約 147,378 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6401.html
【6月第4週 休日】 朝 京太郎「咏に料理を作りに行くか」 京太郎「入るぞー」ガチャ 京太郎「咏ー?」 咏「へ?」マッパ 京太郎「Oh...」 咏「……~~!」 咏「で、出てけー!」 京太郎「気取り直してさ!グラタン作ろうぜ、な?」 咏「……いいよ、別に」 京太郎「じゃあ俺野菜切るから、咏は鮭とか切っといてくれるか?」 咏「わかった…」 京太郎「…」トントン 咏「……」トントン 咏「…なあ」トントン 京太郎「どうした?」トントン 咏「あのさ……私の裸、どう思った?」 京太郎「ブッ!」サクッ 京太郎「いってー、指切っちまったよ…」 咏「ちょっと貸して」 京太郎「え?何を」 咏「いいから…はむっ」 京太郎「待て、なぜ咥える!?」 咏「こうしたら血が早く止まるんだよ、知らんけど」レロレロ 京太郎「そうなのか…なんかくすぐったいな」 京太郎「それで……お前の、裸だっけか」 京太郎「俺は、きれいだと思ったぜ」 咏「え?」 京太郎「きれいだった、色も白くてきれいだったし、身体のラインも幼げできれいっつうか可愛かったし」 京太郎「たしかにお前は身長も、胸もないかもしれねえけど、俺はいいと思うぜ」 京太郎「そのままのお前が、いいと思う」 京太郎「さっきは急に入ったりして悪かったな」 京太郎「それで……お前はいつまで俺の指をなめてるんだ?」 咏「ぷはぁ、ふぅ……」 咏「そっか、えへへ…」 咏「ありがとな、京太郎」 咏「でも、胸が小さいまでは余計だったんじゃねえのかな?」ゴッ 京太郎「ひっ!」 京太郎「しかし、咏のあれは……なんか興奮したな」 京太郎「さてと、今日は何をしよう」 朝 京太郎「二度寝するかー」 京太郎「すぴーすぴー」 京咏「「いただきまーす」」 京太郎「うん、おいしいな」 咏「ま、この咏ちゃんがいれば当然だねぃ」 京太郎「うん、その通りだな!」 京太郎「ところでさ、どうして咏はいつも着物なんだ?」 咏「これかぃ?うーん、趣味みたいなもんかねぃ」 咏「この着物はあんまり高くないし、日常生活で使っても何ら問題ないんだよねぃ」 京太郎「そういえば、着物を着るときは下着を着けないって聞いたことあるけど、お前も着けてないのか?」 咏「うっ……それは……」 京太郎「まあ、都市伝説らしいけどな」 咏「え!そうなのか!?」 京太郎「あれ?知らなかったの?」 咏「うっ……」 京太郎「じゃあ咏は今ノーパンノーブラなのか……」 咏「そ、それ以上言うと、さ、刺すぞ!」 京太郎「えーいいじゃん、どうなんだよー」 咏「うう、うるせー!」ダダダダ 京太郎「よっと」ヒラリ 咏「うわっ」ドシーン 咏「痛てて」 京太郎(し、下がめくれてる……だと?しかも咏の尻はこちらを向いているってことは……) 京太郎「よっしゃ!花園やんけ!」 咏「ほえっ?」 咏「なんか尻がスースーす……」 京太郎「」グッ 咏「ななな///」カァァ 咏「で、出てけー!」 京太郎「Zzz……」 ――――――――――――― 京太郎「岩手に来たぞ!」 京太郎「冬だからか地面が凍ってて滑りそうだな」 ??「うわわっ」コケッ 京太郎「あ、大丈夫ですか?」 ??「う、うん、大丈夫だよ、ありがとねー」 京太郎「よかったら、これどうぞ」つハンカチ ??「いやいや!そんなのいいよー!お気になさらず、ね?」 京太郎「はい」 ??「君、名前は?」 京太郎「俺ですか?俺は、須賀京太郎といいます」 京太郎「あなたは?」 ??「私はねー」 ―――――――――――― 急に、夢が変わった 京太郎「ここは……奈良か、まあ適当に歩いてみるか」 京太郎「桜がきれいだな、お、あんなところに学校がある」 京太郎「きれいな学校だな…でも誰もいないみたいだ」 京太郎「ん?麻雀部?」 ?「わ!ふ、不審者なのです!」バシッ 京太郎「痛っ!」 ?「か、観念するのです!えいっえいっ!」ベシッベシッ 京太郎「痛いですって!人の話を聞いてくださいよ!」 ?「は、はい!」 ?「なるほど、それで君はここに迷ってしまった…と」 京太郎「はい、さっぱりわけがわからないんですよ…」 ?「そういうことなら、私におまかせあれ!」 ?「えーっと、名前、何でしたっけ」 京太郎「須賀です、須賀京太郎」 ?「そうなのでした!それでは須賀君!阿知賀の観光案内はこの―――におまかせあれ!」 そして、夢は終わる ―――――――――――― 京太郎「……ん」 京太郎「なんだか色々な夢を見た気がするな……」 京太郎「ふぁぁ、よく寝たな」 京太郎「さて、昼は何をしよう」 京太郎「散歩でもするかー」 京太郎「こうして、公園に来たわけだけど」 京太郎「昨日雨が降ったばかりだからか、結構水たまりが残ってるな」 京太郎「気をつけないと」 ??「うわわっ」コケッ 京太郎「ぬおっ、大丈夫ですか?」 京太郎(なんだ…この感覚……) ??「う、うん、大丈夫だよ、ありがとねー」 京太郎「よかったら、これどうぞ」つハンカチ 京太郎(まるで、夢と同じじゃないか……) ??「いやいや!そんなのいいよー!お気になさらず、ね?」 京太郎「はい」 ??「君、名前は?」 京太郎「俺ですか?俺は、須賀京太郎といいます」 京太郎「あなたは?」 京太郎(夢はここで変わったが…) ??「私はねー姉帯豊音っていうんだー」 豊音「ありがとねー、須賀くん」 京太郎「いや、俺は何もしてませんし」 豊音「そういえば、須賀くん……んー」 京太郎「どうしたんですか?」 豊音「なんか…今朝見た夢に出てきた人と似てるなーって」 京太郎「え?」 豊音「あはは、ただの気のせいなので、気にしないでー」 京太郎「あの、実は俺も……」 ―――――――――――― 豊音「えっー須賀くんもなのー!?」 京太郎「凄い偶然ですよね」 豊音「凄い!凄いよ!」 豊音「あ、そーだ!はい、これ!」 豊音「これ、私の連絡先!偶然さん同士仲良くしようね!」 京太郎「あ、ありがとうございます」 豊音(やったー!初めて自分から渡せたよー!) 豊音(これと、シロと塞と胡桃、トシさんとあの子の連絡先を合わせて7件目入手だよー!) 豊音「それじゃあ私もう行くね!ばいばい!」 京太郎「姉帯さんか……」 京太郎「なんか俺と似た感じの人だったな」 京太郎「さて、次は何をしよう」 京太郎「買い出しに行くか」 京太郎「魚屋に来たぞ!」 京太郎「今日の晩飯はどうするかな」 商品リスト 鰆 300円 特大マグロ 1500円 煮干し 300円 シュールストレミング 500円 京太郎「少し季節外れだけど鰆にするか」 京太郎「すいませーん鰆くださーい」 オッチャン「あいよ、毎度あり」 京太郎「夜は何をしようかなー」 京太郎「そういえば、麻雀とか勉強以外の目的だとあまりパソコン使ってないよな」 京太郎「久しぶりにやるか」 京太郎「何をしよう」 京太郎「そういえばいつもやってるネト麻のサイトにチャットルームとやらがあったな」 京太郎「行ってみるか」 京太郎「京、でログインして」 京太郎「へー色んな部屋があるんだな」 京太郎「どこに行こう」 【おもち談義部屋】 ドラロー:おもちイズザベスト!みんなでおもちの良さを語り合いましょう! トキ:なあ、おもちじゃなくて太ももの話していいか? ドラロー:もちろん!太ももも、おしりも腋も元をたどればおもちに行き着きますから! トキ:……何言っとるかさっぱりわからん すばらめ:まさか、こんな部屋があったとは……実にすばらです!おもちとは何なのかはわかりませんが、一つのテーマについて皆さんで語り合うという心意気、実にすばらです! ドラロー:それでは第1回おもち談義を始めましょう!1回目のお題は、こちら! 『日本一のおもちは誰?』 ドラロー:要は皆さんの一番好きなおもちを持っている人を挙げていき、その中で1位を決める、というものです! ドラロー:もちろん参考画像もお願いします ドラロー:そして、私の一番は、去年のインターミドル2位の、原村和ちゃん! トキ:ウチはりゅ…千里山の清水谷竜華やな ドラロー:ほうほう、確かにこれは、なかなかのなかなか こーこ:プロの中では断然瑞原プロですよね! トシベェ:そうだねぇ、私の一押しは、宮守の小瀬川白望だね、あれはなかなかの逸材だと思うよ こまきん:私は、元千里山の石戸霞ちゃんですね! トキ:これ…は、いやいやこんなんあり得んやろ…… ドラロー:おもちに限界はありません! 京太郎「なんだか面白そうだな、参加してみるか」 京太郎「そういえば前清澄に行ったときに原村さんから近くの旅館で撮った、とかいう写真を借りてたんだ」 京太郎「あった、これだこれ」 京太郎「これの少し外側に写ってる人のおもちがすばらなんだよなぁ」モゾモゾ 息子「呼んだ?」 京太郎「まだ引っ込んでなさい」 京太郎「名前は確か……松実宥って言ってたっけな」 京太郎「高校は…阿知賀とかだったっけ?」 京太郎「よし」 京さんが入室しました 京:俺の一押しはこの子ですね、松実宥さんっていうらしいんですけど ドラロー:ど、どうしてその画像を!? すばらめ:なるほど、これは確かにすばらです!厚着に隠されたあのおもち、私にはわかります、実にすばらです トキ:まあウチの竜華が一番なんやけどな トシベェ:いやいやシロちゃんの方が こまきん:いいえ!霞ちゃんです! こーこ:瑞原プロです!そうにきまってます! トキ:よし、お前ら麻雀するで、表出ろや、飛ばしたる トシベェ:おやおや、そりゃあいいねぇ こまきん:全力以上で当たらせてもらいます! こーこ:上等です! トキさんが退室しました トシベェさんが退室しました こーこさんが退室しました こまきんさんが退室しました すばらめ:それでは、私も すばらめさんが退室しました ドラロー:ねえ、京さん、少しいいかな? 京:なんですか? ドラロー:ここじゃあれだから ドラロー:これにメールしてくれるかな? 京:わかりました ドラロー:それじゃあまた後で ドラローさんが退室しました 京太郎「退室するか」 京さんが退室しました 京太郎「このアドレスでいいんだよな」 京太郎『京です、どうしたんですか?』 ドラロー『京さん、教えてほしいことがあるのですけど』 ドラロー『どうしてあの写真を持っているのですか?』 ドラロー『あの写真は私たちの宝物なのですけど、どうしてあなたが持っているんですか?』 京太郎「さて、どうしたものか」 京太郎『これ、実は原村さん―真ん中にいる人から預かっているんですよ』 京太郎『なんでも、友達がタコスを落としちゃったらしくって、それで写真が汚れて困っていたんですが』 京太郎『俺、大阪に住んでましてね』 京太郎『原村さん曰く、大阪に写真修復の達人がいるらしくって、その人に修復してもらうために俺が預かってたんですよ』 京太郎『とまあこういうわけです、ところで、あなたは?』 ドラロー『ふぅ~むなるほどなるほどなるほど~』 ドラロー『いやーてっきり京さんが原村さんから強奪したんじゃないかって思っていたのですけど』 ドラロー『私の早とちりみたいでした、ごめんなさい』 ドラロー『私は松実玄っていいます、和ちゃんの右に写ってます』 京太郎『ああ、この原村さんのおもちを狙ってる人ですか』 京太郎『俺の名前は須賀京太郎っていいます、写真はいりますか?』 玄『いえ、いいのです』 玄『大阪に住んでるんですよね?よかったら今週の水曜日に会えませんか?』 玄『お詫びをしたいのですが…』 京太郎『わかりました、水曜日ですね』 京太郎『俺が奈良に行きましょうか?』 玄『いえいえ、私からそっちに向かわせてもらうのです!』 京太郎『いいんですか?』 玄『おまかせあれ!』 京太郎『それじゃあ水曜日の16時に○○駅前に来てくれますか?』 玄『かしこまり~!』 京太郎「次は……ぼっち部屋に行ってみるか」 【ぼっち部屋】 とよねー:ぼっちじゃないよー とよねー:ここは、みんなで1人ぼっちの寂しい思いを分かち合うところだよー とよねー:みんなであったまろうねー 漆黒の堕天使mk.2.13:先週カラーコンタクト失くした…… はるる:私は黒糖を全部親戚に食べられた…… 最強☆ちゃん:私は変態に水筒盗まれていたらしいです…… とよねー:私は今日ようやく連絡先が7件になったよー 最強☆ちゃん:私は12件ですよ! 漆黒の堕天使mk.2.13:私は2件だけ…… はるる:私も親戚で50件だけ… こけしネクタイ:って、おい キング・カズ:ふっ、麻雀に友達など必要ない…… キング・カズ:まあ私も7件揃ったけどな! かいのー:私は4件だけ、もう20歳なのに…… かいのー:ノーウェイ、こんなことは許されない! 京太郎「やっぱり仲間ってものはいるんだな」ジーン 京太郎「さて、どうしよう」 京太郎「よし、俺も参加しよう!」 京さんが入室しました 京:俺だって、誰かと一緒に学校行ったり、誰かと一緒に昼飯食べるなんて、週1であるかないかだぜ…… かいのー:あるある、私も学生時代は誰かいないかなーって思って、レアーな場所で食べたりとかしてたな… 最強☆ちゃん:最近はもっぱらトイレで食べてますけど、あまりいませんね 漆黒の堕天使mk2.13:私に食事など必要では…ない…… こけしネクタイ:クラスメイトで同じ部活の部員がいるのに、毎日どっか行っちゃうし… とよねー:私は屋上で食べてるなー 京:俺も屋上ですね キング・カズ:私は中庭だな、猫とか犬とかと一緒に食べたのがいい思い出だ かいのー:私だって若者にフェイマスな店で食べたりしてるのに誰もよってきてくれない…… はるる:私も屋上……風が気持ちいい みんなで慰めあった! 【6月第4週 平日】 京太郎「今日は松実さんとの約束の日だな」 京太郎「張り切っていこー!」 京太郎「今日は、そのまま制服でいいか」 郁乃「どうしたん~?なんか幸せそうやけど」 京太郎「いえ、なんでもないですよ」 郁乃「そういえば~京太郎くん、どうして部活来ないん~?」 郁乃「せっかく良子ちゃん呼んでるのに~」 京太郎「え!?本当に来てるんですか?」 郁乃「郁乃お姉ちゃんは嘘は吐かへんよ~」 郁乃「あと、良子ちゃん今度の遠征も来るらしいで~」 京太郎「それ、大丈夫なんですか?」 郁乃「うん~確か~」 良子「え、遠征ですか!是非行かせてください!」 郁乃「もちろんええで~」 良子「やった!これでフレンドがインクリーズする!」 郁乃「って、言ってたで~」 京太郎「それは、楽しみですね」 京太郎「そうだ、郁乃さん、大阪の名所とか知ってます?」 郁乃「名所?」 京太郎「はい、俺大阪に来て3か月も経つのにあんまり大阪のこと知らないなーって思いまして」 郁乃「せやな~私のオススメは、海遊館やな~」 京太郎「海遊館?」 郁乃「大きい水族館やで~」 京太郎「へ~、郁乃さんは何が好きなんですか?」 郁乃「ビーバーちゃんとか、カワウソちゃんとかやな~あ、でも一番はクラゲちゃんかな~」 京太郎「め、珍しいですね」 郁乃「そう~?けっこう可愛いと思うんやけどな~」 郁乃「せや!今度一緒に行かへん?」 郁乃「郁乃お姉ちゃんが京太郎くんに大阪を教えたるで~」 京太郎「お、いいですね、じゃあ行きましょうか」 郁乃「うんうん、いこいこ~」 京太郎「昼飯はどこで食べようかなー」 京太郎「今日も屋上に来たぞ!」 ヒュルル 京太郎「あー風が」 ??「きもちいー」 京太郎「え?」 ??「え?」 ??「うわわわ!ソ、ソーリーソーリー」 京太郎「いえいえこちらこそ!」 京太郎「って、あれ、あなたは……」 京太郎「戒能プロじゃないですか!」 京太郎「うわっ!俺、ファンなんですよ!」 良子「ウェイト!ちょっと待つんだ!」 良子「とりあえず、自己紹介からしようじゃないか、物事には順序というものがあるんだ」 京太郎「それもそうですね、俺は須賀京太郎、麻雀部に入っています!」 良子「わ、私は戒能良子、一応プロ雀士…となるのかな?」 京太郎「戒能プロに会えて光栄です!テレビで見るよりもずっとお綺麗なんですね!」 良子「き、綺麗だなんてそんな……」 良子「ところで君は、どうしてここに?」 京太郎「ああ、俺、あんまり人と一緒に食べることなんてないんですよ」 京太郎「だから、誰かいるかもしれないって奇を衒ってここに来てるんですよ」 良子「き、きみ、それはトゥルーなのか?」 京太郎「はい、お恥ずかしながら」アハハ 良子「わ、わ、うわぁ!」ダキッ 京太郎「へ!?」 良子「うわあああん、嬉しいよおおおおお!」ポロポロ 京太郎(なんだこの状況!?戒能プロが俺に抱き着きながら泣いてる!?) 京太郎(こんなところ誰かに見られたら……) 郁乃「良子ちゃんいる~?」ガチャ 良子「うわあああああん!」 郁乃「……」 郁乃「ごゆっくり~」 京太郎(見られたーーー!) 良子「ヒグ…ヒグ……」 京太郎「ハンカチ、要ります?」 良子「うん、センキュー」 京太郎「落ち着きました?」 良子「うん…」 京太郎「えと、いきなりどうしたんですか…?」 良子「実は……私も、その、ぼっちなんだ…」 良子「私…生まれたのは日本なんだけど、3歳から海外に住んでいたんだ」 良子「日本に戻ってきたのは今の君と同じくらいの頃だったかな」 良子「私はクール、というかなんだか素っ気ない態度を取ってるように見えるだろ?」 京太郎「確かに、大会のインタビューとかでもそんな感じでしたね」 良子「だからか、あまり誰も寄り付かなくてな……」 京太郎「それで、今までずっとぼっちだったということですか?」 良子「イエス、これが君の憧れの戒能プロなんだ、幻滅したか?」 京太郎(ふむ……つまり、俺と同類だったのか) 京太郎(何と言おう) 良子「従妹の春は姫様や他の分家の子たちと仲良くしてるのにな…」 京太郎(……うん、そうだよな) 京太郎(一人ぼっちは、寂しいもんな) 京太郎「よし!」 京太郎「それなら!俺が!」 京太郎「戒能プロの友達になります!」 京太郎「心のよ須賀となります!」 京太郎「だから、戒能プロはぼっちじゃないです!」 京太郎「泣かなくてよいのです!」 京太郎「戒能プロの友達は!この須賀京太郎におまかせあれ!」 良子「ポカーン」 京太郎「ど、どうですか?」 良子「ふ、ふふっ、ありがとね須賀くん」 良子「それにしても、ふふっよ須賀って、ふふっ」 京太郎「わ、忘れてください!」 良子「ノーウェイだねー!ふふっ」 京太郎「もう!絶交しますよ!」 良子「そ、それは……」シュン 京太郎「冗談ですよ、そんなことするわけないじゃないですか」 良子「リアリー?」 京太郎「リアリーです」 良子「よ、良かったぁ」グー 良子「あ///」 京太郎「一緒に食べます?弁当は?」 良子「実は、持ってきてないんだ…」 京太郎「じゃあ、はい」つウインナー 良子「いいのか?」 京太郎「友達ですしね」 良子「それじゃ、はむっ」 良子「うん……」ゴクッ 良子「ありがとな、須賀くん!」 郁乃(最近良子ちゃんが伸び悩んでるって松山の監督から相談されてたから) 郁乃(こうして良子ちゃんを昼飯で釣って同志の京太郎くんに会わせてみたけど~) 京太郎「おいしいですか?戒能プロ?」 良子「プロはニードノットだよ、須賀くん」 京太郎「わかりましたよ、戒能さん」 京太郎「じゃあ、連絡先交換しましょうか」 良子「その……どうやってやるのかがわからないんだが……」 京太郎「こうすれば…いいんですよ」ピローン 良子「わ!ありがとう!」 良子「これで5件目ゲットだ!」 郁乃(うん、計画通りみたいやな~) 京太郎「まさか戒能さんと本当に会えるとは思わなかったな」 京太郎「放課後は……」 京太郎「そうだ!松実さんと約束してたんだ!」 京太郎「急がなきゃ!」 京太郎「そうだな、戒能さんも誘ってみるか」 京太郎『戒能さん、俺と俺の友達と遊びに行きませんか?』 京太郎「これでよしっと」 京太郎「松実さんは…まだきてないみたいだな」 時計「まだ15時40分やでー」 ヴーッヴーッ 京太郎「お、戒能さんからだ、なになに」 良子「ま、待ったか?」ハァハァ 京太郎「いえ、大丈夫ですよ」 良子「そうか、良かった」 良子「それで、須賀くんの友達というのは?」 京太郎「もうすぐ来るはずなんですが…あ、来ましたね」 京太郎「おーい、松実さーん!」 玄「き、きみが、須賀くん?」 京太郎「はい、須賀京太郎です」 玄「あれ?なんか前にあったことがあるよーな…?」 玄「って、あ、あなたは!戒能プロ!」 良子「ひっ!」ビビクン 京太郎「どうして俺の後ろに隠れるんですか」 良子「初対面の人は怖いんだ!」 京太郎「そうですか……」 玄「す、須賀くん!その人をこっちに渡そうか!」ワキワキ 玄「プロの中でベストスリーには間違いなく入るおもち、逃がすわけにはいかないよ!」メラメラ 良子「ひぃぃぃ!」 京太郎「先が思いやられるな……」 ――――――――――――― 玄「それで、どこに行くつもりなの?」 京太郎「考えてなかったんですか!?」 玄「いやーそういうのは男の子が考えるものだからねー」 良子「ふっふっふ、お困りのようだな」 京太郎「何か案があるんですか?」 良子「甲子園に行こう!」 玄京「「え~~~!?」」 京太郎「よし!4-33で阪神勝ってる!」 良子「勝てー!タイガース!」 玄「応援はおまかせあれ!」 ポタッポタッ 京太郎「あれ?」 ザーザー 京太郎「雨降ってきましたけど、どうします!?」 良子「このゲームから目を離すなどありえない!」フレッフレッ ポヨンポヨン 玄「その通りなのです!」ジーッ ゲームセット! 玄良「「くちゅん!」」 玄「うぅー」ズズーッ 良子「へっくち」 京太郎「まったく、あんな雨の中で見続けるからですよ」 良子「だってしょうがないじゃないか」 玄「あんなに揺れるおもちが目の前にあったのだから!」 京太郎「はぁ……」 京太郎(松実さんも立派なものを持ってるんだけどなぁ……って!どっちも雨で透けてるじゃないか!) 京太郎(や、ヤバい……これはさすがに) 玄「そ、それじゃあ私は先に失礼するのです!」 京太郎「はい、今日はありがとうございました!」 京太郎「さて……この人、どうしよう」 良子「くちゅんっ!うう、寒い……」 京太郎「とりあえず俺の上着を着てください」 京太郎「戒能さんってどこに泊まってるんですか?」 良子「駅の近くのホテルだけど…くちゅん!」 京太郎「んー、少しおでこ失礼しますね」 良子「ん」 京太郎「熱は無いみたいですけど…」 良子「くちゅん!」 京太郎(心配だなぁ……) 京太郎(どうしよう……) 良子「くちゅん!」 良子「うぅ……なんだか寒い」 京太郎「大丈夫ですか?」 良子「も、もちろんだ!……へっくち!」 京太郎「とりあえず三箇牧に帰ってきましたけど……もう一回熱計ってみますね」 良子「ん……」 京太郎「なんか一気に熱が出てきた気がするんですけど……」 良子「大丈夫だと言ったろ……うっ」フラッ ガシッ 京太郎「もうフラフラじゃないですか」 良子「うぅぅ……須賀くんにこんなところ見せたくないのに……」ボソッ 京太郎「戒能さん、俺の部屋に行きましょう」 良子「ふぇっ!?」 良子「の、ノーウェイ、何を言ってるのか理解できないな」 京太郎「そのまんまです。戒能さん、心配なので俺の部屋に行きましょう」 京太郎「友達の戒能さんに風邪を引かれたら困るんですよ」 良子「友達、そうだよな、じゃあお言葉に甘えよう」 京太郎「そうですか、それじゃ……はい、背中」ポンポン 良子「ん?何をする気なんだ?」 京太郎「戒能さん今フラフラなんで、俺におぶさってください」 良子「む……わかった……」ガバッ 京太郎「よっし……じゃ、出発しんこー!」 良子「須賀くん」 京太郎「は、はい?」 京太郎(何この背中にある柔らかい感触……) 良子「ふふっ、呼んだだけだ」 京太郎「そうですか」 京太郎(見た目通りこれは…なかなかのなかなか) 良子「須賀くん」 京太郎「……」 良子「無視しないでくれよ……」 京太郎「じゃあどうしろと」 京太郎「それで、何ですか?」 良子「今日は、色々とありがとうな」 良子「友達になってくれて、一緒に昼を食べてくれて、遊びに連れて行ってくれて」 良子「本当にありがと……」 京太郎(ん?) 良子「すぅ……」 京太郎(言い切ってないのに寝た!?) 良子「すぅ……」 京太郎(寝息が首に当たって……こう、変な気分になるな) 京太郎「はい、着きましたよー」 良子「ん……ここ、が部屋?」 京太郎「はい、汚くてすみません」 良子「ノーウェイ、そんなことはないよ」 京太郎「そうだ、俺にできることって何かありますか?」 良子「そうだな……」 良子「いや、特に無いな」 京太郎「そうですか、じゃあこれ俺のですけど着替えてください」 京太郎「そんなに濡れたスーツじゃ、また冷えちゃうんで」 良子「わかった、脱衣所を借りるな」 京太郎「はい」 ガララ 京太郎「さーてと、布団敷いておくか」 二人は幸せな夜を過ごしました 【6月第4週平日】終 【6月第4週 遠征1日目】 チュンチュン 京太郎「朝だ!」 良子「……ん」 京太郎「もう2日間もここにいるよこの人……」 京太郎「集合時間は8時か、それで今は6時半……」 京太郎「よーし、みんなを起こしにいこー!」 京太郎「よし!憩さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part8】デデーン! 京太郎「今回は!我らが部長、荒川憩さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「ちなみに前回のターゲットも憩さんでしたね~」 憩「……あっ……そこ…」 京太郎「一体どんな夢を見ているのか、俺、気になります!」ヒソヒソ 京太郎「今回は憩さんの声を使って耳元で口説いてみようと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、憩さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「このレコーダーを使って……」 憩『ウチは、憩、の、み、そ、し、るを、毎日、飲みたい!』 憩『I、し、照』 憩「う……んっ…」 憩「あっ……いっ……」 京太郎「おーっと、まだ起きないようですねー」ヒソヒソ 京太郎「それでは次の作戦です」 京太郎「次は、憩さんのおもちをこねて、起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、失礼しまーす」ヒソヒソ 京太郎「えいっ」フニュッ 憩「あっ」 フニュフニュフニュフニュ 京太郎「おお、やわらかい……これがおもちというものなのか……」フニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュ 憩「あっ、あっ、んっ、あっ」 京太郎「もっと、もっとだ!」フニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュフニュ 憩「あんっ、……」 京太郎「やめられない止まらない」フニュフニュフニュフニュ 憩「んっ……きょ、あっ、たろっ、くっん」 京太郎「あ~きもちいい~」フニュフニュフニュフニュ 憩「なに、あっ、して、んっ、るんっ?」 京太郎「え?」フニュフニュフニュフニュ 憩「あっ、はあっ、もうっ、だぁっ」 京太郎「ド、ドッキリ、大・成・功!」フニュッ 憩「めっ、あっ………」 憩「はぁっ……はぁっ…」 京太郎「……それじゃあ、撤退!」 京太郎「よし!咏を起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part9】デデーン! 京太郎「今回は!我がロリっこ、三尋木咏ちゃんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 咏「……ん……すぅ…」 京太郎「小さいなー可愛いなー」ヒソヒソ 京太郎「今回は咏の髪をとかして、起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、咏さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「今回はこのくしを使いまーす……」 京太郎「そーっと」サッー 京太郎「頭撫でながらやるか」ナデナデ サッー 咏「えへへ……」 咏「……すぅ…」 京太郎「どうやらまだ起きないようですねー」ヒソヒソ 京太郎「それでは次に参りましょう」ヒソヒソ 京太郎「ここにあるのは、あの赤ちゃんが口に咥えるあれですね」ヒソヒソ 京太郎「咥えるって妙にエロいですよねー」ヒソヒソ 京太郎「それでは、装着させまーす」 咏「……すぅ」 京太郎「何この生き物……かあいい」 京太郎「まだ起きませんねー」ヒソヒソ 京太郎「じゃあ次ー」 京太郎「それじゃあ耳をはむはむしまーす」ヒソヒソ 京太郎「はむっ」 京太郎(女の子のあのいい香りがする……) 京太郎(舌も入れてみるか) レロッ 咏「んっ……」 京太郎(この汗の混じった塩っぽい味、いいな) 京太郎(もうちょい……) 咏「あっ……」 京太郎「まだ起きないようでーす」ヒソヒソ 京太郎「次はどうしましょうかねー」 京太郎「ぷはっ、次は咏に自身の靴下の匂いをかがせようと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「まずは靴下の調達ですねー」ヒソヒソ 京太郎「ということで、洗濯物をあさりまーす」ゴソゴソ 京太郎「早速見つかりましたー、お」 京太郎「この……三角形の布は……」ゴクリ 京太郎「後で考えよう、うん」ポケットニシノッ 京太郎「それでは、咏に靴下の匂いをかがせたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「咏は靴下もいい匂いがするんだなー」 咏「……ん…う……」 咏「もう食べられないぜぃ……」 京太郎「まだ起きないのか……」 京太郎「まずはあれを戻しておこう」 京太郎「今度は油性マジックを用意しましたー」 京太郎「うわっ、手が滑ってしまった!」 京太郎「なんかグチャグチャになっちゃったけど……これ、雌奴隷って読めちゃうんじゃ……」 京太郎「まあ、いいか……(震え声)」 咏「……ん」パチッ 京太郎「あれ、とうとう起きちゃった?」 咏「起きた……けど、京太郎がなんでここにいるのかがさっぱりわっかんねーんだけど」 京太郎「あ、忘れてた、ドッキリ大成功!」 咏「ドッキリ……?前のあれか?それが……」 咏「私の靴下に、赤ちゃんのアレ?」 咏「おでこにもなんか……」 サッサッ 咏「さて、これはどういうことか説明してもらおうかぃ?」 京太郎「え、えーっと……撤退!」 咏「待てや!こらーーーー!」 京太郎「よし!エイスリンさんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part10】デデーン! 京太郎「今回は!我が天使、エイスリンさんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ エイスリン「……ウウン……ハァ…」 京太郎「咏に負けず劣らずの可愛い寝顔でーす」ヒソヒソ 京太郎「今回はこのこんにゃくを使って、エイスリンさんを起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「よっと」ペタッ エイスリン「ンッ……」 エイスリン「cool……」 京太郎「まだ起きないようでーす」ヒソヒソ 京太郎「お次は、こちら!」 京太郎「さてと、お次はこのとげをちゃんと取ってある白薔薇でエイスリンさんの周りを埋め尽くしまーす」 京太郎「えいっ、えいっ」 京太郎「ふぅ……やっと終わった」 エイスリン「……ンン…」 エイスリン「ンン……アリエマ……センナ……」 京太郎「まだ起きないようでーす」ヒソヒソ 京太郎「それじゃあ次いってみよー」 京太郎「じゃあまたおもちをこねますか」 京太郎「えいっ」モニュッ エイスリン「ンッ……」 京太郎「お、おおおお」モニュモニュモニュ エイスリン「ンッ…アッ……」 京太郎「憩さんと同等、もしくはそれ以上の柔らかさだ……」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「ハアッ……ンッ…アッ……」 京太郎「手が、手が止まらないィ!」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「アッ、スガッ、クンッ?」 京太郎「あれ、起きちゃいました?」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「ナ、ナニッ、シテンッ、ルノッ」ハァハァ 京太郎「見てわかりませんか?ドッキリですよ」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「ドッ…キリッ?」ハァハァ 京太郎「もう終わりますからねー」モニュモニュモニュモニュモニュモニュ エイスリン「アンッ、アッ、ンッ、アッアッアッアッ、ヒグッ」 京太郎「ていっ」モニュ エイスリン「アアァァ……」 京太郎「ドッキリ大・性・功!」 エイスリン「ハァ…ドッキリ…ハァ…」レイプメ エイスリン「ハァ……ハァ……」 京太郎「また寝ちゃったみたいだな」 京太郎「それじゃあアイマスクをつけよーっと」 エイスリン「ハァ……ンッ…ハァ…」メカクシ 京太郎「なんか……そそるな」ゴクリ エイスリン「ン……」 京太郎「起きました?」 エイスリン「ウン……」 京太郎「どうかしました?」 エイスリン「…」カキカキ バッ |京太郎がエイスリンを犯している絵| エイスリン「ユメニデテキタ…」 京太郎「そうですか、嫌な夢でしたか?」 エイスリン「ウン、It was sad.」 京太郎「安心してください、俺はそんなこと(もう)しませんから」 エイスリン「ウン!ソウダヨネ!」 京太郎「もちろんですよ」ニコッ 京太郎「よし!郁乃さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part11】デデーン! 京太郎「今回は!我が……新入部員、赤阪郁乃さんに、ドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 郁乃「……あ~…」 京太郎「良い寝顔なんですけど、何かが……」ヒソヒソ 京太郎「今回はこの前絹恵さんからもらった洋榎さんの目覚ましボイスを使って、郁乃さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「ポチッとな」 洋榎『おい!起きろ!はよ起きんかこのボケェ!』 洋榎『はよ起きんと、あんなことやこんなことするで!』 洋榎『え、なんやそれ?え、えーっと……チ、チュー…とか?』 郁乃「……」 郁乃(起きてへんで~) 京太郎(うん、起きてないみたいだな、ん?) 京太郎「何か今……ま、いっか」 京太郎「さて次次ー」 京太郎「次は真瀬さんからもらった、えーっと、すえ、はらさんの目覚ましボイスで起こしまーす」ヒソヒソ 郁乃「!」 京太郎「なんか、シリーズ化してるらしいな、今度絹恵さんと真瀬さんの分ももらってみるか」 京太郎「それじゃあポチッとな」 恭子『はぁ…はよ起きてくれませんか?起きないと、いろんなことしちゃいますよ?』 恭子『例えば、おでこに「恭子」って書いたり、そ、それと……』 恭子『そ、それでも起きないんやったら……お、おそ、襲っちゃいますよ///』 郁乃「!!!!」 京太郎「やっぱり起きないか……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎「な……」 郁乃「なあ京太郎くん~その音声私にもくれへん~?」 京太郎「は、はい!」 郁乃「おおきに~グヘヘ」 京太郎「よし、外に行こう」 京太郎「みんな集まってるだろうしな」 霞「あ、みんな揃ったみたいね」 郁乃「えへへへへへ~」オソッチャイマスヨ オソッチャイマスヨ オソッチャイマスヨ 京太郎「もう大丈夫ですか?」 良子「ああ、オーライだ」 エイスリン「ウタ、オデコドウシタノ?」 咏「少し熱っぽくってねぃ」ジトッ 憩(あの後3回くらいやってしもた……ウチは淫乱や……) 霞「それじゃあ東京にしゅっぱーつ!」 京太郎「あれ、照は来ないんですか?」 霞「うん、やっぱり古巣には行き辛いんじゃないのかしら」 京太郎「そうですか……」 ―――移動は省略―――
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6402.html
【白糸台駅前】 京太郎「ここが東京かー!」 咏「って言ってもこっちは西東京だから三箇牧とはそんな変わらねぃよ」 エイスリン「トーキョー、イキタイ!」カキカキ バッ |スカイツリーの絵| 憩「それはインハイのときに行こうなー」 エイスリン「ウン!」 郁乃「ぐへへ」 霞「んー、そろそろ誰かが迎えに来るはずだけど……まだかしら」 誠子「あのー、三箇牧高校の方でしょうか?」 良子「いかにも」 誠子「か、戒能プロ!?」 霞「あなたは違うでしょ」 霞「私は麻雀部の顧問、石戸霞よ」 誠子「私は白糸台2年亦野誠子と申します、今回は遠路はるばるよくいらっしゃいました」 霞「あら、ご丁寧にどうも」 誠子「それではこちらです」 京太郎(なんかあの人から川の匂いがするな) ―――――――――――――――――――― 誠子「ここが白糸台の麻雀部です」 バタム 誠子「三箇牧の方々がいらっしゃいましたー」 「「「いらっしゃいませ!」」」 京太郎「うおっ…って」 咏「あれ、案外少ないんだねぃ。見たところ全員で20人くらいってところだけど」 誠子「っ!」 菫「落ち着け、誠子」 誠子「ですが、どこのせいでこうなったと!」 京太郎「あ、あなたは雀荘にいたマシュマロの人!」 菫「弘世だ!弘世菫だ!」 誠子「私はお前らを許さない!」 京太郎「あ、そうですか」 白糸監督「よし、お互い揃ったことだし、まずは適当に打ってみようか」 「「「はい!!!」」」 京太郎「対局か……どの卓に入ろうかな」 京太郎「どこか空いてるかなー」 誠子「おい、そこのお前」 京太郎「俺ですか?」 誠子「そうだ、お前、私と打て」 京太郎「別にいいですけど」 憩「お、京太郎君ここで打つん?」 京太郎「はい」 憩「じゃあ私も打つわー」 誠子「これで3人か…あと1人は……」 ??「おまたせ!」 ??「ん?どうした?」 誠子「ちょうどよかった、私たちと打ちましょう」 ??「そうか、いいだろう」 ??「お見せしよう!王者の打ち筋を!」 やえ「よろしく!」 誠子「……」 憩「よろしくやで」 京太郎「よろしくお願いします」 開局 憩(テンパイ……親やし、東風やし、初っ端から仕掛けてくでー!)カッ 【孔穿つ閃光】発動! やえ「王者リーチ!」 憩「通らんです、ロン、12000」 やえ「えっ」 東1局1本場 親 憩 37000 京太郎 25000 誠子 25000 やえ 13000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 憩とやえが同コンマのため、流局 東2局 流れ1本場 憩 36000 親 京太郎 28000 誠子 24000 やえ 12000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ロン、1800です」 やえ「ふっ、その程度ならいくらでもくれてやる!さあ次だ!」 東2局 2本場 憩 36000 親 京太郎 29800 誠子 24000 やえ 10200 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ツモ、1200オールです!」 誠子(まだだ、まだ待つんだ……) やえ(調子悪いよぉ) 東2局 3本場 憩 34800 親 京太郎 33400 誠子 22800 やえ 9000 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 京太郎「ロン、6700です」 やえ「……はい」 やえ(誠子に良い所見せようって思ったのに……) やえ(やっぱりダメなのかな) 東2局 4本場 憩 34800 親 京太郎 40100 誠子 22800 やえ 2300 ※【王者の打ち筋】の効果はBです 憩(ようやくテンパイか……ほなもう1発!) 【孔穿つ閃光】発動! 京太郎「……よし」ギュルギュル 誠子(こいつ、どこか宮永先輩に似ている……) やえ(それでも、最後まで誠子に見せるんだ!私の雄姿を!) やえ「いけっ!」トン 憩「あ、それロンや、6400の4本場は7600ですね」 やえ「これで私のトビ、だな」 誠子(あれ、私なんかやったっけ?) 終局 憩 42400 京太郎 40100 誠子 22800 やえ -5600 やえ「おつかれ、楽しい卓だった」 憩「そうですか、また打ちましょうねー」 やえ「ああ、よろしく頼む」 京太郎「ありがとうございました」 やえ「誠子、お前ももう十分わかっただろう、なぜ照が三箇牧に行ったのかを」 誠子「それでも、私は!」 やえ「誠子」 やえ「頭を冷やせ、いいな?」 誠子「……はい」 京太郎「何の話だったんでしょうね」 憩「わからんなー」 京太郎「昼だー!さて、どこに食いに行くか」 誠子「おつかれさまでした」 やえ「ああ、お疲れ」 やえ「はぁ……結局負けか…」 やえ「周りは全員下級生、特に1位の子は1年生…」 やえ「トぶのは避けたかったな」グスッ やえ「あれ、どうして涙が出てるんだ」ポロポロ やえ「悔しくない、悔しくないはず、なのに」ポロポロ 白糸台A「小走せんぱーい!」 やえ「な、なんだ?」ゴシゴシ 白糸台A「小走先輩!私たちと打ちませんか?」 やえ「わ、わかったすぐ行くから待っててくれ」 白糸台A「はい!」タッタッ やえ「こら、部室で走るんじゃない、せめて小走りにしろ」 白糸台A「はーい」 やえ「そうだ、こうして後輩も慕ってくれているんだ」ゴシゴシ やえ「もっと頑張らないとな!」キッ 京太郎「ここが白糸台の学食か」 京太郎「白糸こんにゃく定食とかあるのかな?」 尭深(何言ってるんだろうこの子) メニュー アカマムシラーメン 激辛うどん 白糸こんにゃく定食 三箇牧たこ焼き 関東ステーキ定食 桜そば 全て500円均一 京太郎「どれにしようかなー」 京太郎「白糸こんにゃく定食ないかなー」 尭深(あるわけないでしょ) 京太郎「あ、あった」 尭深「」ガタッ 京太郎「あれ、どうかしました?」 尭深(い、いえ何でもありませんよ) 京太郎「?」 尭深(喋ってなかった!?) 尭深(ここはちゃんとした対応をして2年生の威厳を見せよう) 尭深「いえ、なんでもにゃいわよ」 京太郎「?」 尭深(そこで噛みます!?) 京太郎(なんかよくわからない人だな……でもこんな人麻雀部にいたような) 京太郎「あ、渋谷さんだ」 尭深(どうして私の苗字をっ!?て思ったけどこの子麻雀部か) 尭深(よし、今度こそ) 尭深「いかにも、私こそが渋谷尭深でアリゾナ」 京太郎「?」 尭深(またやっちまったよ~ぃ) 尭深(大体アリゾナって何!?) 京太郎(そうか、これは渋谷さんのネタなんだな、よし) 京太郎「俺は須賀京太郎でス、スペイン?」 尭深(なんか変なゲーム始まっちゃたよおおお!) 京太郎「あの後、渋谷さんとお茶について語りあっていた」 京太郎「おかしな人だったな」 京太郎「雑用でもするか」 京太郎「牌譜の整理でもするか」 京太郎「資料室は、ここか」 京太郎「なんか血の臭いがするけど、まあいいか」 京太郎「あ」 やえ「あ」 京太郎「小走さんはいつもこんなふうに雑用をしているんですか?」 やえ「ああ、後輩たちが菫たちレギュラー陣と打ってる間にな」 京太郎「へぇ、いい先輩ですね」 やえ「そ、そうか?」 京太郎「はい、小走さんを先輩に持てて幸せですよ、皆さん」 やえ「そんなに言われると……その…」カミクルクル 京太郎「どうかしました?」 やえ「い、いやなんでもないぞ!ささ、整理整理!」 京太郎「次は何をしよう」 やえ「じゃあそろそろ私は行くな」 京太郎「はい、ありがとうございました」 ガチャ 京太郎「ふっふっふ、ついに潜入に成功したぞ!これで白糸台の牌譜見放題だ!」 郁乃「いぇい~♪」 京太郎「なんでいるんですか……」 郁乃「いつかは当たる相手のことを研究するのは悪いことやないからな~」 郁乃「じゃあ私がこっち見るから京太郎くんはあっち見といてや~」 京太郎「はい」 京太郎「……これ、さっきの対局の牌譜か」 京太郎「ふむふむ」 京太郎「もう夕方か……」 京太郎「誰かと特訓するかー」 「「「おつかれさまでしたー」」」 やえ「ああ、おつかれ」 京太郎「小走さん、今終わったところなんですか?」 やえ「まあな、どうした?」 京太郎「じゃあ、俺と特訓しませんか?」 やえ「特訓か……うん、いいぞ」 京太郎「ありがとうございます」 やえ「こうして、こうだ!」クルクルー 京太郎「こうですか?」クルー やえ「回転が足りない!こうだ!」クルクルクルー 京太郎「えいっ!」クルー 咏「何やってんだあいつら」 憩「リーチの作法教練らしいで」 咏「なんだよそれ……」 京太郎「右手が痛い……」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「街に行こう」 京太郎「息抜きも必要だからな」 京太郎「浅草に来てみたぞ!」 京太郎「夜でも人はいっぱいいるんだな」 京太郎「賑やかだなー」ドンッ 絃「あ、すみません」 京太郎「こちらこそ…って霜崎さんじゃないですか」 絃「す、須賀さん!?どうしてここに」 京太郎「いま、白糸台で合宿してるんですよ」 絃「へ、へぇー」 京太郎「ところで絃さんはここで何を?」 絃「わ、私はお守りを買いに来たのですが……」 絃「買えたはいいものの失くしてしまいまして……」 絃「結局不幸のままです…」ショボン 京太郎「そうだ!絃さん麻雀部なんですよね?」 絃「はい…」 京太郎「じゃあ俺たちの合宿に来ませんか?」 絃「そ、そうですね……」 絃「すみません……」 絃「お誘いは嬉しいのですが、生憎都合が悪くて……」 京太郎「そうですか、すみません無理言って」 絃「いえいえ、本当にありがとうございました」 京太郎「俺もお守り買うか」 京太郎「次はどこに行こうかなー」 京太郎「今度は神田明神に来てみたぞ!」 京太郎「ここにもお守りはあるんだな、何を買おう」 京太郎「財布がだんだん薄くなってきたな」ドンッ 京太郎「あ、すみません」 ??「ああ、大丈夫だ、気にしないでくれ」 京太郎「い、郁乃さん!?」 ??「は?」 京太郎「なんで郁乃さんがここに?」 ??「さっきから何を言ってるんだ?私は辻垣内智葉というのだが」 京太郎「辻垣内さん……?」 京太郎「なんだ、気のせいか」 ????「どうかしましタカ?」 智葉「この男が少しわけがわからないんでな」 ????「お、男の人でスカ?」 ????「これでボーイズラーメンが食べられマス!行きまショウ!」 京太郎「え?ちょ、えええええええ」ズルズル 京太郎「ここは?」 ????「ラーメン屋デス」 京太郎「それはわかります」 智葉「ここにはボーイズラーメンという絶品ラーメンがあるらしくてな」 ????「ただ、男の人しか頼めないというのが難点なのデス」 ????「ソウダ、自己紹介わすれてまシタ、私はメガン・ダヴァンデス」 京太郎「あ、俺は須賀京太郎です」 ダヴァン「そうでスカ、お、来たようデスネ」 ダヴァン「ボーイズラーメンおいしかったデス」 智葉「それはよかったな」 ダヴァン「須賀クン、これ、私の連絡先デス」 京太郎「あ、はい」 智葉「おい、いいのか?」 ダヴァン「またボーイズラーメンを食べたくなったときに呼び出すだけデス」 京太郎「すみません、実は俺大阪に住んでるんですよ」 ダヴァン「なんですッテ!?」 ダヴァン「まあいいデス、あとこれ智葉の連絡先デス」 智葉「待てこら」 京太郎「風呂の時間だっだだっだだだだ!」 京太郎「だがしかし相変わらずの一人風呂なう」 京太郎「あの後2時間くらい入ってたけど誰も来なかった……」 京太郎「次はなにをしよう」 深夜 京太郎「小走さんと話そう!」 京太郎「小走さーん」コンコン やえ「はーいって須賀か」 やえ「なにをしてるんだ?」 京太郎「小走さんと話そうと思ったんですけどいいですか?」 やえ「別にかまわないぞ」 京太郎「小走さんってどこの出身なんですか?」 やえ「私は、奈良出身なんだ」 京太郎「奈良、ですか」 やえ「白糸台で麻雀をするために上京してきたんだ」 京太郎「麻雀のために?」 やえ「ああ、でも同学年に格の違うやつがいてな、本当に手強かった」 京太郎「それって照のことですか?」 やえ「照は凄かった、ここ2年の部員はあいつに憧れて麻雀部に入った者がほとんどだった」 やえ「だが、今年の3月に転校してしまった」 やえ「新入部員はあまりいない、2年生や3年生も退部していった」 京太郎「だから亦野さんがあんなに……」 やえ「そうだ、だが私はあいつが私たちに愛想を尽かしたんじゃないかって思ってる」 やえ「だから私はあいつを見返すために頑張る」 やえ「なあ、須賀、あいつは…照は、三箇牧で元気にやってるか?」 京太郎「はい、ピンピンしてますよ」 やえ「そうか、なら良かった」 【遠征初日】 終 【遠征2日目】 京太郎「朝だ!」 京太郎「何をしよう!」 京太郎「掃除をしよう!」 京太郎「どこを掃除しようかな」 京太郎「部室を掃除するか」 京太郎「案外早く終わったな」 郁乃「あれ~京太郎くん何しとるん~?」 京太郎「朝の掃除を、と思いまして」 郁乃「へぇ~偉いな~お姉ちゃん褒めたるわ~」ナデナデ 京太郎「や、やめてくださいよ」 京太郎「次はどうしよう」 京太郎「咏と特訓しよう!」 咏「朝からうっせーなー」 京太郎「特訓しようぜ!な、な?」 咏「はぁ…わかったよ」 咏「資料室からプロの対局の映像借りてきたから見ようぜぃ」 京太郎「おー!」 京太郎「なあ、ここってさ」 咏「なるほどねぃ~」 京太郎「あ、今のって」 咏「へ~おっもしろいね~」 京太郎「あの、咏さん?」 咏「おおおおお!」 京太郎「……」 京太郎「昼食はどこで食べるかな」 京太郎「昼飯は…近くにあったファミレスで食べるか」 霞「あら、京太郎君、どこに行くの?」 京太郎「昼食にファミレスに行こうかと」 霞「あら、それじゃあご一緒させてもらっていいかしら?」 京太郎「はい、いいですよ」 メニュー アカマムシラーメン 激辛うどん 白糸こんにゃく定食 三箇牧たこ焼き 関東ステーキ定食 桜そば 当たり付きランチ 500円 激安ランチ 300円 ランチ系以外1000円均一 霞「私は桜そばにしようかしら、京太郎君は?」 京太郎「俺は…この当たり付きランチにしましょうかね」 霞「何それ?」 京太郎「商品券や現金、商品とかが当たるらしいですよ」 霞「ふんふむ、面白そうね」 京太郎「そういえば、霞さんってどんな人がタイプなんですか?」 霞「ゲホッ」 京太郎「大丈夫ですか?」 霞「だ、大丈夫よ」 京太郎「鼻からそば出てますけど」 霞「えっ」 京太郎「嘘ですけど」 霞「……このぉぉぉぉおおおお!」 京太郎「ちょ、ちょいタンマ!」 霞「で、私の好みのタイプだったかしら?」 京太郎「はい……」ギッタンギッタン 霞「まずはデリカシーのある子」 京太郎「はい……」グサッ 霞「後は……私を大切にしてくれる人、守ってくれる人かしら」 京太郎「守らなくても大丈夫なんじゃ……」 霞「何か言ったかしら?」ニッコリ 京太郎「いえ、なんでもございません」 京太郎「午後は特訓するか」 エイスリン「~♪」 京太郎「あれ、エイスリンさん、何してるんですか?」 エイスリン「コレ!」バッ 京太郎「部室を描いてたんですか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「そうだ、一緒に特訓しませんか?」 エイスリン「umm...ウン!イイヨ!」 京太郎「最近聴牌できないなぁ……」 エイスリン「タカイノアガレナイ……」 京エイ「ビミョー……」 京太郎「次は何をしようかな……」 京太郎「また街に行くか」 京太郎「ま、まあ麻雀頑張ってるしな……」 京太郎「神田の古書店街に来てみたぞ!」 京太郎「しかし、こんなに遠出をしていて交通費は大丈夫なんだろうか…」 ?「うぅ…寒いよぉ……」カタカタ ??「ダ…ダイショーブでスカ?」 京太郎「雨でもないのに傘をさしてる人と、もうすぐ夏なのに厚着してる人……」 京太郎「あまり関わりたくないな」 ?「あ、あのぉ…」 京太郎(話しかけられた!?) 京太郎「俺ですか?」 ?「は、はいぃ……すみませんが、このあたりであったか~い場所、ありませんか?」 京太郎「あったかい場所……ですか」 ??「ア、アンニュイなら、オマカシ!」 ?「アンニュイ?」 京太郎「案内ならお任せ、ということですか?」 ??「That's right!」 ?「じゃ、じゃあお願いするね」 ??「Yes!」 京太郎「心配だな……付いていくか」 ?「えーっと、あ、あなたのお名前は?」 ??「ワタシィは、雀明華です」 京太郎「俺は須賀京太郎っていいます」 ?「私は松実宥っていうんだぁ~、よろしくね~」 明華「トーチャキ、ココだよ」 京太郎「ここは……古書店ですか?」 宥「あ、でも中にカレー食べたりしてる人がいるよ」 京太郎「つまり喫茶店兼古書店ってことですか」 宥「あったかそうだね~」 明華「ワタシィ、ココ、スキ!」 京太郎「へぇ、お2人は麻雀をしてるんですか」 宥「みんなでインターハイにいくんだぁ~」 明華「ワタシィもイクヨ!」 京太郎(この2人も合宿に誘ってみようかな) 京太郎「そうだ!2人とも、俺たちの合宿に参加しませんか?」 宥「合宿?」 宥「私は……あったかければ」 明華「麻雀、ヤル!」 京太郎「じゃあ、この紙に書いてあるところでやってるので、来てください」 宥「須賀くんは、来ないの?」 京太郎「俺はまだ用事があるので、その代わり誰かを迎えに来るので、ついて行ってください」 明華「アカッタ!」 京太郎「次はどこに行こうかな」 京太郎「松実さんたちも見送ったし、ゲーセンにでも行く……か」 咏菫霞「」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 京太郎「あ、あのー」 咏「部室にいねーと思ってたら」ボキボキ 菫「他校の生徒を2人も部室に送って」メキメキ 霞「こんなところで遊んでるなんて」ゴキゴキ 咏菫霞「どういうことだよ」ゴッ 京太郎「ひっ」 咏「ってことで、ちょっと付き合ってもらおうかねぃ」 京太郎「ま、待って」 菫「早く行くぞ、立て」 霞「立たないと、勃てなくするわよ」ニッコリ 京太郎「それ、誤字ですよね……」 咏「まずはUFOキャッチャーだよな」 菫「なにを言っている、シューティングゲームだ」 霞「プリクラ行きましょうよ!プリクラ!」 咏菫「合わないだろ……」 霞「何か言った?」ニッコリ 咏菫「なんでもないです」 京太郎「結局あの3人とゲーセンで遊んだだけだった」 京太郎「良かったよかった」 京太郎「夜はなにをしようかな」 京太郎「あ、小走さん、部室に行かないんですか?」 やえ「お前はあんな灼熱地獄にいろというのか……」 【部室】 ブオーン 宥「あったか~い」トン 尭深(暑い、暑いけどキャラ的に耐えなきゃ)ズズー トン 郁乃「~♪」トン 良子(私はクール!クール……暑いよ……)トン エイスリン「…」カキカキ バッ 明華「エイ!スゲイ!」 エイスリン「エヘヘ」 誠子「なんで梅雨なのに暖房……」 憩「あ、暑い……」 京太郎「じゃあ、なにか雑談でもしましょうか」 やえ「ああ、頼む…」 京太郎「そういえば、小走さんの髪型ってどうなってるんですか?」 やえ「これは…寝癖だ」 京太郎「寝癖!?」 京太郎「寝癖ってあの寝癖ですか!?」 やえ「わ、悪いか!しょうがないじゃない……」 京太郎「そんな寝癖もあるんですね」 やえ「そうジロジロ見るな」 京太郎「触ってみてもいいですか?」 やえ「なっ」 京太郎「おお」クルクル やえ「や、やめてくれ」 京太郎「面白いなぁー」 京太郎「今度俺も真似してみましょうかね」 やえ「それはやめろ」 京太郎「んー、前のは運が良かったからなのかなー」 京太郎「次はなにをしよう」 菫「はぁ……」 京太郎「どうしたんですか、ため息なんて吐いて」 菫「誰って、主にお前のせいだがな……」 菫「なぜ私の部屋にいる」 京太郎「ドアが開いていたので」 菫「開いていたので、じゃないだろ!どうして人の部屋に勝手に入るんだ!」 京太郎「ノックしたじゃないですかー」 菫「須賀ァ……」 京太郎「ま、まあ落ち着いて、なんか話しましょうよ」 京太郎「そんなに怒ってると体に悪いですよ」 菫「誰のせいだと!」 京太郎「弘世さんが好きな食べ物ってなんですか?」 京太郎「俺が好きなのはカレーうどんですね」 京太郎「家庭料理として広く親しまれているカレー、それと日本が生んだ伝統の麺、うどんが合わさった完全無欠の料理、それがカレーうどんだと思うんですよ」 菫「なにを急に」 京太郎「あの純白の麺に茶色の液体がねっとりとついているあの姿だけでも実に芸術的」 京太郎「味も、まさにインドと日本の修好通商条約」 京太郎「決してどちらか一方にのみ偏る、ということはなくバランスのいいあの味!」 菫(それ違くないか…) 京太郎「それに肉、野菜などの具材も、普通の汁などで煮込んだ時とは段違いのうまさを発揮します」 京太郎「『あーあ、カレー余っちゃったけど明日も食べたくないなー』ってときには最高の一品!」 京太郎「出汁を入れて、少し煮込むだけ、はい完成」 京太郎「もし汁が残っていても、その中にご飯を入れればあら不思議」 京太郎「昨日のカレーとは全く別物のカレー雑炊の出来上がり」 京太郎「どうです?あなたも食べたくなったでしょう?」 菫「……うん」 菫「出てけ」ニッコリ 京太郎「えっ」 バタム 【遠征2日目】終 【遠征3日目】 京太郎「カレーうどんのことばかり考えて眠れなかった」 京太郎「どうしよう」 京太郎「朝食に行こう!」 京太郎「朝は学食で食べれるんだったな」 京太郎「すみません、前いいですか?」 淡「は?誰?」 京太郎「三箇牧の須賀京太郎です、あなたは…大星さんでしたっけ?」 淡「淡でいいよ、それと敬語使うな気持ち悪い」 淡「あと、こっち見るな」 京太郎「じゃあどう食えと!?」 淡「おばちゃんの方見て食べればいいんじゃない?」 京太郎「明らかに変な人だろ!」 淡「金髪っていう時点ですでに変な人だけど」 京太郎「淡も金髪じゃないか」 淡「女の子はいいのよ!」 淡「ほら早く食べていなくなってよ、私の世界から」 京太郎「世界!?せめて視界にしてくれよ!」 淡「あーもう!朝からうるさいわね!死海に沈めるわよ!」 京太郎「残念でしたー、死海に人間は沈めませんー」 淡「むかっ!」 淡「もう許さない!」 京太郎「そういえば、淡はどう思ってるんだ、白糸台のこと」 淡「急に話題を変えるな!」 京太郎「で、どうなんだ?」 淡「退屈かな、去年は宮永照って人がいたらしいけど今はいないし」 淡「あーつまんないー」 京太郎「じゃあ、こっちに来ないか?」 淡「それも考えたんだけどさー、私があんたらと一緒に打つより、私があんたらを潰した方がいいんじゃないかーって思ったんだよね」 京太郎「ふーん、そうか、まぁ冗談なんだけどな」 淡「なんなのよアンタはさっきからー!」 京太郎「やめろ!胡椒をかけるんじゃない!」 京太郎「さて、朝は何をしよう」 京太郎「あー疲れた、何か飲み物でも……」 京太郎「何してるんですか、松実さん」 宥「隠れてるの見つかっちゃった」 京太郎「何してるんですか」 宥「自販機の隣ってね、すっごくあったかいんだぁ~」 京太郎「なんで部室に行かないんですか」 宥「みんなが暑そうにしてるから、私が行ったら悪いかなぁ~って」 宥「せっかく須賀くんに呼んでもらったのに、ごめんね」 京太郎「そうですか……」 京太郎(部室、行ってないんだよなぁ…) 京太郎「じゃあ話して時間潰しましょうか」 宥「うん」 京太郎「そしたらそんなところにいないで、俺の隣に来てくださいよ」 宥「え、それは……あったかくないよぉ」 京太郎「大丈夫ですよ」ニギッ 京太郎「こうすれば、手だけでもあったかいでしょう?」 宥「うぅ…確かに、あったかいけど…恥ずかしい、よぉ///」 京太郎(きっかけ作ったの俺だけど、何この可愛い人……) 京太郎「…そういえば、松実さんのその服装は何なんですか?」 京太郎「マフラーにマスク、眼鏡って」 宥「やっぱり…変だよね」 京太郎「初見だと少し……」 宥「私、ちっちゃいころから寒がりなんだ、それが原因でよく男の子にいじめられたりもして」 宥「でもお母さんも玄ちゃんも私はそのままでいいって言ってくれて、だからずっとこんな服装でいるんだ」 京太郎「ふーん……あれ」 京太郎「玄…って、松実さんって松実玄さんのお姉さんなんですか?」 宥「玄ちゃんのこと、知ってるの?」 京太郎「少しありましてね」 京太郎(あれ、そういえば、俺があのとき推したおもちって) 宥「そうなんだぁ~」 京太郎(いま、すぐそばにあるのか……) 京太郎「昼飯はどこに行こうかな」 京太郎「昼飯だああああ!」 淡「うるさい!なんでいつも黙っていられないの!」ゲシッ 京太郎「痛っ!」 京太郎「どっかおすすめとかないのか」 淡「あんたなんてす○家で十分!」 京太郎「じゃあ行くか!」 淡「なんで私までー!」 メニュー 白糸こんにゃく定食 500円 関東ステーキ定食 500円 桜そば 600円 当たり付き定食 300円 激安定食 200円 京太郎「淡って、弘世さんのことどう思ってるんだ?」 淡「まあ、頑張ってるんじゃない?部長としては」 京太郎「麻雀は?」 淡「頑張ってるとは思うけど、いまいち……ね」 淡「本当いつもうっさいのよ、グチグチグチグチ」 淡「やれサボるな真面目にやれあーしろこーしろって」 淡「あんなやつ大嫌い!」 京太郎「ふーん」 京太郎「そうか…じゃあ俺たちが持って行ってもいいんだな」 淡「な!」 淡「ダメ!ダメだよ、そんなこと!」 淡「そんなことしたらつまらなくなるじゃない!」 淡「そんなこと許さない!」 京太郎「……ふふっ」 京太郎「なーんだ、結局好きなんじゃん」 京太郎「まあ冗談なんだけどな」 淡「むかっ!」 京太郎「やめろ!七味をかけるんじゃない!」 京太郎「頭がヒリヒリする……」 京太郎「久々に誰かと打つか」 淡「なら、私と打ちなさいよ」 京太郎「別にいいけど、あと2人はどうする?」 淡「そうね……」 良子「相手がいないのか?」 京太郎「なんでそんなに嬉しそうなんですか」 菫「そういうことなら、私も入らせてもらおう」 良子(これは須賀くんに私の凄さを見せる絶好のチャンス!) 菫(こいつは一度ばかし射抜いておかないとな) 開局 良子(尭深とかいう子のは…面白いな) 淡(楽しみだなぁ) 京太郎(なんだよこの卓) 菫「それじゃあ、始めだ」 淡(うわ、ツモっちゃったよ……) 淡(しかもメンゼンで白中とかさ) 淡(ま、いっか) 淡「ツモ、1300・2600」 東2局 弘世菫 22400 親 大星淡 30200 戒能良子 23700 須賀京太郎 23700 菫(こいつが入るといつも狙えないんだよなぁ)ジロッ 淡「~♪」 菫(うーん)トン 淡「あ、カン」 良子(こんな感じでいいのか?)トン 京太郎(調子悪いなぁ)トン 菫(うむむ……)トン 淡(うわぁ…) 淡「はぁ…ロン、トイトイ、5800」 東2局1本場 弘世菫 16600 親 大星淡 36000 戒能良子 23700 須賀京太郎 23700 菫(あぅぅ……)トン 淡(まただよ……はぁ) 京太郎「それ、ロンです、1000の1本場は1300です」 菫「おお、もう……」 東3局 弘世菫 15300 大星淡 36000 戒能良子 23700 須賀京太郎 25000 京太郎「ロン、2000です」 良子(そろそろ…いや、まだいいか) 淡(結局ノーテンかぁ) 東4局 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 23700 親 須賀京太郎 27000 良子(いまいち使い慣れないな……)トン 京太郎「それです、ロン、5800」 良子「えっ」 やえ「なあ、あの打ち筋…」ボソボソ 尭深「気のせいかもしれないですけど、似てますよね…」ボソボソ 東4局1本場 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 17900 親 須賀京太郎 32800 京太郎「リーチ!」 菫淡良(ダブリー!?) 菫(これなら、なんとか)トン 淡(全然聴牌できてない)トン 良子(当たったらアクシデントだ!)トン 京太郎「それです、ロン、7800の1本場は8100」 良子「うぇぇ……」 良子(こうなったら……) 東4局2本場 弘世菫 13300 大星淡 36000 戒能良子 9800 ※[攻撃モード]に移行しました 親 須賀京太郎 40900 京太郎(急に牌が…) 菫(来なくなった…) 菫(どうすればいいんだ…)トン 良子「ロン、面清、12000の2本場は12600」 南1局 親 弘世菫 700 大星淡 36000 戒能良子 22400 ※[攻撃モード] 須賀京太郎 40900 良子(今度は面混、七対子、ドラ2、リーチをかければ倍満か…) 良子(まくるには…ツモしかないが) 良子(どうしたものか…とりあえず、) 良子「リーチだ」 菫(射抜きたい……絶対に)トン 良子(…早速……妥協するか) 良子「ソーリー、ロンだ、16000」 菫「」 終局 須賀京太郎 40900 戒能良子 38400 大星淡 36000 弘世菫 -15300 京太郎「お疲れ様でした」 淡「うあー抜かれたー」 良子「ソーリーソーリー」 淡「悔しいからもう一回!わかった?」 良子「うむ、受けてたとう!」 菫「とんだまたとんだ、やえと打っても淡と打っても尭深と打ってもとばされるのはいつも私……」 京太郎「なんだか居づらい雰囲気だな…少し外に出てくるか」 京太郎「そして来ました休憩室!」 やえ「うるさいな……」 京太郎「あれ、寝てました?」 やえ「少しだけ、もう行くが」 京太郎「じゃあお休みついでに俺と話しませんか?」 やえ「ん、わかった」 京太郎「小走さんの趣味って何なんですか?」 やえ「麻雀…は趣味じゃないか」 やえ「趣味……か、よくよく考えてみると…ないな」 京太郎「無い、ですか」 やえ「ああ、私は小さなころから麻雀を打っていてな、小3のころにはもうマメすらできなかった」 やえ「ほら、見てみろこの指を!」ピカーン 京太郎「おおっ、綺麗ですね!」 やえ「だろ!これが王者の指―――ロイヤル・フィンガーだ!」ドヤァ 京太郎「……」 やえ「……」 やえ「すまない、忘れてくれ」 やえ「この通りだから!」 京太郎「ん?いま、なんでもするっていったよね?」 やえ「それは言ってない!」 京太郎「それじゃあ……」 やえ「人の言葉を聞け!」 京太郎「膝枕でもしてもらいましょうかね」 やえ「ひ、膝枕!?膝枕ってあのラブラブな2人がよくやるあ、あ、あれのこと?」カァァ 京太郎(いい反応だ……) やえ「う…わ、わかった」 やえ「た、ただし!5分だけだからな!」 京太郎「それだけで十分ですよ」 やえ「~~///」モゾモゾ 京太郎(なんだか落ち着いてないな) やえ「も、もうそろそろ5分経ったんじゃないかなっ!」 京太郎「いいえ、まだ1分も経っていませんよ」 やえ「うぅぅ///」 京太郎(ここに時計が無くて良かったなぁ) その後、2時間くらい膝枕を堪能しました 夜 京太郎「うーん、良く寝たぁ」 淡「あ、京太郎!もう一回打つわよ!」 京太郎「別にいいが、他の2人は?」 淡「あ」 開局 淡「じゃあ京太郎が捜してなさいよね」 京太郎「なんでだよ、淡が言い出したんだから淡が捜して来いよ」 淡「あー!もう、なんなのよ!」 咏「おー、盛り上がってるねぃ」 咏「それじゃあ私も混ぜてもらおうかねぃ」 淡「まず1人確保ね、私が確保したんだから早くもう一人捜してきなさいよ!」ゲシッ 京太郎「横暴すぎるだろ!」 霞「あらあら、仲がいいのね~」 京太郎「良くないです!」 淡「そうよ、このとしm……」 霞「仲がいいのね~」ニッコリ 京淡「はい!仲良しです!」 咏「かすみんも打っていかねー?」 霞「あら、いいの?」 京太郎「は、はいぃ」 淡「断る理由もないですしねー」 霞「うふふ、よろしくね」 咏(聴牌か……ま、どうにでもなればいいんじゃね、しらんけど) 【てきとー】発動! 咏(親じゃないんだから気楽にね~) 淡(霞…怖い) 京太郎(今回も牌の回りが悪いなあ、でも) 京太郎「ツモ、300・500」 京太郎(和了る!) やえ(始まったか……) 尭深(……)ズズッ 東2局 大星淡 24500 親 三尋木咏 24700 石戸霞 24700 須賀京太郎 26100 京太郎「ロン!2000だ!」 咏「はいよ」 淡(何これ…誰かに後ろから髪を引っ張られてるみたいな…) 東3局 大星淡 24500 三尋木咏 22700 親 石戸霞 24700 須賀京太郎 28100 京太郎「よし!ロン、3900!」 咏「えっ、また私からかよ」 京太郎「しょうがないだろ、ほら早く」 咏「わかったよ」 やえ(やはり止まらない、か) 東4局 大星淡 24500 三尋木咏 18800 石戸霞 24700 親 須賀京太郎 32000 京太郎「まだまだ行くぜ!」 淡(本当に手が進まないわね…) 咏(とりあえず北から捨てるか)トン 霞「あ、それよ、ロン、面混東北ドラ3で16000よ」 咏「うげっ」 やえ「あれ、止まった?」 尭深「みたいですね」 南1局 親 大星淡 24500 三尋木咏 2800 石戸霞 40700 須賀京太郎 32000 淡(あ、なんか調子が戻ってきたみたいね) 淡(来るわよ!私の時代が!) 京太郎(聴牌ができない…) 咏(とばなけりゃいいよな…) 淡「はい、ツモー!2600オールー!」 京太郎(や、やばい…) 咏(ギリギリじゃねえかよ…) 南1局1本場 親 大星淡 32300 三尋木咏 200 石戸霞 38100 須賀京太郎 29400 淡「私の時代よ!」 霞「若い子は元気ね~」 京太郎「なんとしてでも逆転してやる!」 咏「もうこっからは真剣勝負だぜぃ!」トン 淡「ロン、12300」 咏「」 終局 大星淡 44600 石戸霞 38100 須賀京太郎 29400 三尋木咏 -12100
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6400.html
京太郎「この後は何をしよう」 京太郎「誰かを誘って勉強するか」 京太郎「誰を誘おう」 京太郎「そうだな、照と怜さんを誘うか」 京太郎「ねえねえ怜さん、俺と勉強していきません?」 怜「なんや唐突に、まあええけど」 京太郎「あとは、照か」 京太郎「まあメールでいっか」 京太郎「お、来た。おーい照ー!」 照「また勉強するの?」 京太郎「おう!赤点だけは回避しないといけないからな」 照「なるほど、園城寺さんだけじゃ飽き足らず私もってことなのね」ヨヨヨ 怜「ああ、悪い男に騙されたわ~」ヨヨヨ 京太郎「はいはい、早く行きますよ」 怜「それでな、オスプレイっちゅうんは……」 照「この方程式を連立させて……」 京太郎「はぁ、疲れたー」ドサーッ 京太郎「夜は…何をしよう……」ゲッソリ 京太郎「まだ勉強するぞー!」 京太郎「国語をやろう!」 京太郎「範囲は…またこれか……」つセメント樽 京太郎「うぅ…悲しい物語だったぜ…」 【6月第1週 休日】終 【6月第2週 平日】 京太郎「試験はいよいよ明日からか」 京太郎「気を引き締めていくぞ!」 京太郎「今日は…やっぱり曇りか」 京太郎「嫌な天気だな」 エイスリン「オッハー、スガクン!」 京太郎「なかなか古いですね」 エイスリン「クモリゾラトカ、マジチョベリバー」 京太郎「さらに古いですし、その言葉遣いはしないでください」 京太郎(何を話そうかな) 京太郎「エイスリンさん、勉強の調子はどうですか?」 エイスリン「エッ、ウーン」 エイスリン「マァボチボチデンガナ」 京太郎「どっからそんな言葉覚えてくるんですか…」 京太郎「それで、どうなんですか?」 エイスリン「ウン、English、mathematicsとscienceハイインダケド……」 京太郎「国語なんか出来ないですからね……」 エイスリン「ウン……」 京太郎「じゃあ放課後、俺と勉強しませんか?」 京太郎「俺が国語と社会を手伝うので、エイスリンさんは英語を教えてくれませんか?」 エイスリン「ウン!イイヨ!」 エイスリン「ジャアホウカゴ!」フリフリ 京太郎「はい!」 京太郎「昼は…どうするかな」 京太郎「おっくじょうにきったぞー!」 郁乃「お、またおった~」 京太郎「あ、郁乃さん、今日も霞さんの弁当ですか?」 郁乃「せやで~この前霞ちゃんに『『京太郎くんが美味しい』って言ってたで』って言ったら急に張り切るようになってな~」 郁乃「ほんま役得やで~」 京太郎「なんともうらやましい」 京太郎「じゃあ食べますか」 京郁「「いただきます」」 郁乃「ん~おいし~」モキュモキュ 京太郎「郁乃さんの好きなタイプってどんな感じなんですか?」 郁乃「あれ~?それを乙女に訊いちゃうん~?」 郁乃「ん~好きなタイプか~、優しくって、私を大事にしてくれる人かな~」 京太郎「案外普通なんですね」 郁乃「え~、京太郎くんは私をどう思っとるん?」プンスカ 京太郎「わけのわからない人だな~って」 郁乃「むー、なんやそれ~!」 郁乃「可愛いとか綺麗とか、かっこいいとか出てこないんか~!」 京太郎「そう言われたって、郁乃さんが可愛いのはいつものことじゃないですか」 郁乃「へ?」 京太郎「いつも可愛いんだったら別に言うことはないんじゃないかなーって」 郁乃「う~~!」ポシュー 京太郎(おっ、そろそろ勝てそうだな、もう一押し!) 京太郎「ほんと、郁乃さんみたいに可愛い人と2人きりで昼飯を食べられて……」 郁乃「~~///」シューシュー 京太郎「ちょー幸せですよ」ニコッ 郁乃「」ボンッ 京太郎「さて、放課後は何をしようかな」 京太郎「公園に行こう!」 京太郎「なんか忘れてる気がするけど、まあいっか」 京太郎「曇り空の公園かー、なんか微妙だなー」 泉「えっほ、えっほ、お、須賀君やないですか」 京太郎「よう、何やってんだ?」 泉「何ってランニングですが」 京太郎「いや、そういうことじゃなくて、なんで制服のまんま走ってんのかなーって」 泉「でもこれ結構走りやすいんですよ」 京太郎「それは見ればわかるんだが、その…今日は風が結構強いぞ」 泉「なっ!///」バッ 泉「うっ……」 泉「じゃ、じゃあ私はもう帰りますねー」タタタタ 京太郎「なんだったんだ、あいつ」 京太郎「あんな服で風邪引かないのかな」 京太郎「この後は…どうしようかな」 京太郎「エイスリンさんと勉強する約束してたんだ!」 京太郎「どこに呼ぼう」 京太郎「すみません!約束忘れてました!」 エイスリン「イイヨ!ソノブンガンバッテネ!」 京太郎「はい!」 エイスリン「エイ!エイ!オー!」 エイスリン「Is this a pen?」 京太郎「Yes, it is.」 エイスリン「Is this サイコウニ チョウドイイ ホンダ?」 京太郎「No, it isn'tって、何の話してるんですか…」 【6月第2週 平日】終 【6月第2週 試験日】 京太郎「よっし!試験頑張るぞ!」 国語 100 数学 99 化学 93 社会 100 英語 87 赤点→69 【6月第2週 休日】 京太郎「試験は結構できた気がするぞ!」 京太郎「それはさておき、今週は千里山との合同体育祭があるらしい、楽しみだな」 京太郎「朝は何をしようかな!」 京太郎「大阪の中心街に行ってみるか」 京太郎「ひっかけ橋に来てみたぞ!」 京太郎「なんでも女の子をナンパする男が多いからひっかけ橋と呼ばれているらしいな」 京太郎「俺は、まあそんなことする勇気無いからやらないけど」 京太郎「にしても人が多いな、おや、あの人は……」 ??「……何処へ行った……」ブツブツ 京太郎「なんていうか…奇抜な服装の人だな、あ、目合っちゃった」 京太郎「う、近づいてくるぞ」 ??「…だが、しかし……」シドロモドロ 京太郎「どうかしたのかのかな?」 京太郎「あのー」 ??「ひっ!」 京太郎「えっ!?」 ??「き、貴様は、わ、私に何用だ?」 京太郎「いや、近づいてきたのはそっちでしょうに」 ??「あ、そうだった」 京太郎「それで、どうしたんですか?」 ??「こほん、貴様、我が眼を覆いし染色の膜を知らぬか?」 京太郎(なんか変な話し方してるな……) 京太郎(それで、眼を覆いし…膜?染色?) 京太郎(ふむ……) 京太郎「ああ、カラーコンタクトのことか」ポン ??「!」コクッ 京太郎「おおよそここを歩いていたら人にぶつかって外れた、とか、そういうことか」 ??「!」コクッコクッ 京太郎「そういうことだったんですか……それじゃあ探すの手伝いますよ」 ??「本当に、いいの?」 京太郎(ちょくちょく普通の話し方に戻るな) 京太郎「別にいいですよ」 京太郎「えーっと、君の名前は?」 ??「よくぞ聞いたな、我が名は対木もこと云う、よろしくな少年」 京太郎「対木さんですか、あと俺は少年じゃありません、須賀京太郎といいます」 もこ「なるほど、須賀か、では貴様は彼方を探してくれ」ユビサシ 京太郎(彼方ってどこだよ) 京太郎「うーん、中々見つかんないなー」 もこ「須賀……」トボトボ 京太郎「どうでしたか、見つかりましたか?」 もこ「見つかった、けど……」つグチャア 京太郎「割れていたんですね」 もこ「うっ……せっかくお小遣い貯めて買ったのに……」グスッ 京太郎「すみません…俺がもっと早く見つけていれば……」 もこ「気にしなくて、いいよ……じゃあね…ありがとう……」ポロポロ 京太郎「っ…対木さ……ん」 京太郎(一人に…してあげよう……) 京太郎「次はどこに行こう…」 京太郎「気を取り直して大阪城に来てみたぞ」 京太郎「どこを見て歩こうかな」 ??「おーい絹ーこっちやでー!はよせーや!」 ??「待ってよお姉ちゃんー」 京太郎「はぁ……」 ??「ひっさしぶりの大阪城やー!」 ??「ちょっとお姉ちゃん前!前!」 ??「え?」 京太郎「え?」 ドシーン 京太郎「痛たたた……」 ??「痛いなぁ!ちゃんと前向いて歩けや!」 ??「お姉ちゃんの方が前見とらんやったろ……」 ??「それと、体、大丈夫ですか?」つ 京太郎「あ、ありがとうございます」 ??「なんや、絹はそんなチャラチャラした奴の味方するんかいな」ジトー ??「お姉ちゃんがいけないんやろ!」 ??「うっ…」 京太郎(この2人、なんか見覚えがあるような……)ウーン 京太郎「あ、愛宕監督だ」 ??「なんや、お前オカンのこと知っとるんかいな」 京太郎「少し、お世話になったことがあります」 ??「監督ってことは、君…えーっと」 京太郎「須賀です、須賀京太郎」 ??「じゃあ、須賀君は千里山の生徒なん?」 ??「千里山は女子高や、男子生徒がいるわけないやろ」 ??「あ、確かにそうやね」 ??「せやった、私は愛宕絹恵、その愛宕雅枝の娘なんや」 絹恵「それでこっちがお姉ちゃんの愛宕洋榎やで」 京太郎「愛宕監督の娘さんっていうことはお2人は船久保さんの従姉妹なんですか?」 洋榎「なんや、浩子のことも知っとるんか」 京太郎「ええ、何回か打ったことがあります」 絹恵「へー、そうなんやー」 絹恵「あ、せや!なあ須賀君、あそこの喫茶店で話さへん?」 絹恵「さっきのお詫びもかねて、どうかな?」 京太郎「いいですね、行きましょう」 絹恵「ねえお姉ちゃん何頼む?」 洋榎「うーん…大豆…パフェやな…」 絹恵「お姉ちゃんほんま大豆好きやなー」 絹恵「じゃあ私は夏パフェやな!」 京太郎「それじゃあ俺はアプリコットパフェにしますかね」 絹恵「なんやそれ、おしゃれなもの頼むなー」 京太郎「いや、俺もあんまりわかんないんですけど、おいしそうだったんで」 京太郎「そういえば、愛宕監督ってどんな人なんですか?」 絹恵「どんな人って言われてもなー」 絹恵「いいお母さんやと思うで」 洋榎「そんなに良いかー?いつもガミガミうるさいやん」 絹恵「それはお姉ちゃんがだらしないからやろ」 絹恵「まったく、お姉ちゃんは人のことあれこれ言う前に自分に気ぃつけや」 洋榎「む!絹ー!よう言いおったな!」 洋榎「そんな絹は、こうや!」ガバッ 絹恵「ちょっと、お姉ちゃん、こ、んなと、ころでやめ、あっ」モミモミ 洋榎「うるさいわー!この!この!」モミモミ 絹恵「あっ、須賀、君が、あっ、見とるから、やめ、あんっ」 洋榎「そんなん知るか!」モミモミ 絹恵「お姉ちゃ、ん、ら、らめぇ」 京太郎(おお、何ともすばらな光景……) 絹恵「はぁ……はぁ…」 京太郎「あのー大丈夫ですか?」 絹恵「う、ん…大丈夫…やで…」 京太郎「あの後洋榎さんが絹恵さんを連れて帰って行ったけど…」 京太郎「絹恵さん、大丈夫だったかな……」モゾモゾ 京太郎「おっといかんいかん」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「またひっかけ橋に来たけど、やっぱり、いないよな」 京太郎「はぁ…」 ?「はぁ…」 ドン 京太郎「あ、すみません、大丈夫ですか?」 ?「ええ、大丈夫です、ごめんなさい…私なんかがここにいて……」 京太郎(自らの存在否定!?) 京太郎「えーっと、どうかしたんですか?なんか困ってるみたいですけど」 ?「いえいえ!こんな雌豚にお構いなさらず!あなたの時間が無駄ですから」 京太郎「え、えぇー」 京太郎(なんでこの人こんなに卑屈なんだ…) 京太郎「いやー別に大丈夫なんで、話してくれませんか?あなたの悩み」 ?「いいんですか?私に近寄ると腐りますよ?」 京太郎「なんでそんなに自分を卑下するんですか…」 京太郎「あなた、名前は?」 ?「私のことですか?」 京太郎「他に誰がいるんですか」 ?「私は霜崎絃と申します、生きててすみません」 京太郎「はぁ……それで、霜崎さんには何があったんですか?」 絃「その…ですね、私、不幸なんですよ」 絃「下駄箱に置いてあった靴はすぐ無くなるし、新しく買ったペンは1日で壊れるし」グスッ 絃「私と水泳の授業でペアを組んだ人は死にかけるし、さっきだってぶつかった人が川の中に落ちていきましたし…」ウルウル 京太郎(なんだよそれ……) 絃「私は生きてちゃいけない人間なんですよおおおおおお!」ポロポロ 京太郎「ちょ、霜崎さん、見られてますって」 絃「ほら、こうしてあなたも群衆の好奇の目にさらされてるしー!」 京太郎「と、とりあえず落ち着きましょうよ、ね」 絃「ヒッグ、はい、ヒッグ」 京太郎「もう落ち着きましたか?」 絃「はい、お見苦しい所をお見せしてしまいました……ごめんなさい」 京太郎「もう謝らないでいいですよ、霜崎さんは謝りすぎなんです」 京太郎「こういうときはありがとう、でいいんですよ」 京太郎「これ、俺の連絡先です、困ったことがあれば連絡してください」 絃「すみま……いえ、ありがとうございます」 絃「それでは、ケータイは……」 絃「…落としちゃったみたいです…」シュン 京太郎「おお、もう……」 京太郎「三箇牧に戻ってきたぞ!」 京太郎「夕方は何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「勉強に集中するためにテレビは消そう」 アコガレヲイマー ツカンダー 京太郎「あれ、この時間枠のアニメ変わったのか」 京太郎「どれ、観てみよう」 京太郎「なかなか面白かったな」 京太郎「なんかあの青い髪の男の子の声、聞き覚えがあるような…」 京太郎「まあいっか」 京太郎「あれ、俺何しようとしてたんだっけ」 京太郎「次は何をしよう」 ヴーッ ヴーッ 京太郎「お、メールだ、誰からだろう?」 絃『こんばんは、霜崎です。携帯が見つかったのでメールしてみました』 絃『こんな私ですが、登録をお願いします』 京太郎「霜崎さんからか、さて何を話そう」 京太郎『こちらこそよろしくお願いします』 京太郎『そういえば、霜崎さんは標準語でしたが、大阪の人じゃないんですか?』 ヴーッ ヴーッ 絃『私は千葉に住んでいます、今日は家族で旅行をしていたのですが、迷子になってしまいました、そこで出会ったのが須賀さんだったのです』 京太郎『そうなんですか、あと、霜崎さんて何か部活とかに入っていますか?』 絃『麻雀部に入っていますが、どうして?』 京太郎『いや、部活仲間がいるのなら霜崎さんのことを助けてくれるのではないかな、と思ったので」 絃『なるほど、色々と心配してくださって、その、ありがとうございます』 絃『またいつか、須賀さんと会って遊びたいです』 絃『それでは、おやすみなさい』 京太郎「ふむ…『俺もです、おやすみなさい』っと」 京太郎「じゃあ誰かとメールするか」 京太郎「愛宕監督に送ってみるか」 京太郎『こんばんは、須賀です』 京太郎『今日、娘さんに会いましたよ』 ヴーッ ヴーッ 雅枝『そうか、キヌにちょっかいだしたんは須賀やったんやな』 京太郎「は……!?」 京太郎『え!?どういうことですか!?』 雅枝『ヒロが言うとったで、「キヌがオカンの知り合いの男に体を触られた」って』 京太郎「体を触った、ってあの当たったときのことか?確かにそうだけど……」 京太郎「事情を話してみよう」 京太郎『実はかくかくしかじかで』 京太郎『信じてくれますか?』 雅枝『なるほどな、私は須賀を信じるわ』 雅枝『今からヒロをとっちめて来るわ』 雅枝『いい夢見ろよ、あとこれキヌのメアド渡しとくで』 京太郎『いいんですか?』 雅枝『キヌが今「須賀君に渡してやー」って言っとるからな』 雅枝『それじゃあ、いい夢見ろよ』 京太郎「『おやすみなさい、と絹恵さんにも伝えておいてください』っと」 京太郎「さて、次は誰に送ろうかな」 京太郎「絹恵さんに送ってみるか」 京太郎『こんばんは、早速送ってみました』 京太郎『お母さんってどんな人ですか?』 ヴーッ ヴーッ 絹恵『あのー須賀君?昼にこんな話せえへんかったっけ?』 絹恵『でも、メールありがとな、嬉しいで』 京太郎『そういえば、お二人はやはり麻雀部に入っているんですか?』 絹恵『うん、私が麻雀始めたのは高校入ってからなんやけど、お姉ちゃんはずーっとやってきとったから、強いでー!』 京太郎『じゃあ今度みなさんでヤりましょうか』 京太郎『俺も結構自信あるんですよ!』 絹恵『お、それは楽しみやな!なんなら今から…』 絹恵『でも、お母さんが寝ろ、言うてるから、もう寝るな』 絹恵『おやすみ、須賀君』 京太郎「『はい、おやすみなさい』っと」 京太郎「よっし、俺も寝るかー!」 【6月第2週 休日】終 【6月第3週 平日】 京太郎「朝だー!」 京太郎「いよいよ明後日が千里山との合同体育祭か」 京太郎「今日も頑張って行こう!」 京太郎「今日は珍しく晴れてるな」 京太郎「ここから4日間は晴れるらしい」 照「お、京か」 京太郎「よお照、そういえばもう傘は買ったのか?」 照「うん、一応は」 京太郎「そうか、でもなんであの日は傘を持ってなかったんだ?」 照「ああ、あの日の前に吹き飛ばされちゃったんだよ」 京太郎「吹き飛ばされた!?」 京太郎「そんなに強い風が吹いてる日はあんまり無いだろうに…」 照「私もよくわからん」 京太郎「そうか」 京太郎(こっから何を話そうかな) 京太郎「照は、テストの出来どうだったんだ?」 京太郎「ああ、俺は国語と社会が満点だったぜ!」ドヤァ 照「私は国語と社会は微妙だったな」 京太郎「何点くらい?」 照「両方とも95点とかだったかな、それ以外は全部満点だったけどね」ドヤァ 京太郎「な!?」 照「あーあ、物足りないなー」 照「それで、京は国語と社会以外はどうだったのかなー?」 京太郎「ぐぬぬ……」 京太郎「上には上がいるんだなぁ」 京太郎「昼飯は、どこで食おう」 京太郎「今日は教室で食べるか」 咏「お、京太郎が教室にいるなんてめずらしいねぃ~」 京太郎「一緒に食べるか?」 咏「いいんか?じゃあそうさせてもらうよ~」ドシン 京太郎「重箱?」 咏「結構腹減るからねーこんくらい食わねえと持たねえんだよ」 京太郎「中身は…煮物、焼き魚、おにぎり、黒豆…」 京太郎「和風だな」 咏「和風料理しか作れないんだよねぃ、なんでか知らんけど」 京太郎「んー、この大根もらっていいか?」 咏「おう、いいよー」 京太郎「それじゃ」パクッ 京太郎「うん、味がよくしみてておいしいな」 咏「だろだろーもっと褒めろー」 京太郎「ほんと、おいしいわ、毎日食べたいくらい」 咏「それって…どういう意味…なんだ…?」 京太郎「ん?毎日食べても飽きないくらいおいしいってことだが?」 咏「まあ、ふつーそうだよな、知らんけど」 京太郎「咏って、俺の知り合い以外に友達はいるのかい?」 咏「京太郎はずっとどっか行ってたからわっかんねーだろうけど、私は毎日友達と食べてんだぜぃ」 京太郎「ハハッ、ご冗談を。どうせエア友達とかいうオチなんだろ?」 咏「はぁ……お前とは違うんだよ、誰と食ってたかは知らんけど」 京太郎「えっ、本当なの?」 咏「なら私の携帯見てみるかぃ?」 京太郎「う、うん」 咏「ほらよ」 京太郎「……」 京太郎「嘘…だろ……?A子さんから暗めなG子さんまで、このクラスの女子全員のメアドを持ってやがる……」 咏「だぁから言ったろぃ?」 咏「格が違うんだよ、格が」パシパシ 京太郎「ぐぬぬ……俺はまだ誰のメアドももらえてないのに……」 京太郎「なんか今日惨めな気分になってばっかだな……」 京太郎「放課後か…どうしよう」 京太郎「街に行こう」 京太郎「適当にぶらつくか」 京太郎「喫茶店に来たぞ!」 京太郎「確か前に咏と一緒に来たな」 咏「あれ、京太郎じゃん」 京太郎「おお!咏か!」 咏「なんでそんなに騒ぐんだよ、もう少し静かにしろよー」 京太郎「お、おう」 店員「えーと、お2人様でよろしいでしょうか?」 京太郎「えーと、どうする?」 咏「2人でいいんじゃね?知らんけど」 京太郎「あれ、ここニシンパイなんてあるのか食べてみよう」 咏「ニシンパイって、確か魔女宅だったっけか?」 京太郎「あのお婆さんが作ってたやつだな」 咏「あれはおいしそうだったよねぃ~」 京太郎「そういえば、最近部活に行ってない気がするんだが、どんな感じなんだ?」 咏「別にー、いつも通りみんなで打ってるだけだよ、知らんけど」 咏「そうそう、なんか来週遠征に行くらしいぜぃ」 京太郎「遠征?」 咏「来週の金曜日は開校記念日で休みだったろ?霞がそれを使って2泊3日の遠征に行こう!ってさ」 京太郎「へぇー、そりゃあ楽しみだな」 京太郎(この後はどうするかな) 京太郎「ごちそうさまでした」 京太郎「じゃあ帰るか」 咏「おう!」 京太郎「なあ、咏」 咏「なんだぃ?」 京太郎「咏って彼氏とかいるのか?」 咏「えっ?」 咏「な、なんでそんなことを、訊くんだ?」 京太郎「よく考えたらさ、俺って咏のことあんま知らないんだよな」 京太郎「咏がいつも部活に行ってたこととか」 京太郎「咏に友達がたくさんいることとかさ」 京太郎「だからもっと咏のことをもっと知りたいなって」 咏「ならもっと別のこときくだろ、ふつー」 京太郎「あー確かにそうかもな」 京太郎「なんできいたんだろな、こんなこと」 京太郎「わっかんねー」 咏「あー!私の口癖真似すんじゃねえよ!」 京太郎「えー、わっかんねー」ニゲッ 咏「待てよ!こらー!」タッタッ 京太郎「ほーら、捕まえてみろー」 【6月第3週 平日】終 【6月第3週 体育祭当日】 京太郎「体育祭だー!」 京太郎「会場は三箇牧のグラウンドでいいのか」 京太郎「今日は誰と会えるかなー」 京太郎「今日は、天気予報の通り晴れたな」 泉「あれ?須賀君やないですか!」 京太郎「おお、二条!そうか、千里山の生徒も三箇牧に向かってるから二条に会えたのか」 泉「朝から須賀君に会えるとは、幸先いいですわ」 京太郎「俺も、二条に会えて嬉しいぜ!」 京太郎「お互い頑張ろうな!」 泉「は、はい!」 泉(う、嬉しいって言ってもらえた!須賀君に!) 京太郎(さて、何を話そうかな) 京太郎「ふと思ったんだが」 泉「はい?」 京太郎「二条って彼氏とかいるのか?」 泉「へ?いやいやいや、そんな人いませんって!」 京太郎「じゃあ気になってる人とかは?」 泉「そ、それは……その…」モジモジ 京太郎「なんだ、安心したー」 泉「あ、安心?」 京太郎「いや、同級生に咏っているじゃん?あいつに友達がたくさんいるっていうのがわかってさ」 京太郎「二条も咏みたいに友達がたくさんいる、とか、彼氏がいる、とかだったらなんか嫌だなって思ったんだ」 京太郎「二条は大事な友達だから、なんか知らないうちに置いて行かれる、みたいなのは嫌なんだ」 京太郎「二人で一緒に頑張っていきたいって思うんだ」 泉(ちょっと、それって…なんか……うぅぅぅ)カァァ 泉「す、須賀君すみません!用事があったの忘れてました!」ビュン 京太郎「え、あ、おう!じゃあな!」 京太郎「またぼっちか…」 ドン ドン 実況「さあ、いよいよ始まりました!三千体育祭!」 実況「この三千体育祭では、生徒は高校関係なく赤組と白組に分かれて戦います!」 実況「その競技で勝つと決勝戦へ進めます、そこで勝ったチームにその競技の点数が与えられます!」 実況「それでは早速一番最初の種目!1500m走をはじめます!」 京太郎「俺が出る種目は…二人三脚、借り物競争、部活対抗リレーか」 京太郎「チームは、白か、そうだな、まずは白陣営に行こう」 【白陣営】 京太郎「ここが白陣営か」 竜華「お、須賀君もこっちなん?」 京太郎「こっちもってことは他に誰かいるんですか?」 竜華「誰か…ていうよりも全員…かな?」 竜華「三箇牧の麻雀部も千里山の麻雀部も全員白組なんや」 京太郎「なんすかその偶然…」 実況「二人三脚に出場する人は、集合場所に来てください」 京太郎「あ、もう行かなきゃ!」 京太郎「清水谷さん、俺のパートナーって誰かわかりますか?」 竜華「たしか……泉とやったよーな」 京太郎「二条とですか?」 竜華「うん、1年同士やから泉と須賀君にしたんよ、たしか」 京太郎「わかりました、それじゃあ行ってきますね」 竜華「いってらっしゃーい」 泉(どどどど、どうしましょう!?どうして須賀君と私が二人三脚をすることになっているんですか!?) 泉(あかんあかん、須賀君の前ではクールに、クールにしないと) 泉「冷静冷静、集中しゅうちゅ「おーい二条!」ひっ!?」 泉「や、やあ、須賀君やないですか」 京太郎「なんか俺とお前でペアらしいな」 泉「へ、へえー、それは知らんかったですー」 泉(なーにを言ってるんでしょうか私はああああ!?) 京太郎「そろそろ俺たちのレースだから、足結ぶぞー」 泉「は、はい!」 京太郎「よし、連結完了!」 京太郎「じゃあ前に進んでみようぜ」 京太郎「右足は1で上げて2で下げる、左は逆な」 泉「はい!ラジャーです!」 京太郎「じゃあ行くぞー、いっちにーいっちにー」 泉(須賀君の呼吸が、鼓動が、体温が!どんどん伝わってくる!なんですかこれぇ!?) 京太郎(二条がなんか変な汗かいてるけど、大丈夫かな) 京太郎「二条、大丈夫か?」 京太郎「きつかったら言ってくれていいんだぜ」 泉「いえいえ、大丈夫ですから!さあ行きましょう!」 ソレデハ、イチニツイテ ヨーイ ドン! 京太郎「よし、いくぞ二条!」 泉「はい、須賀君!」 京太郎「いっちに、いっちに」 泉「いっちに、いっちに」 京太郎(うっ、なんだ!?この感覚!) 泉(まるで、須賀君と一緒になってるみたい!) 京太郎(まさか!) 泉(これが!) 京泉(合体!!!) ―――――二人三脚――――― ――――――合体!―――――― パンッ 実況「第3種目二人三脚、第334レース!1位は!二条・須賀ペアだあああああ!」 京太郎「よっしゃ!やったぜ!二条!」ダキッ 泉「須賀君、こんなところで……///」ポシュー 京太郎「次は借り物競走か」 京太郎「次も勝つぞ!」 イチニツイテ ヨーイ ドン! 京太郎「えーっと、お題は……」タッタッ 京太郎「男っぽい女子か……難しいな」 京太郎「お、あそこにちょうどいい人がいるじゃないか」 京太郎「女子はブルマなのに1人だけ短パンだし、よし」 京太郎「すみませーん、ちょっと借りさせてもらっていいですか?」 ???「な、なんやお前」 京太郎「借り物競走のお題なんで……あ、急がないと!すみません!」 ???「ちょっと待てやー」 京太郎「結局3位だった……」 ???「ったく、なんやいきなり!」プンスカ 京太郎「突然すみませんでした……って」 京太郎「あ、あなたは麻雀部のセーラー江口さんじゃないですか!」 セーラー江口「惜しいけどちゃうわ!オレの名前は江口セーラや!」 セーラ「そんでお前は確か、須賀だったか?」 京太郎「覚えていたんですか!?」 セーラ「まあ、竜華や怜と仲良うしとったしな」 京太郎「なにこれ超うれしい」 京太郎「でも、さっきは本当にすみませんでした」 セーラ「ええってええって、ところで須賀の次の種目は何や?」 京太郎「次は…部活動対抗リレーですね、これから結構時間があります」 セーラ「じゃあオレたちと勝負やな!絶対勝ったるで!」 京太郎「受けて立ちますよ!」 京太郎「随分と時間があるな……さて、どうしたものか」 京太郎「怜さんを捜しに行くか」 京太郎「ベンチの下とか、塀の上とか捜してみたけど」 京太郎「見つからないなー」 京太郎「怜さーん、どこですかー」 怜「ここにおるでー」 京太郎「おお、案外普通なところにいたんですね」 怜「まったく、京くんはウチをどう思っとんねん」 京太郎「えーと……猫?」 怜「にゃーにゃー」 京太郎「かわいい」 怜「そ、そうかにゃ?ってなに言わせんねん」 京太郎「怜さん超絶かわいい」 怜「ええ加減にせんと殴るで」 京太郎「むしろご褒美ですって」 怜「にゃんやと?」 京太郎「かわいい」 怜「うぅ…噛んでもうた」 京太郎「そういえば、体調のほうは大丈夫ですか?」 怜「最近は結構調子ええで」 怜「家で一人で頑張ったからな」 京太郎(家で?一人で!?) 京太郎「が、頑張ったって何をですか!?」 怜「そんなん麻雀に決まっとるやろ」 京太郎「で、ですよねー」 怜「でも今日は少しだけ悪いなぁ」 京太郎「なら、無理はしないでくださいね」 京太郎「怜さんに苦しい思いはしてほしくないですから」 怜「うん、おおきに」 「部活動対抗リレーに参加する人は集合場所に来てくださーい」 京太郎「じゃあ、敵同士ですけど頑張りましょうね」 怜「もちろんや!目にもの見せたるわ」 京太郎「集合場所は……ここか」 照「あ、京だ」トテトテ 照「うわっ」 ドンガラガッシャーン 京太郎「照!大丈夫か!?」 照「痛た…大丈夫だよ」 京太郎「でも、足かなり赤くなってるけど」 照「このくらい、平気……のわっ」グラッ 京太郎「大丈夫じゃねえじゃん、休んでろ」ガシッ 照「でも、そうしたらリレーが…」 霞「あら、別に気にしなくていいわよ、京太郎くんに参加してもらえばいいだけだし」 京太郎「あれ?確かリレーには女子しか出れないんじゃ……」 霞「あら、そんなこと簡単よ」 霞「女子じゃないなら、女子にしちゃえばいいじゃない」ニッコリ 京太郎「いやいや、そんな無茶な」 霞「それじゃあ、郁乃ちゃん、やっちゃいなさい」 郁乃「おまかせあれ~!」 京太郎「ちょっ、郁乃さんどこから!」 郁乃「まずは着替えからやな~」 ヤ、ヤメテクダサイヨ エエカラエエカラ チョッアーッ 郁乃「これで完成や~」 京子「うぅ……」 霞「あらかわいい、それじゃあよろしくね、京子ちゃん」 京子「嫌だ~~~!」 京太郎「リレーは結局1位、誰にもばれなかったぜ……」 京太郎「二人三脚とリレーの決勝戦は午後から、これから昼休みか」 京太郎「さて、何をするかな」 京太郎「照、もう立てるか?」 照「うん、一応は」 京太郎「じゃあ昼飯食べに行こうぜ」 照「わかった」 京太郎「どこに行こうかな」 京太郎「最近できたファミレスに行ってみるか」 【ファミレス 足の具合】 イラッシャイマセー 京太郎「変な名前の店だな」 照「でも、雰囲気はいい」グラッ 京太郎「本当に大丈夫か?」 照「京と昼を食べられるなら、大丈夫だ、問題ない」 京太郎「何を食べようかな」 メニュー アカマムシハンバーグ 800円 激辛うどん 700円 大阪チャーハン 600円 東北名産かきふらい 600円 関東名産づくしランチ 600円 長野特産そば 600円 博多ラーメン 600円 関西ライス 600円 孤島カレー 600円 スイートポテト 600円 京太郎「俺は…アカマムシハンバーグにしてみるか、照は?」 照「私は、スイートポテトでいいかな」 京太郎「いただきまーす」 照「いただきます」 照「……」モグモグ ジーッ 京太郎「このラーメンおいしいな!」 照「…」ジーッ 京太郎「…照も、食べるか?」 照「え、いいの?」 京太郎「さすがにハンバーグとこれは多すぎるからな」 照「ありがとう!」パァァ 京太郎「へへ、あ、すみませーん」 店員「何でしょうか?」 京太郎「取り皿もらえますか」 店員「はい、かしこまりましたー」 京太郎「いよいよ二人三脚の決勝だ!頑張るぞ!」 京太郎「今回の相方は、咏か」 咏「おう、よろしくな~!」 イチニツイテ、ヨーイ ドン! 京太郎「行くぞ!いっちに、いっちに」 咏「いっちに、いっちに、うっ」グギッ 京太郎「大丈夫か?」 咏「うっ、なんとか……」ズキッズキッ 京太郎「痛そうだな……よし、咏!俺に捕まっとけ!」 咏「ど、どうするつもりだよ?」 京太郎「そんなん決まってんじゃねえか!お前をゴールラインまで運んでってやるんだよ!ついでに勝ってやる!」 咏「でも、そんなことしたら京太郎の負担が……」 京太郎「俺の都合なんか関係ねえ!俺は咏が大事なんだ!」 京太郎「さっさと行くぞ!」 咏「お、おう……よろしく…な」 京太郎「任せろ!」 パンッ 京太郎「よし!1位でゴールしたぜ!」 京太郎「咏は保健室まで運んで行って診てもらってるし、もう一安心だな」 京太郎「リレーまで何をしようかな」 京太郎「保健室に行くか」 コンコン 京太郎「失礼しまーす」 京太郎「あれ、先生は……いないのか」 京太郎「咏は、どこだろう?」 京太郎「ベッドで寝てるのかな…っと」シャッ 京太郎「お、いたいた」 咏「すぅ……」 京太郎「幸せそうに寝てるな、良かった」 京太郎「さて、何をしよう」 咏「うーん……」 京太郎「このおでこ、何か書きたくなるな……」 京太郎「あーこんなところに水性ペンがあるぞー(棒)」 京太郎「しまったー手が滑ってしまったぞー(棒)」カキカキ 京太郎「米っと、うん、満足満足」 咏(くすぐったいから起きてみたけど…何やってんのかわっかんねーな) 咏(おでこに何か書かれたのはわかるけど…) 咏(じゃ、仕返しでもするかねぃ) 咏(それじゃあ……) 咏「痴漢だーー!知らんけどーーー!」 京太郎「な!」 千里山「なに!?」 三箇牧「なんだと!?」 教師「痴漢だと!?」 三箇牧男子「くそっ!せっかく俺らが我慢してるってのに!」 先生「皆のもの!であえー!」 三箇牧「うおおおおおお!」 京太郎「ここは……逃げる!」 京太郎「なんとか部活動対抗リレーの集合場所まで来れたぞ……」トントン 京太郎「はい?」 霞郁「……」ニッコリ マタデスカ!? ダカラチョットマッテッテ アーッ 京子「結局こうなるのか……」 京子「まあいいさ、とにかく優勝するぜ!」 京子「うおおおおおお!」ズルッ 京子(なんでバナナの皮がっ!) 京子「ぬわっ」 京太郎「しまった、カツラが!?」 千里山「あ、あの人!ブルマ履いてるわ!」 三箇牧「へ、変態だー!」 教師「まさか彼奴が先の件の痴漢か!?」 教師「皆のもの!捕まえろー!」 教師「で、なにか言い残すことは?」 京太郎「だから何もしてませんって!」 教師「ならこの子の証言はどうなんだ!」 京太郎「お、お前は!咏!」 咏(さて、どうする?京太郎) 咏(私がここでお前を庇えば、お前は解放されるけど) 京太郎(頼む!俺が悪かった!許してくれ!) 咏(じゃあ、今度私に食事作ってよ) 京太郎(そ、そんなんでいいのか?) 咏(へーまだ条件増やしてほしいんだー) 京太郎(え、ちょっ、ま) 咏(あれ?さっきなんでもするっていってなかったっけ?) 京太郎(言ってねえよ!) 咏(いや、やっぱり許してやるよ) 京太郎(いいのか?) 咏(京太郎は助けてくれたからな) 教師「さあ、三尋木、証言を」 咏「私は京太郎に何もされてない!ただ、今朝教師が千里山の生徒に手を出していたのは知ってる!」 三箇牧「な、なんだと!?」 教師「ま、待て!私はそんなことをしてはいない!」 三箇牧「問答無用!」 教師「やめろ!来るんじゃない!」 三箇牧「さあ!リンチの時間だあああああああ!」 教師「アーッ!」 京太郎「なんとか解放してもらえたな」 咏「へへ、どうだ、この咏ちゃんの凄さを思い知ったろ?」 京太郎「おう、ありがとな、咏」 京太郎「閉会式まで時間あるけど、どうしよう」 京太郎「お姫様だっこ……って言われてもどういうときにすればいいんだ?」 京太郎「うーむ」 京太郎「ん?あれは……咏か」 京太郎「咏ー、何やってんだー?」 咏「おっ、京太郎か、少し探し物をなー…うっ」ズキッ 京太郎「まだ足痛いんだろ?無理するなって」 咏「でも、あれは…大事な物なんだよ……」 京太郎「で、何探してるんだ?手伝ってやるよ」 咏「いいのか?」 京太郎(今日は、なんか似たようなやり取りを何回もやってる気がするな…) 京太郎「もちろんだぜ!で、何探してるんだ?」 咏「扇子……なんだ」 京太郎「扇子ってお前がいつも持ってるやつか?」 咏「うん、神奈川の友達から貰ったやつなんだけど……」 京太郎「そうか、じゃあ頑張って探し出さないとな!」 京太郎「お、こんなところにあったぞ」 咏「おお!ありがとな!京太郎!大好きだ!」ダキッ 京太郎「そ、そんな抱き着いたらおもちが…」 京太郎「そういえば無いんだったな」 咏「むっ!これでも努力はしてるんだよっ!」ペシッペシッ 京太郎「悪い!悪かったから!」 京太郎「次は何をしよう」 【白陣営】 京太郎「陣営に戻ってきたけど、あんまり人いないなー」 照「みんな3年の全員リレー見に行ってるから」 京太郎「お、いたのか」 京太郎「そういえばお前も怪我したんだっけな」 照「そう、だからリレーには出れない」 京太郎「じゃあ何か話して時間潰そうぜ」 照「うん」 京太郎「照の怪我の具合はどうなんだ?」 照「少し腫れてるだけ、2日くらい安静にしとけばダイジョーブらしい」 照「咏の方は?」 京太郎「咏は軽い捻挫だってよ」 京太郎「なんにせよ、どっちも軽傷でよかったぜ」 照「そう、今日はありがとね」 照「レストランに連れてってくれたり、私の代わりに走ってくれて」 照「本当にありがとう」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「ふぁぁ、照はなんか寝ちゃったしどうするかな」チョンチョン 泉「須賀君、ちょっといいですか?」 京太郎「二条か、どうしたんだ?」 泉「少し手伝ってほしいんです、物探し」 京太郎「またかよ…」 京太郎「で、なに探してるんだ?」 泉「その……水筒が無くなってしまったんですよ」 京太郎「水筒?どうして水筒なんか無くなるんだ?」 泉「それがわからないんですよ」 京太郎「ふむ…まあ探すか」 京太郎「なかなか見つかんないな」 泉「そうですね」 京太郎「一旦戻ってみるか」 泉「はい」 【白陣営】 教師「」ササッ キョロキョロ プット 泉「あ!あれは、私の水筒!」 京太郎「あの人は……」 泉「やった!見つかりましたよ!須賀君!」 泉「あれ、いない」 教師「へへっ、女子高生と間接キスしちゃったぜ!」 教師「あの子中々可愛かったからな、ぐふふ」 京太郎「なるほどな、生徒が3年のリレーを見に行ってがら空きになった陣営に忍び込み」 京太郎「そこで女子の飲みかけの水筒なりペットボトルなりを盗んで舐めまわしてたってことか」 教師「お、お前はさっきの!」 京太郎「全く、見た目からして怪しいやつで助かったぜ、咏のブラフは予言だったのかもな」 京太郎「それに、おっさん、教師じゃないだろ?」 京太郎「教師だったら部活動対抗リレーの後の教員対抗リレーに出てるはずだし」 京太郎「その足を見る限りは怪我したとかそんなんじゃなさそうだしな」 京太郎「ってことでおっさん、年貢の納め時だぜ」 変態「い、いったい何なんだよ!お前!」 京太郎「俺か?俺はな……」 ――――――――――――――― 京太郎「さて、警察にも突き出したし、閉会式も終わったし、帰るか」 京太郎「事情聴取とかで遅くなっちゃったな」 京太郎「通学路にはもう誰もいないし」 京太郎「結局ぼっちか…」 京太郎「今日は頑張ったつもりだったんだけどな」 【6月第3週 体育祭】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6398.html
雅枝「はい、しゅーごー」 雅枝「合宿の締めくくりとして、みんなには最初と同じ千里山2VS三箇牧2の試合をしてもらうで」 雅枝「それじゃあ卓につけ―」 霞「京太郎君!私と打ちましょう!」 京太郎「べつにいいですけど、空いてる卓は…」 泉「あ、須賀君、この卓空いてますよ!」 京太郎「お、泉も打つか」 竜華「怜に逃げられた…」 京太郎「あ、清水谷さん、俺たちと打ちません」 竜華「ええの!」キラキラ 京太郎「これで4人揃いましたね」 京太郎「見せてあげましょう!王者の打ち筋を!」 開局 京太郎「ロン、1500だ」 泉「わ、ホンマですか」 東1局 1本場 親 京太郎 26500 霞 25000 泉 23500 竜華 25000 ※最高潮モード 京太郎「ツモ、1100オール」 霞(この雰囲気、照ちゃんに似てるわね) 東1局 2本場 親 京太郎 29800 霞 23900 泉 22400 竜華 23900 ※最高潮モード 泉(どうして…せっかく同学年の須賀君と打ってるのに…) 京太郎「ロン、6400だ」 泉(どうして、張ることすらできないんでしょうか…)ジワッ 東1局 3本場 親 京太郎 36200 霞 23900 泉 16000 竜華 23900 ※最高潮モード 霞と竜華が同コンマのため、流局 東2局 親流れ3本場 京太郎 39200 親 霞 22900 泉 15000 竜華 22900 京太郎「ロン、1900だ」 泉「はい」 泉(また、張れなかった…) 東3局 京太郎 41100 霞 22900 親 泉 13100 竜華 22900 京太郎「ツモ、500・1000です」 竜華(面白いなぁ) 東4局 京太郎 43100 霞 22400 親 泉 12100 竜華 22400 京太郎「ロン、3900だ」 泉「はい…」 泉(結局一度も張れずに南入…) 南1局 1本場 親 京太郎 54800 霞 22400 ※攻撃モード 泉 400 竜華 22400 6400から3段階下降で2000 泉(また…張れなかった) 京太郎「ロン、2300です」 竜華「うわーやられたわー」 泉(避けられたんですか…私…)ギュッ 南1局 2本場 親 京太郎 57100 霞 22400 ※攻撃モード 泉 400 竜華 20100 京太郎(牌が悪くなってきたぞ…) 泉(有効牌が来ない…でも……) 竜華(相変わらずやなぁ、石戸さんは…) 泉(張るのを、あきらめない) 霞「ロン、24600よ」 泉(は……!?) 終局 1位 京太郎 57100 2位 霞 47000 3位 竜華 20100 4位 泉 -24200 京太郎「お疲れ様でした」 霞「おつかれさま~」 竜華「お疲れ様やで」 泉「ありがとう……ございました」グスッ 泉「…すいません、トイレにいってきます……」ダッ 京太郎「二条!」 竜華「追いかけない方がええ」 京太郎「でも…」 竜華「人にはな、誰にも知られたくないものってのがあんねん」 霞「いいから、座ってなさい」 京太郎「はい……」 雅枝「しゅーごー!」 雅枝「それじゃあこれから、合宿の打ち上げにバーベキューをしに行くで!」 京太郎「バーベキュー…?」 霞「千里山の合宿の打ち上げはバーベキューって伝統なのよ」 京太郎「なんですかその伝統……」 京太郎「よお、咏」 咏「あっれ~、どうしたん京太郎、元気無いじゃん」 京太郎「ん、少し…な」 咏「じゃあ黙ってとうもころしでも食べな!」つ 京太郎「あっつ!」 京太郎「なんで焼きたてを寄越すんだよ!」 京太郎「しかもとうもころしって、トトロかよ!」 咏「うん、やっぱり京太郎はそうしてるのが1番いいよ、しらんけど」 咏「悩んでるよりそうやって怒ったりしてる方が私は好きだねぃ~」 京太郎「そうか、ありがとな。咏」 咏「どうってことねえよ~」 京太郎「ところでさ、咏の目標って何なんだ?」 咏「急にどうした?」 京太郎「いや、千里山の人たちは全国制覇目指して頑張ってたけど、俺たちの目標ってなんなのかなって」 咏「そりゃあ、全国制覇しか無いんじゃね、しらんけど」 京太郎「やっぱりそうだよな。……よし、これからも頑張っていくぞ!」 京太郎「お、ホタテもあるのか。しかも最後の1切れじゃないか!」 京太郎「よっと、さて食べよ……」 ヒョイパク 京太郎「おい、照」 照「どうしたの?」モグモグ 京太郎「それが最後の1切れだったんだぞ!返せー!」 照「いやだねー!」 京太郎「ぜぇぜぇ」 照「はぁはぁ」 京太郎「なあ照」 照「なに?」 京太郎「この合宿、どうだった?」 照「楽しかったよ、みんな面白い人たちばっかりだったし、特に愛宕監督は面白かったなあ……」 京太郎「そうか、なら良かった」 照「ふふっ、心配しなくても前みたいなことはもう考えないよ、京だってようやく私たちに追いついてきたんだし、これからが楽しみだよ」 京太郎「そう……か、ありがとな、照」 雅枝「チキチキ!タン塩大食い対決、始めるでー!」 千里山ズ「イェー!」 雅枝「それでは選手の紹介や!」 雅枝「青コーナー、千里山のミス病弱!トキィィィ園城寺ィィィ」ジョインジョイントキィ 雅枝「続いて赤コーナー、三箇牧の雑用系男子、京太郎ゥゥゥ須賀ァァァ」ジョインジョインスガァ 雅枝「最後の緑コーナー、三箇牧のプリンセス、憩ィィィ荒川ァァァ」ジョインジョインケイィ 雅枝「それでは、スタートや!」 ワァァァァァ 京太郎「うっぷ、もう食えねえや」 憩「いい食べっぷりやったで、京太郎君」 京太郎「優勝者が何を言ってるんですかねぇ…」 憩「あはは、まあ気にしない気にしない」 京太郎「そういえば、憩さんはこの麻雀部で全国を目指したいんですか?」 憩「もちろんやないの、京太郎君何言っとるん?」 京太郎「でも、あと1人足りないんですよね、部員」 憩「あ!忘れとった!」 京太郎「でしょうね。それで、どうするんです?」 憩「うーん、京太郎君に任せるわ、今の部員集めたの京太郎君やしね」 京太郎「えええ、マジですか……」 憩「マジもマジ、大マジやで!」 京太郎「そんな元気に言わなくても……はぁ…」 雅枝「これでバーベキューは終わりや、お疲れぃ!」 オツカレサマデシター 京太郎「よし、帰るか」 浩子「なあなあ須賀君」 京太郎「なんですか船久保さん」 浩子「ウチと連絡先交換せえへん?」 京太郎「別にいいですよ」 ピッ 京太郎「これで完了ですね」 浩子「ふふふ、これでヒロやキヌ以外の同年代の子の連絡先が入ったで、ふふふ」 京太郎「触れないでおこう」 雅枝「お、須賀っちやん」 京太郎「今度は愛宕監督ですか…」 雅枝「うーん、せやなー須賀っちでええか」 雅枝「ほれ須賀っち、これ私の連絡先や、須賀っちにやるわ」 京太郎「え、いいんですか?」 雅枝「石戸じゃ、お前らを上手く教えられるかどうか不安やからな」 雅枝「教え子は大事にしたいもんなんや、困ったことがあれば連絡してくれや」 京太郎「はい、今後ともよろしくお願いします」 京太郎「これで、合宿も終わりか……楽しかったな」 京太郎「特訓したり、ドッキリしかけたり、雑用したり、ドッキリしかけたり」 タッタッタッ 泉「須賀君!」 京太郎「ん、二条か?」 泉「これ私の連絡先です!」 泉「私、まだまだ強くなりたいです!だから、どうせなら須賀君と一緒に上手くなりたいなあ、って思いまして!」 泉「あ、けっ、決して同学年の人と話がしたいって訳じゃないですからね!」 京太郎「おう、わかったよたまにはメールするよ」 泉「あ、ありがとう!須賀君」パァァ 【合宿3日目】終 【5月第1週 休日】 京太郎「朝が来たぞー」 京太郎「今朝はナニをしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「今日は誰かと一緒にやろうかな」 ―――――――――――― 京太郎「こうして外に出てきた訳だけど、どうしよう」 霞「あら、京太郎君、どうしたのかしら?」 京太郎「あ、霞さん、実は誰かと麻雀の勉強をしようと思いまして」 霞「そういうことなら私におまかせあれ!」 霞「それじゃあ私の家でやりましょうか」 京太郎「いいんですか?」 霞「麻雀部の顧問ですしね、さあ行きましょうか」 京太郎「はい!」 京太郎(霞さん……なんか忘れてる気がするな…) 霞「ちょっとここで待っててね」 京太郎「あ、はい」 ガララ 京太郎「あ!郁乃さん!」 京太郎「っべー、合宿ですっかり忘れてたよ、マジっべーよ」 京太郎「んー、どうしよう」 京太郎「うん、やっぱりまた頼んでみよう」 ガララ 霞「お待たせ、どうぞ上がって」 京太郎「はい、お邪魔しまーす」 霞「ここが、京太郎君に見せたかったものよ」 京太郎「これは、全自動卓ですか?」 霞「ええ、お父様がよく知り合いを呼んでここで打っていたのよ」 霞「麻雀部の顧問になったし、せっかく卓があるんだから、使わない手は無いでしょ?」 霞「だから特訓したくなったらここに来るといいわ、憩ちゃん達もここのことは知ってるから、度々来てくれるわよ」 京太郎「そうなんですか…」 霞「どうしたの?そんな思い詰めたような顔をして」 京太郎「…霞さんに、したい話があります」 京太郎「話が、あるんです(真剣)」 霞「な、何かしら?」 霞(何これ、え、告白?いくらファーストキスの相手だからって、そ、そんなことあ、あるわけないわよ!う、うん、きっと!) 京太郎「こ……」 霞(こ?) 京太郎『恋をしているんです!霞さんに!』 霞『もう、京太郎君ったら!い、いいわよ』 京太郎『霞さん!』ガバッ 霞(なんでことになるのかしら!なっちゃうのかしら!) 京太郎「…ここに、郁乃さんを住まわせてあげてください!」ドゲザー 霞「」 京太郎「どう、ですか?」 霞(やっぱり…そうよね……) 霞「はあ…いいわよ」 京太郎「え、本当ですか!?」 霞「この前、お父様にそのことを言ったらね」 霞父『たとえ悪霊であろうとも、来るもの拒まず。それが、霧島神境に住まうものの心得だ』 霞父『それよりも霞、その新しく入ったとかいう男は……』 霞「ってね、だから考え直したの。赤阪さんは確かに得体は知れないけど、困ってるんだなって」 霞「だから、いいわよ」 京太郎「ありがとうございます!」 京太郎「そうと決まれば早速郁乃さんに電話だ!」 ―――――――――――― 郁乃「本当にええんですか~?」 霞「はい、但し住むのはこの、私の家にです」 郁乃「ええ~!せっかく京太郎くんと住めると思ったのに~」 霞「この清々荘では、そんなこと認めません」 郁乃「え~、いややそんなん~」 郁乃「ねえ、どう思う~?京太郎くん」 京太郎「そうですね…」 京太郎「霞さん!お願いします!」 京太郎「郁乃さんと俺を同居させてください!」 霞「ダ・メ・よ」 霞「甘やかすのはここまで、それに大会前に過ちを犯して…」 『北大阪代表三箇牧高校、男子部員が女子部員に種付け!』 『女子部員は妊娠中!』 霞「とかなったらどうするのよ」 霞「憩ちゃんたちや、千里山の子たちの気持ちまで踏みにじることになるのよ」 霞「だから、それはダメよ」 京太郎「わかりました…すみません、郁乃さん」 郁乃「ええよ~、冗談やったし~」 霞京(この人はもう……!) 京太郎「さて、昼は何をしようか」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「今日はどうしよう」 京太郎「霞さんの家で特訓をしよう!」 京太郎「あわよくばあのおもちを…(ゲス顔)」 京太郎「霞さんいますかー?」 霞「あら、また来たの」 京太郎「はい!上手くなりたいんで!」 京太郎「そういえば、昨日の対局のとき、霞さんが急に変になった感じがしたんですけど、あれは一体……?」 霞「あれは、神様を降ろしてたのよ」 京太郎「神様…ですか?」 霞「すぐ近くにいるわよ、ほら……」 霞「あなたの後ろに」 京太郎「ひぃっ!って、それじゃあ悪霊じゃないですか!」 霞「ふふっ、ごめんね」 京太郎「相変わらずすばらなおもちだったなあ……」 京太郎「夕方は何をしようかな」 京太郎「勉強をしよう!」 京太郎「おーい咏ー勉強しようぜー」 咏「なんだよ須賀島ぁ」 京太郎「ふふん、こんなものか!」 咏「勉強なんて知らんし…」グデー 京太郎「これやるから元気出せ」つオロナミンC 咏「ファイトー」 京太郎「いっぱーつ!」 京太郎「夜は何をしよう」 京太郎「ハッスルする!」 京太郎「なんだこれ」 京太郎「憩さんでヤるか……」 京太郎「憩さんか……あのとき咥えた感触はやっぱり…」シュッシュッ 京太郎「エロかったな、あの声」 京太郎「うっ」ドピュッドピュッ 京太郎「ふう……」 京太郎「すごい罪悪感がする…」 【5月第3週 休日】まで憩と必ず遭遇できるようになりました! 【5月第1週 休日】終 【5月第1週 平日】開始 京太郎「ぼっち登校はもうしない!」 京太郎「とか言ってるとまたなるんだよな…」 京太郎「朝だ!学校だ!!ぼっちだ!!!」 京太郎「……」 京太郎「メゲるわ……」 京太郎「早く学校に行くか…」トボトボ 信号「赤!I am redだよ!」 京太郎「これで今のところ全部赤か…」 照「朝からそんな辛気臭い顔してどうしたんだ、京」 京太郎「ああ、照か……」 京太郎「て、って、て、照ぅぅぅううう!?」 照「なぜそこまで驚く」 京太郎「生きててよかったよぉ…」グスッ 照「なんだかよくわからないが、行くぞ」 京太郎「あ、ちょっと待って!」 京太郎「ちょっと待て!照!」 照「な、なに?」 京太郎「お前に、頼みがあるんだ……!」 照「はぁ……言ってみな」 京太郎「俺と!」 照「お、俺と…?」ゴクリ 京太郎「と…」 照「と……?」ドキッ 京太郎「友達になってよー」 照「あのさぁ……私と京は友達っていうか、幼馴染でしょ?」 京太郎「だ、だよな!そうだよな!」キラキラ 照「何をいまさら……ほら、バカなことしてないで早く行くよ」 京太郎「おう!」 ―――――――――――― 京太郎「祝!脱ぼっち登校!」イェイー! 京太郎「さて、どこで昼を食べようか」 京太郎「食堂に行こう!」 【食堂】 京太郎「今日は少し空いてるみたいだな」 憩「お、京太郎君」 京太郎「こんにちは、憩さん」 憩「京太郎君はいつも食堂なん?」 京太郎「いや、気まぐれですね、弁当を作ってくることもあれば、購買に行くこともありますし、ここに来ることもありますし」 憩「え、自分で弁当作れるん!?」 京太郎「あまり大したものではないですけどね」 憩「それでも凄いことやで!ウチはあんまし料理できへんから尊敬するわー」 京太郎「じゃあこんど作ってきましょうか?」 憩「ええの!?」 京太郎「はい、もちろんです!」グッ 憩「はわぁ…楽しみやぁ…」 ―――――――――――― 京太郎「もう放課後か、早いな」 京太郎「今日はどうしようかな」 京太郎「部活にいっきまーーす!」ドヒューーン 咏「元気だねぃ」ヤレヤレ 【部室】 京太郎「部室に来たぞおおおおおお!」 霞「ふふふ、元気ね」 京太郎「今日は最っっ高に調子がいいんですよ!」 京太郎「部活は何をしよう」 京太郎「照と特訓をしようじゃないか!」 照「私も今そう言おうと思っていたところだよ」 京照「ワオ!これってディステニ!?」 憩霞咏エイ「「「「なんだあいつら」」」」 照「見ろ、この回転!ギュッルギュルやぞ!ゾックゾクするやろー!」 京太郎「スガちゃんこの前、エアコン買ったのにリモコンなくしちゃったぜ、もう使えないんだぜ~、ワイルドだろぉ~」 憩「こ、これが…」 霞「回転を極めし者の…」 エイスリン「チカラ、トイウモノナノカ…!」ガクッ 咏「いや、しらんし」 京太郎「部活は終わったけど、どうしよう」 京太郎「街に行くか」 京太郎「スーパーに行くか」 商品リスト 1.プリン 70円 2.マシュマロ 70円 3.かりんとう 70円 4.ポッキー 70円 5.プロ麻雀せんべい 70円 6.WEEKLY 麻雀 TODAY 650円 7.ティッシュ 400円 8.ノート 200円 9.シャーペン 300円 10.赤のマーカーペン 300円 11.自由 京太郎「これと、これとこれでいいか」 怜「はい、お客様、その手に持っている物はなんでしょうか」ウシロカラ 京太郎「あ、あなたは…?」 怜「私か?私は千里山の万引きGメン、人呼んで目利きのトキや!」ババーン! 京太郎「なんだ、怜さんですか」 怜「なんだとはなんや、せっかく病弱美少女が構ってあげてるっちゅうんに」コホッコホッ 京太郎「段々怜さんの病弱アピールが信じられなくなってきましたよ…」 怜「そうか、もう私は京くんには信じられない女なんやな…」ヨヨヨ 【5月第2週 平日】終 【5月第2週 休日】始 京太郎「あっさだーぃ!」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「実家に帰ろうっと」 ――移動は省きます―― 京太郎「やっと来たぜ!我が故郷長野!」 京母「あれ、本当に帰ってきたのかい」 京太郎「おう!」 京母「帰ってこなくていいのに…」 京太郎「Oh...」 京太郎「何をしようかな」 京太郎「散歩をしてこよう」 京太郎「へー、ここってこんな風に変わっちゃったんだな」 京太郎「街並みが変わってるとなんだか寂しい気がするな…」 桃子「お!その金髪は京太郎じゃないっすか!」 京太郎「モモ?モモなのか?」 桃子「そうっす!モモっすよ!」 京太郎「そうか…モモか…大きくなったなぁ」 桃子「そうっすか?あまり身長は変わってない気がするっすけど」 京太郎「いや、そういう意味じゃ……げふんげふん」 桃子「京太郎は里帰りっすか?」 京太郎「そうだけど…」 桃子「それじゃあ私とどっか行くっす!」 京太郎「拒否権は…」 桃子「もちろん無いっす!」 京太郎「ここは…高校?」 桃子「そうっす、ここが私が通ってる清澄高校っす」 京太郎「そうか、モモはここで麻雀をやっているのか」 桃子「それじゃあ部室に行くっすよ!」 【部室】 桃子「とうちゃーくっす!」 京太郎「こんなところに部室があるのか?」 桃子「自慢の部室っすよ、それじゃあ、こんにちはーっす」ガチャ 京太郎「失礼しまーす」 ?「こんにちは、モモ。その人は?」 桃子「こちらは私の幼馴染の須賀京太郎っす」 京太郎「どうも」 ?「ふーん、私は竹井久、清澄の部長よ。よろしく」 桃子「ところで、咲と優希と和はどこっすか?」 久「あの3人なら今買い出しに行ってるわ、そろそろ帰ってくる頃よ」 久「そうだ、須賀君、私たちと打っていかない?」 久「モモや咲の幼馴染なら強そうだし」 京太郎(さて、どうしよう) 京太郎「受けて立ちましょう!」 久「そう、なら…」 ??「ただいまだじぇー」 ?「ただいま戻りました」 咲「ただいまーって、京ちゃん!?」 ??「む、なんで男がここにいるんだじぇ」 ?「金髪ですか…怪しいですね」 桃子「それ、ピンク色の髪の和には言えないと思うっす」 桃子「この金髪は須賀京太郎、私と咲の幼馴染っす」 ?「なるほど、そういうことですか私は原村和です、よろしくお願いします」 ??「わたしは片岡優希だじぇー」 久「さて、みんなの自己紹介が終わったところで、早速はじめましょうか」 開局 桃子「私が打つっす!」 咲「なら私も!」 優希「じゃあ私も特別に打ってやるとするじぇい」 京太郎「よし、始めるか」 優希「ツモ!6000オールだじぇー!」 京太郎「いきなりでかいなぁ、おい」 桃子「っていっても東場だけっすよ」 東1局1本場 親 優希 43000 京太郎 19000 モモ 19000 咲 19000 京太郎「ツモ、400・600」 咲「東場のゆーきちゃんを…」 久「止めた…?」 東2局 優希 42400 親 京太郎 20400 モモ 18600 咲 18600 京太郎「ロン、2000」 咲「あれれーとられちゃったかー」 優希「東場なのに聴牌できないじぇ…」 モモ(さてと…) 東2局1本場 優希 42400 親 京太郎 22400 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 16600 京太郎「ロン!4200!」 優希「やばいんだじぇ…」 東2局2本場 優希 38200 親 京太郎 26600 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 16600 優希「うぅう」トン 咲「ロン!2600だよ」 桃子(最下位っすか…) 東3局 優希 35600 親 京太郎 26600 モモ 18600 ※ステルスモード 咲 19200 優希と咲が同コンマのため、流局 東4局 優希 34600 親 京太郎 29600 モモ 17600 ※ステルスモード 咲 18200 京太郎「ツモ、300・500」 優希「タコス力がもうないじぇ…」 【タコスパワー】解除! 南1局 親 優希 34300 京太郎 30700 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、2000だ」 咲(…やっぱり、お姉ちゃんの打ち方と似てる…) 南2局 優希 32300 京太郎 32700 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、5800」 優希「うぅぅ…」 南2局1本場 優希 26500 親 京太郎 38500 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 京太郎「ロン、3900!」 京太郎(よし、引き離した!)ギュルギュル 優希「……」 南2局1本場 優希 28400 京太郎 36600 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 17700 咲「ゆーきちゃんそれロン!2300」 優希「…」 南3局 優希 26100 京太郎 36600 親 モモ 17300 ※ステルスモード 咲 20000 京太郎「ロン、1000だ!」 京太郎「へっへー」 咲(ふぅん…) オーラス 優希 26100 京太郎 36600 モモ 17300 ※ステルスモード 親 咲 20000 咲(もう、いいよね……) 咲「…カン!」ゴッ 咲「嶺上ツモ!3200オール!」 京太郎(咲の嶺上…久しぶりだな) オーラス1本場 優希 22900 京太郎 33400 モモ 14100 ※ステルスモード 親 咲 29600 咲「それロンだよ!8100!」 モモ「マジっすか…」 オーラス2本場 優希 22900 京太郎 33400 モモ 6100 ※ステルスモード 親 咲 37700 京太郎(咲に、追いつく!)ギュル 咲「カン」 京太郎「それだ!槍槓のみ!1000の2本場は1600!」 咲「へ?」 優希「何をしてるんだじぇ?」 京太郎「あれ?」 終局 1位 咲 36100 2位 京太郎 35000 3位 優希 22900 4位 モモ 6100 咲「お疲れさま!」 優希「おつかれ…だじぇ……」グスッ 京太郎「俺は…なぜ……」 久「槍槓を和了るなんて、すごいわね、須賀君!」 和「あんなのはただの偶然です」 京太郎「そうですよ、まぐれですよ…」ハハハ 桃子「お疲れさまでしたっす」 一同「いたの!?」 桃子「ちゃんとここにいたっすよ!」プンプン 京太郎「あー、疲れたー」ノビー 咲「京ちゃん、これからどうするの?」 京太郎「そうだな……何をしよう」 京太郎「街へ行こうかな」 咲「そっか、じゃあね京ちゃん」 桃子「いつでも来ていいっすからねー」 久「今度は私と打ちましょうね」 京太郎「はい、さようならー」 京太郎「地元のゲーセンに入ったのは今日が初めてだな」 京太郎「よし、遊ぼう!」 ゲーセンで楽しく遊んだ! …1人で 京太郎「……」 京太郎「次は何をしよう…」 京太郎「雀荘に行こう!」 カランコロン おっさん「いらっしゃーいって」 京太郎「え」 おっさん「須賀んとこのガキじゃねえか!」 京太郎「なんであなたがここに!?」 おっさん「なんでも何も、ここは俺の雀荘だぞ」 おっさん「あのニヤニヤした奴と同じような感じだ、休日はここで雀荘やってんだ」 ??「すまない店長、空いてる卓は無いか?」 おっさん「おお、加治木の!丁度いい、俺らと打とうじゃあねえか」 ??「別にいいが、その青年は?」 おっさん「こいつは須賀っつうんだ」 京太郎「須賀京太郎です」 ??「ふむ、この辺ではあまり見かけない顔だな、大阪の高校生か」 京太郎「はい、三箇牧の麻雀部に入っています」 ??「そうか、私は加治木ゆみだ、よろしく」 京太郎「よろしくお願いします」 おっさん「あと1人は…お」 おっさん「おい、福路んとこの!俺らと打とうぜ!」 ???「はい、わかりました」 おっさん「こいつは福路、中々面白いやつだ」 京太郎「須賀京太郎です、よろしくお願いします」 ゆみ「加治木ゆみだ、よろしく」 美穂子「福路美穂子です、よろしくお願いします」ペコッ おっさん「じゃ、始めるか」 開局 ゆみ「お、私が親か」 京太郎「落ち着いていこう」 美穂子(温存していきましょう) おっさん「…」グググ ゆみ「よし、それでは始めようか」 京太郎「ツモ、300・500です」 ゆみ(親が流れたか…まあいい) 東2局 ゆみ 24500 親 京太郎 26100 美穂子 24700 おっさん 24700 京太郎「ロン、2000です」 ゆみ「ああ」 ゆみ(確かにこの青年…面白い) 東2局1本場 ゆみ 21500 親 京太郎 29100 美穂子 24700 おっさん 24700 京太郎「ロン、6100です」 おっさん「げっげっ、いいぞいいぞ!」 東2局2本場 ゆみ 22500 親 京太郎 35200 美穂子 24700 おっさん 18600 京太郎「ツモ、2800オール」 美穂子(なかなか手強いわね…) 東2局3本場 ゆみ 19700 親 京太郎 43600 美穂子 21900 おっさん 15800 ゆみ「ツモ、600・800だ」 ゆみ(なんとか連荘を阻止できたが…) 美穂子(この点差、どうしましょう) 東3局 ゆみ 21700 京太郎 42800 親 美穂子 21300 おっさん 15200 京太郎「ツモ、300・500」 ゆみ(またか…) オーラス ゆみ 21400 京太郎 43900 美穂子 20800 親 おっさん 14900 京太郎「ロン、1000で終わりです」 おっさん「そうか…ほいよ」 終局 1位 京太郎 44900 2位 ゆみ 21400 3位 美穂子 20800 4位 おっさん 13900 京太郎「お疲れさまでした」 ゆみ「お疲れ、凄まじい勢いだったな」 京太郎「知り合いから教わった技術ですけどね」 美穂子「でも凄かったですよ!また打ちましょうね!」 京太郎「はい、いつかまた」 京太郎「そろそろ帰らなきゃだけど、どうしよう」 京太郎「清澄に行くか」 京太郎「ちはーっす」 久「あら、また来たの」 京太郎「ええ、まだ打ち足りないんで」 久「それじゃあ誰と打っていく?」 咲桃「「私が!」」 久「そうね、それじゃあもう一人は和でいいかしら?」 和「はい、上等です」 咲「今回も勝つよ!」 京太郎「今度こそ勝つ!」 開局 和「よろしくお願いします」 桃子「よろしくお願いするっす!」 京太郎「よろしく!」 咲「じゃあ始めるよ!」ゴッ 京太郎「ロン、1000だ」 京太郎(さっさと逃げ切る!) 咲(やっぱり、使うんだね……) 桃子(打点が低いと消えにくいっす) 和(……) 東2局 咲 24000 親 京太郎 26000 モモ 25000 和 25000 モモと咲が同コンマのため、流局 東2局1本場 咲 25500 親 京太郎 27500 モモ 23500 和 23500 京太郎「ロン!9900だ!」 咲「うっ…」 咲(そう…それでいいんだよ…) 東2局2本場 咲 15600 親 京太郎 37400 モモ 23500 和 23500 咲「あ、ロン、8600」 桃子「うげっ」 桃子(まあいいっす…)スゥ モモが[ステルスモード]に移行しました 咲(それじゃあ、私も)スゥ 【魔王の姿】発動! 咲が[ステルスモード]に移行しました 東3局 咲 24200 ※ステルスモード 京太郎 37400 親 モモ 14900 ※ステルスモード 和 23500 桃子「ツモ、6000オールっす」 咲(急に牌が回らなくなった…) 咲が[ステルスモード]を解除しました 東3局1本場 咲 18200 ※ステルスモード 京太郎 31400 親 モモ 32900 ※ステルスモード 和 17500 京太郎「ロン、1300」 和「はい」 オーラス 咲 18200 京太郎 32700 モモ 32900 ※ステルスモード 親 和 16200 京太郎「ツモ!500・1000!」 桃子「えぇ~」 和「賢明な判断ですね」 咲(また、使うんだ……まあ楽しいからいいか) 終局 1位 京太郎 34700 2位 モモ 32400 3位 咲 17700 4位 和 15200 京太郎「じゃあ、俺、大阪に帰るわ」 久「またいつでも来なさい、見てて楽しかったわよ」 和「またどこかの卓で会いましょう」 優希「今回の借りはいつか返すじぇ!」 桃子「大阪で頑張ってくださいっす!」 咲「また打とうね、京ちゃん!」 京太郎「おう、それじゃあな、あばよ!」 ―――移動はキンクリじゃ!――― 京太郎「帰ってきたぜ大阪!」 京太郎「今夜は何をしようかな」 京太郎「散歩してくるか」 京太郎「なんにもなかったぞ!」 【5月第2週 休日】 終 【5月第3週 平日】 京太郎「朝だ!清々しい朝だ!」 京太郎「須賀なだけに」 京太郎「寒い……」 京太郎「心が」 京太郎「今日も誰とも会えないのかなー」 憩「おー京太郎君やん!」 京太郎「あれ、憩さんって学校行くのこの時間でしたっけ?」 憩「今日は少し遅めに出てきたんや」 憩「少し夜更かししちゃってね」ハハハ 京太郎「そういえば、麻雀部ってこのままで大丈夫なんですか?」 憩「え?」 京太郎「確か部員6人と顧問の先生1人を集めて5月末までに創部申請を出さないと創部できないらしいですよ」 憩「それ……ホンマ?」 京太郎「はい」 憩「ええええ!?それヤバいやん!危ないやん!どうしよう、京太郎君!」 京太郎「それじゃあ、今日誰かを誘いに行きましょうか」 憩「せやな!よし頑張るでー!」 京太郎「昼飯、昼飯っと」 京太郎「今日は屋上に来たぞ!」 京太郎「やっぱり屋上ともなると清々しいな!」 華菜「寒いんだし……」 京太郎「わかってますよ…って池田さん!?」 華菜「そうだし!カナちゃんだし!」 京太郎「久しぶりですね!」 華菜「同じアパートに住んでるはずなんだけどな…」 華菜「そういえば、お前らまだ麻雀部頑張ってるのか?」 京太郎「そうなんですよ……あと1人入ってくれればいいんですけど…」チラッ 華菜「別に入ってもいいんだが、そうすると今度はこっちの部活が駄目になっちゃうんだよな」 京太郎「池田さんは何の部活に入ってるんですか?」 華菜「なんでも支援部っていうんだけど、ほらこの高校兼部駄目だろ?」 華菜「一応部長もやってるから、少し難しいんだよな…」 京太郎「そうですか…」 京太郎「それならもういいです」 京太郎「他の人にはあまり迷惑をかけたくないですしね」 華菜「ごめんな…入部の件、考えてみるよ……」 京太郎「大丈夫です、なんとかなるはずなので」 華菜「本当にごめんな……」 部員A「あ、部長こんなところにいた!」 部員B「どこ行ってたんですか?早く戻りますよ」 華菜「うん、じゃあな須賀」 京太郎「はい」 【放課後】 憩「さて、新人勧誘に行くで!」 京太郎「…おー」 憩「なんや、元気ないな、どうしたんや?」 京太郎「あ、いや何でもありませんよ!さあ張り切って行きましょう!」 京太郎「まずはどこに行こうかな」 京太郎「街に行きましょうか」 憩「帰宅部の子なら街にいるかもしれんしな」 京太郎「そうと決まればレッツゴーです!」 【街】 憩「んー、あんましいないなー」 京太郎「考えが甘かったですかね……」 郁乃「あれ~2人共何しとるん~?」 京太郎「うおっ!いつの間に!」 郁乃「そんなにびっくりせんでええやろ~、それで何しとるんや~?」 京太郎「実は部員集めをしているんですよ」 憩「せや!いくのんウチに入ってーや!」 郁乃「え~私~?別にええけど~せやな~」 郁乃「じゃあ~京太郎くんたちが私に勝てたら、ええで~」 郁乃「挑戦はいつでもええで~」 京太郎(さて、どうしよう) 京太郎「それじゃあ今から打ちましょう!」 憩「せやせや、いまさら怖気づいた~とかはなしやで!」 郁乃「よし、ほないこか~」 【雀荘】 店員「いらっしゃいませー、お、久しぶりやな須賀君」 京太郎「どうも」 憩「なあなあ、卓1つ貸してくれへん?」 店員「ああ、別にええで荒川の嬢ちゃんにはいつも来てもらってるからねー」 憩「よし、これで場は整ったで!」 京太郎「あと1人をどうするかな…」 泉「あれ、須賀君ですか?」 京太郎「おお二条か、久しぶりだな」 泉「もしかしてそこ空いてます?」 京太郎「丁度いいや!一緒に打とうぜ、二条!」 泉「別にいいですけど…」 開局 京太郎「さあ!張り切っていくぞ!」 泉(起家ですか、幸先いいですね) 憩(頑張るんや!) 郁乃(どうしようかな~) 京太郎「ロン、1000です」 憩「ほいほーい」 憩(じゃあそのついでに……) 【白衣の護り】発動! 京太郎「はっ……?」 東2局 泉 24000 親 京太郎 26000 憩 25000 郁乃 25000 京太郎「ロン、3000です」 憩「ほいほい」 郁乃「ふふっ」ニコニコ 東2局1本場 泉 24000 親 京太郎 29000 憩 22000 郁乃 25000 憩「ツモ!1100・2100や!」 京太郎「えっ……」 郁乃「憩ちゃんは私から和了れないでええの~?」 郁乃「このまんまやと逃げ切ってまうで~」 憩「あ」 東3局 泉 22900 京太郎 26900 親 憩 26300 郁乃 23900 泉と郁乃が同コンマのため、流局 東3局1本場 泉 19900 京太郎 27900 親 憩 27300 郁乃 24900 京太郎と憩が同コンマのため、流局 オーラス流れ1本場 泉 18400 京太郎 29400 憩 25800 親 郁乃 26400 京太郎「ツモ!400・600!」 京太郎「これでおわ…」 郁乃「り、と思った~?」 郁乃「残念!幻影やで~!」 【身代わりの幻影】発動! 聴牌判定まで戻ります 京太郎「はっ!」 京太郎(一体何が…) オーラス流れ1本場 泉 18400 京太郎 29400 憩 25800 親 郁乃 26400 郁乃「ロン、18300やで~」 憩「えっ」 京太郎「えっ」 終局 1位 郁乃 44700 2位 京太郎 29400 3位 泉 18400 4位 憩 7500 京太郎「駄目だったか…」 泉「ありがとうございました!」 泉(今日は最下位じゃなかった…)グッ 憩「ごめんな…京太郎君…」 郁乃「挑戦はいつでも受けるで~」 京太郎「はい…」 京太郎「次は何をしよう…」 京太郎「街に行って気分転換しよう…」 京太郎「駄菓子屋に行ってみよう!」 商品リスト うまい棒チーズ味 10円 ふがし 10円 10円玉チョコ 20円 ガム 30円 ビーフジャーキー 30円 京太郎「これくーださい」 婆「はいよ」 【5月第3週 平日】終
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6395.html
【6年前】 テレビ「決まったぁぁああ!今年のインターハイを制したのはァ!三箇牧高校だあああ!」ワァァァ 京太郎「すげえ……」 モモ「わぁ、面白い試合だったっすね!」ピョンピョン 咲「すごい、すごい!ね、お姉ちゃん!」 照「そうだね、いつか私も行ってみたいけどきっと駄目だろうな」 京太郎「なぁに、照なら楽勝だって!」 モモ「そうっす!照姉さんにかかれば全国なんて余裕のヨっちゃんっす!」 照「そうか……」フフッ 照「よし!咲、モモ、皆で、いつかあの大きな舞台で打とう!」 咲「うん!三人で頑張ろう!」 モモ「燃えてくるっすよー」 京太郎「あれ?俺は?」 照「京は男の子じゃないか、何を言っている」ハテッ? モモ「女じゃないなら、女装をすればいいっす」 咲「そっかぁ、京ちゃんは女装男子だったんだね……ごめんね、気づいてあげられなくて」 京太郎「ちょ、ちょっと待て、何でそんなことになってるんだ!?」 モモ「京太郎の女装は似合う……と、思うっすよ」クスッ 照「京は何を着ても似合うからな」フフッ 京太郎「もういいや……」 テレビ「ニュースの時間です」 テレビ「来年の秋から、国民麻雀大会が開催されることが決定しました。この大会のテーマは『国民で麻雀を楽しむこと』」 テレビ「老若男女問わず競技に参加することが可能のようです」 モモ「あれ、これってつまり……」 京太郎「皆と打てるぜ!」ガバッ 咲「やったね京ちゃん!」 京太郎「みなぎってきたああああ!」 照「うん、それじゃあ……」 照「この4人で!あの大きな舞台で!麻雀を楽しもう!」 京咲桃「「「うん!」」」 【照、咲、モモと約束を交わしました】 【現在・3月 第4週】 京太郎「ついに俺も高校生か…」 京太郎「咲とモモは地元の公立に行って…」 咲は去年のインターミドルの個人戦で優勝した モモは決勝戦で同卓していた子に苦戦して、3位という結果だった 京太郎「照は……確か去年のインターハイの個人戦1位だったっけか」 照はお母さんの仕事に付いて行って、白糸台高校という麻雀の強豪校に入学した その照が大阪に引っ越してくるという噂が最近広まっているのだが……真偽やいかに 京太郎「それにしても、この地図適当すぎるだろ……目印も何も無いじゃねえか」 駅から目的地までを矢印で繋いだだけの地図を手にしながら、俺は歩いていた そしてようやく目的地に着く 京太郎「ここが、清々荘か……」 目の前にあるのは少し古びたアパート、ここの大家さんが俺が通うことになる学校の教員であるため、このアパートを学生に貸しているらしい そう、この清々荘がこれから俺が住む場所となるのだ 京太郎「まずは大家さんに挨拶にいくか」 大家さんは清々荘の隣にある、少し小さめな和風の家に住んでいる。とりあえず呼び鈴を鳴らしてみた ?「はい、しばらくお待ちください」 案外若い女の人の声が聞こえた、先生で大家というからもっと老けていると思ったのだが、おっと失礼失礼 少しして、ガララ、と戸が開いた ?「お待たせしました、えーとあなたは?」 さて、ここからが一番大事なポイントだ、挨拶は人の第一印象を左右するからな 京太郎「どうも、須賀京太郎です!」つ菓子折り ?「ご丁寧にどうも、君が今度ウチに入る京太郎君ね、私は石戸霞、よろしく」 「石戸」って「いわと」って読むのか 京太郎「は、はい!よろしくお願いします、石戸さん」 霞「ふふっ、霞でいいわよ、歳だって近いんだし」 京太郎「はい、あれ?歳が近いって何歳くらいなんですか?」 なんだ、この目の前にある大きなおもちは…… 霞「あらあら、そんなこと言ってると握りつぶすわよ?あと変なこと考えてても、ね?」 京太郎「な、何をですか!?」 霞「冗談よ、冗談。ところで、京太郎君はもうクラス発表に行ったのかしら?」 え、今日クラス発表なんてあったのか、ううむどうするべきか 京太郎「霞さんと行こうと思ってたんです!」 霞「そうね、丁度学校に用事もあったことだし。一緒に行きましょうか」 京太郎「はい!よろしくお願いします!」 霞「ふふっ、じゃあ着替えてくるからちょっと待っててね」 そして待つこと十分 京太郎「どうしてこう、女の人の着替えは時間がかかるのか」 京太郎「霞さんの着替えか……うっ、股間が!」スタンダップ 霞「お待たせーっと、あれ?どうかした?」 京太郎「い、いやぁ何でもないっすよ、さあ行きましょうか」マエカガミ 霞「あらあらまあまあ、そう、そんなことを考えていたのね?これは……お仕置きね」ニッコリ 京太郎「うっ、股間が!」シッダウン 霞「京太郎君は何か聞きたいこととかあるかしら?」 京太郎「うーん、そうですね、この学校って、どんな設備があるんですか?」 霞「色々あるわよ、授業で使うのは室内温水プールとかB棟の屋上の展望台とか、あ、あと全教室クーラー完備だったりするわよ」 京太郎「凄いですね……どこにそんな金があるんでしょうか」 霞「なんでも、近くにある大病院の院長がここの理事長と一緒に学校をつくったらしいわよ」 霞「ああ、あれよあれ。荒川病院」ユビサシ 京太郎「めちゃくちゃ綺麗な病院ですね」 霞「他は、軽く百貨店並みの購買ね。基本何でも買えるわ、昼休みは大抵混むから要注意よ」 霞「教室のあるA棟の屋上は昼休みの間だけ開放してるし」 霞「あ、中庭はカップルの巣窟だからあまり行かない方がいいわよ、精神が持たないし」 京太郎「っと、着きましたね」 霞「あら、じゃあ私は職員室に行くから、30分後にここに待ち合わせでいいかしら?」 京太郎「はい、わかりました、またあとで!」 京太郎「さて行きますか」 35分後 京太郎「お待たせしました」ハァハァ 京太郎「すいません、道に迷ってしまって」ハァ...ハァ 走りすぎた、少し頭がクラクラする。なんなんだこの学校は…咲だったら一生出られないぞ 霞「そう、京太郎君も迷い込んでしまったのね……この魔宮『初見殺し』に」 京太郎「そ、そんな名前が……」バタッ 霞「ちょ、京太郎君!?京太郎君!!」 ---------------- 京太郎「こ、ここは?」 目を開こうとしたが、開けられなかった。なんだこの重いものは……とりあえずどけてみよう 霞「起きた、京太rあっ……///」 京太郎「な、なんだこの感触は……!やわらかいッ!そして大きいッ!」モミモミ 霞「あっ、ちょ、やめっ、れっ////」 俺の股間を何かが捕えたしかし、そう思った時にはもう遅かった ニギッ 京太郎「はっ!ここは!」 霞「目が覚めたのね!京太郎君!よかったあ、よかったよぉ」ダキッ こ、これはッ…!霞さんの巨大なおもちが俺の目の前にぃぃぃ! 霞「ごめん、ごめんね、京太郎君」 京太郎「」チーン 【3月 第4週 終】 【4月第1週 平日1】 京太郎「今日は入学式だ!」 あれ、ポストに何か入っているぞ 京太郎「なになに『今日は新入りさん歓迎会をするので、18時には帰ってくること 霞』……か」 京太郎「新入りさん歓迎会か、楽しみだな」 京太郎「快調快調!信号なんかに俺は止められねぇぜ!」ダダダダダダ ?「あっ」 京太郎「えっ」ドーン 京太郎「いつつつ、どうもすいません」カオアゲ 照「いや、こっちも前、見てなかったから」カオアゲ 京照「「え?」」 京太郎「てててて、て照!?」 照「きょきょきょっ、京!?」 ---------------- 京太郎「えっ!?照本当に転校してきたの!?」 照「うん、モモ達は一緒の高校行ったらしいから、その二人に立ち向かう二人……ってかっこいいなって思って」 京太郎「そんな理由で転校してくるか?普通、だいたいおばさんはどうしたんだよ」 照「その、実はね……」 照「このたび、私、不肖宮永照は自立することにいたしました!」ババーン 京太郎「自立?米一合も炊けない照が?」 照「うぐっ、京は痛いとこつくねぇ」 京太郎「それで、どこに住んでるんだ?」 照「えーと確か、何とか荘ってところなんだけど、石戸さんていう大きい人がいる」 京太郎「あの、それってまさか清々荘じゃあ……」 照「そう!清々荘!あれ?なんで京がその名前知ってるの?」 京太郎「マジか」ズーン 入学式が終わり、ホームルームも終わった そして、俺は今、道に迷っていた 京太郎「クラス委員長になるなんてそんなん考慮しとらんよ……」 なぜか俺はクラス委員長に推薦され、就任していた 早速、担任の教師からB棟の化学実験室へのお遣いを頼まれ、 用事こそ済ませたものの、この学校の複雑な構造にとらわれてしまっているのである 京太郎「ようやく1階まで来れたぞ」 どうして建物の3階から1階に降りるのに30分もかかるのか、不思議でたまらない 京太郎「ここは、麻雀部?」 『麻雀部』と書かれた看板こそあるものの、ドアには鍵がかかっていた ?「あれ、麻雀部に何か用でもあるん?ちょっと待ってーな、今空けたる」 ?「お、空いた空いたぁ、ようこそ!麻雀部へ!」 ?「ウチの名前は荒川憩や!よろしくな!新入部員くん!」 京太郎「なんで俺が部員になってるんですかねえ?」 憩「いや、なんか目ぇ輝いとったから。入りたいんかなあ思うて」アハハ 輝いてた?目が?どんなふうに? 憩「で、どうなん?入ってく?」 ううむ 京太郎「よし!入りましょう!憩さん!」 憩「い、いきなり名前呼びかいな//」カァァ 京太郎「あのー、憩さん?」 憩「ふう、落ち着いたわ」 京太郎「そういえば、他の部員の方はいないんですか?」 憩「いない」 憩「麻雀部にウチ以外の部員は、いないんよ」 彼女は言った、笑いながら、淡々と 憩「すまんな、新入部員くん、さっきのは冗談なんや」 ----------------------- 憩「ウチ、今二年なんやけどな、入部したときにいた先輩、みんなやめさせちゃったんよ」 憩「『荒川さんと打っても楽しくない!』って言われてな……」アハハ 憩「自分だけが麻雀を楽しんで他の人はつまらない、そんな麻雀をウチは打ってしまうんや」 憩「だから、今のうちやで、傷付かんうちに辞めた方がええ、麻雀がつまらなくなる前に辞めた方がええ」 そう言う憩さんの目はさっきのように笑ってはいなかった 俺は彼女にどんな声をかければいいのだろうか 京太郎「女の人の泣き顔は、見たくないです」 憩「え?」 京太郎「憩さんが何と言おうと、俺は入ります」 京太郎「楽しくない麻雀なんて、ありえませんから」 憩「そんなこと言うたって!ダメなんよ!」 憩さんは叫ぶように言う なぜ俺が初対面の人にこんなに真剣になれるのか、自分で理解ができなかった 京太郎「大丈夫です、俺が大丈夫だから、大丈夫です。憩さんは気にしなくていいです」 京太郎「憩さんを避けていった人達は、きっと自分の弱さを認めたくなかっただけなんです」 京太郎「だから、憩さんは悪くないです」 京太郎「作り直しましょう、麻雀部を」 京太郎「俺たちが頑張ればきっと誰かが付いてくるはずです」 京太郎「現に1人アテがありますし」 京太郎「わかりましたか?俺は絶対に諦めません」 少しの沈黙、それを破ったのは憩さんだった 憩「ふう、わかったわ」 憩「それじゃあ、これからよろしくな」 憩「新入部員くん」ニコッ その笑顔はまるで、校舎の中に射す日の光のようで、明るく、そして暖かかった 【4月第1週 平日1 昼 終】 京太郎「そういえば、他の部員がいないのにどうやって練習していたんですか?」 憩「ああ、いつもは街の雀荘で打っとるんよ。最近はノーレートのとこも増えてきて色んな人がいて楽しいんよ」 京太郎「じゃあなんでここに?」 憩「その雀荘に行く前にここの掃除しとるんよ、だから少し手伝ってくれるか?えーっと…」 京太郎「名前ですか?一年の須賀、須賀京太郎です」 憩「それじゃあ、京太郎、そのロッカーの中の箒取ってくれるか?」 京太郎「よっと、これでいいですか?」 憩「それやそれ、じゃあパパッと終わらせるでー!」 京太郎「了解です!」 憩「よし、だいぶゴミも集まってきたし塵取りとってやー」 京太郎「これですね、はい」 憩「おお、早いなー、京太郎は看護師とか向いとるんとちゃうん?じゃあウチが塵取り持っとくから京太郎はゴミこん」 京太郎「わかりました……!」 こ、これは!憩さんが三角座りをしている……だと?そんな…そんなことをしたら憩さんの三角の領域が俺の目に…! 憩「ん、どうかしたん?きょうたろぉ……!」 気づかれた! 憩「み、見た……?///」 京太郎「いえ!なにも!青と白の水玉なんて見てません!…あ」 憩「きょ、京太郎のアホ~!///」 京太郎「ちょ、憩さん、箒は痛っ、痛いですって!」 憩「で、京太郎はこれからどうするんや?」ムクー 京太郎「そろそろ許してくださいよ…」 憩「ぱんつ見られといて許すやつがどこにいるんや!」ブンッ 京太郎「はいストーップ!そうですね、その雀荘に行ってみますよ。案内してくれますか?」シラハドリ 憩「わかったわ、後でたこ焼きよろしくな。ほな行こか」 京太郎「はいはい」 【道中】 憩「あ、ここのたこ焼きがこの街で一番おいしいんや。ここやで京太郎!」 京太郎「ちょっと待ってくださいよ」ゼェハァ 憩「京太郎は男の子やのに体力ないんやなー、もっと鍛えんとアカンで。ほら早く奢ってーな」 京太郎「はいはい。あ、たこ焼き1人前お願いします」 京太郎「はい、買ってきましたよ。どこで食べます?」 憩「あそこのベンチでええんやない?」ユビサシ 京太郎「はい、いいと思います」 憩「あれ?一人分だけなん?京太郎にもこの味教えたい思うたんやけどな」ブー 京太郎「いえいえ、いいですよ。ほんのお詫びですし」 憩「なんっかイヤや…よし京太郎!」 憩「一緒に食べるで!」 憩「ほれ一つ食べてみい」 京太郎「ありがとうございます」パクッ 京太郎「あふっ、あっ、あっつ……ふう。確かにおいしいですね、このたこ焼き」 憩「せやろー!さすがやろー!」 京太郎「なんで憩さんが自慢気になっているんですか……もう1個貰えます?」 憩「うん、ええで。ほれ」 京太郎「……うん、おいしい。こんなところ教えてくれてありがとうございました、憩さん」 憩(あれ、これよう考えたら間接キスいうやつちゃう?///) 京太郎「憩さん、おーい、憩さーん」 憩「ひゃ、ひゃい!」ビクッ 京太郎「ぷっ、あはははは、何ですかそれ、ふふっ」 憩「わ、笑っとらんで早く行くで!今日はウチ用事あるんやから!」 【雀荘】 店員「お、来たね荒川の嬢ちゃん……とそちらは?彼氏かい?」 憩「かかかか、彼氏ちゃうわ!こんなやつ!」 京太郎「ちょっ、憩さんそんな言い方あんまりじゃあ……」 憩「う……」 店員「あっはっは、こんな嬢ちゃん久しぶりだな。で、どうする?2人で打って行くんやろ?」 憩「うん、いつも通りノーレートで!」 店員「あいよ、じゃああの卓が空いてるから入ってや」 おっさん「よお、荒川んとこのぉ、またカモられに来たんかぁ?げっげっ、げっげっ」 おっさま「なぁに言うとるん、いっつもカモられてるのあんたやろが」ビシッ おっさん「ぐえっ、せ、せやったな。よし!そこの兄ちゃんカモったるわ!かかってきい!」クイックイッ おっさま「そういうのやめーや」 憩「はぁ、こんなん気にせんでええよ、京太郎」 京太郎「ははは、よろしくお願いします」 おっさん「うっしゃあ!ほな、始めるでー!」 -------------------- 憩「ツモ」 一同「おうっ」 憩「ロン」 おっさん「うげっ」 憩「ロン」 おっさん「ひえっ」 憩「ツモ」 憩「ロン」 おっさん「うえっ」 憩「これで終わりや!ロン!」 おっさん「ひげぇーーー」 ----------------------- 憩「ふう、終わったな。楽しかったで、ありがとさん」 京太郎「あ、ありがとうございました」 おっさん「」ブクブク おっさま「おつかれさん、いやあ、相変わらず強いね~荒川ちゃんは、流石全国2位なだけはあるわ~」 憩「いやいやまだまだですよー、宮永さんに比べたらウチなんて」 おっさま「そか~、充分やれると思うんやけどな~」 おっさん「ハッ、ワイは一体?」 おっさま「ハコ割れトビや」 憩「アホも起きたことやし、今日はこんくらいで打ち止めや!」 京太郎「じゃあ行きましょうか」 店員「嬢ちゃんもう帰るん?いつもは7時くらいまで打ってくんに」 憩「ああ、今日は用事があんねん」 店員「用事?彼氏?夜?」 店員「ふぅーむ、なるほどなるほどなるほどー」 店員「兄ちゃん、頑張ってな」ボソッ 京太郎「な、何をですか!?」 憩「だからちゃう言うとるやろ!///」 店員「まーたまたー、顔赤くしちゃってー」 憩「う、うるさいわ!ほな行くで京太郎!じゃあなー!」 京太郎「ありがとうございました」ペコリ 【帰り道】 憩「んーと、京太郎はこっちの方なん?」 京太郎「はい、下宿してまして」 憩「へー奇遇やなーウチも下宿しとんねん」 京太郎「え?あの、もしかしてその下宿先って清々荘って名前じゃあ……ないです…よね?」 憩「お、よおわかったなあ、京太郎エスパーなんちゃうん?」 京太郎「実はですね、俺の下宿先も清々荘なんですよ。あとさっき話題に出てた照も」 憩「え、ホンマ!?特に後の方!」 京太郎「嘘吐いてどうするんですか」 憩「だって京太郎が―― ---------------------------------------------------- 憩「こ、ここに宮永照がおるん?」 京太郎「はい、だから入ってください」 憩「わかったわ。ほな、おじゃましまーっす、と」 憩「あれ、宮永さんおらへんやないの。どういうことなん?きょうたろ…むぐっ……!」ズギュウウウン 憩「ぷは……って、何すんねん!い、いきなりキ、キスなんて…///」 京太郎「あれ、憩さんひょっとしてこの部屋、照の部屋だと思った?」 京太郎「残念、俺の部屋でした!」マッパ 憩「ちょ、なんで脱いでるん?」 京太郎「そりゃあ、憩さんとするためですよ」 憩「だ、だから何を…?」 京太郎「何って、ナニに決まってるじゃないですか!営みですよ!夜の営み!」ガバッ 憩「あ~れ~」 ---------------------------------------------------- ――って感じで襲ってくるかもしれへんやん」 京太郎「しませんよそんなこと!一体俺は憩さんの中でどんなイメージなんですか!?」 霞「あらあら、随分と仲良しさんなのね」 憩京「「うおっ!」」ビクッ 憩京「「い、いつの間に!?」」 霞「それはこっちの台詞よ、いつの間にそんな仲良くなったの?」 霞「まあ訊かないでおくわ。あと、一応言っておきますけど、清々荘内での不純異性交遊は『禁止』ですからね。破ったら…ね?」ニコッ 京太郎「」ゾクッ 憩「で!霞姉!今日のご飯は何なん?」 霞「それは歓迎会でのお楽しみよ、うふふ」 憩「なんや霞姉はケチやなー、京太郎はたこ焼き奢ってくれたんにー」 霞「あら京太郎君、憩ちゃんにそんなもの奢ったの?ひょっとして仲良くなった理由って憩ちゃんを餌付けしたから?」 京太郎「そんな訳ないでしょう!」 俺と憩さん、霞さんの3人で歩くこと10分、ようやく清々荘が見えてきた。 そして、その前でこちらに手を振っている女性の姿が目に入った。夕陽とも相まってその姿はとても輝いて見える 京太郎「な、なんだ!あの金色の輝きは!」 どうして自分と同じ金髪なのにこうも輝きが違うのだろうか、俺、気になります。 霞「輝き?ああ、エイスリンちゃんのことね」 京太郎「エイスリンさん?」 霞「京太郎君の右隣の部屋に住んでるエイスリン・ウィッシュアートちゃん。ニュージーランドからの留学生ですって」 憩「あと何人住人増えるんこのアパート……」 エイスリン「カスミ、オソイ!ヤクソク、ハマモル!」プンスカ 霞「ごめんね、エイスリンちゃん。ちょっとスーパーで手間取っちゃってて」 エイスリン「ソノヒトタチハ?」 霞「この金髪の男の子がエイスリンちゃんのお隣さんの須賀京太郎君」 京太郎「よろしくお願いします」 霞「それでこっちの女の子は荒川憩ちゃんよ」 憩「よろしくお願いするでー」 エイスリン「コッチモ…」カキカキ エイスリン「ヨロシク!」バッ|憩、エイスリン、京太郎の順に並んでる絵| 憩「ほえー、上手いもんやね」 霞「エイスリンちゃんはまだ上手く日本語が話せないからこうしてホワイトボードを使ってコミニュケーション取ってるのよ」 京太郎「なるほど、そういうことですか」 霞「それじゃあ、私とエイスリンちゃんはご飯作るから2人は部屋に帰って着替えておいてね」 憩「いよいよパーティーや!」 霞「新入りさん歓迎会ー!」 憩・?「わー!」ドンドンパフパフー 霞「さて、まずは新たな住人さんの紹介よ!まずは……ニュージーランドから来たパツキン美少女!エイスリンちゃんー」 エイスリン「Aislinn Wishartデス、ニュージーランドカラ来マシタ、コレカラヨロシクオ願イシマス!」バッ |夜露死苦| 霞「え、えーっとその字は?」 エイスリン「カンジ、ハツチョウセンシテミマシタ。カンジ is art!」キラキラ ?「金髪には惹かれるものがあるし!」 霞「さて次はー!またもや金髪!長野出身!見た目は不良、頭脳は良好!その名は須賀京太郎ー!」 京太郎「あ、新入りの須賀京太郎です、よろしくお願いします」 憩「ふつーやな」ジトー ?「普通だし」ジトー 霞「普通ね」ジトー 照「普通すぎるな」ジトー ?2「普通すぎてつまらん」ジトー 京太郎「すいませんでした…」チーン エイスリン「スガクン!ヨカッタヨ!ゲンキダシテ!Simple is the best!」キラキラ 京太郎「ありがとうございますぅ…」シクシク 霞「気を取り直していきましょー!次は!どこから来たのかわからない!謎の女子高生、三尋木ィー咏ァー!」 咏「三尋木咏だぜぃ、これからよろしくねぃ~」フリフリ 京太郎「和服か、いいな」グッ 憩「む!なんや京太郎はコスブレが好きなん?」 京太郎「いや、そういう訳じゃないですけど」 霞「はいそこの2人いちゃいちゃしない!それじゃあトリはこの人!西東京から来た!現在日本の女子高生の頂点!宮永ァー照ゥー!」 照「宮永照だ、訳あってこちらに越して来た。よろしく頼む」ゴッ 池田「こ、こいつはやばいんだし」ビクビク エイスリン「ワオ!」ゾクッ 憩「ホンマにホンマやったんやな!」キラキラ 京太郎「でしょう?俺の言った通りでしょう?」 霞「はい、そこの2人次いちゃいちゃしたらご飯抜きよ」ニコッ ?「年増の嫉妬は恐ろしいし!」 霞「はい華菜ちゃんはご飯抜きね」 華菜「ちょっと待つんだし!」 霞「今年の新入りさんは4人、みんな仲良くね。次は先住人の自己紹介よ」 華菜「カナちゃんは池田華菜っていうんだし!これからよろしくだし!」 憩「ウチは2年の荒川憩や、麻雀部の部長やっとるから是非来てな」 霞「私は石戸霞、ここには父上様に連れられて来て以来8年程いるわね。今年から三箇牧の教員になったからここには私1人で暮らすことになったの。だからなるべく問題は起こさないようにね、特に……京太郎君?」 京太郎「は、はい…」 霞「わかってればいいのよ、わかってれば」 照「」グー 憩「ねえ、そろそろご飯食べへん?お腹空きすぎてん」 霞「ええそうね、それじゃあこれからは晩餐タイムよ」 照「京、そこの野菜取って」モグモグ 京太郎「ドレッシングはどうする?」 照「フレンチで」ゴクゴク 京太郎「あいよっと」つ皿 照「ん、ありがと」パクパク 京太郎「どんだけ食べてるんだよお前…」 照「おいしいんだからしょうがない、やめられない止まらない」ガツガツ 照「ふう、お腹いっぱい」 京太郎「なあ照、ちょっといいか?」 照「なに?」 【石戸宅・縁側】 京太郎「突然で悪いんだが、麻雀部に入らないか?」 照「んー、部員ってどうなってるの?荒川さんがこの時期で部長ってことからすると、あまりいないんでしょ?」 京太郎「なんでそんなに鋭いんだ」ズボシ 照「これでも一応文学少女ですからね」ドヤァ 京太郎「はいはい、察しの通り部員は俺と憩さんだけだよ」 照「そう…京はインターハイに出るつもりなの?」 京太郎「まあ出来ればの話だけどな」 照「じゃあ荒川さんは?」 京太郎「照と打つんやー、って張り切ってたからきっと出ると思うよ」 照「ふーん、そっか、それなら 照「私は入らない」 京太郎「え?どうして?」 照「個人戦に出るのに部活に入っていなければならないということはない。荒川さんが団体戦に出るつもりなら私は入るけど、この現状じゃあそれは無理。だから私は入らない」 京太郎「なんでそんなに団体戦に拘るんだ?」 照「京はモモ達を見てきたのか?あいつらがそう簡単に負けるとは思えない。おそらく全国まで来る、とすると私も全国へ行けばあいつらと打つ機会が増える」 京太郎「咲達と打つため……か、そしてその目的が果たせないのなら部活には入る必要はない、そういうことか」 照「その通り、だから私は白糸台で団体戦に出ていた。女子部員が4人揃ったら教えてくれ、そうしたら考えてみるよ」 京太郎「照…お前変わったな」 照「どういう意味?」 京太郎「昔は俺達4人で楽しく打ってただろ?だけど、俺からすると、今のお前は麻雀を楽しんでいないように見えるんだ」 照「つまり、京が私に友達と打つ楽しみを教えてくれるってこと?」 京太郎「そうだ。俺と憩さんでお前の目を覚ます」 照「これはまた…大きく出たね、まあ楽しみにしてるよ。それじゃあ私先に帰るね」 京太郎「このサンドイッチおいしいな。霞さんが作ったのかな」チョンチョン 京太郎「…ん?ああ、エイスリンさんですか」 エイスリン「スガクン、ソノsandwichオイシイ?」 京太郎「はい、おいしいですよ。毎朝食べたいくらいです」 エイスリン「ソッカ、ヨカッタ」ホッ 京太郎「これはエイスリンさんが作ったんですか?」 エイスリン「ンー」カキカキ エイスリン「カスミ!」バッ |眼鏡を掛けた霞の絵| 京太郎「なるほど、霞さんに教えてもらったんですね」 エイスリン「ウン!カスミ、スゴイ!」キラキラ 京太郎「確かに…あれは、凄いですよね…」ゴクリ エイスリン「スガクンハ、スゴイホウガ、イイ?」 京太郎「いや、別に大きさなんて関係ないですよ。人の個性ですしね」 エイスリン「…オオキサ?」 はっ!そういえばエイスリンさんは一度もおもちに関する言葉を使っていない……!ということは! エイスリン「スガクンノ、スケベ!エッチ!///」 京太郎「エイスリンさんは怒り疲れて寝てしまった。しかし、寝顔も可愛いなあ」ツンツン エイスリン「スガクンノエッチ…」Zzz 華菜「なぁにやってんだ、新入り」 京太郎「えっとあなたは確か、小池さんでしたっけ?」 華菜「カナちゃんは池田だし!」 京太郎「おい、小池ェ!」 華菜「不謹慎だし!」 華菜「エイスリンさんは可愛いなあ」ツンツン 京太郎「あ、俺と同じことやってる」 華菜「な、わ、悪いか!?」 京太郎「そういえば池田さんは妹さんとかいるんですか?」 華菜「華菜でいいぞ、でもなんでわかったんだ?」 京太郎「華菜さんさっき食器の片付けとか手伝ってじゃないですか、だから妹か弟がいるんじゃないかなって」 華菜「ふむふむなるほど、カナちゃんには三つ子がいるんだ。緋菜と菜沙と城菜っていってな、とっても可愛いんだぞ!」 京太郎「そ、それじゃあおやすみなさ」 華菜「おっと、どこにいく気だ?須賀」 京太郎「え、ちょっと、え?」 京太郎「あの後20分くらい池田さんの妹さんの話を聞かされた……」ゲッソリ 憩「大丈夫?京太郎?」 京太郎「はい、まあなんとか」 憩「やっぱり高校初日は疲れるよねー」 京太郎「俺の疲労の主な原因は憩さんなんですけどねぇ」 憩「え、そうやったん?それはすまんなー」ハハハ 京太郎「そういえば憩さんはどうしてここに住んでるんですか?」 憩「ただ単純に親元を離れたかったから、かな」 京太郎「憩さんの御実家って……」 憩「病院やで、通学路から見えるあの大きいやつな」 京太郎「あ、やっぱりそうなんですか」 憩「お父さんやお母さんはウチを医者にさせたいらしいんよ。だから勉強で忙しくなる前に、高校だけでも自由でいたいなー思うてね」 京太郎「なるほど、なんだか変な話ですね」 憩「せやろ、どうせなるなら医者よりナースになりたいわー」ハハハ 京太郎「憩さんにナース服ですか……かなり似合いそうですね!」 憩「うん、なんだか体に馴染む感じがするんよねー。最近はよく実家から拝借したんを寝間着に使うとるんよ」 京太郎「へー、じゃあ今度俺にナース服姿見せてくださいよ」 憩「お、ええでー。但し、ウチに麻雀で勝てたらなー」 京太郎「よおし、それじゃあ頑張りますよー!」メラメラ 【4月第1週 平日1終了】 【4月第1週 平日】 京太郎「まさか高校生活第1週目で寝坊するとは思わなんだ……」ゼェゼェ 京太郎「まあいい、学校まで後少しだ!後少しで間に合うんだ!頑張れ俺!」ウォー キーンコーンカーンコーン ガラガラ 京太郎「ふっ、ギリギリセーフだったぜ!」ヤレヤレ 担任「須賀ァ!てめェ今の遅刻は何だァ!ギリギリアウトだァ!」 京太郎「おいおい嘘だろ?冗談はよしておくれよ」HAHAHA 担任「うるせェ!外で立ってろ!」 京太郎「」 京太郎「はあ…疲れた。昼飯はどこで食べようか」 京太郎「食堂に行くか」 【食堂】 京太郎「お、この日替わりランチのサンドイッチ美味しそうだな。頼んでみるか……と、お?」 エイスリン「……」キョロキョロ 京太郎「エイスリンさんじゃないか、何をしているんだろう?」 エイスリン「ア、スガクン!」パアッ 京太郎「エイスリンさん、どうかしたんですか?」 エイスリン「エーットネ」カキカキ エイスリン「コレ!」バッ |サンドイッチの絵| 京太郎「日替わりランチを食べたい、ということですか?」 エイスリン「ウン!」 京太郎「食堂で頼むときはまず食券をここで買って、あそこのカウンターに食券を持って行くんですよ」 エイスリン「ワカッタ、スガクンアリガトウ!」ニコッ 京太郎「よし、じゃあ俺も……あれ?」 エイスリン「」スタスタ 京太郎「今度はどうしたんですか?」 エイスリン「ヨカッタラ、lunch、イッショニタベヨ!」 京太郎「はい、わかりました」 京太郎「あの日替わりランチは美味しかったな、何よりエイスリンさんと一緒に食べられて良かった」ウンウン 先生「須賀君~ちゃんと聞いとる~?」 京太郎「はい、もちろんです!」 さて、放課後はどうするか 京太郎「さて、こうして街に来たわけだが、何をしよう……」 咏「お、京太郎じゃーん」フリフリ 京太郎「おお、三尋木じゃないか何してるんだ?」 咏「咏でいいぜぃ。まあ、あれだ生活用品をちょっと見て回ってるんだ」 京太郎「生活用品か、確か俺もあまり無かったからな。よし、一緒に買い物しようぜ!」 咏「お、いいね~それ、しらんけど」 京太郎「何だよそれ、じゃあ行くか」 ―――――――――――――――― 京太郎「まあこのくらい買えば充分か」 咏「なあ京太郎、休憩がてら喫茶店にでも行かね~?」 京太郎「そうだな、行こう」 イラッシャイマセー 咏「それじゃあ私は抹茶にでもするかね~、しらんけど」 京太郎「それじゃあ俺はレッドブルで」 咏「なんで喫茶店にんなもん置いてあんだよ…」 京太郎「だよな…」 オマタセシマシター 京太郎「お、来た来た」 京太郎「なあ、咏ってさ」ゴクゴク 咏「ん?」 京太郎「ウッ、麻雀したけ、と、あるか?コホッ」 咏「あ?なんだって?」 京太郎「ちょっ、ごめっ」ケホッケホッ 京太郎「はあ、落ち着いた」 咏「えーと、麻雀?」 京太郎「ああ、今俺と憩さんで麻雀部作ろうとしてるんだけどさ、咏も麻雀できるなら入部してくれたら嬉しいなって」 咏「ふーん、わかった。いいよ」 京太郎「え!はやっ!?そんな簡単に決めていいのか!?」 咏「別に入りたい部活なんて無いからねぃ~、元々部活なんて知らんし」 咏「それに私は地元で『cat chamber』って呼ばれるほどだったからね~」 京太郎「キャット…?」 咏「『cat chamber』な」 京太郎「なんだかよくわからんが、とにかくよろしく頼むな」 咏「おうよ、そういえば顧問て誰なん?」 京太郎「あ」 咏「確か創部に必要なのは顧問となる教員1名と生徒5名だったはずだけど、それはいいのかぃ?知らんけど」 京太郎「し、知らなかった……」 咏「しっかりしてくれよ~、そんじゃ私は別んとこ行くからじゃねぃ~」 京太郎「おう、じゃあな」 京太郎「次はどこに行くかな」 アリガトウゴザイマシター 京太郎「さてと、公園に行くか」 【公園】 京太郎「公園なう」 ??「あのーすんません、ここいら辺で、いかにも病弱って感じの女の子いませんでした?」 京太郎「いや、見かけませんでしたけど」 ??「そうですか、お手を掛けました」 京太郎「あの、もし良ければ手伝いましょうか?その人を探すの」 ??「え、ホンマ?じゃあ頼むわ!ウチは千里山の清水谷竜華や、よろしく」 京太郎「俺は三箇牧の須賀京太郎といいます」 竜華「須賀君はあっちの方探してくれへん?ウチはこっちの方探すから」 京太郎「わかりました」 ―――――――――――― 竜華「結局見つからんかったわ…どこに行ったんや怜ぃ……」ポロポロ 京太郎「すいません、お力になれなくて……」 竜華「ええってええって。ところで須賀君、三箇牧の憩ちゃんって知っとる?」ゴシゴシ 京太郎「荒川憩さんですか?」 竜華「せやせや、やっぱ知っとった?」 京太郎「知ってるも何も部活の先輩ですからね」 竜華「じゃあ須賀君も麻雀部なん?」 京太郎「ええ、まあ」 竜華「奇遇やなあ!ウチも麻雀部なんよ!なあ須賀君、今ケータイ持っとる?」 京太郎「はい」 竜華「じゃあちょっと借りて……ちょちょいのちょいっと」ピローン 京太郎「何をしたんですか?」 竜華「ウチの連絡先入れといたわ。同じ地区の麻雀部員同士仲良くしてこやー」 京太郎「そうですか、それじゃあこれからもよろしくお願いします」 竜華「うんうん、ええ子やなー須賀君は。じゃあ今日はありがとな、それじゃ!」タッタッ 京太郎「さよならー」 京太郎「……清水谷さんか、可愛い人だったな。そして、何よりあのおもちは……」デレー 京太郎「よし、帰ろう」 ガサガサッ ?「ふぅ、ようやくいなくなったわ」 【4月第1週 平日】終 【4月第1週 休日】 チュンチュン 京太郎「休日なのに早く起きてしまった…」 京太郎「咏の言っていた通り、創部には生徒5名と教員1名が必要らしい。あと、麻雀部は廃部状態だから5月末までに創部申請を出さなくてはいけないようだ」 京太郎「さて、朝はどうしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「って言ってもどうするかな……」 京太郎「ネトマもいいけど基礎を固めたいところだからな」 京太郎「よし、基礎を固めるぞ!」 京太郎「そうと決まれば、『麻雀 基礎』っと」カタカタ 京太郎「お、手ごろなサイトが見つかったぞ」 京太郎「ふう……」 京太郎「まあ、こんなものか」 京太郎「他の人の部屋に遊びに行くか」 京太郎「池田さんの部屋に遊びに行こう」 京太郎「あの人の部屋ってどうなってるんだろうか」 京太郎「いーけーださん!あっそびーましょ!」 シーン 京太郎「ふむ、どこかに出かけているようだな」 京太郎「うーむ、どうしたものか」 京太郎「勉強をしよう」 京太郎「一応宿題もあったことだしな」 宿題「どっさりあるよ!どっさり!」 京太郎「んー、これは…誰かと一緒にやった方がいいかもしれない」 京太郎「この国語は照とやった方がいいかな」 京太郎「…いや、俺一人の力で片付けてやるぜ!」 京太郎「いつまでもあいつの力借りてちゃいけないからな」 ―――――――― 京太郎「お、案外早く終わったな」 京太郎「『セメント樽の中の手紙』か悲しい話だったな」 京太郎「買い物に行くか」 京太郎「さて、どこへ行こうかな」 京太郎「めぼしいものは」 牌のお姉さんの麻雀教本 初級編…1400円 牌のお姉さんの麻雀教本 中級編…2000円 牌のお姉さんの麻雀教本 上級編…2800円 小鍛治健夜の目指せ!グランドマスター!…2800円 迫り来る怒涛の修羅場…2000円 驚愕!雀士改造術!…1900円 女性を落とす40の方法…1000円 参考書…600円 小説…600円 WEEKLY 麻雀 TODAY…600円 京太郎「さて、何を買おう」 京太郎「これください」 店員「計4500円となります」 京太郎「はい」チャリン アリガトウゴザイマシター 買った物 牌のお姉さんの麻雀教本 初級編 コンマ判定で雀力up 読む度に成功率が上がっていきます 驚愕!雀士改造術! 読書後に一緒に麻雀の特訓をした人の雀力up 参考書 勉強時に使用可能。 勉強の成功率、獲得学力が上がります WEEKLY 麻雀 TODAY 1回しか読めません。 無条件で雀力up 夜 京太郎「少し出歩いてみるか」 京太郎「夜の大阪ってこんな感じなのか」 京太郎「長野とは違ってあんまり星が見えないんだな」 京太郎「あれ、こんなとこに張り紙があるぞ」 張り紙「不審者に注意でー」 京太郎「不審者か、気を付けなければな」 京太郎「しかし、今日会話をしたのが本屋の店員さんだけだったとは……」 【4月第1週 休日】終了 【4月第2週 平日】 京太郎「遅刻に用心して早起きしてきたぞ!」 京太郎「お、あの人は……エイスリンさんじゃないか!」 京太郎「おーい!エイスリンさーん!」 エイスリン「ア、スガクン!」 京太郎「どうも、おはようございます」 エイスリン「オハヨウ!」 京太郎「エイスリンさんって麻雀に興味あります?」 エイスリン「…マージャン?」 京太郎「ああ、やっぱり知りませんでしたか」 エイスリン「ソレッテgame?」 京太郎「はい、とっても楽しいですよ」 京太郎「今、憩さんと麻雀部作ってるんですよ。だからエイスリンさんも入ってくれたら嬉しいなって」 エイスリン「ヘー、ソレジャアミニイコウカナ!」 京太郎「じゃあ今日の放課後に麻雀部に行きましょう。迎えに行きますよ」 エイスリン「ウン、ワカッタ!」 京太郎「おおよそ眠気というものがしなかったぜ!」 京太郎「昼はどこに行こうか」 京太郎「今日は弁当を作って、中庭に来たわけだが……」 女子1「はい、あーん」 男子1「お返しだよ、マイハニー」 女子2「もう!遅いよ!男子2君!」 男子2「いやあ、ごめんごめん」 女子3「ほら鳴きなさい!このブタァ!」 男子3「ブヒィィィィィ!」 京太郎「なんだこの桃色空間は」 部員A「そっちに行きましたよ!池田部長!」 華菜「お任せあれ!うにゃああああ!」 京太郎「あれ、池田さ」 ドーン! 華菜「痛ててって、須賀じゃないか」 京太郎「やっぱり池田さんでしたか」 華菜「うにゃああああ!逃げられた…」ガックシ 部員B「諦めません!諦めませんよ!」ザッザッ 部員C「左に同じ!」タッタッ 部員A「よーし、いっちょやったろー!」ウォー! 華菜「あ、お前ら、カナちゃんを置いてくなし!」ダダダダ 京太郎「何だったんだ一体……」 教師「今日はこれで終わりやで~」 京太郎「さて、エイスリンさんを迎えに行くか」 咏「どこ行くんだよ~京太郎~」ウリウリ 京太郎「咏か、これから部活に行くんだが、一緒に来るか?」 咏「おう、行く行く!」 京太郎「その前に、エイスリンさんを迎えに行くから少し付き合ってくれ」 咏「わかったぜぃ~」 【三年フロア】 京太郎「あ、エイスリンさーん」 エイスリン「スガクン!ソレ二ウタモ!マッテタヨ!」 京太郎「それじゃあ行きましょうか」 【部室】 京太郎「こんにちはー」 憩「お、京太郎君。来たかーっと、あれなんで咏ちゃんとエイスリンちゃんがおるん?」 京太郎「咏は麻雀部に入るらしいですよ」 憩「え!そうなん!?おーきにやで!咏ちゃん!」 咏「まあ、よろしく頼むぜぃ」 京太郎「それでエイスリンさんは」 エイスリン「ケンガクニ、キタ!」 憩「京太郎君、流石やで!」 京太郎「いやーそれほどでも…ありますけどね!」ドヤァ 咏「そのドヤ顔さえなければいいんだけどな」 京太郎「今日は何をしようか」 京太郎「エイスリンさん、俺と特訓しましょう!」 エイスリン「ウン!」 憩「じゃあウチと咏ちゃんはいつもの雀荘行ってるねー」 京太郎「はい、わかりました」 咏「じゃあまた明日ねぃ~」フリフリ 京太郎「おう、じゃあな!」 ―――――――― エイスリン「コレガ1翻デ、コレガ…2翻?」 京太郎「おお!飲み込み早いですね!」 エイスリン「ソ、ソウカナ…?」テレテレ 京太郎「やっぱり、エイスリンさんには入ってほしいです!一緒に楽しみましょうよ!」 エイスリン「ケイ、トウタト、スガクン…」カキカキ エイスリン「スガクン!」バッ |4人で卓を囲んでいる絵| エイスリン「ワタシ、ハイル!ガンバロウ、スガクン!」 京太郎「はい!お願いします!」 京太郎「いい感じの時間なので、そろそろ帰りましょうか」 エイスリン「ウン!」 【帰り道】 京太郎「へー、ニュージーランドってそんなところなんですか」 エイスリン「キレイナトコロダヨ!」 京太郎「いつか行ってみたいですね」 エイスリン「ナラ、イツカイコウネ、イッショニ」 京太郎「はい、…お」 エイスリン「ドウシタノ?」 京太郎「いや、綺麗だなって」 エイスリン「エ?」 京太郎「夕焼けが…ってどうしたんですか?顔が赤いですよ?」 エイスリン「ナ、ナンデモナイヨ!ユ、ユウヤケノセイジャナイカナー//」 京太郎「そうなんですか?ならいいですけど。それじゃあ約束ですね」 エイスリン「ヤクソク?」 京太郎「エイスリンさんとニュージーランドに行くって約束です」 京太郎「あ、小指出してくれますか?」コユビ エイスリン「コユビ?コウ?」コユビ 京太郎「はい、そうです。指切りげんまんです」 エイスリン「ユビキリ…?」 京太郎「日本では約束をするときこうするんですよ」 京太郎「ゆーびきりげんまん、うーそついたらはりせんぼんのーます」 京太郎「ゆーびきった!」 【4月第2週 平日】終了 【4月第2週 休日】 京太郎「ふむ、清々しい朝だな!」 京太郎「そういえば照と麻雀するって話どうするかな」 京太郎「さて、今朝はなにをしようかな」 京太郎「麻雀の勉強をば」 京太郎「今日は如何様にしようか」 京太郎「憩さんに早く追いつきたいから、基礎からいこう」 京太郎「この前みつけたこのサイトで…」 京太郎「ふむふむ」 京太郎「ふぅ~む、なるほどなるほどなるほど~」 京太郎「中々参考になるな~このサイト」 京太郎「もう昼か…何をしよう」 京太郎「他の人の部屋に遊びに行くか」 京太郎「今日こそはいますように」 京太郎「さて、誰の部屋に行こうか」 京太郎「照ならいるはずだろ」 京太郎「照ー、いるか?」 霞「あら、京太郎君。照ちゃんなら朝早くからどこかに行っちゃったわよ」 京太郎「」 京太郎「気を取り直して麻雀の勉強をしよう…そうしよう…」 京太郎「どんなふうにやるかな」 京太郎「ネトマをしよう!」 京太郎「ここで予約をして…」 京太郎「おお、来たぞ!」 すく水『よろしくですよー』 大好き三つ子!『よろしく頼むしっ!』 ヒロリン『よろしくさんさんさんころり~』 京太郎「よかった…俺はぼっちじゃなかったんだな」グッ 京『よろしくお願いします』 ヒロリン『よし、はじめよかー』 京太郎「俺が起家か」 京 ノーテン すく水 テンパイ 三つ子 テンパイ ヒロリン ノーテン 京『ぐぬぬ』 ヒロリン『アカン、アカンなぁ』 三つ子『好調だし!』 三つ子『ツモ!1600・3200だし!』 京『やられた!』 京 21800 すく水 23400 三つ子 31400 ヒロリン 23400 ヒロリン『やったるでー!』 すく水『そろそろうるさいですよー』 東2局 流局 京 22800 すく水 20400 三つ子 32400 ヒロリン 24400 ヒロリン『まだまだやるでー!』 京『またノーテン…』 三つ子『ツモ!3200オールだし!』 東3局 三つ子のツモ→1本場へ 京 19600 すく水 17200 三つ子 42000 ヒロリン 21200 三つ子『連荘だし!』 すく水『やってやるのですよー!』 東3局1本場 流局→2本場へ 京 20600 すく水 18200 三つ子 43000 ヒロリン 18200 京『逃げ切ろう』 ヒロリン『おっかしーなー』 京『ツモです!1600・3200の2本場は1800・3400!』 東3局2本場 京のツモ和了→東4局へ 京 27600 すく水 16400 三つ子 39600 ヒロリン 16400 京『この調子でいくぜ!』 三つ子『そうはいかないし!』 すく水『勝負は最後までですよー』 ヒロリン『もうええんや…』 すく水『まずは避けますよー』 三つ子『オリとくし…』 ヒロリン『ダメやな…なにもかも…』 京『ロン!12000!』 ヒロリン『嘘…やろ?』 終局 1位 京 39600 2位 三つ子 39600 3位 すく水 16400 4位 ヒロリン 4400 すく水『お疲れさまですよー』 三つ子『惜しいところだったのに…』 京『なんとか…なりましたね』 ヒロリン『あははははははは』 京太郎「よし、勝てたぞ!」 京太郎「ヒロリンさん…か、なんだか怖かったな」 京太郎「この後は何をしよう」 京太郎「一休みしたら買い物に行こう」 京太郎「さて、どこへ行こうか」 京太郎「文房具屋に行くか」 ノート…200円 シャーペン…300円 赤のマーカーペン…300円 いわくつきのペン…500円 いわくつきのシャーペン…600円 高めのシャーペン…900円 関数電卓…1000円 京太郎「あのー、このシャーペンって一体?」 店員「それで勉強すると夢中になってるものが上手なるっていういわくつきのシャーペンやで」 京太郎「それじゃあ、このボールペンは一体?」 店員「それを持ってる人と仲良くなれるいう代物や、神様の力借りとるとかでここでも2本しか置いとらんのや」 京太郎「これが最後の1本なんですか」 店員「せやせや、全国で6店くらいにしか置いとらんらしいで」ドヤァ 京太郎「へー、ならこの2本ください」 店員「おーきにやで、兄ちゃんまあ頑張りなはれや」 京太郎「麻雀の勉強をしよう!」 京太郎「さっきは調子がよかったからな」 京太郎「調子に乗ってちゃいけないな、うん」 京太郎「…今日麻雀以外になにやったっけ」 【4月第2週 休日】終了
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3833.html
照「……ん?」 京太郎「あ、おはようございます」 照「……初めてだったのに、優しくって言ったのに」 京太郎「……すいませんでした」 照「……とりあえず、おはようのキス」 京太郎「はい……ん」 照「ん……」 京太郎「朝食どうします?」 照「もうちょっと、京ちゃんとこうしていたい」 京太郎「了解しました、お姫様」 照「ふふっ……ね、ぎゅってして?」 京太郎「はい」 照「……安心するね」 京太郎「照さんは、あったかいですね」 照「ん?……これ、引っかき傷?」 京太郎「あー……その、照さんが」 照「……優しくしなかった京ちゃんが悪い」 京太郎「いやいや、俺は力抜いて下さいって言ったのに…何する気ですか?」 照「……舐めて治そうかと」 京太郎「ちょっと痕があるだけで平気ですよ」 照「じゃあ……」 京太郎「んっ……キスマーク?」 照「私のってしるし」 京太郎「勝手に付けて……俺も付けますよ?」 照「いいよ。ちょうどグラビア撮影あるから、見えるようにして」 京太郎「……普通のキスで」 照「付けていいのに……ん」 カンッ!!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3383.html
京太郎「はぁぴばすでぇいとぅぅぅみぃぃぃぃ!」 京太郎「はぁぁぴばすでぇいとぅぅぅみぃぃぃぃぃぃ!!」 京太郎「ハッピバースデーディアミー(ネイティブ調」 京太郎「ハッピバースデートゥミィーー!!」 京太郎「イェェェェイ!!」 京太郎「いやぁ、ありがとう俺」 京太郎「いやいや、誕生日おめでとう俺」 京太郎「そういえばケーキ頼んだんだぜ?」 京太郎「本当か? 嬉しいなぁ」 京太郎「早速切ろうぜ、何ケーキなんだ?」 京太郎「エアケーキだよ、これ中々手に入らないんだぜ」 京太郎「え、そうなのか?」 京太郎「あぁ、一部の人の間では大人気なんだぜ」 京太郎「そいつは楽しみだな!」 京太郎「じゃ、改めてお誕生日おめでとう」 京太郎「おう、ありがとう」 京太郎「お、ケーキ旨そうだな」 カピバラ「……」 京太郎「お、お前も食べるか? 美味いぞ」 カピバラ「……」とてとて 京太郎「……なんだよ、何処が行っちまった」 京太郎「さて、ロウソク立てようぜ」 京太郎「そうだな!」 京太郎「いやぁそれにしても誕生日っていいもんだな」 京太郎「そうだな今日から俺は一皮向けて新しい俺になるわけだしな」 京太郎「うんうん」 京太郎「さて、ケーキ切り分けるか」 京太郎「何言ってんだよ、切り分ける相手がいないだろ?」 京太郎「あ、そうだったな」 京太郎「あははははははは!」 京太郎「じゃあそろそろお待ちかねの誕生日プレゼントやるか?」 京太郎「お、今年は何だ?」 京太郎「へへへ、今年はちょっと奮発して高いもの買っちまったんだ」 京太郎「高いもの!?」 京太郎「それって……まさか」 京太郎「なんとなんと! 全自動卓だッ!!」 京太郎「す、すっげぇぇぇ!!」 京太郎「しかも牌も買え揃えたぜ」 京太郎「……」 京太郎「どうした?」 京太郎「これ…高かったんじゃないのか?」 京太郎「なんて言うかその…流石に悪いって言うかさ……」 京太郎「いいっていいって、気にすんなよ」 京太郎「でもさ…」 京太郎「俺がやるって言ってんだから貰ってくれよ」 京太郎「……わかった、ありがとな」 京太郎「おう、それ使って麻雀上手くなれ!」 京太郎「まあ、やる相手いないんだけどな!」 京太郎「あははははははは!!」 京太郎「すまんすまん、遅れちまって」 京太郎「遅刻だぞ」 京太郎「来るか決断すんのに時間かかったんだよ」 京太郎「なんだそれ…酷く無いか?」 京太郎「まあまあ、来たってことで……いいだろ?」 京太郎「……まあいいか、続きしようぜ」 京太郎「お、ケーキあんじゃん」 京太郎「これから食うんだよ」 京太郎「お、これは俺良いとこに来ちやった感じじゃないか?」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「すまん、何でもない」 京太郎「お! これレディースランチ入ってんじゃん!!」 京太郎「美味いよな、レディースランチ!」 京太郎「うめー」 京太郎「ちょっ、お前取りすぎだぞ」 京太郎「いいじゃんいいじゃん! バンバン食べようぜ!!」 京太郎「おう、俺も食うぜ!」 京太郎「あ、俺…ずりぃぞ!!」 京太郎「まあまあ、元々ケーキなんて無いんたがら争うなよ」 京太郎「そうだな!」 京太郎「あははははははははははははは!!」 京太郎「で、俺は誕生日プレゼント持って来たの?」 京太郎「もちろんだ、忘れるわけ無いだろ」 京太郎「……」そわそわ 京太郎「何そわそわしてんだよ、俺からはな…なんと!」 京太郎「なんと…?」 京太郎「初心者麻雀ルールブック! 健夜プロ監修上手い麻雀の打ち方! そして、おいしいタコスの作り方だ!」 京太郎「うわぁ、全部欲しかった奴だ! ありがとう!!」 京太郎「まあまあ、きにすんなって」 京太郎「自動卓に牌に本…本当ありがとう……俺嬉しくて涙が」 京太郎「まあまあ、泣くなって」 京太郎「うっ……ひっく、うっ…」 京太郎「ガチ泣きしてるよこいつ…」 京太郎「いやでも、本当に悪いな…こんなに貰っちゃって」 京太郎「気にすんなって、どうせ小学生の頃から貯めてた500円貯金使っただけだしさ!」 京太郎「それで…足りたのか?」 京太郎「ま、実はちょっち足りなかったんだけど」 京太郎「馬鹿、それは言わない約束だろ!」 京太郎「あ……すまん忘れてた」 京太郎「まあ、使ったのは俺の貯金だから別に良いんだけどな!」 京太郎「あはははっ、はははははははははは…ははははは、はははは…」 京太郎「け、ケーキ食おうぜ…」 京太郎「おう」 京太郎「こんなに楽しい誕生日は始めてだ」 京太郎「それなら良かった」 京太郎「おう、倍返しで返してくれよ!」 京太郎「それはちょっと…キツいかな」 京太郎「冗談だよ、じょーだん!」 京太郎「なんた、そういう事か!」 京太郎「あははははははは!!」 京太郎「あ、そういえば俺からもプレゼントがあるんだ」 京太郎「マジで!?」 京太郎「え、別にいいよ…折角の誕生日なのに」 京太郎「まあまあ、実はみんなの為に料理作ってたんだけどさ…食べるよな?」 京太郎「食べる!」 京太郎「この頃俺はハギヨシさんから料理教わってるし…前よりは上手くなったんだろうな?」 京太郎「ま、まあ…期待しないで待っててくれ」 京太郎「おう!」 京太郎「なんで俺までキッチン来てるんだよ、座ってて良かったのに…」 京太郎「作って貰って悪いしな、皿運びくらいはするぜ」 京太郎「お、良い匂いだなぁ~」 京太郎「昨日ハギヨシさんに来て貰って手伝ってもらったんだ…」 京太郎いいパーティになると良いですねって言ってくれたし、本当ハギヨシさんはいい人だよな」 京太郎「知ってる、見てたし」 京太郎「え…」 京太郎「というか俺昨日そこにいたじゃん」 京太郎「あ、あぁー! なんだストーカーかと思ってびっくりした!!」 京太郎「俺が俺をストーカーするわけ無いだろ…」 京太郎「だよな!」 京太郎「あはははははははははははははははははははははははははは!!」 京太郎「さて、京太郎特製カレーだ!」 京太郎「お、旨そうだなぁ!」 京太郎「いやぁ、机の上に一つだけちょこんと皿が乗っけられてるところを見るとやっぱり…」 京太郎「誕生日って感じがするよな!」 京太郎「そうそう、これこそ誕生日って感じ!」 京太郎「おい、これ食って良いか?」 京太郎「まあまあ、そう焦るなって…まずは頂きますからだろ?」 京太郎「そうだな」 京太郎「いただきます!」 京太郎「……」カチャ 京太郎「……」もぐもぐ 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」カチャ 京太郎「……」もぐもぐ 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「暇だしテレビでもつけるか」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「…最近のテレビあんまおもしろくないな…おもち特集とかやらないかな」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「…ごちそうさま」 京太郎「さて、さっさと皿洗って片付けるか」 京太郎「……ふぅ」 京太郎「よし!」 京太郎「カレーどうだった!?」 京太郎「マジうまかった! 3杯も食っちまったよ!!」 京太郎「そりゃ作った甲斐があったってもんだな…嬉しいぜ」 京太郎「ごちそうさま、美味しかったよ」 京太郎「さて、皿も洗ったし二次会だ…準備は出来てるんだろうな?」 京太郎「もちろん!」 京太郎「俺は深夜まででも行けるぜ!!」 京太郎「楽しいな!」 京太郎「おう!」 京太郎「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」 京太郎「そういえば俺、クラッカー買ってきたぜ」 京太郎「おー、なんかパーティらしくなってきたな」 京太郎「今回は20回連続で鳴らすぜ!」 京太郎「おい、近所迷惑だろ? やめろって!」 京太郎「大丈夫、近所の方にはうるさくなるかもしれないって言ってあるから」 京太郎「お、準備がいいな」 京太郎「へへ、そうだろ?」 京太郎「よし、そんじゃやるぞ!」 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ スカ 京太郎「……チッ」スッ スカ 京太郎「……チッ」スッ パァン! 京太郎「……」スッ スカ 京太郎「……チッ」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」スッ スカ 京太郎「……チッ」スッ パァン! 京太郎「……」スッ パァン! 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「さっ、次行こうぜ!」 京太郎「次なにする?」 京太郎「お菓子買ってきたからみんなでゲームでもしながら食おうぜ!」 京太郎「いいねぇ!」 京太郎「じゃあ何する?」 京太郎「wiiu? PS3?」 京太郎「んー、人生ゲームとかどう?」 京太郎「いいね!」 京太郎「ま、ゲーム機とか一人でやるの正直飽きただけだけどね!」 京太郎「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!」 京太郎「さ、人生ゲームだ!」 京太郎「俺青い車な!」 京太郎「あ、ずりぃぞ…俺も青狙ってたのに」 京太郎「じゃあ俺銀行やるわ」 京太郎「じゃあ俺カード役な!」 京太郎「よし、回すか」 京太郎「……」 京太郎「3進む」 京太郎「……」とんとんとん 京太郎「誕生日パーティを開くが誰もこない…2万円払う」 京太郎「……」 京太郎「……」 ピンポーン 京太郎「あ、誰か来たわ」 京太郎「多分頼んでたケーキだわ」 京太郎「まじで…何個ケーキ頼んでるんだよ」 京太郎「一個だよ…ちょっと出てくるわ」 京太郎「りょうかーい」 咲「京ちゃん、こ…こんにちはー」 京太郎「……」 咲「あのさ、遅れちゃってごめんね…その……」 京太郎「あ、宮永さんこんにちは…こんな時間にどうしたんですか?」にこっ 咲「……え?」 京太郎「悪いんですけど、俺今誕生日パーティしてるんですよ…用事があるなら早く行ってもらえますか? 待たせてるんで」 咲「あの…その……」 京太郎「何も無いんですね、じゃ」 咲「え、ちょっと待って!」 京太郎「誰だった?」 京太郎「んー、宮永さん」 京太郎「なんの用事だったんだ?」 京太郎「分からないわ、ただ分かる事といえば」 京太郎「誕生日パーティの招待状出した相手全員にパーティ前日になって全部キャンセルされた事だけかな」 京太郎「そ……、…う…か」 京太郎「あは、…ははは………は」 京太郎「……」 京太郎「なんで俺、こんな事してるんだろうな」 京太郎「咲だって…昨日は来ないって言ってたのに突然来てさ」 京太郎「何が遅れただよ…昼の12時集合なのに……今は7時半だぜ」 京太郎「今までずーっと待ってたよ俺、誰も来ないのに…机に座って……」 京太郎「ハギヨシさんがケーキ持って来てくれるって言うからケーキも買わずに」 京太郎「なのに、ハギヨシさんも用事があるって…電話でもメールでも無くLINEで言われて」 京太郎「咲だって、どうせあれだろ…行けなかったけど言わないのもなんか悪いから言っておこう的なノリで来たんだろ?」 京太郎「分かってんだよそんな事」 京太郎「あは、はは…は」 京太郎「……買ってきた本でも読むか」 京太郎「……」 「時には待つ事も大切です、諦めない事が勝利へと繋がります」 京太郎「嘘乙、麻雀なんて運ゲーだろ」 「アラサーだよ!」 京太郎「嘘乙、アラフォーだろ?」 「タコスはどうたらこうたら」 京太郎「これもどうでもいいかな」 京太郎「あー、やる事ねぇ…誕生日って暇だなぁ」 ピンポーン 京太郎「なんだ? また咲か?」 京太郎「だから…俺は誕生日パーティで忙し……」 優希「よっ、京太郎!」 咲「お、遅れてごめんね」 京太郎「……」 京太郎「片岡さんに宮永さん、何しに来たんですか」 優希「遅れてすまんな!」 京太郎「いや、そんなのどうでも良いですからパーティしてるんだよ、帰ってくれよ」 咲「パーティって……今誰がいるの?」 京太郎「え、えと…ハギヨシさんとか…嫁田とか…色々」 優希「……なんか怪しいじぇ」 京太郎「はぁ…あいつらも諦めが悪いな」 京太郎「さて、人生ゲームのつづきでもするか…」 京太郎「……4」 ピンポーン 京太郎「……6」 ピンポーン 京太郎「……4」 ピンポーン 京太郎「……9」 京太郎「あーも…うっさいな!」 京太郎「パーティしてるんだよ! こっちは!!」 京太郎「あーもう、なんだよ!」 和「遅れてすいません」 ハギヨシ「須賀君、まだいますか?」 優希「安田大サーカスのヒロはダイエットしたらしいじぇ咲ちゃん」 咲「でもリバウンドしてもっと太っちゃったらしいよ」 京太郎「原村さんに萩原さんにタコスに角、なんでここにいるんですか」 ハギヨシ「私は衣様のお世話が終わりましたので…キャンセルしてしまったお詫びに京太郎君とディナーにでも…」 和「父との用事が終わったので、折角ですし…」 京太郎「だから、パーティしてるんだって…悪いですけどお引き取り願えますか」 ハギヨシ「おかしいですね、京太郎君の家には今人はいないはず…」 京太郎「い、いいいいいいますから! ぱ、パーティしてるますからぁ!!」 京太郎「やばい、なんか人増えて来てる…」 京太郎「というかなんで夜の7時に人が集まり始めるんですかねぇ…」 ドンドン 京太郎「ドア叩く音も聞こえるし…軽いホラーだよこれ」 京太郎「落ち着け、落ち着け俺…平常心……平常心」 京太郎「……ふぅ」 京太郎「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!! 冷蔵庫にあった生レバー食うかぁぁぁ!!!」 京太郎「いいなそれ、俺にもくれよ」 京太郎「おう!」 ハギヨシ「反応がありませんね…」 久「須賀君どうしたのかしら…」 和「ところで染谷先輩ってなんでワカメって呼ばれているんですか?」 まこ「それはワシの眼鏡が酢こんぶで出来ているからじゃ」 咲「これじゃ京ちゃんへのサブプライムプレゼントが台無しだよ…」 優希「咲ちゃんは何を用意したんだ?」 咲「わ・た・し……きゃっ!」 ハギヨシ「それは無いですね」 久「無いわね」 まこ「無いのう」 和「私は大歓迎ですよ」 優希「無いじぇ」 京太郎「……お腹痛い」 京太郎「尋常じゃ無く痛い」 京太郎「劇とかやってられないわ…トイレ行こう」 京太郎「吐き気もするし…」 京太郎「なんだか…気も遠く……」 京太郎「……」 京太郎「……」 京太郎「……ならない、痛すぎて」 その日ーー。 誕生日を迎えた一人の少年がいた 彼はパーティを開くも誰も来ず(サプライズで遅れてくる予定だったらしい)一人寂しく誕生日を迎えた 彼はエアケーキなる物をエア友達(通称 トモちゃん)と楽しんだがその後食べた生レバーが当たり死んでしまった 享年16だった 咲「……さて、みんなは帰ったかな?」 京太郎「……」 咲「みんな馬鹿だよねー、私の嘘に騙されて京ちゃんが死んじゃったって思いこんじゃうんだもん…ただの食べ過ぎなのにね」 京太郎「……」 咲「ここまで大変だったなぁ…京ちゃんにバレないように生レバー冷蔵庫に入れたり…」 京太郎生レバーだって今はどこにも売ってないんだよ?」 京太郎「……」 咲「ふふ…幸せそうだね? まあいいや…さ、京ちゃん…お誕生日プレゼントだよ」 咲「いただきまーす」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6397.html
【5月第1週 平日】開始 朝 京太郎「今日こそは誰かと一緒に行くぞ!」 京太郎「お、スキップしながらいけば誰かがはなしかけてくれるんじゃないか?」 京太郎「そうと決まれば実践あるのみだ!」 京太郎「~♪」 ヒソヒソ ナンヤアレ キチガイガキタデー ウワァ 京太郎「白い目で見られた……」 昼食 京太郎「屋上で食べてみるか」 京太郎「空がきれいだなぁ」 バタム! 部員A「どこだっ!」 部員C「どこにいるっ!」 部員B「池田部長から連絡!中庭にターゲットありとのこと!」 部員A「了解!直ちに向かう!」ザッザッ バタム! 京太郎「なんだったんだ今の」 京太郎「放課後は何をしようかな」 京太郎「街に行くか」 京太郎「ゲーセンに行くか、前は楽しめなかったからな」 照「ようやく初めてを捨てられる」 京太郎「そう!今日こそはゲーセン童貞を捨ててやるぜ!って、照!?」 照「イエス、照デェす!」 京太郎「あーはいはい」 照「もう少しノッてくれてもいいんじゃないかな、ゴールドフレイムマスターさん」 京太郎「やめろ!その名を呼ぶな!」ハズカシー 照「ふふっ、やっぱり京は面白いや」 京太郎「で、照はここに何をしにきたんだ?」 照「雀荘に行こうとしたら迷っちゃった」テヘペロ 京太郎「お、おう…じゃあ俺と遊んで行くか!」 照「うん!」 夕 京太郎「公園で少し休むか」 京太郎「公園に来たぞ!おや、あれは」 怜「抜き足差し足忍び足」コソコソ 京太郎「怜さーん!何してるんですかー!」 怜「ちょっ、黙っとれ!」 京太郎「うわ!」ガサガサ トキードコヤートキー 怜「ふう、ようやくいなくなったみたいや。お、ごめんな」 京太郎「後頭部痛いです……」 京太郎「今のは清水谷さんですか?」 怜「せや、竜華は過保護やねん」 京太郎「それで、園城寺さんは何をしているんですか?」 怜「私はアレや、ちょっと休みにな。いや、サボっとるわけやないで、病弱やからな」コホッコホッ 京太郎「はあ、わかりましたよ」 怜「じゃあ膝まく「清水谷さーん!こっちに園城寺さんがいますよー!」 怜「ちょっと待てや!」 竜華「やあ怜、ここで何しとるん?」ニコッ 怜「いやな、これはな、ちゃうねん。ちょっと待ってーや、話合えばわかるはずや、な?」 竜華「はいはい、それじゃあ帰るでー」 怜「須賀くぅん」ウルウル 京太郎「そんな目で見てもだめです、確かに可愛いですけど」 怜「か、かわい?」 竜華「ほな行くでー」 怜「いやああああああ」ズルズル 京太郎「麻雀してないときは元気だな」 京太郎「さて、そろそろ寝ますか」 ヴヴヴ 京太郎「お、メールだ。霞さんからだ、なになに…」 『明日から千里山と2泊3日の合宿を行うので8時に私の家の前に集合ね!』 京太郎「明日!?いきなりすぎるだろ!?」 ヴヴヴ 京太郎「またメールだ、次は…母さんからか」 『調子はどうですか?私は元気です。たまには実家にも顔を出しなさい』 京太郎「実家か…暇があれば帰ってみるのもいいな」 【5月第1週平日】終 【合宿1日目】開始 ピピピピピ 京太郎「ん、もう朝か……ってまだ6時半じゃねえか」 京太郎「もう1回寝よ」 京太郎「おはよーございまーす!」 京太郎「あれ、誰もいないや」 京太郎「しょうがない!俺が起こしに行こう!」 京太郎「よし!霞さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!】デデーン! 京太郎「おはよーございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今日は我らが大家、石戸霞さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 霞「う…う……」ネガエリ 京太郎「見ましたか!今のおもち!じつにすばらです!」ヒソヒソ 京太郎「それでは、霞さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それではですね、俺の初めてを捧げて、霞さんを起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「失礼しまーす」 チュッ 霞「ん……」 京太郎(フレンチキスなう) 霞「ん……」パチッ 霞「……」 霞「~~!///」 京太郎「ぷはっ……」 霞「ふぁっ……」 京太郎「ドッキリ、大・成・功!」テッテレー! 霞「…ちょーっと京太郎君?人の家で何をしているのかしら?」ピキピキ 京太郎「須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!をしているだけですが?」つ看板 霞「大成功じゃ、ないわよ!」 京太郎「そっ、そこは……!らめっ!」 デデーン 須賀 OUT 霞「私の初めてだったのに……」グスッ 京太郎「ごめんなさい、もうしません」 霞「ごめんじゃすまないわよ…」 京太郎「ごめんなさい、なんでもしますから!」 霞「もう一人にさせて……」 京太郎「本当にごめんなさい」 京太郎「あれ、まだ誰もいないや」 京太郎「よし!また起こしに行こう!」 京太郎「よし!咏を起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part2】デデーン! 京太郎「おはよーございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今度は我らがロリ枠、三尋木咏さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 咏「うーん……もうたべられねーよー」 京太郎「聞きましたか?今の寝言!じつにかわいいですねー」ヒソヒソ 京太郎「それでは、咏を起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、咏を起こしまーす」 京太郎「えい!」ギュッ 咏「ムグッ…」 京太郎「もう片方も、えい!」 咏「うぅ…」 咏「うう……」パチッ 咏「あえ、ひょうはほうははひひへふふは?」(京太郎はなにしてるんだ?) 京太郎「ドッキリ、大成功!」テッテレー 咏「はへ?」 咏「はんはははっんへぇへほ、ははひへふへはい?」(なんかわっかんねぇけど、放してくれない?) 京太郎「嫌です」ニマァ 咏「~~~~~!」 京太郎「はぁ…はぁ…」アセビッショリ 咏「はぁ…はぁ…」フクミダレ 京太郎「もう、出し切ったぜ…」 咏「先に外にいてくれ」 京太郎「あれれー?まあだ人がきてないぞお?これはしょうがないよね!」 京太郎「」ゾクッ 京太郎「やっぱり行くのやめよーっと(震え声)」 憩「おはよーさーん」 エイスリン「オハヨウ!」 照「おはよう…」ウツラウツラ 咏「おはよー」 霞「おはよう」 京太郎「おはようございます!」 霞「」ツーン 咏「///」カァァ 憩「ねぇ、京太郎君何かしたん?」ヒソヒソ エイスリン「ワカラナイ」ヒソヒソ 【合宿初日 朝】終 【千里山】 京太郎「ここが千里山女子かぁ~」 キャッキャウフフ キマシタワー アッー 京太郎「やっぱり女子高っていいよな!」 照「共学の女の子もいいと思うの」 京太郎「女子高には、共学とはまた違った良さがあるのですよ!」フフン 霞「はぁ…」 エイスリン「カスミ、ゲンキダシテ!」カキカキ エイスリン「ネッ!」バッ |チアガールエイスリンの絵| 霞「ありがとうね…エイスリンちゃん」ナデナデ エイスリン「エヘヘ」 霞「そういえば、千里山の人が私たちを迎えにくるはずなのだけれど…遅いわね」 憩「咏ちゃんは京太郎君となにかあったん?」 咏「いや~朝から少し激しくヤッちゃってねぃ~」 憩「ヤ、ヤッた!?な、何をや!」 咏「何ってそりゃあ…知らんし」ポッ 憩「何…ナニ?京太郎君と咏ちゃんが…?」 憩「いやあああああああ!」 咏(こらえろ、こらえるんだ三尋木咏!)ププッ ?「あのー」 浩子「あのー、アンタら、三箇牧高校の人やろ?」 霞「あら、浩子ちゃんじゃない!」 浩子「石戸さんですか?お久しぶりです」 霞「ということは、浩子ちゃんが私たちを迎えに来たの?」 浩子「そうです。おば…監督に言われたんで」 浩子「それじゃあ皆さんこちらへ」 【宿舎】 浩子「ここがアンタらの泊まる場所や、ちなみに全部1人部屋やで。合宿中はウチらレギュラーメンバーも泊まってます」 京太郎「学校の近くに合宿所なんてあるのか」 憩「名門千里山の名は伊達やないっちゅうことやな」 照「そういえば、風呂ってどうなっているんですか?」 浩子(チャンピオンが大阪に来たって噂は本当やったんか…) 浩子「そこの男子には我慢…なんてことはしたくないんで、予め入浴時間を決めておきました」 浩子「朝食と夕食はここの食堂で食べられますが、昼食は適当に自分らで食べてください」 浩子「説明は以上ですね、質問はありますか?」 浩子「無ければ自分の部屋に荷物を置いてきてください、部室に案内しますので」 【部室】 浩子「ここが我が麻雀部の部室です」 憩「わぁ、広いなー」 咏「うわ、この部屋の卓全部全自動卓なのかよ…」 エイスリン「スゴイ!」キラキラ 雅枝「おお、石戸もう来とったんか」 霞「お久しぶりです、監督」 雅枝「なんや、顔色悪いなあ、なんかあったん?」 霞「いえ、大丈夫ですよ!」 ~部員の自己紹介とかはキンクリ~ 霞「これでこちらの部員は全員です」 雅枝「ほなまずはお互い2VS2で打ってもらおうか」 京太郎「さて、俺は誰と打とうかな」 怜「須賀君、打つ相手いないん?」 京太郎「はい、そうなんですよ」 怜「じゃあ私と一緒に打たへん?昨日の恨みはらしたるわ」 憩「えーなになに?京太郎君は怜ちゃんと打つん?ならウチも入れてー」 船Q「それならウチもいいですか?」 怜「お、これで4人揃ったな。ほな始めよか」 開局 浩子(この金髪男…気になりますね、少し様子を見てみますか) 【分析】発動! 浩子(張っているようですから、このへん) 京太郎「それです、ロン!12000」 浩子(ふむふむ) 東2局 船Q 13000 親 怜 25000 京太郎 37000 憩 25000 全員ノーテンのため、流局 東3局 船Q 13000 怜 25000 親 京太郎 37000 憩 25000 京太郎(なんだ…船久保さんに何か手を封じられてる気がする…) 憩(さて…と) 【孔穿つ閃光】発動! 怜(憩は…張ったか) 怜「よし…」キィィィン 【先読み】発動! 倍満→5200 憩「お、それロンや、5200よろしくな」 東4局 船Q 13000 怜 25000 京太郎 31800 親 憩 30200 全員ノーテンのため、流局 京太郎(どんどん聴牌から遠ざかっていっている気がする…) 怜(聴牌できへんなー) 浩子(いいデータが取れました) 憩(親なのにぁ) 終局 1位 京太郎 31800 2位 憩 30200 3位 怜 25000 4位 船Q 13000 京太郎「おつかれさまでしたー」グデー 怜「おつかれやー」グダー 憩「なんや、そうやっとると二人ともなんか似とるなぁ」 浩子「おつかれさまでした。須賀君といいましたか…中々面白いですね」 京太郎「昼飯でも食べに行くか」 京太郎「来る途中にそば屋があったからそこに行くか」 憩「京太郎君どこ行くんー?」 京太郎「昼飯を食べにそば屋に行こうかと」 憩「じゃあウチもついて行っていい?」 京太郎「もちろんですよ、それじゃあいきましょうか」 メニュー アカマムシそば 激辛そば 千里山そば Vやねん!姫松!そば 桜そば 全て800円均一 京太郎「憩さんは何を頼むんですか?」 憩「んー、ウチは激辛そばやな」 京太郎「辛いもの好きなんですか?」 憩「極端な味のものは全部好きやで」 憩「で、京太郎君は何にするん?」 京太郎「この、Vやねん!姫松!そばっていうのが気になるんで、これにします」 オマタセシマシター 京太郎「うわ、なんだこれ…赤い麺、黒い麺、青い麺、紫色の麺、金色の麺」 憩「うわ…すごいなそれ。リボンみたいなえび天に、なんかクルクルしとる天ぷらに、おもちに、これは…ハンバーグ?なんでこんなんが乗っとるんや……」 京太郎「……覚悟を決めますか」ズルズルッ 憩「どうなんや?」 京太郎「……」 京太郎「おいしい!」テーレッテレー 京太郎「なんかよくわからないですけど、おいしいですよこれ!」ズルズルッ 憩「そ、そうなんか…」 京太郎「ボリュームもたっぷりだったし満足満足!」 京太郎「昼は何をしよう」 京太郎「特訓をしよう!」 京太郎「ヘイ、テルー!」 照「ナニカヨウデスカー?キョウ!」 京太郎「ミートトックンシーマセンカー?」 照「オーイイデスネー」 照京「「HAHAHAHA!!」」 京太郎「ハァハァ」 照「オヤー、コンナトコロデオワリデスカー?」ギュルギュル 京太郎「ノリが疲れる…」 照「ダイジョーブソウナノデマダマダイッキマース!」ギュルンッ 京太郎「」チーン 照「科学ノ発展ニ犠牲ハツキモノデース」 京太郎「夕方は何をしよう」 京太郎「霞さんと話そう」 【部室】 京太郎「あれ、霞さんはいないんですか?」 咏「また1人にしてくれって言って宿舎に戻っていったぜぃ~」 京太郎「わかった、ありがとう」 【宿舎】 京太郎「霞さんの部屋は…ここか」 京太郎「霞さーん」コンコン シーン 京太郎「入りますよー」ガチャ 京太郎「霞さ…」 霞「すぅ……すぅ…」 京太郎「寝ているのか…どうしよう」 京太郎「ドッキ…いや、起きるまで待とう」 霞「すぅ…」 霞「ん……」 霞「あれ…京太郎君、どうしたの?」 京太郎「謝りに…来ました」 霞「あや、まりに…?」 京太郎「はい」 京太郎「霞さんの、いえ女性の大事な物を奪ってしまって申し訳ありませんでした」ドゲザー 京太郎「部員が4人集まって、霞さんも顧問になってくれて…」 京太郎「初めての合宿で、俺…興奮して夜も眠れなかったんです」 京太郎「だから!」 京太郎「すいません、テンション上がってて調子に乗ってました!」 京太郎「霞さんの気持ちも考えないで、悪ふざけでキスなんかして本当にすみません」 京太郎「嫌だったでしょう?好きでもない男にキスされて」 京太郎「本当にすいませんでした…」 霞「…じゃないわよ」 京太郎「え?」 霞「嫌じゃないわよ…京太郎君だったんだもの」ボソッ 霞「よし、それじゃあ京太郎君が私に誠意を見せてくれたら」 霞「お互いにこのことは忘れる、ということにしましょう!」 京太郎「ありがとうございます!」 霞「それじゃあ京太郎君には」 霞「私に1日料理を振る舞いなさい。合宿が終わった後で」 京太郎「それで、いいんですか?」 霞「いい、とは言ってもまた同じことを別の人にしたら許さないからね!」 京太郎「はい!」 京太郎「許してもらえてよかったな」 京太郎「さて、次は何をしよう」 夜 京太郎「また照と特訓しよーっと」 照「なに、また特訓?」 京太郎「おう!早く照に追いつきたいからな」 照「もう、京ったら」ポッ 照「いっくよー!ギュルギュルじゃんけん!じゃんけん」ギュルギュルギュル 照「グー!」ギュルギュルギュルギュルギュルギュル 京太郎「ちょっと待ってくださいよー!」 ドゴーン 京太郎「これが…これが貴様の力…か……」マッシロ ―――――――――――― 京太郎「風呂の時間だ!」 京太郎「だがしかし一人風呂か…」シュン カポーン 京太郎「露天風呂まであるのか、たまげたなぁ」 京太郎「よっと」 京太郎「ああ~癒される~」 ガララッ 京太郎「え?」 憩「お、露天風呂まであるんか、こりゃええわ」 京太郎(こ、この声は憩さんか?なんでここにいるんだ)イワカゲニカクレ 憩「貸切や!泳ぐでー!」タオルバサッ 京太郎(おいおいウソだろ) 憩「いい湯や~」ヒラオヨギ 京太郎(見つかりませんように!) 京太郎「あ」 憩「え」 憩「はえ?」 憩「な…なんでここにおるん?」 京太郎「今は俺の入浴時間ですからね」 憩「え、あれ?」 京太郎「そんなことより早く隠してください、際どいんで」メソラシー 憩「え?……~~~~~!」カァァァ 憩「」ササッ 憩「」タオルソウチャク 憩「…見た?」 京太郎「ギリギリ見えてないのでご安心を…(震え声)」 憩「そ、そうか……ならよかったわ」ハハハ 京太郎(少し先っぽが見えていたのは黙っておこう…) 京太郎「さて、深夜だ!」 京太郎「なにをしよう!」 京太郎「憩さんとお菓子を食べよう!」 京太郎「何を持っていこうかな」 京太郎「ポッキーを持っていこう」 京太郎「あっらかわさーん、あっそびましょ!」 憩「う!京太郎君!」 京太郎「そんな身構えないでくださいよ、俺を信じてください。友好の証に、これを」つポッキー 憩「おお!ポッキーや!」バッ 京太郎「させるか」パッ 憩「うぅ…なんでそんなことするんや!早く頂戴!」ピョンピョン 京太郎(そ、そんな薄着で跳ねられたら…見えてしまうじゃないか…)ゴクリ 京太郎「それじゃあまずは部屋にあげてもらいましょうか」 憩「んー、麻雀が上手くなる方法かー」ポリポリ 京太郎「はい、どうやったら上手くなれるかなーって」 憩「緊張しないことやないのかな、緊張しないで昔、初めて麻雀をしたときのことを思い出しながら打つ」 憩「そんなことをしとったらウチは上手くなっとったな」 京太郎「初めて打ったときの感情……」 京太郎「緊張しない……ですか」 京太郎「なんだかわかったような気がします!ありがとうございました!」 【合宿1日目】 終 【合宿2日目】 京太郎「ふぁぁぁ」 京太郎「さて、と朝食は何時からだったっけ」 京太郎「8時からか…今は…7時か」 京太郎「よし、みんなを起こしに行こう!」 京太郎「よし!船久保さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part3】デデーン! 京太郎「おはよーございまーす」ヒソヒソ 京太郎「今日は!千里山の参謀、船久保浩子さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 船久保「どうや…ウチがいちばんや…」ドヤァ 京太郎「今のドヤ顔、じつにすばらです」ヒソヒソ 京太郎「それでは、船久保さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それではですね、千里山の監督の真似で、船久保さんを起こしたいと思いまーす」 京太郎「あーあーっー」ウラゴエ 京太郎「よしっ」ヒサカワヴォイス 京太郎「起きろー浩子、起きんとどうなるかわかっとるやろな?」 浩子「ん……」 浩子「…ん、あと5分待って…おばちゃ……須賀君?」 京太郎「ドッキリ!大成功!」テッテレー 京太郎「どうでしたか、ドッキリの感想は?」 浩子「そうですね、須賀君の物まねがなかなか上手でしたね…って」 浩子「勝手に人の部屋に入るなー!」ウガー 京太郎「次は誰を起こそう」 京太郎「よし!エイスリンさんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part4】デデーン! 京太郎「今回は!我らが大天使、エイスリン・ウィッシュアートさんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ エイスリン「ン…モウニガクテノミコメナイよ…」Zzz 京太郎「どうですか、この笑顔!まさに大天使、すばらです!」ヒソヒソ 京太郎「それでは、エイスリンさんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、エイスリンさんを起こしまーす」 京太郎「えい!」ツンツン エイスリン「ンッ…」 京太郎「もう片方も、えい!」ツンツン エイスリン「アッ…」 エイスリン「エヘヘ…モットヤサシク……」Zzz 京太郎「どうやら、まだ起きないようです!それでは次に行きましょう!」ヒソヒソ ツンツン 京太郎「次は、前世での出会いと、未来の君を思いながら、この言葉にありったけの魔翌力を込めてエイスリンさんを起こしたいと思います!」ヒソヒソ 京太郎「Love you forever」ボソッ エイスリン「ン…」 エイスリンは起きるか、判定 コンマ 126 エイスリン「ン……」パチッ エイスリン「スガクン…?」 エイスリン「Love you forever?」 エイスリン「?」 京太郎「忘れてくださいお願いします」 京太郎「と、いうことで、ドッキリ大成功!」テッテレー エイスリン「ネエネエ、スガクン」ツンツン 京太郎「はい?」 エイスリン「D…Do you love me forever?」カァァ 京太郎「Yes?」 エイ京「……」 エイスリン「///」カァァ 京太郎「///」カァァ 京太郎「さぁて次のターゲットはぁ?」 京太郎「よし!照を起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part5】デデーン! 京太郎「今回は!我らがエース、宮永照さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 照「ん……」ギュルギュル 京太郎「ノーコメントで」ヒソヒソ 京太郎「それでは、照を起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それではですね、咲の真似で、照を起こしたいと思いまーす」 京太郎「あーあーっー」ウラゴエ 京太郎「よしっ」ウエダヴォイス 京太郎「お姉ちゃん起きて!起きないと遅刻しちゃうよ!」ウエダヴォイス 照「……」 照「……」 照「おい…貴様がなぜここにいる?」ギュルッ 京太郎「い、いやぁ…ドッキリですよ!ドッキリ!ほら、ドッキリ大成功!」 照「……なんだ、京か」ギュルゥゥゥ 京太郎(なんだったんだ今の……) 【食堂】 京太郎「んー、どこに座ろうかな」 ?「席が無いんなら、ここいいですよ」 京太郎「あ、ありがとうございます」 ?「困ったときはお互いさまです、私もよく座るところがないこととかあるんですよ」ハハハ 京太郎「奇遇ですね、俺もあまり座れなかったり、皆からはぐれちゃったりするんですよね」 ?「私もよくありますよ!いや~三箇牧にも同志がいるとは思わなかったです」 京太郎「えーと、あなたの名前は確か……」 ?「二条泉です、君は須賀京太郎君やろ?」 京太郎「覚えててくれたんですか?あんな噛みまくりの自己紹介だったのに」 泉「だからこそ、ですね。それと敬語はやめますか、私ら同学年ですし」 京太郎「そうだな、うんこっちの方が喋りやすいや」 泉「じゃあ今日一日頑張っていくで!」 京太郎「おう!」 京太郎「朝は何をしよう」 京太郎「今日も特訓特訓!」 京太郎「お、咏!一緒に特訓しようぜ!」 咏「お、いいねぃ~」 咏「じゃ、ま始めよっか」 咏「でさ、ここでこうすると」 京太郎「おお!」 咏「こうなって、こうすると」 京太郎「おおおお!!!」 咏(何だこれ……) 京太郎「昼飯を食べに行こう」 京太郎「昼はどこに行こうかな」 竜華「お、須賀君やん!ウチと昼食べに行かへん?」 京太郎「お、いいですね!行きましょう行きましょう!」 竜華「そうと決まればレッツラゴーやで!」 【カレー屋】 竜華「ついたでー」 京太郎「ここが清水谷さんのオススメのカレー屋ですか」 竜華「せや、ここはカレーは勿論ナンも格別の美味しさなんやで!」 竜華「須賀君には一昨日助けてもらったからお姉さんが奢ったるわ!」 メニュー 赤まむしカレー 激辛カレー 千里山カレー 桜カレー 商品は全て800円均一 京太郎「じゃあ千里山カレーで」 竜華「ウチはいつも通り赤まむしカレーやな」 京太郎「そんなもの食べられるんですか……」 竜華「中々いけるもんやで」 オマタセシマシター 竜華「ほら、来たでー美味しそうやなー」 京太郎「ナンから凄くいい匂いがしますね」 竜華「ナンはなー、一口目はまずこうすんねん」ハムッ 京太郎(何この小動物的な可愛さ) 竜華「須賀君もやってみーや!」 京太郎「はい、いただきまーす」ハムッ 京太郎「確かにおいしいですね、このナン」 竜華「せやろ、それでな……ほれアーン」つナン 京太郎「それ、竜華さんがかじったナンですけど、いいんですか?食べちゃって」 竜華「食わず嫌いはするもんやないで、ほれ」 京太郎「そういう意味じゃ…」パクッ 京太郎「これは……おいしい!」 竜華「せやろー、おいしいやろー!」 京太郎「……でもこれって間接キスですよね、本当に良かったんですか?」 竜華「ふぇ?」 竜華「ちゃうちゃう!そんな意味はないねん!忘れてや!」アセアセ 京太郎「考えておきますよ」ハハハ 京竜「「ごちそうさまでした」」 竜華「さてと、じゃあ須賀君は先に戻っててええで、ウチが払うから」 京太郎「いや、いいですよ。自分の分は自分で払います」 竜華「え?でも……」 京太郎「俺は望んで清水谷さんを助けてたんですから、お礼なんていらないですよ」ニコッ 竜華「そ、そうなん……///」 京太郎「カレーおいしかったな」 京太郎「昼は何をしよう」 京太郎「憩さん、特訓しませんか?」 憩「お、ええなそれ。少し待っててな」タン 憩「よし、ほな始めよか」 憩「それで、この1筒をこうしてな」ピキーン 京太郎「憩さんの後ろに宇宙が見える…!」 京太郎「それじゃあ俺もこの1索を」ピキーン 憩「なんも見えへんな」 京太郎「夕方はなにをしようかなー」 京太郎「引き続き憩さんと特訓を続けるぞ!」 憩「どんと来なさい!」 京太郎「え、これを着るんですか?」 憩「特訓といったらユニフォーム、ユニフォームといったら衣装、衣装といったら…」 憩「これに決まっとるやろ!」 憩「ナース服~」ダミゴエ 京太郎「そんなの着ませんからね!」 憩「ええ~そんな~」 京太郎「夜はなにをしようかなー」 京太郎「次は誰と特訓しようかなー」 竜華「お、須賀君やん、何してるん?」 京太郎「あ、竜華さん、俺と特訓してください!」 竜華「ええでー」 竜華「でな、そんときに怜がな!」キャー 京太郎「そ、そうなんですか」 竜華「ほんでな、ほんでな…!」 京太郎(麻雀の特訓をしていたのに…どうしてこうなった……) 京太郎「ヒャッハー!風呂の時間だあああああ!」 京太郎「誰が来るかな!誰が来るかな!」 【脱衣所】 ワイワイガヤガヤ 京太郎「浴場が騒がしいな…あれ、これってまずいんじゃ」 千里山A「キャー!覗きよー!」 千里山B「この千里山の浴場に忍び込むとは!」 京太郎「逃げよ」タッタッ 千里山C「逃げたぞ!追えー!」 千里山D「イエス、マム!」 ドタドタ 京太郎「ふぅ…なんとか逃げ切ったぜ」 霞「あら」ゴゴゴゴ 雅枝「何から」ピキッ 浩子「逃げ切った」ジトー 照「のでしょうねぇ…」ギュルギュル 京太郎(あ、これ終わったな) 京太郎「……」マッシロ 深夜 京太郎「園城寺さんとお菓子を食べよう!」 京太郎「何を持っていこうかな」 京太郎「ポッキーと、プリンとかりんとうを持っていこう!」 京太郎「園城寺!トキィ!我は貴様に会いに来た!」カッ 怜「なんや須賀君」 京太郎「あれ、ノらないんですか」 怜「ノリに合わせるのは疲れるんや…ほら、うち病弱やし」コホコホ 京太郎「まあそれは置いといて、お菓子を持ってきたんで、夜を語り明かしましょう!」 怜「お、これ焼きプリンやんおいしそうやなぁ」 京太郎「一口いります?」 怜「ほな、もらおうかな」アーン 京太郎「はい」 怜「おいしいわぁ」パァァ 京太郎「俺もこの焼きプリン好きなんですよね」 怜「ええ味出とるよな」 京太郎「いい味といえば、園城寺さんのリーチ一発すごいですね!」 京太郎「以前雀荘でやったときのあの一発率!」 京太郎「凄かったですよ!どうやったらできるんですか?」 怜「んー、あれは…偶然や、偶然」 京太郎「そうなんですか、でも、そうだとしてもやっぱり凄いですよ!」 怜「そう言われるとなんか照れるな」エヘヘ 怜「せや、せっかくやし麻雀教えよか」 京太郎「お願いします!園城寺先生!」 怜「怜でええで、私も須賀君のこと京太郎君って呼ぶし」 京太郎「え、いいんですか?」 怜「京太郎君か…そうすると憩と呼び方が被ってまうから」ブツブツ 怜「京くんでええか」 怜「それじゃあ京くん仕切り直してもう一回!」 京太郎「お願いします!怜先生!」 【合宿2日目】 終 【合宿3日目】 京太郎「ふっふっふ」 京太郎「あー今日も早起きしちゃったなー」ボウヨミ 京太郎「早く起きすぎて暇だなー」ボウヨミ 京太郎「そうだ、みんなを起こしに行こう!」 京太郎「よし!清水谷さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part6】デデーン! 京太郎「今回は!千里山の部長、清水谷竜華さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 竜華「ん……」モゾモゾ 京太郎「霞さんほどではないにしろ、大変すばらなおもちです!」ヒソヒソ 京太郎「それでは、清水谷さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「髪の毛を梳きながら起こしたいと思いまーす」ヒソヒソ 京太郎「それでは、失礼しまーす」サッー 竜華「すぅ……」モゾモゾ 京太郎「おはようございまーす」ヒソヒソ 竜華「んっ…」 竜華「怜ぃ…そんなとこイジったらアカンて……」モゾモゾ 京太郎「まだ起きないようです!それでは次の作戦です!」ヒソヒソ 京太郎「次はこちら!」ヒソヒソ 京太郎「当方で用意いたしました、特選豆を使用したこのモーニングコーヒーを」ヒソヒソ 京太郎「清水谷さんにぶっかけたいと思いまーす」ヒソヒソ 竜華「ちょっと……外に出さんでよかったんに……」 京太郎「それではいきまーす」 京太郎「3」 京太郎「2」 京太郎「1」 京太郎(あ、これコーヒーじゃなくて北海道産の特選飲むヨーグルトじゃん) 竜華「あれ、須賀君?」 京太郎「あれ、起きちゃった」 京太郎「しまった!手が滑った!」バシャ 竜華「なんやこれ…ヨーグルト……?」 京太郎(なんだこのすばらな光景は……ヨーグルトが清水谷さんの身体全体にかかっている…これじゃまるで…おっといかんいかん) 竜華「……」 京太郎「ドッキリ大成功!」 竜華「なにするんや!須賀君のアホー!」 京太郎「ほら!この看板見て!これドッキリですから!」 竜華「うるさいわぁ~!」ポカポカ 京太郎「334回くらい土下座したら許してもらえた…」 京太郎「清水谷さん少し怒ってたな…」 京太郎「まあ続けますけど」 京太郎「よし!憩さんを起こしにいこう!」 【須賀京太郎の!寝起きドッキリ大成功!part7】デデーン! 京太郎「今回は!我らが部長、荒川憩さんに、寝起きドッキリを仕掛けたいと思いまーす」ヒソヒソ 憩「そ…そんな…だめですよ……こんなところで…」 京太郎「俺、なんだか興奮します!」ヒソヒソ 京太郎「それでは、憩さんを起こしまーす」ヒソヒソ 京太郎「それではまずはマウントポジションを取って…」 京太郎「やっばい、おっきしてきた…」 京太郎「おっきしろーっ」ユッサユッサ サワサワ 憩「うぅぅ…」 憩「うぅぅ……あまり焦らさんといてくださいよ……」 京太郎「おっと、まだ起きない!」 京太郎「次はこちら!」 京太郎「次は、当方が用意した、ナース服を着て憩さんを起こしまーす」 ―着替え中― 京子「さて、着替えてきましたっ☆」ウラゴエ 京子「それでは、また憩さんを起こしまーす」ウラゴエ 京子「おはよーございますっ☆」 憩「うーん……」 憩「うーん……」パチッ 憩「あれ…誰?」 京子「須賀京子ですっ☆」キュルンッ 憩「誰やねん…」ゲシッ 京太郎「すねはやめてくださいって、うわわわ」 ドンガラガッシャーン 京太郎「……何がどうしてこうなった…」モフモフ |京太郎、憩ちゃんを押し倒しその胸にダイブするの図| 憩「くっ、くすぐったいからあんま喋らんといて///」 京太郎「そんなこといわれても」モフモフ 憩「だ、だから…やめてや……///」 京太郎(この少しとがったところは…)カオズラシ 京太郎「まさか…ね」ツマンデモフモフ 憩「あっ……」 京太郎「あれ、憩さん?」 憩「はぁ…はぁ……」パタッ 京太郎「また寝ちゃったみたいだけど、どうしようか」モフモフ 京太郎「俺も寝よ」 ―――――――――――― 憩「ん……京太郎君?」 憩「なんか変なことされた気がするけど…まあええか」 京太郎「…やめろ…俺は……ノンケなんだ…」Zzz 憩「可愛い寝顔やな」ナデナデ 京太郎「きもちいいですよ……ハギ……さん…」Zzz 憩「なんか、幸せな気分や」ナデナデ 憩「そういえば……」 憩「なんでナース服なんや…?」 京太郎「朝食を食べに来たぞ!」セイフク! 京太郎「清水谷さん、前いいですか?」 竜華「あーええよー」 京太郎「さっきは本当にすみませんでした」 竜華「ええってええって、朝風呂入れて気持ちよかったし」 京太郎(清水谷さん…風呂…おもち) 京太郎「うっ、股間が!」 竜華「どうかしたん?」 京太郎「いえ、どうにも!」 竜華「それじゃあ今日も頑張っていこかー!」 京太郎「はい!」 京太郎「いよいよ最終日だ!」 京太郎「朝は何をしよう」 京太郎「雑用をしよう!」 京太郎「昼食を作りにいくか」 【食堂】 京太郎「こんにちはー」 咏「お、京太郎じゃ~ん、どうしたの?」 京太郎「咏か、昼食作りの手伝いに来たんだけど…作る人ってお前なのか?」 咏「なんだよ、私がしちゃ悪いのかよ…」 京太郎「いや、意外だなーって」 咏「いいよ、もう知らんし」プイー 京太郎「おお、なんだこの味噌汁!うめえ!うめえよ!」 咏「だろ!だろ!この天才料理人三尋木咏ちゃんに任せればこんなもんお茶の子さいさいだぜぃ!しらんけど」ドヤァ 京太郎「ほんとにうめえよ、この味噌汁、毎日飲みたいぜ!」 咏「ま、毎日ってそんな……///」 京太郎「次は何をしよう」 京太郎「牌譜の整理をしよう」 京太郎「おお、こんなにたくさんあるのか、流石は名門」 京太郎「合宿中の対局の牌譜もあるな」 泉「あれ?須賀君ですか?」 京太郎「二条か、お前も牌譜の整理に来たのか」 泉「はい、須賀君もですか?」 京太郎「おう、じゃあ始めようぜ」 京太郎「へー、みんな面白い打ち方するんだな」 泉「ちょっと須賀君、ちゃんと手伝ってよ」 京太郎「ふっふっふ、見ろこの整理整頓された牌譜を!!!」 泉「す、すごい!こんなに速く、そしてきれいにする人、見た事ない!」 京太郎「これからは雑用マスター京太郎と呼びなさい!」 泉「ははっー」 京泉「なんだこれ…」 泉「ふう…これで全部ですか?」 京太郎「そうみたいだな、それじゃあ戻るか」 泉「はい!」 京太郎「昼食はどこで食べようかな」 京太郎「エイスリンさん、どこかに食べに行きません?」 エイスリン「イクイク!」 京太郎「行きたいところとかあります?」 エイスリン「ウーン」カキカキ エイスリン「ココ!」バッ |驚いているドンキーコングの絵| 京太郎「これは…ドンキーコング…?」 竜華「エイちゃんはびっくり鈍器ーに行きたいんか?」 エイスリン「リューカ、セイカイ!」 京太郎「あれ、二人とも知り合いなんですか?」 竜華「何回か打ったしな」 エイスリン「リューカ、ツヨイ!」 竜華「そういうエイちゃんも強いやないかー」ウリウリ 京太郎「微笑ましい光景だ…」 京太郎「じゃあ行きましょうか」 【びっくり鈍器ー】 京太郎「店名に違和感があるんだが…」 竜華「ほな、入ってくでー」 竜華「あ」 雅枝「お」 竜華「なんで監督がここに…?」 雅枝「そう身構えなくてええって、その2人は三箇牧の生徒か」 京太郎「須賀です!」 エイスリン「Aislinnデス!」 雅枝「わかっとるわかっとる、みんなで食おかー」 メニュー アカマムシハンバーグ 激辛ハンバーグ 千里山ハンバーグ Vやねん!姫松!ハンバーグ 桜ハンバーグ 全て1000円均一 京太郎「うーん…」 竜華「せやな…」 エイスリン「ウムム…」 雅枝「ふむふむ…」 京太郎「俺は桜ハンバーグで」 竜華「ウチはアカマムシハンバーグで」 エイスリン「コレ!」 京太郎「千里山ハンバーグですか」 雅枝「私はVやねん!姫松!ハンバーグや」 竜華「監督はホンマに姫松好きですね」 雅枝「まあ愛娘2人がいるところやからな」 京太郎「えー愛宕監督ってお子さんがいるんですかー?」ボウヨミ 竜華「そんな若くは見えないよねー」ボウヨミ エイスリン「!」コクッコクッ 雅枝「そんな褒めたってなんも出えへんよ~」 京竜エイ「チッ」 京太郎「船久保さん!特訓をしましょう!」 浩子「須賀君?どうしたんです、急に」 京太郎「朝、牌譜の整理をしていたら船久保さんの打ち筋を見かけましてね、船久保さんが対戦相手を完全に把握しているように思えるんですよね」 京太郎「この通りです!お願いします!」 浩子「わかりましたよ」 浩子「たとえば、須賀君の場合、こうすることが多いので」 浩子「こうすると」 京太郎「振り込んじゃいますね」 浩子「とりあえずはこんな感じですね」 京太郎「なるほど、ありがとうございました」 京太郎「夕方は何をしよう」 京太郎「照と特訓しよう!」 京太郎「照!特訓するぞ!ついてこい!」 照「ちょっと、いきなりすぎない!?」 照「さてと、今日はなにする?」 京太郎「今までのおさらいをしようじゃねえか!」 照「ワッカッリマーシタ」 照「ソレデハ、ハジメマショウ!テルテルじゃんけん」ギュルギュル 照「パー」ギュルギュルギュルルル 京太郎「チョキだ!」 ドカーン 照「京…成長したね…」ハァハァ 京太郎「照もな…」ゼェゼェ 京太郎「夜はナニをしよう」 京太郎「まだ続けるぜ!」 照「わかった、それなら私も本気を出そう」ギュルッ 照「それでは、参る!」 京太郎「上等だ!」 照「ぐはぁっ…」 京太郎「はっはっはー!俺は照に勝ったぞー!」 照「やったね、京…これが、私の力…だよ」ガクッ 京太郎「照ーー!」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3372.html
――教室―― 京太郎「ハーレムだぁ?」 モブ男1「だってそうだろ?女子5人に男子一人とか、これをハーレムと呼ばず何と呼ぶんだ?」 モブ男2「しかもあの巨乳美人原村さんに、陰で評判の学生議会会長。ほかの部員もかわいいじゃんか」 モブ男1「うらやましすぎだろお前」 京太郎「ハァ……」 モブ男2「なんだよ」 京太郎「いや、お前たちは何も分かってないんだなぁと思っただけだよ……」 モブ男1「何がだよ。どっから見ても勝ち組だろお前」 京太郎「……そろそろ部活の時間だから行くわ。じゃあな」 モブ男2「尻に敷かれたりしてんのかな、アイツ」 モブ男1「あぁ、そう言えば部の中じゃ一番麻雀弱いらしいな。雑用係でもやらされてるんかな」 モブ男2「それにしたって恵まれてるだろ」 モブ男1「全くだ」 京太郎(あいつらは全く何も分かっちゃいない) 京太郎(確かに俺が麻雀部にいるのは女の子が目的ではある) 京太郎(しかし、しかしだ、麻雀部は俺にとってのハーレムなどでは断じてない) 京太郎(そもそも俺があの中の誰かとくっつくということすら万死に値するタブー) 京太郎(俺は唯の観察者でなくてはならない) 京太郎(そう、百合の花を愛でる1人の百合男子として!) 京太郎「すいません、遅れました」ガチャ 優希「遅い! 犬としての自覚が足りてないじぇ!」 京太郎「自覚も何も、俺は犬じゃないからな」 優希「何を寝ぼけたことを。お前は私専属のタコス犬だじぇ!」 京太郎「タコス犬って、お前……」 和(バター犬の仲間のように聞こえます……) まこ「まだ部長も来とらんけぇ、大丈夫じゃ」 咲「今から麻雀やるつもりだったんだけど、京ちゃんもやる?」 京太郎「いや、俺はネット麻雀してるからいいよ。それに全国に出るやつが優先的に打った方が良いだろ」 優希「調教の効果が出てきたみたいだな。自分の立場を良くわきまえてるじぇ」 和「ゆーき、須賀君の気遣いにそんな事を言ってはいけません」 咲「じゃあお言葉に甘えて、さっそく4人で始めようか」 京太郎(そう、俺が麻雀部に入った理由……それは女子たちが育む百合の花を愛でるため) 京太郎(始めは和に目をひかれていた。あんな可憐な少女こそ女の子とくっつけば良いのにと。が、和と絡む優希を見て確信した) 京太郎(俺の青春の全てはあそこにある、と) 京太郎(人数が少ないために出来上がるカプの種類は多く無い) 京太郎(しかしそれでも不純物(男)無しで美少女達が集まっている空間が何ものにも代えがたい楽園であることに変わりは無い) 京太郎(それに何より、麻雀部に入ってからは数々の嬉しい誤算があった) 京太郎(その一つが……) 和「しかし、やるべきことはきちんとやっているはずなのに、全国が近付いてくるにつれてやっぱり不安になってきますね……」 咲「大丈夫だよ!原村さんが頑張ってるのは確かだし、それに原村さんの強さは私たちが一番よく知ってる」 咲「だから自信を持って!一緒に優勝目指そうよ!」 和「宮永さん……」ポッ 京太郎(こ れ だ !) 京太郎(始めはカプの組み合わせが増えれば重畳、くらいに思って咲を無理やり誘ったわけだが) 京太郎(それによって和が覚醒することになろうとは!) 京太郎(まさかの原村和ガチ百合ルート!) 京太郎(俺はこのときほど咲と幼馴染で良かったと思ったことは無い!!) 京太郎(ありがとう咲!俺の人生の中で、お前は今が一番輝いて見える!) 京太郎(ちなみに、のど咲よりも咲のどの方が萌え度は高い) 京太郎(確かに百合における積極性もといガチ百合度は一見すると和の方が高いように見える) 京太郎(しかし和はお嬢様育ち。そして恐らく恋愛自体今まで経験がなかったに違いない) 京太郎(そんな彼女はある少女と衝撃的な出会いをした) 京太郎(始めは強い拒否感を示しながらも、徐々に打ち解け、今では同じ部で共に全国大会優勝を目指す仲間に) 京太郎(しかし彼女の中には友情だけでは説明できない感情が生まれてはじめていた) 京太郎(しかし恋愛経験のない和にはそれが何を意味するのかが分からない) 京太郎(そもそも箱入りに近い環境で育った彼女には同性間に恋愛感情が発生するということが分からない) 京太郎(悶々としながら日々を過ごす和。しかし咲は気づいていた。和が自分に惹かれていることに! 京太郎(自分の気持ちに名前を付けることが出来ないでいる和を煽るように、彼女に対してさりげなく) 京太郎(しかし確かなアプローチを続ける咲) 京太郎(やがて和は原因不明の感情を抑えることが出来ず、先に対して溢れる涙と共に感情を爆発させる) 京太郎(自分で何を言っているのか分からない和を咲はそっと抱き締め、愛の言葉を囁く) 京太郎(その時初めて、自らの感情が本来同性間に存在してはいけないものだと知る和。狼狽する和を咲はやさしくなだめる) 京太郎(自らに強い執着心を抱きながら、それを制御できずにいる和への愛しさが溢れ、咲は和をゆっくりと押し倒した……) 京太郎(和に対して友情以上の感情を持ち合わせていなさそうな咲が) 京太郎(実のところ心の中では舌なめずりをしている状況だというのがこのカプの醍醐味) 京太郎(相手の好意を知りながらその気持ちを持てあそぶ) 京太郎(すばらしい!) 京太郎(普段の行動から素直に和咲というのも確かに良いが、やはりこちらの方が刺激的だ) 京太郎(咲の温厚な性格からは考えられない黒い一面――小悪魔要素というスパイスを加えることで味わいが増す) 京太郎(ここまで実りあるカプはめったにお目にかかれなかった) 京太郎(そう、長野の地区予選までは……) 久「ごめんね、遅れちゃった」 まこ「おう、お疲れ様」 久「さて、みんなに話があるんだけど、ちょっと良いかしら?」 咲「なんですか?」 久「実は今度、県予選決勝に出た四校で合同合宿を開こうと思ってるの」 まこ「ほぉ……」 和「それはまた、大きな催しですね」 久「龍門渕と風越は文句なしの全国クラスだし、それと渡り合った鶴賀もかなりの実力がある」 久「私たちにとって練習になるというのもあるけど、個人戦で全国に出場する風越」 久「それと来年も大会に出る他の1、2年生にとっても悪い話ではないはずよ」 久「今はまだ参加の意思を確認している段階だけど、もしみんなが参加してくれるようなら、全国前のこれ以上ない訓練になるわ」 久「ということで、それに備えていろいろと準備があるから、しばらく私は部活にちょっと顔を出すだけになると思うの」 久「みんなの方でも練習メニューなんかに関して何か思いついたことがあったら、何でもいいから言ってちょうだい」 優希「龍門渕も参加するということは、あのタコス泥棒も参加するってこと……」 優希「ふっふっふ……早くも復讐の機会が訪れたようだじぇ!」 咲「あはは、復讐っていうのはともかく、またあの人たちと打てるって言うのは嬉しいな」 和「ええ、私も楽しみです。皆さん手強い相手になりそうですから」 京太郎(き…………) 京太郎(きたああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!) 京太郎(4校揃って合同合宿!!) 京太郎(県予選決勝戦で熱い戦いが繰り広げられたことは記憶に新しい) 京太郎(しかし、俺にとっては麻雀以外の面でも非常に熱い大会だった) 京太郎(まずは風越!) 京太郎(キャプテンの福路さんが部長に向けていた眼差し……) 京太郎(あれは間違いなく恋する乙女のそれだった!) 京太郎(しかしそのキャプテン自身が、名門風越の中でのアイドル的存在だった!) 京太郎(少し垣間見ただけでもわかる、あの包み込むような慈愛のオーラ) 京太郎(レギュラーメンバーに対する気遣いから普段の彼女の行動は容易に想像できる) 京太郎(そしてその優しさによって、部員たちは皆キャプテンに対して圧倒的な信頼と好意を抱くことになる) 京太郎(しかしそのキャプテンが想いを寄せていたのは、よりにも寄ってライバル校である清澄を率いる竹井久だった) 京太郎(熱い!熱すぎるぜ!) 京太郎(許されざる禁断の恋、まさにロミオとジュリエット!) 京太郎(風越は百合の園としても名門だったな) 京太郎(そして清澄と同様に無名の状態で決勝に進出した鶴賀) 京太郎(ここも見逃すことのできない勢力だった) 京太郎(百合を求めて彷徨っていたら、偶然見かけたあの光景) 京太郎(決勝戦敗退後の鶴賀の大将と副将の会話) 京太郎(「消えてもいい」と言われた時の大将のあの表情……) 京太郎(そこですかさず「先輩を探し回ってみせる」と言ってのける!) 京太郎(まさに落として上げる、のコンボ!) 京太郎(しかし、このあとがさらに問題だった) 京太郎(まさか「なんとしてもその口を閉じさせる」と来るとは!) 京太郎(これは! つまり!!) 京太郎(自らの口で塞ぐということにほかならないっ!!!!!) 京太郎(あれはやばかった……) 京太郎(間違いなくあの二人はガチ) 京太郎(今まで生きてきた中で間違いなくトップクラスの名シーンだった) 京太郎(ウロウロしていたせいで、咲と和の決勝後再会シーンからハブられる結果となってしまったが) 京太郎(それはともかく、あの関係に至るまでのプロセスに強大な萌え要素が含まれているはずだが) 京太郎(いかんせんその情報を仕入れる手段がない) 京太郎(そこに来て今回の合宿!) 京太郎(親交を深め情報網を新設するまたとない機会だ!) 京太郎(龍門渕も見過ごすことのできない勢力だし、是非とも情報を手に入れたい) 京太郎(中堅のタトゥーシールの娘) 京太郎(あの手錠は一体何のためにしているんだ?) 京太郎(もしかしたらあれは、SMプレイの一貫なのかもしれない!) 京太郎(となると、あの中の誰がかご主人様になるわけだが) 京太郎(小学生にしか見えない大将との絡みで、ロリ百合展開も捨てがたいが、やはり和と戦った副将のお嬢様が妥当だろう) 京太郎(名前も龍門渕っていってたし、理事長の家系の人間であることは間違いない) 京太郎(身分違いの恋は、所有という歪んだ形での関係を二人に強いる……) 京太郎(うむ、すばらだ) 京太郎(こういった妄想の燃料に事欠かない環境) 京太郎(これこそ麻雀部に入って良かったと思える最大の理由だ!) 京太郎(なぜか麻雀部の人間は、どこの高校もレベルが非常に高い!) 京太郎(間違いなく俺は今人生の絶頂期にいる!) 久「じゃあ私はまだ準備があるから、あなたたちはとりあえず練習しててちょうだい」 久「段取りが決まったら、また連絡するからね」 まこ「おう、手伝えることがあったらいつでも言ってくれて構わんからな」 優希「いょし!早速妥当ノッポを掲げて特訓するじぇ!」 優希「京太郎!すぐにタコスの補充をして来い!」 京太郎「自分で行けよ、俺は今対戦中だ」 和「ゆーき、わがまま言ってはいけませんよ」 和「もうすぐこっちが終わりますし、そのあとで一旦買い行きましょう」 優希「のどちゃん、ついてきてくれるのか!さすがだじぇ、どっかの駄犬とは違うな!」 京太郎「結構結構、タコスのパシリよか駄犬の方がましだからな」 優希「自分の立場を理解していると思ったらこれだじょ」 優希「まったく、調教が足りなかったのか?」 和「ゆーき、早く終わらせて買いに行くのでしょう?」 優希「そうだったな、じゃあ行ってくるじぇ!」 京太郎(……すっかり忘れていた) 京太郎(最近の咲和に押されて目立たないが、この二人のカプもアリだよな) 京太郎(むしろ咲が来るまでは主力だったし、いまでも垣間見えるその輝きは失われていない) 京太郎(しかも聞くところによると、和が清澄に入ったのは優希と離れたくなかったからだそうだ) 京太郎(これはまごうことなきとびっきりの百合!) 京太郎(百合場面名鑑収録『あなたがいないなんて考えられない』だ!!) 京太郎(そして無事に同じ学校に入学する二人だったが、優希と共にいるために入ってきたはずの和は新しい出会いを果たしす) 京太郎(そしてそちらの方に夢中になってしまう。一方、和が自分のことを追って清澄に入ってきたことに気づいていた優希だが) 京太郎(今までの友情が変化してしまうことを恐れ、それにあえて気づかないふりをしていた) 京太郎(しかし和の目が一旦咲に向き始めると、優希の心には原因のわからない重苦しい気持ちが募ってくる) 京太郎(日に日に仲が良くなっていく和と咲。和の気持ちに答えるつもりはなかったはずなのに) 京太郎(彼女の気持ちが自分から離れたとたん彼女のことを意識してしまう自分に嫌気がさす優希) 京太郎(そしてある日、彼女は目撃してしまう。和が咲にキスをしようとしている瞬間を!) 京太郎(……ふぅ、ここから先は純愛失恋ルートか逆転優和ルート、はたまたタコスヤンデレ化ルートと選り取りみどりだ) 京太郎「ほんと麻雀部は天国だぜ」 まこ「ん?天国?」 京太郎「あっいや、ほんとに麻雀って楽しいなーって思いまして……」 まこ「なんじゃ、京太郎の今の状況を考えると、こっちが申し訳なくなるの……」 咲「京ちゃん……ごめんね雑用ばっかりやらせちゃって……」 京太郎「いや、そんな、悪いよ。それに皆は全国があるだろ?その手伝いが出来るだけで俺は満足だよ」 咲「京ちゃん……」 京太郎「だからさ、先はその分頑張ってくれよ」 京太郎(主に和との絡みをな) 咲「うん!私頑張るよ! 京ちゃんのためにも頑張って優勝するから!」 京太郎「よし、その意気だ! 絶対優勝杯をもって帰れよ!」 久「じゃあ、優勝杯を持って帰るために、卓の空きを須賀くんに埋めてもらおうかしら」 まこ「もうネトマも終わっとるみたいだしのう」 久「もっとも須賀くんが搾取されるだけで終わるだろうから、あまり効果的な練習にはならないでしょうけど」 京太郎「ひどっ! それはあんまりじゃないですか部長!」 咲「部長の言うとおりかも……」 京太郎「咲……お前は俺を見捨てるのか……」 京太郎「わかったよ、俺はもう何も期待しないさ……」 咲「わわっ、じょ、冗談だよ京ちゃん!」 ***************** 京太郎「流石にもうトバされ慣れてきましたよ」 京太郎「メンタルだけは鍛えられましたね!」 まこ「単に向上心が無くなっただけと違うんか……」 久「負け犬根性が染み付いてきたみたいね」 咲「京ちゃん! 諦めちゃダメだよ!」 京太郎「俺から点をがっぽりとっていったのはどこの誰だっけなぁ?」 咲「そ、それは……手加減ずるのは失礼だと思ったからで……」 京太郎「わかってるよ、俺が雑魚すぎるだけだってな」 久「須賀くん、あんまり自虐ネタに走るとみっともないわよ」 久「ところで明日は土曜日だけど、須賀くんはいつもどおり欠席?」 京太郎「あ、はい。 龍門渕に行くので」 まこ「雑用のレベルを超えて、最近は本当の執事に近づきつつあるのう」 久「足繁く通っているわよね。本当に執事になるつもりなの?」 久「それとも龍門渕に気になる子でもいるのかしら」 京太郎「ちょっ、部長!」 京太郎(気になる子……間違ってはいないな) 京太郎(あのお嬢様とタトゥー意外にも、可能性はまだまだ秘めているしな) 咲「え……京ちゃん龍門渕に好きな子がいるの!?」 咲「いったい誰が……や、やっぱり胸の大きさを考えると、あのメガネの……」 咲「はぅ! まさか衣ちゃんとか!?」 咲「それともツンデレ系狙いで龍門渕さんだったり……」 京太郎「おい、俺が割り込んでどうする!」 咲・久・まこ「?」 京太郎「い、いや、そうじゃなくてだな」 京太郎「合宿の時は人数も揃うだろうし、ハギヨシさんに徹底的に立ち回りを仕込んでもらおうと思ってさ」 久「え? 須賀くんはお留守番よ?」 京太郎「…………は?」 京太郎「いやいやまさかそんなおれだけのけものなんてそんなことをやさしいぶちょうがするなんてじょうだんですよねそうですよね」 久「まさか参加できると思ってたの? 身内だけならまだしも、ほかの生徒が居るところに一人だけ狼を放つ訳にはいかないでしょう」 京太郎「」 まこ「完全に魂が抜けおったぞ」 咲「京ちゃん、そんなに他の娘たちに会えないのがショックなの……?」 久「無駄よ咲、完全に意識を失っているわ」 まこ「もう部活も終わりなんじゃが、どうするコレ」 久「とりあえずこの部屋の外に出して置くだけで良いんじゃない? この部屋に鍵さえかかれば問題ないでしょ」 咲「京ちゃん……」 優希「ただいま帰ったじぇ!」 和「すみません、私が途中でタコスを落としてしまって」 優希「まったくだじぇ! そのデカパイでタコスを叩き落とすなんて」 和「で、ですから何度も謝ったじゃないですか!」 優希「そのおっぱいを半分分けてくれるなら、もう何も言わないじぇ」 和「無理です!」 優希「って、おっぱいの話をしたのに京太郎の反応がないじぇ?」 和「そういえばさっきから微動だにしてませんね」 まこ「気にせんほうがええ、夢やぶれた男の残骸じゃ」 久「みんな、コレを外に出すの手伝って頂戴。まったく、余計な手間をかけるさせるなんて雑用失格ね」 まこ「いや、京太郎はそもそも雑用じゃないじゃろ……」 咲「部長、持ち帰っても良いですか?」 和「!?」 久「良いけど、私は手伝わないわよ? 自分だけで持って帰りなさい」 咲「うーん、それじゃあ無理か……また今度の機会に」ブツブツ 和(京咲なんてSOA) 和(宮永さんに野蛮な男なんて論外です!) 久「じゃあとりあえず、コレを外に出して帰りましょうか」 久「下校時刻も過ぎてることだしね。 あとは用務員さんが何とかしてくれるでしょ」 ***************** 用務員「君、大丈夫かい! ほら、起きなさい!」 京太郎「はっ!」 用務員「やっと起きたか。一体どうしたんだい、こんなところで」 京太郎(俺は一体ここで何を……) 京太郎(咲と和がカナダで結婚式を挙げて……) 京太郎(そして咲と和、二人にそっくりな双子の女の子が生まれたんだったよな……) 京太郎(世界初のiPS細胞による同性間の出産だからって、世間から色眼鏡で見られて) 京太郎(それでも二人の絆が解けることはなく) 京太郎(やがて女性同士の婚姻が世界的に一般的になっていった……) 京太郎(…………) 京太郎「って、ちがああああう!!」 用務員「」ビクッ 京太郎(俺が合宿に行けないだと!? そんな馬鹿なことがあってたまるか!!) 京太郎(なにか、なにか現状を打開する方法はないのか!?) 京太郎(どんな方法でもいい! 手段は選んでいられないんだ!!) 京太郎「………………はっ!」 京太郎(そうだ、この手があった!!)ダッ 用務員「あっ、おい君!」 ――龍門渕家―― 京太郎「ハギヨシさん!」 ハギヨシ「来ましたか。いきなりの連絡、驚きましたよ」 ハギヨシ「しかし、そんなに慌てている貴方を見るのは初めてですね。一体なにがあったのですか?」 京太郎「ハギヨシさん……いえ、萩原さん、どうしても聞いていただきたいお願いがあります」 ハギヨシ「お願い…ですか」 京太郎「萩原さんのその技術……誰からも気配を悟られずにいるその術を、俺に伝授してください!!」 ハギヨシ「……!」 京太郎「今日まで何の見返りも差し出せずに、ただただ様々な技術を教えて頂いてきた上で」 京太郎「このようなお願いをするのが失礼にあたることは重々承知しています」 京太郎「だけど、それでも……どうしても成さなければいけないことがあるんです!」 ハギヨシ「京太郎君……」 京太郎「…………」 ハギヨシ「……わかりました。その目、その気迫、よほどの事情があっての事なのでしょう」 ハギヨシ「京太郎君、私は貴方の才能に惚れ込んで、私の持てる全てを授けようと考えていました」 京太郎「……え?」 ハギヨシ「それが少し早まっただけのこと」 ハギヨシ「分かりました、我が萩原家に伝わる奥義の一、『孤塁立』を伝授いたしましょう」 京太郎「あ、ありがとうございます!!」 ハギヨシ「修行は今までのものが児戯に思えるほど厳しいものになります」 ハギヨシ「覚悟はよろしいですか?」 京太郎「たとえこの身が灰になろうと、必ず成し遂げてみせます!」 ハギヨシ「分かりました。では今日から泊まり込みで修行をしていただきます」 ハギヨシ「ご両親の許可は取っておいて下さい」 京太郎「はい! よろしくお願いします!」 ~1週間後~ ――合宿所―― 華菜「4000・8000! 裏はめくらないでおいてやる!」 久「あなたのとこのキャプテンはいいわねえ」 カツ丼「あと一人」 京太郎(…………) 京太郎(完璧だ……!) 京太郎(ここまで気づかれる気配が微塵もないとは) 京太郎(ハギヨシさん……いや、師匠! ありがとうございます!) ~京太郎が龍門渕を訪れた翌日~ ――善光寺―― 京太郎(あれから一晩龍門渕で過ごし、学校をサボって今ここにいる) 京太郎(一体何が始まるんだ?) ハギヨシ「では京太郎君、これから修行を始めます」 京太郎「はい……でもこんなとこで一体何をするんです?」 ハギヨシ「ふふ、山奥の秘境のようなところで修行をすると思っていましたか?」 ハギヨシ「確かに、萩原流の中にはそういった場所での修行の方が適している技も多くあります」 ハギヨシ「しかし、今回あなたに伝授するのは、大雑把に言えば「人の目に留まらないための技」です」 ハギヨシ「よって、人がいなければ修行にならないのですよ」 京太郎「……そうですね! 失念していました!」 ハギヨシ「では改めて」 ハギヨシ「京太郎君、今からあなたには、この善光寺前の通りを往復してもらいます」 京太郎「…………は?」 ハギヨシ「それも、ただ歩いて往復するわけではありません」 ハギヨシ「この時間帯、観光客の数がピークに達しているため、非常に混雑しています」 ハギヨシ「この人ごみの中を、全力疾走で往復してください」 京太郎「は、はぁ……」 ハギヨシ「では行きます」 ハギヨシ「3,2,1、スタート!」 京太郎「え、あ、はい!」ダダッ 京太郎(一体なんなんだこれ……って、やば!) ドンッ! 京太郎「す、すみません!」 おばさん「ちょ、気をつけてよ!」 京太郎(ヤバイヤバイ……って) ドンッ おじさん「おい、君!」 京太郎「ひっ、も、申し訳ありません……」 京太郎(こ、これは……) 京太郎(全力疾走とか無理だろ!!) ハギヨシ「お疲れ様です。どうでしたか?」 京太郎「見ての通りです……怒りの視線を両手では足りないくらい浴びせられました」ハァハァ ハギヨシ「でしょうね。かなりの難易度だったと思います」 ハギヨシ「ですが、このくらいできなくてはあなたの望む力は到底手に入りませんよ」 京太郎「ハギヨシさん、いったいこれは……」 ハギヨシ「では今度は私がやってみせます」 ハギヨシ「よく見ていてください」ダッ 京太郎(いったいこれは何を……) 京太郎(!!??) 京太郎(す、すごい) 京太郎(オリンピックの短距離走レベルの速さで走っているのに) 京太郎(周囲の人が誰も目を向けていない!) 京太郎(いや、そもそも存在に気づかれていないのか!?) 京太郎(しかも、もう戻ってきた) ハギヨシ「ふぅ、良いですか京太郎君、これが我が萩原流奥義の一つ」 ハギヨシ「『孤塁立』です」 京太郎「弧塁……立」 ~冷やしトーカ無双~ ――合宿所―― 一「透華……」 純「すげぇ……」 京太郎(くぅ、あのタトゥーの娘の心配そうな表情がたまらん!) 京太郎(自らのそばにいた最愛の人が、急に離れていってしまった不安) 京太郎(それはより一層の独占欲という、ひどく歪んだものへと変わりかねないものだ) 京太郎(果たして彼女は、変わってしまった愛しい人に対してどのようなアクションをとるのか) 京太郎(このカプは要注目だな) 京太郎(しかし、こんなおいしい思いができるとは) 京太郎(これも全て師匠のおかげだ!) ~善光寺前での全力疾走後~ ――そば処「参タテ」―― ハギヨシ「人の知覚の中にありながら意識下より外れ孤立しているところ」 ハギヨシ「それを弧塁と呼びます」ズズッ 京太郎「弧塁、ですか」ズルズル ハギヨシ「先ほどの善光寺前では、その意識の空白地帯を見抜き、駆け抜けることで、誰の目にも留まることなく往復ができたのです」 ハギヨシ「日頃、衣様の周囲に控えている時も、みなさんの孤塁に立つことで自らの存在を悟られずにいるのです」ズズッ 京太郎「そんな神業、俺に習得することができるんでしょうか……」ズルズル ハギヨシ「私の見立てでは、あなたは萩原流を習得するに十分な才能を持ち合わせています」 ハギヨシ「あとはあなたの覚悟次第です」 ハギヨシ「どうしても成さなくてはならないことがあるのでしょう?」 京太郎「……そうでした、俺には譲れないものがあるんです」 ハギヨシ「それともう一つ、相手の孤塁を見抜く力以外にも、身につけてもらいたいものがあります」 ハギヨシ「広く捉えれば、これも気配を遮断するための方法であると言えます」ズズッ 京太郎「なんですか?」 ハギヨシ「孤塁立は、いうなれば相手に合わせて自らを消す方法」 ハギヨシ「それとは別に、自らが発している気配……気とでも言いましょうか」 ハギヨシ「それを包み隠す術を身につけてもらいます」ズッ 京太郎「気?」ズルズルッ ハギヨシ「人の体をめぐるエネルギーのようなものと言いましょうか」 ハギヨシ「科学的には名状し難いのですが……まあいずれ分かるようになるでしょう」 京太郎「その気ってやつを抑える術を身につけろってことですか」 ハギヨシ「包み隠す、というのには語弊がありましたね」 ハギヨシ「気を制御して、己の存在を空間に溶け込ませる」 ハギヨシ「天地と一つになる、と萩原の奥義書には記されていますが、まさしくその通りです」 京太郎「天地と……」 ハギヨシ「これらの奥義は、極めることによってあらゆる場面で驚異的な効果をうみます」 ハギヨシ「そして、萩原流の中でも会得できた者が最も少ない術でもあります」コチラソバユニナリマス ゴトッ 京太郎「」ゴクリ ハギヨシ「大丈夫ですよ、あなたならできます」トポトポ ハギヨシ「己を信じ、力を尽くせば必ずモノにすることができますよ」ズッ ~そして現在へ~ ――合宿所―― 京太郎(そして俺は手に入れた……) 京太郎(この身を死角に置き、天地と……空間と一つになる力を!) 京太郎(今の俺はかつての『須賀京太郎』ではない) 京太郎(百合のために生き、百合のために死ぬ、森羅万象と一体になった百合男子の戦士) 京太郎(ここからは『アトモスフィア京』の独壇場だぜ!!) 透華「こんなの…こんなの私じゃありませんわッ!! きゃっかですわ!」 一「透華…」 透華「これでは原村和とスタイルが違いすぎますわ」 一「う…」 京太郎(ふむ、冷やしトーカさんは元に戻ってきたみたいだな) 京太郎(しかし、和に対してみせる執着は、タトゥーっ娘の嫉妬を掻き立てているようだ) 京太郎(百合場面名鑑収録『誰にもあなたを渡さない』!!) 京太郎(ずっとそばに仕えていたはずなのに、想い人の心は会ったこともない女に釘付けのまま) 京太郎(彼女の心を手に入れようと努力を重ねる日々が続くが、どんなに手を尽くしてもその心が和から離れることはなかった) 京太郎(そしてついに恐れていたことが起こってしまう) 京太郎(和の所属する清澄が県予選の決勝で、透華が和と当たってしまうことになったのだ) 京太郎(そして実際に和と戦った透華は、和に対する執着をますます強めていってしまう) 京太郎(坂道を転がり落ちるように止められなくなった最悪の状況) 京太郎(そして一の思いは、いつしか純粋な恋慕から憎しみを伴うものになっていった) 京太郎(自分に手枷を課して心を縛っておきながら、そのことを気に止める素振りもなく他の女にうつつを抜かすなんて……) 京太郎(そして彼女の抑圧された欲望は、ある日ついに臨界点を超えてしまう……) 京太郎(もう少し嫉妬が高まれば、もしかすると下克上レ○プルートが実現するかもしれん……) 京太郎(帰ったら和をたきつけてみるのもアリだな) 京太郎(っと、もうこんな時間か) 京太郎(もう少しこのカプに注目したいところだが) 京太郎(そろそろ敦賀や風越の方にも行かないとな)スタスタ 京太郎(やはり風越のキャプテンと部長の関係、敦賀の果樹園カプも気になるしな)スタスタ 京太郎(それに、昨日の様子を見ていると他にも魅力的な組み合わせが存在するようだしな) 京太郎(最も気になったのが、次鋒戦メンバーの絡みだ) 京太郎(名門風越でレギュラーを勝ち取った吉留未春) 京太郎(昨年1年生のみのメンバーでレギュラーを奪い、全国へ進出した龍門渕の沢村智紀) 京太郎(そして幼い頃から雀荘で麻雀に親しみ、麻雀が生活の一部になっていた染谷まこ) 京太郎(立場は違えど、己の技量に揺るぎない自信とプライドを持っているメンバーだ) 京太郎(しかし彼女たちのプライドはある日突然打ち砕かれてしまう。全国へ進むための関門、県予選の決勝で) 京太郎(そしてあろうことか彼女たちの道を阻んだのは、役も満足に覚えていないド素人の妹尾佳織だった) 京太郎(大舞台で辛酸を舐めさせられた彼女たちであったが、その後4校合同合宿にて再び妹尾と合い見える機会に恵まれる) 京太郎(麻雀は確かに運の要素が少なくない。だから初心者でも上級者を打ち負かすことが十分に起こり得る) 京太郎(しかしそれはあくまで「ありえないことはない」という程度の可能性のものであって、やはり実力の差というものは大きい) 京太郎(今回こそはと、自らの中で名誉を挽回するためにリベンジマッチを挑む次鋒戦メンバーであった) 京太郎(しかし、ここでも妹尾が1位になるという、悪夢のような結果が待ち受けていた。完全に意気消沈する彼女たち) 京太郎(そしてその心の傷は、次第に妹尾への執着へと姿を変えてゆく) 京太郎(そして合宿最終日、彼女たちは最後の戦いを挑もうと妹尾を探していた) 京太郎(しかしそこで見つけた妹尾は、他に誰もいない個室でその肢体を無防備にさらけ出しながら眠っていた) 京太郎(それを見た3人の心の中に、ある濁った欲望が沸き起こる。3人は部屋に入ると、そっと鍵を占めた……) 京太郎(ちょっと飛ばしすぎだが、こんな感じの輪○ルートもアリだよな) 京太郎(問題はこれだけのメンバーが一堂に会することがこれから先にあるのかどうかということだ) 京太郎(しかし、次鋒戦メンバーは全員2年生なわけだから、来年もあるんだよな) 京太郎(「卒業するまで結局一度も勝てなかった」っていうくらいの火薬があれば) 京太郎(大爆発するという流れもより自然になりそうだし、これから先の展開にも期待が持てる) 京太郎(なんにせよ、ここにはまだまだたくさんのお宝が眠っているぜ!) ?「やはり、こういうことでしたか……」 京太郎「!?」 ハギヨシ「京太郎君……」 京太郎「し……師匠!? なぜここに!?」 ハギヨシ「あなたがうまくやれているかどうか気になったのですが、まさかこんなことに力を使っているとは」 京太郎「こ、これは、その」 ハギヨシ「京太郎君……今すぐに帰りましょう」 京太郎「……師匠、俺は、俺には譲れないものがあります」 京太郎「それが今の、この生き方です!」 京太郎「どうしても連れ帰るというなら、俺は……」 京太郎「あなたを倒してでも、己の道を貫きます!」ズアァァ! ハギヨシ「……これ以上、今のあなたを見過ごすことはできません」 ハギヨシ「龍門渕家のCB(コンバットバトラー)としても」 ハギヨシ「同じ志を持つ……百合男子としても」 京太郎「!?」 京太郎「し、師匠が……百合男子?」 京太郎(馬鹿な……そんなはずはない) 京太郎(百合男子は多かれ少なかれ、その瞳のうちに冥い“欲望”の光を灯している) 京太郎(今まで出会った奴らはみんなそうだった) 京太郎(そして……鏡越しに覗きみた、俺の瞳の中にも……) ハギヨシ「私もかつてはあなたと同じでした」 ハギヨシ「仲睦まじい女性達を眺めては、己の世界の中で百合の絵画を描く」 ハギヨシ「今のあなたと同じ行動に出たことも、1度や2度ではありません」 ハギヨシ「しかし、執事として龍門渕にお使えするようになってから、私は苦しむことになりました」 ハギヨシ「主君に忠誠を誓っているように見せかけ、裏ではとても好ましいとは言えない妄想を繰り広げている」 ハギヨシ「そして苦しみぬいた末、私はひとつの決断をしました」 ハギヨシ「それは、見方によっては“逃げ”と捉えられるかもしれません」 ハギヨシ「……いえ、実際は逃げたのです」 ハギヨシ「百合“男子”として生きることの、重圧から」 京太郎「!?」 京太郎「師匠……まさか、あなたは……」 ハギヨシ「百合男子の欲望の根源は、通常の男性の欲望と変わりません」 ハギヨシ「だから私は……自らその根源を絶つことを選択したのです」 ハギヨシ「執事として、生きるために」 京太郎(……去…………勢……したのか!?) 京太郎「師匠……あなたは……」 ハギヨシ「私は、自らが下した決断に対して微塵も後悔をしておりません」 ハギヨシ「ただ……何かを残すということができなくなってしまったことだけは、残念でした」 ハギヨシ「そんな私の前に、京太郎君、あなたが現れたのです」 京太郎「俺が……」 ハギヨシ「これは私の勝手な理想の押し付けです」 ハギヨシ「しかし、あなたには一流の執事としての道を、そして一流の百合男子としての道を歩んで欲しいのです」 京太郎「ま、待ってください! 執事はともかくとして、ここで退くことが百合男子としての行動だとは到底思えません!」 京太郎「手の届く範囲の百合の花を観察し尽くすことこそが、百合男子のあるべき姿じゃないんですか!?」 ハギヨシ「……百合男子とは、そもそもが歪な存在です」 ハギヨシ「男の身でありながら、女性同士の恋愛に惹かれてしまう」 ハギヨシ「その性質上、対象となる女性感の関係に影響を及ぼすような行動は避けるべきだと、私は考えます」 ハギヨシ「百合男子の手が加わってしまっては、それは真の百合の花と呼べなくなってしまうと思うゆえに」 京太郎「それは、分かりますが、しかし観察するということはっ」 ハギヨシ「周囲の流れに抗ってまで観察を行うということは」 ハギヨシ「たとえそれがどんなに完璧な隠匿のもとに行われていたとしても、影響を及ぼしてしまう危険性があります」 ハギヨシ「真の百合男子とは、周囲の流れに逆らわず、ただ身を任せてそこに在る者を指すのではないでしょうか」 ハギヨシ「その流れの中にある限りは、百合男子は周囲を構成する空間の一部になっていることができます」 ハギヨシ「そしてそれは自然な百合の花の背景となり得る」 ハギヨシ「しかし、今あなたがしていることは、その流れに逆らって、百合の花に力ずくでにじり寄ろうとする在り方のように見えます」 京太郎「!!」 ハギヨシ「京太郎君、あなたが求める“百合”とは一体なんなのですか?」 京太郎「俺は……俺には……」ガクッ ハギヨシ「ここから先はあなたが決めることですが……」 京太郎「師匠の言うことは、これ以上ないほどの正論です」 京太郎「それはいま、心の底から理解することができました」 京太郎「今日まで定まらなかった、自らの立つべき場所も分かりました」 京太郎「けれどっ……!」グッ 京太郎「この体がっ! 求めてしまうんですっ!」 京太郎「俺には男を捨てる勇気がない……」 京太郎「だから、師匠と同じ道を歩むことが……できない……」 ハギヨシ「京太郎君、今のはあくまで私の道です。私の生き方です」 ハギヨシ「私の言った言葉が理解できたのなら、あとは自分で、自らの生き方を選べる」 ハギヨシ「いや、“創り”だせるはずです」 京太郎「師匠……」 ハギヨシ「百合男子としてあなたに伝えなくてはならないことは、全て伝えたつもりです」 ハギヨシ「あとはあなたの選択に任せます」 ハギヨシ「こんなこと、本当はあってはならないのですが」 ハギヨシ「あなたに伝えたいことを伝えて、私も何か肩の荷が下りてしまったようです」 ハギヨシ「……なんだか、力が抜けてしまった気分です」 ハギヨシ「……今日だけは、執事としての役割を忘れることにします」 ハギヨシ「また会いましょう、須賀京太郎」スゥー… ********** 京太郎(俺は、どうしたら……)フラフラ 京太郎(咲……和……)フラフラ ?「龍門渕の執事さんは帰ったみたいっすね」 京太郎「!?」ガバッ ?「おお、さすがっすね。今の状態の私を認識できるなんて」 京太郎「あ、あんたは!」 桃子「鶴賀の副将、東横桃子っす」 京太郎(ど、どういうことだ!? いくら気が散っていたとは言え、まだ俺はアトモスフィア状態のはず……) 桃子「最近身につけたばかりの技が、完全にモノになっているとでも思ってたんすか?」 桃子「気配に関する分野では、私の方が経験も技術も圧倒的に上っすよ?」 桃子「それはもちろん、察することに関しても」 桃子「にわかは相手になんないっす」 京太郎「だけど……和は大会の時あんたのことが……」 京太郎「俺はその和にも察知されなかったはず……」 桃子「あれは本気で消しにかかっていなかったからっすよ」 桃子「先輩が見ているところで本気を出して、万が一先輩が耐性をつけてしまったら」 桃子「先輩に色々とできなくなってしまうじゃないっすか」ニコッ 京太郎(……っ、コイツ!) 京太郎(『百合っ娘(ホンモノ)』だ!) 京太郎(しかし、目的がわからない以上、素直に喜ぶことができない)ゴクリ 京太郎(今の今までアクションを起こさずにいて、ここで俺に接触する意味はどこにある?) 桃子「最初から、あなたがいることには気づいてたんすよ?」 桃子「どうせならお風呂を覗いているところをみんなの前に引きずり出して」 桃子「薄汚い野郎が二度と麻雀部に立ち入れないようにしてやろうと思ってたっす」 桃子「でも、あなたはお風呂を覗くような真似はしなかった」 桃子「それどころか、普通の野郎なら垂涎もののシチュに反応すらしなかった」 桃子「だけど、誰か二人以上が一緒にいる状態の時は、鷹の目のような鋭い視線を向けてくる」 桃子「そこで私は気づいたんっす」 桃子「コイツは『百合男子』だって、ね」 京太郎(完全に……バレているっ!) 京太郎(どうする……) 京太郎(今のこの状況、完全に向こうの掌の上だ) 京太郎(ヘタをしたら……消される) 桃子「そんなに警戒しないでくださいよ」 桃子「こっちは取引を持ちかけに来ただけっすから」 京太郎「……何?」 桃子「御宅の部長、竹井久とかいったっすね?」 桃子「あの女がうちの加治木先輩に近づかないようにして欲しいっす」 京太郎「……?」 桃子「訳がわからないって顔っすね」 桃子「詳しい説明は省くっすけど、あの女はうちの先輩にちょっかいを出しているっす」 桃子「だから、本格的に手を出される前に、何とかして欲しいんすよ」 京太郎「俺は……」 京太郎(師匠……俺は) 京太郎「そういったことに、加担することは……」 京太郎(やっぱり、師匠の教え……俺は守りたいです!) 桃子「これ、なんだと思いますか?」 京太郎(カメラ……はっ、まさか!!) 桃子「あんたが皆のことを観察してる、決定的証拠っすよ」ニヤッ 京太郎「」グッ 桃子「おっと、変な真似はしないほうが身のためっすよ」 桃子「すぐそこは清澄の部屋っす」 桃子「私が大声を出せばすぐに見つかりますし、たとえコレを奪って逃げたとしても、証拠は他にもあるっすから」 京太郎「くっ!」 桃子「それに、これはあんたにとっても悪くない話だと思うんすけどね」 京太郎「どういうことだ?」 桃子「私は先輩が無事なら他には何もいらないっす」 桃子「例えば、あの女を風越のキャプテンとくっつけようとするなら全力でサポートするっす」 桃子「そうすればあんたは目の前で百合ップルが誕生するところを見られるし、そこから先の観察も自由自在」 桃子「どうっすか?」 桃子「もっとも」 桃子「断れば……待っているのは迫害と追放っすけどね」ニコッ 京太郎「お……れは……」 ゴソゴソ 京太郎「ちょっと…!東横さんなにしてるんですか…!」 モモ「暴れないでくださいっす 変に暴れたらバラすっすよ」トントントン 京太郎「そ、そんな…う、羽毛…」 京太郎「うっ…」ガクン モモ「落ちたっすね…(確信)」 モモ「………京太郎さん…あなたの事が好きだったんすよ…」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6396.html
【4月第3週 平日】 京太郎「新しい朝が来たぞっと」 京太郎「このまま高校ではぼっちになるのかな…なんて考えてたら全然眠れなかった…」 京太郎「一応、遅刻はしなさそうだな」 男1「な、お前最近は彼女とどうなん?」ワイワイ 男2「ええ調子よ、お前はどうなん?」ガヤガヤ 男3「小生も毎日縛られて叩かれて幸せでござる」ブヒブヒ 京太郎「はぁ…。うらやましいな」 京太郎「購買に行ってみるか」 京太郎「確かに何でもあるな…」 京太郎「制服から文房具、プロテインまで置いてある」 京太郎「お、この弁当美味しそうだな。これを買うか……ん?あれは…」 照「…」キョロキョロ 京太郎「やっぱり照か……」 京太郎「くっ、そろそろ誰かと話したい……!」 京太郎「でもここで話しかけたら負けな気がする!」 京太郎「だから……やめとくか」 アリガトウゴザイマシター 京太郎「はぁ…このから揚げ弁当美味しいな」 京太郎「気を取り直して部活に行こう!」 京太郎「きっと誰か居るはずだからな!」 京太郎「咏は…もういないや…」 ―――――――――――― 京太郎「こんにちワン!」 エイスリン「!」カキカキ エイスリン「コンニチワン!」バッ |こんにちワンの絵| 憩「やっぱり絵上手やな~エイちゃんは」 咏「うん確かに上手いね~知らんけど」 京太郎「…」ウルウル 憩「あれ、どうして京太郎君はそんな涙目なん?」 京太郎「やっと…やっと俺に応えてくれた…」 京太郎「うわああああああん」ポロポロ 咏「ちょっ、これどうするよ」 エイスリン「ワカラナイ」カタスクメ 京太郎「憩さん!一緒に特訓しましょう!」 憩「うーん、でもエイちゃんが…」 咏「エイスリンなら私が雀荘に連れてっとくよ~」 憩「え、そう?ならよろしく頼むわ」 咏「じゃ、行ってくるよ~」フリフリ エイスリン「イッテキマース」フリフリ 憩「二人も行ったことだし、始めよか」 京太郎「はい!」 京太郎「へー、そうなんですかー」 憩「そうなんやで、それはそれはすごかったな~」 京太郎「おお!」 京太郎「……あれ?」 京太郎「俺らって麻雀の特訓をしていたんじゃ…」 憩「ありゃ~日が暮れるまで話してもうたな」ハハハ 京太郎「予習してきて憩さんを驚かそうと思ったのにな…」 憩「え!京太郎君休みの日も麻雀やっとったん!?えらいなぁ~」ナデナデ 京太郎「あ、ありがとうございます!」 キーンコーンカーンコーン 憩「…ん、そろそろ下校時刻やな」 京太郎「俺、今日は雀荘行くんでお先に失礼しますね」 憩「頑張るな~じゃあね~」フリフリ 京太郎「また明日ー!」 【雀荘】 京太郎「こんにちはー」 店員「お!荒川の嬢ちゃんの彼氏やないか!」 京太郎「彼氏じゃないですってば」 店員「そういや、さっきまで三箇牧の嬢ちゃんが2人来てたで」 京太郎「あれ?帰っちゃったんですか?」 店員「せや、中々面白かったわ」 店員「けど面白い客ならまだいるで」 店員「ほら、あの卓の嬢ちゃんや」ユビサシ 怜「ロン」 おっさん「また一発……じゃと?」 おっさま「園城寺ちゃんはやっぱり面白いわ~」 おばさん「また和了ったん?偉いわ~飴ちゃんいるか?飴ちゃん」 怜「いや、ええよ」 おばさん「そう言わんといて、ほれ」 怜「だからええって……美味しな」 京太郎(なんだこの漫才) おっさん「おい、園城寺んとこの!まだ続けるで!」 怜「あんた今のでトビやないか」 おっさん「あれ……?」 おっさま「ん、君は確か荒川ちゃんの……」 京太郎「彼氏じゃないです須賀です」 おっさま「おお、せやった須賀ちゃんや」 怜「その制服、三箇牧のやな。ほんでここにおるってことは」 おっさま「せや、三箇牧の新入部員やで」 怜「ほお、そうなんか。ならそこの須賀……って言ったか?」 怜「私と打っていこうや」 おっさん「待て待て!園城寺と打つんはわしやろ!」 怜「あんたは黙っとれ」 京太郎「わかりました、受けて立ちましょう!」 結果 1位 おっさん 2位 京太郎 3位 おっさま 4位 トキ おっさん「げっげっ、これで終わりや園城寺!ツモ!」 おっさま「調子いいな~」 京太郎「なんとか2位か…」 怜「はぁ…はぁ…」 おっさん「どうだ!園城寺んとこの!」 怜「せやな……はぁ…流石やわ…」 京太郎(この園城寺さんって人、様子がおかしいぞ) おっさん「せやろ!さっすがやろ!げっげっげっげっ」 おっさま「そのへんにしときいや」 怜(あかん…消耗しすぎたわ……) 京太郎(さっきからフラフラしてるし) 怜(そんな無理するんやなかったな…) 怜(ごめん…竜華…) バタッ 京太郎「やばい!」 ガシッ 怜(あ…れ、誰や?) 京太郎「大丈夫ですか!園城寺さん!」 怜「ああ…まあ…大丈夫や…」クラッ ―――――――――――― 怜「こ…こは…?」 店員「お目覚めかい?園城寺の嬢ちゃん」 怜「私は…?」 怜「せや!さっきの男…須賀君は!?」 店員「ああ、彼なら帰ったよ。迎えを呼んでくるとか言うとったけど」 竜華「すんません!怜は!?」 店員「園城寺の嬢ちゃんはこっちやで」 竜華「怜!大丈夫なん!?」 怜「もう大丈夫やで」 竜華「怜ぃ…1人でどこか行かんといてや…心配やったんやから」グスッ 怜「迷惑かけてすまんかったな、竜華」 竜華「ええよ、そんなこと」 竜華「謝るなら須賀君に謝るんやな、ウチに連絡してくれたのあの子やし」 怜「……そうなんか」 竜華「ほんま、須賀君には感謝やな」 怜「せやな」 怜「なあ、竜華」 竜華「なんや?」 怜「竜華って須賀君の連絡先知ってるん?」 竜華「まあなー」 怜「じゃあ、さ、私にも教えてくれへん?須賀君の連絡先」 竜華「ほほー、怜は須賀君に惚れたんやな―」 怜「ちちち、違うわ!た、ただお礼のメールを送りたい思うただけや!」カァァ 竜華「まーたまたー」アハハ 【4月第3週 平日】終了 【4月第3週 休日】 京太郎「ふぁああ、今日はよく眠れたぞ」 京太郎「あの後の園城寺さんは大丈夫だったんだろうか」 京太郎「さて、今朝はなにをしよう」 京太郎「麻雀の勉強をしよう」 京太郎「今日はどうしようかな」 京太郎「今日も張り切って行こう!」 京『よろしくお願いします!』 こまきん『よろしくお願いします!』 とよねぇ『よろしくだよー』 ボンバー『よろしくお願いします』 ボンバー『ロン』 とよねぇ『ロンだよー』 こまきん『ロンですっ!』 京『』 終局 結果 1位 こまきん 2位 ボンバー 3位 とよねぇ 4位 京 とよねぇ『おつかれさまだよー』 こまきん『おつかれさまでした!』 ボンバー『またどこかの卓で』 京『おつかれさまでした…』 京太郎「負けてしまったか…」 京太郎「昼は何をしよう」 京太郎「少し離れた街に行ってみるか」 京太郎「大阪の中心街にはまだ行ってないんだよな」 京太郎「大阪城に来てみたぞ!」 京太郎「早速中に入ろう!」 京太郎「中々面白い所だったな。ん、あの人は…」 霞「今日は休日を使って大阪城に来たけど、やっぱり良い所ね」 霞「来週は姫路城に行こうかしら」トントン 霞「何かしら…」フリムキ プニッ 霞「あら、京太郎君」 京太郎「どうも…ってノーリアクションですか」ホッペプニプニ 霞「親戚にそういう悪戯好きな子がいるからもう慣れてるのよ」プニプニサレル 京太郎「霞さんも大阪城に?」 霞「ええ、もうこれで30回目くらいかしらね」 京太郎「そんなに来て飽きないんですか…」 霞「来る度に新しい所が見れて面白いのよ」 京太郎「立ち話ってのもあれなのでどっかに行きません?」 霞「それなら近くにいい喫茶店があるから、そこに行きましょうか」 京太郎「凄いですね、ここ。季節関係なく春夏秋冬の料理を扱ってるなんて」 京太郎「霞さんは何を頼むんですか?」 霞「私は今日は春の特選スイーツにするわ」 京太郎「それじゃあ僕は秋の特選スイーツにしましょうか」 京太郎「霞さんは大阪城に来たときにはいつもここに来るんですか?」 霞「そうよ、この喫茶店は、私が初めてお父様と一緒に大阪城を見に来たときに連れてきてもらったところなのよ」 京太郎「霞さんは、大阪城が好きなんです?」 霞「んー、大阪城だけ、というよりは城とか、昔からあるものが好きなのよね」 霞「でも大阪城には特別な思い入れがあるのも確かね」 京太郎「お父様と初めて一緒にきたところだからですか?」 霞「そうね、いつも厳格なお父様が大阪に来て一番最初に連れてきたところが大阪城だったのよ」 京太郎「そのお父様は、今何をしてるんですか?」 霞「今は鹿児島の実家にいるわ。去年までは私と清々荘の管理をしていたから憩ちゃんや華菜ちゃんは知っているはずよ」 オマタセシマシター 京太郎「そういえば創部には教師が1人必要って聞いたけど、霞さんを誘おうかな」 京太郎「そういえば、霞さんは部活の顧問とかしているんですか?」 霞「顧問はしていないけど、それがどうかしたのかしら?」 京太郎「実は、麻雀部の顧問になってほしいんです!」 霞「麻雀部?」 京太郎「はい、今俺と憩さんで作り直しているんです」 霞「ふんふむ、わかったわ。私も去年までは千里山で麻雀部に入っていたから、それなりのことは教えてあげられるわよ」 京太郎「え、霞さんって千里山にいたんですか?」 霞「お父様が共学の三箇牧には通わせない!って言っててね、だから女子高の千里山に通うことにしたのよ」 京太郎「ははは、それは厳しいですね」 【食後】 霞「うーん、それじゃあ5月に千里山と練習試合をしましょうか」 京太郎「そんなことができるんですか?」 霞「モチのロンよ、私の人望をあまり甘く見ないでほしいわね」 京太郎「それは頼もしいですね」 霞「私、まだ見て回るところがあるからそろそろ行くわね」 霞「それと今度私の家に来るといいわ、いいものを見せてあげるから」 京太郎「はい、ありがとうございました」 京太郎「よし!あとは部員を2人集めるだけだ!」 京太郎「でも照はどうしようか…」 京太郎「ひとまずコンビニに行こう」 京太郎「何を買おうかな」 京太郎「適当に菓子でも買ってくか」 プリン、ポッキー、プロ麻雀せんべい、かりんとう、マシュマロを買った! アリガトウゴザイマシター 京太郎「次はどこにいこうか」 京太郎「よし、雀荘に行こう!」 京太郎「中心街の雀荘に来てみたぞ!」 おっさま「いらっしゃーいっと、君は須賀ちゃんやないか」 京太郎「あれ、あなたは三箇牧の雀荘にいた人じゃないですか」 おっさま「休日はこの雀荘のマスターやっとるんよ」 ??「マスター、誰と話しているのよー?」 おっさま「おお、真瀬ちゃん。こちらがさっき話した三箇牧の須賀ちゃんや」 京太郎「どうも」 おっさま「で、こっちの子が姫松の真瀬ちゃんや」 由子「よろしくなのよー」 おっさま「じゃあ一打ちしましょか」 開局 おっさま「ツモ、500・1000や」 短パン「あぶねえあぶねえ」 京太郎 24000 おっさま 27000 由子 24500 短パン 24500 短パン(今日はなんだか調子が悪いぜ…これなら草むらでポッポ探してりゃよかったぜ)トン 京太郎「それだ!16000!」 短パン(急所に当たった!) 東3局 京太郎 40000 おっさま 27000 由子 24500 短パン 8500 オーラス開始時 京太郎 42000 おっさま 27000 由子 22500 短パン 8500 おっさま(今日は須賀ちゃんの独壇場やったな) 由子(須賀君、流石は憩ちゃんの後輩なだけはあるのよー) 京太郎「来た!ツモ、4000・8000」 短パン「ゲージ赤でなんとか耐えきったぜ!」 終局 京太郎 58000 おっさま 23000 由子 19500 短パン 500 短パン「ありがとうございました!それじゃあ賞金を…」 おっさま「ええからええから」 由子「須賀君、おつかれさま、なのよー」 京太郎「どうも真瀬さん、おつかれさまでした」 由子「三箇牧っていまどうなっとるん?」 京太郎「あと部員を2人集めるだけですね」 由子「千里山には勝てそうなの?」 京太郎「わかりませんね、でも新生三箇牧は負けませんよ」 由子「私らも頑張って全国に行くから、そのときはよろしくなのよー」 京太郎「はい!」 由子「それとこれ登録しといて、なのよー」 京太郎「これは?」 由子「私の連絡先なのよー。恥ずかしながら部の中じゃあ私はそんなに強くないのよ…だから、もしよければ須賀君と一緒に練習しようかなーって」 京太郎「そうですか、それじゃあ一緒に全国を目指しましょう!」 由子「はい、なのよー」 京太郎「三箇牧に戻ってきたぞ」 夜 京太郎「本を読むか」 京太郎「牌のお姉さんか可愛い人だな」 京太郎「そうだ、買ったときに帯が付いてきてたな」 京太郎「邪魔だから外してたけど…」ペラッ 『瑞原はやり(28)が教える!人気教本!』 京太郎「28歳か…キツイな」 京太郎「ふむふむ、わかりやすいな」 『…のことをスジといい、…のことを裏スジといったりしますっ☆』 京太郎「☆の数多すぎるだろ…」 【4月第3週 休日】終了 【4月第4週 平日】開始 京太郎「今日こそは脱ぼっち登校だ!」 テレビ「今日とってもラッキーなのは…O型の方です!誰かが構ってくれる素敵な日になりそうです!」 京太郎「やっと誰かと登校できるんですね、やったー!」 そして授業 担任「よし、授業を始めるぞ!」 京太郎「結局ぼっち登校だったじゃないですか、やだー!」 昼 京太郎「部室で食べよーっと」 京太郎「ちはーっす」ガチャ 部室「シーン」 京太郎「でっすよねー」 放課後 京太郎「本日2度目の部室である」 京太郎「ちはーっす」 部室「シーン」 京太郎「」 京太郎「…一番乗りだったんだ。きっとそうだよ」 結局部員は全員来ました 憩「今日、京太郎君はどうするん?」 京太郎「照を誘いに行こうと思います」 憩「ノーリアクションかいな」 エイスリン「ドユコト?」 咏「今日と京太郎のきょうをかけてたんだね~知らんけど」 エイスリン「ナルホド!」 憩「恥ずかしいからやめて…」 霞「でも照ちゃんがどこにいるのかわかるの?」 京太郎「とりあえず電話してここに呼ぼうと思っているんですがよろしいでしょうか?」 霞「もちろんよ」 照「京、入るぞ」 京太郎「おう、来たか!」 照「で、私と打つのは?」 憩「ウチと京太郎君と……誰にしよっか?」 咏「なら私が打つぜぃ~」 照「わかった、早速始めよう」 開局 京太郎「ツモです!3000・6000!」 憩「お、きれいな手やな~」 咏「わっかんね~調子悪いな~」 照「……」 【照魔鏡】発動! 憩「見られたか~」 【白衣の護り】が発動不可になりました 東2局 照 19000 親 京太郎 37000 憩 22000 咏 22000 咏(なんだったんだ今の…) 照「…」 京太郎(この調子この調子) 憩(うぅ、やっぱり凄いわ、あれ) 咏「わっかんね~」 照「ツモ、300・500」 東3局 照 20000 京太郎 36500 親 憩 21700 咏 21700 憩(まだアレは温存しとくか…) 咏「わっかんねーな」 照「ロン、2000」 咏「うえぇ、マジかよ…」 東4局 照 22000 京太郎 36500 親 憩 21700 咏 19700 照「ロン、3900」 咏「うぅ」 憩(そろそろや) 京太郎「まだまだ!」 南1局 親 照 25900 京太郎 36500 憩 21700 咏 15800 憩(連荘はさせたくないんで、仕掛けてくでー) 【孔穿つ閃光】発動! 憩「悪いな、咏ちゃん。それロンや3900な」 咏「」 照(連続和了を止めた…か) 憩「はぁ…」 南2局 照 25900 親 京太郎 36500 憩 25600 咏 11900 照(荒川さんは相変わらずだな…) 憩「はあ…」 照(そして京も…) 京太郎(まだまだ!) 咏(もうなんもわっかんねーよ)グスッ 京太郎「それです!ロン!18000!」 照(相変わらず…だね)クスッ 終局 照 25900 京太郎 54500 憩 25600 咏 -6100 京太郎「よっしゃ!」 憩「京太郎君すごいな~咏ちゃん雀荘でも誰にも負けへんかったんに」 咏「うぇぇぇん」 エイスリン「ヨシヨシ」ナデナデ 霞「で、照ちゃんはここに入るのかしら」 照「はい、これからよろしくお願いします」ペコッ 憩「これからよろしくな!照ちゃん!」 咏「よろしく…」グスッ エイスリン「ヨロシク!」ナデナデ 京太郎「よろしく頼むぜ!照!」 照「うん!」パァァ 京太郎「この後はどうしよう」 憩「京太郎君はこの後どうするん?」 京太郎「今日は街に行こうかと思います」 憩「わかったわ、ほなみんな帰ろかー」 【街】 京太郎「さてとどこいこっかなー」 京太郎「ゲーセンに来たぞ!」 京太郎「そしてこれが初ゲーセンだ!」 ※京太郎くんは寂しい人生を送ってきました 京太郎「何から遊ぼうかな…っとあれ?」 チンピラ1「なあなあ嬢ちゃん、ワイらと遊びに行かへん?」 ??「は、離してや~」 チンピラ2「そう言わんといて、なあ、どうやワイらと楽しいことせえへん?」 チンピラ3「ほお、よう見たらええ顔しとるやん。漲ってきたわ」 チンピラ4「はよ連れてくでー」 ??「ちょっ、そんなところ触らんといて、ひゃっ」 チンピラ5「おお!ええケツしとるやん~ええわ~」 チンピラ6「クルマガクルデー」 京太郎「女の子が絡まれているぞ…どうする?」 京太郎「助けに行こう!」 チンピラ3「ほな、はよしいや!」 ??「いやや!いやや~」 チンピラ1「しゃあないわ、こうなったら組織で新しく開発された薬を試すで」アポトキシーン ??「やめ、んぐっ」 京太郎「やめろおおおおお!」ブンッ チンピラ2「がはっ」 チンピラ6「キンテキガハイッタデー」 チンピラ1「おう兄ちゃん、ワイのダチに何しとるんや?」 京太郎「うるせえ!とにかくその人を離しやがれ!」 チンピラ4「なんや正義の味方ごっこか?」 チンピラ5「えらいな~兄ちゃん、でもな勇敢と無謀は違うんやで」ニコッ チンピラ1「おら!やったれ!」 京太郎(今のうちに逃げて)アイコンタクト ??「」コクッ ドコッバカッゴキッ チンピラ1「これで懲りたか?兄ちゃん?」 チンピラ3「ア、アニキ!」 チンピラ1「どうした?」 チンピラ5「小娘が、小娘がいません!」 チンピラ1「なんやと!?」 チンピラ1「こんのガキィ…」ギリッ ファンファン チンピラ6「サツガキタデー」 チンピラ5「チッ、覚えとれよガキ」 京太郎(あの子は逃げられたか…良かった…) ??「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」 京太郎「うっ…こ、こは……?」 京太郎(確か…女の子を助けて) ??「やっと起きた……良かった~」グスッ 京太郎「あなたはさっきの……」 京太郎(この人…さっき見たときとはなんか感じが違うぞ) 京太郎「って、なんで戻ってきてるんですか!?」 ??「なんでって…君が心配だったから…」 ??「私は赤阪郁乃いうんやけど…君は?」 京太郎「俺は須賀京太郎、三箇牧高校の1年生です」 郁乃「そうか~京太郎くん言うんやな~」スッ 郁乃「助けてくれて、ありがとな~」ダキッ 京太郎「…結局何もできませんでしたけどね」 京太郎「それはそうと、赤阪…さん、がさっきとどこか変わっているように思えるんですが…」 郁乃「郁乃でええよ~、なんかな…」 郁乃「小ちゃくなっちゃったみたいなんや~」 京太郎「や~、ってそんな能天気な……あ!?なんだって!?」 郁乃「あの男の人達に飲まされた薬のせいみたいなんやけど~」 京太郎(人を小さくする薬…?そんな某探偵マンガよろしくな展開あるわけ……ないよな) 京太郎(でも、初対面とはいえこの郁乃さんに違和感を感じてるのは確かだし……) 郁乃「せや~、京太郎くんこれ、私の連絡先やからよろしくな~」 京太郎「あ、はいどうも」 郁乃「じゃあ私はここでおさらばや~」 京太郎「おさらばって、行くあてがあるんですか!?」 郁乃「ん~ないかな~取り敢えず知り合いの女の子の家か、元監督の家に行こか思うとるんやけど~」 京太郎「わかりました、それじゃあ……」 京太郎「ウチに…来ませんか?」 郁乃「え、ええの~?」 京太郎「大家さんに頼めばなんとかなると…思います…多分」 郁乃「大家さんってことは京太郎くんは下宿でもしとるん~?」 京太郎「そうです、清々荘っていうアパートに住んでます」 郁乃「そーなんや~、それじゃあよろしくやで~」ニコッ 京太郎「はい…」 ―――――――――――― 説明はキンクリじゃ! 【石戸宅】 京太郎「…というわけなんです」 霞「ふんふむ、それで京太郎君はこの子をここに住まわせたい…と」 霞(この女の子…見覚えがあるのだけど…) 霞「あなた、名前は?」 郁乃「はい、赤阪郁乃いいます~」 霞「あかっ、赤阪郁乃!?」 京太郎「知り合いなんですか?」 郁乃「ん~私は知らんな~」 霞「この人は南の名門姫松の現監督よ!」 京太郎「姫松って…真瀬さんのいる?」 郁乃「京太郎くん、真瀬ちゃん知っとるん~?」 京太郎「一度打ったことがあるんです」 郁乃「あ、思い出した~千里山の石戸ちゃんや~」 京太郎(この人…) 霞(マイペースすぎる…) 京太郎「お願いします!」 霞「いくら京太郎君の頼みでも、こればかりは駄目よ!」 霞「この人の経歴はある一点を除いて全くの謎、この大阪では『Dark Excistence』として有名な人なのよ!」 京太郎「でも!今は17歳の女の子なんですよ!」 郁乃「『Dark Excistence』か~かっこええな~」 京太郎「って郁乃さん!?」 郁乃「無理しなくてええんよ、京太郎くん」 郁乃「結局私はどこにも行けないんやから」ボソッ 霞「今日はお引き取りください」 京太郎「ちょっと待ってくださいよ!霞さん」 郁乃「じゃ、お暇するわ~」 京太郎「郁乃さんも!」 郁乃の入居に失敗しました 【4月第4週 平日】終了 【4月第4週 休日】開始 京太郎「昨日の郁乃さん…なんだか悲しそうだったな…」 京太郎「今朝は何をしよう」 京太郎「気を取り直してバイトでもするか」 京太郎「コンビニでもらってきた求人雑誌を…」 京太郎「ん?『雀荘のスタッフ募集中!』?」 京太郎「この雀荘って先週行った中心街の雀荘じゃないか」 京太郎「面白そうだからやってみよう!」 ―――――――――――― バイトに参加するまでの過程はキンクリじゃ! ―――――――――――― おっさま「…というわけや、ほなこれからよろしく頼むで須賀ちゃん!」 京太郎「ありがとうございましたー」 おっさま「ええ仕事しとるやん須賀ちゃん、給料割増しとくでー」 京太郎「ありがとうございます!」 由子「こんにちは、なのよー」 京太郎「あ、真瀬さんじゃないですか」 由子「お、須賀君なのよー」 京太郎「その制服…ってことは真瀬さんもここで働いているんですか?」 由子「実は先週入ったばかりなのよー」 京太郎「奇遇ですね、俺も今日入ったばっかりなんですよ」 京太郎「真瀬さんはどうしてこのバイトをしようと思ったんですか?」 由子「気になったからかな?」 由子(須賀君を待つために須賀君が来た翌日から始めた、なんて言えないのよー) 京太郎「そうですか」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 ?「ふむ、ここが大阪の雀荘か東京とあまり変わらんな」 由子「むぅ…あの人は…」 京太郎「知っているんですか、真瀬さん!」 由子「あの人は白糸台高校の主将、弘世菫なのよー」 京太郎「白糸台…照のいた高校か」 菫「ほう、君は照を知っているのか」 京太郎「はい、っていつの間に!?」 菫「それに、君は確か、姫松の真瀬…といったか」 由子「初めまして、なのよー」 菫「ふむ、これはいい。そこの二人、私と打たないか?」 京太郎「照に勝った俺をなめるな!受けて立つ!」 菫「君が照に勝った?笑わせてくれる、では早速始めようか!」っマシュマロ 菫「よろしく頼む」モグモグ 京太郎「よろしくお願いします」 おっさま「よろしくさん」 由子「じゃあ始めるのよー」 開局 おっさん「悪いな真瀬ちゃん、それロンや1000」 由子「はい、なのよー」 菫「…」モグモグ チラッ 京太郎(さっきからやたら弘世さんに見られてる感じがする) 東2局 由子 24000 親 京太郎 25000 おっさま 26000 菫 25000 全員ノーテンのため流局→東3局へ 東3局 由子 24000 親 京太郎 25000 おっさま 26000 菫 25000 全員ノーテンのため流局→東4局へ 東3局 由子 24000 京太郎 25000 おっさま 26000 親 菫 25000 菫(ようやく張れたか…よし) 【シャープシュート】 標的:京太郎 京太郎(なんだこの殺気は…!) 菫「ロン(物理)」 京太郎「は……!?」 東4局 由子 24000 京太郎 13000 おっさま 26000 親 菫 37000 京太郎「ここで一気に取り返す!」 おっさま「お、いい威勢やな」 京太郎「それです!ロン!」 菫(私の親がががが)ポロッ 由子「マシュマロが卓に落ちたのよー」 【店長の権限】 対象:菫のマシュマロ おっさま「おい姉ちゃん、さっきから黙っとったけどいい加減それ食いながら麻雀するのやめーや」ゴッ 菫「」ジワッ 南1局 親 由子 24000 京太郎 21300 おっさま 17700 菫 37000 おっさま「真瀬ちゃん、それロンや」 おっさま「ワイもそうやすやすと取られとるわけやないんやで」 京太郎「で、点数は?」 おっさま「2000や」 ズコー 菫(これが本場大阪のノリというものか) 南2局 由子 22000 親 京太郎 21300 おっさま 19700 菫 37000 京太郎「今度は流さねえ!」 京太郎「ツモ!6000オール!」 菫「なん…だと?」 南2局1本場 由子 16000 親 京太郎 39300 おっさま 13700 菫 31000 由子「そろそろ混ぜるのよー」 由子「ツモ、8100・16100なのよー」 京太郎「え?」 おっさま「ちょっと待って、え?」 菫「」ジワッ 由子「緑一色なのよー」ドヤ 南3局 由子 48300 京太郎 23200 親 おっさま 5600 菫 22900 京太郎とおっさまが同コンマのため流局 南3局1本場 由子 47300 京太郎 22200 親 おっさま 8600 菫 21900 菫(うぅ…マシュマロがないと駄目だ…) 京太郎「ロン!16300!」 菫「」ウルウル オーラス 由子 47300 京太郎 38500 おっさま 8600 親 菫 5600 由子「このまま逃げ切るのよー」 由子「ロン、1000なのよー」 終局 1位 由子 48300 2位 京太郎 37500 3位 おっさま 8600 4位 菫 5600 由子「お疲れ様なのよー」 おっさま「お疲れ様やでー」 京太郎「お疲れ様でした」 菫「お疲れ様でした…」 京太郎「じゃあ俺はそろそろ昼休みなので抜けますね」 おっさま「ういー」 菫「なあ、君」 京太郎「俺のことですか?」 菫「君、名前は?」 京太郎「俺は三箇牧高校麻雀部一年の須賀京太郎です」 菫「そうか、須賀か…覚えておくよ」 菫「それと…これを渡す。私の連絡先だ、いつか私がここに来たときにまた打とう」 京太郎「わかりました、ありがとうございます!」 菫「それでは私は行くよ、じゃあな」 由子「ありがとうございました、なのよー」 京太郎「昼休みも終わったし、午後も頑張っていこう!」 由子「おう、なのよー!」 カランコロン 京太郎「いらっしゃいませー」 怜「いらっしゃいましたでー」 京怜「「あ」」 京太郎「園城寺さんじゃないですか!」 怜「須賀君やないか!」 由子「あれ?2人は知り合いなの?」 怜「ふっふっふ、私は須賀君の腕の中で寝た女なんやで」 由子「それは本当なの?」 京太郎「少なくとも真瀬さんが想像しているものとは程遠いものですが、一応本当です」 怜「実はな……」カクカクシカジカ 由子「なるほど…なのよー」 怜「あのときの須賀君はかっこよかったなー」 怜「せやった、これ私の連絡先や」 京太郎「あ、どうも」 怜「それでや、須賀君、由子、私と打たへん?」 京太郎「はい、よろこんで!」 由子「こちらこそ、なのよー」 怜「よっしゃ!」 怜「ほなよろしく~」 京太郎「よろしくです~」 おっさま「よろしくやで~」 由子(この空間はなんなのよー) 開局 京太郎「ツモ!3200オール!」 怜「やっぱり中々やるなー」 東1局1本場 親 京太郎 34600 南 おっさま 21800 西 怜 21800 北 由子 21800 怜「とにかくこの流れを止めるわ」 怜「ロン、1300や」 おっさま「ほいほい」 東2局 京太郎 34600 親 おっさま 20500 怜 23100 由子 21800 京太郎「親は流されたけど!まだまだ行くぜ!」 おっさま「ロン、9600や」 京太郎「Oh…」 東2局1本場 京太郎 34600 親 おっさま 31100 怜 23100 由子 12200 怜(またつかわせてもらうわ) 【先読み】発動! 跳満から4段階下降で3900。したがって おっさま(お、ひっかかったわ) 【蜘蛛の巣】発動! 京太郎「リーチ!」 おっさま「通らんわ、ロン、6100や」 東2局2本場 京太郎 28500 親 おっさま 37200 怜 23100 由子 12200 京太郎「ロン、8600です!」 由子「役満和了ってから調子が出ないのよー」 東3局 京太郎 37100 親 おっさま 37200 怜 23100 由子 3600 怜(この勝負は終わらせない、最後まで、続ける!)キィィィィン 【先読み】発動! 満貫から4段階下降の2000 京太郎「ロン、2000です」 東4局 京太郎 39100 おっさま 37200 怜 23100 親 由子 1600 怜(ようやく和了れるわ) 【先読み】発動せず! 怜「ロン、2000や」 終局 京太郎 39100 おっさま 37200 怜 25100 親 由子 -400 京太郎「おつかれさまでした」 おっさま「おつかれやでー」 由子「おつかれなのよ…」 怜「おつかれさま…」ハァハァ 京太郎「大丈夫ですか?」 怜「ああ、まあ大丈夫や。須賀君と打てて楽しかったで、ありがとな」 京太郎「いえいえこちらこそ、ありがとうございました。またのご来店をお待ちしております」 おっさま「おー、須賀ちゃんも言うようになったなー」 由子(やっぱり蚊帳の外なのよー) おっさま「これが今日の分のバイト代や」 京太郎「ありがとうございます!」 おっさま「礼を言うのはこっちや、初めてなのによう働いてくれたわ。ほいじゃ、おつかれさん」 京太郎「おつかれさまでした」 京太郎「さて、このあとはどうしようか」 京太郎「金も入ったし買い物に行くか」 京太郎「スーパーに行くか」 商品リスト 1.プリン 70円 2.マシュマロ 70円 3.かりんとう 70円 4.ポッキー 70円 5.プロ麻雀せんべい 70円 6.WEEKLY 麻雀 TODAY 650円 7.ティッシュ 400円 8.自由 京太郎「こんくらいでいいか」 プリン 食べると調子up ポッキー 誰かの部屋に行くときに持っていくと好感度up プロ麻雀せんべい 当たった大人キャラに、街に行くと会えるようになる かりんとう 使用してから1週間コンマ下一桁判定のとき+1、2桁判定のとき+10 マシュマロ 対局前に使用選択、対局中雀力×1.5 ティッシュ ハッスルの成功率が上がる、使用可能回数5回 WEEKLY 麻雀 TODAY 1回しか読めません。 無条件で雀力up 買い物をした! 京太郎「夜は何をしようか」 京太郎「エイスリンさんと勉強しようと思ったけど、流石にこんな時間に会いに行くのは迷惑だろうからやめた!」」 【4月第4週 休日】終