約 45,733 件
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/277.html
とある禁書の合作物語(Stuff Stir)概要 ・共通テーマを決める ・合作参加者・投下日時・場所・順番を決める ・使うキャラを申請する ・そのキャラでテーマに合ったSSを書く ・開戦 現行スレ →企画参加者募集中とのことです。 第一回 テーマ「誰にも言えない秘密」 (2010/9.25~26 実施) 第二回 テーマ「NTR」 (2010/10.3~4 実施) 編者注:NTR=寝取られ
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3888.html
―再録につき、詳細は各ページを参照のこと― ・学芸都市編(アニメ『とある魔術の禁書目録』BD DVD初回特典) ・能力実演旅行編(アニメ『とある魔術の禁書目録Ⅱ』BD DVD初回特典) ・コールドゲーム(電撃大王 2018年2月号別冊付録)
https://w.atwiki.jp/nami2ch/pages/46.html
山田南平スレ!199~のめのめイェイで10年選手~ 464 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2005/12/10(土) 03 12 01 波平ちゃんなら これから出るコミックスの分も想定して 50冊以上って言うよ。 文庫で発行された分とこれからのコミクス分いれて60とかね それに絵が下手は自分でも絶対に認めないよ 〇〇よりは私のほうが上手いのにって、いつも呪ってた。 波平ちゃん、信組の頃から絵には物凄く自信あるんですよ 紅茶の頃も今も。 紅茶連載時でも〇〇より上手いのにって結構におわせ発言キツかった 〇〇さんは紅茶の時は発行部数〇〇<波だったけど 人気順位は全然上だし、現在〇〇さん>波平 2.3年前はキーキーい言ってたけど 最近はマンガなんて仕事だから見たいな負け惜しみいってるけど 今は悪いって言われてるほど評判悪くないって自信つけてるみたいだよ。 自分語りも再発しそうだよ。 山田南平スレ!213~21位。相当、上ですよ上。~ 498 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2006/08/15(火) 20 14 54 「職業の貴賤についてのこと。」とかなんかそういう柱だよね そのあまりにあまりな内容に失笑するしかなかった。 499 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2006/08/15(火) 20 34 41 知恵離汚かいちゃうやっちゃったワタシ でも風俗は汚れてるんダゾって? もーコケシなオタブスたんのくせに波平ちゃんったら(w 505 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2006/08/15(火) 21 52 20 むしろ 499みたいな言い方だったら「こいつ馬鹿か」で済むんだけど 波ちゃんの場合「差別しないわたし」みたいな口振りで、しっかり差別してるからヤバい 511 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2006/08/16(水) 00 16 32 あれ、アクショソ大魔王の記事でいきなりキーキースイッチ入ったらしいょ 同じ白泉の少女漫画出なのに 取材として楽しいこと(エステとか旅行とか)して人気あったから すげー悔しかったらしいよ。 513 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2006/08/16(水) 01 07 25 なるほど。確か風俗とか脱毛とかも行ってたよなw 面白くて大好きだった。アクショソ大魔王。あーいうのがやりたかったわけか・・・ でも自虐ネタ描けない波チャソには無理。 516 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2006/08/16(水) 01 17 27 はっはっは、本当わかりやすいな波ちゃんは 「そーゆー系のネタを使うのは風俗とかを馬鹿にしてると思うんだぞ?」と言う負け惜しみか。 自分なんて他人の作品とパクリで漫画描いてたくせに何言ってんだか。 ※その後の「エッセイやりたいロバ」で信憑性アップ(編集(仮)の呟き・その2~終末への道程~に収録) 紅茶王子8巻「職業の貴賎のこと。」 538 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2006/08/16(水) 03 55 18 波ちゃんは学歴厨でもあるよ。 実はけっこう釜女出身っていうのにこだわってて 「そんなお嬢様学校に通ってらしたんですね」っていわれると喜んでた。 でも、ほんとにそういわれたときの返事は「えー、お嬢様なんかじゃないよ」。 頭もいいお嬢様学校に通っていた私。 その中でも平凡な枠に収まらない私。 初めて描いた漫画でデビューを飾った才能溢れる私。 卒業式でマンガ賞の賞状を渡される特別な私。 学歴の話になると、そういうのが全部透けて見えるようで嫌だった。 だけどそれも、みかしゃんの縁でフェリス出身の本物のお嬢様と知り合って 今度は「出身校だけすごくてもね」などというようになった。ばかじゃん。 540 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2006/08/16(水) 04 41 19 小さくてかわいいわたし→自分より小柄な子からファンレター→小さいだけじゃね お嬢様学校出のわたし→高学歴の子と知り合う→学歴だけよくてもね 友達いっぱいのわたし→絶縁されまくる→友達が数だけいてもね わ、わかりやすすぎる・・・ 山田南平スレ!228~うそー!!ホントに111位!?うける!~ 274 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2007/02/13(火) 13 54 16 > なぜ教会式までも貶める?なにがプライドだかwこれも誰かに対する呪い? 日曜学校に通ってたこともあるからキリスト教はちょっとは知ってるんだ と何かのステータスのように語ってみても実際はそれがエホバの集会所だった、てお人ですから。 偏見と意味不明な優越感が入り交ざってる、てところじゃね? 279 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2007/02/13(火) 15 13 52 275 何かでキリスト教の宗派がどうこうって話になって。 その流れで物見やエホバの話が出た時 ああいうのはキリスト教の一派じゃなくてただの新興宗教、と 話の流れでばっさりこっちが切り捨てたらその場では特になにもいわず。 後で他の人から あんなのキリスト教じゃないって言われたけど 日曜学校に通ったこともないくせに偉そうにいっちゃって 私はちゃんと通って勉強したからキリスト教のことをちょっとはしってるんだけどね っていってたよ、と遠回しの文句?を聞かされ、 後々、通ってたのがエホバの集会所だった、てのも知りました。 その場で具体的に反論すればいいのに、と当時も思ったけど そもそもその遠回しの文句も、だから何?な内容だなぁ、今思えば。 山田南平スレ!239~チェリーな彼とちぇり汚な波~ 839 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2007/05/29(火) 17 28 48 826 色々あって、ちょっと自重しようよ、って、波平が自分でチャットに連れてきて 参加させてた元々の取り巻き?に発言された時には逆切れしてた。 取り巻きの発言は普通の感覚の意見だったし、だから自然の流れで 他のメンバーも大半が肯定の雰囲気になってったら 「楽しい雰囲気壊して。しかも集団で同調かよ。いじめの先頭切って リーダー気取りが楽しいのか?」って。 挙句「最近ここも雰囲気悪くなった」 「しばらく仕事で来れない。次来るまでに(雰囲気が)戻ってればいいけど」 みたいなこと、他に人がいない時間に来てログだけ残してったり。 あれで当時27、しかも子持ち。 もっといわゆる大人を想像してた、そんな自分が馬鹿だった...orz 山田南平スレ!242~フダンからナ厨ラルで面目ナイ~ 698 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2007/07/10(火) 13 42 20 華盛りドラマ今期の中では視聴率いいみたいだね。 相乗効果で愛憎版も売れてるし、 きっと波ちゃんファビョりまくってんだろうなーw 709 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2007/07/10(火) 14 46 56 698 「お寒いサブタイトルつけられてかわいそう」 「イケメンといいながら大した役者が出てない」 「漫画を好き勝手に改変されてるくらいならドラマ化なんてしないほうがまし」 「設定だけパクられたのと同じ」 だそうです。 同情的なコメントに聞こえることを期待しているようだけど 随所に呪いがあふれています。 山田南平スレ243~波語りを魚茶達へ~ 510 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2007/07/19(木) 02 25 39 ここの住民に言わせると、 はぁぁぁぁぁ????? ってなるとおもうけど 波平ちゃんってさ 自分を獺さんや琵琶足さんよりイケてる的な発言するんだよw しゃにむをいまだに固定客つかんだからでしょな発言すんだけど おまえ、にわかも固定も、コミケのファーストフラッシュジャンルですら何一つ支持されてないじゃん? と、白癬はなれた作家さん(lala含む)を「やっぱり都落ち、売れてない、知名度さがって経済的に」的な事を言う。 ファンに愛されてる漫画家さんがいるけど、作品が出版されてこそなんぼだと平気で言う。 それは事実だけどさ…ほんとさもしい人 だから、とにかく白癬にすがりつくと思うよ。 編集から放置されたら波夫婦って営業できない 山田南平スレ!281~金曜日の熱愛報道~ 696 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2012/07/21(土) 17 01 38.24 それ赤僕やないですかw 波ちゃん自分が子供生んでから赤僕にケチつけてたよね? そういうロバあった?自分は又聞きだけど「所詮子供いない人が描いたものって」的なこと言ってたそうじゃん その対抗心もあって新作ではヒロインにあんな小さい弟作ったんだよね? 赤僕より「子供」全然描けてないけどね 703 名前:名無し草 [sage] 投稿日:2012/07/22(日) 16 30 04.39 702 「やっぱり波って自慢すごいの?」「悪口や僻みのがすごかった」「誰に対して?」 赤僕をこき下ろしてた「ベタなお涙頂戴」「でもそういう単純な方が売れるんだよね」 「やっぱり子供がいないからわかってない、薄っぺらい」「読者もわかってないから気にならないんだろう」 だいぶ昔のことだし聞いた相手の意訳も入ってるっぽかったけど、内容は大体こんな感じだった でもあからさまに罵倒するのではなく本人は冷静に批評してるつもりっぽい雰囲気だったとも言ってた その人は同業者だけでなく読者までこき下ろしてたのに驚いたそうだ あと「そんなこと言ってるわりにてめえの子供のしつけがなってない」とも言ってたよ
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/1115.html
登録日:2012/01/24(火) 22 35 32 更新日:2024/04/18 Thu 08 07 45 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 230万の頂点 LEVEL5 とある科学の超電磁砲 とある魔術の禁書目録 エリート集団 キチガイ チート マジキチ レベル5 一方通行 一覧項目 人の下に付けるようなタイプじゃない人間の集まり 人格破綻者 削板軍覇 垣根帝督 変態 天才 序列 御坂美琴 狂人の集まり 異能集団 色物集団 超能力者 超能力者>軍隊 隠しても隠しきれない人格破綻者の集まり 食蜂操祈 麦野沈利 『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』におけるカテゴリーの一種。 人口230万人の大半が学生である(*1)学園都市のなかでも、頂点に分類される能力者。 一人で軍隊と対等に戦える程の力があるとされている。 序列は戦闘能力や演算能力よりも、学園都市の研究機関への貢献度によって決まる。 よってその実力にはかなりのばらつきがある。 悪ィがこっから先は 『一方通行』だ 第 1 位 一方通行 アクセラレータ 能力名:一方通行(アクセラレータ) 中性的な体格をした性別不明の少年?少女?で学園都市最強の能力者。 「触れた物質のベクトルを操る能力」を持ち、応用としてあらゆる攻撃の反射、身体能力強化、風力操作によるプラズマの生成、自転操作などをやってのける。 『打ち止め(ラストオーダー)』救出の際に負った傷の後遺症により能力使用に時間制限が設けられるようになるも、最強の座は未だに揺るがない。 過去、暗部組織の一つ「グループ」に身を置いた経歴がある。 ロリコンだったりシャンプーが目に入って涙目になっちゃったりするけど最強の能力者だよ! あと服のセンスはある意味レベル5。 俺の未元物質(ダークマター)に、その常識は通用しねえ 第 2 位 垣根帝督 かきねていとく 能力名:未元物質(ダークマター) 学園都市の暗部組織「スクール」のリーダー。チンピラのような格好をした少年。実際チンピラだけどね! とは言え圧倒的強者故に作中に出てきた暗部のモブ(少女をストレス発散のためサンドバッグ代わりにする等(*2))などに比べればよほどマシで人情的と言える。 この世に゛存在しない゛物質を生み出す(引き出す)事が出来る不可思議な能力を持つ。 これにより背中に白い翼を生やしたりとかなりメルヘンチック。 一方通行と戦い、アレイスターとの直接交渉権を得ようと画策するも、一方通行の圧倒的実力の前に敗北した。 その後は脳を三分割されたり冷蔵庫にされたりバレーボールにされたりした挙げ句、カブトムシになった。な、何を言ってるのかわからねーと思うが(ry 無視すんなやゴラァァァァ!! 第 3 位 御坂美琴 みさかみこと 能力名: 超電磁砲(レールガン) 『禁書目録』の科学サイドのメインヒロインにして『超電磁砲』の主人公。 学園都市最強の電撃使い(エレクトロマスター)であり『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ、怖いもの知らずで型破りな女子中学生でお嬢様。 プライドは高く、自身の能力を無効化した男子高校生をつけ回して(*3)全力で決闘を挑んだり、(身内とはいえ)変態の後輩に対して軽く黒こげになるほどの電撃をかましたりしている。 …それでも、人格破綻者の巣窟のLEVEL5の中ではほぼ唯一『比較的』まともな人間である(真剣勝負のスタンスに顕著に現れる)。 ついでに言えば名前も大層だが唯一現実的。 ツンデレと言うよりスポーツ漫画のライバル的なスタンスで上条に恋心を持って接していると言った方が近い。 10億ボルト以上の電撃、光速の雷撃、ハッキング、磁力操作など極めて汎用性が高い能力を持ち、代名詞でもある必殺技の超電磁砲(レールガン)は絶大な威力を誇る。 ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・ね 第 4 位 麦野沈利 むぎのしずり 能力名:原子崩し(メルトダウナー) 学園都市暗部組織「アイテム」のリーダーたる少…女…? 目的の為なら仲間すら平気で切り捨てる残忍な性格をしている。 その能力は、電子を波と粒子のどちらでもない曖昧な形に「固定」する事により「壁」を生じさせ、なんでも貫通ビームやなんでも防御バリアにできる。 まあだいたい全身からビームを撃てると思ってもらって差し支えない。 威力だけなら第三位を上回るとも言われるが、調整を失敗すると自身の体が吹き飛ぶ、小回りが利かないなどと弱点も多い。 能力を使わなくとも異常なまでの身体能力を誇り、大の男一人をサッカーボールのように蹴飛ばしたり、それに追い付き耳の中にドライバーを突っ込む、 心臓付近に銃弾を撃ち込まれても生存していたり…むしろ能力を使わない方が強くね? レベル0の浜面に敗北したことから彼に執着しなんども殺しにかかるも、最終的には受け入れられ和解、以降はやや情に厚くなった。 ただしキレると狂暴な点はそのままで、むしろフリーダムさが増した感もある。 戦闘時に一般人に気を配ってる様子などもあまりなく、身内以外に対しての態度は相変わらず酷薄である。 操作しちゃうゾ☆ 第 5 位 食蜂操祈 しょくほうみさき 能力名:心理掌握(メンタルアウト) 瞳に星を輝かせ、長い金髪(金髪は自毛では無く染めているが、瞳に関しては先天的なもの)をたなびかせた少女。 精神感応系能力において最高の能力を持つと呼ばれる。 能力名や存在に関しては禁書目録において度々登場していたが、本格的な登場は超電磁砲から。 常盤台中学最大の派閥のリーダー。 なのだが、作中では「本当に中学生か?」と疑われることも。確かにおっぱ…抜群なプロポーションは中学生に見えない。 人の聖域を侵略すると言っても過言ではない凶悪な精神系能力にも特に忌避感はなく、倫理観や常識より自分のルールで行動するうえに陰湿な部分もある…と書けば性格が悪いように見えるが、実際は能力を行使した相手に一人一人面倒を見たり、辛酸を舐めてようやく手にした結末に涙したりと、レベル5としては比較的善良な性格。(*4) 少なくとも仲間意識は初期の麦野よりも遥かに気高く意識している。 能力を使用する際はリモコンを用いて一度に複数人を操り、本人らは操られていたことすら覚えていないなど、恐ろしい能力を持つ。 おまけに記憶の読心・念話・想いの消去・意志の増幅・思考再現・感情移植etc…と精神に関する事ならなんでもできる。 通称「精神の十得ナイフ」。 …が、大覇星祭の選手宣誓において削板に全て出番を食われたり、競技の前に能力を使用する為の起点となるリモコンを没収されるなど、抜けた面を持つ。 直接戦闘においては、まず間違いなく7人の超能力者中最弱。 能力の性質(と、本人の身体能力)を鑑みると、物理的攻撃手段が「他の能力者を操って操作する」しかない。 また人間にしか能力が効かないため、ロボットや生物兵器にも相性が悪い。 他の超能力者はもうすこし汎用的な戦闘手段を持っていてどんな相手にもそれなりに戦えるのだが、食蜂は「精神操作が効けば完勝、効かなければ完敗」と両極端な戦績にならざるを得ない。 とはいえ、能力無しでの心理戦もかなりの強者。 また彼女自身のカリスマ性で築き上げた「派閥」は構成員の質、量、連携、忠誠心とどれをとっても一流の組織で、学園都市暗部組織相手に引けを取らない直接戦闘能力と、政財界の随所にコネ(というか親族)がある政治力を持ち合わせる。 記憶喪失前の上条と接点があり、今でも美琴と同じく上条に恋心を寄せている。プライドや性格で素直に好意を表に出せない美琴と違いストレートなアプローチをしているが、とある事件で負傷した上条に施した治療で『食蜂操祈に関する記憶のみ記憶の維持も更新も出来ない』という状態に上条はなってしまい、その回復を祈りながら一歩引いた地点で上条の事を見つめている。 ・・・・・・ 第 6 位 藍花悦 あいはなえつ 能力名:詳細不明(???) 未だ謎に包まれている。 新訳12巻によると、自分ではとても解決できないことを抱えた人に学園都市第六位の名義を貸し与え、問題解決を促しているらしい。 そのためにモツ鍋さんこと横須賀を時給900円でこき使っている。 既に何十人もの人が藍花悦を名乗ったらしく、新約7巻では徒手空拳を使う藍花悦が登場し、新約12巻では消えた友人を探すためとある少年が藍花悦を名乗った。 このオレの中には怒濤の如く 煮えたぎる根性が満ち溢れているという事だーっ!! 第 7 位 削板軍覇 そぎいたぐんは 能力名:解析不能(???) 旭日旗の柄のシャツに白ランを肩に羽織った少年。 何事も努力や根性で乗り越える熱血バカ。 正義感が強く、頼みごとは断れない性格で、レベル5の中ではまだまともな性格(一般的に見れば明らかな変人)。 良くも悪くもつくづく根性論の人なので、彼を目にした凡人は奮起することもあれば心折れることも。 「原石」と呼ばれる、学園都市の人工的な手段に頼らずに能力を発現させた人間の一人で、研究機関曰わく「世界最高の原石」。 不明な点があまりにも多く、研究によって利益を生み出すことがないため、序列は最下位の第7位となっている。 銃で撃たれようがビクともしない異常な頑丈さに加え、 「踏み込み→掴み→投げ飛ばし」の一連動作を音速の二倍で行える驚異的な身体能力 原理不明の七色の煙が上がる爆発を起こす 念動力(のような力)を発揮して遠距離の相手を吹き飛ばす 電撃を素手で叩き落とす など、戦闘力は相当なレベルだが謎はかなり多い。 「魔神のなりそこない」であるオッレルスによるとその正体は「説明のできない力」であるらしく、それを削板自身が理解できれば、自分にも勝てたかもしれない、としている。 とんでもないのびしろを持つキャラと言える。 総じて人格破綻者が多く(能力と「自分だけの現実(パーソナルリアリティ)」の都合上、「能力がすごい≒もれなく他人・現実とずれてる」ことにもなるので仕方ないといえば仕方ないが)、 学園都市の行事や研究について美琴以外は非協力的で、学園都市の研究機関などは度々手を焼いている。 また、何かしらの形で学園都市の暗部組織と関わりを持っている者が多い。 一方で一方通行が無効化能力者に敗北し、麦野が正真正銘の無能力者に敗北した二件を切っ掛けに精神的成長を遂げた結果、現在は学園都市にて起こる事件に我先へと解決に向かう存在(*5)へと昇華している。 つまり確認されている内六人全員が根っこは善人(*6) また、同じレベル5の中でも戦闘能力の差はかなりある。それぞれの力量差について詳しく述べる。 1位と2位では新約で垣根帝督がパワーアップ、かつての一方通行を超えたように見える。 「消耗」の概念がなくなり、世界から未元物質を完全に消去しなければ殺すことが出来ない垣根に対し、一方通行は決定打を持たない。 また、一方通行はあくまで個人に過ぎないので、能力演算時に消耗するため、ジリ貧とならざるを得ない。 本編中で第四位と二人がかりで迎撃した際も、全く有効打を与えられない状況であった。 ただし一方通行には、「翼」や魔術など未知の要素が多く残されているため、状況次第では垣根を一撃で消し去ることもできるかもしれない。 まあ未知の要素が多いのは「未元物質」も同じなのだが。 この二人は別格であり、3位~5位との間には絶対的な壁がある(作者が美琴は1位、2位にはほぼ勝てないと明言した)。 ちなみにこの2人は、地の文で「全く違う方向性を極めた学園都市のトップランカー」とされている。 7位については作者公認の最強キャラであることもあり、上位二名に勝るとも劣らない力を持つのではという意見もある。だが確定はできない。 彼ら全員が人格破綻者なのは確かだが、現在では人物像が詳しく明言されてない藍花悦を覗けば、 真っ直ぐな美琴や削板、悪に食い潰される一般人を救うために悪となる一方通行、自身を受け入れてくれたことで改心した麦野、「とあるツンツン頭の少年」に感化された食蜂、ある少女のために尽くす垣根等六人全員が善性の象徴と言えるヒーローの性質を獲得している。 この他にレベル5に成長する可能性がある能力として、結標淡希の「座標移動(ムーブポイント)」と滝壺理后の「能力追跡(AIMストーカー)」が作中で挙げられている。 また、「心理掌握」の予備として蜜蟻愛愉の「心理穿孔(メンタルスティンガー)」がある。他にも、「出力などだけならレベル5級」という大能力者も何人か存在する。 ちなみに作者のメタ的な裏設定として、レベル5の条件の一つに「白井黒子よりも見た目とインパクトが派手で強いこと」というものがあったりする。 追記・修正は第六位の足取りを掴んでからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメントリセットしました -- 名無しさん (2016-02-11 22 34 38) 人格破綻者だから強い力を得たのか、強い力を得たから人格破綻者になったのか…?どちらにせよ、ヒーロー性ってのは人格破綻者しか持ち得ないものなのかね? -- 名無しさん (2016-03-10 20 34 26) 個人的で勝手な考えだけど、身体の拡張は時として精神のバランスを崩すことがあると思うんだ。例えば自動車のドライバー。車に乗ったら生身の自分では出せない速度を出せるようになる反面、性格が増長する人もいるだろう?もしくは成長期の少年少女。短期間で身長や身体能力が急成長し、今まで出すことが出来なかったパワーを面白いように発揮できるようになる。でもその反面、精神の成長速度は身体の成長速度に追い付いていないから、慢心して増長し反抗期やら中二病を患う。そしてとあるシリーズのレベル5のみんな。彼らも年齢だけ見ればごく普通な『成長期真っ盛りな少年少女』。でもただでさえ身体の急成長で精神が増長しちゃうような歳の子供たちがもしも超能力という身体の拡張を果たしたらどうなるか。普通なら18歳やそこらで、所詮自分は大人や社会になんか敵わないとあきらめてしまうところを、その超能力で軽々と乗り越えてしまう。中二病の時に誰もが抱いた『テロリストを倒す自分』をいとも簡単に成し遂げてしまうわけだ。だから、その行き過ぎた増長が人格破綻の原因であり、テロリストを倒す自分を実現できてしまうところにヒーロー性があるのではないかと思う。 -- 名無しさん (2016-04-30 23 29 47) まともならスーパーパワーで好き勝手しても途中で自発的にブレーキかかるだろうし先天的になんかズレてんだと思うよ -- 名無しさん (2016-04-30 23 46 43) 美琴が人格破綻者つーのがちょっといまいち。 -- 名無しさん (2017-07-29 21 29 13) わからん -- 名無しさん (2017-07-29 21 29 30) ↑2 美琴以外は人格破綻者ってことだぞ。作中で「(LEVEL5は)隠しても隠し切れない人格破綻者の集まり」と言われながら美琴だけが「唯一まとも」「安牌」と言われていた。 -- 名無しさん (2018-03-26 09 57 48) 美琴も素行不良はあるし状況次第で非合法手段も辞さないが、それはそれとして精神性としては常人の範疇だしどちらかといえば善人の類だからな。 -- 名無しさん (2018-03-26 13 14 07) ↑強いて言えば善人であるが故に自分から厄介事(大概暴力沙汰故に命懸け)に首を突っ込みに行くのがある種の異常性と言えるだろうか。Fateの衛宮士郎ほど病的ではないってだけで。 -- 名無しさん (2020-03-25 20 54 28) ものすごーく雑に言っちゃえば超能力の正体って一種の統合失調症だからレベルが上がるほど性格が破綻していくというのは理にかなってはいる -- 名無しさん (2020-04-14 07 58 17) 創約2巻にてついに第6位本人が登場。姿形は不明なままだけど -- 名無しさん (2020-07-11 23 42 50) 8位になりえた者、滝壺理后 -- 名無しさん (2020-08-26 12 23 02) 軍隊と渡り合える、巡洋艦並みの火力を持つって度々言われてるけど具体的に戦ったのは御坂美琴が露の中隊に完勝したくらい? -- 名無しさん (2022-12-31 02 05 08) コイツらが真面目に学校の授業を受けているイメージが湧かないが一応学生なので任務の無い時は普通に通学しているのかな? -- 名無しさん (2023-05-03 10 30 00) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/447.html
【種別】 誤爆? 【元ネタ】 無し 【初出】 鎌池和馬スレッド47「とある魔術の禁書目録」にて 【解説】 禁書スレでは、毎回のように「ライトノベル板@2ch掲示板(通称ラ板)」にスレ立てが行われるが、 その時の次スレである48スレ目が「レシピ@2ch掲示板」に立てられた事件。 削除依頼は既に出され、ラ板に改めてスレ立てが為された。 スレ立てをしたのが新人さんだった、ということもあるのだろうが、今回のようなスレ立てはある意味、前代未聞の出来事ともいえる。 このドジッ子ぶりを禁書スレ住民が目を付けない訳が無く、 956 :イラストに騙された名無しさん :2006/05/29(月) 18 59 49 ID ZKsyD2DC 禁書専用ダヨそこじゃw 957 :イラストに騙された名無しさん :2006/05/29(月) 19 00 40 ID ANkWMbBN ある意味感動したw 960 :イラストに騙された名無しさん :2006/05/29(月) 19 04 55 ID uSXTTMTg 954君て以外と家庭的なんだねwwww 961 :イラストに騙された名無しさん :2006/05/29(月) 19 07 14 ID jMaKXNX8 ついに禁書スレもレシピとなったか…… なんか、カオスココに極まれりって感じだなwww 962 :イラストに騙された名無しさん :2006/05/29(月) 19 07 40 ID +wZUbQ6i 954 正直君に萌えた 954のドジッ漢ぶりは後スレまで語り継がれ、自浄される事だろうw 963 :イラストに騙された名無しさん :2006/05/29(月) 19 09 13 ID ddGEU1Ju 954には偶像の理論で上条さんの家庭派スキルが宿ったらしいw 964 :イラストに騙された名無しさん :2006/05/29(月) 19 18 15 ID IMejfmPn 954 しかも乙ネタ禁書だしw 素晴らしい 965 :イラストに騙された名無しさん :2006/05/29(月) 19 21 33 ID dM1EUKWX 954 ありがとう、癒されたwwwwwwwwwwwwwwww 等と、次々に声援(?)が浴びせられた。 なお、この事件の前には「禁書スレのあり方議論」が為され、スレ内の空気がギスギスしていた後の 出来事だったために、スレ立てをしたID Ha+8N9qXさんは、場を和ませることに大きく貢献したと言えるだろう。 なお、恒例の能力名は、 974 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2006/05/29(月) 19 53 25 ID yvy5HGLF 974 【立板誤爆(スリップクリエイション)】 レベル6 「本来そこに存在し得ないモノ」を作り出す。何が発生するかは不明。 この能力の恐ろしい点は文字通り「無」から「有」を作り出す所。 不明瞭未完成未熟とあらゆる点で何かダメだが、どことなく憎めず絶対能力判定。 976 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2006/05/29(月) 19 57 07 ID ddGEU1Ju 973 ロストチャイルドってのはどうだ? 980 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2006/05/29(月) 20 04 32 ID co/HeHRO 【立板誤爆(エラーエグジステンス)】 本来そこに存在しない存在を生み出す。 生み出された存在は本来居るべき界と生まれてしまった界の法則を巻き込み消滅。 982 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2006/05/29(月) 20 05 05 ID dM1EUKWX 【立板誤爆(イマジンクリエイター)】LV6 うっかりミスで実物を超える愚象を作る能力。 その能力、存在価値は実物の大よそ3,15倍。 正し現実と非現実の矛盾によって長時間存在していられない。 現実と非現実の矛盾=誤爆 長時間存在していられない=スレッド消去 存在価値は実物の大よそ3,15倍=瞬間的な爆笑ネタ でFA 983 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2006/05/29(月) 20 06 55 ID SHSja/kf 954の人気に嫉妬 くやしい…っ…でも…癒されちゃう…っ 立板誤爆 (アナザーワールド) 能力者を中心に半径500mの環境を操作する 能力者自身には影響を与えないが一度発動すると維持のために身動きがとれなくなる 操作が出来るのは重力気圧水圧などのベクトルであり「酸素をなくす」みたいな芸当は不可 能力の特性上捕獲向きで 一方通行 相手はなかなか厳しい 985 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2006/05/29(月) 20 08 23 ID 914qctIr ロストボード もしくはボードロスター 986 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2006/05/29(月) 20 08 47 ID vBmXkIMo ここでセレクションミスを提案してみる。 などがあがっている。
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3212.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/こぼれ話 二学期最初の日こぼれ話 美琴「ほへぇ。なんだかんだ言って、とうとう原作6巻まで来ちゃったわね」 上条「まあな。途中からスゲエ危なくなって、最近は作者が二人っぽくなっちゃってるけどな」 ??「私的には結構フォローしてもらえるから今の合作形式の方が嬉しいかも」 上条「ってオイ! 紹介前に話に入ってくるなよインデックス!?」 禁書「言ってる意味が分かんないだよとうま。私は最初からここにいるように言われたもん」 美琴「はぁ……アンタ(上条)、ちゃんと台本読んどきなさいよ。 このちっこいのは一回ゲストで呼ばれてんだから今さら『ゲスト扱い』する意味ないじゃない。 前回の佐天さんも紹介前に入ってたでしょうが」 上条「え? 御坂も知ってたの? 知らなかったの俺だけ?」 美琴「と言うか、今回のゲスト紹介のためには、最初からこの子に居てもらった方が都合がいいのよ。 だって、一番の友達って話だし。てことで、ゲスト呼び込みよろしく」 禁書「分かったんだよ。じゃあ、自己紹介も兼ねて入ってきて」 ??「はーい」 上条「ん? 何、その緊張感のない間延びした挨拶。声は確かにあいつなんだけど……あれ?」 ??「いつもニコニコ、あなたの隣に這い寄る混沌、ニャルラト、もとい、風斬氷華です☆」 上条「ちょっと待てええええええええええええええええええええ!!」 風斬「あの……何か……?」 上条「え? ああ……いや、一瞬、何かいつもの風斬じゃなかった気がしてな…… けど、その控え目でちょっとおどおどしたところはいつもの風斬…… って、何その黒を基調にした市松模様のエプロンドレス!?」 美琴「画像でお見せできないのが残念ね」 禁書「でも結構似合ってるかも」 風斬「そ、そうかな……? 少し恥ずかしいんだけど……」 上条「いや、突っ込もうよ二人とも!? ここは突っ込みどころでしょ!? 中の人ネタかよって!!」 美琴「前回、『世界よ、これが日本のクトゥルーだ』とか言って伏線張ってましたが何か?」 上条「うぉい! そんなのありかよ!?」 風斬「という訳で、よろしくお願いします。御坂美琴さん」 美琴「あっ! ど、どうもご丁寧に…こちらこそよろしくお願いします。 にしても……(胸チラッ)まさに『ちっちゃくないよ!』…よね……」 禁書「ふふん! そんな事を気にしてるから、短髪はいつまで経っても短髪なんだよ! 美琴「アンタだって、スペックは私と大して変わんないでしょうがっ!!!」 禁書「何だとー!? うんこクソババァ!」 美琴「振り返って苦しむのなら…、明日笑うためにどうしますか? 教えてくださいっ!」 上条「なんだなんだ!? 今回は中の人【メタ】ネタ祭りなのか!? このままだと俺も、浜面と一緒に漫画家を目指すハメに!?」 風斬「えっと…こんな感じで始まりまーす」 ――――今の彼女は体中を細いロープで雁字搦めに縛られていた―――― 「うわっ、すっかり忘れてた! お前ずっとそのままだったのか!?」 「とうま! 人を置き去りにしておいて最初に出てくる台詞がそれなの!?」 美琴「やっぱりアンタ束縛放置プレイフェチなんじゃない」 上条「待て待て待て待て待て待て待て。その人物評価を全力で否定するのは当然として、 それよりも確かに二回前にそんなこと言ってたけど、アレも伏線だったの!?」 禁書「うわー……どうりでいつもいつもいつもいつもいつも私を置いてけぼりにするとは思ってたけど、 そういうことだったんだ……」 上条「か、風斬! 助けてくれ!!」 風斬「ええっと……ぷれいとかふぇちとかってなんですか……?」 美琴「ん? ああ、それはね」 禁書「こういうことなんだよ」 風斬「ふんふん……あー、えっと……大丈夫、そんな上条さんを私は応援してます」 上条「それ風斬の決め台詞じゃないから!? しかもそんな引いた目の哀れんだ笑いで見ないで下さいお願いだから!!」 「とうま。今なら私は怒らないから、素直にロープを解いてごらん?」 「……ホントに? ホントに怒らない?」 ――――次の瞬間、拘束から解放されたインデックスは迷わず上条へ襲いかかる。 ――――原始人が巨大な肉にかぶりつくように―――― 上条「嘘、よくない! 嘘、つく、泥棒、始まり!」 禁書「嘘なんかついてないんだよ」 上条「また、嘘、ついた! お前、言った! 怒らない、言った! でも、怒った! お前、完全、記憶、能力者、なのに、自分、言った事、忘れた、か!」 美琴「てか、何でカタコトなのよ……あっ、もしかして原始人のモノマネ?」 上条「気付いてくれてありがとう。ツッコんでくれなかったら、この後このままの口調で話すところだった」 禁書「ひょうか、なんだか急に寒くなった気がしない?」 風斬「うん……私は寒さを感じないはずなんだけどどうして、かな……?」 上条(orz) 「あーそっか。新学期始まると、お前ずっと留守番になっちまうのか」 美琴「ぎゃ、逆に学校通ってる人とかはチャンスが増える訳よね!? 通学路とか、ぐ、ぐぐ、偶然!!出会っちゃったりする事もあったりなかったりするし!」 禁書「むぐぅぅ…偶然ってところが無性に引っ掛かるけど、短髪の言う事も事実なんだよ……」 風斬「それで…その『チャンス』とやらは物する事はできたのですか?」 美琴「……………」 風斬「…あの?」 禁書「ひょうか…聞かないであげて…… 短髪の味方をする訳じゃないけど、この点に関しては私も同情せざるを得ないから……」 風斬「あっ……じゃあやっぱり苦労されてるんですね……」 上条(何故だろう…3人の視線が痛い) 「とうま、早く帰ってくる?」 「そうだな、分かった。帰ったら一緒にどっか遊びに行くか?」 少年の言葉に、インデックスはとても素直な笑みを浮かべた。 美琴「…………」 上条「ちょ、ちょっと御坂さん!? 何やらゴゴゴゴゴゴゴゴって擬音が聞こえてくるんですけど!?」 禁書「へっへーん♪ とうまからのデートのお誘いが羨ましかったんだよね、た・ん・ぱ・つ・☆」 風斬「あ、あの……それは、火に油を注ぐような発言かも…………」 美琴「…………」 上条「うぉい! ゴゴゴゴゴゴって擬音にドゴゴゴゴゴとかドガガガガガとかって擬音が混ざって来てるし!? つか、何で俺のこの発言がデートのお誘いなわけ!? 単に遊びに行こうって言ってるだけじゃん!!」 禁書「え゛!?」 風斬「はい!?」 上条「ん? どったの?」 美琴「…………何か今、アンタにとっても親近感が湧いたわ」 禁書「何かな!? その肩にポンと手を置いた上に、同情心たっぷりの笑顔と暖かい眼差しは!?」 上条(何か知らんが、とりあえず御坂の機嫌が直って良かった…………) 「……、あれ? とうま、お昼ごはんは?」 呟いてから、インデックスの顔がちょっと青ざめた。 彼女に料理を作るようなスキルはない。スナック菓子の類も、三毛猫が片っ端から袋を破って食い散らかしてしまうため、買い置きはもうない。 「ど、どうしよう。未曾有の大ピンチかも」 風斬「ええっと、女の子としてこれはどうかと」 美琴「んまあ、料理は女の仕事だ、とまでは言わないけど、『無い』というのは ちょっとどころじゃないくらいマズイわね」 禁書「短髪はともかくひょうかまで!?」 風斬「だって、料理の出来る女性って男性のポイントが高いんだよ」 禁書「うぐ……!」 上条「ところで、この『みぞゆう』ってどういう意味だ?」 美琴&禁書&風斬「「「はい!?」」」 上条「ん? 俺、何か変なこと言ったか?」 禁書「い、一応聞くけど、ネタだよね? とうま…………」 美琴「まさかと思うけど、年寄りは早く死んだ方がいいとかナチスとか不穏な発言ばかりかまして、 国内は戦前並みの偏向報道しかしない上に利権を貪っているからジャーナリストの気概が まったく無くて、 世界中からは信用の欠片もないマスゴミが言わないから大騒ぎにならないだけなんだけど、 世界中からは大ヒンシュク買いまくっている知能皆無のどこぞの国の副首相と同じ間違いをしている、 なんてことないわよね?」 上条「え? や、やだなぁ~~~もちろんじゃないですかふたりとも。ねたですよねた」 美琴「そ、そう?(何で、視線が明後日を向いているのかを突っ込んじゃいけないわよ!)」 禁書「だよねだよね(何で全部ひらがななのかは聞いちゃいけないんだよ!)」 風斬(こ、怖くて真実は聞けない…………本当は「じゃあ何て読むの?」って 聞かなきゃいけないのに聞けない…………) ――――不意に後ろから、何者かにものすごい速度で追い抜かれた。 茶色の髪を肩の所まで伸ばした、中学生くらいの女子だ。 半袖のブラウスにサマーセーター、灰色のプリーツスカートというその姿は名門と呼ばれる常盤台中学のものだったが、舞い上がるスカートの端も気にせず下に短パンを穿いてますと言わんばかりの全力疾走ぶりは、完全無欠にお嬢様のイメージからかけ離れている。 「……あー、なんだ。ビリビリか」 風斬「あの……えっちなのはよくないと思います……」 上条「何で!?」 美琴「そりゃー舞い上がるスカートに視線が行ってちゃねー」 上条「いや、普通の反応だよ! 思春期の男の子なら絶対に見ちゃうって!! いや、思春期じゃなくても男なら見ちゃうって!!」 禁書「とうまはとうまでとうまだもん」 上条(ああ……なんだか、お三方の好感度ゲージがどんどん下がっていっていくような……) ――――昨夜インデックスが闇咲にさらわれた時に美琴とも会っていたような気もしたが―――― 「あれ、何だよ。ひょっとしてお前なんか用事でもあったの?」 「べっ、別に。そういう用があった訳じゃないけど……」 上条「で、結局何だったんだよ」 美琴「だ、だから! 何でもないってば!!」 上条「いやでも、よく思い出したら、あん時顔とか真っ赤にしてたじゃんか」 美琴「お、お、思い出さなくていいわよ!!!」 上条「あっ、ひょっとしてアレか? 俺と海原の事か?」(何故上条がその事を知っているかは、前回参照) 美琴「ちちちち違うからっ!!!!!///」 禁書「……何なのかな? この置いてけぼり感は」 風斬「知らない方の話題が出ると、知ってる人同士は盛り上がっても、 そうじゃない方はどうすればいいか反応に困るよね……」 「な、何よ。昨日の、こ、恋人ごっこって、そんなに疲れる仕事だった訳?」 「あん? それ一つじゃないんだけどな。他にも昨日は色々あったんでございますよ」 「ん? 他にも? ……アンタ、まさか他の子とも似たような事してたわけ?」 「アホか。あんなこっ恥ずかしいコト平然と頼んでくるヤツなんてお前しかいねーよ」 「な……っ!?」 禁書「ふーん。私にお留守番させといて、とうまは短髪と『恋人』ごっこしてたんだ。 確か、宿題で頭が疲れたんでちょっと息抜きしてくる、とか言ってたと思うんだけど」 上条「待て待つんだインデックス。言っておくがお前の思っているようなヤマシイことは何一つなくてだな、 むしろ、疲れが倍増したというか」 風斬「あれ? 何ですか、このスイッチ? って、あ、押しちゃった」 上条「ん?」 美琴「ぶっ///!?」 風斬「ふぇ……! 上条さんと御坂さんが抱き合ったり、お互い食べかけのホットドッグを交換したり、 目一杯身を寄せ合ったり、手を繋いで町中を走り回ったりしてる映像が映ってますけど……!?」 上条「んなぁぁぁあああああああああ! 何でこんなモノがここに……、 ハッ! 佐天さんと初春さん、前回、置きっ放しにして帰りやがったなぁぁぁああああああああああ!!」 美琴(……しかも、あの二人のことだから、本来的な意味は違うんだけど慣例的な言葉を使うなら、間違いなく確信犯よね……) 禁書「とうま…………これでも『ヤマシイことは何一つない』って言い張るのかな…………?」 上条「ああ……ええっと、だな…………」 「へ、平然って、そんな訳ないでしょ! わ、わたっ、私だってメチャクチャ悩んでそれでも他に打開策がなくて仕方がなくて恥を忍んで頼み込んだって言うのに!!」 美琴「そ、そそそそうよ!! あ、ああ、あくまでさっきのは仕方なくなのよ!!!」 上条「そうそう! 美琴と抱き合ったり、お互い食べかけのホットドッグを交換したり、目一杯身を寄せ合ったり、手を繋いで町中を走り回ったりしたのには、ちゃんとした理由があってだな」 美琴「繰り返さなくていいわよ!!!///」 上条「えっ? いやでも、説明しとかないと変に誤解されちまうし。 美琴と抱き合ったり、お互い食べかけのホットドッグを交換したりしたのは―――」 美琴「だからいいからっ!!!!!///」 禁書「……ひょうか…もうそろそろ噛み付いてもいいのかな…?」 風斬「えっ? あっ、うん。いいと思うよ」 (ま、個性がありすぎても疲れるだけだろうけど。常盤台とかすごそうだよな) 美琴「そんな事ないわよ。ウチだって普通よ普通」 上条「ホントかぁ~…?」 美琴「普通だってば! 家庭科でペルシャ絨毯のほつれの直し方とか、金絵皿の傷んだ箔の修繕方法等とか習ったり、授業でヴァイオリンとか教わるけど、そんなのどこの学校でもやってる事でしょ?」 上条「えっ……」 風斬「あっ! 私も授業でやってました! 霧ヶ丘女学院に在籍していた時に!」 上条「えっ、えっ……」 禁書「そのくらいは当然かも。ちなみに現存する最古のヴァイオリンは16世紀後半のものなんだけど、 それ以前にも、北イタリアをはじめヨーロッパ各地で絵画や文献でヴァイオリンが描写されていて、 実は当時の楽器には魔術的意味合いが込められたうんたらかんたらがなんたらかんたら」 上条(普通じゃねぇ……こいつら絶対普通じゃねぇ! 特に最後の!) 「ふうん。例えば御坂の体から微弱な磁場が漏れてるとかって感じか……」 美琴「そのせいで動物から怖がられちゃうのよね……ペット欲しいな……」 上条「あっ、けど御坂妹が飼ってる(?)黒猫は懐いてるじゃねーか。慣れるモンは慣れるんじゃねぇの?」 美琴「そ、そうかな!?」 禁書「でもスフィンクスは怖がってたんだよ」 美琴「ううぅ……」 風斬「あの…私思ったんですけど……彼の右手があれば電磁波も打ち消せるのでは…?」 上条「まぁそりゃ、一時的にはシャットアウトできるだろうけど、右手離したら元の木阿弥だろ? ペット飼うならそれ以外の方法じゃないと。まさか俺が美琴の頭をず~っと触って暮らす訳にもいかんし」 美琴「そっ! そそそれってつまり同棲……ふにゃー///」 上条「って、うおい!! 電磁波だけじゃなく、電流まで垂れ流すな!!」 禁書「…ここまでがワンセットなんだよ……」 風斬「…テンプレって言うんだっけ? こういうの……」 「ってか絶対泣くだろあの先生!! テメェは好きな女の子にいじわるする小学生か!」 上条「好きな子に意地悪するのって、イギリスとかでもあるあるネタなのか?」 禁書「う~ん…あまり聞かないかも。多分シャイな人間性から生まれた、日本独自の文化なんだよ」 風斬「今で言う、『ツンデレ』の先駆けみたいなものなのかな?」 美琴「ホンット、こういう奴いるわよね~! 素直になれずにケンカ吹っ掛けるようなマネしてさ! 相手からしたら迷惑だし、むしろ嫌われちゃうって分からないのかな!? 好きなら好きってハッキリ伝えた方が―――」 禁書「……………」 風斬「……………」 美琴「……何よ?」 教室から追い出されたインデックスはむくれながら廊下を歩いていた。 彼女の手には二千円札が握られていた。 美琴「に、二千円さ……ぶふっ! 二千円札って、あっは! あははははは!!!」 上条「お前、本当にそれ(笑いの)ツボだな!!」 禁書「むっ! そこはかとなく馬鹿にしてるね? 確かに敬遠されがちだけど、純粋にお金の価値だけ見れば、野口さん二人分なんだよ! うまい棒なら200本(消費税度外視)も買えるんだよ!」 上条「何でもかんでも、うまい棒で計算するのはやめなさい! 上条さん家のお財布事情丸出しで、わたくしとっても恥ずかしいですのことよ!? あと、一回野口さんに謝っておこうか!」 美琴「あはははは! に、二千円って! 二千! ひーっ! ひーっ! お腹痛い!」 上条「そんでまだ笑ってたよこの子!!!」 風斬「……何の話でしたっけ?」 「ありがとう。あなた、名前は?」 「……ん。風斬氷華」 美琴「ううん……相変わらず不思議な縁で食いつないでいくわね……アンタ……」 禁書「ふふん。これが人徳ってやつかも」 上条「しっかし、あの程度の食券販売機くらいは使えないものか?」 禁書「む……だったら、とうまは魔術の基礎とか仕組みとか分かるの? 理屈はそれと同じなんだよ」 上条「そりゃま、そうだが……」 風斬「でも、私はおかげで彼女と出会えましたから嬉しかったかも」 美琴「そういう考え方もあるわけね」 「ケンカのできる友達って、本当はすごく仲がいいの」 「どうして?」 「ケンカができるってことは、ちゃんと仲直りができるの。あの人はケンカしても縁が切れないって信じてるんだと思う」 「ホントに?」 「あなたのために怒ってくれるような人だから、きっと大丈夫」 禁書「ここはアニメの展開にしたんだね。でもまあ、言いたいことは伝わるから良いかも」 上条「俺が来るまでこんな話をしてたのか。良いこと言ってるな風斬」 風斬「いえその……良いこと、って言うか、当たり前のことって言うか……」 禁書「で、短髪はどんな感想を持ったのかな? 私ととうまの間にある信頼関係に……って、どうしたの? 顔真っ赤なんだよ?」 美琴「べ、別に何でもないわよ!! だいたい! 日本には昔から『ケンカするほど仲がいい』って諺があるくらいなんだから、これくらい普通よ普通!!」 上条「そういや、俺とお前もしょっちゅうケンカっつうか、言い争うっつうか、やってるよな。 でも縁が切れない、ってことはやっぱ風斬の言葉にしろ日本古来の諺にしろ、的を得てるってことだよな」 美琴「さらっと何を言ってやがりますかこの馬鹿は!? 私とアンタの縁が切れない、って、そりゃ確かにそうだけど……///」 上条「ん? どしたー? ………って、何このいきなりの寒気!? まるで突然、北極の永久氷壁に閉じ込められた気分!?」 禁書「ふーん……とうまはしょっちゅう短髪とケンカしてるんだー……へー……ほー……」 風斬「あ、あの……やっぱりケンカはよくない、かな……?」 視線の先には、マンガみたいに着替え中の少女がいた。 しかも二人分。 「………えーっと、間違えましたーっ!!」 禁書「………///」 風斬「………///」 美琴「ほっほ~う…? アンタやっぱり、こういう事を日常的にやってるんだ。へぇ~…?」 上条「いやいやいやいや!!! ちゃんと読めば分かるでしょ!! 上条さん、悪気は全くありませんでしたよ!!?」 美琴「悪気が無ければ何をしても許されるとでも…?」(バチバチィッ!!!) 上条「怖い! 怖いよ!? ちょっとお二方! 上条さんのピンチですよ!? 黙ってないで、お助けくださいませんか!?」 禁書「…これはとうまがあまりにもとうまだから、然るべき処罰かも……///」 風斬「わ、私もそう思います……///」 上条「あれっ!!? 味方0!!?」 むぎゅっ、と。 三毛猫の頭が風斬の大きな胸の間に埋まってしまった。 今までずっとすすけていた上条は瞬間的に顔を真っ赤にして―――― 美琴「……ったわね…」 上条「え? 何て?」 美琴「私のは小さくて悪かったわねって言ったのよ!!!」 上条「何で急にキレてんの!!? あと俺、美琴のサイズに関して、苦言を呈した事ありましたっけ!!?」 美琴「私だって! 私だってねぇ!! あと数年もすれば、ママや番外個体みたいな立派な身体に―――!」 上条「だーっ! 分かった、分かったから!! だからとりあえず落ち着け!!!」 風斬「??? 何の話?」 禁書「私にもよく分からない…けど、何故か他人事じゃない気がするんだよ」 「――――それなのに、それなのに一方その頃上条ちゃんはモテモテ学園生活満喫中ですか!? まったく、そんなにイチャイチャしてると不純異性間交友でしょっぴきますよーっ!」 美琴「モテモテ…イチャイチャ…ねぇ……なるほどねぇ……」 上条「顔が怖い! 顔が怖いよ美琴さん!?」 美琴「一度、本当に警備員にしょっぴかれたら…? 強制わいせつ罪か何かで……」 上条「え、冤罪すぎる!! そんなの身に覚えがな―――」 禁書「無いって…」 風斬「言い切れるんですか…?」 上条「な―――きにしも非ずだけども!! それ全部、故意にやった訳じゃないって何度も説明をだな!!!」 ていうか何度も謝ったよね!!?」 美琴「ごめんで済んだら警察はいらないって言葉知ってる…?」 上条「それでもボクはやってない!!!」 「――――こうして近づけばお姉様の胸の谷間へと思う存分……うっふっふ。うっふっふっふっふっふ!!」 ??「キ・マ・シ・タ・ワー!!! でぇぇぇすのおおおおおぉぉぉぉぉ!」 美琴「はい、次」 上条「えっ…? い、いいのか? 『アレ』放っておいても……」 「とうま。これ何でも頼んじゃっていいの?」 「あー、高いのは禁止な」 上条は適当に釘を刺したが、しかし大して心配していなかった。何せこのメニューの元ネタは学食や給食である。そうそう高いはずがない。 上条「…………」 美琴「これ絶対、フラグよね」 禁書「これほどまでに分かりやすいのはないかも」 風斬「ふらぐ…………?」 ――――インデックスはメニューをテーブルの上にパタンと倒すと、上条にも良く分かるように料理の写真の一点を指差す。 「私はこれがいいかも」 「どれどれ」 上条はインデックスの白く細い指の先を視線で追う。するとそこには、 常盤台中学給食セット 四〇〇〇〇円。 美琴「へー、ウチの給食もメニューに入ってたんだ」 禁書「とうまは何でもいいって言ったのに、食べさせてくれなかったんだよ。しかも、この時はめにゅーで叩かれたし」 上条「高いの禁止つったろ!」 禁書「全然高くないよ! テーブルに置いたって私の目線よりも下だもん!」 風斬「あの……標高じゃなくて値段の話なんじゃないかと……」 美琴「あれ? この店、出前もやってんじゃん。なら今、私が頼んであげるわ。四人分でいい?」 禁書「ほんと!?」 上条「待て待て待て待て待て待て! 合わせて十六万だぞ!? 一人分でも四万だぞ!? どこにそんなお金がありますか!? 俺はいらん!!」 美琴「分かった。じゃあ三人分ね。あ、もしもし、えっとですね、今、ネットで見てたんですけど、 そちらの店の『常盤台中学給食セット』を三人前を今から言う場所に持ってきてもらえます? あ、支払いってカードでOK?」 上条「ん?」 美琴「大丈夫なんですね、はい。それじゃ支払いの名前は『御坂美琴』で。ええ、この場で払います。はい、よろしくお願いします」 上条「んんん?」 美琴「頼んだわよ。十五分か二十分かかるって」 風斬「えっと、私の分も、ですか?」 美琴「そ。ウチの学校のことを知ってもらういい機会だし、私の奢りでいいわ」 禁書「きゃっほーい! ありがとうなんだよ、短髪!! 感謝感激雨霰かも!!」 風斬「あ、ありがとうございます!!」 上条「えええええ!? そんなのあり!? 奢ってくれたの!?」 美琴「はへ? アンタ『いらない』って言ったじゃない」 上条「う゛……そ、そんな素でキョトンとした顔で言わなくても……」 禁書「ごはん♪ ごはん♪ ごはん♪ ごはん♪ ごはん♪ ごはん♪ ごはん♪」 風斬「(……食べたいなら素直に言っては如何ですか?)」 上条「(……それしかないよな…………)なー、御坂、今から俺の分も、ってのは……ダメ?」 美琴「だ、ダメじゃない……///」 すとん、と。 何の前触れもなく、いきなりカーテンが真下に落ちた。 禁書「………///」 風斬「………///」 美琴「ほっほ~う…? アンタやっぱり、こういう事を日常的にやってるんだ。へぇ~…?」 上条「いやいやいやいや!!! ちゃんと読めば分かるでしょ!! 上条さん、今回は全く悪くありませんでしたよ!!?」 美琴「自分に非が無ければ何をしても許されるとでも…?」(バチバチィッ!!!) 上条「そりゃそうでしょうよ!!! ちょっとお二方! 上条さんのピンチですよ!? 黙ってないで、お助けくださいませんか!?」 禁書「…これはとうまがあまりにもとうまだから、然るべき処罰かも……///」 風斬「わ、私もそう思います……///」 上条「何でだよっ!!!」 「アンタ、こんなトコで女の子に押し倒されて、何やってる訳?」 上条「ここ納得がいかないんですけど!」 美琴「何が?」 上条「俺が押し倒した側ならまだ分かるよ!? きっと色んな不幸が重なって、上条さんは悪くないけど、 それでも周りから見たら誤解を受けるんだろうなってのは理解てきなくもねぇよ!!!」 美琴「……とりあえず、2~3ツッコミたい所はあるけど、まぁいいわ。続けて」 上条「けどさ! これは完全に被害者側じゃね!? いや、確かにどっちが加害者とか被害者とかはないんだけど、この時、美琴からすりゃ、俺が押し倒されてるように見えたんだろ!? 何故に俺が怒られなきゃならんの!?」 禁書「……日頃の行いのせいじゃないかな」 上条「日頃の行いって! 上条さんは普段から、清く正しく美しく、真っ当に人生を歩いてますよ!?」 禁書「…自覚がないのも問題かも」 美琴「てかアンタ! わ、私も…その……お、お、押し倒したじゃない!!! しかも公衆の面前で!!!///」 禁書「なっ!!?」 上条「い、いやそれ、大覇星祭の話だろ!? まだ先じゃねーか! しかもそれにも理由があってだな……」 禁書「……とうま、ちょっと頭貸して欲しいんだよ…」 風斬(本当に普段からそんな事してるんだ……) 「とうま、この品のない女達は一体誰なの。知り合い? どんな関係? ――――」 禁書「…そう言えば、この時の答えをまだ聞いてなかったんだよ。 命の恩人っていうのは知ってるけど、とうま自身はどう思ってるのかな…?」 上条「俺自身? んー…そうだな……」 美琴(こいつの事だから、どーせ、友達とか妹分とかそんなところでしょ。分かってんだから……そんなの……ぶつぶつ) 上条「(つっても海原との約束もあるしな)あー…守るべき人…とか?」 禁書「!!?」 美琴「ふぇっ!!?///」 風斬「ていうか、品のない女達ってくだりはスルーでいいんですか?」 (あれ? っつか、何でこの人達はこんなにギスギスした空気を放ってるんでせう?) 上条(そして今も) 「(まったくそうですか命の恩人と来ましたか大体怪しいとは思っていたのですけどやはりあの殿方がお姉さまの部屋にやって来た日に何かあったんですのねそれにしてもお姉さまはわたくしには一言も告げなかったくせにあのヤロウには全てを打ち明けたとそういう風に受け取ってよろしいのかしら、うふふ。あらおかしい、うふふふふふ)」 あまりに平淡過ぎる独り言に風斬の眼鏡がずり落ちた。 美琴「そ、そりゃまあ……あの一件に黒子を巻き込むのはどうかと思うわよ……ねえアンタ?」 上条「ん? まあな。確かに白井は頼りになるかもしれないけど、さすがにアレに巻き込むわけにはいかんよなぁ」 風斬「そうですか? 私だったら友達とか大切な人に置いてけぼりにされる方が辛いと思います。 それがどんなに危険なことだとしても」 禁書「私もそうなんだよ。だから、いつも、とうまに説教してるんだけど…… あ、でもこの間、初めて分かってもらえたかも。短髪も一緒に、だったけど」 上条「なるほどなぁ。そういう考え方もあるってわけか」 美琴(まあ……それで私も反省して、この後に起こった学究会絡みの、 フェブリとジャーニーと布束さんを助けるために黒子たちに協力してもらったわけなんだけどね……) 風斬「あら? なんだかさっきのとは別のスイッチが。あ、また押しちゃった」 「なるほど――大体怪しいと思っていたのですけど、お姉さまはわたくしを差し置いてカミジョーさんに身も心もすべてを曝け出したというわけですわね。ふふっ……ふふふふふふ」 「曝け出してなんかないわよ!!」 上条「うぉぉぉおおおい! アニメ展開はさらになんだか誤解を招くようなこと言われてるんですけど!?」 美琴「てゆうか、これじゃさっきの良い話も台無しじゃん! 私のモノローグに謝りなさいよ!!」 風斬「え? ひょっとして私の所為?」 禁書「で、とうま? 実際はどうなのかな?」 上条「ちょ、ちょっと待て! 言っておくがお前の想像していることは妄想夢想完全フィクションだからね!?」 美琴「そうそう! 『身』も『心』も本当に曝け出してなんていないんだから!!」 風斬(あ、こっちだと私、完全に背景になっちゃってる…… というか、この面子【禁書、超電磁砲のメインキャラが四人】が揃うと大抵のキャラは埋没しちゃうような……) ??「その割にはわたくしは禁書【原作】の方では出番がないですの……はぁ……」 「っつか、お前達は何でここにいるんだ?」 ――――「な、何よ! 別に何でも良いでしょうが、何でも!!」 ――――「……(――――防犯カメラにあなたの姿が映っていたのを発見したから心配になって駆けつけた、とは言えませんわよね。普通なら) 上条「えっ…? じゃあ、俺の事を心配してくれて来てくれたのか…?」 美琴「あっ! ちちち違うから!! こ、ここ、これは黒子が勝手にそう思ってるだけで、 べべべ別にアンタの事を思ってたとか、そんな事は全然ないんだからっ!!!///」 上条「何だそうなのか…ちょっと残念……」 美琴「残念!!?///」 上条(…あれ? それじゃあ結局、美琴は何でここに来たんだ…?) 禁書(イライライライライライライライラ) 風斬(そわそわおどおどハラハラドキドキ) 「分かった。白井、お前が閉じ込められた人達を脱出させてる間は、俺が時間を稼ぐから、お前はあいつらを外に出してやってくれ」 上条が言った瞬間、三方から白井と美琴とインデックスの手で同時にどつかれた。 ――――ただ一人、風斬だけがツッコミを入れようとしたが勇気が足りずに虚空へと手を泳がせていた。 美琴「まあ、ピンポイントで狙われていることが分かっててこんな発言するんだから、どう考えてもツッコミ待ちよね」 上条「いや分かるけどさ! でもいきなり殴ることないんじゃない!? ちゃんとした理由もあったろ!?」 禁書「うん。右手があるから、とうまのセリフは間違いじゃないんだけど、ツッコミを入れざるを得なかったんだよ」 風斬(わ、私だって負けないもん! 必ずこの面子の中でも混ざってやるんだから!) 彼は諸事情あって、美琴の部屋に無断で侵入した事があるのだ。 禁書「……とうま? この一文について詳しく説明して欲しいかも…」 上条「い、いや、これにも色々あってだな!」 美琴「アンタ…本当に私の部屋で、へ、へ、変な事してないんでしょうね!?///」 上条「してないよ!! てか変な事って何だよ!!」 美琴「だ、だだ、だから……それは…その……///」 風斬「変な事……縄跳びとかですか?」 禁書「…え? ひょうか、何で縄跳び?」 風斬「あ、いや…部屋の中で縄跳びをするのは変かなって……ち、違いますか…?」 上条(純だ…) 美琴(純だわ…) 禁書(純なんだよ…) 「――――俺は白井の力じゃ外に出られない。だからここに残ってヤツの相手をするしかねーんだよ」 「じゃあ、私も残る!」 今度は四方から、上条と美琴と白井と風斬の手がインデックスをどつき回した。引っ込み思案の風斬も勇気を振り絞ってみたらしい。ぎゅっと目を瞑ったまま、しかし的確にインデックスの後頭部へ打撃を加えていた。 風斬(何でだろう? この子には悪いけど、なんだかとっても嬉しい……///) 禁書「ひょうかどうしたの? 何かを成し遂げたような男の顔になってるけど」 美琴「んー。どことなく『輪に入れた喜び』って感じね」 上条「つーか、俺たちの間ってそんなに入り辛いもんか?」 風斬「む、無自覚って怖い……」 上条当麻の半分は優しさでできているのだ。 美琴「『あの』薬さぁ。実際、4分の3くらいはアスピリンで、胃を守ってくれる緩衝制酸剤は4分の1しかないんだって」 上条「何だ? 急にトリビア挟んできたな」 美琴「いや、まぁそれは別にどうでもいいんだけどね。つまり私が何を言いたかったかって言うと、 アンタの優しさとやらの割合も、その程度なんじゃないかって事よ!」 上条「な、何をう!? 上条さんの優しさは、それこそ天井知らずだと専らの噂ですぞ!?」 美琴「ど~だか! きっと残りの4分の3は鈍感でできてんのよ!! おかげでこっちは中途半端に優しくされて、ちょっと期待とかしちゃって―――」 上条「? 期待って…何をだ?」 美琴「あっ!!! いい、いや! ななな何でもないっ!!!///」 禁書「ていうか! あすぴりんって何なのかな!!!」 風斬「ツッコむ所はそこでいいの?」 「しかし、運べるのは二人までか……。そんじゃ、まずはインデックスと風斬を頼む」 「とうま。それはつまりそこの短髪と一緒に残る、と言いたいんだね?」 「……、あー。じゃあ御坂と風斬でいいや」 「ほう。アンタはそこのちっこいのと残りたい、と。ほほう」 上条「どうすりゃいいんだよ! 何て答えれば正解な訳!?」 禁書「とうまが!!」 美琴「アンタが!!」 美琴&禁書「「ハッキリしないのが悪いんでしょ!!?」」 上条「俺のせいですと!!?」 風斬「……、じゃあ、今、改めて、どちらか一人を選ぶとすると?」 上条「ええっ!? 何で!? てか、選ぶって何を基準に!?」 風斬「だから、この時の気持ちになって、です。一応、基準はあったんですよ」 上条「え~? じゃあ……(あっ、今美琴と目が合った)美琴で」 美琴「!!!?///」 禁書「~~~! とうまの馬鹿っ!!!」 風斬(……戦略的に均等に戦力を分けて、さらに相手の狙いを分散せて、そしてお互いがお互いに顔見知りって意味で 『シェリーさんを相手にしてある意味圧倒した御坂さんとテレポートが作用しない上条さん』、 『魔術に詳しいのでフォロー可能のあの子とあの子を守れる力を持っている私』って基準があったんだけど、上条さんにそこまでの意識は今あったのかな……?) 「わたくしが一緒にいた方が微調整が効くんですのよ。適当に飛ばしておいて、万が一、誤差の関係でビルの壁にでも突き刺さってこらんなさい。――――」 美琴「『*いしのなかにいる*』、ね」 風斬「あれはトラウマですよね……」 上条「俺も記憶はないけど知識として残ってるから、その恐怖は分かるわ」 禁書「むぅ…科学サイドの話は分からないんだよ」 「うん。あ、今回はとうまが引っ張ってきたんじゃないんだよ。私が先に会ったんだから」 「……今回は、ね。ほほう」 上条「…美琴が『ほほう』って言う時、決まって不穏な空気が流れるのは何故でせうかね…?」 美琴「…さぁ? どうしてかしらね…?」 「うう。心配かも心配かも。あんな所に女の子が置き去りにされているのも心配だけど、 薄暗闇の中でとうまと女の子を二人きりにさせているのも心配かも」 「……、何でかしら。この一点のみアンタとは友達になれそうな気がするわ」 上条「人をそんなケダモノみたいに!!!」 禁書「間違ってないかも」 美琴「そうね。アンタはケダモノよ」 上条「この一点でのみ急に仲良しに!? 紳士上条さんはそんな女性の敵になるような事は致しません!!」 禁書「紳士は着替えを覗いたりしないんだよ」 美琴「紳士は押し倒したりしないわね」 禁書「紳士は歩く教会【しゅうどうふく】を破って裸にしないんだよ」 美琴「紳士は当たり前のように胸を触ったりしないわね」 上条「どれもこれも不可抗力(?)だ!!!」 美琴「てか裸って何!!? ア、アア、アンタこの子に何した訳!!?」 禁書「と、とうまは短髪の胸を触ったの!!? ホントに!!?」 上条「ああ! 何か知らんけど、余計に混乱状態に!?」 風斬「……でも、そんなケダモノさんに、お二人ともコロッといっちゃったんですよね…?(ボソッ)」 美琴&禁書「「!!!///」」 上条(…あれ? 風斬が何て言ったのか小声で分かんなかったけど、急に二人とも黙っちまった……) 「ん、とうま? とうまなら心配ないよ。とうまは何があっても、絶対に帰ってきてくれるんだから」 ―――― (しっかし、帰ってきてくれる、ときましたか) ―――― (だから、何で、そこで、私が、ショックを受けなきゃいけないのよ?) 上条「? 何かショック受けるような事あったか?」 美琴「なななないないないない!!! これはそういうアレじゃないからっ!!!///」 上条「あ、そう? まぁ、気のせいだったんなら別にいいけど」 美琴「あっ…うん……」 禁書「……短髪…さすがに同情するんだよ……」 風斬「…ここまでくると、逆に感心します……」 上条「……何を?」 「インデックスはこの町の住人じゃない。警備員に見つかれば逮捕されるかもしれないんだ。迂闊に保護を頼むわけにはいかない」 「え……!」 「やっぱ、行くならここしかねえか。くそ、隔壁を開けてくれりゃ簡単に先回りできるのに。何で後手に回らにゃならないんだ」 上条は床に開いた『穴』の縁にしゃがみ込んで、 「どうやって降りるか…………」 そんな上条の様子を眺めていた風斬の頭に不意に、あの少女とこの少年と過ごした『楽しい時間』が走馬灯のように駆け巡った。 それはとても安らかで暖かくて幸せな時間だった。 この時間をくれた少年と少女に報いたいと真剣に思った。 そして、風斬氷華は一つ結論を出す。 それは―――― 「待って」 思わず風斬は呼びとめた。 「本当に、あなた一人で行くんですか?」 「インデックスが危ないんだ」 上条の真剣極まる言葉を聞いて、風斬は意を決した。 自分の正体を知ってなお、自分のことを友達だと言って助けれてくれた少年を今度は自分が助ける番だと切実に思った。 この少年は自分のことを友達だと言ってくれたとは言え、あの少女がそうだとは限らない。 もしかしたら自分の正体を知ったらあの少女は、怖がって自分から離れていくかもしれない。 それでも、風斬は『そんなこと』よりも『少女の命を助けること』の方が重要だと思った。 後から悔むかもしれないが、それでも少女を助けたかった。 「大丈夫、です……あなたが行かなくても助ける方法はあります……」 「どういうことだ?」 問われて、風斬は全てをふっ切ったような笑顔を浮かべて答えた。 「バレなきゃ犯罪じゃないんですよ」 上条「うわー! 全てが台無しだよ、このセリフ!! って、この行もアニメ展開だな!!」 風斬「え……? 私、変なこと言いました…………?」 禁書「ちょっと、とうま、今のとうまのセリフは無いかも」 美琴「今、この子は『化物の相手は化物がすればいいんです』って、泣きそうでけなげな笑顔で言ったのに、 どこが台無しなのよ。私、思わずもらい泣きしちゃったわよ」 上条「いやいやいやいやいや! どういう耳してんの二人とも! 合ってんのは最初の『ば』だけじゃん!?」 禁書「とうまの言ってる意味が分かんないんだよ。と言うか、いったい、とうまには何て聞こえたの?」 上条「俺には『バレなきゃ犯罪じゃないんですよ』って聞こえたんだ」 美琴「うわー、どんな耳してんのよアンタ」 風斬「悲しいです…………」 禁書「とうま、ひょうかが本当にそんなこと言うと思ってる? もしそう思ってるなら私のとうま評を変えなくちゃいけないかも」 上条「何で!? いや本当に俺の耳がおかしいのか!?」 「初めから分かってはいたんですよ……誰でも分かるじゃないですか……化物が正体を見せればどうなるか、なんて……嫌でしたよ私だって……でも仕方ないじゃないですか……助けたかったんだから……」 涙を落としながら風斬はふらりと立ち上がり、おぼつかない足取りで上条へと向かう。 「何で……失わなくちゃいけないんですか? どうして、怖がられなくちゃいけないんですか……?」 そのまま、上条の胸に縋り、辛い気持ちを抑えきれなくなった。 口にしてしまったことが彼女にとっては不幸だった。 「私は! 私はただ、大切な友達が傷つけられるのが耐えきれなかったから! だから、立ち上がっただけなのに! ずっと一緒に居たかった! きっと仲良くなれるって思ってた! でも……無理に決まってるじゃないですか!!」 涙ながらに吐き出して。 上条は全てを受け入れるように聞いてやって、 「怖がられても嫌われても! 見殺しになんてできるはずがないでしょ!!」 ただ、その右手の所為で慰めることはできなかった。 いや、上条は分かっていた。 慰める必要なんてないってことを。 彼女の悲しみを癒すのは自分ではないということを。 美琴(まあ……さすがにこんな状態のこの子だと、あいつの胸で泣いてるからったって腹は立たないわね……) 禁書「ここはアニメ展開だけど、ひょうか、これはさすがにちょっとムッときたかも」 風斬「え? 何で?」 禁書「何で、私がひょうかのことを嫌わなくちゃいけないんだよ? 確かに、初めて、ひょうかの『力』を見たときはびっくりしたけど、でも別にこれくらい大したことないし、 そもそも、化物っていうのは『心』がない存在を指すんだよ。 心を通わすことができれば、人か人じゃないかってことも問題じゃないもん」 風斬「そ、そうなの?」 上条「まあな。この学園都市ってところはそんなところだ。御坂だって『人間』の枠外にいる化物的な存在なんだぜ」 美琴「ちょっと! それ褒めてないし!!」 上条「そうは言っても、これを人間業とは言わないんじゃね?」 美琴「はい?」 「――――私の知り合いに手ぇ出してんじゃないわよ、クソ豚が!!」 瞬間、超電磁砲と呼ばれる一撃が、解き放たれた。音速の三倍もの速度で加速されたコインは空気摩擦で赤熱化し、オレンジ色のレーザーと化して『塔』に突き刺さった。あまりの衝撃に『塔』は一瞬で折れて、繋がっていた『頭部』も巻き込んで粉々に吹き飛んでしまう。 ゴガッ!! という轟音は、一瞬遅れてやってくるほどだった。 もうもうと立ち込める粉塵のスクリーンは、しかし直後に凪いだ烈風に吹き飛ばされた。 超電磁砲に押し出された空気の余波だ。 禁書「……」 風斬「……」 美琴「ええっと、ええっと……」 上条「んで、『レベル4』の感想」 (す、すごい……) 白井は引き続き辺りを警戒しながらも、心の大半は別の事柄に奪われていた。 (余波が生み出した烈風だけで、すでに並みの風力使いを凌駕していますわ。一体どこまで底なしになれば気が済むのでございますの、お姉さまってば!) 禁書「ほへぇ。短髪って凄いんだね。ゴーレムを粉砕しちゃうなんてそう簡単にできないんだよ。 アレは基本、周りにある『鉱物』を取り込んで何度も再生しちゃう魔術が生み出した兵器だもん」 上条「な。風斬でも止められなかった相手をお前ってば、打ち砕いてるんだぜ」 美琴「べ、別にいいじゃない! 悪いことじゃないでしょ!! 大体、この時のこいつは囮だったし本体じゃないんだから止められて当然よ!!」 風斬「でも、それを言ったら上条さんも……」 上条「ん?」 美琴「は?」 ――――その黒い影は一瞬で投げ槍のように追い抜いた。 同時、ゴーレムのもう一つの拳が発射された。 少年は躊躇わない。戸惑わない。そして臆しない。それがただ一つの切り札であるがごとく、彼は右の拳を岩にように固く握りしめると、 ゴドン!! と、二つの拳が激突した。 少年の拳から真っ赤な血が噴き出す。 しかし、それはゴーレムの力によるものではない。単にギザギザの岩肌を思い切り殴ったようなものだ。その砲弾のような一撃は、少年の拳に触れた瞬間に全ての威力を失っていた。 ――――ゴーレムの全身に亀裂が入り、そしてガラガラと崩れ去った。 禁書「ほへぇ。改めてとうまって凄いんだね。ゴーレムを粉々にしちゃうなんて普通はできないんだよ。 アレは基本、周りにある『鉱物』を取り込んで何度も再生しちゃう魔術が生み出した兵器だもん」 美琴「相変わらず規格外れのさらにその外にある力よね、アンタってば」 上条「いや、確かに破壊したけどさ! けど、見た目のド派手さと威力は完全に御坂の方があるし!!」 美琴「いやいや。私の力だとアンタに全戦全敗だから、やっぱアンタの方が化物じみてるってことよ」 上条「いらんわ、そんな人物評価!!」 風斬(にっこり) 上条「どうした風斬?」 美琴「何なの? 私たちの肩に手を置いて」 風斬「化物の相手は化物がすればいいんです」 上条「って、うぉい! それなんて自虐ギャグ!?」 美琴「今、この場で、そのセリフを使われると、なんか全力で否定したくなるんですけど!?」 禁書(……今回のひょうかはどことなく小悪魔っぽかったかも) 「ほら見てくださいよ。今回俺って入院とかしてないじゃないですか。うわすげーな俺――――」 上条「えっへん」 禁書「威張れる事じゃないんだよ!!!」 上条「いやだって、すごくね? あんだけの戦闘があって軽症だったんだぜ?」 風斬「とりあえず、軽症ではないですよね……」 美琴「そもそも、しょっちゅう入院する方がおかしいのよ!! 全く、毎度毎度変な事件に突っ込んでって……心配する方の身にもなんなさいよね!!?」 上条「あー…悪かったな。いつも心配させて」 美琴「べ、べべべ別にアンタの事なんか、これっぽっちも心配してないわよっ!!!///」 上条「どっちだよ!!!」 上条「っと、今回はこの辺で終わりか」 美琴「う~ん…今回はアンタと私の絡みが少なかった気がするわ。ま、私が目立つ巻じゃないから仕方ないけど」 風斬「あの…ところで何か忘れてるような気がしませんか?」 上条「そうか? 何だろ……」 禁書「出前!!! 常盤台中学給食セット!!! あれからそろそろ20分経つんだよ!!!」 上条「あー…そういやそうだったな。さすがは完全記憶能力者」 美琴「いや、食い意地張ってるだけじゃないの?」 ??「出前、お待ち遠様ですかねー」 風斬「あっ! 噂をすれば、ですよ」 ??「えー、4人前で16万円のお会計になりますがねー。異教のクソ猿如きには勿体無いご馳走ですねー」 上条「意外すぎる人が来ちゃったよ!! おかもちと割烹着が死ぬほど似合ってねぇな、そんで!!!」 ??「優先する。――――――安さを下位に、味を上位に」 上条「やかましいわ!!!」 美琴「じゃ、料理も来たことだし、食べながらお開きとしますか」 禁書「いっただっきまーモグモグバクバク!!!」 風斬「いただきます。……あれ? 召し上がらないんですか?」 上条「あはは…不幸だ……俺の箸だけ無いや………」 禁書「というか、あの出前持ちだとわざとかも。もしゃもしゃもしゃもしゃ」 上条「喰いながら喋るんじゃない! それとお前! ぜっんぜん、俺を憐れんでないし! つか、俺じゃなくて御馳走にしか目が行ってないじゃん!? こっち見ろよ!!」 風斬「でも、あの子の気持ちも分かりますよ。だって、とっても美味しいですものコレ」 美琴「!!! し、仕方ないわね。ど、どど、どうしてもっていうなら、私が食べさせてあげてもいいわよ…?」 上条「ホントか! そりゃ助かる!」 美琴「じゃ、じゃじゃじゃあ!! く、く、口を開けて…?///」 上条「おう。……あ~~~ん」 禁書「モギュモギュ…ふぉぉぉぉうぅぅぅわぁぁぁぁぁ(とぉぉぉぉうぅぅぅまぁぁぁぁぁ)!!!!!」 上条「うおおおおい!!! 口に食い物入れたまま頭かじるんじゃねええええぇぇぇぇ!!!!!」 風斬「えっと……最後に無理やり上琴描写をねじ込むのも、こぼれ話の伝統なんですかね…? という訳で、今回のお話はここまでです。次回もまたお会いしましょう。さようならー」 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/こぼれ話
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/683.html
ネタその1 チキチキ今日の晩御飯をかけたポーカーバトル唸れ推理の大回転!!(ここまで一息で) 上条「二枚チェンジだ。チップは五枚」 禁書「四枚チェンジね。――それと、オールチップで」 上条「何ッ!?」 禁書「もう時間がないからね。これを最後の勝負にするよ」 上条(どうする……場代を払って降りてもいいが、そんなんで勝っても負けを認めない気がする。それに――も――だし……よし!) 上条「乗ったぜインデックス! こっちもオールだ!」 禁書「じゃあせーのでいくよ? せーの!」 インデックス――スリーカード。 上条当麻――――――――――ロイヤルストレートフラッシュ! 禁書「………………、」 上条(やった! 文句なしの完全勝利だ! 役の出来上がったカードを隠し持っておくイカサマを土御門から教わった甲斐があった! ばれなきゃいいんだばれなきゃ! ワハハハハ!) 禁書「ひっかかったね!」 上条「え?」 禁書「とうまにロイヤルストレートフラッシュが来るわけないんだよ! イカサマでもしない限りね。何故なら、さっき私が捨てたカードは全部――」 パラリ 禁書「エースなんだから」 上条「な……なにぃぃっ!?」 ネタその2 神裂「全ての超能力者は倒しました。後はカザキリヒョウカ! 貴女だけです!」 風斬「私と貴女は……戦うことでしか分かり合えない……!」 ネタその3 吹寄「コール! ロイヤルストレートフラッシュ! コール! ロイヤルストレートフラッシュ! コー(以下略)」 姫神「もうやめてあげて! 上条君のチップは。とっくに0」
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/2116.html
小ネタ もしデレ番外編 突撃!隣のクリスマス 禁書ックス「ソンネッサーン ソンネッサーン ソンネッソンネサーン♪」上条さん「ジングルベルぐらい言えろよ。お前十字教徒だろ。」禁書ックス「とうまとうま! 今日は泣く子も黙るクリスマスなんだよ!」上条さん「泣く子も黙るの使い方は間違ってるけど、まぁクリスマスだな」禁書ックス「で?で? 今日の晩御飯はなんなのかな!?」上条さん「……お茶漬けです」禁書ックス「………うぅ……」上条さん「泣くな。世の中そんなもんだ」宅配員「宅配便である。ここを開けてほしいのである。」上条さん「はいはーい! ………アック……」宅配員「ここに判子かサインが欲しいのである」上条さん「あっはい……」宅配員「ではまたヨロシクである」上条さん「………アイツ今、宅配でバイトしてたんだな………」禁書ックス「とうまー、何が届い…うわっ!すごく大きい箱なんだよ!!」上条さん「ホントだ。それ以上にインパクトがあることがあって気が付かなかった。 誰からだろ?」禁書ックス「………短髪からだ」上条さん「とてつもなく嫌な予感と、盛大なオチが待っている気がする」禁書ックス「どうするの? このまま放っとく?」上条さん「いや、そういう訳にはいかんだろ、話が進まないし。 けど箱を開ける前にケータイで………よし」禁書ックス「…? 何したのかな?」上条さん「まぁ、ちょっとした準備をな。 じゃ、開けるぞ。」禁書ックス「う、うん」美琴ちゃん「ジャジャーン! ミニスカサンタな美琴ちゃん登場~~~!! 今夜は私をプ・レ・ゼ・ン・ト☆」上条さん「あぁ~…やっぱりな」禁書ックス「だと思ったんだよ」美琴ちゃん「反応うっす!! えっ可愛くない!?似合ってない!?お持ち帰りしたいって思わない!?」上条さん「いやもうなんつーか、予想通りすぎてな……」禁書ックス「短髪!! 何しに来たのかな!! 早く帰るんだよ!!」美琴ちゃん「ふん! 当麻くんと二人っきりになりたいからって、そうはいかないわ! アンタにはこっちをプレゼント。特大ケーキと七面鳥の丸焼きよ!!」禁書ックス「!!!」美琴ちゃん「おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます。 さあ!あっちで一人で全部お食べなさい!!」禁書ックス「み、みこと様!! ありがとうございますなんだよ!!」上条さん「ああ! 防御壁が破られた!!」美琴ちゃん「さて、邪魔者も消えたし、これからは大人の時間ね」上条さん「お前インデックスとそんなに歳変わらないだろ。 つーかなぜ服を脱ごうとする。今日は寒いんだからむしろ着ろ!」美琴ちゃん「今夜は寝かさないゾ☆」上条さん「聞けよ。人の話」 美琴ちゃん「確かにここじゃ色々できないわよね。あの子が隣にいるし」上条さん「結局俺の話を聞いて無いし、勝手にどんどん自分の話を進めるし……」美琴ちゃん「よし! あの子がケーキに集中してる間にホテル行こう!!」上条さん「言うと思ったよ!! そして嫌だよ!!」美琴ちゃん「なんでよ!! 今日はクリスマスなのよ!? 『聖なる夜は性なる夜』と昔のことわざにもあるでしょう!?」上条さん「なにそれ美味しいの!?」美琴ちゃん「いいじゃない! アンタと出会って約半年…さんっっっざんチャンスを棒に振ってきたのよ!? 追いかけっこの時も、盛夏祭の時も、疑似デートの時も、大覇星祭の時も、罰ゲームの時も、 ロシアでもハワイでも、バレンタインデーの時だって! 私がどんだけ我慢したと思ってんのよ!!」上条さん「色々言いたい事はあるけど、とりあえずバレンタインはまだ来てなくね?」美琴ちゃん「とにかく! こんだけ可愛くてエロい格好した女の子が目の前にいるんだから、 チュッチュしたりペロペロしたりハメハメしたりしなさいよ!! 男でしょ!?」上条さん「えぇ~…何で怒られてんの俺……」美琴ちゃん「大丈夫よ。アンタには私の初めてをプレゼントするけど、 私はアンタから赤ちゃんをプレゼントしてもらうから」上条さん「何一つとして大丈夫じゃねぇ!!」美琴ちゃん「隙あり!左手取った!!」上条さん「!!?」美琴ちゃん「ふふふ……右手以外には電撃が効く事はもう分かってんのよ。 言う事聞かないと、ここでビリビリしてアンタを気絶させて、 『目を覚ましたらすでに事後でした』 なんてことも全然ありえるんだから!!」上条さん「それって犯罪だよね!? つーか今日はいつにも増してテンションおかしくねーか!?」美琴ちゃん「いいのよ、どうせ番外編だし。 それにこのシリーズ、キャラ崩壊なんていつものことでしょ? ほら!話逸らっしてないで、ホテル…っていうかエロスレの方行くわよ!!」上条さん「うぐっ! 上条さんの貞操の危機!! 誰か助けて~~~!」つっちー「おっすカミやん! 呼ばれたから来てやったぜい!」青ピ「ちびっ子シスターちゃんと二人っきりになんてさせへんでー!」運営委員「上条当麻! パーティーグッズも買ってきてやったわよ、感謝しなさい!」■■■■「こんばんは。今日は。朝まで盛り上がるぜ。いえーい」アホ毛ちゃん「お邪魔しまーす!ってミサカはミサカは意気揚々と乗り込んでみたり!!」セロリさン「おォ三下ァ、ガキがうるせェから来てやったぜ」ミサワ「あれ? おねーたまも来てたんだ」美琴ちゃん「!!?」上条さん「ふっふっふ…こんな事もあろうかと、箱を開ける前に呼べそうなヤツ呼んどいたんだ。 いくらお前でも、これだけの人数を何とかするのは無理だろ?」美琴ちゃん「う…ぐ……」上条さん「そんな訳で、学生は学生らしく騒がないか? 何も背伸びして大人ぶる必要はねぇって。 だろ?御坂」美琴ちゃん「ふ…ふふ……いいわよ!やってやろうじゃない!! 初体験が乱交パーティーだなんて、むしろ燃えてくるシチュエーションだわ!!!」上条さん「お前もう帰れよ!!!」
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/40.html
学園都市死天王 学園都市の七不思議 学園都市の七フレキシブル カオス 鎌池和馬(かまちかずま) 鎌池和馬スレ 上嬢さん 上条さんスレ カレー祭り 関係ねえよ! 木ィィィ原くゥゥゥゥゥゥゥゥン!! 木原神拳 禁書スレの七不思議 禁書目録カルトクイズ 「狂ってるよ貴様ら」 長井空間(クローバーフィールド) 黒鎌池 けさかりさん 考察まとめ 考察ネタ 工場長 後方のアッークア こじわ 誤爆
https://w.atwiki.jp/kinsho_second/pages/3218.html
前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/こぼれ話 大覇星祭こぼれ話 Ⅰ 上条「あー……完っっっっっっ全に開き直ってんな……『Ⅰ』て……」 美琴「まぁ、全何話になるか想像できないもんね」 上条「本編【禁書目録】と外伝【超電磁砲】足して……だもんなぁ……」 美琴「そんじゃま、さくさく行きますか。今回はゲストもたくさんいるのよ。まあ、基本はアンタと私、んでゲスト二人で、ゲストは入れ替わり立ち替わりって形だけど」 上条「ふーん。で、今回は?」 ??「はぁい、ぼ・う・や・♪ お姉さんのこと覚えてる? オリアナ=トムソン。職業は運び屋、よ」 上条「……」 美琴「……」 上条「……とりあえずもう一人に入ってもらえばいいよな?」 美琴「……そうね。ツッコミどころは満載だけど話は進めないといけないもんね。で、もう一人は?」 ??「私なら最初からここにいるんだよ」 上条「は? その声だともう一人はインデックスなのか? でもどこに?」 オリアナ「坊や、鈍いのは対異性の気持ちに対してだけにしておきなさい。坊やの頭のう・え・♪」 美琴「ちっちゃ!? 何でアンタ【インデックス】、ちっちゃくなってんの!? と言うか気付けよアンタ【上条】も!!」 上条「いやー頭が何か重いとは思ってたけどまさかインデックスが乗ってるとは思わなかった。つか、普通、頭の上って見えないんだから声が聞こえなきゃ気付くわけねーだろ!! むしろ御坂が気付けよ! 正面から俺を見てるんだから!!」 美琴「む……確かに言われてみればそんな気が……」 天の声:ちなみに美琴は上条の顔しか見ていないので頭の上までは注意が行っていない、が真相。おや? 誰か来たようで…… 上条「納得してくれたところで、さて、インデックス、事情を説明してくれ」 禁書「決まってるんだよ! なんだか今後、体長15cmでほぼ全裸の隻眼魔神女がとうまの周りをうろちょろしそうだし、だったら私も小さくなってこの場所を誰にも譲らない決意を示した方が良いかも!!」 オリアナ「俗に言う、インデックスたん、というわけね。でもいいのかしら? 小さいままだと坊やと(自主規制)や(自主規制)ができなくなるわよ?」 禁書「はぅっ!! 盲点だったかも!!」 美琴「……っ! ほっほ~う? やっぱアンタはこのちっこいのとイロイロナニかしてるわけ、ね?」 上条「してねーよ! というか、何でお前はナニがカタカナなんだよ!? あとオリアナさん、言葉は選ぼうよ!! そんなんだから歩く18禁って言われんのよ!?」 オリアナ「まあ……私がそんな噂になってたなんて知らなかったわ……普段、日本にいないから……」 禁書「その割には喜んでいるみたいな顔してるかも」 美琴「今回は、どんな風になるかまったく想像できないわ……」 「おおっ、母さん母さん。やはり何度来ても圧倒されるなあ、学園都市っていうのは。子供の頃にクレヨンで描いた世界がそのまま広がっているような気がするよ。これでチューブの中を走る列車とか、空飛ぶスケボーなんかがあると完璧なんだが……」 そう言ったのは上条刀夜。 「あらあら。私の思い描く近未来には、まだ届いていない気がするのだけど。だって巨大宇宙戦艦や人型兵器が連合とか帝国に分かれて戦ったり赤や青のカラフルなビームが飛んだり宇宙空間なのにピキュンピキュン音が鳴ったりしないでしょう? あと蛍光灯みたいなサーベルも見てみたいのに」 答えたのは、上条詩菜。 美琴「外から見ると、やっぱこう見えるのかしら?」 上条「まあ、外の世界よりも科学技術が二、三十年進んでいるのが学園都市だしな」 オリアナ「この辺りは私が小さい頃に思い描いた未来世界と違うわね。私が子供の頃、クレヨンで描いたのは、魔法使いの絵がほとんどだったから」 上条(……オリアナにもそんな可愛らしい時代があったんだな……) オリアナ「坊や、今、私にもそんな可愛らしい時代があったんだ、って考えなかった?」 上条「い、いえ! 決してそんなことは!! オリアナさんは今でも充分可愛いですから! ハイ!!」 オリアナ「あら嬉しいこと言ってくれるじゃない? でも大人の女性に対して『可愛い』はあまり良くないわね……そこは『綺麗』って言ってあげた方が悦ばれるのよ……」 上条「オリアナさん!? 何か字面が違いませんこと!?」 禁書「……短髪、今日は共同戦線を張りたいんだけど?」 美琴「……いいわね。私も今日はそんな気分だから」 上条「!!!!!!!!!!!?!」 「あー、あー。メイド弁当、学園都市名物メイド弁当はいらんかねー」 禁書「とうまとうま! メイド弁当食べたいんだよ! 買って買って買って!!!」 上条「そんな子供みたいに駄々こねるんじゃありません! つーか、買ってったってこれ、過去の映像だし!」 禁書「だって食べたいんだもん! おなかすいたおなかすいた!」 上条「すっぱい焼きそばパンでも食べてなさい!」 美琴「にしても土御門も大変ねー。繚乱家政女学校って、こんな事もするんだ」 上条「ああ、あそこは『真のメイドさんには休息はいらない』って校則があるらしいからな」 オリアナ「でも日本のメイドって、男の性欲を刺激するようにミニスカートとニーソックスの間の太もも…確か専門用語で『絶対領域』と言ったかしら。を強調したデザインで、しかも夜のご奉仕もするんでしょう? 見たところ、この彼女は中学生ぐらいだと思うのだけれど…そんな歳の子にそこまでレベルの高いプレイをさせるなんて、流石はHENTAIの国ね。お姉さんもゾクゾクしてきちゃう」 上条「長々と何言ってんのこの人!? 何でそんなに偏った知識なんだよ!」 美琴「ア、アンタも土御門のお兄さんみたいに、メイド萌えってヤツなの?」 上条「どっからそうなった…いやまぁ、好きか嫌いかなら好きだけど」 美琴「って事は、前回のこぼれ話で見せた私のメイド姿は効果大だった!? これはもう、通販で堕天使エロメイドを買うしか! ……けど私の胸でサイズが合うのはあるかしら……?」 上条「あれあれ!? 何だか急に御坂さんが真剣な顔でくだらない事言い始めたけど、どうした!?」 禁書「とうま! メイド弁当は!?」 上条「メロンパンでも食べてなさい!!!」 「――――っと、うわっ!?」 集中力を欠いていた刀夜は、うっかり誰かと激突した。 「きゃっ! って、すみませんぶつかっちゃって」 告げたのは、見た目大学生ぐらいの女性だった。淡い灰色のワイシャツに、薄い生地でできた漆黒の細長いパンツ。デザインはシンプルだが、一目で高級ブランドのにおいを感じさせる一品で―――― 上条「前回、使い古された方法とか言ってたけど案外あるんだな」 禁書「何の話なのかな?」 上条「んー? 出会いの話だよ。ほら、食パン咥えて走ってると曲がり角でぶつかる感じのやつ」 禁書「え!? とうま、走りながらでも食パンは食べててもいいの!? 前に食事する時はきちんと座って、って言ってたかも!!」 美琴「ツッコミどころそこ!?」 オリアナ「まぁ、私たちには馴染みのない文化だしね――」 「とき、とき……ないなぁ。常盤台中学というのは、名前がリストに載っていませんね。正式なパンフレットに紹介文が全くないという事は、もしかして一般開放されていないのでは?」 「うわっ! ホントですか。じゃあ美琴のヤツはどこにいるのよーっ! せっかく大学に休学届け出してここまで来たっていうのに!」 みこと、というのは妹の名前だろうか? と刀夜はガイドブックを適当に考えていたが、不意に女性がズズイと接近してきた。刀夜に肩をぶつけるように、彼の広げているページを覗き込む。 「と、と、と、とき、とき、とき――――うわっ! ホントにないよギャーどうしよう!!」 ――――無防備な彼女のほっぺが、刀夜の無精ヒゲの生えた頬とぶつかりそうになった。女性の柔らかい髪の毛がわずかに刀夜の耳をくすぐる。その柔らかな髪から、ほのかに甘い匂いがした。 上条「もう伏せる意味が無いから言うけど、俺の親父に寄り添ったのってお前の母親だよな。さすが親子だな」 美琴「まあそうだけど。で、どういう意味?」 上条「お前も、夏休み最後の日に俺の宿題を覗き込んだ時がこんな感じだった」 オリアナ「つ、ま、り、そこのお嬢ちゃんが坊やに思いっきり寄り添ったってことね?」 禁書「!!!!!!!?!」 美琴「ち、違うわよ! 私が興味があったのはコイツのやってた宿題なだけで、コイツに寄り添うとかそういうんじゃないから!!///」 オリアナ「あら残念。ちゃんと自覚していれば坊やとあんなことやこんなことになったかもしれないのに」 上条&美琴「「ならないから!!」」 禁書「と~~~~う~~~~ま~~~~」 上条「はっ! おおおおお落ち着けインデックス!! 本当に疾しいことはなかった――――って、そういや、前の前の前のこぼれ話でこいつは真相を知っているんだったあああああああ!!」 禁書「天誅なんだよ! とうまぁぁぁぁああああああああああ!!」 「あらあら刀夜さん。またですか?」 「か、母さん? ま、またとは何かな?」 刀夜は慎重に聞き返すと、詩菜は片手を頬に当てて、心の底から悲しそうなため息をついた。しかもその顔からやたら陰影が強調され始めているような気がする。 「もう、刀夜さんったら。道端で女性とぶつかってお知り合いになり、その後の無自覚な言動で良い雰囲気になるだなんて。これで何度目かしら。数える方が馬鹿らしいのかしら。あらあら、あらいやだ。そんなに私を怒らせて、刀夜さんったらマゾなのかしら?」 美琴「さすが親子ね」 上条「どういう意味!?」 禁書「とうまのお母さんのセリフがすべてを物語っているんだよ。天然ジゴロの血脈は余すところなくとうまに受け継がれているかも」 オリアナ「さて、将来、坊やのお母さんと同じ思いをする女性ってどこのどちらさんなのかしら」 美琴「……歴史は繰り返すってわけか……」 禁書「……あり得ない話じゃないかも……」 上条「え!? なんで二人とも陰影が強調されて千円札や五千円札に描かれた肖像画もびっくりの迫力を見せてんの!?」 オリアナ「……どうやら本当に将来同じことが起こりそうね……」 ――――人混みの向こうに、見知った我が子のツンツン頭が見える。彼は大覇星祭の参加者であるため、当然ながら半袖短パンの体操服だ。その隣には、彼とは違ってランニングに短パンの、本格的な陸上競技用ユニフォームを着た女の子がいた。 オリアナ「ねえ坊や。ちょっと教えてほしいんだけど」 上条「何ですか?」 オリアナ「この二人って坊やとそこのお嬢ちゃんだけど、お嬢ちゃんと坊やって学校は違うし、高校と中学の違いもあるわよね?」 上条「まあそうですね」 オリアナ「だったら、どうしてこの場で二人で歩いていたのかしら? その経緯にお姉さん、興味が湧いちゃう」 上条「ええっと……ええっと……何でだっけ?」 美琴「んーと、んーと……さあ? 気付いたら一緒にいた、みたいな?」 オリアナ「…………とりあえず、ある意味、鈍感で無自覚なのは坊やだけじゃないってことだけは分かったわ」 禁書「…………これは安心材料なのかな? 不安材料なのかな?」 上条&美琴「「?」」 「ねぇねぇ、結局アンタって赤組と白組のどっちなの?」 「あん? 赤だけど。なに、もしかして御坂も赤組か」 「そ、そうよ」 「おおっ、そっかー赤組か。ならお互い頑張らないとなー」 「じゃあ、あ、赤組のメンバーで合同の競技とかあったら―――」 美琴「そんなふうに考えていた時期が私にもありました」 オリアナ「あら? どうして遠い目をしているのかしら?」 美琴「この後のこの馬鹿の台詞で分かりますよ……」 禁書「あっ…何となく察したんだよ」 「なんつってな! 実は白組でしたーっ!!」 禁書「あー…やっぱり……」 オリアナ「焦らしプレイ…に見えなくもないけど」 上条「いやぁ。幻想を殺すのが上条さんのお仕事でして」 美琴「この幻想は殺さなくてもいいヤツでしょ!?」 上条「けど、もし本当に俺も赤組だったら、御坂あの後何て言うつもりだったんだ?」 美琴「ふぁえっ!!? そ、そんなのもう忘れたわよ!」 オリアナ「きっとこうね。『合同の競技とかあったらそのまま夜の大覇星祭で貴方の「赤」黒い肉棒から特濃の「ホワイト」ソースを―――』」 美琴「言うかあああああああ!!!!! そんな事おおおおおお!!!///」 禁書「お肉の棒!? 濃いホワイトソース!? とうま、その美味しそうな食べ物はなんなのかな!?」 上条「ナ…ナンデショウネ…?」 オリアナ「そうね……禁書目録は『美味しい』と感じるかもね……ちなみに特濃の『ホワイト』ソースは飲み干すことはできるわ。でも、お肉の棒は口に含んで味わう事はできるけど、食べられないからね」 禁書「えええええええええええ!? 何その『がむ』みたいなの!? お肉も食べたいんだよ!?」 オリアナ「だ、そうだけど――坊や、どうする?」 上条「食べさせねーよ!! そもそも、オリアナとインデックスの会話はかみ合ってないからな! つか、オリアナさん! 何、舌舐めずりしながら説明してんのさ!?」 オリアナ「ところで、お嬢ちゃんは禁書目録と違って私の言っている意味が分かったみたいね? うふ。案外物知りじゃない?」 美琴「――――っ!!(気付かれた!?)」 「――――もしお前に負けるような事があったら罰ゲーム喰らっても良いし! 何でも言う事聞いてやるよ!」 「い、言ったわね。ようし乗った。……何でも、ね。ようし」 「――――その代わり、お前も負けたらちゃんと罰ゲームだからな」 「なっ。そ、それって、つまり、な、何でも言う事を…… 禁書「ん? 今、何でもするって言ったよね?」 上条「……誰かが言うネタだとは思ったが、まさかインデックスの口から出てくるとはな」 禁書「…? 何の事?」 上条(あ、元ネタを知らずに、ナチュラルに言ったのか) 禁書「まぁいいや。それよりとうま! 何でもとか、どういう意味なのかな!?」 上条「『どういう意味』って、どういう意味よ?」 オリアナ「つまり彼女は、『坊やが勝ったら何をしてもらうつもりだったのか』って事が聞きたいんじゃないかしら?」 美琴(っ! そ、それは私も知りたい!) 上条「あー…別にこれと言って決めてなかったなぁ……メシ奢ってくれとか、そんな所じゃないか? まぁ、結局負けちまった訳だけど」 美琴「え…そ、その程度…?」 オリアナ「な~んだ。お姉さんガッカリ。もっとこう、お前の身体で俺の―――」 上条「いや、もういいから! アンタ、口を開けば猥談しか無ぇのかよ!」 禁書「…ちょっとホッとしたかも。やっぱりとうまはとうまなんだね」 上条「何だい何だい皆して! じゃあアレかい!? ご褒美のチュウでも要求した方が良かったってのかい!?」 美琴「チュ、チュチュチュチュウウウウウゥゥゥゥ!!!?///」 上条「ホラ! ミコっちゃんだって、真っ赤になって嫌がってるじゃないですか! ちくしょう、ちょっとショックだよ!」 オリアナ「お姉さんには、嫌がっているようには見えないんだけど…」 禁書「……やっぱりとうまはとうまなんだね…」 上条詩菜はほっぺに片手を当てて、 「あらあら。……言葉を巧みに操り、年端もいかない女の子にあんな無茶な要求を通させてしまうとは、一体どこのどなたに似てしまったのかしら。あらいやだ、母さん学生時代を思い出しちゃいそう」 上条刀夜はズドーン、とショックを受けた顔で、 「そ、そんな女子中学生に対して勝ったら罰ゲームで何でも言う事を聞かせるだなんて、一体どんなご命令を飛ばす気なんだ当麻ーっ!!」 彼の隣にいた女性(御坂美鈴)は、 『こいつらの影響なのか。ま、後で美琴には話を聞くとして、若いっていうか青いわねー……』という顔でため息をつくと、片手をおでこに当てた。 禁書「どう考えてもとうまは完全無欠にお父さん似なんだよ」 美琴「異議なし」 上条「お前らが俺をどういう目で見ているのか、よーく分かった」 オリアナ「ところで坊や。もう一度話を戻すけど、これってもし、坊やが勝ってたらお嬢ちゃんにナニを要求するつもりだったの? やっぱり(自主規制)とか(自主規制)とか?」 美琴「!!!!!!?!///」 禁書「!!!!!?!!///」 上条「直球だと字面で表現できないから自主規制がかかった単語を何でさらっと言いやがりますかこの人は!! しかもナニがカタカナだし!!」 御坂美琴は学生用応援席にいた。 ――――上条達の競技を最後まで観ているのは割と危険なのだが、どうも気になって、美琴は気がつけばここにいた。 上条「ここからは俺の学校の棒倒しのシーンだな。(吹寄の濡れ透け事件が飛ばされて良かった。本当に良かった)」 オリアナ「棒は倒すモノじゃなくて、むしろ勃たせるモノじゃない?」 上条「お願いあなたもう喋らないで!!!」 美琴(な、慣れないわぁ……この人の下ネタ……///) 上条「ったく……あー、つーか御坂、俺のクラスの試合観に来てたんだな。ありがとな」 美琴「っ! べべべ、別にアンタの応援とか、そんなんじゃないからっ! た、ただその…罰ゲームの約束した手前、負ける訳にはいかないから敵情視察しただけだし!!?」 禁書「短髪…目が泳いでるんだよ……」 オリアナ「ふふっ。可愛らしい反応ね。お姉さん思わず、食べたくなってきちゃうじゃない。性的な意味で」 美琴「ちょ、や、止めてよ! そういうのは黒子だけで手一杯なんだから!」 オリアナ「あらそう? 残念。じゃあお嬢ちゃんを(性的に)食べるのは、坊やに譲るわ」 美琴「えええええええっ!!!? 何言ってんの!!? ねぇ何言ってんのおおおおおおっ!!!?///」 禁書「むー…いくらお腹がすいても、私は短髪を(物理的に)食べようとは思わないんだよ」 上条「さてと、どこからツッコんだものか……」 オリアナ「ほら、坊やも『突っ込む』気満々みたいだし」 美琴「ええええええええええええっ!!!? い、いいい、今ここでっ!!!?///」 上条「ああもう、次から次へと!!」 (ウチの学校に勝てるはずはないと思うんだけどねー……) 美琴はこっそりと息を吐く。――――(常盤台中学は)去年の大覇星祭では屈辱の二位だったが、その時の優勝校は、やはり常盤台中学と同じ五本指の一つ、「長点上機学園」だ。結局、本当の意味での首位争いは、例年この『五本指』の中で行われる。 ――――学園都市の人間なら誰もが知っていそうな事だが、どうしてこんな無謀な勝負をけしかけてきたんだろう? と美琴は今でも首をひねる。ひねってから、あの馬鹿なら意図なんて何もなさそうだ、と思考が続く。 美琴「ですよねー。いくらアンタが記憶喪失でも、『知識』は残ってたんだし、知ってたはずなんだけどねー」 上条「ぐ……記憶喪失の所為にするのを先に防がれてしまうとは……」 オリアナ「なるほど。実は坊やは真正のMだったってことね」 上条「は?」 オリアナ「つまり、最初から勝ち目のない勝負を挑んで、そこのお嬢ちゃんに『何でも命令されること』が目的だったてこと。うふん。なんだかお姉さん、このお嬢ちゃんと立場代わってあげたくなってきちゃった」 上条「んなわけねえだろ!! てか、オリアナさん! 俺に何したいわけ!?」 オリアナ「何、って……ナニ、でしょ……? 大丈夫、お姉さんがリードしてあげるから……」 上条「そ、それは是非!! って、はっ!!」 美琴&禁書「「死ねええええええええええええええええええ!! このスケコマシいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」」 彼女のために、何度でも歯を食いしばって立ち上がってくれた、あの姿を見せて。 (……、) 美琴はほんの少しだけ思考を空白にした後、 (ああ、やだやだ! 何を唐突に照れてんのよ私!!) 美琴「にゃあああああ!!! 見るな見るな見るなあああああ!!!///」 オリアナ「本当に可愛い反応するのね。ウブな子っていうのも、悪くないわ」 上条「まぁ…確かに可愛いな」 美琴「えっ!!?///」 禁書「っ!!? と、とうま!?」 上条(けど、何で美琴は照れだしたんだ? しかも俺の事を思い出して……) 「……お、お腹、減った……」 「今ここで弁当食った直後じゃないのアンタ!?」 美琴「アンタ、お腹いっぱいな時って無いの!?」 上条「いいぞミコっちゃん! もっと言ったれ!」 禁書「とうまも短髪も何を言っているのかな? 人は…ううん、この世に生きとし生けるもの全て、何かを食べる事で生かされているんだよ?」 上条「何も食うなとは言ってねーよ! 食いすぎるなっつってんだよ!」 禁書「じゃあとうまは、私が餓死してもいいのかな!?」 上条「いや、だからさぁ! 栄養摂取は適度にだなぁっ!」 禁書「うるちゃいうるちゃいうるちゃい!」 上条「今更そのネタぶっ込んできた!?」 オリアナ「先に進んでもいいのかしら?」 美琴「……いいんじゃないですか?」 『おうおう姉ちゃん。ウチのもんが手ぇ焼かせたな。ん? ……なんか変な感じがするぞ?』 上条「スフィンクス…普段こんな事思ってんのか…?」 オリアナ「何だかとっても、オジサマくさいネコちゃんね」 禁書「私はスフィンクスの考えが聞けて、嬉しいかも♪」 美琴「可愛い…」 上条「……可愛いか?」 ???「やれやれ。こんなところにシ○○セ○みたいな猫がいるとはな……」 ??「そう」 ???「びっくりですぅ」 ??「しかも、同じオスの三毛猫ですよ。これはまた珍しい偶然ですね。ひょっとして世界中のオスの三毛猫は喋ることができるようになったのでしょうか。○宮さんの力で」 上条「……………………あんたたち誰?」 「ねぇアンタ。今日アイツと会った? 何か様子とか変わってなかった?」 「ん? アイツって、とうまの事? とうまは別にいつも通りだったけど……」 いつも一緒にいんのかよ、と美琴は思わずツッコミかけたが―――― 美琴「……実際、どれくらいの頻度で一緒にいるの…?」 上条「俺とインデックスか? 頻度って言われても、そもそも一緒に住んでるからなぁ…」 美琴「…あっそ」 上条「…美琴さん? 何だか不機嫌?」 美琴「べーつーにー!?」 禁書「ふふん♪」 美琴「あー、くそ! そのドヤ顔、ムカつく!」 オリアナ「でも、一緒に暮らしていて何も『事故』が起きないの? それって女性として見られていないんじゃないかしら」 禁書「ガガントス!!!」 美琴「ふふん♪」 禁書「むぅ! その勝ち誇ったような顔が腹立つんだよ!」 上条「…何の話? まぁ、美琴の機嫌が直ったから、とりあえずはいいけど」 (だとすると、やっぱりウチの学校が勝っちゃうけど……あれ。勝っちゃったらどうしよう?) 美琴は少し考え、それからブンブンブン!! と勢いよく首を横に振った。 オリアナ「あら? お嬢ちゃんったら、もしかして(禁則事項)してもらうとか(禁則事項)させようとか考えたのかしら?」 美琴「って、何ですかそのツッコミ!?/// ここは『あら? お嬢ちゃんったらどんな命令を考えたのかしら?』ってツッコミが正しいでしょ!? 最初から核心を付いてくるツッコミっておかしくない!?」 オリアナ「あら? ということは、お嬢ちゃんはこの時、本当に(禁則事項)とか(禁則事項)とか考えたってことかしら?」 美琴「はうっ!!///」 禁書「ねーねー、とうま。短髪とオリアナは何を言ってるのかな? どういうわけか私の耳には一連の会話で(禁則事項)部分が聞こえないんだよ」 上条「聞こえなくて結構。(つーか、御坂も案外、ヤラしいことを考えてる時ってあるんだな)」 「短髪はここで何してるの?」 「あん? な、何って、別に私は……」 「とうまの応援?」 「なっ、ば、いきなり何言ってんのよ。何で私があんなヤツの応援なんかしなくちゃならない訳?」 オリアナ「だったら何しに来たのかしら?」 美琴「だっ、だだ、だからさっきも言ったでしょ!? て、敵情視察よ敵情視察! それ以上でも以下でもないんだから!」 上条「え~? ホントに応援じゃないのかよ…」 美琴「……な、何? アンタ、私に応援されたら嬉しいの?」 上条「そりゃそうだろう。可愛い女の子から黄色い声援を受けて、嫌な気持ちになる男なんていな……あれ? 御坂?」 美琴「………ぷしゅー…///」 オリアナ「普段のムチからの、いいタイミングでアメ……坊や、あなた本当に天然なの?」 上条「へ?」 禁書「むー…何だか面白くないんだよ!」 (……一体何なのよあの覚悟!? アイツ、こんなトコでなんて無駄なカリスマ性を発揮してんの! ま、まさかマジで勝ちに行く気な訳!? アンタ私に勝って罰ゲームで何を要求する気なのよーっ!?) 禁書「……と~う~ま~…?」 上条「い、いや違うぞ!? カットされてるから分かりにくいかも知れないが、小萌先生の事とか色々あって、この戦いは絶対に負けられない理由があってだな!」 オリアナ「それを差し引いても気合が入ってるじゃない? お姉さんが思うに、他の理由もあったんじゃないかしら」 上条「な、何だよ他の理由って……いや! やっぱ言わんでいい!」 オリアナ「それは勿論、その子の身体をじっくりねっとりと―――」 上条「言わんでいいっちゅーにっ!!!」 美琴「………///」 オリアナ「…坊や、ウブなのも可愛いけど、男はある程度ガツガツしてないと駄目よ? そんなんだから日本の男子は草食なんて言われちゃうんだから。何だったらお姉さんが教えてあげようか? 確かこの国には48手っていう体位が―――」 上条「いらないよ! てか、アンタが肉食すぎるんだよ!」 禁書「とうま? 48手って何―――」 上条「キン肉マンに出てくる48の殺人技の事だよ! ああ、そうさ! きっとそうさ!」 禁書「キン肉マン………とうま。何だか牛丼が食べたくなってきたかも」 オリアナ「もう…仕方ないわね。じゃあ坊やに寝技(意味深)を教えるのは、お嬢ちゃんに任せるわ」(美琴の肩にポンと手を乗せる) 美琴「黙ってたのに急に話を振られた!!? て、ててててか、わ、わわ、私とこの馬鹿はそんな関係じゃないからっ!!!///」 上条「さて、と。今回はここまでか」 美琴「冒頭にも言ったけど、今回は長くする気満々よね」 オリアナ「それだけ坊やとお嬢ちゃんのオイシイシーンがたくさん、ってことでしょ」 美琴「そ、そんなんじゃないから!!///」 禁書「がるるるるるるるるるる!! まったく! とうまはまったく!!」 上条「おおおおおお落ち着け! 落ち着くんだ! 落ち着いてくださいインデックスさん!! あと地団駄踏むな! 髪の毛むしるな!!」 禁書「うるちゃいうるちゃいうるちゃい! いつもと違って噛みつけないから仕方ないんだよ!! とうまの馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿! 抜いちゃえ! 抜いちゃえ! 禿げちゃえ!! 禿げちゃえ!!」 オリアナ「さて、と。じゃあ私たちは帰るわよ禁書目録」ヒョイ 禁書「って、えええええええ!? 私も退席なの!? 何で!? 今回の話って私も結構出番あるんだよ!?」 オリアナ「心配いらないわ。禁書目録は後からまた呼ばれるってスケジュールに書いてあるから。私は――――さて、どうかしら?」 上条(……意味深だな) 美琴(……また来るのかしら?) 禁書「ううう……じゃあ、とうま! 短髪と変なことしてたら許さないかも!!」 上条「しねーよ! つか、何でトーク番組で変なことになる要素があるんだよ!」 禁書「そんなの分かんないんだよ! とうまはとうまでとうまだもん!!」 オリアナ「それじゃ、坊や、お嬢ちゃん。じゃあねぇ~~~」 美琴「あーうん」 オリアナ「ふふ。結構面白かった」 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 上条「次のゲストが来るまでもうちょっとかかるってか?」 美琴「少しだけ遅れてるみたいね。まあ、もうスタジオには入っているみたいだし、もうすぐ来るでしょ。んじゃ、ちょっとだけ二人だけで次回予告でもどう?」 上条「まあ、いいか。で、次回はどこまでの予定?」 美琴「ん~~~そうね。魔術師絡みの事件はばっさりカットで、私たちの絡みのシーンだから……借り物競走と玉入れ? かしら」 上条「……何か身も蓋もない言い方だな。土御門やステイルが可哀想だ」 ??「どうやら、ここのようね」 ??「あら? 貴女もこちらのスタジオに用事がおありで?」 ??「ん? あなたもなの?」 ??「ええ。わたくしもこの時間に呼ばれましたものでして」 上条「…………」 美琴「あ、どうやら着いたみたいね。一人は黒子か。あれ? でも、もう一人は聞き覚えがあるようなないような――――」 上条「………………………この声って……まさか…………!」 白井「ごめん遊ばせ。少々遅れましたわ」 ??「お邪魔しまーす」 上条「ふ、吹寄整理さん!? 今度のゲストって白井とお前なの!?」 吹寄「む! 何その言い方! まるであたしが来るのはそんなに困ることなのかしら上条当麻!!」 美琴「……『また』知らない女……ほっほ~う……」 白井「相変わらず節操のないお猿さんですこと。本能の赴くままに生きていらっしゃる証拠でしょうか」 上条「ま、まて! 吹寄は俺のクラスメイトで何かと俺を目の仇にしている奴なんだよ! だから落ち着いてください御坂さん!! 白井も誤解を招くようなこと言うんじゃない!!」 吹寄「……相変わらずのようね、上条当麻……はぁ……」 美琴(あれ? でもこの人、あんまりアイツに興味無さそう……目の仇ってそのままの意味なのかな?) 白井(あら? でもなんだかこの人、妙に親近感を感じますわ。どういうことですの?) 上条(ああ……なんだか次回はこぼれ話史上最悪の不幸が待ってそうな気がする……ヒシヒシする……) 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/こぼれ話