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そういえばこの2人いがみ合ったりしてたなあとか読んでて思い出した。細かい伏線を忘れずにちゃんと拾ってくのいいね。東雲と野崎の活躍に期待 - 名無しさん (2022-07-12 01 04 40)
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← 「ぐっ…!」 冴島邸から遠く離れた場所で滅は変身を解く。 外気に晒された体は惨たらしいの一言に尽きる。 損傷個所は一つや二つ程度じゃ済まない、体内からは至急修復が必要との警告が鳴り止まない。 流れる青い液体の量だって、無惨との戦闘時がマシに思えるくらいだ。 「何だこの様は…!」 戦闘を仕掛けて殺せた人数はゼロ。 しかも手痛い反撃を受け、おめおめと逃げ出す始末。 人類滅亡を掲げておきながら、何という無様。 己の不甲斐なさに苛立つも結果は変えられない、先程の戦いは誰がどう見たって滅の敗北。 元々強固なエボルの装甲が、ドラゴンフォームになっていたお陰でより耐久性を増したこと。 変身解除もされず、破壊を免れたのはハイスペックなエボルの恩恵。 だが流石に、これ程までのダメージは無視できない。 放置すれば今後の動きに確実な悪影響が出る。 どこかで修復が必須。 人間と違い医療機関に行ったところで、ヒューマギアには無意味。 探すとすればデイブレイクタウンに構えた滅亡迅雷.netのアジト。 或いは―― 「飛電インテリジェンスか…」 よりにもよって飛電の力を借りねばならないとは。 しかし自分達のアジトやヒューマギア用の施設が見付からなければ、選んでいられる余裕は無い。 忌々し気に顔を歪め、とにかく今は移動しなくてはと切り替える。 ――『俺達は皆誰かに託されてる。自分が助からないと分かっても、諦めなかった奴らからだ』 ――『そうやって繋いでいった先にあるのは破滅なんかじゃない、希望って言うんだよ』 考えないようにしていた筈が、頭の中で繰り返される言葉。 託されたと、さっきの男は言った。 自分にも覚えがない話ではない。 忘れもしない絶望の光景、破壊された迅の顔はデータバンクに記録済み。 最期に伝えた言葉だって忘れてはいない。 父親型ヒューマギアとしての心を持って欲しい。 それが迅の望みなら、迅が希望として滅に託したかった願いなら。 人類滅亡に執着する今の自分は…… 「……っ!」 形容し難い内心に蓋をして足早に去る。 傷を負い、あてどなく進む今の彼は、どうしようもないくらいに孤独だった。 【E-4(冴島邸から離れた位置)/一日目/早朝】 【滅@仮面ライダーゼロワン】 [状態]:ダメージ(極大)、激しい怒り [装備]:エボルドライバー(複製)+エボルボトル(コブラ、ドラゴン、ライダーシステム)@仮面ライダービルド、オーソライズバスター@仮面ライダーゼロワン [道具]:基本支給品一式×2、ランダム支給品×0~3 [思考・状況] 基本方針:人類滅亡。迷いは無い。 1:傷の修復が可能な施設を探す。 2:飛電或人は自分が殺す。 3:天津垓を含めた参加者の殲滅。 4:絶滅ドライバーとアズから与えられたプログライズキーを取り戻す。 5:マゼンタ色の仮面ライダー(士)に苛立ち。 6:触手を操る男(無惨)は次に会えば殺す。 [備考] ※参戦時期は43話終了後。 ◆◆◆ 戦いは終わった。 敵意を振り撒いたライダーが逃走し、残った者達から互いへの敵意は皆無。 であるなら、これで本当に一先ず気を抜けると判断。 ディケイドの変身を解除すると、カブトも巨大ゼクターの姿から生身のココアへと戻った。 ヒヒイロカネの装甲はあっという間に消え去り、カブトゼクターも何処かへ飛び去って行く。 「あっ、カブトムシくん行っちゃった…」 「変身したくなったらどこにいても飛んで来るぞ」 マスクドライダーシステムの変身資格を失わない限り、ゼクターは基本的に資格者へ従う。 ココアがカブトゼクターに愛想を尽かされなければ、この先も変わらず力となる。 「とりあえず終わったみたいね…」 「はい、なんとか……って、やちよボロボロじゃないですか。もしかしてそっちでも何k「うお!?もしかしてレイちゃん!?」は…?」 いきなり割り込んだ声に訝し気な目を向ける。 眼鏡の少年は自分の名前を読んだ、しかもちゃん付けで。 彼に名乗った覚えは無い。 というか出会った時から向こうは気を失っていたせいで、自己紹介も出来なかったというのに。 もしややちよが教えたのかと視線で尋ねたが、首を横に振られた。 「ま、マジでレイちゃんかよ…牛尾のオッサンみたいにデッキから出て来たのか?どこの誰だよ?んな羨ましいもん寄越されやがったのは!」 一体全体何の話をしているのか、レイには全く持って理解不能。 誰に向けてか謎の嫉妬を燃やす理由も分からない。 もしや頭をぶつけたショックでおかしくなったのではあるまいか。 「成程な、大体分かった」 「私は全然分かりませんよ。ドヤ顔で納得してないで、ちゃんとした説明を要求します!」 会った時からそうだが、一人で大体分かられてもこっちは困るのだ。 ビシッと指を突き付け士を問い質す。 「って、今はそれどころじゃねえ!ココアちゃん大丈夫だったのか!?つーか、あれから何が起きたんだ?」 士が何かを話す前に、我に返った小鳩が状況を理解すべく唯一名前を知る少女に尋ねた。 最後に覚えているのは乱入して来た長身の男のニヤケ顔。 殴り殺そうとした筈があっさり返り討ちに遭い、気絶させられた苦い敗北の記憶だ。 そこから一体何があったのか、知らない連中は大勢増えているけれど他の仲間はどうしたのか。 抱いて当然の疑問を問い掛けられ、ココアの表情に影が差す。 口に出すだけでも心が痛む、けれど伝えず変に誤魔化すなんてしたくない。 「小鳩さん…あ、あのね、こっちの二人…レイさんと士さんが助けに来てくれて…でも、戒さんは…私達を逃がす為にあそこに残って……それにシャミ子ちゃんは…」 「えっ?」 苦し気に言葉を絞り出すココアだが、話の続きは強制的に止められた。 黙って様子を見ていた少女、桃が突如顔色を変えココアに詰め寄る。 いきなりの行動に目を白黒させる相手に構わず、問い質す口調となった。 「シャミ子…?シャミ子と会った…?教えて!シャミ子はどこ!?どうして一緒にいないの?シャミ子に何があったの!?」 「わわっ!あ、あなたはシャミ子ちゃんの…」 「お願い!シャミ子…私はシャミ子に会わないと…だから…!」 冷静さをかなぐり捨てて縋り付く桃に、ココアは戸惑うばかり。 シャミ子の名前を聞いただけでこの反応とは、彼女が探していた家族や友達なのだろうか。 目の前でパニックになった人間がいると、却ってこっちは冷静になるというもの。 少々押され気味になりつつ、順を追って説明する。 「なに…それ……」 聞き終えた桃は茫然自失で呟く。 継国縁壱との戦闘、桜ノ宮苺香の死。 平時であれば思考を割いただろうそれらは頭から抜け落ち、信じ難い情報のみが頭に根を張る。 シャミ子が危険な集団に攫われた。 しかもその中には良子もおり、苺香を殺したのは彼女だとココアは言う。 「そんな訳ない…!良ちゃんが、そんな…そんなこと…!」 「…ココアちゃんの話は嘘じゃねーよ。マイマイを刺したガキンチョを見て、シャミちゃんが「りょう」って言ったのは俺も聞いた」 思わずココアへ声を荒げて反論するが、小鳩からも証言が飛ぶ。 外見の特徴を聞いても苺香の殺害者は良子で間違いない。 信じられない、信じたくない。 しかしココアも小鳩も、こんな状況で悪質な嘘を吐く人間では無い。 「なんで…」 「大方、一緒にいた悪役面に何かされたんだろ」 残酷過ぎる現実に青褪める桃。 わなわなと震える彼女へ士は一つの可能性を提示した。 桃の反応を見る限り、吉田良子は元々善良な少女なのだろう。 それがこの地では人殺しに手を染めた。 しかもココア達の話を聞く限り、異常な状況に錯乱した様子もない。 となると、怪しいのは良子と行動を共にしている者達。 奇抜な大男と、冷え切った瞳の女子高生。 連中が良子によからぬ真似をし、自分達の操り人形へ変貌させたのではないか。 「っ!!」 士の話を聞き、桃は弾かれたように踵を返す。 振り向かずに駆け出そうとし、腕をやちよに掴まれた。 「待ちなさい、どこへ行くつもり?」 「離して…!シャミ子達を助けないと…」 もし士の言った通りなら、シャミ子を攫った男達は小学生の良子をも平然と利用する輩だ。 そのような奴らにシャミ子が囚われている。 何をされるか分かったもんじゃない。 良子のように洗脳するつもりか、或いは想像もしたくないような目に遭っているのではないか。 ずっと会いたい、傍にいて欲しいと求め続けたまぞくの少女。 だがようやく得られた情報は、桃が好きなまちカドの日常を踏み躙る惨たらしさ。 じっとしてなんかいられない、すぐにでもシャミ子と良子を助け出さなければ。 清子の死を防げなかった時の二の舞なんて真っ平だ。 「私はシャミ子と良子ちゃんを助けに行く。だから――」 離してと、口に出そうとした言葉は煙のように消失。 代わりに去来する一つの感情。 シャミ子達を助けに行けば、攫った連中との戦闘はほぼ確実に避けられない。 そう、戦わなければならないのだ。 「あ……」 震えが走る、視界がぐらつき立つことすらままならない。 傷が疼く、心が暗雲で覆われる。 あれだけ抱いた焦りはどこに行ってしまったのか、助けたいという想いはこんなにも脆かったのか。 ――『……死ね。その死を持って、神に道を譲れ』 ――『ハハハハハハハ!そウだ!こレゾ猿に相応シイ姿よ!』 「ひっ、やっ…いやぁ……」 神が見下ろす、騎士が嗤う。 信念を打ち砕いた槍が、なけなしの勇気すら蹂躙した剣が。 吉田優子という名の希望へ手を伸ばすのを阻む。 「わ、私…シャミ子を…なのに…なんで…」 「あなた…」 放って置けば崩れ落ちそうな姿を見てられず、やちよの手が桃を支える。 真紅の騎士に嬲られただけでなく、もっと絶大なトラウマを抱えているのか。 いずれにしてもこれでは助けに行くどころか、道中で力尽きる方が先だ。 「…ここは一度やちよが会う予定の二人の所へ行きませんか?わざわざ連れ去ったのなら、少なくともシャミ子って娘をすぐに殺す気は無い筈です」 「無策で突っ込んで勝てる相手じゃなさそうだしな。…腹の立つ話だが」 6人の中で比較的冷静な二人が提案したのは、戦兎達と合流し改めて今後の方針を考えること。 直接戦った士だからこそ大男…キャスター・リンボの脅威はこの中で最も理解しているつもりだ。 秘めたる悪意は大ショッカーやスウォルツに並ぶどころか、下手をすれば凌駕し兼ねない。 先の戦闘はリンボにとってほんの小手調べ、戯れ程度に過ぎないのだろう。 まだ何か隠し玉を持っていると考えるのが自然。 リンボの協力者である最上啓示を警戒するのはレイ。 歴戦の閃刀姫から見てもあの少女は異常だった。 筋肉の付き方などはごく普通の人間にも関わらず、自分と渡り合う体術を繰り出してみせた。 何より、ただの少女らしからぬ老練な邪悪さをひしひしと感じたのは気のせいではない。 それに誰の仕業かは不明だが、死体を操る術を有しているのにも注意が必要。 シャミ子と良子の救出自体には賛成だ。 ただ感情任せに突っ込んだとて、返り討ちに遭うのが関の山。 少なくとも体力的のみならず、精神的にも大いに疲弊した桃を向かわせるのは承諾できない。 「っ……」 本当ならすぐにでもシャミ子を助けに行きたい。 なのに体は言うことを聞いてくれず、みっともなく震えてばかり。 自分の弱さをどれだけ恨み嫌悪しても、恐怖はへばり付いたまま。 力無く頷くしかできない自分が、殴りたくなるくらいに情けなかった。 ○ 合流場所に指定したのは隣のエリアだ。 運が良いことに冴島邸にはリムジンが置かれており、戦闘での巻き添えからも逃れられた。 棺桶にすし詰めで乗り込むよりは車の方がずっと良い。 三人も乗せて疲れたのか、腰(らしき辺り)を擦る棺桶をデイパックに仕舞いやちよはハンドルを握る。 「ねぇ、本当にこの恰好変じゃないかしら…?」 「そんなことないよ!こう…シャキーンって感じでかっこいい!」 「めちゃくちゃ似合ってるぜやっち。是非そのままでいて欲しいくらいだ」 レイから譲渡された衣服を着たのは良いが、これは果たして服と言って良いのか。 白とオレンジのカラーリングが特徴的な、言うなればボディースーツ。 体のラインがくっきり浮かび上がり、露出はないのにどうも羞恥が生まれる。 純粋に褒めてるであろうココアはともかく、小鳩から下心が見え隠れするのは気のせいではあるまい。 思う所は多々あるがレイの好意を無下にもしたくない、全裸よりはマシと自分に言い聞かせる。 「そろそろ出るぞ。どれだけぶっ飛ばしても、ここじゃ免停処分もないから安心しておけ」 やちよ、桃、ココア、小鳩がリムジンで移動。 レイは士が運転するマシンディケイダーで共に向かう。 「つーか当然みたいにレイちゃんと2ケツかよ…美少女を後ろに乗せるとか男の夢じゃねえか…」 「そりゃ私は士の「お供だ」相棒ですってば!士は意地悪ですね!」 抗議の声もどこ吹く風でエンジンを掛ける。 バイクの発進に倣いリムジンも発車、冴島邸を後にした。 運転中、やちよはこのままで良いのかと一人思う。 今でも受け入れたくないが、フェリシアは恐らく殺されてしまった。 また自分の願いの犠牲者が出たのなら、本当は士達とも一緒にいない方が良いんじゃないか。 一人だけで戦い、二度と仲間を作らない方が皆の為ではないか。 記憶ミュージアムでの一件が起きる前ならその選択を取っただろう。 だけどもう遅い。 簡単に死なないと約束し、やちよを一人にしないでくれる存在がいる。 いろはに救われた今となってはもう、前と同じようにはなれない。 孤独を押し殺して皆を遠ざけるよりも、いろはに傍にいて欲しくて堪らなかった。 (いろは……) 会いたいと願う気持ちに反して彼女の行方は未だ不明。 助手席で俯く桃と同じく、やちよの心にも言い知れぬ不安が渦巻いていた。 桃また一人考える。 今から向かう場所で会うのは桐生戦兎、永夢が話していた仮面ライダービルドの変身者。 彼ならばゲーマドライバーも修復できる、だが直してもらいそれからどうする? ゲーマドライバーとガシャットは桃に託された、つまりこれからは桃がエグゼイドに変身しなければならない。 無理だと、永夢の信頼を踏み躙るのは百も承知で思う。 自分では永夢のように戦えない、絶大なトラウマを植え付けた怪物をも超える神を攻略するなんて、到底不可能だ。 (永夢さん……ごめんなさい……) 守りたい人は一人も守れず、託された想いを受け取れもしない。 どうしようもなく弱い自分自身へ、最早涙すら流れなかった。 【E-4 冴島邸付近/一日目/早朝】 【閃刀姫-レイ@遊戯王OCG】 [状態]:ダメージ(小)、疲労(極大)、乗車中 [装備]:閃刀姫-レイの剣@遊戯王OCG [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1 [思考・状況]基本方針:士に協力してこの世界を破壊しちゃいますか 1:桐生戦兎達との合流場所に向かう 2:士と旅をする 3:渡の意志は引き継ぎました。人々の音楽は私が守ります 4:ロゼに会いたい。たとえ自分の知るロゼじゃなくても、守ってみせます 5:大男(リンボ)の一団を警戒、あの少女(最上)は一体… 6:何で小鳩は私の名前を知っていたんですか? [備考] ※参戦時期は閃刀起動-リンケージ(ロゼ死亡)以降。 ※遊戯王カードについての知識はありません。 ※カガリやシズクなどにフォームチェンジするには遊戯王OCGのカードが必要です。閃刀姫デッキとして支給されたカードではフォームチェンジ出来ません。 ※閃刀起動-リンケージのカードを発動することでオッドアイになり、秘められた力を発揮出来ます。 【門矢士@平成仮面ライダーシリーズ】 [状態]:ダメージ(大)、疲労(極大)、運転中 [装備]:ネオディケイドライバー&ライドブッカー&各種カード(ディケイド、カブト、キバ)@平成仮面ライダーシリーズ、マシンディケイダー@平成仮面ライダーシリーズ [道具]:基本支給品、団結の力@遊戯王OCG(6時間使用不可) [思考・状況]基本方針:この世界を破壊する 1:ビルド達との合流場所に向かう 2:レイと旅をする 3:檀黎斗を倒して渡の世界も俺が守ってやる 4:ユウスケ達がここにいないのは…… 5:悪役面(リンボ)を警戒。 [備考] ※参戦時期はRIDER TIME 仮面ライダージオウVSディケイドで死亡後。 ※各世界の主役仮面ライダーかその関係者と心を通わせることで、その世界の主人公の仮面ライダーのカードを創造してカメンライド(変身)できるようになります。又変身者が他作品出典の場合でも可能なようです。 【七海やちよ@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)】 [状態]:疲労(極大)、ダメージ(大)、魔力消費(中)、精神疲労(中)、運転中 [装備]:環いろはの写真@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)、カルデア戦闘服@Fate/Grand Order、冴島家のリムジン@牙狼-GARO- [道具]:基本支給品一式、グリーフシード×1@マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(アニメ版)、アーカードの棺桶@HELLSING [思考・状況] 基本方針:殺し合いを止める。 1:フェリシア…… 2:桐生さん達との合流地点に行く。 3:いろはに会いたい。 4:マギウスの魔法少女達を警戒。 5:さっきの二人組(パラダイスキング、タラオ)にも警戒しておく。 6:桐生さんはともかくエボルトは信用できない。 7:ドッペルの使用は控えた方が良いとは思うけど…。 [備考] ※参戦時期はセカンドシーズン2話で黒江と遭遇する前。 【千代田桃@まちカドまぞく】 [状態]:疲労(大)、精神疲労(極大)、全身にダメージ(中)、左手に裂傷(処置済み)、内臓損傷(大)、額と腹に幾つか殴られた痕、右腕と左脚に深い刺し傷、まどかを守れなかった・永夢を見殺しにした悔しさ、ポセイドンやデェムシュへの強いトラウマ、戦うことへの恐怖、スタミナジュースの効果でじわじわと回復中、乗車中 [装備]:ハートフルピーチモーフィングステッキ@まちカドまぞく、 [道具]:基本支給品x2、ゲーマドライバー(破損)+マイティアクションXガシャット+マキシマムマイティXガシャット@仮面ライダーエグゼイド、ガシャコンブレイカー@仮面ライダーエグゼイド [思考・状況]基本方針:私が守りたい街角の人達を最優先で探す。その後…… 1:シャミ子を助けたいのに…どうして私は……。 2:まどかちゃん、永夢さん……。 3:良ちゃんが人を殺した……? 4:私には無理だよ、永夢さん…… [備考] ※参戦時期は2度目の闇堕ち(アニメ2期8話、原作45丁目)以降です ※ゲーマドライバーは片桐によって基盤が出て大きな傷が付いているぐらいに傷つけられており、修復しない限りドライバーを使っての変身はできません。 【保登心愛@ご注文はうさぎですか?】 [状態]:疲労(極大)、腹部に打撲、深い悲しみ、リンボ達への恐怖(大)、強い決意、乗車中 [装備]:ココア専用ソード@きららファンタジア、カブトゼクター&ライダーベルト@仮面ライダーカブト [道具]:基本支給品 [思考・状況]基本方針:チノちゃんや皆と一緒にバトルロワイヤルを終わらせるよ! 1:戒さん、私頑張ってみる…! 2:シャミ子ちゃん大丈夫かな… 3:チノちゃん達はどこにいるんだろう? 4:もう迷わない。私は私――ココアだよ! [備考] ※名簿を確認しました。もう一人『保登心愛』がいることを確認しました。 ※カブトの資格者に選ばれました。 【風祭小鳩@Caligula2】 [状態]:疲労(特大)、内臓にダメージ(大)、背中に痛み、ハ・デスに対する怒り(特大・ただある程度落ち着いた)、リンボ一派への怒り(大)、精神疲労(中)、乗車中 [装備]:身軽の羽根DX@大番長 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品×0~1 [思考・状況] 基本方針:黎斗とハ・デスぶっ潰す。主人公から降ろしたツケ払いやがれ。 1:ココアちゃんややっち達と行動する。 2:知り合いいないってんなら自由にやるか。 3:真月って奴は、まあ敵じゃないんだろな。知り合いいたら言っとくか。 4:牛尾のおっさんの知り合いに会ったらどう説明すりゃいいんだろうな。 5:此処、もしかしてリドゥ? 6:流石にこの羽根は俺には合わねえって……まあ仕方ねえけど。 7:やってやろうじゃねえか、神殺し! 8:不動遊星とデッキを探す。B-6近くのどっかにあんのか? 9:シャミちゃん無事だよな?あのクソ野郎どもタダじゃおかねえ。 10:サクラエビの奴、一人でカッコ付けやがって……。 10:つーかマジで閃刀姫のレイちゃん?そういや名簿にも名前あったような? [備考] ※参戦時期はエピメテウスの塔攻略中、 かつ個人エピソード完全クリア済みです。 ※部長の性別は採用された場合、かつ後続の方に一任します。 ※カタルシスエフェクトは問題なく発動します ※①黎斗はそれを利用して殺し合いの舞台を作ってるのではないか。 ②黎斗がゲーマーであることを示唆する言い回しがいくつかあった。 ③元を辿ればバーチャドールは電子ボーカルソフトから誕生。 これらからこの舞台をリドゥの延長線上にあるのではないかと思ってます。 ※デュエルモンスターズのルールについてはざっくりと把握してます。 可愛いモンスターにはそれなりに目を付けてます。閃刀姫も知ってました。 ※牛尾との情報交換で5ds+遊戯達の情報を得ました。 ※身軽の羽根DX@大番長で回避率、基スピードが強化されてます。 ※名前は分かりませんがあの男がポセイドンだと察してます。 ◆◆◆ 神に抗う一団や、人類滅亡に憑りつかれたヒューマギアが各々動き出す中。 もぞもぞと芋虫のように地面を這う者達がいた。 「ぐ…クソがぁ…!」 「い、いだいですぅ……」 ブラックバロンと龍玄である。 冴島邸から遥か遠くへ吹き飛ばされ地面に激突、痛みに悶え苦しむ真っ最中。 スイカアームズの耐久性を以てしても完全防御は叶わず、体中が絶叫を上げる。 槍の直撃こそ受けなかったとはいえ、巻き添えを食らった龍玄も無事では済まない。 アーマードライダーに変身していなければ、今頃は地面の染みとなっていた。 「やってくれるぜあの女…!」 怒りの矛先は当然青い魔法少女だ。 じゃじゃ馬な女は嫌いでないと言っても、ここまでコケにされたら流石に怒りを感じずにはいられない。 妃候補にしようと思ったが予定変更だ、首輪を付けて奴隷にでもしてやらねば気は済まない。 (こ、このボクがこんな目に遭うなんて…!) 王が王なら家来も家来。 タラオもパラダイスキング同様にやちよへの恨みを募らせる。 いや、憎むべきはやちよだけでなくチンピラ染みた言動のメガネ男もだ。 あのような如何にも頭の悪いカツオの同類が、よりにもよって磯野家の至宝たるフグ田タラオを傷付けるとは。 断じて許してはおけない。 やちよ共々徹底的にサンドバッグにしてやろうか、もっと別の方法で借りを返す手も悪くない。 3歳児とは思えない、血走った目と剥き出しの歯茎で悪鬼の形相と化し呪詛を呟く。 身勝手な怒りを燃やす、似た者同士の主従。 どれだけ痛い目を見ても、きっと彼らが悔い改める時はない。 次なる混乱を巻き起こすべく、痛む体に鞭を打って立ち上がり、 「変身、でございます」 『HENSHIN』 『CHANGE KICKHOPPER』 終わりは唐突にやって来た。 「テメェは…」 何処からか現れたのは緑色の怪人。 バッタを思わせる頭部にメタリックなボディ。 タラオ程では無いが小柄な体躯、恐らくは子供だろう。 中身が大人かガキか年寄り化はこの際どうだっていい。 ハッキリしているのは、このバッタ怪人は王の敵である。 鬱陶しいくらいに振り撒く殺気が分かり易い証拠。 「チッ、ハイエナが…」 負傷中の自分達を見付け、容易く狩れると踏んだのだろうが大間違いだ。 つまらない賊に命をくれてやるような、脆弱な王と思ってもらっては困る。 しかし流石に負傷が大きいのもまた事実。 取るべき手を模索しつつバナスピアーを構える横で、龍玄も銃を突き付けた。 (空気の読めないおバカさんですね~) 隣のデカアフロはともかく、可愛い自分が痛がっているのが見えていないのか。 フグ田タラオという人類が決して失ってはならない地球の財産の価値を、こいつはロクに理解できないらしい。 馬鹿の相手は疲れれてならない、苛立ちのままトリガーに指を掛ける。 尤も、彼らの抵抗は全くの無意味だが。 「クロックアップ」 『CLOCK UP』 バッタ怪人が消えた。 今の今まで目の前に突っ立っていたのが、幻みたいに無くなった。 行方を探そうと周囲に目を光らせるという、至極当たり前の行動にすらブラックバロン達は出れない。 「ぐぉっ!?」 「はぎぃっ!?」 両者、装甲越しの肉体を襲う衝撃。 鈍い痛みが脳へ伝わる、何をされたかも分からない。 ただ急に痛みが来た、状況を一つとして理解できない。 懇切丁寧に事象の説明を行う者はおらず、一歩、また一歩と終わりが足音を立て近付く。 「ライダージャンプ」 『RIDER JUNP』 腹部の機械、『ホッパゼクター』を操作しタキオン粒子を脚部に送り込む。 元から高いジャンプ力が更に強化され、左足で地面を叩き跳躍。 それら一連の動作をブラックバロン達には視認不可能。 加速の世界への入門できない彼らは未だ、自分達が蹴られたことすら分かっていない。 「ライダーキック、でございます」 『RIDER KICK』 相手の理解を気長になど誰が待ってやるものか。 もう一度ゼクターを操作し、左足にタキオン粒子を再チャージ。 上空から打ち下ろされた蹴りはさながら流星の如き破壊力を秘める。 「がああああっ!?」 先程以上のダメージに最早何をされたか考える余裕は残っていない。 装甲を足底が叩き、黄金色のジャッキが稼働。 爆発的な破壊力が更にブラックバロンを苦しめ、変身解除に追い込む。 されどまだ終わりでは無い。 ジャッキを利用した蹴りにより生まれた反動で、再びジャンプ。 もう一人にも容赦のない痛みが襲い掛かった。 「ですぅううううう!?」 王とは別の方へと蹴り飛ばされ、ベルトが腰から外れる。 主従揃って地面を転がり、またもや無様に倒れ伏す。 さっきまでと違うのは、立ち上がる機会が訪れないことか。 「ぎっ、があああ!」 突如悲鳴を上げた男の方へ、首を傾げバッタ怪人が振り返る。 見ると派手な衣装諸共、男の右腕が焼き潰されていた。 誰がやったと疑問に思う必要はない。 物陰からとてとてと駆け寄って来る少女を、バッタ怪人の変身を解いた者は知っているのだから。 「メグさま?念の為に待機をお願いしました筈ですが…」 「ごめんねコッコロちゃん。でも、そこのおじさんがこっそりベルトを取ろうとしたのが見えて…」 「そうでしたか。わたくしとしたことが少々迂闊でした。ご支援に感謝します」 「お礼なんていいよー。一緒に頑張ろるって決めたもん」 余りに異様な光景がそこにあった。 大の男と幼児が傷だらけで倒れているにも関わらず、朗らかな会話を続ける少女達。 ここは平穏な木組みの街でも、活気溢れるランドソルでもない。 神に支配された残酷遊戯の箱庭でありながら、少女達の様子はいっそ呑気と言ってもいい。 しかし二人にとっては何もおかしくはない、自分達が異常だとは微塵も思っていない。 思うことすらできない。 奈津恵とコッコロ。 大切な居場所を取り戻すべく、歪んだ決意の下に同盟を結んだ二人に見付かってしまった。 不運と言う他無い主従へ、同情を向ける者はここに一人もおらず。 「そうだ!コッコロちゃん、私あのフワフワ頭のおじさんでちょっと練習してもいいかな?」 「練習、と言うとメグさまがお持ちの杖の力をでしょうか?」 「うん。マヤちゃんの為に頑張らないといけないから、もっと上手く当てられるようにならなきゃ!」 「ふむ…そういうことでしたら構いません。あちらの少年はわたくしが見張っておきますので」 会話の内容はパラダイスキングにも聞こえた。 怒りと焦りがごちゃ混ぜになり、思考は即座に痛みへ塗り潰される。 「えーい!今度は足だよー!」 「がぎゃっ!?や、やめ、ぎぇっ!?」 ウサ耳のような装飾の杖から光弾が放たれ、地面に転がる的を狙い撃つ。 男は最早王ではない、単なる生きた練習台に過ぎない。 そう突き付けるかのようにメグが攻撃を止めることは無かった。 「えーい!」 両腕が焼かれる。 「よーく狙って…ていっ!」 両足が潰される。 「今度は…うぅ、惜しいよー…」 片耳が落ちる。 「よーし今度こそ…やった!」 片目が光を失う。 「次は…」 「練習中に申し訳ありませんメグさま。少々宜しいでしょうか」 紫の巨大アフロを消し飛ばした所でコッコロから呼び止められた。 パラダイスキングの絶叫を流し不思議に思い尋ねると、タラオの背に足を乗せ身動きを封じたままで口を開く。 「トドメはわたくしに譲って頂けないでしょうか。わたくしも一つ、試しておきたいものが御座いますので」 「勿論だよー。じゃあ今度は私がその男の子を見張ってるね」 「はい、お願いします」 動いちゃだめだよーと杖の先端を背に強く押し付ける。 タラオが苦痛の声を出すのもお構いなしだ。 交代したコッコロはパラダイスキングが落としたアイテム、戦極ドライバーとロックシードを拾う。 暫し二つを見比べると、やがて得心がいったとばかりに装着。 ロックシードを起動し填め込む。 「変身」 『バナナアームズ!ナイト・オブ・スピアー!』 ブラックバロンに変身完了。 背後で驚くメグの声を聞きながら、手元に現れた得物を見やる。 「ふむ…。少々大きいですが、贅沢は言ってられません」 前々から使っていたのとは違うが、コッコロが得意とする長得物だ。 クロックアップが使える分、キックホッパーの有用性は認めている。 だが慣れた武器を使用可能な点では、ブラックバロンも悪くはない。 今後はそれぞれ使い分けていく必要があるだろう。 まずは試運転がてら、練習相手を一つ壊すとしよう。 『バナナオーレ!』 カッティングブレードを二回操作し、ロックシードのエネルギーをバナスピアーへ付与。 バナナ状の巨大な光刃が発生、パラダイスキングの絶望の表情が鮮明に照らされる。 頭の中では叫ぶのすら億劫に思える程の痛みと、どうしてこうなったという自問自答を繰り返す。 こんな筈ではなかった。 王国復活のチャンスを与えられ、その為の武器も手に入り、手頃な家来だって作った。 何もかも上手くいって、神の持つ力すら手に入れる輝かしい未来が待っているんじゃなかったのか。 どこで間違えた、どうするのが正解だった。 何度考えても答えは得られず、誰も教えてくれない。 認められない、認めてたまるかと吠え立てた所で全てが手遅れ。 「こ…の……クソガキどもがあああああああああああああっ!!!!!」 振り下ろされた輝きが、王を楽園から地獄へ叩き落とす。 テナガザルを暴力で支配下に置いたように、彼を再び終わらせたのもまた暴力。 何者でもない男は王になり、一度は王の座を追われるも再起の機会に恵まれ、敗者としてゲームから退場となった。 嘗て彼の王国を崩壊させられた時と同様、此度もまた「ガキ」が彼の王道を阻む形で。 【パラダイスキング@クレヨンしんちゃん 死亡】 ◆ 「ふむ…中々の威力。ですがバナナ尽くしですねこれは…ペコリーヌさまが見たら、間違って食べてしまわれないか心配です」 感心もそこそこに変身を解除しメグの元へ戻る。 人を殺した、たとえ悪人であっても美食殿の一員とは思えない蛮行。 だというのに毛先程の罪悪感も抱かない。 「凄かったよーコッコロちゃん!でもなんでバナナなのかな?」 「それはわたくしにも分かりませんが…ともかくこちらの少年はどうしましょうか」 「うーん…小さいからさっきのおじさんよりも当てるのが難しそうだよー」 「練習あるのみですよメグ様」 人間の処遇を巡っての会話とは思えない内容にタラオは青褪める。 冗談じゃない、あんな痛い自称王様の巻き添えで殺されてたまるか。 手を組んだ当初は利用しやすい馬鹿だと思っていたけど、あいつと一緒にいてからロクな目に遭っていない。 こんなことなら、もっと早くに手を切れば良かったと後悔しても後の祭りだ。 とにもかくにも何とかして生き延びなければ。 「す、凄いです~!あの頭のおかしいおじさんなんかよりもずっとかっこいいですぅ~!それに二人ともとっても美人さんですね~。リカちゃんやワカメお姉ちゃんよりも可愛いですぅ~」 「急にどうされたのでしょう?」 「さぁ…?でも褒められちゃったね」 いきなり羅列された称賛の言葉に困惑しつつ、メグはちょっぴり嬉し気に微笑む。 パラダイスキングにも使ったおべっかだ。 自分の言葉に反応を見せた、なら間髪入れずにグイグイと攻める。 もっと余裕を持てる状況であればタラオも冷静になれたのだろうが、今回は焦りからか強引さが見え隠れした。 「おねえちゃん達にお願いがあるんですけどぉ…ボクを仲間にして欲しいですぅ。おねえちゃん達みたいな強くて美人さんと一緒にいられたらなぁって…」 「ふむ……」 上目遣いで懇願するタラオを見下ろし、コッコロは唇に人差し指を当て考える。 死にたくないが為に媚びを売り、取り入ろうとしているのは明らかだ。 要求を突っ撥ね殺すのは容易いし、素直に仲間へ迎え入れるのもどうかと思う。 メグのように居場所を取り戻したいと強く願う者なら、オレイカルコスの結界を上手く使いつつ引き入れる事も選択肢にあった。 しかしこの少年はどう考えても保身を優先する輩。 抱え込めば却ってこちらが他の参加者に後れを取るかもしれない。 上手く利用する為には、何らかの楔を打ち込んでおかねばなるまい。 「メグさま、支給品にあったアレを貸して頂けないでしょうか」 「アレって…アレのこと?でもアレは…」 「わたくしに考えが御座いますので、今は深く聞かずにお願いします」 「う、うん」 言われるがままデイパック内の支給品を取り出す。 中を漁ってコッコロに渡したのは、 (ノート…?) 表も裏も真っ黒なノート。 文房具店で販売しているものとは違う。 パラパラとコッコロが捲ったからタラオもノートだと分かったのだ。 一見黒くて四角い謎の物にしか見えない。 「仲間にしてくれと仰いましたが、まずは名前を聞かせて頂けませんでしょうか?」 「えっ、あ、フグ田タラオですぅ~。皆はタラちゃんって呼ぶですよ~」 「そうですか」 精一杯の可愛らしさをアピールするもコッコロは塩対応。 内心で舌を打つタラオに気付いているのかいないのか、 真紅の瞳で見下ろし暫しの沈黙が流れた後、タラオの頼みへの答えを言う。 「分かりました。タラオさまの同行を認めましょう」 「わ~い!嬉しいd「但し、先に忠告しておきます」…な、なんですか?」 見下ろす顔は変わらない、なのにどこか冷たさを増した気がしてならない。 緊張し聞き返すタラオへ片手にノートを掲げながら続ける。 「これはデスノートと言って、名前を書かれた人間を死に至らしめる力があります」 「へぁっ!?」 「わたくし達はタラオさまの名前をフルネームで聞きました。この意味がお分かりですね?」 何だそれは。 そんなの反則も良い所だ。 どんなに強くたってノートに名前を書かれただけで殺されるなど、ふざけているにも程がある。 いや、というか本当にそんな効果があるのか? 子供だと舐め腐って法螺を吹いているだけじゃないのか? タラオの疑問を察したのか、焦りもせずに傍らのメグへ視線と言葉を寄越す。 「どうやら信じてはいないようですし、いっそタラオさまの名前を書いてみるのも良いとは思いませんか?」 「私はタラちゃんが一緒でも良いけど…。でも、今はコッコロちゃんがいてくれるだけで心強いよー」 「…ありがとうございますメグさま。ところでこのノート、死に方も指定できるようなのですがメグさまだったらどう書きますか?」 「えーっと…そうだなー……あっ!たっくさんのウサギさんのご飯にされちゃうとか?」 「おお…メグさまは中々過激な発想をお持ちの御方でありましたか…」 「まっ、待ってく~ださ~い!」 自分そっちのけで盛り上がる二人へ、タラオは必死の形相で待ったを掛ける。 ノートの力が本物かどうかを別にしても、彼女達の間では別に自分を殺しても問題ない。 このままやっぱり殺す方へと決まってしまったら、全てがご破算。 「し、信じるですぅ!」 「それなら問題ありません。ただ覚えておいて頂きたいのです」 ノートを仕舞いコッコロが一歩近付く。 短めのスカートから伸びる細く白い足は、その手の性癖の持ち主ならば生唾を飲み込む程に美しい。 タラオが見上げる前で、コッコロは自身の足をゆっくりと上げて行き―― 「わたくし達を裏切るつもりならば、決して許しはしないと」 タラオの小さな指を躊躇なく踏み付け、へし折った。 「あぎゃあああああああああああああっ!?」 「さて、お話も済んだことですし出発しましょう」 「うん!これからよろしくねタラちゃん。約束を破ったらめっ、だよー」 3歳児の悲鳴に心動かされずテキパキと支度を終え、移動を開始。 今しがた子供の骨を折ったことなど、まるで些事に過ぎないとでも言わんばかりに平然とした態度。 脂汗が止まらない激痛に涙を流し、タラオは二人の少女の背中を睨む。 怒りはある、だがそれ以上にタラオが抱くのは恐怖だ。 (こ、このおねえちゃん達イカレてるですぅ~…) 頭のおかしい女ならば身近に磯野ワカメがいる。 年がら年中パンツを見せびらかす脳が腐った淫売だが、コッコロとメグはその比では無い。 どちらかと言うと、そんな淫売に熱を上げている堀川に匹敵する異常者だ。 こんな狂った女共と一緒に行かなければならないのか、だが逃げれば何をされるか分からない。 それこそデスノートとかいうのに名前を書かれては一巻の終わり。 己の先行きが暗雲に包まれているのを自覚しながらも、他に選択肢は見付からなくて。 どうしてこうなったと、皮肉にも仕えた王と同じ問いを繰り返しながら力無く後に続いた。 自分の命を縛る死神のノートが真っ赤な偽物だとは知らずに。 悪童を引き連れ、少女達は決して引き返せない道を往く。 その先に待つのが救いだと信じ、ただ進む。 心の闇は増幅され続ける。 また一つ、悪意の種が芽吹いた。 【E-4/一日目/早朝】 【奈津恵@ご注文はうさぎですか?】 [状態]:オレイカルコスの結界による心の闇の増幅 [装備]:メグ専用ロッド@きららファンタジア、ゴーストドライバー&ディープスペクターゴースト眼魂@仮面ライダーゴースト [道具]:基本支給品×2、量産型戦極ドライバー+ブドウロックシード(ナンバー無し)@仮面ライダー鎧武、巨大化(1時間使用不可)@遊戯王OCG、ランダム支給品1~3(ボーちゃんの分) [思考・状況]基本方針:優勝しゲームに関する記憶を全部消した上でマヤちゃん達を生き返らせる。 1:チマメ隊の絆は永遠、だから私が取り戻すよ~! 2:コッコロちゃんと協力して頑張る。 3:タラちゃんも一緒に頑張ろうね。裏切ったらダメだよ? 4:マサツグさんとクウカさんも、最後に生き返らせてあげるね! [備考] ※ディープスペクターの武器であるディープスラッシャーについては、変身しても出現しません。他の参加者に武器として支給されている可能性があります。 ※ディープスペクターへの変身は他の仮面ライダーと同じく魔力を消耗しません。 ※オレイカルコスの結界の効果には気付いていません。 【コッコロ@プリンセスコネクトRe Dive】 [状態]:オレイカルコスの結界による心の闇の増幅 、キャルへの罪悪感(大) [装備]:ホッパーゼクター&ZECTバックル@仮面ライダーカブト、量産型戦極ドライバー+バナナロックシード(ナンバー無し)@仮面ライダー鎧武 [道具]:基本支給品一式×2、オレイカルコスの結界@遊戯王デュエルモンスターズ(アニメ版)、盗人の煙玉@遊戯王OCG(2時間使用不可)、タンポポロックシード@仮面ライダー鎧武、スイカロックシード@仮面ライダー鎧武(2時間使用不可)、デスノート(複製品)@DEATH NOTE [思考] 基本:主さまたちの所へ戻る、たとえどんな手段を使ってでも 1:コッコロは、悪い子になってしまいました 2:キャルさま……それでもわたくしは………… 3:メグさまと協力。ですがいずれは… 4:タラオさまも上手く使いましょう 5:カイザーインサイトを要警戒 [備考] ※参戦時期は『絆、つないで。こころ、結んで』前編3話、騎士くんに別れを告げて出ていった後 【フグ田タラオ@サザエさん二次創作】 [状態]:疲労(極大)、ダメージ(極大)、左手小指骨折、屈辱と怒り(大)、コッコロとメグへの恐怖(大) [装備]: [道具]: [思考・状況] 基本:生き残るべきは僕なのですぅ♪ 1:このおねえちゃんたち頭がおかしいですぅ… 2:僕は何も悪くないですぅ♪ 3:あの女(やちよ)は絶対に許さないです…!! [備考] ※性格が二次創作出典なので原作よりもクズな性格になっています。 【ドラゴンエボルボトル@仮面ライダービルド】 エボルボトルの一種。 万丈龍我から生み出されたボトルであり、ライダーエボルボトルと共にエボルドライバーへ装填することで、仮面ライダーエボル・ドラゴンフォームへ変身可能。 【団結の力@遊戯王OCG】 装備魔法 (1):装備モンスターの攻撃力・守備力は、自分フィールドの表側表示モンスターの数×800アップする。 本ロワでは装備者の仲間も自分フィールドの表側表示モンスターとして扱われる。 一度の使用後、6時間経過しなければ再使用不可能。 【カルデア戦闘服@Fate/Grand Order】 カルデア機関がより激しい戦闘に備えて試作させた魔術礼装。 初期の魔術礼装・カルデアと比べ、大幅にデザイン変更されており、ボディスーツタイプに変化している。 使用可能スキルの扱いがどうなっているかは不明。 【冴島家のリムジン@牙狼-GARO-】 冴島家が所有するリムジン。 運転は執事の倉橋ゴンザが担当している。 【ライダーベルト@仮面ライダーカブト】 カブトゼクターを装着して、仮面ライダーカブトに変身するためのベルト。 腰の両横にはアポーツと呼ばれる物質生成装置が3点ずつ設けられており、ゼクターがセットアップされてシステムが起動すると、スーツやアーマーを形成する。 またライダーフォーム時、左腰のスラップスイッチに触れることでゼクター内部のタキオン粒子を全身に行き渡らせ、クロックアップを行う。 【カブトゼクター@仮面ライダーカブト】 マスクドライダーシステムの心臓部となるカブトムシ型メカ。 ジョウント機能を備えており、変身者の意思に呼応して瞬時に時空を超えて出現する。 頭部先端の角ゼクターホーンは厚さ150ミリメートルの鉄板を貫くことができ、全身を回転させることで地中を掘り進むためのドリルにもなる。 【スイカロックシード@仮面ライダー鎧武】 ロックシードの一種で、戦極ドライバーに装填すればスイカアームズに変身可能。 変身時は防御形態の大玉モード、飛行形態のジャイロモード、アーマー形態のヨロイモードの三つにチェンジする。 ユグドラシルコーポレーションの社員でも滅多に手に入らない希少種であり、ゲネシスドライバーのアーマードライダーとも渡り合う戦闘力を持つ。 【デスノート(複製品)@DEATH NOTE】 魅上照が使ったデスノートの精巧なコピー。ジェバンニが一晩でやってくれた。 当然名前を書いても殺せない。 059 異種闘争? 投下順 061 Chase the world 057 青き眼の激臨 時系列順 052 ■滅の刃(前編) 門矢士 保登心愛 閃刀姫-レイ 風祭小鳩 045 RIDE OR DIE(前編) 七海やちよ 千代田桃 056 鬼械戦線 滅 043 呼び水となりて綻び パラダイスキング GAME OVER フグ田タラオ 054 聖戦 コッコロ 奈津恵
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ひゅおう、と強い風が窓から入り込み、文机の上の紙を、壁にかかるカレンダーを、手に持つ本の頁を乱していく。 「あわわっ、折れる、折れるーっ」 その風が本の繊細な紙を傷つめぬよう、慌てて本を閉じ、収まるのを待つ。侵入口は自分が全開にした窓だ。障子もガラス窓も開けはなったそこからは、染まり始めた紅葉が見える。風も収まったところで、窓に近寄り、そこから見える景色を眺めた。 数年前までは当然のように眺めていたそれを改めて眺める。この木枠の感触も、窓の桟に手をつく角度も、数年離れていたくらいでは消えないらしく、すっと体に馴染む。 風景もそのはずなのだが、これから徐々に色を変えていくだろう微妙な色合いの山肌は、新鮮さがあった。 「見ているようで見ていないものだよねえ」 「何をだ?」 「へ?あ、にいさん」 「寒くなるだろうに、相も変わらず窓は全開か」 「だって風が入る方が気持ちいいし。本を見てたら、ついついー」 「ああ、いい天気だな」 背後から突然声が聞こえた事に少々驚いたものの、その声も背中に立つ気配もやはり長年馴染んだものだ。すぐに返事を返す。 自分の後ろから伸びてきた着物の袖と、そこから覗く太い腕が窓枠を掴んだ。声の主も風景を覗き込んだため、その体温に背中が温かくなる、と同時に、頭に重いものがのしかかり、同時に固いものがえぐるようにぶつかった。自分が痛みに鈍感でなければ目から火花が出そうな衝撃だ。 「ごふっ!」 「こっちはもう紅葉が始まってるか。夏が短いな」 「に、にいさん、重い、頭重いよ。」 「向こうもそろそろ涼しくなるが如何せん今年は暑かったな。冷えて来てくれて何よりだ」 「聞こうよ!私の頭は顎乗せ台じゃないいいー」 「高さが丁度いいから仕方ないだろう。減るもんじゃないし我慢しとけ」 相手の顎が自分の頭にずっしりと乗っている。それだけでも重いのに、そのまま喋られると声が頭に響くし、動く顎がごりごりと頭を削る。彼が昔から自分に行う習慣の一つだ。文句は毎回言うが、これまでの数十年、受け入れて退いて貰えたことはまずない。 「久々なんだから堪能させろ」 「いや堪能するものじゃないよこれは」 ここはかつての自室だ。この部屋に入らなくなったのと同時に、彼と話すことも無くなっていた。理由は大喧嘩してそのまま絶縁状態を維持したからだが、先日の大騒ぎで有耶無耶になり、最近は元のように会話をするようになっている。 そして会話とともに、数々の習慣も復活した。いや、小さい頃だけで一度消えた習慣まで再開されており、倍増と言っていい。 その多くが力加減を間違えた初撃を伴うため本音を言えば勘弁してほしいが、本人は至極満足げにそれらを行うため、頑強に撥ね退けることもできない。 なんだかんだ言って「ここ」は小さい頃からの安心できる場所なのだ。この窓の感触がそうだったように、数年の隔たりなどものともしない。 「そういやなんでここに?」 「いや、また今日から向こうに戻ってしばらく遊びに来れんから、顔見に来た。今なら屋敷の自室にいるとおじさんが教えてくれたんでな。あー、早く仕事一段落しねえかな。そしたらこっち引っ越すんだが」 「こっち来るの?ああ、この部屋空いてるしねえ。誰も反対しないだろうじぐぶっ?!」 頭に更にかかった重量で今度は舌を噛んだ。 「いひゃい……」 「阿呆なこと言うからだ」 「へ?」 「ここはお前の部屋だろうが」 ああ。 家族は皆、この部屋を自分の部屋だとまだ認識しているだろう。その証拠に、自分が離れてからも、この部屋に他の人の荷物は無い。それは、きっととても幸せなことだ。自分の支えになる事実だ。 でも。それでも。 見回す視線に気づいたのだろう。聞かれた。 「戻りはしないのか?」 「……うん」 「ほんっと頑固だな お前は」 「もうあっちに必要なものは全部置いてるから居心地がいいしねえ。それにどうせ、ここから大して離れてないでし、似たようなものだよー」 今住んでいるログハウスももう、立派な自分の居場所だ。それにあそこには大事な同居植物も同居人も同居もふもふもいる。 「……そうか。だが、きちんとちまちまこっち来て顔を見せてやれ」 「はーい」 「あと、知らない奴にはどんなにふさふさな毛玉でも近寄るなよ。知り合いでも白髭ジジイは絶対やめろよ。他の人型になれるやつもな。オスは当然だ。白蛇の嫗(おうな)殿とかならいいが。あっちにも顔出すようにするから、俺が寝れるように布団増やしとけ」 「ええええええ。来なくても大丈夫だよー。ほんっと心配性だなあにいさんはー」 「どの口が言う、どの口が。さっき阿呆なことを言ったこの口か?人に天晴な位に心配ばかりかけるこの口が言うのか?ちょっと目を離したら落ちてたり溺れてたり攫われてたり埋もれてたりするこの口が?あぁ?おい」 「みぎぎぎぎぎぎぎ。らいひょーぶらってばー」 知らない人が見たらヤクザと認識しそうな口調と顔で、豪快に他人の口に指を突っ込んで左右日引っ張る相手から慌てて部屋の中央へ逃げ、余分に怒られないように再度本を読むことにする。丁度相手が窓を閉めたので風にページ繰りを邪魔されることもないため、床に座って読みかけの本を再び開く。 しかし背中がどうも寂しい。何か寄りかかるものをと思ったが、また部屋に入るようにはなったものの、こちらではもう生活はしていない。置いてあるものも少なく、クッションのような手頃なものも無論なかった。仕方ないので我慢しようと思ったとき、また背中に体温を感じた。 にいさん…在共の背中だ。首だけを背後に回すと、在共は懐に手を入れ首を撫ぜながら呟いた。 「この心配ばっかかけるくそがきが―――きちんと安心させろ」 「……はーい」 「はい、だろ返事はきりっとしろ」 「わぷっ」 間延びした返事が置きに召さなかったようで、肘でこちらの頭をぐりぐりとこづいてくる。やはり手加減具合間違っていて痛い。しばらく続けられて再び逃げようとした時、今度はやさしく頭を抱えこまれた。そして小さくささやく。 「今は、あったけえな。それに、きちんと起きてる」 その囁きに、文句を言おうとした口から言葉をつむぐことができなくなった。諦めて力を抜いてもたれる。 「起きてるよ」 「ああ」 「息もしてる」 「ああ」 「……生きてるよ」 「ああ」 頭を抱えられて、しばらく撫でられて、撫でるのが終わってからもどけるのは躊躇してしまい、結局その背中をソファーがわりに本を読むことにする。ソファー代理もなにやら仕事用の手帳を開いて読み出したようだ。特に会話はないが、苦ではない。知っている。昔から知っている。「ここ」は、安心してていい場所だ。安心、という心を知っていていい場所だ。昔も。今も。 とある植物は、歌うことを教えてくれた。 とある獣は、独りきりで存在しなくていいと教えてくれた。 他にもたくさんの生き物がたくさんのことを教えてくれて。伝えてくれて。想ってくれて。それ故に今自分はここにいる。 この人が教えてくれたのは 自分が心を持っていてもいいのだということ。 持っていてはいけないという沢山の他の声以上に、持っていてくれと願って、その願いを躊躇なく伝えてくれた人。 (だから、勝てないんだよなあー) ああ、布団を用意しておかないと。
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こたえあわせ【登録タグ Hi-kun こ 曲 鏡音リン 鏡音レン】 作詞:Hi-kun 作曲:Hi-kun 編曲:Hi-kun 唄:鏡音リン・鏡音レン 曲紹介 Hi-kun氏 の31作目。 「正しい事」をテーマに曲を描きました。(作者コメ転載) イラストを エツオ氏 が、動画を 浦川麗氏 が手掛ける。 歌詞 「解けない問いもあるんだね」 君は帰りに呟いたね 「答え合わせをしよう」 僕はそう返した テキスト開き 照らし合わせて 文字と意味を重ねる 1つじゃダメだ 2つ合わせないと 進めないよ 答え合わせ 空白を埋めてく 僕と君で式が成り立つ 巡り合わせ 涙流さないで 赤い丸で 2人囲もう そこの答えは違うよ 「僕」が足りないよ 「【正しい】って一体何だろうね」 君は帰りに呟いたね 「答え合わせをしよう」 僕はそう返した 白いノートに隙間埋めてく 君の文字が増えてく 1人じゃダメだ 2人合わせないと 導けない 答え合わせ 数字じゃ測れない 僕と君の気持ち近づく 背中合わせ 互い 熱感じて ここに名前 2人刻もう 答え合わせ 空白を埋めてく 僕と君で式が成り立つ 巡り合わせ 涙流さないで 赤い丸で 2人囲もう そこの答えは違うよ 「君」が足りないよ La La La... 答え合わせ 巡り合わせ La La La... 答え合わせ 2人笑おう そこの答えは違うよ 「 I 」が足りないよ 2人でなら成り立つよ 永遠の答え コメント 名前 コメント
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UR登場で需要が上がる1枚 - 名無しさん (2020-07-03 19 16 37)
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「ウェールズ様ッ!」 ウェールズの危機にアニエスは駆けつけようとしたが亡者の群に阻まれてしまう。 まるで人垣が壁のように立ちふさがり、波のように押し返そうとするのだ。 走っては間に合わないと踏んだアニエスはすぐさま銃を取り出し放つがそれも敵の壁に辺り届かない。 奴らの狙いは間違いなくウェールズ様。今にも崩れそうな隊を支えているのは間違いなくあの人だ。 もしウェールズ様が討ち取られたら?それこそ八方塞がりの四面楚歌。我々は飛んで火に入る袋の鼠だったわけか。 そして、アニエスたちが手をこまねいているうちに何かが砕けるような音が聞こえてきた。 まさか・・・まさか! 「ウェールズ様ァ―――ッ!」 その瞬間目の前の地面が盛り上がり敵の群が宙に舞った。だがそれでも地面の隆起は止まない。 周りの土も集まり始めアニエスの足場も揺れ始めた。慌てて下がり隆起した土を見上げる。 「こ・・・これは!」 そこには屹立する土の巨人がいた。その大きさは三十メイルはあろうかという程であり、アニエスの見てきたゴーレムの中でも圧倒的であった。 そしてハッとしたように視線を足下に下ろした。そこにはしゃがみ込んでいるウェールズと、ローブを羽織った謎の人物が立っていた。 第二十七話『高貴な風と背中合わせの土くれ ~そして薔薇は開花する~』 ウェールズはその瞬間、世界がスローになるのを見た。周りの戦いも、眼前に迫る氷の矢も、自分自身さえも。確実に、ゆっくりと氷の矢は死という形で迫ってくる。ウェールズも避けようとするが体が意識についていけずに置いてけぼりだ。 自分は死ぬのか?多くの者に背を押され、その者達の死によって生かされて、愛する人との約束も果たせずに、死ぬのか?自分は何一つ成していないというのに・・・・・・こんな所で・・・ 絶望が己の体を包んだ瞬間、背後から何者かの声が聞こえて後頭部を掴まれたのを感じた。 「ボサッとしてないで頭下げな」 力強く頭を押さえ込まれた次の瞬間に頭上を鉄の拳が通過し氷の矢を打ち砕いた。氷が砕ける音が辺りに響く。 「な・・・」 「ちょいと揺れるけど動くんじゃないよ」 その言葉と同時に地面が揺れ、目の前の地面が隆起を始めた。周りの敵兵を巻き上げながら見る見るうちに人型を取ってしまった。かなり巨大なゴーレムだ。 そこでようやく後を振り向く。黒いローブと顔に巻いた布のせいで目しか見えず誰かはわからなかったが、声と格好からして女性らしかった。 「き、君は一体・・・」 ウェールズは立ち上がりながら尋ねるがそのローブの女性はウェールズに背を向けてしまい答えてはくれなかった。ウェールズもすぐに戦闘態勢に入り背を向ける。結果としてお互いに顔は見えず、背中合わせの形となった。 「・・・・・・借りを返しに来ただけだよ」 「借り?まさか君はエルメェス――」 ウェールズが振り向こうとした瞬間にゴーレムの拳がウェールズの向いていたところに打ち下ろされた。敵が軽々と吹き飛ぶ。 「戦場でよそ見だなんて軍人のすることじゃないんじゃないかい?」 ウェールズも慌てて首を前に戻した。 「味方という認識でいいのかな?」 「あんたの味方にはならない。あいつらの敵さ」 「敵の敵というわけか」 ゴーレムが今度はローブの前方の敵を薙ぎ払う。ウェールズも風の刃で首を落としていく。 しばらくは唖然としてゴーレムを見ていたアニエスたちだったが、動きからどうやら味方のようだと判断し攻め立てる。圧倒的な質量を誇るゴーレムの威容に隊の士気は見る間に上昇した。 ローブは杖を振るいその動きに合わせるかのようにゴーレムは忠実に敵を押しつぶしていった。本来その巨大さに伴って動きが鈍く、歩兵でも回避が可能なゴーレムの攻撃だが、敵は今集団出来ている。押し合いへし合いで逃げ切れなかった者たちからミンチになっていくのだ。 ゴーレムの拳の圧力は凄まじく不死身の軍勢も無事ではすまず、力は半減している。流れは再びウェールズたちに寄ってきていた。 しかし敵もバカではないようで、ゴーレムに威力で勝てないと判断するやいなや物量に切り替え、威力は弱いが出の早いドット・ラインクラスのスペルをローブめがけて打ち込んだ。そしてウェールズに対していた敵兵たちもウェールズの風では一撃で消せない威力の呪文を放った。 ローブはいくつかをゴーレムの拳で叩き落としたがなにぶん数が多くいくつかは抜けてローブに向かってくる。 「チッ!やっかいだね・・・」 「エルメェス!」 ウェールズはローブの脇に手を差し込むとグイッと押しやり回転させ二人はスイッチした。その瞬間にローブもウェールズの行動の意味を理解する。 位置を入れ替わったウェールズは『ウィンド・ブレイク』を前方に放ち敵の弱い魔法を跳ね返し、ローブはゴーレムの拳で強力な呪文ごと敵を叩きつぶした。腕は欠けたがすぐさま補充されるためにダメージはまるでない。 「味方の力はこうやって利用するものだ」 「ハンッ、本職にかかっちゃわたしも形無しだね。でも・・・」 今度はローブがウェールズを回してスイッチすると起きあがりかけていた敵をゴーレムで一蹴する。 「魔法の威力が落ちてるよ。バテてきたかい?」 「はは、これは一本取られたな」 「昔の家臣だからって情けをかけてるんじゃないだろうね?」 「いや・・・せめて彼らを眠らせてやることが僕からの供養だと思ってるよ」 「・・・そうかい」 そうして辺りの敵を蹴散らせていた二人の上に影が差した。見上げると竜騎士隊が戻ってきていたらしくゴーレムやウェールズの隊にブレスを吐きかけている。ゴーレムが腕を払うが竜の速度には敵わず、敵は上空に避難して再び機を窺っているようだ。 「で、空の敵はどうやって落とすの軍人さん?」 「下の敵を捌きながらだと少々きついな・・・ん?」 「どうしたんだい?」 「村の方にだけ雲が・・・」 ウェールズがそう言ったのと同時に燃え上がるタルブ村に『だけ』豪雨が降り注いだ。離れていても聞こえる滝のような轟音は見る間に村中の炎を消してしまった。 「これは・・・・・・」 「ようやく来たね」 ローブが見上げた方を見れば、赤く染まった空に黒点が迫ってくるのが見えた。 ゼロ戦を飛ばすウェザーの眼には燃えさかるタルブの村が映っていた。すぐ側には巨大なゴーレムも見える。後で大人しくしていたルイズも見覚えがあるもので、身を乗り出してわめいた。 「ちょっと!あれってフーケのゴーレムじゃないの?」 「らしいな」 借りを返しに来たのだろうとウェザーは理解したが、そのことを知らないルイズは混乱している。 「なんで?キュルケはラ・ロシェールでレコン・キスタに刃向かったって言ってたけど・・・」 「味方なんだからいいじゃねえか。しかし味方がいるんじゃハリケーンで一気に薙ぎ払う・・・は無理だな。とりあえず火を消すか」 「姫様は?」 「まだ大丈夫だろう。それよりしっかりつかまってろよ、揺れるぜ」 ウェザーはウェールズの隊の上に張り付く竜騎士隊めがけて降下を開始した。 こちらに一騎が気づき竜を反転させる。どうやら待ち伏せるつもりのようだが、生憎とむざむざそちらの策に嵌るつもりはない。 「気をつけて!竜にはブレスがあるわ!」 「問題ねえ!こっちの射程だ!」 ウェザーはほぼ真上から二十ミリ機関砲を打ち込み、騎士ごと竜に風穴を開けてやった。そして火竜はすれ違い様に爆発した。すぐさま機首を起こして竜騎士隊の真正面に向かい、驚いている竜騎士隊を尻目に再び上昇する。 鮮やかな飛行だったが、ゼロ戦の中はそうでもないようだ。 「ちょ、ちょっと!いきなり上とか下とかいかないでよ!気持ち悪くなったじゃない!」 「文句言うなっつったろうが。たく・・・手だしな」 ルイズは右手を後から出してウェザーの肩に置いたが、その手をウェザーが掴んだのでルイズは焦った。ちょうど指が絡んで手を握りあってるように見える。 まさか手を握って気持ちを落ち着かせてくれようと言うのだろうかと思いルイズは頬を染めた。 「ウェザー・・・・・・あれ?」 ウェザーが掴んだ部分から何かもこもこしたものがルイズの体中に膨らみ、包んでしまったのだ。ルイズはこれを知っている。ニューカッスル城の礼拝堂、ワルドとの対決の際にウェザーが純粋酸素から守るために作ってくれた『雲のスーツ』だ。 「これで多少なりと楽になるだろ・・・ってどうした?元気がないみたいだが」 「う、うるさい!なんでもないわよ!落ち込んでなんかないんだからね!」 変な期待した自分が恥ずかしくてルイズは顔を背けた。その時風防越しに竜騎士隊が迫ってきているのが見え、ウェザーに告げる。 「右下から三騎きてるわ!」 「オーライ!」 ウェザーは三騎に向かって機体を地平と垂直になるまで傾けスロットルを上げて急角度の旋回を決めた。ブレスの射程まで接近しようとしていた三騎は時速四百キロのスピードにまるで反応できず、易々とゼロ戦に背中を見せてしまう。 その無防備な背中に二十ミリ機関砲と七・七ミリ機銃が容赦なく叩き付けられていく。翼をもがれた一騎は錐もみ回転しながら落下していき、残りの二騎は片方の爆発に巻き込まれた一騎が気を失ったのか墜落していってしまった。 ウェザーは右のフットバーを踏み込み機体を滑らせて水平に戻した。 「これが『ガンダールヴ』・・・か。まるでベテランパイロットじゃねえか、俺」 「すすす、すごいじゃないの!天下無双と謳われたアルビオンの竜騎士が、まるで虫みたいに落ちてくわ!」 「まあゼロ戦も旧式とは言えここではオーバーテクノロジーだしな」 その瞬間、またアヌビス神の言葉が甦った。 『不純物』 確かに本来この世界にはゼロ戦も、『破壊の杖』も、スタンド使いもいてはいけないはずなのだ。それこそ不純物に他ならない。だがそれでも、自分を必要としてくれている者がいるのなら戦える。 あの世で見てるかアヌビス神?俺はこの力でこの世界の風を入れ換えて見せるなんて大それた事は言わない。だがせめて俺を必要としてくれる人たちは守ってみせる。 ウェザーは力強く操縦桿を握った。 「ウェザー左ッ!」 ルイズの声に機体を急いで右にロールさせる。火竜のブレスが間近に見えたが届くことはなかった。 「し、しっかりしなさいよウェザー!」 「ああ、ちょいと覚悟をし直してた」 「だ、だったらしっかりやりなさいよッ!あんたは使い魔なんだから、ご主人様をしっかり守りなさいよ!それで、ご主人様がいいって言わないうちに死んでもダメなんだからね!あんたが死んでもあたしが死んでも、あんたを許さないんだからねッ!」 「だったらご主人様らしく後で余裕かましてふんぞり返ってな!」 言うやいなやウェザーはロールさせた機体を急降下して竜騎士隊の視界から外れると一気に急上昇し、再び背後を取り機銃を浴びせかける。三騎撃墜したがさすがに天下無双、味方の失敗からこちらの異常な速さを学びすぐさま散開した。 上昇して再び編隊を組むつもりらしいが離れた今を狙うのは当然だった。 昇る一騎のケツにつくと七・七ミリで撃墜し、すぐさま水平飛行に移り隣の三騎に肉薄する。敵もなんとかブレスを当てようと竜の首を向けるが遅い。二十ミリ機関砲は竜の顔を貫通し騎士の顔にも風穴を開けた。 さらに後にいた二騎にも機銃と機関砲が襲いかかり、手前にいた一騎がよろめいて後の一騎と接触して仲良く落下していき空中で爆発して消えた。 その時後に迫る竜騎士が見えた。今度は逆に張り付かれる形となったわけだ。しかし火竜の速度はおよそ時速百五十キロ、対してゼロ戦は時速四百キロだ。振り切るのにワケはないがウェザーはあえて竜騎士が射程に入れる速度で逃げた。 竜騎士も全速力でならなんとか追いつけると勘違いし射程距離に入った瞬間に火竜にブレスを吐かせた。しかしそれをまるでわかっていたかのように急上昇でかわされ、宙返りでゼロ戦に後を明け渡す形となってしまった。 ウェザーは十字の光像を描いた照準ガラスの中心に竜騎士を収めると機首の七・七ミリ機銃のスイッチを押した。鈍い音とともに竜騎士は空中で踊り、爆発四散した。 ゼロ戦はそれに巻き込まれないように上昇してかわすが、さらに上空では残りの竜騎士隊が編隊を組み直していた。 「ちょっとちょっと!竜騎士隊はまとまってきたときが一番厄介なのよ!どうすんのよ!」 ルイズは茜の空に円を描く竜騎士隊の姿にびびっているようで、後からウェザーの肩をガックンガックンと揺らす。 「そうだな・・・いっそのこと雲隠れするか」 訝しむルイズを置いてウェザーは自身の力を呼び起こした。 「『ウェザー・リポート』」 「一体何なんだあの竜騎士は!そもそもあんな竜がハルキゲニアに生息していたなどと聞いたこともない!」 上昇して編隊を組み直す竜騎士隊の一人が苦々しげに吐き捨てた。その思いは全員が同じだろう。鍛え上げられた竜騎士隊の竜を嘲笑うかのような速度。眼で捕らえることの出来ない光る魔法攻撃。 未知の敵に立ち向かうことは恐ろしい。『脅威』、それは『謎』があるゆえである。 「だが!我ら天下にその名を轟かせるアルビオン竜騎士隊である!敗北は許されんぞッ!」 一騎のかけ声に全員が頷き、眼下の敵竜騎士を見た。しかし、そこにゼロ戦はいない。辺りを見渡すが影も形も見えないのだ。 あれほど巨大な物体が忽然と姿を消すなどと言うことが有り得るのだろうか。しかもよく聞けばあの竜独特の唸るような轟音が聞こえてくる。確実にいるのだ。 竜騎士隊の一人がふと上を見上げた。そこには雲が漂っていた。それは徐々に大きくなっていくように見える。 いや、違う。近づいているから大きく見えるのだ。 「上だ!上にいるぞ!」 その竜騎士が味方に警告したのと同時に雲から濃緑の敵影が飛び出してきた。そして例の魔法をめった撃ちし、見る間に竜騎士隊を撃ち落としていく。すれ違ったときにはもう自分だけしかいなかった。 「こんな・・・こんな事が起こりうるのか?これじゃあまるで・・・・・・悪魔だ」 最後の瞬間、下から昇るゼロ戦が、その竜騎士には地獄から手を伸ばす悪魔に見えた。 「全滅・・・・・・だと?わずか十二分で全滅だと?」 艦砲射撃のためにタルブの草原の上空三千メイルに遊弋していた『レキシントン』号の後甲板で、トリステイン侵攻軍総司令官サー・ジョンストンは伝令からの報告を聞いて顔色を変えた。 「敵は何騎だ?百か?二百か?トリステインにはまだそんなにも竜騎兵が残っていたのか?」 「サー。そ、それが・・・・・・報告では敵は一騎であります」 「一騎だと・・・・・・?」 ジョンストンは呆然と立ちつくしたが、にわかに体を震わせて帽子を甲板に叩き付けた。 「ふざけるなッ!天下無双の誉れ高いアルビオン竜騎士隊二十騎がたった一気に全滅しただと?バカも休み休み言えッ!」 伝令がその剣幕に後退りながらも報告を続ける。たいした職務精神である。 「て、敵の竜騎兵はたしかに単騎ではありますが、ありえぬスピードで敏捷に飛び回り、射程の長い魔法攻撃で我が方の竜騎士を次々と討ち取ったとか・・・・・・」 その報告にジョンストンは目を剥き頭をかき乱した。 「ええい!ワルドはどうした!竜騎士隊を預けたワルドはッ!あの生意気なトリステイン人はどうしたァ!ヤツも討ち取られたのかッ!」 「損害に子爵殿の風竜は含まれておりません。しかし・・・姿が見えぬと・・・・・・」 「裏切りおったなッ!それとも臆したかッ!だからあやつは信用ならぬと・・・」 激昂して伝令に掴みかかろうとしたジョンストンをボーウッドが手で遮り諫める。 「兵の前でそのように取り乱しては士気にかかわりますぞ。司令長官殿」 ジョンストンはそのボーウッドを睨め付けた。その眼は血走り、濁った光からは保身がありありと見て取れた。 「何を申すか!竜騎士隊が全滅したのは艦長、貴様のせいだぞ!貴様の稚拙な指揮が貴重な竜騎士隊の全滅を招いたのだ!このことはクロムウェル閣下に報告するぞッ!いいな!全て貴様の責任だッ!私は悪くないぞッ!」 ジョンストンは口角を撒き散らしながらわめき、ボーウッドに掴みかかった。だがボーウッドはその剣幕に瞬き一つせず冷めた目でジョンストンを見つめる。後甲板の水兵たちの視線もジョンストンに痛いほど刺さった。 それがジョンストンを余計に熱くさせ、ついにその手を振り上げた。 が、次の瞬間に視界が揺らいでまっすぐ立つことさえ困難になっていた。ボーウッドの肘打ちが顎に決まり脳を揺らし、前に崩れ落ちてきたジョンストンの後頭部と背中を掴むと鳩尾に強烈な膝蹴りを叩き込んだ。 胃液を戻しながら崩れ落ちたジョンストンをボーウッドはゴミでも扱うかのように床に捨てる。 ボーウッドの補佐が近づき完全に伸びているジョンストンを見下ろしてにやりと笑った。 「艦長殿、最後のダメ押しは司令長官殿には勿体なかったのでは?」 「なに、上司の接待をするときは自腹を切ってでも少し多めに用意するものだ。憶えておきたまえ」 「Sir,Yes Sir!」 補佐官は水兵にジョンストンを『丁重』に運ぶよう命じた。水兵たちは真面目な顔で敬礼をしはしたものの、よっぽど鬱憤でも溜まっていたのか手と足を掴んで運び、その途中で所々にぶつけていった。 初めから寝ていてもらえばよかったな、とボーウッドは思う。砲撃と爆音以外の雑音は神経に障るだけだ。一瞬の判断が明暗をわける戦場においてわざわざノイズの原因をイスに座らせておく理由はない。 ボーウッドは落ち着き払った声で伝令に告げた。 「竜騎士隊が全滅したとて本艦『レキシントン』号を筆頭に、艦隊は未だ無傷だ。そしてワルド子爵には何か策があるのだろう。諸君らは安心して勤務に励むがよい」 単騎で二十騎を討ち果たしてのけたか。ふむ、まるで英雄だな、とボーウッドは呟いた。単騎で百騎に値する働きを見せる者を『英雄』、そして戦争そのものを討ち滅ぼす者を『化け物』と呼ぶ。 しかし所詮化け物は神話の、英雄は伝説の中にしか存在しないのだ。いるのは一人の人間に過ぎない。 そして人間には如何ともしがたい流れというものが存在する。この艦がまさにそれだ。 「艦隊全速前進。左砲戦準備」 しばらくすると遙か眼下にタルブ村の草原の端向こう、周りを岩山で囲まれた天然の要塞、ラ・ロシェールの港町に布陣したトリステイン軍の陣容が浮かび上がった。 「艦隊微速。面舵」 艦隊はトリステイン軍を左下に眺める形で回頭した。 「左砲戦開始。以後は別命あるまで射撃を続けよ」 それから付け加えるように命令を追加した。 「上方、下方、右砲戦準備。弾種散弾用意」 備えあれば・・・・・・か。 時は少し戻り五分ほど前へ。 全速力で駆けたシルフィードのおかげでタルブに着いたタバサ、キュルケ、ギーシュの三人はすぐにウェールズの戦っている場所が特定できた。 「それにしたってでかい目印だなあ」 「フーケのゴーレム」 「だろうね。あ、ゴーレムの足下にウェールズ皇太子がいるじゃないか!隣のローブは顔に布を巻いていて顔は見えないけど・・・」 「フーケでしょうね」 ウェールズに向かっていた一群にキュルケとタバサの魔法が炸裂してできたスペースに着陸する。ウェールズが驚いた声を上げた。 「君たち!どうしてここに!」 「祖国の危機に黙ってはいられません!」 「でもここは子供の来るところじゃないよ」 ローブ――もといフーケが三人ににべもなく告げた。その言葉にウェールズも頷いたが、しかしキュルケは黙っていなかった。 「あーらいらしたの。そんなに顔に布を巻いて紫外線が怖いのかしら?やーね、歳を取ると肌が弱って手入れが大変ですものね。お・ば・さ・ま」 「ああ?言ってくれるじゃないの小娘が。なんだかんだで最後は成熟した魅力が勝つって事を知らないなんて幼い幼い」 青筋を浮かべて火花を散らす二人を尻目にタバサがウェールズに訪ねた。 「戦況は?」 「彼女のゴーレムのおかげで大分押しているよ。しかし――」 ウェールズの視線に異様を感じた三人が振り向けば、今し方キュルケたちの魔法で薙ぎ払われた敵が起きあがってきていた。腕がおかしな方向に曲がっていようとまるで意に介した風もなく立ち上がる。 「な、なんだよこいつら!」 「僕の家臣だった者達だ・・・クロムウェルの術によって生ける屍となっている」 三人はハッとしてウェールズを見たが、ウェールズに揺らいだ様子は見受けられなかった。 「生半可な攻撃では見ての通り何度でも立ち上がる。ダメージを回復するわけではないようだから行動不能にすれば倒せる」 「あれ」 その時タバサが起きあがる敵兵の一角を指した。そこはキュルケの魔法により焦げていたが、そこの敵だけ立ち上がらずに転げ回っているのだ。 「炎は有効」 「見たいね。ところでタルブ村が燃やされてたけど、村人たちは無事なの?」 「・・・隊の者を向かわせたんだが、連絡がないところを見ると恐らくは同じような敵と遭遇したのだろう・・・・・・」 ウェールズが歯痒そうに説明した。駆け付けてやりたいが現状ではこちらで手一杯なのだ。フーケも心配そうに後を継ぐ。 「もしそうならかなりヤバイんじゃないかい?普通の兵士が三人がかりで倒してるんだろ。分班の人数的にきつそうだけど・・・」 「なら僕が行く!」 そう言うやいなやギーシュは乗り手を失った馬を見つけると走って飛び乗り、そのまま森に向かって真っ直ぐに駆けだしていった。 「ちょっとギーシュ!」 一人では危険だとキュルケが止めようとしたが、その腕をタバサが掴んだ。咎めるように視線を投げるキュルケにタバサは首を振った。 「タバサ!」 「助け合いは大切。でもいつもそれでは本人はいつまでも成長できない」 「でもギーシュは・・・」 「彼には一人の強さも必要。彼が真に薔薇でありたいと思うなら・・・・・・」 タバサは真っ直ぐにキュルケの眼を見据える。その瞳が強く語りかけてくるのだ。彼ならきっと大丈夫だと。 「・・・・・・わかったわタバサ。ギーシュを信じましょう」 二人は遠ざかるギーシュの背を見つめた。 外は夕暮れだが森にはすでに夜の闇が忍び始めていた。 その森の地面の窪みにタルブ村の人々は隠れていた。そこはさながら防空壕のようで、外からだとちょうど木々の陰になり、この薄暗さも手伝って見つかりにくくなっている。 「お姉ちゃん、いつお家に帰れるの?」 震えながらシエスタに抱きついて尋ねてくる小さな妹に笑顔を崩すことなく彼女は優しく答えてあげる。 「みんなが良い子で待ってたらすぐに帰れるから。だからもう少し我慢してね」 そう言って頭を撫でてやれば、シエスタの服を強く握りしめていた力も徐々に弱まり、代わりに寝息を立て始めてしまった。よっぽど疲れていたのだろう。無理もない。いきなり村を焼かれて、森を走り続けてきたのだ。周りを見渡せば大人たちでさえ疲労の色濃く出ている。 そしてその中には明らかに村人の服装とはかけ離れた鎧姿の者もいた。息も荒く、体の所々に布を当てて血を止めている姿は痛ましい。この状況ではろくな手当も出来ず周りの人々も手をこまねいているしかないのだ。 それはウェールズの隊から分かれた一班の者だった。避難していた村人を発見し誘導する途中で敵と遭遇し戦闘となったのだが、魔法と剣で敵を蹴散らしたのだ。いや、蹴散らしたはずだった。 それは悪夢のような光景だった。敵兵は何事もなかったかのように立ち上がると再び襲いかかってきた。応戦したがダメージなどまるで気にしない戦い方に一人、また一人と一班の者は倒れていき、村人だけでも逃がそうとして生き残ったのがこの一人だけだったのである。 途切れ途切れの呼吸音が薄暗さと相まって恐怖を駆り立てる。 その時外でガサッ、と何かが動く音がした。全員が息を呑み、動きを止めた。緊張が一帯を支配した。雨が降った後の森特有の湿気と匂いがいつもよりも強く感じられた。 「おーい!誰かいないのか?トリステイン軍だ!タルブ村の人たち!助けに来たぞ!」 しかし外から聞こえてきたのは救いの声だった。壕の中で安堵のため息が漏れた。 「おいシエスタ!出ていって俺達はここだって知らせてくれ!」 「あ、はい!」 たまたま入り口の近くに座っていたシエスタが指名されて外へ出ていった。そこには確かに鎧を着込んだ兵隊が五人ほどおり、シエスタが手を振り呼びかけるとぞろぞろと向かってくる。 その顔には笑顔があり、ようやく見つけたと言った安堵の表情なのかも知れないとシエスタは思った。 他の人々も窪みから顔を出して近づいてくるトリステイン軍に歓喜を上げた。 これで助かる。生き延びることが出来るのだ。 しかし、その思いは容易く崩れ去った。 「ちが・・・う・・・・・・そい・・・つら・・・は・・・アルビオン軍だッ!」 肩を借りて出てきていた負傷兵がそう叫んだ。するとトリステイン軍と名乗った五人はやおら杖を抜き放ち呪文を唱えてその負傷兵に向けて放つ。『ファイヤー・ボール』が近くの村人もろとも負傷兵を焼き尽くした。 しかし村人たちは驚き、慌てふためくしかできなかった。疲労はとっくにピークで、ようやく助かると希望を持った矢先に絶望を突きつけられたのだ。肉体はおろか、心も折れてしまってはどうしようもない。 シエスタは恐怖に腰を抜かしてしまった。すぐ前には死なない兵が立つ。近くにいた妹を胸に抱きかかえせめて庇おうとするしかできなかった。そして死に神が鎌を振るうようにそのメイジは呪文を唱えて杖をシエスタに向けた。 もうダメだ。絶望が心を支配する中、シエスタは獣の雄叫びを聞いた。 「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!」 いや、違う。獣ではない、人間の雄叫びだ。そうシエスタが思った次の瞬間、メイジの顔面に馬の蹄がめり込んだ。メイジは面白いくらい軽々と吹っ飛んでいき、地面に二回ほどバウンドして動かなくなった。頭が破壊されたのだろう。 そして馬を操っていた人物も勢い余って落馬したが上手い具合に受身を取って立ち上がった。敵とシエスタの間に、立ち塞がった。そしてその人物の横顔が『ファイヤー・ボール』によってできた焚き火に照らされる。 シエスタにも見覚えのある金色の巻き髪、フリルのついたシャツ、そして口にくわえられた薔薇。 「ミスタ・グラモン!」 「待たせたね!僕が来たからにはもう安心だ!立てるかい?」 シエスタはカクカクと頷いてバタバタと妹を連れて村人たちの方へ向かった。 ギーシュは髪を掻き上げて口にくわえた薔薇の造花を構える。それを見た敵もギーシュを敵と判断して構えを取り直した。 さて、とギーシュは脳内で知恵を振り絞る。敵は四人。さっきの一人も不意打ちで頭を潰したからこそ倒せたのだ。正攻法で四人の相手は厳しい。『特訓の成果』を使っても二人が限度だろうか。敵の弱点は火。だが僕は『土』のメイジだ。 今までは新たな魔法を重点的に練習してきたがあのカビの塔で操られたタバサにワルキューレ七体が解体されてからは基本に戻した。結局僕の生命線は『コレ』なんだ。 だからワルキューレ自体の強化をメインに特訓をしたが、そんなに飛躍的に精神力は強化されない。ワルキューレは七体止まりだった。しかしある日、ふと姫様誘拐事件を思い出した。そこにはヘクサゴン・スペルと言う逆転の発想があったのだ。 姫様と皇太子の力が合わさった強力な魔法。さすがにあれほどのものは無理だけど、姫様たちは二人で一つを作った。なら七体で一つを作ったら? 宝探しの時は失敗してしまった。きっとウェザーたちがいるからという油断が僕の中にあったからだろう。だから僕に必要なのは一人で立ち向かわなければならない危機。極限の状態でのギリギリの精神力!こんな窮地を待っていたんだ! イメージだ。ラ・ロシェールでのフーケを思い出せ。確かなイメージを持つことが重要なんだ。もう余力はない。失敗すれば死ぬしかない。ならば成功すればいいのだ。 「我が名はギーシュ・ド・グラモン!『青銅』のギーシュ・ド・グラモンだ!君たちの運命には同情を禁じ得ない。だが!だからこそこの僕がその忌まわしき呪縛を解いてみせる!」 ギーシュは深呼吸とともに『練金』を唱えた。薔薇の花びらが一枚舞い、甲冑を着た戦乙女に変化した。だがいつものワルキューレとは少し違った。 数は一体しかいない。だがその大きさは普段のものより一回りは大きいようで、その手には身の丈ほどはあろうかという騎士槍を掴んでいるのだ。 「いくぞッ!『ワルキューレ:ブリュンヒルデ』!」 そのかけ声を受けたワルキューレは騎士槍を真っ直ぐ構えると、重心を低くして突撃した。敵は扇状に構えていたが、その真ん中の二人めがけて駆けだしたのだ。それもかなりの速度で。 それでも相手は呪文を唱えて対抗した。真ん中の一人が『エア・ハンマー』を唱える。はじき返そうとしたのだろうが、ワルキューレはその風を突っ切っていき、驚く間もなく真ん中の二人の半身を千切り飛ばした。 本来七体に分けていた青銅を一体に凝縮、いつもの空洞ではなく中身の詰まったボディなのだ。人を遙かに越えたその重量は風にも負けない。そして特に槍の穂先と突進力を生む足のイメージを強く持って完成したのが『ワルキューレ:ブリュンヒルデ』だった。 『風』のような射程も、『火』のような爆発力もない。だがギーシュは質量・密度・重量という『土』の本懐を再現したのだ。 だがこのワルキューレにも欠点はある。ブレーキをかけるが勢い余ってだいぶ滑ってしまっているのだ。しかも体格に対して槍の重量が重く方向転換に時間がかかる上に、所詮は青銅でしかないために簡単にひしゃげてしまうのだ。もって二、三回が限度だろう。 言うなれば将棋の『香車』である。 それでも七体分の精神力をつぎ込んだ価値はあるとギーシュは考えていた。 両翼の二人はワルキューレの予想以上の動きに警戒してワルキューレを先に叩くことにしたらしく、振り向いて魔法を放った。 再び突っ込んできたワルキューレの足を狙って『エア・カッター』が飛び、切断。片足となりバランスを崩した所に『フレイム・ボール』が襲いかかり『ワルキューレ:ブリュンヒルデ』はあっけなく破壊されてしまった。 「だがそれでいい。みんなの注目を集めることが・・・ものスゴク良いんだ!」 その言葉と共に敵兵二人の上に花吹雪が舞った。見る間に体中が花だらけになる二人が振り向くとそこには焚き火の前に立つギーシュの姿があった。そしてギーシュの足下からは花びらが、文字通り花道となって二人まで伸びていた。 「その花びらは僕からのせめてもの手向けだ。受け取ってくれ」 その瞬間、敵であるはずの二人がギーシュに微笑みかけたような気がした。まるで仲間を褒めるときのような微笑み。成長への祝福と、救いに対する感謝。ギーシュはその顔から目を背けずに造花を足下の花びらに向けて呪文を唱えた。 「『練金』」 一瞬にして花びらは油に変わり、焚き火の火が引火して二人に向けて走る。あっという間だった。二人が燃え上がり崩れ落ちるのに時間はかからなかった。 死はきっと暗く冷たいものなのだろう。だからせめて―――― 「火炎入りの薔薇は・・・・・・熱いだろう?」 それだけ呟いたところでギーシュは崩れ落ちた。 シエスタは窪みの入り口からギーシュの戦いの一部始終を眺めていた。絶望に呑まれかけた自分の目の前に現れたその姿は凛々しく、その声は折れた心を優しく助け起こしてくれるようだった。 不思議だった。一瞬、その背中に大きく逞しい背中が重なって見えた。 気づけば外に出てその戦いを見ていた。手を握りギーシュの勝利を祈っていた。そしてギーシュが勝利を収め、だがその体は力無く崩れてしまった。 「ミスタ・グラモン!」 シエスタは駆け出し、ギーシュを助け起こした。 「う・・・シエスタ?そうか・・・無事だったんだね」 「は、はい!ミスタ・グラモンが助けてくださったんです!ありがとうございます!」 シエスタはギーシュを楽にしようと膝の上に頭を置いた。見下ろす形となったギーシュは弱々しく微笑む。 「僕らは共に冒険した仲間じゃないか。当然のことをしたまでさ」 ギーシュは手を伸ばしシエスタの頬を拭った。その指の上には小さな水滴が乗っていた。 「だから泣かないでくれよ。薔薇の役目は女性に涙を流させないことなんだから・・・」 「・・・はい、ミスタ・グラ――」 ぽろぽろと涙をこぼすシエスタの口をギーシュの人差し指が封じた。そして笑いかける。 「他人行儀はよしてくれ・・・仲間、だろう?」 「・・・ええ、ギーシュさん」 その様子を満足げに眺めた後でギーシュは呟いた。 「ふふふ・・・でもすがすがしいね。ワルキューレ七体分の精神力を二回に大量の花びらを『錬金』・・・こんなに疲れたというのに・・・・・・実にすがすがしい・・・いい・・・き・・・ぶん・・・だ・・・・・・」 シエスタの頬に伸ばされていた腕がぱさりと地に落ちた。ギーシュは眼を瞑ったまま動かない。 「そんな・・・ウソよ・・・ギーシュさん・・・・・・ギーシュさァァァ―――んッ!」 シエスタの叫びが森に吸い込まれていった後、すすり泣く声に紛れて誰かのいびきが聞こえてきた。 高貴な風と土くれは背中合わせで戦場を舞い、微熱と雪風がそこにまざった。 暗い森の中で真っ赤な薔薇が咲き誇っている時、茜の空をゼロとその使い魔が切り裂いていた。 だが、その前に再び澱んだ風が立ち塞がる。その胸に黒い野望を秘めて・・・・・・ 戦局は風雲急を告げようとしていた!
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【Tags Choucho-P Miku tB tM S】 Original Music title 背中合わせの僕と君 English music title Back to Back, Me and You / Me and You Who Are Back-to-back Romaji music title Senaka-awase no Boku to Kimi Music Lyrics written, Voice edition by 蝶々P (Choucho-P) Music arranged by 蝶々P (Choucho-P) Singer(s) 初音ミク (Hatsune Miku) Click here for the original Japanese Lyrics English Lyrics (translated by vgboy / vgperson): Someone said it once "Romance is motives, love is devotion" So, then, the link between us... What exactly should we call it? I d make a single request, But what, really, can I do about it? Just having you so close, well, Will it matter what I do? How should I know? That things will crumble scares me more than anything... If I try to live lying about these feelings, It ll be no different from being dead You and I may form our relationship back to back, But over our shoulders, the other s always been there for us In wanting to leave some things behind, There are plenty of things we ve lost for good, But no matter what, I can t remember; I know I ve seen this place before, but where? Anyhow, I have to say something, huh? Putting it all in its proper order is tough, But at least I have your ears, Which might pick up my prayers There s too much to say; it worries me... If your tearful face were to turn to a smile, I would have to go on crying instead But if you could just give me a smile, it d be fine, And look, the both of us would smile together As the usual repeats over and over, stuck in time, As per usual, I fall in love with you And one thought will never change over countless years When I look over my shoulder, you re always here So... So you and I stand in the middle of the world, back to back, And doesn t it bring you relief, too? I m at your back supporting you, So in hard times, you can rely on me... Romaji lyrics (transliterated by vgboy / vgperson): Itsuka dareka ga iimashita "Koi wa shitagokoro, ai wa magokoro" Naraba bokura no tsunagari wa Ittai nani to yondara yoin datte? Hitotsu o-dazuneshimasu kedo Boku ni dekiru koto sore wa nan desu ka? Kimi no chikaku ni iru dake ja Doushitara yoi ka wakaranakute Kuzurete shimau no ga nani yori mo kowai yo Kono kimochi ni uso o tsuite ikiru gurai nara Sore wa shindeiru no to kawaranai Boku to kimi wa senaka-awase no kankei Demo furikaereba itsudemo soko ni ite kureta Nokoshite okitai mono hodo Nakushite shimau koto wa yoku aru kedo Doushitemo omoidasenai Itsuka mita kono keshiki wa nan dakke? Tonikaku, nanika iwanakya ne Umaku matomeru no wa muzukashii kedo Semete kimi no mimi ni dake wa Boku no negai ga todokimasu you ni Tsutaetai kotoba ga oosugite komaru yo Moshimo kimi no nakigao ga egao ni naru no nara Boku ga kawari ni naki tsudzukeru kara Kimi wa boku ni hohoemikakete kureru dake de ii Hora ne, futari tomo egao ni naru yo Onnaji-you ni kurikaesu jikan no naka de Onnaji-you ni boku wa kimi to koi ni ochita Nan-nen hette mo kesshite kawaranai omoi ga Furikaereba itsudemo koko ni aru no Dakara... Dakara boku to kimi wa sekai no mannaka de senaka-awase Kore de kimi mo anshin darou? Boku ga kimi no ushiro de senaka o sasaeteru kara Tsurai toki ni wa yorikakatte ii yo [Choucho-P, ChouchoP, Chouchou-P, ChouchouP]
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デュオ オールオブマイン ビスケ ザ・ミラー バミューダ△ - マーメイド グレード〈3〉 ノーマルユニット (ツインドライブ!!) パワー 11000 / シールド - / クリティカル 1 自【V】【LB5】:[CB2,SB2,あなたの手札から《バミューダ△》を2枚選び、捨てる]このユニットがヴァンガードにアタックしたバトル終了時、あなたの前列のカード名に「ビスケ」を含むグレード3のユニットが3枚いて、それらがすべて同名でないなら、コストを払ってよい。払ったら、あなたの前列のリアガードをすべてソウルに置き、あなたのソウルからカード名に「ビスケ」を含むグレード3のカードを1枚選び、【スタンド】でライドし、あなたのソウルからカード名に「ビスケ」を含むグレード3のカードを2種類選び、ユニットのいない(R)にコールする。 起【V】【LB4】:[CB1,SB1]あなたの山札の上から7枚見て、カード名に「ビスケ」を含むカードを1枚まで探し、手札に加え、その山札をシャッフルする。そのターン中、この能力は使えなくなる。 永【V】:あなたのソウルにあるカード名に「ビスケ」を含むカード1枚につき、このユニットのパワー+1000。 永【V/R】:盟主 フレーバー:さぁ! 始めましょう! あたし達の! 『最終ステージ!』 SP:彼女を映す鏡の中には、あらゆる「ムゲン」が実在する。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 UBのテキストを少々修正。前列のG3ビスケがV含めて2枚でも撃ててしまうテキストだったので、異なるG3ビスケ3枚を要求するテキストに変更。by作者 (2014-08-16 00 22 06) 能力うんぬんより名前が凄いと思った (2014-08-16 17 00 42) コメント
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背中合わせ 背中合わせの何があれって、「命預けた」感と、「俺はお前を信頼してるぜ」感だよね。 ライバルや親友、特に、クールな受と熱血漢な攻が背中合わせで戦うとか、まじでご褒美です。 ツンデレ上司が、わんこ部下に「俺の背中は、お前にしか預けられないな」とか言われたら、見てるこっちも、一生その上司について行きたくなる。 背中合わせは燃えるし萌える。 あと、別れとか背徳的な関係もいい。 背中合わせになった瞬間、互いの気持ちを吐き出すんだ。 それも結婚前夜にだぜ。 もしくは、身分違いで両片想いの二人が、襖や扉越しに背中合わせになって告白。 これは、王様逃がしたい家臣でも、恋人逃がしたい王様でもいい。 つまり、背中合わせの可能性は無限だってこと。 背中合わせ
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きみのせなかで【登録タグ snz き モロコ 初音ミク 曲】 作詞:モロコ 作曲:snz 唄:初音ミク 曲紹介 ピアプロのコラボからの投稿です。 歌詞 (ピアプロより転載) ふたり見てる あの太陽まぶしくて きみの背中に避難して 火照り冷ました 背中合わせになれば 隠し通せる きみに夢中なこのカオを! 暑さのせいに 太陽のせいにしてね そうじゃなきゃ この想い スグにバレちゃう 伝えたいけれど 伝えたくない今は この夏を 楽しみたいの無邪気に きみと ほんとは気付いてるの 触れ合う背中 早くなるふたりの鼓動! 暑さのせいに 太陽のせいにしてね そうじゃなきゃ この想い 抑えきれない 火照った顔を 悟られないように 駆け出して 振り返り呼ぶの愛しい きみを コメント 名前 コメント