約 374,346 件
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/876.html
その聖杯戦争で召喚されたサーヴァントは、 どういうわけか全員女性だった。 「だからね凛ちゃん、この改造計画でタロスはもっと強くなると思うの」 「却下」 「えー、どうして!?」 「まず第一に資金が足りない。 家の家計は厳しいのよ」 「そこをなんとか。 ね、お願い」 「無理」 「そんな~」 「第二に、あんたの言う改造計画って魔術以外にも機械を使うでしょ」 「そうだけど、それがどうしたの?」 「私…………機械オンチなのよ」 「へ? 嘘だよね? 私なんて召喚されてすぐにこの時代の機械の操作をマスターしたのに……」 「だぁー! うるさいうるさい!! 魔術師が機械を使いこなせるほうがおかしいのよ!!!」 「ぎゃ、逆ギレ?」 「だいたいそっちこそなによー! ロボット召喚するアーチャーなんて聞いたことないわよ!!」 「ちょっと凛ちゃん頼むから落ち着いてー!?」 タロス強化改造計画、早くも頓挫。 場所は遠坂邸から変わってバゼットの隠れ家。 「…………」 「マスター、元気出して。 裏切られたのは辛いけど、いつまでも落ち込んでいてもしょうがないって」 彼女は言峰の奇襲によりランサーを失いつつも、新たに契約したセイバーと共にここにいた。 「ボクだってイギリスとの戦争でさ」 「セイバー」 「(な、なにこの殺気)は、はい」 「あなたの宝具、私に使いなさい」 「イ、イエッサー」 バキッ、ドガッ、ズガッ! 隠れ家の庭には無数の巨大な岩石やコンクリート、はては廃車まである。 それらは乙女の百合旗によって強化されたバゼットの身体能力でいとも容易く破壊されてゆく。 ドゴォッン!!! 最後に一番頑丈そうな廃車を木端微塵に粉砕し、バゼットはその場に静かに佇む。 「マ、マスター?」 「憧れのクー・フーリンは召喚できなかったし、代わりに召喚出来たブリュンヒルドは奪われるし」 「バゼットさーん? もしもーし?」 「見てなさい言峰綺礼! 私を五体満足で生かしておいた事、後悔させてあげましょう! 新たな力を手に入れた今、この私を止めることはもはや不可能! 例え相手がどんなサーヴァントでも打倒して見せましょう! ウフフフフフフフフ……アーハッハッハッハッ!!!」 「マ、マスターが壊れちゃったよう~~(泣)」 「ふむ、バゼットは新しいサーヴァントと契約を結んだか。 やはりあの時確実な方法で殺しておくべきだったか……? ご苦労だったな、下がれ」 「……はい」 「ふむ……しかし皮肉なものだな。 サーヴァントになっても裏切りの輪廻からは逃れられんか」 「そうさせたのは貴方でしょう!」 「嫌ならすぐに自決すればよいだけの話だ。 シグルドの真相を知った後、自らの命を絶った時と同じように」 「くっ!」 「まあいい、お前は引き続き情報収集にあたれ」 暗闇に包まれた教会で、戦乙女は神へと懺悔する。 「ごめんなさい……マスター・バゼット。 そしてシグルド……こんな私を許して……」 一方マキリの地下室、じめじめとした中、二人の会話が聞こえてくる。 「……という風に昔は売春婦は神聖な職業だったのよ。 今でこそ私も大淫婦なんて呼ばれてるけど、それはキリスト教が勝手に決めたものだわ。 だからね桜ちゃん、貴女はどこも汚くなんてないの。 貴女は他人の苦しみ、痛みを誰よりも理解してあげられる優しい子よ。 そんな子が穢れてるわけなんてないじゃない」 「でも……」 「それとも貴女の想い人は、正義の味方を目指してるのに、そんなに心の狭い人なの?」 「ち、違います! 先輩はそんな人じゃありません!」 「じゃあ大丈夫ね。桜ちゃんこれまでずっと我慢してきたんだから、 これをきっかけに先輩やお姉さんに助けを求めたって、罰は当たらないわ」 「ライダーさんは……どうしてそんなに私を気にかけてくれるんですか?」 「私はただやりたい事をやっているだけ。 貴女を助けたいと思ったのも、己の欲望に従った結果でしかないわ。 セックスや贅沢と同じようにね。 それに貴女は……私と似てるなって感じがして、とても他人事とは思えなかったのよ。 まあ、することも決まったし後は行動あるのみね。 早速出かけましょう。 貴方達、留守は頼んだわよ」 「「イエッサー!! ライダー様!」」 「ありがとうライダーさん。 ……でも兄さんと御爺様、魅了したままでいいんでしょうか?」 「まあ……今戻すと面倒な事になりそうだし、聖杯戦争が終わるまではあのままにしておきましょう」 「ところでライダーさん、いくら霊体化すればいいといっても、その、裸な格好は……」 「あ~~桜ちゃん、何か着るもの貸してくれる?」 「も~いいか~い?」 「ま~だだよ」 「ま~だだよ」 「も~いいか~い?」 「も~いい~よ」 「も~いい~よ」 「もしもし、私メリーさん、今、イリヤの後ろにいるの」 「って、もう見つかったーー!?」 「あはは、あなたのお友達もすぐに見つけてあげるから♪」 「はあ、はあ、はあ、もお~メリーはどこに行ったのよぉ。 気配遮断にあの宝具、かくれんぼじゃ無敵じゃない。 次は絶対別の遊びにしてやるんだから」 アインツベルンの森。 ここで銀髪、金髪、黒髪の三人の少女が楽しく遊んでいた。 今やっている遊びはかくれんぼだが、メリーと呼ばれた少女が勝ち続けているようだ。 そんな楽しい時間もあっという間に過ぎ、空は赤くなろうとしている。 「あ、もうこんな時間、帰らなきゃ」 「ざんねん、もっとあそびたい」 「こら、我慢しなさい。 また明日遊べるでしょ? じゃあメリーまた明日ね、今度はケーキとお茶を用意して待ってるから」 「うん、バイバイ」 「よかったのイリヤ?」 「何が? バーサーカー」 「あのこ、サーヴァントだった。なのにともだちになった。どうして?」 「そんなのわかってるけど、敵意は感じられなかったから」 「でも、サーヴァントはやっつけないといけない」 「どの道貴女を召喚した時点で、御爺様は今回の聖杯戦争をほぼ諦めてるわ。 それでも私を送り込んだのは、次の聖杯戦争の為のデータ収集も兼ねてるんでしょうね……。 これまでの聖杯戦争でどのマスターも完全に制御するのは不可能だったバーサーカー。 そんな狂戦士を完全に制御してる、それだけでも参戦する価値ありと見たのよ。 それに貴女の真の姿を見て、万が一の可能性に賭けてみたくなったんでしょう。 勝てば聖杯が手に入り、負けてもし私が死んだら聖杯は誰の手にも渡らない どっちに転んでも分のない勝負なのよ」 そう言ってイリヤは思い出す。 あの冬の山での出来事を。 召喚した当初、彼女はバーサーカーを罵倒した。 そのあまりの弱さゆえに。 狂化していながらもバーサーカーのステはあまりに低かった。 失望したのはアインツベルンだけでなくイリヤも同じだった。 彼女はこれまで切嗣への憎しみを糧に生きていた。 今回の聖杯戦争はその憎しみを晴らす絶好の機会だった。 最強のバーサーカーを召喚し、その力をもって衛宮を潰す筈だった。 それでも切嗣の土産、バーサーカー召喚の触媒ともなったそれを肌身離さず持っていたのは、 心のどこかで父親を強く求めていたからかもしれない。 結果として召喚されたのは、見た目年端もいかぬ少女。 故に彼女はバーサーカーとして召喚された少女に辛く当たった。 それでも少女はイリヤを慕ってくれた。 ある日、つきまとう少女に嫌気がさしたイリヤは、猛吹雪の外へと飛び出し、 たちまち狼の群れに囲まれてしまう。 死を覚悟した時、助けに来たのは突き放したはずのサーヴァント。 少女は友達を助ける為に真の姿を晒す。 狼の群れが殲滅されるのにかかった時間は一瞬だった。 その姿は正に鬼そのもの、狂戦士に相応しい姿。 しかしイリヤは恐れない。 自分を助けてくれたバーサーカーに近寄り、ゆっくりと手を伸ばす。 「バーサーカーは、強いね。 それから……助けてくれてありがとう」 その言葉に鬼は狂化していながらも、笑顔で応えてくれた。 この時二人は、かけがえのない親友になった。 「ん~~~よくわかんない」 「まあ、狂化してるから複雑な思考は難しいんだし、あんまり考えなくてもいいわ」 「うん」 「お嬢様~~~」 「あ、イリヤ。メイドさんよんでる」 「じゃ、そろそろ帰りましょうか」 「おなかすいた。ごはんごはん」 「まったく、はしたないわよ。仮にもレディーでしょ?」 「でも、ほんとのこと」 「そうね……ほんとのこと言うとね、私も一日中遊び続けてお腹ペコペコなの」 「じゃあたくさんたべよう。あとねイリヤ」 「なに?」 「あたい、ぜったいイリヤをまもるから」 「……ありがとう。 私のバーサーカー」 商店街、士郎が夕飯の材料の買出しをしている。 「ええと、これで買う物は全部だな」 「もしもし、私メリーさん、今、貴方の後ろにいるの」 「お。 お帰りメリー。やけに嬉しそうだな」 「うん! 友達が出来たの!」 「へえ、どんな子なんだ?」 「銀髪のお嬢様と黒髪の元気な女の子!」 「へ~俺も会ってみたいな。 そうだ! 今度家に呼べよ。 ご馳走作って歓迎するから」 「うん! きっとイリヤもバーサーカーも喜んでくれるよ!」 「友達の名前はイリヤとバーサーカーって言うのか……。 って、黒髪の女の子の名前がバーサーカー?」 「そうだよ」 「随分変わった名だな……」 「ところで今日の晩御飯はなに?」 「今日はカレーライスだ」 「カレー? やったあ!」 「そんなに嬉しいのか?」 「士郎の料理はおいしいからなんでもうれしいよ♪ あ、荷物持ってあげる」 「おいおい、重たいぞ」 「これでも私はサーヴァントなんだよ。だから、これくらい平気だよ」 「でも小さな女の子にそんな荷物を持たせるなんて、世間的になあ……」 「気にしない気にしない。 あ、大河お姉ちゃんだ、おーい」 藤ねえの姿を見かけ駆け出していく少女の姿を見守りながらも追いかける士郎。 誰が信じられるだろうか。 あの少女が暗殺者のサーヴァント、アサシンであると。 だかそんな事は士郎には関係ない、彼女も大切な家族の一人に変わりはないのだから。 メリーと士郎、例え血が繋がらなくても、二人はまるで本当の兄妹のようだった。 「…………」 「…………」 寺、そこにいるのは教師と明らかに場違いなシスター。 二人は何も言わずにただ構えの姿勢で睨み合う。 「ふっ!」 「はっ!」 交差する視線、ぶつかり合う拳。 見る人が見ればその動きは常人を凌駕したレベルである事は明らか。 「なかなかやりますわね。 まさか人の身でサーヴァントとここまでやり合うとは思いませんでしたわ」 「私は唯の枯れ果てた殺人鬼だ。 それ以上でも以下でもない」 「フフ……そんなに孫権なさらずともいいんですのよ」 そんな二人の対峙はこの寺の主、柳洞零観の介入によって終わる。 「こんなところにおられたか。 お二人とも、お茶が入りましたぞ。 鍛錬もよろしいですが、ここで一旦休憩してはいかがかな?」 「……ああ」 「では、お言葉に甘えさせていただきますわ」 縁側に並ぶ二人。 風の音以外は耳が痛くなるほど静かな空間。 黙々と二人はお茶と菓子を食す。 場に流れるは穏やかな雰囲気。 「葛木殿」 「何か?」 「休憩が終了したらもう一戦ワタクシとお願いできますか?」 「かまわない」 こうしてこの女だらけの聖杯戦争は始まった。 しかし殆どのサーヴァントは基本的に戦いを望まず、戦局は膠着状態に。 撲殺魔術師組と毒舌神父組だけは双方を獲物と見なして積極的に常時死闘を繰り広げていたが。 それでも様々なことがあった。 長い間、離れ離れだった妹と姉が和解したり。 巨人を従えし少女のメカ講座にその姉が発狂したり。 三人の少女達の間で士郎争奪戦が勃発したり。 それを見た虎が「士郎がロリコンになっちゃったー!!」と誤解したり。 撲殺聖女と撲殺魔術師が親友になったり。 とにかく戦いとはかけ離れた色々な出来事が起こった。 しかし、そんな日常もあの男が帰って来る事で終わりとなる。 その男は前回の聖杯戦争の勝者。 かつてアジアに大帝国を築き上げた覇王。 その名はチンギス・ハン。 受肉した彼は己の支配欲を満たすために戦争終了後、すぐに国外へと旅立った。 以後戦乱絶えぬ国々で暗躍、その力を強大なものへとしていたのだ。 そして今、言峰からの今次聖杯戦争の開催を聞き、王は帰ってきた。 まさに王の凱旋である。 「ふふふ……まさかこれほど早く聖杯戦争が再開されるとはな……。 敵のサーヴァントは未だ7体とも生存か……。 よかろう、この程度の障害、撃破できずになにが蹂躙王か! 今度こそ、今度こそ! 聖杯の力を用いてこの世の全てを蹂躙し、 この俺が頂点と立つ世界帝国を築き上げてやろう! フ……ハッハッハッハッハッハッハッハッ―――!!」 音を立てて崩れていく平和な日常。 突然現れる亡者達の軍勢。 魔獣達の襲撃。 弓によるターゲットを狙った死角からの正確な狙撃。 あまりのイレギュラーの連発に、各マスターによる同盟が結ばれる。 しかしそれも焼け石に水でしかない。 かろうじて一般市民への犠牲は防がれていたが、時間の問題なのは明らかだった。 状況は悪化してゆく一方であり、大聖杯にも危機が迫る。 大聖杯を擁する柳洞寺が何者かに占拠されたというのだ。 ついに姿を現す大英雄、蹂躙王チンギス・ハン。 そして監督役の裏切り。 日常を守る為、マスターとサーヴァント達は不利な状況の中、圧倒的な敵に挑む。 果たして冬木は、明日を迎えることができるのか!? セイバー:ジャンヌ バゼット・フラガ・マクレミッツ ランサー:ブリュンヒルド 言峰綺礼 アーチャー:エウロペ 遠坂凛 ライダー:マザー・ハーロット 間桐桜 アサシン:メリー 衛宮士郎 バーサーカー:茨城童子 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン キャスター:アンティオキアの聖マルガリータ 葛木宗一郎 前回の生き残り:チンギス・ハン
https://w.atwiki.jp/chaosworldnew/pages/351.html
名前 スノウ=リーデルライト アライメント [秩序]/[善] 出自 ??? 経歴 ??? 属性 ??? ステータス LV ??? 筋 ? 耐 ? 敏 ? 魔 ? 運 ? HP?? MP?? スキル ??? 設定 ??? 聖杯に掛ける願い ??? マスター一覧に戻る 聖杯戦争一覧に戻る
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/28.html
434 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/08/25(金) 03 48 09 衛宮邸の様子を見守る一対の影。 それはただ見守るのみ。 害意は無く、ただ懐かしき者を見る目では決して無く、興味深さもない。 レイ・ラインを通じた念話。 それはただ一言「良いのか」と告げていた。 「別に良いのよ、私にはあれと違って実感はないんだから、さあ、行きましょう、戦争へ」 数時間の間で、ただそれだけ、極めて簡素なモノであった。 朝になった。 光は薄く、日が登り切るにはまだ時間がかかるだろう。 「藤ねえ、悪いな、ちょっと出かけてくるから」 夜までに帰るという書き置きと朝食を残して。 衛宮士郎、遠坂凛、遠坂桜(戸籍上間桐姓)、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト、ライダーの5名はS市へと向かった。 S市内まで新都駅から僅かに二駅。 一つ目の駅を過ぎたところで、僅かな違和感を感じた。 「……ライダー、気付いた?」 殆ど貸し切り状態の電車の中遠坂凛が呟くように囁いた。 「ええ、夜感じたマナの原因、恐らくこの結界ですね、マナが戦争時の冬木並に濃密になりました」 「規模も大規模と見ていいかしら?」 「結界が球形だったとすれば、触れた瞬間の丸みから考えてS市全域を覆っていると見て良いでしょう」 「全域……目的は分かる?」 「いえ、わかりません、しかし、知る限りに於いては吸収型の結界ではないようです」 「そう、まずは一安心ね、とはいえ、油断は出来る状況じゃなさそうね」 「そうですね、これだけの巨大な結界、多量の魔力と多くの準備が必要になります」 電車が減速し、到着のアナウンスが入る。 「結界か、朝とはいえ、油断せずに行こう」 その言葉に全員が頷いた。 S市、今現在恐らく、いや、少なくとも日本国内に於いて最も危険な街。 しかし、それに気付いている者は多くないだろう。 実際、町中を診る限りでは人々の間で何かが起こっているような気配は感じず、世は太平事も無しと言う言葉がよく似合っていた。 だが困った事に道に迷っていた。 「道に迷いましたわね……」 「ええ……」 「地図で調べておくべきでしたね」 「弁当とか用意しておくべきだったな」 平気な顔をしていたのはライダーくらいで、一同は疲労の色を隠せずにいた。 無理もない、到着したのは新都の始発電車であり、そして現在は12時を周り昼食時である。 イ:ちょうど良い、そこのイタリア料理店で昼食を取り店内で道を尋ねよう ロ:イタリア料理店から出てきた三人組に話を……って、あれは陸上部の三人組ではないか? ハ:道端で地元の学生らしい人物を発見、道を尋ねよう 投票結果 イ 5 決定 ロ 1 ハ 1
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/700.html
『犯人は・・・この中にいる!』 解説 第2次聖杯戦争大会が開かれた。 ルールは第1次聖杯戦争大会と同様である。 毎回、試合する2人をランダムで選出されシングル戦をおこなって負けた者から退場していく バトルロイヤル式の大会である。 勝ち残るチームは1チームのみ。 1チームが残るまで繰り返していくのである。 1チーム3人構成は同様で 参加するチームはプラスされて前回没となったクラスも今回は出場して8チームとなった。 出場するキャラクターも前回同様元ネタのサーヴァントのクラスごとに選ばれているが ほぼ全員入れ替えとなっている。 毎回ランダムで選出されるので同じキャラクターが何度も対戦したり、 なかなか姿を現さないクラスもある。 公平ではない、と思うかもしれないがランダムなので仕方がない。 これがバトルロイヤル、聖敗戦争なのである。 勝ち残るのはただ一組のサーヴァント! 出場チーム セイバーチーム:セイバー・京堂扇奈・フィオナ・メイフィールド ランサーチーム:ヌール・紫苑・ファウスト アーチャーチーム:シエル・邪悪の化身ディオ!!・十六夜咲夜 ライダーチーム:大道寺きら・リョウ・サカザキ(お覇王)・シャア・アズナブル キャスターチーム:琥珀・モハメド・アヴドゥル・倉田佐祐理 アサシンチーム:ケンシロウ・ストライダー飛竜・いぶき バーサーカーチーム:バレッタ・暴走庵・ジャガーノート アヴェンジャーチーム:ヴァネッサ・梅喧・サガット 関連大会 MUGEN聖杯戦争大会 コメント 出場チーム隠す必要なくね? -- 名無しさん (2008-04-05 18 33 54) あたたたたたたたたたたたたたたたたたたた -- 名無しさん (2008-08-23 09 35 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/169.html
27 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日: 2006/09/04(月) 00 57 43 衛宮士郎の背後に、誰かが立っていた。 月明かりさえない中で、顔も、シルエットさえもわからない。 だが、そこに誰かが立っている事が振り返ってわかった。 そして、その人間に命を救われた事を知った。 赤い男が放った剣の壁。 衛宮士郎という存在を壁の一部にするかの如き剣の波。 それが全て、その人に叩き落とされていた。 その事がどうしても、あの人を思い起こさせた。 自分の為に命を掛けてくれた。 自分の為に汚れてしまった。 自分の為に殺してしまった、あの人の事を。 さよならは言った。 ありがとうは言った。 だから、彼女である事はありえない。 それでも、もう一度だけ会いたいと思った。 思ってしまった。 だから思わず。 「セイバー?」 言ってはならない事を口にした。 雲間から月が現れ、二人を照らす。 目の前の存在が遂に声を発する。 月光の下で。 A:「はい、私はセイバーのようです」穏やかに、男性が佇んでいた。 B:「いや、私はキャスターのようだが」それ以上は何も言わず、黒い紳士が佇んでいた。 C:「いいえ、私はキャスターみたいだよ?」楽しげに、少女が微笑んだ。 D:「違うな、俺は……まあ、鎌使い、サイサーとでも呼んでくれ」自分の持つ鎌を見ながら、少年が言った。
https://w.atwiki.jp/matesaihai/pages/15.html
情報 正式名(図鑑等参照) 侵食性電脳症候群(E.V.S) ヒシメクノイズ 出場杯 専科杯本戦 参加した戦い 第一次名都聖杯戦争 召喚したサーヴァント:銀海のフォーリナー/ウルル・イー・ト・ラー 特筆技能 魔術介入、固有結界『▬▬▬▬▬▬▬』 聖杯にかける願い 自身の治療 世界侵食 聖杯戦争に参加した経緯 半分この世ならざる存在となって彷徨い続けた先で、聖杯戦争の噂を耳に挟んだ。 なんでも願いを叶える聖杯。それなら、私の“これ”も…… サーヴァントの呼び方 (真名)さん 設定
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/2692.html
登録日:2012/01/13 Fri 14 27 36 更新日:2024/07/14 Sun 19 13 16 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Fate もうちょっと頑張れ サーヴァント サーヴァントを1体召喚!! タッグフォース デッキレシピ ネタデッキ ネタ切れ 令呪使い放題 公式 ネタ 公式が病気 聖杯戦争 自害(サレンダー)せよ、デュエリスト 英霊「解せぬ」 遊戯王 聖杯戦争とは、遊戯王タッグフォース6で公式から配信されたデッキレシピの一種である。 そのデッキ内容はというと、正直あまりにお粗末なもの。 武器を扱うモンスターが無造作に入っていたり、何故かアサシンや暗殺者といった名前のモンスターが7種類も入っていたり、召喚出来ないシンクロモンスターや融合モンスター、発動出来ない罠など、総合的に見て非常にまともな戦略が厳しいデッキになっている。 このようなデッキを配信するとは、きっと天下のKONAMIも疲れているのだろう……。 追記・修正は禁じられた聖杯を三積みしてからお願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -ハサン先生のダンス教室- -毎週土曜日は定休日- 我ら間諜の英霊…このデッキに隠された真意を見逃しはしまい…。 実は、というかタイトルからしてモロバレだが、このデッキはTYPE-MOONの作品であるFateシリーズをオマージュしたものになっている。 主戦力はX-セイバー アナペレラやXX-セイバー ヒュンレイのような女騎士、伝説の剣、華麗なる潜入工作員、聖騎士ジャンヌ、守護天使ジャンヌ、聖女ジャンヌなど、どこかの旦那やどこぞの金ぴかが喜びそうな剣士群 あの2人が融合したかのようなフレムベル・アーチャー、外見が黄色いジャンク・アーチャーといった弓陣営 槍を2本持ったデュアル・ランサー、メタル・リフレクト・スライム、シールドスピア、灼熱の槍、ドラグニティナイト・ガジャルグ、ドラグニティナイト・ゲイボルグ、モンスター1体の効果を無効にする効果を持つブラック・レイ・ランサー等の幸薄そうな槍使いの面々 寄生虫パラサイドやバイス・バーサーカー、ジャンク・バーサーカー等のさらに幸薄そうな連中 ライライダー、剣闘獣の戦車、最終突撃命令といった豪快そうな騎乗者の方々(更に言えば華麗なる潜入工作員が中の人ネタかもしれない) 本を持ったモンスター、TG ハイパー・ライブラリアンに暗黒界の書物、魔女狩り等のヤバすぎる魔術師達 そして7種類の暗殺者達に最終突撃命令……。 更に黄金のホムンクルス、錬金生物 ホムンクルス、運命の火時計、所有者の刻印、禁じられた聖杯など……。 まさにありとあらゆるネタをあるだけ叩き込んだデッキ内容な為、まともに戦うにはそれなりの改造が必須である。 とりあえず手札に居るモンスターを墓地に落として自身を特殊召喚でき、なおかつ拳銃を持ったモンスター、クイック・シンクロンや暗殺者であるD・D・アサイラントを入れておくとネタにもガチにも役立つだろう。 集いし願いや幽獄の時計塔なんかは……まあお好みで。 より強いデッキにしながらも、デッキの本筋を壊さない程度に改造し、自分達だけの聖杯戦争を勝ち残ってほしい。 OCGのカードがさらに増えた第10期には、実は厄ネタだった「星遺物-『星杯』」など、ほぼそのまんまなカードも増えている。 登場人物たちの設定に関わるカードも数多く登場しており、より再現度は高まっていると言えよう。 追記・修正はこのデッキを改造せずに、Z-ONEさんの禁止デッキに勝った人がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] こんなのあったのかw -- 名無しさん (2013-07-27 21 54 21) ↑こんなのは序の口である -- 名無しさん (2013-11-23 02 30 20) これの元ネタがエロゲだって知った時の餓鬼の顔が見てみたい -- 名無しさん (2013-12-04 19 32 31) ↑3はっきり言って人は特殊勝利だけで決闘できるか?に比べたら100倍マシ -- 名無しさん (2013-12-04 19 34 34) プライマルオリジンでベガルタetcが出てくる。しかもアーティファクト(宝具) -- 名無しさん (2014-01-06 16 08 10) カオスソルジャー開闢の使者も入れよう -- 名無しさん (2014-11-10 21 16 21) ↑3あれはホントヒドイ(褒め言葉) -- 名無しさん (2014-11-10 22 21 49) 聖騎士がでたおかげでさらに組みやすく。聖騎士アーティファクト、とか -- 名無しさん (2015-02-27 02 02 07) FGOのイベントマップに千年パズルらしきものが出てきたけど是非も無いね -- 名無しさん (2016-10-22 23 09 29) 焔聖騎士アストルフォがネタにされまくってて草 -- 名無しさん (2020-09-29 08 20 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/567.html
380 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日:2006/11/30(木) 04 32 46 「やれやれ、南部の部隊が壊滅とはね、一体敵は何がどれだけいることか」 市街地北部から南部へ飛行する。 南部方面の部隊は威力偵察を目的とした部隊で、ジャマー等によって生存性 サバイバビリティ を高めた部隊だったはずだった。 そこで北部で戦闘を行っていた彼等が急遽援護に向かうところだ。 「旧型乗りという情報はある、だが腕は一流と言うことだ」 「へえ、そうかい、楽しめそうだな」 『パスファインダーより全機……敵機、12機を確認、データリンク』 データリンクで全機に上方が送信される、レーダーには15機、内3機は友軍の識別信号を発している。 「了解、槍を放て」 EA-6B ブラウラー がジャミングを起動、4機のF-14 トムキャット からAIM-54『フェニックス』が全弾放たれる。 発射直後にAB アフターバーナー を全開にし、12機の反応の元へ突入する。 途中擦れ違う機体は、煙を発しながらよたよたと飛行していた。 「ミサイル発射を確認、全機、ブレイク! ブレイク!」 12機-機体を統一されぬ混成部隊だ-が蜘蛛の子を散らすように散開する。 散らされた混成部隊は、だが各々の思考の元、ハイGのループやバレルロールで背後に迫るミサイルへの回避を試みる。 ハイGループの急機動についていけず、数個のフェニックスミサイルが空中分解する。 だがその直後、回避した一機が爆砕する。 「一機を撃墜」 「確認した、次はあのF-14 ドラネコ を狙っていくぞ」 「了解!」 ミサイルに気を取られ、さらにジャミング圏内に捉えられた彼等は低空より接近する緑に塗装されたF/A-18C ホーネット の接近に気付かず、機関砲の一連射を浴びたのだ。 「ほっほー、敵にもやるヤツが居るようだなぜ、何機生きてる?」 その通信はジャミングに遮られて届くことはない。 だが、そのF-14のパイロットの視界に味方の4機が彼と同じくバレルロールでミサイルを回避しているのが見えた。 内の一機 ドラケン はトムに親指一本立てて 「よっしゃ、敵のドラネコは任せろ、お前らはあのハチを叩き落としてくれ」 最低限の挙措で互いの意志を確認、急上昇で稼いだ高度を一機の速度へ変換し、ホーネット、そしてトムキャットへと襲いかかる。 「なんだありゃあ……ドラケンに……クフィルじゃねえか、ドラケンなんて二世代前の旧型だぞ?」 ホーネットのパイロットが思わず身を乗り出して下へと向かったドラケンを見やる。 「油断するな、先導部隊は連中にやられたと言うことは間違いないようだ、機体はともかくかなりの腕前だぞ」 先の長距離ミサイルでの戦果はゼロ、つまり全機回避したことを目視で確認した。 その後の追撃で一機は落としたようだがそれは何の慰めにもならない。 彼等の得意とする長距離ミサイルの先制攻撃を全弾回避した相手は殆ど居ない、そしてその全ては一流の部隊だ。 「奴らはミサイル避けの魔法でも使っているのか?」 舌打ちと共に残存の兵装を確認する。 高速度で擦れ違う一群、その真下では一機のF-14が4機のF-14に戦いを仕掛けていく。 互いの連携を潰し、それどころかそれぞれの機体の安全圏を制限するような機動でついには一機を撃墜する。 「ちーぃ! マジでやりやがる!」 部下のベイルアウトを横目で確認しながら己の右で旋回機動を掛ける敵を睨み付ける。 見れば、変幻自在な機動を武器にし続けたその機体は速度を落とし、それでも尚そのバルカンの射線に部下の機体を捉えようとしている。 長距離攻撃、攪乱、それに続く近接戦闘は彼等の得意とする戦術であった。 だが、逆に近接戦闘では一方的に撃墜されている。 それは彼にとって屈辱でり、同時に強敵への喜びで震えていた。 「だがその旋回速度ならこっちの物だ!」 同一方向へ旋回、速度差を利用したハイGヨーで上方、背面を狙う。 だが、それすらも誘い。 隊長機がどれかを既に把握しているのか、ヨーの開始と同時に降下加速を開始、逆にローGのヨーによるシザース運動に似た動きで機体を射線に捉えてバルカンを連射する。 「ッ!」 状況を理解すると同時、被弾しながらもABを全開にして無理矢理射戦から逃れる。 「何発か食った! 被害状況確認……チッ、タンクに穴が開いたか!」 これでは基地まで戻ることは難しい、なにしろドロップタンクは既に投下済みだ。 そこでの決断は単純だ。 「"シュネー"2、3! "グリューン"の援護へ迎え、このF-14は並じゃない、数が増えて乱戦になればこっちが逆に不利になる!」 このF-14乗りは道連れにしてでも撃墜してやる! 381 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM 投稿日:2006/11/30(木) 04 33 39 「本格的な空戦、それも相当な技量同士の戦闘ですね、今のところ市街地への被害は殆ど無いようですが、いつ被害が出てもおかしくない……状況は煮詰まっているようですよ」 空戦を眺めながらセイバーが呟く。 空戦など経験したことのない彼等だったから、実際の程は分からない。 だが、これが聖杯戦争としての空戦ならば、英霊としての戦いである。 ならばそれは並以上の戦いであるのだろう。 「分かっている……遠坂となのは、キャスター達は教会に行って被害者を助ける用意をしてくれ、あの神父ならやってくれるはずだ」 何しろ『巻き込まれた人間、敗北したマスターは可能な限り教会で保護』するのが原則だし、事実彼はそう言った。 「先生とバゼットはついて来てくれるか? 墜落した戦闘機の場所に行って誰か居るか確認して……できうる限り保護したい」 「あの……それなら私達は飛んだりできますからついていった方が良いんじゃないでしょうか?」 「ん? そうなのか?」 「はい、ね? レイジングハート」 Exactly! 「それじゃあキャスター、遠坂を頼む」 「ええ、分かったわ」 少しだけ苦笑しながらキャスターが返答する。 戦場で自分のサーヴァントを自分から離すなんて、とも思ったが、これがこの人なのだと考えたようだ。 それにセイバーとバゼットの戦闘力は昼間に見ている。 少なくとも直接戦闘なら安心して任せられるだろうと結論づけた。 「……私は少し気になることがあるので単独行動をさせてもらいます」 「え? バゼット?」 「無茶はしません、では……!」 そう言うと、市街地の方へ向け走り出す。 教会襲撃:遠坂達は教会へ向かった、そこでは―― 市街戦闘:市街地へ向かった士郎達はそこで――
https://w.atwiki.jp/shinanirowa/pages/134.html
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション (登場人物) デデデ デデデはたまたま見つけた旅館に入り、和室で二時間ねむった…。 そして………、 目を覚ましてから、しばらくして エスカルゴンが死んだことを思い出し…、 …………泣いて、また眠った。 ☆ ☆ ☆ ☆ グオォオォォォーーーーーーーーッ グゴゴォォォッーーーーーーーーーーッッ 畳四畳ほどで、備え付きのちゃぶ台に、奥には茶色に薄汚れた押し入れと小さな浴室、そして敷布団といった質素な和室。 耳を澄ませども、聞こえてくるのはチョロチョロ…とわずかな源泉かけ流しの音のみ。 虫の羽音一つすら感じ取れない、ゴーストタウンの街中温泉を象徴するとても静かな部屋だった。 先程までは。 グオオォー、スピスピスピ……グララァガアアァァアーーーーーーーーーッ もはや地鳴りだ。 震源地は、暗い和室のド真ん中。野生動物の咆哮を彷彿とさせる高イビキが襖を、障子を、窓を揺らす。 部屋の三分の一を覆いつくすその巨体を包み込む純白の掛布団。ごろ寝する奴のその姿はまるで南極の浮氷のようである。 無論、この旅館は防音設備などあるまい。この馬鹿イビキは外まで筒抜けだろう。 この殺し合い──戦場下において、呑気にグースカ音を立てて眠ることなど、自殺行為と一緒であるのだが、そこはやはり大王の余裕ということだろうか。 巨大ペンギン・デデデ陛下は、頭だけすっぽり出して夢の世界を楽しんでいた。 グララアガアーーーーーーーーーッ、スピスピグオーーーーーンッ、グララアガアーーーーーーーーーーッ おっと。 どうやら周囲の静寂さを乱すのはデデデの寝息だけではないようだ。 『陛下ー! 陛下ッーー! お目覚めくださァい! お眠りになる状況ではございませんよぉ!!』 独特の重厚かつ渋い声色、そして胡散臭さも一滴混じる声が混じり入る。 声の主の名はカスタマーサービス。 オープニングセレモニーで説明役兼進行として全参戦者の前に姿を現した、この悪魔的ゲームの主催者その人だ。 主催者が一参戦者にわざわざ介入するとは何の目的があっての事か、奴はデデデに起きろ起きろとモーニングコールを掛けていた。 ──声の発声源は、陛下の首輪に内蔵するマイクから。比喩抜き、言葉通りのモーニングコールである。 『嗚呼ぁあ……、もう全然起きてくれない……。私としても今死なれちゃ困るというのに…っ』 マイクからも、音質の悪いため息が漏れる。──といっても、部屋中を木霊する爆音でかき消されているのだが。 とにかく、カスタマーサービスが個人的にデデデに要件、もしくは伝えたい重要事項があることは確かなようだ。 暫く、いびきのワンマン演奏が続いた和室だったが、少し間を置いて、これまた負けじと馬鹿うるさい金属音が首輪から響きだした。 カンッカンッカァンッ! カンカンカンカンッ!! カァンッ!! 『陛下っ、陛下ッ、屁以下ッ! へ・い・かっ!! お目覚めくださいぃっ! 起きなきゃ罰金967億デデンですよおっ!』 平べったい鉄を何度も打ち付けている音──フライパンをおたまか何かで叩いてる打音のそれであろう。 あまりにベタな起こし方で陛下の起床を促すカスタマーサービス。 カン、カン、カン、カンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカンカン~…徐々に音の間隔が短くなっていく様子は彼の必死さを表している。 だが、それでも徒労虚しく。 ズゥオオオオオオォォォォォォーーーーーーーーーーッ、スピスピスピリタス………、ズボボオオオオオオオォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオッ デデデの鼾声は増しに増すばかりであった。 ☆ ☆ ☆ ☆ ……カンカン …カンカンカンカンカンァンカァンカァンカァン カァンカァンカァンカァンカァカンカンカンカンカンカンカァン!!!!! 「やぁがましいZOYッ! うるさいのはカービィのいびきで十分間に合ってるZOY!」 『起きてくだ………おっ、やっとお目覚めになられましたか陛下』 けたたましい金属音で、とうとう目を覚ました。 デデデは寝汗を赤いガウンの袖でふき取る。 不意に、窓から朝日がお早う、と声を掛けていることに気付いた。 時計が指すは五時五十分。第一回定時放送の数刻前だ。 デデデがグッスリ夢の世界で遊び惚ける間、どれだけの人間が苦しめられ、あるいは惨死したことだろうか。 ──生憎、陛下本人は「寝足りない」と言いたげな様子で寝ぼけ眼のまま大きくあくびを出していたのだが。 まあ何にせよ、カスタマーサービスはいびき魔獣の意識覚醒に成功したということなので、矢継ぎ早にマイクから声を響かせた。 『お早うございます。我が陛下。突然申し上げることで恐縮ですが、今すぐ逃げる準備をしていただ…』 「んがあ??? なんだか声が聞こえるZOY…、おいっ! この巨悪のカリスマであるワシを前にして姿を現さないとは無礼にもほどがあるZOY!!」 『…おやおや陛下、首輪! 首輪からですよ。ほら、私です』 「首輪ぁ~~? あぁ、なんだ。貴様かZOY……」 次の瞬間、怒号が弾け飛ぶ。 グースカ騒音を立てながら眠り、急に起きたかと思ったら怒り散らす、なんとも忙しい陛下なことである。 「カスタマァアアア!! 貴様アァーーーーーーッ!!! よくもこのワシをバトルロワイヤルなんかにぶち込んだゾイィィイイッ!!!!!!」 『お気持ちは察します。ですが、今は聞いてくだ…』 「それに貴様のせいで、エスカルゴン…エスカルゴンがァアアアアッ!!! 解任命令程度では許さないZOY! 訴訟モノZOY!!!」 『…はて? エスカルゴン様がどうなさったのですか?』 「──────────ッ!!!! 貴様ァアアアアアアア!!!!!!」 ただ、デデデが怒り狂うのも分からないものではないだろう。 半分自業自得の様なものだが、応答先の相手カスタマーサービスの持ち込んだゲームにより優秀な大臣であり、盟友のエスカルゴンが亡き者となったのだ。 デデデは暴れた。暴れ狂い、躍った。 サングラスの憎たらしいアイツの腐れ脳みそにハンマーで何度も殴打したい気持ちでいっぱいだったが、当人がこの場にいない以上、仕方ないので物に八つ当たりをした。 パンパンに膨れたドでかい拳を突き刺す先は、カスタマーサービスの声が発する先・首輪。 ──エスカルゴンが何で死んだのか忘れたのだろうか。 ガキンッ 『って、嘘ッ?! 壊れた??!』 ところが、であった。 マイクから、音質の悪い驚きの声が発せられる。 当たりどころが偶然爆破基盤を回避した為か、それとも盟友の死で宿った『正義の心』が引き起こした奇跡なのか。 デデデの強烈なパンチで、真っ黒い無機質な首輪は爆発することなくポロリと落ちた。 「ガァアアーーハッハッハッハッハッハ!!!! 正義のデデデマンに首輪なんて通用しないZOYッ☆」 勝利の雄叫びだ。 想定外の遥か上な展開に、さすがのカスタマーサービスも思考停止の固まり切った様子。 それを体現するかのように、電話代わりであったヒビだらけの首輪は、今なんの抵抗も無くデデデに踏み潰されようとしていた。 ──踏んだら踏んだで今度こそ爆発しそうではあるが、そこは思考を苦手とする陛下。お構いなしだろう。 「ワシは最強ッ!」──その巨大な右短足を一気に振り下ろす。 『あっ、あわわ…。…そうだ! へ、陛下ー!! 最後に言わせていただきますが、今すぐ退避お願いしますよ!! そちらに向かってとんでもない“殺人鬼”が来ていま…』 「んがああっ? な、なんZOY!」 カスタマーサービスの最期の言葉にハッ、とした時にはすでに遅かった。 マイク先の実質遺言を最後まで聞くことなく右足は首輪を踏み破壊しきってしまった。 首輪の金属片が厚い皮膚に突き刺さり痛む。が、それよりもデデデの脳内は後悔、そして焦りで支配されていた。 「な、なんZOYッ…? 殺人鬼が、ワシの元に近づいてるって……??」 頬を伝う大粒の汗。傲慢な笑みを浮かべていた顔が思わず引きつる。 そう、いくら首輪の縛りから解放されたとはいえ、デデデはこのバトル・ロワイヤルの会場に身を置く現状は変わりないのである。 思えば、このカスタマーサービス。先ほどから「いいから逃げろ」を言い含めたような発言を度々していた。 もしかしたら殺し合い生還のサポートに役立てたかもしれない、首輪のあまりに短絡の始末処分に、さすがのデデデも頭を抱えた様子。 とんでもない奴が殺しに来る………? どこから、どうやって…? 一体ワシはどうすれば………? 脳をこれまでの人生史上最速に急速回転させるデデデであったが、『地鳴り』が起きたのはその折りであった。 ズドン、ズドォオオオオオオォンンン……… 揺れ動く和室の電気、爆音…いや『足音』と共に縦に揺れる地面。 考えても仕方ない、とデデデは取り合えず窓から外の様子を覗くことにした。 「がぁあああっ??! こ、これはとんでもない…ZOYっ…!!!」 デデデは思わず目を丸くする。 その顔は単なる驚きではなく、『意外な人物』を目にしたが故の面を食らった表情といえよう。 というのも、窓の外に映っていたのは、ビルとビルの間を強引に踏み倒す巨大怪獣。辺りは火の海で燃え盛る。 ──しかも、その怪獣というのが自分と馴染み深いあの憎たらしい永遠のライバル。まん丸ピンクの悪魔。 「ぽおぉぉよぉおおおおおぉぉおぉおっっっ、ぽよぉおおおおおおおぉぉおぉぉおっっ」 カービィその人であったからだ。 デデデは思わず身が震える。 そういえばカービィもこのバトル・ロワイヤルに参戦させられてたような気がしたが、それにしても疑問はいくつも浮かぶばかりだ。 「な、何故ヤツが巨大化しているZOY?! 何故ヤツが火を噴いているZOYッ???! いやいや、というか何故…」 デデデは思う。 ──何故、あのカービィが人をたくさん殺しまくっているのか……?、と。 今、デデデの目の前で繰り広げられるは、大量虐殺であった。 虐殺…、言い様によっては鯨の補食活動とも表現できる。 「ぽっよおおおぉぉぉおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」 大口を開けたカービィは自身の特技である吸い込みで、一見チリゴミにも見える参戦者たちを一気に飲み込んでいたのだ。 次々とあっさり補食死していく人々…、地震、大火災、台風の天災がいっぺんに、しかもたった一匹のピンク玉によって引き起こされていく。 単純な光景の悲惨さにも驚きを隠し切れないものだが、それよりもデデデは不思議で仕方なかったことがある。 カービィという生物は、デデデにとって対極の存在。 つまり、デデデは自称・悪の独裁者な為、カービィは必然的に正義の味方というわけになる。──これはデデデも共通認識だ。 アホで単純なカービィではあるが、ヤツは到底殺し合いに乗るような卑劣で極悪な性格ではない。 何故、カービィが正義の役割を捨て殺しに矜持を置くのか。恐らくデデデが寝ていた時間で『何か』があったのだろうが、デデデはそれがまったく理解できなかったのだ。 「ゲーーーップ…、ぽよよぉおおおお!!!!!!!!」 闇落ちしたヒーロー、カービィはなおも獲物を探して進撃を続ける。 徐々に大きくなってくる地ならしの踏音。今、自分がいるこの旅館が踏み潰される…もしくは吸い込まれるのも時間の問題だ。 ならば、デデデは目の前の脅威相手にどう対処することが正解なのか。 自分の、この殺し合い下での役割というのは何が適切なのか。 暫時、唖然としたデデデ陛下だったが、短い時間の中考えに考え抜いて──ようやく動き出した。 否、厳密に言えば考えてなどほとんどいない。直感である。 「カービィ、貴様の今世紀最大級のライバルであるワシが、責任もって退治してやるZOYィィイイッ!!!!!」 先程書いてある通り、デデデとカービィは対極の存在。 つまり、カービィが『悪』になった以上、デデデは『正義のヒーロー』として己の役目を執行するまでなのだ。 「うォオオオオオオオオ!!!!!! いくゾォオオオオオオオオオイ!!!!!!!!!!!」 カブーから飛ばされたワープスターに乗りデデデはピンクの大怪獣へと対峙する。 燃え盛る熱風、火花が飛び散る中、右手に握った愛用のハンマーがキラリと光る。 もはや彼の心には雲ひとつ無かった。 「この美しくそして華麗なワシが、カービィお前を討ち取ってやるZOYィッ!! 蝶のように舞い、蜂のように刺す!! ガーハッハッハ! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」 「ぽっよおおおぉぉぉおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!!」 FINAL WARS<殺し合い> ────それは、正義デデデと悪の壮絶な戦いの物語であった。 今、戦火が交えようとする──────────。 『…か! …てください!! …かーーー…陛下っ!!』 ☆ ☆ ☆ ☆ カンッカンッカァンッ! カンカンカンカンッ!! カァンッ!! 『陛下、本当に起きてくださいっ! 本当にとてつもない殺人鬼が近づいてきているんですよっ!!』 「むにゃむにゃむにゃ…グオォオオォーーーーーーーーーーッ………、カービィめ許さんゾイ……、ワシが正義ゾイ………むにゃむにゃ」 平穏。比較的静かになった和室にて、スズメの鳴き声が響く。 涙の痕を残しながらも、なんだか幸せそうに寝言をボヤくデデデの顔に、そっと朝の光が伸びてきた。 『あぁーーーーーーっ!! もうなんてグズで人でなしのダメ人間なことだァ…っ! もう、ほらっ! 早く起きて! ほら!!』 時計はちょうど五時三十分を指す。 熟睡というのも限界があるもので、間もなくデデデは辛くて悲惨で、やりきれない現実世界に目覚めることになるが、果たして生き残ることができるのだろうか。 国王陛下のバトル・ロワイヤルは、まだ始まりすらしていない。 【B7/旅館/1日目/早朝】 【デデデ@星のカービィ】 [状態]:睡眠中 [装備]:ハンマー@星のカービィ [道具]:食料一式(未確認) [思考]基本:未定 1:Zzz 【カスタマーサービス@星のカービィ】 [役職]主催者 [思考]基本:デデデのサポート 1:起きてください~ッ!陛下ァ! ←前回 登場人物 次回→ 017:水星エスカー 019:ごめんよ。レグ、リコ デデデ
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1592.html
418 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2008/07/11(金) 01 21 21 咄嗟に走り出す。 跳び出した魔力の塊のようなそれは、動きだけ見れば通常の落下と同様だ。 夜闇の中であれ目を凝らせばその異常さは見て取れる。 ヒトにあるべきモノ、肉体を覆う皮膚もその下にあるべき筋肉さえもない骨だけの姿。 だがそれが何を意味するのか、それを考えるモノはこの場には居なかった。 着地の瞬間の隙は、高所からの落下であればあるほど大きくなる。 その瞬間を狙うのは常道であろう。 無論、それが通常の法則に当て嵌まる存在であるならば、ではあるが。 着地の直前、地面を抉るような低高度でライダーが飛び掛かる。 足を払う、というよりも下半身を吹き飛ばすような吶喊。 防ぐことも避けることも適わぬ一撃。 そう考えた瞬間、衝撃が走った。 ダメージそのものは深刻な物ではなく、ただ機動を阻害されたという程度の物でしかない。 だがその衝撃の正体が分からず、壁に着地した直後の一瞬動きが止まる。 『着地の瞬間を逆に狙われる』 そう思考した次の瞬間に壁から跳び、その壁に穴が穿たれた。 閃光のような突き。 それはただの一撃だが、先の瞬間までまるで感じなかった驚異を感じ取る。 服装からして突撃の直後に蹴飛ばした敵と同一の存在であろうそれに、である。 鈍い光沢のような魔力を放つその刃から放たれる突きは成形炸薬弾も同然の代物だ。 それは人間のスケールにすれば『もしかしたら犬に手を噛まれるかもしれない』という程度の驚異でしかない。 だがゼロであった脅威がゼロでなくなると言うことには意味がある。 僅かな可能性に全てを賭け、そして勝ち取った存在を、彼女は身近に知っているのだ。 「ライダー、下がって!」 確認も取らず、最速で魔術を構築し、発動させる。 着弾時に炸裂し、炸裂した瞬間に周囲に影を撒き散らす二段構えの魔術弾。 だがその魔術弾は迎撃される。 カポーテを只一度振るっただけ、それだけで発動する魔術によって、である。 接触した瞬間に炸裂する魔術であった故の必然とはいえ、それを見抜き一瞥さえしない戦術眼は並外れている。 最早眼球に頼らずとも、体に触れる風の流れだけで、多くを理解する領域に男は存在していた。 「……牽制もできない、なんて」 視線を落とし歯噛みする。 大魔術ならばあの程度の衝撃、貫通もできよう。 だがそれでは意味がないのだ。 彼女の役割は援護攻撃によって敵の足を止めること、即ち本来攻撃の手を休めては行けないのだ。 『サクラ、それで十分です、分かったことがあります』 ライダーからの念話が聞こえる。 気を取り直し敵の方向に視線を向けると、ライダーは攻撃しながら念話を行っているらしい。 『敵の魔術の威力は高くはなく、また攻撃範囲も狭いようです。 私なら直撃を受けても問題ありません』 『ただの牽制ってこと?』 『無論防御が未熟ならば……通常の人間ならば即死でしょうが、少なくとも私に対しては決定打となりません』 僅かなバックステップで開けた距離を見て取ったのか、狙いさえ定めぬ連続した突きを放ち、ライダーを下がらせると同時に自らも一気に距離を開ける。 そこに『見せるための隙』を見て取ったのか、ライダーも軽々な追撃はしない。 『どちらかと言えばあの突きが驚異ですね、あの剣に込められた魔力量と、恐らく闘牛を原型としたあの突き……こちらの防御さえ貫くでしょう』 無論容易に受けることは無いだろうが、もののはずみというモノもあるだろう。 桜が格闘戦ではなく鎖を用いた中距離戦闘を指示しようとする直前、それは発動した。 「えっ……!?」 コロシアムで熱狂する群衆のように周囲の物体がざわめき立つ。 同時に全身に力が強制的に入り、闘志だけがひたすらに湧き上がってくる。 目の前の敵がたった二回指を振るった、只それだけで頭に血が上ったように体が熱くなる。 まるで興奮剤を空気に混入されたかのような混乱、それは魔術抵抗に、それどころか生物か否かも関わりなく、全ての存在に作用した。 「ぐっ……馬鹿にして! ライダーが駆け出す寸前のスプリンターのように姿勢を下げる。 確証は何もなかったが、このざわめきの原因、それが目の前の、かつて男だったモノから放たれている事は明白だ。 闘志だけを湧き上がらせる魔術らしきモノ。 それが攻撃を単純化させ、防御を鈍化させるものだと理解していても、『自らの意思とされてしまったモノ』を自力で止めることは出来なかった。 セゴゼル:桜が止める間すらなくライダーが跳ねた オネジュ:『落ち着いて、ライダー』ライダーが動きよりも早く動きを制した 投票結果 セゴゼル:5 オネジュ:1 隣町での聖杯戦争 隣町での聖杯戦争 第242話