ。 私はポチエナを注意し、軽く小突いた。悲しそうに鳴き、眉を下げて上目使いになるポチエナ。 ごめんよポチエナ。でもしつけのためだ。 しかし次の日もまたケーキが消えた。 そして、というかやはりポチエナが食べていた。こら、と昨日より大声で叱る。 そこで一つ、妙な行動に気づいた。ポチエナがチラリとタブンネのほうを見たのだ。 タブンネはソファーに座ってテレビを見て笑っている。こちらのことは気にも留めずに。 タブンネはどうしてこんなに無関心なんだ? 普段ポチエナとよく行動を共にしているだけに、 このそっけなさは違和感を生んだ。 三日目。とうとうタブンネが馬脚を現した。 この日、私は友人にカメラを借り、リビングの監視をしていた。 タブンネとポチエナには仕事に行くふりをして家を出て、外の車で監視。フィルムカメラで 頭が止まっている私は、科学の進歩に思わず感心していた。 私の前でのタブンネと、自然体のタブンネはまったくもって違うものだった。 まずは餌。私は自動餌やり器を使っている。時間になると餌を出してくれるという 優れものだ。なので、ポケモン達は自分で餌の量を決めることは出来ない。タブンネ 腹が減っていたらしく、嬉しそうに餌を食べるポチエナを体当たりで吹き飛ばし、 餌を横取りしてしまった。泣きそうなポチエナに手を伸ばしそうになる。我慢だ。 すまんポチエナ。 その後もポチエナへの暴行は続いた。ポチエナが何かをするごとにタブンネが邪魔をし、 略奪する。 その内ポチエナは部屋の隅から動かなくなった。その様子を見てようやく満足したのか、 タブンネはソファーに座り、テレビをつけて見始めた。 三時を回る頃、不意にタブンネはソファーから離れ、冷蔵庫の前に立った。体全体を使って 冷蔵庫の戸を開け、ケーキを取り出し犬のようにがっつき始めた。 全て食いきった後、ゆっくりと顔に付いたクリームを舐め、その中から少し取り、 ポチエナの頭に塗りつけた。 タブンネがケーキを食っていた。ポチエナは被害者。私は車の中で後悔の涙を流した。 四日目。 今までと同じく、今度は自分で作ったケーキを冷蔵庫にしまう。そして外に出るふりをして、家の中で 身を潜めた。 三時頃、ミギャアという悲鳴が聞こえた。にやつく表情筋をどうにか抑えてリビングへの扉を開ける。 タブンネは顔中をクリームだらけにしながらのた打ち回っていた。クラボの実をすり潰した物をたくさん入れた 特製ケーキを堪能してくれたらしい。わたしに気づかず、嬉しいのか踊り狂っている。 「タブンネ、どうかしたのかい」 ヒーヒーと息を吐きながら振り向いたタブンネの驚いた顔といったら、形容し難いくらいに 滑稽だった。 「ミッミッ、ミッミッ」 すぐに無理矢理笑顔を作り、私の足に駆け寄ってきた。 「そうか……おなか減ってのか。でも、ポチエナのせいにしたりするのはいけないな」 厳しい顔で言ってやる。するとタブンネは、自分の尻尾をゴソゴソとあさり、何かを 取り出した。 オボンの実だった。しかも、おやつ用の戸棚に入れておいた。盗んだのか。 私はニッコリとタブンネに微笑む。 「ありがとうタブンネ。オボンの実を見つけてきたのかい、偉いね」 そしてタブンネを抱き上げる。許されたと思ったのか、手足を動かして喜んで見せた。 ミッミッと笑顔で鳴いているタブンネ。私は急にそれを逆さまにして、あらん限りの力をもってケーキに叩き付けた。 タブンネは足の根元までケーキに埋まっていた。 「お前いい加減にしろよ。罪を他に擦り付けて自分は逃げて、あげく盗品で謝罪? このクソ豚が!」 恐らく聞こえていないだろう。それでもいい。ただ叫びたかった。自分のポケモンを信じていなかった、そのことを忘れたくて。 突き出た足が狂ったように動いている。ミーミーとくぐもった鳴き声。呼吸困難と目にクラボの辛さが染みて苦しんでいるのだろう。いい気味だ。 足が鈍くなってきた。もうそろそろか。片方の足を掴み、紐をくくりつけて引っ張る。 ヒューヒューうるさいタブンネを、思いっきり指で弾く。ミヒィと一声、そして涙を流した。 「すっかり汚れてしまったね、綺麗にしてあげよう」 熱湯を沸かし、ゆっくりと近づける。湯までの距離が縮むと、比例的にタブンネの震えも 激しくなった。 「ミボボボボボ」 顔だけ、五秒浸けてすぐに離した。タブンネの顔は真っ赤になり、耳がブランと垂れていた。 だが、まだ死んでいない。死なせるはずが無い。 「綺麗になったね。顔まで赤らめて、そんなに嬉しかった?」 ミィ……と辛うじて鳴くタブンネ。 「よかった。よーし、食べた後は運動だ」 ベルトに挿しておいた金槌を握り、振り上げて、 「しっかり避けろよ」 降ろす。一発目は威嚇なのでわざと外す。床が凹む程の威力を見て、タブンネは慌てて 逃げ出した。 足の紐を踏みつけ、移動範囲を絞り、二発目。すぐ横に落ちた鉄の塊に驚いて腰が 抜けたのか、へたりとタブンネは座り込んだが、すぐに這って逃げ出した。醜い。 そこに三発目を打つ。 「ミィギャアアア、アアアアアウギヤア!」 金槌は、タブンネの足を見事に捕らえていた。足があらぬ方向へ折れている。 「ああ、何だか見栄えが悪いからおそろいにしようか」 もう片方の足も叩き折る。骨が突き出し、出血した。それでも、弱弱しく鳴きながら 逃げ続ける。 生に執着し、自分の行いを省みない醜いゲス豚め。もう我慢できない。 体中の怒りを発散する勢いで、金槌を振り上げ―― 「ワン」 タブンネと私の間に、ポチエナが立ちはだかった。もうやめてくれといわんばかりに潤んだ目を見て、私はわれに帰った。 そうだ。私はなんて馬鹿なことをしていたんだ。ごめん、ポチエナ。 ポチエナを抱きしめて、涙を流す。その涙をポチエナが舐めとってくれた。 「ごめんよポチエナ。君を信じてやれなくて……」 「ワン」 「許してくれるのかい?」 「ワン」 この日、私とポチエナの間にかけがえの無い絆が生まれた。 あれから数年、ポチエナはグラエナに進化し、心強いパートナーになった。 強く、そして優しさも持つ彼となら、誰にも負ける気はしない。 豚はあの後適当に止血をしてゲージに入れて飼育した。 ある程度育った辺りから、暴力を加え始めた。 ブクブクに太り始めて来たので、そろそろ地下に移動させようかと思っている。 足がろくに使えないタブンネは、逃げることも出来ずに今日も殴られ続けている。
https://w.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/2804.html
ゆりりね! その1 りり! ※過度な性的描写(女の子x女の子や器具ありなど)が嫌いな人は注意して下さい。 ※18才未満の神姫マスターは18才になってから読んでね! 『you lose』 真っ暗になった少女の視界に映し出されたのは、素っ気ないそんな表示だった。 you lose。 あなたの、負けです。 「…………」 暗転していた視界は、ゆっくりとその色を取り戻し。 内蔵されたセンサー類は、彼女が腰を下ろしているリフトが上昇している事を伝えてくる。 やがて電脳空間から現実空間へと完全に戻ってきた視界に掛かるのは、光。 頭上の蛍光灯の明かり。彼方に見えるゲーム筐体の明かり。周囲に灯る、バーチャル筐体のLED光。そんないくつもの光、光、光。 そして。 その光の中央。 彼女を迎えるように伸びるのは、細く小さな手のひらだ。 「マスター……」 ゆっくりと一歩を踏み出したのは、薄いピンク色のヒールに包まれた小さな足。 人間ではない。身長十五センチの小さな足先は、彼女を迎えた手のひらの小指の先程の大きさしかない。 「マスター。負けちゃったよぅ」 全身を包むふんわりとした愛らしいドレスと、やはり小さな手の先に握られた、申し訳程度のハンドガン。 そんな銃を放り捨て、十五センチの少女は目の前の大きな……十五センチの彼女からすれば、だが……手のひらにぱたぱたと駆け出していく。 「はいはい。大丈夫よ、リリィ。……泣かないでいいからね?」 わんわんと泣き出した小さな少女をドレスごと抱きしめて、彼女のマスターは優しく微笑み……。 リリィと呼ばれた十五センチの小さな娘の目元に、優しく唇を触れさせてやるのだった。 「ねえ、マスター」 電車を降りて、二人が歩いているのはアパートまでの細い道。 「なあに?」 肩に乗せたリリィの問いに、彼女の小柄なマスターは優しく問い返してみせる。 「わたしって、弱いのかなぁ?」 リリィの視線の先にあるのは、少女の顔と……そのさらに向こうに見える、茜色の夕陽。いつもならマスターと一緒に見るだけで幸せな気分になれる夕陽も、今日は何だか歪んで見えた。 「弱くてもいいじゃない」 けれど、そんなリリィの言葉を、主たる少女は優しく肯定してみせる。 「でも、マスターは弱い神姫のマスターでいいの?」 リリィは神姫だ。身長十五センチの、バトルホビー。 その出自からすれば、戦ってこそその真価が発揮出来るはずなのに……。だから、今日もメンテナンスのついでに寄ったバトル筐体で、神姫バトルをしてみせたのに。 「私は強い神姫のマスターよりも、可愛い神姫のマスターがいいな?」 けれど、泣きながら問うリリィの、ヘッドドレスに包まれた頭を優しく撫でながら、彼女の主は微笑んでいるだけだ。 その手はリリィが好きな、優しい手。 いつもリリィを撫でてくれる、大好きな手。 「リリィは可愛いのにも、自信ない?」 「マスターは、わたしの事……可愛い?」 胸の奥の想いを司る三つのCSCが、きゅぅ、と軋むのが分かる。システムのクロックが加速し、熱を帯びてくるのも。 それはリリィにとって僅かな不安と、それ以上の期待によって生み出された反応だ。 「リリィはとっても可愛いわよ」 艶を帯びたその言葉に、リリィは僅かに身を乗り出して、撫でてくれる手に重心を預けるように。 「………じゃあ、マスター……」 けれどそんなリリィを押し留めたのは、愛しいマスターの大好きな手のひらだった。 「ふふっ、だーめ。続きは帰ってからね?」 鍵を開いて、中へと入る。 扉を開けるのも、玄関の明かりを灯すのも、全て部屋の主たる彼女自身の仕事。 「ただいまー」 八畳一間のワンルーム。けれど……。 「おかえりなさい、マスター」 帰ってきた少女を迎える声だけは、ある。 少女が玄関の明かりのスイッチを探し、靴を脱いでいる間に玄関へと舞い降りた、十五センチの小さなパートナーからの声が。 「うん。ただいま、リリィ」 スリッパに履き替えると、それを待っていたのだろう。再び甘えるように飛んできた小さな身体を愛おしそうに、そっと受け止め、抱きしめる。 「ね、ますたぁ……」 きゅっとしがみ付いてきたリリィは、帰り道でそうしたように、抱き締めた少女にゆったりと身体を預けるように。 「バッテリーの充電はいいの?」 「わたしのエネルギー……マスターに好き好きってしてもらうことだもん……」 ふんわりとしたドレスの中から微かに響くのは、服を留めていたリボンをほどくしゅるりという衣擦れの音。 「もぅ……。欲張りなんだから、リリィは」 柔らかなドレスの中からまろびでた細い肢体を優しく唇で受け止めながら、少女はくすりと蠱惑的な笑みを浮かべてみせるのだった。 たっぷりとレースのあしらわれた、愛らしいドレスの中。リボンを解き、その中央から細身の素体姿を露わにした小さな少女は、愛らしい花弁をまとった花のめしべの如く。 「んぅ……ますた、ぁ………」 舐るように擦り付けられた唇のなすがままにされながら、リリィが漏らすのは、甘みを帯びた幼い声だ。主たる娘の唇がプラスチック製の肢体を滑るたび、リリィの中に収められたプログラムのプロテクトが解除され、二人きりの時にだけ許されたリリィのもう一つの姿を暴き出していく。 「私、お腹空いちゃったんだけどなぁ……?」 硬質な下腹を舌先でひと撫でするたび、少女の唾液に溶かされるように、少女の身体を覆う特有の表皮パターンが解除され、成形色である肌色の姿を露わにしていく。 本来ならば一瞬で切り替わるはずの素体と裸体のこうした切り替えも、少女が彼女に施した『改造』のひとつ。 「ん……っ。わたし、食べちゃって……いい……からぁ………。ひぅ……っ」 味見するように伸ばされた少女の舌に、リリィはその身を捧げるように押し付けていく。レースの奥に隠されていた股間から、つるりとしたお腹、ほんのりと丸みを帯びてふくらむ胸元まで、人間の舌ならひと舐めだ。 それを主の少女は少しずつ、素体のコーティングをいちピクセルずつ剥ぎ取るように、じっくりとした愛撫で行っていく。 「ぁう………っ。ますた……ぁ……」 少女の舌先で喉元をくりくりと撫でさすられながら、リリィは半開きになったままの唇からとろりとよだれを垂れ流したまま。内部の潤滑剤や冷却液を兼ねたその液体は、リリィが起動した時から人体に無害な物へと取り替えられていた。 「ふふっ。リリィ……ちゅぱ……いちごの味がする」 「うん……そ、だよ………っ」 それは、マスターが好きだと言っていた味。 初めて潤滑剤を取り替えた時は、ただのマスターの好みだからと思っていたけれど……今はその本当の意味を、リリィもしっかりと理解して……いや、理解させられていた。 「もう……おしまい……? わたし、いちご味………する……よ?」 やがて。 たっぷりと愛しい神姫の肢体を舐めねぶり、満足したように離れていく舌を引き留めるように……リリィは口の中に染み出すいちご味の潤滑剤を、主の舌へと垂れ流していく。 「ん、ますた……ぁ……」 けれど、主の舌は容赦なく離れていく。 「ますたぁ………」 もう届かない主の舌の代わり、小さな少女が唾液をまぶし付けるのは、自身の胸元だ。たっぷりと垂れ落ちたそれを嫌がる様子もなく、小さな双丘へと塗り広げ。 「おなかも……たべて、いいよ……?」 潤滑剤でべとべとになった手のひらをそのまま下腹へとまぶし付けながら、甘い声でねだってみせる。 「ねぇ……ますた……ぁ」 けれど、彼女の主はそれ以上、いちごの匂いに包まれたリリィに唇を寄せようとはしない。 「だったら………」 「……だったら?」 そんな主の視線の前にリリィが指を滑らせたのは、なだらかな下腹のさらに下。 唾液と潤滑剤で湿り気を帯びたドレスをさらに引き下ろし、そこを覆い隠していた小さめのショーツもおずおずと引き下ろす。 そこは未だ主の舌での陵辱を受けていない場所。 彼女に施された表皮の制御プログラムによって、本来であればいまだ素体のパターンが残っているはずの場所だ。 「あら? どうしたのかしら? リリィ……」 けれど。 「だ、だって………ぇ……」 そこは、既に本来の肌色が露わになっていた。 「ますたぁが……ぜんぶ、ぺろぺろってしてくれる……からぁ……」 喉を、胸を、下腹を。 たっぷりと舐めてくれた舌から流れ落ちた、主の唾液。 それを受け止めたリリィのセンサーが……。そして、愛おしさと共に全身を主の舌先に擦り付けたリリィによって、そのコーティングはいつの間にか剥ぎ取られていたのだ。 「ならもう、舐めなくても平気かしら?」 「やだ……やだぁ………っ」 「それとも……もっと気持ちいい方がいい?」 リリィの耳元に囁かれたのは、魔法の言葉。 「ぁ……ますたぁ………っ」 十五センチの小さな少女の唇を撫でる細い指に、リリィは蕩けたような声を漏らしていた。 淡いマニキュアに彩られた爪先を愛おしそうに抱き締め、いちご味の唾液を絡ませながら、小さな舌でちろちろとその先端を舐め清めている。 「リリィは私のこれ、好き?」 それは、先程の舌への奉仕とは比べものにならないほどに必死で、彼女の愛情を感じさせるものだった。 「ちゅ……ん、好き……好きぃ………っ」 ベッド代わりに広げてもらった手のひらに、ぽす、とその身を沈ませて、リリィは少女の指先での愛撫を肢体全部で受け止めている。 抱きつき、引き寄せた両手や唇だけではない。いちご味の冷却剤まみれの胸も、お腹も、今日は一度も可愛がられていない股間さえも懸命に擦り付け、細い人差し指にその身の全てを捧げようとすらしているのだ。 「そんなに気持ちいいんだ?」 「うん……っ。ますた……の……。ますたぁの指先おちんちん……きもひ、い………のぉ……っ」 そう。 それが、リリィに掛けられた魔法の正体。 リリィの視覚と感覚情報に干渉する、追加データ。 彼女が愛おしげに抱きしめて、嬉しそうに頬を寄せているのは、少女の指先ではないのだ。 「ん……リリィ………」 「ぁ…………っ」 愛おしげに抱きついていた、認識情報を狂わされた指先がゆっくりと離れ……。 「ふふっ。……リリィが可愛いから、私のおちんちんもこんなになっちゃった……」 再び戻ってきたそれは、リリィの垂らすいちごの香りのするそれとは比べものにならない、強烈な匂いとぬめりをまとっていた。 「ふぁあ……」 だが主の愛液の絡みついたそれを、リリィは小さな身体で今まで以上に愛おしげに抱きしめみせる。 「ね……ますた…ぁ……。ますたぁは……きもひ……いい?」 主の愛液でベタベタに穢されながらも、少女の見せる微笑みはその可憐さを失わぬまま。むしろ汚され、穢されているからこそ、無垢な輝きはより光を放つようで……。 「うん。だから、リリィ……」 そんなリリィを、やはり愛おしそうに見つめながら。愛液といちごの匂いに塗れた指先があてがわれたのは、未だ少女が触れる事の無かったリリィの下腹よりさらに下だった。 「うん………うん………っ!」 リリィの股間には何もない。ただ、神姫の爪先ほどの小さな小さな排水口が、ぴったりと口を閉じた人工筋肉によって覆われているだけだ。 けれどリリィの視界にだけ映るのは、トロトロと蕩け、主の指先を待ちわびる、主の女の部分と同じもの。もちろんそのひくつく入口に宛がわれているのは……主の指先から書き替えられた、神姫ほどもある肉の棒。 「なら……リリィ……」 「マスター……。ちゅ、ちゅぅって……してぇ………っ」 よがりきったねだり声を上げる小さな唇を、少女はそっとその唇で塞ぎ、ぬめりを帯びた指先で小さな股間をとん、と軽く突いてやる。 「ふぁ……ぁ、あ……あ……っ。ぁああぁあぁぁあ……………っ!」 その衝撃と同時。 少女の口内に、小さなリリィの絶頂の響きと甘いいちごの味が、ほんのりと広がっていくのだった。 トップ/次へ
https://w.atwiki.jp/nisina/pages/262.html
もにょもにょしてほしい 「先輩!もにょもにょもにょ!」 くまのぬいぐるみを胸元に抱きしめて、後鬼閑花は愛すべき先輩にボディアタック!羽交い締めする格好で背後からくまの両腕を操り、 先輩の二の腕をホールドオン!誰もいない学園内の和室にて、昼間っからの激甘ハニータイムが乱れ咲く。但し、閑花からの一方通行 ですけどお構い無し。閑花と先輩のサンドウィッチ状態になったくまのぬいぐるみは両手を互いに上下に素早く動かして、自分の体に 先輩の匂いを擦り付けているように見えた。 困惑した先輩は手を振り払って、閑花とぬいぐるみから遠ざかろうと試みる。寸の隙を伺い、きらきらと瞳輝かせる閑花の油断を待つが、 先輩が嫌がるそぶりを見せれば見せるほどに、閑花のリミッターは軋みつつ崩壊への道を歩んでいた。 くるりと回り、遠心力を利用して閑花から、くまのぬいぐるみから一歩離れる。ぴょんと両足揃えて跳躍し二歩遠ざかる。 呆気にとられた閑花の顔を見て三歩距離を置く。 「先輩ーっ!女の子に擦り寄られるってどうですか?」 「うっ……」 「無抵抗の先輩も真っ白な新雪を踏みにじるような気がして胸がきゅんきゅんしますっ」 ラグビー顔負け、アメフト野郎も逃げ出すほどのタックルで閑花はくまのぬいぐるみと共に先輩を押し倒した。 畳に仰向けに転がる先輩は両腕を力無く曲げて、軽く握った拳を胸の上に置いた。少女マンガならば背景に花咲くコマだ。 くまのぬいぐるみの顔が先輩の腹のあたりに埋まり、スクールベストの上から先輩の羞恥心をくすぐる。くまの耳と耳の隙間から 閑花の笑った目が見え隠れしていた。 「言っときますけどー。この子が先輩を離さないだけですからね!」 「どんな電波だよ!うにゅ……」 「閑花ちゃんは知りません!くまちんが先輩を欲しがってるんです!ね!くまちん!」 先輩はやたらと腕を絡ませてくる閑花を無抵抗で受け入れざるえなかった。子犬系女子は無邪気だけに悪意がなく困る。 「そういえば、学園に『カップルウォッチャー』なる者が現れるそうですね!閑花ちゃんたちのようなラブラブカップルを こっそり拝見して、影ながらに二人の幸多かれと願う恋の戦士!」 悪戯っ子の声をした閑花の何気ない台詞に先輩は目を丸くした。 「確か……。二年の近森ととろ先輩!だっけ!ととろ先輩がよじれるぐらいの特濃チーズであむあむしちゃいましょう!」 「例えがわからなすぎる!」 くまちんの口から蕩けるチーズがたらりと零れる、閑花のまだあどけなさ残る膝小僧に垂れた……かのように見えた。 ウソとは言えども、驚いて閑花の手元が動きをやめた理由の説明に相応しいぐらいだ。すかさず先輩はくまちんを奪い取りため息ついた。 「閑花ちゃん!わたしの名前をだすなぁ!」 「ととろ先輩!ちょっとした揺さぶりです!先崎先輩のツッコミは完璧過ぎるから、閑花ちゃんがどんなツッコミでも対応できる ようにと変化球を求めるサインですよ!大リーグツッコミでも何でもきやがれ!」 「迷惑だよ!」 閑花は白い歯を見せて人差し指を淡い唇に添えた。 ととろは確かに閑花の先輩だった。間違っては無い。 「しかし……ねえ!わたしが舞台を提供して閑花ちゃんが先崎くんへとアタックして作戦実行する」 「そして、それをととろ先輩がウォッチングする。ととろ先輩悶絶!先崎先輩喜ぶ!わたし嬉しい!皆得!」 「どうで?このギブアンドテイク!」 「先輩!完璧です!リハーサルOK!」 近森ととろはくまちんを抱えて後輩の輝く姿に眼福眼福とにやけていた。 「ま。先崎先輩のツッコミほどではないかもしれませんね!」 ととろはシャフト角でジト目をしていた閑花の頭をくまちんで小突いた。 おしまい。 前:ほんの旅 次:先輩と桃太郎
https://w.atwiki.jp/oneesans/pages/329.html
「なんで佐紀ちゃんが寝てんのよぉ・・・」 「そっ、そんなこと僕に聞かれたって・・・」 僕達は寝室のドアを開けたところで固まってしましました。 だってベッドにパジャマ姿の佐紀ちゃんが寝てるんですもん。 「今日あたし達がここ使うってちゃんと言ってある?」 「うん。昨日佐紀ちゃんに頼んだんだけど・・・」 「まあいいわ。とりあえず佐紀ちゃん起こさないと続きが出来ないし・・・」 友理奈はそう言うと僕の手を引いて寝室に入って行きました。 佐紀ちゃん忘れてたのかなぁ?・・・にしても寝姿可愛いなぁ。優しく起こしてあげちゃおっ! 僕が佐紀ちゃんを揺り起こそうとするより早く、ベッド脇に仁王立ちになった友理奈が叫びました。 「ちょっと佐紀ちゃんっ!なに部室に泊まってんのよっ!さっさと起きてっ!」 「ん・・・んあ?・・・あっ!・・・早いのね2人とも・・・」 友理奈の大声で目覚めた佐紀ちゃんは、僕達が裸なのを見て状況を察したみたいです。 ちょっと赤くなりながらゆっくり起き上がり、お布団の上で女の子座りで目を擦ってます。 「もうっ!昨日聞いて知ってたんでしょう!気を利かせてよっ!」 「あん!熊井ちゃん怒っちゃやぁだぁ・・・」 不機嫌な友理奈の下腹部に顔を擦りつけて、佐紀ちゃんが甘えた声を出しながら友理奈を見上げました。 「ごめんね。2人が普段どんなえっちしてるか興味あってさ・・・邪魔しないから見学しちゃだめ?・・・」 佐紀ちゃんに聞かれた友理奈は少し呆れた顔で僕の方に視線を向けました。 「今日の分は全部友理奈のだから、見てるだけなら・・・」 「だって・・・ほんとに邪魔しないでよぉ・・・」 僕がそう言うと友理奈は諦めたのか、溜息混じりに佐紀ちゃんを見つめました。 「うんっ!絶対邪魔しないっ!あいがとう熊井ちゃんっ!」 「はいはい、じゃあ見てていいからそこどいて。」 「あっ!うん、ごめんね。」 嬉しそうに頷いた佐紀ちゃんは友理奈に言われて慌ててベッドから下りました。 佐紀ちゃんが退いたベッドに上がった僕は、友理奈に両肩を押されて仰向けに寝転がりました。 友理奈は僕の太腿の辺りを跨ぎ、ゆっくり身体を重ねて来ました。 「じゃあ、観客は無視して続きするよ。」 「うん。でも友理奈大丈夫?」 「ん?なにが?・・・」 友理奈が首を傾げて僕を見つめました。 僕は友理奈の首に両手をまわして抱き寄せ、耳元に囁きました。 「さっき怒ってたでしょう、おまんこ乾いてない?もう1回舐める?」 「あんっ!大丈夫よぉ!本気で怒ってたんじゃないからっ!」 友理奈は笑ってそう答えると僕に唇を重ね、僕に舌をこじ入れて来ました。 僕の口の中を一通り舐め、舌を絡ませた友理奈は、チュっと音を立てて唇を離しおでこを僕にくっつけました。 「もう入れていい?もうがまんできない感じなの・・・いい?・・・」 「うん、お願い。僕も早く友理奈に出したいもん!」 「うんっ!いっぱい出してねっ!」 友理奈は可愛く笑って起き上がり、ちんちんを掴んで僕を跨ぎ直しました。 「えっ!えっ!うそっ!もういれちゃうのぉっ?!」 佐紀ちゃんはそれを見て慌てて立ち上がりました。 「待ってっ!ちょっと待って熊井ちゃん!佐紀も準備が・・・」 佐紀ちゃんはそう言うと慌ててパジャマを脱ぎ始めました。 「佐紀ちゃぁん、邪魔しないって言ったじゃぁん。もう・・・」 友理奈はちんちんの先っぽをおまんこに擦りつけながら佐紀ちゃんが脱ぎ終わるのを待ってるんです。 友理奈のヌルヌルで熱いおまんこ粘膜が先っぽには気持ちよすぎですぅっ!佐紀ちゃん早く脱いでぇっ! 「はいっ!準備OK!続けて!」 素っ裸になった佐紀ちゃんは両手を太腿に挟んで床に女の子座りになりました。オナニーする気マンマンです! 「もう・・・じゃあ入れちゃうよ・・・んっ!・・・」 「あっ!」 僕と友理奈は同時に声を上げちゃいました。 友理奈のあったかいおまんこの中にちんちんが入って行くのが分かりますぅっ!気持ちいいですぅっ! 前へ TOP 次へ 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/ak1208/pages/50.html
タッチ 夕方。開発が進んでおらず、田んぼが広がっているだけの県道沿いの歩道。 久々に運動しようと思って二駅早くバスを降りて、歩いていたら―― 「タッチ!」 ――突然、強く背中を叩かれた。 振り返ると、汗まみれで息を切らした男が血走った目でこちらを見ていた。 唇が切れている。衣服は乱れていて、膝や肘に擦り傷がある。 「タッチしたぞ! タッチしたぞ! 俺は自由だ!」 と、男は空に向かって吠えた。勝利を宣言するかのように。 見知らぬ男。酔っ払い――いや、この異常な興奮、薬物の影響か。 男を刺激しないように、何も言わず、そっと足を後退させる。 逃げるために、走り出そうとした瞬間、 「鬼が来るぞ、逃げろ! タッチすれば交代できる! いいな、俺は教えたからな!」 と、男は叫び、走り去っていった。 みるみるその背中は小さくなる。 何だったんだ、まぁ、何事もなかったから……と、思っていたが。 男とすれ違うようにして、なにかがこちらに向かって走ってくる。 速い。全力疾走している、だれか。 夕日を浴びて、黒くて大きい、人型の。 近付いてくる、そいつは頭の先から爪先まで、黒い煙のようなものを纏っている。 そいつの周囲のものはちゃんと見えている、車道の標識もはっきりと――制限速度四〇㎞。 輪郭が捉えられない、ゆらめく黒い煙のようなものを纏った人型のなにかが、こちらに向かって走ってくる。 ……なんだあれ。なにか、おかしい。 鬼が来るぞ、逃げろ。男の言葉を思い出す。 狂人の戯言を信じるのか? 逃げ出す自分を理性が嘲る。 だが、感情は怖い、逃げろ、絶対に危険だと訴えている。 ――感情が勝った。 黒いそいつに背を向け、走り出す。家とは逆方向だ。 全力で走る。すぐ、息が上がる。 ちらりと背後を見る。いなくなっていることを期待して。 黒い煙のようなものを纏った人型のなにかが、こちらに向かって走ってくる。 ……ちくしょう。なんなんだ。 もしかしたら自分とは、まったく関係無いかもしれない。 だが、足を止めて、確かめるような勇気はない。 いや、それは勇気ではなく、無謀だ。 追いつかれたら、絶対悪いことが起こる。なぜか、そんな確信を抱いてしまっている。 確信に突き動かされて、息が上がって、胸が苦しいが、全力で走り続ける。 車が一台、二台、通り過ぎる。 運転手が後方を確認しているような様子はない。 ――あれが見えないのか。振り返るだろ、ふつう。あんなおかしいもの。 鬼が来るぞ、逃げろ。狂人の戯言が頭の中で反響している。 鬼。なんなんだ、鬼って。あれが、鬼? 左に曲がる小道が見えた。 田んぼを横切って、林に伸びる、農道。 林の向こう側になにがあるのかは知らない。深い森が広がっている、それとも家が建っているのか。 少し迷ったが、左に曲がった。 黒い煙のようなものを纏った人型がついてこないことを期待して。 そんなものの見間違いで、ジョギングしている人が見えることも期待して、振り返る。 ――まだ、ついてくる。 輪郭を捉えられない、まるでこの世のものではないような人型。鬼―― まだ、ずっと、こちらに向かって走ってくる。 タッチすれば交代できる。いいな、俺は教えたからな。 あの時、強く背中を叩かれた。あれが、タッチ? まるで子供の遊びのような、タッチ。 いいな、俺は教えたからなと言ったのは、もしかして、あの男のわずかな良心だったのだろうか。 鬼が来るぞ、逃げろと言った、あの時、今思えば警戒を促すような声色だったような。 ……もし、そうだとしたら。もし、この道の先が森だったら…… 運動不足が祟って、息がもう切れてきた。あの男のように。 足が攣りそうだ。小石で転びそうになった。転んだら、擦り傷になるだろう。あの男のように。 周囲にだれもいない。タッチする相手がいない。あの男と違って。もし、鬼に捕まったら、どうなってしまうんだ。 shortshort
https://w.atwiki.jp/bo-dode/pages/38.html
――とある民家にて 普段冷静なルイス・キャパシティニは珍しく動揺(と、言っても少しだが)していた。 支給品の確認をしていたら出てきたのが、 スペクタクルズ×99 だったからである。 スペクタクルズというのは、消費して使うことで対象の情報を手に入れることが出来る道具である。 勿論ルイスは店で何度も見て、時々それを購入していたのだからどんな道具かは知っている。 その、対象の情報を知る為だけにある道具が、何故99個も自分のところにやってきたのか。 今のルイスには残念ながら、全く理解することが出来なかった。 激しく捨てたい衝動に駆られたが、折角の支給品を捨ててしまうほどルイスは馬鹿ではない。 寧ろ、これで敵の弱点が分かるじゃないか、いいことじゃないか。ルイスは無理矢理ポジティブに考えた。 気を取り直し、次の支給品を取り出す。 「……これって……」 見覚えのある赤いそれは、番傘。ルイスの仲間であるフレイアが使っていたものだ。 剣士であるルイスには使い辛いものだが、この武器がかなり丈夫なのは旅で知っている。 このゲームに参加しているというフレイアを見つけるまで、借りておこうと思った。 次の支給品を取り出そうとしたが、もう特別な支給品は入っていないようだ。 傘で身を守り、スペクタクルズで弱点を探って戦え、ということだろうか。 あのゴキブリ(名前は忘れてしまった)の顔を思い出すと、無性に殴り飛ばしたくなってきたのは秘密だ。 「さて、どうしようか――」 ルイスがそう呟いた瞬間、なんとも形容しがたい何かが壊れたような大きな音が聞こえた。 ――ルイスのすぐ近くで。 「いたた……またやっちゃった~」 「…………えっと」 「あ、お邪魔します~」 倒れこんできた金髪の少女がいた場所には、確かに壁があった筈なのに。 しかし壁には、しっかりと人の形をした穴が開いていた。 ルイスはスペクタクルズを使ってみた。 名前:コレット・ブルーネル、性別:♀、ぺったんこ、ドジっ娘、エトセトラエトセトラ。 名前や性別から、激しくどうでもいいような情報までルイスの頭の中に流れ込んでくる。 『天使術を得意とする』……この情報でルイスは、仲間であったメドヴィを思い出した。 そういえば彼女は背から羽を生やし、魔術でも法術でもない術を使って戦っていた。 彼女も、同じような術を使えるのかもしれない。 「……あの、どうかしたんですか?」 「僕の名前はルイス・キャパシティニ」 ルイスは淡々と言葉を紡いだ。 「単刀直入に言うよ、きちんと答えて。キミはこのゲームに乗っている?」 「乗っていません」 答えは意外とあっさり帰ってきた。倒れていた金髪の少女――コレットは立ち上がり、手で服の埃を払う。 壁にぶつかってその壁をブチ破ってきたというのに、擦り傷程度しか負っていない。恐るべき丈夫さだ。 「コレット・ブルーネルです。よろしくね、ルイスさん」 「……ルイスでいいよ。敬語も要らない」 さっきのしっかりとした答えを言ったのは別の人物ではないのだろうか。 そう錯覚してしまうほど、コレットは穏やかな笑顔を見せ、穏やかな声を聞かせた。 【F5 民家・昼前】 【名前・出展者】ルイス・キャパシティニ@テイルズオブコンチェルト 【状態】健康 【装備】フレイアの傘@テイルズオブコンチェルト 【所持品】支給品一式、スペクタクルズ(×98)@テイルズオブシリーズ 【思考】 基本:殺し合いには乗らないが、殺しを完全に否定はしない 1:コレットと情報を交換したい 2:行動方針を決める 3:フレイアとディーが気になる 【名前・出展者】コレット・ブルーネル@テイルズオブシンフォニア 【状態】健康、所々に擦り傷 【装備】無し 【所持品】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:殺し合いには乗らない。乗っている参加者がいれば説得する 1:よろしくね~ 2:参加者のゼロスを探したい 【フレイアの傘@テイルズオブコンチェルト】 フレイアが武器として使用していた傘。強度が若干落ちている。 前の話 019 Trouble!物言う剣シャルティエ 次の話 021 狂った時は何時から/一つの戯れの時間/