約 14,156 件
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1664.html
前回のあらすじ 男「はっはっは、おーい坂本!」 坂本「めんどくさい海軍の上官が来た。もういやだ」 男の演舞を終え、昼食をとるために食堂に集まった。 男「いやあ、欧州で扶桑食を味わえるとは思わなかった。それも実に美味いときたものだ」 宮藤「えへへ、ありがとうございます」 リーネ「食後のお茶は……紅茶より扶桑茶のほうがいいですか?」 男「いや、せっかくだ、ここは紅茶を頂こう。ブリタニアの本格的な紅茶を体験できる機会などそうそう無いからなあ」 坂本「肝油でも飲んでればいいのに……」 ミーナ(さっきから美緒の様子がおかしい……。でも子供っぽく怒る美緒も可愛いわね) 男「お、そうだ坂本。ワシが送ってやった肝油はもう全部飲んだか?」 坂本「うわっ!?」 ペリーヌ「しょ、少佐?」 男「なんだ変な声を出して。滋養にも良いものだからしっかり飲めと昔から言っていただろう」 坂本「い、いえ。ちゃんと使わせていただきましたよ。皆にもふるまったりしたのでもう無くなりましたが」 男「なに、あんな不味いものを他人に飲ませたのか。酷い事をする奴だ」 坂本「なっ!?自分の分まで私や竹井に飲ませていたあんたが言うのか!」 男「はっはっは、そんな昔のことなどもう覚えとらんわ。それにしても初めて肝油を飲んだお前の顔といったら、実に傑作だったな」 坂本「しっかり覚えてるじゃないか!もう我慢できん!即刻扶桑へお帰り頂く!」 男「はっはっは、しばらく竹井の顔も見とらんし、竹井に会ってからでもいいだろう。そうだ、明日にでも竹井に会いに行かんか?」 坂本「お1人でどうぞ!私は任務と訓練がありますので!ふんっ」 そう言い捨て、坂本はズンズンと足音を立てながら食堂を後にした。 男「むう、少しからかいすぎたか。いかんいかん、機嫌を損ねてしまったかな」 ペリーヌ「ご無礼を承知で言わせていただきますけど、中将ともあろう方があんな子供じみた言動をするのはいかがかと!」 エイラ「おいおいツンツンメガネ、髪が逆立ってるぞ」 ペリーヌ「だまらっしゃい!」 男「ふむ、確かに。だがな、クロステルマン中尉。坂本は昔からどうも頭が固い奴でな、 時折誰かがこうしてからかってやらねば折れるか潰れてしまう気がするようなしないような」 ペリーヌ「そんなあやふやな根拠で少佐をからかわないでくださいまし!」 ミーナ「あの、坂本少佐とは古くから交流が?」 シャーリー「そうそう、話を聞いてると、昔の教え子だったような感じだよな」 男「教え子ではないがな、坂本とは扶桑海事変のころに知り合ってな。ワシの隊と坂本の隊が数ヶ月ほど共に行動する時があったのだよ」 宮藤「へー、そうだったんですか」 男「そうだ、『扶桑海の閃光』!宮藤さんも見ただろう。あれにワシもチラと映っているのだよ。 フイルムを持って来たから皆で見て欲しい!」 宮藤「え、あ、はい……」 シャーリー「おお、聞いたことあるぞその映画。一度見てみたいと思ってたんだ」 男「そうかそうか、フイルムは君達に寄贈しよう。扶桑の軍人の雄姿を是非目に焼き付けて欲しい!」 エイラ「面白そうだな、サーニャ」 サーニャ「うん。……っ!?」 サーニャが黒猫の耳と尾を発現させる。それと同時に魔道針が発動された。 サーニャ「敵です!」 サーニャの言葉と同時にサイレンが鳴り響く。 ミーナ「各員戦闘態勢へ!すみません、こんな時に。男中将は……」 男「ワシなぞにかまわなくても良い!急いで迎撃へ向かってくれ!」 ミーナ「了解!行くわよみんな!」 男「そうだ。ビショップ曹長、これを持っていくといい」 男が投げた黒ガラスの小瓶をリーネが受け取る。 リーネ「これは?」 男「お守りだ。使い方は坂本が知っている。さあ、行った行った!」 リーネ「はいっ、ありがとうございます!」 ウィッチ達は格納庫は向かった。 男「さて、ワシは城の天守閣から拝見させてもらうとしようか」 坂本「来たかミーナ」 ミーナ「少佐、状況は?」 坂本「あの中型一匹だけなんだが、装甲が堅くてな。それにコアが移動するタイプだ、烈風斬が当たらなくて参った」 坂本の前方には、中型ネウロイがのろのろと飛んでいた。 その姿は亀のように分厚そうな装甲を背負ったものだった。 ミーナ「分かりました。それじゃあ……」 リーネ「あの、坂本少佐」 坂本「ん、どうしたリーネ」 リーネ「男中将からこれを頂いたんですけど」 坂本「男中将から?ああ、これか。ちょうどいい、使わせてもらえ」 リーネ「えっと、使い方は少佐に聞けって言われたんです」 坂本「チッ、あのクソジジイ……」 リーネ「え?」 坂本「いや、なんでもない。仕方ない、小瓶とボーイズの弾倉を貸してくれ」 リーネ「あ、はい。どうぞ」 ミーナ「一体何を?」 坂本「説明するより見たほうが早い。すぐに済む」 坂本は小瓶の栓を抜き、入っていた液体を弾倉の中へ注ぎ始めた。 坂本「こんなものか。そしてよく振って、と」 ボトルに注いだ液体を混ぜるように、弾倉をガチャガチャと振る。 そして、弾倉を逆さにして中の液体を捨てた。 坂本「出来たぞ。一、二発あのネウロイに撃ってみろ。ああ、皆少し離れておけ」 リーネ「は、はい」 エーリカ「なんとなく想像がつくなー」 宮藤「えっ、ほんとですか?」 シャーリー「まあなー。わかってないなら楽しみにしてな」 リーネが銃を構え、狙いをつける。 リーネ「いきます!」 リーネが引き金を引いた。炸裂音と共に弾丸が飛び出す。 弾は一直線に飛び、ネウロイへ突き刺さった。 エイラ「!」 エイラが一瞬早く反応し、隣にいたサーニャの耳を塞ぐ。 弾丸が命中した箇所が一瞬光ったかと思うとネウロイが内側から膨張し、轟音と共に爆散した。 宮藤「きゃあ!」 ルッキーニ「うじゃあ!」 バルクホルン「馬鹿な、ありえん……」 ミーナ「たった一発であのタイプのネウロイを撃墜、いいえ、粉砕するなんて……。これが男中将の固有魔法の力なの?」 宮藤「え?どういうことですか?」 坂本「さすがだなミーナ、説明する前に気がつくとは。そうだ、これが男中将の固有魔法、 本人は『燃えたぎる血潮』などと言っているが正確には『血液媒介型炎熱魔法』の能力だ」 ルッキーニ「にゃ?あたしと一緒?」 坂本「少し違うな。お前の場合は多重展開したシールドの先に熱魔法を展開させる。 だが男中将の場合は自身の血でないと熱魔法を展開できないんだ」 宮藤「あ、だからさっきリーネちゃんの弾倉に血を流しこんでたんですね」 坂本「ああ。魔法の発動する条件は本人が決められるらしいが、今回は『激しい衝撃を二度受けたら』とかだろう」 宮藤「どうして二回なんですか?」 エーリカ「一回だとリーネが引き金を引いた瞬間私達黒こげだよー」 宮藤「あ、そっか」 リーネ「す、すごい……。まるで爆弾を撃ち出したみたいでした」 ペリーヌ「でも、朝に固有魔法を見せて頂いた時にはこんなに威力はありませんでしたけど?」 坂本「そこらへんはまあ、本人のさじ加減らしい。気分の問題とも言っていたな」 シャーリー「なんていうか、あのおっさんらしい豪快で滅茶苦茶な固有魔法だな」 坂本「だが、その滅茶苦茶なもののお陰で扶桑海軍が度々救われたのも事実だ」 坂本「迷惑な上官だが、頼りになるのは確かだ。それがまたなんとも腹立たしいんだがな」 ミーナ「ふふ、頼りになる上官なんて素晴らしいじゃない。さあみんな、基地に帰りましょう。全機帰還します!」 坂本「まあ、頼りにはなるがな……。うん、いや、だがなあ。うーん……」 男は基地の管制塔から戦闘の様子、そして自身の固有魔法の威力を眺めていた。 男「やはり……、か。少し予定を早めるか。いや、今更だな」 男「さて、戦乙女達を出迎えに行くか」 男「ふふふ、頼もしい娘たちよ」 次回予告 竹井「あら、男さん!お久しぶりです!」 男「おお、竹井!いやあ、見違えたなあ。こんなにベッピンになって、はっはっは」 坂本「なんだか面白くないぞ」 だいたいこんな感じになる予定!
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/469.html
0
https://w.atwiki.jp/sunekimyo/pages/24.html
第100回放送執筆
https://w.atwiki.jp/trivia-mike/pages/4904.html
イギリスことわざ。
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/920.html
(画像:ハヤカワSF文庫<図>) <リンク集> 位置づけとしては「教科書・参考書」。 Wikipediaジェイムズ・ティプトリー・Jr. <作品概要> <◆基本情報> 著者:ジェイムズ・ティプトリー・Jr. 訳者:伊藤典夫・友枝康子(ハヤカワSF文庫) 収録作品序文 / アーシュラ・K・ル・グィン著 汝が半数染色体の心 エトセトラ、エトセトラ 煙は永遠にたちのぼって 一瞬[ひととき]のいのちの味わい ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか? ネズミに残酷なことのできない心理学者 すべてのひとふたたび生まるるを待つ 主な受賞歴ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?ヒューゴー賞(1977年/ノヴェラ部門) ネビュラ賞(1976年/中長篇小説部門) <◆あらすじ/主要人物一覧>序文(アーシュラ・K・ル・グィン著) / 友枝康子訳 汝が半数染色体の心 / Your Haploid Heart(1969) / 友枝康子訳(あらすじ)惑星ESTHAA(エスザア)の調査のために派遣されたのは、「認定官」イアン・スィトロフと、鉱物・層位学者パックス・パットンの2名。彼らはこの星の住民「エスザアン」の生物体系について調査を進め、彼らの生殖に「フレニ」と呼ばれる種が重要な役割を果たしていることを知る。しかし「エスザアン」にとって、生殖の秘密は最大のタブーとされていた…… エトセトラ、エトセトラ / And So On, And So On(1970) / 友枝康子訳(あらすじ)略(全7頁の短篇) 煙は永遠にたちのぼって / Her Smoke Rose Up Forever(1974) / 友枝康子訳(あらすじ)14歳のピート少年は湧きあがる興奮を抑えきれずにいた。待ちに待った狩猟解禁の日。新品の猟銃を片手に、その時刻を湖の畔で今か今かと待ち続けている。しかし、そんな彼の脳裏にどす黒い嵐が巻き起こり、彼の意識は様々な場面へと飛散する…… 一瞬[ひととき]のいのちの味わい / A Momentary Taste of Being(1976) / 友枝康子訳(あらすじ)ドクター・エアロン・ケイは、地球圏の人口問題を解決すべく最後の望みを託して送り出された探検隊の一員であり、船医を務めている。地球圏に残された時間が僅かとなる中、探検隊はついに望みをかけられそうな新惑星を発見。しかし、その惑星の探査を終え帰還した彼の妹ロリー・ケイには、明らかに不審な点があった。そして彼女の帰還に呼応するかのように、船内では不可解な現象が頻発する。彼女は一体、何を隠しているのか……? (主要人物)ドクター・エアロン・ケイ:主人公。船医。 ドクター・ロリー・ケイ:エアロンの妹。 ソランジ:エアロンの恋人。 イエラストン:ケンタウル号の船長。 フランク・フォイ:ロリーの取り調べを担当。 ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか? / Houston, Houston, Do You Read?(1976) / 伊藤典夫訳(あらすじ)合衆国宇宙船の<サンバード・ワン>は太陽フレアに巻き込まれ、地球との交信が途絶。3人の乗組員たちは、付近を通りがかった宇宙船<エスコンディータ>の情報から、自分達がおよそ300年後の世界に跳躍してしまったことを知り驚愕する。そしてこの300年後の地球社会は、彼らが想像だにしない、ある驚くべき状態に陥っていた。 (主要人物)オーレン・ロリマー:博士。主人公。 ノーマン・デイヴィス:少佐。<サンバード・ワン>船長。 バーンハード(バド)・ガイアー:大尉。色魔。 アンディ・ケイ、レイディ・ブルー・バークス:<グロリア>乗組員。操縦担当 コンスタンシャ(コニー)・モレロス、ジュディ・パリス、ジュディ・ダカール:<グロリア>乗組員。通信担当 ネズミに残酷なことのできない心理学者 / The Psychologist Who Wouldn t Do Awful Things to Rats(1976) / 友枝康子訳(あらすじ)ティルマン・リップシッツ。彼は生物学に生きがいを感じる研究者でありながら、どうしても実験動物に手をかけることができなかった。監督者であるウェルチ教授からの叱責を受けた彼は、固い決意を胸に実験動物を飼っている「動物研究室」へ向かったのだが……。 すべてのひとふたたび生まるるを待つ / She Waits for All Men Born(1976) / 友枝康子訳(あらすじ)あらゆる世界に遍く存在する「死」の嵐。ホワイト族に生まれた盲目の少女スノーは、そんな「死」の嵐をその身に携えた存在だった。 <その他雑感、関連情報> 雑多キーワードメモ染色体の「二倍体」「四倍体」(汝が半数染色体の心) 惑星艦調査局<ISB>(汝が半数染色体の心) ハイヤーム「荒野の中の泉より掬し味わう一瞬のいのち」(一瞬のいのちの味わい) 「割卵球」「二形性」(一瞬のいのちの味わい) イグドラシルの樹(一瞬のいのちの味わい) 「ウーラゴング」(ヒューストン、ヒューストン、聞こえるか?) 「ブラウンの生物標本」「縁の行動」(ネズミに残酷なことのできない心理学者) スウィンバーン「青ざめて、柱廊と門の向こうに、/そよとも動かぬ木の葉を頭にいただいて彼女は佇む/青白き不死の手で/死ぬべきさだめのものすべてを集める人」(すべてのひとふたたび生まるるを待つ) <◆鑑賞記録> 2010年5月以降に鑑賞した分。◆小説(2011年10月読了)
https://w.atwiki.jp/etoilesw/pages/99.html
“孤独の化蠍”トロアピース(老いたロンリースコーピオン) 種族:蛮族 ML:4 知能:人間並み 知覚:五感(暗視) 言語:汎用蛮族語 アンドロスコーピオン語 魔動機語 交易共通語 その他 生息地:遺跡 反応:中立 知名度/弱点値:11/14 先制値:11 移動速度:14 生命抵抗力: 2d+6 (13) 精神抵抗力: 2d+6 (13) 弱点:物理ダメージ+2点 攻撃方法 命中力 打撃点 回避力 防護点 HP MP 武器(上半身) 2d+6 (13) 2d+4 2d+6 (13) 5 29 26 尻尾(下半身) 2d+7 (14) 2d+3 2d+5 (12) 4 33 12 部位数:2(上半身/下半身) コア部位:上半身 [特殊能力] 「魔動機術4レベル/魔力 2d+5 (12)」 4レベルまでの魔動機術が使えます。効果や結果は個々の魔法を参照してください。 「神聖魔法1レベル/魔力 2d+2 (9)」 1レベルまでの神聖魔法が使えます。効果や結果は個々の魔法を参照してください。 「射撃(精密射撃)/ 2d+5 (12)/回避力/消滅」 銃による攻撃を行えます。最大装填数は4、射程は20mです。 「二回攻撃&双撃」 左右の腕でそれぞれ一回ずつ攻撃できます。対象は二回共同じキャラクターでも、異なるキャラクターでも構いません。 「賢者の知恵/ 2d+5 (11)/精神抵抗力/消滅」 補助動作で視認できるすべての対象に関する知識を引き出し、戦術を有効に組み立てます。 ■下半身 「尻尾の毒/ 2d+4 (11)/生命抵抗力/消滅」 尻尾の攻撃が命中した場合、対象に生命抵抗力判定を行わせ、失敗した対象に「5」点の毒属性の魔法ダメージを与えます。 「弱体化」 部位:下半身のHPが0以下になった場合、部位:上半身の回避力判定に-2のペナルティ修正を受けます。 [戦利品] 自動: 蠍の殻(50G) 謎の魔動機(宝物鑑定次第) 2~ 6: なし 7~ 11: 毒針(100G) 12~ : 毒針と毒袋(800G) [解説] 個体としての概念が薄いアンドロスコーピオン(Ⅱ229)でありながら、強い自我を持ち、また人族の神の声を聞いてしまったことで群れに居られなくなった孤独の蠍人。長年人の目から隠れ、魔動機文明の遺跡に引きこもって暮らしてきた。 [コメント] シナリオの流れによっては、PTの回復役NPCとして同行する予定でした。そのためヒルバレ用の両手利きと双撃をもっています。またセージが絶対的に不足状態の虹鍵亭のためにセージスキルももっています。しかし今回は敵役にまわりました。かなり厄介なボス補佐要員になってしまいましたが(苦笑 [登場シナリオ] 03/10~ ミッシングメール~星空の直し方~
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/8541.html
テル=ジラードの守護者はトロールたちだが、絡み森自身はさらに恐ろしい護衛を創り出した。 Tel-Jilad s sworn protectors are the trolls, yet more fearsome protectors were created by the Tangle itself. ダークスティール 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/zanette/pages/89.html
20代から販売の仕事をしていました。 人と接する機会が多い仕事柄のせいか、まわりも年齢より若く見える人が多いと思い ます。 やはり身なりには皆さん気を配っているので、特別若作りしていなくても綺麗にして います。 そんな職場環境で仕事してきたので、自分も年齢を重ねてもそれなりに身なりには気 を配ってきたつもりでした。 しかし、40代に入って半ば、一気に老け込みました。 原因は、体調不良です。 立て続けにあちらこちらと体調を崩してしまい入院したり、退院しても休日は検査や 治療で通院する日々が続きました。 とどめは、ひどい腰痛になり完治するものでもないので、職場に異動願いを出して販 売職から退きました。 そんな状態が数年続いて気が付くと、自分でも驚くほど老け込んでいました。 確かに、その間あまり容姿に気を配ってはいませんでした。 それどころでは無かったというのが、正直な気持ちですが、白髪も増えてすっかり年 齢より老けて見える様になっていたのです。 肌は荒れて、以前は化粧で隠せていたしみが濃くなっている上に大きくなっていま す。 しわも増えて、特にほうれい線のしわが目立って深くなっていました。 そうなると口角も以前より下がって見えるせいで、表情も暗くなった様に感じます。 全体的にたるんだせいか、瞼も重く見えてなんだか眠たそうな目に見えてしまいま す。 なんとか手を打たねばと思うのですが、アトピー性皮膚炎も発症していたので、エイ ジングケア用の化粧品も思うように使用する事が出来ません。 しかし、老いは凄い勢いで進んで行きます。 体調を崩した時は生きていればそれでいいくらいの気持ちでいたのですが、気持ちに 少し余裕が出来るとやはり女性ですから、できればきれいでありたいと欲が出て来て しまいます。 取りあえず今出来る事を、一つずつでいいのでやって行こうと思いました。 まずは乾燥している今の荒れた肌を何とかしようと思い、エイジングケア用のサンプ ルを試してみたのですが、どうも肌に合いませんでした。 しわに良いとされる様なクリーム系のものが、特に肌が反応してしまい上手く乾燥対 策する事が出来ませんでした。 そこで敏感肌用の化粧水を付け過ぎない様に気を付けながら、2回に分けてパッティ ングする要領で掌で付ける様にしました。 少し肌が潤った状態になってくると、小じわがだんだん目立たなくなってきました。 次にしみ用のエッセンスを、しみ部分のポイントだけに付ける様にしました。 すると少しずつではありますが、しみも薄くなってきてファンデーションで隠れるほ どになってきました。 後は、美容だけではありませんが、健康維持も含めて毎日の生活を見直しました。 3食ちゃんと食べる様に心掛けて、食生活のバランスも偏らないようにと、出来る範 囲ではありますが気を配る様に意識しました。 気を付けるあまりストレスになっては元も子も無いので、適度に自分を甘やかしなが ら、疲労が溜まらない様な生活を心掛けました。 すると体調も大分良くなってきたので、落ち込むことも減り、表情も明るくなってき たと感じる様になりました。 表情が明るくなると、笑顔が増えるせいか以前よりは口角が上がって、気持ちほうれ い線も薄くなった様に感じています。 やはり体調が悪かった時は、気持ちも沈みがちになり、表情も暗かったので口角も下 がり、ほうれい線もより目立っていたと思います。 相変わらずしわ様のクリームは使えませんが、乾燥しない様に気を配っているだけで も、しわの深さが変わってきた様に感じます。 肌に良いとされるサプリメントもある様なので、使用してみたい気持ちはあるのです が、今は服用している薬が多いのでちょっと難しいかなと思います。 でも今の自分の体調と上手に付き合いながら、出来る範囲の事を続けてしていきたい と考えています。 [[https //www.tachibana-cl.com/index.html ]]
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/645.html
窓から景色を眺め、ため息をつくドリアン。 年代物のオーディオから流れる、無名歌手が歌う上品なシャンソンも今は耳に入らない。 久しく忘れていた感情──彼は恋をしていた。 じっとしているだけで心に胸を締めつけられ、痛み、消耗する。 七十を過ぎた我が身に突如降りかかった事態にドリアンは戸惑っていた。豊富な人生経 験を持つ自分が、人生の途上で誰もが味わうこの感情に成す術がない。恋は泳ぎ方や自転 車の乗り方とは違う。しばらくご無沙汰にしていれば忘れてしまうものだ。 キャンディを一気に五個も口に含み、噛み砕き、飲み込む。気持ちが少し静まった。 「やはり相談するしかないようだな」 年下に悩みを打ち明けるのは避けたい。ましてや恋の悩みなど。となると、相談相手は 一人しかいない。 「ハハハハハ! ンナモン、ムリヤリ押シ倒シチマエバイイダロウガッ!」 ドリアンはさっそく後悔していた。スペックの部屋を訪ねてしまったことを。 ジャージ姿にあぐら、スナック菓子を食い散らかしながら大笑いするスペック。笑うた びに唾と菓子くずが飛散する。 選択を間違えたら意地を張らずに早めに修正するに限る。ドリアンは立ち上がった。 「すまなかったね。変なことを聞いてしまって」 「エ?」 「大家さん辺りに相談するとしよう」 「オイオイ待テヨ」 答えずドリアンはドアノブに手をかける。 「アンタガ惚レタ女ッテノヲ一度見セテクレヨ」 ノブを回す手が止まった。 ふとドリアンは衝動に駆られる。家賃を払わず、部屋は散らかし放題、恋愛を即強姦に 変換する価値観。こんな野放図な怪物にあの女性を自慢したくなっていた。 「いいだろう、ついて来たまえ」 道中、ドリアンはスペックに一目惚れの経緯を話した。 話は二日前にさかのぼる。いつものようにペテンを成果なく終え、ドリアンは力なく歩 いていた。疲れていたからだろうか、普段通る道を少し外れていた。 「しまったな」 こういう日はまっすぐアパートに帰ってすぐ寝るに限るというのに、遠回りになってし まった。体力と時間とを二重に浪費したことが無性に悔しくなる。 蕎麦屋『なつえ』を見つけたのは、丁度その時であった。 「蕎麦か。たまにはいいかな」 暖簾をくぐり引き戸を開くと「いらっしゃい」と声がかかった。女性の声だ。 中はカウンター席のみ。客は他に誰もいない。商売の匂いはまるで感じられない。 「掛け蕎麦を頂けるかな」 「はいはい、掛け蕎麦ね」 店員は女将一人だけ。年齢は五十くらいだろうか。気品が漂う、美しく年を取った女性 の典型といった印象を受ける。 二人は取り留めのない話をした。 さすがにペテン師という素性は明かせなかったが、仕事に失敗した帰りだと話したら天 ぷらをサービスしてくれた。 「私は掛け蕎麦を頼んだはずだが……」 「いいのよ。お仕事なんて失敗してそこからどう立ち直るかなんだから、しっかり食べて 頑張って!」 「……ありがとう」 蕎麦は滑らかでコクがあり、とてもおいしかった。 「……フゥン。アァ、アト蕎麦ハアンタノオゴリダカラナ」 「分かってるよ」 君はいつも財布なんか持ち歩いていないだろう、と付け加えた。 幸い『なつえ』は「商い中」であった。 「いらっしゃいませ。……あらこの間の」 「やぁ、今日は友人を一人連れてきたよ」 「ヘヘヘ、早ク食ワセロヨ」 ドリアンは天ぷら蕎麦を、スペックは掛け蕎麦を、それぞれ頼んだ。 てっきり一番高い蕎麦をおごらされるかと思ったドリアンにとって、スペックの選択は 意外であった。 想い人が目の前がいる手前、つい見栄を張ってしまう。 「フフフ、いいのかね。もっと高いメニューを頼めばいいのに」 「バァ~カ、誰ガ一杯ダケダッテイッタヨ」 ドリアンの額に浮かぶ冷や汗。時既に遅し。 蕎麦は大きく音を立てて食べる方が粋だとされているが、スペックのそれはもはや騒音 の域に達していた。 バキュームカーのような勢いでどんぶりから吸い上げられながら、蕎麦は胃袋に消えて いく。手品というよりも、新手の災害のような光景であった。 やかましさでドリアンは女将とまともに会話もできない。 「あの今度お食事」 ずぞぞっ。 「蕎麦の作り方を教えてくれな」 ずぞぞぞっ。 「ところであなたの名前」 ずるるっ。ずぞぞぞぞっ。 終始このような調子で進展せず、結局ドリアンの財布から一万円札が羽ばたいただけで あった。いくらなんでも食い過ぎだ。 爪楊枝で乱暴に歯を掃除するスペック。 「イヤァ~美味カッタ。ゴチソウサン、ゲフッ」 「………」 「オイ? ドウシタンダヨ、暗イ顔シチマッテ」 「うるさいッ!」 ろくに会話すらできず、しかも意味もなく一万円もおごらされた。ドリアンが怒るのも 無理はなかった。 「マァソウ怒ルナヨ。コレカラハ恋ノ好敵手(ライバル)ナンダ。仲良クヤッテイコウゼ」 「え?」 「俺モヨ、アノ女ニ惚レチマッタゼ」 驚愕するドリアン。さすがの彼もこの展開だけは予想していなかった。そもそもスペッ クの標的にされた彼女の身が危ない。 「スペック! 彼女に乱暴するようなことは許さんぞッ!」 「サテト文房具屋ニ行クカナ」 「文房具……?」 「マズハ文通カラダ。紙トペンヲ買ッテクル」 ドリアンはさらに驚愕した。 「こ、この男……ッ!」 他人には無責任に無謀なアドバイスを与えるくせに、いざ自分が同じ場面に出くわすと 途端に慎重になる。老獪スペック、97歳を目前にした恋の勃発であった。
https://w.atwiki.jp/saltation/pages/34.html
#blognavi じつは、開業準備と平行して実家の引越しを考えている。 実家は古い歯科医院なのだが いまは新規の患者さんは受けず 残務整理をしている状態だ。 父は83歳、母は66歳(?) 父よりうんと若く、しっかり者の母に 父を含めて私たち家族は 本当に全身でこれまで甘えてきた。 最近、私の開業準備、引越しも合わせて 母からも不動産屋とコンタクトを取るし 一緒に不動産屋に行ったりしているのだが 耳が遠くなりもともと大きい声は これ以上無いほど大きくやかましく 不動産屋さんと意思疎通が取れないほど 他人の話を聞けなくなっている母が、居た。 幼少期、大人の難しい話は全部母が片付けてくれていた。 面倒な手続きも、私たちの教育費も、生活費も お金の計算がまるで出来ない父に代わって 歯科医院の実質経営者として 現場を取り仕切りながら、また還暦を過ぎて 別に自分の会社も持ちながら、 やりくりしてくれた。 母が若いのは父との比較の問題であって 母もまた、老人に、なったのだと。 私は他人よりも余分に勉強させてもらっている。 お人よしでおよそ金儲けが下手な二人が 必死に働いて作ったお金もたくさん使ってしまった。 親不孝な娘だ。 でも私はラッキーなことに、自分が親不孝だと 気付いたときにまだ両親が存命している。 時期が来たのだと、改めて気を引き締める。 扱いにくい子供だった 私がこの両親から精一杯の愛情を持って 守ってきてもらったように 私がこれからはこの両親を支えなければならないんだ。 カテゴリ [日常] - trackback- 2006年10月29日 23 00 00 #blognavi