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私の妹は漢字は読めないがひらがなは読める ◆qB2O9LoFeA 「うわぁ‥‥!」 「おォ!おっきぃ!」 クロエと別れた三人が慧心学園に辿り着いたのは放送の少し前だった。 校門をくぐり、差し込み始めた朝日に照らされた噴水や庭園にしんのすけとゆまは思わず感嘆する。 「本当に学校があるなんて‥‥」 しかし一番驚いていたのはそこに通っている智花だった。自分の学校そっくりの建物がそこにあることに困惑するしかない。だが思い直すと既に思い思いに庭園を見て回っている二人に声をかける。 「えっと‥‥しんのすけ君!?と、ゆまちゃん!」 そういえばまだ二人から名前を聞いていないな、と思いながらもうろ覚えていた名前で呼びもどすと、智花は二人を連れて体育館へ向かう。もしかしたら誰かいるかも、とか、伝言の一つもあるかもしれない、などと思いながら自転車を押して歩くスピードは急ぎ足になり。 当たり前のようにあった体育館に今度はあまり驚きもせず入ってなにか手がかりはないかと探し始めようとしたときに、放送は始まった。 ――三沢真帆。 「え、うん、ふぇぇ?」 告げられた死者の名に智花は困惑する。 三沢真帆。 確かにそう親友の名が呼ばれ、そのことを信じることができない。 ぐらり、と体が揺れて、膝から崩れ落ちそうになり。 ――風間トオル。 「そんなの信じないゾッ!」 間髪入れずに発せられたしんのすけの声で踏みとどまった。 「あのおじいさん嘘ついてるゾ!風間くんが死んだりするわけない!」 そういがぐり頭の少年は、声に怒気を込めて叫ぶ。 ――香椎愛梨。 踏み止まった足から力が抜けて、今度こそ体育館の床に倒れこむ。 ――キョーコ。 「大丈夫トモ――え?」 とっさに駆け寄ったゆまも足を止めて放送に注意を向け直す。 放送はその後名簿にない参加者や禁止エリア、優勝条件を告げていった。その間誰もしゃべらず、智花は床を、しんのすけは声が降ってくる天井を、ゆまはスマホを凝視する。 やがて耳障りなぜいめい音が終わり、放送が終わったことを確認して。 「あのおじいさん嘘つきだゾ。」 しんのすけははっきりと言った。 「まったくモぉ~、風間くんはそんなに簡単に死んだりしたりしないゾぉ~。」 「‥‥そうだよ、キョーコはもっとしぶといもん。」 しんのすけの言葉にゆまが答える。 「それに、なんか名前間違えてた気がするし。だからアレだよ!きっと名簿が間違えたりしてるんだよ!」 「そうだ!セリム君の名前も言わなかったしあのおじいさん間違えてるんだゾ!」 しんのすけとゆまはヒートアップしていく。そもそも二人にとってあの放送を、ポーキーを信じる根拠は全くない。むしろ不信感が強まり放送の内容を疑う。 「殺しあえって言ったり手をつなげって言ったり、よくわかんないし。」 「うんうん、ウソつきはドロボーのはじまりだって母ちゃんも言ってた。」 「そういえばゆまのソウルジェム、ランドセルから出てきた‥‥ポーキーはドロボーだったんだ!」 「やっぱりウソつきだからドロボーだゾ。」 (ウソつき、なのかな?) そんな二人を見て、智花は更に混乱する。突然親友の死を伝えられて、でもそれとそれを言った人どっちも信じられなくて。 (どうしたら‥‥なにが本当なんだろう‥‥) 思い返せば、気がついたら目の前で人が死んで。空を飛んだり魔法を使ったりするのを見て。なぜか紗季だけ巻き込まれてなくてあるはずのない慧心学園があって。 「‥‥そうだ‥‥!」 ハッ、と何かに気づいた智花。 「そういえばあの自転車だれの?」 「落ちてた。たぶんポーキーが盗んできたんじゃないかな。」 「モぉ~、どんたけ盗めば気がすむんだゾ。東京タワーとかどうやって盗んだの?」 「たぶん魔法で持ってきたんだと思う。なんでも入れる魔法とかもあるみたいだから。東京か~、どんなところなんだろ。」 「あのっ!二人とも!」 「お?」 「?なに?」 ヒートアップしすぎて脱線しはじめた二人に声をかけるも、智花は口はそれ以上言葉が続かない。 智花は迷っていた。自分が思いついた可能性、そのことを口にすることに。 (たぶん、たぶんそんなことない‥‥でももしかしたら‥‥) 何かを耐えるように口を震わせる智花にしんのすけとゆまは困る。が、年の割に空気を読める二人はすぐに智花がなにを言おうとしたのか察した。 「あ!ジコショーカイがまだだった!わたしゆま!」 「オラは野原しんのすけ五才春日部在住~。」 「カスカベってどこ?」 「んっとねー、埼玉県。」 「さいたまかー。ゆまは風見野。群馬県だよ。」 「おぉ、草津温泉があるところですな。智花お姉さんは?」 「――え、あの、千葉県ま――じゃなくてそのっ!」 「み、みんなで学校を調べようって思って‥‥役に立つものとかあるかもしれないし私の学校だし案内もできるから‥‥」 (ダメだ‥‥やっぱり言えない‥‥) 口からデマカセを言いながら内心でこれでいいのだと智花は自分に言い聞かせる。言ったところで信じてもらえるわけはないし、なにより自分自身こんな思いつきはありえないと思っているのだ。そんなことを言って二人を混乱させたくなかった。 (『ここ』がパソコンの中だなんて、あるわけないよ‥‥) g/YTqnWM0 自分達はなぜか知らないうちにゲームの世界にいる。こんなこと誰が信じるというのだろう。げんにそれを思いついた智花自身信じることはできていない。だが、もしここがゲームの中なら全て説明がつくのだ。 超能力のような力も、ゲームに出てくるモンスターのようなプックルも、本物そっくりな慧心学園も。 それにあれだけ爆発や轟音が起きているのに警察どころか人一人現れないことにも納得がいく。 まるで本物のようなゲームがあるなら実は今いるここもゲームの中でそういったものは全部作り物である。そう言われてもそれを否定することは智花にはできなかった。 (そんなことあるわけないのに‥‥たぶん疲れてるんだ‥‥) 「トモカー、はやくー!しんのすけ待ってー!」 ふと見ればゆまは体育館の出口にいた。既に出ていっていたらしいしんのすけも戻ってくる。 「ごめんすぐ行くっ。」 「智花お姉さんおそ~い。うわぁ、凄い汗。」 「え、ほんとだ‥‥」 二人に追いついた智花は額に手を伸ばす。ひんやりとした汗の感触が手に感じられた。 (‥‥もっと落ち着かなきゃ。) 自分が思っているより思い詰めていたことを智花は自覚する。自分一人で思い悩んでもどうしようもないことはわかっていたのに、気負いすぎていたことを反省する。 (‥‥うん、やっぱり言ってみよう。一人で考えててもしょうがないよね。) 「あのね、二人に言いたいことが――」 「こういうときは水分補給水分補給。あれ、水どこだっけ?」 ドサドサドサドサ。 「え。」 智花の目の前に突如小山ができた。 様々なお菓子や食べ物、そして液体が入ったビン。 どう控え目に見ても5kgは下らない、というかビンだけでそのぐらいはありそうな飲食物の山が出来上がっていた。 (やっぱりここはパソコンの中なんだ!) 今智花は静かに確信した。ここはゲームの世界だ。物が無限に入るカバン、あまりゲームをしたことのない智花でも流石にこれは見たことがある。よくアニメとかに出てくるなんでも入るカバンだ。 (だったら、言えない。) そしてそのことに気がついたために、二人にゲームであると伝えることを止めた。 もしここがゲームの中なら、当然ポーキーは自分達のことを見ているだろう。うかつなことを言えばボタン一つで殺されてしまうかもしれない。首輪のヒヤリとした温度がそれを頭に刻ませる。 (どうやって伝えればいいんだろう‥‥ううん、悩んでてもダメ。今はできることからしよう。) 頭を切り替える。今自分がすべきことは、二人と学校を調べることだ。デマカセで口にしたことだがクロエを待つ間にすることとしては意味があるはずだ。 「お、コーラがあったゾ。はい、智花お姉さん。」 「ありがとう。」 まずは小さなことから始めよう。そうすれば、こんなとこらから逃げるための手がかりだって見つか―― 「ぶはァッ!!?」 突然口から黒い液体を吐き出し首からぶっ倒れる智花。 打ち所が悪かったのか、それとも積み重なった疲労のせいか、はたまた口の中を蹂躙する刺激のせいか。 「智花お姉さん!?」 「しんのすけこれしょうゆだよ!」 「おぉ!?間違えた!」 「しょうゆはヤバイってキョーコ言ってた!早く吐き出させないと――」 二人の会話を聞きながら、智花の意識は闇に沈んでいった。 【湊智花@ロウきゅーぶ!】死亡確認 四、五分後、そこには息を吹き替えした智花の姿が!! 【D-5 慧心学園体育館/一日目 朝】 【野原しんのすけ@クレヨンしんちゃん】 [状態]:健康。 [装備]:少年探偵団バッジ@名探偵コナン [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2、 ローラースルーGOGO@ちびまる子ちゃん、お菓子(たくさん)、飲料水(たくさん) [思考・行動] 基本方針:殺し合いには乗らない。 1:智花お姉さん大丈夫? 2:ポーキーも放送も信じない。 3:風間くんとマサオくんを探す。 4:学校を探検する。 5:クロちゃんを学校で待つゾ。6:ゆまちゃん、もえPみたいでかっこいいゾ。 7:セリムくん‥‥! ※セリム(プライド)をアメリカ大統領の息子だと思っています。 ※放送を信じていませんが内容は聞きました。 【千歳ゆま@魔法少女まどか☆マギカシリーズ】 [状態]:健康、魔力消費(無視できるレベル) [装備]:少年探偵団バッジ@名探偵コナン [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2 お菓子(たくさん)、飲料水(たくさん) [思考・行動] 基本方針:キョーコのところに帰る。 1:クロが戻るまでしんのすけと智花を守る。絶対守る。 2:キョーコが褒められて嬉しい。クロがちらちら見てたけどなんだろう? ※本編2巻終了後からの参戦です ※放送を信じていませんが内容は聞きました。キョーコとかいう放送があった気もしますがポーキーの間違いだと思っています。 【湊智花@ロウきゅーぶ!】 [状態]:疲労(大)、首に痛み、しょうゆ中毒(微) 、ぐったり。 [装備]:慧心学園の女子制服(しょうゆまみれ)、自転車(ママチャリ)@現実 [道具]:基本支給品一式、プックル@DQV、ラン ダム支給品0~2 [思考・行動] 基本方針:殺し合いから脱出する。 1:まだ気持ち悪い‥‥ 2:学校を調べる‥‥前に着替えたい。 3:ポーキーにわからないように二人にこの世界がパソコンの中だと伝えたい。 4:あの放送は、ウソ、だよね‥‥? ※放送については半信半疑です。いちおう内容は聞きました。 ※このロワのことをパソコンの中に入って行われているゲームのようなものだと考えています。 ※首から倒れて軽く死にかけました。なんともないかもしれませんが実は危険な状態かもしれませんので後遺症については後の書き手にお任せします。
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登録日:2010/07/17(日) 00 25 25 更新日:2024/04/28 Sun 12 07 05NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 AIR Air なんとか エアー ポジション モブキャラ 不遇 大気 必要不可欠 愛称 気体 無色 空気 空気キャラ 蔑称 誰だお前 誰? 降格 【概要】 惑星や衛星に存在する大気のうち特に地表近くに存在する気体の総称。 英語ではAir。 我々の住むこの地球上の空気は主に八割が窒素、二割が酸素で構成されている。 我々人間含むほぼ全ての陸生生物はこの空気から酸素を取り入れて生命活動を行っており、空気は生命にとって必要不可欠な存在である。 空気は場の雰囲気や話の流れをの事も指す時がある。 この場合の空気を読めない人間を「空気読めない」の略でKYと言うが最近は死語気味。 また空気は基本的に無色透明でその存在を普段意識しづらく目立たないが、上記の通り非常に重要な存在である事から「縁の下の力持ち」的な存在を揶揄する言葉でもあった。 しかし最近では「空気」と言えば別に大して重要な存在でもなくもっぱら「ただ単にひたすら目立たない存在」を指す事が多く、アニヲタ的に空気なキャラはそのまんま「空気キャラ」と呼ばれる。 キャラが空気化する主な原因としては「完全なモブキャラなので出番がほぼ無い」というのが主流であった。 だが最近では 物語序盤はライバルやヒロイン候補級の扱いだったのに後から増えた別キャラ達の中に埋もれて出番が奪われた 最初はメインキャラクターだったが後から増えた別キャラ達の出番を増やすために出番が奪われた なんていう可哀想な理由で、空気化するキャラが目立つ。 中には作品タイトルにその名前を冠しているにもかかわらず出番が激減しメインヒロインの座を奪われそうな可哀想な人もいたりするぐらいである。 あまりに空気過ぎるキャラはネタで名前をわざと間違えられたりしてちゃんと呼んでもらえなかったり「○なんとかさん」と適当に呼ばれたりする。 例 「スなんとか」「長田まゆみ」「空気王」「トラなんとか」 この際に空気を読まず(KY的な意味で)に正式名を読んだりすると、 名前間違えんなよ○さん(間違えた名前)だろww 誰それ?○さんなら知ってる 新キャラ作んなww とツッコミを入れられたりするのは最早恒例ネタである。 また稀な例としては「強すぎたりキャラが濃すぎたりして作者がどう動かすか迷った挙げ句に空気化」なんて事も。 ゲーム等でも特定のキャラや武器、アイテム等に使われる時があるが上記のキャラに対して使用する場合とは若干意味合いが異なる場合がある。 ゲームの場合は大して強くもないが、かといって別段弱くもなく非常に話題性に乏しいため、ネタにすらされずみんなの記憶の彼方に忘れ去られていく悲しい存在に使われる場合が多い。 ある意味変にネタにされるよりも酷い扱いと言えるだろう。 遊戯王シリーズでは獏良(表)や三沢大地がよく空気キャラ扱いされるが、遊戯王における空気とは上述の空気の特徴から「普段いる時は目立たないのに、いざいなくなると気になるキャラ」とされており、それ以外のいてもいなくても気にされないキャラクターは「背景」と言われている。 例:本田ヒロト・御伽龍児 そのため(獏良はともかく)三沢大地は空気キャラとして公式、視聴者問わず愛されている。 逆に有名な空気キャラクターとして「エアーマン」がいる。 彼は某楽曲のおかげで間違った事実と共に一躍有名となった。現在もちょくちょく出演しており、公式からも愛されている。 え?こいつは風属性だろ?さぁ… 他には「AIR」「Air」といった空気どころか超有名な作品もある。 存在感の薄いor出番の少ない奴らを何でもかんでも空気キャラだと片付けず、そのキャラクターの魅力を知ることが大切である。 運が良ければネタキャラになれるし。 追記修正お願いしま…ん?こんな項目あったっけ? △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ウルトラマンネクサスではキャラの空気化を逆手に取った展開があるんだよなぁ -- 名無しさん (2013-09-09 08 59 35) 空気になった理由はアムドライバーのKKが一番悲惨。イケメンで善人キャラだったせいで空気化とかあいつ位のもん。 -- 名無しさん (2013-09-15 09 26 17) おそ松6兄弟も主役をイヤミに取られて空気気味だったよな。アニメのタイトルは「おそ松くん」なのに。 -- 名無しさん (2014-10-22 10 00 12) ↑バカボン「赤塚漫画ではよくある事。」 -- 名無しさん (2014-10-22 10 24 20) 人間は空気がなくても生きられるように進化するのはいつになるんですか? -- 名無しさん (2014-11-17 17 51 46) 人格者キャラは周囲が成長するとこうなりやすい気がする。 -- 名無しさん (2015-07-05 08 44 58) やっぱり三沢はナンバーワン -- 名無しさん (2015-12-03 22 10 33) 『ほぼ全ての生物はこの空気から酸素を取り入れて生命活動』……え? 魚類とかは? 海に溶けている酸素ならもかく、海に溶けている空気という解釈はかなり無理があると思うのだが。 -- 名無しさん (2016-05-23 21 04 57) 今日も空気が美味かったです -- 名無しさん (2016-05-23 21 21 15) ガスガスの実 -- 名無しさん (2021-08-19 22 23 41) 本当の空気は目立たないことに指摘すらされない。目立たないのもそれはそれで個性なのである。徐々の吉良が目立たなすぎるのも避けたのはそういうことだろう。 -- 名無しさん (2022-09-02 13 18 44) 名前 コメント
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内モンゴル人民党主催シンポジウム 2011年3月5日(土)「良心の囚人を救え」-中国共産党の人権弾圧の実態 「良心の囚人を救え」-中国共産党の人権弾圧の実態- 2011年3月5日(土)18 20開場 18 40開始 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟101号室 チラシ 表、裏 モンゴル人の人権を求めたハダ氏、海外のメディアのインタビューを受けただけのハイレット氏、チベット人の実態を映画にしたドゥンドゥプ氏、中国で民主主義を実現しようと08憲章を提唱した劉氏、彼らは最長で懲役15年の刑を受け服役しています。彼らのように言論や思想により、不当に投獄されている人々を「良心の囚人」といいます。 中国の目覚しい経済発展の影には、数多くの知られざる人権侵害の実態があります。 南モンゴルでは1950年代から民族同化政策が実施され、漢人による圧倒的な人口圧力を受けているモンゴル人の言葉や伝統的な文化は、まさに消滅の危機にあります。東トルキスタンとチベットにおいても現在進行形で人口侵略と同化政策が推進されています。また、自分達の文化や言語を守り、真の自由を求める人々の言論は制限され、多くの市民が取り締まられています。 中国本土においても、民主活動家や法輪功の信者に対する拷問や処罰が続いており、農村部の貧困問題や生活環境の汚染も放置され、今も多くの人民が、苦しんでいます。 政府に批判的な人民を、その人々に委託されたはずの権力を用いて弾圧するような現代中国の政治体制は、中国共産党の誇る「近代」が実体のないものであることを自ら証明しています。 このように、東アジアの諸民族が、自由で民主的な社会の中で繁栄し、民族文化を興隆させることを阻んでいるのは、中国共産党政権に他なりません。逆に中国共産党に反対して囚われている人々こそ、人類の良心であり、我々の社会を明るい未来に導いてくれる大切な存在です。 良心の囚人たちの存在に目をつむるのではなく、国や民族を超えて民主主義と平和を愛する者同士が連帯し、勇気を持って立ち向かい、良心の囚人の解放を求めていきましょう。 内モンゴル人民党 「良心の囚人を救え」-中国共産党の人権弾圧の実態- 【日時】 平成23年3月5日(土) 18 20開場 18 40開始 【場所】 国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟101号室 (東京都渋谷区代々木神園町3-1) 【資料代】 1000円 【主催】 内モンゴル人民党 【共催】 日本ウイグル協会、チベット問題を考える会、民主中国陣線、南モンゴル人権情報センターチベット百人委員会、モンゴル自由連盟党、日本チベット友好協会、南モンゴル応援クリルタイ 【協賛】 宗派を超えてチベットの平和を祈念し行動する僧侶・在家の会、Students for a Free Tibet 日本日本イスラーム友愛協会、チベット交流会 当日予定プログラム 開場18 20 開会18 40 閉会21 20 【講演1】 司会 リ・ガ・スチント(内モンゴル人民党日本支部副代表) 「ハダ氏について」 ケレイト・フビスガルト(内モンゴル人民党幹事長) (南モンゴル人権情報センターからのメッセージ発表) ジリガラ 「ハイレット・ニヤズ氏について」 イリハム・マハムティ(日本ウイグル協会会長) 「ドゥンドゥプ・ワンチェン氏について」 (在日チベット人) 「劉暁波氏について」 王戴(民主中国陣線) 【講演2・パネルデスカッション】 コーディネーター 小林秀英(チベット問題を考える会代表) パネリスト ケレイト・フビスガルト(内モンゴル人民党幹事長) イリハム・マハムティ(日本ウイグル協会会長) (在日チベット人) 王載(民主中国陣線) オルホノド・ダイチン(モンゴル自由連盟党幹事長) 北井大輔(人権活動家) 田中健之(日本チベット友好協会代表) ハダ(Khadaa) 1955年 内モンゴル自治区興安盟ホルチン右翼前旗に生まれる。 1989年 内モンゴル師範大学哲学碩士 学生時代から南モンゴルの民主運動に参加し、1992年に南モンゴル民主連盟を創設する。1995年12月10日、自著「南モンゴルの出路」の中で、中国国内のモンゴル人の居住地域を分離して実効的な民族自治国を設置し、将来的にはモンゴル国と統一するべきであると主張したとされ、国家分裂罪およびスパイ罪により懲役15年の刑を受けた。服役中も罪を認めず、転向を拒否し続けたため、刑期は1日も減軽されなかった。2010年12月10日に釈放されたが、自宅に帰ることはなく、現在は家族とともにフフホト市内にある人民解放軍の招待所で生活しており、一般人が面会できない状態に置かれている。 ハイレット・ニヤズ(Gheyret Niyaz) 1982年 北京の中央民族学院(現在の中央民族大学)を卒業。 その後「新疆法律新聞」などでジャーナリストとして活動。中央民族大学・イリハム・トフティ副教授が運営するサイト「ウイグルビズ」などでウイグル情勢を漢語で告発したことでも知られている。2009年7月のウルムチ事件以後、外国人記者から複数回取材を受けたことに対し「国家安全危害罪」の口実で中国当局に拘束される。2010年7月の裁判では、ジャーナリストとしての自身の行動について正当性を主張したが、判決は禁錮15年。現在は刑務所に服役中とみられている。 ドンドゥプ・ワンチェン(Dhondup Wangchen) 1974年 青海省海東州化隆回族自治県に生まれる。 北京五輪を直前に控えた2008年3月に、抑圧に耐えかねたチベット人の怒りが爆発、騒乱が起きるそのチベット人の思いを伝えるため、35歳のドゥンドゥプ・ワンチェンは100名を越える一般のチベット人たちのインタビューを行い、そのテープは”LEAVING FEAR BEHIND(ジグデル)"としてまとめられる。本人は、騒乱の最中、2008年3月に中国当局に拘束され、懲役6年の判決を受けたことが判明した。 家族によれば、彼は拷問を受け、獄中でのひどい扱いからB型肝炎に感染した可能性があるものの、十分な手当を受けていないという。 2008年にチベット各地で起きた騒乱での逮捕者への判例と同様、ドンドゥプ・ワンチェンに対する公判は、一方的に不利な状況で、しかも非公開で行われたものと見られる。現在控訴中で、上級審での判断が注目される。 劉曉波(Liu Xiaobo) 1955年 中国・吉林省長春に生まれる。 コロンビア大学の研究生としてアメリカに滞在していた1989年、中国民主化運動の高まりを受け帰国。運動に身を投じ、知識人と共に抗議活動に参加。天安門事件以降は、国家反逆罪で投獄される。2008年、中国の大幅な民主化を求める「零八憲章」の主な起草者として再び中国当局に身柄を拘束される。国家政権転覆扇動罪で懲役11年の判決を受け、現在服役中。2010年には中国の民主化と基本的人権の促進への運動が評価され、ノーベル平和賞受賞。世界中に、そして彼を「反逆者」として拘束し続ける中国に大きなインパクトを齎した。 ◆内モンゴル人民党 内モンゴル人民党は、南モンゴルの自決権を求めるモンゴル人によって1997年3月20日、米国のプリンストンで設立された政治団体です。中国共産党による人権蹂躪と民族絶滅政策に反対し、中国、チベット、ウイグルの民主運動家と共闘しています。現在は米国の他にドイツ、スウェーデン、フランス、オランダ、モンゴル、そして日本に支部があり、南モンゴルで弾圧されている人々の支援活動を行っております。党名は文化大革命期に起きた内モンゴル人民革命党粛清事件(組織的なモンゴル人ジェノサイド)に由来しています。 連絡先: ウェブサイト: http //www.innermongolia.org/ メール: impp@innermongolia.org お問合せはこちら
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コールドロンレイクに潜む闇の存在 闇の力 闇に触れられた人々症状ローズ シンシア スタッキー ラスティ バーチ ダニー ジェイク シェル コールドロンレイクに潜む闇の存在 闇の力 闇に触れられた人々 ブライトフォールズではキャンプ客が行方不明になる事が多く、 闇の存在はそういった人々を少しずつ取り込んで増やしていったと思われる。 症状 闇に触れられるた人々は凶暴化するだけでなく様々な症状を示す。 また闇に取り込まれる進行度合いによっても症状が変わってくると考えられる。 一般的な症状として凶暴化し常識では考えられないような力を発揮するようになるが、 逆に自我を失うほか光に対して極端に弱くなり痛みを訴えたり怯んだりするようになる。 完全に闇に取り込まれた人は強力な光を当てるだけで存在が消滅したりもする。 またロメロゾンビの「生前の習慣を続けている」的な設定なのか 自我を失ったあとも恐らく過去に頻繁に口にしていたと思われる言葉を繰り返し発するようになる。 ローズ 凶暴化はしていないが意味の無い同じ言葉を繰り返すなど、思考能力を奪われたように見受けられる。 同時にバーバラの命令には盲目的に従っていた。 過去の習慣かダイナーでのウェイトレスとしての定型句を繰り返している。 ep6の最後では日光の中でも平気な様子を示すどころかランプまで持っており 少なくとも闇に完全に取り込まれたわけでは無いことがわかる。 但し精神状態がどうなっているかは不明。 シンシア トムが湖の闇の力を叩き起こした際に闇に触れている。 当時診察したネルソン医師によると当初はローズと同じような症状を示したらしいが 現在ではトムへの異常な愛と少々情緒不安定気味な部分を除けば概ね回復している。 スタッキー いきなり闇化したわけではなく、徐々におかしくなっていった模様。 闇化した後もガソリンスタンドや管理している別荘のサービス内容に関する定型句を発している。 ラスティ 闇の力によって襲撃されて大怪我を負った後に急激に闇に取り込まれたと考えられる。 闇化した後はパークレンジャーとしての定型句を繰り返している。 バーチ ダニー ジェイク シェル 明確に闇に取り込まれた描写があるわけでは無く日中でも活動していた。 しかし自我を失い凶暴化しており、街灯を破壊しようとするだけでなく注意しに来た警官の手に噛み付いた。 逮捕されパトカーに乗せられるが後にどうなったのかは不明。
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出題:1スレ目 405 412 人類の肉体はどこまで鍛え上げられるのか。 その問いにひとつの答えを示すのが人類の祭典、オリンピックである。 一生に一度は生で見たいものだ。そう思って俺はこの陸上競技場にやってきた。 さすが世界中から注目される100m決勝。応援も半端ではない。 しかしそこで、俺は不意に尿意に襲われた。限界だ、我慢できそうにない。 隣の席の友人に時間を聞くとまだ多少余裕があるそうだ。俺はトイレにダッシュした。 戻ってくると会場が沸いていた。なんと、ちょうど選手たちが走り終わったところであった。 俺は友人の元に戻りうなだれて一言だけ放った。 「すまんなんか11秒差で空気読めなかった」 417 うちの学校には少し変わった奴がいる。そいつに言葉を投げ掛けると、少し遅れて反応が返って来る。 これは脳神経の病気で、聴覚した言葉の意味を、一つ一つを認識するので反応に11秒程遅れが発生するのだった。 この奇病以外、彼は全くの健康。ただ、この障害のせいで友人はほとんどいなかった。 ある日、彼は授業のチャイム鳴っても、教室には帰って来ない。 担任に入院したと告げられた。彼はセットされた目覚ましの如く十一分おきに喋っていたという。 さらに彼の病気は悪化していた。だんだん十一時間、十一日……と時の単位を増やしていき、いまは植物人間の様に入院している。 そして、まもなく十一年十一か月十一日十一時間十一分十一秒ぶりに彼は言葉を発する。 彼はいったい何て言うだろう。次はいつ反応するんだろうか。 僕は彼の数少ない友人として見舞いに来ていた。 423 親友「あ、絵の具切れた」 女「じゃあ購買まで買いに行く?」 男「親友、お前の自慢の足で買ってきてくれよ。頼りにしてるぜ陸上部!」 親友「えーなんで俺がー」 男「丁度学食券が一枚余っているんだが、いるか?」 親友「持つべきものは友だよな!任せとけ!」 男「なあ、…キスしてもいい?」 女「だ、駄目だよ!」 男「いいじゃん、近頃してなかったし」 女「だって親友君速いからいつ戻って来るか…!」 男「大丈夫だ、あいつでも少なくと往復も5分はかかること知ってるんだ」 女「でも…!」 男「いいからいいから」 近づく二人の距離。 女「あ…」 バターン! 「どうだ、生まれ変わった俺の速さを!ストップウォッチではかったらなんと…」 ザ・ワールド!時が止まった! 女「男君のばかぁー!」 バチーン!タッタッタ… 親友「…すまん、11秒差で空気読めなかった」 425 「ヘアッ!」 ウルトラマンの放ったスペシウム光線が俺をとらえた。 痛い。ものすごく痛い。顔色一つ変えずにこんなひどい事を出来るなんてなんて奴だ。 アイテテテテ! 脇腹に当てるなっての!いくら俺の体が固いっていっても、長時間スペシウム光線をくらい続けるなんて拷問なんだぞ!? 「ギャアアーーーッ!」 あ、今のは鳴き声ね。 小さい頃から「男は泣くな、泣くなら鳴け!」って母ちゃんに言われてきた。だから、断末魔の叫び声もあげるつもりはないぜ? 三十秒間スペシウム光線をくらい続ければ、俺はオダブツ。子供は喜ぶ。だけど、せめて最後くらいは格好よく無言で爆発して終わりたい。 「ヘアッ!」 ……あ~、意識が遠くなってきたわ。今、十五秒くらい経ったからまだ半分かよ。 ははっ! 残り十秒くらいになると何も考えられなくなんのかな? なんて事を考えていた俺は、ウルトラマンがスペシウム光線を止めている事にすぐには気付けなかった。 「ギャアッ?」 あれ? なんでやめるんだよ、おい! とっととスペシウム光線をうてって! 子供が泣くぞ!? 「……ヘアッ……!」 俺の無言の励ましも虚しく、ウルトラマンは地に膝をついた。 しっかりしろよ、おい! なんか戦闘機がブンブン飛び回ってるけど、そんな事は関係ない。ミサイル? 無駄無駄。俺の体固いっすから。 何事かとウルトラマンに駆け寄ると、視線で何かを見ろと訴えているのがわかった。 なんだ? 地面を見ろってのか? そこに何が―――。 すまんなんか11秒差で空気読めなかった 「シュワッチ!」 俺に伝えたいことを伝えたウルトラマンは、宇宙へ飛び立って行った。 そっか、そうだよな。地球の空気ってお前にとっちゃ猛毒なんだもんな。胸のタイマーがピコピコいってたもんな。 はは、また来週までもちこしっすか? はは、ははははは! 「ギャアアアアーーーッ!」 ごめん、母ちゃん。 俺、泣いちった。 433 僕はヨーグルト星での任務を終え、今まさに地球へ帰ろうとしていたところだった。 生きて帰ることができるかどうか……、という危険な任務が見事完遂できたのも、恋人 のシンシアに再び会いたいという一念のおかげだ。 僕はさっそく基地内からシンシアに連絡を入れた。 ここからシンシアのいる地球までは、会話するにも十一秒間のタイムラグが生じる。 そのタイムラグがもどかしかったものの、俺は任務が無事に済んだことをシンシアと喜 び合った。 それからさらに二言三言話した後、なんとなく僕は黙りがちになってしまった。 それにつれて、シンシアの言葉も少なくなり、まもなく二人は完全に黙り込んだ。 ただ、気まずい雰囲気ではなかった。むしろ逆で、この沈黙は愛情にあふれたものであ り、言葉を必要としないがゆえの必然的な静寂だった。 自分はシンシアを心から愛している。胸がいっぱいで、言葉も出てこなかった。きっと シンシアも同じ気持ちなんだと僕は信じた。 遠く離れてはいるけれど、結婚を申し込むのは今しかない。 僕はありったけの気持ちを込めて、結婚を申し込む言葉を伝えた。 そして、僕は時計をじっと見た。 十一秒がたった。まさにいま、シンシアのもとに僕のメッセージが届いたはずだ。 と、そう思った瞬間、スピーカーから、シンシアからの愛にあふれた結婚の申し出が聞 こえてきた。 僕は呆然としてそれを聞いた。 二人は同時に、プロポーズをしたのだ。 シンシアもいまこの瞬間、それに気づいたはずだ。 僕たちはこの偶然に心をうたれ、さらに深い幸福感に包まれた。そして何度も愛の言葉 を交し合った。 しばらくしてシンシアが冗談めかしてこう言った。 「あーあ、本当にもったいないことをしたわ。あなたに先にプロポーズを言わせていれば、 結婚してからも私のほうが優位に立てたのに。十一秒間のタイムラグのせいね。空気を読 めていなかったわ。注意してれば、わかったかもしれないのにね」 「シンシア、残念だけど君は間違っているよ」僕は笑った。「君は決して空気を読めなか った。ヨーグルト星にいる僕と地球にいる君との間には、空気はないんだ」 [了]
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2008/08/22 news 「懸念される拘束者」指定 米、著名活動家の釈放要求 師濤(しとう)さん Shi Tao 胡佳(こか)さん Hu Jia 08年度サハロフ賞受賞者・08年度ノーベル平和賞候補 葉国柱(ようこくちゅう)さん Ye Guozhu 陳光誠(ちんこうせい)さん Chen Guangcheng 黄金秋さん(フゥァン ジン チィゥ さん) Huang Jinqiu 楊春林(ようしゅんりん)さん Yang Chunlin 天安門の母たち Tiananmen Mothers (丁子霖(ていしりん、Ding Zilin)さん 曽宏玲(ゾン ホン リン )さん zēng hóng líng 倪玉蘭(ニー ユー ラン )さん ní yù lán 滕彪さん(トン ビィャォ )téng biāo 李和平 さん(リー フォ ピン )Li Heping 李方平さん(リー ファン ピン )lǐ fāng píng 斉志勇さん(チー ヂー ヨン )qí zhì yǒng 高智晟 (ガオ ヂー シォン Gao Zhisheng) 万延海( ワンヤンハイ Wan Yanhai) 「中国の記者弾圧事情」ヒューマン・ライツ・ウォッチが指摘-JanJanニュース http //www.news.janjan.jp/world/0805/0805308391/1.php 北京五輪を前に、中国でこれだけの人権抑圧-JanJanニュース http //www.news.janjan.jp/world/0803/0803183088/1.php
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静かな夜。生暖かい風が森の木々をざわつかせた。夜空を漂う雲が今宵の月を見え隠れさせる。 中規模程度の森の端に沿って小さな県道が走っていた。二車線すらない細い道。そこを二条の光が移動していく。運搬用のトラックだ。 舗装はされているものの、ところどころ穴が開いていたりするせいで走行中のトラックがガタガタと揺れる。 トラックのエンジン音で何も聞こえないが、コンテナの中にはすすり泣くたくさんのゆっくりたちがいた。 月明かりに照らされたコンテナの側面には黒塗りのペンキで「虹浦町保健所」との文字が見える。 積載されているのは、町で捕まえられた野良ゆっくりたちだ。或いは捨てられた飼いゆっくりたち。 「ゆっくりぃ……ゆっくりぃ……」 「おきゃーしゃん……、きょわいよぉ……しゅーりしゅーりしちぇぇ……」 「どぉして……こんなことにぃ……」 虹浦町には野良ゆっくり回収ボックスというゴミ箱があった。 その中に押し込められていた野良ゆっくりたちは、自分たちをそこから出してくれた保健所の職員に対して泣きながら感謝したのだ。しかしまた、今度は大きな箱の中。 野良ゆっくりたちは自分たちの境遇を嘆き悲しんだ。 生まれた時から野良ゆっくりで、町で静かに暮らしていただけだと言うのに人間たちは皆、自分たちを捕まえる。 どんなに謝っても、何も悪い事をしていないと主張しても聞き入れて貰えない。それどころか、その場で潰されてしまう仲間たちもいた。 しかし、どれだけ己の不遇を呪おうとも、それをどうにかする力は雀の涙ほども持ち合わせていない。 性質の悪い事に、野良ゆっくりたち自身もそれを十分に理解しているせいで尚の事救いが無いと言えた。 「ねぇ……これから、ありすたちはどうなるの……?」 「むきゅー……わからないわ」 トラックの中で交わされる会話。こんなやり取りがコンテナの中で延々繰り返されていた。 (れいむは……しってるよ) コンテナの一番奥。隅っこで壁に頬を押し付けていた一匹のれいむが心の中で呟く。 そのれいむは同乗している野良ゆっくりと比べて小奇麗な身なりをしていた。黒い髪にはまだ艶があり、顔にも泥や埃が付着していない。 (れいむたちは、きっと……“かこうじょ”につれていかれるんだよ……) ゆっくり視点で見ればなかなかの美ゆっくりであるれいむだったが、それに対して声を掛けるようなゆっくりは一匹としていなかった。 れいむの赤いリボン。それが半分近く破られている。それだけで、周囲のゆっくりにとってれいむはとてつもなく惨めな姿に映っているのだ。 泥にまみれ、生ゴミの匂いが纏わりつき、目玉を片方失っていても尚、れいむの姿を見て嘲笑するゆっくりたちがいる。 「おお、あわれあわれ……」 「ゆぷぷ……あれじゃ、こいびとさんもみつからないんだぜ」 そんなゆっくりたちの誹謗中傷はどこ吹く風と言った様子で、れいむが静かに目を細めた。 (おにいさん……れいむのこと、きらいになっちゃったの……?) 飼いゆっくりだったれいむは、ある日突然捨てられた。 れいむは虹浦町に住んでいたわけではない。そこから三十キロ近くも離れた虹黒町で、飼い主と幸せな生活を送っていたのだ。 目を閉じればすぐに思い浮かべることのできる「お父さん」と「お母さん」と「お兄さん」。みんな、とてもれいむを可愛がっていた。 それなのに、幸せな生活はいきなり終わりを告げたのである。 必死に知りたくもないことを教えられて、叩かれたり蹴られたりしながら死ぬような思いで取得した銅バッジ。加工所の事もその時に得た知識だ。 そんな大事な銅バッジを命よりも大切なリボンごと破られて毟り取られた。何がなんだかわからなかった。涙も出なかった。ただ、ただ呆けている事しかできなかった。 それから、れいむは車に乗せられた。いつも「家族みんな」でお出かけするのに使っていた自家用車。 れいむは少しだけ安心した。バッジがなくても一緒にいてもらえるのだと。 家族は河川敷に車を止めるとれいむを堤防の下に向けて転がした。草の上をころころと転がるのが気持ち良かった。何度もこうやって遊んでもらっていたのだ。 だから、今日もたくさん遊んでもらえると思い込んでいた。 しかし、いつまで経っても堤防の下に家族はやって来ない。 れいむはずっと待っていた。日向ぼっこをしたり、草を食べたり、虫を追いかけたりしながら暇をつぶしていた。 それから数時間。 夕日が山の向こうに沈んで行くのを見ながら、ようやくれいむは気付いたのである。 ――自分は、捨てられたのだ…… と。 れいむはペットショップで虐待と言っても過言ではない程の学習を強要させられた。 自分のしたいことは何一つさせてもらえず、毎日毎日ゆっくりできない日々を強いられ、泣きながら眠りにつく日々。 そうまでして頑張って、ようやく与えられた幸せも呆気なく失ってしまった。 自分に幸せを与えたのも人間ならば、それを奪ったのもまた人間だった。 れいむは必死になって考えた。 ――自分にとっての生きる意味とは何なのだろうか。自分の価値とは何なのか。 無論、そんな高尚な言葉を使って物事を深く考えていたわけではないが、餡子脳でれいむなりにそのニュアンスに近しい事を考えていたのである。 だから。 これから行くことになるであろう“加工所”で殺される前に……どうしても、知りたいのだ。 どうしても……。 そして、願わくば……自分が今日まで生きてきた理由を誰でもいいから自分に教えてほしかった。 一、 某日。早朝。 夜中のうちに搬入された野良ゆっくりたちとれいむは殺風景な白い部屋の中に入れられた。 緊張と空腹で疲弊しきった野良ゆっくりたちは、部屋の隅っこで一塊になって震えている。 れいむはその輪の中に入れてもらえなかった。もう片方の隅っこで一匹俯くれいむ。飾りのあるなしの隔たりは余りにも大きいものだった。 それから、コツーン……コツーン……という足音が扉の向こう側から聞こえてきた。 一斉に身構える野良ゆっくりたち。互いの頬を更に強く押し付け合った。成体ゆっくり、子ゆ、赤ゆ問わず泣きながら震えている。 ここがどういう場所かはわからずとも、何か嫌な予感だけはひしひしと感じているのだろう。 不意に部屋の扉が開く。 臆病な赤ゆが一匹、「ゆぴぃ?!」と飛び上がった。 一斉に部屋の中に入ってきた人間に目を向ける野良ゆっくりたち。れいむも、久しぶりに見た人間をぼんやりと眺めていた。 「多いな……。まったく、潰しても捨てても勝手に生えてくるゴミとか本当にタチが悪い……」 白衣を着た加工所職員が面倒臭そうに、用紙が挟まれたバインダーを取り出して、連れてこられたゴミの数を種別ごとに記入していく。 「ま、まりさたちは……」 「あ?」 「まりさたちは、かってにはえてこないのぜ……っ! ごみんさんでもないのぜっ!」 「だから何だ?」 「あ……あやまるのぜっ! ひどいことをいうにんげんさんは……あやま……ゆひぃぃぃぃ?!!」 生意気な口を利いたまりさに向けて一直線に歩み寄る職員。すぐにまりさのお下げを掴んで宙釣りにした。 お下げが千切れようとしているのか、ミチミチ……という不快な音が聞こえる。まりさは身を捩らせて苦痛に泣き叫んでいた。 そのまりさを床に向けて思い切り叩きつける。 まりさの顔面が床に激突した瞬間、まるで水風船が勢いよく弾けるように中身の餡子を四方八方にぶち撒けて爆散した。 飛び散った餡子が目を丸くして微動だにできない野良ゆっくりたちの顔にべちゃべちゃとかかっていく。 静まり返る部屋の中。 職員の声だけがやたらと大きく聞こえる。 「ゴミだし、勝手に生えてくるよ……。お前ら、ゆっくりなんていくらでもな……。ったく、数字が変わっちまったじゃねぇか」 まりさ種の項目に書いてあった数字を消しゴムで消して、消した数字から一匹減らした数字を新たに書く。 「どぼ……じで、ごんな゛ごど……」 「おい、そこのゆっくり」 「ゆ゛ッ!?」 潰される、と思ったのだろう。目をぎゅっと閉じて顔を下に向ける野良ゆっくりの一匹。 「喋るな。ゴミは喋らない」 「~~~~っ」 分かりました、と言うように口を真一文字に結んで額を地面に何度も打ち付ける。 一連のやり取りを見た野良ゆっくりたちはぼろぼろと涙を流しながら、小刻みに震えていた。泣き叫びたい気持ちを必死に抑える。声を出したら殺されるのだ。 職員は用紙に記入したちぇんとぱちゅりーの数字を鉛筆の後ろでコツコツと叩きながら溜め息をついた。 「チョコと生クリームが不足気味だったんだがな……」 それぞれ二、三匹ずつしかいないちぇんとぱちゅりーをじろりと睨み付ける職員。 それから近くにいた薄汚いれいむを思いっきり蹴り飛ばして壁にぶつけた。壁と濃厚なちゅっちゅをしたれいむが、「ゆ゛っ、ゆ゛っ」呻きながら痙攣を起こす。 「大して需要のない餡子は毎回、毎回、馬鹿みたいに持って来られるってのによ……」 職員が部屋を出て行く。 ガタガタと震える野良ゆっくりたち。どれ一匹として声を上げようとしない。ただ、ぽろぽろと涙を流すのみ。 しばらくして職員が別の男をつれて部屋に帰ってきた。 その男が大きな袋の中にちぇんとぱちゅりーを掴んで投げ込む。ちぇんとぱちゅりーであれば、成体、子などのサイズは関係ないらしい。 「むきゅぅぅぅぅん!! いや、いやよっ! たすけてちょうだいっ!!」 「わからないよーー!! こわいんだねぇぇ!!」 袋の中からちぇんとぱちゅりーの悲鳴が聞こえてくる。野良ゆっくりたちは皆、一様に俯いたまま歯をカチカチと鳴らしていた。 そんな残りの野良ゆっくりたちには目もくれずに部屋を出て行く男。ちぇんとぱちゅりーの悲鳴がだんだんと遠くなっていき、最後には何も聞こえなくなった。 しばらくして今度は別の男が部屋に入ってきた。今度は泣き叫ぶありすを手当たり次第に袋の中へと投げ込んでいく。 「とりあえず、ホワイトチョコはまだいいかな……。残りは全部、ミキサーにかけてゆっくりフードにするか……」 職員の言葉の意味がわからない野良ゆっくりたちは「ゆ? ゆゆ?」と互いの顔を見合わせている。 それから、職員が思い出したように呟いた。 「れみりゃにやる生餌を忘れてたな。何匹か持って行くとするか……」 “れみりゃ”という単語に何匹かの野良ゆっくりが反応する。それだけで目にじんわりと涙を浮かべるモノもいた。 職員が入り口の扉とは別の扉に手をかけてそれをゆっくりと開けると、すぐに中の電気をつけた。 そこは殺風景な小さな部屋。その中央には焼却炉を彷彿とさせるような機械が設置してある。 それを見た途端、一匹のありすがカタカタ震えて涙を流した。 「いや……ゆっくりできない……」 ありすの消え入るような声を聞いて、周りの野良ゆっくりたちがありすと同じ視点へと移動する。 そして。 「ゆ、ゆ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッ!!!」 「ゆ゛ぎぃぃぃ……っ! ゆっぐ……でぎ、な……っ、あ゛……ぁあ゛ぁ゛っ!!!」 その機械から放たれる強烈な死臭。人間には決して感知できないにも関わらず、鼻を持たないゆっくりたちはこの“ゆっくりできない臭い”を激しく嫌悪する。 それはフェロモンの一種であるとする研究者もいれば、残留思念の様なものであるとする研究者もいた。 理屈はともかく、目の前の機械から放たれる死臭に野良ゆっくりたちは、まるでおぞましい悪霊でも見ているかのように全身を震わせた。 職員が慣れた手つきで機械の中央付近にある小窓のようなものを開く。それに合わせてよりいっそう強くなる野良ゆっくりたちの悲鳴。 全ての赤ゆは漏れなくしーしーを漏らしていた。目はどこを見ているのかわからない。或いは、宙を漂うゆっくりの亡霊でも見えているのだろうか。 そこから始まる淡々とした作業。 職員は、れいむの揉み上げを、まりさのお下げを、ありすの髪を乱暴に引っ掴んで次々と機械の中に放り込んでいった。 「ゆぎゃあぁぁ!! だじで!! だじでぇ!! お゛う゛ぢがえ゛る゛う゛ぅ゛ぅ゛ッ!!!」 「い゛や゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ!! じに゛だぐない゛ぃ゛ぃ゛!! れ゛い゛む゛、もっどゆっぐりじでたい゛よ゛ぉ゛ぉ゛!!」 外観に比べて機械の内側は狭い造りになっていた。 どうやら内部は中身を刳り抜かれた円柱のような形になっていて、その中心に巨大な柱が立っているようだ。 後から後から野良ゆっくりが放り込まれるものだから、内部はだんだんとすし詰めのような状況に変化してきている。 そんな時、一匹のありすの頬に鋭い痛みが走った。 「いた゛ぃぃ!! ありすの゛どがい゛はな゛お゛がお゛がぁぁぁ!!!」 「つ゛ぶれ゛る゛……どいで、ね……どいでねっ!! れ゛い゛む゛、あんよ゛が……い゛だいよ゛ぉ゛っ!!!」 柱。床。壁。その三カ所には巨大な刃が取り付けられていた。それらは全て内側を向いており、その三カ所に密着している野良ゆっくりたちの皮を切ろうとしているのだ。 加工所特製の巨大なジューサーミキサー。いや。ゆっくりミキサーとでも言うべきだろうか。 ここで挽き肉ならぬ挽き饅頭にされた野良ゆっくりたちは様々な製造工程を経て、固形のゆっくりフードへと生まれ変わる。 職員の動きを見ながら、れみりゃの生餌用に選ばれた五匹の野良ゆっくりは怯えていた。 その中には元・飼いゆっくりのれいむの姿も見える。 職員がおもむろに機械のスイッチをオンにした。 「ゆ?」 「ゆかが……ゆっくり、うごきはじめたよ……?」 真っ暗で何も見えないが床が回転し始めているは理解できた。そして、少しずつ両側の壁が内側に向けて迫ってくる。 「え゛ぎゅぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ッ?!! れ゛い゛む゛……づぶれ゛ぶりゅあ゛ぁ゛ぁ゛ッ?!!」 柱と壁の中央付近にいた野良ゆっくりたちが同胞たちによって押し潰されて絶命した。 柱や壁に頬がくっついていた野良ゆっくりたちは、鋭利な刃が少しずつ体内へ潜り込んでくるという恐ろしい感触に、この世の物とは思えない叫び声を上げている。 やがて、中央の柱が時計周りに。周囲の壁が反時計周りに回転し始めた。その回転速度が徐々に上がっていく。 そこからはもう何が何だかわからなかった。 皮が千切れ飛んだ。流出した中身がまるで命を得たかのように所狭しと暴れ回る。弾け飛ぶ目玉。涙か、しーしーか、涎か……とにかく大量の液体。 それらが全てが一つになって、また滅茶苦茶に引っ掻き回されていく。 ほとんどゲル状にまで変質してしまった大量の野良ゆっくりたちの成れの果てが、ミキサーの中で無言のままダンスを踊り続けていた。 回り、飛び、くっついては離れてを繰り返し、また勢いよく爆ぜる。 野良ゆっくりたちの絶叫は轟音に掻き消され、流した涙はどれのものとも分からぬ皮や中身によって埋め立てられる。 機械は程なくして停止した。もう、何も聞こえない。不気味なまでの静寂。 外側からは見えないが、体をぐちゃぐちゃに引き裂かれて中身を全て流出させてしまった野良ゆっくりたちが、ペースト状になって機械の底に溜まっていた。 死ぬ最後の最後まで足掻き苦しんだのだろう。新たな死臭が生かされた命に語りかけてくる。 気丈に仲間たちの最期を見つめていたれいむも、中身を吐き出しそうになるのを必死に抑えながら無言で泣き続けている。 その傍らでまりさは白目を剥いて気を失っていた。 「お前らは全部れみりゃに食わせる。良かったな。今、死んだ連中より少しだけ長く生きることができて。……ゆっくりすることができて、か?」 「ゆひっ……ゆひぃ……」 顔を横にふるふると振って厭だ嫌だイヤだと必死にアピールする野良ゆっくりたち。 どれだけ泣かれても、叫ばれても、嫌がられても、それで職員の気持ちが揺らぐ事はないのだ。職員歴十五年。十五年も職員はこうしてゆっくりを殺し続けてきた。 「ゴミの言葉に耳を貸すほど優しくないんだよ、俺は」 振り返らずに言葉だけ発する。今度は倉庫の扉を開けてそこから約一メートル四方のアクリルケースを取り出した。それを備え付けてあった台車に載せる。 職員が野良ゆっくりたちに近づくと、それだけで数匹がしーしーを漏らした。自分たちが何をされるか分からないのが恐ろしくてたまらないのだろう。 逃げようとするがあんよが動かない。それどころか何も考えることさえできなかった。 れいむも職員に訊きたいことがあったが訊くことができないでいた。喋っただけで殺されるかも知れない。それがれいむの言葉を詰まらせる。 どれもが何かを言いたそうだった。しかし、何を言うでもなく一匹ずつアクリルケースの中に入れられていく。 もちろん、れいむもその中に入れられた。 ガラガラと音を立てて進む台車の上は、コンテナの中ほど乗り心地は悪くなかったが、生きた心地がしなかった。 二、 台車に載せられたれいむたちは、職員によって開けられた扉の向こう側へと進み、新たなフロアへとやってきた。 「んっほぉぉぉ!!! まりさの……まむ、ま……ずっぎ……もう、い゛や゛……ずっぎり゛じだぐ……ゆぅぅ……ず、ずっぎり……じぢゃ……」 「ゆぎゃぁぁ!! あでぃずぅぅ!!! もうやべでぇぇ!! までぃざ、もう゛、ちびちゃんうみ゛だぐな゛ぃぃ……ゆぁぁ……す、すっぎ……」 「「ずっぎりぃぃ!!!」」 こんなやり取りがフロア全体から聞こえてくる。 れいむたちは自分たちの目を疑った。 台車に載せられたものと同じようなアクリルケースがフロア全体に敷き詰められている。 アクリルケースは二匹につき一箱となっているようで、傍から見れば透明のロッカーか、或いはカプセルホテルを彷彿とさせた。 「ゆああぁぁ……まだ、ぢびぢゃんがうばれぢゃう゛ぅぅぅ」 「まりさぁ……ごべんなざい、ごべんなさいぃぃい!! ありず、からだがいう゛ごどをぎいでくれ゛ないの゛ぉぉ……」 先程、すっきりー!を行っていたまりさの額からにょきにょきと茎が生えて、そこに赤まりさと赤ありすが実る。 まりさはうつ伏せのような姿勢でアクリルケースの一番手前に固定されているようだった。しかも、尻はありすに向けて突き出すような形になっている。 茎は、アクリルケースに開けられた小さな穴から外側に向かって伸びていた。まりさの額はその小さな穴に合わせて固定されているようだ。 「ちびちゃん……っ!! ゆぐぅ……ひっく、がわいい゛よぅ……ゆっぐりでぎる゛よぉ……」 泣きながら笑うまりさ。 れいむたちにはまりさのこの行動が理解できなかった。 あんなに可愛いちびちゃんを見て、どうして涙を流す必要があるのかと。この地獄でも新しい命を芽吹かせることができる。素晴らしいことではないのだろうか。 不意にどこからともなく、やはり白衣を着た男性職員が現れる。 まりさはその男性職員の姿を見て、顔をぐしゃぐしゃにしながら力の限りに叫び声を上げた。 「お゛でがい゛じばずぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!! ぢびぢゃんをごろざな゛い゛でぐだざい゛ぃ゛い゛ぃぃぃい!!!」 「――――!?」 台車の上でれいむたちが驚愕の表情に変わる。 まりさを後ろから犯し続けていたありすも、ぼろぼろと涙を流していた。先ほどの興奮が未だに醒めぬのか、頬を染め、舌を垂らし、虚ろな瞳で男性職員を見つめている。 「ゆんやぁぁ! おきゃーしゃん、にんげんしゃんが、こっちにくりゅよぅ! たしゅけちぇにぇ!!」 「ぢびぢゃん……ごべんね……ごべんねぇ……」 「お、おきゃーしゃ……?! なにをやっちぇりゅにょ?! はやきゅ、にげちぇにぇ!」 「ときゃいはじゃにゃいわぁぁ! ありしゅたち、ゆっくちできにゃえびゅぇッ?!!!!」 「う、うわあああぁぁぁぁ!!!」 赤ゆは、茎からぶら下がっているだけの存在だ。 自分で身を守ることはおろか、動くことすらできない。母親ゆっくりが動かなければ、その場から離れられないのだ。 だから、赤ありすは呆気なく潰されて死んだ。僅か十秒弱の命。ただ、親指と人差し指で挟まれて潰されただけ。生まれてきて自分の身に起きたのは、たったのそれだけ。 初めての挨拶もできず、食べることも、笑うことも、眠りにつくこともできずに、赤ありすは死んだ。 同じ茎に実っていたもう一匹の赤ありすも同様にして殺された。 茎に残った二匹の赤まりさが絶句してガタガタ震えている。茎に実ったばかりでどこにそんな水分があるのかと問うほどに、涙としーしーを無様に垂れ流していた。 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!! あ゛でぃずのどがいはな゛ちびぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「何回目だよ、その反応。いい加減慣れろよ。うるせぇ糞ゆっくりが」 「ひどいよ゛ぅ……ひどずぎる゛よ゛ぉ……。ちびちゃん、なんに゛も、じでな……わる゛い゛ごどだげじゃなぐで……な゛ん゛に゛も゛じでな゛い゛のにぃぃぃ!!!」 まりさがぎゅっと瞼を閉じて全身を震わせながら泣く。 ありすはうわ言のように「ごめんね、ごめんね」と繰り返していた。 ここは、食用ゆっくりの養殖部屋。このアクリルケースの中に入れられた二匹一組のゆっくりは、赤ゆ製造機だ。 アクリルケース内の床はスイッチ一つで小刻みに振動し、中に入ったゆっくりをあっと言う間に発情させる。 まりさ同様の姿勢で固定された各種ゆっくりの後ろには常にありすが入れられており、興奮状態になったありすがもう一匹を犯して子供を作るという仕組みだ。 良く見れば“受け側”のゆっくりの頬には全てチューブが突き刺さっている。あのチューブから常に栄養が送られてくるため、何度すっきりー!しても疲れることがない。 結果、栄養不良で死ぬこともできず、毎日ひたすら望まぬすっきりー!を繰り返し、実った赤ゆは目の前で潰されるという凄惨な毎日を過ごす羽目になっているのだ。 まず、ここで実った赤ありすの九割が生まれると同時に潰される。 ありすは他のゆっくりよりも性欲が強いということで、常に“責め側”のポジションだ。すっきりー!を繰り返せば、赤ありすが溢れてしまうことになる。 だから、赤ありすは間引くのだ。そうすることによって、残ったありす種以外の赤ゆに多く栄養が行き渡る。つまり、成長速度が速くなるのだ。 もちろん、ありすを養殖するためのアクリルケースも存在しており、そこでは赤ありす以外の赤ゆが生まれてすぐに潰される。 日進月歩でゆっくりの研究は続いているが、未だに人工的なゆっくりの繁殖に成功した例はない。 だが、こうして一度に発情させて一度にすっきりー!させて、一度に赤ゆを実らせれば意外と採算は取れるものである。 アクリルケースの数は総数で三百箱を数えるほどだ。二匹ずつ赤ゆを養殖したとして、一日に六百匹もの赤ゆが“生産”されることになる。 大体、母親ゆっくりの額に茎が実ってから三時間ほどで栄養供給が安定してくるのか、赤ゆは「ゆぴぃ」と眠りにつく。 その頃合いを見計らって、母親ゆっくりから茎を引き抜き、それを今度は砂糖水の中に突っ込むのだ。 大量の茎が刺された砂糖水の入った容器を見ると、まるで生け花ならぬ生け赤ゆとでも表現できそうな様子だ。 「や゛べでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!! れ゛い゛む゛のおぢびぢゃん、づれでいがない゛でぇぇぇぇぇ!!!!」 今度は別のゆっくりが悲痛な声を上げた。 先程、すっきりー!が終わったばかりのアクリルケース列とは、別の列から聞こえた絶叫である。 こちらの列の茎に実った赤ゆは三時間が経過して安定期に入ったのだろう。 数人の職員が手分けして茎を指で触ったり、赤ゆの頬をぷにぷにしたりして完全に安定しているかどうかを判別する。それは彼らの熟練した赤ゆの観察眼が成せる技だった。 「おきゃーしゃあぁぁん!!! たしゅけちぇぇぇぇ!!! れーみゅ、はにゃれちゃくにゃいよぉぉぉぉ!!!!」 「にんげんざん゛ん゛ん゛ん゛!!! お゛でがい゛じばずぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!! ゆっぐりじだごにぞだででみぜばずがら゛あ゛ぁ゛ああぁ゛!!!」 「育てなくていい。お前らはガキを造り続ければそれでいいんだよ」 「どぼじでぞんな゛ごどい゛う゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?」 「こんなの育てて誰が得するっていうんだよ。お前らが馬鹿の一つ覚えみたいに“ゆっくりできる”とか言うだけじゃねーか」 「おいコラ新入り。いちいちゆっくりの話を聞くんじゃない。そんなことより一本でも多く茎を抜け」 「す、すいませんっ」 こうやって新人はたまにゆっくりの言葉に反応してしまう。 しかし、ゆっくりを生き物だとは決して思ってはいけない。ここにいるのは赤ゆを造るためだけの道具なのだ。 メンテナンスは週に一回行われている。とは言っても、二匹の後頭部に注射器を突き刺してオレンジジュースを流し込むだけの簡単な作業ではあるが。 一本、また一本……と茎が引き抜かれるたびに母親ゆっくりが絶叫を上げる。 ワンパターンな反応。いい加減慣れろと言われても慣れるわけがないだろう。 無理矢理子供を作らされ、生まれた傍から半分が潰されて、三時間後には茎ごとどこかに連れていかれる。 「ゆ、ゆひっ、ゆふへ……ぱ、ぱぱぱ、ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽーーーーーー!!!」 「う、うわぁぁぁ!! まりさ! まりさ! しっかりしてよぉぉぉ!!!!」 中にはこうして発狂してしまうゆっくりも当然ながらいた。それを見つけた職員がすぐに内線で別の部署と連絡を取る。 「はい。三十六番のまりさ、発狂しました。こちらで処分しておきますので替えのまりさを用意してください」 それから気が狂ったまりさは職員によってあっと言う間に処分され、替わりに別のまりさがすぐにアクリルケースの中に入れられた。 こちらの列の茎の回収が全て終わったのだろう。 職員の一人がスイッチを押して、床を小刻みに振動させる。そこから始まる醜悪な性の営み。 無数のゆっくりの喘ぎ声と、互いの皮がぶつかり合う乾いた音がフロア全体に響き渡る。 そして、そこかしこから「すっきりー!」という絶望に染まった絶頂から漏れ出す歓喜の声が上がり始めた。 「も゛う゛……ずっぎり、じだぐない゛……。ぢびぢゃん……う゛み゛だぐ、な゛い゛……ゆぐっ、ひっく……」 泣こうが喚こうが、ゆっくりたちは子供を作り続ける。眠ることすら許されず、ただひたすらに。 れいむたちは台車の上で泣いていた。こんな理不尽は話があるものか、と悲しみに打ち震えていた。 そんなれいむたちに、台車を押し始めた職員が優しく語りかける。 「な? お前らは勝手に生えてくるだろ?」 生えては引き抜かれを繰り返す赤ゆの実った茎を横目で見ながら、ゆっくりたちは言葉を失って俯いた。 しかし、れいむだけはぽそりと呟いた。 「かってには、はえてこないよ……」 「あ?」 「あのはこのなかにいる、ゆっくりたちががんばってるから……っ! かけがえのないちびちゃんたちがうまれるんだよっ!!! そんないいかたしないでねっ!!!」 「れ、れいむ……」 泣きながら叫ぶれいむを見ながら、台車に載せられたゆっくりたちが涙を流す。 職員はそんなゆっくりたちのくだらない茶番に声を出して笑った。それに対してれいむが威嚇を始める。この地獄のど真ん中で泣きながら頬を膨らませた。 「かけがえのない命があんなにポンポン生まれるわけねーだろ。饅頭の癖に命がどうとか夢見てんじゃねぇよ」 それっきり、れいむは黙りこくってしまった。何を言っても自分たちの言葉は通らない。それを理解して、また何か反論しようという気にはならなかった。 無情にも繰り返される母親ゆっくりと赤ゆの絶叫を後方に聞きながら、れいむたちはようやくこの場所から次のフロアへと移動をさせられた。 三、 台車に載せられたまま、加工所の更に奥へと入っていく。 透明な壁で仕切られた長大な部屋を分断する中央の廊下部分を進む職員と野良ゆっくり一同。 周囲を見渡した野良ゆっくりたちが再び息を呑む。 「あ゛づい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!!!」 「あ゛ん゛よ゛が……ゆ゛っぐり゛でぎな゛ぃよ゛ぉ゛ぉお゛おおぉ゛!!!!」 壁からゆっくりが五匹ずつ一列に整列した状態で下ろされる。それぞれの頭は金属製のアームで挟まれ身動きができないようになっていた。 下ろされた先は黒い鉄板。鉄板はゆっくりたちのあんよを焼くためのものだ。あんよは、機械的に十五秒間ずつ高熱で一気に焼き上げられる。 垂れ流される涙としーしーがジュワジュワと音を立て蒸発していくのを見れば、あの鉄板がいかに高温であるかが理解できるだろう。 鉄板の上でゆっくりたちは自分たちの顔の皮が引き千切れるのではないかと思うほどに、身を捩らせていた。しかし、それ以上の動きは頭のアームが許さない。 まさか自分の顔を引き千切るわけにもいかないので、抵抗はすべて虚しく、最後には並んだ五匹が五匹ともあんよの機能を完全に喪失させられるのである。 この仕掛けは壁に六ヶ所設置されており、大体三十秒間隔で三十匹のゆっくりが同時にあんよを焼かれる仕組みとなっていた。 十五秒間が過ぎると、アームは再び放心状態……或いは完全に意識を失っているゆっくりたちをその傍らで流れているベルトコンベアへと移動させる。 無言のまま、ベルトコンベアの上を流れて行くあんよが炭化したゆっくりたち。 中には、あんよを徹底的に焼き上げられても必死に周囲の職員に助けを求めるゆっくりもいた。 「だずげでぐだざい゛ぃ゛ぃ゛!! あ゛ん゛よ゛がう゛ごがな゛い゛ん゛でずぅ゛ぅ゛ぅ゛!!! ばでぃざは、も゛っどゆ゛っぐり゛じだい゛んでず゛ぅ゛ぅ゛!!」 「お゛でーざんっ!! あ、あぁぁ゛っ!! お、お゛に゛ぃ゛ざん゛っ!! だずげ……む、むじじないでぇ゛え゛ぇ゛ええぇえ!!!」 もちろん、誰も耳を貸さない。雑音にいちいち答えてやるほどこの職場は暇な場所ではなかった。中には耳栓をつけて仕事をしている者もいる。 ベルトコンベアの先には分岐点があり、そこには二人の職員が立っていた。 れいむ種、まりさ種、ありす種、ぱちゅりー種、ちぇん種、みょん種。それぞれ専用のベルトコンベアが用意されているのだ。 職員は一緒くたにベルトコンベアに載せられたゆっくりたちをを種類ごとに分けていくために配置されている。 「あ゛でぃずのぎゅーでぃぐる゛ながみ゛のげざんがぁあぁっ!!!」 「までぃざのお゛ざげざんが、ぢぎれ゛る゛の゛ぜぇぇぇぇ!!!!」 丁寧に扱う必要はなかった。それぞれが髪を掴まれて別のベルトコンベアに載せられていく。 ゆっくりの状態など、この後関係なくなるのだ。とりあえずは“中身を仕分けできればそれでいい”のである。 それぞれの種族ごとに流されていくベルトコンベアの先にはトンネルのようなものがあった。そのトンネルの入り口には赤い光が見えた。 トンネルの中は暗い。この先に何があるか分からない。恐ろしくてたまらないのだろう。ベルトコンベアの上でちょろちょろとしーしーを漏らすゆっくり。 程なくしてそのトンネルの中に入っていく。赤い光にゆっくりが触れた瞬間、音を立てて機械が動き始めた。 「ゆひぃぃぃっ?!!」 勢いよくしーしーを前方に発射させる。動かぬあんよを呪いながら、顔の部分だけを少しでも後ろに後ろにと持っていくが無駄な抵抗だった。 「がひっ!??」 いきなり。頭頂部に何かが突き刺さったかと思えばそれがあんよを貫いて貫通した。 瞳孔が開く。全身から汗が噴き出すのを感じた。眩暈。吐き気。まるで脊髄にナイフが刺さったかのようような衝撃と虚脱感。 体全体が小刻みに震える。身を捩らせようとすることもできなかった。瞬きをするだけで全身に痛みが走る。 そして。 「ゆ゛べばあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッ??!!!」 貫通していた何かが体内で二つに分かれて一気に拡がった。突き刺さっていた底部が勢いよく引き裂かれ、顔を真っ二つにされる事でそのゆっくりは死んだ。 行き場を失った餡子がぼとぼととその真下に設置してあったトレイに落ちて行く。 他の場所でも同様に、カスタードや生クリームが次々とトレイに載せられていった。 このエリアは“ゆっくりの中身を抉り出して食用品として回収”していくための場所。だから、髪が千切れようがあんよが炭化していようが関係ないのである。 ベルトコンベアに載せられたゆっくりは、その中身にしか価値を見出されないのだ。いや、見出されるだけマシというものかも知れない。 「か、かわいそうなんだぜっ! みんな、いやがってるのぜっ!! やめてあげるのぜぇっ!!!」 先程のフロアでのれいむの勇気にほだされたのか、台車に載せられたまりさが涙ながらに叫んだ。 その声を聞いて、加工所内にいたゆっくりたちが同じように声を上げる。 「だずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛!!! れ゛い゛む゛、い゛ぎでい゛だい゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」 「ゆっぐりじだいだげな゛のに゛ィィィイィィ!!!」 「ごんな゛じにがだはいや゛だぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!! ずぎな゛ゆっぐりどい゛っじょに、え゛いえ゛ん゛にゆっぐりじだいよ゛ぉ゛ぉ゛!!!」 「どぼじでごんな゛ごどずる゛の゛ぉぉお゛ぉ゛!! み゛ん゛な゛、なんに゛も゛わる゛いごどじでないの゛にぃいぃぃ゛い゛いぃぃぃ!!!!!」 絶望の合唱。心の底から絞り出されるかのような強い懇願。 それでも、与えられるモノと言えば、焼かれて、貫かれて、引き千切られて。そんな苦痛と、決して穏やかであるとは言えない凄惨な“死”のみ。 このエリアで加工されるゆっくりは、全て加工所産のゆっくりである。ここで殺されるためだけに生まれてこさせられて、今日まで生かされてきただけの存在。 それ故に野良ゆっくりのような不衛生さは皆無だ。 今、れいむたちを載せた台車がある渡り廊下と生産ラインの部屋が完全に仕切られているのは安全衛生のためである。職員たちも白衣にマスク、帽子、滅菌手袋と完全装備だ。 阿鼻叫喚の地獄の中、台車が移動を始める。 「だずげでぇぇぇ!! れいむぅぅぅ!!! だずげでよぉぉぉ!!!」 ベルトコンベアを流れるゆっくりと目が合ったれいむが助けを求められた。しかし、どうすることもできない。 そのゆっくりはずっとれいむの事を見ていた。れいむも、目を逸らすことができなかった。 結局、お互いの姿が見えなくなるまで、二匹はずっと視線を合わせていた。 うなだれたままのれいむたちを載せた台車がすぐ隣のフロアへと移動する。 そこでもまた、甲高い悲鳴がれいむたちを迎えた。 「ゆんやあぁぁぁぁ!!! やじゃ、やじゃ、やじゃあぁぁぁぁ!!!!」 「やめちぇにぇっ!! やめちぇにぇっ!! ゆっくちできにゃいよぉぉぉぉ!!!!」 先程のフロアは、成体ゆっくりの食品加工を行う場所だった。対してこのフロアは、赤ゆっくりの食品製造場所だったのである。 このフロアには先ほどのベルトコンベアのようなものはないが、代わりに内部がホテルの厨房のような作りをしており、壁には無数の調理器具が掛かっていた。 室内は熱気に包まれており、ここで働く職員たちは額にうっすらと汗を浮かべている。 フロアの一画には巨大な鍋が設置してあった。傍らには大量の赤ゆが生きたまま入った透明なボウルが見える。その中の赤ゆたちは喉を枯らさんばかりの勢いで泣いていた。 おもむろに職員の一人がそこに近づく。その姿を見た赤ゆたちはボウルの中で一斉にしーしーを噴射した。ボウルが職員によって持ち上げられると、悲鳴は更に大きくなった。 れいむたちは台車の上からその様子を固唾を飲んで見守っていた。これから起こるであろう何かに対して嫌な予感だけが餡子脳裏をよぎる。 そして、その嫌な予感は見事に的中した。 巨大な鍋。 れいむたちからは見えないが、中には油の海が広がっており、それは十分すぎるほどに加熱されていた。そこに、ボウルの中の赤ゆがぼちゃぼちゃと放り込まれる。 「ゆ゛っぎゃああ゛あ゛あぁ゛ああ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁッ!!!????」 鼓膜を突き破らんばかりの勢いで、上げられる凄まじい絶叫。 台車に載せられていたありすは、おそろしーしーをぷしゃぁぁ……と漏らしていた。他のゆっくりも開いた口が塞がらない。頬に涙が伝う感触だけを感じていた。 ジュワアァァ……という音と共に、絶命した赤ゆたちが一匹、また一匹と油の海面に浮かんでくる。ぴくりとも動かない。既に死んでいるのだろう。 職員は皮がこんがりと狐色に揚げあがった赤ゆを一匹ずつ掬い、キッチンペーパーと新聞紙の敷かれた場所に並べて行った。 ここから様々な製造工程を経て、加工所産のお菓子として人気の高い“揚げ赤ゆ”が市場に並ぶ。 眩暈がするような凄惨な光景を見続けていた台車の上のれいむたちが虚ろな表情に変わっていった。 「だしちぇにぇっ!! しゃむいよぉぉぉ!!!! もうやじゃあ、れーみゅ、おうちかえりゅぅぅぅ!!!!」 れいむたちが声のした方向へと振り返る。 そこにはステンレス製の巨大な冷凍庫のようなものが置いてあった。これは、赤ゆを瞬間冷凍して、冷凍食品に加工するための機械である。 使い方は簡単で指定された数の赤ゆを内部に放り込み、スイッチを入れるだけ。 一瞬で凍結した赤ゆたちはそのまま物言わぬ冷凍饅頭となり、各家庭の電子レンジで再び目が覚めるのだ。目が覚めたところで、その先に未来はないのだが。 冷却作業が終わったのか、冷凍庫の扉が開けられる。凍りついた赤ゆたちを次々に回収していき、袋の中に詰める作業が始まった。 更に他の場所に目を向けると、今度は三匹ほどの赤ゆが生きたまま袋の中に入れられていた。 「くりゅぢぃよぉぉ!!!」 小さな袋の中で赤ゆたちがぎゅうぎゅう詰めにされている。その袋の口に掃除機のチューブのようなものが当てられていた。 職員がその掃除機のようなもののスイッチを入れる。 刹那、袋は一瞬にして圧縮され、内部の赤ゆも苦悶の表情を浮かべたまま動かなくなった。赤ゆの真空パック、である。 滝のように涙を流し、涎を撒き散らして、しーしーを所構わず噴射しながら、赤ゆたちは泣きに泣き叫んでいた。 誰も助けてくれないことを呪いながら。自分たちの置かれた境遇を呪いながら。 自分たちをこの世に産み落とした母親ゆっくりを呪いながら。 「さっき生まれたガキ共も、半分はここで死ぬんだよ」 「…………」 「ここで死ななかった連中も、大人になってから食べ物に加工される。……あぁ、さっき見せたな。あんよを焼かれてたゆっくりがそれだよ」 「…………なんなの?」 「ん?」 「にんげんさんたちにとって、れいむたちゆっくりは……なんなの?」 れいむが職員と目を合わせないようにしながら、恐る恐る言葉を紡いだ。台車の上のゆっくりたちは、完全に意気消沈してしまっており、無言のまま動く気配がない。 職員はれいむの問いかけに、「クク」と喉を鳴らして嗤った。 「さっきも言っただろ。勝手に生えてくるゴミだよ。お前らは」 「…………あんまりだよ…………」 「あんまり? 失礼なヤツだな、お前は。生きてるうちは何の役にも立たないお前らに俺たち加工所職員は価値を与えてやってるんだぜ?」 れいむの揉み上げがぴくん、と動いた。 悲しみを通り越して、沸々と怒りが湧き上がっていく。あまりにも理不尽な物言いに、れいむはこの人間が憎らしくてたまらなくなった。 「お前らゆっくりはな。死んでからやっと世の中の役に立てるんだ。路地裏で野垂れ死ぬ連中よりも、よっぽど生きた意味があると思わないか?」 「れいむたちが、いきるいみは、れいむたちがさがすよ……。にんげんさんたちにみつけてもらうものじゃないよ」 「そう言ってお前らゆっくりは何をする? せいぜい、ゴミを漁って街を汚し、死んでも誰も片づけないからやはりゴミが生まれるだけじゃないか」 「……ゆぐぅ……っ!!」 「さ、行くぞ。これから、お前らに生まれてきた意味を与えてやる」 そう言いながら職員は台車を押し始めた。台車は更に奥へとやってきたようだ。 職員が陽気な声で呟く。 「終点だよ」 部屋の中は真っ暗だった。れいむたちがアクリルケースの中で不安そうにきょろきょろと周囲の様子を伺う。 そして。 「うー☆ うー☆」 台車の上のゆっくりたちが一斉にしーしーをぶちまけた。 四、 職員が部屋の電気をつけるとそこには四匹のれみりゃがいた。どれも張り付いたような笑顔のまま、自由気ままに空を飛び回っている。 れみりゃたちは「うっうー☆」と言いながら、職員の下へと集まってきた。 その様子を見てれいむたちがアクリルケースの中で目を丸くする。 自分たちと同じようにれみりゃも人間が怖いはずだ。そう思っていた。 しかしどうだろうか。れみりゃは地面にあんよをつけて職員の足に頬を摺り寄せている。しゃがみ込んだ職員はれみりゃの頭を優しく撫でた。 ここはゆっくりの加工所。 この部屋に連れて来られるまで、ゴミ同然に弄ばれる数多の命を見てきた。どれ一匹、慈悲の言葉をかけられることなくただ淡々と潰されていた同胞たちの姿。 それなのになぜ。何故、目の前のれみりゃは人間を恐れず、また人間はれみりゃに対してこうも好意的なのだろうか。少しも理解が追い付かない。 「どうして、れみりゃも自分たちと同じゆっくりなのに、こんなにも扱いが違うのかっていうような顔をしてるな」 職員の言葉にれいむたちの表情が変わる。自分たちの考えていたことをピタリと言い当てられて戸惑っているようだった。 「体で教えてやるよ」 そう言ってアクリルケースの上に手を伸ばす職員。 ありすの金髪が乱暴に鷲掴みされて持ち上げられた。あんよをくねらせながら悲鳴を上げるありす。漏れ出たしーしーが滴のように床へポタポタと落ちていた。 「い、や……。と、とかいはじゃ……」 「そら、れみりゃども! 餌だぞ!」 ありすの言葉には一瞬たりとも耳を貸さずに右手に持っていたありすをれみりゃたちの中に放り込んだ。 顔面から床に叩きつけられたありすが、二度、三度とバウンドしてようやくその動きを止める。そして、ありすが泣きながら顔を上げようとしたその時だった。 「ゆ゛ぎゃあ゛ぁ゛!! い゛だい゛ぃぃい゛ぃ゛!!!」 四匹のれみりゃが一斉にありすに飛び掛かる。その鋭い牙がありすの皮に突き立てられて、あっという間に引き裂かれていく。カスタードが弾けるように宙を舞った。 ぶちぶちと引き千切られる髪の毛。カチューシャはとっくに毟り取られて近くに放り捨てられていた。 舌を絡めるような艶めかしいキス……ではなく、れみりゃがありすの舌に噛み付いてそれを引き抜きながら租借していく。 ありすは瞳孔を開き切ったまま、その目尻からカスタード混じりの涙をぼろぼろと流していた。 れみりゃがありすの唇を剥ぎ取る。そのまま、ありすの口を横に側頭部付近まで引き裂いた。 もはや、吐き出されているのか、漏れ出しているのか、それすらも分からないほどにありすの体内から流出していくカスタード。 「かひーーーっ、こひゅっ……ひっ、ひゅー、ひゅっ、……ッ!!!」 声は出せない。ありすの口は完全に破壊され、音を発することができなくなっていた。 目はずっと台車の上に載せられたアクリルケースに向けられている。助けを求めているのだろう。求めているつもりなのだろう。 ありすは、その二つの目玉をれみりゃに抉り出されて食べられるまで、アクリルケースを見つめていた。 それから激しい痙攣を起こし始めるありす。やがてその痙攣は止まり、今度はれみりゃがありすの体内を貪ることで残された皮が生き物のように蠢く。 「ゆげろぉぉぉッ!?? ゆ゛ぉ゛え゛ぇ゛ぇ゛ッ!!!」 「う、うわあぁぁぁ!!! あ゛でぃずがあ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 目の前で繰り広げられる残酷で凄惨な弱肉強食の現実に、アクリルケース内のゆっくりたちは嫌悪感から中身を吐き出したり、叫び声を上げたりした。 ありすの残骸の上で羽をぱたつかせるれみりゃが嬉しそうにアクリルケースを眺めている。 その中のゆっくりたちは歯をカチカチと鳴らして震えていた。 今、ありすがれみりゃに捕食されるまでどれくらいの時間があっただろうか。短い時間ではないということだけは、どのゆっくりにも理解できた。 痛いのか。熱いのか。苦しいのか。泣きたくなるのか。中身を吐くのか。動けなくなるのか。 わからない。 “死”の感覚はわからない。今際の際にならねばわからない“死”の感覚にゆっくりたちは怯えた。恐怖であんよを動かすことができない。 「にんげんさんのいう、れいむたちがうまれてきたいみをおしえてくれる、っていうのはこういうことなの……?」 れいむが呟いた。れいむは震えていなかった。“死”を覚悟して受け入れたのだろう。穏やかな表情でアクリルケースの中から職員を見上げていた。 「ああ、そうだよ」 職員が平然と答えながらアクリルケース内のゆっくりを次々とれみりゃたちの元へ放り投げた。 れいむは動かない。綺麗な放物線を描いて、床に叩きつけられ、それかられみりゃたちに食い散らかせる仲間を見ながら、なおも職員に質問を続けた。 「にんげんさんたちのごはんになるか、れみりゃたちのごはんになるか……。れいむたちは、そのどっちかにしかなれないの?」 「何かになれるだけマシだろう」 「じゃあ、どうして、れみりゃは……れいむたちとおなじゆっくりなのに、にんげんさんにごはんさんをたべさせてもらえるの?」 「れみりゃは、お前らみたいなゴミを無償で食べてくれるからな。例えるなら、お前らが害虫でれみりゃは益虫なんだよ。……ああ、わからないか」 ぐちゃぐちゃに引き千切られていく、かつてゆっくりだった物。 れいむはそれをぼんやりと眺めていた。 あんなぐちゃぐちゃの姿になるまでは、ゆっくりしようと一生懸命頑張っていたのだろう。 必死になって食糧を探してゴミを漁り、死に物狂いでおうちを作って街の景観を損なわせたのだ。 れいむは一つの答えにたどり着いた。 (れいむ、ゆっくりりかいしたよ……) れみりゃたちがアクリルケースの中のれいむに向けて「うー☆」と合唱を始める。れいむを食料として欲しているのだろう。 (れいむたちみたいなゆっくりがいきようとすることが……にんげんさんたちにめいわくをかけちゃうんだね……) れいむのあんよが宙に浮いた。片方の揉み上げを掴まれ宙釣りにされる。 (……だから、にんげんさんたちにとって、れいむたちはいきてちゃいけないんだ……) 放り投げられたれいむがれみりゃによって滅茶苦茶に食い荒らされていく。 生きる意味などなかった。この世界で自分たちが生きて行くことの価値は見出せない。どこに行っても疎まれる。 それをゆっくりと理解した。釈然としない気持ちはあったけれども、それを覆すような力も知識も何もない。 れいむの存在した証が……体が、少しずつ失われていく。 薄れゆく意識の中でれいむは静かに呟いた。 ――れいむ、うまれてきてごめんね 選択肢 投票 しあわせー! (55) それなりー (5) つぎにきたいするよ! (0) 名前 コメント すべてのコメントを見る 余白あきさん -- (名無しさん) 2017-11-04 18 46 58
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2021年3月6日 出題者:Ubno タイトル:「空気の読めない男」 【問題】 カメオ達の会話は中断した。 直後、突然男が現れて自分語りを始めた。 中断した会話は数ヶ月後に再開した。 どういうことだろう。 【解説】 + ... P190 「先生それって ・・・まさか?」 「そのまさかです この連続殺人事件の犯人 "おいしいスープを残す客"は」 「貴方達の中にいる」 ーーーーーー第5巻へ続く P191 「最近パン作りにハマってます。 何故なら無心で生地をこねている間は 締切を忘れられるから。 というわけで「ウミガメの閃き」コミカライズ版 第4巻、いかがだったでしょうか? この巻では新たな犠牲者が・・・・・・」 とある漫画の単行本最終ページ付近、漫画本編の次のページには、 作品と関係ない作者自身の近況で始まるあとがきが載っていた。 本編の続きは、数ヶ月後に発売される次巻で。 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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中国共産党「日本解放第二期工作要領」全文 スパイウェア中国製日本語入力ソフト