約 1,312,031 件
https://w.atwiki.jp/2-ring/pages/2.html
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/169.html
648 :アルシェリ小ネタ「アイシテルってもっと言っとけばよかったナ」 :2013/11/23(土) 02 12 05.00 シェリルお誕生日おめでとうございます!!今年もその先もずっとずっと シェリルがアルトの愛と周囲の皆の優しさ、そして大好きな歌に包まれて 幸せな人生を送っていけます様に!!!…と言う訳で即席ネタですが、 お誕生日祝いに小ネタ投下です。数レス(?)お借りします。 「そうよ!だからね、今回は『束縛』なの」 「だから一体何が突然「だからね」なんだ、お前は」 「だから!今回のジュエリーのコンセプトよ。一つの錠と二つの鍵。 ペアになっている鍵が揃ってね、初めて心の扉が開くの。ステキでしょ?」 「ふぅん…。なんだか懐かしいな。『オープン・シェリル』ってヤツか」 「もうっ!それはあたしじゃなくてランカちゃんでしょ!…でもそうね… 確かに少し、影響を受けているのかも?」 「お前が?珍しいな」 「そんな事ないわ。いつだってあの子には色んな影響を受けてるもの。それに…それにね。 あたしの心の鍵を開いてくれたのは、アルトとランカちゃんだもの、でも…」 「でも?」 「あっ…な、何でもないわ!」 「途中で止められると逆に気になるだろ?」 「いいの!細かい男は嫌われるわよ!」 「…はいはい。それで?今年はどうするんだ?」 「え?」 「去年は撮影に付き合わされただろ?ほら、ペアリングの…」 「ああ…。ふふっ、そうね。去年は手までって約束で何とか伝説の女形を引っ張り出したのよね」 「ばっ…!お前が他の男と撮っても良いのかとか聞いてくるからだろ!?」 「あら?じゃあ他の男モデルとペアリングの撮影をしても良かったの?」 「…ダメだから付き合ったんだ」 「うふふふ。今年はね、実はもう撮影してあるのよ」 「そうなのか?」 「ええ。去年はペアリングだけだからそれを全面に出した一枚にしたけど、 今年はペアジュエリーの鍵は、あくまで企画の一つだから。 だから今年は、あたし一人で全部身につけて撮影しちゃったわ」 「そうか……」 「あら、もしかして少し残念に思ってる?」 「なっ!?バ、バカ!そんな訳あるか!!」 …そんな風に慌てた表情のアルトが可愛くて、笑い出してしまったのは数ヶ月前の事だった。 温かい腕に包まれて、すぐそばにアルトの鼓動や寝息を感じながら、ふっとその事を思い出す。 今回のジュエリーでも、ペア企画を持ってこられた時に…やっぱり最初に思い浮かべたのは アルトの顔だった。だから、鍵自体はランカちゃんに影響を受けたものだとしても… デザインはどうしてもアルトを意識した物になってしまった。夜の闇に溶け込む様な つやつやとした綺麗な黒髪。その先を軽く指先で絡め取ると、少しむずかゆそうな 吐息を漏らすアルトの表情が愛おしい。 「本当にキレイよね…」 見た目を裏切るくらいにしなやかな筋肉がついた鍛えられた身体も。 長い睫と今は瞼に覆われた深い琥珀色の瞳も。形の良い薄い唇も、さらさらと流れる 艶やかな黒髪も。こうして寝顔を見ていると改めてそんな事に思い至ってしまう。 「お肌もこんなにスベスベで本当にアルトってば…悔しいけどキレイなんだから」 そっと手を伸ばしてアルトの滑らかな肌の感触を確かめてみると、その手をきゅっと握られた。 「きゃっ!?」 「…ったく…それならお前のほうだろ…?」 「なっ…い、いつから起きてたのよ!?」 「いつからって、こんな風にペタペタ触られて寝てられる筈ないだろ?」 「あ…」 くあ、と小さな欠伸をするアルトの姿に、罪悪感と申し訳なさが込み上げてくる。 「ごめんね、起こしちゃったかしら?」 「いや、いいさ。お前の方こそどうした?…眠れないのか?」 「ううん…そう言う訳じゃないけど、なんだか目が覚めちゃっただけ」 「そうか」 そんな風に口を開きながら、不意にアルトの腕が伸びて来て、2人の身体を包んだ 薄いシーツの裾を持ち上げた。喉に負担をかけない程度にゆるく調整された室温のせいで、 シーツをめくられても寒いと云う事は無い。けれど、突然のアルトの行為の意図が 分からなくて、私は少しだけ首を傾げた。 「…アルト?」 「それなら、お前の方だろ?」 「え?」 「綺麗なのはお前の方だろ…?」 「え?ちょ、ちょっとアルト…!?」 普段なら絶対に言わない様な言葉が薄い唇から漏れて、私は嬉しさよりも先に驚きに 目を見開いてしまった。まじまじとアルトの表情を見詰めると、今も寝ぼけた ままなのだろうか。琥珀色の瞳を僅かに潤ませたアルトのまっすぐな視線を感じる。 そのまま掌がゆっくりと胸元に伸びて来るのが分かって、私はどきりと一つ胸を弾ませた。 「あると…?」 「透き通る様に白いのにすぐに薄紅色に染まって…。柔らかくて 温かくて瑞々しくて、掌に吸い付いて来るみたいだ」 「あっ…」 膨らみに触れた掌が優しい動きでそっと私の胸を揉んで来る。 ふにゅりと埋められた指先は更に不埒な動きをとり始めた。 「この先端も、可愛いピンク色なのに感じ始めると膨らんで赤くなって、 可哀想な位に硬く尖って来て…吸い付きたくなっちまう」 「や…あ…だ、だめ…」 鍛えられたパイロットの指の腹で転がされたそこが、自分でも恥ずかしいくらいに硬くなって、 アルトの言葉通りに敏感な反応を返してしまうのが分かる。その恥ずかしさにきゅっと 肩を竦めると、宥める様な舌と唇がもう片方の乳首に吸い付いてきた。じんじんと 全身が痺れてしまう様な甘い感覚が、アルトに触れられた部分から広がって行ってしまう。 「あ…アルト……ぁ、あぁん…」 「こんなに可愛く反応して、本人よりもこっちの方がずっと素直だよな」 「バカっ!!」 くすくすと笑いながらそんな事を云うから、私もアルトの黒髪の裾きゅっと 引っ張って抗議してみせた。そのまま胸を弄んでいた掌が伝い落ちて腹部の方へと移動して行く。 「この腰も腹も無駄な肉なんてまるで無くて、なのにしっかり鍛えられてるのが分かるよ」 「ステージのためなんだから、当然でしょ?」 「…だよな。まぁ、俺としては本当はもう少ししっかり肉をつけてくれた方が安心なんだけどな」 「何よソレ?」 「あれだけしっかり食わせてるのに、この華奢さはどう言う事だって思ってるんだよ」 そんな事をブツブツと口にしながら、すいっと蠢いた掌が私の腰を掴んで身体を反転させる。 ベッドでうつぶせになった身体に覆いかぶさってくるアルトの温もりを感じた。 ほうっ…と心も体も安心させてくれるアルトの温かさに、思わず唇から吐息が漏れる。 「背中もこんな風に真っ白で…逆に跡をつけたくなるな…」 「あっ?だ、ダメよアルト!」 後ろから首筋や背中に吸い付いて来る唇の感触を感じて、思わず慌てた声が漏れる。 背後からの口付けを繰り返すアルトを止めようとしたけれど、逆に両手を包みこむ様に 押さえ込まれて、何度も背中に優しいキスを繰り返された。 「どうせ明日と明後日はオフだろ?」 「で、でも…」 「もう5年もお前とこうしてるんだぞ。どの位の跡ならそれまでに 消えるのかくらい、ちゃんと分かってる」 「ん、もう!そんな事ばっかり器用になってるんだから!」 「そんな事ばっかりって何だよ?まぁ、中々上達しない誰かさんの家事よりマシだろ?」 「んなっ!?―――ぁ…」 あんまりにもあんまりな言葉に怒ろうとするその前に、首筋を吸っていた唇に耳朶を 甘噛みされた。ぞくぞくする様な感覚が背筋を這い上がって行って、唇からは 反論の変わりに甘い吐息が漏れてしまう。 「それに、跡ならもう付いてるし…な」 「ん……バカ…」 眠りに着く前に求め合った行為の名残の跡を、アルトの唇がもう一度優しく吸い上げてくる。 何度も何度も啄ばむ様に白い肌を吸われて、愛された跡を残されて…。その事が 恥ずかしいのに、こんなにも幸せな気持ちになってしまうのはどうしてなんだろう…。 そのまま流れる様に、背中を這っていた指先がお尻の方へと降りて来る。 「ここも、柔らかいのに引き締まってて、ぷるぷるしててすごく綺麗だな…」 「だ、だから、ステージが…」 「ステージでは必要以上に出さなくてもいいだろ」 昔の黒ウサギみたいなのは勘弁してくれ、と。背後から聞こえてくる 不機嫌な声に、思わず笑い声が零れた。 「…こら、笑うな」 「だって。ふふふ。アルトったら意外と独占欲が強いんだから」 「それはお互い様だ」 そう言って、笑った仕返しとでも言わんばかりに、今度は少し強引な動きでまた 身体をひっくり返される。そのまま同じ位に強引な動きで伸びて来た両手が、 そっと膝を包んで私の両足を広げさせた。開かされた足の間で、恥ずかしい部分まで 全部…アルトの視線に晒されているのが分かる…。 「あ…あんまり見ないで……」 「綺麗だって言ってるだろ?ここも…」 「―――あ…」 優しい声色で囁きながら、アルトの顔が広げた足の間に入り込んでそこへと近付いて来る。 逃げ出したい様な羞恥が込み上げてくるのに、それさえも甘い快感を煽ってしまうのは 何故なんだろう。いつの間にこんな風になってしまったのかと考えるけれど、 考えれば考えるだけ、その理由は結局目の前のこの男のせいなんだと云う答えに帰結してしまう。 「ここも…すごく綺麗だな…」 「っ…やん…」 「しっとりした足も、奥にある部分も…甘い匂いがして…すごく、綺麗だ…」 「あぁっ……!」 触れて来た唇が啄ばむ様に私のそこに口付けるのが分かった。ぞくりと背筋を這い上がる 甘い感覚に全身が痺れて動けなくなってしまう。アルトにキスされたところが とろとろと奥から溢れた雫を零しても…その雫を絡め取る様にしてアルトの指先が 私の中へと入り込んできても。自分でもどうする事も出来ないまま、 全身を包み込む感覚に身を委ねている事しか出来ない…… 「ぁ…はぁ…アルト、アルト…っ」 「こんな風に中を探るときゅっと締め付けてきて…すごく可愛いな」 「あっ、ダメ…っ、広げちゃ…ん、あぁぁんっ!」 そうして私の胎内をこね回していた指先が、今度はくぅっと入り口の方を押し広げる。 ひくひくと震える襞の中へと指先の代わりに入り込んできた舌が、子犬みたいに 私の身体を嘗め回すのが分かってしまう。行為から来る感覚だけじゃなくて… 何よりもアルトにこんな事をされているんだって云う事が、幸せな気持ちと 恥ずかしさを綯い交ぜにしながら、どんどん私の身体を追い詰めて行く。 「あっ、あぁん…アルト…あんっ…!やっ、もう…っ!」 「俺を感じてくれてる声も、可愛くて好きだな…」 「ばかっ…!ん、ふ…はぁ、あぁぁっ…」 そして、私の身体がどんどん熱を帯びている事をアルトもちゃんと分かっているんだろう。 指と舌と唇に散々弄られて熱を帯びた下のお口のその上にある部分を、アルトが くりくりと指の腹で押し潰す様にして玩ぶと、もう―――…… 全身を包み込む感覚に抗う事なんてとても出来なかった。 「はぁ…ほら。ココがお前の一番弱い部分だろ…?」 「やっ、やぁっ!ひゃ、あぁっ!だ、ダメっ…そこ…っ!!」 「気持ち良い癖に恥ずかしがって…そんな風に嫌がる声も…最高に可愛い…」 「バカぁっ!!あ、ぁ……ああぁぁぁぁぁぁぁんっ!!!」 そのまま、アルトに良い様に翻弄された体が跳ね上がって、胎内からこぷりと 塊の様な蜜の塊を吐き出すのが分かった。意識がクラクラする様な昂ぶりが全身を包み込んで、 上手く息をする事が出来ない。どくどくと早いリズムを打つ心臓の音を聞きながら、 私の頭は込み上げる感覚に真っ白になってしまった。 「シェリル…」 「あ…る、と……」 ようやく落ち着いて視線を上げると、そこには嬉しそうな笑顔を浮かべるアルトの姿があった。 そんな表情さえも思わず見惚れてしまうくらいにキレイで、なんだか悔しい気持ちになってしまう。 少し汗ばんだ肌に張り付く黒髪を指を伸ばして払ってあげると、 またアルトは優しい微笑を返して来てくれた。 「…もう良いよな?挿れるぞ、シェリル」 「ん……」 上手く言葉に出来ない代わりの了解の証として、のろのろと上げた両腕をアルトの首筋に絡める。 そうして引き寄せたアルトの温もりと逞しい体の重みを感じた次の瞬間。 どこか無遠慮にずぶずぶと入り込んできたアルトを、私の身体は根元まで受け入れてしまっていた。 「あっ、あっ…はぁ…あん、アルト…っ!」 「っ…く、シェリル…!」 そのまますぐに、私の中で激しい律動を開始するアルトの動きが繋がった部分から分かってしまう。 こすれあった肉と肉がぐちゅぐちゅといやらしい音を立てながら交わって、溶け合って、 この時にしか生まれない甘い熱を生み出して行く。初めての時から何度も何度も経験して、 それなのに中々慣れなくて、毎回こうして翻弄されて…回を重ねる毎に気持ち良さが増していく行為。 アルトとしか生み出すことの出来ない幸せな甘さに満ちた気持ち良さが 2人を包み込んでいくのが分かる。 「ああ…あ、あぁ…アルト、アルト…!」 「あぁ…今もこんなに…俺に絡み付いて…締め付けて来てるな…」 「あっ…だ、だって…やっ、そこ…っ!!」 深く打ち込まれたアルトの体が抉る様にして円を描いて私の中をかき回すと、そんな彼を 私の身体はきゅんと締め付けて、もっともっととはしたないおねだりを繰り返した。 アルトに教えられる感覚の一つ一つを零れ落とす事の無い様に。受け入れている身体に 刻み込む様に。アルトの物を離すまいと締め付けて絡み付いて行く。 「気持ち良いか…?シェリル…」 「んっ…あん…き、きもち…いい…あぁっ!」 「俺も…すごく良い…。昔のキツさや狭さの代わりに俺の形に馴染んで…すごく可愛いな…」 「やぁ…っ!!」 そんな事を耳元で囁かれて、恥ずかしさの余り頭がクラクラとして来てしまう。 こんな事を云うなんて、寝てる間に頭でもぶつけちゃったんじゃないかしら…? そんな私の気持ちを察しているのかいないのか。両手でぐいっと腰を引き寄せた アルトが打ち付ける様な激しい行為を開始した。入り口から奥までを一気に 摺り上げる様な大きな動き。勢い良く入り込んできた肉体の先端が私の体の奥をノックして来る。 「あっ、やぁ…奥…っ!だ、だめ…っ!」 「ダメじゃなくて『イイ』だろ…?我慢しないで全部…俺に聞かせろよ」 「なっ…あ、あぁっ…だ、だめぇ…」 「こうしてると全部…っく…俺の物なんだって…実感する…」 「バカっ!!―――そんなの…!」 「ああ…」 「ずっとずっと、全部アルトのものに決まってるじゃない…っ、ん、んふ…」 思わず叫んだ唇を、そのままアルトの唇に塞がれた。しっとりと塗れた薄い唇の感触。 固くなったもので私の中を激しく突き上げながら、唇はまるで別の生き物みたいに 優しい動きで何度も何度も食み合う様なキスを繰り返して来てくれる。 「俺も…」 「ん……」 「俺もずっと…お前だけのものだから…な」 「ふふ…」 そうして唇を啄ばみ合いながら言葉を交わした私達は、お互いの瞳を覗きこんだ。 情欲に濡れた瞳の中に、銀河で一番大切な人が映っている。その人と何よりも誰よりも近付いて、 繋がって、結ばれているこの瞬間がたまらなく幸せだと、そう思えた。 そのまま微笑み合いながらもう一度きゅっと強くアルトの背中にしがみつく。 鍛えられて逞しいアルトの背中。それを合図と受け取ったアルトの動きが また激しさを増して、2人で最後の坂を駆け上がって行く。 「あっあっ…ああっ、アルト!あ、あたし…やっ、もう…っ、あ、あぁぁぁぁぁん!!」 「っ…シェリル…っ!!」 「ぁ………」 与えられる感覚に翻弄されながら上り詰めた体がきゅっと胎内に在る愛しい人の身体を締め付ける。 それに応じる様にびくんと跳ね上がったアルトの物を離すまいと絡みつく自身の動きと、 お腹の中に広がる温かい雫の存在を感じながら、私は全身を包み込む甘い悦びに意識を委ねたのだった。 「…なんだか、アルトがヘン」 「は?」 全てが終わった後で、優しく私の髪の毛を梳ってくれる指の動きに幸せを感じながら、 私はぼそりとそんな事を呟いてしまっていた。 「だって普段はあんな…キレイだとか可愛いなんて事、言わないじゃない」 「そうか…?」 「そうよ、絶対にそう!」 「それは、まぁ……サービスってヤツだ」 「サービス……何の?」 私の言葉に僅かに頬を染めたアルトが、うっと言葉に詰まったままそっと視線を逸らす。 良く見ると耳朶まで赤くなっていて、アルト自身も口にした言葉の一つ一つを 気恥ずかしく思っているんだと言う事が分かってしまった。そんなアルトの姿が、 どうしようもなく可愛いと思ってしまう。 「…大好きよ、アルト」 そして、胸に込み上げる愛しさのままに唇から零れ落ちてしまった言葉。その言葉に はっとして思わず口を覆うけれど、零れ落ちた言葉を拾い上げる事は出来ない。 一瞬だけ驚いた表情を浮かべたアルトは、けれどすぐにふっと優しい微笑を返して来てくれる。 「ああ。俺も…お前の事を、愛してるよ」 「え?」 その、アルトの口から返された言葉が信じられなくて、思わずパチパチと瞬きを繰り返してしまう。 「…なんだよ」 「だって…だって、アルトがそんな事云うなんて」 「そんな事って云うなよ」 たちまち、むすっとした拗ねた表情になったアルトに私も続けて口を開いた。 「だって、あたしが普段言っても『ああ』とか『俺もだ』とかしか言ってくれなくて、 ちゃんと言葉にしてくれた事が無いじゃない」 「う…………。そ、そんな事ないだろ?」 「そんな事あるわよ。アルトの気持ちを聞くなんて、本当にすっごく久し振りだと思ったんだから」 「おっ、男はそんな事軽々しく口にするモンじゃないんだよ!」 「何よソレ。男女サベツだなんてサイテー」 「お前なぁ!」 そうして反論を繰り返すと、目の前のアルトの表情は心底困り果てたものになってしまった。 すっかり大人びた今も、アルトが時折覗かせる…フロンティアで出会ったばかりの頃の、 17歳の少年の名残。その面影さえこんなにも嬉しくて愛しいなんて、絶対にアルトには内緒だけれど。 「ね、もう一回言って?」 「うん?」 「だから、ちゃんと…もう一回言って」 「ばっ…バカ…」 からかい半分にそう口にすると、アルトの顔にますます困った様な色が浮かんだ。 別に、本当にもう一度言葉にして貰う事を期待していた訳じゃなくて…ただ幼い名残を残す アルトの表情が見たかっただけだ。そんな私の目の前で、幼さを覗かせていたアルトの 表情がすぅっと大人びた真摯なものに変わった。 「少し遅かったかもしれないけど…今までもこれからもずっと。俺はお前の事を愛してるからな」 「あると……。っ、あ、アルトの癖に生意気なのよ…!」 以前にも聞いたその言葉に、胸がじわりと熱くなるのが分かる。瞼の裏に滲んでくる 涙の感覚に気付いて、私がそれを誤魔化す為にお決まりの言葉を口にすると、くすくすと 嬉しそうな笑い声を零す唇が私の唇をそっと塞いでくれた。そのまま覆いかぶさって来る温もりと 僅かな重さを感じながら…私はもう一度。自分を包み込む幸せな感覚の中に溺れて行ったのだった。 腕の中ですぅすぅと寝息を立てる姿を眺めながら、唇からほぅっと一つだけ小さな吐息を吐き出した。 幸せそうなその寝顔に胸に幸福と安堵が込み上げてくる。全く…思い出しても自分自身に 呆れ果ててしまう。最初はちょっとした悪戯心の筈だった。寝ている間に勝手に人の事を 触りまくっていたシェリルに対する意趣返しもあったかもしれない。けれど、綺麗だ可愛いと 繰り返している内に、知らず何かの箍が外れてしまったのだろう。彼女を辱める様に 繰り返していた自分を思い出すと、こちらも恥ずかしくて死にそうになってしまう。 (でも……) 無防備に眠る姿を目にしながら、本当に彼女を綺麗だと思う。散々吸い付いたせいで少し 腫れている小さな唇も、長い睫毛の奥に隠れたままの空色の瞳も、今もふわふわと自分の 胸元を擽る艶やかな髪も。シェリルを作り出すパーツの一つ一つは、 どれをとっても本当に綺麗だと思うのだ。 それでも、恐らく俺が一番綺麗だと思って、一番大切に思っているのは――― 多分、そんな所じゃない。何度も俺に翼をくれて、何度も辛い境遇の中を歌い抜いて見せた、 そんなシェリルの魂を…本当に本当に、奇跡の様に綺麗だと思う。 汚れなくて真摯で真っ直ぐで…強くてそれでいて脆い彼女の魂を、これからも全身全霊で 守って行きたいとそう思う。俺がそばにいる限りずっと、綺麗な彼女の心が悲しみに沈み込む様な… そんな目には絶対に合わせたくないと、そう願う…。 「本当にお前は綺麗だよ。出逢った時からずっと…そして多分これからも…」 そっと耳元に囁いた言葉にも気付かないまま、シェリルは安心しきった様子で穏やかな眠りに 身を委ねている。そんな彼女に改めて込み上げてくる愛しさを感じながら、俺もそっと瞼を閉じた。 流石に今朝はそんなに早くからはお互いに起き出す事は出来ないだろう。でも、たまには そんな日も良いかもしれない。暫くはこうしてベッドの中で、お互いの温もりに 包み込まれる様にして過ごして、午後からでものんびりと2人で買物に行けば良いだろう。 その途中で予約注文をしていた店に入って…彼女がコンセプトからデザインしたと云う ペアジュエリーを渡して見せたら、シェリルは一体どんな顔をするのだろう? 真っ赤になるか、その一瞬後に怒って見せるか。涙目で耳朶まで真っ赤になる顔が 脳裏に浮かんで、自然と頬が緩んでしまう。 去年のペアリング。そして今年のペアネックレス。お互いに職業柄、そうそういつも 身に着けるなんて出来やしないだろうけれど。それでも、今もお互いに身に着けている つがいのイヤリングだけじゃなくて。共に時を過ごして行く証の一つとして2人で一つの 何かを持てたら。これからもずっとそれだけの幸せを増やしていけたらと、そう願う。 「誕生日おめでとう、シェリル。…お前が生まれて来てくれて本当に嬉しいよ」 瞼を開くと、今もすやすやと眠るシェリルの寝顔。まだ夜明けには時間がある。 昨夜の事もあって、シェリルも暫くは目を覚まさないだろう。だからそっとその 柔らかな身体を抱きしめて、俺はもう一度二度寝を決め込んだのだった。 ジュエリーを受け取りに行ったアルトさんが、今年の特典カードを見て店頭で ひっくり返りそうになったのはまた別のお話。 以上です。読んで下さった方、支援くださった方、いつも保管庫に保管してくださる方、 本当に有難うございます。シェリルとアルトに、そして全てのアルシェリストに幸せな未来が続いていきます様に…!
https://w.atwiki.jp/2-ring/pages/3.html
カウンター 今日 - 人 昨日 - 人 合計 - 人 現在-人が閲覧中。 更新履歴 取得中です。
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/2001.html
1 2 ※ ホラー系 2010/02/24 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1267006958/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る バスの運転手が逝っちゃてるんだから山なめてない玄人でも詰みだよねこれ -- (名無しさん) 2021-05-20 00 41 18 じわじわ来る怖さ。 六道の続きが見たい気も・・・ -- (名無しさん) 2015-10-12 23 43 53 こわいこわい -- (おすし!) 2012-08-20 16 56 42 これは…… -- (辛苦@..) 2012-08-12 23 36 04 運賃はみんなの魂ってことかな… -- (名無しさん) 2012-05-01 13 42 18 そゆことー -- (名無しさん) 2011-11-22 22 47 37 ん、ホラー? -- (あずにゃん) 2011-08-27 15 04 45 上手い -- (名無しさん) 2011-07-27 14 24 11 こいつら山なめすぎ -- (名無しさん) 2011-07-26 22 00 32 なんぞこれ -- (名無しさん) 2011-04-17 04 44 48
https://w.atwiki.jp/koko555qoqo/pages/15.html
先日ベッドで腕を怪我してしまい、いまだに痛いです。相当痛かったです。どんくさい性格でよくあることなんですけれども泣きそうなくらい痛くて・・・。ぼけっとせずに気をしっかり持たないとだめですね。 ネットを活用するようになって以来、資格の勉強に深みができるようになっています。他人の書き込みや体験談を閲覧しているとたったそれだけで資格の学習になるのです。ときには書店で販売されている書籍と比較しても負けないくらい記事もあります。サーチエンジンを利用すれば調べたいことが一瞬で発見することができますから本当によい時代になっています。 それでは、後は済んでいない仕事を終わらせておこうかと思います。おやすみ前に体を動かすとすっきり眠れるようになります。心身ともに万全にして明日は今日以上に資格の学習に力を入れていこうと思います。 【PR】看護助手・メディカルケアアシスタント
https://w.atwiki.jp/koko555qoqo/pages/17.html
ちょっと前にテレビの通販で買った物が送られてきました。早く来ないかと首を長く思っていたのでかなり嬉しいです。時折り自分に対してがんばったほうびを与えることによってがんばるようにしています。このような工夫も資格の勉強を楽しくする仕掛けです。 いろいろと資格のことについて調べまわっていると興味深いものを探し当てました。資格の勉強に関連する勉強会です。まあまあ充実してそうだったんですが、相当高い。今回はちょっと無理ですね。資格の勉強に限らず、どうしてこう教材とかってこうも高額なのか。市販の本などとは異なり、元手がたいしてかかることがないはずなのに不思議なものです。 さてさて、後は残っている仕事を終わらせてしまおうかと思います。布団に入る前に体を動かすと疲労が回復するようになります。心も体も万全にして明日は今日以上に資格の勉強にがんばっていこうと思います。 【PR】ナナコ カード
https://w.atwiki.jp/orthopaedics/pages/13.html
接骨院(柔道整復師)で肩こり、腰痛、加齢性の慢性疾患の痛みを保険診療するのは違法である 接骨院で柔道整復師が施術できるのは、「打撲」「捻挫」に対する処置だけです。 (「骨折」「脱臼」も応急処置はできますが、医師の同意が必要です) 実際、接骨院にはご老人や中高生が通っています。なぜでしょう? 「変形性腰椎症」→「腰椎捻挫」 「変形性膝関節症」→「膝関節捻挫」 「筋筋膜性腰痛症」→「腰椎捻挫」 「膝関節周囲の筋肉痛、スポーツによる過労障害」→「膝関節捻挫」 「肩関節周囲炎(いわゆる四十肩、五十肩)」→「肩関節捻挫」 このように、加齢性疾患、筋肉痛など、本来は柔道整復師が保険請求できない疾患を、 右のように病名をつけかえて保険請求しています。これは違法請求です。
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/4327.html
このページはこちらに移転しました 選挙に行こう 作詞/尽(115スレ396) 作曲/あしがる(115スレ449) 清き一票 清き一票 清くなくても ニートでも 入れろ一票 突っ込め一票 入れたい奴が いなくても 阿弥陀で決めろ ポスターで決めろ 利害で決めろ 好みで決めろ 行っとけ 行っとけ とにかく行っとけ 祭りだ 祭りだ とにかく祭りだ 「ポスター見たら、唯一神が一番誠実そうに見えました。 もうダメぽーッ!」 音源 選挙に行こう
https://w.atwiki.jp/ogress/pages/24.html
リンク ■とし整骨院 ~みんなが慕ってやっている某とっしーさんの整骨院~ http //www.toshiseikotsuin.jp ※相互リンク、随時募集中です。
https://w.atwiki.jp/ultrasound/pages/19.html
非柔整の定義とは? 鍼灸整骨院 整骨院を内包するグループ所属 その他、柔道整復と行動、会計を共にする院 これらは柔整側と見て、鍼灸資格であろうが供給は致しませんので。