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「圧倒的強者に跪くことは恥じゃない 生きてさえいれば何とかなる 死ぬまでは負けじゃない」 漫画『鬼滅の刃』の登場人物。名前の読みは「かいがく」。 アニメの担当声優は 細谷佳正 氏。 元鳴柱である桑島慈悟郎の教え子であり、我妻善逸の兄弟子。 善逸との関係は非常に悪く、雷の呼吸の壱ノ型しか使えない善逸を出来損ない扱いし、 過酷な修行に泣きべそをかく彼に素質が無いから剣士を止めろと罵声を浴びせるなど、人間性に問題のある人物として描かれていた。 初出は「那田蜘蛛山(なたぐもやま)編」での善逸の回想で、 この頃は名前も明かされておらず、善逸に桃を投げつけていた事から「桃先輩」と呼ばれていた。決して一号生が進級したわけではない。 ちなみに 別のジャンプ漫画 のキャラに彼より先に そう呼ばれていた人 がいる。獪岳とは違い良き先輩キャラだが それから長らく本編には登場しなかったが……。 + 最終章・無限城編(ネタバレ注意) 「相変わらず貧相な風体をしてやがる 久しぶりだなァ善逸」 実は柱稽古の辺りで鬼の最高幹部である黒死牟と遭遇、戦う前からその圧倒的な実力を悟って命乞いし、 鬼舞辻無惨配下の鬼、それも敗死による欠員が出ていた「十二鬼月・上弦の陸」に成り下がってしまった。 この事実は鬼殺隊にも伝わっており、桑島翁は己の教え子から鬼を出した者は責任を取るべしという規律と、 獪岳を正しく導けなかった己への憎悪から、介錯もつけず切腹して長時間苦しむ形で自決した。 この事実を知った善逸はそれまでの弱気な態度が一転して修羅と化し、仇討ちするべく獪岳の討伐を誓った。 「俺は常に!!どんな時も!!正しく俺を評価する者につく! 」 同章で明かされた獪岳という人物は、才能には恵まれていたが同時に承認要求と自己保身の塊であり、 他者より下に見られることを何よりも嫌っている男であった。 善逸を過剰に見下していた彼だが、実は獪岳も壱ノ型「だけ」使えず、 一連の行動は「自分はあいつ(善逸)よりはマシだ」という自己正当化のようなものだった。 しかし、善逸と異なり勤勉な努力家だったのも事実であり、 桑島翁は兄弟子二人揃って足りない部分を補い合う形で継承者にしようと考えており、 善逸も獪岳のことは嫌ってこそいたものの彼の実力と姿勢だけは認めていたのだが、 獪岳は善逸と同列扱いされることを侮辱と捉え、最終的に桑島翁への恩義よりも命惜しさを優先して鬼となる事を選んだ (無論、実力的に逃亡も勝利も不可能な黒死牟に遭遇するという不運に見舞われたのも理由の一つだが)。 実は入隊以前にも鬼相手に命乞いをして生き永らえた過去があり、世話になっていた孤児院で盗みを働いている所を他の子供達に咎められ追放された際に遭遇、 保身のために鬼を孤児院へ案内し、子供達を襲っている隙に逃走したのである (だが、これが後に鬼殺隊最強の柱(嘴平伊之助談)が誕生する切っ掛けとなった)。 獪岳は「自分は努力している」「だから認められて当然だし、生きてさえいれば勝ち」「生き残るために何でもする」という男で、 「自分は何をやってもダメだった」「だから鬼と戦えば負ける」「絶対に死ぬ」と泣き喚きながらも決して逃げなかった善逸とは、 その能力や性格、スタンスを含めて、まったくの正反対、対極のような人物であった。 善逸からは、師匠や自分から特別で大切な存在として扱われるだけじゃ満足できず、いつも不満を抱いていた事を指して、 「心の中の幸せを入れる箱に穴が空いていて、その穴に気づいて塞がない限り、決して満たされる事はない」と評されていた。 前述の幼少期の出来事を思えば、その当時から何一つ獪岳は変わっていなかったのだろう。 善逸との対戦時には人を大勢喰い血鬼術にも開花しており、与えた傷から体にイナズマのような亀裂が奔り肉体を罅割り続けさせる能力を備えていた。 強化された雷の呼吸は防御しても余波だけで裂傷を生み、掠り傷でも一度食らえば時間が経過する程に傷が広く深く身体を蝕み、 いずれは致命傷に到る危険な能力である。 この能力と善逸を上回る手数、さらに手の内を把握している事もあり自分の勝利を疑っていなかったが、 未知の奥義「漆ノ型」により呆気なく頚を切断されて敗北。 未知の技を翁が善逸だけに教授したと考え「贔屓されていた」と恩師への罵声を喚き散らすが、 善逸から自分が編み出したオリジナルの型だと教えられ、散々見下していたはずの善逸に、 自分が実力はもちろん雷の呼吸の使い手としても及ばなかった事実を突き付けられる。 それでも性懲りもなく全力を使い果たし意識を失い転落する善逸を見ながら、 「自分と一緒に死ぬため負けではない」と負け惜しみの感情を抱くが……。 「…耐えられない 耐えられない!! そんな事実は受け入れられない!! あんな奴に俺が? 俺が負けるのか? 頭が変になりそうだ」 「いや 違う 負けじゃない あのカスも落下して死ぬ もう体力は残ってないはず アイツも俺と死ぬんだ」 + その末路 「人に与えない者はいずれ人から何も貰えなくなる 欲しがるばかりの奴は結局何も持ってないのと同じ」 「自分では何も生み出せないから」 「独りで死ぬのは惨めだな」 善逸に圧倒されながらも負けを認めず自分と共倒れしようとする彼を嘲笑う獪岳だったが、 突如として鬼殺隊員に化けて潜入していた愈史郎が現れ、彼に善逸を救出されただけでなく、 一連の戦いの言動に対する嘲りと侮蔑の言葉を投げかけられて「敗北」から目を背けることができなくなり、 もはや声にならない断末魔を上げながら消滅した。 一方、善逸は愈史郎の治療と村田などの仲間のヒラ隊士達が手負いを襲おうとする雑魚鬼を食い止めようと尽力した事により一命を取り留め、 道を違えたかつての兄弟弟子は何もかも対極的な結末を迎えた。 MUGENにおける獪岳 BLACK PLAYER氏の製作した『JUS』風ドットを用いたMUGEN1.0以降専用のちびキャラが公開中。 外見や技は無限城編準拠。 高い機動力と高速の突進攻撃による近接戦を得意としている。 AIもデフォルトで搭載されている。 DLは下記の動画から 出場大会 「[大会] [獪岳]」をタグに含むページは1つもありません。 「じいちゃんなんて馴れ馴れしく呼ぶんじゃねえ!! なぜお前はここにいるんだ!!なぜお前はここにしがみつく!!」
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登録日:2012/04/20(金) 14 19 09 更新日:2024/06/21 Fri 16 47 06NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 クリーチャー サンショウウオ デルラゴ ハプルボッカ バイオ4 バイオハザード バイオハザード4 制御不能 岸では外すな 罠 逆水上スキー 魚 魚←実は両生類 デルラゴは『バイオハザード4』に登場するプラーガの応用実験サンプルにされたハプルボッカ オオサンショウウオ。 【概要】 非常にデカイ。優に20m越え。 そのサイズと凶暴化により制御不能なので湖に放し飼いという形で封印されているらしい。 肉食性であり、人間すら服ごと丸呑みで食う悪食な両生類である。 死体処理にも一役買っている働き者。 本編では何故か火器を使って戦うことができず、ボートに積まれている堅くて太くて長い棒(銛)をぶん投げて戦うことになる。 一流エージェントはモリ投げだって一流なんだぜ! ロケランやP.R.L.の方がもっと早く倒せるだろうに 正直、こんな巨体にモリが効いているようには見えないのだが、猛毒でも塗られているのか、こまめにぶっ刺してやるとやがて倒せる。 ちなみにこのモリ、コルミロス(犬)を2発で倒せる威力を持っている。 戦闘後はコマンド連打を忘れないこと。忘れるとエアリスなことになってしまう。 【戦い方】 レオンの乗るボートを流木にぶつけようとしてくる。タイムアタックを狙うならモリを投げてもいいが、素直に避けるべき。 流木のないところを泳ぐ時もあるので、その時は思い切り背中にモリを刺してやると早く倒せる。 ボートが流水やデルラゴの突撃に当たってひっくり返ると湖に投げ出される。 連打でボートに戻らないと丸呑みされてしまう。 ちなみに、ボートから落とされたときに体力が赤色になっているとほぼ確実に食べられゲームオーバーになるため、体力が減ってきたら早めに回復した方がいい。 流木を避け続けると訪れる静寂。ここは攻撃のチャンス。矢印の方向を向き、ヤツ目掛けてモリを遠投してやれ! 一体レオンはどれだけ肩の力が強いのだろうか。かなりの距離飛んでいる。 プロフェッショナルだと12本目で倒せるので、とどめの時は『オワタァ!』と心の中で叫ぶと気持ち良い。 ……しかしVR版ではなんと約48本当てなければならない。銛が仕様変更で一応連射可能とはいえ調整ミスなレベルで固い。 戦闘のグダグダに拍車がかかるのでここがある意味VR版の最難関かもしれない。 特殊な戦闘スタイルのため、クリアデータを引き継いでのプレイで集めた武器が使えず毎回純粋なガチンコ勝負を強いられる。 ある意味、本作における最強のボスと言ってもいいかもしれない。 RE 4では 設定や登場タイミング及び倒し方共に、リメイク前とほとんど変わり無し。 異なる点として、ダメージを受けるのがレオンではなくボートになっており、回復アイテムによるカバーが不可能に。 また、原作VR版程ではないにせよかなりタフになっており、更には一度水中に姿をくらましてからの突進時にどこから来るか画面内で教えてくれなくなった。 ハードコア以上となると頻繁に飛び跳ねて銛が当てづらくなり、その際に水しぶきで視界まで遮られる為、流木に被弾する危険性も増してしまう。 そのため、総合的にリメイク前よりも難易度が上がっている。 【小ネタ】 ボートに乗る前、ボートの近くで水面を泳ぐ魚がいる。 彼らに発砲する際、弾丸を外してはいけない。 外していいのは5発まで。 6発目を外すと銃声を聞き付けたのか突然デルラゴに問答無用で食われる。アクションコマンドなんてありません。 デルラゴは湖を荒らす者に厳しいのだ。 ちなみにリメイク版ではランダムなようで、最悪1発だけでもパックンチョされる。 お手軽に魚取りをしたければ手榴弾によるダイナマイト漁がおすすめ。一発で大漁が狙える。 もちろん投げすぎるとやっぱり食われる。 まあその前に3色ハーブや蛇から出る卵があるので、無理に漁をする必要はない…のだが ハードによるが実績にかかわる部分だったりするので、達成難易度自体は高くないが このことを知らないと見逃しやすい。 【余談】 なお、オオサンショウウウオは日本の固有種で、特別天然記念物にも指定されているのは周知のとおり。 そのため、B.O.Wどころか、実験用の密輸出も相当難易度が高いはずであるが…。 一応、オオサンショウウオ科にはチュウゴクオオサンショウウオと、アメリカオオサンショウウオ(別名:ヘルベンダー)という種も存在する。 そのため、そちらの可能性もあり得るか。 追記・修正は岸でデルラゴに食われた方お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] この両生類陸に上がってこないのかな -- 名無しさん (2013-12-22 12 38 29) たまに上がって来て日光浴とかしてるんじゃね? -- 名無しさん (2013-12-22 12 45 24) 重すぎて水中じゃないとしんどいとか -- 名無しさん (2013-12-22 15 34 36) 銛で倒せる辺り皮膚が乾燥や裂傷すると弱い。とか -- 名無しさん (2013-12-22 16 53 01) 最初に岸で喰われた時はマジでビビった… -- 名無しさん (2014-05-13 17 54 14) モンハンにいるのは生き別れの兄弟か従兄弟? -- 名無しさん (2014-05-13 18 10 25) デルラゴはラーカーやハンターγの上位種だと思う -- 名無しさん (2014-06-20 11 09 26) ついでにいうと、コードベロニカに登場したアルビノイドは電気で攻撃するサンショウウオ -- 名無しさん (2014-06-20 11 19 12) ↑アルビノイドの電気とデルラゴの巨体を両方組み合わせたBOWがいたらいいのに -- 名無しさん (2014-10-20 23 40 32) 超獣ハンザギランみたいだな -- 名無しさん (2018-06-10 20 39 28) どっかの蒲田と違って、陸で自重を支えられる程強靭じゃないんだろうな -- 名無しさん (2021-07-04 12 01 02) リメイク版のPVで陸上なのにデルラゴが出てきてシュールだった。 -- 名無しさん (2023-03-25 23 58 35) Re4では湖上の浮遊物も相まって難易度上がってる -- 微笑みデブ (2023-03-31 06 27 10) 仕様上仕方ないのだがP.R.L.では倒せないし撃ち込みすぎるとやっぱりパックンチョされる。つまりサドラー デルラゴw -- 名無しさん (2023-03-31 13 32 35) プロフェッショナルで倒せない・・・ -- 名無しさん (2023-04-24 06 36 26) ある意味ドオーの先輩。 -- 名無しさん (2024-05-03 17 43 08) 名前 コメント
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「廃都の悪霊・後編」 -悪霊 仮面の巨漢を一言で言い表そうとすると、キールベインの語彙では、それ以上の言葉は思い付かなかった。 蝕(エクリプス)と名乗った洗礼者の、一見、無造作な佇まい。 だが、隙がない。 というより、隙が読めない。 その動きや構え方が、戦闘の定石から全くかけ離れていた。 素人同然の立ち方から、状況に応じた様々な奇跡を行使する。 攻撃。 防御。 移動。 近距離から遠距離まで。 戦闘における全ての局面において、デタラメでありながら、完璧。 素人でありながら、玄人。 僅かな殺気すら放つことなく行使しされる、強力な奇跡。 その矛盾した存在は、対峙した三人を圧倒した。 ジグ・ブライドの全精神力を振り絞った 三転発火`。 エムレ・ゼラートが捨て身で放った複合元素弾。 いずれも 漸門 `蕀錠 の奇跡で凌ぐだけではなく、その余波で押しきった。 そして。 「貴方は何をみせて頂けるのでしょうか、キールベイン審問官?」 廃都の中央広場。 仮面の巨漢は、僅か5メトルーの距離に近づいたキールベインに尋ねた。 「見事な連携でした。仲間の援護を受けながら、尚且つ、仲間を逆に援護する。随分とご苦労を好まれる。・・・お察しの通り、私は格闘においては素人同然。間合いさえ詰めれば、貴方も十分に勝利の美酒を掲げる権利があります。最も・・・」 仮面が僅かに揺れる。 「・・・その為に随分と代償を払われたようですが」 エムレとジグの援護が在りながらも、無制限に放たれる十系統に及ぶ奇跡をくぐり抜けるのは、困難を極めた。 裂傷、火傷、打撲、刺傷。 満身創痍といっていい状況だ。 「貴方は罪深い方だ」 低く無機質な言葉を浴びながら、キールベインは無言で半身を開く。 「誰もかれも救える、と思っていらっしゃる。 まるで路上の小石を拾うように、貴方には何の責任も、何の義務も無い事まで背負いたがる。 そうする事で、貴方は優越感に浸っている。 自分より、弱く哀れな存在に慈悲を示す事で、自分には出来ない事など何もない、と証明するかの如く、・・・欲深きは罪です、キールベイン審問官」 右足を前方に、腰を低く落とし、聖ナタリア鋼聖の甲手を填めた左手は脇を締め、顔と左胸を守るように構え、`シャランサの右手 を填めた右手は迷うことなく、尚も語り続ける白き仮面へと向けられる。 「その傲慢を償い、悔い改め、そして己の無力を嘆きかのです。」 僅かに嘲りを含んだ笑いと同時に、奇跡を発動する。 特大サイズの、水槍。 ただし、標的は。 「・・・守るべき者を、奪われる事によって」 キールベインのはるか後方で倒れたままのエムレに対して。 「持ち上げて頂いて恐縮ですが・・・」 一閃。 キールベインは、大地を蹴った。 微震動により発光した`シャランサの右手 が、衝掌として繰り出され、水槍を迎撃した。 「僕はそこまで立派な人間ではありませんよ」 霧散した水槍は、細かな雨となってキールベインの全身に降り注ぐ。 「直ぐに、人任せにしてしまいますから」 「しっかりやれよ、俺!」 額の傷が開き、巻き付けた包帯は赤く染めたいく中、膝立ちの姿勢をとったエムレは、両手で銃型AF ケルベロスを構え、キールベインより託されていた銀の弾丸を装填する。 チャンスは一瞬。 霧散した水槍が細雨となり、あの化物の視界を塞いでいる間だけ。 霧の中輝く、`シャランサの右手 を標準にして、劇鉄を弾く。 「食らいやがれ、第一種封印弾を!」 「なんと!」 この戦いを通して、初めて驚愕の声が仮面の下から漏れた。 「・・・分かった時にはもう遅い」 壁に背を持たれ、戦況を見守っていたジグ・ブライトが口端を歪めた。 ~◇~◇~◇~ 「・・・驚きました」 キールベインは只、唖然として呟いた。 射撃銃型AFより射出される第一種封印弾は、着弾箇所より半径数メトルーを封印、即ち対象の硬度を無視して『削り取り』、別の異相空間へと転位させる。 過去に、封印弾をかわした異端者はいた。 射出を防いだ異端者もいた。 だが。 「力押しで防がれたのは、初めてです」 キールベインは、先ほどと代わり無い姿で、無造作に近づいてくる仮面の巨漢を見上げた。 奇跡の連続行使。 言葉にすると、簡潔になる。 蝕(エクリプス)が行使する十系統全ての奇跡を、己に迫る封印弾に対し、超高速起動により連続して使用した。 -断空 -水牢 -火息 -操布 -雷斧 -水槍 -土壁 -漸門 -蕀錠 結果、封印弾の『封印』許容容量は臨界点に達し、蝕(エクリプス)に到達することなく、消滅した。 底知れぬ精神容量。 まさに、化物。 拳を構えたキールベインの数歩手前で、巨漢の足が止まった。 「また、お会いしましょう」 巨漢が纏った黒衣が、その巨体全身を包み、その体をかき消した。 「撤退して、くれたのか」 仮面の巨体から放たれていた圧倒的な威圧感は失せていた。 押し潰されそうなプレッシャーから解放され、キールベインは大きく息を吐いた。 「あれが`ベルザインの子供たち(チルドレン) だ。あと何人いるんだ、あのクラスの化物が」 片足を引きずりながら歩いてきたジグは、残された黒布を見つめ、苦々しく呟いた。 「封印弾、初めて撃たせて貰いました」 駆け寄ってきたエムレが、興奮ぎみに話す。 「ああ、本当に助かったよ、エムレのおかげだ。」 「いやぁ、俺はキールベインさんの指示通りにやっただけで、・・・ああっ!姐さん大変です!頬が赤く腫れている!早く手当しないと!」 「姐さんは止めろと言っているだろう!そもそも顔中血まみれの奴に心配されたくない!」 「俺の事は、後でいいんです!キールベインさん、治療の準備を!?」 「今、準備しています」 「止めろ!自分でやる!」 腫れた頬を更に赤くするジグと、エムレのやり取りは更に続いたが、キールベインは残された黒布の中に、光る金属塊があることに気がついた。 見間違えるはずはない。 一世代前の形状だが。 「異端・・・審問印」 「こぼれ落ちたもの、捨てられたものを、私はただ拾い集めるのです」 転位した先の空間で、蝕(エクリプス)は仮面に手を伸ばしながら呟いた。 封印弾を防ぎきった直後、蝕(エクリプス)はキールベインよりも更に面白い存在を認識した。 特定の他人を思うという、意味ではキールベインを遥かに凌駕している。 「覚えておいてください、ジグ・ブライト」 仮面の下には、穏やかな笑みが広がっていた。 313: 拾郎:2016/03/07 23 59 No.680 仮面被せちゃうとほとんど別キャラになってしまいますが、ヴィ略様に語らせるのが楽しい(笑) 尺が長くなり過ぎて、予定の6割をカットしました。 予定では、三人を個別に追い詰めて、言葉攻めを浴びせていた(笑) カットした分は、別話でたっぷり披露してくれるのでしょう。特にジグたんに。
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belief and faith. 「……。」 「どうした桃。随分と不機嫌そうじゃないか。」 「当たり前じゃない。」 空間に、影のように黒く縁取られた穴があいている。 そこからの景色を眺めるダークライに、桃は毒づいた。 「彼に近づく女なんて、みんな殺してやりたいもの。」 そこには此処から遠い場所で戦っている、樹と栞の姿が映っていた。 「君は本当に愛情の強い子だね、桃。まるで愛と結婚の女神・ヘラのようだ。」 「ナニソレ嫌味?いいから私も行かせて欲しいんだけど。腕無しと糞神父だけ行かせて私に我慢してろって言うの?」 「そう焦るな。まだ君にふさわしい舞台じゃない。」 ふん。桃は鼻で笑う。 「私じゃなくて、そいつにとって、でしょ?」 ダークライは、骨ばった手で赤い髪の毛を撫でた。 「そうとも言えるね、人形遣い ドールマスター 。君達の舞台は、とびきり華やかにしてあげないと。」 「『でんじは』ッ!」 青白い火花が樹にまとわりついた。 「…ッ!」 もろに喰らった樹は麻痺し、膝をついた。これでしばらくは動けないだろう。時間稼ぎに過ぎないが。 肩に深く裂傷を負った薫が、栞の後ろでよろよろと立ちあがった。辛うじて首が飛ぶのは避けられたが、傷は深い。 「しお…りん…。」 「お目覚めかしら?邪魔だから消えて。」 「無茶…だよ、しおりん一人じゃ…。」 「そんなぼろっぼろの貴方がいたって…。」 がきんッ、容赦なく襲い来るドラゴンクローを十字架でいなした。 「物の数にも入らないってのよッ!!」 弾き飛ばすと同時に薫をひっつかみ、栞は後ろに飛んだ。しかし12歳の少女にとって薫は重く、思ったように飛距離が得られない。 追って飛んできた『エアスラッシュ』が、栞のローブを引き裂く。 ひるんだその隙に『しんそく』。遠かった翠の顔が、眼前で嗤った瞬間。 『はかいこうせん』。 小さな体躯は高々と吹っ飛び、地に叩きつけられた。 「弱いですね。御神に仇なす者を護ろうとする、貴女はとても弱い。」 反動で四肢が痺れるが、翠には大したことじゃなかった。だって、栞は倒れたまま動けやしないのだから。 痺れが取れたころ、ようやく栞がよろりと起き上がる。 「ッ…ぁあああッ!!!」 だっと駆けて『すてみタックル』を仕掛ける。それも翠のドラゴンクローによって、難なく弾かれてしまった。 「神を崇めず冒涜する"魔女"などに…、」 弾かれた一瞬に向けられた手のひら。放たれた光が再び栞の身体を浮かせた。『りゅうのはどう』。 ざっとその手を振りおろし、翠は金の眼で冷たく睨んだ。 「…私は負けない。そして示しましょう。御神の正しさを。」 御神の為に、何もかも葬って示しましょう。 もはや動かない塊となった栞へ、とどめの『りゅうのはどう』を放った。難なく命中し、栞は閃光と土煙に呑み込まれ見えなくなる。 「…今更…何を言ってるんだか…。」 …返った声に、翠は目を瞠った。 土煙が晴れると、『ひかりのかべ』で『りゅうのはどう』を差し止めた栞が現れた。 「最初から言ったはずよ…私は魔女だと。初めて会った時に言ったでしょう?『私は栞。この世の男全てを殺さんと願う女。貴様ら"神"も、同様に。』」 血が滲む程、強く"逆十字"を握りしめる。 「信仰なんてない。主なんてない。正しさなんて持ち合わせていない。そうよ、所詮は野良犬の牙。…けれど、これだけは言えるわ。」 既に折れた足で駆け、ずたずたになった腕を振り上げて、血みどろの逆十字にありったけの電光を込める。 『でんこうせっか』で、翠の背後を取った。 「貴方のように、殺める理由を他人のせいにしないわッ!!」 鋭利な銀十字は、ローブを易々と貫く。 短く呻いた翠は、その場に膝をついた。 振り向き様にドラゴンクローを構えた翠の眼前に、十字架の切っ先が、ぴたりと突きつけられた。 「貴方はそれを"苦"や"迷い"と呼んだわね。」 フードから零れた金髪が、風に揺れた。 「けれど違うわ。今なら言える。それは"苦"でも"迷い"でもない…私の"生き様"なの。」 翠は、ゆっくりと目を瞠る。 見つめ返す栞に、もう迷いはない。 「…貴方は…自分自身を、信じられるんですね。」 赤の本でもなく、男を殺すという理念でもなく。その時その時の、自分の意志を。 「…そんな大層な言葉は似合わないわ。」 「似合いますよ。今の貴女になら、とても。」 いつしか爪のひっこめ方すら忘れた手で、翠は栞の髪の毛に、そっと触れた。 「面白い、"人"。少しだけ…羨ましい。」 その手はすぐに離れた。 否。 落ちた。 「…え?」 呟いた声は栞の分だけ。呟くはずだった翠の声は、袈裟斬りにされて消えた。 噴き上がる血しぶきの中で、何が起こったのか栞には視認できない。 逃げて、という声がどこからか聞こえて、 栞をかばった薫が、胸を長剣に貫かれていた。 「…しおりん…逃げて…ッ!」 「残念だな。麻痺している相手にとどめも刺さないなんて。」 もう十分に痺れの取れた樹が、無感動に薫を見つめた。 「そんな相手ならいらないな。」 剣を引き抜き、また袈裟斬りに。 そして流れ作業のように、栞へと剣を振りおろした。幸い栞はぎりぎりで避けられたが。 「しおりん…!」 駄目だ、栞を樹に殺されては。樹に栞を殺させては。 まだ辛うじて息のある薫は、栞と樹を追おうとしたが (やめて…!) 強烈に響く声が、それを止めた。 (やめてです、もう死んじゃうのは嫌!) (死なないって言ったのに、ひとりぼっちにしないって言ったのに!) (嫌です!薫がいなくなるかもしれないの嫌です、怖いです…!!) 「……あ。」 瞳孔の開いた目で、薫は今度こそはっきり悟った。 おしまいだと。 "お姫様"にそう言われたが最後、"薫"はここにいられない。 ―――君が彼を信じる限り、彼はいつでも君と一緒だ。信じる限り、な。 それが、契約、だったから。 指先から力が抜けた。膝からも、首からも。 視界が暗く陰っていく。 肉体から剥離していくのがわかった。 "薫"はここにいられないから。 "薫"は、此の身体に、いられないから。 「…お姫様…。」 へたり、彼は膝をついた。 「ごめんね…強く、なれなくて…。」 弱い "ヒーロー"で ごめんね。
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星座守護 右下メニューの「キャラ」で出てくる窓の「星座」タブで見ることが出来ます。 多分Lv18から。 小熊座・琴座・ペルセウス座・白鳥座・蛇使い座・ヘラクレス座・オリオン座の7つがあり、 アイテム「星の欠片」とお金と時間をかけることによって それぞれの星座の星が持つステータスUPを解放させたり、星座を完成させることでスキルを得ることが出来ます。 また、すべての星座を完成させた後に「星の結晶」を使用して星座を強化することが出来ます。 詳しくはコチラ→星座強化 小熊座 得られるスキル 小熊の爪Active 小熊座を召喚し、その鋭い爪で相手を引き裂く。攻撃力+40。さらに6秒間、相手を【裂傷】状態にし、毎秒168点のダメージを与える。冷却8秒 星の数:7 解放Lv 効果 星の欠片必要数 費用 必要な時間 ① 18 HP+58 0 2銅 20秒 ② 19 MP+29 0 11銅 1分50秒 ③ 20 防御+6 0 25銅 4分10秒 ④ 21 命中+7 0 66銅 11分 ⑤ 22 CR率+0.2%回避+6 0 1銀20銅 20分 ⑥ 23 全耐性+2 0 1銀98銅 33分 ⑦ 24 攻撃+13 0 2銀88銅 48分 琴座 得られるスキル 琴弦夜想Passive こと座を召喚し、琴の音色を身に纏う。永久にHP上限+200. 星の数:8 解放Lv 効果 星の欠片必要数 費用 必要な時間 ① 25 CR補正+1% 1 24銀12銅 1時間7分 ② 26 HP+86 1 32銀40銅 1時間30分 ③ 27 MP+43 1 41銀40銅 1時間55分 ④ 28 防御+9 1 51銀84銅 2時間24分 ⑤ 28 命中+11 1 51銀84銅 2時間24分 ⑥ 29 CR率+0.3%回避+9 1 63銀 2時間55分 ⑦ 29 全耐性+3 1 63銀 2時間55分 ⑧ 30 攻撃+30 1 75銀60銅 3時間30分 ペルセウス座 得られるスキル 半神の力 ペルセウス座を召喚し、その強靭な肉体の加護を得て、防御力を現在のレベル分アップする。 星の数:12 解放Lv 効果 星の欠片必要数 費用 必要な時間 ① 31 CR補正+1.5% 1 1金49銀40銅 4時間9分 ② 32 HP+126 1 1金74銀 4時間50分 ③ 33 MP+63 1 2金1銀 5時間35分 ④ 34 防御+13 1 2金29銀20銅 6時間22分 ⑤ 35 命中+16 2 2金59銀80銅 7時間13分 ⑥ 35 CR率+0.4%回避+13 2 2金59銀80銅 7時間13分 ⑦ 36 全耐性+5 2 2金92銀20銅 8時間7分 ⑧ 36 攻撃+29 2 2金92銀20銅 ⑨ 37 CR補正+2.2% 2 3金27銀 ⑩ 37 HP+178 2 3金27銀 ⑪ 38 MP+89 2 3金63銀 ⑫ 38 防御+18 2 3金63銀 白鳥座 得られるスキル 白鳥の糧 白鳥座を召喚し、その魔力で99個の【魔法のプリン】を生み出す。冷却4時間。 星の数:11 解放Lv 効果 星の欠片必要数 費用 必要な時間 ① 39 命中+22 2 8金2銀80銅 ② 40 CR率+0.5%回避+18 3 8金83銀20銅 ③ 41 全耐性+6 3 9金68銀40銅 ④ 42 CR補正+3.1% 3 10金56銀 ⑤ 42 攻撃+40 3 10金56銀 ⑥ 42 HP+240 3 10金56銀 ⑦ 43 MP+120命中+30 3 11金48銀40銅 ⑧ 43 防御+24 3 11金48銀40銅 ⑨ 43 CR率0.7%回避+24 3 11金48銀40銅 ⑩ 44 全耐性+9 3 12金43銀20銅 ⑪ 44 攻撃+55 3 12金43銀20銅 蛇使い座 得られるスキル 蛇の毒牙 へびつかい座を召喚し、そのヘビの毒牙で目標にダメージを与える。冷却20秒。 星の数:11 解放Lv 効果 星の欠片必要数 費用 必要な時間 ① 45 CR補正+4.2% 4 20金14銀20銅 ② 46 MP+157命中+39 5 21金70銀80銅 ③ 46 HP+314 5 21金70銀80銅 ④ 46 防御+31 5 21金70銀80銅 20時間6分 ⑤ 47 CR率+0.9%回避+31 7 23金31銀 21時間35分 ⑥ 47 全耐性+11 7 23金31銀 ⑦ 47 攻撃+71 7 23金31銀 ⑧ 48 CR補正+5.5% 9 24金98銀40銅 ⑨ 48 HP+398 9 24金98銀40銅 ⑩ 49 MP+199命中+50 9 26金69銀40銅 ⑪ 49 防御+40 9 26金69銀40銅 ヘラクレス座 得られるスキル 英雄の誉 ヘラクレス座を召喚し、その誉れにあずかることで、一定の金貨を獲得する。冷却24時間 星の数:12 解放Lv 効果 星の欠片必要数 費用 必要な時間 ① 50 CR率+1.2%回避+40 10 37金96銀80銅 ② 51 攻撃+91 10 40金44銀 ③ 51 全耐性+14 10 40金44銀 ④ 52 CR補正+7% 10 42金96銀 ⑤ 52 HP+494 11 42金96銀 ⑥ 52 MP+247命中+62 11 42金96銀 ⑦ 53 CR率+1.5%回避+49 13 45金55銀20銅 ⑧ 53 防御+49 13 45金55銀20銅 ⑨ 53 全耐性+18 15 45金55銀20銅 ⑩ 54 攻撃+122 17 48金24銀 ⑪ 55 CR補正+8.7% 19 51金 ⑫ 55 HP+602 19 51金 ※欠片消費:④が10か⑦⑧が13か要検証 オリオン座 得られるスキル 猟師の矢 オリオン座の力を召喚し、その猟師の矢の加護を得て、攻撃力を現在レベルの2倍分アップする。持続10秒。冷却3分。 星の数: 解放Lv 効果 星の欠片必要数 費用 必要な時間 ① 56 MP+301命中+75 20 67金29銀 ② 57 防御+60 20 70金95銀 ③ 57 CR率+1.8%回避+60 22 70金95銀 ④ 58 全耐性+21 22 74金70銀 ⑤ 58 攻撃+137 23 74金70銀 ⑥ 59 CR補正+10.6% 23 78金51銀 ⑦ 59 HP+720 24 78金51銀 ⑧ 60 MP+360命中+90 25 82金44銀 ⑨ 60 防御+72 25 82金44銀 ⑩ 61 CR率+2.2%回避+72 27 86金49銀 ⑪ 61 全耐性+26 28 86金49銀 ⑫ 62 攻撃+164 30 90金60銀 ⑬ 62 CR補正+12.7% 31 90金60銀 情報提供お願いしますorz 名前 コメント
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慚愧 ◆3ZewuHHQig 街灯の一つもなくただ暗い荒野を照らすには、蒼白く弱い星の瞬きはあまりに頼りなさすぎた。 苦しい息を継ぐ為に顎を上げた一条の視界に映った夜空の星々はぼんやりと霞み滲んでいた。 光が見えない。まるで今の状況のようだった。ただでさえ弱々しいぼけた光はあんなにも遠く、手を伸ばしても届きそうにはない。 視界がはっきりとしない。息を吸い込み吐き出す度に灼けるような痛みが胸を覆う。レンゲルに斬り付けられた脇腹からの出血の勢いは大分弱まり治まっていたが、多量の出血それに全身そこかしこに負った打撲の痛みから、一条の意識は朦朧として、気を抜けばすぐにも昏倒するだろう事が自覚出来た。 あまりいい状態ではない。いかに一条がタフネスとはいえ限度がある。だが、どうしても今意識を手放す訳にはいかない理由があった。 荒く息を吐いて一条は、すぐ脇の地面へと視線を戻した。 草むらに体を投げ出した小野寺ユウスケの意識は未だ戻らない。 横たわったユウスケの側に一条は腰を下ろし、ただ見守っていた。目覚めてからもし彼が無茶をしようとするのであれば、止めて落ち着かせなければならない。 現在地はユウスケが意識を失って倒れ一条とキバットがそれを発見したG‐1エリアの手前から変わっていない。見通しのいい草地で、夜風が草を揺らす微かな音ですら敵の襲撃の音ではないかと過敏になった神経が錯覚する、気の休まる間もない。本来ならばもっと安全な場所に移動するべきだったが、意識を保っているのもやっとの状態の一条に、ユウスケを担いで長距離を移動するような余裕はどこにもなかった。デイバッグを持ったガタックゼクターが後を追ってきたから、せめて手持ちの荷物の確認をしておかなければとは思ったが、座った姿勢を維持するのがやっとの有様で身動きは取れなかった。 傷つき疲れ果てたのはキバットも同様で、一条の足下に転がって眠り込んでいる。 月明かりでどうにか視認できるユウスケの寝顔は僅かに苦しげに歪んでいた。時折、何かから逃げ出したいように力弱く首を振る。 少年から青年へと成長したばかりのあどけなさをどこか面立ちに残したこの年若い青年は、ただでさえ抱えるには重すぎる力を負わされていたというのに、支える事も助ける事も出来ずに癒しようのない深い傷を心に負わせてしまった。取り返しがつかない事をした。 一条や小沢の想定を遥かに超えて第零号と黒いクウガの力は強大に過ぎ、ライダーの力を振るう事に不慣れな一条や小沢、まだ戦士としては未熟だった京介が割って入ったところで、力になるどころか足手纏いとなっただけだった。ただそれだけの事だった。 一体あいつに何をしてやれる、傷付ける以外に何が出来る。キバットの詰問が蘇る。そうだ、何も出来ない、そんな力は自分にはないのだと認めなければならない。 だが、それでも。 たとえ何も出来ないのだとしても、ユウスケをこのままに放り出す事は一条には出来なかった。誰も彼を助けられない、救えないのだとしても。 目を覚ましたユウスケに何をどう話せばいいだろう、どう声をかければいい。何を言ったところで、想像も出来ぬほど深い悲しみに覆われているだろう彼の心には届かないのではないか。考えたところで詮無い思考がぐるぐると頭の中を廻る。 例えば、亡くなってしまった被害者の遺族を前にして一条は何が言えた。ただ定型的に悔やみの言葉を述べるしかなかった。悲痛な慟哭の前には、言葉など力を失い掻き消されるだけだった。 だがそれでも、言葉を重ねる事でしか胸の内を相手に伝えられないのならば。自分の存在そのものがこれ以上他者を傷付けるのを嫌い命を絶とうとしたのであろうユウスケに、どんな言葉でどんな思いを一条は伝えればいい。 恐らくは正解のない、答えの出ない問いだ。愚かしい堂々巡りの思考でも、考え続けている間は意識を保つ事が出来る。無為であっても、一条は何かを考え続けていなければならなかった。 どれほどの間そうしていたのだろう。微かに呻き声が漏れ聞こえてきて、僅かに寝顔を歪めたユウスケは、やがてぱちりと目を開いた。 「小野寺くん、目が……覚めたか」 「いちじょう、さん……? なんで、一条さんが……いるんだ?」 「俺は運良く助かった、キバットも生きている。体はどうだ、まだ無理をしない方がいい」 一条が問いかけてもユウスケは、ぼんやりと視線を投げ返しただけだった。幾度か瞬きを繰り返して、徐々に眉根が寄り、緩く開いた口許が悲しげに歪んだ。 「……おれ、なんで…………まだ、生きてるんだ……?」 まだどこかぼんやりとした声で呟くと、何かに気付いたように半ば伏せられていた目が急に見開いて、遮る間もなくユウスケは跳ね起きると両手を首にかけようとする。思うに任せない体をようやく動かして、ユウスケを羽交い絞めに後ろから一条は押さえ付けようとした。 「やめ……っ、離せ、離せよっ、やめろ、離してくれっ!」 「駄目だ、君は、自分で死のうとしているんだろう! そんな事は絶対にさせない、絶対に駄目だ!」 そのままどちらも引かずに揉み合いとなる。五代と同様にアマダムの力で常人の何倍も回復が早いのだろう、跳ね除けようとするユウスケの力は強かったが、それでもどうしても離すわけにはいかない、一条も必死の思いで力を込めた。今首輪を外そうとして爆発を起こせば一条の頭部にも何かしらの被害が及ぶ、少なくともこうして密着している間は自分の首輪をユウスケは爆発させるわけにはいかない筈だった。 「おい……何してんだ二人とも、やめろ、おいってば、やめろーっ!」 騒ぎに目を覚ましたキバットが耳元を飛び慌てて呼びかけるが、それに応える余裕は一条にはない。キバットの声などまるで耳に入っていない様子でユウスケは激しく身を捩り藻掻き続けた。 離せと叫ぶ声はきついのに語尾は消え入りそうに弱々しく、あまりに悲痛な声色が胸を刺す。 「くそっ、離せよっ、くそおっ!」 「駄目だ、俺は君を死なせない! 身勝手でもいい、恨んでも憎んでも構わない、だが君が死ぬのが正しいだなんて、そんな事は絶対に認めない!」 押さえ付ける一条の手をどうにか振り解こうとユウスケが激しく腕を振った拍子に、一条の脇腹へと肘が強く当たった。斬られた傷を抉られた痛みは流石に堪え切る事がかなわず一条は、ユウスケを戒める手を離して草むらに手を突き膝を突いて崩れ落ちる。 「うあ……あっ……ぐ」 「……一条さん、どうしたんですか? 一条さん!」 暫くの間まともに息が吸い込めずに、腹の底から絞り出したような潰れた呻き声が一条の喉から漏れた。只ならぬ様子に、はっとなって一条の脇にユウスケは屈み込んで気遣わしげに一条の肩に手を置いた。 「お前の腕が、傷口に当たっちまったんだろ」 淡々としたキバットの声を聞いて、ユウスケはキバットを見てから苦しげに目を細めて俯き、脇の一条に視線を落とした。 「そんな……ひどい怪我を? すいません俺……」 「……大した、事はない、大丈夫だ。こんなもの、何て事はない……」 荒い息を整えながら、ゆっくりと言葉を一条は口にした。 「君の負った、苦しみと、痛みに比べたら……こんなものは……」 「そんな事ありません、だって俺のせいで」 「いいから黙って聞いてくれ!」 声を荒げて腹に力がこもると、傷口が再び強く疼く。だが一条は、歯を食いしばって顔を上げユウスケを睨みつけたまま、痛みに呻くことも俯くこともしなかった。月明かりで読み取れる表情は僅かでも、炯々とした強い瞳の光だけはくっきりと闇に浮かぶ。 理知的で穏やかな印象の一条が声を荒げる様子など想像もしていなかったのだろう、ひどく驚いた様子でユウスケは軽く肩を竦め、気圧されて一条の肩からゆっくりと手を離した。 「俺は……とんでもない勘違いを、していたんだ。拳銃を預かる警察官として、クウガの戦いをずっと側で見てきた者として……力を振るう事の恐ろしさと、難しさを誰よりも、弁えていなければならないのに……すっかり浮かれていた。仮面ライダーの力を手にして、これで俺も戦える、五代の横に立って、一緒に戦ってあいつを、もっときちんと助けてやれるんだと……あいつ一人に押し付けなくてもいいんだと……」 一条の声は僅かに揺れて掠れていた。 一条だって悔しくない筈はない、悲しくない筈がない。分かっていたつもりで、そんな簡単に分かる事にすら気を回す余裕も今のユウスケにはなかった。今更気付かされた事に、罪悪感と己への嫌悪が募る。 夜の闇の中では細かい表情までは見てとれない。一度言葉を切った一条の口許は、懊悩にか後悔にか苦しげに歪められていた。 「力があるからといってそれを十分に使いこなせるかは別問題だ、その事も第零号の恐ろしさも十分分かっていたつもりで、実際は何も分かってなどいなかった。この力があればきっと何か、何か出来る筈だ、そんな風に考えた……いや違う、何も出来る事などないと、そんな事を認めてしまいたくなかったんだ。力があるのだからきっと出来ると、浮かれて増長して……その結果、取り返しのつかない判断ミスを、犯してしまった……。すまない……詫びて済む事ではないが、本当にすまない」 「それは違います、だって皆は俺を、俺を助けようとして、だから……」 「君は逃げろと言ったのに俺達は聞かなかった、力の差を見誤って判断を間違えたのは、君じゃない俺達だ、決して君だけの責任ではないんだ!」 ユウスケの弱々しい反論を、再び声を荒げて一条は遮った。声にびくりと身を竦ませたユウスケを見て一条は、すまない、と呟いて、一つ息を吐いた。 「俺では、君を助けて第零号と戦うには力が足りなかった。助けるどころか却って足を引っ張って、君を傷付けるだけだったんだ」 「そうじゃない、違うんです……俺はきっと、次は一条さんまで殺してしまう。俺が……だってそうでしょう、俺が殺したんだ! 俺が……俺があの二人を…………それなのに、奴を倒す事だって……出来なかった……」 怯えているようにユウスケの声は弱々しく震えていた。吐き出そうとするのを必死に堪えてでもいるのかそれとも吐き出せなくなっているのか、強く歯を食いしばって顔を歪ませる。 「俺はもう、ライダーなんかじゃない……誰も、誰も……守れない、それどころか命を、笑顔を……奪ったんだ……そんなのもう、ライダーなんかじゃない……」 「……もうこれ以上君に戦ってくれとは、俺には言えない。だが、君は守れたものの事を忘れすぎている。俺が今こうしていられるのは君のお陰だ。君がいなければ、俺と京介くんは小沢さんに殺されていたかもしれないし、それをどうにか凌いだところで、あの君を狙って俺達を皆殺しにしようとした男に殺されていただろう。君が第零号とあんなにも必死で戦ってくれたから、俺は何とか命を拾う事が出来たんだ。君の、全部君のお陰なんだ」 一条の言葉の一つ一つに、まるで駄々っ子のようにユウスケは首を横に振り続けた。よりにもよってユウスケの事を守り助けようとしてくれた優しい人達を手に掛けてしまった事で、一条の言うような事など何もかも帳消しになって取り返しがつかなくなってしまったようにしか思えなかった。そうまでして得た力で一体何が出来た。自分のした事は何の意味もなかった、そうとしか思えなかった。 やはり、今のユウスケにはどんな言葉も届かないのだろうか。そんな思いが過ぎり、一条も言葉を継げなくなる。沈黙が流れてやがて、それまで二人のやりとりを黙って聞いていたキバットが口を開いた。 「俺ももう、お前にばっかり頼るなんて出来ない。けどなユウスケ、俺はお前を、絶対一人になんかさせたりしないぞ。そんなのは駄目なんだ。だってよ、一人だとつらくて泣いちまうばっかりで、笑えないだろ。そんなの絶対駄目だ。本当は俺は渡の事も一人にしちゃいけなかったんだ、何も役になんて立てなくたって、お前の事傷付けちまうばっかりだって……それでも、俺はッ!」 言葉を詰まらせてキバットも黙りこくる。ユウスケはゆっくりと何度もかぶりを振った。 「でも、でも俺……どうすれば……もう、どうしようもないのに、あいつには……勝てないのに……」 「第零号がまだ生きているというのならば、俺はまだ、奴を倒す事を諦めてはいない。警察官としても一人の人間としても、俺には奴を放って置く事は絶対に出来ない」 続いた一条の言葉にユウスケは驚いて顔を上げ、一条の顔をまじまじと見つめた。 月明かりの朧な光だけに照らされた一条の端正な顔立ちは、薄明かりでも分かる程まっすぐで確かな決意に満ち決然としていた。 どう考えたって相手になどならない、人間がどうにか出来る相手ではなかった。一条は何をどうしようというのだろう、残された手段など何もないようにしかユウスケには思えなかった。 「でも、だって……」 「確かに、俺では君を助けられない。だがもし、君や奴に並ぶような力を持つ者が君と協力していたならどうだ。例えば五代、それに君の仲間、他の世界のライダーの中にも、奴と戦いうる力を持った者がいる可能性は、ある」 「そんなの、いないかもしれないじゃないですか! あいつと……戦うなんて、そんなの無理ですよ! もうどうにもできない、どうしようもないのに!」 「いないかもしれない、だがそれでも、俺は絶対に諦めない。どんな苦境でも、どんなピンチでも、五代は絶対に諦めたりしなかった。諦めないでどんな困難も悲しみも乗り越えてみせた。だから、俺も命尽きる最後の瞬間まで、諦めてしまうわけにはいかないんだ」 静かな声で続いた一条の反論に、答える言葉を失ってユウスケは黙りこくった。数々の旅を共に戦い抜いた相棒の姿をふと胸に描いていた。 士はいつも不敵に笑っていた。どんな苦しい状況でも、どんな辛い事実の前でも、そんなものはなんて事はないように笑い飛ばして、本当に大切な物は何なのかを鋭い言葉で示してみせた。 あいつは本当に強い奴だったんだ、とユウスケは思った。諦めないから、あんな減らず口を叩きながら戦い抜いていた。士もまた決して諦めなかったから。 今のユウスケを見たら士は、何を思いどう言葉をかけるのだろう。だらしがないと揶揄してみせるのか、ダグバに怒りを燃やすのか、それとも。分からなかった。 どちらにしろ今の自分が士の相棒として相応しいなどとはとてもユウスケには思えなかった。自分の事を思ってくれた人達を手に掛け、傷付け、死のうとして死に切れずにどうしていいのかすら分からなくなっている。自分が情けなかった。許してくれる一条やキバットの優しさが辛かった。 まっすぐに自分を見据えてくる一条の視線に耐え切れなくなってユウスケは俯いた。 「俺は……俺…………でも、俺は……」 「なあ小野寺くん。俺は、アマダムが君や五代を選んだのは、単なる偶然ではないのではないかと思っている。己の力を使うに相応しい心を持った者を、選んでいるんじゃないかと、そう思う。君はアマダムに選ばれた戦士クウガなんだ。五代とはきっと違うやり方で、だがそれでも、きっと沢山の人の笑顔を、今まで守ってきた筈なんだ」 穏やかな口調で、ゆっくりと一条は話し続けた。 俯いたままユウスケは細かく首を横に振った。肯定などとても出来なかった。 クウガの力は恐ろしい力で、それを怒りのままにユウスケは爆発させた。会ったことはないが、一条の話し振りから、例えば五代ならこんな事にはならなかったのではないか。自分がクウガの力に見合う心の強さがないから、こんな事になってしまったのではないか。 もっと強い力があればきっと守れた。八代が死んだ時もそんな事をユウスケは考えていた。自分に力が足りないせいだと、もっと強くなればきっと守れるのだと、そう自分を納得させようとしていた。 だからもっと強くなりたいと、そう願った。その結果が、より強い力を得た結果が、今の状況だった。 「だから、戦ってくれと……言いたいんじゃ、ない。だがそれでも、俺は……君を…………」 言葉は唐突に途切れた。尚もユウスケは俯いたままでいたが、どさりと重いものが地面へと倒れこむ音を耳にしてようやく顔を上げた。上体を支え意識を繋ぐ力を使い果たした一条が、力なく地面へと倒れ伏している。慌ててユウスケは一条の肩を起こして顔を覗き込んだ。呼気は荒く、冷や汗の筋が額や首筋を幾筋も流れていた。 「一条さん……一条さん、一条さん!」 肩を揺すって呼び掛けるが、浅い呼吸を短い間隔で繰り返すばかりで一条は答えなかった。 このままでは死んでしまうのではないか、何も出来ないまま助けられないで死なせてしまうのではないか――例えば、八代のように。恐怖が焦りを呼び起こして、一条の肩を更に強くユウスケは揺すったが、揺すられる動きに合わせてがくがくと力の入らない一条の首が揺れるばかりだった。 「駄目だ……駄目だ、死んじゃ駄目だ一条さん、嫌だ、俺……そんなの、嫌だ……!」 「そうだ、そいつを死なせちゃいけない、お前が、お前が助けるんだよ、ユウスケ!」 切羽詰まったユウスケの声は高く上擦った。だがキバットの呼びかけを耳にすると、ようやく何かに気付いたようにユウスケは手を止め不思議そうな顔をして、キバットを見上げた。 「……でも、キバット、駄目だ、俺なんかじゃ何も……それに俺なんかと一緒にいたら……一条さんが……」 「ほんとに……ほんとに何も出来ねえのか! お前は、お前はこいつをどうしたいんだ! 答えろ、ユウスケ!」 鋭く問われて、まるで泣き出すのを必死に堪えている子供のように歯を食いしばって口を窄ませてユウスケはキバットを見、目線を一条に落とした。幾度か唇を噛んで軽く首を振り、逡巡の色を見せた後に、俯いたままながらようやくユウスケは口を開いた。 「俺……俺、一条さんを、助けたい。死なせたりしたく……ない」 掠れた声を喉の奥からようやく絞り出すとユウスケは、一条の腕を持ち上げて肩を担いで、ふらつきながらも立ち上がり歩き出した。その後をキバットと、デイバッグを担いだガタックゼクターが追う。 よろめきつつ、それでもユウスケの足は、禁止エリアに背を向けて前へと進み出す。頼りない月明かりが薄青く照らし出すだけの荒れ野を、光など見えなくてもそれでも。 目の前の人を助けたい、その至極単純で明快な願いは、胸を深く覆って侵す悲しみや絶望を一時的にせよすっかり忘れさせてしまう程に力強く大きかった。 【一日目 真夜中】 【F-1エリア 草原】 【小野寺ユウスケ@仮面ライダーディケイド】 【時間軸】第30話 ライダー大戦の世界 【状態】疲労(極大)、ダメージ(極大)、左脇及びに上半身中央、左肩から脇腹、左腕と下腹部に裂傷(ほぼ塞がってはいる)、アマダムに亀裂、ダグバへの極めて強い怒りと憎しみ、仲間の死への深い悲しみ、究極の闇と化した自分自身への極めて強い絶望、仮面ライダークウガに30分変身不可 【装備】アマダム@仮面ライダーディケイド 、キバットバットⅢ世@仮面ライダーキバ、ガタックゼクター@仮面ライダーカブト 【道具】無し 【思考・状況】 1:一条を死なせたくない、何としても助けたい。 2:これ以上暴走して誰かを傷つけたくない。 3:自分には何も出来ない、これからどうすればいいのか分からない。 【備考】 ※自分の不明支給品は確認しました。 ※『Wの世界万能説』をまだ信じているかどうかは後続の書き手さんにお任せします。 ※アルティメットフォームに変身出来るようになりました。 ※クウガ、アギト、龍騎、響鬼、Wの世界について大まかに把握しました。 ※変身に制限が掛けられていることを知りました。 ※アマダムが損傷しました。自壊するほどではありませんが、普段より脆くなっています。 ※ガタックゼクターがまだユウスケを自身の有資格者と見なしているかどうかは、後続の書き手さんにお任せします。 ※キバットバットⅢ世の右目が失われました。またキバット自身ダメージを受けています。キバへの変身は問題なくできるようですが、詳細は後続の書き手さんにお任せします。 ※ユウスケがこれからどこへ向かうかは後続の書き手さんにお任せします。 【一条薫@仮面ライダークウガ】 【時間軸】第46話 未確認生命体第46号(ゴ・ガドル・バ)撃破後 【状態】疲労(極大)、ダメージ(極大)、額に怪我、腹部表面に裂傷、その他全身打撲など怪我多数、出血による貧血、犠牲者やユウスケへの罪悪感、強い無力感、仮面ライダーアクセルに27分変身不可 【装備】アクセルドライバー+アクセルメモリ@仮面ライダーW 【道具】食糧以外の基本支給品×1、名護のボタンコレクション@仮面ライダーキバ、車の鍵@???、おやっさんの4号スクラップ@仮面ライダークウガ 【思考・状況】 0:気絶中 1:第零号が生きているなら放置できない、対抗できる者を出来る限り多く探す。 2:例え何の力にもなれなくてもユウスケを一人には出来ない。 3:鍵に合う車を探す。 4:照井の出来なかった事をやり遂げるため『仮面ライダー』として戦う。 5:一般人は他世界の人間であっても危害は加えない。 6:五代や、小沢と桐谷、照井やユウスケの知り合いと合流したい。 7:未確認への対抗が世界を破壊に導いてしまった……? 8:照井、小沢、京介と同じ世界に生きる者に、彼らの死を伝える。 9:もしも鳴海亜樹子が殺し合いに乗っていれば、照井の代わりに自分が止める。 【備考】 ※『仮面ライダー』の定義が世界ごとによって異なると推測しています。 ※麗奈の事を未確認、あるいは異世界の怪人だと推測しています。 ※アギト、龍騎、響鬼、Wの世界及びディケイド一行について大まかに把握しました。 ※変身に制限が掛かっていることを知りました。 ※おやっさんの4号スクラップは、未確認生命体第41号を倒したときの記事が入っていますが、他にも何かあるかもしれません(具体的には、後続の書き手さんにお任せします)。 ※腹部裂傷は現在深刻ではありませんが過度な運動をすると命に関わる可能性があります。 ※以下の支給品は、ガタックゼクターが運んだデイパックの中に入っているはずの物ですが、デイパックが破損しているためいくつかはE-2エリア、E-1エリア、F-1エリア内に落ちているかもしれません。または、やはりいくつかは攻撃に巻き込まれて消滅した可能性もありますが、詳しくは後続の書き手さんにお任せします。 @ガタックゼクターが運んだデイパック内にあるはずの支給品:照井の不明支給品、アタックライドカードセット@仮面ライダーディケイド、ガイアメモリ(スカル)@仮面ライダーW、変身音叉@仮面ライダー響鬼、トリガーメモリ@仮面ライダーW、ガルルセイバー(胸像モード)@仮面ライダーキバ 、ユウスケの不明支給品(確認済み)×2、京介の不明支給品×0~1、ゴオマの不明支給品0~1、三原の不明支給品×0~1 【備考】 ※カードセットの中身はカメンライド ライオトルーパー、アタックライド インビジブル、イリュージョン、ギガントです ※ライオトルーパーとイリュージョンはディエンド用です。 ※インビジブルとギガントはディケイド用のカードですが激情態にならなければ使用できません。 ※ただし、上記の支給品の内ライダーベルト(ガタック)@仮面ライダーカブトは確実にガタックゼクターに確保されています。 106 君のままで変われば良い(3) 投下順 108 進化 時系列順 103 闇を齎す王の剣(6) 一条薫 115 喪失 小野寺ユウスケ
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そして僕にできるコト ◆7KR.e180t. この殺し合いの中、山小屋に集まった6人の仲間。 一人は別れたきり、帰らぬ人となった。 一人はかけがえのない存在を失い、復讐に走った。 一人は罪を背負い、罪と向き合う為に正義に倒されることを望んだ。 一人は殺し合いの場で心を砕き、悪魔となった。 一人は燃え上がる戦場跡を調べに向かった。 そして一人は―― インデックスは焦燥していた。 山小屋に6人いた時には多少の脆さはあったものの、団結していた心が、今はもう離ればなれ。 あの時はだれも死なずに済むと、ほんのりとだが感じていた。 だれも殺さず、死なず、このゲームから脱出できると、頭の隅では考えていたのかもしれない。 でも現実は厳しく、あの時の仲間はもう、自分のそばにはいない。 不安はあった。 なのはは強い決意で、友達の腕を傷つけた。 その決意を自分達は、悪魔だと罵った。 恐らくそれが原因で、なのはの決意は殺し合いを止めるための殺しをする方に向かってしまった。 ヴィータははやての死を知ってから、自暴自棄になっていた。 復讐の為に行動することはわかっていた。 わかっていたけど、認めたくなかった。 そしてエヴァ。 魔力を取り戻すために吸血をして、りかを殺したといった。 そしてエヴァは、自分に対してあえて悪い印象を持たせようとしていたように感じる。 まるで、お前たちが倒すべき悪は私だと云わんばかりに。 仲間が敵になる。 正しいと思って行動した結果、裏目に出る。 悪い方にいかないように、動いていたはずなのに、気付けば悪い方にばかり向かってる。 過ぎた過去を変えることなんてできないけど、それでも、と考えてしまう。 ――山小屋でなのはとまさるを先に行かせずに、全員で動いていたら。 ――神社でヴィータを足をつぶしてでも止めていれば。 仲間を気遣って分散したチームが、戻らない。 改めて理解してしまう。ここは殺し合いの場で、何が起こるかわからない場所なんだと。 少し離れた間にも、心変わりが起こってしまいうる世界なんだと。 「ニケがもどっているといいんだけど……」 ニケと再開できたら、なるべく離れないようにしないと。 分散による悲劇を身をもって知った少女は、同じ轍を踏まないことを誓う。 そしてようやく神社の入口に辿り着いたインデックスは 神社の鳥居をくぐる緑色の服を着た少年を見つけた。 「リンク!」 名前を呼ばれてこちらを振り返る少年。 それは確かに神社で別れた少年だった。 「インデックス!」 もう少し神社に着くのが遅ければすれ違いになったかもしれない。 少し目を離したすきに誰かがいなくなってしまう世界。 そんな世界で再び仲間に会えたことは、安堵するべきなのだろう。 彼が一人なのは知っている。りかはエヴァが殺したのだから。 「どうしてここに?」 彼の様子から、何をしにどこに行こうとしているか大体想像がつく。 「……ニケとメロがまだ戻らないんだ。だから、何が起こっているのか確認しに行こうと思って…」 確定。 学校でなにかあったのだろう。 「…インデックスのほうは、どうしたの?ヴィータは?」 その質問に息が詰まる。 そう聞かれるのも当然だ。同行していたヴィータがいないのだから。 仲間として、話さないわけにはいかないだろう。 「実は―――」 * * ヴィータの復讐、エヴァとの決別。 ヴィータは出て行った時からそういう雰囲気はあったし、 エヴァとは僕もあった。だからその情報を聞いてもあまり驚かなかった。 梨花ちゃんを殺して、リリスを追う為にタワーに向かったエヴァ。 たぶんリリスと戦おうとしてるのは、ジェダの情報を手に入れるためなんだろう。 ボスを倒すのに、情報は必要だ。 ボスだけじゃない。見たことのない敵に何の情報もなしに向かうのは、結構危険が伴う。 ハイラルやタルミナで、危ない奴らを相手にしてきたからよくわかる。 ナビィやチャットがいなかったら、あいつらを倒すのにもっと苦労しただろう。 もしかしたら倒せなかったかも知れない。 この世界に来てからもそういう相手と戦った。 特に一休に関しては、いまだにどうやったら倒せるのかって見当もつかない。 それに、この世界からの脱出の方法も探さなくちゃいけない。 そういう情報も、リリスなら知ってる可能性は高い。 でも、リリスはきっと手ごわい。エヴァ一人で大丈夫だろうか。 ――って、ちょっと待て、なんで僕はエヴァの心配をしてるんだ? エヴァは梨花ちゃんを殺した敵なのに。 面と向かった時は梨花ちゃんの仇だって思ってたのに。 守れなかった僕自身に怒りを感じても、エヴァに対して憎しみを感じてない自分に少し驚いた。 どうしてなんだろう。ジェダにのことはこんなに憎いのに… 学校で別れた高町なのはに対してもそうだ。 あの子に対しても、怒りや憎しみって感情がわいてこなかった。 仲間が殺されたのに、僕はあの子を怒る気になれなかった。 それになんだか、奇妙な違和感を感じていたような気がする。 「―――リンク、リンク!」 考え事をしていたからか、インデックスの話を聞き流してた。 「……え?あ、ごめん、インデックス。なんだっけ?」 「……やっぱり聞いてなかったんだね。リンクも剣使うなら、この剣つかわないかっていったんだけど」 そういった彼女が手に持っているものを見る。 「これ、僕の剣じゃないか!」 「ふえ!?そうなの?」 インデックスから剣を受け取る。間違いない、コキリの剣だ。 「うん、僕の剣だ。ここに来るまで、ずっと一緒だった剣だ。」 「……そっか。それじゃあそれはリンクがつかったほうがいいね。」 数回振って感触を確かめる。 1日しか離れてないのに、ずいぶん懐かしく感じる。 コキリの森を旅立ってからずっと感じていた感触だ。忘れるはずがない。 この剣と一緒にハイラルを旅していたんだ。もっとも、7年後に行ったときは使ってなかったけど… 7年後に行ったときは、マスターソードが僕の剣だった。 それでサウルに言われて、5つの神殿に賢者を目覚めさせに行ったんだ。 最初はコキリの森の近くにある、森の神殿にいって、サリアを目覚めさせた。 次に炎の賢者を目覚めさせるためにデスマウンテンに向かって―― ――ああ、そうか。 僕が二人を怒れなかったのは、僕が同じことをしたことがあるからだ。 デスマウンテンで多くの人たちを助ける為に、僕は友達を殺したんだ。 『あいつ』はデスマウンテンで暴れていた。 ガノンドロフに操られていただけで、本当はそんなことしたくなかったはずなのに。 でもそのせいで山に住んでいたゴロン族が何人も殺された。 そのまま放っておいたら山が大噴火を起こして、もっと被害がでていた。 僕はそれ以上の犠牲が出ないように、『あいつ』を殺した。 他の誰かが殺されないように、 これ以上の犠牲が出ないように、 『あいつ』を、殺した。 ハイラルの平和を守るためだって理由があった。 その理由の為に僕は友達を殺したんだ。 なのはちゃんだって同じだ。 あの子も、小狼を助けるために哀ちゃんを殺した。 一人の命を助けるために、一人の命を絶ったんだ。 やりたかったわけじゃない、その方法しかないから殺したんだ。 そのことにあの子が心を痛めなかったはずがない。 あの子に感じた違和感はきっと、そのせいだ。 冷静な表情だったけど、そこに躊躇いがあったんだ。 あの子は冷静だった。冷静に、哀ちゃんを殺した。 それが小狼を救う手段だったから。 いつだって戦いに犠牲はでる。 僕も他の犠牲を出さないために、命を絶ってきた。 それが危険な存在だからって、死んだ人のなれの果てをもう一度殺したりもした。 梨花ちゃんはあの子を悪魔だって言ってた。 あの子が悪魔だっていうなら、僕だって悪魔だ。 エヴァもそうだ。 エヴァは梨花ちゃんを殺したとき、それが当然だって言ってた。 でも、彼女だって梨花ちゃんを殺したくて殺したわけじゃない、と思う。思いたい。 梨花ちゃんが殺されたことに怒った僕への挑発だったんだろう。 僕が殺されなかったのが一つの証拠だ。 吸血鬼だったから、ボロボロだった身体を治すために梨花ちゃんの血を吸ったんだ。 それで、そのことで怒った僕と向き合うため、弁解もせずに、自分が悪だと言ったんだ。 そしてタワーに向かった。リリスを倒すために。情報を得るために。 それはたぶん、梨花ちゃんを殺した罪滅ぼしの為。 本当の敵が誰なのか、忘れてはいけない。 目の前の悪が、本当に悪なのか見極めないといけない。 エヴァとも、ちゃんと話合わないと。エヴァを悪と決めるのはそれからだ。 死んだ人間のために、生きている人ができることは、その想いを受け継ぐことだ。 誰かがその想いを受け継いでいてくれたら、たった一人でも想っていてくれるなら、その人は消えない。 その人の心は、想いを受け継いだ人の心へと、つながっていく。 スノーヘッドの魔物を倒せず、里の仲間のことを想って死んだダルマーニの意思を聞いた。 大切な人のタマゴを取り返すために戦ったミカウの心を受け継いだ。 僕はいろんな人の想いを背負って戦ってきた。 梨花ちゃんの願いはなんだ? 皆でこの狂ったゲームから脱出することだ。 そのために、僕は殺し合いに乗ったヴィータを止める。止めないといけない。 「インデックス!」 「うえ!?な、なにかな?」 「ヴィータに刺された場所はA-4だったんだよね?」 「そ、そうなんだよ」 「だったらたぶんだけど、ヴィータはA-3の建物にいると思う。 僕はすぐにそこに行って、ヴィータに会ってくる。」 殺し合いをするのだから、人の集まる場所に行くんだろう。 だとしたら、そこから近いA-3の施設にいく可能性が高い。 今から行ってもそこにいるかもしれない人たちを助けるのは間に合わない。 それに、殺し終わった後ヴィータが他の場所に向かうかもしれない。 だけど、あの子は戦い慣れてる感じだ。それなら、夜の危険性はわかってるだろう。 そのままその施設で夜を明かす可能性は高い。 「リンクは、ヴィータをどうするの?」 「話がしたい。あの子とちゃんと。」 きちんと向かいあって、話をする。 はやてって子が、どんな子なのかわからない。 でも彼女のことが本当に大切なら、彼女の本当の意志を継ぐべきだ。 彼女の意思をみずに、闇にとらわれてしまったらいけない。 それで止まってくれないなら、殺すしかない。 誰も殺さずにこの世界を脱出するなんて、甘い考えは捨てなくちゃいけない。なのはちゃんのように。 その甘さが、他の誰かを殺してしまうことになるのなら。 それなら、僕はオニになろう。鬼神の仮面を、もう一度かぶろう。 「インデックスは学校に向かって、ニケ達と合流するんだ。」 「そんな……私だってヴィータが心配なんだよ!」 学校に一休がいる可能性は高い。 変な幻術を使う相手だし、体が動かなくなる変な薬も持っている。 おまけに斜院征伐とかいう奥の手まである。 油断をしていたとはいえ、小狼と二人がかりで負けた。 相手のことをある程度把握している自分でも、勝てるかどうかわからない。 だけどあいつは僕たちの命を奪うことはしなかった。 シークの時みたいに、なにか事情があったとも考えられる。 深くは考えたくないし、個人的にはコテンパンにしてやりたいけど…… 仮に殺し合いに乗っていないなら、僕がまた一休に会うことでひと悶着が起こってしまう。 「だめだ。君までここから離れたら、誰がニケ達に僕たちの行動を知らせるんだ?」 「連絡!メモを貼っておくんだよ!」 そういうとインデックスはランドセルからメモと鉛筆を取り出し、何かを書きだした。 そして書き終わると少し葛藤した後、身体に張っていた葉っぱを取り、赤い柱に貼り付けた。 「これで、大丈夫なんだよ」 そういった彼女の身体の片方には小さな突起が…… 「……わかった。それじゃあ、いこう」 見ていない。僕は見ていない。 顔が赤くなったりしてないよな?いや!してない!僕は何も見ていないから! 「いそぐんだよ」 って、なんでインデックスが先に行ってるんだ!? 僕はあわてて駆けだす。 あたりは本格的に暗くなってきた。 【B-5/道路/1日目/夜中】 【リンク(子供)@ゼルダの伝説 時のオカリナ】 [状態]:左太腿、右掌に裂傷(治療済み)、左肩に打撲 [装備]:勇者の拳@魔法陣グルグル、コキリの剣@ゼルダの伝説 [道具]:基本支給品一式×5(食料一人分-1)、クロウカード『希望』@CCさくら、歩く教会の十字架@とある魔術の禁書目録 時限爆弾@ぱにぽに、じゃんけん札@サザエさん、エスパー錠とその鍵@絶対可憐チルドレン、 ふじおか@みなみけ(なんか汚れた)、5MeO-DIPT(24mg)、祭具殿にあった武器1~3つ程、祭具殿の鍵 [服装]:中世ファンタジーな布の服など。傷口に包帯。 [思考]:見てない、僕は何も見ていない! 第一行動方針:工場に向かい、ヴィータを説得する(無理なら…?) 第二行動方針:ニケ達と合流する。 第三行動方針:なのはやエヴァを探す 第四行動方針:もし桜を見つけたら保護する。ニケたちに会ったらエヴァの伝言を伝える。 第五行動方針:祭具殿には出来ればもう入りたくない。 基本行動方針:ゲームを壊す。その後、できることなら梨花の世界へと赴き、梨花の知り合い達に謝罪したい。 参戦時期:エンディング後 [備考]:リンクが所持している祭具殿にあった他の武器が何なのかは次以降の書き手さんに任せます(少なくとも剣ではないと思われます)。 リンクは祭具殿の内部を詳しく調べていません。 夜明けまではヴィータが工場にいると思ってます。 【インデックス@とある魔術の禁書目録】 [状態]:軽度の貧血、背中に大きな裂傷跡と火傷 [装備]:水の羽衣(背部が横に大きく裂けている)@ドラゴンクエストⅤ、 葉っぱの下着(片方)、鉄性の斧(リンクからもらった) [道具]:支給品一式(食料-1日分、時計破損)、 ビュティの首輪、 [思考]:ヴィータをなんとかしないと! 第一行動方針:リンクについていき、ヴィータを止める(仲間の分散は危険と判断) 第二行動方針:ニケ達と合流する。 第二行動方針:アリサを探す。紫穂のことも気がかり。 第三行動方針:落ち着いたら、明るい所でじっくりビュティの首輪を調べたい。 第四行動方針:状況を打破するため情報を集める。 第五行動方針:普通の下着、てか服がほしいかも。 基本:誰にも死んで欲しくない。この空間から脱出する。 [備考]:拾った双葉の型紐が切れたランドセルに荷物まとめて入れています。 インデックス自身のランドセルは壊れているので内容物の質量と大きさを無視できません。 エヴァを完全に敵とみなしているわけではないが不信感あり。 ※斧はアニメで圭一が使っていたものをイメージしています。 [備考]C-4の鳥居にニケ達にあてたメモが張られました。内容は次の書き手さんに任せます。 ≪222 Ragnarok Online 時系列順に読む 225 リドル・パーティ≫ ≪223 侍も飛べば棒に当たる 投下順に読む 225 リドル・パーティ≫ ≪202 彼女の意思を継いで僕は…… リンクの登場SSを読む 236 みかけハこハゐがとんだいゝ人だ≫ ≪208 山頂を見上げて インデックスの登場SSを読む 236 みかけハこハゐがとんだいゝ人だ≫
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Beautiful Dreamer ~Smile Again ◆DNdG5hiFT6 気付いたら私は草原にいた。 視界いっぱいに広がる鮮やかな緑色の絨毯とどこまでも続く透き通るような青空。 草原を走る風が爽やかな匂いを届けて、ぽかぽかした陽気が体を暖めてくれる。 そんな心地いい世界で、私は草原に背を預けごろんと寝転がっていた。 ふと隣に気配を感じて、首を横に向けるとそこには私と同じように寝転がる“お姉ちゃん”の姿があった。 といっても年の離れた実の姉のゆいお姉ちゃんじゃなくて、私にとってのもう一人の“お姉ちゃん”。 血縁的に言えば従姉で、今は一つ屋根の下で暮らすこなたお姉ちゃんだった。 「やっほー、ゆーちゃん元気ー?」 いつも通りの声で私に笑いかけるお姉ちゃん。 「うん、元気だよ、こなたお姉ちゃん」 信じられないほどに体の調子がいい。 やはり空気のいいところにいると体の調子もいいものなのかな? 「うんうん、そりゃ何よりだよ」 そう言うお姉ちゃんは言葉とは裏腹にニヤニヤと笑みを浮かべている。 こういう場合は大抵かがみおねえちゃんをからかっている時なのでちょっと不安だ。 「それにしてもゆーちゃんがいい人とめぐり合えたみたいで私は安心したよ」 そう言われて脳裏に浮かぶのは顔の左側に大きな傷を負った男の人。 ただでさえ強面で――時々ほんとうに怖い顔になるけれど、私は知っている。 自殺しようとしていた自分を落ち着かせてくれて、行動を一緒にしてくれている優しい人だ。 「うん、Dボゥイさんはいい人だよ」 「そうだね、結構カッコイイし。 でもちょっとそこは意外かな? ゆーちゃんのタイプって純朴そうなのかと思ってたからさー。 まさか男ツンデレを攻略するとは……ゆーちゃん、GJ!」 えええええええええええ! い、“いい人”ってそういう意味!? そ、そうじゃない! Dボゥイさんはそういう相手じゃないよおねーちゃん! 確かに抱きしめられてドキドキしたりもしたけど! その時にちょっと「男の人の匂いってこんな感じなんだ……」とか思ったりもしたけど! 「……まさかゆーちゃんがそこまで進んでたなんて……ショックだよ……」 だから違うよ! 『ホントにショック受けた』って顔で言わないでよ! お、お姉ちゃんこそどうなの! 男の人の影がないって言ってたじゃない! でも、私がそう返すとお姉ちゃんはちょっと困ったような表情で。 「んー、私もいい人たちと出会えたかな。 ただちょっと……リアルLUCが足りなかったみたいでさ、そこで運が尽きちゃったみたい。 もしかしてレバ剣拾ったときに使い果たしちゃったかなー?」 その人たちとケンカでもしたのだろうか? そう訊くとお姉ちゃんは首を横に振った。 「ううん、ケンカはしなかったな。 でも、ここで“終わり”だと思うと残念かなって」 そう言って私を見る目はどこまでも穏やかで、不安になる。 だってなんでそんな――『遠く』から私を見るのだろう? 「な、に……言ってるの?」 お姉ちゃんの言うことが理解できない。 ねえ、“終わり”ってどういうこと? 「ははは……現実は非情なのにさ、こういうところは漫画みたいなんだね。 もしかしたらあっちには神様もいるかも……できれば綺麗な女神サマがいいんだけどね~」 そんな空っぽな笑い方、らしくないよ。 こなたお姉ちゃんはもっと明るい笑顔が似合ってるよ。 「ん……ありがとね、ゆーちゃん。 ……さてと、そろそろ行かなきゃ。 つかさも待ってるだろうし……もしかしたらお母さんにも会えるかもしれないしね」 体が動かない。声が出ない。何で? どうして? 言いたいことがあるのに。聞かなきゃいけないことがあるのに。 「あ、そうそう。お父さんに伝えといて。“『俺より先にいくな』って約束守れなくてごめん”って」 自分で伝えればいいよ。じゃないと叔父さんも悲しむよ。 「あはは、うん、でもね私、ここでバッドエンドみたいなんだ。 いやーセーブ&ロードが使えないってユーザーフレンドリーじゃないよね。 一昔前ならともかく今ならクソゲー呼ばわりだよ」 言ってることはいつも通りなのに私の中の不安は消えない。 それどころか不安がどんどん膨れ上がっていって体ごと破裂してしまいそう。 「でも大丈夫! ゆーちゃんならノーコンテニューで最後までいけるって!」 そう言いきった姿はいつも通り、自信満々なお姉ちゃんの姿。 でも、何処か寂しげで。その理由を訊こうとした瞬間、 「こなたさーん!」 「おーい、そろそろ時間だってよー」 声のした方に目を向けるとそこには中学生ぐらいの男の子とさっき会ったお姉さんと同じ服を着た眼鏡のおじさんがいた。 その時、私には何故か見覚えの無いその二人がお姉ちゃんを連れて行っちゃう存在に見えて、 失礼にも程があるのに『あの人たちについてっちゃだめ』と言いかける。 でも声が出ない。指も動かせない。動かなきゃいけないのに体の境界線が滲んでしまったみたいにあやふやで動かせない。 そんな感覚に戸惑う私の体を暖かさが包み込む。 そして――理解する。 ああ、抱きしめられてるんだ、私。 「春にゆーちゃんがうちに来てから色々あったよね。 夏祭りも行ったし、文化祭で踊ったの楽しかったね」 うん、楽しかった。だからもう一度――ううん、何度でもやろうよ、こなたお姉ちゃん。 「今はつらいけど、未来には楽しいことが色々待ってるから、挫けちゃダメだよ。 みなみちゃんやひよりん、パティ達とも仲良くね」 そこにはお姉ちゃんもいなきゃダメだよ。かがみおねえちゃんやつかさおねえちゃん、高良先輩たちもいっしょじゃなきゃヤダよ。 「私、一人っ子だったから、ゆい姉さんとゆーちゃんがホントの姉妹みたいで嬉しかったよ」 私だってそうだよ。お姉ちゃんが二人もいるなんて幸せだよ。 「もっと沢山話したかったよ。もっと色々遊びたかったよ。もっとずっと一緒にいたかったよ。 でもさ……私はここまでっぽいや」 耳元から聞こえる声は、優しくて、暖かくて。 なのに――なんで涙が溢れて止まらないんだろう。 「ゆーちゃん、泣かないで。いつもみたいに可愛い笑顔を見せてよ」 頬にやわらかい感触。お姉ちゃんの指が涙を拭き取ってるんだ。 「私が思うにゆーちゃんの笑顔はいわゆる一つの萌え要素ってやつでさ、きっと色々な人に癒しと幸せを運ぶと思うんだ。 これから辛いことや悲しいことが沢山あると思うし、泣きたいときは泣いてもいい。 でもさ、笑うことだけは忘れないで。私には出来なかったけど、ゆーちゃんなら出来るよ」 笑うから、きっと笑うから。だから――いかないで。 「じゃあね、ばいばいゆーちゃん。 ホントに……ホントのホントに大好きだよ。私の……自慢の従妹で、素敵な友達で、かわいい妹だったよ」 どんどん意識がぼやけていく。 気を失うのとは違う、夢から覚めてしまうような感覚。 ああ――そうか、これは夢なんだ。 覚めないでと願っても、夢だと気付いた瞬間にどんどん指からすり抜けてしまう幻みたいな記憶。 だから願いとは裏腹に温もりが、大好きなこなたお姉ちゃんの温もりが消えていく。 「もう……いいのか?」 「……うん、言い出したらきりが無いし。それにゆーちゃんはああ見えて強い子だから大丈夫だよ」 「こなたさんが言うならそうなんだろうね。僕も応援するよ」 「ああ、俺たちにできるのはもうそのくらいしかないしな。スバルの奴もきっと大丈夫だろうよ」 「そうそう、だってスバルもゆーちゃんも“萌え要素”の塊だもん」 「“モエ要素”?」 「んー、あっちに行ったらアル君たちにも教えてあげるよ。 “萌え”の真髄ってやつをさ――」 そう言いながら二人と一緒に歩いていくお姉ちゃんの背中を最後に、私の意識は光の中に落ちた。 * * * 「……たか……ゆたか!」 ゆたかの瞳に映るのは自分を心配そうに見つめる二つの瞳。 顔の左側に大きな傷――ああ、そうだ私はこの人を知っている。 「D……ボゥイ……さん……?」 Dボゥイは心配そうに自分の顔を覗き込んでいる。 「大丈夫か、ゆたか」 「え……何が……」 そう言われて頬を伝う冷たい感触に気付く。 そういえば、何かとても悲しい夢を見た気がする。 でも指の間から水が零れていくみたいに、夢の記憶が無くなっていく。 大切なことだったのに――思い出せない。 「――本当に大丈夫か?」 より深くゆたかの顔を覗き込むDボゥイ。 その距離はゆたかにしてみれば密着状態といっても過言ではない距離で 男性に免疫の無いゆたかは顔に血が上ってしまい、顔を背けてしまう。 そこで気付く。周りの光景が先程までいた公園ではないと。 「あれ……ここはどこですか?」 「地図でいうD-6の端……総合病院の裏側から少し離れたところだ」 * * * Dボゥイも最初はゆたかが目覚めるまで自然公園に留まっているつもりだった。 だがゆたかが気絶してから1時間ぐらいたった頃だろうか。 北の方から連続した銃声と建物が倒壊する音が連続して聞こえてきたのだ。 しかも音の元はこちらに近づいてきている。 ――今、戦闘に巻き込まれるわけにはいかない そう考えたDボゥイはその視界から消えるため、ゆたかを抱えたまま移動するという分の悪い賭けに出た。 周囲を警戒しつつ、喧騒から逃げるように南下。 そして物陰に隠れながら慎重を期しつつ、E-5から回り込むようにして 直線距離で言うとたったの1キロを1時間以上かけて移動した。 そして幸運なことに誰にも会わずに病院に辿り着いたのだが―― 「あの……何で病院に入らないんですか?」 目的地が目の前にある以上、それは当然の疑問と言えた。 その疑問に対してDボゥイは僅かに迷った後に、その理由を端的に答える。 「病院には……危険なやつがいる」 * * * その原因を説明するには、時間を約1時間ほどさかのぼることになる。 Dボゥイがゆたかを抱えて病院近くに到着したのは午前9時前のことだった。 そして見通しのいい道を避け、裏口から入ろうとしていたDボゥイを押し止めたのは、 内部から響いた何かが割れる音とその直後に病院から出てきた中年男性の姿だった。 男は身を隠したDボゥイたちに気付く余裕もないようで、全身がボロボロの状態で北に向かって行き、 その直後、またもや病院から――明らかに人間を超えた速度――二人組の男が中年が逃げた方向に走っていった。 その態度にただならぬものを感じたDボゥイが建物の影に隠れるようにその後の様子を窺っていると、 『ぎゃああああああああああああ!?!?』 そこには両腕を切り落とされ、さらに全身を何らかの電撃で焼かれ絶命する中年男の姿があった。 それは遠目に見ても圧倒的な実力差で、“嬲り殺し”という表現が一番しっくり来るように思えた。 その光景を見てDボゥイは自分の迂闊さを呪う。 病院ならば治療器具がある……そう考えるのは怪我したものだけではない。 そう考えた手負いの者を狙って動く殺戮者も存在するのだ。 恐らくはあの全身が青い男と東洋風の格好をした男もそうなのだろう。 男を殺した二人組が男の死体に何かをしている隙に病院から離れたが、これからの予定は白紙に戻ってしまった。 ――せめてあいつらがいれば。 Dボゥイの脳裏に浮かぶのはアキやノアルを初めとしたスペースナイツの仲間達。 信頼できる彼らがいれば、この少女を彼らに預けてあの危険人物たちと戦えるのだが―― だが、そこまで考えてDボゥイは己の思考をあざ笑う。 (まともな“人間”なら、まずこの殺し合いの戦場にあいつらの名が無くて良かったことを喜ぶべきだろう。 ……所詮俺もあの悪魔達と同類なのか) その証拠に今もしもシンヤと……エビルと会ってしまえば、自分はきっとゆたかを見捨てて殺しあうだろう。 そんなネガティブな思考を止めたのは自分の手を握る小さい手の感触だった。 すでにかつての仲間を殺した、血塗られたこの手を包み込む少女の柔らかな両手。 「Dボゥイさん……怖い顔してます。 その……辛いときこそ笑いましょう。きっと……大丈夫だって思えるはずですから……」 ――これが先程まで知り合いの死を嘆いていた少女の姿だろうか。 絶望の中で笑顔を作るのは難しい。それはDボゥイが誰よりも知っている。 だからこそ、この笑顔には確かな力がある。 儚げで、今にも消えてしまいそうだがそれでも咲き続ける一輪の花のような笑み。 その笑顔を見て、感じていた暗い思考が霞のように消えていく。 「ああ……そうだな。ありがとう、ゆたか」 ゆたかの笑顔に応えるように、Dボゥイは唇の端を持ち上げる。 それは微かであまりにも不器用だったが、彼がこの戦場に連れてこられてから初めて見せる笑顔だった。 【D-6/総合病院から少し離れたところ/昼】 【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】 [状態]:左肩から背中の中心まで大きな裂傷(出血は治癒、裂傷に伴う痛みは若干残っている)、吹き飛ばされたときに全身に打撲、中度の貧血 [装備]:テッカマンアックスのテックランサー(斧) @宇宙の騎士テッカマンブレード [道具]:支給品一式、月の石のかけら(2個)@金色のガッシュベル!! [思考] 1:しばらく潜伏した後、何処に向かうかを決める 2:テッカマンエビル、相羽シンヤを殺す 3:2を果たすためなら、下記の思考を度外視する可能性あり 4:兎に角、ゆたかと自分が休める場所(ある程度安全でベッドや布団のある場所)を探す 5:ゆたかを知り合いか信頼できる人物にゆだねる、つもりだったが迷い中。 6:仲間を探すべきか? だがこの戦場で本当に信用できる人間がいるのか? 7:ゲームに乗っている人間を殺す [備考] :殺し合いに乗っているものはラダムと同じだと結論しました :テッカマンアックス撃破後、身体が蝕まれる前ぐらいを意識しました :ヒィッツカラルドの簡単に埋葬された死体の上にフィーロの帽子@バッカーノ! が置かれています。 :六課メンバー、クロ達、リザの仲間達の情報を入手。 :紙の詰まったトランクケースはD-7に放置されたまま。 :青い男(ランサー)、及び東洋風の服装の男(戴宗)を危険人物として認識しました 【小早川ゆたか@らき☆すた】 [状態]:肉体的疲労小、精神的疲労中 [装備]:COLT M16A1/M203@現実(20/20)(0/1)、コアドリル@天元突破グレンラガン [道具]:支給品一式、鴇羽舞衣のマフラー@舞-HiME、糸色望の旅立ちセット@さよなら絶望先生[遺書用の封筒が欠損] M16 アサルトライフル用予備弾x20(5.56mm NATO弾)、M203 グレネードランチャー用予備弾(榴弾x6、WP発煙弾x2、照明弾x2、催涙弾x2) [思考] 1:辛くても笑わなきゃいけない気がする 2:なんで私泣いてたんだろう……? [備考] :コアドリルがただのアクセサリーではないということに気がつきました。 :夢の内容は今のところぼんやりとしか覚えていません 時系列順で読む Back 野蛮召喚塔 Next 『真偽』と『真意』~危うい■■(前編) 投下順で読む Back 野蛮召喚塔 Next 金ぴかと本と熱血格闘家とあたし 106 悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱 Dボゥイ 148:捻 -twists and turns- 106 悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱 小早川ゆたか 148:捻 -twists and turns-
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LaureaCrysisRPG Character making【キャラクターの作成】 Session mastering【行動判定】 【幸運判定】 【ダメージの処理】 【恐怖判定】 【戦闘シーン進行】 【戦闘行動】 【成長】 Weapon and Item【武装】 【アイテム】 【休憩とダメージの回復】 Zombie and Murk Dwellers【ゾンビ】 【闇の住人】 City of Laurea【街の状況について】 【公共機関】 【民間施設】 【参考動画】 LaureaCrysisRPG TSSV Thrill suspense sexual intercourse violence.【闇の接触】 【闇の虜】 LaureaCrysisRPG ※このTRPGには暴力的な表現やグロテスクなシーンが含まれています。 Character making 【キャラクターの作成】 1:能力値の設定 体格度、敏捷度、知性度、正気度、幸運度の五つの能力値について、80、70、60、50、40の数字をそれぞれに割り振る。その後、幸運度以外のそれぞれの能力値について、1d10の出目を加算する(出目0の場合は0か10かを選択可能)。幸運度には40-出目合計分だけ加算する。 2:パーソナリティの設定 指定のプロファイルシートに名前などの項目を記載すること。 Session mastering 【行動判定】 行動判定はそこ行動に関連する能力値をマスターが指定し、1d100を振り出目が能力値以下であれば成功とする。状況によっては難易度による修正が課せられる。 判定に失敗した場合、後述の幸運判定を行うことができる。 体格値で判定する行動 ゾンビを振りほどく、障害物を持ち上げる、重いドアを開ける、ナイフで断ち切る、鈍器で殴る。他。 敏捷値で判定する行動 ハンドガンを撃つ、ショットガンを撃つ、走って逃げる、車を運転する。他。 知性値で判定する行動 物陰に隠れる、ハーブを調合する、コンピュータを操作する、聞き耳を立てる、怪我の手当をする、隠された品物を見つける。他。 正気値で判定する行動 パニックを回避する、暗闇の中で行動する。他。 【幸運判定】 行動判定に失敗した際、幸運度により再判定を行うことができる。判定の際は元の判定課せられた難易度も引き継ぐ。出目90以上は自動的に失敗する。 判定後は成功失敗に関わらず幸運度が10減少する。 【ダメージの処理】 本ゲームでのダメージは直接能力値を減少させる。体格度に10ダメージを受ければ以後、体格度を10低い状態で判定しなければならない。 体格度、敏捷度が0以下になった場合、行動不能になる。ゾンビに噛まれていた場合はゾンビ化する。 知性度、正気度が0以下になった場合、気絶する。 【恐怖判定】 最初にゾンビを見たとき、闇の住人に遭遇したとき、凄惨な光景を目にしたとき、および状況やイベントにより正気度にて判定を行う。 失敗すると知性度と正気度に10ダメージを負うとともに下記影響を受ける。 1:驚愕:手に持っている物を落としてしまう。そのターン行動不能。 2:逃走:悲鳴を上げて恐怖の原因から逃走を試みる。 3:呆然:次のターン終了時まで行動不能。 4:狂乱:悲鳴を上げて恐怖の原因に攻撃を試みる。 5:恐怖:次に行う知性・正気判定は必ず失敗する。 6:幻視:知性度と正気度にさらに10ダメージを負う。 7:失声:10分間会話が不能になる。 8:転倒:転倒する。起き上がるのに1手番消費。 9:金縛:知性度判定に成功するまで行動不能。 0:動転:次に行う体格・敏捷判定は必ず失敗する。 【戦闘シーン進行】 先に相手を見つけたグループがイニシアティブを取ったものと見なし、先に行動できる。その後グループ単位でターンを回す。1ターンは約5秒である。 グループ内の行動順番は自由。 偶発的な遭遇の場合、知性値判定に成功すると先攻をとれる。敵味方の距離は1d10+5メートルとする。 【戦闘行動】 銃撃(シングルショット) ハンドガンなどを撃つ。敏捷度にて命中判定を行う。対象が武器の射程内にいなければならない。 銃撃(セミオート射撃) 銃弾を2発消費する代わりに、命中率に+10して判定できる。 銃撃(フルオート射撃) 銃弾を10発消費する代わりに、複数対象に合計4回のダメージ判定を行う。 格闘 ナイフや鉄パイプなどで戦う。体格度にて命中判定を行う。対象が武器の射程内にいなければならない。移動後に実行可能。 移動 1d6+2メートル前進、あるいは後退する。敵をすり抜ける場合は敏捷度判定。敵の数が多いと判定にマイナス修正がかかる。 逃走 現在いるエリアから離脱し、逃走する。適切な逃走ルートがあれば自動的に成功する。袋小路に追い詰められていたりした場合は逃走不能。敵をすり抜けたり飛び越えて逃走することはできない。追跡される場合もあり、その場合はドアを閉める、物陰に隠れるなどしなければまた遭遇となる。 組み付き 体格度にて判定。対象に組み付く。組み付かれた状態ではお互いに移動や逃走、射撃などはできない。 振りほどき ゾンビなどに組み付かれた場合、体格度の判定に成功することで組み付きを解除し、3mほど間合いを取ることができる。 リロード 銃の弾倉を交換する。 ターゲッティング 次の射撃判定成功率に+20されるとともに、命中部位決定ダイスを2つ振り、好きな方を適用できる。最初から複数振る場合は命中率修正だけとなる。 隠れる 知性度にて判定。具体的な隠れ方を描写する必要がある。既に視認されていた場合は効果がない。 【成長】 シナリオ終了時まで無事生き残ることができたキャラクターは下記3つの特典のうち、一つを選んで適用することができる。 1:能力値を3点割り振る。最大90。 2:好きな色のハーブを3つ得る。 3:9mm拳銃弾20発、マグナム弾10発、散弾10発、専用ライフル弾20発のいずれかを得る。 Weapon and Item 【武装】 鉄パイプ 射程1m。出目4〜6で頭部打撲。もう一度出目4〜6で破壊。 モップなど長いものは射程2m。 ダガーナイフ 射程1m。出目4で頸部裂傷にて破壊。 出目5〜6で腹部裂傷。もう一度出目5〜6で破壊。 ”ナイフエッジ”小型拳銃 射程10m。弾数8発。9mm拳銃弾。出目96以上で破損。 粗製濫造された低品質な小型自動拳銃。低所得者層の犯罪に使われる。ナイフの延長でしかないという意味を含む。 Ez75マシンピストル 射程12m。弾数15+1発。9mm拳銃弾。 セミオート射撃が可能。 エステルプラッテ共和国兵器工廠製造。 Model22”ロゼッタ”リボルバー 射程14m。弾数6発。マグナム弾。胸部腹部命中の場合一撃で破壊。 リルバーン警察庁装備。 SilverStormショットガン 射程12m。弾数6発。散弾。命中率+10。 一体ないし複数体の対象に合計4回のダメージ判定を与える。 ウィルバー合衆国SilverStorm社製造。 ミルフ(Mirow)式短機関銃VC25年型 射程160m。9mm拳銃弾(32発入りボックスマガジン)。シングルショット、セミオート射撃、フルオート射撃が可能。 信頼性に問題があり、出目96以上でジャムる。1手番費やして排出必要。ユークトバニア陸軍兵器局製造。 AB-68(アブトマット・バカーノフ)軍用ライフル 有効射程250m。装弾数30発。専用ライフル弾。シングルショット、セミオート射撃、フルオート射撃が可能。 ヤードゴニエ開発。共産圏で広く製造、普及。 "春雷"手榴弾 敏捷にて投擲。投擲距離は体格/10+10m。投擲した次のターンに爆発し、半径5mの範囲の敵に2回ずつのダメージ判定を与え、半径10mの範囲に1回のダメージ判定を与える。 紅京第一兵器廠製造。 【アイテム】 医療キット:体格・敏捷を回復する。 赤ハーブ:調合により効果を増強する。 白ハーブ:体格、敏捷を10回復する。 青ハーブ:知性、正気を10回復する。 黄ハーブ:幸運を10回復する。 緑ハーブ:解毒。 携帯電話 車のキー ほにゃらら室の鍵 機密書類 【休憩とダメージの回復】 ハーブによる回復は10分程度の休息を必要とする。赤ハーブは他の色のハーブに混ぜ、調合して使うことができる。調合時に知性度判定に成功すると、調合されたハーブは3倍の効果を得る。知性度判定に失敗した場合でも2倍の効果を得る。 Zombie and Murk Dwellers 【ゾンビ】 ローレア市に突然に現れた動く死者。動きはともかく、腕力や耐久力が大幅に増大。噛みつかれるなどすると血を媒介として感染し、自分もゾンビになる。ゾンビになる条件や期間は状況により大幅に変化。 食欲のみで行動している。恐怖や痛みもほとんど感じないようだ。 会話できないほど知性は低下しており、かつての家族も識別できない。 銃器や電化製品などは使用できないが、エレベーターに乗ったりはする。 犬やカラス、ネズミなどもゾンビ化することがある。 倒すには脳や心臓を破壊するしかない。四肢を吹き飛ばすくらいでは活動を止めない。 素手でゾンビと戦うことは非常に困難。 ゾンビの能力値は体格度80、敏捷度60、知性度20。正気度と幸運度は存在しない。 戦闘では犠牲者に対し組み付き及び噛みつきを行う。 組み付きは2m以内のPCに行い、成功すると同時に噛みつきを行う(5ダメージ)。組み付かれると振りほどき判定に成功しなければ移動や射撃などを行うことができない。 噛みつかれると毎ターン体格と敏捷に10ダメージを受ける。 ゾンビは1ターンに1メートル移動する。走ることはまれだが、瞬発力は侮れない。 ゾンビは銃による攻撃を受けると下記効果を受ける。 1:頭部:破壊。頭蓋を破壊され活動停止。 2:心臓:破壊。心臓を破壊され活動停止。 3:胸部:再度胸部に攻撃を受けると活動停止。 4:胸部:再度胸部に攻撃を受けると活動停止。 5:右腕:命中率半減。組み付き不能。10分後には再生する。 6:左腕:命中率半減。組み付き不能。10分後には再生する。 7:腹部:再度腹部に攻撃を受けると活動停止。 8:腹部:再度腹部に攻撃を受けると活動停止。 9:右足:転倒。移動力半減。10分後には再生する。 0:左足:転倒。移動力半減。10分後には再生する。 【闇の住人】 ローレア市の闇の中に蠢く謎の存在。正体、目的などは一切不明。 City of Laurea ローレア市はスフティ州西部地方、ローラディナ平野中央地方に位置する都市。スフティ州政府所在地。政令指定都市。アルタリアとリューテネットの中間に位置し、リルタニア諸島中部地方の中心都市。また、中部地方の工業地帯の中核。 五百年前から小さな村落として存在し、その後徐々に工業化し規模が大きくなっていった。ロストアルテミスでは大きな被害を受けた。人口は70万人強。 【街の状況について】 事件発生の時期はヴァレフォール歴27年の5月5日前後。 ゾンビが溢れ出し、加速度的にその数と被害を増やす。 警察隊は壊滅。 軍が出動するが、街に入っての戦闘は行わず、もっぱら防疫の為に都市を封鎖している。街の周囲には鉄条網やバリゲードが設営され、近づくものは市民でもゾンビでも発砲される。 情報規制によりローレア市は疫病・暴動発生としか国内や世界には知られていない。 郊外には原子力発電所が存在。 【公共機関】 ローレア市役所 ローレア市警察 混乱の初期にその被害をまともに受け、壊滅する。現在ではゾンビの巣となる。 ローレア大学 難関国立大学。私立大学は有名どころを除いて、ロストアルテミスの被害からほとんどが閉鎖している。 ローレア市総合病院 ローレア美術館 ローレア中央駅 地上線と地下鉄が交差する大きな駅。 ローレア港 リルタニア内海を越えるとディルタニア大陸に到達する。 ローレア城 ローレア市公立公園 ローレア城周辺のエリアがそのまま公園になっている。 【民間施設】 ローレア・マリオットアソシアホテル ローレア中央駅の駅ビルを使った高級ホテル。レストランや劇場も有名。 サルバトーレ教会 ローレアタイムズ ローカル新聞社。 クローリス重工・石油コンビナート 港湾地区に隣接した工業地帯。 EMA(エステルメイド協会) メイド、ハウスキーパー、ベビーシッター、運転手等のサーバント派遣企業。 マスターベーロス ウィルバー資本のファーストフードチェーン店。ドーナッツとコーヒー。 ZERO-ONE ジャンクショップ。素人お断りな雰囲気と品揃え。 Guns Rifles ブリューナグ 銃砲店。 エリアーデ モリヴァニア系列のロリータファッション専門店。 女学生を中心にカルト的な人気を持つ。 リトル・パンデモニウム エリアーデのすぐ隣にある喫茶店。ローレアにおけるリリスの道の拠点。 SOUND DRIVE 大手ライブハウス。スカウトが出入りしているともいわれる。 帝立生命科学研究所 謎の施設。 【参考動画】 LaureaCrysisRPG TSSV Thrill suspense sexual intercourse violence. ※18歳以下は読んじゃダメよ! 【闇の接触】 闇の住人は美女、美少女に対して闇の接触を行うことがある。 闇の住人に接触されると正気度判定を行い、失敗すると正気度が10低下するとともに、下記の効果を受ける。正気度がマイナスになると抵抗する意志を失う。 1:快感:声を上げる。手に持っている物を落としてしまう。 2:恍惚:脳内麻薬が大量分泌される。次のターン終了まで行動不能。 3:痙攣:体格、敏捷に10ダメージ。10分経過で回復。 4:腰砕:足腰が立たない。移動不能。 5:興奮:次の正気度判定は自動的に失敗する。 6:絶頂:正気度に10ダメージ。 7:自慰:ただちにダメージを2回振り、双方の影響を受ける。 8:喘ぎ声:正気度に5ダメージ。快感を感じていることを認める。 9:媚毒:以後の正気度判定は自動的に失敗する。 10:魔の絶頂:正気度に10ダメージ。次に受けるダメージは魔の絶頂になる。 正気度がマイナスになった後、何らかの要因で解放、救出された場合、下記の後遺症が残る。後遺症は設定欄に記入する。この後遺症はロールプレイのみでゲーム的な効果はない。 1:露出癖:恥ずかしい姿を見て貰いたくなる。 2:潜在欲求:また闇の住人に犯されることを望むようになる。 3:淫乱化:常にえっちなことで頭がいっぱいになっている。 4:被加虐癖:いじめられたくなる/いじめたくなる。 5:自慰癖:常に股間や胸を弄りたくなる。弄れば天国に行ける。 6:性的過敏:服の感触やちょっとした振動だけで感じてしまう。 【闇の虜】 後遺症が3つになった場合、そのキャラクターは闇の虜となり闇の住人に隷属することになる。下記の効果を得るが、ゾンビの捕食対象から外れることはない。 1:狂おしいほどの思慕の感情に支配され、主人である闇の住人に会えない一夜ごとに正気度に10のダメージを受ける。このダメージはシナリオ終了時に回復しない。 2:闇の接触を使用できる。相手は女性であり、接触しかつ状況を描写すること。この効果は自分自身も受けるが、対象が失った正気度と同じ分、自らの正気度を回復できる。
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「があっ!!」 長大な剣が高速で、地図氏の頭上めがけて弧を描く。 「う~ん、痛そうだ――なぁっ!!」 咆哮が空気を割いた。 殺気が、最速の男を貫いた。 袈裟懸けの一撃を最速の男は最速で剣を引き戻す。 禁――と一音。 地図氏の手には、鎖鎌があった。 竜殺しの腹の上で、跳ね上がった分銅が地面に落下する。 「おい……。鎖鎌なんぞどっからだした?」 「HAHAHA! 知らなかったのか、ヒューマン? 私には投影が可能だということを」 「そりゃ、書き手1stの能力だろがっ!! しかも地図限定のはずだろうがっ!!」 わめきざま、最速の男は竜殺しを振るう。 長大な横薙ぎを長大な剣が受け止めた。 「……次は鳳凰寺風の剣かよ」 呆れと皮肉を存分に込めて、最速の男は呻いた。 (しっかし、デケェ剣だな……。どうみても女が使えるサイズじゃねーぞ) 自分の持っている剣のことは成層圏の彼方に投げつつ、最速の男は心の中でぼやいた。 (しかも、この力ぁ……) 最速の男の両腕の筋肉が膨れ上がる。 (とんでも、ねえ!) 押されているのだ、片手一本で。 軋む刃が徐々に最速の男に向かう 「吸血鬼に力を比べを挑むのは無謀。他の手段を考えるべき」 (長門かよ……。そんなにアーカードになるのが嫌かコラ!) いつの間にか制服姿の女子高生に姿を変えている地図氏に向かって最速の男は悪態をつく。 しかし、ツッコミを入れている余裕もない。 (だが、力だけでどうにかなるほど――) ふっと力をぬく。 地図氏の左腕が力のベクトルをそらされて上にそらされ、その体が前におよぐ。 「甘くねぇえんだっ!!」 超重量の斬撃が、旋風をまいて地図氏の顔面に激突した。 ビグシャガッっと異様な音が響いた。 最速の男の背筋を氷塊が落ちた。 「ふはぁまえたっ!」 半壊した顔面の中から声がする。 地図氏の奥歯が竜殺しを噛みとめていた。 ずどん。 地図氏と最速の男が同時に弾けとんだ。 地図氏の鉄拳が最速の男の胸板に突き刺さる寸前――否、突き刺さった瞬間、 最速の男が義手から砲弾を発射したのだ。 「がはっ!!」 最速の男の口から血が噴出した。 鎧の胸部が凹んでいる。 (こりゃ、ヒビぐらい入ってやがるな) 最速の男が憎悪を込めて見つめる先、 「素晴らしい……。その反射速度、判断速度、実にすばらしい!」 ざわざわと地図氏の足が蠢き、みるまにその足が再構築されていく。 「愉しい愉しい、キサマをカテゴリーA以上の化物と認識する!」 「そりゃ、どうも……」 地図氏の愉悦の混じった狂気の視線と最速の男の殺意の篭った視線が虚空で激突。 「しかしこれ以上のアナタとの戦闘継続は無益と判断した。 まだ敵は多く、これ以上の損傷と体力の低下は得策ではない」 「……黙ってやられてやるつもりはねぇんだが?」 「だから速攻で片付けちゃうことにしたの! 銃でっ!!」 (そんっなに、アーカードが嫌なのか!?) 地図氏がまとうはゴシック調の赤いドレス、そして手にはソード・カトラス。 見まごうことなき、銃撃女・ラジカルレヴィさんであった。 「つーことで、さっさとケツから鉛のクソしてくたばれや!」 咄嗟に最速の男は、竜殺しを翳す。 鉄塊は、銃に対しても十分な盾となろう。 「無駄だぜ……。くらいなっ! スーパーキョン・タイムっ!!」 地図氏以外のモノ、全てがスローとなる。 その中を地図氏は悠然と進んでいく。 地図氏の唇が弧を描いた。 「こぇぇか? まぁ、そりゃこええだろうなあ。 体がゆっくりとしか動かねえのに、意識は元のまんまだもんなぁ……。 クク……。ぜいぜい、ガタガタふるえながら神様にお祈りでもしてくれや」 ぴたりと銃口が最速の男の脳天を捕えた。 「ワリィな、この技はそう何度も使えねぇんだ。つーことで、死に――」 (ラディカルグッドスピード碗部限定!!) 最速の男の腕に装甲が発生。 「な、なにぃ!?」 スーパーキョンタイムのスローさとラディカルグッドスピードの超速が相殺。 つまり、最速の男の腕は通常の速さ。 地面から竜殺しの刃が跳ね上がり、地図氏の腕を切断。 飛ばされた腕が赤い飛沫と共に宙を舞った。 地図氏の目が飛ばされた腕を追う。 機、なり。 脱兎の如く、最速の男は窓に向かって突進していく。 「待ちやが――」 最速の男が振り向きざま、何かを投擲。 その時には既に地図氏は腕の再構築を終えていた。 無造作に照準。発砲。 爆裂。次の瞬間――部屋は白い粉塵で多い尽くされた。 「ケホっ……。消火器かよ」 舌打ちしつつ、地図氏は銃をおろした。 「逃げやがったか……」 逃げるのも最速かよ、などと思いつつ、地図氏は頭をかいたのであった。 【早朝】【F-3 ホテルのロビー】 【地球破壊爆弾No.V-7@アニロワ1st】 【状態】(〓ω〓.)、ダメージ(中)顔面に傷跡、右腕に深い裂傷(どちらも再生中) 【装備】なし 【道具】支給品一式、未定支給品×1(本人確認済み) 【思考】 基本:闘争を愉しむ 1:ちょっと休むか ※変化する姿に7つのバリエーションがあるらしいです。 【1:地球破壊爆弾】【2:アーカード】【3:長門有希】【4:泉こなた】 【5:銃撃女ラジカル・レヴィさん】【6:?不明?】【7:?不明?】 ※基本的に中身はアーカードで、CVは平野綾です ※クーガーの早口台詞が言えます! ※鎖鎌、鳳凰寺風の剣、ソード・カトラスが投影可能です ※「スーパーキョンタイム」地図氏以外の者はゆっくりとしか動けなくなります。一度使うとそれなりの時間使用不可能です。 (ふざけやがって……。アーカードってレベルじゃねえぞ!) 神行法を発動させてホテルから遠ざかりながら、最速の男は悪態をついた。 (こりゃ手段なんぞ選んじゃいられねえ……やっぱここは……) ――仲間を集めてフルボッコだな。 次に会うときは、「孤城の主」を実現させてやると、最速の男は誓うのであった。 【神行太保のDIE/SOUL@アニロワ1st】 【状態】激怒 胸部にダメージ 【装備】竜殺し@ベルセルク、ガッツの装備一式@ベルセルク 【道具】支給品一式、拡声器(本人確認済み) 【思考】 基本:地図氏は殺す。 1:今の所は逃げる。 2:仲間を集めて「孤城の主」を実現させる ※容姿はガッツ@ベルセルクです。 ※神行太保・戴宗の神行法(高速移動)が使えます。 ※ラディカルグッドスピード腕部限定は、腕だけが速く動きます。 122 愛ゆえに 投下順に読む 124 POWER STAGE 122 愛ゆえに 時系列順に読む 124 POWER STAGE 077 Zero noize (+1)(後編) 地球破壊爆弾No.V-7 124 POWER STAGE 077 Zero noize (+1)(後編) 神行太保のDIE/SOUL 124 POWER STAGE