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ユーザーがカード作成をするときの手順 トップページにも書いてある通り、ユーザーにもカードを作成できるようにしたいと思います。 その時の作り方(予定)をここに書きます。 用意するもの カードの元となる画像(絵の部分) 配布するエディタ 作り方 カードエディタを使ってカードのデータを作る 作る順番 キャラクターカード 後は好きな順番 必要な機能 データを書くために必要な簡易GUI 効果を実装するためのスクリプトコンパイラ スクリプトは自前で行う GUIで必要なもの テキストフィールド(入力制限があるとbetter) ドローソフトなどにあるような、グラフィックを選ぶためのGUI(名前がわかりません) ボタン
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《バベルの塔/Tower of Babel》 バベルの塔/Tower of Babel 土地 CON:1 制圧Lv.3、カリスマ このマスを制圧する。 バベルの塔が配置されたら、バベルの塔の耐久力制限(CON)は無限大になる。 バベルの塔が破壊された時、同じマスにいた全てのパーソンは2点のダメージを受ける。 耐久力?をどこまでも載せていいという、環境破壊も甚だしい土地。最初は必ず耐久力1から始まるが、数人で耐久力を一気に5点くらいまで載せればそう簡単には壊れない。怖いのは一発破壊のみ。 一方で、壊れるときの被害も甚大なので、高い制圧力を生かして、相手の制圧フラッグを飛ばすためだけに建てるのもアリ。
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特殊能力の作り方 「効果」、「範囲+対象」、「時間」、「制約」を決めることによって能力を簡単に作成できます。 効果 特殊能力を使うことによって何が起こるかが「効果」です。 例:体力3ダメージ 範囲+対象 特殊能力がどのくらい広い場所に効果を及ぼすかが「範囲」、何人のキャラクターに効果を及ぼすかが「対象」です。対象は「1人or1マス内(敵/味方)全員or範囲内(敵/味方)全員」の3つが一般的です。 例:周囲1マス敵全員 時間 特殊能力がどのくらい長く効果を及ぼすのかが「時間」です。一瞬:能力の成功判定に成功した瞬間、またはその発動処理(効果を処理している間)が終了するまで効果が持続します Nターン:効果が現れたターンを1ターン目(1フェイズ目)と考え、Nターン(N×2フェイズ)の間効果が持続します 永続:時間無制限で効果が持続します 例:2ターン 制約 特殊能力につけるデメリットです。 消費制約 何らかのリソースを消費する制約です。 例:使用すると自分の体力を5消費する、使用すると死亡する 非消費制約 対象を制限したり、使える状況を限定するなど、消費無しで能力を弱体化させるものです。 例:男性にのみ有効、特定のマスでしか使えない 能力原理 あなたのキャラクターの特殊能力がどのように発揮されるかという原理のことです。 たとえば、同じ「即死」効果を持つ能力であっても、「地獄の業火で燃やし尽して即死させる」のか「不可視の刃で切り刻んで即死させる」のか、という違いがあります。この違いがすなわち能力原理です。 フレーバー要素ですので別に書かなくても構いませんが、キャラに個性を持たせたい場合は書くと良いでしょう。
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WB系統 合成武器名 素材名 狂神二式改「森羅」 I-ブレイン+騎士の力+身体能力制御+騎士剣「冥王六式」+双剣「陰陽」 Perfect World 掲載禁止 シュレディンガーの猫 ゴーストハック+生存確率+I-ブレイン+自我 聖なる樹木「ユグドラシル」 掲載禁止 Dimension Distorting Device 掲載禁止 虚無の領域「Void sphere」 掲載禁止 天使の翼 同調能力+同調能力+I-ブレイン+情報の海 翼なる少女「フィア」 掲載禁止 幻楼の剣 聖なる樹木「ユグドラシル」+虚無の領域「Void sphere」+I-ブレイン 踊る人形 Perfect World+聖なる樹木「ユグドラシル」+自我 次元廊下 虚無の領域「Void sphere」+Perfect World+情報の海 元型なる悪魔使い 掲載禁止
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能力を縛る輪 腹部の血は止まり、シャドーの傷は癒えていた。 それは彼が普通の人間ではなくジャマールだからだろう。 先程の一件で自身には制限がかかっていることが発覚した。 邪甲できず、人間ごときの武器でダメージを受けてしまった。 だが、邪甲にかけられた制限は解除されると考えていた。 変身能力を使えるのは一度きり。 こんな制限をかけていたら殺し合いの進行は遅れてしまう。 様々な参加者が殺し合うのを見物にして楽しんでいるビッグバンがそんな制限をかけるとは思えない。 「邪甲!!」 試しに彼は邪甲した。 全身のメタリックな黒いボディ、カミキリムシを模した頭部、黄色に光る両目。 漆黒の昆虫戦士、ブラックビートの姿がそこにはあった。 (もしかしたら変身していられる時間にも限度があるかもしれないな…) そんな可能性を考えながらブラックビートは街を歩いていく。 □ 朝日がわずかに見えてくる。時計の針は朝4時を超えていた。 二人の男、橘朔也とハヤブサのシンは仲間を見つけるために歩き続けている。 自分達を監視している者の存在に気づかぬまま。 「橘さんは首輪のことをどう考えています?」 徒歩中に橘に話しかけてきたのはシンであった。 内容は首輪に関すること。 今までは仲間を集めることを優先していてそれを深く考えていなかった。 六時間に一度、主催側から禁止エリアが発表される。 その禁止エリアに入れば首輪は爆発してしまう。 即ち、首輪を付けている限りは行動が制限されることになる。 首輪を外すことも頭に入れておかなければならない。 「このまま付けていればいずれ俺達の行動に支障が出る。 だが、今は首輪に関する情報が少なすぎる。解除するのは情報を集めてからだな…」 「そうですか」 首輪を解除したいのは山々だが情報が少ないというのが現状だ。 しかし、仲間を集めていく内に首輪に関した情報も得られるかもしれない。 今は仲間を集めることを最優先すべきだ。 □ 視界に入る建造物が次々に変わっていく。 スーパー、薬局、コンビニ。外から見ても人間の姿は確認できない。 まるで人が消えたゴーストタウンのようだった。 しかし、闇に生まれ闇に生きるブラックビートは気味が悪いとは感じなかった。 そんな矢先、変身が突如解除されてシャドーの姿に戻される。 そして、彼は見た。 変身解除される瞬間、ガラスに映っていた自分の首輪が一瞬だけ点滅したことを。 この出来事により、彼は制限に関する結論を導き出す。 (変身していられる時間は10分ほど。そして、制限にはこの首輪が関与しているということか…) 首に巻かれている忌々しい輪が自身の能力を制限している。 すぐに外してやりたいが、引き千切れば爆発して見せしめの女のように首は飛んでしまう。 ここは解析して安全に外すしか方法はない。 そんなことを思っていた時、シャドーの耳に足音が聞こえてきた。 彼は物陰に身を潜めて足音の主が現れるのを待った。 二人の男が視界に入ってくると会話を開始した。 「橘さんは首輪のことをどう考えています?」 「このまま付けていればいずれ俺達の行動に支障が出る。 だが、今は首輪に関する情報が少なすぎる。解除するのは情報を集めてからだな…」 「そうですか」 (奴らは首輪を解除するつもりか) 首輪の情報が少ないというのは自分も同じだ。 加えて、自分にはコピー元の甲斐拓也と違って優れた機械知識などない。 彼らと接触して情報を収集し、首輪を解除するのがいいだろう。 利用し終わったら殺害するだけだ。 シャドーは目的のために二人の男に向かって歩き出した。 □ シャドーの他に橘朔也とハヤブサのシンを見ている者が一人。 その名は凱聖クールギン。 クールギンは二人を殺すつもりだった。 彼を止まらせているのは劉鳳という男との一件。 目の前の二人も特殊な能力を持っている可能性があるから迂闊に襲いかかれない。 今は待つしかない。二人の男の能力が分かる時を。 【1日目 早朝/H-7 街】 【シャドー@重甲ビーファイター】 【状態】ブラックビートに二時間変身不可 【装備】ブラックコマンダー@重甲ビーファイター、パルセイバー(赤)@重甲ビーファイター、ラウズカード(ハートJ)@仮面ライダー剣 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~1 【思考・状況】 基本行動方針:優勝し、永遠の命を手に入れる。 1:甲斐拓也は自分の手で倒す。ただし、制限状態で倒しても意味がない。 2:願いを叶えたらビッグバンの殺害。 3:あの男達(橘とシン)に接触する。 4:情報を集めて首輪を解除。利用した人物は用済みになれば殺す。 5:マミ、アキトも殺す。 6:ライダーシステムに興味。 ※自らの身体が制限を受けていることに気付きました。 ※変身能力に制限があるのは首輪のせいだと気付きました。 【橘朔也@仮面ライダー剣】 【状態】健康 【装備】ギャレンバックル@仮面ライダー剣、ラウズカード(ダイヤA~9)@仮面ライダー剣 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2 【思考・状況】 基本行動方針:仲間を集めて主催者を叩き殺し合いを潰す。 1:大切な人を失った悲しみを誰かに味あわせたくない。 2:仲間がいることがわかったので、捜しに行く。 3:ハヤブサのシンと行動する。 4:ある程度情報が揃ったら首輪を解除したい。 5:死んだはずの小夜子がなぜこの名簿に……? ※劇場版途中(志村の正体が分かる前)からの参戦です。 【ハヤブサのシン@派生オリジナル】 【状態】健康 【装備】アークエターナル@派生オリジナル 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2 【思考・状況】 基本行動方針:主催者を倒す。 1:不殺の信念を貫く(殺し合いに乗っている者は武器を奪って戦闘不能状態にして放置) 2:橘朔也と行動する。 ※ビッグバンを種アンチの一員だと思ってます。 【凱聖クールギン@超人機メタルダー】 【状態】顔面に殴られた痕 【装備】愛用の剣@超人機メタルダー 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0~2 【思考・状況】 基本行動方針:優勝し、帝王ゴッドネロスに永遠の命を与える。 1:まずは目の前の二人を様子見。 2:能力がないor弱いと感じたら殺害する。 3:劉鳳が気になる。 060 いざ、神根島へ 投下順 062 打倒ビッグバン!それぞれの進むべき道 時系列順 067 料理でハラショー ~ルルーシュ編~ 045 Black × Black シャドー 048 未来、それぞれ 橘朔也 048 未来、それぞれ ハヤブサのシン 048 未来、それぞれ 凱聖クールギン
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少女団結 ◆30RBj585Is 神様は様々な人々から信仰を得ている。 人々の役に立つ、身を保障する、美の象徴・・・。神は様々な行為を経て信仰を得る。 それが人々にとって大いにありがたいことであり、それが神への信仰に繋がるのだ。 幻想郷の数多の神はその信仰を得ることを生きがいとしている。つまり、人々のためにあらゆる善意を尽くすこと。それが神の生きがいなのだ。 そんな気持ちを持つ神々がこんな馬鹿げたゲームになど乗る気にならない。 誰もがそう思っているのではないだろうか。 豊穣を司る神、秋穣子は途方に暮れたかのような足取りで歩いていた。 山の神の中では活発な性格の彼女だが、今の状態ではそう思えないだろう。 そして 「どうすればいいのよ・・・」 真っ先に思ったのがそれだ。 まず姉である静葉を探したい。理由は簡単、心配だからだ。 だが、それだけでは殺し合いを止めることは出来ない。姉と合流できても、ゲームに乗った妖怪たちに出会ったら殺されかねない。 それに、主催者のあの医者に対抗する手口が思いつかない。いかんせん、自分には力がないのだ。 ―――少女捜索中――― 「「あ!」」 しばらく歩いていると、顔見知りと出会った。 最初は誰だと思いお互いびっくりして思わず引いたが、その相手は 「雛じゃない!」 「穣子・・・?いきなり会えるなんて驚いたわぁ」 穣子と同じ山の神である鍵山雛だった。 雛は穣子と同じく、同じ理由で悩んでいた。 特に、彼女は人々の厄を受け取るのが信仰を得る手段である。 厄はあらゆる不運の種となる厄介な存在である。逆に言えば、厄が無くなれば人々は幸せになれるようなものだ。 だから、厄を取り除く神である雛は、人一倍様々な人々を想う心があるといえよう。 だが、それだけだ。今は気持ちでそう思っていても意味がない。雛もまた、殺し合いの対抗手段が思いつかないのだ。 しかも、今日は何故か周りに溜め込んだ厄が無くなっている。これじゃ、ただの雛人形だ。 お互い、信用できる仲間に出会った二人は一旦、そこらにある空家で休むことにした。 「ねぇ、雛。これからどうするつもりなの?」 「うーん、さっぱり分からないわ。なんせ、今の状態じゃねぇ」 「う、やっぱりあんたも私と同じか・・・」 お互いは自分の考えや今後の方針といった情報交換を行う。 「だいたい、私たちには力が足りないと思うのよ。何のための神様なのやら」 「そうそう。こんな厄い状況こそ私の出番だってのにねぇ」 二人とも思ったことは、人々を助けるための力が無いこと。 はっきり言わせてもらうと、神の面目丸つぶれだ。信仰低下間違いなしだろう。 「正直、こんなところで引きこもるだけで悔しいってのに」 「しょうがないわよ。お外は真っ暗だし。もう、全てが厄の塊のようだわ」 「あんたが言うと、洒落にならないよ!」 どれだけ時間が経っただろう。 いつの間にか会話は冗談じみたような軽い内容になっていた。 おそらく二人とも殺し合いにふさわしくない笑顔を浮かべていることだろう。 その時… 「あのー?ごめんくださーい」 「「うひゃあああ!?」」 突然、横からの声を聞き、二人は驚いて飛びのいた。 そして、シンクロするかのように声の発生源を見る。 「だ、誰よ、あんた!?」 明らかに知らない顔だ。 しかも、戦闘のことを全く考えていなかった。 更に言うなら、支給品の確認すら行っていない。ていうか、支給品の入った袋は自分たちから離れている。 なんだかヤバイ?そんな状況になってしまった。 (えーっと・・・何が駄目だったのかなぁ?) もしかして、自分は空気を呼んでいないのかな? だって相手の気持ちがよく分からないんだもん、すっかり忘れちゃった。 もっとも、それが全て読み取れるのも辛いことなんだけどね。 心を閉ざした妖怪、古明地こいしはそう思った。 『お集まり頂いて光栄です。ただいまより皆様には、殺し合いを行っていただきます』 あのお医者さんみたいな人は何を考えているんだろう。 まぁ、そんなの、お姉ちゃんにはバレバレだよね。 そう思い、姉である古明地さとりを捜し、見つけた。 でも、お姉ちゃんは何やら困った表情をしていた。 傍から見れば、あのお医者さんの考えに驚いているように思えるかもしれないけど、お姉ちゃんは何故かあのお医者さんと自分の第三の赤い眼を交互に見ていた。 まるで、あのお医者さんの心が読めてないような感じに。 私の予感が的中しているとすれば、お姉ちゃんの身が危ない。 『心が読める事が弱点で、それを補う為に眼を閉じた? それじゃあ、ただの妹妖怪じゃないの。楽勝ね!』 以前、守矢神社で紅白さんにこう言われた。 今更だが、正直痛いことを突かれたと思う。 自分は長年、第三の眼を閉じていたからかいつの間にか無意識に行動できる術を身につけてしまった。 これのおかげで警備が厳しい妖怪の山を平然と登ったこともある。 でも、お姉ちゃんはどうだろう。 自分と違って眼は開けていても、それで心が読めなきゃそれこそただの姉妖怪。ぶっちゃけ、無能と言ったっていい。 そんなんで大丈夫だろうか。心を閉じているのに、とても心配だった。 心が読めなくなっただなんて、ただの勘違いだと思いたい。そう祈りたいこいしだった。 それに、姉だけじゃない。参加名簿によるとお燐とお空も参加している。この二人(二匹)もどうなんだろう。 二匹のことも想っていたこいし。 ふと、 「・・・そうだ!」 古明地姉妹のペットである火焔猫燐と霊烏路空。この名を挙げて、あることを思いついた。 それが今、こいしが穣子と雛に話しかけた理由でもある。 「な、何のつもりよ!動かないで!」 穣子は突然の訪問者に戸惑っていた。それは雛も同じ。 「動かないでって言われても、こっちも困るんだけど・・・」 ただ話しかけただけなのに、そんなことを言われても困る。こいしはそう思った。 相手は何も持っていないとはいえ、スペルカードによる弾幕攻撃のことがあり、油断できない。 正直、こいしにとっては目の前の穣子と雛が危なく思える。 自分の思っていることがお互いに伝わってくれればこうならないだろうに。そう考えると、心を読むこともいいかもしれない。 とりあえず、自分が思っていることを説明することにした。 だが、 「ねぇねぇ。あなたたちって、神様でしょ?」 まず、こいしは尋ねる。 「・・・そうだけど?」 「神様だからなんだってのよ!?」 二人はそう応えた。 「わぁ、やっぱり! ・・・あ、それでお願いがあるんだけど」 「な、なにが目的よ!」 まだ警戒しているようだが、かまわないでそのまま続ける。 「えーと、何て言えばいいのかなぁ。 あーでもないし、こーでもないし・・・うーん」 (なんなのあの子?急に考え始めて・・・) (さぁ?でも、襲うような姿勢じゃなさそうだし・・・) こいしがうーうー悩んでいる時、穣子と雛はこいしを見て戸惑っていた。 どうも敵意がないような雰囲気だ。 もしかして、ゲームには乗ってないのか?そう思い、少し落ち着きを取り戻しつつあった。 「あのね・・・」 雛は口を開いた。なんとなくだが、話し合えば分かり合えそうな気がしたからだ。 「あ、そうそう!」 突如、こいしが雛の呼び声から割り込んだ。何て言うのかを思いついたのだろうか? 「あのね、うちのペットは突然、パワーアップしてたことがあったの」 「「は?」」 パワーアップ?何が言いたいのか。 「それでね、お空が言うには神様を食べたからだって言うんだって!」 今の発言で気圧が下がったような気がする。 「・・・神様を」 「食べる・・・?」 まさか・・・? 二人は、特に穣子は自分の体を見ながら疑問に思った。 「だから私もパワーアップするために、あなたたt・・・」 その瞬間、二人は無意識に 「「このっ・・・ケダモノおぉぉーーーー!!!」」 拳骨をこいしの脳天にぶちこんだ。 「うう~、あたまが痛い・・・」 「なんていうか、その。ごめんね・・・」 殴られたこいしは泣き顔になりながら頭部を押さえていた。 そして、殴った穣子と雛は気まずい表情で謝っていた。 ようするに、ただの誤解だった。 こいしたちのペットの一匹である霊烏路空はヤタガラスの力を飲み込むことでパワーアップした。 そして、そのヤタガラスの力を与えたのが守矢神社の神様とのこと。 そこで、こいしは閃いた。こういうときこそ、自分も神様から何か力をもらってパワーアップしよう、と。 そして、その力で姉やペットたちを助けたいとのこと。 だから、こいしは偶然見つけた穣子や雛に話しかけたのだ。 実に子供じみた単純な考えだが、その姿勢には好感が持てる。特にこいしと同じく姉がいる穣子にはよく伝わったようだ。 だが、 「ふーん、そういうことかぁ。残念だけど・・・」 「私たちはそんな、誰かに力を与えるようなことなんて出来ないわよ」 二人とも、答えはNOだった。 誰かに力を与えるなんて、元々そんなことなんて出来ない。 その力を与えたという守屋の神々とは違うのだ。 「そっかー、残念」 とはいえ、こいし自身も無理だろうと思っていたのか、落胆するような様子はない。 「・・・で、こいしちゃんだっけ。あなたはこれからどうするの?」 「うーん、みんなを捜したいけど・・・。当てはないし、今は真っ暗で何も分からないからなぁ。 あなたたちはここで休むんでしょ?私も入れていい?」 ジッとするのは性分に合わないが、何せ今は真夜中。視界が悪すぎて捜すのが大変だ。 それに、今まで一人だったのが心底、不安だったというのもある。 「もちろん!仲間は多いほうがいいしね」 一人では大した力は無い。だが、それが何人も集まれば非常に心強い。 三人とも力が欲しかった。ゆえに、これは願ってもない事だろう。 こうして、三人は共に行動することになった。 しかし、少女たちがやらされているのは一人になるまで続ける殺し合いというゲーム。 チームを組んだところで生き残れるのはただ一人。 守りたい人が居ても生き残れるのはただ一人。 それらを解決するには、力を得るだけではどうしようもない。 そんな中・・・少女たちに何が出来るのだろうか。 【C‐4 民家の中・一日目 黎明】 【秋穣子】 [状態]健康 [装備]なし [道具]支給品一式、不明アイテム [思考・状況]姉を捜したい。ゲームに反対 【鍵山雛】 [状態]健康 [装備]なし [道具]支給品一式、不明アイテム [思考・状況]ゲームに反対 [備考]集めたはずの厄が無くなっている。能力制限? 【古明地こいし】 [状態]健康 [装備]なし [道具]支給品一式、不明アイテム [思考・状況]姉、お燐、お空を捜したい。神様の力が欲しい。ゲームに反対 [備考]姉の心を読む能力がなくなったのではと思ってます 04 ベツレヘムの星 時系列順 06 生命遊戯 Easy 04 ベツレヘムの星 投下順 06 生命遊戯 Easy 秋穣子 45 運命のダークサイド 鍵山雛 45 運命のダークサイド 古明地こいし 45 運命のダークサイド
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「どうすべきかな……」 つくづく自分は、こういう物騒な厄介事と縁があるらしい。 そんな現状にため息をつきながら、トーマ・アヴェニールという名の少年は、状況の整理を始めていた。 シチュエーションこそ大きく異なるが、殺しを強要されたのは、これで実に2回目だ。 故にそこまで取り乱しはせず、彼はランタンに火を灯し、ビルとビルの隙間に座り込んで、名簿と地図を見つめていた。 (それにしても……リリィ達まで、こんな馬鹿なことに巻き込むだなんて) 代わりに胸に込み上げるのは、使命感と主催者への怒りだ。 自分の愛すべき身内達を、危険に晒したことへの憤怒。 そんな少女達と姉貴分を、自分の手で守らなくてはという決意。 ヴェイロンの死という事実にも負けず、平静を保っていたれたのは、その感情によるところが大きかった。 自分より強いスバルや、サバイバルに長けたアイシスはまだいい。しかしもう1人のリリィには、戦闘能力はないのだ。 (絶対に3人を見つけ出す。それでこの実験から脱出する) それが彼の行動指針だ。 取るべき方針を定めたトーマは、改めて手元の地図を睨んだ。 学校と橋――記された2つのポイントから、現在地がE-5からE-6の間であろうということは理解できる。 現在地から少し東に進めば、ちょうどフィールドの端に行き着く地点だ。 しかし、そこから脱出すればいいかと問われると、そこまで単純な話ではない。 敵の技術力は未知数だが、少なくとも何らかの魔法技術を有していることは、あの竜を見るに間違いないだろう。 脱走を図る可能性を考慮し、何らかの仕掛けを用意している可能性も、十二分にあり得るのである。 (となると、この首輪が怪しいな) 己が首筋をなぞりながら、思考した。 付属するルールブックによれば、首に嵌められた爆弾は、禁止エリアに侵入しても爆発するという物らしい。 そのルールがマップ外にも適用されていて、内外の境界を跨いだ瞬間に爆発する、というのは、 参加者の脱走対策としては、真っ先に想定すべきトラップと言える。 (まずはこれを外さないと) ひとまずの目標を設定すると、トーマはランタンの明かりを消した。 同時に地図と名簿を拾い上げ、立ち上がりながらデイパックにしまう。 ここから橋を渡り、川沿いに南側へ進むと、研究所という施設があるらしい。 どうにかしてそこで首輪を解析し、首から外すのが急務と言えるだろう。 進むべきルートを脳内に叩き込み、デイパックを背負い直しながら、路地裏から表へ出ようとすると、 「――ッ!?」 びゅん、という風切り音と共に。 ぐわん、と重量を身体に感じ。 どしん、とその場に倒れ込んだ。 (もう見つかったか!?) 不意を突かれた思考を落ち着かせながら、トーマは状況を把握する。 どうやら何者かに飛び付かれ、押し倒される形になったようだ。 路地裏に浮かぶ人影は、闇に消え入るかのような漆黒。 全身黒ずくめの装束は、灯火のない街の暗黒に溶け、その識別を困難なものとする。 真っ暗闇の真っ黒の中、金の単眼だけが、爛々と不気味な光を放っていた。 「キミが最初の獲物だね」 ずしん、とのしかかる体重が、トーマの身体を押さえこむ。 闇の向こうから響くのは、舐めつけるような声色だ。 トーンは自分のそれよりも高い。恐らくは同い年くらいの女だろう。 胸元に押し付けられた、2房の柔らかい感触も、性別の違いを物語っている。 う゛んっ――と空気が揺らいだその時、トーマは初めて、襲撃者の顔をしかと見た。 不気味に光る爪の向こうで、うっすらと笑みを浮かべているのは、右目を眼帯で覆った少女だった。 中性的な魅力を湛えた、端正な顔立ちが特徴的だ。短く切りそろえられた黒髪は、ともすれば、男性と見間違えそうにすらなる。 「獲物……君は、この実験に乗ってるのか」 「そうだとも、少年。生憎と私にはこの舞台で、勝ち残らなければならない理由がある」 すぅ、と薄明かりの下から伸びるのは、爪をまとっていない右手だ。 細い指先が首筋を伝い、トーマの下顎へと添えられる。 シチュエーションと相まって、一種官能的にさえ感じられる仕草だが、今の状況ではそれ以上に、左手の恐怖が勝っていた。 「それは死にたくないから? それとも、優勝して叶えたい願いがあるから……?」 左の爪を一瞥しながら、トーマが少女へと問いかけた。 恐らくは、魔力で練り上げられたものだろう。袖から伸びた3本の爪は、長剣にも匹敵するレンジを有している。 まともに食らえばひとたまりもない――その事実が彼にプレッシャーを与え、冷静さを保たせていた。 「厳密に言うなら少し違うね。私は私自身のために、保身を考えた覚えはないよ。 そして私の願いのために、奴らの手を借りるつもりはない……そんな力は必要ない」 「ならどうして……!」 「邪魔なんだ。彼女のためには、キミ達が」 「っ、彼女……?」 その言葉を口にした時、声色が僅かに変わった気がした。 感情の推移を示すかのように、声のトーンが微かに落ちた。 「彼女はこんなところで死ぬべきじゃない……彼女を生かすためになら、どんな汚名を被ってもいい」 「君は……誰かを勝ち残らせるために、他の参加者を殺すつもりなのか?」 「キミにだって分かるだろう? どんな手段を使ってでも、助けたい者くらいいるだろう?」 にぃ、と口元が三日月を描く。 鋭い犬歯を光らせて、少女の瞳がトーマを見据える。 恐らくは彼女も自分同様、知り合いと共にここまで連れて来られたのだ。 そして彼女はその知り合いのために、対抗勢力を撃滅し、彼女を優勝させようとしている。 金眼から伝わるのは淀みのない決意だ。あるいはその知り合いのために、自分の命さえ捨てるかもしれない。 「分かったら――」 少女の顔がトーマへと近づく。 左目の三爪が持ち上げられる。 妖しい微笑と殺意の刃が、突き立てられようとする瞬間。 「――確かに、分からなくもないよ」 ぎらん、と輝く銀の光が、少女の動作を制止した。 「………」 「俺もこの実験場に知り合いがいる……俺だってあの2人のことは、命に代えてでも守りたい」 下顎に突き付けられたのは、ぎらついた刃を有した銃剣だ。 ECディバイダー996。かつてリリィと出会ったあの日、エクリプスの呪いと引き換えに授けられた、戦うための武器である。 所有者の使用意志さえあれば、ノーモーションで具現化できるそれを、少女に向かって突き付けたのだ。 「だけど、そのために人殺しをするのは御免だ。 俺は奴ら主催者と戦う……絶対に誰も殺さずに、この実験場から脱出してみせる」 「ハ……随分とリスキーな話だね。確実に出られる保障があるとでも?」 「ないよ。今の俺には、まだ何の具体策もない……だけど、必ず見つけてみせる。今はなくても見つけ出す」 少女の頬を伝う冷や汗が、ぽとり、と重力に引かれて落ちる。 トーマの頬の冷や汗に、ぴちょん、と落ちて混ざり合う。 冷笑する漆黒の少女と、真摯に睨み返す少年。 少年の行動の自由は、少女によって封じられている。 しかし少女が牙を剥けば、少年がその引き金を引く。 互いに引かない一触即発。どちらが動いても共倒れ。 弱冠15歳の少年少女の、緊迫した膠着を打ち砕いたのは、 「――ならば、まとめて排除させてもらおう」 暗黒の底から響き渡る、低い男の声だった。 「!?」 耳に覚えのない第三者の声。 路地裏の更に奥から聞こえた声に、両者はそれぞれの対応を取る。 上を取っていた黒の少女は、得物を振りかざして闇へ飛び込み。 下に押さえられていたトーマは、解放されると同時に跳び退った。 立ち上がる勢いでバックステップを踏み、表の通りへと躍り出る。 がきん、という金属音を伴い、少女が吹っ飛ばされたのは、それとほとんど同時だった。 ざっ、と後方から聞こえる、摺り足の音を耳にしながら、トーマは路地裏の闇を見据える。 「思い切りはいいが、力が足りんな。所詮人の身ではそこまでか」 闇から姿を現したのは、異様な風体をした白い男だ。 体格には特に問題はない。 しかし、医者の白衣を身にまといながら、背中に翼を生やして浮遊する姿には、一種シュールな違和感さえ覚える。 チューブで右腕に植え付けられているのは、巨大な注射器のような武器だ。 恐らくはこの武器を使って、少女の襲撃を退けたのだろうか。 「アンタは……一体何なんだ?」 そう尋ねずにはいられなかった。 尋常ならざるその姿が、自らを人でないように語る口ぶりが、トーマに口を開かせていた。 「我が名はソール十一遊星主が1人、パルパレーパ。三重連太陽系復元のため生み出された、創造神の一角だ」 「三重連……? 創造神……?」 男から返された答えに、いよいよトーマは目を見開く。 3ヶ月間の冒険を経て、様々な世界を渡ったものの、神を名乗る者に出会ったのは初めてだった。 それは傲岸な思い上がりか、はたまた言葉通りの真実か。 いずれにせよ、ただの人間ではないということは、これで確かになったということだ。 「はッ!」 刹那、跳躍。 かんっ、と耳を打つ音と同時に、黒き疾風が吹き荒れる。 後方のアスファルトの地面を蹴り、少女がパルパレーパに飛びかかったのだ。 瞬間、鳴り響くのは剣戟の音。 がきん――と轟く金属音が、火花と共に突き刺さる。 「無駄だと言っているのが分からんのか?」 対峙する神の顔はあまりにも涼しい。 超速の突撃を受け止めながらも、その頬には汗一つ浮かんでいない。 事実、斬りかかられた彼の身体は、しかして微動だにしていなかった。 威圧的なロウ・トーンボイスも、まるで感情が抜け落ちたかのような、無感動そのものの声質だ。 「神、ね……なるほど、そりゃまた大層なもんだ」 それでも、少女は怯まない。 漆黒の燕尾服を翻し、光子の爪を携えて。 少女も微塵の揺らぎも見せることなく、薄い笑みと共に言葉を紡ぐ。 「だけど、だからってそれが何だ?」 ぎちぎちと軋む音が鳴る。 互いの刃ががちがちと震える。 黒い長袖に覆われた腕が、込められた力に脈動する。 「たとえお前が神であろうと、お前に私は従えられない」 余裕に振舞っていたのは、パルパレーパだけではなかった。 黒髪と黒装束の少女もまだ、未だ本力を見せてはいなかったのだ。 微笑と気配は凄絶さを増し、殺意を不可視のナイフと変える。 触れるもの全てを貫かんばかりの、どす黒い感情の剣山だ。 「私の神話はただ1つ――胸の心を支配する神は、この世界でただ1人だけだッ!」 轟然と、振り抜かれた一閃。 野獣の雄叫びが響くと共に、凶刃ががきんと神を払う。 振りかぶる魔手の一撃が、パルパレーパを逆に突き飛ばしたのだ。 たんっ、と着地の音が鳴る。 地に足つけるは一瞬きりだ。 次の瞬間、黒の少女は、再び空へと飛びかかった。 今度はがら空きの右手にも、左手と同じ刃を具現。 三爪二対の長爪を、渾身の力を込めて振り抜く。 がきんっ、と乾いた音が響いた。 パルパレーパの注射器と、少女の爪が奏でる剣戟音だ。 「なるほど……少しは出来るようだな」 へし折られた針を見やりながら、パルパレーパは淡々と呟く。 きぃん――と次の瞬間鳴り響いたのは、奇妙な耳鳴りのような音だ。 刹那、瞬時に注射針が分解され、新たな形となって再構成される。 銀の光を放つのは、メス。注射本体はそのままに、先端を斬撃武器へと変えたのだ。 「らぁぁぁぁっ!」 「フン!」 激突。衝突。続いて衝撃。 ぶつかり合う実体と光の刃が、重なる火花で闇夜を照らす。 トーマの眼前で展開されるのは、宙を舞い荒れ狂う斬撃の嵐だ。 黒い魔導師と白い神。モノトーンで彩られた2人1組が、激しくぶつかり合う剣戟乱舞だ。 今のトーマに空は飛べない。リリィ・シュトロゼックとのリアクトなしには、あの戦場には立ち入れない。 (なら俺は、この状況でどうすればいい?) トーマ・アヴェニールは思考する。 この手とこの銃で出来得ることを、為すべき道を模索する。 この状況で信頼できるのは、支給品とディバイダーだけだ。 空中戦が不可能な今、宙を舞うパルパレーパを中心とした戦況には、射撃のみでの対処を強いられることになる。 あの黒髪の少女のように、ぴょんぴょんと跳び回れればいいのだろうが、 生憎とそこまでの運動能力は、生身では実現できそうにない。 (あの2人はどっちも危険だ。2人ともが実験に乗る気でいる) 故にこの場合の理想は、双方無力化させた上での拘束だ。 現状の装備でそれを実現するには、これからどのように立ち回れば―― 「――はぁッ!」 「ぐっ!?」 刹那、その思考を遮ったのは、パルパレーパの行動だった。 腕から伸びるそれの形状は、包帯と形容すべきだろうか。 創造神の手繰るバインドロープが、黒髪の少女を拘束したのだ。 両手から伸びる凶悪な爪は、その両手ごと封じられている。 互角に見えた戦いは、一気にパルパレーパ有利に傾いたと言っていいだろう。 「惜しかったが、ここまでのようだな」 「くそっ……」 勝ち誇る神と、睨み返す少女。 優者は悠然と劣者を見下ろし、劣者は悔しげな視線で優者を見上げる。 (だけど、何だ?) 何か変だ。 トーマはそんな2人の状況に、奇妙な違和感を覚えていた。 殺すのが目的だったにしては、パルパレーパの対応は、あまりに余裕に満ちすぎているのだ。 敵をいたぶるのを楽しむようなサディストには、どう考えても見えない男だ。 ひと思いに殺しにかからないのは、あまりにも不自然に感じられた。 「このまま殺すのもいいが、貴様には利用価値がありそうだ」 瞬間、男の片手が懐に伸びる。 パルパレーパが取り出したのは、巨大な螺子のような物体だ。 純白のボルトは合計2つ。それが彼の手の上で、ふわふわと宙に浮いている。 「何を……」 「その力、使わせてもらうぞ」 反論の隙すら与えることなく。 ボルトが両のこめかみに向かい。 少女の頭部に突き立てられた瞬間。 「ッ……がぁあああああああああーっ!!」 瞬間、闇を塗り潰すのは緑の極光。 ばちばちと響くスパークの奥から、それさえも塗り潰すのは娘の絶叫。 深夜の静寂を破り裂き、少女が悲痛な叫びを上げた。 「なっ!?」 再びトーマは瞠目する。絶叫と共にもがく少女を、驚愕の眼差しをもって見つめる。 凶悪な光を放つのは、頭部に突き立てられたボルトだ。 あの巨大な2本の螺子が、緑色のスパークを発し、少女を苛んでいるのだ。 くわと瞳を見開いて、口から涎を撒き散らす様は、明らかに尋常なものとは思えない。 「ぅ……や、めろっ……やめてくれぇぇ……ッ!」 「おいアンタ! その子に何をしてるんだ!?」 恥も外聞もなく哀願する少女は、先ほどまでのそれとはまるで別人だ。 事の深刻さを再認識し、トーマは怒鳴るようにして、パルパレーパへと問いかけた。 「この娘の人格を書き換えているのだ。こ奴の神とやらではなく、私のために戦うようにな」 「!? 人格を、書き換えるだって……!?」 それはつまり、そういうことか。 パルパレーパの返答によって、ようやく状況を飲み込んだ。 あれはいわゆる洗脳装置だ。 かつてスバルの姉・ギンガが、そうしたプログラムを打ち込まれ、時空管理局に反旗を翻したことがあったという。 つまるところ、今の少女は、それと同じ状況に直面している。 彼女が語った最愛の存在を、彼女の脳内から抹消し、殺戮人形を作ろうとしている。 「ぐ、ぅああああっ……!」 胸を引き裂くような叫びが、トーマの耳に突き刺さった。 ◆ 私の記憶が、消えていく。 緑色に光る刃が、私の思い出を引き裂いていく。 バラバラにちぎられていくのは、一番大切なあの人の記憶だ。 私に向けてくれたあの笑顔が。 私に振舞ってくれた紅茶の味が。 私のために流してくれた、あの涙が頭の中から消えていく。 嫌だ。 それだけは絶対に駄目だ。 この思い出だけは消されてはいけない。 それが私の中から消えてしまえば、私は私でなくなってしまう。 あの人への愛が全てだった。 有限の献身を連鎖して、無限の愛情を伝えることが、私の為すべき全てだった。 あの人がいて、私の隣で、一緒に笑ってくれるのが嬉しかった。 私に死ねと言った時、あの人がこんな私のために、泣いてくれたのが嬉しかった。 お願いだ。 そんな記憶を消さないでくれ。 私の大切な思い出を、私から奪わないでくれ。 頼む。 嫌だ。 忘れたくない。 誰か。 誰か。 どうか、誰か―― ◆ がんっ――と響いた銃声が、炸裂の音を停止させる。 緑のスパークを止めたボルトが、ゆっくりと地面へ落ちていく。 続けざまに打ち鳴らすのは、ディバイダー996の銃声だ。 魔力で練り上げられた弾が、次々と包帯に風穴を開け、少女の身体を解放した。 虚空に放り出された身体を、駆け寄って両手で受けとめる。 かたん、と硬質な音と立て、螺子が落ちるのと同時だった。 「……どういうつもりだ?」 問いかけたパルパレーパを見上げる、トーマ・アヴェニールの姿があった。 咄嗟の判断だった。 考える前に身体が動いた。 事態を認識した瞬間、トーマの指は引き金を引き、洗脳行動を中断させたのだ。 「その娘はつい先ほど、貴様の命を狙ったのだぞ? 貴様の敵となる相手を、わざわざ助けて何になる?」 ああ、確かにそうかもしれない。 どんな理由を掲げたって、この手の中で気絶した少女が、自分を襲った事実は消えない。 敵か味方かと問われれば、この黒いバリアジャケットの娘は、間違いなく厄介な敵だろう。 「……だとしても、俺は見捨てたくないんだ」 脳裏に記憶が蘇る。 パルパレーパの問いかけに呼応し、あの歪んだ視界が蘇る。 「敵だから助けないとか、憎いから許さないだとか……そんな残酷な過ちを、俺はもう二度と犯したくない」 戦艦フッケバインを舞台にした、あの戦いの記憶を追想する。 エクリプス因子の力により、悲痛な戦いの波動を察知したトーマは、戦いを憎悪し暴走した。 全ての戦闘員を敵と見なし、全てを消し去ろうとしてしまった。 あんな恐ろしい思いは、もう二度と味わいたくはない。 誰かを憎しみのままに殺したとしても、平気で戦えたであろう自分には、もう絶対に戻りたくない。 「同じことを繰り返して――」 故にこの手を伸ばすのだ。 たとえ握られているのが剣だとしても、その手をこの手で掴み取るのだ。 もう二度と過ちを繰り返さないために。 尊敬する姉貴分が教えてくれたように。 トーマ・アヴェニールのこの両手は、誰かを守るためにあるのだと、自らに知らしめるように。 「――同じ後悔をしたくはないんだ!!」 少年の叫びは光を成し、パルパレーパの網膜へと突き刺さった。 ◆ もうもうと立ち込める黒煙が、夜風に流され晴れていく。 地上に広がった暗雲が消えたあとには、ただ1つの人影だけが残された。 「スタングレネードと煙幕の同時使用か……」 もはや誰もいなくなった道路の上で、パルパレーパだけが呟いていた。 少年が少女を庇ったあの時、彼の身に襲いかかったのは、強烈な閃光と爆音だ。 もちろん、三重連太陽系復元プログラム・ソール十一遊星主の一角たる彼には、その程度の刺激など、さしたる足止めにはならない。 問題はその一瞬の隙を突き、周囲に展開された煙の方だった。 足音をスタングレネードの音で消され、姿を煙幕で消されたことにより、 結果パルパレーパはあの2名に、まんまと逃げおおせられてしまったのだ。 「貴重なケミカルボルトを無駄遣いしてしまったしたが……まぁいいだろう」 それでも、超然たる創造神の一柱は、その程度で気性を荒げたりはしない。 所詮は下等種族の戯れだ。神は無感動な平静を保ち、悠然とアスファルトに着地した。 さらさらさら、と音が鳴り、足元の白いボルトが消える。 対象の精神に干渉し、その意思を自在に操るケミカルボルト――あれはこの殺し合いの場で、パルパレーパが作ったものではない。 恐らくは好き勝手に量産されては、実験が不公平になるということだろう。 どうやらケミカルボルトの生成能力は、主催者の言う能力制限とやらによって、封印されているようだった。 (だが、私に支給された荷物の中には、そのケミカルボルトが入っていた……) 現状の何が気に食わないかと問われれば、それを挙げるべきだろう。 彼のデイパックには、その制限されているケミカルボルトが、合計4本入っていたのだ。 ケミカルボルトは、2つで1組のアイテムである。つまり二度までならば、参加者の洗脳を許すということだ。 そのハンデの中でやってみせろと、挑戦状を叩きつけられたというわけだ。 何たる傲慢。何たる不遜。 愚かで脆弱なる人間風情が、神を試そうなどとおこがましいことだ。 (一刻も早く参加者を殲滅し、奴らに引導を渡してくれるわ) 奴らには分からせなければならない。 自分達が一体何者に、喧嘩を売ったのかということを。 不敬なる愚か者達には、その者自身の命をもって、それを理解させてやる。 (そして、同じく倒すべきはエヴォリュダー・ガイ) その傍らで思い出すのは、名簿に書かれていた1つの名前だ。 獅子王凱。 忌むべき破壊神の奏者。 黙示録の笛を吹き鳴らし、創造神を喰い殺す癌細胞。 ソール十一遊星主の対となる天敵――ジェネシック・ガオガイガーのパイロットである。 三重連太陽系復元の上で、最大の障害となるのはあの男だ。事実この身も奴相手に、既に2度も殺されている。 滅亡の時から数えれば、3度目の復元を迎えた今こそ、奴を確実に仕留めなければならない。 奴がジェネシックから切り離され、生身でうろついている今こそがチャンスだ。 「神に刃向かう愚かさを、その身にしかと教えてやる」 それは高慢なる主催者に向けて。 そして忌まわしき宿敵に向けて。 そしてこの場に集められた、29人全員に対して。 静かに、悠然と宣言すると、パルパレーパは行軍を始めた。 【一日目/深夜/E-6】 【パルパレーパ@勇者王ガオガイガーFINAL】 【状態】健康 【装備】なし 【道具】基本支給品、ケミカルボルト@勇者王ガオガイガーFINAL 基本:優勝して実験を終わらせ、主催者を皆殺しに行く 1:凱はこの場で確実に倒す 2:アベルとは合流しておきたい 【備考】 ※第8話にて、二度目の死亡を迎えた直後からの参戦です。 ※能力制限により、ケミカルボルトを自力で生成することは不可能になっています。 (……とりあえずは、これでいいかな) 羽織った白いジャケットを脱ぐと、横たわる人影にそっとかける。 トーマ・アヴェニールの現在地は、雑居ビル2階の飲食店だ。 未だ目覚めぬ黒髪の少女を、ソファに寝かせて安静にすると、自分はドリンクバーへと向かう。 手頃なガラスコップを取って、オレンジジュースを汲み取ると、それを一口飲み込んだ。 「ぅ、う……」 まだダメージが残っているのだろう。 バリアジャケットが解除され、白いシャツとミニスカートの姿になった少女は、時折うめき声を上げている。 それでもとりあえずは、身体の方は問題なさそうだ。 あの螺子のおかげで負った怪我も、それこそ、唾をつければ治るくらいのレベルだろう。 (この子のことをどうすべきか、今はまだ分からない……) 故に今それ以上のことはせず、これからのことを考える。 助けた少女の目的は、大切な人を守るための殺人だ。 その決意は並々ならぬものがある。生半可な説得では、決して覆ることはないだろう。 故にこの娘と自分とは、目覚めれば確実に対立する。 殺し合いを望まぬ者と、殺しを望む者は、必ずぶつかり合うことになる。 (それでも、見捨てるわけにはいかない) たとえそうなったとしても、黙って見殺しにするよりはマシだ。 そんな薄情な真似はしたくない。できることなら、お互いが無事に済む道を探したい。 そうだろ、スティード――と。 引き離された相棒へと、胸の内で問いかけた。 【一日目/深夜/E-6 ビル内】 【トーマ・アヴェニール@魔法戦記リリカルなのはForce】 【状態】魔力消費(極小) 【装備】ECディバイダー996@魔法戦記リリカルなのはForce 【道具】基本支給品、不明支給品0~1 基本:実験場から脱出する 1:パルパレーパを撒くために身を隠す 2:とりあえず、キリカが起きるまで待つ 3:リリィ、アイシス、スバルと合流したい 4:研究所へ行き、首輪を外す 【備考】 ※第17話終了後からの参戦です。 ※キリカのことを、「魔法戦記リリカルなのはForce」の世界観の魔導師だと思っています。 【呉キリカ@魔法少女おりこ☆マギカ】 【状態】気絶、両こめかみに切り傷(小)、精神ダメージ(中)、魔力消費(小) 【装備】ソウルジェム 【道具】基本支給品、不明支給品1~3 基本:「彼女」を生還させるために、他の参加者を皆殺しにする 1:……… 【備考】 ※第4話終了後からの参戦です。 Back 愛するあいつを殺せるか 時系列順で読む Next 神邂逅 -かみがきたりて- Back 愛するあいつを殺せるか 投下順で読む Next 神邂逅 -かみがきたりて- GAME START トーマ・アヴェニール Next [[]] GAME START 呉キリカ Next [[]] GAME START パルパレーパ Next [[]]
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919: 名無しさん(ザコ) :2018/05/31(木) 11 16 09 ID lePLMocI0 企業の元工作員。プレイヤーに選ばれ、紫雲となったアーキタイプ。 さすがにイングラムは持っていない。運動性そのままでHPと装甲が低く、まるっきり簡易量産型紫雲。 一方、こいつも初期装備にないプラスチック爆弾を持っている。射程2-4の1300M投L1が気力制限なしに3発。 やっぱり移動力5あるので足の早いのを差し向けないときっちり3回罠に引っかかってしまうだろう。 サムライより格段に打たれ弱いのでうまく近寄ってしまえば瞬殺できるが、火力自体はサムライより上なので中途半端は返り討ち。
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釜池式・荒木式・アトキンス式・江部式・工藤式などに代表される低炭水化物・糖質制限ダイエットに関するスレです。 有益な情報をみんなで共有しましょう。 ※書き込む前に 1と「まとめウィキ」をお読みください。このダイエットには知識と勉強が必要です。 旧・まとめウィキ(※本家本元で伝統あるWiki) http //www45.atwiki.jp/lowcarb/ 新・まとめウィキ(自己愛性パーソナリティ障害者が作成したWiki) http //www53.atwiki.jp/low-carb/ ★★最強!低炭水化物・糖質制限 総合スレ28★★ http //uni.2ch.net/test/read.cgi/shapeup/1372861957/ ★★低炭水化物・糖質制限 初心者スレ7★★ http //uni.2ch.net/test/read.cgi/shapeup/1370100545/ 低炭水化物ダイエット中の奴食事晒せ9杯目 http //uni.2ch.net/test/read.cgi/shapeup/1362986306/ アトキンス・ダイエット part 7 http //uni.2ch.net/test/read.cgi/shapeup/1312813818/ ☆☆ゆるめ低炭水化物・糖質制限[非ケトーシス] http //uni.2ch.net/test/read.cgi/shapeup/1367145993/ 糖尿病における食事療法など、ダイエットを主目的としない糖質制限は身体健康板でお願いします。 人工甘味料や加工食品やAGEなどの食品による健康被害の話題も身体健康板でお願いします。 http //uni.2ch.net/body/ 過体重には効果的な手法ですが、標準体重以下には効果は期待出来ないと言われています。 アンチエイジング(老化・糖化・肌質・毛髪)や美容体型目的の話題は美容板でお願いします。 http //kohada.2ch.net/diet/ http //awabi.2ch.net/mensbeauty/ 980を踏んだら宣言後スレ立てをお願いします。立てられない場合は他の人にお願いしましょう。
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性描写や暴力表現など、お子様に見せたくないシーンと判断されて抗議を受け、アニメ制作に支障が出て 結果的に製作側もメイン視聴者である変態紳士も悲しい思いをしないためにAT-Xが行っている自主規制措置。 チューナーの方で16歳未満は見れないように設定する必要がある。 1週間のうち2/3前後を深夜アニメで埋めるAT-Xはスケジュールの都合上 深夜だけでなく午前中や夕方にもお色気シーンや残虐シーンがあるアニメを放送するため、そういった措置が取られるようになっている。 基準として、乳首券・パンモロが大半を占めたりする性描写や、刀剣や銃器による血しぶきなどの残酷描写がメインの作品に適用される。 パンチラ程度は規制されず、古い時代のアニメの乳首もスルーされることが多い。 とはいえ、直接的な性描写(18禁アニメ)や内臓・傷口や首の切断などの直接的なグロシーンなどはさすがのAT-Xでも放送自体出来ないので、 明言されていないもののクレーマー対策のための措置である。 また、一部のアニメでは鉄壁スカートや乳首券未発行・銃器を使うものの間接的な残虐シーンという表現に留まっていたのに視聴年齢制限がついていたため、「セリフ棒読みも規制対象」というネタが流行した。 ちなみに2010年に月曜23 30枠で放送されたアニメ4作品はすべて視聴年齢制限付きである。 なお、番組によっては視聴年齢制限が付いたアニメが再放送で消える作品も存在している。その基準は不明。 主な視聴年齢制限つきアニメ 一騎当千(1期~4期) 一騎当千 集鍔闘士血風録 屍姫 School Days ひぐらしのなく頃に うみねこのなく頃に BLACK LAGOON エルフェンリート クイーンズブレイド TOKKO 特公 ちゅーぶら!! kiss×sis 学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD ヨスガノソラ フリージング 魔乳秘剣帖 もっとToLOVEる (*1) ハイスクール D×D ゴルゴ13(テレビ版)(*2) 喰霊 -零- 間の楔 下級生2~瞳の中の少女たち~ 視聴年齢制限が再放送でなくなったアニメ(一部の回のみも含む) セキレイ(*3) NOIR(*4) PEACE MAKER 鐵(*5) Phantom-PHANTOM THE ANIMATION-(*6) BLACK LAGOON(*7) 関連項目 AT-X大勝利!