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「ナナホシ管弦楽団」という名義で主に活動しているボカロP YouTube 岩見 陸(本人歌唱) https //www.youtube.com/playlist?list=PLa1ghXXEr03TkBHJQtZzZTjmJtJKIrjua ニコニコ動画 https //www.nicovideo.jp/user/2686789/mylist/18955315 ツイッターアカウント ナナホシ管弦楽団@カロンズベカラズ https //twitter.com/sosite_iwamikun 亞野日奈乃(岩見 陸) https //twitter.com/anohina_no39 動画 あのこどこのこ / 岩見 陸(self cover) 絶対絶命 / 岩見 陸(self cover) ワンマン・サーカス / 岩見 陸 クリサリス / 岩見 陸(self cover) ミセス・ブランキー / 岩見 陸
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【検索用 しょうしょしっかく 登録タグ 2019年 VOCALOID し なきそ 初音ミク 曲 曲さ 檀上大空】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:なきそ 作曲:なきそ 編曲:なきそ イラスト・動画:檀上大空 唄:初音ミク 曲紹介 『もはや少女ではない』 曲名:『少女失格』(しょうじょしっかく) なきそ氏の5作目(投稿時はななきそなきそ名義)。 歌詞 (投稿動画概要欄より転載) エンヴィばっかの私なんて 生涯 邯鄲の夢なんだ 案外 私に嘯く 「まさに淘汰されては気づかずにいる人間」 待って 私 間違えたんだ 後悔 嘘で潤し呑んだ どうだい 今更崩れない だから能動的に見つめはしないで 暫定は無い絶対な肯定 幸か不幸か等価交換なのさ 辛い蝋涙の再来 前例はない 取って付けたような期待 私が蔑んだ罰もなんも 芥のように藻掻いて 猜疑だとしても構わない 空蝉に啼いて去って仕舞えや 嗚呼 移ろった恋も全部 味気ないなと嘆いて ずっとこのまま 相対であれたら レイジィばっかの私なんて 生涯 針の筵なんだ 案外 私に嘯く 「まさにどうしようもないな」 無けなしの体裁 御櫛切っては 掛け構いないな 「いたずらになってくれ」 「嫌だ」 恋を一生と来世で背負って 彷彿とさせる 嗚呼 嘆く喧騒に塗れ もう嫌い 期待もないからさ 嗚呼 惚気ないで 私の前で あれも本気だったなんてさ 暫定は無い絶対な肯定 幸か不幸か等価交換なのさ 辛い蝋涙の再来 前例はない 取って付けたような欺瞞 私が微睡んだ 恋の声を 忌み嫌っては噤んで 哀歌だとしても構わない これを最期にしよう 大好きでした 嗚呼 喚いて 倣った 息を呑んだ光景に ずっとこのまま思い残す 私が蔑んだ罰もなんも 芥のように藻掻いて 猜疑だとしても構わない 空蝉に啼いて去って仕舞えや 嗚呼 移ろった恋も全部 味気ないなと嘆いて ずっとこのまま 相対であれたら コメント やっぱり超好きですわ… -- 名無しさん (2022-10-22 06 12 43) なきそさんに出会ったきっかけの曲ですずっと応援してました -- ここみ (2023-03-23 11 37 44) 名前 コメント
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ぜったいせいぎ【登録タグ NexTone管理曲 Not-116 VOCALOID せ はるもつ 初音ミク 曲 綿飴】 作詞:綿飴 作曲:綿飴 編曲:綿飴 唄:初音ミク 曲紹介 「今日もどこかで正義の味方は人を殺す」 綿飴氏 の25作目。 イラストを古論氏が、動画を Not-116氏 が、MIX・マスタリングを Studioキムチ氏 が手掛ける。エレキベースは 乙ちび氏 が演奏。 CD 『Rhapsody Notes』 収録曲。 歌詞 君って奴はさ 強情で 正義を守るヒーロー気取り 流れて来ました リツイート そんなの絶対 こうしろ ああしろ 醜いな 人って奴はさ 理不尽で 誰も信じちゃいけないのかも 巡って来ました 私にも さぁさ ヒーローの出番でしょ 痛い 痛い 言葉のトゲ 悪はさ 潰さなきゃね? 振り回す理論を片手に 絶対正義 仮面の下で嘲笑(わら)う うごめく烏合(うごう)の衆 ナイフで一突(ひとつ)き 黙らせる 「正義は絶対です」 僕って所謂(いわゆる)悪人で 正義を気取る奴が嫌いだ 道行く人は指をさして アイツは絶対なにかしでかすぞ 五月蝿(うるさ)いな 他人(ひと)ってやつはさ 無関係 誰も見て見ぬフリで通して 関係ないよと目をそらし ここはヒーローに任せましょう 嗤(わら)う 嗤(わら)う 言葉の群れ 悪なら仕方ないね 崇高な理論で見下す 絶対正義 仮面の下に潜(ひそ)む 渦巻く嫉妬の念 ナイフを片手に高らかに 悪は許しません 痛い 痛い 言葉を捨て どっちが悪だろうね? 振り上げた刃先はふわりと 宙を彷徨(さまよ)う 仮面を引き剥がされ すかさず被害者面(づら) ナイフで一突(ひとつ)き 微笑んだ 正義は滅びません コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2014-03-05 00 01 35) 悪は許しません! -- 名無しさん (2014-03-05 20 28 55) 歌詞、打っちゃいました -- 名無しさん (2014-03-07 18 10 58) 正義は全て!正義は絶対!はい、皆さんも御一緒に!www -- 孤高の戦士 (2014-03-22 21 22 43) いいよね! -- 名無しさん (2014-05-29 21 47 31) これを聞くと、悪も正義も一緒って感じになります・・! かっこいいです! -- ラックル (2014-06-15 20 10 41) 正義は滅びません! -- 名無しさん (2014-10-12 21 33 03) 何が正義で何が悪なのかわからなくなった -- 名無しさん (2015-11-16 11 22 34) 人間の本質だ。。。 -- 名無しさん (2020-01-10 16 55 43) 名前 コメント
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すみません×9999 -- ゆな (2007-06-30 10 10 20) ナエ>絵茶これる? -- ゆな (2007-06-30 10 12 12) 雑絵すみません。こんなんで、よかったらコメください! -- ゆな (2007-06-30 11 18 08) 雑?!なぜ?!とってもかぁいいのに~♪保存していいですか? -- スゥ (2007-06-30 11 23 54) わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ保存ですか!!!!いいですよ!!!うれしいです!!! -- ゆな (2007-06-30 11 34 00) やったぁ♪じゃあさっそく保存!!(>▽<)www -- スゥ (2007-06-30 11 35 32) (ノ∀`嬉)*+。・ -- ゆな (2007-06-30 11 37 53) アルル可愛いvV雑だなんて、絶対そんな事ないよww -- みつき (2007-06-30 12 37 44) そうかなぁぁ?? -- ゆな (2007-06-30 12 46 34) 塗り方が雑だと思う…… -- ゆな (2007-06-30 12 47 33) 絶対絶対可愛いよ!!!!!!o(//^▽^)o -- みつき (2007-06-30 12 48 53) ありがとぅ(ノД`)゜・¨。+゜* -- ゆな (2007-06-30 12 54 48) うまかわ~(*^∀^)俺のリクに答えてくれてアリガトウ!! -- ナエラン (2007-06-30 13 34 27) 行けたら行くでぇ~\ -- ナエラン (2007-06-30 13 35 19) 名前 コメント
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とりあえずDLしてReadmeだけ確認。 シナリオやフォルダは覗かずにプレイ開始してみました。 第1話 とりあえず、ガンパレ(と言うかアルファシステムの構築する世界観)が ちゃんと出ているのに好印象。つーか単純に面白い。 クロスオーバー先もなかなか唸らせるものです。 MAP難度としてはクリアは専念すれば難しくないけど幻獣一掃とかやると大変そう。 評価 ☆☆☆☆ 第2話 壬生屋は加速で迂回させました。 で、中央付近の街に篭城してEN回復しながら抗戦。 別作業の合間プレイのせいで一回GAMEOVERになったけどクリア出来ました。 クリア後の展開もらしさがあってGOOD。 しいて難点を挙げれば一部5121小隊キャラのセリフ回しに違和感を覚える事くらい。 評価 ☆☆☆☆ 第3話 新幻獣の出典は分からないので、とにかく警戒しながら行動。 増援……FF?まあいいや。山に篭って難なくクリア。 ジャミング&煙幕は機能すると強いんだなと実感しました。 ストーリー的には要するにガンパレの基本設定の復習。 評価 ☆☆☆☆ 第4話 急転直下、一気に盛り上がるプロローグ。 そして新登場のキャラに驚愕。『やりやがった』 MAPは3ターン以降は消化試合。 そしてエピローグも劇的に。『やりやがった』 もうこのシナリオは『やりやがった』以上のコメントがありません。最高。 評価 ☆☆☆☆☆ 第5話前半 17機撃墜。やっぱりイベントマップ。 エピローグがかなり分かりにくい。むしろ分からない。 いや、個々の作品を熟知していれば分かるんだろうけど ガンパレ以外に疎い身としてはイマイチ。 分からない場面と素で分からないのは違うんじゃないかな? 評価 ☆☆☆ 第5話後半 …というわけで、後半もセットで評価、か?俺ってばうっかりさん。 GPMの売りである歌、そして空を飛ぶ人型戦車!? 勘弁して下さい、せめてジュブナイルっぽいガンダムXでッッッ 評価 ☆☆ 第6話 ガンパレっぽいテーマに戻って一安心。 世界観・設定的ネタばれを上手くまとえている印象。 ここまで出てきた謎キャラがわかって一安心でした。 評価 ☆☆☆☆ 第6話後半 神族側の話に感心しつつ。 某機神は一応火の神や剣といった共通項があるのですんなりとw そして結末は……納得がいくいい悲劇です。 評価 ☆☆☆☆☆ 第7話 森ちゃんは可愛いなぁ<台無し そんな私的な感想はともかく、なかなか非情な出だしで好感触。 そして茜ってこんなキャラだったんだと思わず思ってしまうほど熱い展開。いいね。 ARMSは良く分からないけど面白かった。 評価 ☆☆☆☆ 第7話後半 いよいよガンパレードマーチSランククリアイベント。 ここまでの介入が上手く織りこんであります。 巫山戯るって何? 世界観の最重要ギミックである世界のループも説明されているけど 幻獣側がPLって説はなかなか面白い。 このへんであーだこーだ無駄話して夜長を過ごすのも ガンパレの魅力のひとつだよなー。 評価 ☆☆☆☆ 第8話 巫山戯るで「ふざける」なんだね←結局調べた 一気にいちゃつきだした奴らが「ああ、ラスト近いんだな」と思わせますw 引用中心とは言えかっこいい科白が続きます。 第8話-2 一騎討ち。かっこいい。 第8話-3 5121小隊サブメンバーの戦い。敵はWIZだ。 回想はいろいろ面白いけど、単に遊ぶにはちとしつこいかも。 そして最後は芝村がもってった。 まあ、芝村はガンパレにおけるジョーカーの1枚だしね 第8話-4 ラストっぽく主役級集まってボスに立ち向かう。 むしろボス倒してからが本番のようですがw 評価 ☆☆☆☆ LastEpisode 最後の最後です。 LastEpisode2 敵シャレならん!w LastEpisode3 このあたりまで来ると流石にネタバレ怖くてコメントが難しくなってくる…… ただ、ガンパレファンとしては見事な幕引き(そのままとも言いますが)で満足。 評価 ☆☆☆☆☆ 総括: ガンパレファンならお奨め。なかなか楽しめた。 ただ、かなりアルファシステム世界全開なので 予備知識がない人にはお奨めできない。 あとリレーだけに好みによっては駄目な話があるかも。 例えば他の版権作品が単なる踏み台にされてたりとか 唐突にどっかの翼の生えた厨房好みのG(俺主観)が出てくるとか。 MAPとしては説き応えのあるタイプのは少なめ。良くも悪くもシナリオ重視の印象。 650 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 00 57 19 ID PEcAiL1k 随分昔にやった記憶があるので、絶望の日をレビュー 正直ガンパレを良く知る前に何気なくやったが、結構楽しめた気がする (そのせいでしばらく主役を勘違いしていたのはご愛嬌) むしろ詳しく設定を知っていると細かい部分が気になっちゃうのかもしれない。 まあ、メインはガンパレだったし雰囲気もガンパレだったが、細かい部分で ごった煮のようなクロスオーバが成されていて そういうのが苦手でないのなら素直にお勧めできるシナリオだと思う。 651 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 01 53 01 ID qS+u0O4o 絶望の日、確かにソツなくまとまってて遊びやすかったんだけど 幻影共生派なんて考え方の人たちが居るなら(しかも言語は通じる模様) 何も学生達が軍の駒になって殺したり殺されたりなんてしないでも 人間みんなで幻獣共生派になれば済んだことなんじゃないか? と思う自分はおかしいんだろうか 幻獣自体、もともとは「アレ」なわけでいくらでも共生できそうだし 逆に幻獣共生派の人たちにしても幻獣との共生を拒否する人を抹殺するために テロ行為するぐらいなら最初に声明の一つでも出せよと思った ガンパレ未プレイの人間の戯言 652 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 05 18 05 ID ofsskL2+ いわゆる、原作で言う遠坂の坊ちゃんみたいな考え方だな。 基本的に、 「幻獣は戦争を仕掛けてきた」側で、人類は劣勢だから、 いまさら和平しましょうと言っても通じない。絶滅するだけ。 (原作ゲームで速水君も言っている) 基本的に、世界的に見ると凄い負け戦なのよね。ガンパレ世界って。 第二に、幻獣共生派ってのの中にも色々あって、 中には人間を改造したサイボーグで、人類側に反旗を翻したテロリスト(第六世代)ってのもいる。 こいつらは幻獣と共生するというより、人間に恨みがあるだけだから、(いわゆる過激派) 共生しようとしてこいつらがテロ起こされたらたまらない=だから取り締まられる、というのがもう一つ。 (共生派の話は、小説版が上手い事まとめている) そもそも、和平が出来るくらいなら、50年前にやってる、ってのが基本的な結論。あの世界は。 653 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 05 20 15 ID ofsskL2+ あ、あと大事な追記。 一般的に言われる幻獣共生派ってのは、 「幻獣は悪い奴じゃないよ。仲良く出来るさ」って言っている「人間」です。 戦争中にそんな事言われたら戦争できねーyp!ッていうわけなのね。彼らが取り締まられるもう一つの理由は。 655 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 12 16 56 ID iOiQ6ysM プレイしたこともないガンパレですが、↑の一連のレスでもうおなかいっぱいです。 656 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2005/08/26(金) 12 49 26 ID BZyAncyQ 実際は他にもゼノギアスだダンクーガだコメットさん(!)だと いろいろ出てきて掻き回してくれるのでもっとおなかいっぱいになれます SRCシナリオとしての出来自体がいいですから あまり低い評価がつけられることはありませんが ぶっちゃけ原作を半分以上知らない人から見ると 電波シナリオと言いたくもなることでしょう
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シリウス・フィーナ 「私はシリウスちゃんの言う通りバカだから……何が正しい事で何が悪い事かなんて分からないよ。 でもだからこそ知りたいの!本当に正しい事、本当に悪い事……旅をして全部この目で確かめていきたいの!! だから――旅に出て、自信がついて、胸を張った自分になれるまでここには帰らないつもり」 彼女の意志を聞いて私は少し考えていた。 ルーラは、本当に家に帰るつもりがなく村を出たいと私に告げた。 『家出したい』は狼少年のようなルーラの口癖だったけど、私の家でプチ家出をするのではなく まさか本当に村を出ようとしているなんて思いもしなかった。 ルーラはいつも楽しそうに家族の話をする。家出の途中でも両親の話しをしていたから。 そして、必ずいつも言うの。「……帰ろっと」って。 ルーラは、帰っても迎えてくれる人がいるから――私が引き留める権利なんて、無いに等しかった。 寂しさを忘れたふりをしていたのに、ルーラが帰った後は賑やかだった私の部屋が急に閑散として。 そしてそんな寂寞(せきばく)の気持ちになる時はルーラに依存し始めている自分をいつも情けなく思った。 ルーラが村を出てしまったら、私はまたひとりぼっちになる。 私は、兄さんが出て行く時の言葉を思い出した。 『その強大な魔力は、悪いことに使うべきものじゃない。今はしーちゃんの、大事な仲間を守るためのものだよ』 と。 そうだ、私は……守られるんじゃなくて、誰かを守りたいって思ってたんだ。 それを気づかせてくれたのは、ルーラだった。 バカは、私……ね。 しばらく押し黙っていた私は、やっと口を開いた。 「本気なのね?」 私はルーラにその意志が本当なのかどうかを確かめる。 「……うん」 私に少し遠慮したように、彼女はそう返事をした。 「どうせ……私が止めたって止まらないんでしょうね。アンタって変な所で頑固な暴走娘だから」 でも、そんなルーラが放っておけない私も同類よね。少しだけ自分で自分が可笑しくなった。 「うっ」 いつものようにルーラが私に突っ込みを入れられて変な声を上げる。 「それじゃあ……」 あの時の兄さんのように、背中を向けて歩きだそうとするルーラ。 いつものように放っておけなくなった私は反射的に 「私もついていくわ」 と言った。 何かつっかかっている。彼女の意志を聞いた瞬間にできたモヤモヤの――やっと答えが出た。 そうよ、私は……ルーラを、たった一人の親友のルーラを守りたかったんだ。 「うん!シリウスちゃんも!!…………って、ええええ!?」 ルーラは、ずいぶんと驚いた声を出して私を見た。 「何一人ノリツッコミしてるのよ……私もアンタの旅についていく、って言ってるの」 私がそう言った時、風が吹いてきた。村の花壇の花たちが揺れた。 私は風で少し乱れたスカイブルーの髪をかき上げた。 そして、呆然としているルーラのほうをじっと見つめた。 見つめている目の前の張本人は、どうして、どうしてと壊れたお喋りする人形のようにぶつぶつと呟いたり口をぱくぱくしている。 「私がレーガに旅立つ兄さんについていかなかったのはね、アンタがいたからなのよ……ルーラ」 「え……」 「言ったでしょ、アンタが私の初めてできた友達なんだって」 私は、いつもは照れくさくてあまり話さない本音をルーラに告げた。 どうしても、慣れていないせいなのかいつもぶっきらぼうになってしまう。 本当は、いつでも本心をぶちまけたいって気持ちでいっぱいなのよ。 なんて……どうせ、わかってないんでしょうけど。 「ご、ごめんシリウスちゃん!!私っ」 取り乱したルーラを静止するように、 「いいの。……まぁだから、アンタの事心配だしお目付け役として私もついていく。異論はないわよね??」 と、言った。 本当は心配が8割なのだけど。あとは兄さんからの連絡がないのが気になるしね……。 「それはもちろん……!シリウスちゃんは私の大っ好きな、自慢の親友だもん!!」 私はルーラの言った大好きという単語に少し驚いて、理解したとたんに嬉しさと恥ずかしい気持ちとで頬をかいてさっと目を逸らす。 でも……この子を前にすると、少しだけ自分に素直になれる気がした。 まっすぐで、正義感が強くて問題ばっかり起こすけど――それがルーラなのよね。 なんだかんだいって、皮肉を言っちゃったりするけどそれはちゃんとアンタのことを認めてるからよ。 「シリウスちゃん!」 ルーラは、私の名前を呼んだ。 「……何よ」 私はぶっきらぼうに答える。 「えへへ……ありがとねっ!」 ルーラは子供のような無邪気で純粋な笑顔で私にお礼を言った。 アンタには、ホント――負けるわよ。 私はふっと、ルーラに返すように笑った。 「さて、と。とりあえず荷造りに私の家まで行くわよ」 「はーいっ!!」 ルーラは無邪気にそう返事した。 「あ……それとね、旅に出るにあたって少し条件があるわ」 「条件??」 「一つ。急に「……帰ろっと」と弱音を吐いたり言わないこと! 二つ。死ぬような危険をさらさないこと 三つ。法に触れることや旅先での一般人に迷惑をかけないこと! ……以上よ。それでなくてもアンタはとくに血の気が多いんだから」 私はルーラに条件を三つ出した。 ルーラは、少し唸っている。あーとかうーとか言いながら。 そして、ルーラは口を開いた 「うん、わかった! 私、決めたことはちゃんと守るよ。 今も、……これからも」 「快く聞いてくれたみたいで、関心したわ。 じゃ、ホントに日が暮れちゃうわ。ちゃっちゃと準備するわよ」 そしてルーラと私は、私の家の方向まで歩いて行った。 【NEXT】旅は道連れ? 【BACK】トラスタを離れる決意
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クマのぬいぐるみを持った魔法少女 ,.- 、 ,,.-‐‐‐- .. ,.‐‐‐ 、 γ/.-、/ ' ` ' .、/,. ,,//ヽ .{./{ / 、,,_ r-'ヽ ハ//∠ γ ゙、 ゙ ` ''''''''' 弋 ,゙ヽノ///.} 心、__/ ,,. ‐''´ / ¨ ゙''゙ 、//./ { `ー ┴ ‐ '' ´ /{ ∨ 乂 _,. x ´ i ゙i, i, ,r‐ッ'' ''x,,_ ''壬 ,, .- '' _,,`,,'',7 \i /i/ // i .7f允゙' .´ f允i `.i, \ .{ 乂 ./ i 弋zリ 弋zリ ゝ, ` ' 、 ゙i, ` ¨ ¨ ´ / i 、、、 , 、、、 \ ,. '´ゝ、_ ,,.'゙ , i ノ ノ` '' - ;;;;;;;;;;;''''彡 / / / ゝ, r'''ヽ ./`´ /i / _,,.' \ ´ ../ / i゙ i >_,,___ ___i,,,,,,,, 弋.!,.''¨/`ヽ, ノ} i¨¨゙' 、_,.‐ ┐ ,,.z=-゙ーッ― 、 , γ゙/,.‐,.''//´////`/,'', ; 、x‐,! ''//¨/ヽ、 |-‐ニ‐'´ γ゙,ニ=‐┴x―‐ ''¨ {//_i∠= .,,//////////////`ヽ,/- 、///ハ, !'´ └'゙ .{ ヽ /´ つ `ヽ////./,o‐ 、////\ ハ///.} 弋 ヽ / , ハ////{ }//////ハ .リ/./リ i ヾ' 、.i_ ,.,」 ー'\_ i////`'‐'´////////Y//./ .i .i\ / `ヽ、 ,.―- 、 i////////////////,i/ i ム \ / ゙i/ ゙i, /////////>‐ 、////i i ノ ./ / i ∨///////./‐-、 ヽ//} / ,x イ / /' i ∨//////i .ハ- 、 ` Y^''゙ `Y^¨¨,,.- ┐ / ./ ,i゙ i ∨////,iー- i ¨ハ、 .| |/ .,i / / .,i i ∨///,i .ノ,,_`'' ー '' | | i, / / i, ,i ./ ,∨/∧_, ) ` '' ー┴ | ./ ./ ./ i, ,i ./ ノ .∨/ ゙ー―‐<´ ./.,_ | / / / i,i ./ ,/ .∨_///////>'゙--、.,,`' ー- .,, __ノゝ-―┘. / ./ ,i ∧`¨¨´ )゙ ハ`ヽ、////////\ `' 、/////`ヽ///`ヽ/ / ,i / ゙i, i⌒''´ ) )__''_、///////ゝ、_///////∧////ハ ./ ,i ./ i,/\ノヘ / 乂 _ \_/////////∧∨/////∧//// 二次予選4組 8月7日 64名中56位 敗退 1位 130票 銀(イン)@DARKER THAN BLACK 黒の契約者 外伝 2位 125票 中多紗江@アマガミSS 3位 124票 西連寺春菜@もっとTo LOVEる-とらぶる- 4位 112票 モモ・ベリア・デビルーク@もっとTo LOVEる-とらぶる- 4位 112票 沙羅@ジュエルペット てぃんくる☆ 6位 108票 柊ノア@えむえむっ! 6位 108票 鈴木純@けいおん!! 6位 108票 イングリッド・ソルヴェイク・ソルグリムス(イニ)@アスタロッテのおもちゃ! 9位 107票 ララ・サタリン・デビルーク@もっとTo LOVEる-とらぶる- 9位 107票 エルフレダ・ミルヤスドッティル(エフィ)@アスタロッテのおもちゃ! 9位 107票 ニャル子@這いよる! ニャルアニ リメンバー・マイ・ラブ (クラフト先生) 12位 104票 相沢栄子@侵略!イカ娘 12位 104票 毒島冴子@学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD 14位 102票 ユタカ@Aチャンネル 15位 100票 山中さわ子@けいおん!! 16位 99票 渚一葉@ヨスガノソラ 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 17位 98票 夏目@ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編 56位 32票 クマのぬいぐるみを持った魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ 一次予選14組 7月31日 163名中33位 二次予選進出 1位 285票 エリュシア・デ・ルート・イーマ(エルシィ)@神のみぞ知るセカイ シリーズ 2位 204票 前川さん@電波女と青春男 3位 179票 桜井先生@日常 4位 174票 リコッタ・エルマール@DOG DAYS 5位 153票 輪島巴@花咲くいろは 6位 147票 相沢千鶴@侵略!イカ娘 7位 120票 カオス@そらのおとしもの シリーズ 8位 116票 近堂水琴@けんぷファー fur die Liebe 9位 108票 藤堂つむぎ@星空へ架かる橋 9位 108票 瀬能ナツル@けんぷファー fur die Liebe 11位 106票 Q@C 12位 101票 レベッカ・アンダーソン(ベッキー)@DOG DAYS 12位 101票 羽鳥カノン@あにゃまる探偵キルミンずぅ 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 14位 100票 立花みさと@日常 33位 30票 クマのぬいぐるみを持った魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ 33位 30票 鈿女@セキレイ ~Pure Engagement~ 33位 30票 アコ@スイートプリキュア♪ 33位 30票 望月紀奈子@俺たちに翼はない 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 29票 天野ネネ@デジモンクロスウォーズ シリーズ 草原の魔法少女 ,, - / \⌒ー‐=ミ、 ζ --´─--'-- 、 \j}_ \ー──--=ミ / \_,,,.. ¨¨¨ミ ..._\ |ii 、 -====--y ミ __ j} `ー―- ミ,, \ \、 ミ\ く / ミ iト辷刋! |ヾr──  ̄ \ |ii、 / じ匕り′ V ヽ \ |ii、>/ ,  ̄了,/`ー ... `ー=ミ |ii、/ -‐r 斗′ \ \ | {_| く ,,ノ \ \| ヽ/ ̄ ̄ ヽ \ \ ミ 、、 .. /./ Y i! ミ /勿てrj! f7.. 彡イ | i i!; ミji ト-万′ 〃.. f / i .. } ji; ∩匕り' ノ } .... /  ̄¨¨¨ミッ j / じ /}.. / .....∠ }_ ....ム -─-- ...__ ┌─‐__/ヽ_ /  ̄ ̄ ̄  ̄ ヽ  ̄`ー..、 { \| |ィ} /................................. ....... ミ、-、__) ノ } j / 一次予選12組 7月29日 171名中51位 敗退 1位 309票 シャルロット・デュノア(シャルル)@IS <インフィニット・ストラトス> 2位 249票 塔原明日葉@アスタロッテのおもちゃ! 3位 235票 星伽白雪@緋弾のアリア 4位 217票 フランチェスカ・ルッキーニ@ストライクウィッチーズ2 5位 209票 リネット・ビショップ@ストライクウィッチーズ2 6位 204票 汐宮栞@神のみぞ知るセカイ シリーズ 7位 201票 島田美波@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 8位 179票 丸井ひとは@みつどもえ シリーズ 8位 179票 相生祐子@日常 10位 178票 レキ@緋弾のアリア 11位 175票 怪盗アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラ ミルキィホームズ 12位 148票 水上麻衣@日常 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 143票 固法美偉@とある科学の超電磁砲OVA 36位 33票 武田シンゲン@戦国乙女 ~桃色パラドックス~ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 26票 マジョーリカ・ル・フェイ@オオカミさんと七人の仲間たち 51位 19票 草原の魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ ジャンヌ・ダルク似の魔法少女 一次予選13組 7月30日 160名中55位 敗退 1位 326票 シャナ@灼眼のシャナS 2位 293票 セシリア・オルコット@IS <インフィニット・ストラトス> 3位 291票 ニンフ@そらのおとしもの シリーズ 4位 280票 凰鈴音@IS <インフィニット・ストラトス> 5位 267票 森島・L・はるか@アマガミSS 6位 225票 萩村スズ@生徒会役員共 7位 203票 譲崎ネロ@探偵オペラ ミルキィホームズ 8位 172票 エクレール・マルティノッジ@DOG DAYS 9位 168票 真田幸村@百花繚乱サムライガールズ 10位 162票 中津川初@星空へ架かる橋 11位 158票 天女目瑛@ヨスガノソラ 12位 150票 木下優子@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 136票 津田コトミ@生徒会役員共 35位 57票 宮田夕紀@もしドラ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 53票 磯野フネ@サザエさん 55位 19票 ジャンヌ・ダルク似の魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ 卑弥呼似の魔法少女 ,,.‐ '' ゙ ゙ '' .....、 ,,.'´ . ヽ, iー-‐ ''´ .゙ 、 .i i; \ . ゙, i ゙i; \ i; ............... i, λ ゙i; \ ゙i; ...i i ゙i; ゙i; \ ゙i; i. {_ ヽ; ゙i; \゙i,`''- .; i. i `''、-i; ゙i; ゙i, ` '' - .; i { ー‐+' \゙i; i, ` '' ‐-r‐- ;; i ,,」zミ_、 ヽ; \、 i_ i゚ i.¨i ー''Y i. |}゙''ャ |ヽ; `' 、 i ` i; ..........,,_ | .! ! ,!. ノ リ | .| | ヽ `ゝ、,_ i ゙i; i; ` '└---‐-‐、__ノ т' | | |ヽ Y i \ i; |. i .| | |'゙ ノ i \ i; i. i .| | |/i'´ \ i ヽ、 | i i i; \ i ゙、` | リ i i; \ i ヽ | / .i i, ヽ i ゙.、 .斗 / .i; i; ゙i; i . i ィ ,,. ''´ i; ゙i; i, i .i /斗彡'´ i; ゙i; i; i .i /|´,=-'¨¨´´´-、 ゙i; i リ .i //='¨´------ヽ ゙i; i / _ .i / \ \ i / r‐f゙´ i ゝ、_ i/ `''=、\ _∟=f゙ 人 .ヘ ヘ ∠---====,,,,,, `''ーr'''´ .| ゝ、`''i | / \ | | 一次予選13組 7月30日 160名中37位 敗退 1位 326票 シャナ@灼眼のシャナS 2位 293票 セシリア・オルコット@IS <インフィニット・ストラトス> 3位 291票 ニンフ@そらのおとしもの シリーズ 4位 280票 凰鈴音@IS <インフィニット・ストラトス> 5位 267票 森島・L・はるか@アマガミSS 6位 225票 萩村スズ@生徒会役員共 7位 203票 譲崎ネロ@探偵オペラ ミルキィホームズ 8位 172票 エクレール・マルティノッジ@DOG DAYS 9位 168票 真田幸村@百花繚乱サムライガールズ 10位 162票 中津川初@星空へ架かる橋 11位 158票 天女目瑛@ヨスガノソラ 12位 150票 木下優子@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 136票 津田コトミ@生徒会役員共 35位 57票 宮田夕紀@もしドラ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 53票 磯野フネ@サザエさん 56位 15票 卑弥呼似の魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ 火山島の魔法少女 r=r''¨ゝ-- .、_ 弋」_ | `ヽ / 乂丁 | , ゙i,_ _,,,,,,)ヽ三三 ./ λ | γ= 、__ >''ー'´ /三 т´ '゙,..} .{ゝ i, i^ー.、ヽ;.'´ 、-、 r'´三三 .,! ´'' `´ .了゙)i,i, _,,。r' //彡ミ/三三 i ヽ .、シ ;;| / { ノ三三 ゙。,,_ ゝ、,,,ノ| / γi i' /三三 _,,∠ /-―- 、| { ,λ ゝ、/三三 __ _,,. ¨7゚'゙  ̄ ` ハ ,. '゙ ゝ'゙三三 ,、 γ゙ x=' (_,,. / ,. '´ /三三 ,. '´ ̄`¨i゙ .\ i / .{ ,,=''¨ '゙ /三三 ,,__/ _!、_、 ゝ、,, `i\ レi゙ ゝ|i ./三三-‐< / / !, `゙i, \ ζ/八 込 /三三、/ ヽ、 / ヤ ゙i, .\ ャッ'´ζ L, ゝ ゙´/三三 / i ,ゝニニ=- ,,.ゝ-ヾ、ーミゝ-- '゙ ζ L, /三三、 / / .| { ,.'´ _,, >''´ ヽ、 ζ _r-/三三. `´ヽ/ / ,i 乂 _,.'´ ,.' 3 \ヽ ,,-ーf゙三三 / / .,i ヤ 3 ゝ-,,, / ̄三三 乂/ i ヤ > .、 __  ̄ / /三三三/三| / ̄ / ,. '´ ./ /三三三/ ヽ ヽ, / / 3 i三三三| / 、 / >''´ / i_,,. '゙/三三 一次予選11組 7月28日 162名中62位 敗退 1位 358票 黒猫(五更瑠璃)@俺の妹がこんなに可愛いわけがない 2位 259票 宮藤芳佳@ストライクウィッチーズ2 3位 212票 絢辻詞@アマガミSS 4位 196票 宮子@ひだまりスケッチ×☆☆☆ 特別編 5位 181票 坂本美緒@ストライクウィッチーズ2 6位 174票 来栖加奈子@俺の妹がこんなに可愛いわけがない 7位 146票 灰原哀@名探偵コナン 8位 142票 アブリル・ブラッドリー@GOSICK -ゴシック- 9位 134票 長谷川平乃@探偵オペラ ミルキィホームズ 10位 131票 小阪ちひろ@神のみぞ知るセカイ シリーズ 11位 117票 五月田根美香子@そらのおとしもの シリーズ 12位 114票 婚后光子@とある科学の超電磁砲OVA/とある魔術の禁書目録II 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 112票 川島みなみ@もしドラ 35位 39票 月詠@銀魂’ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 38位 37票 高峰みおん@プリティーリズム オーロラドリーム 62位 14票 火山島の魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ クレオパトラ似の魔法少女 一次予選12組 7月29日 171名中62位 敗退 1位 309票 シャルロット・デュノア(シャルル)@IS <インフィニット・ストラトス> 2位 249票 塔原明日葉@アスタロッテのおもちゃ! 3位 235票 星伽白雪@緋弾のアリア 4位 217票 フランチェスカ・ルッキーニ@ストライクウィッチーズ2 5位 209票 リネット・ビショップ@ストライクウィッチーズ2 6位 204票 汐宮栞@神のみぞ知るセカイ シリーズ 7位 201票 島田美波@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 8位 179票 丸井ひとは@みつどもえ シリーズ 8位 179票 相生祐子@日常 10位 178票 レキ@緋弾のアリア 11位 175票 怪盗アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラ ミルキィホームズ 12位 148票 水上麻衣@日常 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 143票 固法美偉@とある科学の超電磁砲OVA 36位 33票 武田シンゲン@戦国乙女 ~桃色パラドックス~ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 26票 マジョーリカ・ル・フェイ@オオカミさんと七人の仲間たち 62位 13票 クレオパトラ似の魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ ヴァイキング風の魔法少女 /i .| \__ i .i γ oヾ¨''ヽ、 , .i ハ //./.∧ oヽ,//,ベ' 乂、_ .| , 、 i゙/////.∧. o ∨//,∧ヾー‐} i ´ `¨''fヽ/////.∧. o ∨__/∧i_ノ 乂 リ. }///,。=''´ o o ゙。ヾ{ .x 、,,_ .ゝ、,, ./ />´ o ,,/,,`ヽ、‐ r'゙`i 、=、 `'' .、`'' .、____ `| / o,,,_,.ッ'',ヾ、心/ゝ-_;;_f`ヽ,ノ-、 弋_`丶 `\ .i, /i、_,ノノ ヾ' 徒ム∨ } >-=,,_ (_ γ''∨ リ γ芯ム Ⅵツ ゙iゝ、__ノ `¨'' ッ __, ゙'' 、{ γ''=| λⅥツ , ' ' '.,!f´ `¨¨'''' ノ { ¨´ ,.ィ゙ ' ' ' '. _ .,.ζ  ̄'ー-ッ ヘ ゝ-ァ'`'ヘ、 '‐' ./ /゙}¨¨''、 ノ`¨¨¨¨´ーr゙-‐ゝ=゙、 iミ' ェェ。,,.'ゝ-' ! ヽノ x―'\ ,,i ,ィー- 。 ,,\○ )  ̄ 、 .λ __; ィ'゙ ゙ー-.、 \/´i /;;;| ミ ''イ i,;-'´,,ノ=|爻ム _ i_,, i/ゞ;;| `'' )、,_,,,。''´ __r゙ .ix.爻ム. ,.'゙/////ヽ /;;; ;`''=、 _,,_ハ_,,_,,。-'゙| |゙),= 、ム ,.'゙////////__}=ヘ,. 弋_´,,.''ヽ,__ノζゝ,,_/ .) .}`゙'';; //////////;爻)、 ゝ、 〃 丶、\ ゙i;''i_ノ、,, _ r゙__r ''ヽノ `¨¨¨¨¨¨ マ爻爻x\゙i; ;;ヘ ゙ 、゙i_ `´ `f'゙ ヽ{ .マ爻爻爻Y_ ,,。,,ζ.ヽ-''゙ .{ i i .マ爻爻i´ `'゙´ ゝ,=-'' 、_/ ゙i; /''i } マζ゙7''ヘー''ー''ー''¨´ ゙、 λ/ .,,{、 .丿 Y .f゙ .ヽ }、__ ;。'' i!丿ヘ`¨¨´ `''゙丶,, .゙、 !、_,, ,,r゙´、゙ 、'゙ `'' 、゙, }_,, - 、 ヽノ''´ .ゝ、__f,.ィー‐-、.ゞ゙ / /゙/ /、__) . / / / / / / / / 一次予選2組 7月18日 174名中57位 敗退 1位 252票 明智小衣(ココロちゃん)@探偵オペラ ミルキィホームズ 2位 248票 初春飾利@とある科学の超電磁砲OVA/とある魔術の禁書目録II 3位 239票 金色の闇@もっとTo LOVEる-とらぶる- 4位 206票 エーリカ・ハルトマン@ストライクウィッチーズ2 5位 190票 霧島翔子@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 6位 184票 ユークリウッド・ヘルサイズ(ユー)@これはゾンビですか? 7位 173票 高原歩美@神のみぞ知るセカイ シリーズ 8位 171票 石動美緒@えむえむっ! 9位 158票 はかせ@日常 10位 155票 七条アリア@生徒会役員共 11位 140票 アニエス・ブーランジュ@祝福のカンパネラ 12位 90票 寒凪乃絵留(ノエル)@ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 77票 結@セキレイ ~Pure Engagement~ 36位 27票 後藤又兵衛@百花繚乱サムライガールズ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 26票 蒼乃美希(キュアベリー)@プリキュアオールスターズDX3 未来にとどけ!世界をつなぐ☆虹色の花 37位 26票 百枝まりあ@おおきく振りかぶって ~夏の大会編~ 57位 12票 ヴァイキング風の魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ サバンナの魔法少女 ( ○ f ○ ハ、 ゝ γ / _/ ; _, ヽ, γ゙ ; ! γ // _ノ7 ノ i ゝ、_ i i r‐f /\ i ノ`Y ハ、 ハ, { 、_∥ rf r゙__ ゙.¨ ´ ゙'< ∫_.ィ、´ ヽ i ヽ; /./っ、ゝ-゙´ `''゙ ,.ィうミx、ヽ、 `' u δ、 .゙y'´ } ,ゝ------=,,(/ .。γヽγ勺///.鈐ヾ u ()、、r'゙ ○ i < ニ===、''彡> { 乂¨`芍少'´ (Y / i ,, .- '' ¨ ´  ̄ ̄ `ヽゝ| ゝ,_) `' i゙ r'´ ノ ノ ,.' ´ .゙i,i | ,ゝ'' ; ,.'´ .゙i,. 、,,、 ヤ゙ , { リ , ' ゙i, ,_ィ父、゙ ( / ´i ) /ミ'' - ,,-= ,, 、 ゙i, iヽ ´゙ c牟//鈐i .ゝ- ' ; }ヽ ヽ, ///// > 、`, 、`''-゙i, ゙i, ゛’ rー、 ゙マ少'゙';'´ /○ ノ 弋__ノヽ/////////////> `、''、゙i, ,。,,γL'、 { 乂゙''゙ i ノi ` _,,_ _,,。 、i ゙∨/////////////////>゙i, ,つ.゙,,. ノ、 ,, ゝ--' ,.'ノ、_ノ ノ { / .'´ `¨''i゙i, ∨///////////////////∧ ,,.'´ '´、マヘ'゙i,ミ ≧、.,, /-/ ノ { f ヽ,r¨ヽ ∨////////////////////\ ,,.. '_´ '' r''''ベi, ゙ヾiヘ='゙ \ `'' ァ, - ' .i}7'゙ ノ 弋_;;| / _ ゝ-ヘ ∨/////////////////////ゝ,.彡 '´\_フ .ヘゝ、 .゙}!.} , ハ .// .リ} ノ ,=- '゙_r===- 、 ノニン ヘ \/////////////////////ム゙ ゞ 、゙゙''゙.ヘ }{ i, //、_ノ¨ ;;.゙ _rf三三ミミX}リ) -' γヽ\ 、、////////////// /ニ=ヘ γて,. '゙ 彡'゙ .゙i, 八 `¨ ´/ _rf三三三ミミX}リ'゙ 弋_丿、\ `''ー-= ,,_,, . '゙  ̄///へ ,, ゝ 彡'゙ ゙i゙ `¨¨´ _rf三三三三ミミX}リ'゙ \ \///////////////////゙i,彡,,.= ''゙ ゙i, rf三三三三ミミミX}リ'゙ 一次予選13組 7月30日 160名中71位 敗退 1位 326票 シャナ@灼眼のシャナS 2位 293票 セシリア・オルコット@IS <インフィニット・ストラトス> 3位 291票 ニンフ@そらのおとしもの シリーズ 4位 280票 凰鈴音@IS <インフィニット・ストラトス> 5位 267票 森島・L・はるか@アマガミSS 6位 225票 萩村スズ@生徒会役員共 7位 203票 譲崎ネロ@探偵オペラ ミルキィホームズ 8位 172票 エクレール・マルティノッジ@DOG DAYS 9位 168票 真田幸村@百花繚乱サムライガールズ 10位 162票 中津川初@星空へ架かる橋 11位 158票 天女目瑛@ヨスガノソラ 12位 150票 木下優子@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 136票 津田コトミ@生徒会役員共 35位 57票 宮田夕紀@もしドラ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 53票 磯野フネ@サザエさん 71位 10票 サバンナの魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ 列車中の魔法少女 一次予選13組 7月30日 160名中76位 敗退 1位 326票 シャナ@灼眼のシャナS 2位 293票 セシリア・オルコット@IS <インフィニット・ストラトス> 3位 291票 ニンフ@そらのおとしもの シリーズ 4位 280票 凰鈴音@IS <インフィニット・ストラトス> 5位 267票 森島・L・はるか@アマガミSS 6位 225票 萩村スズ@生徒会役員共 7位 203票 譲崎ネロ@探偵オペラ ミルキィホームズ 8位 172票 エクレール・マルティノッジ@DOG DAYS 9位 168票 真田幸村@百花繚乱サムライガールズ 10位 162票 中津川初@星空へ架かる橋 11位 158票 天女目瑛@ヨスガノソラ 12位 150票 木下優子@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 136票 津田コトミ@生徒会役員共 35位 57票 宮田夕紀@もしドラ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 53票 磯野フネ@サザエさん 76位 9票 列車中の魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ 戦火の中の魔法少女 一次予選5組 7月21日 170名中65位 敗退 1位 372票 佐倉杏子@魔法少女まどか☆マギカ 2位 363票 神崎・H・アリア@緋弾のアリア 3位 337票 シャーロック・シェリンフォード(シャロ)@探偵オペラ ミルキィホームズ 4位 302票 春日野穹@ヨスガノソラ 5位 276票 御船流子(りゅうしさん)@電波女と青春男 6位 260票 田井中律@けいおん!! 7位 258票 古手川唯@もっとTo LOVEる-とらぶる- 8位 250票 結野嵐子@えむえむっ! 9位 247票 姫路瑞希@バカとテストと召喚獣 ~祭~ 10位 214票 長野原みお@日常 11位 206票 神楽@銀魂’ 12位 203票 ゆり@Angel Beats! 〓〓〓〓〓ここまで本戦進出〓〓〓〓〓 13位 184票 鮎沢美咲@会長はメイド様! 35位 38票 志村妙@銀魂’ 35位 38票 絡繰茶々丸@魔法先生ネギま! ~もうひとつの世界~ 〓〓〓〓〓ここまで二次予選進出〓〓〓〓〓 37位 37票 リュッカ・エイストリ@アスタロッテのおもちゃ! 65位 8票 戦火の中の魔法少女@魔法少女まどか☆マギカ
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私立有栖学園もようやく夏休みに入り学校も少し静かになったこの頃、 校長室では、校長であるローゼンが椅子に腰掛けていた。 ロ「ラプラス君、最近何もおもしろいことないと思わないかい?」 ラ「思いません。むしろ無い方がいいです。」 そう言ってお茶を一口 ロ「全くつまらない男だね。君は」 ラ「あなたはもうちょっとその悪戯心を直してください。それから仕事もちゃんとして校長としてもっと…」 ロ「よし!ここは気分転換も兼ねて今度お茶会でも開いてリラックスしよう。 うちの教師達も呼べばおもしろそうだし。うんうんそれがいい。」 ラ「人の話を聞いていますか?」 一生懸命言ってみるが聞く耳を持たないのがローゼンである ロ「じゃあ、明日にするからよろしく。」 ラ「駄目です。そんなことをしている暇があったら、たまっている書類を片付けて下さい。」 そう言ってローゼンの目の前の大量に積んである書類を指差すラプラス。 ロ「そんなこと言っても、もうやるって言っちゃったも~ん。」 ラ「何やってんだこの馬鹿校長!」 ロ「もう止めても無駄だよ~。もう計画は真紅先生にまかせてあるから、真紅先生張り切ってたな~」 もう止めても無駄だと悟ったラプラスは、深い溜息と共に また胃薬が必要だなと思った。 真「という訳で、校長が特別にお茶会に来いと言ってるのだわ。」 翠「全くあの馬鹿校長もこのクソ忙しい時に変なこと考えるです。」 今有栖学園の教師達は多忙の毎日を送っていた。部活や受験生の夏期講座や出張などで お茶会などしている時間と気力がなかった。 蒼「お茶会もいいけど、部活が心配なんだよね~。大会も近いし」 水「私はいやよ。水泳部も大会があるし。それに生徒達の身体測定結果を来週までにまとめないといけないのよ」 雛「ねぇねぇ、金糸雀はどうするのー?」 金「う~ん。カナは部活もあるけど、今年受験の生徒の夏期講座もあるかしら。一日も無駄にできないかしら」 雛「ヒナも最近巴に拘束されて殆ど自分の時間が無いの~」 雪「……(射撃部で米軍基地へ合宿)」 薔「……(校長とデート)」 真「まぁ、とにかく一日だけでいいから、校長の家に来てほしいのだわ。 もし来なかったら今月の給料カットするそうなのだわ。」 水・翠・蒼・雛・金・薔・雪「!!!」 ー翌日ー この日、校長の家に集まった一同は、執事らしき人から『ローゼン様からです』と渡された豪華な服を着て、心地の良い椅子に座って待機していた。 校長の自宅は豪華だった。正直屋敷と言ってもいい程の豪邸である。一体どこから資金を持ってくるのやら… とローゼンが入ってきた。 ロ「やぁ~みんなよく集まったね。まぁ今回は楽しんでいってよ。」 蒼「あの…」 すぐに蒼星石が挙手する。 ロ「何だい?蒼星石先生」 蒼「ええっと、部活の練習があるので早めにお願いします。生徒達も待っていると思うんで。」 心底心配そうな蒼星石である ロ「あ、その件なら大丈夫。部費を二倍に増やすっていったら、『喜んで借りていって下さい!』ってさ。 だから各顧問の先生も心配しなくてもいいよ。」 教師一同「(私(僕)達の存在って……)」 一瞬生徒達の信頼を疑う教師だった。 蒼「それともう一つ…」 そうしてラプラスをチラリと見る。 見ればラプラスも他の教師同様に豪華な服装を着せている。しかし、明らかにサイズが小さい。 おかげでおなかが見えていたり、膝から下が見えていたりしていた。 教師「(絶対ローゼンの悪戯だーー!!)水「………」(笑いをこらえている)」 ロ「いやーたまたまあれしか残ってなくってさ~。まぁ、楽しいお茶会だからさ。ね?」 ニヤニヤしながら満足そうに言うローゼン ラ「(イツカコロシテヤル…)」 その時のラプラスの背後からはどす黒いオーラが発生していたという。 ロ「じゃあ、早速始めるけど説明は真紅先生にお願いするよ」 真「わかったのだわ。それじゃあ説明の前に準備をしてくるのだわ。」 そう言って部屋から出て行った。 ロ「ちなみに、お茶会はここから見える。あの庭でやるから」 そう指差した先を見ると、そこにはちょうど巨大な木の陰になっている所に テーブルと椅子が用意されていた。 翠「めちゃくちゃ広い庭です~。一体何者ですか。こいつ…」 蒼「でも何かいいね。涼しそうで落ち着きそうだよ。」 感嘆する二人であった ロ「そうかい?気に入ったなら早速行ってみよう。」 そうして、庭に出てテーブルまで来るとテーブルが五つ用意され、 テーブルの上に各教師の名前が書かれた紙が置いてあった。 その紙は一つのテーブルに向かい合うように二つ置いてある。 金「これは何かしらー?」 ロ「あ、自分の名前が置かれている席に着いてね」 と名前が書かれた席にそれぞれ座った。 ちなみに席の組み合わせは次のようである 真紅 水銀燈 翠星石 蒼星石 雛苺 金糸雀 薔薇水晶 雪華綺晶 ラプラス ローゼン そしてローゼンが席に着こうとしたとき ロ「!!!」 座った瞬間前から凄まじい殺気を感じるローゼン。席を変えればよかったと後悔するのはもう後の祭だった しばらくして真紅がやってきた 真「それではお茶会を始めるのだわ。……校長は大丈夫なの?」 ロ「はい。らいちょうぶれす……」 ラ「ククククククク……」 教師達はあえて後ろを見ないようにした。本能がそう言っていた。 真「さて、今回のお茶会は、ペアになった人に紅茶を入れてあげるのだわ。」 翠「何でそんな面倒くさいことするですか?」 真「あら、良い質問ね。それは紅茶は他の人に出してあげるとき その人を思いながら入れるもの。だからその味は飲む人にとって最高のものになるのよ。」 自分の熱意を語る真紅。しかし 水「紅茶なんて飲む気分じゃないわぁ。どうせならヤクルトにしなさいよぉ。」 ロ「あ、水銀燈君給料カットされたいの?」 水「じ、冗談に決まってるじゃない」 真「ま、ヤクルトは諦めることね。」 水「くっ…。覚えてなさい」 悔しがる水銀燈 真「さて、邪魔が入ったけどお茶会を再開するのだわ。ジュン紅茶を持ってきて頂戴」 ジュンが紅茶セットを運んでくる。 ジ「全くなんで僕がこんなこと……」 真「当たり前よ。あなたは私の家来なのだから、これくらい我慢なさい。」 ジ「いつ僕が先生の家来に…グハッ(真紅のキックが脛を直撃)」ジュン退場 真「ここにいろんな種類の紅茶を用意してあるから、ペアを組んで交代で紅茶を入れて頂戴。では始めるのだわ」 ペアその①真紅と水銀燈 真「さて、水銀燈。紅茶を入れて頂戴。」 水「(何で私が…。でもこれも給料のため)少し待っててぇ。」 その後テキパキと紅茶を入れる水銀燈。真紅に怒鳴られては面倒なので丁寧に入れる。 水「……できたわよ。」 真「では頂くのだわ。……………。」 しばらく沈黙する真紅。その様子に慌てる水銀燈 水「ど、どうかした?」 紅茶を飲み終えた真紅はカップをゆっくりテーブルに置いてこう答えた。 真「とてもおいしいわ、水銀燈。香りもいいし、温度も適正ね。ふふふ、あなた案外私のこと思って くれてるのかしら。」 水「そ、そんなわけないじゃない。全く調子狂うわね。そ、それより早く私の紅茶もいれなさいよ。」 真「わかったのだわ。今まで飲んだことの無い素晴らしい紅茶を飲ませてあげるのだわ。」 そう言ってテキパキと作業を終え、自分の入れた紅茶を水銀燈の手前に置いた。 そして真紅の思いのこもった紅茶を飲んだ水銀燈は、これまでに飲んだことのない最高の味を感じたという ペアその② 翠星石と蒼星石 翠「蒼星石、紅茶入れたですよ。」 蒼「僕もできたよ。」 お互い同じタイミングで紅茶を入れ終わる。 そしてお互いのテーブルの上に置く。 蒼「この香り…レディグレイだね。爽やかで良い香りだ」 翠「これは…ダージリンですね。昔真紅達とよく飲んだです。」 お互い味と香りをゆっくり味わいながら、時を過ごした。そして二人は同時にカップを机に置いた。 蒼・翠「ごちそうさま(ですぅ)」 蒼「とてもおいしい紅茶だったよ。翠星石。」そう言って微笑んだ 翠「(///)そんなことないです。蒼星石の入れる紅茶も最高です。」 お互いがお互いの感想を述べる。 蒼「それじゃあ、ぼくのためにまた入れてくれるかい?」 翠「蒼星石のためなら何百杯でも入れるですよ。」 蒼「あ、ありがと(///)」 ペアその③ 雛苺と金糸雀 金「雛苺~紅茶できたかしらー?」 雛「ちょっと待ってなのよー金糸雀。…できたのー」 お互い時間はかかったが、何とか紅茶を入れることが出来た。 雛・金「はいどーぞ(なのー)(かしらー)」 お互い相手の紅茶を受け取り、ゆっくりと一口 金「………………」 雛「………………」 長い沈黙。彼女達も蒼星石達と同じように、味と香りをゆっくり味わいながら…… 金「マズーかしらー!?」 雛「ブーー!!(0,01秒)」 そんなに味わなかった。 金「雛苺は一体何入れたかしら?」 雛「マポロチョコとうにゅーと苺カルピスを入れたのー」 金「ハーモニー最悪かしらー!?」 紅茶の中でマポロチョコがぷかぷかと浮いている… 雛「そう言う金糸雀は何入れたのなのー?」 金「もちろん。金糸雀は砂糖10杯と生卵入れたかしらー」 雛「不味いはずなのー」 お互いの文句を聞いてムッっとする 金「カナが入れたのは絶対おいしいかしら」 雛「ヒナのだって絶対絶対おいしいもん」 金「カナが入れたのが絶対絶対絶対おいしいかしらー!」 雛「ヒナのが絶対絶対絶対絶対おいしいもん!」 (以下省略) 金「はぁ、はぁ、じゃあお互い自分で入れた紅茶を飲んでみるかしら」 雛「了解なのー」 お互いのカップを交換して一口 金「………………」 雛「………………」 しばしの沈黙 金「マズーかしらー!?」 雛「ブーー!!(0,001秒)」 ペア④ 薔薇水晶と雪華綺晶 雪「コクコクコク……うむ。おいしい…おかわり」 薔「よかった…。たくさんあるからいっぱい飲んで。」 雪華綺晶は紅茶を入れる前につい自分で飲んでしまうので薔薇水晶だけが 紅茶を出すことになった。 雪「もうお腹いっぱい。……クー……」 53杯目を飲み終えて、満腹で寝てしまった雪華綺晶。普通紅茶は睡眠妨害の作用があるのだが… 薔「寝ちゃった…。……あの人にも一杯あげてこようかな。」 姉の寝顔に微笑む薔薇水晶だったが、もう一人心から愛する人に 一杯の紅茶を持っていこうと、その人のいる所へ向かった。 ペア⑤ ローゼンとラプラス ラ「ふむ。中々いい雰囲気ですね。もしかして初めから彼女達の休息の場としてお茶会を計画したのですか?」 ロ「さぁ~、俺はただ楽しんでるだけだけど~?」 ラ「まぁいいでしょう。しかし、彼女達のあんなに楽しい顔を見るのは久しぶりです。」 ちゃんとした服に着替えたラプラスが言う ロ「……そうだな。」 ローゼンの視線の先には、楽しそうにお茶を飲む教師達がいた。乗り気では無かった水銀燈までもが 笑っていた。 ロ「最近あいつらもストレスが溜まってだろうし、 ある意味解放的な彼女達だけど、心からの休息はしばらく感じていなかっただろうな。 それに、これからも良い教師として成長してほしいからね。変なイライラで大切なことを見失ってほしくないんだよ。」 ラプラスはその言葉に優しく微笑んだが、トタトタと歩いてくる音に気ずいていつものクールな顔に戻る。 薔「校長先生……これどうぞ」 一杯の紅茶がローゼンの前にカチャと音を立てて出される。 ロ「僕のために入れてくれたのかい?」 こくこくうなずく薔薇水晶 ロ「じゃ、有り難くいただきます。」 一口、また一口と飲んでから口を開いた ロ「……とてもおいしいよ。こんなにおいしい紅茶は初めてだ。」 薔「校長のことだけを考えて入れましたから……(///)」 ロ「あはははは、ありがと。ところでこの後空いてる?」 薔「…もちろんです。」 ロ「この後一緒に食事でもしない?この素敵な紅茶のお礼もしたいしね。」 薔「も、もちろん。かまいませんけど…」 ロ「じゃ、後でね」 小さく頷いてから薔薇水晶は姉の元へ戻っていった。 ラ「全くあんなイチャつきは他人のいない所でやってくれませんかね。」 やれやれと両手をあげる ロ「だったら君を気をきかせれないいのにー」 ラ「それはどうもすみません。私もまだまだ未熟ですね~」 ロ「まぁ、人間みんなそうでしょ。だから成長していくんだろ?」 ラプラスは少し笑ってから、そうですねと答えた。 ロ「さて、そろそろお開きにするか。お~い、そろそろ片付けろー」 教師「はい(なのだわ)(なのー)(かしらー)」 片づけを終えた(主にジュンが)教師達は、もう少しで地面に消え行く太陽を見ながら、 ローゼンの家を後にした。 金「はぁ~また明日から忙しい日々が始まるかしら…」 蒼「まぁ、いいじゃないか。今日はなんだかゆっくりできたし」 翠「そうですね。そうえばみんなそろって会話したのは久々です。」 水「じゃあ今日はみんなで飲みに行きましょうよ。紅茶だけじゃあなんだか足りないわぁ」 真「そうね。じゃあ、行きましょうか」 教師一同「おーー!!」 そうして教師達は日が暮れゆく道を一緒に歩いた。 その時の彼女達の顔は笑顔で満ち溢れていたという。
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登録日:2019/06/21 (金曜日) 19 37 11 更新日:2023/02/25 Sat 19 28 58NEW! 所要時間:約 16 分で読めます ▽タグ一覧 神作 天才による完璧な小説 犯罪小説 ゲルマン・カルロヴィチ 天才 保険金殺人 芸術作品 やあ、アニヲタ諸君。僕の名前はゲルマン・カルロヴィチ。しがないドイツのチョコレート工場経営者さ。 そして同時に……稀代の天才小説家でもあるんだ。 ドストエフスキーもコナン・ドイルも目じゃない真の天才作家だよ。まあ、僕に言わせればふたりともまだまだ詰めの甘い三流小説家だけどね。 コナン・ドイルは最後まで『ホームズを犯人にする』というアイデアを思いつけなかった無能だし、ドストエフスキーもデビュー作とはいえ書簡体小説なんて構成に欠陥があるものを執筆した大馬鹿野郎さ。 別に宣伝しているってわけでもないけど、チョコレートっていうのはいいものだよね。 ビターは好まないなんてお嬢さんもいるけれども、そんなの厚顔無恥な美食家気取りもいいところさ。 さてさて、そんなことよりも僕の処女作であり、才能を詰め込んだ一冊『絶望』の紹介に移ろうか。 なに? そんなどうでもいい前置きをしている暇があったらさっさと本題に入れだって? やれやれ、アニヲタ諸君は気が短いね。それじゃあ、さっさと説明していこうか。 えーと、大見出しのつくりかたってこれでよかったんだっけ…… 【あらすじ】 話は僕がプラハまで出張していた時までさかのぼる。妻への土産話をつくりつつ、そこらへんを散策していたんだけどとんでもないやつに出会ったんだ。フェリックスという名前の浮浪者なんだけどね、結構頭のわるそうなやつ。まあそこはどうでもいいか。 そいつは驚いたことに僕と瓜二つの人間であったんだ。本当に全く同じ顔なのさ! びっくりしたよ! ……とにかく僕とフェリックス、ふたりは同じ顔をしていた。そこが重要なんだ。 それから少ししてなんだけれども僕はちょっとお金に困っていた。何があったって? ……別にいいだろ、そんなことは。本筋には関係ない。とにかく少しばかりお金が必要になったんだ。それも出来る限り早急に。 そこで僕は金を手に入れるための、素晴らしい計画を思いついた。自画自賛するようだけど本当に素晴らしい計画なのさ。こんなところで計画を聞けるアニヲタ諸君は感謝をした方がいい。 計画はフェリックスを使うことだった。さっき言ったように僕とフェリックスはよく似ている。だからね、フェリックスを僕に偽装させて殺してしまおうと思ったんだ。死んだことにしてしまえばもうお金を請求されることなんてないし、何より僕は自身に多額の保険金をかけている。あとは共犯者である妻に保険金を受け取らせ、あとは雲隠れして優雅に暮らすだけ。 実に素晴らしい犯罪計画だろう? いっそこれはひとつの芸術と言っても過言ではない。 そしてその中で僕は思ったんだ。 こんな素晴らしい芸術作品は、是非記録しておかなければならないと。 もともと僕は天才だからね。完成した物語は僕の計画と並ぶもう一つの芸術作品となるだろう。 これがゲルマン・カルロヴィチによる最高の犯罪小説『絶望』さ。 さてさて、えーっと、次は登場人物紹介かな。 【登場人物】 ◆ゲルマン・カルロヴィチ 僕のことだね。天才的な頭脳を持つ僕はまさに主人公と言えるものだろう。同時にこの『絶望』の著者でもある。 上でも書いたように、ドイツでチョコレート工場を経営しているまだ若い紳士さ。 死んだ父親はレーヴェリ出身のドイツ人で農学士、亡き母は生粋のロシア人で由緒ある公爵家の血筋だった。 今は妻のリーダ、メイドのエルザと共に暮らしている。結構いい家に住んでいてね、特に日当たりのいいバルコニーがお気に入りなんだ。最近月賦で買ったダークブルーの粋な自動車も置いてある。まあそこそこ幸せな生活をしていると言ってもいいだろう。 そんな僕だけどお金に困ってしまってね……理由? そんなのどうでもいいってさっきも言っただろ、しつこいな。とにかく僕はお金が必要になったところ、前に出会ったフェリックスを使った完全犯罪を思いついた。それが瓜二つということを使った入れ替わりの保険金殺人さ。実に素晴らしいだろう?この僕の完全犯罪を描いたのが『絶望』というわけだ。 ところでちょっと話は横にそれるけれども僕は母のことでちょっとうそをついた。実際は公爵家でもなんでもなくて、ただの庶民の家柄なんだ。しょうもない嘘だと思うだろうけど、まあ僕が軽妙で才気あふれる法螺吹きってことで許してくれよ。 ◆リーダ・カルロヴィチ 愛すべき僕の妻だよ。 かわいいやつなんだけれども同時に頭の悪いおまぬけさんでもあってね。例えば犯罪小説を読むのが趣味なんだけれども、続きが気になって仕方がなくなるけどそれじゃだめだと思っているから、なんと本を引きちぎって最後の方だけを隠してしまうんだ。これだけでも面白いのに、いざ読もうとすると、どこに隠したのか忘れていて結局読めない。それなのに「見つからなかったらあたし死んじゃうわ」と叫んでいるのさ。おばかでかわいいだろ? 彼女も僕のことを深く愛していてくれているんだ。まあリーダはおばかさんだから、僕みたいな頭のいい奴が付いていないとダメなんだろう。実際彼女は僕の言うことなら大体はちゃんと信じてくれる。 そして当たり前だけど今回の計画で保険金を受け取るのは彼女ということになる。もちろん正直に言うわけにもいかないから、フェリックスは僕の生き別れの弟で過去の従軍のトラウマで死にたがっているということにしたんだ。リーダはあっさり信じてくれたよ。 ◆アルダリオン 僕の友人の売れない画家。 訛りの抜けない方言から分かるように脳たりんな男。なのに哲学じみたことをいうのが大好きでね、よくわけのわからないことを言っているんだ。そのたびに僕に言い負かされている。まあこいつは頭が悪いから言い負かされているということにすら気が付いていないかもしれないけどね。 ところでこの前アルダリオンの家に行ったら、リーダが彼のベッドで半裸になっていたんだ。あれなんだったんだろうね。 ◆フェリックス プラハで偶然出会った浮浪者。ちなみにフェリックスは「幸福」という意味だよ。 何故か僕と瓜二つの容姿をしているんだ。しかも庶民というのは頭が悪いのか、僕とそっくりであるということに全く気が付いていない。ホント庶民っていうのはダメだね。品がない。 そして僕は考えた末に彼を殺し、保険金を受け取る完全犯罪を思いついたんだ。 それにしても本当に素晴らしい計画だよね。何回も言っているはずなのに、何回も言いたくなっちゃうよ。 これだけだと流石に項目が寂しいな……。解説でもつけるか。 【解説】 ◆「罪と罰」について 「罪と罰」はドストエフスキーの代表作として有名な作品でね、主人公のラスコーリニコフが金のために殺人をするんだけどぼくもそれになんとなくシンパシーを感じたんだ。それでだけど…… あ、ちょっと待って。 失礼、今潜伏先のホテルのロビーでこの項目を書いているんだけど、なんかそこにいたフランス人どもがいきなり僕に話しかけてきたんだ。 ちょうど今いいところなんだけど……。フランス人っていうのは空気が読めないのか? なんか彼らが言うにはドイツで悪質な殺人事件が起きたらしいんだ。まあ祖国で起きたっていうのはちょっと気になるけどどうでもいいかな。 とは言っても僕は今あんまり不審な動きは出来ないわけだし、また会った時の話題合わせのために読んでおくか……。 なになに、殺人犯が自分に保険金をかけておいて身代わりにした他人を殺害した……。なんだかどこかで聞いたことのある事件だね。 被害者の身元は……浮浪者であったらしくまだ判明していない、と。 それで殺人犯の身元はもうわかっていると。警察にしては有能じゃないか! それで名前は……『ゲルマン・カルロヴィチ』だって? 僕の名前だ……! もしかしてこの事件は僕の計画のことを言っているのか? どういうことだ? ぼくの計画は完璧のはずだぞ。無能な警察共がそう簡単にわかっていいものじゃない。そもそも殺してからそんなに日は経っていないぞ。僕とフェリックスは瓜二つの容姿をしているんだから、こんなに早く分かるはずがない。 一体、何が起きているんだ……。 ▽タグ一覧 ウラジミール・ナボコフ メタフィクション メタ小説 ロシア 保険金殺人 叙述トリック 小説 無能 無能による最低な小説 犯罪小説 絶望 芸術作品(笑) 馬鹿という定義すら超えた何か 『絶望』とは1936年に出版されたロシアの文豪ことウラジミール・ナボコフの小説。 及び作中の主人公ゲルマン・カルロヴィチが執筆したという設定の同名の作中作。 ゲルマンの犯行が彼の一人称視点で語られており、時たま読者に語り掛けてきたりしながらつらつらと自身の動きを語っていく。 本書は独特の形式をしており、ゲルマンの執筆した作中作である『絶望』がそのまま本書のテキストになっている。 まあ手記形式の小説の捻りだと考えると分かりやすいか。 【特徴】 【登場人物】 【ラストシーン】 【解説など】 【特徴】 本作の最大の特徴は叙述トリックが仕込まれているということである。 とは言っても、別にゲルマンは読者をだまそうとして叙述トリックを仕込んだというわけではない。というかそもそもゲルマンが執筆した目的は自身の天才性を証明するためであるのでわざわざ事実を歪曲する必要性はない。つまり叙述トリックは著者たるゲルマンの意図しないところで発生したものであるということになる。 ではなぜ叙述トリックが仕込まれることになったのか。 単純に、ゲルマンがありえないレベルの大馬鹿野郎、というか馬鹿すら超えているナニカだったからである。 突き詰めれば、 ゲルマンとフェリックスが似ているというのは、 ゲルマンの勝手な思い込みであり完全な勘違いであった。 ということになる。 つまりゲルマンという男は自身が天才であるかのように吹聴しているが、実際はそんなことはなくむしろ人一倍頭の悪い人間であったのである。 実際作中でゲルマンとフェリックスが瓜二つだと思った人間は彼しかいない(*1)。新聞や警察は何故こんな事件が起こったのか不思議がっているほどである。ちなみにフランス人がゲルマンにいきなり話しかけたのはどう見ても犯人っぽい男がロビーで堂々としていたから。 要するにミステリー用語で言う「信用できない語り手」ということになる。 瓜二つだと勘違いしたのも、ゲルマンが五感に異常があったとかのことは一切なく、本当に頭が悪かったために深読みした挙句勝手に「似ている」と思ったのである。 バカってレベルじゃねーぞ! フェニックスを自身に偽装させたうえで射殺しご満悦のゲルマン。しかし潜伏先のホテルで読んだ新聞には被害者がゲルマンであるとは欠片も思われていなかった。それどころか「保険金を狙った悪辣な詐欺」とまで書かれていた。 このことに衝撃を受けたゲルマンは、自分は間違っていない、自分の計画は完璧であると証明するために原稿を書き始める。それこそが『絶望』なのである。 つまり本作はゲルマンの恐ろしいまでに緻密な犯罪計画を実行していく、などというかっこいいものではない。 自分を天才だと勘違いしている無能な芸術家気取りことゲルマンの転落を描いたものなのである。 【登場人物】 ◆ゲルマン・カルロヴィチ 一応本作の主人公。自称天才芸術家……と言っているが繰り返すようにただの無能である。 そもそも本人はなんとかごまかそうとしているが、お金が必要になった利用は行間部分を読み取るに単に知人の会社から融資を受けたがその金を返せなくなったからである。つまり借金。 一応序盤では母親のことでどうでもいい嘘をついたりと、自身が信用できない人物であるということをほのめかしている。 ちなみに小説家としての腕についてだが、確かに情景豊かに説明する文章力にはそこそこ長けている。しかし自分語りやどうでもいい余談ばかりしたがるものだから犯行計画について明かされるのが中盤近くになるなど、絶望的に構成力が足りない。挙句の果てには本作の中核であるフェリックスとの出会いを「面倒くさいから」と後回しにしようとするほどである。なんだこいつ……。 ちなみに前半では数々の名作をバカにしていた彼だが、後半になるにしたがってそれをパロディしようとする情けない姿を見せた。それはそれとしてナボコフは大のドストエフスキー嫌いとして有名だが。 ◆リーダ・カルロヴィチ ゲルマンの妻。頭の悪い女性であり、彼には見下されながらも愛されている。 だがここまでの説明で気が付いた方もいるかもしれないが、実はゲルマンに隠れて浮気をしている。しかも相手はよりによって同じくゲルマンが見下している人間であるアルダリオン。 ……というかゲルマンは嫁が友人のベッドに半裸で寝ているという状況に対し、何か少しでいいから疑問に思わなかったのだろうか? ゲルマンはなんだかんだ言いながらも窮地になった際にはリーダに頼るなど、彼女のことを強く信頼しているだけになかなか悲しい話である。 ◆アルダリオン ゲルマンに見下されている画家。 だが実際にはゲルマンの嫁を裏で密かにNTRしているなどむしろ見下されるのは彼の方である。 前半部分におけるゲルマンに次ぐ伏線担当のキャラクター。実際上述のゲルマンとの口論の際には「似ている部分しか見ないのはド素人のやること」という伏線とも皮肉とも言える発言を残している。またゲルマンの夢の中では彼の肖像を描いていたが、何故か目だけが描かれていなかった(一応アルダリオンは「目を描くのは一番の楽しみ」と言っていたが)。 また後述するがゲルマンの対であり、本作の勝ち組と言えるキャラクターである。 ◆フェリックス プラハに住んでいるホームレスのおっさん。 無能な天才気取りであるゲルマンに勝手に瓜二つの容姿であると間違えられ、勝手で穴だらけの計画のために殺されてしまうというある意味かわいそうな人。 それにしても警察の方々も、浮浪者の男が全くの別人の衣服をまとって殺されているという状況には首をかしげただろう。 【ラストシーン】 警察に追われる身となり、ゲルマンは潜伏先を変えながらせめてもと『絶望』の執筆を続けていた。焦りからそれはもう小説の体をなしておらず、もはや日記や手記に近いものになっていた。 そしてここまで書いた原稿を読み返すうちにゲルマンはとんでもないことに気が付かされる。 彼は自身の服を着せたフェリックスの遺体を愛車の中に「ツヴィカフ生まれのフェリックス・ヴォールハルト」と焼き印の押された杖をうっかり置いたままにしていたのだった。遺体は「ゲルマン」のはずなので、「フェリックス」などと書かれた杖は存在していいはずのものではなかった。 自ら計画を破綻させていたことに気が付いたゲルマンは、ここに至りようやくこの犯行計画は芸術作品などではなく矛盾まみれの駄作であるということに気が付かされた。 このどうしようもない絶望的な物語にゲルマンは『絶望』というタイトルをつけるのだった。 そのころ、部屋の外が騒がしくなっていた。窓からのぞき込むと間取りした家を多数の警官ややじ馬たちが取り囲んでいた。ついに所在を暴かれてしまったのだ。自棄になり発狂したゲルマンはその人だかりに向って何か演説を始めようとした。そのシーンで物語は唐突に終わっている(*2)。本書はゲルマンの手記(という設定)であるので、この直後のシーンで捕まったため続きが書けず物語が終わったのだと考えられる。 そしてゲルマンはもうひとつの芸術作品の制作にも失敗していた。それは『絶望』という作品の制作についてだ。 もともとゲルマンは本書をちょうど10章とキリのよい数字で終わらせるつもりであった。しかし逃亡生活の焦りや絶望感、何より杖によって自ら計画を破綻させていたことに気が付いたことにより不安定になったゲルマンは予定通りの長さで終わらせることができなかった。結局『絶望』は11章構成というなんともしまりの悪い終わり方をしてしまったのである。 こうしてゲルマンは自らの手によって「完璧」であるはずの『絶望』の制作を完成させられず失敗に終わらせた。 そしてその瞬間、「無能な芸術家気取りであるゲルマンの転落」を描いたウラジミール・ナボコフの『絶望』は見事に完成したのである。 そういう意味では本書はメタフィクションの構造を持っているとも言えるだろう。 【解説など】 ◆本作の目的 『アクロイド殺し』と並んで叙述トリックの祖と言われている作品である『絶望』。 そんな本作の目的は小説の本質を描くという実験的なものである。 では小説の本質とはなんなのだろうか? シンプルに言えば、文字によって描かれているということである。逆に言えば、どんなに綿密に描いたとしてもそれは文字でしかないということだ。 そんなの当たり前じゃないか、と思うかもしれないがこれは決してバカにできないことである。 実際ゲルマンとフェリックスは全くもって似ていないが、ゲルマンが『絶望』のテキストに「ゲルマンとフェリックスは似ている」と書いてしまえば我々はそうイメージするしかなくなる。というか、小説のテキストをいちいち疑っていては読むどころではなくなってしまうだろう。 小説が文字によって表現されている、というのはラジオのスポーツ中継に似ている。 スポーツで何か動きがあれば、アナウンサーがその様子を言葉で実況する。そしてラジオである以上目の前の映像を言葉で解説することになる。聴取者はその言葉を基にして脳内でスポーツの様子をイメージすることになる。 小説も同じだ。一人称小説ならそのキャラの視点、三人称小説なら神の視点というように物語世界にはカメラが置かれている。そしてその物語世界の映像は文字に変換されることになる。それが小説のテキストだ。そして読者はそのテキストを基に脳内で物語世界をイメージするのである。 言い換えれば読者は物語世界に対して盲目であると言える。 つまり物語世界があり、そこで起きていることを著者が文字に変換し、それを読んだ読者が脳内でイメージするというのが小説の本質的な部分なのである。 この小説ならではのシステムを使ったのが『絶望』だ。 つまり物語世界を著者が文字に変換するなかで、その変換する著者がゲルマンのようにボンクラであればシステムは成り立たなくなってしまうというわけである。 アニヲタ的にはラヴクラフトらクトゥルフ神話など語り手が狂気に陥っているために物語が真実か妄想や幻覚の類かはっきりしないまま終わるような作品が近いか。 そもそも『アクロイド殺し』など叙述トリックものに顕著であるが、物語世界をどのように文字に変換するのかは完全に著者の匙加減次第になる。 例えば目の前に葉っぱがあったとして「葉っぱがある」と簡素に表現することも出来るし、「針のような形で静脈は……」というように細かく表現も出来る。「文字で表現する」というのは絵画や音楽など他の芸術と比べて、本当に異質なものなのである。 御覧のようにこの本質は表裏一体の長所と短所を持つ。 にもかかわらず作中でゲルマンは無邪気に文学がリアリズム性(*3)を持っていると過信してしまっている。 『絶望』の真の作者であるナボコフとの違いはこのあたりにあるのだろう。 ちなみに繰り返しになるようだがゲルマンがポカしたのはひとえに文学の盲目性に気が付いていないことにある。 それに対して、ゲルマンが見下している(と思い込んでいる)アルダリオンは画家であるためこの問題点をあっさりクリアすることができる。 ……どこまでもアルダリオンに勝てない男である。 ◆本作の背景とか 上述のとおり作者はロシアの文豪ことウラジミール・ナボコフ。アニヲタ的には世界最高(最悪?)のロリコン小説である『ロリータ』などで有名か。 ちなみに本作は『ロリータ』や『カメラ・オブスクーラ』などと並ぶ代表作とされている。 1934年に『ロシア雑記』に雑誌連載され、その後1936年に書籍として出版された。また、その翌年の1937年にはナボコフ自身の手によって英訳版が出版された(*4)。しかし1937年は第二次世界大戦中で国中がすったもんだしていたということもあり、在庫の大半は灰になってしまった。残念である……。 しかしナボコフはめげずに1965年に二度目の英訳版を出版している。ちなみにこちらではアメリカ向けに意図的に少し表現を変更されている。日本でもロシア語版、英語版、それぞれを日本語に訳したものが出版されているので読み比べてみるのも面白いだろう。 ちなみにこんな作品であるが映画化している。 タイトルは『デスペア 光明への旅』で1977年に公開された。 明らかに叙述トリックで映画化に向いていない作品であるが、「主人公はつねにガラスか鏡ごしに人と会話し、決して人と目を合わさない」という強引かつ雑な演出によってクリアされた まあ監督のファスビンダーの十八番の演出である。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 物語世界を著者が文字に変換するなかで、その変換する著者がゲルマンのようにボンクラであればシステムは成り立たなくなってしまう なぜかこれで「かゆうま日記」を連想した 文章の普通でない様子から語り手の状況が伝わってくる、という点では共通してはいるのだろうが・・・w -- 名無しさん (2019-06-21 23 31 53) うーむ?硝子や鏡越しに会話する事でクリアできているか?顔が不鮮明でちゃんと見えてないって事かな? -- 名無しさん (2019-06-22 08 40 16) ↑主人公が自分の世界のみ閉じこもって周りが全く見えていない(見る気がない)という演出だと思う -- 名無しさん (2019-06-22 15 51 37) エロゲーの小説かと思った -- ☆凛 (2019-06-22 21 05 34) この記事、ちょこちょこあり得ない誤字(フェリックス→フェニックス)があって修正してたんだが、もしかしてゲルマンのアホさを出す演出だったりする? ちょっと修正しちゃったけど… -- 名無しさん (2019-06-24 15 00 29) 現代風に平たく言えば、何の取り柄もない厨房を犯罪小説の主人公にしてみた、ってとこか -- 名無しさん (2021-07-24 17 11 46) 名前 コメント
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BGs語録 い インコース禁止 通路が広いのに、何故か穴に落ちるの防止 お おい!大変だ! 別に大変でもない。ネタが思いついた時 俺のライターどこ? 大概、ズボンのポッケに入ってる。 き 今日は勘弁してやる 時間さえあれば攻略できるインスタンスなのに、仕事があるので明日は攻略しようぜ!10%しか減らせなかったけど。 し 死ぬかと思った 大量ADDしたり、絶対絶命を生き延びること。でも何故か体はウイスプ状態の不思議 志村 後ろ!後ろ! そ そろそろ行くか インスタンス行く前の会話。厳密には、そろそろ行く準備でもするかぁの意味 ち ちょんまげ流行ってるよ。 海外プレイヤーにつく嘘。日本では今チョンマゲが流行ってます。 ぬ ヌルー職人 倒せばいいのに倒さないで奥へ奥へと進む事。 は 腹黒い FrozenOrbをパクる奴。 わ ワイプってするんだね 適正Mob15も来たら死にます。クマさんや いったい何体 連れてくる