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549 :NPCさん:2011/02/19(土) 00 44 33 ID ??? 困っていうより、多分なんも考えずに表作ったんだと信じたいが、 昔鳥取の同期にランダムエンカウントが好きなヤツがいたんだ。 で、その人がクトゥルフでKPをやった際いつも通りランダムエンカウントでダイス振らされて、そしたらショゴスが出た。 深きものとかミ=ゴくらいならそりゃ殴るけどショゴスは無理… 終了後KPがヘコんでたけど、データ見たら勝てるか勝てないかくらい解ると思うんだ、というモニョった話 550 :NPCさん:2011/02/19(土) 00 50 21 ID ??? それ、どうやって逃げるか?という遭遇じゃないのか 551 :NPCさん:2011/02/19(土) 00 56 04 ID ??? 1%未満のファンブルにはネタで超強力な敵を仕込む事も多いが 552 :NPCさん:2011/02/19(土) 01 08 38 ID ??? 550 逃げれるなら逃げたかったんだけど、いかんせん一本道の通路で、 まだ調査に入ったばっかで役に立ちそうなものもなかったんだよね。 まぁ事故といえば事故なんだけど 551 確かに自分でもたまにやる。死ぬレベルの敵までは出さないけど 553 :NPCさん:2011/02/19(土) 01 15 55 ID ??? まあ事故だな 554 :NPCさん:2011/02/19(土) 01 17 21 ID ??? 事故だね 557 :NPCさん:2011/02/19(土) 09 16 08 ID ??? 549 つーか、「ランダムにモンスターが出て来る」ゲームじゃねえだろ、クトゥルフは。 普通に作ったPCなんか、野犬の群れに出くわしただけで死んじゃうのに。 538 PAスレは楽しそうだねえ。ある意味、困GM&困PLの集団にしか見えないw 558 :NPCさん:2011/02/19(土) 11 25 50 ID ??? 552-554 ダイス運等による不可抗力な事故と 注意不足等による人為的なミスは切り分けて考えるべきだと思う。 559 :NPCさん:2011/02/19(土) 12 43 46 ID ??? 557 猟師さん4人でダゴンが倒せるゲームですよね 560 :NPCさん:2011/02/19(土) 12 46 11 ID ??? 基本的にクトゥルフの神とか倒せねーだろw 561 :NPCさん:2011/02/19(土) 12 49 32 ID ??? 倒せる場合はEDで信者になって復活を祈ってたり、他の邪神に乗っ取られてたり、 色々な就職先が選べて楽しいクトゥルフ 562 :NPCさん:2011/02/19(土) 12 55 25 ID ??? 560 昔はSANチェックに失敗してなければショットガン持った連中が取り囲んで打ち続ければダゴンに勝てたりした。 今は知らん。 564 :NPCさん:2011/02/19(土) 13 36 07 ID ??? ダイナマイトやショットガン、近代兵器を駆使すれば、結構邪神やモンスターにも勝てるかもしれないが、 そんな事をしても別に面白くは無いんじゃなかろうか。 マンチ組みしてガチ戦闘が面白いゲームは他にも山ほどあるしねえ。 ・・・いや「黄昏の天使」はいいシナリオでしたようんうん。 565 :NPCさん:2011/02/19(土) 14 04 24 ID ??? あれ、異能使いかメガテンあたりで「80年代OVAリスペクトシナリオです」 ってやると面白そうだよなw>黄昏の天使 あれの続き(夜叉姫伝説)を出さなかった有坂さんとHJは困ったちゃんだと思うw 566 :NPCさん:2011/02/19(土) 15 32 45 ID ??? ショゴスは笛が吹けると倒せる 567 :NPCさん:2011/02/19(土) 15 49 38 ID ??? ただし闘技場に限る 568 :NPCさん:2011/02/19(土) 15 57 54 ID ??? 564 むしろ近代兵器で倒したい 科学の力にひれ伏せ化け物!と言いたい そして10年後くらいに奇怪な声をあげて脱皮したい 569 :NPCさん:2011/02/19(土) 17 19 24 ID ??? 568 つD20モダン 570 :NPCさん:2011/02/19(土) 19 01 24 ID ??? そもそも原作だって初登場の寝起きのクトゥルフさんが船でドツかれただけで二度寝しちゃってるしなぁ 571 :NPCさん:2011/02/19(土) 19 09 44 ID ??? どつかれただけじゃ寝てないじゃん。 飛んで追いかけなかっただけで、即蘇生して泳いで追いかけようとして逃げられちゃったんで、その後眠っただけだぞ? 572 :NPCさん:2011/02/19(土) 19 14 50 ID ??? 寝起きじゃなくて寝ぼけてただけだよ 573 :NPCさん:2011/02/19(土) 19 24 10 ID ??? 567 そして一生笛を吹いて差し上げることに。(だっけ?) 574 :NPCさん:2011/02/19(土) 21 02 28.77 ID ??? 573 T Tの『カザンの闘技場』じゃね? 575 :NPCさん:2011/02/19(土) 21 08 45.40 ID ??? 笛吹いてボケてるところを刺し殺すんだよ スレ265
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CS Pop`n music 12 いろは 2006/3/2発売! 公式サイト http //www.konami.jp/bemani/popn/gs/12/index.html システム概要 テーマは「和」 AC版での「NET対戦」にあたる対戦モード追加。CPUキャラ2人との対戦。 ゲームモードに「SPECIAL」が新設。スタディランド-キャラクターガイド-オマケがここに移動 他に、「POP`N REQUEST」「MINI GAME」を収録。 マラソンモードもここに出現する。 AC版のチャレンジモードへの2曲保証の追加を反映しているため、1曲目で落とすとコンテニューが発生せずそのままプレイが継続する。その代わり、AC版同様にEXステージが出せなくなる。また、CS版では「同一曲の連続選択=不可」で固定されているため、1曲目で落とした場合、ゲームオーバーになるまで1曲目で選んだ曲を選び直せなくなる。CS11以前のチャレンジモードでは無限コンテニュー制が前提のため、1曲目から何度でも、直前に選んだ曲も含めて選び直せていたため、この点は劣化点となってしまっている(CS11以前のノーマルモードにおける欠点をそのまま引き継いでしまっている) 譜面スクロール速度がACカーニバルより若干速い HS5-6、S乱は最初から使用可能 版権担当キャラは最初から選択可能 オプション設定のGAME LEVELが8段階に変更デフォは3。AC仕様は4(推定) キャラクター選択にランダム機能追加。 レベル表記はカーニバルの仕様。 クラシック11EXのレベルが42に変更。判定が少し甘くなった。 カウボーイHのレベルが31に変更。 コンテンポラリーネイションEXのレベルが41に変更。 ビビッドEXの譜面が一部変更。 CSエンディングが全部で4種類ある。スーツとモリーが戦うバージョン、戦わないバージョン、互いにすっぽかされるバージョン2種類の計4種類 特にモリーがすっぽかされるバージョンは必見。 パンキッシュガールは出現条件が厳しく常滞するのが難しいため、やったことがない人も少なくない。 収録曲一覧 AC12曲(23) エイジロック メッセージソング ブルースロック シンフォニックテクノ 琴フュージョン 流星RAVE アカペラ フロウビート トーキョーロマン プロポーズ キッズマーチ ヒーリングデュオ ダイナマイトソウル ハイパージャパネスク アジアンコンチェルト ポジアコ ビビッド ヒップロック3 ロックビリー J-ロックφ K-ダンス ビワガタリ オンセンラップ CS12曲(11) プリティ雅 昭和怪奇譚 セタガヤ系 ビジュアル艶歌 R&B&M 三味線ブラザーズ チンドンダンス 上京ラップ スローライフ 萌えポップ J-パンキッシュガール AC11再録曲(10) グラディウス トザン ねぶた ホラ-2 ナニワヒーロー ナンキョク メサリミ 大河 REMIX テクノボー ドラムンフライ CS11再録曲(4) フレンチメルヘン クラシック11 コンテンポラリーネイション2 カウボーイ AC12版権曲(6) キミョウ エヴァ クレヨンしんちゃん バブルバスガール ドラゴンボールZ クリィミー AC12隠し曲(22) ゴエモン ショータイム サイバーガガク ひなまつり ソツギョウ ハイパーロッケンローレ ヴィヴァーチェ UFOテクノ タナバタ ビーチ ハッピーキュートコア J-ソウル ガムラン 敬老パンク ハロウィン にょろロック ラメント J-ジャズ セツブン クリスマスプレゼント オオミソカ ニンジャ卍ヒロイン CS12隠し曲(4) 必殺スパイ むしばワルツ アスレチックミート フォレストスノウ ポップンリクエスト旧曲(9) (聴くと元気が出る曲) ハイパンク(9) ユーロビート(8) ソフトロックLONG(7) (ポップンが好きになった曲) ヒップロック(6) トランス(6) J-テクノ(1) (畳の上であそびたい曲) 禅ジャズ(10) エンカREMIX(5) ショウワカヨウ(7) ee`MALL曲(4)移植曲である「Sweet Illusion」と「airflow」はジャンル名ではなく曲名で表示される。 スウィング歌謡(花見で一杯) ションボリ(純勉夏) Sweet Illusion(from GF8dm7) airflow(from IIDX8th) エキスパ旧曲(4) オンド J-ポップ エンカ パラパラ ミニゲーム旧曲(2) フレッシュ コンテンポラリーネイション 連動曲(3) スカ ハードカントリー パンキッシュガール CS新曲情報 CSいろは新曲 ジャンル名 曲名 アーティスト 担当キャラ N H EX BPM スローライフ 甘い時間(pop'n mix) BE THE VOICE オリビア 13 26 34 128~256 セタガヤ系 東京ガール(pop'n mix) metro/trip ピルティ 13 26 30 138 R&B&M ドンパン節 笛吹二朗とドンパン・リスペクツ テクノスターズ 14 24 32 98~124 J-パンキッシュガール 脱皮-Knock Out Regrets- MAKI@TOGO.BAND スピンキー 15 29 35 180 萌えポップ オヤシロのムスメ 後藤沙緒里 みここ 15 23 28 189 三味線ブラザーズ 大桟橋(伊呂波調) 内田兄弟 内田一門 16 26 33 156 上京ラップ 俺ら東京さ行ぐだ(I'LL GO TO TOKYO!) ノーボトム! MC.TOME 16 28 40 140 ビジュアル艶歌 月影華(TSUKI-KAGE-BANA) 丸山和嘉 深川ふなを 17 28 36 152 チンドンダンス TIN-DON-DANCE ノーボトム! YANARY 18 30 36 145 昭和怪奇譚 鹿鳴館の怪人 リシャール秋田 文彦さん 18 28 35 180~190 プリティ雅 突確全回転! マロンちゃん みやびさん 20 34 40 196 CSいろは隠し新曲 ジャンル名 曲名 アーティスト 担当キャラ N H EX BPM パンキッシュガール Knock Out Regrets MAKI@TOGO.BAND スピンキー 14 31 37 180 むしばワルツ 僕の名前は勇気鈴木歯科クリニック編 ゆうき。 小山明美 17 25 30 140 必殺スパイ お仕置き忍のテーマ 000七 スーツ対モリー 19 32 37 120~153 フォレストスノウ 月雪に舞う花のように 猫叉Master 智羅 21 34 40 70~125 アスレチックミート 一発逆転!××だらけのハッピー大運動会!! P-4 laboratory bengbeng 21 36 41 190~200 CSいろは隠しコース 1 2 3 4 景コース 必殺スパイ むしばワルツ アスレチックミート フォレストスノウ 倭コース オンド J-ポップ エンカ パラパラ 解禁イベント「ポップン秘伝忍法帖」 AC版の同名の店舗対抗イベントがベース。 1 2 3 4 5 6 7 8 春 ヴィヴァーチェ 必殺スパイ ひなまつり ショータイム ソツギョウ サイバーガガク ハイパーロッケンローレ スウィング歌謡 夏 UFOテクノ むしばワルツ タナバタ ビーチ 景コース ゴエモン ハッピーキュートコア ションボリ 秋 Jソウル 倭コース アスレチックミート ガムラン ハロウィン 敬老パンク Sweet Illusion 冬 クリスマスプレゼントAC Jジャズ フォレストスノウ にょろロック セツブン ラメント オオミソカ airflow 忍 ニンジャ卍ヒロイン HELL HELL12 初回特典サウンドトラック ※全てロング曲 1 脱皮~Knock Out Regrets~ 2 僕の名前は勇気~鈴木歯科クリニック編~ 3 ふたりのマニフェスト 伊東家 公式サイトより 「Dance Dance Revolution STRIKE」のセーブデータがメモリーカードにあると「Dance Dance Revolution STRIKE」に収録されている「J-PUNKISH GIRL」の英語バージョンが登場 「GuitarFreaksV DrumManiaV」のセーブデータがメモリーカードにあると「スカ(GFDM)」と「ハードカントリー」が登場 ミニゲームのクリア特典 ミニゲーム「ししゃものネコ缶」をクリアするとフレッシュが登場 ミニゲーム「イマ様の緑化運動」をクリアするとコンテンポラリーネイションが登場 ※緑化運動は二人プレイで始めて片方放置すると選択肢が一つ減るので少し楽になる ※更に、同じ色は連続で来ないので、↑と組み合わせると実質的に3択となる 忍法帳の最速解禁法 バトルモードで短い曲3曲(J-テクノ→J-ソウル→トザン)を放置 ハイスピは付けると巻物のスクロールスピードが上がるので付けない 隠し出現コマンド 12348876 AC隠し曲 78987179 CS隠し曲 38877966 芋隠し曲 82347699 エキスパ隠しコース&曲&HELL譜面 97976868 パンキッシュガール 38271619 スカ&ハードカントリー イマ様&ししゃもは現時点では解禁コマンドなし コマンドで出した曲は常駐しないが、オリコに登録すれば残せる アナコン対応表 2 4 6 8 1 3 5 7 9 L1 ↑ △ R1 L2 ← - ○ R2 ○はセレクトを押しながら入力 DDR Strike 隠し解禁条件 (データ連動不使用時) 1: チャレンジモードのステージ1またはステージ2の曲選択画面で"4466373728(ポプコン)"もしくは"上上下下左右左右L1R1(パッド)"を入力する。 2: J-パンキッシュガールをプレイし Great、Good、スコア の合計の下3桁が105 (バトル時は2人とも満たす) ※手順2ではEX譜面をGREAT 1だけ出して放置する方法が一番簡単。 GFDM V 隠し解禁条件 (データ連動不使用時) 1: チャレンジモードのステージ1またはステージ2の曲選択画面で"4466373728(ポプコン)"もしくは"上上下下左右左右L1R1(パッド)"を入力する。 2: にょろロックをプレイし Great、Good, Combo の合計の下3桁が555になる。 (バトル時は2人とも満たす) ※手順2は最初から277コンボまでつないでから放置する方法が比較的簡単。5ボタン譜面では不可能。 ※N譜面なら間奏が終わる直前の赤2連打までを取れば277コンボ。 両方とも放置が有効なのはステージ1のみ(必ず次のステージに進める為) カレンダーの裏 適当に情報を書き殴っておく場所。いわばチラシの裏だが、いろはなのでカレンダーの裏 情報が纏まったら削除する事。 ポプコン・アケコンでオプションのハイスピードを選択する時 左青ボタンで減少、右青ボタンで増加というAC仕様になった 忍法帖全てクリアで未プレイEX解禁 上記+リクエスト曲制覇でマラソン解禁(ミニゲーム曲・連動曲は出さなくてもいい) リクエスト曲&ミニゲーム曲&連動隠し曲は忍法帖を全て埋めても出ない マラソンは全99曲(連動の3曲は出ない) 未クリアのミニゲーム曲も道中に出るが、クリアしても解禁しない 対戦におけるオジャマ攻撃「キャラクターポップくん」の仕様が変更された。 AC版では攻撃受けると自分の使用キャラのキャラクターポップ君が降ってきたが、対戦相手2名のキャラクターポップくんに変化する。両方共1Pカラーで振ってくるため慣れない内は結構キツいかもしれない。下段が初期状態で3位枠(青・マッチング画面左側のCOMキャラ)に配置されたキャラ、上段が3位枠(黄・マッチング画面右側のCOMキャラ)に配置されたキャラ(対戦終了時の順位は無関係)になるのでプレイ開始前のマッチング画面でどのキャラがどの配置になるのかを把握しておくとよい。色々ポップ君使用時に振ってくるキャラクターポップも同じ仕様に準ずる形となる 対戦の強制Low-SPEEDは、ステージ3位を取った上で総合1位になると獲得出来る 「なまえ」カテゴリにおいて、 「airflow」「SweetIllusion」はそれぞれのジャンル名(インストゥルメンタル/スイートポップ)で並んでいる Jジャズの曲名がバナー・演奏中表記共に「Thinking of You」に変更(以前は「Think of You」だった) スピンキーに3Pカラーがある MZDは使えないが、キャラクターガイドで11の各リミックスバージョンを見る事が出来る ウサおくんのLOSEがAC13で追加されたものになっている アスレチックミートの元ネタ 順 曲名 作曲者名 1 クシコスの郵便馬車(クシコスポスト) ヘルマン・ネッケ 2 天国と地獄 ジャック・オッフェンバック 3 オクラホマミキサー アメリカ民謡(作曲者不明) 4 見よ勇者は帰る ヘンデル
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プトレマイオス2改PTOLEMAIOS 2 CUSTOM 登場作品 劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- 型式番号 CBS-742 所属 ソレスタルビーイング 武装 GNバルカンGNミサイルGN小型キャノンGN大型キャノン 艦載機 ダブルオークアンタダブルオーライザー(粒子貯蔵タンク搭載)ガンダムサバーニャガンダムハルートラファエルガンダム 艦長 スメラギ・李・ノリエガ 【設定】 ソレスタルビーイングの多目的攻撃母艦。 プトレマイオス2を改修した艦で、トランザムシステムによる長距離航行を行う為の最適化技術が導入され、艦尾には大型ブースターが追加されている。 支援機用だった第3カタパルトデッキを拡張する事により、ダブルオーライザーは合体状態のまま出撃する事が可能となった。 【武装】 GNバルカン 艦首側面に4門が設置されている。 GNミサイル 機体各部に計38基が装備されている。 GN小型キャノン 船体側面に4門が設置されている。 GN大型キャノン 両舷カタパルト後部に4門が設置されている本艦の主砲。 【原作の活躍】 地球連邦軍と共に対ELS地球防衛戦に参加する。 【艦長】 スメラギ・李・ノリエガ CV:本名 陽子 ソレスタルビーイングの戦術予報士。 リボンズ・アルマークとの最終決戦後も指揮官としてソレスタルビーイングの活動を続けており、イノベイターとして覚醒した刹那・F・セイエイやクルーと共に、対ELSの作戦の中心人物として、プトレマイオス2改で指揮を執っている。 ラッセ曰くトレミーの「お母さん(*1)」として刹那の変化に戸惑うフェルトを後押しした。 西暦2314年から50年後の西暦2364年には完成した外宇宙航行艦に「スメラギ」という艦名が付けられており、この名は彼女から由来している。 【原作名台詞】 スメラギ「カティ、もう少しだけ持ちこたえて!」カティ「…! 勝機があるというのか?」スメラギ「いえ、ないわ」カティ「なんだと!?」スメラギ「でも、希望はある!!」ELS防衛作戦で共闘する友カティ・マネキンとの通信より。カティからの通信が届いた時、地球連邦艦隊の損失は55%に達していた。その上で、ELSとの圧倒的な戦力差等も考えると、確かに「勝機は無い」と言える。だが、ELSとの対話の可能性という「希望」はあった。それは、ELSとの対話に挑む者と対話のための機体に託されることになる。 【搭乗員】 フェルト・グレイス CV:高垣 彩陽 ソレスタルビーイングの戦況オペレーター。 イノベイドとの最終決戦後、長かった髪の毛をバッサリ切ってショートカットに。 刹那がイノベイターに革新し、戸惑いから孤立する刹那を案じ、意識不明になった刹那の回復を信じて寄り添い、対話の為に出撃する刹那を見送った。 刹那は洗脳されたとはいえ親と手にかけてしまったため「幸せになってはいけない」と考えられる節もある上、元々鈍いためフェルトの思いは最後の最後まで気づいてもらえなかった。 【原作名台詞】 「大きいから。あの人の愛は大きすぎるから…私は、あの人を思っているからいいの。」刹那が昏睡から復帰後、出撃の準備に入ったところでブリッジに入った際にラッセに「刹那の所に行けよ」と言われた際の返答。 「第3ハッチオープン。ダブルオークアンタの射出タイミングを刹那・F・セイエイに譲渡します!」昏睡状態から復帰した刹那の出撃の際の言葉。いつも通りの出撃シークエンスだが、これが機動戦士ガンダム00において彼女が刹那と交わした最後の言葉だった。 「嫌です!クリスのように、また除け者にする気ですか!?そんなの嫌です! 今度こそ、全員で生き残るんです!」プトレマイオス2改がELSの侵食を受け、スメラギに退艦命令を出された時に彼女は反論し、断固としてその命令を断った。 ミレイナ・ヴェスティ CV:戸松 遥 ソレスタルビーイングの戦況オペレーター。 イノベイドとの最終決戦後は髪を下ろしてカチューシャでバックに纏めており、ツインドリルの恩恵か髪もウェーブがかかっているため、子供っぽさが強調されていた以前より大人っぽさが増している。 ダブルオークアンタ出撃直前にティエリア・アーデに告白、イアンはかなり驚いていたが、リンダは「良かったわね、素敵な彼氏ができて」と祝福した。 ティエリアは返事をしてないが、ミレイナに仲間意識は持っているとのこと。 ただし、イノベイターとの最終決戦の前にティエリアが「この戦いが終わったら彼女の好きな俳優が出てる映画のディスクでも贈ろう」と思っているため(*2)、あと何年か隣にいれば可能性はあった…かもしれない。 【原作名台詞】 「セイエイさん、最近謎めいてます」純粋種のイノベイターに覚醒した刹那に対する感想。 「大人の女に脱皮中ですぅ」ELS襲来に際しソレスタルビーイングに戻ったマリー・パーファシーから「髪型を変えた?」と聞かれ答えた台詞。 ラッセ・アイオン CV:東地 宏樹 ソレスタルビーイングの操舵士兼砲撃士。 以前の戦闘により細胞障害を生じ、身体も限界を迎えていたが、トランザムバーストにより細胞障害は完治。 身体も回復した事により引き続きソレスタルビーイングの活動を行っている。 イアン・ヴァスティ CV:梅津 秀行 ソレスタルビーイングの総合整備士。 前大戦から引き続きプトレマイオスのクルーとして妻リンダと共にダブルオークアンタの調整を行っている。 【VS.シリーズの活躍】 EXVS.MB 劇場版機動戦士ガンダム00のステージ「絶対防衛ライン」の背景に登場。
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「投影、フューチャータイム! 誰じゃ?俺じゃ?忍者! フューチャーリング、シノビ!シノビ!」 【ライダー名】 仮面ライダーウォズ フューチャーリングシノビ 【読み方】 かめんらいだーうぉず ふゅーちゃーりんぐしのび 【変身者】 白ウォズ黒ウォズ 【スペック】 パンチ力:18tキック力:44.5tジャンプ力:ひと跳び87.4m走力:100mを1.6秒 【基本形態】 仮面ライダーウォズ 【声/俳優】 渡邉圭祐 【スーツ】 永徳 【登場作品】 仮面ライダージオウ(2019年) 【初登場話】 EP18「スゴイ!ジダイ!ミライ!2022」 【詳細】 ウォズがビヨンドドライバーのマッピングスロットにシノビミライドウォッチをセットし変身したウォズの派生形態。 複眼センサーには「シノビ」という立体的な文字が収まっている。 未来に存在する仮面ライダーシノビの力を投影し、その能力を獲得した姿。 シノビ同様の機動力の高さを売りとし、隠密戦闘や変わり身等の忍術を駆使した戦闘を得意とする。 専用武器は基本形態同様にヤリ、カマ、ツエの3つのモードを持つ「ジカンデスピア」。 この姿では主にカマモードで戦う。 【各部】 頭部は仮面ライダーシノビの能力を付与したキャリバーS/FS。 額のクロックブレードSはシノビの能力が追加されたクロックブレードSシノビとなり、全ての周波数帯での通信が可能であり、 デジタル化や暗号化された情報も傍受してしまう。 「シノビ」の文字がトラックアイとして配置されたインジケーショントラックアイ・シノビは10km先の木の葉を見分ける視力を持ち、 暗視モード、透視モードといった複数のチャンネルを状況に合わせて使い分けることで様々な状況下に対応できる。 ウォズのフューチャーリング形態は仮面ライダージオウ、仮面ライダーゲイツなどのライダーアーマーに比べると置き換わっている部分はあまり多くない。 主に頭部と両肩、エクスパンションバンドライナーの部分がセットしたミライドウォッチのデータで、そのライダーの機能を付与する形状に変化する。 仮面ライダーシノビのミライドウォッチデータでエクスパンションバンドライナーはシノビアーマーライナーへと変化。 光学迷彩装置、ステルス機能など仮面ライダーシノビが有する隠密活動に適した特殊装備のほとんどを内蔵する。 胸部装甲にはホーミング機能を持ったシノビシュリケンがあり、ブーメランのように投げても使用者の手元に戻す事が可能。 仮面ライダーシノビの全能力は両肩のシノビショルダーに収められ、この部分の機能によって忍術を現実化し使用する。 相手の影に潜んだり、分身するなどアナザーシノビ以上の高度な忍術を行使可能にする。 必殺技は「忍法時間破壊の術(忍法時間縛りの術)」。 武器の必殺技は「一撃カマーン」。 【活動履歴】 EP18にて登場。 アナザーシノビになることを拒否した神蔵蓮太郎の言葉を受けて仮面ライダーシノビになる未来が確定したとして白ウォズによってシノビミライドウォッチが誕生。 アナザーシノビを上回る機動性で終始圧倒し、神蔵蓮太郎がすでに戦意を喪失していたこともあって一方的な戦いを繰り広げ撃破した。 アナザーリュウガ戦でも変身するが、攻撃反射能力に苦戦。 分身して複数の方向からの同時攻撃を繰り出すも、本体の位置を見抜かれ反射した攻撃を集中して食らう羽目になってしまう。 変身者が黒ウォズに切り替わっても変わらずに変身しているが、ゲイツリバイブ疾風のスピードはこのフォームの機動力を遥かに凌駕するものであり、初戦では敗北したものの、反動の激しいゲイツリバイブを使わせたことで体力を削るという目論見自体は成功した。 ディエンド戦では召喚された仮面ライダーアクセル、仮面ライダーバースと対戦。 アクセルとバースのコンビネーションに翻弄され、スキを突いたディエンドのディメンションシュートが直撃し倒れ伏すも実際は演技であり、変わり身の術を使って油断したディエンドをジカンデスピ(カマモード)で切り裂き盗まれたゲイツライドウォッチなどを回収した。 アナザーアギト戦でも変身。 ゲイツリバイブと機動力に優れたフォーム同士、撃破数の勝負に出て複数に分身した状態でアナザーアギトの大群に突っ込み、一撃カマーンを発動して大量に撃破した。 EP37では地球に飛来する隕石と共に地球にやってきたワームが脱皮し、クロックアップに対処するため変身。 時間を引き伸ばすことで超高速移動するゲイツリバイブ疾風はともかく、スピード自体ではクロックアップより遅いはず(空中戦闘時のシノビの飛行速度までは不明)だが、それにも関わらずクロックアップしたワーム成虫態の動きに追従し撃破に成功している。 以後は強化形態のウォズギンガファイナリーが主体になったのであまり登場しない。 『ゲイツ、マジェスティ』では白ウォズが変身する形態として登場、ディエンドと対決、隙をついてライダーの力を奪い取ることに成功。 『小説 仮面ライダージオウ』ではウォズギンガ系以外でフューチャーリング形態で唯一変身に使用しており、そこからギンガファイナリーにフォームチェンジする。 【余談】 雑誌「宇宙船」によると、仮面ライダーウォズのスーツは該当箇所のパーツを取り替えることで撮影に対応しているとのこと。 具体的には上記の頭部、胴体中央部のパーツ、両肩となる。 なお、「フューチャーリング」という言葉は、「未来(Future)」とテーマ収集から転じて「客演」などを意味する「フィーチャリング」とかけた造語。 意味合いを読めば、「未来からの客演」となるか。フューチャーリングシノビであれば、「未来から(仮面ライダー)シノビの客演」という意味ともとれる。 劇場版のジオウではワクセイフォームが登場していたためか、シノビフォームという名称がパンフレットで記述されている。
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164 :名無しせずにはいられないな:2010/04/22(木) 00 37 10 ID 5ft/6qtg 池田・部長「コロスコロスコロス…」ブツブツ かじゅ「…」 律「梓ー伊達さんのこと、好きなのか-?」 唯「りっちゃん…」 梓「さっきから無表情でこの台詞しか繰り返さないんです…」 律「なー梓-。伊達さんのこと、好きなのかー?」ポロポロ 唯「りっちゃんが無表情で泣いてる…」 梓「律先輩…無理させてごめんなさい…」 律「梓-伊達さんのことry」 リリーナ「…」ウズウズ プリシラ「…」ウズウズ ビリビリ「ど、どうしたの二人とも?」 リリーナ「いえ…」 プリシラ「なんだか、枕を見てると…無性に投げつけたくなるというか…」 リリーナ「奇遇ですね。私もです…」 ビリビリ(枕投げ中毒になってる!?) 真宵「あの、なんだか悲惨な状況になってきましたよ」 神原「ふむ。これは一大事だ」 165 :名無しせずにはいられないな:2010/04/22(木) 00 50 59 ID z/c./8aw オーナー「モンキー」 神原「はっ!」 オーナー「あなたはどんな手を使ったのかしら?りっちゃんをあんなにボロボロにして」 神原「あ、えーと…」 真宵(言わんこっちゃない) オーナー「この場での粛正は控えましょうか。さて、私も枕投げに興じてきましょうか」 神原「はっ…」ビクビク オーナー「…覚悟決めておいてね」 真宵「…」 紬「リリーナさん、私も混ぜてくださーい」 神原「やはり恐ろしい人だ、ふなちゃんはあんなプレッシャーを何回も受けているというのか…」 真宵「やりすぎなんですよ」 律「あずさぁ…」ポロポロ あずにゃん「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」 166 :名無しせずにはいられないな:2010/04/22(木) 01 03 31 ID nyUA7S0E カマやん「今こそ我らの出番」 アステかじゅ「あそこにこのメンツで入ったら殺さるかと・・・」 ミサカーシェス「俺と同じ顔のやつがいるんだが」 カマやん「構わん、行け」 アステかじゅ「一人で行ってください」 【カマチーム、乱入の兆し】 167 :名無しせずにはいられないな:2010/04/22(木) 01 13 53 ID YDiGJ.Co 唯「もうこんなりっちゃん、見捨ててだなんていられないよ!」 梓「ゆ、唯先輩、なにする気です?!」 唯「あずにゃん、りっちゃんは答えを求めてるんだよ!だから答えてあげないといけないんだよ!」 梓「え、えーと、言ってる意味が…」 律「なー梓ー伊達さんの事すきなのかー?」 唯「りっちゃん!あずにゃんはね!あずにゃんは!」 ちゅっ 梓「~~~~~~っっ!!」 ちゅばっ 唯「私の事が好きなの!」 紬「ぶはっ!」 アーニャ「記録」パシャ 神原「アーニャ、GJ!」 律「そ、そうか。ハハ、ハハハッハハハハアアハッハハハh」 唯(憂、見てる?!お姉ちゃんはこんなにも立派にみんなを助けているからね!) 梓「唯先輩…」トロン 唯「ん、どうしたの、あずにゃん」 梓「忘れようとしていた気持ちなのに、何で火をつけてしまったんですか…」 唯「へ、えぇっ?!」 【梓・フォーリンラブ】 169 :名無しせずにはいられないな:2010/04/22(木) 01 38 02 ID z/c./8aw ムギ「ふむ、私の予想の斜め上を行きましたがこれはこれで今後楽しめそうですね」 ばすっ プリシラ「ムギちゃんヒットー!」 ムギ「やりましたねーお返しでーす」 リリーナ「おっと、危ないです」 美琴「どこからこんな体力が…」ゼーッゼーッ 170 :名無しせずにはいられないな:2010/04/22(木) 01 59 59 ID yoSYCB1E とーか「さて、福路さんの件も落ち着きそうですし……■■■■!」パチン かじゅ「おお! これは」 部長「紬さんが用意したものにも見劣りしないお菓子ね」 とーか「さあ、ここからはわたくしが仕切りますわよ!」 真宵「……今の人、誰です?」 唯「それより、向こうで枕投げしている人はいいのかな?」 池田「んぎゃああ!」 美琴「ぜぇぜぇ」 とーか「放っておきましょう。疲れたらこっちに来るでしょう」 梓「あのう、あっちは止めなくてもいいんですか?」 律「あは、あはははは」 神原「律さん、すまなかった。私が悪かった」 律「あはは、ん?」 神原「何とか謝罪の気持ちを表したいのだが、今の私には己の身体しか差し出せる物が無い」 律「え~っと? 嫌な予感が…」 神原「さあ!」 ババッ 神原「キャスターさん直伝のテクニックで、私を思う存分責めてくれ!」 律「だ、脱皮!?」 神原「さあ、さあ!」 律「いや、その」 アーニャ「こっちも記録」 とーか「……まあ、あれも放っておきましょう」 撫子「スルスルスルーだね」
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太陽と月と星がある 第九話 最近、御主人様の様子がちょっとばかり怪しい。 なんだか妙に落ち着きがないし、私を避けている気配がする。 好きな人でも出来たのかなー、それでその人に「ヒト飼ってるの?やだ卑猥ッ」とか言われたとか…。 ありそうな話です。 好きな人がマニアックな性処理道具持ってると言えば、潔癖な人なら引きます。 ドン引き。 それとも脱皮が近いのでしょうか? でもこの前終わった所だし、あとは発情k……まぁ、どうでもいい事です。 「御主人様ー御飯です」 書斎でとぐろを巻き、紙を見ながら呟く御主人様の背後から声をかけると、 御主人様は物凄く動揺した様子で持っていた紙切れを落としました。 取り合えずつまむと、うわっとか、妙な声を上げて慌てて奪い返され…。 記事と、私を交互に睨む御主人様。 私は記事を取り返された際に爪で裂けた指先を見て、首を傾げました。 結構、痛い。 「御飯ですが」 御主人様は私の言葉を聞くと、記事を仕舞い込みながらあとで行くと答えました。 あー…血がでちゃった。 早くしないと冷めますよーとだけ言って部屋を出て、壁に凭れて指先を舐めると鉄錆の味がしました。 これのどこが甘くて美味しいと思えるのか謎なのですが、ヒトには一生わからなくていい味覚ではあります。 結構深かったのか、中々血が止まりません。 限りなくどうでもいいことですが、私の数少ない特技の一つに速読があります。 だから、一瞥しただけでも大まかには把握するくらいはできます。 ヒトの権利を求めてヒト少年が単独餓死ショー開催中in博物館。 「餓死するのは、大変ですよー水だけで一週間位持ちますからねー」 そこは暑いのでしょうか、それとも、ここと同じくらい寒いのでしょうか? 君は、今まで幸せだったでしょうか? 私に出来るのは、…真似をさせる人が居ない事を祈る事ぐらいです。 そうじゃなければ、たとえば、奇跡が起きて… 目の前が暗くなったので、見上げると御主人様と目が合いました。 美少年の癖に何でこんなに威圧感があるんでしょうね、御主人様は。 「どうかしたのか」 「いえ、別に」 立ち上がり、キッチンに向かおうとしたら後ろから引っ張られ、倒れ込みそうになったので咄嗟に壁に手をつき、 何とか踏みとどまります。 …痛い。 壁を見るとうっすらと血の線がついています。指のせいか…後で拭かなくては。 「何か御用ですか?」 訊ねてみても返事はなく、そのまま後ろへ引っ張られました。 そしてそのまま書斎へ逆戻り。 扉を超えたあたりで放され、私は背中から床へ。 御主人様はひっくり返っている私を睨んで戸棚をあさり、引き出しから得体の知れない小瓶と布を取り出しました。 「さっさと起きてここに座れ」 指された机の上に腰掛ると、御主人様は小瓶の蓋を開け、水色の軟膏を掬い私の指先に塗り始めました。 「そんなだからヒトだと軽んじられるんだ」 私は意味不明の叱咤を流しつつ、神妙な顔をつくりました。 これ、結構しみる…。 「嫌なら嫌だと言えばいいんだ。間違っている事はいつか必ず正される。なのに、死んだら終わりだろうが馬鹿め」 独り言…なのかなぁ…、返事した方がいいのでしょうか。 間近に御主人様の顔があるので視線を離し、手持ち無沙汰なので空いてる方の手で首を触ると妙な感触がする部分があります。 ずっと前、首輪を引かれ擦れて皮膚が剥けて膿んだ所です。 あの時は掻き毟って涙が出るほど痛くて痒かったのが、今では何も感じません。 檻の中で、他のヒトが言っていた通りです。 だんだん、何をされたって感じなくなるんです。 「天網恢恢疎にして漏らさずという言葉があります」 私がそう言うと御主人様はきょとんとした表情を浮かべました。かわいい。 「悪い事をしたら、報いが来るという意味ですが」 少なくともあっちでは。 神は死んだかもしれないけど、殺したのは、私達かもしれないけど。 あっちだって、別に凄く良い世界なんかじゃない。 私だってあっちでも今と大差ない待遇の可能性があったし、今でもたくさんの人が不幸な目にあっているんだろう。 でも、色々あってもきっと昔よりは良い方向に行っていると思う。 少なくとも、私は何とかしようとしている人達がいた事を覚えてる。 義理とか欲とか様々なモノに挟まれて、それでもそれが捨てられない人達。 まるで、セイギノミカタみたいな人が、確かに居たんです。 今の私達には、…夢にも見れないけど。 「つまり御主人様は、きっといい事がありますよ。という意味です。ヒトにもこんなに優しいんですから」 包帯で巻かれた指を振ってそういうと、残っていた包帯をぶつけられた。 「何バカ言ってるんだ。バカのせいでメシが冷めるところだった。ほらはやくしろっ」 口とは裏腹に、優しい手つきで机から下され書斎から引っ張り出されました。 ヒトに似た手と体に絡む鱗肌は、室温のおかげで少しだけ暖かい。 「何がヒトの権利拡張だ、ふざけるな」 あの時、御主人様が泣きそうな声で言った独り言は、聞こえなかったことにしておく。 ねぇ、君の御主人様はどんな人でしたか? 私の御主人様は――― fin
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『抜け殻』『脱皮』『小箱』の続きになります。 ======== 『空蝉』 「緊急事態です!」 暑い日だ。燦々と輝く日差しが降り注ぐ部室に、爛々と目を輝かせる古泉がいる。 「どうした、古泉」 「どうも、機関の非主流派が橘の手の者と通じているようで、あなたのことを狙っているとの情報が入りました」 橘? あの機関の敵対組織のやつか? 「ど、どういうことだ?」 「最近の安定した状況に、機関の存在意義が危ぶまれていると勝手な解釈を……」 「それで、俺を狙ってハルヒを焚きつけようというのか?」 どうしてみんなハルヒにちょっかいを出したがるんだ。酷い目に遭うのはいつも俺なのに。 「とにかく、差し迫った危険を回避するためにあなたは身を隠す必要があります」 「どうすればいい?」 古泉は長机を回りこむと、ぐっと俺に近づいてきた。そして、ポケットから小さな箱を取り出すと、俺の目の前に差し出した。 「ここに僕の抜け殻があります、これを被って僕に成りすましてください」 「何?」 「あなたと僕では、ほぼサイズ的には問題ないと思います。ごく一部分を除いては」 「一部分ってどこなんだよ」 「まぁまぁ。とにかく服を脱いで裸になってください。そして、これを身に着けるんです。一部分も含めてです」 「こ、こら、それ以上変に近づくな、自分でできる……」 「いえ、あなたはただじっとしていればいいんです、フフ」 「やめろ、古泉! ベルトから手を離せ!」 「いいじゃないですか、お手伝いしますよ」 「や、やめろおぉぉぉぉぉー」 ……ぉぉぉぉおおおお、お? 視界の中に見慣れた天井の模様がはっきりしてきた。暗い……、夜か? ここは、俺の部屋? どうなっているんだ? 今のは……、そうか、夢、か……。 ベッドから身を起こして時計を見ると三時だった。 いやな夢だ。なぜ俺が古泉にズボンを脱がされなければならないんだ。しかもあいつは自分の抜け殻を着ろと迫ってきた……。 俺は額の冷や汗を右手で拭うとベッドから降りて机の前に行き、引き出しの奥から、三つの小箱を取り出した。 これのせいであんな夢を見たのか……。 成り行きで手にすることになった、宇宙人と未来人の抜け殻が入った小箱を、俺はぼんやりと見つめている。 成り行き? いや、長門が半ば強引に……、でも、俺にも興味があったのは事実だ。まだ、小箱の中身を三つを並べてじっくりと眺めてみたことは無いけれど。 『緊急事態に陥った時に使って』 先日の長門の言葉が思い出された。とりあえず、しばらくの間は、常に持ち歩いた方がよさそうだ。緊急事態が起ころうが起こるまいが、この小箱の存在を誰かに知られるわけにはいかないしな。 ふぅ、もう一眠りできるだろうか? 小箱を引き出しにしまい、俺は再びベッドに潜り込んだ。 結局、その後もたいして眠れなかった。おかげで、今日は授業中も寝てばかりだった。なに、普段と変わりないって? ほっといてくれ。 「あんた、相変わらずよく寝るわねー、どっか悪いんじゃない?」 午後の授業が始まる前のことだ。俺の後ろの席のハルヒはあきれた様子だった。 「いろいろ苦労があるんだよ」 「なにが苦労よ。ホントに苦労してるんなら、寝てるヒマなんかないわよ」 「へいへい」 当面の苦労の種は、かばんの中の三つの抜け殻だが、なぜそんなものを俺が手にする事態になったか、ということについて「なぜなぜ」と、とことん辿っていくと、行き着く先は、ハルヒ、お前にぶち当たるんだぜ。すべての道はハルヒに通じている。責任とってくれよな。 「なに? なんか言いたいことでもあるの?」 「いいや、なんでもない」 「ふん」 ハルヒはプイっとふくれて窓の外を見ている。でも、心底怒っているわけではなく、会話を楽しんだ、と言う感じのリラックスした横顔だった。 その後の午後の授業も記憶がはっきりしないうちに終了したようだ。気がつけばすでに放課後モードになっていた。 「じゃ、お先」 「うん、あとで」 掃除当番のハルヒを残して、俺は教室を出て部室へとむかった。ハルヒは結構律儀に掃除はしている。適当に理由つけてサボったりしそうにも思えるんだが、こういうところも常識が支配しているようだ。その勢いで、妙な灰色空間など出現させないでいて欲しいわけだが、その辺は古泉の守備範囲なので俺としては深入りはしないし、したくもない。 いつものようにノックして部室のドアを開けると、デフォルトの長門に加えて珍しく古泉も来ていた。いつもの笑顔に少し怪しい光を感じたが、それは昨夜の夢のせいかも知れない。朝比奈さんもまだのようなので、おいしいお茶はいましばらくお預けだ。 「よお、早いな」 「どうもです」 古泉は少しばかり頭を下げた。 「涼宮さんは掃除ですか?」 「そうだ、まじめにやっているようだな」 俺はいつもの場所に腰を下ろした。長門は、普段どおり丸テーブルの横でなにやら分厚い本に目を落としている。たまにはマンガでも読んでみてはどうだ、と言ってやりたいね。結構気に入るかもしれないしな。 一方、古泉は長机の上で組んだ指先をじっと見つめていたが、顔を上げるとすこしばかりまじめな表情で静かに話し始めた。 「涼宮さんがいらっしゃる前にお話ししておこうと思うのですが、実は、あなたに危機が迫っているようなのです」 「なに? 俺に?」 長門も少し驚いた様子で顔を上げた。 古泉は軽く腕組みし、やや伏し目がちに物憂げな様子で続けた。 「機関の非主流派の一部が、例の橘の手の者と通じているようで……」 ん、あ、あれ? どこかで聞いたような状況……。 「どうやら、最近の安定した状況に対して、機関の存在意義が危ぶまれていると勝手な解釈をしているようです」 な、な、な、なにぃ? 「そこで、涼宮さんを焚きつけてコトを起こすために、あなたに危害を及ぼそうと……」 そこで古泉はぐっと体を乗り出すと、少しばかりいつものニヤケ顔に戻った。 「でも大丈夫です、フフ」 眼前に迫ってくる古泉の笑顔に、昨夜の夢に登場した古泉の危険な笑顔が重なって、俺の背中に電気が走った。思わずズボンのベルトを確認し、少しばかり後ずさりすると、俺は叫んだ。 「ま、ま、待て、まさかお前の抜け殻を被って身を隠せ、なんて言うんじゃないだろうな!?」 「は? 僕の抜け殻? 何のことですか?」 あっけにとられた古泉がぽかんと口を開けた後ろから、長門の声がかぶさってきた。 「彼は今、わたしの抜け殻を持っている」 「な、長門さんの抜け殻? なんですか、それは?」 こんな表情の古泉など見たことが無い。狐と狸に同時につままれたようだ。 どうやら古泉は俺のズボンを強引に下ろそうとしているわけではないことははっきりした。とりあえず落ち着いた俺は、椅子に座りなおすと、古泉に面と向かい、状況を説明することにした。 「うん、いや、実はな……」 俺は例の抜け殻のことをかいつまんで古泉に話した。古泉は、時折、「ほぉ」とか「なるほど」とか、大げさに相槌を打ちながら話を聞いていたが、最後に、 「安心してください、僕は脱皮はしません。あなたと同様にこの時代を生きる普通の人間ですので」 そういって、いつもの笑顔で微笑んでいた。 「頼むぜ、お前の抜け殻まで俺は持ち歩きたくはないからな」 古泉は無言で肩をすくめて苦笑いを見せたが、すぐに真顔になって話し始めた。 「いずれにせよ、あなたに危険が迫っていることは確かです。どうやら長門さんの抜け殻をうまく利用することも考えないといけないようです」 「同意する」 「長門……」 「そろそろ涼宮さんも掃除を終わってこちらにこられる時間です。続きは、よろしければ長門さんのご自宅で、いかがですか?」 古泉の問いかけに長門は間髪を入れずに答えた。 「わたしは構わない」 「わかったよ、なんだか知らんが、俺もヒドい目には遭いたくないからな」 「では、今日の解散後にあらためて長門さんのところに集合しましょう」 「朝比奈さんはどうする?」 「そうですね、とりあえず僕たち三人だけでいいんではないでしょうか」 「同意する」 再び即答する長門。 うん、そうだな。ここに朝比奈さんが入っても、申し訳ないが正直役に立つとは思えない……。古泉の言う通り、俺たち三人でコトに当たるのがよさそうだ。 「じゃ、よろしくな」 その後すぐにハルヒと朝比奈さんが前後して部室に到着した。そして、いつもと変わらぬように団活動にいそしんだ俺たちは、長門の合図と共に今日のメニューを終了し家路についた。 坂の下で解散した一時間後、俺と古泉は長門のマンションのリビングでコタツ机の定位置に座っていた。このコタツ机とも長い付き合いになるわけで、おのずと座る位置が固定してしまっている。慣れとは恐ろしいもので、たまに違う位置に座るとなんとなく落ち着かない気がするようにさえなった。 今、その机の上には、長門が出してくれた三つの湯飲みと、例の三つの小箱が並んでいる。古泉は長門の抜け殻の入っている青い箱を手に取ってしばらく観察しいていた。 「そうですか、これがTFEI端末の体表保護皮膜ですか」 「あとそのピンクのやつが朝比奈さんの、えっと、SPSだったっけ?」 長門の方に振り向いて確認してみると、即座に応答が返ってくる。 「そう、Surface Protect Shield」 「それが入っているらしい。俺も実物はまだ見ていないんだが」 朝比奈さんが『見ないで』と言ったので今のところ俺はその言葉に忠実に従っている。箱の中になにが入っているか確認したわけではないが、生真面目な朝比奈さんのことだ、きっときれいにたたまれた朝比奈さん自身の抜け殻がそっと納められているはずだ。 「先ほどの話だと……」 古泉は、手にした小箱を再び机の上に置いた。 「中に入ることができるそうですね」 「彼は、わたしの中に入ろうとした」 「『わたしの抜け殻の中』だ」 俺は少しばかり情報の伝達に齟齬が発生しそうな言い回しを修正した後、話を続けた。 「長門は小柄なんで、抜け殻の中は狭いんだ。肌に密着するし大変だったんだ。片足入れるだけでも結構時間がかかった」 俺はあの夜のことを思い起こした。右足だけ抜け殻に入れたところで抜けなくなってしまったことを。そして、夜中にここまで駆けつけて、長門が俺の太ももをサワサワしてくれたおかげで、やっとのことで俺も脱皮することができたことを……。 「大丈夫、少しばかり情報操作を行うことにより、抜け殻の着脱は以前より容易に行うことができるようになるはず」 「そうすると、後は衣装ですね」 古泉は俺と長門を交互に見ながら、自信たっぷりに頷いた。 「幸い、長門さんはほとんどいつも制服をお召しです。つまり、あなたの体のサイズに合わせたセーラー服があれば、いつでも長門さんに成りすますことができます。すぐにでも機関の方で用意させましょう」 「おい、待てよ、すると俺は抜け殻と一緒にセーラー服まで持ち歩く必要があるわけか?」 「当然です。さらに言うなら、必要に応じて長門さんと行動を共にした方がいいですね」 「長門と?」 「長門さんになりすまし追っ手を振り切るためには、まずは長門さんと行動を共にしないと意味がありません」 ふむ、そりゃそうだ。俺一人のときにいきなり長門に変身したら怪しいことこの上ない。 「今週末は、久々に例の不思議探索が予定されています。入手した情報によると、どうやらその日に何か計画されているようです。おそらく、探索が終了し解散した後、あなたが一人になった時を狙ってくるのではないかと予想しています」 古泉は、一言一言を噛みしめる様にはっきりと話すと、湯飲みを手にしてお茶をすすった。一瞬の静寂が無機質なリビングを包み込んだ。 「残念ながら、連中がどのような手段で来るかまではわかっていません。とりあえず探索終了後、敵の出方を見るために、長門さんと一緒に少しばかり街中を歩いてください」 「了解した」 長門は小さく肯いた。何かこう闘志というか決意に満ちた無表情だった。 「機関のものも適切に配置させます。うまく、連中の裏切りの証拠を入手できれば、今後の動きも抑えることができます」 ううむ、それってつまり……、 「……俺は囮か?」 「すみません」 申し訳なさそうに頭を下げた古泉だが、静かに頭を上げると力強く宣言した。 「しかし、当初予定していなかった長門さんの抜け殻を使うことによって、危険度はかなり緩和されると思われます。大丈夫です、あなたに危害が及ぶようなマネはさせません」 「わたしもついている。安心して」 長門が漆黒の瞳を輝かして俺のことをじっと見つめている。そんな長門は小柄ながらもとてもたくましく見える。長門がそういってくれるなら、それは俺にとって十分な重みを持っている。 「わかった、任せる。よろしく頼む」 翌日の放課後には、古泉から俺サイズの北高指定セーラー服が届けられた。 今、かばんを開けられると、俺は『変態』の称号をほしいままにできそうな状況ではある。女性の抜け殻三つにセーラー服だ。しかし、これらのアイテムは俺の身の安全のために必要なものらしい。あぁ楽しきかな、この日常……。 そして、毎日かばんの中身を気にしているうちに、あっという間に週末がやってきた。 ======== 週末、天気はよかったが俺の気分は晴れなかった。 そういえば久しく不思議探索はやっていなかったので、なんとなく新鮮な気もするのだが、やっぱり俺の奢りからスケジューリングされていたので、結局は、以前と一緒だった。 ただひとつ違うのは、今日は、俺に危機が迫っているらしいということだ。ただし、それも探索終了後ということなので、それまではごく普通に振舞わなければならない。 例の小箱と変装用のセーラー服は駅のロッカーに入れておいた。普段手ぶらで探索に来ているので、今日だけ紙袋をぶら下げるわけにもいかないからな。探索終了後に取り出して、長門と一緒に街中をうろつく予定だ。 ハルヒは、久々の探索と言うことで、すこぶる上機嫌だった。さらに午前の探索は、珍しく俺とのペアになった。いろいろありそうな今日一日のことに思いを巡らし若干ブルーな俺に、 「どうしたの、元気ないわね。あたしが元気あげようか?」 などと優しい言葉をかけてくれる。普段からこれくらいのことをしてくれれば、俺も苦労することは何もないのだが。 「お前の元気を貰ったら、俺はオーバーフローしてしまうよ」 「ははは、じゃあほどほどにしておいてあげるわ」 確かに、今日のハルヒからはいつも以上に、こっちまで元気させてくれるオーラが湧き上がっているのを感じる。午前中、一緒にあちこち回っているうちに俺の気分にも少しばかり晴れ間が差してきた。 午後は、長門と古泉と一緒の組になった。どうも、長門がくじ引きに少し細工をしたようだが、まぁ、いいだろう。俺たち三人は喫茶店に入って、今日のこの後の段取りについて、もう一度確認した。 「すでにあなたには尾行がついているようですね」 「ほんとか、古泉?」 「おっと、なるべく普通に話してください。二、三名が入れ替わりながらずっと尾行(つけ)ているようです。それ以外にも何人かいるようですが、まだ全貌はつかめていません」 せっかく午前中にハルヒに貰った元気だったが、一気にしぼんでしまいそうな感じだ。いったい、俺をどうしようと言うのだ。 「とにかく、普段どおりにしていてください。解散後もできるだけ長門さんと行動を共にしてください」 「わかったよ。長門、よろしくたのむ」 「了解した。大丈夫」 その後は三人でできるだけ人の多いところを選んで探索を行った。もちろん、万が一のことを考えてのことだったが、特には何も起こらなかった。確かに、万能宇宙人と、機関の主流派が一緒じゃ手出しはできまい。 「今日は、久しぶりに楽しかったわ。やっぱり不思議探索は我がSOS団の活動の原点ね」 午後の探索も終了し集合場所に集まった俺たちを前に、ハルヒは満足したように宣言した。 「今日は解散! お疲れー」 「お疲れ様でしたー」 朝比奈さんと一緒に去っていくハルヒの後姿を見送りながら、いよいよこれからが俺にとって本番であることを自覚し、少しばかり身が引き締まる思いだ。 「では、僕も失礼します。この後は長門さんにお任せして、僕はバックアップの方に回ります。大丈夫です、安心してください」 俺は機関に百パーセントの信頼を置いているわけではないが、SOS団結成以来のゴタゴタを通して、古泉のことは良き戦友として信頼してやってもいいと思っている。 「頼むぜ、古泉、長門」 そして、長門だ。この万能有機アンドロイドには俺は言葉にならないぐらい世話になっている。何か恩返しができればいいんだが、俺にできることは残念ながらほとんど何もないのが悔しい。 「例のものを……」 俺は長門と一緒に、駅のロッカーから小箱とセーラー服の入った紙袋を取り出すと、街の探索を再開した。 その後、しばらくウィンドウショッピングしたり、喫茶店でコーヒーを飲んだりしたが、俺は気が気じゃなかった。長門はいつもの様に終始無表情だったが、おそらく全身全霊をかけて周囲の状況を探り続けていたのだろう。 「なぁ、長門」 「なに?」 「やっぱ尾行されているのか?」 「店の外に一名、さらにその後方に二名。ただしそのうちの一名は古泉一樹側のもの」 「そ、そうなのか」 ううむ、どうしようもないな。長門がいてくれて助かった。俺一人だと、あっという間に敵の手に落ちて、すき放題されていたことだろう。 喫茶店を出てしばらく歩いていたが、そろそろ、街は暮れなずんできた。いつまでも長門といれば俺はおそらく安泰だが、ここは囮となって今後の憂いを排除する方向に持っていかないと、いつまでたっても危険と隣り合わせの追われる立場だ。 ふと隣の長門を見ると、漆黒の大きな瞳の輝きが五割ほど増しているのがわかった。何かある。 「どうした? 長門……」 「徐々に追っ手が間合いを詰めている」 「なに、ほんとか?」 「人数も増加している。危険」 「お前と一緒なら大丈夫だろ」 「そう。だが、彼らは、あなたがわたしと別れて一人になる時を待っている。そして、その時が近いと判断している」 「じゃあ、そろそろ……」 「そう」 通りを曲がると、急に人通りが少なくなった。しばらく行くと、長門が、 「こっち。ここに行く」 といって、俺の手を取って右側の建物に入ろうとした。 「おい、どこに……、って、これラブホ……」 「そう、ここで休憩」 「いや、あの、ちょ、ちょっと待て……」 「待てない」 こんなところを誰かに見られたらどうするんだよ、という突っ込みを入れる隙もなく、俺は長門に引っ張られるままにラブホテルに連れ込まれてしまった。 しばらくは何がどうなったのかよくわからなかった。ロビーのようなところの各部屋を紹介するパネルを操作しているうちに、気がつけば、シックな内装の少し大きめの部屋の、やはり少し大きめのベッドに長門と並んで腰掛けていた。 こんなところに長門と二人でいるなんて、なんか場違いだ。危険が迫っていることも忘れて、思わずあちこちきょろきょろしてしまうのが情けない。 テレビドラマなんかで見たことのあるようなケバケバしさはなく、全体的に落ち着いた感じのする部屋なのだが、妙に大きい鏡とかベッドの枕もとの用途のわからないスイッチ群とかが、怪しげな雰囲気を醸し出している。 「何がなんだかわからん」 「はじめて?」 「そうだよ」 「そう、わたしもはじめて」 そのわりにはチェックイン(というのか?)の手際はよかったな。長門のことだから何か情報操作でもしてくれたのだろうか。 「変装してすぐに出て行く必要はない。少しばかり時間をつぶし、相手の注意を引いてからの方がよい」 ベッドの縁にちょこんと座った長門は、隣に座っている俺の方を見上げながら少し首を傾けて言った。 「せっかくだから、少し休憩していく?」 二・三度まばたきした長門の大きな瞳に壁際の間接照明の明かりが映り込んでなんとなく潤んで見える。 「え、え、休憩って?」 「そう、休憩」 いや、あの、長門、それって……、えっ? 長門はそのまま仰向けにベッドの上に倒れこむと、組んだ手をおなかの上に載せて天井を見上げている。 「天井も鏡……」 その言葉で俺も見上げてみたが、確かに鏡だ。ベッドの上の長門と、首だけ見上げている俺の姿が映っている。 「なぜ?」 「ん、なぜって言われても……」 「不思議……」 長門はそうつぶやくとそっと瞳を閉じた。 「おい、長門……」 淡い灯りのなかで、長門の白い頬にやや朱みが差しているのがわかる。制服の胸元のリボンがゆっくり上下しており、やがてゆったりとした寝息が聞こえてきた。どうやら本当に休憩するつもりのようだ。 「……長門」 宇宙人製万能有機アンドロイドとしてかなりのエネルギーを使って、ここまで俺のために注意と警戒を払っていてくれたんだろう。さすがの長門でも少しばかり疲れたに違いない。 「すまんな、長門……」 俺はしばらく長門の寝顔を見つめていた。が、長門が初めて脱皮した日の俺の部屋のベッドで見たうつぶせ姿の白い裸身が浮かんできて、どうにもこうにも頭の中で妄想と言う名の大竜巻が暴れまわっている。こんな時に俺って奴は……。 「も、もういい。俺も寝る!」 勝手に宣言した俺は、長門の隣に寝転がると少しばかりの眠りに落ちたようだった。 「……ねぇ、お・き・て」 ん、あぁ? 「そろそろ、時間。お・き・て」 目を開けると、俺のことを覗き込む長門の黒い瞳が視界に入った。さらにその後方では、ぼんやりと目を覚ましつつある俺の姿が、天井の鏡の中に映りこんでいた。 「……な、長門?」 何か妙に甘い起こされ方をしたような気がするのは、夢の続きだったのかも知れない。俺はゆっくりと上体を起こすと、長門の方に振り返った。すでに長門からは戦闘モードに突入したような力強さが感じられる。やはり夢だったのか……。 「着替えて」 長門は、青い小箱とセーラー服の入った紙袋を俺に手渡した。 「えっと、服は全部脱いだ方がいいか?」 「その方が抜け殻が肌になじむと思われる」 「そ、そうか」 「手伝う?」 長門は、じっと俺の目を覗き込むように問いかけてくれたが、長門の前で素っ裸になるわけには行かない。 「いや、いいよ、あっちで着替えてくる」 俺はあわてて小箱と紙袋を受け取ると、洗面所の方に飛びこんだ。 それにしてもどこに行ってもでかい鏡がある。こういうところはどこもそうなのか? それともこの部屋だけのことなのか? 俺は小箱を開けると、長門の抜け殻を取り出した。ふわっという感じで広がると、以前に見た透明な長門が現れた。 まさか本当にこれに全身入ることになろうとは……。 俺は服を脱ぎ捨てると、以前と同じように抜け殻の背中の裂け目から右足をそっと入れた。今度は、長門が何か細工をしてくれたようで、前と比べると、あっさりと右足を入れることができた。ふくらはぎを触ってみたが、やはりキメが細かくつややかな肌だ。 おっとそんなことを確認している暇はない。 俺は、左足も同じように突っ込むと、太ももの辺りを手繰りあげながら、腰から下を抜け殻の中に納めようとした。さすがに太ももも腰回りも小さかったが、抜け殻は弾力よく伸びて、俺の下半身はすんなり納まった。 よし、このまま一気にいくか。 今度は上半身だ。長門と俺では十センチ以上の身長差があるので、肩の位置は結構違ったのだが、やはりこの抜け殻はよくできている。グーンと伸びて結局、両手と頭を入れるのにも苦労はしなかった。まぶたと鼻の位置を合わせるのに少しばかり手間取ったが。 ふぅ、入った……。 入ってしまえば締め付け感は少しもない。俺は、口の辺りのしわを延ばしつつ、ゆっくりの目を開けて、鏡に映った自分自身の姿をそっと見つめた。 そこで見たのは、洗面所の蛍光灯の明かりの中で、つややかで滑らかな白い肌が輝いている長門の姿だった。 もっとも、全体的な体つきは小柄な長門ではなく、俺だった。ふたまわりぐらい大きな俺が入ったおかげで抜け殻は伸びきってしまい、せっかくの胸もぺったんこだ。ただし、先端の薄いピンクの小さな突起だけははっきり残されている。 思わず指でつまんでみたが、ぺこっとつぶれてしまった。そりゃそうだ、抜け殻なんだからな。 さらに視線を下のほうに向ける。 当然ウエストラインにはくびれも変化もない。そしてもっとも神秘的な場所なんだが、こればかりはどう表現してよいものか……。所詮中身は男だ、根本的な造りが違う。あとは想像してくれ。 すまん、長門。 そういえば、この状態ではトイレにも行けない。先に用を済ましておくべきだった。 そんなことを考えながらひと通り観察が終了したので、俺は紙袋から制服を取り出した。その時、白いものが床に落ちた。さすがだ古泉、下着まで用意していたのか。 少しばかりレースで縁取られた純白の女物のパンツをはく。このパンツは古泉の趣味なのか、それとも森さんあたりが用意してくれたものなのか。小さいくせにきちんとはくことができた。抜け殻同様によく伸びるようだ。 ブラは入っていなかった。どうやら、ブラをする必要がないことに古泉は気づいていたと見える。あらためて言おう、さすがだ古泉! その後、どうにかセーラー服を身に着けた。短いスカートがどうもなじめない。女性たちはよくこんなスカスカするものをはいていられるもんだ、無防備なことこの上ない。 最後に紺のソックスをはいて、あらためて鏡の前に立ってみた。 うーん、でかい長門だな、やっぱり。 顔の輪郭は違うが、個々のパーツは長門そのものだし、セーラー服を着ると、体のラインが隠される。スカートから伸びる足も、皮膚の色と質感だけは長門と同じだ。太さはどうしようもない。スカートでなくパンツルックだとごまかせそうだな。 俺は、鏡の前でくるっと一回りして、ポーズを取ってみた。さらりとたなびくショートカットの髪、そして、一瞬舞い上がったスカートの中に白い下着が見えたような気がしてドキリとする。 鏡の中の俺に向かって、首をかしげて軽く微笑んでみる。ふむ、長門が微笑むとこんな感じなのか。か、かわいいじゃないか……。 いかん、いかん、あれは俺自身だ。俺は決して変な趣味はない。 「よし」 気合を入れた俺は洗面室を出て、長門の待つベッドルームへと向かった。 「すまん、待たせた、な、な、長門? その格好……」 ベッドの横で振り返った制服姿は、長門ではなくて喜緑さんだった。 「喜緑江美里の抜け殻を着た、……あなたもセーラー服がよく似合っている」 さすがに俺が長門の抜け殻を着るより、喜緑さんの抜け殻を着た長門の方が遥かによくマッチしている。どこからどう見ても喜緑さんだ。 その喜緑長門は、俺のことをじっと見つめている。何か珍しいものでも見るような表情に思えたのは、俺が気にしすぎているからか。 「あなたがここを出てしばらくしてから、わたしはこの格好で出る。できるだけ人の多いところを通ってわたしのマンションに向かって」 そういって、喜緑長門はマンションの鍵を俺に手渡した。 「ここを出るときには、見た目が小さくなるように、少し体を縮めた方がいい」 「うん、わかった。じゃ、行ってくる」 「気をつけて」 おそらくは古泉側の誰かが俺のことをフォローしてくれているはずだ。頼むぞ、古泉。 俺は、少し体を縮めるようにしながら、できるだけ自然な感じでラブホテルを後にした。追っ手が来ているかなんて俺にはわからない。長門に言われたように、人通りの多いところを選びながら長門のマンションを目指した。 長門に変装しセーラー服まで着ているので周囲の視線が気になって仕方がなかった。どれほどの時間が経過したかもわからないし、どこをどう通ったのかもわからないまま、やっとのことで長門のマンションが見える所まできた。もう少し、向こうの角を曲がってちょっと行けば、エントランスだ。だんだん歩みが速くなる。 ついには少し小走りになって角を曲がった瞬間、誰かに腕をつかまれた。 「うぐっ?」 「そんなにあわててどうしたんですか?」 聞きなれない太い声が耳元で聞こえた。 「どこで手にいれたのか知りませんが、妙なものを着ていますね。すっかり出し抜かれるところでした」 「誰だ?」 「名乗ったところであなたはご存知ないですからね、どうでもいいじゃないですか」 しまった、角を曲がるときには注意しろ、と言われていたのに。ここまできて油断した。 「離せ!」 「それは無理な注文です」 「くっ!」 ごつい腕に両肩をがっしりとつかまれて俺は身動きが取れなかった。長門、古泉、頼む、早く来てくれ! 無駄な足掻きと知りつつも、俺は何とか振りほどこうともがいていた。 と、その時、 「あれ、長門さん、どうしたの?」 どこかで聞いたことがある声がして、俺は頭を上げた。 「あ、あ、朝倉ぁ!?」 ======== マンションのエントランスの方からゆっくり歩いてきたのは、制服姿の朝倉だった。 なぜだ、なぜ朝倉がこんなところに。 やばい、ますますやばい。すでに機関の非主流派は情報統合思念体の急進派とも連携していたというのか? くそっ、ここまでか……。 「誰だ、お前は!」 男が朝倉に向かって叫んだ。 おや、こいつは朝倉を知らない? 「それより、あなたは何? 長門さんをどうしようというわけ?」 ん、どういうことだ? この朝倉は……。 朝倉が一歩前に進み出ると、俺の肩をつかんでいた男の力がフッと抜けたのがわかった。俺は男の手から抜け出すと、転がるようにして朝倉の背後の電柱の影に駆け込んだ。 「わたしと戦うつもりなら、容赦はしないわ」 朝倉は以前に俺を襲った時と同じ様に、にこやかな微笑みを浮かべながら男との間合いを徐々に詰めている。 「……TFEI端末か?」 男はふり絞るようにつぶやくと、ゆっくりと後ずさりを始めた。 「そうね、あなたたちの言葉を借りるなら、そう言うことになるわね」 朝倉は、今にも飛びかかろうとする猫科の動物のように体を少し縮めた。 「ちっ」 男が後方に走り出そうとした瞬間、白い影が曲がり角から飛び出して男の足を払った。 勢い余った男は地面の上で二回転ほどして受身を取ったところで、今度は別の影が飛び出してきて後ろ手に男を押さ込んだ。 「き、喜緑さん!」 俺は思わず叫んだが、最初の影は、喜緑さんの格好をした長門だ。二番目の影は白いブラウスにタイトスカート、そして髪をポニーテールにまとめた、できる秘書風OLの姿に変身した森さんだった。 「大丈夫?」 喜緑長門がスカートの埃を手で払いながら、電柱の横でしゃがみこんでいる俺に近づいてきた。そして、俺の前に立っている朝倉を見つめると、わずかに頭を下げた。 「朝倉涼子……ありがとう」 「え、え、え?」 「うん、気にしないで。それよりホントに大丈夫? えっと、とりあえず大きい方の長門さん」 この朝倉は味方なのか? それとも休戦中の敵なのか? どうして復活したんだ? 少なくとも俺の見た目は今は長門のはずだ、中身が俺であることを知っているのか? 差しのべてくれた朝倉の手をつかんで、やっとのことで立ち上がった俺は、目の前で微笑みながら俺のことを見つめている朝倉を見つめ返した。あまりに疑問が多すぎる。 その時、背後から森さんの声がした。 「とりあえず後はわたしたちが何とかしますから、まずは長門さんのマンションに行ってください、って、ぐ、動くな、このぉ」 あの大男が森さんに押さえ込まれて身動きができないようだ。ポニーの髪を揺らしながら男に馬乗りになっている森さんのどこにそんな力があるんだろう。不思議な人だ。 「さ、早く!」 「了解した」 喜緑長門と朝倉に支えられて、俺は長門のマンションのエントランスを目指して走り始めた。一見、仲の良い女子高生三人組だが、見た目はともかく中身は大違いなんだけど。 やっとのことで、長門の部屋にたどり着くことができた。朝倉がいることだけが腑に落ちないのだが、喜緑長門はそんなことを何も気にしていない様子だった。どういうことだろう。 リビングに入ると、喜緑長門はまだ疑問を抱えたままの俺に振り返った。 「とりあえず、着替えては?」 「うん、そうだな、そうする」 「和室を使って」 長門はもともと俺が着ていた服が入った紙袋を手渡すと、和室に案内してくれた。 「たぶん、問題なく脱げるはず。もし、うまくいかない時は呼んで」 「わかったよ」 和室の襖を閉めてセーラー服から脱ぎ始めた。結局スカートだけは馴染めなかったな。これを着ることはこれで最後にしたい。俺はそんな思いを胸に秘めながら、背中の部分をぐっと開き、長門の抜け殻からの脱皮を始めた。 長門が言っていたように、特に苦労することも無く、するすると抜け殻から出ることができた。そういえば、肌に密着していたのに、汗ひとつかいていない。なんという通気性に優れた素材なんだろう。 長門の抜け殻と制服をたたんでリビングに戻ると、長門も朝倉もいなかった。別の部屋で、長門の脱皮と着替えでも手伝っているのだろうか? 何とか危機は乗り切ることはできたようだな。全身の力がどっと抜けた俺は、コタツ机でグターとのびていた。しばらくすると、廊下から長門と、その後ろからもう一人、見たことのある姿が……。 「え、あれ? 喜緑さん?」 長門はすでにもとの長門の姿に戻って、キッチンへお茶の用意に行った。と、言うことは、この喜緑さんの中身は朝倉なのか? いったい誰が誰なのかわからなくなってきたぞ? 「大丈夫でした? キョンくん」 「本物の喜緑さん、ですか? それとも朝倉……」 「うふふ、ほら、これを見てください」 そういって喜緑さんが手を広げると、ぱぱぱっと透明なものが大きく広がった。 こ、これは……。 「そう、朝倉涼子の体表保護皮膜です」 「な!」 コタツ机の上に横たわった朝倉の抜け殻を、俺は呆然として眺めていた。 「さっきの朝倉さんは、実はわたしだったんです。だって、長門さんがわたしに成りすましていたから、やっぱり、二人同時に登場したら変じゃないかなって」 いやいや、こんな抜け殻があること自体、十分変ですよ、喜緑さん……。 「朝倉さんはずいぶん前に、長門さんに情報連結を解除されてしまいましたが、保護皮膜はなぜか情報統合思念体によって保管されていたみたいです」 喜緑さんは朝倉の抜け殻を再び小さくたたむと、水色の小箱を取り出してその中にそっとしまった。 「驚きました?」 「はぁ、それはもう」 朝倉が現れた時、俺はもうすべて終わったと、一度はあきらめたんだから。 「それにしても危ないところだった」 お茶を持ってリビングにやってきた長門は、そういいながら腰を下ろした。 「朝く、いや、喜緑さんが来てくれたおかげでホントに助かりました」 俺も、あらためて喜緑さんに頭を下げた。 「いいんです。気にしないでください」 長門が淹れてくれたお茶はおいしかった。おかげで、心の底から一息つくことができた。長門も喜緑さんも、静かにお茶を飲んでいたが、やがて喜緑さんが俺の方に向かってにっこり微笑んできた。 「わたしたちの体表保護皮膜を集めているそうですね?」 き、喜緑さんまで何を言い出すんですか……。 「いや、別にそういうわけでは……」 「よかったらこの朝倉さんのものも持って帰ってください」 喜緑さんは水色の小箱を差し出した。 「そんな、別に俺は……」 「また、何かのときに役に立つこともある。あなたは持っておくべき」 「『持っておくべき』ってなぁ、長門……」 「いらない?」 一ミリほど首を傾ける長門。 「え?」 「いらない?」 「えーっと……」 「いらない?」 「…………い、いります」 またしても、俺の負け。三顧の礼かよ、まったく。 そんな俺たちの様子をニコニコして見つめていた喜緑さんだった。 その後、家に帰る俺を、念のため、といって喜緑さんと長門がエスコートしてくれた。万能有機アンドロイドとはいえ、女性二人に家まで送ってもらえて、なんとなく歯痒い様な嬉しい様な妙な気分だった。 やっと、我が家へ、俺の部屋に無事に帰りつくことができた。それにしても長い一日だった。 結局、今、俺の手元には、俺が身につけた長門の抜け殻と、長門が身につけた喜緑さんの抜け殻と、喜緑さんが身につけた朝倉の抜け殻と、そしてまだ現物は見たことがない朝比奈さんの抜け殻が残されている。特に真ん中の二つは微妙にコレクターズアイテムとしての価値が高まったような気がするな。 そうだ、もう一つおまけに俺サイズの北高指定のセーラー服とレースつきパンツもあった。……誰か欲しい奴はいるか? これらのスペシャルアイテムを俺はどうすればいいんだ? 毎日かばんに入れて持ち歩けというのか。と、言うか、持ち歩かざるを得ないではないか。うぅむ、教科書すらろくに入っていないかばんに、こんなものを入れておかないといけないなんて……。 「あーあ、もう、どうでもいい、なるようになれ、だ……」 四つの小箱はまた机の引き出しの奥に入れた。セーラー服は紙袋に入れたまま、クローゼットの奥に押し込んだ。くたくたに疲れた俺は、深い深い眠りについた。 そんな怒涛の週末が終わって、月曜日を迎えた。 ハルヒはその週末以降もずーっと機嫌がいいようで、授業中、しょっちゅう俺の背中をつついては、楽しげにいろいろ話しかけてきた。頼むから先生の話を聞かせてくれ。 え、いつも寝てるだけだから一緒だろって、ほっといてくれ。 そして、あっという間に放課後になった。 掃除当番のハルヒを残し、部室へと向かっている途中で、古泉と出会った。 「よお、古泉」 「あ、先日は、お疲れ様でした」 俺は、古泉と並んで歩きながら、週末の騒動の結末について尋ねてみた。 「結局、機関の非主流派とやらは何とかできたのか?」 「えぇ、あなたを見失った後、連中、あわてて行動を始めましてね……」 そこで古泉は俺の方に振り向いて軽く頭を下げてにっこり笑った。 「最後は少し危ないところでしたが、長門さんと森さんのおかげで、首謀者も捕まえることができました。あなたのおかげです。ありがとうございました」 そうか、あの大男が黒幕だったのか。 「そういえば、森さんの話によると、あの時もう一人、北高の制服を着た女性がいたとか」 「うん、あれか、あれはな……」 と、ここで古泉の携帯が鳴った。 「すみません、失礼します」 古泉は携帯を耳にあて、少し横を向いて会話している。 「え、えぇ。本当ですか? はい、わかりました。すぐに伺います」 通話を終えた携帯をポケットにしまいつつ、古泉の笑顔に憂いが宿った。 「久しぶりに閉鎖空間が発生したそうです」 「はぁ? どういうことだ。ハルヒはすこぶる機嫌がよかったぞ」 俺はついさっき別れたばかりのハルヒの姿を思い出した。ほうきを握り締めて、阪中と何か楽しげに話をしていたが……。 「とにかく行ってきます。涼宮さんにはよろしくお伝えください」 「わかった、気をつけろよ」 「ありがとうございます。それにしても、ここに来て閉鎖空間とは。皮肉なもんです」 古泉は力なく笑っていた。確かに、安定状態が続くことを嫌った非主流派の企みが潰えたとたんに閉鎖空間が発生するなんて……。 「僕も何か身を守ることのできる抜け殻が欲しいですね、では」 そう言いながら古泉は階段を駆け下りて行ってしまった。 抜け殻、か……。 今、俺のかばんの中には、四つの抜け殻が入っている。さすがに今日はセーラー服は置いてきたが。それにしても、まさかの朝倉の抜け殻まで手に入ってしまった。これらの抜け殻のおかげで俺は危機から脱することができたわけだが、あんな風に役に立つとは思いもしなかった。 それにしてもどういうことだ? なぜ急に閉鎖空間が発生したのだろう。 教室に戻ってハルヒの様子を見に行くことも考えたが、俺はひとまず部室でハルヒを待つことにした。何か気に入らないことがあるのなら、きっとドアを蹴破る勢いで部室に飛び込んでくるはずだ。対処するのはそれからでいい。 部室には、長門とすでにメイド姿に変身していた朝比奈さんが座っていた。 「こんにちは、キョンくん」 「どうも、朝比奈さん」 俺は朝比奈さんに軽く会釈していつものようにかばんを置くと、やはりいつものように本を読んでいる長門を見た。 「よお、元気か?」 「元気」 あいかわらずの平板な表情の長門を見ていて、あのラブホテルの鏡で見た、俺自身が変身した長門(俺)の笑顔を思い出していた。もし長門が表情豊かに微笑むならば、きっと今以上に輝いて見えるに違いない。えーっと、仮定法過去だったっけ? 「古泉くんは?」 「急にバイトが入ったそうで……」 「えっ!」 朝比奈さんと長門が驚いたように顔を上げた瞬間、ばこーんという大音響と共に部室の扉が吹き飛んだ。 「キョーーン! そこにいるの!?」 ものすごい勢いで飛び込んできたハルヒは、俺のネクタイを握りしめると長机の上に俺をねじ伏せた。 「な、何をする! どういうことだ!」 「ええい、問答無用よ、これからあたしの質問にきりきり答えなさい!」 「落ちつけ、問答無用なのか答えなきゃいけないのかどっちだ!」 「キョン、あんたこの前の不思議探索のあと、有希と一緒に、ラ、ラブホテルに行ったわね!」 「なっ?」 「えっ、キョンくん……」 「阪中さんに聞いたわ、あんたが強引に有希を引っ張り込んだところを見た人がいたって! どういうことよ、あんた、有希に無理やり変なことをしたんじゃないわよね?!」 ちょ、ちょっと待て! 行ったのは事実だが、俺たちは何もしていないし、そもそも、俺が引っ張り込んだんじゃない、俺が長門に引っ張り込まれたんだ。誰だ、いい加減なことを阪中に伝えた奴は! それにあそこに行ったのは必要に迫られて仕方なくだなぁ……、なんて、言い訳はできない。くぅー、どうすればいい? 俺はそっと長門の方に助けを求める視線を向けたが、長門は相変わらずの無表情だった。 「有希! 大丈夫だった? キョンに何かされなかった?」 ハルヒの問いかけに、長門は小さくつぶやくように答えた。 「そこで、彼はわたしの中に入った」 「ふへっ?」 「な、ながとぉー!」 前にも言っただろ、『わたしの抜け殻の中』だぁぁぁ…………。 もはや簡単には修正できないほど、情報の伝達に齟齬が発生してしまった。 激しく往復ビンタを食らわせた後も、ハルヒは俺のネクタイを締め上げながらなにやら叫んでいた。そんな目に遭いながら、俺にもしものことがあったら、かばんの中の四つの小箱はどうなるのだろう、なんて事が頭の中を駆け抜けていった。 誰かに見られたら、俺は怪しげな脱皮を繰り返す『完全変態』だと思われるではないか。いやいや、蛹にはならないようだから『不完全変態』か、困ったもんだ。 結局、どんなに手を尽くしたところで、最後にひどい目に遭うのはやはり俺ってことだ。あぁ、いっそ、俺自身の抜け殻を身代わりに残して、しばらくどこかに雲隠れすることができたらどれほどいいだろう……、やれやれだよ、まったく。 Fin.
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登録日:2014/01/17 (金) 01 40 25 更新日:2023/09/15 Fri 20 39 33NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 Charlotte お菓子 お菓子の魔女 キャンディ クールホーン シャルロッテ チーズ好き トラウマ ネタバレ項目 マミさんの仇→マミさんの相棒 劇団イヌカレー 変身 病院 私はほむほむ派です 脱皮 阿澄佳奈 魔女 魔法少女まどか☆マギカ この項目には魔法少女まどか☆マギカ、および劇場版[新編]のネタバレを含んでいます。 「Wo ist die Kase ?」 (チーズはどこ?) お菓子の魔女。 その性質は執着。 欲しいものは全部。絶対に諦めない。 お菓子を無限に生み出せるが、大好物のチーズだけは自分で作ることができない。 チーズさえ持っていれば 簡単に隙をつくことが出来ただろう。 Charlotte(シャルロッテ)とは『魔法少女まどか☆マギカ』の第3話で登場した魔女。 登場した回が丁度作品のブームの火付けとなった回であったことに加え、インパクトのある外見と特性・さらに行動をとったため、 同作品の中で登場した魔女の中でトップクラスの知名度と人気を誇る。 またワルプルギスの夜を除く魔女の中で数少ない公式が真名を公表している魔女でもある。 見滝原市の総合病院の駐輪場付近に刺さっていたグリーフシードから孵化した。 グリーフシードから孵化し立ての時はピンクキャンディ型フードを被ったぬいぐるみのような可愛らしい見た目をしている。 体格も小さく巴マミの膝の丈くらいしかない。 ただし終始無表情なのが不気味。 結界は病院で孵化したためか病院内をイメージしたものであり、あたり一面ケーキやクリーム、クッキーにチョコレートといったお菓子で埋め尽くされた洞窟に、 キャンディの顔をした看護師型の使い魔が徘徊しお菓子の手術室があったり薬瓶に入ったお菓子の棚があったりカプセルが雪のように降ったりする。 ちなみに孵化を待つグリーフシードを囲っていた檻にも「手術中」のランプがついている。 なお結界内にいた使い魔はキャンディの頭をした犬(Pyotr)や看護師(Polina)であり、役割は「チーズを探すこと」。 そう、この魔女は説明にも書いてある通りチーズが好きらしい。 孵化しかかったグリーフシードをさやかが見張り、まどかがマミを呼び出し結界へと連れて行った。 その際ほむらがマミ達に手を引くように頼むが、ほむらに不信感を持つマミは彼女を魔法で拘束。 そして魔女に辿りつくまでの行き道でまどかとマミが念願の「魔法少女コンビ」を結成し、マミさんは有頂天になり、ノリノリで使い魔を一掃。 (もう何も恐くない) 孵化したシャルロッテに対峙すると、マスケット銃で殴る、至近距離で撃って拘束するといった攻撃をするが、 この時のシャルロッテは前述した可愛らしい見た目かつ無抵抗なのでパッと見弱い者いじめに見える。 そしていつも通りティロ・フィナーレでフィニッシュ… と思いきや ぬるっ ぬおおおん 「えっ…」 なんと身体がリボンで締め上げられ口から巨大なイモ虫が出現。 大きな口の中に牙を生やしたそいつは目の前にいた黄色いチーズそっくりのマミさんに接近し… ぱくり。 こうして不意を突かれたマミさんは殺され、「魔法少女まどか☆マギカ」はドッキドキ魔法少女アニメから血だまりダークアニメへと認識が改められることになった。 その後駆けつけたほむらにより、時間停止を利用した丸飲み→脱出を繰り返す一撃離脱戦法を利用され体内に爆弾を飲まされ、連続する体内爆発により殲滅された。 この時爆発した肉体の一部がグチャグチャになって飛び散るという凄惨な末路となり、まどかとさやかに魔法少女の戦いの凄惨さを身を以て思い知らせることとなった。 この第二形態は黒地にカラフルな模様、ピエロの顔のようなおどけた顔をしており第一形態と違って表情が豊かだが、 怪我を脱皮により回復し、かつ巨大な口で対象を丸飲みにすることができるのでマミさんのような一撃必殺タイプには非常に相性が悪い。 虚淵氏も敗因について単にマミさんと相性の悪い魔女だった、と説明しており、 「絶好調のマミさんはどんな相手にも負けないだろう(ただし勝負は時の運)」としている。 現にスピンオフ「おりこ☆マギカ」ではマミさんはシャルロッテを倒している。 またゲームや漫画「The different story」ではシャルロッテ戦でマミさんが死なないルート(まどかやさやかに助けられる)がある。 衝撃的な3話での活躍で一躍人気者になったためか、グッズ化にも恵まれておりぬいぐるみやイヤホンジャック、 アートギャラリーでは実物大シャルロッテが作られてアニメ3話体験を楽しめることもあった。 スタッフ悪ノリしすぎだろ。 劇場版[前編]では専用BGMまで作られた。タイトルは「Wo ist die Kase ?」 ちなみに初期設定では第二形態に足があり非常にキモい。 ●考察 第9話で魔女が魔法少女のなれの果てだという真相が明かされ、ファンの間では彼女の魔法少女時代のさまざまな憶測がなされた。 病院の結界だから病弱な少女 お菓子が食べられなかった チーズが欲しいという願いで魔法少女になった …など。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 以下、「【新編】叛逆の物語」ネタバレ。 未視聴の方はブラウザバック推奨。 「マスカルポーネ!マスカルポーネ!」 (チーズニナッチャウ!) お菓子の魔女。 かつて執着の夢を見た。 マミの家に突如現れた謎の生き物。 「ベベ」と名づけられるが、その正体は円環の理からやってきたお菓子の魔女。 出会った当初はかなり無口で無表情だったが、いつの間にか今のような有様に。 ちょとうるさい。新しい服はマミのお手製。 巴マミは、この魔女が最後に見たこわい夢に出てくる人に良く似ている。 まさかの完全新作「[新編]叛逆の物語」に登場。 今回では巴マミの相棒「ベベ」として登場した。 基本形態は第一形態と同じキャンディ型のぬいぐるみのようだが、表情はくるくる変わり目が第二形態のようなラリった感じになっている。 また特殊な言語を使い慌てると大体チーズの名前を叫ぶ。 「マジョマンコカマンベール!マジョマンコカマンベール!」 初期設定にもあるようにチーズが大好物でよくマミさんからはチーズをもらっていた。 序盤のナイトメア退治でもマミ達をサポートし、救済のために第二形態に変身してケーキを丸飲みにしたりした。 キュゥべえに対しては警戒心をむき出しにしている。 不意打ちのように登場したので当然、初見の視聴者は彼女の存在を警戒。 だが彼女はQBの代理を果たすようにマミさんの相棒となっており、孤独で寂しがり屋な彼女を明るく励ましていた。 そんな折、魔女の存在を思い出したほむらに疑われ、締め上げられるもマミが逃がしてくれた。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 以下正体について。 「パパパパルミジャーノレッジャーノ!」 「私達はかつて希望を運び絶望を振りまいた者達」 同劇場版にてついに彼女の魔法少女時代が判明。 名前は「百江なぎさ」で、まどか達よりも年下の魔法少女。 (CV.阿澄佳奈) 武器はラッパで、シャボン玉を膨らませて戦う。 さやかと共に暁美ほむらのソウルジェムの結界内に入り込んだ円環の理からの使者であり、 インキュベーターの目を欺くため魔女時代の変な生き物になりすましていた。 ※ただし、さやか同様魔女時代の能力を使うことができ、使い魔を従えたり顔をシャルロッテ状に変身させて敵を丸飲みにしてしまったりすることもできる。 やって来た理由は本人が説明する限りは「もう一度チーズが食べたかっただけなのです!」とのこと。 どうやら魔法少女になった理由も「一切れのチーズケーキが欲しい」という願いに起因するものだったらしい。 最終的には悪魔の世界改変に巻き込まれ、普通の小学生として暮らすことになり、どうやらマミさんと親交を深めているようだ。 まさか敵キャラの一人がここまで出世するとは当初のファンは想像もつかなかっただろう。 今後続編があるとしたら活躍に期待である。 追記修正はチーズをくれたらするのです! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] マミさんとの相性は悪い。とはいえおりこマギカだと映画みたいな絶好調状態じゃなくてもマミさんタイマンで勝ってるんだよな。・・・やっぱりほむら視点だと鬼門だなあの人。 -- 名無しさん (2014-01-17 01 48 45) ちなみに薄い本が存在する -- 名無しさん (2014-01-17 02 08 27) マミさん(ミズハス)の相棒だからアスミスがキャスティングされたんやろか。ひだまり的な意味で -- 名無しさん (2014-01-17 02 30 19) 例の虚淵をも唸らせた嘘キャラが原因との噂もあるな -- 名無しさん (2014-01-17 03 52 35) なぎさが発表されるまでは赤髪の子を想像してた人が多かったような。やはり配色のせいだろうか。 -- 名無しさん (2014-01-17 04 19 42) 漫画版だとマミさんのハラワタも食い散らかしてさらにグロい… -- 名無しさん (2014-01-17 05 01 39) マ…マジョマ○コカマンベール -- 名無しさん (2014-01-17 10 18 21) 日本人だったのか。いや、日本にいるんだから可笑しくないけど。 -- 名無しさん (2014-01-18 13 19 11) ↑3:変身シークエンスもなかなかにグロい…「躯をミキサーにかけて型枠にはめる」ってなんなんだよ… -- 名無しさん (2014-01-20 13 28 22) ↑リアル生物の「さなぎ」って体とかして成型するからかなり近い。だからさなぎならぬなぎさなのか?魔女形態は芋虫みたいだし。 -- 名無しさん (2014-04-22 11 24 31) 命名はマミさんだろうけど「ベベ」って何からとったネーミングなんだろ? -- 名無しさん (2014-04-22 11 55 18) ↑フランス語の赤ちゃんじゃね? -- 名無しさん (2014-04-22 11 59 07) 「ほ~らトニオさんが作ったチーズだよ~~~、おとなしくしてね~~~」 -- 名無しさん (2014-06-01 21 36 03) 第1形態がエムリットにそっくり。近縁種かもしれない。 -- 名無しさん (2014-06-07 00 01 04) 公式資料のラフ画を見ると病気のお母さんにチーズケーキを食べさせたみたいのが描いてた気がする -- 名無しさん (2014-08-07 16 10 12) きらら☆マギカのインタビューだとオーディションに決まったそうだ。・・・まあわたしも友達もそれ見た時「嘘だ」と疑ってしまったけど。 -- 名無しさん (2015-01-18 00 50 10) 病気の母にチーズケーキを食べさせたくてキュゥべえと契約して、しかし母の体調が良くならなくて母の病気を治す願いをすればよかったと絶望して魔女になったとか聞いたな。純粋な子どもであったが故のこれまた悲しいストーリー。 -- 名無しさん (2016-01-18 11 50 22) この記事から百江なぎさの情報をばっさり抜いて、代わりになぎさの単独記事を作ってもいいだろうか。魔法少女なのに1人だけ単独記事がないのもね… -- 名無しさん (2017-01-08 19 49 47) 多分「チーズを食べたい」っていう願いは生前、病気で大好物のチーズが食えないからだと思うゾそんな病気聞いたことがあるゾ -- 名無しさん (2019-10-27 16 36 57) 抗がん剤治療で免疫が落ちるから、チーズ等一部の発酵食品が食べられなかったんやろな。多分、ボツリヌス菌の関係ではちみつを含む甘い物も食べられなかった。小児がんで予後不良な子を狙うQBマジ外道 -- 名無しさん (2023-03-02 15 56 40) この回は魔法少女の過酷さを示すのもあるけれども、もう一つの伏線がある(ソウルジェムを壊されるとThe END)のもすごい -- 名無しさん (2023-09-15 20 39 33) 名前 コメント
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登録日:2015/11/09 (月) 21 54 02 更新日:2023/05/17 Wed 23 50 26NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 ZECT 『カブト』の顔 ただの人間 ひそかに人気 アリ ザコキャラ シブい シャドウ ゼクトルーパー トルーパー ドレイクスレイヤー ネイティブ マシンガンブレード ムシケラ以下の戦闘力(恥ではない) モブ ライダーもどき 下積みフォーム 人海戦術 仮面ライダー 仮面ライダーカブト 兵士 兵隊 名脇役 地味 塩野勝美 戦士 戦闘員 数合わせ 時間潰し 枯れ木も山のにぎわい 疑似ライダー 蟻 黒 ゼクトルーパーは特撮ドラマ『仮面ライダーカブト』に登場する組織『ZECT』(ゼクト)の戦闘員。 声:塩野勝美 身長:170 - 190cm / 体重:70 - 90kg 【概要】 社会に潜伏した(*1)地球外生命体『ワーム』を迎え撃つべく設立された秘密結社『ZECT』の汎用戦闘員。 人間社会に潜伏したワームをあぶり出し、抹殺するのが彼らの使命である。 ワームの中でも地球人に友好的な派閥『ネイティブ』の技術提供により、軍隊にも勝る高性能な装備に身を固めてはいるものの、 ZECTの戦力ヒエラルキーにおいては最下級の存在。最新鋭のオーバーテクノロジーが惜しみなく盛り込まれ一騎当千の力を秘める 『マスクドライダーシステム』や『サナギ』から脱皮した『成虫ワーム』に対しては非力であり、 数・連携・機動力といった諸要素でライダーの戦闘をサポートするのが主な任務となる。 デザインモチーフは『アリ』。黒一色のカラーリングが特徴。 通信機能・暗視機能・汚染大気濾過機能などが搭載されたフェイスヘルムで素顔を覆い、 スペクトラ繊維製の戦闘服『BDU』(バトルドレスユニフォーム)と衝撃吸収素材が内蔵されたプロテクターで全身を防備している。 BDUは鋼鉄の5倍、各部プロテクターは10倍の強度をそれぞれ持ち、刃物や銃弾に対しても高い防御力を発揮する。 量産型仮面ライダーに数える人もいるが、ギミック的に量産型ライダーマンというべきか。 主要武器は右腕に取り付けられたアタッチメント式銃剣ユニット『マシンガンブレード』。 トリガーの引き具合に応じて任意に発射弾数を変えられる『可変バースト機能』が特徴で通常発射速度は毎分600発。 最大射程2000m・装弾数3000発で通常用いるホローポイント弾(*2)の他にも ミッションに応じて徹甲弾・炸薬弾・焼夷弾などの特殊弾頭を使用可能。 銃身下部からは厚さ3㎝の鉄すら切り裂くウーツ鋼製のブレードが展開し、白兵戦にも対応できる。 …ただし重さは一丁9.8㎏。…倍力機構無いのにこれはキツいだろ… 劇場版で通常のゼクトルーパーが仮面ライダードレイクを倒した武器は「強化型マシンガンブレード」とされ、DVDのデータファイルや『THE仮面ライダー AUTUMN 2013年11月号』に設定画が載っている。 特徴として通常のマシンガンブレードよりも全体的に大型化し、ブレード部分は先端が太くなりノズル部分はかなり伸びている。 サシでワームとやりあうのは自殺行為のため、基本的にチームユニット単位で動くのが鉄則。 中間管理職の隊長ごとに班分けされており、ワーム出現時は専用車輛で現場に急行・戦闘配置につく。 1体のワームに対し10人以上もの大人数で弾幕を張り、逃げ場を奪って圧し潰すのが基本戦術。 しかし、未成熟でウスノロな『サナギ』はともかく、そこから脱皮した『成虫ワーム』は 時間の流れから逸脱することで認識不可能なスピードで行動する『クロックアップ』能力を持つため、 成虫相手となると完全にボウリングのピン。高確率で返り討ちにあっている。 また、命令に忠実であるが、破天荒な仮面ライダー(*3)たちに翻弄される事も非常に多い。 基本的にやられ役ではあるが顔をすっぽりと覆うメットのせいで『中身が誰か伏せることができる』という創作上の利点もあり、 天道総司や矢車想、影山瞬、加賀美新といった主要キャラがゼクトルーパー装備に身を包み(あるいは扮し)印象に残る活躍を見せたこともある。 このノリは初代仮面ライダーにおいてFBIの若造が倒したショッカー戦闘員の覆面・戦闘服を奪い、変装して敵基地に潜入する~系のイベントの平成版ともいえる。 また、ZECTは決して一枚岩では無く人命を軽んじた作戦を強行するなどライダー史上屈指の『ブラック組織』でもあり、 真実を知ったライダーがZECTの意向に沿わない行動を取った際には、ゼクトルーパーがそのまま悪の手先としてライダーの往く手を阻むことも多い。 派生 作中では以下のような特殊なトルーパーも登場する。 シャドウ(シャドウゼクトルーパー) 仮面ライダーザビーを隊長とする特殊部隊『シャドウ』に所属するゼクトルーパー。 ヘルメットやスーツに金色のラインが入れられており、集団の統率力が高いザビーの采配も相まって 練度の高い連携戦術を得意とする精鋭である。 ブライトルーパー 実戦に出る前の訓練生。装備が白一色なのが特徴。基本、未熟で戦力としては役に立たないが、 偶にめっちゃ強い女の子が紛れ込んでいたりする。 ネオトルーパー 劇場版で登場。 ZECTの離反者たちが結成した反抗組織『NEO ZECT』に所属する銀色にブルーの差し色が入ったゼクトルーパー。 マシンガンブレードの他にシールドユニットを装備している。 ライダー殺しで有名だが、現場に居合わせていた中では通常のゼクトルーパーの比率の方が多い。 【玩具】 『キャストオフライダーシリーズ』にラインナップされている。 劇中そのままの仕様だとつまらないと判断されたからか、玩具オリジナル装備が大量に付属されている。 具体的に言うと 右腕に装着するパワーアーム 左腕に装着するガトリングアーム 背中に装着するフライトユニット ガトリングアームに取り付ける事も出来るシールド(後に劇場版に逆輸入) 普通のライダーっぽいフルフェイスヘルメット ヘルメット以外の武器を合体させる事でアリ型メカにもできる と、てんこ盛りな内容。フル装備させたゼクトルーパーはなかなか恰好良い。 プレイバリューも爆増!もはやザコ兵士とは言わせない! 劇中未登場だが設定上は存在している幻の装備で、 『仮面ライダーカブト 超全集』や『THE仮面ライダー AUTUMN 2013年11月号』には「アントロイド」の名称で設定画が載っている。 仮面ライダーバースが使用するバース・CLAWsは性質がアントロイドに近いかもしれない。 『S.H.Figuarts』でもラインナップされているが、ゼクトルーパーとネオトルーパーは魂ウェブ限定商品。 一般発売のシャドウ仕様もある。 ブレードが展開せず、ネオトルーパーのシールドもない。 『S.I.C.』ではなんとサブライダーをおしのけてVOL.53で仮面ライダーガタックとコンパチ販売という謎の大抜擢を受けた。 同シリーズの特徴である斬新なアレンジの影響でプロテクターの面積が増え、SF映画のパワードスーツのような硬派でマッシヴなデザインとなっている。 素体もガタックの物と共用ゆえスタイルが良く、同シリーズの他商品としてはオルタナティブ・ゼロに近い雰囲気。 同じくかっこよくアレンジされたマシンガンブレードのほか、ZECT隊員の共通武装『ZECTガン』も付属する。 最大の欠点はメットの複眼部がクリア成形でどこの誰とも知れないオッサンの顔が透けて見える点。 それがイヤで、複眼を裏から黒く塗ってしまう購入者もいるとか… また、大前提としていくらかっこいいとはいえ「他のライダーを差し置いてまでこんなもんをガタックと抱き合わせにするな」という批判もある。 事実、カブトにあったマスクドフォームがガタックに無いのはコイツのせいとも言える(*4) こちらもオリジナル装備としてパワーアームユニット、シールドユニット、ガトリングユニットが存在し、形状は『COR』のものを元にしている。 ギミックも踏襲しており、後者2つを組み合わせると同じようにガトリングシールドになる。 【余談】 ★『カブト』は初期稿の段階から『組織』と『個人』の対比を盛り込んだストーリーにする構想があり、 味方サイドの一般戦闘員の登場は最初から決定されていた。しかし、現状のゼクトルーパーに落ち着くまでには様々な試行錯誤があり、 『ZECTの戦闘員は全員マスクドフォーム状態、しかし主人公だけがキャストオフしてカブト(ライダーフォーム)になれる』 などといったアイディアが出たことも。しかし、マスクド状態だと誰が主人公なのかわからなくなる、という理由でボツになってしまったらしい。 ★声を演じた塩野勝美氏は平成ライダーシリーズでは『怪人の唸り声担当の人』として常連中の常連。ヘェアア…シャァァァ…! PS2版『カブト』では大和鉄騎/仮面ライダーケタロスの代役も担当しているほか、 後に『仮面ライダーG』にて、フィロキセラワームの声を担当した。 ZECTとワーム、やる側もやられる側も経験していることに。…どっちもやられてるか? ★また、スーツは『仮面ライダー電王』のイマジン・レオソルジャーと『仮面ライダーW』のVシネマに登場した仮面兵士へと改造されている。 そのためか、『仮面ライダーディケイド』客演時には訓練兵であるブライトルーパーが戦闘に混ざって参加していた。 追記・修正はZECTと共にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 黒い戦闘員の事からライダーサイドのショッカー戦闘員とも言えなくもない。 -- 名無しさん (2015-11-09 22 02 23) 好きなライダー?である。G3同様、装着系。 -- 名無しさん (2015-11-09 22 47 18) ついでにもやしもこれに変身 -- 名無しさん (2015-11-09 22 49 36) 小説では弾丸も強化されていてヒヒイロノオオガネ製だとか -- 名無しさん (2015-11-09 22 57 58) なんかバズーカ無かったっけ?アンチミミックのときとか -- 名無しさん (2015-11-09 23 01 24) 一応あのスーツ強化服なんだってな -- 名無しさん (2015-11-09 23 15 05) ↑3 それの追記、ソース込みで誰かにお願いしたい。風間の名誉がかかってる(ぶっちゃけTVや小説でそうだからといって映画もそうだと言い切れるわけでもないが)w -- 名無しさん (2015-11-10 00 22 16) メットをいいことにワームの擬態=同じ顔の隊員2人が紛れ込んでいたことも。これは誰か気づけよw -- 名無しさん (2015-11-10 01 07 41) いきなり項目の雰囲気変わりすぎ -- 名無しさん (2015-11-10 01 18 02) ちょっと文字カラフルにし過ぎるのもどうかな、とは思う -- 名無しさん (2015-11-10 01 22 25) 別に悪くはないけどこれはもう元と別の記事だね -- 名無しさん (2015-11-10 01 42 39) カブト知らない初見にも分かりやすくて優しい記事だと思う -- 名無しさん (2015-11-10 10 06 31) 黒「俺達、何か質問されたか?」 白「いや、何も聞かれてないけど?」 ディケイドでの「カブトの世界」に出て来たゼクトルーパーのこの会話が和むww -- 名無しさん (2015-11-10 10 30 17) ↑仲良いなお前らwと思ったw -- 名無しさん (2015-11-10 10 39 26) マシンガンブレード自体、頑丈であるはずが33話で蓮華のワイヤーで真っ二つに切られた事もあった -- 名無しさん (2015-11-10 10 43 40) ↑もしやあのワイヤーもヒヒイロノ・・・w -- 名無しさん (2015-11-10 12 21 57) メイジ、黒影トルーパー「先輩!!」 ライオトルーパー「後輩!!」 -- 名無しさん (2015-11-10 12 28 24) ↑後輩のがつよくねぇか?普通にライダーキックとか必殺技持ちだしw -- 名無しさん (2015-11-10 13 40 44) ↑3 どこのくろがね屋だよw -- 名無しさん (2015-11-10 13 45 09) ブライトルーパーのモチーフは白いだけにシロアリなのだろうか。 -- 名無しさん (2015-11-14 13 39 22) ↑確かにそう見えるね。ゼクトルーパーシャドウはアリじゃなくて働きバチなのかなーっと思ったり -- 名無しさん (2016-08-06 19 05 19) 名前だけじゃなくてアーマーも受け継ぐ(リデコ)後輩が出て来たな… -- 名無しさん (2022-07-10 22 54 31) 名前 コメント
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「・・・よし、完成だ・・・・・!」 河城 にとりは興奮していた。 ここは河城にとりの研究室 ゆっくり加工場内支部、 不死の薬の雛形が誕生した瞬間だ。 これはにとりがれみりゃの異常な再生力に目を付け、永遠亭の蓬莱の薬に関する文献を参考にし、 ゆっくり加工場の資金協力を得てどうにか試作品完成の段階にまでこぎ付けた代物だ。 加工場側には「新種のゆっくりの開発がしたいので協力してくれ」と話を通してあるが、 それよりも研究者としての個人的な欲求を満たす為の物だった事は事実である。 しかし、その援助が無ければこうして薬が完成することは無かっただろう、 これの開発には物凄い手間とコストが掛かり、尋常ではない回数にのぼる試行錯誤の果てにようやく生み出された物であるからだ。 とはいえ、今目の前にある薬の量は梅干しの種大程度の量、 そして初物の薬ほど危険な物はそうそう無いという事をにとりはよく知っていた、 しかしここはゆっくり加工場だ、被験者は目の前に居る。 「・・・ゆっ?」 キョトンとした顔を向けるれいむ種のゆっくり、まさに適役である、 「ほら、食べてみな。」 にとりは黒光りしてドロッとした豆粒状の薬を差し出す、ペロリと舌を出すれいむ、 「にっがーい!!」 いやいやするれいむ、仕方ない、好物のいちご大福に埋め込んで少し時を置いて食べさせる。 「む-しゃ。むーしゃ。 しあわせー!!」 残さず飲み込んだようだ、とりあえずしばらくの間はゆっくりさせる事にする。 小一時間も経った頃か、 「・・・もういいかな」 にとりが呟くと、無邪気に跳ね回るれいむにつかつかと歩み寄り、両者向き合う形になる、 「ゆゆっ!?どうしたのおねーさん!」 そして頬の肉をおもむろに掴み、思い切り引きちぎる! 「ゆ゙ーーーーーっ゙っ!!」 れいむは目を白黒させながら叫んだ 「ひどい゙よおね゙え゙さん!!どゔじでこん゙なごどずる゙の゙!?」 にとりはれいむの叫びを聞き流す、 にとりはゆっくり自体は嫌いではなかった、ことにこのれいむ種は多少勝ち気だが割と素直な性格で市場でも人気が高かった。 「・・・・・加工所のゆっくりには二種類しかいない、増やすゆっくりと、食べられるゆっくりだッ・・・!」 誰に言うとも無く呟くにとり、そうこう言ってるうちにあらかた仕事は終わっていた、 そこには既に体内の8割以上の餡子を掻き出されたれいむが居た、言葉も発せずにただプルプルするのみのれいむ、 もう既に見飽きた饅頭の残骸、加工所の風物詩的な存在である、しかしその饅頭は他のそれとは違った、 傷口から覗いている中身の餡子が増えてきているのだ、それもミリミリという音が聞こえてきそうな程の早いスピードで、 そしてれいむの中が程なく餡子で満たされ、白濁食の薄皮が出現したと思ったらそれは赤みを帯びた肌色に染まっていた、 その復活劇は、理科の授業で見せられたセミの脱皮の早回し映像の如き速度で繰り広げられたのだ、 そしてそこにはその間じゅういつものポカーンとしたハテナ顔で受け入れていたれいむと、 目を見開き穴が開きそうな勢いでれいむを見守るにとりの姿。 「ゆ?? すごい!れいむいきかえってるー!!!」 れいむは興奮している、にとりはそれ以上に興奮している。 「・・・・・成功・・・した。」 そしてその日より、ゆっくり加工場にて不死身のゆっくりの研究が開始されたのであった。 ~時は流れ一ヶ月後、しなないれいむの研究は続いていた。 そしてそれによりいろいろと分かった事があった、 再生能力は研究のベースとなったれみりゃの数倍、しかし日光に弱いという性質は引き継がれていない、 強いて言えば多少日に焼け易くなった程度だという事、 他に子ゆっくりは完全に普通のゆっくりと変わらないという事、 そしてどんなに致命的な傷を負っても、体の中の一箇所にコア(核)を残して、ゆっくり再生するという事、 コアはぬめっと黒光りする梅干し大の豆粒状の物質で、ちぎっても潰しても煮ても焼いても一瞬で元通りになるという事、 コアから無尽蔵に湧き出る餡子のお陰で、動けなくなる程空腹にはならないという事、 そしてコアから湧き出た不純物ゼロの餡子は驚くほど美味だったという事だ 実験は時に壮絶であった たとえばゆっくりの苦手とする水責めの時は 「ゆっくりやめてね! ゆっごぼグびぶバリ゙ぇ゙」「ぶ゙バ゙が゙ば゙ガ゙ヷば゙が゙ぐ゙ゲ゙ダ゙が゙ば゙ぎ゙ャ゙あ゙ア゙ャ゙」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐヴ」「ぶ゙ガ゙ゲぎ゙ャ゙ア゙バ゙が゙ば゙あ゙ヷば゙が゙゙ダ゙が゙ぐば゙ャ゙」 「グぼバャてっね・・・・・・・・ゆ? すっきりー!!」 と、水没後かなりの時間を置いて、ぶにゃぶにゃの躯の中からずりゅっとつやつやしたゆっくりがもぞもぞ出てきたり、 炎の燃えさかる部屋に投げ入れた時は 「はやくたすけてね! あづい゙よ゙お゙ぼぉ゙」「ぐギャ゙あヴぁ゙ゔば゙ア゙バぶぅ゙る゙ガ゙ぎゃ゙ギャ゙が゙ゲ゙が゙グ゙イ゙ギ゙」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・ヴ・・・ゆ゙・・・」「・・・ヴ・・・っ゙ブグり゙ず゙ぁ゙え゙であ゙ヅい゙よ゙ぼオ゙お゙ぉ゙ぉ゙」 「ヴゆ゙ゆ゙ぐゆ゙・・・・・・・・ぷー? あつくなくなってるーー!!」 と、すっかり黒ずんだゆっくりの燃えカスから脱皮よろしくあたらしいゆっくりが這い出してきたり、 餡子を押し出すプレス機で潰してみた時は 「や゙め゙で! ゆ゙っ゙ぐり゙ざぜでえ゙ぇ゙ぇ゙」「ゆ゙ぶ!い゙だい゙グぎゅ゙ヴり゙ゅ゙ぶル゙あ゙・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・ゆ゙ぐ゙・・・」「・・・ヴ・・・っ゙グぎゅ゙ヴり゙ゅ゙ぶル゙い゙だ゙あ゙ぃ゙い゙」 「いだ゙・・・ゆ゙・・・ぐ・・・・・・・・もう・・・! いたいのはやめてね・・・!!」 と、平らな薄皮を押し退けみるみる膨れ上がるゆっくりだったりと、 こんな具合でしなないれいむは物凄く苦しむが絶対に死ぬことは無く、30分もあれば蘇生するのだった、 また、仮死状態に陥る経緯(以降は死に方と表記する)によって精製される餡子の風味が違ってくるのだ、 水責めで死んだら水っぽく、焼け死んだらふかふかの、圧死なら歯応えのある餡子になっていた、 幻想郷では、恐怖や苦痛を与えたゆっくりの餡子は旨くなると言われている、 だが、死ぬ以上の苦痛を与えられた上で混じりけ無しの純度100%の餡子は、このしなないれいむからしか採れない、 にとりはこれは商売になると思った、まず加工場の責任者にこの餡を食べさせよう、 これだけ美味い餡子が出来るなら、不死のゆっくりの研究にも少なからず予算を捻出してくれるだろう。 ほどなく究極の餡子プロジェクトチームが結成された、どの死に方が旨い餡子を生み出すかを徹底的に研究するのだ、 にとりはしなないゆっくりに対する探究心を満たしたいという思いと、 あわよくば不死の薬を実用できる物にしてやろうという野望を胸に、しなないゆっくりの研究に傾倒していった。 ~そして時は流れ数ヵ月後 幻想郷において、加工所から超限定数のプレミアム漉し餡が販売されるようになっていた。 その味は、洋食派のアリスも顔を真っ赤にさせて興奮する程に美味であり、 その値段は、博麗神社の巫女の顔を真っ青にさせるのに十分の物であった。 しなないれいむが最も旨い餡子を精製させる死に方は、膨大な時間を要する手作業であった。 まずしなないれいむを1センチ四方程度分摘まみ、引きちぎる、これを、完全に均等になるまで続けるのだ、 声が出せるうちは「ゆ゙っ゙!!」 「ゆ゙っ゙!!」と声を出し、 時に「おぢさんやめてね!!」「はやくやめてね!!」と抗議する、 そのうち「い゙だい゙い゙ぃ゙」「や゙め゙でえ゙ぇ゙」と懇願し出し、そして喋ることもかなわなくなる、 これを加工所の職員が数人がかりでやる、所有時間は30分程度だ、 次にコアの含まれる部分が蘇生を開始したら、他の破片は片付けられる、 その蘇生の際に、口をひらける程度まで回復すると「い゙だい゙い゙ぃ゙」 「ゆ゙っ゙!!」 「ゆ゙っ゙!!」とわめき出す、 そしてしなないれいむが「ゆっくりなおったよ!!」などと言うまで加工所の職員にじっと見守られる、 この間も所有時間は30分程度、 そして蘇生したばかりのしなないれいむからおもむろに極上の餡子を採集する、これには10分と掛からない、 そして蘇生が終了し、しなないれいむを休憩させるまでで1セット、計3時間の採集作業、 これを一日4セット、拘束時間12時間の苦行である。 残りの12時間はしなないれいむがゆっくりできる時間だ、寝ててもいいし他のゆっくりと遊んでてもいい。 それともう一つ、にとりは不死の薬は妖怪や人間には使えない物であるという事が分かっていた、 妖怪や人間が薬を服用して死んだ場合、まず発狂するであろうからだ、 普通の妖怪や人間は、限界を超える痛みや苦痛を受けた際には意識をシャットダウンして神経がショックの直撃を避ける、 だが、あの薬はそのリミッターを効かなくするのだ、通常の妖怪や人間ならば二、三度死ねば精神崩壊は免れないだろう、 これはしなないれいむをれみりゃの体内で3日程放置した後救助するという実験の際に、しなないれいむの 「あづかっ゙たあ゙ぁ!!ピリ゙ピリ゙いだかっ゙だあぁ゙ぁ!!」という感想?で確信した事だ、 それにしても何故このゆっくりは気が触れないのか、にとりにはどうしても納得できなかった、 「まったく、ゆっくりって奴は本当に都合良くできてんな・・・。」にとりは苦笑するしかなかった。 不死身のゆっくりの研究室には既に加工所も大きな予算を割くようになっていた、 餡子の生産が追いつかないので、不死の薬を増産しようという話なのだ、 加工所に絶賛殺到中の「ええい、究極のつぶ餡はまだかーーーッ!」という問い合わせも後押しとなっている、 にとりは研究室に、しなないまりさをしなないれいむと共に住まわせるという事は既に決めていた、 そしてそれは程なく現実のものとなるだろう、 そのにとりの願いは、哀れなしなないれいむに対する同情なのか、研究者としての興味と探究心なのか・・・・・。 しかしそんな事はどうでもいいと思った、今やしなないれいむは、言わば食べられるれいむの頂点のような存在なのだから。 -完-