約 14,156 件
https://w.atwiki.jp/vip_witches/pages/1755.html
前回のあらすじ 坂本「腹がたつが腕もたつ上官ほど厄介なものはない」 男「はっはっは」 ミーナ「え?504基地に私も同行するんですか?」 思わず大きな声を上げるミーナ。執務室にはミーナと男の二人だけだった。 男が顎をさすりながら、話を続ける。 男「ああ。もう白状してしまうが、ワシは今回ただこの基地にバカンスしに来たわけではない。 とある作戦のためにこのロマーニャの地にやってきたのだよ」 ミーナ「作戦、ですか?しかし上層部からは何も……」 男「はっはっは、それはそうだ。この作戦はワシと扶桑海軍の一部の者しか知らんからな」 ミーナ「え!?」 男「詳しくは504についてから話そう。向こうの隊長と竹井にも話はつけてある。 そうだ、坂本は嫌がっていたが紐を付けてでも連れていくぞ。あいつにも聞いてもらわなければならんしな」 ミーナ「了解しました。それにしても、作戦とは一体……?」 男「まあ、一言で言うならば、そうだな……」 男「ワシら(扶桑海軍)の可愛い娘達を虐めるクソガキを、ちょいとこらしめてやる。といったところかの?」 ミーナ「く、くそがき?」 男「はっはっは。さて、出立の前の腹ごしらえをしようじゃないか。それにしても、この基地の食事は実に美味い!」 ミーナ「は、はあ。ありがとうございます……」 揺れるJu52の中では、坂本が不機嫌を隠しもせずに表情に出していた。 坂本「上官の立場を振りかざすなんて、つまらない男になったものだ。まったく、歳は取りたくないものだな」 ミーナ「……少佐と一体何があったんです?」 男「なに、一緒に来るようにと言ったのだが嫌だの一点張りでな。 仕方ないのでこれは上官命令だ、と言ったらへそを曲げてしまってな。こうなると、少し厄介だがまあ放っておくしかあるまい」 ミーナ「はあ。それにしても、少佐がこんなふうに不機嫌になるのを見るのは初めてです」 男「ふむ、ワシも久しぶりに会って驚いたが、少佐の階級は伊達じゃないようだ。扶桑海事変の頃とは随分と変わったものだ」 ミーナ「あら、そうなんですか?」 男「そうとも。あの頃はまだヒヨっ子でな。竹井と一緒に鍛えてやったのだ。 そう、支援物資として届いたチョコレエトを竹井にやったら坂本が拗ねてしまったことなんかもあってな」 ミーナ「まあ、少佐にもそんな頃が……」 男「あの時は『美緒ちゃんに嫌われた!』、などと竹井にも泣きつかれてしまってなあ。大慌てで山のような物資の山からチョコレエトを探したものだ」 ミーナ「ふふ、災難でしたね」 男「ふっふっふ、まったくだ。その後は無事に仲直りをしたのだが、三人とも疲れてしまってな。そろって川の字になって寝てしまったのだったよ」 坂本「さっきから二人でコソコソと、何を話しているんだ?」 ミーナ「うふふ、昔話を少々ね」 坂本「何?中将、まさか変なことを中佐に吹きこんではいないでしょうね?」 男「はっはっは。人の人生の大半は後に思えば恥と思うことだらけだ。それをも飲み込み先への糧としてこそ一人前だぞ?」 坂本「やはり何か良からぬ話をしたのだな!?」 男「いやいや、ワシの人生において最も心安らかだった頃の話をしただけだ。安心しろ」 ミーナ「あら……。うふふ、そうですね。安心して、少佐?」 坂本「むう……」 ミーナ「あ、そういえば。昨日は貴重な血液と魔法力を提供していただきありがとうございました」 男「なに、この老いぼれの力が役に立ったのならこれほど嬉しいことは無い。 誠心誠意真心込めた血だ、少しばかり置いていくのでこれからも存分に使ってくれ」 坂本「その割には、少々手を抜かれたようでしたが? それとも、昔の中将の全力と比べて威力が半減していたように見えたのは私の記憶違いでしょうか?」 ミーナ「もう、少佐ったら!」 男「ふむ。魔眼から逃れられる真実は無い、か」 ミーナ「え?」 男「気にせんでよい。独り言だよ」 坂本「504基地が見えた。二人とも、準備を」 男「了解だ。さて、竹井はどうなっておるかな?」 504基地の執務室に招かれ、そこで男と竹井は数年ぶりの再会を果たした。 竹井「男さん!お久しぶりです!うわあ、あの頃のままだわ」 男「おお竹井!いやあベッピンになったなあ。見違えたぞ!」 竹井「まあ。ありがとうございます」 男「して、竹井よ。そちらの方が……」 フェデリカ「初めまして、第504統合戦闘航空団隊長、フェデリカ・N・ドッリオ少佐です。どうぞよろしく」 男「扶桑海軍、男中将だ。こちらこそ、斯様な美人に会えるとはロマーニャに来たかいがあったというものだ」 フェデリカ「あらま、扶桑の軍人さんはお堅いイメージがあったのだけど。ロマーニャの男に負けず劣らずですこと」 竹井「もう、男さんたら。ちっとも変ってないんですね?」 坂本「ふん、相変わらずたらしな男だな」 ミーナ「もう、美緒ったら……」 フェデリカ「あら、ごめんなさいね、挨拶が遅れてしまったわ。フェデリカ・N・ドッリオ少佐です。 501の方達には本当に感謝してもしきれないわね。隊を代表してお礼を言わせてもらうわ」 ミーナ「ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。困った時はお互い様、ですよ?」 坂本「坂本美緒少佐だ。その通りだ、困っている者を助けるのは人として当然だ」 フェデリカ「そう言ってくれると助かるわ中佐、少佐。それと、いつだったかうちの三人組がそちらにお世話になったでしょ?そのお礼もまだだったわね」 ミーナ「うふふ、そんなこともあったわね」 坂本「竹井から聞きましたが、そちらも現在体制を立て直すべく日々奔走しているそうで」 フェデリカ「ええ、お陰で毎日とても刺激的な体験をしているわ。ミーナ中佐も経験があるんじゃないかしら?」 ミーナ「なんとなく察するわ。そしてそれを楽しんでるあなたを尊敬します。私にはとても真似できないわ」 竹井「それが普通です。うちの隊長が少し他人とズレてるだけですよミーナ中佐」 男「はっはっは、真似ることは学びの基本だが全てを真似る必要はあるまい。何より、他人とまるで同じ生きざまなど楽しいものか!」 フェデリカ「同感だわ中将。私は私、中佐は中佐。そうでしょ?」 ミーナ「うふふ、そうね」 男「いや、実に楽しい。この雰囲気を壊すのは心苦しいが、何分こちらもあまり時間が無いものでな。さっそく今回の作戦について説明したい」 フェデリカ「了解です。ふふん、扶桑海軍の極秘作戦だなんて、ワクワクするわね竹井」 竹井「私は少し嫌な予感がしてますけどね。この感覚が気のせいであってほしいと思ってます」 坂本「作戦?ちょっと待て、私は何も聞かされていないぞ?」 男「む、失敬な。出発前にワシは言ったはずだぞ?まあ、お前はずっとワシに背を向けふてくされておったがな」 坂本「な!?あの時は中将が紐をつけてでも連れて行くなどと言われたから!」 男「しらんしらん。ワシはしらんぞー」 坂本「こっのクソジジイ!」 ミーナ「ちょっと二人とも!?」 フェデリカ「あはは、扶桑の海軍さんて随分おちゃめなのね。」 竹井「これが一般的とは思わないでください少佐……」 男「とまあ、これが今回の作戦の概要だ。何か質問はあるかね?」 坂本「大ありだ!たかが試作の爆弾一つの威力を見るためだけに、ネウロイの巣へ近付くというのですか!」 竹井「男さん、私も少佐と同意見です!あまりにも危険すぎますよ!」 フェデリカ「うーん、その爆弾、その辺の海でテストするわけにはいかないのかしら」 男「ふっふっふ。坂本、そして竹井よ、ワシを誰だと思っている?赤獅子がたかが数十のネウロイに後れを取るとでも思うてか! そしてドッリオ少佐よ、この爆弾は少々厄介なものでな。詳しいことは省くがどうしてもネウロイにぶつけなくてはいけない代物なのだよ」 坂本「何が赤獅子か!いったい何十年間その名を引きずってるんだ!」 竹井「そうですよ!やっぱり私と美緒が考えたライおじさんのほうが」 男「ええい黙れ黙れい!扶桑の男がそのような情けない二つ名を名乗れるものか!」 坂本「ではライオン丸ならば!」 男「嫌じゃい!だいたいワシは横文字は好かんのだ!」 竹井「ブリタニア語を話しておきながら今更なんですか!」 男「それはそれだ!好かんものは好かんのだ!」 ミーナ「はあ、基地に帰ったら私と美緒のシフトを組みなおさなくちゃ……」 フェデリカ「あら?中佐は何も言わないのね?」 ミーナ「ええ、扶桑の魔女の無茶苦茶さには慣れているのよ」 フェデリカ「ふぅん、うちの竹井は真面目な子だからよく分からないわ」 ミーナ「心から羨ましいわ……」 フェデリカ「で、こちらも真面目な話だけど。どうやって中将の乗る二式大艇をエスコートする?」 ミーナ「任務の内容上、少数で動くべきでしょうし、索敵が出来る私と坂本少佐の二人で護衛しようかと」 フェデリカ「ねえ、もし良かったら竹井も連れて行ってもらえない?あの三人、一緒にいるとなんだかんだで楽しそうだし」 ミーナ「でも、竹井大尉もお忙しいんじゃ?」 フェデリカ「ふふん、これも一種の息抜きよ」 ミーナ「分かりました。では私と坂本少佐、竹井大尉の三名で中将を直掩します」 フェデリカ「お願いね。うちの子達も訓練って名目でいつでもスクランブルできるように待機させておくわ」 ミーナ「了解しました。はあ、大変な作戦になりそう……」 男「ええい、赤獅子ったら赤獅子だ!燃えたぎる赤い獅子!ライおじさんで見得が切れるか!」 坂本「ウィッチに不可能は無いと言ったのは中将じゃないか!」 竹井「さあ、男さん!勇気を出して!」 男「いい加減にせんかああ!!」 夜も更けてきた501基地。そのハンガーでは、徳利を片手に男が酒盛りをしていた。 冷たい石床も気にせず、胡坐をかいている。 男「ふう、まったく。成長したと思ったが中身はあの頃のままではないか」 ミーナ「あら、男中将。こんなところで晩酌ですか?」 男「おや、見つかってしまったな。なに、少々物想いに耽ってたのだよ。君も一杯どうかね?」 ミーナ「遠慮しておきます」 男「これは残念だ。ワシに魅力が足らんのか、それとも……」 男が猪口の芋焼酎を一気にあおる。 芋の飾り気の無い直接的な味と香りが体に流れ込む。 視線の先には神々しくも見える満月と、それに照らされた二式大艇があった。 男「二式の中を見ることで頭が一杯ということか?」 ミーナ「っ!?」 男「気になるかね、明日の作戦。そして試作の爆弾とやらが」 ミーナ「……ええ。正直、リスクを冒してまで中将が自ら試作の武器を試用する意図がわかりません」 男「ふむ……」 男は猪口に酒を注ぎ、またも一息に干す。顎をさすり、思案するように天井を見上げる。 男「一人ぐらいは真実を知っていたほうがいいかもしれんな」 真実、の言葉にミーナはドキリとする。脂汗が背中を伝うのを感じた。 ミーナ「……何か、裏があるんですね?それも、身内にすら知られてはいけないような」 男「裏、と言うのかは分からんが、表に出すわけにはいかないという点は正しいな」 ミーナ「それを知って、私はどうなるのでしょう?」 男「はっはっは、そう心配せんでよい。なにも国家転覆や世界掌握を目論んでるわけではない。 作戦の内容上、どうしても知れ渡るわけにはいかないのだよ。特に各国の軍の上層部にはな」 ミーナ「……」 男「絶対に知られるわけにはいかない。坂本と竹井にも、な」 男は猪口を床に置き、手にしていた徳利を飲み干す。猪口と並べるように床に置くと、ゆっくりと立ち上がった。 男「二式の中を見せよう。ただし二つほど約束してほしい」 ミーナ「内容によります」 男「なに、裸を見せろなどと脅すつもりはない。一つは他言無用。もう一つは、明日の作戦の完遂だ。もちろん死ぬまで戦えなどとは言わんよ」 ミーナ「……わかりました。約束します」 男「ありがとう、ヴィルケ中佐。では、“真実”へ案内しよう」 そう言って、男とミーナは波に揺れる二式大艇へ歩いていった。 次回予告 坂本「見たことないストライカーだとは思ったが、まさか噴流式とは」 ミーナ「ごめんなさい。美緒、竹井大尉……」 男「扶桑の赤獅子、いざ参る!!」 ちょっとシリアスパートに移っていく感じ しかし油断していると隙をついてギャグを挟んでくるぞ!気をつけろ! 一覧へ戻る
https://w.atwiki.jp/saltation/pages/30.html
#blognavi じつは、開業準備と平行して実家の引越しを考えている。 実家は古い歯科医院なのだが いまは新規の患者さんは受けず 残務整理をしている状態だ。 父は83歳、母は66歳(?) 父よりうんと若く、しっかり者の母に 父を含めて私たち家族は 本当に全身でこれまで甘えてきた。 最近、私の開業準備、引越しも合わせて 母からも不動産屋とコンタクトを取るし 一緒に不動産屋に行ったりしているのだが 耳が遠くなりもともと大きい声は これ以上無いほど大きくやかましく 不動産屋さんと意思疎通が取れないほど 他人の話を聞けなくなっている母が、居た。 幼少期、大人の難しい話は全部母が片付けてくれていた。 面倒な手続きも、私たちの教育費も、生活費も お金の計算がまるで出来ない父に代わって 歯科医院の実質経営者として 現場を取り仕切りながら、また還暦を過ぎて 別に自分の会社も持ちながら、 やりくりしてくれた。 母が若いのは父との比較の問題であって 母もまた、老人に、なったのだと。 私は他人よりも余分に勉強させてもらっている。 お人よしでおよそ金儲けが下手な二人が 必死に働いて作ったお金もたくさん使ってしまった。 親不孝な娘だ。 でも私はラッキーなことに、自分が親不孝だと 気付いたときにまだ両親が存命している。 時期が来たのだと、改めて気を引き締める。 扱いにくい子供だった 私がこの両親から精一杯の愛情を持って 守ってきてもらったように 私がこれからはこの両親を支えなければならないんだ。 カテゴリ [日常] - trackback- 2006年10月29日 22 56 04 #blognavi
https://w.atwiki.jp/brunner/pages/336.html
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/3611.html
Sometimes it s best to let sleeping dragons lie. レジェンド 眠れる龍は起こさぬに限る。 Sometimes it s best to let sleeping dragons lie. 第4版 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1665.html
前回のあらすじ 坂本「腹がたつが腕もたつ上官ほど厄介なものはない」 男「はっはっは」 ミーナ「え?504基地に私も同行するんですか?」 思わず大きな声を上げるミーナ。執務室にはミーナと男の二人だけだった。 男が顎をさすりながら、話を続ける。 男「ああ。もう白状してしまうが、ワシは今回ただこの基地にバカンスしに来たわけではない。 とある作戦のためにこのロマーニャの地にやってきたのだよ」 ミーナ「作戦、ですか?しかし上層部からは何も……」 男「はっはっは、それはそうだ。この作戦はワシと扶桑海軍の一部の者しか知らんからな」 ミーナ「え!?」 男「詳しくは504についてから話そう。向こうの隊長と竹井にも話はつけてある。 そうだ、坂本は嫌がっていたが紐を付けてでも連れていくぞ。あいつにも聞いてもらわなければならんしな」 ミーナ「了解しました。それにしても、作戦とは一体……?」 男「まあ、一言で言うならば、そうだな……」 男「ワシら(扶桑海軍)の可愛い娘達を虐めるクソガキを、ちょいとこらしめてやる。といったところかの?」 ミーナ「く、くそがき?」 男「はっはっは。さて、出立の前の腹ごしらえをしようじゃないか。それにしても、この基地の食事は実に美味い!」 ミーナ「は、はあ。ありがとうございます……」 揺れるJu52の中では、坂本が不機嫌を隠しもせずに表情に出していた。 坂本「上官の立場を振りかざすなんて、つまらない男になったものだ。まったく、歳は取りたくないものだな」 ミーナ「……少佐と一体何があったんです?」 男「なに、一緒に来るようにと言ったのだが嫌だの一点張りでな。 仕方ないのでこれは上官命令だ、と言ったらへそを曲げてしまってな。こうなると、少し厄介だがまあ放っておくしかあるまい」 ミーナ「はあ。それにしても、少佐がこんなふうに不機嫌になるのを見るのは初めてです」 男「ふむ、ワシも久しぶりに会って驚いたが、少佐の階級は伊達じゃないようだ。扶桑海事変の頃とは随分と変わったものだ」 ミーナ「あら、そうなんですか?」 男「そうとも。あの頃はまだヒヨっ子でな。竹井と一緒に鍛えてやったのだ。 そう、支援物資として届いたチョコレエトを竹井にやったら坂本が拗ねてしまったことなんかもあってな」 ミーナ「まあ、少佐にもそんな頃が……」 男「あの時は『美緒ちゃんに嫌われた!』、などと竹井にも泣きつかれてしまってなあ。大慌てで山のような物資の山からチョコレエトを探したものだ」 ミーナ「ふふ、災難でしたね」 男「ふっふっふ、まったくだ。その後は無事に仲直りをしたのだが、三人とも疲れてしまってな。そろって川の字になって寝てしまったのだったよ」 坂本「さっきから二人でコソコソと、何を話しているんだ?」 ミーナ「うふふ、昔話を少々ね」 坂本「何?中将、まさか変なことを中佐に吹きこんではいないでしょうね?」 男「はっはっは。人の人生の大半は後に思えば恥と思うことだらけだ。それをも飲み込み先への糧としてこそ一人前だぞ?」 坂本「やはり何か良からぬ話をしたのだな!?」 男「いやいや、ワシの人生において最も心安らかだった頃の話をしただけだ。安心しろ」 ミーナ「あら……。うふふ、そうですね。安心して、少佐?」 坂本「むう……」 ミーナ「あ、そういえば。昨日は貴重な血液と魔法力を提供していただきありがとうございました」 男「なに、この老いぼれの力が役に立ったのならこれほど嬉しいことは無い。 誠心誠意真心込めた血だ、少しばかり置いていくのでこれからも存分に使ってくれ」 坂本「その割には、少々手を抜かれたようでしたが? それとも、昔の中将の全力と比べて威力が半減していたように見えたのは私の記憶違いでしょうか?」 ミーナ「もう、少佐ったら!」 男「ふむ。魔眼から逃れられる真実は無い、か」 ミーナ「え?」 男「気にせんでよい。独り言だよ」 坂本「504基地が見えた。二人とも、準備を」 男「了解だ。さて、竹井はどうなっておるかな?」 504基地の執務室に招かれ、そこで男と竹井は数年ぶりの再会を果たした。 竹井「男さん!お久しぶりです!うわあ、あの頃のままだわ」 男「おお竹井!いやあベッピンになったなあ。見違えたぞ!」 竹井「まあ。ありがとうございます」 男「して、竹井よ。そちらの方が……」 フェデリカ「初めまして、第504統合戦闘航空団隊長、フェデリカ・N・ドッリオ少佐です。どうぞよろしく」 男「扶桑海軍、男中将だ。こちらこそ、斯様な美人に会えるとはロマーニャに来たかいがあったというものだ」 フェデリカ「あらま、扶桑の軍人さんはお堅いイメージがあったのだけど。ロマーニャの男に負けず劣らずですこと」 竹井「もう、男さんたら。ちっとも変ってないんですね?」 坂本「ふん、相変わらずたらしな男だな」 ミーナ「もう、美緒ったら……」 フェデリカ「あら、ごめんなさいね、挨拶が遅れてしまったわ。フェデリカ・N・ドッリオ少佐です。 501の方達には本当に感謝してもしきれないわね。隊を代表してお礼を言わせてもらうわ」 ミーナ「ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です。困った時はお互い様、ですよ?」 坂本「坂本美緒少佐だ。その通りだ、困っている者を助けるのは人として当然だ」 フェデリカ「そう言ってくれると助かるわ中佐、少佐。それと、いつだったかうちの三人組がそちらにお世話になったでしょ?そのお礼もまだだったわね」 ミーナ「うふふ、そんなこともあったわね」 坂本「竹井から聞きましたが、そちらも現在体制を立て直すべく日々奔走しているそうで」 フェデリカ「ええ、お陰で毎日とても刺激的な体験をしているわ。ミーナ中佐も経験があるんじゃないかしら?」 ミーナ「なんとなく察するわ。そしてそれを楽しんでるあなたを尊敬します。私にはとても真似できないわ」 竹井「それが普通です。うちの隊長が少し他人とズレてるだけですよミーナ中佐」 男「はっはっは、真似ることは学びの基本だが全てを真似る必要はあるまい。何より、他人とまるで同じ生きざまなど楽しいものか!」 フェデリカ「同感だわ中将。私は私、中佐は中佐。そうでしょ?」 ミーナ「うふふ、そうね」 男「いや、実に楽しい。この雰囲気を壊すのは心苦しいが、何分こちらもあまり時間が無いものでな。さっそく今回の作戦について説明したい」 フェデリカ「了解です。ふふん、扶桑海軍の極秘作戦だなんて、ワクワクするわね竹井」 竹井「私は少し嫌な予感がしてますけどね。この感覚が気のせいであってほしいと思ってます」 坂本「作戦?ちょっと待て、私は何も聞かされていないぞ?」 男「む、失敬な。出発前にワシは言ったはずだぞ?まあ、お前はずっとワシに背を向けふてくされておったがな」 坂本「な!?あの時は中将が紐をつけてでも連れて行くなどと言われたから!」 男「しらんしらん。ワシはしらんぞー」 坂本「こっのクソジジイ!」 ミーナ「ちょっと二人とも!?」 フェデリカ「あはは、扶桑の海軍さんて随分おちゃめなのね。」 竹井「これが一般的とは思わないでください少佐……」 男「とまあ、これが今回の作戦の概要だ。何か質問はあるかね?」 坂本「大ありだ!たかが試作の爆弾一つの威力を見るためだけに、ネウロイの巣へ近付くというのですか!」 竹井「男さん、私も少佐と同意見です!あまりにも危険すぎますよ!」 フェデリカ「うーん、その爆弾、その辺の海でテストするわけにはいかないのかしら」 男「ふっふっふ。坂本、そして竹井よ、ワシを誰だと思っている?赤獅子がたかが数十のネウロイに後れを取るとでも思うてか! そしてドッリオ少佐よ、この爆弾は少々厄介なものでな。詳しいことは省くがどうしてもネウロイにぶつけなくてはいけない代物なのだよ」 坂本「何が赤獅子か!いったい何十年間その名を引きずってるんだ!」 竹井「そうですよ!やっぱり私と美緒が考えたライおじさんのほうが」 男「ええい黙れ黙れい!扶桑の男がそのような情けない二つ名を名乗れるものか!」 坂本「ではライオン丸ならば!」 男「嫌じゃい!だいたいワシは横文字は好かんのだ!」 竹井「ブリタニア語を話しておきながら今更なんですか!」 男「それはそれだ!好かんものは好かんのだ!」 ミーナ「はあ、基地に帰ったら私と美緒のシフトを組みなおさなくちゃ……」 フェデリカ「あら?中佐は何も言わないのね?」 ミーナ「ええ、扶桑の魔女の無茶苦茶さには慣れているのよ」 フェデリカ「ふぅん、うちの竹井は真面目な子だからよく分からないわ」 ミーナ「心から羨ましいわ……」 フェデリカ「で、こちらも真面目な話だけど。どうやって中将の乗る二式大艇をエスコートする?」 ミーナ「任務の内容上、少数で動くべきでしょうし、索敵が出来る私と坂本少佐の二人で護衛しようかと」 フェデリカ「ねえ、もし良かったら竹井も連れて行ってもらえない?あの三人、一緒にいるとなんだかんだで楽しそうだし」 ミーナ「でも、竹井大尉もお忙しいんじゃ?」 フェデリカ「ふふん、これも一種の息抜きよ」 ミーナ「分かりました。では私と坂本少佐、竹井大尉の三名で中将を直掩します」 フェデリカ「お願いね。うちの子達も訓練って名目でいつでもスクランブルできるように待機させておくわ」 ミーナ「了解しました。はあ、大変な作戦になりそう……」 男「ええい、赤獅子ったら赤獅子だ!燃えたぎる赤い獅子!ライおじさんで見得が切れるか!」 坂本「ウィッチに不可能は無いと言ったのは中将じゃないか!」 竹井「さあ、男さん!勇気を出して!」 男「いい加減にせんかああ!!」 夜も更けてきた501基地。そのハンガーでは、徳利を片手に男が酒盛りをしていた。 冷たい石床も気にせず、胡坐をかいている。 男「ふう、まったく。成長したと思ったが中身はあの頃のままではないか」 ミーナ「あら、男中将。こんなところで晩酌ですか?」 男「おや、見つかってしまったな。なに、少々物想いに耽ってたのだよ。君も一杯どうかね?」 ミーナ「遠慮しておきます」 男「これは残念だ。ワシに魅力が足らんのか、それとも……」 男が猪口の芋焼酎を一気にあおる。 芋の飾り気の無い直接的な味と香りが体に流れ込む。 視線の先には神々しくも見える満月と、それに照らされた二式大艇があった。 男「二式の中を見ることで頭が一杯ということか?」 ミーナ「っ!?」 男「気になるかね、明日の作戦。そして試作の爆弾とやらが」 ミーナ「……ええ。正直、リスクを冒してまで中将が自ら試作の武器を試用する意図がわかりません」 男「ふむ……」 男は猪口に酒を注ぎ、またも一息に干す。顎をさすり、思案するように天井を見上げる。 男「一人ぐらいは真実を知っていたほうがいいかもしれんな」 真実、の言葉にミーナはドキリとする。脂汗が背中を伝うのを感じた。 ミーナ「……何か、裏があるんですね?それも、身内にすら知られてはいけないような」 男「裏、と言うのかは分からんが、表に出すわけにはいかないという点は正しいな」 ミーナ「それを知って、私はどうなるのでしょう?」 男「はっはっは、そう心配せんでよい。なにも国家転覆や世界掌握を目論んでるわけではない。 作戦の内容上、どうしても知れ渡るわけにはいかないのだよ。特に各国の軍の上層部にはな」 ミーナ「……」 男「絶対に知られるわけにはいかない。坂本と竹井にも、な」 男は猪口を床に置き、手にしていた徳利を飲み干す。猪口と並べるように床に置くと、ゆっくりと立ち上がった。 男「二式の中を見せよう。ただし二つほど約束してほしい」 ミーナ「内容によります」 男「なに、裸を見せろなどと脅すつもりはない。一つは他言無用。もう一つは、明日の作戦の完遂だ。もちろん死ぬまで戦えなどとは言わんよ」 ミーナ「……わかりました。約束します」 男「ありがとう、ヴィルケ中佐。では、“真実”へ案内しよう」 そう言って、男とミーナは波に揺れる二式大艇へ歩いていった。 次回予告 坂本「見たことないストライカーだとは思ったが、まさか噴流式とは」 ミーナ「ごめんなさい。美緒、竹井大尉……」 男「扶桑の赤獅子、いざ参る!!」 ちょっとシリアスパートに移っていく感じ しかし油断していると隙をついてギャグを挟んでくるぞ!気をつけろ!
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/7635.html
その名は囁き声でのみ口にのぼる。しかしその耳にはそのまま届いている。 His name is spoken only in whispers――but he hears just the same. エルドレインの王権 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/43386.html
【検索用 さいあいなるあなたはかそう 登録タグ 2020年 VOCALOID さ のいず 人間 初音ミク 曲 曲さ 虻瀬】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:虻瀬 作曲:虻瀬 編曲:虻瀬 マスタリング:のいず 唄:初音ミク・虻瀬 曲紹介 曲名:『最愛なるあなたは花葬』(さいあいなるあなたはかそう) 虻瀬氏の22作目。 歌詞 誕生か、ああ、よかった 産まれて、産んで、ありがとう 容貌が、その心臓が いかなる倫理を吐いても。 もういいさ、うん、もういいよ 誰のせいでもないから あいそうよ、もう、あいそうか 一寸のひかりもしらずに。 おれは今日、老いてゆくだけさ きみも今日、老いてゆくだけさ その科学をともに、歩めば 死ぬことさえも怖くないなあ。 生命に、芯なんて、なく この宇宙が、散ることも 37度の、あいじょう、じゃ 革命の真理は、しれないよ。 いいじゃんか、でも、いいじゃんか! しあわせだったら、いいだろう? 老いていく、今、老いていく その焦りも、亡くなっていく。 『現実だ!げんじつだ!!』 これは、誰? 眼を、開いてんだ、剥いてんだ 焼いて、焦げてく、その生は 紛れもなくあなただった。 めいめいか、ああ、命名さ この子の『名』を、どうしよう 誕生か、ああ、よかった! 産まれてきて、ありがとう。 幾千の、また、幾万の 幸福のかたちを、紡いで。 しあわせになってくれよ おれは今日、老いてゆけないが きみは今日、老いてゆけるから その花岳を走ってゆけよ 生きることは怖くはないさ。 コメント ともに老いてゆきましょう。 -- kuroki_1945 (2021-07-15 21 40 46) 「おれは今日老いてゆく」とあるのに最後は「おれは今日老いてゆけない」となるのが何故と思って歌について調べたら、歌の主人公が自死を選んだからだと知った…遺した子供の幸せを願う歌ってことかな -- 名無しさん (2021-08-27 00 39 29) えっこんな歌あったのかよ!?後日譚的なやつ? -- 睡 (2022-10-27 14 50 30) つら… -- 名無しさん (2022-12-15 17 56 20) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/2065.html
あらすじ 俺「コンビ!!」 マイルズ「単独行動厳禁!!」 バッハ「ありがとう戦友よ!!」 以上!! ~~オアシス・ウィッチ用テント~~ ハルファヤ峠での戦闘が終わりオアシスへと戻った俺達一行・・・そしてやこでやることといったら一つ。 ケイ「それじゃあ俺君の初陣と無事帰還。そして初戦果を讃えて・・・乾杯!!」 ウィッチs「「「「かんぱーい!!」」」」 俺「乾盃(プロージイット)!!」 ガチャン!!と、ビールの入ったグラスをぶつけ合う・・・そうつまりは飲み会。または宴会である。 ~~数時間前~~ ハルファヤ峠でバッハたちにお茶を入れてもらったマイルズ一行(ちなみに普通に紅茶だった)はそのまま一息つきしばらくした後、その足で拠点でもあるオアシスへと戻っていた。 俺「いや~それにしても・・・死人が出てしまったのは残念だったがよ・・・戦い自体は結構楽しかったな」 死人が出たが、そこまで気にしない。おそらく俺がいた現代の人間が聞いたら『頭がイカれてる』とも思われそうだ・・・が、ここは戦場。そして兵士達はそこで戦い、死ぬ。悲しいがこれが戦争だ。 俺の横を走るマイルズはふうとため息を吐き、 マイルズ「まあね・・・ネウロイの数が異常だったし強かったのはあるわ・・・でもあんたが思いのほか働いてくれたから被害は少なく済んだわ。そこは評価してあげる」 マイルズの言葉に俺はきょとんとした顔になる。だがすぐににやっと笑い、 俺「ふっ、あんたもついに俺のことを認め「だ・け・ど!!勝手な行動は今後は慎みなさい!!今度やったら本当に40mm砲顔面にぶち込むわよ!!」 顎に手を当てながら古畑○三郎のようなポーズをとるも、マイルズが言葉をさえぎった・・・もちろん、ふざけるときは割りとマジでふざける俺にとっては面白くはない。 俺「あん?いいだろ別に結果的に被害が少なくて万々歳なんだからよ。ちょっと頭が堅いぜメンヘラ少佐」 マイルズ「確かに被害が少なかったのはいいことだけど、身勝手な行動はこっちが大変なのよ!!それぐらい考えなさい脳筋!!あと意味わかんないけどメンヘラは止めなさい!!」 俺の言葉にいつものように怒鳴りながら返すマイルズ。だがここで退かずにさらに煽るのが俺クオリティ。 俺「ああん!?誰が脳筋だとごらぁ!!俺の脳みそは筋じゃなくて鉄じゃこのドンベエ少佐が!!」 マイルズ「もっと悪いじゃない!!あんたの体一体何でできてんのよ!?それと最近あだ名(?)みたいなのが段々と辺になってきてるわよ!?」 俺「俺の体かい?俺の体はスコップに対する愛情でできてるんだぜ?あとあだ名は完全に気分だ!!変になるのはおまえ自身が可笑しいからだよジャストゥッ!!」 マイルズ「キモッ!!その反応は予想していたけど予想通りで気持ち悪いわ!!」 ギャースカギャースカエイメンチャオクリーク!! 歩きながら二人はギャースカギャースカと怒鳴りあう。戦闘後だというのにいつもと変わらない風景に隊員達は苦笑いを浮かべる。 軍曹「ま、まあまあ二人とも・・・ほらもうオアシスが近いんですから、そんな怒った顔をしないでにこやかな笑顔でいきましょ?ね?」 俺「むう・・・」 マイルズ「それもそうね・・・」 軍曹の言葉に、俺とマイルズは渋々という風に言い争いをやめる・・・本当にこういうところは息がいい。 軍曹「あはは・・・あ、二人ともオアシスが見えましたよ!!」 苦笑いを浮べたところで、ウィッチたちの目の前に自分たちが拠点としているオアシスが見えた。 ウィッチ1「着いた~」 ウィッチ2「もうクタクタ~」 オアシスが見えたことで安心したのか、ウィッチたちの気も緩んでいる。マイルズはそれを咎めようとも思ったが、 マイルズ「(頑張ったからこれくらいはいいかしら?)」 と考えたのだ。そんなことを考えていると、目の前のオアシスから次々と人が出てきた。 俺「ん?なんだここでも歓迎されるってか?本当ウィッチ様々だな」 俺はその様子を見てまた改めてウィッチの存在価値について驚く・・・が、マイルズはう~んと唸り マイルズ「むしろ今回はあんたのほうが歓迎されるんじゃないかしら?」 俺「?」 マイルズの言葉に首を捻りつつ、俺はザッザッとオアシスへと歩き続けた。 ~~オアシス~~ 兵士「おい、英雄のご帰還だぞ!!」 俺たちがオアシスの数メートルまで近づいた瞬間。オアシスの前で待ち構えていた兵士たちがいっせいに波のように押し寄せてきた。 俺「おおおお!?な、なんだありゃ!?俺のターン、ドロー!!モンスターカードでマイルズ少佐を召喚して永続魔法『マイルズは犠牲になったのだ』を発動!!」 マイルズ「ちょっと待ちなさい!!あんた何さりげなく私を盾にしようとしているのよ!?」 バッとマイルズの背後に回りこみながらそんなことを叫ぶ俺・・・なにやら言ってることが支離滅裂だが今回はしょうがない。そりゃ誰だって目の前で屈強な兵士たちが波になって押し寄せてきたら怖いものだ。 だが、そんな俺のことなんぞお構い無しに兵士達は俺へと駆け寄り、 兵士50「すげえな俺!!よくやった!!」 兵士51「ああ、本当だぜ!!お前のおかげで俺たちのウィッチたちも被害が少なかったしな!!」 兵士52「それだけじゃねえおかげで俺たちの仲間も助かった!!ありがとうよ!!」 グシャグシャワシャワシャと髪をグシャグシャにかき回され背中や腕をバンバン叩かれる・・・映画でみたような歓迎を俺はいま受けていた。 俺「あだだだだ!!おい、こら髪をかき回すな!!腕を殴るな肩パンやめい!!・・・っておい!!誰だいまさりげなく俺の尻触ったの!?俺にそんな趣味内からな!?阿部呼ぶぞ!!」 ギャースカホイホイチャーハン?ギャースカエイメンヤラナイカ?クリーク!! 大量の兵士達にもみくちゃにされる俺・・・本人は今までに受けたことのない歓迎に若干引きつつ、ゲシゲシと迫りくる兵士達を蹴る。 ケイ「想像はしていたけどまさかここまでとはねぇ・・・正直予想以上だわ」 苦笑いしながら現れたのはここの第31統合戦闘飛行隊『アフリカ』を率いる加東圭子だ。マイルズはそのケイの姿に気付き、そちらに近寄る。 マイルズ「あ、ケイ。そうね、正直私もかなり歓迎されるんじゃないかとは思っていたけど、まさかここまでとはね・・・」 二人は兵士達にもみくちゃにされる俺を見ながら苦笑いを浮べる。二人の予想通り・・・それはつまりこのように俺が兵士達に歓迎されることだ。 まあ普通に考えたらそれもそうだろう。普段から守りたいと思っているウィッチたち。しかし結局のところはウィッチに守られなければならない・・・そんなときに現れた男のウィッチである俺・・・ 自分達の代わりにウィッチを守ってくれる男の出現と聞けばこうもなる。 俺「おおい!?誰でもいいから助けてはくれませんかね!?てかそこの二人!!苦笑いしてないで助けろ!!まじで阿部さん呼ぶぞ!!」 ケイ「誰よその阿部って・・・まあいいわ。みんな少し落ち着いて!!」 マイルズ「ええ、本当。興奮する気持ちがわかるけど「うるせぇお前は尻ドラムの餌食になってろ!!」し、尻ドラム!?こ、この変態!!いきなり何言い出すのよ!?」 止めに入るケイとマイルズ・・・まあマイルズとはいつもどおりのやり取りをしているわけだ。すると、そこに ロンメル「すまない戦友諸君!!通してくれ!!」 パットン「おうおう、すまねえが通るぜ」 モンティ「通らせてもらうぞ諸君」 ドガドガドガッと足音を立てながら歩いてくる三つの影。兵士たちはその足音と声に気付きザザッと道を明ける。 兵士50「三将軍!!」 兵士52「我らが三将軍のお通りだぞ!!」 そこでまたワァと歓声が上がる。三将軍はその声を聞きながらまっすぐと俺の元へと歩いて行く。 パットン「おおう俺!!随分と派手にあばれたらしいじゃねえか!!」 ロンメル「ああ、大戦果だったそうだね。初出撃ですばらしい!!」 モンティ「おまけに多くの仲間が助かった。間違いなく君は表彰されるぞ」 俺「はあ・・・そりゃどうも」 バシバシと肩を叩くパットン。手をがっちり握って握手するロンメル。1,2歩離れたところでそんな二人を諌めるように見るモンティ・・・三将軍らしい組み合わせだ。 ロンメル「さてこんなときにアレだが俺君。どうだね?カールスラント陸軍に入隊を考えてみないかね?今ならこのストレートスコップと折り畳みスコップをセットで君に上げるが」 俺「なんですと!?」 そういいつつ、ロンメルは懐から銃を取り出すようにニョルンと二つのスコップ、わかりやすく言えば第二次世界大戦時にドイツ軍で使われていたスコップを二本取り出したのだ。もちろん俺の目が輝きだしたのは言うまでも無い。 パットン「あ、てめぇロンメル汚ねぇぞ!!おい俺!!ロンメルのところじゃなくてワシのところに来い!!そうすりゃリベリオン陸軍のスコップもやるぞ!!」 俺「それまた魅力的!!」 ゾルンとこれまたどこから取り出しのたか第二次大戦中にアメリカ軍が使っていたストレートスコップに取ってをつけT字のように見えるスコップ。つまりTボーンスコップが握られていた。 モンティ「あ、こら貴様ら!!俺君二人のところではなく私のところに着たまえ!!そしたらこのブリタニア陸軍のスコップを君に上げよう!!」 俺「おおおおお!!!」 モリャンと取り出し差し出すスコップを見ながらテンションがあがる俺。モンティの持っているのは俺でもなかなか手に入らなかったイギリス陸軍の分離式のスコップだ。ツルハシのように取り外しができるためなかなか 面白い仕組みなのだが、市場にあまり出回っていないためか、俺は欲しいと思いつつまだ手に入れていなかっものだ。 俺「(やだこれなに!?いま俺の人生最高潮なんだけど!?)」 右にアメリカ軍スコップ、左にドイツ軍スコップ。そして正面にイギリス軍スコップ・・・軍用スコップマニアの俺にとってはこれは天国に等しいかもしれない。・・・そこ、変態言わない。 ケイ/マイルズ「「だからあんたらどこからスコップ取り出してんのよ!?」」 三将軍「「「それは機密事項だ」」」 目の前のスコップで手一杯の俺。そしてそんなスコップをどこからともなく取り出しす三将軍。そしてその取り出し方にツッコミを入れるケイとマイルズ・・・正直カオスだと思われるのはまあ気のせいだと思いたい。 俺「あ、マジでどうしよう・・・いっそ三つとも入るってのも・・・」 マイルズ「あんたは落ち着きなさい!!」 やっぱりカオスである。 ~~そして冒頭に戻る~~ 推奨BGM(期待はしちゃだめだよ?)http //www.youtube.com/watch?v=zQiW5tV4sPc まあなんだかんだで色々とあり騒いでいたが、パットンがいきなり「宴会すんぞ!!」と言ってどこからともなく大量の酒を持ち込み、基地総出でドンちゃん騒ぎを始めたのだ。 俺「プロージイット!!プロージイット!!飲めー!!歌えー!!食えー!!ギャハハハッ!!!」 そして俺はウィッチたちと共に酒を飲んでいた。基本ここは男性現金なのだが、ウィッチである俺は特別に許可されているのはもはや常識・・・なのだが、 ケイ「なんであんたたちまで居やがるんですか?三将軍?」 ケイはヒクヒクと唇の端を引く付かせえながら目の前で酒を煽る三将軍を睨みつける。だが、もちろん三将軍。いくら多くの修羅場を乗り越えたウィッチの視線も まったく動じずにガハハと笑い声を上げた。 パットン「ガハハッ!!まあいいじゃないかケイよ!!今日は折角の祝いの席なんだ!!細かいこたァ気にすんな!!」 ロンメル「そうだ、そうだとも!!俺君の初陣、それに初戦果にしてネウロイ数十体!!これを祝わずになんと言おうか!!」 モンティ「うむ、そこの酔っ払い共はともかくその意見には賛成だ。これは世紀に残る偉業だ」 いつもなら殴り合いでもしそうな三人組。だが、今日はまるで逆だ。パットンとロンメルは肩を組み、モンティはそこに参加こそしないがうんうんと二人の意見に頷いている。 ケイ「(・・・この三人ってこんなんだったけ?)」 大抵酒が入っても昼間のように喧嘩するのがオチだと思ったのだが、とケイは考えるが、どうやら予想を斜め85度を超えたようだ・・・まあ、 パットン「ほれほれケイ!!お前も飲まねぇか!!」 ロンメル「そうだぞケイ君!!さあ飲むんだ!!」 モンティ「パアと飲みたまえケイ君。これは私のおごりだ」 ケイ「(・・・酔っ払いウザイ)」 ジジイの酔っ払いほど騒がしいものはないというのは、どこの世界でも同じである。 マイルズ「あっちも大変そうね・・・」 さて、そんな酔っ払いジジイの相手をしているケイがそんなことを思っている中・・・ジジイじゃないが酔っ払いでウザイと思っている人間がここにもいた。 俺「うえーーい!!おいこらマイルズ少佐!!なんでぇそんなしけた面して!!ただでさえしけているのにそれ以上しっけしっけになったらしけった煎餅みたいになっちまうぞ!?ギャハハハッ!!」 そうジジイでもない相手・・・それは俺である。普段でもかなりのハイテンションを維持している俺は、酒を飲むとそのテンションが天元突破してスーパーハイテンションになってしまうのだ。 そしてその相手を現在務めているのがマイルズなのだが・・・ マイルズ「うっさい!!第一あんたただでさえテンション高いんだから少しは下げなさいよ!!それとしけた面って何なんなのよ!?私そんな普段からしけっ面なんかしてないわよ!!」 バンと机を叩きながら、マイルズは俺へと言い放つ・・・そう、つまりはウザイ。酒が入ってテンションだけでなくウザさも天元突破しているのだ。 俺「おおう?ねえいま怒ってる?いま怒ってる?」 マイルズ「ええ、あんたのせいで絶賛激怒りよ・・・!!」 俺「やったね!!任務は完遂した!!ウェーーイ!!」 マイルズ「なに任務って!?私怒らせることが任務ってどういうことよ!?」 俺「そういうことよ!!」 と即座に返す俺。そして何が面白かったのかゲラゲラと大笑いをし始める。ただでさえテンション高いのにこれ以上高くなってはマイルズの身が持たない。 マイルズ「本当・・・ハルファヤ峠で活躍したのがこんな奴なんて・・・誰も想像しないわね」 ふうとため息を吐きつつ、そんなことを言うマイルズ・・・ 俺「うらァ!!まるぽっぽ!!てめェ今日はよくも俺の頭によくわからないもんぶつけくさったな!!これでも飲んでろ!!」 マルセイユ「うぷ・・・!?お、おい俺なんだこれは・・・!!生臭いドロッとした変な液体だぞ!?」 俺「当たり前だろ!!こいつは肝油といって日本・・・こっちで言うところの扶桑の伝統健康飲料だ!!ヤツメウナギの体液を使用していて体にいいんだぜ!!さあ飲め!!飲むんだ!!体にいいから!!ハリーハリーハリー!!」 マルセイユ「うぷ・・・!!ちょ、本当もう無理・・・あ、謝るからもう勘弁してく・・・!!」 俺「おらァ!!飲めェェ!!!食えェェェ!!歌えェェェ!!!ギャハハハッ!!!」 マイルズ「だあああ!!あんたは少し落ち着きなさい!!この大馬鹿!!」 マルセイユにヘッドロックを極めながら、器用にその口に肝油が入った一升瓶を口につっこむ俺・・・マルセイユは今にも死にそうな顔をしている。 マイルズ「(ああ本当・・・一体誰がこんな奴だと思うんだろう・・・)」 心の中で先ほどと同じ言葉を繰り返していった・・・。 そして夜はにぎやかなまま過ぎ去っていった・・・。 それから翌日、世界中の新聞の一面にこのような記事があがった。 『ハルファヤ峠の救世主!!たった一人でスコップ一本でネウロイを二十体撃破したエリート男性ウィッチ!!その名は俺!!』 エリート?
https://w.atwiki.jp/presenile/pages/304.html
* 老いたオノレ以外を嫌う オノレの老いこそ毅然 拒否出来ないと 知っているから 排除目隠し 懸命 * おお! と美晴 韃靼という夢想 海原万里越えて おお! と * 水おんな アクアガール 水もしたたるいいおんな どういう意味なのか知らない アクアガール 水おんな * かっか と哂うとき 世界が終わる 何もココには無いのだと知る 世界は すでに満足している * 酒も飲まずに眠る ひたすら 眠り続けて 目覚めの朝には 冷たくなって 老いを終える * このままでいい 誰を説得するのでもなく 納得する 何かしようがしまいが 世界は 私から遠ざかる * 愛した女たち 私は老いたのだから 女たちも 当然に老いたのだ いつまで沈黙するのか 失った言葉で * しらじらとロッカーが並ぶ いじめなど無かったか・・・・・ ハイジャンプ! あいつらの嫉妬と羨望が オレを変えた ナンバー ワン! * 自転車屋の息子か あるいは本屋の息子か 産婦人科医の息子か オレを殺そうとしたのは誰か 漁師の息子と 農家の息子が オレの友達になった *
https://w.atwiki.jp/kakis/pages/169.html
sim /// / 老いた 2 \ 14 selen klel sam \ [ yuo ] \ onを老いさせる \ [ iyuan ] \ 老いた \