約 374,342 件
https://w.atwiki.jp/aniwikigalaxystar/pages/373.html
『星のカービィ』の主人公カービィのライバル。 デデデの声の選考は最初に声をあてた「桜井政博」 ニンドリの桜井政博のインタビューにおいて、アニメの「〜ぞい」という語尾がどうしても、スマブラの世界観に合わなかった為に、デデデを最初に演じた桜井氏が担当する事になった(だだし音声加工してある) プロフィール 自称プププランドの大王。 名前は「デデデ大王」として有名であるが「大王」は自称なので本名のデデデとして設定されている。 ペンギンのような容姿に白いボアが付いた赤い帽子とガウンのような服を身に着けている(ペンギン疑惑はアニメからのネタだと思われる) 体の大きさはカービィの倍ぐらい。 カービィの宿敵だが、最近はメタナイトの方が目立っているため影が薄くなりがちなのはナイショ。 木槌のようなハンマーを常に持っている(じつは外観は機械仕掛けでベアリングや小型ジェットが仕込まれている) 以上のことからハンマーは非常に重量がありこれを軽々と扱えるデデデはクッパやガノンドロフ、ドンキーコング、アイク並の凄まじい腕力がある。 デデデはボスキャラとして出る方が多いが、カービィの味方(プレイヤーキャラ)になる事もある。 悪者でありながら、どこか憎めない性格であるため人気は高い。 初登場作品では一晩にしてプププランド中の食べ物という食べ物を奪った際、旅人カービィに敗れて食べ物を奪い返された。 その後はカービィをライバル視しているらしく、努力の末にフグのように膨らんで飛ぶ能力を習得した。 仮にも王を名乗る者が自国の食べ物を奪ったり王としてあるまじき行為を起こす迷惑な奴だが、いたずら好きでワガママで身勝手なだけで、根っからの悪い奴ではなく、夢の泉の事件では悪夢を封じるためにスターロッドを隠すという憎まれ役を買ってまで平和を守ろうとした。 余談だがスマブラ初代(N64)とDXの対戦ステージ『プププランド』の背景に彼が飛んでいる姿が見れる。 大乱闘スマッシュブラザーズX クッパと同じく以前から参戦が望まれていたデデデも遂に参戦。 今回はハンマーを機械仕掛けにしての登場。 「キャラクター特性」 クッパやガノンドロフ、ドンキーコングに次ぐ重量級キャラクターで吹っ飛ばされにくく攻撃力が高く、全キャラ中最強の攻撃力と吹っ飛ばし力が驚異的(最大まで溜めれば僅かだが地上振り向き魔人拳さえも凌駕できる/ただし隙が大きい) 空中ジャンプは4回もでき、上必殺技の上昇力も高く他の重量級よりも復帰力が高く、他の重量級とは違って飛び道具を持ち、遠距離戦もできる。 また、つかみリーチは全キャラ中トップクラスに長く、隙も少なめ。 問題なのは技であり、特にスマッシュ攻撃はどれも隙が大きい(特に横スマッシュ)ので、むやみに使ってはいけない。 さらに他の重量級よりも動作が遅い。 「長所」 ・全体的に攻撃力、吹っ飛ばし力が高い。 ・攻撃や掴みのリーチがかなり長い。 ・横スマッシュは全キャラ最強の吹っ飛ばし力を誇る。 ・体が重く吹っ飛び難く、上方向には全キャラ最も吹っ飛び難い。 ・4回の空中ジャンプと上必殺技により、縦の復帰力は極めて高い。 「短所」 ・動きが遅く機動力に欠ける。 ・全体的に攻撃の隙が大きい(特に横スマッシュ) ・体が大きいので攻撃を受けやすい。 ・火力は高いが隙が大きく攻撃を当て難い。 アニメでもペンギンを思わせるセリフがあり、今作でもペンギン疑惑が…(スネークの通信より) 「各種技の解説」%は相手に与えられるダメージ。」 ・弱攻撃ふり抜き 6%」 ・弱攻撃2「ふり上げ 5%」 ・連打攻撃「回転ハンマーヘッド 2%」 ・ダッシュ攻撃「ずっこけ 16%」 ・横強攻撃「のび〜るハンマー 6%」 ・上強攻撃「踏み台頭突き 12%」 ・下強攻撃「ねそべりキック 10%」 ・横スマッシュ攻撃「メガトンハンマー 24-33%」 ・上スマッシュ攻撃「なぎ払いハンマー 14-19%」 ・下スマッシュ攻撃「ぶんまわしハンマー 15-21%」 ・空中ニュートラル攻撃「たいこばら 12%」 ・空中前攻撃「かち上げ 15%」 ・空中後攻撃「後方キック 13%」 ・空中上攻撃「上かき回し 2%×7+5%」 ・空中下攻撃「下かき回し 2%×6+5%」 ・つかみ「つかみ 0%」 ・つかみ攻撃「つかみヘッドバット 3%」 ・前投げ「ゴルフスイング 6+6%」 ・後投げ「反転ゴルフスイング 6+10%」 ・上投げ「レシーブ 4+5%」 ・下投げ「ヒッププレス 8%」 ・通常必殺技「すいこみ 10%(吐き出し時) 9-18%(吐き出した敵が他の敵に当たった時) カービィと違ってコピーは出来ないが、リーチ、吸引力、拘束時間はデデデの方が強力」 ・横必殺技「ワドルディ投げ(ランダムでワドルドゥまたはアイテムやゴルドーが出る事もある) 5%(ワドルディ投擲時) 8%(ワドルディ体当たり) 11%(ワドルディ頭突き) 7%(ワドルドゥ投擲時) 3%*9(ワドルドゥビーム) 22%(ゴルドー投擲時) カプセルダメージ14%(通常)/25%(爆発)」 ・上必殺技「スーパーデデデジャンプ ダメージ15%(デデデ直撃時)/メテオ] 11%(着地時衝撃) 5%(着地星形弾) 下キーでキャンセル可能。 地面に着地寸前でキャンセルすると転ける」 ・下必殺技「ジェットハンマー 11〜30% タメ可能、タメながら移動もできる。 MAXため時は、時間経過で自分に1%ずつダメージ。 ただし150%以上蓄積している場合はダメージを受けない」 ・最後の切り札 「ワドルディ軍団」 ダメージ2%(本体) 2%(ワドルディ) 8%(ワドルドゥ) 15%(ゴルドー) 開発者の桜井氏曰く「人任せ」な攻撃。 大量のワドルディを召喚して敵を場外へ押し出す。 中にワドルドゥやゴルドー(黒いウニ)が混じっていたりする。 横Bの時よりワドルディ達の動きが早く、特にゴルドーだけは避けておきたいところ。 なお、切り札発動中のデデデのすぐそばにいると引き寄せられて拍手で叩かれてダメージを受ける。 切り札発動中はもちろん無敵である。
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/162.html
647 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/08/28(月) 02 35 03 「さっ、料理の前のミネラル・ウォーターデス」 喉が少し渇いていた遠坂凛は一口だけ水を飲み込み。 「えっ?」 水のあまりの美味しさに声を上げた。 「どうしたの?」 いきなり食べるのは貴族的でないと考えているのか、手袋を外す等念入りに食べる準備をしていたルヴィアが聞いた。 「この水……本当に美味しいのよ、なんなの……この水」 超純水のようにまるで不純物を感じさせぬ水、 かといって水の純化処理のような人工処理を施される事は決して無いと言い切れる高貴さが存在する水。 その言葉を聞いて、他の四人が一様にコップの水を飲み込む。 「本当だ……凄い」 この水で米を炊いたら凄く美味いのではないかと、そんな事を衛宮士郎は考え、この水は何かを質問した。 「オドロかれましたか? そのミネラル・ウォーターはグリーンランド・フィヨルドの三万年前の雪解け水でス。 キンチョーをほぐし、眼球の汚れも涙と共に洗い流してくれマス」 言われて振り返ると、桜は大泣きしていたし、ルヴィアも少し涙目になっていた。 一方ライダーと凛は緊張が解けたような表情でリラックスしている。 「なんだか、泣いたら凄くスッキリしちゃいましたね、視界が広がったような気分です」 泣いていたのは一分程だっただろうか、確かに以前より目が輝いて見えた。 贔屓目とかそう言う事はなく、本当に宝石のように光っていた。 「さっ、料理を続けましょうか? まず前菜の小魚とホウレン草のスープでス」 「へぇ、以外とあっさりしているんですね……イタリア料理ってもうちょっとこう、ゴッテリしたモノだと思ってましたが」 「ええ、そう言う料理もゴザイマス、シカシ、ワタシはそういった一部の食通が気取って食べるヨーな料理はお出ししまセン。 あくまで素材を生かした、母カラ娘に受け継ぐヨーな人々の歴史と共に歩んでいく料理をお出ししマス……」 「なるほど、では頂きます……」 思わず料理にお辞儀した。 一口スプーンで啜って飲んだ。 「あ、美味い……」 「美味しい……」 「脱帽ですわ」 「なんと味わい深い……」 全て飲み干し、桜だけが無言だった。 「どうしたんだ? 桜、こういう味が苦手だったとか?」 「いえ、とっても美味しかったんですけど、食べたら何か鼻の奥が……」 トニオの雰囲気が変わった。 「お客様、こちらのタオルを使う事をお勧めシマス」 桜が渡されたタオルを手に取る。 その瞬間。 桜の花から血が噴き出した。 その勢いは正に噴出である。 「は、鼻血が……」 普通に鼻血の量ではない。 まるでホースで庭に水を撒くような量だ。 「それは、毒デス」 「毒ゥ?」 「はい、体内に残った毒が血液に溜まっていたのを除去して居るんでス。 小魚とホウレン草に含まれる豊富な鉄分、そしてスープ内の特製素材の成分が体内で急速に血液を作成してイルのでス。 そして余分で毒の混ざった血液を体外へ押し出しているのデス、他の方々が何ともないのは毒が体内に蓄積されて居ないからでスヨ」 確かに恥ずかしさからか顔を隠している桜の持つタオルの血液はどこか黒さが混ざっている、あれが血中毒という奴なのだろう。 「……あ」 鼻血が止まる。 「凄い……体が軽くなって気持ちも楽になりました、まるで詰まっていた物が取れたようです」 「……良かったじゃないか」 そうとしか言えなかった。 「さっ! 料理を続けましょうか…?」 トニオが満面の笑みを浮かべた。 648 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/08/28(月) 03 18 40 「続いて第一の皿 プリモ・ピアット 、パスタ料理でス」 前菜のスープと違い、今度の皿は少し濃厚な香りが漂った、だが濃厚さの中に取れたての完熟野菜のような爽やかさがある香りだ。 「ゴルゴンゾーラスープのパスタでス」 「ゴルゴン……」 ライダーが何か言いたそうにしていた。 「オー、ゴルゴンと言ってもギリシャの女神様とは何も関係アリまセンからね?」 「そうですか」 名前についての興味は失せたようだ。 だが怪物ではなく女神と呼んでくれた事は少しだけ嬉しそうだった。 「ハイ、私はナポリという南イタリアの出身なのですが、 北イタリアへ勉強に行った際に最初に食べたのがゴルゴンゾーラのパスタなのです。 シェフも良い方で、トテモ勉強になりました、ですから、自信作の一つでス」 「ちょっと香りに癖はあるけど、確かに美味しそう」 そう言うと早速更に取りかかる凛、食べ方に躊躇とか息を吹いて冷ますという思考法を忘れたように食べた。 ふと「パスタの賞味期限は熱いうちー!」と茹でている時に鍋から取り出して火傷した虎の事を思い出した。 「おお、これも美味しい」 「ソレは光栄でス、ではメインディッシュの準備に取りカカりマスね」 トニオは厨房に消えた。 「桜、大丈夫なの?」 「……何がですか?」 「いや、水飲んで大泣きしたりとか、スープ飲んで鼻血出したりとか、そう言う事よ」 「ええ、その瞬間は驚きましたけど、今は凄く爽快な気分なんです、食べれば食べる程もっと食べたくなるような感覚ですね」 そう言って微かに笑うと、桜はパスタを食べ始めた。 「確かに、私も同じ物を食べて何ともなかったけど……ライダー、何か感じない?」 「……いえ、店内からは何も感じません、魔術的な感覚は市内に入ってからずっとですから、鈍っているかも知れませんが」 「気を張りすぎると疲れますわよ、リラックスするべき時はしておかないといざというとき困りますわ」 警戒は完全に解いたのか、ルヴィアは鼻歌が聞こえそうな程楽しそうにパスタをつつく。 「……そうかもね」 凛もパスタを食べ始めた。 全員が食べ終え、一息ついた時、突然桜が倒れ込んだ。 「桜!?」 床に倒れそうになるところで士郎が支えた。 髪の色が変わっていく、鮮やかな紫色から凛と同じ黒へと。 「髪の色が変わっていくなんて、異常だわ……確定ね」 凛が桜の皿を手に取り、隠し持っていた宝石に込められた魔力の一部を用いてスキャンを開始する。 右腕に全神経を集中、雑音となる市内の魔力をカットする簡易結界を皿とその周囲に展開、魔力を皿のスキャンへと傾けていく。 「……見えた」 それはとても小さな生物、ナノマシンのような生物が何匹か皿の上に存在した。 「これは……魔導生物? これが桜に影響を?」 A:その言葉に弾かれたかのようにライダーが厨房へと駆け込んだ B:真意を問いただすべく、桜をルヴィアに任せ、士郎が厨房へと駆け込んだ C:自らの言葉に押され、凛が厨房へと駆け込んだ
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/354.html
800 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/11(水) 03 59 04 「……なにこれ?」 思わず呟く。 魔力が異様なほど消耗されている。 かつての召喚時よりも己の力は向上しているはずだ。 歴史上失われた宝石を用いたにしても消耗した力はかつての数倍であり、異常だ。 まるで地面に叩き付けるように倒れ込む。 それを気力だけで支える。 「大丈夫ですか?」 そんな声で意識を繋いだ。 顔を上げる。 「……え?」 そこには男性が立っていた。 「私はセイバー、貴方に召還された者です、警戒は必要ありません」 穏やかな声だった。 肩を貸して立たせる。 「大丈夫よ……」 「いえいえ、無理をさせるわけにはいきませんよ、私は医者でもありますし」 「そう……それじゃ寝室まで連れて行ってくれると助かるわ」 階段を上がり、地上階に出る。 「ところで、貴方、お名前は?」 「私は遠坂凛……この土地の管理者よ」 「そうですか、それでは遠坂さん、貴方幼い妹が居りませんか?」 周囲を見回しながらセイバーが尋ねる。 「妹は居るけど……幼くはないわ、どうしたの?」 「いえ、召還の瞬間なのですが、誰か……少女のようでしたが、二人に両袖を引っ張られたような気がしたので……」 寝室のドアを開けて、セイバーの動きが止まった。 「セイバー、どうしたの?」 「ああ、彼女達ですよ、私の両袖を引っ張ったのは」 そう言って指さした先には。 「……あ」 「……う」 天蓋付きのベッドで楽しそうにぽわぽわと跳ねる二人の少女の姿があった。 「ご、ごめんなさい」 「すいません」 「その、つい、お姫様の部屋みたいだったのでー!」 実にすまなそうに謝る二人と。 「いえいえ、年相応に元気で宜しい」 二人の頭をなでるセイバー。 「ですがね、ベッドで跳ねるとベッドのバネや中の綿が変になったりするのであまり褒められた物ではありませんよ」 優しそうに諭すセイバーの言葉にシュンとなる二人。 「もういいわよ、セイバー」 凛は疲れた表情のまま三人に向き直る。 なんというか、セイバーは二人の保護者なのではないかと勘違いしてしまいそうである。 「セイバー……は良いとして、貴方達は何者なの?」 「はいっ、私達はキャスターです、マスターさん……で、良いんですよね?」 「うん、パスは繋がってる、間違いないよ」 凛の顔が固まる。 「はい?」 「ですから、私達はサーヴァントとして貴方に呼ばれました」 「達?」 思考に沈む。 セイバーはまだ良いとしよう。 穏やかな性格では戦闘には向かないかもしれないが、穏やかな中にも強い意志を感じ取ることも出来る。 だがこの二人はどう見ても小学生ですよ? 実年齢が百歳で十代後半くらいの外見の魔術師もいるが、二人は物腰や格好や言動からして外見が実年齢な小学生の少女である。 深く考えてもまるで正体が分からない。 というか何故三人もいるのか。 「えーっと、とりあえず、場所を移しましょう」 寝室で話すというのはどうにも落ち着かない。 801 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/10/11(水) 03 59 51 紅茶を4人分煎れ、居間に戻る。 ——戻ると セイバーは熱心に本に熱中して周りが見えておらず、 キャスターがソファーに座りながら眠そうな顔を覗かせ、もう一人のキャスターが眠らないように揺すっている。 頭を押さえる。 パスを確認する限り間違いなく三人は遠坂凛のサーヴァントである。 だが何か、致命的にズレている気がする。 まず召還したサーヴァントが三人もいること。 実際の所、宝石の力を補助に用いた場合、一年程度なら三人を八割程度の力で維持することは可能だ。 だが、三人を同時に召還することなどあり得ないことでは無かろうか、しかもキャスターが重複している。 元々サーヴァントがどれほど召還されるか分からない紛い物の聖杯を巡る戦いであり、そうなのかといえばそうなのかもしれない。 とは言っても、この現実がどうなるのか全くもって分からない。 気分的にはトラバントで銃弾飛び交う戦場を横断しろと言われた気分である。 次に召還したうちの二人が少女であること。 外見が当てになる世界でもないが明らかに二人は外見=年齢である。 しかも見れば見るほど友人、親友の類である。 英雄と崇められるのは無理があるのではなかろうか。 続いてセイバー。 先程自分のことを医者だと言っていた。 医者で剣士というのはどうにもイメージが合わない。 確かに古代の戦士であれば多少の医術の心得もあっただろうが、それで医者と言うには語弊があるのではないだろうか。 「ふむ、良い紅茶です」 セイバーが紅茶を口にする。 しっかり本はキープしているが。 「ほわー、おいしー」 他の少女キャスター二人組は似たような反応だ。 四人の喉は潤った。 それではまず——どうしようか 基本的な知識は勿論与えるとして カ:「セイバーとキャスター二人はそれぞれ何者なのか」を尋ねる オ:「キャスター二人はどう呼べばいいのか」を尋ねる ス:「そもそも何故に三人同時の召還なのか」を尋ねる
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1186.html
650 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2008/01/16(水) 05 08 52 「手伝ってくれ」 短く言い、正面に意識を集中させる。 こうして真正面に立てば理解できる。 あれは衛宮士郎が周囲に気を配りながら戦える相手ではない。 誰かと共にいて、それでも尚分の悪い相手だ。 敗北も逃亡も許されぬ相手だと言う事実は重くのし掛かりながらも、心はどこかで弾んでいる。 『桜の味方』としての戦いである故だろうか、それとも何故か普段よりもこの身に充足している魔力による物か。 理由は分からず、ただひたすらに敵を見据えていた。 走らせた設計図に魔力を巡らせる。 何らかの切っ掛けがあれば即座に終えられる臨戦態勢。 意識とは別の場所にそれを携え、敵を観察する。 挑発的にカポーテを振りながらも小刻みにステップを踏むその姿は、隙だらけに見えて機を窺わせない。 そして囁くように僅かに動く口元は、歌劇『カルメン』の闘牛士の歌を薄く歌い上げる。 僅かに離れた場所で名城が戦っているのを感じながら、奇妙な膠着が僅かに訪れ、数秒で終わりが告げられた。 背後で息を飲む音が聞こえたのとほぼ同時、魔力が放たれ、轟音が上がった。 音の方向に目を僅かに向ければ、先の鉄球が焦げ上がって転がっている。 「命拾いをしたようだな……後ろの女性に感謝したまえ」 その態度を崩さぬままに言葉が吐き出される。 『あれは……礼装?』 一気に理解する。 何故気付かなかったのか、本来聖杯戦争とは魔術師とサーヴァントによって行われる。 魔術師ならば切り札たる礼装は持っていて必然であると言う事実に、漸く思い至ったのだ。 思い至ると同時に戦慄した。 生身をしてこちらを圧倒する相手が更なる武器を手にしているという事実に、である。 「桜……」 「大丈夫です、絶対に」 いざとなったら桜だけでもと思うその言葉は、桜自身によって掻き消される。 「あの鉄球は、全部私がなんとかしますから」 背中に感じた『熱さ』は桜の体温だけではない。 空間を満たす魔力が熱を帯びて空間を侵食してさえいた。 それは途方もなく頼もしく、途方もなく安らかだ。 喜悦が抑えきれぬのか、カポーテで口元を隠した男の目は笑っていた。 「嬉しい事だ、貴女達は様々な意味で『満ちて』いる、こうでなくては……」 その剣を振るう。 落とされた鉄球が再び空中へと舞い戻る。 「我が『死招きの鉄球』への新たな贄となりはしない」 男の背後より現れた鉄球は10を超えている。 無数に浮かぶオブジェを間近に見れば、神秘性ではなく不気味さが先に立つ。 「その身に問おうではないか、私と貴君ら、どちらが生き残るに相応しき強者か」 剣の先端が鉄球の一つに触れ、鉄球は感情を持つかのように震える。 「我が剣、そしてこのカポーテに名誉を賭け、今宵もまた勝利を誓おう」 鉄球と共に、一気に間合いを詰めてくる。 「いざ、いざ! 参られい! 我が魂に触れられるならば! 貫けるならば!」 言われるまでもない。 既に設計図は『幻実に』形を為そうとしている。 ただ一つの切っ掛けで、その手に形を為す。 「投影――」 刹那に一度目を閉じ、開く。 「――開始」 ただそれだけの間に、形は為されていた。 手にしたのは干将莫耶。 未来において最も使い慣れる事が確定した一対の双剣。 それを手に―― 間合:距離を開き、距離を取る 迎撃:その場に留まり、迎撃する 攻勢:こちらからも間合いを詰め、攻勢に出る 投票結果 間合:0 迎撃:1 攻勢:5
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/669.html
39 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/09/24(日) 03 29 53 彼女の叫びは心の底からの物。 たとえそれが、作戦であったとしても、叫びは真実の彼女だ。 そんな叫びに応えるように、衛宮邸内に吹雪が舞う。 「吹雪……だと?」 バーサーカーのマスター、モントゴメリーが狼狽える。 「馬鹿な……エーデルフェルトの宝石魔術は攻勢解放だけのはず……一定空間だけだろうと、空間環境への干渉など出来ぬはずだぞ!」 その吹雪は、冬そのもの、彼女の故郷そのものだ。 吹雪を感じた瞬間、彼女の中で何かがガチリと噛み合い、その瞬間に『勝った』と確信した。 何に対する、どのような勝利かまでは直感だけでは分からない。 だがそれでも、この後相手が何者であろうと恐れることなく前進できると、彼女は確信した。 「この吹雪は、私の故郷」 優雅な笑いで。 「即ち、攻める者を挫き、守る者を守護する自然という名の要塞」 鋭い瞳で。 「退きなさい、モントゴメリー」 彼女は警告する。 「さてね、少なくともまだ退く時期では無いと思うがね、少なくとも、この吹雪の正体くらいは握らせてもらおうか」 ふ、と息を吐き。 「ならば倒すまで、かかってきなさい」 同時に決意を吐き出した。 「突撃しろ! バーサーカー!」 そう叫ぶのはある意味で正しい。 吹雪による環境変化はあったとしても、戦力的な変化はまるでない。 抗魔術を消去させる彼自身の魔術と、誘眠香による邸内での戦線離脱、戦力低下とそれに対する人員。 後方から飛び出すタイミングを計る遠坂凛も、既に彼は関知している。 戦力的には圧倒している以上、押し切ってしまうという考えは正しい。 だが忘れてはならない。 此処は魔術師の屋敷である。 一息で倒せねば退くべきは鉄則。 それが出来ねば、死が待つのみだ 弾幕:バーサーカーが『砲撃』を受け吹き飛んだ 狙撃:モントゴメリーの片腕が吹き飛ばされた 包囲:遠坂が屋根から飛び出し、同時にルヴィアとバーサーカーの間に戦列が展開した
https://w.atwiki.jp/aaas/pages/35.html
最近説明書かくの遅れてすいません かぶとハンマー sp30 単体攻撃です たまに相手の守備力が下がります 踏み潰す sp70 単体攻撃です 恐怖ハンマー sp100 相手を動封にします ハンマーガード sp130 自分の守備力をあげて攻半減にします ジャットハンマー sp160 最強のハンマー攻撃です 武器の乱数がいいときにつかうと計り知れない威力を発揮しますが 反動が痛いです あの安定職といわれたデデデとはタイプがだいぶ違います 蘇生はなく技にも癖があります
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1557.html
86 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2008/05/25(日) 04 15 01 カレックス・フラッカは意識が戻ると同時、死を実感した。 自らの身を守るスライムも残存する魔力も無く、同時に前進の魔力回路が暴走して焼き尽くされた実感があった。 不思議なことに痛みは殆ど無い。 そえは神経も同時に焼き尽くされたが故の副産物であったが、それを歓迎しようとは思わなかった。 明暗さえも殆ど映さぬはずの眼球が僅かに人の姿を映し出す。 せめて一太刀。 それが本来守ってやりたいと思った未熟な魔術師への見栄だったことさえも忘れ、只一度の魔術を振るおうと試みる。 その直前、少女の姿を見た。 最早声さえも漏らせぬボロボロの姿だったが、、不思議と思考はクリアになっていく。 『これが、天使か』 少女の羽を見て、ただ素直にそう思った。 そしてそれに見惚れたままに、その命は潰えて消えた。 「……では我々も行くとしようか?」 ジェネラルは自らのマスターに呼びかけた。 「そう、ですわね……まだ終わったわけではありませんもの」 直接に一人魔術師を倒し、今またもう一人の魔術師を倒した。 そして直接ではないが、他の場所でも戦闘は終了したようだった。 だが他の場所で終結した戦闘がこちらの勝利で終わったという保証はなく、また他の魔術師が居る可能性も否定できない。 一度奪った主導権を握り続けるのは難しいだろうが、最低限有用な情報を可能な限り収集する必要があった。 「では前進か」 「ええ、目標は変わらず、と言うことですわ」 そしてそれは、敵が根城としていた安アパートに他ならなかった。 「うむ、ここは彼女達に任せるとしよう」 残存する粘液の海の中、なのははへたり込んでいた。 その瞳に映るのは市街地の光景。 しかしその光景を脳は理解していなかった。 「なのは」 傍らから響く凛の声も理解できては居なかった。 「なのは!」 自らが汚れることも構わず、なのはの正面に立ち、肩を掴む。 「しっかりしなさい!」 前後に揺さぶり、それでも反応がない事につい苛立ってしまう。 「やめておくがよい」 酷く冷静な声がして、振り向く。 そうして漸く、ここに来た目的を思い出した。 『そのこと』に気付いたのはなのはだった。 タイタニア・ヴィルベルトが立ち去った後、念のためにと邸内の確認を行わせたことに始まる。 ホリィが居ない、と言われた直後、自分がどういう顔をしていたか、凛は思い出せなかった。 そもそもホリィがどういう少女なのか、そう言うことを考えることさえせず、ただ連れてきた弟子の所行に――いや、この家はその弟子の家なのだが――呆れただけだった。 それでも、この家の留守を預かった身としては、なんとしても探し出すべきだと考えた。 万が一にでも戦いに巻き込まれることは避けなければならないと考えたのも彼女からすれば当然のことだった。 大きく負傷した二人に留守を任せ、比較的軽傷ななのはと探索を始めたのがつい数十分前のことだ。 探索しながらも自然と向かう先は決まっていた。 確実に戦闘が行われている場所。 衛宮士郎達が向かった場所だ。 「……どうして?」 「見て分からぬか? 感受性が高かったと言うこともあるのじゃろうが、あやつの精神を直接受けておる……恐らく死に際の苦痛までな」 あやつ、と言って指差した先では炭化し、既に動くことなど出来るはずもない、炭化した下半身と左腕の残骸が痙攣していた。 「そうじゃなくて……」 一つの可能性に思い当たる。 それは現在の所の謎に全て回答しうる代物。 「答えなさい、貴女は何者なの?」 「……さて、な? ホリィと名乗ったはずじゃがの?」 その声は変わりない少女の、ホリィの物だ。 だが口調と表情は無垢な少女のそれではない。 そしてそこから漏れ出でる気配と魔力もまた人の領域を踏み外している。 「キャスター……」 それだけを呟く。 「……そうじゃったな、この場所では、そなた達は私のような存在をそう呼ぶのじゃったな」 咄嗟に姿勢を猫科の動物のように低く身構える。 『魔術戦で勝ち目はない、でも接近戦ならあるいは……』 両足に力を込め、両腕の力を抜く。 人体の急所を少女の肉体に浮かび上がらせる。 「そう警戒するでない、取って食おうというわけでなし」 そう言って軽く肩を竦め微笑む姿はその外見に相応しくない、妙齢の淑女のような雰囲気を醸し出していた。 「どうかしら? 敵意もなく対象を殺す、そんな存在があることは、少なくとも知識で知っているわ」 「やれやれ……困ったのう、これではあ奴が危ないというのに」 警戒する様子もなく、焦る様子もなく、ただ淡々と事実を述べるようにホリィが言う。 『あ奴……?』 それは誰か、と考える。 「我もやらねばならぬ事があるし、お主達の邪魔はしようとは思わんがの、ここで時間を無駄にするのは主にとっても本意であるまい?」 知らぬ誰か、ではない。 ならばそれは、間桐桜や衛宮士郎ではないのか。 「……恐らくその悪い想像は当たっていような」 その思考を読んだかのようにホリィが冷静に告げる。 だがその声は逆に冷静さを失わせていくように感じた。 「ッ……」 走り出したい衝動に駆られた。 だがすぐ背中で無防備を曝すなのはをどうするのか、当然放置するわけにはいかない。 だが、可能性とはいえその二人を放っておいて良いのか? 「何となれば我がその少女を預かっても良いのだぞ?」 いずれにせよ、迷ったまま動かないのは最悪の決断だ。 歯を噛み潰すように食いしばり、決断を下した。 ダン・クエール:ホリィを信じない、戦う バラス・F・スキナー:ホリィを信じる、なのはは背負っていく アーサー・C・クラーク:ホリィを信じる、なのはは置いていく 投票結果 ダン・クエール:0 バラス・F・スキナー:5 アーサー・C・クラーク:2 隣町での聖杯戦争 隣町での聖杯戦争 第240話
https://w.atwiki.jp/grailwar/pages/16.html
ifの第四次聖杯戦争でも良いし、まだ見ぬ第六次聖杯戦争でも良い。 基本的に「魔術協会が主催を務め、聖堂教会が監督役を派遣して聖杯戦争を見守っている」。 要点さえ押さえておけば極論、シナリオらしいシナリオは用意しなくても構わない。 マスター(PL)が6人以下の場合、以下のようなシナリオを用意する事が望ましい。 マスター(PL)の人数が異なる特殊な形式の聖杯戦争 セッションの開始時点で数人のマスターが脱落している シナリオ作成例 ――第三次聖杯戦争、第四次聖杯戦争、第五次聖杯戦争。 三度続けて冬木の地の聖杯戦争は失敗した。そう、失敗だ。 果たして、冬木の地の聖杯戦争は正格な儀式と言えるのだろうか。 疑問を抱いた魔術協会は偽杯(偽物の聖杯)を用いた、偽の聖杯戦争を開催する。 偽の聖杯戦争の目的は、儀式の検証。 偽杯を用いている為、偽の聖杯戦争が第三魔法の再現に至る事はない。 だがしかし。 儀式の完成によってもたらされる膨大な魔力を用いれば、大抵の願いは叶うだろう。 勝者の権利を求めて、各地の魔術師が儀式の参加に名乗りを上げた。 結局、検証が目的であろうと、聖杯を奪い合う戦争に違いないのだ。 儀式の舞台に選ばれた街の名のアーカムシティ。 異国の地で今、偽の聖杯戦争が始まる――
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/8167.html
もしも…の中の戦い 別に負けたからって死ぬわけありませんよ? メルヘンやファンタジーじゃあるまいし 解説 地獄先生こと東雲ナリヤ氏が送る聖杯戦争をモチーフとした大会。 凶ランクのマスターと狂ランクのサーヴァントが組んで総当たり戦で進行していく。 ルール サーヴァントとマスターがそれぞれのブロックに分かれて総当たり戦のリーグ戦を行う。 勝利時に1P獲得でき、最終的に両リーグの合計Pが一番多かったサーヴァントが優勝となる。 また特殊戦として ルーラー クラスのサーヴァントと戦う試合があり、この試合ではサーヴァントとマスターがタッグを組んで挑む。 特殊戦で勝てば1P獲得、さらにマスター生存なら1Pが追加で加算される。 出場選手 + ... クラス サーヴァント マスター セイバー セイバーオルタ スパイダーマッ(衛宮士郎) ランサー A美汐 立華かなで(言峰綺礼) アーチャー 弓月サチ ブラック★ロックシューター(遠坂凛) ライダー 仮面ライダー1号EX スーパー陣内兵太(間桐慎二) バーサーカー 狂紳士ルガール セレスティ・E・クライン(イリア) キャスター ベルンカステル リキッド・スネーク(葛木宗一郎) アサシン 美しい斬鉄 ナンバーナイン(雨生龍之介) アヴェンジャー 暁絶N ヴァネッサ(バゼット・フラガ・マクレミッツ) セイヴァー MD-リリス ファウスト(トワイス・H・ピースマン) ファニーヴァンプ オロチEX 真ドノヴァン(臥藤門司) ビースト イルカ アリス(沙条愛歌) シールダー イヴ ハム子(主人公) ルーラー 皇久遠 関連大会 地獄連携タッグタブルズリーグ (うp主が)地獄リーグ 地獄門リーグ 昨日の地獄は今日の相棒!? 地獄の果てまで仲良し! 極・地獄門リーグ 地獄の果てまでもっと!仲良し! 天地竜虎杯 神キャラDMBE杯 神キャラDMBE杯2 進化大会 秒殺大会 聖杯戦争サーヴァントバトル 約束されすぎた勝利の剣「地獄変」 新生地獄の果てまで仲良し! 地獄連携タッグリーグ20割を目指して… 新顔タッグ地獄フェスティバル 星取り地獄~輪廻杯~ 【凍結大会】 終・地獄門 マイナー強~並時々メジャーたまに凶大会 神鳴る門リーグ STGでボスと戦おう! コメント 名前 コメント マイリスト
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/51.html
「……子供の頃、僕は性技の味方に憧れてた」 それは、遠い、遠い、昔の話。 「なんだよそれ。憧れてたって、諦めたのかよ」 一人の少年の交わした、大切な約束の思い出。 「うん、残念ながらね。ヒーローは時間限定で、オトナになると名乗るのが難しくなるんだ。そんなコト、もっと早くに気が付けば良かった」 蒼い月が照らす夜。少年は、父親と約束を交わした。 「そっか。それじゃしょうがないな」 少年が、生涯追い求めることになる大切な大切な約束を。 「そうだね。本当に、しょうがない」 そして、同じ夢を追った、一人の男の最期の思い出。 「うん。しょうがないから俺が代わりになってやるよ」 彼と交わした約束は、今でも色褪せることなく、胸の奥に残っている。 「爺さんはオトナだからもう無理だけど、俺なら大丈夫だろ。まかせろって、爺さんの夢は――」 少年は、決して忘れることなどないだろう。 「――俺がカタチにしてやるから」 第?次聖杯戦争嘘予告 ――――Fate/stain night. 「恨むなら、貴様の運の悪さを恨むが良い、坊主」 放たれる三叉の戟、そこから放たれる強制力に、士郎は眼を背けることも出来ず――――しかし。 「少年よ、御主が儂のマスターか?」 士郎に向かって放たれた一撃を防いだのは、天魔の名を持つ弓兵の座の英霊。 「流石だな、ランサー。ならば我が宝具を受けてみるが良い――――『森蘭丸(ゲイ掘る具)』!!」 「って、何で俺が!?」 倒れた士郎を助けたのは、同じく英霊を従えた赤の少女。 「やめてよね。何でアンタがこんなところに……」 一時休戦し、教会に向かう士郎と凛。 「喜べ少年。貴様の願いはようやく叶う」 不吉な予言を背に、少年は教会を後にした――――その時。 「ねえ、お兄ちゃん達、お話は終わり?」 士郎と凛の前に現れる、白の少女。その姿はさながら雪の妖精の如く、しかし、彼女の従える最強のサーヴァントたる狂戦士の英霊の威力は圧巻。 「シェアアアアアアアッ!!」 本来なら、それは魔術師の座に召喚されるべき英霊。 それでいてなお剣騎士の座に呼ばれる程のその凄絶な剣技はしかし、狂戦士の圧倒的な回復力の前に敗北する。 「バーサーカーの宝具は『狂戦士の激情(ウールヴヘジン)』――――二頭の神獣の加護を受けた、まさに十二人の狂戦士の集合体ともいえる存在。 十二人分の回復力と持続力を持つのよ。その程度のサーヴァントに、勝てるわけがないじゃない」 「危ない、セイバー!!」 士郎は、その鉄塊の如き凶器の前に倒れ伏した。 「…………よく生きていたわね、衛宮君……五時間も続いたのに……」 あまりにも圧倒的なバーサーカーの威力の前に、同盟を結ぶことにした士郎と凛。その目の前に現れた、新たなマスターとサーヴァント。 「なあ衛宮、お前もライダー様に従えよ。天国にブッ飛ぶ気分になれるからさ」 亡者の軍勢に囲まれる士郎――――文字通りの最大のピンチ。 そして、対峙するアーチャーとライダー。天魔王と蹂躙王、狂気の結界に包まれた学校を舞台に、その絶技が激突する。 「天魔王よ、蹂躙することこそ至高の悦楽――――分かるか? 貴様の如き最高の獲物を目の前にして、朕の血が滾りに滾っておるのが!!」 「ふ、力の差が分かっていないようだな蹂躙王。既に、我が宝具は貴様の軍勢を文字通り根絶やしにしておるわ」 不敵に笑う天魔王――――その目の前で、蹂躙王の軍勢は崩れ去っていく。 「馬鹿な、タタールの平原を踏破し、キルギスの荒野を焼き尽くした我が軍勢が、よもや、あんな小僧如きに――――」 「貴様の誇る元軍は、我が日ノ本に上陸し、そして敗れ去った。その理由が分かるか? 蹂躙を知り、そしてそれすらも受容して快楽と為し、相手にすら至高の快楽を与える境地。それこそが、我が日ノ本を最強たらしめる真の理由。まさに、大和撫子の境地よ」 魔力を根こそぎ搾り取られ、崩れ去っていくライダー。 「馬鹿な! そんな、有り得ん! 朕は、朕はチンギス・ハーンだ! ユーラシアの全土を制した、蹂躙王なのだぞ!?」 軍勢が掻き消え、静まり返った校舎に、その叫びは悲しく響き渡った。 強敵、ライダーを下し、束の間の平和を得た士郎。しかし、ようやく息を吐いた彼の前に新たな強敵が立ち塞がる。 「ぅえっへっへっへ……皆ええ乳しとるのぉ……」 浴場を襲撃する怪老――――アサシンのサーヴァント。その猛攻の前に、凛の結界は為す術もなく破られ、衛宮家の脱衣場が、衣装棚が、次々と荒らされてゆく。 「…………あんなのに覗かれた……生かしちゃおかないわよ……」 士郎と凛は、アサシンの根拠地である柳洞寺に向かう。しかし、二人の前に立ち塞がった山門の門番は最悪のサーヴァント。 「我が名はゼウス――――アサチュンのサーヴァント」 悠然と告げる神代の怪物。 「アサブラック――――!」 「アサホワイト――――!」 「「――――二人はチュンキュア!!」」 アサシンとアサチュンの猛攻の前に圧倒される士郎と凛。男性の象徴たる剣を無限数内包する、士郎の固有結界の発動により、かろうじて敵を退ける士郎。 しかしその時、追い討ちを掛けるかのように、遠坂邸が襲撃を受ける。強奪されたのは一本の杖――――文字通りの魔法の杖。 そして、現れる最後のサーヴァント。 「魔法少女プリティ☆ウィ――――魔法の力で粛清よ♪」 彼女の操る裁きの雷の圧倒的な破壊力の前に、セイバーが、アーチャーが、アサシンが、アサチュンが、そしてついにはスレの住人達までもが斃れていく。その様、まさに粛清の嵐。 その破壊を押し流すかのように姿を現したのは、存在しないはずの第九のサーヴァント。 「我等二億年の種の蓄積、人間の神秘など比較にならぬ真なる神秘の洗礼、受けてみるがいい!!」 漆黒の濁流と化す先代アサシン――――その真名■■■■■■■■。圧倒的な数の暴力と、原始の世界を体現せしめる固有結界の前に敗れ去っていく神代の英霊たち。 数々の強敵との戦いの果てに、浮かび上がってくる真の邪悪。十年前の大火災の影にいた呪詛。聖杯を穢す最悪の汚濁――――『天叢雲(ヤマラノオロチ)』。 かつて第三次聖杯戦争においてマーラーのクラスとして召喚された最悪の怪物は、未だに聖杯に留まり、聖杯を汚し続けていたのだった。 全ての力を結集して立ち向かう士郎たち――――しかし、敵はあまりにも圧倒的。果たして、士郎たちに正気……ではなく、勝機はあるのか。 「御覧の通り、貴様が挑むのは無限の剣、剣戟の極致――――恐れ伏して掛かって来い!!」 キャスト セイバー:ラドカーン マスター:凛 アーチャー:織田信長 マスター:士郎 ランサー:カイニス マスター:言峰 ライダー:チンギス・ハーン マスター:慎二 バーサーカー:ベルセルク マスター:イリヤ アサシン:自来也 マスター:葛木 アサチュン:ゼウス マスター:自来也 キャスター:プテサン・ウィ マスター:召喚後三秒で粛清されたため不明 先代アサシン:■■■■(あまりに恐ろしい名称であるために伏せられている) マスター:臓硯 マーラー:ヤマラノオロチ マスター:なし