約 124,100 件
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/177.html
[3] Imagine Breaker02―上条当麻と愉快なクラスメイト達 「チィーッス!」 ガラガラッと引き戸を開け元気に挨拶をしながら上条当麻は教室へと足を踏み入れた。 「うぃーっす、カミやん」 「上条くんおはよう」 「上条当麻、貴様遅いわよ」 他のクラスメイトはもう全員揃っていたようで次々に挨拶を返してくれる。 うん、なんか最後のだけ棘があるけど爽やかな朝だ。 「おはよう。キミは朝から元気だね」 少し猫背気味に自分の席へと進む途中で黒髪の女の子から声を掛けられた。姫神秋沙。上条当麻のクラスメイトだ。 目の上で切りそろえた黒髪はキチンと手入れがされているようで彼女の顔が動く度にその動きを追ってサラサラとなびく。 「よっ、姫神」 そう言って、上条は姫神の頭に手を置いてわしゃわしゃっと撫でる。 手のひらから彼女の髪の感触が伝わる。 「……」 頭を乱暴に撫でられた彼女はなんだか少しほっぺたが赤い。 自分の自慢のサラサラの黒髪が乱れるのも気にしていないようだった。 「なっ、上条当麻ッ! 貴様なにを朝から破廉恥な事を」 「えッ!なんで頭撫でたら破廉恥なんだッってッぶるぁぁぁぁぁ!!」 上条の抗議は120%反射しながらこめかみに青筋を浮かせた吹寄制理がツカツカと近寄って 上条の右頬に右ストレートを叩き込んだ。 クルクルクルと錐揉み回転で上条の体が宙を舞う。 冗談抜きで舞う。 痛い、ひたすら痛い。思わず上条の脳裏に、お前このパンチなら世界獲れるぜ――、とか台詞が浮かんできたので しっかりと心の引き出しに仕舞いこんでおいた。 言ったらもう一発来るしな――、上条は床にキスしながらそう思った。 「……」 「姫神……なんで残念そうな顔してるんだ……」 「それは。私の口からは言えない」 ぽつりと呟く姫神はちょっぴり残念そうな後姿で自らの席へと戻っていった。 吹寄も「フンッ!」と不機嫌そうな顔で上条を睨んだ後にやはりツカツカと自分の席に戻り、ほっぺたを押さえた 上条だけが取り残された。 「なぁ? なんかアイツラ普段と雰囲気違うんだけど・・・」 近くに座る女子に声を掛ける。 長い茶髪をポニーテールにしている女子は上条の方を向いてクスクスと笑った。 まるでおかしくてたまらないといった様子だ。 その女子に釣られるように段々と笑いがクラス中に伝染していく。 爆笑の渦の中上条だけ取り残されるのにそう長い時間は掛からず、 「……」 と無言で訴えることしか出来ない上条当麻。 「あー、ごめんね上条君。 あんまり面白くってさ、プ、あはは、駄目駄目、そんな事態のわかってないハムスターみたいな 目で私を見ないで。 おねがい…おなか、おなかよじれるぅぅ」 事態の分かってないハムスターってどんなのだよ……――。 駄目だ、茶髪ポニテの女子とはとても会話になりそうもない。 彼女はケラケラとお腹を抱えて笑い転げてしまっている、その笑いの度合いを数値にできるのなら43000ワラ以上は確実にあるだろう。 彼女だけではない、他のクラスメイトも一様に背中が震えている。 必死に笑いを堪えているのは間違いない、最初のように大笑いこそしないものの耐えかねるといった感じだ。 但し吹寄制理と姫神秋沙と土御門元春以外は、だが。 腕を組んで不機嫌そうにする吹寄。 時折チラリと上条の方を見て読み取りづらい表情をする姫神。 ニヤニヤと唇の端を持ち上げる土御門。 実に三者三様の対応を披露してくれる。 「カミやん、ホントにわかってへんのー? もしそうやったら天然記念物もんやねぇ、ってかこれ笑うなって言うほうが無理」 青髪ピアスの男子は上条の周りをバレリーナのようにくるくると回りながらドップラー効果を伴いながら喋る。 ドップラー効果を伴って笑っている姿は非常にウザイ。 とりあえず上条は残像すら残りそうな動きの青髪ピアスを右ストレートで軽く沈黙させて席に着くことにした。 燃え上がれ俺の小宇宙よ――、心中で宇宙を浮かべる上条の右拳に力が籠もった。 「上条コークスクリュー!(必殺技)」 「エンデバッ!(悲鳴)」 上条の捻りの効いた右拳が深々と青髪ピアスの顔面に突き刺さりその背景を銀河へと変え、青髪ピアスが吹っ飛んだ。 「あ、あれは!」「なんだと知ってるのかラ○デン」とか「青髪ピアスほどの実力者があっさりと……」とか不思議な会話が飛び交う。 つくづく思う、このクラスは濃ゆ過ぎる連中ばかりだ、と。 席に着いた後もやはりクラスの視線が痛い。 別に悪意に満ちているようなねちっこい視線ではないがその瞳のどれもが、早くおもしろい事おこらないかな?といった期待に 満ちているのは多分上条の気にせいではないだろう。 バタリ。 「越川さん!」 「ああ、上条当麻の犠牲者が早くも」 「衛生兵、衛生兵!」 「瞳孔が……送還セット!早く」 茶髪のポニーテール少女はあんまり笑いすぎで呼吸困難に陥ったようだ、というか笑いすぎだ。 彼女は笑いすぎた挙句床に身を投げ出して「く、くるひぃ」とか言ってお腹を抱えている、ここまで笑えれば大した物だと思う。 まあ近くのクラスメイトが数人駆け寄って介抱してくれているのでそのうち持ち直すだろう。 右ストレートを喰らって倒れている青髪ピアスは誰も介抱してくれないまま床に投げ出されたままなのだがこれもお約束というやつだろう。 上条が薄っぺらい鞄を机の横に掛け正面に向き直ると土御門が話しかけてきた。 こいつのニヤニヤとした表情はいつもと変わらない。 「にゃはは、カミやん寝坊かにゃー、随分とギリギリじゃないか」 「うっせー、間に合ったんだからいいだろ、こちとら朝から意外なヤツの電話で叩き起こされて血圧足りないんだっての」 ザワリ――。 電話、というところでクラスメイトの視線が一斉に上条に集中した。 既に退場している青髪ピアスと茶髪ポニテ以外。 吹寄や姫神ですら、信じられない、といった表情を向けてくる。 なにか変な事言ったか?と上条は思考を巡らせるが、 「それ。女の子から?」 ジーッと見つめてくる姫神が抑揚の無い言葉を紡いだ。 姫神はなんだかすこし悲しそうな表情をしている、そして相変わらず口調からは感情が読みづらい。 「姫神、そりゃ当然だぜい、カミやんに限って男からの電話なんて無い!! 十中八九女の子だと断言できるぜい しかも朝だぜい朝、これはもう嬉し恥ずかしのドキドキモーニングコールの展開しかないにゃー。 これに対抗するにはもはや 姫神もヤルしかないぜい」 ザワザワ、とクラス全体が騒がしくなる。 (姫神、携帯電話を出して神妙な顔をするな……) 口々に「やっぱり」とか「旗男め」とかそういう類の言葉が上条の耳に入る。 「あ゛ー、ノーコメント。 わたくしは無実です、ノーコメントでいかせてもらいます」 周囲の喧騒から耳を塞ぎ上条はわざとらしく答えた。 姫神が「そう。やっぱりね」と小さく呟いたのが口の動きで判った。 (姫神さん、何が「やっぱり」なんですか?――) 面と向かってそう聞くわけにも行かず、上条は疑問を募らせる。 でもここで御坂美琴のモーニングコールという爆弾を投下したら、きっとクラスの連中のテンションはいろんな意味で ピークに達するだろう。 おお、恐ろしい、考えただけでも寒気がする。 上条はその結末を鮮血エンドと名づけて心の引き出しへ仕舞い込み鍵を掛けた。 心の鍵はどこかへ投げ捨てる。 よかった、これでよかったんだ――、と胸を撫で下ろす上条へ土御門は、 「カミやんのフラグ体質は相変わらずだにゃー、舞夏にも気をつけるように言っておくかにゃー」 とのたまった。 「……舞夏なら昨日すれ違った時に、おはようございます、お兄ちゃんって言われたぞ」 間髪入れずに上条の言葉が飛ぶ。 土御門とその他少数の男子の顔に驚愕の色が奔った。 「にゃッ!? お兄ちゃん!? カミやん、テメェ……ブッコロス」 「のわぁー! 朝っぱらから本気で殴りかかってくんじゃねぇッ!?」 いち早く復活した金髪の少年はサングラスの奥の瞳を怪しく光らせると長い手を体の前でゆらゆらとちらつかせ、鞭の様に しならせたパンチを放つ。 左のジャブ。 フリッカージャブと呼ばれるパンチだ。 間一髪で一発目を顔を逸らして回避する上条の頬にスパン、スパンと第二第三のフリッカーが飛んでくる。 「痛ッ!?」 「シッ!シッ!シッ!!」 まともにパンチをもらって衝撃で上条の体がのけぞる。 その時このまま国内王者決定戦でも始まるのか?と言う雰囲気を見事にぶち壊してガラガラッと音がして教室の前のドアが開いた。 「はぁーい、皆さんHRを始めますよー」 そんな甘ったるい声と共に担任の教師、月詠小萌が元気いっぱいの笑顔を振りまいて現れた。 そして不思議そうな顔をこちらへと向けてきた。 「上条ちゃんと土御門ちゃんは一体何をしてるのですかー?」 きょとんとした表情をして彼女はクラスの委員長である吹寄制理へと説明を求めたが、 吹寄は「べつに、いつものバカ騒ぎですよ先生」と実にそっけない返事。 「あぅー、HR始めますから席についてくださいー! せーきーにつーいてー! 上条ちゃんってば先生の話を聞いて欲しいのですよー じゃないと欠席にしちゃいますよー」 クラスの喧騒に負けないように精一杯両手をぶんぶんと振り上げながら「きいてくださいー」と声を張り上げるちびっこ教師のHRは 結局、大した内容は話せていなかったと後に姫神秋沙は語る。 「義妹は渡さないぜ、幕のう(ry」 「誰だよ、それ!あと顔が死神みたいになってんぞ」 「モーニングコール。ぶつぶつ」 「上条当麻!早く席に着きなさい、貴様一人がクラスの和を乱しているのよ」 「のぁぁ!なんで俺だけなのさ!土御門も暴れてるジャン」 今日も上条当麻のクラスは騒がしかった――。 [12月23日―AM8 00]
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/181.html
[7] Interval extra01―越川さんと置いてけぼりツインテール 高いビルに囲まれたコンクリートの森を一つの影が飛ぶ。 否―、飛ぶではなく跳ぶ。 [空間移動](テレポート)でビルからビルへと跳躍し一気に距離を稼ぐ。 左耳に装着されたヘッドホンマイクから初春飾利の声が聞こえた。 『白井さん、そろそろ――』 「問題ないですわ、もう見えてますの。 あと数回で到着ですわ」 言い切ってもう一度[空間移動]し80メートル程先にあるビルへと移動する。 「通報時間から約5分、私以外では間に合いませんもの」 文字通り空間を移動しながら呟いた。 ヘッドホンマイクの向こうから聞こえる初春飾利の声は[空間移動]の影響で途切れ途切れ聞こえる。 『本来なら非番なのに申し訳ありません、假名垣さんに連絡が取れれば問題なかったんですが』 假名垣皐月(かなづきさつき)、白井は直接会ったことは無いが白井と同じく[風紀委員]だ。 常盤台中学と並んで名門と誉れ高い五本指と称される学園、長点上機学園に在学する高校生。 彼女は昨日から連絡が取れないらしい。 そんなわけで非番だった白井へと白羽の矢が立ったのだ。 射手の思惑が多分に混じってる気がしなくも無いが。 「大方風邪か何かでしょう、この埋め合わせは後程キチンとしてもらいますので、黒蜜堂のデザートフェアとか」 ヘッドホンマイクの向こうでなんだか花瓶が「黒蜜堂は高いんですけどッ!」と喚いてたが 「到着しましたわ」 そう言い放ちオフィスビルの屋上の縁に足をかけた。 眼下には白井の目的地が見下ろせた。 ビルとビルに挟まれた通路に数名の男女の姿が豆粒ほどの大きさで見れる。 常盤台中学の茶色い冬服の上着に取り付けられた緑の腕章と茶色いツインテールが風に揺れた。 大きく深呼吸して目標へと最後の[空間移動](テレポート)を開始する直前ヘッドホンマイクから甘ったるい声が流れた。 『了解です、それでは頑張ってくださいねー』 (事前の連絡では路地裏に連れ込まれた女性が3人、あと連れ込んだ不良達が10人程度でしたわね) 余裕だ、と思った。 白井黒子は大能力者(レベル4)という結構な力の持ち主だ、脆弱な能力しか持たない不良など物の数では無い。 聳え立つオフィスビルの屋上からツインテールの少女の姿が虚空へと消えた。 一瞬の浮遊感の後にビルに囲まれた通報現場へと[空間移動]を完了させ白井黒子は叫んだ。 「[風紀委員](ジャッジメント) です!大人しく――」 しかし彼女はその叫びを完了させることは出来なかった。 狭苦しい路地裏の空間を茶色いポニーテールが舞う。 ひらり、ひらりと。 もしくはのらり、くらりと。 「て、てめぇえ!よくも!」 いかにも雑魚です、といわんばかりの不良が越川へと飛び掛るが、 「それ死亡フラグっしょ」 彼女は右手を自分の顎に当てて疑うような視線を向けひらりと回避。 サッと突き出された細い脚に躓いて雑魚Aがコンクリートの壁にキスをする。 「ふぉ~らね、エィ、エィ、エィ――」 雑魚Aの後頭部をガシっとわしづかみにして無造作に壁へと叩きつけるポニテ娘。 「ぐぁ……」 悲鳴を上げる雑魚A、彼は5回ぐらい鈍い音がした後に倒れた。 少し離れた場所で吹寄制理と姫神秋沙が二人揃ってその事態を見守っていた。 「彼女。助けなくていいの?」 「越川さんだから大丈夫よ、どっちかっていうと助けるなら相手の方ね」 「どういう意味だか。わからない」 「見てればわかるわよ、姫神さん」 姫神は見てれば判ると言われて騒ぎへと視線を戻す。 最初は10人居た連中も既に4人しか居ない。 いや、居るけど倒れてる。 雑魚Aと同じように頭部に打撃を受けて昏倒してるのだ。 一様に壁に持たれかかる屍っぽいものが6個。 いや一応6人、若しくは6名。 本当に容赦無い。 再びコンクリートに堅いものを叩きつけるような鈍い音が響いた。 「でっどりーどらいぶ!」 「はべら……」 また一人脱落。 この騒動の切欠は確かに些細なことだった。 ちょっと特殊ではあるのだけれど。 姫神秋沙は事の顛末を思い出してみた。 事の始まりは少し時間を遡ったゲームセンター。 月詠小萌のHRの後、上条当麻を捕獲し損ねた越川嬢は「憂さ晴らししかないっしょッ」とか言って姫神と吹寄を伴って 駅前のゲームセンターまで行ったのだ。 そこまではまだ良かった、動機がちょっと強引だがありえない事ではない。 ただいくつかの偶然が重なった。 ある少年的に言えば不幸にも。 たまたまゲームセンターでは格闘ゲームに勤しむ不良達がたむろしてたのも偶然なのだろう。 たまたま格闘ゲームを楽しむ彼らがそれなりに腕の立つゲーマーだったのも偶然だろう。 そしてたまたま50連勝直前で挑戦者が居なくなってた対戦台にこの茶髪ポニーテールが座っちゃったのも偶然だろう。 更に言えばコテンパンに負けた彼らが腹いせにリアルファイトと洒落込んできたのもきっと偶然なのだろう。 でも姫神秋沙は思った、偶然もコレだけ重なれば必然だと……。 「ゴフッ……あべし」 「お前はもう死んでいる……なんちゃって」 ゴスン、と鈍い音が路地裏に響いてまたズルズルと倒れこむ雑魚C。 不良残り二名。 でもなんだか変な方向に進んじゃってるこの事態。 「あ、あにきぃぃぃ!!」 「兄者ぁぁぁ!!」 腰に手を当てて不適に佇む越川を指差して叫ぶ残りの不良達。 「ちぃぃ! コイツなんだかやべぇよ、異様に反応がはええ」 「落ち着け、なんかの能力者だ」 ちっとも落ち着いて無い。 「ククク、この越川ちゃんを敵に回した事を地獄の底で後悔するといいっしょやッ」 ……。 「どっちが悪役だかわからないわね」 「彼女は。もしかして北海道出身?」 「どうして?」 「語尾。違う?」 「確か実家は京都の和菓子屋のはずだけど」 「そう。それは残念」 暢気な会話が展開され、心底残念な顔を向け事態を見守ることにする姫神と吹寄。 ぱきぃぃぃん 「おっ?」 路地裏にひんやりとした冷気が立ち込める。 不良でも能力が発現してる奴も居るみたいでたまにこういうのも居る。 「へへへ、俺だって冷却能力者[フリーズユーザー]だ、そのまま氷漬けにしてやるよ」 「ちなみに俺は[肉体強化][ブーストアップ]、へぶぁ」 「能書き長いっしょッ! ちゃっちゃと退場しなさい。 アライグマの様に。 ページ無いんだから!」 ひどく理不尽な理由で折角の能力を発揮することもなく張り倒された雑魚D。 川を挟んで追いすがるアライグマを冷たく突き放す様に脱落。 残り1名。 「さぁて、アンタで最後っしょ! 折角だから越川ちゃんの秘密兵器で」 秘密兵器、その響きにラストの不良の顔付きが真剣になる。 やがて緊張に慣れてないのかやけくそ気味に冷気を放つ右手を越川へと向け突撃するラストの不良。 「越川さん。何する気なの?」 「見てれば判るわよ……」 「はぁぁぁぁ……必殺――」 ゆらり、陽炎のように揺らめいて彼女が制服の背中から取り出したのは一本の棒。 30センチくらいの黒っぽい円筒。 警棒に見えなくも無い。 刀身部分に付いた電飾が無ければ。 「あれって……。工事現場の誘導灯」 「越川さん、それで殴りかかったら電球割れるって絶対!」 工事現場で交通誘導をするオジサンがよく持ってる光る棒。 越川がグリップの底にあるスイッチを押し込むと刀身部分の電飾が光りだした。 ぴこぴこと点滅する紅い光が越川の腕の動きに沿って空間に紅い軌跡を描く。 「この!舐めやがって!!」 馬鹿にされたとでも思ったのか最後の不良は越川へと突撃した。 直後、彼は錐揉み回転をしながら宙を舞い、三回転して地面へとダイブすることになる。 なんで過去形かといえば 「越川ぶれーッど!!」 良く通る少女の高い声と共に放たれた紅い軌跡によって彼の意識は飛んでいたからだ。 そしてそのまま動かなくなる。 「ええええええ!?!?、なんで割れないんですのー!!」 その一部始終を見て思わず突っ込みを入れるツインテールの[風紀委員]約一名。 あんまり妙な空気が立ち込めていたので固まっていたのだがやっと出番が回ってきた。 学園都市製の特殊樹脂で形成されているとはいえ、所詮はプラスチックだ。 それに刀身部分は電飾、当然そんなもので殴ればたちまち割れるに決まってる。 だが余韻に浸る茶髪のポニーテール娘が握るその棒には一切の傷など無い。 白井じゃ無くても突っ込みぐらい入れたくなるのも仕方ない。 その答えは本人とは別のところから来た。 「拳で殴ってる。それだけ」 「それって素手で殴ってるのと一緒じゃないですの……意味無いですわよ、それ」 「かっこいいから良し!!」 そう言って問題の彼女は「ぽい」と誘導灯を投げ捨てる。 どうやらもう要らないらしい。 「[風紀委員]の目の前でポイ捨てしないで欲しいですの……」 ヘッドホンマイクからは「白井さん? どうしたんですか!」と切羽詰まった声が漏れていた。 「とりあえず任務完了ですわ……。 あんまり一般人が暴れないで下さいですの……出番無くなるから」 力なく呟くツインテール中学生はなんだかしょんぼりしつつ「わたくしの出番……」とか言いながら 事後処理を開始するのだった。 [12月23日―AM11 20]
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/176.html
[2] Accelerator01―芳川桔梗の優雅な朝食 バターが塗られたこんがりトースト、ちょっと半熟な目玉焼きとカリカリのベーコン、そしてニンジンとレタスのサラダ。 割とありふれた洋食風の朝食の風景。 学園都市の教員用4LDKのマンションの一室の空気を和やかにさせる仄かに香る引き立てのコーヒーの 香りが優雅なブレックファーストを楽しむ―いや楽しみたい芳川桔梗の鼻腔をくすぐる。 「愛穂にしてはいい豆ね、貴方達もコーヒーでも飲んで一旦ソレ止めない?」 目の前のテーブルで広がる小規模戦闘を少し開けた目でちらりと覗き、当事者2名に提案する。 『やなこった』 当事者二名は芳川の好意的な提案を即座に却下した。 芳川はその返答を半ば予想していたので「あっそう」とだけ言うと求人情報が載っている雑誌に視線を移し パラパラとめくるがやはりなかなか良い条件の就職は無い。 ひょい、ひょい、ひょい、ひょい。 器用に動かされる幼女の手に握られた二本の箸が高速でニンジンを隣の皿へと運ぶ。 隣とはつまり芳川の皿の事だ。 (この子達は本当に……) いまだに徹底抗戦を続ける意思満々な目の前の二人はこの教員用4LDKの主である黄泉川愛穂の居候と化している。 「ヲイ、このクソガキ」 「ヘヘヘヘ、とミサカはミサカは不敵に笑ってみたり」 芳川桔梗は黄泉川愛穂とは結構長い仲である。 親友、そう呼んでも構わないと、少なくとも芳川はそう思っている。 彼女は普段から竹を割ったような性格をしているし何より面倒見が良い。 [一方通行](アクセラレーター)と[打ち止め](ラストオーダー)の学園都市屈指の問題児2名をもその異様なまでの 面倒見スキルを発揮し快く受け入れてしまった。 芳川はついでである。 1本でもにんじん、2本でも……。 とにかく芳川の前に置かれた皿はこんもりと盛られたオレンジ色の物体が占領していた。 [打ち止め](ラストオーダー)が自分の皿から芳川の皿へと移してるためだ。 黄泉川愛穂はなんでも今日が自分の勤める学校の終業式とかで朝早くから出かけてしまっているので今朝は3人しか居ない。 せわしなく動かされる幼女―[打ち止め](ラストオーダー)のオレンジ色の箸を少年の青い箸が迎撃し空中で「ガシィ」と交差する。 虚空をニンジンが舞う。 真っ白なテーブルクロスの上に落下したニンジンを芳川はひょいと指でつまんで自分の口へと運ぶ。 世の中には3秒ルールと言うものがあるのだ、だからこれはまだセーフ。 「ニンジン、おいしいわよ」 ちなみにこの朝食を作成したのは芳川でも黄泉川でも無く、食卓で暴れる2人のうちの一人の少年だ。 その少年を目だけ動かして見てみる。 どこか中性的な顔をした少年。 色素が抜けたかのような真っ白な髪の毛、白髪とはまた違っていた。 どちらかといえば銀髪に近いかもしれないが、肝心の少年自身が髪の手入れなどあまりしていないのかボサボサ感がある。 きっとキチンと手入れすればそれこそ輝くようなキューティクルが手に入るだろう。 (本人はやる気無さそうだけどね――) そして次に特徴的なのは鋭い眼光を放つ目、まるで猛禽類のような残忍な光を讃えてるのが普通なのだが、いまはどっちかといえばウサギといったほうがピンと来る。 ちなみに少年の目が赤いのはニンジンの食べすぎでは無いとだけ言っておく。 少年の持つ超能力の影響というか副作用が原因なのだがその眼球は、鮮やかな深赤の色合いをしている。 好意的に表現するならガーネットあたりの宝石のように見えなくも無い。 だがそれよりは血の色、と言ったほうがしっくりは来る。 (まぁ最近は大分丸くなってるみたい) 少年は[一方通行](アクセラレーター)と呼ばれるこの学園都市で最強の超能力者(レベル5)、ある事件によって脳に傷害を負っているが 相方と化している10歳ぐらいの幼女の補助によりその昨日を補っている。 彼の首に装着されたチョーカーのような装置がそれだ。 [冥土返し]の医者曰く―演算補助デバイスというらしいが見た目にはチョーカーとポータブルプレイヤーにしか見えない。 今の彼は青いチェック柄のエプロンをつけ頭にも同色のバンダナが巻かれている。 おさんどんスタイルというやつだ。 意外にも結構似合っているので余計におかしい。 「ム、ムムム、お願いだから箸をどけて欲しいかも、とミサカはミサカは悲痛な願いを口にしてみる」 「断るッ」 激しい鍔迫り合いで両者の間に火花が飛び交い、ギギギギギギ、と交差した箸と箸が耳障りな音を立てる。 「行儀、わるいわよ、二人とも」 一応年長者の務めとばかりに注意しても 「ニンジンだけより分けるんじャネェよ、ニンジン食え、ニンジン。 カリカリと生のままかじッてろ!」 「だが断る、とミサカはミサカは奇妙な冒険が好きな某人気漫画家の先生の真似とかしてみたりする」 わんぱくすぎる二人は聞こうともしない。 諦め気味にTVのリモコンを操作して朝のニュースを映すと若い男のニュースキャスターが 最近学園都市で起こっている事件の事を報道していた。 「失踪事件ねぇ……」 先月の終盤あたりにまず一件、そして今月の初めに一件。 1週間ぐらい前に一件、どれも突然何も告げずに姿を消してしまうのだ、 普通ならそのまま行方不明になるのだが、この事件の被害者は何故か数日後にひょっこりと街を歩いてるところを発見されたりしている。 ただ、いままでどこに居たのかはまるで覚えておらず、軽い記憶障害を起こしている事と被害者が全て女子というのが共通点だ。 特に暴行された形跡も無く大した事件にはなってないがそれでも連続して起こればそれなりに報道機関の目を集めるのだろう。 丁度テレビには被害者の女の子の友人のコメントなどが流れていた。 『ええ、どこに居たのかとか聞いても、そう……とか、わかった……とか気力の無い言葉ばかり返ってくるんです』 『戻ってきてからボーっとしてる事が多くなった気がする』 どれもありきたりなコメントばかりで目を挽く物は無い。 芳川は嘆息するとリモコンを操作して別の番組へとチャンネルを変えた。 さて一方通行の猛攻をひらりとかわす幼女はといえば、そのオレンジがかった髪の毛を揺らし、彼をおちょくりまくっている。 見た目10歳児の幼女、彼女は御坂美琴と同一のDNAマップを元にして作成された[妹達]が形成する 擬似ネットワーク[ミサカネットワーク] それを束ねる上位個体だ。 個体名は[打ち止め](ラストオーダー)、20001人目の[妹達]でもある。 あどけない顔を今は「ぷくー」と膨らまして一方通行に対して「ニンジンいらないよ」などとどこかの士官学校の パイロットのような台詞を吐いている。 あまり品の良くない笑みを浮かべた一方通行が銀色のトングを使ってたっぷりとオレンジ色の物体を彼女の皿へと盛り付ける。 どうやら相方のガキンチョ様も一歩も譲る気は無いようで懲りずに芳川の皿へとニンジンを転送する。 「このクソガキが。 お子様はニンジン食べてすくすく育ちやがれ」 右手でオレンジの箸と銀色のトングでドッグファイトを繰り広げながら、一方通行は左手に持った2本目のトングで 芳川の皿にこんもりと乗ったニンジンをガシッ!と掴むと、 「四の五の言わずに食えッ!食いまくれッ!そして寝ろッ!!」 オレンジ色の物体を銀色のトングから射出した。 「がーんっ! ニンジンいらないって言ったのにッ! アナタの目が赤いのはきっとニンジンの食べすぎが原因 に決定、とミサカはミサカは新たな新事実をミサカネットワークに流出してみたりする!がしがし」 幼女がせっせと寄り分ける先からどんどんニンジンが追加されていく。 一方通行→[打ち止め](ラストオーダー)→芳川→一方通行といった図式の綺麗な円運動が出来ているようだ。 完全循環、そんな言葉が芳川の脳裏を掠めた。 「入れすぎじゃないの?それ」 うっすら涙目になりつつある[打ち止め](ラストオーダー)を見かねて少しだけ助け舟を出してやることにした。 [打ち止め](ラストオーダー)の皿はもはやオレンジ以外の色を探すほうが困難なぐらいオレンジ色に染まっている。 「はッ、お子様にはこれぐらいカロチンを摂取させたほうがいいンだよッ」 彼は青いエプロン姿で胸を張って正当性を主張している。 「ブーブーッ、ってミサカはミサカは横暴な貴方に断然抗議してみたりする」 「やかましい、クソガキが一丁前に好き嫌いすンじャネェよ」 もはやニンジンしか見えないくらいに山盛りのニンジンサラダをせっせと別の皿へとより分ける[打ち止め](ラストオーダー)。 なんていうか……健気だ。 程なくして[打ち止め](ラストオーダー)のサラダの皿から綺麗にオレンジ色が消えうせた。 消えうせた分のオレンジはそっくりそのまま芳川の皿へ。 その様子を腕を体の前で組んで見守っていた一方通行の腕がゆらりと解かれ、その赤い瞳が猛禽類の光を宿す。 獲物を狙う鷹の目、口元は残忍な形にゆがんでいる。 なんでこの子はこんな表情ばっかり上手いのだろうか……。 「やめときなさいよ……」 芳川の忠告などお構いなしだ。 彼は躊躇する仕草すら見せない。 代わりに「なにを言ッてるンだァ?」とでも言いたそうな顔をこちらへ向けてくる。 とりあえず芳川は右手を横にひらひらと振って「もういい」と意思表示する。 ともかく、一方通行の手が動いた。残像すら残るぐらい高速で右手に持った銀色のトングが閃く、そして、 「待ッていたンだよッ、この時をなァ!」 芝居掛かった動きで一閃、トングは芳川の皿により分けられたオレンジ色の物体を根こそぎ掻っ攫い頭上高く掲げあげる。 「はぅ!? そ、それで何をする気なの……びくびく、とミサカはミサカは邪悪な真性Sな貴方を見ながら恐怖で怯えてみたり」 一方通行はゆっくりと[打ち止め](ラストオーダー)の皿の上に移動して停止した。 まるで原作3巻のラストバトルのワンシーンようだ。 今回集めたのはニンジンだけど。 [打ち止め](ラストオーダー)を見下ろす彼の目は悪ガキの目になっていて、心なしかなんだか楽しそうにも見える。 「投下」 パッ、銀色のトングがカパンと開いて挟んでいたオレンジ色の物体を真下へと投下した。 「ニンジンきらーい、ミサカバリヤーってミサカはミサカは鉄壁防御を敷いてみる」 飛来するオレンジ色の物体を左手に持った別の取り皿で防御するちびっ子。 にんまりとした笑顔で彼を下から見上げる。 「はっはっは、片腹痛いなぁ、もうお終いかなー、とミサカはミサカはアナタに勝利間近」 ぺし☆、銀色のトングが[打ち止め](ラストオーダー)の持つ取り皿の軽くはたいた。 「あ!?」 かくしてニンジンは重力に従って本来の到達予定地点へと到達を果たす。 したり顔の少年とわなわなと肩を震わせる幼女の視線が再び交錯し激しい火花を散らした。 数瞬の後、何度目かのニンジン戦争が勃発したのは言うまでも無い。 「だから行儀悪いわよ二人とも……」 どちゃあ、飛び交うニンジンと吹き飛ぶお皿の中、芳川桔梗が呆れた顔をして口を開いた。 「一方通行(アクセラレーター)、[打ち止め](ラストオーダー)、食べ物で遊ばないの。 ……はぁ、聞いてないわね」 二人の戦いはまったくの互角で双方ともに士気旺盛、これは長くなりそうだ。 ようやく諦めた芳川はしばらくその戦いを見て「やれやれ」と肩を竦めると食後のコーヒーを口に運んだ。 [12月23日―AM7 40]
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/180.html
[6] Accelerator02―結標淡希の一番長い一日 その1 街を歩けば人ごみ、人ごみ、人ごみ、見渡す限りの人ごみだ。 見ろ人間がゴミの様だ――、そんな悪役の台詞まで浮かんでくる。 絶対言わないけど。 「だるぅ……」 せわしなく行きかう人ごみに紛れて栗色の髪の毛が力なく頭を垂れる。 クリスマスイヴを翌日に控えた商店街はクリスマスソングと人で溢れていた。 むしろ溢れすぎ。 「人ごみとか……苦手だわ、やっぱり」 疲れた顔をした少女がやさぐれた口調で呟くのは長い髪を首の後ろで無造作に二本に束ねた少女。 少女の名前は結標淡希(むすじめ あわき)、私立霧ヶ丘女学院の二年生である大能力者(レベル4)だ。 整った作りの綺麗な顔はなんだか疲労の色が濃く表れていて肩に引っ掛けた紺色の制服が哀愁に靡く。 どんよりオーラを撒き散らす結標の格好は12月の終盤に差し掛かった冷たい外気で過ごすには少し寒そうなカッコをしていた。 霧ヶ丘女学院指定の紺色のブレザーの上着を袖を通さずに羽織り、ボタンも留めていない。 胸から上だけのぴったりとしたちびTだけをつけおへその辺りは大胆に露出されている。 そして細くくびれた腰に紺色のスカートは本来の長さから随分と短く改造されており結標の美しい脚線美は惜しげも無く晒されている。 足元は茶色のローファーにスニーカーインタイプの靴下、露出度は結構高め。 「寒いのは我慢できるけどカッコ悪いのは我慢できない」 というのが彼女の意見。 彼女のトレードマークとなっている金属製のベルトは革製の普通の細いベルトに差し替えられ、警棒としても使える長い懐中電灯は 今は持っていない。 本人曰く、あれ、結構重たいからさ、スカートずれてくるのよねアレ付けてると――、だそうだ。 さて話を戻して彼女が商店街なんかにいるかと言えば、 「買出しめんど……」 説明する前に分かりやすい台詞ありがとう、結標さん。 彼女は普通にお買い物に来ただけだった。 この人が登場する事事態があんまり普通では無いのはスルーの方向で行きたいね、是非。 正直言って外出することも随分と久しぶりだ、と結標淡希は思う。 以前から外出の回数は少なかったが残骸事件以来、更に回数が減った。 事件の主犯格としての責任を取らされ結標淡希は霧ヶ丘女学院からは留学扱いにされてしまい事実上の無期停学処分となっている。 様は現在自宅謹慎中。 堂々と外出してるけど、咎められたりしないのは彼女のバックの人物の取り計らい故か。 それでもしばらくは膝を抱えながら部屋に閉じこもる荒んだ日が続いた。 ストレスが原因で体重が5kgも減ったときは複雑な気分だった。 嬉しいやら悲しいやらわからないし、何をするにも気力も沸かなかった。 でも部屋に引きこもるにしても当然食料がいるわけで結標はマンションに一人暮らし、当然食料が無くなれば 買出しに出かけないといけない。 必然的に人ごみが嫌いな彼女でも週に一回ぐらいはこうして商店街に買出しに出かけるのだ。 気楽な一人暮らしの反面、家事も自分でやらなければならない。 そんな生活を続けるうち結標の精神はだんだんと安定を見せていて事件前と同じぐらいには元気になったのである。 しかし統括理事長からの不定期な呼び出しもあったりするし買い物に行ける時に行かないと 現在、彼女の部屋の冷蔵庫にはろくなものが残ってないのだ。 主に紅しょうがと練りからししか入ってない、あとバター。 「牛乳とトイレットペーパーと……ああ、あと……」 手元の紙片に目を移しながら買わなければならないものを要チェキする結標。 意外にもマメだ。 来る前から事前に広告を見て目当ての商品に目星をつけている辺りが特に。 今日はタマゴの特売日、お一人様一パックまでだが是非ゲットしたい、1パック70円は脅威的な安さだ。 そしてその特売をやってるお店はすぐそこの角を曲がってすぐ、このまま歩いても5分とかからない距離だ。 自然と足取りは軽くなり、速度も上がる。 「さて、ちゃちゃっと買い物を済ませて再放送のアニメでも……きゃ」 メモ帳に視線を落としスタスタ歩く結標。 「む……」 ドン!と丁度角を曲がったところで誰かにぶつかってしまい、結標は悲鳴をあげ弾き飛ばされ尻餅をついてしまった。 「……ちっ」 あからさまな舌打ちをして結標を見下ろすのは長身の男性。 結標と同い年かそれ以上、彼の姿はそう見えた。 少年ぽさを残しつつもどこか冷ややかな雰囲気を残す顔立ち。 漆黒の髪と瞳、純白の詰襟の学生服。 そして左腕に付けられた”緑色の腕章” ([風紀委員]?) その双眸が宿すのは明らかな侮蔑。 (こいつ……ムカツクわね) というのが結標が少年に抱いた第一印象。 「……フン。 目が付いているのならキチンと前方を目視して歩くんだね」 どうやら第一印象で正解のようだ。 左手をポケットに突っ込んだままの少年は悪びれもせず言い放つ。 (普通は謝るなり起こすなりするもんでしょう!) 結標の怒りゲージが全開フルスロットルで一気にレッドゾーンまで突入した。 「アンタね――」 だが結標の声を遮って遥か高みから見下ろすような視線で少年は告げる。 「まぁ一応は謝罪をしておこうか。 すまなかった」 言うだけ言うと白い学生服の少年は足早に立ち去ってしまい、その後ろ姿は雑踏の中に消えていく。 誰も起こしてくれないので仕方なく自力で立ち上がり制服に付いた汚れを乱暴に叩いて結標淡希は愚痴をこぼした。 「[風紀委員]はやっぱりいけ好かない連中が多いわねぇ、白井黒子とか白井黒子とか!!」 むかついたのでとりあえず地面をダンダンと踏みつけてやった。 それから約5分後―。 結標は目的のスーパーにたどり着くとそのまま「よし!」と気合を入れて勢いよく店内へと入り 詰まれた黄色い買い物かごを手に取った。 自動ドアをくぐりオレンジ系の照明に明るく照らされた店内をぐるりと見回し、入り口付近に積み上げてあった 安売りのトイレットペーパーを見て少し悩み、「エイヤ!」と結標の身長より遥かに高く詰まれたトイレットペーパーのパックを [座標移動](ムーブポイント)し手元に持ってくる。 こういうときは死ぬほど便利な能力だな[座標移動](ムーブポイント)って。 これがもし白井黒子だったなら、自分自身を一旦上へ[空間移動](テレポート)させなければならないだろうが、それ以前に 彼女は特売のトイレットペーパー等買いに来そうにも無いがそれは言わないほうがいいだろう。 大体踏み台を使えばいい話でもあった。 肝心の踏み台はお約束で彼女から見えない位置に放置されているのだけれど仕方の無い事だ。 ブラブラと店内を歩き回った結標は遂に目的でもある1パック70円お一人様一つ限りの卵のコーナーを見つけた。 卵のパックを一つ手にとって小さくガッツポーズ。 意外に庶民派だこの人も。 この作品の中だけだけど。 二度ある事は三度ある。 昔の諺にはそんなのがあった。 主に失敗をしたときやびっくりするような事に遭遇したときによく引用されるが今回もそんな感じだった。 実際には2回目なのだが今回だけ見逃して欲しい。 ドンッ! 結標の背中に誰かがぶつかって彼女は大きく前へとつんのめってしまい、手に持った卵のパックがふわりと宙を舞う。 この時誰もが思っただろう、「ああ、この卵割れるな」とか「あちゃー、やっちゃった」とかとか。 確かに普通の人間がこの事態に直面した場合はそういう結果に終るのがそれこそ普通だろう。 だが彼女―結標淡希は生憎と『普通』じゃなかった。 極度の集中で色が無くなってスローモーションになった世界で結標の思考は普段の何十倍の速度で飛び交う。 思考開始―。 思考1、目標物と床までの距離およそ1m 思考2、目標物の予想滞空時間0,7秒弱 思考3、自分と目標物までの距離約50cm、但し自分は大きく体勢を崩している。 自分の手で落下を阻止するのは不可能。 思考4、[座標移動](ムーブポイント)によって落下までの時間で目標物を確保、完了まで約0,3秒 思考完了―。 その瞳を空中の卵のパックへと集中し瞬時に複雑な計算式を組み上げ、本来3次元にある卵のパックの座標を自分だけの法則に則って 高速で11次元の座標へと変換していく。 OK!充分まにあ――。 しかし、卵のパックが[座標移動](ムーブポイント)することは無かった。 彼女の名誉の為に言っておくが決して彼女の計算が間に合わなかったわけではない。 能力を発動させる必要が無くなったのだ。 横合いから伸びた誰かの手が空中の卵パックをキャッチしていたのだから。 「おッと、最近のスーパーは物騒だな、ヲイ」 卵をキャッチした相手は「ほらよ」と卵パックを前のめりの体勢になって固まる結標へと放り投げてきた。 「わ、わわわ」 結標は放り投げられた卵パックの縁を両手でつまんで膝を使ってその衝撃を吸収する。 セーフ、割れていない――。 「おーおー、よく割らなかッたな。 んッ、お前どッかで……」 まったく、卵を投げないで欲しい、って私も人の事言えないけど――。 その言葉をぐぐっと呑み込んでお礼を言おうとその人物へと向き直って結標淡希の世界は本日2回目だが色を失った。 「ありが…うわッ!?なんでアンタがここに!?」 今日の占いカウントダウンで私の運勢は確か……今日は意外な人物と再会するかも!?だったっけ。 当たってるわよ、それ――。 もう二度とその番組を見ることも無いだろうがその結果を出した占い師に心の中で八つ当たりしつつ、 「おお、思い出したぞ、お前あんときの三下か」 そんな言葉を聞いた。 だから外出って嫌いだ――、と結標はその整った顔を劇画調に固めて今日の不運を呪った。 何故なら結標淡希の会いたくない人ランキングワースト2位以下をぶっちぎりで引き離して堂々1位の人物がそこに居たから。 つまり学園最強の能力者、一方通行がそこに立っていた。 お昼前と言うこともあって大いに賑わうスーパーを灰色のショッピングカートが進む。 滑らかに走るショッピングカートに載せられた黄色い買い物カゴの中身はそろそろ満タンになりそうだった。 「三下、次はニンジンだ」 傍らを歩く白い少年が指示するまま結標はカートの方向を変える。 「ねぇ……なんでこうなるの?」 その綺麗な顔をどんよりと暗く染め、背景をベタ塗りで黒一色に塗り上げた結標が誰とは無しに呟く。 「あン? さっき説明しただろうがよ」 別にアンタに聞いてないわよ――、結標はその言葉を呑み込んだ。 だって死ぬから、マジで。 「ああ、それね……なんだっけ、ニンジン嫌いな子供が食べれる料理を教えて欲しいってやつね……」 不幸にもスーパーで一方通行と遭遇してしまった結標は、いつの間にか一方通行に料理を教える事になってしまった。 現在進行形で材料の買出し中である。 この場合本人の意思は尊重されていない。 一応どうしてこうなったか回想しておこう。 ~回想シーン~ 固まる結標が復活するにはそう時間は掛からなかった。 白い少年が結標の額へとその指先をくっつけてきたからである。 「ひゃぁ、ゴメンナサイゴメンナサイ、殺さないでくださいッ」 一方通行の能力は有名だ、その皮膚に触れたあらゆる”向き”を自在に変更する。 熱、電気、風、衝撃など”向き”を持つものなら何でも、当然人間の生体電流などの操作も可能。 白い少年は生体電流を操作して結標を覚醒させようと思ったらしいが結標はそれより早く自力で覚醒した。 主に恐怖とかそういう類の感情で。 「気が付いたか、丁度いい。 お前料理はできるか? できるな?じャあ決定だ」 結標の了承も取らずまさに一方的に話を進め怯える結標にズズイっと顔を寄せてくる一方通行。 その顔は獲物を見つけてほくそえむ肉食獣のそれだ。 蛇に睨まれたハムスターのように高速で「こくこく」と頷く結標に満足したのか彼は、 「ンじャあ、ちッとばかし買い物と行くか、材料費ぐらいは出してやるよ」 そう言って、ギラリ、そうとしか形容できない微笑を向けてきた。 けしてキラリとかキラーンとか可愛い表現では無いことだけ強調しておく。 ~回想シーン終了~ あれ?意外と短かった――。 別に結標の残りの人生の事じゃあない、回想シーンが短かったのだ。 「ヲイ、なに自然にニンジンのコーナーをスルーしてんだよ、やる気あんのか?」 (全く無い! というかお家に帰してください――) 心の叫びをダンダンと踏みつけて精一杯の作り笑顔を彼へと放つ。 「あはは、はは、ごめんなさーい、私ったらおっちょこちょいなもんでー☆」 キラキラキラー、と結標の営業スマイルが一方通行の悪意の視線を迎撃する。 結標7つの必殺技その1、スマイル0円(嘘)。 「ハンッ、ニンジンは大量に買い込むぞ。あのクソガキにしこたま食わせてやるッ!」 必殺の営業スマイルを物ともせず、というか完全無視。 彼はまるごとのニンジンが3本組みになった袋を5個ほどひっつかむと 結標の押すショッピングカートのカゴへと放り込んだ。 (こんなに大量に買うの? 一体どれだけ作らせる気なの!?――) ちなみに1パック98円。 「め、メニューは何がいいのかしら?」 引きつった笑顔で結標が一方通行へと聞いた。 料理を手伝うにしても教えるにしても肝心のメニューを聞いていない。 カゴの中身は彼が勝手に放り込んでるのだ結標は一切関与していない。 「まかせる」 はい、会話終了――。 さっきからこの調子で間髪要れずに答えが返ってくるので全然間が持たない。 答えというのもおこがましいような一方的な回答。 結標は一人暮らしをしているので一応人並みには家事ができるが、こうまで適当に任せると言われてはかえって困ってしまう。 料理人は「任せる」と言われれば燃えるらしいが、普通の奥様方は希望を言ってくれたほうが遥かに喜ぶのだ。 別に結標は一方通行の奥様じゃないけど。 「(大体、材料は指定するくせに……)」 小さく、本当に小さく結標は呟いた。 彼女なりの精一杯の抵抗という奴だ。 効果の程は心底怪しいけど。 っていうか「任せる」が一番困る――と思った瞬間に結標の背中に見えない重りが追加された、2tと書いてある心の重りだ。 (心が、心が重たいわ――) 結標はどんよりしながらも自分が押すショッピングカートのカゴの中身を吟味してみた。 大量のニンジン。 大量のジャガイモ。 大量のタマネギ。 特売の卵1パック。 それとは別に結標の買い物カゴもカートの下部に格納されているが今日は買出しを諦めざるを得ない。 せめて卵とトイレットペーパーだけで我慢するとしよう、と結標は諦めオーラを醸し出す。 (一体何作らす気なのよ! しかも野菜に全部、大量って付くのが異常じゃないの) 「三下、牛肉と豚肉はどッちがいい? 特別に選ばせてやる」 と振り向きもせずに一方通行。 その両手には2種類のお肉のパックが握られている。 早急に選べ、背中がそう物語っている。 「私は牛肉がいいかなぁーッツ!!」 悲しいほどの条件反射で間髪入れずに応える結標さん。 こと一方通行に関しては即答以外は死に繋がるのだ。 おお、恐い、本当に恐い、誰か助けて――。 カゴの中に牛肉さんが加わった、よろしくね牛肉さん――、と病んだ笑顔で思わず食材に語りかけてしまう。 今の彼女はかなり追い詰められているのだ、物言わぬ食材に語りかけてしまうぐらい。 誰もそれを責める事は出来ないと一応弁護しておく。 「この材料だと……」 結標の持つレシピはそう多くない、せいぜい一週間をローテーションできる程度にしか作ったことがないのだ。 あとはちょこちょこっといじって誤魔化す程度、牛丼をカツ丼にしたり天丼にしたり。 カレーに……ハンバーグ……ああ、おいしそう――。 「ハッ!?閃いた!」 突然、結標の脳裏に2つの料理のコラボレーションが浮かんだ。 ニンジン嫌いのお子様でもこれならおーけーだ。 「一方通行! 挽肉!」 前方を歩く少年の背中にそう告げる。 「あン?挽肉?挽肉になりてェのか?」 何言ってんだこの馬鹿は?という顔で振り向く一方通行。 「なんでそうなるの!? 戦闘民族の王子様かアンタは!」 お昼前のとあるスーパーではそんな凸凹コントが繰り広げられ、ギャラリーを大いに賑わしたとか賑わさなかったとか。 二人が無事買い物を終えてスーパーを出たのはそれから少し後の事だった。 [12月23日―AM11 00]
https://w.atwiki.jp/gisoujpg/pages/14.html
番組表 現在放送中の番組をまとめるページです スレ住民&DJの方は積極的に更新してくださいね この表が更新されてない場合もあるのでスレも確認するといいよ! 【番組表の編集の仕方】 空白欄にDJ名等を記入して更新ボタンを押すと更新されます 空白に戻したい場合は文字をすべて消して更新ボタンを押すと空白に戻ります 「クリックのみで聞ける番組表はこうやって作れるよ」 「こうゆうやり方のほうがもっと番組表見易くなるよ」 などの知識をお持ちの方はどうぞ編集をお願いします {更新時刻 2016年01月20日22時22分59秒} 放送1 DJ名、番組名など URL 備考 ヨロシク! 放送2 DJ名、番組名など URL 備考 放送3 DJ名、番組名など URL 備考 放送4 DJ名、番組名など URL 備考 (´;ω;`)ウッ…
https://w.atwiki.jp/umigamevip/pages/207.html
★伝説の画家コピペ★ 【問題】 ある画家の初期作は、普通の構図の絵画である しかし中期には、キャンバスの絵の上部が空白になっていく その空白の割合は日を追うごとに増えていく しかし後期にはまた普通の構図に戻った それはなぜか? 実話 【解説】作家はミケランジェロ・メリージ(通称カラヴァッジオ)ローマの画家宗教画で人気を博していたが、人を殺したことによりローマを追放されたり、移転先でも暴力事件を起こし投獄。その後脱獄。逮捕と復讐に怯え何度も転居を繰り返したため、下部に人物を描くだけ描いて上部は空白のまま逃亡、という事が多かった。そのため、中期の絵画は上部が空白になっているものが多い。後期はほとぼりが冷めたためか、普通の構図に戻っていった。 他の出題者が出題中にもかかわらず問題を投下。 gdgdになりかけるもこれの後に出題と言う事で収まる。 が、途中からレスにアンカーをつけず、指摘されても直さず さらに携帯とはいえあまりのレスの遅さに 「これだから携帯は・・・」という流れになる。 その後 「携帯だから遅いのも我慢できる」「気にせずがんばるか?」「へこむながんばれ」 というフォローが入るも やっぱ携帯じゃ無理か 寝る との言葉を残し、解説も貼らずに去っていった。 vip、ウミガメのルール以前に人としてどーよ。 vipだから仕方ないと思うべきか vipのルールさえ守れないことを嘆くべきか・・・という空気がスレ内に流れる。 のち、美術板ならわかるかも!と質問が投下されるが 未だ解答には至っていない。 【3/16追加】 美術板住人の協力により、ある画家=ポール・セザンヌ ではないかというお告げが出ました。 ググるとなんか色々出てきますが↓こちらには空白の事も 書いており、確定といっていいでしょう。 http //www.korega-art.com/cezanne/ スペシャルサンクス美術板。 【3/18追加】 このスレまだ続いてたんだな。 数日前に問題携帯から出したけどバッシングされたんでそのまま寝たの思い出した。 の書き込みと共に出題者帰還。 実は解答がセザンヌではなかったと判明したので そのまま問題に入る。 正しい正解も出たので住人一安心。 ちなみに出題者の謝罪は一切なかったという・・・
https://w.atwiki.jp/beginner-gb/pages/15.html
爆発には3つの種類がある (文:海法 紀光) 基本的なことの確認から。 アイドレスの爆発は、大きく分けて3つの種類がある。 1つ目 社会的な爆発。これは現実社会でも起きうるもの。ある製品が便利すぎたり副作用が強すぎたりして、当初の予想と異なる悪い結果を生むものだね。 アンドロイドを作った ↓ 賢くて便利すぎた ↓ 失業者が大勢出て社会問題に。 これは、ある程度予想がつくので、対応ができる。まぁ値段を高めに設定するとか、機能を制限するとかやね。 2つ目 発展による爆発。作ったもの自体は安全だったんだけど、そこから発展して生まれた技術やらが、社会的な爆発を生むもの。 性能を限定したアンドロイドを作った ↓ 技術が進化して、安くて賢いアンドロイドが生まれた ↓ 失業者が大勢出て社会問題に。 こっちは、対応が難しい。予想して対応しておくのは当然として、技術は進化を続けるので、完全に抑えるのが難しい。社会のほうも対応する必要がある。 3つ目 解釈による爆発。アイドレスでは、設定に空白があると、ワールドシミュレーターが自動的に空白を埋める。この設定空白の補完は、基本的に爆発する。 アンドロイドを作った ↓ その国にはアンドロイドを作る技術や理由がなかった ↓ 「セプテントリオンの技術供与があった」と補完される ↓ 爆発 これは要するに、か○○○の影響なので、生まれたものも、なりそこないとかに近付いていく。 対策としては、設定空白をできるだけ埋めるのが大切。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/18.html
【名称】神座残時(かんざ ざんじ) 【サイド】科学 【能力】空白思考(ホワイトノイズ) 【設定】レベル3 催眠系能力。光の明滅により相手の脳内に干渉し、思考に空白を作る。 サングラス等で容易に防がれるが、そのような装備が無ければ光ゆえに防御困難。 光は能力だが、思考の空白は能力ではない。光によって引き起こされる、ただの現象である。 【特徴】サングラスを着用した、背の低い少女。セミロングの髪にカチューシャをつけている。基本、ワンピース。 【概要】暗部組織サークルの一人。サポート要員であり、切り札の一つ。銃器で戦闘する。 活発な少女。柔らかい物に目がない。 【台詞】 「あたしこそがサークルの切り札にして秘密兵器の……おっと、秘密だったよね」 「モチモチ~」
https://w.atwiki.jp/kaito0321/pages/21.html
好きに皆とはなしてくだちぃ チャンネルとニックネームを指定して下さい あなたのニックネーム ニックネームはには9文字までの半角英数が使えます。 空白は使えません。他の人と重複してはいけません。 入室するチャンネル チャンネルの名前には空白は使えません。 チャンネルの名前の先頭には # + ! などが使えます。 一覧にない名前を指定すると自分でチャンネルを作ることになります。 設定 初心者モード 初心者 普通 文字の大きさ 91216pt 表示の省略 参加 表示 非表示 退出 表示 非表示 切断 表示 非表示 ニック変更 表示 非表示 @+の変更 表示 非表示 招待に応じる? 応じる 無視する Appletタグ 自動APPLETタグ チャンネルとニックネームを指定して下さい あなたのニックネーム ニックネームはには9文字までの半角英数が使えます。 空白は使えません。他の人と重複してはいけません。 入室するチャンネル チャンネルの名前には空白は使えません。 チャンネルの名前の先頭には # + ! などが使えます。 一覧にない名前を指定すると自分でチャンネルを作ることになります。 設定 初心者モード 初心者 普通 文字の大きさ 91216pt 表示の省略 参加 表示 非表示 退出 表示 非表示 切断 表示 非表示 ニック変更 表示 非表示 @+の変更 表示 非表示 招待に応じる? 応じる 無視する Appletタグ 自動APPLETタグ 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 名前 コメント 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。
https://w.atwiki.jp/viptoho/pages/36.html
分類 空白民 愛称 みす兄 Twitter MysAni_haniwaMysAni_haniwa (twitpic) THE INTERVIEWS mysani-haniwa pixiv 130538 ??歳自由人。 絵師であり、個性豊かな絵を描きまくる。アイコンを見ればわかるが、線が歪んでいるのが特徴。これも個性なのかもしれないが、本人はコンプレックスに思っている。 どうすれば改善できるか質問を投げかけるも、年下がそれに答えたら、意地でもその通りには描こうとしない。(とある空白絵師談) 年下にはたまに高圧的である。(とある空白絵師談) 東京でコミケなどのイベントが多いが、自分の住まいから遠いから東京がつぶれれば良いとマジレスしていた時、ミラ風に呆れられていた。 愚痴が多い。それが原因で、ツイッターにおいてミラ風に一時期りむられていた。 --