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Top 1スレ目 まとめ 名前:風と木の名無しさん[sage] 投稿日:2011/06/14(火) 02 17 17.60 ID zkC7G29Q0 神父さんで昔のキャラ思い出したのでうp 攻め…吸血鬼の貴族。魔界の王位を狙う貴族の中では一番の若造。白髪で長髪の赤目 受けの血吸いたい。 受け…神父のエクソシスト。昔吸血鬼に両親が殺され、自身も背中に傷があるので 吸血鬼が嫌い。灰色の髪と目をしている。妖怪に好かれる血をしているらしい。 男の子…受けの養子。父親の黒魔術で高位の悪魔がのり移っている。バチカンで悪魔判定を受け、 殺されそうになった所を受けに拾われる。緑髪で金(元々)と赤(悪魔の)のオッドアイ 魔界の王位をめぐる百年に一度の戦いが始まり、攻めは舞台である地上にやってきて、 受けの血に一目ぼれ。受けは吸血鬼ふざけんなと追い出すが、そうこうしてるうちに 他の妖怪がやってきて男の子を襲おうとする。受けはとっさに身を挺したが、古傷が 開いてしまう。そんな中攻めがやってきて「お前の血吸わせたら助けてやるよ」と言い、 受けは渋々吸わせることに…。攻めはパワーアップして妖怪を倒す。 こうして攻めと受けと男の子の同居生活が始まる。 こんなんです。神父さん受けっていいよね。 ページ最上部へ
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. ある男が言った。「天国へ行く方法」があるかもしれない、と。 悪の救世主と称されることになる彼の『天国に行く方法を記したノート』は、空条承太郎によって焼却処分され、最早世界に残されてない。 ノートの内容を把握するには、ノートに目を通した空条承太郎の記憶を覗き見る他ないだろう。 だが―――……こんなウワサがあった。 ある財団組織が研究者に『天国に行く方法を記したノート』の復元を依頼し。 どうにか復元した内容も暗号化が施されており、解読者独自の解釈を付け加え、完成された。らしい。 実際のところ、復元された内容を理解が困難を極めたのだとか。 理由として、DIOことディオ・ブランドーも完全に「天国への到達」を確立したとも言い難い。 結論を導き出せなかった研究論文と称するべきか。 そして、復元されたノートの行方は、誰も知らない。 ……………………………………… …………… ……… ☆ 見滝原とは別世界、そこの裏側にあるもう一つの世界。ナーサリー・ライムの固有結界。 救われてならない少年が夢見る世界。 彼が産み出して、彼の望んで永遠と続く世界。 とてもステキな美しい。愉快で優しいファンタジーと希望に溢れた場所。 だけど。 森林地帯を必死に駆け抜ける男女が、数人そこには存在していた。 恰好からして仕事帰りに飲み会でもやっていた社会人と思しき彼らの一人が、地中より現れた怪物に身を引き裂かれた。 バースデーケーキの怪物が虚空より落下し、一人を押しつぶす。血肉がイチゴジャムみたいに。 猿や羊っぽい動物が群れを為して、生き残った者たちを追い込む。 「ひぃぃぃいいぃぃ! どうなってるんだぁぁぁ!!」 「助けて! 誰か助け―――」 彼らは聖杯戦争とは無関係な無辜の住人に過ぎない。 固有結界に迷い込んだアリスのように、不思議で奇妙な冒険を始めずに、歪な怪物たちによって命を奪われていく。 しかし、彼らの死は必要不可欠だった。 単純な話。 ナーサリー・ライムの固有結界を発動し続けるのに『魔力』の問題が生じる。 この英霊が無作為に、見滝原の町中で無造作に固有結界の出入り口を産み出し、人々を引きこんでいる訳ではない。 決して、愉快犯の類じゃなく。 彼のマスター、ラッセルは『普通』の少年なのだ。 ラッセルの所業や前科はとやかく、一般人がマスター適正を所持していた部類に近く。魔力なんてからっきしだ。 それでも、ラッセルは夢を望んでいる。 固有結界によって生み出される『理想の世界』を求めている。 その理想を応えるのがサーヴァントの役目だ。魔力を確保する為、魂食いをし続けていた。 「聖杯戦争が始まる前に『7人』……十分かな」 ナーサリー・ライムの本拠点である街に点在する『情報屋』の家で、結界内の現状を把握する作業が行われていた。 固有結界内の情報は、自然と集まる。 否、固有結界そのものがナーサリー・ライムなのだ。 彼はマスターの容体を確認する。 ラッセルは就寝している。 深夜の時間帯なのだから普通の状態ではあるが、どっぷり深く、よっぽどの事態が発生しなければ目覚める事は無い。 日中は街の住人たちと日常を謳歌している。 それ以外は、このように眠りを強制されていた。 睡眠により魔力は多少なり回復し、抑制する状態でラッセルに負担はかからない。 逆に、ラッセルが起床し、他の住人たちを動かすと魔力消費が増大する傾向へ向かう。 「魔力は問題なし。さて……じゃあ」 次は固有結界で展開してある『出入り口』。 聖杯戦争が開始されると同時に、感知妨害が解除される為、ナーサリー・ライムも場所を考慮することにした。 獲物をなるべく多くかき集めるには、なるべく広く展開するべきだが…… ナーサリー・ライム自体の戦闘能力と言えば、残念ながら。 固有結界で優位に立ち、複数のサーヴァントは相手にしたくない。 まず――見滝原中学校。 ここの出入り口は封鎖する。完全な撤退。当面、暁美ほむらの討伐令で多くのサーヴァントに捕捉される場所だ。 別に生き急ぐ必要は無い。勝手に潰しあってくれるだろう。 入口を閉鎖。 次に――見滝原高校。 ここも閉鎖。理由はウワサに聞く大食い探偵である。彼女はどうやらここの生徒であることを、情報で掴んでいる。 どうだろうか? 実際、中学校よりもこちらの方が少数派ではあるが。 しかし、念の為だ。入口を閉鎖。 極力魔力を捕捉されない為、住宅街に複数点在させていたの入口も閉鎖。 一先ず……ナーサリー・ライムが残した入口は繁華街と高層ビルが立ち並ぶ新都心周辺に数ヶ所。 この時間帯。 先ほどの『贄』と同じ、食事処を目的として徘徊する住人は多い。 基本的にそれが狙いである。 『7人分』の魔力も固有結界の維持には足りるが、戦闘を行う場合は別だ。 サーヴァントとの戦闘の為に、ある程度の魔力を確保しなくてはならない……… 「……この感じ」 入口の調節を終えたナーサリー・ライムは、即座に気づく。――サーヴァントが一騎、侵入してきた。 しかも、よりよって。セイヴァーだ。 ナーサリー・ライムの観測上、彼一人だけ。 マスターの暁美ほむら。彼女の姿は……なかった。 ★ ある母親が息子に教え込んだ。「気高く誇り高く生きればきっと天国に行ける」と。 彼らの父親は最悪で、弱者を暴力でいたぶり、酒に溺れ、どうしようもない男であったのは確かだった。 彼らの生きた世界は底辺で醜悪な場所。 天国とは無縁の『奪う者』が集う巣窟。 母親はそれでも息子に教養を与えた。 後に、息子は養子先で教養が生かされるとは知らずに。 結局、母親が死に。それから最悪な父親は、息子が毒で殺した。 しばらく経った後のことである。 息子は何故だか無性に、母親が口にしていた『天国』について考察を始めた。 独自の憶測を重ねに重ね。 まず、彼は一つの結論に至ったのだ。 ―――自分は『天国』には行けないだろう。 ―――ここままじゃあ、行く事は出来ない。 ―――自分は『生れついての悪』だ。最早、覆しようはない。善人などになれない。 ―――だが……… ―――それでも『天国』へ向かうには、どうするべきか…… ★ 見滝原とは別世界。 裏側に『トコヤミタウン』と呼ばれる町が存在する。 住人は花の異形頭の者が集い。太陽光の差す事のない特異な空間であるから、常に薄暗く。不気味な炎が光源だった。 今宵、一つの葬儀が行われる為、ある神父が隣町より足を運んでいた。 比較的神父にしては若い。まだ二十代の青年である。 気難しい表情と雰囲気を持つものの、信仰心は確かなもので、トコヤミタウンの住人たちは彼を頼りにする節があった。 だからだろうか。 遅くまでかかった葬儀を終え、帰路につこうとした神父に異形頭の住人が一人。 血相を変えて――否、変えたような感じで声をかけてきた。 「ああ、神父様。大変です。丘の方に――……」 「……なに?」 神父も目を見開いて困惑し、冷や汗を流す。 住人が言うに、最近『情報屋』より出回った情報。何らかの事件を起こした指名手配犯が、この町に――丘の方で目撃された。 丘は、つい先ほどまで葬儀が行われていた謂わば墓場。 話を聞いた神父は、死者が眠る場所にそのような者を――そう焦りと憤りを覚え、されど激情はせず、まずは住人を落ち着かせた。 「私が様子を見に行きますゆえ。他の者を近付けない様、お願いしたい」 「はいっ。わかりました、ありがとうございます。神父様」 良く表現すれば『頼りになる神父』であり。 悪く表現すれば『都合のいい神父』だろう。 しかし、彼はそれが自らの役目だと確信しており、神父の身に悔いもないと自負していた。 住人の不安を取り除く。 町の平穏を取り戻す意味での、正当な行いなのだと。 神父が緊張感を胸に丘へと昇ってゆくと、薄暗い常闇には不釣り合いな金の色彩を持つ救世主の姿がそこにある。 奇妙にも、神父は彼を恐怖することはなかった。 恐怖、ではなく。不思議な……神に似た幻想の存在と邂逅した時、表現し難い『感動』があるような。 あまりにも未知の感覚だ。 ハッと我に帰り神父は声をかけた。 「そこで何をしている?」 セイヴァーが振り返り、邪悪な瞳に神父が移り込むが。彼には憤りも、感情すら無い。 ただ通りかかった人物を無関心に眺めている。傍観者かのような振舞いだ。 彼は静かに語る。 「ちょっとした『ウワサ』を聞いたのさ」 「ウワサ?」 「この町は『太陽の光』が差しこむことがないというウワサだよ」 ポカンと口を開ける神父に、ようやくセイヴァーが微笑んだ。 心の奥底からの笑みではない。他人に対し、気を赦させるような想いにさせる仮面のような笑み。 だが。 次に言葉を紡ごうとした時。彼は何かを迷った。 脳の違和感でもあるのか、片手を髪逆立てるように頭に当てながら、丁寧に告げた。 「……アレルギーなんだ。太陽の光に当たると……肌に炎症が起こる。 全身に高熱の鉄板が押し込まれたような、酷い熱さに襲われる。だから普通の生活が難しい」 「あ、アレルギー?」 神父は唐突な話に戸惑いながらも、少し間を置いて冷静さを保ち。頷く。 「成程……随分と苦労してきたのだろう。であれば、この『トコヤミタウン』はお前に適した町に違いあるまい」 セイヴァーが不可思議に神父を眺める様子は、彼らしくない奇妙な姿だった。 神父は、格別動揺を見せず。 むしろ平静に踵を返しながら言う。 「町の住人達が、お前を酷く警戒している……余所者であるから、仕方ない事だ。 私が上手く彼らの誤解をとこう。きっと分かって貰える筈だ」 「――待て」 セイヴァーが神父を呼びとめた。 「私を信じるのか? いや。このまま私を始末する為に、仲間を呼ぼうとしているんじゃあないか?」 「…………」 図星とも言い難い。本来この男は『この世界』において指名手配犯で……だが。 神父は、そうセイヴァーが尋ねたのに対し、焦りでも恐怖でもなく憐れみを抱いたのだ。 嗚呼、何故人を疑うのか、と。 セイヴァーは純粋に問いかけているだけかもしれない。だが、真っ先に『疑い』を発想するのは嘆かわしい事である。 ただこれだけで、彼が育った環境の醜悪さと救済無き無常を神父は感じる。 神父は目を伏せて、あえて指摘はせずに。その問いかけに答えた。 「そのような事はしない。お前が悪人だとして……自らの弱みを明かすとは思えない。 アレルギーは、お前にとっての弱点だ。嘘ではないだろう。本当の事であると、私には分かる」 「………」 これは建前かもしれない。 神父にとってまず『疑う』行為そのものが発想に無かったようなものだからだ。 疑うよりも先に。 『もしそうだったら』の可能性を考慮したのだ。 仮に、本当にセイヴァーがアレルギーだったとして、彼を町の外に追い出し、苦しめるような…… そうあってはならない。 神父は、迷える者に手を差し伸べる神の下僕だ。 彼の義務であり、それこそが喜びに『幸福』に繋がるのだから。 決して『得体の知れない』『赤の他人』の者を苦しめる者ではない。 自らの在り方に疑念を抱いてすらない神父を眺め、セイヴァーは一つの確信を持った。 「君は『引力』を信じるか? 人と人が引き合う『現象』だ」 神父が気付いた時には、セイヴァーとの間合いは詰められていた。多少となり距離があったにも関わらず。 セイヴァーが、神父の腕を掴みながら言葉を続けた。 「恐らく、聖杯戦争に召喚された他の英霊や、嘲笑う『時の神』は君を取るに足らない存在だと一蹴するだろう。 だが……私はそうは思わない。一つ試そう。私の宝具だが………『世界(サ・ワールド)』の原理と同じなら……」 つまり。 『世界(サ・ワールド)』は文字通り世界の支配を示すなら セイヴァーが英霊として会得した宝具は――『悪の支配』の体現だ。 「―――『漆黒の頂きに君臨する王』」 ☆ 悪の『還元』とはなにか? 暁美ほむらにセイヴァーが施したのは『悪』であり『負』の穢れの吸収だった。 セイヴァーの元に『還った』悪は力となって、シャノワールとの戦闘でも十全な効果を発揮させていた。 しかし。 この宝具の真価は、単純な『悪の無力化』ではなく『悪の支配』。 彼こそが、彼の存在した世界における『諸悪の根源』ならば。宝具名の通り漆黒の意志の頂点に立つ『王』であり。 それを支配する絶対的な『王』なのだ。 「……っ!? な、んだ………いま……『何か起きたのか』?」 神父は困惑していた。何が起きたのか分からない。 ひょっとしたら錯覚でしかなく、何も起きてなかったのかもしれない。 だが、彼の前にはセイヴァーが居る。ゆっくりと神父の腕を離した彼は「フム」と関心する。 「最初の内はこんなものか。能力の仕様に、私が慣れるまで時間がかかる」 「……?」 「ああ、まだ名前を聞いていなかったな。私はディオだ。『ディオ・ブランドー』」 戸惑いつつ、神父はしかと返事をした。 「私は……私はドグマという」 「ドグマ。たった今、君を『自由』にした。この世界で君だけは解放され、支配下から逃れられる」 「自由? どういう意味だ……??」 神父……ドグマの疑問が解消されることは叶わなかった。 突如として空間は歪み。セイヴァーの姿が幻想のように靄かかり消え往こうとする。 けど、セイヴァー・ディオの言葉だけがハッキリと響き渡った。 ―――『漆黒の頂きに君臨する王』。この固有結界は、恐らく『悪』によって構成されている。 ―――世界の主も、私の宝具を理解し。追放しているのだ。 ―――1つ付け加えるなら……私は君を構成している『悪』を還元し、私の『悪』を君に与えた。 ―――もし君と私の間に再び『引力』が生じるなら、必ず巡り合えるだろう。 世界の歪みが終わった時には、セイヴァーの姿はなく。丘で一人、ドグマだけが佇んでいた。 ドグマは、セイヴァーが告げた言葉の全てを何一つ理解できずにいる。 そもそも。 ドグマは本来、ナーサリー・ライム……それが鏡となって映し出すラッセルの『夢』の再現体の一つ。 即ち、名前も無い使い魔に等しい。セイヴァーの言うとおり『取るに足らない存在』でしかない。 セイヴァーが醜悪に撒いた悪意の種でしかない。普通ならば。 なのにセイヴァーは、何故か意味を見出そうとしている。 「………いかんな。私も疲れている」 ドグマは混乱状態にあった。冷静に状況を見直す。自分は葬儀を終えた。職務を終えたのである。 指名手配犯のセイヴァーは……もう居ない。 理由は分からない。状況もドグマが理解するのは叶わない。 妹。 そうだ。妹のコーディが待っている。町に戻ろう。 ドグマはナーサリー・ライムが、ラッセル・シーガーが描くシナリオ通りに準えて行く。 少なくとも……今は ★ 必要なものに『信頼できる友』がある。 彼は欲望をコントロールし、欲望のない、所謂聖職者のような無欲さがなければならない。 人の法ではなく、神の法に従う下僕のような人間だ。 単純な話。 安心できる人間。自らの思想を託せ、それを無為に利用する貪欲で愚かな人間を望んでないという意味。 果たして、聖職者である必要があるのだろうか。 必ずしも『そういう人間』が友に成りうるとは限らない。 ひょっとすれば聖職者じゃなくとも奇跡的な割合で、神の法に従う人間が存在するかも……… ★ 不味かった、とナーサリー・ライムは一息ついていた。 非常に危険であったが、もうセイヴァーは固有結界から追放し、あの宝具による侵食も未然に防がれただろう。 不穏要素はドグマが直接影響を受けた所。 最も、ナーサリー・ライムにとっても『想定外』な宝具だったのだ。 『漆黒の頂きに君臨する王』。 悪の支配をする宝具であれば悪そのものであるナーサリー・ライムの固有結界。 否、ナーサリー・ライムの自体がセイヴァーに支配されかねない。 ……幸いにもセイヴァーは上手く宝具を展開せずに終えた。 違う。 恐らくセイヴァー・DIOの目的は達成された。どういう訳か、ドグマを自らの支配下におこうと試みていた。 固執した理由は分からない。 ドグマ以外にも、それこそトコヤミタウンの住人全てを支配下におけばいいものを。 始めに手をかけたのはドグマだった。何故? 深く考える必要は無いかも分からない。 ドグマに変わった様子は無い。ナーサリー・ライムは、ドグマ自体に異常性はないように感じる。 だが、あくまでナーサリー・ライムが感じる点だけ。 ナーサリー・ライム自身の感覚に異常は無くとも『悪』という規格外の領域。 何よりドグマ単体の表面上は確かに、変化がないが内側はそうもいかない。 ナーサリー・ライムは、まだ気付いていない。ドグマ自身も自らの異常を理解していない。 異常性はとやかく。 次こそ固有結界の支配を完遂されかねないとナーサリー・ライムは思う。 「ここじゃ戦えない。それが分かっただけでも良い収穫だけどね」 確かに、本格的な戦闘に至らず、宝具の手の内が把握できたのは、むしろ幸いと称するべきだ。 ――――しかし。 ならばセイヴァーはどう倒す? 他の主従に任せる、なんて不確定要素に頼るのは心乏しい。 討伐令がある故、他の主従も彼を狙うが……ナーサリー・ライムは手元にある空っぽのソウルジェムを眺める。 何も、セイヴァーの魂の回収を必須にすることはない。七騎分の魂を回収し、聖杯を完成させればいいだけだ……… 【見滝原の裏側~ナーサリー・ライムの固有結界/月曜日 未明】 【ラッセル・シーガー@END ROLL】 [状態]魔力消費(小)、睡眠、??? [令呪]残り3画 [ソウルジェム]無 [装備] [道具]日記帳 [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:みんなと普通にくらす 1.明日はなにをしようか。 2.セイヴァー(DIO)に思うところがあるが…… [備考] ※聖杯戦争の情報や討伐令のことも把握していますが、気にせず固有結界で生活を送るつもりです。 ※セイヴァー(DIO)のスキルの影響で、彼に対する関心を多少抱いています。 【アサシン(ナーサリー・ライム)@Fate/Grand Order】 [状態]魔力消費(小) [ソウルジェム]有 [装備] [道具] [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:固有結界を維持しつつ、聖杯作成を行う 1.魔力の確保と他サーヴァントと一対一の状況を作りたい。 2.セイヴァー(DIO)を侵入させないようにするが……倒すのは…… [備考] ※セイヴァー(DIO)の真名および『漆黒の頂きに君臨する王』を把握しました。 ※『漆黒の頂きに君臨する王』によって固有結界が支配されると理解しました。 ※住人の一人・ドグマが『漆黒の頂きに君臨する王』の影響を受け、繰り返しの日常から逸脱する可能性があります。 ※現在、新都心と繁華街にのみ結界の『入口』を解放しています。 ☆ 時を静止する宝具だけではない。 救世主として会得した宝具『漆黒の頂きに君臨する王』を用いれば、完全なる掌握も可能だった。 セイヴァー・DIOも、半ば確証を得ていた。だが、そうせず。 ナーサリー・ライムの追放を受け入れたのは、『漆黒の頂きに君臨する王』で使用するべき『悪』が、肝心なものが枯渇していた為である。 『悪』……以前、DIOが暁美ほむらより回収したソウルジェムの穢れ。 シャノワールとの戦闘やドグマの支配に使用し、英霊相手を支配下におけるほどの『悪』が足りない。 これは魔力とは別だ。 だからこそ魔力を『悪』に変換し、利用する事も出来ない。 再び『悪』を回収しなければならない。 暁美ほむらの穢れだけでは、ナーサリー・ライムの固有結界を突破し、支配下におけない。 逆を返せば、相応の『悪』を備えておれば彼の結界を無理矢理にもこじ開ける事も可能だと、DIOは自覚していた。 彼の『直感』を用いれば『漆黒の頂きに君臨する王』で可能な範囲を薄々理解できる。 単純にナーサリー・ライムのような古典的な悪の集合体のエネルギーであればいいが……分かりやすいのは 魔法少女の穢れだろうか。ならば……暁美ほむらの知人たち。 鹿目まどか。 美樹さやか。 巴マミ。 佐倉杏子。 彼女たちが魔法少女であれば、穢れの回収に困る事は無い。 しかし……DIOは今日に至るまで英霊としてのスペックを確かめていた。 故に、だ。 やはり暁美ほむらは、自分に適した最良のマスターなのに間違いは無いと分かったのである。 主従関係としてじゃあなく、魔力の適正の意味で。 時の力を有するマスターの魔力だからこそ適している。 当然のことだが重要な事もである。 恐らく、他に『時の力』を有するマスターがいない限り、暁美ほむらが最もDIOの力を引き出せるマスターだ。 同時に『穢れ』もそうだ。 『穢れ』も暁美ほむらが最もDIOに適した『悪』を齎すのではないだろうか? ならば……彼女を『あえて』絶望させるのも一つの手段………… DIOは再び見滝原に戻ってきた。 だが、始めにナーサリー・ライムの世界に侵入した場所とは異なった。 外灯の明かりが反射する池が遠目に見え、線路を挟んだ先は高層ビルの並ぶ新都心がある。 彼が居る位置は、比較的郊外から離れた控えめの住宅地。 救世主としてのDIOは不思議に冷静を保ち続けているのだが、彼は『俺』の方ではきっとこの聖杯戦争をやっていけないだろうと感じる。 確かに、暁美ほむらは適したマスターだが、時の入門を可能とする彼女を『俺』が赦す事はない。 シャノワールに関しては、そもそも『時の力』を有しないにも関わらず侵入する屁理屈っぷりだ。 『私』であるDIOは、彼の始末と期待とを想っているが。『俺』の方は違う筈だろう。 …………何より。 「やはり『見ているな』。貴様」 DIOは虚空を睨んだ。 何もないし、誰も居ないのだが――DIOは常に感じる時計の音色と『見られる』感覚に静かな苛立ちを秘めている。 見られている。 かつてジョセフ・ジョースターのスタンドで似た感覚を味わった経緯があるDIOは、一際『監視』に敏感だった。 そして、見滝原全土に響き渡る時の音。どこにいようとも監視し、嘲笑する上位なる存在。 DIOは便宜上『時の神』と呼称している。敬意ではなく皮肉を込めて。 神霊の『時の神』の可能性もありうるのだが、ウワサだけの情報では雲を掴むようなアテのなさだ。 常に監視はなく。 だが、暇さえあれば「そういえばDIOって今なにしてんのかなぁ?」とSNSアプリで様子を伺うような。 ありふれた感覚と頻度で眺めて来るのだから、救世主のDIOでさえ苛立ちを僅かに込み上げている。 救世主の彼でさえコレなのだから。 本来のDIOなら怒り心頭どころでは済まない。 優先させたいのは、やはり『時の神』の始末だろうか。 最も、それが何を目的としているのかも不明である。 しかし……いづれDIOの目的たる天国への到達を邪魔する存在に違わなかった。 天国への到達に必要なもの………固有結界に居た神父の役割を与えられた青年。 彼が果たして『友』になりうる存在なのか定かじゃないが。 どういう訳か。 DIOはアレルギーと称したが、太陽が弱点であることを自然と彼に明かしていた。 彼に心を赦した、よりかは。 似たような事があった。既視感(デジャヴ)なるものだ。『私』の記憶にないのなら『俺』が巡り合った友との既視感か? どちらにせよ。 あの固有結界には再び侵入しなければならない。英霊以外にも、あそこにマスターが居た筈だ。 まだ他に接触したいサーヴァントも居る。 時の勇者や赤い箱の怪人も関心がある。 運命を操る少女にも出会いたいと、何故か思う。 時間泥棒……DIOは、きっとスタンド使いの英霊ではないかと感じ取っていた。 恐竜を使役する者も。時に関係ない筈だが、非常に興味があった。 孤高の歌姫も、何か自分に通ずる部分がある気がする。 そして……『天国への到達』に関するウワサ。アレを冠するサーヴァントは何者なのか? 全てがDIOの『直感』に集束された情報なのだが、生前から『直感』に確証を得ていたDIOには全て真実だと豪語出来た。 聖杯戦争は火ぶたを切られたばかりである。 【C-1 住宅街/月曜日 未明】 【セイヴァー(DIO)@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態]魔力消費(小)、暁美ほむらの穢れ(小) [ソウルジェム]有 [装備] [道具] [所持金] [思考・状況] 基本行動方針:聖杯の獲得と天国へ到達する方法の精査 1.他サーヴァントとの接触を試みる 2.『時の神』は優先的に始末したい 3.『悪』の回収。暁美ほむらをあえて絶望させる? 4.再びナーサリー・ライムの固有結界に侵入する。 [備考] ※ナーサリー・ライムの固有結界を捕捉しました。 ※『時の神』(杳馬)の監視や能力を感じ取っています。時の加速を抑え込んでいる事には気付いていません。 ※自らの討伐令を把握していません。 ※ウワサに対し『直感』で関心ある存在が複数います。
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◆gfFjaqv/HU氏の手がけた作品 069 天敵 070 不正アクセス 106 脱落者 139 緋色の聖人 156 神父と狂気な仲間達 190 平和島静雄のスタンス 登場させたキャラ 計 名前 【04】 神父 【03】 キーリ、平和島静雄、古泉一樹、ボルカン 【01】 ゼロス、福沢祐巳、哀川潤、匂宮出夢、長門有希、ケンプファー、ディートリッヒ、イマジネーター 作品の感想 名前 コメント
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4戦目の神父ジムゾン。カツラ設定に始まって、どもり癖、女装癖、赤ログでのマゾ発言、墓ログで男女かまわぬラブコール、エピではサド発言。えーと…残る変態要素ってなんでしょう?w全国の神父ファンに頭を深く下げたいです。占われるまでもなく、4日目の処刑でさくっと吊られ、長い墓下生活でした。変態活動以外何も活躍できなかった。 -- しるば25 (2006-06-17 01 23 56) 名前 コメント
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神父 カフカ 属性 水 MAX Lv 50 Aスキル 悔い改めなさい 潜 在 能 力 (1段階) (2段階) ランク A HP 1,471 Sスキル ブリジットダガー (5) (3段階) (4段階) コスト 39 攻撃 1,789 進化元 - (5段階) (6段階) No.1173 種族 ? 編集 進化先 闇に魅了された神父 カフカ (A) (7段階) (8段階)
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ポルトガルの公子ジョアン・フェレロはある日、父からの呼び出しを受けた。 (ジョアン) 「父上、わたしをお呼びとか」 (フェレロ公爵) 「おお、ジョアンか 剣術の腕はあがったかな」 (ジョアン) 「ええ、もっとも昔に比べてですが 父上と戦っても5本に1本取れれば良い方かと存じます」 (フェレロ公爵) 「ふむ、航海術は習得できたか」 (ジョアン) 「一応、学問としては修めました ただし実践の伴わぬ学問ほど役に立たぬ物はございません」 (フェレロ公爵) 「さようか、ならば地理学には堪能になったかな」 (ジョアン) 「こればかりは、リスボンから出ることを許されておらぬ私には書物を通してしか学べません」 (フェレロ公爵) 「ジョアンよ 書物を侮るでないぞ、窮地を救うのは先人の知恵と心せよ」 (ジョアン) 「はっ」 (フェレロ公爵) 「ときにジョアンよ リュートの腕前はどうじゃ?」 (ジョアン) 「あれは余技です とても人前で弾けるほどのものではありません」 (フェレロ公爵) 「そうかな、ご婦人方の評判はかなり良いとクリスはいっておったが」 (ジョアン) 「ご冗談を」 (フェレロ公爵) 「ははは、いつか機会があれば聞かせてもらおう ジョアンよ」 (ジョアン) 「はっ」 (フェレロ公爵) 「今日はお前に告げることがある」 (ジョアン) 「何でしょうか」 (フェレロ公爵) 「お前も知っておろうが、わしがお前の年頃には艦隊を率いて海賊退治をしておったものだ」 (ジョアン) 「はい、存じております」 (フェレロ公爵) 「これまでお前にはこの港から外に出ることを禁じておったが、それはお前の未熟を危惧してのことだ だが、フェレロ家の者をいつまでも陸で過ごさせる訳にはゆかん お前の知識はすでに十分、後は実践を積むのみだ ポルトガル海軍大臣兼宰相レオン・フェレロの命と心得よ、お前はこれより探索に赴け」 (ジョアン) 「はっ」 (フェレロ公爵) 「プレステ・ジョアンの国を見つけ出せ 厳し過ぎる処遇とは思うが、見つけ出すまでこの館に戻ることも許さぬ さらには街の者にはお前を平民として扱うように布告するゆえ、心いたせよ お前の船は造船所に造らせておる、その間に出発の支度をしておくのだ ロッコ、ロッコはおらぬか」 (老航海士ロッコ) 「へい、控えておりやすぜ」 (フェレロ公爵) 「お前にジョアンの教育係を命ずる こいつを、一人前の船乗りに仕込んでくれ」 (老航海士ロッコ) 「わかりやしたぜ、提督 じゃねぇや公爵閣下」 (フェレロ公爵) 「わしの息子だと遠慮せず、存分に鍛えてやってくれ」 (造船所にて) (老航海士ロッコ) 「よお、船はできてるかい」 (造船所の親父) 「なんだ、ロッコか ちゃんとできてるぜ レオン公爵の命令で、あの方が初めて乗ったのと同じラテン級の船にしておいたぞ 船名は『ヘルメスⅡ世』だ 三角帆で初心者にも操りやすい船だぜ」 (教会にて) (フェリペ司祭) 「おお、ジョアン殿 ようこそおいでいただきました」 (ジョアン) 「司祭様、何か御用がおありと聞きましたが」 (フェリペ司祭) 「さよう、実はあなたにお願いがあるのです エンリコ、エンリコ神父 こちらに来なさい」 (エンリコ神父) 「はい、司祭様」 (フェリペ司祭) 「彼はフランシスコ会から派遣された宣教師でエンリコといいます ところでジョアン様、法王庁が東方への布教を望んでいるのは御存知ですね 折り入っての頼みとは、彼をジパングの地へ送り届けて欲しいのです」 (ジョアン) 「ジパングですって! 父の話では遥か東の彼方に浮かぶ美しい島だと聞きましたが 今の私には無理です まだインドはおろかイベリアの地から離れたこともないのですよ」 (エンリコ神父) 「しかし、彼の地にはまだ神の教えが入っておりません 幾多の民が我らの教えを待っているのです とにかく、法王庁は私に布教を命じました お願いです何年かかっても構いません 私をジパングに連れていってください」 (ジョアン) 「そこまでいわれるのでしたら引き受けましょう ただし、本当に何年かかるかわかりませんよ」 (老航海士ロッコ) 「いいんですかい、坊っちゃん 安請け合いしちまって」 (ジョアン) 「確かにジパングは遠いだろうけれど、時間をかけて少しずつ進んで行けばいつかはたどり着くさ」 (老航海士ロッコ) 「それもそうですね 坊っちゃん」 (出港所にて) (老航海士ロッコ) 「ところで坊っちゃん、差し当って何をなさる気ですかい」 (ジョアン) 「ああ、とりあえずあちこちの港を見て回ろうかと思うんだが」 (老航海士ロッコ) 「そいつはあんまり賢いやり方じゃありやせんぜ」 (ジョアン) 「どうしてだい?」 (老航海士ロッコ) 「資金ですよ、船を動かすにはとんでもなく金がかかるもんですぜ 水はタダだからいいとして、水夫を集めたり食糧を買ったりで大変な出費でさあ」 (ジョアン) 「この金貨じゃあ不足だっていうのかい」 (老航海士ロッコ) 「ええ、まあなんとか1カ月は保つでしょうが資金を使い果たしてからでは遅いってことですよ あちこちの港を見て回るのに関しては大賛成ですがね」 (エンリコ神父) 「ロッコさんは同時に交易をするべきだとお考えなのですね」 (老航海士ロッコ) 「そうそう、その通りでさあ」 (ジョアン) 「しかし、交易といっても何を買ってどこで売れば良いのか分からないからな」 (エンリコ神父) 「たとえばリスボンならその特産品、岩塩を買うべきでしょうね」 (ジョアン) 「………」 (エンリコ神父) 「わたしは以前、教会で会計係をやっていましたからわかるのですよ この港で金貨40枚程度で買える岩塩は地中海の別の港では金貨60枚以上で売れる筈です」 (老航海士ロッコ) 「提督、エンリコ神父は会計に明るそうですから主計長になってもらったらいいんじゃないですか」 (YESにするとそこで任命される) (ジョアン) 「そうですね、ではお願いしましょう それから、ロッコには副長を頼むよ」 (エンリコ神父) 「そうそう、私は今まで寄稿した先の物価をある程度覚えています 積荷一覧で積載している積荷を選択すれば、その商品をどこで売れば最も利益が上がるかをお教えしますよ」 (出港して数日後) (老航海士ロッコ) 「坊っちゃん、大変です 密航者を見つけやしたぜ」 (ジョアン) 「ロッコ、頼むから提督って呼んでくれないか しかし僕の船に乗り込むとは物好きなやつだな」 (老航海士ロッコ) 「感心している場合じゃねえでしょう ほれ、こいつでさあ」 (密航者) 「いたたた、何をする 乱暴者め!」 (老航海士ロッコ) 「何が乱暴者だ、この野郎」 (ジョアン) 「まあまあ、ロッコよさないか なあ、君は何て名前だ?」 (密航者) 「今日は何曜日だ?」 (ジョアン) 「日曜日だが」 (密航者) 「なら、ドミンゴ(日曜)にしよう」 (ジョアン) 「名前を言いたくないのか まあいい、そんなにこの船に乗りたいのなら構わないさ」 (老航海士ロッコ) 「坊っちゃん、じゃねえ提督 本気ですかいこんな得体の知れねえ薄汚い野郎を仲間にするなんて?」 (ジョアン) 「まあいいじゃないか 仲間が多い方が楽しそうだ エンリコ神父はどう思いますか?」 (エンリコ神父) 「神の前には人は皆平等です これは髪の与え賜うた試練かも知れません」 (老航海士ロッコ) 「ちっ、仕方ねえな おい、小僧! 提督がお目こぼしで乗せてくれるってよ、感謝しろ」 (密航者) 「ありがとう、感謝するよ」 (ジョアン) 「しかし姓がないと不便だな そうだ明日のことをイスパニアの言葉でマニャーナというんだ、それにすればいい」 (密航者) 「ああ、結構だ」 (ゲーム本編開始)
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ego主催一味…なにかと粘着される人とその周辺。あるストーカーは警察のお世話になった。 ego粘着…なにかとego主催に粘着するキ●ィ。粘着暦は2年以上。個人情報暴露など本物の真性です、触るな危険。 タコラ…神父の中の人担当、情事の粘着アンチ。笛アニメ化とともに本スレに現れる。一派とともに本スレをgdgdにする。現在も潜伏中? タコラファン…タコラたんのファン。行動と動向にとても詳しい。何かおこるとタコラたんの仕業かとwktkしてしまう。 タコラファンのファン…「都合の悪いレスをタコラにしようとしている」と、他の認定厨はスルーしてタコラファン中心に注目。 母一派…笛BLゲー企画倒れ一派。自分達を家族に見立てて大騒ぎ。父、母、子、勇者、etc。 サ工ノ\たん…ミケ複数鳥堂々公表。当日はスペを売り子に任せてバックレ。同時期に愛は一成から阿部へ華麗にチェンジ。 神父ファンオヴァ…旦那とご無沙汰、欲求不満で変態ネタに走る? メール欄一派…メール欄で内緒話が好き、お仲間の心情代弁や、一派じゃないという言い訳がやたら長文 矢印マン…矢印だけの意味不明レス、やたらマメ、粘着スレさらし、黒髪双子の幼女が通説、神父への攻め役 はぁさん…矢印マンの永遠のパートナー、神父へは視姦担当 沖田オヴァ…新撰組や沖田総司のことについてよく知らない人間がいると、場所をわきまえずファビョる 歴史に関係ないスレでは知らん人間もいて当然という当たり前のことが理解できない、まるで絵に書いたような新撰組厨 vwの人…vやwだけの意味不明レスが矢印マンとキャラかぶるが、女性向けスレではこちらの方がデビューは早いようだ、 童貞M男…童貞を奪ってほしいとのことだが、相手のおおまかな住所も聞かずメルアド交換も言い出さずのネナベっぽ… いや、紳士的なナンパ氏 ID 7fu/5wKC0…「刑土月女向同人@VIP」を立てた人、相手が下ネタで煽ってきてもあまり下ネタで返さず、ひたすら 「現実みろ~」のヲタク論を連呼する、これも紳士的なポエマー 必死だなの人…自分独自の基準で必死なレスを認定し代弁するエスパー コピペの人…前スレ 325あたりから現れた、ひたすら過去ログをコピペしまくってる人 新キャラ追加の人…2ch初心者臭を醸しだす香ばしい人 2ch初心者指摘の人…2ch初心者って言いたいだけの人、実は2ch直リンすんな厨と沖田オヴァとお友達 自己紹介の人…コピペ荒らしがいると言ってコピペしてく 凛鳥…月姫難民スレ史上最狂の電波、月スレで煽られチャットにてマジギレ、3年前の犯人もお前だろと意味不明なことを言い残す 地雷…「この世全ての自演」とまで言われた自演王、3時間でスレを食いつぶす化け物 話題そらし隊…話題をそらしたい時にはいつでも何故かego主催 199…自分すらネタにするその心意気が気に入った人vv コピペの人(カプバージョン)…カプ小説をひたすらコピペして希望 私怨の人…槍弓とか弓士とか、いろいろいるらしい おでんSSの人…その正体は~誰も知らない知られちゃいけない♪ エスパー…レスにより全てを見抜く全能の神 赤to青…ミケで周囲に大迷惑サクル。現在ペナ回避工作に必死?自称槍弓最大手。 ubw…弓士アンソロ主宰の隣で弓士アリエネー発言、ego不参加強制、槍弓最大手発言、笛糸女性向けは 私達が仕切る!発言。胆石じゃないとおかしい。ドジンシは思い切って300部発行。 槍弓アンソロ主催…自称槍弓最大手。おっとりドジっ子演出も、イベで「今日はウチが一番売れてる」と 暗黒微笑する裏餅。一般と掛け持ちでカプ色は薄い。 槍弓アンソロ協賛…槍弓主催にマメに擦り寄ってカプ大手を目指す?いろんな弓士サイト絵チャで槍弓描かせて 傘下に取り入れ。 美少女エロゲ801というジャンルをものともせず飛翔系のノリで宣伝打ちまくる新進気鋭。 子分K…槍弓アンソロ協賛にそそのかされて槍弓へ。黒弓×弓。士受アンソロ締切大遅刻も、 締切過ぎてる他カプ絵チャで「まだ原稿終わってない」と暴露。 カップうどん…正真正銘笛糸801最大手。基本弓槍だがネタで出した槍弓は自称槍弓最大手サクルたちの 倍以上部数を瞬殺で売り切った。現在引退して商業活動中? 板管A…避難所Aの管理人、現時点でボロを出していない。IP照合疑惑あり。 板管B…避難所Bの管理人、予告のないスレ削除を2回も行った挙句移転。携帯厨疑惑あり。 ぴん難9スレの目の 1…自分に都合の悪い(?)登場人物紹介を予告なく削除。 623…うどん信者。うpドジっ子。ぬこだいすき。 670…英語が苦手な萌えキャラ。 平和を手放したくない人…希望を失わない。 ego主催のファン…ego主催のリンクの数まで把握していて、その増減に一喜一憂しているもよう 「た…たまたま知ってただけなんだからねっ、べ…別に気になってチェックしてたって訳じゃないんだからねっ」 神父BBSのファン…キモいはずのBBSをわざわざブックマークしてチェックしているもよう 「サ…サルの芸を見るような好奇心からよっ、そ…それに最近は見なくなっちゃったんだからねっ」 老害オヴァ連…2が原因で潰れた?Log企画をすっかり忘れ、自分達から見た新参を攻撃しジャンルを憂う。 ego主催の苦労に感情移入する人も。主張は「もっと良識や思いやりを」「平和ボケした小娘pgr」 槍弓協賛ファン…長文だけを理由に"槍弓協賛乙"と思わずネタレスしてしまう愛の深さ 761…痛くて香ばしいのでヲチしてほしい構ってちゃん。でもサイトは晒したくない。 765…毎日神父の話題が出て神父ファンと神父ファンファンが楽しい会話をしてくれないかと待ちわびている。 767…コピペしちゃったことを謝罪。文をまとめる訓練をするといいお。 768…典型的な"レスにより全てを見抜く全能の神=エスパー" 他人の文にもアドバイスするが自分はレス番間違える。 773…労咳をまとめていない方に戻す。 774 775 776 778…コピペ間違いに突っ込みたい人 イニシャルG…嫌われものだがこのスレの神父よりマシ イニシャルGその2…Gそっくたん 荒らし…些細なことであげあしとったり、認定厨したり、エスパーしたり、ヲチ書き込みしたりして荒らしてたのに ゴキブリの話題からそらせなくて悔しいお 818…総受。そのうち欲しくてたまらなくなって自分から求めるようになるさ ふふふふふ。 871…ネタ設定に突っ込む空気嫁ない住人 875…20代前半の漏れからすると30超えたらみんなまとめてヲヴァだお 878…ツンデレ 話題そらし隊(バゼット組)…バゼットに関してはネタレスすらも否定する、よほどまずい訳があるらしい IDオヴァ…IDの出ないレス、出ても単発のIDは、全て自演とみなしてファビョる 蔑称オヴァ…槍弓批判派に矛先が回ってきたとたん、オヴァという言葉は蔑称だぁと顔真っ赤にして批判中 このスレのウオッチャー(槍弓批判派多し?)…「オヴァもといっ年長者への批判が出てきてから書き込みが止まったね」と言われたとたん長文書き込み 粘着オヴァ…深すぎる愛情は神父受から槍弓へと華麗に変心、次のターゲットはどのカプだ? ?2BP(1110)…堂々と特定カプ(弓凛)批判、嫌いなはずの弓凛腐女子と同じことしてるけど気ニシナイ スレの住人同士争わせて結果的にタコラと同じことしてるけど気ニシナイ
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『純白のシンフォニー』読みました。正直、途中で展開は読めたのですが、やっぱりな! という感じでにやにやできたので、大変面白かったです。たぶん、描写はなかったものの、一部の参列者の中にも展開が読めた連中がいたことでしょう。神父のお茶目は読めなかったけどな! ナイスアドリブですよ、神父。――また何かしらの物語を期待しています。 -- (名無しさん) 2013-05-21 01 30 32
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487 名前: 371@銀剣物語 ◆snlkrGmRkg [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 23 56 47 黒い神父は、鋭い視線で、教会の扉を見つめていた。 私の立つ祭壇から、長椅子と通路を隔てた反対側……教会の中と外を隔てる扉を。 「……今夜は来訪者が多いことだ。 こちらにも予定というものがあるというのに」 誰にとも無く呟く。 ……扉の向こうに、誰かが立っているというの? 「…………」 雪華綺晶も、視線を奥の扉の方向へと向けている。 ……今、私から目を離しても、隙を突かれることはない、とたかをくくっているのかしら。 けど、悔しいことに、それは……正解。 今の私には、雪華綺晶の隙を突いて襲い掛かる力すら残っていない。 「人払いをしていたはずだが……それを超えてきたか。 常人ではないのか、それとも余程強い意志があるのか……」 前方を見据えたまま、懐からなにかを取り出す。 それは、一本のまっすぐな長い剣だった。 ……こんなもの、何処に隠してあったのかしら。 「だが……いずれにせよ、覗き見は感心しないな」 神父はそれを手に持って……前触れも無く投擲した。 低い風切り音、直後に扉を揺るがす轟音。 どんな力を込めたのか、投擲された剣は木で出来た扉に水平に深々と突き刺さった。 ……ああ、この神父、本格的にただの人間じゃないわねぇ。 着弾の衝撃で、扉が勢い良く外側に開かれる。 そこには……。 「む……?」 そこには、誰の姿も無かった。 扉の向こうには、かすかに街へと続く下り坂が窺える。 神父の勘違い……じゃないのだろう、きっと。 多分、新婦が剣を投げるより早く、その誰かはこの教会を立ち去ったのね。 ……誰だか知らないけど、早く逃げたほうが良いわよ。 私は心の中で、顔も知らない誰かに忠告した。 「……逃げたか。 あっさり引いたということは、誰かに報告するつもりなのか……」 神父はツカツカと扉に近づき、注意深く周辺を観察した。 誰も居ないことを改めて確認すると、扉から剣を引き抜き、再び懐に収める。 ……だから、その剣はどうやって収納してるのよ。 「追わなくていいの、言峰?」 「追ってどうにかなる相手ではなかろう。 もし追ってどうにかなる相手だとすれば、むしろこの場を無かったことにした方が早い。 いずれにせよ、雪華綺晶、この場でこれ以上の騒ぎを続けるのは止めろ。 必要以上に目立つのは、お前も本意ではあるまい」 「……そう、ですね」 雪華綺晶は、改めて私のほうに向きなおった。 芝居がかった仕草で腕を振り上げると、その手から白い薔薇の花弁が散る。 花弁は風も無いのに舞い散って、私の足元まで流れてくる。 「そういうわけで、お姉様。 不意に邪魔が入ってしまいましたので、今宵はこれまでにしたいと思います。 しばしの間……お休みになってください」 「な、に、を……?」 何を言っているの? そう口にしようとした私は、急速に意識が薄れていくのを感じた。 舞い散る花弁が床に積もるように、私の意識も白く塗りつぶされて……。 これは……いけない、あの薔薇の花弁の力!? 「き、ら、きしょう……っ」 「でも、わたしはまだ諦めてはいませんから。 お姉様に、わたしのお願いを聞いて貰うために……」 意識が保てなくなる。 私はゆっくりと床に膝をつき、崩れ落ちるように身体を横たえ……その直前、神父の独白が聞こえたような気がした。 「しかし、今の来訪者……あれは……」 α:「使い魔……魔女め、日和見を決め込んでいれば良いものを」 β:「自分自身の後始末とは、ご苦労なことだな、弓兵よ」 γ:「あれは……確か、穂群原の学生だったか……?」 ――Interlude out 投票結果 α 5 決定 β 1 γ 0
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(無題) Case 01 赤髪の神父「インデックスとの同居を解消する」「そうか、ついに決断したのか」「もう曖昧で済ませる気なんてないさ。前に進むって決めたんだ」学園都市のとある教会で、ツンツン頭の少年、上条当麻が自らの決意を赤毛の神父に打ち明けていた。神父のインデックスへの想いの深さは周知であったので、上条は半殺しにされる位は覚悟していたのだが「例の後輩の為……なんだろう?」「あ、ああ」「だったら仕方ない。あの子の身の振り方は、僕の方で責任を持つから心配いらないよ」予想に反して神父の反応は穏やかなものだった。これは上条も予測できなかった展開だ。その事に対する疑問が顔に出ていたのか、赤い神父は「見くびられたものだね。みっともなく取り乱して、キミに暴力を振るうとでも思っていたのかい?」と、タバコをふかしながら上条に飄々と問いかける。「当たり前だろ! お前やインデックスの信頼を裏切るって、そう言ったんだぞ! なのに何で……」禁書目録との別離を、この神父に報告する事は上条にとって罪の告白に他ならない。要はケジメを付けにきたのに、肩透かしを食らったのだ。神父の心情を理解できない上条は大声でまくし立てるが、神父は穏やかに、そして諭すように語りだす。「キミは誰も裏切っていないさ。本当に大切な、たった一人の女性を守るために筋を通したにすぎない。それはとても立派な事だと思うよ。というか外野なんて気にする暇があるなら、早く意中の後輩をモノにしたらどうだい」口下手な神父の言葉に後押しされ、上条は教会をあとにする。大切な人に別れを告げる為、大切な女性に想いを告げる為に。それを見送った神父は思う。「悪の親玉を倒して、ヒーローとヒロインは末永く幸せに暮らしました……なんて、現実にあるはずもない。圧倒的なアドバンテージに胡坐をかいてるから盗られてしまうんだ。あの子には可哀想だが、現実は厳しいね」かつて恋焦がれた女性を思うと、胸がチクリと痛む。だがそれだけだ。「信じるだけでは、想うだけでは、どうしようもないこともある。……経験者にしか理解できないかな?さてと、小萌が帰って来る前に夕飯の準備を始めないと」そう呟くと神父はタバコの火を消し、キッチンへ向かった。 Case 02 上条の後輩平凡な学生寮の一室、そのキッチンで少女が日課の弁当作りに励んでいる。鼻歌まじりに料理する少女は少々浮き足立っているが、慣れた手つきで次々と料理を完成させていく。栄養バランスを考慮している事が一目で分かる、色とりどりのおかずを弁当箱に敷き詰めていき「これで……良し! 今日も美味しいって言わせるんだから、覚悟しなさいよー♪」弁当を完成させた少女は勢いよく部屋から飛び出し、いつもの公園へ――上条との待ち合わせ場所へと駆けて行った。約束の十分前だが上条は既に到着しており、ベンチに座ってぼんやりしている。その姿を認めると少女は子犬のように駆け寄り、上条に話しかけた。「ごめーん、待った?」「いや、上条さんも今来たとこですよ」「そっか。それじゃあ行きましょ」少女は上条の手を引きながら、通学路を歩き出す。「ちょっ、まだ急ぐような時間じゃねーぞ」「何言ってんの? 先輩は受験生でしょーが。ホームルームの時間まで、昨日の続きをやるわよ!」「センセーはスパルタだなぁ。けど……いつも、サンキューな」「ど、どうしたの突然? 私がしたくてしてる事だから、お礼なんていらないのに……」上条の普段と違う態度に、少女はドギマギしてしまう。そんな少女の動揺など知らぬとばかりに、上条は言葉を続ける。「今日の放課後、時間あるか? 大切な話があるんだ」「う、うん」「そんな風に構えるなよ。ずっとお前が欲しがってた言葉を贈るだけだから」「え……? それって」「これ以上はまだ内緒! 放課後、楽しみにしてろよなっ!!」そう言い残して、上条は一目散に学校へ駆けて行った。呆然と佇む少女を置き去りにして……。 上条より二つ年下の少女は混乱の極みにあった。原因は言わずもがな、今朝の上条の言動だ。そのせいで授業の内容が全く頭に入ってこない。(私の欲しがってる言葉って、その……やっぱアレよね。いやいやいや、早とちりは良くないわ。だってアイツ……上条先輩には、あの子がいるし……。それに先輩が幸せなのが一番だって、やっと思えるようになったんだし……でも、報われたいなぁ)何を隠そう、この少女は一度上条に告白し振られている。彼女がまだ中学二年生の時の出来事だった。しかし、その程度で挫ける程 彼女の想いは弱くはなく、また彼女自身も諦めの悪い性格だったのだ。振られた後も果敢にアタックを繰り返し、同じ高校まで追いかけて来て、健気な後輩キャラのポジションを勝ち取り現在に至る。(今朝の先輩、なんだかいつもよりかっこ良かったな……。上手く言えないけど、大人びてたような……って、あぁーもうっ!落ち着け私! 先輩が酷い事する訳ないんだから、言われたとおり期待してればいいのよ!あ、そういえば弁当 渡しそびれたんだっけ。次の休み時間にでも届けに行こうかな)などと、愚にもつかぬ事を考えていた所に、「危ないじゃん!!」「ふぇ……?」バレーボールが飛来し、少女の顔面に突き刺さった。(そっかぁー、今、体育の授業中だっ……た)間抜けな感想を残して、少女は意識を手放した。 Case 03 上条当麻「えへへー、せーんぱぁい……むにゃ……」「ったく、心配させやがって」保健室のベッドで呑気に眠る後輩の頭を撫でながら、上条当麻は独りごちる。体育の黄泉川教諭に、後輩が保健室へ担ぎ込まれたと聞かされ飛んできたのだが、上条の心配を他所に安らかな寝顔を見せる少女。「どんな夢を見てるんだか」優しげな笑顔で後輩を見つめるのとは裏腹に、上条の心中は複雑だった。(インデックス……)かつての上条当麻が命懸けで救った少女。今の上条当麻の同居人だった少女。彼にとって禁書目録の少女は、一言で表せない複雑な存在だった。(泣かせちまったな。絶対に泣かせたくないハズだったのに……)何が起ころうと泣かせない。絶対に守りきってみせる。上条当麻のプライオリティ・ワン。その対象が、禁書目録から目の前の後輩に移ったのは何時からだろう?大切な人に順位なんてない、そう言えなくなったのは何時からだろう?(……らしくねーよ。俺が選んだ、俺の道じゃねーか)禁書目録を守る為に戦場を駆け抜けた日々は終わり、彼女を守り抜くという誓いはすでに果たされた。(インデックスの事で悩むのは止めよう。俺はもうインデックスを受け入れられないし筋違いだ)今この場で、上条当麻は禁書目録を完全に切り捨てた。大切な人を守るために。「ん、あれ……?」「気がついたか」「先輩?」「お前、体育の授業中にぶっ倒れて、保健室に担ぎ込まれたんだよ」目を覚ました後輩に状況説明する先輩。「うわー、かっこわるー」「優等生のお前らしくないな。あ、もしかして、上条さんの事が好きすぎて注意力散漫になったんですかぁ?」「うっ……」先輩に図星をつかれて狼狽する後輩。「分っかり易いなー。もっと精進しなさい、御坂後輩」「上条先輩が、あんなこと言うのが悪いんでしょーが!」「あんなことってなんだ?」「そ、それは……その、ううっ……いじわる」涙目の後輩に、意地悪く笑う先輩。「折角ふたりきりだし、もう言っちまうか」「え……?」「色々とケジメをつけるのに苦労したけど、やっと美琴の気持ちに応えられるんだ」「うそ……それって……」「俺、上条当麻は御坂美琴のことが――」こうして一途な少女の想いは報われ、不幸な少年はそのレッテルを返上した。 Case 04 禁書目録長く続いた科学と魔術の争いは、各勢力のトップが倒れたことで収束した。それに伴い、イギリス清教内の禁書目録悪用を企む者は一掃され、禁書目録が上条当麻と同居する大義名分も失われた。しかし禁書目録は現状維持を望んだ。上条当麻が好きだから。「同居を解消しよう」だから一瞬、上条が何を言ったのか理解できなかった。「冗談だよね? 私を騙そうなんて十年早いかも」茶化そうとしても、上条の真剣な眼差しが許さない。彼の瞳が本気だと雄弁に語っている。考えが纏まらず動揺する禁書目録とは対照的に、上条は不気味なほど冷静だ。「ど、どうして? 知らない内に、とうまを怒らせちゃった?」「好きな人がいるんだ」「……え」必死に現状を把握しようとする禁書目録に、上条が追い討ちをかける。「それでさ、告白しようと思うんだ。だからもう、インデックスと一緒には暮らせない」「す、好きな人って誰なの……?」「御坂美琴。一年以上前から、ずっと好きなんだ」そう語る上条の表情が、禁書目録の心を打ちのめす。(とうまのあんな優しい顔、知らないんだよ……。私は二年も前から、とうまと一緒なのに……)涙が溢れて何も見えない、何も考えられない。いつもなら真っ先に慰めてくれるハズの少年を、今は酷く遠くに感じる。いつから上条と禁書目録の心の距離に大きな齟齬が生まれていたのか。「わ、私だって、とうまの事が大好きなんだよ。だ、だから……」「ごめん。インデックスの気持ちには応えられないんだ」「それでもっ! とうまと一緒にいたいんだよぉ……」上条当麻は優しい。自分が泣きつけば絶対に折れてくれる。何処に行こうとも、最後には必ず自分のもとに帰ってきてくれる。それが禁書目録の心の支えであり、実際、今まではその通りだった。だが…… 「このまま同居を続けても誰の為にもならない。解ってくれよ」「ま、まだ告白してないんだよね。成功するか判らないし、短髪だって話せばきっと許してくれる「ダメだっ!!」……!?」無情にも、食い下がろうとした禁書目録を上条が一喝する。「いくらお前でも、それだけは許さねぇぞ」「……」有無を言わせぬ上条の迫力に、禁書目録はすくみ上がり沈黙した。上条は溜息を吐くと、自分に言い聞かせるように話し出す。「これ以上、御坂を悲しませる訳にはいかねえ。例えお前に恨まれてでも御坂を大切にしたいんだ」「そんな……とうまは私を嫌いになったの……?」「嫌いなる訳ないだろ。インデックスが困ってたら助けるし、大切な友達……いや、家族だと思ってる」大切な家族、それが答えだった。誰にでも訳隔てなく自然体で接するのが、上条当麻という人間だ。だが人間は日々成長し変化していく。上条とて例外ではない。「だけど、御坂より優先することはできない」「うん……」大好きな人にここまで言わせて、ようやく冷静さを取り戻した。どうしてこんな事になったんだろう? 禁書目録は自問するが答えなど解らない。 Last Case とある戦いの敗戦処理上条に別離を告げられた後、禁書目録は学園都市のとある教会にいた。目の前にいる赤髪の神父が彼女を本来いるべき場所、イギリスに送る手筈を整えているようだ。「酷い有様だね。そんなに上条当麻に捨てられたのがショックかい?」「違うもん! 捨てられたんじゃないもん!」神父の歯に衣着せぬ物言いに、禁書目録が激昂する。だが神父は飄々とした態度を崩さない。それが彼女を更に苛立たせる。「あなたに何がわかるの!?」「僕も経験豊富とはいえないけど、君よりは視野が広いつもりだ」本当に気に食わない。この神父の態度が、言動が、……悲しそうな瞳が。「君には誰からも愛される天性の素質があると思ってるんだが、今度ばかりはそれが災いしたかな」神父は語る。「それとも君を甘やかし続けた上条当麻が悪いのか。いや、僕や神裂も、或いは小萌もかな」禁書目録は耳を傾ける。否、傾けざるを得ない。「まあ、どんな理屈を重ねても結果は変わらない。君が負けて御坂美琴が勝った現実は覆らない」何故知っているのか? 短髪と神父に面識があったのか?「御坂美琴は必死だったよ。約束された未来も、超能力者としての立場も、恥もプライドさえも。全て省みない程に必死だったんだ。上条当麻の一番になりたい。そして彼を幸せにしたい、その一念でね」そんなの知らない、分からない。「ここは教会で、僕は神父だからね。迷える子羊には道を示さないといけないだろう? だから土御門を紹介してあげたんだ」なにが言いたいの?「上条当麻の趣味嗜好からテストの出題範囲、果てはデートのセッティングまで世話を焼いたみたいだよ」どうしてそんなことするの?「僕はもちろん土御門も、彼女の真摯さに動かされたのさ」私だって、とうまの事が好きなんだよ? 「そういえば、上条当麻が教師を目指しているのは知っているかい?」え……?「説教癖のある彼には天職かもしれないな。今は大学合格を目標に頑張っているそうだが」とうま、最近よく勉強してた……。「ところで君は最近何をしてるんだ?」…………。「その顔から察するに、何もしていないんだね」そ、そんなことないんだよ。学園都市のグルメマップを作ったりしてるかも!「はぁぁぁぁぁぁ……」禁書「その溜息の長さは何!? 失礼しちゃうんだよ! ……って、あれ? 雰囲気が変わったような……?」ステイル「君がシリアスな空気をぶち壊したんじゃないか。やれやれ、真面目に説教するのが馬鹿らしくなった」禁書「むぅーっ!」ステイル「君はもう少し生活力を養え。そんなだから女性として見られないんだ」禁書「えー、めんどくさいかも」ステイル「全く反省の色がないとは……。この教会で働いてもらうつもりだったけど、本当にイギリスに送り返してやろうか」禁書「帰らなくていいの!?」ステイル「君がちゃんと反省するならね」禁書「するする! 心の底から反省してるかも!」ステイル「言質はとったし、早速掃除から始めようか」禁書「え……?」ステイル「今日から君は、この教会のシスターだ。しっかり働いてもらうからそのつもりで」禁書「明日からじゃダメ?」ステイル「ええと、ロンドン便の出発時刻は…」禁書「ま、窓拭きから始めるんだよ! 新聞紙はどこかなー!?」スタコラサッサステイル「はぁ……安請け合いなんてするものじゃないな。先が思いやられる」ゲンナリ数ヵ月後、華麗に社会復帰を果たしたインデックスが、美琴に凄絶な略奪愛を仕掛ける……のは、また別のおはなし