約 374,252 件
https://w.atwiki.jp/222seihaisensou/pages/67.html
「さてーー」とアリスは頬に指を当てる。なるほど、彼女は人形使いだが、その顔はどこかビスクドールのような硬質さとシルクのような柔らかさを感じさせる。陶器のようにも見える肌に指が軽く沈み込み、小さな曲線を描いてもその印象は保ったままだ。 「どうしようかしら、アーチャー。」 耳に心地好い声でそう傍らの彼女のサーヴァント・アーチャーの赤城に問いかける。 「どちらも全く動きませんしーー」 聞かれてアーチャーは困惑の声をあげた。彼女はこういう分野の判断は専門ではない。そもそも対人戦闘や対人関係はほぼ門外艦だ。 それに、彼女の言ったとおり視線の先にいる二人は、彼女達が見つけてからピクリとも動いていない。優に五分は経ち、彼女達が相手の二十メートルほどの距離まで近づいても未だ目に見える反応はない。 二人の間に沈黙が、正確に言えば四人の間に沈黙が流れる。「まずは」と十秒ほどしてアリスは言った。 「ここに向かってきてる二騎を待ちましょう。」 「悪いな慎二、タクシー代払わせちゃって。」 「どうせお前が来なくても港には行くつもりだったからな、それに割り勘するだけの金も持ってなさそうだし。」 「い、一応千円ぐらいは持ってるよ!」 「千円て……小学生か?」 そんなことをガヤガヤと言いながら二人の少年がタクシーから降りてきた。 癖毛の少年が間桐慎二、均整のとれた体格の少年が色丞狂介だ。知ってか知らずか、同じ高校に通っていることになっている二人は同じように聖杯戦争の参加者たるマスターであり同じキャスターのクラスのサーヴァントを従えている。 そんな二人は、ホテルであって以来ここまでなし崩し的に行動を共にしていた。 「て言うか、なんでお前ついてきたんだ?さっきは家に帰って寝たいとか言ってなかったか。」 「いやそれは……他のサーヴァントを見つけたのに見過ごすないわけにもいかないし、それに慎二は会いに行くんだろ?」 慎二の問いに狂介はそう返した。慎二としてはホテルでタクシーに乗るときに別れるつもりだったのだが、意外にも狂介は慎二と行動を共にすることを選んだ。これは、狂介としては初めて会った自分以外のマスターを守りたいという意識からだったが、それを察するのは慎二は不可能だった。ただ、『少なくとも自分が生き残るのに邪魔にはならない』程度の評価を狂介にしていたため、またこれまでの行動からある程度信用するにたると判断したために慎二は同行することを受け入れた。 ふん、と鼻を鳴らすと「足手まといにはなるなよ」と言って前を行く慎二。 「そんな無防備にーー」と後を追う狂介。 二人は少しして足を港に踏み入れる。 慎二のキャスター・フドウは、そんな二人を眼差していた。その表情は霊体化して伺えないが、たとえ実体化していたとしても感情を読み取ることは難しいだろう。もっとも、彼をよく知る者ならばそれが彼なりの笑みだと気づいただろうが。 狂介のキャスター・パピヨンは、一転苦々しく二人を見ていた。こちらも霊体化とマスクによって感情を知るのは容易ではないが、その不機嫌な表情とは裏腹に機嫌は悪くないとこちらも彼を知る者ならばわかっただろうが。 そうして、四人は風変わりな四人を見つけた。 「御取り込み中だったかな?」と四人のマスター四騎のサーヴァント四組の主従が集まった場で最初に声を出したのは慎二だ。 「いいえ、私達も貴方達と同じよ」と向かい合うアリスは返答する。 「それって、戦う気はないってこと?」と狂介は質問を投げかける。 「私達に交戦の意図はありません」と返事をしたのは赤城だ。 「だったらそんな『目』で視るのは止めるんだな」とパピヨンは霊体化をといて発声する。 「■■■■■■……」そこで初めて、微動だにこれまでしなかったヘラクレスが唸り声を挙げる。 「……」無言で実体化したのはフドウだ。静かにそこに現れるとヘラクレスへと視線を向けて佇む。 「……んん……」と微かな声を聞かせたのは眠り続けていた真っ白な少女イリヤ。 その場の全員のーーバーサーカーさえ目を向けていたーー視線が一点に集まる。七人のバラバラな者達に囲まれるイリヤは、まるで毒林檎を食べた白雪姫のようだ。その目がゆっくりと開く。しばらくして。 「ーーどういう、こと……?」 ポツリとイリヤは呟いた。 イリヤは混乱していた。それもそのはず、つい先程ーーといっても彼女が気絶していたために実際は数時間前なのだがーーアサシンとランサー二騎の計三陣営と交戦していたと思っていたら、気がつけば全く別の場所でアーチャーとキャスター二騎の計三陣営に取り囲まれている。しかも何があったのか、体は冷えきり、全身の感覚はなく、声を出すのにさえ筋肉が悲鳴をあげる。 彼女が普通の人間ならば死んでいてもおかしくないような状態だったのだ。それを彼女が知らないだけでこのような不調は当然だと言える。しかし、彼女はアインツベルンの至宝とも言える技術の粋を集めて産み出されたホムンクルスでありマスターだ。酷い頭痛に顔をしかめながらも状況把握は怠らなかった。 「つまり」と眉間にシワを寄せてイリヤは言った。絶え間ない頭痛は頭を割らんばかりだが、彼女は自分が理解した状況からもその表情になっていた。 「貴方達は聖杯戦争をする気がないわけね?」 「うん。殺しあうなんて、それが願いのためでも、そうしなきゃ帰れなくても、おかしい。なんとかこの戦いから脱出しよう。」 「まあ、私も命懸けでそんなバカなことはしたくないわね。他に同じようなこと考えてる人がいるとは思わなかったけど、せっかくだから協力するわ(抜け道が見つかるまで)。」 「僕もだ、殺し合わせて最後の一人になったら願いが叶う?そんなののどこが聖杯なんだ。呪いのアイテムじゃないか(とりあえず話を合わせとくか)!」 イリヤを囲む三人のマスターが表明したのは、聖杯戦争の否定だ。 なるほど。わかった。そうイリヤの中で何が動いた。 (わかった、わかったわ。) 彼らは気づかなかった、聖杯戦争を否定することが、目の前の少女にどのような影響をもたらすかを。 (ーー名前を、覚えておかないと。) イリヤは上体を起こした。しっかと三人のマスターの顔を見る。頭に焼き付けるためだ、不埒者共の顔を。 「名前を、聞いていいかしら。」 にわかに、各々のサーヴァントのプレッシャーが増す。それはイリヤの言葉にこもる怒気のためか、それとも。 『アーチャー、合図をしたら海へ行って。』 『弓はどうします。』 『私がやる。』 一人、マスターの中でアリスだけがその剣呑な空気に気づいてアーチャーに支持を出す。海を駆けるアーチャーと空を飛べるアリスならば、初撃さえかわせば逃げられるだろう。そして相手がバーサーカーならわざわざアーチャーの武器を使うまでもない。アリスの魔法で港ごとマスターごと消し飛ばせば良いだけだ。 (タイミングが悪かったわね。) アリスは二人の少年を見る。一応口では聖杯戦争からの脱出を主張している二人は生かして起きたいのだが、それで好戦的なバーサーカー主従を仕留め損なうのも面倒だ。それに二人とは会って数分の仲だ。ほとんど会話もしていない他人同然の相手を気にかけるほどアリスはお人好しではない。運良く生き延びることを期待しよう。なに、彼らが本当に『乗っていない』のならば次会ったときに刃を向けるようなことはないはずだ。 (一応名前は覚えておこう。) 二人の少女の視線を二人の少年は浴びる。彼らは気づかない。その名前を言い終えたときが彼らの最後になるかもしれないとは。 「色丞狂介だ。」 「僕は間桐慎二。」 軽く二人は告げる。自らの名前を。そしてーー 「間桐?今あなた間桐て言ったの?」 『ストップ、アーチャー』 意外そうな表情でイリヤは言った。これはアリスの予想外の反応だ。二人の少女は動きを止める。 「ああ、まあ、聖杯戦争に参加するぐらいなら君も知ってるか。」 「始まりの御三家、オリジナルの聖杯戦争のオーナー。」 「その跡取りさ。」 慎二は平然と、しかし自慢気に、だがどこかやけっぱちに言ってのけた。 「「「オリジナル?」」」 しかし他の三人のマスターが気にかけたのは間桐という名ではない。もっと、この聖杯戦争の根源に関わることだ。 だが慎二は声を揃えて聞いた三人に不審の目を向ける。彼からすれば彼女達のリアクションは不可解きわまりないものだった。 故に、知らず彼は場を更に混乱させる言葉を続ける。 「なんだよ。これは冬木の聖杯戦争のパクリ、結界で再現したものだろ?」 「じゃなかったらサーヴァントの上にステータスなんて表示されないだろ、ゲームじゃないんだから。」 「まあでも、これだけ精密に未来の町を再現する上にサーヴァントだってちゃんといるんだ。こんなこと聖杯にしかできない。だからこれは、そういう聖杯戦争なんだろ?」 【新都、港近く/2014年8月1日(金)0628】 【アリス・マーガロイド@東方Project】 [状態] 健康。 [残存令呪] 3画 [思考・状況] 基本行動方針 幻想郷に戻ることを第一とする。 1.オリジナルの聖杯戦争? 2.とりあえず色丞狂介、間桐慎二の二陣営は相手にしなくてすみそう……? 3.定期的に赤城の宝具で偵察。 4.できれば冬木大橋を直接調べたい。 5.人形を作りたいけど時間が…… 6.聖杯戦争という魔法に興味。結界かあ…… [備考] ●予選中から引き継いだものがあるかは未確定です。 ●バーサーカー(ヘラクレス)、キャスター(パピヨン)、キャスター(フドウ)のステータスを確認しました。 【赤城@艦隊これくしょん】 [状態] 筋力(20)/D、 耐久(150)/A++、 敏捷(20)/D、 魔力(10)/E、 幸運(30)/C、 宝具(30)/E+++ 実体化、魔力消費(小) [思考・状況] 基本行動方針 マスターを助ける。今度は失敗しない。 1.警戒を厳に、もしもの時は壁役に。 2.定期的に宝具で偵察し必要なら制空権を確保する。 3.魔力を補給したいが今は黙ってる。 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】 [状態] 全身ずぶ濡れ、低体温症、頭痛、その他程度不明の怪我(全て治癒中)。 [装備] 特別製令呪。 [残存令呪] 3画 [思考・状況] 基本行動方針 全員倒して優勝する。 1.オリジナルの聖杯戦争? 2.利用できそうな弱いマスターを利用する? [備考] ●第五次聖杯戦争途中からの参戦です。 ●ランサー(幸村)、ランサー(アリシア)、アサシン(扉間)のステータス、一部スキルを視認しました。 ●少なくともバーサーカー(サイト)とは遭遇しなかったようです。 ●自宅はアインツベルン城に設定されていますが本人が認識できているとは限りません。 ●バーサーカーと共に冬木大橋から落とされました。怪我の有無や魔力消費は不明です。 ●アサシン(千手扉間)がハサンではない可能性に気づきました。 ●アーチャー(赤城)、キャスター(パピヨン)、キャスター(フドウ)のステータスを確認しました。 【バーサーカー(ヘラクレス)@Fate/stay night】 [状態] 筋力(50)/A+、 耐久(50)/A、 敏捷(50)/A、 魔力(50)/A、 幸運(40)/B、 宝具(50)/A、 実体化、不明、狂化スキル低下中。 [思考・状況] 基本行動方針 イリヤを守り抜く、敵は屠る。 [備考] ●イリヤと共に冬木大橋から落とされましたが少し流されたあと這い上がっできました。 【間桐慎二@Fate/stay night 】 [状態] 疲労(小)、精神的疲労(中)。 [残存令呪] 3画 [思考・状況] 基本行動方針 聖杯を手に入れる。何を願うかは後から決める。 1.……あれ? 2.色丞とは……これは同盟なのか? 3.ライダー(孫悟空)は許さない。 4.間桐家で陣地作成を行う。 5.会場と冬木市の差異に興味。 [備考] ●孫悟空のクラスとステータスを確認しました。 クラス・ライダー、筋力B耐久B敏捷B+魔力D幸運A このステータスは全てキャスター(兵部京介)のヒュプノによる幻覚です。 ●キャスター(パピヨン)、バーサーカー(ヘラクレス)、アーチャー(赤城)のステータスを確認しました。 ●この聖杯戦争を『冬木の聖杯戦争を魔術で再現した冬木とは別の聖杯戦争』だと認識しています。 【キャスター(フドウ)@聖闘士星矢Ω】 [状態] 筋力(30)/C、 耐久(40)/B、 敏捷(60)/C+、 魔力(100)/A+、 幸運(50)/A、 宝具(50)/A 実体化。 [思考・状況] 基本行動方針 マスター・慎二を見定める。今のまま聖杯を手にするならば━━ 1.成り行きにここまで任せてきたが…… 2.今は慎二に従い、見定める。 3.求めるなら仏の道を説くというのも。 4.色丞狂介、か…… [備考] ●慎二への好感度が予選期間で更に下がりました。ただ、見捨てたわけではありません。 ●狂介に興味を持ちました。 ●孫悟空が孫悟空でないことを見破っています。 【色丞狂介@究極!!変態仮面】 [状態] 疲労(小)、精神的疲労(中)、ハンバーガー所持。 [残存令呪] 1画 [思考・状況] 基本行動方針 聖杯戦争を止める。悪人をお仕置きする。 1.オリジナルの聖杯戦争? 2. この子(イリヤ)ずぶ濡れだけど大丈夫かな? 3.ランサーだけあって逃げ足は早いんだな…… 4.帰ったら家で陣地作成したり核金作ったりしてもらう。 5.下北沢のサーヴァント(サイト)を警戒。冬木大橋も気になるからこのあと寄ってみる? [備考] ●核金×2、愛子ちゃんのパンティ所持。 ●予選期間中にサイトの魂食いの情報を得ました。東京会場でニャースを見た場合、サイトの姿や声を知る可能性があります。 ●孫悟空のクラスとステータスを確認しました。 クラス・ランサー、筋力C耐久C敏捷A+魔力B幸運C このステータスは全てキャスター(兵部京介)のヒュプノによる幻覚です。 ●キャスター(フドウ)、バーサーカー(ヘラクレス)、アーチャー(赤城)のステータスを確認しました。 【キャスター(パピヨン)@武装錬金】 [状態] 筋力(20)/D、 耐久(30)/C-、 敏捷(30)/C、 魔力(40)/B、 幸運(50)/A、 宝具(40)/B 実体化。 [思考・状況] 基本行動方針 せっかくなんで聖杯戦争を楽しむ。 1.……マズイ、最近影が薄い…… 2.帰ったら家で特殊核金を制作。今日はパピヨンパークは無理か? 3.冬木市の名物は麻婆豆腐‥‥? [備考] ●予選期間中にサイトの魂食いの情報を得ました。東京会場でニュースを見た場合、サイトの姿や声を知る可能性があります。 ●気分で実体化したりします。 ●孫悟空が孫悟空でないことを見破っています。 ●マスターが補導されたのを孫悟空による罠と考えています。 ●ビッグマックとハッピーセットは狂介に押し付けました。
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/2.html
今日 - 昨日 - 総合 - 検索 メニュー トップページ メニュー 本編 本編SS目次・時系列順【オープニング】 【1日目】 【2日目】 本編SS目次・投下順【001~050】 【051~100】 【101~150】 【151~200】 追跡表 書き手別SSまとめ 各種設定 参加者名簿参加者一覧(画像付き) ルール マップ 脱落者情報脱落者名簿 小ネタ その他 +登場話候補一覧 NO.1~NO.50 NO.51~NO.100 NO.101~NO.150 NO.151~NO.200 NO.201~NO.250 NO.251~NO.300 NO.301~NO.350 +クラス別一覧 クラス別一覧(剣) クラス別一覧(弓) クラス別一覧(槍) クラス別一覧(騎) クラス別一覧(魔) クラス別一覧(狂) クラス別一覧(暗) その他候補作一覧 SSタイトル元ネタ 用語集 支援絵 過去ログ 脱落者名鑑 リンク 第二次二次キャラ聖杯戦争 part4(現行スレ) 二次二次聖杯したらば(雑談、議論スレ等) パロロワ総合板 初代二次キャラ聖杯戦争wiki 2chパロロワ事典@wiki @wiki @wikiご利用ガイド 更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/tokyograil/pages/43.html
【オープニング】 No タイトル 登場キャラクター 場所 時間 作者 OP 聖杯戦争異聞録 帝都幻想奇譚 魔人アーチャー(織田信長) 不明 開幕前 ◆devil5UFgA OP カイン&魔人アーチャー カイン(直哉)、魔人アーチャー(織田信長) 聖杯内部 本格開始前 ◆devil5UFgA 【登場話】 No タイトル 登場キャラクター 場所 時間 作者 -022 高坂穂乃果&セイバー 高坂穂乃果、セイバー(アマテラス) ◆.OfI.CoB/2 -021 神の摂理に挑む者達 鹿狩雅孝、セイバー(カーズ) ◆yy7mpGr1KA -020 南ことり&アーチャー 南ことり、アーチャー(ヴィンセント・ヴァレンタイン) ◆devil5UFgA -019 羽藤桂&アーチャー 羽藤桂、アーチャー(白露型駆逐艦四番艦『夕立』) ◆RWOCdHNNHk -018 園田海未&ランサー 園田海未、ランサー(キュアラブリー) ◆devil5UFgA -017 アインツベルンが悪い 衛宮切嗣、ランサー(獣の槍) ◆lnFAzee5hE -016 渋谷凛&ランサー 渋谷凛、ランサー(アドルフ・ヒトラー) ◆Y0s8yQbTc2 -015 悪魔くん聖杯戦争(法) 松下一郎、ライダー(ザイン) ◆lnFAzee5hE -014 峯岸一哉&ライダー 峯岸一哉、ライダー(バビル2世) ◆devil5UFgA -013 島村卯月&ライダー 島村卯月、ライダー(マーズ) ◆HQRzDweJVY -012 宇佐見蓮子&ライダー 宇佐見蓮子、ライダー(伝説のモグラ乗り) ◆R1q13vozjY -011 マエリベリー・ハーン&ライダー マエリベリー・ハーン、ライダー(十四代目葛葉ライドウ) ◆g33OtL8Coc -010 槙島聖護&キャスター 槙島聖護、キャスター(フェイト・アーウェルンクス) ◆nEZ/7vqpVk -009 ふうまの御館&キャスター ふうまの御館、キャスター(加藤保憲) ◆devil5UFgA -008 七原秋也&キャスター 七原秋也、キャスター(操真晴人) ◆Y4Dzm5QLvo -007 狡噛慎也&アサシン 狡噛慎也、アサシン(焔) ◆arYKZxlFnw -006 ユズ・アサシン 谷川柚子、アサシン(復讐ノ牙・明智光秀) ◆Ee.E0P6Y2U -005 ジョーカー&バーサーカー ジョーカー、バーサーカー(ギーグ) ◆devil5UFgA -004 桐山和雄&ザ・ヒーロー 桐山和雄、ザ・ヒーロー(ザ・ヒーロー) ◆devil5UFgA -003 聖杯のUTSUWA リエンス王、ダッジャール(カオスヒーロー) ◆lnFAzee5hE -002 救世主の救い方 ロウ・ヒーロー、エンジェル(無道刹那) ◆TAEv0TJMEI -001 Ruler and Dominator ルーラー(シビュラシステム) ◆GOn9rNo1ts 【DAY BEFORE】 No タイトル 登場キャラクター 場所 時間 作者 000 DAY BEFORE:闇夜が連れてきた運命 運命に挑む者達 東京 日常 ◆devil5UFgA
https://w.atwiki.jp/ankasekai/pages/45.html
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 聖杯戦争…それは万能の願望機たる聖杯を求めて争う魔術的儀式 基本は七騎のサーヴァントと七人のマスターによるバトルロワイアル サーヴァント…過去の英霊を劣化コピーし具現化した実体を持つ霊体 マスター…サーヴァントに魔力を供給し共に戦う人間や人外や生物 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ,./ _ ! _,._ィ/ '´¬‐、`ヽ |l ,. '',~‐ァ゙´` i _┌───┐ l l r┐ ./ / /_ i l'、 ,. ' ´ `ヽ 「`ヽ│ l l l | /;゙ ,'´ `ヽ ,.'! '; ' 、 / ;‐'"´ ̄`| | _ l_| _ノ 乂 |_ _ | r'"´ ̄`ヽ; `, ,、' / ヽ; ` / ,. -.. 、| |丿|. / r、 ヽ`┐┌〃´_`ヽ,.. ‐ 、 ゙; '´ ; '゙ `ヽ { /'´ ̄ヽ| _ !_{ } | |;;;゙| |.イ f;;;;i i'´ ̄ヽ } /´ ヽ;'、 | |`; |'゙冫'´, |;;;゙| |`| ┌─┘ /, ' `'ー | | l」イ / l |/ | | _i ! _ ‐''´ __j 〔_ { じ 「八 `人 `ー'/ └ァ‐n‐┘フー'^ー{ _cケ´ r iー'n_ fr、}f トr<ャvァ rニ、「lr‐ャ| |‐ r′ /ト''_)!_7c゙{ ヽ∧j_l l_|j_|〉,くj_|゙l_{_ソ / /  ̄(_ソ '; ;' // V ノ/ 物語へのリンク ttp //yaruoshelter.com/test/read.cgi/yaruo001/1427542329/4983-8406 ◆まとめ一話 http //yaruok.blog.fc2.com/blog-entry-6268.html ストーリー 大規模な魔術事故により衰退した中東とかアフリカとかにあるアリアン自治区の町ロッド。 聖堂教会から派遣された監督役のジュライは、紛争地帯のこの町で行われることとなった聖杯戦争を平和に終わらせるためにやって来た。 だがセカンドオーナーは殺害され、聖杯も紛失、更には集まったマスターも大半がアレな連中ばかり。 果たしてジュライは、聖杯戦争を無事に終結させることができるのか。 登場人物 ジュライ・・・主人公。聖堂教会から派遣された監督役。 レナモン・・・監督役の補佐官。先祖返りで人外の姿になってる。 + ... ルルー・・・セイバーのマスター。殺戮が目的の人外魔術師 セイバー・・・ハーレム&子孫繁栄が願い。ルルーとは不仲 Ⅳ・・・ランサーのマスター。愉悦と聖杯持ち逃げを企むお尋ね魔術師 ランサー・・・マスターと一緒に悪行でも善行でも楽しむのが願い。獣系 べネット・・・アーチャーのマスター。魔術師殲滅を目論む起源覚醒者 アーチャー・・・全世界の人間の心臓を味見するのが願い。カニバリスト フェイスレス・・・ライダーのマスター。正真正銘の一般人で自分探し中 ライダー・・・受肉が願い。フェイスレスとは仲がいい アザトース・・・アサシンのマスター。宇宙人で人間の脳味噌をコレクションするのが目的 アサシン・・・世界平和(意味深)が願い。アザトースとは相性がいい 九十九遊馬・・・キャスターのマスター。ほぼ原作通りのデュエリスト キャスター・・・かっとビングするのが願い。ほぼ原作通り マリア・カデンツァヴァナ・イヴ・・・バーサーカーのマスター。恋人がほしい退魔士 バーサーカー・・・強くなるのが願い。通常通り会話は出来ない 概要
https://w.atwiki.jp/meshimazunankyoku/pages/31.html
◎ゲーム進行上のルール ・1日の行動について 1.ランダムイベント…ランダムイベント表2種類を処理します。 2.行動ターン…任意の行動(準備や襲撃)を行い結果を処理します。 もちろん他陣営も何らかの動きをします。 3.コミュターン…他マスターや自陣営と情報交換や交渉を行います。 4.消費魔力の確認…自陣営の魔力消費を確認し、次ターンへ移行します。 ・ランダムイベント表 1、ランダムイベント以下の二つの表をトリップ+安価で処理する。 <ランダムイベント表(自分)> 0.敵からの襲撃! 1.他の参加者と遭遇(立場はランダム) 2.他の参加者と遭遇(立場はランダム) 3.何も起こらない 4.ラッキーイベント!! 5.何も起こらない 6.何も起こらない 7.他の参加者と遭遇(立場はランダム) 8.他の参加者同士が接触してる場面に遭遇(相手・立場はランダム) 9.バッドイベント! <ランダムイベント表(その他)> 0.他の参加者と同士が遭遇(相手・立場はランダム) 1.他の参加者と同士が遭遇(相手・立場はランダム) 2.他の参加者と同士が遭遇(相手・立場はランダム) 3.何も起こらない 4.ラッキーイベント!! 5.何も起こらない 6.何も起こらない 7.他の参加者と同士が遭遇(相手・立場はランダム) 8.他の参加者と同士が遭遇(相手・立場はランダム) 9.バッドイベント! ・消費魔力の確認について ・貯蔵魔力 サーヴァントにはそれぞれ最初から「貯蔵魔力」が設定されています。 「貯蔵魔力」は「サーヴァントのレベル×3」を上限として、最大まで保有した状態で召喚されます。 サーヴァントは戦闘や宝具の使用一部のスキルの使用、あるいは現界を維持するだけでこの「貯蔵魔力」を 消費していきます。消費魔力の計算、及び供給不足によるペナルティに関しては以下を参照。 ・消費魔力の計算方法 英霊がターン中に戦闘を行わなかった場合、ターン終了時に「マスターの【魔】-(英霊のレベル÷2)」の計算を行い、 これがプラスであれば「貯蔵魔力」にその分だけ加算され、マイナスであればその分だけ減算されます。 この時、「聖杯からの供給」として「マスターの【魔】」とは別に+20分の補正が入ります。 英霊がターン中に戦闘を行った場合、戦闘終了時に「マスターの【魔】-英霊のレベル」が「貯蔵魔力」から消費されます。 また、宝具や一部のスキルを使用した場合は、宝具やスキルごとに設定されただけの魔力の消費が発生します。 ・魔力供給不足によるペナルティ 魔力供給不足による-値が「-20」蓄積するとごとに、英霊のレベル以外の各パラメーターは「-5」されます。 このペナルティは累積します。(ただしパラメーターは0以下にはならない) この「魔力供給不足」によるマイナス値が「-100」を超えた場合、英霊は現界維持が不可能となり、 「そのターンの終了時」(戦闘終了時ではない)に完全に霧散し消滅します。(相打ち覚悟での宝具の全力開帳は可) 魔力供給不足は『令呪の使用』『休息』『礼装の使用』『魂喰い』などによって回復できます。 ・令呪に関して 一人三画まで 使い方は ①1画使用することで、全ての場面において安全に撤退ができる ②1画使用することで、魔力を+40回復することができます。 ③戦闘で使用することで、勝率に+20%を加えることができる。 ④戦闘で3番目のパラメータ選択を振りなおせる。 ⑤その他( 1判断で使用できるかどうか決める) 使い切っても即ゲームオーバではない。が…サーヴァントによっては令呪がないと言うことを聞かないの場合があるので注意。 平和的に所有者自身が同意かそれ相応のスキルや宝具を持っていれば令呪の移譲は可能である ・戦闘ルール ◎戦闘の参加者と使用するパラメータに関して 原則メイン1名、サブ2名までが参戦可能。この二人がダメージ判定に影響する。 (メイン+「サブ÷2」)が戦闘で使用するパラメータになる。 ただし、メインサブ以外の参加者にもスキル、宝具による援護は可能。 使うパラメータは【筋】【耐】【敏】【魔】【運】【宝】の6つを使用する。 ◎戦闘時の行動について 簡易戦闘手順 1、準備フェイズ:戦闘参加者の決定。パラメータの確認。 2、選択フェイズ:パラメータ3つを選択する。 3、戦闘フェイズ:選ばれた3つのパラメータの結果比較を順に行い、戦闘処理を行う。 4、処理フェイズ:最後に、勝率を計算して戦闘の処理を行う。 5、これで終了。 ◎各フェイズの詳細 ・準備フェイズ パラメータの確認。戦闘参加者の決定。タイミングが準備フェイズのスキル宝具の使用。 ・選択フェイズ 1.使用パラメーター1つをプレイヤー側が決定。 2.使用パラメーター1つを 1が決定。 3.最後にトリップでランダムに使用するパラメーターを残り4つから1つ決定。 ・戦闘フェイズ 選択フェイズで示されたパラメータで処理する。 ・処理フェイズ 3戦力の劣位 =(0%判定なし) 1戦力の優位 =1~30 で勝利(30%) 2分け、1劣位..=1~40 で勝利(40%) 戦力引き分け...=1~50 で勝利(50%) 2分け、1優位..=1~60 で勝利(60%) 2戦力の優位 =1~70 で勝利(70%) 3戦力の優位 =1~100で勝利(100%。判定なし) これを基本として合計戦力、レベル差、スキル、宝具の効果を加える。 ・合計戦力が1大きいごとに、勝率+1%、低い毎に-1%。 ・両戦力の平均レベル(「メイン+サブ」÷2)を比較。高い方に「高い方のレベル-低い方のレベル」%の勝率補正が付く。 ・スキル、宝具の効果はその詳細を確認。 判定方法はトリップに数字を入れて判定。 敗北した場合 令呪等何らかの手段で逃走できる場合は逃走をする。 無ければ聖杯戦争から脱落することになる。 ただし場合によってはならない場合もある。
https://w.atwiki.jp/itan_seihaisensou/pages/221.html
キャラシート(マスター用) 【名前】ロバート・S・クラーク 【サーヴァント】ランサー 【性別】男 【性格】常識人で常に落ち着いた物静かな人物。 そんな性格の為、昔から貧乏くじを引く事も多く本人は「人にしっかり意見を言えるようになりたい」と思っているが頼み事が断れないという人の良さもあり、相変わらずあれこれ振り回されている。 【出典】オリジナル 【属性】善 秩序 【ステータス】 筋力 B 耐久 D 敏捷 D 魔力 E 幸運 A 供給 D TOTAL 160 【詳細】元々は軍医としてアフガニスタンでの戦争に参加していたが目の前の命を救えない事、戦闘中に受けた怪我も合間ってPTSDを患ってしまい退役。 その後は細々とPTSDの治療と地元で開業医として働こうと務めていたが上手くいかず辛い生活を送っていた。 そんな中、かつての軍医の仲間から「いい部屋や開業医の手伝いをする代わりにちょっとした変わり者とルームシェアをして生活しないか」と言われこれまでの生活を変えるべく許諾。 以降風変わりで変人で有名な美人探偵と半ば無理やり助手にさせられる奇妙なルームシェア生活が初まり様々な事件に振り回される事になる。 今回の聖杯戦争も依頼された事件が関与している為、そして何よりその事件の被害者が自分の元恋人だからこそ。その探偵にバレないようにこっそり聖杯戦争について調べ上げ参加した。 裏設定
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou/pages/149.html
未だ日の昇らぬ深夜。 冬木市、円蔵山中腹に建つ寺院。柳洞寺。 かつては大聖杯があった決戦の地でもあり、キャスターやアサシンと戦い、セイバーを失った場所。 その一角で、衛宮士郎は地面を見つめて拳を握り締めていた。 脳裏に浮かぶのは、一人の白い少女の姿。 「……イリヤ………」 かつて救いたかった少女、でも救えない、救うことを許されなかった少女。 もし、もしもだ。二度目というものがあるのであれば、救いたかった。 ――わたしよりシロウに、これからを生きてほしかったから。 気付いたのはいつだっただろうか。彼女と切嗣の関係に気付いたのは。 ――わたしはお姉ちゃんだもん。なら、弟を守らなくっちゃ。 かつて自分は、桜のためにセイバーすらも犠牲にして戦った。 そんな自分でも、イリヤには生きていて欲しかった。そう思ったのだ。 そしてこの場において。 『片方は―――と銀髪の―――組み合わせで、もう片方は何かメカ―――と銀髪に赤い目の小さい女の子の組み合わせだったっス!』 『ぁ…し、ろ……』 「…っ!!」 グシャ 地面を殴る。全力で。 手の骨にヒビが入り、皮膚が破れて血が地面に滲んだ。 構わない。イリヤはもっと痛かったんだ。 地面を、殴る。殴る。殴る。 皮膚が形を失う。骨が砕ける。痛みが腕を貫く。 それでもいい。今だけはこうしていたい。痛みで全てを忘れていたい。 イリヤ、イリヤイリヤイリヤイリヤ―――――― 「シロウ!」 地面を殴る腕を横から誰かが掴んだ。 目に入ったのは金髪碧眼の少女。 自身のサーヴァント、セイバー。 言いたいことは分かっている。だから、それを言われる前に自身に溜まった思いを吐き出した。 「イリヤは…、じいさんの、衛宮切嗣の、たった一人の子供――つまり、俺の、姉だったんだ」 「………」 「あの大聖杯の前で、イリヤは死ぬはずだった俺の代わりに聖杯の門を閉じたんだ。 『弟を守るのが、お姉ちゃんの役目だ』なんて柄でもないこと言ってさ、あれを止めに行って、戻ってこなかった。 最後に、壊れかけた俺に新しい体くれてさ」 「………」 そう、この体はイリヤによってもたらされた、衛宮士郎としての魔法の器なのだ。 今こうして自分が生きているのもイリヤのおかげ。 だが、それでも彼女のことも救いたかった。なのに、あの時何もしてやれなかった。 そして今回。 「イリヤがいるって聞いたときは、今度こそはって思って頭が真っ白になったさ。 でも、その結果が……!」 「…シロウ」 話を聞いたセイバー、それでも士郎の手を離そうとはしない。 「シロウの気持ちは…、いえ、私には察することしかできないでしょう。 ですが、だからと言ってその体を痛めても何も解決しないことは分かります。 イリヤスフィールも、そんなあなたの姿を望みはしないはずです」 「………、そう、だよな」 そう、この体は彼女が託した最後の願いなのだ。こんなことで傷つけてはいけない。 それに、俺にはまだやらなければならないこともある。 「包帯と薬を探してきます。シロウは皆のところへ先に戻っていてください」 「…あ、セイバー、少し…待ってくれ」 そう言って、セイバーを引き寄せ、抱きしめた。 「シロウ…?」 「…しばらく、こうさせてくれ」 何かを察したのか、セイバーはそのまましばらく、何も言わずただ俺のことを抱きとめた。 かつて失い、またこの場でも失ってしまったもの。 心は締め付けられるように痛い。 なのに、涙は流れなかった。それがかえって辛かった。 ◆ 柳洞寺の本堂の一室。 そこには3人の存在があった。 ルルーシュ・ランペルージ、セイバー。 金田一一。彼のサーヴァント、ライダーは今はこの部屋にはいない。 内セイバー以外はそこまでの傷を負っている様子もない。しかしセイバーもそこまでの傷を負ってはいない。 ライダーの宝具の効果あってのものだろう。 一時的にこの場に休息をとっていたのだが、衛宮士郎は目が覚めたと同時、飛び出すように出て行ったしまった。 こんなところで単独行動をされても迷惑だったのだが、セイバー(アルトリア)が追っていったこと、そして彼女もここから離れはしないだろうと言った言葉を信じて待つことにしたのだった。 「さっきといい無用心なやつだ。もしさっきのランサーとの戦いに寄ってくる者がいたらどうするつもりだ」 「まあまあ。さっきの衛宮さんのさっきの顔見たでしょう? それに衛宮さん、ライダーが銀髪の少女について話したときも凄い顔で出て行ったし。 もしかしたら彼女、あの人の知り合いだったんじゃないかな?それもかなり親しい…」 「だからと言ってな…。まあ、済んだことは仕方ないか」 ともかく、そんなことを言って時間を潰しているのも問題だ。 実際ライダーの使い魔の報告では士郎は柳洞寺を離れてはいない様子。 ともあれ、先の戦いで分かったことについて考えなければならない。 「あのランサー、クーフーリンのマスターの操ったあれは何だ?」 そう、あの銀髪眼鏡のマスターが操った謎の人型の存在。 聖杯戦争について明るくない自分達からすれば、むしろあっちの方がサーヴァントと言われても違和感は薄かった。 あれも所謂魔術というものなのだろうか。 「ガウェイン、その辺りはどうなんだ?」 「あれはその認識でも極端な違いはないでしょうが、どちらかと言えば魔術に近い存在のようですね。 しかし我らの世界の魔術とはまた違う系統のもののようですが」 ルルーシュの背後の従者は主の問いかけに答える。 魔術師というものは魔力を用いて神秘について研究する者のことを指す。 この辺りは一もライダーから聞いていたことだ。細かいことは割愛する。 「ではあれも過去の魔術師とやらがその血統を継いでいった結果作られた力だと?」 「おそらく違うでしょう。我々の世界には超能力という存在もあります。 人が魔術にも魔の存在にも頼らず存在する特異能力。 無論あれがそうであるという確証もありませんが。ただ、王にも心当たりはあるのではないですか?」 「俺にか?」 「ええ、あの時ランサーの言った言葉を思い出してください」 ランサーが言った言葉。それを問われてルルーシュも考える。 あの青タイツの男が自分に言った言葉だ。何といわれたか。 『そりゃ魔眼の類か?その歳で大した威力だが…俺らサーヴァントには対魔力があるんでな、効きはしねえよ』 「魔眼…」 「お気づきになられたようですね」 そう、確かにあの男はギアスのことを魔眼と言った。 ルルーシュは魔術師などではないが、超能力者かと言われたらおそらく考えるかもしれない。 ギアス。絶対遵守の王の力。 C.C.によって与えられた能力。確かに魔眼ともいえるだろう。 「一、お前、何か不思議な力のようなものに心当たりはあるか?」 「いや、俺も本当に普通の人間だし、そんな魔術とか超能力みたいなものの本物を目にした、もしくは聞いたことなんてないぞ」 金田一への問いかけの後改めて考える。自分にとって当たり前すぎるものであったため少し感覚がおかしくなっていたかもしれない。 だが、ギアスも紛れもない異端の力なのだ。 「つまり、ここにはあの男に限らず、様々な能力を持った存在がいると考えられるわけだな」 「ええ、我々サーヴァントを殺しうるほどの物がそうそうあるとは考え辛いですが、マスター同士の戦いとなった際の大きなアドバンテージとはなるでしょう」 「なあ、さっきから聞いてると、ルルーシュも何かそういう力を持ってるように聞こえるんだけど」 と、金田一が問いかけた。 それに対し、ルルーシュは一瞬迂闊だったかと考えたが、逆に話しておいたほうがいいかもしれないと考えを改めた。 少なくともルルーシュ自身、聖杯戦争に積極的に乗るつもりも無いし、彼らとの協力関係を破綻させるつもりも今のところはない。 もし彼らにギアスを使おうものなら、逆にそのサーヴァントに殺される可能性もある。 あるいはその前に終わらせればいいかもしれないが、少なくともこの場で話しておくことに不利益はないだろう。 「ああ、俺も『力』を持っている。 絶対遵守の力、ギアスだ」 「ほう」 と、それを言ったとき、それまで霊体化していたライダーが姿を現した。 「ライダー?休んでるんじゃなかったのか?」 「一応そのつもりではあったが、少し興味深いものが聞こえてきたのでな」 「話を続けてもいいか?」 「構わんぞ、続けろ」 ギアス。端的に言えば一種の催眠術のようなもの。 だが、実際のこれは催眠術などとは比べ物にならないほどの強力なものだ。 相手をどのような命令にも従わせる。本人が望もうと望むまいと。 「そうだな、例えばこの場で一に『死ね』などと命じたら死ぬだろうな」 「な…、そんなこと…!」 「有り得ない、と思うか?だがこの場ではこんなものなど気にも留めない存在はうようよいる。 そして俺にも、相手によってはそれを命じる覚悟もある」 「なるほどな。して、ではそれが我らのようなサーヴァントには通用するのか?」 「さあな。だが少なくとも、対魔力を持ったランサー相手には通用しなかった。それより上位のランクの対魔力を持つライダーにもおそらく効かないだろうな」 言われて一は、何故休息中のライダーが姿を見せたのかに気付く。 ライダーは警戒したのだ。この男、ルルーシュを。 おそらく最初から知っていたら傍を離れはしなかっただろう。なにしろ死ね、の一言で殺すことができるのだから。 「なるほど、マスター限定の強制の魔眼と、そんな認識で構わぬのだな」 「ああ。ただ、もしかしたら効かない存在がいるということも有り得るし、これは色々と制限もある。 下手に使うわけにもいかないものでもあるが」 「そうか。だが、そんなものを持った男とマスターを共に行動させるのは、いささか気の進まんな」 ある種最もな話だ。 ルルーシュのことは、ライダーからはどうも油断ならない男という評価の様子。所謂策士のような人物と踏んでいるのだ。 そのような男が相手に命令を強制する能力を持っていると言われたのでは、やはり考えてしまうのも致し方ないかもしれない。 「なるほど、最もな話だ。ではこういうのはどうだ? この力は一度使った相手には効果が無い。つまり、今この場で使ってしまえば後の憂いもないだろう? それに実際に見ておくことでこれがどんな仕組みなのか、お前達なら分かるかもしれないしな」 「お前さんの言うことも最もだな。だが、それもこちらにとっては危険な賭けであることには違いないのだぞ?」 「ガウェイン、席を外せ」 「はっ」 と、ルルーシュは背後の白き騎士に退席の命令を下す。そしてガウェインは意義を申し立てることもなくその場から姿を消す。 周囲には霊体化している気配すら感じられない。本当にこの場から出て行ったのだろう。 「これで今俺にはサーヴァントがいない。つまりお前が攻撃してきたとしても防ぐ術はないわけだ。 この状態であれば信用するか?」 「それを可能にするのが令呪だろうが、まあ使う前に斬り捨てることはできるな。 後はマスター自身が決めることだが」 そう、例えどれほどルルーシュとライダーの間に話が進もうと、一自身がイエスと言わなければできないことだ。 無理やりしたのでは今後の信用に関わり同盟の存続が危うくなる。ルルーシュも一が拒否するのであれば無理強いするつもりはなかった。そこまで緊急も要件ではない。 それに、これは一からすればリスクが大きい。今後の憂いを無くしておくというのもこちらの問題であり、彼に関係のあることではないのだ。 「いや、やってくれ」 だというのに、彼はそう言った。 「いいのか?」 「この先もっと驚くような奴もいるんだろ?ならこれぐらいのことで怖気づいていたら生き残れないさ。 確かに彼は油断できないかもしれないけど、今はライダーがいる。ルルーシュの覚悟とライダーのことを信じたいんだ」 「ふ、はははははは!それでこそわしのマスターだ」 「なら、いいんだな?」 「ああ、気兼ねなくやってくれ!」 そう言ってルルーシュの目を難しい顔をして睨む一。 (さて、何を命じたものか) 死ね、などという命令は論外。だが簡単な命令では効果を計りにくい。 なるべく無害で実行可能だが本人には楽ではないようなこと――― (よし、これで行くか) 「悪い、少し風に当たってきただけだ。もう大丈夫だから――」 と、衛宮士郎が入ってくると同時、ルルーシュは命じた。 「金田一一、お前の―――――」 ◆ 「ここにおられましたか。叔父上」 柳洞寺の一室で包帯や消毒薬を探すセイバーの元に、ふと白銀の鎧に身を包んだ男が姿を見せた。 「ガウェイン、なぜここに?」 「主に退席を命じられまして。どうやらライダー達を信じることを選んだようで」 「それで、あなたはマスターの元を離れたというのか?」 「ええ」 「万が一それでマスターに危険が及ぶことがあってもか?」 「主の命とあれば」 アルトリアの問いかけに迷いもせず凛と答えるガウェイン。 不意にアルトリアの声色が変わる。 「変わらないな、あなたは」 「むしろ私は、生前から変わりたいと思った身ですので」 それまではサーヴァントであるという身。マスターの前で私的な会話をするというのは避けていた。 だが、今はこの場にはアルトリアとガウェインの二人しかいない。 生前の関係を考えればある程度の積もる話もある。 「時にガウェイン、先の戦闘でランサーのマスターの持っていた剣、気付いたか?」 「忘れるわけがありません。私を負かした者の剣です」 あのマスターの持っていた剣。それはかつて円卓で共に戦った騎士、ランスロットのものだったのだから。 それが何を意味するのか。この場にランスロットもサーヴァントとして呼ばれているということだ。 まだ生きているのかどうかは分からない。そう敗れる男だとも思いたくなかったが。 「やはり、叔父上は気が進みませんか?かつての友と戦うということは」 「そう…、だな」 ガウェインの心にあるのは一つの後悔。かつて私怨で戦い、それがきっかけで国の崩壊を招いてしまったこと。 だが、もし彼と戦う機会があるというのならば、今度こそ己の感情ではなく誇りを掛けて彼と戦うだろう。 そういった考えもあった。無論マスターの命が絶対なのだが。 しかし、アルトリアの表情は優れなかった。 「ガウェイン、私はこれで聖杯戦争を経験するのが3度目なのだ」 「なんと、それほどまでに戦ってこられたというのですか」 「ああ、そして、一度目の第四次聖杯戦争の折、私はランスロットに会った。同じサーヴァントとして」 「そうでしたか。叔父上がセイバーとして召喚されたとすれば、彼のクラスはライダーか、あるいは残りの三騎士のどれか、といったところでしょうか」 ガウェインは気付かなかった。この時のアルトリアが苦悩の表情を抑えていたことに。 気付いていれば問わなかっただろう。だが結果だけ言えば、気付けなかったからこそ、その先にあるものを知ることができた。 「いや、――――バーサーカーのクラスだった」 「えっ?」 ガウェインには予期もしていなかった答え。さすがに驚きの表情が顔に出る。 「友は私の存在を認識する度に怨嗟の声をあげて襲い掛かってきた。他の何者をも無視して。 そして最後は――この私の手の中で消えていった。 最後の瞬間にも、私は彼に満足な言葉も掛けてやれなかった」 その告白はアルトリアの後悔に満ちたものだった。これまでこんな王を見たことがなかっただけに、ガウェインの動揺も大きかった。 「そして、第五次聖杯戦争。この戦いの始まる前だ。 私は黒き聖杯の泥に飲まれ、己がマスターに対し刃を向けた。 叶えるべき願いも、己の誇りすらも全て捨て、この世を滅ぼそうとするモノを守護したのだ」 「……叔父上の願いとは?」 おそらくガウェインが正常な状態であれば、そのようなことを聞くことはなかっただろう。 逆に言えば、そんな質問をしてしまうほどには動揺していたのかもしれない。 「私は、―――ブリテンの救済を、そのための王の選定のやり直しを望んだのだ」 「……」 言葉を発することもなくガウェインはアルトリアの、かつての王の話を聞き続ける。 「私の治世が間違っていたのではないか、私以外の王であれば、ブリテンを救うことができたのではないか。 そう思わずにはいられなかった」 「アーサー王よ、それは――」 「なあガウェイン、お前に聞きたい。 私は王として、本当に正しかったのか?」 かつての友には恨まれ、故国の救世を願ったにも関わらず己の誇りも捨てて世界を滅ぼそうとした王。 その事実に未だ心を痛めているアルトリア。 ガウェインは、そんな彼女に対しての返答する術を持っていなかった。 王に対しては、今も昔も忠実に、実直にあるべしと心に決めたガウェインには。 ここではい、そうですということは簡単なのだろう。だが、それだけで何の解決にもならなかったのが王の生前だということに気付いてしまった。 故に、彼女の質問に対し、沈黙するしかできなかった。 ◆ (あれ?俺は一体…) 確かルルーシュのギアスの実験を引き受けて、何か命じられたような気がする。 だが、その後の記憶がない。 「俺は、生きているんだよな…?」 「ああ、生きているぞ」 ルルーシュも目の前にいる。ライダーが手を出すほどの命令を下したわけではないようだ。 彼を信じたことに間違いがないことは分かった。 見回すと、衛宮、ライダーは少し苦笑いのようなものを浮かべているような気がする。 そして目の前のルルーシュはどうしてうっすらと笑みのようなものを浮かべているのだろうか。 「あ、その、大丈夫、俺はすぐ忘れるからさ!」 「ははははははははは!」 気まずそうにする士郎、笑い始めるライダー。 「あ、あの、ルルーシュさん?一体俺は何をされたんですか?」 「聞きたいか?”お前の最も恥ずかしい記憶を言え”だ」 「?!」 「ははははは!!やられたなマスター!」 一は自分の顔が熱を持ち始めるのを感じた。 「なるほどな。お前は「ぎゃああああああああああああ!!!」 大声を上げながら考えた。やっぱりこいつは油断できないと。 ◆ 「まあ、ともあれだ。その能力が人間であるマスターには効果があることは確認できたな」 その後、部屋にはセイバー(青)とセイバー(白)も加わり、全員での情報交換となった。 ちなみにギアスをかけた後で別の命令として歌を歌えと適当に命じたが、一が歌うことはなかったため晴れて能力の証明は完了した。 「これを使えば、死ね、とは言わずとも例えば令呪を破棄しろ、聖杯戦争を棄権しろといった命令も可能だろうな」 さすがにこの二人の前で死ねと命じるかもしれないなどとは言えなかった。だが、 「待てよ。ランサーが言ってた。この場じゃ敗者はムーンセルに消されるって。戦いの放棄も敗者にカウントされるんじゃないのか?」 そう言ったのは士郎だ。 戦いの放棄、つまり不戦敗。これも敗者としてカウントされ消滅するのではないか、と。 「なるほど、敗者は消滅か。ここが電脳空間とはいえ、それが本当に帰還に繋がるのかどうかは分からないのだな。 だが、実際に死んでみなければ分からないことなど証明のしようがないだろう」 ルルーシュとしては聖杯戦争に乗った相手に情けを掛けようとは思っていない。 戦いというものはそういうものだ。人を撃つことができるものは己が撃たれる覚悟を持っていなければならない。そのような相手に手加減して戦おうとは思えない。 無論士郎と一の前でそんなことを言うつもりもないが。 士郎からは聖杯戦争について大まかなことは聞くことができた。 始まりの御三家、聖杯戦争の本当の意味、そしてアンリマユ。 その中で士郎は、もしこの聖杯戦争が冬木のものを模しているというなら、御三家、遠坂、間桐からだれかいると考えられると言った。 事実、聖杯戦争の勝者である士郎、かつての参加者であり御三家のマスター、イリヤスフィールがいたのだ。可能性としては大きい。 いるとするならば、遠坂凛、間桐桜、間桐臓硯が考えられる。臓硯は既に死んだ身であるが、イリヤがいた以上可能性として有り得るとは言っておいた。 もし凛、桜がいるのであれば力になってくれるはずだ。特に遠坂の当主である凛がこのような聖杯戦争を認めるとは思えない。 だが、臓硯がいた場合は最悪だ。かつて散々辛酸を舐めさせられただけにどれほどかき回されるか想像したくはない。 それぞれの大まかな特徴を話しておいた後、今後どうするかという話になった。 「まずは街に出る必要があるな。 一のように連れてこられた参加者が他にもいるなら乗っていない者も多いだろう。彼ら自体は非力だったとしてもサーヴァントまでそうとは限らない それを考えた場合、ガウェインが最も力を発揮できる9時に出ようと思うのだが。ガウェイン、大丈夫だな?」 「仰せのままに」 「ああ、それがいいだろうな。俺の経験なら昼の人が多い場所で戦いを仕掛けてくるマスターはいなかった」 「いや、間違っているぞ。ここが聖杯戦争のために用意された空間ということを忘れたか? それに、魔術師でない者が聖杯戦争の秘匿に気を回すとは思えない」 「確かに。かつてのサーヴァントの中には、魔術とは関わりのない者がマスターになったばかりにその力で好き勝手に振舞った組も存在しました。 今回のような場所ならばなおさらそのような者がいる可能性は高い」 そういったのは士郎の傍に控えたセイバー。 おそらくセイバーの言うそれは切嗣がマスターだった第四次聖杯戦争の時の話なのだろうが、その頃のことを進んで話したセイバーに士郎は少し驚いた。 「なるほどな。前例もある以上油断はできない。時間が来たら俺がガウェインを連れて出向こう。 あとはお前達のことになるが――」 「俺も行こう。もしここが冬木市と同じ町並みだったら、土地勘がある俺がいたほうがいいだろ?」 「お前はダメだ。感情に任せて勝手に動きかねない。厄介事まで持ち帰られたらたまらないからな」 「…なんでさ」 ライダーはこの柳洞寺の大空洞をもう少し調べたいらしく、もうしばらくこの場に留まっておきたいと言った。 また、もし殺し合いに積極的なキャスターが来るかもしれないと言った際、セイバーも残っておきたいと申し出た。 対魔力の高いセイバーが残っておくならキャスター相手なら安心だろう。 そうなると街にはルルーシュ一人で下りることになる。 だが、ルルーシュにはむしろありがたかった。 この場には参加者以外のNPCなる存在がいる。もし、彼らにギアスが効くならば―― 一般人を巻き込むということならルルーシュも抵抗があるが、電脳空間が生み出した擬似人格ならば躊躇うこともない。 無論一人で行くという関係上、ガウェインがついているとはいえ他マスターと積極的に戦うべきではないだろう。 一応ライダー曰く、大空洞の要塞化はキャスターがいれば効率よくいけるらしいので友好的な者がいれば勧誘を頼みたいと言っていた。時間があれば考えておこう。 だが、今はまだ日も出ていない。今はここでできることを進めておくべきだろう。 そういった形に会議をまとめ、各々やるべきことをするためのことを進め始めた。 と、ルルーシュは背後の英霊に声をかける。 「ガウェイン」 「はっ」 「何か気になることでもあったか?」 「いいえ、特には。どうかなさいましたか?」 「いや、なんでもないならいい」 気のせいだろうか。若干ガウェインの様子がおかしいように見えた。 (杞憂ならいいのだが、な) 【深山町・柳洞寺/早朝】 【衛宮士郎@Fate/ stay night】 [状態]:魔力消費(小)・ダメージ(小)・右手骨折(処置済み)・残令呪使用回数3回 ※参戦時期は桜ルート終了から半年後です。 ※勝利すべき黄金の剣(カリバーン)、全て遠き理想郷(アヴァロン)、赤原猟犬(フルンディング)、宝石剣ゼルレッチの投影が可能かどうかは後の書き手さんにお任せします。 【セイバー(アルトリア・ペンドラゴン)@Fate/ stay night】 [状態]:健康 ※参戦時期は桜ルートで士郎に倒された後です(記憶は継続しています) 【金田一一@金田一少年の事件簿】 [状態]:健康・残令呪使用回数3回・ギアス無効 【ライダー(太公望)@藤崎竜版封神演義】 [状態]:健康 ※杏黄旗により、どこにいても円蔵山から魔力供給が受けられます。 ただし、短時間の内にあまりにも大量の魔力を吸い出した場合、霊脈に異常をきたす可能性があります。 【ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス反逆のルルーシュ】 [状態]:健康・残令呪使用回数3回 【セイバー(ガウェイン)@Fate/EXTRA】 [状態]:魔力消費(小)
https://w.atwiki.jp/yggdrasillwar/pages/12.html
ゲームルール 【ルール】 当企画はTYPE-MOON原作の「Fateシリーズ」の設定の一部を元にした、リレーSS企画です。同作中の魔術儀式「聖杯戦争」を元にし、参加者達が聖杯を賭けて戦う企画となっております。 最終的な参加者の数は、20組前後を予定しております。 サーヴァントについては、原作における通常7クラスの他に、エクストラクラスを割り当てることも可能です。 最終予選のルール上戦闘が発生する可能性がありますが、無理に戦闘を書く必要はありません。最終予選を戦わずに勝ち抜く参加者もいると思うので、そのあたりは後から企画者が調整します。ただし、そうした調整が必要になるため、1作で2組以上の参加者を脱落させることはご遠慮ください。 最終予選の間は、ルーラーが出張ってきたり干渉したりしてくることはありません。 投下作品数に制限は設けません。一人の書き手さんが一作書くのも、100作書くのも自由です(全部採用するとは言ってない)。 投下がない場合は、企画者が一人でちまちま投下していく形になります。泣き出す前に構ってもらえると嬉しいです。 【設定】 「Fate/EXTRA」に登場する月の聖遺物・ムーンセルによって形成された、電脳空間が舞台となります。 高さ数百メートルの巨大な「世界樹」の上に建造された、「魔術都市ユグドラシル」という舞台設定です。 ユグドラシルは「Fateシリーズ」設定における、現代の魔術師達が作り出した街という設定です。街並みも現代の欧州のものです。文化水準は現代のものですが、科学よりも魔術の産物によって支えられています。特に通信技術は顕著となっており、固定電話がせいぜいで、インターネットや携帯電話は存在していません。 世界樹自体が莫大な魔力を内包しており、その魔力によってユグドラシルでの生活が成り立っています。電線は通っていませんが、魔力の伝達によって代用されています。また、この魔力が守りとなっているため、滅多なことがない限り、火事で世界樹が全焼したりはしません。 魔術師達は、魔力を汲み上げるための何らかの術を用いて、研究用の魔力を確保しています。こうした術か、あるいは各家庭に繋がっている魔力線を用いない限り、不正に魔力を汲み上げることはできません。エネルギー泥棒ダメ、ゼッタイ。 街の足元は石畳で舗装されており、自然保護区エリアには、植物を植えるための土もあります。立地が立地なので、ところどころにクソデカい枝が飛び出してたりします。 【NPCについて】 ユグドラシルは曲がりなりにも街であるため、NPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)が生活しています。ほとんどが電子的に生成された仮初の人格ですが、一次予選に落選した人間も数十人ほど紛れています。 作られたNPCの中には、マスター及びサーヴァントと縁があった人物がいるかもしれません。彼らは、そのマスターやサーヴァントが見ても、自分がよく知っている人物だと思うほど、完全に見た目も性格も再現されております。ただし、固有の能力は再現されておらず、他のNPCと同程度の存在として扱われています。 魔術都市という設定なので、NPCの中には、戦闘能力を持った魔術師も存在します。万一戦闘になってもサーヴァントであれば瞬殺できますが、戦闘能力を持たないマスターの場合は、危険な目に遭うかもしれません。 サーヴァントによる「魂食い」は制限されていません。ただしあまりやり過ぎると、NPCの間で噂が立ち、他のマスターから感知されやすくなります。一応ユグドラシルには警察機関もありますが、基本ガバガバ警備であり、聖杯戦争の妨げとなることはありません。 【サーヴァント及びマスターについて】 参加マスターは元の記憶を封印された上、偽りの経歴と記憶を与えられた形で、ユグドラシルへ送られています。その中で本来の記憶を取り戻すことが、本聖杯戦争の一次予選です。 マスターが記憶を取り戻すと、聖杯戦争の知識とサーヴァントが与えられます。登場話SSの開始時点で記憶が戻っているのか、SSの最中に記憶が戻る展開になるのかは、書き手さんの自由とします。 マスターが死亡した場合、サーヴァントは魔力が切れると同時に消滅します。しかし、消滅する前に他マスターと契約を交わせば、これを免れます。 サーヴァントが死亡した場合、マスターは数時間後に脱落と見なされ、「強制退場」となります。しかし、消滅する前に他サーヴァントと契約をかわせば、これを免れます。 【予約ルール】 予約開始は2015/9/6(日)0 00となります。 予約期間は7日間、申請があれば3日まで延長可とします。 【時刻の区分】 深夜(0~4) 早朝(4~8) 午前(8~12) 午後(12~16) 夕方(16~20) 夜間(20~24) 毎日0時および12時に、定期放送が行われます。 【状態票テンプレ】 本戦開始後にご利用ください。 【X-0/場所名/○日目 時間帯】 【名前@出典】 [状態] [令呪]残り◯画 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針: 1. 2. [備考] 【クラス(真名)@出典】 [状態] [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針: 1. 2. [備考]
https://w.atwiki.jp/animefate/pages/41.html
メニュー トップページ あらすじ 登場人物マスター サーヴァント その他の登場人物 聖杯戦争のルール 舞台について 用語解説 本編 陣営別SS追跡表 登場話候補一覧 書き手向けのルール 議論覚書 その他 現行スレ したらば掲示板 テンプレ 砂場 更新履歴 取得中です。
https://w.atwiki.jp/psyren_wars/pages/30.html
朽木ルキア&ランサー ◆DpgFZhamPE 冷たい風が、美しい黒髪を撫でる。 そのどこか気品が漂う風貌の彼女は、掌を握り離しを繰り返していた。 「───ふむ、特に問題はなく魔力供給とやらは出来ているらしい。 霊力でも代用できるのだな、魔力というものは」 灰色の制服を纏った少女───朽木ルキアは、そう呟く。 彼女がこの場に呼ばれてからまず行ったことは、現状確認。 死神たるもの、ある程度の危機には慣れている───が流石にここまでのことは想定外だが。 ポケットに閉まってある伝令神機もこの場では機能しないらしい。 尸魂界との通信も、完全に断たれていた。 「天戯、弥勒・・・!!」 ルキアとしてはあのような人物を許すつもりはない。 死神として、このような暴虐を見過ごせはしないのだ。 しかし。 (今の私に、そこまで行える力があるのか・・・?) ───今のルキアは、死神の力を失っているのだ。 微かには残っている。 威力は下がるものの、鬼道も問題なく使用できる。 しかし、霊力が一向に回復する気配を見せないのだ。 今彼女が使用している肉体は、本来『義骸』と呼ばれる物だ。 霊体である死神が、力が弱った場合などに使う仮の肉体───それを使い、身体を休め、回復を待つのだ。 しかし、結果はこの通り。 そして、ルキアにはもう一つの問題がある。 「そう思い詰めた顔しなさんなって。 命短し、人よ恋せよってな。 悩んでる時間なんか勿体無ぇっての」 ───この、能天気なサーヴァントのことだ。 黄色の着物に虎の毛皮、見るからに派手なこのサーヴァントは、命が懸かっているこの状況でもずっとこの調子なのだ。 「たわけ、全員が全員貴様のような能天気な訳ではないのだ」 「意地っ張りだねえ、全く」 「貴様が能天気過ぎるのだ・・・!!」 「そりゃ、嫌なことはさっさと考えないようにして楽しく生きるのが一番なのよ」 「・・・まあよい」 怒りはまだ収まらないが、とりあえずひと段落。 この目の前のサーヴァントについても聞かなければならない。 勝負の基本は己を知ること。 己を知り相手を知れば百戦危うからず、とは誰が言った言葉かは知らないが、まさにその通りである。 「貴様のクラスは───見たところ、セイバーか?」 ルキアは目の前の大男が背に負う大きな刀を見て問う。 これほどの大刀、誰が見てもセイバーのクラスと思ってもおかしくはない。 「いんや。俺はランサー、槍兵のクラスだ」 大男は、ランサーと名乗った。 ランサーと言えば、槍を主武装にするクラス。 とてもじゃないが、目の前の大男がランサーとはとても信じられなかった。 「む・・・?じゃあその大刀は何だ」 「ん?話すより見せた方が速いな。んじゃあちょっくら見せてやるよ、ッと!」 抜かれる大刀。 ───その名も、超刀。 ルキアの体躯など軽く越えるソレは、まるで重みなどないかのように軽々しくランサーの腕力で自由自在に動き回る。 そのまま超刀の柄に、超刀と仕舞うだけの大きさを持った鞘を差し込む。 ───これが、ランサーが槍兵として召喚された由縁。 あり得ないほどに巨大な槍、『朱槍』である。 「───大きいな。こんなものを振り回せるのか?」 「当ったり前よ!これしきのモン、軽い軽い」 ドンッ!と地面を揺るがすほどの音と共に、朱槍を地面に差し、自立させる。 「で、マスター。アンタの願いはなんなんだ」 ランサーの瞳がルキアを射抜く。 そう、この聖杯戦争は───願いのある者しか呼ばれない。 天戯弥勒とやらも、そう言っていたではないか。 ルキアとしても、願いが無いと言えば、嘘になる。 「私は───力を取り戻したい。 緊急事態だったとはいえ、あるヤツに力を譲り渡してしまってな。 あやつ一人に戦わせるのは私としても嫌なのだ」 正直に、全てを曝け出した。 しかし、ルキアとしても人を犠牲にしてまで叶えるべき願いだとは思わない。 そのような方法で手に入れた力では兄様に、海燕殿に───何より、黒崎一護に合わせる顔がない。 「力ァ?お、なら丁度いいね」 ランサーはいともたやすく、言い放つ。 その顔には、祭りを楽しむような笑顔があった。 「力が欲しいなら丁度いい。ここは聖杯戦争、猛者の中の猛者が集まる大喧嘩の大祭りよ! 踊る阿呆に見る阿呆、こんだけのヤツらがいるんだ、踊って楽しんで強くなりゃいい!」 聖杯などに頼むより。 己の力を聖杯戦争の最中で磨けと。 ランサーは、そう言い放った。 「幸い、相手にゃ困らねぇ。鍛えたいってんなら俺が鍛えてやるよ」 そう、これがランサー。 祭りと喧嘩をこよなく愛し、恋と愛を掲げ戦場で踊り狂う。 天下一の傾奇者。 普段なら一蹴しているほどの、無茶な理論。 「───滅茶苦茶だな、貴様は」 「無法天に通ず、ってのはこういうことよ」 だが、今回ばかりは───その姿が、その声が『彼』に似ているからだろうか───この男を、信じてみたくなった。 「ではランサー・・・私を、強くしてくれるか?」 「おうよ、任せとけっての!」 ランサーは笑顔で言い放つ。 ここに。 力を失った死神と、天下一の傾奇者の主従が誕生した。 地に突き立てた朱槍を引き抜き、空へと掲げる。 未だ見ぬ強敵との大喧嘩に胸を踊らせ、彼は決意の一言を言い放つ。 「サーヴァント・ランサー───前田慶次。 此度の聖杯戦争にて、いざ、罷り通る───!」 【CLASS】 ランサー 【真名】 前田慶次 【パラメーター】 筋力B 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具C 【属性】 秩序・中立 【クラススキル】 対魔力 C 魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 【保有スキル】 傾奇者 A ランサーの生前の行いによって追加されたスキル。 威圧、混乱、幻惑といった精神干渉を無効化する。また、格闘ダメージを向上させる。 恋のかけひき B ランサーの戦闘技術。 あらゆる行動を途中キャンセルし、動きの異なった攻撃を放つことで相手の反応外からの攻撃を可能にする。 不殺 B ランサーの誓いがスキルとなったもの。 如何なる時も彼の戦いは喧嘩であり、戦ではない。 相手を戦闘不能・撤退を選ばせる絶妙なラインを見定め相手を攻撃することが可能になるスキル。 しかし、相手を殺害したorしようとした場合、俊敏以外のステータスが一時的に一段階ダウンする。 心眼(真) B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 【宝具】 『喧嘩よ恋よの大回転 魅せるは前田の傾奇者』(バサラワザ) ランク:C 種別:大軍宝具 レンジ:5~40 最大補足:50 朱槍を掲げ、目にも留まらぬ大回転を行う。 一度受けたら最後、嵐のような大回転による連撃によって防御、逃走も許さず相手を斬り伏せ叩きのめす。 その威力、素早さ、範囲は凄まじい者があり、生前はこの技で多くの武士を戦闘不能に追いやったという。 『休息・眠りの一時 誘うは魅惑の夢心地』(ゆめごこち) ランク:D 種別:- レンジ:ー 最大補足 ー ランサーの急速な自然回復能力が宝具にまで昇華されたもの。 その場で休息(睡眠)をとることにより、体力・魔力を大幅に回復することが可能。 【weapon】 超刀 ランサーの主武装。身の丈以上の大きな刀で、重量もかなりある。 しかしランサーはこの超刀を振り回し突き立て薙ぎ払い、アクロバティックな動きで強烈な一撃をお見舞いする。 朱槍 超刀の柄に鞘を合体させたもの。巨大な槍となり、威力も更に跳ね上がる。 【人物背景】 前田夫妻の甥っ子で、前田家の風来坊。 自由をこよなく愛し、戦よりも喧嘩好き。 京の都では、老若男女問わず彼を慕う者も多く、慶次の舞う舞は絶品だとも言われている。 束縛を嫌い、普段は前田軍に属しておらず、京都で自由に暮らす遊び人として扱われている。 京の町人からは老若男女問わず人気があり、京の遊び人達を仲間として連れている。 戦場では敵を殺さないが、これは彼の卓越した戦闘技術が成せる技であり彼が戦場で戦った相手は皆撤退扱いとなった。 行く行くは「新生・前田軍」の総大将となり謙信の依頼を受けて将軍・義輝との謁見に臨む。 今回は朱槍を扱っていたことがランサーとしての適性となり、現界した。 【サーヴァントとしての願い】 聖杯戦争、この祭りを楽しむしかない。 殺しはしない。 【基本戦術、方針、運用法】 戦闘力・技術、共に高水準のサーヴァント。 基本は一対一。大勢の敵とも戦ったことがあるので二対一でもいけるだろうが少し厳しいか。 漢らしく一対一に持ち込み、傾奇者らしいトリッキーな動きで敵を翻弄し、強烈な一撃を叩き込もう。 相手を撤退・戦闘不能に追いやることに特化しているが、殺しをしようとしないのが最大の難点か。 拠点や集団を組んで安全な場所で『休息・眠りの一時 誘うは魅惑の夢心地』にて回復を狙うのも一つの手だ。 使い方によっては色々な戦法が取れるサーヴァントであり、非常に万能である。 【マスター】 朽木ルキア@BLEACH 【参加方法】 ゴフェルの木片の伝承(願いを叶える)ことを聞き、浦原商店から盗み出す 【マスターとしての願い】 死神としての能力の復活 しかしランサーの提案により、この場で強くなれるのなら優勝して叶えなくてもいいと思い始めている 【weapon】 鬼道 【能力・技能】 死神の頃に培った身体能力。 主に鬼道を使用する。 死神の能力は殆ど失われているため使用不可。 使える鬼道は以下記載 破道の四 白雷 白い雷をビーム状にして発射 貫通力に特化している 破道の三十一 赤火砲 対象に向け火の塊を飛ばす。直撃すると爆発・炎上。 破道の三十三 蒼火堕 蒼い炎を発射する。並の虚なら一撃の威力らしい 破道の七十三 双蓮蒼火堕 蒼火堕の更に上の技。威力も桁違いに上昇している。 縛道の一 塞 四肢を己の背中で固めさせる。身動きが取れなくなり、その場で地面に伏せることとなる。 縛道の四 這縄 指先から紐上の光を発射。敵に絡ませ動きを鈍くする。 縛道の六十三 六杖光牢 六つの光の杖が、敵に突き刺さり動きを完全に止める。ダメージはないが身動きが取れなくなる。 威力は死神の力を殆ど失っているため、威力は下がりサーヴァントにはほとんど効かない。 対魔力Cもあれば完全に防がれてしまう。 しかし、人間に対しては十分の威力を持っている。 【人物背景】 護廷十三隊の十三番隊に所属し、物語開始時に初めての現世駐在任務として、本来は一ヶ月程の短期予定で空座町を担当していた死神。口癖は「馬鹿者」「たわけ」。 黒髪のセミロングで後髪がはね、真ん中辺りの前髪が鼻の付け根を通って左斜め下に向かって伸びている。 外見は小柄で、初期の頃は小学生だった一護の妹の遊子のパジャマがちょうど合うほど。 恋次曰く「どこか気品が漂っている」。 基本的にやや古風な固い言葉遣いで話し、男勝りで気が強いが、常に自分より相手を気遣う優しい性格。 一話目で一護の10倍近く生きていると言っているため、年齢は少なくとも150歳弱。 黒崎一護との接触の際、虚に襲われ重傷を負う。 家族を、ルキアを助けたいと願う一護に力を授けるが、その代わり自分の力を失ってしまった。 戦闘が続くにつれ、大虚などの強大な敵と戦う一護を見て「力があれば」と思うようになる。 そして今回の聖杯戦争に巻き込まれ、戦場で出会ったサーヴァントは、背が高く身の丈ほどの大刀に漢らしい声。 ───どこか黒崎一護を思わせる青年だった。 【方針】 まずは情報収集。 力をつけるための手段も探す。 BACK NEXT 006 ウォルター・C・ドルネーズ&ランサー 投下順 008 鹿目まどか&ライダー 006 ウォルター・C・ドルネーズ&ランサー 時系列順 008 鹿目まどか&ライダー BACK 登場キャラ NEXT 参戦 朽木ルキア&ランサー(前田慶次) 020 Bとの邂逅/ネジレタユガミ