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#一応作ってみた 、巫女二人の天群雲用ダイアログと乙羽さんのメッセージデータ。 #あまりに捏造分が多いので 、おまけにしました。 来栖川姫子 姫宮千歌音 回避 来栖川姫子, 邪魔しないで! 回避 姫宮千歌音, ふざけないで! 回避 姫宮千歌音, 笑わせないで! 回避 姫宮千歌音, はっ…! 回避 来栖川姫子, やったあ! 姫宮千歌音, 流石姫子、タイミングもバッチリね 回避 姫宮千歌音, すごいじゃない、姫子! 来栖川姫子, えへへ… ダメージ小 来栖川姫子, …! 姫宮千歌音, 大丈夫。 かすっただけよ ダメージ小 来栖川姫子, どうして…こんな事をするの…… ダメージ小 姫宮千歌音, それがなんだというの? ダメージ中 来栖川姫子, やだ…やだよ! やめてよっ! 姫宮千歌音, くっ……許さない! ダメージ中 来栖川姫子, きゃあっ! ごめんね、千歌音ちゃん 姫宮千歌音, 気にしないの。 次に備えましょう ダメージ中 来栖川姫子, 何で…!? ダメージ中 来栖川姫子, 嫌…! ダメージ中 来栖川姫子, 痛い… ダメージ中 来栖川姫子, あっ! ダメージ中 来栖川姫子, うっ! ダメージ中 来栖川姫子, きゃあああっ ダメージ中 来栖川姫子, やああああっ ダメージ中 来栖川姫子, クッ…! ダメージ中 来栖川姫子, ハァ、ハァ、ハァ… ダメージ大 来栖川姫子, 大神くん… ダメージ大 来栖川姫子, 千歌音ちゃん、私…どうしたらいいの… ダメージ大 来栖川姫子, 嫌あぁぁぁっ!! ダメージ大 来栖川姫子, 嫌あぁぁぁっ!! 嫌あぁぁぁっ!! ダメージ大 来栖川姫子, 千歌音ちゃん…! ダメージ大 来栖川姫子, ああっ!! ダメージ大 来栖川姫子, ああああああぁぁっ!! ダメージ大 来栖川姫子, ゲホ、ゲホッ…! 姫宮千歌音, 姫子、しっかりして、姫子っ!! 破壊 姫宮千歌音, 剣の神が負けるなんて…… 攻撃 姫宮千歌音, 行くわよ、姫子 来栖川姫子, うん、千歌音ちゃん 攻撃 姫宮千歌音, 姫子の、いいように 攻撃 姫宮千歌音, 剣の神に…… 来栖川姫子, 勝てるつもりかっ!! 攻撃 姫宮千歌音, 私達の邪魔はさせない――誰にも! 攻撃 姫宮千歌音, 私が姫子を守る! 攻撃 来栖川姫子, 今度は私が千歌音ちゃんを守る番だ! 攻撃 来栖川姫子, 私達にしか出来ない事…! 姫宮千歌音, ええそうよ、行くわよ姫子! 攻撃 来栖川姫子, 踊ろう、千歌音ちゃん…剣のワルツを 攻撃 姫宮千歌音, 私の選んだ道は――誰にも止めさせない――!! 攻撃 来栖川姫子, できるかどうかなんて分からない 姫宮千歌音, 大丈夫よ、姫子―― 来栖川姫子, …でも、それでも私は…!;千歌音ちゃんとなら――!! 攻撃 来栖川姫子, 邪魔しないで! 攻撃 来栖川姫子, もうやめて! 攻撃 姫宮千歌音, もうあなたの出る幕じゃないのよ! 来栖川姫子, ち、千歌音ちゃん落ち着いて…… 攻撃 来栖川姫子, やろう、千歌音ちゃん! 姫宮千歌音, ええ、行くわよ姫子! サポートアタック(大神ソウマ) 来栖川姫子, 大神君、後は任せて! サポートアタック(ツバサ) 来栖川姫子, 大神君のお兄さん、手伝います! サポートアタック(如月乙羽) 来栖川姫子, 乙羽さん! わたし、頑張ります! 姫宮千歌音 来栖川姫子 回避 来栖川姫子, 邪魔しないで! 回避 姫宮千歌音, ふざけないで! 回避 姫宮千歌音, 笑わせないで! 回避 姫宮千歌音, はっ…! 回避 来栖川姫子, 千歌音ちゃん、すごいすごい! 姫宮千歌音, もう、姫子! 今は戦闘中よ? ダメージ小 姫宮千歌音, 姫子、怪我はない!? 来栖川姫子, 大丈夫だよ、千歌音ちゃん ダメージ小 来栖川姫子, どうして…こんな事をするの…… ダメージ小 姫宮千歌音, それがなんだというの? ダメージ中 来栖川姫子, やだ…やだよ! やめてよっ! 姫宮千歌音, くっ……許さない! ダメージ中 来栖川姫子, 千歌音ちゃん、焦らないで! 姫宮千歌音, くっ…分かったわ、姫子 ダメージ中 来栖川姫子, 何で…!? ダメージ中 来栖川姫子, 嫌…! ダメージ中 来栖川姫子, 痛い… ダメージ中 来栖川姫子, あっ! ダメージ中 来栖川姫子, うっ! ダメージ中 来栖川姫子, きゃあああっ ダメージ中 来栖川姫子, やああああっ ダメージ中 来栖川姫子, クッ…! ダメージ中 来栖川姫子, ハァ、ハァ、ハァ… ダメージ大 来栖川姫子, 大神くん… ダメージ大 来栖川姫子, 千歌音ちゃん、私…どうしたらいいの… 姫宮千歌音, 大丈夫よ、姫子! 私が何とかするわ…! ダメージ大 来栖川姫子, 嫌あぁぁぁっ!! ダメージ大 来栖川姫子, 嫌あぁぁぁっ!! 嫌あぁぁぁっ!! ダメージ大 来栖川姫子, 千歌音ちゃん…! ダメージ大 来栖川姫子, ああっ!! ダメージ大 来栖川姫子, ああああああぁぁっ!! ダメージ大 来栖川姫子, ゲホ、ゲホッ…! 姫宮千歌音, 姫子、しっかりして、姫子っ!! 破壊 姫宮千歌音, 剣の神が負けるなんて…… 攻撃 姫宮千歌音, 行くわよ、姫子 来栖川姫子, うん、千歌音ちゃん 攻撃 姫宮千歌音, 姫子の、いいように 攻撃 来栖川姫子, 剣の神に…… 姫宮千歌音, 勝てるつもりかっ!! 攻撃 姫宮千歌音, 私達の邪魔はさせない――誰にも! 攻撃 姫宮千歌音, 私が姫子を守る! 攻撃 来栖川姫子, 私達にしか出来ない事…! 姫宮千歌音, ええそうよ、行くわよ姫子! 攻撃 来栖川姫子, 踊ろう、千歌音ちゃん…剣のワルツを 攻撃 姫宮千歌音, 私の選んだ道は――誰にも止めさせない――!! 攻撃 来栖川姫子, できるかどうかなんて分からない 姫宮千歌音, 大丈夫よ、姫子―― 来栖川姫子, …でも、それでも私は…!;千歌音ちゃんとなら――!! 攻撃 来栖川姫子, 邪魔しないで! 攻撃 来栖川姫子, もうやめて! 攻撃 姫宮千歌音, もうあなたの出る幕じゃないのよ! 来栖川姫子, ち、千歌音ちゃん落ち着いて…… 攻撃 来栖川姫子, やろう、千歌音ちゃん! 姫宮千歌音, ええ、行くわよ姫子! サポートアタック(大神ソウマ) 姫宮千歌音, あなたの出る幕じゃなかったのよ… サポートアタック(大神ソウマ) 姫宮千歌音, 倒せないぐらいなら、ひっこんでいなさい! サポートアタック(ツバサ) 姫宮千歌音, まさかあなたを助ける日が来るとはね、一の首 サポートアタック(如月乙羽) 姫宮千歌音, 乙羽さん、あまり無理しないで! 如月乙羽 回避, どこを狙っているのかしら? 回避, 当たりませんわ 回避, ふっ! 回避, 伊達にメイドをやっておりませんことよ 回避, メイドの嗜みでございます 回避(翼脊深御観神), 翼脊深御観神のスピードにはついてこられないでしょう ダメージ小, なんの、まだまだ! ダメージ小, む…少しかすったようですわね ダメージ小, この程度では引き下がりませんわよ! ダメージ小, 私をなめていらっしゃるのかしら? ダメージ中, きゃあああっ! ダメージ中, 思ったよりやりますわね… ダメージ大, このままでは! ダメージ大, 退くわけにはいかないのです…!! ダメージ大, こうなれば、刺し違えてでも! 破壊, お嬢様…… 攻撃, 行きますわよ 攻撃, ここを通すわけには参りません…… 攻撃, 全く、どいつもこいつも! 攻撃, これでどうです! 攻撃, 全ては千歌音お嬢様のために! 攻撃, これがオロチの力ですわ! 攻撃(翼脊深御観神), 翼脊深御観神! 攻撃(翼脊深御観神), 翼脊深御観神、やっておしまいなさい! 攻撃(翼脊深御観神), ただのお助けメカだと思っていると、痛い目を見ることになりますわよ 攻撃(対来栖川姫子), この貧乳が! 攻撃(対来栖川姫子), 出ましたわね、泥棒猫! 攻撃(対来栖川姫子), 今夜はしいたけのフルコースですわよ! 攻撃(対来栖川姫子), あなたさえいなければ、千歌音様は…!! 攻撃(対大神ソウマ), 邪魔者はすっこんでいなさい! サポートアタック(大神ソウマ), 大神様、続きますわ! サポートアタック(来栖川姫子), 来栖川様! しっかりしてくださいまし! サポートアタック(姫宮千歌音), 素晴らしい攻撃ですわ、千歌音様! サポートアタック(姫宮千歌音), 千歌音様の敵は、私の敵です サポートアタック(姫宮千歌音), 千歌音様の邪魔をする者を、見過ごすわけにはいきません サポートアタック(姫宮千歌音), 千歌音様、ここはこの乙羽にお任せを サポートアタック(オロチ一の首ツバサ), これが一の首の力…!
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神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの 「千歌音の動揺」~それは嫉妬~ その1 女生徒達に囲まれながら姫宮 千歌音は来栖川 姫子と早乙女マコトが並んで登校している姿に目を向ける マコトが姫子の腕に触れるたび唇を噛み締める、ただそれだけのことなのに嫉妬してしまう自分が嫌になるが それほどまでに姫子のことを思っているのだ、それは私が女などということは関係ない、姫子に対する想いは女同士などとは関係ない それを超えるくらい口では言い表せないような物なのだから 無表情は貫いてはいるものの千歌音の瞳には嫉妬心が滲んでいた 姫子が誰かと話しているだけで気になってしまう、それは相手が女だろうが男だろうが 早く姫子と2人だけの時間を作りたい、姫子と2人で色んなことをしたいそれだけなのに しかし生徒会長という立場上いつも姫子にばかり目を向けられないのも事実 宮様などと呼ばれているが私自身はまったく興味がない、興味があるのは姫子だけ・・・ 「来栖川さんは?」 千歌音は乙羽にそう尋ねた、姫宮邸に帰宅していた千歌音は姫子がまだ帰宅してないことに不審を懐いていた 帰りもマコトと一緒なのだろうか?どこかに寄り道でもしているの?生徒会の仕事が早く片付いたので帰宅し姫子を待っていたのだが 気が気でならない、いまどこでなにをしているの?どこにいるの姫子? その時だった「ただいま」という声が聞こえたのは それは姫子の声だった、ほんとは飛び出して行きたいのだがメイドもいる上、立場上そういうわけにもいかないのでゆっくりと階段を下って行った 「おかえりなさい、来栖川さん」 冷静さを見失わないように千歌音は声をかけた 「千歌音ちゃん・・・ただいま」 「今日は遅かったわね、どこか読み道?」 「んーと、マコちゃんとちょっと遊んでて・・・」 「そう」 自分でも顔が引きつるのが分かる・・・ただ女友達と遊んだ、されだけのことなのに自然と・・・でもそれを表に出しては駄目、不審がられるし・・・ 「あとで部屋に来てくれるかしら」 そう言うを千歌音はメイドに姫子のことを頼むように伝え階段を駆け上がり部屋に戻って行った 姫子を誰にも取られたくない、私だけの物にしたい・・・ それだけが千歌音の願いだった、そのためならばどんな犠牲も・・・ そう千歌音は部屋で思いに耽っていた、もはやいまピアノを弾く気にすらなれない、そんな気分ではない 「千歌音ちゃん?」 そんな時、姫子が部屋に来た・・・これをどれだけ待ち望んでいたか・・・姫子と2人きりになれる瞬間 大丈夫、乙羽には当分部屋に入らないように伝えてある、これからの時間を誰にも邪魔されたくない 「姫子・・・!」 脳裏にマコトと手を繋いでいる姫子を思い出した私は嫉妬を覚えて部屋に入ってきた姫子を思わず抱きしめる 「え・・・ちょ・・・千歌音ちゃん」 突然の出来事に驚いた姫子は慌てて引き離そうとしたが千歌音が強く抱きしめていたために逃れられなかった これだわ、この温もり・・・これを私だけの物にしたい・・・ 女生徒達に囲まれながら姫宮 千歌音は来栖川 姫子と早乙女マコトが並んで登校している姿に目を向ける マコトが姫子の腕に触れるたび唇を噛み締める、ただそれだけのことなのに嫉妬してしまう自分が嫌になるが それほどまでに姫子のことを思っているのだ、それは私が女などということは関係ない、姫子に対する想いは女同士などとは関係ない それを超えるくらい口では言い表せないような物なのだから 無表情は貫いてはいるものの千歌音の瞳には嫉妬心が滲んでいた 姫子が誰かと話しているだけで気になってしまう、それは相手が女だろうが男だろうが 早く姫子と2人だけの時間を作りたい、姫子と2人で色んなことをしたいそれだけなのに しかし生徒会長という立場上いつも姫子にばかり目を向けられないのも事実 宮様などと呼ばれているが私自身はまったく興味がない、興味があるのは姫子だけ・・・ 「来栖川さんは?」 千歌音は乙羽にそう尋ねた、姫宮邸に帰宅していた千歌音は姫子がまだ帰宅してないことに不審を懐いていた 帰りもマコトと一緒なのだろうか?どこかに寄り道でもしているの?生徒会の仕事が早く片付いたので帰宅し姫子を待っていたのだが 気が気でならない、いまどこでなにをしているの?どこにいるの姫子? その時だった「ただいま」という声が聞こえたのは それは姫子の声だった、ほんとは飛び出して行きたいのだがメイドもいる上、立場上そういうわけにもいかないのでゆっくりと階段を下って行った 「おかえりなさい、来栖川さん」 冷静さを見失わないように千歌音は声をかけた 「千歌音ちゃん・・・ただいま」 「今日は遅かったわね、どこか読み道?」 「んーと、マコちゃんとちょっと遊んでて・・・」 「そう」 自分でも顔が引きつるのが分かる・・・ただ女友達と遊んだ、されだけのことなのに自然と・・・でもそれを表に出しては駄目、不審がられるし・・・ 「あとで部屋に来てくれるかしら」 そう言うを千歌音はメイドに姫子のことを頼むように伝え階段を駆け上がり部屋に戻って行った 姫子を誰にも取られたくない、私だけの物にしたい・・・ それだけが千歌音の願いだった、そのためならばどんな犠牲も・・・ そう千歌音は部屋で思いに耽っていた、もはやいまピアノを弾く気にすらなれない、そんな気分ではない 「千歌音ちゃん?」 そんな時、姫子が部屋に来た・・・これをどれだけ待ち望んでいたか・・・姫子と2人きりになれる瞬間 大丈夫、乙羽には当分部屋に入らないように伝えてある、これからの時間を誰にも邪魔されたくない 「姫子・・・!」 脳裏にマコトと手を繋いでいる姫子を思い出した私は嫉妬を覚えて部屋に入ってきた姫子を思わず抱きしめる 「え・・・ちょ・・・千歌音ちゃん」 突然の出来事に驚いた姫子は慌てて引き離そうとしたが千歌音が強く抱きしめていたために逃れられなかった これだわ、この温もり・・・これを私だけの物にしたい・・・ 千歌音はこの余韻に浸っていた、これよ、この温もり、これをマコトに・・・いや誰にも渡すつもりはない あの子はどうか知らないけど・・・どちらにしろ姫子に触れる子に対しては嫉妬心しか生まれない 「ど、どうしたの突然・・・今日の千歌音ちゃん変だよ」 抱き締められながら姫子が口にする、変?私はいつもと変わらない、ただ姫子が他の子と手を繋いでるのを思い出してしまうと落ち着けない・・・ ただこうして姫子が胸の中にいるとほっとする、いまは私の姫子・・・マコトにはそういう感情はないのかもしれないけど・・・ そういう意味では千歌音は勝ち誇っていた、私とマコトでは違う、あの子は友達としてしか姫子を見ていないでしょうけど私は・・・ 私の嫉妬は少し度が過ぎてるかもしれない、ただ姫子の友達であるマコトに敵対心を持つのはどうかと思う、友達ならば腕を組むこともあるだろうし遊びにも一緒に行くだろう それは私でも分かってる、でもそれだけ姫子が好き・・・これは束縛に近いかもしれない、でも私は・・・ そして千歌音は姫子の耳元に囁く 「ねえ、姫子・・・これからもここに私と一緒にいてね」 「う、うん・・・」 良かった・・・それだけでも嬉しかった・・・ いまは全て忘れたい、早乙女マコトのことも・・・オロチのことも、そして巫女のことも ところで姫子は知っているかしら、夜中部屋で姫子が眠りについた頃私が時々姫子の部屋にやって来て頬にキスして行ってること 当然だけど乙羽も知らないこと・・・ ほんとは登校も下校も姫子と一緒に・・・しかし周囲の目もある、姫子に対する女生徒の嫉妬心は強くなるだろう、早乙女マコトと引き離すにはいいことではあるけど・・・ そう思いに耽けていた頃には姫子はもう胸の中にはいなかった 「あのね・・・千歌音ちゃんが私のこと大切に想ってくれてるのは素直に嬉しいの、でも千歌音ちゃんにはソウマ君がいるし・・・」 大神 ソウマ・・・誰がそんな噂をしているのだろう、私と彼はなんの関係もないのに・・・いえ、関係ないどころか私の眼中にすらない、はっきり言ってしまえば姫子以外の人に対しては何の感情もわかないのに・・・ 「あんな者皆が勝手に作った根も葉もないただの噂よ、私が好きなのは・・・」 それ以上は言えなかった・・・その言葉の先は姫子が私の部屋を出て行くまで言えなかった そう乙羽の「お嬢さま・・・夕食のご用意が出来ました」という声が聞こえた後も 数日後の学園下校途中のこと、私は生徒会の仕事が早く終わったこともありこっそり姫子とマコトの後をつけることにした いままでは2人のことなど関係ないように姫子に装ってきたがたまにはいいだろう・・・ あちこちから「宮さまお気をつけて」などという声に笑顔を振りまく真似をしながらこっそりと姫子のマコトの後を追う 普通に一緒に帰っているだけなのかもしれないけど私は気になった 「姫子・・・」 そう呟くと千歌音は後を追うのだった こっそり姫子とマコトの後をつける はたから見れば女生徒2人が仲良く下校しているようにしか見えないだろう 私もそれくらいなら我慢できるしどうということはないけど・・・今までもそうだったし 今まで千歌音は姫子と早乙女真琴(肝心な所は漢字で)の関係について当初は気にしなかった、姫子にも友達は必要だろうし、学園内では関係と隠している状態なので遠くから見守るようにしていた 姫子に学園内で女友達が出来たことは私自身も本当に嬉しいことだった でも・・・それが友達から親友に変わって行くにつれ、気になり始めた、姫子と一緒に姫宮邸で暮らすようになると姫子を独り占めしたい心が大きくなった そしてついに私の中でマコトに対して自然と嫉妬心が芽生えて行くようになっていった 当然だけど彼女にしてみたらまさか宮様から嫉妬されてるなんて思いもしないだろう 千歌音が心配していたようなことはなにもなかった、姫子とマコトは普通に話しながら下校しているだけだった マコトと話しているとき姫子が楽しそうな顔をしているのを見たときは複雑な気持ちにはなったが ただ・・・以前寮生だった姫子がどんな暮らしだったか気になっていた、マコトと同じルームメイトだったとしたらどんなことをしていたの? 考えるのも嫌になるが姫子とたまに一緒に寝たりしていたのだろうか?だとしたら・・・ 「・・・!」 私は自然に怒りの形相になるのを必死に抑えた・・・「ふう・・・」 我慢ならなかった、一時期とはいえ姫子が私の物にならなかったことに対して そんなことを考えていると2人は別れた 「されじゃあまたねマコちゃん」という声を聞くと同時に千歌音は隠れた、尾行しているということを姫子に見つかると変に思われるだろう ところでマコトは寮が無くなったいま何処で暮らしているのかしら、あの女のことなんて気にしたくもないけど・・・ 「関係ないわね・・・」 マコトの後姿を睨みつけると千歌音は姫子を追って姫宮邸に向かった 寮の頃のことを聞かなくては、でも突然聞くのは不自然だわ、何かの話を持ち出して自然と寮の話に持ち込まないと 姫宮邸に着いた千歌音は早速姫子を部屋に呼び出した 「千歌音ちゃん・・・?」 「入って」 私はいつも冷静を装って無表情でゆっくりと語り始めた 「え?寮の頃・・・?」 そう、それが気になって仕方なかった、これだけは聞いておきたかったの、以前からね、貴女のとこはなんでも知っておきたいのよ姫子・・・ 質問する立場にたっては怪しまれると思い、静かに聞く立場になってゆっくりと寮の話を聞いていた 女同士ということでマコトと一緒に寝たこともあったということも、あの子が良くしてくれたということも 優しい顔で聞いていたが嫉妬の憎悪が深まっていることに姫子は気付いていなさそうだった、そして私自身はっきりしたわ、早乙女真琴に対して完全に嫉妬していることに 今まで恥ずかしく頭のどこかに隠していたがこの時完全に気付いたの、今までまだ私が女ということがどこかに頭をよぎっていたのね・・・強がっても分かってたことなのに 悲しくもあり寂しくもあり・・・表情に作り笑顔を少し混ぜながら小さな声を出した 「そう・・・早乙女さんと一緒に寝ていたの・・・良かったわね、楽しかったでしょうね・・・」 その表情を見た姫子が口に手をあて慌てたように声を出す 「ちょっと・・・変な想像しないでね!私マコちゃんと同じベッドで寝てはいたけど・・・それだけだよ!・・・まあ、たまに肩を抱いてくれたことはあるけど・・・・」 違うわ姫子・・・貴女が他の人と寝ていたって聞いた時点で私・・・最も貴女は私の考えなんて知らないでしょうけど、私が女だからってだけで、私の気持ちなんて知らないでしょうね 「え、もしかして・・・千歌音ちゃん私とマコちゃんのこと妬いてるの?」 私はその言葉に戸惑いながらも悲しい表情で下を向きながら小さく口を開いた 「・・・もしそうだと言ったら?」 「え・・・少し嬉しい、千歌音ちゃんがそこまで私のこと心配してくれるなんて」 そうじゃない、そうじゃないのよ姫子・・・私が嫉妬してるのは友達としてからじゃなく・・・ 小さくため息をついた千歌音は姫子と目線を逸らして口を開く 「姫子、私のことどう思う?」 「どうって・・・千歌音ちゃんは綺麗だし成績優秀だしなんでも出来て人気者で・・・」 「違うわ、そうじゃなくて・・・・・・」 「もう意味が分からないよ!最近千歌音ちゃんほんと変だよ!」 千歌音がはっきりしないため姫子も流石にイライラしだしたようだ この最言うわ、姫子の気持ちを確かめたい 「姫子なら正直に答えて・・・私のこと好き?」 「え・・・?突然なに?」 きょとんとする姫子、構わず千歌音は言う 「いいから答えて・・・どうなの姫子?」 姫子は少し考えたあと静かに答えた・・・ 「え・・・うん、千歌音ちゃんのことは好きだよ、大切な友達だもん」 友達として好き・・・か、でも仕方ないわね、私の気持ちなんて分からないわよね・・・少しだけ、それは難しいことではあるけど・・・少しづつ歩んで行くしかないか・・・ 「そう・・・ありがとう、もう行っていいわ」 私は姫子に優しく微笑んだ、偽りの笑顔だけれど・・・ 「う・・・うん、千歌音ちゃんそれじゃあまたね」 姫子が後姿を見せたとき、千歌音はなぜか早乙女マコトが頭に浮かんだ、姫子は寮でマコトと・・・姫子がマコトに取られる・・・頭が混乱した私は完全に我を忘れてしまう・・・ 出て行こうとした姫子の手を取り強引に床に押し倒す 「きゃ、やだ千歌音ちゃん!?」 突然の出来事に動揺を隠せない姫子、抵抗するが女同士とはいえいかんせん力の差がある、姫子の腕の力など対したことはない、押し倒した私は姫子の首筋にキスする 「姫子・・・好きよ」 言葉が勝手に出る、そして姫子の唇に自分の唇を押し付ける、私なんでこんなことしてるのかしら・・・そんなことを思いながら私は・・・ でも姫子を私の物にしたい、いまはその一心だけだった・・・ 姫子がショックで気を失ってからも私は姫子を誰にも渡したくない心でいっぱいだった もしかしたら今の出来事は忘れてるかもしれない・・・そんな期待感すら頭にはなかった・・・ あの後我に返った千歌音は気を失った姫子を乙羽に「話が長くて眠ったみたい」と伝え任せた 「乙羽さん、来栖川さんをお願いね」 「はい、あの・・・お嬢様・・・差し出がましいことをお聞きしますが・・・」 追求する乙羽に静かに言い放った「・・・乙羽さん、聞こえなかったかしら?」 静かな口調だけに返って迫力がある、その言葉に驚いた乙羽は深々を頭を下げた 「は・・・申し訳ありませんでした!」 慌てて姫子を部屋に連れて行く乙羽を見送ると千歌音はため息をついた 姫子あのまま覚えてなければいいけど・・・ 「お嬢さま、来栖川さまが目を覚まされました」 「そう・・・ありがとう」 そう言うと千歌音は乙羽と使用人のメイド達に一日分の急用と同時に外出を申しつけ、頭を下げる乙羽を尻目に姫子の部屋に向かった 「ん・・・あ、千歌音ちゃん」 「姫子・・・気がついた?」 姫子の部屋、姫宮邸には完全に2人だけだった、今日は私と姫子だけ、夕食は昨日の残りでいいはず、いざとなれば私が作るわ 「え・・・私、どうして」 「途中で眠っちゃったみたいね」 優しい笑顔で姫子の顔を覗き込む 「うーん・・・なんか嫌なことがあったような気がするけどよく覚えてない」 そう、良かったわ、忘れてくれていて、あの時は私も乱暴だったし・・・それに私どうかしてた・・・寮生活のこと聞いて苛立っていたことは確かね 「ねえ、姫子・・・今日は一緒に寝ない?」 「え・・・でも千歌音ちゃんに迷惑かけないかな・・・?」 迷惑?私が一番望んでいることなのに 「私は大丈夫よ、たまにはいいでしょ?」 優しい笑顔を振りまく、本心はマコトのことが頭に浮かんだけど、早乙女さんと姫子が寝ていたなんて、姫子の温もりをあの子が感じていたんて・・・姫子を独り占めしていたなんて、私は顔には出さずに改めて苛立ちを覚えた 早乙女真琴自身は千歌音に対しては宮様として・・・同じ女として憧れているらしい・・・容姿、頭脳、スポーツなど色んな面で目標にしているそうだ、でも私にとっては恋敵でしかない、早乙女真琴に対しては完全に嫉妬している、姫子と寝ていた、姫子を抱いて寝ていた それだけは間違っていないのだから、たとえ大切な親友としての行動だとしても・・・これは逆恨みかもしれないけど、それでも私は・・・ 今日こそは姫子に伝えなければいけない、私の本当の気持ちを、貴女を好きだってことを、友達としてじゃなく女として好きだということを言わなければならない、でもそれは嫉妬心からの行動ということは隠せなかった 姫子は知らないだろう、私が夜どんな行動をするか、知りもしないだろう・・・ 姫宮邸の夜、やはり乙羽もメイド達もいない姫宮邸は静かなものだ、その上暗いので少し怖い感じもする それにしても今日は最高の夜、姫子と完全な2人きり、その上一緒に寝るなんて、これが私の望んだこと・・・ 入浴後、千歌音の部屋に姫子もやってきた、千歌音は先に入浴をすませ長い黒髪を乾かしながらネグリジェ姿で待っていた、その綺麗さに姫子はみとれてしまう(千歌音ちゃんいつも綺麗だけど・・・今日は特別綺麗、でもほんとうにいいのかな) でもそれ以上にみとれたのは千歌音だった 姫子のパジャマ姿だった、千歌音にこの姿をまともに見せたことはなく赤面していた、いままでパジャマ姿を見せたことがあるのは寮室で同じだったマコトだけ、姫子・・・可愛い・・・とても似合ってるわよ姫子、このまま抱きしめたいくらい・・・ 姫子は少し固まった、部屋のベッドには大きなシーツ一枚と枕が1つしかない、ここで一緒に寝るのかな・・・姫子は戸惑った いくら女同士とはいえ・・・寮室でマコトと一緒に寝ることはあったがそのときは枕は2つだったし、もう少し離れていた、これじゃあほんとに・・・ そして姫子はベッドに乗るのを迷い千歌音に言った 「あの千歌音ちゃん、やっぱりいいよ、私1人で寝るから」 「何言ってるの姫子、今日は一緒に寝るって約束のはずよ、それとも・・・私とじゃ嫌?」 「え、そんな・・嫌ってわけじゃないけど・・・枕1つしかないし、千歌音ちゃんのベッドでも少し狭くないかな?」 「大丈夫よ、いいから入ってきて」 「う・・・うん」 戸惑いながらも姫子はシーツの中に入った 早乙女真琴ともこういうふうに寝ていたのだろうか?こうやって姫子を抱きながら寝て・・・ 「マコちゃんとはね、寮室で一緒に寝たことあったんだけど・・・こういうのは初めて」 そうなの・・・でもマコトは毎日ように姫子とこういうふうに暮らしてきたんだわ、姫子の体を毎日・・・大丈夫、あの子との時間を忘れさせてあげるわ 「姫子・・・」 私は自然と体を姫子に寄せつけた「え・・・ちょっと千歌音ちゃん?」 そして優しく抱きしめながら姫子の胸に手をやる 「や・・・ちょっと・・・やめて千歌音ちゃん」 予想しなかった事態に動揺しあわてて振りほどこうと姫子が抵抗したが千歌音にがっちり抑えられているため逃れられなかった 「千歌音ちゃんやめて・・・私達女同士だしこんなの・・・」 そして強引に姫子を振り向かせると首筋にキスしながら耳元で囁いた 「姫子・・・好き・・・好きよ、大好き」 「千歌音ちゃん・・・」 この夜で私の気持ちを姫子に分かってもらうの・・・それが私の望みなの・・・好きよ姫子、明日には乙羽も帰ってくる、そんなに幸せは続かないだろうから今日の内に精一杯貴女の温もりも感じていたいの・・・ そう想いにふけながら声を上げることすら出来ないほど絶句している姫子の唇に自分の唇を強く押し付けた 姫子の唇柔らかくて甘いわ・・・ 姫子の唇・・・ほんと柔らかくて甘いわね・・・ 姫子の唇の味を再び確かめるとパジャマのボタンを外し胸に顔をうずめながら何度も呟いた 「好きよ姫子、私の姫子・・・」 「ち・・・千歌音ちゃん・・・」 姫子の消え去りそうなくらい小さな声、千歌音ちゃんなんでこんなこと、私・・・夢でも見てるのかな 千歌音に強く抱きしめられまったく身動きが取れない・・・夢なら覚めて欲しい、そう思う姫子だった 信じられない、だって千歌音ちゃんは凄く綺麗で清楚で頭も良くて・・・なんでもできて、学園の皆には宮様って呼ばれるほどの人気で・・・ 私、千歌音ちゃんと友達でいられていままで幸せだとずっと思ってきた、ほんとは私なんかが話していい人じゃないかもしれないけど・・・ それなのにこんな・・・こんなことって・・・ 「や・・・やめて千歌音ちゃ・・・んん・・・」 姫子の言葉を遮るように唇を重ねる、ほんとに姫子の唇って凄く甘いのね・・・ そして千歌音が首筋にキスしようとした瞬間だった 「や・・・こんなのやだよう!」 姫子は千歌音の隙を突くと転げるようにベッドから降り、逃げるように部屋を出ようとした 「姫子!」 しかし姫子の足は遅い、千歌音に出口付近で簡単に捕まると背後から抱き締められる 「は、離してよ!千歌音ちゃん!私部屋に戻るの!」 「いいえ離さないわ・・・姫子どこに行くの?今夜は一緒に寝るって約束したでしょ・・・?」 「だ・・・だって・・・千歌音ちゃん嫌だよ!いきなりあんなこと・・・私達女同士なのにあんな・・・」 私は暴れる姫子を強く抱き締めて離さなかった、最も部屋を出たとしても邸には今夜だけは誰もいないし門には鍵を掛けてある・・・ 「姫子・・・私ね、貴女が好きなの、私達は巫女に選ばれた運命、そう、それはずっと前から続いていたこと、でも私はそんな運命関係なく貴女自身が好きなのよ」 「千歌音ちゃん・・・」 私は姫子を抱き起こし優しく微笑むと告げた「姫子、私のこの気持ち分かってくれる?」 「そ、そんなこと・・・突然言われても困るよ・・・私は千歌音ちゃんのこと大切な友達だって思ってるの、それに私達女同士だしこんな・・・」 「ごめんなさいね姫子・・・私ね、姫子を早乙女さんに奪われるのが怖くて、姫子が早乙女さんと寮室で寝てたって聞いて、私嫉妬してこんなこと・・・」 姫子は驚いたような顔を見せたが少し考えると微笑んで告げた 「千歌音ちゃん、あのね・・・私にとってはマコちゃんも千歌音ちゃんも大切な友達だよ、いままでもこれからもずっと・・・かけがえのない人だよ」 「でも私の好きって気持ちは分かったでしょ?ああいうことなの・・・友達としてじゃなく女として姫子が好きなのよ・・・」 「私・・・その・・・私は千歌音ちゃんのこと友達だって思ってるから・・・でもありがとうね千歌音ちゃん、私のことそんな風に思ってくれて、それだけでも嬉しいな」 それだけでいまは十分だわ、私の気持ちに応えてくれたかどうかは分からないけど・・・ 姫子の笑顔に見とれてしまう、可愛くて・・・姫子ってほんとに可愛い・・・ 「さ、姫子風邪引くわ、ベッドに戻りましょう・・・もう今日はあんなことしないから・・・」 「う・・・うん」 姫子を寝たあと私は呟いた「貴女が私の気持ちに応えてくれるまでまで私は・・・」 ずっと一緒にいたい、乙羽達も永遠にいなくなってくれたら・・・ほんとはオロチなんて関係ない場所に2人でずっと暮らしたい・・・ 考えてた頃には時計も12時を回ってたころだった、そろそろ眠くなってきたわね、姫子に軽くキスすると私は眠りについた、これからも姫子と一緒に・・・そう願いながら 幸せな一夜が明けた朝「姫子、朝よ」 「ん・・・うーと・・・千歌音ちゃん?」 「ほらほら、いつまで寝ぼけるつもり?起きて、登校するわよ」 姫子の寝顔はとっても可愛い、少し見とれていた千歌音だが慌てて起こす 「あ、今日は帰ったら巫女服に着替えてね、社に行って儀式に望まないと、失敗しても私がいるから大丈夫よ」 「うん、千歌音ちゃんに迷惑かけるかも知れないけど頑張ってみる」 「月の巫女は太陽の巫女を守る・・・それだけではないけれど・・・姫子、貴女は私が守るわ、それだけは忘れないでね」 朝食を取り門の鍵を開け姫子を先に行かせる、もう姫子が姫宮邸に居候していることは学園内の誰もが知っていること いつも通り待ち合わせている早乙女真琴と一緒に登校している姫子、姫子が他の子と一緒に登校だなんて、ほぼ毎日だが少し嫉妬心が滲む、しかし姫子と千歌音が一緒に登校していると他の女生徒からの姫子に対する嫉妬の目が大きい 姫子と一緒に登校を望んでいる千歌音だがこればかりはどうしようもなかった 「宮様、ごきげんよう」「宮様、朝からお会いできるなんて光栄ですわ」 今日も宮様は大人気、登校していると色んな声が飛ぶ、作り笑顔を振り撒くと先に進んだ、貴女達がいるから私と姫子は・・・ 「あ・・・!」 学園内での出来事だった、休み時間、姫子に対してどこからともなく水がかけられたのだった 「あら、どうなさったの?「でもいい気味だわ」「宮様に馴れ馴れしく接した罰よ」「あの子生意気よ」 女生徒からの心無い声が飛ぶ 「姫子!」 生徒会室から気付いた私はつい宮様という立場を忘れ姫子に駆け寄った、先日姫子が階段から落とされたときは立場を考え飛び出したい気持ちを抑えたが、今回は冷静さに欠け我慢できなかった 「宮様だわ」「どうしてあんな子に」「最近の宮様あの子に執着しすぎよ」周りからの声には一切無視する 「ひ・・・来栖川さん、大丈夫?」 「は、はいありがとうございます」 そう、学園内ではお互い他人行儀で接するしかない、これも姫子の為・・・ 「あ、マコちゃん・・・」 「姫子!大丈夫?あ・・・宮様」 それに嫉妬したこともあるが遠くから駆け寄ってきた早乙女真琴に対して千歌音はキッとはっきり睨んだ それに戸惑うマコト、ついでに大神ソウマの教室の方向も睨む この役立たず共・・・この人達に姫子は任せておけないわね、やっぱり姫子は私が・・・ そしてマコトに無表情になるとつい声に出す「貴女・・・来栖川さんのお友達よね?しっかり見ていないといけないんではなくて?」 「あ・・・す、すみません」 「ち、千歌音ちゃんやめて、私のことはいいから」 消え去りそうなくらい小さな声を出す姫子、周りには聞こえてないようだ ふう・・・と小さなため息をつくと姫子とマコトに「今度から気をつけてね、貴女、早乙女さんだったかしら?来栖川さんを拭いてあげて」と声をかけ去って行った 本当は私が拭いてあげたかったけど・・・ 「流石宮様だわ」「あんな子でも助けるなんて」周りからの黄色い声は一切無視した 千歌音は気付いていた、遠くから姫子の濡れた姿に笑みをこぼして眺めていた女生徒数人を・・・・ 秘密の花園で姫子との楽しい昼食を終えた私は午後の授業を全て終えると放課後ある場所に向かった 大丈夫、姫子との儀式の時間には戻るわ そう考えながら薔薇の園に向かった、今頃の時間ならあの三人は薔薇の園にいるはずだわ・・・ 予想通りだった、イズミ達の姿を見かけると真っ直ぐと三人の下に歩み寄る、イズミは驚いたような様子で慌てた声をかけてきた 「あら・・・宮様、こんなお時間にどうなさいました?私などに声をかけてくださるなんて大変光栄ですわ」 私は怒りを抑えると優しい笑顔で声をかけた 「貴女達・・・ちょっとお時間よろしいかしら?」 薔薇の園が静寂に包まれる、私は三人にすっと近寄った 「え・・・宮様・・・私達に何か御用でしょうか?」 私は怒りを必死に抑えた、冷静に勤めないと、一応宮様という立場・・・ 「ええ・・・たいした用じゃないのだけれど・・・貴女達に少し聞きたいことがあるの」 「え、私達にですか?」 「ええ・・・貴女達今日の午前中の休み時間・・・来栖川さんに何かなさらなかったかしら?」 イズミの顔色から完全に血の気が引いた、突然の千歌音の言葉に驚きを隠せない様子 「そういえば以前もあんなことあったわよね?あの時も貴女達の姿を見かけたのだけれど・・・どういうことかしら?」 「お・・・お言葉ですが宮様、私達はそんなことは・・・」 「そう・・・」 「は・・・はい!そんなこと・・・偶然ですわ」 イズミは千歌音に完全に怯えていた、こうやって詰め寄られていることに・・・ 「そうかしら・・・私には貴女達がやったようにしか見えないのだけれど・・・」 「そ、そんな宮様・・・」 彼女達が姫子をいじめていることは知っていたがいままで黙っていた、立場上もあったし・・・ 「ま・・・誠に申し訳ありませんが宮様の勘違いではないかと、それにあんな子・・・宮様が庇う必要は・・・」 「あんな子・・・?」 「す、すみません・・・でも宮様最近あの子にばっかり構ってらっしゃるから私達・・・」「そうです、宮様最近あの子にばっかし」 貴女達なんか最初からどうでもいいのだけれど。。。。 「はっきり言わせていただきます、なんで宮様があそこまであの子に関心を持つのか私達には理解しがたい次第で・・・」 その瞬間千歌音の作り笑顔が消えた、顔を下に一瞬向ける・・・ 「・・・なんですって・・・」そう静かに告げると顔を上げ冷たい表情で睨みつけた イズミ達の表情が一気に凍り付く 「私に意見するなんて・・・イズミさん、貴女も随分と偉くなったものね」 もちろん宮様という立場に興味はないのでこの言葉は半分嘘だがイズミには効き目抜群のようだ 「え・・・いえ、私は宮様をあの子に取られるのが嫌で・・・」 声が消え去りそうになる、ここまで姫子を侮辱されたら・・・ これはオロチ以外の人には使いたくはないのだけれど・・・もう私は静止できなかった、バックの中身の弓に手をやった しかしその瞬間だった 「あの・・・宮様!」 女生徒数人が飛び出して来た、私は慌てて弓から手を離す、見られてはいけないもの・・・ 「貴女達は・・・?」 「宮様・・・私は二年の秋葉といいます、以後お見知りお気を・・・」 その中でリーダー格のような落ち着いたような感じの女の子が前に出る「あの人達よ」「そうよ私見てたもの」 周りの女の子がイズミ達を指差していた 「私達、イズミさん達数人が来栖川さんに向かって2階から水をかけるの見てたんです」 千歌音は少し驚いたが静かに微笑んだ「貴女達・・・それは本当かしら」 「な・・・ちょっと、貴女達いいがかりはやめてくださらない!?」 慌てたようにイズミ達が駆け寄ってきた 「宮様・・・この子達私達をはめようと・・・」 私は冷たくイズミを睨んだ、イズミは千歌音の瞳に恐怖を感じている様子だ、千歌音は超がつくほどの美人で成績優秀の上、スポーツ万能・・・ 宮様のことは乙橘学園全ての生徒が知っていることである、そして・・・怒ると非常に怖いということも・・・ 「ち・・・違うんです宮様!・・・これは・・・その」 「これに懲りたら来栖川さんに近づくのはおやめなさい、分かった?」 「は・・・はい」 私は号泣しているイズミ達を冷たく睨むと秋葉に優しく微笑み学園を去って行った 姫子の所に行かないと、姫子・・・早乙女さんと寄り道なんかしないわよね・・・?私の姫子・・・ そうだわ・・・慌てて薔薇の園に戻ると号泣しているイズミに近づく 周りの女生徒を気にしながら声をかけた 「イズミさん」 「あ・・・み・・・宮様」 優しく微笑みハンカチを差し出す「ほら、拭いて」 「宮様・・・そんな・・・」 「拭いてあげるわ」 「そんな・・・宮様私などに・・・」 涙を拭くしぐさでイズミに急接近すると急に笑顔を消した、凍りついた表情のイズミに冷たい視線を浴びせ周りに聞こえないように静かに呟いた 「1つ忠告しておくけど、今度来栖川さんに何かしたら・・・私本気に怒るわよ、覚えておいて・・・それから・・・もう私に馴れ馴れしくしないで・・・!」 イズミに大粒の涙が溢れているのを見届けると鋭く睨み付け千歌音は薔薇の園を早々と立ち去った、姫子を悲しませる人は私が絶対許さない・・・ 「姫宮・・・いや、ここでは宮様かな?」 学園内で大神ソウマに話しかけられる、この男はあまり好きじゃない・・・なんだかんだ言って結局はオロチ・・・ 「どっちでもいいわ、何か用?」 「来栖川知らないか?」 「知らないわ、いつもあの子といるわけじゃないし・・・」 「そうか、最近来栖川・・・俺に冷たい気がするんだ」 「そう・・・嫌われたんじゃないかしら?」 あえて皮肉めいたことを言う、オロチのくせに・・・ 「それより貴方も自分の立場を考えなさい、ここでは姫子と慣れ慣れしくしては駄目よ」 そう告げると足早に去って行った。 「お帰りなさいませ、お嬢様」姫宮邸にて乙羽と会う、そう・・・今日からはまたお手伝い共がいる・・・ 「私・・・申し訳ありません、急用とはいえお嬢様の下を離れるなんて・・・一生の恥にございます」 乙羽が大きく頭を下げる「乙羽さん・・・貴女がいなくて寂しかったわ」昨日は姫子と2人だけで幸せだったわ 「これからも・・・姫宮邸をよろしくお願いするわね」ずっと帰ってこなければよかったのに 「お・・お嬢様・・・この乙羽そのようなお言葉を頂いて・・・幸せでございます!これからもよろしくお願いします」 「お嬢様・・・そのようなお姿でどちらに・・・?」 巫女服に着替えた私に乙羽が聞いてきた 「ごめんなさいね・・・いまは言えないけど・・・すぐ戻るわ、乙羽さん・・・私が留守の間は姫宮邸をお願いするわね」 「はい、お嬢様、お気をつけて行ってらっしゃいませ」 「ええ・・・所で来栖川さんはどうなさっのかしら」 「報告遅れまして申し訳ありません、来栖川様も先程お嬢様と似た格好でお出かけなさいました・・・」 「そう・・・ありがとう」 乙羽に笑顔を振りまくと、私は姫子がいる社に向かった 「今日は何かお祭りかしら・・・?」乙羽の独り言には聞こえないように微笑むと先に進んだ →「千歌音の動揺」~それは嫉妬~ その2
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神無月の巫女 エロ総合投下もの らぶキッチン 爆弾投下予告 注意 1.百合萌え板で書き綴ってた転生後のOL姫子×中学生千歌音ちゃんのお話 (今回の話には関係ないけど千歌音ちゃんは転生前の記憶ありません。詳しくは百合板の446辺りを見れば何とか分かるはず) 2.原作重視の方は全力でスルーで 3.糖度120% 4.エロだが期待してはいけない 5.キャラ崩壊は否めない 6.注意書きが多い チュンチュン… 小鳥が鳴く休日の朝、姫子はいつもよりも早く目が覚め、ゆっくりと瞼をあけた 「あ…起こしちゃった?」 隣から掛けられた声にゆっくりと顔を動かすとそこには起き上がってベッドのシーツで胸元を隠している千歌音がいて、 起きた姫子に気付いてこっちを見ていた どうやら千歌音が起きた拍子にベッドが揺れて起きてしまったようだ 「お早う、千歌音ちゃん」 申し訳なさそうな顔をしている年下の彼女に枕に頭を預けたまま笑顔で言うと、 千歌音も笑顔で「お早う、姫子」と返し、顔を近づけ2人はそっと唇を重ねた ここ数日お互いに忙しくて中々会えない日が続いていた 会えなくても気持ちは繋がっている2人の待ちにまった久しぶりのお泊り 2人は久方ぶりに幸せな朝を迎えていた 「まだ眠いのではない?」 口を離し、再び体を起こして髪を撫でながらいつも千歌音よりも遅く起きてくる 姫子に優しく聞く 少し眠い…けど朝日に輝く千歌音の裸体が眩しくて目が釘付けになる 首を振って大丈夫とアピールした きっとそんな視線に気づいてない千歌音はそのまま「ご飯食べる?」と優しく聞いてくる 「うん、食べたいw」 「じゃあ、ご飯用意するわね」 甘えて答える姫子にクスリと笑った後そう言って千歌音はショーツを身につけ昨晩床に脱ぎ捨てた 少し大きめのパジャマの上だけを羽織る『姫子スタイル(アニメ1話参照(´・ω・)v)』で千歌音はキッチンへと去っていった 千歌音に遅れること数分 姫子もパジャマを羽織り顔を洗ったあとキッチンへと行く 姫子の足音に冷蔵庫から野菜を取り出していた千歌音は姫子を見て「サンドウィッチで良いかしら?」と尋ね、姫子は頷いた 千歌音が作るものは何でもおいしい、正直自分が作るのよりも全然おいしいと姫子も思ってる 千歌音が家に遊びに来るようになってから彼女は積極的にキッチンに立つようになった はじめは「お嬢様なんだし、いいよ」と言ったのだが千歌音がどうしても作りたいと言うので任せている キッチンに立つ姿に千歌音もそこらへんにいる普通の女の子と変わらないのだなと思う 艶やかな長い髪、なでらかな肩にすらりと伸びた長い足… 千歌音の後姿に見惚れていた姫子の足が自然と足が千歌音の元へと進む 「何か手伝う?千歌音ちゃん」 野菜を洗う千歌音の背中にピタリとくっつく 「大丈夫よ、姫子は座ってて」 洗う野菜に目を向けたまま首を振りながら答える千歌音 揺れる髪から微かに香る薔薇の匂いが姫子の鼻をくすぐる いい匂い… 深く息を吸い込んだ後、離れたくない姫子は千歌音の普通の人よりも高い位置にあるくびれた腰に手を置いた 「姫子?」 それに反応してチラッと自分を見る千歌音の横顔が可愛いくてしょうがない ドクン… 姫子の胸の鼓動が高鳴り、頬が火照るのが自分でも分かる 体の奥が、芯が熱くなっていく… 滑らかな曲線美を描く体のラインを手でなぞる これでまだ発育途中と言うのが信じられない 「千歌音ちゃん…」 無意識に名を呼び、後ろからそっと千歌音の胸に触れた 「や!ひ、姫子!?」 驚いた千歌音は一度野菜を洗う手を止める しかし息が荒くなってきている姫子の手は止まらず「いいよ、千歌音ちゃんはそのまま準備してて…」と囁きながら前のボタンを順に外していく 「ダ、ダメ!…やんっ!」 まだ何か言おうと口を開く千歌音の耳たぶをかぷっと甘噛みし黙らせる その間に全て外し終え、今度は直接胸を掬い上げるように揉みだす ベッドで寝ている時よりも弾力性も重みもあり、気持ちが良くて大きく何度も何度も揉む 「ん!…そんな、昨日もしたのに…ひめ、こ…」 そんな事されて準備など出来るはずもなく、非難の声をあげ、顔を真っ赤にする千歌音 しかし両手が濡れて手が出せないことを良いことに姫子は千歌音を無視して暴れる千歌音を片手で抱きしめ、 逃げないように押さえる 「いいじゃん、久しぶりなんだし…」 そう熱い息を吹きかけながら口でパジャマを少しだけ脱がし、背中にキスをすると千歌音が大きく仰け反った 「はっ!…くぅ、…ぁ…」 口で肩と背中を、そして手で乳房と乳首を愛撫され千歌音の体がどんどん熱くなっていく 「ふぁ…!あっあっ…んっ!」 耐えられなくなった千歌音の手から野菜が落ち、ガタン!と大きな音を立てシンクに両手をついた 上半身を何とか支え腰は姫子に突き出すような格好になっている 背後にいる姫子は千歌音の腰を自分の下腹部とくっつけ固定させ、膝が震え立っているのがやっとの 千歌音の腰を持ち上げてやり、空いてる片手は内腿からショーツへと伸びそのまま手を中へといれた 「…!あぁっ!」 「千歌音ちゃん、感じてるんだね…」 昨夜抱かれた余韻と、慣れない体勢もあるのか指を少し忍ばせただけで千歌音のソコは熱く、十分過ぎるほど潤っているのが分かった 濡れる指がさらに姫子を熱くさせる 千歌音はもう言い返すこともなく上半身をひねり切なげに姫子を潤んだ瞳で見ながら半開きの口から 「はぁ、はぁ…」と苦しそうに甘い息を繰り返すだけ 目は口ほどに物を言う… 瞳の奥に秘められてる、自分を求めている千歌音がいるのが分かる これだから何度抱いても飽きない、姫子は満足げに目を細めた 「…下着、汚れちゃうね」 そう言って一度手を出しショーツを膝近くまで下ろし、千歌音の背に覆い被さり露になった暖かい秘所に指を2本沈めた 「くあぁっ!!」 そのまま千歌音の柔らかな内壁をくちゅくちゅと激しくも優しく攻めあげていく その姫子の指に千歌音は腰が引きつきながらもシンクにしがみつき何とか耐える だがいつもとは違う不安定な体勢の行為に一気に昇り詰めさせられ、蜜壷から溢れ出す愛液は姫子の指と自分の内腿を濡らしていく 「ぁん!ぁ、ぁ…!姫、子…!私もう…!!」 脈打つ腹の痙攣を抑え何とか言葉をだし姫子に訴える 姫子自身きつく自分の指をきゅうっと何度も締め上げる千歌音のそれで千歌音が限界が近いのを分かっている 「いいよ、千歌音ちゃん…」 十分に千歌音を堪能した姫子はずっと触れていなかった千歌音の大きくなった秘核をくりっと親指で擦ってやる 「あああっ!!」 その刺激に大きく体を強張らせ、千歌音は達した 「千歌音ちゃん…」 姫子は千歌音から指を抜き、膝がカクンと折れ倒れそうになった千歌音を抱き締め荒い呼吸を繰り返す彼女の口に思いを込め優しくキスをした その後、千歌音の乱れたパジャマと下着を整えてやりキッチンの床に座ったまま向かいあう2人 「もう!姫子ったら」 「えへへ、だって久しぶりだったからつい」 少し頬を膨らませて文句を言う千歌音に姫子は笑いながら「ごめんね?」と謝る 「全くもう…」 あまり反省してるとは思えない姫子のお日様のような笑顔 その笑顔に弱い、というか姫子自身に甘い千歌音は大きくため息をつく 「でもまあ本当に久しぶりだったから今日はいいわ」 愛されてるのは間違いないのだから… 肩を竦めながらも、そうと分かっている千歌音も満更でもなさそうな笑みを浮かべて立ち上がった 「あれ?ご飯の準備は?」 姫子も立ち上がりそのまま浴室の方へと向かう千歌音の背を目で追い問いかけた すると千歌音は振り返り「朝から汗かいてしまったからまずシャワー浴びるわ」と答えた その答えに姫子は走り千歌音に飛びつく 「私も一緒に浴びるーw」 「ひ、姫子はダメっ!!」 「えー?何でぇ?」 「ダメなものはダ…きゃああ!」 と、再び絡みあう2人 その後2人が一緒にシャワーを浴びたとか浴びなかったとか… END
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神無月の巫女 エロ総合投下もの ある日の学園生活   注意深く耳を傾けるとわずかに聞こえる程度の振動音と、少女の喘ぎ声が部屋に響く。 窓からは朝日が差し込み、二人の少女の繊細な裸体を明るく照らしていた。 「ぁ…やだ、姫子っ…恥ずかしっ…」 「千歌音ちゃんは機械にもこんなに感じちゃうんだぁ…エッチだね…」 「違っ…ああっ!っ…あっ…ふぁっ!」 「かわいいよっ…千歌音ちゃん…」 手元のリモコンを操作すると、少し遅れて届いた電波によって機械の振動が強まる。 千歌音ちゃんは堪えきれないといった感じで、その場にへたり込んだ。 「姫子の指でっ…指でして、欲しいのっ…」 潤んだ瞳で、上目遣いでおねだりされて。 いつもだったら、とてもではないが断りきれずに。 指と舌で愛して、思う存分に乱れさせて、それから抱き合って、キスをして。 そんな朝になるのだけど。 でも、今日は違った。とっても楽しい計画のためなんだから、我慢我慢。 「っ…?」 機械の振動を止めてじっとしていると、千歌音ちゃんが不安そうに見つめてくる。 「今日はこのまま、学校に行こうね。千歌音ちゃん」 今日は千歌音ちゃんの、高校への入学式。 私は本当はもう社会人なんだけど…千歌音ちゃん(姫宮の力?)にお願いして、一緒 に通えることになっていた。 「っ…」 「どうかなさいましたか?お嬢様」 「…いいえ、なんでもないわ」 乙羽さん、鋭いなぁ…。 椎茸をあまり咀嚼せずに飲み込みながら、左手でリモコンを操作する。 頬を強張らせていた千歌音ちゃんが、小さく息を吐いた。 乙羽さんは千歌音ちゃんの様子を訝しがりながらも、千歌音ちゃんをいじめている機 械の存在には気づかなかったみたい。 さすが、千歌音ちゃんにおねだりして買ってもらった最高級な機械だけある。 まさかそれで自分がいじめられちゃうなんて、思ってもみなかっただろうな…。 「今日もおいしかったわ。ごちそうさま」 「ごちそうさまでした」 乙羽さんににっこりと笑いかけて、千歌音ちゃんの背中を押すようにダイニングを出 る。 なんだか不穏な視線を感じるが、いつものことなので気にしない。 417 名前:ある日の学園生活3[sage] 投稿日:2007/03/04(日) 01 40 03 ID 8cl1E/d5 屋敷を出て、二人きりになると千歌音ちゃんに手を握られた。 「姫子、やめましょう…このまま学校へなんて、無茶…ああっ!」 ボタン一つで、肩口にキュッとしがみ付いてくる千歌音ちゃん。 かわいい…。 「ダメだよ、千歌音ちゃん…。もし勝手に取ったりしたら、私…千歌音ちゃんのこと嫌いになっちゃうから」 そんなこと、あるわけがないのだけれど。 こんな言い方は、自分でもずるい、と思う。でも、でも…。 心細そうに。 こくん、と頷く千歌音ちゃんがかわいいから。 愛おしすぎるから、いけないんだ…。 「千歌音ちゃん、ルールを説明するね」 抱き寄せたら千歌音ちゃんが熱くて… ――我慢できなくなりそうっ…。 ――ダメ!ダメだよ!自分の計画なんだから! 頭の中で、黒いのと、黒に近い灰色なのが戦って、灰色の方が勝った。 触りたい欲望を抑えて、耳元で囁く。 「今日は一日、入れたままにしておいてね。みんなに気づかれちゃダメだよ…。入学早々なのに、宮様はエッチな子だって、バレちゃうからね」 「っ…」 もう既に耳の後ろまで真っ赤だけど、隠しきれるかな? 千歌音ちゃんが耐え切れるように。 それでも、かわいい姿を見せてくれるように。 …私も調整頑張らないと。 「もし我慢できなくなっちゃったら、休み時間にあの花園に来てね。かわいくおねだりしてくれたら、私がご褒美あげるから…」 スカートのポケットの上から、リモコンを押す。 反応しない千歌音ちゃんに、ちょっとした意地悪だ。 「っ…!あっ…ふあっ、姫子っ!」 「わかった?千歌音ちゃん」 「うんっ、わかった…っ!わかったわ…!っく…」 こくこくと頷く千歌音ちゃんに満足して、弱めてあげる。 「さぁ、行くよ千歌音ちゃん!」 楽しい一日は始まったばかり。 ◇ 「ごきげんよう」 「ごきげんよう」 さわやかな朝の挨拶が、澄みきった青空にこだまする。 私立乙橘学園。 創立うんぬんはよくわからないが、広大な敷地を持つのんびりとした校風の学校である。 彼女――、姫宮千歌音はそんな平凡な生徒の一人―― のはずがなく。 今日は入学式。 鮮やかな赤を基調とした制服に身を包む、可憐な女子生徒たちも、 明るい紺色に金色をあしらったブレザーに身を包む、男子生徒たちも、 皆、どことなく嬉しそうな表情を浮かべて階段を上って行く。 そんな中に一人、うつむき加減の少女がいた。 ◇ 「ひ…姫子」 「なぁに?千歌音ちゃん」 「あの、人が…たくさんいるわ」 「そうだね。なんだか懐かしいなぁ!ね、千歌音ちゃん」 千歌音ちゃんの言いたいことはわかっているけど、知らん振りして辺りを見回す。 「ふふ。あの時千歌音ちゃんが助けてくれなかったら私…下まで落ちて死んじゃってたかもしれないね」 「え、ええ…」 「ああっ、そういえば。学園内ではひみこって呼んでね」 「えっ?」 「私、二回目だし。一応、ね」 「なるほど、わかったわ」 「あれ、もうこんな時間だよ。急がないと」 「あ、姫っ」 千歌音ちゃんの手の平を掴んで校舎に駆け出す。 今日は少し汗ばんでいるけれど、私が一番大好きな手。 いつでも私を守ってくれる、優しくて暖かい手。 ◇ 「わ、もうみんな来てるよ」 「う…」 おじけて後ずさろうとする千歌音ちゃんの背を軽く押して、教室に入る。 私も千歌音ちゃんも初対面のクラスメイトたちの視線が、一斉に集まった。 「ごきげんよう」 私はにこやかに挨拶をした。 引っ込みじあんだった私だけれど、これでも少しは成長したのだ。 「ごきげんよう」 「ごきげんよう…」 千歌音ちゃんはというと。 普段よりも火照っている頬に、潤んだ瞳。 少し不安そうな表情に、微かに震える声。 思わず抱きしめてキスしたくなっちゃうほど、かわいい。 千歌音ちゃんを見つめるクラスメイトの目が熱っぽいのも、仕方がないと思う。 女の子でも、男の子でも。 千歌音ちゃんの魅力に逆らえるはずがないから。 ◇ 黒板に席順が書かれていて、千歌音ちゃんは窓際の、前から3番目。 私は千歌音ちゃんの隣の列の、前から3番目。 つまり、隣の席。 名前順で偶然そうなったように見えるけれど、その辺はほら、姫…ごにょごにょ。 「なんだか不思議…千歌音ちゃんと同じクラスで、隣の席なんて」 「そうね…でも、嬉しいわ…その…」 この機械がなければもっと嬉しいのに、って千歌音ちゃんの目が言っている。 私は笑顔で応えた。 クラスメイトたちが、チラチラと千歌音ちゃんを見ている。 でも見ているだけで、近寄ってこようとする人はいない。 やっぱり、恐れ多いというか、美しすぎてためらっちゃうよね。 「ねえ、千歌音ちゃん。みんなが見てるよ…」 小さく囁いて、左手でリモコンを操作する。 10段階の6くらいまで振動を上げると、千歌音ちゃんの顔が強張った。 「あ…」 「うん?どうしたの?」 「な、なんでもないわ…」 「ふふ」 唇をキュッと結んで耐える表情を楽しんでいると、ドアが開いた。 名簿を持って、教壇に真っ直ぐ向かう女性。 生徒たちがざわめく。 千歌音ちゃんには敵わないけど、美人…。 スラっとしていて、メガネが良く似合っている。 少し、キツそうにも見えるかな。 「初めまして。担任の綾小路三華だ。これから1年間、よろしく。 さっそくだが、これから講堂で入学式が始まる。廊下に出て名前順に並びなさい」 命令口調だけど、声が艶っぽいせいか、それともその容姿に似合っているからか、生徒たちは素直に頷く。 ちらっと左を向くと、千歌音ちゃんはなんだかそれどころじゃなさそうだった。 リモコンを操作して振動を緩めると、こちらを向いて、むすっとした表情。 めったに見られないこんな顔も、やっぱりかわいい。 ◇ 廊下に出て並ぶと、後ろから肩を叩かれた。 「ごきげんよう。私、田中マキコ。マキって呼んで」 「初めまして。来栖川…ひみこです」 「あの、窓際の席の人。えっと、綺麗な人だよね。なんだか憂いを秘めているというか、なんというか…」 憂い…じゃなくて、本当は煩悩と戦っているんだって知ったらどう思うかな。 「千歌音ちゃん?」 「千歌音ちゃんっていうんだ。あれ…どっかで」 「も、もしかして、姫宮家の!?」 耳をそばだてていたらしい男の子が割って入ってくる。 「う…うん。そうだよ、姫宮千歌音ちゃん」 周りからため息が漏れる。 一様に頷いて、納得しているみたい。 千歌音ちゃんはというと、後尾の方で綾小路先生と話をしていて、自分について騒がれているなんて気づいてないみたい。 何を話しているのかは、聞こえないけど…。 綾小路先生が千歌音ちゃんを見る眼差しに、なぜか心がざわついた。
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五欲の巫女、博麗霊夢/Reimu Hakurei,Miko of the Five Desires 五欲の巫女、博麗霊夢/Reimu Hakurei,Miko of the Five Desires(3)(G) 伝説のクリーチャー - 人間・巫女 あなたが、すべての色のクリーチャーをコントロールしている限り、五欲の巫女、博麗霊夢は+5/+5の修整を受けるともにトランプルと呪禁を持つ。 4/3 参考 神霊廟-レア
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神無月の巫女 エロ総合投下もの 姫千歌至上主義 その5 注意書き ・姫千歌はオチだけ ・エロなし(弱冠? ・文才ない故、不自然な文章が沢山… ・妄想がひどい ・毎回だがキャラ崩壊 「ごめんなさい。ゴホッ…今日は学校休むから。ゴホッゴホッ…」 「うん大丈夫だよ。千歌音ちゃんは部屋で寝ていて」 四月も終わり。 寒さはまだ時々感じるもののあきらかに夏に向かっている感じがする。 そんな季節の変わり目に千歌音は風邪をこじらせてしまった。 体調管理がしっかりしている千歌音にしては珍しい。千歌音には思い当たる節があった。 おそらくは昨晩姫子と愛し合った時、布団を着ないで姫子と抱き合って寝てしまったのが原因だろう。 昨晩の営みを思い出して、顔が赤くなる千歌音。 「あれ?熱もあるんじゃない?」 姫子が額に手をあてて熱を測ってくれる。 「・・・・う~ん?とにかく、お大事にね!」 「ええ・・・・」(姫子も同じ状態で寝てたのに、何故私だけ風邪をひいてるのかしら・・・) ある意味は幸せな風邪のひき方なのかもしれないが 学校に一緒にいけなくなるのは本末転倒とゆうべきか。 (今日一日姫子に会わないで過ごすなんて…) そう思いながら屋敷から出る姫子を見送った。 (ふう。今日は人が多いなぁ) 姫子の乗ったバスは満員でごった返していた。 いつもは千歌音と一緒に姫宮邸の車で学校の近くまで送ってもらう。 今日だって千歌音にそうするよう勧められたが、姫子は断った。 千歌音がいないのに居候の分際で…とゆう引け目の気持ちがないといえば嘘ではないし、 たまには昔みたいにバスで行ってみようかとゆう二つの気持ちがあったからだ。 でもバスに乗った矢先、後悔した。満員の車内で姫子はおしつぶされそうなくらい圧迫されていた。 そしてこころなしか横にいるおじさんから体臭が…と思ったらおじさんではなく、、、乙橘学園中等部の制服を着ているので男子中学生だろうか。 あまりにも体格がいいので、一瞬中年かと思ってしまった。 早く学校に着かないかと我慢していたのだが、 途中、バスが急発進したせいでその男にもたれる形になってしまった。 ぎろりとにらみつけられる姫子。 (ひぇ…こわいよう…) (!?) その時何か違和感を感じた 尻が触られている (気持ち悪い。これがもしかして痴漢ってゆうやつなのかな……?) 犯人はあきらか。 さっき姫子がもたれかかった男だ。顔がニヤニヤしている。 (へへ・・・やわらけぇ・・) 姫子が何も言い出せままでいると触る勢いが強くなる。 尻から腰へ、そしてついにはブラジャーのホックのところまで手があてられて 、 どうやら痴漢男はブラジャーのホックをつまんで離しつまんでは離し遊んでいるようだった。 相手が千歌音だったら「や、やめてよ。千歌音ちゃん」と言いながらじゃれたりできるのだが、 けどこの男にされても何も嬉しくない。感じるどころか恐怖感でいっぱいだった。 (こわいよ……千歌音ちゃん助けて) 痴漢男のなすがままで姫子はただ震えているしかなかった。 そしてついに痴漢男の手が姫子の胸に差し掛かる。 (今日はラッキーだぜ。こんな可愛い子のおっぱいが触れるなんてよ) 姫子が涙を流そうとした時だった 「ぐあっ!?」 痴漢男が奇声をあげて手をひっこめた。 「中学生が痴漢か…。」 長髪の男が呆れたようにそう言った。 「いっ・・!!!てえ~!!!てめえ何しやがる!」 痴漢男が叫ぶ。長髪は煙草を手に持ち、痴漢男は手を押さえている。 どうやら長髪の男が痴漢男の手に煙草の火を押し付けたらしい。 「その前にお前が何をしていた?」 「はぁ!?何もしてねぇよ!」 「……。」 長髪は姫子の方を向いた 「この男に触られていたよな?」 長髪は姫子に問う 「そ…そうです」 気付くと乗客全員が痴漢男に注目していた。 「チッ…この長髪野郎…今度会ったらただじゃすまさねえからな…」 痴漢男は次の停留所で降りていった。 「あの…」 姫子が話しかける 「………」 長髪は何も言わずに姫子を見ていた 「あのお名前は?私は来栖川姫子っていいます。」 「…ツバサ…」 長髪はただそれだけ言った 「ツバサさん、ありがとうございました」 「…………」 学校の停留所に着くまで何も話さなかったが姫子はツバサを悪い奴だとは思わなかった。 きっとただ不器用なだけで。 ツバサも同じ停留所で降りた。 「ツバサさんも同じなんですね」 「ああ…」 ツバサは煙草を吸いながらどこかへ歩いていった。姫子は去ってゆくツバサに深々と頭を下げた。 (良い人だったな…どこかソウマ君に似てる気がしたなぁ・・) 教室に着くと早乙女真琴が姫子の席にやってきた。 「姫子、おはよう!あれ?宮様は一緒じゃないの?」 「おはよう。千歌音ちゃんはお休み。風邪ひいちゃったんだって」 「えー!?宮様が…珍しい!」 姫子はソウマの方をちらちら見て頭の中でツバサと比べていた (似てるような似てないような……) 「神サマを見てるの?」 ソウマを見ていることに気付かれてしまったようだ 「あ、うん」 真琴は大袈裟にため息をついた 「まーーったく!宮様がいないとなれば神サマか~!」 「ち、ちがうよ!あのね…実は…」 姫子は今日痴漢にあったこと、ツバサという男が助けてくれたということを真琴に話した。 「宮様がいないときに限って、そんな大変なことが!?それにしても、良い人もいたもんだね。」 「う、うん」(千歌音ちゃんが聞いたら心配するかな…) そこにソウマがやってくる 「おはよう、来栖川と早乙女。なんかさっき俺の方を見てなかったか?」 姫子の視線に気付いていたらしい 「そうそう!神サマ!大変なんですよ!姫子が今朝、痴漢にあったらしくて…」 真琴はさっき姫子が話したことを簡潔にしてソウマに話した 「何ッ!?姫子が!?痴漢め…許せないな!今度から俺が守るよ!」 ソウマは本気で怒っていた。 「ありがとう、大神君。気持ちだけで嬉しいよ。」 (あの時もし一緒に居たら、大神君もツバサさんのように私を助けてくれてたんだね…) 姫子は帰宅すると、真っ先に千歌音の部屋に向かった。 「ただいま、千歌音ちゃん。」 「おかえりなさい、姫子!」 千歌音はベットから飛び起きて姫子の頬にキスをした。 「ち、千歌音ちゃん~・・そういうのは夜だけ・・んっ・・」 姫子の言葉を遮って、今度は唇にキスをした。 「姫子に会えなくて・・寂しかったの。」 「私もだよ。いつもと学校が全然違ったよ。」 「そう・・・。じゃあ、その学校での話を聞かせてちょうだい。」 姫子は今日学校であったことを全て千歌音に話した。 「それでね・・・真琴ちゃんがイズミさんとご飯食べてて・・」 「他にもね・・・」 千歌音は嬉しそうに姫子の話を黙って聞いていた。 「今日はこんな感じだったかな。」 「・・・そうだったの。」 「うん。あ・・・」 痴漢の話をするのをすっかり忘れていた。 . . . 姫子から痴漢の話を聞かされて、千歌音は痴漢に、そして自分に対する怒りで震えていた 「姫子が痴漢にあっている間、私は部屋でのんびり寝ていたなんて・・・。ごめんなさい、姫子」 「千歌音ちゃんは何も悪くないよ。」 「いいえ。私は姫子を守らなくちゃいけないの。だから……」 姫子は手で千歌音の口を塞いだ 「それ以上言わないで」 姫子が痴漢にあったからといって千歌音が責任を感じる必要はないのだ。 (でもそんな優しい千歌音ちゃんが大好きだよ…) 姫子がそう思った時千歌音の口から意外な言葉が出た 「で、でも!……姫子のお尻は、腰は、胸は、、全て私の物なのよ」 (ち、千歌音ちゃん……………) どうやら千歌音の風邪は”全く”心配ないようだと姫子は思った。 終わり
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神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの 「星に願いを」 それは学園の廊下で偶然に聞いてしまった会話 「週末の七夕祭りは浴衣着ていくだろ?」 「うん」 「着付けはまかしといてっ このアタシが姫子を可愛く仕上げてあげるから」 そう言って姫子にじゃれ付き抱きついている早乙女さん… 私は角に身を隠し、唇を噛んだ 週末…七夕の日は村で祭りが行われる 私は姫子を誘うつもりだった (姫子…) 祭りのような人ごみはあまり好きじゃない でも姫子となら行きたかった 姫子と密かに祭りを楽しみその後、姫宮邸に招いて庭で天の川を見上げてふたりだけの時間を過ごす…私が思い描いていた夢 それがただの妄想で終わってしまった事に虚しささえ感じていた 私には…大親友であろう早乙女さんとの約束を反故にしてまで、自分に付き合ってくれなどとは決して言えない そんな勇気なんて無かった 「あの…千歌音ちゃんは今週末、何か予定ある?」 いつものように昼休みの薔薇の園でこと… 私は姫子の突然の問いに戸惑っていた 「千歌音ちゃんは行かないの?村の七夕祭り」 「え、ええ…」口から吐き出される嘘「色々と…忙しいから…」 「そっか…千歌音ちゃんが誰かと約束してなかったら」姫子は言った 「千歌音ちゃんも一緒に…どうかなって思って あ、マコちゃんも一緒なんだけど、たぶん千歌音ちゃんが来たらマコちゃんビックリするだろうけど…でもね、マコちゃんは千歌音ちゃんの大ファンだから喜ぶかなぁって…」 姫子…私があなた以外の誰と約束をするというの?それにね…私はあなたと二人だけの時間を過ごしたいのよ… 心の中で呟く 決して口には出せない言葉を… 「二人で…早乙女さんと一緒に楽しんでらっしゃい…」精一杯の笑顔を向ける そう、それはきっととても不自然な笑顔になっているはずだ… 乙羽さんが用意してくれた七夕飾りが庭で風に揺れている 私は自分の願いを書いた短冊をそっと飾る… なるべく目立たないように、使用人たちが飾った短冊の中に埋もれるように… 『大切な人に想いが通じますように』…それはきっと夢でしか有り得ない願い…でも、それでも私は願わずにはいられなかった 私は夜空を見上げて思った 七夕の日はいっそ雨が降ってしまえばいいと…雨と共に祭りも私の心の醜い部分もみんな流れて欲しかった 私の意地悪な願いを無視するかのように、今年の七夕の日は見事なまでの晴天になっていた そうね、きっとこれは天罰 醜い想いを抱いた私への罰…きっと今日一日、苦しんで反省しなさいということなのだろう 遠くから響いてくる囃子の音や花火の音を私は自室でぼんやりと聞いていた 姫子と出逢う前なら、こんな夜にひとりで過ごしていても寂しいなんて感情は湧かなかったであろう けれど…今私の求める太陽の輝きは別の場所で別の人に向けられている そう思うだけで胸の奥がしめつけられるようだった コンコン…「失礼します」乙羽さんが入ってきた 「お嬢様、これを…」乙羽さんは手に持っていたものを差し出した それは小さなビニール袋に入った金魚2匹と綿菓子がひとつ… 「これは?」 「はい、先程お嬢様のお友達という浴衣を着た女の子が参りまして、これをお嬢様に渡してくださいと」 「!?」 「お嬢様はお忙しいだかろうと、このまま失礼しますと言ってすぐに帰ってしまわれたのですが…」 気がついたら私は部屋から飛び出していた 私は走った 無我夢中に走った まだそんなに遠くには行ってないはず…姫子の足ならば尚更だ やがて村の広場へと続く道の途中で、私の目はピンク色の浴衣姿を捕らえた 「姫子ーっ!!」声の限り叫ぶ 驚いたように振り返るその人は…やはり姫子だった 「千歌音ちゃん…」嬉しそうに小走りに寄ってくる姫子… 「あっ…」躓いて転びそうになった姫子を寸でのところで抱き止めた 薄い浴衣を通して伝わってくる体温、柔らかい体の感触、そして姫子のお日様の匂い… 私は嬉しくて、ただ嬉しくて力を込めて抱きしめる 「ち、千歌音ちゃん?」 「来てくれて…ありがとう」耳元で囁く 唇が姫子の耳に触れた 姫子はビクリと体を震わせ私から離れた 「あ、あのね…」顔を真っ赤にしている 「マコちゃんが昨日の部活の練習で足を捻挫しちゃったの それで…今日は安静にしてなくちゃいけないって言われて お祭りも行けなくなっちゃって…でもマコちゃんはせっかく浴衣を用意したんだから行っておいでって… 本当はね、千歌音ちゃん誘いたかったけれど、忙しいって言ってたから…せめてお土産だけでも、って…」 「ありがとう…姫子」私はもう一度姫子を抱きしめた 心がとても暖かくなれた 「姫子…天の川…一緒に見よう」 私は姫子を連れて姫宮邸に戻った 「わぁ、千歌音ちゃんちの七夕飾りは大きいねぇ」姫子は自分の背丈より大きい飾りを見上げ子供のようにはしゃいでいた 「ねぇ…千歌音ちゃんは短冊に何て書いたの?」 「知りたい?」言えるはずなんて無い…「ひ・み・つ」笑って誤魔化す ベンチに腰を掛けて雲ひとつ無い夜空を見上げる 「綺麗だね…」都市部ではないので、天の川がハッキリと見える 「逢えて良かったね、織姫と彦星は」 「そうね…」私もあなたに逢えて良かった…そう心の中で呟く 「でも、一年に一度しか逢えないなんて辛いだろうね お互いすごく愛し合ってるのにね…かわいそうだな…」 愛し合っている…それだけでも幸せよ 一生叶わぬ想いに身を焦がし続けるよりも…一年に一度しか逢えなくても… 何だか、涙が溢れてきそうだった 「ふたつの星の距離はね…光の速さに換算しても十四年半くらいあるのよ だから一年に一度というのもおかしな話しだけれどね」 「ええっ、そうなの…十四年かぁ…そんなに待たなくちゃ駄目なんだぁ…私だったら待てるかな?」 姫子は真剣に悩んでいるようだった その仕草が妙に可愛らしくて、自然と笑みがこぼれてくる 「私はね…想いが通じているなら…待てるわよ きっと、何年でもね…また必ず逢えるのなら」 姫子…私はあなたが振り向いてくれるならきっと何年でも待てるわ でもね、現実的にそんな日が訪れないこともわかっている…だからね、今、こうして願いをかけるの あの輝く星に… 「一分一秒でも長くあなたの側にいられますように」って… 私は夜空を見上げている姫子の手をそっと握り締めた 数ヵ月後に私達に訪れる悲しい運命…私はこの時、既に別れの瞬間(とき)を予感していたのだろう… ~END~
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神無月の巫女 ハアハアスレ投下もの 「千歌音ちゃんの日記」その1~6 「千歌音ちゃんの日記」より その1 12月●日 姫子と暮らし始めてもうひと月が経とうとしている 楽しくて幸せな充実した日々… でも最近心配ごとがある とても心配なこと それは…姫子が通勤に使っているバスで痴漢にあってるらしい…相手を殺したくなる 姫子はあんな性格だからきっと我慢してしまっているのだろう…相手、次やったら本当に命の保障はしないわよ 私が毎朝会社まで車で送る、と言ったら「迷惑かけられないよ」と断られた 迷惑どころか大歓迎なのに…少し悲しいわ 「自転車を買って自転車通勤もいいかな ダイエットにもなるし」…却下、危なっかしくて見ていられないわ 「運転免許はあるけど車での通勤は無理だと思う 私運転ヘタだし」…当然よ、姫子 あなたを死なせるわけにはいかないわ リバースとドライブを間違えるなんて…信じられ… いいえ、あなたが悪いのではないわ姫子 きっと教習所での教え方が悪かったのよ そうねきっと 姫子を魔の手から守る最善の方法を考え中… とりあえずは変装して毎朝、同じバスに乗り込もうかしら? 相手を確認したら、身元を調べ上げて軽く制裁でも加えましょか 矢で撃ち抜くのもいいし、サンジュストで蹴り倒すのもいいわね 姫宮家所有の山に埋めてしまうのも有りね 姫子…あなたの事は私が守るわ 絶対に… 「千歌音ちゃんの日記」より その2 12月●日 今日は変装して姫子と同じバスに乗り込む 鈍い姫子は全然気がついてないらしい 良かったわ 朝のバスなんて乗ったことがなかったから少し驚いた こんなにも混み合ってるものだったのね なんだか酔いそう… 私は姫子から少し離れた場所に立ち、様子を伺う 途中から乗ってきたやけに馬鹿デカい男が姫子の側に立った いかにも粗野で乱暴そうな男 姫子の動きがおかしい そう、その男なのね姫子…今、助けるわ (この下衆めっ)私は男に近づき、腕を捻り上げた 「痴漢!!痴漢よ!!」声をあげる 男は悪態をつきながら取り押さえようとする周囲の人間を突き飛ばして、次の停留所で慌てて降りていったわ とりあえず私の仕事は終わったわ 後は連絡を受けた姫宮家お抱えの精鋭部隊が身元を調べてくれるはず… あの男の処分は帰ってからゆっくりと考えることにするわ さて、帰りましょうか 「あの、千歌音ちゃん…何で同じバスに乗ってるの?」 「………」 私の完璧な変装を見破るなんて…さすが姫子ね 愛してるわ 「千歌音ちゃんの日記」より その3 12月●日 痴漢男の身元が早々にわかった さすが精鋭部隊ね 侮れないわ その男は街にある教会のシスターの弟らしい 私はさっそくカチこみをかけ…いえ、話し合いに行った 保護者がわりだという姉に事の詳細をチクってやったわ 弟の卑劣な行為に聖職者である姉は静かに怒り「懺悔なさい」と一喝した この「懺悔なさい」のひと言で、馬鹿デカい大男が震えて反省している姿には笑えたわ 姉凄いわ姉… 姫子のことを「ちっこくて、柔らかくて、胸も小さくて」ですって…ふざけるんじゃないよ こいつ…貧乳嗜好家だったのね でもね、私と暮らし始めてから確実に姫子の胸は大きくなってるわ これは間違いなく事実よ…残念だったわね、馬鹿男 ともかく私は二度と姫子には近づかないと馬鹿男に一筆書かせたわ もし破ったら今度こそ「懺悔」ね…でも何をするのかしら、姉??…興味があるわ さぁ、今夜も頑張りましょうね 姫子を貧乳なんて言わせはしない為に… 「千歌音ちゃんの日記」より その4 12月●日 今日は乙羽さんが姫子に料理を教えにやって来た 乙羽さん…あなた凄く生き生きとしてるわね 姫子…おぼつかない手つきだけど、一生懸命なところが可愛いわ エプロン姿も可愛いわ…あぁ、イケない妄想が始まる…鼻血が出そう それにしても乙羽さんの指導は厳しいわ 乙羽さん…もう少し姫子に優しく教えてあげて あなたまるで姑のようよ 姫子はやれば出来る子なの ただ…少しだけ味覚がおかしいだけなのよ 乙羽さん、あなた今が12月って事忘れてなくて? そろそろボーナスの時期…査定に響くわよ 今日はシチューに挑戦したのね おいしいわよ、姫子 乙羽さんは何だか顔をしかめてるけど、私には姫子の作る料理は何でもご馳走だわ 例え、甘いたこ焼きだって全然平気…たぶん… 「そういえば千歌音ちゃんって…何の料理が一番好きなの?次は頑張ってそれに挑戦するよ」 ついうっかりと口から出た私の言葉に、姫子と乙羽さんは固まっていた… 「裸にエプロン」 「千歌音ちゃんの日記」より その5 12月●日 早乙女さんが遊びに来た 約一名、邪魔なお供を連れて… 今日は晴れて駅伝のレギュラーメンバーを獲得した早乙女さんの慰労会と予選会に向けての壮行会を兼ねた食事会 何故そんな席にあなたがいるの…大神ソウマ 「あの…千歌音ちゃん…何で弓を持ってるの?」 あら…イケない これって条件反射ってヤツかしら テーブルを囲んで食事を摂る四人…あら、姫子は楽しそうね 姫子にはこの飛び交っている火花が見えないようね… 大神ソウマ、鼻の下を伸ばしてヘラヘラ笑ってんじゃないわよ 姫子に少しでもちょっかい出そうものなら、すぐに矢が飛んでく事を忘れないでね それにあなた、教職は失いたくはないでしょう?ふふふ、理事長は誰かしら? 早乙女さん、あなたも少し姫子に触りすぎ 大体、私が許可したのは一回だけのチュウよ あなたどさくさに紛れて二回してたわよね いくら頬でも許し難いわ 大会のスポンサーが姫宮なのを知らないのかしら? 姫子の周りには日々危険がいっぱいね あの変態馬鹿男の始末がついたら、今度はこの二人…何かいい策はないかしら? ピコーン!!あら、閃いちゃった 伊達にアメリカの大学を首席で卒業したわけじゃないわ この二人をくっつけるのよ くっつけて結婚させてしまえ…そう、我ながらなんてナイスな考え 「千歌音ちゃん、凄く楽しそう…良かった」 ええ、姫子楽しいわ 今後の展開を考えたら…笑いが止まらないの 「千歌音ちゃんの日記」より その6 姫子がとても嬉しそうに帰ってきた 聞けば仕事の関係で「大好きな 『私の』レーコ先生」に逢えるそうだ パキッ… 「千歌音ちゃん…どうして、矢をへし折ってるの?…握力凄いんだね…」 いいえ、姫子…気にしなくてもいいのよ あなたが漫画家のレーコの大ファンであるという事は知ってるわ ただ…日本語の使い方が間違ってるような気がするの 『私の』は余計だと思うわ そう…出版記念パーティーに出席できるのね 良かったわね、出版業界に勤めていて… 相変わらずミーハーなのね まだサインが欲しいなんて…私のサインはいかが?「姫子命」 「千歌音ちゃん…なんでパーティー会場にいるの?」 姫子、心配しなくてもいいのよ レーコが契約している出版社を軽く買収しただけだから さぁ、レーコのサインが欲しいのなら何百枚でも書かせるわ…あなたの為に しかし、このレーコという漫画家…暗いし無愛想ね 姫子がこんなにも感激しているというのに、あの冷めた態度はなんなのかしら? あなた…もしかして…ついこの前までいろんな人を地獄に流してた少女じゃなくて? 不気味だわ…大沢事務所にクレーム入れるわよっ 何はともあれ、姫子はレーコに逢えてサインも貰えたことだし、とても喜んでるから今回のことは良しとするしかないわね 私は姫子の笑顔を見ているだけで幸せになれるから でも…明日から少し国語の勉強しましょうね…『私の』の後に続く名詞は必ず『千歌音』なのだから
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神無月の巫女 エロ総合投下もの クリスマスSS プレゼントはわたし   コン、コンッ。 姫子とのクリスマスイヴのため、物凄い勢いで仕事を終わらせて帰ってきた後。 部屋でくつろいでいた私の耳に、遠慮がちなノックの音が聞こえてきた。 「どうしたの、姫子?」 「…………」 呼びかけるけど、返事がない。 いつもの姫子なら、ノックの後すぐに入ってくるのに。 「遠慮しないで入ってきていいのよ?」 気になって、ドアの方に歩いていく。 すると、足音を聞きつけたのか、向こう側から慌てるような気配と、小さな「だめっ」 という声が伝わってきた。 思わずドアノブに伸ばした手を止める私に、姫子は囁くような声で聞いてきた。 「あの、千歌音ちゃん……」 「なあに?」 「今日、クリスマスだから、プレゼント選んでみたんだけど……千歌音ちゃんが気に 入ってくれるか、凄く不安で……」 「姫子からのプレゼントなら、どんなものでも嬉しいわよ」 「ありがとう。でも、嫌だったらごめんね、そしたらすぐに謝るから、だから……あっ」 緊張とか不安とかでがちがちになった言葉に耐え切れず、私はドアを開け…… 「姫……!?」 「その、ちかねちゃ……め、メリークリスマスっ!」 そこには、赤いリボンでデコレーションされた姫子が、真っ赤になって固まっていた。 「千歌音ちゃんごめんね、、私そんなにお金もないから千歌音ちゃんに似合うような いいプレゼントが買えなくて、それで、だから、その……」 「……」 しどろもどろになりながらひたすら言葉を紡ぐ姫子。 とんでもない『プレゼント』を手渡された私もびっくりして、多分姫子と同じくらい顔を 真っ赤にしてると思う。でも、当の姫子はとてもそんなことに気付いている余裕は なさそうだ。 「でも私、千歌音ちゃんみたいに美人じゃないから、その、む、胸も小さいし、だから 千歌音ちゃんに見られるのが恥ずかしくて、本当に『プレゼント』になるか不安で、 緊張して、こんな私じゃ似合わないかなとか、自信なくて、だから……」 「そんなこと……」 恥ずかしさで小さく震えている、薄桃色に染まった細やかな素肌。私の視線を遮る ように、形の良い胸を覆う両手。そして、不安げにこちらを伺う綺麗な瞳。 『千歌音ちゃんみたいに美人じゃない』なんて、そんなの大嘘。 見ているだけで、まるでお日様に当てられたように全身が熱く、狂おしくなっていく。 「千歌音ちゃん、そんなに見ないで、恥ずかしいよぉ……」 眼を閉じて、逃げるようにそっぽを向く。 私は誘われるように近寄ると、恥じらう『プレゼント』を後ろからそっと抱きしめた。 「姫子……」 シルクの髪を撫でながら、耳元で囁く。恥じらっている姫子は可愛いけれど、これ 以上放っておくと泣き出してしまいそうだったから。 「ありがとう。『プレゼント』、凄く嬉しいわ」 「ほんとに?」 返事の代わりに、耳朶を軽くついばむ。そのまま唇を滑らせて、キス。 舌を絡め合い、お互いの唾液を交換する頃には、姫子の震えは殆ど収まっていた。 「っはぁっ、千歌音ちゃん……」 甘い声で名前を呼んでくれる姫子。 顔は相変わらず紅葉色だけど、さっきまでのようなぎこちない表情とは違う。 恥ずかしそうな色は変わらないけど、それまであった『不安』が消えて、代わりに 『安堵』と『幸せ』が伝わってくる。 「緊張させてしまってごめんなさい。でも姫子が本当に可愛かったから、うまく言葉が 出てこなくて」 「ううん、そんなの全然いいよ」 そう言いながらも、その表情は花が咲いたように明るくなっている。 まったく、私がどんなに姫子が好きか知ってるはずなんだから、もっと自信持って くれてもいいのに……。 「でもね姫子、帰って早々にそんな『プレゼント』するのは良くないわ。そんなことされ たら、姫子のこと、欲しくて堪らなくなっちゃうでしょ」 「えっ、ごめん……ううん、そうじゃなくて、全然嫌じゃないんだよ、そう言ってもらえて、 凄く嬉しくて、私も、千歌音ちゃんと、その……」 「姫子……」 こっちの気持ちも全部分かっているのに、ついあたふたしてしまう姫子が、可愛くて 大好きでしょうがなくなる。最近しばしば『萌え』という言葉を聞くけれど、きっと あれはこんな感情に使うのだろう。 欲情とか恋心ともちょっと違う、心惹かれて胸苦しいほどの気持ち。 「千歌音ちゃん、えっと……私を食べてっ」 恥ずかしさと格闘しながら、必死にマニュアルに従おうと頑張る。 そんな姫子に、私は…… 1:「無理しなくてもいいのよ」と抱き返す 2:「本当に食べて欲しいの?」と聞き返す 3:もうちょっと眺める 「本当に食べて欲しいの?」 悪戯っぽく聞き返す私に、姫子は赤らんだ頬を更に熱くして、混乱と戸惑いの色を 浮かべた。 「姫子がそう言ってくれるなら、私も遠慮しないわよ」 「えっ……」 少し上ずった声で宣言され、またおろおろし始めた姫子の視線を、押さえ切れない 愛しさと、情欲の混じった視線で絡み取る。 これまでにも何度か繰り返してきた行為を思い出しているのだろうか。 姫子の目しか見ていない筈なのに、また両胸を腕で覆って、太股をぎゅっと閉じて せわしなく瞳を揺らしている。 「千歌音ちゃん……その、本当に……」 「そう、姫子が想像してるのと同じ。ううん、もっと深いこと……」 「もっと……?」 羞恥か不安か、それとも期待か、潤んだ目で俯く姫子の顔を持ち上げて。 「私ね、姫子と出逢った時から、いつも夢見ていたの。姫子の身体に触れて、姫子の 瞳に映って、姫子の唇を吸う夢。姫子が大好きだったから、薔薇の園で会って、 話をするだけでは足りなくて」 姫子の華奢な身体に指を這わせながら。 「でも、それだけじゃない……可愛い胸も摘みたいし、姫子の体中……綺麗な所も、 恥ずかしい所も、全部撫でて、キスして、姫子の甘い声を聞きたい、切ない顔を 見たい、はっきり焼き付けたいの。明るい、お日様の光の中で……」 「ちか……そんなの、あっ」 そんなの恥ずかしい――そう言おうとした姫子の乳首を、リボンの上から軽く弾く。 「もう何度も身体を重ねてきたけど、姫子が恥じらうから、いつも暗がりの中だった。 本当はずっと、姫子の身体、明るい場所で見てみたかったのだけど」 「駄目だよぉ、私、千歌音ちゃんと違……っ」 いつものセリフを言いかけた姫子を、軽いキスで封じて。 「そんな言葉を口にしては駄目。こんなに大好きな身体なのよ、例え姫子でも、否定 するなんて許せないわ。それに……」 「ふぁっ!」 唇にばかり意識が向いて、無防備になっている秘部へと指を滑らせた。そのまま 潤った花弁に、リボンを押し付ける。衣擦れに紛れた、ちゅく……と、微かな水音。 赤い布地にじわっと染みが広がっていくのが、はっきり見てとれた。 「恥ずかしいのと一緒に、本当は期待もしてるの?リボンの色が、ほら……」 「あっ、やっ」 姫子がこんなに感じてる……その嗜虐感が、自分自身も興奮させていく。言葉で 責めている私の身体も、姫子と同じ位昂っているのが分かる。姫子が反応する たびに、穢れた情欲が剥き出しになっていくのが止められない。 「好き、大好きよ」 姫子が払いのけようとするのを抑えながら、胸から下腹部へ、跪くように舌を這わ せる。滑り落ちる湿り気にひくつく姫子を感じながら、私は姫子の愛液で濡れた リボンに口付ける。だが。 「だめ……」 「どうして?私姫子の……」 「だめぇっ……」 目を閉じてしゃがみ込んでしまった姫子に、私は唇を離した。 「ごめんなさい、嫌な思いさせて」 「違うの、そうじゃなくて……」 半分泣き出しそうな私に、姫子が優しく声をかけてくれる。 あの嵐の夜のことを思い出して打ちひしがれる私を、なだめるようにしながら。 「私、千歌音ちゃんが好きだよ。千歌音ちゃんのためなら、どんなことでもできるよ。 こういうことだって、その……凄い恥ずかしいけど……でも嬉しくて、気持ちよくて、 幸せだよ、ほんとうだよ」 私の手のひらをぎゅうっと握り締めながらの、心からの想いを込めた言葉。 「でも、さっきはその、千歌音ちゃんが汚れちゃうって思って……」 「姫子……」 出逢った時から、ずっとそうだった。 自分のことなら苛められても苦しくても我慢してしまうけど、誰かを傷つけてしまう には余りにも優しすぎて。 「そこにキスされるたび、辛かったから。綺麗な千歌音ちゃんに、私の汚い所舐めて もらって、悪いことさせてる気がして、なのにそれが気持ちいいから、もっと千歌音 ちゃんにしてもらいたい自分もいて、それが本当に嫌で……」 「だから、もうやめようと思ったの?」 「うん、でもお陰で悲しい気持ちにしちゃって、ごめんね……」 本当に、この子は……。 「でもどうして嫌なの?姫子だって、私の『汚い所』に、何度もしてくれてるのに」 「だって、それは……千歌音ちゃんはどんな所も綺麗だし、千歌音ちゃんが気持ち よくなってくれたら、私凄く幸せだから……」 自分の言葉にすら照れている姫子に、顔を近づけて。 「私も姫子と同じ……姫子に嫌なことさせてる気がしても、気持ち良くて、幸せで…… それどころか、姫子にそうして、甘い声を出させるのが大好きで…… 御免なさい、言ってて思ったけど、私の方が姫子よりよっぽど歪んでるみたいね」 繊細で、心配性で、でもだからこそ暖かくていとおしい恋人を、慈しむように。 私はそっと微笑んで、唇を重ねるだけの優しいキスをした。 「千歌音ちゃん、ありがとう」 「お礼言われるようなことなんて、何もしてないでしょ。むしろ私こそ、こんな性欲の 塊みたいな私のことを、受け入れてくれたお礼をしないと」 あれからベッドに移って、ひとしきり愛し合って。 心地よい気だるさの中で、私達は穏やかな『お礼のし合い』をしていた。 「でも、その、一つ……聞いてもいいかな」 「なあに?」 姫子が改まった声で質問してくる。 「あの……変な質問だけど、千歌音ちゃんは……その、あそこにキスしたり、明るい ところで私の身体見たりするの、好き?」 顔が真っ赤になるのが分かる。最も、この質問をした当の本人は、そんな次元じゃ 済まないみたいで、私の胸に恥らう顔を埋めるようにして、ぎゅうっと力いっぱい 抱きついてしまっているけど。 「……ご免なさい、したくないって言ったら、嘘になるわ」 「ううっ、そう言われると、やっぱり恥ずかしいよ……」 姫子に悪いかなと思いながらも、ついこう答えてしまう。巫女だった頃から、ずっと 求め続けた恋人の身体は、やっぱり泣きたい位に大好きだから。 「……千歌音ちゃん、あのね……」 くっついていた姫子が、上目遣いに私を見つめて。 「今晩また、私のこと食べて。もう一回、千歌音ちゃんのしたいこと、何でも……」 小さな声だけど、精一杯頑張って、私を『誘惑』してきた。 さっきのことの埋め合わせか、それとも……。 「もう、そんな無理しなくてもいいのよ。それに、そんなこと言うと、さっき私が したいって言ったこと、思う存分味わっちゃうわよ?」 「いいよ、千歌音ちゃんになら、されたいから……」 「……馬鹿」 もう一度巡り合えた姫子と過ごす、初めてのクリスマス。私はもう滅茶苦茶にしたい ほど可愛い『プレゼント』を、ぎゅうっと折れそうなほどに抱きしめた。
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琴姫の職業。 ニコニコRPGの登場人物では、他に梨花、霊夢、つかさ&かがみも該当する。 元々は(特に日本の)神に仕える女性を意味する言葉。 現代では単に神社に勤務する女性を指す事が多い。 つかさ、かがみは単に家が神社であるために巫女になっているので、このタイプに分類される。 漫画やアニメなどのサブカルチャーにおいては、「神に仕える」という点から拡張して 自身が霊能力や神の力を操れる存在であることも多い。 琴姫、梨花、霊夢はこちらに分類される。(*1) +余談:幻想郷の巫女 魔理沙が第4話で、 「幻想郷に紅白(霊夢)以外の巫女がいたとは知らなかったぜ」と語っているが、 現在の最新作時点では、幻想郷には霊夢以外に、東風谷早苗(こちや さなえ)という巫女が存在している。 ただし、早苗は東方Project第10作「東方風神録」の頃に外の世界から幻想郷にやってきた巫女であり、 ニコニコRPGはそれより前の第8作「東方永夜抄」の時点での話なので、 魔理沙の発言に矛盾する点はない。 加えて早苗は厳密には「風祝(かぜはふり)」という巫女に似た役職であって巫女と呼ぶのは少々不適切である。