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・何やら胴つきの虐待が駄目だそうで…これならセーフなのかと考えて書いてみました ・胴つき希少種が虐待されます。嫌な方はユーターン ガチャ!! 家の鍵が開いた音が聞こえた。これはドアが開くのを確認すると手に持った荷物を抱えながら 家の中に入った。 もちろん、誰にも見られていない事を確認してからだ。 誰も見ていない事を確認した俺は荷物を玄関に放り込み、扉を閉めた。 こいつの身長では鍵を開けられそうだからチェーンロックもしておくか… そう考えた俺はチェーンも施し、玄関に放り込んだ荷物を抱えてリビングに移動した。 リビングには必要最低限な家具しか置いていない。わざわざこの日のために片付けたのだ。 一番ズペーズ的に広いであろう所に俺は荷物を無造作に放り投げた。 「ふぎょ!!」 何かがこもった声が聞こえたがそんな事俺がこれからやることに比べれば大したことではない。 俺は荷物に張ってあったガムテープを強引にはぎとった ビリ!! 「ゆひぃ!!」 荷物が声を上げる。 俺が放り込んだ荷物は久しぶりの新鮮な空気を堪能するかの様に深呼吸を一度すると 口を開いた 「てんこをどうつもりなの?はやくおにいさんのところにかえしてね!!」 荷物とは、今しがた攫ってきた胴つきのゆっくりてんこだった。 誘拐 「ここはどこ?てんこはおにいさんのところにかえりたいの?だからかえしてね!!」 てんこはこういうが男は顔を意味ありげな笑みに変えるとてんこの髪を掴んだ。 「いたい!!なにするの!?」 だが男はてんこの問いに答えず髪を掴んだままてんこの体を振り回し、 てんこをそのまま壁に打ち付けた 体重の軽いてんこはなすすべもなく体は宙を浮く。 「ゆべぇ!!」 てんこは短い悲鳴を上げる。 男はそのままてんこに近づくと痛みにもだえているてんこの腹にまず蹴りを入れた。 「ゆげぇ!!」 一度では止まらない。何度も何度も天子の腹に蹴りを入れる てんこは必死に腹を腕でカバーするが男の蹴りは腕でカバーしようとしても無駄なくらい 強烈な物だった。 「ゆげぇ!!ゆぐぅ!!…や、やめ…」 必死にやめてくれと訴えるが、男は聞こうとしない。 さらに蹴りの勢いは加速していく 「ゆぎぃ!!ゆべぇぇぇぇぇっぇぇ…」 痛みに耐えきれなく中身である桃餡を吐いてしまった。 中身であり、命の元とも言える桃餡が口からボトボトと落ちていく てんこは必死に片腕で腹を押さえながらもう片手で口を押さえるが中身の流失は止まらない 男はここでようやく蹴るのを止め、しばらくてんこの様子を見つめていた しばらくしてようやく吐くのが止まったてんこは口を開いた 「どうして…こんなことするの…」 てんこは未だに痛む腹を押さえながら声を出す。 そしてようやく、男が声を出した 「暇つぶし」 てんこは目を大きく見開いて驚きを見せたが、すぐに元に戻り、はっきりといった 「ひまつぶし?…てんこはかいゆっくりなのよ…そんなことしても…いいと」 「いいんだよ、お前は捨てられたんだからな」 「え?…なにいっているの…てんこのおにいさんがてんこをすてるわけないじゃない!! そんなことしないもん!!しないもん!!しないもん!!」 てんこは癇癪を起こしながら周りにあるものを掴んでは放り投げた 「っ!!」 そのうちの一つであった灰皿が偶然にも男の頭に直撃した 痛みのあまりに男はその場でうずくまった 「ゆはぁ…ゆはぁ…ゆ!?いまのうちににげるわ!!」 そう判断したてんこは玄関へと逃げ出した。 お兄さんがてんこを捨てるわけがない!!そうだ!!あれはわるいお兄さんの嘘だ!! てんこにいつも優しくしてくれるお兄さんがてんこをすてるなんてありえない!! そう必死に思いながらてんこは必死に玄関のトビラの鍵を開けて外に出た。 靴を履いている暇など、もちろんない!! 「だれかたすけてぇぇぇぇ!!てんこ!!わるいおにいさんに!!」 でた所はどこか全く分からない。 だが、飼いゆっくりであるてんこが誘拐されてしるという現状が付近の住人に伝われば きっと保護しててんこをお兄さんの所に連れて行ってくれる!! そう考えたてんこは必死に逃げながら叫んだ。 だが… 「くそふざけた真似しくさりやがってこそ饅頭が!!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!たすけてぇぇぇぇぇ!!だれかたすけてくださいぃぃぃぃ!!」 てんこは男に首を掴まれてしまった。男の額からは血が出ており、その顔は怒りに満ちていた。 男の強い握力がてんこの首にかかる 「あ…ゆひぃ…かはぁ…」 「だまってろ!!」げし!!「ゆぼぉ!!」 男がてんこの顔に蹴りを入れた。てんこは短い悲鳴を上げる。 男はてんこが静かになった事を確認するとてんこの首根っこを掴んだまま部屋に連れ込んだ。 リビングに着くと男はおもむろにてんこを放り投げるとその上に跨った。 逃げられないようにするためだ 「いや!!やめてぇぇぇぇ!!たすけてぇぇぇぇぇぇ!!」 「うるせぇ!!」 てんこは必死になって腕を伸ばして抵抗するも男には無駄であった。 てんこの上に跨った男は怒りに身をまかせながらてんこを殴った。 明らかに顔を狙うかのように男の拳がてんこの顔に飛ぶ 「ゆぼぉ!!ゆびぃ!!いやぁぁぁぁ!!」 「饅頭風情が服なんぞいらねえな!!」 ビリビリ!! 男は力任せにてんこの服を引きちぎった 白い肌をしたてんこの右上半身が露わになる。 「いやぁぁぁ!!てんこのおようふくさんがぁぁぁぁ!!」 「だから饅頭風情にはいらねえだろうが!!」 男の拳がさらにてんこへ対して振るわれた 10分後… 「おにい…さん…いたいよぉ……おにい…さん…たすけてぇ…」 てんこは全身に青あざを浮かばせ、泣きながらお兄さんを呼んでいた。 男はひとしきりてんこを殴ってすっきりした事もあってかすっきりした顔で てんこの様子を見つめていた。 「おにい…さん…てんこは…ここだよ…」 いまにも消えそうな声でてんこはいとしいお兄さんを呼ぶ。 男はそろそろ良いかと判断したような顔で物置に放り込んでいた物を取り出すとてんこの前に置いた 「だからさっきからいっているだろうが、お前は飼いゆっくりじゃねえよ おまえの飼い主がゆっくりになっちまったんだからなぁ!!」 トン… まるで置物を置くかのように物置に放り込んだ物をてんこの前に置いた 「切るのに苦労したんだぜ、これ。けどなぁ、俺好みの良い悲鳴を上げてくれたぜ」 てんこには置かれたものが理解できなかった。 いや正確に言おう…理解したくなかったのだ。 いつも優しい声をかけてくれた物がてんこの前に置かれた。 いつも楽しそうに遊んでくれたあの優しい笑顔が目の前に置かれた。 到底、理解できない… 「いやっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁ!! いやぁぁぁぁx!!いやぁぁぁぁぁぁっぁあ!!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 てんこは今まで生きてきたゆん生の中でもっとも悲痛な叫びを上げた 「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!おにいざぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!! いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 狂ったかのように叫ぶてんこ。だが、男はその様をげんなりしたかのような顔で見ていた 「あ~あ、壊れちまった。これじゃあどんだけ殴っても意味ないよな。 もういいや、処分しちまおうか」 そういうと、男は台所から持ってきた包丁を大きく振りかぶった 「じゃあな、てんこ。いい暇つぶしだったぜ」 「おに…いざ……ごべん…ね…てんこ…が…わがま…いって…おそと…に…いっちゃった…から …ゆっくり…に…なっちゃ……」 てんこは頭から命の元があふれ出る。男が付き刺した包丁がちゅうすいにまで達し、 そこから大出餡を起こしているのだ。 今、てんこは大出餡に伴う幻覚を見ていた。 「でぼ…ね…てんこ…ね…おにいさ…と…もと…だきだき…したか…よ…」 てんこは目の前に置かれた物を抱きながらひたすら語りかけるように呟いていた。 だが、桃餡が出ていくにつれてその声はどんどん小さくなっていく。 「だ………てん…は…おに………のじま……の…ゆっく………」 てんこの眼が一瞬大きくなり、声のトーンが少し大きくなると…てんこはそのまま 置物を抱きしめたまま目を閉じてしまった。その目は二度と開かないであろう 最後の言葉は男にははっきりとは聞こえなかったがおそらく予想がついた。 「おにいさん、だいすきです。そしてごめんなさい」 完 「ゆ~ん、ゆっくりできたわぁぁぁ!!」 てんこは満面の笑みを浮かべながら飼い主であるお兄さんに告げた。 「はぁ~、心臓に悪かった。本当に殺してしまいそうで気が気でなかったよ」 「なにいってるのおにいさん!!てんこのおたんじょうびだからなんでもいっていいよといったのは おにいさんなのよ!!」 「でもなぁ…マウンテンポジションでタコ殴りにした時なんか本当に大丈夫か気が気でなかったんだよ」 「それをいうんだったらてんこのあたまにほうちょうさんをブス!!ってさしてほしかったわ!! いまからでもいいからやって♪」 「それだけは絶対にだめ」 事の発端は数時間前…てんこがお兄さんに飼われるようになって今日でちょうど一年経った 記念日にお兄さんがプレゼントをあげたのだ。それは『何でも一回お願いを聞いてあげる券』だった。 お兄さんからすれば何時も甘えん坊で一日家を開けただけで大騒ぎをするてんこのことだから 『一日たくさん甘えさせて』とお願いしてくるだろうと考えていたら… 受け取って満面の笑みで喜んで抱きついていっぱいキスをしたとおもったら自分の部屋から なにか日記帳みたいな物を持ってきたとおもったら…なにこの鬼畜な台本は。 嘘だろう、と考えててんこをみていたらてんこの奴『その台本どおりにてんこをいじめてね!!』 と言いきったよ。 あの時はさすがに一瞬思考が止まってしまったよ。 「いや、でもさぁ…これはさすがにやりすぎじゃあ」 とてんこに言おうとしたら涙目になって 「てんこのおねがいきいてくれないの?てんこのことがきらいだからきいてくれないの? …うう…グスン…グスン…」 と泣きそうな顔で俺を見つめてくるんだからなぁ… まあさすがに『逃げられないように足を切断』とか『包丁を頭に突き刺した』は必死になって 説得したけどな。こっちの身が持たない。 飼い主役の頭は昔当てた懸賞のマネキン人形の首を切断して用意したんだが… まさかあそこまで名演技をしてくれるとは思いもしなかった。 「なあてんこ?」 「ゆん?なに?」 「俺が首だけになって置かれていたら」 「おにいさんおねがいだからそんなこといわないで!!おにいさんがいなくなっちゃったら てんこおかしくなっちゃうもん!!おにいさんのぬくもりがないなんててんこたえられない!!」 「ああ分かった。変なこと聞いてごめんな」 お兄さんはちょっぴり嬉しそうな笑顔で答えた。 てんこは小さな声でぼそっと言った 「だって、あのくびとおにいさんがだぶっちゃったんだもん…」 翌日… てんこは近所のお家の前に立っていた。 昨日あれだけ飼い主のお兄さんが涙目になりながら殴ったというのに何事もなかったかのように 玄関の門に立っていたのだ。 (おにいさんにはわるいけど。もっとてっていてきにやってほしかったわ… まあいいわ、おねえさまにいっぱいやってもらうんだもん) ピンポーン!! てんこがインターホンを鳴らす 「はい、もしもし」 住人の男が出た 「ああ、あんた?おねえさまをだしなさい」 「たはははは、そのこえはてんこだね。いらっしゃ」 「あんたのこえなんてどうでもいいの!!はやくおねえさまをだしなさい!!」 「…少しは口のきき方を覚えた方がいいんじゃないかな」 「よけいなおせわよ。おねえさまとおにいさんはてんこのものなのよ!!だれにもわたさないんだから!!」 「はいはい、まあ来てもらって悪いんだけど君のお姉さまは自称舎弟の娘と山にいっちゃったよ」 「なぁんですってぇぇぇぇぇぇぇ!!ちょっとあんた!!なんでとめなかったのよぉぉぉぉぉ!!」 てんこはインターホン越しに咆えた 「そんなこと言ってもねぇ。行くと決めたのはあの娘だよ」 「あんのくそがぁぁぁぁ!!てんこのおねえさまになんてしやがるんだぁぁぁぁぁ!!じゃました!!」 てんこはそう毒気づくとそのまま山へと駆け出した (くそ!!くそ!!あんのやろうがぁぁぁっぁあ!!てんこのおにいさんいがいのばかなおにいさんを だましてりゃいいのに!!くそ!!てんこのおねえさまにきずひとつつけてみろ!!ばらばらにしてやる!! それでそれでおねえさまをあのくそからすくったらごほうびにあのほそくてながいものでてんこを ああぁぁぁぁぁぁ!!おねえさまぁぁぁぁぁぁ!!いまいきますぅぅぅぅぅぅぅ!!」 てんこは脳内で展開された妄想をさらに膨らませながら山へと一直線に向かって行った。 今度こそ本当に完 あとがき 久しぶりに書いたらなんかおかしい…。 本当は餡子ンペの投票が終わってから上げる予定だった作品でしたが他に書いている作品が 完全に詰まってしまい、予定を繰り上げて先に此方をあげました。 ここ最近テストやら実習でリアルに忙しいので六月はさ来週まで上げられるか微妙ですが ほとんどが終わり次第、随時作品を上げていこうと考えています この作品の続きですが、投票期間が終わり、作者名を明らかにしても大丈夫になってから 上げます。それまでお楽しみに スランプに陥っている作者:ブレあき 現在絶賛スランプ中の作家の過去作品 ゆっくりとの共存社会 ~ニュースキャスター~ ゆっくりの進化 一 ユグソウ プレリュード・前編 喧嘩 かえってこないあの日々 別れ れいむがゆうかでゆうかがれいむ 餡子ンペ作品出展作品の数々…
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さてさて、本日のお話のテーマは一言で言うならお友達。 親友、悪友、腐れ縁、友情とは様々な形がございます。 離れていても俺達の友情は永遠だぜ!これも少年漫画では使い古された謳い文句、 …しかし、現実はこの言葉通りには行かないもの。 長き時の流れは時にその絆の形を変えてしまうものでございます。 今回の物語にでてくるゆっくり達も、その絆に翻弄される事と相成ります。 はてさて、一体どのようなお話になるのやら・・・。 おッと、悦にはいってお約束を言わずに本編に入る所でした。 この小説は銀魂のパロディでございます。 でてくるゆっくりはロクな人格者ではございませんし、 酷い目に合うゆっくりもでてきます。 それらを許容できない方は席をお立ちに、 許容できる方はお座りになって物語をお楽しみください。 てゐ魂 第十二話「あの歌がニコ動画にUPされた時、私は言いようの無い感動を覚えたんだ。…星蓮船、四面クリアできてないけど。」 ゆぶき町の中央を流れる大きな橋。 ゆっくり達の往来に使われる橋のど真ん中で座っている籠を深く被った虚無僧のような出で立ちの胴つきゆっくりが一人。 いや、厳密にはそのゆっくりは胴つきゆっくりではない。 反逆ゆっくりのリーダーであるかぐやが機械の身体を見につけ、虚無僧に扮しているのだ。 そして、その前には小さなお鉢が置かれ托鉢を行っているように見えるがそれは仮の姿。 真の目的はゆっくり達から世間の情報をリサーチするのが目的だ。 「まりさ!明日近くのゆっくりデパートでバーゲンセールをやるそうよ!なんと冬物オール半額!」 「おお!それは凄いぜ!明日の激戦に備えて今から鋭気を養わなくちゃな!!」 「明日バーゲンセールか…そろそろ冬物も仕入れなくちゃ行けなかったわね。」 …仕入れている情報が限りなく庶民レベルのような気もするが、それは気にしないでおこう。 「相変わらず、そんな格好でこそこそ隠れて生きてるのね、かぐや。」 と、そんなかぐやに一人の胴つきゆっくりが話しかけてきた。 「え?」 いきなり呼びかけられたかぐやは驚いて籠に開いた穴から前の様子を見る。 目の前に居るのは、ZUN帽を深く被っていて顔が良く解らない以外は何処にでも居そうな胴つきゆっくりだった。 「…あんたも似たようなものの気がするんだけど。」 しかし、かぐやは既に見抜いていた。 その胴つきゆっくりの体が、自分のものと同じ機械仕掛けの身体――義体であることに。 そして、そんなものをつけて町を歩いているゆっくりには二通りのゆっくりしか居ない。 見栄っ張りで胴体をつけているか、普通の格好では町を出歩けないから変装しているか、だ。 「まぁ、確かにあなたの言う通りね。」 どうやらかぐやの予想は当たっていたようだ。 「…で?あなたはこんな犯罪者に何の用かしら?」 かぐやは不機嫌な顔で目の前の胴つきゆっくりのフリをしているゆっくりに問いかける。 「あら、あなたまだ気づいていないの?」 「?何のことよ?」 かぐやは彼女の言葉に首をかしげる。 「あ、そっか、こんなの付けてちゃ解らないわね。」 そう言ってかぐやの目の前に居るゆっくりはZUN帽に手をかけた。 「…あ!」 . -―‐ y'" ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ヽ ゝ、_|ヽォ、_ ヽ 〈 //\ / レ゙〈 / ',. \/ ゝ、__,..-、'´.`´\ ,ノ / イ /ヽ、 ヽ.\ ` `ヽ | /レ'ヽレ' ヽ、二ヽノ  ̄ヽ、_ソ レ' l / / rェzァヽ、\ 〈 リ `Y i/ / ""(/`7 〉'ハ 人 ヽ/ '-=-' ∠(ノ‐' ( ハ ( ルノ >.、_,. < (〈 《 ,ノメ 〉 ) / ̄ヽ/l8l\/ `(,ノー、》'、/ ヽ`ヽ ZUN帽の下に隠されたゆっくりの顔を見て、かぐやは懐かしいものを見たような顔になった。 ~☆~ 公安⑨課本部 会議室 現在、会議室には公安⑨課で働く胴付きゆっくり達が全員集合していた。 固っ苦しいことが苦手なゆっくり達らしく、会議室と行っても畳の上に座布団という実にゆっくりした構成になっている。 座布団の上に座った公安⑨課の視線は、全て上座に居るれてぃ、ゆうぎの方へと向けられていた。 「…あ~これより今年のゆっくり建国祭における警備の配置について説明させてもらう、れてぃ。」 「ええ。」 れてぃはホワイトボードの前に出ると、ボードに一枚の大きな紙を磁石で貼り付けた。 簡単に書かれた見取り図のあちこちに丸が書かれておりその丸の中にはゆっくり達の名前が書き込まれていた。 「これが今年の警備の配置よ、今回は全員で会場中を厳重に警備してもらうわ。」 れてぃはホワイトボードを背にそう説明する。 それを聞いたゆっくり達は明らかに不満げな顔をする。 でも声には出さない、れてぃが怖いから。 「れてぃさん、今年は全員で警備に着くなんて珍しいですね。 ここまで厳重にするのには何か理由があるんですか?」 と、大妖精がそんな質問をする。 毎年、この祭りの警備に公安⑨課は引っ張り出される。 しかし、基本的にはそ警備は全体の半分ずつ、ローテーションで行っている。 ゆっくりは本来、働くより遊ぶことが大好きな生き物、 半分ずつ仕事と遊びをローテーションにしないと、モチベーションが下がってしまうのだ。 「理由は二つあるわ、一つは今年は大統領がこの祭りを見に来るのよ。」 大妖精の問いかけに、れてぃがそう答える。 「…ええ!?大統領!?」 「国民にはめったに顔を出さない大統領が!?」 「そりゃ一大事だぜ!」 れてぃの言葉を受けて、ゆっくり達が騒ぎ出す。 大統領といえば大体予想がつくだろうがゆっくりの中で一番偉いゆっくりは大統領と呼ばれている。 しかし、殆どのゆっくり達はそのことは知っていても、実際どんなゆっくりが大統領に付いているか良く知らない。 「拝んで置こうかな、大統領の顔、拝んでおこうかな?」 「なぁ、大統領の写真って撮っていいのかな?」 「やべぇ、テンション上がってきた!」 ゆっくり達は大統領の話で盛り上がっている。 遊ぶことより何より、面白いことには更に興味を持つ、それがゆっくりである。 「…あなたたち、これは遊びじゃ無いわよ、この国の象徴とも言える大統領は 絶対に守らなくちゃいけない存在! …もし怪しい奴がいたら、全力でフルボッコにする位の気持ちで行きなさい。 もし間違いがあったとしても、私が責任を取るわ。」 「ゆ、ゆっくり理解したよ!」 大統領の護衛という、なんとも真面目な話を受けて、ゆっくり達も真面目になったようだ。 …と、一番前方で座っていたちるのが突然立ち上がり、こう言った。 「れてぃ、あたいには怪しい奴と普通の奴の見分けが付かないから 目に付いた奴は片っ端から氷付けにするけどいいかな!」 「…ゴメン、訂正、もう少し冷静になってね。」 周りにいるゆっくり全て氷付けにして笑っているちるのの姿が脳裏をよぎったれてぃはそう訂正した。 と、今度はゆうぎが口を開く。 「もう一つ、今年は警備を厳重にする理由がある。」 ゆうぎはそう言って、TE○GAの中から一枚の紙を取り出し、ホワイトボードに貼り付けた。 ローション塗れのその紙はどうやら、手配書のようだった。 . -―‐ y'" ̄ ̄ ̄ ̄\ / ̄ヽ ゝ、_|ヽォ、_ ヽ 〈 //\ / レ゙〈 / ',. \/ ゝ、__,..-、'´.`´\ ,ノ / イ /ヽ、 ヽ.\ ` `ヽ | /レ'ヽレ' ヽ、二ヽノ  ̄ヽ、_ソ レ' l / / rェzァヽ、\ 〈 リ `Y i/ / ""(/`7 〉'ハ 人 ヽ/ '-=-' ∠(ノ‐' ( ハ ( ルノ >.、_,. < (〈 《 ,ノメ 〉 ) / ̄ヽ/l8l\/ `(,ノー、》'、/ ヽ`ヽ 「…こ、このゆっくりって…!」 手配書を見たゆっくり達がざわめき始める。 「一年前に起きたゆっくりホテル爆破事件は皆も知ってるな。」 「し、知ってるよ!とまっていた胴付きゆっくり含む合計五十匹以上のゆっくりが 永遠にゆっくりしてしまった事件だよ!」 「そう、その主犯がこのゆっくり、反逆ゆっくりの中で最も危険とされているゆっくり… 綿月とよひめだ。 この事件以降、姿を現さなかった彼女が最近ゆぶき町で目撃されたという情報を得た…。 …大統領が来る祭りが近づいている時に奴が現れた、これで警備を厳重にしない馬鹿が何処に居る?」 ゆうぎの言葉に、答えを返すゆっくりは誰も居なかった。 ~☆~ …橋の上では、かぐやととよひめ、二人の反逆ゆっくりがにらみ合っていた。 「…あなた、去年の爆破事件以来とんと姿を見せなかったじゃ無い、 今まで何処で何をしていたのよ。」 「あの事件で有名になりすぎたからちょっと人間の国でゆっくりしていただけよ、 あ、これお土産だけどお仲間同士で食べてね。」 とよひめはそう言ってかぐやに梱包された箱を取り出した。 箱には絶対許早苗饅頭と書かれている。 (何これ、人間の国って良く解らないもの売ってるわね。) かぐやはそれを見て怪訝とした表情になった。 まぁ、そんな事気にしている場合ではない、かぐやはとよひめに話しかけた。 「それでとよひめ、、あなたは何で急にこの国に戻ってきたのよ。 そのまま胴つきゆっくりの目が届かない人間の国でジッとしていてもよかったんじゃない?」 「あなたに言われたくないわね…まぁ私が戻ってきた理由は、これよ。」 とよひめが一枚のチラシをかぐやに見せた。 「ゆっくり建国祭」 チラシにはそう書かれている。 「…ああ、もうそんな季節だったのね、冬物に気を取られて忘れてたわ。」 かぐやはチラシを見て、そんな感想を呟く。 「あなたらしいわね…その調子じゃあ大統領がこの祭りを見学に来ることも知らなかったのかしら?」 「…大統領?」 それを聞いたかぐやは考える。 何故、とよひめがゆっくりの国に舞い戻ってきたのか、 …そして、一つの結論に達したとき、かぐやは顔を真っ青にした。 「…とよひめ、アンタまさか…。」 「祭りの日に大統領に何かあったら、それはそれは大騒ぎになるでしょうねぇ。」 とよひめはセンスを口に当てて、表情を読めないようにしながらそういった。 しかし、口元を隠したくらいではどうしようもない位、とよひめの表情には邪悪な感情があふれていた。 「おッと、人を待たせてるのを忘れていたわ、じゃあね。 祭りの日には、一緒に花火でも見に行きましょ。」 とよひめはそういうと、かぐやに背を向けて歩き出した。 かぐやは立ち上がり、とよひめに問いかける。 「とよひめ…あなた何を企んでるの?」 「…決まってるでしょ。」 とよひめは怪しい笑みをうけべて、こう答えた。 「…ぶち壊すのよ、この国を。」 そう言って去って行くとよひめの背中を、かぐやはただ、見守るだけだった。 ~☆~ うぃいいいいん!ガガコーン!ガチャガチャ! これでもかとやかましい音が、周囲に響き渡る、 その音の震源地は、ガラクタの山に囲まれたガレージの中。 そのガレージの中と外を遮断する鉄製のシャッターの前にゆっくり達が集まっていた。 全員、ゆぶき町に住んでいるゆっくり達である。 「こら~!いい加減にしろ!ここ数日でかい音を立てやがって!」 「ゆっくりしていないで早く出てきてね!」 「ここ数日の騒音で全然眠れないよ~!」 シャッターの中のゆっくり達は口々にシャッターの中に居るはずのゆっくりに文句を言い続ける。 …しかし、シャッターの中から何の返事も帰ってこない。 暫くして、ゆっくりの中から一匹、更に前に出る。 彼女こそゆぶき町四天王が一人、スナック封魔録のママさん、みま様である。 「いい加減出て来な!あんたが出している騒音の所為で不眠症になったゆっくりが一杯居るんだよ! 見てみな!このゆっくり達のクマ!」 _,,....,,_ -''" `''-、 ヽ ヽ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、_..,,-" rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i"-..,,_r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | `!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]》 《ヒ_ン ).| .|、i .|| `! !/レi' (ヒ_]》 《ヒ_ン レ'i ノ !Y!"━ ,___, ━ 「 !ノ i | ,' ノ !'"━ ,___,━"' i .レ' .L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ノノ ( ,ハ. ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ( ,.ヘ ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ みまの言う通り、ゆっくり達の目の下には大きなクマが出来上がっていた。 「とにかく出て来な!今回ばかりは徹底的に話し合おうじゃ無いか!」 大声で年甲斐も無く呼びかけるみま様。 しかし、それでもシャッターは開くことは無かった。 「くう、これだけ言っても出て来ないとは…こうなったらもう、あいつらだけが頼りかねぇ。」 みまはそう言って悔しそうに歯噛みした。 そして、みまは空を見上げる。 太陽の傾きから現在の時刻を測るためだ。 「…に、してもなんか遅すぎやしないかねぇ、あいつら。」 みまは未だにやって来ない彼らに対してため息をつく。 その時だった。 「いやぁ、ゴメン、ゴメン。」 ゆっくりの群の後ろの方から、そんな声が聞こえてきた。 「ハイハイ、ごめんなさいよ~。」 そう言いながらゆっくり達を書き分けて現れたのは、ごそんじ万屋三人組。 「よっ、呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃ~ん。」 てゐはなんとも呑気そうな口調でみまに話しかける。 それに対し、みまの方はイライラした顔つきだ。 「遅いよ!何モタモタしていたんだい!」 「まぁまぁ落ち着いて、ゆっくり何だからゆっくりしなくちゃ ゆっくりできないゆっくりなんてあれだよ、何だか良く解らない顔だよ。」 「見たまんまだねぇ!それは!」 「…で、要するにあそこのシャッターを閉めた建物に引きこもっているゆっくりを引きずり出せばいいんだよね。」 てゐはそう言って建物の方を見る。 相変わらず、建物からはなんだか化け物みたいな唸り声が聞こえてくる。 「ああ、そうだよ…手はあるのかい?」 「まぁ任せてよ、れみりゃ!」 「了解だど!」 てゐに呼ばれて、れみりゃが一番前に出る。 彼女の頭の上にはラジカセが乗っけてある。 「一番、れみりゃ=スカーレット!歌わせてもらいます。「white Lotus」!」 そのラジカセをおもむろに地面に置くと、れみりゃはそのラジカセのスイッチを入れた。 ~~♪~~♪♪~♪ ラジカセから、優しく、暖かい旋律が聞こえてきた。 「ゆゆ?何このきょく。」 「とってもゆっくり出来る旋律だね。」 その旋律を聴いて、先ほどまで怒っていたゆっくり達の表情が穏やかになっていく。 見んな、その局に聞きほれていたその時だった。 …そして。次の瞬間。 ┏┓┏┓ ┏━┓ ┃┃┃┃ r-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,―ー. ,. -───-- 、_┏━━┛ ┗━┫┃┃┃ .゙l、 `i、 ♪ rー-、,.'" `ヽ、.┃ ┗┫┗┛ ` --''~| |''''''''''''゙ \ _」 i _ゝへ__rへ__ ノ__ `l┗━━┓ ┏━━┛ | | ┏━━━━━━━┓ く `i / ゝ-'‐' ̄ ̄`ヽ、_ト-、__rイ、 }^ヽ、┏━┓┃ ┃┏━┓ | | ┃ ┃ .r'´ノ\ ゝイ,.イノヽ! 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i ハ / }! i ヽ┃ ┃┃ ┃┃ ┃ ゙l `゙゙゙゙"゙゙゙゙ `' / / ハ ハ/ ! ///ーr‐、__ /// i ハ 〈〈{_ ノ } _」┗━┛┃ ┃┗━┛ ヽ_.,,,,--―――――ー-ノ ⌒Y⌒Y´ノ /l l l ハノ i ヽ⌒Y⌒Y´ ┗━┛ 〈,.ヘ ヽ、 丶_ノ 〈 i ハ i 〉 ノ レ^ゝi>.、.,_____,,...ィ´//レ'ヽハヘノ 「とわ~に~残る~涙~跡♪~誰~も~が花開く、その時まで♪」 「その割にはノリノリじゃないかい!あれ明らかにヘブン状態になってないかい!? って言うかアレンジ台無しにも程があるよあれは!」 めっちゃ楽しそうにWhiteLotus(アレンジ kaztore 作詞 azuki)を熱唱するれみりゃを見ながらみまが怒鳴りかけて来た。 「あれ?おっかしいなぁ~。」 てゐはめっちゃとぼけた顔でそう言った。 「白々しい顔をするんじゃないよ…!」 みまは血管が切れそうなくらい怒りの表情を露にしていた。 「れみりゃ!一人だけで歌うのはずるい!私にも真紅を歌わせるべきそうすべき。」 と、てんこがカセットを持ってれみりゃにそう言ってくる。 …って言うか、このご時世にカセットってどれだけレトロなのだ? 「こら!歌っている最中に邪魔するんじゃないど!」 いい所だったれみりゃは大声でてんこに向かってそう言った。 そんなれみりゃ達にてゐはこう呼びかける。 「お~い!次はあたしが『しあわせうさぎ』歌うから!」 「あんたも歌う気かぁい!もうやけだ!だったら次はあたしも歌わせてもらうよ!」 「あ!だったられいむも歌うよ!」 「まりさもだぜ!」 てゐとみまのやり取りを聞いて、苦情を良いに来たゆっくり達までカラオケ大会に参加すると言い出した。 「ちょッと!次はあたしだっていってるでしょ!」 「じゃあ皆で大合唱ってのはどうだい!」 いつの間にやら次に歌う曲で言い争いを始めたゆっくり達。 その時! ドゴァアアアアアアアン! 派手な爆音と共にシャッターが吹っ飛んだ! 「…え!?」 ゆっくり達は驚いてシャッターが吹き飛んだ建物の方を見る。 キュラキュラキュラキュラ…。 独特のキャタピラ音と共に、建物の奥から出て来たもの、それは…。 ___ _ ,. ''´ >‐─``-....,,_ / / `' , , -<; / _、 , --──- ;;_ !\ ハ, `ヽ !/ ``ヽ,丶 | O' i ハ !ヽ ナト、ヽ f' | ト | `ト--ヽ_| --丶 ! |ノ / ,.ハ_.,イ ( ヒ_] ヒ_ン) | |__| / / / | | "" ,___, ""`|´ヽ (. !/´`!、 ヽハ ヽ _ン ノ\! \ | ) 八 \'' ,ィ' ハ 〉 ソ (ノ´\ヽ_ `i tァ‐<´!/`∨ / ̄ r ̄ ̄ ̄ュ ̄` " ''¬ ‐- . .,_┴─- ..,__ ┏┓ / | | ☆ ´ " ''¬ ‐- ..,_⊆iii \────┫┃ __∠_____|____|_________________|─'────┫┃ γ´ _|二二二二二二二二二二二i二二二i ヽ ┗┛ /_,..-‐ ' '"´ i‐i i i iュゝノ ^ ^ └i i i i ュゝノ^ ^ ^└i i i i ュ"'' ‐ - ..,_ 丶 ii ゝソ ノ ヽi_i_i_/. ヽi i_i/ ヽ i i / 匚i ii`"''´ ヾ、' ´r'´` = = = ´`ヾr'´` = = = ´`ヽ r'´` = = = ´`ヽ‐'ゝ‐/ ヾ、、__ソ、、、、.ゝ__ソ,ゝ__ソ、、、、、ゝ__ソ ゝ__ソ、、、、 ゝ__ソ、‐''" 戦車の上にでかいゆっくりが乗っているというかなり変わったデザインの…。 …えーと、何だこれ、 乗り物といって言いのかゆっくりと言っていいのか。 とにかくそんなものが現れた。 その砲口からは煙が上がっていることから、シャッターを吹き飛ばしたのはコイツであることは明らかであった。 ゆっくり達は戦車に驚いて一斉にてゐ達の後ろまで交代する。 そいつはてゐ達の目前まで来て、キキッと止まる。 「…ハァ、こりゃまた妙なのが出て来たねぇ。」 てゐがその物体を見てそうつぶやく。 「あんた達!人の家の前でうるさい音を立てるんじゃないよ!」 と、変な物体からそんな声が聞こえてくる。 「!?コイツ、喋るの!?」 いきなり喋ったので動揺するてゐたち。 「あ!違うど!これの上に誰かのってるど!」 れみりゃがそう言ってゆっくり部分の頭の上を指差した。 そこには確かに一匹のゆっくりが乗っかっていた。 ゆっくりはてゐ達の前に飛び降りてこう叫んだ。 __ , -─‐‐‐‐‐' . . `‐-、 /. . . . . . __. . . . . . \ ./___. /. . . / !. _ |_ . ヽ /. . . |.  ̄`/ |_´__. |. . . . ! .!. . . / ̄iハ ´ iハヽ. . . . ! |. . , -〈. (ヒ_] ヒ_ン ) ノ. . . ! !‐'´|. | "" ,___, "" /. . ./ i. .ト ヽ _ン /. . / ノ\ \ /. . rヽ , く、. ./.!. . >┬--‐ゥ'. . /ヽノ'ッ _-、 ,ノゝ、. /__|/ ゝ _,..‐' __ / 、‐' /. . ./  ̄'|. / 「あんた達!りかの工房の前でギャーギャー騒がないで!」 飛び降りてきた、三つ編みの胴無しゆっくりの迫力に少し押されてしまったてゐ達であった。 「…ようやく出て来たね、りか。」 みまはそう言ってりかと名乗ったゆっくりの前へと出て来た。 「騒がしいのはアンタの方だよ!毎晩毎晩!ウィ~ガッシャン!ウィ~ガッシャン! どれだけのゆっくりが不眠症になっているかアンタには解るのかい!? ゆっくり一のからくり技師だか何だか知らないけど、調子に乗るんじゃないよ!」 そして、怒涛の勢いでりかに怒鳴りかける。 だが、りかの方も負けてはいない。 「寝てないのはこっちも同じよ!こっちも祭りの準備で不眠不休なの! それにそんな下品な音は出してない!ギュィイイイイイン!ゴゴゴゴ!ガチャッ!よ!」 「音の聞こえ方はどうでもいいんだよ!」 みまとりかの口げんかは平行線であった。 「てゐさん、何か凄いことになってるけど、どうするど?」 れみりゃが不安そうな顔でそう問いかける。 「まぁ、成り行きに任せればいいんじゃ無い?」 それに対するてゐの答えは、実に無責任なものであった。 「ああもう!イライラする!こうなったら全部ゆっくり戦車で吹き飛ばす!」 「ゆ!」 うぃいいいいいいいん!ガッシャン! りかの号令でゆっくり戦車の砲身部分がゆっくりに向けられる! 「!?」 「ちょ、まさかまりさ達にぶっぱなす気じゃ無いだろうな!」 砲口が自分たちに向けられてゆっくり達は恐怖の声を上げる。 「ちょ!アンタ、堅気に手を出すのはやめておきな!」 みまは慌ててそう忠告する!しかし…。 「発射!」 ドオンッ! そんな彼女の忠告を無視して、ゆっくり戦車は砲弾を発射した! 砲弾が、ゆっくり達の真上まで飛んでいく! 「うわあっ!」 思わず眼をつむるゆっくり達! パカっ。 しかし、予想外なことに聞こえてきたのはかなり間抜けな音だった。 「…?」 ゆっくり達が何だと思って顔を上げると、砲弾はゆっくり達の頭上で二つに開いて、地面に落下した。 良く見ると、発射された砲弾は発泡スチロールで出来ている。 仮に当たっても、痛くも痒くもないだろう。 「…何だ、あれだけかよ。」 「見掛け倒しだね!」 あまりのあっけなさに思わず笑い出すゆっくり達。 しかし、異変はその直後に起こった。 「…あれ?何だか鼻がむずむずしてこない?」 「目も痒いよ!しぱしぱするよ!」 「うわああああ!クシュン!クシュン!クシュン!」 ゆっくり達は、鼻がむずがゆいわ、目がシパシパするわでとんでもない事になっている。 「フン、今撃ったのはスギ花粉砲弾よ!」 りかはゆっくり達に向かってそう言いはなった。 しかし、ゆっくり達はりかの言葉なんか耳に入れている余裕は無い! さっきも言ったけど、ゆっくり達は全員胴無しなので、目を擦る事も鼻を擦る事も出来ない! ただひたすらに目から涙を流し、鼻水を垂れ流すのみである。 辛い!これは辛い! 「こ、これはマズイいいいい!」 「も、戻って顔を洗ってこなくちゃ~!」 鼻水と涙まみれになったゆっくり達は凄い勢いで逃げ出してしまった。 「フフン、まぁ、こんなもんね。」 逃げ出したゆっくり達を見て、りかは満足げに頷いた。 「中々えぐい兵器を使うねぇ、アンタ。」 今までの様子を見ていたてゐがそう呟く。 スギ花粉砲弾から離れていた為、てゐを初めとした万屋の面々には効果が及ばなかったのだ。 「…何、あんたまだ残ってたの!?」 りかはてゐの姿を見て明らかに不機嫌そうな顔をする。 「ホラホラ、そんなに不機嫌な顔をするんじゃないよ。」 そう言ってなだめるてゐだが、今のりかの耳には入らない。 「あんたもスギ花粉責めにしてやるわ!ゆっくり戦車!」 そう言ってりかがゆっくり戦車の方を振り向いた。 ___ _ \ `ヽ! ,ハ ,. ''´ >‐─``-....,,_ ,. -─-\, | /,. -‐─-..、., /| / / `' , ∠.,,__ `>'´ ` 、/ / , -<; / _、 , --──- ;;_ !\ __`>'´-‐-、 ; '´ ̄i`Y ./__ ハ, `ヽ !/ ``ヽ,丶 \__ ; . ''"´ ̄`○)i ノ ハ/ __/ | O' i ハ !ヽ ナト、ヽ f' | / ´ ヽ、__ノ `''<i ト | `ト--ヽ_| --丶 ! |ノ / . / __ ヽ. \ \ / ,.ハ_.,イ ( ヒ_] ヒ_ン) | |__| ,' / ,' ,! ,ハ` | | | ` ー--r‐' / / / | | "" ,___, ""`|´ヽ i. ! .i__!_ノ ''ァ‐テ‐、!__ハ |/ ! ! (. !/´`!、 ヽハ ヽ _ン ノ\! | | | rr=-, レ r=;ァレ/ / ! \ | ) 八 \'' ,ィ' ハ 〉 | 八 // ̄  ̄/// , ' ! ソ (ノ´\ヽ_ `i tァ‐<´!/`∨ |'/ \|', 'ー=-' / /| | / ̄ r ̄ ̄ ̄ュ ̄` " ''¬ ‐- . .,_┴─- ..,__ ┏┓ ノ´ / ヽ、 / / ,ハ | | / | | ☆ ´ " ''¬ ‐- ..,_⊆iii \────┫┃ / / >.ー--イ/ ∠__!__/ | __∠_____|____|_________________|─'────┫┃ / / ,'r,ソr/ ̄/ ,'/ \ ! γ´ _|二二二二二二二二二二二i二二二i ヽ ┗┛ / /)/ 「7‐|7 . / `ヽ! //ニニニニヽ /_,..-‐ ' '"´ i‐i i i iュゝノ ^ ^ └i i i i ュゝノ^ ^ ^└i i i i ュ"'' ‐ - ..,_ 丶 ,' /,.-'‐‐'ァくム! ,' /! _ 〉 ((/ ̄ `゙`) ii ゝソ ノ ヽi_i_i_/. ヽi i_i/ ヽ i i / 匚i ii`"''´ / / ,.-‐</ / | / // _ァ'"´ `Y | (つ(_,,ア | ヾ、' ´r'´` = = = ´`ヾr'´` = = = ´`ヽ r'´` = = = ´`ヽ‐'ゝ‐/ / / -─イ!o ;' !/! ./〈 / /´ ̄`∨ .| \_Y | ヾ、、__ソ、、、、.ゝ__ソ,ゝ__ソ、、、、、ゝ__ソ ゝ__ソ、、、、 ゝ__ソ、‐''" "´ ,! _,..イ´! |{ レ' !>‐〈 ∧ ', |_ / / / /ヽ| {|__|} /-'ァヘ ∨ / / ー-<7 .ム /! }! |{ イ ,〈 ,' ∧ / / 「ほほう、見事な造詣だと感心するが、何処もおかしくは無い。」 「ゆ~ゆ~!」 てんこが、ゆっくり戦車を色々いじくっていた。 ゆっくり戦車は、明らかにいやそうな顔をしている。 「…ちょっとぉ!人の作品に何してるのよ~!」 思わず絶叫しててんこたちの元へと駆け寄るりか。 そして、次の瞬間。 ゴキ。 「あ。」 ___ _ ,. ''´ >‐─``-....,,_ / / `' , , -<; / _、 , --──- ;;_ !\ ハ, `ヽ !/ ``ヽ,丶 | O' i ハ !ヽ ナト、ヽ f' | ト | `ト--ヽ_| --丶 ! |ノ / ,.ハ_.,イ ( ヒ_] ヒ_ン) | |__| / / / | | "" ,___, ""`|´ヽ (. !/´`!、 ヽハ ヽ _ン ノ\! \ | ) 八 \'' ,ィ' ハ 〉 ソ (ノ´\ヽ_ `i tァ‐<´!/`∨ / ̄ r ̄ ̄ ̄ュ ̄` " ''¬ ‐- . .,_┴─- ..,__ ↓ / | | ☆ ´ " ''¬ ‐- ..,_⊆iii \───┓ __∠_____|____|_________________|─'───┛ γ´ _|二二二二二二二二二二二i二二二i ヽ /_,..-‐ ' '"´ i‐i i i iュゝノ ^ ^ └i i i i ュゝノ^ ^ ^└i i i i ュ"'' ‐ - ..,_ 丶 ii ゝソ ノ ヽi_i_i_/. ヽi i_i/ ヽ i i / 匚i ii`"''´ ヾ、' ´r'´` = = = ´`ヾr'´` = = = ´`ヽ r'´` = = = ´`ヽ‐'ゝ‐/ ヾ、、__ソ、、、、.ゝ__ソ,ゝ__ソ、、、、、ゝ__ソ ゝ__ソ、、、、 ゝ__ソ、‐''" _ ト 、 \ `ヽ! ,ハ ,. -─-\, | /,. -‐─-..、., /| ∠.,,__ `>'´ ` 、/ / __`>'´-‐-、 ; '´ ̄i`Y ./__ \__ ; . ''"´ ̄`○)i ノ ハ/ __/ / ´ ヽ、__ノ `''<i / . / __ ヽ. \ \ ,' / ,' ,! ,ハ` | | | ` ー--r‐' i. ! .i__!_ノ ''ァ‐テ‐、!__ハ |/ ! ! | | | rr=-, レ r=;ァレ/ / ! | 八 // ̄  ̄/// , ' ! ││ |'/ \|', 'ー=-' / /| | \/ ノ´ / ヽ、 / / ,ハ | | ┏━━┓ / / >.ー--イ/ ∠__!__/ | ┗┳┳┛ / / ,'r,ソr/ ̄/ ,'/ \ ! ┃┃ / /)/ 「7‐|7 . / `ヽ! //ニニニニヽ ,' /,.-'‐‐'ァくム! ,' /! _ 〉 ((/ ̄ `゙`) / / ,.-‐</ / | / // _ァ'"´ `Y | (つ(_,,ア | / / -─イ!o ;' !/! ./〈 / /´ ̄`∨ .| \_Y | "´ ,! _,..イ´! |{ レ' !>‐〈 ∧ ', |_ / / / /ヽ| {|__|} /-'ァヘ ∨ / / ー-<7 .ム /! }! |{ イ ,〈 ,' ∧ / / 「…ゴメン、完全にやってしまった感。」 てんこは折れた砲身を持ってりかに謝った。 「何やってんのぉおおおお!」 りかは血の涙を流しそうな勢いで絶叫した。 そして、てんこから砲身を奪い取ってゆっくり戦車の元へと走り寄る。 「あ~あ!明日の祭りには間に合わせなくちゃいけないのに何て事してくれるのよ~!!」 凄い勢いで絶叫し落ち込むりか。 「よし!アイツが落ち込んでいるうちにガラクタを運び出すよ!」 「ゆーしょ!ゆーしょ!」 みま達はこの隙に建物の中に詰まれていた工具やガラクタを外に運び出す。 ちなみにスタッフであるゆっくり達は近くの公園でスギ花粉を落としてきたゆっくり達です。 早い、戻ってくるのが早すぎる。 「ちょ、あたしの作品を勝手に運び出さないで!」 みま達が勝手に家の中のものを運び出していることに気づいたりかはあわててゆっくり達を止めようとする! 「でぃふぇ~んす!」 「でぃふぇ~んすだど!」 …が、行く手をてゐ達に思いっきり阻まれる。 「ちょ、退きなさいよ、退けっていってるでしょ、聞こえてないのかおらぁ!」 りかの叫びが辺りに響き渡った。 ~☆~ 後編へ
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抗議 「ゆっくりを虐めるなー!」「虐めるなー!」 「ゆっくりにも生きる権利を認めろー!」「認めろー!」 プラカードや旗を持ち、街を練り歩く集団。 ゆっくり愛護団体のデモ行進である。 彼らの手には、彼らのペットであろう、ゆっくりを抱えている。 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー…… そのどれもがとてもゆっくりした顔をしており、穏やかである。 当然のように、金バッジである。ペットショップで買うと、数万は下らないであろう。 彼らの前に、別の集団が現れた。 彼らも皆、手にゆっくりを抱えている。 ゆうか、きめぇ丸、てんこ、れみりゃ、ふらん、ゆうかにゃん…… そのどれもがとてもゆっくりした顔をしており、穏やかである。 当然のように、金バッジである。 ペットショップで買うと、最低でも五十万、最高で二百万を超えるゆっくり達である。 その集団が、デモを警備する警官の制止を振り切り、愛護団体に近づいてきた。 そして、彼らとすれ違う瞬間、集団は行動に出た。 先頭の男が、手に持っていた金バッジゆうかにゃんの両目に指を突き入れた。 「ゆぎゃ……」 彼女は短く悲鳴をあげ、そのまま歯茎をむき出し息絶えた。 隣の女が、ポケットからライターを取り出し、抱えていた金バッジきめぇ丸の髪の毛に火をつけた。 「おお、あついあつい……」 きめぇ丸は頭を焦がし、熱で目玉が破裂して、やがて死んだ。 別の人間は、金バッジめーりんの底部をバーナーで焼き、 サッカーのように蹴り飛ばしながら歩いていた。 「じゃおぉ!じゃぁぁぁぁぁおぉぉぉぉぉ!!!」 めーりんは中身を吐き出し、地面にシミを残しながら死んだ。 更に別の者は、金バッジありすを無理やり揺すった。 「何だお前、金バッジとあろうゆっくりが、はしたなくぺにぺにおっ勃てて、すっきりするつもりか?」 「おにいざん見ないでぇぇぇぇぇ!ありずの恥ずかしいすがた見ないでぇぇぇぇぇ! んぼぉぉぉぉぉ!!!!!」 男は、ありすがすっきりする直前に、陰茎をひねってちぎった。 彼女は、屈辱と痛みと快楽の入り混じった複雑な表情を見せた。 そして、ありすの股間からは大量のカスタードが噴出し、平たくなった。 その後ろの者は、金バッジ胴つきれみりゃの四肢を、ちぎっては捨て、ちぎっては捨てを繰り返していた。 彼女の頭部には大量の注射が挿されており、それによって、再生能力を極限まで高めている。 「うー!!!うー!!!ざぐやぁぁぁぁぁ!!!はやぐだずげるんだどぉぉぉぉぉ!!!」 最後は首をひねってちぎり、頭部をぞうきんのように絞って肉汁を滴らせて死んだ。 世にも珍しい、コレクターなら喉から手が出るほど欲しいレア種達を、 惜しげもなく虐待し、虐殺する人々。 彼らの顔は、とても静かで、どことなく穏やかである。 その奇行を、愛護団体の人達、そして警官達は、唖然として見守っていた。 彼らが抱いていた金バッジゆっくり達は、全て白目をむき、痙攣していた。 吐餡して死んでしまった個体もいる。 虐待集団が愛護団体をあらかた通過した頃、ようやく彼らは警官達によって取り押さえられた。 逮捕され、投獄され、尋問されても、彼らは断固として反省をせず、 自分達の間違いを決して認めはしなかった。 愛護団体がデモ行動を行うと、今でも必ず彼らのような集団が現れる。 既存作 SS 妊娠過程、 食葬、 ふたば系ゆっくりいじめ 7 浅瀬 ふたば系ゆっくりいじめ 8 鉄鍋 ふたば系ゆっくりいじめ 17 さとり ふたば系ゆっくりいじめ 19 賽の河原 ふたば系ゆっくりいじめ 24 れいむ死ね ふたば系ゆっくりいじめ 26 役立たず ふたば系ゆっくりいじめ 60 全自動すっきり阻止機 絵 ゆっくりSAW、ゆっくりサバイバー、自作SSの挿絵
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『マリシャダイ』 3KB いじめ ギャグ 実験 二次創作 戦闘 捕食種 ぺにまむ イーノック マリシャダイ エルシャダイが流行ってるみたいなんで 話をしよう…あれはいまから36万…嫌、一万四千年前だっったか。 まあいい、私にとってはつい昨日の事だが君達にとってはたぶん…明日のできごとだ。 彼には72にとうりの名前があるから(例しゃべる饅頭、ごみ饅頭、腐れ生首等々)なんて 呼べばいいのか…たしか最初にあったときは、まりさ。 そう最初からあいつは言うことを聞かなかった、私の言うとうりにしていればな… まぁ、ゆっくりした奴だったよ。 そんな装備で大丈夫か? 真っ白い世界の中、中世の鎧を身に着けたゆっくりがふりむく 「ゆゆ!!大丈夫だよ!!問題ない!!」 そう言うとまりさは光の世界から走りだし下界へとダイブした。 「ゆわーい!まりさお空をとんでるみたい!!」 どんどん加速し地上が見えてくる、まりさはまるで何事もないかのように着地すると キリッとドヤ顔をきめた。 ひゃっはーゆ虐だー!!まりさを待ち構えていたのか、何人かのゆ虐お兄さんが間髪いれず 飛びかかってきた バキッ「ゆぎゃ!」ドカっ「ゆげぇ!」ドスっ「ゆばぁ!!」 しかし、あっと言う間に鎧を砕かれボコボコにされるまりさ 「ゆぐぅどうして、まりさの攻撃あたらないのぉ!!」 とどめとばかりにまりさの顔面へゆ虐お兄さんの武器が振り下ろされた。 神は言っている…ここで死ぬ定めではないと… そして、白い世界にまりさはいた まりさ、そんな装備で大丈夫か? 「ゆゆっ?一番いいのを頂戴ね!いっぱいでいいよ!!」 するとまりさの体は神々しい鎧につつまれていく。 そしてまりさは走り出し再び下界へとダイブした 「ゆわーいまりさ以下略」 そして下界におりたまりさに再び襲い掛かる者たち 「うっうー♪」「おねいちゃんー♪」 8頭身胴つきふらん&れみりあだ、しかもカワイイぞ。 「ゆっへん!!ふらんとれみりあはまりさにやられて…ゆわぁ!なにするんだぁ!!」 あっという間に捕まえられ羽交い絞めにされるまりさ 「おねーちゃん、ふらんぺにモギしたい!!」 「いいど、おねえちゃんがおさえてやるどー」 「やったー!もぐぞーー!!」 うれしそうにふらんはまりさのぺにぺにに手をかけ力いっぱい引っ張った。 「ゆぎゃーー!!痛い止めてねまりさのまぐなむで遊ばないでね!!」 「まだまだいくよ!ぎゅっとしてどかーん!!」 「ゆぎゃーー!!ちぎれるぅぅぅ!!」 神は言っている…ここで死ぬ定めではないと… 「ゆぎゃーー!!あっあれ?」 まりさは白い世界にいた まりさ、そんな装備で大丈夫か? 「ゆゆっ!!全然一番いい装備じゃないでしょぉーー!ちゃんと…ゆぎゃぁ!!」 まりさは下界に投げ込まれた 「ゆわーい!以下略」 「「「「チッ!!」」」」 下界でまっていたのはポンデお兄さん達だ 「ゆぁぁ…こっこないでね!かわいいまりさをいじめないで、ゆぎゃー!!」 神は言っている…ここで死ぬ定めではないと… そしてまりさは白い世界にいた 「もう嫌だぁ…だれか…」ガシッポイッ!! 「ゆわー以下略」 やあ…私のサポートが心配なのか?あいつも良くやってくれてるしね。嫌、君の 頼みは断れないよ神は絶対だからね。 まりさ!ゆっくりが持つ唯一絶対の力そんな物はない まりさ!私のかわいいAQNちゃんの相手をしてもらう、さあ日ごろのストレスをハラスノデス、ヤッテヤルデス!! ああ…やっぱり今回もだめだったよ。あいつは話を聞かないからな、そうだな次はこれを見ている 奴にも付き合ってもらうよ。 これでイーノック。
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合/コメントログ」 おまけで全てが台無しwww -- 2010-07-08 22 06 52 ある意味勝ち組? -- 2010-10-26 00 53 39 HENTAIあき -- 2010-10-30 16 50 41 けしからん もっとやるんだ! -- 2010-12-05 23 57 52 最初と最後で言ってることが違うでしょおおおおおお!? -- 2010-12-07 20 58 27 HENTAIでなにがわるいのおおおお!?ばかなのおおお!?しぬのおおおお!? -- 2010-12-12 19 07 58 \HENTAI/ \HENTAI/ \HENTAI/ -- 2010-12-13 23 31 35 羨ましいぜ! ヒャッハー! -- 2010-12-19 13 47 43 おwいw最w後ww -- 2011-07-12 18 33 04 胴付き進化論は素直におもしろいと思った。だが、最後のは何だw -- 2011-10-07 00 16 36 いい話だ~ しかし最後のわ一体・・・・・? -- 2011-10-09 21 28 59 月間おちんちんランドってくそみsいやなんでもない -- 2011-10-10 05 15 48 HENTAIあきさんは本当に胴つきがすきだな 俺も好きだけど -- 2011-12-17 02 03 38 wwwwwおいwwwwこらwwwww コーラ吹いたじゃんか・・・ -- 2012-08-01 22 25 00 HENTAI系好きですよwwww -- 2012-08-02 14 26 16 またあんたかwwwwwwww -- 2012-08-12 22 44 25 最後がいつもどうりで、むしろ安心した -- 2012-08-29 16 45 34 HENTAIだな。いいぞ、もっとやれwww -- 2012-09-24 22 04 25 く○みそネタたまに見ますね。過去作の「別れと出会い」でもありましたし。 -- 2013-01-03 20 33 12 wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 2013-02-26 18 14 05 や ら な い か ♂ -- 2013-06-17 15 08 09 アッ━━━ -- 2014-01-16 22 00 22 ウホッ! -- 2014-03-02 23 32 17 ゆらり♪ゆらり♪揺れてぇーいる!男心(ry -- 2014-03-11 21 41 30 \HENNTAI/ -- 2014-03-21 23 28 24 ホイホイチャーハン?♂ -- 2014-08-24 11 50 53 やっぱりHENTAIじゃないか!(褒め言葉) -- 2014-09-08 05 03 40 月刊おちんちんランドwwww -- 2014-11-01 20 51 37 面白かった。だが最後www 助手ってw -- 2014-12-04 14 23 09 月間おちんちんランドww -- 2015-03-08 15 47 40 大人になったな(・ω・)ノ -- 2015-08-24 22 55 32 やらないか♂ -- 2015-08-28 17 22 45 アッーー♂ -- 2016-01-23 11 30 27 最後w -- 2016-03-19 18 30 45 わ、\( ˙-˙ )/ワーオ -- 2016-04-29 17 35 55 アナルセOクス乙 -- 2016-06-16 19 58 39 こ れ は ひ ど い -- 2016-08-27 08 45 40 よいぞよいぞ~(*^^*) -- 2017-11-03 13 00 36 女の子もいいけど、男の娘もいいぞ? バカ○ス木下秀●、這○よれハ●太、俺ガ○ル●塚彩加、FG○アスト●フォ、プリパ○レ●ナ、 シュ○ゲ漆●るか、リゼ○フェリッ●ス、電波教○荒木光●郎、乱歩○憚コバ●シ、 ナイツ○マジックエル●スティ、C○さくら秋●奈久留、etc... -- 2018-03-26 22 45 55 月刊おちんちんランドてwww -- 2023-02-22 16 58 13
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『継ぎ接ぎ帽子のまりさ.TXT』 11KB 観察 差別・格差 変態 同族殺し 野良ゆ 都会 独自設定 うんしー 9作目 『継ぎ接ぎ帽子のまりさ』 冷たく乾燥した風が吹く表通りを、小さな荷車を引いたまりさが歩いていた。 継ぎ接ぎだらけの帽子を被り、服には『(株)ゆっくり清掃』と記載されたネームプレートをつけている。 腰にホルスターを下げているのが、なんともアンバランスに感じる。 手に引く小ささ荷車には、箒やトング、ゴミ袋などの清掃道具が雑多に積まれている。 まりさは、うつろな目をしながら歩き、ごみを見つけては拾い片付けていく。 今日は表道理と裏通りの2箇所のゴミ捨て場を回らなければいけない。 まりさは、油が切れてキイキイ音のなる荷車を引きながら歩き続ける。 道端では野良ゆっくりが物乞いをしていたり、壁にもたれかかって空を見上げている。 道行く人に一向だにされないそれは、動くオブジェのようであった。 株式会社ゆっくり清掃は市から公道の清掃を委託された会社である。 労働力に胴付きゆっくりを使い、人件費をかなり切り詰めている。 まりさはそこに雇われていた。 まりさに与えられるのは、給料では無く、1日2回の食事と、プレハブ小屋の寮である。 まりさは、会社の備品みたいなものである。 しかしまりさは、このような境遇でも野良よりは恵まれていると満足していた。 野良時代に破けてしまった帽子も、やさしい社員のおねえさんが治してくれた。 今の会社にまりさは愛着を感じていた。 ただ、この仕事に愛着を感じることは無いだろうとまりさは思った。 通りの清掃をしながら最初のゴミ捨て場にやってくる。 ゴミ袋が山積みにされ、すえた臭いを放っている。 その周辺で蠢くもの達がいた。野良ゆっくりである。 まりさは深呼吸を一回してから声を掛ける。 「漁るのを止めて今すぐ帰るんだぜ。」 野良たちが振り返る。ありすとみょんのようだ。 両方とも長い野良生活で汚れきった体をしていた。 「いきなり何なんだみょん。」 「ご飯が食べられないじゃないの。この田舎もの!」 2匹は敵意を剥き出しにして返答する。 「ごみを食い散らかされると困るのぜ。今すぐ帰るんだぜ!」 まりさは再度話しかける。 「この裏切り者!にんげんさんの奴隷になって食う心配をしなくて良い奴とは違うんだみょん!」 「田舎もの!恥を知りなさい!」 罵倒が帰ってくる。 2匹としても生きるために簡単に引くわけにはいけない。 まりさは、苦虫を潰したような顔で荷車から木の棒を取り出す。 「やる気かみょん。」 「話し合いで解決できないのなら仕方が無いのぜ。」 まりさが、棒を振りかぶり2匹をポカポカと殴りつける。 胴つきと胴なしでは戦いにすらならない。 一方的に殴られ、2匹は堪らず 「いつかみてろみょん!」「恨んでやるから。」 と捨て台詞を残し逃げ出した。 まりさは棒を荷車にしまうとほっとしたように 「殺さずに済んだんだぜ・・・。」 と呟いた。 そして2匹が食べ散らかしたごみを黙々と片付けた。 都会に生きる野良ゆっくりが、食料を得るにはごみ漁りをするしかない。 そのことは元野良であったまりさは痛いほど身にしみて知っている。 しかし、会社からの命令でごみ漁りをさせるわけにはいかない。 まりさは今の生活を捨て野良に戻る気にはどうしてもなれなかった。 結果、まりさはゴミ捨て場から野良を追い出し、時に殺さねばならなかった。 そして、おなじゆっくりに裏切り者として蔑み、憎まれていた。 表通りの清掃が終わり、裏通りへと足を向ける。 冬の寒さがまりさの手足の感覚を奪う。 どんよりと曇った空が気持ちまでも曇らせてゆく。 荷車を重そうに引いていたまりさが、唐突に立ち止まる。 そこにはゆっくり用品店のショーウィンドウがあり、そこに箒型のスィーが飾ってあった。 まりさは思わず見とれてしまう。 このスィーは胴付きまりさが乗ることで、地上約1メートルほどに浮かび空を飛べるものである。 しかし、かなりの高額のため飼いゆっくりですらほとんど持っていないスィーなのである。 まりさは、そこにあるものが自分とは縁の無いものであると知りつつも、ついつい自分がそれに跨り、さっそうと空を飛ぶところを想像した。 青い空を風の様に飛び、綺麗な虹を飛び越えて行く・・・そんな適わぬ夢を見る。 まりさは久しぶりにゆっくりとした気持ちになる。 カランッと音がなり、ゆっくり用品店から銀バッチをつけた綺麗なれいむが、優しそうなおじさんに抱かれでてくる。 なにか玩具を買ってもらったのだろうか、とても楽しそうな顔をしている。 れいむとまりさの目が合う。 するとれいむはフイッと目をそらしてしまう。まるで野良を見たときのように。 そしておじさんとれいむは去って行った。 まりさは思う。 いつか自分にもああやって一緒に居てくれる者ができるのだろうか?と。 まりさは、ほんのりと温まった気持ちが急速に冷えていくのを感じた。 まりさはせっせとごみを掃き集め掃除をしていく。 裏通りは、人通りがあまり無いがその分気軽にごみを捨てていくのかすぐに汚れてしまう。 まりさは一人、寡黙に仕事をこなす。 次のゴミ捨て場を掃除すれば今日の割り当て分は終了する。 まりさは早く終わらせてしまおうと急いで掃除を進め、最後のゴミ捨て場に着いた。 そこでは1匹の胴つきれいむと胴なしのちぇん、れいむ、まりさがが数匹づつごみを漁っていた。 まりさは殺し合いを覚悟した。 「ごみ漁りをやめるんだぜ!すぐ帰ればなにもしない。」 まりさは言う。 野良ゆっくり達がビクリと動きを止める。 胴つきのれいむが振り返った。 野良時代の友達であった。 一緒に拾った菓子パンを半分こしたり、気に入らないゆうかに悪戯したりした思い出がよみがえる。 「まりさ・・・。みんなを追い出したりしてたのは、まりさだったんだ。」 れいむが、まりさを見ながら呟くように話す。 まりさが顔を歪ませる。 れいむが話す。 「まりさお願い。散らかさないからご飯を取らせて。これはごみなんでしょ?いらないものだよね。みんながご飯を取るときに汚すからいけないんだよね?れいむが汚さないようにとるから見逃して頂戴!」 まりさは考える。 会社からは掃除をするとき野良ゆっくりを見つけたらすぐに追い散らし、一切ごみを取らせるなときつく命令されている。 まりさは悩む。 れいむの言うとおりに見逃してもまりさは困らないし、人間さんも困らないだろうと。 ただ会社の命令に背いてしまうが、会社にばれることは無いだろう。 まりさは思い出す。 野良時代他のものを助ければどうなったか。次に自分を助けてくれたか? いいや、次に困ったときもまりさを思い出し、頼るばかりだ。 まりさは確信する。 こいつらは一度見逃せば調子に乗り際限なく増長するだろうと。 このれいむは自重するかもしれないが、周りの奴らには期待できない。 まりさは決断した。 腰のホルスターからガス銃を引き抜き空に向けて一発撃ち、れいむに向けて構える。 「れいむ・・・できないんだぜ・・・それは・・・。」 れいむは 「人間さんの奴隷になると、友達にそういうことができるようになるんだね。ゆっくりしてない奴。」 とはき捨てた。 周りの野良がまりさを囲む。ガラス片や釘を加えている。 「れいむ、お互いにただじゃすまないんだぜ。これは拳銃さんといってとてもいたい弾が出てくるんだぜ。痛くて死んじゃうんだぜ。」 まりさが警告した。 まりさの持っているガス銃は市販されているものと同様であるが、弾がゆっくり駆除用のカプサイシン結晶を組み込んだ弾となっている。 胴なしゆっくりで約1発、胴付きでも約3発で激痛と辛味に対する拒否反応で死にいたるものである。 れいむとまりさがにらみ合い。他の野良ゆっくりがじりじりと輪を狭めていく。 れいむがまりさに飛び掛る。まりさが引き金を引く。パスッと発射音がする。それが合図であるかのように囲んでいた野良も飛び掛る。まりさの手足に鋭い痛みがはしる。 まりさは手足を振り回して、野良ゆっくりを振り払いガス銃を打ち込んでゆく。 胴付きれいむは腹部を押さえのたうち回り、他の野良ゆっくりは断末魔の悲鳴を上げる。 まりさは手足に刺された釘を引き抜くと、胴付きれいむに近づきガス銃を構えた。 「痛い・・・。痛いよう・・ううっ・・・ヒック・・・。」 れいむが泣いている。 「まりさぁ。れいむ達だって食べなきゃ死んじゃうんだよ。他に食べ物無いんだよ。しってるよね。なんでこんなことするの。まりさはゆっくりなんだよ。なのに人間さんのほうが大事なの?」 れいむが泣きながら言う。 「まりさは・・・、まりさは・・・まりさは自分が一番大事だよ!」 まりさはガス銃の引き金を引いた。 まりさはゆっくりの死体を専用のゴミ袋にいれ、ゴミ捨て場に置く。 そして涙で歪む視界に苦労しながらごみ掃除をした。 自分の頬を流れる涙は、誰のために流しているのだろうと考えながら。 仕事を終えプレハブ小屋の寮に帰る。まりさはなんだかいつもより疲れた気がした。 ほかの雇われゆっくりはすでに寝てしまったのかとても静かである。 床に横になり天井を眺める。まりさは、さっさと寝てしまいたかった。 が、まりさの体はひどく疲れているのに、それに反して目が冴えて眠れそうに無い。 まりさはとりとめなく考える。 生きるために働き、同族を殺す。そんな自分は一体何なのか。 どうして生きることがこんなに辛いのか。 野良は地獄である。じゃあ雇われゆっくりの今は天国か? いや、また別の地獄なのだろう。 ゆっくりは幸せになれないのだろうか? まりさは考えるのを止め、声を押し殺して泣いた。 久方ぶりの休日は晴天であった。 まりさは外に出て体を伸ばす。 今日は何をして過ごそうか。ゆっくりしたいな。 まりさがそう考えていると、前方から一人の男が歩いて近づいてきた。 まりさの勤める会社の部長である。 中肉中背で年齢は40代後半であろうか。茶色のジャケットが良く似合う男である。 口ひげがその顔に精悍さを与えていた。 部長はまりさの前に立つと、後ろ手に何かを隠しながら 「やぁまりさくん。わたしと遊ばないかね?」 と話しかけていきた。 まりさはこの部長が苦手であった。 会社でよく話しかけてきては体を触るのだ。その触り方にまりさは性的なものを感じていた。 「部長さん。休みの日には家族サービスしなきゃいけないんだぜ。まりさなんかと遊んでちゃ駄目なんだぜ。」 まりさは後ずさりしながら、引きつった笑いを浮かべ答える。 部長はにちょりと粘着質な笑みを浮かべると 「そうかぁイヤー残念だ。せっかくまりさくんに、これで楽しんでもらおうと思ってかってきたのになぁ。」 といいながら後ろで手持っていたものを取り出す。 まりさの目がそれに釘付けとなった。 それは箒型のスィーであった。 まりさは、自分には一生乗れないと思っていたスィーが目の前にあるのに我を忘れた。 「ま、まりさ、部長さんと遊ぶんだぜ。スィーに乗りたいんだぜ。」 まりさは部長に近づき、期待に満ちた目で見上げる。 部長は目を細めながら 「そうかそうか、楽しんでくれよ。特別製だからね。」 と答えまりさにスィーを手渡した。 まりさは、スィーを跨ぎ、内腿を締め頭の中で念じる。 飛べ!・・・ スィーがゆっくりと浮かび出す。 「ビュン!ビューン!」 まりさは興奮と喜びのあまり叫んでしまう。 部長はその様子をにたにたといやらしそうな目で見つめている。 「ゆ?ちょっと張り切り過ぎたんだぜ。少し下りるのぜ。」 いつのまにかまりさを乗せたスィーは地面から3メートル以上離れていた。 まりさは下を覗きすっかり怖くなってしまった。 「スィーさん少し高すぎるぜ。もう少し下りるのぜ。」 まりさがそう念じるがスィーは言うことを聞かず、空中に静止し続ける。 そして唐突に ヴィィィィィィィィィィィン・・・ と振動し始めた。 「ゆわわわ!何なんだぜ?」 まりさは振り落とされないように、しっかりと箒型スィーに掴まる。 しかし、それがかえってスィーの振動を強く受ける結果になる。 「ゆぅ・・あっ・・んっんっ・・あ」 まりさは自分の体が火照り始め、下腹部が切なっていくことに戸惑いを感じた。 ヴィイン・・・ヴィィィィィン・・・ スィーの振動が強くなっていく。 ぴくんぴくんと背筋に甘い電流が流れ、手足の感覚が無くなっていく。 まりさは涎を垂らしながら 「はぁぁ、ぶ、びょ、ひっ!ぶひょう!たふけへ!」 呂律の回らない口調で叫び、部長に助けを求める。 部長はニタニタ笑い、 「おいおいそんな大きい声を出したら寮の中の奴に気づかれてしまうよ。それともみんなに見てもらいたいのかなまりさ君は?」 と答える。 ヴィィィィィィィン・・・ まりさは振動に耐えながら、こんな姿を他の人に見せるわけには行かないと、右手で口を押さえる。 「んっ、んっ、んっ、んっ!」 まりさの下腹部はより切なく熱を帯び、まりさを攻め立てる。 頭の中がチカチカと点滅し、体が重力を失ったかのようにふわふわとした感じがしてくる。 そしてまりさは気づいた。 も、漏れちゃいそうなんだぜ・・・ まりさは顔を真っ赤に染め、歯をくいしばった。 目からは取り留めなく涙が流れる。 まりさが限界を感じたそのとき ヴィィィィィィィィィィィィィィィィン!!・・・ スィーの振動が一気に激しくなった。 「・・っ!!ぁっ・・・っ!!」 まりさの中で何かがはじけ、がくがくと痙攣し、まりさは失禁した。 そしてまりさのしーしーは激しく振動する箒型スィーにより撒き散らされる。 部長はそれを見て、大きく目を開き言った。 「おお、虹だ。虹ができている。まりさくん、まるで虹の上を飛んでいるようだよ!」 おしまい ■作品 anko2679 野良のゆうかにゃん.TXT anko2681 夜の悩み.TXT anko2683 逆噴射てんこ.TXT anko2688 邪悪なさなえ.TXT anko2691 清く正しいなんとかです。.TXT anko2693 さなえリターンズ.TXT anko2694 にとり相撲.TXT anko2696 件名:こいしの躾について.TXT
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※ゆっくり見ていってね、またにてゐの後の話です。できればこの2つを読んだあとに本作品を読むことをお勧めします。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※「ケツ」をリスペクトして書きました。 「くっ。」 思わずひざをついてしまった。吐き気で頭がぐらぐらする。 「ゆっふっふ。つぎでさいごだよ。」 にやつくゆっくりれいむの顔がゆがんで見える。 くそっ、どうしてこんなことになったんだ。俺はただ公園にいただけなのに。 ふらふらの頭でなぜこうなったか考える。 そう、事の発端は30分ほど前にさかのぼる。 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い 作、長月 「あー、ほんっとひなたんかわいかったなー。みすちーの歌もサイコーだったし。」 そうつぶやきながら恍惚の表情でベンチに座る男が一人。 やあ、こんにちは。俺の名前はフリーターお兄さんDA!初めての人は以後お見知りおきWO! なぜ俺がこんなにもハイテンションなのかというと、ひなandみすちーのコンサートに行ってきたからだ。 「ひなandみすちー」 ゆっくりひな(胴つき)とゆっくりみすちー(胴つき)の2匹のゆっくりで構成される今人気急上昇中のアイドルユニットである。 今日はそのひなandみすちーのコンサートが地元の市民ホールであったのだ。 2匹の大ファンである俺は当然最前列のチケットを手にいれ、湯苦理飯店の仕事も休んでコンサートへ。 特に今回のバックバンドは、あのプリズムリバー3姉妹だから絶対に見逃すわけにはいかない。 声の枯れんばかりに、ひなたんコールをさせてもらった。 まあやりすぎて、警備員につまみだされそうになったけど全然気にしてないZE! そう今日のコンサートを思い返して、にやにやしていたところ、奴は現れた。 「おいっ!!じじい!!」 その声に急に現実に引き戻された。なんだよ、せっかくいい気分だったのに!! 見るといつのまにかベンチの前にぶくぶくに太ったゆっくりれいむがいた。小汚いし、バッジもないので野良ゆっくりだろう。 「そのてにもってるごはんさんをれいむにわたしてね! でないといたいめあうよ!!」 どうやら俺の持っているビニール袋をいってるらしい。ちなみに中身は今日の夕飯の牛カルビ弁当(見切り品で380円)だ。 それにしても典型的なでいぶだ。加工所は仕事しろよ。 「ゆゆっ!!なにぐずぐずしてるの!ばかなの!?しぬの!?ゆっくりしないで・・」 バキッ 俺はトゥーキックでれいむを蹴飛ばした。靴先はれいむの顔面に食い込み「いじゃぃぃぃいい」と叫びながら転げまわった。 本当は持ち上げて叩き潰してやりたかったが、正直こんなばっちい野良、触りたくもない。 「じじい、よくもやってくれたね!!じごくへおくってやるからかくごしてね!!」 れいむが何か言ってるようだが関係ない。どうせゆっくりにはなにもできん。 案の定この後れいむは何度も攻撃してきたが、すべて簡単にいなされた。 逆にカウンターでダメージを食らうのはれいむばかりだ。 そう、ここまではよかった。ここまでは。 「ゆぐぐ・・こうなったら、さいしゅうおうぎをだすしかないんだぜ。でいぶしりーろーるを・・・」 いいかげんこのクソ万頭の相手も飽きたので帰ろうと思っていたところ、れいむが妙なことを言い始めた。 デイブシリーロール?なんじゃそりゃ?デンプシーロールなら知ってるけど。 「ゆふふ・・できればこのわざはつかいたくなかったよ。なんにんものゆっくりをえいえんにゆっくりさせたこのわざを・・・」 かっこつけてるつもりだろうが中2病丸出しだなこいつ。 「じじいもすこしはやるようだけど、さいしゅうおうぎにはかなわないよ!!」 そう言うないなやれいむは後をむいた。 えらそうなこと言っといて結局にげるのか?そう思った俺が甘かった。 れいむはぶりんとしりをだしてきたのだ。それにしても汚いしりだ。変なぼつぼつがある上、あにゃるにうんうんがこびりついてる。 しかしれいむはそんなことは委細かまわず、けつをぶるん、ぶるんと∞の形に振りはじめた。 ま・・・まさか ∞形のしり振り運動!! 高速の餡子移動!! しりを振った反動であにゃるを見せ付けるあの動き!! これは尻と拳、形は違えどデンプシーロール!! そうかデイブシリーロールではなく、でいぶ、尻ーロールだったのか。 「・・・うげ・・」 などと思っていたが吐き気がしてきた。どんなに理屈づけようときもいものはきもい。それが宇宙の真理だ。 しかしそんな俺の都合などお構いなしにれいむはしり振りを加速させていく。 これでは攻撃できない。なぜならあんなきもいもんに触りたくないからだ。 「ゆふふ。こないのならこっちからいくよ!!」 ボヨーン まぬけな効果音とともにれいむが俺の顔めがけて跳んできた。高速でしりを振りながら。 「ぐおっ」 間一髪かわす俺。危なかった。あんなもん顔面に喰らったらトラウマになってしまう。 しりを振った反動をつかったせいか?明らかにさっきまでとはジャンプ力が違うぞ。 「ちっ、つぎはないよ!!」 そう言いれいむはまたしりを∞に振りながら跳んできた。 なんとかかわすも体勢を崩す俺。 だめだ。このまま防戦一方じゃジリ貧だ。しかし攻撃しようにもあんなきもいもんに触りたくない。 「ゆっくりしないではやくしんでね!!」 ボヨーン ボヨーン ボヨーン ボヨーン 嵐のような連続攻撃。すべてかわすたものの、きもいケツ振りを見続けたせいで吐き気がもう限界にきている。 かわすのはもう無理・・・ 認めたくはないがこいつは俺がいままで戦ったゆっくりの中で史上最強だ。キモさという意味でも。 そして話は冒頭のシーンへと戻る。 「さいごは100%のでいぶしりーろーるをおみまいするよ!!」 後ろを向き、しりを∞に振りながらそう叫ぶれいむ。 今まで以上にけつを振るスピードがはやい。本気で俺にとどめをさすつもりだ。 このままでは確実に負ける。具体的には俺の顔とれいむのケツがこんにちわしてしまう。 くそ、なにか、なにか策はないのか!? その時俺は上着の胸ポケットにあるアレの存在に気が付いた。 今日のコンサートにも使ったアレの存在に。 そしてひらめく。 勝利への秘策を。 俺はれいむに気づかれないように胸ポケットに右手をいれ、それを握り締めた。 やつの攻撃は同じパターンの動きしかしていない。 一瞬でも尻振りを止められれば、奴のあにゃるに、これを使うことができるはずだ。 チャンスは1回。危険な賭けだがやるしかない。 「しねっ!!じじい!!!」 空高くケツをぶるん、ぶるんいわせながら飛翔するれいむ。 なんてジャンプ力だ。とてもゆっくりとは思えない。勝てるのか?こんな化け物に? いや、勝つんだ。俺の青春のメモリーに、れいむのあにゃると熱いキッスなんて1ページ残してたまるか!! その為に慎重にタイミングをはかる。 今だ!! 「あっ、あんな所にあまあまおちてるー。」 「ゆっ、あまあまどこ!?」 あまあまを探しケツ振りをやめるれいむ。馬鹿め、孔明の罠だ!! 「うおぉぉぉぉおおお!!!」 右手に握りこんだもの、ペンライトをれいむのあにゃるに突き刺し、一気にそのままえぐりこむ。 今日のコンサートの為に買ったペンライトだ。てめえのようなクソ万頭にはすぎた品だがくれてやる!! 「ゆぎゃぁぁあ#ああありんhgぢんbk@mxぺ*!!!」 意味不明の言葉を叫びながら、発狂したように転げまわるれいむ。 人間で言えばしりの穴に杭をぶちこまれたようなもんだから当然か。 ベンチやゴミ箱にぶつかりながら転げまわる様は、まるでねずみ花火のようだ。 ぶるん、ぶるん チッカ、チッカ それにしてもなんだありゃ? れいむがケツを振るたびに、それに呼応するかのように赤いペンライトの電球がチッカチッカと光ってやがる。 いったい体内でどういう仕組みになってんだ? そんなことを思っていたらいつの間にやられいむがいなくなっていた。どうやら転げまわってるうちに公園の外へ出ていったらしい。 俺も帰るとするか。明日も早いし。 まだ少しふらつく足取りで俺は家路を急いだ。 後日談 カップル女 「ねえ、この辺ってさぁ人魂が出るって聞いたんだけど」 カップル男 「なに言ってんだよ。そんなことあるわけ・・・なんだあの光は!?」 カップル女 「まさか本当だったの!?」 カップル男 「おい、こっちに近づいてくるぞ!!」 ぶるん、ぶるん、ぶるん チッカ、チッカ、チッカ ケツ振りれいむ「どっでぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!このぼうさんとっでぇぇっぇぇ!!!!!」 カップル男・女「ぎゃああああ!!!!バケモノォォォォ!!!」 完 今日の希少種? ケツ振りれいむ 希少度 F−(突然変異の個体なので普通のれいむと同じ扱い) ケツを振ることに特化した突然変異の個体。まるまると肥えておりテンプレ的でいぶな性格。 デイブシリーロールという技を習得しており、それを使えば最大5mまで飛ぶことができる。 またしりが汚く、見ていると気持ち悪くなるので注意が必用。 あとがき ケツ振りれいむの挿絵、自分で書こうと思いましたがラフの段階で断念しました。自分には文才以上に絵心がないようです。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々
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ぼうけん 22KB 愛で ただのまりさ愛で まえがき この作品には、虐待成分は一切、これっぽっちも含まれておりません。 ついでにHENTAI的表現も含まれておりません。 愛で作品が我慢できないくらい嫌いな方は、読まない方が良いかもしれません。 それでも読んでいただけるのであれば、ヒャッハー出来ないことをご了承の上でお願いいたします。 それではどうぞ~ -------------------------------------------- 「ん……んぅ…」 カーテンの隙間から洩れる朝日が、お兄さんの瞼を刺激し、お兄さんが目を覚まそうとしています。 「ゆぅ…ゆぅ…」 お兄さんの眠るベッドには、一匹のゆっくりまりさが、一緒のお布団で気持ちよさそうに寝息を立てていました。 「ん~…もうすこし…」 お兄さんが日差しから顔をそむけるように、ベッドの上で寝がえりをうちます。 ふにっ するとお兄さんの手に、なんだか柔らかくてあったかい、ぷにぷにとした感触の何かが当たりました。 「ん~?なんだこれ」 お兄さんは目を閉じたまま、手を動かしてふにふにとそれを探ります。 現在お兄さんの手がある位置は、丁度お兄さんの胸辺り。 そんなところに物があった覚えはありません。 「んゆぅんっ…ゆふふっ…」 お兄さんが手を動かすたびに、なぜかまりさが反応を示します。 「あん?なんだ?」 お兄さんはあまりの不信感に、目をパチリとあけました。 すると目の前には、ほっぺたぷにぷにの、お兄さんの飼いゆっくりのまりさの寝顔。 そして手には、やわらかい感触。 「おかしい、なんだこれは」 ふにふにふに… 「やぁっ、おにーさん、くすぐったいよぅ…むにゃむにゃ…」 まりさが、くすぐったそうに顔をほころばせて、寝言を言いました。 「…?」 お兄さんがついに、布団をめくってまりさの下を覗きこみました。 「!!!!なんじゃこら!」 そこには、人間の女の子のような、線の細い華奢な裸の体がありました。 けれどお兄さんが驚くのも無理はありません、なぜならこのまりさ、昨日の夜まで”胴無しゆっくり”だったのです。 それが今は、はっきりと首が生え、肩から伸びるおてて、ぺったんこのお胸 すこし丸みを帯びたお腹、ぷにっとしたお尻、かわいいあんよ。 その全ての、あるはずのないものが、そこにあったのです。 「お、おいまりさ!おきろ!」 お兄さんがまりさのほっぺたを引っ張ってぐにぐにと揺らします。 するとまりさが、ゆっくりと目を開けました。 「む~…なぁにおにいさん、まりさはまだねむたいよ」 「そんなことより、なんだよこれ、どういうことだ?」 「どういうことって……どういうことなのぉおぉおおおおお!!!?」 まりさがお兄さんに言われて自分の元あんよのあった位置を見下ろし、素っ頓狂な声をあげます。 昨日まではげんきに跳ねまわってたあんよが、いまは顎さんになって、その下に色々と生えているのですから、それは驚きでしょう。 「ゆわぁぁぁぁ、ま、まりさはどうしちゃったんだぜ!?おにーさん、こわいよぉーー!!!」 まりさはすっかり取り乱してしまって、目の端から涙をぽろぽろと流してしまいました。 「お、落ち着け、とりあえず…起きれるか?」 「ゆぅ…」 まりさはお兄さんに布団をめくってもらい、身体を起こそうとします。 しかしまりさの意に反して、体は弱弱しく持ち上がってはすぐにへたり込み、思うように動いてはくれませんでした。 「ゆわーん!やっぱりまりさおびょうきなんだーー!!このまましんじゃうんだぁぁ!!!」 「まあまあ、落ち着けよ…」 お兄さんはまりさの頭をぽんぽんと撫でて、まりさをあやします。 けれどその日まりさは、結局ベッドから起き上がることはできませんでした。 お兄さんはその日のうちに、ゆっくりペットショップにいって、胴つきまりさ用のお洋服を買って、まりさに着せてあげます。 そして次の日から、おにいさんとまりさの特訓の日々が始まりました。 お兄さんがまりさの新しくできたおててやあんよを持ち上げて、動かすことをイメージさせてあげます。 まりさは必死に、体を動かそうと力を入れ続けました。 原因はわかりませんでしたが、突然普通のゆっくりから胴つきゆっくりになってしまったまりさ。 そして一か月ほどの時間をかけて、まりさはゆっくりと手足を動かすコツをつかみ、自由に体を動かせるようになりました。 これはそんなまりさと、まりさの大好きなお兄さんの、ありふれた日常のお話。 「ゆわぁあーーーい!」 「こら、まりさ!まてっ!」 はだかんぼのまりさが、フローリングの床に濡れた足跡をつけながら、部屋の中を走り回ります。 そしてそれを、バスタオルを持ったパンツ一丁のお兄さんが追いかけていきました。 「やーなんだぜー」 けれどまりさは止まりません、まりさはそのままお気に入りの毛布まで駆けていき、一気に飛び込んで、身体をこすりつけます。 「ゆふふ、やっぱりおふろのあとはこれにかぎるんだぜ、もーふもーふ!」 まりさは目を細めながら、柔らかな毛布にじゃれつきます。 「あーもう、毛布が濡れるだろう」 お兄さんはそんなまりさを、腋を抱えてひょいと持ち上げ、バスタオルでわしゃわしゃと水気を取っていきました。 「ゆぶぶぶぶ!もっとやさしくしてほしーんだぜ!」 「文句があるなら、ちゃんと自分で拭けるようになりなさい」 お兄さんがまりさの身体についた水気を全部綺麗に拭き取ってやると、まりさは得意げな顔をして、ばんざいをして固まってしまいます。 「あぁもう、はいはい」 お兄さんは呆れた顔で、クローゼットからまりさのシャツとパンツを取り出し、まりさに着せてあげました。 「ゆふふ、おにーさんはやさしいね!」 「甘やかすとすぐこれだ、次は着替えくらい一人でしなさい」 「はーい!」 まりさはにっこりと笑うと、ソファーに腰掛けて、ゆっくりとし始めました。 今日はまりさが胴つきさんになってから、初めてのお兄さんとお外で散歩の日。 まりさの胸は期待でいっぱいで、ついついお兄さんに甘えてしまいます。 「これ、着替えておけよ、あとバッジも忘れずにな」 お兄さんがまりさに手渡した、まりさのお気に入りのお洋服に、まりさはゆっくりと袖を通していきます。 そして右胸のあたりに、まりさの大事な、飼いゆっくりであることを証明するキラキラのバッジさんをつけました。 「ゆふふ、かんっぺきっなんだぜ!」 まりさが鏡を見ながら、右に左に体を揺らして満足げに微笑みます。 その間にお兄さんは、洗面所に向い、洗濯機の中身を取り出していきました。 「あっ!」 突然、お兄さんが声をあげます。 「ゆ~ん?おにいさん、どうしたんだぜ?」 まりさがお兄さんの元へ行き、覗きこむと、お兄さんはバツの悪そうな顔をして、ゆっくりと振り向きました。 手には、いま洗濯機から取り出したまりさの大好きなお帽子を持っています。 「ゆゆっ!まりさのすてきなおぼーしさん、はやくかんそーさせてね!」 「それがな…まりさ…」 お兄さんは非常に申し訳なさそうに、まりさの目の前でお帽子をくるりと回します。 「ゆゆぅっ!!?」 まりさの目に飛び込んできたのは、まりさの大好きなお帽子に空いた、大きな穴でした。 「洗濯機の中で引っかかっちゃったみたいで…ごめん!」 そのお帽子が、まりさにとってどれほど大切なものか知っていたお兄さんは、まりさに目線を合わせて、必死に謝ります。 「ゆ…ゆぐ…ゆぅぅう~~~~!!!!」 けれどまりさは両目いっぱいに涙をためて、お兄さんを睨みつけました。 「おにいさんのばかぁーーーー!!!」 ぺちんっ 「あてっ」 まりさは力いっぱいお兄さんのほっぺたにおててをぶつけて、洗面所から飛び出します。 「いてて、何も殴ることないだろう…」 お兄さんがほっぺたをさすっていると、玄関の方からがちゃがちゃという音が聞こえてきました。 「!?お、おい!」 お兄さんが慌てて後を追います。 玄関にあったはずのお兄さんのサンダルが一つありません。 そして玄関の扉が、あいたままになっていました。 「まじかよっ」 お兄さんが慌てて身支度を整え、スニーカーを履いて外に飛び出します。 けれど右を見ても左を見ても、まりさの姿はどこにも見当たりませんでした。 「くそっ!あいつめ!」 お兄さんはまりさがどこに向かったかはわかりませんでしたが、それでもまだこの近くにいるはずと思い、全力で駆け出して行きました。 お兄さんが家から飛び出していってしばらくしてから、 お兄さんとまりさのお家のそばにある茂みがガサガサと揺れ、中からまりさが顔を出しました。 「ゆふふ、おにーさんはおばかさんだね」 まりさは服についた葉っぱを払い落しながら、お兄さんが走って行った方を見つめて勝ち誇った顔をしました。 「まりさのおぼーしをだめにしたおにーさんなんか、しらなーいなんだぜ!まりさはいえっでっ!するんだぜ!」 そしてまりさは、足のサイズよりはるかに大きなサンダルを引きずって、 お兄さんの走って行った方向とは逆に歩き出してしまいました。 「ゆ~、たのしーんだぜ~」 まりさが胴つきさんになってから、初めて出るお外。 まりさの大きなおめめには、今まで通ったことのある景色も全て新鮮でとっても楽しいものに見えていました。 もうすっかりお兄さんがだめにしてしまったお帽子のことも忘れて、ついついはしゃいでしまいます。 それはまりさにとって、初めての一人での冒険でした。 「ちょーちょさん、まつんだぜー」 ひらひらと舞うちょうちょさんも、以前は絶対に届かなかったけれど、今なら簡単に捕まえられる気がします。 「ゆへへっ、まりさはかりのめーゆんなんだぜっ」 道路の脇に咲くお花にとまっているちょうちょさんに、まりさが不敵な笑みを浮かべながら、ゆっくりと近づいていきます。 「それー!なんだぜ!」 まりさは掛声とともに、小さなおててでちょうちょさんを捕まえようとしました。 しかしちょうちょさんはひらりとそれをかわして、ふわふわと、まりさのおてての届かないところまで飛んで行ってしまいました。 「ゆぅ~、どこいくんだぜ、つまんないんだぜ」 まりさがあたりを見渡しても、他に虫さんは見当たりませんでした。 行くあてもなくそのままぶらぶらと歩いていると、まりさはお兄さんとよく一緒に来ていた公園にたどり着きました。 「ゆっ!」 そこでもまりさは、あるものに興味をひかれて目を輝かせました。 「ゆ~ん!おちびちゃんかわいいよぉ~!」 「まりさとれいむのおちびちゃん、とってもゆっくりしてるのぜ!」 『ゆっきゅちゆっきゅち!!』 父まりさと母れいむ、それに小さなれいむとまりさ、合計4匹の野良ゆっくりの家族が、公園の砂場で遊んでいます。 「まりさもまぜてほしーんだぜ~」 まりさはそれを見つけて、ぱたぱたとそばに駆けていきました。 「みんなー、ゆっくりしていってね!」 まりさが野良家族の傍によって、元気に挨拶をします。 『ゆっくりしていってね!』 野良家族達も、まりさの挨拶に合わせて、ビシッと顔をきめて挨拶を返しました。 しかし、その直後に、まりさを見た野良家族の表情が一変してしまいます。 「ゆあぁ~ん?なんなのぜ?」 「なんだかゆっくりできないこがいるね」 「おきゃーしゃーん!きょわいよぉぉ!」 「ぷきゅー!いもーちょをいぢめりゅにゃ!」 それぞれ反応は違いましたが、皆まりさを歓迎する様子はないようでした。 「ゆゆっ!?まりさはまりさだよ!ゆっくりしてるよ!」 まりさは必死に悪い空気を取り払おうと、笑顔でアピールします。 けれどまりさには、なぜそんな冷たい態度をとられているのかはわかりませんでした。 父まりさが家族を庇うように前に出て、まりさを威嚇します。 「へんなあんよさんのこはゆっくりしないであっちにいくのぜ!」 「ゆぅ…へんなあんよさんじゃないよ、まりさはどうつきさんなんだよ!」 まりさはゆへんっ!とお胸を張って得意げに言いました、けれど野良家族たちの警戒は解かれません。 「とにかくまりさたちのゆっくりのじゃまをするんじゃないのぜ!」 「へんなこはあっちにいってね!」 まりさは考えました、その間も、野良家族達はキッとまりさを睨みつけています。 きっと野良ゆっくりさんたちは胴つきさんを見たことがないのかもしれない。 そういう結論に至ったまりさは、辺りを見渡します。 「ゆっ、あれがいいんだぜ」 まりさは近くのベンチに向かっていくと、その後ろに隠れて、ひょっこりと顔だけを背もたれの上から出しました。 そしてもう一度、飛びきりのキメ顔で挨拶をします。 「ゆっくりしていってね!」 こうすれば、野良さんたちの方からはまりさの首から下は見えないはず、そしたらきっと仲間に入れてくれる。 そう思ったまりさでしたが、今度は野良ゆたちの表情が、警戒から嘲笑に変わってしまいました。 「ゆへっ、おかざりのないゆっくりできないゆっくりがいるのぜ!」 「ゆきゃきゃ!ゆっくちできにゃいね!」 「ゆぷっ、だめだよおちびちゃん、わらったらかわいそうだよ、ゆぷぷっ!」 「おかじゃりしゃんのないゆっくちできにゃいゆっくちはちね!」 野良達の心ない言葉が次々とまりさに浴びせられてしまいます。 「ゆ…ゆぐぐ~!」 確かにまりさの頭の上には、大好きなお帽子さんは乗っかっていません。 「う…うるさいうるさい!」 まりさは怒りにまかせて、ベンチの裏から出ていって、ずんずんと野良達の所に近づいていきます。 『きょわいよぉぉおおお!!』 「ゆゆっ!なんなのぜ!?やるのぜ!?」 つい先ほどとは態度を一変させて警戒状態に入る野良達、しかしまりさは気にせず父まりさに近付き、後ろにあんよを振りあげました。 「えいっ!」 そしてそれを一気に前に蹴りだし、父まりさのほっぺたを蹴りあげます。 あんよとほっぺが、ぺちんっと大したことの無い音をたてて接触しました。 「ゆぎゃあぁああああ!!!」 しかし父まりさは、それだけで大きな悲鳴をあげて飛びのいてしまいます。 「ばりざぁぁああ!!!?」 『おとーしゃぁああああああ!!』 「いじゃのぜぇえええええ!」 母れいむと子ゆ達が、豪快に涙を流しながら父まりさにすり寄ります。 ですがまりさはその様子をちらりと見ただけで、すぐにその場を後にしてしまいました。 「ゆ…ゆへへ…まりささまにおそれをなしてにげたのぜ…」 はぁはぁと荒い息をつきながら、なぜか父まりさが勝ち誇った笑みを浮かべます。 「ゆゆ~ん!やっぱりまりさはさいっきょうっだね!」 『おとーしゃんきゃっこいぃぃいい!!』 まりさの背後から、やんややんやと騒ぎたてる野良家族の声が聞こえてきましたが、まりさは気にせず公園を出ていきました。 「まりさのおぼーしさんは、おにーさんがだめにしちゃったんだもん…」 さっきまで折角高揚していた気持ちが、お帽子ことを思い出したせいで一気に沈んでしまっていたのです。 「は~あぁ…ゆっくりできないんだぜ…」 深いため息をつきながら、まりさは再びとぼとぼとあてもなく歩いていきました。 「なーんか、つまんないんだぜ…」 まりさはとぼとぼと道路の端っこをゆっくりと歩いていきました。 けれど相変わらず目的地もありませんし、興味をひかれるものもありません。 気持ちが沈んでしまうと、なんだか周りの景色まで沈んだ色に見えてきてしまいます。 けれどそれは、まりさの気分だけの問題ではありませんでした。 「ゆっ?なんだかおかおがつめたいよ…?」 まりさが、お顔の違和感を感じたところを触ってみると、わずかにおててに湿り気を感じます。 「ゆぅ…?」 お空を見上げると、いつの間にかすっかり灰色、そう、実際にお天気が悪くなってきていたのです。 そして、お空を見上げるまりさのお顔に、ぽつりぽつりと水滴が降りかかりました。 「ゆゆっ!?あ、あめさんはゆっくりできないんだぜ!」 慌ててまりさが、雨宿りをしようと辺りを見渡します。 けれど近くに屋根のようなものはなく、そうこうしている間にだんだんと雨足は強くなっていっていきました。 「ゆんやぁ~、ゆっくりできないぜ~」 まりさがおててを頭にかぶせながら必死に雨宿りのできる場所を探していると、偶然見つけた空き地に、土管が一つ転がっていました。 「ゆっ!あそこがいーんだぜ!」 まりさがその中に滑り込むと、とたんに雨の勢いが強くなり、まりさは閉じ込められる形になってしまいました。 土管には先客はおらず、まりさはひとりきりで雨がやむのをじっと待つほかありません。 さらさらさら。 雨が地面をなでる音だけが、土管の中に響いています。 まりさは息をひそめて、ただじっと土管の中で黙っていました。 ゆっくりは出来ません、まりさは雨に包まれてから、ずっと一人で考え事をしていました。 「どうして…こんなことに…」 ふぅ、と吐いたため息も、すぐに雨の音にかき消されてしまいます。 今日は大好きなお兄さんとお出かけするはずだったのに。 でもお兄さんがお帽子をだめにしちゃったからいけないんだ。 だけどあれはお兄さんのせいじゃなくて、洗濯機さんがやっちゃったこと。 まりさはカッとなってお兄さんを打っちゃったから、もう戻れない。 あの時すぐにごめんねって言えてたら… 追ってきてくれたお兄さんに、意地を張らずに姿を見せていたら… すぐにお家に戻っていたら… 後悔だけがまりさの頭の中をぐるぐる回り、どんどんまりさのおかおが悲しみに沈んでいきました。 「ゆぅぅ…ゆっくりできないんだぜ……おにーさぁん………」 そしてついに、まりさはめそめそと泣き出してしまいます。 お兄さんは今頃何をしているのかな。 まりさを今でも探してくれているかな。 見つかっちゃっても、まりさを許してくれるかな。 それとも… もうずっと、一緒にゆっくりできないのかな…。 考えれば考えるほど、暗いイメージばかりがまりさの頭をよぎります。 そしていつの間にか、まりさは泣き疲れて、ひざを抱えたまま眠りに落ちてしまいました。 優しい雨音が、まりさの居場所を包み込みます。 けれど、まりさが一番そばにいて欲しい人は、現れてはくれませんでした。 「……!……よー!」 「ゆ…?」 まりさのそばで甲高い声が響き、まりさはその音で目を覚ましました。 「ゆっ!おきたんだねー」 声のする方に顔を向けると、まだ小さなちぇんが、土管の入口からまりさの方を見ていました。 ちぇんのお帽子には、まりさと同じキラキラのバッジさん、そしてしっぽには黒い紐が繋がれています。 まりさはひと目で、ちぇんが飼いゆっくりだということがわかりました。 「なにかいるのかしら?」 ちぇんの後ろから、人間のお姉さんがひょっこりと顔を覗かせました。 「あら可愛い、こんな所でどうしたの?」 お姉さんは柔らかく頬笑みながら、まりさに問いかけます。 「ゆぅ…まりさはいえでしたんだぜ…」 「まぁ、それは大変、一体何があったのかしら」 まりさは土管の中で膝を抱えたまま、お姉さんに今日一日のことを話しました。 それを聞き終えたお姉さんは、笑顔を崩さず、まりさに聞きました。 「そうなの、いろいろあったのね、でもまりさちゃんは、もうお家には帰りたくないの?」 「ゆ………」 まりさは答えに詰まってしまいます、家出という響きに興奮していた朝のような気分は、すっかり沈んでしまっていました。 「お兄さん、きっと心配してるわよ」 「………」 「まりさちゃんは、もうお兄さんに会えなくてもいいのかしら」 「………やだぜ…まりさはおにーさんにあいたいんだぜ……」 そう口にするだけで、なんだか情けない気持ちになってしまったまりさは、再び膝に顔をうずめてしまいます。 二人の間でだまっていたちぇんが、まりさのそばに寄ってきて、コロコロと笑いました。 「それだったら、おうちにかえればいいんだよー、わかるねー」 「でも…どうやってかえればいいかわかんなくなっちゃったんだぜ…」 ただでさえ初めてのひとり歩き、それに胴無の時には来たこともない遠く。 雨が降ってしまったことで闇雲に走りまわったおかげで、まりさはすっかりお家に帰る道を忘れてしまっていました。 「大丈夫よ、こっちにいらっしゃい」 お姉さんが、土管の入口からまりさに手まねきをします。 何をされるか分からないまりさは、一瞬身構えましたが、黙っていても仕方がないので、ゆっくりと土管から這い出ていきました。 「ちょっとごめんなさいね…」 そういうとお姉さんは、まりさのお胸についたキラキラのバッジさんを丁寧に外し、裏面を覗きこみました。 「ふむふむ…少し待っててね」 そしてポケットから携帯電話を取り出し、バッジさんの裏を見ながらキーを押し、耳に押し付けます。 「もしもし…」 まりさはソワソワして落ち着けませんでした。 お姉さんが携帯電話の向こうの相手と、何やら楽しそうにおしゃべりをしています。 まりさが不安そうな顔をしていると、お姉さんはまりさをチラリと見て、優しく微笑みかけてバッジさんを渡してくれました。 まりさは急いでそれをお胸につけて、じっとお姉さんを見つめました。 ちぇんが構ってほしそうに足元でぴょんぴょんと跳ねまわっています、けれどそんなことはちっとも気になりませんでした。 電話が終わり、お姉さんが携帯電話をポケットにしまって、まりさににっこりと笑顔を向けて、言いました。 「よかったね、まりさちゃん、お兄さん迎えに来てくれるって」 「!!!」 まりさは感極まってお姉さんに抱きつきました。 またお兄さんに会える! そう思うだけでもう嬉しくて嬉しくて、わけがわからなくなってしまいます。 お姉さんは黙ってまりさの頭を優しくなでてくれました。 「むししないでほしいよー、わかってねー!」 電話が終わって十分少々、お兄さんがまりさのいる空き地に、息を切らせながら走ってきました。 その手には、紙袋を持っています。 電話をしてくれたお姉さんは、お兄さんが来るのを確認すると、軽く挨拶をしてちぇんとの散歩に戻っていきました。 二人きりになったまりさとお兄さんは、しばらく無言で、目線を合わせられずにいました。 最初にお兄さんが口を開きます。 「えと…ごめんな、まりさ」 「あ…あやまらなくったって、いいんだぜ」 てっきり家出したことを怒られると思って身構えていたまりさは、お兄さんの予想外の言葉に少し慌ててしまいました。 それを気にせず、お兄さんは手に持った紙袋の中から、あるものを取り出します。 そしてそれをまりさの目の前で広げました。 「コレ、がんばって治したんだ、俺は不器用だから下手くそだけど、これで勘弁してくれないか」 「ゆわぁ!」 それは、今朝穴があいてしまったはずの、まりさの大事なお帽子さんでした。 けれど今まりさの目の前にあるお帽子には、どこにも穴はあいておらず、代わりに大きめの星型のアップリケがついていました。 「気にいってくれたかな?」 お兄さんはお帽子の影からまりさの表情をうかがいます。 「これ、すごーーーーくかっこいいんだぜ!ゆっくりありがとう!」 まりさは花咲く満面の笑顔でお兄さんからお帽子を受け取り、急いでそれを被りました。 昨日の夜眠る前にはずしてから、まる一日もたっていないのに、まるで失った半身が戻ってきたような感動がまりさを包みます。 「ゆわーい!ゆっくりできるぜ!さいっこうっだぜ!」 まりさはその場で両手を広げてくるくると回り、全身で喜びを表現します。 お兄さんもそれを見て、ほっとした表情を浮かべていました。 二人ならんで、まりさのちいさなおててをお兄さんが優しく握って歩きます。 まりさの沈んだ心が元気になったのに呼応するように、分厚い雲に覆われていた空も少しずつ晴れていきました。 空はすっかり茜色、二人は歩きながら、今日の晩御飯の話題で盛り上がっていました。 「今日は何が食べたい?」 「ゆふふ、まりさのおぼうしさんをきづつけたつみはおもったいっんだぜ、おにーさんはまりさにおわびをしてね!」 あれだけお兄さんに会いたいとベソをかいていたことは、どこへやら。 すっかりまりさは調子に乗って、お兄さんを挑発します。 けれど二人とも微笑んで、少しも悪い空気は流れていませんでした。 「そうだなー、じゃあ今日はまりさのお気に入りの特製オムライスにしようかな」 「ゆゆっ!それはいーんだぜ!まりさはおにーさんの、たまごさんとろっとろのおむらいすがいいんだぜ!」 「はいはい、それとケチャップで名前、ね」 「さっすがおにーさん!わかってる~なんだぜ!」 お兄さんがまりさの頭をお帽子ごとくしゃくしゃと撫でると、まりさはくすぐったそうに目を細めます。 「それじゃーおにーさん!おうちまできょうっそうっ!なんだぜ!まけたらばつげーむだぜ!」 「よーし、まけないぞー」 「ゆふふ!まりさのしゅんっそくっさんのまえはだれもはしらせないんだぜ!」 まりさがお兄さんの手を離して、元気よく走り出します。 お兄さんはその後ろを、距離を離さない程度の速度で追いかけました。 まりさの胴つきになってからの初めてのお外は、苦あり楽あり大冒険。 そして最後は、さらにかっこよくなって、さらに大事になったお帽子と、大好きなお兄さんお手製のとろとろオムライスを手に入れました。 今日も一日が終わり、また明日も新しい一日がやってきます。 今度のお休みには、今度こそ一緒にお散歩をする約束もしました。 ちょっぴりイヤなこともあったけれど、それも全部吹っ飛んでしまうくらいのしあわせーな気持ちで、まりさはお兄さんと一緒に、ゆっくりと眠ります。 「お休みまりさ」 「おやすみおにーさん、またあしたも、いっぱいいっぱいゆっくりしようね」 おしまい --------------------------------------- 前回の投下から約10日ですか、思ったほど投稿感覚は空いていないですけど、すごく長かったように感じます。 一度下がってしまったモチベーションを上げるのはなかなか難しいということを痛感してしまいました。 アレもコレも、いっぱいいっぱい書きたいネタはあるのにぃ!ゆっくりできない! やるきさんはゆっくりしないでさっさとはえてきてね! 近頃少しづつではありますが、涼しくなってきたので、 溜まりネタを消化できるように頑張っていきたいと思いますよ! ばや汁でした。 いつも多数のご意見ご感想ありがとうございます! この作品へのご意見ご感想も、どうぞお気軽にお寄せください。 個人用感想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13854/1278473059/ 今までの作品 anko1748 かみさま anko1830-1831 とくべつ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1847 しろくろ anko1869 ぬくもり anko1896 いぢめて anko1906 どうぐ・おかえし anko1911 さくや・いぢめて おまけ anko1915 ゆなほ anko1939 たなばた anko1943 わけあり anko1959 続ゆなほ anko1965 わたしは anko1983 はこ anko2001 でぃーおー anko2007 ゆんりつせん anko2023 あるむれ anko2068 おしかけ anko2110 とおりま anko2111 おもちゃ anko2112 ぼくとペット anko2223 まちかどで anko2241 かいゆ 餡小話では消されてしまった作品も多数ありますので、過去作を読みたいなと思っていただけた方は ふたば ゆっくりいじめSS保管庫ミラー http //www26.atwiki.jp/ankoss/ をご活用ください。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1766.html
『僕はこうして生まれました』の登場人物が登場 注意 下ネタ有り 【登場人物】 息子:ゆっくりと人間のハーフ。ゆっくりの性感帯がわかるという全く役に立たないスキルを持つ 父:ゆっくりに性的興奮を覚える変態その1。ボブと一緒にいるとロクなことが起きない ボブ:ゆっくりに性的興奮を覚える変態その2。父と一緒にいるとロクなことが起きない。相乗効果 「飼いゆっくりの登録更新ですね、こちらの紙に住所と家主のお名前、飼いゆっくりの種類をご記入ください」 ゆっくり課と書かれた受付の前。父は用紙を受け取り必要事項を記入しはじめた 町の保健所 この場所に収容されるのは、野良の犬や猫だけではなくゆっくりもその範疇だった ゆっくりを飼う場合は、町や市に申請する場合がある 申請は義務ではなく任意だが、申請し飼いゆっくりとして登録すると色々便利なため ゆっくりを飼う家庭の殆どが登録を行なっている 「更新が完了しました。古い方のタグはこちらで回収します」 「わかりました」 飼いゆっくりに取り付ける新たなタグを受け取る このタグが有ると無いでは、同居しているゆっくりふらんの安全は段違いとなる 野良と見なされ虐待を受けるリスク回避、迷子になったときの連絡先などタグを付けるメリットを挙げたらきりが無い 「それでは講習を行ないますのでこちらに」 カウンターを出た所員に案内される 飼い主は登録更新時に1時間ほどの講習を受けるのが義務となっていた 個室で40分ほどのビデオを見せられた後、地下に案内される 階段を降りる途中で尋ねた 「なんで地下なんですか?」 「それはですね…」 数年前、市の議会で野良ゆっくりの管理・処理は犬猫同様に保健所で行なうという案が可決した 可決したその年、ゆっくりを受け入れるために急きょこの保健所の増築が進められたが 面積の関係上、止むおえず地下にゆっくりを収容するスペースを作ったという背景があった そんな内容のことを所員は手短に説明した 「これから処分の現場を見学して頂きます。飼い主の責任を自覚して頂く意味でもどうか最後までお付き合い下さい」 階段を降りて地下に到着する 一本道の長い廊下が姿を現した 「ここにいるゆっくりは全て、通報を受けた野良だったり飼い主が飼育を放棄したゆっくりです」 廊下の壁の片方は下半分がコンクリート。上半分がガラス張りとなっていて、一部屋が10畳ほどの広さ そして部屋ごとに種類別で分けられていた 見た目は監獄というよりも動物園に近い 「このガラスは向こうからは見えない仕組みになっています」 その証拠に、彼がガラスに近づいても彼の存在に気付くゆっくりは一匹もいなかった 「胴つきはいないんですか?」 この場にいるのは全て胴なしのスタンダードなタイプだった 「別の場所に収容されています。と言っても野良の胴つき自体、滅多に見かけないのでまず使われませんけど」 おまけに胴なしのように大量発生して駆除されるということも無い 仮に捕獲されてもペットとして人気があるため、何日か様子を見て問題無いと判断した個体は処分されず飼いゆっくりになる場合が多い ペットショップで高額な胴つきを買うよりも、多少手間はかかるが無料で手に入る保健所を利用する者は後を絶たない 「そうなんですか」 それを聞き彼は胸を撫で下ろした 胴つきを特に強く同類視してしまう彼にとって、その事実は救いだった (でもちょっと、見ててキツいな・・・) れいむ種やまりさ種はともかく、ちぇんやめーりん、みょんなどが買い手が見つからず処分を待つ身だというのを知り、複雑な気分になる 途中、一箇所だけカーテンが掛かった箇所があることに気付いた 「これは?」 「地域貢献の一環として、ご家庭のゆっくりを最長一週間お預かりするサービスをしております。それがこの場所です」 旅行や出張で家を空けなければならない場合などに、このサービスは住民に重宝されていた 中は毛布や玩具などゆっくりが快適に過ごせる環境になっているらしい その隣の部屋を見る 「・・・・・・・」 彼は目頭を押さえた 「あの黒人もゆっくりですか? 処分対象ですよね?」 ガラスの向こうに良く見知った外国人がいた。何も入っていない部屋の中を見回していた 「あの方もこの講習を受講している方です、時間帯の都合で少し前からここで待ってて頂いておりました・・・・・ボブさん」 所員がガラスをノックするとその音に気付いてボブが廊下へ出てくる ボブと目があった瞬間、彼は頬を膨らませた 「キスシテホシイノ?」 「ひはう、ひはふひへふんはよ(違う、威嚇してるんだよ)」 「逆効果だからやめておけ。見てるこっちが恥ずかしい」 父に嗜めらて口から空気を抜く 「なんでボブがここいるの?」 「ユックリヲ、カオウト、オモッテ」 ボブはゆっくりを飼う為にここを訪れていた 「あれ。ボブってホームステイしてるんじゃなかった? 家の人が飼うの?」 その質問にはボブではなく父が答える 「この度、ボブのその日本語能力が買われて、日本の会社に移ることが正式に決まった。オフィスに外国人がいると色々便利だからな」 「そうなの?」 現在ボブはステイ先を出て、ゆっくり飼育可のマンションで一人暮らしをしていた 「飼いたいゆっくりは見つかったかい?」 「コウシュウガ、オワッテカラ、エラブ」 「あの、そろそろよろしいでしょうか?」 ドアの前に立つ所員がおずおずと切り出した 「この部屋が処分場です。お辛いかもしれませんが、責任を放棄した飼い主を持つゆっくりの末路です。どうか処分されるゆっくりのためにも目を背けないであげてください」 「・・・・・はい」 彼の返事を待ってから、所員の男性はドアを開けた さほど広くなく全面コンクリートで段差の無い部屋。壁には時計と内線の電話があるだけの殺風景な所だった そこにマスクをつけ帽子を被った別の所員と一匹のゆっくりありすがいた マスクをした所員の手に注射器が握られていた 「あの注射器の中の液体はゆっくりにとって有害なものです」 注射針がありすの後頭部に触れて、静かに沈んで行く 「ッ!! ッ!!」 全身を特殊な器具で固定されたありすは身動きが取れずにいた 注射器の中身が押し出され、容器の中の琥珀色をした液体の量が減っていく 「ゆぅ・・・」 ありすは眠るように目を閉じた 数秒の間を置いて、器具を外すとありすはころりと転がった 注射を打たれた後は喚くことも、苦痛を訴えることもなく。静かに逝った この薬はゆっくりを安楽死させるもので、餌に混ぜても有効である。そして原価も安く簡単に量産できるため今はこれが主流だった 以前の殺処分方法は水の張った水槽にまとめて落とすというものだったが、片付けが手間な上にその光景が所員の精神衛生には余り良くないという理由でこちらの方法に切り替わった 処分を実行した所員は転がったありすを麻袋につめて担ぎ、彼等が入ってきたのとは逆方向にある壁のドアから出て行った 「以上で講習を終わります。お疲れ様でした。お気をつけてお帰り下さい」 所員が去っていき、三人が残される 「ダイジョウブ?」 「うん」 壁に力無くもたれる彼をボブは心配した 「・・・・先に行ってるぞ」 「わかった」 彼を残して二人は部屋を出て行った 「はぁ・・・・・・」 体に存在するゆっくりの性か人間の本能かはわからないが、ゆっくりありすが処分される光景に不快感を感じた 気分が沈んで、動こうという気にはなれなかった 「よし、行こう・・・」 5分ほど経ってようやく沈んだ気分が戻る 「あれ? 開かない」 ドアノブを回すが、押しても引いてもビクともしない 「嘘・・・」 プルルルルルルルルル ドアの隣に取り付けてあった室内電話が鳴ったので取る 「もしもし」 『ワタシ、ボブチャン、イマ、アナタノ、ヘヤノマエニイルノ』 「下らない事言ってないで、父さんに代わってよ」 『ワカッタ。カチョウサーン』 受話器を取り次ぐ音がした 『一度でいいから見てみたい。女房がバイブでオナるとこ・・・・・歌丸です』 「歌丸じゃなくてレイパーだろ。とにかく状況を説明してよ。ドアが開かないんだけど」 ちなみにこの時、母(きめぇ丸)が自慰する姿を想像してげんなりしたのは内緒である 『地下の機械が誤作動して、勝手に施錠されてしまったようだ。現在、原因を究明中だそうで、わかるまで開かないと言われた』 『なんでそんな杜撰な構造なの?」 「行政で決定してすぐに改装したから突貫工事気味なんだと。必要最低限の耐震しかやっていないそうだ。来月に点検して本格的に作り直す予定だったらしい』 「えーと、つまり今の僕の状況は・・・・」 『お前ダッセー!! 閉じ込められてやがんのー!!』 『HAHAHAHAHA!』 父とボブの笑い声がドアの向こうから聞こえてきた 「じゃあ。そっちは今どこ?」 『父さん達も地下にいる。防災シャッターが下りてきて地上に上がれなくなった』 父とボブは壁一枚挟んだ向こう側にいた 「人のこと言えないじゃないか!!」 『HAHAHAHAHA!』 「後ろの黒人黙らせろ!!」 血が上った頭を一度クールダウンしさせて、気がかりだった事を訊く 「もしかして僕を待ってたせいで父さん達も?」 『なに。気にするな』 「ごめん、僕のせ…」 『レイプシタイユックリヲ、ブッショクシテタラ、トジコメラレタンダヨ』 『あ、コラッ!!』 「ふーん」 ドアを思いっきり蹴った 「前々から言おうと思ってたけどさ」 『なんだ? 言ってみろ』 「“レイパー”って正確には“レイピスト”って言わない?」 『・・・・・・・』『・・・・・・・』 受話器越しに微妙な間が生まれる 『この状況でそれ言っちゃう?』 「言っちゃう」 『お前、全然空気読めてないわ。昔、ドラえもん映画の【のび太の海底鬼岩城】のラストで しずかちゃんが大事に持ってるバギーのネジを見て「あれポセイドン(敵のボス)のネジじゃね?」って言うくらい空気読めてないわ』 「わかりづらいよその例え」 『ヘイ! カチョウサン! カーテンメクッタラ。グラマーナ、エーキッキガ、イル!』 『何!? 本当か!』 「ちょっと、何の…」 ガチャ、ツーツー 一方的に通話が切れた 「カーテンっていうとアレかな?」 所員が説明した、飼いゆっくりの部屋に掛かっていたカーテンを思い出す 「でも、グラマーってどういうことだ?」 再び電話が鳴る 『いつか巨乳のゆっくりえーきを見たのを覚えているか? 預けられてる飼いゆっくりの中にソレがいた』 「なんで!? 主任さんと一緒に居るんじゃないの?」 『向かい三軒先のアパートに国家公務員やってる兄ちゃんいるだろ? 背が少し低い』 「ゴミ捨ての時とかに会うと礼儀正しく挨拶してきてくれるあの人?」 『あれ主任さん。今どっかの視察で何日か家を空けてるみたいだ』 「レイパー密度高すぎるだろこの町」 突然、何かが壊れる音がした 『ああ~~なんてことだ~~~。機械の誤作動で、飼いゆっくりの部屋のドアの施錠が開いてしまった~~~』 「絶対嘘だ! ボブが壊したんだろ! そもそも手動じゃんあのドア! 南京錠!」 ガチャガチャと何かが擦れる甲高い音の後 『オラァ、デテコイヨッ!』 『でかしたボブ! 足を押さえろ!』 『だ、だずでげ、こまぢぃぃぃぃぃぃー!』 その控えめな声は間違いなくあのえーきのものだった 「おい!! 何やってるんだよ!!」 『犯(まわ)せ、犯(まわ)せ!』 『バターニシチマイナ!!』 「悪ノリしすぎだろ! そもそも飼いゆっくりに手を出したら犯罪だろ!!」 法的には器物破損にあたる 『・・・・・・・・ゴホンッ。まぁえーきっきをレイプするのは冗談だとして』 「全然冗談に聞こえなかったんだけど」 『なんだ自分だけおっぱい揉めないから嫉妬してるのか? 思春期で思考は常時おっぱいにロックオンか?』 『ネライウツゼ!』 「違うから。とりあえずレイプから離れた話題をしてほしいんだけど」 『サロンパスッテ、ミズニヌレルト、ブヨブヨノ、ヨクワカラナイ、ブッタイニ、ナルヨネ? アレノ、カンショクッテサ…』 彼は何の躊躇いもなく、受話器を置いた 壁から体を離すと部屋に完全な静寂が訪れる 向こう側の壁を見る 先ほどゆっくりありすを処分した職員が出て行ったドアが目に付いた [関係者立ち入り禁止]の張り紙を無視して、駄目もとでノブを捻ると、あっさりとその扉は開いた ≪親父サイド≫ ボブがサロンパスの話しを始めて、息子が電話を切ってすぐ 「ドキッ! レイパーだらけのゲーム大会! ポロリもあるよ!! ・・・・・・・・ジャジャマルとピッコロはいないけどね!」 「イナイケドネッ!!」 ハイテンションの変態が二人 「まずは最初の企画『えーき様に白黒つけてもらおう』のコーナーです。では最初の質問」 「パンツノカラー、オシエテクダサイ。Black or White?」 レイプができないストレスを卑猥な質問責めで解消しようとする変態たち 「こ、こたえたくないぞー!」 「ウルセー! サッサト、シロクロツケロヤ!!」 ボブが床を蹴って脅しをかける 「自分で言うのが嫌なら、おじさんが捲ってあげてもいいんだよ。ん?」 紳士的な態度、しかし、いやらしい手つきでえーきににじり寄る父 プルルルルルルルルル 「くっ、良いところなのに・・・・・・もしもし、鳴かぬなら 犯してしまおう きめぇ丸。レイパーです」 『さっきから一体何が言いたいんだよ。まぁいいや、ここの間取りについて訊きたいんだけど?』 「・・・・く、くろ」 「クロ!? テメェ、キョニュウダカラッテ、マセテンジャネーヨ!!」 顔を真っ赤にして、蚊の泣くような声で答えたえーきに本気で怒鳴りつけるボブ 乱暴にえーきの胸を揉みしだく 「い、いだいぞぉ・・・」 「コレガイインダロ! インランガ!!」 『ボブが叫んでるみたいだけど、何の話?』 「コッチの事だ気にするな」 父は咳払いを一つして場の空気を戻す 「ソッチは胴つきゆっくりや大型種を収容する場所って聞いたことがあるな、滅多に使われないらしいが。一番奥に大型のリフトとエレベーターがあるらしい」 『・・・・うん、わかった』 息子のその返事が父は不安感を煽った 「お前まさか行く気か? 危ないからやめとけ。[立ち入り禁止]の張り紙があっただろ? セガールがいたらどうする?」 『居るわけないだろ』 「今からボブとえーきで淫語しりとりやるからお前も参加しなさい。人数多いほうが盛り上がる。なお〔結婚しよう〕→〔うん〕の流れでカップルが成立します』 『行ってきます』 彼の言葉に迷いは無かった 「淫語しりとりの何が不満だ?」 『全部だよ馬鹿野郎』 「・・・・わかった。ただし条件がある。30分以内に戻って来い。戻って来られなかったらペナルティだ」 『良いよ。どんなペナルティ?』 「お前の出産秘話(猥談込み)を話す・・・・・・お前自身にな!」 「最悪だ」 時間を守るという誓いを彼は心に立てた ≪息子サイド≫ 父との電話を切り。携帯のアラームを20分後にセットする 時間を忘れないための予防線だった アラームが鳴ったらその時点で引き返そうと考えた ドアを開く 「ここって・・・」 この場所は胴つきゆっくりを収容するスペースだった 父達のいる場所はガラス張りだったが、こちらは鉄格子で出来ていた 胴つきの中には手足を器用に使いガラスを割るものがいるためである 廊下はシンとした静けさに包まれていた 今開けたドアから25mほど先にまた別のドアがある 「刑務所みたいな……あれ?」 そのドアに向かう途中に気付いた 全て空室と思われていた檻の中で、一箇所だけ中身があるのを見つけた 「ねぇ?」 檻の隅で小さくなって震えている者に呼びかける 「にゃーーーーん!!」 「にゃん?」 声を掛けられたそれは酷く怯えていた 「にーさん囚われの身のワシに乱暴する気やろ!? エロ同人みたいに!!」 「するわけないだろ」 鏡見た事無いの?と言おうと思ったが流石に気の毒なのでやめた ウサ耳ブレザーの不細工フェイス。正体不明のゆっくり、きもんげが檻の中にいた ゆっくり関連のビジネスでのし上り一躍有名となるが、ブームが過ぎ去ると同時に表舞台から姿を消したきもんげ 噂では事業は縮小したものの、細々と商売をしているとのことだが 「きもんげがこんな場所で何やってるんだよ?」 「良くぞ訊いてくれた。語るも涙、聞くも涙のワシの苦労ばな…」 「大方、儲かるからって理由で不正して捕まって、収容先が無いからここに落ちついたってトコでしょ?」 「にーさん鋭いなぁ、出所したら組まへんか?」 「出所できるの?」 「わからへん・・・刑期があるんか、処分されるんかすらわからへん。所員の足音が聞こえるたびに不安で怯える生活なんてもう沢山や・・・」 ヨヨヨときもんげは泣き崩れた 「結構長いこと居るんだ?」 泣き崩れたと思ったら一転、ガバリと顔を上げて両手を冷たいコンクリートにつけた 「後生や。どうか脱獄の手伝いをしてはくれまへんか!」 額を床に擦りつける 「それはちょっと」 「あんさんには同族を慈しむ心は無いんか!?」 今度は顔を上げて猛抗議してきた 「同族って言われても」 きもんげには、彼が同類に見えるらしい 「別に、難しいことやおまへん。あの部屋のボックスの中に掛かってるここの鍵を持ってきてくれるだけでええねん」 これから彼が向かおうとしている部屋を指差す 「よしんば脱獄した途中捕まっても、あんさんのことは一切ゲロしまへん」 「でも」 犯罪に加担するのは忍びなかった 「ワシがやっとった商売知っとります?」 「えーと、なんだっけ?」 「かぁー! これやから消費者っていうんわ!!」 オーバーアクションでわざとらしく呆れる 「きもんげ印の【餡子ぎっしり、ゆっくり温泉饅頭】やないか! 一時期売り上げ凄っかたねんぞ! 道楽で山を三つも買うたわ!!」 【餡子ぎっしり、ゆっくり温泉饅頭】 れいむやまりさから僅かしか取れない上質な餡を集め練り上げて、生後3日以内の赤ゆっくりの皮を贅沢に使い製造した温泉饅頭 何年か前に、テレビや広告で大々的に取り上げられた人気商品。ブームだった当時、彼はまだ小学生で口にしたことはなかった 現在も市場に出回ってはいるが、当時より値段が上がっているのと少量生産のせいで中々手に入らない代物だった 「素材偽装してない? 消費期限誤魔化してない?」 「ワシがやったんわ株の違法取引や。商品には絶対の自信を持っとる、社長の座こそ失脚したものの特許はワシ手の中や。にーさんが欲しい数だけくれたる」 「もぅ・・・・・・・・今回だけだよ?」 物に釣られて彼は脱獄の片棒を担ぐことを了承した 「あんさんになら抱かれても良え!!」 「良くない。とにかく、あの部屋にある鍵をとって来るだけでいいんだよね?」 「せや、あの部屋より向こうは問題を起こしたドス級のゆっくりを収容する場所や。危ないから行ったらあかんで。鍵取ったらさっさと戻って来てや」 ドアの前に立ちノブを捻り、ゆっくりと開ける 部屋の中は先ほどゆっくりありすの処分を見せられた所と似たような造りになっており 相違点があるとしたら、向こう側の壁に大きなシャッターが付いていることくらいである 大型のゆっくりを中に入れるための配慮だった そのシャッターが壊れていた 外の側から強い力で押されて一部が大きくひしゃげている どう見ても自然になったものではなかった 「誰がやったんだ?」 機械の誤作動の原因はこれにありそうだった ひしゃげた隙間から外側を覗き込む 「ゆぅ?」 「・・・・・・・」 向こう側にいる何かと目が合った 「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 それが突然声を上げてシャッターに体当たりを始め、隙間がさらに大きくなる シャッター自体は頑丈なつくりになっているようだが、それを支える根元の部分にガタがきていた 十分に開いた隙間からそれがのっそりと姿を現す 「クイーンありす・・・・?」 部屋に入ってきた3m強の大きさのクイーンありすが息を荒げていた 「あなた、ながながいげめんじゃない!! ありすのかれしにしてあげるうううううううううううううううううううううううう!!」 「なんだよ一体!!」 彼は知る由も無かったが、このありすはかつて山の群れの頂点に君臨していた 普段は堅実だが、一度体が火照ると理性が完全に利かなくなる そのせいで群れが無計画に肥大化してしまい、食料に困り山の下の民家に危害を加えてしまったという過去があった ここに収容されて一ヶ月の間禁欲状態で、ありすの我慢は限界となっていた 様々な幸運が重なって檻から抜け出たありすは逃げることを二の次にして、すっきりする相手を探している途中だった そして、その際にぶつかったシャッターの振動で機械が誤作動を起こすことになる 身の危険を感じ、入ってきたドアに駆け出す。廊下に戻ればありすはこれ以上追ってこれない 「どごいぐのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 その図体に合わない機敏な動きで彼の前を塞ぐ そのまま壁に押し付けられ、背中をコンクリートに強く打つ 「いっしょにすっきりしましょう!!」 今の彼はありすにとって、1週間断食したあとに出された極上の高級コース料理に匹敵する、涎モノの存在だった 「痛い! 痛いって!」 いきなり襲い掛かってくるありすに恐怖を感じる ありすに彼を殺す意思は無いようだが、この重量で体を高速で擦り付けられたら洒落では済まない 「ありずどあいをかたらいまじょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 両手で押し返そうとするが、ありすの体はビクともしない ありすの皮は分厚く、まるでゴムのような感触だった まるで前戯をするように緩やかな動きで彼に体を擦り付ける 彼はまさに今、クイーンありすにレイプされそうになっていた 「いい加減にしろっ!!」 ありすが行為を本格的に始めようとしたその時、彼が怒鳴った 性行為におよぶ場合。相手の触れる部分には必ず性感帯が存在する。故に彼の目の前にありすの性感帯があった それを今の体勢で篭められるだけの力を篭めて殴りつけた 「いぎゅぅ!!」 ありすの体が硬直する だが、その行動は逆効果だった 力が足りずありすに不快感を与えてしまうだけだった 「な゛に゛す゛る゛の゛よ゛! このいなかもの!! かす!! くず!! ごみ!! きけいゆっくり!! じね!!」 罵声の中でどうしても聞き流せないものがあった 「奇形ゆっくり?」 顔を真っ赤にしたありすが言葉を付け足す 「とかいはのありすにはわかるわ!! あなたはゆっくりだけど、ゆっくりじゃない!!」 伊達にこのありすもドス級のサイズになるまで歳を重ねてはいなかった だから彼が他のゆっくりとは違う存在だと看破した 「なら、きけいゆっくりにきまってるじゃない!!」 そう断言して、再び彼に体をぶつけて運動を始める 「でもだいじょうぶよ!! ありすはこころがひろいもの!! きけいのあなたもちゃんとあいしてげるうううううううううううう!!」 「・・・・・・・・ぅ・・・・」 「 ? 」 潰されている状態の彼が何かを言ったような気がして、一瞬動きが遅くなる 彼はまた口を動かした 「・・・・う・・・・か・・・い・・・するなよ・・・」 「ゆぅ?」 さっきよりははっきり聞こえた 奇形ゆっくりといわれて、今までとは違う部類の怒りがこみ上げて来た 自分に携わった多くのものを否定されたような気がした 「後悔するなよ」 今度は全部ちゃんと聞き取れた 彼はありすの口に手を突っ込み、手に握っていた“もの”を放り込んだ 口に入ったそれを本能的に飲み込んでしまうありす 「ゆげっ・・・な、なにをのまぜだの?」 涼しい顔をする彼に尋ねる。体内に強い異物感を感じた 「注射器。針は抜いておいたけど」 「ゆ゛!!?」 真っ赤だった顔が見る見る青ざめていく 注射器と聞いて思い当たるのは一つ。ここのゆっくりを殺処分するための薬 「その大きさだと、どれくらいが致死量かわからないけど。注射器が割れて中身が出ないうちに吐いたほうが良いよ?」 あれほどがっちりと捕らえていた彼をありすはあっさり解放した 呑まされたものを吐こうと口を何度もすぼめる そのありすを一瞥してから、きもんげの檻の鍵を探すためにボックスを開く 「あった。この番号の鍵だ」 檻の数が少なかったため鍵はすぐに見つかった ポケットにしまい、ありすの横を通り一直線にドアを向かう その行動が命取りだった 彼はありすが離れたらすぐ外に逃げ出すべきだった 「ゆげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 カスタードに包まれた塊がまるで痰のように吐き出される 「嘘っ!? もう吐いた!」 奥の方に放り込んだため、二度と吐き出せないだろうと過信していた ありすは吐き出したと同時に横を通ろうとしていた彼にぶつかった 「ありすがうえになってもいいかしら♪」 尻餅をついた彼の上に加減して、まるで自分が掛け布団にでもなるように彼の首から下、体全体にのしかかる 「っ!」 胸を庇う為に両手を前に持ってきため腕ごと下敷きになった彼は完全に自由を失った 「ありすをだますなんていいどきょうね♪ でもとくべつにゆるしてあげるわ♪ ありすはあなたとちがって、とかいはだもの♪」 吐き出したカスタードクリームの中から出てきたのは携帯電話だった。彼は注射器など始めから持っていなかった 「おしおきとして、ちょっとはーどにやらせてもらうわ♪」 「いだだだだだだだ!」 ありすが体をほんの僅か前に傾けただけで彼の体が軋んだ 「ゆふふふふふふ♪」 上機嫌のありす それもそのはず。この時点で彼は完全に詰んでしまった。両手両足を押さえられてはどうすることも出来ない 彼をいつでも蹂躙できる。その気になれば殺せる 体の傾斜を元の角度に戻して彼を苦痛から解放する 痛みが和らぎ、彼は唯一動く首を回した 天井の他に、壁にかかった時計が目に付いた 「都会派なら時計の見方くらい当然知ってるよね?」 「そのてにはのらないわ、ありすがふりむいたしゅんかん、にげるきでしょ?」 ありすが振り向けば必然的に体の前面に隙間が出来る 彼はそれを狙っていた 父と電話を終えてからかれこれ20分が経とうとしていた このまま何もしなければ自分は膾(なます)にされてしまう 一縷の望みを託して、彼は口を開いた 「こんな話知ってる?」 「ゆ?」 「あるところに若い男がいた。ルックスはそれなりに良いせいか、女性に何度か交際を申し込まれたことがあった」 彼は唐突に話を始めた 「けど全て断った。その男は、全くと言っていいほど異性に興味を持っていなかった、いや、持てなかったというのが正確かな」 「いったいなんのはなし?」 気にせず彼は話を進める 「しかし。その男を欲情させるものが唯一あった。それがゆっくりだ。ゆっくりだけが彼の性欲を満たした。気付けば彼は目に付いたゆっくりを犯すレイパーになっていた」 「にんげんがゆっくりをれいぷするですって?」 「・・・・・・」 壁にかかった時計の針を彼はちらりと見た 「自分の性癖を表には決して見せず、影でひっそりと愉しんでいた。そんな時、一匹のきめぇ丸に出会った。当然犯した。出会うたびに何度も、何度も、犯しつくした」 「かおみしりになるまでおかすなんて、へんなはなしね?」 ありすは彼の話す内容に僅かだが興味を抱いた 「きめぇ丸はその男に出会った当初に一目惚れしていたらしいよ」 「ゆ? そうだったの?」 「だから彼のどんな酷い要求も受け入れた。献身的なきめぇ丸の姿を見続けて、いつしか男の心境にある変化が訪れた」 「こいね、ありすにはわかるわ」 彼は小さく頷いた 「そう。男はきめぇ丸のことを好きになっていた」 「やっぱり」 「そして、彼はきめぇ丸にその想いを伝えようと決めた」 「なんてとかいはなこいなの!」 「その時の言葉が」 そこで彼は言葉を切った 「なに? かれはなんていったの?」 「・・・・・・」 彼は黙ったままありすを見ていた 「さっさといいなさいよ!! このいなかもの! きになるじゃない!」 苛立ちを隠しもせず彼をにらむ 「・・・やめた(というか僕も知らないし)」 「はぁ?」 「これ以上は話す必要がなくなった」 PIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPIPI 「ゆッッ!?」 ありすは自分の背後から電子音がして、驚き振り返った 音を発していたのは先程注射器だと騙されて呑み込んでいた携帯電話だった 「いきなりうるさくなるなんて、とんだいなかものね!」 ありすが振り返ったことで、自身を拘束する力が緩んだ (よしっ!) だが 「ぐぅ…」 「ひっかかるとおもったの?」 一度緩めた重心を、彼に再びかけ始めた 彼はありすが吐き出した携帯電話のアラームがあと少しで鳴るのを覚えていた そのために今の話をして時間を稼いだ 音に驚き体をねじり振り向くことで、彼は脱出を謀ろうとした しかし。彼が抜け出そうともがいた瞬間、ありすはそれに気付きすぐにウェイトを戻したため脱出は叶わなかった 辛うじて抜け出せたのは右腕だけだった 「ゆっふっふっふっふっふっふ♪ とかいはのありすをだしぬこうだなんて、ひゃくねんはやいわ」 相変わらず勝利を確信した表情で彼を見下す にも関わらず、彼の顔に焦りは無かった 「どうしたのよ? ぜつぼうしなさいよ?」 彼は唯一自由になっている右手を挙げた この手さえ自由になれば良かった 握りこぶしではなく、指をピンと伸ばし鋭さのある貫き手を作る 「そのじょうたいでなにができるっていうのかしら?」 父からゆっくり対しての護身という名目で(非常に不本意ながら)習得し、アメリカへ行った際ファイトクラブの隊長に(誠に遺憾ながら)練磨された“技” 先ほどは不発だったが、今度は彼なりに試行錯誤した 「ッ!!」 ありすの性感帯に指を突き立てた クイーンありすの皮は頑丈で、指は第一関節までしか入らなかった しかしそれで十分だった たった今出来た小さな傷口に爪を立てて思いっきり引っ掻く 「ゆがががああああああああああぁぁあああぁぁぁぁぁああぁぁぁああぁぁぁぁあっぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 体で最も敏感な部分がほんの少しでも抉れれば激痛が走る ありすは痛みに悶え、体を丸めて蹲った、のたうち回る元気は無かった 下手に動けば傷口が広がることを体が理解していた これまで掛かっていた重量が一気に減り、なんとか体が抜け出せた 匍匐(ほふく)前進でドアまで移動し、ノブを回してドアにもたれるような形で外に出た 無様に廊下に転がり、足で蹴ってドアを閉める 「突き指した・・・・」 右手の中指を左手で包み痛みを堪える 「でも、助かった」 ドアのすぐ横の壁にもたれて生還の余韻に浸る 「あ、携帯どうしよう。壊れてなかったし。前に機種変えたばかりだし」 回収したいがあの部屋に戻るのは流石に気が引けた 「オコマリノヨウダネ」 目の前に親指を立てる黒人が一人 「チェンジで」 「ソリャネーヨ!」 「本当にチェンジで」 シッシと左手で面倒くさそうに手を振る 「なんなんやあんた等!? 堪忍! 堪忍してや!!」 「ここの鍵は南京錠じゃないのか?」 父がきもんげの檻の鍵をいじっていた 「おーいボブ、この鍵壊して」 「ガッテン」 檻の前に立ち足を高く上げる 「YEAHHHH!!」 体重の乗った重い踵落としを放つ 「どっかの妄想パワーで戦う殺し屋も真っ青な蹴りだろ? あの靴、踵が合金製らしい」 何故か自分のことのように自慢気に語る父 「ドア蹴破ってここまで来るとか、どんなけフリーダムだよ・・・」 「アイノチカラダヨ」 「愛って言えば物理法則無視できると思うなよ?」 彼の言葉とは裏腹に、あれだけビクともしなかったドアが簡単に動いた あまりの出来事に呆然とするきもんげ 「あんたら、もしかしてワシを助けてくれるんか?」 「可愛いウサ耳のお嬢さん」 恐る恐る檻から出てくるきもんげに、父は話しかけた ちなみに、可愛いのはウサ耳であって。きもんげを可愛いと言ったわけではない 「君は飼いゆっくりかい?」 「いや。ちゃうけど…」 「答えちゃ駄目だ!!」 喚起したが遅かった 飼いゆっくり=レイプしたらNG NOT飼いゆっくり=レイプしてもOK 「「ヒャッッホーーーーイ!!」」 「堪忍してえええええええええええええええええええええええええ!!」 「僕の苦労は何だったんだろう・・・・・」 ポケットから鍵がぽとりと落ちる 彼の頑張りは水泡に帰した 数分後 「もう・・・・お嫁に行けへん」 (行く気だったんだ) 乱れた衣服でさめざめと泣くきもんげに上着をかけてやる 「ところで何があった? 父さんたちも丁度今来たばかりなんだ」 「えーーと・・・」 話しがややこしくなると嫌だったのでクイーンありすのことは話さず、きもんげのことだけ話した 「ならボブが引き取ればいいんじゃないか? きもんげを」 「え、そんなんでいいの?」 父の出した答えはやけにあっさりしたものだった 「所員と話してみないとなんとも言えんが、それが一番手っ取り早いだろ。別に人に噛み付いて傷害を起こしたわけでもないし」 それから数日後 「お前どっかの懸賞に応募したか?」 リビングのソファでゆっくりふらんと密着して昼寝をする彼に父が尋ねた 「・・・・・」 「起きろ馬鹿ップルの雄の方」 「ん~~」 目を擦り父を見ると、大きなダンボールを抱えていた 「いや。そんなハガキ書いてないけど?」 何かに反応してふらんも目が覚める 「あまあまのにおいがする・・・」 ダンボールに目をやる 封を切る、中身は全て【餡子ぎっしり、ゆっくり温泉饅頭】だった (ああ、そういえばそんな約束してたな。てっきり無効になったのかと思った) きもんげの律儀さに驚く。これなら二度と不正をして保健所送りになることは無いだろう ちなみにあのクイーンありすは処分されず、どこかの研究所に送られたらしい 携帯電話は落し物として次の日郵送してもらった 「あけていいか、これ?」 ゆっくりふらんがパッケージを凝視している 「うん。いいよ」 「一袋あけただけで、凄い餡子臭いんだが?」 むせ返るような甘味臭に父は鼻を摘む、しかしふたりにはそれはいい匂いに感じられた 包みを開ける際、突き指した箇所に痛みを感じた クイーンありすとの出来事を思い出す。大型ゆっくりを退けた代償が中指の突き指だけだという事実を (なんか、自分が人間としてどんどん取り返しのつかない方向に向かっているような気がしてきた・・・) 人間とゆっくりの中間生物である彼の悩みは尽きない 「そういえばあのきもんげ『ゆっくりの性産業で一山当てたる!』っと言ってボブの元を出て。同好会のレイプ研究所にいるそうだ」 「なんだよレイプ研究所って? きもんげの今後よりもそっちの方が気になるんだけど。あ、そうだ」 「なんだ?」 「今朝ゴミ捨て場で主任さんに会った時、色々話しておいたから」 この日、届いたお菓子のいくつか持って、父とボブは主任の家に謝りに行かされた fin present by ゆっくりレイパー
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今回も2作品セットとなっております。 2作品とも、いぢめ無し(?)の胴つきイチャ愛で作品となっております。 一本目が『さくや』 胴つきさくやのお話です、愛でオンリー 二本目が『いぢめて おまけ』 anko1896 いぢめて の後日談となっております。 感想で熱心に続きを!と言われたので、リクエストにお答えしてみました。 多分にHENTAI成分を含みますので、苦手な方はご遠慮ください。 それでは、お楽しみください。 『さくや』 ---------------------------------------------------------------------------- 「あ~、最悪」 僕はグショグショになって体に張り付いたシャツをはがしながら、一人呟いた。 その日会社から帰ると、家につく直前で、突然大雨が降り出したのだ。 僕は急いで家があるマンションに走り、出来るだけ被害を少なくしたつもりだったが、 それでも上半身がびしょ濡れになってしまっていた。 僕が部屋に入り、鞄を下ろし、服を脱ごうとしていると、突然玄関のドアから、 コンコン と、小さな音がした気がした。 「ん?・・・気のせいか?」 するともう一度 コンコン と、音がした、今度はそれははっきりと僕の耳に届いた。 誰か来たのかな? そう思い、僕はちらりと時計をみる、時刻はすでに午後10時をまわっていた。 「こんな時間に、いったい誰が・・・」 そう疑問を感じたが、待たせては悪いと思い、僕は急いで玄関のドアをあけた。 「はいはーい、どちらさ・・・ま・・・」 その瞬間、僕は背筋がゾクリと粟立つのを感じた。 僕がドアをあけると、そこ居るはずの人影が、どこにも見あたらなかったのだ。 「う・・・うわあぁ」 僕が慌ててドアを閉めようとすると、 「まってください」 と、突然少女のような声がした。 「ひっ!」 僕が恐怖に顔をひきつらせていると、今度は少女の声が 「したです、した」 と、言った。 「え、下?」 そう言われて僕は、ゆっくりと視線を下に移動させた。 すると今まで誰もいないと思っていたけれど、 そこには僕の腰元くらいまでの身長の、小さな女の子がいた。 その女の子は、普通の女の子に比べて一回りくらい頭が大きく、 なぜかフリフリのいわゆるメイド服というやつに身を包んでいた。 「な、なぁんだ、見えてなかっただけかぁ」 僕がほっと息をつくと、メイド服の女の子は 「はじめまして、わたくし、ゆっくりさくやともうします」 と、丁寧に言い、恭しく頭を下げた。 あまりに畏まったその態度に、僕は思わず 「あ、どうも」 なんて間抜けな返事をしながら、頭を下げていた。 すると、”ゆっくりさくや”と名乗った女の子は、 突然僕に近寄り、濡れた僕のシャツをつかんで、上目遣いに言った。 「おにいさま、わたくしのごしゅじんさまになってください」 その瞬間、僕の時間は一瞬止まってしまった。 「え、な、なに?」 僕は少女の口から聞きなれない言葉が飛び出たことで動揺し、思わず聞き返してしまう。 するとさくやは、僕に言い聞かせるように、ゆっくりはっきり言葉を区切ってもう一度言った。 「わたくしの、ごしゅじんさまに、なっていただきたいのです」 あまりの突拍子もない一連の流れのせいで、気づかなかったが、 よく見るとさくやの服も、雨に打たれたのかかなり水がしみているということがわかった。 「と、とりあえず入りなよ」 僕は、さくやをそのまま閉め出すわけにもいかず、部屋に招き入れることにした。 「汚い部屋だけど、さぁ、どうぞ」 部屋の中に入ったさくやは、落ち着かない様子できょろきょろと視線を泳がせていた。 「散らかっててごめんね」 僕は一人暮らしで、毎日仕事に明け暮れ、 疲れてしまって掃除も最近ろくにしていない室内を申し訳ないと思った。 しかしゆっくりとはいえ、女の子をこんな夜遅く外に放り出すほど鬼畜ではないつもりだ。 僕は、ゆっくりや、その胴つきという種類も知識ではしっていたが、その本物をみるのは初めてだった。 生首饅頭は、たまにゴミステーションなんかでごそごそとやっているのを見るが、 胴つきというのはここまで女の子に近いものだったのか。 それにさくや種も、見たことのないゆっくりであった、きっと希少種なんだろう。 ふとさくやが僕の濡れて肌についたシャツに目を止めた。 「ごしゅじんさま、ぬれたふくをぬいでください、おかぜをめしてしまいます」 さくやはおもむろに僕に近づくと、シャツのボタンに手を延ばし、脱がそうとしてきた。 「わ、ちょ、ちょっとまって!」 僕は突然のことと、女の子に服を脱がされそうになるというシチュエーションにびっくりし、 後ろにとびのいてしまった。 すると突然僕の体がガクリと傾き、前に向かって倒れ出す。 「え、ちょ、あっ!」 どうやら転がっていた空き缶を踏んづけたらしい。 僕は何とか踏みとどまろうとしたが、その努力むなしく、 さくやを巻き込みながら勢いよく倒れ込んでしまった。 「きゃあ!」 さくやがかわいらしい悲鳴をあげる。 「い・・・ってぇ~」 そういって僕が体を起こすと、ちいさなさくやは僕の体の完全に下敷きになってしまったみたいで、 服も僕のと同様に、すっかりぐしょぐしょになってしまっていた。 「ご、ごめん」 僕が体を起こしてあやまると、さくやはにっこりと笑って 「いいんです、どうせわたくしも、ぬれたままではいられなかったのですから」 そういって、おもむろに自らの服のボタンに手をかけた。 「どぼちてこんなことに・・・」 僕はすっかり頭を抱えて悩んでしまっていた。 いま僕は生まれたままの姿で、部屋に備え付けられたせまい風呂の中で膝を抱えて縮こまっている。 そしてその向かいには、同じく生まれたままの姿のさくやがいた。 その体は、幼いながらも美しく、まさに人間の女の子の裸そのものだった。 僕はなるべくさくやと距離をとり、さくやの身体ををみないようにしながら、 ゆっくりできない入浴時間を過ごしていた。 (ま、まぁ、親戚の女の子と一緒にお風呂にはいってると思えば・・・) 「ごしゅじんさま、どうかいたしましたか?」 落ち着かない僕をみて、さくやが可愛らしく首を傾げた。 「な、なんでもないよ」 いつの間にがさくやがすっかり僕のことをご主人様と呼んでいるとか、 そんなことはすっかり頭から消し飛んでしまった。 僕の頭の中は、今この状況をどうするかということだけだった。 (そうだ、早く出ればいいんじゃん) 僕が湯船の縁をつかんで立ち上がろうとすると、さくやの小さな手が僕の肩をつかむ。 「だめですよごしゅじんさま、ちゃんとひゃくまでかぞえて、あったまってからでないと」 くそう、そうくるか。 なぜかさくやは子供を諭すように僕を叱る。 それをふりほどくことも出来たが、なんだか悪いことをしてしまった気がして、僕はおとなしくそれに従った。 「いーち、に、さんしごろくしちはち・・・」 けれど僕はこの状況を打破することをあきらめてはいなかった。 早口で一気に100まで数えると、僕は急いで湯船から立ち上がる。 そして急いでタオルを泡立て、ゴシゴシと体を擦った。 その様子をみたさくやは、やわらかく微笑んで 「もう、ごしゅじんさまはしょうがないですね、それでは、ごほうしさせていただきます」 そう言って自分もゆっくりと湯船から立ち上がった。 (え、えぇ~!?) ご奉仕、と言ったさくやはそのままゆっくりと僕に近づいてきた。 こ・・・このまま僕はどうなっちゃうの!? 「どうですか?ごしゅじんさま、きもちいいですか?」 「あ、あぁ、きもちいいよ」 さくやはタオルを使って、ゴシゴシと”僕の背中に”ご奉仕をしてくれていた。 (な、なんだ、背中を流すだけか、そうだ、そうだよね) 一瞬とは言えやましい考えを抱いてしまった僕は、なんだか恥ずかしい気持ちになって、 ただたださくやのご奉仕に身を任せていた。 だけど体の一部はいまだに動揺が収まらないらしく、 僕はそれをさくやに気取られないように、股の間にタオルをかぶせていた。 僕はその後、全てをあきらめてただただ身体を綺麗にする事だけに集中し、入浴を続けた。 さくやは自分で身体を洗うことは出来たみたいだけど、シャンプーが苦手だったらしかったので、 僕はぎゅっと目をつむるさくやの髪の毛を、やさしくシャンプーしてあげた。 お互いの身体が洗い終わる頃には、僕はすっかりさくやと打ち解けてしまっていた。 身体を洗い終わった後、僕たちは再び湯船の中に入る。 今度はさっきとは違い、お互いの距離はぐっと縮まり、 ゆっくりと肩までつかってお風呂の暖かさを感じることができた。 僕はもうさくやの裸を意識しなくてすむようになっていた。 すると心が落ち着いてきたからか、僕はふと浮かんだ疑問をさくやに投げ掛けてみることのした。 「なぁさくや、さくやはどうして僕の家にきたんだい?」 「いくあてもなくさまよっていたところに、 はしっていくごしゅじんさまがみえたので、あとをおわせていただきました」 雨音で気づかなかったが、さくやは僕がマンションに入るころには後ろをついてきていたらしい。 「へぇ、さくやはどうしてご主人様を探しているの?飼い主は?」 僕が何の気なしにそう聞くと、急にさくやは暗い顔になってしまった。 「ご、ごめん、言いたくなかったらいいんだよ」 僕が慌ててそう訂正すると、さくやはすこしおいてから 「いえ、いいんです、じつはわたくしはかいゆっくりなのです」 と、いった、そして視線をうつむかせながら、ぽつりぽつりと語りだした。 「わたくしのかいぬしさまは、とてもやさしいおかたでした。 だけど、わたくしのかいぬしさまはかんぺきすぎたのです、 わたくしのごしゅじんさまには、それではだめなのです」 そういうとさくやは再び黙ってしまった。 僕はさくやの言っている意味がよくわからなかったけれど、 さくやがなんだか申し訳なさそうな顔をしていたので、それ以上は追求しないことにした。 なんだか二人の間に重苦しい空気が流れ出してしまったので、僕は努めて明るい声で、 「じゃあ、ま、出ようか」 といい、風呂から立ち上がった。 しかしさくやはなにやら考えているような難しい顔をして、なかなか風呂からあがろうとしなかった。 「ほら、のぼせるぞ」 僕はそれをみてさくやの脇をひょいと抱えて、湯船から引っぱりあげた。 「ご、ごしゅじんさま!」 軽いさくやは僕にすんなり持ち上げられ、そのまま脱衣所に運ばれてしまった。 そのとき僕は一つ重大なことを忘れてしまっていた。 それは僕が自分よりさきにさくやの身体を拭きおわり、自分の身体を拭いていた時に明らかになった。 「ごしゅじんさま、どうしましょう」 さくやは脱衣かごの中から自分のカチューシャを見つけ、 満足そうに頭に装着した後、落ち着かない様子で裸のまま僕の方を見つめてきた。 「どうした?・・・あっ」 僕はそれに気づき、はっとなった。 そう、僕のはともかく、さくやの着る服は、 いま脱衣かごの中でぐしょぐしょになっている一着だけだったのだ。 「う、う~ん、しかたないなぁ」 僕は髪の毛をぐしゃぐしゃと拭きながら移動し、クローゼットから一着の換えのYシャツを取り出し、 さくやの服が乾くまで貸してあげることにした。 しまった、と思った時にはすでに遅かった。 さくやがそれを身につけ終わってしまっていたのだ。 何の気なしに貸したが、それは健全な男子あこがれの、『裸Yシャツ』というやつだったのだ。 (これは、けしからん) いくら外見が幼いとはいえ、女の子の裸をYシャツ一枚が包んでいるかと思うと、 無意識にやんちゃものが自己主張してしまいそうになってしまい、 僕はさくやにくるりと背を向けて、いそいそと服を着込んだ。 さくやはそんな僕の背中を、不思議そうな顔で見つめていた。 その後、僕とさくやは居間に移動した。 僕は冷蔵庫からビールを取り出し、テレビをつけ床に座ってゆっくりとくつろいだが、 さくやはそのまま座ろうとせず、床に落ちているゴミをひょいひょいと拾っては、 ゴミ箱に捨てるという作業を、黙々と繰り返していた。 それをするさくやは、なんだかとても嬉しそうな、生き生きと顔をしていた。 「いいよいいよさくや、ゆっくりしなよ」 僕がそう言うと、さくやはにっこりと微笑んで 「いいえごしゅじんさま、わたくしはいまとってもゆっくりしていますわ、 だってこれが”めいどのおしごと”ですもの」 と、言った。 (もしかして・・・そういうことか?) その時僕は、何となくだけど風呂場でさくやが言っていた ”飼い主とご主人さまの違い”というやつが、わかったような気がした。 僕はさくや種のことをしらないから、それが種族としての性質なのか、 それとも”さくや”だけの趣向なのかはわからないけれど、 もしかしたらさくやは、”世話を焼く人物”がほしかったのではないだろうか。 僕がつまみを齧りながらそんなことをぼ~っと考えていると、 いつの間にかあんなに散らかっていた部屋は、どこか少しずつ綺麗になりはじめていた。 ゴミを一通り片づけ終わると、さくやは 「ごしゅじんさま、これはどこに?」 と、散らかっているゴミではない物を、僕に聞いて棚や小物入れなどに次々と収納していった。 そして、僕のビールの缶が空く頃には、さくやが来る前と後では、見違えるようにさっぱりとした部屋になってしまっていた。 「なんか、ごめんね」 僕がさくやにそう言うと、 「いいんですごしゅじんさま、わたくしがすきでやったことです」 さくやはそう言いながら僕が置いた空の缶を取って、ゴミ箱に捨て 「おかわりはいりませんか?」 なんて、冷蔵庫の前に立って僕に聞いてきた。 僕は何だか、まるで彼女が出来たみたいなムズムズする感覚に襲われてしまった。 「いや、いいよ、それより、こっちにきなよ」 酔いのせいだろうか、僕は少し赤くそまった頬を掻きながら、さくやを手まねきした。 するとさくやが近寄ってきたので、手を取って、ぐいっとひっぱる。 「ご、ごしゅじんさま!?」 驚くさくやを気にせず、僕はさくやを背中から抱くような形で胡坐をかいた足の上に乗っけた。 「さくやはよくやってくれたよ、今日はもういいから、ゆっくりしなよ ご主人さまのそばでご主人さまを癒すのも、メイドの仕事だろう?」 僕はそう言ってさくやの小さな肩を揉む、さくやの肩はぷにぷにしていて、とても凝っているようではなかったけれど、 なんだかさわり心地がよくて、僕はテレビを見ながらずっとさくやの肩をぷにぷにともみ続けた。 「や、やめてくださいごしゅじんさま」 さくやは顔を真っ赤にして、僕の手から逃げようと必死に体をよじった。 「まぁまぁ、よいではないか、よいではないか」 しかし人間の力にかなうはずもなく、さくやはなすすべなく僕の手に弄ばれ続けた。 ま、肩もんでるだけだけど。 時間がたつにつれ、テレビもだんだんつまらなくなり、僕は今日は眠ることにした。 しかしベッドは一つしかない、しかたないので僕はタオルケットにくるまって床で寝て、 さくやにベッドを使うように提案したのだが。 「めいどがごしゅじんさまをさしおいて、そのようなことをできるはずがありません」 と、さくやが頑なにそれを拒み、あまつさえ自分が床で、しかも布団も掛けずに眠ると主張し始めたので、 まさかそんなことをさせられるわけもなく、しかたなく僕は広くはないベッドで、さくやと一緒に眠ることにした。 二人でベッドに入ると、さくやの体がいかに小さいとはいえ、やはりキツキツで、 いやおうなしにも僕とさくやの肌は必要以上に密着してしまう。 「ごしゅじんさま、せまくありませんか?」 さくやが大きな目をくりくりとさせて僕を見つめる。 僕はそんなことよりも、だんだん早くなる鼓動の音がさくやに気づかれないかどうかだけが心配だった。 「大丈夫だよ、さくやは?」 「わたくしはへいきです」 さくやはそういって、にこりとほほ笑んだ。 その表情に、僕の心臓がまた一つ、ドキリと大きくなった。 (いかん、きっとよっぱらってるからだ、そうにちがいない) 僕が変な気持ちになってしまわないようにと、ごろりとさくやに背を向ける。 するとさくやは 「ごしゅじんさまのおせなか、おおきいですね」 なんて言って、背中から細い腕を静かに回してきた。 軽く回った酔いの勢いも加わって、これ以上なにかあれば、いよいよ僕の理性は持たなくなってしまうような気がしてきた。 このまま胴つきゆっくりとはいえ、可愛い女の子と密着していて、健全な男が黙っていられるはずがない。 僕が悶々とした気分で必死に目を閉じていると、いつのまにか僕の背中からは 「すぅ…すぅ…」 と、さくやの小さな寝息が聞こえてきた。 その寝息を聞いたとたんに、今までもやもやしていた僕の気持ちは、まるで嘘だったかのようにどこかにいってしまっていた。 そして僕はさくやを起こさないようにもう一度慎重に寝返りをうち、さくやと向き合う形になる。 ぷにぷにのほっぺたの、幼い顔立ちのさくやが、幸せそうに小さな寝息を立てて眠っていた。 こんな小さな体で、雨の中僕を追いかけ、それに部屋の掃除までしてくれたのだ。 そんな健気なさくやを思い出すと、僕の胸には、劣情なんかじゃなく、ただ純粋に愛しいという感情が満たされていくようだった。 それがゆっくりに対する、ペットへの感情なのか、それとも目の前の”女の子”への感情なのかは、酔った僕にはいまいちわからなかった。 だから僕は努めて優しく、ぎゅっとさくやのことを抱きしめて目を閉じた。 さくやの小さな寝息を聞きながら、僕は心地よい眠りの中に落ちていった。 「きて………くだ……」 どこか遠くから聞こえる声とともに、僕の体がゆさゆさと揺さぶられる。 「ん…うぅ?」 「おきてください!あさですよ!」 今度ははっきりと耳元で声が聞こえた。 僕が目をこすりながらゆっくりと瞼をあけると、僕のことを覗きこむ二つの大きな目と目があった。 「おはよう、さくや」 「おはようございます、ごしゅじんさま」 さくやは僕より早く起きて乾いた自分の服をすでに着たようで、 昨日見たメイド服に身を包み、恭しくお辞儀をして僕に朝の挨拶をした。 僕が大きな欠伸をしながら、ゆっくりと上半身を起こすと、僕の鼻をなんだかいい匂いがくすぐった。 「あれ?この匂いは…」 するとさくやがにっこりとほほ笑んで 「かってですが、ちょうしょくをよういさせていただきました、おくちにあうといいのですが」 と言った。 僕がまだ半分しか開かない目でぼんやりとテーブルを見ると、そこには一人暮らしを始めてから見たこともないような ”普通の朝食”が用意されていた。 「さくやがつくってくれたの!?」 あまりのことに僕の頭は一気に覚醒してしまった。 「かってにれいぞうこのものをつかってしまい、もうしわけありません」 さくやはなぜか申し訳なさそうにそう言ったが、僕には感謝以外するべきことは思いつかなかった。 「ありがとう」 僕がそう言ってさくやの頭をくしゃくしゃと撫でると、さくやはうっすらと頬をそめてはにかんだ。 僕は、こんな生活がずっと続けばいいなぁ、なんて考えながら、おいしい朝食をさくやと二人でゆっくりと味わった。 しかしそんな妄想は、すぐに現実に引き戻されることになる。 僕が余裕をもって会社にいく準備を進めていると、突然玄関から ピンポーン と、チャイムの音が鳴り響いた。 「こんな早くに、誰だろう?」 僕が急いでドアを開けると、そこには髪の毛の長い、いかにも清楚な感じが漂う一人の女の人が立っていた。 「どちらさまで?」 僕が言うと、女の人は少し慌てたように 「このあたりで、”胴つきさくや”を見ませんでしたか?昨日家出するっていって姿を消して すぐに戻ってくるって思ってたのに、一晩戻ってこなくって…」 僕はそれを聞いて、すぐにさくやのことだと分かった。 「あぁ、それなら昨日僕が保護しましたよ」 「本当ですか!?」 女の人はぱっと目を輝かせて、僕に近寄ってきた。 「えぇ、本当です、おーい、さくや!」 そう言って後ろを振り返ると、そこにいたはずのさくやは姿を消していた。 「あれ?ちょっとまってくださいね」 僕が居間に戻ると、さくやは玄関から見えない位置に身を隠していた。 「どうしたんだよ、飼い主さんが迎えに来てくれたぞ」 僕がそういってさくやの手を取ると、さくやは子供のようにいやいやと首をふって 「いやです、わたくし、かえりたくありません!」 と駄々をこねた。 そのやりとりが聞こえたのか、飼い主の女の人が、失礼します!と言って部屋の中に入ってきた。 そしてさくやを見つけると、悲しい顔をしてさくやに語りかけた。 「もう、さくやちゃん、心配したのよ!人様にご迷惑もかけて!」 それを聞いたさくやは、ぱっと僕の体の後ろに体を隠してしまう。 「いやです、さくやはごしゅじんさまをみつけたのです」 さくやは僕のシャツをギュッとにぎって、キッと飼い主さんの方を睨んだ。 「どうしてそんなこというの!?さくやちゃんの飼い主は私なのよ、言うことが聞けないの? あなたからもなんとかいってください!それに、ご主人さまって、どういうことなんですか!?」 女の人はすっかり混乱してしまったのか、矢継ぎ早に質問を僕達に投げつける。 一方さくやは黙って、僕の後ろから飼い主を睨みつけるだけだった。 「あはは…」 間に挟まれた僕は、ただただ乾いた笑いを浮かべるしかなかった。 とりあえず立ち話もなんなので… と、僕が三人分のお茶を用意して、僕たちはテーブルを囲んで座った。 しばらくすると、女の人も落ち着きを取り戻してきたのか、なんとか普通に会話を進めることができた。 「つまり、あなたはご主人さまになってくれっていわれて、さくやを家にいれたわけですね」 「まぁ、夜遅くて、雨に打たれてたもんで、なりゆきで」 「それは、本当にうちのさくやちゃんがご迷惑をおかけしました」 女の人はそう言ってふかぶかと頭を下げた。 そして顔をあげて、今度はさくやの方をみて、 「さぁさくやちゃん、帰りましょう、この方がご主人さまでもかまわないわ、 でもあなたの飼い主は私で、あなたのお家は私の家なのよ」 女の人が優しくさくやにそう言うも、さくやは相変わらず頑なになって 「いやです!わたくしは、ごしゅじんさまとずっといっしょにいたいのです!」 と言い放った。 僕もだよ。 そう言いかけた言葉を、僕はぐっと飲み込んだ。 たった一晩だけとはいえ、一緒に過ごした女の子にここまで思われていて、それをむげにするのは男がすたるってもんだ。 だけど、さくやはこの人の”ペット”であり、”胴つきのゆっくり”なのだ、 僕がどんなにさくやの中に”女の子”を見つけたとしても、その事実に変わりはなかった。 僕はさくやに向けて、できる限りの笑顔で、優しく言った。 「なぁさくや、もう二度と会えないっていうわけじゃないだろう、 ここでお別れしたって、さくやが望むなら僕はさくやのご主人さまでいてあげるから、 あんまり飼い主さんを困らせるもんじゃないよ。 僕は週末仕事が休みだから、いつでも遊びにおいでよ」 それを聞いて、さくやが僕の方をみる。 本当に僕と別れたくないんだろう、その両目には、大粒の涙が光っていた。 「ごしゅじんさま…」 「本当にありがとうございました」 さくやの手をぎゅっと握った女の人は、僕に向きなおって深々と頭を下げた。 「いえいえこちらこそ」 僕もつられて頭をさげる。 さくやはただ黙ってうつむいていた。 「それでは失礼します」 女の人がさくやの手を引いて、僕の家を後にする。 さくやは僕の姿が見えなくなるまで、ずっと何度も何度も後ろを振り返りつづけた。 僕はさくやが見えなくなるまで、ずっと手をふりつづけてあげた。 さくやが見えなくなると、僕はくるりと振り返り、部屋を見た。 「なんだか、広くなっちゃったなぁ」 ゴミはすっかりと片付き、昨日帰ってきた時よりは、たしかに物理的に広さは増えたように見える。 しかしそれよりも、たった一晩とは言え一緒に過ごした小さなメイドさんがいなくなったことで、 なんだか以前に暮らしていた部屋よりも、ずっとずっと部屋自体が広くなってしまった錯覚に陥ってしまった。 「ま、一人暮らしだもんな」 僕はそう独り言をつぶやいて、時計を見る。 余裕を持っていたはずが、すっかりギリギリの時間になってしまっていた。 「やべっ!」 僕は鞄を抱えて、急いで部屋を出る。 僕はなんだかさみしくなって、誰もいない部屋に向って。 「いってきます」 と声をかけて、家を出た。 「いってらっしゃいませ、ごしゅじんさま」 さくやがそう言って恭しくお辞儀をする。 「いってきます!」 僕は元気にそう言って仕事に出発する。 なんてことはない、実はさくやの飼い主さんの家は、うちのマンションの目と鼻の先だったのだ。 考えてみたら、あの雨の日にゆっくりの移動スピードで僕を追ってこれたのだ、さほど不思議なことではなかった。 あんなに感傷たっぷりに分かれたのに、週末、と言いながら次の日からさくやは毎日僕の家に”従事しに”きていた。 なんだか小さな押し掛け女房が現れたようで、僕の生活は非常に充実したものに変わってしまった。 今ではさくやには部屋の合鍵を持たせ、しっかりしたさくやに、すっかり僕は尻に敷かれてしまっている。 僕が居ない間にさくやは部屋の掃除や家事を済ませ、いったん鍵を閉めて自分の家に戻るのだ。 そして僕が帰ってくる時間になると、僕の家に入って、晩御飯を作り僕の帰りを待ってくれている。 僕は家に帰ると、さくやと一緒にご飯を食べ、食後ゆっくりとくつろぐと、さくやを家に送り届けるのだ。 さくやの飼い主さんが忙しいときなどは、そのまま家に泊って行ったりもする。 僕たちの関係はさくやの飼い主さんも公認で、とても良い関係であるといえるだろう。 そして僕は今日も仕事が終わって家路についていた。 けれど一人暮らしだった時とは違って、その足取りは極めて軽い。 なぜなら家に帰れば、温かい食事と、笑顔で出迎えてくれる同居人がいてくれるのだ。 そう考えるだけで、毎日の仕事の疲れなど、吹き飛んでしまうようだった。 家の前に着くと、すでに明かりはついていた、やはり今日もさくやがきてくれているらしい。 今日の晩御飯はなんだろうな。 僕はうきうきした気分でドアに手をかけ、一気にドアを開き、大きな声をだす。 「ただいま!」 タイミングを計っていてくれたのだろう、さくやはすでに玄関で待っていてくれていた。 そして僕の小さなメイドさんは、恭しくお辞儀をして僕を温かく迎えてくれる。 「おかえりなさいませ、ごしゅじんさま」 おわり ---------------------------------------------------------------------------- 『いぢめて おまけ』 ---------------------------------------------------------------------------- それはいつもと変わらない一日のはずだった。 僕がいつものようにアルバイトから戻り、家を開けると、 まずは今日のそそうを探すのだ。 僕のその様子を、てんこは後ろからこっそりついてきて、観察しているのを僕は知っている。 それは僕とてんこの間で暗黙のルールの中で行われるゲームのようなものだった。 「今日はこれか…」 それはほんの些細なことだった、もしかしたら気付かないくらいの小さな小さな変化。 今日は乾電池などの小物がしまってある引出しの一つが、中身を乱雑に取り出され、そのまま放置されていた。 なんて可愛いいたずらなんだろう。 けれどこれはゲームなのだ、現場を発見した以上、僕はてんことの遊びを始めなければいけない。 「おい、てんこ!」 僕は厳しい口調でてんこを呼ぶ、するとてんこは、まってましたといわんばかりの勢いで、僕の前に現れた。 「なあに、おにーさん…」 てんこも、不安そうな顔を”演技して”僕の前に現れる。 しかしその表情には、”溢れる期待の色”が滲みだしてしまっていた。 「こんなことして、いつもいつも、悪い子だ!」 僕はそう言っててんこの前で手を振り上げ、それをひと思いにてんこの頬に振り下ろす。 バシーン! 派手な音をたてて、てんこが衝撃で床に倒れこむ。 てんこは目をうるませて頬を抑え、僕の方をみる。 けれど決してそれはおびえた表情ではなく、むしろ発情といえるような表情だった。 「ごめんなさい、おにーさん」 立ち上がろうとするてんこの腕をつかみ乱暴に引き起こし、僕はてんこをひざの上に抱えた。 てんこはすっかりこれが気に入ってしまったのだ。 僕はより衝撃はが行くように、てんこのパンツを引き下ろし、むき出しのお尻に何度も何度も平手を打ちつけた。 パンッ!パンッ!と家中に乾いた音が響きわたる。 「あんっ!あひぃっ!」 もうこうなってしまうと、てんこは”怒られている”ということをすっかり忘れて、 自らの体に刻まれる”ご褒美”に夢中になって声をあげてしまう。 いつもはこれで終わりなのだ、てんこが満足するまでおしりをたたいて、はいおしまい。 あとはいつものように、炎症止めを塗ってあげ、普通のくつろぎタイムに移行する。 それが僕らの日常だった。 けれどそれは僕の軽いミスで、違う方向に”転げ堕ちて”しまった。 グチュリ… 「ひぁああ!!!」 僕が手を振りおろした瞬間、予想していた乾いた音とは違う、湿ったような音が響いた。 そしてそれと同時にてんこが悲鳴にも似た声をあげる。 僕はしまった、と思った。 いままでおしりのみを狙って叩いていたのに、何度も何度もたたくうちに、手が滑って その下についている、てんこの女の子の部分に手が当たってしまったのだ。 それに気づいた僕も、カッと火がついたように顔を赤くしてしまう。 「ご、ごめん!」 そう言ってすぐに行為を中断し、てんこを優しく地面に下ろす。 しかしてんこの発情は収まっていなかった。 てんこははぁはぁと熱く湿った息を吐きながら、潤んだ目で僕を見つめ、すがりつく。 「おにーさん…もっと、もっとして…もっとてんこを”いぢめて”…」 その甘えた声を聞いた瞬間、僕の中で何かが音をたてて崩れ去った気がした。 僕はつばをごくりと飲み込み、てんこにぐいっと手を伸ばした。 「お仕置きなのに、こんな風にして、てんこは一体どういうつもりなんだ?」 僕はわざとらしく音をたてながらてんこの女の子の部分を指で捏ねまわし、てんこの耳元でそう聞いた。 ぐちゅぐちゅと卑猥な音があたりに響く、 そこはもうすっかり洪水状態になってしまっていて、あふれ出す蜜がぽたぽたと滴り、床に水たまりをつくろうとしていた。 「ごめんなさいおにーさん…」 てんこの顔はもうすっかり真赤になって発情しきり、だらしなく開いた口のはしからは、涎がたれてしまっていた。 僕はてんこのおもむろにてんこの唇に吸いつき、その口内に溜まった涎をじゅるじゅると音をたてて吸い取った。 てんこの涎は、どこかほんのりと甘みがあり、その味が僕の脳内をゆっくりと確実に焦がしていった。 てんこだけを悪い子なんて言えたもんじゃない、 すっかり僕の頭の中にも、悪い子が入ってきてしまっていた。 僕は体が熱くてたまらなくて、乱暴に自分の服を脱ぎ捨てていった。 そして最後の一枚を脱いぐと、てんこの目の前に、ぶるんっ!と勢いよくカチカチになった僕の欲望の塊が飛び出した。 「ふわぁ…」 てんこは勃起した男性器なんて見るのは初めてだったのだろう、目を丸くして視線を釘付にされていた。 しかし僕はそんなことに構わず、冷たい声で言い放った。 「歯、たてるなよ」 そういっててんこの頭をつかみ、その小さな唇にペニスの先端をあてがった。 そして急な出来事に戸惑うてんこに構わず、腰を突き出しててんこの唇を一気に貫いた。 「んぼおぉおお!?」 てんこはわけがわからず目を白黒とさせていた。 僕は乱暴に腰を使っててんこの口内を蹂躙する。 ぬるぬるの舌や唇、ごつごつと当たる上あごや、時々当たる歯の感触に、僕が気持ちよさそうにしていると、 てんこにもそれが伝わったのか、てんこは顔をますます上気させて、いつか自発的に必死に舌を僕のものに這わせていった。 その責めたてに、僕は一気に上りつめてしまう 「くっ、出すぞ!」 そう言っててんこの頭をつかみ、てんこの唇に腹がつくほど思いきり腰を押しつけ、 たぎった欲望をてんこののど奥に一気に吐き出した。 「んっ!んふうぅう!!ごぼっ!ごほ!」 てんこは喉に叩きつけられる精液に堪らず咳き込み、僕がてんこの口から肉棒を引き抜くと、大半を吐き出してしまった。 「げほっ!げほっ!えほっ!」 てんこはよほど苦しかったんだろう、喉を押さえて必死に酸素を求めていた。 しかし僕の中で暴れだした獣は、もうブレーキが壊れてしまったかのように、 てんこをむさぼりたいと欲望の炎を燃やし続けた。 「だめじゃないか、ちゃんと飲まないと、これは、”おしおき”だな」 その言葉を聞いて、てんこの瞳の奥にも僕の欲望の炎が引火した。 僕は両手でてんこの洋服の襟をつかむと、思いきり力をこめてそれを左右に引っ張った。 するとビリビリと音をたてて、てんこの洋服は無残にもその用途を果たすことができないただの布きれに変わっていった。 僕はてんこをすっかり丸裸にすると、乱暴にてんこの両足をつかみ、がばっと開かせる。 両足の付け根には、だらだらとだらしなく蜜を吐き出し続けるいけない一本のスジがあった。 僕は片手でてんこの唾液でぐしょぐしょになった肉棒をつかむと、先端をてんこのスジの下の方に、すこしだけめりこませた。 そのまま肉棒を上下にうごかすと、てんこの濡れそぼった性器がぐにゃぐにゃと形を変え、 そのたびにぐちゅぐちゅと音をたてながら、新しい蜜が奥から奥からあふれ出続けた。 「あぁっ、ああぁんっ!」 てんこは僕の肉棒が上下し、てんこをこすりあげるたびに、甘ったるい悲鳴をあげた。 しかしまだまだこんなもので、僕も、そしててんこも満足できるわけがない。 僕は狙いを定めて、ぐぃっと腰をおしすすめた。 メリメリと音をたてながら、僕の剛直がゆっくりとてんこの中に侵入していく。 「あっ!あ”ぁっ!!」 その時てんこには、相当な痛みが伝わって行っているはずだろう。 なにせ僕の大人のペニスと、てんこのまだ幼い秘裂では、あまりにサイズが違いすぎるのだ。 未だ男の侵入を許したことがあるはずもなく、 そして本来そのような用途に使うには早すぎるソコに、侵入者が無慈悲にメリメリと新入していく、そして。 ブチチッ!ズチュリ! ある一点を一番太い部分が過ぎた瞬間、僕のペニスはひときわ大きな音をたてて、 すっかり根本までてんこのおなかの中に飲み込まれてしまった。 てんこのおなかをみると、僕の形がはっきりわかるほど、おなかが隆起してしまっている。 てんこは目をカッと見開いて、口をぱくぱくとさせ、声にならない悲鳴をあげていた。 「ぁっ…かはっ!ひゅー、ひゅー…」 しかし、本来ならば体に杭を打たれたくらい痛いはずのソレも、貪欲なてんこは快楽に変換してしまっているようだった。 その証拠に、苦しそうにするてんこは、確かに笑っていた。 それを見た僕も、もうすっかり耐えられなくなって、乱暴に腰を引き、もう一度ひと思いにてんこを貫いた。 クチャ…ぐちゅん!クチャ…ぐちゅん! そしてそれを何度も何度もくりかえす。 「うあぁああ!あぁあああ!!」 てんこは獣のような声をあげて僕の肉棒をただひたすら受け止め続けた。 いつしか僕はてんこの足から手を放し、抱き潰すほどの力をこめててんこを両腕で抱きしめ、夢中で腰を振り続けた。 てんこも髪の毛を振り乱し、口から涎をまき散らしながら、小さな腕を僕の背中にまわして必死にしがみつく。 いつのまにかてんこも、気づいてはいないかもしれないけれど、腰をもぞもぞと動かし始めていた。 僕の乱暴な動きに比べたら、とても小さなものだけれど、僕にははっきりとそれがわかった。 なんだかお互い愛し合っているような最高の気分になって、僕達は一緒にどんどんと高みに登りつめていった。 そして… 「あぁあああ!!おにーさん!!こわい!こあいよおぉぉおお!!!」 てんこが焦点の定まらない目で突然こわいこわいと叫び始めた。 おそらく快感が今まで達したことのない境地に達し始めたんだろう。 「大丈夫だてんこ、僕が抱きしめてるから、だからそのまま!うぉおおおおお!!!」 僕はラストスパートとばかりに、今までよりもいっそう力をこめて腰を振り乱した。 てんこのおなかが裂けてしまうのではないかというほどに、僕の肉棒がてんこの中をぐちゃぐちゃにかき回す。 てんこのおなかの中は、僕のものを食いちぎってしまうのではないかというほどにいままでよりも熱く締め付け、吸いついてきた。 「んああぁああぁああああああああああああああ!!!!!」 そしててんこの絶頂の咆哮に合わせて、二人は同時に真白な世界へと旅立った。 『はぁ…はぁ…はぁ…』 僕たち二人は、汗にまみれた体をすり合わせながら抱き合い、いつまでも絶頂の余韻に浸っていた。 僕のペニスもすっかり欲望を吐き出しきって萎えきり、いまはだらしなく垂れ下がっていた。 一方てんこはひどいもので、全身汗でぐしょぐしょ、唇は涎と僕の精液が乾いてきて、 下の口からは大量の愛液と精液がごぼごぼと音をたてながら垂れ流しになってしまっていた。 完全に強姦後である。 理性を取り戻した僕は愛しさに胸をいっぱいにしながら、今だうつろな目で呆けているてんこの頭を、ゆっくりと撫でていた。 しばらくするとてんこが急に我にかえり、突然 「あっ!」 と声をあげた。 「ど、どうした?」 僕が聞き返すと、これまた突然てんこは両目にたっぷりと涙をためて、急にめそめそと泣き出してしまった。 「ふぇぇ~~~~ん」 「ど、どうした、どこか痛むのか!?ごめん、本当にごめん!」 すっかり愛し合った気になってしまっていたが、やはりてんこの幼い体に乱暴を働いてしまったことには変わりないのだ。 僕はすっかりうろたえててんこにひたすら謝っていると、てんこは 「ちがうの…」 と首をふり、涙をぼろぼろと流しながらある一点を指さした。 僕がその指先を慌てて追うと、そこにはボロボロの布きれになった、てんこの洋服があった。 それはさっきのプレイの最中に引き裂いたものだった。 「そ、それがどうかしたのか?」 僕がてんこの頭をなでながら聞き返すと、てんこは嗚咽でしゃくりあげながら 「おにいっ、さんに、かってもらった…ひくっ、おきにいりだったのにぃ…」 と言い、次々とあふれてくる涙を両手でぬぐっていた。 「そ、そうだったのか、ごめん…」 僕は申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまって、しゅんとしてしまった。 今まで欲望に任せきって二人で快楽をむさぼっていたが、 一旦欲望の日が消えてしまえば、てんこはこんなにも可愛い女の子なのだ。 「そ、そうだ、明日バイト休みだからさ、二人で買い物に行こうよ! てんこに似合う洋服をプレゼントするからさ、それで許して!この通り!」 僕はてんこの前に向きなおって、裸のまま土下座する。 てんこはそれをみて、目にたまった涙をぐすぐすとぬぐいながら 「本当に…?」 といった。 僕がぱっと顔をあげて、笑顔で 「あぁ、本当さ!明日は二人でデートしよう!」 というと、笑顔がてんこにも伝染して、ぱっと笑顔の花が咲いた。 「うんっ!」 次の日、約束通り、僕達は朝からおめかしをして、二人で手をつないで街をデートした。 ウィンドウショッピングをして、ゆっくり用じゃない、普通のお店で服を選んで、てんこにプレゼントした。 店員のお姉さんも、可愛いお嬢さんですね、っていって笑ってくれた。 そしてすぐに新しい服に着替えたてんこを連れて、喫茶店に入り、ゆっくりとお茶を楽しんだ。 てんこはおっきなパフェを頼んで、それを嬉しそうにぱくぱくと食べていた。 楽しい時間もあっという間にすぎて、歩き疲れてくたくたになった二人は家へ向かう道を、 少しだけ遠回りして、ゆっくりと手をつないで歩いていた。 「ねぇ、おにーさん」 突然てんこが僕に声をかける。 「どうしたんだい?」 僕が返事を返すと、てんこは僕の手を少しひっぱって 「ちょっとだけ、しゃがんでね」 と言った。 「どうしたのかな?」 僕が言われたとおりにしゃがむと、てんこはすこしもじもじとしてから ちゅっ と、僕のほほに可愛い唇を押しつけた。 「あ、あはは…どうしたんだよ、急に」 てんこが夕日で赤く染まった頬を、さらに真赤にそめて、言った 「デートのおれいだよ!」 そしてそのまま家に向って駆け出してしまう。 「おいおい、まてよ!」 僕はそのあとを、距離が離れない程度にゆっくりと追いかける。 「あはは!つかまらないよ!」 いつしか二人は笑い声をあげながら、そのゆっくりとした追いかけっこを楽しんでいた。 僕はすっかりてんこに夢中になってしまっていた。 一度肉体関係を結んでしまったからじゃない、たとえあの出来事がなかったとしても、僕はてんこのことが大好きだった。 そしててんこと繋がって、その大好きは限界を知らないようにどんどんと膨らんでいっている気さえする。 てんこの笑顔が、可愛い声が、全てが僕を惹きつけて離さない。 このまま僕たちは、どこまで堕ちていくのだろう。 けれどそれは、二人ならばどこまでいっても、どうなっても怖くないと、確かに信じることができた。 僕はすこしだけスピードをあげ、てんこの背中を捕まえ、ぎゅっと抱きしめた。 「おにーさん、くるしいよ」 てんこが嬉しそうにもぞもぞと僕の腕の中で身悶える。 僕はてんこの体を反転させて向き合うと、少ししゃがんで目線を合わせて、てんこに言った。 「なあ、てんこ」 「ゆ…?」 てんこも僕の目を見つめ返す、僕の目に映ったてんこの瞳は、夕日を反射してキラキラと輝いていた。 僕はその瞳に吸い寄せられるように、ゆっくりと顔を近づけていった。 「てんこ、大好きだよ…」 その僕の言葉に、てんこがそっと目を閉じ、ゆっくりと答えた。 「てんこも、おにーさんのこと、だーいすき」 そして二人の影は、夕日をバックに、ゆっくりと重なった。 それは時間にすれば、ほんの数秒の口付け。 だけどそれは、誰にも知らされない、僕たちだけの永遠を誓うキスだった。 おしまい ---------------------------------------------------------------------------- 『さくや』について う~ん、何となく胴つきさくやのことを書きたくなって書いてしまいましたが さくやのしゃべり方がいまいちわからなくて困った(笑 ま、まぁ、ペット用胴つきで、そういう教育を受けたってことで一つ。 さくやが望むのは、ペット・飼い主の主従ではなく、メイド・ご主人さまの主従なんじゃないかなぁ なんていう妄想を書きなぐってみました。 『いぢめて おまけ』について 一線を越えてしまった飼い主さんとてんこのお話です。 まぁ、とびっきりいちゃいちゃするお兄さんとてんこを妄想したら止まらなくなってしまい、 このようなものが出来上がりました。 あなたの想像していた未来と比べてみて、どうだったでしょうか? やっぱりイチャ愛での方が筆がすすむなぁ… 皆様の中の愛でお兄さんの心を少しでも満たすことができたなら、満足です。 ご意見、ご感想あればどしどしお寄せください! http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13856/1277741176/ ばや汁でした。 今までの作品 anko1748 かみさま anko1830-1831 とくべつ anko1837 ぼくのかわいいれいむちゃん anko1847 しろくろ anko1869 ぬくもり anko1896 いぢめて anko1906 どうぐ・おかえし