約 29,005 件
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/727.html
2017年総評案2 大賞 ママとの甘い性活Ⅱ 22: 総評2 ◆c9O/rMN8hE :2018/02/14(水) 21 50 54 HOST pon188-109.kcn.ne.jp 「クソゲーとは何か?」 2016年のKOTYeは、そんな永遠の問いを体現するかのような闘いだった。 開幕当初誰もが最強と疑わなかった「村正」と、ニュータイプでも理解不能なシナリオの「グリモ」。 バグの極致とクソシナリオの極致。形は違えど、まさに最強同士の戦いは王道を行った後者に軍配が上がり、「グリモ」が大賞に輝いたのである。 だが戦いを終えた住人の心には、一抹の不安がよぎった。 今年はKOTYe10周年という節目の年、それに相応しいクソゲーは現れてくれるのだろうか――――と。 その不安は的中する。 前年次点の村正を練り直して出された『戦御村正DX』は、バグ祭りとはいえ村正と比較すると小粒なクソという扱い。 それ以外に話題に出たいくつもの作品も、「選評を書くほどではないな」と見逃されていった。 普段は我先にと争う選評がなかなか現れず、冬を終え春が訪れても、誰一人選評を提出しない異常な事態。 そう。2016年の激しい争いが住人たちの心に深い傷を残し、選評を書くための自分の中のハードルを無意識に上げてしまっていたのだ。 意義ある、しかし静かな10年目。 「――――今年は何一つエントリー作品が出ないのではないか?」 そんな冗談めいた恐ろしい予感が皆の頭によぎる。 その予感を打ち破ったのは、まさかの作品だった。 最初に切り込んだ勇気ある作品、それはあかべぇそふと系列のひとつ、hibiki worksの人気シリーズ『新妻LOVELY×CATION(以下、新妻)』である。 恋人になるまでの経緯となったあとのイチャラブに焦点を当てた堅実な「CATIONシリーズ」の新作がまさかのエントリー。 突如行われたエンジン変更のせいで、体験版になかったもっさり化などの問題を引き起こしてしまう。 それだけではなく、日付表示バグ、強制終了バグなどが頻出。 極めつけはパッチを当てると発生する、BGV再生失敗バグ。 延々BGVが無限ループし、タスクマネージャーからの強制終了しか対策がなくなる。 体験版で油断させたところにエンジンを変更しバグで背後から襲う。この恐るべき奇襲の前では、ヒロイン間の格差やいまひとつ不完全燃焼感のあるシナリオなどの問題点も霞んでしまう。 こうして堅実として名を馳せたシリーズの新作は「新妻バグリケーション」として名を馳せることとなった。 続いてスレに登場したのはeufonieの『はにデビ! Honey&Devil(以下、はにデビ)』である。 「淫魔に取り憑かれた発情したヒロイン! 彼女たちを救えるのは、主人公との性行為のみ!」という触れ込みのエロゲーなのだが、主人公は「好きなもの同士じゃないから」「女性が傷つく」と性行為を拒否。 ヒロインに何を言われても、「たとえもっと被害が拡大して大変なことになってもやらない」と、ひたすら草食系を貫いていく。 ジャ○プ+の漫画ならともかく、はにデビは明確なエロゲーである。何故この触れ込みでそんな姿勢を選んでしまったのか。 発情してどエロくなったヒロインとの性行為を求めていたユーザーはそんな彼の姿に「違う、そうじゃない」とため息を付くのであった。 彼らに負けじと現れたのは、Digital Cuteの『タンテイセブン』である。 公式によるとメインミッションとサブミッションで構成されている、ミッションシステムを採用。 メインミッションでシナリオを進める一方、ほとんどクリアの必要がないサブミッションでキャラと交流。どんな人でも十分楽しめるようになっている。 ……というものなのだが、これらは嘘である。 作中でサブミッションのシナリオを読むことでメインミッションに影響があると言われるが、どのサブミッションを選べばどう影響するのかさっぱりわからない。 しかもサブミッション中の選択肢もノーヒントで正解を選ぶ必要があり、正解したかどうかはゴールに辿り着くまでわからない。 つまり、実際のミッションシステムは、「正解するまで総当りで選択したシナリオを追う」という徒労に満ち溢れたもの。 どうでもいいトンチンカンな会話も相まって、凄まじいテンポの悪さがプレイヤーが襲いかかる。 このような作業を経て読み進めるシナリオは、突如過程がすっ飛ばされ、時系列すらよくわからず、さらに整合性の取れていないせいで謎の残る低質なものであった。 チュートリアルだけあるのに、実際にそのシステムを使うことのないシナスタジアビジョン(探索モード)や、無駄な作業を強いられるだけのシナスタジアバトル(尋問モード)。 このように、ミッションシステムの他にも、形だけ残ってまるで生かされていないシステムが見受けられた。 Hシーンでは途中で何故かアイキャッチが入って興奮に水を差す。 挙句の果てに、探索の描写よりもクソゲー恒例飯テロの方に力を注ぐ有様である。 後にパッチが配布されてシナリオの補完やフラグバグなどがある程度解消されたのだが、それでもスッカスカの未完成品を売ったという事実は変わりがない。 HPだけを見るなら個性的なシステム、探偵ゲーと言う作風など魅力があるように見えるだけに残念である。 さて、時は8月。 すでに発売されていた「見えている地雷」の一つを爆破させたハンターがいた。 1月に古豪アーベルが繰り出した『アッパレーション ~最期の初恋はバッドエンド~(以下、アッパレ)』である。 まずシステム面だが、公式HPには「死神見習いの能力を使ったSEXによって命を分け与えてヒロインの危機を救う」”命数授与システム” 「運命の分岐点を作り出す」”運命流図システム”などと仰々しいことが書いてある。 が、前者は単にHシーン導入の演出、後者は単に強制バッドエンド→バッドエンドを回避する選択肢の追加 というだけのものをそれっぽく演出しているだけのもので、実際はただの一本道展開である。 本来ならシナリオでこれらの能力について活かすべきなのだろうが、肝心のシナリオは全体的なダイジェスト仕様の薄っぺらいものだ。 死神としての仕事シーンは序盤を除いてほぼ描写がカットされ、日常シーンも基本的な紹介を終えるとどんどん減り、中身のないやり取りを垂れ流すだけのものになる。 こんなことではヒロインたちと主人公の掘り下げなどできるはずもないが、その調子で話はどんどん進み、個別シナリオに入るとイチャイチャ・敵の捜索と報告・延命SEXの繰り返しになっていく。 その他にも、作画崩壊するCG、矛盾溢れる物語、4クリックで終わる戦闘シーン、Hシーンの多くが前作の流用など、致命的な欠点が数多く登場。 古豪の出した本作、それは手堅く低クオリティでまとまった、手抜きの感じられる一品であった。 次に出てきたのはソフトハウスキャラの『領地貴族』である。 ADV+SLGというおなじみソフトハウスキャラの最新作であるが、発売されたのは重要なSLG部分のバランスを放棄してしまった一品だった。 本作は毎ターン一回の行動力で、資源を消費して施設を建造し、関連のイベントを消化していくというものである。 一見とても面白そうだが、騎士一人につき行動力が永続的に一回増える(重複可)という仕様と、1ターンに1度資源を大量に得られる振興政策コマンド。 これらの組み合わせにより、騎士を複数雇用して建造と振興を繰り返すゴリ押しで全てが解決する。 選評者をして「行動力を上げて物量で経営すればいい」と言わしめたそのバランスはゲームとしての面白さを完全に殺してしまっており、ただ面倒なだけの、値段に見合わない薄いADVと化してしまった。 CGやエロシーンのクオリティに問題がないのが救いと言ったところか。 『領地貴族』と同月に発売されたのは、新ブランドUnN/Aの処女作『恋愛教室』である。 16人のヒロインの中からユーザーの投票によって攻略対象が選出されるという、画期的なコンセプトのもとに発表された本作。 公式サイト曰く『厳選されたヒロインとだけ愛を育み、体を重ね合い、作品の中でしっかりとした恋愛劇を描きます』とのことだったが、実際の中身は 個別ルート①お見合いの話が来ました→俺が話をしに行く!→エンディング 個別ルート②この学校が共学になるの嫌!→俺の両親に頼む!→エンディング 個別ルート③妹が風邪をひいたのでそれにかこつけて数日ずる休みしてセックスしました、終わり 個別ルート④学校に通いながらセックスしました、終わり という、薄いを通り越してあまりにもお粗末な内容であり、しっかりとした恋愛劇が描けたかはあまりにも疑わしいものだった。 シナリオ面以外も、シーン回想モードすら実装されていない一方、進行不能バグのような余計なものだけは実装している状態であり、あらゆる方向性からプレイヤーを苦しめるその姿勢にユーザーは感服の一言しかなかった。 さて、さきほど『アッパレ』でこう述べた。 すでに発売されていた「見えている地雷」の”一つ”を爆破させたハンターがいた、と。 そう、「見えている地雷」は一つではない。 誰もがその存在に、その危険性に気づいていながらも、手を伸ばせなかったもう一つの見えている地雷。 誰もがクソだと確信していながら、そのあまりの腐臭に手を躊躇わせた最強の地雷。 コンプリーツの『ママとの甘い性活Ⅱ(以下、ママⅡ)』である。 容量が260MBで総プレイ時間が1時間。CG20枚のボリュームなのに4800円という強気の価格設定。 これだけでも普通なら会社が傾くレベルの所業であるが、本作の本質はそこではない。 本作の最大の問題点はグラフィック。 「しょぼい」「同人レベル」「作画崩壊」「20年前のエロゲのほうがマシ」。 公式HPを開いて目に飛び込んでくるのは、そんな形容が生易しく覚えるような超ロークオリティのCGだ。 サンプルの時点でまともな人体が描けておらず、どこの素人を引っ張ってきたのかとしか思えない仕事ぶり。 歴代商業エロゲの中でも底辺を這うようなレベルだが、そのサンプルでも本作でもまともな部類に入るものである。 実際にプレイすると絵の感想は、「素人が描いたような絵」から「小学生が描いたような絵」にクラスチェンジする。 その狂気すら感じさせるクオリティは、選評者をして「ご覧の有様のほうがまだマシ」と言わしめるものであった。 ただ、「最初ウンコなのは明らかなのだから、ウンコを注文してウンコが出てきても文句を言うべきではない」という住人の一人による擁護があったことも記しておきたい。 徹底的にコストを削減し、クソゲーハンターしか買わないクソゲーを出したその漢らしい姿に、住人たちは敬礼するのであった。 ママⅡの圧倒的な破壊力から2週間、続いて選評が舞い降りたのはハイクオソフトの『面影レイルバック』である。 KOTYeと同じく10周年として発売された本作であるが、その中身は短く薄く、そして雑なぶん投げシナリオであった。 共通ルートで2~3時間、個別ルートで30分~1時間というボリューム。 そのうちの大半がありきたりな生活描写で済まされてしまう。 唯一の山場といえる、主人公とヒロインの事業の妨害イベントもあっさりと解決してしまい、盛り上がるところがほとんどない。 個別シナリオも内容はスカスカであり、そのくせ作中の伏線らしきものはぶん投げているのだから始末に悪い。 ヒロインたちのしていたダンス練習は成果を披露することなく、妨害イベントの裏で暗躍していたキャラのことは未解決のまま。 次期家長になるべく頑張っていた主人公が、結局家長になれたかも正確にはわからない(ルートによってはおまけシナリオ推測はできる)。 幸いCGやBGMに問題はなかったものの、10周年記念作としてはファンの期待を裏切る残念な結果に終わってしまった。 面影レイルバックの選評の後。スレでは本年頭のような静寂が再び訪れる。 ハンターの目につくクソゲーが見当たらなかったのか。 はたまた、すでに並んだクソゲーの破壊力に、選評を書く手が止まってしまったのか。 静寂を破るのは一月半後、2017年も終わろうかという年の暮れ。 大晦日に投下されたのは、Mielが12/31に発売したロープライスゲーム『文芸彼女と僕二人だけの愛の巣だった部室にヤリチンが入部してきた!(通称、文チン)』の選評であった。 発売日と同日に選評の投下。この時点で勘の良い人は察しただろうが、本作のポイントは「薄さ」である。 174MBという軽量級の作品であることに加え、寝取られ前の交際描写も「目玉焼きに黒蜜が意外と合う」「バイト始めました」といったどうでもいい話ばかり。 付き合う経緯は三行で済まされ、まともなデートシーンもないまま間男の登場となる。 これでは主人公への感情移入やヒロインへの思い入れといった、NTRゲーに重要な心構えなどできるはずもなく。 あっさり永久肉奴隷となるヒロインにプレイヤーは、「堕ちるの早くない?」と呆然とするのであった。 選択肢が一切なく、フルスキップによる所要時間はなんと25秒。 DL版ということで文鎮にもならない皮肉も込めて、薄さを追求したこのゲームは選評者から『文チン』と呼ばれるのであった。 以上が2017年内に選評が提出されたゲームである。ここからは、ロスタイムとも言うべき1月に選評が提出された二つの作品を紹介しよう。 まずひとつが、女体化三国志を舞台にした作品、BaseSonの『真・恋姫†夢想-革命- 蒼天の覇王』である。 公式に「真・恋姫†無双のリメイクではない」「新たな恋姫シリーズのリブート(再起動)である」と謳われている本作であるが、これは大嘘。 実際は過去作である『真・恋姫†無双』の魏・呉・蜀のうち、魏ルートのグラフィックを刷新して、新キャラ・新エピソード・新曲を追加したものである。 もちろん、全体的な内容や主要イベントが違えば「リメイクではない」も通る。 だが、残念ながら主要イベントも大半のテキストもほぼコピペ。 個別エピソードも旧キャラのものは8割使い回しとなれば、どう見ても旧作の1/3だけリメイクしたものと言わざるをえないだろう。 さて、本作の見どころとも言える新エピソードだが、こちらには、旧作からコピペした部分と噛み合っていないという問題がある。 例えば、「現代日本出身で三国志について知っている主人公が、生半可な知識を振り回して失態を犯し、反省して一から勉強し直す」という新イベントの直後に「三国志知識でヒロインの危機を救う」という旧エピソードが来てしまう。 他にも、いくらでも膨らませられそうな新イベントがあるにも関わらず、以後のシナリオに活かせられない展開が多い。 擁護しておくと、ひとつひとつの話自体は旧エピソードも新エピソードも面白く、新エピソードだけでもそれなりのボリュームがある。 だからこそ自ら魅力を潰すようなその愚行に、シリーズファンは萌将伝以来の涙をこらえきれない有様であった。 もう一つのロスタイム作品も、同じく人気過去作に連なる新作であった。Galetteより発売の、『お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2(以下、おに禁2)』である。 良質な抜きゲーとして好評を博し、2014年萌えゲーアワード金賞を受賞した前作の正統続編が登場。 だが前作から原画・シナリオ・声優を全てチェンジするという暴挙に出た。 それでも品質に問題がなければまだ救いはあったが、実際は音声やグラフィック、シナリオのミスが非常に多い。 まず交代後の声優の演技力があまりにも酷く、中には素人レベルの棒読みも混ざっている。 しかもその声すら再生されないバグが頻出し、酷いものは収録現場でのNGボイスが20分ほどノーカットで流れてしまうほどだ。 本作は主人公が妹を守り、右手に後遺症が残るレベルの怪我をして、そのお世話という名目で妹となんやかんやするエロゲーである。 だが、実際にゲームを進めていくと包帯越しに湯船につけた右手でおっぱいを鷲掴みしていたり、包帯が消えた手でヒロインを駅弁スタイルで抱いたり、いきなり怪我が左手に移動したりとコロコロ変わる。 もちろん、このような整合性の無さは右手に限ったことではなく、ブルー(立ち絵ではイエロー)の水着や、急カーブ(CGではまっすぐ)といったテキストとイラストの食い違いが非常に多い。 さらに11家族(7人)、主人公名の裕人(祐人)(裕二)などの誤字脱字は軽く50箇所を超えており、そのちぐはぐさは社会人のPDCAの大切さを痛感させてくれる。 一応修正パッチも公開されているのだが、「setup.exeをインストールフォルダのsetup.exe(存在しない)に上書きして下さい」というものであり、もちろんゲーム内容のまともな改善など行われない有様だ。 まともに前作スタッフが残っていないのに、何故続編を出そうと思ったのか。疑問が尽きない一作であった。 さて、ロスタイム作品の紹介を終え、これにて全エントリー作品の紹介を終えた。 ここで2017年KOTYeの大賞と次点を発表しよう。 次点は 「タンテイセブン」 「お兄ちゃん、右手の使用を禁止します!2」 そして大賞は、 「ママとの甘い性活Ⅱ」 とする。 本年は総じて「手抜き」と「薄さ」に注目される一年であった。 キャラの掘り下げを放棄し、シナリオの謎や伏線を放置し、どうでも良いテキストで水増しし、時には自ら用意したコンセプトすら投げ捨てる。 エロゲーというものは基本的に買い切り型である。 体験版というものこそあるが、基本的には宣伝やいくつかのサンプルを信じて購入するしかない。 それ故に表面を上手く取り繕われてしまうと、宣伝の上手さや前作の評判に釣られ、手抜きゲーを掴まされるという悲劇が起こる。 タンテイセブンは、いかにも魅力的なシステムやシナリオを装って。 おに禁2は、前作の魅力という信頼を裏切って。 それぞれ手抜きした、薄く低品質なゲームを売りつけた。 このような表面を取り繕った手抜きというものは、短期的な利益に釣られた他のメーカーが右に倣う危険性すら孕んでいる。 もしこのような手法が蔓延すれば、ユーザーは買い控えに回り、結果としてエロゲ業界全体の衰退という事態が進むばかりとなる。 その点、ママⅡは違う。 宣伝やサンプルの時点で最大のクソポイントを自ら明示し、きちんと納得したものにのみ購入させるその漢らしい在り方。 その上で、ひと目見ただけで誰もが認めるクソの完成度。 これらは文句なくクソゲーでありながら、他メーカーが真似しようという考えはとても浮かばない。 KOTYeはクソゲーについて語るスレだが、良ゲーが減ることやエロゲ業界の衰退を望むものでは決してない。 故に、一切のだまし討ちをしない漢らしいクソゲー「ママとの甘い性活Ⅱ」に大賞の栄誉を与えたい。 繰り返すが、エロゲーというものは基本的に買い切り型である。 だからこそユーザーは失敗を恐れずエロゲーを買い、メーカーは失敗を恐れず良いと思うものを全力で作ってもらいたい。 その結果生まれる怨嗟の声は、ここで引き受けよう。 本年はエントリー作品の少ない一年であった。 だが私にはクソゲーが減ったからだとは思えない。 怨嗟の声を懐きながら、過去のクソゲーと比較して遠慮した人よ。文章に出来ないと諦めた人よ。 もしもそんな人がいたならば、勇気を持って選評を書いていただきたい。 下手なものになってもかまわない。 失敗を恐れない勇気、それはエロゲー業界も、KOTYeも平等に輝かせるものなのだから。 さて、何度もつまずきながら、何度も起き上がる強さを持った少年の言葉を持って本年を結びたい。 「一番いけないのは自分なんかだめだと思いこむことだよ」
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/660.html
2015年総評案2 大賞 不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~ 23 :総評2 ◆Kx43u0bLFs:2016/02/13(土) 19 32 36 HOST softbank219202046200.bbtec.net 2014年、過去最多のエントリー数を記録したクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(以下、KOTYe)。 2013年の「笑えるクソゲー」から一転、「笑えないクソゲー」が群となって押し寄せ、スレは闇に包まれた。 大賞争いは過酷を極めたが、その王座には歴代クソゲーの臭大成と評された『新世黙示録 ―Death March―』が座し、無事に幕を閉じたのである。 そんな闇を耐え抜いた猛者たちが、チーズの腐海に散った同志の念を背負いながら今日もまた修羅の国を駆け抜けて行くのであった。 年明けは平穏に過ぎ去り、時は3月。 一部エンドで陵辱モノなのに純愛エンドを迎える『エロ本を捨ててから兄の様子がおかしい』、 終始ご都合主義に徹する『1/7の魔法使い』、 がエントリーするも、チーズの腐臭に蹂躙され疲弊した住人の反応は薄いものだった。 昨年、『Kinight Princess』でエントリーした縁-yukari-が今年もエントリーを決めた。 人狼をモチーフにした『影狼』だ。 前回の反省からか大きなバグはないものの、細かいバグや粗が随所に散りばめられている。 またフルプライスながらシナリオは不相応の短さであり、とても人狼を表現できたものではなかった。 その3日後にはPeasSoftの『毎日がハーレムすぎて王子は姫を決められないっ!』がエントリー。 タイトル詐欺に集約できる本作は、タイトルで「ハーレム」と謳っておきながらハーレムルートが存在しない。 複数人でのプレイもなく、サブヒロインの攻略も不可。そもそも各ヒロインが好意を寄せてくるのはルート突入後なので、ハーレム作品として本末転倒である。 そんな中、肉汁あふれるショコラケーキが住人にシュールな笑いをもたらしたのだった。 そして4月、クソゲーの姫が帰還を遂げた。 2008年の第1回KOTYeで次点、CS版では本家と携帯板でのダブル受賞に至った戦極姫のシリーズ第6弾、『戦極姫6』である。 2を最後にクソゲー界からは離れていた同シリーズ。彼女の帰還を、誰が予想できただろうか。 今作は従来の主人公・天城颯馬に加え、新主人公として榊月冴を迎えたW主人公形式。 しかし、ヒロインの大半は月冴でしか攻略できず、そしてこの榊月冴こそが問題の大元凶なのだ。 公式紹介では「料理が上手く、それを利用して女を口説く」とされており、実際紹介文の通りに料理スキルが大活躍。 月冴の料理を食べたヒロイン達が彼に対して次々と惚れていく様は、選評者曰く「料理に媚薬でも入れているかのよう」とのこと。 さらに、月冴の才能は料理のみに留まらない。 彼は武士としての実力に優れ、軍師としての知力に優れ、茶道や書道といった学問にも精通し、文官としても優れた才能を見せつける。 その姿はまさにチート野郎。ご都合主義の権化である。 また女性の扱いにもゲスを極め、口説いた端から性行為におよび、当然のように中出しをし、無理矢理に処女をうばっても罪悪感を抱かず、挙句の果てにルート次第ではヒロインの顔を忘れるという有様。 これ程までの最低野郎であるが、ヒロイン達は彼を頑なに擁護し続ける。 彼女ら曰く「不思議な魅力がある」「悪印象を受けるのは彼をよく知らないから」とのことだが、全くそうは思えないのが実情である。 もう一方の主人公である颯馬は従来通りの役回りを見せるも、出番そのものが月冴に比べて圧倒的に少なく、実質的に月冴の単独主人公と呼んでも過言ではない。 この月冴に対する不評はメーカーに苦情が入る程で、遂にはTwitterで反省の旨を示すまでに至った。 そして止めを刺すように、その後発売された『戦極姫6 遊戯強化版・壱』では颯馬のシナリオのみが追加され、事実上公式が榊月冴の存在そのものを否定するのだった。 月冴ショックが冷めやらぬ中、『キシ×カノ』が騎士モノのブランドの復権をするべく立ち上がった。 昨年、『銃騎士』を筆頭に多数の騎士がKOTYeを駆け抜けては堕落。 今年こそはと息巻いた騎士だったが、とにかく薄い仕上がりであり、またしてもKOTYeに名を連ねることになってしまった。 5月。クソの源泉が発掘された。Potageの『超・秘湯めぐり』だ。 薄いシナリオ、不快なシステム、つまらないパロディと、昨年のトレンドを網羅。 BGMもフリー素材を利用し、商業製品として首を傾げる手抜き仕様。 ゲームエンジンも『部室』のものを流用しているようで、名前入力のバグも完全再現されている。 まるで学習する気のないその姿に、住人はただ苦笑するのだった。 3月に帰還した姫に続き、かつての王者も帰ってきた。 アーベルソフトウェアの『不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~』である。 菅野ひろゆき氏の逝去以降、本家からは初の作品となった本作は、これまで同様にミステリー作品で勝負を挑み、これまで同様にエントリーすることになった。 シナリオは案の定と言うべきか褒められた部分はなく、推理の要素は極めて薄い。 推理モノでありながら推理シーンで選択肢がなく、内容も小学生レベルの推理。 それでいて次々と事件を解決していく様はまさに不条理。 エロシーンでも、情報を聞き出すにはセックスだという謎の理論をかざす強引な展開が続く。 戦闘シーンでも表現力に乏しく、場面説明では「避けた」「回りこんだ」程度しか表現されない。 そして主人公は終始無気力な表情で、放たれるキックにも覇気がない。 そのくせ、負傷した敵対する女性に対して「今の俺なら、手負いの女なんて瞬殺ですよ」などと発言する。 他にも、ウォータースライダーがある高級ホテル、紫色のレモネード、無表情で喘ぐ主人公、 そしてエンディングはアーベルお決まりの打ち切りエンド。 回想も差分を逐一表示する水増し仕様と、変わらない姿を見せてくれた。 その後、ホモエンドを迎えるNTRゲー『繋がらない携帯電話 -ただいま他の男とめちゃめちゃセックス中-』がエントリー。 NTR専門ブランドながら、NTRスキーから反感を買う出来になってしまった。 さて、昨年のKOTYeの締めの言葉を覚えているだろうか。 「いかなるデスマーチが待っていようと、我々はクソゲーをなかったことになどしない。かかってきなさい」 我々がクソゲーに対して叩きつけた挑戦状。彼らはその言葉を真に受けてしまったのだ。 5月29日。この日を発売日とするクソゲーたちが、群を成して襲いかかってきた。 その発売日当日に速攻を仕掛けてきたのは、昨年もエントリーしたWHITESOFTの『猫撫ディストーション 恋愛事象のデッドエンド』。2011年に発売された『猫撫ディストーション』のファンディスクである。 本作はクラウドファンディングによって制作され、目標金額は4日で達成。ファンの期待は大きなものだった。作品が送られてくるまでは。 そのCG総数、5枚。エロシーンは本番なし。 元よりシリーズ通してエロが薄いタイプの作品ではあるが、それを考慮してもその事実に誰もが驚愕した。 そもそもシナリオ全編通してオートモードでも一時間という短さを誇り、商業作品としてはおそらく史上最短ではないだろうか。 数クリックで終わる濡れ場に実用性はない。過去のクソゲーがそれを証明している。 エロ以外の部分も短すぎるあまりに評価のしようがなく、ファンが書いたショートストーリーのよう。 商品として売るにはどう考えてもとにかく短すぎるのだ。 FDはファンのためのアイテムであるが、これで納得出来るファンはいないだろう。 続いて、くらむちゃうだーから『裏技スペクトラム』。 容量が1GBを下回り、その中身はパロディの宝庫。 日常シーンは当然、エロシーンまでも侵食。昨年のsofthouse-sealの路線を見事に受け継いだ。 アーベルの姉妹ブランド「Red Rebel」より発売された『JK聖女淫罰~穢れし肢体への裁き~』。 魔女裁判を題材にした拷問・陵辱・人体欠損のニッチ向け作品。それゆえに対特殊性癖専用地雷と化した。 オナニー1回で疲れ果てるヒロインに、それを見てるだけで疲れる主人公。 シナリオも破綻しており、回想モードのCGも差分を全て表示する水増し仕様。疲れるのはこちらである。 4番を務めるのは、GLaceの『恋魂』。 舞台は異性交友禁止を掲げる学院で、ヒロイン達もその思想を掲げているが、個別ルートに入ると皆一様にいつの間にか惚れている。 主人公も主人公で、肉体と知能は完璧ながら口調や性格は不良のよう。そして当人はそれを認めない。そしてなぜか周囲は彼を賞賛する。 他にも設定が噛み合わない箇所が多く、制作側が設定を把握していないという推測がなされた。 またヒロイン4人の内、2人はバグで攻略できない。 パッチを当てることで修正されるが、それでも一部のCGは未収録。その結果、一部のシーンで黒背景に文字だけという第一回KOTYeの伝説が蘇った。 3月に引き続き、年内2作目のエントリーをしたPeasSoftの『中二病な彼女の恋愛方程式(ラブイクエイション)』。 絵とシナリオには概ね問題はないのだが、本作のポイントはバグまみれであるところ。 コンフィグが反映されない、テキストの既読が反映されない、未見のCGが解放される、文章とボイスが噛み合わないなどは序の口。最大の問題点は高頻度でエラー落ちする点で、場合によってはセーブデータが消失する。 また、システムもごく普通のADVの形式であるにも関わらずPCのメモリ使用量が多い。 メーカー曰く環境依存のバグとのことだが、そんなものは方便だろう。 それでいてデバッグ担当には「Peassoft all staf」と記載されているのだから、メーカーへの信頼はガタ落ちである。 そして後日、公式からギガパッチが配布されたが、有志が作った修正パッチ(約30KB)が支持される皮肉な結果となった。 Ex-iTの生まれ変わりのInsyncが送り出した『妄想コンプリート!』。 度重なる延期の末、流通業者に怒られるという前人未到の偉業を成し遂げた。 そして生まれ変わった姿を見せつけるべくKOTYeの扉を叩いてきたのだ。 発売前の情報からは、ごく普通の萌えゲーと思われていた。 しかし、蓋を開けてみれば超展開。主人公が実は主人公ではなく、トゥルールートではシナリオがループ物だったと明かされる。 ループ物を匂わせる描写などなく、そもそも全体的に描写が薄い。イベント事は悉く省略され、いつの間にか行ったことにされている。 主人公が自らの正体を明かす際にも「皆に別れのあいさつをした。」だけで済ます具合だ。 共通ルートは「未来予知研究部」なる部活を立ち上げるところまでだが、この部活は分岐後のルート次第ではその日の内に解散する。 個別ルートに入ったところでキャラやシナリオに特に掘り下げがあるわけでもなく、よく分からない内にエンディングを迎える。 この散々なシナリオに加え、グラフィックにも粗が目立ち、異様に巨大なトラックを筆頭に遠近感がおかしなことになっている。 Ex-iTは生まれ変わってもEx-iTなのだと、住人は痛感したのだった。 バトルスーツを着て戦う麻雀ゲー『麻雀バトルヒロインズ』。 麻雀のクソゲーと言うと亜空カンを連想させるが、本作ではバグはない。 問題は意味不明な展開にあり、シナリオの設定としては格闘技なのにプレイヤーは麻雀をすることになる。 本編中で麻雀であることを明言する台詞もなく、麻雀である必要性を見出だせない。 その後、陵辱エンドで終わる盗撮ゲー『妹盗撮~自宅ストーカー~』、 主人公がドSな『女の子はドSな変態でできている』が連日続けてエントリー。 「ニッチジャンルは地雷」という認識を住人に植えつけた。 以上、総勢9作品による5月の乱。 昨年3月に記録した6作品を更新し、怒涛のクソゲーラッシュに住人は恐怖した。 今年はクソゲーの軍勢が襲ってくる。しかし、結果としてそれは杞憂だった。ここから二ヶ月間、選評は届かなかったのだ。 そして9月、住人が退屈し始めた頃、救世主が現れた。 インターハートが送り出した『淫らな魔法使いと救性主』だ。 ジャンル名は分かり易くストレートな「調教SLG」。しかし、そのゲーム性は皆無。 調教をするにあたり、プレイヤーはまず調教項目を解放するためにクエストをクリアする必要がある。 しかし、このクエストは通常のADVと何ら変わりないテキストを読むだけである。 攻撃・防御などのコマンドはなく、戦闘省略もできないため、単調な作業を繰り返すハメになる。 また「調教」の部分にも難がある。 調教をテーマにした作品の醍醐味は、対象が変化していく過程であるが、本作はその大部分が省かれている。 調教項目は約20個と豊富だが、回数によって内容が変化することはない。 アイテムを使用することによる差分は存在するものの、しかしそれだけである。 調教の仕方で4つの成長タイプに分かれるが、それもエンディング以外ではほぼ無意味なパラメータ。 そもそも全体的にほのぼのとした緊張感のない展開で、調教モノという印象をまるで感じない。 しかも、調教シーンは回想モードに登録されない。完全に本末転倒である。 調教というジャンルを理解していないそのスタイルは、まさにKOTYeにとっての救世主だった。 その後、256MBの薄っぺらい『人妻公然恥辱電車 ~携帯一つでお触り即ハメし放題他人の妻を粘着種付け寝取り~』が華を添え、 昨年の『銃騎士 Cutie☆Bullet』の補填的な作品『聖騎士 Melty☆Lovers』がエントリーするも、評価は凡作程度に留まった。 そして再びの沈黙が訪れる。 いつしか季節は冬となり、しかし年末の魔物は昨年に引き続き現れなかった。 今年は平和に終わる。住人がそう確信した矢先、クソゲーが息を吹き返した。 年が明けて一週間。『剣聖機 アルファライド』が参戦。 輝光翼戦記のシリーズ3作目にあたり、売上も好調とユーザーの期待が高かったことが伺える。 しかし同時にいくつかの不安要素も抱えており、その予感はKOTYeへのエントリーという形で現実のものとなった。 メーカーが売りとしているシステム「合体システム」は、攻略する上で非常に効率が悪い。 ステータスが上昇することに間違いはないが、その上昇幅は微妙なもの。 使い勝手が悪いため、合体させずに個別に運用した方が有用との結論に至った。 しかしながら、ゲームバランスそのものは程よい塩梅であったため、歴戦の住人を刺激することはなかった。 そして選評の締め切りは一週間に差し迫った頃、最後の追い込みが始まった。 MinkのSLG『Love and Peace』。細々と話題に上がっていた本作が、遂にエントリーを果たした。 舞台は女子学園。処女のみが感染し、症状として凶暴化する病気が蔓延していた。 そして主人公は自身の精液でこの病気を治せる、という設定である。 これだけなら大きな不満はないのだが、蓋を開けてみれば雑な作り込みの出来だった。 シナリオでは七つの大罪や日本神話からいくつかの単語が意味ありげに使われているが、それらは名前だけで特に意味はない。 ミスリードなのかよく分からない継ぎ接ぎのような展開は、シナリオライターが13人もいることによる弊害と判断されたが、それ以上に問題だったのがSLGパート。 基本システムは、マスを進みながら戦闘やイベントをクリアしていくもの。 ただしほぼノーヒントであるため、大部分が戦闘マスを占める中、プレイヤーは闇雲に目的のマスを探すことを強要されるのだ。 戦闘システムも、曰く「回復キャラをつぶせば何とかなる」との評価で、属性や攻撃レンジはあまり意味を成していない。 戦闘が終了すると、稀に捕獲イベントが発生する。これはエロシーンに繋がるものでもあり、エロゲーとしては肝となる部分である。 が、その確率は低く、場合によっては数百回の戦闘を余儀なくされる。 CGそのものは全271枚という贅沢な枚数であり、本作はまさしくシステムとシナリオがダメにした好例であろう。 締め切り最終日には二作がエントリー。 一つ目は、Empressの『Closed GAME』。 かつて糞ゲーとしてエントリーをしたEmpressが、今度は本来の意味のクソゲーとしてエントリーを果たした。 上級市民の遊びとして下級市民を駒に行われるデスゲームが舞台。 下級市民への勝利報酬は、上級市民になれる権利。しかし、この上級市民の世界がどういうものなのかは描写されない。 シリアスな展開がメインとはいえ、日常描写も薄く、世界観を理解しにくい。 またワンパターンな展開に整合性のないシナリオと、プレイヤーが置いてきぼりになるのは必至である。 二つ目は、TRYSET MADの『ANOTHER POSSIBILITY』。 物語冒頭、主人公は記憶喪失で始まるが、およそ36時間で全てを思い出す。 また主人公含む大半の登場人物が突拍子もない行動を取ることが多く、展開の理不尽さに頭を抱えることになる。 地の文も圧倒的に不足しており、プレイヤーには脳内補完のスキルが必須となる。 エロシーンに至っては選評者曰く「絶対に笑ってはいけないHシーン」。 主人公は大部分で「う゛ッ!」という台詞が入り、他は「う゛ッ!?」「う゛ッ!!?」「う゛ッ!!」 といったアレンジが大半を占める。 あとはヒロインの台詞とちょっとの地の文を入れれば、『ずっぷ』よろしく簡単Hシーンの出来上がりである。 企画段階ではシリアスな物語を想定していたのだろうが、どこで何を間違えたのか完成したものは壊滅的なものとなった。 以上をもって紹介を終わり、大賞と次点の発表に移る。 次点は、 『戦極姫6』 『猫撫ディストーション 恋愛事象のデッドエンド』 『ANOTHER POSSIBILITY』 『Love and Peace』 大賞は、 『不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~』 とする。 昨年のトレンドである「薄い」「不快」「つまらない」は、今年においても継続された印象を受ける。 しかし違うのは、大きな打力を持ったクソゲーがなかった点である。 誰にとってもクソゲーである。特定方向に抜きん出た個性がある。そういったものが今年はない。 しかし、実際にエントリー作品があるという事実は、その作品をクソゲーだと思う人がいたということである。 愛がある。悲しみもある。そして、悲しみゆえに愛する。それがKOTYeの在り方。 そのことを踏まえ、「期待と現実の落差」というKOTYeの原点に立ち返って選出した。 投資に対する裏切りを行った『猫撫ディストーション 恋愛事象のデッドエンド』。 面白くなる可能性を大きく外れた『ANOTHER POSSIBILITY』。 愛と平和を謳いながらも至れなかった『Love and Peace』。 これらの作品群は、エロゲーという癒やしと希望を否定する、クソゲーとして呼ぶに相応しい器を持っている。 『不条理』と『戦極姫6』も同様に、しかしレベルは群を抜いている。 一度は泥沼から羽ばたき、しかし再び墜落した『戦極姫6』。 シリーズの歴史を鑑みれば、落胆した者は多いだろうし、愛の深さゆえに憎しみも大きいだろう。 加え、ラノベも驚くチート主人公の存在がそこに拍車をかけている。 それを看過するなど不可能であり、まさにクソゲーとして確固たる地位を築いている。 しかし、嘆くばかりではいけない。負の感情を笑いに変えよう――それもまたKOTYeの一つの在り方。 そしてそれを体現しているのが『不条理世界の探偵令嬢 ~秘密のティータイムは花園で~』なのだ。 粗だらけの推理、レトリックに欠ける戦闘、強引すぎるエロ、終始無気力な表情の主人公……。 不条理で塗り固められた世界。けれど、多角的に見た場合、その瞬間ネタの宝庫となるのである。 ただ不快なだけでは究極へは至れない。 悲しみと、それを愛に換えることができてこそが、我々が求めるクソゲーの形ではないだろうか。 その点で、『戦極姫6』の要因の大部分は主人公の存在が占めている。 ダメ男しか愛せないという女性は少なからずいるだろう。しかし、作品の販売対象はあくまでも男性である。 男の頭で考えた場合、彼の言動に納得がいくかと訊かれれば、答えはノーだ。 古今東西の物語において、主人公が占めるウェイトは大きく、まずは主人公を愛せなければ物語を楽しむなど不可能だろう。 ゆえに軍配は『不条理』に上がる。我々クソゲーを嗜む紳士に、最高のティータイムを用意してくれたのだから。 今年は比較的穏やかな年だった。 5月に同時エントリーの最多記録を更新したものの、その悉くが決め手には欠けていた。 姫の帰還、アーベルの復活と話題こそあったものの、どうにも物足りなさを否めない。 softhouse-sealがいないこと。スワンアイがいないこと。昨年の『チーズ』が強すぎたこと。 いずれにせよ、多くの住人が不作感を抱いていた。 しかし、例年語っているように、我々はクソゲーを愛しているだけの集団である。 たとえ不作であろうとも、そこにクソゲーがあるのなら、その遍く総てを愛してみせよう。 ゆえに我々は渇望する。新たなクソゲーを求め、歴戦の屍を超え、今日も修羅の国を生きてゆくのだ。 最後に、復活を遂げたアーベルソフトウェアと、これから現れるだろう新たなるクソゲー達に、この言葉を送って2015年のKOTYeを締めよう。 「今の我々なら、手負いのクソゲーなんて瞬殺ですよ」
https://w.atwiki.jp/arukupena/pages/50.html
総評お疲れ様です。今後も期待しちゃいますね~ -- (織田) 2011-04-08 23 59 50
https://w.atwiki.jp/muscle-brain/pages/328.html
中聖杯総評(ネタバレありなので未見の方は注意) 中聖杯総評(ネタバレありなので未見の方は注意) ▼1次 操作キャラ:やる夫(マスター) サーヴァント:セイバー(由比正雪) 初めてやってみた小じゃない規模の聖杯戦争。周辺でやっていたものを参考に、規模としては意図的に段階を落とし、 「型月世界への深い部分への知識」やらが無くても、GM、参加者ともにやりやすい、「世界の骨格に関わりにくい形」に したのはわざと。 やる側、参加する側ともにハードルの低い形を目指した。 なお、誤解されがちだがシステムの骨子は色んな人が当時使ってたシステムを悪魔合体させたものなので、男爵独自の システムというわけではない。その後、廃村さんのトコを中心にあちこちを参考にして更に調整をして今に至る。 スタンダードなバランスで行ってみた感じの聖杯戦争。 黒幕の仕込みは、バーサーカー(リジー)の分身体を出して、本物のバーサーカーを引っ込めていたことと、序盤から 同盟者を持っていたことか。 セイバー正雪は『扱いづらいサーヴァント』という認識を当時の参加者から受けていたが、今となっては、うん。 なお、プッチ神父は未だに最高峰の黒幕とされている他、セイバーVSアサシンは個人的には未だにお気に入りの一戦。 ▼2次 操作キャラ:やらない夫(サーヴァント) マスター:空条承太郎 架空サーヴァントを作り上げて、皆で設定して操作しようという方向を初めてやった回。 男爵スレ看板キャラの一角とされる電磁郎初登場回でもある。 実はバランス面で結構ミスっていた回だが、中々良い空気吸う連中が多かったり、電磁郎が『何が何でも 目的達成に邁進するキャラ』の片鱗を見せたりで、最終的にはなんとか丸く収まった。 ベクターさんが獰猛な水棲肉食獣の恐怖に常に晒されて漂白されたり、『最初の魔女』が登場したり。 特に後者は聖杯戦争シリーズの後の方にも繋がってくる部分となっている。 ▼3次 操作キャラ:ねらう緒(マスター) サーヴァント:セイバー(壬生宗次郎) 2次から続けて登場の電磁郎がサーヴァントとなり、そして看板キャラの一角と言えるパル緒の初登場回。 魔術師家系に生まれた上で、なんかこう……どうしてこうなったお前。開祖の罪は重い。 実は本筋自体は極めて真っ当に聖杯戦争をしている回。 ランサー陣営を主人公陣営、キャスター陣営をヒロイン陣営と見れば、典型的な聖杯戦争スレとしての 道筋を辿ったとも言えるのだが、操作キャラの関係で常に面白黒人枠にカメラが当たっていた。 最初は面白黒人枠だったパル緒がああなるとは。誰も当時は思わなかっただろう――― ▼4次 操作キャラ:ねらう緒(マスター) サーヴァント:ランサー(ディルムッド) またの名を電磁郎三部作最終回。 中聖杯シリーズではかなり聖杯の規模が大きな回。そして原作キャラが原作と同じAAで出ている。具体的にはディル。 原作サーヴァント(当時)の中ではややランクが低めであったことから、Fate/Zeroよりかなり霊格ダウンや装備没収などを 受けて、ギリギリ登場という扱い。なんでディルのような高位サーヴァントが呼べたかは作中で理由が語られた。 その後、吹っ切れて「ガワは同じだけど別キャラ」というキャラは色々出るようになった。 ともあれ、男爵が土下座して調整のために後付で聖杯大戦にしてもらった回。 赤セイバーことヴィテゲさんがあまりにもあまりな速度で脱落し、盤面がしっちゃかめっちゃかになり、明確な敵が 必要となったことが大きい。 一応赤セイバーが落ちた後に黒幕としてQBが出てくる素案はあったのだが、素案状態で出てきてもフクロにされて 終わりだったため。 結果として出てきた、QB率いる黒の陣営7騎。赤の陣営はセイバーが元々QB側、そしてキャスター(単独行動持ち) である電磁郎もそっち側だったため、戦力比は個々の性能含めて圧倒的だった筈なのだが――― オクレ兄さんという「テストラン生存率0%の、実質シナリオギミックのような立場だった人」が大暴れしたり、 キャスター電磁郎がクリティカル出して暗殺妨害したり、1%を下回る可能性で聖杯奪って単独で動き出したり。 あらゆる意味で最後まで激動の盤面の末、電磁郎はお助けキャラとしての役割を全うしてからラスボスにクラスチェンジし、 主人公の前に立ち塞がった。何だお前。 そのラストバトル(もはやQBは前座)と、その顛末、そしてアサシンとディルの別れ含めて、かなり綺麗に描けたと思う回。 また、グラハムとの友情が、今度はパル緒の三部作に影響してくる事になる。 ▼5次(パラレルライン) 操作キャラ:グラハム・スペクター(マスター) サーヴァント:ファーマー(明智光秀を討ち取った農民) 当時、エイワスさん主導で行われた、パラレルラインと呼ばれる『マスター、サーヴァントを主人公陣営除いて 統一し、多くのスレ主に配布して、各々で回してその特色とか見ようぜ!』系の企画。 これがあったから後のデータパック配布があったとも言う。 男爵はちょっと変則的に、4次からの続きという形で、4次において心残りがあったグラハムがそれを 叶えるために参加したという形で、空き枠には後々まで猛威を振るう『摩』こと壇狩摩が入った。 ―――摩によるTASが始まった。 元がパラレルラインという企画故に、中聖杯ではなく規模的には大聖杯クラス。 そこにおいて起きた現象は、もうなんというか、ひどい。 裏ボス出現から討伐までの最適解ルートを狩摩がTASってた。あとこころちゃんが徹頭徹尾良い空気吸いながら、 1シナリオ4クリティカルとかいう未だに破られない悪夢のようなダイス運を見せていた。 最終的に多くの陣営が残った上で、談合や納得のための決闘、こころちゃんによる乱数調整などを経て終戦。 男爵スレ聖杯戦争時空における大きな役目を占める『神祇省』の原形はこの頃生まれた。 ▼6次 操作キャラ:ラクス・クライン サーヴァント:ミーディアム(無銘の古代エジプト神官) 未だにパラレルラインを抜けば最強主人公陣営と呼ばれるミディ天子の回。恋する乙女最強説。 また、『真・選ばれし馬鹿』として未だに名の残るむぎのん&お梅さんやら、ジェヴォたん初登場やら。 色々と濃いイベントの多かった回。……濃いイベントの少なかった回の方が少ない? カモネ。 ともあれ、聖杯戦争の監督役であったフェイスレスが真の黒幕とかいう、ある意味今更Fate原作リスペクトのような 配置にした結果、監督役の立場を利用して討伐令の為に参加者を招集したら、本人が殴り込みに来てダメージ レースで凄まじい事されたり、寝不足で機嫌の悪いむぎのんがハイオク持って焼き討ちに来たり……。 この辺りで、『いくら主人公陣営でも勝ちすぎていれば、そりゃ囲んで殴られるわ』という認識が浸透し始めた ような、そうでないような。当時はかなりネガティブな意見も出たが、圧倒的に戦力を残しすぎた主人公陣営が、 多陣営同盟と決戦し―――恋する乙女のゴリ押しで強引に勝った。未だに恋する乙女は強いと言われる所以である。 最終的に「食べる」「殴る」だけで聖杯戦争していたランサー陣営が、その行動パターンで何故か余力を 残していたので、談合で手打ち。奇跡的な手札の噛み合いっぷりから、針の穴に糸を通すようなハッピーエンドに ダンクされた回といえるかもしれない。 ▼7次 操作キャラ:サー・カズト(セイバー) マスター:マリアさん …………悪夢のようなダイス運に悩まされた回。女神は敵ではないが味方でもないと、参加者とスレ主の骨髄に 叩き込まれた回とも言える。 およそ4万分の1での主人公陣営ほぼ即死から、令呪ペナで巻き戻し復活。そしてまた奇跡的な確率を越えての敗戦。 二度目の敗戦後のスレの雰囲気は、ネガが出るどころか通夜だった。 「NPCがPCの都合のいいように行動するといいですね」が浸透し始めたのもこの辺からか。 各々目的があって参加しているんだから、殴る時は殴ってくる。それにしてもあまりにも酷い運勢だったが。 紆余曲折を経て、最終的に主人公陣営の運は悪いままだったが、なんとか悪性と言える陣営を落としきって、 聖杯戦争は無事に終結へ。 データ的な難易度では低い部類の聖杯戦争だっただけに、「リアルラック」がどれだけ重要か、参加者とスレ主に 徹底的に教え込んでくれた回だった。 ▼8次 操作キャラ:ハザマ サーヴァント:ランサー(ヴラド2世) 1次にて悪性マスターとして登場していたハザマさん、巫女による再教育を経てまさかの再登場。 今となっては男爵スレ聖杯戦争時空において、ある意味では本人たちの物語に区切りがついた パル緒や電磁郎以上の看板ポジを持っているハザマさんの覚醒回である。 また、当初の設定では「いけ好かない強敵」のようなポジションになる筈だったくらなくんや、 鎮守府という組織と艦娘の登場、アヤヤーチャーこと張任さん、さやナイちゃん、N1含め、 未だに8次メンバーの付き合いは深く、男爵スレ中聖杯時空におけるある意味での中核メンバーである。 生存メンバーで唯一戦後の付き合いの少ないデクくんも、蒼と黄の両陣営のセイバーの戦いという、 この聖杯戦争でのベストバウトを見て、その影響を大きく受けた。 男爵スレ聖杯戦争における、ある種のターニングポイントというか、軸となるメンバーが前述の通り 多く出ている回。 また、実質的なラスボスを努めた張角さんは、黒幕四天王という評価においてはプッチ神父の次くらいの 位置に据えられる事が多い。 っていうか……相手が悪すぎたのによくやった説すらある。 ベイ、ハザマ、くらなくん、さやかちゃん、その他諸々を相手にしてよく頑張ったよ………。 くらなくんが付けた「ライバル権:100点」が後の布石になるとは。 男爵もスレ民も、全く思っていなかったであろう――― ▼9次 操作キャラ:バング殿 サーヴァント:キャスター(ギョーム・ド・マショー) 8次とは別方向で、多くのキャラが作中で仲良くやってた回。後半に共通の敵としてハッチこと陽蜂が出てきた事が 大きいだろう。 なお、だいたい男爵は黒幕というかボス陣営には強力なスキル・能力を設定し、それのメタになる能力を 主人公陣営に持たせているのだが。 そういうのお構いなしに母ライオンがごく低確率を通して、超強スキルの上から強引に殴り倒した。 結果としてリソースと戦力余りを起こした各陣営が、互いにルールや妥協点を相談して、夕焼けの河原での 殴り合いばりにクリーンなトーナメントで雌雄を決する事となった回。 中聖杯シリーズ屈指の名勝負発生機こと、ハサン・ザ・アサシンの登場もこの回。 初手で全陣営に自分の詳細情報をプレゼントしつつ、その後にアーチャーから借りた宝具でしっかりと 切り札確保しておいて、それでランサー倒すとかお前なんなんだ。 さて、Fateとはサーヴァントとの別れが主題の物語とも言うが。 ハサンの消滅シーンは、未だに歴代でもかなり上手く描けたシーンだったのではないかと思う。 ▼10次 操作キャラ:蓮ちゃんさん サーヴァント:アサシン(リジー・ボーデン) 第一次中聖杯のボスのサーヴァントが、まさかのプレイアブル化。 そしてプロット修復の匠ガウルンの匠の技が光るが、それはそれとして兄様が暴虐を働いていた。 未亡人可哀想。 色々とダイス目がぶっ壊れて居た回であり、セイバーのマスターだったBBちゃんが絹ごし豆腐のようなメンタルで 優秀さを遺憾なく発揮しながらゲロ吐いて助けを求めてくるわ、兄様こと凶月刑士郎は最初から最後まで 酷いダイス目を出し続けるわ。 しかし結果として、終盤までアサシンの能力を隠匿し、多くの陣営と友誼を結び、リソースを温存し続けた 蓮ちゃんさんが、なんとかガウルンとバーサーカーを撃破。 もはや勝つ気が無かったライダーは最後の令呪で部下召喚してスキヤキを食って宴会して帰った。 蓮ちゃんさんとBBちゃんを筆頭に、また動かしてみたいキャラの多かった聖杯戦争。他の回も大なり小なり そういうキャラは居るのだが、この回は特に多かった。 でも兄様はもうちょっと自重してください。 ▼11次 操作キャラ:くらなくん→幽雫宗冬 ワンダープロジェクトやら頑張れ宗冬くん2号やら言われていたら、男爵スレ史上未だ最高風速と言われる 結果を巻き起こした、彼岸島聖杯戦争遁甲陣。 休職入る前、最盛期の男爵の特に調子良かった頃の聖杯戦争である。 今やFGOでは呑兵衛となっている荊軻さんだが、男爵スレでの初登場時にはまだFGOが出ていなかったため、 中聖杯時空においては男性。4次において黒の陣営のアサシンとして、汚染された状態でQBに使役されていた 彼が、今度はもう完璧に彼岸島に染まったり……。 途中で出した聖杯大戦『夢の陣営』の為の布石が、スレ主やってる側が「なにこれキモい」と思うほどに ビタリとハマったり、そこからハザマ参戦、偽メアリの覚醒、大魔王劇辛の大暴走含めて見所満載。 ぶっちゃけ簡単に纏めろって言われても無理なので、「彼岸島聖杯戦争遁甲陣」で一括りに。 聖杯戦争シリーズにおいては、パル緒最終章と並び、男爵的には一番楽しかった回のひとつ。 ▼12次 操作キャラ:トバルカイン・アルハンブラ サーヴァント:ウルーチャー ちょっと中聖杯戦争全体がインフレ気味だったことや使用AAの偏りなどを鑑みて、規模は小さく、かつ一部作品の AAを出禁にしてみたチャレンジ的な回。 結果的に、良い空気吸うやつはどっかから生えてくるのが芸風なのだなぁということを自覚に至る。 全体的にキツい展開・盤面の中で、ふわっとブレないウルーチャーが清涼剤だったり、トマトがいい空気を過剰摂取 したり。最終的に、令呪12画を吸った令呪スポンジになりながら、ウルーチャーを擁する伊達男がなんとか勝利と 言える形になり、ウルーチャーは納得して消滅。 以後、今次含めて3回登場する男爵スレきってのフワフワ感と、「もはや死後のロスタイムなので何が起きても 自分は楽しい」という嫌な悟りを開いた自己完結型生物の誕生だった。 ゾンビ化されて使役されようが、聖杯戦争殺人事件だろうが、何が起きても人生楽しい。 楽しむというのは大事だが、誰がそこまでやれと言った。 ▼13次 操作キャラ:ねらう緒 サーヴァント:J・P・アリエット(フォーチュンテラー) 開祖:マイコゥ 12次を大人しくやった反動と言うべきか。聖杯戦争30回以上の中で、11次と並んで大規模かつ男爵風味の 全力を出し切った、自分的な傑作回の一つ。ただし味付けはどうしても男爵味なので好みは分かれるだろうが。 動かしやすいキャラで一回やってみようとパル緒にご出馬願ったら、敵対陣営が4次よろしくマッハで吹っ飛び、 泣きの後付調整で聖杯大戦化した回。 ただし、追加陣営である『罪の陣営』は一枚岩ではなく、各々が独自に聖杯を狙うというもの。 さて、見所はどこがあるのやら。 『ラーメン三銃士』『他人の鋏と他人のダイヤで他人のサーヴァントと再契約』『直江殿マジ強欲』『畜生の大罪』etcetc..... セイバー三段変形した爺のサーヴァントやらキャスターの謎の勝負強さやら、彼岸島の時と並んでヒドかった。 さて、面白黒人枠から怪人を経て、主人公へと至る『ねらう緒三部作』の最後の一つ。 直江殿とパル緒の関係は、未だに男爵が描く主人公とヒロインの中では一つの完成形だと思っている。 遁甲陣同様に簡単に纏めきれないので、『パル緒最終章』という括りでひとつ。 ▼14次 操作キャラ:できる緒 サーヴァント:マダオ その他:先行者 割と好き勝手やってた回。主人公が面白黒人枠という点ではパル緒同様。 人形遣い系魔術師によるチェスボクシングという、要は若手魔術師の間で流行している人形同士の盤上遊戯の プレイヤーであるできる緒が、自らの人形の性能試験兼ねて聖杯戦争に首を突っ込んだというものであるが。 軽い理由で横合いから重い事情をぶん殴るというコンセプトから、盤面には中々に曲者な人材やら重い事情を 抱えた娘やらがおり――― 艦娘の聖杯戦争時空における設定を、とあるスレから許可を得て拝借し、鎮守府や艦娘という要素の中聖杯時空に おけるポジショニングが決定した回。 そして、『悲劇をぶん殴る』という役割は、まさかの想定ラスボスだったアトラスの人造聖者が完遂。 『救世主』ではなく『ヒーロー』になることを選んだ彼の裏で、主人公は裏ボスのサーヴァントとファンブルで遭遇して クリティカルで共産主義の光で焼き払っていた。何だお前。 ゲンスルー提督が率いた捨て艦鎮守府による横殴りを、色んな意味でオールスターな過去キャラたちが食い止めたり しつつ、聖杯戦争自体は最終的に日取りを決めての殴り合いで決着。 聖杯戦争そのものよりも、鎮守府や艦娘、そしてそれらを取り巻く関連性が大きく描かれた回だった気がする。 あとでっきーは最後まででっきーだった。サーヴァントは答えを得て消滅していった。借金残して。
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/4193.html
※第268期総評※ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (evaluation2.jpg) ※第268期の布陣 一番 根元俊一 先発① グレン 二番 俊足巧打 先発② スティーブ 三番 茂野吾郎 先発③ 神楽坂明日菜 四番 y.Y 先発④ 南田 五番 デュラン 先発⑤ マルチネス 六番 木根 中継ぎ① 神威 七番 レオナルド 中継ぎ② ホワイト 八番 BK201 中継ぎ③ レントン 九番 ふじさんっ 抑え K.Sasaki K.Sasakisと社長sが入団。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (results.jpg) 試合 勝率 順位 勝ち 負け 分け 連勝 打率 防御率 得点率 本塁打 盗塁 失策 140 .496 4 65 66 9 11 .264 3.07 3.2 113 171 41 野手総評 全体的に能力がまし、本塁打、盗塁数増加。得点率3.2と大幅増加。 投手総評 先発陣がかてるようになってきた。 チーム総評 4位。ちょっとずつあがってきている 交流戦総括 試合 勝率 順位 勝 負 分 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 30 .538 6 14 12 4 .264 3.19 3.4 23 43 11 勝ち越すことがきでた、この調子で1位を 通算の訪問者 : - 今日の訪問者 : - 昨日の訪問者 : - 最終更新日時:2010年01月16日00時14分01秒 編集者:茂野 М ロッテ総評保存リンク ├ ロッテ総評226~239期 ├ ロッテ総評240~249期 ├ ロッテ総評250~259期 └ ロッテ総評260~269期 }
https://w.atwiki.jp/taiping/pages/16.html
会津ホワイトタイガース 累積訪問者数: - 本日の訪問者数: - 先日の訪問者数: - 最終更新日時:2009年12月10日 (木) 23時54分52秒 ようこそ会津白虎軍へ!! 我が軍はリーグ優勝83回・日本一53回 12球団最強の歴史を誇る球団です!! 特に第63回に9度目のリーグ優勝を果たしてからは第92回まで 30期連続リーグ優勝を独占し、第一次黄金期となりました!! 本塁打数が常に200本手前で、打率も3割をキープし、 得点率は8点台になることもある、最強打線でした! 第76回から第81回までは6期連続で日本一に輝き、 これは当時12球団最長の記録です! さらに第97回から第109回までにも13期間リーグ優勝を独占し、 類を見ない第二次黄金期となりました!! 盗塁数が3桁に乗り、150個に至る年もある、俊足の機動部隊でした! 第118回から第132回までの15期間もリーグ優勝を独占し、 前代未聞の第三次黄金期となりました!! 失策数は一桁で当たり前で第109回からは15期間一桁失策を達成しました! シーズン2失策という最小失策記録も叩き出す鉄壁の守備陣でした! 第118回から第123回までは再び6期連続で日本一に輝いた。(当時最長タイ) 昨季チーム状態 第171回は序盤から首位争いに加わり、3日目には首位に踊り出たが、 最終日には7ゲーム差をつけられて、4期連続でリーグ優勝を逃した。 なんと言っても野手投手共に若手が多いのが敗因だろう。 他チームとの対決は仕掛けで上手く勝てるが、朝来との直接対決を制せない。 派生メニュー チーム状態 チーム成績 育成方針 選手一覧 選手寸評 殿堂入り選手 タイトル獲得者 募集要項 第172回の募集人数は、野手 0人 投手 0人です。 新規入団する際は、下記の育成方針を目標とするような初期能力を目指して下さい。 衰退のことも考えると、大卒が一番いいでしょう。高卒等は若くして能力が衰え始めます。 その他は現役年数が少なくなってしまうので、特殊能力があまり取得出来ないわりに、初期能力のメリットも低いです。 ドラフトの場合は、育成方針に沿っていて逆指名をしていたら基本的に優遇します。 『ちょっとしたコツです。他のパラメータでも言えるのですが、主にパワーやコントロール等で、 Bまで上がっているのは練習内容で無駄になってしまったものが発生してしまっているということです。 それならその分他のパラメータを上げられたということになります。 なのでコントロール等では結果としてCの180~190前後になっているのが無駄がない証拠です。 数値としてはそれで充分なので、その辺りを狙いましょう!』 野手 野手は方針にさえ沿っていればそれなりの選手が作れるので、あまり練習の指定等はしません。 自分なりの研究を重ねてみるのもいいでしょう。 打法については最初からつけてもいいですし、入団後にキャンプでつけるのもいいでしょう。 「チャンスメーカー・固め打ち」はかなり有効な特殊能力です。20%にかけてみるのも面白いでしょう。 目標値は大体「ECCEC」「CCEEC」ぐらいで十分合格です。上手くいけば1・2個Bが入ったりもします。 高めを狙って失敗したら転生するぐらいの気持ちでいきましょう! 参考:1番型は『実戦打撃走塁練習・ダッシュ・1000本ノック』を組み合わせて ミート守備+走力が40ポイント以上50ポイント程度になるように振り分けるといい。 4番型は『俺流打撃・特打・1000本ノック』を組み合わせて ミート守備+パワーが40ポイント以上50ポイント程度になるように振り分けるといい。 『実戦守備練習』×1(1番型は俺流打撃も×1)を加えて 選択しなかった方と肩力には3程度で良い。そうすれば弱すぎになるか成功するかで、失敗はしないので。 投手 投手で意識することは制球力です。スタミナは簡単に上がりますが、制球力はとりあえず数をこなすことが必要です。 実践中継練習やコース投げ込みを主体にして、他の能力を上げる際にもならべく制球力が絡むようにして下さい。 変化球は強化練習を2回すれば上手くいけば4になるだろう。上級変化球は入団してからの方が無駄がなく取得できる。 シュートは上級変化球にならないのであまりお勧めできません。2種類でいいので4~5ぐらいの変化球にしましょう。 下記の育成方針にもありますが、MAXにする気がないような変化球なら最初からないほうがいいです。 投法は速球派ならどちらかを取得してみるのもアリでしょう。 総評 打撃力 守備力 投手力 総合力 C(30) B(30) A(39) B(99) 打撃力は、上位打線がかなり良い。好ルーキーも一人現れた。転生する下位打線に注目。 守備力は、6期連続1桁失策更新中の鉄壁。第166回には0失策を記録した。 投手力は、投手陣は完璧に揃った。後は順調に成長するのみだ。 総合力は、有望な若手がいかに成長・活躍するかが鍵である。 何か質問等ありましたらどうぞ。移籍入団等の相談も乗ります。 コメント一掃しました。/タイトル獲得者の追加に加え、選手一覧を多少リフォームしました。 -- 北城 (2009-10-25 11 01 25) 実はこのwiki生誕100周年(周回?)が過ぎてました。チーム状態のページを見ていただくと第66回から、チーム成績は第68回から記録されていて、今見るとすごい成績ですね。是非あの頃の輝きをもう一度!!会津白虎軍に栄光あれ!!! -- 北城 (2009-11-14 00 21 33) 累積訪問者数が6000を超えてました^^ -- 北城 (2009-11-24 23 10 58) ページに入れないのは自分だけでしょうか? -- 北城 (2009-12-02 09 52 07) とりあえずオフに編集しといた分のみ更新。復活を期待してます -- 北城 (2009-12-03 17 58 22) 自分も入れないです。早く復活してほしいですね。 -- 雄太 (2009-12-06 21 23 51) 終わりましたね。今までどうもありがとうございました。自分は色々と会津に入れ込んでいたようでなかなか落ち込んでますが、いろいろと今後もよろしくお願いします^^ -- 北城 (2009-12-10 23 54 52) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/46.html
総評案3 大賞-りんかねーしょん新撰組っ!(本スレ70氏) おまけ ノミネート作品のタイトル紹介+3行レビュー(本スレ606氏) 総評案3 大賞-りんかねーしょん新撰組っ!(本スレ70氏) 70 :滑り込み総評案:2010/02/12(金) 17 10 49 ID 8G1ytj9Q0 2008年は栄えあるエロゲ板KOTY初年度であったが、いきなり規格外の化物が誕生。 そのあまりの巨大なショックに、以後のゲーム全てが霞んでしまうのではないかと、 スレ住民の間には今後の展開を不安視する声が上がっていた。 こうした混乱の中、2009年の開幕を飾ったのはまさかのソフトハウスキャラであった。 4月発売の「DAISOUNAN」は同社が手がけた二度目の無人島開拓ものだが、 同じネタでユーザーの期待を二度も裏切るという多重遭難となってしまった。 SLGパートではプレイヤーと操作不可能のヒロインたちが一斉に行動するため非常にランダム性が高く、 しかもヒロインたちはランダムに敵対行動も行うためS Lを駆使してクリアを目指すことになる。 このため運ゲーと評する者も多く、製作中に作り手のバランス感覚まで遭難したのではと囁かれた。 6月には大手サーカスも「ヴァルキリーコンプレックス」で参戦を表明。 相手を倒さないと成長できないプリースト、やたら見えにくい3Dマップなどプレイ面での問題が多発。 シナリオは日常パートを完全にカットし、伏線などを無視した超展開でプレイヤーは完全に置いてきぼり。 ヴァルキリーと間違えてクソゲー要素をコンプレックスしたゲーム、とまで揶揄された。 下半期に突入した7月、早速老舗エルフが「河原崎家の一族2」を発売。 本作は内容ではなくコピー対策にウイルスを仕込むという新たな切り口でスレを沸かせ、 エルフがDMMに責任をかぶせにかかるなど、別方向の話題を提供した。 しかし7月に吹き荒れた本当の嵐はもう一つのソフトだった。 りぷるの「りんかねーしょん新撰組っ!(通称:りんかね)」である。 本作は名前の通り転生ネタをストーリーの中心に据えたラブコメADV……のはずであった。 しかし蓋を開けてみると、前後でつながらない文章、自作の専門用語乱発、 頻繁すぎる場面切り替えと、次々にテキストや演出における電波っぷりが判明。 これにクラシック基調のBGMと絶妙に間が悪いアイキャッチが追い討ちをかけ、 プレイヤーは転生ネタを楽しむどころか自分が解脱しそうな状況に追い込まれる。 状況解説用の文章はデータとして存在しながら本編ではあえてカットされているという始末で、 文章の難解さと高尚さを混同してしまったライターの自爆ぶりが伺えた。 ゲーム本スレでは 「今開始30分くらいだが正直バグかと思うくらい話が意味わからん」 「ライターの全くわけわからん文章を長く書けるその精神力には感服した」 「ヒエログリフかよ!俺は考古学者じゃねぇぞ!!! 」 など、プレイヤーたちの悲鳴や悲嘆が相次いで上がり、まさに阿鼻叫喚の様相を呈した。 昨今、何かとシステム面での欠陥やバグがもてはやされるKOTYスレにおいて、 ストーリー一本でクソゲーとして成り立たせようとするその姿勢は、 スレ住民に改めてストーリーの重要性を意識させるのに十分なインパクトがあった。 8月はアーベルソフトの「MQ~時空の覇者~」がクソゲーとのひと夏の出会いを与えてくれた。 フルプライス(定価8800円)ながらボイスなしというまさかの仕様を皮切りに、 選択肢は存在せずゲーム中の操作はたったの2回、ゲーム中に出てこない4人がパッケに書いてある、 母から「同じペンダントの人以外信用するな」との遺言を受けるも同じペンダントの人は現れない、 黒幕が明らかになるとそのままエンディングに突入してしまう打ち切り同然のストーリーなど、 いまどき珍しいほどのガッカリ感を味わえる貴重な出会いとなった。 タイトルのMQは最後まで由来不明だったため、m9(^Д^)にちなんでm9だという噂が流されたのも、 この出来栄えでは無理のない話である。 そして8月末、KOTYスレにはさらなる魔物が襲来する。 フロントウイングが「タイムリープぱらだいす!(通称:タイぱら)」を生み出してしまったのだ。 パッケージ表面にタイトルが表記されない不可思議な状態に危機感を覚えるのも束の間、 開封直後にお詫びの文章を見せられるという前代未聞のお出迎えを受ける。 インストール容量は驚異の10G、動作不安定による頻繁なフリーズ、 挙句にはPC電源まで落とすといった文字通りの魔物ぶりを発揮。 キャラが地面にめり込む、ボタン効果が間違っているなどの基礎的な動作不良はもちろんのこと、 ベンチマークよりゲーム版の方が動きが劣化するという謎の仕様変更や、 説明書にある体位が2つ実装されていないというシステム面の不備まで完備している。 ゲーム部分もおざなりなSLGと中盤以降イベントが消失するADVでプレイヤーを歓待。 ゲーム性とバグの両面でプレイヤーを容赦なく襲撃するその姿は、百戦錬磨のスレ住民をすら戦慄させた。 息をつかせぬメーカーの波状攻撃はまだ続く。 9月発売のゆ~かりそふとの「ひしょ×ひしょ」はCGの半数が黒塗りという状態でスレに登場。 メーカーは当初「原因不明」とトボけたが、データ解析でそもそも未完成だということが露見。 発売四日後に慌てて謝罪しパッチによる修正を試みたが、 フェラシーンでは立ち絵流用のグラフィックで首から上だけを表示という斜め上の対応を行い、 「ごらんの生首だよ!」の言葉と共に悪評を振りまいた。 最終的にメーカー側は未完成状態での出荷を謝罪し、パッチにより問題は解決。 選考でも対象外となってしまったが、長きに渡って板全体を騒動に巻き込んだ対応は忘れられない。 そして12月、年末の魔物が姿を現す。げーせん18(SSα)が今度は大戦略をモチーフに 「出撃!乙女たちの戦場(通称:乙戦)」を発売。実績申し分ない同社の参戦にスレも色めきたった。 やはりというか相変わらずのバグ地獄で、発売後一月足らずで4回のパッチをリリースするも 時にバグが増えるという脅威のメカニズムを披露。 初心者お断りのシビアなゲームバランスと相まってクリアするまでの泥沼の消耗戦を生み出し、 プレイヤーたちを一人また一人と戦場に沈めていった。 そのほか、学園路線をアピールしながら厨二バトルものとして売り出した「アンバークオーツ」、 同様にイチャラブを全面に押し出したものの終盤は鬱・グロ一色という「鬼うた」、 本編では寸止めばかりで実質エロ1回だったという「きっと、澄み渡る朝色よりも」なども それぞれ詐欺具合で物議を醸したが、いずれもガッカリゲー止まりの評価となり、正式ノミネートは見送られた。 製品の正しい姿をきちんと伝えることの重要性を、メーカーには改めて認識してもらいたいところだ。 以上を踏まえて、今年度の入選および大賞を発表する。 入選作は 「MQ~時空の覇者~」 「タイムリープぱらだいす」 大賞は 「りんかねーしょん新撰組っ!」 とする。 タイぱら、ひしょ×ひしょはバグの多さやメーカー対応のひどさでりんかねと大賞を競ったが、 前者はバグ部分の修正により評価減、後者はゲームとして成立したため除外となってしまった。 MQも未完成なのが明らかであり、ストーリーにも問題点が多いものの、 インパクトという点で大賞には及ばなかった。 乙戦については入選も十分期待されたが、まとまった選評が間に合わなかったことが決定打となってしまい、 今回は入選を見送られることとなった。 大賞として君臨したりんかねは、他の作品群と異なりバグもなく、未完成でもなく、 システム面での不具合もないながら、シナリオ一本のみでクソゲーとして勝負するという そのストロングスタイルがスレ住民の感動を呼び起こし、受賞における最大の決め手となった。 2009年は昨年以上に未完成なゲームが多く見られる残念な年となってしまった。 この大不況の中、10年度はさらなる未完成品の出荷が危ぶまれており、 今後もユーザーによる有料デバッグが続くことは間違いないだろう。 そうした中、どのような形であれゲームを完成形で出荷したりぷるに敬意を込め、 以下の言葉を贈ることで2009年の締めくくりとしたい。 「転生を語る前に現世を何とかしてください」 おまけ ノミネート作品のタイトル紹介+3行レビュー(本スレ606氏) 606 名前:名無しさん@初回限定[sage] 投稿日:2010/01/27(水) 21 17 42 ID 2TqE9Snn0 総評ではないがタイトル紹介と三行レビューの合計四行でノミネートされた作品をレビューしてみる 本年度最初のクソゲーは早くも一月に舞い降りた。 学園生活モノの皮を被り油断した犠牲者を半裸ビームで焼き尽くすコットンソフトの「アンバークォーツ」である。 公式サイトでは今もなお伏せられる、学園生活モノとしては有り得ない超展開と目を疑う画像の数々は 多くのユーザーを地獄の底に突き落とし、賛成派と反対派による神学論争の如き議論を招く。 四月、春の訪れと共に襲来したのは「DAISOUNAN」。 ソフトハウスキャラが無人島を開拓するゲームを作るのはこれで二度目だが 同じネタでユーザーの期待を裏切るのも二度目と言う手抜かりをして雪だるま式のDAISAINANを引き起こす。 製作中に作り手の良心まで遭難してしまったのか仲間はみんな非協力的、作業ゲーかつ運ゲーと言う有様であった。 そして梅雨時の六月にサーカスがSRPG「ヴァルキリーコンプレックス」を世に放つ。 このゲームには雨でじめじめとした日常への苛立ちに配慮したのか日常パートは存在しない。 ヴァルキリーと間違えてクソゲー要素をコンプレックスしてしまったのだろうか、 大味なバランスと伏線を置き去りにした急展開のシナリオはどんな除湿剤よりも速やかにユーザーの心を乾燥させただろう。 下半期の始まりである七月にはelfが「河原崎家の一族2」を発売した。 この作品にはウィルス対策ソフト各社がウィルスと認定しているマルチウェアが仕込まれており それによってOSの重要ファイルを勝手に改ざんされてしまうクソゲー未満の悪質なソフトウェアである。 クソゲーとしては語る価値も無いがその悪意に満ちた所業によってKOTYの歴史に警告として刻まれている。 この七月はもう一作の嵐が吹き荒れた、りぷるの「りんかねーしょん新撰組っ!」である。 この作品はKOTY本年度最大の転換点であり実体化した悪夢。 去年ほどのクソゲーは存在しないだろうと油断し、クソゲーとは何なのかを忘れ掛けていたKOTYスレ住民に 真なるクソゲーの狂気をシナリオただひとつで身体の芯まで思い知らせてくれる切れ味鋭いクソゲーであった。 夏まっさかりの八月、アーベルソフトの「MQ~時空の覇者~」がクソゲーとのひと夏の出会いを与えてくれた。 暑さで頭が回らないユーザーの財布が緩むのを狙ってかフルプライスのこのゲーム。 驚くべき事に選択肢と言う選択肢は存在せずゲーム中に求められる操作と言えばただの二回だけ、 パッケージに描かれているのに出て来ない人物が四人も居る今時珍しいほどのガッカリ感が財布の紐を引き締めてくれたに違いない。 同月末、「タイムリープぱらだいす」で更なるクソゲー攻勢に出たのがフロントウィング。 パッケージ表面にタイトル表記がされていない空前絶後の珍事や業界最大級の10ギガ近いインストールを前菜として ゲームが落ちるだけではなくPCの電源ごと落として来る他数々の不安定な動作、 販促ムービーや体験版とは異なる様々な改悪によってユーザーの(パッチダウンロードが)終わらない夏が始まった。 そろそろ年末の悪魔の足音が聞こえ始める九月に現れたのはゆ~かりそふとの「ひしょひしょ」。 公式サイトいわく「あったらいいな♪」を詰め込んだ妄想おもちゃ箱には何故かぎっしりとバグが詰め込まれていた。 今年の流行はユーザーを騙す事なのかこのゲームも事前情報とは異なりハーレムルートがばっさりと削られており 待望のエロシーンも画面真っ暗、更には生首フェラなる演出上の異常事態を引き起こしユーザーは涙でびしょびしょに。 この影に隠れて目立たなかったがこの月には130cmの「鬼うた。」も話題に登る。 ヤンデレ好きの期待を一身に背負ったこのゲームは結果として彼らを裏切ってしまったのだろうか、 発売後はユーザーの想定しない鬱要素とグロ要素により一部からクソゲーとして非難する声が挙がったものの 同時にファンディスクが発表された為かその声は弱まった、クソゲーと評したファンも実はヤンデレなのかもしれない。 ひと月開いて11月には「佐野俊英が、あなたの専用原画マンになります」が静かにやって来た。 原画だけ原画だけと言われ続けて開き直ったのかG.J?があまりにも直球のタイトル、ツクールゲーで勝負を掛けたが 役に立たない素材の数々で更なるクソゲースパイラルを生み出す辺りさすがのG.J?クオリティであると言えよう。 「おばあちゃんうんこ漏れちゃう」を筆頭としてクソゲーの創作センスの源が垣間見える魔道書のような逸品である。 そして09年も残る所数日となった12月28日に駆け込んできた年末の悪魔が「出撃!乙女たちの戦場」である。 家ゲ版、携帯ゲ版のKOTYを圧倒的物量のバグを持って占領した戦極姫シリーズに続かんとしたのか 無間地獄のバグを引っさげて降臨したこの作品は年が明けて今日まで四回のパッチをリリースしているがその効果は正常に発揮せず 時にバグが増えるというエロゲー史上類を見ない消耗戦にユーザーは一人また一人と戦場に沈んでいくのであった。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/142.html
「ちなみに谷原とは過去の作品のキャラクター」の部分は正しくは別作品のキャラで流用されたのも音声じゃなくて別作品のテキストね。全体見た感じだがもっと選評読めよと思える総評だ -- 名無しさん (2011-01-30 23 12 30) 説明が足りないせいか「それのどこがクソ要素なの?」と思うところだらけ。中出し外出しの選択肢でフラグが立って何が悪いんだ? -- 名無しさん (2011-01-31 00 56 46) 明らかな間違いがあるなら各々修正すればいいじゃない。文句言うよりも修正してここで報告するほうがよっぽど建設的な行為だと思うぞ。 -- 名無しさん (2011-02-01 11 56 03) 総評1を書いた者ですが、部分的に修正・加筆させて頂きました。大きな部分は「まるめるの追加」「三極姫部分を減少」などです。 -- 本スレ9本目672 (2011-02-01 21 57 39) 総評2の筆者ですが、一部修正しました。大賞部分をまとめたのが大きな変更点です。 -- 名無しさん (2011-02-04 21 27 19) 総評案2および3を単独のページに移動させました。 - 管理人 2011-02-08 21 10 56 総評案6を書いたものですが、一部修正しました。「冒頭部および結びの部分」「作品紹介文を削減。選外作品については全部削除」が主な変更部分です - 名無しさん 2011-02-09 21 07 42
https://w.atwiki.jp/kotye/pages/825.html
2021年総評案2 大賞 下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~ 【2021】 クソゲーオブザイヤーinエロゲー板 総評審議所 https //jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/58649/1643644901/ 21: 総評2 ◆vq7OBokoT2 :2022/02/13(日) 16 14 27 HOST M106073135224.v4.enabler.ne.jp 2020年、エロゲ業界のみならずあらゆる界隈を巻き込んだ不況と混乱の中で催されたクソゲーオブザイヤーinエロゲー板(KOTYe)は前代未聞の毒に襲われた。 不快な主人公、地雷ヒロインにご都合主義展開とクソのストロングスタイルを備えながら、文章すべてにルビ乱用という細菌を混ぜ、 未知のパンデミックを引き起こした『LOVE・デスティネーション』がKOTYe2020を制したのである。 発足してから13年という月日が流れたKOTYeにおいて、未だに新しいクソ要素が発見される事態に歴戦の勇者も驚嘆する事となった。 こうして2020年の幕は閉じたが、2021年を戦う勇者たちの胸には期待があった。 「今年はどんな魔物が現れるか、はたまた現れないのか」 楽しかったあの頃を振り返るのは良い、しかし歴代の魔王たちに囚われてばかりはいられない。 KOTYe2021の冒険者達が乗り込むキャラベル船は、新たなる香辛料を求めて航海を続けるのである。 3月下旬、2021年のKOTYeはまさかの来訪者に慌ただしく動き始めた。 桜の開花がパンデミックで傷ついたこの国に春の到来を告げる頃、春告鳥としてウグイスカグラの『冥契のルペルカリア』がKOTYe開幕の知らせを伝えてきたのである。 上質なシナリオで固定ファンを掴んでいる同ブランドだが、届いた選評は実態とあまりに乖離した宣伝文句に踊らされた、哀れな白鳥の魂の叫びであった。 青春譚、恋愛譚、幻想奇譚の3つをコンセプトとした本作であるが、前2つは形骸化され、実際は虚構世界で展開される陰々滅々としたエピソードが続く。 各登場人物の長くて重苦しいモノローグも拍車をかけ、選評者をして「一個も明るい話が無い!」と言わしめた。 これを「ブランドの作風」と言えば聞こえはいいが、単に「ご新規さんお断り」とも取れる為、擁護派からも一定の支持を受けてしまう事となった。 かくしてKOTYeに飛来した『冥契』であったが、このような予想外の良作ブランドが到来する例は本年の特徴である。 仮に『世間』で評価されていたとしても、『事実』として発生している購入者に対する裏切りまでは正当化出来ず、本年のバトルロワイヤルは振り子の原理を伴って少しずつ拡大していく事になった。 ウグイスカグラからのまさかの選評という衝撃的な幕開けに続く事になったのは、同月に発売されたCalciteの『女勇者と幻想カジノ~求む亜人巨乳美女ギャンブラー~』である。 何を隠そう、Calciteはかつて大賞作『SEX戦争』等を輩出した名門のスワンアイの流れを汲むブランドである。 定番ジャンルとして異世界物の抜きゲーを続けてきた同ブランドだが、ついに4作目でダウトとなった。 投げっぱなしのシナリオやご都合主義展開とクソゲーのお約束を抑えた本作あるが、最大の問題点は流用によるCG数の水増しである。 全60枚のCGの内、立ち絵や他のCGを加工して作られたと思わしきものの枚数は26~7枚と半数近くを占める。 この流用は同じ姿勢のCGに対して触手や背景、照明の入れ替えや左右反転が主だった手口である。 異世界ギャンブルものとしての掘り下げも不十分で、登場するイカサマも「カードに傷を付ける」等の初歩的なものしかない。 挙句の果てにはゲーム内ミニゲームのブラックジャックでブラックジャック(役)が存在しないというチョンボまで発見される。 ミニゲーム自体はスキップ可能だが、製作陣が如何に付け焼刃のギャンブル知識で本作を手掛けたかの証左と言えよう。 その他、立ち絵増殖バグやらエロシーンで突然シーン回想の挙動になる等、システム面の問題も合わさり、クソの役満となった。 安パイのはずの異世界物を掴んだと思ったら、ババ抜きのババだったといった事態にスレ住人に失笑が溢れることになった。 久しぶりに落ち着いたGWとなった日本を尻目に、「失笑なら任せろ」と言わんばかりに登場したのが、4月末に発売したばかりのevollの『とっても明るい!お嬢様の満喫☆夢のどすけべ生活』である。 前年に、風が吹けばストッキングが消えるでお馴染み『絶品バーガー』を送り込んだ新鋭が新たな方向性を携えて馳せ参じたのであった。 本作の問題点はコンセプトの崩壊による安定感の無さである。 タイトルに「とっても明るい!」とつけている本作であるが、シナリオは「バスジャックで誘拐したら、被レイプ願望のあるお嬢様に逆脅迫され仕方なく凌辱」というトンチキなものである。 馬鹿ゲーを狙ったつもりなのかもしれないが、このコンセプトに対して食い合わせの悪い3要素がプレイヤーを襲う。 まずは主人公が凌辱に向いておらず、行為に入る前に挿入される鼻血や童貞モノローグ等の演出がプレイヤーをいらだたせる。 それに続くのは、シーンの終了後にヒロイン3人でHのダメ出しを含む品評会制度であり、「主人公に感情移入出来ないのにただ責められる」という新手の言葉攻めをしてくる。 最後にエロシーンの幕間を補うギャグが滑っており、「メイドが牛乳ととろろを入れ替えた」「言葉のダメージで9999のダメージが飛び出るのが見えた」等、馬鹿ゲーを馬鹿にするかのようなネタが襲い掛かる。 全体的に何をしたかったのかが伝わらず、珍走団の如きライターの迷走っぷりには甚だ迷惑である。 前作『絶品バーガー』を下回る料理を出された選評者をして「エロゲから離れた方がライターの為」と言わせしめ、スレ住人は大いに舌鼓を打つのであった。 6月に入ると前年にエントリー作を出したSAKURADOGから『家出ギャルを拾ったので育ててみた』が梅雨の湿気さながらの陰湿システムで突き出される事となった。 ゲームを一回閉じると起動しなくなり、再インストールを要求と初っ端からイラつかせる本作であるが、まだ掴みに過ぎない。 最大の問題は「マウス左クリック」以外の操作が出来ない事であり、息子をイカせる前に人差し指がイカれるという事態を引き起こす。 シナリオも設定を活かしきれない微妙さだが、CGはヒロインのキャラ変を差分とせず、41枚の内半分が被りという手抜きには、「お前は抜くんかい」と購入者が激怒しても仕方がない。 かくして「抜く為の利便性が低すぎて、エロゲに数えたくない」と選評者に断罪された本作は同ブランド2年連続のエントリーを飾ったのであった。 梅雨の湿気を吹き飛ばすべく、自らのアイデンティティーさえ吹き飛ばした勇者一行が続けてKOTYeを訪れた。 5月に発売されたpanacheの『ぱられるAKIBA学園』がタイトル回収とばかりに参上したのである。 度重なる延期を重ね、当初の予定より丸一年遅れで発売されたその姿は、もともと予定していたものではない事が容易にうかがい知れる内容であった。 本作はオタクの主人公が異世界転生し、勇者ヒロイン達一行とともに魔王を倒し、オタク文化を広めながら世界を復興するという意外と骨太なものである。 復興ものの都合上、安定した世界設定が求められるが、本作は世界観を安定させる前にヒロインのキャラが安定していない。 共通ルートから個別ルートで4人中3人が別人のように変貌し、そこまで楽しんでいたプレイヤーを落胆させてしまう。 委員長属性の勇者はネガティブモブに、吟遊詩人エルフは騒音お姉さんに、頭脳派魔導士は破壊行為中毒にとパラレルワールドの有様だが、変貌しない聖女も元からイカれている為、結果として全員属性地雷と化してしまう。 世界観については、そもそも教育・文化そのものが無い為、オタク文化の布教以前にやる事が満載であり、本筋を想定して作られたとは思えない代物である。 貴族たちの腐敗した実情等、気分を害する設定は凝っていたりするが、最終的に世界の復興もコスプレHの為の舞台装置と化す残念仕様である。 ここまで異世界転生ものとしては期待できないレベルの拙さであるが、エロはどうかというとこちらもおぼつかない。 個別ルートなのに大半が3Pとアブノーマルなシチュが多い癖、巨乳ヒロインでもパイズリはゼロと「何をもってこの配分にしたのか」と小一時間問い詰めたい。 総じて異世界エロゲの悪手の見本市であるが、本年は『ぱら学』をはじめ「異世界」や「ファンタジー」という文言が多数見受けられる作品が多い。 「人気のジャンルのはずなのに鬼門」という流行の先駆けとして、『女勇者』ともどもクソのコレクションに収められることとなった。 9月、夏の終わりも近づいてきたのだが、「俺たちの百物語はこれからだ」と妖怪が襲い掛かってきた。 8月発売、ももいろPocketの『ぶっかけ陰陽師絵巻 ~Hなお祓いいたします~』の慟哭である。 同ブランドは純然たるスワンアイの継承者として2019年の『カスタムcute』、2020年の『俺は姫武将を孕ませたい!』に続き3年連続のエントリーとなった。 本作は陰陽師の主人公が巷に蔓延るHな呪いを精液で解除するという和風ファンタジー抜きゲーであるが、素材を活かすどころか、そもそも素材が間違っている。 妖怪が跋扈する古風な世界観に似つかわしくない現代風衣装のヒロインや同ブランドの前作「姫武将」から流用した粗い背景等、のっけから躓いて立ち上がる事は無い。 肝心のエロCGについても親戚のCalcite『女勇者』と同じ戦法である「CGを流用して枚数を水増し」が使われており、フルプライスにもかかわらず実質1jksを下回る快挙を成し遂げる。 文章もモノローグの水増しにより実用性を極限までそぎ落とされ、なけなしのCGも衣装やぶっかけの場所がシナリオと違う等の整合性を欠き、隙の無い陣容である。 一方で、本筋は主人公の妖怪呪い考察が大半を占め、ヒロインとイチャイチャも端折ったまま、ボスとの戦闘といった盛り上がりも立ち絵流用戦闘CGの前に無味乾燥の極致である。 ここまでの時点で壮絶な出来であるが、そこはやはりスワン系、システム周りにも救済は無い。 かつての同門ブランドの大賞作、みるきーぽこの『孕らぽこ』で見られたほどではないが、ノーヒントの三択を間違えるとルートが消えたり、途中で終わるという不親切仕様を搭載している。 これを攻略する為にセーブ&ロードで対応しようとすると、前作『姫武将』同様の5~6秒の暗転が首を絞めてくる有様である。 総じて妖怪変化の有様であるが、8月末発売の本作のDL版が10月末に某所の10本1万円セールに登場した。 わずか2か月で税込9,680円の本作が実質1,000円と9割近い値下げとなり、発売日に購入したユーザーには哀悼の意を表せざるを得ない。 一方で、あまりの不出来にある勇者から「もともと1,000円で売る事を想定して作ったのでは?」と邪推されてしまう。 かくして、CG流用、やる気のないエロ描写、無味乾燥なシナリオ、不親切なルート周りに価格暴落と悪逆非道な陰険五行説を提唱したももいろPocketは 同ブランド3度目の正直にして同系ブランド3代目の大賞というクソ大河の完成に向け名乗りを上げたのである。 妖怪の跳梁跋扈にどんよりした雰囲気の中、10月になると大河ドラマの主役の座を取り返すべく、まさかの真打が登場した。 歴史もので評価の高いインレから『源平繚乱絵巻 -GIKEI-』が一ノ谷の戦いさながらの崖下りで奇襲を仕掛けて来たのである。 本作は現代の主人公が過去にタイムリープして、源義経として源平争乱の時代を戦い抜くというストーリーである。 プレイ時間30時間超、2回のループを挟んで実質一本道の本作は、歴史ものを期待した層を裏切る怒涛の最終盤が問題である。 度重なるタイムリープで過去の歴史改変の影響が現代に現れる設定を展開する一方、最終盤ではそんな設定かなぐり捨ててパラレルワールドと決めつけ、ボスの悪霊との少年漫画さながらの超人バトルに挑む。 歴史ものとは何だったのかと首をひねる展開であるが、そこに至るまでも無駄にテンポを損なう義妹ヒロインの歴史うんちく談議がちりばめられ、もはやライターのオナニーにしかなっていない。 せめてエロに救いを求めても、インレの売りの一つである魅力的な女体化武将達にエロシーンは存在せず、現代から一緒に来ているヒロイン二人で計5回と無常観的な哀愁を感じさせる。 骨太な歴史絵巻たる中盤までさえ懐疑的にみられてしまう顛末に「神は細部に宿る」という言葉の重さを嚙み締めるのであった。 『GIKEI』の非業の最後を見届けたスレ住人が対峙したのは、かねてより夏の怪物……むしろラスボスとして危険視されていた大作であった。 8月発売Vanille Macaronの『Cuteness is justice』がタイトルに合わぬ禍々しい姿でこの混乱に畳みかけてきたのである。 同ブランドの処女作にして、ファンタジー世界を舞台にしたやりこみ育成SLGと銘打ち発売された本作であるが、『ママ2』同様に「見えている地雷」と評されたその実態を紐解こう。 本作のストーリーは亡国の皇女リンを調教師の主人公が拾い、Hを含めた調教育成を施して、亡国の再興を目指すというシリアスなものであるはずなのだが、 「エルフエンパイア帝国」「ドワーフ王国」等、ひねりの無い設定上の名称を前に、安っぽさを感じざるを得ない。 続いてSLGパート、本作は『下級生』等を参考とし調教ものに転向させた、昔ながらのコマンド式育成シミュレーションであるが、能力の増減に関するヒントが見当たらない。 ちょっとした能力の不足で即BADENDに直行する難易度に対し、説明書等にヒントは出ておらず、情報サイトのBugBug記事で語られるのみとなっている。 このような理不尽さに加えて、やりこみを困難にする古臭いシステムが足枷になってプレイヤーを苦しめる。 周回前提にも拘らず、セーブデータが10個しか作れず、コマンドや演出の度に切れるスキップや読み込みロードの嵐とストレステストの如き賦役が待ち受けている。 こうしたストレス仕様を補うエロはというと、そもそもCGのクオリティが商業水準に到達していない。 同人レベルともされた塗りのレベルが「見えている地雷」とされた所以であるが、射精断面の白濁液に黄色い粒が混じるグロ画像が発見されるとスレを恐怖のどん底に陥れた。 一方のテキストは3クリックで射精するシーンや、調教ものには向いてない弱気な主人公がHシーンで急にハイテンションになる等、失笑をかっさらう出来である。 実用性の面で期待は出来ない惨状であるが、例によって調教コマンドのエロシーンは省略が出来ず苦役の一部と化す。 絶え間ない苦労の果てに登場するラスボスは一枚絵のモブトカゲであり、三部作の一作目とはいえ、苦役の代価の盛り上がりの無さに辟易するだけであった。 システム、CG、エロシーンと、総じて税込8,580円の体裁をなしておらず、ラスボス然たる圧倒的な総合力はスレを論争に巻き込んだ。 「2,000円の同人としてなら許せる」「いや、むしろ同人に失礼」 程度の問題ではあるが、否否両論入り乱れた本作は本年のKOTYeのセンターとして、最後まで引き合いに出され続ける地位に君臨したのである。 ラスボス襲来に沸き立つスレであったが、そこに流行りの異世界エルフが魔弓ならぬ魔球を投じてきた。 North Boxの『エルフのお嫁さん ~ハーレム婚推奨~』がスクランブル登板してきたのである。 異世界転生ものに学園ものを合わせヒロインはエルフと、抜きゲーとしては置きに行った作品に見えるが、絵以外の褒め所が無い。 シナリオは食事とセックスに終始し、舞台装置として用意した学園のせいで異世界設定が死ぬという共食いが発生している。 一方でエロシーンはお祭り風のBGMが自家発電の妨害をし、タイトルの「ハーレム」要素も4回の3Pと4人フェラ一回ではただの見せ球に過ぎない。 終いには終盤の展開が各ルートで重複し、プレイ内容も代り映えしない為、HPにある魅力的なヒロインの個性が消え、購入者に寂寞感を募らせる。 こうしてエルフ、異世界、ハーレム等大半の属性が死に絶え、多様な購入者のストライクゾーンを避ける魔球と化した本作に対し、スレ住人は見送り四球を選ぶのであった。 エルフによる魔球を見送り、塁に出た先に待ち受けていたのは天使と悪魔の凸凹バッテリーだった。 QUINCE SOFTの『ごほうしアクマとオシオキてんし』の降臨である。 1月の発売直後もプレイ中に挟まる読み込みロードの多さから話題となった本作であるが、秋深まる11月に未知の問題が発覚しKOTYeに召される事となった。 大筋としては更生の為に天使に連れてこられた悪魔2人が過疎化にあえぐ離島の旅館を手伝う事で盛り返していく町おこしものである。 これに加えて人間界との異文化交流要素もPRされているが、そんなものは悪魔の戯言に過ぎない。 ダイジェスト進行であれよあれよという間に島は盛り上がり、ヒロインとの交流要素も省略気味である。 エロの導入もやっつけで、主人公は自身のケガや大事な確認事項を忘れて脈絡もなく行為にいそしむ。 そんな極小の描写力に対して、膨大なのはフレームレートである。 本作はまるでベンチマークテストをするかの如く、システムが許容する最大負荷をかけてフレームレートを暴走させる。 高スペックGPUではゲームの軽さで負荷が上がりきらないものの、多様なスペックを想定しなければならないPCゲームにおいては許されない所業である。 致命的な故障報告こそ上がらなかったが、密かに無駄な電力を消費するこの仕様は昨今叫ばれるSDGsの対局を行くものであり、 選評者をして新タイトル「こっそりグラボにオシオキべんち」としてクソの禁書目録に収められることとなった。 悪魔によるPCの強制労働を目の当たりにした衝撃も冷めやらぬ中、12月に入って現れたのは怠惰なバカ女だった。 11月末に発売されたばかりのCalciteの「ニート娘を更生させよ!性技があれば生きていける」が同ブランド2連勤を果たすこととなったのである。 本作のコンセプトはニート更生員の主人公が社会不適合者のヒロイン達を更生させて就職を目指すというものだが、 税込7480円というミドルプライスでありながら、ゲーム容量が302MBしかない。 『ママ2』の悪夢を思い出すような数値だが、そのダイエット法はとにかくセリフをケチる事である。 売りとされたヒロインを更生する展開は1周+各ヒロイン個別1回で終了し、途中の交流描写をカット。 CG40枚、シーン数36と体裁だけはまともであるが、モノローグが水増しされたエロシーンではなかなか声が聞こえない。 『しゃべれよ!ちゃんと喘げよ!イクの早すぎるよ!』の三連打にはプレイヤーも抜く気がうせるだろう。 おまけにBugBug記事以外で告知していない風俗堕展開も強引展開の末のやっつけ仕事である。 システムとしても前作以上に完成度が低く、説明書通りに右クリックが動作しないバグやシーン回想の範囲設定ミス等も見受けられる。 挙句の果てには風俗堕ちの末、ヒロインが出演したAVの男優名前欄がなぜか「Man」等、厚顔無恥な出来に「ニートに働かせる前に、お前が働け」と製作陣に物申したいところである。 一方で前作がスワン系の新戦法「CGを流用して水増し」を咎められた為、反省したのだろうか。 それに続く本作は、そのような卑怯な真似に頼らない正統派のクソゲーとしてKOTYe2021の社員名簿に名を連ねる事となった。 12月も末に差し掛かり除夜の鐘の足音が聞こえる頃、まさかのメーカーから年内最後の選評が投下された。 シルキーズプラスの「ふゆから、くるる。」が同系ブランドで初めてKOTYeの門を叩いたのである。 本作は同ブランドがすみっこソフトより引き継いだSFミステリ、四季シリーズの最終作であるが、最終盤の解決パートを除き問題が山積している。 推理モノなのに全体の1/3を占める冗長な導入パートではヒロインが話を聞かず、明後日の方向に脱線しまくる。 推理パートでは冗長な会話の脱線に加えて、読者が推理する為に必要な情報が開示されないという「ノックスの十戒」を無視するような描写が追撃をかける。 止めとばかりにエロシーンでは、主に百合モノとしてPRされた本作にふたなりを混入させる等、属性を持たない選評者を阿鼻叫喚たらしめた。 独特な作風でファンからは好評を得た本作だったが、本編の常識にとらわれない世界観をエロにまで持ち込む姿勢にスレ住人も感嘆するのであった。 2022年を迎え、例年通り1月の予備期間に突入した。めぼしい有力作をあらかた平らげたスレ住人たちは大賞談議に華を咲かせていたが、そこに早馬が届き、事態は風雲急を告げる事となる。 CIRCUSの『D.C.4 Plus Harmony ~ダ・カーポ4~ プラスハーモニー』の腐臭を嗅ぎ付けたハンターが予備期間を主戦場にすべく、タレコミに馳せ参じたのである。 曲芸商法と言われる悪辣な作品展開を続けてきた同ブランドだが、その末端がついにKOTYeの捜査縄にかかったのであった。 本作は全年齢版『D.C.4』の18禁移植作であるが、問題となったのはひとえに「手抜き移植」であった事である。 18禁化の都合上、CVの変更を余儀なくされた本作であるが、本編シナリオの一言一句を一切変えずに解き放たれ、ファン層に刺さる毒矢と化した。 加えて、賛否両論のCV変更をしてまでこしらえた、本編終了後の追加要素であるエロにも埋伏の毒が仕込まれている。 メイン・サブ合わせて8人、各2回のエロシーンであるが、ヒロイン当たり各4枚のCGの内、大半を流用して2回使うという誰得仕様を搭載したのである。 こうした死の商人たるCIRCUSの売り方に辟易する者もいたが、同時に「曲芸にしては良くやっている」という謎の擁護まで飛び出し、スレはヒートアップする事となった。 そして最終日の1月31日。選評締め切りまであとわずかのところで、立て続けに3本の選評が襲来し、KOTYe史上まれにみる電撃戦が展開された。 その先方を務めるのはPrincess Sugarの『プリンセス☆シスターズ!~四姉妹は全員あなたの許嫁~』である。 外国のお姫様四姉妹とのイチャラブをお題目に据えた本作であったが、萌えゲーを期待させておいて、その実態は虚無シナリオの抜きゲーである事からKOTYeの舞踏会に連れ出された。 ヒロインは一人を除いて自ら股を開くお手軽仕様に加え、それに発情するだけの竿と化した主人公には「空気」以外の印象を持つことは無い。 イチャイチャ要素であるはずの日常シーンもひたすら虚無で、「記憶喪失がフライパンで治る」等の寒いネタが目立つ。 美麗CGにより抜きゲーとしては佳作に成り得るものの、シナリオが虚無すぎて未読スキップを推奨する本作は、文字通り最終日の動乱の姫始めとして役割を果たす事になった。 そんなビッチ姫の窮地を救うべく、怪しい勇者が颯爽と戦場に現れた。 6月発売のキャラメルBOXいちご味『下戸勇者~下戸は飲まねど酒池肉林!~』の推参である。 実は8月の時点で選評が届いていた本作であったが、「語る気が失せる」という選評者の言を持って、さらなる潜在力の高さが期待、もとい危惧されていた。 そこに通りすがりのハンターが決死行を仕掛け、最終日2本目の追加選評として、勇者よりも魔王というべき恐ろしい全貌を解き明かしたのである。 本作はドラゴンクエスト3を元ネタとする凌辱メインの異世界ハーレム抜きゲーであるが、本来パロディゲーは元ネタを知っているかどうかで評価が分かれるのが常である。 それに対し本作には、DQ3「アリアハン」の町をもじった「アリエヘン」を始めとする輝く息の如き寒いネタが本編、エロシーン問わず至る所にちりばめられている。 震災のトラウマ「ぽぽぽぽ~ん」をもじった呪文等、もはや元ネタのジャンルすら統一感が無く、DQを既知かどうか等些末な問題でしかない。 DQヒロインを馬鹿にしたやり取り等、むしろ元ネタがわかる事でプレイヤーに激しい炎の如き怒りを沸き立たせる無神経な茶番も見受けられる。 ネタ以外にもRPG風世界観の描写はやたらと凝っているが、抜きゲーにしてはクリアまで15時間弱と長すぎる為、ただただ読むのが辛い苦行と化してしまう。 いくら終盤でそれらの伏線を回収したところでコレジャナイ感を漂わせるだけである。 抜きゲーの本懐であるエロについては、CG70枚、シーン数33とフルプライスとしてまずまずだが、凌辱以外の半数がハリボテである。 各エピソード冒頭のチラ見せH、需要不明な主人公の女体化、和姦用とはいえオホ声を台無しにする農村BGM等、実用性を損なうシーンが入り乱れる。 凌辱で悪役然たる主人公も和姦シーン中にDQあるある、もとい過去の冒険譚を語りだし、抜き所をバシルーラしてしまう。 この時点でラスボス級の攻撃力だが、本編を支えるシステム周りは鉄壁である。 既読・未読を切り替えられない上に声が重なりまくってひどいことなるスキップや、ボイスの音量設定がキャラ毎のみ等、使うに堪えない化石システムがしっかり守りを固める。 止めとばかりにシステム画面の確認ダイアログから背景をブラックアウト出来る立ち絵鑑賞用バグも確認され、ようやく解剖が完了となった。 寒いシナリオとおざなりなエロという二刀流で、地獄の帝王の如き本作はDQシリーズの魔王にならい、最後に進化の秘法によって真の姿を現したのである。 魔王の踏み荒らした大地を砂漠に変えるべく、最終日のトリを務めたのはDESSERT Softの『彼女(ヒロイン)は友達ですか?恋人ですか?それともトメフレですか?Second』である。 2019年エントリーのシリーズ前作が甘酸っぱいヒロインとのイチャイチャ同棲からの急転直下のハーレム性奴隷bot化で顰蹙を買ったのに対し、 本作は評価されていた日常イチャイチャ描写を大幅削減し、改悪したハーレムエロを増量した罪で再び御用となった。 イチャイチャが薄い分、性奴隷化してもショックは少ないとも取れるが、前作比およそ半減のプレイ時間で、売りの一つだったネタ要素すら削減されてしまっては擁護のしようもない。 特に本作で登場する「露骨にハーレム結成に向けて立ち回る妹」は前作の「策士妹」と悪い意味で対照的な存在であり、同ブランドを三年連続のKOTYeハーレムに導く原動力となった事を付け加えておく。 以上、数奇な運命によりKOTYeに導かれし全エントリー作品16本が出そろったところで、本年の大賞および次点を発表する。 次点は、 『ぶっかけ陰陽師絵巻~Hなお祓いいたします~』 『Cuteness is justice』 そして大賞は、 『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』 とする。 本年のクソゲーを俯瞰してみると前年の傾向の先鋭化が顕著であると見て取れる。 すなわち作品を手抜きに基づく「価格不相応」の品質と事前情報と実態の乖離による「裏切り」の二大要素であり、多くの作品を貶める事になった。 前者については、パンデミック不況によって業界全体として製作サイドが予算不足に陥っていた事は想像に難くない。 一方で後者については非常に解釈が難しく、「自分が理想を抱きすぎたのかもしれない」と選評を書く事をためらうハンターが続出する事となった。 『冥契』、『GIKEI』、『ふゆくる』、『DC4PH』等、世間からある程度評価されている作品も数多く選評が寄せられたが、 選評者達は口々に悩みを吐露し、その度にスレ住人がたしなめたのである。 「KOTYeはネタスレであり、選評はあくまで『個人の意見』である」と。 本年程KOTYeの原理原則が確認される事はかつて無かったかもしれない。 炎上騒動やクソゲーへの注目等、SNSを含んだ一人一人の行動が作品に影響を与えやすい世の中となり、ある意味で選評のハードルが上がってしまったが故の事態と言えよう。 例によって次点以上には、こういった経緯によって選評が届いた作品たちとは一線を画す魔物が据えられる事となった。 ヒントの無い理不尽難度、不便UIに低質なCGと価格不相応の極致たる『Cuteness』。 スワン系の後継者として、飽くなき手抜きで無価値に近づこうとする『ぶっかけ陰陽師』。 TPOをわきまえない寒いネタとDQあるあるに化石システムを添えて投げつけた『下戸勇者』 価格不相応、ユーザーへの裏切りとクソの二大要素を携えるいずれ劣らぬ強者揃いであるが、僅差で『下戸勇者』が大賞たりえたのは一重に「全力投球」の結果、クソであるという点である。 化石システム・バグという技術的な問題は多く抱えるが、過剰に彩られた世界観、エロシーンを侵食する冒険談議等、シナリオからは一切の手抜きを感じないのにクソというストロングスタイルを誇る。 本来、元ネタを知っている事で笑いが生まれるはずのパロディも、寒いどころか怒りを催す類のものも混ざりスベリゲーとしての甘えすら許さない。 確かに『下戸勇者』には凌辱エロやファンタジー冒険譚としての美点も存在するが、実態としてプレイヤーの多くがそれを正しく味わう前に投げてしまい、 最終的な感想として「語る気が失せる」と指摘される悲劇を生んでしまう。 ファスト映画が持て囃されるように、どんなに素晴らしいエンディングが待っていたとしても、最後まで興味をもって見られなければ評価されない現実を痛感させる。 これに対して本命と言われた『Cuteness』の本質は「価格不相応」であり、BugBug記事の宣伝文句のように「昔ながらの高難度やりこみSLG」として、少ないものの評価を得ている。 「定価ではダメでもセールでなら売れるのでは」という意見もあり、ブランド処女作かつ三部作の一作目である事を鑑みて、世の嘲笑を浴びかねない大賞を背負わせるのは時期尚早とした。 また『ぶっかけ陰陽師』は実質1,000円だとしても損した気分とされ、この点では『Cuteness』すら下回っているが、腐ってもスワン系であり、同系列としては小粒感が否めない。 価格暴落により確かにユーザーを裏切っているだろうが、かつてのスワン系大賞作『SEX戦争』『孕らぽこ』に比較して、内容面では歴戦の猛者達の邪な期待に応えたとは言えないだろう。 両作品に共通している事としてはクソの二大要素の内「価格不相応」が先に来ることであり、「抜きゲー」「異世界もの」「DQパロ」多様な属性期待への「裏切り」の分、『下戸勇者』が一歩だけ先に出ている。 クソの要素もバラエティに富む為、「ネタスレ」というKOTYeの趣旨にも合致しており、「語る気が失せる」ものだったとしても、「語ってみれば笑いにもなる」一つの好例として語り継いでいきたい。 以上の理由を持って、14代目の「クソ」の紋章を受け継ぐ英雄として『下戸勇者~酒は飲まねど酒池肉林!~』の栄誉を褒め称えたい。 かくして、KOTYeの新たな覇者が誕生した。 だがしかし、我々の冒険は終わらない。 KOTYeがいつまで続くかはわからないが、正義の勇者がいれば、悪の魔王がいるように、エロゲという光がある限り、クソエロゲという闇も存在し続けるはず。 それを追い求めて、いや追い求めていなくとも、遭遇したクソを語り、悲しみを分かち合い、笑い飛ばす。 クソゲーへの侮蔑は本質ではなく、斜陽と言われるエロゲ業界において、もしよき友として再び巡り合えたなら、過去の事は水に流して笑いあおう。 悠久の時を超えても、KOTYeはそんな場であり続けるという意思を次代へ受け継いでいきたい。 「来年はどんな魔物が現れるか、はたまた現れないのか」 好色家たちの冒険は続く。未だ見ぬ香辛料もとい「クソ」という人生のスパイスを追い求めて。 最後に冒険者の先輩たる我々から、サブブランドで滑り散らかした挙句、大賞受賞となったキャラメルBOXに対し、 『下戸勇者』ストーリー紹介文にある勇者の決意への反論を贈る事でKOTYe2021の冒険譚を終えよう。 「メインブランドで『今までできなかったことをやってやろう』というのは結構ですが、 プレイヤーのやるきを奪わないでください」
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/3827.html
※第249期総評※ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (evaluation2.jpg) ※第248期の布陣 一番 Acky 先発① ∞Holic 二番 ☆スティー☆ 先発② レントン 三番 M A 先発③ ゆっくーん 四番 バルテズ 先発④ ☆かもめ☆ 五番 琴吹紬 先発⑤ 岡田 六番 天王州アテネ 中継ぎ① BellWalker 七番 復帰版改・山崎 中継ぎ② 月形 八番 BB 中継ぎ③ 松崎亜美ちゃん 九番 ありません 抑え 勘助 ・野手陣には期待のルーキー天王州アテネが入団。投手陣にも勘助、レントンが入団した。他には綾崎ハヤテの引退により月形が中継ぎに転向した imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (results.jpg) 試合 勝率 順位 勝ち 負け 分け 連勝 打率 防御率 得点率 本塁打 盗塁 失策 140 .427 5 57 76 7 4 .252 3.05 3.0 119 154 9 野手総評 天王州アテネの入団により本塁打数が増えるがその他の成績は軒並み下がってしまった 投手総評 先発陣の不安定な投球が響き防御率が悪化。綾崎ハヤテ投手の引退も影響したのかもしれない チーム総評 5位に転落、パリーグの球団で勝ち越せたチームは1つもなかった 交流戦総括 試合 勝率 順位 勝 負 分 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 29 .392 11 11 17 1 .273 3.78 3.8 21 39 0 交流戦では大きく負け越し、シーズン成績にものすごく影響した ※第248期総評※ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (evaluation2.jpg) ※第248期の布陣 一番 Acky 先発① ゆっくーん 二番 ☆スティー☆ 先発② ☆かもめ☆ 三番 M A 先発③ コスギⅦ 四番 バルテズ 先発④ 岡田 五番 琴吹紬 先発⑤ 月形 六番 藤崎佑助 中継ぎ① BellWalker 七番 BB 中継ぎ② 綾崎ハヤテ 八番 復帰版改・山崎 中継ぎ③ 松崎亜美ちゃん 九番 ありません 抑え ∞Holic ・ルーキーの∞Holicが抑えになりゆっくーんが先発に転向、水竜水皮の移籍に伴いBellWalker中継ぎに転向。野手陣はほとんど変わりなし imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (results.jpg) 試合 勝率 順位 勝ち 負け 分け 連勝 打率 防御率 得点率 本塁打 盗塁 失策 140 .533 4 72 63 5 6 .266 2.81 3.2 99 161 10 野手総評 得点率はあまりかわらなかったが本塁打数が大幅に減少、得点率を上げるためにも大砲がもう1、2人ほしいところだ 投手総評 昨季と変わらず先発陣、中継ぎ陣共に調子がよくチーム防御率も昨季と変わらなかった。抑えの∞Holicの安定感が増せばより一層強力な投手陣になるだろう チーム総評 3季連続の4位、交流戦のおかげで貯金が増えたものの対パリーグの成績はほとんど変わってないのが上位進出できない原因だろう 交流戦総括 試合 勝率 順位 勝 負 分 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 30 .600 3 18 12 0 .306 2.72 3.9 29 29 5 昨季と成績が一変し3位になる。貯金を6作れたのは大きかった ※第247期総評※ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (evaluation2.jpg) ※第247期の布陣 一番 Acky 先発① コスギⅦ 二番 ☆スティー☆ 先発② 岡田 三番 M A 先発③ ☆かもめ☆ 四番 バルテズ 先発④ 月形 五番 琴吹紬 先発⑤ BellWalker 六番 琴吹紬 中継ぎ① 水竜水皮 七番 BB 中継ぎ② 綾崎ハヤテ 八番 復帰版改・山崎 中継ぎ③ 松崎亜美ちゃん 九番 ファブレガス 抑え ゆっくーん ・ゆっくーんが新人ながら抑えに抜擢。野手陣は低年齢化が進む imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (results.jpg) 試合 勝率 順位 勝ち 負け 分け 連勝 打率 防御率 得点率 本塁打 盗塁 失策 140 .496 4 67 68 5 5 .256 2.85 3.1 116 167 10 野手総評 得点率が大幅減少、3割打者が一人もおらず打線がうまく機能しない。だが5年目の琴吹紬が20本越えするなど若手は成長してきている 投手総評 若手、ベテランがうまく活躍しリーグ1位のチーム防御率となる。ルーキーのゆっくーんはサヨナラされる場面が目立ってしまった チーム総評 2季連続の4位、投手陣は調子が良かったが打線は繋がりを欠き得点率が大幅に減少してしまった 交流戦総括 試合 勝率 順位 勝 負 分 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 30 .400 10 12 18 0 .254 3.02 3.1 22 46 4 10位とセリーグに惨敗。昨季よりも更に成績が下がってしまった ※第245期総評※ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (evaluation2.jpg) ※第245期の布陣 一番 Acky 先発① コスギⅦ 二番 大野豐 先発② 小野晋吾 三番 M A 先発③ ☆かもめ☆ 四番 オルティス 先発④ 月形 五番 藤崎佑助 先発⑤ BellWalker 六番 琴吹紬 中継ぎ① 水竜水皮 七番 ☆スティー☆ 中継ぎ② 綾崎ハヤテ 八番 復帰版改・山崎 中継ぎ③ 松崎亜美ちゃん 九番 名無し 抑え 岡田 ・☆スティー☆・復帰版改・山崎両野手、小野晋吾投手が新しくスタメンに名を連ねた。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (results.jpg) 試合 勝率 順位 勝ち 負け 分け 連勝 打率 防御率 得点率 本塁打 盗塁 失策 140 .597 3 80 54 6 10 .281 3.24 3.8 145 195 12 野手総評 上位打線が上手く機能した。下位打線の早期覚醒が待たれる。 投手総評 リーグ屈指の投手陣にも多少の陰りが見られ始めた。若手選手の成長が待たれる。 チーム総評 3位ながらCS、日本シリーズを勝ち進み日本一を勝ち取る。2連覇達成。 交流戦総括 試合 勝率 順位 勝 負 分 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 30 .600 4 18 12 0 .292 2.97 4.3 39 46 2 勝率6割と健闘し4位。昨期の嫌な流れを断ち切った。 ※第244期総評※ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (evaluation2.jpg) ※第244期の布陣 一番 Acky 先発① コスギⅦ 二番 スティー+ 先発② 月形 三番 M A 先発③ BellWalker 四番 オルティス 先発④ 越智大祐 五番 藤崎佑助 先発⑤ ☆かもめ☆ 六番 大野豐 中継ぎ① 水竜水皮 七番 琴吹紬 中継ぎ② 綾崎ハヤテ 八番 名無し 中継ぎ③ 松崎亜美ちゃん 九番 鍛冶 抑え 岡田 ・スティー+選手が現役最終年を送った。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (results.jpg) 試合 勝率 順位 勝 負 分 連勝 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 140 .585 1 79 56 5 13 .283 2.53 3.9 134 203 7 野手総評 全体的にかなりの成績を残す事に成功した。盗塁数は200を超えた。 投手総評 リーグダントツの防御率2.53を記録。比較的若手が多い布陣ながら良く頑張った。 チーム総評 投打が見事に噛み合いリーグ優勝を果たす。目指すは連覇&完全制覇だ。 交流戦総括 試合 勝率 順位 勝 負 分 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 30 .448 8 13 16 1 .276 3.01 3.5 26 55 1 恐らく交流戦導入後初の負け越しとなってしまった。日本シリーズでもセリーグの横浜に完敗。 ※第242期総評※ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (evaluation2.jpg) ※第242期の布陣 一番 大野豐 先発① コスギⅦ 二番 スティー+ 先発② ファンデル 三番 M A 先発③ BellWalker 四番 Acky 先発④ 岡田 五番 オルティス 先発⑤ ☆かもめ☆ 六番 藤崎佑助 中継ぎ① 水竜水皮 七番 国士無双 中継ぎ② 綾崎ハヤテ 八番 片岡Ⅱ 中継ぎ③ 松崎亜美ちゃん 九番 しんくろう 抑え 月形 ・能美選手の転生選手、岡田選手をはじめ4選手が新たに名を連ねた。・4年目の月形選手が抑えに大抜擢された。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (results.jpg) 試合 勝率 順位 勝 負 分 連勝 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 140 .637 1 83 53 4 9 .282 2.76 4.1 123 190 8 野手総評 今期も得点率4,0以上をキープ。走攻守三拍子揃った布陣が他球団の脅威となっている。 投手総評 先発陣にルーキーが3名というローテーションながら、中継抑えの見事な救援もあり、リーグトップタイの防御率2.76を記録。 チーム総評 一般的に優勝の目安とされる80勝を記録しながら、SBに優勝を持っていかれた。来期は雪辱に燃える。 交流戦総括 試合 勝率 順位 勝 負 分 打率 防率 得率 HR 盗塁 失策 30 .633 3 19 11 0 .313 3.24 5.6 30 49 1 今期の交流戦はセリーグの投手陣をカモにし、得点率は脅威の5,6を記録したものの、こちらも1位の座はSBに奪われてしまった。 241季総評 ◇今季(CS前)の布陣 一番 スティー+ 先発① コスギⅦ 二番 Acky 先発② 月形 三番 M A 先発③ BellWalker 四番 オルティス 先発④ 朝倉由夢 五番 藤崎佑助 先発⑤ 上神 六番 片岡Ⅱ 中継ぎ① 水竜水皮 七番 大野豐 中継ぎ② 綾崎ハヤテ 八番 すみ太郎 中継ぎ③ 松崎亜美ちゃん 九番 国士無双 抑え 能美 ◇今季の成績 試合 勝率 順位 勝ち 負け 分け 連勝 打率 防御率 得点率 本塁打 盗塁 失策 140 .637 1 86 52 2 10 .288 3.01 4.1 130 222 9 昨期の勢いをそのまま持ち込み、見事リーグ2連覇を果たす。 ◇総評 野手総評 打率.394・62盗塁 ロッテ最強のリードオフマン、スティー+選手を中心にシーズン通して好調を維持。 パリーグで唯一得点率が4を超えた。 ルーキー2選手の今後にも期待。 投手総評 守護神、松崎亜美ちゃん選手を中継に配置、能美選手を新守護神に抜擢しリーグ戦に臨んだ。 両選手ともに貫禄の投球を魅せチームを支えた。 3年目ながら安定感あるピッチングを披露した、月形選手に来期も期待したい。 来期に向けて 黄金期到来のためにも確実にwiki更新を行っていきたい。 240季総評 ◇今季(CS前)の布陣 一番 スティー+ 先発① コスギⅦ 二番 M A 先発② ジオ3 三番 オルティス 先発③ 月形 四番 Acky 先発④ BellWalker 五番 大野豐 先発⑤ 朝倉由夢 六番 藤崎佑助 中継ぎ① 水竜水皮 七番 片岡 中継ぎ② 綾崎ハヤテ 八番 すみ太郎 中継ぎ③ 能美 九番 塚原信吾 抑え 松崎亜美ちゃん ◇今季の成績 試合 勝率 順位 勝ち 負け 分け 連勝 打率 防御率 得点率 本塁打 盗塁 失策 140 .637 1 88 50 2 12 .274 3.07 4.3 151 190 13 シーズン序盤から絶好調で突っ走り、見事優勝を果たす。 ◇総評 野手総評 チーム得点率が4を超えた。 打てる走れる守れる打線でチームを引っ張った。 来期は今期不調だった藤崎佑助選手の奮起に期待したい。 投手総評 中抑にエースを配置するロッテ伝統のチームカラーで優勝を勝ち取った。 配置の4選手が軒並み防御率1点台を記録。 見事に先発陣を支えた。 CSに向けて シーズン通りの野球が出来れば日本一も夢ではない。 通算の訪問者 : - 今日の訪問者 : - 昨日の訪問者 : - 最終更新日時:2009年08月28日13時41分46秒 編集者:社長 М ロッテ総評保存リンク ├ ロッテ総評226~239期 ├ ロッテ総評240~249期 └ ロッテ総評250~259期 }