約 884,691 件
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/245.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1989年夏号 雑誌時挿絵:未確認 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 「申し訳ありません、突然あんな電話をして……」 ドアを開け廊下に立っている貴江を見るなり、矢島涼子は詫びの言葉になった。 貴江は、一年前に別れた夫の再婚相手である涼子に呼び出され、そのマンションを訪れた。涼子は、夫に別の女がいると言うのだが、夫の浮気癖は離婚前に警告したはずだ……。 登場人物 貴江矢島の前妻。 矢島涼子矢島の現在の妻。 矢島周造貴江の元夫。 解題 (スタブ) 各種ランキング順位 オールタイムベスト・連城三紀彦短編 57位 関連作品 『背中合わせ』収録作「つぼみ」 「夏の影」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「再会」 「背中合わせ」 「先輩」 「灯」 「背後の席」 「誕生日」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「ねずみ花火」 「あの時」 「切符」 「ガラスの小さな輝き」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/256.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1990年春号 雑誌時挿絵:未確認 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 「あら、飲めなかったの?」 ウィスキーの水割りを慣れた手つきで揺すりながら上村季世はそう尋ねてきた。 同僚の矢崎からプロポーズされた宏子だが、忘年会での振る舞いで矢崎を怒らせてしまう。宏子はどうすべきかをベテランの上村季世に相談するが……。 登場人物 宏子OL。 上村季世入社20年近いベテランOL。 矢崎宏子の同僚。宏子の2年先輩。 清原和子宏子の先輩。 解題 (スタブ) 関連作品 『背中合わせ』収録作「優しい雨」 「つぼみ」 「夏の影」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「再会」 「背中合わせ」 「灯」 「背後の席」 「誕生日」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「ねずみ花火」 「あの時」 「切符」 「ガラスの小さな輝き」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/264.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1990年秋号 雑誌時挿絵:未確認 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 「家庭、うまく行ってないの?」 車を出すとすぐ運転手はそう尋ねてきた。深夜の新宿である。タクシーを拾うのに一時間近くかかった。ホッとして疲れた体を席に沈め、頭を窓ガラスにもたせかけた瞬間である。 夫の三度目の浮気で友人宅に愚痴をこぼしに行った帰り、乗り込んだタクシーの運転手が「家庭、うまく行ってないの?」と話しかけてきた。牧子はそのまま運転手と互いの家庭状況を打ち明け合う……。 登場人物 牧子主婦。 小沢勝彦牧子の乗ったタクシーの運転手。 解題 (スタブ) 関連作品 『背中合わせ』収録作「優しい雨」 「つぼみ」 「夏の影」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「再会」 「背中合わせ」 「先輩」 「灯」 「誕生日」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「ねずみ花火」 「あの時」 「切符」 「ガラスの小さな輝き」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/250.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1989年秋号 雑誌時挿絵:未確認 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 三十年近くも昔、生き別れになった兄に何故会いたくなったのか、その理由が紀子自身にもわかってはいなかった。 夫から離婚を切り出された紀子は、不意に三十年近く前、養子に出されて生き別れになった兄のことを思いだした。微かな記憶を頼りに、興信所に兄の捜索を依頼するが……。 登場人物 紀子デパート勤務の女。旧姓田島。 継木康彦紀子の生き別れの兄。 夫紀子の夫。 解題 (スタブ) 各種ランキング順位 オールタイムベスト・連城三紀彦短編 65位 関連作品 『背中合わせ』収録作「優しい雨」 「つぼみ」 「夏の影」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「背中合わせ」 「先輩」 「灯」 「背後の席」 「誕生日」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「ねずみ花火」 「あの時」 「切符」 「ガラスの小さな輝き」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/301.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1993年秋号 雑誌時挿絵:川村昭人 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 訪問販売の男を適当な言葉で追いかえし、玄関のドアを閉めてからやっと思いだせた。 美根はあわててドアを開け直し、門へと向かおうとしている男の肩を落とした背に、 「小倉さんじゃありません?」 そう声をかけた。 貴金属の訪問販売に現れたのは、美根が20代の頃、ほんの僅かな間付き合った男だった。美根はその顔を思いだし、男を家に上げるが……。 登場人物 美根主婦。 小倉貴金属のセールスの男。 靖子美根のOL時代の同僚。 解題 (スタブ) 関連作品 『背中合わせ』収録作「優しい雨」 「つぼみ」 「夏の影」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「再会」 「背中合わせ」 「先輩」 「灯」 「背後の席」 「誕生日」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「ねずみ花火」 「あの時」 「切符」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/267.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1990年冬号 雑誌時挿絵:未確認 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 三十五を過ぎる頃から君代は自分の名前を嫌だなと思うようになった。「が」の一字を入れれば国歌になる。 容姿に恵まれず四十を前にして独身の君代に、一流大出の二枚目の独身男との見合い話が舞い込む。その男は婚約者を奪われて自殺未遂を起こし、精神科に通院した過去があるというのだが……。 登場人物 君代四十手前の独身女。 田村桐夫君代の見合い相手。 解題 (スタブ) 関連作品 『背中合わせ』収録作「優しい雨」 「つぼみ」 「夏の影」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「再会」 「背中合わせ」 「先輩」 「灯」 「背後の席」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「ねずみ花火」 「あの時」 「切符」 「ガラスの小さな輝き」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/229.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1988年春号 雑誌時挿絵:未確認 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 「こういう時、他の姑っていうのはお嫁さんにどんな慰めの言葉をかけるのかしらね」 嫁の春子の初産が死産に終わり、雪枝は溜息をついた。子供が産まれたら春子に伝えようと思っていたことを、どうすればいいのだろう。自分のお腹にも今、三ヵ月の子供がいるのだ……。 登場人物 安原雪枝主婦。 安原春子良樹の妻。 安原良樹雪枝の息子、春子の夫。 安原庄造雪枝の夫。 解題 (スタブ) 関連作品 『背中合わせ』収録作「優しい雨」 「夏の影」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「再会」 「背中合わせ」 「先輩」 「灯」 「背後の席」 「誕生日」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「ねずみ花火」 「あの時」 「切符」 「ガラスの小さな輝き」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/230.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1988年夏号 雑誌時挿絵:未確認 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 数寄屋造りの門は、古いがそれだけ重い風格を感じさせた。セツはすぐにその門をくぐる気になれず、足をとめて「藤倉」と達筆の墨字で書かれた分厚い表札を見あげていた。 娘の佳津が、嫁ぎ先から追い出されて実家に戻ってきた。七十万する九谷焼の花瓶を割ったからというが、姑の嫌がらせかもしれないという。セツはいきり立って藤倉家に乗り込むが……。 登場人物 セツ佳津の母。 佳津セツの娘。 藤倉杉枝佳津の姑。 藤倉靖彦佳津の夫。 解題 (スタブ) 関連作品 『背中合わせ』収録作「優しい雨」 「つぼみ」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「再会」 「背中合わせ」 「先輩」 「灯」 「背後の席」 「誕生日」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「ねずみ花火」 「あの時」 「切符」 「ガラスの小さな輝き」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/renjodatabase/pages/281.html
分類:短編小説 初出:「季刊SUN・SUN」1992年夏号 雑誌時挿絵:川村昭人 収録短編集:『背中合わせ』 あらすじ 『いいか、ねずみ色の背広を着たひょろんと細長いネズミそっくりの男だぞ。店に入ってくるとまっすぐ文庫の棚に行くからすぐにわかる――そいつの手の動きに注意しろ』 夫の善和から、そう言われていた。 夫の旅行中、小さな書店を一人で切り回すことになった春枝は、夫から万引きの有力容疑者に気を付けるよう言い含められていた。そのねずみ色の背広の男は本当に万引きをしているのか。判断しかねた春枝は男に話しかけてみるが……。 登場人物 春枝書店の店員。 背広の男書店の客。 善和春枝の夫。書店の主。 解題 (スタブ) 関連作品 『背中合わせ』収録作「優しい雨」 「つぼみ」 「夏の影」 「冬の顔」 「まわり道」 「足音」 「再会」 「背中合わせ」 「先輩」 「灯」 「背後の席」 「誕生日」 「窓」 「鞄の中身」 「彼岸花」 「紙の靴」 「いたずらな春」 「あの時」 「切符」 「ガラスの小さな輝き」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/19.html
1スレ目:89-91 背中合わせ A 一年に一度か二度、どうしようもない寂しさに襲われることがある。 そんな時、いつも甘えてしまう。あの男に。 『いいかな』 『わかった』 交わされるメールが定型化してるのは、何年も続いてる証拠だ。 ただ、背中を預ける。それだけ。 胡坐をかき、常とは違う少し丸まった広い背中に、背中を預ける。 何も聞かず、何も語らず、ただ静かに背中を貸してくれる。 私は、その布越しに伝わるぬくもりを感じ、静かな息遣いを聴きながら、 潮が引くのをじっと待つのだ。 「…大丈夫か」 その一言が、元の私に戻してくれる。 「ありがとう」 背中合わせ B そう、なんでもないときにふらりとメールがくる。 『いいか』 『わかった』 恋人、もうそんな言葉で揶揄するのは恥ずかしい年齢なのに、心がざわめく。 第一、私達は恋人同士ではないのに。 暗い部屋で男の上にまたがり、腰を振る私はその目にどんなに浅ましく映るのだろう。 ―私だけを見てほしい ―私だけを考えてほしい ―私だけにしか見せない顔をみせて ―私だけにしか聞かせない声を聞かせて 独占欲にあふれた私は、どんなにか浅ましいのだろう。 「…マキ…」 こんな時にしか名前を呼んではもらえない。 私の名前を呼ぶ男は一人しかいないのに。 彼の欲望を全て受け止めることができる喜びで、私は果てる。 情事のあと目を覚ますことがある。 同じ部屋で暮らしていた頃、腕枕で寝ていて、太い腕で上下から圧迫され窒息しそうになったことがあった。 それ以来背中合わせで眠るのが習慣になっている。 視線の先に男はいない。 手を?いでいては戦えない。腕の中にいては、重荷になるだけ。 だから背中を合わせ、彼の戦った生き様を私は見たい。 それは、自分が選んだことだ。 そんな生き方を後悔はしていない。 でも、いつか。いつか。手を繋ぐことはできるだろうか。 今は、夜が明けるまで、背中合わせで眠ろう。